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観光振興プラン(H24.3改定)(PDF形式:970KB)
H24.3.26 庁議・部長会議資料 産業環境部商業・観光振興課 越前市観光振興プラン(改定案) 越前市観光振興プラン 平成24年度∼平成28年度 ~訪れてよし、住んでよし! 出会いと感動のある越前市~ 花筐公園 越前おろしそば 平成 24 年 3 月改定 福井県越前市 たけふ菊人形 ボルガライス 越前市観光振興プラン 目次 序 章 改定にあたって 観光振興プランの改定にあたって 1 第1章 策定の趣旨 1 2 3 4 国・県の動き 市総合計画における観光振興施策 観光振興の意義 観光を取り巻く環境の変化 2 2 2 3 第2章 位置づけと目標 1 2 3 4 5 観光振興プランの理念 観光振興プランの位置づけ 観光振興プランの計画期間 観光振興プラン策定の目的 観光振興プランの目標 5 5 5 6 6 第3章 観光特性と課題、主な観光資源等 1 本市の観光特性と課題 2 主な観光資源等 7 7 第4章 観光動向(各種データ) 1 福井県を訪れた観光客の動向 2 本市の動向 10 10 第5章 観光事業推進のための組織づくり 観光事業推進のための組織づくり 12 第6章 施 策 施策の体系 具体的な取り組み 1 観光資源の開発 2 越前市の魅力発信 3 受入れ態勢の整備 4 観光イベントの充実 資料 観光素材 越前市年表 越前市観光振興プラン改定委員会名簿・改定委員会開催経過 越前市観光振興プラン改定委員会設置要綱 13 15 18 20 22 24 25 28 29 序 章 改定にあたって 地域の歴史や文化、伝統、景観等を大切に守り、育むことは、地元住民の地域への愛着や誇りを醸成 し、個性溢れる魅力形成へとつながっていきます。そして、多くの旅行者が魅力に引かれてその地域を 訪れます。 モノづくりを軸に国力を発展させてきたわが国では、観光振興について真剣に考え、取り組んだ経験 に乏しいまま現在に至っています。ところが、近年になって人口減少・高齢化が進展し、政府・自治体 の財政難も深刻化してきました。特に、地域レベルでその格差が大きく、疲弊する自治体も出始めまし た。これらの地域を再生し、その活力を取り戻すためには、定住人口だけでなく旅行者等の交流人口を 増加させることが不可欠です。そして、その決め手となるのが、地域に人を引き寄せる魅力の存在です。 これまで、わが国の地域振興は、国土の均衡ある発展の名の下に画一的に進められてきました。これに より、かつては至るところに見られた地域色が失われ、持てる魅力も次第に色褪せてしまったのです。 しかし、これからは、固有の地域資源を活用しつつ、地域の個性に裏打ちされた魅力を作り出していく ことが何より重要となります。 良質で優れた魅力が備われば、国内外を問わず旅行者は必ずやってきます。たけふ菊人形では中国の 研修生が歓声を上げ、しきりに写真を撮っています。旅行者に訪れてみたい、さらにはもう一度行って みたいと思わせる魅力ある地域づくりこそが、観光振興に求められる本質です。つまり、観光振興とは、 地域の魅力を創出していくプロセスに他なりません。 幸い、 本市は、 奈良や京都に都があった頃から越の国の入り口に位置するという地理的優位性により、 古い歴史と文化に彩られてきたところです。まちなかに数多く存する神社仏閣や今立地区や味真野地区 に残る無形の文化財にそのルーツを明確に感じることができます。しかし、本市は、観光都市とは成り 得ていません。それはなぜか、その問いに答えることが本観光振興プランの改定に求められている本題 の一つであります。 一方、本市は、大手製造企業が集積する県内一の工業出荷額を上げる自治体です。観光に頼らなくて も程よく生活のできる恵まれた地域であるとも言えます。しかし、前段で述べたように交流人口の増加 は今後の自治体の元気度を測る大きな要素であり、観光振興はその重要な仕掛けとなります。 福井県の観光振興プランである「新ビジットふくい推進計画」は、その序章において「観光産業は、 地域経済を牽引する21世紀のリーディング産業であり、観光交流を通じた地域活性化や雇用の創出に 大きな効果がある。 」から記述が始まっています。 本観光振興プランの改定は、平成19年度に策定された現行プランを検証し、社会状況の変化等を踏 まえながら、現行プランの項目等の流れは変えずに、改良を加えることとしました。第5章で観光事業 推進ための組織づくりについて言及し、第6章の具体的な施策においては、総花的な列記ではなく施策 の取り組みに濃淡を付けることとしました。また、本年取り組まれた市中堅若手職員による政策プロジ ェクトチーム「歴史と文化を生かしたまちづくり」の提言も取り込みました。 平成27年に北陸新幹線金沢開業が予定されています。これまで本市への観光客誘致は、主に中京・ 関西方面を向いていましたが、これからは芦原温泉・加賀温泉等とも連携し、信越地方や関東方面を向 いての取り組みを強化することも必要になると思われます。また、現行プランの観光素材には、本市発 祥のご当地グルメ「ボルガライス」やまちなか賑わいのイベント「壱の市、参の市」の記述がありませ ん。観光素材も変化をしていきます。現行プランをベースにして、検証し、新しい状況等を加え、組織 づくりも加えて改定します。 1 第1章 策定の趣旨 1 国・県の動き (1)国の動き 国は、観光白書において国際競争力を高めるために魅力ある観光地の形成、人材の育成、外国人 観光旅客の来訪の促進、環境の整備を謳っています。そして、平成22年を「ビジット・ジャパン・ イヤー」と定め、わが国の伝統文化や豊かな観光資源を全世界に紹介し、日本への外国人旅行者を、 平成22年度実績の約860万人から、平成25年の1500万人、将来的には3000万人とい った新たな目標を設定し、これに向けて、 「訪日外国人3000万人プログラム」を設定しました。 特に平成22年度からは「尽きることのない感動に出会える国、日本」という意味を込めた「Ja pan Endless Discovery」という新たなキャッチフレーズ・ロゴを導入しま した。 (2)県の動き 県は、平成21年2月に「新ビジットふくい推進計画」 (平成25年度までの5年間)を策定し、 観光産業を「地域経済を牽引する21世紀のリーディング産業」と位置づけるとともに、本県の特 長を表した「ほんもののふるさと 越前・若狭」を基本理念に、 「みがく」 「たかめる」 「そだてる」 「しぼる」「つたえる」の5つの戦略のもとで、観光客数1,100万人などの具体的な目標と施策 を定めています。また、新しいマニフェスト「福井新々元気宣言」においても、 「観光を福井のリ ーディング産業へ」と打ち出し、観光客「プラス200万人」 、観光地のスケールアップ、隣接府 県との連携促進、もてなしの向上等を具体的な施策として推進することとしています。 2 市総合計画における観光振興施策 本市は、平成18年度に「元気な自立都市 越前」の創造に向けて平成19年度から10年間を 期間とした総合計画を策定しました。 「元気な産業づくり」 、 「元気な人づくり」 、 「快適で住みよいま ちづくり」 、 「安全で安心なまちづくり」 、 「市民が主役のまちづくり」の5つを基本政策、まちづく りの柱とし、その中のひとつ「元気な産業づくり」に「出会いと感動のある観光の振興」を政策と して位置づけました。 平成23年4月には基本計画の改定を行い、1.観光資源の開発、2.越前市の魅力発信、3. 受け入れ態勢の整備、4.観光イベントの充実 の項目を立て、観光振興の指針を示しています。 そして、基本施策として「コンベンションを活用した情報発信の強化」 、 「まちなかの賑わい創出」 を新しく設けています。 3 観光振興の意義 観光振興は、地域が主体となった総合的なまちづくりであり、 「観光資源」 、 「地域の定住環境」 、 「来訪者の満足度」 、 「市民の参画」等それぞれの側面でバランスをとりつつ地域全体の持続的な発 展をめざす取り組みと考えます。 そのためには、受け入れ態勢の整備を図り、滞在時間の延長及び観光消費の拡大を目指すため、 幅広い観光メニュー(見る、体験する、食べる、買う等)を充実することが必要です。 2 本市は、豊かな自然と歴史、素晴らしい伝統文化、伝統芸能、伝統工芸品をはじめ、四季折々の 味覚、特産品、祭り、イベントなど豊富な観光資源を数多く有しています。その土地ならではの観 光のテーマを定め、先祖から引き継いだ資源を‘集客商品’になるまで磨き上げる努力を継続し、 何度訪れても飽きない、あるいは来るたびに新しい発見ができるようなまちになるよう、市民との 協働により魅力あるものに育てることが重要です。 市民、地域、観光事業者、行政がともに担う観光事業 観光資源 ●観光資源の発見・再認識 ●観光資源価値の向上 ●観光資源の利用と保全 地域が主体となった総 調 和 合的なまちづくり 調 和 市民の参画 地域の 定住環境 来訪者の 満足度 調 和 ●産業の振興 ●生活環境の保全・向上 ●ホスピタリテイの向上 ●生きがいの創出 ●情報の提供、共有化の促進 ●コウノトリが舞う里づくり構想 ●快適な移動環境の確保 4 観光を取り巻く環境の変化 (1)観光スタイルの変化 観光のスタイルは、価値観の多様性や社会状況の変化により、常に変化していきます。 最近の主な傾向として、次のようなスタイルの変化が見受けられます。 ① 団体から小グループや個人へ ② 観光資源・施設を単に見学する物見遊山型から実際に参加してみる体験型へ ③ 食や買い物に対して、こだわりや本物志向へ ④ 観光ボランティアガイドへのニーズの高まり ⑤ ふらっと訪れる旅ではなく、十分に計画をした旅行が主流に ⑥ 安価を強調した日帰り観光バス旅行へのニーズの高まり 3 (2)観光情報の入手等の変化 パソコンや携帯電話、スマートフォンの普及によりインターネットを活用した多種多様な情 報を随時入手することができるようになりました。また、テレビの旅番組が増え、視聴者は意 図せず各地の観光資源の情報を得ることができます。しかし、パソコン等を使用できない高齢 者等は、依然として新聞やテレビの他、パンフレット等に頼っています。 (3)観光資源の広がり これまでは、観光の対象とならなかった生活文化体験やご当地グルメ、工場見学等が観光資 源となって、広がりをみせています。 (4)その他の環境変化 少子高齢化社会の到来と団塊世代の大量定年 休日、余暇時間の拡大傾向 交通基盤整備の充実傾向 地域間、観光施設間の連携強化など、環境が変化してきています。 和紙の里・パピルス館 越前の里・味真野苑 サマーフェスティバル ふるさと踊り たけふ菊人形マスコットキャラクター コウノトリ きくりん 4 第2章 位置づけと目標 1 観光振興プランの理念 越前市に住む全ての市民が、自らの地域社会や市を愛し、誇りをもち、楽しく幸せに暮らしている ならば、自ずと誰もがその地を訪れたくなるものです。それが観光の原点です。また、訪れた人が心 地よく感じるまちは、住んでいる人にとっても心地よいまちであるはずです。 観光は裾野が広い産業であり、観光客の消費によって地域への経済効果が生まれ、さまざまな産業 に寄与すると同時に、観光客との交流により地域の活性化といった社会的効果をもたらすものと考え られます。 観光自体もグリーンツーリズムや産業観光など新しい観光スタイルが生まれ、常に変化しています。 これまで観光地ではなかった地域でも、観光客へのおもてなし態勢や観光客が喜ぶ仕掛けを整えれば 多くの人を呼び寄せられる可能性がでてきました。 観光振興を目的として、市民との協働で地域文化の再認識、歴史と文化を生かしたまちづくり、ま ちなかの活性化などを進めることにより、交流人口を増やし地域経済の活性化につなげます。 とにかく、越前市に来てもらう 交流人口を増やす キャッチフレーズ 訪れてよし、住んでよし! 出会いと感動のある越前市 キーワード 来訪者の心をつかむのは、まちを愛する人たちの「説明や案内」である 本市の”売り”のひとつである神社仏閣と連携して、来訪者にまちなみをブラブラと散策 してもらえる仕掛けを考えます。散策コースのポイントには、歴史と文化を熱く語れる説明 役を置き、説明を聞くことで感動を与えます。 「歴史と文化を生かしたまちづくり」プロジェクトチームの提言から引用 2 観光振興プランの位置づけ 本市における観光振興の基本的方向を定め、観光振興施策を総合的に展開していくための計画と して策定し、市総合計画を具体化する個別計画として位置づけます。 3 観光振興プランの計画期間 計画期間は、平成24年から平成28年の5年間とします。 5 4 観光振興プラン策定の目的 身近に豊富にある素晴らしい歴史と文化に裏付けされた史跡や神社仏閣、伝統産業施設、自然景 観や無形民俗文化財など様々な地域の財産を観光資源として活用することで本市を訪れる観光客は もとより、市民にも改めて本市の良さを知っていただくことを狙いといたします。また、本市が目 指す観光の将来像を探りながら、「観光振興プラン」を策定することにより、市民一人一人が「観光振 興の担い手」であるという意識を醸成し、 本市全体のおもてなしの向上を図り、 リピーターを増やし、 観光客の増加を図ることを目的に策定します。 (1)観光客の増加を目指す 本市には数多くの観光資源が存在しますが、県内外からの観光客の来訪をさらに促進していくた めには、周辺市町や友好、交流・連携都市との連携強化を図り観光資源の発信に努めることで相乗 効果が生まれ、多くの観光客を誘致することが可能となります。 (2)市民との協働を強化する 観光を通じた人的交流は、市民性や生活、文化水準を双方に理解する機会につながるもので、人 と人との相互理解を深めることに寄与します。また、それにより、さらに市の魅力を高めることが できます。 (3)交流人口の増加による地域の活性化につなげる 観光産業は、旅行業、交通産業、宿泊業、製造業など幅広い分野を含んでおり、観光の振興によ り雇用創出を拡大し、消費の拡大とともに経済の活性化に貢献します。 5 観光振興プランの目標(平成28年度目標値) (1)年間観光客入込み数110万人 (2)たけふ菊人形の入場者数12万人 武生公会堂記念館 たけふ菊人形(五重塔) 卯立の工芸館 6 第3章 観光特性と課題、主な観光資源等 1 観光特性と課題 本市は、豊かな自然に恵まれる中、奈良や京都から北国に向かう入り口に位置するという地理的優位 性により国府が置かれ、それにより受け継がれてきた歴史や文化が、今に息づいているという特性があ ります。 一方、課題として本市の観光資源は、 「資源のままの状態」であるものが多く、現状では、多くの観光 客を誘致するまでの魅力は十分ではありません。物見遊山の観光から体験型観光や温泉や食を通して家 族・仲間と楽しい時間を過ごすなどの観光に人気が出ている状況から歴史・文化、温泉や食、自然、体 験教室、グリーンツーリズムなどテーマ別の観光ルートを設定し、観光客が継続的に訪れるための様々 な取り組みを行うことが必要です。 2 主な観光資源等 【歴史と文化】 本市の歴史は、継体天皇伝承に見られるように大変古くまでさかのぼることができ、北陸地方が越 の国と呼ばれた頃から拓けた地域で、国府が置かれ、越の国の政治、経済、文化の中心として栄えた ため神社仏閣、歴史的人物・文学のゆかりの地、伝統産業、建造物など歴史的文化が数多く残されて います。 中心市街地には、旧北陸道沿いに中世から栄えた越前打刃物や呉服、指物、乾物などの商家、町屋 が軒をつらね、現在もその面影を残す町並みが静かに息づいています。近世以降の特徴ある建物も多 く残っているため、訪れる人にかつての商いの様子やコレクションによりかつての繁栄を観光の一つ として見ていただけるように「越前府中まちなか博物館」として15館を公開しています。また、土 蔵を活かして整備をした蔵の辻や町屋、空き店舗を活用しての市民活動等の拠点もあります。蔵の辻 においては、まちなか賑わい創出を目的に平成19年から「壱の市」が、20年から「参の市」が始 まりました。 本市には、国指定文化財が7件、県指定文化財が32件、市指定文化財が171件など貴重な文化 財が多数存在します。観光資源とするにはその管理者のご理解をいただけなければなりませんが、指 定文化財は重要な観光資源であるということを認識する必要があります。 継体天皇、川上御前、万葉集関連、紫式部・源氏物語、前田利家、佐々木小次郎など歴史的人物ゆ かりの施設などが整備されています。また、渡邊洪基やいわさきちひろ、市川新松、坪田孫助など郷 土の偉人にスポットをあてることも観光への広がりにつながります。 【ご当地グルメ】 越前おろしそばは、本市が発祥の地といわれています。市内には提供する店が多数あります。また、 中心市街地には料亭や寿司屋が数多くあり、夜の懐石料理コースやお手ごろなランチメニューなど、 女性をターゲットに呼び込める素材があります。また、水ようかんをはじめ昔ながらの素朴な和菓子 の老舗も多数あります。近年では和菓子の老舗がケーキなどの洋菓子を提供しています。ご当地グル メで売出し中のボルガライスも本市が発祥の地です。食は、観光客を呼び込む大きな観光資源です。 7 【伝統産業】 本市を代表する文化の一つに 1500 年の歴史を有する越前和紙があります。現在も手すき和紙シェア 日本一を誇っています。かつては公家・武家階級の公文書用に、その後は浮世絵や日本画などの芸術 作品に、そして、透かしの技術を活かしてお札(紙幣)に利用されてきました。近年では屋内装飾や インテリアとして使われるなど越前和紙はその歴史の流れとともに用途も広がり、技術も研さんされ ています。 越前打刃物は、1337 年に京都の刀匠千代鶴国安が府中(現越前市)に来往し、近郊の農民のために 鎌を作ったことが始まりと伝えられています。700 年の伝統技法は、幾多の職人たちを経ながら伝承 されています。日本古来の火づくり鍛造技術、手仕上げを守り、鎌、刈り込み鋏、手包丁など多彩な 製品が、今も職人たちの手により生み出されています。 これら越前和紙や越前打刃物の伝統工芸品の工場見学、体験工房、お土産販売などの受入れ態勢は 整備されています。また、 「越前箪笥」は、現在、伝統的工芸品の指定を目指し、集積する「たんす町」 はまちなかのものづくり拠点として観光的にも期待が持てます。 【イベントと伝統芸能】 平成23年に60回を迎えた「たけふ菊人形」は、北陸の秋を彩る菊人形展として発信できるイベ ントとして定着し、多くの観光客を迎え入れることのできる菊を素材にしたオンリーワン的イベント です。このイベントを核に本市をPRし、近隣の観光地との連携を図ることでさらなる発展が期待で きます。 本市の歴史・文化に根ざしたイベントである「式部とふじまつり」 、 「神と紙のまつり」 、 「あじまの 万葉まつり」の他、無形民俗文化財である粟田部の蓬莱祀、大瀧神社・岡太神社の春祭り、花笠踊、 越前万歳、日野神社の古代神楽、ごぼう講など伝統行事が引き継がれています。これらは、興味を呼 び起こし観光資源になり得る可能性があります。 【溢れる自然】 越前の里・味真野苑、万葉菊花園、紫式部公園、村国山・芦山公園、みどりと自然の村太陽の広場、 白崎公園、花筐公園、小次郎公園、逢坂山公園など季節ごとに花や自然の息吹を楽しめる公園があり、 桜やもみじの名所にもなっています。 市の中心部を南北に流れる日野川と市の南にそびえ越前富士と呼ばれる日野山は、自然豊かな本市 のシンボル的な存在です。そして、コウノトリが舞う里づくり活動の背景となる田園風景や里地里山 の保全活動、八ツ杉千年の森やグリーンツーリズムでの農業体験や農家民泊、金華山グリーンランド や太陽の広場などでのアウトドア体験。また、日野山、鬼が岳、三里山、柳の滝、時水、馬借街道な どの登山、ハイキングスポットがあります。 【観光を担う人材】 観光ボランティアガイド「武生の語り部」は、現在会員15名からなる県内トップレベルの組織で す。また、市内には地域限定のボランティア団体もあります。しかし、会員の減少や高齢化など共通 の課題を持っています。 本市ふるさと大使は、本市に所縁があり様々な分野で活躍されている人たちです。ふるさと大使に は本市の応援団として、本市の持つ自然環境、歴史、芸術、スポーツ、産業等を広くPRしていただ 8 き、イメージアップの推進を図っていただいています。観光事業についてもその企画や状況に応じて 一役を担っていただけるような取り組みが大きな効果につながります。 ふ る さ と 大 使 氏 名 現在の役職・職業 21名(敬称略 50音順) 出身地 氏 名 越前市 後藤 祥子 現在の役職・職業 出身地 日本女子大学名誉教授 飯田 達郎 劇団「四季」俳優 島根県 源氏物語アカデミー常任講師 飯田 洋輔 劇団「四季」俳優 越前市 俵 万智 池上 遼一 漫画家 越前市 永島 敏行 歌人 中学高校時代に越前市在住 俳優 大阪府 越前和紙を題材とした映画 千葉県 「HESOMORI」に主演 市健康21アドバイザー 石川 九楊 書道・書家史家 越前市 畑中 一一 越前市 関西武生会会長 OSK日本歌劇団 桜花 昇ぼる 奈良県 東出 輝裕 東京都 福嶋 昭治 広島東洋カープ 内野手 越前市 たけふ菊人形出演 園田学園女子大学教授 小倉 純二 日本サッカー協会会長 大阪府 源氏物語アカデミー常任講師 作曲家 小田 貞夫 武生郷友会理事長 越前市 細川 俊夫 広島県 武生国際音楽祭アドバイザー 同志社女子大学名誉教授 朧谷 寿 新潟県 村田 恒夫 ㈱村田製作所代表取締役社長 京都府 越前市 森 信越化学工業㈱代表取締役社長 新潟県 福井市 山岸 眞純 源氏物語アカデミー監修者 加古 里子 絵本作家・児童文学者 俊三 工業デザイナー、越前打刃物・ 川崎 和男 ㈱三秀舎代表取締役社長 越前和紙のデザイン 東京都 東京今立会名誉会長 俳優 東京都 川津 祐介 元いまだて芸術館長 【都市連携及び交通網】 本市は、友好都市として高山市(金森家)と本巣市(薄墨桜)の2市、交流・連携都市として砺波 市(フラワー) 、高岡市(万葉) 、南砺市(菊) 、金沢市(前田利家公) 、七尾市(前田利家公) 、横浜市 (職員交流) 、宇治市(紫式部・源氏物語) 、豊岡市(コウノトリ)の8市間で主にお互いのイベント を通して交流事業を実施しています。今後ともこれらの都市と連携を深めつつ、市民ツアー等での来 訪を呼びかけるなどつながりを大切にする取り組みが必要です。 北陸新幹線金沢開業が平成27年3月に予定されています。信越地方や関東方面から北陸を訪れる 観光客が本市まで足を延ばすよう県及び周辺市町、温泉地等と連携しながら本市の魅力をPRする取 り組みが求められます。 舞鶴若狭自動車道全線開通も平成26年度に予定されています。この自動車道が敦賀で北陸自動車 道と連結することにより、嶺南・嶺北間の時間距離が短縮されることに加え、中国(岡山) ・四国(徳 島)からのアクセスが向上し、一層の交流拡大が期待されるため本市への誘導を促す取り組みが求め られます。 9 第4章 観光動向(各種データ) 1 福井県を訪れた観光客の動向 福井県は、平成16年度、1年間にわたり、県内各地を訪れた観光客約26千人を対象にアンケー ト調査を実施した。 「平成 16 年度福井県観光客同行調査結果」 http://www.pref.fukui.jp/doc/kankou/fukuiken-kankoukyakusu_d/fil/005.pdf (1)旅行の目的 全体では「温泉」が最も高く、次いで「海や山などの自然鑑賞」 、 「飲食(味覚) 」 、 「歴史や文化施設 の見学」となっている。年代が上がるほど、 「温泉」の割合が高くなっている。 (2)情報源 最も影響を受ける情報源は、ほとんどの世代で「一度来てよかった」 「知人の薦め」であり、リピー ターやクチコミの影響が大きい。年代別では、30、40代では「インターネット」の割合が比較的 高く、50代以上は「旅行代理店」の割合が高くなっている。 (3)交通手段 福井県への交通手段は、全体では「自家用車」が75%と極めて高い。地域別になると、関西、中 京からは「自家用車」が80%以上となるが、関東からは40%にとどまり、鉄道が28%と比較的 高くなっている。 2 本市の動向 平成17年と平成22年の本市観光客入込調査比較 平成17年 平成22年 入込数(人) 入込数(人) ※966,000 1,016,456 日帰り客 898,000 921,577 宿泊客 68,000 94,879 県内客 681,000 641,975 県外客 285,000 374,481 定期路線交通機関利用 14,300 61,791 貸切バス利用 277,800 273,493 自家用自動車利用 672,400 632,808 1,500 48,364 越前市 入込観光客合計 居住地域 利用交通機関別 その他 ※平成17年は国民文化祭への来場者 151 千人含む 10 平成17年と平成22年の本市目的別観光客入込数比較 観光地・行催事名 分類(目的) 平成17年 平成22年 入込数(人) 入込数(人) しきぶ温泉湯楽里 温泉 202,189 199,501 越前めがねの里 買物 28,000 56,250 越前そばの里 買物 170,100 166,446 タケフナイフビレッジ 産業観光 13,000 13,172 越前打刃物会館 産業観光 4,810 − 和紙の里3館 産業観光 32,187 50,720 みどりと自然の村・太陽の広場 自然 12,374 25,872 花筐公園 自然 17,000 25,680 万葉菊花園 自然 41,200 46,783 越前の里味真野苑・万葉館 文化・歴史 53,774 43,109 紫式部公園 文化・歴史 48,500 62,441 蔵の辻・京町界隈 文化・歴史 12,000 36,006 小次郎公園 文化・歴史 3,500 − 武生公会堂記念館 文化・歴史 − 12,097 金華山グリーンランド スポーツ・レクリエーション 7,593 8,205 武生カントリークラブ スポーツ・レクリエーション 21,617 22,583 八ツ杉千年の森 スポーツ・レクリエーション 18,121 11,227 産業観光 4,500 − 行・祭事 − 112,000 たけふ菊人形 行・祭事 92,000 105,000 式部とふじまつり 行・祭事 20,000 5,000 国民文化祭 行・祭事 151,605 − 2005 少林寺拳法国際大会 行・祭事 12,000 − 神と紙のまつり 行・祭事 − 5,000 あじまの万葉まつり 行・祭事 − 9,364 966,070 1,016,456 ふれあい観光農園 越前市サマーフェスティバル 合 計 大瀧神社 紫式部公園 11 第5章 観光事業推進のための組織づくり 現在、本市には、それぞれに地域の特性を活かし、特色ある観光事業を展開している団体があります が、市全域の観光資源の開発・調整・情報発信を総合的に担う組織がなく、PR・情報発信力等に課題 があります。市商業・観光振興課が全体の調整、支援の機能を担っていますが、全域にわたる多彩な観 光事業の全容を掴みきれていないことや、行政機関であるが故に具体的な宿泊所の斡旋や食やお土産店 の案内、紹介等にも限界があるなど、機能を十分に果たし得ているとはいえないのが現状です。一方で、 観光事業を核として交流人口の増加を図り、地域の活性化を目指すために地域(自治体)間競争は、今 後も激しさを増していきます。 そこで、本市の観光事業を十分に推進するために武生商工会議所や市商工会、市内各地域に存在する 観光団体、地区自治振興会等とコンセンサスを得ながら市全域の観光資源の開発・調整・情報発信等を 総合的に担う組織づくりを提案します。 一方、観光ボランティアガイドの育成強化も重要な課題です。市内には、観光客に説明を行うボラン ティアガイド団体がいくつかありますが、会員の減少や高齢化などの問題を抱え団体の育成や研修の充 実など組織強化に対して共通する課題を抱えています。それらの組織を連携させ育成強化を図っていく 必要があります。市内に存在する歴史文化を素材に活動する団体や大学生等にも働きかけ、底辺の拡大 を図っていくことも一案です。特に観光バスを利用した団体旅行者には観光ボランティアに対する根強 いニーズがあり、おもてなしの観点から重要な課題として取り組まなければなりません。 タンス町通り 五箇地区まちなみ 12 第6章 施 策 施 策 の 体 系 1 観光資源の開発 【現況と課題】 本市は、豊かな自然と歴史・文化に裏づけされた史跡や神社仏閣、伝統産業施設、自 然景観や、文化財をはじめ、四季折々の味覚、特産品、祭り、イベントなど数多くの観 光資源を有していますが、多くの観光客を誘致するまでには至っていないのが現状で す。まずは、市民自らが生活に溶け込んでいる観光資源に気づくことが大切です。そし て、“集客できる観光資源”になるまで市民とともに磨き上げる努力を継続し、訪れる たびに新しい発見があり、より魅力が深まっていくような取り組みが必要です。 特にこのところの食に対する注目度の高まりを利用して、ご当地グルメである伝統の 「越前おろしそば」と今話題の「ボルガライス」を前面に出し観光客を誘う仕掛けが必 要です。また、スローライフ(こころ豊かに暮らすライフスタイル)やロハス(健康と 地球環境にやさしいライフタイル)の高まりにより、自然を求め田舎暮らしを体験する グリーンツーリズムやサイクリング、ウォーキングなども注目を集めています。 【基本施策】 1 歴史文化の薫り漂う観光資源の活用 2 自然とふれあう観光の推進 3 食文化の観光資源化 4 産業観光・体験観光の推進 2 越前市の魅力発信 【現況と課題】 価値観の多様化やライフスタイルの変化に伴い、観光を楽しむスタイルも、団体から 個人や少人数のグループへ、物見遊山型から本物を知る、体験する、まちの雰囲気を楽 しむ、ご当地グルメを味わうなどへ多様化しており、今後も社会状況等を反映して変化 していきます。 また、パソコンや携帯電話、スマートフォンの普及により、多種多様な情報を即座に 入手することができるようになり、個々人が自分にあった旅行を気軽に計画し、旅行す るスタイルが一層進んでいます。 そのような中、個人や観光事業者が旅行プランを容易に作成できるよう観光情報を迅 速に発信し、必要とする情報を分かりやすく速やかに見つけ出せる仕組みをつくること が必要となっています。 【基本施策】 1 観光情報発信機能の強化 2 コンベンションを活用した情報発信の強化 3 ニーズに即したPR活動の推進 13 3 受入れ態勢の整備 【現況と課題】 市民や地域、地元企業、関係団体等が協働しながら「おもてなしの心」を醸成し、地 域全体で観光客やビジネス客を温かく迎え入れることができるような態勢を整える必要 があります。 本市は、観光案内の窓口として平成19年にJR武生駅前に「観光・匠の技案内所」 を、平成20年には蔵の辻に「まちなかプラザ」を開設し観光客へのサービス向上に努 めています。 JRなど鉄道で訪れる観光客の2次アクセスとしては、バスやタクシーの公共交通機 関が主となりますが、交通網が十分に整備されていません。そのため、平成20年から 春と秋の観光シーズンには、観光施設やイベント会場を繋ぐ回遊バスを運行していま す。また、平成22年4月からは地元タクシー会社と連携した「駅から観タクン」事業 を実施しています。今後はさらに、自家用車や観光バスなどで訪れた人への利便性を図 るため、観光地までの誘導サインと駐車場の整備等が必要です。 また、まちなかへの観光客の誘客促進については、観光施設等と連携して旅行業者へ 働きかけることにより観光バスによる受け入れにつながります。その際、主要な観光地 を案内し、説明する観光ボランティアガイドは好評ですが、高齢化が進み活動人数も限 られることから、その育成等が課題となっています。観光客が気持ちよく訪れ、満足し てもらえる受入れ態勢の充実を図り、滞在時間の延長や消費の拡大に繋げていくことが 重要です。 【基本施策】 1 交通アクセスの整備と誘導サインの充実 2 温かく迎える仕組みづくり 3 観光団体のネットワークの整備と観光ボランティアガイドの養成 4 市内宿泊の推進 4 観光イベントの充実 【現況と課題】 北陸の秋を彩る「たけふ菊人形」は、伝統的な菊人形、菊花展示と華麗なレビュー ショーを柱として、県内外から多くの観光客を誘致する本市最大のイベントであり、平 成23年度に 60回を迎えました。近年、市民の参画による実行委員会での運営を 行っており、23年度は特別企画やゾーンニングの変更を行い入場者は増加しました。 しかし、施設の老朽化や菊花展示を担っている愛好者の高齢化が課題です。また、たけ ふ菊人形入場者の市内での滞留時間を増やす工夫が求められます。 まちなかでのイベントとしては、蔵の辻において毎月第1日曜日に「壱の市」、第3日 曜日に「参の市」が開催され、多くの人で賑わい、まちなかに活気がでてきました。し かし、周辺商業者への経済的な波及や新規の出店者への確保が課題となっています。 ゴールデンウィークのイベントとして、「式部とふじまつり」、「あじまの万葉まつ り」、「神と紙まつり」が開催されていることから、周辺市町のイベントやゆかりの 地、交流都市との連携を図り、集客力を高める取組みをさらに強化する必要がありま す。 【基本施策】 1 たけふ菊人形の振興と他の観光との連携 2 まちなかの賑わい創出 3 地域資源を生かした観光の推進 4 イベント相互連携による観光振興 14 第6章 施策(具体的な取り組み) ※取組み区分欄の『○』は、新規事業等で本プラン期間中に強くアクションを起こすもの。 1 観光資源の開発 (1) 歴史文化の薫り漂う観光資源の活用 関係機関 ・ 団 体 市 担 当 部 署 ○ 「歩いて楽しむ」おすすめ散策コースの設定 「五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)に訴える魅力抽出」を 観点に歴史、町並み、伝統産業、食などの魅力を抽出し、コース に散りばめ、ニーズ(好みや目的、滞在時間)に合わせた具体的な モデルコースを設定する。 ①「まちなか散策コース」設定 魅力的な観光資源を歩いて楽しめる「まちなか散策コース」を 設定し、同時に受け入れ体制(武生公会堂記念館、まちなか駐車 場、まちなかプラザ、コース紹介、地元案内人)も整備する。 ②散策コースの拡大 上記①の取り組みを基に今立・味真野地区、白山地区などに散 策コースを拡大していく。 市まちづくり センター 武生商工会議 所 市商工会 地区自治振興 会 商業・観光振 興課 万葉菊花園 産業政策課 文化課 ○ 市史編さん委 「マンガで知る越前市の歴史」の発行 市民が本市の歴史を理解し、越前市民であることに誇りを持ち、 員等郷土史家 その魅力を語ることができるように、歴史的な出来事を子どもか (史実の検証) ら大人まで分かりやすく紹介するマンガを製作する。イラストは、 市出身漫画家 等 本市ゆかりの漫画家等に依頼する。 文化課 商業・観光振 興課 ○ 越の国サミット事業 「国府が置かれたまち越前市」をキーワードに「越の国サミット」 を開催し、国府跡発見を目指す。国分寺や国分尼寺、総社、御霊神 関係市 社、北陸道など国府を物語る共通の地域資源を持っている自治体と 連携し、市民公開のシンポジウムや市民バスツアーを通して本市歴 史の話題発信と市民文化交流を実施する。 文化課 商業・観光振 興課 4 観光事業者等の企画に本市の観光施設を取り込むよう働きかける ①旅行企画(観光コース)の例 ・まちなかの古い町並み観光コース ・郊外の歴史・文化に触れる観光コース ・JRや福井鉄道等の企画による公共交通機関を利用した歴史文 化観光コース ②菊人形来場者に更なる満足を与える企画(市の歴史文化観光)に対 し支援する。 観光事業者等 タケフ都市開 発㈱ 商業・観光振 興課 文化課 5 まちなか博物館の活用 まちなかに点在する「武生公会堂記念館を中心としたまちなか 博物館15館(うち国登録文化財10館)」を活用し、神社仏閣や古い 町並み、蔵の辻などとの回遊を促進し、「まちなかそのものが博 物館」というイメージ化を図る。 また、聖徳太子堂や福井鉄道福武線北府駅など新たなまちなか 博物館の発掘を行う。 越前府中まち なか博物館連 絡協議会 福井鉄道㈱ 商業・観光振 興課 文化課 № 1 2 3 取組み 区分※ 具 体 的 手 15 段 (2) 自然とふれあう観光の推進 関係機関 ・ 団 体 市 担 当 部 署 自然体験観光の推進 緑豊かな自然とのふれあいは、心身のリフレッシュや癒し効果 があり、潤いのある生活に有効とされ、近年、観光素材として注 目されており、自然体験観光、グリーンツーリズムを推進する。 ①自然体験観光の推進 観光クリ園や観光農園どんぐり山、八ツ杉千年の森、金華山グ 自然体験観光 リーンランド、万葉菊花園等で自然環境の豊かさを体験する観光 実施者 情報を発信、推進するため、自然体験観光の総合パンフレットを グリーンツー 作成する。 リズム運営者 ②グリーンツーリズムの推進 観光事業者等 本市でも里山の豊富な自然と和紙・打刃物・漆器の伝統産業に 触れ合う田舎暮らしを体験する「人と農業と伝統産業」を紡ぐグ リーンツーリズムが実施されている。更なる事業推進のためには、 受け皿の拡充が不可欠である。 運営者や観光事業者と連携し、受け入れ態勢の強化、拡大を図 り、広報力を高めて都市圏からの誘客を促進する。 商業・観光振 興課 農林整備課 農政課 2 四季折々の自然を楽しむ観光情報の発信 何気なくそこにある自然そのものを楽しむ観光を推進するため、 桜の開花情報やもみじの紅葉情報等を発信する。 (発信する情報の例) ・そば畑の開花状況 ・蛍鑑賞可能場所 ・コウノトリ成育地 ・湧き水等の名水紹介 ・花筐公園や村国山芦山公園、越前の里味真野苑などの公園情報 商業・観光振 興課 万葉菊花園 農政課 農林整備課 都市計画課 3 中部北陸自然歩道を活用し健康をテーマにした観光の推進 中部北陸自然歩道を活用し、アウトドアと健康をテーマに自然、 歴史文化を散策するウォーキング、ハイキング、自転車による散 策(ポタリング)をエリア毎にマップ等を作成する。 中部北陸自然 (観光コースの例) 歩道沿いの観 ・登山とハイキングコース:鬼ヶ岳、日野山、時水、武衛山、三 光施設等 里山、行司岳、柳の滝、権現山 ・歴史散策コース:まちなかの神社仏閣、味真野神社、大瀧神社、 花筐公園、国登録文化財等 商業・観光振 興課 文化課 № 1 取組み 区分※ ○ 具 体 的 手 段 (3) 食文化の観光資源化 № 1 2 取組み 区分※ 関係機関 ・ 団 体 市 担 当 部 署 ○ 越前おろしそばの越前市ブランド化 ヘルシーフード「越前おろしそば」は、本市が発祥の地である ことを毎年11月開催の「新そば祭り」を活用し強力にPRする。 また、越前おろしそばの市内での食べ歩きを促す。 (取組み例) ・「マンガで知る越前市の歴史」に記載する。 ・そば店に観光パンフレットを置き市内回遊を促す。 そば関係事業 者 商業・観光振 興課 ○ ボルガライスの越前市ブランド化 ご当地グルメ「ボルガライス」は、本市が発祥の地であること を強力にPRするため情報発信する。 (取組み例) ・ボルガライス店に観光パンフレットを置き市内回遊を促す。 ボルガライス 提供店 商業・観光振 興課 具 体 的 手 16 段 関係機関 ・ 団 体 市 担 当 部 署 3 名物となる食(素材、製品)の情報発信と発掘 神社仏閣が多い本市には、報恩講(精進)料理や賄い料理、上質 の和菓子など特有の食文化がある。食品・飲食分野の事業所や市 民と連携し、歴史文化や町並みと合わせて新たな観光の資源化を 図る。 ①既存の食の情報発信 水ようかん(丁稚羊羹)、鯖の丸焼き、羽二重餅、昔菓子、あべ かわ餠、中華そば、コウノトリ米など ②新たな食の発掘 そばガレット、菊の創作菓子など 武生商工会議 所 市商工会 武生物産協会 各企業、店舗 等 商業・観光振 興課 4 印象に残る食(場所と料理)の情報提供 市内の料亭、料理屋、魚屋を観光資源として活用するため、料 亭等飲食店の場所、料理等の情報発信を行う。 武生商工会議 所 料亭等飲食店 商業・観光振 興課 関係機関 ・ 団 体 市 担 当 部 署 伝統産業の体験観光の促進 市の伝統産業の体験観光を推進するため、越前和紙、越前打刃 物、越前指物の短時間でできる手軽な体験や職人の指導を受けな がら本格的なものづくりに挑戦する体験など、さまざまなニーズ に応えられる体験コース等の設定を観光事業者や関係伝統産業組 合と連携し推進する。 関係伝統産業 組合 観光事業者 産業政策課 商業・観光振 興課 2 広域的な産業体験観光の推進 越前ブランド(打刃物、和紙、指物、漆器、焼物)など、周辺市 町と連携し広域的な産業観光を推進する。 関係伝統産業 組合 越前伝統工芸 連携協議会 県丹南広域組 合 近隣市町 産業政策課 商業・観光振 興課 3 産地間交流の推進 打刃物や和紙に関係する全国の産地との交流を推進する。 関係伝統産業 組合 産業政策課 商業・観光振 興課 4 地元企業との観光連携推進 工場見学が可能な企業と連携し、小・中学校生徒の見学会を実 施し、地元企業を知る機会とするとともに工場見学が観光資源と なるような取り組みを推進する。 市内各企業 産業政策課 商業・観光振 興課 № 取組み 区分※ 具 体 的 手 段 (4) 産業観光・体験観光の推進 № 1 取組み 区分※ 具 体 的 手 17 段 2 越前市の魅力発信 (1) 観光情報発信機能の強化 № 取組み 区分※ 具 体 的 手 段 関係機関 ・ 団 体 市 担 当 部 署 ○ スマートフォンを活用した情報提供 利用者数が急増しているスマートフォンへの情報提供ができる 仕組みを作り、観光情報発信機能を強化する。 (取組み例) ・ポスターに「検索キーワード」を掲載する。 ・イベントや食などを中心に観光情報を発信する。 ・観光アプリ、Wi-Fi(無線LAN)を整備する。 観光アプリの整備は、コンテスト方式を検討する。 ○ 市のマスコットキャラクターの活用 本市のマスコットキャラクター「式部ちゃん」「小次郎くん」 「えっちゃん」「きくりん」を活用し市のイメージをPRする。 (取組み例) ・名刺、封筒などの印刷物に積極的に活用する。 ・イベント等で積極的に活用する ・企業製品に利用してもらう。 市内企業等 菊人形まつり 実行委員会 商業・観光振 興課 全庁 ○ 北陸新幹線金沢開業、舞鶴若狭自動車道全線開通への対応 平成26年度に北陸新幹線金沢開業、舞鶴若狭自動車道の全線開 通が予定されているため、観光客が本市まで足を伸ばすよう誘致 活動を行う。 (取組み例) ・芦原温泉、加賀温泉との連携を強化し、たけふ菊人形などを積 極的に売込む。 ・金沢周辺の旅行業者へ本市の観光企画を依頼する。 ・関西以西への情報発信を強化する。 観光関係団体 菊人形まつり 実行委員会 商業・観光振 興課 4 市民の口コミによる観光・グルメ情報発信 全市民が観光・グルメ情報の提供・発信ができるようにする。 (取組み例) ・おすすめ観光スポットの出前講座を開設する。 ・公民館やタクシー等に観光パンフレットを設置する。 ・市広報紙へ季節ごとの観光情報を掲載する。 市民 市内企業等 商業・観光振 興課 秘書広報課 政策推進課 生涯学習課 5 市ホームページへの情報掲載及び民間情報とのリンクの充実 (取組み例) ・見どころや店舗情報など民間情報にリンクする。 ・おすすめ観光スポットと年間イベント情報を発信する。 ・ページ毎に「検索キーワード」を細かく設定する。 市内企業等 各団体 商業・観光振 興課 秘書広報課 6 観光ポスターの制作 単なる市のイメージポスターではなく、観光客の増加を図るよ うなポスターを作成する。 (取組み例) ・ホームページへのアクセスを促す若者向けのポスター ・パンフレットの要望を促す団塊世代向けのポスター 7 マスメディアや市外の観光関連機関への積極的な情報の発信 県内外のマスメディア等に各種観光情報の取材を積極的に働き かけ、こまめに情報発信を行う。 マスメディア 商業・観光振 興課 秘書広報課 8 友好、交流・連携都市、周辺市町との連携 友好、交流・連携都市や周辺市町と連携を図り、相互の観光情 報を掲載し、相乗効果が得られるようにする。 (取組み例) ・友好、交流・連携都市、周辺市町と積極的な情報交換、交流を 行う。 ・県丹南広域組合や県観光連盟等の協議会への積極的参加による 情報収集・提供を行う。 友好・交流都 市 周辺各市町 県丹南広域組 合等 商業・観光振 興課 秘書広報課 1 2 3 18 商業・観光振 興課 情報統計課 秘書広報課 商業・観光振 興課 № 取組み 区分※ 具 体 的 手 段 関係機関 ・ 団 体 9 市内企業との連携 市内企業の商品に本市の観光情報QRコードを印刷してもらい 市外の人が本市の観光情報に触れる機会を増やす。また、各企業 に観光パンフレットを活用してもらう。 10 【再掲】「マンガで知る越前市の歴史」の発行 市史編さん委 市民が本市の歴史を理解し、越前市民であることに誇りを持ち、 員等郷土史家 その魅力を語ることができるように、歴史的な出来事を子どもか (史実の検証) ら大人まで分かりやすく紹介するマンガを製作する。イラストは、 市出身漫画家 等 本市ゆかりの漫画家等に依頼する。 ○ 市内企業 市 担 当 部 署 商業・観光振 興課 産業政策課 文化課 商業・観光振 興課 (2) コンベンションを活用した情報発信の強化 № 取組み 区分※ 具 体 的 手 段 関係機関 ・ 団 体 市 担 当 部 署 1 コンベンション等の誘致 コンベンション等を誘致し、参加者に本市の魅力を伝える。 (取組み例) 観光事業者 ・ホームページでコンベンション等を開催できる施設を紹介する。 ・おすすめ観光コースを主催者等に紹介し、観光パンフレットの 提供やコンベンションの開催を支援する。 全庁 2 既存のイベントを活用した観光情報発信 ①市内で開催されるイベント ・武生国際音楽祭 ・丹南産業フェア ・源氏物語アカデミー ・あなたを想う恋のうた募集事業 ・丹南アートフェスティバル などのイベント参加者に観光パンフレットを提供し、おすすめ 観光コースを紹介する。 ②大都市圏で開催されるイベント 越前ものがたりや観光等関係団体が実施する大都市圏でのイベ ントを活用してPR活動を推進する。また「南青山291」の活 用を図る。 文化課 商業・観光振 興課 5 【再掲】越の国サミット事業 「国府が置かれたまち越前市」をキーワードに「越の国サミット」 を開催し、国府跡発見を目指す。国分寺や国分尼寺、総社、御霊神 関係市 社、北陸道など国府を物語る共通の地域資源を持っている自治体と 連携し、市民公開のシンポジウムや市民バスツアーを通して本市歴 史の話題発信と市民文化交流を実施する。 ○ イベント実施 団体 文化課 商業・観光振 興課 (3) ニーズに即した具体的なPR活動の推進 № 1 取組み 区分※ 具 体 的 手 段 観光ニーズの把握と情報提供 観光の目的が多様化していることから、地域や年代などに対す るニーズ調査を行い、ニーズに即した具体的な観光情報を提供す る。 (取組み例) ・観光客への定期的なアンケート調査を行う。 ・観光施設への聞き取り調査を行う。 ・県や県観光連盟、県丹南広域組合など関係機関の調査結果を参 考に、動向等を把握する。 ・地域や年代、趣味、学校など個別のニーズに即した観光情報を 提供する。 19 関係機関 ・ 団 体 市 担 当 部 署 福井県 県観光連盟 県丹南広域組 合 商業・観光振 興課 3 受け入れ態勢の整備 (1) 交通アクセスの整備と誘導サインの充実 関係機関 ・ 団 体 市 担 当 部 署 1 誘導サインの整備推進 本市を訪れた観光客が分かりやすく、効率的に周遊することが できるよう、また、市民も案内しやすいように観光施設への誘導 看板等の設置を進める。 (取組み例) ・主要道路に観光施設案内看板を設置する。 ・観光情報案内板を設置する。 ・案内板の多言語化を図る。 武生観光協会 商業・観光振 興課 都市計画課 文化課 2 JR、福井鉄道及び北陸自動車道利用者の利便性向上 (取組み例) ・JR、福井鉄道の駅、SAに観光パンフレットを設置する。 ・誘導看板を設置する。 ・観光案内所を充実する。 JR武生駅 福井鉄道越前 武生駅 北陸自動車道 武生IC 商業・観光振 興課 タクシー事業 者 福井鉄道 観光施設等 商業・観光振 興課 政策推進課 商店街連盟 各観光施設 商業・観光振 興課 都市計画課 № 取組み 区分※ 具 体 的 手 段 来訪者の移動手段確保 JRや福井鉄道などを利用して訪れた観光客が、目的とする観 光地へスムーズに行けるよう公共交通機関等と連携し、二次交通 の充実を図る。 ①観光タクシーの企画開発 観光タクシーや乗合ジャンボタクシーで周る企画の開発 ②回遊バスの運行 各種イベントが重なる時期や菊人形開催時期において、市民バ スを活用し、イベント地を結ぶ回遊バスを運行する。 ③無料レンタサイクルの活用 福井鉄道越前武生駅、観光匠の技案内所の無料レンタサイクル の活用を促す。 観光バス等、駐車場の確保 大型観光バスをはじめ自動車で本市を訪れる観光客の利便性を 向上させるため、大型観光バスも駐車できるまちなか駐車場を継 続確保する。 3 4 (2) 温かく迎える仕組みづくり 関係機関 ・ 団 体 市史編さん委 員等郷土史家 (歴史的史実 の検証) 市 担 当 部 署 № 取組み 区分※ 1 ○ 本市の観光資源を解説する小冊子の制作 市民が本市の観光資源を再認識し、観光客に紹介、説明できる よう、簡易な小冊子を製作する。 ○ おもてなしの推進 観光客が最も喜ぶのは、訪れた先の親切、おもてなしであるこ 市まちづくり とから、研修会等を通してその推進を図る。スキルアップと同時に センター 観光客を迎える心(マインド)の醸成を図る。 武生商工会議 (取組み例) 所 ・観光関連事業者を対象とした接遇研修会等の開催 観光ボラン ・市民を対象としたおもてなし研修会の開催 ティアガイド ・おもてなしの店(トイレ、休憩所)の拡充と周知 ・店舗や寺院などに観光客に説明してもらうよう依頼 商業・観光振 興課 万葉菊花園 観光案内の充実 本市を訪れた観光客が望む観光情報等がスムーズに得られるよ 市まちづくり センター う関係窓口の充実を図り、地図やパンフレットを設置する。 武生商工会議 ・市関連施設 観光匠の技案内所、まちなかプラザ、万葉菊花園、パピルス 所 和紙組合 館、藤波亭、しきぶ温泉湯楽里 刃物組合 ・民間施設 越前おろしそば提供店、ボルガライス提供店、伝統産業施設、 麺類組合等 民間観光関連施設等 商業・観光振 興課 万葉菊花園 産業政策課 社会福祉課 2 3 具 体 的 手 20 段 商業・観光振 興課 文化課 4 ○ 市史編さん委 【再掲】「マンガで知る越前市の歴史」の発行 市民が本市の歴史を理解し、越前市民であることに誇りを持ち、 員等郷土史家 その魅力を語ることができるように、歴史的な出来事を子どもか (史実の検証) ら大人まで分かりやすく紹介するマンガを制作する。イラストは、 市出身漫画家 本市ゆかりの漫画家等に依頼する。 等 文化課 商業・観光振 興課 (3) 観光関係団体のネットワークの整備と観光ボランティアガイドの養成 № 1 2 取組み 区分※ 関係機関 ・ 団 体 市 担 当 部 署 ○ 総合的組織づくりの検討と観光関係機関連携強化 ①組織づくりの検討 本市の観光事業を十分に推進するため、武生商工会議所や市商 工会、市内各地域に存する観光団体、地区自治振興会等とコンセ ンサスを得ながら市全域の観光資源の開発・調整・情報発信を総 合的に担う組織づくりを検討する。 ②観光関係機関連携強化 地域の観光協会、観光関係施設と連携を強化し、ネットワーク 化を図る。 観光関係団体 武生商工会議 所 市商工会 地区自治振興 会等 商業・観光振 興課 ○ 観光ボランテイアガイドの育成強化とネットワーク化 観光ボランティアガイドの養成等を計画的に行うために観光協 会等と連携し育成強化を図ると同時に、市内の観光ボランティア ガイドをネットワーク化し全市的に観光案内ができる体制を整え る。 (取組み例) ・市民対象の歴史散策ツアーを定期的に開催する。 観光ボラン ティアガイド 団体 観光協会等 商業・観光振 興課 万葉菊花園 【再掲】友好、交流・連携都市、周辺市町との連携 友好、交流・連携都市や周辺市町と連携を図り、相互の観光情 報を掲載し、相乗効果が得られるようにする。 (取組み例) ・友好、交流・連携都市、周辺市町と積極的な情報交換、交流を 行う。 ・県丹南広域組合や県観光連盟等の協議会への積極的参加による 情報収集・提供を行う。 友好・交流都 市 周辺各市町 県丹南広域組 合等 商業・観光振 興課 秘書広報課 関係機関 ・ 団 体 市 担 当 部 署 市内宿泊施設 旅行業者等 商業・観光振 興課 3 具 体 的 手 段 (4) 市内宿泊の推進 № 1 取組み 区分※ 具 体 的 手 段 学生合宿、着地型観光の推進 ①学生合宿 学生合宿は人数も多く宿泊期間も長いことから観光客と同様の 経済効果をもたらし、再び合宿で訪れるリピーターとして期待で きることから、学生合宿の誘致を推進する。 (取組み例) ・報奨金交付、施設の予約、市内観光パンフレットの提供等 ・大学、高校への制度周知を図るための情報発信 ②旅行業者等による着地型観光 旅行業者が企画する宿泊を伴う着地型観光の推進を図る。 (取組み例) ・報奨金交付、市関係施設への調整等 21 4 観光イベントの充実 (1)たけふ菊人形の振興と他の観光との連携 関係機関 ・ 団 体 市 担 当 部 署 たけふ菊人形を核に「北陸の秋は越前市」を演出 たけふ菊人形は、長い歴史に裏打ちされたオンリーワン的イベ ントで、更に充実、発展させる。また、菊人形と開催時期が重な っている次のイベント等と連携を深め市内への回遊性を高める。 ・源氏物語アカデミー ・健康ウォーク ・菊花マラソン ・食育フェア ・武生公会堂記念館 ・まちなかイベント 各種イベント 実行委員会等 商業・観光振 興課 イベント関係 課 2 たけふ菊人形の振興 市民参画のまちづくり事業と位置づけられた「たけふ菊人形」 の魅力を更に高めることで集客を増やし、本市全体の賑わいを創 出する。 ・事業内容充実 ・食とお土産の充実 ・市民参画型イベント等を実施 ・会場内施設を整備 ・広報宣伝活動を実施 ・効率的な運営の実施 たけふ菊人形 まつり実行委 員会 武生商工会議 所 福井新聞社 商業・観光振 興課 万葉菊花園 3 たけふ菊人形と他の観光との連携強化 たけふ菊人形と以下の連携を強化し、相乗効果を図る。 ・まちなか観光 ・伝統工芸産地(打刃物・和紙・漆器・越前焼・木工・指物) ・市内観光施設等(越前そばの里、越前めがねの里、タケフナイ フビレッジ、武生公会堂記念館、紫式部公園、越前の里味真野苑、 万葉菊花園など) ・温泉地などの周辺宿泊施設 関連施設等 商業・観光振 興課 万葉菊花園 4 たけふ菊人形の幼稚園、保育園、小・中学校へのPR強化 県内すべての幼稚園、保育園、小・中学校に校外学習の場とし 県内の幼稚 て菊人形を提案する。 園、保育園、 (取組み例) 小・中学校 ・野外ステージを発表の場として活用を促す。 ・菊人形来場にあわせ、市内の伝統産業産地の見学等を奨励する。 № 1 取組み 区分※ ○ 具 体 的 手 段 商業・観光振 興課 (2) まちなかの賑わい創出 № 1 2 取組み 区分※ ○ 関係機関 ・ 団 体 市 担 当 部 署 まちなかで開催されるイベントの支援 蔵の辻やその周辺で開催されるイベントを積極的に支援し、ま ちなかの賑わい創出で交流人口を増やし経済効果につなげる。 (取組み例) ・壱の市、参の市は、まちなか賑わい創出のシンボル的なイベン トとなっており、事業継続を図る。 ・たけふきものがたりや昭和の花嫁行列など市民主導のイベント をサポートする。 市まちづくり センター 商店街連盟 商業・観光振 興課 都市計画課 まちなかへの観光バス誘致 (取組み例) ・蔵の辻周辺へ立ち寄るバスツアーの支援を継続する。 ・ツアー客へ本市観光パンフレットを提供し、再訪を促す。 市まちづくり センター 商店街連盟 商業・観光振 興課 具 体 的 手 22 段 (3) 地域資源を生かした観光の推進 関係機関 ・ 団 体 市 担 当 部 署 文化財を観光資源として活用 本市の文化財を観光資源として活用し誘客につなげるため、各 行事実施者、文化財の管理者、武生公会堂記念館等と連携し、見 学の可否情報など情報発信に努める。 文化財管理者 等 商業・観光振 興課 文化課 2 万葉集ゆかりの地の環境整備 万葉集ゆかりの地である越前の里味真野苑と万葉館を万葉ロマ ンテーマパークとして整備し、関係イベントと相乗効果が発揮で きるよう環境を整備する。 味真野地区 万葉ゆかりの 地(高岡市等) 商業・観光振 興課 万葉菊花園 3 継体天皇ゆかりの地の観光環境の整備 (取組み例) ・継体天皇ゆかりの地である味真野と粟田部、岡本地区一帯を広 域的な観光ゾーンとして位置づけ、観光環境を整える。 ・継体天皇にまつわる祭事、行事、史跡等を活用した観光事業者 等をバックアップする。 関係地区 地域の観光協 会 観光事業者 薄墨桜ゆかり の地(本巣市) 商業・観光振 興課 万葉菊花園 関係機関 ・ 団 体 市 担 当 部 署 ○ 各種まつり等との連携 ①越前市サマーフェスティバル 市民参加の夏まつりとして、また、お盆に帰省する人たちも楽 しめるイベントとして、内容の充実を図る。 ・ふるさと踊り ・OMOッSEまつり ・花火大会 ・お笑いつるつるイッパイ!! ②各種まつり(イベント) 市民が参加し四季折々に開催されるまつりについて、実施団体 と連携し、広報活動、回遊バスなどを通して支援する。 ・はながたみまつり ・安養寺桜まつり ・式部とふじまつり ・あじまの万葉まつり ・神と紙のまつり ・鬼ヶ岳火祭り ・花筐もみじまつりなど 各地区自治振 興会 武生商工会議 所 市商工会 商店街連盟 商業・観光振 興課 今立総合支所 ○ 【再掲】たけふ菊人形を核に「北陸の秋は越前市」を演出 たけふ菊人形は、長い歴史に裏打ちされたオンリーワン的イベ ントで、更に充実、発展させる。また、菊人形と開催時期が重な っている次のイベント等と連携を深め市内への回遊性を高める。 ・源氏物語アカデミー ・健康ウォーク ・菊花マラソン ・食育フェア ・武生公会堂記念館 ・まちなかイベント 各種イベント 実行委員会等 商業・観光振 興課 イベント関係 課 № 1 取組み 区分※ ○ 具 体 的 手 段 (4) イベント相互連携による観光振興 № 1 2 取組み 区分※ 具 体 的 手 23 段 資料 観光素材 歴史・まちなみ ・神社仏閣 指定文化財約220件 まちなか博 昔ながらの 物館 商店街 京町周辺 本町周辺 紫式部公園周辺 味真野地区 今立地区 郊外 正覚寺 陽願寺 紫式部公園 毫攝寺 花筐公園 本保陣屋跡 旧武生製紙所 古い看板 座禅体験 伝説 龍門寺 前田利家紀行 龍泉寺 龍門寺 藤波亭 小丸城跡 逢坂山公園 大虫神社 満る久鮮魚店 町屋 金剛院 継体天皇ゆかり 千代鶴神社 妙高寺 月光寺 城福寺庭園 紙の文化博物館 日野神社 丈生幼稚園 辻(通り) 龍泉寺 万葉集ゆかり 引接寺 円宮寺 上総社 霊泉寺 卯立の工芸館 大塩八幡宮 旧井上歯科医院 窓安寺 味真野神社 パピルス館 府中馬借街道 熊川邸 小次郎公園 塩の道 旧武生郵便局 国分寺 経王寺 御霊神社 卍ガ辻 ふるさとを偲ぶ散歩道 越前の里味真野苑 金剛院 真照寺 ギャラリー叔羅 万葉館 高善寺 藤垣神社 久成寺 宝円寺 五皇神社 柳の滝 大塚呉服店 本興寺 河濯山芳春寺 紫きぶ七橋 旧谷口家 不動滝 府中町屋倶楽部 総社大神宮 帆山寺 蔵の辻 ギャラリー越乃蔵 岡太神社(粟田部地区) MODE大井ビル 岡太神社・大滝神社 南越履物 朽飯八幡神社(機 織の神様) 武生公会堂記念館 古いまちなみ キリン刃物博物館 ちひろの生まれ た家記念館 産業 越前打刃物 越前和紙 越前箪笥 工場見学 体験 越前打刃物会館 パピルス館 タンス町通り 越前そばの里 そば打体験 聖徳太子堂 タケフナイフビレッジ 卯立の工芸館 笹屋 ナイフ作り 福武線北府駅 紙の文化博物館 イベント・祭事 霊泉寺 越前めがねの里 紙漉き アイシン・エイ・ダ ブリュ工業 カンナ塾 木工房 蔵 伝統芸能 行事名 時期 行事名 時期 行事名 時期 行事名 時期 越前打刃物古式鍛錬 1月1日 越前万歳初舞 1月1日 市内各所左儀長、どんど焼き 1月中旬 蓬莱祀 2月11~13日 ごぼう講 2月17日 壱の市、参の市 3月~12月第1、3日曜 花筐公園桜まつり 4月上旬 太陽広場桜まつり 4月中旬 式部とふじまつり 5月3日 あじまの万葉まつり 5月3~4日 神と紙のまつり 5月3~5日 みたま祭り 7月15日 丹南アートフェスティバル 7月下旬~8月上旬 日野山祭り 7月下旬、8月23~24日 河濯山祭り 7月30日~8月1日 花筐薪能 隔年8月上旬 市サマーフェスティバル 8月中旬 鬼ヶ嶽火祭り 8月15日 武生国際音楽際 9月上旬 総社大神宮例祭 9月15日 丹南産業フェア 9月中旬 獅子返し 9月~10月 たけふ菊人形 10月初旬~11初旬 健康ウオーク 10月 迹王の餅 10月12日 源氏物語アカデミー 10月下旬 たけふ菊花マラソン 11月3日 花筐もみじまつり 11月中旬 お菓子 土産 料亭・ランチ ご当地グルメ 地元に愛されている 越前そばの里 満照豆 越前打刃物 料亭 ボルガライス 万葉そば道場 むかし菓子 越前和紙 寿司店 梅月せんべい 越前そば 食・土産 越前おろしそば 市内そば店 中華そば ソースかつ丼 白山スイカ へしこ でっち羊かん(水ようかん) 菊アイスクリーム 羽二重巻 菊せんべい 和菓子洋菓子店 餅屋 自然 花 水 グリーンツーリズム 公園・キャンプ場・温泉 生態系 登山 木 花筐公園薄墨桜 紫式部公園藤棚 日野川 農家民泊 太陽広場 コウノトリ 日野山 越前の里味真野苑 治左川 農業体験 白崎公園 アベサンショウウオ 鬼ケ岳 花筐公園孫桜 水芭蕉ほか 蓑脇の時水 池の上公園 治左川トミヨ南限 村国山 大滝神社ブナ林 万葉菊花園 解雷ヶ清水 味真野小学校桜 大虫の滝 芦山公園 お清水不動尊の水 花筐公園桜・もみじ 粟田部皇子ヶ池 小次郎公園桜 金華山グリーンランド 三里山 大滝神社大杉 八ツ杉千年の森 観光農園どんぐり山 大徳山 大滝神社ゼンマイ桜 白山里地里山 白山観光クリ園 権現山 杉尾の大杉 しきぶ温泉湯楽里 矢良巣岳 明光寺大イチョウ 横住よのき清水 若須岳 水間神社ケヤキ 柳の滝 武衛山 松が嶽神社大モミ 赤谷瓜割清水 天城山 西河内石堂の水 行司岳 横根大権現山の水 府中馬借街道 文学 芸術 奈良 平安 江戸 近代 能面 万葉集 源氏物語 奥の細道 与謝野晶子 越前出目家 24 ■ 越 前 市 の 歴 史 時代 年号 西暦 縄文 11000 3000 弥生 300 越 前 市 の で き ご と このころ、尖頭器を使用する(領家遺跡) このころ、石斧・石鏃や縄文土器を使った生活(東樫尾遺跡など) 人々は採集や狩をし、武生盆地の丘やふもとで生活 このころ、稲作や金属器の使用が始まり、平地に水田が開かれ、「むら」もできる 紀元前 57 239 391 400 古墳 507 600 大和 大化元 645 658 672 5 11 13 勝宝元 692 701 708 710 714 718 730 733 739 741 749 宝字 8 764 大宝元 和銅元 奈良 3 7 養老 2 天平 2 平安 延暦13 弘仁14 承和 5 14 延長 5 長徳 2 仁安 2 治承 4 寿永 2 4 鎌倉 建久 3 文永 5 弘安元 正応 3 元弘 3 室町 建武元 3 暦応元 4 5 貞和元 5 正平23 明徳 3 応仁元 文明 3 6 12 13 長享 2 明応 5 天文12 18 22 天正元 794 823 839 847 927 996 1167 1180 1183 1185 1192 1268 1278 1290 1333 1334 1336 1338 1341 1342 1345 1366 1368 1392 1467 1471 1474 1480 1481 1488 1496 1543 1549 1553 1573 日 本 の で き ご と このころ、松明山の方墳に「家屋人物獣文鏡」や「首飾り」が副葬される このころ、船山・愛宕山などに前方後円墳が造られる 男大迹王、樟葉宮で即位し継体天皇となる(『日本書紀』) このころ、機織の技術が服部谷へ、和紙の製法が大滝に伝わったとされる このころ、茶臼山・大屋・宮谷などに群集墳が造られる このころ、王子保地区で須恵器・瓦・ 仏(せんぶつ)などが生産される 倭国、百余国に分立 奴国王、後漢の王から金印を受ける 邪馬台国卑弥呼、魏へ使いを遣わす 倭軍、百済・新羅を破る 大和朝廷、国土統一を進める 聖徳太子、政治を行う 大化の改新 越前守阿部比羅夫、蝦夷を征討する 壬申の乱 このころ、深草・野々宮・大虫の各寺が建立される このころ、越の国が越前(加賀・能登を含む)・越中・越後の三国に分割される 大宝律令完成 高志村君、越前守として太介不(たけふ)に「国府」を置く 平城京に遷都 中山里から都へ白米や赤米が送られた(長屋王邸出土木簡) 越前国を分割して能登国を置く 正倉院に残る「大税帳」の用紙は越前で漉かれた 丹生郡領は佐味浪麻呂であった このころ、中臣宅守が味真野に流される 国分寺・国分尼寺建立の詔 大伴池主、越前の掾として赴任する このころ、越前にも国分寺・国分尼寺が建立される 越前守恵美辛加知が恵美押勝の乱で殺される このころ、室谷に古代寺院が建立される 平安京に遷都 越前国から「加賀国」が分かれる、丹生郡から「今立郡」が分かれる 味真公御助麻呂、本籍を左京五条二坊へ移す 丹生郡の春日部雄継、外従五位下を授かる 「延喜式神名帳」に越前国大虫神社、国中神社、岡本神社の名が記される 紫式部、父越前国守藤原為時とともにたけふに来る 延喜式が完成 このころ、和名抄が完成 平清盛、太政大臣となる 源頼朝、木曽義仲挙兵 木曽義仲、越前国府に陣を構える 平氏滅亡 源頼朝、鎌倉幕府を開く 螢山、越前多禰(たね:越前市)に生まれる 五箇で間似合紙が発明される 他阿真教、総社に参詣し、越前で布教する 鎌倉幕府滅亡 このころ、京の刀鍛冶千代鶴国安、府中で越前鎌の技術を伝えたといわれる 建武の新政 斯波高経、越前守護となる 足利尊氏、室町幕府を開く 斯波高経、日野川で新田義貞軍と戦う 大滝城、北朝軍に攻められ落城する 斯波高経、道西掃部に御教用紙(越前奉書)を漉くよう命じる 別印山日円寺が越前の安国寺に指定される 良如、正覚寺を開く 通幻寂霊、竜泉寺を開く 南北朝統一 応仁の乱(1467~1477) 将軍義政、朝倉孝景に越前守護の御内書を与える 蓮如、吉崎道場を開く 斯波政綿、大滝寺に神領を寄進する 大乗院寺社雑事記の地図に府中守護所が記される 朝倉孝景、大滝寺の寺領を安堵する 真盛、引接寺を開く 加賀一向一揆 このころ、朝倉氏家臣、青木・印牧両氏が府中奉行人となる 公家清原枝賢、府中祭を見物する 種子島に鉄砲伝来 キリスト教伝来 一乗谷奉行人小泉左衛門が粟生寺へ田畑を寄進する 織田信長、朝倉氏討伐のため府中に入る 前波長俊、大滝寺の寺領安堵する 室町幕府滅亡、朝倉氏滅亡 25 時代 安土 桃山 江戸 年号 天正 2 3 西暦 1574 1575 4 7 9 10 11 1576 1579 1581 1582 1583 13 18 文禄元 4 慶長元 1585 1590 1592 1595 1596 3 4 5 6 1598 1599 1600 1601 8 17 元和元 9 寛永元 2 14 万治 3 寛文元 5 延宝 3 6 貞享 3 元禄 5 10 12 15 宝永 5 7 正徳元 5 享保 5 6 7 元文元 5 延享元 宝暦 6 12 明和 4 1603 1612 1615 1623 1624 1625 1637 1660 1661 1665 1675 1678 1686 1692 1697 1699 1702 1708 1710 1711 1715 1720 1721 1722 1736 1740 1744 1756 1762 1767 5 文化元 14 天保 3 4 7 8 9 14 弘化元 3 嘉永 2 5 6 7 安政 3 5 文久元 元治元 慶應元 3 1768 1804 1817 1832 1833 1836 1837 1838 1843 1844 1846 1849 1852 1853 1854 1856 1858 1862 1864 1865 1867 越 前 市 の で き ご と 日 本 の で き ご と 府中城主富田長繁、大滝寺と門前へ禁制を出す 長繁、越前一向一揆に討たれる 信長、一揆討伐のため再び府中に入る 滝川一益、大滝寺などを焼き討つ 府中10万石を不破光治・前田利家・佐々成政(府中三人衆)に与える 信長、 大滝掃部に奉書紙販売の特権を与える 府中三人衆、五箇村紙座の特権を 許す 佐々成政、粟田部付近で検地を行う 一揆起り、前田利家これを平定する(小丸城跡出土瓦) 織田信長、安土城を築く 佐々成政、成願寺へ禁制を出す 佐々成政、大滝掃部に奉書紙の特権を与える 本能寺の変 豊臣秀吉、柴田勝家を追って府中に入る 秀吉の御陣屋普請に粟田部のか 賎ヶ岳の戦い ち村大工が当たる 秀吉、岩本村と新堂永林寺へ禁制を出す 丹羽長秀、大 滝寺へ禁制を出し、大滝掃部に奉書紙職を安堵する 木村隼人佐、若狭より府中に入る 豊臣秀吉、刀狩令を発する 青木秀以、府中金剛院に拠る このころ、秀吉が大滝掃部に桐の印を許し、奉書紙職の特権を与える このころ、青木一矩が夫役受取状を大滝村へ渡す このころ、善照、清水頭 に毫摂寺を移す 長束正家らによる越前の検地完了する 堀尾可晴、府中城主となる 可晴、大滝掃部の特権を安堵する 結城秀康、将軍より越前一国68万石を拝領する 関ヶ原の戦い 本多富正、秀康より3万7千余石を拝領し府中城主となる 秀康、三田村掃部 を奉書紙職に任命する 徳川家康、江戸幕府を開く 福井藩で久世騒動が起きる 大阪夏の陣で本多富正大阪城一番乗りの功名をたてる 豊臣氏滅亡 富正、加増されて4万5千石の領主となる 福井二代藩主松平忠直、豊後(大分県)へ流罪となる 府中の町数18町、戸数884戸 島原の乱 加藤播磨、「模様入り鳥の子」を発明する 五箇村で福井藩の藩札を漉く 越前奉書、「御上天下一」の印を許可される 福井藩、五箇生産の奉書を他国へ出すことを禁じる 福井藩、五箇に福井藩の御勘定所を置く 貞享の大法により福井藩の領地半減、府中本多家の領地も2万石に半減 土岐頼殷、今立郡で2万5千石を領し、陣屋を野岡に置く 紀伊松平頼職、高森に陣屋を置く 福井藩、岩本村に紙会所を置き、判元制を採用する 赤穂浪士の討ち入り 松ヶ鼻用水、洪水で大破する 西鯖江陣屋代官古郡文右衛門、松ヶ鼻の護岸を完成させる 「府中総絵図」が描かれる 町数31に増える 越前和紙、倭漢三才図会で「越前鳥の子紙が紙の王にふさわしい紙」と評される 間部詮言、越後村上から鯖江に転封され、5万石の鯖江藩が成立する 幕府の陣屋、西鯖江から本保へ移る 享保の大火で粟田部の大半を焼失する 本保陣屋を廃止し、公領は福井藩預かりとなる 粟田部村の戸数333戸 再び本保に幕府の陣屋を置く 本保騒動が起きる 4月の大火で府中の町のほとんどが焼失する 本保陣屋、飛騨郡代の支配となる 元高山藩主金森家の一族金森左京が白崎に館を設ける 越前大一揆が起こる 池ノ上町に恩沢池(灌漑用)完成する 府中町の町数48町、戸数2,849戸 鯖江藩の東庄境組・庄田組のうち480人が漆かきに他国へ出る 蓑虫騒動が起こる 天保の飢饉で多くの人が餓死する 高山郡代大井永昌の徳をたたえ、本保に天保救荒碑が建立される 府中町の戸数2,437戸 大滝神社の下宮本殿と拝殿を再建する 江戸城本丸焼失、福井藩は見舞品として五箇から鳥の子30万枚を贈る 大暴風により粟田部で43戸潰れ、死者3人を出す 府中で初めて種痘が行われる 嘉永の大火で、府中町の民家1,476戸が焼失する 粟田部に藩校別館、郷学所「恵迪斉」を設立する 五箇で丸岡藩札を漉く 藩校「立教館」を設立する 重野六十九、粟田部で蚊帳製造を始める 天保の大飢饉 安政の大獄 このころ、府中で蚊帳の製造を開始する 府中医学所が新設される 福井藩、粟田部村本町に「制産役所」を置く 水戸浪士勢、池田・今庄通過 江戸幕府滅亡 26 時代 近代 年号 明治元 2 3 4 5 現代 西暦 1868 1869 1870 1871 1872 6 9 10 11 12 14 15 22 23 27 29 30 31 36 37 39 40 42 大正元 2 3 9 12 1873 1876 1877 1878 1879 13 14 15 昭和 2 4 6 12 14 15 16 19 20 21 22 23 25 26 27 29 30 31 33 34 37 38 39 43 45 51 52 1924 1925 1926 1927 1929 1931 1937 1939 1940 1941 1944 1945 1946 1947 1948 1950 1951 1952 1954 1955 1956 1958 1959 1962 1963 1964 1968 1970 1976 1977 53 56 59 60 平成元 3 6 7 9 10 12 13 14 16 17 1978 1981 1984 越 前 市 の で き ご と 五箇で太政官札を漉く 府中を「武生」と改称する 本多家華族に列せられず、武生騒動起こる 本保県が成立する 福井県・鯖江県などが成立する 武生郵便取扱所開設 進脩小学校など創立 粟田部で大火、407戸焼失する 越前大一揆(ボロンカ騒動)起きる 粟田部に繭市場開設する 本山毫摂寺焼失、類焼100余戸に及ぶ 明治天皇北陸行幸、引接寺が行在所となる 武生に南条・今立両郡役所を置く 本多副元、華族に列せられる(1884年男爵となる) 日 本 の で き ご と 明治維新 戊辰戦争 版籍奉還 廃藩置県 学制発布 太陽暦採用 徴兵令 西南戦争 現区域の福井県成立 1882 1889 1890 1894 1896 1897 1898 1903 1904 1906 1907 1909 1912 1913 1914 1920 1923 1989 1991 1994 1995 1997 1998 2000 2001 2002 2004 2005 南越自由党結成する 粟田部村に先憂社を結成する 大日本帝国憲法発布 市町村制実施 第1回衆議院議員総選挙 第1回帝国議 日清戦争始まる(~1895) 北陸線森田まで開通する 武生駅営業開始する 神明村に歩兵第36連隊を移管 福井県武生尋常中学校(旧制武生中学校)開校 岡本村に岡本製紙組合を設立する 武生町大火、1,057戸焼失する 日露戦争始まる(~1905) 町立武生女子実業学校開校する 電話が開通する 初めて電灯が灯る 岡本村で製紙工がスト実施する 武生町大火、481戸焼失する 武岡軽便鉄道、五分市まで開通する 第1回国勢調査、武生町人口18,068人 武生町立図書館落成する 紙祖神「川上御前」の分霊を抄紙局に祀る 町立武生女子実業学校、県立武生高等女学校と改称する 南越鉄道、今立鉄道を合併し、戸の口(鯖江市)まで延長される 福武電気鉄道、武生新~福井新まで開通する 粟田部村、「粟田部町」となる 粟田部町で大火、市街地のほぼ半数250戸が焼失する 武生公会堂落成する 第一次世界大戦始まる(~1918) 福井県の人口59万8029人 関東大震災 満州事変 日中戦争始まる 第二次世界大戦始まる(~1945) 大蔵省印刷局抄紙部出張所を岩本に設立する 福武電気鉄道、南越鉄道を合併する 大阪から疎開児童を受け入れる 太平洋戦争始まる(第二次世界大戦参戦 新制中学校発足する 原爆投下 太平洋戦争終る 日本国憲法発布・農地解放 学校教育法施行(6・3制) 福井大地震 朝鮮戦争始まる 武生高等学校発足 武生町、神山村と合併し「武生市」が誕生する 人口31,743人 武生市、吉野・大虫・国高村を編入する 武生市、坂口村を編入する 第一回武生菊人形開催 武生市、王子保・北新庄・北日野村を編入する 南中山村と服間村、粟田部町に合併される サンフランシスコ講和条約 日米安全保障条 武生市、味真野村を編入 粟田部町を「今立町」に変更 岡本村、今立町に合併される 日本、国際連合に加入 武生トンネル(国道8号線)開通 武生市、白山村を編入する 北陸トンネル(北陸線)開通、複線電化される 三八豪雪 越前和紙職人八代目岩野市兵衛、重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される 経済高度成長 東海道新幹線開通 東京オリンピック開 福井国体開催 大阪万博開催 ロッキード事件 武生地方卸売市場落成する 北陸自動車道武生~敦賀間開通される 旧谷口家住宅、城福寺庭園が重要 文化財に指定される 大塩八幡宮「拝殿」が重要文化財に指定される 日中平和友好条約に調印 福井鉄道南越線の全線が廃線となる 大滝神社下宮「本殿・拝殿」、重要文化財に指定される 男女雇用機会均等法成立 消費税導入 日野川に県下初の斜張橋が完成する 湾岸戦争勃発 ソ連邦解体 大虫神社「木造男神坐像」、重要文化財に指定される サンドーム福井完成する 「越前万歳」、重要無形民俗文化財に指定される 阪神・淡路大震災 東京で地下鉄サリン事件 ロシアタンカー重油流出事故 長野冬季オリンピック開催 越前和紙職人九代目岩野市兵衛、重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される アメリカ、同時多発テロ事件 北朝鮮より拉致被害者5名帰国 陸上自衛隊イラク派遣 福井豪雨により各地に大被害を受ける 武生市と今立町が合併し、「越前市」となる 27 越前市観光振興プラン改定委員会名簿 委 員 長 村 田 治 夫 副委員長 桶 谷 三枝子 (50音順) 所属団体等 役 職 委 員 氏 名 1 ㈱武生製麺 専務取締役 桶 谷 三枝子 2 市民公募 武生語り部の会所属 関 本 邦 夫 3 ロハス越前 事務局長 田 中 滋 子 4 ㈱福井ツーリスト 社長 道 場 久 孝 5 市史編纂委員会 委員 藤 本 正 晃 6 いわさきちひろ生誕の地顕彰会 事務局 宮 田 有 子 7 福井鉄道㈱ 社長 村 田 治 夫 8 (社)福井県観光連盟 観光プロデューサー 山 北 淳太郎 - オブザーバー 福井県観光振興課 企画主任 小 嶌 義 広 - 事務局 産業環境部 商業・観光振興課 改定委員会開催経過 開 催 日 第1回策定委員会 平成 23 年 6 月 27 日 第2回策定委員会 平成 23 年 7 月 28 日 第3回策定委員会 平成 23 年 11 月 17 日 第4回策定委員会 平成 23 年 12 月 14 日 第5回策定委員会 平成 24 年 1 月 19 日 会 場 市民ホール 第3会議室 福祉健康センター 大会議室 市民ホール 第3会議室 市民ホール 第3会議室 市民ホール 第1会議室 内 容 現行の観光振興プラン検証 観光特性と観光資源等の協議 具体的取り組みについての協議 全体について協議 議会等への中間報告素案の確認 具体的取り組みについての協議 パブコメの意見確認 全体について協議 総括 パブリックコメントの実施 平成23年12月15日から平成24年1月11日まで 28 越前市観光振興プラン改定委員会設置要綱 (設置) 第1条 越前市観光振興プランを幅広い意見を聴いて改定することができるよう、 越前市観光振興プラン改定委員会(以下「委員会」という。)を設置する。 (組織) 第2条 2 委員会は、委員10人以内をもって組織する。 委員は、市長が委嘱する。 (委員の任期) 第3条 委員の任期は、平成24年3月31日までとする。 (委員長及び副委員長) 第4条 委員会に、委員長及び副委員長各1名を置く。 2 委員長は、委員の中から互選により選出し、副委員長は委員長が指名する。 3 委員長は、委員会を代表する。 4 副委員長は委員長を補佐し、委員長に事故があるときは委員会を代表する。 (委員会) 第5条 2 委員会は、市長が招集する。 委員会に、委員以外の者の出席を求め、意見を聞くことができる。 (庶務) 第6条 2 委員会の庶務は、産業環境部商業・観光振興課において処理する。 委員の意見は、産業環境部商業・観光振興課が取りまとめる。 (その他) 第7条 この要綱に定めるもののほか、必要な事項は、市長が別に定める。 附 則 (施行期日) 1 この要綱は、平成23年5月2日から施行する。 (この要綱の失効) 2 この要綱は、平成24年3月31日限り、その効力を失う。 29