...

北海道武蔵女子短期大学 自己点検 ・ 評価報告書

by user

on
Category: Documents
32

views

Report

Comments

Transcript

北海道武蔵女子短期大学 自己点検 ・ 評価報告書
平成 26 年度
第三者評価
北海道武蔵女子短期大学
自己点検 ・ 評価報告書
平成 26 年 6 月
目次
自己点検・評価報告書
1. 自己点検・評価の基礎資料
2. 自己点検・評価報告書の概要
3. 自己点検・評価の組織と活動
4. 提出資料・備付資料一覧
1
3
18
19
23
【基準Ⅰ 建学の精神と教育の効果】
29
基準Ⅰ‐A 建学の精神
基準Ⅰ‐B 教育の効果
基準Ⅰ‐C 自己点検・評価
◇ 基準Ⅰについての特記事項
29
【基準Ⅱ 教育課程と学生支援】
基準Ⅱ-A 教育課程
基準Ⅱ-B 学生支援
◇ 基準Ⅱについての特記事項
【基準Ⅲ 教育資源と財的資源】
基準Ⅲ-A 人的資源
基準Ⅲ-B 物的資源
基準Ⅲ-C 技術的資源をはじめとするその他の教育資源
基準Ⅲ-D 財的資源
◇ 基準Ⅲについての特記事項
【基準Ⅳ リーダーシップとガバナンス】
基準Ⅳ-A 理事長のリーダーシップ
基準Ⅳ-B 学長のリーダーシップ
基準Ⅳ-C ガバナンス
◇ 基準Ⅳについての特記事項
【選択的評価基準 3 地域貢献の取り組みについて】
31
35
36
37
38
67
97
99
100
108
113
115
120
121
121
123
125
128
129
北海道武蔵女子短期大学
自己点検・評価報告書
この自己点検・評価報告書は、一般財団法人短期大学基準協会の第三者評価を
受けるために、北海道武蔵女子短期大学の自己点検・評価活動の結果を記したもの
である。
平成 26 年 6 月 25 日
理事長
学
篠 田
泰 伸
内 田
和 男
村 岡
ひ と み
長
A L O
1
北海道武蔵女子短期大学
2
北海道武蔵女子短期大学
1. 自己点検・評価の基礎資料
(1)学校法人及び短期大学の沿革
昭和 41 年 5 月 20 日、北海道の地に豊かな教養と実践的な能力を身につけた女性の育成を
目指し、前理事長篠田二郎を中心に北海道武蔵女子短期大学設立準備委員会が発足した。
昭和 42 年 1 月 23 日、北海道武蔵女子短期大学の開設が正式に認可され、以来 47 年、北
海道のさまざまな分野で活躍する有為な人材を社会に送り出している。 平成 25 年度までの
卒業生数は、17,000 名超である。
【年
表】
学校法人北海道武蔵女子学園設置認可
昭和 42 年
北海道武蔵女子短期大学(教養科、入学定員 100 名)開学
教養科に図書館司書課程を付設
教養科に秘書(セクレタリー)課程を付設
昭和 43 年
校舎 2 号館竣工
昭和 45 年
体育館竣工
昭和 47 年
学校歌「ライラック讃歌」制定
昭和 49 年
英文学科(入学定員 100 人)を増設
英文学科に教職課程を併設、教養科を教養学科に名称変更
昭和 50 年
図書館竣工
昭和 52 年
入学定員変更(教養学科 100 人→200 人)
昭和 56 年
校舎 3 号館竣工
昭和 60 年
英文学科臨時定員増(臨定 50 人を含む入学定員 150 人)
平成 2 年
推薦入試開始
平成 4 年
校舎 4 号館竣工
平成 7 年
平成 12 年
経済学科(入学定員 70 人)を増設
入学定員変更(教養学科 160 人、英文学科 120 人(臨定を含む)
英文学科臨時定員の恒常定員化
教養学科に学芸員基礎資格講座を開講
平成 16 年
教養学科の秘書(セクレタリー)課程をビジネス教養課程に変更
平成 17 年
英文学科の教職課程を廃止
平成 21 年
平成 22 年
平成 25 年
文部科学省「大学教育・学生支援推進事業学生支援推進プログラム」に『卒
後 3 年目サロンを中核とした在学生・卒業生への多元的支援』が採択される
校舎 5 号館竣工
入学定員変更(教養学科 160 名→185 人、英文学科 120 人→135 人、経済
学科 70 人→80 人)
校舎新 3 号館竣工
入学定員変更(教養学科 185 名→180 人、英文学科 135 人→100 人、経済
学科 80 人→70 人)
教養学科の学芸員基礎資格講座を廃止
3
北海道武蔵女子短期大学
(2)学校法人の概要
■学校法人が設置するすべての教育機関の名称、所在地、入学定員、収容定員及び在籍者数
(平成 26 年 5 月 1 日現在)
教育機関名
所在地
入学定員
収容定員
在籍者数
北海道武蔵女子短期大学
北海道札幌市北区北 22 条西 13 丁目
350 人
700 人
813 人
(3)学校法人・短期大学の組織図
■専任教員数、非常勤教員(兼任・兼担)数、教員以外の専任職員数、教員以外の非常勤職員数
① 教員数一覧
(人)
専
任
教
員
非常勤教員
(兼任教員)
教
授 准教授
専任講師 助
教
計
教養学科
4
6
3
0
13
27
英文学科
4
4
0
0
8
11
経済学科
3
3
1
0
7
11
計
11
13
4
0
28
49
② 職員数
(人)
専任職員
非常勤職員
事
務
職
員
20
-
嘱
託
職
員
-
1
心理カウンセラー
-
2
キャリア・カウンセラー
-
2
情報処理ティーチングアシスタント
-
3
計
20
8
4
北海道武蔵女子短期大学
■組織図
学園組織図
短期大学組織図
5
北海道武蔵女子短期大学
(4)立地地域の人口動態・学生の入学動向・地域社会のニーズ
■ 立地地域の人口動態(短期大学の立地する周辺地域の趨勢)
本学が立地する札幌市は、面積 1,121 ㎢、平成 25 年の人口は約 193 万 6 千人(平成 25
年 10 月 1 日現在の国勢調査ベースによる推計人口)、世帯数は約 92 万 1 千世帯の都市で、
北海道庁が所在し、北 海道の政治・経済・文化の中心 として発展しており、大手優良企業の
北海道における拠点も多く置かれている。
札幌市の人口は毎年増加しており、平成 25 年度は、約 7 千 7 百人の人口増が見られた。
人口動態を見ると自然動態は減少しているが、社会動態は増加している。社会動態の増加は
転入が転出を上回っていることによるものであるが、特に、道外からの転入者数よりも道内他市
町村からの転入者数のほうが多く、北海道においては、札幌に人口が集中する傾向が表れて
いる。
①札幌市人口数推移
年
度
人
口
平成 21 年
1,907,404
(人)
平成 22 年
平成 23 年
1,913,545
1,921,935
平成 24 年
1,928,776
②札幌市人口動態
平成 25 年
1,936,189
(人)
平成 21 年
平成 22 年
平成 23 年
平成 24 年
平成 25 年
自然動態
△136
△699
△1,480
△1,713
△2,136
社会動態
6,249
5,592
10,267
18,399
9,898
人口増加数
6,113
4,893
8,787
16,686
7,762
※ 自然動態:出生と死亡の差、社会動態:他からの転入と市外転出の差(職権等増減含む)
■ 学生の入学動向、学生の出身地別人数及び割合
本学の学生は、ほぼ道内出身者であり、道外からの進学者は毎年 1 名いるかいないかである。
道内短期大学の学生数は、平成 20 年度で 7,165 名、平成 24 年度で 5,622 名と減少傾向にあ
る(文部科学省「学校基本調査」)。同様に道内の四年制大学の学生数、専門学校(専修学校
専門課程)の生徒数も減少傾向にあり、18 歳人口の減少が学生生徒数減少の大きな要因となっ
ている。短期大学の学生数減少については平成 24 年に特に著しく(前年比 9.9%減)、その減
少率が四年制大学(前年比 0.9%減)や専門学校(前年比 2.2%減)よりも大きいことから短大離
れが進んだものと思われる。
本学の通学圏は、札幌市及びその近郊で、石狩支庁全域、空知支庁と後志支庁の一部が含
まれる。学生の半数は札幌市内からの進学者であり、次いで石狩支庁 (札幌市除く)からの進学
者の割合が高く、合わせて 6 割超となる。他の地域については、その割合は 1 ケタ台と少ないが、
各支庁から学生が集まっている。道内では、以前から女子の進学に関して、親元から通える範囲
で大学等を選択するという傾向が強かったが、昨今の厳しい経済状況も加わり、こうした傾向はさ
らに強まっているといえる。
6
北海道武蔵女子短期大学
【入学生の出身地別人数及び割合】
地域
札幌市
い し かり
石狩支庁
おしま
渡島支庁
ひやま
檜山支庁
しりべし
後志支庁
そらち
空知支庁
かみかわ
上川支庁
る も い
留萌支庁
そ う や
宗谷支庁
あばしり
網走支庁
いぶり
胆振支庁
ひ だか
日高支庁
と か ち
十勝支庁
く し ろ
釧路支庁
ねむろ
根室支庁
平成 21 年度
平成 22 年度
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
人 数
割 合
人 数
割 合
人 数
割 合
人 数
割 合
人 数
割 合
(人)
(%)
(人)
(%)
(人)
(%)
(人)
(%)
(人)
(%)
195
47.3
197
45.6
193
52.0
155
49.8
220
53.8
40
9.7
55
12.7
38
10.3
41
13.1
42
10.3
18
4.4
15
3.5
12
3.2
7
2.2
17
4.2
-
-
4
0.9
2
0.5
3
1.0
1
0.2
18
4.4
26
6.0
25
6.7
15
4.8
22
5.4
28
6.8
25
6.0
24
6.5
27
8.7
23
5.6
28
6.8
22
5.1
20
5.4
14
4.5
22
5.4
5
1.2
6
1.4
3
0.8
4
1.3
1
0.2
5
1.2
4
0.9
-
-
2
0.6
3
0.7
18
4.4
17
3.9
15
4.1
15
4.8
15
3.7
21
5.1
16
3.7
16
4.3
9
2.9
17
4.2
7
1.7
7
1.6
2
0.5
1
0.3
5
1.2
14
3.4
26
6.0
13
3.5
10
3.2
9
2.2
12
2.9
11
2.5
7
1.9
6
1.9
9
2.2
2
0.5
1
0.2
1
0.3
2
0.6
2
0.5
道
外
1
0.2
-
-
-
-
1
0.3
1
0.2
合
計
412
100
432
100
371
100
312
100
409
100
■地域社会のニーズ
本学は、北海道という地域社会に優秀な女性 の人材を輩出することを目的に開学し、以来 47
年間、道内の企業を中心に卒業生を送り出している。本学は、特定の資格にとらわれることなく教
養教育に主眼を置いた教育 に力を入れ、社会人として真に有用たる女性の育成を実践している。
このため、地場の各業界で活躍する卒業生の評価は高く、札幌市内のみならず、道内各地域の
企業から多数の求人を得ている。中には本学のみに求人を出す企業や、他に先駆けてまず本学
に求人を出し、受験希望者が出なかった場合に他大学に声をかけて行くといった企業も見られ、
地域企業からのニーズは高いといえる。
一方、受験者側から見ると、大学等進学については、確かに四年制大学志向は時代の流れと
してあるものの、多様化していることも事実である。道内のいわゆる文系と言われる四年制私立大
学の卒業後の進路は、そのほとんどが民間企業への就職であり、職種の違いは若干あるにせよ、
7
北海道武蔵女子短期大学
本学卒業生の進路と同様である。本学は、就職に関しては四年制大学と比較しても遜色のない、
むしろ良いともいえる実績があるため、経済状況が厳しい中において、修業年限が四年制大学の
半分であるということは学費支弁者 である保護者にとっても大きなメリットとなっている。少ない学
費で優良企業に就職できるということが受験生側から見た本学のニーズとなっている。
■地域社会の産業の状況
北海道の総生産は 18.4 兆円で、総生産から見た産業別構成比は第 1 次産業が 3.7%、第 2
次産業が 16.3%、第 3 次産業が 80.0%となっている(平成 22 年度内閣府「県民経済計算年
報」)。全国の構成比と比べると、北海道は 1 次産業と 3 次産業が高く、2 次産業が低い割合とな
っている。
北海道の統計データ(北海道「第 121 回北海道統計書」)によると、平成 24 年の全道の事業
所数は 231,549 ヶ所、従業員数は 2,159,641 人となっており、ともに毎年減少傾向にある。
本学の所在地である札幌市の人口は、190 万人を超えており、地場企業の他に大手企業の
北海道における拠点も多く置かれている。道内各都市にも企業は多く存在しているが、事業所数
では約 32%、従業員数では約 39%が札幌市に集中している。
札幌市の産業は、事業所数の多い順に「卸売・小売業」(構成比 24.7%)、「宿泊・飲食業」
(14.6%)、「建設業」(9.9%)、「生活関連サービス・娯楽業」(9.1%)、「不動産・物品賃 貸 業」
(7.9%)となるが、従業員数でみた場合には、「医療・福祉業」が「卸売・小売業」に次いで第 2 位
となる。
■短期大学所在の市区町村の全体図
北海道
札幌市
●
● 札幌市
北海道武蔵女子短期大学
8
北海道武蔵女子短期大学
(5)課題等に対する向上・充実の状況
① 前回の第三者評価における三つの意見の「向上・充実のための課題」で指摘された事項への
対応について(領域別評価票における指摘の対応は任意)
改善を要する事項
対
策
成
果
(向上・充実のための課題)
評価領域Ⅱ 教育の内容
教育の内容をより深めるため
に、授 業 担 当 者 間 での意 思 の
疎 通 、協 力 ・調 整 に努 めること
が望まれる。
評価領域Ⅲ 教育の実施体制
教養学 科の入学 定員超 過
の状 況 を改 善 し、適 切 な教 育
条件の保全に留意されたい。
① 授業事例報告会・研 ①「文章作法」における科目担当
修会及び公開授業等
者間の指導内容の統一及び「文
の実施を計画する。
章作法」と「基礎ゼミナールⅠ」
② カリキュラム、教育
との連動という課題について、
システムや教育方法、 FD 委員会主催による事例報告
個々の科目の教授法
会・研修会を行った。それによ
等の改善について教
って担当者間の意思疎通と協力
員間で自由に議論す
体制の推進がなされた。公開授
る場を設ける。
業や授業後のパネルディスカッ
ション等を試行的に実施するこ
とにより、教員間の意思疎通、
情報交換のための新たな方法の
検討が可能となった。
② カリキュラム点検・検討等のた
めのワーキンググループや学科
改組等に関する諮問委員会の設
置、学科ごとのカリキュラム検
討会議等の開催が学長の指示に
よってなされたことで本学の教
育内容についての教員の意思疎
通と協力関係がより深まった。
入学定員の見直しを
前 回 の第 三 者 評 価 実 施 年 度 (平
図 る とと もに 入 試 の 合 否 成 19 年度)とその翌年度は、定員の
判定において、入学生が 1.3 倍を超える入学者数であったが、
定 員 を大 きく上 回 らない その後は超過状況の改善が見られ、
よう配慮する。
多くても 1.2 倍程度となっている。
② 上記以外で、対策を図った事項について
改善を要する事項
学 生 が自 ら考 え る 力 を身 に
つけ、より意欲的かつ自主的な
学修に臨むよう促すこと。
対
策
「専門ゼミナール」
担当教員の指導のもと
に行われる「卒業研究」
の研究成果をたたえる
ために卒業研究表彰制
度を設ける。
成
果
「優秀卒業研究賞」を設けたこ
とで(平成 25 年度より実施)、
「専
門ゼミナール」及び「卒業研究」
に対する学生の意識や姿勢に変化
が見られるなど、学生の主体的な
学修という面で意義があった。
③ 過去7年間に、文部科学省の設置計画履行状況調査において留意事項が付された短期大
学は、留意事項及びその履行状況を記述する。
特になし
9
北海道武蔵女子短期大学
(6)学生データ(学校基本調査のデータを準用)
① 入学定員、入学者数、入学定員充足率、収容定員、在籍者数、収容定員充足率
学科
教
養
学
科
英
文
学
科
経
済
学
科
事
項
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26 年度
入学定員(人)
185
185
185
180
180
入学者数(人)
218
193
173
221
193
入学定員
充足率 (%)
117.8
104.3
93.5
122.8
107.2
収容定員(人)
345
370
370
365
360
在籍者数(人)
405
408
365
394
415
入学定員
充足率 (%)
117.4
110.3
98.6
107.9
115.3
入学定員(人)
135
135
135
100
100
入学者数(人)
120
92
74
105
125
入学定員
充足率 (%)
88.9
68.1
54.8
105.0
125.0
収容定員(人)
255
270
270
235
200
在籍者数(人)
246
212
166
182
228
入学定員
充足率 (%)
96.5
78.5
61.5
77.4
114
入学定員(人)
80
80
80
70
70
入学者数(人)
94
83
65
83
87
入学定員
充足率 (%)
117.5
103.8
81.3
118.6
124.3
収容定員(人)
150
160
160
150
140
在籍者数(人)
187
175
149
149
170
入学定員
充足率 (%)
124.7
109.4
93.1
99.3
121.4
10
備考
平成 22 年度
平成 25 年度
入学定員変更
平成 22 年度
平成 25 年度
入学定員変更
平成 22 年度
平成 25 年度
入学定員変更
北海道武蔵女子短期大学
②卒業者数
(人)
平成 21 年度
平成 22 年度
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
教養学科
218
185
214
185
171
英文学科
132
125
115
89
75
経済学科
73
93
90
83
65
計
423
403
419
357
311
区
分
③退学者数
(人)
平成 21 年度
平成 22 年度
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
教養学科
8
4
3
7
1
英文学科
1
2
5
0
4
経済学科
5
1
2
0
1
計
14
7
10
7
6
区
分
④休学者数
(人)
平成 21 年度
平成 22 年度
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
教養学科
2
2
1
4
3
英文学科
1
1
6
2
1
経済学科
1
0
1
1
1
計
4
3
8
7
5
区
分
⑤就職者数
(人)
平成 21 年度
平成 22 年度
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
教養学科
140
140
173
153
147
英文学科
87
104
82
68
64
経済学科
54
70
73
73
58
計
281
314
328
294
269
区
分
⑥進学者数
(人)
平成 21 年度
平成 22 年度
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
教養学科
7
4
5
6
5
英文学科
12
5
10
4
4
経済学科
2
3
3
3
4
計
21
12
18
13
13
区
分
11
北海道武蔵女子短期大学
(7)短期大学設置基準を上回っている状況・短期大学の概要
①教員組織の概要
学科等名
教
授
専任教員数
准
講 助
教
師 教
授
計
設置基
準で定
める教員
数 〔イ〕
(平成 26 年 5 月 1 日現在)
短期大学全体の
入学定員に応じ
て定める専任教
員数 〔ロ〕
設置基準
で定める
教 授 数
助
手
非
常
勤
教
員
備
考
教養学科
4
6
3
0
13
11
4
0
27
教育学・保
育学関係
英文学科
4
4
0
0
8
5
2
0
11
文学関係
経済学科
3
3
1
0
7
7
3
0
11
小計
11
13
4
0
28
9
0
49
0
49
①
③
23
経済学関係
学長含む
〔その他の組織等〕
②
短期大学全体の入
学定員に応じて定
める専任教員数〔ロ〕
(合計)
④
5
11
13
4
0
28
①+②
28
2
③+④
11
[ 注 ]
1
上表の「設置基準で定める教員数〔イ〕」には、短期大学設置基準第 22 条別表第 1 のイに定める学科の種類に
応 じて定 める教 員 数 (昼 間 又 は夜 間 において授 業 を行 う学 科 が通 信 教 育 をあわせ行 う場 合 には、短 期 大 学 通
信教育設置基準第 9 条第2項に定める教員数を含む。)を、また、通信教育学科のみを置く短期大学の場合は
短期大学通信教育設置基準 第 9 条第1項別表第1に定める教員数を、学科ごとに記入し、その小計を①に記
入する。
2
上表の「短期大学全体の入学定員に応じて定める教員数〔ロ〕」には、短期大学設置基準第22条別表第 1 のロ
に定 める短期 大 学 全体 の入 学 定員 に応じて定 める教 員 数 を記 入する。なお、昼 間 又は夜 間において授 業を行
う学科が通信教育をあわせ行う場合には、短期大学通信教育設置基準第 9 条第2項に定める教員数を加算す
る。
3
上 表の「設 置 基 準 で定 める教 授 数」には、短 期 大 学 設 置 基 準 第22条 別 表 第 1 のイの備 考1に定 める教 授 数
(通信教育学科のみを行う短期大学の場合は、短期大学通信教育設置基準第 9 条第 1 項別表第 1 備考 2 に
定める教 授数)を、学 科ごとに記入し、その小 計を③ に記 入 する。さらに〔ロ〕の専任教 員 数に対する教 授数 を④
に記入する。
4
上 表の〔その他 の組 織 等 〕には、設置 する学 科に所属 しない教員(例えば、一 般 教 育科 目 等を担 当する教 員や
募集停止を行った学科所属の教員等)数を記入するとともに、〔その他の組織等〕欄に組織 名等(募集停止の場
合はその年度も含む。)を記入する。該当する教員がいない場合、この欄には斜線を引く。
5
上表の「助手」とは、助手として発令されている教職員をいう。
6
備 考 欄 には、当 該 学 科 の種 類 (短 期 大 学 設 置 基 準 第 22条 別 表 第 1のイにいう「学 科 の所 属 する分 野 の区 分 」
を必ず記載する。
12
北海道武蔵女子短期大学
(平成 26 年 5 月 1 日現在)
②教員以外の職員の概要(人)
専任
兼任
計
事務職員
16
1
17
技術職員
-
-
-
図書館・学習資源センタ―等の専門事務職員
4
-
4
その他の職員
-
7
7
20
8
28
計
[注] 「その他の職員」とは、守衛、自動車運転手、作業員等の技能労務職員等を指す。
契約職員、派遣職員等は、「兼任、」に分類する。
(平成 26 年 5 月 1 日現在)
③校地等(㎡)
専用
(㎡)
共用
(㎡)
共用する他の
学校等の専用
(㎡)
校舎敷地
20,223
0
-
20,223
運動場用地
6,713
0
-
計
26,936
0
-
6,713
26,936
その他
0
0
-
0
26,936
0
-
26,936
区
分
校
地
等
小
合
計
計(㎡)
〔ロ〕
基準
面積
(㎡)
在籍学生
一人当たり
の面積
(㎡)
備考(共
有の状
況等)
7,000
33.13 〔イ〕
共有なし
[注]短期大学設置基準上必要な面積
〔イ〕在 籍 学 生 一 人 あたりの面 積 = 〔ロ〕 ÷ 当 該 短 期 大 学 の在 籍 学 生 数 【他 の学 校と共 用 している場 合 は当 該 学
校等の在籍学生数を加えた総在籍学生数】
(平成 26 年 5 月 1 日現在)
④校舎(㎡)
区 分
専用(㎡)
共用(㎡)
共用する他の学校
等の専用(㎡)
校 舎
16,880
0
-
計(㎡)
基準面積(㎡)
16,880
6,450
備考(共有
の状況等)
(平成 26 年 5 月 1 日現在)
⑤教室等(室)
講義室
演習室
実験実習室
情報処理学習室
語学学習施設
17
17
1
3
1
(平成 26 年 5 月 1 日現在)
⑥専任教員研究室(室)
専任教員研究室
28
13
北海道武蔵女子短期大学
⑦図書・設備
(平成 26 年 5 月 1 日現在)
図
学
科
書
学術雑誌
〔うち外国書〕
〔うち外国書〕(種)
電子 ジャーナル
〔うち外国 書〕
(冊)
教養学科
英文学科
経済学科
計
図書館
体育館
91,135
〔1,931〕
40,352
〔12,492〕
33,686
〔1,759〕
165,173
〔16,182〕
視聴覚資
料(点)
機械・器具
(点)
標本(点)
62(11)
0
2,312
-
-
28(20)
0
1,035
-
-
25(2)
0
193
-
-
115(33)
0
3,540
-
-
面積(㎡)
閲覧席数
収納可能冊数
1,535
面積(㎡)
96 席
175,000 冊
体育館以外のスポーツ施設の概要
2,087
テニスコート 3 面(6,713 ㎡)
(8)短期大学の情報の公表について
①教育情報の公表について
事
項
公表方法等
1
大学の教育研究上の目的に関すること
2
教育研究上の基本組織に関すること
教員組織、教員の数並びに各教員が有する学位及び業
績に関すること
入学者に関する受入方針及び入学者の数、収容定員及
び在 学 する学 生 の数 、卒 業 又 は修 了 した者 の数 並 びに
進 学 者 数 及 び就 職 者 数 その他 進 学 及 び就 職 の状 況 に
関すること
授業科目、授業の方法及び内容並びに年間の授業の計
画に関すること
学修の成果に係る評価及び卒業又は修了の認定に当た
っての基準に関すること
校地、校舎等の施設及び設備その他の学生の教育研究
環境に関すること
授業料、入学料その他の大学が徴収する費用に関するこ
と
大学が行 う学 生の修 学 、進路 選 択 及び心 身の健 康等に
係る支援に関すること
3
4
5
6
7
8
9
[注] ウェブサイトで公表している場合は、URLを記載する。
14
大学ホームページにて公表
URL
http://www.musashi‐jc.ac.jp/
about/joho
北海道武蔵女子短期大学
②学校法人の財務状況の公開について
事
項
財 産 目 録 、貸 借 対 照 表 、収 支 計 算
書、事業報告書及び監査報告書
公開方法等
ホームページにて公表
(URL:http:www.musashi‐jc.ac.jp/about/joho)
(9)各学科・専攻課程ごとの学習成果について
■ 学習成果をどのように規定しているか
本学では、各学科の学習成果は、学士力として必要な「知識・理解」「汎用的技能」「態度・志
向性」「総合的な学習経験と創造的思考力」を踏まえた、「学位授与の方針」として定めている。
各学科では、建学の精神や教育目的・目標に基づき、学科の枠を超えて共通に学修する共通
教養科目と、各学科独自に体系化されている専門的な知識や技術にかかわる学科科目のバラン
スのとれた科目履修の学習を通して、獲得されるべき学習成果を、「学位授与の方針」として次の
ように定めている。
〖教養学科〗
① 人間が培ってきた学術文化を専門的に学ぶことを通して、深い教養を身につけている。
② 現代の諸問題を基本から考えるという姿勢を持ち、現実社会への適応力を有している。
③ 社会人として信頼される基礎的な能力を備え、地域や社会に積極的に貢献することができ
る。
〖英文学科〗
① 現実社会に即した実践的な英語力を身につけている。
② 他者や他文化を理解し、積極的にコミュニケーションを図る態度を有している。
③ 広く深い教養と国際的知識を身につけ、地域や社会に貢献することができる。
〖経済学科〗
① 経済分野の基礎知識と経営情報分野の実務的基礎能力を身につけている。
② グローバルな視点を持った自立した女性として、他者の立場を理解し、他者と協調して、社
会に参画する力を有している。
③ 幅広い教養を身につけ、地域や社会に積極的に貢献することができる。
■
どのように学習成果の向上・充実を図っているか
本学では、学習成果を確認する場として「成績講評授業 」を設けている。「成績講評授業」は、
学期末試験の答案等の学生への返却・講評を通して、各科目の到達目標の達成度を教員と学
生の双方で把握する機会と位置づけている。こうした講義によって、各教員は、学生の学習の定
着度を具体的に理解し、授業方法の改善など、より綿密な次年度の授業計画を立てることができ
る。
また、各科目の特性に応じて、小テスト、授業内で提出させる質問紙、レポート、学期末試験な
ど、さまざまな評価方法を用いて、学生の学習意欲を鼓舞し学習成果を確認している。加えて、
15
北海道武蔵女子短期大学
毎学期、全科目で実施している「学生による授業評価アンケート」のアンケート結果は、各教員に
フィードバックし、各教員の授業改善に活用されることで学習成果の向上・充実 を図っている。
全学的取り組みとしては、FD 委員会による「学生による授業評価アンケート」の実施やその分
析・検証、さらに、授業改善や教授法の向上に関わる各種研修会の開催などを行っている。
(10)オフキャンパス、遠隔教育、通信教育その他の教育プログラム
■オフキャンパス
実施していない
■遠隔教育
実施していない
■通信教育
実施していない
■その他の教育プログラム
実施していない
(11)公的資金の適正管理の状況
■公的資金の適正管理の方針及び実施状況を記述する(公的研究費補助金取扱いに関する規
程、不正防止の管理体制など)。
公的資金の管理方針については、「北海道武蔵女子短期大学科学研究費の取扱いに関する
規程」及び「北海道武蔵女子短期大学における公的研究費の不正防止に関する規程」を定め、
これら規程に基づいて適正に管理・運営している。公的研究費に関しては、事務局総務課が事
務管理部門を所掌している。現在のところ、本学における公的研究費は科学研究費補助のみで
あるが、事務管理部門担当者は、科学研究費補助に関する説明会には毎年出席し、学内で説
明会を開催して教員に研究費の使用ルール等について周知している。
なお、研究費の預金口座は事務管理部門が管理し、研究に必要な物品等の発注ならびに納
品時の検収も事務管理部が行っている。
内部監査については、全員分を行っている。さらに、毎年、学園の会計監査に合わせて、科学
研究費補助金の執行状況についても監査人による監査を実施している。
16
北海道武蔵女子短期大学
(12)理事会・評議員会ごとの開催状況(平成 23 年度~25 年度)
区
分
開催日現在の状況
現員
定員
(a)
7~11
75.0
2
有
8
平成 23 年 11 月 25 日
17:00~17:40
8
100.0
-
有
8
平成 24 年 3 月 30 日
17:10~17:40
7
87.5
1
有
8
平成 24 年 5 月 25 日
19:10~19:20
7
87.5
1
有
8
平成 24 年 10 月 5 日
15:00~15:15
3
37.5
5
無
8
平成 25 年 3 月 29 日
17:15~17:40
7
87.5
0
有
7
平成 25 年 5 月 24 日
17:12~17:20
7
100.0
-
有
7
平成 25 年 11 月 22 日
17:00~17:40
7
100.0
-
有
7
平成 26 年 3 月 28 日
17:10~17:22
7
100.0
-
有
17
17
17
17
17
議
15~23
監 事 の
出席状況
6
開催日現在の状況
現員
定員
(a)
評
意思表示
出席者数
平成 23 年 5 月 27 日
17:12~17:20
会
区
分
出席理事数
(b)
出席者数等
実出席率
(b/a)
8
理
事
開催年月日
開催時間
17
員
17
会
17
16
16
16
16
開催年月日
開催時間
平成 23 年 5 月 27 日
17:00~17:12
平成 23 年 5 月 27 日
17:20~17:40
平成 24 年 3 月 30 日
17:00~17:10
平成 24 年 3 月 30 日
17:40~18:00
平成 24 年 5 月 25 日
19:00~19:10
平成 24 年 5 月 25 日
19:20~19:35
平成 25 年 3 月 29 日
17:00~17:15
平成 25 年 3 月 29 日
17:40~18:10
平成 25 年 5 月 24 日
17:00~17:12
平成 25 年 5 月 24 日
17:20~17:40
平成 26 年 3 月 28 日
17:00~17:10
平成 26 年 3 月 28 日
17:25~17:50
出席評議員数
(b)
出席者数等
実出席率
(b/a)
意思表示
出席者数
監 事 の
出席状況
14
82.4
3
有
14
82.4
3
有
14
82.4
2
有
14
82.4
2
有
15
88.2
2
有
15
88.2
2
有
16
94.1
0
有
16
94.1
0
有
14
87.5
2
有
14
87.5
2
有
16
100.0
-
有
16
100.0
-
有
17
北海道武蔵女子短期大学
(13)その他
■上記以外に、評価員が理解を深めるのに役立つ情報
特になし
2.自己点検・評価報告書の概要
■四つの基準について、課題、改善計画、行動計画を中心に記述
【基準Ⅰ 建学の精神と教育の効果】
本学は、「知・情・意」を兼備した教養豊かな近代的女性の育成を建学の精神 及び教育理想と
定めている。こうした建学の精神 及び教育理想に基づいた教育目的・目標が、学生の実態に対
応して着実に教育効果を生んでいるのか、あるいは変化する社会的要請に応えるものになってい
るのかを、不断に検証していく。
また、各 学 科の教 育 目 的・目 標 は、建 学の精 神 及び教 育 理 想を踏まえ、「学 位 授与 の方 針」
「教育課程編成・実施の方針」「入学者受け入れの方針」として学内外に公表している。学習成
果については、各科目の特性に応じた「到達目標」や「成績評価の方法」をシラバスで明示し、学
生の学習意欲を鼓舞しつつ、教育の質の保証に努めている。
ただ、PDCA サイクルによる学習成果の査定については、緒に就いたばかりであり、今後、量
的・質的データを継続的に集積・検証していくことで、確実に根付かせていきたい。また、自己点
検・評価報告 書は、定 期的に作成・公 表し、教育課程や学生支 援体制 の改善に反映 させてい
く。
【基準Ⅱ 教育課程と学生支援】
「学位授与の方針」及び「教育課程編成・実施の方針」に基づき、各学科の教育課程を体系的
に編成し、社会の変化やニーズに対応した教育改善に努めている。学生の学習成果は、シラバ
スに明示した各科目の成績評価方法によって適正に評価するとともに、教務委員会等と、アドバ
イザーでもあるゼミナール担当教員との緊密な連携の下、きめ細かな指導を実施し、学習成果の
向上・充実を図っている。また、教員の教育力を高めるために、FD 委員会は、授業評価の分析
に加え、授業の研究・改善に向けて各種研修会や公開授業を開催している。今後は、より厳密か
つ公平な成績評価方法の検討を進め、また、学習成果の査定では、卒業生評価を継続的に集
積し、本学の教育成果の点検に活用していきたい。
学生支援については、学生支援委員会を中心に、学生自治組織であるライラック学生会やクラ
ブ・同好会などの活動支援を行っているが、文科系クラブ・同好会のより活発な活動を促すよう環
境整備を進め、クラブ等全般の活性化を図っていく。進路支援については、就職に関しては就職
委員会、編入学は教務委員会、留学に関しては国際交流委員会が所管し、アドバイザーでもあ
るゼミナール担当教員と連携しながら対応しているが、進路未決定 者を更に減少させるための方
策を引き続き検討していく。
【基準Ⅲ 教育資源と財的資源】
本学は、短期大学設置基準に定める必要専任教員数を充足し、「教育課程編成・実施の方針」
に基づいて教員組織を整備している。また、事務組織は責任体制が明確なものとなっており、適
切な運営がなされている。各個研究費等の取扱い細則や SD 規程の整備に向けて検討を行い、
18
北海道武蔵女子短期大学
教員の研究活動や事務職員の SD 活動を更に活性化させていきたい。
校地・校舎面積は、短期大学設置基準の 2 倍を超えており、講義室、体育館、図書館など十
分な教育・学習環境を整えている。また、情報基盤センターは情報機器の適切な配置、セキュリ
ティー対策などを一括管理し、情報技術の進展に対応した技術的資源の整備に努めている。今
後は、施設・設備の老朽化に伴う修繕や更新 について中長期計画立案に向けて検討を行 って
いく。
本学の消費収支は、消費支出超過に陥った年度もあったが、総じて安定的である。教職員間
で危機意識の共有を図りながら、学生定員の安定的確保や消費収支の均衡化に努めていく。
【基準Ⅳ リーダーシップとガバナンス】
理事長は、建学の精神に基づき、学校法人の運営全般にリーダーシップを発揮しており、理事
会は最高意思決定機関としてその機能を果たしている。また、学長は、教授会の議長として教育
研究上の重要事項について審議を行い、大学の教育研究活動全般にリーダーシップを発揮して
いる。
理事長は、引き続き本学の健全な経営の継続に努め、学長は、社会のニーズや受験生の動向
に注意を払い、教学面でのリーダーシップをより一層発揮して、学習成果の向上・充実に努めて
いく。
3.自己点検・評価の組織と活動
■自己点検・評価委員会(担当者、構成員)
本学の自己点検・評価委員会は、法人及び大学における点検・評価を実施する組織として置か
れ、学長、理事、学科長、事務局長、事務局次長、学長が指名し、理事長が任命する教職員若干
名により構成されている。
<平成 25 年度自己点検・評価委員会委員>
篠田理事長(事務局長兼任)、内田学長、佐々木教養学科長、松田英文学科長、◎村岡経済
学科長、鈴木准教授、羽田事務局次長、絹川事務局次長
※ ◎~委員長
なお、今回の第三者評価に際しては、自己点検・評価委員会 にさらに数名の教員を加え「第三
者評価委員会」を立ち上げて取り組んだ。
<第三者評価委員会>
◎村岡経済学科長(ALO)、篠田理事長(事務局長兼任)、内田学長、佐々木教養学科長、松
田英文学科長(教務委員長兼任)、佐々木勝志入試委員長、河村芳行学生支援委員長、鈴木
准教授、羽田事務局次長、絹川事務局次長 ※ ALO が委員長兼任
19
北海道武蔵女子短期大学
■自己点検・評価の組織図
■組織が機能していることの記述
本学では、学則第 3 条において自己点検・評価の実施と自己点検・評価委員会の設置につ
いて規定し、「学校法人北海道武蔵女子学園自己点検・評価規程」を整備して点検・評価活動
を行っている。
本学は委員会制を取り入れて学内 の各業務に取り組む体制をとっているため、自己点検・評
価は、これら委員会等各部署単位で行っている。委員会は、2 年毎に委員の改選が行われるた
め、自己点検・評価はこのタイミングで行い、その結果を「課題への取り組み」として冊子 にまとめ
ている。「課題への取り組み」には、当該部署が課題として掲げて 2 年間改善に取り組んできた事
項とその結果、そして今後の課題がまとめられており、当該部署 が取り組む今後 2 年の活動・改
善の指針としての役割を果たしている。
自己点検・評価委員会は、上記の 2 年毎の自己点検・評価実施を中心に活動し、一定の成
果を上げている。
■自己点検・評価報告書完成までの活動記録(平成 25 年度を中心に)
平成 22 年 7 月 5 日
自己点 検・評 価委員 会 において、次回の第 三 者評価 実施時 期
を平成 26 年度とする自己点検・評価中長期案を策定。
平成 25 年 5 月 9 日
自 己 点 検 ・評 価 委 員 会 において、第 三 者 評 価 実 施 に向 けて組
織編 成 について検 討。自己 点 検・評 価 委員 会 に数 名 の教 職 員
を加えて「第三者評価委員会」を立ち上げることとした。今回以後
の自 己 点 検・評 価 委 員 会を「第 三 者評 価 委 員 会 」とすることとし
た。
平成 25 年 5 月 21 日
教授会において、平成 26 年度に第三者評価を実施することを周
知し、「第三者評価委員会」設置を承認。
平成 25 年度に第三者評価に準じた自己点検・評価を行い、そ
の報告書を年度内に作成・公表することを決定。
平成 25 年 6 月 12 日
第三者評価委員会において、第三者評価の概要とポイントにつ
いて確認。
20
北海道武蔵女子短期大学
平成 25 年 7 月 3 日
第三者評価委員会において自己点検・評価報告書の記述担当
責任者を決定し、規程に定める。
平成 25 年 9 月 4 日
第三者評価委員会において、自己点検・評価報告書作成スケジ
ュールを作成。各基準の記述担当者を決定、記述指示。事務局
にデータ資料まとめ及び作成を指示。
平成 25 年 10 月末
A.L.O 及び学科長による自己点検・評価 報告書(試案)文章記
述内容の確認。
平成 25 年 12 月 13 日
第三者評価委員 会における自己点検・評価報 告書の原案確 認
作業。
平成 26 年 2 月 4 日
第三者評価委員会において自己点検・評価報告書原案の再確
認作業。
平成 26 年 2 月 18 日
教授会において自己点検・評価報告書の内容確認。
平成 26 年 2 月 28 日
第三者評価に準じた自己点検・評価報告書として印刷製本及び
公表。
平成 26 年 4 月 30 日
2 月作成の自己点検・評価報告書を基に第三者評価用自己点
検・評価報告書の作成開始。第三者評価委員 会でデータ等の更
新 箇 所とその後の改 善 点 等を確 認。各 記 述 担 当 者に執 筆 及び
文章・データの更新を指示。
21
北海道武蔵女子短期大学
22
提出資料一覧-1
1
提出資料一覧
記述の根拠となる資料等
資料番号・資料名
備考
基準Ⅰ:建学の精神と教育の効果
A 建学の精神
建学の精神・教育理念についての印刷物
1.学生便覧
2 大学案内
3.ホームページ
URL
(http://www.
musashi‐jc.ac.
jp/about/outline
2.大学案内
URL
(http://www.
musashi‐jc.ac.
jp/about/outline
B 教育の効果 http://www.musashi-jc.ac.jp
教育目的・目標についての印刷物
3.ホームページ
学生が獲得すべき学習成果についての印刷物
1.学生便覧
4.キャンパスガイド
C 自己点検・評価
5.自己点検・評価に
関する規程
自己点検・評価を実施するための規程
基準Ⅱ:教育課程と学生支援
A 教育課程
学位授与の方針に関する印刷物
1.学生便覧
教育課程編成・実施の方針に関する印刷物
1.学生便覧
入学者受け入れ方針に関する印刷物
2 大学案内
カリキュラムに対応した授業科目担当者一覧
1.学生便覧
■ 教員名、担当授業科目、専門研究分野
4.キャンパスガイド
シラバス
1.学生便覧
B 学生支援
学生便覧等(学則を含む)
、学習支援のために配付し
ている印刷物
1.学生便覧
短期大学案内・募集要項・入学願書
2.大学案内
6.入学試験要項
■第三者評価実施年度の平成 26 年度及び 25 年度の 2 年分
4.キャンパスガイド
基準Ⅲ:教育資源と財的資源
D 財的資源
「資金収支計算書・消費収支計算書の概要
(過去 3 年)」 7.資金収支計算書・消費
収支計算書の概要
[書式 1]、
「貸借対照表の概要(過去 3 年)
」[書式 2]、
「財務状況調べ」[書式 3]及び「キャッシュフロー計 8.貸借対照表の概要
算書」[書式 4]
9.財務状況調べ
10.キャッシュフロー
計算書
資金収支計算書・消費収支計算書
11. 計算書類
■過去 3 年間(平成 25 年度~平成 23 年度)
(過去 3 年分)
貸借対照表
11. 計算書類
■過去 3 年間(平成 25 年度~平成 23 年度)
(過去 3 年分)
23
提出資料一覧-2
資料番号・資料名 1
記述の根拠となる資料等
12.中期財務計画
中・長期の財務計画
事業報告書
13.事業報告書
■過去 1 年分(平成 25 年度)
事業計画/予算書
14.事業計画書
■第三者評価報告書実施年度の平成 26 年度
15.予算書
基準Ⅳ:リーダーシップとガバナンス
A 理事長のリーダーシップ
16.寄附行為
寄附行為
24
備考
備付資料一覧-1
1
備付資料一覧
記述の根拠となる資料等
資料番号・資料名
基準Ⅰ:建学の精神と教育の効果
A 建学の精神
1.創立 30 周年記念誌
創立記念、周年誌等
C 自己点検・評価
過去 3 年間に行った自己点検・評価に係る報告書等
第三者評価以外の外部評価についての印刷物
2.自己点検・評価報
告書
3.課題への取り組み
(H23 年度版)
4.課題への取り組み
(H25 年度版)
該当なし
基準Ⅱ:教育課程と学生支援
A 教育課程
単位認定の状況表
■ 第三者評価実施年度の前年度の平成 25 年度に卒業し
た学生が入学時から卒業までに履修した科目について
5.成績一覧表
学習成果を表す量的・質的データに関する印刷物
6.授業評価アンケート
5.成績一覧表
7.成績順位表
8.各種検定結果データ
9.図書館実習評価表
10.企業実習評価表
B 学生支援
学生支援の満足度についての調査結果
11.卒業時アンケート
就職先からの卒業生に対する評価結果
12.企業訪問報告書
13.卒業生アンケート
集計結果
入学志願者に対する入学までの情報提供のための印 14.大学案内
刷物等
15.入試ガイド
16.ムサシマガジン
入学手続者に対する入学までの学習支援のための印 17.入試合格者への
刷物等
資料
学生の履修指導(ガイダンス、オリエンテーション) 18.教務指導マニュアル
等に関する資料
19.ガイダンスマニュアル
20.学籍簿
学生支援のための学生の個人情報を記録する様式
21.個人面談票
22.ゼミナール学生調書
23.就職登録票
24.進路一覧資料
進路一覧表等の実績についての印刷物
(就職一覧、編入等進学
■過去 3 年間(平成 25 年度~平成 23 年度)
一覧、留学一覧)
卒業生アンケートの調査結果
GPA等成績分布
該当なし
学生による授業評価票及びその評価結果
6.授業評価アンケート
25
備考
備付資料一覧-2
1
記述の根拠となる資料等
資料番号・資料名
備考
25.入学試験要項
26.科目等履修生募
集要項
27.短期留学ガイダン
ス資料
社会人受け入れについての印刷物等
海外留学希望者に向けた印刷物等
FD活動の記録
28.FD 開催記録等
SD活動の記録
29.事務職員学習会
開催記録
基準Ⅲ:教育資源と財的資源
A 人的資源
教員の個人調書
専任教員:教員履歴書、過去 5 年の業績調書
非常勤教員:過去 5 年間の業績調書(担当授業科目に
30.教員個人調書
関係する主な業績)
■「大学の資格等に係る提出書類の作成の手引き」を参
照
教員の研究活動について公開している印刷物等
■過去 3 年間(平成 25 年度~平成 23 年度)
専任教員等の年齢構成表
■第三者評価実施年度の平成 26 年 5 月 1 日現在
科学研究費補助金等、外部研究資金の獲得状況一覧表
■過去 3 年間(平成 25 年度~平成 23 年度)
研究紀要・論文集
■過去 3 年間(平成 25 年度~平成 23 年度)
教員以外の専任職員の一覧表(氏名、職名)
■第三者評価実施年度の平成 26 年 5 月 1 日現在
31.紀要
URL
(http://www.
32.HP(情報公開ページ) musashi‐jc.ac.
jp/about/joho
33.科研費補助金獲
得状況一覧表
31.紀要
34.学校法人基礎調
査 帳票
B 物的資源
35.図面ファイル
校地、校舎に関する図面
■全体図、校舎等の位置を示す配置図、用途(室名)を
示した各回の図面、校地間の距離、校地間の交通手段等
36.図書館調査資料
図書館、学習資源センターの概要
■平面図、蔵書数、学術雑誌数、AV資料数、座席数等
C 技術的資源
学内LANの敷設状況
37.学内 LAN 概要
マルチメディア教室、コンピュータ教室等の配置図
38.情報処理関連教
室配置図
D 財的資源
寄附金・学校債の募集についての印刷物等
該当なし
財産目録及び計算書類
■過去 3 年間(平成 25 年度~平成 23 年度)
39.財産目録、計算
書類
教育研究経費の表
40.研究経費一覧
■過去 3 年間(平成 25 年度~平成 23 年度)
26
備付資料一覧-3
1
記述の根拠となる資料等
資料番号・資料名
基準Ⅳ:リーダーシップとガバナンス
A 理事長のリーダーシップ
理事長の履歴書
41.履歴書
現在の理事・監事・評議員名簿(外部役員の場合は職
42.学校法人実態調
業・役職等を記載)
査 帳票
43.理事会議事録
理事会議事録
■過去 3 年間(平成 25 年度~平成 23 年度)
44.規程集
諸規程集
B 学長のリーダーシップ
学長の履歴書・業績調書
45.学長履歴書
教授会議事録
46.教授会議事録
■過去 3 年間(平成 25 年度~平成 23 年度)
委員会等の議事録
■過去 3 年間(平成 25 年度~平成 23 年度)
47.教務委員会
48.学生支援委員会
49.就職委員会
50.入試委員会
51.国際交流委員会
52.図書館運営会議
53.コミュニティ運営会議
54.基盤センター運営会議
55.学生相談室
56.FD委員会
57.点・評価委員会
58.個人情報委員会
59.コンプライアンス委員会
60.危機管理委員会
C ガバナンス
監事の監査状況
■過去 3 年間(平成 25 年度~平成 23 年度)
61.学校法人実態調
査 帳票
62.評議員会議事録
評議員会議事録
■過去 3 年間(平成 25 年度~平成 23 年度)
選択的評価基準
1.出張講義案内
パンフレット
3.地域貢献の取り組みについて
27
備考
28
北海道武蔵女子短期大学
基準Ⅰ 建学の精神と教育の効果
(a)基準Ⅰの要約
北海道武蔵女子学園は、「知・情・意」を兼備した教養豊かな近代的女性の育成を行うこと
を建学の精神としている。この精神に基づき、「真理を求めいつくしむ知性ある女性」・「愛に
生き信念に生きる気品ある女性」・「人類文化の発展に尽くす意欲ある女性」を教育理想とし
て掲げてきた。この点について学生及び教職員とは、学内行事などに際し常に確認しあって
いる。
教養学科・英文学科・経済学科それぞれの教育目的・目標は、建学の精神及び教育理想
を踏まえた内容となっており、具体的には「学位授与の方針」・「教育課程編成・実施の方
針」・「入学者受け入れの方針」として学内外に公表している。また学内のみならず受験生や
保護者にも、様々な機会を捉え説明している。
三学科の教育課程はこれらの方針に基づいて編成され、その学習成果はシラバスの「到達
目標」で明示し、各科目の特性に応じた種々の方法によって測定している。また学習成果に
ついては、授業アンケートの結果や資格取得状況の推移調査などの手立てを使っても確認
している。さらに成績講評授業を実施し学習成果を確認し、授業評価アンケートの分析を通
して教育の質を高めるための検証を行っている。
自己点検・評価活動については、平成 4 年に自己点検・評価委員会を設置し、平成 6 年か
ら 2 年ごとに報告書『現状と課題』(現在は『課題への取り組み』と改題)(備付資料 3、4)を継
続的に発行してきた。さらに平成 18 年には同委員会を学園全体の点検・評価を行う機関に
権能を拡大し現在に至っている。また平成 19 年には短期大学基準協会による第三者評価を
受け適格との評価を受けている。
(b)行動計画について
①「学位授与の方針」以下の三方針については、建学の精神及び教育理想さらには時代
の要請と合致しているか、不断の点検を行っていく。
②PDCA サイクルによる学習成果の査定については、緒に就いたばかりであり、確実に根
付かせていきたい。また自己点検・評価の報告書を活かし改善への意識を高めていく。
Ⅰ-A 建学の精神
(a)テーマの要約
昭和 42 年に創立された本学は、その設立趣意書に記されているように、「専門の学問の研
究を基底に広く深い知識と教養を授け」ること・「実際的に役立つ教育」を行うこと・「清楚にし
て典雅な情操の涵養」に努めることを建学の精神としている。また建学の精神に基づき、「す
ぐれた知性」・「清純な気品」・「実践への意欲」を教育理想として掲げている。
この建学の精神は、様々な機会を捉えて学生・教職員に伝えられ、その徹底をはかってい
る。またこの精神は、学内行事などを利用した教員と学生との交流や触れ合いの場、各学年
必修の少人数制ゼミナールなどにおいて生かされている。
(b)改善計画について
学生に建学の精神をさらに定着させるため、ガイダンスでの説明に工夫を加えるなどの検
討を進める。
29
北海道武蔵女子短期大学
基準Ⅰ-A-Ⅰ 建学の精神が確立している
(a)現状について
北海道武蔵女子学園は、昭和 42 年 1 月、前理事長篠田二郎を中心とする武蔵大学同窓
生有志によって設立された。旧 7 年制武蔵高等学校以来、幾多の俊才を輩出し、少数精鋭
主義教育の伝統に輝く武蔵大学のすぐれた教育を範とし、新時代の女子高等教育にふさわ
しい三つの教育理想―「真理を求めいつくしむ知性ある女性」「愛に生き信念に生きる気品あ
る女性」「人類文化の発展に尽す意欲ある女性」-を掲げ、独自の学風をもつ品格ある女子
短期大学の創設をめざして、教養科1学科として発足した。
建学の精神は、設立趣意書の中で、次のように表明されている。
「近年、わが国の生活文化の著しい向上に伴い北海道においても、高等教育志望の子女
が激増しておりますが、その父兄及び、地元一般人の要望に反して、多くは道外で修学せ
ざるを得ない現状であります。その要望に応えると共に、あわせて北海道の学問・文化の向
上を希求し、地元有志並びに武蔵大学教授同窓有志の発意と協力により、北海道武蔵女
子学園を設立し、短期大学教養学科を設置することにいたしました。私共は最善の努力を
傾け学園の充実に意をそそぎ専門の学問の研究を基底に広く深い知識と教養を授け、か
つ実際的に役立つ教育をほどこし清楚にして典雅な情操の涵養に努めると共に学問に志
し社会的国際的良識に長じ平和と福祉の増進に役立とうとする人物を養成することを念願
いたしております」
昭和 42 年当時はもとより、いまなお限りない発展の可能性を秘めている北海道の地に、本
学は、すぐれた知性、清純な気品、実践への意欲という「知・情・意」を兼ね備えた教養豊か
な近代的女性の育成を目的として、設立された。設立趣意書で述べられた建学の精神は、北
海道武蔵女子短期大学学則第 1 条(目的)に、「学校教育法及び教育基本法に基づき、専
門の学問研究を基底に、広く深い知識と教養を授け、かつ実際的に役立つ教育を施し、清
楚にして典雅な情操の涵養に努めると共に、学問に志し社会的国際的良識に長じ、平和と
福祉の増進に役立つ人物を養成することを目的とする」と規定され、現在に受け継がれてい
る。
また、本学は、教育の原点である教員と学生との人間的交流や人格的触れ合いを重視し、
これを基盤に「寺子屋式」の行き届いた少人数教育を施すことを最大の特色としている。とく
に、全学生・全学年にわたる徹底した必修ゼミナール制と指導体制は、本学の少数精鋭主義
教育の中核をなすものである。
建学の精神については、三つの教育理想と共に、さまざまな機会をとらえて学生や教職員
間で共有化に努めている。理事長・学長は、入学式や卒業式の式辞において、学生や保護
者を前に建学の精神や教育理想が具体的にどのように実現されているのかについて触れて
いる。また、建学の精神や教育理想は、学生や教職員に毎年配付される学生便覧(提出資
料 1)や大学案内(提出資料 2)などの印刷物及び本学ホームページに掲載し、学内外での
周知徹底を図っている。さらに、毎年恒例の行事である新年交礼会、入学式後の交歓会に
おいて、理事長・学長から建学の精神に基づいたメッセージが伝えられ、こうした機会を通し
て、教職員間で建学の精神を定期的に確認し合っている。
30
北海道武蔵女子短期大学
(b)課題について
開学以来、建学の精神を明確に示し、学内外において、十分浸透するよう努めているが、
建学の精神が変化する社会のニーズに対応しているのかをつねに問い続けていくことが必要
である。
Ⅰ-B 教育の効果
(a)テーマの要約
教養学科・英文学科・経済学科の教育の目的は、建学の精神を活かしながら、教養教育と
職業教育との融合をはかることにある。このため三学科ともに教養教育を重視しつつ、社会人
としての基礎力と実際的な技能を磨く教育課程を編成している。このことを学生に周知するた
め、入学直後のガイダンスのみならず、新入生研修において十分な時間をかけて説明し、カ
リキュラムの意義の理解をはかっている。本学の教育が社会的な期待に応えるものとなってい
ることは、卒業生を受け入れている企業へのアンケート結果(備付資料 12)からも確認できる。
学習成果は、成績評価や学生の理解度などに現れる。成績評価についてはシラバス(提出
資料 1)に厳格な評価基準を示すとともに、授業アンケートを利用して理解度の確認を行って
いる。さらに教育の質の査定には「成績講評授業」として学生に学期末試験の答案を返却し
つつ解説や講評を行うなどの方法を取り入れ、多角的に学習成果を確認している。資格取得
や進路などの良好な状況からみても、十分な教育的効果を上げていると理解している。
(b)改善計画について
①教育目的や目標が学生の実態や期待、あるいは社会的要請に応えるものとなっている
のか常に検証する必要があり、PDCA サイクルを活かして、教育課程などの改善に努め
る。
②学生の視点に立ちつつ、教育のレベルの向上・充実に努めていく。
基準Ⅰ-B -1 教育目的・目標が確立している
(a)現状について
本学は、創立以来、教養教育と職業教育の融合を建学の精神とし、教育理想に「真理を求
めいつくしむ知性ある女性」「愛に生き信念に生きる気品ある女性」「人類文化の発展に尽す
意欲ある女性」を掲げ、すぐれた知性、清純な気品、実践への意欲という「知・情・意」を兼ね
備えた教養豊かな現代女性を養成することを教育理想としている。
この教育理想を達成するために、学則第 1 条は「専門の学問研究を基底に、広く深い知識
と教養を授け、かつ実際的に役立つ教育を施し、清楚にして典雅な情操の涵養に努めると共
に、学問に志し社会的国際的良識に長じ、平和と福祉の増進に役立つ人物を養成する」と本
学の教育の目的を明確に示している。各学科(教養学科・英文学科・経済学科)の教育目的・
目標は、この学則第 1 条に基づき、学則第 5 条の2において次のように定められている。
(1) 教養学科
人間が培ってきた学術文化をより専門的に授けて、深い教養を身につけさせるとともに、
現代の諸問題を基本から考える力を育てて、現実社会への適応性を養う。
31
北海道武蔵女子短期大学
(2) 英文学科
英語圏文化の学習を通じて広く深い知識と教養を授けるとともに、現実社会に即した
実践的な英語運用能力を養う。
(3) 経済学科
経済分野の基礎知識と経営情報分野の実務的基礎能力を身につけさせることを通し
て、地域社会に積極的に貢献しうる力を養う。
このように本学がめざしているのは、教養教育を重視した実際に役に立つ教育であり、さま
ざまな状況に対応できる社会人基礎力と汎用的技能を持った有為な人材の養成である。
各学科の教育目的・目標は、学習成果として、「学位授与の方針」「教育課程編成・実施の
方針」「入学者受け入れの方針」に成文化されており、学生便覧や本学ホームページにおい
て学内外に表明されている。非常勤講師については、新年度当初に非常勤講師を交えての
教務連絡会を開催し、その席上で学科ごとにそれぞれの教育目標を説明・確認し、共通理解
を深める機会としている。また、入学式後のオリエンテーションにおいて、学科長の挨拶を通
して学生への周知と共有化に努めており、宿泊研修として毎年度実施される新入生研修に
おいては、基礎ゼミナール担当教員からゼミナール単位で再度一層の周知徹底が図られて
いる。さらに、本学に入学を希望する高校生に対しては、高校訪問、進学相談会、入試説明
会、キャンパス見学会などの機会をとらえて、明確に説明している。
本学は、平成 21 年度と平成 22 年度の2回にわたり、本学卒業生の就職先企業や本学経
済学科の企業研究プログラム協力企業(企業実習受け入れ企業)を中心に 200 社(業種は、
金融業、サービス業、卸売・小売業など多岐にわたる)に「新卒者に求められる能力」等につ
いて企業アンケートを実施し、134 社から回答を得た(平成 21 年度文部科学省「大学教育・
学生支援推進事業」学生支援推進プログラムとして採択された『「卒後 3 年目サロン」を中核と
した在学生・卒業生への多元的支援』プログラムでの事業として実施)。アンケートの結果によ
れば、女子新卒者に期待する能力や身につけてほしい能力の第 1 位及び第 2 位は社会人
基礎力としてのコミュニケーション能力と礼儀・マナーであり、続いて積極性・主体性、素直・
柔軟、社会常識、協調性が上位を占めた。専門分野の基礎的な知識や技能をもち、社会人
としての基礎力と汎用的技能を有した人材を養成するという本学の教育目的・目標は、企業
アンケートで示されたような社会的期待に応えるものになっていると判断される。
ただ、激しく変容しつつある現代社会においては、本学の教育目的・目標が、本学に付託
された社会的要請に十分応えるものになっているのか、あるいは学生の実態やニーズに対応
したものになっているのかを常に検証していく必要がある。本学は平成 19 年度の認証評価以
降、カリキュラム点検・検討グループ等を立ち上げ、カリキュラム改訂に向けて、さまざまな検
討を行ってきた。今後も、カリキュラム全般にわたる多角的な検証を通して、各学科の教育目
的・目標の点検に取り組んでいかなければならない。
(b)課題について
教育目的・目標については、学期毎に開催されるガイダンスの場で、在学生への周知徹底
を図っているが、時間的制約もあり、取り組みが十分とはいえない面がある。
32
北海道武蔵女子短期大学
基準Ⅰ-B-2 学習成果を定めている
(a)現状について
平成 20 年 12 月に公表された中央教育審議会答申『学士課程教育の構築に向けて』にお
いて「学士力」が示されたが、本学の各学科の学習成果は、そこで示された「知識・理解」「汎
用的技能」「態度・志向性」「総合的な学習経験と創造的思考力」を踏まえたものになってい
る。
各学科は、建学の精神や教育目的・目標に基づき、「学位授与の方針」に学生として獲得
が期待される学習成果を示している。共通教養科目と学科科目のバランスのとれた科目履修
の学習を通して、達成されるべき学習成果は本学の「学位授与の方針」として、以下のように
成文化されている。
本学は、建学の精神に基づく教育理念のもと、学科の別を超えて共通に学修する「共通
教養科目」と、各学科独自に体系化されている、専門的な知識や技術にかかわる「学科科
目」という二つの系列によってカリキュラムを編成している。このカリキュラムにおいて、それぞ
れの学科が設定した力を身につけ、所定の単位を修め、本学学則に定める卒業要件を満た
したものに短期大学士(教養・英語英文・経済)の学位を授与する。
[教養学科]
① 人間が培ってきた学術文化を専門的に学ぶことを通して、深い教養を身につけている。
② 現代の諸問題を基本から考えるという姿勢を持ち、現実社会への適応力を有している。
③ 社会人として信頼される基礎的な能力を備え、地域や社会に積極的に貢献することが
できる。
(学生便覧 P18-19 間 中表紙)
[英文学科]
① 現実社会に即した実践的な英語力を身につけている。
② 他者や他文化を理解し、積極的にコミュニケーションを図る態度を有している。
③ 広く深い教養と国際的知識を身につけ、地域や社会に貢献することができる。
(学生便覧 P92-93 間 中表紙)
[経済学科]
① 経済分野の基礎知識と経営情報分野の実務的基礎能力を身につけている。
② グローバルな視点を持った自立した女性として、他者の立場を理解し、他者と協調し
て、社会に参画する力を有している。
③ 幅広い教養を身につけ、地域や社会に積極的に貢献することができる。
(学生便覧 P156-157 間 中表紙)
こうした学習成果は、学生便覧や本学ホームページ、大学案内などで学内外に示している。
新入生には学生便覧を年度当初に配付し、新入生オリエンテーション、新入生研修等で説
明している。学生便覧は非常勤講師を含め、教職員全員に配付している。
学習成果の量的・質的測定は第 1 に、「教育課程編成・実施の方針」にしたがって開設さ
れた各科目の「到達目標」(シラバスに記載)に基づく成績評価によってなされる。査定の方
法は「評価の方法」として、その観点と割合等が具体的に示され、その基準にしたがって、厳
格に成績評価がなされる。
第 2 に学習成果は各学期に2回行われるアンケートによって確認される。授業開始後 4 回
を目途に行われる「中間アンケート」では、早期に学生の理解度をチェックする。次いで学期
33
北海道武蔵女子短期大学
末に実施される「学生による授業評価アンケート」(備付資料 6)においては、「知識・技能・見
方・考え方などが身についたか」などのアンケート質問項目を通して、最終的な学習成果が
測定される。また、資格取得を目指して開設されている科目においては、資格取得状況や実
習先の評価・所見を通して、学習成果が検証される。
第3に学習成果は実際的価値として、社会における評価により査定することができる。例え
ば、就職内定率及び就職先の内容、進学(編入学等)における実績や入学後の評価から学
習成果は推量されうる。就職の面において本学は良好な就職内定率を維持し、編入学にお
いても一定の実績を保っていることから、本学での学修が一定の水準を保ち、社会の求める
人材を提供するというニーズに対応できていると理解している。
(b)課題について
学習成果を量的・質的データとして測定する仕組みについては、成績評価のより一層の厳
密化も含めて、今後、検討・整備していく必要がある。資格取得状況・就職内定状況等を精
査・検証しながら、本学の教育のあり方を常に問うていく姿勢が必要である。
基準Ⅰ-B-3 教育の質を保証している。
(a)現状について
本学では、学校教育法、短期大学設置基準等の関係法令の改変に関する情報を適宜入
手して法令順守に努めている。たとえば、平成 22 年 6 月 15 日付学校教育法施行規則の改
正に伴い、本学ではホームページ等で教育活動等の情報の公開を実施してきた。また、図書
館法施行規則の一部改正に伴う措置として、法令に則り、教養学科図書館司書課程におけ
る開設科目を改変した(平成 24 年度入学生から適用)。
学習成果の査定の手法については、各教員が科目の性格に相応しい複数の査定の方法
(レポートや定期試験の他に、小テスト・授業内に提出させる質問紙等の過程評価、実技試
験等)を採用し、多角的に成績評価を行っている。また、同一科目内で担当者が異なる場合
において成績評価に偏りやばらつきが生じないよう、科目責任者を中心に成績基準の調整を
行うなど、学習到達度をより適正に評価する態勢をとっている。
学習成果を高めるための取り組みの一つに、欠席が目立つ学生を把握する「授業欠席状
況調査」がある。この「調査」は、各学期の中間時期に、全ての授業科目を対象に実施され、
学務課教務係が集計し、欠席の目立つ学生が所属するゼミナール担当教員であるアドバイ
ザーに連絡し、個人面談を通して学生の勉学意欲を喚起するという仕組みである。学習状況
の芳しくない学生に共通するのは安易な欠席であるが、こうした取り組みは学生の授業欠席
を抑える一助となっている。また本学では学期の最終週に試験答案やレポートを受講学生に
返却し、解説や講評を行う「成績講評授業」を実施しており、教員、学生ともに学習成果(科
目の到達目標の達成度)を確認できる場を設けている。
「授業評価アンケート」の結果(数値 [平均値及び評価点分布] と自由記述)は「成績講評
授業」と同様、教育の質の保証と次年度に向けての教員の行動計画に重要な役割を果たし
ている。FD 委員会ではアンケート結果の分析を行い、アンケート項目の改変も含めて、より
正確な実態把握と情報の共有化、組織的な授業改善の方策に取り組んでいる。また、FD 委
員会を中心に、教職員の研修が企画・実施され、教育の質の確保に努めている。
34
北海道武蔵女子短期大学
(b)課題について
本学は教育向上・充実のために PDCA サイクルの構築に取り組み始めたばかりであり、今
後 PDCA サイクルを軌道に乗せ、教育の質の保証に努めることが課題である。
Ⅰ-C 自己点検・評価
(a)テーマの要約
自己点検・評価活動については、平成 4 年に学内委員会として自己点検・評価委員会を設
置し、平成 6 年からは 2 年ごとに報告書『現状と課題』(現在は『課題への取り組み』と改題)を
作成・公表してきた。同委員会は平成 18 年から法人の設置する専門委員会として再編成さ
れ、対象を学園全体に拡げ、法人及び学内委員会や事務局などの組織の点検・評価を行っ
ている。自己点検・評価活動は、同委員会を中心に関係部署の教職員が参加する全学的体
制で臨み、自己点検・評価に際しては、より実態に即した課題の抽出とその具体的な解決策
を提示することに努め、教育課程や学生支援体制などの改善に取り組んでいる。また平成 19
年度には短期大学基準協会の第三者評価において適格との評価を得た。
(b)改善計画について
学内的な取り組みのみならず、学生の進路先など外部からの本学への評価を集積し、自
己点検・評価活動の改善に結びつけていく。
基準Ⅰ-C-1 自己点検・評価活動等の実施体制が確立し、向上・充実に向けて努力して
いる
(a)現状について
平成 3 年 10 月に実施された短期大学設置基準の一部改正に伴い、本学では、平成 4 年
10 月に学内委員会として自己点検・評価委員会を設置し、平成 6 年 5 月に第一次報告書
『現状と課題』を作成し公表した。以来、自己点検・評価の学内組織として継続的に活動を行
っている。
平成 18 年 11 月には、自己点検・評価活動を法人及び大学の全学的事項に拡大するため
に「学校法人北海道武蔵女子学園自己点検・評価に関する規程」(提出資料 5)を策定し、そ
の第 2 条「法人は、法人及び大学における点検・評価を推進、実施するために自己点検・評
価委員会を置く」の規定に基づき、法人の設置する専門委員会として自己点検・評価委員会
を位置づけ直し、現在に至っている。当該委員会は、学長、理事、学科長、事務局長、事務
局次長及び学長が指名し理事長が任命する若干名の委員で構成されている。
自己点検・評価報告書については、本学は、平成 19 年度に短期大学基準協会による第
三者評価を受け、同協会が定める短期大学評価基準に則った自己点検・評価報告書を提出
し、適格と評価された。
また、本学では、こうした第三者評価基準とは別途に、日常的に独自の自己点検・評価を
実施している(備付資料 2)。
日常的な自己点検・評価においては、当該委員会が法人及び大学の全学的事項を、また、
個別的事項については、内容に応じて、学科、学内委員会、事務局及びその他の組織が分
担し、全学的体制で取り組んでいる。
日常的な自己点検・評価については、「課題への取り組み」と題した報告書を、隔年で作
35
北海道武蔵女子短期大学
成し公表してきた。自己点検・評価委員会の下、学内委員会や事務局などは、所管する職務
領域に関する自己点検・評価作業を分担し、みずから課題を設定し、その課題への取り組み
結果を自己点検・評価して、改善へと繋げていくという継続的な活動を行っている。こうした定
期的な自己点検・評価によって、より実態に即した課題の抽出とその課題の具体的な解決方
策や改善計画の作成が可能となっているといえる。
以上、恒常的かつ全学的に自己点検・評価に取り組むことで、カリキュラムの改定、奨学金
制度の充実、就職活動支援スケジュールの見直しと整備など、数多くの教育課程や学生支
援体制の改善が行われている。
(b)課題について
平成 24 年度から、認証機関である短期大学基準協会による評価基準が変更され、評価領
域が四つの基準に再編成された。そこでは、学習成果を焦点とした教育課程及び教育プログ
ラムを構築し、学習成果の査定によって、改善・修正を加える PDCA サイクルの確立が求めら
れている。本学では、今回、建学の精神や教育目的・目標に基づいた学習成果や三つの方
針を策定したが、現在、自律的な自己点検・評価体制であるPDCA サイクルを軌道に乗せる
段階には至っていない。PDCA サイクルの定着に向けては、今後地道に根気よく取り組んで
いく所存である。
また、学習成果の評価においては、多面的・複合的な外部の視点を積極的に導入し、み
ずからの改革に繋げていく組織体制の確立も急がれる。本学では、地方都市での開催も含
め毎年実施している保護者懇談会での個別相談や、キャンパス見学会でのアンケート調査な
どを通して、本学に対する保護者や受験生のさまざまな評価を把握する努力を積み重ね、こ
れまで、社会の変化やニーズに対応した教育改善に取り組んできた。また、平成 23 年度に
は、本学卒業後 3 年までの卒業生に対するアンケート(備付資料 13)を実施し、その集計・分
析結果を学習成果のアセスメントとして検証している。
今後は、 図書館実習や企業実習などの受け入れ先、また本学卒業生を数多く採用して
いる企業などからの評価を継続的に聴取し、データとして集積して分析を行う組織体制を整
え、PDCA サイクルを実質化していくことが課題である。
◇ 基準Ⅰについての特記事項
(1) 以上の基準以外に建学の精神と教育の効果について努力している事項。
特になし
(2) 特別の事由や事情があり、以上の基準の求めることが実現(達成)できない事項。
特になし
36
北海道武蔵女子短期大学
基準Ⅱ 教育課程と学生支援
(a) 基準Ⅱの要約
「学位授与の方針」と「教育課程編成・実施の方針」に基づき、各学科の教育目標を達成
するため、体系的に教育課程を編成するとともに、時代に即した改変がなされるよう点検、見
直しを行ってきた。教育の質を保証するために、シラバスでは「到達目標」「成績評価の方法」
等を明示し、学生が科目の掲げる目標を達成できるよう授業方法の改善に組織的に取り組む
ことはもとより、教務委員会等とゼミナール担当教員が連携しながら、きめ細かな指導を全学
的に推進している。学習成果の実際的価値の測定については、就職率、進学(編入学等)実
績、資格取得状況等に加え、卒業後の就職先企業へのアンケート、「企業研究プログラム」や
図書館実習における在学中の実習先による評価等(備付資料 9、10)を通して、さまざまな角度から
検証を行っている。
大学案内には「入学者受け入れの方針」として、各学科がどのような学生を求めているかを
高校生に分りやすく示している。受験生選抜の方式においては多様な選抜方法を設けるとと
もに、その内容を入学試験要項(提出資料 6)、入試ガイド(備付資料 15)に記載し、受験生
及び高校教員へ告知している。公式ホームページの充実を図り、常に最新の情報提供に努
め、受験に関する情報や学生生活等への問い合わせに迅速に対応する態勢を整えている。
推薦入学予定者については、読書感想文課題を提出させるなど、入学準備のための学力面
のサポートを実施している。
教員の教育力を高め、学習成果を高めるための取り組みとして FD 委員会は授業評価の
分析に加え、授業の研究・改善に関わる各種研修会、公開授業などを開催している。
本学ではゼミナール(1 年次では基礎ゼミナールⅠ・Ⅱ、2 年次では専門ゼミナール)の担
当教員がアドバイザーとして入学してから卒業まで、学習や進路、生活上のさまざまな問題に
ついてきめ細かな対応をしているが、この点は事務局各部署の職員も同様であり、まさに全
学一丸となって学生への親身な指導や助言を行っている。事務局各課職員、図書館職員、
情報基盤センター職員等それぞれが教員との連絡を密にして学生の学習成果の達成、学生
生活の支援にあたっている。学生生活支援のための組織としては学生支援委員会と学生相
談室がある。前者は学生による自治組織としてのライラック学生会、学生会主催の各種行事、
クラブ・同好会等の活動の活性化を支援し、後者については担当の専任教員を窓口とした相
談や臨床心理士によるメンタルヘルスケアやカウンセリングを行っている。また、学生支援委
員会は、ライラック学生会の執行部と、学生生活向上のための意見交換会を実施しており、
要望等については、学生支援委員会がそれぞれの担当部署へ情報提供している。さらに学
生の意見や要望などを聞く機会としてライラック学生会執行部と学長、事務局長との懇談会
や学生の誰もが自由に学長と懇談できる場として学長室開放日が設定されている。
経済的理由により学費の支払いが困難な学生に対しては、奨学金の給付や貸与を通じて、
修学を奨励するための本学独自の武蔵奨学金制度を設けている。
学生の進路支援の組織として、就職に関しては就職委員会、編入学は教務委員会、留学
には国際交流委員会があり、ゼミナール教員と連携しながら指導にあたっている。本学では
就職支援のためにキャリア・アシスト・センターと進路支援資料室の二つの施設がある。前者
はキャリアカウンセラーによる講座や模擬面接を実施している。後者は求人情報、各種資料
の自由な閲覧の場とし、同室に職員を配置し、学生からいつでも質問や相談ができるようにし
37
北海道武蔵女子短期大学
ている。編入学を希望する学生のためにはガイダンス・説明会、受験対策講座、ゼミナール
教員や教務委員による個別面談等を通してきめ細かな支援を行っている。
(b) 行動計画について
① 「学位授与の方針」、「教育課程編成・実施の方針」は今後も定期的に点検する。
② より厳密な成績評価を目指した具体的な方策の検討を進める。
③ 卒業生評価を本学全体の教育成果等の点検に活用できるよう検討する。
④ きめ細かな指導体制を充実させながらも、「自ら考え、主体的に行動する学生」
を育てることを意識したバランスの良い指導のあり方を検討する。
⑤ 文化系クラブ・同好会のより活発な活動を促すよう環境整備を進め、クラブ等全般の活性
化を図る。
基準Ⅱ-A 教育課程
(a) テーマの要約
「学位授与の方針」と「教育課程編成・実施の方針」に基づき、各学科の教育目標を達成
するため、体系的にカリキュラムを編成している。より時代に即した形に改善するため、カリキ
ュラムには不断の点検・見直しがなされてきた。学生が学修の見通しを得られるよう、シラバス
は具体的な項目ごとにわかりやすく記載されており、その内容はガイダンス、履修指導等を通
して周知されている。
「入学者受入れの方針」については平成 25 年度において、それまでの「求める学生像」の
内容を精査し、3 つの学科の特徴を踏まえ、改めて定めた。
科目レベルの学習成果は各科目のシラバスに記載された「到達目標」に明記され、その査
定の方法は「評価の方法」として具体的に示されている。成績評価は 4 段階評価(優・良・
可・不可)を採用している。学習成果の低い学生については、再試験や各教員の個別指導等
を通して一定期間内に学習成果が期待できるようにしている。また、学生の意欲的かつ自主
的な学修を奨励するために平成 25 年度より、優れた「卒業研究」に対して表彰を行っている。
授業方法・評価の方法を工夫するために学期末アンケートの他に、早期に授業改善が可
能になるよう、授業開始 4 回目を目途に行う「授業調査シートによるアンケート調査(以下「中
間アンケート」と称する)を実施している。さらに試験等後の最終授業においてフィードバック
のための「成績講評授業」を設け、科目の到達目標の達成度を教員と学生双方が把握、確
認できるようにしている。
学習成果の実際的価値を推し量るものとして就職内定率及び就職先の内容、進学(編入
学等)実績、資格取得状況などがある。就職状況については概ね堅調であり、編入学につい
ても毎年一定数の学生が進学し、指定校推薦枠も拡大傾向にあることから、社会的に通用す
る学習成果が維持されていると考えられる。また、教養学科の「図書館司書課程」におけ
る司書資格については、ほぼ全員が資格を取得し、図書館就職率は道内の司書課程設
置大学の中ではきわめて高い。同様に、卒業要件単位に加え、課程単位を取得しなけれ
ばならない教養学科の「ビジネス教養課程」においても多くの学生が資格を取得している。加
えて、実用英語技能検定、秘書技能検定、各簿記検定等の受験、対策講座の参加に対
する意欲も総じて高い。
卒業後評価の取り組みとして、本学卒業生の就職先企業や本学経済学科の企業研究プロ
38
北海道武蔵女子短期大学
グラム協力企業を中心に行われた企業アンケートや「卒業生(卒後 3 年目まで)アンケ
ート調査」を実施してきた。就職先企業からの直接の意見聴取については企業訪問の
際にアンケート記述を依頼し、「企業訪問報告書」(備付資料 12)として取りまとめ
ている。また、在校生を通してではあるが、経済学科の自由科目「企業研究プログラム」の
「企業実習Ⅱ(体験学習)」において、実習先企業から提出される「企業実習出欠表」の「実習
全体に関する所見欄」、さらに図書館司書課程学生の実習先から提出される「実習評価
表」や「実習に関する所見欄」等により、学外からの学習成果の評価の一端を検証してい
る。
(b) 改善計画について
① 「学位授与の方針」、「教育課程編成・実施の方針」は今後も定期的に点検する。
② より厳密な成績評価を目指した具体的な方策の検討を進める。
③ 卒業生評価を本学全体の教育成果等の点検に活用できるよう検討する。
基準Ⅱ-A-1 学位授与の方針を明確に示している
(a)現状について
学位の授与については、学則第 7 章「卒業の要件等」の「単位の授与」「学修の評価」等に
基づいて、第 32 条「卒業」、及び第 32 条の 2「学位」に定められている。これを受けて、本学
の「学位授与の方針」を次のように成文化している。
本学は、建学の精神に基づく教育理念のもと、学科の別を超えて共通に学修する「共通教養科目」
と、各学科独自に体系化されている、専門的な知識や技術にかかわる「学科科目」という二つの系列に
よってカリキュラムを編成している。このカリキュラムにおいて、それぞれの学科が設定した力を身につ
け、所定の単位を修め、本学学則に定める卒業要件を満たしたものに短期大学士(教養・英語英文・経
済)の学位を授与する。
[教養学科]
① 人間が培ってきた学術文化を専門的に学ぶことを通して、深い教養を身につけている。
② 現代の諸問題を基本から考えるという姿勢を持ち、現実社会への適応力を有している。
③ 社会人として信頼される基礎的な能力を備え、地域や社会に積極的に貢献することができる。
(学生便覧 P18-19 間 中表紙)
[英文学科]
① 現実社会に即した実践的な英語力を身につけている。
② 他者や他文化を理解し、積極的にコミュニケーションを図る態度を有している。
③ 広く深い教養と国際的知識を身につけ、地域や社会に貢献することができる。
(学生便覧 P92-93 間 中表紙)
[経済学科]
① 経済分野の基礎知識と経営情報分野の実務的基礎能力を身につけている。
② グローバルな視点を持った自立した女性として、他者の立場を理解し、他者と協調して、社会に
参画する力を有している。
③ 幅広い教養を身につけ、地域や社会に積極的に貢献することができる。
(学生便覧 P156-157 間 中表紙)
39
北海道武蔵女子短期大学
以上のように、「学位授与の方針」にはそれぞれの学科の学習成果が明確に示されている。
「学位授与の方針」は学生便覧や本学ホームページにおいて学内外に表明され、 新入生に
は入学式後のオリエンテーションにおいて、学科長の挨拶を通して周知、共有化されている。
さらに宿泊研修として毎年度実施される新入生研修において、基礎ゼミナール担当教員から
ゼミナール単位で再度一層の周知徹底が図られている。本学に入学を希望する高校生に対
しては、高校訪問、進学相談会、入試説明会、キャンパス見学会などの機会をとらえて、分り
やすく説明している。
本学の「学位授与の方針」は以下の点から社会的に通用性があると考えられる。まず 3 学
科ともに、深い教養と広い視野を有し、現実社会の諸問題を基本から考えることのできる自立
した女性として地域や社会に貢献する学生に学位を授けるという方針が、学校教育法が定め
る「深く専門の学芸を教授研究し、職業又は実際生活に必要な能力を育成する」という目的、
すなわち「教養教育」と「実際に社会に役立つ教育」の融合という短期大学の目的に合致して
いる点である。さらに、その実質的成果のスタート段階としての就職(就職内定率、就職先の
内容、就職先における評価等)、あるいは進学(四年制大学への編入学)等の実績に現れて
いる点である。
就職内定率(卒業翌年度 5 月末時点)については、平成 21 年度~25 年度までの 5 年間
において、平成 21 年を除き、84%台~90%超の高水準を保ち、就職先も道内では優良とさ
れる企業が多くを占めた。こうした堅調な就職状況は過去の実績に基づく評価という側面が
大きいとも言えるが、本学が目標とする水準の学習成果を現在も変わることなく維持し、社会
に貢献できる人材を育成してきたことを示すものと考えられる。
他大学への進学においては、毎年、国公立大学を含め、一定数の学生が四年制大学へ
編入しており、指定校推薦編入学においては、本学卒業時に取得した単位が一括認定、あ
るいは読み替え等がなされている。例えば、道内のある私大の法学部(推薦枠 3 名)・経済学
部(推薦枠 4 名)・経営学部(推薦枠 2 名)への推薦入学者には、本学における所属学科を
問わず、卒業時に修得した単位が一括認定されている。
(b)課題について
本学の「学位授与の方針」は平成 25 年度に制定されたばかりであるが、社会の要請に応
える人材づくりのあり方に照らして、定期的に点検を行い、見直しをはかることが策定時の教
授会の場において確認されている。また、この「学位授与の方針」は今後も定期的に点検され
ていくことが必要である。
基準Ⅱ-A-2 教育課程編成・実施の方針を明確に示している
(a)現状について
「学位授与の方針」を踏まえて、本学では以下のように「教育課程編成・実施の方針」を明
示し、各学科の教育目標を達成するため、学習成果に対応した授業科目の編成にあたって
いる。
40
北海道武蔵女子短期大学
本学のカリキュラム(教育課程)編成の基本方針は、学科の別を超えて学修する「共通教
養科目」と学科別の「学科科目」をバランスよく配置して、建学以来の教養教育を重視しつ
つ、現代社会に役立つ教育を施すことにある。「共通教養科目」系列は、本学の人間形成
教育を具現するために「基礎コミュニケーション系」・「基礎教養系」・「生涯教養系」の三つの
系列で構成されている。「基礎コミュニケーション系」では少人数制の「基礎ゼミナール」や
「文章作法」「発表法」の他に語学科目や情報科目を置き、「読む・書く・話す・聞く」といった
コミュニケーション能力を養成する。「基礎教養系」は人文・社会・自然科学の各科目を配し
て、専門教育への橋渡しとするとともに本学の教育の基盤となる教養を培う。また「生涯教養
系」には、「キャリア教育」や「女性と社会」などの科目を配置し、人間としての生き方、女性と
しての生き方、社会生活のマナーなど、生涯を通じて必要となる考え方を学ぶ。
本学の人間形成教育の理念を示す「共通教養科目」を踏まえたうえで、学科独自の専門
的な知識や技術にかかわる「学科科目」の展開がなされる。「学科科目」の編成方針は下記
のとおりである。
[教養学科]
① 学科科目として、「基本科目」・「主題科目」・「研究」という三系列を置いて、学生が段階
的に学修を進めることができるように配慮する。
② 「基本科目」系列は、「主題科目」をより深く理解できるようにするため、人間生活にとっ
て欠かすことのできない科目群で構成する。
③ 「主題科目」系列には、〈人間と文化〉分野と〈現代の社会〉分野の二分野を置く。〈人間
と文化〉分野は、歴史や文化を通して世界諸地域への関心を高め、また文学や芸術に
触れるなかで人間に対する理解を深めていく。〈現代の社会〉分野は、社会の基本的
問題に関する学科目と現代の仕組みに関わる学科目で構成し、現代社会を理解する
ための基礎を身につける。
④ 「主題科目」の二分野については、学生の主体的判断により、一分野につきこの科目群
の卒業要件単位数の三分の二までの履修を可能にすることで、興味や関心のある領
域を重点的に学ぶことができるようにする。
⑤ 「研究」系列では、学生の学ぶ意欲に応えることができるよう、幅広い分野について「専
門ゼミナール」を展開し、その成果を「卒業研究」として発表する。
⑥ 実践的な知識や技能を身につけることができるように、「図書館司書課程」と「ビジネス教
養課程」という二つの付設課程を設置する。
(学生便覧 P18-19 間 中表紙)
[英文学科]
① 学科科目に、実践を中心とした「英語コミュニケーション能力の養成」、文化・教養を中心
とした「英語と英語圏文化の理解」の二系列を置き、両系列をバランスよく学修できるよう
配慮する。
② 「英語コミュニケーション能力の養成」系列では、1 年次に基本的な英語運用能力を身に
つける科目、2 年次にはその力を発展させるための英語科目を設置し、それらの科目に
ついては学習効率を高めるため、出来る限り少人数体制で行う。
41
北海道武蔵女子短期大学
③ 「英語と英語圏文化の理解」系列の各科目については、開講学年・学期を配慮し、学生
が段階的に学修を進めることができるよう配置する。
④ さまざまな角度から文化理解を深め、国際的な視野を広げるために「学科関連科目」系
列を設け、他学科科目の履修を可能にする。
⑤ 「研究」系列では、学生の学ぶ意欲に応えることができるよう「専門ゼミナール」を展開
し、その成果を「卒業研究」として発表する。
⑥ 社会的に通用する英語力の向上を目指すために「上級検定英語対策プログラム」を設
置し、「TOEIC 対策演習」「英検準 1 級対策演習」などの科目を開設する。
(学生便覧 P92-93 間 中表紙)
[経済学科]
① 社会人として通用する経済学の基礎知識を確実に身につけることができるように、「経済
学の基礎」4 科目を 1 年前期から 2 年後期の 4 期すべてに配置し、必修科目とする。
② 日本経済や地域経済についての専門知識や消費者・生活者の視点から考察する力を
身につけるために、「環境と経済」「消費と経済」などの科目で構成される「経済と生活」
系列を履修モデルとして提示する。
③ グローバル化する世界経済への理解を深め、地域の金融機関が求める人材ニーズに
応えるために、「銀行と金融」「証券と金融」「保険と金融」などの科目で構成される「金
融と国際経済」系列を履修モデルとして提示する。
④ 企業経営やマーケティングなどの理論や商法・会社法の知識を身につけ、ビジネスの場
で不可欠な情報を収集・活用する能力を養うために、「企業と経営」「企業と市場」など
の科目で構成される「経営と情報」系列を履修モデルとして提示する。
⑤ ビジネス社会で求められる実践的な基礎知識や情報処理能力を養成し、検定合格率の
向上を図るために、「簿記Ⅰ・Ⅱ」、「コンピュータ演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」などの各種資格取得
を目指した科目を開設する。
⑥ 課題探求能力を持ち、つねに新たな課題に挑戦し、みずから成長する力を養うために
「専門ゼミナール」を展開し、その成果を「卒業研究」として発表する。
⑦ 職場での実務体験を通して、職業や企業への理解を深め、キャリアデザインの設計やビ
ジネス・スキルの向上などを目指す「企業実習Ⅰ・Ⅱ」「キャリア論」「オフィスワーク」で
構成される「企業研究プログラム」を設置する。
(学生便覧 P156-157 間 中表紙)
上記のように、各学科はそれぞれの「学位授与の方針」に基づいて、体系的にカリキュラム
を編成している。この「教育課程編成・実施の方針」もまた、学生が認識しやすいように学生便
覧に記載し、新入生ガイダンス、各学期始めの教務ガイダンス等で説明するとともに、受験生
に向けた大学案内、本学ホームページにも掲載している。
各学科の卒業要件は、学位授与の方針を踏まえて、次のように定めている。
42
北海道武蔵女子短期大学
[教養学科]
卒業要件
単
位
共通教養
科
目
62 単位
以 上
23 単位
以 上
共通教養科目・・・・・・・・・・・・・・・23 単位以上
学 科 科 目・・・・・・・・・・・・・・・39 単位以上
※学科科目のうち、自由科目の単位は卒業要件に含まれない。
基礎コミュニケーション系・・10 単位(必修・選択必修)
以上
基礎教養系・・・・・・・・・・・8 単位(選択必修)以上
生涯教養系・・・・・・・ 5 単位(必修・選択必修)以上
研
究・・・・・・・・・・・・・・・・・3 単位(必修)
基本科目・・・・・・・・・・・・・6 単位(選択必修)以上
学科科目
39 単位
以 上
主題科目・・・・・・・・・・・・ 30 単位(選択必修)以上
※〈人間と文化〉分野から 10 単位以上、〈現代の社会〉分野から 10 単
位以上、さらに、主題科目全体の中から 10 単位以上
自由科目・・・・・・・・・・・・・・・・・2 単位(選択)
[英文学科]
共通教養科目・・・・・・・・・・・・・・
学 科 科 目・・・・・・・・・・・・・ ・
19 単位以上
43 単位以上
卒業要件
単
位
62 単位
以 上
共通教養
科
目
19 単位
以 上
基礎コミュニケーション系・・6 単位(必修・選択必修)以上
基礎教養系・・・・・・・・・・ 8 単位(選択必修)以上
生涯教養系・・・・・・・ 5 単位(必修・選択必修)以上
43 単位
以 上
研
究・・・・・・・・・・・・・・・ 3 単位(必修)
英語コミュニケーション能力の養成
・・・・・・・ 24 単位(必修・選択必修)以上
英語と英語圏文化の理解・・・・ 12 単位(選択必修)以上
学科関連科目・・・・・・・・・ 4 単位(選択必修)以上
自由科目・・・・・・・・・・・・・・・・4 単位(選択)
学科科目
※学科科目のうち、自由科目の単位は卒業要件に含まれない。
43
北海道武蔵女子短期大学
[経済学科]
共通教養科目・・・・・・・・・・・・・・・23 単位以上
学 科 科 目・・・・・・・・・・・・・・・45 単位以上
卒業要件
単
位
68 単位
以 上
共通教養
科
目
23 単位
以 上
基礎コミュニケーション系・・10 単位(必修・選択必修)以上
基礎教養系・・・・・・・・・・・8 単位(選択必修)以上
生涯教養系・・・・・・・・5 単位(必修・選択必修)以上
45 単位
以 上
研
究・・・・・・・・・・・・・・・・3 単位(必修)
経済学の基礎・・・・・・・・・・・・・・8 単位(必修)
経済と生活・・・・・・・・・・・・・・・4 単位(必修)
金融と国際経済・・・・・・・・・・・・・4 単位(必修)
経営と情報・・・・・・・・・・・・・・・4 単位(必修)
上記系列からの選択必修・・・14 単位(選択必修)以上
学科科目
※学科科目のうち、自由科目の単位は卒業要件に含まれない。
※〈経済と生活〉、〈金融と国際経済〉、〈経営と情報〉の 3 系列全
体の選択科目の中から 14 単位以上選択必修
学科関連科目・・・・・・・・・8 単位(選択必修)以上
自由科目・・・・・・・・・・・・・・・8 単位(選択)
本学の卒業要件単位(教養学科 62 単位、英文学科 62 単位、経済学科 68 単位)の設定
は日本私立短期大学協会による「私立短期大学教務関係調査」(平成 25 年度)に鑑み、適
切で、社会的にも納得のいくものと考えている(調査集計結果によれば卒業要件単位は 62
~68 単位が多くを占める)。教養学科の「図書館司書課程」と「ビジネス教養課程」の 2 つの
付設課程においては卒業要件単位を超えた単位数を取得しなければならない。これらの課
程を選択した学生の中には単位取得が困難あるいは退学等の理由により、一部、中途で課
程を取り消す学生も存在するが、過去 3 ヶ年(平成 23 年度~25 年度)全体では図書館司
書課程では 93.1%、ビジネス教養課程では 80.3%の学生が単位を修得し、資格を取得して
いる。
本学で開講されている科目や卒業に必要な履修科目、履修モデル、資格取得等は受験
生に向け、「入学(大学)案内」等において、より分かりやすい形で紹介している。
教育の質の保証に向けて成績評価は厳格に行われ、シラバスには科目担当者による具体
的な評価基準が記載されている。シラバスには「講義の概要」「到達目標」「授業の内容・計画」
「テキスト」「参考資料」「予習・復習」「評価の方法」「注意事項」の項目が盛り込まれ、学生の
視点に立って、分かりやすく表記されており、履修にあたって学修の展望が持てるよう配慮さ
れている。
44
北海道武蔵女子短期大学
シラバスは学生便覧に掲載されており、履修の際の判断材料として学生に活用されている。
学生便覧は、新入生ガイダンスはもとより、各学期に行われる教務ガイダンス時にも携行され、
履修案内・指導のために随時、利用されている。また 2 年次からの「専門ゼミナール」選択の
前に英文学科が実施しているゼミナール担当教員からのゼミ紹介の際にも、シラバスを利用
しながら学生に説明がなされている。
学科・付設課程の教員は、非常勤講師を含め、教員の資質(資格・業績・教育に対する熱
意等)を基に、厳格かつ適切に配置されている。
カリキュラムの検討は以下のように不断に行われている。
・「カリキュラム改訂に向けて―カリキュラム点検・検討グループ答申―」(カリキュラム点検・検
討グループ、平成 21 年 3 月)
・「教学理念について―現代女性を育成する本学の教学理念、教学理念設定の考え方」(教
学システム検討委員会、平成 21 年 7 月)
・「カリキュラム改訂案(答申)」(教学システムワーキンググループ、平成 23 年 3 月)
・「各学科からのカリキュラム検討結果報告書」(3 学科長、平成 23 年 12 月)
・「学科改組等に向けて―学科改組等に関する諮問委員会答申―」(学科改組等に関する諮
問委員会、平成 24 年 10 月)
これまでのところ、現行の教育課程(平成 16 年度より施行)には、大筋において変更が加
えられていないが、中央教育審議会答申(平成 23 年)を踏まえ、共通教養科目生涯教養系
科目に「キャリア教育Ⅰ・Ⅱ」、さらに時代や社会のニーズに応え、共通教養科目基礎コミュニ
ケーション系科目に「韓国語Ⅰ・Ⅱ」「中国語Ⅰ・Ⅱ」を導入した(平成 24 年度入学生より)。
また、経済学科コンピュータ関係の科目配当において、教育上の有益さを考慮し、科目の改
廃、学科科目や卒業要件単位等の変更を行った(平成 26 年度入学生から適用)。図書館司
書課程においては開設科目図書館法施行規則の一部改正に伴う措置として、法令に則った
改変がなされている(平成 24 年度入学生から適用)。
(b)課題について
平成 19 年度の「自己点検・評価報告書(第三者評価)」に対する外部有識者からのコメン
トでは、「総じてカリキュラムはよく検討され、バランスのとれたもの」との評価を受けた。しかし
ながら、現状でよいというわけではなく、より時代に即した形で改善が行われるよう、今後も点
検・見直しが必要とされる。
基準Ⅱ-A-3 入学者受け入れの方針を明確に示している
(a)現状について
「入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)」については、大学案内において、「教育
理想」「教育目標」「求める学生像」を示してきたが、今回特に「求める学生像」の内容を精査
し、3 つの学科の特徴を踏まえて、以下のように変更した。
45
北海道武蔵女子短期大学
「入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)」
本学の教育の理想は、すぐれた知性、清純な気品、実践への意欲という「知・情・意」を兼ね
備えた教養豊かな現代女性を養成することにある。このような教育理想や学位授与の方針に照
らして、本学では次のような意欲と志を持った学生を求めている。
[教養学科]
① 知的な好奇心を持ち、意欲的に勉学に取り組む人。
② 豊かな情操と思考力を身につけたいと考えている人。
③ 地域や現代世界に関心を持ち、社会のために貢献したいと考えている人。
[英文学科]
① 英語によるコミュニケーション能力を高めたいと考えている人。
② 英語圏を中心とする異文化理解を通して、幅広い教養と豊かな人間性を身につけた
いと考えている人。
③ 国際的な視野を持ち、社会のために貢献したいと考えている人。
[経済学科]
① 世界や日本の経済・社会問題に関心を持ち、勉学への強い意欲を持っている人。
② みずから問題を発見し、みずから解決する力や思考力を身につけたいと考えている人。
さらにまた、入学前の指導の在り方などの点検・改善に取り組んでいる。
③ 職業人として役立つ知識や技能を身につけ、自立した女性として、社会のために貢献
したいと考えている人。
(b)課題について
「入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)」の改定を踏まえ、今後はその
学習成果への反映などを点検・評価し、趣旨の一層の徹底を図る必要がある。
基準Ⅱ-A-4 学習成果の査定(アセスメント)は明確である
(a)現状について
達成されるべき学科ごとの学習成果は「学位授与の方針」において明示されているが、こう
した学習成果は、「教育課程編成・実施の方針」に基づいて開設された科目の履修を通して、
2 年間で査定されるものである。
科目レベルの学習成果は、各科目のシラバスに記載された「到達目標」に、一定の質的水
準として学生が獲得すべき知識、スキル、態度として明記され、その査定の方法は「評価の方
法」として具体的に示されている。その「評価の方法」によって計られた学習成果は各学期の
成績評価によって測定可能である。
成績評価は学則第 7 章第 31 条に基づき、4 段階評価(優・良・可・不可)を採用し、以下
のように行われている。
46
北海道武蔵女子短期大学
【成績評価】
単位認定の可否
成 績
合 格
(単位認定)
不合格
(単位不認定)
該当点数
優
80 点以上
良
60~79 点
可
50~59 点
認※
―
不可
49 点以下
※「認」は短期留学期間中の学習成果に対して認定された科目の成績評価
平成 24 年度入学生における全科目の「成績評価割合等一覧表」は以下のとおりで
ある。
【成績評価割合等一覧表】
教養学科
科目の
種別
共
通
教
養
科
目
基
礎
コ
ミ
ュ
ニ
ケ
ー
シ
ョ
ン
系
科目名
基礎ゼミナールⅠ
基礎ゼミナールⅠ
基礎ゼミナールⅠ
基礎ゼミナールⅠ
基礎ゼミナールⅠ
基礎ゼミナールⅠ
基礎ゼミナールⅠ
基礎ゼミナールⅠ
基礎ゼミナールⅠ
基礎ゼミナールⅠ
基礎ゼミナールⅠ
基礎ゼミナールⅠ
基礎ゼミナールⅡ
基礎ゼミナールⅡ
基礎ゼミナールⅡ
基礎ゼミナールⅡ
基礎ゼミナールⅡ
基礎ゼミナールⅡ
基礎ゼミナールⅡ
基礎ゼミナールⅡ
基礎ゼミナールⅡ
基礎ゼミナールⅡ
基礎ゼミナールⅡ
基礎ゼミナールⅡ
授業
形態
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
履修
人数
14
15
15
14
15
15
15
14
14
14
14
14
14
15
15
14
15
14
15
14
14
14
14
14
主な単位認定
の方法
平常点とレポート
平常点
平常点
平常点とレポート
平常点とレポート
平常点とレポート
平常点とレポート
平常点
平常点とレポート
レポート
平常点
平常点
平常点とレポート
平常点と発表
平常点とレポートと発表
平常点とレポートと発表
平常点と発表
平常点とレポート
平常点とレポートと発表
平常点
平常点とレポート
レポート
平常点
平常点とレポートと発表
47
優
14
15
15
14
15
15
15
14
14
14
14
14
14
15
15
13
14
14
15
14
14
13
14
13
人数(人)
良 可 不可
1
1
1
1
優
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
92.9%
93.3%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
92.9%
100.0%
92.9%
割合
良
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
6.7%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
可
不可
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
7.1%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
7.1%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
7.1%
北海道武蔵女子短期大学
科目の
種別
基
礎
コ
ミ
共
通
教
養
科
目
ュ
ニ
ケ
ー
シ
ョ
ン
系
基
礎
教
養
系
生
涯
教
養
系
学
科
科
目
研
究
科目名
文章作法
文章作法
文章作法
発表法
発表法
発表法
総合英語Ⅰ
総合英語Ⅰ
総合英語Ⅰ
総合英語Ⅰ
総合英語Ⅱ
総合英語Ⅱ
総合英語Ⅱ
総合英語Ⅱ
ビジネス英語Ⅰ
ビジネス英語Ⅱ
英会話Ⅰ
英会話Ⅱ
韓国語Ⅰ
韓国語Ⅱ
中国語Ⅰ
中国語Ⅱ
コンピュータ実習Ⅰ
コンピュータ実習Ⅰ
コンピュータ実習Ⅱ
コンピュータ実習Ⅱ
思考と論理
歴史と人間
文学
心理学
法学
経済学
社会学
生命の科学
スポーツ
キャリア教育Ⅰ
キャリア教育Ⅱ
生命と倫理
女性と社会
生活と健康
専門ゼミナール
専門ゼミナール
専門ゼミナール
専門ゼミナール
授業
形態
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
実習
講義
講義
講義
講義
講義
演習
演習
演習
演習
履修
人数
61
53
59
60
54
59
30
56
61
26
30
56
60
26
112
110
19
14
55
29
108
67
143
29
138
25
156
19
79
169
133
117
102
120
173
172
172
112
28
44
10
16
14
16
主な単位認定
の方法
平常点
平常点
平常点
平常点
平常点
平常点
平常点と試験
平常点と試験
平常点
平常点と試験
平常点と試験
平常点と試験
平常点
平常点と試験
平常点と試験
平常点と試験
平常点と試験
平常点と試験
平常点と試験
平常点と試験
平常点と試験
平常点と試験
平常点
平常点
平常点
平常点
平常点と試験
試験
試験
平常点と試験
平常点と試験
試験
平常点と試験
試験
平常点
平常点
レポート
レポート
平常点とレポート
レポート
平常点と発表
平常点
平常点とレポート
平常点
48
優
61
41
59
52
37
57
14
41
56
13
19
43
49
10
67
73
12
3
27
19
66
24
134
26
120
22
102
12
61
76
132
72
89
111
165
117
164
101
22
42
10
16
14
14
人数(人)
良 可 不可
9
3
5
7
1
14
12
5
9
10
11
6
11
42
30
6
11
13
4
36
40
6
3
12
3
48
5
9
72
1
45
13
8
7
48
2
5
3
2
9
1
1
1
1
2
3
4
1
2
5
5
3
5
2
1
5
4
2
2
1
10
2
4
1
2
2
4
5
2
4
13
1
5
8
1
1
6
4
1
1
1
2
5
3
2
割合
優
100.0%
77.4%
100.0%
86.7%
68.5%
96.6%
46.7%
73.2%
91.8%
50.0%
63.4%
76.8%
81.7%
38.5%
59.8%
66.4%
63.2%
21.4%
49.1%
65.5%
61.1%
35.8%
93.7%
89.7%
87.0%
88.0%
65.4%
63.2%
77.2%
45.0%
99.2%
61.5%
87.3%
92.5%
95.4%
68.0%
95.3%
90.2%
78.6%
95.5%
100.0%
100.0%
100.0%
87.5%
良
0.0%
17.0%
0.0%
8.3%
13.0%
1.7%
46.7%
21.4%
8.2%
34.6%
33.3%
19.6%
10.0%
42.3%
37.5%
27.3%
31.6%
78.6%
23.6%
13.8%
33.3%
59.7%
4.2%
10.3%
8.7%
12.0%
30.8%
26.3%
11.4%
42.6%
0.8%
38.5%
12.7%
6.7%
4.0%
27.9%
1.2%
4.5%
10.7%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
6.3%
可
不可
0.0% 0.0%
5.6% 0.0%
0.0% 0.0%
3.3% 1.7%
16.6% 1.9%
0.0% 1.7%
6.6% 0.0%
5.4% 0.0%
0.0% 0.0%
15.4% 0.0%
3.3% 0.0%
0.0% 3.6%
8.3% 0.0%
19.2% 0.0%
2.7% 0.0%
4.5% 1.8%
0.0% 5.2%
0.0% 0.0%
9.1% 18.2%
13.8% 6.9%
1.9% 3.7%
3.0% 1.5%
0.7% 1.4%
0.0% 0.0%
1.4% 2.9%
0.0% 0.0%
3.2% 0.6%
10.5% 0.0%
5.1% 6.3%
7.7% 4.7%
0.0% 0.0%
0.0% 0.0%
0.0% 0.0%
0.0% 0.8%
0.6% 0.0%
3.5% 0.6%
2.3% 1.2%
0.9% 4.4%
0.0% 10.7%
0.0% 4.5%
0.0% 0.0%
0.0% 0.0%
0.0% 0.0%
6.2% 0.0%
北海道武蔵女子短期大学
科目の
種別
研
究
学
科
科
目
基
本
科
目
(
人
間
主
と
題
文
科
化
目
)
分
野
(
現
代
主
の
題
社
科
会
目
)
分
野
自由科目
科目名
専門ゼミナール
専門ゼミナール
専門ゼミナール
専門ゼミナール
専門ゼミナール
専門ゼミナール
専門ゼミナール
専門ゼミナール
専門ゼミナール
課題研究
課題研究
課題研究
課題研究
課題研究
課題研究
課題研究
課題研究
課題研究
課題研究
課題研究
課題研究
課題研究
人類と文化
宗教と人間
ことばと文化
人間行動と社会
倫理と社会
公共の思想
日本の歴史
アジアの歴史
ヨーロッパの歴史
日本の文化
アジアの文化
ヨーロッパの文化
アメリカの文化
神話の思想
人間の心理
古典の文学
現代の文学
映像と文化
芸術と文化
経済と社会
企業と経営
政治と生活
法律と生活
現代の人間関係
現代社会と福祉
現代の家族
現代の教育
現代のメディア
情報と社会
環境と社会
食料問題と日本
国際社会と日本
海外研修
授業
形態
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
実習
履修
人数
12
14
8
15
17
13
11
8
14
10
16
14
16
12
14
8
15
34
13
11
8
14
165
142
24
137
16
58
29
140
154
71
110
159
39
170
133
150
73
79
113
116
108
98
151
151
129
104
32
43
148
113
92
106
7
主な単位認定
の方法
平常点と発表
平常点
レポート
平常点
平常点
平常点
発表とレポート
平常点と発表とレポート
平常点と発表とレポート
平常点とレポート
平常点
平常点とレポート
レポート
レポート
レポート
レポート
レポート
レポート
レポート
レポート
平常点と発表とレポート
平常点と発表とレポート
試験
平常点と試験
平常点とレポート
平常点と試験
平常点とレポート
レポート
試験
レポート
試験
試験
平常点と試験
平常点と試験
レポート
平常点とレポート
平常点と試験
平常点とレポート
試験
試験
平常点とレポート
試験
試験
平常点とレポート
平常点と試験
平常点と試験
平常点と試験
レポート
平常点と試験
平常点と試験
試験
平常点
試験
試験
レポート
49
優
12
14
7
15
17
12
11
8
14
10
16
14
14
12
14
8
15
34
13
11
8
14
80
85
14
54
5
36
18
51
69
30
48
79
35
158
40
73
73
71
22
30
90
90
116
43
116
85
22
26
50
39
55
66
7
人数(人)
良 可 不可
1
1
2
39
52
6
67
11
21
6
44
63
21
58
60
1
6
81
55
40
3
1
10
3
88
61
14
8
24
95
6
19
10
9
66
69
30
23
3
1
1
36
12
13
4
17
2
11
13
6
2
3
6
4
9
10
7
3
3
4
1
9
18
3
2
3
7
1
9
10
4
2
3
3
8
26
5
6
13
6
1
4
優
100.0%
100.0%
87.5%
100.0%
100.0%
92.3%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
87.5%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
48.5%
59.9%
58.3%
39.4%
31.3%
62.1%
62.1%
36.5%
44.8%
42.3%
43.7%
49.7%
89.7%
92.9%
30.1%
48.7%
100.0%
89.9%
19.5%
25.9%
83.3%
91.8%
76.8%
28.5%
89.9%
81.7%
68.8%
60.5%
33.8%
34.5%
59.8%
62.3%
100.0%
割合
良
0.0%
0.0%
12.5%
0.0%
0.0%
7.7%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
12.5%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
23.7%
36.6%
25.0%
48.9%
68.7%
36.2%
20.7%
31.4%
40.9%
29.6%
52.7%
37.7%
2.6%
3.5%
60.9%
36.7%
0.0%
3.8%
77.9%
52.6%
13.0%
8.2%
15.9%
62.9%
4.7%
18.3%
31.2%
20.9%
44.6%
61.1%
32.6%
21.7%
0.0%
可
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
24.2%
2.1%
4.2%
7.3%
0.0%
1.7%
3.4%
25.7%
7.8%
18.3%
3.6%
10.7%
0.0%
1.2%
8.3%
8.6%
0.0%
3.8%
0.0%
15.5%
2.8%
0.0%
6.0%
6.6%
3.1%
0.0%
0.0%
18.6%
17.6%
4.4%
6.5%
12.3%
0.0%
不可
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
3.6%
1.4%
12.5%
4.4%
0.0%
0.0%
13.8%
6.4%
6.5%
9.8%
0.0%
1.9%
7.7%
2.4%
0.7%
6.0%
0.0%
2.5%
2.6%
6.0%
0.9%
0.0%
1.3%
2.0%
2.3%
0.0%
0.0%
0.0%
4.0%
0.0%
1.1%
3.7%
0.0%
北海道武蔵女子短期大学
<教養学科図書館司書課程科目>
科目の
種別
図
書
館
司
書
課
程
必
須
科
目
選
択
科
目
授業
形態
生涯学習概論
講義
図書館概論
講義
図書館情報技術論
講義
図書館制度・経営論 講義
図書館サービス概論 講義
情報サービス論
講義
児童サービス論
講義
情報サービス演習Ⅰ 演習
情報サービス演習Ⅱ 演習
図書館情報資源概論 講義
情報資源組織論Ⅰ
講義
情報資源組織論Ⅱ
講義
情報資源組織演習Ⅰ 演習
情報資源組織演習Ⅱ 演習
図書館施設論
講義
図書館サービス特論 演習
図書館実習
実習
科目名
履修
人数
51
52
52
51
51
48
48
51
47
51
51
51
48
48
34
25
45
主な単位認定
の方法
平常点とレポートと試験
平常点と試験
試験
レポート
平常点と試験
平常点と試験
平常点とレポートと試験
平常点
平常点
平常点と試験
試験
試験
平常点
試験
平常点と試験
平常点
実習とレポート
優
30
30
35
36
16
42
41
36
38
38
22
16
25
30
22
23
39
人数(人)
良 可 不可
17 1 3
20 1 1
14 2 1
10 2 3
26 7 2
5
1
6
1
10 3 2
9
9 1 3
11 15 3
25 7 3
17 5 1
17
1
9 3
2
4
2
優
83
82
56
87
25
24
53
48
63
人数(人)
良 可 不可
29 4
22 7 3
29 3 1
1
1
38 23 1
3
6
1
26 31 11
18 7 1
割合
優
58.8%
57.7%
67.4%
70.6%
31.4%
87.5%
85.4%
70.6%
80.9%
74.5%
43.1%
31.4%
52.1%
62.5%
64.7%
92.0%
86.7%
良
33.3%
38.5%
26.9%
19.6%
51.0%
10.4%
12.5%
19.6%
19.1%
17.6%
21.6%
49.0%
35.4%
35.4%
26.5%
8.0%
8.9%
可
不可
2.0%
5.9%
1.9%
1.9%
3.8%
1.9%
3.9%
5.9%
13.7%
3.9%
0.0%
2.1%
0.0%
2.1%
5.9%
3.9%
0.0%
0.0%
2.0%
5.9%
29.4%
5.9%
13.7%
5.9%
10.4%
2.1%
0.0%
2.1%
8.8%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
4.4%
<教養学科ビジネス教養課程科目>
科目の
種別
ビ
ジ
ネ
ス
教
養
課
程
必
須
科
目
科目名
ビジネス基礎
オフィス実務Ⅰ
オフィス実務Ⅱ
ビジネス・コミュニケーション
オフィススタディ
ビジネス文書
ビジネス文書
簿記
コンピュータ演習
授業
形態
講義
演習
演習
講義
講義
演習
演習
講義
演習
履修
人数
116
114
89
89
87
27
60
116
89
主な単位認定
の方法
平常点と試験
平常点と試験
平常点と試験
平常点と発表
平常点と試験
平常点と試験
平常点と試験
平常点と試験
平常点
50
割合
優
71.6%
72.0%
62.9%
97.8%
28.8%
88.9%
88.3%
41.4%
70.8%
良
25.0%
19.3%
32.6%
1.1%
43.7%
11.1%
10.0%
22.4%
20.2%
可
不可
3.4% 0.0%
6.1% 2.6%
3.4% 1.1%
0.0% 1.1%
26.4% 1.1%
0.0% 0.0%
0.0% 1.7%
26.7% 9.5%
7.9% 1.1%
北海道武蔵女子短期大学
英文学科
科目の
種別
基
礎
コ
ミ
ュ
ニ
ケ
ー
シ
ョ
ン
共
系
通
教
養
科
目
基
礎
教
養
系
生
涯
教
養
系
科目名
基礎ゼミナールⅠ
基礎ゼミナールⅠ
基礎ゼミナールⅠ
基礎ゼミナールⅠ
基礎ゼミナールⅠ
基礎ゼミナールⅠ
基礎ゼミナールⅠ
基礎ゼミナールⅡ
基礎ゼミナールⅡ
基礎ゼミナールⅡ
基礎ゼミナールⅡ
基礎ゼミナールⅡ
基礎ゼミナールⅡ
基礎ゼミナールⅡ
基礎ゼミナールⅡ
基礎ゼミナールⅡ
基礎ゼミナールⅡ
基礎ゼミナールⅡ
基礎ゼミナールⅡ
文章作法
発表法
発表法
韓国語Ⅰ
韓国語Ⅱ
中国語Ⅰ
中国語Ⅰ
中国語Ⅱ
コンピュータ実習Ⅰ
コンピュータ実習Ⅱ
思考と論理
歴史と人間
文学
心理学
法学
経済学
社会学
生命の科学
スポーツ
スポーツ
キャリア教育Ⅰ
キャリア教育Ⅱ
生命と倫理
女性と社会
生活と健康
授業
形態
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
実習
実習
講義
講義
講義
講義
講義
履修
人数
11
10
11
10
11
10
11
9
10
9
9
10
9
11
2
1
1
2
1
74
67
7
25
18
29
7
22
66
53
60
2
35
69
45
60
45
37
67
7
74
74
8
10
65
主な単位認定
の方法
平常点とレポート
平常点とレポート
平常点とレポート
平常点とレポート
平常点とレポート
平常点とレポート
平常点とレポート
平常点と発表
平常点と発表
平常点と発表とレポート
平常点と発表
平常点と発表
平常点とレポート
平常点と発表
平常点と発表
平常点と発表
平常点と発表
平常点と発表
平常点と発表
平常点
平常点
平常点
平常点と試験
平常点と試験
平常点と試験
平常点と試験
平常点と試験
平常点
平常点
平常点と試験
試験
平常点と試験
平常点と試験
平常点と試験
試験
平常点と試験
試験
平常点
平常点
平常点
平常点とレポート
レポート
平常点とレポート
レポート
優
10
10
10
4
11
10
10
9
10
9
8
10
9
10
2
1
1
2
1
66
57
4
10
4
20
7
10
51
38
25
1
25
18
44
37
36
36
66
7
62
66
8
9
60
51
良
1
1
4
人数(人)
可 不可 認
2
1
1
1
6
7
3
8
6
9
2
3
11
8
5
32
1
5
35
1
22
8
1
1
6
10
3
5
5
3
11
2
3
1
2
5
1
1
1
12
7
1
1
4
1
優
90.9%
100.0%
90.9%
40.0%
100.0%
100.0%
90.9%
100.0%
100.0%
100.0%
88.9%
100.0%
100.0%
90.9%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
89.2%
85.1%
57.1%
40.0%
22.2%
69.0%
100.0%
45.5%
77.3%
71.7%
41.7%
50.0%
71.4%
26.1%
97.8%
61.7%
80.0%
97.3%
98.5%
100.0%
83.8%
89.2%
100.0%
90.0%
92.3%
良
9.1%
0.0%
9.1%
40.0%
0.0%
0.0%
9.1%
0.0%
0.0%
0.0%
11.1%
0.0%
0.0%
9.1%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
8.1%
10.4%
42.9%
32.0%
33.3%
31.0%
0.0%
50.0%
12.1%
9.4%
53.3%
50.0%
14.3%
50.8%
2.2%
36.7%
17.8%
2.7%
0.0%
0.0%
16.2%
9.5%
0.0%
10.0%
6.2%
割合
可 不可 認
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
20.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
2.7% 0.0% 0.0%
4.5% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
20.0% 8.0% 0.0%
27.8% 16.7% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
4.5% 0.0% 0.0%
9.1% 1.5% 0.0%
18.9% 0.0% 0.0%
5.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
8.6% 5.7% 0.0%
15.9% 7.2% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 1.6% 0.0%
0.0% 2.2% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
1.5% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
1.3% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
1.5% 0.0% 0.0%
北海道武蔵女子短期大学
科目の
種別
研
究
学
科
科 英
目 語
コ
ミ
ュ
ニ
ケ
ー
シ
ョ
ン
能
力
の
養
成
科目名
専門ゼミナール
専門ゼミナール
専門ゼミナール
専門ゼミナール
専門ゼミナール
専門ゼミナール
専門ゼミナール
専門ゼミナール
課題研究
課題研究
課題研究
課題研究
課題研究
課題研究
課題研究
課題研究
Reading Ⅰ
Reading Ⅰ
Reading Ⅰ
Reading Ⅰ
Reading Ⅰ
Reading Ⅰ
Reading Ⅱ
Reading Ⅱ
Reading Ⅱ
Reading Ⅱ
Reading Ⅱ
Reading Ⅱ
Reading Ⅱ
Grammar Ⅰ
Grammar Ⅰ
Grammar Ⅱ
Grammar Ⅱ
Grammar Ⅱ
Writing Ⅰ
Writing Ⅰ
Writing Ⅰ
Writing Ⅱ
Writing Ⅱ
Writing Ⅱ
Writing Ⅱ
Writing Ⅲ
Writing Ⅲ
Writing Ⅳ
Writing Ⅳ
授業
形態
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
講義
講義
講義
講義
講義
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
演習
履修
人数
13
9
11
4
5
11
11
12
13
9
11
4
5
11
11
12
11
12
12
14
12
13
11
9
12
12
11
12
7
51
23
47
20
7
23
27
24
20
24
23
7
23
51
23
51
主な単位認定
の方法
平常点と試験とレポート
平常点
平常点
平常点とレポート
平常点と試験
平常点
平常点と発表とレポート
平常点
レポート
平常点
レポート
平常点とレポート
平常点
平常点
レポート
平常点
試験
発表と試験
平常点と試験
平常点と試験
平常点と試験
試験
試験
発表と試験
平常点と試験
平常点と試験
平常点と試験
試験
短期留学の成果
平常点と試験
平常点と試験
平常点と試験
平常点と試験
短期留学の成果
平常点と試験
平常点と試験
平常点と試験
平常点と試験
平常点と試験
平常点と試験
短期留学の成果
平常点
平常点
試験とレポート
平常点とレポート
優
13
4
9
2
4
11
8
10
8
5
9
4
5
11
10
6
2
3
3
7
5
7
4
1
4
7
5
7
良
28
6
29
7
12
5
13
3
3
2
2
1
人数(人)
可 不可 認
1
2
2
5
3
2
1
1
1
1
6
5
8
6
3
7
6
3
5
5
5
6
5
4
1
2
4
1
4
3
3
7
11
12
5
10
7
9
14
9
7
13
5
8
13
10
7
11
11
6
2
15
1
18
17
32
19
29
4
4
2
3
5
6
7
7
52
1
1
優
100.0%
44.5%
81.8%
50.0%
80.0%
100.0%
72.7%
83.3%
61.5%
55.6%
81.8%
100.0%
100.0%
100.0%
90.9%
50.0%
18.2%
25.0%
25.0%
50.0%
41.7%
53.8%
36.4%
11.1%
33.3%
58.3%
45.5%
58.3%
0.0%
54.9%
26.1%
61.7%
35.0%
0.0%
39.1%
51.9%
37.5%
35.0%
54.2%
21.8%
0.0%
8.7%
29.5%
4.4%
35.3%
良
0.0%
33.3%
18.2%
50.0%
20.0%
0.0%
18.2%
16.7%
38.5%
33.3%
18.2%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
50.0%
45.5%
66.7%
50.0%
21.4%
58.3%
46.2%
27.3%
55.6%
41.7%
41.7%
54.5%
41.7%
0.0%
23.5%
21.7%
27.7%
15.0%
0.0%
34.8%
48.1%
41.7%
35.0%
45.8%
47.8%
0.0%
73.9%
62.7%
82.6%
56.9%
割合
可 不可 認
0.0% 0.0% 0.0%
11.1% 11.1% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 9.1% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 11.1% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 9.1% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
36.3% 0.0% 0.0%
8.3% 0.0% 0.0%
16.7% 8.3% 0.0%
28.6% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
36.3% 0.0% 0.0%
33.3% 0.0% 0.0%
25.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 100.0%
21.6% 0.0% 0.0%
52.2% 0.0% 0.0%
10.6% 0.0% 0.0%
50.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 100.0%
26.1% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
20.8% 0.0% 0.0%
30.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
30.4% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 100.0%
17.4% 0.0% 0.0%
7.8% 0.0% 0.0%
8.7% 4.3% 0.0%
5.9% 1.9% 0.0%
北海道武蔵女子短期大学
科目の
種別
学
科
科
目
授業 履修
主な単位認定
形態 人数
の方法
Listening Ⅰ
演習 47 平常点と試験
Listening Ⅰ
演習 27 平常点と試験
Listening Ⅱ
演習 43 平常点と試験
Listening Ⅱ
演習 24 平常点と試験
Listening Ⅱ
演習 7 短期留学の成果
Pronunciation Ⅰ
演習 27 平常点と試験
Pronunciation Ⅰ
演習 47 平常点と試験
Pronunciation Ⅱ
演習 24 平常点と試験
Pronunciation Ⅱ
演習 43 平常点と試験
Pronunciation Ⅱ
演習 7 短期留学の成果
英 Speaking Ⅰ
演習 12 平常点と試験
語 Speaking Ⅰ
演習 24 平常点と試験
コ Speaking Ⅰ
演習 14 平常点と試験
ミ Speaking Ⅰ
演習 24 平常点と試験
演習 9 平常点と試験
ュ Speaking Ⅱ
ニ Speaking Ⅱ
演習 23 平常点と試験
ケ Speaking Ⅱ
演習 12 平常点と試験
ー Speaking Ⅱ
演習 23 平常点と試験
シ Speaking Ⅱ
演習 7 短期留学の成果
Public
Speaking
Ⅰ
演習 24 平常点と試験と発表
ョ
ン Public Speaking Ⅰ
演習 27 平常点と試験と発表
能 Public Speaking Ⅰ
演習 23 平常点と試験と発表
力 Public Speaking Ⅱ
演習 24 平常点と試験と発表
の Public Speaking Ⅱ
演習 27 平常点と試験と発表
養 Public Speaking Ⅱ
演習 23 平常点と試験と発表
成 Debate & Discussion 演習 28 平常点と発表
Debate & Discussion 演習 31 平常点と発表
Essay Writing
演習 18 平常点とレポート
Essay Writing
演習 33 平常点とレポート
Media Topic English 演習 11 平常点とレポート
English Through Films 演習 12 平常点
ビジネス英語
演習 18 平常点と試験と発表
検定英語演習Ⅰ
演習 18 平常点と試験
検定英語演習Ⅰ
演習 27 平常点と試験
検定英語演習Ⅱ
演習 31 平常点と試験
検定英語演習Ⅱ
演習 24 平常点と試験
英米小説講読
演習 42 平常点と試験
英米小説講読
演習 23 平常点と試験
英
英米エッセイ講読
演習 1 平常点と試験
語
英米詩講読
演習 24 平常点と試験
と
イギリス史
講義 58 平常点と試験
英
イギリス文学史Ⅰ
講義 20 平常点と試験
語
イギリス文学史Ⅱ
講義 19 平常点と試験
圏
アメリカ史
講義 55 平常点と試験
文
アメリカ文学史Ⅰ
講義 51 平常点と試験
化
アメリカ文学史Ⅱ
講義 51 平常点と試験
の
英語圏文化研究A
講義 67 平常点と試験
理
英語圏文化研究B
講義 48 平常点
解
英語史
講義 34 平常点と試験
英語学
講義 7 平常点と試験
学 人類と文化
講義 58 試験
科
ことばと文化
講義 19 平常点とレポート
関
講義 0 試験
連 日本の文化
科 芸術と文化
講義 71 平常点とレポート
目 国際社会と日本
講義 26 平常点と試験
自 海外研修
実習 7 レポート
由 海外研修
実習 7 レポート
科 TOEIC対策演習
演習 22 平常点と試験
目 英検準1級対策演習 演習 3 平常点と試験
科目名
人数(人)
可 不可 認
3
優
23
13
18
16
良
21
14
21
8
22
44
18
39
5
2
6
3
4
14
7
21
3
9
5
14
6
8
6
3
3
9
7
9
2
1
1
14
24
5
10
19
5
12
10
5
12
8
4
12
11
4
8
4
13
11
1
13
24
5
7
52
19
21
34
42
13
3
25
11
8
3
15
13
8
12
15
20
2
18
2
7
5
3
8
10
14
8
9
2
16
11
7
7
14
3
4
7
1
1
7
1
3
5
7
53
10
27
9
11
3
12
22
17
4
15
4
17
7
3
1
5
8
2
1
1
3
12
12
6
16
3
5
5
19
7
16
1
1
1
3
1
1
1
3
1
5
1
2
1
1
1
1
2
6
13
1
3
55
4
7
4
5
2
1
優
48.9%
48.1%
41.9%
66.7%
0.0%
81.5%
93.6%
75.0%
90.7%
0.0%
33.3%
58.3%
50.0%
87.5%
33.4%
39.2%
41.7%
60.9%
0.0%
58.4%
88.9%
21.8%
41.7%
70.4%
21.8%
42.9%
32.3%
27.8%
36.4%
72.7%
33.4%
66.7%
61.1%
14.9%
25.8%
16.7%
31.0%
47.9%
100.0%
54.2%
41.4%
25.0%
36.8%
94.5%
37.3%
41.2%
50.7%
87.5%
38.3%
42.9%
43.1%
57.9%
0.0%
22.5%
42.3%
100.0%
100.0%
63.7%
100.0%
良
44.7%
51.9%
48.8%
33.3%
0.0%
18.5%
4.3%
25.0%
7.0%
0.0%
50.0%
33.3%
42.9%
12.5%
33.3%
39.1%
58.3%
39.1%
0.0%
33.3%
11.1%
65.2%
54.2%
29.6%
52.2%
53.6%
64.5%
11.1%
54.5%
18.2%
58.3%
27.8%
16.7%
29.6%
32.3%
58.3%
19.0%
39.1%
0.0%
41.7%
46.6%
45.0%
57.9%
5.5%
23.5%
43.1%
25.4%
8.3%
44.1%
57.1%
29.3%
36.8%
0.0%
77.5%
15.4%
0.0%
0.0%
22.7%
0.0%
割合
可
6.4%
0.0%
9.3%
0.0%
0.0%
0.0%
2.1%
0.0%
2.3%
0.0%
16.7%
4.2%
7.1%
0.0%
33.3%
21.7%
0.0%
0.0%
0.0%
8.3%
0.0%
13.0%
0.0%
0.0%
21.7%
0.0%
0.0%
44.4%
6.1%
0.0%
8.3%
5.5%
16.7%
44.4%
38.7%
25.0%
38.1%
13.0%
0.0%
0.0%
8.6%
25.0%
0.0%
0.0%
37.3%
13.7%
23.9%
0.0%
17.6%
0.0%
22.4%
5.3%
0.0%
0.0%
26.9%
0.0%
0.0%
9.1%
0.0%
不可
認
0.0% 0.0%
0.0% 0.0%
0.0% 0.0%
0.0% 0.0%
0.0% 100.0%
0.0% 0.0%
0.0% 0.0%
0.0% 0.0%
0.0% 0.0%
0.0% 100.0%
0.0% 0.0%
4.2% 0.0%
0.0% 0.0%
0.0% 0.0%
0.0% 0.0%
0.0% 0.0%
0.0% 0.0%
0.0% 0.0%
0.0% 100.0%
0.0% 0.0%
0.0% 0.0%
0.0% 0.0%
4.1% 0.0%
0.0% 0.0%
4.3% 0.0%
3.5% 0.0%
3.2% 0.0%
16.7% 0.0%
3.0% 0.0%
9.1% 0.0%
0.0% 0.0%
0.0% 0.0%
5.5% 0.0%
11.1% 0.0%
3.2% 0.0%
0.0% 0.0%
11.9% 0.0%
0.0% 0.0%
0.0% 0.0%
4.1% 0.0%
3.4% 0.0%
5.0% 0.0%
5.3% 0.0%
0.0% 0.0%
1.9% 0.0%
2.0% 0.0%
0.0% 0.0%
4.2% 0.0%
0.0% 0.0%
0.0% 0.0%
5.2% 0.0%
0.0% 0.0%
0.0% 0.0%
0.0% 0.0%
15.4% 0.0%
0.0% 0.0%
0.0% 0.0%
4.5% 0.0%
0.0% 0.0%
北海道武蔵女子短期大学
経済学科
科目の
種別
授業
形態
基礎ゼミナールⅠ 演習
基礎ゼミナールⅠ 演習
基礎ゼミナールⅠ 演習
基礎ゼミナールⅠ 演習
基礎ゼミナールⅠ 演習
基礎ゼミナールⅡ 演習
基礎ゼミナールⅡ 演習
基
基礎ゼミナールⅡ 演習
礎
基礎ゼミナールⅡ 演習
コ
基礎ゼミナールⅡ 演習
ミ
文章作法
演習
ュ 発表法
演習
ニ
発表法
演習
ケ
総合英語Ⅰ
演習
ー
総合英語Ⅱ
演習
シ
ビジネス英語Ⅰ
演習
共 ョ ビジネス英語Ⅱ
演習
ン
通
英会話Ⅰ
演習
系
教
英会話Ⅱ
演習
養
韓国語Ⅰ
演習
科
韓国語Ⅱ
演習
目
中国語Ⅰ
演習
中国語Ⅱ
演習
コンピュータ実習Ⅰ 演習
コンピュータ実習Ⅱ 演習
思考と論理
講義
基 歴史と人間
講義
礎 文学
講義
教 心理学
講義
養 法学
講義
系 社会学
講義
生命の科学
講義
スポーツ
実習
生
キャリア教育Ⅰ
講義
涯
キャリア教育Ⅱ
講義
教
生命と倫理
講義
養
女性と社会
講義
系
生活と健康
講義
専門ゼミナール
演習
学
専門ゼミナール
演習
科 研
専門ゼミナール
演習
科 究
専門ゼミナール
演習
目
専門ゼミナール
演習
科目名
履修
人数
13
13
13
13
13
13
13
13
13
13
65
33
33
65
65
46
45
20
12
24
15
29
21
61
57
64
8
43
65
63
33
45
65
65
65
3
31
44
10
12
17
10
16
主な単位認定の方法
平常点とレポート
平常点とレポート
平常点とレポート
平常点とレポート
平常点とレポート
平常点とレポート
平常点と発表
平常点とレポート
平常点
平常点
平常点
平常点
平常点
平常点と試験
平常点と試験
平常点
平常点と発表
平常点と試験
平常点と試験
平常点と試験
平常点と試験
平常点と試験
平常点と試験
平常点
平常点
平常点と試験
試験
試験
平常点と試験
平常点と試験
平常点と試験
試験
平常点
平常点
平常点とレポート
レポート
平常点とレポート
レポート
平常点
平常点
平常点
平常点
平常点と発表
54
優
13
13
13
12
13
13
12
13
12
13
58
20
26
30
37
33
32
7
5
11
8
19
11
52
54
44
6
37
30
61
27
41
57
59
61
2
29
40
10
12
17
10
16
人数(人)
良 可 不可
1
1
1
5
9
7
30
24
12
9
11
7
4
4
5
8
8
3
19
3
33
2
6
4
3
6
3
2
3
4
4
2
1
5
1
3
2
1
1
2
1
1
1
1
2
1
4
2
2
2
2
5
1
1
2
4
割合
優
100.0%
100.0%
100.0%
92.3%
100.0%
100.0%
92.3%
100.0%
92.3%
100.0%
89.2%
60.6%
78.8%
46.2%
56.9%
71.7%
71.2%
35.0%
41.7%
45.8%
53.3%
65.6%
52.4%
85.3%
94.7%
68.8%
75.0%
86.0%
46.2%
96.8%
81.8%
91.1%
87.7%
90.8%
93.9%
66.7%
93.5%
90.9%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
良
可 不可
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 7.7% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
7.7% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 7.7% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
7.7% 3.1% 0.0%
27.3% 9.1% 3.0%
21.2% 0.0% 0.0%
46.2% 6.1% 1.5%
36.9% 6.2% 0.0%
26.1% 0.0% 2.2%
20.0% 4.4% 4.4%
55.0% 5.0% 5.0%
58.3% 0.0% 0.0%
16.7% 20.8% 16.7%
26.7% 6.7% 13.3%
17.2% 10.3% 6.9%
38.1% 9.5% 0.0%
13.1% 1.6% 0.0%
5.3% 0.0% 0.0%
29.7% 1.5% 0.0%
0.0% 25.0% 0.0%
7.0% 2.3% 4.7%
50.8% 0.0% 3.0%
3.2% 0.0% 0.0%
18.2% 0.0% 0.0%
8.9% 0.0% 0.0%
4.6% 7.7% 0.0%
9.2% 0.0% 0.0%
4.6% 1.5% 0.0%
0.0% 0.0% 33.3%
6.5% 0.0% 0.0%
9.1% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
北海道武蔵女子短期大学
科目の
種別
研
究
経
済
学
の
基
礎
経
済
と
生
活
金
融
と
国
際
学
経
科
済
科
目
経
営
と
情
報
学
科
関
連
科
目
自
由
科
目
科目名
課題研究
課題研究
課題研究
課題研究
課題研究
経済学の基礎Ⅰ
経済学の基礎Ⅱ
経済学の基礎Ⅲ
経済学の基礎Ⅳ
日本の経済
北海道の経済
消費と経済
税金と経済
労働と経済
福祉と経済
環境と経済
金融と経済
銀行と金融
証券と金融
保険と金融
国際経済
国際経済事情
国際金融
企業と経営
簿記Ⅰ
簿記Ⅱ
企業と会計
企業と市場
企業と法律
コンピュータの基礎
コンピュータ演習Ⅰ
コンピュータ演習Ⅱ
コンピュータ演習Ⅲ
人間行動と社会
公共の思想
政治と生活
法律と生活
情報と社会
食料問題と日本
国際社会と日本
海外研修
企業実習Ⅰ
企業実習Ⅱ
キャリア論
オフィスワーク
授業
形態
演習
演習
演習
演習
演習
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
演習
演習
演習
講義
講義
講義
講義
講義
講義
講義
実習
講義
実習
講義
演習
履修
人数
10
12
17
10
16
67
67
65
65
66
65
49
41
11
26
11
65
59
36
48
65
10
42
70
62
58
38
9
12
65
56
38
17
48
57
11
59
55
13
31
5
51
51
51
44
主な単位認定の方法
平常点とレポート
レポートと発表
レポート
平常点
レポート
試験
試験
試験
試験
平常点と試験
平常点と試験
試験
平常点と試験
試験
平常点と試験
レポート
試験
平常点と試験
平常点と試験
平常点と試験
平常点と試験
レポート
レポート
試験
平常点と試験
平常点と試験
平常点と試験
試験
平常点と試験
平常点
平常点
平常点と試験
平常点
平常点と試験
レポート
平常点とレポート
平常点と試験
試験
試験
試験
レポート
平常点と試験
レポート
平常点
平常点
55
優
10
12
17
10
14
33
27
14
24
54
47
47
33
11
25
3
50
38
28
40
56
10
42
41
48
43
28
9
12
39
45
27
16
25
33
10
52
25
10
28
5
51
51
49
27
人数(人)
良 可 不可
2
27
25
40
25
12
18
2
7
7
15
11
16
1
1
5
15
16
7
8
8
3
24
5
8
9
5
6
26
9
6
1
18
22
1
6
22
3
2
2
7
5
1
1
3
7
1
2
5
5
2
1
6
2
1
10
優
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
87.5%
49.3%
40.3%
21.6%
36.9%
81.8%
72.3%
95.9%
80.5%
100.0%
96.2%
27.3%
76.9%
64.4%
77.8%
83.3%
86.2%
100.0%
100.0%
58.6%
77.4%
74.1%
73.7%
100.0%
100.0%
60.0%
80.4%
71.1%
94.1%
52.1%
57.9%
90.9%
88.1%
45.5%
76.9%
90.3%
100.0%
100.0%
100.0%
96.1%
61.4%
割合
良
可
0.0% 0.0%
0.0% 0.0%
0.0% 0.0%
0.0% 0.0%
12.5% 0.0%
40.3% 10.4%
37.3% 22.4%
61.5% 16.9%
38.5% 24.6%
18.2% 0.0%
27.7% 0.0%
4.1% 0.0%
17.1% 2.4%
0.0% 0.0%
0.0% 0.0%
45.5% 27.2%
23.1% 0.0%
27.1% 8.5%
19.4% 2.8%
16.7% 0.0%
12.3% 1.5%
0.0% 0.0%
0.0% 0.0%
34.3% 7.1%
8.1% 9.7%
13.8% 0.0%
23.7% 0.0%
0.0% 0.0%
0.0% 0.0%
40.0% 0.0%
16.1% 3.5%
15.8% 0.0%
5.9% 0.0%
37.5% 10.4%
38.6% 3.5%
9.1% 0.0%
10.2% 1.7%
40.0% 10.9%
23.1% 0.0%
6.5% 0.0%
0.0% 0.0%
0.0% 0.0%
0.0% 0.0%
3.9% 0.0%
15.9% 0.0%
不可
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
3.8%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
4.8%
12.1%
2.6%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
13.1%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
3.6%
0.0%
3.2%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
22.7%
北海道武蔵女子短期大学
各科目の成績分布の状況から、概ね適正に評価がなされていると思われる。平成 19 年度
の「自己点検・評価報告書(第三者評価)」では、同一科目内で担当者が異なる場合、とりわ
け英語科目の成績分布のばらつきが指摘されたが、その後、科目責任者を中心に、習熟度
別クラス編成を考慮した、より適正な成績基準の設定や調整が行われたことで改善されるよう
になった。しかしながら、分布にやや偏りのある科目(「基礎ゼミナールⅠ・Ⅱ」「専門ゼミナー
ル」以外に、ほぼすべての学生が「優」を獲得している、あるいは著しく「優」が少ない等)も一
部存在し、平成 25 年度より、教務委員会において、成績評価のあり方を検証する作業を開
始したところである。なお本学は現段階において GPA 制を採用していないが、成績を独自
に点数化しており(優 9 点、良 7 点、可 5.5 点)、その結果(成績順)を卒業時の表彰、奨学
生の選考、進学(編入学)の推薦選考に活用している。なお成績評価表は学期ごとにゼミナ
ール教員から直接手渡されるとともに、年度末には保護者にも送付される。
学習成果を一定期間内に獲得させるため、各教員は授業方法を工夫するとともに、レポー
トや定期試験の他に、小テスト、授業内に提出させる質問紙、実技試験等、各科目の特性に
応じたさまざまな評価の機会を設けている。また、学期末アンケート(「授業評価アンケート」)
の他に授業開始 4 回目を目途に行う「中間アンケート」を実施することで、学生の理解度や授
業環境をめぐる問題(教室サイズ、私語等)を早期にチェックし、授業改善を行い、学習成果
が達成できるよう努めている。
また、学習成果の確認の場として「成績講評授業」を設けている。「成績講評授業」とは学
期末試験後に行われ、試験答案やレポートを受講学生に返却し、解説や講評を行う授業の
ことである。学期の最終授業にこうしたフィードバックのための授業が設けられることで、学習
成果と科目の到達目標の達成度を教員と学生の双方が把握できるようになるとともに、科目
担当者はより綿密な次年度の授業内容・計画を立てることが可能となる。
学期末試験等の結果、学習成果の低い学生については、再試験や各教員の個別指導等
を通して一定期間内に学習成果が期待できるようにしている。本学の過去 5 年間の卒業延
期(留年)者数は以下のとおりであるが、他短大と比較すると、かなり少ない(「私立短期大学
教務関係調査」によれば平成 25 年度において「2.1%以上が卒業できなかった」と答えた短
大の割合が 53.4%と全回答 318 校の5割以上を占める)。
【卒業延期者人数と延期者率(平成 21 年度~25 年度)】
(人)
平成 21 年度
平成 22 年度
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
卒業対象者数
424
403
420
361
311
卒業延期者数
4
0
1
4
1
0.9
0.0
0.2
1.1
0.3
卒業延期者率 (%)
卒業延期者が少ないのには、科目担当者の指導や教務関係のきめ細かなガイダンス、ゼ
ミナール教員等による親身な個別指導・相談態勢が寄与しているといえる。また、本学は出席
に厳しい上、公欠が認められる場合も限られているため(就職活動等も公欠にはならない)、
授業出席が学修の基本という認識が学内に浸透している。さらに本学は学生生活においても
社会的な通念としての礼儀やマナー等を重視していることもあり、普段の受講態度・姿勢に意
識的な学生が多く、卒業延期者が出にくいと考えられる。
56
北海道武蔵女子短期大学
本学では平成 26 年度より、これまでの「課題研究」(全学科共通の研究科目 1 単位必修)
の名称を「卒業研究」と改め、意欲的かつ自主的な学修を奨励し、学生の努力と業績を讃え
ることを目的に、優れた「卒業研究」に対して表彰を行うこととした(「優秀卒業研究賞」として
平成 25 年度卒業生より実施)。「卒業研究」は、いわば本学の学びの成果を集約したもので
ある。それゆえ、今後はその質により、本学の目指す教育の具体的な学習成果の一端が査
定され得るとともに、成果を担当教員のみならず学科として見定め、共有することが可能とな
った。また、この制度は日頃の学修への姿勢や意欲などにも波及し、2 年間の学習成果の充
実につながるものと期待される。
学習成果の実際的な価値の検証は、資格取得を目的とする学科においては明確な形で
成果を測定できる。しかしながら、本学のように「教養教育」と「実際に社会に役立つ教育」の
融合を方針として掲げる短大における学習成果の実際的価値は、社会による評価を待たな
ければならない。従って、就職内定率及び就職先の内容、あるいは進学(編入学等)におけ
る実績や入学後の評価によって学習成果が推量されうる。過去4年間の就職内定率は以下
のとおりである。
【卒業翌年度 5 月末時点の就職状況(全学科合計)】
卒業年度
就職率(就職決定者/就職希望者)
平成 21 年度
79.5 %
平成 22 年度
84.5 %
平成 23 年度
88.0 %
平成 24 年度
91.2 %
平成 25 年度
93.8 %
このように就職率は平成 21 年度に 80%を割り込んだものの、平成 22 年度以降は高水準
を維持しており、就職先も道内では優良とされる企業が多くを占める。平成 25 年度を例にと
れば、金融関係 58 名、公務員 12 名、航空関係 12 名、図書館司書 6 名等、事務職が 141
名にのぼっている。こうした堅調な就職状況は過去の実績に基づく評価という側面が大きいと
もいえるが、本学が目標とする水準の学習成果を現在も変わることなく維持し、社会に貢献で
きる人材を育成してきたことを示すものでもある。
編入学についても、国公立大学を含め、ほぼ毎年 2 桁の数の学生が一般受験、指定校推
薦によって四年制大学へ進学している。また、指定校推薦校数及び人数枠は漸次拡大して
いる。例えば、道内では難関とされているある私大の英文学科における推薦枠は平成 23 年
度までは 1 名であったが、平成 24 年度からは 2 名、平成 26 年度からは 3 名へと拡大し、
平成 24 年度からは新たに京都の伝統ある女子大(文学部)から 2 名の推薦枠を得ている。
また、道内のある私大(法学部、経済学部、経営学部計 9 名の推薦枠)においては、本学学
生について学力条件(成績基準)や学科を問わない形で募集されている点なども、本学 2 年
間の学習成果が社会的通用性を有すると認知されていることの証左と考えられる。
資格取得を目的に開設されている科目等では、資格取得状況によって学習成果が計られ
る。「図書館司書課程」における司書資格においては、退学等を除き、ほぼ全員が資
57
北海道武蔵女子短期大学
格を取得している。図書館司書課程を設ける本学と他短大とを単純に比較することは
できないが、本学の図書館司書資格の取得率は高いといえる(「私立短期大学教務関
係調査」によれば、平成 25 年度において取得率が 71.0%を超えた短大は全回答 61
校中の 7 校に留まる)。
また、そうした科目の学習成果は実習先から提出される「実習評価表」や「実習に
関する所見欄」等、さらには資格取得後の就職状況を通してその一端を検証すること
ができる。本学においては、図書館実習を選択必修と位置づけ、特別な事情がない限
り全員に公共図書館あるいは大学図書館での 7~10 日間の実務体験を課している。実
習先に依頼している評価表(備付資料 9)には、勤務状況、実習態度、及び総合評価の
欄があり、それぞれ A~D の 4 段階評価を依頼しているが、総合評価については 5 年
間平均で 95.0%の学生が A 評価を受けている(平成 20~24 年度の合計、A 評価 189
人、B 評価 10 人)。平成 25 年度においても、43 人中 39 人(90.7%)が A 評価を
得ており、残りの 4 人も B 評価で、C 評価、D 評価の学生は過去にもいない。
【平成 25 年度図書館実習一覧】
実習図書館
1
旭川市中央図書館
実習期間
8/20~8/27
実習人数(人)
1
2
芦別市立図書館
8/14~8/21
1
3
美幌町図書館
8/27~9/4
2
4
清里町図書館
8/7~8/14
1
5
石狩市民図書館
7/30~8/6
1
6
江別市情報図書館
8/1~8/8
2
7
芽室町図書館
8/21~8/26
2
8
帯広市図書館
8/23~8/30
1
9
北広島市図書館
8/7~8/14
1
10
北見市立中央図書館
8/6~8/13
1
11
市立釧路図書館
8/16~8/23
2
12
札幌市立中央図書館
8/21~8/28
18
13
北海道教育大学附属図書館札幌館
8/1~8/9
2
14
北海道工業大学附属図書館
7/30~8/7
2
15
佐呂間町立図書館
8/23~8/30
1
16
新ひだか町静内図書館
8/21~8/28
1
17
苫小牧市立中央図書館
8/20~8/27
1
18
根室市図書館
8/13~8/20
1
19
登別市立図書館
7/31~8/7
1
20
深川市立図書館
8/1~8/8
1
合
計
58
43
北海道武蔵女子短期大学
図書館への就職率については、図書館司書職の雇用形態は正規職員、臨時職員、非
常勤職員などに加えて、指定管理者制度の導入などにより多様化がみられるが、依然
として狭き門であることには変わりがない。私立学校の図書館職員や、指定管理者と
して委託を受けた企業による司書職としての正規職員の求人はほとんどなく、正規の
図書館司書になるには、まず地方公務員試験(初級・中級)の行政職や一般事務職枠
の採用試験に合格しなければならない。公共図書館においては、その後、市長や教育
長などの任命権者による任命行為によって司書として図書館に配属されるのが一般的
である。
このように、採用後、一般事務職としての経験を積ませた後、図書館への配属を行
う自治体も多くみられることから、実際にどのくらいの卒業生が司書職に就いたのか
は厳密には把握できていないが、下表に示すとおり、臨時採用等も含めると司書課程
履修者のうち 15.2%の学生は卒業時点で図書館司書になるという目標を達成できてい
るといえる。なお、非正規雇用の求人は欠員が生じたときに行われることが多いため、
卒業後に中途採用される場合も少なくなく、過年度卒業生も毎年数人が司書として採
用されている。これらを総合して考えると、本学は、道内の司書課程設置大学の中で
トップの図書館就職率を誇っており、社会人や四年制大学卒業者が司書資格を取得す
るために、科目等履修生として本学の図書館司書課程へ入学してきたケースもある。
【図書館司書になった学生数】
(人 ( )内は%)
5 年間合計
平成21 年度
平成22 年度
平成23 年度
平成24 年度
平成25 年度
司書課程
履修者人数
30
47
48
39
47
211
図書館司書
〔正規職員〕
-
1(2.1)
2(4.2)
1(2.6)
-
4(1.9)
図書館司書
〔臨時職員〕
2(6.7)
6(12.8)
8(16.7)
6(15.4)
6(12.8)
28(13.3)
合 計
2(6.7)
7(14.9)
10(20.8)
7(17.9)
6(12.8)
32(15.2)
また、図書館への就職のみならず、向学心に燃えた学生が多く、過去において 3 人
の学生が筑波大学の情報学群・知識情報・図書館学類の 3 年次編入学を成し遂げてお
り、中にはさらに図書館情報学を深く研究し、大学の研究者になった卒業生も出てい
る。
各種検定・認定試験については、下表に挙げられた試験が本学を会場として行われ
ている。(但し、本学で実施されない回もある)
59
北海道武蔵女子短期大学
【各種検定・認定試験受験者数・合格率等】
平成21年度
名 称
平成22年度
平成23年度
平成24年度
受験者数 合格者数
合格率
受験者数 合格者数
合格率
受験者数 合格者数
合格率
受験者数 合格者数
合格率
1級
実用英語技能検定試験
(1次受験者を含む)
平成25年度
級等
受験者数 合格者数
合格率
1
0 0.0%
準1級
6
0 0.0%
8
0 0.0%
8
0 0.0%
5
0 0.0%
3
0 0.0%
2級
248
51 20.6%
233
52 22.3%
130
29 22.3%
109
24 22.0%
125
37 29.6%
準2級
35
17 48.6%
24
11 45.8%
9
6 66.7%
14
6 42.9%
10
7 70.0%
1級
1
0 0.0%
準1級
4
2 50.0%
7
1 14.3%
6
0 0.0%
1
0 0.0%
2級
319
100 31.3%
323
117 36.2%
212
120 56.6%
240
95 39.6%
240
127 52.9%
3級
36
30 83.3%
22
15 68.2%
15
9 60.0%
17
12 70.6%
8
7 87.5%
初段
11
4 36.4%
1
0 0.0%
2
0 0.0%
6
4 66.7%
2
1 50.0%
1級
47
16 34.0%
66
37 56.1%
25
17 68.0%
47
24 51.1%
60
36 60.0%
準1級
62
27 43.5%
62
37 59.7%
37
27 73.0%
28
21 75.0%
43
25 58.1%
2級
224
152 67.9%
201
145 72.1%
128
84 65.6%
168
123 73.2%
183
123 67.2%
準2級
134
102 76.1%
125
99 79.2%
63
52 82.5%
62
49 79.0%
72
65 90.3%
初段
1
0 0.0%
1
100.0%
1
0 0.0%
1級
26
10 38.5%
16
13 81.3%
7
3 42.9%
18
10 55.6%
29
18 62.1%
2級
188
159 84.6%
149
101 67.8%
107
91 85.0%
127
93 73.2%
151
89 58.9%
3級
141
130 92.2%
152
135 88.8%
46
45 97.8%
52
46 88.5%
112
102 91.1%
2級
4
0 0.0%
1
2
1 50.0%
2
0 0.0%
36
34 94.4%
3
0 0.0%
秘書技能検定試験
日本語ワープロ検定試験
情報処理技能検定試験
(表計算)
札商ビジネスPC検定試験
1
1
100.0%
準2級
3級
23
19 82.6%
12
10 83.3%
2級
9
0 0.0%
1
0 0.0%
3級
149
20 13.4%
78
48 61.5%
60
34 56.7%
92
18 19.6%
76
25 32.9%
2級
2
1 50.0%
3級
18
7 38.9%
43
42 97.7%
10
8 80.0%
4
3 75.0%
63
52 82.5%
44
42 95.5%
日商簿記検定試験
全経簿記検定試験
※本学を通さない受験については集計できないため上記の表には反映していない。
こうした検定・認定試験等に関わる科目としては英文学科専門科目「検定英語演習
Ⅰ・Ⅱ」、経済学科専門科目「簿記Ⅰ・Ⅱ」、英文学科自由科目としての上級検定英
語対策プログラム(「TOEIC 対策演習」、「英検準 1 級対策演習」)等があるが、
60
北海道武蔵女子短期大学
本学を通して申込みをしていない学生については集計されないため、本学全体の正確
な受験者数、合格率は把握されていない(例えば、平成 24 年度には英検準 1 級合格
者が 2 名出ているが、いずれも他会場の受験であり、本人の申し出によって確認され
た)。但し、本学を通して受験した者に限定した合格率(上表を参照)についてみる
と、平成 21 年度~25 年度において英検 2 級合格率は 20%~29%台を推移し、日商簿
記検定試験 3 級については 13%~61%台と年度によって振幅が見られる。教養学科
ビジネス教養課程科目に関連する秘書技能検定 2 級についても 31%~56%台、全学共
通教養科目等に関連する情報処理技能検定 2 級については 58%~85%台、同準 1 級
については 38%~81%と他検定に比すると高率ではあるが、やはり年度によって合格
率は変動している。一方、日本語ワープロ検定試験については 2 級、準 1 級、1 級と
もに比較的高い合格率で推移している。このように一定程度の教育成果が見られるも
のの、合格率等の試験結果が他短大、あるいは受験者全体の基準に照らしてどのよう
に評価され得るかについては不分明な点がある。しかしながら、受験者数を見る限り、
本学学生の検定試験等の受験に対する意欲は総じて高く、今後、これらの試験と関連
科目の授業との連携をより効率よく体系化することで、相応の成果が得られるものと
期待できる。
学生自身が学習成果を身につけたかどうかは、「授業評価アンケート」(備付資料 6)にお
いて平成 24 年度より新しく設けられた授業内容の理解、獲得した知識等についての質問―
「知識・技能・見方・考え方などが身に付いたか」―の結果からも査定が可能である。この質問
項目に関する経年的比較は以下の表のとおりであるが、5 段階評価(5=そう思う、4=どちら
かといえばそう思う、3=どちらともいえない、2=どちらかといえばそう思わない、1=そう思わ
ない)における全学科・全学年総合の平均値 4.3~4.5 はかなり高い数値といえる。この質問
項目に対して、5(そう思う)または 4(どちらかといえばそう思う)と答えた学生が全体の約
83%~90%を占めていることから、学生自身が一定期間内にそれぞれの科目において学習
成果が身についたと感じていることが窺われる。
【授業評価アンケート集計結果 質問―「知識・技能・見方・考え方などが身に付いたか」】
(5 段階評価平均値)
平成 24 年度前期
平成 24 年度後期
平成 25 年度前期
平成 25 年度後期
教養学科
(1・2 年)
4.3
4.3
4.3
4.5
英文学科
(1・2 年)
4.4
4.6
4.4
4.7
経済学科
(1・2 年)
4.3
4.4
4.3
4.5
3 学科全体
(1・2 年)
4.3
4.4
4.3
4.5
教員はこうした全体の数値と自身の数値を比較・分析することによって、次年度の授業内
容・計画の見直しと改善を図っている。
61
北海道武蔵女子短期大学
(b)課題について
成績評価の厳密化や公平性、さらに説明責任等の観点から、現在の 4 段階評価や単位
認定の該当基準点数(50 点以上)、GPA 制度の採用や成績分布における一定の指針の設
定等の議論を進める必要がある。また、資格取得に関連する科目についての具体的な学習
成果を分析し、より効果的な支援体制を目指すことが望まれる。
基準Ⅱ-A-5 学生の卒業後評価の取り組みを行っている
(a)現状について
本学では、平成 21 年度と平成 22 年度の 2 回にわたり、本学卒業生の就職先企業や本学
経済学科の企業研究プログラム協力企業(企業実習受け入れ企業)を中心に 200 社(業種
は、金融業、サービス業、卸売・小売業など多岐にわたる)に「新卒者に求められる能力」等に
ついて企業アンケートを実施し、134 社から回答を得た(平成 21 年度文部科学省「大学教
育・学生支援推進事業」学生支援推進プログラムとして採択された『「卒後 3 年目サロン」を
中核とした在学生・卒業生への多元的支援』プログラムでの事業として実施)。アンケートの結
果によれば、女子新卒者に期待する能力や身につけて欲しい能力の第 1 位及び第 2 位は
社会人基礎力としてのコミュニケーション能力と礼儀・マナーであり、続いて積極性・主体性、
素直・柔軟、社会常識、協調性であった。
さらに平成 23 年度には本学卒業生に限定したアンケートである「卒業生(卒後 3
年目まで)アンケート調査」(備付資料 13)を実施した。調査の目的は「キャリアエ
ントリー期にある卒後 3 年目までの本学卒業生の現況を把握するとともに、卒業後本
学に対してどのような評価をしているのか、どのような要望を抱いているのか等を聞
き取ることで、本学の教育指導のありかたを検証し、今後の教育改善を考える一助と
する」ことにあった。調査の観点を、1)卒業後の状況(就業の有無、仕事満足度、
抱えている課題、社会で必要となる能力)、2)卒業満足度(本学卒業満足度、短期
大学卒業満足度、卒業後に思う本学の特徴、支援に対する満足度)、3)短大時代の
学習・活動の振り返り(取組んで良かったこと、取組みたかったこと)4)本学に対
する意見・要望(自由記述)の 4 点に定めて、アンケート用紙を作成した。1)、2)
については、それぞれの項目に対する回答を数値化し、3)では主だった回答分野の
比較を行い、4)については回答内容に個別の分析を行った。アンケート調査の期
間・方法・調査対象と回答状況・回答者の卒業年度・学科内訳は以下のとおりである。
(1)調査期間:平成 23 年 8 月 16 日~31 日
(2)調査方法:郵送法による質問紙調査
(3)調査対象と回収状況:卒後 3 年までの卒業生(平成 21 年・22 年・23 年卒)
合計 1,182 名に対して調査票を郵送し、そのうち 233 名から回答を得た。回
収率は 19.7%である。
62
北海道武蔵女子短期大学
(4)アンケート回答者の卒業年度・学科内訳
卒業年
平成 21 年
平成 22 年
平成 23 年
不
明
合
計
教養
38
41
54
-
133
英文
25
17
18
1
61
経済
14
12
13
-
39
(人)
計
77
70
85
1
233
※卒業年不明者 1 名も回答
者としてカウントした。
アンケート回収率については、大学及び短期大学卒業生からのアンケート回収率は
一般的に 8%~13%程度といわれていることを勘案すると、19.7%はまずまずの率と
考えることができる。
アンケート結果から、本学教育の評価に直接かかわる項目「卒業満足度と卒業生が
考える本学の特徴」を取り上げると、以下のとおりである。
本学を卒業したことへの「満足度」について、「大変満足または満足」と回答した者
の割合は、教養学科で 91.8%、英文学科 95.1%、経済学科 82.0%であり、学科を問わず
高い数字であった。視点を変えて聞いた「親戚・知人に本学への入学を勧めたいか」と
いう設問に対しても 84.0%が「勧めたい」と答えており、卒業生の在学時満足度の高さ
と本学への評価の高さが読み取れる結果となっている。満足の理由(自由記述)として
は、「よき友人・教職員と出会えた」、「短期間に充実した生活を送ることができ
た」、「教職員との距離が近い」、「学内の雰囲気が良い」、「礼儀マナーが身につい
た」、「社会からの評判が良い」といった記述が大半を占めている。
一方、「不満足」の理由に挙げられていたのは、「カリキュラムや授業内容」、「施
設・設備」、「在籍期間の短さ」に対するものである。「教養科目にあまり興味のある
ものがない」(教養学科)という声や、「英語が上達する授業ではない。学力の面では
あまり良くない」(英文学科)、「効率が悪い」(経済学科)など、少数意見であると
はいえ、こうした厳しい声にも耳を傾け、教育改善に取り組む必要があるだろう。
また本学の特徴については、1 位に「礼儀・マナーの良さ」(163 名)が挙げられ、2
位に「就職率の良さ」(129 名)、3 位「教職員との距離の近さ」(70 名)となってい
る。以下、「コミュニケーション養成」(50 名)、「少人数教育」(47 名)、「幅広い
知識・教養の習得」(44 名)と続く。いずれも、本学が力を入れてきた事柄であり、教
育の成果が反映されたアンケート結果と捉えることができる。「礼儀・マナーの良さ」
については、他の設問への回答や自由記述欄でも言及される頻度が極めて高いことか
ら、本学の学生が重要視するキーワードのひとつとして考えることができそうである。
また「短期大学を卒業して良かった」という回答は 64.8%であり、その理由としては
「経済的な負担が少なくて済む」、「四大より就職に有利」、「短期間だからこそ集中
して学べる」というものが多い。
一方、「四年制大学に進学・編入すればよかった」・「専門学校に進学すればよかっ
た」という回答も合わせて 24.9%見られ、その理由には、「就職の際、職種の選択肢に
差がある」、「もっと専門知識を身に付けたかった」、「思うような資格が取れなかっ
た」、「もっとしっかり勉強したかった」等が挙げられ、回答者の中には短大卒業時に
納得のいく就職ができなかった者も少なくないと思われる。
63
北海道武蔵女子短期大学
卒業生調査は、本学の学習成果を点検・評価するための有用な手法の一つである。
例えば、「本学に対する意見・要望」を尋ねる欄では、自由記述量も多く、貴重な意
見が寄せられている。アンケートを通して蒐集したデータは、今後、本学の教育改善
に有効活用していく予定である。
就職先企業からの直接の意見聴取については、平成 20 年度より就職課職員が企業
訪問をした際に、人事担当者に本学学生の評価についてヒアリングを行い、改善すべ
き点を就職委員会で検討してきた。平成 25 年 8 月からは企業訪問の際にアンケート
記述を依頼し、「企業訪問報告書」(備付資料 12)として取りまとめる作業を進めて
いる。現段階までの「報告書」(平成 25 年 8 月 20 日~平成 26 年 1 月 31 日までに
就職課職員が訪問し、収集)は 44 件と数量的には限られてはいるが、下表のように、
前述した「新卒女子に期待する能力」として就職先企業等が挙げていた、コミュニケ
ーション能力、礼儀・マナー、協調性において、本学卒業生が概ね好意的な評価を得
ていることが読みとれる。
【企業訪問報告書による評価表】
(評価)
高い
低い
5
4
3
2
1
評価平均
基礎学力
7件
22 件
15 件
0件
0件
3.8
コミュニケーション能力
13 件
24 件
7件
0件
0件
4.1
ビジネスマナー
10 件
25 件
9件
0件
0件
4.0
6件
17 件
18 件
3件
0件
3.6
1件
19 件
22 件
2件
0件
3.4
8件
27 件
8件
1件
0件
4.0
質
問
項
目
前に踏み出す力(アクション)
~一歩前に踏み出し、失敗しても粘
り強く取り組む力~
考え抜く力(シンキング)
~疑問を持ち、考え抜く力~
チームで働く力(チームワーク)
~多様な人々とともに、目標に向け
て協力する力~
64
北海道武蔵女子短期大学
このようにコミュニケーション能力、ビジネスマナー、チームで働く力に関して高
い評価を得ている点は、「その他特記事項」として記載された各社からのコメント―
「コミュニケーション能力に長けている」「入社式でお辞儀が一番きれいと評価され
るなど、マナーがしっかり身についている印象がある」「入社前研修などで外部講師
によるビジネスマナー研修を行うが、事前に知識があるために呑み込みが早い」「武
蔵の卒業生は安心してお客様の前に出すことができる」「チームワーク力を発揮して、
先輩たちともうまくやってくれている」「他大学と比較して、対人能力、気配りや思
いやりができている」など―からも裏付けられる。また、秘書検定等の資格取得に関
して、「四大生はFP、情報処理検定、簿記検定などはいるが、秘書検定の取得者は
ほとんどいない。一般職は電話応対や来客対応、お茶出しなどお客さんと最初に接触
する重要な位置。資格取得者には安心して仕事を任せられる」という記述もあり、本
学在学期間中の資格支援が社会で役立っていることの具体例として認識される。一方
で、「前に踏み出す力」「考え抜く力」の面が他の項目よりもポイントが低い点は、
「リーダーシップをとるより、裏方としてサポートするタイプが多いように思える」
「貴学の卒業生に限らないが、一歩前に踏み出す力が弱い」「真面目でおとなしい印
象の子が多い」というコメントと呼応する。このように、限定的な情報ではありなが
ら、こうした作業から本学卒業生の特色や本学の教育の課題をある程度読みとること
ができる。しかしながら、「その他特記事項」の中には、「前に踏み出す力」「考え
抜く力」といった力について、「一般職にはそこまで求めていないため判断がつかず
評価は3とした」と記載したもの、さらに「何かイベントを行うときなど火付け役と
なり全体を引っ張る先頭集団の役割をしてくれている」といった先の評価とは対照的
なコメントもあり、今後さらに情報量を増やし、分析を進める必要がある。
卒業後の編入先大学からの評価については、一部の大学からの教務担当教職員の本学
への訪問を通して、入学後の状況について毎年報告を受けているが、本学からの訪問やア
ンケート等による情報収集は行ってはいない。但し、本学教職員と主な編入学先の教職員
とは顔を合わせる機会がしばしばあり、その際には卒業生の様子を聴取するよう努め
ている。そうした情報は限られたものではあるが、本学卒業生には編入先における成績上
位の者が多く、勉学意欲に対する評価は高い。また、本学では編入学生を招き、年に数回、
「先輩からのガイダンス(相談会)」を開催しており、そうした場を通して本学学生の編入後の
生活実態や編入先大学卒業後の進路の把握に努めている。
また、経済学科の自由科目「企業研究プログラム」の「企業実習Ⅱ(体験学習)」において
は、実習先企業から提出される「企業実習出欠表」の「実習全体に関する所見」欄からも、学
習成果の一端を検証することができる。「所見」欄には、「言葉遣いや姿勢がよく、日常よい教
育を受けていることが感じられる実習態度であった」「背筋を伸ばして、しっかりと人の話を聞く
という基本的な姿勢も大変立派でした」「実習生の姿勢を通して貴学での事前教育などがしっ
かりと行われている印象を持ちました」「ビジネスマナーもしっかりしており弊社社員の刺激に
もなりました」などの好意的な評価が多い。また、実習先企業からは、実習生を社内報で取り
上げるなど、経済学科の教育に対する支援と協力が得られている。経済学科新設以来取り組
んできた企業実習の協力企業数は新設当初の 12 社から、現在は 36 社(平成 25 年度)に
増加しており、経済学科の学習成果が、社会的に評価されている証左と捉えることができる。
65
北海道武蔵女子短期大学
【平成 25 年度 企業実習Ⅱ 実習先企業一覧】
2/17~2/21
実習人数
(人)
2
2/3~2/7
4
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(株)
2/17~2/21
3
(株)北海道銀行
2/24~2/28
5
(株)北洋銀行
2/24~2/26
6
北海道建物(株)
2/12・2/13
道銀カード(株)
2/6
株式会社アスビック
2/7
北海道リース(株)
2/10
業種
1
2
3
4
実習期間
上光証券(株)
金融・
証券・
保険
5
6
実習企業
道銀グル
ープ企業
SMBC日興証券(株)
2
7
(株)北海道エアシステム
2/10~2/14
1
8
北海道空港(株)
2/17~2/21
2
9
10
11
航空・
旅行
ANA 新千歳空港(株)
(株)JTB 北海道
(株)北海道ジェイ・アール・サービスネット
3/3~3/7
2
2/17~2/21
3
2/6~2/8、2/12・2/13
2
2/17~2/21
2
1
12
北海道中央バス(株)
13
(株)シィービーツアーズ
3/3~3/7
14
(株)セントラル・ホテルズ札幌ホテル事業所
札幌全日空ホテル
3/4~3/8
3/17~3/21
JR 北海道ホテルズ(株)
3/10~3/14
1
15
16
ホテル
2
ルネッサンスサッポロホテル
3/3~3/7
1
17
札幌プリンスホテル
2/7~2/11
2
18
ニューオータニイン札幌
2/7~2/11
2
(株)紀伊國屋書店北海道営業部
3/10~3/14
2
大丸藤井(株)
2/6~2/13
2
(株)ダイヤ書房
2/17~2/21
1
不動産・賃 日本管財(株)北海道支店
貸・住宅 三菱地所リアルエステートサービス(株)
3/3~3/7
1
2/17~2/21
1
19
20
21
22
23
24
卸売・
小売
3/3~3/7
1
2/7~2/11
2
26
第3セクター (株)札幌副都心開発公社
自動車販売 ネッツトヨタ道都(株)
札幌市役所
官公庁
2/6~2/13
2
27
総合まちづくり (株)ノーザンクロス
2/7~2/14
1
28
広告・制作 (株)アドバコム
設計・監理 (株)北海道日建設計
3/10~3/14
1
2/17~2/21
1
25
29
30
IT 関連
(株)富士通エフサス
2/7~2/14
1
31
人材サービス
キャリアバンク(株)
2/24~2/28
1
32
フードサービス
(株)魚国総本社北海道支社
2/17~2/21
1
2/11~2/25
1
34
美容
サービス
(株)シーボン
(株)ポーラ
2/19~2/24
3
35
貿易
コンチネンタル貿易(株)
3/10~3/14
1
36
経済団体
33
一般社団法人北海道中小企業家同友会
合
2/3~2/7
1
67
計
66
北海道武蔵女子短期大学
(b)課題について
就職先における卒業生評価のための情報入手の取り組みは緒についたばかりであるが、聴
取した結果は就職委員会のレベルに留めるのではなく、本学全体の教育成果の点検に活用
する必要がある。
基準Ⅱ-B 学生支援
(a) テーマの要約
教員は「学位授与の方針」をふまえた学習成果の達成に努め、各科目の特性に応じた評
価方法に基づき、その到達度を確認している。また学期末に行われる「授業評価アンケート」
の他に、学生の理解度を早期に把握するために「中間アンケート」を実施し、迅速な対応によ
って学習成果を達成する環境に近づけるよう努めている。
教員の教育力を高め、学習成果を高めるための取り組みとして FD 委員会は学生による授
業評価の分析に加えて、授業の研究・改善に関わる各種研修会、公開授業などを開催して
いる。複数教員が同一科目を担当する場合の教員間の連携については、科目責任者(専任
教員)を定め、責任者が中心となり、シラバス、テキスト選定、進度確認、成績評価調整を行っ
ている。専任教員は各学科における教育目的・目標及び教育課程を熟知しているが、非常
勤講師についても、新年度当初に非常勤講師を交えての教務連絡会を開催し、学科ごとに
それぞれの教育目標を説明・確認するなど、本学の教育への理解と協力を求めている。
本学ではゼミナール(1 年次では基礎ゼミナールⅠ・Ⅱ、2 年次では専門ゼミナール)の担
当教員がアドバイザーとして入学してから卒業まで、学習や進路、生活上のさまざまな問題に
ついてきめ細かな対応をしているが、この点は事務局各部署職員も同様であり、まさに全学
一丸となって学生への親身な指導や助言を行っている。事務職員の業務については、学科・
付設課程の学習成果の獲得に向けて、入学時ガイダンスにおいて事務局ガイダンスの時間
を設け、説明している。学生の学習成果の獲得に向けた業務を担当する学務課は、科目履
修、授業、単位認定試験、学習成績、卒業単位などの学生の疑問や不安に日常的に対応す
る相談窓口として学生の学習成果の達成を支援している。各職員には SD 研修への積極的
参加を促し、参加した職員による報告会を実施することで、全事務職員が情報を共有し、学
生支援等の職務を充実させている。
図書館の専門事務職員は、図書館ツアーや図書館情報探索講座の開催、図書館ボラン
ティアの活動支援を通して図書利用の向上や学習等の援助を行うとともに、図書選定ツアー
などの実施により、図書へ興味を持たせ、貸出の増加に繋げている。学内のコンピュータ利
用については各情報処理実習室や CALL 室に授業支援システムを導入し、授業を円滑に
行えるよう構成している。貸し出し用ノート PC を設置することで、非常勤講師を含め、どの授
業でもコンピュータ並びにインターネットを使った授業が展開できるよう整備している。学生が
利用できるコンピュータの充足率も極めて高い。
本学では、学生自らの希望やニーズに即した学びの形が作れるように、入学時のみならず、
とりわけ学期開始時の履修指導には全体ガイダンスと各ゼミナールを通じての指導に力を入
れている。全体ガイダンス欠席者については別日程で欠席者ガイダンスを行うなど学生全員
に指導が行きわたる態勢をとっている。また本学では全科目において授業出席調査を実施し、
その調査結果に基づいてゼミナール担当教員が個別指導にあたっている。
67
北海道武蔵女子短期大学
語学科目(英語)において基礎学力が不足する学生に対しては、よりきめ細かな指導を行う
ために習熟度別授業を展開している。進度の早い学生や優秀な学生に対しては、より高レベ
ルの検定試験合格や資格取得を目指した対策講座の開設を通して、学生の実力アップやス
キルアップに向けて支援を行っている。また英文学科には海外短期留学制度(イギリス、アメ
リカ、カナダ)と全学科を対象とする海外語学研修(イギリス)が実施されているが、両研修とも
に学生の帰国後の学習意欲を高めるのに大いに貢献している。一方、学生の学習上の問題
や悩み等については、教務委員やゼミナール担当教員、学生相談室職員が応じ、助言を行
っている。
学習成果の獲得に向けての学生の生活支援にはアドバイザーであるゼミナール担当教員
と組織としての学生支援委員会と学生相談室があたっている。前者は所属学生とのコミュニケ
ーションを図るために、①個別面談、②アドバイザーの週間スケジュールの表示によるオフィ
スアワーの活用促進、③ゼミナール単位の学内諸行事参加の推進、④学生相談室とアドバイ
ザーとの連携、などを行っている。後者のうちの学生支援委員会は奨学金制度を含めた学生
生活全般に関する支援、学生による自治組織ライラック学生会への支援を行い、学生相談室
は学生の心身の健康管理の支援にあたっている。
学生による自治組織ライラック学生会は学生が学生生活を有意義に過ごす上で大きな影
響を与えている。学内のクラブ・同好会数は、文化系 11 団体、体育系 9 団体であり、加入率
も高い。各クラブ・同好会には専任教員によるクラブ顧問の他に技術指導等、必要に応じて
学外コーチ・講師を委嘱している。
学生会主催行事としては全学交流会として行われるゼミナール対抗スポーツ大会(ムサシ
ンピック)、大学祭(武蔵祭)、3 月の卒業祝賀会等があるが、いずれも全教職員、全学生が
参加している。学生生活の充実を図る施設として 5 号館を学生の自主活動の拠点と位置づ
け、学生会室や大学祭室、文化系クラブの部室を設けている。学生食堂は眺望を重視し、3
号館最上階に設けられている。
経済的理由により学費の支払いが困難な学生には、奨学金の給付や貸与を通じて、修学
を奨励するための本学独自の武蔵奨学金制度がある。
学生の健康管理のためには、ゆったりとしたスペースの保健室を備え、養護教諭免許を持
つ専任職員を常駐させている。
また学生支援委員会はライラック学生会の執行部と、学生生活向上のための意見交換会
を実施しており、要望等については、学生支援委員会がそれぞれの担当部署へ情報提供し
ている。さらに、学生の意見や要望などを聞く機会としてライラック学生会執行部と学長、事務
局長との懇談会や学生の誰もが学長と懇談できる場として学長室開放日を設けている。
進路支援のための組織としては、就職に関しては就職委員会、編入学は教務委員会、留
学等には国際交流委員会があり、ゼミナール教員と連携しながら指導にあたっている。また本
学では就職支援のためにキャリア・アシスト・センターと進路支援室の 2 つの施設を設け、前
者についてはキャリアカウンセラーによる講座や模擬面接の実施、後者については求人情
報、各種資料を収集し学生の自由閲覧の場とし、同室に職員を配置し、学生からの質問や相
談ができるようにしている。
編入学を希望する学生のためにはガイダンス・説明会、受験対策講座、教務委員による個
別面談、相談等を随時行い、情報の提供や対策指導をきめ細かく行っている。国際交流委
68
北海道武蔵女子短期大学
員会は卒業後の留学等への情報提供、個別の相談に応じている。
「入学者受け入れの方針」については大学案内に明示するとともに、具体的な受験に関す
る情報や学生生活等への問い合わせに対しては入試広報課へのメール、電話、郵送のいず
れの場合にでも迅速に対応する態勢を整えている。公式ホームページの充実、最新情報提
供、高校主催の校内ガイダンスや業者主催の進学相談会、高校訪問に加えて、積極的に受
験生・保護者・高校教員との面談を行っている。受験生選抜方式としては多様な選抜方法を
実施するとともに、その内容を入学試験要項、入試ガイドに記載し、受験生及び高校教員へ
告知している。合格者並びに入学手続き者に送付する文書に、入学後の授業や学生生活に
ついての情報を掲載し、その提供に積極的に努めている。推薦入学予定者については、読
書感想文課題を提出させるなど、学力面での入学準備支援も行っている。
(b)改善計画について
① 「授業評価アンケート」の結果をどのように活用するかについて検討を進める。
② きめ細かな指導体制を充実させながらも、「自ら考え、主体的に行動する学生」
を育てることを意識したバランスの良い指導のあり方を検討する。
③ 文化系クラブ・同好会のより活発な活動を促すよう環境整備を進め、クラブ等全般の活
性化を図る。
基準Ⅱ-B-1 学科の学習成果の獲得に向けて教育資源を有効に活用している
(a)現状について
教員は「学位授与の方針」をふまえた学習成果の達成に努め、その到達度を確認するた
めに、レポートや定期試験の他に適宜、小テスト、授業内に提出させる質問紙、実技試験等、
各科目の特性に応じた評価の機会を設けている。また学生の理解度を早期に把握するため
に、各学期授業開始から4回目を目途に「中間アンケート」を実施し、迅速な対応によって、
学習成果が達成できるよう努めている。
全科目を対象に実施される、教育の充実・改善のためのアンケートには「中間アンケート」と
前期 13 週目(7 月下旬)及び後期 13 週目(12 月下旬)に行われる「授業評価アンケート」が
あり、非常勤講師を含めた全ての教員は学生による授業評価を定期的に受けている。「中間
アンケート」は進度などの学生の理解度のチェックに資する質問項目の他に板書や教育機器
の使用の仕方、私語等、授業環境に関わって、早い段階で改善・対応できる項目が中心とな
る。学期末の「授業評価アンケート」は、学生自身の授業に対する取り組み姿勢を問う項目群
と教員の授業のわかりやすさや学びの内容等に関する項目群から構成され、アンケートの裏
面には授業のよい点・改善点・その他感じたことを記入する自由記述欄が設けられている。無
記名式のため、学生は遠慮することなく授業評価を行うことが可能である。本学のアンケート
集約を依頼している専門業者によれば、他大学・短大では自由記述欄の記載は比較的少な
いが、本学学生の自由記述の分量は飛びぬけて多いとのことである。アンケート結果は次学
期の授業改善に活かされるばかりではなく、その結果が成績講評授業前に教員に配付され
ることで、講評授業時においてアンケート結果に対する教員側からのコメントが可能となり、当
該授業のフィードバックにつながっている。
FD 委員会が所轄して、教員の教育力を高め、学習成果を上げるための主な取り組みとし
ては学生による授業評価の実施・分析に関わるものと授業の研究・改善、教授法の開発・向
69
北海道武蔵女子短期大学
上に関わる各種研修会の開催がある。本学では平成 13 年度以来、全授業科目において学
期末に「授業評価アンケート」を実施するとともに、学期の途中においても「中間アンケート」を
行い、当該授業の即時改善が図れるようにしてきた。これらのアンケートの内容、様式に関し
て、前者については平成 24 年度から、後者については平成 23 年に質問項目や様式を大
幅に改変した。また、平成 22 年度には平成 18 年度から平成 21 年度までの経年の変化を
調査・分析し、教授会で報告した。平成 24 年度からは、学長以外に FD 委員会のメンバー
全員が「授業評価アンケート」の集計結果を自由記述の欄も含め全て閲覧できるようになり、
「授業評価アンケート」の具体的分析の着手が可能になった。それによって浮き彫りとなった
当面の課題、例えば、出欠確認の厳密性(出席確認用カードリーダーの不正防止)、授業中
の私語の問題、遅刻の取扱いなどについて、教員間で情報・意見交換のためのアンケートを
行うなど、授業改善に向けての検討を進めてきた。さらに教授法の研究・展開等に関しては、
平成 21 年度から平成 24 年度にかけて、授業担当者の事例報告を行い、本学の共通教養
科目に展開される「文章作法」及び「発表法」を「基礎ゼミナールⅠ・Ⅱ」とどのように効果的に
連動させるかについての研修会が以下のとおり、開催された。
【FD 研修会開催状況(平成 21 年度~24 年度)】
日
時
平成 21 年
12 月 8 日
内
容
講
文章作法の展開について
師
備 考
教養学科専任講師 本宮 洋幸
教養学科専任講師 本宮 洋幸
平成 22 年
7 月 13 日
発表法の展開について
平成 23 年
10 月 25 日
基礎ゼミナールⅠの
事例報告
平成 24 年
2 月 21 日
基礎ゼミナールⅡの
事例報告
教養学科非常勤講師 袰田 脩
経済学科特任講師 渡辺 一雄
教養学科准教授
官尾 昌子
英文学科教授
川端 研
経済学科准教授
松木 靖
教養学科専任講師 鈴木 健太
70
英文学科准教授
村上 佳寿子
経済学科准教授
大塚 昇三
(出席者)
教員27/31
職員14/22
(出席者)
教員27/31
職員11/21
北海道武蔵女子短期大学
また、平成 25 年 11 月には 2 科目の公開授業及び研修会が以下のように実施された。
<公開授業>
①
平成 25 年 11 月 18 日(月)1 講時
英文学科科目「英米小説講読」(英文学科准教授
②
沢辺
裕子)
平成 25 年 11 月 21 日(木)1 講時
教養学科科目「人間行動と社会」(教養学科准教授
金児
恵)
<FD研修会>
日時:11 月 26 日(火)5 講時
内容:①他大学における、公開授業の簡単な事例紹介-本学における今後の実施は可
能か-(大塚昇三 FD 委員長)
②パネルディスカッション(大塚昇三 FD 委員長、金児恵 FD 委員、鈴木健太
FD 委員、本宮洋幸 FD 委員、沢辺裕子准教授)
・平成 25 年 11 月実施の「公開授業」について
・今後の「公開授業」のあり方について
「私立短期大学教務関係調査」(平成 25 年度)によれば「授業方法等についての
研究会」(52.2%が実施)と並んで「教員相互の授業参観」(50.9%が実施)を行う
短大が多くなっているが、本学においても「公開授業」(25.2%が実施)の試行的実施
など、授業方法等の改善のための具体的研究がスタートしている。
担当授業に係る教員間の連携については、シラバス作成、成績分布バランスの調整時以
外にも日常的に、授業内容・進度・方法、学生の出席状況・受講態度などに関する情報交換
を通して図られている。複数教員が同一科目を担当するのは、ゼミナール、オムニバス形式
の授業以外には、英語科目、情報関係科目、「スポーツ」「文章作法」等であるが、科目責任
者(専任教員)を定め、責任者が中心となり、次年度シラバスの基本部分のとりまとめ、テキス
トの選定、授業進度の確認、成績評価の調整を行っている。但し、非常勤講師との情報交
換・意思疎通には時間的な制約もあり、必ずしも十分とはいえない状況もある。
教員の「学科の教育目的・目標の達成状況の把握と評価」については新入生研修の折に、
各専任教員が「教務指導マニュアル」に基づいて、学生に各学科における教育目的・目標及
び教育課程について説明する場が設けられており、学科の教育目的の把握は十全になされ
ているといえる。非常勤講師については、新年度当初に非常勤講師を交えての教務連絡会
を開催し、その席上で学科ごとにそれぞれの教育目標を説明・確認し、共通理解を深める機
会としている。
本学では学生の成績評価表はゼミ教員を通して手渡されるため、ゼミ教員は学生の学習
の到達状況を把握しており、それを基に学生の学期ごとの履修指導(個人面談等)にあたるこ
とができている。
事務職員は、学科・付設課程の学習成果の獲得に向けて以下のように責任を果たしてい
る。本学では、入学時に大学生活の手引ともいうべき冊子「キャンパスガイド」(提出資料 4)を
新入生に配付しているが、その中で「まず知ってほしいこと」として、事務局の各部署の取扱
業務や各部署の配置図を載せ、事務局が学生支援を担う機関であることを理解させている。
71
北海道武蔵女子短期大学
更に、入学時ガイダンスにおいて事務局ガイダンスの時間を設け、総務課長と学務課長によ
り、入学生へ事務局の役割・業務について説明している。
事務局において、学生の学習成果の獲得に向けた業務を担当しているのは学務課教務
係である。3 名の職員のうち 1 名は主に教養学科を、1 名は主に英文学科と経済学科をそれ
ぞれ担当し、係長は全体を統括している。学務課長を含めた 4 名の職員は 3 学科すべての
カリキュラムを熟知しており、全学生の履修状況の把握や成績管理を通して、その学習成果
を認識している。前期及び後期の当初に実施される教務ガイダンスにおいて、学生便覧等を
もとに教務委員が説明を行った後、教務係職員による教務事務連絡の時間をとり、卒業に至
るまでの必要な情報等を周知させている。こうした場を通して、科目履修、授業、単位認定試
験、学習成績、卒業単位などの学生の疑問や不安に日常的に対応する相談窓口としての役
割を果たし、学生の学習成果の達成を支援している。また、教務係職員は年間およそ 30 回
程度開催される教務委員会に出席し、積極的に討議に参加することにより、各学科の教育目
的・目標を認識し、その達成状況を把握している。
SD 研修として毎年複数回開催される事務職員学習会において、全道・全国規模の各種
研修会に参加した職員による参加報告会を実施することで、全事務職員が情報を共有し、学
生支援等の職務を充実させている。
図書館の専門事務職員は、学生の学習向上のために以下のような支援を行うとともに、学
生の図書館の利便性の向上に努めている。図書館では、年度初めに新入生に対して図書館
利用のオリエンテーションを実施し、館内施設・設備、利用方法等について紹介し、図書館を
利用して学習することへの最初の動機づけを行っている。情報リテラシーを高めるために 1
年生基礎ゼミナール対象の「図書館ツアー」を実施し、蔵書検索の方法、データベ-スの紹
介及び図書館施設の見学等をしている。2 年生専門ゼミナール対象の「図書館情報探索講
座」では、実際に学生がコンピュータを使って図書の探し方、雑誌記事の探し方、新聞記事
の探し方等を演習している。前期と後期の年 2 回実施している。
学生が書店に出向いて、実際に書物を手に取りながら図書館に置いて読みたい本を選書
する「図書選定ツアー」を年 1 回実施している。平成 24 年度は、170 冊購入している。学生
が選定した図書を閲覧室に展示、貸出をすることは、学生に展示図書へ興味を持たせ、貸出
の増加に繋がっている。
読書推進の一環として学生が興味を引くような種々のテーマによる図書の展示を継続的に
行っている。これによって展示図書はもちろんのこと、それ以外の書物の貸出にも効果を及ぼ
し、図書館全体の利用増に繋がっている。平成 24 年度には、図書館1階にグループ学習室
を設置した。複数の学生が討議しながら学習する場所として利用されている。図書館内の施
設としては、学生が 1 人で学習する場所と複数の学生がディスカッションをしながら学習する
場所を確保している。
図書館の利便性の向上については、平成 22 年 12 月に図書館と 3 号館講義棟校舎との
連絡通路が完成し、学生が天候に左右されることなく、図書館に足を運ぶことができるように
なった。そうし たこと も あ り平成 22 年度より図書館利用度は高まっている。教員は基礎・専
門ゼミナールの授業において、学生を図書館に引率し、課題に関連する資料の探し方等を
指導している。2 年後期に開講している必修科目「卒業研究」では、通常の貸出以外にさらに
72
北海道武蔵女子短期大学
長期貸出のできる特別貸出を実施するなど、ゼミナール教員と図書館が連携し、さまざまな
支援を行っている。
【図書館利用状況】
平成21 年度
平成22 年度
平成23 年度
平成24 年度
平成25 年度
入館者数(学生)[人]
一日平均
107
134
160
141
133
貸出者数(学生)[人]
一日平均
26
28
28
22
22
貸出冊数(学生)[冊]
一日平均
37
51
50
42
40
学生 1 人当たり
貸出冊数 [冊]
年間
9.8
13.3
14.2
14.3
12.8
842
839
798
680
725
※在籍学生数
[人]
最近の大学図書館では、学生スタッフと称して、学生との「協働」をコンセプトに据えた新し
いサービスを提供しようとする機運が高まっている。本学図書館では、平成 12 年度から学生
で組織される「図書館ボランティア」を導入し、こうした「協働」サービスに取り組んできた。「本
好き」、「図書館好き」を図書館に引き付け、学生と図書館職員とのつながりを深めながら図書
館を活性化していくことがねらいである。
図書館ボランティアとして応募してきた学生に対する研修会の実施、図書館ボランティアの
学生と図書館との情報共有のための年数回の合同定例会の開催、諸活動の企画や活動内
容に対して日常的に相談・助言を行うコーディネーターの役割を担う図書館職員の配置など、
図書館と図書館ボランティアとの「協働」体制をこれまで整備してきた。学生は、企画立案や
諸活動に主体的に関わり、そこから多くのことを学んでいる。図書館は、こうした図書館ボラン
ティアの育成や支援を通して、学生のさまざまな能力を開花させ、学習成果の獲得に積極的
に取り組んでいる。
図書館ボランティアの「趣旨」と「活動内容」の概要は以下の表のとおりである。本学の図書
館ボランティア活動は、装飾・展示・布絵本作り、通信の編集・発行などを各部署に属して日
常的に行う、いわば学内完結型の活動のほか、そうした日常活動の成果を披露する地域に
向けたイベント開催の二つに分けられる。
ボランティア学生は、学科・学年や部署の隔てなくボランティア同士の仲間意識を強めなが
ら、イベントに際しては就学前の子どもから年配者まで地域住民とも幅広く交流を行っている。
地域住民とのふれあいを通して、学生は図書館が地域につながる存在であることを認識し、
地域コミュニティとの関わりを具体的に学んでいくのである。平成 25 年度のボランティア学生
は 1 年生・2 年生あわせて 33 名である。過去 5 年の年間登録人数の平均は 48 名である。
73
北海道武蔵女子短期大学
【図書館ボランティアの概要(北海道武蔵女子短期大学附属図書館)】
【趣旨】
図書館ボランティアとは、自らの自由意志に基づき、生涯学習の一環として、附属図書館の利
用者(学生及び地域社会)に対する援助のため、その知識・技能を無償で提供する者のことをい
います。本学の図書館では「図書館を楽しむ」ということを大切にし、図書館を舞台に自らが考
え、演じながら情報を発信する楽しい図書館活動を目指しています。
【活動内容Ⅰ】~<日常活動>
1. 児童図書室装飾~子どもたちが図書館に親しみを感じることができるように児童図書室を飾
り付けます。
2. MLV通信~図書館やボランティアに関する記事の他、本の紹介など様々な内容の情報を発
信します。
3. ボラのおすすめこどものほん~テーマを決めて絵本を展示し、ポップにおすすめ文を書いて
紹介します。
4. 月イチ特集~いちごいちえ~テーマを決めて本を展示し、ポップにおすすめ文を書いて紹介
します。
5. えほんくらぶ~布を使って子どもが楽しめる絵本やおもちゃを制作するほか、おはなし会など
で利用するパペット人形などを作ります。また児童図書室で利用されたおもちゃの除菌や破損
したものを修理します。
6. 児童図書室お手伝い~毎週金曜日の開室日に子どもに絵本を読んであげたり、返却本を棚
に戻したりします。
7. はな*うさぎ~イベント時に催すおはなし会です。絵本・紙芝居の読み手、手遊び、パネルシア
ターなどを演じます。
【活動内容Ⅱ】~<イベント活動>
1. 武蔵としょかんまつり~6 月下旬の日曜日、古本ばくりっこや人形劇、おはなし会、工作など
様々な企画で地域の人たちと交流をはかります。
2. 武蔵祭~おはなし会やゲーム、工作などを行います。
3. クリスマス会~主に児童図書室の利用者を対象に行います。
4. 学外でのおはなし会~依頼に応じて学外に赴いておはなし会を行います。
5. 図書館見学~大学図書館や公共図書館などを見学します。
6. 新琴似図書館との連携~新琴似図書館で開催されるイベントのお手伝いやおはなし会へ参
加しています。
学内のコンピュータの利用については以下のように展開している。まず、全研究室にはコン
ピュータが設置され、教員が教材を作成できる環境を整えており、各情報処理実習室や
CALL 室に授業支援システムを導入し、授業を円滑に行えるよう構成している。教務係には、
6 台の貸し出し用ノート PC を設置することで、非常勤講師を含め、どの授業でもコンピュータ
並びにインターネットを使った授業が展開できるよう整備している。平成 25 年度はコンピュー
タ実習室を使う科目は増加傾向にあり、情報教育科目、語学科目の他に、基礎・専門ゼミナ
ール、「卒業研究」にも利用されている。学生の履修・成績に関するデータについては学務シ
ステムを導入し、管理している。
74
北海道武蔵女子短期大学
学生に対しては入学時に、全学生にユーザーID・パスワード・メールアドレスを配布し、コ
ンピュータ利用ガイドにより学生が利用できる情報を提供している。学内に情報処理実習室
や LL 教室(全4教室)にコンピュータを設置し、授業はもちろんのこと空いている時間に自習
できる環境を提供している。学生が利用できるコンピュータの設置個所・台数は以下のとおり
であり、現在の充足率(台数÷在籍学生数)は 30.5%と、他大学・短大と比べても極めて高い
数値を示している。
【学生が利用可能なコンピュータ設置個所・台数】
室
名
設置場所
台
数
備
情報処理実習室Ⅰ
3 号館 2 階
60 台
情報処理実習室Ⅱ
3 号館 3 階
60 台
情報処理実習室Ⅲ
2 号館 1 階
40 台
CALL 室
3 号館 4 階
40 台
語学学習用
進路支援資料室
2 号館 1 階
2台
就職活動用
資料検索用
図書館 2 階
7台
モバイル
多目的室
グループ学習室
10 台
図書館
キャリア・アシスト・
センター
1 号館 2 階
考
書庫で保管し、申請により貸出
しする
1台
また、平日 13:00~19:00 の間、管理補助員を情報基盤センターに配置し、コンピュータ
利用に関するアドバイスやトラブル対応を行っている。長期休業中以外の土曜日は 9:00~
17:00 まで学生が自由に使用できるよう開放している。
日本語ワープロ検定や情報処理検定の対策講座を無料で開講し、合格に向け、学習でき
る環境を提供している。平成 25 年度後期からは「検定英語演習Ⅱ」と「英検準 1 級対策演
習」においてクラウド型の英語教材を取り入れることで、授業外の学習環境を提供している。
学生の情報セキュリティ意識を高めるために、「アセンブリアワー」において情報セキュリテ
ィをテーマとする講演を行った。教職員に対しては、個人情報保護委員会主催の研修会を行
うことにより、教職員の情報セキュリティの意識の向上を図った。平成 22 年度から情報基盤セ
ンターを設置することにより、学生や教職員のコンピュータに関するアドバイスやトラブル対応
が行える体制を整えてきている。
(b)課題について
「授業評価アンケート」の結果をどのように活用するかについては今後も検討を進めていく必
要がある。各学科における科目間の連携、とりわけ非常勤講師との連携の更なる充実につい
ては今後も方策を検討する必要がある。
75
北海道武蔵女子短期大学
基準Ⅱ-B-2 学科の学習成果の獲得に向けて学生支援を組織的に行っている
(a)現状について
本学は、学生自らの希望やニーズに即した学びの形が作れるように、入学時のみならず、
学期開始時の履修指導には特に力を入れている。とりわけ入学時の新入生ガイダンスや新
入生研修においては、2 年間の学習目標を明確化させるために、学生便覧、時間割、学科
や課程で準備した資料を活用しながら、全体ガイダンスと各ゼミナール単位を通じての指導
を行っている。全体ガイダンスの欠席者についても別日程で欠席者ガイダンスを行う(さらに
欠席者ガイダンスも都合により欠席した学生については、教務委員から個別指導を行う)など
学生全員に指導が行きわたる態勢をとっている。2 年次においてもゼミ教員と連携しながら、
同様の方法で修得単位の確認、今後の学習及び履修計画の指導を行っている。実際の履
修にあたっては、「新入生研修のしおり」中に各学科の履修モデルをいくつか提示し(「教務
指導マニュアル」)、基礎ゼミナール教員は「教務指導マニュアル」に基づいて、きめ細かく指
導にあたっている。また、履修登録ミスによる単位未修得等の事態を防ぐために履修登録確
認日を設け、教務委員から全学生に直接登録票を渡しながら学生に履修科目を確認させて
いる。
学習状況の芳しくない学生に共通するのは安易な欠席であるが、その点について科目担
当者とゼミナール担当教員は連携して当該学生の指導に当たっている。例えば、本学では
授業開始 6 回目を基準日とし、全科目において授業出席調査を実施している。各教員は欠
席の多い学生名と欠席回数等を記載した用紙を教務係に提出し、その資料に基づいて各ゼ
ミナール担当教員は個別指導(当該学生の生活状況の把握、助言等)にあたる。また本学で
は「授業欠席が授業回数(成績講評授業を含む)の 3 分の 1 を超える科目は試験等を受験
できず単位が認定されない」(学生便覧 P.11)ことが厳格に守られていることもあり、学生の
授業欠席がきわめて少ないのが特徴となっている。
学期末試験の結果が振るわず、成績が「不可」となった学生に対しては、科目担当者が判
断し、特別措置として再試験の機会を与えている。学生に、より周到な準備をさせ、再チャレ
ンジをさせる再試験の日程は学年暦に組み込まれ、教務委員会の管轄のもとに行われる。
本学では、ゼミナール担当教員がアドバイザーとして入学してから卒業まで、学習や進路、
生活上のさまざまな問題について、オフィスアワー等を利用して、きめ細かな対応をしている。
オフィスアワーは各研究室に週間スケジュールとして明示されているが、本学教員は講義、会
議等を除き、本学にいる時間帯はすべてオフィスアワーとして学生を受け入れることになって
いるため、学生はいつでも来室することができる。その分、教員の負担は大きいが、「面倒見
のよい大学」として、可能な限り、日常的に学習、進路、生活等の支援を行っている。この点
は学務課等、各部署の職員も同様であり、全学態勢で学生への親身な指導や助言を行って
いるのが本学の特色である。また、保護者会(全体懇談会・地方懇談会)においても、父母と
の個人面談の場を設けるなど保護者との連携も密にしている。
「私立短期大学教務関係調査」によれば、平成 25 年度において全学生数に対する
退学者数の割合が「5.1%以上」と答えた短期大学は 33.3%である。本学においても
経済的事情、進路変更、病気療養等の事情により退学する学生は存在するが、その数
は少なく、退学率は以下のように極めて低い。
76
北海道武蔵女子短期大学
【過去 5 年間の退学率等】
平成 21 年度 平成 22 年度
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
4 月在籍数
844
839
795
680
725
退学者数
13
7
10
7
6
退 学 率
1.5%
0.8%
1.3%
1.0%
0.8%
(人)
学生の資質や本学を志望した理由(就職への意識の高さ)、不本意入学の少なさ等も退学
率の低さの要因ではあろうが、本学の教育に浸透しているきめ細かな指導体制が功を奏して
いると考えられる。
基礎学力が不足する学生に対しては、組織的な形での補習授業は行っておらず、あくまで
も担当教員による個別指導が中心になっている。語学科目(英語)においては学生の指導を
より丁寧に行うために、各学科とも入学時に行われるプレイスメントテストの結果を基に習熟度
別授業を展開している(教養学科は 3 段階、英文学科は 3~4 段階、経済学科は 2~3
段階)。なお、英文学科は 2 年次進級時に再度プレイスメントテストを行い、クラスを再編す
る。
進度の早い学生や優秀な学生に対しても、各教員による個別的な学習指導が中心となるが、
検定・資格関係の科目については、より高レベルの検定試験合格や資格取得を目指した対
策講座の開設を通して、学生の実力アップやスキルアップに向けて手厚い支援を行っており、
一定の成果をあげている。語学関係の科目では平成 24 年度 3 月卒業の学生の中には英
検準 1 級合格者が 2 名おり、また、TOEIC において 830 点台を獲得した学生も出ている。
学生の学習上の問題や悩み等については、教務委員やゼミナール担当教員が相談に応じ、
助言を行っている。また、学生相談室(嘱託の臨床心理士)に相談するケースもわずかながら
見られる。平成 25 年度については年間相談件数のうち修学に関する相談が 163 件中 4 件
であった。但し、学習に関する相談は、相談頻度として最も高い「対人・友人関係」「心理的健
康についての相談」などがなされている際に付随的に話題に上がってきたものである。具体
的な内容としては、授業や試験(レポートを含む)への不安や進路に関する悩みであるが、ゼ
ミナールにおける人前での発表の不安など、精神的なもの、性格的なものがしばしば関わっ
ている。相談件数及び人数(全学生に対して占める割合を含む)は、ここ数年微増しており、
必要に応じて科目の担当教員と情報交換を行い、連携しながら助言を行っている。また月に
二度(第 2・第 4 水曜日)、「学長と話してみよう」という日が設けられ、学生は自由に学長室に
赴き、さまざまな問題や悩みについて語ることができる。本学の教育上のさまざまな問題に
ついて学生が直接学長に相談できる場が開放されていることも学生支援の側面から大
きな意味がある。
海外研修としては、英文学科には海外短期留学制度(イギリス、アメリカ、カナダ)と全学科
を対象とする海外語学研修(イギリス)がある。海外短期留学は 1 年次後期に約 4 ヶ月にわ
たって実施され、国際交流委員会を中心に事前指導を行い、留学期間中はメール等により
基礎ゼミナール担当教員、必要に応じて国際交流委員会と連絡を密に取り合うことが義務づ
けられている。現地で得た学習成果の一部は本学の卒業単位に認定される(成績評価は
「認」)。過去 5 年間の参加人数及び事前指導計画は以下のとおりである。
77
北海道武蔵女子短期大学
【短期留学参加人数】
年 度
平成 21 年度
参加人数
13
(人)
平成 22 年度
7
平成 23 年度
7
平成 24 年度
7
平成 25 年度
18
【平成 26 年度短期留学事前指導計画】
◎短期留学事前指導
(1) 5 月 19 日(月) 午後 4 時 20 分、422 教室
基礎ゼミⅡの履修の仕方についてのガイダンス、発表法、スポーツ、中国語Ⅰ
についての事前連絡(教務委員会)
パスポート取得(旅行会社)
短期留学するにおいての心構え、今後のスケジュール
アプリケーション記入等についての説明
(2) 6 月 2 日(月) 午後 4 時 20 分、422 教室
メールアドレスの取得について(佐々木教員)
諸手続きの進捗についての確認と学習面での準備について
(3) 6 月 23 日(月) 午後 4 時 20 分、422 教室
「見てから行くホームステイ」(ビデオ上映)
ホームステイについて、Edwards 教員からのアドヴァイス
(4) 7月 8 日(火) 午後 4 時 20 分、422 教室
現地での安全・生活面での諸注意
先輩からのアドヴァイス
(5) 8 月 1 日(金) (予定)時間未定(学期末試験終了後)、422 教室
「海外短期留学 履修に関する手引き」にそっての教務関係の説明、最終確認
◎ 英語レッスン
担当:McGuire 教員
教室: 330 教室
時間:12 時 30 分~12 時 55 分
日程:6 月 16 日(月)、18 日(水)、23 日(月)、25 日(水)、30 日(月)
7 月 2 日(水)、7 日(月)(合計 7 回)
* 事前指導や、英会話レッスンに出席できない場合は、必ず、前もって連絡すること。無断欠席
が 2 回続いた場合は、留学を取り消す場合がある。
* 事前研修でふれられる内容は、必要最低限のものであって、出発までに、次の 3 つについて
自己研修をし、この留学を実りあるものとすること。
① 自分を知るための勉強:武蔵について、札幌について、北海道について、日本につい
て、あるいは、自分自身について英語で説明できるようにしておくこと。
② 英会話の勉強:行く前に、(1)を含め、できるだけ英会話の自己研修をしておくこと。
③ 留学先の国についての勉強:歴史、文化、人々の生活について。
海外語学研修(イギリス)は 24 日間の日程で行われ、研修の意義・内容の説明、英会話、
「武蔵ナイト」(Musashi Night [現地で日本文化を英語で紹介する学生主催のイベント])の
準備等の事前指導が行われ、参加者は研修後、指定されたテーマのもとでレポートを提出す
ることで「海外研修」(自由科目)の単位を取得できる。過去 5 年間の参加人数及び事前指導
計画は以下のとおりである。
78
北海道武蔵女子短期大学
【海外語学研修参加人数】
年 度
平成 21 年度
参加人数
18
(人)
平成 22 年度
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
35
31
19
35
【平成 25 年度春季イギリス語学研修事前指導計画】
1. 研修先:ウォリックシャーカレッジ・レミントンスパー校
(所在地:イングランド中央部ウォリックシャーのレミントンスパー市)
2. 研修期間:平成 26 年(2014 年)2 月 15 日(土)~3 月 10 日(月)(24 日間)
◎事前研修スケジュール
2013 年(平成 25 年)~2014 年(平成 26 年)
(1) 11 月 11 日(月)16:20~17:50
438 教室
・研修参加の心構えと今後の事前指導の日程について
・パスポート取得、保険・外貨の案内
・アプリケーション・ホストファミリー・健康チェックの記入について
・トラベルローンの申し込みについて
(2) 11 月 18 日(月)16:20~17:50
438 教室
・イギリス語学研修の概要について
・英語クラス分けテストの実施
(3) 11 月 25 日(月)16:20~17:50
438 教室
・現地生活とホームステイについての諸注意
・先輩体験談
(4) 12 月 9 日(月)16:20~17:50
438 教室
・Edwards 教員によるレクチャー
・現地エージェントからの諸注意と連絡
(5) 12 月 16 日(月)16:20~17:50
438 教室
・Musashi Night (Host Family Party)の説明とグループ分け
(6) 1 月 9 日(木)
438 教室
①英会話 16:20~17:00
Musashi Night の準備 17:00~ 18:00
(7) 1 月 22 日(水)
438 教室
②英会話 16:00 ~16:50
Musashi Night の準備 16:50~ 18:00
(8) 1 月 24 日(金)
438 教室
③英会話 16:20~17:00
Musashi Night の準備・練習 17:00~ 18:00
(9) 1月 30 日(木)
438 教室
④英会話 16:20~17:00
Musashi Night の準備・練習 17:00~ 18:00
(10) 2 月 5 日(水)
438 教室
⑤英会話 16:20~17:00
Musashi Night の練習 17:00~ 18:00
(11) 2 月 12 日(水)
438 教室
Musashi Night の練習 14:30~
最終リハーサル 16:00
(12) 2 月 13 日(木)
438 教室
結団式 15:00
旅行会社からの最終連絡 15:20~
*2 月 15 日(土) 出発
79
北海道武蔵女子短期大学
(b)課題について
きめ細かな指導体制を充実させながらも、「自ら考え、主体的に行動する学生」を
育てることを意識したバランスの良い指導のあり方を検討していく必要がある。
基準Ⅱ-B-3 学科・専攻課程の学習成果の獲得に向けて学生の生活支援を組織的に行
っている
(a)現状について
本学における学生の生活支援のための基本的体制は、全専任教員によるアドバイザー制
である。1 年次では基礎ゼミナールⅠ・Ⅱ、2 年次では専門ゼミナールの担当教員がアドバイ
ザーとなり、学習にかかわることのみならず学生生活全般の指導・助言を行っている。また、ア
ドバイザーと所属学生がコミュニケーションを図るための方策として、①面談票をもとにしたア
ドバイザーによる所属学生との個別面談の必須化、②アドバイザーの週間スケジュールを研
究室前に表示することによるオフィスアワーの活用促進、③ゼミナール単位での学内諸行事
参加の推進、④学生相談室とアドバイザーとの連携、などがある。
本学における学生の生活支援のための組織としては、教授会のもとに常設されている学生
支援委員会と学生相談室がある。学生支援委員会は専任教員 4 名、専任職員 3 名(学務
課長、学生係長、保健室担当職員)で構成され、その職務は主に、①学生会等が主体的に
実施する学内諸行事や学内部活動等の課外活動への支援、②全ての学生が、快適な学生
生活を過ごすための諸施策を講じることの 2 点である。学生相談室は専任教員 4 名、非常
勤カウンセラー(臨床心理士)2 名、学生相談室担当職員(保健室担当と兼務)1 名で構成さ
れており、学生の困り事、悩み事、不安、心配事等全般についてサポートする体制をとってい
る。また、学生相談室の組織的諸問題を検討するため、学生相談室メンバーに学生支援委
員長と学務課長を加えた学生相談室運営委員会も組織化されている。
本学の学生による自治組織として、ライラック学生会があり、学生が学生生活を有意義に過
ごす上で大きな影響を与えている。ライラック学生会の執行部は、委員長1名、副委員長 4
名、書記 4 名、会計 3 名の 12 名で構成されている。副委員長及び書記は、本学クラブ活動
の発展とクラブ間の交流を図るクラブ委員会、学生主催行事の企画、運営を行う行事委員会、
大学祭である武蔵祭の企画、立案、運営を行う大学祭委員会、本学のボランティア活動の推
進と発展及び地域社会との交流を図るボランティア委員会のそれぞれ委員長及び書記を兼
務している。
【ライラック学生会組織図】
全 在 学 生
執
行
部
行
事
委
員
会
ゼ
ミ
ナ
ー
ル
大 学 祭 委 員 会
委
員
会
ク ラ ブ 委 員 会
各クラブ・同好会
ボランティア委員会
80
北海道武蔵女子短期大学
学生支援委員会では、委員長が学生会を統括する執行部委員会を、各委員(学務課長を
含む)がクラブ委員会、行事委員会、大学祭委員会、ボランティア委員会をそれぞれ分担し、
ライラック学生会との連携を図り、後方からの支援を行っている。また、学生支援委員会は、ラ
イラック学生会の活動を担う執行部メンバーやクラブ活動の活性化を担うクラブ役員に対し、
年 4 回のリーダー研修会を企画し指導している。リーダー研修会の経験を通して、学生たち
は、学生会活動をけん引するリーダーとしての自覚やその力量を向上させ、そのことが、学生
会活動やクラブ活動の活性化にも繋がっている。
【平成 25 年度クラブ・同好会一覧】
クラブ名
文
化
系
体
育
系
部員
人数
(人)
クラブ名
部員
人数
クラブ名
部員
人数
茶道部
30
華道部
32
E.S.S
14
写真部
17
イラスト研究部
39
美術部
9
吹奏楽部
22
軽音楽部
18
アニメーション映像研究部
休部
世界観光研究同好会
16
図書館探検同好会
4
書道がーるず同好会
12
バレーボール部
12
バスケットボール部
9
バドミントン部
14
スカッシュラケット部
17
ソフトテニス部
6
硬式テニス部
12
Y.S.M.T.リーダー部
15
ダンス同好会
15
陸上同好会
7
オリエンテーリング同好会
6
学内のクラブ・同好会数は、文化系 12 団体、体育系 10 団体である。毎年 4 月の入学ガ
イダンス時に学生生活ガイダンスⅡとして行われる「クラブ紹介」の魅力も相俟って、加入率は
45%と高い。なかでも、毎年 6 月に札幌で行われる、よさこいソーラン祭りに出場する
Y.S.M.T リーダー部が、部員のほかに毎年 100 名以上の踊り手を学内から集め、本祭まで
の約2ヶ月間ほぼ毎日練習を重ね、好成績を収め活躍していることは、課外活動全体の活性
化にとどまらず、全学生が充実した学生生活をめざす雰囲気づくりに大きく貢献しているとい
える。そのほか吹奏楽部、バレーボール部、バスケットボール部、バドミントン部、テニス部等
も四年制大学が多く参加する全道レベルの大会において好成績を収め活躍している。また、
バレーボール部、バスケットボール部、バドミントン部、テニス部、ソフトテニス部は日本私立短
期大学協会が主催する「全国私立短期大学体育大会」に毎年参加し、スポーツを通して、全
国の学生と交流を図っている。本学は、同大会の遠征費用の一部を助成している。
学園からライラック学生会及び各クラブ・同好会への活動補助金として年間 360 万円が予
算化されており、ライラック学生会執行部会計により各クラブ等へ適切に配分されている。各
クラブ・同好会には専任教員によるクラブ顧問が置かれ、指導・助言が行われている。また、
必要に応じて技術指導のために学外コーチ・講師を委嘱するクラブもあり、指導回数に応じ、
学園から指導料が支払われている。毎年後期ガイダンスの後に札幌市北消防署の協力を受
け、全学を挙げて行われる防災訓練の実施後、教職員のほかに各クラブ・同好会の部員をも
81
北海道武蔵女子短期大学
対象にした普通救命講習を実施し、救命技能を習得させクラブ活動中等の救急事態に備え
させている。
【クラブ・同好会加入状況】
項目
年度
教養
学科
文
化
系
英文
学科
経済
学科
体
育
系
英文
学科
経済
学科
計
英文
学科
経済
学科
計
平成 25 年度
3 年間平均
加入
者数
割 合
(%)
在籍
者数
加入
者数
割 合
(%)
在籍
者数
加入
者数
割 合
(%)
在籍
者数
加入
者数
割 合
(%)
1年
193
70
36.3
173
59
34.1
221
68
30.8
195.7
65.7
33.6
2年
215
76
35.3
192
73
38.0
173
66
38.6
192.7
71.7
37.2
1年
93
19
20.4
74
13
17.6
105
17
16.2
90.7
16.3
18.0
2年
119
34
28.6
92
22
23.9
77
21
27.3
96.0
25.7
26.7
1年
83
20
24.1
65
15
23.1
83
22
26.5
77.0
19.0
24.7
2年
92
19
20.7
84
23
27.4
66
19
29.2
80.3
20.3
25.3
795
238
29.9
680
205
30.1
725
213
29.5
732.3
218.7
29.9
1年
193
28
14.5
173
22
12.7
221
18
8.1
195.7
22.7
11.6
2年
215
39
18.1
192
32
16.7
173
39
22.8
192.7
36.7
19.0
1年
93
28
30.1
74
6
8.1
105
10
9.5
90.7
14.7
16.2
2年
119
19
16.0
92
28
30.4
77
13
16.9
96.0
20.0
20.8
1年
83
19
22.9
65
8
12.3
83
14
16.9
77.0
13.7
17.7
2年
92
13
14.1
84
14
16.7
66
19
29.2
80.3
15.3
19.1
795
146
18.4
680
110
16.2
725
113
15.7
732.3
123.0
16.8
1年
193
98
50.8
173
81
46.8
221
86
38.9
195.7
88.3
45.1
2年
215
115
53.5
192
105
54.7
173
105
61.4
192.7
108.3
56.2
1年
93
47
50.5
74
19
25.7
105
27
25.7
90.7
31.0
34.2
2年
119
53
44.5
92
50
54.3
77
34
44.2
96.0
45.7
47.6
1年
83
39
47.0
65
23
35.4
83
36
43.4
77.0
32.7
42.4
2年
92
32
34.8
84
37
44.0
66
38
58.5
80.3
35.7
44.4
795
384
48.3
680
315
46.3
725
326
45.2
732.3
341.7
46.7
計
教養
学科
平成 24 年度
在籍
者数
計
教養
学科
平成 23 年度
6 月に全学交流会として行われるゼミナール対抗スポーツ大会(ムサシンピック)、10 月に
行われる大学祭(武蔵祭)、3 月の卒業祝賀会等はライラック学生会の主催行事と位置付け
ていることから、学生の参加率は 90%を超えている。また、ほとんどがゼミナール単位での参
82
北海道武蔵女子短期大学
加となっているため、学生のみならず、アドバイザーである教員の関わりが大きく、職員も全員
が参加することから全学挙げての学内行事となっている。このほかの学生会主催行事として
は、8 月の「北海道マラソン」応援企画、11 月のイルミネーション点灯式、1 月の球技大会な
どがあり、毎年多数の学生が参加している。
学生生活の充実を図る施設としては、2 階建ての 5 号館を学生たちの自主活動の拠点と
位置づけ、2 階に学生会室や大学祭室、それに文化系クラブの部室を設け、1 階を文化系ク
ラブの活動の場として学生がフリーに使えるフロアーとなっている。学生食堂は展望を重視し、
3 号館の最上階の 5 階に設けてある。座席数は 302 席あり、ほぼ過不足なく利用されている。
売店は 4 号館 1 階にあり、多くの学生に利用されている。また、4 号館 1 階を学生ホールとし、
テーブルや椅子のほかにソファーを置き、空き時間などは学生の憩いの場となっている。その
他、芸術文化への関心を高める一助とするために、事務室の並びにギャラリーを開設し、三
井海上東郷青児大賞受賞の笠井誠二画伯の絵画等を展示し、学生の情操を育んでいる。
本学は外靴から内靴へ履き替える校舎となっているため、学生一人に 1 台のロッカーが貸
与されている。学科ごとのロッカー室には鏡台が設置されており、学生の身だしなみを整える
のに活用されている。本学は安全面から学生の自動車通学を禁止しているが、その分自転
車通学が多く、キャンパス内に広い駐輪場を確保している。警備会社派遣社員の協力もあっ
て、自転車は常に駐輪スペースに整然と並べられている。
本学では札幌近郊以外の地方出身者が少なくない。そのため約 3 割の学生が本学近隣
のマンションやアパート、学生会館等に居住している。これらの物件は、希望の入学予定者へ
パンフレットを配布するなどにより情報を提供している。在学生へは事務局学生係が窓口とな
り物件の紹介をしている。
経済的理由により学費の支払いが困難な学生に、奨学金の給付や貸与を通じて、修学を
奨励するための本学独自の武蔵奨学金制度がある。一般給付奨学金と緊急支援給付奨学
金及び特例貸与奨学金があり、書類審査と面接により選考を行い、主として経済的困窮度を
重視して奨学生を決定する。特に、緊急支援給付奨学金・特例貸与奨学金は、保護者等の
死亡、風水害、火災等の突発的な被災などにより家計に重大な変化が生じ、授業料などの納
付が極めて困難な状態に陥った学生に奨学金を給付・貸与するものである。また、修学や学
生生活を維持するために、応急に必要とする出費が生じたときに一時的に生活資金を貸し付
ける生活資金貸付制度がある。このほか、本学同窓会から給付される、クラブ活動や学生会
活動、ボランティア活動などの課外活動において顕著な活躍が認められる学生に対し、学資
の援助を目的とした同窓会課外活動奨励奨学金があり活用されている。
日本学生支援機構の第一種奨学金と第二種奨学金は合わせて本学に毎年 50 人以上の
内示数があるが、特に第二種奨学金の応募者数は内示数に満たないため、奨学金貸与希
望学生はほぼ全員が奨学生として採用されている。武蔵奨学生と日本学生機構奨学生の採
用候補の選考にあたっては、学生支援委員 5 名と事務局学生係 2 名が分担し、応募学生
約150 名の全員と 5 分~10 分の面談をした上で奨学生を決定している。面談ではそれぞれ
の家庭の経済状況を確認するだけではなく、奨学生となった場合の自覚を促すなど、学生生
活指導の側面も重視している。
83
北海道武蔵女子短期大学
【奨学生数状況】
(人)
平 成
23 年度
平 成
24 年度
平 成
25 年度
3 年 間
平 均
在学生数
795
680
722
732.3
1 年生
47
41
62
50.0
2 年生
44
44
41
43.0
計
91
85
103
93.0
上記在学生割合(%)
11.4
12.5
14.3
12.7
1 年生
134
95
16.6
131.7
2 年生
151
122
94
122.3
計
285
217
260
254.0
上記在学生割合(%)
35.8
31.9
36.0
34.7
1 年生
12
12
13
12.3
2 年生
2
2
1
1.7
計
14
14
14
14.0
上記在学生割合(%)
1.8
2.1
1.9
1.9
1 年生
12
14
14
13.3
2 年生
8
6
6
6.7
計
20
20
20
20.0
上記在学生割合(%)
2.5
2.9
2.8
2.7
1 年生
1
1
0
0.7
2 年生
2
1
0
1.0
計
3
2
0
1.7
上記在学生割合(%)
0.4
0.3
0.0
0.2
1 年生
0
0
0
0.0
2 年生
6
1
0
2.3
計
6
1
0
2.3
上記在学生割合(%)
0.8
0.1
0.0
0.3
奨学生合計
419
339
397
385
在学生割合(%)
52.7
49.9
55.0
52.6
項目
年度
第一種
日
本
学
生
支
援
機
構
第二種
一般給付
(授業料
1/2 額)
一般給付
(授業料
1/4 額)
武
蔵
奨
学
金
緊急支援給付
(授業料
1/2 額)
特例貸与
(授業料・施設
費相当額)
総
計
学生の健康管理のために、事務局に隣接して、面積 63.59 ㎡とやや広めの保健室を備え、
養護教諭免許を持つ専任職員を常駐させている。保健室では、学生の日常に生じる病気や
けがなどの応急処置、各種医療機関の紹介を含む健康相談、毎年度初めに実施する健康
診断、全学生が加入している学生教育研究災害傷害保険の諸手続きなどの業務を行ってい
る。保健室の隣に学生相談室を 2 部屋備え、臨床心理士資格を持つ非常勤カウンセラー2
名が週 2 回交代で学生のメンタルヘルスケアやカウンセリングを行っている。この他に専任教
84
北海道武蔵女子短期大学
員 4 名が学生相談員として学生の窓口となっている。また、学生相談室の受付担当は、保健
室職員が兼務し常駐している。
【保健室・学生相談室利用状況】
項目
保
健
室
平成 23 年度
年度
在籍
者数
利 用
実人数
平成 24 年度
利用割 利 用
合(%) 延人数
在籍
者数
利 用
実人数
平成 25 年度
利用割 利 用
合(%) 延人数
在籍
者数
利 用
実人数
利用割 利 用
合(%) 延人数
教
養
学
科
1年
193
67
34.7
161
173
60
34.7
108
221
77
34.8
108
2年
215
46
21.4
87
192
44
22.9
128
173
41
23.7
114
英
文
学
科
1年
93
37
39.8
64
74
26
35.1
44
105
36
34.3
63
2年
119
21
17.6
31
92
38
41.3
44
77
20
26.0
28
経
済
学
科
1年
83
30
36.1
61
65
26
40.0
47
83
22
26.5
42
2年
92
16
17.4
31
84
22
26.2
48
66
15
22.7
19
795
217
27.3
435
680
216
31.8
419
725
191
26.3
374
計
学
生
相
談
室
(人)
教
養
学
科
1年
193
3
1.6
46
173
8
4.6
45
221
7
3.2
30
2年
215
4
1.9
31
192
11
5.7
79
173
6
3.5
49
英
文
学
科
1年
93
2
2.2
16
74
3
4.1
3
105
6
5.7
44
2年
119
3
2.5
26
92
9
9.8
39
77
3
3.9
5
経
済
学
科
1年
83
3
3.6
19
65
2
3.1
12
83
2
2.4
14
2年
92
1
1.1
11
84
3
3.6
19
66
4
6.1
12
795
16
2.0
149
680
36
5.3
197
725
28
3.9
154
計
学生支援委員会は、ライラック学生会の執行部と、学生生活向上のための意見交換会を
年 1 回実施しており、要望等については、学生支援委員会がそれぞれの担当部署へ情報提
供している。さらに、ライラック学生会執行部と学長、事務局長との懇談会も年 1 回開いてお
り、学生の意見や要望などを聞く機会となっている。また、第 2・第 4 の水曜日の 14 時 30 分
から 17 時までの間を学長室開放日と定め、学生の誰もが自由に学長と懇談できる機会を設
けている。
事務局において学生の生活支援を所管しているのは学務課学生係である。学生係では、
学生へのクラブ活動等課外活動の支援、各種奨学金手続きの窓口、親元外通学学生への
住居等の紹介、アルバイト情報の提供、遺失物の保管や受け渡しなどを行っており、広範な
学生生活支援を担っている。
(b)課題について
本学学生の文化系クラブ・同好会加入率が、3 カ年平均で 28.7%と体育系クラブ・同好会
の加入率を上回ってはいるが、実際の活動状況としては活発であるとはいえないクラブ・同好
会も存在する。その対策の一つとして、5 号館を文化系のクラブ・同好会の活動拠点として今
後更に環境整備を進め、活用を促すことにより、クラブ等の活性化につなげたい。
85
北海道武蔵女子短期大学
基準Ⅱ-B-4 進路支援を行っている
(a)現状について
本学学生の進路は、(1)就職、(2)編入学、(3)留学、(4)その他(就職未決定者・アルバイト
及び公務員や編入学の再受験などの進路未決定者)に分けられる。この内(4)に相当する進
路未定者については、既卒者への求人が 4 月以降も続き、多い年では 30 名ほどが職を得
ており、5 月末時点には例年 10%以下となっている。これは本学の進路支援が一定の成果
を上げていることの証左といえる。なお、留学者に英文学科生が多くなるのは当然だが、その
他の進路では学科間の差異は認められない。
【進路状況一覧(毎年度 3 月末時点)】
年
度
平
成
21
年
度
平
成
22
年
度
平
成
23
年
度
平
成
24
年
度
平
成
25
年
度
(人)
学 科
卒業者数
就 職
決定数
教養学科
218
129
3
0
4
82
英文学科
132
82
9
0
2
39
経済学科
73
53
2
0
0
18
計
423
264
14
0
6
139
教養学科
185
126
3
2
1
53
英文学科
125
94
5
0
0
26
経済学科
93
67
1
0
2
23
計
403
287
9
2
3
102
教養学科
214
171
3
0
2
38
英文学科
115
80
9
2
1
23
経済学科
90
67
3
0
0
20
計
419
318
15
2
3
81
教養学科
185
148
4
0
2
31
英文学科
89
68
4
2
0
15
経済学科
83
70
3
0
0
10
計
357
286
11
2
2
56
教養学科
171
139
3
0
2
27
英文学科
75
63
3
2
1
6
経済学科
65
57
2
0
2
4
計
311
259
8
2
5
37
編入者数
留学者数
専門学校等
進学者数
その他
本学学生の進路面での特徴は、就職希望者の占める割合が例年 90%台前半と非常に高
いことにある。これは入学の動機として就職実績を挙げる学生が多いことからも明らかなよう
86
北海道武蔵女子短期大学
に、学生は進路、特に就職への意識がもともと高いことが反映していると思われる。
進路支援については、入学直後の新入生研修行事の一環として行われる個別相談会があ
げられる。ここでは就職及び編入学関係のブースを設け、教職員が個々の新入生からの質
問を受けるなかで不安を取り除くよう心がけている(留学については短期留学や海外語学研
修のブースで対応)。進路選択や決定のための活動が本格化する 1 年次後期には、その開
講直前時に開催するガイダンス中において、各進路についての説明会も実施し、学生に実
情を伝えるとともに意識の向上に努めている。さらにこの時期からは、各進路に関係した説明
会や講座などを始めている。
進路支援のための教職員組織として、教授会の下に、就職は就職委員会、編入学は教務
委員会、留学は国際交流委員会が、それぞれ担当し全体指導を行っている。就職に特化し
ている就職委員会を除く前記 2 委員会では内部に進路支援の担当者を置き、学生に対応し
ている。
また 1 年次の基礎ゼミナールⅠ・Ⅱ及び 2 年次の専門ゼミナールの担当教員をアドバイザ
ーと位置付け、オフィスアワーを設定するなどして、進路を含めた学生生活全般の個別指導
にあたっている。アドバイザーには最低限 1 年次は 1 回、2 年次には前後期各 1 回の面談
を義務づけている。2 年次学生については、アドバイザーが作成した面談票のうち、進路関
係部分のコピーを窓口となる就職課に提出してもらい、各種進路支援に役立てている。
[就職関係]
就職希望者中の就職決定者は、リーマンショックの影響を受け、求人件数が例年より 25%
以上も減少した平成 21 年度を除くと、3 月の卒業時点で例年 80%前後、その後 6 月頃ま
では既卒者に対する求人の斡旋もあり、近年は最終的に 90%前後となっている。なお、学科
を限定した求人は認められず、図書館司書及び航空関係に英文学科生が若干多いなど学
科の特性を活かした就職先が僅かにあるものの、就職先や就職率において 3 学科間に大差
はないと判断される。
【就職内定状況】〔各年 5 月末日時点〕
年
度
(人)
卒業者数
就職希望者数
就職者数
就職決定率
平成 21 年度
423
366
291
79.5 %
平成 22 年度
403
375
317
84.5 %
平成 23 年度
419
383
337
88.0 %
平成 24 年度
357
330
301
91.2 %
平成 25 年度
311
289
271
93.8%
全学科
87
北海道武蔵女子短期大学
【業種別就職者数推移】
(人)[各年度 3 月末日時点]
平 成
21 年度
平 成
22 年度
平 成
23 年度
平 成
24 年度
平 成
25 年度
A.農業・林業
0
0
0
0
1
B.漁業
0
0
0
0
0
C.鉱業・採石業・砂利採取業
0
0
0
0
0
D.建設業
3
7
6
5
8
E.製造業
12
17
27
19
6
F.電気・ガス・熱供給・水道業
0
0
0
0
0
G.情報通信業
4
12
4
4
3
H.運輸業
23
14
22
11
14
I.卸売・小売業
60
68
76
75
57
J.金融業・保険業
60
70
67
53
58
K.不動産業・物品賃貸業
0
7
7
10
6
L.学術研究・専門・技術サービス業
2
3
2
5
6
M.宿泊業・飲食サービス業
11
10
7
5
9
N.生活関連サービス業・娯楽業
20
10
38
38
21
O.教育・学習支援業
7
15
17
15
12
P.医療・福祉
16
17
8
7
17
Q.複合サービス業
23
12
15
14
18
R.サービス業(他に分類されないもの)
9
8
11
12
10
S.公務
14
17
11
13
13
264
287
318
286
259
職
合
種
計
88
北海道武蔵女子短期大学
【職種別就職者数推移】
職
種
事務職
販売職
営業職
総合職
航空関係(グランドスタッフ・キャビンアテンダント)
空港インフォメーション
客室乗務員(JR・フェリー)
地下鉄車掌
駅員(JR)
旅行会社カウンター
コールセンター・電話案内
電話交換手
ホテル業務一般(フロント等)
秘書
受付カウンター・案内
医療受付カウンター・事務
病院スタッフ
介護職・生活支援員
エステティシャン
カメラマン
SE(システムエンジニア)
設計補助
技術業務サポート
自動車整備工
SV(スーパーバイザー)
教育スタッフ
店舗運営スタッフ
製造職
迎賓館業務
ショールームスタッフ
指導員
図書館司書
警察官
消防吏員
ブライダルアドバイザー・ウェディングプランナー
モデル
施設管理
製本スタッフ
塾講師
治験コーディネーター
DTPデザイナー
スポーツインストラクター
自衛官
刑務官
合
計
平 成
21 年度
平 成
22 年度
157
38
3
7
5
3
6
0
0
4
7
0
7
1
0
7
2
1
1
0
0
0
2
0
0
0
3
0
0
2
0
2
0
0
1
0
0
0
0
1
1
1
1
1
264
157
47
7
9
4
2
2
0
4
0
9
0
8
1
2
8
5
3
2
0
4
0
0
0
0
0
2
0
0
0
0
6
1
0
1
1
0
1
1
0
0
0
0
0
287
89
(人)[各年度 3 月末日時点]
平 成
平 成
平 成
23 年度
24 年度
25 年度
180
48
5
12
14
2
0
0
1
8
7
0
4
1
0
4
2
0
3
0
0
2
0
0
0
0
6
1
1
2
1
10
0
0
2
1
1
0
0
0
0
0
0
0
318
175
31
9
9
8
4
1
1
1
6
1
1
4
1
3
11
0
2
0
1
0
2
1
1
0
1
1
0
1
1
1
7
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
286
140
24
12
6
9
3
0
1
0
7
3
0
8
0
0
20
2
2
2
0
2
2
0
0
1
0
2
1
0
3
0
6
2
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
259
北海道武蔵女子短期大学
本学の就職者の傾向は、「業種別就職者数推移」及び「職種別就職者数推移」の表から明
らかとなる。就職先としては「金融・保険業」と「卸売・小売業」が例年それぞれ 20%台前半を
占めている。なかでも「金融・保険業」の比重が比較的高いのが開学以来の就職先の特徴で
ある。これに続くのが「生活関連サービス業・娯楽業」であり、内訳としては旅行代理店とその
関連会社が中心となっている。その他では「複合サービス業(北海道内の農協・漁協の団体
職員など)」・「運輸業」・「教育・学習支援業(図書館司書を含む)」・「医療・福祉」・「公務」等
に毎年のように二桁の就職者がおり、これら八業種が本学卒業生の主たる就職先となってい
る。
職種別にみると圧倒的に事務職が多く、例年 55%前後を占めてきた。近年は「医療受付
カウンター・事務」職が増加傾向にあり、この部門も含めると事務系の職種に就職者の 60%
程度が勤務しているとみられる。なお「空港インフォメーション」を含めた航空関係にも常に一
定数が就職している。また厳しい競争のある「図書館司書」にも毎年就職者がいる。
就職委員会では、就職についての研究・調査・分析を行うとともに、就職支援のための行事
の企画・立案・実施という全体指導に取り組んでいる。4 月の 1 年次新入生研修時には就職
に関する個別相談会を実施し、1 年次後期の進路ガイダンスにおいて就職を意識した学生
生活の過ごし方について伝えることを手始めに、1 年次後期開始時(9 月)から 3 月までに 10
回を超える就職ガイダンスを実施している。この内 12 月までは同月から始まる企業説明会に
参加することを前提に主として基礎的内容の修得を目標とする。1 月から 3 月までは就職ガ
イダンス以外にも、業種別など個々の志望に合わせた各種対策講座を開くなど、きめ細かな
対応を心がけている。2 年次においても前期開始時期に行われるガイダンスから始めて、時
節に合わせて就職ガイダンス、資格取得や就職試験対策のための各種対策講座などを実施
している。また原則として毎週 1 回求人説明会を開き新規求人の内容を学生に紹介するほ
か、U ターン希望学生に特化した説明会も随時行っている。
【平成 25 年度就職活動支援プログラムスケジュール】
学年
月
4月
9月
1
プログラム概要
新入生研修 就職個別相談(相談ブース開設)
進路ガイダンス(第 1 回就職ガイダンス)
第 2 回就職ガイダンス
第 3 回就職ガイダンス
年
10 月
第 4 回就職ガイダンス
第 5 回就職ガイダンス
次
第 6 回就職ガイダンス
11 月
第 7 回就職ガイダンス
第 8 回就職ガイダンス
金融対策講座プレガイダンス
90
北海道武蔵女子短期大学
学年
月
プログラム概要
第 9 回就職ガイダンス
販売職対策講座プレガイダンス
12 月
航空対策講座プレガイダンス
公務員対策講座プレガイダンス
職業適性診断テスト&一般常識模擬テスト
1
第 10 回就職ガイダンス
1月
年
次
航空業界対策講座
公務員対策講座
第 11 回就職ガイダンス
2月
販売職対策講座
金融対策講座
第 12 回就職ガイダンス
3月
SPI模擬試験①
筆記試験対策講座
第 10 回就職ガイダンス
4月
SPI模擬試験②
ゼミ担当教員による進路個人面談(~5 月まで)
2
年
次
5月
第 11 回就職ガイダンス
6月
第 12 回就職ガイダンス
7月
第 13 回就職ガイダンス
9月
第 14 回就職ガイダンス
11 月
第 15 回就職ガイダンス
12 月
就活個別相談会
2月
第 16 回就職ガイダンス
本学では就職支援のために二つの施設を設置している。一つは就職への意識を高めるた
め及び精神面のサポートに配慮してのキャリア・アシスト・センターである。ここにはキャリアカ
ウンセラーを配置し、就職委員会と連動しながら、キャリアカウンセラーによる講座や模擬面
接を実施している。また面談の機会を作りながら学生の心理的不安を取り除くことも意識した
指導を行っている。二つ目は進路支援室である。ここでは求人情報を提供するのみならず、
各種資料を収集し学生の自由閲覧の場ともしている。また同室に職員を配置し、常時学生か
らの質問や相談に応じることができるようにしている。
91
北海道武蔵女子短期大学
【キャリア・アシスト・センター相談員一覧(平成 26 年度)】
相談員氏名
出勤曜日・時間
備
考
佐井 省吾
月
金
14:30~18:30
14:30~18:30
オフィス キャリアビルド代表
CDA 資格、産業カウンセラー
長田 美恵子
火
水
木
10:30~14:30
10:30~14:30
10:30~14:30
キャリア・コンサルタント
産業カウンセラー
田之畑 慶子
月
木
金
12:30~17:30
12:30~17:30
12:30~17:30
㈱日本マンパワーからの派遣
CDA 資格、産業カウンセラー
フィナンシャルプランニング技能士
永守 由紀
月
火
水
金
13:30~18:30
㈱インテリジェンスからの派遣
13:30~18:30
CDA 資格、
13:30~18:30
フィナンシャルプランニング技能士
13:30~18:30
※ 永守氏は、繁忙期(5 月 27 日~7 月 18 日)のみの出勤
【キャリア・アシスト・センター利用件数(過去 3 年)】
合
(件)
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
4 月
15
97
67
5 月
24
102
99
6 月
22
146
134
7 月
30
113
125
8 月
0
9
29
9 月
23
89
100
10 月
26
104
83
11 月
21
84
82
12 月
14
82
70
1 月
16
28
43
2 月
13
40
72
3 月
11
36
125
215
930
1,029
計
平成 23 年度キャリアカウンセラー : 1 名
平成 24 年度キャリアカウンセラー : 5 名
平成 25 年度キャリアカウンセラー : 3 名
92
北海道武蔵女子短期大学
さらに就職課に企業担当を主とする職員を配置し、札幌市内のみならず北海道内の企業に
対する訪問を実施し就職先の開拓を行うとともに、企業側からの要望を細かく集積し、学生指
導にも役立てている。平成 21 年度に実施した企業アンケートの結果や就職課職員による聞
き取りなどを参照すると、就職先からの卒業生への評価も概ね好評という結果となっている
(詳細は P.64・65 参照)。
アドバイザーに対しては、毎月の定例教授会において内定状況を報告し、他方求人情報
を随時学内グループウェアを利用し連絡するなど各種の就職情報を提供しつつ、就職委員
会との連携をはかっている。
以上のような就職支援活動は、卒業生や受け入れ先の企業から好意的な評価を得て
いる。平成 23 年に実施した「卒業生(卒後 3 年目まで)アンケート調査」(備付資料
13)は、平成 21~23 年度の卒業生 233 名から回答を得ることができた(円グラフ参
照)。回答者をみるかぎり、編入学などによる在学生や専業主婦を除くと、未就業者
は僅かに 14 名(6.3%)に過ぎない。他方で回答者の 82.3%は新卒で入社した会社に留
まっている。卒業後 3 年以内での離職率が社会的に問題視されているなかで、卒業生
の定着度の高さを示している。本学卒業生の就職への意欲とともに、就職活動の支援
に際して、技術的な面のみならず、社会人となることへの意識を高めることや就職の
意義などを強調してきた指導の成果ともいえよう(P.62・63 参照)。
また同アンケート調査では本学の就職支援に対して「大変充実していた」42.4%・「充
実していた」43.2%で両者を合わせると 85.6%を占めており、否定的意見は 2.6%の少数
にとどまった。今後も学生のニーズや社会的な動向などに常に配慮しながら、就職支援活
動を実施していきたい。
【卒業生(卒後 3 年目まで)アンケート調査によるデータ】
回答者の就業状況
非就業
10.3%
(大学等在学中6名と専
業主婦4名含む)
就業中
89.7%
これまでの転職経験
入社1
年以
内に
転職
4.3%
入社
6ヵ月
以内
に転
職
6.2%
(N=209)
入社3
年以
内に
転職
0.5%
NA
3.3%
転職
経験
なし
82.3%
入社 2 年
以内に転
職 3.3%
本学の就職支援について
あまり
充実し
ていな
かった
2.2%
どちら
とも言
えない
10.9%
NA
0.9%
充実し
ていた
43.2%
充実し
ていな
かった
0.4%
大変充
実して
いた
42.4%
平成 20 年からは就職課員の企業訪問に際して、企業の人事担当者に卒業生への評価を
尋ねている(備付資料 12)。そこでは特にコミュニケーション能力やビジネスマナー、チ
ーム内での協調性などに本学卒業生の特徴があるとの回答を得ている。卒業生への高い評
価は、学生個々の力を最大限に引き出すことを企図した、カリキュラムを中心とした本学
の取り組みや就職に関わる各種の支援活動の成果であると考えている。
93
北海道武蔵女子短期大学
[編入学関係]
就職希望者が多くを占める中で、過去 5 年間の四年制大学への編入学の実績は、下表
のとおりである。1年次の希望調査では卒業後、編入を視野に入れている学生が毎年 20~
30 名ほどになるが、経済的な理由等により、就職へと進路を切り替える学生も少なくない。
【過去 5 年間の四年制大学への編入学合格者の実績】
(人)
平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度
種 別
卒 業 生 卒 業 生 卒 業 生 卒 業 生 卒 業 生
国公立
四年制大学
編
入
学
私
立
計
2
0
1
1
1
14(8)
9(4)
15(5)
12(5)
8(4)
16(8)
9(4)
16(5)
13(5)
9(4)
※(
)は内数で指定校推薦の人数
編入学を希望する学生のために、教務委員会を中心に編入学調査、編入学ガイダンス・
説明会、編入学受験対策講座、教務委員による個別面談や相談等を、随時行い情報の提
供や対策指導をきめ細かく行っている。また、ゼミナール教員は面接指導や必要書類作成上
の助言等を行っている。さらに編入学関係の情報を保管し、提供する場を学生研究室内(2
号館)に設けている。
編入学を希望する学生への対応の流れ及び支援内容は、次のとおりである。
① 1 年次の 4 月の編入希望調査を基に、5 月までに編入学の概要と学習の仕方につ
いて外部講師による説明会を実施する。後期には、大学の情報提供及び学生自身
の情報収集(オープンキャンパスへの参加の奨励等)による編入準備のための環境
整備や指導を行う。
② 2 年次においては、改めて編入学ガイダンスを行い、さらに具体的な希望調査及び
個別面談を行う。また 6 月~7 月、9 月~10 月にかけては、編入学受験対策講座と
して小論文対策、英語受験対策を行う。7 月以降は指定校推薦あるいは一般編入試
験により受験する学生に対して指導を行う。また OG(本学の四年制大学への編入生
[在学生・卒業生])による編入相談会も数回実施する。
進学意欲を持つ学生に対する以上のような取組みにより、総数は必ずしも多いとはいえない
が、まずまずの合格率を得ている。
94
北海道武蔵女子短期大学
【平成 26 年度 編入学希望学生指導スケジュール(予定)】
4月
5月
6月
7月
9月
~
10
月
11
月
~
3月
1 年生対象
2 年生対象
・新入生研修時アドバイスコーナーにおけ
る
大学編入学相談
・第 1 回編入学希望調査
・編入学説明会(編入学の概要と学習の仕
方について)
・第 2 回編入学希望調査
・編入学受験小論文対策講座①
(小論文作成の指導)
・編入学受験英語対策講座
(過去問題の研究を中心に指導)
・先輩からの編入アドバイス
・第 3 回編入学希望調査(新年度ガイダン
ス時)
・編入学受験小論文対策講座②
・先輩からの編入アドバイス
・編入学受験小論文対策講座②
・先輩からの編入アドバイス
【指定校推薦試験で受験する場合】
・学内面接選考(編入学希望者全員に対し
て面接選考)
*面接及び志望理由書作成については、ゼ
ミ教員が指導
【一般編入学試験で受験する場合】
・編入学希望者(申し出のあった学生)の
指導
編入学試験を実施している大学の
情報提供と、学習のアドバイス。
・編入学説明会(編入学の概要と学習の仕
方について)
・個人面談(希望者)
・編入学受験小論文対策講座①
(小論文作成の指導)
・編入学受験英語対策講座
(過去問題の研究を中心に指導)
・先輩からの編入アドバイス
受験報告書の提出
◆編入学説明会(1・2 年生対象)
1 年生対象:平成 26 年 5 月 26 日(月) 16:20~17:50(331 教室)
2 年生対象:平成 26 年 5 月 29 日(木) 16:20~17:50(322 教室)
講師:外部講師
◆編入学受験対策講座(1・2 年生対象)
(1)英語対策
6 月 12 日(木)、19 日(木)、7 月 3 日(木)、9 月 11 日(木)、18 日(木)、25 日(木)
全 6 回 16:20~17:50(331 教室、後期教室未定)
講師:外部講師
(2)小論文対策
6 月10 日(火)、17 日(火)、24 日(火)、7 月1 日(火)、9 月9 日(火)、16 日(火)、23 日(火)、30 日(火)
全 8 回 16:20~17:50(333 教室、後期教室未定)
講師:外部講師
◆編入学希望状況(4 月 18 日現在)>
1 年生:14 名(教養学科4 名、英文学科9 名、経済学科1 名)
※ 新入生研修時に希望調査票を提出した学生
2 年生:11 名(教養学科7 名、英文学科2 名、経済学科2 名)
※ ガイダンス時に希望調査票を提出した学生
95
北海道武蔵女子短期大学
[海外留学について]
1 年生後期に開かれる「後期ガイダンス」の中で、卒業後の「進路」の 1 つとしての「海外留
学」についてのガイダンスがある。この「海外留学」ガイダンスでは、前年度の海外留学の実績
紹介と海外編入学提携大学(カナダ、ハリファックス市セントメアリーズ大学)への卒業後の留
学についての説明を主たる内容としている。
過去 5 年にわたる卒業後の留学実績については、多くはない(前掲の「進路状況一覧」参
照)。留学実績の中では、英文学科での「短期留学制度」や全学対象の「イギリス語学研修」
等で、在学中に「留学」や「語学研修」に参加した者が比較的目立つということがあげられよう。
留学については、国際交流委員の他に、専門ゼミナール担当教員が、適宜、個々の学生の
相談にのり、支援を行っている。相談事の中で比較的多いのが、卒業後に、「就職」か「留学」
か、どちらにするかで迷っているというのがあるが、対応する教員は、じっくり相談にのってアド
バイスをしている。
留学した学生の帰国後の就職活動は基本的には個人で行っているが、中には、本学の就
職課に相談に訪れる者もおり、そのような学生には、就職課が丁寧なアドバイスを行ってきた。
(b)課題について
進路未決定者をさらに減少させることが最も重要な課題となる。そのためには進路に関する
情報提供をさらに進め、就職活動などの不活発者への働きかけを強める対策の検討が課題
である。進路に限らず学生の求めに応じていくためには、アドバイザーの役割も大きい。この
制度を今以上に活かしていく必要があり、アドバイザーとの連携をより強める方策が求められ
る。
基準Ⅱ-B-5 入学者受け入れの方針を受験生に対して明確に示している
(a)現状について
入学者受け入れの方針については、平成 27 年度入学予定者用の大学案内(提出資料
2)、入試ガイド(備付資料 15)、指定校制推薦入学試験・一般入学試験・大学入試センター
試験利用入学試験の入学試験要項(提出資料 6)に記載し、受験生を始めとする関係各位
に広く明示している。
高校生等による受験についての問い合わせへの対応は、入試広報課に問い合わせ専用
メール・アドレスと直通フリー・コール回線を設置し、さらに、受験生に配布する大学案内と出
願書類のセットには Question Sheet を同封し、入学試験全般、学生生活などに対する質問
に適宜対応している。
入試広報としては、入試広報課で、受験生並びに保護者向けの各種冊子媒体を作成し、
受験生に対して広く広報活動を行っている。また、公式ホームページの充実・適正な時期に
おける内容更新によって最新の情報提供に取り組んでいる。高校主催の校内ガイダンスや業
者主催の進学相談会には入試広報課職員を中心に、ほかの部署の協力も得ながら積極的
に受験生・保護者・高校教員との面談を行っている。さらに、年 3 回の高校訪問を通して、情
報提供、情報交換にも努めている。
入試事務体制の整備では、入学試験実施にあたって、出願・試験当日・採点・合格発表・
入学手続きにいたるまでのスケジュール管理表、出願処理マニュアル、試験実施運営マニュ
96
北海道武蔵女子短期大学
アルなどを整備し、入試委員会・入試広報課が中心となり、全学的に正確な処理に取り組ん
でいる。
選抜方式としては、指定校推薦入試、一般入試(前期)、一般入試(後期)、大学入試センタ
ー利用入試、社会人特別入試、海外帰国生徒特別入試があり、多様な選抜方法を実施する
とともに、その内容を入学試験要項、入試ガイドに記載し、受験生及び高校教員へ告知して
いる。また、それぞれの試験実施においては、前述のとおり各種マニュアルなどを整備し、全
学的に正確かつ公正な実施に取り組んでいる。
そのほか、合格者並びに入学手続き者に送付する文書(備付資料 17)に、入学後の授業
や学生生活についての情報を掲載し、その提供に積極的に努めている。具体的には、ゼミナ
ールの内容、就職対策総合講座・資格取得対策講座の実施内容、奨学金による学生支援、
アパートや学生会館等の紹介を行い、よりスムーズに本学での学生生活をスタート出来るよう
に情報提供を行っている。さらに、推薦入学予定者については、入学手続き者に送付する
「入学までの学習サポート」に基づき、入試当日に記述した作文と入学予定者がみずから設
定する自由テーマ作文課題の添削指導を行い、また本学教員が推薦する図書一覧を入学
予定者に送付して、読書感想文課題を提出させるなど、学力面での入学準備・サポートを実
施している。
入学者に対しては、入学式の翌日から 2 日間のガイダンス期間を設け、教務ガイダンス、
学生生活ガイダンス及び図書館オリエンテーションなどを行っている。また、授業開始から 1
週間を経たところで 1 泊 2 日の日程による新入生研修を実施し、ゼミナール単位での学修
指導やレクリェーションなどを通じて新入生が早期に大学に馴染めるよう取り組んでいる。
(b)課題について
本学の「入学者受入の方針」については、ホーム・ページ、大学案内などで明示して
いるが、今後、オープンキャンパスでの説明の工夫など、さらに説明の機会や場を広げる
よう検討する必要がある。
◇ 基準Ⅱについての特記事項
(1) 以上の基準以外に教育過程と学生支援について努力している事項。
特になし
(2) 特別の事由や事情があり、以上の基準の求めることが実現(達成)できない事項。
特になし
97
北海道武蔵女子短期大学
98
北海道武蔵女子短期大学
基準Ⅲ 教育資源と財的資源
(a)基準Ⅲの要約
教育資源は人的資源、物的資源及び技術的資源から成る。人的資源に関しては、教員組
織と事務組織に分けられる。教員組織は、「教育課程編成・実施の方針」に基づいて整備さ
れており、専任教員は、短期大学設置基準に定める必要専任教員数を配置している。教員
の研究活動は、本学ホームページで公開するとともに諸規程を整備して研究助成に努めて
いる。また、教育能力の向上に関しては、FD 委員会を設けて、組織的に FD 活動に取り組ん
でいる。
事務組織に関しては、組織運営規程に基づき、事務局長以下、総務課、入試広報課、学
務課、就職課の 4 つの課が組織されており、各課の職務は分掌規程に定め、事務組織の責
任体制は明確である。
物的資源に関しては、校地・校舎面積は、短期大学設置基準の 2 倍を超え、構内には図
書館、屋内運動場の他、屋外テニスコートなどの運動施設を有しており、十分な教育・学習環
境が整っている。平成 23 年度に校舎の中心に位置する 3 号館を建て直して施設設備の充
実を図った。校舎には、教室、学生自習スペース、食堂・売店、学生ホール、進路支援資料
室、キャリア・アシスト・センター、保健室、学生相談室、教員研究室、非常勤講師室、事務室
などが配置されている。
技術的資源に関しては、学内にLANが敷設され、情報処理実習室 3 室と CALL 室 1 室、
進路支援資料室、図書館に学生用の機器が配置され、常勤の教職員については、各自 1 台
のパソコンを持って職務にあたる環境となっている。情報技術の進展に対応し、平成 21 年度
に新たな学内組織として情報基盤センターを立ち上げ、学内の情報機器の設置、その技術
的支援からセキュリティ対策まで一括して担当している。
財的資源に関しては、本学の消費収支は、平成 22 年度と平成 24 年度に一時的な特別費
用等の計上により消費支出超過となったが、帰属収支においては、平成 22 年度、平成 23 年
度と、収入超過で推移している。資金収支も平成 23 年度以降は、安定的に推移している。
(b)行動計画について
①教員の研究活動を促進するため、各個研究費等の取扱いに関する細則等の整備を検討
する。
②事務職員の SD 活動を、組織的、継続的に展開するために SD 規程の整備について検討
する。
③財務中期計画に基づき、またその都度状況判断を行って優先順位等を検討しながら施設
設備の修繕や更新を進めていく。
④図書館の蔵書スペースの確保のための検討を行う。
⑤学生定員の安定確保と消費収支の均衡を図る努力をする。
99
北海道武蔵女子短期大学
基準Ⅲ-A 人的資源
(a)テーマの要約
教員組織は、各学科の「教育課程編成・実施の方針」に基づいて編成されており、専任教
員は、短期大学設置基準に定められた必要数を確保している。専任教員は、各学科の主要
科目を担当しているが、科目の専門性や担当授業数などを考え合わせて専任教員では補え
ない科目については非常勤講師(兼任教員)を配置している。
また、各学科では、学科長のもと適宜学科会議が開催され、教務委員会等の学内委員会
と連携しながら学科の教育や学生指導を行っている。
専任教員の研究活動については、各教員に各個研究費を予算配当し、研究助成に努め
ている。また、講義時間表編成の際は、週 1 日の自宅研修日がとれるように配慮し、専任教員
の研究時間の確保を図っている。さらに、年 1 回研究紀要を発行し、研究成果の発表の場を
設けている。また、専任教員の主要な研究活動については、本学ホームページに掲載し、公
表している。
事務組織は、規程に基づいて組織され、総務課、入試広報課、学務課、就職課の 4 つの
課で構成される事務局が置かれている。また、事務局の各部署を横断する形で企画調査室
を常設し、特別プロジェクト等に素早く対応できるよう体制を整えている。
事務職員が日常的に学生と関わる機会が多いことが本学の特徴の一つでもあり、様々な
面で学習成果の向上に寄与している。事務職員は、大学行政等に関する専門的知識を有す
ると同時に、学生に対して学生生活等に関する案内役となることも求められる。接遇等に関し
ての能力も求められている。そのため、毎年様々な題材を取り上げながら事務職員学習会
(SD 活動)を実施している。
教職員の人事管理については、関係各規程に基づき、理事長、学長を中心として理事会
等において適切に採用、昇任人事が行われている。
(b)改善計画について
各個研究費の取扱い等、管理体制に関する細則や事務職員の SD 活動に関する規程の
整備が必要である。
基準Ⅲ-A-1 学科の教育課程編成・実施の方針に基づいて教員組織を整備している
(a)現状について
本学は教養学科、英文学科、経済学科の 3 学科を設置し、専任教員はいずれかの学科に
所属する学科単位の教員組織となっている。また、学校教育法第 92 条及び本学の「教育課
程編成・実施の方針」に基づき学長、教授、准教授、講師が置かれている。
本学の場合、短期大学設置基準に定められている「学科の種類及び規模に応じ定める専
任教員数」(短期大学設置基準別表第一のイ)は教養学科 11 人、英文学科 5 人、経済学科
7 人であり、また「短期大学全体の入学定員に応じ定める専任教員数」(短期大学設置基準
別表第一のロ)は 5 人となっている。平成 26 年度の専任教員数は、以下の表に示すとおり短
100
北海道武蔵女子短期大学
期大学設置基準に定める必要教員数を充たしている。
【平成 26 年度 専任教員数】
専 任 教 員 数
学 科
教 授 准教授 講 師
助 教
(人)
設置基準で定める人数
計
イ
教養学科
4
6
3
0
13
11
英文学科
4
4
0
0
8
5
経済学科
3
3
1
0
7
7
23
小
計
11
13
4
0
28
合
計
11
13
4
0
28
ロ
5
5
28
教員の職位については、短期大学設置基準に基づいた「北海道武蔵女子短期大学教員
昇任規程」を定め、そこに規定される各職位の資格に照らし合わせ、研究業績、教育等の業
績及び経歴等を踏まえながら適切に決定している。
専任教員の採用については「学校法人北海道武蔵女子学園就業規則」に則り、学長及び
理事会が研究業績及び経歴等を十分に審査し、適正に行っている。また、教員の昇任に関
しては「北海道武蔵女子短期大学教員昇任規程」に基づき、学長の下に設置された選考委
員会において、研究業績等の審査を行い、教授会の承認決議を経て理事会で決定してい
る。
「教育課程編成・実施の方針」に基づいて、各学科の主要科目に専任教員を配置している
が、専任教員の授業担当数が過大負担となって教育の質が低下することを防ぎ、また、より専
門性の高い教育を学生に提供することを目的として、兼任教員(学外からの非常勤講師)を
配置している。専任教員と兼任教員の人数割合は、以下のとおりである。
【平成 26 年度 教員人数(専任教員と兼任教員)】
学
科
専任教員人数
(%)
兼任教員人数
(%)
合計人数
教養学科
13
32.5
27
67.5
40
英文学科
8
42.1
11
57.9
19
経済学科
7
38.9
11
61.1
18
合
28
36.4
49
63.6
77
計
兼任教員の他に、本学では情報処理科目において 1 授業クラスの履修学生が 10 名を超え
た場合に補助教員としてティーチングアシスタント(TA)を配置し、機器操作に不慣れな学生
が授業についていけなくなることのないよう配慮している。
(b)課題について
必修科目については、原則として専任教員を配置しており、必修科目における専任教員の
担当割合は高水準である。ただ、複数クラス開講科目では兼任教員が担当するクラスもあり、
経済学科の必修科目の一部で兼任教員を配置している。できるだけ改善していくことが課題
である。
101
北海道武蔵女子短期大学
基準Ⅲ-A-2 専任教員は、学科の教育課程編成・実施の方針に基づいて教育研究活動
を行っている
(a)現状について
「北海道武蔵女子短期大学各個研究費取扱要項」の規定により専任教員(特任教員を除
く)には 1 人当たり年間 40 万円の研究費が定められており、教員は、各自の研究計画に基づ
き、毎年ほぼ満額の予算申請を行っている。研究成果は、毎年図書館から発行される『北海
道武蔵女子短期大学紀要』(備付資料 31)などで発表されている。また、紀要では、発行前
年 1 年分の各教員の研究業績一覧を掲載している。なお、各教員の研究活動のうち、代表
的なもの 2 点については、本学ホームページ上に掲載し、学内外に情報公開している。
また、本学では各個研究費の他に「北海道武蔵女子短期大学共同研究取扱要項」及び
「北海道武蔵女子短期大学奨励研究取扱要項」を整備し、専任教員の研究活動を促進する
環境を整えている。奨励研究及び共同研究の助成状況は以下のとおりである。
【奨励研究(過去 5 年)】
研 究 期 間
教 員 名
交付額(円)
究
課
題
平成 21 年度
松木 靖
平成 22 年度
D.Dufour
250,000
核不拡散防止条約(NPT)再検討
平成 23 年度
松田 寿一
250,000
カナダ詩人・作家マーガレット・アトウッドと「ディープ・
イメージ」の詩学について
260,000
日本災害文学データベース
平成25~26 年度 中澤 千磨夫
85,000
研
麦大豆等直接支払の評価と改革の論点
【共同研究(過去 5 年)】
研 究 期 間
教 員 名
交付額(円)
研
究
課
題
村岡 ひとみ
平成 21 年度
尾野 治彦
中澤 千磨夫
380,000
児童図書室を核とする児童文化研究会によ
る地域貢献の試みと研究蓄積の有機的磁
場の確立
570,800
(285,400/
年)
卒業生の「職業的レリバンス(意義)」に関する
意識調査と包括的若者支援についての研
究
沢辺 裕子
平成 21~
22 年度
平成 23 年度
梶井 祥子
和田 佳子
C.Edwards
R.McGuire
400,000
オンラインによる自主語彙学習
一方、学外研究費の獲得については、数人の教員が科学研究費補助金を獲得している。
科学研究費補助金については、事務局の総務課が中心となって教員に情報提供し、申請、
報告、検収や支払いのチェックを行い、教員と事務局の協力体制の下、教員の負担を軽減し
ながら適切に執行する環境を整えている。
近年の科学研究費補助金の獲得状況は以下のとおりである。
102
北海道武蔵女子短期大学
【科学研究費補助金による研究一覧(過去 5 年)】
研 究 期 間
教 員 名
交付額(円)
研究種目
研 究 課 題
平成 21 年度
~24 年度
中澤 千磨夫
2,400,000
基盤研究C
平成 21 年度
~23 年度
鈴木 健太
3,300,000
若手研究B
平成 21 年度
金児 恵
1,500,000
若手研究B
平成 22 年度
~24 年度
榊 和良
1,300,000
基盤研究C
平成 23 年度
和田 佳子
(研究分担)
200,000
基盤研究B
大学から職業への移行を促すインタ
ーンシップを軸としたキャリア教育研究
平成 25 年度
~29 年度
榊 和良
2,900,000
基盤研究C
サンスクリット語古典のペルシァ語訳とイン
ド古典諸学の体系
注釈小津安二郎全作品固有名詞
インドにおける般若経解釈史の解
明
コンパニオンアニマルに対する愛着とその
影響の汎文化性と特殊性に関する
国際比較研究
サンスクリット語古典のペルシァ語訳文献
史の基礎的研究
特任教員を含む専任の教員には 1 名 1 室の研究室が割り当てられ、研究室には備品とし
てデスク、書棚、ロッカーなどが整備されており、水道設備も整っている。各研究室は、棟によ
ってその広さが異なるものの最低でも 1 部屋あたり 15 平方メートル以上が確保されている。ま
た、本学は、特任教員を除く専任教員全員がゼミナールを担当し、ゼミ所属学生に対しては
アドバイザーとして修学、学生生活及び進路等に関する助言・指導を行う体制をとっているた
め、研究室には学生と面談するための応接セットも配置されている。研究室は教員にとって研
究の場であると同時に学生指導の場ともなっているため、授業の質問も含めて学生が教員研
究室を訪れることも多い。
特に制度化はしていないが、専任教員が研究時間を確保することができるように、週 1 日を
研究日として確保できるよう時間割編成の際に配慮している。
また、「学校法人北海道武蔵女子学園国内研修規程」を定め、専任教員が国内の大学ま
たはその他研究機関で一定期間(1 年以内)研究等に従事するための制度を整えている他、
「学校法人北海道武蔵女子学園海外研修規程」では、専任教員の海外での研究、調査、講
義または視察等を助成し、積極的に研究活動を奨励している。
教育能力の向上に関しては、FD 委員会を設けて、「北海道武蔵女子短期大学 FD 委員
会規程」に基づいて組織的に FD 活動を行っている。
FD においては教育を受ける側、すなわち学生の意見も一つの重要な要素となるが、本学
では平成 13 年度以来、全授業科目において学期末に授業評価アンケートを行い、データ集
計を行いながら授業改善に役立てている。また、学期の途中においても中間アンケートと呼
ばれる記述式の小アンケートを行い、当該授業の即時改善を図れるようにしている。
授業調査アンケートで浮き彫りとなった課題、例えば、出欠確認の正確性、授業中の私語
の問題、遅刻の取扱いなどについて、FD 委員会を中心に教員間で情報交換を行うなどの取
り組みをし、改善に向けての活動を開始している。
なお、教授法の研究に関しては、平成 21 年度から平成 24 年度にかけて FD 研修会を開
103
北海道武蔵女子短期大学
催し、共通教養科目に展開される「文章作法」及び「発表法」と「基礎ゼミナールⅠ・Ⅱ」との
効果的な連携について考察した。平成 21 年 12 月に「文章作法」担当教員が、平成 22 年 7
月には「発表法」担当教員が、それぞれ各自の授業展開方法等について、「基礎ゼミナール
Ⅰ・Ⅱ」担当教員(ネイティブスピーカーを除く専任教員全員)を対象として講演を行い、平成
23 年 10 月と平成 24 年 2 月には、今度は各学科から数名(各回とも各学科から 1 名ずつの
計 6 名)の「基礎ゼミナールⅠ・Ⅱ」担当教員から、ゼミナールの授業展開に関する事例報告
を行った。
専任教員は、学習成果を向上させるために、出欠管理や教材作成において事務局教務
係等の関係部署と連携している。
(b)課題について
FD 委員会と教務委員会のより一層緊密な連携が求められる。
基準Ⅲ-A-3 学習成果を向上させるための事務組織を整備している
(a)現状について
事務組織に関しては、「学校法人北海道武蔵女子学園組織運営規程」に規定され、事務
局長以下責任体制が明示されている。
104
北海道武蔵女子短期大学
事務局には総務課、入試広報課、学務課、就職課の 4 つの課が組織されており、各課の
分掌は「北海道武蔵女子短期大学事務組織及び事務分掌規程」に明確に定められ、各部署
の責任体制は明確に示されている。
事務局組織は以下のとおりの組織図となっている。
短期大学の事務職員は、短期大学設置基準ほか関係法令等を把握して業務を遂行する
専門性が必要とされる。本学は、日本私立短期大学協会に加盟しており、その関係団体が主
催する各担当別研修会を中心とした各種学外研修に職員を参加させ、専門的な職能の向上
に努めている。また、図書館には図書館司書の有資格者を、就職課にはキャリアカウンセラ
ーの有資格者を配置し、学内の情報機器関連一切を担当する情報基盤センター担当職員
は前職がシステムエンジニアであるなど高い専門性を有した職員を適所に配置している。
なお、事務業務については、「北海道武蔵女子学園文書処理規程」、「北海道武蔵女子学
園文書保存規程」、「北海道武蔵女子学園公印取扱規程」、「北海道武蔵女子学園経理規
程」、「北海道武蔵女子学園経理規程施行細則」が定められており、業務はそれらに基づい
て行われている。
事務局事務室は、校舎のほぼ中心に位置する 3 号館 1 階に配置されており、学生及び教
職員が利用しやすいものとなっている。事務室の面積は、作業室や資料保管室等を含むと
232.6 ㎡あり、職員が室内を移動するための通路も十分に確保されている。なお、本学の場
合、図書館は別棟になっているため、図書館事務室は 3 号館にある事務局事務室とは別に
なっている。図書館 2 階にある図書館事務室には図書館係職員 4 名が執務にあたっている。
事務職員には 1 人 1 台のパソコンが用意され、業務の多くはそれを利用して行われる。ま
た、両事務室とも事務機器や什器類が不足なく整備されている。
105
北海道武蔵女子短期大学
3 号館事務室には、火災警報設備、エレベーター通話設備、防犯カメラ監視装置が設置さ
れ、防災・防犯体制が敷かれている。また、毎年 9 月には全学生教職員参加による防災訓練
を行っており、平成 22 年度からは学生・教職員対象の救命講習も同時開催している。
【普通救命講習開催状況】
講習開催日
受
教職員
講
者(人)
学
生
合
計
備
考
平成 22 年 9 月 9 日
12
8
20
平成 23 年 9 月 8 日
10
20
30
学生は毎年各クラブから 1
平成 24 年 9 月 14 日
0
20
20
年生 1 名が受講。
平成 25 年 9 月 13 日
10
21
31
情報セキュリティに関しては、「学校法人北海道武蔵女子学園個人情報保護に関する規
程」、「学校法人北海道武蔵女子学園個人情報保護に係る安全管理措置に関する規程」、
「学校法人北海道武蔵女子学園預託個人情報の取扱いに関する規程」、「学校法人北海道
武蔵女子学園個人情報保護委員会規程」を定めて、適正な取扱いをしている。
事務職員の職務能力向上のため、平成 16 年度より毎年 1 回ないし 2 回、事務職員学習
会を開催し、これまでに 20 回開催されている。現在のところ SD 活動に関する規程は整備さ
れていないが、SD 活動として行っているものである。
【事務職員学習会開催状況一覧(平成 21~25 年度)】
日 時
研修テーマ
第 13 回
H21.8.17
他の部署の業務についての疑問と回答
― 改善に向けて ―
本学の教育について理解を深める
講 師
各学科長(3 名)
学外研修参加者
(4 名)
備 考
グループ
討 議
第 14 回
H21.12.10
第 15 回
H22.8.17
プレゼンテーションの仕方とコミュニケーション
TMS 代表吉良俊彦氏
第 16 回
H23.8.12
学生の就職支援に関する現状と課題
権藤就職係長
山本就職係長
第 17 回
H23.12.26
学外研修参加報告
第 18 回
H24.12.28
学外研修参加報告
H25.8.12
第三者評価と情報公開について
就職活動の解禁時期変更について
山本就職係長
事例発表報告―図書館グッズ・マスコットキ
徳田図書館係
ャラクターができるまで―
【グループ討議】テーマ:「あなたは大学職員として本学のこ
とをどれだけ説明できますか?」
グループ
討
議
学外研修参加者
(3 名)
齋藤・山﨑
・近藤
第 19 回
第 20 回
H25.12.27
学外研修参加報告
学外研修参加者
(1 名)
学外研修参加者
(3 名)
絹川事務局次長
学外研修参加報告
106
羽田・杉山・
長谷川・近藤
中田
絹川・小松
・近藤
北海道武蔵女子短期大学
なお、日常の業務については、各部署において業務マニュアルが作成され、マニュアルに
基づいて行われているが、状況変化に伴うマニュアルの変更は、各部署単位で行われてい
る。
本学は、各種の委員会を整えて大学運営・教育を行っており「教務委員会」、「学生支援委
員会」、「就職委員会」、「国際交流委員会」等の学内委員会が組織されている。これら委員
会は事務職員も参加して活動が行われ、専任教員と連携しながら学習成果の維持向上に取
り組んでいる。
(b)課題について
SD 活動自体は行われているが、それに関連する規程が未整備であるため、整備する必要
がある。また、業務マニュアルの見直しと更新について事務局全体で定期的に点検して取り
組む必要がある。
基準Ⅲ-A-4 人事管理が適切に行われている
(a)現状について
教職員の就業に関しては、以下のとおり各種規程が整備されている。なお、これら規程は、
規程集(備付資料 44)として 1 冊にまとめられて全教職員に配付されている。
教職員の出退勤に関しては、出勤簿により管理しており、休暇・振替休日、超過勤務、出
張等については各種申請様式を整備して所定の手続きをとる体制を整えている。
規程集
・学校法人北海道武蔵女子学園就業規則
・学校法人北海道武蔵女子学園特任教職員雇用規程
・学校法人北海道武蔵女子学園嘱託職員の就業に関する規程
・学校法人北海道武蔵女子学園非常勤教職員の就業に関する規程
・学校法人北海道武蔵女子学園教職員給与規程
・学校法人北海道武蔵女子学園教職員給与の諸手当に関する取扱内規
・学校法人北海道武蔵女子学園教職員定年規程
・学校法人北海道武蔵女子学園教育職員定年退職者の再雇用規程
・学校法人北海道武蔵女子学園事務職員定年退職者の再雇用規程
・学校法人北海道武蔵女子学園教職員退職金支給規程
・学校法人北海道武蔵女子学園ハラスメントの防止等に関する規程
・セクシュアル・ハラスメントをなくするために教職員が認識すべき事項についての指針
・学校法人北海道武蔵女子学園旅費規程
・学校法人北海道武蔵女子学園教職員の子女及び配偶者の学費減免規程
・学校法人北海道武蔵女子学園育児休業に関する規程
・学校法人北海道武蔵女子学園介護休業に関する規程
・学校法人北海道武蔵女子学園育児及び介護のための勤務時間短縮等の措置に関する規程
107
北海道武蔵女子短期大学
(b)課題について
昨今、労働基準法の改正が幾度か行われているため、コンプライアンスの視点を持ち、今
後も適切に対応することを心がけていく必要がある。
基準Ⅲ-B 物的資源
(a)テーマの要約
校地及び校舎については、短期大学設置基準を大きく上回り、基準の 2 倍以上の面積を
有している。本学は、併設学校を持たないため校地・校舎ともすべて自己所有となっている。
体育施設については、屋内体育館 1 棟と屋外テニスコート 3 面があり、十分な広さを確保して
いる。教室は、収容人数が約 370 人の教室から 50 人の教室まで大小様々なタイプがあり、そ
の他にゼミ室 14 室、情報処理実習室 3 室、CALL 室 1 室が用意されている。
また、厚生施設に関しては、食堂、学生ホール、進路支援資料室、クラブ室、保健室、学
生相談室、キャリア・アシスト・センターなど充実したものとなっている。
図書館は、約 16 万 5 千冊の蔵書があり、地域開放型の児童図書室も併設している。
固定資産及び物品等の管理に関しては、財務諸規程を整備して行っている。また、専門
業者による年2回の防災設備点検や警備員の配置など安全・防犯対策に努めている。
コンピュータの管理については、ネットワークシステムへのファイヤーウォールの設置や学
内全クライアント機へのウイルス感染防止ソフトのインストールなど安全対策を図っている。
省エネルギー・省資源対策については、燃料、電力の節約使用を心掛け、掲示物や学内
連絡ツールを用いて教職員及び学生にも呼びかけている。
(b)改善計画について
本学は、学生数の増加に合わせて校舎を増築・増床してきたが、年数を経るに伴い、施
設・設備に修繕が必要な箇所も出てきている。校舎建物の耐震診断とその結果に基づいた
校舎補強工事は平成 18 年度に完了し、建物自体の強度的な問題は解決しているが、いず
れ暖房配管等の交換などに着手する必要がある。設備関係の専門家の診断も参考にしなが
ら、修繕箇所を洗い出し、優先順位を付けて、施設・設備整備計画に盛り込んでいく必要が
ある。
また、蔵書が毎年増え、書籍・資料の収蔵スペースがなくなってきていることが、目下、図
書館の懸案事項となっているため、解決に向けて全学的な見地から検討する必要がある。
基準Ⅲ-B-1 学科の教育課程編成・実施の方針に基づいて校地、校舎、施設設備、その
他の物的資源を整備、活用している
(a)現状について
本学は、26,936 ㎡の校地面積を有している。短期大学設置基準の校地面積は学生定員
に対して学生一人当たり 10 ㎡と規定されており、平成 26 年度の本学の学生定員(収容定員)
700 名に照らし合わせると、本学の校地面積は基準を大きく上回っている。
108
北海道武蔵女子短期大学
また、校舎面積についても 16,878 ㎡の床面積(体育館 2,087 ㎡、図書館 1,535 ㎡を含む)
を有し、基準面積 6,450 ㎡を充分に満たすゆとりのある校舎となっている。
体育施設に関しては、体育館のほかに屋外運動施設としてテニスコート 3 面(全天候型 2
面、クレイコート 1 面)が整備されており、体育科目の授業や課外活動で利用されている。
本校舎に関しては、1 号館~5 号館の名称がつけられた建物が繋がって一つの建物となっ
ている。開学当初は 1 号館のみであったが、その後 2 号館以降の建物が増築されて、5 号館
は平成 21 年に建設された。平成 22 年には、3 階建ての旧3号館を取り壊して5階建ての建
物に建て直したため、3 号館が最も新しい建物となっている。3 号館には新築時にエレベータ
ーが 2 基設置され、そのうちの 1 基は車椅子対応となっている。また、建物の建築時期が異な
るため、2 階以上の階で各建物の床の高さの差異が生じたが、3 号館建て直し時に 3 号館と
隣接する校舎の接続部分に車椅子用スロープを設置し、車椅子による校舎内移動がスムー
ズにできるよう配慮した。また、3 号館各階には車椅子対応の多目的トイレを設置している。
校舎には、「教育課程編成・実施の方針」に基づいて授業を行う教室(講義室、演習室、実
習室)、学生研究室(自習スペース)、グループ学習室のほか福利厚生施設(食堂・売店、学
生ホール、進路支援資料室、キャリア・アシスト・センター、保健室、学生相談室)、教員研究
室、非常勤講師室、事務室などが配置されている。
【教室等配置状況】
種
別
室 数
備
考
講義室
17
2 号館 6 室、3 号館 5 室、4 号館 6 室
演習室(ゼミ室)
14
2 号館 5 室、3 号館 7 室、4 号館 2 室
演習室(ゼミ室以外)
3
1 号館 1 室、2 号館 2 室
実習室(秘書実習室)
1
1 号館
実習室(情報処理実習室)
3
2 号館 1 室、3 号館 2 室
実習室(CALL 室)
1
3 号館
各教室には教育効果を高めるために、視聴覚機器や備品類が適宜配置されている。事務
局教務係には授業貸し出し用のノートパソコンが用意されており、授業の際に各教室で使用
することができる。
本学の図書館は、総面積 1,535 ㎡の2階建て(一部積層3階)独立館であり、1 階にブ
ラウジングルーム、グループ学習室、児童図書室、多目的室、図書館長室、2 階には閲覧
室、第 1 書架、第 2 書架、第 3 書架(3 階積層)が配置されている。閲覧室と第 1 書架の
座席数は、1 人用机 8 席を含めて 94 席あり、第 2 書架及び第 3 書架を含めると 117 席の
109
北海道武蔵女子短期大学
座席があり適切な規模の図書館となっている。
【図書館の配置図】
蔵書数は、平成 26 年 5 月 1 日時点で 165,173 冊(和書 148,991 冊、洋書 16,182 冊)
を数え、平成 25 年度の年間購入冊数は、約 2,800 冊(うち洋書約 120 冊)であった。学
術雑誌は、和雑誌 86 種、洋雑誌 35 種の 121 誌を購入している。
蔵書のうち辞書・事典、年鑑、書誌、目録、年史等の参考図書は約 12,000 冊を占め、
第3書架に配架している。教科関連図書については、下記の図書購入システムにより毎年
度、教員の選定を基にして購入している。また、参考図書、関連図書の一環として、学術
情報データベース 9 種を用意し、インターネットによる学習環境を整えている。
1 階のブラウジングルームには、新聞(地元紙、全国紙、スポーツ紙合わせて 10 紙)及
び娯楽関係雑誌(同窓会から寄贈されているファッション、音楽、レジャー、スポーツ分
野等)36 誌を置き、AV資料に関しては、映画を中心としてDVD、ビデオ等合わせて
3,540 点(平成 26 年 5 月 1 日時点)を所蔵し、学生及び教職員が図書館内の視聴覚室で自
由に視聴できるようになっている。
購入図書選定のシステムは、以下のとおりの流れとなっている。
110
北海道武蔵女子短期大学
【購入図書選定システム】
【教員】
教科指定図書の選定
(12 月依頼 1 月末締切)
【学生】
図書購入リクエスト
・リクエストボックス
・検索用パソコン
(随時)
【教員】
教科関連図書及び一般教養関連図
書の選定
(4 月依頼 6 月末第 1 回締切、11
月末第 2 回締切)
【図書館係】
・蔵書との重複チェック(OPAC)
・発注重複チェック(PLATON)
↓
発注リスト作成
↓
書店に発注
図書の所蔵管理のため、年 1 回蔵書点検を実施し、第 1~第 3 書架及び児童図書室の所
蔵図書を 2 年に 1 回のサイクルで点検しているが、蔵書点検の結果、2 回続けて不明だっ
た図書については、図書館運営会議で審議したうえで「北海道武蔵女子短期大学附属図書
館資料の除架及び除籍に関する規程」に基づいて除籍している。
【学術情報データベース】
1
CiNii Books
2
CiNii Articles
3
Magazineplus
4
法律判例文献情報・現行法規
5
JapanKnowledge Lib
6
日経 BP 記事検索サービス
7
日経テレコン
8
朝日新聞聞蔵Ⅱビジュアル
9
北海道新聞記事
(b)課題について
図書館においては、長期的展望に立ちながら書架の狭隘に関する課題の解決に取り組
んでいかなければならない。
111
北海道武蔵女子短期大学
基準Ⅲ-B-2 施設設備の維持管理を適切に行っている
(a)現状について
本学では、財務規程として「学校法人北海道武蔵女子学園経理規程」(以下、「経理規
程」)、「学校法人北海道武蔵女子学園経理規程施行細則」(以下、「経理規程施行細則」)を
整備している。「経理規程」第 5 章には物品の範囲、購入、保管について、第 6 章には固定
資産に関する、範囲、取得価額、管理、処分、減価償却等について定め、「経理規程施行細
則」の第 4 条から第 7 条では物品及び固定資産について定めている。
さらに「学校法人北海道武蔵女子学園固定資産及び物品取得に関する規程」、「学校法
人北海道武蔵女子学園固定資産及び物品管理規程」を整備し、上記財務規程と併せたこれ
ら諸規程に従って施設設備・物品の維持管理を行っている。
火災・地震等災害対策については、「学校法人北海道武蔵女子学園火災予防規程」を整
備し、学生に対しては、入学時に配付する冊子「キャンパスガイド」(提出資料 4)に災害時の
避難方法等について記載し、案内している。また、毎年、全学生が出席する後期ガイダンスと
同日程で札幌市北消防署員の立会いの下で全学防災訓練を実施し、避難方法や避難集合
場所におけるゼミ単位での安否確認方法等について確認している。また、校舎の防災設備に
ついては、年に 2 回、専門業者による設備点検を行い、万全を期している。なお、校舎の耐
震補強については、平成 17 年度に全校舎の耐震診断を実施し、その翌年、強度の低かった
1 号館、2 号館及び体育館の耐震補強工事を完了し、全校舎とも耐震強度を満たしている。
防犯対策に関しては、警備保障会社と委託契約を結び、派遣された警備員が 365 日常駐
し指定の場所(守衛室)で守衛にあたる他、定期的に構内を巡回して外部侵入・不審者対策
を行っている。なお、本学は上履き制を採っているため、不審者が比較的校舎内に入りにく
い環境となっており、実際にこれまで校舎内に不審者が入り込んだことはない。
コンピュータの管理については、学生用、教員研究室用、事務室用のコンピュータの利用
は、ID/パスワードを入力しログインしなければ利用できない仕組みとしている。また、
ネットワークの構成は、学生利用環境、教員利用環境、事務職員利用環境、CALL 室とそ
れぞれの利用環境をエリア分けするように、セグメントを別に設定し、情報の流通をコン
トロールし、ウイルス等の侵入による被害の拡大を最小限にする仕組みを取り入れている。
なお、コンピュータウイルスへの対策として、学内ネットワークに接続するクライアント
全台にウイルスバスターをインストールし、本学にパターンファイル更新用サーバーを設
置することにより、クライアント全台が最新のウイルスパターンを必要なときに更新でき
るよう対応し、万全な状態でウイルス防止対策を行っている。
学外へのアクセスである Web 閲覧においては、学生用と教職員用とそれぞれにキャッシ
ュサーバーを設け、学生用キャッシュサーバーでは、Web フィルタリングを行い、悪質な
Web サイトやセキュリティ上危険とされる Web サイトへのアクセスをできないように制
御している。さらに、内外部からのアクセス制御として、ファイヤーウォールを設置し、
特に外部からの不正アクセスの防止策を講じている。
112
北海道武蔵女子短期大学
学内ネットワークへの接続は、本学が認めたクライアント以外の機器については認めて
いない。そのため、コンピュータが設置されていない教室でコンピュータを利用して学習
活動を行う場合のために、6 台のモバイルコンピュータを用意し、教務係で貸し出しを行
っている。
人的対策としては、個人情報保護委員会が主催する教職員研修会において情報基盤セン
ター職員による講演を行い、教職員に対し事例を挙げながらセキュリティ対策を促してい
る。
省エネルギー・省資源対策については、冷暖房費の圧縮を主に行っている。寒冷期の暖
房は、重油ボイラーによるスチーム暖房とエアコン暖房が混在している。スチーム暖房につい
ては、運転中はボイラー技師が常に付いており、校内を巡回しながら温度管理をし、適宜間
引き運転等の調整をしながら燃油節約に努めている。エアコンについては、事務局に集中管
理端末が取り付けられているので、温度設定・風量、あるいは、使用していない部屋でエアコ
ンが稼働していないかを監視し、無駄な運転を防いでいる。
電気使用量に関しては、デマンド監視装置を取り付け、取付業者のアドバイスを得ながら、
デマンド目標値を低く設定して日々の電気使用量を下げていく努力を行っている。
なお、学生・教職員全体に対して、クールビズやウォームビズなどの呼びかけを行い、また、
校舎内の照明をまめに消す節電指導も行っている。
また、環境保全という視点では、学生ボランティアが、毎年大学周辺のゴミ拾いのイベントを
行っている。
(a)課題について
省エネルギー・省資源対策については、事務局総務課が中心となって取り組んでいるが、
十分な取り組みができているとは言えない。エネルギーや資源の節約について、学生も含め
て全学的にどう取り組んでいくかを検討する必要がある。
基準Ⅲ-C 技術的資源をはじめとするその他の教育資源
(a)テーマの要約
本学では、学内組織として平成 20 年に情報基盤センターを設置し、学内の情報機器の導
入からその後の技術的支援を担当している。情報機器の導入計画等は情報基盤センター運
営会議で検討され、技術的支援に関しては専任職員の情報基盤センター担当職員と非常勤
職員の情報処理管理補助員が担当している。
学生の情報処理技術向上に関しては、共通教養科目に「コンピュータ実習Ⅰ・Ⅱ」が開講
されており、多くの学生が履修し、社会に出て必要な情報機器の操作の基礎を学んでいる。
さらに教養学科のビジネス教養課程及び経済学科では、より高度な技術を身につけられる情
報処理科目を展開している。
情報機器設備等に関しては、学内に情報処理実習室が 3 室と CALL 室 1 室が設置され
ており、主に教育用に利用されている。他に、進路支援資料室、図書館閲覧室、図書館グル
ープ学習室にも情報機器を設置して、学生の自由な利用に供している。
113
北海道武蔵女子短期大学
また、学内LANも整備され、学内外の情報通信に利用されている。
(b)改善計画について
情報機器等、技術的資源に関する新しい技術に関して、情報基盤センターを中心に引き
続き情報を収集していく必要がある。 情報機器の入れ替えに関しては、情報基盤センター
で 5~6 年での入れ替えを目途に計画を策定しているが、情報教育の在り方、導入する機器
や施設規模等について定期的に検討していく。
基準Ⅲ-C-1 短期大学は、学科の教育課程編成・実施の方針に基づいて学習成果を獲
得させるために技術的資源を整備している
(a)現状について
本学では、学内の ICT に関する事項を所管する部署として情報基盤センターを設置して
いる。情報基盤センターは、学内の教職員で編成される情報基盤センター運営会議により運
営されており、「教育課程編成・実施の方針」に基づいて、施設やハードウェア、ソフトウェア
の向上・充実に向けての検討及び情報関連施設・設備の維持管理等を担当している。なお、
情報基盤センターは、3 号館校舎 2 階に位置し、平日午後は情報処理管理補助員(非常勤
職員)が待機し、学生及び教職員からの機器操作に関しての質問やトラブルに対応するなど
専門的・技術的支援を行っている。
情報技術の向上に関するトレーニングについては、学生に関しては、「教育課程編成・実
施の方針」に基づいて全学科にまたがる共通教養科目群の中に選択科目として開講される
「コンピュータ実習Ⅰ・Ⅱ」で Word、Excel、Power Point の基礎的利用法から中級レベルの
利用法までを学び、教養学科のビジネス教養課程では、「コンピュータ演習」において Excel
の応用と関数について学び、経済学科では「コンピュータ演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」で Word 等基本ソ
フトの応用、高度な活用法、財務会計を学び、検定試験 1 級合格を目指す学習が展開され
ている。教職員に対しては、情報技術の向上に関するトレーニングは行われていない。
技術的資源・設備に関しては、適切な状態を保持するために計画的に維持整備し、教室
の情報機器(パソコン)については、4 年リース契約により導入し、リース契約満了を迎える際
に情報基盤センターにて機器更新の検討をする。但し、必ず機器更新するものではなく、機
器の状態、OS や Office のバージョンの社会普及度等も考慮しながら更新時期を決めている。
また、事務職員が業務に利用しているパソコンについては、毎年数人分ずつ機器の入れ替
えを行い、おおよそ 5 年程度で機器が新しくなるような周期としている。但し、こちらも OS の統
一を図るなど情報基盤センターで適宜検討しながら行っている。
技術的資源の分配については、情報基盤センター担当職員が把握し、また、次年度予算
立案時の機器配置にも関わる体制としており、パソコン等情報機器類については各担当部署
からの要望や機器の状態を勘案しながら、機器更新や増設の必要性の検討などを行い、毎
年見直しをしながら活用している。
本学では全教員の研究室にパソコンが設置され、教育・研究用に利用されている。また、
114
北海道武蔵女子短期大学
事務職員についても 1 人 1 台のパソコンが割り当てられ、各部署の業務に利用されており、
常勤の教職員全員がパソコンを利用できる環境となっている。さらに平成 19 年にグループウ
ェア(名称「My Web」)を導入し、常勤の教職員が全体連絡、設備予約、各種様式管理等で
利用している。また、非常勤講師については、主に教材作成用として非常勤講師室に 2 台の
パソコンと 1 台のプリンターが設置されており、全学的にパソコンが整備され、授業や学校運
営に活用されている。
学内 LAN は、本校舎と建物が異なる図書館及び体育館も含め全学的に敷設・整備がなさ
れ、コンピュータが常設される情報処理実習室等以外の通常の教室にも情報コンセントが設
置されている。
情報機器を利用した授業の教室としては、情報処理実習室 3 室(学生用機器合計 160 台)
と CALL 室 1 室(学生用機器 41 台)を整備している。情報処理実習室は、情報処理科目以
外にゼミナールの授業でも利用されている。CALL 室は、英文学科の「ListeningⅠ・Ⅱ」、
「PronunciationⅠ・Ⅱ」、「検定英語演習Ⅱ」の授業で使用する他、経済学科の「総合英語
Ⅰ・Ⅱ」の授業でも使用されている。なお、情報処理実習室、CALL 室ともに授業で使用して
いない時間帯は学生に自由開放している。
情報技術を用いた教育、いわゆる e-ラーニングについては、効果的な授業を行うために近
年活用する教員が増えてきている。英文学科科目の「検定英語演習Ⅱ」では、平成 25 年度
より CALL 室において英語学習教材『英検 CAT』を活用して授業が行われ、ゼミナールでは
教務係に 6 台用意されている授業用モバイルパソコンを活用して、動画や Web サイトの閲覧
をとり入れた授業が行われている。
なお、就職、留学ガイダンスなど学生支援の場においても、パワーポイントの利用など情報
機器による説明機会が増えている。利用技術向上に関しては、情報基盤センター職員がレク
チャーを行い、事務室にはテキストも用意し、個別に必要に応じて学習できるようにもしている。
事務職員に関しては、現在約半数の職員がパワーポイントを使った説明ができるようになって
いる。
(b)課題について
教育に活用される情報技術は、日々進歩し続けており、教員及びそれを支援する職員とも
常に新しい情報を得ながら、本学の教育に情報技術をどのように反映させていくかを検討し
ていく必要がある。
Ⅲ-D 財的資源
(a)テーマの要約
本学の消費収支は、過去 5 年間において平成 22 年度と平成 24 年度に校舎建築や学生
数減により消費支出超過となったが、その後学生募集も順調に推移し、平成 25 年度決算は
収入超過となり、平成 26 年度の当初予算においても収入超過の見込みとなっている。また、
資金収支も平成 23 年度以降は、安定的に推移し、短期大学の教育研究活動を行うに十分
115
北海道武蔵女子短期大学
な固定資産と流動資産を保有している。現在、本学では借入金はなく、退職給与引当金と前
受金が主な負債となっている。教育研究経費は、帰属収入の 20%を超えており教育研究活
動に対しての資金配分は、適切に実施されている。資金運用も安全確実な運用を行っており
財政基盤は、安定している。財務情報は、ホームページで公開している。
(b)改善計画について
18 歳人口の減少という事実を踏まえて、教職員は危機意識を共有し、学生の安定的確保
や消費収支の均衡化に努める。また、財務体質の強化のために中長期の施設・設備計画を
策定し、今後の事業経費を見積もっていく必要がある。
基準Ⅲ-D-1 財的資源を適切に管理している
(a)現状について
平成 25 年度における日本私立学校振興・共済事業団の定量的な経営判断指標に基づく
経営状態の区分(法人全体)は、A3 に該当し、過去 3 年間の教育研究活動のキャッシュフロ
ーは、平成 24 年度を除き黒字となっている。本学の消費収支の過去 3 年間の状況は、以下
表のとおりである。
【消費収支推移表(平成23年度~平成25年度)】
消費収入の部
(千円)
年度
科目
平成23年度
平成24年度
平成25年度
821,330
701,627
759,262
手数料
17,006
22,013
22,579
寄付金
2,554
2,363
1,602
補助金
107,733
88,513
101,156
資産運用収入
6,403
6,354
6,591
資産売却差額
0
710
5,043
38
29
64
18,988
25,151
24,398
974,052
846,761
920,696
基本金組入額合計
28,008
12,873
2,544
消費収入の部合計
946,044
833,888
918,152
学生生徒等納付金
事業収入
雑収入
帰属収入合計
116
北海道武蔵女子短期大学
消費支出の部
(千円)
年度
科目
平成23年度
平成24年度
平成25年度
人件費
594,516
727,468
525,160
教育研究経費
257,709
251,854
265,964
88,597
93,368
96,828
借入金等利息
0
0
0
資産処分差額
1,443
687
961
95
0
0
942,360
1,073,377
888,913
3,684
-
29,239
239,489
-
管理経費
徴収不能額
消費支出の部合計
消費収入超過額
消費支出超過額
平成 23 年度は、英文学科が収容定員未充足となったものの教養学科及び経済学科が収
容定員を充足したため収入超過となった。平成 24 年度については、入学者数減少に伴う学
納金収入の減少によって支出超過となった。その後、平成 25 年度・26 年度と受験者数が増
加したため、入学者数も定員を充たし、平成 25 年度は収入超過に転じた。さらに平成 26 年
度は前年を上回る収入超過を見込んでいる。
貸借対照表(提出資料 8)による、法人全体の資産及び負債の推移状況に関しては、平成
24 年度においては有価証券の減少や減価償却額の増加により固定資産は減少したものの
平成 25 年度の新入生数の増加などで流動資産増となり、運用資産が増加した。このように、
貸借対照表の状況は総じて健全に推移し、平成 20 年度以降は借入金もなく、本学の存続を
可能とする財政は、十分維持されている。
退職給与引当金は、期末要支給額の 100%を基にして私立大学退職金財団に対する掛
金の累積額を調整した額を計上しており、目的どおりに引き当てられている。
資産運用については、「学校法人北海道武蔵女子学園資産運用に関する取扱要領」を定
め、市中金融機関への預金を中心に元本返済が確実な運用を行っている。
教育研究経費の帰属収入に対する比率については、過去 3 年間(平成 23 年度~25 年度)
を見るとそれぞれ 26.5%、29.7%、28.9%であり、いずれも帰属収入の 25%を超えている
(提出資料 9)。
教育研究用施設設備、学習資源(図書等)への資金配分については、施設設備は、平成
21・22 年度に校舎の増改築及びそれに伴う備品の更新を行ったので当面は問題ない。学習
資源(図書等)に関しては、毎年適切な予算配分がなされ、教科指定図書、関連図書、研究
用図書、一般図書等が購入されており、資金の配分は適切である。
本学の過去 3 年間の収容定員充足率は、以下のとおりである。英文学科の充足率がやや
117
北海道武蔵女子短期大学
低いが、教養学科及び経済学科については常に 90%を超えており、全体として 96.7%とな
っている。なお、平成 25 年度には受験者数が増加したことにより入学者数も増えたが、平成
26 年度においても同様に安定的に学生確保ができたため、全学科学年とも定員を充足し、
全体の収容定員充足率は 116%となっている。
【収容定員充足率の推移】
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
収容定員
370
370
365
在籍者数
408
365
394
110.3%
98.6%
107.9%
収容定員
270
270
235
在籍者数
212
166
182
78.5%
61.5%
77.4%
収容定員
160
160
150
在籍者数
175
149
149
109.4%
93.1%
99.3%
収容定員
800
800
750
在籍者数
795
680
725
99.4%
85.0%
96.7%
学科
教養学科
収容定員充足率(%)
英文学科
(人)
収容定員充足率(%)
経済学科
収容定員充足率(%)
計
収容定員充足率(%)
(b)課題について
18 歳人口が減少し続ける中においては、今後も引き続き、教育指導の質を維持しながら
支出を抑えていく努力が必要である。業務の改善や見直しによる管理経費の抑制など、定員
充足率に相応した財務体質を維持する。
118
北海道武蔵女子短期大学
基準Ⅲ-D- 2 量的な経営判断指標に基づき実態を把握し、財政上の安定を確保するよう計
画を策定し、管理している
(a)現状について
本学は、昭和 42 年にすぐれた知性、清純な気品、実践への意欲という「知・情・意」を兼ね
備えた教養豊かな現代女性を養成することを教育理想として教養科 1 学科で開学した。その
後、昭和 49 年に英文学科、平成 7 年に経済学科を増設し、ゼミナールを中心にした少人数
教育の実践、広い視野や適切な判断力を養う教養教育の重視、コミュニケーション能力の徹
底養成などを特色とし今日に至っている。本学の目標とする教養豊かな現代女性の養成が
現代社会のニーズとマッチしていることが高い就職率に表れている。
今後も、時代の要請や社会のニーズを点検しながら開学当初からの教育理想を貫き、
「知・情・意」を兼ね備えて社会で活躍できる女性を育て、地域社会に求められる人材の輩出
に努める短期大学であり続けることを将来像として描いている。
本学の強みは、学生の就職実績に表れている。就職率を高水準で維持しているのみなら
ず、その就職先の多くが金融機関をはじめとする優良企業である。特に北海道で有力な地方
銀行には毎年 2 ケタに近い人数が就職しており、一般職採用では他の大学・短大の追随を
許さないものとなっている。卒業後の進路が、学校選びの重要な要素となっている現在にお
いて、この進路結果が、本学の学生募集に大きな影響を及ぼし、受験生確保に結びついて
いる。
一方、弱みとしては、資格志向の風潮が強まる中で、本学は教養系の短大であるため、教
養学科で取得できる図書館司書資格以外は、職業に直結する学科独自の資格が取得でき
ないことである。さらに学科名称が職業をイメージさせにくいことにより高校生やその保護者に
広く本学をアピールすることが難しく、学生募集活動に一層工夫が必要な状況となっている。
学生募集については、理事長及び学長の指示のもと入試広報課職員が中心となって計画
を策定し、全道各地の高校訪問、進学相談会・校内ガイダンス・学校説明会への参加、オー
プンキャンパスの開催などの募集活動は、他部署の教職員も加わり、全学的体制で取り組ん
でいる。特にオープンキャンパスは、参加する高校生が本学の雰囲気を知り、好印象を持つ
機会となることから、学生募集の特に有効な手段として捉えている。平成 24 年度からは、地
方在住の高校生が参加し易いように 6 月と 8 月に開催されるオープンキャンパスについては、
市外から参加する高校生に交通費の一部補助を行っている。
学納金計画については、経営努力によって平成 8 年度から学費を値上げせずに据え置い
てきたが、教育設備の整備及び奨学金制度の充実を図るために平成 22 年度の新入生から
年額 10 万円の学費値上げを行った。今後の学納金計画に関しては、経済状況が厳しい中、
特に学費捻出の厳しさが本学のような短大進学を選択する理由ともなっていることを鑑みて、
学費は当面据え置く考えである。
人事計画に関しては、現在の教職員数がほぼ適正であるため、当面は現状を維持する予
定である。専任教員数は設置基準を充たしており、事務職員については、業務量を勘案しな
119
北海道武蔵女子短期大学
がら一部で嘱託職員を採用するなどしている。
施設設備の将来計画に関しては、まず、校舎建物は平成 21~22 年度にかけて一部校舎
を増改築して充実を図った。その他既存の校舎は、すでに耐震補強工事も完了しており、今
後必要に応じて補修等を行いながら使用していく予定である。
教育設備は、平成 25 年度に CALL 室の機器入替を行った。学内には、その他に情報処
理実習室が 3 室あるが、今後 5 年から 6 年の周期で機器の刷新を図っていく予定である。
外部資金の獲得については、科学研究費補助金として平成 23 年度 260 万円、平成 24
年度 143 万円、平成 25 年度 91 万円を研究資金として獲得しているが、寄付金については、
在学生の父母会(「武蔵はまなす会」)からの寄付金と卒業生からの現物寄付金のみであり、
その他の寄付金募集や学校債の発行は行っていない。
短大全体及び学科ごとの適切な定員管理とそれに見合う経費のバランスに関しては、本学
は平成 25 年度から今後の 18 歳人口の推移等を考慮して、入学定員を 50 名減じて 350 名
とした。平成 25 年度の収容定員充足率は 96.7%であったが、平成 26 年度は 116%と適切
な定員管理がなされているといえる。
定員管理をする一方で経費についても配慮しており、特に人件費は、教育水準や学生サ
ービスの質を維持できる範囲内で人員補充を抑えて削減に努めている。また、施設設備費に
関しても予算編成時に利用状況等を十分に確認して、不要な出費を抑え、収入と経費のバラ
ンスが悪化しないよう配慮している。
なお、学内に対する経営情報の公開については、教授会及び事務局会議において事務
局長から予算・決算及び財務状況について説明がなされている。また、毎年 4 月に入試懇談
会が開催され、教職員に対し、入試状況の説明がなされ、経営情報の周知と共に経営環境
の厳しさに対して危機意識の共有が図られている。
(b)課題について
今後も引き続き、財務状況の安定を図りながら教職員の間で経営環境の厳しさに対する危
機意識の共有を図っていきたい。
◇ 基準Ⅲについての特記事項
(1) 以上の基準以外に教育資源と財的資源について努力している事項。
特になし
(2) 特別の事由や事情があり、以上の基準の求めることが実現(達成)できない事項。
特になし
120
北海道武蔵女子短期大学
基準Ⅳ リーダーシップとガバナンス
(a)基準Ⅳの要約
理事長は、建学の精神に基づき、学校法人の運営全般にわたってリーダーシップを発揮し
ている。理事長は、寄附行為に基づいて理事会を招集し、理事会では事業計画及び予算・
決算のほか学校法人の運営に必要な事項の審議及び確認を行う体制が確立されている。
学長は、建学の精神に基づき、大学の教育研究活動全般にわたってリーダーシップを発
揮している。学長は、毎月専任教員全員(教授、准教授、専任講師)で構成される教授会を
招集し、学則に基づいて自らが議長を務め、教育研究上の重要事項を審議している。
監事は、学校法人の業務又は財産の状況について監査を行い、理事会及び評議員会に
出席して意見を述べている。さらに、学校法人の業務又は財産の状況について、毎会計年
度、監査報告書を作成し、理事会及び評議員会に提出している。
評議員会は、寄附行為の規定に基づいて開催され、予算及び事業計画、決算報告及び
事業報告等の諮問事項に関して意見を述べるなど、適切に運営されている。
(b)行動計画について
①理事長は、理事会機能を十分に活かして本学の健全な経営の継続に努める。
②学長は、社会のニーズや受験生の動向を踏まえ、教学面でのリーダーシップをより一層発
揮して、学習成果の向上に努める。
基準Ⅳ-A 理事長のリーダーシップ
(a)テーマの要約
平成 24 年度末に前理事長が高齢のため辞任し、現理事長が選任され、就任した。理事長
は、毎日出勤し、教授会等にも出席する他、学長との打ち合わせや意見交換も頻繁に行い、
大学の状況を十分に把握してリーダーシップを発揮している。また、私立学校法及び寄附行
為に従って選任された理事をもって構成される理事会においては、理事長が議長となって適
切に会を運営している。このように本学では理事長を中心とした管理運営体制が確立してい
る。
(b)改善計画について
理事、監事、評議員について、規定される最低人数による運営を行っているため、欠員が
生じた場合に速やかに対応できるよう体制を整える。
基準Ⅳ-A-1 理事会等の学校法人の管理運営体制が確立している
(a)現状について
1.学校法人の運営全般における理事長のリーダーシップ
本学園は、当該短期大学のみを設置する 1 法人 1 短大である。本学園の理事長は、当該
短期大学の事務局長を兼務し、平成 25 年度現職に就任している。理事長は、平成 25 年度
において、事務局長の立場として毎月開催される教授会やその他会議に出席し、学内運営
全般に携わっている。
理事長は、就任した平成 25 年度入学式の式辞や学内広報誌において、本学の創立から
の沿革や建学の精神に触れており、本学の教育理想である「知・情・意」を兼ね備えた教養豊
かな女性の育成を使命とし、学園の発展に努めている。
121
北海道武蔵女子短期大学
理事長は、寄付行為第 3 章第 11 条の定めに基づき学校法人北海道武蔵女子学園を代表し、
その業務を総理している。
理事長は、寄付行為第 3 章第 33 条に基づき、毎会計年度終了後 2 月以内に、決算及び
実績の報告(財産目録、貸借対照表、収支計算書及び事業報告書)について、監事の監査
を受け理事会の議決を経て評議員会に報告し意見を求めている。
2.寄付行為規定に基づく理事会及び学校法人の意思決定機関の運営
理事会は、寄付行為第 3 章第 15 条に則り本学園の業務を決し、理事の職務の執行を監
督している。同条に則り、理事会は理事長が招集し、議長を務めている。
理事会は、寄付行為に基づき定例として 5 月・11 月・3 月の年 3 回開催されている。また必
要に応じて臨時の理事会が開催されている。業務執行については、寄付行為第 3 章第 5 条
及び第 18 条に基づき監事及び評議員会を置き、ガバナンスを十分に確保している。
理事会は、法人及び大学における点検・評価を推進、実施するために自己点検・評価委
員会を学内に設置し、第三者評価に対する役割を果たし責任を負っている。また理事会は、
法人のコンプライアンス体制の確立、浸透、定着のためにコンプライアンス委員会を設置して
いる。
理事長・学長は、同委員会や理事長が直接外部者の意見を聴くアドバイザー会議におい
て、民間企業人・弁護士・会計士を招き、法的な部分やその他学内外の必要な情報を積極
的に収集している。
本学では、私立学校法の定めるところに従い、ホームページや事務局にて閲覧可能な形
にて情報公開を行っており、財務の状況について「事業報告書」、「決算の概要」、「財産目
録」、「監事監査報告」を公表している。
理事会は学校法人運営及び短期大学運営に必要であるところの、学園の発行する規程集
(備付資料 44)について毎年確認を行い、必要に応じて見直しが行われ、毎年全教職員が
確認できる形にて更新され整備されている。
3.理事の構成
理事は、私立学校法第 38 条の規定に基づき、以下寄付行為第 6 条に則り、建学の精神を
理解しその法人の健全な運営について学識及び見識を有する 7 人が選任され、置かれてい
る。現在、理事のうち 2 名は道外の学識経験者、1 名は民間企業の代表者で構成されており、
広く客観的な知見・情報をもとに意思決定がなされている。監事については 2 人が置かれて
いる。また理事のうち 1 人を理事長とし、理事総数の過半数の議決により選任する。
【寄付行為第 3 章第 6 条】
理事は、次の各号に掲げる者とする。
(1) 北海道武蔵女子短期大学長
(2) 評議員のうちから評議員会において選任した者 2 人以上 4 人以内
(3) 学識経験者のうち本法人の教育に理解ある者で理事会において選任した者 4 人以
上 6 人以内
なお、学校教育法第 9 条の規定に準用し、以下寄付行為第 3 章第 10 条に則り役員を解
任・退任することができる。
122
北海道武蔵女子短期大学
【寄付行為第 3 章第 10 条】
第 10 条 役員が次の各号の一に該当するに至ったときは、理事総数の 4 分の 3 以上出席し
た理事会において、理事総数の 4 分の 3 以上の議決及び評議員会の議決により、これを
解任することができる。
(1) 法令の規定又はこの寄附行為に著しく違反したとき。
(2) 心身の故障のため職務の執行に堪えないとき。
(3) 職務上の義務に著しく違反したとき。
(4) 役員たるにふさわしくない重大な非行があったとき。
2 役員は次の事由によって退任する。
(1) 任期の満了。
(2) 辞任。
(3) 学校教育法第 9 条各号に掲げる事由に該当するに至ったとき。
(b)課題について
法人の経営及び管理運営を滞りなく進めるために、理事・監事・評議員が任期途中で欠け
た場合には、後任の選任等について速やかに対応できるように体制を整えておく。
基準Ⅳ-B 学長のリーダーシップ
(a)テーマの要約
学長は、「北海道武蔵女子短期大学学長専任規程」に基づいて理事会で選任され、優れ
た学識と国立大学における学部長・研究学科長の経験を活かして大学運営にリーダーシップ
を発揮している。
教授会は、学長が議長を務め、教育研究上の事項についての審議機関として機能してい
る。
(b)改善計画について
学長によるリーダーシップのもと教育研究に対する意見交換等をさらに活性化し、教学運
営体制の強化を図る。
基準Ⅳ-B-1 学習成果を獲得するために教授会等の短期大学の教学運営体制が確立し
ている
(a)現状について
平成 21 年 4 月に就任した現学長は、国立大学の学部長・研究科長を 3 期弱(約 6 年)に
亘り務めた経験があり、大学教員組織の運営について十分な実績がある。本学においてもそ
の力量を今日まで遺憾なく発揮し、リーダーシップを確立している。
学長は、本学の建学の精神及び教育理念・目標を十分に理解しており、これらに基づく教
育研究を推進しており、結果、本学の発展に寄与できるものである。
学長は「北海道武蔵女子短期大学長選任規程」に基づき選任され、教学運営の職務遂行
に努めている。
なお、学長は学生から直接に意見等を聴くことが出来るように、毎月(夏・冬休み中は除く)
第 2 と第 4 の水曜日午後の時間帯に「学長と話してみよう」と名付けて、学長室を開放し、学
123
北海道武蔵女子短期大学
生の生の声を積極的に聴いている。そしてその内容を必要に応じて教授会等で報告し、教
育改善に繋げている。
本学の教育研究活動全般についての諸事項の決定は、「北海道武蔵女子短期大学教授
会規程」に基づく教授会に諮り議決を得ている。学長は議長となり、原則として毎月第 3 火曜
日を定例教授会としており、必要に応じて臨時教授会も開催されている。
教授会の議事録は総務課が作成し、教授会の承認を得た後、整備保管されている。
また、学長は議事の進め方、審議の展開においてリーダーシップを発揮し、議事の承認、
継続を明確にし、決議の不確定性が生じないように努めている。
教授会の円滑な運営のために、教務委員会、学生支援委員会、就職委員会、国際交流
委員会等の委員会を置き、規定を定めて適切に運営している。
【委員会等一覧】
分
類
委
員
会
等
教務委員会
学生支援委員会
常 設 委 員 会
学内委員会
就職委員会
入学試験委員会
国際交流委員会
特 別 委 員 会
FD 委員会
その他の委員会
ハラスメント苦情処理委員会
自己点検・評価委員会
個人情報保護委員会
専
門
委
員
会
危機管理委員会
コンプライアンス委員会
学園運営協議会
学内運営会議
図書館運営会議
運営協議会・運営会議(委員会)
コミュニティ(地域)学習支援センター運営会議
情報基盤センター運営会議
学生相談室運営委員会
124
北海道武蔵女子短期大学
【平成 25 年度 教授会開催状況】
年度
平
成
25
年
度
回
開 催 日
備
定例/臨時
考
1
H25.4.16
定例
審議事項 9、報告事項 18
2
H25.5.21
定例
審議事項 4、報告事項 12
3
H25.6.18
定例
審議事項 2、報告事項 7
4
H25.7.16
定例
審議事項 2、報告事項 15
5
H25.9.17
定例
審議事項 2、報告事項 14
6
H25.9.24
臨時
審議事項 1(卒業判定)
7
H25.10.22
定例
審議事項 3、報告事項 8
8
H25.11.19
定例
審議事項 2、報告事項 15
9
H25.11.30
定例
審議事項 1(推薦入試合否判定)、報告事項 1
10
H25.12.17
定例
審議事項 2、報告事項 10
11
H26.1.21
定例
審議事項 2、報告事項 5
12
H26.2.14
定例
審議事項 1(入試合否判定)、報告事項 1
13
H26.2.18
定例
審議事項 2、報告事項 7
14
H26.3.5
定例
審議事項 7(入試合否判定、卒業判定含む)、報告事項 3
15
H26.3.18
定例
審議事項 3、報告事項 16
※原則として毎月第三火曜日に定例教授会開催
(b)課題について
教授会等の短期大学の教学運営に関する課題は特にないが、今後、学科間でより一層の
積極的な意見交換をしていくことが望まれる。
基準Ⅳ-C ガバナンス
(a)テーマの要約
ガバナンスに関して、監事は学校法人を監査監督する立場として、寄附行為(提出資料 16)
125
北海道武蔵女子短期大学
に基づいて適切に業務を行っている。監事は、理事会及び評議員会には必ず出席し、学園
の状況を把握し、理事会及び評議員会に意見を述べるとともに監査報告書を提出している。
評議員会は、定例で毎年 2 回は開催され、理事会の諮問機関として機能している。
事業計画立案、予算策定、事業計画に基づいた予算執行、決算という流れの中で大学と
しての教育研究活動が行われ、そこに理事会、評議員会、会計監査人及び監事が適切に関
わり、ガバナンスが十分に機能する体制が確立されている。
また、教育研究活動の状況やその成果に関する情報及び財務に関する情報は本学ホー
ムページにより広く社会に公表している。
(b)改善計画について
監事及び評議員会は、私立学校法及び寄附行為の規定に基づき適切に機能し、また、予
算、財務関係書類についても法令に基づいて適正に作成されており、ガバナンスに関する改
善計画は今のところ特にない。但し、今後予想される学校法人をとりまく環境の変化に適切に
対応できるよう体制を整えていく必要がある。
基準Ⅳ-C-1 監事は、寄附行為の規定に基づいて適切に業務を行っている
(a)現状について
監事は私立学校法第 37 条第 3 項及び寄附行為の定めに従い法人の業務及び財産の状
況を適宜監査するために理事会(年間 3 回定例開催)及び評議員会(年間 2 回定例開催)
に毎回出席し、学園の業務執行状況を確認し、理解を深めている。なお、理事会、評議員会
において質問もしくは説明を求めるなどし、また意見具申を行っている。また、学園財務の決
算については、毎年、会計監査を行った公認会計士と意見交換の場を設け、決算の説明を
受けている。
監事は、毎年監事監査を実施し、報告書を作成して 5 月下旬開催の定例理事会及び評議
員会に報告している。
(b)課題について
監事は学園の業務及び財務の状況についての把握に努めているが、学園及び会計士か
らの情報提供をさらに充実し、関係法律や制度の改正なども含め学校法人を取り巻く諸問題
を十分に把握したうえで職務を遂行できるよう体制を整えていく必要がある。
基準Ⅳ-C-2 評議員会は寄附行為の規定に基づいて開催し、理事会の諮問機関として
適切に運営している
(a)現状について
評議員の定数については、寄附行為第 8 条第 2 項により「15 人以上 23 人以内」と定めて
おり、評議員会は、現在 15 人の評議員により構成されている。また、理事については寄付行
為第 5 条に定数を「7 人以上 11 人以内」と定め、現員 7 人で構成しており、評議員は理事の
2 倍を超える人数となっている。
評議員会は、毎年 3 月と 5 月に定例で 2 回開催し、必要に応じてこのほかに臨時で開催
するものとしている。
評議員会は、私立学校法第 42 条の規定に従って以下のとおり寄付行為第 20 条に定めた
事項について理事長の諮問を行う機関として運営されている。また、評議員会は、法人の業
126
北海道武蔵女子短期大学
務もしくは財産の状況等について、必要に応じて理事に対して意見を述べ、または報告を求
めるなどしている。
(諮問事項)
第 20 条
次の各号に掲げる事項については、理事長において、あらかじめ評議員会の
意見を聞かなければならない。
(1) 予算、借入金(当該会計年度内の収入をもって償還する一時の借入金を除く。)
及び基本財産の処分並びに運用財産中の不動産及び積立金の処分
(2) 事業計画
(3) 予算外の新たな義務の負担又は権利の放棄
(4) 寄附行為の変更
(5) 合併
(6) 目的たる事業の成功の不能による解散
(7) 寄附金品の募集に関する事項
(8) その他この法人の業務に関する重要事項で理事会において必要と認めるもの
(b)課題について
評議員のうち、在学生の保護者から選出される者 2 名は、短期大学の性格上、任期が 1 期
(2 年間)のみで、他の評議員に比べて学園の状況を把握しにくい状況にある。学園事務局
が、評議員依頼時、さらにその後においても学園の状況等を十分に伝えていく体制を整えて
いく必要がある。
基準Ⅳ-C-3 ガバナンスが適切に機能している
(a)現状について
予算計画については、毎年 11 月下旬から翌年 1 月にかけて次年度予算に関する学内各
部署の意向(予算申請)を事務局総務課が集約し、最終的に 3 月下旬に開催される理事会に
おいて決定している。各部署から提出された申請に関しては、総務課が各部署にヒアリングを
行い、特に中期財務計画(提出資料 12)に基づく大きな事業から部署単位で要望される比較
的小さな事業まで、その緊急性や効果等を確認しながら調整を図っている。こうしたヒアリング
を踏まえて予算原案を作成し、事務局長が集約した後、理事会に提出する手順をとっている。
理事会で承認を得た予算案は当初予算(提出資料 15)として速やかに総務課から各部署に
配布し、次年度の事業に差し障りの無いようにしている。なお、次年度予算で行う事業のうち、
理事会開催前に事業着手する必要があるものについては、原議書により承認を得て行って
いる。
予算執行に関しては、総務課の経理担当責任者が集約、確認し、適正に執行されている。
日常の出納業務に関しては、各部署の担当者から総務課の経理担当責任者に提出され
る「支払承認申請書」及び「現金・預金・入金明細書」に基づいて円滑に行われ、経理担当責
任者から理事長に報告されている。
127
北海道武蔵女子短期大学
有価証券を含む資産及び資金の管理と運用については、経理担当責任者が理事長に確
認をとりながら行い、管理台帳及び資金出納簿等に記録し、安全かつ適正に処理を行って
いる。
財務に関しては、毎年 5 月に公認会計士による監査を行い、実地監査最終日には監査人
から講評を得、その意見に従って勘定科目処理等の修正を行うなど適切に対応し、決算報
告をまとめている。学園の財務に関する情報は、計算書類(資金収支計算書、消費収支計算
書、貸借対照表)(提出資料 11)、財産目録等にまとめ、文部科学省等へ提出している。これ
ら書類は、本学園の経営状況及び財政状態を適正に表示している書類であるため、教育情
報と合わせて学校教育法施行規則及び私立学校法に定められる規定に基づき、簡単な解
説を付して本学ホームページの情報公開ページに掲載し、広く社会に公表している。
なお、本学園では寄付金の募集及び学校債の発行は行っていない。
【ホームページ「情報公開」】
http://www.musashi-jc.ac.jp/about/joho
(b)課題について
予算、財務関係書類については、法令に基づいて適正に作成されており、また、予算編成
の手順及び予算執行に係る管理体制は適切であるが、もう少しスピード感をもって実施され
ることが望まれる。
◇ 基準Ⅳについての特記事項
(1) 以上の基準以外にリーダーシップとガバナンスについて努力している事項。
特になし
(2) 特別の事由や事情があり、以上の基準の求めることが実現(達成)できない事項。
特になし
128
北海道武蔵女子短期大学
<選択的評価基準>
3.地域貢献の取り組みについて
基準(1)地域社会に向けた公開講座、生涯学習授業、正規授業の開放等を実施している。
(a)現状について
1. 武蔵教養セミナー(公開講座)
本学の公開講座である武蔵教養セミナーは、平成 3 年度にスタートし、統一テーマによる 3
回程度の講座を、年一回春期あるいは秋期に、また、その年度によっては年二回春 期及び秋
期に開催してきた。テーマについては、「武蔵教養セミナー」と銘打っているように、本学の特性
を活かした一般教養的なテーマを設定し、テーマに応じて、本学教員を中心に、学外の専門
家を交えた講師陣で実施してきた。
平成 24 年 4 月に、それまで公開講座を所管していた生涯学習センターをコミュニティー(地
域)学習支援センターに改組したことを契機に、「本学の教育・研究の成果を地域社会に還元」
(『北海道武蔵女子短期大学コミュニティー(地域)学習支援センター規程』第 2 条)することに
より一層軸足を移して、公開講座を企画・運営している。平成 24 年度は、「アメリカを知る―社
会・歴史・文化の諸相―」、平成 25 年度は「豊かな生活を考える」を統一テーマとし、講師陣は
すべて本学の専任教員で構成した。
本学の公開講座は、「道民カレッジ」(主催:北海道立生涯学習推進センター)との連携講
座であることもあり、受講者は、本学の近隣地域 だけではなく札幌市全域や札幌市近郊 の住
民である。開催にあたっては、前年度までの受講者への案内状送付、本学ホームページ、ポス
ターや近隣地域への新聞折り込み広告などで、広報活動を行っている。受講者数は、以下の
表に示すとおりである。受講者には、リピーターや本学の卒業生も多く、30 代から 70 代超の幅
広い年齢層の参加がある。受講者の満足度はきわめて高く、「毎回、新鮮な気持で受講させて
頂いています」「いろいろ行き届いた配慮がされ、楽しく講義を拝聴することができました」「明る
くきれいな学校で講義を受け、とても勉強になりました」などといった感想が寄せられている(「平
成 25 年度公開講座アンケート」より)。地域社会における生涯学習の場として、本講座は一定
の評価を得ているものと捉えている。
【表 1
武蔵教養セミナー参加者数】
(人)
平成 23 年度
春 期
310
秋 期
121
平成 24 年度
平成 25 年度
174
141
2. 図書館員のためのリカレント・プログラム
インターネットの普及にともない、図書館を取り巻く環境は大きく変容し、図書館員には情報
専門家としての資質がますます求められる時代になってきている。本学では、教養学科に図書
館司書課程を附設しており、開学以来、北海道の公共図書館や大学図書館などに勤務する
図書館司書を数多く輩出してきた。本学の卒業生は、北海道の図書館の中核的な担い手とな
っている。そうした図書館の現場で働く卒業生などを対象に、再教育の場として企画したのが、
リカレント・プログラムである。情報技術時代にふさわしい実践的かつレベルの高い再教育の場
129
北海道武蔵女子短期大学
を提供し、高度な専門性と最新の知識を持った図書館員の育成を目指している。
リカレント・プログラムは、平成 16 年度に開講し、本学の司書科目担当教員を中心に、本学
を会場に、年一回のペースで実施している。現在は、図書館運営会議が企画・運営を担当し
ている。受講者には定員を設け、公共図書館や大学図書館などに勤務している有資格の図書
館司書を対象としているが、本学の卒業生に限定することなく、一般の図書館員も受け入れて
いる。受講者数は以下の表のとおりである。
【表 2 リカレント・プログラム参加者数】
(人)
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
数
25
19
40
本学卒業生
12
9
16
総
3. 児童図書室の地域開放
児童図書室は、昭和 50 年に開学 10 周年記念事業として竣工された附属図書館の1階に開
室した。開室当初から、当時としては全国的にも珍しい地域開放を行い、地域の子どもたちに
利用され、本を読む楽しさを伝えている。地域に開放された児童図書室は、地域住民との交流
の場であると同時に、在学生にとっても「学び」の場となっている。また、平成 18 年には、「イトー
ヨーカドー新川店こども図書館」の閉鎖に伴い、株式会社童話屋から、約 7,500 冊の児童書の
寄贈があった。児童図書室の地域サービスが広く認知され、地域 住民の支持を得てきたことの
証左と捉えている。
児童書の蔵書数は約 21,000 冊である。開室日は、週 1 回金曜日の午後 1 時から 5 時まで
であるが、貸出以外に、月1回、図書館司書による「おはなし会」も開催し、絵本、組み木、手
遊びなどを楽しんでもらっている。児童図書室の地域開放は週1回であるが、学生は、附属図
書館の開館時であれば、いつでも利用できる。また、貸出形態としては、たとえば、札幌市立白
楊幼稚園の年中・年長組のように、団体貸出を利用するケースもある。団体貸出を通して、地
域の幼稚園児に体験学習の場(図書室での貸出・返却)を提供し、情操教育の一端を担って
もいる。児童図書室の入室者数、貸出者数、貸出冊数は以下の表のとおりである。児童図書
室のサービスが確実に地域に根付いてきていることを示している。
【表 3 児童図書室学外入室者数・貸出者数・貸出冊数】
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
920
881
645
793
816
670
貸 出 者 数 (冊)
1,603
1,610
1,407
貸 出 冊 数 (冊)
7,341
7,412
6,318
入室者数
(人)
子 ど も
大
人
130
北海道武蔵女子短期大学
(b) 課題について
公開講座については、ここ数年、各講座の平均受講者数は約 50 名と安定的に推移している。
他大学で開催されている公開講座との差異を明確にしつつ、本学らしい、さらに魅力的なテー
マで、新たな受講者を掘り起こしていくことが必要である。
リカレント・プログラムについては、図書館司書を養成している本学として、プログラムの一層の
充実を通して、北海道の図書館職員の資質向上に寄与していくことが求められている。プログ
ラムの内容、開催場所、開催時期など検討すべき課題は多い。
開室して 38 年が経過し、児童図書室は地域社会にしっかりとした地位を築くことができるよう
になった。少子化が進行しているなかで、児童図書室としてどのようなサービスを提供すること
ができるのか、これまで以上に、地域社会における児童図書室のありかたを問う姿勢が求めら
れている。
(c) 改善計画について
これまで、本学では、イルミネーション・コンサートや、図書館主催のミニサロンなど、地域 住民
も参加できる文化事業を行ってきた。地域 住民が気楽に参加できる音楽会など、さまざまな文
化事業を地域社会に提供していく取り組みが必要である。
基準(2)地域社会の行政、商工業、教育機関及び文化団体等との交流活動を行っている。
(a)現状について
1. 札幌市立桑園小学校や新琴似図書館との交流
本学の附属図書館では、平成 12 年度から学生の図書館ボランティアを導入し、「図書館を
楽しむ」をキーワードに、図書館を舞台にみずから考え、そして演じながら情報を発信する図書
館ボランティア活動を推進している。ボランティアの学生数は、その年度で変動はあるが、過去
5 年の年間ボランティア登録人数は平均 48 名である。図書館ボランティアの活発な活動が、地
域社会に広く認知されるに従い、公共、民間を問わずさまざまな機関から声がかかり、学生た
ちは、学外に足を運び地域社会との交流を深めている。札幌市立桑園小学校や新琴似図書館
との連携もその一つである。
札幌市立桑園小学校開放図書館からの依頼を受けて、平成 16 年度から平成 21 年度まで
ほぼ年一回、図書館ボランティアの学生たちが、小学校を訪問し「おはなし会」を行った。「お
はなし会」そのものは、毎週金曜日の午後に桑園小学校の開放図書ボランティア(父母が中心)
の活動として実施されていたものであるが、その特別講演会として学生たちに講演の依頼があ
ったものである。演目は、絵本の読み聞かせ、パネルシアター、手遊びなどである。主に低学年
の1・2年生を対象に、毎回 100 人前後の子どもたちが集まり、大盛況であった。学生たちにと
っても、さまざまな学びの機会となった。
札幌市新琴似図書館からは、平成 22 年度に、「大学をまちづくりの重要なパートナーとして
位置付け、大学の存在価値を地域に積極的に活かしていく仕組みづくり」の札幌圏大学連携
ネットワークの一環として依頼があり、図書館ボランティアの学生たちが、ほぼ年一回、新琴似
図書館で開催されるイベントの手伝いやおはなし会に参加し、現在に至っている。学生たちに
とって、貴重な社会経験となっている。
131
北海道武蔵女子短期大学
2. 紀伊國屋書店札幌本店での出張イベント
平成 19 年度・平成 20 年度の 2 回にわたり、紀伊國屋書店札幌本店2階において、図書館
ボランティアの学生たちが、出張イベントを行った。平成 19 年度は、1 週間、平成 20 年度は 1
日(当日延べ来場者数 78 人)であったが、組み木を使ったおはなし会や、工作コーナー、親子
体操など盛り沢山のメニューが用意された。来場した親子連れは大喜びで、出張イベントは大
成功であった。
3. 高校での出張講義
本学では、高校での「高大連携講座」や総合的な学習時間に本学教員が出向いて出張講
義を行っている。出張講義先の高校は、以下の表のとおり、北海道全域にわたっており、年平
均 15 校(過去 3 年)である。
出張講義については、入試委員会が所管し、毎年度、出張講義 のパンフレット(備付資料 1)
を作成して、全道の高校に配付している。また、本学の教育内容に対する理解を深め、学ぶこ
との楽しさを高校生に伝えるために、出張講義は全ての教員が参加する体制で臨んでいる。
本学は、開学以来、教養学科にビジネス教養課程を附設しているが、その課程科目担当教
員を中心に、出張講義の要請が多い。本学のキャリア教育に対する高校での信頼の現われと
もいえる。ビジネス社会で求められるコミュニケーション能力、ビジネススキル、ビジネス教養など
を習得するビジネス教養課程は、履修学生も多く、本学の特徴の一つとなっている。出張講義
を通して、一般教養はもちろん、高校生に働くことの意味や将来のキャリアを考える機会を提供
しており、本学の教育の特性を活かした、地域貢献と理解している。
【表 4 平成 25 年度出張講義一覧】
月
日
高校 名
対 象
講義 テーマ
担当 教 員
6 月 3 日(月)
札幌厚別高校
1年生全員・
希望の保護者
キャリア講話及び進路保護者説明会
松木 靖
6 月 26 日(水)
札幌南陵高校
2年生希望者
第一印象作りとコミュニケーション
官尾 昌子
7 月 2 日(火)
高等学校進路指導
協議会石狩支部普
通科部会研究会
高校教員
キャリア教育~職業観の育て方とその実践~
官尾 昌子
7 月 17 日(水)
室蘭清水丘高校
2年生希望者
第一印象作りとコミュニケーション
官尾 昌子
7 月 17 日(水)
帯広緑陽高校
全学年希望者
ファンタジーの魅力、英語の魅力
沢辺 裕子
10 月 4 日(金)
深川西高校
2年生希望者
ビジネス社会で働くとは?
―社会で求められる力を考える―
髙橋 秀幸
10 月 24 日(木)
北星学園女子高校
1年生希望者
英語の学びとコミュニケーション
村上 佳寿子
10 月 25 日(金)
滝川西高校
全学年希望者
経済学からわかる自分の生かし方
下川 哲央
132
北海道武蔵女子短期大学
月
日
高校 名
対 象
講義 テーマ
担当 教 員
11 月 6 日(水)
札幌新川高校
1・2年生希望者
ファンタジーの魅力、英語の魅力
沢辺 裕子
11 月 6 日(水)
札幌啓北商業高校
1・2年生希望者
コミュニケーションの社会学
木下 なつき
11 月 6 日(水)
札幌清田高校
1・2年生希望者
ビジネス社会で働くとは?
―社会で求められる力を考える―
髙橋 秀幸
11 月 13 日(水)
札幌西陵高校
2年生希望者
第一印象作りとコミュニケーション
官尾 昌子
11 月 13 日(水)
札幌南陵高校
2年生希望者
英語発音入門
11 月 14 日(木)
江別高校
1・2年生希望者
ビジネス社会で働くとは?
―社会で求められる力を考える―
髙橋 秀幸
11 月 15 日(金)
日高高校
1・2年生希望者
ビジネス社会で働くとは?
―社会で求められる力を考える―
髙橋 秀幸
12 月 3 日(火)
とわの森三愛高校
2年生希望者
ビジネス社会で働くとは?
―社会で求められる力を考える―
髙橋 秀幸
2 月 19 日(水)
寿都高校
1・2年生、
教職員
ビジネス社会で働くとは?
―社会で求められる力を考える―
髙橋 秀幸
2 月 19 日(水)
札幌拓北高校
2年生希望者
―ネイティブ・スピーカーに誤解されない発音を目指そう―
英語発音入門
―ネイティブ・スピーカーに誤解されない発音を目指そう―
佐々木 勝志
佐々木 勝志
【表 5 平成 23・24 年度出張講義先高校一覧】
平成 23 年度実施分
高校名(順不同)【13 校】
江別高校、北海学園札幌高校、札幌厚別高校、帯広緑陽高校、旭川西高校、深川西高校 3 回、名寄高校、
札幌啓北商業高校 2 回、札幌清田高校、札幌新川高校、静内高校、札幌西陵高校 2 回、寿都高校
平成 24 年度実施分
高校名(順不同)【16 校】
北海学園札幌高校、札幌厚別高校 2 回、海星学院高校、札幌静修高校、札幌国際情報高校、深川西高校、
札幌啓北商業高校2回、札幌清田高校、札幌北陵高校、札幌平岡高校、札幌西陵高校、札幌平岸高校、
江別高校、千歳高校、寿都高校、富良野高校
(b)課題について
本学の教育の特性を活かした地域社会との交流を、さらに強化していくことが課題である。た
とえば、これまでの小学校や公共図書館との交流を、さらに組織的かつ恒常的なものにするよ
うな試みがあってもよいであろう。
本学では、教養学科の図書館司書課程の学生は、公共図書館や大学図書館で図書館実
習を行っている。本学と公共機関との連携を強化し、交流を組織化・恒常化することによって、
133
北海道武蔵女子短期大学
図書館実習といったカリキュラム以外で、さまざまな体験の場を学生たちに提供することができ
るようになり、また、本学の教育成果の一端を地域社会に還元することも可能となる。今後の課
題である。
また、上記以外の行政機関や民間企業など地域の多種多様な機関との連携を追求し、より
多くの学生を巻き込むなかで、地域社会との交流を活発 にしていくことが必要である。
(c)改善計画について
本学の教員は、個々には、北海道や札幌市などの行政機関の審議会や委員会などの委員
として、積極的に地域貢献を行っている。今後は、機関レベルで、他の諸機関との連携を強化
して共同事業やプログラムを展開するなど、さらに地域貢献に努めることが必要であろう。
基準(3)教職員及び学生がボランティア活動等を通じて地域に貢献している。
(a)現状について
1. 学生の図書館ボランティア活動
1) 武蔵としょかんまつり
平成 13 年度から、年一回、6 月の最終日曜日に「武蔵としょかんまつり」を開催しており、平
成 25 年度で 13 回目を迎えた。附属図書館の1・2階を開放し、地域 住民に終日楽しんでもら
っている。例年、多くの来場者があり、地域社会にすっかり定着した感のあるイベントとなってい
る。来場者数は以下の表のとおりである。前述した学生ボランティアの中から、実行委員を募り、
図書館職員と共同で企画・運営を行っており、図書館職員と学生ボランティアとの協働のサー
ビスと位置づけている。開催当日まで、10 数回の実行委員会を開き、催し物、人形劇の衣装、
館内の飾り付け、工作やゲームの内容などの決定を、学生が主体的に進めている。
「武蔵としょかんまつり」のメイン・イベントは、「古本ばくりっこ」である。学生や教職員から読ま
なくなった本を事前に寄贈してもらい、当日来場者が持ち寄った本の数だけ好きな本と交換す
るという催しである。平成 25 年度の当日交換冊数は 814 冊であった。老若男女が訪れる人気
コーナーである。また、人形劇やおはなし会、工作、謎解きゲームなど子ども向けの企画も多彩
である。
附属図書館の施設を地域社会に開放した、このようなイベントを通して、学生たちもさまざま
な年齢層の人々と交流し、その人間力を高めている。また、企画・立案力、課題解決力を身に
つけることで将来、地域社会でリーダーシップを発揮できる社会人として成長 することが期待で
きる。学生の「主体的な学習」支援と位置づけ、本学として、さまざまなサポートを行っている。
【表 6 武蔵としょかんまつり来場者数】
(人)
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
子ども
113
154
123
大
214
187
153
327
341
276
人
計
134
北海道武蔵女子短期大学
2)クリスマス会
平成 17 年度から、年 1 回、12 月中旬の日曜日午後に附属図書館1階を地域開放して、「ク
リスマス会」を実施している。図書館ボランティアが主催し、児童図書室を利用している子どもた
ちと父母が対象である。工作、ゲーム、メモリアル、おはなし会など毎年工夫をこらした企画を
用意し、楽しい時間を提供している。
図書館ボランティアの日常活動の一つに、児童図書室の開室日の手伝いがあるが、こうした
日常活動を通して、子どもたちや父母との交流が深まり、クリスマス会や武蔵としょかんまつりの
成功に繋がっているものと理解している。父母からは、学生たちの献身的な活動に対して常に
感謝のことばが寄せられている。
【表 7 クリスマス会来場者数】
(人)
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
子ども
34
34
42
大
29
16
27
63
50
69
人
計
2. 学生自治組織・ライラック学生会のさまざまな地域活動
本学の学生自治組織であるライラック学生会は、北海道大学など道内の大学・短期大学 10
校が加盟する「北海道・大学生等ボランティアネットワーク」に発足当初の平成 21 年度から加
盟し、中心的メンバーとして活動している。たとえば、地域防犯ボランティア活動では、北海道
環境生活部くらし安全局 や北海道警察本部生活安全部と連携して、歳末特別警戒街頭啓発
活動に毎年参加している。最近では、北海道警察本部サイバー犯罪対策課からの依頼を受け、
大学生等サイバーパトロール防犯ボランティアに学生 15 名が加入し、事前研修後、違法情報、
有害情報の通知、隠語情報等の連絡や市内中学校での「サイバー防犯教室」の講師を務める
などの活動を行っている。
また、ライラック学生会は、近隣の地域との交流にも積極的に参加している。たとえば、本学
が所在する札幌市北区の保健福祉部健康・子ども課が主催する事業「GO!GO!きたっこ夏
まつり」に、毎年ボランティアとして参加し、地域の乳幼児とのふれあいを体験している。また、
精神障害者自立支援施設である地域活動支援センター「いちょうの会」と定期的に交流し、本
学の大学祭「武蔵祭」では、通所者が作ったパンやケーキ、木工品などを販売している。「武蔵
祭」には、近隣の新陽町内会からも野菜や果物などの出店があり、地域 のさまざまな人々との
交流の場となっている。
このように、ライラック学生会のボランティア活動は多岐にわたるが、特に、毎年 4~5 回、全
学生に呼びかけて実施している、大学周辺約 5 キロ圏内の道路沿いの清掃活動は主要な活
動の一つである。近隣の住民や通行者等から多くの感謝のことばが寄せられている。
(b)課題について
図書館が、地域 の文化的交流拠点として、その役割を十全な形で果たしていくためには、
環境整備が不可欠である。さまざまなイベントに対応した施設設備の充実が課題の一つといえ
135
北海道武蔵女子短期大学
る。限られたスタッフや予算の制約のなかで、地域交流を継続的なものにしていく努力が求めら
れている。
ボランティア活動は、学生の成長にとって大きな教育的効果をもたらすものである。できるだ
け多くの学生が、積極的にボランティア活動に参加して地域貢献ができるように、本学としても、
恒常的に情報を収集して、学生に提供していくことが必要である。
(c)改善計画について
ライラック学生会以外の、学生のボランティア活動状況をできるだけ把握し、その推進に努
める。
136
Fly UP