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子どもたちの生きる力を育む大仙市の教育の実際
〔大仙市の学校教育 ~「交流と連携」で総合的学力育成 ~ 〕 大仙市教育委員会 三浦 憲一 1 はじめに (1)基本姿勢 実態を把握し、「当たり前のことを当たり前にやる」ことの環境づくり 自然災害や時代の変化、多様性社会への対応~教育分野の[守り]と[攻め] (2)「新しい時代の学校教育だいせんビジョン」の策定(有識者の提言) 教育目標「共(ともに)創(つくる)考(かんがえる)開(ひらく)」の4本柱を 基に、「生きて働く知恵を育み、創造力にあふれる人づくり」と設定 「生きる力」の育成~自立した人間形成~9年間を見通した総合的な学力の育成= 基礎力の底上げや個々の伸びの促進、キャリア教育の推進=学力保障と成長保障の ための機会と場の設定 2 少子高齢化時代への対応~「交流」と「連携」で基盤づくり (1)組織づくり ①市単独の小中学校長会、市PTA連合会、学校支援地域本部、中学生サミット ②教育委員会教育指導部(学校教育)と生涯学習部(公民館、スポーツ、文化財・・・) の一体感、他機関(医師会、企業、公的機関、自治会・・・) ・市教職員研究集会(全員参加で年2回実施、職務別等研修やテーマ別研修)での情 報共有 ・地元高校と大学との連携(外国語、ものづくり、キャリア教育) ・市学力向上推進委員会(学校代表の教員等による学力調査の分析や授業改善方策の 提案) (2)複数の目で一人の子どもを育てる(子ども一人一人の学力保障の土台づくり) ①少人数学習 ②「教育専門監」制度の有効活用 ③個に応じた指導の充実 ④小学校における一部教科担任制 ⑤家庭学習ノート(一人勉強ノート)の継続と充実 ⑥生活支援員等の配置 ⑦地域人材(ふるさと先生)やプロ(専門家)の活用 (3)保護者や市民との連携 ・市PTA連合会「ノーゲームデー、ノーメディアデー」の提案、学校や家庭と連携し て実践、読書活動や食育の重視 ・情報発信~学校報や学級報、HP等、家庭や地域への情報提供、行事等への子どもの 参加 (4)小・中連携の取組 *研究指定等の情報発信 ・小・中連携実践研究モデル事業~豊成地区 ・環境教育の調査研究(全国大会の実施)~大曲南地区 ・小学校外国語活動及び外国語科を中心にした小・中連携の在り方~仙北地区 ・新学習指導要領の趣旨を踏まえた学力向上等の調査研究~西仙北地区 ・特色ある教育活動「9年間のキャリア教育」~協和地区 ・教育課程研究「理科、体育」「国語、英語」~大曲地区、「美術」~西仙北地区 (5)豊かな心と生きて働く知恵を育む~成長保障 ・体験的学習支援、芸術鑑賞、こころのプロジェクト[夢の教室]その道の達人、中 学生海外派遣事業(オーストラリア、韓国) ・心ふれあうさわやか大仙事業[中(小)学生サミット] ・だいせん防災教育「生き抜く力育成」事業(被災地との交流、避難所開設) ・コロンブスの卵わくわくサイエンス事業 ・[大仙っ子読書の日]運動