...

岩手県の学校における 事件事故後のこころのケア

by user

on
Category: Documents
3

views

Report

Comments

Transcript

岩手県の学校における 事件事故後のこころのケア
岩手県の学校における
事件事故後のこころのケア
~中長期ケアにつなげるために~
平成21年3月
岩手県の学校における事件事故後の
こころのケア体制整備検討会
岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会
構成機関・団体
岩手県臨床心理士会
職名
スクールカウンセラー
氏名
三浦
光子
後藤
英好
久保
香世
岩手医科大学(自死遺族支援モデル事業事務局) 保健師
高橋千鶴子
(社)いわて被害者支援センター
理事
中谷
敬明
岩手県警察本部警務部県民課
被害者支援主任
佐藤
敦
岩手県環境生活部環境生活企画室
主任主査
大越
剛
岩手県一関児童相談所
主任児童心理司
蛭田
嘉男
岩手県教育委員会事務局学校教育室
指導主事
佐藤
有
岩手県教育委員会事務局スポーツ健康課
指導主事兼
中下
玲子
(県民生活安全担当)
保健体育主事
岩手県保健福祉部障がい保健福祉課
主任主査
山田
昭人
岩手県精神保健福祉センター
所長
黒澤
美枝
次長
佐藤
信一
主任主査
稲田
武彦
主任心理判定員
長澤裕美子
事務局(岩手県精神保健福祉センター)
(敬称略)
岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会編
学校における事件事故後のこころのケアについて
はじめに
近年、事件事故や自然災害により、学校場面で子どもたちの心身の健康への影響が心
配される機会が増えています。
非常時の危機管理において、こころのケアは心身への影響を最小限にとどめ、健康を
回復するために必要不可欠な対策の一つです。
この手引きでは、文部科学省発行「非常災害時における子どもの心のケアのために改訂
版」を参考としながら、岩手県内の学校で事件事故等の緊急事態が生じた場合に、初動
期の対応から中長期的なケアに向けてできるだけ「とぎれのない支援」が行えるように、
学校・教育関係者やカウンセラー等が現場で活用できる資料を整理しました。
岩手県におけるこころのケア活動の流れや、関係機関でケア会議を開く際のポイント、
様式、啓発普及用資料、関係機関・団体連絡先等を掲載していますので、緊急時にお役
立て下さい。
1
学校における事件事故とは
学校における事件事故とは、主に交通事故や火事、犯罪被害等による児童生徒や教職員
の死傷や自殺をさします。危機的状況の中には地震・津波などの大規模な自然災害や爆発
火災などの人災も含まれますが、この手引きでは、より学校対応の機会が多いと考えられ
る事件事故への対応を中心に説明します。
大規模災害・人災等の対応に関しては、文部科学省発行「非常災害時における子どもの
心のケアのために
(*
改訂版」をご参照下さい*。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/002/003/005/004.htm)
事件事故とは・・・
交通事故・火事・犯罪被害等による児童生徒や教職員の死傷・自殺など
学校全体に関わる
校外生活中の
事件事故
事件事故
登下校時・
校舎内の一部
放課後の
の事件事故
事件事故
1
起きた場所、時間帯
などによりこのように
整理され、関係者が
受ける衝撃度も異な
ります
岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会編
2
なぜこころのケアが必要か
事件や事故で子どもに強いストレスが加わると、さまざまなこころの健康問題が生じま
す。直後の急性期は強い衝撃と茫然自失状態、そして不安、恐怖感や、大切なものを失っ
た喪失感、無力感などが起こります。続いて腹痛や頭痛、食欲減退などの体調不良や、イ
ライラ、集中力低下、抑うつ状態などの反応が起こりやすくなります。
こうした心身の反応は、非日常的な衝撃を受けた時に起こりうる正常反応です。発達段
階の違いや個人差はあっても、誰もが多かれ少なかれ経験するものであり、適切に対応す
れば時間の経過と共にしだいに元の状態に回復します。しかし、こころのケアに関する正
しい知識や適切な対応方法を欠くと症状の回復を遅らせたり、時には不用意な対応でさら
に傷つき、症状を悪化させてしまう場合があります(これを二次被害と言います)。
また、事件事故等の体験後 1 ヶ月以降に認められるさまざまな精神症状の一つに心的外
傷後ストレス障害(PTSD:資料19参照)があります。早い時期からこころのケア活動を
行うことは、PTSD の発症予防になります。
二次被害の例
・
辛い話を何回も聞かれる
・
周囲が気を遣いすぎて過剰に話題を避ける
・
「誰だって辛い経験はある」「頑張れ」と励まされる
・
「なぜもっと早く逃げなかったの」と非難される
・
突然マイクを向けられたり、カメラのフラッシュをたかれる
等
3
こころのケアの対象
学校における事件や事故では、子どもだけではなく家族や関係者、被害場面を目撃し
た方も同じような打撃を受けることがあり、ケアが必要な場合があります。
また、教職員には援助者としてのストレスもかかりますので、疲労の蓄積や過重な業
務負担に注意しましょう(資料15~16参照)。
2
岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会編
【
留意点
】
校内で起きたいじめ、暴力、自殺などの深刻な事態では、被害を受けた側の
児童生徒や家族、遺族が、学校側の支援(こころのケア、スクールカウンセ
ラーのカウンセリング等)を心情的に受けいれられず、時として拒否するこ
とがあります。このような時、第三者的立場からの支援が有効な場合があり
ます。学校関係者だけで抱え込まず、早めに外部相談機関の活用を検討しま
しょう。
4
危機状態のレベル
事件や事故の規模によって危機状態は①個人、②学校、③地域の3つのレベルに整理さ
れます。このうち①の個人レベルの危機については、主にスクールカウンセラー等による
通常の個別相談やカウンセリング対応の対象と考えられます。
一方、個人の危機レベルをこえて集団が打撃を受ける②の学校レベルに相当する危機状
態では、こころのケアは緊急支援として要請される場合が多くなります。この場合、特定
の児童生徒を個別ケアするだけでなく、事件事故の目撃者や関係者となる児童生徒への配
慮、対応にあたる教職員に助言等の支援をする(コンサルテーション)など、より広範囲
の活動を視野に入れて対応する必要があります。
なお、③の地域レベルの危機とは大規模な自然災害など、地域住民全体が打撃を受ける
事態を指します。このような場合には、必要に応じて保健福祉・医療機関などの専門機関
がこころのケア活動を行います。
3
岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会編
【
個人レベル・学校レベルの危機状態と主なケア方法
家
庭
学
】
校
事件事故発生!
教職員
保護者
児童生徒
個人レベルの危機
学校レベルの危機
深刻な病気・けが・事故
校内で起こる事件・事故・
家族や身近な人の病気・
火事・自殺
けが・事故・死 など
報道殺到 など
個別ケア
集団ケア
面談
グループの話し合い
カウンセリング
ストレスケア資料配布
診察 など
ホームルーム・PTA 役員会・保護者説明会
等を活用したストレスケア勉強会
職員研修・コンサルテーション など
5
ケア活動の実際
事件事故が起きた際の、こころのケアに関する大まかな流れについて次頁で紹介し
ます。なお、本章の索引機能を、緊急時の対応を時系列で記録・確認できる資料1の
「対応別経過一覧表」にまとめて整理しました。このシートに緊急連絡先等を記載の
上、ふだんから見えやすいところに貼るなどして緊急時に備えておくと、いざという
時に役立ちます。
4
岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会編
【
ケア活動の実際
】
事件事故発生!
1日目~
避難・通報・安否確認・応急手当
情報収集・現状把握
及び
文部科学省発行:
「非常災害時における子ども
家庭への連絡
グループによる話し合い・帰宅
校内緊急会議
2日目~
資料1
の心のケアのために
改訂版」
を参照してください
当面の緊急対応計画作成・実施(資料1~6参照)
対応経過の記録・整理(資料1~2)
(被害状況の把握・これまでの対応の確認等)
状況説明と話し合い(学級・学年・全校・保護者等)
各種チラシの活用(資料13~17)
心身の健康調査(資料6)
ケアや見守りの対象者把握(本文7、資料3~6、資料18)
必要な連携・協力機関の確認(本文8~10、資料21~)
1週間前後
必要に応じて地域連携ケア会議の開催(資料1~7)
ケア会議結果に基づく支援実施
(必要に応じ資料8~12)
1ヶ月前後
ケア対象者の体調チェック(PTSD 症状等)
後から症状が出てくる児童生徒はいないか
援助者の体調チェック(児童生徒が落ち着いて来た頃表面化しやすい)
(資料15~16)
被害・被災直後は平静に見えていても、実は、衝撃の強さに感情がマヒしていたり、
周囲に心配をかけまいとして振舞った結果、大丈夫そうに見える場合があります。
「落ち着いて見えるから」「明るく振舞っているから」と過信せず、後からさまざま
な症状が出る場合もあることを踏まえて、継続的に様子を見守る必要があります
5
岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会編
6
地域連携ケア会議
事件事故の発生後、早い時期にケア会議を開き、活動の計画・見通しをたてます。ケ
ア会議の持ち方は大きく分けて①緊急職員会議や校内関係者中心の対策会議と、②外部
機関等を交えた地域連携ケア会議、の二つが考えられます。
特に事態が深刻・規模が大きいなどの理由で校内での判断が難しい場合には、関係機
関と連絡を取り、必要時に地域連携ケア会議を開催し対応を協議することで実務的なネ
ットワークが広がります。
☆
地域連携ケア会議の目的
状況把握・情報共有・ケア活動の計画と実施
関係機関・団体同士の連携・協力の円滑化
☆
構成メンバー(例)
★ 教職員・学校関係者
学校長、教頭(副校長)、生徒指導主事、学年主任、養護教諭、スクールカウン
セラー
必要に応じて担任、クラブ顧問等
★
教育関係
市町村教育委員会、必要に応じて県教育事務所、県教育委員会等
★
外部機関
緊急事態の規模・内容によっては外部機関との連携協力が必要な場合があります。
こころのケアに関連するさまざまな機関の役割と連絡先を「9
関係機関・団体
の連携(本文8頁)
」や資料21に掲載していますのでご参照下さい。
☆
会議の進め方
~以下の枠組みに沿って進めます(資料1~6参照)。
★
状況把握と情報の共有
★
評価(危機的状況の見立て・ケア対象者のピックアップ)
★
外部応援要請の検討・役割の明確化
★
援助計画(初動期~早期~中長期)
★
具体的対応の準備
6
岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会編
緊急時は膨大な作業・対応に追われます。文書
送付等の煩雑な手続きはできるだけ簡便にし
たいものです。日頃から体制作りを行い、いざ
という時には口頭での依頼や、とりあえず集ま
れる関係者だけで会議を進めるなど、柔軟な対
応が求められます。
7
ケアが必要な児童生徒のピックアップ
事件や事故などの非日常的な出来事を体験すると、心身にさまざまな不調があらわれ
やすくなります。これは『異常な出来事に対する正常なストレス反応』で、多くの不調
は時間の経過と共に自然回復しますが、以下のような場合には、専門スタッフへの相談
を検討しましょう。
☆
症状がとても辛い場合
☆
深刻な体験をしたのに妙に冷静、悲しい・辛いなどの感情が麻痺している場合
☆
1 か月以上たっても症状が軽快せず、生活に支障をきたす場合
など
資料6に緊急事態のストレス反応に関するチェックリストが掲載されています。集団
場面では周囲への遠慮や特別視されることへの不安から、被害体験による心身の不調が
あってもなかなか訴えにくいものです。チェックリストを活用することで、ケアや見守
りの必要な児童生徒を早い時期に把握することができます。
また、資料8の相談・個別評価シートや資料9の重症度チェック表は、被害状況や本
人の様子を確認することで、深刻度を客観的に把握するのに役立ちます。
「さまざまな不調の多くは
「辛い時は我慢しすぎず早め
正常なストレス反応で自然
に相談すると回復が早いこと」
回復すること」
を念頭においてチェックリス
トを活用しましょう
7
岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会編
8
☆
事例検討とフィードバック
個別ケアで気になるケースについては、ケア会議の場などで事例検討を行い、今後
の対応の方針を決めます。その際に、資料7を参考に必要な情報を整理し、事例検討
でアドバイスを得たい事項を具体的に絞るとよいでしょう。
☆
関係機関に橋渡しをする際にも、①これまでの経過・対応と②現在の心配な症状、
③今後必要と思われる支援策等について具体的に伝えることで、よりスムーズな支援
につながることが期待されます。
9
関係機関・団体との連携
事件事故等の緊急時の支援に関しては、以下のようにさまざまな社会資源が考えられま
す。日頃からそれぞれの機関・団体の役割や連絡先を把握しておくと、いざという時に役
立ちます。こころのケアとの関わりが比較的多いいくつかの行政機関・民間団体の役割に
ついて紹介しますので、参考にしてください。
なお、岩手県公式ホームページに県の仕組みと仕事、各市町村のリンク先が掲載され
ています(http://www.pref.iwate.jp/index.rbz)。
被害者支援
センター
消防署
臨床心理士会
県警本部
各警察署
県振興局
児童・家庭相
談
被害・被災児童生徒
その保護者
児童相談所
児童福祉
市町村
教育委員会
民間支援団体
警察・消防
教 育
県教育委員会
(教育事務所)
学 校
県総務室
(私学振興担当)
市町村
福祉事務所
保健・医療
市町村
保健センター
精神保健
福祉センター
保健所
医療機関
8
岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会編
☆
児童福祉:児童(18歳未満)の養護相談、虐待相談、障害に関する福祉相談等
市町村保健福祉担当課には児童福祉、母子福祉、児童扶養手当、児童手当、母子生
活支援施設、家庭児童相談などの窓口があります。児童に関する相談窓口では子ども
の養育やしつけなどの一般的な相談ができます。また、養護相談(保護者のいない
児童等の養育保護に関する相談)や虐待関連の相談などについては、必要時に児童
相談所などの専門機関と連携して対応します。
また、県の振興局(総合支局)にも家庭児童相談室が設置されており、管内の県
民を対象に家庭児童相談を行っています。
岩手県福祉総合相談センター、一関・宮古児童相談所には児童福祉司、児童心理
司、精神科医等の専門職が配置されています。家庭の事情で子どもを育てることが
できない・身体や知的な面で発達の遅れが心配される・しつけの問題で悩んでい
る・家出や非行、不登校等で悩んでいる、子どもへの虐待が心配される、などのさ
まざまな相談に応じています。
☆
地域保健:地域住民全体の心身の健康に関する相談、健診等
市町村保健センターや保健福祉担当課は地域住民の健康全般に関する保健活動
を行っており、保健師等のスタッフが各種健診や相談、家庭訪問等の事業を行って
います。母子保健や精神保健に関しても、地域の身近な相談窓口の役割を担ってい
ます。
保健所は地域の公衆衛生活動の第一線機関として、管内市町村の保健衛生活動の
支援や、県民の心身の健康に関する幅広い事業を行っています。医師、精神保健福
祉相談員、保健師等が配置されており、一般的なこころの健康に関する精神保健相
談のほか、ひきこもりに関する相談や自殺・うつ病対策、自殺者遺族相談等の事業
を行っています。また思春期保健やアルコール・喫煙等に関する若年層の予防活動
なども保健所の管轄です。
☆
医療機関:こころの病気に関する診断・治療
総合病院精神科や精神科病院、精神科クリニックはこころの病気全般について診
断・治療する機関です。また、心療内科では主にストレスなどの心理的・社会的な
要因が原因となる心身症などの身体的不調を治療します。
県内のこころの病気に関する主要な医療機関については、岩手県のホームページ
に掲載されています。また、最寄りの保健所等に問合せると、同様の情報を得るこ
とができます。
(http://www.pref.iwate.jp/view.rbz?nd=401&of=1&ik=3&pnp=17&pnp=60&pnp
=349&pnp=401&cd=1689)
9
岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会編
こころのケアに関する先駆的な活動を行っている医療機関もあります。岩手医科
大学神経精神科学講座では、盛岡市とその近郊の住民を対象とする「いわて自死遺
族支援モデル事業」や、中学校等で心と命の大切さを教える「シルバー先生の“こ
ころ”と“いのち”に関する啓発事業」など、自殺者遺族支援やこころのケアに関
わる取組みを行っています(平成 20 年度でこの事業は終了します)
。
☆
精神保健:精神保健、こころのケアに関する相談等
県精神保健福祉センターは県内の各保健所が実施する地域の精神保健活動への
技術支援や普及啓発、支援者対象の専門研修などを企画実施しています。また、精
神保健一般相談や自殺・うつ対策、自殺者遺族会支援、アルコール関連問題対策、
ひきこもり対策、災害時こころのケア対策など、精神保健に関する様々な相談活動
や対策事業に取組んでいます。精神科医、保健師、精神保健福祉相談員、心理士な
どのスタッフが配置されています。
☆
警
察:警察署、県警の被害者支援室(暴力等の事件、事故、被害者支援に
関する相談等)
警察は事件・事故処理の第一線機関であるとともに、犯罪被害一般に関する相談に
対応します。性犯罪被害に関する相談窓口や、犯罪の被害にあった 20 歳未満の少年や
さまざまな問題に悩む少年のための相談窓口も設置されており、専門的な立場から相
談に応じています(http://www.pref.iwate.jp/~hp0802/sodan.html)。
☆
こころのケアに関連する民間団体
岩手県臨床心理士会は(財)日本臨床心理士資格認定協会から認定を受けた臨床心
理士で構成する団体です。教育・研究領域、保健・医療領域、福祉領域、司法・矯正
領域、産業領域、私設心理相談・カウンセリングルームなどの様々な分野で専門的な
こころの相談援助を行っています(http://www.jsccp.jp/soshiki/todouhuken.htm)。
(社)いわて被害者支援センターは事件や事故にあわれた被害者のためのさまざまな
支援を行っている民間団体です。「電話相談」「メール相談」
「面接相談」
「直接的支援」
「自助グループ支援」等のさまざまな事業を行っています(http://www.iwate-vsc.jp/)。
10
岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会編
【
時系列でみた事件事故に関連する各機関・団体の支援の流れ
】
岩手県における緊急時の各専門機関・団体の連絡調整・支援体制のおおよその流れを
時系列でみた場合には、次のような図式になります。
地域連携ケア会議などを通じて、必要な支援の橋渡しを行うとよいでしょう。
事件事故等発生!
県環境生活部
(県民生活安全
担当)
警察本部
被害者支援室
被害者・家族
啓蒙啓発
小・中学校
私立学校
県立学校
(公立)
支援要請
保健センター
市町村
保健福祉
担当課
保健所
児童相談所
市町村
の直接支援
市町村体制整備
等
教育委員会
支援要請
いわて被害者
支援センター
ボランティアに
よる支援
臨床心理士会
精神保健福祉
センター
連絡調整
・技術支援
SC派遣
被害者支援
地域支援
学校支援
子どもの支援
(児童福祉関連)
必要時に連携・協力
ケア会議等による支援の橋渡し
【
各機関の協力による支援例
】
A 市 B 学校の生徒 C の家族が自殺した。自殺の状況を目撃した生徒のショックは大きく、
スクールカウンセラー(SC)が生徒 C のカウンセリングを行った。C の様子が気になった
SC は、職員会議でそのことを伝え、担任や養護教諭による見守りと必要時に相談機関へつ
なぐなどの対応を依頼した。
数日後、体調不良を訴え保健室に来た生徒 C の話から、C の母親も非常に落ち込んでおり、
不眠等があることがわかった。職員会議で今後の対応について話し合い、市教委に連絡し
指示を仰いだ。市教委担当者は県教委から通知された「こころのケア」の手引きを見て精
神保健福祉センターに照会し、自殺者遺族ための相談窓口が地域の保健所にあることを知
り、この案内をCの家庭に伝えてはどうかと提案した。そこで市教委を通じてB校教諭が
センターに連絡し、センターは保健所に連絡して、C の家族から希望があった時に、必要な
支援をスムーズに行ってもらうように調整した。
11
岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会編
数週間後、C は養護教諭に「母親が遺族相談の窓口を訪れた」と語った。C は、母親がま
だ動揺しているが、相談できる場があることに安心した。
10
教職員のストレス・ケア
学校場面で事件や事故などの緊急事態が起きた場合、教職員の方々には相当の疲労や
ストレスが重なります。しかし児童生徒を守る立場として、
「疲れた」
「休みたい」とは
なかなか口に出せないものです。緊急対応で体力的に多少の無理がきくのは、せいぜい
1週間くらいです。「自分だけは大丈夫」と思っていても、疲労や無理が重なると忘れ
っぽくなる・判断できなくなる・あせる・感情的になる
などのストレス反応が起こり
やすくなります。
そこで活動の終わりには、同僚や上司と経験したことを話し合う・勤務時間・交代時
間を守る・食事や休憩、睡眠を大切にする
などの基本的なストレス・ケアをこころが
けましょう(資料15~16参照)
。
日ごろ顔を合わせている教職員の方々が、不安・動揺している児童生徒や保護者に対
していたわりの言葉がけや温かい態度で接することは、何よりの安心感や信頼感につな
がります。また、安全・安心な場所を確保し、きめ細やかで温かい配慮のもと、できる
だけ早く普段どおりの学校生活に戻っていくことは、こころのケアの基盤となります。
先生方の健康が、ケア活動の基本です!!!
12
岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会編
資 料 編
* 事件事故後の学校ケアに携る方が、支援をスムーズに行えるように資料をまと
めましたので、状況にあわせてご活用下さい。
*個人情報を記載する資料は取り扱いにご注意願います。机上や人目にふれる場
所に放置しないでください。
資料
1
対応別経過一覧表
(エクセル表
資料
2
A3版印刷)
時系列対応記録表
緊急時の対応、記載欄、索引等
を網羅しました
時系列記録用の表です。状況に
併せて適宜ご活用ください
資料
3
ケア対象者台帳
ケア対象者整理用の台帳です
資料
4
地域連携ケア会議記録表1
ケア会議用の記録様式です
資料
5
地域連携ケア会議記録表2
記録表1~2で1セットです
資料
6
トラウマを受けた子どもの行動チェックリスト
児童生徒のこころの傷をチェ
ックします(援助者記入用)
資料
7
事例検討
事例検討用の表です
資料
8
相談・個別評価シート(表)
個別の症状や受診歴、処置等を
資料
9
重症度チェック表(裏)
記録します
表裏で1セットです
資料10
相談記録
資料11
活動日誌
資料12
診療情報提供書
資料13
事件事故・災害によるストレスと体調の変化
資料14
被害者・被災者のこころのケアについて
資料15
援助者のストレスについて
資料16
援助者のストレスマネジメント
資料17
取材をされる方へ・・・(マスコミ向けチラシ)
資料18~
強いショックを受けた後に起こりうる不調につ 様々な症状や専門家につなぐ
医師用の様式です
普及啓発用の各種チラシです
19
いて(一般的な症状・その他の症状)
資料20
参考:緊急支援の専門スタッフ派遣例
資料21~
関係機関・団体一覧
連絡時の参考としてください
文献
引用・参考文献一覧です
巻
末
際のポイントを説明します
アンケート「この手引きをご使用になった方へ」 今後の参考としますので、事務
局あてに返送をご協力下さい
(資料編は災害時支援でも使用できるように整理してあります。)
岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会編
取扱注意
(事件・事故・災害名 )時系列対応記録表
(H 年 月 日現在 記録者: 所属 職種 名前 月日
時間
起きた出来事と対応等
○○発生
初動期
発生直後
~
2日目~
1週間頃
早期
1週間~
1ヶ月頃
中長期
1ヶ月以降
資料2
岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会編(資料編)
「ケア対象者台帳」
記載日
年
月
日(
)
所属
取扱注意
職名
記載者名
事件事故・災害名
№
氏名
性
学年
別
年齢
男
被害・被災状況
本人の様子・心配な症状
結果
転帰
年
完了 ・ 継続
・
(子ども・家族・教師)
女
他機関紹介
(
男
歳)
(
年
)
完了 ・ 継続
・
(子ども・家族・教師)
女
他機関紹介
(
男
歳)
(
年
)
完了 ・ 継続
・
(子ども・家族・教師)
女
他機関紹介
(
男
歳)
(
年
)
完了 ・ 継続
・
(子ども・家族・教師)
女
他機関紹介
(
男
歳)
(
年
)
完了 ・ 継続
・
(子ども・家族・教師)
女
他機関紹介
(
男
歳)
(
年
)
完了 ・ 継続
・
(子ども・家族・教師)
女
他機関紹介
(
男
歳)
(
年
)
完了 ・ 継続
・
(子ども・家族・教師)
女
備考
他機関紹介
(
歳)
(
資料3
)
岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会編(資料編)
(様式1)(表)
【
記録:所属
地域連携ケア会議記録表1
職名
年
月
:~
取扱注意
名前
日時・場所
H
】
日(
:
出席者
)
校内
校外
於:
被害・被災の状況
危機状態の規模
大規模
(該当規模Ⅵ~Ⅰに○)
Ⅵ
中規模
Ⅴ
Ⅳ
小規模
Ⅲ強
Ⅲ弱
小規模以下
Ⅱ
Ⅰ
(例)
不審者乱入
校内殺傷事件
校内で飛降り自殺、
児童の列に車、複
親子心中
家族旅行で
学校テロ
無差別殺傷
学校行事で事故、
目撃者多数
数死傷、目撃数名
自宅で自殺
事故死
大災害
事件
複数名死亡、重軽
学校プールで水死、
体育中急病、
家族の自殺、
傷者多数
目撃者多数
搬送先で死
自宅で目撃
全国マスコミ殺到
学校に報道殺到
報道の
状況
ケア・見守り対象者
学校に報道
学校に取材
多数
なし~僅か
児童生徒
名
保護者
名
その他(
)
名
これまでの協力機関等 S C・市教委・県教育事務所・県教委・警察・消防・医療機関
(被害・被災以降)
□無
市町村(児童福祉・保健)・振興局(家庭相談員等)・児童相談所
□有
県保健所・精神保健福祉センター
他(
)
さらなる外部応援要請 S C・市教委・県教育事務所・県教委・警察・消防・医療機関
市町村(児童福祉・保健)・振興局/総合支局(家庭相談員等)・児童相談所
□不要
□要
県保健所・精神保健福祉センター
役割の明確化
児童生徒対応
誰が何をしてきたか
保護者対応
報道対応
他
(
)
資料 4
他(
)
岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会編(資料編)
(様式1)(裏)
【
記録:所属
時期
地域連携ケア会議記録表2
職名
】
取扱注意
名前
S
学校
直後~
1 週間
(初動期)
1 週間~
1 ヶ月
(早 期)
支援
計画
1 ヶ月以降
(中長期)
資料 5
C
外部機関
岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会編(資料編)
トラウマを受けた子どもの行動チェックリスト
平成
年
対象者名
記入者名
学校
取扱注意
月
年
日
記入
組
(所属・職種又は続柄)
□
何かの拍子に、強くおびえることがある
□
死を強く恐れる
□
特定の出来事について繰り返し話すことがある
□
何かの出来事に関連した遊びをする
□
怖い夢をみることがあるようである
□
過去にあったいやな出来事が、あたかも今起こっているかのようにおびえたり、怖が
ったり、泣き出したりすることがある
□
何かを思い出して、取り乱すことがある
□
特定の出来事について考えたり、話したくないという
□
特定の出来事を思い出させるような場所や人や物、あるいは活動を避けることがある
□
過去にあったいやな出来事を思い出しにくい
□
他の子どもがすすんで参加するような新たな活動に興味をもちにくい
□
「赤ちゃんがえり」
「幼児返り」がみられる
□
「一人ぼっちでさびしい」といった様子がある
□
「わかってくれない」ということがある
□
大人にまとわりつく
□
感情表現が少ない
□
将来についての夢がない
□
寝つきが悪い
□
夜中に目を覚ますことがあり、ぐっすり眠らない
□
怒ったり、癇癪(かんしゃく)を起こすことがしばしばある
□
集中力がない
□
警戒心が強く、用心深い
□
急な物音にびっくりすることがある
□
何かを思い出したのをきっかけに、身体のだるさ、不調、腹痛や頭痛や吐き気などを
訴えることがある
□
何か特定の出来事がまた起こるのではないかと怖がるような態度がみられる
□
ある出来事を悪いことの前兆だと思っている(こだわり、ジンクス、縁起かつぎなど)
□
特定の出来事を自分のせいで起こったと感じていたり、そのことについて自分を責め
るようなことがある
トラウマを受けた子どもは言葉ではなく、行動に症状を現すことが多い。安全と保護を回復し、
信頼関係がうまれた後、ここにあげた行動をチェックしてほしい。場面によって子どもの行動
は変わるので、できれば複数の援助者で行うとよい。
(出典:外傷ストレス関連障害に関する研究会
金吉晴編
資料 6
心的トラウマの理解とケア第 2 版)
岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会編(資料編)
(様式3)
事
事例提出者:所属
職名
例
検
(
属
学校
相談者氏名
所属・続柄等
本人
主
訴
心配なこと・
取扱注意
名前
対象者氏名
所
討
相談者
困っていること
これまでの経過
と対応
*時系列で記載
助言を求めたい
ポイント
(具体的に)
検討結果
資料 7
年
年
組
月
日生・
歳)
岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会編(資料編)
相談・個別評価シート(表)
(様式4)(表)
相談日
平成
年
相談場所
学校
自宅
住
月
日
記入者
(
取扱注意
所属
)避難所
職名
名前
その他(
所
)
相談者の属性
連絡先(TEL)
(該当欄に○を)
男
(フリガナ)
対象者
(
年
月
日生
満
(小・中・高
学年)
歳) 女
(相談者
) 父・母・祖父母 他(
)
相談
内容
(体調について) (該当項目を○で囲む)
・発熱 (
℃)
自
・頭痛
覚
・よく眠れない
症
・その他(
状
・腹痛
血圧(
・嘔吐
)
・吐き気
・下痢
・手足や体のふるえがある
怪我(
・便秘
)
・食欲がない
・疲れやすい
)
(気分について)
・イライラ
(該当項目を○で囲む)
・不安
・やる気がでない
・ゆううつ
・落ち着きがない
病気
・身体疾患(病名:
障害
・障
害
・こわい夢をみる
・自分を責める
・その他(
)
)
知的障がい・発達障がい(
)
・身体障がい
・精神疾患(病名:
医療機関(
)
受診
・
病院
科
病名
)
現在の服薬等治療状況
薬の種類
1日あたりの服薬回数
通院頻度
備考
相談
相談機関(
)
【処置】①カウンセリング、助言指導
処
⑤他機関紹介(機関名
②情報提供
)
③心理検査
④薬物療法
⑥その他(
)
置
内
容
【今後の計画】
①終了
②継続相談
③他機関紹介(機関名
関係機関との連携
連絡先:
連絡内容:
【被害・被災状況や家族に関する特記事項等】
そ
の
他
資料 8
)
岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会編(資料編)
*緊急時のこころのケア導入を検討する際の目安として活用してください。
重症度チェック表(該当らんに○)
(様式4)(裏)
取扱注意
対象者
記入者
所属
総
最重度
合
職名
我
重体、
入
院
重症
軽
度
度
2
3
4
怪
関係性
中
重 度
5
遭遇等
氏名
入院が必要
救急搬送
刺された
不審者に殴られた
他人の惨劇に遭遇
強姦被害
被害未遂、直接対応
知 人 の惨 劇を 離 れて れて目撃
知人の惨劇に遭遇
目撃
他人の惨劇を離
死亡児の 死亡児の親友、特別 死亡児の同級生、クラ その他小さな関
な関係、直接被害児 ブ 、 元同 級生 等 。未 係性
家族
遂・直接対応児の家族 目撃児の家族、
の家族
事情聴取
被災・
いじめられている
不登校、発達障害、精 時に保健室、1
被害前
自殺未遂歴
神疾患
年以内の死別、
頻回な自傷行為
自傷行為歴
援助資源不足、
2ヶ月以内の死別
他軽微な問題
被災・ 自殺未遂
「死にたい」という 事件に関係した欠席、 早退、保健室利
被害後
自傷行為
3 日 以上 の睡 眠 不足 用、体調不良、
や体重減少
カウンセリング
受診
希望
被災の 家族死傷
家屋全壊、財産喪失
家屋半壊、断水等
家屋一部破損
状
家族が重症
家族の負傷
物品破損
明らかに心配
かなり気になる
少し気になる
況
教師の
見
方
程度
ケアの 即治療や 専門家(
方
針
保護
) 専門家(
のケアがすぐに必要
)の 教 師 を 通 し て
フォローが望ましい
フォロー
家族状況等
備
考
(参考:全国 CRT 標準化委員会「CCST ハンドブック全国版」
資料 9
)
問題
不
なし
明
1
0
岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会編(資料編)
相
(様式5)
談
記
対象者
記録者
所属
職名
氏名
【相談内容、問題と経過などを記入する】
【所見】
資料 10
録
取扱注意
岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会編(資料編)
活
(様式6)
記録者:所属
活動日時
場
所
動
職名
年
日
誌
:
~
名前
月
日(
)
学校
その他(
活動内容・
参加者
活動を通し
て感じたこと
引継ぎ・
検討事項
備
取扱注意
考
資料 11
:
)
岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会編(資料編)
取扱注意
(様式7)
病院・医院
先生
診
療
情
報
提
供
書
様を御紹介申し上げます。
患者
私どもは先の「
(事件・事故・災害)」にあたり、岩手県において「こころの
ケアチーム」による診療を行っております。
当所における診断及び、診察経過は下記のとおりです。御高診、御加療のほど何卒よろしく
お願い申し上げます。
患者氏名
明・大・昭・平
男・女
住
年
月
日
所
連絡先
TEL
(
)
主訴及び
疾病名(診断名)
診療情報
提供目的
【既往歴】
※
感染症
無
・
有(HB 抗原・HCV・その他
)
※
アレルギー
無
・
有(
)
【症状経過】
【現在の処方】
平成
年
月
日
「
(事件・事故・災害)」こころのケアチーム
医師
資料 12
生
岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会編(資料編)
事件事故・災害によるストレスと体調の変化について
事件事故や災害等、身の安全を脅かすような怖い体験の後、子どもに以下のような心
身の変化が起こることがあります。
子どもに起こりうる心身の変化
体調の変化:睡眠や食事が普通に取れない・頭痛・腹痛・発熱・食欲不振・便秘・下痢等
こころの変化
幼児期:赤ちゃん返り(おもらし・指しゃぶり・赤ちゃん言葉など)
・ぐずり・かんしゃく・大人
にまとわりつく・寝つきが悪い・トイレのしつけがうまくいかない・表情が乏しい
等
小学生:赤ちゃん返り・体験をくり返し話す、遊びで再現する・自分のせいで起きたと気にする・
ぼんやりしている・無口になる・攻撃的になる・集中力や成績の低下等
中・高校生:不安・抑うつ的・自責感・退行・反抗的・非協力的・集中力や成績の低下・ひきこ
もりがちになる
等
これらの変化は「非日常的な異常事態に対する正常な反応」で、その多くは時間の経
過と共に回復します。以下の点に配慮しながら、普段よりも子どもの様子に気をとめ、
温かく対応しましょう。
対応の留意点
○
穏やかな態度で「大丈夫だよ」
「今は安全だよ」と子どもに伝える。
○
身近な大人のそばから不必要に離さない。
○
睡眠や食事等生活の基本を大切にし、なるべく早く普段通りの生活パターンに戻す。
○
身体不調はストレスのせいと簡単に片付けず、ていねいに身体の手当てを行う。
○
赤ちゃん返りや退行は叱ったりからかったりせずに対応する。
○
子どもが身に起きた出来事を話す時は、否定せず何度でもていねいに耳を傾ける。
○
被害・被災体験を再現する遊びをする時は、危険でない限り見守る。
○
ニュース番組等、被害・被災体験を無理に思い出させるような刺激は避ける。
○
子どもが楽しみにしていることや、友達と遊ぶ・接する時間を尊重する。
○
年齢に合わせて小さな手伝いを頼むなど、誉め、ねぎらう経験を大切にする。
相談・連絡先
○○○
TEL
資料 13
岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会編(資料編)
事件事故・災害時の救援や支援に従事されている方へ・・・
被害者・被災者のこころのケアについて
被害・被災体験の当事者は、ショックや不自由な生活環境のために強いストレス
状態にあります。被害者・被災者のさまざまなストレスや不安を和らげるために、
こころのケアのポイントについて説明します。
☆ 被災者の話に耳を傾けましょう
◇ 「被害・被災体験を話すこと」はストレス反応を和らげるのに効果的です。
まずは相手の気持ちを聴くことに焦点をあてましょう。
安易な励ましや助言、無理に聞き出そうとすることは禁物です。
☆
専門用語は避けましょう
◇
「カウンセリング」「メンタルヘルス」「精神障がい」などの用語は、被災
者に「特殊な状態」を連想させ、不安を強めることがあります。「支援する」
「お手伝いする」「お話しする」などの普通の言葉を使いましょう。
☆ 被害・被災によるストレスについて正しい知識を持ちましょう
◇
被害者・被災者の心身にみられるさまざまな反応は、「事件事故・災害とい
う大変な出来事に対する正常な反応」で、その多くは時間がたつと自然に回復
します。
☆
必要に応じて専門家への橋渡しをしましょう
◇
ストレス反応が強い場合や、症状が長引く時は、医療スタッフなどの専門家
へ橋渡しをしましょう。
資料 14
岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会編(資料編)
事件事故・災害時の救援や支援に従事されている方へ・・・
援助者のストレスについて
★
★
現場で救援や支援活動にあたると、少しでも役に立ちたいとの思いから普段以上に
気負ったり無理を重ねがちです。
また、被害・被災体験を聴いたり実際に目の当たりにすることで、援助者自身も二
次的な被災者となりストレス反応が起こることがあります。
以下のストレスチェックで、ご自身の健康状態を振り返ってみましょう。
【
チェックリスト
】
* 以下の 14 項目のうち、あてはまるものをチェックしてください
□ ケガや病気になりやすい
□ 物事に集中できない
□ 何をしてもおもしろくない
□ すぐ腹が立ち、人を責めたくなる
□ 考えなければならない問題を考えられない
□ 状況判断や意思決定にミスがある
□ じっとしていられない
□ 落ち込みやすい
□ ひきこもりがちになりやすい
□ 物忘れがひどい
□ いらいらする
□ よく眠れない
□ 不安が強い
□ 頭痛、肩こり、冷え、のぼせなどの身体症状がみられる
(参考
:
日本赤十字社「災害救援マニュアル」)
結果はいかがでしたか?
5項目以上あてはまる方は、疲労がたまっています。できるだけ心身を休めるよう
に工夫しましょう。
資料 15
岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会編(資料編)
援助者のストレスマネジメント
援助者に起こりやすい心理状態
罪悪感・罪責感: 自分は通常
高揚感:
「役に立っている」
「頼りにされてい
の生活を送っていることへの
る」という思いから高揚した気分になりやす
後ろめたさや、活動が十分に効
い。
果をあげられないときに感じ
怒り・判断力低下・物忘れ: 疲れのサイン!
やすい。
ストレス対処法
☆
食事・休憩・睡眠・休息日をとること
不眠不休では身体がもちません。交代時間は守り、適宜休みをとって体力を回
復しましょう。食欲がない時、時間がない時は、少量にわけて食べましょう。
☆
自分の限界を知る
「自分がいなければ」と気負わずに、お互いに声をかけ、仲間と協力しあって
活動しましょう。
☆
その日の活動を振り返る
信頼できる相手に体験を話すと気持ちが落ち着きます。一日の活動の終わり
には仲間と共に活動の振り返りを行い、体験したこと、感じたことなどを語り
合い、ねぎらいや分かち合いの機会をもつとよいでしょう。
☆
深呼吸・ストレッチ・入浴等でリラックスしましょう
休む時はできるだけ活動の場から
離れてみると、張り詰めた気持ち
や緊張を緩めることができます
資料 16
岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会編(資料編)
取材をされる方へ・・・
被害者・被災者のトラウマ体験にご配慮をお願いします
トラウマとは・・・
私たちは非常に衝撃的な体験をした場合、その体験が過ぎ去った後も記憶に残り、
精神的な影響を受け続けることがあります。
このような精神的な後遺症のことを、トラウマ(心的外傷)といいます。
また、トラウマによる精神的な変調を、トラウマ反応といいます。災害や事故、
事件などに巻き込まれ、強い恐怖感や無力感を体験した後に起こりやすい症状です。
トラウマ反応は「異常な状況に対する正常な反応」であり、その多くは自然に回復して
いきますが、そのためには周囲の配慮が不可欠です。以下の点にご注意ください。
また、以下の諸事情から、一部の取材を規制させていただくことがあります。
被害者・被災者の心身の回復のために、何卒ご理解・ご協力をお願いします。
(詳細は報道対応の担当部署にお問合せください)
取材中の光、音、侵入的態度は、被害者・被災者にとって二次
的なトラウマとなることがあります。
★
二次被害に注意!
カメラのフラッシュやぶしつけな質問、問いただすような態度、同じ質問を何
度も繰り返す、などの行為は、被害者・被災者に負担を強い、時にはこころに
傷を負わせてしまう場合があります。
★
スティグマ(烙印)に注意!
被災や被害を受けた人に非があるかのようなコメント(例:
「怒りっぽい」
「興
奮しやすい人だ」「態度がはっきりしない」など)は、世間の誤解や偏見を招
き、被害者・被災者の心身の回復や社会復帰を妨げる一因になります。
★
取材者自身も二次受傷することがあります
現場を目の当たりにしたり、被害・被災体験を詳しく聞くことで取材者自身が
トラウマ状態になることがあります。これは救援・支援活動をしているスタッ
フも同じです。気になることがあれば、無理をせずに医療従事者等の専門スタッフ
に相談しましょう。
資料 17
岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会編(資料編)
強いショックを受けた後に起こりうる不調について
子供は自分の不調について、大人ほどにはうまく説明できません。心配な児童生徒をこ
ころのケアの専門スタッフにつなぐ場合、「落ち込んでいる様子なので相談させたい・診
てほしい」という漠然とした紹介よりも、「~といった様子の変化、症状がいつ頃からあ
る。本人は~で悩んでいると担任に話している」というふうに、より具体的な情報を伝え
る方が効果的です。
以下に、事件事故・災害などの緊急事態で起こりうるこころの不調について説明します。
本人が困っている症状などを確認したり、見当をつけて支援策の見通しをたてる(アセス
メント)際などの参考にしてください。
【 強いショックを受けた後に起こりうる一般的な症状 】
これらは特別な反応ではなく正常な反応で、多くは自然回復します。この説明を対面で
直接行うと、多くの方は自分の心身に何が起こっているのかを理解し安心します。
ぼうっとする
不眠
「悲しい」「辛い」などの感情が
悪夢
食欲不振
わいてこない
ひとごとのように感じる
よく覚えていない部分がある
集中力の低下
吐き気
下痢
動悸 ふるえ
発汗
頭痛 だるさ
筋肉痛
便秘
風邪をひきやすい
そのことは考えたくない・話したくない
子どもの場合は、赤ちゃん返り(お
もらし・わがまま・大人へのべた
気分が高ぶる
つき・指しゃぶりなど)や反抗な
怖い体験を何度も思い出す
どの退行現象が起こることがあり
ささいなことでイライラする
ます
少しの物音にも敏感になる
また、子どもは出来事を自分と関
不安や落ち込んだ気分になる
係付けて考えるため、
「不幸な出来
自分は何もできない・役立たないと感じる
事が起こったのは自分のせい」と
自分だけ助かったこと・残されたことを
後ろめたく思う
思い悩むことがあります
孤独感・疎外感
資料 18
岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会編(資料編)
【 場合によっては起こりうるその他の症状 】
☆
心的外傷後ストレス障害(PTSD)
以下のような症状が事件事故・災害の後 1 ヶ月を経過しても続き、日常生活に支障
が出ている場合は PTSD の疑いがあります。
時に、始めは何ともなくても、数ヶ月経ってから症状が出てくる場合があります。
再体験(侵入)・・・PTSD の必須症状
その体験が何度も(思い出したくないのに)思い出される
今、目の前で起きているかのように生々しく思い出される(フラッシュバック)
悪夢をみる
回避・麻痺
その体験をした場所・物を避ける
話したくない・よく思い出せない
辛い悲しいなどの感情が麻痺している
過覚醒
イライラする・怒りっぽい
些細な物音等に過敏になる
不眠
物事に集中できない・落ち着きがない
☆
うつ病・・・以下のような複数の症状が 2 週間以上続き、日常生活に支障が出てい
る場合はうつ病の疑いがあります(症状が午前中に強く出る場合が多い)
気分が落ち込む・自信がない
物事が決められない
悲観的・自分を責める
気力がない・おっくう・楽しみや興味がなくなる
不眠・食欲低下・だるい・頭痛・便秘等
☆
悲嘆反応・・・家族などの身近な人と死別したときに起こる正常な反応です
時間の経過と共に落ち着いてきますが、症状があまりにも辛い時や、半年~1 年以
上経っても症状が続き、日常生活に支障が出ている場合は専門家に相談します。
亡くなったことが信じられない・まだ生きているかのように振舞う
強い悲しみ・落ち込んだ気分
自分を責める
怒りがわく
資料 19
岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会編(資料編)
【
参考:緊急支援の専門スタッフ派遣例:CRT の場合】
どのような規模の緊急事態に専門チームが派遣されるのか、他県の例を参考までに紹介
します。表のレベルⅢ以上が緊急支援チームの派遣対象です。
(山口県精神保健福祉センターHP より抜粋)
岩手県の場合、特定の児童生徒にできるだけ早くカウンセリングを受けさせることが
「こころのケア」だと一義的に解釈されたり、緊急事態の規模の大小に関わらずカウン
セラーの緊急派遣が要請される場合があります。
しかし、こころのケア活動を十分に機能させるためには、起きている事態の規模(個
人レベルの危機か学校レベルの危機か)とケア対象者を把握した上でていねいな支援計
画をたてる必要があります(本文3頁参照)
。
緊急時は情報が錯綜し混乱を招きやすいので、資料編の各種様式を参考としながら、
まずは起きている出来事を整理し、その上で必要な支援を検討することが望まれます。
資料 20
岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会編(資料編)
地域の関係機関・団体
【
児童福祉
】
★18 歳未満の児童に関する相談、母子福祉等に関すること
岩手県保健福祉部児童家庭課
019-629-5461
★児童の相談全般(養育、心身障がい、非行、不登校、性格、しつけ、虐待等)
岩手県福祉総合相談センター児童女性部 019-629-9608
一関児童相談所
0191-21-0560
宮古児童相談所
0193-62-4059
★地方振興局保健福祉環境部 家庭児童相談室(児童福祉に関する相談)
盛岡地方振興局 019-629-6568
大船渡地方振興局 0192-27-9913
花巻総合支局
0198-22-4921
釜石地方振興局
0193-25-2702
北上総合支局
0197-65-2732
宮古地方振興局
0193-64-2213
県南広域振興局 0197-22-2831
久慈地方振興局
0194-53-4982
一関総合支局
0191-26-1415
二戸地方振興局
0195-23-9202
★福祉事務所(児童福祉に関する相談)
盛岡市福祉事務所 019-651-4111
遠野健康福祉の里
宮古市福祉事務所 0193-62-2111
一関市福祉事務所
大船渡市福祉事務所 0192-27-3111
陸前高田市福祉事務所
奥州市福祉事務所 0197-24-2111
釜石市福祉事務所
花巻市福祉事務所 0198-24-2111
二戸市福祉事務所
北上市福祉事務所 0197-64-2111
八幡平市福祉事務所
久慈市福祉事務
0194-52-2111
【
教育機関
0198-62-2111
0191-21-2111
0192-54-2111
0193-22-2111
0195-23-3111
0195-76-2111
】
★県内の学校に関すること、児童生徒の健全育成指導に関すること
岩手県教育委員会事務局学校教育室 (生徒指導担当) 019-629-6145
★県内の学校における学校保健に関すること
岩手県教育委員会スポーツ健康課
(学校保健担当)
資料 21
019-629-6193
岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会編(資料編)
★県教育事務所(県教育委員会の事務・事業実施のために県下 10 カ所に設置)
盛岡教育事務所 019-629-6742
大船渡教育事務所 0192-27-9910
花巻教育事務所 0198-22-4981
釜石教育事務所
0193-25-2711
北上教育事務所 0197-65-2739
宮古教育事務所
0193-64-2222
奥州教育事務所 0197-22-2891
久慈教育事務所
0194-53-4991
一関教育事務所 0191-26-1419
二戸教育事務所
0195-23-9210
★市町村教育委員会
盛岡市教育委員会
玉山事務所
八幡平市教育委員会
雫石町教育委員会
葛巻町教育委員会
岩手町教育委員会
滝沢村教育委員会
紫波町教育委員会
矢巾町教育委員会
花巻市教育委員会
大迫事務所
石鳥谷事務所
東和事務所
遠野市教育委員会
北上市教育委員会
西和賀町教育委員会
奥州市教育委員会
水沢支所
江刺支所
前沢支所
胆沢支所
衣川支所
【
犯罪被害関連
019-639-9045
019-683-3820
0195-74-2111
019-692-2111
0195-66-2111
0195-62-2111
019-684-2111
019-672-3362
019-697-2111
0198-45-1311
0198-48-2111
0198-45-2111
0198-42-2116
0198-62-4412
0197-64-2111
0197-85-2337
0197-35-2111
0197-24-2111
0197-35-2111
0197-56-2111
0197-46-2111
0197-52-3111
金ケ崎町教育委員会
一関市教育委員会
平泉町教育委員会
藤沢町教育委員会
大船渡市教育委員会
陸前高田市教育委員会
住田町教育委員会
釜石市教育委員会
大槌町教育委員会
宮古市教育委員会
山田町教育委員会
岩泉町教育委員会
田野畑村教育委員会
川井村教育委員会
久慈市教育委員会
普代村教育委員会
洋野町教育委員会
野田村教育委員会
二戸市教育委員会
軽米町教育委員会
九戸村教育委員会
一戸町教育委員会
】
★県民の生活安全に関すること
岩手県環境生活部環境生活企画室
019-629-5331
資料 22
0197-42-2111
0191-25-6592
0191-46-5576
0191-63-5302
0192-27-3111
0192-54-2111
0196-46-2111
0193-22-8832
0193-42-6100
0193-72-2172
0193-82-3111
0194-22-2111
0194-34-2226
0193-76-2111
0194-52-2111
0194-35-2711
0194-65-5920
0194-78-2936
0195-23-3111
0195-46-2111
0195-42-2111
0195-33-2111
岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会編(資料編)
★犯罪被害に関する相談窓口
☆犯罪被害一般
岩手県警察本部県民課被害者支援室
019-653-0110 内線 2202・2203
☆性犯罪被害
岩手県警察本部捜査第一課
0120-797874
☆犯罪被害に関する少年の相談窓口
少年サポートセンター
県南少年サポートセンター
019-651-7867
0197-65-2400
☆民間支援団体による被害者支援・カウンセリング等
(社)いわて被害者支援センター
019-621-3751
【
保健福祉
】
★ 障がい者の方の療育や精神保健福祉に関すること
岩手県保健福祉部障がい保健福祉課 019-629-5446
★精神保健全般、自殺・うつに関する相談等
県央保健所
019-629-6574
釜石保健所 0193-25-2702
花巻保健所
0198-22-2331
宮古保健所 0193-64-2218
北上保健所
0197-65-2732
二戸保健所 0195-23-9206
奥州保健所
0197-22-2861
久慈保健所 0194-53-4987
一関保健所
0191-26-1415
盛岡市保健所 019-603-8307
大船渡保健所 0192-27-9913
精神保健福祉センター
019-629-9618
資料 23
岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会編(資料編)
参考資料
【
文献
】
1.岩手県こころのケア研究会・岩手県精神保健福祉センター編
岩手県災害時こころのケアマニュアル(2005)
2.文部科学省編 非常災害時における子どもの心のケアのために改訂版(2003)
3.岩手県犯罪被害者支援連絡会編
犯罪被害者等支援ハンドブック 関係機関・団体の途切れない支援のために(2008)
4.外傷ストレス関連障害に関する研究会・金吉晴編集
心的トラウマの理解とケア第 2 版 (じほう,2006)
5.上地安昭編著 教師のための学校危機対応実践マニュアル(金子書房,2003)
6.福岡県臨床心理士会編
学校コミュニティへの緊急支援の手引き(金剛出版,2005)
7.千葉県スクールカウンセラー研修会編
スクールカウンセラーのための緊急支援マニュアル(2005)
8.全国 CRT 標準化委員会編 CCST ハンドブック全国版(2008)
【
ホームページ
】
1.文部科学省:非常災害時における子どもの心のケアのために
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/002/003/005/004.htm
2.岩手県公式ホームページ:県の仕組みと仕事・市町村リンク先等
http://www.pref.iwate.jp/index.rbz
3.岩手県警察:各種相談案内
http://www.pref.iwate.jp/~hp0802/sodan.html
4.(社)いわて被害者支援センター
http://www.iwate-vsc.jp/
5.日本臨床心理士会:都道府県臨床心理士会一覧
http://www.jsccp.jp/soshiki/todouhuken.htm
6.山口県精神保健福祉センター
http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a15200/mhc/index.html
7.岩手県精神保健福祉センター
http://www.pref.iwate.jp/info.rbz?nd=422&ik=3&pnp=17&pnp=61&pnp=422
【
その他有益な情報
】
1.犯罪被害者のメンタルヘルス情報ページ
http://www.ncnp.go.jp/nimh/seijin/www/index.html
2.小西聖子「犯罪被害者のメンタルヘルス」誠信書房(2008)
岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会編(資料編)
この手引きを使用された方へ・・・
今後の参考とさせていただきますので、以下のアンケートにぜひご協力をお願いします。
1.アンケート記入者の属性
所属
職種
名前
(連絡先TEL
FAX
)
2.この手引きを使用した時期
年
月
日~
月
日
・
現在も使用中
・
他(
3.この手引きを使用した事件事故(災害)の内容
4.主な手引きの活用の仕方
5.実際に使用してみてのご意見、ご感想
6.資料編で使用した資料名
*
ご協力ありがとうございました
送付先:岩手県盛岡市本町通3-19-1
岩手県精神保健福祉センター内
「岩手県の学校における事件事故後のこころのケア体制整備検討会事務局」あて
TEL
019-629-9618
FAX019-629-9603
)
岩手県の学校における
事件事故後のこころのケア
~中長期ケアにつなげるために
岩手県の学校における事件事故後の
こころのケア体制整備検討会事務局
〒020-0015
盛岡市本町通3-19-1
岩手県精神保健福祉センター
TEL
019-629-9618
FAX
019-629-9603
Fly UP