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平成29年度使用高等学校 (第1部) 教科書編集趣意書 地理歴史(地図)編

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平成29年度使用高等学校 (第1部) 教科書編集趣意書 地理歴史(地図)編
平成29年度使用高等学校
(第1部)
教科書編集趣意書
地理歴史(地図)編
目
次
ページ
002 東書 新高等地図 .........................................................1
046 帝国 地歴高等地図-現代世界とその歴史的背景- .............................3
130 二宮 新コンパクト地図帳 ................................................5
130 二宮 高等地図帳 ........................................................7
発行者の
番号・略称
教科書の
記号・番号
教
2
新
地図301
東
科
高
書
等
代表著作者
書
名
地
田林
図
明
■編集の基本方針
地図帳も教科書です。基礎・基本を大切にして,地理A,地理Bの内容はもとより歴史的な
背景にも配慮して,高等学校段階の地理歴史科の教材にふさわしい地図帳をめざしました。
教育基本法の理念を踏まえ,知識技能の習得と,思考力や判断力・表現力の育成のバランス
を重視する観点から,地図を読み解く力と地図の活用力の育成に意を用いました。
■編集上の主な特色と留意点
(1)内容と教材配列
○「地理A」「地理B」の学習指導要領との関連
構成
指導内容
巻頭の主題図
世界の国々→世界の自然環境(地形,気候)
世界の諸地域
各地域の一般図と地域主題図
世 界 全 体 の 主 題 地図から考えてみよう→自然環境→資源と産業→人口→都市・村落→政治と経
済→民族と文化→自然環境と防災
日本の諸地域
一般図
日本の主題図
自然環境→人口,産業など
巻末の統計資料
地質年代など→統計資料→索引→世界の主題図
巻頭には「地理A」
「地理B」のご指導に便利なように,ご使用頻度が高いと思われる大地形と大気
候の主題図を配しました。
(2)地図の活用につながる配慮
○主な主題図には,読図のポイントや活用のヒントなどを「地図から考えてみよう」というコ
ーナーを新設して明示しました。
例えば巻頭(1-2ページ)の「世界の国々」では,この図を正積図法で描いていることを
生かした学習のポイントを例示しました。
-1-
○世界の主題図群の最初に,「地図から考えてみよう」(主題図を読む)を新設しました。
77ページには,「1.栄養状態」「2.1人当たりのGNI」「3.平均寿命」の三つの図を配
列しました。各図を読むポイントを例示するとともに,図相互の関連性や比較の観点を例示
しました。このページの読図の仕方をほかの図にも援用できるように配慮しました。
(3)縮尺と図法の統一
○地理的認識の基礎は正確な空間認識にあります。そのために縮尺や図法の統一にできるだけ
意を注ぐとともに特に世界図には正積図法を採用しました。
・世界,日本とも都市図は10万分の1で統一しましたので相互の比較が容易にできます。
(4)世界の動向に照らした一般図
○地理A,地理Bのご指導で使用頻度が高い地域を大きく表現しました。
ヨーロッパの中央部(39-40ページ)とアメリカ合衆国の東岸と西岸(59-61ペー
ジ)を拡大して,この地域の特徴的な主題を記載しました。
○今日世界的に注目を浴びる地域を図の中心にすえた図取りを採用しました。
中央アジアを中心にした図(29-30ページ),EUの拡大をふまえヨーロッパの全域をカバー
した図(35-36ページ),地中海とその周辺をカバーした図(45-46ページ)
○日本の近隣諸国を大きな縮尺で提示しました。
朝鮮半島(13-14ページ),台湾(20ページ),インドシナ半島から大スンダ列島にかけて
(23-24ページ)
○見やすく識別がつきやすい表現に努めました。
国名や都道府県名には識別がしやすいように黒色のふちどりを施しました(23-24ページ
99-100ページ)。
また,世界の独立国の国名はなるべくフルネームで表記しました。(31-32ページ)
○地図を検索しやすいように地域ごとに色を決めてインデックスを付けました。
(5)興味のわくビジュアルな視覚資料
○地図そのものの活用はもとより地域のイメージが具体的につかめるような写真や鳥瞰図など
の視覚的立体的な資料を豊富に入れて,分かりやすい資料提示に努めました。
1)世界の一般図には景観写真を組み合わせています。(例
10ページ)
2)世界の主な地域の特徴を立体的にとらえられるように一般図に鳥瞰・断面図を併置しま
した。(例
11ページ)
3)ランドサットがとらえた衛星画像を提示しました。(99-100ページ)
-2-
発行者の
番号・略称
46
帝国
教科書の
記号・番号
教 科 書 名
地図―307
地歴高等地図
-現代世界とその歴史的背景代表著作者 帝国書院編集部 斎藤
正義 ほか6名
■■■1.編集の基本方針■■■
現代世界を展望する上で,地域の歴史的背景を知り異文化を理解することが重要であるという考え
に基づき,現代の地図の上に歴史事象を重ねる表現を用いて本書を編集した。
1)地歴科のさまざまな学習場面で活用できるように工夫
①さまざまな表現の現代の地図上に,時代ごとに色分けした歴史事象を重ねた地図
地形がわかる等高段彩表現,風土がわかる植生表現,立体的に捉えられる鳥瞰図など,テーマ
に適した地図表現の上に歴史事象を重ね,歴史の舞台を地図から読み取れるようにした。
②ワイドな AB 判にし,歴史学習における地図を読む手がかりとなる資料「歴史をみる」を設置
AB 判化によって生まれたスペースに年表や変遷図など地図から歴史を読む上で役立つ資料を,
「歴史をみる」として新設した。
③世界史だけでなく日本史の授業でも活用できる地図や資料を充実
日本史で活用できる地図を増やし,歴史的な変遷図や重要事項の年表・資料図を追加した。ま
た,巻末のテーマ資料図にも日本史に関わるものを充実させた。
2)現代世界とその歴史的背景が見えるように工夫
①現代の地図に歴史事項を重ね,歴史の舞台の位置関係と現代世界の成り立ちが見えてくる地図
(例)【p.7-8
東アジア】,【p.43-44
ヨーロッパ要部】等高段彩の地図と「歴史をみる」を
使って,現在の国境と過去の王国の範囲を比較することで,国の成り立ちが見えてくる。
②風土に立脚した伝統的な文化圏や地域性の成り立ちが見えてくる地図
(例)
【p.61-62
ロシア周辺】土地利用・植生表現の地図と「歴史をみる」を比較することで,
寒冷な風土をもつロシアが不凍港を求めて南下政策,東方拡大を進めたことが読み取れる。
③歴史上の著名な人物の詳細な足跡が見えてくる大縮尺の地図
(例)【p.33-34
パレスチナ/エルサレム旧市街】パレスチナの地図では,イエス=キリスト
の活動の足跡をたどることができる。三大宗教の聖地であるエルサレムの詳細な市街図では,
イエス=キリストが最後に歩いた道を確認できる。
3)日本の歴史的変遷が見えるように工夫
①現代の地図に歴史事項を重ね,歴史の舞台の位置関係と日本の成り立ちが見えてくる地図
(例)
【p.93-94
近畿地方】等高段彩の地図と「歴史をみる」を比較することで,昔の国界と
現在の府県の境界の一致,不一致から地域の変遷が見えてくる。
-3-
②自然に立脚した伝統的な文化圏や地域の人々の生活が見えてくる地図
【p.103-104
(例)
琵琶湖とその周辺】地形を立体的に表現した鳥瞰図で,楽市の広がりや近
江商人の発祥地,各地の特産品,一向一揆の発生地などその時代の人々の営みを確認できる。
③大縮尺で,重要な歴史的事件の現場や地域の変遷が見えてくる地図
(例)
【p.113-114
江戸/現在の東京】同縮尺の地図を 2 図並べ,江戸から東京への変遷を容
易に比較できるようにした。p.115 には江戸城の詳細な鳥瞰図を設け,今につながる東京の
歴史を実感することができる。
■■■2.編集の留意点■■■
1)色覚に特性のある生徒にも読みやすい文字・表現の工夫
・色覚に特性のある生徒にも地図が読み取りやすくなるように,国名や県名など一部の赤色の文
字には黒色で縁取りを付すなど,表現を工夫した。
2)長期間の使用に耐える造本
・長期間の使用に耐えられるよう,ノド部分を糸かがりのうえ糊付けし,丈夫に製本した。
3)歴史での活用に役立つもくじ,「歴史インデックス」の新設
・従来型のもくじの他に,世界史・日本史における学習テーマ,キーワードを時代順に並べた「歴
史インデックス」を新設し,歴史学習における地図活用の利便性を向上させた。
■■■3.教育基本法と本書の関連■■■
教育基本法
特に意を用いた点や特色
第2条
第1号
我が国の国土,環境,産業,歴史などのほか,我が国と関係の深い国の様子に関わる情報を地図上に幅広
く取りあげ,空間認識を育めるようにした(全体)。
第2号
色覚に特性のある生徒にも地図が読み取りやすいよう,世界と日本の地図ページでは赤文字の国名や都道
府県名を黒色で縁取りした(全体)
。
第3号
「やってみよう」を適宜設け,地図を読み取る力を身につけられるように配慮した(全体)。
第4号
世界自然遺産,国立公園などを記載し,環境への関心を高められるようにした(全体)
。
第5号
日本の領域をわかりやすく示した。日本の領域が理解しやすくなるよう,日本の東西南北端の写真を併置
した(p.81①)
。
歴史に関わる地名を反転文字で目立つように表記し,歴史的に重要な地名が一目で理解できるように工夫
した(全体)。江戸時代から続く各地の特産品を赤文字で掲載し,郷土の理解と伝統文化の尊重に資する
ようにした(日本)
。
■■■4.学習指導要領との対照表■■■
ページ
1-81
世界史 A
(1)ア
(2)ア,イ,ウ,エ
(3)ア,イ,ウ,エ,オ
82-122
(1)ア,イ,(2)イ,エ
(3)イ
(1)ア,イ,(2)イ
(3)ア,エ
(1)ア
123-140
141-150
世界史 B
(1)ア,ウ
(2)ア,イ,ウ,エ
(3)ア,イ,ウ,エ
(4)ア,イ,ウ,エ,オ
(5)ア,イ,ウ,エ,オ
(1)ア,イ
(4)ア,エ
(1)ア,イ,(4)ア
(5)ア
(1)ア
日本史 A
(1),(2)ウ
(2)ア,イ,ウ
(3)ア,イ,ウ
(1),(2)ア,イ,ウ
(3)イ
-4-
日本史 B
(1)ア,イ,ウ
(2)ア,イ,ウ
(3)イ,ウ
(4)イ
(5)ウ
(1)ア,イ,ウ,(2)ウ
(5)ウ,(6)ア
(1)ア,イ,ウ,(2)イ
(3)イ,(6)イ
地理 A
(1)ア,イ,ウ
(2)ア
地理 B
(1)ア
(2)ア,イ,ウ,エ
(3)ア,イ,ウ
(1)ア,ウ
(2)ア,イ
(1)ア,イ,ウ
(2)ア,イ
(1)イ,ウ
(1)ア,イ,(2)エ
(3)ウ
(1)ア,(2)ア,イ,ウ,
エ,(3)ア,イ,ウ
(2)ア,イ,ウ,エ
発 行 者 の
番 号・ 略 称
130
二 宮
教科書の
記号・番号
教 科 書 名
新 コ ン パ ク ト 地 図 帳
地図308
著作者 株式会社 二宮書店編集部
代表者 二宮健二
編集の基本方針
1. 本書は高校生が現代の情報社会の中でさまざまに見聞をひろめ,日本から世界へと視野を拡大
させていく際に,より身近で精確な情報源となるように編集された高等学校地理歴史科用の地図帳
です。
2. 日々の学習はもとより,日常生活のさまざまな場面で地図帳を見,地図帳で調べる習慣を身に
つけることができるよう,携帯に便利なコンパクト ・ サイズ(A5判)の地図帳としました。
3. コンパクト ・ サイズながら一般図では世界・日本のほぼ全域をカバーしています。
4. 主題図は学習上必要で十分な範囲に精選し,資料の重層化を避け,読図しやすいものとなるよ
う配慮しました。
5. 本書は①世界の国々基本データ,②世界の一般図・都市図,③日本の一般図・都市図,④主題図,
⑤統計資料・地名索引のオーソドックスな 5 部構成とし,使いやすさを追求いたしました。
編集上の留意点と特色
①世界の一般図
アジア・アフリカ・ヨーロッパ・アメリカ・オセアニア・両極地方の順に配列しました。大州規
模の図から地域の拡大図まで,学習上必要と思われる一般図を収録しました。作図に当たっては該
当地域を表現する上でもっとも適切なものとなるよう,図法・図取りに配慮しました。国名につい
ては,明瞭に読み取ることができるように,原則として正式国名を白フチの赤文字で表現しました。
地名は見やすく分かりやすくなるように,近年まで使われていた旧称は黒地の白抜き文字,地図上
で読み取れる地形名称は緑地の白抜き文字で表現いたしました。地形表現には詳細・精密なレリー
フを採用すると同時に,等高線ごとの段彩は地形の高低が容易に読み取れ,目にやさしく長時間使
用しても疲れのこないものとなるよう配色に工夫をこらしました。
②日本の一般図
日本の地方図は「北海道」(1:185 万)を除き,
「南西諸島」から「東北」まで 1:115 万で統一し,
相互に比較しやすく,連続性をもった地形を眺めることができるようにしました。
「近畿・中京」と「関
東中央部」は近畿・関東地方のそれぞれの地域拡大図として 1:60 万とし,大都市圏の広がりやつ
ながり,地形の様子,交通・行政区分などが一目で見わたせるようにしてあります。
県名は白フチの赤文字で示し,明瞭に判読できるものとしております。また,日本の行政に関し
ては「平成の大合併」に対応し,最新の状況を示すようにしました。
-5-
③主題図など
地図帳冒頭には「世界の国々基本データ」を収録し,世界各国の概要が理解できるものとしまし
た。授業では触れることのできない国についても,基本的なデータを知ることができるようにしま
した。
日本一般図に引き続き,地体構造,地形区分,気温と降水量などの日本主題図を配置しました。
その後は,系統地理のテーマ別に,自然(地形・気候),言語,宗教,人口密度,農牧業地域,エ
ネルギー資源,鉱産資源,世界の貿易,日本の貿易,国民総所得,国家間の結合,地図投影法の順
で構成しました。
とくに地形については,地形図と写真を対比させたり,地形の特徴をつかむことのできる写真を
多数取り入れて,地形を視覚的に理解できるようにしました。地形以後の各主題図の収録に際して
は,高等学校段階で必要とされる主題を精選の上,原則として 1 頁 1 テーマとし,読み取りやすく
理解しやすい表現となるよう配慮しました。
④統計資料
大陸・海洋・山・河川・湖沼など自然に関する統計を始めとして,気候,世界の国一覧,農業・
鉱工業などの物産統計,世界と日本の都市人口,日本の県別統計などの最新の統計を収録。世界の
国一覧は,本書巻頭の「世界の国々基本データ」とは取り扱いを変え,大州別に一覧できる形をと
りました。
⑤地名索引
地名索引は世界と日本の 2 部に分け,日々の学習で目にすることの多い地名や,新聞・テレビな
どで目にすることの多い地名などを中心に収録しました。
本書の構成
①世界の国々基本データ(P.2 〜 29)
②世界の一般図(P.30 〜 111)
世界の国々
③日本の一般図(P.112 〜 155)
(前1〜前2)
世界の国々基本データ
④主題図
(P.2 〜 29)
北方領土問題
日本主題図
⑤統計資料
(P.144)
(P.156 〜 157)
系統地理のテーマ別主題図
おもな国の行政区画(P.177 〜 179)
(P.158 〜 176)
統計資料(P.180 〜 197)
世界のおもな航空路
地名索引
等時刻帯
世界(P.198 〜 213)
日本(P.214 〜 223)
-6-
(後1)
(後2〜後3)
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