...

医学科パンフレット

by user

on
Category: Documents
16

views

Report

Comments

Transcript

医学科パンフレット
鳥取大学医学部
医学科
School of Medicine,Faculty of Medicine
T tt
To
t ori University
河 合 康 明
医学部長 医学科長 渡 邊 達 生
鳥取大学の理念は、
「知と実践の融合」です。
大学の学びは、単に知識を習得するだけでな
医学科では、優れた臨床・研究能力のみなら
ず高い倫理観を備えた医師を養成していま
く、蓄積した知識を用いて問題解決すること
ができる実践力を身につけることが求められ
ています。そうした実践力を養うには、能動
す。生命の神秘に興味を持ち、その構造・機
能等が損なわれた結果としての疾病を克服す
る意欲を備え、科学的思考を持って問題に対
的な学習態度が必要です。
鳥取大学医学部は、
探求心旺盛な意欲のある学生の入学を期待し
ています。
処し解決する情熱を持った若者の入学を期待
しています。
■ 医学教育総合センター
医学教育総合センターは、医学部における卒前・卒後の一
合力)を高める教育を行っている。医療人同士が連携の良
貫した教育支援を行うと共に、医学教育方法の研究、地域社
いチームを組み、患者の立場にたって、患者本位の医療を
会の医療人育成のための生涯教育の推進を主な目的としてい
行うためには、こうした教育を通して、他者理解を深めて
る。そのために、当センターには医学教育支援部および臨床
いくことが重視されている。
研修支援部が設置されており、医学教育支援部は学部教育支
援室、大学院教育支援室の2部門、臨床研修支援部は卒後臨
・医学科ではモデル・コア・カリキュラムという新しい教育
床研修センター、医療スタッフ研修センター、鳥取県地域医
プログラムが完全実施されている。これは、全国統一の精
療支援センターの3部門で構成されている。医学科における
選された基本的内容を重点的に履修するもので、全体の3
卒前教育の支援は主に学部教育支援室が担っており、特徴あ
分の2程度の時間数で行うこととされている。残り3分の
る教育内容となっている。
1は、鳥取大学医学部の教育理念に基づき行う教育であ
り、学生が自主的に選択できるような先端的内容や、全国
・医学教育に対する社会のニーズは多様化し、創造性豊かな
人材の輩出が求められている。これには、従来の知識詰め
で初めて取り入れた手話教育、周辺領域の内容など多彩な
メニューが用意されている。
込み型の教育方法から、自ら課題を探求し、問題解決能力
を身につけられるような、学生主体の学習に転換すること
が必要とされる。
・学生が小グループに分かれて能動的学習を行うチュートリ
アル教育や、一定期間希望の研究室に配属されて行う研究
活動等も含まれている。
・ヒューマン・コミュニケーション授業の中で、乳幼児や高
齢者との交流実習を通して、役立ち感や自己肯定感を育み、
人間力(知力、体力、実践力、コミュニケーション力の総
・市民ボランティアによる模擬患者に対する医療面接や、精
巧に作られたシミュレーター(模型)を利用した医療手技
Admission Policy
∼医学科では次のような人を求めています∼
1.生命の営みに関心のある人
2.科学的な思考能力のある人
3.医学に対する学習意欲と適正のある人
4.人と協調できる柔軟性のある人
5.山陰地方の風土と生活に関心のある人
6.医学・医療と保健・福祉の進歩に貢献できる人
練習などのシミュレーション教育を充実させている。
・鳥取大学医学部は、山陰地方の医学教育の中核を担い、地
域医療に貢献できる人材の育成は勿論のこと、グローバリ
・大学病院で行う臨床実習は、従来の見学型を見直し、学生
も医療スタッフの一員として加わる参加型(クリニカル・
ゼーションが進む世の中にあって、国際貢献を視野に入れ
た医師、研究者の養成を目指している。
クラークシップと呼ぶ)へ移行した。
■ 海外研修
鳥取大学では、夏季休業を利用してカナダの大学等で短期
の学生や教員が鳥取大学での研修に参加し交流を行っている。
研修を行う制度があり、将来視野の広い医師を育成するため、
また、韓国の延世大学の学生の研修については、受け入れ
医学部同窓会も積極的に支援している。
が継続していることから、2011(平成23)年には大学間の交
また、アメリカの大学医学部での臨床研修等、海外交流協
流協定に発展している。さらに、2013年からフィリピン共和
定締結校との関係や、教員の海外共同研究の機会を利用した
国の保健省関連病院(国立サンラサロ病院)で、2016年から
研修などがこれまで行われてきた。最近は、さらに数名の6
ロシアの極東連邦大学で、6年次学生の臨床研修を開始して
年次学生をニューヨーク市のコロンビア大学における短期臨
いる。
床研修に派遣するなど、国際化を進めている。
2008(平成20)年にはアメリカのバーモント大学医学部と
学術交流協定を締結した。その結果、医学科4、5年次学生
が毎年バーモント大学で開催される夏期および春期臨床研修
プログラムに参加しているほか、バーモント大学からも数名
■ 講座紹介
∼6年間で学ぶ『医学』を構成する講座および分野∼
解剖学講座
生理学講座
・統合生理学分野
・適応生理学分野
病理学講座
・器官病理学分野
・分子病理学分野
・脳病態医科学分野
感染制御学講座
・細菌学分野
・ウイルス学分野
・医動物学分野
ヒトの身体について、形態、即ち電子顕微鏡や光学顕微鏡で調べる微細な
構造から、肉眼的な形までいろいろな角度で研究・教育する分野である。
ヒトの生きていく仕組みを分子レベルから全身のレベルで解き明かしてい
く学問分野である。
ガンと正常組織の鑑別や、移植臓器の拒絶反応を診断する仕事、ガン細胞
を遺伝子レベルで検討するなど、病気の成り立ちについて教育や研究をす
る学問分野や、脳や神経疾患の病態を解明する分野がある。
HIV、肝炎ウイルスなど電子顕微鏡でなければ見えないものから、O-157
などの大腸菌、胃のピロリ菌など感染症を起こす病原体に関する分野、寄
生虫や病気を媒介する動物について教育や研究をする学問分野である。
社会医学講座
・環境予防医学分野
・健康政策医学分野
・法医学分野
・医学教育学分野
・病態運動学分野
病態解析医学講座
・統合分子医化学分野
・分子薬理学分野
・薬物治療学分野
・画像診断治療学分野
・臨床検査医学分野
人間の健康を健康領域から境界領域・疾病領域、さらに死に至る連続した
状態として把握するとともに、宿主・病因・環境のダイナミズムの中で総
合的に据え、特に予防医学を重視し実践するとともに教育・研究する分野
や、健康増進や予防における運動の果たす役割を重視する分野、法的な面
で社会との接点を有する医学分野などがある。また、限られた時間で最大
の教育効果をもたらす教育方法の研究や、システム整備に貢献する分野を
擁する。
生命に必要な物質の代謝・機能等を分子レベルで研究したり、その違いを
基に診断の基礎となる検査データを診療に応用し、研究・教育を行う分野
や、MRI等の画像診断装置を用いた研究や放射線治療の研究開発を行った
り、治療の基礎となる薬物の作用メカニズムを解き明かし、新薬を開発し
たり、有効で安全な使い方を教育・研究する分野がある。
統合内科医学講座
・病態情報内科学分野
・機能病態内科学分野
・分子制御内科学分野
・周産期・小児医学分野
心臓病や、消化器の病気、ガンや呼吸器の病気など範囲の広い内科学に関
し、各専門分野ごとに教育・研究・診療を行っている。生まれたばかりの
赤ちゃんから発達に応じた小児の病気を取り扱う分野もある。
器官制御外科学講座
・病態制御外科学分野
・器官再生外科学分野
・胸部外科学分野
・腎泌尿器学分野
・生殖機能医学分野
・麻酔・集中治療医学分野
・救急・災害医学分野
感覚運動医学講座
・運動器医学分野
・皮膚病態学分野
・視覚病態学分野
・耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野
・口腔顎顔面病態外科学分野
脳神経医科学講座
・脳神経内科学分野
・脳神経外科学分野
・脳神経小児科学分野
・精神行動医学分野
地域医療学講座
主に手術により病巣を取り除いたり、血管や、臓器をつないで再建し病気
を治す。内科学同様臓器・疾患別にいろいろな分野に分かれ、また新しい
生命を育む産科や、手術時に麻酔や重傷者の集中治療を専門とする分野が
ある他、国内でも少ない救急・災害医学の専門分野もあり、2011(平成
23)年の東日本大震災には即座にDMATを派遣し、救援診療に活躍した。
骨や関節など運動器が専門の分野や、湿疹や皮膚ガン、やけど等皮膚を専
門とする分野、角膜移植や硝子体手術など眼を専門とする分野、難聴やめ
まい、中耳炎など耳や鼻、のどの疾患を専門とする分野、歯や舌、唇など
の口腔顎顔面領域の手術や、味覚異常、顎関節、粘膜疾患などを専門とす
る分野などがあり、それぞれ先進的で特徴的な診療・研究や教育を行って
いる。
脳や神経に関する疾患の治療と病気の起こる機序を研究する分野などがあ
る。精神疾患や心療内科を専門とする分野もこの講座に含まれる。特に小
児を専門とする分野は他大学に先駆けて設置され、遺伝子カウンセリング
なども含めた先進的取り組みが行われている。
近年重視されている地域医療に関し、全国でも少ない独自の教育・研究・
診療システム構築を目指して活動している。(鳥取県の寄附講座を含む講
座)
■ 病院紹介
附属病院長 清
水 英 治
鳥取大学医学部附属病院では110余年の歴史と伝統を守りつつ、
「健康の喜びの共有」を理念として
山陰のメディカルセンターを目指し、多くの優秀なスタッフと最新の医療機器によるトップレベルの
診療と医学教育・研究が精力的に進められています。
救命救急センターや総合周産期母子医療センター、がんセンターを擁し、また、内視鏡手術ロボッ
ト ダ・ヴィンチの導入に伴い、低侵襲外科センターを設立しました。平成24年には、次世代高度医
療推進センターを設置し、新しい医療機器の開発の拠点として実績を上げると共に多くの人材を育成
しています。この様に、最新の設備や機器による先端医療の実践と地域医療への貢献を通して多くの
人々の期待に応えています。
附属病院での実習も充実
ER
F
N
O
IV
TY
薬物療法内科
形成外科
救急科
血液内科
神経内科
脳神経外科
脳神経小児科
遺伝子診療科
病理診断科
神経病理診断科
感染症内科
リハビリテーション科
緩和ケア科
UL
整形外科
皮膚科
泌尿器科
眼科
耳鼻咽喉科
頭頸部外科
放射線科
放射線治療科
女性診療科
婦人科腫瘍科
麻酔科
ペインクリニック外科
歯科口腔外科
FAC
循環器内科
内分泌代謝内科
消化器内科
腎臓内科
呼吸器内科
膠原病内科
精神科
小児科
消化器外科
小児外科
心臓血管外科
胸部外科
乳腺内分泌外科
S IT Y
附属病院診療科名
M
ED
ICIN E TO T T O
RI
U
山陰の地で学ぶ先進医療
■ 学生生活
鳥取大学医学部には多くの学生サークルがあり活発な課外活動を行っ
ている。文化系サークルは発表展示会や実践活動を行い、体育系サーク
ルは中国・四国地区医系大学学生対抗試合、西日本医科学生総合体育大
会(西医体)等に参加している。
近年では第33回中四国医科学生剣道大会で団体戦・個人戦優勝、第69
回中国大学バレーボールリーグ戦春季大会優勝、第26回全日本医科歯科
学生サーフィン選手権大会で団体戦・個人戦で優勝、第7回少林寺拳法
中国地区学生大会単独演武有段の部で優勝、第64回西医体で剣道部、弓
道部がそれぞれ団体戦で優勝の快挙を果たした。
学業、課外活動などの優れた成績に対し学内の表彰制度もあり、学業
では成績優秀者が、課外活動では表記優勝の各クラブが学長表彰された
ほか、医学部同窓会からも顕彰されている。
恒例の学園祭「錦祭」は、10月下旬の開催に向けて学生が実行委員会
を組織し、大学関係者のみならず地域の方々に楽しんで頂けるよう取り
組んでいる。
文化系
サークル
Cultual circle activities
ESS
茶道部
写真部
軽音楽部
大山家族
室内管弦楽団
アトリエ自由ノート
ぼくがそばにいるよ
ギターマンドリン部
パッチアダムスクラブ
サブカルチャー研究会
スプラウト(混声合唱団)
しゅわっチ(手話サークル)
国際保健友の会ハクナマタタ
筋ジストロフィーボランティア部
華道部
学生ACLS
将棋同好会
JAZZ研究会
Peer in Heart
マジック同好会
カクテル同好会
地域医療研究部
体育会系
サークル
弓道部
剣道部
水泳部
漕艇部
駅伝部
合気道部
空手道部
ゴルフ部
サッカー部
サーフィン部
準硬式野球部
競技スキー部
居合道同好会
おさかなの部
サイクリング部
Sports-oriented
circle activities and
club activities
卓球部
ダンス部
硬式庭球部
ラグビー部
陸上競技部
バドミントン部
V-TEC Jr.
武産合気道同好会
フットサル
ハンドボールサークル
ワンダーフォーゲル部
ソフトテニス部
バレーボール部
フィギュアスケートクラブ
バスケットボール部
学園祭(錦祭)
旬
!
催
開
1
下
月
0
入試情報
2017年度(平成29年度)募集人員
学科
入学定員
前期日程
後期日程
推薦入試Ⅱ
私費外国人
医学科
105人
65人
20人
20人
若干名
2017年度(平成29年度)試験内容
学力検査等の
区分・日程
学科
前期日程
大学入試センター試験の利用教科・科目名
個別学力検査等の概要
教科
国
国語(必須)
地歴・公民
理
世B、日B、地理B、
から1
倫・政経
数Ⅰ・数A(必須)
数Ⅱ・数B(必須)
物理、化学、生物から2
外
英、独、仏から1
数
医学科
後期日程
科目名等
数(数Ⅰ・数Ⅱ・数Ⅲ・数A・数B)
外(コミュニケーション英語Ⅰ・コミュニケーション英語Ⅱ・
コミュニケーション英語Ⅲ・英語表現Ⅰ・英語表現Ⅱ)
面接
}
面接
5教科7科目
推薦入試Ⅱ
前期日程・後期日程に同じ
(5教科7科目)
アクセス
面接
米子市
至 米子空港
鳥取大学
米子キャンパス
鳥取市
■東京から
飛行機で1時間20分
JR東海道・山陽新幹線−伯備線経由で
5時間30分
至 境港
■大阪から
JR山陽新幹線−伯備線経由で3時間
高速バスで3時間20分
米子商工会議所
中海
■米子駅から
徒歩で約15分
タクシーで約3分
米子市循環バス利用で約8分
※米子駅から大学前まではバス利用で約4分
中国電力
R9
至 松江
至 鳥取
米子市役所
米子全日空
ホテル
米子市文化ホール
米子市
公会堂
R181
ワシントンホテル
コンベンションセンター
米子西IC
■米子空港から
タクシーで約20分
※空港連絡バスをご利用の場合は、市役所前で下車後、
徒歩で約10分
米子駅
米子中IC
米子南IC
米子IC
山陰道
至 鳥取
米子自動車道
至 岡山
ホームページをご覧ください!
鳥取大学医学部 医学科
〒683-8503 鳥取県米子市西町86
TEL:0859-38-7096(学務課 教育企画係)
鳥大 医学部
鳥取大学医学部HP
鳥取大学医学部附属病院HP
検索
Fly UP