Comments
Description
Transcript
デザインマネジメントの展望と戦略
一般社団法人 日本デザインマネジメント協会 Management by Design デザインマネジメントの展望と戦略 一般社団法人 日本デザインマネジメント協会 設立に向けて 2009年9月16日 目 次 デザインそしてデザインマネジメントを考える ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 デザインマネジメントの今日的背景とその目的 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 社会性を持ちながら拡張するデザイン領域 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 デザインマネジメントの戦略課題 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 1.分野や組織を越えた水平的連携の必要性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 ・異業種連携によるユニバーサルデザインの展開 ・・・・・・・・・・・・ 6 2.産業、環境、地域文化の融合による新たな経済価値の創造 ・・・ 7 3.インタンジブル(無形)な資源、資産の表現と活用 ・・・・・・・・・・・・ 8 4.開かれた社会と地域に向けた情報発信と連携 ・・・・・・・・・・・・・・ 9 5.デザインマネジメントエキスパートの人材育成 ・・・・・・・・・・・・・・・ 10 ・商品開発におけるデザインマネジメントの範囲 ・・・・・・・・・・・・・ 11 Management by Design 6.共感と共創のネットワークの構築 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 7.一般社団法人 日本デザインマネジメント協会 ・設立目的(定款の抜粋) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13 ・2009年 2010年の主な全体スケジュール ・・・・・・・・・・・・・・・・ 14 ・社団法人化スケジュール ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15 ・企業内研修事業スケジュール ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 ・デザインマネジメント検定事業スケジュール ・・・・・・・・・・・・・・・・ 17 ・会費及び特典等 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18 8.デザインマネジメント検定概要 ・開催目的及びその背景 ・・・・・ 19 ・対象者及び検定の展開 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20 ・デザインマネジメント検定実践講座─キーワード&想定問題集 ・ 21 Copyright (C) 2009 Japan Design Management Association All right reserved デザインそしてデザインマネジメントを考える マーケティングや経営学領域からの発信に、デザインの重要性を唱えるものが多く なった。グローバル市場における競争を優位に維持している企業活動の中核にデザイ ンがあるという認識が確実になっており、同時に、組織内の活力の源泉にもなっている のである。 デザインをスペシャリスト的立場に囲い込むだけでなく、ジェネラルな思考をもって、社 会に対するデザインの有効性を再構築する必要がある。今までの経済的価値に偏重 した経営観だけでなく、“Management by Design” という立場から環境的価値、文化 的価値、生活価値、美的価値など複合的思考を実践することが急務である。 社会構造の変化に伴ったソーシャルニーズを捉え、生活のなかに実現する。 かつ、社会システムをデザインする。 経営戦略にデザイン思考を活かし、価値創造型の新たなビジネスモデルを構築する。 これらの目的を達成することで、組織経営の社会性と継続性が保たれる。 こうした思考と実践を追求することがデザインマネジメントの理念である。 東京造形大学 教授 薄 靖彦 Page.1 Copyright (C) 2009 Japan Design Management Association All right reserved デザインマネジメントの今日的背景とその目的 21世紀に入り、環境問題や地球規模での人口増加と先進諸国の少子化、 経済のグローバル化、技術革新は至るところでパラダイム・シフトを引き 越している。デザインの分野においてもすでに造形美術の規範を脱し社 会性を帯びながら社会のさまざまな領域、分野にその役割と機能を発揮 しつつある。ユニバーサルデザインやインタラクションデザイン、サステナ ブルデザインなどデザイン概念は拡張し、異分野と異なる領域をジョイント しながら新たな価値を創出している。デザインマネジメントは拡張するデザ イン概念や機能、役割を社会や産業、生活にいかに有効に適用するか実 証的、実戦的方法論を探究する。 東京造形大学 教授 玉田 Page.2 俊郎 Copyright (C) 2009 Japan Design Management Association All right reserved 社会性を持ちながら拡張するデザイン領域 2000 Service Design Universal Design Industrial Design Design Management Social Design Management Interaction Design Experience Design Sustainable Design Expanding of Role and Function of Design Page.3 Copyright (C) 2009 Japan Design Management Association All right reserved デザインマネジメントの戦略課題 ‐なぜ今、デザインマネジメントなのか‐ 1 分野や組織を越えた水平的連携の必要性 2 産業、環境、地域文化の融合による新たな経済価値の創造 3 インタンジブル(無形)な資源、資産の表現と活用 4 開かれた社会と地域に向けた情報発信と連携 5 デザインマネジメントエキスパートの人材育成 6 共感と共創のネットワークの構築 Page.4 Copyright (C) 2009 Japan Design Management Association All right reserved 1 分野や組織を越えた水平的連携の必要性 縦割から水平連携へ 企業 • 研究開発 • 社会貢献 Page.5 大学 • 教育研究 • 産学連携 行政 • 行政施策 • 地域活性 DM Copyright (C) 2009 Japan Design Management Association All right reserved 1‐2 異業種連携によるユニバーサルデザインの展開 Universal Design Branding Social Design Management Page.6 Copyright (C) 2009 Japan Design Management Association All right reserved 2 産業、環境、地域文化の融合による新たな経済価値の創造 新たな価値創造へ 2010 2000 1980 Page.7 • デザインによる統合 • 文化、環境、開発の調和と発展 • デザインによる価値創造 • 感性化社会の展開 • デザインによる差別化 • 多品種少量生産と経済の発展 Copyright (C) 2009 Japan Design Management Association All right reserved 3 インタンジブル(無形)な資源、資産の表現と活用 歴史、伝 統,想い デザインの特質はインタンジブル インタンジブル なものをタンジブル化(視覚化) することである。暗黙知をいかに コミュニケーションしていくか、ブラ ンド価値を左右する。 Page.8 技術製 品 ブランド 価値 Copyright (C) 2009 Japan Design Management Association All right reserved 4 開かれた社会と地域に向けた情報発信と連携 デザインマネジメント普及事業 • デザインマネジメント検定事業 • デザインマネジメント関連出版事業 デザインマネジメント研究事業 • 研究セミナー事業 • デザインマネジメント学会設立 デザインマネジメント実践事業 • 行政連携事業(国、地方行政) • 企業連携事業 Page.9 Copyright (C) 2009 Japan Design Management Association All right reserved 5 デザインマネジメントエキスパートの人材育成 戦略、企画 事業評価 実施計画 DM 実践 Page.10 組織化 Copyright (C) 2009 Japan Design Management Association All right reserved 5‐2 商品開発におけるデザインマネジメントの範囲 Page.11 Copyright (C) 2009 Japan Design Management Association All right reserved 6 共感と共創のネットワークの構築 マネジメント 企画 Page.12 協会 組織化とネッ トワーク 大学 企業 行政 事業 研究 開発 施策 Copyright (C) 2009 Japan Design Management Association All right reserved 7 一般社団法人 日本デザインマネジメント協会 一般社団法人 日本デザインマネジメント協会 英文では、Japan Design Management Association(略称JDMA)と表記する ■目的(定款より抜粋) 当法人は、“Management by Design” という立場から環境的価値、文化的価値、 生活価値、美的価値など複合的思考を実践に移すデザインマネジメントの理念 を発展・振興させるとともに、広く社会に普及させ、21世紀の直面する人間社会 の諸問題を解決する一翼を担うべく、次の事業を行う。 1.デザインマネジメントに関する学術的調査、資料収集、出版監修 2.デザインマネジメントに関する資格検定事業 3.デザインマネジメントに関する学術研究会、シンポジウム、研修会、および セミナー等の開催 4.デザインマネジメントに関する展示会の開催 5.デザインマネジメントに関する相談及び指導 6.デザインマネジメントに関する書籍の出版 7.その他、当法人の目的を達成するために必要な事業 Page.13 Copyright (C) 2009 Japan Design Management Association All right reserved 7-2 2009年 2010年の主な全体スケジュール 目的:デザインマネジメントの有効性と必要性の認知の基盤創設 一般社団法人化による デザインマネジメントの信頼性と必要性の訴求(研究機関・教育機関・行政・企業) 企業内研修事業による デザインマネジメントの企業・団体等への訴求と集団教育及び検定の実施 デザインマネジメント検定の実施による デザインマネジメントの一般への訴求(教育及び検定の実施) Page.14 Copyright (C) 2009 Japan Design Management Association All right reserved 7-3 2009年 2010年の主なスケジュール 一般社団法人化による デザインマネジメントの信頼性と必要性の訴求(研究機関・教育機関・行政・企業) 一般社団法人 日本デザインマネジメント協会の設立 2009年10月1日 基金賛同企業の募集 2009年 ・ デザインマネジメント辞典の刊行 2010年 デザインマネジメント先進事例発表会の実施 2010年 → DM先進事例図書刊行 Page.15 Copyright (C) 2009 Japan Design Management Association All right reserved 7-4 2009年 2010年の主なスケジュール 企業内研修事業による デザインマネジメントの企業・団体等への訴求と集団教育及び検定の実施 委託企業選定 2009年 デザインマネジメント企業内研修書籍及び講師の選定 2009 2010年 企業内研修事業開始 2010年 Page.16 Copyright (C) 2009 Japan Design Management Association All right reserved 7-5 2009年 2010年の主なスケジュール デザインマネジメント検定の実施による デザインマネジメントの一般への訴求(教育及び検定の実施) 検定試験問題作成委員会の設立 2009年 デザインマネジメント検定プレスリリース ・ デザインマネジメント検定問題集刊行 試験対策講座の開設・デザインマネジメント検定実施 2010年 秋 Page.17 Copyright (C) 2009 Japan Design Management Association All right reserved 7-6 会費及び特典等 個人会員と法人会員 個人会員:正会員 入会金5,000円 年会費 30,000円 :アカデミック会員 入会金5,000円 年会費 15,000円 :学生会員 入会金5,000円 年会費 6,000円:月額1コイン(500円) 法人会員:賛助会員 入会金5,000円 年会費 1口 100,000円 ※アカデミック会員とは、研究機関及び教育学術機関に従事し、研究や教育現場にて活動をしている方が対象。 ※学生とは教育機関、学校等に在籍し学術及び研究に従事している方が対象。 会員の特典 当協会主催のセミナー等への優待料金 当協会の研究・調査報告書等の配布 講演・講師としての派遣 専門書等の出版 「デザインの現場」等の専門誌への掲載・告知(別途条件あり) 法人会員は、1口につきセミナー等の参加費、2名が無料。また、3口以上で専門家 講師を企業に派遣し講演・研修等実施(詳細は別途協会内規定に準ずる)。 Page.18 Copyright (C) 2009 Japan Design Management Association All right reserved 8 デザインマネジメント検定概要 開催目的 「デザインマネジメント検定」は、デザインとデザイナーの本質的なあり方を理解した 上で、デザイン環境を最良の状態に保持できる人材「デザインマネジャー」の能力を 開発し、育成し、広く社会に還元することを目的とする。 背景及び時代のニーズ 数値で物事を考える経営者と、造形や概念で考え表現するデザイナーの間では、 発想の立脚点が異なります。それぞれの立場や資質の違いを理解し、 対立させるのではなく両者の長所を最大限に引き出す「デザインマネジャー」の 職能の確立が急務なってきている。 企業や教育の場でデザイン業務の全体的運用管理が求められる。 企業経営や各種事業にどのようなデザイン業務(分野)を導入すればよいのか? どのようなデザイナーを活用すればよいのか? 商品開発プロセスにおけるデザインの役割は何か? デザイナーとはどのような人間か? デザインに関する組織(セクション)をどうすればよいのか? デザインの意志決定は誰が行うべきか? Page.19 Copyright (C) 2009 Japan Design Management Association All right reserved 8-2 デザインマネジメント検定概要 対象者 デザインに関わるあらゆる仕事の中でも、特に下記の分野の基礎から応用まで、 広く学びたい方すべてが対象となります。 特別な受験資格は無く、どなたでも受験が出来る。 具体的には、広報・宣伝担当者、広告代理店、アートディレクター、クリエイティブディレクターフリーランスのデザイナー、企業 内デザイナーエディター、編集ライター、イラストレーター、CGクリエイター印刷オペレーター、CADオペレーター、DTPオペ レーター、画像処理技術者デザイン系学校教師、大学院生、専門学校生、高校生デザインに興味を持つ社会人。 検定の展開 第1回『デザインマネジメント検定』 3級より実施 2010年秋(受験者数5,000名) ■内 容: 企業におけるデザインに関する基礎的な実務能力の検定 ■出題分野: 企業とデザイン、マーケティング、企画、プロジェクト・マネジメント、 広告・メディア、インダストリアルデザイン、デザイン史、製品デザイン、 コミュニケーション戦略、デザインとWEB、関連法律、その他 ■受験者像: コアゾーンにあたるのは、就職後5年以内の社会人、及びデザイン・クリエイター分野への 就職を希望している学生。 ※2級、1級は翌年第2回以降に実施予定 Page.20 Copyright (C) 2009 Japan Design Management Association All right reserved 8-3 デザインマネジメント検定概要 デザインマネジメント検定実践講座─キーワード&想定問題集 2010年秋よりスタートするデザインマネジメント検定の出題範囲を体系的にまとめた ハンドブック。全6章で構成され、各分野の重要キーワードを解説し、章末では理解 度を試す想定問題集を掲載する。 【仕様】 判型:B6判(128×182mm)ページ数:240ページ(モノクロ232ページ、カラー 8ページ) 刷数:本文スミ1色、口絵カラー8ページ 発刊時期:2010年春 価格:未定 【目次】 1章. 企業とデザイン:CI、ブランディング、エコロジー、ユニバーサルデザイン 2章. マーケティング・企画:マーケティング、企画、マネジメント、プロジェクト・マネジメント、マーチャンダイジング 3章. 広告・メディア:広告とは?、広告戦略、各メディアの役割と特性、WEB媒体 4章. インダストリアルデザイン:デザイン史、製品デザイン、コミュニケーション戦略、店舗・空間デザイン 5章. デザインとWEB:表現技法、レイアウト&タイポグラフィ、色彩理論、写真・映像、Web 6章. 法律著作権意匠法商標法特許法その他の法律 【著者】 薄 靖彦:東京造形大学インダストリアルデザイン教授 玉田俊郎:東京造形大学インダストリアルデザイン教授 佐藤好彦:東京造形大学インダストリアルデザイン 非常勤教員 向笠政春:東京造形大学インダストリアルデザイン非常勤教員。 戸田吉彦:東京デザイン専門学校ビジュアルデザイン科学科長 生田信一:有限会ファー・インク代表 中山 司:ナレッジコラボ事業協同組合理事長 Page.21 Copyright (C) 2009 Japan Design Management Association All right reserved Management by Design Core Staff 東京造形大学 教授 インダストリアルデザイン専攻 薄 靖彦 東京造形大学 教授 インダストリアルデザイン専攻 玉田 俊郎 <問い合わせ先> デザインマネジメント協議会(一般社団法人 日本デザインマネジメント協会 準備会) 事務局長 中山 司 〒162-0845 東京都新宿区市谷本村町2-19-B1 Tel.03-3235-3802 Fax.03-3235-3803 Mobile.070-6526-9214 E-mail: [email protected] Copyright (C) 2009 Japan Design Management Association All right reserved