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若手研究者インターナショナル・トレーニング

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若手研究者インターナショナル・トレーニング
若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)
平成 21 年度中間評価資料(進捗状況報告書)
【公表】
事業名
申請大学
大学名・申請専攻等名
主担当教員
所属・職・氏名
地域研究のためのフィールド活用型現地語教育
京都大学
大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
京都大学
大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・准教授・東長 靖
1。事業の実施状況
(1)申請時に提出した事業の目的及び将来構想の概要を記入してください。
事業の目的
本事業は、
「現地に行けばしゃべれるようになる」という場当たり的な語学習得法か、フィールドワ
ークの即戦力とならない教室語学のいずれかしか教授してこなかった、大学院語学教育の旧態を打破
し、地域研究に真に役立つ語学教育の提供を目指す。そのために、若手研究者を、各々の研究分野に
最もふさわしい現地研究機関に派遣し、専門性の高い語学トレーニングを受けさせる。具体的には、
1.地域の全体像に迫り解明するために必要な現地語の習得、2.地域研究の成果を国際的に発信す
る力の強化、の2点を目的とする。
将来構想の概要
中期構想:プラクティカル・ランゲージ教育支援室の設置
アジア・アフリカ地域研究研究科内にプラクティカル・ランゲージ教育支援室を設置し、提携海外
諸機関との協力のもと、教育体制整備にあたる。
長期構想(1):地域研究機構設立とプラクティカル・ランゲージ・センターの設置
地域研究 4 部局を束ねる地域研究機構(仮称)を設立し、本事業において培われた現地語教育をよ
り体系的に推進するプラクティカル・ランゲージ・センターをその中に設置することを構想している。
長期構想(2):地域研究海外拠点の増設常置とフィールドにおける次世代教育の継続発展
現在の連絡事務所やフィールド・ステーションをも最大限に活用しつつ、本事業を元に地域研究海
外拠点を増設常置することを考えたい。
(2)事業の達成度合について当てはまるものを選択し、その理由を記入してください。
(1)の目的に対する、5年分の内2ヵ年分の計画については、
■目標を上回る成果を得た
□十分に達成された
□概ね達成された
□ある程度達成された
□ほとんど達成されなかった
【理由】
1.若手研究者派遣の順調な進展と単位認定
現地語習得のインプット派遣を中心に順調に派遣を行ってきており、国際発信力強化のアウトプッ
ト派遣もすでに開始した。本事業による海外研修を教育システムの中に位置づけ、「臨地語学演習I」
(インプット派遣者対象)
、「臨地語学演習II」(アウトプット派遣者対象)の単位を認定している。
2.プラクティカル・ランゲージ教育支援室の設置
中期構想で謳った上記支援室は、本事業開始年度に研究科に設置され、語学ラボとしても機能して
いる。これを元に、研究科常置の「フィールドワーク・インターンシップ支援室」を開設した。
3.国際会議等における外国語による研究成果公開
平成 20 年インドネシアのハサヌディン大学で共催した国際シンポジウムで、本事業派遣者 4 名が英
語・インドネシア語で発表を行ったのをはじめ、積極的に成果を発信している。この一環として、平
成 23 年度に予定していたカイロ国際ワークショップを、本年度に前倒しで実施することとなった。
4.担当職員の国際化に向けて
本事業では、毎年担当職員を海外パートナー機関に派遣して、双方向の学術教育交流の現場に立ち
会わせており、アジア・アフリカ諸国の機関を直接訪問する貴重な機会となっている。
1
(平成21年度中間評価)
この様式は、独立行政法人日本学術振興会において定められたものです。様式の改変はできません。
若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)
平成 21 年度中間評価資料(進捗状況報告書)
(3)若手研究者養成のための組織的な枠組み作りが確立し、実施機関全体として事業実施・支援体
制が整備されているか、また、海外パートナー機関と継続的な連携がとられているか。
①若手研究者養成のための組織的な枠組み作り、及び実施機関全体としての事業実施・支援体制の整
備について
京都大学は、国際戦略の中核の一部として「アジア・アフリカ地域との交流拡充(フィールドサイ
エンスの伝統に立脚した研究教育の新たな展開)」を謳っており、その一環として、アジア・アフリカ
地域研究研究科および東南アジア研究所では、フィールドとなるアジア・アフリカ諸国における拠点
形成、調査・研究を強力に推進してきている。研究所がバンコク、ジャカルタに設けている現地連絡
事務所、研究科がアジア・アフリカに設置した合計 14 箇所のフィールド・ステーションは、他部局の
若手研究者の現地調査の拠点ともなっており、京都大学全体としての学術推進に役立っている。これ
ら拠点を利用し、現在事業推進中の ITP、グローバル COE プログラム「生存基盤持続型の発展を目指
す地域研究拠点」
(平成 19-23 年度)
、大学院教育改革支援プログラム「研究と実務を架橋するフィー
ルドスクール」
(平成 20-22 年度)の3つを有機的に連関させることで、効率的な若手研究者育成を行
うべく努力している。
また、本事業による現地研修を大学院の教育システムの中に位置づけており、
「臨地語学演習 I」
(イ
ンプット・レベル用)、および「臨地語学演習 II」
(アウトプット・レベル用)の単位を付与している。
さらに、ITP事業を推進する母体となるプラクティカル・ランゲージ教育支援室は、単に若手研究者
を海外に派遣するだけでなく、派遣前・派遣後の教育・研究支援を行っている。現地語語学教材を収
集し、利用に供するだけでなく、現地フィールドで調査を行う際に必要な情報の収集にも努めている。
なお、若手研究者をフィールドに派遣する際には、安全確保が最重要である。研究科では、本事業
の派遣者全員に旅行保険加入を義務付けるとともに、必要な場合には教員が救援に向かえるような保
険(JC-SOS)にも加入すると同時に、緊急時対策マニュアルを策定し、万全の態勢を整えている。
②海外パートナー機関との連携について(海外パートナー機関との間で形成したネットワークが活用
できているか、共同企画や海外パートナー機関からの受入等、双方向の交流についても言及して下さ
い。
)
1.協定
海外パートナー機関のラオス国立大学(平成 14 年)、タマサート大学(平成 17 年)、ベトナム国家大
学ハノイ校(平成 19 年)とは ITP 事業以前から大学間学術交流協定が本学との間で締結されており、
またハサヌディン大学、ナイロビ大学、アジスアベバ大学、ボツワナ大学とは本研究科と部局間で学
術交流協定が締結されており、ITP 事業を通じて教員・職員・学生を派遣できたことはこうした学術交
流協定を実質化するという意味で非常に有意義であった。平成 20 年には、ITP 事業を契機として、本
研究科・東南アジア研究所は海外パートナー機関の一つであるカイロ大学アジア研究所及び政経学部
との間で学術交流協定を締結した。
2.招へい・交流
ラオス国立大学から文部科学省奨学金留学生として若手教員 1 名を本研究科は受け入れた。さらに、
平成 20 年には本研究科と東南アジア研究所は日本学術振興会「若手研究者交流支援事業:東アジア首
脳会議参加諸国からの招へい」プログラムを獲得し、ハサヌディン大学から若手研究者 4 名、ラオス
国立大学から若手研究者 2 名を招へいした。また、京都大学総長裁量経費枠で「アジア・アフリカ地域
研究の研究・教育活動の 10 年」という国際シンポジウム予算を獲得して、アジスアベバ大学の若手研
究者 1 名を招へい、さらに JSPS 短期招へいプログラムを通じても同大学から 1 名を招へいした。平成
21 年 1 月には、ペラデニヤ大学の元学長バンダラ教授が本学を訪問した際に、今後の北部乾燥地域の
共同研究について打ち合わせを行った。
3.共同事業・セミナー
ハサヌディン大学、ラオス国立大学には、本研究科の G-COE プログラムが設置したフィールド・ステ
ーションを通じて研究交流が進んだ。また、本研究科が獲得した JSPS 大学院教育改革支援プログラム
では、ヤウンデ第一大学が協力機関となった他、ハサヌディン大学が本研究科の若手研究者 4 名(ITP
プログラム派遣学生も含む)の共同研究会実施機関となった。タマサート大学とは、平成 20 年度まで
拠点大学事業を実施し、平成 21 年度からアジア研究教育拠点事業を開始し、同大学の若手研究者数名
を招へいする予定である。ナイロビ大学アフリカ研究所とは共同で平成 20 年 9 月に国際ワークショッ
プをナイロビで行い、ヤウンデ国立大学とは、平成 21 年 2 月にヤウンデ市内において、カメルーン科
学調査省、日本大使館、京都大学の共催で国際シンポジウムを行った。
2
(平成21年度中間評価)
この様式は、独立行政法人日本学術振興会において定められたものです。様式の改変はできません。
若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)
平成 21 年度中間評価資料(進捗状況報告書)
(4)本事業の取り組み成果の国内外への積極的な情報発信に取り組んでいるか。
1.論文等での研鑽成果の公表
本事業の一環として、派遣学生や担当教員は事業開始以降これまでに数多くの論文の公表および国
内外での学会やシンポジウムにおける発表を行ってきている。印刷物等のリストについては、別紙を
参照のこと。
2.ホームページ
本事業では、取り組み成果に関する情報発信のため、ホームページの充実にはとくに力を入れてい
る。平成 19 年度に事業を開始してすぐからホームページ作成のための業者選定およびコンテンツ確定
にとりくみ、平成 20 年 3 月には早々に日本語・英語による ITP 独自のホームページを公開した。
平成 20 年度には、このホームページを拡充し、さらなる成果還元を促進した。たとえば、本事業の
核であるプラクティカル・ランゲージについては、研究トピック別学術用語集のコーナー(「ワード・
バンク」)を新設した。これは派遣院生が専門とする学術用語について、文字情報を公開するだけでは
なく、音声情報を視聴できる画期的な試みである。プラクティカル研究情報についても公開のための
準備を進めている。また、すでに公開している日本語、英語のホームページに加えて、フランス語、
アラビア語のホームページを公開した。本事業は多様な地域・言語を対象としているため、世界の様々
な地域に向けて多言語で情報を発信することに力点をおいている。
3.シンポジウム・ワークショップ
本事業の一環として、ITP 事務局は様々なシンポジウムやワークショップを主催・共催したり、派
遣研究者のシンポジウムやワークショップでの発表の支援をしたりしている。平成 19 年度にはダー
ル・アル=ムスタファ宗教学校(イエメン)の教師4名、及びタリーム研究出版センター長と大学院
生によるアラビア語セミナーを開催した。また平成 20 年度には、ハサヌディン大学(インドネシア)
で行われた The International Symposium on Sulawesi Area Studies、“Sulawesi Area Studies in 50
Years: In Search of Its Identity and Local Systems”において、本事業により派遣された若手研
究者が発表することを支援した。このシンポジウムは、ハサヌディン大学および G-COE プログラム「生
存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点」と共催したもので、ITP でハサヌディン大学にこれまで
に派遣した 3 名の学生と派遣中の 1 名の学生が英語ないしはインドネシア語による発表を行った。
4.研究成果報告会
大学院生向けの ITP 説明会の実施にあわせて、本事業で派遣された若手研究者が研鑽成果について
報告する機会を設けている。この報告会では、研修言語によるスピーチ、現地で得られた経験やそこ
から導かれた課題などを公開の形で発表した。これに対する聴衆からの評判は上々であり、ITP 事業
の独自性が遺憾なく発揮されているものだと自負している。
5.プラクティカル・ランゲージ・セミナー
本事業では、大学院アジア・アフリカ地域研究研究科内に、本事業を中心になって推進する「プラ
クティカル・ランゲージ教育支援室」を設置している。この支援室では、世界各地から収集したビデ
オ、VCD、DVD を通じた現地語の習得も可能なオーディオ・ビジュアル空間を構築することに加えて、
講師を招いて現地語習得に関する公開のセミナー(プラクティカル・ランゲージ・セミナー)を行っ
ている。平成 21 年 6 月には、キャリアパスに応じた現地語の習得についてのイメージを提供すること
を狙って、大学院生、助教、准教授、教授それぞれが自らの経験に基づいた講演を行った。このセミ
ナーは今後も定期的に実施していく予定である。
3
(平成21年度中間評価)
この様式は、独立行政法人日本学術振興会において定められたものです。様式の改変はできません。
若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)
平成 21 年度中間評価資料(進捗状況報告書)
2。若手研究者の養成
(1)海外パートナー機関への派遣者数及び派遣期間について記入して下さい。
・海外パートナー機関との共同企画参加のみの派遣を除く。
・さらに派遣者がいる場合は欄を追加して下さい。
①平成 19 年度
派遣先機関
1
2
3
4
5
6
7
派遣期間(_日間)
ハサヌディン大学(インドネシア) 19.12.1-20.2.10
(72 日間)
アジスアベバ大学(エチオピア) 19.12.17-20.3.
17 (92 日間)
アジスアベバ大学(エチオピア) 19.12.17-20.3.
17 (92 日間)
ハサヌディン大学(インドネシア) 20.1.23-20.3.31
(69 日間)
カイロ大学(エジプト)
20.2.6-20.4.12
(67 日間)
ナイロビ大学(ケニア)
20.2.7-20.3.31
(54 日間)
ナイロビ大学(ケニア)
20.2.7-20.3.31
(54 日間)
派遣者職名等
一貫制
博士課程 1 年生
一貫制
博士課程 1 年生
一貫制
博士課程 1 年生
一貫制
博士課程 1 年生
一貫制
博士課程 1 年生
一貫制
博士課程 1 年生
一貫制
博士課程 3 年生
②平成 20 年度
派遣先機関
1
ラオス国立大学(ラオス)
2
ハサヌディン大学(インドネシア)
3
アジスアベバ大学(エチオピア)
4
ハサヌディン大学(インドネシア)
5
カイロ大学(エジプト)
6
ボツワナ大学(ボツワナ)
7
アジスアベバ大学(エチオピア)
8
ナイロビ大学(ケニア)
9
ヤウンデ第1大学(カメルーン)
10
タマサート大学(タイ)
11
ベトナム国家大学ハノイ校(ベトナム)
12
タマサート大学(タイ)
13
ヤウンデ第1大学(カメルーン)
14
カイロ大学
派遣期間(_日間)
派遣者職名等
20.5.11-20.9.30
(143 日間)
20.6.8-20.8.24
(78 日間)
20.6.27-20.9.28
(94 日間)
20.8.3-21.2.2
(184 日間)
20.8.22-20.11.
14 (85 日間)
20.11.1-21.1.31
(92 日間)
20.11.1-21.3.31
(151 日間)
20.11.20-21.4.
20 (152 日間)
20.11.30-21.3.2
(93 日間)
20.12.6-21.3.15
(100 日間)
20.12.2-21.3.15
(104 日間)
20.12.5-21.3.11
(97 日間)
20.12.3-21.3.25
(113 日間)
21.1.23-21.4.12
(80 日間)
一貫制
博士課程 2 年生
一貫制
博士課程 2 年生
一貫制
博士課程 2 年生
一貫制
博士課程 2 年生
一貫制
博士課程 2 年生
一貫制
博士課程 2 年生
一貫制
博士課程 1 年生
一貫制
博士課程 1 年生
一貫制
博士課程 1 年生
一貫制
博士課程 1 年生
一貫制
博士課程 1 年生
一貫制
博士課程 1 年生
一貫制
博士課程 1 年生
一貫制
博士課程 1 年生
4
(平成21年度中間評価)
この様式は、独立行政法人日本学術振興会において定められたものです。様式の改変はできません。
若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)
平成 21 年度中間評価資料(進捗状況報告書)
15
カイロ大学
16
カイロ大学
21.1.23-21.4.12
(80 日間)
21.1.27-21.3.28
(61 日間)
5
一貫制
博士課程 1 年生
一貫制
博士課程 5 年生
(平成21年度中間評価)
この様式は、独立行政法人日本学術振興会において定められたものです。様式の改変はできません。
若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)
平成 21 年度中間評価資料(進捗状況報告書)
(2)派遣若手研究者の募集・選考方法について記入して下さい。
①選考結果
平成 19 年度
平成 20 年度
平成 21 年度
派遣者数
応募者数
7
/ 7
16
/ 23
14
/ 14
②募集・選考方法
募集
募集要項は早期に ITP ホームページで公示するとともに、説明会を募集開始約 1 カ月半前に開催す
る。平成 21 年度は、大学院教育改革支援プログラム、グローバルCOEプログラムとの3プログラム
合同説明会を実施した。若手研究者派遣プログラムの全体像に加え、各プログラムのそれぞれの特徴
をプログラム担当者が説明することで、学生に一層の理解を深めてもらうことを目的とした。
募集期間は 5 日間を設け、各応募希望者は、インプット/アウトプット共に、各応募申請書に必要事項
を記入の上、事務局に提出する。
選考方法
① 第一次書類審査
ITP 担当教員全員が、すべての応募申請書に対して採点を行い、その結果を元に合議し、第一次合格
者を決定する。(採点は1~5の評点による。)
② 第二次面接審査
第一次書類審査に合格した者に対し、ITP 担当教員全員による面接試験を行う。
選考基準
海外派遣を希望する若手研究者については、インプット支援希望者(主として博士予備論文[修士論
文に相当]提出前の学生)とアウトプット支援希望者(主として博士予備論文提出後の学生、ポスドク・
助教)に分けて申請書の提出を求め、審査を行う。
インプット支援希望者については、大学院での研究を始めたばかりであり、語学力の前提は問わな
いが、これまでの語学習得経験を通して、自身の手法を持っているかを考慮する。また、自身の研究
に関して、明確な問題意識と研究計画を提示できるかどうかを重視して判断する。
アウトプット支援希望者については、すでにフィールド調査実施のための語学力は十分持っている
ことを前提とし、短期間(3 ヶ月以内)の海外研修によって、国際発信力を高める(国際的な会議の
中で、専門性の高い議論ができるなど、学術的なアプローチができる)ことが強く期待されるかどう
かを重視して判断する。
6
(平成21年度中間評価)
この様式は、独立行政法人日本学術振興会において定められたものです。様式の改変はできません。
若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)
平成 21 年度中間評価資料(進捗状況報告書)
(3)海外パートナー機関との連携促進状況、及び派遣先パートナー機関での若手研究者の海外研鑚
に資する具体的な活動内容(単位取得、外国語による学術論文作成、口頭研究発表、実験、インター
ンシップ等)とその効果について記入して下さい。(派遣された若手研究者へのアンケート集計結果
などがあれば、その抜粋を資料として添付して下さい。)
・海外パートナー機関の数がさらにある場合は、欄を追加して下さい。
平成 20 年度末時点の海外パートナー機関について記入してください。
① 機関名(国名):ハサヌディン大学(インドネシア)
○パートナー機関との連携促進状況(パートナー機関からの受入やマッチングファンド等、
人的・経費的支援状況についても言及して下さい。)
ハサヌディン大学が、本 ITP プログラムを初めとして京都大学が大学間交流に積極的なこと
を高く評価して、G-COE プログラム「生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点」によって
設置されている同大学内のマカッサル・フィールド・ステーション(MFS)の規模を平成 20 年
に 1 室から 3 室に空間的に拡大した。その1室は 30 名程度収容可能なセミナー室であり、研
究会を常時行える。こちらからは、平成 20 年 3 月に「日本学術振興会若手研究者交流支援事
業―東アジア首脳会議三カ国からの招へい―」の助成を得て、ハサヌディン大学から4名の若
手研究者を2週間~1ヶ月、東南アジア研究所に招へいし、複数のセミナーに参加して発表し
てもらった。翌年 4 月から東南アジア研究所特任教授として伊藤眞教授(首都大学東京)を1
年間採用した。主に MFS に駐在してもらい、本 ITP プログラムで派遣する大学院生や現地の学
生、大学院生を指導してもらっている。
○派遣先パートナー機関での若手研究者の海外研鑚に資する具体的活動内容とその効果
平成 20 年 10 月、上述の G-COE プログラムとハサヌディン大学とが共催して「スラウェシ地
域研究国際シンポジウム」を開催した。ITP でハサヌディン大学にこれまでに派遣した3名の
学生と派遣中の一名の学生が英語ないしはインドネシア語で発表を行った。加えて、上述のセ
ミナー室では、ITP プログラムで派遣された学生、派遣後に調査で訪れた若手研究者たちがハ
サヌディン大学の学生や教員とともにインドネシア語で研究発表を行う共同研究会も常時行
っており、若手研究者の現地研鑽に非常に貢献している。これまでに ITP で派遣された学生4
名全員が同研究会で報告を行った。加えて、大学院教育改革支援プログラム「研究と実務を架
橋するフィールドスクール」を通じてハサヌディン大学を訪れた若手研究者4名(ITP プログ
ラム派遣学生も含む)がこの共同研究会で報告を行った。ITP 派遣学生には、既に博士予備論
文を終えた者4名がいる。
若手研究者の派遣実績(延べ派遣人数:
4人、延べ派遣日数:
403日)
担当教職員の派遣実績(延べ派遣人数:
2人、延べ派遣日数:
19日)
研 究 者 の 受 入 実 績(延べ派遣人数:
5人、延べ派遣日数:
74日)
② 機関名(国名):タマサート大学(タイ)
○パートナー機関との連携促進状況(パートナー機関からの受入やマッチングファンド等、人的・経
費的支援状況についても言及して下さい。)
東南アジア研究所では、平成 20 年度まで拠点大学事業を実施し、研究交流を進めてきた。
さらにその継続的展開として、平成 21 年度からは新たにアジア研究教育拠点事業を開始し、
マッチングファンドの下、タマサート大学に所属する若手研究者も含めた連携をさらに深めて
いる。
○派遣先パートナー機関での若手研究者の海外研鑚に資する具体的活動内容とその効果
平成 20 年度には、2 名の大学院生がタマサート大学教養学部タイ語学科においてタイ語特
別コースを受講した。基礎から丁寧に学びつつ、研修期間最後には個々の研究テーマに応じた
特別授業も用意され、有意義な内容であった。
若手研究者の派遣実績(延べ派遣人数:
担当教職員の派遣実績(延べ派遣人数:
研 究 者 の 受 入 実 績(延べ派遣人数:
2人、延べ派遣日数:
1人、延べ派遣日数:
0人、延べ派遣日数:
7
197日)
10日)
0日)
(平成21年度中間評価)
この様式は、独立行政法人日本学術振興会において定められたものです。様式の改変はできません。
若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)
平成 21 年度中間評価資料(進捗状況報告書)
③
④
⑤
機関名(国名):ラオス国立大学(ラオス)
○パートナー機関との連携促進状況(パートナー機関からの受入やマッチングファンド等、人的・経
費的支援状況についても言及して下さい。)
ラオス国立大学とは平成 14 年に大学間交流協定を締結しており、G-COE プログラム「生存
基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点」によって設置されているラオス・フィールド・ステ
ーション(LFS)が現地での研究教育の連携の核となっている。同大学には、別経費で ITP
担当教員を派遣して協議を進めるとともに、平成 20 年 3 月には「日本学術振興会若手研究者
交流支援事業―東アジア首脳会議参加国からの招へい―」の助成を得て、ラオス国立大学から
2名の若手研究者を京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科に招へいし、セミナーで
の発表・討論に参加していただいた。さらに日本政府文部科学省奨学金留学生としてラオス国
立大学の若手教員を京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程に受け入れてい
る。
○派遣先パートナー機関での若手研究者の海外研鑚に資する具体的活動内容とその効果
平成20年には1名のインプット派遣をおこなった。丁寧な個別指導により、短期間でラオ
ス語による現地調査を行えるまでの語学力を身に着けることができ、現地調査の成果は、すで
に博士予備論文として提出されている。
若手研究者の派遣実績(延べ派遣人数:
1人、延べ派遣日数:
143日)
担当教職員の派遣実績(延べ派遣人数:
0人、延べ派遣日数:
0日)
研 究 者 の 受 入 実 績(延べ派遣人数:
3人、延べ派遣日数:
694日)
機関名(国名):ベトナム国家大学ハノイ校(ベトナム)
○パートナー機関との連携促進状況(パートナー機関からの受入やマッチングファンド等、
人的・経費的支援状況についても言及して下さい。)
平成 20 年度に拠点担当教員 1 名、担当職員 1 名が同大学のベトナム学発展科学院を訪問し
た。同大学の中では、最も古くから海外から留学生を受け入れベトナム語教育を行ってきた部
局である。大学と京都大学の間には MOU が既に結ばれているが、本研究科がベトナムの大学と
交流をもったのは初めてであり、派遣事業の内容について詳細な調整を行い、交流の拡大につ
いて話し合った。
○派遣先パートナー機関での若手研究者の海外研鑚に資する具体的活動内容とその効果
先の教員、職員の派遣に続いて、後期に当研究科博士課程 1 年の院生一人が、インプット派
遣によって、同部局でベトナム語研修を受けた。教員と 1 対 1 での授業で、派遣学生の語学力
は短期間に大きく向上したと言える。また、同部局が紹介状を書いてくれたおかげで、図書館
を訪問して資料収集を行うことも可能となった。それらの一次資料を基に、当学生は現在博士
予備論文を執筆している。
若手研究者の派遣実績(延べ派遣人数:
1人、延べ派遣日数:
104日)
担当教職員の派遣実績(延べ派遣人数:
2人、延べ派遣日数:
20日)
研 究 者 の 受 入 実 績(延べ派遣人数:
0人、延べ派遣日数:
0日)
機関名(国名):ペラデニア大学(スリランカ)
○パートナー機関との連携促進状況(パートナー機関からの受入やマッチングファンド等、
人的・経費的支援状況についても言及して下さい。)
平成 21 年 1 月に、ペラデニヤ大学の元学長、C. M. M. Bandara 教授が京大を訪問した際に、
今後の北部乾燥地域の共同研究について打ち合わせを行った。
○派遣先パートナー機関での若手研究者の海外研鑚に資する具体的活動内容とその効果
平成 20 年 8 月から 11 月にかけて、スリランカで調査中の本研究科院生(学振特別研究員)
に対する研究指導、資料収集の手配などを、カウンターパートのシルバ博士にお願いした。
若手研究者の派遣実績(延べ派遣人数:
担当教職員の派遣実績(延べ派遣人数:
研 究 者 の 受 入 実 績(延べ派遣人数:
0人、延べ派遣日数:
0人、延べ派遣日数:
0人、延べ派遣日数:
8
0日)
0日)
0日)
(平成21年度中間評価)
この様式は、独立行政法人日本学術振興会において定められたものです。様式の改変はできません。
若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)
平成 21 年度中間評価資料(進捗状況報告書)
⑥
⑦
⑧
機関名(国名):発展社会研究所(インド)
○パートナー機関との連携促進状況(パートナー機関からの受入やマッチングファンド等、
人的・経費的支援状況についても言及して下さい。)
平成 20 年度に新たにパートナーになることを合意した発展社会研究所を、平成 21 年 7 月に
拠点担当教員 1 名と担当職員 1 名が訪れ、派遣事業の内容および手続きについて詳細を検討し
た。この際、さらに、MOU の締結にむけて手続きを開始する旨の合意をした。またこの事業に
は発展社会研究所の東アジア研究部門が中心的に関わっていることから、南アジアと東アジア
との地域間比較を視野に入れた学術交流を促進していくことを合意した。その一貫として今年
度中にもパートナー機関側の担当教員を京都大学に招いて国際セミナーを行うことを提案し、
当該教員の承諾を得た。
○派遣先パートナー機関での若手研究者の海外研鑚に資する具体的活動内容とその効果
本年度は大学院生 3 名が発展社会研究所への最初の研修生として派遣される。語学研修を研
修生個々人のニーズに対応し、効果的なものとするための具体的方法についてパートナー機関
から積極的に提案がなされている。その例は、インドの多言語状況を考慮して、研修対象の言
語が日常的に話されている地域での語学研修をアレンジすることであり、それぞれの研究テー
マに応じて、同様の研究を行っている現地研究者を幅広く紹介し、研修生が自身の研究内容に
ついて現地語で議論できる機会を多く与えることなどである。また研修後に研修生とインド人
若手研究者の参加による国際セミナーを行うことが検討されている。
若手研究者の派遣実績(延べ派遣人数:
0人、延べ派遣日数:
0日)
担当教職員の派遣実績(延べ派遣人数:
3人、延べ派遣日数:
15日)
研 究 者 の 受 入 実 績(延べ派遣人数:
0人、延べ派遣日数:
0日)
機関名(国名):カイロ大学(エジプト)
○パートナー機関との連携促進状況(パートナー機関からの受入やマッチングファンド等、
人的・経費的支援状況についても言及して下さい。)
平成 19 年度に、担当教員が別経費によってカイロ大学を訪問した際、本研究科及び東南ア
ジア研究所とカイロ大学アジア研究所及び政経学部との間で部局間学術交流協定(MOU)締結
を行い、協力体制の整備が進んだ。
ITP 事業の対象となった若手研究者がカイロ大学及び関連機関で現地語を学ぶのみならず、
京都大学に対して日本研究に関する集中講義を提供してほしいとの要望がカイロ大学側から
寄せられ、平成 21 年度に実施する方向で協議している。
○派遣先パートナー機関での若手研究者の海外研鑚に資する具体的活動内容とその効果
これまでにインプット 4 名、アウトプット 1 名が研修を行った。インプットに関しては、全
アラブ世界で通用する正則アラビア語(フスハー)の学習に加え、各派遣者の専門テーマに応
じたアラビア語文献購読を行っている。原則として講義はすべてアラビア語で行われるため、
教育効果は高い。
インプット 4 名の内、2 名がすでに博士予備論文を提出し、2 名が現在準備中である。アウ
トプット 1 名は、現在博士論文を準備中である。
派遣者は、積極的に成果を公表しており、学術雑誌等に発表した論文 4 本、学術雑誌等にお
ける解説・総説 9 本、国際会議発表 7 本、国内学会・シンポジウム等における発表 2 本がすで
に公表済みである。
若手研究者の派遣実績(延べ派遣人数:
6人、延べ派遣日数:
377日)
担当教職員の派遣実績(延べ派遣人数:
0人、延べ派遣日数:
0日)
研 究 者 の 受 入 実 績(延べ派遣人数:
0人、延べ派遣日数:
0日)
機関名(国名):アジスアベバ大学(エチオピア)
○パートナー機関との連携促進状況(パートナー機関からの受入やマッチングファンド等、
人的・経費的支援状況についても言及して下さい。)
アジスアベバ大学社会科学部およびエチオピア研究所との研究教育協力協定が更新され協
力体制が強固なものとなった。それにともない、アジスアベバ大学から2名の研究者の受け入
れをおこなった(JSPS 短期招へいプログラムおよび研究科運営費によるもの)。これまでオ
ロモ語、シダマ語、アムハラ語の各言語の研修をアジスアベバ大学本部構内で実施してきたが、
南部諸民族州に設置されているエチオピア研究所南オモ研究センターの施設を活用し、教員の
協力をえて地域言語であるオモ系諸語の研修をおこなうことで合意して準備をすすめた。平成
9
(平成21年度中間評価)
この様式は、独立行政法人日本学術振興会において定められたものです。様式の改変はできません。
若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)
平成 21 年度中間評価資料(進捗状況報告書)
⑨
21 年度に1名を受け入れ予定である。
○派遣先パートナー機関での若手研究者の海外研鑚に資する具体的活動内容とその効果
G-COE プログラム「生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点」との共催により、平成 21
年 9 月にエチオピア東部のハラール市において国際ワークショップを開催した際、ITP 派遣学
生がその準備セッションに参加した。また平成 21 年 2 月に大学院教育改革プログラムの事業
として実施されたエチオピア・フィールドスクールには ITP 派遣学生が臨地演習の際に口頭発
表をおこなった。派遣学生2名の内1名は博士予備論文を提出し、両名とも習得した言語を用
いてフィールドワークを継続している。
若手研究者の派遣実績(延べ派遣人数:
5人、延べ派遣日数:
435日)
担当教職員の派遣実績(延べ派遣人数:
1人、延べ派遣日数:
15日)
研 究 者 の 受 入 実 績(延べ派遣人数:
2人、延べ派遣日数:
60日)
機関名(国名):ナイロビ大学(ケニア)
○パートナー機関との連携促進状況(パートナー機関からの受入やマッチングファンド等、人的・経
費的支援状況についても言及して下さい。)
ナイロビ大学アフリカ研究所とは、平成 20 年 9 月 4 日にナイロビにおいて、共同で国際ワ
ー ク シ ョ ッ プ 「 Pastoral Societies in Africa: New Possibilities for Sustainable
Development through the Interaction of Scientific Researchers and Development Workers」
を実施した。このワークショップでは、京都大学の拠点担当教員 1 名(太田)、研究員 1 名(孫)、
研修員1名(波佐間)が口頭発表をおこない、その成果は、ナイロビ大学アフリカ研究所が出
版している学術雑誌の特集号として、印刷中である。
○派遣先パートナー機関での若手研究者の海外研鑚に資する具体的活動内容とその効果
ナイロビ大学アフリカ研究所には、ITP プログラムによって、大学院生 1 名(曽根)を、平
成 20 年 11 月~平成 21 年 4 月のあいだ派遣し、スワヒリ語とマサイ語の研修に従事させてい
る。なお、今年度は 8 月~来年1月までのあいだ、大学院生 1 名(楠)をソマリ語・スワヒリ
語の研修のため、同大学に派遣中である。また、今回は拠点担当教員が派遣開始時期に現地で
合流し、同大学側と語学研修計画に関して、入念な事前確認を行った。
⑩
若手研究者の派遣実績(延べ派遣人数:
3人、延べ派遣日数:
260日)
担当教職員の派遣実績(延べ派遣人数:
1人、延べ派遣日数:
10日)
研 究 者 の 受 入 実 績(延べ派遣人数:
0人、延べ派遣日数:
0日)
機関名(国名):ボツワナ大学(ボツワナ)
○パートナー機関との連携促進状況(パートナー機関からの受入やマッチングファンド等、
人的・経費的支援状況についても言及して下さい。)
平成 19 年度に拠点担当教員 1 名、担当職員 1 名、事務局員(助教)1 名が同大学を訪問した。
この際に、派遣事業の内容および手続きについて詳細を検討したことに加え、同大学の副学長
や関連諸部局を表敬訪問し、教育・研究に関して協力体制の整備を進めた。また、平成 19 年
度に同大学と締結した部局間学術交流協定(MOU)に基づいて、平成 21 年度には同大学の研究
者 2 名が本研究科を訪問し、研究上の情報交換および今後の研究協力体制を促進していくため
の議論を行った。
○派遣先パートナー機関での若手研究者の海外研鑚に資する具体的活動内容とその効果
ボツワナ大学の人文学部アフリカ言語・文学科は、外国人学生のためにツワナ語、カランガ
語、カラハリ語、ズールー語、スワヒリ語、リンガラ語をはじめとするアフリカ諸言語の入門
コースが設けられているため、幅広い地域・言語を専門とする学生の研鑽に適している。これ
までにはインプット 1 名が研修を行った。インプットに関しては、ジンバブウェ、モザンビー
ク、ボツワナ共和国でそれぞれ話されている言語であるショナ語の研究を行った。派遣者はこ
の研修等に基づいて現在博士予備論文を準備中である。
若手研究者の派遣実績(延べ派遣人数:
担当教職員の派遣実績(延べ派遣人数:
研 究 者 の 受 入 実 績(延べ派遣人数:
1人、延べ派遣日数:
2人、延べ派遣日数:
0人、延べ派遣日数:
10
92日)
14日)
0日)
(平成21年度中間評価)
この様式は、独立行政法人日本学術振興会において定められたものです。様式の改変はできません。
若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)
平成 21 年度中間評価資料(進捗状況報告書)
⑪
⑫
⑬
機関名(国名):ヤウンデ第1大学(カメルーン)
○パートナー機関との連携促進状況(パートナー機関からの受入やマッチングファンド等、
人的・経費的支援状況についても言及して下さい。)
平成 20 年度に、拠点担当教員がヤウンデ第 1 大学を訪問し、ITP の学生派遣について協力
を要請した。平成 21 年 2 月にヤウンデ市内において、カメルーン科学調査省、日本大使館、
京都大学の共催で国際シンポジウム"Biological Conservation and Local Community's Needs”
を開催したが、ヤウンデ第 1 大学からは Ngima 講師をはじめとする研究者が参加し、熱心な討
論をおこなった。平成 21 年 8 月~9 月におこなわれる、「大学院教育改革支援プログラム:
研究と実務を架橋するフィールドスクール」に対しても、積極的な協力をお願いしている。
○派遣先パートナー機関での若手研究者の海外研鑚に資する具体的活動内容とその効果
ITP プログラムで派遣された学生が現地で知り合った研究者(Dr. Michaela Pelican、
University of Zurich)が本年 7 月に来日した。その際、この学生の発案で京都大学アフリカ
地域研究資料センターの「アフリカ地域研究会」にて講演をしていただく機会を得た。このよ
うな形で広い人的コネクションが形作られつつある。また上記の「フィールドスクール」にお
いても、当研究科の学生がヤウンデ第 1 大学にて、二つのワークショップをおこなう計画が進
みつつある。
若手研究者の派遣実績(延べ派遣人数:
3人、延べ派遣日数:
219日)
担当教職員の派遣実績(延べ派遣人数:
1人、延べ派遣日数:
12日)
研 究 者 の 受 入 実 績(延べ派遣人数:
0人、延べ派遣日数:
0日)
機関名(国名):ロンドン大学東洋アフリカ研究所(イギリス)
○パートナー機関との連携促進状況(パートナー機関からの受入やマッチングファンド等、
人的・経費的支援状況についても言及して下さい。)
平成 21 年 2 月中旬に ITP 担当教員 2 名が同研究所を訪れて、ITP 事業への協力とさらなる
本研究科及び本学との協力関係深化について話し合いを行った。ロンドン大学東洋アフリカ研
究所は、本研究科や東南アジア研究所と対象地域がほぼ重なっているだけでなく、学際的アプ
ローチを重視するという点でも研究教育協力の可能性はきわめて高かったにもかかわらず、こ
れまでは教員個人の関係で研究教育分野での協力が行われてきたところが多かった。しかし、
ITP 事業を通じて本格的に組織間の連携関係を構築していくきっかけができたことは有意義で
ある。ロンドン大学東洋アフリカ研究所との連携関係についてはこれからさらに話し合いを進
めていく必要性がある。
○派遣先パートナー機関での若手研究者の海外研鑚に資する具体的活動内容とその効果
ロンドン大学東洋アフリカ研究所への派遣は平成 21 年度後期以降であり、まだ具体的活動
はない。
若手研究者の派遣実績(延べ派遣人数:
0人、延べ派遣日数:
0日)
担当教職員の派遣実績(延べ派遣人数:
2人、延べ派遣日数:
11日)
研 究 者 の 受 入 実 績(延べ派遣人数:
0人、延べ派遣日数:
0日)
機関名(国名):フランス国立科学研究センター(フランス)
○パートナー機関との連携促進状況(パートナー機関からの受入やマッチングファンド等、
人的・経費的支援状況についても言及して下さい。)
これまでにも、歴史学・人類学など地域研究関連分野からの客員教員の招聘、国際会議パネ
ル共催するなどの実績があり、積極的な交流を推進しつつある。平成 20 年度には担当教員が
訪問し、ITP事業に関する若手研究者派遣および双方向の学術交流について協議を行った。
将来的に、両部局の間で包括的な MOU を締結することを視野に入れて、今後も努力を続けるこ
とで合意している。
○派遣先パートナー機関での若手研究者の海外研鑚に資する具体的活動内容とその効果
フランスへのアウトプット派遣は、今年度後期以降に開始する予定のため、若手研究者の派
遣はまだ行われていない。
若手研究者の派遣実績(延べ派遣人数:
0人、延べ派遣日数:
0日)
担当教職員の派遣実績(延べ派遣人数:
1人、延べ派遣日数:
4日)
研 究 者 の 受 入 実 績(延べ派遣人数:
2人、延べ派遣日数:
114日)
○申請当初より海外パートナー機関の見直しが行われた場合はその理由を記入してください。
11
(平成21年度中間評価)
この様式は、独立行政法人日本学術振興会において定められたものです。様式の改変はできません。
若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)
平成 21 年度中間評価資料(進捗状況報告書)
パートナー機関の追加(平成 20 年度)
■ボツワナ:ボツワナ大学(担当教員:荒木 茂)
理由:ボツワナ共和国には多くのバントゥ系、コイサン系の言語集団が存在しており、ASAFAS の教員・
院生を派遣して、それらの言語集団を対象とした臨地研究・教育を行っている。ボツワナ共和国は政
情も安定し、また多様な自然環境と民族構成を持っているため、今後もボツワナ共和国内、あるいは
近隣諸国で研究する院生が多数出てくることは確実である。ただし、ボツワナ共和国にはこれまで多
くの教員・大学院生が調査研究のために派遣されてきたにもかかわらず、同国内ではバントゥ系、コ
イサン系の諸言語の組織的な教育は行われてこなかった。また、日本国内にはこれらの諸言語の専門
家も資料も少なく、またネイティブスピーカーもほとんどいない。したがって、現在では教員・大学
院生は臨地研究・教育の初期に自学自習を行わざるを得ない状況である。そこで、こうした諸言語の
研究・教育体制が整っているボツワナ大学人文学部と提携して、現地語教育を行うことが必要だと考
えるに至った。
■カメルーン:ヤウンデ第1大学(担当教員:木村 大治)
理由:これまでカメルーンにおいては多くの学生が調査・研究を行っている。しかし、現地語(バント
ゥー系諸語、東アダマワ諸語、フルベ語等)の言語教育に関しては、日本国内には専門家も資料も少な
く、またネイティブスピーカーもほとんどいない。現在では現地調査の初期に自学自習を行わざるを
得ないという不十分な状況である。たとえば、博士課程在籍の学生は、これまでヤウンデ市内におい
て若者の音楽文化の調査を行ってきたが、博士予備論文を提出した後は、バカ・ピグミーの音楽とリ
ズムについての研究を行うことを計画している。しかしバカ語の習得は国内では困難であり、カメル
ーンに赴いて学習を進めることが強く望まれる。
また、今後調査地は東南部熱帯雨林を調査地とする院生のほか、北部乾燥地帯において調査をおこ
なう院生が増えてくることが考えられるので(すでに北部にて調査を行っている学生もいる)、この地
域で話されているフルベ語、ハウサ語等の学習体制を確立する必要がある。
■ベトナム:ベトナム国家大学ハノイ校(担当教員:伊藤 正子)
理由:ベトナムをフィールドとして調査・研究を行う院生が増加しているにもかかわらず、これまで
提携先を確保できていなかったため、本研究科の卒業生、現役生とも、それぞれ個別に受け入れ先を
打診してきた。そのため、ベトナム語教育を受けても正式の証明書が発行されなかったり、きちんと
したカリキュラムにのっとった語学教育が受けられなかったりする例も出ていた。そのため、ベトナ
ム国家大学ハノイ校と提携することで、ベトナム語教育専門家から正式な教育を受け、学習の効率を
あげることを企図する。同校はベトナム国家大学の中で最も早くから外国人留学生を受け入れてきて
おり、日本人研究者との交流もさかんである。近年東南アジア諸国の中でも注目度の高いベトナムに
ついて、現地語を駆使して資料を読みこなし、直接現地の人々に直接聞き取り調査を行えるような語
学力をもった研究者や実務家の養成は必須であり、是非とも現地の信頼できる機関での語学学習を可
能とする体制が必要である。
■インド:発展社会研究所(担当教員:藤倉 達郎)
理由:当初、日本で学習の場がない言語習得を想定して、シンハラ語・タミル語・アラビア語を習得
できるスリランカ・ペラデニヤ大学をパートナー機関としたが、これらの言語だけでなく、ヒンディ
ー語・ウルドゥー語・パンジャーブ語をはじめとするインドの諸言語を、より広い選択肢のなかから
選べるパートナー機関として、発展社会研究所を選定した。
発展社会研究所は、ITP 事業を共に進めていくことについて同意しているのみならず、広く双方向
の学術交流を行うことにも前向きで、平成 21 年度には MOU 締結に向けて手続きを開始することで合意
した。
パートナー機関の解消(平成 21 年度)
南アジアのパートナー機関については、前年度新たに発展社会研究所(インド)をパートナー機関に
加えたことにより、従来ペラデニヤ大学(スリランカ)で行うことを予定していた研修(タミル語・
シンハラ語・アラビア語)がすべて可能となったのみならず、より包括的な研修を行える目処が立っ
たため、本研究科として発展社会研究所との相互交流強化に重点を注ぐこととし、ペラデニヤ大学の
パートナー機関を発展的に解消した。
12
(平成21年度中間評価)
この様式は、独立行政法人日本学術振興会において定められたものです。様式の改変はできません。
若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)
平成 21 年度中間評価資料(進捗状況報告書)
3.共同企画の実施状況
共同企画の実施状況について記入して下さい.
①
共同企画名
開催場所
海外パートナ
ー機関
内容(若手研
究者の発表等
について)
アラビア語を使用言語とする「現代アラブ世界の社会と文化」に関する国際ワ
ークショップ
カイロ大学
開催期間
2010 年 2 月(予定)
カイロ大学
平成 20 年度 ITP アウトプット派遣の竹田敏之および本研究科生の山尾大が、
それぞれパネルを組織するとともに、アラビア語による発表を行う予定。
13
(平成21年度中間評価)
この様式は、独立行政法人日本学術振興会において定められたものです。様式の改変はできません。
若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)
平成 21 年度中間評価資料(進捗状況報告書)
4.学術面の成果及び成果の発表状況
派遣若手研究者による研究成果発表について記入して下さい.
①学術雑誌等(紀要・論文集等も含む)に発表した論文又は著書
・査読がある場合、印刷済及び採録決定済のものに限って記載すること.査読中・投稿中のものは除く.
・さらに数がある場合は、欄を追加して下さい.
著者名
1
題 名
発行所
2
千葉
臨地語学研修報告
京都大学イスラーム
地域研究センター
題 名
平松
題 名
平松
題 名
発行所
著者名
題 名
発行所
著者名
題 名
発行所
著者名
9
題 名
発行所
著者名
10
題 名
発行所
著者名
11
題 名
12
題 名
発行所
125~137
巻号
頁
189~198
査読
有 ・無
○
Proceedings of the G-COE/ KIAS / TUFS
Joint International Workshop
掲載誌名
発行年
2008 年
査読
有・○
無
Proceedings of the G-COE/ KIAS / TUFS
Joint International Workshop
掲載誌名
発行年
2009 年
査読
有 ・無
○
巻号
頁
Proceedings of Globalization and
Socio-political Transformation: Asian and
the Middle Eastern Dimension
113~125
発行年
2009 年
査読
有・○
無
静
京都大学
巻号
頁
181~191
Proceedings of Globalization and
Socio-political Transformation: Asian and
the Middle Eastern Dimension
掲載誌名
発行年
2009 年
査読
有・○
無
静
現代ヨルダンとパレスチナ問題
―紛争とアイデンティティー複合に規定される国家
京都大学イスラーム
巻号
3-1
頁
地域研究センター
岩田
2009 年
掲載誌名
The Elastic Nature of Jordanian Nationality: Fluctuating Relations of nationality and Passport
between the Two Banks of the Jordan River
今井
発行年
亜衣子
京都大学
掲載誌名
~
イスラーム世界研究
発行年
2009 年
査読
有 ・無
○
剛
インドネシア・ブギス―マカッサル社会におけるシリ(恥―名誉)を
核とする行為集団に関する一考察
京都大学アジア・アフリカ
巻号
8-1
頁
75~88
研究研究科
掲載誌名
アジア・アフリカ地域研究
発行年
2008 年
査読
有 ・無
○
2008 年
査読
無
有・○
小杉 泰・岡本 多平・竹田 敏之
イスラーム世界研究のための現代アラビア語マニュアル 2008
京都大学イスラーム
地域研究センター
竹田
巻号
頁
~
掲載誌名
発行年
敏之
アラビア語はなぜ語尾変化をするのか
―現代アラブ世界の形成と文法学におけるイウラーブ論争―
京都大学イスラーム
巻号
2-2
頁
105~130
地域研究センター
掲載誌名
イスラーム世界研究
発行年
2009 年
査読
有 ・無
○
小杉 泰・岡本 多平・竹田 敏之
日本におけるアラビア語教科書と文法用語
―教育戦略と基本用語の邦訳をめぐって―
京都大学イスラーム
巻号
2-2
頁
地域研究センター
竹田
掲載誌名
63~95
岩波書店
安田
イスラーム世界研究
発行年
2009 年
査読
有 ・無
○
敏之
「アッサラーム・アライクム」
「アミール」
「アムル」の項目
発行所
著者名
頁
The Changing Nature of the Parliamentary System in Kuwait:
The National Elections in the Recent Decades
今井
イスラーム世界研究
亜衣子
東京外国語大学
発行所
著者名
巻号
Islam and Democracy in Contemporary Kuwait: Formation of the Civil Society
題 名
著者名
8
~
掲載誌名
亜衣子
京都大学
発行所
7
頁
Democracy and Islam in Contemporary Kuwait: Political Participation of Women
著者名
6
3-1
平松
発行所
5
巻号
題 名
著者名
4
―エジプトにおけるメディア状況
著者名
発行所
3
悠志
巻号
頁
~
掲載誌名
岩波イスラーム辞典CD版
発行年
2009 年
査読
無
有・○
慎
「イスラームにおける人・物・文化
―現代イスラームの聖者廟参詣を事例に―」
京都大学アジア・アフリカ
地域研究研究科
巻号
頁
14
掲載誌名
86~88
実践的地域研究
発行年
2008 年
査読
無
有・○
(平成21年度中間評価)
この様式は、独立行政法人日本学術振興会において定められたものです。様式の改変はできません。
若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)
平成 21 年度中間評価資料(進捗状況報告書)
13
著者名
安田
題 名
Formation of Religious Tourism in Contemporary Syria: Transformation of Ziyara
in Shi’ite Islam
発行所
14
東京外国語大学
巻号
145~160
安田
題 名
Formation of Shi’ite Ziyara to the Mausoleums in Contemporary Syria: ‘Karbala
Paradigm’ and the re-interpretation of ‘Tragedy of Karbala’ from 1970s to 1980s
G-COE / KIAS / TUFS Joint
巻号
頁
99~108
International Workshop
著者名
安田
Religious Tourism in Contemporary Syria:
The Sayyida Zaynab Shrine and Shi’ite Ziyara
題 名
発行所
巻号
安田
発行年
2009 年
査読
有・○
無
Proceedings of Islamic System, Modernity
and Institutional Transformation
掲載誌名
発行年
2009 年
査読
有・○
無
慎
題 名
著者名
Proceedings of Middle East & Asia Studies
Workshop
掲載誌名
慎
発行所
16
頁
著者名
発行所
15
慎
Tourism, Heritage and Cultural
Change in the Middle East and North
Africa Regions CD-Rom
掲載誌名
頁
~
発行年
2009 年
査読
有・○
無
慎
The Concept of al-Siyāha al-Dīnīya
KIAS and SIAS Joint
International Workshop
巻号
頁
Proceedings of Depth and Width of Islamic
Culture and Society
掲載誌名
69~77
発行年
2009 年
査読
有・○
無
②国際会議における発表
・発表者名(参加研究者を含む全員の氏名を、論文等と同一の順番で記載すること)、題名、発表した学会名、開催場所、発表
時期を記載すること.共同発表者がいる場合は、全ての発表者名を記載し、主たる発表者に○印を付すこと.
・口頭・ポスターの別、発表者決定のための審査の有無を区分して記載すること
・さらに数がある場合は、欄を追加して下さい.
発表者名
1
題 名
Political Power, Islamic Legitimacy and Mass Media in Modern Egypt
学会名
G-COE/ KIAS/ TUFS Joint International
Workshop
発表者名
2
題 名
学会名
発表者名
3
題 名
学会名
発表者名
4
題 名
学会名
発表者名
5
題 名
学会名
発表者名
6
題 名
学会名
発表者名
7
Yushi CHIBA
場所
口頭・ポスター
審査
2009 年
Kyoto University
有・○
無
7月
Fumiko FURUKAWA
Sustainable Conservation in Mangrove Afforestation Area
The International Symposium on Sulawesi Area
Studies
場所
口頭・ポスター
Makassar、 Indonesia
審査
無
有・○
2008 年 10 月
Aiko HIRAMATSU
Islamic System, Moernity and Institutional Transformation
G-COE/ KIAS/ TUFS Joint International
Workshop
場所
口頭・ポスター
審査
2008 年
Kyoto University
有・○
無
2月
Aiko HIRAMATSU
Democracy and Islam in Contemporary Kuwait: Political
Participation of Women
G-COE/ KIAS/ TUFS Joint International
Workshop
場所
口頭・ポスター
審査
2008 年
Kyoto University
有・○
無
8月
Aiko HIRAMATSU
Islam and Democracy in Contemporary Kuwait: Formation of the
Civil Society
G-COE/ KIAS/ TUFS Joint International
Workshop
場所
口頭・ポスター
Tokyo University of Foreign Studies
審査
2009 年
有・○
無
2月
Aiko HIRAMATSU
Islam and Democracy in Kuwait:
Political Participation of Women and Formation of the Civil Society
The Dialogue among Civilizations between
Japan and Islamic World、 7th Seminar
平松 亜衣子
場所
現地クウェートにおける市民社会の形成と女性の政治参加
―イスラーム主義団体の活動を事例に―
学会名
日本中東学会
15
場所
審査
2009 年
Kuwait City
題 名
第 25 回年次大会
口頭・ポスター
口頭・ポスター
広島市立大学
審査
2009 年
有 ・無
○
3月
有・○
無
5月
(平成21年度中間評価)
この様式は、独立行政法人日本学術振興会において定められたものです。様式の改変はできません。
若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)
平成 21 年度中間評価資料(進捗状況報告書)
発表者名
8
題 名
学会名
発表者名
9
題 名
学会名
発表者名
題 名
学会名
発表者名
13
題 名
学会名
発表者名
14
題 名
学会名
発表者名
15
題 名
学会名
発表者名
16
題 名
学会名
無
有・○
7月
Shizuka IMAI
G-COE/ KIAS/ TUFS Joint International
Workshop
題 名
審査
2009 年
University
学会名
発表者名
12
口頭・ポスター
The Elastic Nature of Jordanian Nationality: Fluctuating Relations of
Nationality and Passport between the Two Banks of the Jordan River
学会名
11
The Changing Nature of the Parliamentary System in Kuwait:
the National Elections in the Recent Decades
G-COE/ KIAS/ TUFS Joint International
場所
Kyoto
Workshop
題 名
発表者名
10
Aiko HIRAMATSU
場所
口頭・ポスター
審査
2009 年
Kyoto University
有・○
無
7月
Go IWATA
Reconsidering the Concept of ““Shame-Honor””(Siri’) among the
Bugis-Makassar、 Indonesia
The International Symposium on Sulawesi Area
Studies
場所
口頭・ポスター
Makassar、 Indonesia
審査
2008 年
無
有・○
10 月
Kenji NISHIJIMA
Strategi Pengelolaan Produksi Kakao Di Provinsi Sulawesi-Selatan
The International Symposium on Sulawesi Area
Studies
場所
口頭・ポスター
Makassar、 Indonesia
審査
有・○
無
2008 年 10 月
Hiromi TAKEYASU
Subsistence Economy at Rural Area of South Sulawesi at Present
The International Symposium on Sulawesi Area
Studies
場所
口頭・ポスター
Makassar、 Indonesia
審査
有・○
無
2008 年 10 月
Shin YASUDA
口頭・ポスター
Formation of Shi’ite Ziyara to the Mausoleums in Contemporary Syria:
‘Karbala Paradigm’ and the re-interpretation of ‘Tragedy of Karbala’
from 1970s to 1980s
G-COE/ KIAS/ TUFS Joint International
場所
Kyoto University
Workshop
審査
2008 年
有・○
無
8月
Shin YASUDA
Formation of Religious Tourism in Contemporary Syria:
Transformation of Ziyara in Shi’ite Islam
G-COE/ KIAS/ TUFS Joint International
Workshop
場所
口頭・ポスター
Tokyo University of Foreign Studies
審査
有・○
無
2009 年 2 月
Shin YASUDA
Religious Tourism in Contemporary Syria:
The Sayyida Zaynab Shrine and Shi’ite Ziyara
場所
Traditions and Transformation
口頭・ポスター
Husayn Cultural Center, Amman
審査
有・○
無
2009 年 4 月
Shin YASUDA
The Concept of al-Siyāha al-Dīnīya
KIAS and SIAS Joint International Workshop
16
場所
口頭・ポスター
審査
無
有・○
2009 年 7 月
Kyoto University
(平成21年度中間評価)
この様式は、独立行政法人日本学術振興会において定められたものです。様式の改変はできません。
若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)
平成 21 年度中間評価資料(進捗状況報告書)
5.今後の展望
(1)当初目的を達成するための今後の事業実施計画(概要)について、これまでの実施状況を踏ま
えて、改善点・改善方法について触れながら記入してください。また、事業実施期間終了後の展望に
ついて記入して下さい。
本事業は、地域研究に必要な現地語教育を推進するとともに、国際発信力を強化することを目的と
しており、第3年度を迎えている。この間に事業申請時には十分に見通せていなかったいくつかの課
題が明らかになってきた。
まず、ITP 申請後に大学院教育改革支援プログラム、グローバル COE プログラム採択が決定したこ
とにより、研究科および研究所としては、ポスドク・助教クラスへの海外派遣援助を行いやすくなっ
た。このことに伴い、ITP はむしろ大学院生のスタートアップにより重点を置く形をとることで、研
究科としてトータルな海外派遣事業を遂行することができると考えるようになった。
また、本事業では当初から国際ワークショップや国際会議を主催する予定としていたが、若手研究
者を養成するという教育的観点および研鑽成果の発信という観点からは、日本国内でも語学セミナー、
国際学会、国際ワークショップでの若手研究者による発表を支援することが望ましいと考えるように
なった。そこで、平成 20 年度以降はこれらの活用にも力を入れてきている。
またプラクティカル・ランゲージ教育支援室では、本事業で集積してきた語学教材、映像・音声機
材を有効に活用するためのシステム作りを進めている。資料の集積が進むにつれて利用者の便を改善
するためのいくつかの課題が見えてきた。そこでプラクティカル・ランゲージ教育支援室では、独立
したスペースを確保するとともに、利用者の意見を聞きながら効果的な資料の配置、貸借に関するル
ール作りなどについて検討を進めている。
加えて、海外のフィールドで研究を行う際には、現地の研究所・図書館等の情報、調査許可・滞在
許可のとり方、研究遂行のために必要な人的ネットワーク形成のノウハウなどを集積していくための
体制を整えることが必要である。プラクティカル・ランゲージ教育支援室ではこれらの情報の集積に
努めているが、これらの情報の有用性を高めるためには他の研究機関や研究者との連携が必要である。
そこで、さまざまな研究集会等において情報集積およびその公開について協力の可能性を探っている。
本事業では、日本語・英語・フランス語・アラビア語によるホームページを公開している。4カ国
語での情報公開は我が国では他に例を見ない画期的なものだと自負しているが、ホームページのメン
テナンスや情報のアップデートについては、そのぶん多くの労力を要することも事実である。この点
では、本事業で研鑽を積んだ若手研究者がホームページのメンテナンスや情報のアップデートに積極
的に関わることができるような体制作りをしていくことが課題だと考えている。
これらにより、本評価資料の1~4で述べた通り、当初に設定した目標の達成に向けて順調に歩み
を続けつつあると考えている。
また事業実施期間終了後も、本事業の成果を大学院アジア・アフリカ地域研究研究科および東南アジ
ア研究所の研究・教育活動に発展的に位置づけていく。そのために、中期的には以下の展望を抱いて
いる。
1.海外パートナー機関との連携:現時点で海外パートナーとして協力している 12 の機関とは,事業
実施期間終了後も研究・教育上の交流を継続して行う。若手研究者や本研究科・研究所のスタッフの
派遣、教育上の協力、共同研究の実施などに関して協議を行っていく。
2.プラクティカル・ランゲージ教育支援室(PLESO)の発展的解消:PLESO を通じて集積した語学教材、
映像・音声機材は事業実施期間終了後も効果的な利用が可能なように教育基盤の整備を行う。これら
は本研究科・研究所の図書室と連携しながら進めていく。また、海外のフィールドで研究を行う際に
重要な情報は、本研究科・研究所のホームページ等に統合してさらなる集積および有効活用を図る。
3.ITP ホームページの発展的解消:ITP 独自で作成・公開している日本語・英語・フランス語・アラ
ビア語によるホームページの中の有用な情報は、事業実施期間終了後も本研究科・研究所のホームペ
ージ等に統合してさらなる集積および有効活用を図る。
4.
「地域研究」の充実:さらに本事業の基本的な目標である「地域研究」の充実に向けた取り組みを
進める。プラクティカル・ランゲージ教育支援設備の整備および海外拠点パートナー機関との連携強
化を受けて、若手研究者のフィールド調査・研究に一層の弾みをつけたい。このために「組織的な若
手研究者等海外派遣プログラム」等への応募を通じ、若手研究者の海外派遣やフィールド調査の実施
を容易にする組織的体制の強化を目指す。
17
(平成21年度中間評価)
この様式は、独立行政法人日本学術振興会において定められたものです。様式の改変はできません。
若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)
平成 21 年度中間評価資料(進捗状況報告書)
(2)年度別計画について記入して下さい.
(年度別の具体的な事業実施計画について記入してくださ
い.
)
①平成 21 年度
(海外派遣計画)
派遣先(機関名・部局名等)
派遣予定者の身分(人数)
派遣期間(日単位)
ハサヌディン大学
タマサート大学
ラオス国立大学
ベトナム国家大学ハノイ校
インド発展社会研究所
同上
同上
カイロ大学
アジスアベバ大学
同上
ナイロビ大学
ヤウンデ第1大学
ボツワナ大学
博士課程インプット(3人)
博士課程インプット(1人)
博士課程インプット(1人)
博士課程インプット(1人)
准教授(1人)
担当職員(1人)
博士課程インプット(3 人)
博士課程インプット(2 人)
准教授(1 人)
博士課程インプット(1人)
博士課程インプット(1人)
博士課程インプット(1人)
准教授(1 人)
300 日間
90 日間
40 日間
90 日間
9 日間
9 日間
420 日間
165 日間
14 日間
180 日間
150 日間
115 日間
14 日間
(海外パートナー機関との共同企画)
企画名
アラビア語を使用言語とする、
「現代アラブ世界の社会と文化」
に関する国際ワークショップ
開催時期
開催場所(国名)
参加者数(見込み)
2010 年 2 月
カイロ大学(エジプト)
数十名程度(そのうち
日本からの参加者は数名)
(計画の目的及び概要)
平成 21 年度は前年度までの方針を継続し、インプット派遣をさらに充実させていく。また、国際発
信をするためのアウトプット型教育(英語とフランス語)の拠点としてロンドン大学とフランス国立
科学研究センターの二つの拠点がこれまでの十拠点に加えられる。
当初平成 23 年度開催予定であった、エジプト・カイロにおける海外パートナー機関との共同企画に
ついては、昨年度すでにカイロ大学にアウトプット派遣を行っており、順調に実績をあげつつあるこ
とに鑑み、今年度に前倒しで実施することにした。日本の大学がアラブ諸国において、アラビア語に
よる国際ワークショップを開催する、おそらくは初めての例となるであろう。
②平成 22 年度
(海外派遣計画)
派遣先(機関名・部局名等)
派遣予定者の身分(人数)
派遣期間(日単位)
<インプット派遣>
ハサヌディン大学
タマサート大学
ラオス国立大学
ベトナム国会大学ハノイ校
発展社会研究所
カイロ大学
アジスアベバ大学
ナイロビ大学
ボツワナ大学
ヤウンデ第1大学
10 名派遣予定
3 か月または 6 カ月
<アウトプット派遣>
カイロ大学
ロンドン大学
フランス国立科学研究センター
4 名派遣予定
3 か月
(海外パートナー機関との共同企画)
企画名
開催時期
未定
未定
開催場所(国名)
参加者数(見込み)
バンコク(タイ)
数十名程度
(計画の目的及び概要)
平成 22 年度と平成 23 年度は海外における国際ワークショップを開き、若手研究者が学習成果を示
す場を積極的に作っていく。平成 22 年度はインプット型・アウトプット型教育プログラムの成果公表
を図るため東南アジア地域を代表してタイで国際ワークショップを開催する。アウトプット型のカイ
ロ大学、ロンドン大学、フランス国立科学研究センターに派遣する数をこれまでより多めに設定して
いる。
18
(平成21年度中間評価)
この様式は、独立行政法人日本学術振興会において定められたものです。様式の改変はできません。
若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)
平成 21 年度中間評価資料(進捗状況報告書)
平成 23 年度
(海外派遣計画)
派遣先(機関名・部局名等)
派遣予定者の身分(人数)
<インプット派遣>
ハサヌディン大学
タマサート大学
ラオス国立大学
ベトナム国家大学ハノイ校
発展社会研究所
カイロ大学
アジスアベバ大学
ナイロビ大学
ボツワナ大学
ヤウンデ第1大学
<アウトプット派遣>
カイロ大学
ロンドン大学
フランス国立科学研究センター
(海外パートナー機関との共同企画)
企画名
未定
派遣期間(日単位)
9 名派遣予定
3 か月または 6 カ月
5 名派遣予定
開催時期
未定
3 か月
開催場所(国名)
参加者数(見込み)
アジスアベバ(エチオピア)
数十名程度
(計画の目的及び概要)
平成 23 年度はアフリカ地域を代表してアジスアベバで国際ワークショップを開催する。国際ワーク
ショップをおこなうため若手研究者を海外に派遣するための予算は少なくなるが、ロンドン大学やフ
ランス国立科学研究センターといったアウトプット型教育の拠点への派遣人数は前年度の数を維持し
ている。
④平成 24 年度
(海外派遣計画)
派遣先(機関名・部局名等)
派遣予定者の身分(人数)
派遣期間(日単位)
<インプット派遣>
ハサヌディン大学
タマサート大学
ラオス国立大学
ベトナム国家大学ハノイ校
発展社会研究所
カイロ大学
アジスアベバ大学
ナイロビ大学
ボツワナ大学
ヤウンデ第1大学
5 名派遣予定
3 か月または 6 カ月
<アウトプット派遣>
カイロ大学
ロンドン大学
フランス国立科学研究センター
4 名派遣予定
3 か月
(海外パートナー機関との共同企画)
企画名
開催時期
開催場所(国名)
参加者数(見込み)
未定
平成 24 年 7 月
京都(日本)
100 名程度
(計画の目的及び概要)
本事業の最終年度にあたるため、日本(京都)で国際会議を開き、インプット型教育とアウトプッ
ト型教育の融合を目指した本事業の結果を世に問う。国際会議は 2 日間を予定し、できるだけ多くの
若手研究者が発表できるようにする。われわれが目指したインプット型教育とアウトプット型教育は
本事業だけで完結するわけではない。本事業終了後も継続的に行ってこそ本当の意味での成果があら
われるはずである。その意味で最終年度であってもインプット型、アウトプット型ともに可能な限り
派遣の数を維持する配慮をした。
19
(平成21年度中間評価)
この様式は、独立行政法人日本学術振興会において定められたものです。様式の改変はできません。
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