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Adaptec maxCache Plus
MAXCACHE PLUS テクニカルブリーフ Adaptec maxCache Plus サーバストレージ構成を最適化する 8QシリーズRAIDアダプタで利用可能なAdaptec maxCache Plusが市場で最も最適化されたサーバストレージソリューションを 提供するためのキャッシングとティアリング(階層化)機能を提供 全体的なストレージコストを削減しながら、ストレージパフォーマンスを高めるには、異なるカテゴリ のデータに対して異なるタイプのストレージメディアを割り当てる能力が不可欠です。Adaptec 8Qシ リーズアダプタとmaxCache Plusはパフォーマンスを最適化し、ストレージデバイスのライフサイク ルと投資効率を最大にするため、キャッシングとティアリング(階層化)の両方の機能を提供します。 maxCacheの伝承 第1世代のmaxCacheはSSD(ソリッドステートストレージドライブ)をキャッシュとして設定し、最も 高頻度でアクセスされるデータをこのキャッシュプールに格納することを可能にしました。この「ホッ ト」データは、HDD(ハードディスク)からではなく、このキャッシュから読み出されるためアプリケー ションパフォーマンスが改善しました。次の世代のmaxCacheは完全冗長のライトキャッシングをサ ポートし、幅広いアプリケーション負荷に対してSSDキャッシングのパフォーマンス性能を提供しまし た。第3世代のmaxCacheでは更にオプティマイズド ディスク ユーティライゼーション (ODU)機能が 追加され、SSDをキャッシュプールと、高速で低レイテンシを必要とするOSブート用や他のデータ保 存用に使用できる論理ストレージの両方にパーティショニングすることが可能になりました。 データ センタ内 maxCache 3.0 搭載サーバ オペレーション コールドライト SSDキャッシュプール ホットライト ホットデータ ホットリード コピー オペレーション コールドリード オペレーション IO集中型 アプリケーション 図1:Adaptec maxCache 3.0 SSDキャッシングのしくみ maxCacheの新世代 8Qシリーズ製品にバンドルされたAdaptec maxCache Plusには、ブロックレベルストレージデバ イスを使用して仮想化されたストレージプールを提供するティアリング(階層化)機能が加えられていま す。このストレージを階層化する技術は、IT管理者、システムインテグレータ、ISVがそのストレージ 資産から最速のパフォーマンスと最高の全体的な価値を獲得することを可能にし、最新の12Gb/秒デ バイスの性能を最大限に活用します。 > 特長 I/O集中型のストレージアプリケー ション、NAS、オンライントラン ザクション処理サーバ(OLTP)、 Web2.0、クラウドコンピューティ ングアプリケーションに理想的 キャッシングとティアリングにより アプリケーションパフォーマンスを 加速させ、全体的なストレージコス トを削減 新しいティアリング機能がブロック レベルストレージデバイスを使用し て仮想ストレージプールを提供 SSDキャッシングがリードと冗長 ライトキャッシング機能をサポート Adaptec 8QシリーズRAID アダプ タにバンドル MAXCACHE PLUS テクニカルブリーフ Adaptec maxCache Plus キャッシング ティアリング 3 チップ 2 PCleフラッシュ 1 HDD HDD SSD SSD •キャッシングは Adaptec アダプタに直接接続されたデバイス を利用し、リード / 冗長ライトキャッシング機能をサポート 1 • ティアリングはシステム内の使用可能なリソースを全て使用 1 RAID 及び HBA 2 PCIe フラッシュデバイス 3 マザーボードチップデバイス HDD SSD • サーバエコシステム内で使用可能なので、ソリューションが投資オプションを有効活用を提供 • Caching utilizes devices directly attached to PMC Adapter, and supports read/redundant-write caching capabilities • Tiering takes advantage of all resources available in the system 図2:新世代のmaxCache Plus 1. RAID & IO HBAs 2. PCIe Flash devices 3. Motherboard chipset devices maxCache Plus の利点 • Solution provides a leveraged investment option, as it can be used across server ecosystem Adaptec MaxCache Plusには、アダプタのファームウェアに組み込まれたキャッシュ機能が付属しています。ティアリン グ(階層化)機能は、オペレーティングシステムレベルの「フィルタドライバ」としてパッケージ化されており、ボリューム マネージャとポリシーエンジンで構成されています。 • オペレーションをつかさどる仕組みであるボリュームマネージャは、階層化ボリュームへのまたはボリュームからの I/O を管 • ポリシーエンジンは、このソリューションの知能であり、管理されたデータをどこへ配置するかを決定します。これは、デー 理し、I/O を正しい階層グループへルートします。それにより、最良の全体性能を得るために、すべての階層化されたソー ス用の永続的ストレージにおける階層バリューマッピングテーブルを維持するための効率的なメカニズムを提供します。 タのアクセス頻度を決定するために I/O エンジンからの統計情報を収集します。データ優先度を決定するために、ポリシー エンジンは、全てのデータを 2 つのキューに分割します: 「コールド」と「ホット」(図 3 を参照)。「コールド」データ(青 色エリア)は、典型的には SAS または SATA HDD のような最も遅いストレージメディア上に配置されます。「ホット」デー タ(赤色エリア)は、最も迅速なアクセスを可能にする最速のストレージメディア上に配置されます。ポリシーエンジンは、 継続してエントリを解析し、使用パターンに基づいてデータのロケーションを更新します。 MAXCACHE PLUS テクニカルブリーフ Adaptec maxCache Plus 仮想プール SSDプール RAID 10プール RAID 5プール SSD LD-0 SSD LD-1 RAID 10 LD-2 RAID 10 LD-3 RAID 5 LD-4 RAID 1 RAID 1 RAID 10 RAID 10 RAID 5 Physical Physical Physical Physical Physical RAID ファームウェア デバイス ディスカバリ RAIDアダプタ 仮想 ボリューム VV-0 maxCache Plus 以下にある図3は、シングルとデュアル階層(仮想ボリューム)の両方のマッピング階層例を示します。 Tier 0 仮想 ボリューム VV-1 仮想プール SSDプール RAID 10プール SSD LD-0 SSD LD-1 RAID 10 LD-2 RAID 1 RAID 1 RAID 10 Physical Physical Physical RAID 5プール RAID 10 LD-3 RAID 5 LD-4 RAID 10 RAID 5 Physical Physical RAID ファームウェア デバイス ディスカバリ RAIDアダプタ VV-0 maxCache Plus Tier 1 図3:シングルとデュアルの仮想ボリュームマッピング 定義: 階層レベル:階層は独特のパフォーマンス特性を有するメディア(メモリ、SSD、RAID 10、RAID 5、rawディス ク)の集合で構成されます。maxCache Plusでは最高パフォーマンスのメディアプールにTier-0が割り 当てられます。 仮想プール:同様のパフォーマンス特性を持つメディアグループ。メディアのパフォーマンス特性に基づいて、プールに "Tier"レベルが割り当てられます。 例:HDDのプールにTier-1が割り当てられると、SSDのプールにはTier-0が割り当てられます。 仮想ボリューム:仮想ボリュームはmaxCache Plusドライバによって公開されたボリュームです。仮想ボリュームの種類 には以下があります: • Tiered − 異なる階層レベルの2つのプールを使用して作成されたボリューム。 最上位層は、ホット·データを格納するために使用される。各プールから割り当てられた容量の合計は、ボ リューム作成時に設定されます。 例:ボリュームがTier-0、Tier-1を用いて作成された場合、Tier-0はホットデータを格納するために使 用されます。 MAXCACHE PLUS テクニカルブリーフ Adaptec maxCache Plus • Cached − 異なる階層レベルの2つのプールを使用して作成したボリューム。最上位層は、キャッシン グメディアとして使用されます。キャッシュはリード、ライトスルーまたはライトバックにできます。 例:ボリュームがTier-0とTier-1を使用して作成されている場合は、その後のTier-0はキャッシュメ ディアとして使用されます。 • Cached-LD − 既存の論理デバイスと論理デバイスよりも優れた性能特性を持つプールを使用して作 成したボリューム。プールからの容量はキャッシングメディアとして使用されます。キャッシュはリー ド、ライトスルーまたはライトバックにできます。Cached-LDは、ユーザがユーザデータを消すこと なく、既存の論理デバイスにキャッシングを追加することができます。 • Pass-through − デフォルトでmaxCache Plusドライバによって検出されたすべての基盤となるス トレージ(論理またはRAWデバイス)はパススルーボリュームとしてOSに公開されます。 結論 Adaptec maxCache PlusはSSDキャッシングに加えて、アプリケーションのパフォーマンスを加速し、全体的なスト レージ·コストを削減するために、仮想化されたストレージプールを提供するように設計された新しいティアリング(仮想化)ソ リューションも提供します。maxCache Plusと8Qシリーズ製品は、ユーザがどちらのアプリケーションアクセラレータが、 自分のニーズに合っているかを決定する柔軟性を提供します。 maxCache Plus キャッシング ティアリング(階層化) 利点 8QシリーズRAIDアダプタは、SASとSATAデバイス両方をサポートし、 ストレージ構成の拡張と IOPSの増加、低レイテンシのためのmaxCache Plusを提供。 I/O集中型ストレージアプリケーション、NAS、 オンライントランザクション処理サーバ (OLTP)、 ウ ェブ2.0、 クラウドコンピューティングアプリケーションに理想的。 最適な用途 定義されたアプリケーション、容量、 パフォーマンスのニーズ ストレージ構造の柔軟性、 コンポーネントおよび容量。 アクセラレータエンジン RAIDプロセッサ ホストCPU オペレーティングシステム Microsoft Windows, Red Hat Linux, SUSE Linux, Fedora, Debian Linux, Ubuntu Linux, Sun Solaris, FreeBSD, VMware ESX. Microsoft Windows, Red Hat Linux, SUSE Linux ストレージプール SSDキャッシュプールを R0, R1, RAID1E, RAID5に設定 論理ストレージ容量のプール化により 階層化ドライブを設定 ストレージ容量 最大8台、合計2TBまでのSSDキャッシュをサポ ート 2つのストレージプール (階層化ドライブ) で最 大128TB ピーエムシー・シエラ・ジャパン株式会社 チャネルストレージ事業部 〒164-0003 東京都中野区東中野5-5-5 徳舛ビル4階 お問い合わせ先: www.adaptec.co.jp/contact Copyright PMC-Sierra, Inc. 2014. All rights reserved. PMC、PMC-SIERRA、Adaptec は、PMC-Sierra, Inc. の登録商標です。「Adaptec by PMC」は PMC-Sierra, Inc の商標です。 その他、使われているすべての製品や会社名は、各権利所有者による商標の可能性があります。情報は印刷された時点において、正確であると確信していますが、本書中の誤記や情報の抜けに起因 する結果に関して何ら責任を負うものではありません。また、記載された製品の仕様や情報等は予告無しに変更される可能性があります。 Part Number: BF_MAXCACHEPLUS_022814_JP