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逆浸透膜装置 ( 5.0 m3/h ) 取扱説明書 ご使用前に必ずお読み下さい。 お願い *本取扱説明書は、必ず使用される担当者の手元に届くようにご配慮下さい。 *本取扱説明書に記載されている事項を熟読した上で、正しい取扱をしていただき、 機器の能力を充分に発揮させて下さい。 *お読みになった本取扱説明書は、いつでも見られる所に大切に保管して下さい。 1 1.装置の目的 本装置は井水を原水として、遊離塩素,硬度成分,塩類除去行い脱塩水として製造し、供 給するRO逆浸透膜装置であります。 2.装置の概要 2-1.装置名称 井水逆浸透膜処理装置 RO-7000-LE (5.0m3/h) 2-2.装置の概要 フローシートに示す自動運転を行います。 本装置は下記の主要機器により構成されております。 原水供給ポンプ ····················原水送水用 保安フィルタ ······················不溶解成分除去用 高圧ポンプ ························原水送水用 逆浸透(RO)膜 ··················脱塩用 ニュートライザ ····················硬度成分添加用 殺菌剤添加装置 ····················殺菌剤添加用 遠隔計測通信装置···················遠隔監視用 流量計、計器類 ····················測定、制御、監視用 3.装置設計条件 3-1.原水条件 原水は井水(500μS/cm 以下)と致します。 3-2.設計原水 一般的な水道水レベルとします。 3-3.設計処理水質・水量 処理水質 導電率···················20μS/cm 以下 処理水流量 ························5.0m3/h 以上 2 4.装置仕様 4-1.使用機器 (1)原水供給ポンプ············································ 2台 原水槽から保安フィルタ、高圧ポンプへの送水を行います。 型 式 荏原製作所 32×32FDFP61.5A 性 能 150L/min×30m 材 質 SUS304 仕 様 電源 AC200V、60Hz、3φ 出力 1.5kw (2)保安フィルタ ············································· 1台 高圧ポンプ保護の為、不溶解物除去を行います。 型 式 シンリョウフィルタ 6FL3-S 材 質 SUS304 仕 様 1μm×H750 カートリッジフィルタエレメント 6 本入 (3)高圧ポンプ ··············································· 1台 原水槽から逆浸透(RO)膜へ供給し、受水槽への送水を行います。 型 式 荏原製作所 40EVMG865.5 性 能 203L/min×100m 材 質 SUS304、SUS316、FC200、EPDM 仕 様 電源 AC200V、60Hz、3φ 出力 5.5kw (4)逆浸透(RO)膜·········································· 6本 原水中の塩類の除去を行います。 型 式 フィルムテック 材 質 ポリアミド複合膜 仕 様 膜面積 37m2 スパイラル型 BW30LE-400 / 1本 脱塩率 99.3%(2,000ppm NaCl、1.03MPa、pH 8、回収率 15%) (5)ニュートライザ············································ 1台 RO透過水に硬度成分の添加を行います。 型 式 日本フィルター SCH 型 φ600 仕 様 FRP カラム 600 上下アダプター付 内 容 物 白竜砕石 粒径 10mm 3 (6)殺菌剤添加装置············································ 1台 処理水に殺菌剤の添加を行います。 型 式 イワキポンプ ETU-120N-B10N 仕 様 110L PE 製タンク 定量ポンプ(EHN-B10VC1R-55)付 殺 菌 剤 次亜塩素酸ソーダ 4-2.監視機器 (1)遠隔計測通信装置·········································· 1式 PHS を介して測定値の遠隔監視を行います。 型 式 日置電機 2300 遠隔計測監視システム 計装モジュール 2305 入力モジュール 2341 AC 電源モジュール LAN モジュール 2361 2353 モジュールベース 2391-02 スマートサイトユーティリティプロ 9768(ソフトウェア) (2)流量計、計器類············································ 1式 測定、運転、制御、監視を行います。 流 量 計 東フローコーポレーション FC-A60-11-B70-05(5~70L/min) 積算流量計 東フローコーポレーション VSP-250-A1-9ET(25~250L/min) 表 示 器 東フローコーポレーション 圧 力 計 第一計器製作所 DPT-1M-G3.2-R3(0~1.0MPa) 圧 力 計 第一計器製作所 DPT-3M-G3.2-R3(0~3.0MPa) 表 示 器 第一計器製作所 DCR-M-0-77-00 導電率計 テクノ・モリオカ 7722-A100 0~500μS/cm pH イワキポンプ PH-70P 残留塩素計 イワキポンプ CL-60WL-A 積算電力計 三菱電機 制 御 盤 防塵屋内型 前面扉後面裏板式鋼板製 計 EM0900-ET M2LM 外形寸法 900W×1,650H×350D[mm] 電 AC200V×60Hz 源 4 4-3.計器リスト 詳細は計器リストを参照下さい。 計器番号 名称 設置位置及び用途 設定値(または最大値) 圧力計センサー 保安フィルタ入口 1.0[MPa] 圧力指示計 制御盤盤面 0.07[MPa]設定 圧力計センサー 保安フィルタ出口 1.0[MPa] 圧力指示計 制御盤盤面 1.0[MPa] 圧力計センサー ROモジュール入口 3.0[MPa] 圧力指示計 制御盤盤面 0.3[MPa]設定 圧力計センサー RO濃縮水側出口 3.0[MPa] 圧力指示計 制御盤盤面 3.0[MPa] FI-1 流量指示計 循環水測定 35[L/min]設定 FI-2 流量指示計 濃縮水測定 42[L/min]設定 積算流量計センサー RO透過水側出口 250[L/min] 積算流量指示計 制御盤盤面 0.08[t/min]設定 CT-1 導電率計 原水導電率測定用 500[μS/cm] CT-2 導電率計 処理水導電率測定用 20[μS/cm]設定 LT-1 液位計 原水槽 レベル:LL、L、H LT-2 液位計 受水槽 レベル:L、H、HH pH 計センサー ニュートライザ出口 1~14 PH 計指示計 制御盤盤面 1~14 CLT-1 残留塩素計 ニュートライザ出口 2.0[mg/L] PM-1 積算電力計 制御盤内 ― RMS-1 遠隔計測通信装置 制御盤内 ― PT-1 PT-2 PT-3 PT-4 FQT-1 PHT-1 5 4-4.バルブリスト 主要なバルブを以下に示します。 詳細はフローシート及び、バルブリストを参照下さい。 バルブ No. 種 類 口径 名 称 開閉状態 V-1 ボール弁 40A 原水タンク元弁 V-2 ボールチェッキ弁 40A 原水供給ポンプ 1 逆止弁 ― V-3 グローブ弁 40A 原水供給ポンプ 1 出口弁 要調整 V-4 ボール弁 40A 原水供給ポンプ循環弁 要調整 V-5 ボールチェッキ弁 40A 原水供給ポンプ 2 逆止弁 ― V-6 グローブ弁 40A 原水供給ポンプ 2 出口弁 要調整 V-7 ボール弁 40A 保安フィルタ入口弁 常時開 ○ V-8 ボール弁 20A 保安フィルタ排水弁 常時閉 ● V-9 ― V-10 ボール弁 40A 高圧ポンプ入口弁 V-11 スイングチャッキ弁 40A 高圧ポンプ出口逆止弁 ― V-12 グローブ弁 40A 高圧ポンプ出口調節弁 常時開 ○ V-13 ボール弁 15A RO ユニット排水弁 常時閉 ● V-14 ボール弁 15A 濃縮水配管排気弁 常時閉 ● V-15 ボール弁 15A 濃縮水配管排水弁 常時閉 ● V-16 ニードル弁 25A 循環水流量調節弁 要調整 V-17 ニードル弁 25A 濃縮水流量調節弁 要調整 V-18 ボール弁 25A 濃縮水出口弁 常時開 ○ V-19 スイングチャッキ弁 25A 循環水逆止弁 ― V-20 ボール弁 16A RO 透過水サンプリング弁 常時閉 ● V-21 ボール弁 40A ニュートライザ出口弁 常時開 ○ V-22 ボール弁 40A ニュートライザ入口弁 常時開 ○ V-23 バタフライ弁 40A ニュートライザバイパス弁 V-24 ボール弁 25A 薬品洗浄タンク給水弁 常時閉 ● V-25 ボール弁 25A 薬品洗浄タンク出口弁 常時閉 ● V-26 ボール弁 25A 薬品洗浄タンク循環弁 常時閉 ● 常時開 ○ ― 6 常時開 ○ 要調整 名 称 バルブ No. 種 類 口径 V-27 ボールチャッキ弁 10A 薬品添加装置逆止弁 V-28 ボール弁 40A 処理水出口弁 常時開 ○ V-29 ボール弁 25A 薬品洗浄タンク排水弁 常時閉 ● V-30 ボール弁 50A ニュートライザ排水弁 常時閉 ● V-31 ボール弁 50A 排水弁 常時閉 ● V-32 ボール弁 50A 排水切替弁 常時開 ○ V-33 ボール弁 16A 濃縮水サンプリング弁 常時閉 ● V-34 ボール弁 40A 処理水排水弁 常時閉 ● V-35 ボール弁 16A 処理水サンプリング弁 常時閉 ● V-36 スイングチャッキ弁 25A サイフォンブレーカー ― V-37 ボール弁 16A 原水サンプリング弁 常時閉 ● V-38 ボール弁 16A 残留塩素計元弁 常時開 ○ B-1 ボール弁 1/4B 原水供給ポンプ 1 吐出圧力計元弁 常時閉 ● B-2 ボール弁 1/4B 原水供給ポンプ 2 吐出圧力計元弁 常時閉 ● B-3 ボール弁 1/4B 高圧ポンプ吐出圧力計元弁 常時閉 ● B-4 ボール弁 1/4B RO モジュール中間圧力計元弁 常時閉 ● 7 開閉状態 ― 5.井水逆浸透膜装置処理装置制御盤概要 井水逆浸透膜処理装置制御盤には、操作スイッチとして 2 ポジション、3 ポジションセ レクトスイッチがあります。この操作スイッチは、それぞれ「原水供給ポンプ」、井水逆 浸透膜処理装置「高圧ポンプ」殺菌剤添加装置「薬注ポンプ」を運転する為のものです。 また、監視用計器として「圧力指示計」、「導電率計」、「積算流量計」 、「処理水 pH 計」及 び「状態表示、異常警報ランプ」があります。 また、制御盤内には「積算電力計」、高圧ポンプ用インバータ付属の周波数設定用ボタン 及び盤内 FAN「自動」「切」,「手動」トグルスイッチがあります。 通常の運転は、制御盤盤面の「手動-自動」セレクトスイッチ及び各機器セレクトスイッ チ「手動-切-自動」の切換により『手動運転』又は『自動運転』を行います。 5-1.井水逆浸透膜処理装置運転前確認事項 RO逆浸透膜装置運転前に以下の項目の確認を行います。 ① 制御盤内各ブレーカーが「ON」であり、制御盤盤面の状態表示「電源」が点灯して いること。 ② 装置が『停止』状態であること。 『停止』状態 ・ 「逆浸透膜装置運転中」が消灯していること。 ・ 導電率計による透過水水質監視停止中。(導電率計表示部が点滅している場合が ありますが、透過水水質異常警報は発報されません。) ・ 圧力計による圧力監視停止中。 ③ 各警報表示灯が点灯していないこと。 ※ポンプのメンテナンス等によりポンプ内部水を排水した場合、ポンプ吸込み配管に 空気が入ったと思われる場合には、配管内と各機器、ポンプの空気抜きを行ってく ださい。 △ ! <注意> 制御盤内の電気端子などの充電部に触れないようにして下さい。 感電の恐れがあります。 8 5-2. 運転概要 (1)手動運転 ※手動運転は、保守時に装置構成機器を個別に起動させるための運転方法です。 手動運転は以下の装置をそれぞれ起動することが出来ます。 ・ 原水供給ポンプ ・ 高圧ポンプ ・ 薬注ポンプ ① 各機器のセレクトスイッチを「切」にします。 ② 2 ポジションセレクトスイッチ「手動-自動」を「手動」にします。 ③ 起動させたい機器(原水供給ポンプ、高圧ポンプ、薬注ポンプ)のセレクトスイッチ を「手動」にすると起動します。 ※原水供給ポンプを起動する場合は、セレクトスイッチ「No.1-自交-No.2」で起動 させたいポンプを選択することが出来ます。ただし「自交」を選択した場合、原水 供給ポンプは手動運転時においては起動しません。 △ ! <注意> 手動運転時、液位計による監視を行っていません。原水槽、受水層 の水位に注意してください。 △ ! <注意> 手動運転を行う場合には原水槽の水位に注意してください。 ポンプが空運転を起こす可能性があります。 (2)自動運転 ※取扱説明書本文巻末に、自動運転フローシート、運転動作表及び「故障の原因と対策」 表を示します。 ① 各機器のセレクトスイッチを「自動」、原水供給ポンプを「自交」にします。 ② 2 ポジションセレクトスイッチ「手動-自動」を「自動」にします。 ③ 起動条件(各槽水位が原水槽液位計“L”以上であり、受水槽液位計“H”以下であ る時)を満たせば装置が起動を開始します。起動条件を満たさない場合には待機状態 になり「逆浸透膜装置運転中」が点滅します。各槽の水位が回復し起動条件を満たし たら「逆浸透膜装置運転中」が消灯し装置の起動を開始します。 ④ 起動開始から約 3 分後、起動が完了し「逆浸透膜装置運転中」が点灯して自動運転に 入ります。 9 (3)自動運転時の装置待機・復帰 原水槽の減水によるポンプの空運転、若しくは受水槽の満水によるオーバーフローを防ぐ 目的で、装置には待機機能が設けてあります。 ・ 待機 原水槽の水位が液位計(LT-1) “L”以下、若しくは受水槽の水位が液位計(LT-2) “H” 以上の状態になった場合には装置が一時停止して待機状態になります。待機中は「逆浸 透膜装置運転中」が点滅します。待機状態では「圧力計(PI-1、PI-3)」 「導電率計(CT-2)」 は異常監視を行いません(導電率計表示部が点滅している場合がありますが、透過水水 質異常警報は発報されません)。 ・ 復帰 原水槽の水位が液位計(LT-1)“L”以上、尚且つ受水槽の水位が液位計(LT-2) “H” 以下の状態になれば装置は起動を開始して復帰します。 (4)停止 2 ポジションセレクトスイッチ「手動-自動」を「手動」にすると「逆浸透膜装置運転中」 が消灯し、装置が停止動作を開始します。完了すると装置は停止します。 5-3. 状態表示、警報検出 状態表示、異常は以下のときに検出します。 ① 漏電 漏電時 ② 井水用原水槽減水 原水槽水位が液位計(LT-1)“LL”以下 ③ 受水槽満水 受水槽水位が液位計(LT-2)“HH”以上 ④ 透過水水質異常 導電率計(CT-2)が 20μS/cm 以上 ⑤ No.1 原水供給ポンプ過負荷 電磁開閉器(52-2)サーマルリレー作動時 ⑥ No.2 原水供給ポンプ過負荷 電磁開閉器(52-3)サーマルリレー作動時 ⑦ 高圧ポンプ過負荷 電磁開閉器(52-1)サーマルリレー作動時 ⑧ 保安フィルタ入口圧力低 自動運転中圧力計(PT-1)が 0.07MPa 以下 ⑨ ROモジュール圧力低 自動運転中圧力計(PT-3)が 0.3MPa 以下 (1)状態表示、警報検出時動作 ① 漏電 即時停止 ② 井水用原水槽減水 状態表示のみ(原因消去で消灯) ③ 受水槽満水 状態表示のみ(原因消去で消灯) ④ 透過水水質異常 警報表示のみ(原因消去で消灯) ⑤ No.1 原水供給ポンプ過負荷 No.2 原水供給ポンプ自動切替 ⑥ No.2 原水供給ポンプ過負荷 No.1 原水供給ポンプ自動切替 No.1、No.2 両方過負荷 即時停止 ⑦ 高圧ポンプ過負荷 即時停止 ⑧ 保安フィルタ入口圧力低 即時停止 ⑨ ROモジュール圧力低 即時停止 10 (2)警報検出停止後の再運転 警報の原因を確認し必用な処置を実施後、装置に異常がないことを充分確認した後再起動 を行って下さい。 警報表示は原因が消去されるまで解除出来ません。解除する場合は、下記の方法で解除し て下さい。 ① 漏電 (原因)装置内電気配線の異常 機器の異常 (処置)資格のある電気技師が、漏電個所の特定及び処置を行って下さい。 処置実施後、制御盤内の漏ブレーカー(ELBM)をリセットして運転再開して下さ い。 添付補足資料-4(電気図面)を参照して下さい。 △ ! <注意> 制御盤内の電気端子などの充電部に触れないようにして下さい。 感電の恐れがあります。 ⑤⑥⑦ ポンプ故障(原水供給ポンプ、高圧ポンプ過負荷) (原因)空運転 バルブの閉切運転 ポンプの故障 (処置)原水槽内水位を確認する。 バルブ付属の開閉名版を参照の上、バルブが開いていることを確認する。 巻末添付の各ポンプ取扱説明書を御参照下さい。 上記処置実施後、冷却時間をおいて制御盤内の高圧ポンプ電磁開閉器(52-1)ま たは原水供給ポンプ電磁開閉器(52-2,3)サーマルリレーをリセットして下さい。 (サーマルリレーが動作していない場合は、ポンプ本体のサーマルリレーが動作 している可能性があります。冷却時間をおいて下さい。) ⑧⑨ 圧力低 (原因)ポンプ故障 ポンプ空運転 (処置)原水槽内水位を確認する。 ポンプ内、保安フィルタの空気抜きをしてから再度運転してください。 巻末添付の各ポンプ取扱説明書を御参照下さい。 11 *停電時 停電時、装置は全停止しますが、復電後は待機・復帰条件に従って運転を開始します。 △ ! <注意> 制御盤内の電子端子などの充電部に触れないようにして下さい。 感電の恐れがあります。 △ ! <注意> ポンプが加熱している可能性があります。触れないで下さい。 やけどの恐れがあります。 6.運転方法 6-1. 運転準備及び点検の手順 ① 原水タンク元弁(V-1)が全開になっている事を確認して下さい。 ② 原水槽及び受水槽水位を確認して下さい。 ③ 制御盤の電源ランプを確認して下さい。 ④ 電源ランプが消灯している場合は制御盤内の主電源を「ON」にして下さい。 ⑤ 各機器,制御電源の各ブレーカーを「ON」にして下さい。 ⑥ 2 ポジションセレクトスイッチ「手動-自動」を「手動」、制御盤盤面の原水供給ポンプ、 高圧ポンプ及び薬注ポンプセレクトスイッチを「切」にして下さい。 ⑦ 制御盤盤面の状態、警報表示灯が点灯していないことを確認してください。 ⑧ 各弁が正常に設定されていることを確認して下さい。 通常の起動・停止操作の場合、以下に示す調節弁を除き弁の開閉は不要です。 なお、保守・点検等において開閉操作を行った場合は、前述4-4項バルブリストを参考 に初期状態に復旧してください。 尚、弁取付位置等は添付補足資料-1(フローシート)を参照して下さい。 操作要領 調整するバルブ バ ル ブ No. 循環水流量調節弁(V-16)※運転後調整 濃縮水流量調節弁(V-17)※運転後調整 12 6-2. 自動運転始動方法 ① 処理水出口弁(V-28)を「閉」、処理水排水弁(V-34)を「開」にします。 ② 各機器のセレクトスイッチを「自動」、原水供給ポンプを「自交」にします。 ③ 2 ポジションセレクトスイッチ「手動-自動」を「自動」にします。 ④ 自動的に起動シーケンスを実施し装置が起動します。 ⑤ 起動開始から約 3 分後、起動が完了し「逆浸透膜装置運転中」が点灯して自動運転に入 ります。 ⑥ 必要に応じて循環水流量調整弁(V-16)と濃縮水流量調整弁(V-17)を操作し、設定値 (透過水:0.08t/min、濃縮水:35L/min、循環水:42L/min)へ調整して下さい。 ⑦ 薬注ポンプにあるストローク長と回転数を調整して、処理水中の残留塩素濃度を調整し てください。 (基準値:0.2mg/L) ⑧ ニュートライザバイパス弁を調整して pH を調整してください。(基準値:5.8~8.6) ⑨ 各水質が安定したら、処理水出口弁(V-28)を「開」、処理水排水弁(V-34)を「閉」 にします。 ⑩ 透過水流量に変動が生じた場合、制御盤内のインバータ付属の周波数調節ボタンにより 調整して下さい。 ※インバータ取扱説明書参照願います。 ⑪ 濃縮水及び循環水に変動が生じた場には⑥と同様の操作を行って下さい。 ⑫ 全て希望する流量になるまで⑥、⑩を繰り返し、調整を行って下さい。 ⑬ 以降は原水槽,受水槽液位によって「待機」「復帰」を自動で繰り返します。 6-3. 自動運転停止方法 ① 2 ポジションセレクトスイッチ「手動-自動」を「自動」にします。 ② 自動的に停止シーケンスを実施し装置が停止します。 6-4. ① 手動運転始動方法 循環水流量調整弁(V-16)と濃縮水流量調整弁(V-17)を「全開」にし、処理水出口 弁(V-28)を「閉」、処理水排水弁(V-34)を「開」にします。 ② 制御盤内のインバータ付属の周波数調節ボタンを操作して、インバータ出力をゼロに 設定します。 ③ セレクトスイッチ「No.1-自交-No.2」を操作して、どちらかの原水供給ポンプを選 択します。 注)「自交」を選択した場合、原水供給ポンプは手動運転時においては起動しません。 ④ 原水供給ポンプセレクトスイッチを「手動」にすると原水供給ポンプが起動します。 ⑤ 高圧ポンプセレクトスイッチを「手動」にすると高圧ポンプが起動します。 ⑥ 制御盤内のインバータ付属の周波数調節ボタンを操作して、徐々に高圧ポンプの回転 数を上昇させます。 ⑦ 周波数調整ボタンと循環水流量調整弁(V-16)と濃縮水流量調整弁(V-17)を操作し、 設定値(透過水:0.08t/min、濃縮水:35L/min、循環水:42L/min)へ調整して下さい。 ⑧ 薬注ポンプセレクトスイッチを「手動」にすると薬注ポンプが起動します。 13 ⑨ 薬注ポンプにあるストローク長と回転数を調整して、処理水中の残留塩素濃度を調整 してください。(基準値:0.2mg/L) ※残留塩素計ポンプコントローラによる制御については残留塩素計取扱説明書参照願 います。 ⑩ ニュートライザバイパス弁を調整して pH を調整してください。(基準値:5.8~8.6) ⑪ 各水質が安定したら、処理水出口弁(V-28)を「開」、処理水排水弁(V-34)を「閉」 にします。 △ ! <注意> 手動運転時、液位計による監視を行っていません。原水槽、受水層 の水位に注意してください。 △ ! <注意> 手動運転を行う場合には原水槽の水位に注意してください。 ポンプが空運転を起こす可能性があります。 6-5. 手動運転停止方法 ① 薬注ポンプセレクトスイッチを「切」にすると薬注ポンプが停止します。 ② インバータ付属の周波数調整ボタンを操作して「0」まで徐々に出力を低下します。 ③ 完全に出力がなくなりポンプが停止した事を確認して高圧ポンプセレクトスイッチを 「切」にし停止します。 ④ 原水供給ポンプセレクトスイッチを「切」にすると原水供給ポンプが停止します。 7.運転監視 装置の運転状態確認のため、下記項目について定期的に管理、記録して下さい。(補足資 料“運転記録表”を参照下さい。)また、以下の各条件に達した場合はそれぞれ対応する保 守の実施を推奨致します。 (1)水質の監視 透過水導電率(CT-2) → 初期値より 10%上昇した場合 RO膜交換 (2)差圧(ΔP)の監視 逆浸透膜(PI-3,PI-4 差圧) → 保安フィルタ(PI-1,PI-2 差圧)→ 初期値より 15%上昇した場合 0.05Mpa 以上となった場合 RO膜洗浄 フィルタ交換 (3)運転水量の監視 流量計、圧力計を確認し、微調整を行って下さい。 透過水水量 → 初期値より 10%低下した場合 14 RO膜洗浄 上記の保守については、定期的な交換を推奨いたします。交換に際しては、当社にご依頼 いただければ有償にて実施いたします。 8.運転上の注意 本書前述の各注意事項を参照願います。 また、長期間運転を休止する際には以下の注意事項を参照願います。 ※長期停止時注意事項 ① 停止中のライン汚染防止の為、手動バルブ操作にて各機器、ラインの水抜きを行って下 さい。 ② 水抜き後は全てのバルブを閉じて下さい。 ※運転再開時注意事項 運転再開時にはバルブの確認、空気抜き及び運転開始から 15 分以上の循環洗浄またはブ ロー洗浄を推奨致します。 装置の長期的なご使用、安全運転及びトラブル発生時の原因究明、対応策等の為、運転 状況を把握することは非常に重要です。別途補足資料に添付してあります“運転記録用紙” にて、定期的に管理、点検されて下さい。 15