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生活習慣病における運動療法
-特に代謝異常・肥満と減量を中心に
特に代謝異常・肥満と減量を中心に-
仙台市立病院 内科
日本サッカー協会ドーピングコントロール委員会委員
日本サッカ
協会ド ピングコントロ ル委員会委員
(元ベガルタ仙台チームドクター)
日本アンチド ピング機構シニアコントロ ルオフィサ
日本アンチドーピング機構シニアコントロールオフィサー
樋渡
正夫
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生活習慣病とは?
加齢に伴って徐々に進行する
疾患の総称
• 高血圧
• 糖尿病
• 高脂血症 などが該当する
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生活習慣病に共通する因子
生活習慣病で進行するのは
血管の動脈硬化である
• 高血圧・糖尿病・高脂血症で
進行する動脈硬化は緩徐!
• 年の単位で徐々に進行する
• ある値になったら一気に悪化
ある値になったら 気に悪化
するものではない!
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生活習慣病を進行させる因子
動脈硬化の進行促進因子としては
動脈硬化
進行促進因子とし は
肥満を中心とした代謝異常に注目
•
•
•
•
これがメタボリックシンドローム
予防対策と
予防対策として健診を実施
健診を実施
生産年齢層に照準を合わせた
高齢者にそのまま適応するのは
疑問(不安にするだけ!)
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なぜメタボリックシンドロ ム?
なぜメタボリックシンドローム?
動脈硬化は死亡原因として重要
動脈硬化進行の危険因子は
肥満 高血圧症 糖尿病 高脂血症
危険因子が重積すると
→疾病発症率が急激に高まる
リスク重積状態をより早期に把握
「メタボリックシンドローム」の概念導入
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メタボリ クシ ド
メタボリックシンドロームとは
ムとは
定 義
「メタボリックシンドローム」とは肥満を
基礎に、さらに動脈硬化進展の危険
因子が重積した状態をさす概念である
が
念
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メタボリックシンドロームの基準値
• 肥満の基準値
• 高血圧の基準値
• 糖尿病の基準値
• 高脂血症の基準値
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高血圧の基準値
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血圧の診断基準
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糖尿病の基準値
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糖尿病の診断基準
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HbA1cの基準値
国際基準HbA1c値は日本の値より高い
• 日本のHbA1c値(JDS値)
• 米国を中心としたHbA1c値(NGSP値)
値(NGSP値)
2つのHbA1c値の関係は
NGSP値 = JDS値 + 0.4
04 %
予定では来年4月頃よりNGSP値 へ移行
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高脂血症の診断基準値
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高脂 症 管
高脂血症の管理基準
準
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メタボリックシンドロームの基準値
• 肥満:腹囲 男85cm、女90cm
男85cm 女90cm
(米国) 男90cm、女80cm
男90cm 女80cm
• 高血圧:130/85mmHg
高血圧 130/85 H
• 糖尿病:空腹時血糖 110mg/dl
• 高脂血症:TG150mg/dl、HDL40mg/dl
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メタボリックシンドロームの原因
•
•
•
•
•
•
インスリン抵抗性
腹部肥満、 炎症
食事、 運動不足
加齢、 喫煙
社会的要因
ホルモンバランス
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肥満の診断と原因
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肥満のタイプ
過剰なエネルギーを脂肪として蓄えた状態
過剰な
ネルギ を脂肪として蓄えた状態
→ 同じ肥満でもいくつかのタイプがある
体脂肪がいくらか? (脂肪が主体の肥満?)
体脂肪率 = 脂肪重量 / 体重
脂肪の分布は? (内臓脂肪型、皮下脂肪型)
体脂肪率が高い人
内臓脂肪型の人 ほど減量が必要
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体脂肪率・脂肪蓄積部位
計測法
• 体密度による方法 Brozek の式
除脂肪体重(lean body mass)と関連
• 生体電気インピーダンス法
• 画像診断(CTなど)
画像診断(C など)
• 皮脂厚法
など
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肥満の判定
標準体重とは?
標準体重の算出: 身長と体重が基準となる
一般によく用いられる方法
・調査成績による平均値と比較する方法
調査成績による平均値と比較する方法
・Broca指数: 標準体重 = 身長 - 100
・ Broca指数変法: 標準体重 = (身長 - 100) X 0.9
・体格指数:Body Mass Index (BMI) = 22
肥満度 = (体重
(体重ー標準体重)/標準体重
標準体重)/標準体重 X 100
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Body Mass Index (BMI)とは
BMI = 体重(kg)/身長(m)/身長(m)
体重(k )/身長( )/身長( )
Quetelet指数、Kaup指数とも呼ばれる
指数、
p指数 も呼 れる
例 身長
例:
身長171cm、体重69.5kgであった場合は
、体重
gであ た場合は
BMI = 69.5 / 1.71 / 1.71 = 23.77 となる
体脂肪率との相関がよく、広く用いられるようになった
有病率の最も低い値を基準値として標準体重に適応
日本肥満学会では22を基準値としている
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BMIによる肥満の判定基準
日本肥満学会基準(1999))
日本肥満学会基準(
一次スクリーニングとしてBMIより判定する
B M I
日本肥満学会
~<18.5
や せ
18 5≦ ~<
18.5≦
< 25
普 通
25 ≦ ~< 30
肥満1度
30 ≦ ~<
< 35
肥満2度
35 ≦ ~< 40
肥満3度
40 ≦ ~
肥満4度
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W H O
低体重
正 常
前肥満
Ⅰ 度
Ⅱ 度
Ⅲ 度
肥満診断のフロ チャ ト
肥満診断のフローチャート
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肥満 よる健康障害
肥満による健康障害
肥満に関連し、減量を要するまたは
減
減量により改善する健康障害
善
康障害
糖尿病(NIDDM)、耐糖能異常
糖尿病(NIDDM)
耐糖能異常
脂質代謝異常
高血圧
高血
高尿酸血症・痛風
冠動脈疾患・心筋梗塞・狭心症
睡眠時無呼吸 Pickwick症候群
睡眠時無呼吸・Pickwick症候群
脂肪肝
脳梗塞・脳血栓・一過性脳虚血発作
整形外科疾患:変形性関節症、腰痛症
月経異常 不妊症
月経異常、不妊症
など
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肥満症の定義
日本肥満学会(1999)
肥満症とは、肥満に起因ないし関連する
肥満症とは
肥満に起因ないし関連する
健康障害を合併するか、臨床的にその合
併が予測される場合で、医学的に減量を
必要とする病態(疾患単位)をいう
病
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肥満症の治療対象
肥満と判定されたもののうち
以下 条件を満 すも
以下の条件を満たすもの
・肥満に関連し、減量を要するまたは減量により
肥満に関連し、減量を要するまたは減量により
改善する健康障害を有するもの
・健康障害を伴いやすいハイリスク肥満
身体計測のスクリーニングにより内臓脂肪型肥満を
疑われ 腹部CT検査によ て確定診断された内臓
疑われ、腹部CT検査によって確定診断された内臓
脂肪型肥満
・症候性肥満のすべて
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肥満の原因
単純性肥満
高インスリン血症
過食
摂食パタ ン
摂食パターン
遺伝要因
脂肪細胞増殖 分泌ホ
脂肪細胞増殖、分泌ホルモン
運動不足
二次性肥満
基礎疾患があるもの
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高インスリン血症
インスリンの作用
・血糖降下作用
・食欲増進・脂肪合成促進・脂肪蓄積
インスリンに対する反応性の低下
・インスリンが過剰に分泌される
イン リン抵抗性
= インスリン抵抗性
→ 糖尿病
糖尿病、高血圧、高脂血症
高血圧 高脂血症 などの
動脈硬化性病変進行
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過食
日常生活で使用される以上のカロリーは
脂肪として蓄えられる
原因
・摂食刺激となる血糖の閾値が高い
・インスリンの過剰分泌
・脳内アミン(セロトニン)などの異常
脳内ア ン(
ン)な
異常
・ストレス過剰
など
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摂食パターン
• 一度に大量に摂食した方が、数回に
度に大量に摂食した方が 数回に
分けて摂食するより肥満となる
• 特に夜間の過剰摂食は、消化活動が
亢進していて栄養吸収が良い
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遺伝因子
思春期以前:遺伝要因の影響が強い
思春期以降:遺伝要因より環境要因
の影響が強くなる。
影響 強
。
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脂肪細胞 増殖
脂肪細胞の増殖
脂肪細胞の増殖時期
成長の盛んな時期に
成長
な時期
脂肪細胞数が増える
•
胎生期
•
生後約1年
•
思春期
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脂肪細胞からのホルモン分泌
Adipocytokine
p y
レプチン(leptin)(Zhang et al.
al Nature 1994)
白色脂肪細胞(WAT)から分泌される
脂肪細 (
)
分
強力な摂食抑制作用、エネルギー消費作用
体脂肪率やBMIの増加と共に上昇し
減量に伴い低下
→ 体脂肪量を維持する働きを有する
遺伝的欠乏症では肥満: 肥満治療に有効?
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脂 細胞
脂肪細胞からのホルモン分泌
TNF-α(tumor necrosis factor – α))
(Spiegelman)
インスリン抵抗性を誘発
(Hotamisligil Science 1993)
(Hotamisligil,
ヒトではインスリン抵抗性改善薬の作用に
関係?
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運動不足
動脈硬化性心臓病の原因となる
(Reaven Diabetes 1988)
(Reaven,
Syndrome X
インスリン抵抗性
イン
リン抵抗性
耐糖能異常
高イ
高インスリン血症
リ 血症
脂質代謝異常
高血圧
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減量指導に関する話題
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肥満について
医療スタッフが知っておくべき知識
•
•
•
•
肥満がなぜ悪いか
肥満
な 悪
どのような障害が発生するか
対策は?
運動療法とは?運動処方とは?
科学的根拠に基づくことが必要!
Sendai City
Hospital
減量が必要な人
二次性肥満をのぞく肥満症
• 肥満に関連し、減量を要するまたは減量に
より改善する健康障害を有するもの
• 健康障害を伴いやすいハイリスク肥満
腹部CT検査によ て確定診断された
腹部CT検査によって確定診断された
内臓脂肪型肥満
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肥満対策
カロリー制限と運動療法の併用が必要
•
カロリー制限が最も有効である
ただし、過度のカロリー制限は危険
• エネルギー源として脂肪を使わせる
エネルギ 源として脂肪を使わせる
(運動強度 種類と ネルギ の関係)
(運動強度・種類とエネルギーの関係)
• 運動で消費できるカロリーは多くない
(末梢組織での代謝改善効果が主目標)
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必要カロリ の推定
必要カロリーの推定
日常生活での活動強度により必要カロリーが決まる
体重としては標準体重を用いて計算する
事務などの軽労作
通常の労働
軽い肉体労働
かなり 肉体労働
かなりの肉体労働
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25
30
3
35
40
Cal/kg
C
l/k
Cal/kg
Ca
/ g
Cal/kg
Cal/kg
カロリ 面からみた対策
カロリー面からみた対策
基礎代謝として安静臥床で必要なカロリーは
基礎代謝として安静臥床で必要なカ
リ は
= 約1000 Cal
残りのカロリーを活動の中で消費している
通常の日常生活活動では、摂取カロリーが
30 Cal/kg以上での減量は難しい
カロリーとして約7000 Calの負バランスで体重
は約1キロ程度減少する
(脂肪1gは約9Calのエネルギー源となる)
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エネルギー源からみた対策-1.1
ネルギ 源からみた対策 1.1
摂食条件・運動条件により利用される
エネルギー源が異なる
(R
(Roomijn
ij et al.l Am
A J Phisiol
Phi i l 1993)
運動時のエネルギー源として重要なのは
運動時のエネルギ
源として重要なのは
遊離脂肪酸とブドウ糖
安静空腹時のエネルギー源は血中の
遊離脂肪酸主体
運動強度の増加に伴い ネ ギ 源として
運動強度の増加に伴いエネルギー源として
ブドウ糖の割合が増加
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エネルギ 源からみた対策 1.2
エネルギー源からみた対策-1.2
嫌気性代謝閾値以下の低強度の運動では
嫌気性代謝閾値以下の低強度の運動では、
血中遊離脂肪酸とブドウ糖の利用比率は
約3:1程度
運動強度の増加に伴い、血中ブドウ糖利用増加
筋肉内グリコ ゲン 中性脂肪の利用率も増加
筋肉内グリコーゲン・中性脂肪の利用率も増加
この時、血中遊離脂肪酸とブドウ糖の利用比率は
ほとんど同等
低強度の持続的運動が肥満対策には有効
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エネルギ 源からみた対策 2
エネルギー源からみた対策-2
代謝応答
運動開始初期の主なエネルギー源
運動開始初期の主な
ネルギ 源
筋肉内グリコーゲンと血中遊離脂肪酸
運動終了直後には
血中遊離脂肪酸が急上昇 筋肉内乳酸も増加
血中遊離脂肪酸が急上昇、筋肉内乳酸も増加
糖質供給が不十分な状況下での高強度運動
蛋白質もカロリー源となり減量対策としては不適
(極度のカロリー制限下での運動療法で注意)
(極度のカ
リ 制限下での運動療法で注意)
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運動持続時間と ネルギ 源
運動持続時間とエネルギー源
白抜き部分は筋肉内のエネルギー源利用を示す
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運動処方に関する話題
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筋線維の種類
骨格筋には3タイプの筋肉線維が存在する
タイプⅠ線維:(slow
タイプⅠ線維
( l twitch)(収縮が遅く酸化的)
i h)(収縮が遅く酸化的)
タイプⅡb線維:(fast
線維
twitch)(収縮が速く解糖的)
解糖
タイプⅡa線維:(両者の中間:収縮が速く酸化的)
収縮速度、弛緩速度の差は筋に存在している
収縮速度、弛緩速度
差 筋 存在
る
ミオシンATPase の性質の差に依存する
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運動の強度と時間
• 運動強度が強いほど
運動強度が強いほど、
嫌気性代謝に依存する
• 運動強度が低く長時間の運動では
好気性代謝が主役となる
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筋線維の種類との関連性
• 運動強度が強く短時間の運動ほど
タイプⅡ 線維の比率が高い(短距離走)
• 運動強度が低く長時間の運動では、
タ プ 線維
タイプⅠ線維の比率が高くなる(長距離走)
率が高くなる
離走
• 筋線維の組成が異なると利用するエネル
ギー源も異なり、最適な運動の種類も異なる
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運動強度と用いられる筋線維タイプ
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食事中の栄養素と運動
• 食事中
食事中の糖質と脂肪の割合は、エネルギー源
糖質と脂肪 割合
ネ ギ 源
としての利用に大きな影響をおよぼす
• 高糖質食は筋や肝のグリコーゲン濃度を維持・
増加させ運動中の糖質利用が増す
• 絶食や高脂肪食は血中遊離脂肪酸を増加させ、
絶食や高脂肪食は血中遊離脂肪酸を増加させ
脂肪の好気性代謝寄与率が増加する
• エネルギー代謝の補酵素の多くは体内合成出
来ないビタミン類で 不足すると運動能力が低
来ないビタミン類で、不足すると運動能力が低
下する原因となる
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運動処方
運動の種類:等尺性運動より等張性運動
運動の頻度 可能な限り3回/週以上
運動の頻度:可能な限り3回/週以上
運動の時間:30-60分(最低15分)
動 時間
分(最低 分)
(実質時間) 他にウォームアップ・クールダウン
運動の強度 嫌気性代謝閾値(AT)レベル
運動の強度:嫌気性代謝閾値(AT)レベル
または最大酸素摂取量
または最大酸素摂取量の50-70%
または症候性最大心拍数の60-80%
1回の運動で約300
回の運動で約
KCal程度を消費させる
程度を消費させる
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運動負荷試験
目 的
健常者
• 運動時における危険徴候の検索
• 運動耐容能判定
• 呼吸循環器系の応答性判定
循環器患者
• 診断(重症度判定を含む)
• 治療効果判定
• 予後推定
• リハビリテ
リハビリテーション
ション
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運動時の心拍数と 回拍出量の変化
運動時の心拍数と一回拍出量の変化
心拍出量 = 一回拍出量(SV)
回拍出量(SV) X 心拍数(HR)
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運動強度 設定 指示
運動強度の設定・指示
• 予測最大心拍数
(220-年齢) 拍/分 (カルボーネンの式)
(ただ 虚血症状等があればそ 心拍数)
(ただし虚血症状等があればその心拍数)
• 安静時心拍数 (通常は60~70
(通常は
拍 分)
拍/分)
• 運動時の目標心拍数(指示心拍数)
安静時心拍数+
(予測最大心拍数-安静時心拍数)X0.5~0.7
この心拍数での運動を運動強度として指示する
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嫌気性代謝閾値(AT)
気
ATとは「代謝性アシドーシスと、それに伴うガス交換の
変化がおこる直前の仕事量または酸素消費量」
その値は、最大酸素摂取量の60-70%程度になる
摂
(Wassermanらの方法による)
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運動強度 心拍数 よる指示
運動強度の心拍数による指示
• 運動強度に比例して心拍数は増加する
運動強度に比例して心拍数は増加する!
このことを大前提としている
例
• 40歳、安静時心拍数60拍/分
40歳 安静時心拍数60拍/分
安静時心拍数+
(予測最大心拍数-安静時心拍数)X0.5~0.7
60 + (220-40-60) X 0.5 = 120拍/分
最初はこの心拍数での運動を指示する
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運動負荷時の呼吸循環応答
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運動療法に対する循環器系の応答
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運動療法 対する循環器系 応答
運動療法に対する循環器系の応答
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運動耐容能に対する運動療法の効果
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運動療法による脂質変化
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肥満 対する運動療法 効果
肥満に対する運動療法の効果
食事療法との併用が原則である
• 肥満の予防・改善(減量)効果
肥満の予防 改善(減量)効果
• 末梢組織での糖・脂質代謝改善
(インスリン感受性の改善をふくむ)
• 筋肉組織の過剰減少を伴わない減量
(カロリー制限単独より好ましい)
• 基礎代謝の向上
• 運動能力の増大・運動からの回復促進
• ストレス解消にも役立つ
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肥満 対する運動療法 効果
肥満に対する運動療法の効果
トレーニングによる心肺系の適応変化:1
トレ
ニングによる心肺系の適応変化:1
心臓: 心拍出量最大値の増加
一回拍出量の増加
心拍数の減少(安静・運動)
血圧低下(安静・運動)
心筋重量の増加
不整脈出現の減少
交感神経過剰興奮の抑制 など
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肥満 対する運動療法 効果
肥満に対する運動療法の効果
トレーニングによる心肺系の適応変化:2
トレ
ニングによる心肺系の適応変化:2
肺:
肺活量の増加
一回換気量の増加
時間換気量の増加
呼吸数の減少(安静・運動)
気道抵抗の減少
喘息発作の抑制 など
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ホルモンによる糖代謝調節
• インスリン
膵臓から分泌される
グルコースを細胞内に取り込ませる
肝、脳細胞でのグル
肝、脳細胞でのグルコース取込みには影響なし
取込みには影響なし
グリコーゲン合成促進、糖新生減少→血糖低下
カテコ ルアミン
• カテコールアミン
グリコーゲン分解促進、脂質分解促進
→ 筋肉が利用できるエネルギ
筋肉が利用できるエネルギー源を増やす
源を増やす
インスリン分泌抑制
• 成長ホルモン
肝の糖新生促進、筋のグルコース取込み抑制
蛋白合成促進 脂質分解促進
蛋白合成促進、脂質分解促進
• 副腎ステロイド
糖新生促進 脂質分解促進
糖新生促進、脂質分解促進
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