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レポートはこちら - Morgan Stanley
グローバル債券市場レポート
本書はモルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントのグローバル債券運用部門が作成したレポートを邦訳したものです。2016 年 10
月現在の筆者の見通しおよび見解に基づくものであり、市場および経済状況の変化により必ずしも実現されるとは限りません。また、特に断
りのない限り時点は 2016 年 10 月末現在です。
債券|グローバル債券運用部門|マクロ・インサイト| 2016 年 11 月
金融政策から財政政策へとバトンを渡す
TABLE OF CONTENTS
1. アウトルック
1. アウトルック
• 経済ファンダメンタルズは弱気なコンセンサスよりも明るいと思わ
れる。だが、今年は政治が市場に予想以上に大きな動揺を引き起こし
てきた。2017 年には米国で新大統領が就任し、欧州中核諸国で選挙が
実施され、英国の EU 離脱交渉が控え、中国では政権交代が行われる
など、さらに波乱含みの展開となる可能性がある。こうした環境で、よ
りリスクの高いスプレッド商品は、リスクフリー金利の緩やかな上昇を
乗り切ることができよう。経済ファンダメンタルズの下げ止まりもしくは
改善が追い風になるなら、尚更そのように言える。しかしながら、心理
的な抵抗が薄れるに伴い、利回り上昇が新たな形を取り始めることも
認識している。このためリスクを削減し、予想される債券市場の動揺に
備えるとともに、金利動向との連動性の低いスプレッド商品へのエクス
ポージャーを選好する。
• 今後数週間で足元のイベント・リスクが解消することを前提に、2016 年
一杯、新興国債券の見通しを引き続き楽観的とする。経済ファンダ
メンタルズ、テクニカル要因、マクロ環境が今なおそうした見解を支
持しているからである。中国については、中期的には成長減速が続こ
うが、短期的な成長見通しは依然として財政・金融政策の支援が得ら
れるか否かにかかっている。
• 引き続き米国の投資適格(IG)クレジットが欧州の投資適格クレジット
をアウトパフォームすると予想する。利回り環境がより良好な米国のほ
うが、欧州よりも一層強力なテクニカル要因の追い風を受けるとみら
れることによる。ハイイールド債に対して前向きなスタンスを堅持する。
これは、利回りに対する世界的な需要が、米国および欧州のハイイー
ルド資産クラスを引き続き下支えするとの見解に基づく。
世界経済 成長
債券買 入
通
・
以上 水準
要因 今 反転
動向 対
伴
弱気 見解 、中央銀行
的 要因
押 下
利回
。総
、2016 年
、
大半
示唆
押 下
市場
。
、
上昇 可能性
金利および為替見通し
新興国市場見通し
クレジット市場見通し
証券化商品市場見通し
2. 市場サマリー
先進国債券市場
新興国債券市場
1)米ドル建て新興国債券
2)現地通貨建て新興国債券
3)新興国社債
社債市場
証券化商品市場
グローバル債券市場レポート
経済指標 改善、政策変更 影響 過小
生命保険
評価
在 金融政策体制 下
、我々 主張
。
受
止
、
、何
・
金融政策
起
和
、市場 衝撃 受
意味
。10 月 展開
如実 物語
状況
。
年初来
。
格
。英国
影響
圏、米国、英国
昇 転
先進国
、米国
市場 概 、2016 年内
織 込
利上
予想
金利
水準
道筋
慎重 利上
、
。要
高
改善
政権交代
金融政策
転
予
。
政治的 展開
考
多数
。ECB 同様 、
招
金
。低調
上昇 乗
言
。
薄
水準以上 押 上
利回 債
得
、2017 年
高
弱気 材料
顕在化
。具体的
、経済指標
改善 / 物価上昇、金融緩和 縮小、
・
上昇
踏
。
見通
、米国
引 続
。但 、新興国
、
一部地域
認識
動揺 備
債
、金利動向
低
商品
。
対
、
昇 可能性 過小評価
上
考
。
継続的 資産買 入
ECB
実質金利
、
引 続 低下
。ECB 目的 、
期待
、必要 金融
観点
、
。以上
通
連動債 選好 、
小幅
、
経済
圏
。
圏中核諸国
利回
言
最近
逸脱
。
新興国資産 、現在 世界的 低利回 ・
、
削減 、予想
連動債 通
現在 市場
金融緩和環境
。中欧
伴 、利回 上
形 取 始
選好
反転
示唆
。2013 年以来初
取引
改善 追 風
連動性
織
要因
実現
商品
金利 緩
。
券市場
、
上向
。経済
昇 新
要因 大
周縁国
様々 要
高
切
・
関
、利回 上昇 抑
、
2 回 利上 予想 妥当
。長期債
向
波乱
。
心理的 抵抗
明確
国 中央銀行 同様 金融政策 踏襲
大
市場
波及効果
、尚更
。日銀 先導役 、ECB
政治
、米国 大統領選挙
下 止
、
強
困難
。
日銀
公算
行
思
。
動揺 引 起
得 。
焦点 置 考
融政策 見直
大
。2017 年
中心 、他
。
、今年
想以上
派的
誘導
小幅
公算
裏付
因 交錯
政策運営 支持
維持
継続
改善 利回 上昇
呼
、
。日本
意
終息 近付
示唆
率上昇 後押
加
行
、財政政策 巡 議論
金融政策
。
経済指標
少
、過去 6 年
結果
FRB 議長 言葉 借
考
味
財政出動
支出
2017 年 欧州中核諸国 選挙 実施
、英国 EU 離脱交渉 控 、中国
示唆
「高圧経済」気味
促
低
。
緩
。
、
換
大幅
妥当
思
緩
率
FRB
1回
、2017 年 2 回
。FRB 中立的
見解 示
、従来 基準
。
経済
将来的
可能性
思
金利
道筋
、利回
新大統領
、
焦点 置
手段 用
利上
財務相
公約 踏
景気減速、FRB
EU 離脱(Brexit)
根強 不透明感
、FRB
込
姿勢 転換 始
。最後 、米国
停滞、中国
影響
赤字支
。
対
世界経済
期限 先送
・
及
上昇 牽
。
増
2017 年 GDP 比 0.5% 前後 減税 言
上
10 年物
(bps)超
・
利上
公共支出
、緊縮財政
。
率
。名目利回
年初来 高値 付
新財務相
首相
選挙戦中
上昇
20
上昇 記録
引
薄 、
増 、
、大半
国債利回
可能性
金利および為替見通し
引 締 、英国
、財政緩
牽引役
、
物価 及
率
明
薄
額 約束 、財政赤字削減
9
原油価
伴 、原油安
経済成長
市場
。英国
最高水準 更新
、過去数 月
安定
次
効果
上
。
出 拡大 視野 入
8 月 急落
後、9 月 力強 回復
PMI
収益
。
圏 PMI 米国 ISM
月
。銀行 現
不満 募
間、経済
弱気
反発 強
債券
引 続 妙味
依然魅力的 、
、
券
債
同様
。
、戦術的
、
的 改革
対
継続
、政治的 変化
確証 必要
長期
。
年金基金
上記は 2016 年 11 月現在の運用チームによる見通しおよび意見を示すものであり、市場環境および経済環境等の変化により変更される場合があります。データに
ついては特に記載のない限り 2016 年 10 月末現在です。
2
モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメント | 債券
金融政策から財政政策へとバトンを渡す
通貨
、
含 、割安感 出
少
国
貨
G10 諸
目標 上回
数
、通
1
過去数年
大幅
。英
成長
定 極
不
資産
足元
・
解
前提 、2016 年一杯、新興
国債券
見通
引 続 楽観的
経済
。
、
環境
依然
要因、
明
。投資家 新興国資産 向
引
低位
利回
、新興国
向
、金利
利上
吸収
行
。
利上
然脆弱
、
影響
急騰 起因
対
、新興国資産
依
。
、新興国 先進国
影響
、新興国 成長
進国
成長格差
通
再
悪化
見通
。
要因 潜在的
。
、中期的
続
、足元
見解 変
要新興国 世界貿易
クレジット市場見通し
11 月 迎 、
落
・
。
。
牽引役 、2016 年初来、
数年間、金利
高
、
。
利回
割高感
出
比較 、
思
。
(損失
概 堅調 、
低 、住宅取
過去平均 上回 状況下、住宅
見通
引 続
。
、2016 年
非
MBS 残高 700 億−800 億米
予想
。
減少
新規発行額
300 億−400 億米
前後
見
。
担保証券(CMBS)
、引 続 慎重
。CMBS
今年、
・
。同
対
依然低調
、失業率
長 続
感
。
低 、米国経済
緩
成
限 、商業用不動産市場
引 続 堅調 推移
考
。
。
健全 経済状況 追 風
改善
、今後、新規
発行
増加
、需給
残 。
見込
言 、最近、
高
MBS
上
非投資適
依然
、CMBS
。
相対的 低
、過去
MBS
高
需要拡
記録
対
同資産
込
、
。
過去最
商品 対
水準
楽観的 姿勢 継続
依然
大 最大
金利
供給面
低下 、
金利
、投資
)
。米国経済
。
MBS 、流 動 性
主
MBS
。非
MBS 対米国債利回
適格級 150−225bps、
格級 250−300bps 達
(OAS) 縮
、住宅
高格付
・
水準
調整後
得
見通
米大統領選 最大
歴史的
供給減少
維持
担保証券
維持
水準
・
商業用不動産
・
近
改善、
、
背景 、非
通
。
証券化商品市場見通し
低
。魅力的
、環境
市場 下支
成長見
。一部
、
潜在的 逆風
引 続
MBS 、引 続 相対的
1
安定性 高 、魅力的 債券資産
得能力
材料
注視 怠
、今後
。目先、
非
市場
市場特有
・
MBS 引 続 好調 推移
関連 MBS
比較
、
MBS 魅力 乏 。
住宅
値動
高
、
調整後
左右
、国際商品
、
小
引 続 財政・金融政策 支援
要因
、当社
市場 取 巻
名目
拡大 転
否
慎重
市場
、
回復 、先
。中国
成長減速
市場
(MBS)
。
弱
経済
、世界
米
成長格差 縮小
選挙結果
、引 続
。
実施
、
政策、米国
・
。新興国資産 、2016 年 12 月
利上
。年末
、
提供
大規模 資産買
影響 及
不安 、中国経済 失速懸念 後退
1度
見
上昇、価格
重要
止
世
欧州
見解 支
影響
。米連邦準備制度理事
会(FRB) 数回
対
、下
、現在
証券
前向
、利回
動向、中央銀行
依然極
下
引 続 欧
。
、
。ECB
、
、誘
経済指標
考
関連
引 続 下支
入
様々 要因 、今 健在 。例
、先進国市場
。米
一層強力
。
解 基
考慮
上振 余地 大幅 凌
良好 米
債 対
堅持
。
今後数週間
振
追 風 受
界的 需要 、米国
点 勘案 、日本円
結果、現在
調整後
。
軸足
消
低位安
役割 果
、欧州
要因
新興国市場見通し
利回
。利回 環境
国
。日銀
移 始
、外国
州 投資適格
予想
足枷
、
大
米国
国 投資適格(IG)
下落
、Brexit
透明感
。
勢 買
通貨
。
国 中 、
後押
・
、2015 年末
見通
幾分
照
懸念
2016 年
CMBS
上記は 2016 年 11 月現在の運用チームによる見通しおよび意見を示すものであり、市場環境および経済環境等の変化により変更される場合があります。データに
ついては特に記載のない限り 2016 年 10 月末現在です。
モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメント | 債券
3
グローバル債券市場レポート
、
数年
若干
不動産価格 高騰
不安要因
考慮 、引 受
。
際
状況
不動産
若干割高感
新発案件
、
発行後時間 経過
CMBS 選好
。発行後時間 経過
CMBS
、直近 不動産価格上昇 恩恵 享受
。2016 年内
CMBS 市場
、CMBS
高止
魅力的 利回
提供
市場
、
改善
享受
。以上
考
変
、CMBS
堅持
。但 、
高
、同
値洗
時価
点 考慮
、
幅 管理可能 水準
欧州 、
。
大幅
穏
。MBS
CMBS 対
後退
見通
。英国
EU 離
脱決定 受
明感
不透
強
。
全体
対
、同
姿勢 堅持
。ECB
銀行(BoE)
当面、金利 低水準
、
、
確信
緩和策
重要
受
欧州経済
不動産市場
考
変
恩恵
。欧州
住宅用不動産担保証券(RMBS)
新規発行額
CMBS
今 失望的
低水準
以来時間
中
。
経過
依然
RMBS
CMBS
散見
今 良好 、金
低 、不動産価格
点 踏
、発行
魅力的 案件
。
利
ブレント原油
金
G S C I ソフト・コモディティ
JP M 現地通貨建てEM国債
B of A M L 米国ハイイールド
円
(対米ドル)
JP M 米ドル建てEM国債
M S C I 新興国株式
英国10年国債
S&P/LSTA レバレッジド・ローン
バークレイズ米国投資適格社債
B of A M L 欧州ハイイールド
スペイン10年国債
ドイツ10年国債
S&P500
米国10年国債
バークレイズ欧州投資適格社債
MSCI先進国株式
日本10年国債
B of A M L 米国モーゲージ・マスター
銅
イタリア10年国債
ユーロ
(対米ドル)
米ドル指数
ユーロ・ストックス
(米ドル)
ユーロ・ストックス
(ユーロ)
日経225
、今
Brexit 前 水準
揺
図表 1
資産別年初来リターン(%)
上昇傾向
、引 続 欧州 RMBS
CMBS 市場 選好
2. 市場サマリー
10 月 先進国
。
0%
10%
20%
30%
40%
出所:トムソン・ロイター、データストリーム。2016 年 10 月 31 日現在。上記は米ドル・ベースのパフォーマンス。
利上
対
見通
織 込
値上
形 、他通貨
。
10 月 米 10 年 債 利 回
23bps 上 昇、
2 年債−10 年債
15bps
化
。 独 10 年 債 利 回
28bps 上 昇、独 2 年 債 利 回
7bps 上
昇
。
10 年 債 利 回
32bps 上昇、
、選挙制度 関
国民投票 関
反映
、10 年債利回
(
実施
回
憲法改正
)
。
48bps 上昇
大半
予想
不安
弱
、10 月
通貨
。日本円
。同月、原油(
下落
47
米国
、FOMC
妥当
「僅差」 決定
G10 通貨 対 上昇
2.3% 下落 。
3.3% 下落
49
)価格
9 月 議事録 公表
。数人
上
最
。
先進国債券市場
是非 問 国民投
10 年債利
。Brexit 巡 交
困難
高
。議事録
10 年債利回
。日本 10 年債利回
。対米
5.6% 下落
渉
一院
1bp 上昇、
10 月
、2016 年内
英
上昇
、議会制度 事実上
制 変
票
政治
1bp 上昇
4bps 上昇 。
概
。
-0.2
-1.9
-3.0
-6.8
-20% -10%
29.6
20.4
19.8
16.1
15.7
14.5
13.4
12.3
9.0
8.6
8.3
8.2
8.1
6.1
5.9
5.5
5.2
4.0
3.6
3.4
2.9
1.2
1.1
比較的早期
考
利
明
9 月 利上 見送
表現
10 月 経済指標
堅調
。
。9
月 非農業部門雇用者数
15 万 6,000 人
17 万 2,000 人
増加 届
。
、8 月 数
値 15 万 1,000 人 増
16 万 7,000 人
増 上方修正
。失業率 5.0%
小幅上昇、
4.9% 上回
増加
、予想
上記は 2016 年 11 月現在の運用チームによる見通しおよび意見を示すものであり、市場環境および経済環境等の変化により変更される場合があります。データに
ついては特に記載のない限り 2016 年 10 月末現在です。
4
モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメント | 債券
金融政策から財政政策へとバトンを渡す
。労働参加率
。時間当
62.9% 上昇
平均賃金 2.6% 増加
。ISM(
協会)発表
9 月 製造業指数 51.5
、
予想 50.4 上回
。第 3 四半期
GDP 成長率 前期比 2.9%
予想 2.6% 上回
。9 月
総合 CPI 1.5%
8 月 1.1%
上
昇
。
CPI 2.2%
。
圏
10 月 会合 政
、ECB
策 据 置
。ECB
・
裁 政策委員会
量的緩和( QE )
延長
在委員会
待
協議
進
述
格付
会社
・
・
・
。
QE
国債購入
適格担保
、9 月
圏
製造業 PMI(購買担当者景気指数)
、8 月
52.6
水準
横
予想 一致
四半 期
、
圏
、8 月
英国
新
率
上昇
0.2%
、
新財務相
導入
政赤字削減
表明
落
。財
、2019 −
2020 年 財政黒字 達成 目指
従来計画
時期
財政均衡化
先送
公共投資支出
・
見通
拡大
盛 込
予想
ドイツ
アイルランド
イタリア
日本
ニュージーランド
ノルウェー
スペイン
スウェーデン
英国
米国
発表
(BPS)
当月
変化
(%)
10年債
(BPS)
当月
変化
利回り
(%)
(BPS)
1.64
9
1.95
35
2.35
44
-0.63
1
-0.31
16
0.40
26
0.55
3
0.69
7
1.20
20
-0.45
9
-0.19
17
0.29
28
-0.59
5
-0.27
16
0.47
28
-0.62
7
-0.40
18
0.16
28
-0.46
-47
-0.08
16
0.65
32
0.00
11
0.65
38
1.66
48
-0.24
5
-0.19
6
-0.05
4
-0.61
5
-0.31
16
0.28
27
2.00
11
2.19
25
2.71
44
0.61
-33
0.75
-35
1.39
18
0.36
-4
1.86
-5
3.32
-1
-0.17
5
0.18
13
1.20
32
-0.74
-7
-0.34
3
0.26
9
-0.89
4
-0.75
9
-0.39
15
0.26
16
0.59
37
1.25
50
0.84
8
1.31
16
1.83
23
GDP 成長率 前期比 0.5%
、
予想 0.3% 上回
。9 月
英国 製造業 PMI 8 月 53.4
55.4 上昇、
予想 52.1
凌
。
日本
、日銀
現在
。
標 、資産購入 行
買
前
、8 月実績
0.9% 上 回
。8 月 失
業 率( 3 月平 均) 4.9%
、前月
水準
横
。第 3 四半期
月
引 続
水準近辺
保
目
加速
長期
超長期
入
引 下
。経済指標
額
50.4
上昇
CPI(食品
除 )上昇
、8 月
0.2%
予想 0.1% 下回
低下、
。
投資家
伴
見通
。
懸 念 、米
米国債利回
逆風
不透明感 加
行
。金
、各国中央銀
金融政策
効果
薄
懸念 表明 、景気 上向
財政出動 求
資産
51.7
、9
。 9 月 全国
対
利上
FRB
。計画
、10 月
率 横
10 月 新興国国債資産 下落
利動向
、10 月 製造業 PMI
。経済指標
新興国債券市場
上昇
、
留任
、9 月 総合 CPI 上昇率
年比 1.0%
フランス
銀行総裁
1 年延長 、2019 年
決定
目標
。代
現
、任期
デンマーク
5 年債
利回り
出所:ブルームバーグ 2016年10月31日現在
0.4%
。
・
財政計画
カナダ
前期
予想 一致
。9 月
ベルギー
。2016 年 第 3
圏 GDP 成 長 率
比 0.3%
オーストラリア
スイス
、
当月
変化
(%)
ポルトガル
地位 維持
見
国
2年債
利回り
オランダ
維持 、
据 置
国債
。経済指標
10
( DBRS )
安定的
、
出揃
。
投資適格格付
見通
、現
検討内容
決定 下
月
総
図表 2
主要国の国債利回り
。最 大
常、
対
、足枷
打撃 受
、通
長 、米国債利回
感応度
高
投資適格資産。対
照的 、高利回 ・低格付 資産
。投資家 引 続
産 選好
建 資
、新興国債券
幅広 引 上
。10 月 新興
上記は 2016 年 11 月現在の運用チームによる見通しおよび意見を示すものであり、市場環境および経済環境等の変化により変更される場合があります。データに
ついては特に記載のない限り 2016 年 10 月末現在です。
モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメント | 債券
5
グローバル債券市場レポート
図表 3
対米ドルでの月次為替変化率
。
体
(プラス:上昇、マイナス:下落)
メキシコ
ブラジル
南アフリカ
チリ
インドネシア
オーストラリア
ロシア
マレーシア
スイス
ニュージーランド
シンガポール
カナダ
ユーロ
ハンガリー
ポーランド
日本
ノルウェー
韓国
コロンビア
スウェーデン
英国
-3.3
-3.3
-3.7
-4.2
-1.7
-1.8
-1.9
-2.0
-2.1
-2.3
-2.3
-2.5
-4
買 意欲 見
初
踏
切
年限
390 億
、高
国際債券市場
起債
。
-2
月次変化率(%)
的 流動性逼迫問題
課題 抱
4
。
建 新興国国債
JP
1.46%
・
。全般 、低格付 ・高
投資適格債
、
、
、
。
共和国、
、
、
、
、
、投資家 利益確定 動 、
実施 求
10 月
再
政治的
革命軍)
、
幅広
否決
大統領
政治的資本
支持 得
和平合意達成 目指
余儀
生
交渉
。
。10 月
、
財務相 対
見送
。
関連
、
国債
、南
、
現地通貨建
・
3)新興国社債
新興国社債
出
、
。
、
対
、
、
新興国債券市場
関与
、今 調査 続行
10 月
、JP
・
CEMBI
−0.01%
検察 、
税務当局責任者時代
、
。
。不正容疑
召喚状
対米
、
重 足枷
席
財務相
図
詐欺事件
−0.30%
。南
大統領 、依然
訴追
現地通貨
、
、同国
、権力 集中化 狙
追 落
10 月 現地通貨建 新興国国債 JP
GBI−EM
・
・
0.85% 下落 、年初来
16.08% 低下
。新興国
通貨 対米
0.54% 値下
、新
通貨下落
、財政再
。
2)現地通貨建て新興国債券
、政府
維持
背景
興国債券
、疑念
建努力 続
、中期
、野党 全国規模
。予想 反
国民投票
投資適格格付
、
厳
繰 返 呼
組織、FARC(
戻
経済 依然
、大統
南
縮小
罷
。
。
狙
解決
大統領
行進 行
受
2017 年 償還期限 迎
。
掛
発行
合意
可能
皇太子
予定 、市場 円滑
、年 初 来
受
財政改革 向
国営石油会社、
返済
・
。年初来 好
・
領官邸
、
Citgo Petroleum
Corp. 株式 担保
使用
、28 億
債務 満期 延長
債務
2
免 巡 国民投票
政府
。
後、長男
後継国王 即位
0
、
和平合意
(PDVSA) 子会社
債権者 合意
。
「適切 服喪期間」
、
起債額
。
市場 突 動
。先導役 果
左派
構築
要因
13.35% 縮小
資金調達
。
最大
値下
合計 175 億
建 国債 現地通貨建 国債
行
国王 逝去
10 月 米
EMBI
展開 資産価格 牽引
引 続 国際債券市場
、在位 70 年
1)米ドル建て新興国債券
幾
上
2.8
。
利回 債
、
湾岸諸国
2.1
1.8
、民衆 幅広 支持
得
王位継承 見守
。
成功、年初来
国民会議
小
70 億
資金 流入、年
初来 流入額 559 億
達
。
後押
0.9
0.0
-0.7
-0.8
国債券資産
資金調達
企業経営者、与党
、
出所:ブルームバーグ。2016 年 10 月 31 日現在
投資家
市民権擁護団
(ANC)
-5.1
-5.6
-6
-8
財務相
、年初来
。10 月
11.10%
高利回
低格付
・
社債
、
高格付 社
上記は 2016 年 11 月現在の運用チームによる見通しおよび意見を示すものであり、市場環境および経済環境等の変化により変更される場合があります。データに
ついては特に記載のない限り 2016 年 10 月末現在です。
6
モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメント | 債券
金融政策から財政政策へとバトンを渡す
債
。地域別
(
)
、
、
(
、
) 社債
東(
、中
)
、
(韓国、中国、香港、
)
、欧州(
共和国、
。
鉱業、運輸、
)
別
、金属・
、製造
全体
市場
、消費関連、不動
産、
、公益事業
出遅
(BPS)
当月変化
現地通貨建て債券
利回り
(%)
当月変化
316
-8
11.0
-18
237
16
7.1
27
152
-3
2.0
3
232
3
7.4
29
192
-3
3.6
11
293
-1
6.4
21
155
1
5.8
13
111
9
4.7
19
85
-7
2.6
16
225
6
8.5
35
282
-9
9.1
4
327
5
9.7
43
2316
263
–
–
ブラジル
コロンビア
ハンガリー
マレーシア
社債市場
メキシコ
10 月 社債市場
。世界中 長期金利
逆風
大幅 上昇
。
、
原油価格 上昇、FRB
予想外 堅調 英国
派的 声明、
経済指標、
圏、英国、米国
要因
期待
相
市場 後押
上
、世界
ペルー
フィリピン
ポーランド
ロシア
南アフリカ
トルコ
、同資産
ベネズエラ
。10 月 世界
化
引 続 好
記録、高
・
低
呈 、
・
対
連
金融関連
(
需要 高
。10 月 米国投資適格
10 月 入 、金 融 関 連
趨勢 覆
投資家 引 付
外国人
市場
。
対 引 続 慎重
金利
高
巡
、
。投資家 利回
続
、
凌駕
要因
見解 維持
10 月 米
対国債
追求
(BPS)
低迷
・
化 、
。10
金融関連
顕著
見 、年初来、産業関
、
。
。10 月 引 受
・
(売 手側
新
、9 月
報
増加
金融
460 億
発行高
対 、非金融
550 億
達 、非金融
引 続 供給 過半 占
(超過
8 月 1,120 億
低調
発行高
0.64% 0.36%)。
10 月 通 、世界的 利回 追求 動
発債発行高
前月
際
米投資適格市場
背景。高格付
、米国大
得 。10 月 新
発債
主因。10 月
M&A 案件 発表 嫌気
、BBB 格
、
要因
、供給減少
。
A格
少
酬) 8bps 9 月 1bp
、通信(−43bps)
、
続
未発行残高
統領選 巡 不透明感
受
最
予想
11 月 発行高 一段 減速 、合計発行
高 700 億−900 億
。11 月
期間 過
後 発行高 減速
異例
、第 3
四半期 供給 前倒
、M&A
1.39%、1.88%、
高
(−14bps)
。
10 月 1,010 億
。
関連
金 融、生 命 保
。
動
、2016 年初来 趨勢 反転
。超過
(
金利上昇
上記
5bps
125bps 縮小
産業関連
険、
維
市場
月 米投資適格市場
。10 月 、超過
1.55%) 含
前向
。
超過
見 、Lower tier 2
悪化
、慎重
64bps 達
49bps
楽観的
。政治的 不透明感、金利上昇、予
持
超過
一方、産業関連
・
産業関連
、金融関連
。一方、欧州
市場 米
想
1,440 億
4.59% 1.75%)。
欧州投資適格
。米国 相対的 高 金利
(BPS)
出所:JP モルガン。2016 年 10 月 31 日現在 ・
。新発債市場 引 続 活況
止
国
米ドル建て債券
スプレッド
インドネシア
。
昇
図表 4
新興国国債のスプレッド変化
。
10 月 米国 同様、欧州 投資適格市
場
化 、月末時点 対国債
5bps 縮小
。超過
、欧州投資適格債
米投資適格債
上記は 2016 年 11 月現在の運用チームによる見通しおよび意見を示すものであり、市場環境および経済環境等の変化により変更される場合があります。データに
ついては特に記載のない限り 2016 年 10 月末現在です。
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7
グローバル債券市場レポート
(
45bps
56bps)、2016 年 初 来 流
引 継
。2016 年初来 欧州投資適格債 超
過
2.9%
対 、米
投資適格債 超過
3.62% 達
。米投資適格債
最大 要因 、米国 金利
欧州 上回
。外国人投資家 米国
投資適格市場 引 付
面
、
米国投資適格市場 支
。
10 月 米投資適格市場 同様、金融関
連
産業関連
、年初来
反転
10 月 欧州 金融関連
60bps 達 、33bps
産業関連
上回
。
超過
。年初来
、欧州産業関連
金融関連
。両
超過
3.5% 2.17%
。10 月
建
社債
高 予想 上回 、468 億
発行
社債
・
Ba
+19bps
+24bps、Caa 格
1.11% 達
。
、油田
上
神経質 動
102
-10
102
-4
79
-3
121
-3
99
-6
115
-1
85
-4
173
-17
109
-5
118
-6
70
-4
121
-6
86
-4
162
+1
109
-2
116
-4
136
-9
124
-7
101
-5
135
-6
93
-5
160
+7
82
-5
122
-7
109
-8
144
-7
115
+0
159
-6
89
-3
142
-9
251
-18
148
-8
114
-2
164
-67
147
-13
産業(テクノロジー)
産業(運輸)
産業(通信)
産業(その他産業)
公益(電力)
公益(ガス)
公益(その他公益)
金融(保険)
金融(REIT)
市場
上
起債
低水準
向
(−0.37%) 固定電話(0.13%)。
10 月 欧州
46 億
達
。
通貨建
。欧州発行体 、良好
新規発行高
。
行
60%
500 億
関連
半期
極
好調
等
起債額
起債 踏 切 、
。
市場
推移
物(新 発 物)
第3四
MBS
等
名目
、前月
化
化
・
米国債
対
水準
1bps
。
97bps
調整後
後、10 月
米国
。
(OAS) 、
等
証券化商品市場
。 同月、
債
欧州
満期 壁 引 続 先送
高
MBS 、小幅
MBS
市場
着
金利感応度
達成
2.18% 1.85%)。
借 入 環境 利用
(750 億
。
最 低迷
行
新規発行高
落
運輸
(
。10 月 米
8 月
10 月
。10 月 最 高
0.85%
最 高
個別材料 、両
重
引 続 低水準
-11
産業(エネルギー)
(−1.07%)。大統領選挙
)。
176
産業(消費財 [ 非市況 ])
、医薬品(−4.4%)
。5 月以降
-6
産業(消費財 [ 市況 ])
。他方、
最 低迷
既存債務 借 換
109
産業(資本財)
(4.34%)
、
独立系(2.2%)
、金属 (1.1%)
、166 億
-6
産業(素材)
欧州
発行高
132
インデックス
(BPS)
、
高
債
当月変化
出所:ブルームバーグ・バークレイズ。2016 年 10 月 31 日現在
、低格付
債
関連
(BPS)
金融(その他金融)
対 、B 格 債
映
(BPS)
ユーロ
スプレッド水準
金融(金融会社)
0.92%
格債
(BPS)
当月変化
金融(証券)
市場
。米
セクター
米ドル
スプレッド水準
金融(銀行)
。
10 月 米
0.39%、超過
図表 5
社債セクター別スプレッド変化
米国債
対
。金利上昇 映
・
2−4bps
、
米国 MBS
上記は 2016 年 11 月現在の運用チームによる見通しおよび意見を示すものであり、市場環境および経済環境等の変化により変更される場合があります。データに
ついては特に記載のない限り 2016 年 10 月末現在です。
8
モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメント | 債券
金融政策から財政政策へとバトンを渡す
10 月 0.28% 低 下
、年初来
依然 3.46%
達
。FRB 最近 期限前償還 増
加 補
、10 月
MBS
購 入 額 約 400 億
引 上 、
MBS
規模 約 1.75 兆
維持
。
非
横
、
・
続 改善
引
。大半
非
関
、
、今
MBS
2014 年 以 降
最
水準
続
状況
上昇 、過去 1 年間
全米住宅価格
値上
前月比 0.5%
5.3% 上昇
2012 年
底
年 7 月 水準
宅販売
戻
。
38%
2006
。9 月 中古住
8 月比 3.2% 増 加 、前 年同月
。9 月 住宅販売
水準 0.6% 上回
急増 牽引
購入
買
、主
手。
住宅 初
買
手
全体
34% 占 、2012 年以降 最高 記
。9 月 新築住宅販売 8 月比 3.1%
増加 、2015 年 9 月 水準 29.8% 上回
録
。住宅
10 月
率 0.67%
、前月比
、2015 年 9 月
回
。失業率
発生率
年
低 、経済
対 、
需給
1−2bps
BBB 格 CMBS
5−15bps
化
。
CMBX AAA 格、BBB 格
小幅
化
。2016 年初来
CMBS
資本
位置
、大幅 乖離
2016 年初来 25−30bps
化
対 、BBB 格
2016 年初来 50
−75bps
化
。10 月 CMBS
新規発行額 増加
合計 100 億
近
辺
。年初来 10 月
発行額
570 億
達
。2016 年通年 発行
額 700 億−750 億
届
、当
初 予想起債額 70% 程度 迫
。基
本的 、CMBS
引 続
健全 。9 月 商業用不動産価格
横
、過去 12 月間
5.0% 上昇
。商業用不動産価格
過去数年
年間 10% 超 上昇
後
推移
下
、価格上昇
減速
横
年 率 0.76%
水準 記録
空室率
CMBS 市場
CMBS
。AAA 格 CMBS
記録
空室率
2016 年第 2 四半期
13.0% 低下 、2008 年第 1 四半期以
来最 低
期待
。
引 続
堅調 。9 月 新規
関連
。AAA 格 CMBS
明
、危機前
全米
依然回復
、引 続 改善
付
依然
。8 月 全米住宅価格
危機
今、
。基本的 、米住宅市場
市場
、住宅価格
10 年前 住宅
化
10 月
MBS
改善 向
、依然
在、2007 年 8 月
26.5% 上回
圏内
。商業用不動産価格 現
前回
因
13 年
。集合住宅
低水準 迫
価格変動性
高
引 続 若干
、同市場
、
懸念要
裏付
不動産市場
底堅
。
基本的
。
10 月 欧州 MBS
5−10bps
化 、今 Brexit 前 水準
大幅
水準
。ECB 買
取 対象
ABS
、
10 月
5%
化 、2016 年初来
20−30bps
化
。ECB 買 取
対象
MBS 資産
10 月 2−3bps
化
、年
初来
10−15bps
化
。供給 限
、ECB
ABS 買 入
依然鈍 、
9 月 欧州 ABS
5 億 2000
万
拡大
。現在、ECB
207 億
欧州 ABS 保有
。
10 月 欧州 ABS 発行額 増加 、約
123 億
達
。2016 年 初 来
証券化案件 合計 745 億
乗 、
今 2015 年初来 10 月
発行
664 億
上回
。RMBS、ABS、
CDO 発行額
2015 年 発行
額 上回
対 、今年 CMBS
発行額 前年 水準
少
。
。
上記は 2016 年 11 月現在の運用チームによる見通しおよび意見を示すものであり、市場環境および経済環境等の変化により変更される場合があります。データに
ついては特に記載のない限り 2016 年 10 月末現在です。
モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメント | 債券
9
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