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2.4 屋内の通路 設計の考え方

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2.4 屋内の通路 設計の考え方
2.4
屋内の通路
◆設計の考え方◆
・屋内の通路においては、建築物の利用者が容易に目的の空間まで到達できるように、動線計画、
案内標識等を分かりやすく計画することが重要である。特に高齢者・障害者等が迷わないこと
や、移動等の負担を軽減することが求められる。
・高齢者・障害者等が安全に通行できるよう車いす使用者や杖使用者の通行やすれ違いに支障の
ない十分な幅員を確保するとともに、床の段や壁の突出物等を設けない配慮が求められる。特
に、視覚障害者に配慮し、杖で把握できないような突出物や柱型を設けないことが求められる。
・屋内の通路では、建物用途や利用者の特性に応じて、手すり等を用いて適切な誘導を行うこと
が求められる。
●屋内の通路の設計標準
屋内の通路1
区間50m以内ごとに車いすの転回スペース
を設ける
区間50m以内
140cm角以上
廊下
区間50m以内
UP
車いすの転回に支障
のない空間140cm角以上
EV
区間50m以内
120cm以上(180cm以上が望ましい)
階段
車いすの転回に支障
のない空間140cm角以上
180cm程度
45cm以上の接近スペースを確保
すると出入りしやすい
120cm以上
90cm程度
有効幅員80cm以上
140cm角以上
30cm以上
30cm以上
120cm以上
方向転回スペース
出隅壁を面取りすると、車いす使用者が移動しやすい
●屋内の通路の有効幅員
径150cm
140cm角
120cm以上
140cm
a.車いす使用者と横向きの b.車いすが転回(180°)可
能な寸法
人がすれ違える寸法
150cm
180cm以上が望ましい
c.人と車いす使用者がすれ違
える寸法
車いす使用者が回転(360°)
できる寸法
d.車いす使用者同士がすれ違え
る寸法
車いす使用者と杖使用者がす
れ違える寸法
屋内の通路2
●手すりと有効幅員
4~5cm程度
75~85cm程度
3~4cm程度
●壁面の配慮例
10cm以上の突出物は視覚障害者に危険
4~5cm程度
φ3~4cm程度
75~85cm程度
有効幅員
60~65cm程度
60~65cm程度
φ3~4cm程度
3~4cm程度
巾木
手すりを設けた場合は、10cmまで幅員を
緩和することができる
●改善例1
点字表示
改善後
UP
手すり(両側)
傾斜路
点字表示
120cm以上
改善前
廊下
仕切り壁
手すり(両側)
・廊下に3段程度の段がある場合
・高齢者・障害者等への配慮がない場合
点状ブロック
・段の一部を残し、傾斜路を併設する
・視覚障害者誘導用ブロック等を敷設する
・手すりを設置する
屋内の通路3
●改善例2
120cm
改善前
廊下
軽量鉄骨間仕切下地
軽量鉄骨間仕切下地
居室
居室
120cm
廊下
140cm
廊下側改善範囲
(床、壁、天井)
改善後
車いすが転回(180°)できる
スペース
140cm
軽量鉄骨間仕切下地
居室
区間50m以内
居室側改善範囲
(床、壁、天井)
区間50m以内
居室
区間50m以内
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