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大井川河口
静 観察ガイ ド 自然 県 4 ック ブ 然 観 察 ガ 静岡 県 ド ブ ッ ⃝ 大 井 川 河 口 大井川河口 OOIGAWA KAKO 自然保護憲章 (昭和49年6月5日制定) 自然をとうとび,自然を愛し,自然に親しもう。 自然に学び,自然の調和をそこなわないようにしよう。 美しい自然,大切な自然を永く子孫に伝えよう。 出かける前に 大きな声を出さないで,静かに観察しましょう。 生きものはとらないで,観察のために必要なときは,観察が 終わったらもとの場所にかえしましょう。 危険な場所,危険な生きものには注意しましょう。 ごみは出さないようにし,もし出したら持ち帰りましょう。 たき火をしたり,タバコを吸いながら観察したりすることは やめましょう。 自然観察の持ち物 自然観察の服装 ぼう し リュックサック フィールドノート 手ぶくろ とえんぴつ 帽子 すいとう 長そで シャツ お弁当 雨具 水筒 〈あると便利なもの〉 ゆったりした 長ズボン ず かん そうがんきょう 双眼鏡 運動ぐつ または長ぐつ 地図 ルーペ ビニールぶくろ 図鑑 巻尺 1 交 通 案 内 もちむね 大 やいづ 井 川 かなや 焼津 IC JR東海道線 島 田 市 ふじえだ に しや い づ ろくごう 焼 津 市 駿 しまだ 大井川町 線 幹 吉田 新 IC 相 相良牧之原IC 菊川IC 良 飯 渕 川 尻 大井川港 吉田町 富士フィ 河 町 湾 吉田町 は大井川河口ヘ行くおもな道 ●バスで やい づ 川尻 よしなが 大井川町側(左岸) JR焼津駅から吉永線で40分, は ぶち 飯渕下車 徒歩45分 さが ら 吉田町側(左岸) JR焼津駅から焼津・相良線で かわしり 40分,川尻下車 徒歩45分 JR島田駅から初倉線で35分, 川尻下車 徒歩45分 ※吉田町側(右岸)の河口付近は,自動車の乗り入れが できません。 2 15 0号 大井川町 線 8 富 士 飯渕 見 土 合 川 m 3k ら か 橋 大井川港 太 平 橋 ィルム 5 車止め 環境管理 センター 3 野鳥園 トイレ 東芝硝子 4 1 6 車止め 7 大幡 川 吉田公園 9 松林 0 2 500 1000m の数字は観察ポイント 3 大井川の河口 大 井 川 の 河 口 おお い がわ 大井川の河口付近は野鳥の観察によい所で,1 年間で100種をこ みず える鳥を観察することができます。ここで見られる鳥は,主に水 とり 鳥といわれる鳥たちで,カモの仲間,カモメの仲間,サギの仲間 などです。 12月から 4 月にかけて,これらの鳥たちが集まっています。冬 を越す鳥たちにとって,広い川原や静かな海が安全な休む場所に もうきんるい なるからだと思われます。ワシやハヤブサなど数少ない猛禽類も 現れますから,野鳥の観察にはこの時期がいちばんよいときです。 風の弱い静かな日を選んで観察しましょう。 4 月 か ら 7 月ころは鳥たちの子育ての季節。水辺や草原で子 こんちゅう 育てをする鳥たちが観察できます。昆虫や植物を観察するのもこ の季節がよいでしょう。 かんきょう 昆虫は,この地域の環境が特別なために種類はあまり多くあり とくちょう ません。特徴のあるものとしては,海岸にすむゴミムシダマシや はま ハネカクシの仲間が浜に打ち上げられた木の下などにいます。以 ようまんじょう 前,養鰻場が多くあったことからトンボの仲間は多く見られます。 植物も種類は多くありませんが,海岸や川原にはえる特別な種 類が見られます。 8 月は鳥は少ない季節で,暑い日中は観察もたいへんです。鳥 が活発に動く朝早くが観察にはよいでしょう。 わた 9 月から11月,鳥たちが移動する「渡り」の季節であることか めずら ら,南へ向かう途中の珍しい鳥たちの姿が見られることがありま すが,鳥の数は多くありません。 4 ▲太平橋からながめた大井川河口 ! 観察するときの服装 〈夏〉 〈冬〉 ぼう し わす 帽子を忘れずに! ふせ 寒さを防ぐ 毛糸の帽子 マフラー そうがんきょう 双眼鏡 ノート,えんぴつ 暖かい ジャケット ズボン 手袋 よご 汚れても平気な 長ぐつ 長ぐつ 5 観察地 1 観 察 地 1 ⃝ 河 口 付 近 河口付近 (地図P. 6 ⃝1 ⃝2 ) おお い がわ や ちょうえん てい 大井川が海に入る所です。大井川町側(左岸)は野鳥園前の堤 ぼう よし だ 防の上から観察します。吉田町側(右岸)の場合も海岸線に近い 堤防付近がポイントです。午前中は大井川町側,午後は吉田町側 が逆光にならないのでよいでしょう。 カモやカモメたちは川の中ほどの岸や水面にいることが多いの で,観察には20倍くらいの望遠鏡があると便利です。 みずとり 海に浮いて休んだり,魚をねらったりしている水鳥もいますか なか す ら,海の上も見てみましょう。朝早くには,海の上から中州に帰っ て来る鳥や出て行く鳥が頭の上近くを通ります。 環境管理センター 野鳥園 カイヅブリ コサギ セグロカモメ アオサギ ウミネコ カワウ カモ類 吉田町側(右岸)の 河口付近は自動車 の乗り入れができ ません。 6 2 1 ▲キンクロハジロ 視度調整リング 目の間隔に合わせる そうがんきょう 双眼鏡は 7 ∼ 8 倍のも の が 使 い や す い で す。 はっきり見えるように, し りょく 目の間と左右の視力に合 わせておきましょう。 遠くの鳥を見るときや調査に使う望遠鏡 7 観 察 地 1 ⃝ 河 口 付 近 ●冬に見られる鳥 1 ⃝ 2) (地図P. 6 ⃝ シルエットで見分けて みましょう。 ▲トビ カモの仲間 はやいはばたき 長い首 カモメの仲間 つばさ 長い翼 サギの仲間 ゆっくりとしたはばたき 長い足 8 ▲マガモ ▲ハシビロガモ ▲ウミネコ ▲ハマシギ ▲アオサギ ▲コサギ 9 観 察 地 1 ⃝ 河 口 付 近 ●水にもぐる鳥 うみ たんすい カモの仲間には海ガモの仲間,淡水ガモの仲間,アイサの仲間 という 3 つのグループがあります。 キンクロハジロ・ホシハジロ 海ガモの仲間です。水にもぐることが上手で深い水底の貝など をとります。飛び立つのはちょっと苦手で水面をけって助走が必 要です。ふつう,陸に上がることはありません。水に浮かんでい とくちょう るときに淡水ガモよりも体が沈んで見えるのも特徴です。海ガモ では他にスズガモやホオジロガモが見られることがあります。 ウミアイサ 魚をとるのが上手なちょっと変わったカモの仲間で,海ガモや 淡水ガモとはまた別のグループです。細長くてぎざぎざのあるく ちばしが特徴です。 5 ∼ 6 羽の群れでいることが多く,さかんに もぐって魚をとっているようすが見られます。 カワウ 水にもぐって魚を上手にとる鳥です。河口近くの岸で休んでい へんたい る群れが見られます。ガンやツルのようにきれいな編隊を組んで 飛びます。ここではウミウも見られます。 カイツブリ ていぼう 水にもぐるのが得意で小さな魚をとる鳥です。堤防近くで泳い でいることがあります。カンムリカイツブリは少し大型で河口の 近くや海上で見られます。 10 ▲キンクロハジロ ▲ホシハジロ ▲ウミアイサ ▲カワウ ▲カイツブリ ▲カンムリカイツブリ 11 観 察 地 1 ⃝ 河 口 付 近 ●サギの仲間 アオサギ 羽を広げたとき,1.6m もある大きなサギです。色 は全体にグレーで,英語の 名前はグレイヘロン(灰色 のサギの意味)です。ツ ルのように見えますが,首 をちぢめて飛ぶのがツル ▲少し上流のようす とのちがいです。夏でも少し見られます。 ダイサギ・チュウサギ・コサギ 白いサギの仲間にはダイサギ,チュウサギ,コサギの 3 種がいま す。大きさのちがい以外に,くちばしの色と長さ,頭の後ろの部分 かざ ばね や背中の飾り羽,はばたきの速さなどで見分けることができます。 アマサギ 夏のはじめころ,頭から背中がだいだい色になります。まわり の水田で見られます。 ゴイサギ 夜活動する鳥で,夕方「グワッ」と大声で鳴きながら頭の上を 通るので驚かされることがあります。日中でも魚をねらうことが ありますが,コサギのように歩きながら魚を追い出すのでなく, ま ぶ りょう じっとくいのように動かないで魚が近づくのをまつ,待ち伏せ猟 せいちょう ようちょう です。成鳥と幼鳥ではまったく色がちがいます。 12 ▲アオサギ ▲ダイサギ ▲チュウサギ ▲ダイサギとコサギ ▲アマサギ ▲ゴイサギの幼鳥(左)と成鳥(右) 13 観 察 地 1 ⃝ 河 口 付 近 ●カモメの仲間 おお い がわ 大井川の河口では10種ほ どのカモメの仲間が観察さ れています。 大型のカモメではセグロ カモメ,オオセグロカモメ, シロカモメ,ワシカモメ, 中型のものではウミネコ, ▲セグロカモメ カモメ,ユリカモメ,ミツユビカモメ,小型のものは,秋によく たびどり なつどり 見られる旅鳥のアジサシと夏鳥のコアジサシです。 さい どの鳥も背中以外はまっ白のきれいな鳥ですが, 1 ∼ 2 歳の若 せいちょう い鳥は全身が茶色など,成鳥とはずいぶんちがうものもあります。 しょうかい おもな 3 種を紹介しましょう。 この地図は 3 種のカモメの生まれ故郷です。 はんしょく セグロカモメの繁 殖 地 ウミネコの繁殖地 ユリカモメの繁殖地 日本 『フィールドガイド日本の野鳥』より 14 セグロカモメ 大型で羽を広げると約1.4m。 成鳥の場合,ピンク色の足が とくちょう ようちょう 特徴です。幼鳥は成鳥と同じ かっ 大きさで全身が褐色ですが, ねんれい 年齢によって成鳥との中間の 色のものもいます。 ウミネコ セグロカモメよりやや小さ ▲セグロカモメ く,羽を広げると約1.2m。成 鳥では白い尾に黒いおびがあ ること,黄色いくちばしの先 が黒と赤になっていること, 足が黄色いことなどで区別で きます。幼鳥は成鳥と同じ大 かっ きさで,全身は褐色,足とく ちばしは黄色です。 ▲ウミネコ ユリカモメ さらに小さく,羽を広げる かがや と約90cm。銀色に輝いて見え る羽が美しい鳥で,赤いくち ばしと足がめじるしです。幼 鳥も同じような色ですが,尾 の先と羽に黒いおびがありま す。 ▲ユリカモメ 15 観 察 地 1 ⃝ 河 口 付 近 ●ワシ・タカの仲間 もうきんるい ワシ,タカ,ハヤブサ,フクロウの仲間を猛禽類と呼びます。 最近はえさとなるカモや小鳥,ネズミなどが少なくなり,ワシ・ おお い がわ タカの仲間はとても数少ない鳥になっています。大井川の河口付 か 近は,ワシ・タカの仲間が狩りをすることのできる数少ない大切 な場所でもあります。 毎年のように見られる鳥としては,カモやシギ,ヒヨドリなど こんちゅう をねらうハヤブサ,小鳥や昆虫をとるチョウゲンボウがあります。 そのほかにオオワシ,オジロワシ,カタシロワシ,ミサゴ,オオ タカ,コミミズクなどが見られることがあります。 トビもタカの仲間で大きな鳥ですが,生きた動物をおそうこと はほとんどありません。死んだ魚や自動車にひかれた生き物など をおもなえさにしているようです。 ●旅鳥 わた たびどり 春と秋の渡りの途中に立ち寄る鳥を旅鳥と呼んでいます。大き な鳥から小鳥までさまざまな鳥たちがここを通っていきます。 アジサシもその一種で, 8 月から10月に河口付近で魚をねらっ たり,川原で休んだりしている群れが見られます。キアシシギや アオアシシギ,チュウシャクシギといったシギの仲間もこの時期 に見られます。 ハマシギは夏から冬を越して春先まで見られる小さなシギで, ときに100∼200羽の群れをつくります。群れで一団となって飛び, いっせいにひるがえって方向を変えるようすは見事です。 イソシギは一年じゅう見られるシギで,ハマシギのように群れ をつくることはありません。 16 ▲ハヤブサ ▲チョウゲンボウ ▲トビ ▲アジサシ ▲ハマシギ ▲イソシギ 17 観 察 地 2 ⃝ 野 鳥 園 観察地 2 野鳥園 (地図P.18⃝3 ) ここは昭和59年(1984年)につくられた,野鳥を観察するため の人工の池です。 なかなか近くで見ることができない鳥も,ここならすぐそばで 見ることができます。ただし,季節によっては鳥が少ないときが あります。 観察小屋 3 壁画 .C W ▲ 展望台 観察小屋 18 まわりには野鳥が好きな実を つける植物が植えられているほ か,池にはアシやヒシがはえて います。 ▲ キジバト ! や ちょうえん ていぼう 壁 画 へき が 野鳥園前の堤防にある壁画は,大井川町内の中学生・高校生や一 般の人の手によって昭和61年からえがかれてきたものです。 えがくことによって野鳥への親しみを増し,鳥の少ない季節にこ こを訪れた人に,野鳥の姿を楽しんでもらいたいという願いがこめ られています。毎年 7 , 8 , 9 月に100mくらいずつえがかれ,今 までに参加した人は全部で1000人をこえています。 19 観 察 地 2 ⃝ 観察小屋の 解説パネルで 種類を調べよう。 野 鳥 園 ●淡水ガモ(陸ガモ) ▲観察小屋 たんすい この池にいるカモはおもに淡水ガモです。 うみ 海ガモのように水にもぐることはなく,水面や逆立ちしてとど じょそう く水の底のえさをとります。助走なしで水から飛び立つことがで き,よく陸に上がって休むことなども海ガモとちがう点です。 めずら カルガモはカモとしては珍しくめすとおすが同じ色をしていま とくちょう す。くちばしの先の黄色と顔の模様が特徴です。このあたりで子 育てをするただ一種のカモです。 ほとんどのカモは,おすが特徴のあるきれいな色をしています ので見分けが簡単ですが,めすはどれも地味な色で似ています。 同じカモのおすとめすは近くにいることが多いのでさがしてみて ください。 種類によって少しずつ色,大きさ,体の形がちがっているのが わかると思います。しぐさや行動もちがい,それぞれにとるえさ やすむ場所もちがっているようです。 20 ▲カルガモ ▲コガモ ▲ヨシガモ ▲ヒドリガモ ▲オナガガモ ▲オカヨシガモ 21 観 察 地 2 ⃝ 野 鳥 園 や ちょうえん 野鳥園は人が中に入らな いので,鳥が安心して休む ことのできる場所になって います。でも,いつもとち けい がうようすを感じると,警 かい しん 戒心の強い鳥は外に飛び 去ってしまいます。 観察小屋では,のんびり と静かに観察しましょう。 はじめのうちは人のいるようすに警戒している鳥たちも,10∼ 15分くらいでだんだんに警戒をといて自然に行動するようになり ます。 びんかん カモやサギは特に人の動きや声に敏感です。鳥たちが気にして いないか,鳥のようすやしぐさに注意してください。 ▲くちばしを背中に入れて寝ているカルガモ 22 ▲オオヨシキリ オオヨシキリ なつどり アシ原だけにすむ夏鳥です。アシ原がなくなってほとんどこの 鳥もいなくなりましたが,ここではアシが増えるとともにまた見 られるようになりました。「ギョギョシー」と大きな声でさえず ります。 バン カイツブリ アシのはえるような水の近 池や川にすむ,水もぐりが くをすみかとする鳥で,水田 上手な鳥で,イッチョウモグ しっ ち や湿地にもすんでいます。 リという名もあります。水草 うき す を集めた浮巣をつくります。 ▼バン ▼カイツブリ 23 観 察 地 2 ⃝ 野 鳥 園 3) ●野鳥園付近の昆虫(地図P.18⃝ イタドリなどの葉を食べるコガネ ムシの仲間でよく見られるものは, マメコガネとドウガネブイブイです げ じゅん が, 6 月下旬から 7 月上旬の短い間 かがや にかぎって,緑色に輝く美しいコガ ▲コガネムシ ネムシが現れます。 チョウではアゲハやモンシロチョウが目につきますが,注意し て見るとベニシジミやツバメシジミ,ヤマトシジミといった小さ なチョウが,地面の近くの草や花にとまっています。また,太い 体ですばやく飛ぶイチモンジセセリやキマダラセセリもいますが, これらはイボタノキなどの花のさいている所で待っていると見ら れます。 ヤマトシジミ ようちゅう せいちゅう 幼虫の食べる草はどこにでもあるカタバミで,成虫もこの花が おとず 好きでみつを吸いに訪れます。おすのはねの表は水色ですが,め かっしょく すは暗い褐色で,特に夏に現れるものは茶色が強く出ます。 ツバメシジミ ヤマトシジミとよく似ていますが,ツバメシジミははねの裏側 がより白っぽいことで飛んでいても区別できます。はねを閉じて とっ き とまるとあざやかな赤い模様があり,細い尾のような突起があり ます。 ベニシジミ 前の二つよりも動きは早く,足元をピョンピョンといった感じ で飛び回ります。おすはなわばり意識が強く,葉の先にとまって けいかい はねを半分開き,警戒しているようすを目にします。春に現れるも のは赤色があざやかですが,夏に現れるものは黒っぽくなります。 24 ▲ヤマトシジミ ▲ヤマトシジミ ▲ツバメシジミ ▲ツバメシジミ ▲ベニシジミ ▲キマダラセセリ 25 観 察 地 3 ⃝ 観察地 3 海 岸 (地図P.26⃝4 ) 海 岸 ●海岸の植物 や ちょうえん ていぼう はま 野鳥園前の堤防から浜におりてみましょう。 ▲大井川河口から見る大井川港方面 野鳥園 4 WC 展望台 26 や ちょう かん さつ えん 野鳥観察園の前の海岸には10cmくらいの小石でできた浜が広 がっています。塩をふくんだ強い風,水を通しやすい土地,波に よる地形の変化など,海岸は植物の生長にとってきわめて厳しい かんきょう 環境です。 でも,そんな厳しい環境に生活する植物も多いのです。 美しい花をさかせるハマヒルガオやハマゴウ,ハマエンドウ, テリハノイバラなどは,水を求めて根を地中に深くのばします。 強い風にたえるためこれらの植物は背の高さが10cmくらいです が,波や風により移動する砂や小石にうまってもすぐに地上へ枝 を出すことができます。さらに,風で飛ぶ砂に傷つけられないよ うに,また,水分が逃げ出さないように,葉の表面はかたくてつ やがあります。 オカヒジキは水をたくわえるために葉がたいへん厚くなってい こ て,切り口は丸くなっています。また,葉の中の塩分が濃くなって も生きていける仕組みをもっています。そのため,葉をかじってみ るとしょっぱい味がします。同じ仲間のマルバアカザは,葉は少し うすいのですが,オカヒジキと同じような仕組みをしています。 このように,海岸 で生きぬく特別なつ くりや仕組みをもっ た植物たちにとって は,海岸はほかの植 物との競争も少なく, 意外にすみやすい所 なのかもしれません。 ▲ケカモノハシ 27 観 察 地 3 ⃝ ハマゴウ 四方に枝をはわせ,とても木とは思えない小さな植物 すな ですが,れっきとした木です。砂の移動がはげしい場所では,う 海 まっても枝を地面の上にのばし,地面の中では木の形をしている 岸 ことがあります。夏に紫色の美しい花をさかせます。 ハマヒルガオ つるを地上にはわせ,夏のはじめにピンク色をし さっぷうけい たアサガオに似た花を多数さかせて,殺風景な海岸にお花畑をつ た ねんそう くります。アサガオとちがって多年草です。 ハマエンドウ 同じくつるをはわせ,春から夏のはじめに,マメ の仲間だけに見られるチョウのような紫色の花をさかせます。マ メの仲間は空気中のちっ素を養分として利用できるので,やせ地 でもよく育ちます。花だんにつくるスイートピーの仲間です。 あ ち テリハノイバラ 海岸だけでなく川原や荒れ地にもはえます。ノ きび イバラに比べて葉につやがあり,より厳しい条件でも生育できま くき なな す。海岸や川原では茎ははいますが,条件がよくなると斜めにの び上がり,やぶを作ります。 おお い がわこう オカヒジキ 大井川港よりの海岸に多く見られます。花はごく小 さく目立ちません。写真の小さな黄色いものはおしべで,小さな さらのような形の実も見えます。葉の先は小さなトゲになってい て,さわるとちょっと痛いです。 マルバアカザ 厚い葉はやわらかく,ほかの海岸の植物に比べ しゅ し 弱々しい感じの草です。 1 年草で,細かい種子をたくさん作るの で,波や風などで痛めつけられてもすぐほかの個体がうまれて, ぐんらく 群落としては続いていくのでしょう。 28 ▲ハマゴウ ▲ハマヒルガオ ▲ハマエンドウ ▲テリハノイバラ ▲オカヒジキ ▲マルバアカザ 29 観 察 地 3 ⃝ ●減っている鳥・増えている鳥 海 ハシビロガモとコアジサシ 岸 昔はたくさんいたのに,ここ20∼30年の間にずいぶん数が少な くなってしまった鳥がこの 2 種類です。 おお い がわ 1970年代,冬の大井川の河口の水面には数千羽のカモの群れが 見られ,その中で特に多かったのがハシビロガモでした。1200羽 という記録もあります。最近はカモ全体で2000羽ほど,ハシビロ ガモは10羽ほどです。 また,コアジサシは1970年代,200羽ほどの集団で巣を作るのが 見られましたが,最近は数十羽の群れが見られるものの,子育て しているかどうかはっきりわかりません。 ようまん 原因として,そのころこのまわりの広い面積をしめていた養鰻 いけ 池の減少が考えられます。この 2 種類の鳥はおもにそういう池な どでえさをとっていました。 人が作った養鰻池に限らず,陸の内部の池などはほとんどなく なってしまったからでしょう。 ケリ 昔はいなかったこの鳥は, 1975年ごろから大井川の河口 のまわりの水田で見られるよ うになりました。ハトよりも 少し大きな鳥です。飛び立つ と白い羽があざやかです。水 田のある所で子育てをします。 ▲ケリ 30 ●海岸の昆虫 砂浜にうち上げられた木やゴミの下に かいひんせい は,海浜性のゴミムシダマシやハネカクシ がかくれています。魚などの死体にはエン マムシの仲間が集まっています。 ▲ カタモンハネカクシ ▲ルリエンマムシ ▲クロズハマベゴミムシダマシ ミイデラゴミムシ 黒と黄色が目立つミイデ ラゴミムシは,敵におそわ れるとおしりからくさくて 白いガスをプッと発射する ので,ヘッピリムシともい われています。生活がケラ しっ ち と関係しているので湿地に 多く見られます。 ▲ミイデラゴミムシ 31 観 察 地 4 ⃝ 観察地 4 川 原 (地図P.3⃝5 ⃝6 ) 川 原 ●夏のはじめの川原や草原の鳥 5⃝ 6) (地図P.3⃝ ●耳をすましてみよう 川の少し上流の土手や川原では,ヒバリやホオジロ,セッカな どのさえずりが聞こえます。それぞれの鳥が子育ての季節で,自 せんげん 分のなわばりを宣言しているのです。 とくちょう 鳴き声や飛び方,とまっている場所に特徴があります。声を頼 りにさがしてみてください。 ●川原を歩いてみよう 川原の水の近くでは,またちがった鳥たちが活動しています。 ちょっと変わった飛び方や鳴き声の鳥がいませんか。 水ぎわの砂地で足あとをさがすのもおもしろいですよ。 32 ピーリュリュ,ピーリュリュ チョッチチ,チョッチリチッチ チョッチチ,チョッチリチッチ ヒバリ 高く上る ホオジロ 木の先や電線にとまる 尾の外側が 白くてめだつ ジャッジャッジャ ヒッ ピッ ヒッ セッカ 数メートルの高さをせわしなく飛ぶ 33 観 察 地 4 ⃝ ●セキレイの仲間 セグロセキレイ,ハクセキレイ,キセキレイが見られます。 こんちゅう 川 水の近くにいる小さな昆虫がおもなえさで,飛びながらキャッ 原 チすることもあります。長い尾はこのときにバランスをとるのに 役立っています。鳴きながら,はばたいたり,はばたきをやめた りして波の形に飛びます。 りゅう ちょう セグロセキレイ 一年じゅう見られる留鳥です。 4 月ごろ,うす 茶色の若鳥を連れているのが見られます。ハクセキレイはふつう ふゆどり 冬鳥ですが,まれに夏にも見ることがあります。キセキレイはこ こでは冬まれに見られます。このほか,タヒバリというセキレイ の仲間のヒバリに似た鳥も,冬にふつうに見られます。 ●チドリの仲間 ゴカイなどの海にすむ動物や昆虫を食べる,水の近くにすむ小 型の鳥です。 川原の小石の間に簡単な巣を作り,小石そっくりのたまごを産 ひな みます。たまごからかえった雛もまた小石そっくりです。 なつどり シロチドリ 留鳥で,ほかに夏鳥のコチドリも見られます。 ●カモメの仲間 コアジサシ 夏鳥として日本にくるハトくらいの大きさの細身の 鳥です。 「キリッキリッ」と鳴きながら飛び,数mの高さから水中 に飛びこんで小魚をとります。 コロニーと呼ばれる集団で川原に巣を作り,敵に対してみんな ふせ で協力して防ぎます。 かつては少し上流の川原に毎年このコロニーがありましたが, このごろはあまり見られなくなってしまいました。 34 ▲ヒバリ ▲ホオジロ ▲セッカ ▲セグロセキレイ ▲シロチドリ ▲コアジサシ 35 観 察 地 4 ⃝ ●川原の植物 川 原 海岸と同じように不安定で厳しい条件の川原ですが,海岸とは ちがう植物がはえています。よく見ると川原には草がまばらには えている場所,草が密にはえている場所,木がはえている場所な かんきょう ど,いくつかのちがった環境があることに気がつくでしょう。 しず ちょっとした大雨でも水の流れに沈んでしまう本流の近くの低 い場所にはツルヨシやカワラヨモギ,カワラハハコ,ムシトリナ デシコなどの草が見られます。 少し高い場所では土地が本流の近くに比べて安定しているため, ぐんらく チガヤやススキの群落をはじめ,木も見られます。大きな木はコ ゴメヤナギぐらいですが,小さな木では細長い葉のカワヤナギや 白っぽいアキグミなどが見られます。 あ ち き か しょく ぶつ 土手やその後ろの荒れ地は,外国から入ってきた帰化植物の宝 よし だ 庫となっています。ハルシャギクは吉田町側の荒れ地に,コバンソ ウは両岸の土手にそれぞれ大群落をつくっています。ほかに,キバ ナノマツバニンジンやオオフタバムグラなどがよく目立ちます。 36 ▲ツルヨシ ▲カワラヨモギ ▲コゴメヤナギ ▲カワヤナギ ▲ハルシャギク ▲チガヤ 37 観 察 地 4 ⃝ ツルヨシ ひ かくてき アシの仲間ですが,アシが比較的安定した水の近くにはえるの おお い がわ あ 川 に対して,このツルヨシは大井川のように荒れた川の水の近くに 原 多い草です。横にはった根のような茎をのばし,どんどん広がっ くき じょう ぶ ていきます。この茎はたいへん丈夫なので,少々の大水でも流さ ほ れることがありません。秋にススキのような穂を出します。 カワラヨモギ コスモスのような細かい葉をしたヨモギの仲間で,葉をもむと 特有なにおいがあります。高さ数十cmですが,条件がよいと 1 m をこえるほどになります。秋に小さな花をたくさんつけます。風 ふうばい か で花粉を飛ばす風媒花です。 コゴメヤナギ 川原でもっとも大きくなる木です。葉が比較的小さく,表面に とくちょう つやがあるのが特徴です。この木の枝や幹にはカミキリムシやボ クトウガなどの虫がよく食い入ります。その場所から出た木のし るに虫が集まっているのをよく見かけます。 カワヤナギ 葉が細長く裏が白いのが特徴で水の近くによくはえます。ふつ ていぼく わた げ しゅ し う高さ数mの低木です。写真の白い綿毛は実で,小さな種子を遠 や ちょうえん ぼう は くまで飛ばす役目をしています。野鳥園の前の大井川町側の防波 てい 堤の下にはコゴメヤナギとこのカワヤナギが並んではえています。 ハルシャギク き か しょくぶつ 北アメリカ原産の帰化植物です。一つの花に見えるのは小さな とう か 花の集まりで頭花といいます。頭花には 2 種類の花があり,一つ くだ は中心部の管のような花で種子を作ります。もう一つはまわりの いわゆる花びらのような花で,中心部の管のような花を目立たせ て虫を集める役目だけの花です。 38 ●赤トンボの仲間 ナツアカネとアキアカネ う か 6 月ごろに羽化したアキアカネはいっせいに山に向かい,夏の 間を山で過ごして,秋になると再び平地におりて来ますが,ナツ アカネはあまり遠くまで移動しません。どちらも秋になるとよく 見られるようになります。よく似たアカトンボですが,胸の黒い 模様の形で見分けることができま す。 もっと簡単な見分け方は,秋に ナツアカネ なって大人になった個体を見ると, アキアカネは腹だけが赤くなりま すが,ナツアカネは眼をふくめた アキアカネ 体全体が赤くなります。 ▲模様のちがい ウスバキトンボ 夏のはじめに現れるウスバキトンボを見て,アカトンボがたく さん発生したというニュースになることがありますが,アカトン う か ボとはちがう種類で暖かい地方で羽化したものが移動してきたの です。 さんらん 何年も移動と産卵をくりかえ してすむ場所を北に広げようと 試みるウスバキトンボは,夏の 間に平地のプールなどに産卵し てふえますが,静岡県ではまだ せいちゅう ようちゅう 冬を越せないようで成虫,幼虫 とも生き残れません。 ▲ウスバキトンボ 39 観 察 地 5 ⃝ 松 林 付 近 観察地 5 松林付近 (地図P.3⃝7 ) ●夏のはじめの松林付近の昆虫 7 月から 8 月の草原ではよく知られているキリギリスの「ギー, チョン」という鳴き声にまじって,「シリシリシリ」というヒメ ギスの鳴き声が聞こえます。 草原に入ってみるとトノサマバッ タやショウリョウバッタが飛び立ちます。 松林の中の道ぞいでは,はねの真っ黒なハグロトンボがときお り見られ,草原の上をチョウトンボがヒラヒラと飛んでいます。 トノサマバッタ チョウトンボ めすのほうが大きくてトノ 発生する池やまわりの草原の サマという名前にふさわしい 上をチョウのようにヒラヒラと 姿をしています。おすもめす 飛んでいるので, ほかの種類とま もよく飛び,外国でイナゴが ちがえることはありません。 遠く 大発生したというのはトノサ から見ると黒く見えるはねも, と マバッタのことです。 まっているものを近くで見ると かがや 青く輝いてとてもきれいです。 ▲トノサマバッタ 40 ▲チョウトンボ 観察地 6 養鰻池付近 (地図P.3⃝8 ) ●夏のはじめの養鰻池付近のトンボ この池にはおなじみのシオカラトンボやコフキトンボのほかに 体全体を真っ赤に染めたショウジョウトンボや青色と緑色が美し いギンヤンマなどが見られます。 ▲シオカラトンボ ▲ショウジョウトンボ 41 観 察 地 6 碓 8⃝ 9) ●小川や養鰻池跡(地図P.3⃝ 養 鰻 池 付 近 ▲大幡川 ま みず ●水にはえる植物と真水にすむ貝 すいせいしょくぶつ おお い がわ 水の中にはえる植物を水生植物と呼びます。大井川の河口のま ようまんいけ あと よし だ こう おおはたがわ わりに多い養鰻池の跡,吉田港へ入る大幡川やそのまわりの小川 などで,あまり見ることのない水生植物を観察してみましょう。 水生植物と一口でいっても,いくつかの型に分けることができ くき ます。すなわち,ミクリやマコモなどのように根や茎の一部は水 の中でも葉や花は空気中に出すもの,ヒシなどのように根は水の 底にあり葉は水面にあるもの,ウキクサやホテイアオイなどのよ うに根は水の底にとどかず浮いて生活するもの,セキショウモや ホソバミズヒキモなどのように葉はいつも水の中にあるものなど です。 なお,大幡川下流には何種類かの貝がすんでいます。食用にお なじみのシジミの仲間のマシジミや,ゲンジボタルが食べること で有名なカワニナ,変わった形のイシマキガイ,そのほかドブガ イ,サカマキガイ,ヒメタニシなどがよく見られます。 じょそうざい これらの水生植物や真水にすむ貝は,川の改修や農薬,除草剤 の使用により,全国で減少し続けています。 42 ▲ミクリ ▲セキショウモ ▲ホソバミズヒキモ ▲マシジミ ▲カワニナ ▲イシマキガイ 43 観 察 地 6 碓 養 鰻 池 付 近 ミクリ わた お ばな め ばな 上の白い綿のようなものが雄花で下には雌花があります。雌花 はほとんど同じ形のまま大きくなり,クリのいがのような茶色の じょう ぶ 実になります。丈夫な細長い葉をしていますが,水の中の葉もあ り,こちらはやわらかく,草刈りを行うような場所のミクリはこの やわらかい水の中の葉しかなく,別の種類のような感じがします。 ホソバミズヒキモ くき 細い線形の葉を長さ 1 mくらいの弱々しい茎につけ,小川の水 の中に密にはえます。写真のように流れにゆらめいている姿は美 しいのですが,水の流れにはじゃまになってしまいます。 セキショウモ 写真は雌株で,ひものような細長い茎の先に花がさいています。 雄花は短い茎につきますが,茎とわかれて水の上に浮き上がりさ き,花粉を水面にばらまきます。雌花がついている茎は,花粉が つくと,らせん状に巻いて雌花を水の中に引きずりこみます。 マシジミ 静岡のスーパーなどでよく売られているシジミはヤマトシジミ ですが,マシジミも同じように食用にされるシジミの仲間です。 ま みず ヤマトシジミはふつう海水のまじった所にすみ,マシジミは真水 から にすみます。殻の裏が紫色をしています。 カワニナ タニシを細長くしたような形をしています。ゲンジボタルが食 おおはたがわ べる貝ですが,両側がコンクリートで固められた大幡川ではホタ 44 ルは見られません。 イシマキガイ 大幡川のいちばん下流に多い貝です。昼間は石の下をさがせば から よく見つかります。半球形の変わった形の殻を持っています。 ! おお い がわ ちょう は ぶち ヤツメウナギ ど あいがわ 大井川町飯淵の土合川 には,スナヤツメという 魚が今でもすんでいます。 昔は県下に広くすんで わ いましたが,質のよい湧 き水が好きなこの魚は, 今ではほとんど見られな くなってしまいました。 ▲土合川 ▲スナヤツメ 45 野 鳥 科名 カイツブリ ミズナギドリ ウ サギ ガ ン カ モ ワシタカ ハヤブサ キジ チドリ シギ 46 種名 月 カ イ ツ ブ リ (オオミズナギドリ) カワウ,ウミウ ゴ イ サ ギ ダ イ サ ギ コ サ ギ ア オ サ ギ マ ガ モ カ ル ガ モ コ ガ モ ヨ シ ガ モ オカヨシガモ ヒ ド リ ガ モ オ ナ ガ ガ モ ハシビロガモ ホ シ ハ ジ ロ キンクロハジロ ス ズ ガ モ ホオジロガモ ウ ミ ア イ サ ト ビ ハ ヤ ブ サ チョウゲンボウ キ ジ コ ジ ュ ケ イ コ チ ド リ シ ロ チ ド リ キョウジョシギ ハ マ シ ギ アオアシシギ キ ア シ シ ギ イ ソ シ ギ チュウシャクシギ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 101112 カレンダー 科名 カ モ メ ハト ヒバリ セ キ レ イ ヒヨドリ モズ ヒ タ キ ホオジロ アトリ ハタオリドリ ムクドリ カラス 種名 月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 101112 ユ リ カ モ メ セグロカモメ カ モ メ ウ ミ ネ コ ア ジ サ シ コ ア ジ サ シ キ ジ バ ト ヒ バ リ キ セ キ レ イ ハクセキレイ セグロセキレイ タ ヒ バ リ ヒ ヨ ド リ モ ズ ジョウビタキ ノ ビ タ キ ツ グ ミ ウ グ イ ス オオヨシキリ セ ッ カ ホ オ ジ ロ カ シ ラ ダ カ カ ワ ラ ヒ ワ ス ズ メ ム ク ド リ ハシボソガラス ハシブトガラス この表は大井川河口周辺で,ふつうに見られる鳥のおおまか せいそく な生息(すんでいる)期間を表しています。 なお,オオミズナギドリは海上で見られるものです。 47 MEMO 48 ◇著 者 (この本をつくった先生がた) 新 井 真(焼津市) 加 藤 徹(浜北市) 原 木 直 美(焼津市) ◇写真協力 孝 森 優 秀 (鳥類) 山 田 辰 美 (P.45 スナヤツメ) 静 『静岡県自然観察ガイドブック』シリーズ 県 好評発売中 発売予定 1 引佐渋川 ⃝ 2 浜北森林公園 ⃝ 5 伊豆須崎 ⃝ 6 県民の森 ⃝ 3 天城峠とその周辺 ⃝ 7 丸火自然公園 ⃝ 4 大井川河口 ⃝ 8 城ヶ崎海岸 ⃝ 然 観 察 ⃝ 9 日本平 ⃝ 大 井 川 河 口 1 0 安倍峠 ⃝ 1 1 岩岳山 ⃝ 1 2 佐鳴湖 ⃝ 表紙写真:大井川河口 ※この本は古紙100%配合の 再生紙を使用しています。 自然観察ガイドブック, 大井川河口 定価300円 (本体286円+税) 企画編集/静岡県 〒420-0853 静岡市追手町9-6 環境部自然保護課 Tel 054-221-3618 (社) 静岡県出版文化会 〒420-0856 静岡市駿府町1-12 県教育会館2F Tel 054-255-4451 FAX 054-254-5779 著 作/志太自然ネットワーク 制作発行/ (株) 静岡教育出版社 〒422-8006 静岡市曲金5-5-38 Tel 054-281-8870 FAX 054-286-6590 9805