...

長谷川美幸1)・ 那須 勝2

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長谷川美幸1)・ 那須 勝2
胃 潰 瘍 患 者 胃 粘 膜 よ り分 離 し たHelicobacter
小 林
戸田
寅詰1)・
陽代
長谷川美幸
1)・
1)
2)
1)・
系,マ
西田
受 付 ・平 成8年6月19日
acid/amoxicillinは
り1株
は0.05μg/mlで
あ っ た 。 し か しclarithromycin以
2)
受 理)
比 較 す る と,明
pylori
56株
の ペ ニ シ リ ン系,ペ
外 の4薬
ネム
下で耐
抗 菌 力 は 試 験 薬 剤 中 で も っ と も 強 く56株
あ っ た 。 マ ク ロ ラ イ ド系5薬
剤 のMIC90値
剤 のMIC50値
は50μg/ml以
示 し た1株
た 。 ま た 抗 菌 薬 に よ る 除 菌 治 療 前 に 分 離 さ れ た27株
瘍 患 者 のH.pyloriに
勝
剤 に 対 す る 薬 剤 感 受 性 を 測 定 し た 。 そ の 結 果,
す る こ と を 認 め た 。LevofloxacinのMICは25μg/mlを
し て 両 群 のMICを
那須
2)・
試 験 菌 株 の す べ て に 対 しMICは0.20μg/ml以
性 菌 株 は ま っ た く認 め ら れ な か っ た 。Fropenemの
MIC≦0.025μg/ml残
利生
*
大分 医科 大学 第2内 科
ク ロ ラ イ ド系 お よ び ニ ュ ー キ ノ ロ ン系 抗 菌 薬 の9薬
よ びclavulanic
各種 抗 菌薬感受性
藤岡
1)・
以 後 に 胃 潰 瘍 患 者 胃 粘 膜 よ り分 離 し たHelicobacter
amoxicillinお
μg/mlで
実
三菱化 学 ビー シーエ ル化学 療法研 究 室
(平 成8年3月21日
1995年6月
pyloriの
上 で,耐
中55株
は
は0.05∼0.39
性菌株 が存在
を 除 き0.10∼6.25μg/mlに
分布 し
と 、 治 療 中 ま た は 治 療 後 に 分 離 さ れ た29株
に分類
ら か に 後 者 に マ ク ロ ラ イ ド薬 に 対 す る 耐 性 株 が 多 く存 在 し た 。 胃 潰
対 す る 抗 菌 薬 に よ る 除 菌 療 法 に は 耐 性 株 の 出 現 を 十 分 考 慮 し て,慎
重 に行 わ れ る
こ とが 必 要 で あ る。
Key words:Helicobacter
pylori,drug-susceptibility,drug-resistance
1983年WarrenとMarshallら
の 報 告 以 来,胃
の他 の 消 化 器 疾 患 の 発 症 とHelicobacter
pyloriと
潰瘍 やそ
2.抗
の関 連性
Amoxicillin(AMPC,ス
につ い て 多 く の 検 討 が な さ れ て い る 。 ま たH.pyloriの
除
菌 薬
clavulanic
ミ ス ク ラ イ ン ビ ー チ ャ ム),
acid/amoxicillin(CVA/AMPC,ビ
菌 が 潰 瘍 の 再 発 防 止 に 有 用 で あ る こ とが 報 じ られ,1994年
薬 品),fropenem(FRPM,サ
に はNIHがH.pylori感
thromycin(EM,シ
染 潰 瘍 患 者 に対 し抗 菌 薬 治 療 に よ
(CAM,大
中心 と し抗 菌 化 学 療 法 に よ るH.pyloriの
製 薬),roxithromycin(RXM,エ
正 製 薬),azithromycin(AZM,フ
る検 討 が 進 行 中 で あ る。 除 菌 に用 い られ る 抗 菌 薬 は 主 に ペ ニ
mycin(RKM,旭
シ リ ン系 のamoxicillin(AMPC)や
製 薬)。
ithromycin(CAM)で
マ ク ロ ラ イ ド系 のclar-
あ る 。 近 年,他
れ らの 薬 剤 に 対 す るH.pyloriの
の 細 菌 類 と 同 様,こ
耐 性 化 が 報 告 され,治
療
3.MIC測
MIC測
の確 立 が 検 討 さ れ て い る 。 今 回,我
pyloriの 多 数 株 に つ い て,各
々 は ま ず 新 鮮 分 離H.
種 の 抗 菌 薬 感 受 性 を測 定 し,常
I.材
1.試
験 菌株
1995年6月
以 後 に全 国 の 医療 施 設 に お い て 主 に 胃潰
て 当 研 究 室 に 搬 入 さ れ,こ
pylori
56株
定法
寒 天 培 地(BBL)でCO2
10%,35℃,72時
地1)(栄
研)を
用 い
れ を 試 料 と し て 分 離 し たH.
を 試 験 菌 株 と し た 。H.pyloriの
同 定 は,
∼
キ シ ダ ー ゼ 試 験 陽 性,カ
ゼ 強 産 生 を 確 認 し,Manual
6th ed2)に 従 っ て 行 っ た 。
東 京 都板 橋 区志 村3-30-1
タラー ゼ産 生お よび ウ レアー
of Clinical
Microbiology
約106
0.025μg/ml)を
agar(Difco)に
CFU/mlと
血 液
間前 培 養
な る よ う に調 製 した
をMICと
含 む5%ウ
つ 接 種 し,CO2
10
間培 養 し発 育 の 認 め られ な い最 小 濃 度
した。
II.結
H.pylori
希 釈 系 列(100
マ 脱 繊 維 血 液 加Brucella
各 被 検 菌 液 を5μlず
%,35℃,72時
1に
天
育 し た 試 験 菌 を 平 板 よ り か き と り,Brucella
グ ラ ム 染 色 性 が 湾 曲 し た 螺 旋 状 グ ラ ム 陰 性 桿 菌 で,オ
*
剤 を用いた。
も の を 被 検 菌 液 と し た 。 各 抗 菌 薬 の2倍
瘍 患 者 よ り採 取 し た 胃 粘 膜 がHP培
一
定 は 日 本 化 学 療 法 学 会 標 準 法3}に 準 じ,寒
broth(Difco)で
料 お よび 方 法
ー ザ イ),rokita-
平 板 希 釈 法 で 行 っ た 。 す な わ ち コ ロ ン ビ ア5%羊
し,発
用 薬 に 対 す る 耐 性 の 現 状 を 調 査 した 。
ァ イ ザ ー
化 成),levofloxacin(LVFX,第
以 上 力 価 の 明 ら か な9薬
方 針 に 大 き な 影 響 を 与 え,耐 性 化 の 抑 制 と効 果 的 な 治 療 方 式
ト リ ー),ery-
オ ノ ギ 製 薬),clarithromycin
る 除 菌 の 必 要 性 を 示 し た 。 わ が 国 に お い て も消 化 器 病 学 会 を
除菌 治療 に 関す
ー チ ャム
ン
56株
果
に 対 す る 各 種 抗 菌 薬 のMICをTable
示 し た 。AMPC,CVA/AMPCのMIC50値
0.025μg/ml,MIC90値
は,前
者 が ≦0.025μg/ml,後
は≦
者
720
Table
SEPT.
日本 化学 療 法 学 会雑 誌
1.Drug
susceptibilities
pylori
to various
of 56 clinical
types
isolates
of antimicrobial
of Helicobacter
除 菌 治 療 前 に 分 離 さ れ た27株
agents
治 療 後 に 分 離 し た29株
に 分 類 し,各
Table
2に
中,後
株 に 大 差 は な く,両
菌 治 療 中 また は
試 験 薬 のMICを
示 し た 。AMPC,CVA/AMPCは
0.025μg/mlと
中,後
と,除
治療前株 と
薬 剤 のMIC50値
は すべて ≦
ま っ た く 同 じ で あ っ た 。MIC90値
の 株 は 両 薬 剤 と も に ≦0.025μg/mlで
対 し,治
1996
療 前 株 はAMPC
は治 療
あ った の に
0.05μg/ml,CVA/AMPC
0.10μg/mlと2∼4倍
高 い 値 で あ っ た 。FRPMは,治
療 前 お よ び 治 療 中,後
に ≦0.025μg/mlで
の 各 菌 株 はMIC50,MIC90値
とも
あ っ た 。 マ ク ロ ラ イ ド系 抗 菌 薬 で は,
治療 中 お よび治療 後 に分離 され た菌株 に耐性 株が多 く
a)
50%
and 90%,MICs
for 50 and 90%
of isolates
存 在 し た 。 治 療 前 株 のMIC50値
tested,respec-
μg/mlか
tively
低 い 値 で あ っ た 。MIC
か な 通 り,試
rangeか
ら明 ら
験 菌 す べ て0.20μg/ml以
下 で耐性株は認
め ら れ な か っ た 。FRPMはMIC50,MIC90と
もに ≦
0.025μg/mlで,試
験 に 用 い た9種
っ と も 強 い 活 性 を 示 し た 。 ま たMIC
rangeも
に お い て,MIC50値
低 く,次
はCAMの0.05μg/mlが
前 と,投
MIC90値
対 し,投
除 き他
の4薬
報 告 し て 以 来,慢
性 胃 炎,十
ま たH.pyloriを
摂 取 した ボ ラ ンテ ィア が 胃 炎 を発
起 炎 菌 と して み な さ れ て い る9,10)。
一
本 薬 剤 に 対 し比 較 的 中 等 度 感 受 性 を 示 す 菌 株
の 存 在 が 見 られ た 。
方,欧
pylori
isolates
from patients
treatments
a)
b)
50%
and 90%,MICs
before(27
菌 がKochの
米 で はH.pyloriの
有 用 で あ る と さ れ,1994年
of Helicobacter
strains)
for 50 and 90%
c)
of isolates tested,respectively
during or after(29
二指腸 潰瘍 さら
の 研 究 が 報 告 さ れ て い る4∼8)。
他 は ≦0.025
rangeは0.10∼25
susceptibilities
よび
程 度 で あ っ た。
に は 胃 癌 患 者 の 病 巣 形 成 に 本 菌 の 関 与 を 示 唆 す る多 く
症 し た こ と か ら,本
2.Drug
投与
が 胃 粘 膜 か らH.
た 。 ニ ュ ー キ ノ ロ ン薬 のLVFXはMIC50で0.39μg/ml,
Table
剤 はす べ て
察
MIC90は3.13μg/mlで
μg/mlと
に分 離 さ
与 中 後 に 分 離 さ れ た 株 間 でMIC50お
に ほ と ん ど差 は な く1∼2倍
pyloriを
感 受 性 か ら高 度 耐 性 株 ま で広 く分 布 し
あ っ た 。MIC
ら
与 中,後
1983年WarrenとMarshallら
上 と 耐 性 域 で あ っ た 。MIC
≦0.025∼25μg/mlで
>100μg/mlと
はCAMの0.10μg/mlか
III.考
はCAMの6.25μg/mlを
剤 は す べ て50μg/ml以
rangeはCAMが
∼
剤
もっ と も
いずれ も感受性域 であ
っ た 。 し か しMIC90値
0.20μg/ml,
上 と 明 ら か な 相 違 を 認 め た 。LVFXは
い でEM,RXMの0.10μg/ml,AZMの0.20
μg/ml,RKMは0.39μg/mlで
4薬
100μg/ml以
0.05
内 で あ っ た 。 し か し投
れ た 株 に はCAMが12.5μg/ml,他
上 の
株 は ま っ た く 存 在 し な か っ た 。 マ ク ロ ラ イ ド系5薬
差 は1∼2倍
EM,RKMの0.78μg/mlに
≦0.025
の 株 もCAM
0.10μg/ml,AZM
0.39μg/mlと
与 前 株 に 対 す るMIC90値
の 抗 菌薬 の なか で も
∼ 0.05μg/mlと,FRPMのMICが0.10μg/ml以
治 療 中,後
μg/ml,EM,RXM
RKM
≦0.025
ら,EM,RXMの0.10μg/ml,AZM,RKM
と も に0.20μg/mlで
は0.05μg/mlと
はCAMの
strains)
before,during
原 則 を満 た す 感 染症 の
除 菌 が 潰 瘍 再 発 防止 に
に はNIHがH.pylori感
and after
drug
VOL.44
NO.9
H.pylori新
鮮 株 の各種抗 菌 薬感受 性
染 潰 瘍 患 者 に 対 し,抗 菌 薬 治 療 に よ る 除 菌 の 必 要 性 に
関す る統 一 見 解 を 示 した 。 わ が 国 に お い て も消 化 器 病
学 会 を 中心 と して1995年
ガ イ ドラ イ ン"に
の"Helicobacter
の 有 用 性 。 感 染 症 誌69:
2)
Jerris
Society
3)
123∼124,
R C: Helicobacter.
Microbiology
pylori治 療-
も とづ き,除 菌 治 療 が 行 わ れ て い る 。
721
6th
1995
Manual
ed.
p.
for Microbiology,
∼
492
of Clinical
498,
Washington
日本 化 学 療 法 学 会MIC測
American
D.
C., 1995
定 法 改 訂 委 員 会: 最 小 発 育
除菌 に 用 い られ て い る抗 菌 薬 は ペ ニ シ リ ン系 のAMPC
阻 止 濃 度(MIC)測
定 法 再 改 訂 に つ い て 。Chemo-
や マ ク ロ ラ イ ド系 のCAMで,抗
therapy29:
1981
ンプ イ ン ヒ ビ タ ー やH2プ
潰 瘍 薬 の プ ロ トン ポ
ロ ッ カー 等 と併 用 で使 用 さ れ
て い る 。 しか し近 年H.pyloriの
4)
化 が 報 告 さ れ2),抗 菌 薬 に よ る 治 療 方 針 に 影 響 を 与え て
5)
の配 合 薬 お よ びFRPMのMICが0
inhibitorと
.20μg/ml以
の
対 す る 耐 性 化 は 認 め られ て い な い。 特 に カ
ル バ ペ ネ ム 系 のFRPMは1株
除 き50μg/ml以
ん ど治 療 中 ま た は 治 療 後 に 分 離 さ れ た 株 で,投
分 離 され た 株 のMIC90は
で0.78μg/ml以
8)
9)
る治 療 が 行 わ れ た 後 の 患 者 か ら本 菌 を 分 離 した が,い
ず れ の 株 もAMPCに
方,ニ
LVFXのMIC
10)
っ た が ほ と ん ど がMIC
0.20∼0.39μg/mlと
に お け るH.pylori感
染 菌 の 治 療 の う え で はAMPC,
FRPMお
よ びCAMほ
は ニ ュー キ ノ ロ ン薬 に
.pyloriの
例 外 な く他 の 細 菌 同 様 抗 菌 治 療 へ の 抵 抗 お よ
び耐性化 が問 題 となる。 したが っ て 胃潰瘍患 者へ の 本
考 案 したHelicobacter
pylori輸
送用 培地
勝: 新 し く
(HP培
地)
McGechie
Koch's
J.
D B,
postulates
Aust.
142:
for
436•`
G: Ingestion
gastritis
and
87:
pylori治
of Campylobacter
raised
fasting
192∼198,
pH.
1987
験 検 討 委 員 会:
Helicobacter
験 ガ イ ド ラ イ ン 資 料 。 日 本 消 化 器 病 学 会 誌:
1995
山 田 美 和 子, 松 本 有 右, 内 田
西 里 吉 則,
濱 島
pyloriよ
bial
笹 津 備 規,
寛, 河 合
新 井 武 利:
り分 離 さ れ た 薬 剤 耐 性 プ ラ ス ミ
日本 化 学 療 法 学 会 東 日本 支 部 総
Sherman
agents.
P, Matlow A G:
in a pediatric
to omeprazole
C E,
Helicobacter
population:
and eight
Antimicrob.
1133∼1135,
Haas
肇,
長 野, 1995
Loo V G,
Agents
In vitro
antimicro-
Chemother.
1992
Nix D E, Schentag
of resistant
Helicobacter
AgentsChemother.
34:
J J: In vitro selecpylori.
1637∼1641,
Antimicrob.
1990
15)
伊 豫 部 志 津 子: キ ノ ロ ン系 薬 剤 の 耐 性 機 構 。 臨 床 と微
16)
Hirschl A M, Hentschel
生 物 22: 563∼568,
Potzi
R,
Gangl
G,
Gastroenterol.
1995
A,
Rotter
treatment
gastritis
那須
J A,
to fulfill
Gastroenterol.
藤 井 友 紀 子,
bial
献
gastritis.
1988
Med.
causes
J.
ック と慎 重 な対 応 が 必 要 で あ る。
文
Attempt
H J,
Campylobacter
antral
33∼40,
Campylobacter.
Stanek
小 林 寅 吉吉, 長 谷 川 美 幸, 藤 岡 利 生,
1127•`
1985
菌の除菌 治療 に は原 因菌 の薬 剤 感受性 の継続 的 なチ ェ
1)
325:
R
of gas-
W, Houthoff
B J, Armstrong
Helicobacter
tion
Sibley
Med.
chronic
pylori infection
susceptibilities
14)
D P,
N,
the risk
G N J:
Morris A, Nicholson
36:
P H,
among
J. Med.
and
J.
Langenberg
Tytgat
94:
R J:
会: 051,
13)
Orentreich
Engl.
ドにつ い て 。 第42回
耐 性 菌 問 題 を指 摘
し て い る16)。 今 回 の 検 討 か ら も 明 ら か な 通 り,H.
pyloriも
C,
Marshall
隆,
消 化器疾患
特 にニ ュ ー キ ノ ロ ン薬 は 耐 性 化 しや す い との 報 告 もあ
よ る 治 療 中 に 出 現 し たH
H
1∼35,
ど高 い 感 受 性 を 示 さ な か っ た。
る15)。本 菌 に お い て もHirschlら
E A J,
Zanen
pylori治
12)
carcinoma
N. Engl.
infection
N.
Rauws
Am.
11)
Chyou
M J: Helicobacter
1991
Helicobacter
と少 な か
gastro-
439-444,
G D, Vandersteen
J H,
pylori
carcinoma.
pyloridis
ュ ー キ ノ ロ ン薬 は 今 回 の 試 験 にお い て
上 の 耐 性 株 は1株
Blaser
Friedman
Helicobacter
439,
耐 性 化 は 見 られ なか っ た 。
12.5μg/ml以
Vogelman
Y,
pyloric
は 耐 性 化 が 生 じに くい こ と も報 告
よ
Chang
Glandy
Haas14)ら が 指 摘 して い るマ ク ロ ラ イ ド薬 との 連 続 し た
して い る。 結 果 に は 示 さな か っ た が 我 々 はAMPCに
and
142:
1991
J,
Gastroenterology
療 後 に 分 離 さ れ た 耐 性 株 は い ず れ もマ ク ロ ラ イ ド薬 に
同 じ実 験 でAMPCに
Aust.
G N,
G I,
pyloridis-associated
下 と感 受 性 を 示 した 。 治 療 中 また は 治
接 触 に よ っ て 生 じた 耐 性 化 と推 定 で き る 。 ま た 彼 ら は
J.
Stemmermann
1132∼1136,
1131,
与前に
よ る 除 菌 治 療 を 受 け た 患 者 か ら 分 離 さ れ た 株 で,
A,
I, Perez-Perez
tric
と
す べ て の マ ク ロ ラ イ ド系 薬 剤
infection
Med.
Parsonnet
K:
上 と試 験 菌 株 の うち10%
以 上 が 耐 性 株 で あ っ た 。 ま た こ れ らの 耐 性 株 は,ほ
Nomura
325:
7)
μg/mlと も っ と も 強 い 抗 菌 活 性 を 有 して い た 。 反 面,
マ ク ロ ラ イ ド系 抗 菌 薬 に 対 して は 耐 性 化 が 認 め ら れ,
下 で あ りなが らMIC90
Campylobacter
disease.
pylori
infection
and gastric
Japanese
Americans
in Hawaii.
を 除 きす べ て ≦0 .025
それ らのMIC50は0.39μg/ml以
Infect.
B J, McGechie D B, Rogers P A, Glancy
Pyloric
Kato
Loo3)ら の 報 告 と一 致 し,現 在 に至 っ て もH.pyloriで
一
Marshall
J.
1990
1985
6)
下で耐
性 株 は ま っ た く存 在 し な か っ た 。 こ れ は1992年
inflammation.
626∼633,
duodenal
以 後に分離 さ
れ た新 しい 菌 株 は,AMPC,β-lactamase
はCAMを
161:
R J:
今 回 の我 々 の 検 討 結 果 で は1995年6月
pylori and the pathogene-
of gastroduodenal
Dis.
い る。
はAMPCに
Blaser M J: Helicobacter
sis
抗 菌薬 に対す る耐性
76∼79,
E, Schutze
Weiss
M L:
W,
The
efficacy
in Campylobacter
and
duodenal
23
(Suppl.
K, Nemec H,
Pletschette
M,
of antimicro-
pylori-associated
ulcer.
142):
Scand.
76•`81,
1988
J.
722
Drug
susceptibility
of Helicobacter
mucosa
Intetsu
1)
Kobayashi
2)
Chemotherapy
Department
of
0.20μg/ml
em
was
were
the
or
macrolide
of patients
susceptible
for
55
potent
of
derivatives
resistance
than
the
56
were
strains
ofloxacin
indicates
for
all
of
the
Clinical
Medical
and
different
clavulanic
these
of the
0.05μg/ml
and
that
some
test
strains
strains
the
except
for
resistant
one
Minoru
were
1)
Nishida
,
2)
Laboratories,Inc.,
University
isolated
remaining
MICs
of
distributed
four
four
were
between
drugs.The
0.10
of
fropen-
of fropenem
MICs
of
drugs(ery50μg/ml
MICs
and
the
drugs.All
MIC values
strain.The
values
clarithromycin
to these
from
activity
tested.The
MIC90
rokitamycin)except
were
,
antibacterial
drugs
for
1)
types of antibacterial
acid/amoxicillin
with
drugs.The
8 other
gastrointestinal
pylori,freshly
0.05∼0.39μg/ml.However,the
thromycin,azithromycin,roxithromycin
more,which
to
that
Nasu
of Helicobacter
with peptic ulcer,to
to amoxicillin
and
no
more
Bio
Medicine,Oita
of 56 strains
less,indicating
significantly
≦ 0.025μg/ml
5
of Internal
susceptibility
Masaru
from
ulcer
Hasegawa
Kagaku
Second
gastrointestinal
mucosa
the strains
tested
were
and
Division,Mitsubishi
Shimura,Itabashi-ku,Tokyo,Japan
the
2)
isolated
peptic
Miyuki
,
Fujioka
3-30-1
We determined
with
1)
Toda
Toshio
1)
freshly
of patients
Haruyo
,
pylori
1996
SEPT.
日本 化 学 療 法 学 会 雑 誌
or
of lev-
6.25μg/ml.
The 56 strains
of H.pylori
were allocated
to 2 groups;Group
1 consisted
of 27 strains
isolated
before
antibiotic
treatment
for the eradication
of the bacteria
and Group
2 consisting
of the
remaining
29 strains
isolated
during
or after
the treatment.When
both groups
were compared
for drug susceptibility,the
number
of strains
resistant
to these
antibacterial
drugs
was significantly
larger
antibacterial
antibacterial
emergence
in
Group
drugs
drugs
of this
2
than
in
Group
in peptic
ulcer patients
used.Therefore,special
type
of resistance.
1.These
results
suggest
that
eradicative
infected
with H.pylori
may induce
attention
should
be paid to the
therapy
resistance
prevention
with
to the
of the
Fly UP