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【沢活動に必要なこと】
資料 沢活動資料集 【沢活動に必要なこと】 ① 服装と装備 水着 チェック項目 靴 帽子 長そで・長ズボン 軍手 靴下 ○ 水着の着用について 沢に入る・沢の中を歩く活動が含まれている時は水着が必要です。水着を着用しておくと、水 にぬれた後も歩きやすく、綿の下着より水はけがよいので体温を奪いません。 ○ 夏場でも長そで長ズボンで 水着の上に直接長袖長ズボンを着用しましょう。化繊素材のものが水はけがよく、適していま す(薄手のフリース素材はぬれた時しぼりやすいので使い勝手がよい) 。綿素材は水にぬれると重 くなり、活動を妨げます。学校のジャージ等で十分ですが、ズボンが落ちないようにウエストゴ ム等にもご配慮下さい。 他の水辺活動のように、水着姿のままや半袖半ズボンで肌の露出があると、岩場や虫さされか ら身を守ることができません。また、水が冷たいからと、水着と長そで長ズボンの間に重ね着し ても、ぬれるものを増やすだけで、かえって体温を奪いやすくしてしまいます。 外気温が低いとき、風が強いとき、雨がっぱを着用すると、寒さをしのぐことができます。 ○ 靴は運動靴&靴下着用のこと 沢は岩場です。ビーチサンダルはもってのほか、ストラップ付きのサンダルでも慣れていない とバランスをくずしやすくするので、捻挫の原因になります。必ず運動靴を着用しましょう。ま たどうせぬれるからと、素足に靴だけでという姿も見かけます。水にぬれた靴は肌を傷つけやす く、くつずれを引き起こします。 安全面にも… 以上の項目一つ一つは、忘れたとしてもそれほ ど大きな事故には至ら ない かもしれません 。し かし服装がしっかりしていることで、それが安定 した活動展開につながり、事故を防ぐ可能性が 高まります。 55 資料 沢活動資料集 自然の家で貸し出せる装備 沢活動マップ・緊急無線(完全防水ではありません。台数は限定させていただきます。) 簡易トイレ・ヘルメット・ライフジャケット・レスキューロープ・かんじき 水生生物調査セット・水質検査用具・タイヤチューブ・魚網(たも)・つりざお スポッティングスコープ(水中めがねのようなもの)・テント等キャンプ用品 ※数に限りがありますので、事前にご相談下さい。 個人のもちもの リュックの中に ビニール 袋 ( ゴ ミ 袋 等厚 手の も の)をまずい れ、その中 活動に応じて お弁当・タオル と、防水になります。 T シャツ等 軍手 野 外 活動 のた め にもちものをつめていく 飲み物 雨がっぱ のリュックサックは ※持ち物を持たない方が 肩 ひ も の 幅 が広 思いっきりできる活動もあ いものの方が適し ゴミ袋 ています。 ります。 団体での装備 自然の家での待 救急用具 機 か 、必要に 応 (消毒薬・三角巾・ じて沢での待機 テーピングの テープ等) 打ちみ・ねん ざ・ 緊急車両 切り傷・す り傷等 の外傷に対応で きるものを。 ※ 内科的な疾病や骨折等の大きなけがが起きてしまったときには沢周辺では対処しかねま す。自然の家に連絡をすることを含め、事故が起きたときどのように対応していくか事 前にシミュレーションしておくことが必要です。 「②緊急時に備えて」につづく・・・ 56 資料 沢活動資料集 ② 緊急時に備えて 緊急時に備えて指導スタッフ全員が何をすればよいか整理しておく必要があります。以下のよう に、シート状にしておくと共通理解が得られやすいです。 緊急時に備えて∼沢バージョン∼ 事故発生→その場で、できることがあったら応急処置 ※よほどの危険が迫ってこない限りとにかくその場を動かない、けが人を動かさない →代表者に連絡 伝達情報 まずは 名前・事故の場所・事故の内容・現 代表者 状・けが等の様子等 救急車等の要請 必要に応じて 団体責任者(学校長等)への 事前調査内容(血液型・アレルギ 連絡(状況に応じて) ーの有無等) 自然の家本館事務室 けが人が動けるとき けが人を動かせないとき 看護スタッフ中心に応急処置を施し、林 看護スタッフ中心にけが人の状態を保って救急車 道に出て緊急車両にて搬送 を待つ けが人搬送 ○ 楽な体位をとらせる 担当者:○○ 状況に応じて同行 担当者:□□ ○ 身体を冷やしすぎない(患部以外) ○ 水分をとる けが人が出てからの対策 ○ 活動を続行するかどうかを速やかに判断し、指導スタッフに伝達する。 ○ けが等事故の現場に居合わせた子どもたちに配慮する。 ○ 事故後の活動に細心の注意を払う。 57 等々 資料 沢活動資料集 ③ 基礎技術と留意点 「3 点支持」とい 沢で使う基礎動作 って両手両足のう ち、3 つで支え一 つだけを動かして 登っていきます。 急流では腰を あるく 落として、一歩 のぼる 一歩確実に 岩をつたって水 水中には岩が 面近くを横に移 あったり、深い 動することを「へ くぼみがあっ つり」という たりします。 およぐ 上に登りすぎな へつる 岩場だというこ とを忘れずに いように! その他にも・・・ とびこむ すべる ひたる・うかぶ 留意点 「とびこみは足から」「へつるとき水 沢活動の 3 大原則 面から上に登りす ぎない 」等注意 「 走らない 」・「 石から石 へ飛び 移ら な を促すときは具体的に。 い」・ 「石を投げない」 ということを安全 あとは、自然の環境から 身をもっ 面の確認及び指導の時に徹底する て学んでいきましょう・・・ 58