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ニュースレターVol.4

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ニュースレターVol.4
宮崎大学
University of Miyazaki
Vol.4 2016.02
みやだいCOC推 進 機構
NEWSLETTER
写真:「高齢者の食生活支援講習会」の様子(都城市山田町)
事業責任者あいさつ
宮崎大学理事(研究・企画担当) 水光 正仁
みやだい COC 推進機構の事業も 3 年目を
終えようとしております。ここまで順調に
活動を進められたのは、宮崎県をはじめと
した各連携自治体、企業・団体、地域住民
の皆さまのご協力あってのものです。この
場を借りてお礼申し上げます。
本機構は、教育・研究・社会貢献の 3 つ
の事業分野に取り組んでおります。それぞれにつきましては、昨
TOPICS
● 地域学入門Ⅰ
▶課題発見力を養うアクティブ・ラーニング
▶地域について調べ、学内教員にインタビュー
● 初等・中等教育の地域志向教育調査
● 宮崎大宮高等学校フーズラボ実習
● 【都城市】高齢者の食生活支援講習会 ▶講習について
▶ボランティアに参加した学生の声
年までの内容を点検し改善・改良しながら進めるという、いわゆ
● 【日向市】学生による観光事業への提言
る PDCA サイクルに基づいて実施しております。ニュースレター
● 【宮崎市】熱帯果樹の試食・栽培セミナー
等の情報発信につきましても、地域の皆さまにとってより有用な
〇 NEWS
情報を提供できるように心がけておりますので、ご高覧いただけ
▶平成 28 年 4 月 地域資源創成学部新設
れば幸いに存じます。
▶【串間市より】みやざき地域活性化WG便り
本事業に関連して、昨年 11 月から「みやざき COC+(プラス)
〇 ご案内−みやざき COC+と合同シンポジウム開催
事業」も始動いたしました。こちらは、大学生の地元就職率向上
を目的として宮崎県内 5 つの高等教育機関と宮崎県、及び 7 つ
の事業協働機関が連携して「みやざき産業人材」の育成に取り
COC(Center Of Community)とは
組むものです。この取組と本機構の事業とを有機的に連動させ
「地(知)の拠点整備事業(大学 COC 事業)」は、大学等が
ながら、今年 4 月に新設される地域資源創成学部もあわせて、今
自治体と連携することで様々な人材や情報・技術が集まり、地
後も全学部一体となって地域と共にある大学づくりを目指してま
域課題の解決に資する中核的存在としての大学の機能強化を図
いります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
ることを目的としています。
平成 27 年度下半期(10 月∼ 3 月)みやだいCOCの取組
●教育
●研究
今期は、地域の担い手となる人材を育成する「地域活性化・
地域に根ざした研究を支援する「みやざき地域志向教育研究
学生マイスター ( マイスタープログラム )」の中の必修科目「地
経費」による取組と「みやだい COC フーズサイエンスラボラ
域学入門Ⅰ」が開講されました。
トリー(フーズラボ)」を用いた取組を紹介します。
地域学入門Ⅰ
初等・中等教育の地域志向教育調査
課題発見力を養うアクティブ・ラーニング
教育文化学部吉村功太郎教授 ( ほか 2 名 ) によるこのプロジェ
「 地域学入門Ⅰ」は、コミュニケーション技術や集団討議の
クトは、宮崎県における小中高等学校の地域志向教育の取組を
方法を学ぶ授業です。社会調査法の一つであるインタビュー法
調査しているものです。
の修得を主目的として、グループワークと調査学修によるアク
調査から、ある地域では、生徒数の減少を逆手にとって、中
ティブ・ラーニング(能動的学修)を通じて、地域の課題を深
学生全員が議員となる「こども議会」という取組があることが
く調べるために必要な技術の修得を目指します。今年度は、2
見えてきました。また別の地域では、地域の課題を自ら調査し
クラス 81 名の 1 年生が受講しました。
改善案や解決策を考える形式の授業も報告されました。
研究プロジェクトでは、大学に先立って行われている上記の
ような取組事例を収集し保存しています。こうした初等・中等
教育の現場と大学が関わる方法を検討し、より効果的な地域志
向教育のあり方を検討することで、小中高大を通して一貫した
人材育成につながることが期待されます。
写真:グループワークの様子
地域について調べ、学内教員にインタビュー
授業では、宮崎県の「まち・ひと・しごと創生総合戦略」に
ある施策群からグループごとに課題テーマを選びます。学生は、
調査から見えてきた疑問や問題解決の障害となる要因を検証す
写真:五ヶ瀬町立鞍岡・三ヶ所中学校生徒による発表の様子 ( 五ヶ瀬町 )
るため、大学内の教員へインタビューしました。たとえば、
「農
宮崎大宮高等学校フーズラボ実習
林水産物の高付加価値化」をテーマとするグループは、農学部
の教員にインタビューを行い、産学連携で生まれた商品の開発
プロセスについて調べました。その後、学生たちは、調査結果
をもとに、商品開発の新しいアイディアを考え、発表しました。
この実習では、延べ 52 名の教員がインタビューに応じ、専
門的知見から学生の質問に答えました。今後、マイスタープロ
グラムでは、地域に入り込んだ調査実習を予定しています。学
年に応じた学修内容を設計することで、段階的な能力の修得を
目指しています。
平成27年11月11日、宮崎大宮高等学校2年生10名がみやだい
COCフーズサイエンスラボラトリーを訪れました。参加した生
徒は7月に一度見学に来ていましたが、今回は実際に分析機器
を用いて食品成分に関する実験を行いました。
実験開始から真剣な眼差しで実験が行われ、生徒から担当教
員への質問がどんどん出ていました。宮崎大宮高等学校とは国
際的な人材育成を目指すスーパーグローバルハイスクール事業
での連携協定も結んでおり、今後も活発な交流を継続していき
たいと考えています。
写真:農学部教員へのインタビューの様子
写真:高校生による分析実験の様子
●社会貢献
【日向市】学生による観光事業への提言
宮崎県内各地で行われた、みやだい COC 事業に関連する講
習会・講演会・セミナーと、講習会にボランティアで参加した
学生の声を紹介します。
【都城市】高齢者の食生活支援講習会
平成 27 年 11 月 2 日、日向市観光振興課主催の「日向の未来
を見据えた観光推進講演会『観光のめざめ』」が日向市商工会議
所にて開催されました。この講演会に、みやだい COC 推進機
構が開講する科目「地域学入門Ⅱ」を受講した有志 3 名の学生
が、
「<よそ者/若者>から見た観光資源―細島を歩いて考えた
ことから―」というテーマで日向市細島地区の今後の観光事業
について提言しました。
講演会では、3 名の学生が細島での実習から見出した、「人の
あたたかさ」「豊かな水産資源」「海から山まで近い地形」とい
う 3 つの特徴に着目した観光事業をそれぞれプレゼンテーショ
ンしました。講演会終了後には、市の方から学生の提言に対し
て事業化に向けた話が出るなど予想以上の反響がありました。
学生にとっては授業以上に緊張する場だったと思いますが、
写真:口腔ケアの指導の様子(都城市山田町)
この講習会は、平成 27 年度みやざき地域志向教育研究経費「健
参加した学生の「今後も授業やボランティアを通じて継続的に
関わりたい」という前向きな発言が印象的でした。
康寿命延長のための食生活支援」により都城市で開催されまし
た。テーマは「健康に老いる術を知ること」です。
医学部竹山ゆみ子講師が公益社団法人宮崎県栄養士会、宮崎
県歯科衛生士会と連携しながら、健康寿命に関する講義、日持
ちする材料で手軽に作れる献立の紹介、健康的に食事をとるた
めの口腔ケア演習、という 3 つの講座を実施しました。参加者
の満足度は非常に高く、「次年度以降も開催してほしい」とい
う声を多くいただきました。
講習会には、医学部看護学科の学生が毎年ボランティアで参
加しています。今後も、みやだい COC 推進機構では、教職員、
大学生、地域団体が一丸となって地域の問題解決に貢献できる
活動を支援してまいりたいと思います。
【ボランティアに参加した学生の声】
私は、活動に参加して、地域の方を対象に健康教育をする
ことのやりがいや楽しさを実感し、さらに地域とふれ合うこ
とが好きになりました。
講習会を行った都城市山田町の方々は、健康に対する意識
が高く、意欲的に参加してくださっていて、意味のある講習
会だったと感じました。どうしたら対象者に健康の大切さを
知ってもらえるか、そのために日々の生活に取り入れ、続け
てもらえるようにするにはどう指導したらいいか、健康教育
写真:学生たちによるプレゼンテーションの様子 ( 日向市上町 )
【宮崎市】熱帯果樹の試食・栽培セミナー
平成 27 年 11 月 14・15
日の 2 日間、宮崎大学農学
部棟において『パッション
フルーツ・ミラクルフルー
ツの試食・栽培体験』セミ
ナーが開催されました。主
宰は熱帯果樹の栽培を専門
とする、地域資源創成研究
写真:セミナーの様子
センターの近藤友大講師で、約 60 名の方が参加しました。
熱帯果樹王国宮崎県において、パッションフルーツは今後の
の基礎を実際に学ぶことができました。
栽培が期待される果樹の一つと言われています。セミナーの参
私は保健師として、地域に出て、地域の方が病気にならず、
加者は、パッションフルーツを試食するだけでなく、ミラクル
最期まで元気で暮らしていける健康を支
フルーツによってパッションフルーツの味が変化する不思議な
える仕事をしたいと考えています。今回
感覚を体験しました。その後、講義形式でパッションフルーツ
の活動を通して、その思いがさらに強く
の特性や栽培の注意点などの説明を受けた後、実際のパッショ
なりました。今回の経験を自身の糧にし、
ンフルーツの花を用いた授粉方法を習い、挿し木苗を各自で作
地域に貢献していけるよう力をつけてい
成しました。参加者からは「もらった苗を春まできちんと育て
きたいです。
て花を咲かせたい」といった感想もあり、児童から一般の方々
医学部 看護学科 2 年 村上 由起
までの幅広い参加者に好評なセミナーとなりました。
●NEWS
平成 28 年 4 月 地域資源創成学部新設
平成 28 年 4 月に「地域資源創成学部」(略称「地域学部」)を新た
に設置し、地域の方々と一体となった協働教育により地域経済活性化
と地域振興を実現できる人材を育成します。具体的には、地域に関連
する多様なカリキュラム、研究者教員と実務家教員による実践的教育、
そして宮崎県全域をフィールドとした実習や国内・海外インターン
シップといった新たな取り組みを行います。
授業では、ディスカッション等学生の主体的参加を通じてより深く
考える力を育てる予定です ( 参考:右写真 )。対話型の学修を通じて、
地域の活性化に不可欠なイノベーション創出に向けた、マネジメント
の知識をベースとしつつ、農学・工学等の関連知識も学び、地域資源
の価値を複眼的に捉える視野を持った人材を養成し、地域から要望が
写真提供:地域資源創成研究センター
高い実社会で即戦力として活躍できる人材の輩出を目指します。
【串間市より】みやざき地域活性化 WG(ワーキンググループ)便り
串間市は、自然に幸せを感じる「自然感幸(観光)地」。地域の豊かな自然や生活文化を活かして、
その魅力を五感で深く体験できる「串間エコツアー」を推進しています。今年は、増え続ける外国人
観光客の受入強化を目的に、宮崎大学の留学生にエコツアー体験や観光地の巡検を実施して頂き、延
べ 10 カ国 29 名のご参加を頂きました。
今後、観光施設の多言語化や、串間市公式HPに「宮大留学生の串間滞在記」を掲載するなど、留
写真:そうめん流しの様子
学生の皆さんと楽しみながら、串間の魅力を世界に発信できれば嬉しいです!
【串間市役所 商工観光スポーツランド推進課 主任文化財専門員 秋田 優】
●ご案内−みやざき COC+と合同シンポジウム開催
平成 27 年 11 月より、みやざき COC+( プラス ) 事業が開始いたしました。それ
に伴い、キックオフシンポジウムを平成 28 年 3 月 22 日 14 時からニューウェルシティ
宮崎にて開催いたします。
シンポジウムでは、基調講演に加え、みやだい COC 事業の報告として学生によ
る発表、みやざき COC+( プラス ) 事業の核ともいえる「授業配信システム」のデ
モンストレーションを実施する予定です。
そのほか、地域を題材とした研究成果に関するポスター発表や、地域食材を用い
た試作品の試食会も実施する予定です。興味のある方は是非ご参加ください。
地
(知)
の拠点大学による地方創生推進事業
(COC+)
大学間連携による地域ニーズを捉えた
みやざき産業人材の育成
キックオフ シンポジウム
3月22日㈫
日 程 平成28年
14:00∼19:00(受付13:30∼)
場 所 ニューウェルシティ宮崎
(宮崎市宮崎駅東1丁目2−8)
会 場:
(シンポジウム)関之尾、霧島の間
(交 流 会)高千穂、雲海の間
※宮崎大学、宮崎県立看護大学、
宮崎公立大学、九州保健福祉
大 学、都 城 工 業 高等 専門 学校
は、宮崎県、経済団体や企業
と連携して宮崎県のニーズに
合った産業人材を育成し、学生
の地元定着を進めます。本シン
ポジウムはそのスタートとし
て開催します。
定 員:150名(要申込)
【基調講演】
豊田 庄吾 氏 (隠岐國学習センター センター長)
「教育のブランド化による地域の魅力化 ∼地域創生の核となるグローカル人材の育成∼」
講演内容
隠岐島前地域では、地域課題を教育リソースとして捉え、課題解決型学習を行
うことで地域の担い手を育成しています。講演では、人口減少・少子高齢化が
進む中、地域を変える力についてお話しいただきます。
プログラム
1.開会挨拶 (宮崎大学 学長 池ノ上 克) …………………………
2.挨 拶 (文部科学省) …………………………………………
3.挨 拶 (宮崎県 副知事 稲用 博美氏) ………………………
4.基調講演 …………………………………………………………
隠岐國学習センター センター長 豊田 庄吾 氏
みやだい COC 推進機構
〒889-2192 宮崎市学園木花台西 1 丁目 1 番地
(宮崎大学産学・地域連携センター 2F)
Tel :0985-58-7250
Fax:0985-58-7250
E-mail:[email protected]
14:05 ∼ 14:10
14:10 ∼ 14:15
14:15 ∼ 15:15
テーマ「教育のブランド化による地域の魅力化∼地域創生の核となるグローカル人材の育成∼」
∼休憩∼
5.COC事業学生成果発表 …………………………………………
6.COC+(プラス)事業説明 ………………………………………
(COC+地元定着推進室 室長 出口 近士)
7.授業配信システム・デモンストレーション ……………………
8.COC+(プラス)参加代表挨拶(九州保健福祉大学 学長 迫田 隅男氏)
9.団結式 ……………………………………………………………
10.閉会挨拶 (宮崎大学 理事・副学長 水光 正仁)…………………
交流会
シンポジウムについての詳細はこちら ⇒
14:00 ∼ 14:05
15:45 ∼ 16:15
16:15 ∼ 16:25
16:25 ∼ 16:55
16:55 ∼ 17:00
17:00 ∼ 17:10
17:10 ∼ 17:15
………………………………………………………… 17:30 ∼ 19:00
お問い合わせ みやざきCOC+推進機構(宮崎大学みやだいCOC推進機構)
Tel & Fax 0985-58-7250
mail
[email protected]
主 催:みやざきCOC+推進機構(宮崎大学、宮崎県立看護大学、宮崎公立大学、九州保健福祉大学、都城工業高等専門学校、宮崎県)
共 催:宮崎県商工会議所連合会、宮崎県商工会連合会、宮崎県中小企業団体中央会、一般社団法人宮崎県工業会、宮崎県経営者協会、
宮崎県農業協同組合中央会、宮崎県経済農業協同組合連合会
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