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レアル女性

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レアル女性
Brazilian Economy and Japanese Company
at the Start of New Government
March 1 st, 2001
Yasushi Ninomiya
Deputy Director, Overseas Research Department,
Latin America Division
JETRO
COPYRIGHT@2011 JETRO. All rights reserved. 禁無断掲載
1.ルセフ政権の挑戦
COPYRIGHT@2011 JETRO. All rights reserved. 禁無断掲載
ブラジルの GDP成長率推移
カルドーゾ政権
第2期 2.1%
ルーラ政権
第1期 3.5%
ルーラ政権
第2期 4.6%
P. 3
ルセフ政権
5.9%?
持続的な成
長サイクル
の確立
出所:中銀、財務省
COPYRIGHT@2011 JETRO. All rights reserved. 禁無断掲載
内需主導で GDP成長急回復
P. 4
四半期別実質 GDP成長率(前年同期比、%)
一貫した成長を維持!
一貫した成長を維持!
92年以降で初めてのマイナス成長
92年以降で初めてのマイナス成長
投資急回復!
投資急回復!
2009年
第3四半期
GDP
第4四半期
通年
2010年
第1四半期
第2四半期
第3四半期
産業分
野別
需要要素別
-1.8
-9.0
-7.7
1.5
4.3
1.2
-12.9
5.0
-1.6
4.2
5.5
7.2
6.7
5.7
-0.6
-4.6
-6.4
2.2
4.2
3.9
-10.3
9.3
5.4
15.1
6.2
8.4
2.7
28.4
9.2
10.4
14.1
6.0
6.4
5.6
28.1
6.7
7.0
8.3
4.9
5.9
4.1
21.2
財・サービス輸出
-10.5
-4.7
-10.2
14.7
7.2
11.3
財・サービス輸入
(-)
-15.6
3.1
-11.5
39.6
38.9
40.9
農畜産業
工業
サービス業
個人消費支出
政府消費支出
総固定資本形成
これから強化すべき分野!
これから強化すべき分野!
国内景気好調で輸入増加
国内景気好調で輸入増加
出所:ブラジル地理統計院 (IBGE)
 09年
0.6%
%減となるが、2010
年上半期は10
10%近い成長を実現。
%近い成長を実現。
09年GDP成長率は
GDP成長率は0.6
減となるが、2010年上半期は
 成長を牽引する個人消費は需要要素別では GDPの
GDPの 60.2%を占め、サービス業も産業分野別では
60.2%を占め、サービス業も産業分野別では 68.5%を
68.5%を
占める(09
年)。
占める(09年
 ポジティブなのは工業に加え投資の急回復。ブラジルの持続的な成長のボトルネック解消に寄与。ただ輸
入増加が急すぎるのが若干懸念 材料。
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ルセフ政権の挑戦1:財政均衡
P. 5
財政収支の GDP比(%)推移
出所:ブラジル財務省
 ルーラ政権で達成できなかったひとつの課題はプライマリー収支黒字の目標維持。
今後はGDP
比3.1%を目指す
。
今後はGDP比
3.1%を目指す。
 景気動向に配慮しながら財政支出をいかに削減するか。
⇒2011年の連邦政府支出を全体の
500億レアル(約
億レアル(約300
300億ドル)削減し、
億ドル)削減し、 7,199億レアル
2011年の連邦政府支出を全体の 5.6%に相当する
5.6%に相当する500
7,199億レアル
(4,310億ドル)にすると
は減らさず。
。
4,310億ドル)にすると 2月に発表。PAC
月に発表。PACは減らさず
⇒2011年度最低賃金改定額の抑制。
2011年度最低賃金改定額の抑制。
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ルセフ政権の挑戦2:レアル高への対応
P. 6
2010年貿易額の前年比増加率(%)
【輸出】
03年1月
ルーラ政権発足
R$3.8
08年12月
米国発金融危機
R$2.4
【輸入】
10年1月
R$1.7
出所:中銀
出所:開発商工省
 ブラジルの通貨レアルは 2011 年 1 月時点で前年同月比 6.3 %上昇。米国発金融危機の影響を受けた
2008年
2008年末比だと4
比だと4割上昇。順調な経済回復と高金利、資源需要などを背景にブラジルへ資金流入
割上昇。順調な経済回復と高金利、資源需要などを背景にブラジルへ資金流入 。
 レアル高の影響もあり工業製品輸出の伸びが低調。一次産品が輸出増加を牽引。 2010年に一次産品の
2010年に一次産品の
輸出額が1970
年代以降初めて工業製品を上回る 。一方で工業製品を含む消費財輸入が大幅増加。
輸出額が1970年代以降初めて工業製品を上回る
 為替介入にとどまらず、 国内産業の国際競争力強化が必須
国内産業の国際競争力強化が必須 (産業界からは非工業化を懸念する声も)。
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ルセフ政権の挑戦3:投資の増加
P. 7
平均値
は4.3
注:スコアは最高評価が7、最低評価が1となっている。
出所:“The Global Competitiveness Report 2010 -2011”WEF.
近年の輸出入増加(ここ 5年で貿易額倍増)で港湾キャパシティを超える貨物が集まる。⇒ 通関に時間がか
かり、倉庫料の出費増。
内陸保税倉庫の利用や別港湾での荷揚げなどで対応⇒ 高い内陸輸送費
投資の GDP比(%)推移
ブラジルの持続的な経済成長
を阻む要因は投資の少なさ 。
投資/GDP比:中国は45.8%、
インドは34.5%(09年)
PACはこれらのインフラ問題
の解決を図るためルーラ政権
第2期(07年)にスタート。
ルセフ政権ではPAC2の実施
が最優先課題に 。
出所:ブラジル財務省
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2.日本企業のブラジル投資
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日本企業の投資増加傾向
百万ドル
P. 9
日本からの投資受入額推移
うち8億3千万ドルが鉱
うち8億3千万ドルが鉱
物資源分野(三井物産、
物資源分野(三井物産、
Valeの株式一部取得)
Valeの株式一部取得)
住友商事、ウジミナス関連鉱山
住友商事、ウジミナス関連鉱山
会社の増資引き受けで大きな投
会社の増資引き受けで大きな投
資を記録
資を記録
うち33億ド
うち33億ド
ルが鉱物資
ルが鉱物資
源分野
源分野
(伊藤忠商事
(伊藤忠商事
等ナミザ鉱
等ナミザ鉱
山の買収等)
山の買収等)
【日本からの投資受入額 】
年平均 90年代:
1.6億㌦
億㌦
90年代:1.6
00年代:
11億
億㌦
00年代:11
10年
10年の国別投資額は 第7位
【大型投資案件の出現 】
2008年以降、鉄鉱山の買収や製鉄所への
2008年以降、鉄鉱山の買収や製鉄所への
投資、保険企業の買収や製造拠点の拡充
に向けた投資が増加。大きいもので数千
億円規模の投資も。
【09年の投資業種別内訳
09年の投資業種別内訳 】
鉄鋼製品製造業: 34.7%
34.7%
保険業:20.4
%
保険業:20.4%
食品製造業:15.8
%
食品製造業:15.8%
販売業:5.6
%
販売業:5.6%
出所:中銀
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2010年に中国、韓国からの投資急増
P. 10
49%増
689%増
372%増
出所:中銀
主要投資案件(報道ベース)
住友商事:ウジミナス傘下
の鉱山会社の増資引き受け。
最大で約19億ドル。
トヨタ自動車:新工場をサ
ンパウロ州に設立。6億ドル。
主要投資案件(報道ベース)
SKネットワークス:鉱山
会社MMXの株式取得。7億
ドル。
サムスン電子、LGなど家
電メーカーや現代自動車など
現地生産を拡大するべく投資
を増加
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主要投資案件(報道ベース)
Sinopec:Repsol Brasil
の40%株式取得。71億ドル。
Sinochem:ペレグリーノ
油田開発に参画。31億ドル。
武漢鋼鉄:鉱山会社MMXの
株式取得。4億ドル。
国家電網:ブラジルの電力
会社7社の株式をスペイン企業
より買収。10億ドル。
進出企業が抱える課題とは
P. 11
ブラジル進出日系企業が抱える課題
(ジェトロ実施アンケートでの回答件数・複数回答 )
【ブラジルコスト 】
高税率、複雑な税制度
高税率、複雑な税制度 (税務処理に必要な年間時間数
は2600時間と世銀調査対象
2600時間と世銀調査対象 183ヵ国中最多
183ヵ国中最多))
労働者保護体質 (雇用契約で企業側の義務が厳密に規定。
賃上げ圧力大、ストなど。 )
通関トラブルの多さ (税関ストや書類不備により通関ス
トップ)
トップ)
ロジスティクスインフラの未整備 (港湾設備の不足。国
内は道路輸送が中心。しかもコスト高 )
治安問題(
治安問題(駐在員の家族を含め会社と して対策が
して対策が必要)
必要)
高金利(
30%となる
%となる))
高金利(法人向け貸出金利は年率 20%~
20%~30
為替リスク(
為替リスク(かつてはレアル安であったが今はレアル高
リスク?)
リスク?) Etc.
注:ジェトロでは毎年在中南米の日系進出企業に対してアンケート調査を実施している。今年度は
注:ジェトロでは毎年在中南米の日系進出企業に対してアンケート調査を実施している。今年度は 2010年
2010年7
月~8
月~8月に実施。ブラジルのアンケート回答企業数は 100社。
100社。
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P. 12
労働コスト上昇の背景
2003年1-10月に平均 866レアル(当時の為替で約 280㌦)であったが、 2010年1-10月
平均1,350レアル(現在の為替で約 750㌦)へと 7年間で約 6割上昇(名目)。失業率も過去
最低水準で推移。
労働者賃金は業種別組合交渉により毎年インフレ率( INPC、10年は6.5%)+αで上昇。
結果、 2010年にSP州の自動車関連労働者賃金は 10%以上の賃上げに。
出所:IBGE
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最後に:今後の注目ポイント
P. 13
 中間層の拡大:消費は「質」を求める時代に。
 社会のフォーマル化:ボルサ・ファミリアや農村の電化プ
ログラム、スラム街の治安改善でインフォーマルセクター
がフォーマル市場に変化。
 消費市場:拡大の一方で景気過熱抑制の必要性も。
 資源開発:開発の一方で環境問題にも配慮。
 インフラ整備:財政支出に限界。ビジ環や投資枠組み
整備で民間資金の呼び込みが必要に。
【日本の役割とは?】
ブラジルに必要な技術、人材、資金を提供できる重要なビジネスパートナー。
日系移民が始まり100年以上の交流の歴史のなかで、 日本はブラジルと共に
産業を興し、モノを作り、雇用を創出し、技術発展を支えてきた 。これから
日本はブラジルの持続的な発展に貢献し、ともに成長を目指すパートナーに 。
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ご清聴ありがとうございました
Muito Obrigado !
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参考資料
16
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ブラジルの貿易額推移
P. 17
【10年輸出】
一次産品輸出額が前年比 45%増を記録。鉄鉱石、原油が牽引しており、国際価格上昇の影響を受ける。
工業製品では自動車関連の輸出が好調。アルゼンチンを中心とした中南米の経済回復が好影響。
【10年輸入】
燃料の輸入額が51%増。経済活動回復と価格上昇が理由。
消費財は46%の急増。自動車や家電製品など耐久消費財だけでなく、食料品輸入も 4割以上の増加に。
 2009年
%)、輸入国・地域として第 26位
2009年に輸出国・地域として世界第 24位
24位(シェア1.2
シェア1.2%
26位(1.1%
(1.1%)。
 GDPに占める貿易額
GDPに占める貿易額 も18.2%
18.2%(09年
09年)と他国に比べても低い水準 →拡大余地あり。
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P. 18
輸出品目
2000年
2010年
総額;551億㌦
総額;2,019億㌦
①パルプ (2.9%)
②鉄鋼半製品 (2.5%)
③アルミニウム(1.7%)
①鉄鉱石 (5.5%)
②大豆 (4.0%)
③大豆粕 (3.0%)
①粗糖(4.6%)
②パルプ(2.6%)
③鉄鋼半製品(1.3%)
①航空機 (5.5%)
②乗用車 (3.2%)
③送受信機(3.0%)
①乗用車(2.2%)
②航空機(2.0%)
③精製糖(1.7%)
①鉄鉱石 (14.3%)
②原油(8.0%)
③大豆(5.5%)
出所:MDIC
 一次産品のシェア増加
(量だけでなくコモディティ価格の上昇、一次産品の上位 3品目合計シェアが 12.5%→
27.8%
%と拡大。)
12.5%→27.8
と拡大。)
 工業製品のシェア減少 (59%
(59%→39%
39%)
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P. 19
輸出相手地域
2000年
2010年
総額;551億㌦
総額;2,019億㌦
出所:MDIC
 アジアへの輸出割合拡大 (11%→
28%、中国は
%、中国は2.0
2.0%→
%→15.3
15.3%
%)
(11%→28
 →主に一次産品輸出増加(対中輸出のうち、鉄鉱石、大豆、原油の上位 3品目だけで8
品目だけで8割を占める)
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P. 20
輸入品目
2000年
2010年
総額;558億㌦
①食料品(2.7%)
②乗用車(2.4%)
③医薬品(2.0%)
総額;1,816億㌦
①化学・医薬品(14.1%)
②鉱物品(8.9%)
③中間部品(8.8%)
①産業機械(7.0%)
②事務用機械(4.6%)
③工業資本財部品(2.9%)
①乗用車(5.0%)
②医薬品(2.4%)
③家庭用機器
(2.2%)
①化学・医薬品(12.6%)
②鉱物品(9.8%)
③輸送機器付属品
(6.4%)
①工業用機械(7.4%)
②事務・科学機器(4.1%)
③工業資本財部品(2.9%)
出所:MDIC
 消費財の輸入シェア増加 (13%
13%→17%
17%)。特に乗用車や家電製品の輸入増加が顕著。
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P. 21
輸入相手地域
2000年
2010年
総額;558億㌦
総額;1,816億㌦
出所:MDIC
 アジアからの輸入割合拡大 (16%→
31%、中国は
%、中国は2.2
2.2%→
%→14.1
14.1%
%)
(16%→31
→主に中国からの工業製品(特に電気電子部品)の輸入増
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ブラジルの直接投資額は増加傾向
P. 22
(単位;100万ドル)
民営化による
投資流入
金融危機
00~09年の年平均受入額:240億㌦
出所:中銀
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P. 23
対ブラジル投資の内訳
国別投資額
(07~09年フロー合計 ; 1,090億㌦)
業種別投資額
(07~09年フロー合計 ; 1,090億㌦)
金属鉱物採掘(14%)
石油・天然ガス(4%)
農水産業(1%)
金融サービス(11%)
小売(4%)
卸売(4%)
建設(3%)
製鉄業(13%)
食品(4%)
石油・バイオ燃料(4%)
自動車(4%)
出所:中銀
 07~
%
07~ 09年
09年 FDI累計ベース
FDI累計ベース (1,090億㌦
(1,090億㌦))では、オランダ、米国、ルクセンブルク、スペインの 4カ国で50
カ国で50%
を占める。
 日本は国別 6 位の6
位の6 % (64億
(64億 7,400万ドル
7,400万ドル ) でアジア勢トップ。なお、韓国は 5億 2,700万ドル。中国は
2,700万ドル。中国は 2億
4,000万ドル
4,000万ドル((ただしタックスヘブンから投資している可能性あり )。
 業種別ではサービス業の割合が 44%で金融サービス業が最大。工業は
44%で金融サービス業が最大。工業は 36%を占め製鉄業が最大。
36%を占め製鉄業が最大。
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ブラジルの企業別売上高上位 20社
順位
09年
08年
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
1
2
4
3
6
5
10
8
12
14
13
20
7
16
9
17
18
15
25
27
企業名(資本国籍 )
ペトロブラス (国営)
BRディストリブイドーラ (国営)
VW(ドイツ)
バーレ (ブラジル )
アンベビ (ベルギー )
フィアット (イタリア )
カルフール (フランス )
シェル (英・オランダ )
テレフォニカ (スペイン )
ビーボ (葡・西 )
テレマール (ブラジル )
チン・セルラー (イタリア )
GM(米国)
ブラスケン (ブラジル )
ブンゲ・アリメントス (オランダ )
パン・デ・アスーカル (仏・伯)
ブラジル・テレコム (ブラジル )
ウォルマート (米国)
アルセロールミタル・ブラジル (英・印)
イピランガ・プロドゥットス (ブラジル )
業種(EXAME による分類 )
エネルギー
卸
自動車
鉱業
消費財
自動車
小売
卸
通信
通信
通信
通信
自動車
化学・石油化学
消費財
小売
通信
小売
製鉄・冶金
卸
P. 24
売上高
(100万ドル )
102,830.7
39,494.5
16,005.2
15,975.6
15,723.5
15,537.1
13,583.8
12,933.9
12,536.2
11,980.3
11,792.2
11,382.8
11,319.0
10,484.5
9,747.2
9,349.2
8,878.3
8,622.2
8,573.8
8,530.4
(出所)EXAME誌「Melhores e Maiores 」2010年7月
COPYRIGHT@2011 JETRO. All rights reserved. 禁無断掲載
内需の鍵を握るインフレ 、金利動向
P. 25
インフレ率・Selic金利の推移
金融危機で金利を下げたが、景気過熱
金融危機で金利を下げたが、景気過熱
感が出てきたため再び利上げ傾向
感が出てきたため再び利上げ傾向 に。
に。
インフレ高止
インフレ高止
まり傾向に歯
まり傾向に歯
止めをかけら
止めをかけら
れるか?
れるか?
10%以上の実質金利から6%程度に低下
出所:IBGE、中銀
 ブラジル政府は 1994年
レアルの固定相場制を導入し物価安定を図る )
1994年7月に導入したレアル計画 (1ドル=1
1ドル=1レアルの固定相場制を導入し物価安定を図る
によりインフレを大幅に引き下げることに成功。 1999年より「インフレターゲット」を金融政策の基本に
1999年より「インフレターゲット」を金融政策の基本に
据える。2010
年も政策金利(Selic)
(Selic)によりインフレ目標中央値
によりインフレ目標中央値 4.5%を目指す
。
据える。2010年も政策金利
4.5%を目指す。
 ルセフ政権では 2010年に
5~6%の実質金利を 2014年までの
2~3%に半減することに言及。
2010年に5
2014年までの2
COPYRIGHT@2011 JETRO. All rights reserved. 禁無断掲載
P. 26
所得増加傾向
所得推移
ブラジルの所得階層別人口推移
(百万人)
約10万円
【参考】
08年中国都市部の世帯消
費支出⇒約2万5千円
2003年
出所:IBGE
2009年
ジェトゥリオ・ヴァルガス財団(FGV)による所得階層定義
(月あたり世帯所得)
階層
所得範囲
Eクラス
0~705レアル(約3万5千円)以下
Dクラス
705レアル超~1,126レアル(約5万6千円)以下
Cクラス
1,126レアル超~4,854レアル(約24万円)以下
(中間層)
Bクラス
4,854レアル超~6,329レアル(約32万円以下)
Aクラス
6329レアル超
出所:FGV(2010年9月)
 最低賃金の引き上げ →正規雇用者の実質所得増
 7年間で倍増以上 03年
→10年
03年240レアル
240レアル→
10年510レアル
510レアル((約2万5千円)
千円)
 条件付所得分配政策
=6,550億円の予算規模
億円の予算規模 )
条件付所得分配政策 (ボルサファミリア:年間 131億レアル
131億レアル=6,550
→インフォーマルセクターを含めた所得増。低所得者は主に北部・北東部など低開発地域に多く各地の活性化に寄与
 失業率(
年11月
失業率(主要都市平均 )も一桁台に(10
も一桁台に(10年
11月5.7%)
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26
各地域の特徴
【北部】
【北部】
アマゾン熱帯雨林帯。マナウスにフ
アマゾン熱帯雨林帯。マナウスにフ
リーゾーンがあり日系メーカー
リーゾーンがあり日系メーカー 37
37
社進出。二輪・電気電子産業が集積。
社進出。二輪・電気電子産業が集積。
P.
P.27
27
【北東部】
【北東部】
一般的に低開発地域で所得低いが、消費の伸び
一般的に低開発地域で所得低いが、消費の伸び
地域別GDP規模分布(2007年)
率は高い。人種は黒人が多い地域。産業は農業
率は高い。人種は黒人が多い地域。産業は農業
以外に自動車、石油化学、観光業などが目立つ。
以外に自動車、石油化学、観光業などが目立つ。
2010 / 11の地域別拡大小売販売
(2003 /=100)
指数
【中西部】
【中西部】
ブラジル最大の穀倉
ブラジル最大の穀倉
地
地帯
帯。
。穀
穀物
物生
生産
産の
の
36%(09
年
度
)
36%(09 年 度 ) を
を占
占
める。パンタナール
める。パンタナール
など自然も豊富。
など自然も豊富。
【南部】
【南部】
欧州移民の多い地域。
欧州移民の多い地域。
農業・工業のバラン
農業・工業のバラン
スがとれ社会インフ
スがとれ社会インフ
ラも整備されている。
ラも整備されている。
高い伸び!
出所: IBGEデータをもとにジェトロ試算
【南東部】
【南東部】
GDPの約6割を占め経済の中心地域。輸送機器、電気電子をは
GDPの約6割を占め経済の中心地域。輸送機器、電気電子をは
じめ幅広い分野で産業が集積。リオは石油産業のメッカ。ミナ
じめ幅広い分野で産業が集積。リオは石油産業のメッカ。ミナ
ス州は古くから鉄鋼産業が盛んでウジミナス製鉄も立地。
ス州は古くから鉄鋼産業が盛んでウジミナス製鉄も立地。
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今の若年層が消費の狙い目
P. 28
出所:IBGE

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2009年人口は1億9,180万人、男性48.7%、女性51.3%。
人種:
白人種48.2%、混血人種44.2%、黒人種6.9%、黄色人種0.5%、インディオ0.2%
2008年における30歳以下の人口比率は55.2%→今の若年層がボリュームゾーン!
出生率:
1990年2.79人→2008年1.86人
人口増加率: 2000年~2007年の年平均値は1.21%
平均寿命: 1990年66.6歳(男性:62.8歳、女性:70.4歳)→2008年72.8歳(男性:69.1歳、女性:76.7歳)
⇒少子高齢化の傾向。
 就業者数に占める女性の割合: 2001年40.7%⇒2009年42.6%。女性の社会進出は徐々に進む傾向。
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日伯貿易増加もシェア低下傾向
(100万ドル)
日本とブラジルの貿易額推移
P. 29
(%)
出所:開発商工省
10年
輸入額
10年対日貿易額; 輸出額
輸出額71.4億
71.4億㌦(67.2%増
(67.2%増))
輸入額69.8億
69.8億㌦(30.1%
(30.1%増)
10年
輸出相手国として第 6位(3.5%
輸入相手国として 第6位(3.8%
10年日本;
(3.5%)
(3.8%)
参考:1990
年当時、日本のシェアは輸出で 7.5%、輸入で
7.2%であった。
%であった。
参考:1990年当時、日本のシェアは輸出で
7.5%、輸入で7.2
10年に中国は輸出で
1位)、輸入で14.1
%(第2
2位)、韓国は輸出で 1.9%(
13位)、輸入で
位)、輸入で
10年に中国は輸出で 15.3%(第
15.3%(第1
位)、輸入で14.1%(第
1.9%(13
4.6%(
5位)。韓国は初めて輸入で日本を抜く。自動車の輸入が約
4.6%(5
位)。韓国は初めて輸入で日本を抜く。自動車の輸入が約 2倍に増加。
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P. 30
主な対日貿易品目
ブラジルの対日輸出品目上位
(10年金額ベース)
ブラジルの対日輸入品目上位
(10年金額ベース)
出所:開発商工省
 対日輸出:資源品目の比重高い 。航空機の輸出も記録。
 対日輸入:輸送機械・電気電子関連の品目が上位を占めているが、その他が 6割と高い。
→日本からの伯向け輸出品目は多様。
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P. 31
日系企業の主な進出地域
進出日系企業は約 350社
ブラジル企業売上高上位 500社にランクインした
進出日系企業
順位
09年 08年
企業名
業種
30
32
ウジミナス(注)
製鉄・冶金
6,730.8
40
44
トヨタ
自動車
5,427.1
43
47
ホンダ
自動車
4,851.1
45
42
モトホンダ
自動車
4,434.7
291 292
味の素
消費財
845.4
305 246
ブリヂストン
自動車
801.0
電気電子
671.6
359 356 センプ東芝(注)
約4000㎞
【
マナウス】
マナウス】
【マナウス】
マナウスフリーゾー
マナウスフリーゾー
ン
ンに
に 37
37 社
社進
進出
出。
。二
二
輪、電気電子が中心。
輪、電気電子が中心。
【
サンパウロ】
サンパウロ】
【サンパウロ】
自動車、電気電子、
自動車、電気電子、
食品産業など幅広く
食品産業など幅広く
企業が集積。サント
企業が集積。サント
ス港との距離も最短
ス港との距離も最短
の立地。
の立地。
売上高
(100万ドル)
412 322
セニブラ
紙・セルロース
560.0
427 413
パナソニック
電気電子
538.5
(注) 進出企業の国籍定義は原則として EXAME誌
による。ウジミナス、センプ東芝の原典表記
はブラジルだが、各社本社による出資がある
ため本表では進出日系企業に含めた。
出所;EXAME誌「Melhores e Maiores 」2010年7月
【
リオデジャネイロ 】
【リオデジャネイロ】
ペトロブラスやヴァーレなど資源企業が
ペトロブラスやヴァーレなど資源企業が
立地。商社が金融機関が進出。石油化学
立地。商社が金融機関が進出。石油化学
産業の中心地。
産業の中心地。
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