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[図表2] 年齢区分別人口の減少状況

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[図表2] 年齢区分別人口の減少状況
1 取り巻く環境
(1)国における現状
〇人口減少社会
わが国はいよいよ本格的に人口が減少する時代を迎えました。全国的に少子高齢化
による人口減少が見込まれており、国立社会保障・人口問題研究所の全国の将来人口
推計[図表1]によると、2005年(平成17年)から2035年(平成47年)の30年間で、全
国で13.4%、約1,700万人の人口が減少すると予想されています。
また、年齢区分別人口[図表2]でみると、
「生産年齢人口(15~64歳)の減少」と「老
年人口(65歳以上)の増加」が著しく、特に、高度成長期に若者を集めた首都圏のよ
うな地域ほど「老年人口の増加」が顕著に現れています。
[図表1]
全国の将来人口推計
日本の総人口
13,000
(万人)
12,777
△13.4%
約 1,700 万人
12,000
11,068
11,000
10,000
S1
2005 年(平成 17 年)
2035 年(平成 47 年)
日本の将来人口推計「国立社会保障・人口問題研究所」(平成18年12月推計)
[図表2]
年齢区分別人口の減少状況
総人口
平成17年
平成47年
(単位:千人)
年少人口
増減
110,679 ▲ 17,089
生産年齢人口
平成17年
平成47年
増減
平成17年
17,585
10,512
▲ 7,073
84,422
平成47年
老年人口
増減
62,919 ▲ 21,503
平成17年
平成47年
増減
25,761
37,249
11,488
全 国
127,768
東京都
12,577
12,696
119
1,443
1,011
▲ 432
8,809
7,790
▲ 1,019
2,325
3,895
1,570
神奈川県
8,792
8,525
▲ 267
1,190
770
▲ 420
6,115
5,036
▲ 1,079
1,487
2,718
1,231
愛知県
7,255
6,991
▲ 264
1,075
724
▲ 351
4,925
4,189
▲ 736
1,254
2,077
823
静岡県
3,792
3,242
▲ 550
538
320
▲ 218
2,475
1,800
▲ 675
780
1,122
342
山梨県
885
739
▲ 146
128
75
▲ 53
563
403
▲ 160
194
261
67
岐阜県
2,107
1,761
▲ 346
306
182
▲ 124
1,359
986
▲ 373
442
592
150
三重県
1,867
1,600
▲ 267
267
162
▲ 105
1,199
902
▲ 297
401
536
135
都道府県別の将来推計人口「国立社会保障・人口問題研究所」(平成19年5月推計)
〇地域社会の活力減退
労働力や企業の流出、自治体財政の悪化などにより、都市と地方経済の格差拡大、
コミュニティ機能の衰退など、地域社会の活力が低下しています。
また、地域の伝統文化や特徴ある生活様式など長年をかけて培ってきた個性が失わ
れるなどの状況も加わり、地方の衰退は著しい状況にあります。
- 1 -
〇個人志向の変化
一方、2007年のいわゆる「団塊の世代」の大量退職を契機に、「ふるさとへの回帰」
志向が高まっています。また、若者をはじめとした、価値観や生き方の多様化が確実
に進んでいることなどから、都市から地方への回帰、田舎での生活を望む層は着実に
増加し、構成する年齢層も若年層まで広がりつつあります。こうしたニーズを的確に
捉えることが重要となっています。[図表3][図表4]
[図表3]
交流居住についてどう思いますか(総務省調査)
全 体 3% 1% 24%
14大都市 2% 2%
既に交流居住を行っている
真剣に考えている
あこがれている
行いたいとは思わない・無回答
28%
出典:総務省「交流居住の時代~過疎地
域における交流居住にむけたニーズ分析
に関する調査」(H17.3)
この調査における「交流居住」とは、都市住
民が都市の住居のほかに自然豊かな地域
に居住拠点をもち、双方の地域を行き交うこ
とである(調査報告書序章より)。
5万以上の都市 1% 1% 26%
0%
20%
40%
60%
80%
100%
交流居住を「行っている」、「真剣にかんがえている」、「あこがれている」が約3割
[図表4]
都市と農山漁村の共生・対流に関する意識(内閣府調査)
50.0
45.5
45.0
40.0
35.0
30.0
33.3
50歳代の約半数で、農山漁村への
41.4 「二地域居住の願望あり」
二地域居住の願望
35.8
36.2
30.3
28.7
28.5
25.0
定住の願望
20.0
15.0
17.0
20.0
15.9
13.4
10.0
5.0
0.0
20歳代でも、およそ3割が農山漁村への「定住の願望あり」
20歳代
30歳代
40歳代
50歳代
60歳代
- 2 -
70歳以上
出典:内閣府政府広報室「都市と農
山漁村の共生・対流に関する世論調
査」(H17.11)
二地域居住、定住の願望は「都市地
域」に居住しているとする者975人に
聞いたもの。
(2)本県における現状
〇本県の人口減少
前述の将来推計人口[図表5]において、本県の人口は、2005年(平成17年)の3,792千
人が、30年後の2035年(平成47年)に3,242千人(△14.5%)まで減少するとされており、
全国平均よりも速いペースで減少することが予測されています。さらに、年齢区分別
人口についても、全国の人口推移と同様に「生産年齢人口の減少」と「老年人口の増
加」が確認できます。[図表2]
また、県内の35市町のうち、30年後の2035年(平成47年)に2割以上人口が減少する
市町は、16市町(※)と推計されています。
[図表5]
静岡県の将来推計人口
全国推計人口
静岡県の推計人口
2005年
平成17年
2010年
平成22年
2020年
平成32年
2035年
平成47年
127,768千人
(100%)
127,176千人
(99.5%)
122,735千人
(96.1%)
110,679千人
(86.6%)
3,792千人
(100%)
3,771千人
(99.4%)
3,623千人
(95.5%)
3,242千人
(85.5%)
3町
16市町※
H17年より人口が2割以
上減少する県内市町
※16市町の内訳(人口減少の割合)
2割以上~3割未満 7市町(静岡市、沼津市、伊東市、御前崎市、牧之原市、小山町、森町)
3割以上~4割未満 6市町(熱海市、下田市、伊豆市、東伊豆町、河津町、南伊豆町)
4割以上~5割未満 3 町(松崎町、西伊豆町、川根本町)
市区町村別の将来推計人口「国立社会保障・人口問題研究所」(平成20年12月推計)
〇「住んでよし 訪れてよし」の理想郷の実現
本県では、徳のある人が、物心ともに豊かに暮らす「富国有徳」の理想郷の実現に
向けて、県政の中長期的な課題や将来像、今後の施策展開や取組を示す、新しい総合
計画「富国有徳の理想郷“ふじのくに”グランドデザイン」を策定しました。
その目指す姿のうち、
「住んでよし 訪れてよし」の理想郷を実現するため、生活と
自然が調和する「家・庭一体の住まいづくり」に取り組むこととしており、その一方策
として、多様で魅力的なライフスタイルの提案により、定住・交流の拡大を図り「憧
れ」を呼ぶ“ふじのくに”づくりを推進します。
- 3 -
2
目的と意義
(1)移住・定住施策に取り組む意義
人口減少・高齢化が進行し、地域社会の活力が低下する地方において、移住・
定住を促進することは、こうした課題に対する処方箋の一つです。多様な人材の
交流や移動を進めた上で、移住・定住人口の拡大により、地域社会、コミュニテ
ィ活動の活性化を図ることの重要性は増しており、本県においても積極的に取り
組んでいく必要があります。
(2)
「移住・定住」とは
本戦略において、「移住・定住」とは、「都市住民等が滞在・居住するために生
活の拠点を地方に移動させること」とします。
都市に拠点を置き、地方に観光等で訪れる状態は「交流」段階であり、そこか
ら生活の拠点を移した状態(拠点が複数地域にある状態を含む。)を本戦略の対象
とします。
本県への移住者・定住者は、都会生活では難しかった、住まいの周辺で木々の
温もりを感じられる環境を充実したり、住スペースの拡充や、家族の絆の回復を
図るとともに、多様なライフスタイルの中から自分にとって最適なものを選択す
ることが可能となります。
また、受入側では、地域コミュニティ活動や地域文化活動等の新たな担い手が
増加するとともに、一定規模の消費需要、住宅需要等が創出されます。
(3)戦略の位置付け
本戦略は、県内外からの移住者・定住者の拡大に向けて、県や市町、地域団体な
どが協働で取り組むべき具体的内容を示したものです。
平成22年度から平成25年度の4年間の具体的な行動の方向性を関係する団体が
共有し、緊密な連携と協力のもと、総合的かつ効果的な移住・定住施策の推進を図
っていくことを明らかにしました。
また、本戦略は、移住・定住を促進する際に関連する多様な施策のうち、
「住ま
い」、「就業」などの基本的であり、かつ、どの地域においても共通して取り組む
べき事項について記載しています。平成23年度以降、県や市町、地域団体などで
組織する「パートナーシップ推進会議(仮)」において、本戦略を活用・議論し、
内容の追加・充実等を図っていきます。
(4)数値目標
平成25年度末までに達成すべき目標として、以下の数値を掲げます。
○移住・定住者数(平成21年度43人) 平成21~25年度累計350人
県内で移住・定住に取り組んでいる団体が把握した、各団体の取組によって、県内に移
住・定住した者の人数。下記の団体数に比例して移住・定住者数が増加する状態を算定
○移住・定住に取り組んでいる団体(平成21年度8団体) 18団体
県内で移住・定住に取り組んでいる団体の数。県内35市町の約半分以上に受入団体が設置
される状態
- 4 -
3
移住・定住に係る現状と課題
移住・定住施策を進めていくにあたって、現状と課題を次のように整理しました。
人口減少等の社会的課題への対応策としての位置付けから、行政に関わる課題が中
心となっています。
(1)人口減少の考え方の格差
ア 地域間における取組意識の格差
2007年(平成19年)の「団塊の世代」の大量退職などを契機に、移住・定住に関
する取組を本格的に展開している山陰、四国、紀伊半島南部などの先進地域に比
べ、本県の特徴は、地域によって人口減少のスピード・深刻さが大きく異なって
いる点にあります。
例えば、過疎・中山間地域と東海道新幹線沿線の交通至便地域では、人口の規
模、減少度合等が全く異なります。そのため、地域間における移住・定住施策の
取組意識に格差が生じており、移住・定住を支援する受入団体及び協議会が少な
いなどの課題があります。
人口減少社会は、単純な人口規模の縮小ではなく、「生産年齢人口の減少」と
「老年人口の増加」という「人口構造の変化」を伴うものであり、この人口構造
を十分に把握・理解した上で、全県的に施策を推進していく必要があります。
(2)受入体制の整備不足
ア 分散する相談体制
現状では、市町などの基礎自治体単位を基本として、地域ごとに分散した体制
で移住相談を実施しています。
しかし、こうした体制では、対応できる地域が限定的であり、移住希望者から
の住まいに関する情報や地域情報などの問い合わせに対して、ニーズに応じた情
報を提供できない場合があります。移住希望者は、行政単位にとらわれず、
「温泉
がある地域に住みたい。」
「富士山が見える地域に住みたい。」などの考えを持って
おり、広域的に対応することが重要です。
また、行政組織において、各部署、関係機関の連携不足により、移住・定住に
関する行政情報の集約と共有がなされておらず、必要な情報が各所に分散してい
る状況にあります。
より効果的に移住・定住の相談に応じるには、全県的かつ一元的な相談体制が
必要です。
イ 住まい情報の収集、管理体制の不足
「住宅・土地統計調査(総務省)」の総住宅数・空き家数及び空き家率[図表6]
によると、平成20年の本県の空き家数は226,800戸であり、平成15年に比べ25,800
戸増加しています。
- 5 -
また、平成20年の本県の空き家率は14.2%に上昇しており、全国の空き家率の
13.1%より1.1ポイント高くなっています。本県において、空き家は全国平均以上
に増加しているところですが、その情報は、不動産業者などにも把握され難く、
情報の集約が難しい状態にあります。
一方、[図表7]によると、移住・定住の希望者においては、空き家を活用する
ニーズが大きいという特徴があることから、移住・定住の希望者へ空き家を中心
とした住宅情報を提供するための取組が重要と考えられます。
[図表6] 総住宅数・空き家数及び空き家率(住宅・土地統計調査(総務省調査))
総住宅数
空き家数
空き家率
(戸)
(戸)
(%)
平成15年
53,890,900
6,593,300
12.2
平成20年
57,586,000
7,567,900
13.1
平成15年
1,487,300
201,000
13.5
平成20年
1,597,900
226,800
14.2
全 国
静岡県
[図表7] 定住及び二地域居住における住まいの意向(国土交通省調査)
10 その他, 5.5
9 上記以外を借りる,
3.7
8 公的住宅に住む,
2.8
1 空き家を借りる,
18.3
7 民間アパートに住
む, 20
2 空き家を買う, 15.4
6 別荘を購入する,
15.3
空き家等の活
用 が 38.6 % と
全体の4割
3 古民家を買う, 4.9
4 家を新築する, 9.2
5 分譲住宅を購入, 4.9
出典:「平成 19 年度 地域への人の誘導・移動による市場創出の可能性及び
方策に関する調査」(2008 年3月 国土交通省 ㈱ふるさと回帰総合政策研究所)
ウ 地域外部の人材の活用
[図表8]によると「田舎で働きたい」とのニーズは、アンケート回答者の約4
割に及ぶとされています。このニーズを積極的に活用するため、移住・定住の実
践として、意欲あふれる地域外部の人材を活用することは非常に重要です。従来、
- 6 -
地域住民では気づかなかった新しい視点での課題の抽出や魅力ある地域資源の再
確認ができるとともに、将来の地域活動の担い手としても期待されるところです。
そのため、地域外部の人材を受入れ、協働で活動を行うための受け皿となる地域
の体制整備、仕組みづくりが課題となります。
[図表8] 「田舎で働きたい」ニーズ
1 無職なので、田舎に行っ
て働きたい, 1.7
2 仕事をやめて、田舎に
行って働きたい, 4
3 田舎で自ら事業を立ち
上げてみたい, 5.1
8 分からない, 18.3
4 農業研修して田舎で働く
準備をしたい, 6.3
5 農産物ビジネス研修をし
て田舎で働く準備をしたい,
6.5
「田舎で働
きたい」ニ
ーズは約4
割
6 農業以外の仕事のノウ
ハウを学び田舎で働く準備
をしたい, 13.3
7 田舎に行って、働きたい
をは思わない, 53.8
出典:「全国 10 万人アンケート(2つまで選択)」(2009 年8月 ㈱ふるさと回帰総合政策研究所)
(3)情報発信が不十分
ア 散発的な情報発信
現在、市町との連携が不十分であったり、移住を実践している方々とのネット
ワークが不足していることから、移住・定住に関する情報発信が市町単位などで
散発的に行われており、必ずしも効果的な情報発信をしているとはいえません。
様々な主体との情報の共有とネットワーク構築により、効果的な情報発信を行う
必要があります。
イ 発信情報の「質」が不十分
移住・定住を試みるにあたり、住まいに関する情報と就業に関する情報は必須
となります。[図表9]によると、定住及び二地域居住を行う場合、趣味などで悠々
自適に過ごすのは全体の3分の1程度にとどまり、むしろ多くは家庭菜園や自給
自足の生活による農作業を求めているなど、仕事をしながらの生活を必要として
います。こうしたことからも、移住・定住の希望者には“働く場”を提示してい
くことが必要です。
- 7 -
[図表9]「働く場」の意向(NPOふるさと回帰支援センター)
(4)プロモーション活動が不十分
ア 首都圏等におけるプロモーション
じゃらんリサーチセンター「ご当地調査2010」の首都圏定住者への認知意識調
査(本県の特徴について認知意識調査)によると、首都圏定住者の本県の認知度は
全国9位と高位に位置しているとの結果がありますが、本県の取組は、先進自治
体に比べて移住相談会などの積極的な誘致施策がまだまだ不足しています。今後、
本県において、首都圏定住者に向けたプロモーションを市町と連携しながら積極
的におこなっていくことが有効だと考えます。
イ 滞在体験ツアーの不足
移住・定住推進に取り組む自治体にとっては、移住・定住に関心のある人達に
「お試し」で地域を一度訪れてもらうことが重要となっています。
昨今、本県においても移住・定住を前提としたお試し体験ツアーが開催される
ようになりましたが、僅かしか行われていません。
[図表10]にあるように、田舎での農業体験ニーズは高く、特に2泊3日程度の
農業体験ツアーへの参加意向は全体の約2割となっています。地域の実態を事前
に理解してもらうきっかけづくりとして、今後、農業体験等を組み込んだ多様な
滞在体験メニューを企画・実践していく必要があります。
- 8 -
[図表 10]「農業体験ツアーへの参加」ニーズ
8 分からない, 11.1
1 2泊3日程度の農業体験
ツアー, 19.6
2泊3日程度の体験ツ
アーは 19.6%
2 1 週間以上旅先で農業,
5.1
3 オーナー制度により農
業, 7.7
7 興味が無い, 39.5
4 市民農園に参加してみ
たい, 5.8
5 援農をしてみたい, 8.5
6 農家の弟子として, 2.7
出典:「全国 10 万人アンケート」(2009 年8月 ㈱ふるさと回帰総合政策研究所)
4
施策展開の視点
(1)地域における目的・意義等の確認
前述のように、人口減少が進行し、また、地域社会の活力低下が重要な問題とな
っている現状において、「移住・定住」の促進は、対応策の一つです。
しかし、「我が町に来てくれるなら、誰でもよい」のではなく、自らの市・町に
おいて、地域課題は何であり、来て欲しい人はどのような人であり、どのように地
域社会に溶け込んでもらい、その上で、地域の活力をいかに増進するか、こうした
課題等を事前に十分検討し、関係者で共有しておくことが重要です。
また、移住者は、移住時から時間を経ることにより、生活条件や家族構成等が変
化します。中長期的視点に立って、移住者の将来的「コスト」についても、十分に
検証することが必要です。
〈参
考〉和歌山県那智勝浦町色川地域
那智勝浦町色川地域は、移住希望者に色川という地域を知ってもらうために
短期的な体験コースから実際に移住するかどうかを決める生活体験、さらには移
住して生活するために必要な技術を習得するための長期実習実施などを実施して
います。移住希望者の色川地域への移住をすぐに認めるのではなく、移住希望者
と地域とがお互いに理解を深めるための「定住体験」を重視し、「色川らしさ」
を尊重できる人の定住を進めています。
こうした活動を着実に積み重ねた結果、全人口234世帯443人のうち、新規移住
者として、62世帯、161人(平成21年4月現在)が生活しています。人口の約3分
の1が新規移住者という全国でもめずらしい地域です。
- 9 -
(2)役割分担の明確化と連携の強化
県、市町のみならず地域団体、民間企業等が協働により、自然・歴史・食・文化
といった地域資源を生かし、地域全体としての受入体制構築や都市部への情報発信
などの移住・定住施策を展開するとともに、様々な主体が、より効果的に取組を推
進していくためにも、それぞれの役割を理解し、相互に連携を強化しながら、取組
を進めることが重要です。
<役割分担>
県、市町、地域団体、民間企業等は、それぞれの特性を活かし、次のような役
割を分担することが必要です。
◇県の役割
意欲のある市町、地域団体等の取組に対する支援や全県的に進めた方が効果の
高い施策を推進していきます。
◇市町の役割
移住・定住施策の推進主体であり、地域単位の施策を実施するとともに、実際
に移住希望者を受け入れるために、地域住民の理解促進や受入への合意形成など
地域における受入体制の整備を図ることが求められます。
◇地域団体(NPO団体等)の役割
行政の取組と連携・補完し、
「新たな公」を担う存在として、独自の取組を行う
ことが求められます。
◇民間企業等の役割
移住・定住施策は不動産、就業、観光、交通など関連する分野が多岐にわたる
ため、市町、地域団体等との協働による移住・定住施策の推進が重要です。
(3)「場の力」の最大限の活用
本県を移住・定住の地に選んでもらい、移住・定住希望者が自分の価値を発揮し
ながら充実して暮らし、都会生活では難しかった住スペースの拡充や、家族の絆の
回復を図るとともに、多様なライフスタイルの中から自分にとって最適なものを選
択できるよう、富士山をはじめとする世界に誇れる自然、一年を通じての温暖な気
候、各地域が有する伝統文化、総合計画基本構想の重点取組のひとつである「家・
庭一体の住まいづくり」の考え方など、地域が持つ独自の潜在力である多彩な「場
の力」を掘り起こし、最大限に活用し、移住・定住促進施策を展開することが重要
です。
- 10 -
<「家・庭一体の住まいづくり」とは>
【総合計画から抜粋】
◇大都市圏にない緑に親しめる生活と自然が調和する住まいづくり
◇自然と調和した「多自然居住」の魅力を活かした多様で選択可能なライフ
スタイルの提案
◇一人ひとりの住スペースの拡充と住環境の充実
◇「所有から利用へ」という考え方を新たな生活スタイルとして提案
【主な取組】
・
『住スペースの拡充』
モデル住宅団地の整備、シンポジウム、アイデアコンペの実施
・
『住環境の充実』
花と緑のある生活文化の普及・定着
・
『地域コミュニティの活性化』
サラリーマン等が農業を楽しむ機会の提供
・
『多様な住まい方を前提とした定住・交流の促進』
都市と農山漁村の交流や移住・定住の促進
(4)交流から移住に至る多段階の施策展開
観光等で訪問をしたこともなく、また、名前も知らないような土地へ移住をする
ことは極めて稀です。多くの場合は、実際に訪れて、その土地が持つ魅力を体感し、
交流を重ねる過程を経て、移住に至ります。よって、地域に関心を持つきっかけと
しての交流から移住に至る各過程において、効果的な施策をできる限り多段階に展
開することで、より多くの移住希望者を捉えることができると考えられます。
従来の交流促進施策についても、意識的に、こうした移住へのステップの一部に
位置付けて、場合によっては、施策内容を修正・充実して実施することが、移住者
の増加に効果的です。
「交流」から「定住」までの段階と該当施策の関係
生
活
の
拠
点
を
移
動
生
活
の
拠
点
が
別
に
存
在
移
移 住
住
○移住・定住相談センター
○空き家バンク
二地域居住
二地域居住
(定期性)
(定期性) 週末滞在型
週末滞在型
○“第2のふるさと”暮らし体験等
促進事業(お試し体験ツアー)
○農山漁村型ワーキングホリデー
(収穫手伝いなどボランティア活動)
(複数回)
(複数回) リピーター
リピーター
((数回訪問)
数回訪問) 交流―観光
交流―観光
- 11 -
○各種交流、観光施策
5
具体的施策
整理した課題に対応していくため、県、市町は「4 施策展開の視点」で示した役
割分担に応じて効率的かつ効果的に施策を展開していきます。
◇県の役割に応じた施策
(1)全県的な取組機運の醸成
○パートナーシップ推進会議
県が進める移住・定住促進事業の趣旨に賛同し、移住・定住施策により地域振
興を図っている市町、地域団体等、地域貢献活動を行っている民間企業等により
「パートナーシップ推進会議(仮)」を組織し、先進地域の事例や有識者の意見聴
取などにより、共同研究を進め、移住・定住促進施策の展開・充実を図ります。
【主な県の取組】
22年度
23年度
24年度
25年度
パートナーシッ 会議設立のため 会議の設立
体験ツアー等の 全県的な推進協
プ推進会議
の準備
学識経験者等と 検討
議会への拡大を
の意見交換
検討
○ふじのくに暮らし応援道場~移住・定住促進セミナー~
市町、地域団体、民間企業等を対象に、移住受入体制の質的向上、機運の醸成を
図るため、先進県、市町の取組状況や効果について意見交換等を行う移住・定住促
進セミナーを開催します。
【主な県の取組】
22年度
23年度
ふじのくに暮ら 移住・定住促進
し応援道場
セミナー開催 市町等と移住実
践者との交流会
24年度
25年度
(2)受入環境の整備
ア 一元的相談体制の確立
○ワンストップ窓口の設置
移住・定住に関する総合相談窓口として、県外からの移住希望者に対して住居
情報、就業情報、生活基盤の情報などの問い合わせに一元的に対応する「ふじの
くに移住・定住相談センター(仮)」を開設します。移住希望者の問い合わせにス
ムーズに対応できるよう、担当者を明確化し、相談に対して最後まで責任を持っ
て、きめ細かい対応を行います。
なお、相談業務だけでなく、相談内容をまとめたカルテデータ管理、地域情報
の収集なども合わせて実施し、移住・定住に関する情報・ノウハウの蓄積を行い
ます。
- 12 -
【主な県の取組】
22年度
ワンストップ相 開設の準備
談窓口の開設
関係団体調整
23年度
相談センター開
設
24年度
25年度
相談マニュアル
作成
イ 住まい情報の収集、管理体制
○県、市町空き家バンク
県内への移住・定住を支援するため、不動産関係団体の運営する情報サイトを
活用するとともに、県、市町の連携により、県内の空き家情報を一元的に集約管
理する「空き家バンク」を開設します。空き家等の情報を集約、管理する仕組み
を構築し、ホームページ等により多様なライフスタイルに応じた住まい情報提供
を行います。
【主な県の取組】
空き家バンク
22年度
23年度
不動産関係団体 不動産関係団体
との調整
の運営サイトの
活用
空き家バンク設
置について市町 県空き家バンク
と検討、先進地 開設
域の情報収集
市町空き家バン
ク開設数拡大
24年度
25年度
ウ 地域外部の人材の活用
○地域の新たな担い手づくり
地域社会の新たな担い手として、意欲ある都市住民などを「ふじのくに暮らし推
進隊」として受け入れ、移住促進活動を実践するため市町へ派遣します。概ね1年
以上2年程度地域で生活し、農林漁業の応援、住民の生活支援などの各種移住促進
活動に従事してもらいながら、地域社会への定住・定着を図ります。
また、長期休暇やゼミ等を利用して大学生などの都市住民が地域に入り、援農な
ど地域の仕事や暮らしを体験することで、将来のU、Iターン希望者の機運を醸成
するための仕組みづくりを検討します。
【主な県の取組】
22年度
23年度
24年度
25年度
地域の新たな担 地域課題、ニー 都市住民等の人 定住に向けて地 (地域で受入な
い手づくり
ズの把握
材の募集
域での人材活用 ど)
方法を検討
「ふじのくに暮
らし推進隊」の
派遣
大学生等の活用
検討、実践
- 13 -
(3)戦略的な情報発信
ア 効果的な情報発信
○県が一括し、情報を総合的に発信
市町単位での個別の情報発信ではなく、県内の情報をとりまとめ、県単位で発
信するとともに県ホームページ等を活用して、市町のイベント、空き家情報、地
域インフラなどの情報を総合して発信を行い、多様な情報を効果的にPRします。
○地方生活に対する不安・固定的観念の払拭
移住者が不安に感じている点に応じて、具体的な情報を提供することで、その
不安を解消するよう努めます。実際に移住し、地域生活を送っている方の生の声
などを伝えるとともに、定量的なデータ・数値などを示し、説得力のある説明を
行います。
○ネットワークづくり(移住実践者100人ネットワーク)
県外からの移住者の多様な日常生活をインタビュー形式で取材し、移住実践者
の年齢構成、生活実態を分析するとともに、ガイドブック、ブログ等でライフス
タイルを情報発信し、交流会などを通じて移住実践者同士の地域の枠を越えたネ
ットワークを構築します。
【主な県の取組】
22年度
23年度
総合的な情報発 ガイドブック作
信
成など戦略的情
報発信
固定的観念の払
拭
移住実践者100
人の取材、ネッ
移 住 実 践 者 100
トワーク形成、
人ネットワーク
情報発信
構築
24年度
25年度
イ 発信情報の「質」の向上
○住宅、就業情報の充実
移住・定住において最も基本的な事項である住まいの情報については、不動産
関係団体の運営する情報サイトを活用するとともに、県が市町と連携することに
より、県内の空き家情報を一元的に集約管理する「空き家バンク」を開設し、ホ
ームページにより、ライフスタイルに応じた住まい情報提供を行います。
また、就業情報として、就職相談、就職面接会、セミナー、就業体験、企業見
学会等の情報を提供します。また、農林水産業の就業希望者に対しては、農林漁
業を支える新たな担い手として活躍してもらうために、新規就業者の育成支援制
度の情報提供も行います。
- 14 -
〇移住希望者のライフサイクル等に応じた情報の発信
移住希望者は、その年齢、ライフスタイルや家族構成等の状況に応じて、移住
するか否かを判断する際の決め手・関心事が大きく異なります。
より効果的な移住・定住施策を実施するために、こうした世代・ライフスタイ
ル等に対応して、魅力や安心感などを訴えられる施策を意識的にとりまとめ、情
報を発信していきます。
(4)移住希望者への積極的誘致策
ア 首都圏等へのプロモーション等
○フェア・相談会等の誘致策の実施
首都圏で開催される「ふるさと回帰フェア」や「海外・国内ロングステイ移住
フェア」などのフェア・相談会への出展や街頭キャラバン隊による積極的なPR
活動を実施します。また、JOIN(移住・交流推進機構)が開催する民間企業と
の交流会を積極的に活用し、民間企業などとの新たな事業パートナーを開拓して
いきます。
(JOIN:Japan Organization for Internal Migration)
移住や交流の希望者への情報発信、移住・交流のニーズに応じた地域サービス
を提供するシステムの普及などを行うため、設立された民間及び自治体で構成
する全国的な推進組織。
○文化資源等の活用による移住促進の検討
富士山麓などの豊かな自然環境に文化・芸術などを加えた新たな魅力の創造に
よる移住促進を検討します。伝統や歴史に培われた文化資源の情報発信を行うと
ともに、地域で多様な文化芸術活動を行う場や文化芸術活動を支える人々が交流
する場などについて検討していきます。
イ 市町が行う誘致策への支援
○多様な滞在体験ツアーの実施
都市と農山漁村との交流人口を増大させ、さらに移住・定住につなげるために、
地域資源を活用した滞在体験ツアーの開催、研修会開催、受入マニュアル作成、受
入農家募集などを試行する市町・団体等に、県は「“第2のふるさと”暮らし体験
等促進事業」により支援します。また、国、静岡県市町村振興協会などの制度の活
用について促していきます。
(「“第2のふるさと”暮らし体験等促進事業」)
農山漁村地域での暮らしを体感してもらうことにより、将来の定住志向者の意識
醸成を図るため、受入体制整備、ショートステイの推進を行なう市町、団体等に
対して支援する県事業[補助率:1/2]
- 15 -
【主な県の取組】
22年度
23年度
滞 在 体 験 ツ ア ショートステイ
ー実施
など短期体験ツ 短 期 体 験 ツ ア
アーの実施
ーの実施と検
証
24年度
25年度
◇市町の役割に応じた施策
市町は移住者等を実際に受け入れる現場に近く、施策を主体的に行う立場から、
県等との協働のもと、以下のような積極的な取組が求められます。
(1)市町の取組機運の醸成
○地域住民の意識の啓発と受入への合意形成を図ります。
○移住・定住者へのサポート役や世話人などの充実、養成等を行います。
(2)受入環境の整備
○県が組織する、全県的な移住・定住促進組織である「パートナーシップ推進
会議(仮)」に参加することにより、戦略内容について議論を進め、移住・定
住推進施策の充実・展開を図ります。
○移住・定住に関する相談窓口を設置し、県の「ふじのくに移住・定住相談セ
ンター(仮)」との連携を図ります。
○市町の庁内関係部署との情報の共有と相互連携を図ります。
○県、市町の連携により、県内の空き家情報を一元的に集約管理する「空き家
バンク」の開設に取り組みます。
(3)戦略的な情報発信
○移住・定住関連イベントへの参加やホームページを活用した情報発信など
移住・定住促進に向けた効果的な広報活動を県と協働で行います。
(4)移住希望者への積極的誘致
○首都圏等で開催される移住フェアに県や周辺市町と積極的に参加し、都市住
民への積極的なPR活動を行います。
○県や国、市町村振興協会などの支援を活用して、地域住民や民間業者等と協
力・連携を図り、田舎暮らしお試し住宅や市民農園・体験農園を活かした滞
在型体験ツアーの実施を検討します。
(5)その他
○各市町は、地域の「場の力」を活用し、独自の移住・定住関連施策を実施し
ます。
- 16 -
6
地域特性に応じた「地域イメージ」
県内地域の特性に応じ、
「中山間地域等」
「定期交流地域」
「首都圏通勤地域」のイ
メージを示しました。今後さらに検討を進めた上で、地域ごとのイメージ、方向性
を示し、施策展開の検討・実施を図っていきます。
ただし、これらの地域区分の境界については、厳密に区切られるものではなく、
重複する地域区分や地域区分の境界を越えた連携についても柔軟に捉えることとし
ます。
(地域特性の分類)
遠
現状維持
(ちょこっと)
生活転換
(どっぷり)
ライフ・スタイル
(都市地域から遠)
中山間地域等
定期交流地域
首都圏通勤地域
首都圏地域からの距離
(サラリーマン)
(農的な暮らし)
近
(都市地域から近)
〇中山間地域等
(農林統計の中間農業地域と山間農業地域を合わせた地域等)
自然に恵まれた農山漁村の農林水産物、集落景観、伝統文化等を生かし、
首都圏等から生活の本拠を移した移住・定住
【地域の特徴】
・里山、森林等の豊かな自然が存在しており、農林漁業の営みなどを中心とした
人の暮らしと自然との共生が可能。
【ライフスタイル例】
・農林業活動や地域活動の場を提供することで、仕事のやりがいと仕事を通じた
自己実現を目指すことができます。
・地域ごとの独特のルール、生活習慣、日常を支え合う暮らしにより、近隣住民
との密接な人間関係を築くことができます。
・移住希望者を受け入れる場合、あるべき「地域像」
「住民像」を地域住民で共有
するとともに、地域住民の意識の高揚と受入への合意形成が重要です。
- 17 -
〇定期交流地域
(定期的に訪れる頻度が高く、滞在時間が長い交流を行う地域。生活の拠点は都市
地域など別に存在。)
都会の人々などが休日を利用し、一定期間、農作業や農家の生活を体験する
ような頻度が高い交流(例:農山漁村型ワーキングホリデー)
【地域の特徴】
・四季折々の美しい自然・景観が存在し、果物や野菜などの恵みを体験できる農
園、本格的な農作業を経験できる施設等がある地域
・都市地域から比較的近くに位置し、休日などに定期的に往来できる地域
【ライフスタイル例】
・都会で働くサラリーマンなどが耕作放棄地を活用した市民農園・体験農園を定
期的に訪れて「週末農業」ができます。
・未利用となった別荘、セカンドハウスなどを活用して、季節のよい時期のみの
滞在や長期間の休日を利用しての田舎暮らしを満喫できます。
・富士山麓などの名勝や豊かな自然、歴史文化等を体感し、体験等も取り入れた
アウトドアライフを楽しむことができます。
〇首都圏通勤地域
(首都圏地域へ毎日通勤・通学が可能な地域。生活の拠点を都市地域から移動。)
東海道新幹線、東名高速道路等の交通機関の利便性を生かした首都圏への
通勤・通学
【地域の特徴】
・商業、コンベンション、教育などの都市機能等が充実し、魅力あふれる自然空
間と調和する地域
・多様な交通網の整備による、交通至便で都市地域へのアクセスが優位な地域
【ライフスタイル例】
・東海道新幹線、新東名高速道路等など充実した交通ネットワークを活かして、
毎日首都圏等へ快適に通勤できます。
・ビジネスと子育て環境の両立を考えて、都会へ通いながら暮らすことができま
す。
※上記以外にも、自然環境、生活インフラなど地域の特性に応じた地域イメージ
が考えられます。移住・定住施策を促進するにあたり、周辺市町と連携しなが
ら、相互に役割分担を行い、
“ふじのくに”の地域産業、文化、風土など地域全
体の魅力を活かして、全県的に取り組むことが重要です。
- 18 -
7
御意見を頂いた方々
本戦略の策定にあたっては、以下の有識者等の方々から御意見を頂きました。
この場を借りて、深く感謝・御礼申し上げます。ありがとうございました。
・青木 辰司 様
東洋大学社会学部長 教授
・石坂 貴明 様
JOIN(移住・交流推進機構)事務局総括参事
・市川 宜克 様
社団法人静岡県宅地建物取引業協会会長
・小田切 徳美 様
明治大学農学部教授
・河村 秀昭 様
NPOがんばらまいか佐久間事務局長
・佐藤 典生 様
伊豆市副市長
・鈴木 好晴 様
沼津市副市長
・セーラ マリ カミングス 様 株式会社文化事業部代表取締役
・高橋 公 様
NPOふるさと回帰支援センター専務理事 事務局長
・竹内 宏 様
財団法人静岡総合研究機構理事長
・竹中 雅昭 様
JOIN(移住・交流推進機構)事務局参事
・松本 諭 様
JOIN(移住・交流推進機構)事務局参事
・柳 順一 様
株式会社宝島社「田舎暮らしの本」編集部編集長
・山崎 泰啓 様
浜松市副市長
(氏名 五十音順)
なお、平成23年度、市町・地域団体等と組織する「パートナーシップ推進会議(仮)」
において、本戦略について議論し、内容の更なる充実を図ります。
『ふじのくに移住・定住促進戦略』
静岡県 文化・観光部 交流促進課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9番6号
Tel 054-221-3612
Fax 054-221-2542
HP http://www.pref.shizuoka.jp/
E-Mail [email protected]
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