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イノベーションによる成長実現に向けた 経済産業省のIT関連政策

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イノベーションによる成長実現に向けた 経済産業省のIT関連政策
イノベーションによる成長実現に向けた
経済産業省のIT関連政策
~平成28年度のIT振興政策について~
平成28年5月
中国経済産業局 地域経済部
参事官(情報・ヘルスケア産業担当)
1.IoT・ビッグデータ・人工知能等による変革の推進
2.「攻めのIT経営銘柄2016」
3.情報セキュリティ政策
4.その他
(消費税軽減税率対策予算)
1
ITによるビジネスの変化
ITによって、ビジネスの変化が加速している。
ITベンチャーの自動車産業への
新規参入と変革
音楽販売のビジネスモデルのシフト
収録媒体の販売
ダウンロード販売
ストリーミングサービス
現Paypalの創業者
イーロン・マスク氏が
テスラモータースを設立。
ソフトウェア技術も活用し、
自動車市場に新規参入。
自動運転機能を備えた車両をすでに市場
に投入。
Googleも完全自動運転機能を備え
た車両を開発中
昨年夏からカリフォルニア
州マウンテンビューの公
道でテストを開始
 テクノロジの進展により、ビジネスモデルが大きく
シフト
 2014年の米国の音楽市場は69億7000万ドル
売上額の内訳は、
CD販売
18.5億ドル(12.3%減)
デジタルダウンロード
25.8億ドル(8.7%減)
ストリーミングサービス 18.7億ドル(29%増)
 日本においても今年から複数のストリーミング
サービスが本格展開を開始
2
ITによるビジネスの変化
今後20年で、現在のアメリカの雇用の約47%は、コンピューターに取って
変わられる可能性が高い(オックスフォード大学による研究結果)
各職業がコンピュータに置換される可能性(全702業種)
(下記出展資料より経済産業省作成)
(職業数)
180
160
140
120
100
80
60
40
20
0
168
コンピューターに
置換される可能性が
50%以上
171
171の職業については、
今後、置換される可能性が90%超
置換が見込まれる職業(一部抜粋)
93
52
37
32
33
28
レジ係、調達事務担当者、融資担当者、
税務申告者、保険販売員、電話営業、
56
スポーツ審判員、データ入力者、
32
組立ラインスタッフ、郵便局員、
運転手(タクシー等)、ホテルの受付係、
~10% 10-20% 20-30% 30-40% 40-50% 50-60% 60-70% 70-80% 80-90% 90%~
コンピュータに置換される可能性
置換される可能性が低い
置換されにくいと見込まれる職業(一部抜粋)
警察、ダンサー、ミュージシャン、心理学者 等
苦情処理係、法務アシスタント、秘書、
ツアーガイド、銅版画工と彫刻師 等
置換される可能性が高い
出典: THE FUTURE OF EMPLOYMENT : HOW SUSCEPTIBLE ARE JOBS TO COMPUTERISATION?
『雇用の未来—コンピューター化によって仕事は失われるのか』
オックスフォード大学 マイケル・A・オズボーン カール・ベネディクト・フライ
3
ITによるビジネスの変化
テクノロジーの進展に伴うビジネスのシフトにいち早く対応し、
新たなビジネスモデルの創出と、市場の獲得に取り組むことが重要
既存の職業がテクノロジーにより代替される例は過去においても多く存在
(テクノロジーの進展で代替された職業の例)
ボウリングのピンを並べる係
電話交換手
目覚まし係
他方で、新たな産業と職業が創出
4
IoT、ビッグデータ、AIに関するビジョンの策定と戦略的取組
 官民で規制改革と新たな規格形成を目指し、各分野ごとに実証的な取組を推進するとともに、ベンチャー等の
IoTを活用したベンチャー等の先駆的なチャレンジを支援。
 このため、官民の羅針盤としてIoT、ビッグデータ、人工知能の進展を踏まえた2030年の「新産業構造ビジョン」
の策定を開始。
あらゆる分野で革新的な産業モデルの創出
例:自動走行技術を活用した新たなサービスの創出 (自動タクシー、自動物流 など)
IoT
推進コンソーシアムを
通じて支援
民間やベンチャー等の先駆的な
チャレンジを支援する取組
官民で規制改革と新たな規格形成を
目指した実証的な取組
産構審新産業構造部会で議論
将来像の共有(新産業構造ビジョン)
5
我が国の戦略 ① ~7つの対応方針~
(未来に向けた経済社会システムの再設計)
新産業構造ビジョン
中間整理
6
我が国の戦略 ② ~7つの対応方針~
(未来に向けた経済社会システムの再設計)
新産業構造ビジョン
中間整理
7
IoT推進コンソーシアム
 IoT/ビッグデータ/人工知能時代に対応し、企業・業種の枠を超えて産官学で利活用を促進するた
め、民主導の組織として「IoT推進コンソーシアム」を設立。
 技術開発、利活用、政策課題の解決に向けた提言等を実施。
参加企業等
1,168会員
(12月7日現在)
総 会
【会長】
村井 純 慶応義塾大学 環境情報学部長兼教授
【副会長】
中西 宏明 株式会社日立製作所 執行役会長兼CEO
鵜浦 博夫 日本電信電話株式会社 代表取締役社長
 会長
 副会長
運営委員会 (15名)
技術開発WG
先進的モデル事業推進WG
専門WG
ネットワーク等のIoT関連技術の開
発・実証、標準化等
先進的なモデル事業の創出、規制改
革等の環境整備
課題に応じて設置(当面はセキュリ
ティ、プライバシー関連)
(スマートIoT推進フォーラム)
(IoT推進ラボ)
支援委員会
(25名)
協力
協力
経済産業省、総務省
関係省庁等
8
IoT推進ラボの概要
 IoT推進ラボは、
– ラボ3原則(成長性・先導性、波及性(オープン性)、社会性)に基づき個別のIoTプロジェクトを発掘・選定し、企
業連携・資金・規制の面から徹底的に支援するとともに、
– 大規模社会実装に向けた規制改革・制度形成等の環境整備を行う。
支援内容
IoT推進コンソーシアム
企業連携を促進し資金・規制両面から集中支援
運営委員会(15名)
参加企業等
技術開発WG
1,168会員(12月7日現在)
IoT推進ラボ
企業連携支援
業種・企業規模・国内外の垣根を越えた企業連
携、プロジェクト組成を促進する場(マッチング等)
の提供
資金支援
(スマートIoT推進
フォーラム)
(先進的モデル事業推進WG)
専門WG
ネットワーク等のIoT関
連技術の開発・実
証、標準化等
先進的なモデル事
業の創出、規制改
革等の環境整備
課題に応じて設置
(当面はセキュリテイ、
プライバシー関連)
支援委員会
プロジェクトの性質に応じた官民合同の資金支援
 事業化に向けた先進的な短期個別プロジェクト
 社会実装に向けた中期的実証プロジェクト など
規制改革支援
プロジェクトの社会実装に向けて、事業展開の妨げ
となる規制の緩和、新たなルール形成等を実施
<テーマ(案)>
製造分野
モビリティ
医療・健康
農業
物流・流通
行政
金融
スマート
ハウス
観光
(※)
•
各IoTプロジェクトに対するアドバイス、規制・制度に関する政
府提言等を行う
(※※)
公共インフラ
・建設
産業保安
エネルギー
教育
サービス
※ロボット革命イニシアティブ協議会と緊密に連携 ※※FinTech研究会と緊密に連携
9
IoT推進ラボに集まった先進的取組事例
自動運転
ものづくりのカスタマイズ
AIの医療への活用
ロボットタクシー
自動運転技術の活用により、2020年に、無人のタク
シー事業の実現を志向。
顧客が自分好みの生地やデザインを選択し(47万通
り)、世界で1着のオーダーメイド服を自動的に生産。服以
外の分野にも展開。
スマホを通じて送られた患部の写真をもとにAIにより皮膚
病の診断支援をするシステムを開発中。
課題
国際条約含む規制緩和
課題
効果
事故・渋滞低減、高齢者移動の
容易化
効果
・自動運転車両の更新投資増
・交通事故激減と交通渋滞低減
(18兆円)
セーレン
エクスメディオ
迅速な安全審査、保険の対象化
課題
地方医療の人手不足解消
ルール形成(製造物責任)
効果
日本が世界に先駆け社会変革を起こす
規制緩和やルール形成に期待
ドローンによる施工管理
コマツ エアロセンス
ドローンで土木現場を3Dモデル化し、建機を自動制御。
建設現場を上空から撮影し、高層ビルの鉄骨の施行状況を検査。
気軽にオーダーメイド製品を購買
・医療費適正化・介護費用の削減
・新たな予防医療サービス拡大
・農業・観光の生産性向上
カスタマイズ健康サービス
テルモ
日常の運動量等の健康データと、肥満症状などの健診データと組み
合わせて分析することで、個人に応じた健康・生活習慣病予防サー
ビスを提供。
カルテ
課題
効果
規制緩和、ルール形成(航行ルート)
安全・安心の確保
課題
個人情報保護との両立
効果
予防医療による健康寿命延伸
センサー
10
IoT推進ラボ 活動概要
 先進的IoTプロジェクトの組成とIoTプラットフォーマーの発掘・育成を図るべく、第1弾の支援として、1月下旬~2月
上旬に以下を実施。
(1)第1回 IoT Lab Connection(テーマ別企業連携・案件組成イベント)
(2)第1回 IoT Lab Selection(先進プロジェクト選考会議:官民合同資金・規制支援)
 2月15日に第2回支援委員会を開催し、上記を踏まえた今後の運営方針を議論。第2弾の支援に繋げていく。
企業連携支援
資金支援
IoT Lab Connection
IoT Lab Selection
(テーマ別企業連携・案件組成イベント)
(先進プロジェクト選考会議:官民合同資金・規制支援)
Solution Matching
・テーマ別にシーズ企業とニーズ企業をマッチング
イベント
Big Data Analysts Contest
・データ予測の精度を競うバーチャル・コンテスト
Scheme Talk
・マッチング・支援スキーム、ラボの役割等につき議論
規制改革支援
資金支援(短期)
【第一回】
12月15日
公募
・
1月28日
開催
※以降
3~4ヶ月毎
に実施予定
・民間やNEDO、IPA等公的支援による事業化のためのリスクマネー供給
メンター支援
・民間・IPA等のメンターによる伴走型の事業立ち上げアドバイス
規制改革支援
・プロジェクト毎の規制緩和支援(企業実証特例、グレーゾーン解消等)
・分野別規制改革支援
【第一回】
12月18日
公募
・
2月7日開催
※以降
3~4ヶ月毎
に実施予定
11
開催テーマ①「観光」
Solution Matching
2020 年 に 向 け て 訪 日 外 国 人 が 2000 万 人 を 見 込 ま れ る 中 、 訪 日 外 国 人 の 消 費 を 活 性 化 さ せ 、
インバウンド増加による日本経済の成長、地方の活性化の契機とすることが重要。経済産業省では、IoTを活用
して、訪日外国人が入国から出国までの国内滞在中の満足度を向上し、消費を促す環境整備を行う実証事
業を平成28年度に実施予定。
具体的には、訪日外国人の移動・交通、食事、宿泊、決済等の情報をID情報と連携させるプラットフォームを
構築する。
今回のイベントでは、当該プラットフォームを活用した新事業の創出とその社会実装を促進することを目的とする。
12
開催テーマ②「製造(スマート工場)」
Solution Matching
ドイツのインダストリー4.0やアメリカのインダストリアル・インターネット等、製造業の付加価値を大きく変化させる動き
が始まる中、我が国製造業においても生産現場の生産性向上やコスト削減のみならず、製品やサービスの付加価
値を増加させるような新たな仕組みを構築することが重要。経済産業省では、そのために必要な環境やツールの整
備、それらの効果検証のための実証事業を平成28年度に実施予定。
具体的には、機械間、工程間、工場間や企業間を情報で繋げる仕組みを構築する。
今回のイベントでは、そうした仕組みの構築に向けた事業者の参加募集及びその社会実装を促進することを目的
とする。
実証事業のイメージ
CAD
CAM
MES-A
MES-B
プラットフォーム
(リファレンス・モデル)
製造業以外(例:消費者、ものづくりベンチャー)
外部入力B
モジュール
外部入力
モジュール
モジュール
プロファイル
プロファイル
モジュール
プロファイル
プロファイル
モジュール
モジュール
プロファイル
プロファイル
モジュール
モジュール
モジュール
モジュール
プロファイル
プロファイル
プロファイル
プロファイル
ブラウザ上で生産ラインの選択・構築と発注
工作機械・ロボットメーカー
ブラウザ上に、設備の機能
情報の発信、設備状況の
モニタリング/メンテナンス
システムインテグレータ
ブラウザ上で生産ラインの
シミュレーション/オペレーション
企業の生産管理部門
ブラウザ上で設備状況のモニタリング/
工程(ライン)の組み換え・オペレーション
13
IoT推進ラボ 今後の活動概要
 先進的IoTプロジェクトの組成とIoTプラットフォーマーの発掘・育成を図るべく、第1弾の支援として、1月下旬~2月
上旬に以下を実施。
(1)第1回 IoT Lab Connection(テーマ別企業連携・案件組成イベント)
(2)第1回 IoT Lab Selection(先進プロジェクト選考会議:官民合同資金・規制支援)
 2月中旬に第2回支援委員会を開催し、上記を踏まえた今後の運営方針を議論。第2弾の支援に繋げていく。
企業連携支援
資金支援
IoT Lab Connection
IoT Lab Selection
(テーマ別企業連携・案件組成イベント)
(先進プロジェクト選考会議:官民合同資金・規制支援)
Solution Matching
・テーマ別にシーズ企業とニーズ企業をマッチング
イベント
Big Data Analysts Contest
・データ予測の精度を競うバーチャル・コンテスト
Scheme Talk
・マッチング・支援スキーム、ラボの役割等につき議論
規制改革支援
資金支援(短期)
【第一回】
12月15日
公募
・
1月28日
開催
※以降
3~4ヶ月毎
に実施予定
・民間やNEDO、IPA等公的支援による事業化のためのリスクマネー供給
メンター支援
・民間・IPA等のメンターによる伴走型の事業立ち上げアドバイス
規制改革支援
・プロジェクト毎の規制緩和支援(企業実証特例、グレーゾーン解消等)
・分野別規制改革支援
【第一回】
12月中旬
公募
・
2月開催
※以降
3~4ヶ月毎
に実施予定
14
IoT Lab Selection(官民合同資金・規制等支援)
 IoT、ビッグデータ、人工知能等によって、世界的に産業や社会の在り方が大きく変革しつつある状況を踏まえ、我が国におい
ても、新たなIoTビジネスモデルの創出やIoTプラットフォーマーの発掘・育成を図り、新たな成長の原動力をしていくことが必要
です。
 このため、IoT推進ラボでは、IoT Lab Selectionにおいて以下の内容で支援を行います。
15
IoT Lab Selection(IoTプロジェクト選考会議)
 総申請数252件の中から、一次審査(書面審査)によって28件を選定、二次審査(プレ
ゼン審査)で16件のファイナリストを選出。2月7日の「第1回先進的IoTプロジェクト選考
会議」では、特に優れたプロジェクトをグランプリ、準グランプリ、審査員特別賞として表彰。
16
1.IoT・ビッグデータ・人工知能等による変革の推進
2.「攻めのIT経営銘柄2016」
3.情報セキュリティ政策
4.その他
(消費税軽減税率対策予算)
17
日米のIT投資の違い
日本は業務効率化・コスト削減など。
米国はビジネスモデル変革、製品・サービス開発強化など。
IT予算を増額する企業における、増額予算の用途
モバイルテクノロジーへの投資
プライベートクラウドの導入のため
市場や顧客の変化への迅速な対応
40
定期的なシステム更新サイクル
未IT化業務プロセスの
IT化のため
50
30
日本
守りのIT投資
20
10
0
ITによる業務効率化
/コスト削減
法規制対応のため
売上が増えているから
利益が増えているから
新たな技術/製品/サービス利用
米国
ITを活用したビジネスモデル変革
攻めのIT投資
ITによる製品/サービス開発強化
ITによる顧客行動
/市場の分析強化
事業内容/製品ライン拡大による
会社規模が拡大したため
出典:一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA) 、IDCジャパン(株) 「ITを活用した経営に対する日米企業の相違分析」調査結果(2013年10月)
18
経営者の認識
米国の経営者はIT投資を重視。
IT/情報システム投資の重要性
出典:一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA) 、IDCジャパン(株) (2013年10月:経営者およびIT部門以外のマネージャー職以上を対象)
19
「攻めのIT経営銘柄」選定・公表の期待シナリオ
調査結果をもとに、ベストプラクティスとしての
「攻めのIT経営銘柄}18社を選定・公表(2015年5月26日)
業種ごとに各企業の目標となる企業モデルを
「銘柄」として示すことで同業他社へ波及
「稼ぐ力」やROEの向上
IRにおいてIT投資情報が発信され、また投資家との
「対話」に反映されることで、企業価値の中長期的
向上につながる
20
【参考】第1回「攻めのIT経営銘柄」企業(18社)
企業名
業種
企業名
業種
積水ハウス株式会社
建設業
株式会社ニコン
精密機器
アサヒグループホールディングス
株式会社
食料品
トッパン・フォームズ株式会社
その他製品
東レ株式会社
繊維製品
大阪ガス株式会社
電気・ガス業
株式会社エフピコ
化学
東日本旅客鉄道株式会社
陸運業
株式会社ブリヂストン
ゴム製品
株式会社アルファポリス
情報・通信業
JFEホールディングス株式会社
鉄鋼
三井物産株式会社
卸売業
株式会社小松製作所
機械
株式会社三井住友フィナンシャル
グループ
銀行業
株式会社日立製作所
電気機器
東京海上ホールディングス株式会社
保険業
日産自動車株式会社
輸送用機器
東京センチュリーリース株式会社
その他金融業
21
【参考】「攻めのIT経営銘柄」選定企業による取組事例(抜粋)
大阪ガス(株)
電気・ガス業
ビッグデータ分析による保守サービスの高度化
 社内に、ビッグデータ分析を専門とする「ビジネス・アナリシス・セ
ンター」を設置。年間100を超えるプロジェクトに取組む。
 過去10年分の修理業務報告データ約400万件と顧客ごとの機器
保有データ約3000万件を掛け合わせ、修理の相談に対し、持って
いくべき部品を予測する「修理携行部品予測システム」を構築。
 受付から修理まで当日のうちに完了する「即日完了率」を20%以
上改善。
東京海上ホールディングス(株)
保険業
システム改革による保険商品の抜本見直し
顧客視点の商品紹介を可能に
 2004年の合併を機に、システム改革に600億円をかけ、全国
46,000の代理店のオンライン化、顧客情報のクラウド化、保険商
品のシンプル化等の業務全般にわたる抜本的な改革を実施。
(年間100億円のコスト削減)
 システム改革で重複する商品群を整理・統合し、複雑さを解消。
複数の保険商品の統合
(個人分野の普通保険約款を41から16に統合。700の特約を削減。)
 さらに、タブレット端末を使った商品説明・契約手続の実現など
により、顧客満足度を向上。
タブレットを活用した
ペーパーレスでの契約
22
【参考】高収益企業によるIT活用に関する取組の特徴
1. 経営トップ
 経営トップ自身がITについて高い関心を有している。
 情報システムの刷新に自ら取り組んでいる。
 情報セキュリティリスクを認識し、対応している。
2. 人材
 事業部門にIT人材を配置している。
 社内においてIT人材を育成している。
3. 取組
 「事業革新のためのIT活用」を他社に先駆けて開始している。
 積極的に株主等に向けてITに関する取組を説明している。
※【調査結果詳細】
http://www.meti.go.jp/press/2015/07/20150715002/20150715002.html
「攻めのIT-IRガイドライン」の作成
※【ガイドライン全文】
http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/investment/keiei_meigara/it-ir.pdf
23
「攻めのIT経営中小企業百選」について
 攻めの姿勢でIT利活用に取り組む中小企業のベストプラクティスとして、平成26年度か
ら選定を開始。3年間で累計100社を選定することを予定。
<これまでの選定企業の例>
製造業、小売業、サービス業、建設業などから33社を選定。
 インターネットマーケティングで地域建設業から全国区の総合建設商社へ成長
 労働集約型事業を、システム化によって収益性の高いビジネスモデルに転換
 顧客店舗の書棚運営を自社開発クラウドシステムで全面サポートし、価格競争モデルから脱却
・・・といった先進的事例が多数!
<今年度の募集について>
●募集期間
平成27年11月16日(月)
~平成28年1月5日(火)〆切
●結果公表 平成28年5~6月頃を予定
■評価の視点・・・以下の4つの視点により、IT利活用によって利益拡大や
新たな価値の創出を実現している企業を選定。
①攻めのIT経営課題に基づく経営計画等の有無や内容
②経営計画実現や事業革新のためのIT投資・利活用の状況
③攻めのIT投資・利活用の取組に関わる社内体制及び人材について
④攻めのIT投資の効果及び事後評価の状況について
24
平成27年選定企業一覧(33社)
社名
地域
業種
社名
地域
業種
1
寺坂農園株式会社
北海道
農業
18 株式会社由紀精密
神奈川県
製造業
2
株式会社古垣建設
北海道
建設業
19 JASPA株式会社
神奈川県
製造業
3
株式会社日進堂印刷所
福島県
印刷業
20 株式会社エントリー
神奈川県
不動産業
4
東京オート株式会社
栃木県
小売業
21 株式会社陣屋
神奈川県
宿泊業
5
有限会社COCO-LO
群馬県
その他
22 医療法人 明仁会 かないわ病院
石川県
その他
6
株式会社ひびき
埼玉県
製造業
23 株式会社杉岡織布
滋賀県
製造業
7
株式会社アースダンボール
埼玉県
製造業
24 株式会社DIY STYLE
京都府
卸売業
8
明豊ファシリティワークス株式会社
東京都
建設業
25 御菓子司津村屋
大阪府
製造業
9
武州工業株式会社
東京都
製造業
26
日本ローカルネットワークシステ
ム協同組合連合会
大阪府
運輸業
10 株式会社浜野製作所
東京都
製造業
27
ドクター・オブ・ジ・アース株式会
社
大阪府
小売業
11 株式会社ミノダ
東京都
製造業
28 株式会社ビーウェーブ
大阪府
サービス業
12 株式会社フォーラムエイト
東京都
情報通信業
29 株式会社FUK
奈良県
製造業
13 ViewSend ICT 株式会社
東京都
情報通信業
30 株式会社ベクトル
岡山県
小売業
14 株式会社春うららかな書房
東京都
卸売業
31 遠赤青汁株式会社
愛媛県
製造業・農業
15 中川株式会社
東京都
小売業
32 AIDA LINK株式会社
大分県
サービス業
16 株式会社古田土経営グループ
東京都
サービス業
33 プリントネット株式会社
鹿児島県
印刷業
17 株式会社フォーサイト
東京都
その他
25
【参考】平成27年選定企業による取組事例(抜粋)
株式会社ベクトル 小売業/岡山県
商店舗と本部の役割分担と複数モール対応の基幹システムで、リサイクル
事業のスピード展開
 主な事業は、いわゆる“古着”を中心に買取・販売
を行っているリサイクルショップの運営。全国88
店舗で中古品を買取り、本部システムに登録するこ
とで、自社ECサイトだけでなく、楽天、ヤフオク
など、外部運営サイトも活用して販売。
 衣料関係のリサイクル率が4パーセント程度といわれる中、資源の無駄遣いという社
会的ロスを是正するビジネスを実践し、リサイクル事業を学びの場とした起業家マイ
ンド育成にも取り組んでいる。
 店舗や取扱商品量の拡大にあたり、多店舗の情報一元管理と情報共有のため基幹とな
るシステムを独自開発し、複数モールへの一括登録管理に対応。
 業務運営面では、本部に受注・発送・問合せ業務を集中し、店舗では商品の買取りと
出品登録に限定し、業務負荷の軽減とスピードを改善。業務の簡素化・統一化と使い
易いUIの導入により、新店舗出店やパートナー開拓の際にも、無理なく対応が可
能。バックヤードでのデータ分析、プロセス処理については、更なる改善等に取り組
んでいる。
 過去5年間の売上げの伸びは、約1.5倍。新規出店数も年9件から31件に増加。
26
【参考】平成27年選定企業による取組事例(抜粋)
御菓子司津村屋 製造業/大阪府
商品紹介から和菓子の作り方まで、食べてみたくなる話題を呼ぶHP運営
 商品紹介から和菓子の作り方までこだわり、「美味しそう」と
思わせるようなHPを運営。
 家族4人がどこにいてもWeb業務ができるよう、スマホからのア
クセスやdropboxでの情報共有の環境を実現している。
 過去5年間の売上げの伸びは、約2倍を超え、利益率も、10%超
を実現。
株式会社春うららかな書房
書籍卸売業/東京都
顧客店舗の蔵書管理を自社開発クラウドシステムで全面サポート
コミック本で全国シェアトップ
 店舗内2万冊以上のコミック検索システム「USS」を運用
し、社内に居ながら、在庫管理が可能に
 Web投稿型のコメントPOPサービス「ほんのきもち
POP」による、新刊本情報やレビューコメントを紹介。
 過去5年間の売上げの伸びは、約8%増加を実現。
27
中国地域におけるIT利活用事例
製造業
農業
IT
ヘルスケ
ア
畜産業
28
【農業×IT】旭酒造株式会社
本社所在地:山口県岩国市
URL:https://www.asahishuzo.ne.jp/asahi/about.html
食・農クラウド「Akisai」を活用した
酒造好適米の栽培技術の見える化
 旭酒造では、「獺祭」の製造に酒造好適米として高い評価を博している「山田錦」を使用しているが、「山田錦」の
生産者が限られており、安定的な調達ができなくなっている。加えて、「山田錦」は、倒伏しやすい、収量が安定し
ないなどの栽培面での難しさがあり、生産者が増えにくい状況。
 旭酒造と富士通が連携し、「山田錦」を生産する山口県内の5生産者にシステムを導入し、「山田錦」の栽培作業
実績情報や環境情報の収集・蓄積と見える化を開始(※)。
 今後、蓄積情報を分析し、栽培成績(収穫量、品質)の良かった作業実績を参考にした栽培暦(栽培の手引き)の
作成、生産過程全体にかかるコスト算出、生産履歴(トレーサビリティ)情報作成などにも取り組む。
 将来的には、栽培暦を「山田錦」の新規生産者に提供していくことで、新規生産者の早期の安定的な生産から生
産者の経営の安定化までを支援。
(※)収集・蓄積する情報
作業実績情報
いつ、どの圃場で、どのような作業を行ったかや、使用した農薬・肥
料・資材、草丈・茎数などの稲の生育状況、収穫時の収穫量・品質など
をパソコン、スマートフォン、タブレットなどのデバイスで記録。
環境情報
圃場に設置したセンサーで、気温・湿度・土壌温度・土壌水分・電気伝
導度を1時間ごとに自動で収集し記録。また、定点カメラにより、毎日正
午に生育の様子を撮影。
出典:富士通株式会社ウェブサイト
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【製造業×IT】株式会社島根富士通
本社所在地:島根県出雲市
URL:http://www.fujitsu.com/jp/group/sfj/
生産手順や生産ラインをシミュレーションで最適化
 年間約200万台のノートPCを国内で一貫生産。一つのラインで異なる製品をつくる「多品種小ロット混流生産」
が特徴。また、顧客ごとの要求仕様に基づいてカスタマイズし、届け出時点で即時使用可能な状態にして出
荷している。継続的な改善活動と混流生産を行うことで、リードタイムを1/5に短縮した。
 この生産を可能にしたのが2つのシミュレーション技術。一つがVPS(Virtual Product Simulator)というシミュ
レータにより設計段階から生産手順を仮想的に検証。もう一つは、GP4(Global Protocol for Manufacturing)と
いうシミュレータで、ラインレイアウト、人員・設備配置、作業動線などをバーチャルに再現し、作業現場の最適
化を行う。(下図)
 以上の取組が評価され、第6回ものづくり日本大賞経済産業大臣賞を受賞。
 また平成27年5月には、親会社の富士通(株)が米インテルと、IoTプラットフォーム連携で合意。リジェクト品の
修理を行うリペア工程をリアルタイムに可視化するための実証事業を島根富士通内で実施中。
出典:第6回日本ものづくり大賞プレスリリース資料
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【畜産業×IT 】株式会社ワコムアイティ
本社所在地:島根県松江市
URL:http://www.wacom-it.co.jp/
牛の分娩兆候お知らせセンサー
「喜多佳」
 牛の分娩前の行動を背中に着けたセンサーで検知し85%~95%の高い検知率で家畜農家に知らせるシステ
ム「喜多佳」を開発し、分娩時の事故の低減をはじめとする家畜農家の負担低減に貢献。
 数時間前から定期的に携帯あてにメールが届く。
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【ヘルスケア×IT 】株式会社データホライゾン
本社所在地:広島県広島市
URL:http://www.dhorizon.co.jp/
レセプトなどのデータ分析により
病気予防・医療費適正化を図る
「データヘルス」
 糖尿病予備群(「糖尿病が強く疑
われる者」と「糖尿病の可能性を
否定できない者」)は約2,050万人
(※)。
 健康寿命の延伸に向けた予防医
療が課題となる中、糖尿病などの
重症化を防ぐ「データヘルスサー
ビス」を強化。
 レセプトに記載された情報に基づ
き将来の重症化予測を行う分析
技術(特許取得済)を用いて対象
患者を抽出。
 対象患者には、専門的な訓練を
受けた看護師が、生活習慣につ
いて、面談や電話により約半年間
にわたって個別指導。
(※)厚生労働省「平成24年国民健康・
栄養調査結果の概要」より
出典:株式会社データホライゾン作成資料
32
1.IoT・ビッグデータ・人工知能等による変革の推進
2.「攻めのIT経営銘柄2016」
3.情報セキュリティ政策
4.その他
(消費税軽減税率対策予算)
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サイバー攻撃の脅威
 IT利活用拡大とともに、サイバー攻撃の脅威も増大。
ーサイバー攻撃の事案は増加傾向、インターネットバンキングを狙った攻撃も増加
-攻撃の手口が巧妙化
ー政府関係機関や企業への標的型サイバー攻撃により、個人情報や重要技術等の情
報が漏洩
【インシデント報告件数(2011年~の累計)】
80000
(件)
75,020
3000
(百万円)
54,733
60000
2000
40000
20000
【口座種別ごとの被害額】
24,987
1000
7,722
0
2011 年
2012 年 2013 年
2014 年
(出典)JPCERT/CCインシデント報告対応レポートにおけるサイバー攻撃の
報告受付数より経済産業省作成
法人
1
個人
47
法人
98
個人
1308
法人
1088
法人
個人
1822
個人
0
2012年度 2013年度 2014年度
(出典)IPA「情報セキュリティ白書2015」
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(参考)情報セキュリティ 10大脅威 2016(IPA)
 IPAは2月15日に、2015年に発生し、社会的影響が大きかったセキュリティ上の
脅威として、情報セキュリティ10大脅威2016の順位を発表。
総合的な10大脅威
1位
インターネットバンキングやクレジットカード情報の不正利用
2位
標的型攻撃による情報流出
3位
ランサムウェアを使った詐欺・恐喝
4位
ウェブサービスからの個人情報の搾取
5位
ウェブサービスへの不正ログイン
6位
ウェブサイトの改ざん
7位
審査をすり抜け公式マーケットに紛れ込んだスマートフォンアプリ
8位
内部不正による情報漏えい
9位
巧妙・悪質化するワンクリック請求
10位
対策情報の公開に伴い公知となる脆弱性の悪用増加
(出典)IPAウェブサイト
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(参考)情報セキュリティ 10大脅威 2016(IPA)
 従来の「総合的な10大脅威」とは別に、影響を受ける対象の違いから、「個人」と「組
織」という新たに2つの分類で10大脅威を選出。
「組織」の10大脅威
( )内は総合順位、(-)は総合順位でのランク外。
1位
標的型攻撃による情報流出(2位)
2位
内部不正による情報漏えい(8位)
3位
ウェブサービスからの個人情報の窃取(4位)
4位
サービス妨害攻撃によるサービス停止(-)
5位
ウェブサイトの改ざん(6位)
6位
対策情報の公開に伴い公知となる脆弱性の悪用増加(10位)
7位
ランサムウェアを使った詐欺・恐喝(3位)
8位
インターネットバンキングやクレジットカード情報の不正利用(1位)
9位
10位
(出典)IPAウェブサイト
ウェブサービスへの不正ログイン(5位)
過失による情報漏えい(-)
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サイバーセキュリティ対策の現状(経営者の意識)
 日本では、サイバーセキュリティ対策において、経営者が十分なリーダーシップを発揮して
いない可能性がある。
【積極的にセキュリティ対策を推進する
経営幹部がいる企業】
【サイバー攻撃の予防は取締役レベルで
議論すべきか】
7%
日本
グローバル
日本
27%
59%
13%
15% 26%
10% 1% 1%
32%
56%
海外
0%
(出典) プライスウォーターハウスクーパース(株)「グローバル情報セキュ
リティ調査2014」より経済産業省作成
39%
50%
非常にそう思う
どちらかと言え
ばそう思う
わからない
どちらかと言え
ばそう思わない
全くそう思わな
い
100%
(出典)KPMGジャパン「KPMG Insight 日本におけるサイバー攻撃の状況と課題
ーセキュリティサーベイ2013からー」より経済産業省作成
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サイバーセキュリティ戦略の全体像
 2015年9月、サイバーセキュリティ戦略を閣議決定。
1.基本的考え方
〇 あらゆるモノがインターネットに連接される社会となるに伴い、サイバー攻撃による国民生活の影響
も深刻化。
〇 このため、「自由、公正かつ安全なサイバー空間」を創出・発展させるため、サイバーセキュリティ対
策を強化
2.目的達成のための施策
経済社会の活力の向上及び
持続的発展
国民が安全で安心して
暮らせる社会の実現
○国民・社会を守るための取組
○安全なIoTシステムの創出
○セキュリティマインドを持った企業経営 ○政府機関を守るための取組
の推進
○重要インフラを守るための取組
○セキュリティに係るビジネス環境の整
備
横断的施策
○研究開発の推進
○人材の育成・確保
国際社会の平和・安定
及び我が国の安全保障
○我が国の安全の確保
○国際社会の平和・安定
○世界各国との協力・連携
3.推進体制
NISCと政府機関の連携、IPA((独)情報
処理推進機構)等の知見の活用等
38
経済産業省のサイバーセキュリティ対策の概要
 経済産業省は、NISCのリーダーシップの下、民間企業を中心とした対策促進等を実施。
事前対策
①「サイバーセキュリティ経営ガイドライン」の策
定
②IPA((独)情報処理推進機構)において、重要
インフラ事業者に対するサイバー攻撃情報共有
体制を構築
③CSSC(技術研究組合制御システムセキュリ
ティセンター)において、制御システムのセキュリ
ティ認証を推進。
攻撃への対応
④IPAのサイバーレスキュー隊が、高度標的型サイ
バー攻撃を受けた組織(主として業界団体、重
要インフラ事業者等)に対して初動対応支援
⑤JPCERT/CC(一般社団法人JPCERTコーディ
ネーションセンター)が、インシデント対応を支援
⑥JPCERT/CCが、国際連携によりサイバー攻撃
に対処。
⑦IPA、JPCERT/CCが連携し、セキュリティ関連
情報の届出受け付け、製品開発者との調整、
事例を分析・発信。
人材育成
⑧情報セキュリティ人材の実践的能力を適時適切に評価できる資格制度等の創設
⑨若手IT人材育成
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サイバーセキュリティ経営ガイドラインとは
 平成27年12月、経済産業省と(独)情報処理推進機構(IPA)は、「サイ
バーセキュリティ経営ガイドライン」を策定。
 経営者のリーダーシップによってサイバーセキュリティ対策を推進するため、経営者が認識す
べき3原則と、経営者がセキュリティの担当幹部(CISO等)に指示をすべき重要1
0項目をまとめたもの。
※CISO:最高情報セキュリティ責任者(企業内で情報セキュリティを統括する担当役員)
【ガイドラインの対象】
・企業の経営者を第一義的な読者として想定。
・大企業及び中小企業(小規模事業者除く)のうち、ITに関するシステムやサービス等を供
給する企業及び経営戦略上ITの利活用が不可欠である企業を想定。
※内部犯行による情報漏えい等のリスクへの対処については、「組織における内部不正防止ガイドライン」
(IPA)等を参照。 (https://www.ipa.go.jp/files/000044615.pdf)
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サイバーセキュリティ経営ガイドラインの構成
1.経営者が認識すべき3原則
(1)経営者は、サイバーセキュリティリスクを認識し、リーダーシップによって対策を進めることが必要
(2)自社のみならず、ビジネスパートナーを含めた対策が必要
(3)平時及び緊急時のいずれにおいても、対応に係る情報の開示など、関係者との適切なコミュニケー
ションが必要
2.経営者がCISO等に指示をすべき10の重要事項
(1)サイバーセキュリティリスクの認識、組織全体での対応の策定
(2)サイバーセキュリティリスク管理体制の構築
(3)サイバーセキュリティリスクの把握と実現するセキュリティレベルを踏まえた目標と計画の策
定
サイバーセキュリティ
(4)サイバーセキュリティ対策フレームワーク構築(PDCA)と対策の開示
リスク管理の枠組
(5)系列企業や、サプライチェーンのビジネスパートナーを含めたサイバーセキュリティ対策の実
み決定
施及び状況把握
リスクを踏まえた攻撃を (6)サイバーセキュリティ対策のための資源(予算、人材等)確保
(7)ITシステム管理の外部委託範囲の特定と当該委託先のサイバーセキュリティ確保
防ぐための事前対策
(8)情報共有活動への参加を通じた攻撃情報の入手とその有効活用のための環境整備
(9)緊急時の対応体制(緊急連絡先や初動対応マニュアル、CSIRT)の整備、定期的
サイバー攻撃を受けた
かつ実践的な演習の実施
場合に備えた準備
(10)被害発覚後の通知先や開示が必要な情報の把握、経営者による説明のための準備
リーダーシップの
表明と体制の構築
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1.IoT・ビッグデータ・人工知能等による変革の推進
2.「攻めのIT経営銘柄2016」
3.情報セキュリティ政策
4.その他
(消費税軽減税率対策予算)
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