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平成27年度指定管理者モニタリング報告(PDF:2584KB)

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平成27年度指定管理者モニタリング報告(PDF:2584KB)
資料1
目
次
モニタリングについて
1
滝野川老人いこいの家
129
評価結果の概要
7
名主の滝老人いこいの家
135
王子授産場
141
元気ぷらざ・志茂いこいの家 11
桐ケ丘授産場
147
赤羽ふれあい館
19
浮間ハイマート
153
桐ケ丘ふれあい館
23
滝野川東デイホーム
157
島下ふれあい館
27
桐ケ丘デイホーム
161
稲付ふれあい館
31
赤羽西福祉工房
167
西が丘ふれあい館
35
王子福祉作業所
171
堀船ふれあい館
39
赤羽西福祉作業所
175
志茂東ふれあい館
43
たばた福祉作業所
179
NPO・ボランティアぷらざ 47
神谷ホーム
183
上中里コミュニティ会館
53
若葉福祉園
187
滝野川会館
57
あすなろ福祉園
191
新町コミュニティアリーナ
63
八幡山児童館
195
北とぴあ
67
赤羽西五丁目児童館
201
ネスト赤羽
73
十条台児童館
207
エコー広場館
79
西ケ原東児童館
213
浮間さくら荘
85
袋児童館
219
上中里つつじ荘
89
滝野川東児童館
225
清水坂あじさい荘
93
豊島東児童館
231
桐ケ丘やまぶき荘
97
東十条保育園
237
在宅SC浮間さくら荘
101
王子北保育園
241
在宅SC上中里つつじ荘
105
桐ケ丘保育園
245
田端在宅SC
109
滝野川西保育園
249
滝野川西在宅SC
113
浮間東保育園
253
在宅SC清水坂あじさい荘
117
西ケ原東保育園
257
堀船在宅SC
121
上十条南保育園
261
在宅SC桐ケ丘やまぶき荘
125
桜田保育園
265
東田端保育園
269
岩淵保育園
273
西ケ原南保育園
277
王子本町保育園
281
浮間さくら草保育園
285
区営・区民住宅
289
有料自転車駐車場(18ヶ所)
295
有料自転車駐車場(11ヶ所)
305
赤羽駅西口駐車場等・駐輪場 311
那須高原学園
319
中央公園文化センター
325
赤羽文化センター
331
滝野川文化センター
337
滝野川・桐ケ丘体育館
343
北運動場等
351
十条台小学校温水プール等
357
赤羽スポーツの森公園競技場等
363
外部有識者モニタリング報告
会計処理
369
労働関係法令
376
「平成27年度指定管理者モニタリング」について
1
モニタリングの概要
(1)基本的な考え方
指定管理者制度は、複数年度にわたり施設の管理・運営を民間事業者に委ねるこ
とから、その状況を継続的に把握し、適切な指導・監督を行うことが重要となって
いる。
モニタリングとは、指定管理者による公の施設の管理運営に関し、協定に従い
適正かつ確実なサービスが提供されているかどうか、サービスの安定的継続的提
供が可能な状態にあるかどうかを監視することである。
(「北区指定管理者制度ガイドライン」より)
(2)手法
モニタリングは一般的に
①指定管理者によるセルフモニタリング②区による定期ないし随時の調査
③福祉サービス第三者評価など外部による評価などの手法があり、施設の種類
に応じて、複数の手法を多面的に組み合わせて実施している。昨年度に引き続
き、これらの手法に加えて、統一的な基準による④指定管理者モニタリング・
評価制度⑤区民満足度調査を全庁的に実施した。
2
指定管理者モニタリング・評価制度
(1)制度のポイント
・経営改革本部の下に、組織的なモニタリング・評価体制を構築する。
・統一的な基準によるモニタリング・評価を実施し、その結果を公表する。
(2)実施方法・体制 【3ページ参照】
①作業グループ
・マニュアルシートや所管課ごとに作成するチェックリストを用い、その施設
を担当する複数名の職員により、現地調査やヒアリングを行い、施設の一次
評価(指定管理者モニタリングレポートの作成)を担当する。
②指定管理者モニタリング・評価部会(3部会)
・作業グループの一次評価をベースとして、各施設の二次評価を担当する。
・必要に応じて代表的な施設や一次評価で課題が指摘された施設等の現地視
察を行う。
③指定管理者モニタリング・評価委員会
・モニタリング・評価部会(3部会)からの報告をベースとして、最終的な評
価及び総括を担当する。
・モニタリング・評価の次年度方針を検討する。
④経営改革本部
・モニタリング・評価委員会からの報告を確認して、最終的な評価及び総括を
担当する。
1
(3)外部有識者を加えたモニタリング・評価制度
①外部有識者は公認会計士と社会保険労務士とし、それぞれ「会計処理」と「労
働関係法令」に関する項目を担当する。
②「作業グループ」の現地調査に同行し、職員と共に調査・ヒアリングを行う。
なお、指定管理者制度導入初年度の施設に社会保険労務士、指定期間3年の
2年目施設及び指定期間5年の3年目施設に公認会計士が同行する。
③モニタリング・評価委員会の外部委員として、専門的見地からの助言、提言
を行う。
④原則的に指定期間5年の3年目施設には、公認会計士による運営法人の財務
状況の調査を実施する。
2
〈モニタリング・評価制度
実施体制〉
経営改革本部
指定管理者モニタリング・評価委員会
・経営改革本部幹事会
・外部有識者(アドバイザー)
(事務局)経営改革・公共施設再配置推進担当課
地域振興部及び生活環境部
健康福祉部及び子ども家 庭 部
まちづくり部、土木部及び教育委員
モニタリング・評価部会
モニタリング・評価部会
会事務局モニタリング・評価部会
・ 総務部長
・ 政策経営部長
・ 総務部長
・ 地域振興部長
・ 健康福祉部長
・ まちづくり部長
・ 生活環境部長
・ 子ども家庭部長
・ 土木部長
・ 関係課長
・ 関係課長
・ 教育委員会事務局次長
・ 関係課長
(事務局) 関係課(1課)
(事務局) 関係課(1課)
+
+
経営改革・公共施設再
配置推進担当課
経営改革・公共施設再
配置推進担当課
(事務局) 関係課(1課)
+
経営改革・公共施設再
配置推進担当課
作業グループ
作業グループ
作業グループ
・ 関係課職員
・ 関係課職員
・ 関係課職員
(・ 経営改革・公共施設再
(・ 経営改革・公共施設再
(・ 経営改革・公共施設再
配置推進担当課 )
配置推進担当課 )
配置推進担当課 )
《構成メンバー》
・指定管理者モニタリング・評価委員会
経営改革本部幹事会のメンバー及び外部有識者で構成。
なお、事務局は、経営改革・公共施設再配置推進担当課が担当する。
・指定管理者モニタリング・評価部会
指定管理者選定委員会をベースに3つの部会を設置している。関係部・課長を構成メン
バーとし、事務局は、関係課1課と経営改革・公共施設再配置推進担当課で担当する。
3
・作業グループ
施設毎に、その施設を担当する職員を中心として複数名で構成する。
・外部有識者
公認会計士と社会保険労務士で構成する。
《平成27年度外部有識者同行施設》
・公認会計士(会計処理)
指定期間 5年の3年目施設
王子福祉作業所
西ケ原南保育園
八幡山児童館
区営住宅・区民住宅
赤羽西五丁目児童館
文化センター(赤羽、滝野川、中央公園)
袋児童館
那須高原学園
滝野川東児童館
北運動場等
浮間東保育園
赤羽スポーツの森公園競技場等
岩淵保育園
・社会保険労務士(労働関係法令)
指定期間 1年目施設
北とぴあ
桜田保育園
赤羽駅西口駐車場・駐輪場
・財務状況調査対象施設・法人
施設名
法人名
赤羽西五丁目児童館、袋児童館
株式会社 日本保育サービス
区営住宅・区民住宅
日本不動産管理株式会社
那須高原学園
株式会社 ニッコクトラスト
※以下の法人は原則として財務状況調査の対象外。
①社会福祉法人、NPO、地域団体
②前年度に引き続き今年度も指定管理施設が財務状況調査の対象となった法人で、前年度の
調査結果に大きな問題がみられなかった法人。
③本来、今年度に財務状況調査の対象となるが、前年度に指定管理者候補者選定委員会にお
いて財務分析の対象となり、その結果、大きな問題がみられなかった法人。
④今年度、指定管理者候補者選定委員会において財務分析の対象となっている法人。
4
(4)モニタリング・評価の基準
●項目別評価の基準
A~D(A優良、B適正、C一部課題、D要改善)の4段階で、項目毎に評
価を行う。
(項目別評価:①基本方針・施設長、②従事者、③施設管理、④情報管理・危機
管理、⑤交流・改善、⑥(処遇)利用者処遇 (利用)施設利用、⑦(処遇)給食 (利
用)事業実施、⑧環境整備、⑨会計)
●総合評価の基準
項目別評価のA~Dの数により評価を行う。
・A 優良:項目別評価でAが6個以上、かつC,Dが無い場合
・B 適正:総合評価がA、C、D以外
・C 一部課題:項目別評価でCが3個以上、または、Dが1~3個の場合
・D 要改善:項目別評価でDが4個以上の場合
(上記の基準にかかわらず、異なる評価をする場合には、その理由を明記する)
(5)モニタリング・評価の対象期間
・前回立ち入り調査日(平成26年6~8月)以降から、今回立ち入り調査日(平
成27年6~8月)までとする。
3 区民満足度調査
(1)調査のポイント
・施設の問題点の所在や改善の糸口を発見し、サービス向上につなげるため、利
用施設を中心に実施する。
(2)実施方法・体制
・指定管理者が主体となり、区の担当課と協力して、施設利用者にアンケート形
式の調査票に回答してもらう方法で実施した。
・10~15 項目のアンケート項目を設け、それぞれの項目について、重視度、満
足度を4段階に分けて、その結果を項目ごとに点数化し、全体平均と比較した。
《散布図》
タテ軸に満足度、ヨコ軸に重視度を置き、クロス分析した。
満足度
十二分
OK
重視度
後回し
重視度が高いに
もかかわらず満
足度が低い。
優先
5
4
経過
平成 27年
指定管理者モニタリング・評価
【作業グループ】
【指定管理者+区職員】
・一次評価実施(現地調査)
6~8月
区民満足度調査
・区民満足度調査実施
↓
↓
・「モニタリングレポート」作成
・「区民満足度調査報告書」作成
↓
8月
↓
経営改革・公共施設再配置推進担当課
経営改革・公共施設再配置推進担当課
地域振興部及び生活環境部モニタリング・評価部会
健康福祉部及び子ども家庭部モニタリング・評価部会(第1回)
10 月
健康福祉部及び子ども家庭部モニタリング・評価部会(第2回)
まちづくり部及び教育委員会事務局モニタリング・評価部会
指定管理者モニタリング・評価委員会
11月
経営改革本部
12 月
企画総務委員会 「モニタリング報告書」公表
6
モニタリング評価結果の概要
総括
全ての指定管理者制度導入施設に対し、全庁統一的基準に基づくモニタリング・評
価を実施し、様々な視点から評価を行った。対象となった 72施設中、総合評価がA
評価(優良)1施設、B評価(適正)71施設、C評価とD評価は無しとなり、総じ
て協定書を遵守した適正な管理・運営が行われていることを確認できた。
外部有識者(公認会計士・社会保険労務士)が同行した施設におけるモニタリング・
評価においても、「会計処理」及び「労働関係法令」それぞれの分野において概ね適
正な処理、対応がなされていることが確認できた。
なお、財務状況調査については、調査を行った法人の財務状況から、指定管理業務
を継続することが困難であると判断される法人は無かった。
個別の項目についても、全ての施設でB評価以上となっており、指定管理者制度の
定着とともに指定管理者の努力や創意工夫が感じられる。
基本方針・組織
区立施設の設置目的をよく理解し、それぞれ基本方針を定めている。
施設長
運営管理全般にわたり統括し、職員に対し施設の基本理念や経営方針を周知してい
る。ネスト赤羽では、施設管理者(施設長)は、創業・経営支援等に習熟し、対外的
な交渉を担う権限と判断力を持ち、 施設管理と事業運営の責任者としての役割を十
分に理解し、施設の管理運営を行っている。また、アドバイス、情報提供等において
入居者への適切な対応を行っており、入居者からの信頼も厚い。
開所
条例に基づく開所日、開所時間にて運営されている。全ての施設において条例及び
規則に定める開所日、開所時間を遵守した運営がなされている。
従事者配置
各法令、協定に基づくとともに、サービス提供に必要な人員を配置している。
労働環境
労働条件等について、法令を遵守している。労働保険、社会保険への加入状況も概
ね適正である。
従事者健康管理(処遇系施設)
処遇系施設では、全職員の健康診断を実施している。高齢者福祉施設では、定期的
に健康診断や腰痛健診を行うなど、職員の安全と健康の確保を図っている。
研修
年間計画を立て、職場内及び外部研修を実施している。浮間さくら草保育園では、
7
園内研修にて法人の基本方針の共有をし、職員の意識統一を図っている。園独自の評
価シートを作成し、半期ごとに各自目標設定とそれに対する振り返りをしている。園
長からのコメント欄もあり、全職員への意識づけとフィードバックが行われている。
建物設備
建築基準法第12条点検等の各種点検を行うとともに、維持管理記録を整備してい
る。異常を発見した場合は、区と協力し速やかに修繕及び修理を行っている。
物品管理
備品管理は貸付品管理簿により適切に管理されている。物品の購入は、主に区内事
業者を利用している。
業務委託
清掃、給食調理や設備保守等の業務委託にあたり、協定に基づき区への事前協議を
適切に行っている。
環境配慮
環境負荷低減のために、目標を掲げ、節電、節水を徹底している。滝野川体育館、
桐ケ丘体育館では、冷暖房設備が各部屋で異なるが、こまめな室温管理で環境への配
慮を行っている。トレーニングルームに緑のカーテンを設置し、室内温度の上昇を抑
制かつ冷房効率を高めている。
情報資産保護
個人情報保護条例及び情報セキュリティポリシーに準じ、適切に情報資産を管理し
ている。
災害対策、危機管理
災害時対応マニュアル等を定め、職員意識の向上、利用者を含む訓練に努めている。
地域等との関わり
行事等を通して地元町会、地域住民、近隣施設との交流を行い、ボランティア受け
入れ等地域に開かれた施設づくりを図っている。桐ヶ丘デイホームでは地域のボラン
ティアの協力により、「音楽療法」や「回想法」などのプログラムを実施しており、
利用者と地域住民との関わりを大事にしている。土曜日には、閉じこもり予防などを
主目的とした複数の「自立支援事業」を行っている。これらの事業は地域の住民やボ
ランティアグループとの協働で実施されており、地域との連携によって成り立ってい
る。
苦情処理
苦情がどう扱われるかを施設入口等に文書で掲示し、一部の施設では苦情処理第三
者委員会を設置している。
8
処遇(処遇系施設)
利用者の生活全体にわたる目標達成をめざした処遇基本計画を立て、利用者に対し、
適正かつ十分なサービスを提供している。特別養護老人ホーム清水坂あじさい荘では、
ケアプランと入所前のアセスメントに沿って施設サービス計画書を作成し、サービス
を提供している。食事・排泄などの状況についても詳細に記録し、3か月に1回振り
返り評価を行い、原則として6ヶ月に1回、見直し・更新を行っている。日常の記録
は個人記録に記入され、介護・看護両方のケアの流れが確認できるようになっている。
看護職員の夜間配置がなされていることもあり、医療依存度の高い入所者の対応やタ
ーミナルケアへの取り組みも確立されている。
利用者健康管理(処遇系施設)
健康チェック等にて利用者の日々の体調変化に十分注意を払い、適切に記録を作成
している。
給食衛生(処遇系施設)
調理従事者の健康や調理場の衛生管理に留意し、清潔な環境づくりを心がけている。
献立(処遇系施設)
献立は、適正な栄養価を摂取できるものとなっている。
利用計画(利用系施設)
施設利用の目標値を設定し、年間利用計画を立てている。
施設利用(利用系施設)
区民満足度調査を実施し、利用者の要望把握に努めている。八幡山児童館では、親
子室に限り飲食を可能とし、歩行器や木製玩具、空気清浄機、調乳、離乳食用電子レ
ンジの設備等を整えて、親子が快適に過ごしてもらえるよう配慮しており、大変好評
である。また、今年度より午後の時間にも乳幼児活動等としてリトミックを取り入れ
たところ好評を得ている。さらに、施設開放では利用者OBによる演劇チームや地域
町会の卓球サークルなど定期的に利用がある。これらの団体の利用は児童館祭りなど
の行事におけるボランティアとしての協力につながっている。
委託事業(利用系施設)
区からの委託事業を適正に実施している。
自主事業(利用系施設)
区へ事前協議のうえ実施している。滝野川会館では、講座やイベントの内容から健
康・スポーツ事業、文化事業の 2 つに大別し、幅広い年齢層、ライフスタイル、地域
社会のニーズに合わせた講座を開催している。また、会館利用者の各サークルの成果
発表の場として、舞台ではダンスや楽器演奏・平床では作品展示等で、地域の方が楽
しく参加し、ふれあいがあるにぎわう無料イベントを実施している。
9
利用者環境の整備
施設内は、設備・物品等が整頓され、利用者のための良好な環境が整っている。ま
た、安全、衛生への配慮もなされている。那須高原学園北区しらかば荘では、「癒し
の温泉と、くつろぎの宿」をモットーにフロントを中心に接客に力を入れている。ま
た客室、トイレ、浴室、ロビー等の清掃の徹底、おいしい食事の提供、くつろげる宿
を提供している。バリアフリー対策として全館に手すりを設置し、利用者から好評で
ある。
事故対応
事故・救急対応マニュアルや緊急連絡網を整備するとともに、区への速やかな報告
が行われている。また、ヒヤリハット報告書により、施設において事後の事例研究が
行われている。
経理規程
経理に関する規程が整備され、命令系統、権限と責任が明確になっている。
契約・支出入等の処理
契約に際しては稟議書を作成し、必要性を明確にしている。
現金等の管理
現金を取り扱う施設については、現金出納帳を作成し管理し、日々、残高を確認し
ている。
10
モニタリングレポート
区
民
満
足
度
調
査
【図表4】
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(利用施設用)
地域振興部
地域振興課
健康福祉部
健康いきがい課
調査実施日
施 設 名
東京都北区立元気ぷらざ
指定管理者
平成27年 7月17日
FH元気パートナーズ
東京都北区志茂老人いこいの家
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
○FH元気パートナーズ(株式会社フクシエンタープライズ・株式会社ハリマビステム、2 社で構
成する共同事業体)。
○FH元気パートナーズの事業実績と能力を活用しつつ、利用者サービスの効果及び効率を向上さ
せ、地域住民の健康と体力、地域福祉の増進を図る。
○指定期間は、平成 26 年 4 月 1 日から平成 31 年 3 月 31 日までである。
○27年度の指定管理料は、年間165,017,000円である。
(健康いきがい課含む)
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
○名称 東京都北区立元気ぷらざ 東京都北区志茂老人いこいの家
○所在地 東京都北区志茂1-2-22
○施設概要
敷地面積
鉄骨鉄筋コンクリート造 地下 1 階地上 2 階建
4,958.33㎡ 延床面積5,041.67㎡
地下 1 階
2,958.33㎡ 温水プール(25mプール、流水プール、ウォータースラ
イダー、子供用プール、ジャグジー、採暖室、更衣室、救護室)機械室、電気室
1階1,431.50㎡
元気ぷらざ管理事務所、志茂老人いこいの家【大広間(第3和室)
娯楽室(第5和室)
、男女浴室、休養室、機能回復訓練室、介助浴室】、相談室、エントランス
ホール、ラウンジ、空調機械室
2階 939.81㎡
第1ホール、第2ホール、第1和室、第2和室、志茂老人いこいの家
多目的室、ホワイエ、空調機械室、発電機室
別棟 駐車場、自転車置場、廃棄物保管場所
○従業員数は、常勤5名、非常勤68名(プール27名、受付13名、巡視3名、指導員13名、
老人いこいの家受付8名、清掃2名、機械設備員2名)が施設保守に従事している。
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
○元気ぷらざ条例に関する業務
ア
施設使用の承認および不承認に関する業務
イ
施設使用承認の取消等並びに特別の設備等の承認に関する業務
ウ
利用料金等の徴収、減免、還付に関する業務
エ
施設及び設備の維持管理に関する業務
オ
元気ぷらざにおける事業に関する業務
カ 前各号に掲げるもののほか区が必要と認める業務
○利用者の体育・教養の向上、施設を利用したレクリエーションに関する業務
○自主事業
募集制教室
水泳教室(初心者、初級者、クロール、4種目、親子、小学生)水中健康(スイム&ウォーク、
アクア&スイム、アクアビクス)体操教室(親子、骨盤矯正、ピラティス、太極拳、ヨガ、ス
トレッチ)介護予防(水中ウォーキング、チェア体操、健康体操、ストレッチ)カルチャー教
室(ビーズ教室、手芸)
○東京都北区老人いこいの家条例に関する業務、同施行規則に関する業務
11
【図表4】
4.項目別評価
① 基本方針・施設長
評価
B適正
【基本方針・組織】
本協定、条例及びに関係法令等のほか、公募要綱及び提案書に従って本業務を実施している。
【施設長】
元気ぷらざは、指定管理者の指定の意義及び施設管理者として管理業務の実施に当たって求めら
れる公共性や公平性を十分理解し、プール管理に必要な資格を有し、指定管理者制度の趣旨を尊重
し業務を円滑に遂行している。
老人いこいの家は、老人福祉施設として管理業務の実施に当たって求められる公共性や公平性を
十分理解し、区としての統一的運営管理や方針などの調整を図る施設長会(8月を除く毎月1回)
に参加している。
また、月1回の全体会議及び日2回(朝・夕)のミーティングを実施することにより、業務連絡
や引継ぎ等、職員間の情報共有を図っている。
【開館時間】
温水プールは9時から21時まで、集会施設は9時から22時までである。
27年度の閉館日は、年末・年始・清掃日(原則として月2回月曜日)、6月と10月の水抜き
清掃を含めて41日を予定している。
老人いこいの家は10時から16時まで、休館日は毎週月曜日である。
② 従事者
評価
B適正
【従事者配置】
常勤職員5名,非常勤職員68名(元気ぷらざ:受付13名、プール監視27名、巡視員3名、
指導員13名 老人いこいの家:受付8名、清掃2名、機械設備員2名)でローテーションを組
み従事している。
【労働環境】
労働基準法等関係法令を遵守し、労基署へ必要な届け出を行っている。
【研修】
・新規雇用者に対して事前学習資料の配布や就業前研修を実施し実践力を高めている。
・各月に研修テーマを決めて、集団研修を実施している。
・業務実践を通して、キャリアアップに必要な研修を継続的に実施している。
・各種講習会などへの職員の積極的な参加を促進している。
・安全管理や技能向上のための研修は、計画的に実施している。
③ 施設管理
評価
B適正
【建物設備】
施設の専門的な保守点検(空調設備、機械設備、消防設備、エレベーター保守、機械駐車場保守、
自家用電気工作物保守、ウォータースライダー保守、自動ドア保守、循環系統内洗浄、駐車場管制
システム保守)は保守委託契約を結び、年間スケジュールに沿って点検を実施している。
また、職員が始業前と終業後に設備機器の日常点検を行っている。
【物品管理】
備品台帳に基づき適正に管理している。
【環境配慮】
1階トイレ、男女プール更衣室に空気清浄機を導入、また外気を積極的の取り入れることで、施設
内の空気環境を整備している。男女プール更衣室のすのこの交換を行い、匂いの発生等が緩和でき
るよう工夫をしている。衛生的な処理方法をマニュアル化し、迅速に対応している。日常清掃にお
12
【図表4】
いても、汚水発生の防止のため極力水を使わない管理方法を採用。使用する洗剤も指定化学物質や
環境ホルモン等が少ないものを積極的に採用している。また、西日等による室温の上昇を防ぐため、
よしずを取り付けている。
④ 情報管理・危機管理
評価
B適正
【情報資産保護】
協定書においても、個人情報その他の情報資産取扱特記事項外関係法令の遵守を明記している。
指定管理者が自ら作成取得した情報が「公文書」にあたることを理解し、個人情報の取扱いについ
ては、
「北区個人情報保護条例及び同施行規則」に準拠したマニュアルや内部規定を作成している。
また、法人としてPマーク(プライバシーマーク)を認証取得し、適正な管理体制を構築してお
り、老人いこいの家の利用証発行に係る申請書類等は、カギ付のロッカーの保管し、館長が適切に
管理している。
【災害対策、危機管理】
協定書においても、緊急時の対応は明記され避難場所として災害備蓄倉庫の機能を有している。
指定管理者としての防災訓練だけではなく、消防署主催の地域防災訓練の会場の一つとしても積極
的に参加し、地域の防災拠点としての一翼を担っている。
他の危機管理についても、施設内だけではなく指定管理者が関係するグループ内にも緊急連絡網
を作成し、迅速で的確な対応を心掛けている。
⑤
交流・改善
評価
B適正
【地域等との関わり】
近隣中学校の職場体験や近隣小学校の社会科見学の受け入れや、地元自治会が行うお祭りへの協
力など、地域への貢献や施設の知名度向上に努めている。また、北区教育委員会主催の「体育の日
体育施設無料開放」「シルバースポーツウィーク(敬老の日を含む週)における高齢者無料開放」
、
健康福祉部主催の「ひとり親家庭休養ホーム事業」など区の健康増進事業やひとり親対策事業して
いる。
【苦情処理】
利用者からの苦情が施設にあった場合、館長あるいは副館長がバックアップしながら申し立て者
の苦情を「情報源」としてとらえ、よく話を伺う姿勢で対応している。その内容は集約し文章化し
たものを従事者間で回覧し問題を共有、ミーティング等を利用し内部検討をしている。その際に館
長あるいは副館長が従事者へ適切なアドバイスを行い、接遇向上へのチャンスとしてとらえる体制
をとっている。また、利用者のご意見箱を設置し、管理運営や接遇の向上につながる指摘などにつ
いては積極的に取り入れるという姿勢を取っている。
⑥
施設利用
評価
B適正
【利用計画】
温水プールと集会施設、老人いこいの家という複合施設であるメリットを有効活用し、子供から
高齢者まで世代間交流や地域交流の場としての事業を計画している。
自主事業の開催にあたっては、既存の利用団体、個人利用を優先し公共性に配慮しながら、施設
の利用者が減少する季節や時間帯における施設の有効利用を図っている。
【施設利用】
施設の予約、減免申請を含めた利用料の徴収、予約取消や還付などの諸手続きが適切に行われて
いる。設備・備品については、利用者の声を聞きながら区へ新たな提案を行うなど充実に努めてい
る。施設の案内や掲示物についても、利用者に対して、よりわかりやすい表示や掲示を図っている。
⑦
事業実施
評価
【委託事業】
13
B適正
【図表4】
健康いきがい課「年代別水中運動教室」
、生活福祉課「ひとり親家庭休養ホーム事業」、北区教育
委員会「体育の日体育施設無料開放」、
「シルバースポーツウィーク(敬老の日を含む週)における
高齢者無料開放」
【自主事業】
水泳教室(初心者、初級者、クロール、4種目、親子、小学生)水中健康(スイム&ウォーク、
アクア&スイム、アクアビクス)体操教室(親子、骨盤矯正、ピラティス、太極拳、ヨガ、ストレ
ッチ)介護予防(水中ウォーキング、チェア体操、健康体操、ストレッチ)カルチャー教室(ビー
ズ教室、手芸)プール利用者への必要物品の販売、自動販売機による飲食物の販売計7台
⑧ 環境整備
評価
B適正
【利用者環境の整備】
清掃は日常清掃だけではなく、月に1・2回設定されている休館日を利用し、日常清掃より高度
な定期清掃を実施している。プールは年2回10日程度水抜き清掃をおこない、水質向上とウォー
タースライダーなどの遊戯設備を含めた重点清掃と点検保守を実施している。
また、自転車利用者が多いため、近隣住民に迷惑がかからないように、繁忙期には整理員を配置
し駐輪場の整理をしている。
【事故対応】
複合施設という特色もあり、利用者が子どもから高齢者まで幅広い年齢層となっている。年齢だ
けではなく、障害のある方などにも考慮をし、画一的ではない利用者それぞれに合った対応を行っ
ている。また、従事者全員が普通救命講習会を受講したり、事故対応マニュアルや情報を共有する
ことで理解を深めている。個別の対応については、事故記録に残し、従事者で供覧することで知識
の共有化を図っている。あわせて、主管課への報告・相談を欠かさず行っている。
⑨ 会計
評価
B適正
【経理規定】
FH 元気パートナーズが行う業務に係る経理事務についての規定がある。
【契約・支出入等の処理】
支出入の処理は館長もしくは副館長が行い、つり銭用以外の現金は極力施設内に置かないように
配慮している。契約についても、館長もしくは副館長が行い、適切かつ正確に管理している。
【現金等の管理】
その日の出入金の流れは、現金出納簿等の帳簿により管理している。現金および有価証券類は事
務所内金庫に保管し、管理している。ICカードについても、金庫に保管している。
5.総合評価
評価
B適正
【総合評価】
施設の運営業務を円滑に行うよう努め、利用者からの意見も積極的に反映し、施設の管理が適切
に行われている。また、情報管理や会計事務などは規定に基づいており、指定管理者として適正に
管理が行われているといえる。地域社会への貢献や近隣地域における防犯等、危機管理体制の構築
と併せて施設の知名度向上に努めている。また、利用者の増加を図るため、施設の PR を積極的に
行っており、自主事業の充実と共に区民サービスの向上に努めている。
【今後の方針、改善方策】
元気ぷらざの温水プールと老人いこいの家の浴室という、事故のリスクが高い設備二つを有する
施設であるため、施設整備に注意を払い、利用者の事故を未然に防ぐ対策を最優先としてほしい。
また、自主事業については利用者から好評で実績のある事業は引き続き行い、新たな発想による
新しい事業の開発にも努め、区民サービスの一層の向上を図ってほしい。
14
北区立元気ぷらざ 区民満足度調査報告書
指定管理者:FH元気パートナーズ
1
調査の概要
(1)調査施設
北区立元気ぷらざ 集会室
(2)調査期間
平成27年6月24日~平成27年6月30日までの7日間
(3)調査対象
北区立元気ぷらざ集会室利用者
(4)調査方法
・総合窓口にてご案内 ・館内ポスター掲示 ・期間中ご利用団体の人数分配布し、回収
(5)回収状況
140枚
(6)その他
2
調査結果
選 択 肢
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
⑭
集会室のPR・ふれあい館高齢者コーナーのPR
集会室(元気ぷらざ)周辺の交通安全性
利用時間帯(午前、午後、夜間)の設定
集会室の利用料金
利用申込手続きのわかりやすさ
館内表示のわかりやすさ
付帯設備の設備状態
付帯設備の種類の多さ
受付職員の親切さ
受付職員の説明のわかりやすさ
集会室(元気ぷらざ)の場所のわかりやすさ
交通の利便性
集会室が気軽に利用できること
全体的な満足度
4
3
重視度
2 1
4
全く
極め
大切
大切
て大 大切 でな
でな
切
い
い
37
49
35
43
32
30
26
25
40
36
41
40
44
85
84
88
78
83
90
65
91
84
86
82
78
76
11
3
1
2
3
2
1
2
1
2
2
2
1
平均
3.15
3.35
3.26
3.36
3.25
3.23
3.27
3.19
3.31
3.30
3.31
3.32
3.33
3
満足度
2 1
大い
極め
に満 満足 不満 て不
足
満
16 95
21 94
19 98
19 84
12 83
12 73
12 83
13 93
32 98
21 104
24 97
23 79
19 96
20 107
5
12
13
20
23
14
26
16
3
4
10
29
13
4
1
1
4
3
1
3
1
2
2
3
1
平均
3.09
3.05
3.03
2.93
2.86
2.96
2.84
2.96
3.22
3.13
3.08
2.92
3.00
3.11
※平均得点:各選択肢のスコア(1~4)にそれぞれの選択者数を乗じ、当該設問の回答者総数で除した値
重視度平均 3.28
満足度平均 3.01
15
3
結果分析
3.9
3.7
3.5
満
足
3.3
⑨
⑩
①
②
③⑪
⑬
⑧⑥ ⑫
④
⑤
⑦
3.1
度 2.9
2.7
2.5
2.5
2.7
2.9
3.1
3.3
3.5
3.7
3.9
重 視 度
4
課題発見
(1)重視度で高いのは、1番④「集会室の利用料金」3.36、2番②「集会室(元気ぷらざ)
周辺の交通安全性」3.35の順であった。
(2)重視度で低いのは、1番①「集会室のPR・ふれあい館高齢者コーナーのPR」3.15、2番
⑧「付帯設備の種類の多さ」3.19の順であった。
(3)満足度で高いのは、1番⑨「受付職員の親切さ」3.22、2番⑩「受付職員の説明のわか
りやすさ」3.13の順であった。
(4)満足度で低いのは、1番⑦「付帯設備の設備状態」2.84、2番⑤「利用申込手続きのわ
かりやすさ」2.86の順であった。
(5)重視度平均は3.28、満足度平均は3.01であった。
5
改善方策
・元気ぷらざの利用者は、「付帯設備の設備状態」・「利用申込手続きのわかりやすさ」に関して
満足度が低いことがわかった。重視度は平均より低いものの満足度を上げるなどの努力が必要と考
える。また、元気ぷらざの利用申込手続きや館内掲示については、より利用者にわかりやすく行う
ように努める必要がある。
・元気ぷらざの利用者は、JR・地下鉄から徒歩5~15分かかるため「交通の利便性」の満足度が
低くなる。他の項目について、ソフト面で満足度を上げるなど努力が必要と考える。
16
【図表】
志茂老人いこいの家区民満足度調査報告書
指定管理者 FH元気パートナーズ
1
調査の概要
(1)調査施設
北区志茂老人いこいの家
(2)調査期間
平成27年6月23日 平成27年6月24日の2日間
(3)調査対象
志茂老人いこいの家利用者
(4)調査方法
・いこいの家窓口にてご案内 ・館内ポスター掲示 ・目安箱方式(アンケート用紙、回収箱設置)
(5)回収状況
92枚
(6)その他
2
調査結果
選 択 肢
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
利用できる曜日の指定について
利用できる現在の時間帯
風呂場のつかいやすさ
娯楽室の快適さ
大広間の快適さ
カラオケ使用
機能回復訓練室または休養室の快適さ
職員の親切さ
利用の気軽さ
全体的な満足度
4
重視度
3 2 1
4
全く
極め
大切
大切
て大 大切 でな
でな
切
い
い
28
17
18
12
16
12
18
33
32
58
62
58
45
43
28
38
49
48
4
4
4
5
5
4
2
2
2
1
4
3
1
0
4
3
0
2
平均
3.24
3.06
3.10
3.08
3.17
3.00
3.16
3.37
3.31
満足度
3 2 1
大い
極め
に満 満足 不満 て不
足
満
20
11
12
10
9
9
11
23
19
16
61
54
60
41
40
30
39
50
50
63
2
6
4
1
2
3
2
2
1
0
2
1
0
0
0
1
3
1
1
1
平均
3.16
3.04
3.11
3.17
3.14
3.09
3.05
3.25
3.23
3.18
※平均得点:各選択肢のスコア(1~4)にそれぞれの選択者数を乗じ、当該設問の回答者総数で除した値
重視度平均 3.17
満足度平均 3.14
17
【図表】
3
結果分析
3.9
3.7
3.5
満
足
3.3
④ ⑤①
⑥ ③⑦
②
3.1
⑨⑧
度 2.9
2.7
2.5
2.5
2.7
2.9
3.1
3.3
3.5
3.7
3.9
重 視 度
4
課題発見
一年間の管理を経て、利用者数の減少があったものの、大きな事故等無く営業
を行えたと思います。
施設の必要性や職員等への満足度はある程度の評価をいただけたように感じま
す。
日頃の管理の中で、利用者のモラルに関するご意見の対応と高齢者特有の傷病
(痴呆や転倒)により一人での利用が困難になり始めた方への対応などが今後
の課題となる様に感じます。
5
改善方策
今回の満足度調査で施設の必要性や職員に対する満足度も一定の評価を得るこ
とが出来たことが確認できます。しかしながら、利用人数についてはやや減少
傾向にあるので、施設の認知度向上の為の、チラシの作成やいこいの家の利用
者へ対象の事業の展開を考える必要があると考えます。
18
平成 27年度指定管理者モニタリングレポート
(利用施設用)
施 設 名
赤羽ふれあい館
地域振興 部 地域振興 課
調査実施日
指定管理者
平成 27年7月22日
赤羽ふれあい館自主管理委員会
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
【名
称】
赤羽ふれあい館自主管理委員会
会
長
田 口
アサ子
【業務内容】地域コミュニティ活動の拠点施設、また高齢者の方のレクリエーションや集いの場、
教養の向上の場として、ふれあい館を設置し、集会施設等の貸し出しを行っている。北区よ
り指定管理料として、年間300万円を自主管理委員会へ支出している。
(5年間総額 1,500万円)
【指定管理期間】1期目の平成18年4月1日から平成21年3月31日まで(3年間)、2 期目の
平成 21 年 4 月 1 日から平成 24 年 3 月 31 日まで(3 年間)を経て、3期目の平成24
年4月1日から平成29年3月31日まで(5年間)。
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
【所在地】
赤羽ふれあい館 北区赤羽1丁目59番9号(ネスト赤羽 3 階)
【延床面積】 225.00㎡
【開設年月日】昭和53年10月17日
【規模等】
構造 鉄筋コンクリート造
和室 2室
3 階建(3 階 事務室、和室 2、集会室1)
(第 1 和室21畳・第 2 和室15畳) 集会室
【従業職員数】従業者数 18 人
【年間利用者数】延 5,522 名(平成 26 年度)
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
【サービス概要】
*
管理施設の使用許可に関する業務。
利用承認書の発行、緊急連絡カードの発行
*
管理施設の使用に係る使用料の収納に関する業務。
使用料の収納、使用料還付請求書の発行
利用実績の集計
*
管理施設等の清掃、整頓その他環境整備に関する業務。
清掃業務、館内の整理整頓
*
施設、付帯設備及び備品の保全に関する業務。
施設の予防安全に努める
付帯設備の及び備品の点検
*
高齢者の教養の向上、レクリエーションに関する業務。
初心者を含め利用者全員が参加できるイベントの開催
イベント開催に関する広報活動
19
19.3㎡
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B
適 正
【基本方針・組織】
指定管理者制度導入により、地域住民等に対する施設利用サービスの効果及び効率を向上さ
せ、かつ、コミュニティ育成活動をもって地域の福祉の一層の増進を図る。
【施設長】
運営管理全般にわたり統括しており、従事者からの信頼も厚い。
地域との連携も積極的に行っている。
【開所】
年末年始(12 月 29 日~1 月 3 日)を除く、9 時~22 時。
ただし、夜間の利用がない場合は、夜間閉館。
②従事者
評価
B
適 正
【従事者配置】【労働環境】
1ヵ月の単位でローテーションを組み従事している。
午前・午後は2人、夜間は2人の体制で管理・運営に努めている。
【研修】
従事者は町会の活動にも取り組んでおり各種救急講習会を受講している。
長期従事者が多く年度末に従業員一同が集まり反省会を行い、利用者の要望、ふれあい館の課
題等の情報共有を行っている。
利用者に対する従事者の言葉遣いなど(窓口応対・電話応対)は、良好である。
③施設管理
評価
B
適 正
【建物設備】
産業振興課が所管する、創業支援施設「ネスト赤羽」の3階部分を、赤羽ふれあい館として使
用している。本年度屋上の防水工事が予定されている。
【物品管理】
物品は、物品台帳をもとにきちんと管理されている。
【業務委託】
施設の設備は「ネスト赤羽」が管理しているため、赤羽ふれあい館としては、委託業務はない。
設備に不具合が生じた際には、所管(産業振興課)に連絡し対応している。
【環境配慮】
環境に配慮し節電・節水に努めている。
使用していない部屋はもとより、日が当たり明るい時間帯は、利用者に配慮しながら節電につ
とめている。
クールビズに努め、空調は夏28度・冬19度を目安に管理している。
20
④情報管理・危機管理
評価
B
適 正
【情報資産保護】
個人情報保護条例及び情報セキュリティポリシーに準じて、個人情報に係わる書類はきちんと
整理され、鍵のかかる書架に保管されている。
【災害対策、危機管理】
会長が自ら避難路及び災害時の誘導についての確認を行なっており、交代で誘導の訓練を実施
している。また、分かりやすいよう避難経路に沿って館内に矢印が表示してある。
同じ施設にある「ネスト赤羽」同様に事務室内に連絡網を掲示している。
⑤交流・改善
評価
B
適 正
【地域等との関わり】
自主事業とは別に、刺繍、カラオケ、フラダンス、水墨画、書道、民謡、等を開き、地域の皆
様に参加を進めている。
特にフラダンスの会やカラオケの会は人気で、カラオケでは毎回30人近く参加がある会もあ
り、フラダンスでは人数が多く入りきらないため、午前・午後2回に分けて開催している。
最近では着付け教室、詩吟教室の人気が高く、多くの方が参加し、地域コミュニティの活動の
場として十分に機能している。
【苦情処理】
2階まではネスト赤羽(創業支援施設)のため、集会施設で使用するマイクの音などには注意を
払い運営をしており、夜は音の出るものは禁止する等しているため苦情はないが、発生した場合
は会長を中心に対応することとなっている。
⑥施設利用
評価
B
適 正
【利用計画】
26年度は近くにある赤羽会館の耐震工事による休館の影響で、一時的に利用件数及び利用者
数とも増加したが、本年度になり以前の状態に戻りつつある。
【施設利用】
施設の予約・受付手続きは利用者にとって適切であり、設備・備品の貸し出しも適切に実行さ
れている。
⑦事業実施
評価
B
適 正
【自主事業】
自主事業として、書道教室(土曜日午後)、民謡教室(木曜午後)、の教養講座を年間80回開設
しており、地域の住民が参加している。
利用者のほとんどが70歳以上の高齢者である。高齢化が進んでいるため年々利用者が減って
きているが、人気のある教養講座である。
21
⑧環境整備
評価
B
適 正
【利用者環境の整備】
エレベーターを降りるとすぐ正面に受付があり、まったく段差がないので利用者にとって大変
使いやすい施設である。
和室の障子やふすまについても管理が行き届いており、利用者が誤って破ってしまった場合
も、ただちに修繕を行いきちんと整備されている。
屋上庭園には植木が幾つか置いてあり、屋上緑化に力を入れている。
廊下等に物が置いてあることも無く、各部屋もきちんと整理がされており、安全面でも配慮が
なされている。規模的には施設としては小規模であるが、利用者のための良好な環境が整ってい
る。
【事故対応】
緊急時の連絡網を利用者から見えない場所に表示し、万が一事故が起った場合は、「ネスト赤
羽」の主導で会長、区、消防、警察等に連絡できる体制が確立されている。
⑨会計
評価
B
適 正
【経理規程】
会計担当者を2名定め、日々施設の使用に係わる使用料の収納及び管理に努めている。
【契約・支出入等の処理】
年1回会長が会計担当より説明を受け、帳簿並びに通帳のチェックを行っている。
【現金等の管理】
有料での利用は限られているが、事務所に現金を保管させることなく、金融機関に預け入れる
ように心がけている。
現金出納簿を作成し、日々の収納状況を確認している。
5.総合評価
評価
B
適 正
【総合評価】
・小規模な施設ではあるが常に整理整頓され、廊下などにも障害となる物も置いていることはな
く、利用者には大変使いやすい施設となっている。
・管理面においても事務室は常にきれいに整理されており、働きやすい職場といえる。施設の隅々
まで配慮されていることが確認できた。
・個人情報に関わる書類も人目につくところには置かずきちんと鍵のかかる書庫に保管されて
いる。
・館内は常に清掃が行き届き清潔感にあふれ、備品等の保全もされている。
【今後の方針、改善方策】
・夜間の利用が少なく、他の施設との併用施設であり音の使用制限等はあるが、夜間の利用率が
上がるように町会やシニアクラブへの積極的なPRなどが必要である。また、高齢者コーナーを
利用している60代の利用が減っているので、新規利用者の獲得が必要である。
・会計については、経理に関する規程の整備などの改善が必要である。
22
平成 27年度指定管理者モニタリングレポート
(利用施設用)
施 設 名
桐ケ丘ふれあい館
地域振興 部 地域振興 課
調査実施日
指定管理者
平成 27年7月 13日
桐ケ丘ふれあい館
自主管理運営委員会
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
【名
称】
桐ケ丘ふれあい館自主管理運営委員会
会 長
内 田
好 行
【業務内容】地域コミュニティ活動の拠点施設、また高齢者の方のレクリエーションや集いの場、
教養の向上の場として、ふれあい館を設置し、集会施設等の貸し出しを行っている。
北区より指定管理料として、年間420万円を自主管理運営委員会へ支出している。
※24年度のみ 5,208,000 円 (5年間総額 22,008,000 円)
【指定管理期間】1期目の平成18年4月1日から平成21年3月31日まで(3年間)、2期目の
平成21年4月1日から平成24年3月31日まで(3年間)を経て、3 期目の平成 24 年 4
月 1 日から平成 29年 3 月 31 日まで(5 年間)。
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
【所在地】
桐ケ丘ふれあい館 北区桐ヶ丘2丁目7番43号(桐ケ丘中央公園敷地内)
【延床面積】 188.01㎡
【開設年月日】昭和53年4月20日
【規模等】
鉄筋コンクリート造
2階建(1階
事務室、和室2
2階
和室2)和室 4室
( 第1和室10畳・第2和室12畳・第3和室12.5畳・第5和室10畳 )
【従事職員数】従事者数
4人
【年間利用者数】延6,679名(平成26年度)
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
【サービスの概要】
*
管理施設の使用許可に関する業務。
利用承認書の発行、緊急連絡カードの発行
*
管理施設の使用に係る使用料の収納に関する業務。
使用料の収納、使用料還付請求書の発行
利用実績の集計
*
管理施設等の清掃、整頓その他環境整備に関する業務。
清掃業務、館内の整理整頓
*
施設、付帯設備及び備品の保全に関する業務。
施設の予防安全に努める
付帯設備及び備品の点検
*
高齢者の教養の向上、レクリエーションに関する業務。
初心者を含め利用者全員が参加できるイベントの開催
各種イベントや講座開催に関する広報活動
23
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B
適 正
【基本方針・組織】
指定管理者制度導入により、地域住民等に対する施設利用サービスの効果及び効率を向上さ
せ、かつ、コミュニティ育成活動を持って地域福祉の一層の増進を図る。
【施設長】
運営管理全般にわたり統括しており、従事者からの信頼も厚く、また地域との連携も積極的に
行っている。
【開所】
年末年始(12月29日~1月3日)を除く、9時~22時。
ただし、夜間の利用がない場合は、夜間閉館。
②従事者
評価
B
適 正
【従事者配置】【労働環境】
4人の従事者が1ヵ月単位でローテーションを組み従事している。
【研修】
月に1度施設の運営についての話し合いを行っている。
高齢者の利用が多いので、聞き取りやすい声の強弱や会話の速度への配慮などを中心に接遇研
修を行っている。
利用者に対する従事者の言葉遣いなど(窓口応対・電話応対)は、良好である。
③施設管理
評価
B
適 正
【建物設備】
公園内に立地し施設の老朽化が目立つが、利用者に不便をかけないよう、常日頃より施設の管
理には気を配り、定期的に設備機器の安全点検に配慮をしている。
建築基準法第 12 条 2 項に基づく定期点検を実施し、異常を発見した個所は区と協力し速や
かに修繕を行っている。
【物品管理】
物品は、物品台帳をもとにきちんと管理されている。
【業務委託】
設備機器等の業務委託では、従前から区が行っていた仕様どおりに委託している。
【環境配慮】
公園内という立地から自然換気や採光を有効活用し節電・節水に努めている。
利用者にも声掛けし、照明や冷房などの調整を積極的に行い節電対策を行っている。
公園の中に位置し樹木に覆われているため、特に施設の周りの植栽などの手入れは積極的に行
なっている。除草や消毒などもこまめにし、害虫対策に努めている。
24
④情報管理・危機管理
評価
B
適 正
【情報資産保護】
個人情報保護条例及び情報セキュリティポリシーに準じて、個人情報に係る書類はきちんと整
理され、鍵のかかる書架に保管されている。
【災害対策、危機管理】
毎年地元の警察署及び消防署の協力をいただき、従事者や利用者のために安全や健康に関する
講習会を開催している。
年に数回 AED の講習会、防火講習会を行っており、危機管理に対する意識が高い。
AED の使用については使用方法を掲示しており、いつでも使用できるよう準備がなされてい
る。
常日頃より災害に備えており、いざという時の心構えについての気配りがされている。
⑤交流・改善
評価
B
適 正
【地域等との関わり】
この地域は、北区の中でも高齢化が進んでいる地域なので、毎年、利用者と地域の子供たちと
の交流会を開催している。夏には折り紙講習会、バルーン講習会、切り絵講習会などを通じて高
齢者だけではなく地域の方々との関わりをもつ事業を開催している。
高齢者福祉コーナーは囲碁、将棋等を行う利用者で明るい雰囲気である。
【苦情処理】
利用者のほとんどが地域の方であり、家族的な雰囲気で利用されているため、苦情はほとんど
ないが、発生した場合は会長を中心に対応することとなっている。
⑥施設利用
評価
B
適 正
【利用計画】
従事職員に、日赤、青少年活動、福祉活動等に長く携わっている者がおり、高齢者と地域の小
学生や中学生との交流などを、積極的に計画し実施している。従事職員が保育園を訪問し子供教
室を開いたり、また、ふれあい館を会場に子供教室を開催するなどしている。
【施設利用】
利用者の声によく耳を傾け、利用者の要望把握に努めている。
施設の予約・受付手続きは、利用者にとって適切であり、設備・備品の貸し出しも適切に実行
されている。
⑦事業実施
評価
B
適 正
【自主事業】
本年度は、講師に恵まれたこともあり革工作教室が好評であり、週1回程度定期的に開催して
いる。
利用者のほとんどが 70 歳以上の高齢者となり、特に講師となる人材が不足傾向である、定期
的に開催される講座数が減少していることが課題となっている。
25
⑧環境整備
評価
B
適 正
【利用者環境の整備】
施設としては老朽化が目立つが、毎日の清掃は欠かさず行い、施設を清潔に保っている。
施設が公園内にあることから緑が多く、害虫駆除には特に気を使っており、利用者に不快感を
与えないよう配慮がなされている。
入口の花は従事者が手入れをしている。
【事故対応】
桐ケ丘地域振興室と常に連携をとっている。
災害時における避難訓練については、日頃から従事者の間で話し合いがされている。
毎年、夏の時期(7~8月)に授産場と地域振興室と共に避難訓練を実施している。
⑨会計
評価
B
適 正
【経理規程】
会計担当者1名を定め、日々の施設の使用に係る使用料の収納及び管理に努めている。
【契約・支出入金等の処理】
年1回決算の前に会長が実施している。
【現金等の管理】
事務所に置くのは日々の支払いに必要な小額に留め、なるべく施設に現金を置かないように
し、通帳への入金を心がけている。
現金出納簿を作成し、日々の収納状況を確認している。
5.総合評価
評価
B
適 正
【総合評価】
・利用者は長年利用している方が多く、地域の人がほとんどである現状もあり、従事者と利用者
の関係は良好であり、声かけや挨拶等を通じて明るい雰囲気の中で管理運営されている。施設の
老朽化は見られるものの、清掃や管理等が行き届いており利用しやすい環境となっている。備品
等も古くから利用されているものが目立つが、丁寧に清掃されており利用者に対して気配りがで
きている。
・折り紙などの教室の他、高齢者と小学生たちが共に将棋や囲碁を楽しむ場の提供をする等、高
齢者と子供達との交流の場にもなっている。
【今後の方針、改善方策】
・1.2階とも和室のみの施設なので、利用については制限をされる不利な点があるが、地域の
方だけでなく、公園利用者にも気軽に立ち寄れる施設として、イベント等を通してPRが必要で
ある。
・地域コミュニティ活動の中核として、地域振興室とこれからも連携をとりながら、利用者拡充
を図ることが求められている。
・会計については、経理に関する規程の整備などの改善が必要である。
26
平成 27年度指定管理者モニタリングレポート
地域振興 部 地域振興 課
(利用施設用)
施 設 名
調査実施日
島下ふれあい館
指定管理者
平成 27年7月 16日
島下ふれあい館自主管理委員会
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
【名
称】
島下ふれあい館自主管理委員会
会
長
小野澤
秀 雄
【業務内容】地域コミュニティ活動の拠点施設、また高齢者の方のレクリエーションや集いの場、
教養向上の場として、ふれあい館を設置し、集会施設等の貸し出しを行っている。
北区より指定管理料として、年間320万円を自主管理委員会へ支出している。
※24年度は 4,334,000 円 (5年間総額 17,134,000 円 )
【指定管理期間】1期目の平成18年4月1日から平成21年3月31日まで(3年間)、2 期目の
平成 21 年 4 月 1 日から平成 24 年 3 月 31 日まで(3 年間)を経て、3期目の平成 24
年 4 月 1 日から平成 29 年 3 月 31 日まで(5 年間)。
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
【所在地】
島下ふれあい館 北区赤羽西6丁目10番12号(島下公園敷地内)
【延床面積】 150.00㎡
【開設年月日】昭和48年11月11日
【規模等】
構造 鉄筋コンクリート造
3 階建(1 階
和室 1 2 階 事務室、和室1 3 階
和室 1)和室 3室 (第 1 和室12.5畳・第 2 和室7.5畳・第 3 和室20
畳)
【従業職員数】従業者数
6 人
【年間利用者数】延 6,461名(平成 26年度)
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
【サービスの概要】
*
管理施設の使用許可に関する業務。
施設予約の受付、利用承認書の発行、緊急連絡カードの発行
*
管理施設の使用に係る使用料の収納に関する業務。
使用料の収納、使用料還付請求書の発行
利用実績の集計
*
管理施設等の清掃、整頓その他環境整備に関する業務。
清掃業務、館内の備品、器具類の整理整頓
*
施設、付帯設備及び備品の保全に関する業務。
施設の予防安全に努める
付帯設備の及び備品の点検
*
高齢者の教養の向上、レクリエーションに関する業務。
初心者を含め利用者全員が参加できるイベントの開催
イベント開催に関する広報活動
27
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B
適 正
【基本方針・組織】
指定管理者制度導入により、地域住民等に対する施設利用サービスの効果及び効率を向上さ
せ、かつ、コミュニティ育成活動を持って地域福祉の一層の増進を図る。
【施設長】
運営管理全般にわたり統括しており、地域に精通、多くの利用者を熟知し従事者からの信頼も
厚い。
【開所】
年末年始(12 月 29 日~1 月 3 日)を除く、9 時~22 時。
ただし、夜間の利用がない場合は、夜間閉館。
②従事者
評価
B
適 正
【従事者配置】【労働環境】
1ヶ月単位でローテーションを組み従事している。
昼間は2人、夜間は1人の体制で管理・運営に努めている。
【研修】
会長が中心となり、月 1 回第2木曜日に役員会を開催し研修を行っている。
利用者に対する従事者の言葉遣いなど(窓口応対・電話応対)は、良好である。
③施設管理
評価
B
適 正
【建物設備】
建築基準法第 12 条 2 項に基づく定期点検を実施し、異常を発見した個所は区と協力し
速やかに修繕を行っている。
常日頃より施設の管理には気を配り、定期的に設備機器の安全点検に配慮をしている。
【物品管理】
物品は、物品台帳をもとにきちんと管理されている。過去の履歴も保管されている。
【業務委託】
設備機器等の業務委託では、従前から区で行っていた仕様どおり委託している。
【環境配慮】
利用者の利便性を確保しながら節電・節水に努めている。
特に節電には気を配り、利用している部屋についても日中は採光が取れる場合は、照明を消灯
している。クーラーの使用頻度を減らし、窓を開けるなどして温度調節をしている。
また、こまめにスイッチを切るように施設の利用者にも節電協力を依頼している。
28
④情報管理・危機管理
評価
B
適 正
【情報資産保護】
個人情報保護条例及び情報セキュリティポリシーに準じて、個人情報に係る書類はきちんと整
理され、鍵のかかる書架に保管されている。
【災害対策、危機管理】
事務室内に連絡網を掲示している。
年に2度、地元町会とともに防災訓練を実施しており、地域と利用者が一丸となり
防災への知識を高めている。また、近くの福祉園とも防災訓練を実施しており危機管理に対する
意識が高い。
⑤交流・改善
評価
B
適 正
【地域等との関わり】
島下ふれあい館自主管理委員会で当該施設の利用者を中心に、毎年3月中旬には町会を含め、
カラオケ、踊り、ダンス、民謡、大正琴等団体による発表会やビンゴ、輪投げ、ゲートボールな
どを行う文化祭を開催している。当日は約70名近い参加がある。
毎年 11 月には収穫祭を実施し、そば打ちをして利用者に好評を得ている。参加者は年々増加
しており、地域の恒例行事となっている。
また、毎月12日には、町会を通じて高齢者の誕生会を実施している。
様々な企画を通して地域住民に対するコミュニティ活動の場の提供に努めている。
【苦情処理】
公園内に施設があり、民家とも比較的離れており騒音の問題も起きにくいものの、大きな音が
出る楽器等を使用する利用については、一定の制限を設けている。
問題があった場合、会長を中心に対応することとなっている。
⑥施設利用
評価
B
適 正
【利用計画】
規模的には小さい施設なので、地域の利用者が競合しないように役員会で協議し、各サークル
の利用日を定め、高齢者の教養の向上・レクリエーションの場の提供に努めている。
【施設利用】
利用者の声に耳を傾け、利用者の要望把握に努めている。
施設の予約・受付手続きは利用者にとって適切であり、設備・備品の貸し出しも適切に実行さ
れている。
⑦事業実施
評価
B
適 正
【自主事業】
毎年3月中旬に、島下ふれあい館指定管理者主催による当該施設の利用者を中心に、文化祭を
開催している(約70名参加)。
このほか月に1回程度、踊り・民謡・カラオケ・輪投げの会の利用者を中心とした発表会が開
催されており、日ごろの成果を披露できる場として好評を得ている。
11 月に開催される収穫祭も非常に好評であり、参加者も年々増加しており地域の恒例行事と
なっている。
29
⑧環境整備
評価
B
適 正
【利用者環境の整備】
清掃には力を入れており、毎日職員が清掃を行っている。入口に花壇を作るなど利用者が施設
に入りやすくなる環境作りがされている。施設の老朽化が目立つが、トイレ等清潔に保たれてお
り気持ちよく利用できる。
昭和48年に急激な傾斜地に建てられ、エレベターがないなどバリアフリー化が十分ではない
施設ではあるが、公園の隅にある為、周辺環境は静かであり、採光は確保されている。
換気に配慮しており季節の良い時などは、窓開けを積極的に行っている。
和室のみの構造であるが、長時間座っていると足腰等が痛くなってしまう方のために、あぐら
座椅子の増設を行うなど利用者のための良好な環境を整えている。
【事故対応】
緊急時の連絡網は確立されている。
公園の隅という立地条件から、各部屋からは公園に避難することが可能である。
非常階段があり、各階からそれぞれ避難できるようになっている。
⑨会計
評価
B
適 正
【経理規程】
会計責任者1名、会計監事1名を定め、日々施設の使用に係る使用料の収納及び管理に努めて
いる。
【契約・支出入等の処理】
内部監査を年1回年度末に実施している。
【現金等の管理】
現金出納簿を作成し、日々の収納状況を確認している。
事務所の金庫に現金を保管しないように心がけており、その都度郵便局へ使用料を納めてい
る。月に1回役員会の中で会計報告も行い、支出入に対する意識を高めている。
5.総合評価
評価
B
適 正
【総合評価】
・施設面では、常に清掃が行き届き清潔感にあふれ、備品等の保全もされている。
・管理面においては、事務室内もきちんと整理され、書類もわかりやすく特に個人情報に係る書
類などは、鍵のかかる書庫に保管されており配慮がされている。
・自主事業も積極的に行われており、地域のコミュニティ活動の拠点として十分な役割を果たし
ている。
・月に 1 度の割合で利用者による各種発表会などの行事を行っており、利用者及び地域の方の交
流の場になっている。
【今後の方針、改善方策】
・夜間は有料で貸し出しているが、利用率は低い。ふれあい館の自主事業を積極的に実施し、地
域町会やシニアクラブ等を通じて、PR を進め利用率の向上をしていくことが必要である。
・会計については、経理に関する規程の整備などの改善が必要である。
30
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(利用施設用)
施 設 名
稲付ふれあい館
地域振興
調査実施日
指定管理者
部
地域振興 課
平成 27年7月31日
稲付ふれあい館自主管理運営会
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
【名
称】
稲付ふれあい館自主管理運営会
会 長
石
田 桂
子
【業務内容】 地域コミュニティ活動の拠点施設、また高齢者の方のレクリエーションや集いの場、
教養の向上の場として、ふれあい館を設置し、集会施設等の貸し出しを行っている。
北区より指定管理料として、年間440万円を自主管理運営会へ支出している。
※24 年度は 8,497,000 円、25・26 年度は 7,300,000 円、
(5年間総額 37,697,000 円)
【指定管理期間】 1期目の平成18年4月1日から平成21年3月31日まで(3年間)、2期目
の平成21年4月1日から平成24年3月31日まで(3年間)を経て、3 期目の
平成 24 年 4 月 1 日から平成 29 年 3 月 31 日まで(5年間)
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
【所在地】
稲付ふれあい館
【延床面積】
169.23㎡
北区赤羽西3丁目19番5号(稲付公園敷地内)
【開設年月日】 昭和48年8月1日
【規模等】
構造 鉄筋コンクリート造 2階建
和室
3室
【従事職員数】 従事者数
(1階
(第1和室12畳 ・第2和室6畳 ・第3和室25畳
13人(平成 27 年度は勤務体制の変更有り。)
【年間利用者数】延 11,382名(平成26年度)
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
【サービスの概要】
*
管理施設の使用許可に関する業務。
利用承認書の発行、緊急連絡カードの発行
*
管理施設の使用に係る使用料の収納に関する業務。
使用料の収納、使用料還付請求書の発行
利用実績の集計
*
管理施設等の清掃、整頓その他環境整備に関する業務。
清掃業務、館内の整理整頓
*
施設、付帯設備及び備品の保全に関する業務。
施設の予防安全に努める
付帯設備及び備品の点検
*
事務室、和室2 2階 和室1)
高齢者の教養の向上、レクリエーションに関する業務。
初心者を含め利用者全員が参加できるイベントの開催
イベント開催に関する広報活動
31
)
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B
適 正
【基本方針・組織】
指定管理者制度導入により、地域住民等に対する施設利用サービスの効果及び効率を向上さ
せ、かつ、地域のコミュニティ育成活動を持って地域福祉の一層の増進を図る。
【施設長】
運営管理全般にわたり統括しており、従事者や利用者からの信頼も厚い。
【開所】
年末年始(12月29日~1月3日)を除く、9時~22時。
ただし、夜間の利用がない場合は、夜間閉館。
②従事者
評価
B
適 正
【従事者配置】【労働環境】
1ヶ月単位で 13 名にてローテーションを組み従事している。
昼間夜間ともに1名体制で管理・運営に努めている。
【研修】
職員の施設管理に対する意識が高く、常に施設の管理運営に問題意識を持ち、従事者に対し指
導を行っている。
利用者に対する従事者の言葉遣いなど(窓口応対・電話応対)は良好である。
③施設管理
評価
B
適 正
【建物設備】
建築基準法第 12 条 2 項に基づく定期点検を実施し、異常を発見した個所は区と協力し速や
かに修繕を行っている。
昭和48年に開設された施設であるが、常日頃より施設の管理には気を配り、定期的に設備機
器の安全点検に配慮をしている。
【物品管理】
物品は、物品台帳をもとにきちんと管理されている。
【業務委託】
設備機器等の業務委託では、従前から区で行っていた仕様どおり委託している。
【環境配慮】
節電・節水に努めている。
施設は稲付公園内にあり心地よい風が吹くため、窓を開けるなどして温度調節をしている。
また、環境配備のため緑のカーテン(ゴーヤ)を設置することにより、冷房の利用を抑制して
いる。
採光を確保するために障子をカーテンに変更し、昼時の明るいうちは、利用の部屋も照明を切
り節電に努めている。
廊下並びにトイレなども電気を切るように利用者にもお願いをしている。
32
④情報管理・危機管理
評価
B
適 正
【情報資産保護】
個人情報保護条例及び情報セキュリティポリシーに準じて、個人情報に係る書類はきちんと整
理され、鍵のかかる書架に保管されている。
【災害対策、危機管理】
非常時の緊急体制は確立されており、2階での利用者は非常階段への誘導、1階は正面玄関並
びに非常出口から公園の安全な場所に避難させる訓練を年1回実施している。
また、役員全員の連絡先が事務所前の掲示板に貼られている。避難経路の貼り出しもしている。
年2回程度消防署主催の火災予防出前講座や警察主催の振り込め詐欺対策の安全講習会を実
施しており、防犯に対する意識が高い。
AEDを設置しており、従業員・施設利用者で使い方の研修を年に数回行っている。
月に1回の幹事会、年に2回の全体役員会、年に1回の利用者全員での総会を開催し情報を共
有している。
⑤交流・改善
評価
B
適 正
【地域等との関わり】
稲付ふれあい館自主管理委員会では、独自にふれあい館憲章(感謝・和・前進)を壁に掲げ、
地域の交流を深める場として運営にあたっている。
利用者が自主的に鉢植えの季節の花々や絵画を持ち寄り、施設の入り口や廊下に飾るなどして
いる。従事者だけでなく、利用者自身も施設を大切に使用するという意識が見てとれ、地域と施
設が良好な関係を築いている。囲碁・将棋・民謡等を通して交流を深める利用者が多く、地域の
コミュニティ活動の一翼を担っている。
年に 1 回従業員と利用者の親睦を深めるため、希望者を募り親睦旅行を行っている。大変評判
が良く、毎年恒例の行事となっている。近隣の清水坂あじさい荘を利用している方々との交流を
行ったり、それに伴う講話会を開催し利用者の健康増進につなげている。
【苦情処理】
地域住民にカラオケの音など漏れないように、音量の調整を行い地域への配慮をしており、
カラオケはとても盛況だが、音に関しての苦情はほとんどない。
従事者と利用者との良好な信頼関係が構築されており苦情はあまり無いが、苦情が発生した場
合は、会長を中心に対応することとなっている。
⑥施設利用
評価
B
適 正
【利用計画】
高齢者の教養の向上やレクリエーションに関し、新たな企画を計画し、積極的な取り組みをし
ている。利用者からの評判もよく、田端や志茂等からも利用者が来ている。
【施設利用】
施設の予約・受付手続きは利用者にとって適切であり、設備・備品の貸し出しも適切に実行さ
れている。24年度から夜間利用の施設貸し出しを行っており、新たな利用団体の発掘など新規
利用者獲得に努めている。
年に2回の全体役員会に利用団体の代表を招待するなど、利用者の要望把握に努めている。
33
⑦事業実施
評価
B
適 正
【自主事業】
毎年施設の利用者を中心に春にはさくらまつり・秋にはもみじまつりを開催し、カラオケ大会、
お琴の演奏、作品の展示会など盛り沢山の催しが行なわれている。
北区ニュースなどでPRを積極的に行い、利用者が形骸化しないように取り組んでいる。毎年
100名以上の方が参加している。PR活動の甲斐もあり参加者は年々増加傾向にある。
また、毎月利用者のために、新年の集い等月替わりで様々な行事を開催し、コミュニティ活動
の場としての拡充に努めている。
⑧環境整備
評価
B
適 正
【利用者環境の整備】
施設内は、備品等整頓され、毎日職員が掃除しており清潔感も保持されている。
廊下などに無駄なものが無く、安全面でも配慮がなされている。
また、採光を確保するために障子をカーテンに変更するなど工夫しており、良好な室内環境が
確保されている。入口のロビーにテーブルとイスを配置し、お茶をのみながら歓談が出来るスペ
ースを設け、高齢者の方に好評を得ている。
【事故対応】
緊急時の連絡網は確立されている。緊急時、従事者による適切かつ迅速な対応は可能だが、施
設の階段等が狭いので、誘導の際に十分な配慮が必要である。
業務日誌にはその日の出来事を記載し供覧することで、従事者間の情報の共有を図っている。
⑨会計
評価
B
適 正
【経理規程】
会計責任者2名、監査役2名を定め、日々施設の使用に係わる使用料の収納及び管理に努めて
いる。管理運営経費の支出については、会長をはじめダブルチェック体制を取っている。
【契約・支出入等の処理】
契約関係書類はよくまとめられている。帳簿類は内部監査を年1回年度末に実施している。
【現金等の管理】
事務所に現金を保管しないように通帳への入金を心がけている。
現金出納簿を作成し、日々の収納状況を確認している。
5.総合評価
評価
B
適 正
【総合評価】
・感謝・和・前進の憲章を基に、従事者はもとより利用者が施設を利用する際の意識が高く、常
にお互いが気持よく利用できるよう心配りがされている。
・清掃が行き届き清潔感にあふれ、備品等の保全もされており、利用者に配慮した施設となって
いる。事務室内もきちんと整理されている。特に、個人情報の管理は施錠できる書架への保管な
どの配慮が見られる。趣向を凝らした様々な行事を開き、利用者の楽しみに寄与している。利用
者だけではなく、近隣との交流も深めており地域のコミュニティ活動の一翼を担っている。
【今後の方針、改善方策】
・交通の便が悪く最寄のJR赤羽駅から徒歩で 15 分程度かかるため、利用者の拡大が難しい。
24年度から夜間利用の施設貸し出しを行っているが、まだまだ利用者は多くない。ふれあい館
まつり等イベントを通じて積極的にPR活動を行い、利用者拡大に力を入れていく必要がある。
・会計については、経理に関する規程の整備などの改善が必要である。
34
地域振興
平成 27年度指定管理者モニタリングレポート
(利用施設用)
施 設 名
西が丘ふれあい館
調査実施日
指定管理者
部 地域振興
課
平成 27年7月14日
西が丘ふれあい館自主管理委員会
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
【名
称】
西が丘ふれあい館自主管理委員会
会 長
羽
深 洋
一
【業務内容】 地域コミュニティ活動の拠点施設、また高齢者の方のレクリエーションや集いの場、
教養の向上の場として、ふれあい館を設置し、集会施設等の貸し出しを行っている。
北区より指定管理料として、年間880万円を自主管理委員会へ支出している。
※24 年度は 8,964,000 円 25年度は 7,020,000 円(5 年間総額 42,384,000 円)
【指定管理期間】 1期目の平成18年4月1日から平成21年3月31日まで(3年間)、2期目
の平成21年4月1日から平成24年3月31日まで(3年間)を経て、3期目の平成 24
年 4 月 1 日から平成 29 年 3 月 31 日まで(5 年間)。
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
【所在地】
西が丘ふれあい館 北区西が丘1丁目47番15号
【延床面積】 441.43㎡
【開設年月日】平成元年4月1日
【規模等】
構造 鉄筋コンクリート造
和室 1室
2階建(1階 事務室、和室1
2階 ホール2)
(35畳舞台付) ホール1(107.38㎡)
ホール2(32.87㎡)
【従事職員数】従事者数 19人
【年間利用者数】延 25,644 名(平成 26年度)
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
【サービスの概要】
*
管理施設の使用許可に関する業務。
管理施設の使用予約受付、受付後予約利用承認書の発行、緊急連絡カードの発行
*
管理施設の使用に係る使用料の収納に関する業務。
施設予約成立後の使用料金収納、使用料還付請求書の受付
各部屋時間帯ごとの利用実績の集計
*
管理施設等の清掃、整頓その他環境整備に関する業務。
日時的な清掃業務、館内の設備器具等の整理整頓
*
施設、付帯設備及び備品の保全に関する業務。
施設の予防安全に努める
施設貸出前後における付帯設備及び備品の点検
*
高齢者の教養の向上、レクリエーションに関する業務。
初心者を始め利用者全員が参加できるイベントの開催
施設で実施される各種イベントや講座開催に関する広報活動
35
4.項目別評価
① 基本方針・施設長
評価
B
適 正
【基本方針・組織】
指定管理者制度導入により、地域住民等に対する身近な施設利用サービスの効果及び効率を
向上させ、かつ、コミュニティ育成活動を持って地域福祉の一層の増進を図る。
【施設長】
運営管理全般にわたり統括しており、従事者からの信頼も厚い。
施設利用団体などを含めた地域との連携も積極的に行っている。
【開所】
年末年始(12月29日~1月3日)を除く、9時~22時。
ただし、夜間の利用がない場合は、夜間閉館し効率を高めている。
②従事者
評価
B
適 正
【従事者配置】【労働環境】
1ヵ月単位でローテーションを組み従事している。
昼間は2人、夜間は1人の体制で管理・運営に努めている。
【研修】
会長及び役員が中心となり、従事者に対し細部にわたり研修(指導)を行っている。
利用者に対する従事者の言葉遣いなど(窓口応対・電話応対)は良好である。
AED講習については。全従事者が受講済みである。
③施設管理
評価
B
適 正
【建物設備】
建築基準法第 12 条 2 項に基づく定期点検を実施し、異常を発見した個所は区と協力し速やか
に修繕を行っている。
常日頃より施設の管理には気を配り、定期的に設備機器の安全点検に配慮をしている。
【物品管理】
物品は、物品台帳をもとに管理されている。
【業務委託】
設備機器等の業務委託では、従前から区で行っていた仕様どおり委託している。
業者選定には見積もり合わせ等により効率化を図っている。
【環境配慮】
節電・節水に努めている。
空調は夏は28度・冬 20 度を目安に、施設の利用者にもスイッチの調整をさせないよう注意
喚起の貼り紙を掲示している。
36
④情報管理・危機管理
評価
B
適 正
【情報資産保護】
個人情報保護条例及び情報セキュリティポリシーに準じて、個人情報に係る書類はきちんと
整理され、鍵のかかる書架に保管されている。
【災害対策、危機管理】
館内の避難経路もわかりやすい場所に貼り出すとともに、事務室には非常時の連絡体制も確
立されている。
修理関係の緊急連絡先や災害時の職員行動マニュアルも貼り出してある。またAEDを設置
しており、年に数回使い方の研修を行っている。従事者の災害時並びに危機管理に対しての意
識が高い。毎日、モニタリングチェック票を作成し、各種項目の自主点検を実施している。
⑤交流・改善
評価
B
適 正
【地域等との関わり】
高齢者福祉コーナーとしては、健康麻雀・合唱・民謡・折り紙とほぼ毎日利用があり、地域コ
ミュニティの活動拠点となっている。
平成26年11月16日には、西が丘ふれあい館自主管理委員会が主催して、当該施設の利用
者を中心に「ふれあい館まつり」を開催した。このおまつりには例年地域住民200名以上の参
加を得ており、PR活動もあってか参加人数は年々増加傾向にある。おまつりをきっかけに施設
を利用する人たちも増えており、利用拡大に寄与している。
【苦情処理】
苦情対応については、会長を中心に迅速かつ適切に対応できるように、日頃から連携を図って
いる。
⑥施設利用
評価
B 適
正
【利用計画】
「ふれあい館まつり」により多くの方に参加いただけるように、実行委員会(4回開催)など
で毎年事業の見直しを行って事業の充実を図っている。
【施設利用】
区民満足度調査を実施し、利用者の要望把握に努めている。
利用者への分かりやすい説明のもと、施設の予約・受付手続きが適切に行われており、設備・
備品の貸し出しも適切に実行されている。
⑦事業実施
評価
B
適 正
【自主事業】
平成26年11月16日には、西が丘ふれあい館指定管理者主催による、当該施設の利用者を
中心とする作品展も開催した。(約 200 名参加)
平成27年度も開催を予定しており、利用者拡大のためにPRに努めている。
37
⑧環境整備
評価
B
適 正
【利用者環境の整備】
清掃には特に力を入れており、光沢を保ったロビーの床は清潔感がある。またトイレ・階段の
清掃も細部まで行われているため、利用者が気持ちよく使える施設となっている。
施設内は、備品等整頓され清潔感も保持され、無駄なものが無く安全面でも配慮がなされて
いる。採光や換気も確保されおり、良好な室内環境が確保されている。
入口には花壇があり彩りを添えている。こちらはボランティアが世話をしてくれる他、一部は
職員が植え世話をしている。
24年度に館内にエレベーターを設置し、車椅子の方でも不自由なく利用できるようになっ
た。重い荷物の持ち運びも容易になり、より快適な施設利用が実現された。エレベーターを利用
する利用者も多く、利用者拡大に寄与している。
【事故対応】
緊急時の連絡網は確立されている。
現実として緊急事態が発生した時、適切かつ迅速な対応が可能な体制はととのえられている。
⑨会計
評価
B
適 正
【経理規程】
会計責任者3名、会計監事2名を定め、当日の会計担当者を含めダブルチェックをし、日々施
設の使用に係わる使用料の収納及び管理に努めている。
【契約・支出入金等の処理】
内部監査を年1回年度末に実施している。
【現金等の管理】
事務所には現金を保管しないように心がけており、1万円を目安に金融機関へ納めている。
現金出納簿を作成し、日々の収納状況を確認している。
5.総合評価
評価
B
適 正
【総合評価】
・常に清掃が行き届き清潔感にあふれ、備品等の保全もされている。
・また、事務室内もきちんと整理され、書類もわかりやすく書庫に保管されている。
・誰もが気持よく利用できるよう心配りがされており、掲示物やパンフレットなどのチラシに
ついても、きちんと整理整頓がされている。
・エレベーターが設置されており、車椅子利用者でも不自由なく施設利用ができるようになり、
バリアフリー化がなされている。
・管理面では、特に施設内の床などの清掃は特段の配慮があり、施設に対する思い入れの気持
ちが感じられ、利用者に配慮した使いやすい施設となっている。
・笑顔でのあいさつや窓口対応・電話対応が丁寧で、利用者にとって利用しやすい雰囲気作り
がなされている。
【今後の方針、改善方策】
・JR等交通の利便性が悪く、また高齢化が進んでいる地域のため、利用者拡大が難しい。夜
間の利用拡大を含め、自主事業を通して積極的に施設のPR活動をし、地域交流のさらなる拡
充・利用者増に努めることが求められている。
・会計については、経理に関する規程の整備などの改善が必要である。
38
平成 27年度指定管理者モニタリングレポート
(利用施設用)
施 設 名
堀船ふれあい館
地域振興 部 地域振興 課
調査実施日
指定管理者
平成 27年 7 月23日
堀船ふれあい館自主管理運営委員会
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
【名
称】
堀船ふれあい館自主管理委員会
会
長
松 岡
伸 兆
【業務内容】地域コミュニティ活動の拠点施設、また高齢者の方のレクリエーションや集いの場、
教養の向上の場として、ふれあい館を設置し、集会施設等の貸し出しを行っている。
北区より指定管理料として、年間 864 万円を自主管理委員会へ支出している。
※24年度は 7,660,000 円 25年度は 7,718,000 円 26年度から 8,640,000 円
(5年間総額 40,258,000 円)
【指定管理期間】1期目の平成22年4月1日から平成24年3月31日まで(2年間)を経て、2
期目の平成24年4月1日から平成29年3月31日まで(5年間)。平成22年4月1日よ
り、堀船東ふれあい館と堀船西ふれあい館を統合して開設後、施設の管理をおこなっている。
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
【所在地】
堀船ふれあい館 北区堀船3丁目7番12号
【延床面積】 469.08㎡
【開設年月日】平成22年4月1日
【規模等】
鉄筋コンクリート造2階建 (1階
事務室、ホール2 2階
集会室2、和室3)
和室 3室(第1和室16畳・第2和室12畳・第3和室8畳)
ホール(112.36㎡)
分割利用可能(A:56.16 ㎡・B:56.20 ㎡)
【従業職員数】従事者数 11人
【年間利用者数】延 19,863名(平成 26年度)
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
【サービスの概要】
*
管理施設の使用許可に関する業務。
利用承認書の発行、緊急連絡カードの発行
*
管理施設の使用に係る使用料の収納に関する業務。
使用料の収納、使用料還付請求書の発行
利用実績の集計
*
管理施設等の清掃、整頓その他環境整備に関する業務。
清掃業務、館内の整理整頓
*
施設、付帯設備及び備品の保全に関する業務。
施設の予防安全に努める
付帯設備及び備品の点検
*
高齢者の教養の向上、レクリエーションに関する業務。
初心者を含め利用者全員が参加できるイベントの開催
イベント開催に関する広報活動
39
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B
適 正
【基本方針・組織】
指定管理者制度導入により、地域住民等に対する施設利用サービスの効果及び効率を向上さ
せ、かつ、コミュニティ育成活動を持って地域福祉の一層の増進を図る。
【施設長】
本年度から施設長が変わり、今までの良いところを残しながら新たな事業も考えていくとい
う課題に取り組んでいる。
【開所】
年末年始(12月29日~1月3日)を除く、9時~22時。
ただし、夜間の利用がない場合は、夜間閉館。
②従事者
評価
B
適 正
【従事者配置】【労働環境】
1ヵ月単位でローテーションを組み従事している。
昼間は2人、夜間は1人の体制で管理・運営に努めており、受付等で繁忙となる午前 9 時か
ら午前 11 時は、昼間の2人に事務局長が加わり 3 名体制にて従事している場合もある。
【研修】
会長及び役員が中心となり事務執行にあたり、月1回(月の初旬・3 日を基本として開催)
必ず全員が一同に会し、従事者に対し細部にわたり事務改善や情報交換を行っている。
従事者全体で利用者からの要望や、苦情などの対応について連絡ノートを使い情報共有を行う
ことにより円滑なサービスが実現されている。利用者からの苦情もほとんどない。
利用者に対する従事者の言葉遣いなど(窓口応対・電話応対)は、良好である。
③施設管理
評価
B
適 正
【建物設備】
常日頃より施設の管理には気を配り、定期的に設備機器の安全点検に配慮をしている。
【物品管理】
物品は、物品台帳をもとにきちんと管理されている。
【業務委託】
設備機器等の業務委託では、従前から区で行っていた仕様どおり委託している
【環境配慮】
節電・節水に努めている。保温便座は低温設定にしており、季節に応じて電源をオフにしてい
る。また、外灯は電球を半分外し50%の明るさにし、周囲の明かりで判別できる看板の電気は
切るなど節電には特に気を配っている。
冷房温度は28度を保持している。施設の利用者が勝手にスイッチの調整をしないように注意
喚起の貼り紙を掲示している。昼間は共用部分のロビー・廊下など、常に消灯を心がけている。
施設に西日が当たるため、緑のカーテンを植えてエレベーターホール付近の室温上昇、ふれあ
い館の緑化に配慮している。
40
④情報管理・危機管理
評価
B
適 正
【情報資産保護】
個人情報保護条例及び情報セキュリティポリシーに準じて、個人情報に係わる書類はきちんと
整理され鍵のかかる書架に保管されている。
【災害対策、危機管理】
非常時の緊急体制は確立されている。地域の消防団と協力し、避難訓練を行っている。
月に1度ミーティングでの確認の他、消火器設置場所や緊急連絡先の一覧を事務所内に貼り出
している。AEDを設置しており、取り扱い研修を地域住民も含め行っている。
⑤交流・改善
評価
B
適 正
【地域等との関わり】
平成27年2月1日には、堀船ふれあい館自主管理運営委員会が主催して、当該施設の利用者
(舞踊・カラオケ・囲碁・大正琴)を中心に「ふれあい館まつり」を行い、9グループ154名
におよぶ参加があった。新たな試みとし2階の一室を利用し、書道や手芸の展示コーナーを設け
るなど参加者の一層の増加を目指した。
本年度は平成28年2月7日の開催を目指し、運営委員会での検討を重ねている。
高齢者コーナーは囲碁や将棋、カラオケ利用者が多く、地域住民の憩いの場としての役割を果
たしている。
【苦情処理】
近隣住民・ふれあい館内の隣の部屋の利用者にも配慮し、利用者にも協力をいただきカラオケ
の音量など調整しており、音に対しての苦情はない。
万が一の場合にも会長を中心として対応することとなっている。
⑥施設利用
評価
B
適 正
【利用計画】
地元町会を中心に地域へ施設の案内などを回覧板を活用してPRしている。
施設の利用拡大及び高齢者の教養の向上、レクリエーションに関する業務に努めている。
【施設利用】
施設の予約・受付手続きは、利用者にとって適切であり、設備・備品の貸し出しも適切に実行
されている。
今年度からは区の介護予防担当の事業が始まり、子育て支援課主催の事業にも施設の貸し出し
を許可するなど、地域の高齢者や乳幼児に対する福祉施策に協力している
⑦事業実施
評価
B
適 正
【自主事業】
平成27年2月1日には、堀船ふれあい館自主管理運営委員会主催による当該施設の利用者が
中心となり、舞踊・カラオケ・囲碁・大正琴・書道や手芸の作品展示等を行う「ふれあい館まつ
り」を開催した。(約 154名参加)
施設PRの場として好評を得ており、平成27年度も平成28年2月7日に開催を予定してい
る。
41
⑧環境整備
評価
B
適 正
【利用者環境の整備】
施設内は、掃除の担当を決め毎日掃除している。定期的に床のワックスがけ、窓ガラス清掃を
行っており、清潔感が保持されている。
ロビー等に障害となる物も無く、備品などもきちんと整理整頓されており、安全面でも配慮が
なされている。
パンフレットの配布物やポスターの掲示にも工夫が見られ、きちんと管理されている。
施設内の表示(トイレ等)にも高齢者に見やすく工夫されている。
【事故対応】
緊急時の連絡網は確立されている。
カウンター方向から見えない壁に会長・役員・従事者の連絡先が表示されている。
事故や苦情などの対応について連絡ノートにより情報共有を図っている。
⑨会計
評価
B
適 正
【経理規程】
会計担当者1名を定め、日々施設の使用に係る使用料の収納及び管理に努めている。
【契約・支出入金等の処理】
監査担当を2名定め、内部監査を年1回年度末に実施している。
【現金等の管理】
事務所の金庫には多額の現金を保管しないように心がけており、専任の会計担当者が金融機関
へ納めている。
また、使用料を当該施設に保管する場合は、耐火金庫専用のキャビネット内の耐火金庫へ収納
し施錠している。
現金出納簿を作成し、日々の収納状況を確認している。
5.総合評価
評価
B
適 正
【総合評価】
・西日対策としてエレベーターホール外壁に緑のカーテンを配置するなど積極的に施設の環境を
整えている。
・毎日の清掃に加え床のワックスがけ、窓ガラス清掃など、清掃には特に力を入れているため、
常に清潔感にあふれている。
・備品等の保全もきちんとされており、利用者に配慮した使いやすい施設となっている。
・また、入口付近には植物や熱帯魚などを配置し、癒しへの気配りをしており、利用者の好感を
得ている。
・連絡ノートを使い、従事者全員が情報を共有できるようになっており、日々の仕事をスムーズ
にできるよう配慮がなされている。
【今後の方針、改善方策】
・集会コーナーの利用は順調に増えているが、高齢者福祉コーナーの利用が減ってきており、新
規利用者の獲得が課題である。利用者への呼びかけ、回覧板、ふれあい館まつり等を通して町会
や地域へ積極的に PR していく事が必要である。
・会計については、経理に関する規程の整備などの改善が必要である。
42
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(利用施設用)
施 設 名
志茂東ふれあい館
地域振興
部
調査実施日
指定管理者
地域振興 課
平成 27年7月 17 日
志茂東ふれあい館自主管理運営委員会
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
【名
称】
志茂東ふれあい館自主管理運営委員会
会 長
齋 藤 邦
彦
【業務内容】地域コミュニティ活動の拠点施設、また高齢者の方のレクリエーションや集いの場、
教養の向上の場として、ふれあい館を設置し、集会施設等の貸し出しを行っている。
北区より指定管理料として、年間 1,207 万円を自主管理運営委員会へ支出している。
※24年度は 14,005,000 円 25年度は 12,355,000 円(5年間総額 62,570,000 円)
【指定管理期間】 平成 24 年 4 月 1 日から平成 29 年 3 月 31 日まで(5年間)。
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
【所在地】
志茂東ふれあい館 北区志茂4丁目44番1号
【延床面積】 928.38㎡
【開設年月日】平成8年5月1日
【規模等】
構造
鉄筋コンクリート造
2階建
(1階
事務室、和室3
2階
和室1、ホ
ール2) 和室 4 室 (第1和室18 畳 ・第2和室 15 畳 ・第3和室 12 畳・
第5和室15畳)
ホール(141.3㎡) 分割利用可能(A:77.8 ㎡・B:63.5 ㎡)
【従事職員数】従業者数 8人 (昼5名、夜3名)
【年間利用者数】延 33,041名(平成26年度)
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
【サービスの概要】
*
管理施設の使用許可に関する業務。
施設利用の受付業務、利用承認書の発行、緊急連絡カードの発行
*
管理施設の使用に係る使用料の収納に関する業務。
使用料の収納、使用料還付請求書の発行
利用実績の集計
*
管理施設等の清掃、整頓その他環境整備に関する業務。
清掃業務、館内の整理整頓
*
施設、付帯設備及び備品の保全に関する業務。
施設の予防安全に努める
付帯設備及び備品の点検
*
高齢者の教養の向上、レクリエーションに関する業務。
利用者全員が参加できるイベントの開催
イベント開催に関する広報活動
43
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B
適 正
【基本方針・組織】
指定管理者制度導入により、地域住民等に対する施設利用サービスの効果及び効率を向上さ
せ、かつ、コミュニティ育成活動を持って地域福祉の一層の増進を図る。
【施設長】
運営管理全般にわたり統括しており、従事者からの信頼も厚い。
【開所】
年末年始(12月29日~1月3日)を除く、9時~22時。
ただし、夜間の利用がない場合は、夜間閉館。
②従事者
評価
B
適 正
【従事者配置】【労働環境】
1ヶ月単位でローテーションを組み従事している。
昼間は2人、夜間は1人の体制で管理・運営に努めている。
【研修】
利用者に対する従事者の言葉遣いなど(窓口応対・電話応対)は良好である。
平成26年7月1日、従事者と利用団体の協力を得て、30名で自衛消防訓練を実施した。
③施設管理
評価
B
適 正
【建物設備】
常日頃より施設の管理には気を配り、定期的に設備機器の安全点検に配慮をしている。
建築基準法第 12 条 2 項に基づく定期点検を実施し、異常を発見した個所は区と協力し速や
かに修繕を行う予定である。本年度はエレベーターの修繕を実施した。
【物品管理】
物品は、物品台帳をもとにきちんと管理されている。
【業務委託】
設備機器等の業務委託では、従前から区で行っていた仕様どおり委託している。
【環境配慮】
節電・節水に努めている。
利用が無い部屋の空調をこまめに消し、換気も含め窓を開けるように心掛けている。
空調は28度を目標に、施設の利用者が温度を下げすぎないよう注意喚起の貼り紙を掲示して
いる。
土日のみ、昼間は共用部分のロビー・廊下などを消灯し、節電を心がけている。
44
④情報管理・危機管理
評価
B
適 正
【情報資産保護】
個人情報保護条例及び情報セキュリティポリシーに準じて、個人情報に係わる書類はきちんと
整理され、鍵のかかる書架に保管されている。
【災害対策、危機管理】
非常時の緊急体制は確立されており、緊急連絡網が準備されている。
連絡ノートを作り従事者の間で情報を共有できるようにしている。
平成26年7月1日、従事者と利用団体の協力を得て、自衛消防訓練を実施した。
⑤交流・改善
評価
B
適 正
【地域等との関わり】
地域の交流を深める場として運営にあたっている。
地元町会を中心に地域へ施設の案内などをPRしており、地域コミュニティ活動の拡充に努め
ている。
平成26年3月より、1階ロビーに志茂地域振興室が移転し、地域の方の出入りでふれあい館
の中は平日昼間でも活気づいている。
【苦情処理】
苦情が発生した場合は、従事者が問題を集約した後に会長を中心に対応することとなってい
る。
⑥施設利用
評価
B
適 正
【利用計画】
昔の赤羽・志茂などの記録映像を利用者に見てもらう、映像アーカイブの試写会を実施してお
り好評を得た、今年度は利用者による作品展示会も行う予定である。
【施設利用】
施設の予約・受付手続きは利用者にとって適切であり、設備・備品の貸し出しも適切に実行さ
れている。受付台帳と使用申込一覧をもって毎日ダブルチェックを行い、二重貸し等の防止対策
が十分になされている。
施設に対する意見箱を設置し、利用者の要望把握に努めている。
⑦事業実施
評価
B
適 正
【自主事業】
昔の赤羽・志茂などの記録映像を利用者に見てもらうアーカイブ試写会を平成26年10月2
4日に実施し、40名ほどの参加があった。参加者に地域の移り変わりを感じてもらうことがで
きた。
平成26年11月21日輪投げ大会を実施し6団体45名の参加があった。今年度はふれあい
館祭り的な色彩を強め、親睦カラオケ大会や施設利用者の作品展なども計画し、地域コミュニテ
ィの活動拠点としての事業活動を計画している。
45
⑧環境整備
評価
B
適 正
【利用者環境の整備】
施設内は、備品等整頓され、部屋の利用終了毎に次の利用者のため職員が部屋を掃除しており
清潔感も保持されている。
廊下などに無駄なものが無く、安全面でも配慮がなされている。
庭園があり、ウッドデッキで輪投げをしたりと利用者の憩いの場所になっている。樹木の剪定
や従業員のこまめな草取りが行われており、適切に管理されている。
【事故対応】
緊急時の連絡網は確立されている。
⑨会計
評価
B
適 正
【経理規程】
会計担当者1名を定め、日々施設の使用に係わる使用料の収納及び管理に努めている。
【契約・支出入金等の処理】
内部監査を年1回3月頃に実施している。
【現金等の管理】
事務所には多額の現金を保管しないように心がけており、1万円を目安に金融機関へ納めてい
る。
金庫も利用者から見えない場所に置き管理している。
現金出納簿を作成し、日々の収納状況を確認している。
5.総合評価
評価
B
適 正
【総合評価】
・清掃が行き届き清潔感にあふれ、備品等の保全もされており、利用者に配慮した使いやすい施
設となっている。
・従業員の受付・電話対応は親切・丁寧になされており苦情はほとんどなく、利用者とより良い
関係を保っている。
・庭園があり、きちんと手入れされているため、大変気持ちよく利用できる。
・事務室内もきちんと整理され、個人情報の管理は施錠できる書架への保管を行うなどの配慮が
見られる。
・輪投げ大会等の事業を行い、地域コミュニティを深める場としての利用が期待される。
【今後の方針、改善方策】
・最寄駅から目標になる建物がなく商店街から離れた住宅街に施設があるため、施設の知名度が
低く利用者への案内にも苦慮している。よって、利用者の拡大のためにもおまつりやアーカイブ
試写会などのイベントを通じて、積極的な広報活動が必要である。
・会計については、経理に関する規程の整備などの改善が必要である。
46
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(利用施設用)
施 設 名
地域振興部
調査実施日
北区 NPO・ボランティアぷらざ 指定管理者
地域振興課
平成27 年7月 31 日
NPO 法人東京都北区市民活動推進機構
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
1. 名称
NPO 法人東京都北区市民活動推進機構(以下「機構」という。)
2. 業務内容 「夢をかなえる、地域が変わる」をキャッチフレーズに、中間支援組織として、様々
な NPO・ボランティア活動促進のための事業を展開。
・ 会員数(平成 27 年 3 月 31 日現在)
正会員
会員(個人 24 人、団体 9 団体)
、活動会員 5 人、賛助会員 3 人
3. 指定管理者施設 北区王子 1 丁目 11 番 1 号北とぴあ 4 階(北区 NPO・ボランティアぷらざ
内)
4. 経営の状況 運営資金の多くは、区及び北区社会福祉協議会からの指定管理料、委託料による。
指定管理期間は、平成 24年 4 月 1 日~平成 29年 3 月 31 日まで
指定管理料は、総額 210,710 千円
平成 24 年度 41,666 千円、平成 25 年度 41,750 千円、
平成 26 年度 43,042 千円(消費税増税分への対応のため変更協定締結)
平成 27 年度 43,166 千円(消費税増税分への対応のため変更協定締結)
平成 28 年度 41,086 千円
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
北区 NPO・ボランティアぷらざ(以下「ぷらざ」という。
)
(北区王子 1 丁目 11 番 1 号北とぴあ 4 階)
・開
設 平成 15 年 11 月
・施設概要
サロン・情報・相談の各コーナーを設置。リソグラフ、コピー機、サロンコーナーな
どの設備の貸し出しを行っている。
・従事職員
局長 1 名、常勤職員5名、非常勤職員 1 名、臨時職員4名
・年間利用者数 相談件数 7,460 件(平成 26 年度)講座等受講者数 1,220 人(平成 26 年度)
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
1. サービスの概要
NPO・ボランティア活動の促進支援を目的として、以下の事業を行っている。
(1) 市民活動の普及啓発を図るための情報収集・提供事業(ぷらざ通信の発行、
「ぷらざ劇場の
開催」等)
(2) 市民活動の普及啓発を図るための研修等事業(「ボランティア活動入門講座」、
「傾聴ボラン
ティア講座」等の開催、
「夏!体験ボランティア」、
「NPO・ボランティア基礎講演会」、
「市
民活動連続講座」等の実施)
(3) 市民活動に関するネットワーク事業(「環境展」の開催、ぷらざ登録団体交流会等)
(4) 市民活動に関する相談業務(NPO・ボランティアに関する相談、NPO・ボランティア団体
支援アドバイザー派遣等)
(5) 市民活動環境整備事業(サロンコーナー・会議室等の貸出、印刷機等の利用貸出等)
47
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B
適正
【基本方針及び組織】
機構の定款によると、機構の設立の目的は、様々な市民活動促進の事業を展開し、もって、市
民社会の利益の増進に寄与することにある。このことは、NPO・ボランティア活動促進を目的
に設置したぷらざの設置目的と一致する。
【施設長】
施設長は、施設管理及び市民活動促進事業を統括し、機構理事及び施設長として積極的に区民
と連携のもとで施設運営及び事業展開を進めている。
【開所】
開所期間、開所時間は利用者の立場を第一に考え、月曜祝祭日を休館とし、午前 10 時から午
後 9 時までを開所時間としている。(日曜日は午後 5 時まで)
②従事者
評価
B
適正
【従事者配置】
人員募集は、ぷらざ事務局機能及び活動促進事業を展開するための有能な人材確保の観点か
ら、北区居住にとらわれず募集を行っている。
現在、ぷらざ事務局機能及び活動促進事業を行うための必要人数は確保されている。
労働基準法の遵守、保険の加入等、従事者が安全に働ける環境が整えられている。
【従事者研修】
職場内の研修により接遇や業務の関する知識の共有を図っている。また、新任者のための研修
や各担当の分野の専門知識を習得するための外部研修に積極的に参加し、中間支援組織としての
コーディネート力の向上に努めている。
③施設管理
評価
B
適正
【建物設備】
北とぴあ指定管理者が施設管理を行っているが、貸出を行っているサロンコーナー、会議室や
利用スペースについて、利用者や従事者が危険となるような場所がないよう常時点検を行ってい
る。
【物品管理】
備品類は台帳により管理している。また、必要な物品を必要なだけ購入するなど、無駄な出費
を抑えている。
【業務委託】
施設管理業務の外部委託は行っていない。
【環境への配慮】
施設の点灯時間を利用状況等に応じてまめに調整し、省エネルギーに取り組んでいる。紙は再
生紙を利用し、裏紙の利用も徹底し省資源に取り組んでいる。
48
④情報管理・危機管理
評価
B
適正
【情報資産保護】
個人情報の保護に関する規定が整備されており、従事者に定期的に周知している。また、個人
情報の持ち出しは禁止しており、鍵のかかるファイリングキャビネットに保管している。
【災害対策、危機管理】
北とぴあ全館の防災訓練に参加し、災害時の避難経路や利用者の安全確保などを確認している。
ぷらざ内でも随時、避難経路の確保など安全管理に努めている。
⑤交流・改善
評価
B
適正
【地域等との関わり】
この施設の目的は、活動促進の拠点として、地域とのより広い関わりの中で、施設利用を進め
ることであり、施設利用に関する情報提供を積極的に進めている。さらに、イベントやテーマご
との連絡会の開催などにより、NPO や企業、行政との連携強化を図っている。
【苦情処理】
苦情があった時、記録を残すことを徹底しており、その苦情内容及び対応内容は定期ミーティ
ングで報告、検討され、情報の共有化がなされ、以後の対応に活かすための体制ができている。
⑥施設利用
評価
B
適正
【施設利用計画】
年間の事業計画に基づき、NPO・ボランティア活動に関する情報収集や提供、普及啓発を図
るための研修、活動団体のネットワークづくり、相談、環境整備に関する事業を行っている。
【施設利用】
施設利用は、NPO・ボランティア団体の申込による貸し出しを行い、台帳により管理している。
設備、施設を利用する予定がある場合は、事前予約をすることができ、効率的な施設利用を実
施している。
また、印刷機などの施設利用についても、重複利用を防ぐため、事前予約制を実施してい
る。ぷらざ登録団体であれば電話で予約可能とし、利便性の向上に努めている。
⑦事業実施
評価
B
適正
【委託事業】
「区民とともに」を実践するため、協働についての必要な知識や能力を身につけるための協働
担い手づくり研修を実施し、様々な協働を担う人材の育成に寄与している。
また、シニア世代が地域で活躍する機会や場を提供することにより、地域の活性化を図ること
を目的としてシニア世代の社会参加促進事業を実施している。
【その他】
平成 18 年度に指定管理者受託を開始後、やってみよう!ボランティア活動事業、都立高校奉
仕体験活動の支援、傾聴ボランティア講座などを新たに開始した。
傾聴ボランティア講座については、受講者が新たな団体を作り、団体連絡会ができるまでに規模
が拡大している。
49
⑧環境整備
評価
B
適正
【利用者環境の整備】
施設は整理、整頓され、利用者が施設や設備を利用できる環境が整えられている。
【事故対応】
緊急時の機構内及び地域振興課との連絡体制は確立されている。
また、事故などが発生した場合、その内容及び対処方法について職員ミーティングや理事会で
報告され、情報共有を行う体制となっている。
⑨会計
評価
B
適正
【経理規程】
経理規定により、支出命令系統、支出権限が定められ、その責任が明確化されている。
【契約・支出入等の処理】
出納にあたり、責任者の承認を得ている。
昨年度の指摘事項である、領収書と小口現金出納帳を付番による管理をすることについては
対応がなされている。
【現金等の管理】
現金出納簿で、日々の収支残高の確認を実施している。また、現金は必要額を金庫に保管して
いる。銀行印も安全に保管している。
5.総合評価
評価
B
適正
【総合評価】
ぷらざの設置目的である NPO・ボランティア活動の促進支援のため、ボランティア団体や利
用者が利用しやすい環境を整備し、情報提供や相談、研修等の実施に努めており、年々ぷらざを
利用する団体等も増えてきている。また、他自治体の中間支援組織とも交流を図るなど情報収集
にも努めている。
ぷらざの大きな事業については、区民が参加するプロジェクトチームをつくって取り組んでお
り、区民との協働による事業を実施している。また、市民活動団体と行政、企業との連携を深め
るための連絡会や市民活動団体同士が互いの活動内容を報告し合い親睦を深める交流会等も行
っている。
各種講座やボランティア体験などを実施することにより、団体の育成やボランティアに参加す
るきっかけづくりになっている。事業の参加者が新たな団体を作るなどの事例もあり、新たな団
体の育成につながっている。また、各講座についてもテーマや講師等を工夫し取り組んでいる。
また、施設運営及び施設利用、会計など、適正に行われている。
【今後の方針、改善方策】
定期的な利用者がさらに繰り返し施設を利用するための環境づくりを行うとともに、新規の利
用の促進を行う必要がある。そのために、スペースの有効活用を行い、利用しやすい快適な環境
づくりを行うことが求められる。また、集客のために魅力ある講座、行事を展開していくととも
に中間支援組織としての機能を向上させることも必要である。このためには、安定的な組織運営
を行うとともに、職員の定着化に努め、専門性やコーディネート力の向上のための研修等への参
加等に計画的に取り組み、新たな視点での事業構築を目指す。また、引き続き、全区的な拠点と
してのぷらざの役割を広くPRするとともに、さらなる地域活動の促進に努めていく。
50
北区NPO・ボランティアぷらざ区民満足度調査報告書
東京都北区NPO・ボランティアぷらざ指定管理者
特定非営利活動法人東京都北区市民活動推進機構
理事長 鈴木 将雄
1
調査の概要
(1)調査箇所
東京都北区NPO・ボランティアぷらざ(以下「ぷらざ」という。)
(2)調査期間
平成27年6月11日(木)から7月15日(水)まで
(3)調査対象
ぷらざ利用者
(4)調査方法
ぷらざ利用者に対して調査票を配布し、利用者の任意で回答してもらった。
回収はぷらざ職員による直接回収またはぷらざ内サロン、交流コーナーに回収箱を設置(2個)した。
(5)回収状況
回答件数92件 回収率100%
2
調査結果
選 択 肢
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
4
3
大切さ
2
1
4
極め
大切 全く大
て大 大切 でな 切でな
い
切
い
平均
満足度
3 2 1
大い
極め
に満 満足 不満 て不
足
満
平均
ぷらざの利用方法や場所のPR
ぷらざを利用できる曜日について
ぷらざを利用できる時間帯について
ぷらざへの来やすさについて
ぷらざ内の案内表示の分かりやすさ
サロンコーナーの利用のしやすさ
交流コーナーの利用のしやすさ
図書類の量と種類
47
41
43
40
39
42
37
24
45
51
48
51
51
48
52
58
0
0
1
0
2
2
3
10
0
0
0
1
0
0
0
0
3.51
3.45
3.46
3.41
3.40
3.43
3.37
3.15
21
26
25
27
16
22
24
15
56
58
59
58
61
62
61
65
14
7
7
6
14
8
7
11
1
1
1
1
1
0
0
1
3.05
3.18
3.17
3.21
3.00
3.15
3.18
3.02
ボランティア情報(チラシ)などの掲示の
33
56
2
1
3.32
20
60
11
1
3.08
ボランティア情報(チラシ)などの量、種
29
58
5
0
3.26
19
61
12
0
3.08
32
34
58
56
49
47
34
36
10
9
0
0
1
2
0
0
3.22
3.23
3.63
3.61
21
18
38
35
54
60
50
53
15
13
3
4
2
1
1
0
3.02
3.03
3.36
3.34
31 55
5
⑨ 分かりやすさ
⑩ 類について
⑪ 印刷機材などの種類ついて
⑫ 印刷機材などの利用料金ついて
⑬ 職員の応対の親切さ
⑭ 職員の説明のわかりやすさ
⑮ 全般的な満足度
1 3.26
※平均得点:各選択肢のスコア(1~4)にそれぞれの選択者数を乗じ、当該設問の回答者総数で除した値
3.39
重視度平均
満足度平均 3.14
51
3
結果分析
3.9
3.7
満
3.5
⑭
⑬
⑦ ④②
③
⑩
⑥
⑨
①
⑪
⑧
⑤
⑫
3.3
足
3.1
度
2.9
2.7
2.5
2.5
4
2.7
2.9
3.1
3.3
重 視 度
3.5
3.7
3.9
課題発見
(1)
重視度が高く、かつ、満足度が低いのは、⑤の「ぷらざ内の案内表示の分かりやすさ]である。この点
について、ロジックツリー(2)により問題点を整理した。
(2) ロジックツリー
利用場所名表示の未整備
体系的表示が未整備
統一された表示が不十分
ぷらざ内の案内表示の
分かりやすさ
掲示機材の不足
建物形状による分かりづらさ
管理体制の未整備
5
改善方策
案内表示が分かりづらいといった現状は、建物の形状による分かりづらさに加え、照明が暗い、体系
的表示が不十分であるといった物理的なものが多いと考えられる。対策として、サロンコーナーや交
流コーナー、事務局、洗面所等の場所の案内。また、緊急時における案内も考慮し、統一した表示方
法を検討し実施していく。さらに、各コーナーの特色が分かるような掲示版等による表示を行うなど、
各々の場所を分かりやすく、より利用しやすい場所にするための改善が必要である。
・エレベーターホール照明の調節により、掲示を見やすくする。
・統一した表示を各コーナーに設置する。
・1F案内板の有効利用
・使用提供機材の利用方法等の案内版の掲示。
・壁面等を利用し、大型の掲示版の設置を検討する。
52
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(利用施設用)
施 設 名
上中里コミュニティ会館
地域振興部
地域振興課
調査実施日
指定管理者
平成27年7月28日
上中里コミュニティ会館
自主管理委員会
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
【業務の内容】
地域住民等に施設利用サービスを提供し、コミュニティ活動を育成し、福祉の
増進を図る。
【指定管理者】
上中里コミュニティ会館自主管理委員会
会長
松本 晴光
※この自主管理委員会は、昭和町地区自治会連合会で構成されている。昭和町地区自治会連合
会長が、自主管理委員会の会長を兼務しており、また、他の4自治会長が副会長、地元自治
会長が事務局長等を兼務している。
【指定管理期間】
平成 24年4月1日から平成29年3月31日の5年間
※指定管理料
年間8,516,000円
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
【所 在 地】
北区上中里2丁目31番12号
(大黒湯2階)
【開 設 日】
昭和 58 年 5 月 10 日
【延床面積】
【施設内容】
鉄骨造3階建2階部分 402.29㎡
ホール、第一日本間、第二日本間、集会室、事務所
【従事者数】
9 名である。(事務局長1・会計 3・職員 5)
【年間利用者数】 延 14,593 名(平成 26 年度)
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
【サービスの概要】
①管理施設の使用に関する業務。
②管理施設の受付事務(使用料収納を含む)に関する業務。
③管理施設等の清掃、整頓その他環境整備に関する業務。
④施設、付帯設備及び物品の保全に関する業務。
⑤利用者の教養の向上、レクリエーションに関する業務。
【自主事業】
①「コミュニティ会館祭り」を10月の日曜日に予定し、8月より実行委員会を行う。
・玄関フロアーには手芸、水墨画、俳句の展示を行う。
・ホールでは、利用者による大正琴、ダンス、ハーモニカ、輪踊り等を予定している。
②「輪踊り」を月2回実施
・講師を招き年間を通して行う。
※ 事業目的は、公衆浴場の利用促進とコミュニティ活動の場の提供である。昭和58年開設
当初は、公衆浴場の利用促進の目的が強かったが、近年、コミュニティ会館だけを利用する
方が増えている。(入浴料 460 円、貸出セット 110 円)
53
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B適正
【基本方針・組織】
気軽に利用できるコミュニティ活動の場を提供する。
子供から高齢者まで安全で気軽に利用できる、普段着感覚の親しみやすい施設の利用を促進
する。
※無料開放日(午前9時~午後9時 30 分)
ホール:火・木・金・土
日本間:火・水・木・土・日
【施設長】
施設長(事務局長)は、地元の自治会長が兼務しており、事務事業を統括すると同時に地域の
ネットワークを利用し業務を円滑に遂行している。
【開所】
開館時間は、午前9時から午後9時30分である。
開館日は、12月29日から1月3日までを除く毎日である。
②従事者
評価
B適正
【従事者配置】
開館時間が午前9時から午後9時30分と長時間になるため、1日3交代制である。職員は、
午前8時30分に出勤し開館準備をしている。1人体制で勤務している。
【労働環境】
保険の加入等により、従事者が安全に働ける環境が整えられている。
【研修】
区が指定管理者のために行う、研修や講演会に積極的に参加している。
事故や苦情処理の対応については、従事者を集め定期的に事例検討会を開催している。
機器の取扱い等は、業者やメーカーにより説明を受け支障の無いようにしている。
新しい従事者には1~2か月マンツーマンで研修をし、万全の態勢で臨んでいる。
③施設管理
評価
B適正
【建物設備】
常日頃より施設の管理には気を配り、定期的に設備機器の安全点検をしている。
建物が老朽化しているので補修については、家主と話し合っている。
バリアフリーにはなっていないので障害者の利用にあたっては充分配慮している。
【物品管理】
備品類は、台帳により管理している。使用不能となったものは、随時、買換えを行い利用 者
の便宜を図っている。
【業務委託】
消防設備及び空調設備などの業務委託は、事前に区の承認を受けている。
清掃についても、一部業務の委託をしている。
【環境配慮】
環境に配慮し、LED蛍光灯への交換等を実施し、光熱費の軽減に努めている。
利用者にも協力を仰ぎ、空調の温度設定を調節している。
ゴミは、利用者に持ち帰ってもらっている。
昼間は、窓等の採光を利用し、節電を実施している。
54
④情報管理・危機管理
評価
B適正
【情報資産保護】
申請書等個人情報に係わる書類はきちんと整理され鍵のかかるロッカーに保管されている。
廃棄書類等については、区の廃棄文書・廃棄物処理を利用している。
【災害対策、危機管理】
区で実施したAED講習に参加している。
滝野川消防署で実施している自衛消防訓練を家主である「大黒湯」と合同に受けている。
災害時の避難場所は、地域の協力と共に近隣の空き地に誘導を行う。
危機管理については、緊急連絡網を作成し、迅速な対応を心がけている。
緊急時の避難ルート・行動などが職員に周知されている。
⑤交流・改善
評価
A優良
【地域等との関わり】
指定管理者が地元の自治会であることから、地域との関わりは深い。
自主事業を通して、利用者拡大を図るとともに、コミュニティ活動の場に努めている。
輪踊り参加者を、地域のイベントに招待し踊ってもらうなど交流の輪を広げている。
利用者同士のトラブルには十分注意している。
無料開放日には、ダンス利用者が鏡の前を交代で使えるよう配慮している。
利用マナーの悪い利用者には、毅然とした態度で厳格に注意を行っている。
【苦情処理】
苦情があったときは、従事者で問題を共有化し、解決している。
施設だけでは対応できない時は区に相談しながら対応している。
⑥施設利用
評価
B適正
【利用計画】
利用者の要望を聞き、設備等の充実を図る。
利用者の教養の向上、レクリエーションに関する業務に努めている。
【施設利用】
施設の予約・受付手続き方法を利用者に丁寧に説明し、混乱なく適切なものとなっている。
カラオケや卓球などが、快適に利用できる施設となっている。
区民満足度調査を実施し、設備・備品等の要望を、利用者の声として反映させる余地がある。
⑦事業実施
評価
B適正
【委託事業】
区の委託業務はない。
【自主事業】
① 「コミュニティ会館祭り」を、10 月 26 日(日)に実施し、参加者は 120 名であった。
大正琴、カラオケ、ダンス、輪踊り
展示(俳句、編み物、水墨画)
② 輪踊り」の講習会を、月2回実施し、参加者は毎月 40~50 名であった。
平成 24 年 6 月より講師を招いて、毎月第一・第三水曜日に午後1時半~3時半まで行う。
③
運営委員会4回、職員会議月1回実施、監査・総会を実施する。
55
⑧環境整備
評価
B適正
【利用者環境の整備】
設備・備品が整理整頓され、清掃も行き届いている。
トイレは職員が一日2回清掃し、専門性が高い清掃業務については業者へ委託している。
築 30 年以上の施設ではあるが、施設内は清潔が保持され、採光、換気も確保されている。
【事故対応】
緊急連絡網の整備は、図られている。
専門性が高い、消防設備・空調設備は業者委託しており、適切に保守されている。
⑨会計
評価
B
適 正
【経理規程】
会計3名、会計監査 2 名がいる。
事務局内の監査(年1回)だけでなく、区や連合自治会に詳細に報告している。
【契約・支出入等の処理】
領収書の整理、帳簿の記入も正しく行われている。
【現金等の管理】
現金出納簿等の帳簿による管理をしている。
現金は金庫に保管し、高額な金額は保管しないよう金融機関に納めている。
閉館時は、鍵のかかるロッカーに金庫を安全に保管している。
5.総合評価
評価
B適正
【総合評価】
・施設運営は適正に行われている。
・施設は清掃が行き届き、備品も整理整頓され、区民が気軽に気持ちよく利用できる。
・施設の利用にあっては、区民の目線、利用者の目線で行われている。
・従事者は接遇に配慮し、問題が発生したら迅速に従事者全員で話し合いを行い対処している。
・公共性、公平性を十分に理解し、特定の方を優遇することなく公平な受付で行われて、事務処
理についても、公正に行われている。
【今後の方針、改善方策】
・会計については、経理に関する規程の整備などの改善が必要である。
56
平成 27年度指定管理者モニタリングレポート
地域振興部
(利用施設用)
施 設 名
調査実施日
滝野川会館
指定管理者
地域振興課
平成27年7月31日
A&Nグループ
代表者 アズビル株式会社
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営状況、指定管理料等)
【業 務 内 容】
催物会場設営及び請負業務、舞台照明・音響設備保守維持管理、
電気・通信・空調・防犯等の装置並びにシステム機器保守、
受付業務・清掃業務・警備業務
【A&Nグループ構成員】
代表者
【指定管理期間】
株式会社日進産業 代表取締役
幡野 克明
平成 24 年 4 月 1 日から平成 29 年 3 月 31 日の 5 年間
*指定管理料
アズビル株式会社 代表取締役社長 曽禰 寛純
平成 24 年度 189,871 千円・平成 25 年度 190,904 千円・
平成 26 年度 196,452 千円・平成 27 年度 196,546 千円
【経営の状況】
*資本金
1)アズビル(株)105 億 2,271 万円
2)
(株)日進産業 9,000 万円
*指定管理者施設(主な施設)
1)アズビル(株)・・ほっとプラザはるみ(中央区)外 5 施設
2)(株)日進産業・・三田フレンズ(目黒区)
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
【所在場所】北区西ヶ原 1 丁目 23 番 3 号
【開 設 日】平成 4 年 10 月 5 日
【敷地面積】3,797.06 ㎡
【延床面積】12,269.53 ㎡
【構造規模】鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)
地下 2 階(一部地下 3 階)、地上 5 階、塔屋 1 階
駐車場(地下 2 階)収容台数・平面 13 台、機械式 27 台、高さ制限 2.6m
【従事者数】27 人(統括 4・受付 3・事務 1・警備 5・清掃 6・設備 2・舞台操作 4・企画 2)
【年間利用者数】延 359,445 名(平成 26 年度)
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
【サービスの概要】
①会館の使用に関する業務。
②会館の使用料の徴収に関する業務。
③会館の事業運営に関する業務。
④会館の施設及び設備の維持管理に関する業務。
⑤東京都北区規則で定める施設の使用申請の受付、使用料の徴収等に関する業務。
【自主事業】
区民の生活文化向上と福祉増進を図るために、「仲間づくり」「健康づくり」「趣味づくり」を
テーマに掲げた講座を開催し、「心の豊かさ=健康」を育むことをねらいとしている。
① 講座
(健康事業、スポーツ事業、文化事業)
② 無料イベント(プチコンサート、滝野川ComComフェスタ、カラオケうた自慢、エコキッズ)
③ レストラン事業、自動販売機の 4 台設置
④ コピーサービス(1 枚/10 円)
⑤インターネット回線の利用(無料)
57
4.項目別評価
① 基本方針・施設長
評価
B
適 正
【基本方針・組織】
区民の多様化するニーズに応え、さらに滝野川会館の新たな特徴を打ち出す。
①静けさの中にもキラリとした賑わいのある施設。
②誰もが心安らぐ空間として快適な環境を届ける。
③環境配慮を運営に活かし、地域とともにかけがえのない地球を守る。
④ニーズを先読みし提案型のサービスを提供する。
⑤地域が主体的に行動できるきっかけとサポートに徹する。
【施設長】
運営管理全般は、施設長 1 名、副施設長 1 名、統括 2 名の 4 名を中心に、グループ従事者と
連携を図り管理運営している。
【開所】
年末年始(12 月 29 日~1 月 3 日)を除く、9 時から 22 時まで。
定休日
保守点検日として、毎月第 2・第 4 月曜日とする。
②従事者
評価
B
適 正
【従事者配置】
27 人で管理運営にあたっている。
サービス提供に必要な従事者数を配置している。
【労働環境】
労働基準法等の法令を遵守し、保険の加入等、従事者が安全に働ける環境が整えられている。
災害等に、従事者が安心して会館運営ができるように、備蓄セット等の用意がある。
【研修】
新規教育・情報セキュリティ・苦情対応・接遇など、年間計画を立て、計画的に研修参加を実
施している。
② 施設管理
評価
B
適 正
【建物設備】
竣工 23 年目になり、大・中規模な修繕は区と協力し、設備機器の保全に努めている。
また、社内安全パトロール(施設点検)を年 1 回実施し施設改善をしている。
【物品管理】
備品台帳を基に適正に管理している。
また、備品・消耗品情報をWEBツール『ビルディングサポート』で情報をシステム化し、そ
の管理データを効果的に活用することで、備品・消耗品の補充などを迅速に行っている。
【業務委託】
保守等の業務委託にあたり、事前協議を適切に行っている。
【環境配慮】
取得している環境マネジメント(ISO14001)に基づく環境にやさしい清掃の方針で、清
掃に必要な薬剤等は床材の品質に合ったものを使用し、健康・環境に留意し必要最低限の使用
に制限している。
計画的に LED 化に取組み省エネ対策を実施している。平成 26 年度はダウンライト 43 個を
LEDに交換した。
環境配慮型の自主事業プログラムやイベントを実施している(COMCOM フェスタでの
Xchange(古着交換会)やエコ工作コーナーなど)
58
④情報管理・危機管理
評価
B
適 正
【情報資産保護】
個人情報その他の情報資産の取り扱いについては、情報資産取扱特記事項に従っている。
また、関係法令、関係条例に準拠し、グループ構成企業の持つ規定に則した基準及び個人情報
マニュアルに基づいて、安心・安全な運営にあたっている。
【災害対策、危機管理】
災害時に、無料で飲み物供給が可能になる「災害対応型」自動販売機1台を設置している。
グループ統括危機管理組織を構築し、迅速な連絡体制をとっている。
スタッフは「上級救命技能認定書」を取得した人材を配置している。
滝野川消防署による自衛消防に関する講習会等に参加し、連携を深め、また、滝野川警察との
連携により防災・防犯意識の高い施設となっている。
⑤交流・改善
評価
A
優 良
【地域等との関わり】
区民で賑わうコミュニティ拠点となるように、
「カラオケうた自慢」を 4 月 29 日に、
「エコキ
ッズ探検隊」を 7 月 29 日に、会館まつり「滝野川ComComフェスタ」(女子栄養大学に
よる菓子販売の地域特別出店の試み)を 10 月 17 日に、
「クリスマスコンサート」を 12 月 5
日に、「プチコンサート」を毎月第 4 月曜日に無料開催する。各催し物は地域に定着し固定客
も増加するなど、好評を得ている。
【苦情処理】
苦情の大小にかかわらず、苦情が発生した場合には分かりやすく、時系列で5W1H を明確に
し、責任者へ報告するとともに、報告書(苦情対応カード)の作成を行っている。
区への報告は書面での報告を基本とするが、報告を迅速に行う必要がある場合は、第 1 報は電
話で行い、後日に報告書を提出している。
⑥施設利用
評価
B
適 正
【利用計画】
公平・平等な手続きと法令遵守のもと、社会的ニーズにもこたえる施設運営を目指している。
季節のイベントを実施し、施設の認知度を上げ稼働率向上に努めている。
【施設利用】
指定管理者独自の利用者アンケートの実施、リクエストBOXの常時設置をし、意見や要望を
日々のミーティング、月一回の共同事業体会議において検討し、サービス向上に努めている。
また会館のために、電柱広告(7 か所)やケーブルテレビを活用し PR に努めている。
貸し出し手続きなどの受付業務・設備・備品の貸し出しも適切に実行されている。初回利用者
には、施設利用の注意点、緊急避難、利用ルール等のオリエンテーションを実施している。
2 階の「ComComスペース」は、無料でインターネット回線を利用できるスペースや畳
スペースなどを配置し、気軽にゆっくりくつろげる空間を設けている。
⑦事業実施
評価
A
優 良
【自主事業】
・講座やイベントの内容から健康・スポーツ事業、文化事業の 2 つに大別し、幅広い年齢層、
ライフスタイル、地域社会のニーズに合わせた講座を開催している。
講座数 51 件で、開催回数 367 回、参加人数 4,310 人であった。
・会館利用者の各サークルの成果発表の場として、舞台ではダンスや楽器演奏・平床では作品展
示等で、地域の方が楽しく参加し、ふれあいがあるにぎわう無料イベントを実施した。
・レストランを活用して食育啓発イベント・教室事業の実施をした。
59
⑧環境整備
評価
B
適 正
【利用者環境の整備】
施設内は、備品等整頓され清潔感も保持されており、安全面でも配慮がなされている。
特に大ホールについては「会場管理計画書」を利用責任者に作成してもらうなど、
主催者と事前打合せを密にし、安全対策に努めている。
本社の安全審査部が「利用者目線」で施設の安全審査を実施し施設環境を改善している。
【事故対応】
巡回パトロールにより、建物・備品の異常や不審者・不審物の発見に努め、安全・快適に会館
を利用してもらえるよう警戒態勢を維持している。
災害・事故・傷病発生時に迅速な対応ができるように、常にスタッフがインカムトランシーバ
ーを所持している。
⑨会計
評価
B
適 正
【経理規程】
経理規程が作成され遵守されている。
【契約・支出入等の処理】
本社とは別会計で、アズビル(株)が管理している。
出納業務担当者が選任されており、施設の利用料金収入、物品購入の小口支払いの管理、運営
を行っている。
毎月1回、領収書と帳簿監査を実施している。
年1回、会計監査を実施している。
【現金等の管理】
現金は金庫に保管し、現金出納帳や通帳は適正に管理されている。
使用料は金融機関に毎日(平日)納入し、安全な現金保管に努めている。
5.総合評価
評価
B
適 正
【総合評価】
・会館の役割を十分に理解し、利用者の安全と利便性を第一に考え、適切な運営がなされている。
・北区と連絡協議会を滝野川会館で定期的に開催し、事業計画の進捗、情報を共有することで効
率的な施設運営がされている。日々の区への文書や問い合わせなどの連絡も迅速に行われてい
る。
・事故、災害等の緊急事態が発生した場合に備え、日頃から訓練を実施するとともに、消防署や
警察と連携を行い、防災・防犯意識の高い施設となっている。
・故障やトラブルが発生した際も、迅速かつ柔軟に対応している。修繕に関しても、今後同じ破
損が起こらないよう工夫を行っている。
・自主事業の講座は需要や流行を分析し、魅力的な講座を企画・提供している。
【今後の方針、改善方策】
・平成26年度は赤羽会館が耐震工事で休館していた影響もあり利用件数が 1.6%微増となっ
た。この機会に初めて滝野川会館を利用した方々に会館の魅力を伝え、新たな利用者獲得につ
なげてほしい。
・民間企業ならではの強みを活かし、施設の魅力を伝え、利用者数の向上と施設稼働率の向上を
目指した、更なる創意工夫を期待したい。
・光熱水費や利用率について、自発的に様々な視点からの分析を行いグラフ等で区に説明してい
る。それらの情報を上手く活用し、更に効率的・効果的な運営を行っていただきたい。
60
滝野川会館区民満足度調査報告書
A&Nグループ 代表者(株)アズビル
1
調査の概要
(1)調査施設
滝野川会館
(2)調査期間
平成27年6月10日から平成27年7月10日(31日間)
(3)調査対象
期間中に来館され、施設を利用された方
(4)調査方法
利用者に調査票を配布し、任意で回答してもらい回収箱にて回収。
(5)回収状況
272件
(6)その他
その他意見については別紙参照。
2
調査結果
選 択 肢
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
4
3
重視度
2 1
全く
極め
大切
大切
て大 大切 でな
でな
切
い
い
滝野川会館に関する情報PR
52
交通の利便性
75
予約申し込みの手続き
66
電話の応対
58
職員の対応(親切さ・説明のわかりやすさ) 78
建物、室内の整備、清潔さ
94
施設設備利用のしやすさ
88
館内の安全・安心
111
自動販売機等のサービス
41
展示・掲示
40
全体的な満足度
136
139
129
129
132
129
125
108
135
128
46
16
29
24
15
11
14
12
52
51
15
6
8
8
7
5
3
3
4
9
4
平均
2.90
3.20
3.09
3.08
3.21
3.31
3.30
3.40
2.92
2.87
3
満足度
2 1
大い
極め
に満 満足 不満 て不
足
満
34
36
38
40
60
62
51
65
41
30
47
180
149
166
162
164
167
173
174
188
188
194
19
62
25
13
13
22
23
8
33
21
10
0
7
0
0
0
0
0
0
1
0
0
平均
3.06
2.84
3.06
3.13
3.20
3.16
3.11
3.23
3.02
3.04
3.15
※平均得点:各選択肢のスコア(1~4)にそれぞれの選択者数を乗じ、当該設問の回答者総数で除した値
重視度平均 3.16
満足度平均 3.09
61
3
結果分析
3.9
3.7
満
3.5
3.3
足
度
3.1
⑩①
⑨
2.9
⑤ ⑥ ⑧
⑦
④
③
②
2.7
2.5
2.5
2.7
2.9
3.1
3.3
3.5
3.7
3.9
重 視 度
4
課題発見
(1)重視度で高いのは、1番⑧「館内の安全・安心」3.40、2番⑥「建物、室内の整備、清潔
さ」3.31、3番⑦「施設設備利用のしやすさ」3.30の順であった。
(2)重視度で低いのは、1番⑩「展示・掲示」2.87、2番①「滝野川会館に関する情報PR」
2.90、3番⑨「自動販売機等のサービス」2.92の順であった。
(3)満足度で高いのは、1番⑧「館内の安全・安心」3.23、2番⑤「職員の対応(親切さ・説
明のわかりやすさ)」3.20、3番⑥「建物、室内の整備、清潔さ」3.16の順であった。
(4)満足度で低いのは、1番②「交通の利便性」2.84、2番⑨「自動販売機等のサービス」
3.02、3番⑩「展示・掲示」3.04の順であった。
(5)重視度平均は、3.16、満足度平均は、3.09であり平均を上回っている。
5
改善方策
●滝野川会館を利用する方は、JR、地下鉄から徒歩7~10分かかるためどうしても「交通の利便
性」の満足度が低くなる。他の項目をソフト面で満足度を上げるなど、努力が必要と考える。
また、「展示・掲示」についての満足度が低かった。催し物の掲示などを大きく、分かりやす
く、充実させるなどの工夫が必要と思われる。
●その他意見として、更衣室の設置とトイレの洋式化の要望が多かった。
62
平成27 年度指定管理者モニタリングレポート
(利用施設用)
施 設 名
北区立新町コミュティアリーナ
地域振興部
地域振興課
調査実施日
指定管理者
平成27年7月27日
新町コミュニティアリーナ
自主管理運営委員会
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
【業務の内容】 コミュニティ活動の場を提供することにより、区民の福祉の増進を図るため、
コミュニティアリーナを設置し、体育館およびホールの貸出を行っている。
【指定管理者】 新町コミュニティアリーナ自主管理運営委員会
会長
島田
富一郎
※この自主管理運営委員会は、東田端連合自治会で構成されている。東田端連合自治会会長が、
自主管理運営委員会の会長を兼務しており、6自治会長の協力を得て構成されている団体で
ある。
【指定管理期間】平成 25 年 7 月 1 日から平成 29 年 3 月 31 日まで
※指定管理料 平成 25 年度 15,200 千円
平成 26 年度
7,839 千円
平成 27 年度
6,000 千円
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
【所 在 地】
北区田端新町2丁目27番17号
【開 設 日】
平成25年7月1日
【敷地面積】
1,975.79㎡
【延床面積】
【施設内容】
1,546.66㎡ 鉄筋コンクリート造り2階建
1階 第1ホール(A・Bに分割可)、第2ホール(給湯室あり)、事務室、
男女更衣室、男女トイレ、防災倉庫
2階 アリーナ(ステージあり)、倉庫、エレベーターホール
【従事者数】
15名
(施設長、会計を含む)
【年間利用者数】 アリーナ 14,877 名
ホ ー ル
11,343 名
合
26,220 名 (平成26年度 延べ人数)
計
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
【サービスの概要】
① 施設の使用承認、使用承認の取消し及び特別の設備等の承認等に関すること。
② コミュニティアリーナの施設及び設備の維持管理に関すること。
③ コミュニティアリーナにおける事業に関すること。
④ そのほか、区長が必要と認める業務
【自主事業】
地域の誰でもが気軽に参加できる「地域コミュニティの場」、
「活動の場」として開催する。
① 「輪投げ交流会」を年 2 回予定している。
② 今年度から「教養講座(仮称)」を実施し、更なる地域の交流の場として開催する。
③ 飲料自動販売機を設置し、利用者にサービスを提供している。
63
4.項目別評価
① 基本方針・施設長
評価
B適正
【基本方針・組織】
地域住民に親しまれスポーツをはじめ文化・芸術・健康づくりなど多目的な活動に使える施設
として、地域の住民が中心として構成された自主管理運営委員会により運営されている。
【施設長】
田端新町二丁目自治会の副会長が、施設長として統括しており、運営協力委員やボランティア
委員からの信頼も厚い。また、地域との連携も積極的に行っている。
【開所】
開館時間は、午前9時から午後9時まで
開館日は、12月29日から1月3日までを除く毎日。
② 従事者
評価
B適正
【従事者配置】
施設長、会計を含め計15名でローテーションを組み運営されている。自主管理運営委員会に
は会長1副会長2事務長1を置き、施設に必要な従事者数を配置している。
【労働環境】
基本は3日に1回の勤務体系であるが、朝や夜間などの1人勤務時間帯は女性を配置しないな
どの配慮がなされている。保険等の加入により従事者が安全に働ける環境が整えられている。
【研修】
毎月5日をスタッフ会議と定め、具体的な事例を持ち寄り対応の説明や連絡事項の周知徹底を
行うことで、従事者間の共有を図り研修の充実に努めている。
③ 施設管理
評価
B適正
【建物設備】
施設の管理には気を配り、清潔と安全の両立を図っている。異常がある場合は、区に報告し修
繕等を行っている。敷地内の植栽についても、自主管理運営委員会で植栽を増やし管理もよく行
き届いており地域の緑化推進の一翼を担っている。
【物品管理】
備品管理は、貸付備品台帳により適切に管理している。また、物品の購入は、主に区内事業所
を利用している。
【業務委託】
エレベーター保守、防災設備保守など専門性や特殊性のある業務委託は、事前に区の承認を得
て適切に委託している。
【環境配慮】
施設管理に支障ない範囲での消灯や空調機の停止などを小まめに実施している。
施設の一部には人感センサーを設置し、自動点灯自動消灯を実施している。
64
④ 情報管理・危機管理
評価
B適正
【情報資産保護】
申請書等個人情報が記載された書類については、受付日順に整理されカギのかかる書庫に保管
されている。保存期限が過ぎた書類については、区の指示に従い廃棄文書処理をする。
【災害対策、危機管理】
コミュニティアリーナは防災課の備蓄倉庫を保有し、災害時の避難場所となっている。
指定管理者は、隣接している特別養護老人ホーム新町光陽苑と田端新町二丁目自治会と合同で
防災訓練を毎年実施している。危機管理についても、緊急連絡網を作成し緊急時の対応強化を図
っている。
⑤ 交流・改善
評価
A優良
【地域等との関わり】
指定管理者は、地元の自治会であることから地域の関わりが深い。
行事等を通して、施設の所在地である田端新町二丁目自治会を中心に東田端連合自治会、近隣
施設との交流を行い、地域に開かれた施設づくりを図っている。
【苦情処理】
施設単独で判断できない事例に対しては、主管課と相談しながら解決にあたっている。
事象については、従事者間で問題を共有化し対応にあたる体制を作っている。
⑥ 施設利用
評価
B適正
【利用計画】
体育会系と文化会系の施設利用計画を策定している。
集会施設で行う事業を開催することによって利用者数を伸ばす計画を立てている。
【施設利用】
施設利用の向上を目的として、自主管理運営委員会が東京都第六建設事務所に交渉し、幹線道
路(明治通りと尾久橋通り)に「新町コミアリ西」「新町コミアリ東」の案内表示を設置した。
施設の予約・受付手続き方法は、利用者に丁寧に説明し、混乱なく適切なものとなっている。
⑦ 事業実施
評価
B適正
【委託事業】
区からの受託事業はない。
【自主事業】
2階アリーナでは、輪投げ交流会を年2回実施し、それぞれ 100 名の参加で、開設当初から
好評を得ている。
1階集会施設では、今年度から文化教養講座を実施し、地域社会のニーズに合わせた事業とし
て「親子アート教室」「気功入門」
「着物に楽しみましょう」などを開催する予定である。
飲料自動販売機を設置し、利用者に安価でサービスを提供している。
65
⑧ 環境整備
評価
A優良
【利用者環境の整備】
施設内は設備・備品類も整理整頓され良好な環境を維持している。また、敷地内の植栽をはじ
め、施設内の清掃も行き届いている。
【事故対応】
開設以来、特記すべき事故や事件の発生はないものの、万が一の場合にも自主管理運営委員会
内における緊急連絡網を活用し迅速で正確な対応を心掛けている。
⑨ 会計
評価
B
適 正
【経理規程】
会計ソフトと金銭出納簿を併用、会計1名と会計幹事2名の3名体制で相互に内部点検ができ
る体制を作っている。
【契約・支出入等の処理】
契約書や領収書などの帳票類もきちんと整理されている。
日常の会計事務の内部点検方法を充実させることで、会計事務における不正を防止している。
【現金等の管理】
出入金に関しては会計ソフトと金銭出納簿よりきちんと管理されている。現金等も安全に保管
している。
5.総合評価
評価
B適正
【総合評価】
・施設の運営は適正に行われている。
・施設は内外ともに清掃や整備が行き届いており、備品類もよく整理整頓されている。
・施設の利用にあたっては、管理者が地域の住民ということもあり「利用者としての目」「住民
としての目」「管理者としての目」という3つの異なる目線を活用しながらよく調整された対
応をおこなっている。
・事務処理については、公正かつ適正に行われている。利用者に対しての言葉づかい、態度等の
接遇は良好である。
・利用者の要望に応え、集会施設においても卓球ができるようにするなど、利用率向上に取り組
んでいる。アリーナと比較して認知度が低かった集会施設の利用率向上が、施設としての課題
ではあったが、2年目に入り着実に利用者数を伸ばしてきている。
【今後の方針、改善方策】
・会計については、経理に関する規程の整備などの改善が必要である。
・現在は適正に管理運営が行われているが、従事者に交替が生じた場合に、受付業務等に混乱が
起きないよう、丁寧な引き継ぎを講じる必要がある。
66
平成 27 年度指定管理者モニタリングレポート
地域振興部
(利用施設用)
施 設 名
調査実施日
北とぴあ
指定管理者
地域振興課
平成27 年7月 21 日
北とぴあマネジメント共同事業体
代表企業 ㈱JTBコミュニケーションズ
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
【業 務 内 容】 催物会場設営及び請負業務、舞台照明・音響設備保守維持管理、
電気・通信・空調・防犯等の装置並びにシステム機器保守、
受付業務・清掃業務・警備業務
【指定管理者】 北とぴあマネジメント共同事業体
代表法人 株式会社JTBコミュニケーションズ(品川区上大崎二丁目)
構成法人 アズビル株式会社(千代田区丸の内二丁目)
株式会社旺栄(北区王子本町一丁目)
株式会社岡田舞台(さいたま市西区大字指扇)
【指定管理期間】 平成 27 年 4 月 1 日から平成 32 年 3 月 31 日まで
※指定管理料平成 27 年度 277,765 千円(実績補てん分除く)
【経営の状況】1)(株)JTBコミュニケーションズ・・板橋区文化会館(板橋区)外 21 施設
2)アズビル(株)・・北区滝野川会館(北区)外 5 施設
3)(株)旺栄・・北区立文化センター外 12 施設
4)(株)岡田舞台・・板橋区成増アクトホール外 5 施設
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
【所在場所】北区王子1丁目11番1号
【開 設 日】平成2年9月17日
【敷地面積】6,981.94 ㎡
【延床面積】35,128.45 ㎡
【構造規模】高層棟 地上部
鉄骨造
地下部 鉄筋コンクリート造
地上 18 階・地下 3 階
低層棟 地上部
鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄骨造 地下部鉄筋コンクリート造
地上 7 階・地下 3 階
駐車場(地下 3 階) 111 台収容
【従事者数】44人
(統括1名・受付8名・事務2名・警備6名・清掃7名・駐車場5名・設備5名
・舞台操作8名・企画2名)
【年間利用者数】延 1,865,551 名(平成 26 年度)
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
【サービスの概要】
①使用の承認及び不承認、使用承認の取消し、使用停止及び使用制限並びに特別の設備及び
変更に係る承認に関すること。
②利用料金の徴収、駐車場利用料金の免除並びに利用料金の還付に関すること。
③北とぴあの施設及び設備の維持管理に関すること。
④北とぴあにおける事業に関すること。
【自主事業】
これまで北区文化振興財団やテナント団体(商工会議所等)が北とぴあにおいて質の高い事業
を行ってきたことを踏まえ、それらの事業では行われてこなかった分野に注目し、「産業機能
と文化機能へのかけはし」となる自主事業を予定している。
67
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B
適 正
【基本方針・組織】
経営的視点を常に持ち、地域における施設の魅力を未来にわたり維持向上させる。
①公平・平等の精神のもと、安定した運営基盤を構築する。
②「効率化」と「サービス向上」の両立を前提とした持続的な行政負担の削減に努める。
③計画的かつ適切な施設管理を行い、長期にわたる施設価値の維持向上に努める。
④継続的に地域と利用者のニーズの把握と適切な反映を行うことで、北区における施設の
魅力向上に努める。
【施設長】
運営管理全般は、統括管理責任者(館長)1 名、副館長 1 名、各課長 4 名の 6 名を中心に、
グループ従事者と連携を図り管理運営している。
【開所】
年末年始(12月28日~1月3日)を除く、8 時半から22時まで。
臨時休館日 5、7、9、11、1、3 月の第 2 月曜日(1 月のみ第 3 月曜日)
全館休館日 8、2 月の第 2 日曜日
②従事者
評価
B
適 正
【従事者配置】
44人で管理運営にあたっている。
サービス提供に必要な従事者数を配置している。
【労働環境】
労働基準法等の法令を遵守し、保険の加入等、従事者が安全に働ける環境が整えられている。
災害等に、従事者が安心して施設運営ができるように、ヘルメット等の用意がある。
【研修】
定期的・継続的な研修(施設理解研修、防犯・防災・危機管理研修、接遇研修等)の実施と業
務マニュアルの見直しを行うことで適切なサービス提供体制を維持している。
③施設管理
評価
B
適 正
【建物設備】
竣工 26 年目になり、大・中規模な修繕は区と協力し、設備機器の保全に努めることで適切な
施設管理を行う。
【物品管理】
備品台帳を基に適正に管理している。
【業務委託】
保守等の業務委託にあたり、事前協議を適切に行っている。
【環境配慮】
自社製の中央管制装置を活用し、施設運転データを集積する。これをもとに自社製の可視化ツ
ールを活用して分析を行い、
「運用改善型省エネ」
「設備投資型省エネ」の二つのステップで改
善を図っている。
68
④情報管理・危機管理
評価
B
適 正
【情報資産保護】
個人情報その他の情報資産の取り扱いについては、情報資産取扱特記事項に従っている。
また、Pマーク(プライバシーマーク)を取得している代表企業JTBコミュニケーションズ
が、個人情報管理責任者として適切に管理することで情報資産の保護に努めている。
【災害対策、危機管理】
大規模複合施設である北とぴあの特殊性を理解し、危機管理行動マニュアル、防災計画を策定
するとともに、館内管理者と連携して危機管理体制を構築している。
⑤交流・改善
評価
B
適 正
【地域等との関わり】
「打ち水体験 2015 in 北とぴあ(8/22)
」などの自主事業を通じて、北とぴあ周辺の更なる
賑わいの創出に寄与する。
【苦情処理】
アンケートやご意見箱を利用して、利用者の意見・要望・苦情を適切に把握し、業務の改善に
努めるとともに、直接いただいた苦情やクレームについては迅速かつ誠実に対応する。これら
の対応をPDCAサイクルに基づく業務改善サイクルとして日々の業務に浸透させ、サービス
向上に努めている。
⑥施設利用
評価
B
適 正
【利用計画】
業務区分ごとの重点取組方針に基づきその達成指標を具体的に定め、取り組みの実効性を高め
ている。また、情報発信機能の拡充として、指定管理者作成のホームページや情報誌(北とぴ
あタイムス)を公表して施設周知に努めている。
【施設利用】
公共施設として「公平・平等・安心」なサービスの追及はもちろんのこと、数々の公共施設運
営実績で得たノウハウを十分に活用し、共同事業体本社も一体となった業務遂行体制や危機管
理体制、コンプライアンス遵守体制を構築することで、社会的な責任を遂行できる安定した運
営基盤の確立に努めている。
⑦事業実施
評価
B
適 正
【自主事業】※今後、実施予定の事業も含む
①施設優先的確保による事業
「北とぴあユニバーシティ」「北とぴあ打ち水大作戦」
「まちあるきイベント」
「ピアノ弾き
比べ体験」
「就業者向けワークライフバランスセミナー」
②施設の魅力を高める事業
「学びと地域をつなげるコミュニティ事業」
③ドームホールを活用した事業
「泣きがたりライブ」「脱出ゲーム」「映画上映会」
【提案事業】
①チケット販売サービス、②多目的ルームの利活用、③コインロッカー等の設置及び管理運営
④フロントサービスの充実、⑤軽飲食の提供
69
⑧環境整備
評価
B
適 正
【利用者環境の整備】
施設管理を担当するアズビル(株)は、自動制御機器メーカーならではの視点でエネルギー消
費の無駄を発見できるだけでなく、施設の快適性を確保している。また、蓄積された詳細なデ
ータから運用改善型省エネ対策を実施している。
【事故対応】
「危機管理行動マニュアル」に従い迅速に対応する。全スタッフは、利用者の人命を預かって
いるという認識を強く待ち、応急措置・人命救助活動を中心とした活動を行っている。
⑨会計
評価
B
適 正
【経理規程】
北とぴあの経理規程を個別に定め、適切に運用されている。
【契約・支出入等の処理】
共同事業体各本社とは別会計で、会計システムにより適切に処理している。統括管理責任者が
出納管理者を兼ねており、物品購入等の小口支払いの管理を行っている。
【現金等の管理】
現金は金庫に保管し、現金出納帳や通帳は適正に管理されている。
使用料は金融機関に毎日(平日)納入し、安全な現金保管に努めている。
5.総合評価
評価
B
適 正
【総合評価】
・北とぴあの役割を十分に理解し、利用者の安全第一に考え、適切な運営がなされている。
・北区との定例会議を定期的(月1回)に開催し、事業計画の進捗、改善要求や利用者の声など
を報告し、情報を共有することで効率的な施設運営がされている。
・事故、災害等の緊急事態が発生した場合に備え、日頃から訓練を実施し、防犯・防災対策に努
めている。王子警察署との連携により防災・防犯意識の高い施設となっている。
【今後の方針、改善方策】
・区民満足度調査や利用者アンケートの結果を踏まえ、今以上に区内産業の振興及び区民の文化
の向上を図られたい。
・業務日報などから読み取れるように、外国人利用者のマナーの悪さが見受けられる。入館者の
遵守義務に違反する者に対しては改善を図られたい。
・民間企業ならではの強みを活かし、施設の魅力を伝え、利用者数の向上と施設稼働率の向上を
目指した、更なる創意工夫を期待したい。
・4社で共同事業体が構成されていることから、各業務の間で積極的な情報共有に努めるととも
に、フレキシブルなサービス提供を期待したい。
・利用料金制を採用している唯一の会館施設であるため、今後の利用料金収入の推移を注視して
いきたい。
70
北とぴあ区民満足度調査報告書
北とぴあマネジメント共同事業体
1
調査の概要
(1)調査施設
北とぴあ
(2)調査期間
平成27年7月18日(土)~7月31日(金)
(3)調査対象
期間中に来館され、施設を利用された方
(4)調査方法
利用者に調査票を配布し、任意で回答してもらい回収箱にて回収する。
(5)回収状況
131件
(6)その他
2
調査結果
選 択 肢
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
施設に関する情報発信、PRについて
施設予約の取りやすさ
施設の使用申請手続きのしやすさ
現在の貸出時間帯の区切りかた
設備・備品の充実度
掲示板や室内表示の見やすさ
建物、室内、設備の清潔さ、快適さ
スタッフの対応の親切さ
附帯サービス(自動販売機、ロッカー等)
全体的な満足感
4
3
重視度
2 1
4
全く
極め
大切
大切
て大 大切 でな
でな
切
い
い
34
41
33
28
43
31
59
54
27
38
81
59
63
86
73
80
59
58
80
73
6
1
1
3
1
6
0
1
8
0
1
1
1
1
1
1
1
0
0
1
平均
3.21
3.37
3.31
3.19
3.34
3.19
3.48
3.47
3.17
3.32
3
満足度
2 1
大い
極め
に満 満足 不満 て不
足
満
14
15
16
26
22
19
35
32
19
24
91
64
73
84
86
98
86
86
83
99
7
19
12
7
13
4
6
5
19
3
0
0
1
0
2
2
0
1
1
0
平均
3.06
2.96
3.02
3.16
3.04
3.09
3.23
3.20
2.98
3.17
※平均得点:各選択肢のスコア(1~4)にそれぞれの選択者数を乗じ、当該設問の回答者総数で除した値
重視度平均 3.31
満足度平均 3.09
71
3
結果分析
3.9
3.7
3.5
満
足
3.3
⑦
⑧
④ ⑩
⑥
① ③⑤
⑨
②
3.1
度 2.9
2.7
2.5
2.5
2.7
2.9
3.1
3.3
3.5
3.7
3.9
重 視 度
4
課題発見
「②施設(ホール・会議室)予約のとりやすさ」「③施設の使用申請手続きのしやすさ」につい
て、施設を利用する際に、重視度が高いにも関わらず、満足度が3.0前後といった結果となってい
る。また「⑤設備・備品の充実度」「⑨附帯サービス(自動販売機、ロッカー等)」についても同
様、重視度に比して、満足度が低い結果となっている。
また上記結果とは別に、北とぴあを利用しての催し物のチラシの設置、及びトイレへの要望が多
くあげられていた。
5
改善方策
アンケート裏面の意見・要望欄から読み取るに、「②施設(ホール・会議室)予約のとりやす
さ」については、「キャンセルができない」あるいは「キャンセル料が高い」といったところに不
満が出ているものと考えられる。他施設にて実施している「1回のみ変更可」といった改善策を検討
する必要があるものと思われる。
また「⑨附帯サービス(自動販売機、ロッカー等)」については、「自動販売機、ロッカー等」
といったサービスより、「楽器等の附帯設備が古い」「附帯設備の利用料金が高い」といった不満
であるものと思われる。附帯設備の計画的な購入について検討する必要があると思われる。
72
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(利用施設用)
施 設 名
ネスト赤羽
地 域 振 興 部
調査実施日
指定管理者
産 業 振 興 課
平成27年8月3日
NPO 法人コミュニティビジネスサポートセンター
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
【業務内容】
コミュニティビジネス等に関する講演会・勉強会の実施、研究調査、出版、相談支援活動及びコ
ミュニティを基盤とした情報ネットワークづくりを通じて、コミュニティビジネスの普及・定着を
目指している。
【指定管理者の事務所】
○千代田事務所 千代田区神田錦町3-21ちよだプラットフォームスクエアA-205
○赤 羽 事 務 所 北区赤羽南1-2-3
※ネスト赤羽に関する業務は赤羽事務所が行っている。
(一部例外あり)
【指定管理期間】
平成24年4月1日から平成29年3月31日までの5年間で、今年は 4 年目にあたる。
【指定管理料】
平成27年度は20,849,658円
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
【所在地】
ネスト赤羽
北区赤羽1-59-9
※3階赤羽ふれあい館運営業務は除く
【規模等】
鉄筋コンクリート造地上3階建(ネスト赤羽は1・2階)
敷地面積 665.96㎡ 延べ面積 622.44㎡
1 階 308.94㎡
eスタートスペース(8ブース)、オフィス(3室)
、交流ラウンジ、
商談室、ミーティングルーム、事務室、受付
2階
313.50㎡
オフィス(11室)、会議室
【従事職員数】
従事者数は3名。その他、委託契約している財務全般等の相談を受けることができる相談員(税
理士)が決まった曜日にネスト赤羽で相談業務を行っている。
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
【サービスの概要】
ネスト赤羽条例に関すること
○施設及び設備の維持管理に関する業務
施設・設備等(エレベーター、自動ドア、機械警備)の保守定期点検 等
○事業運営に関する業務
・相談業務や勉強会の実施等の創業支援
・受付等管理業務
・経理・庶務事務
・オフィス・e スタートスペースの使用に関する事務
・ネスト赤羽運営委員会の運営及び庶務 等
【自主事業】
実施していない。
73
4.項目別評価
① 基本方針・施設長
評価
A
優良
【基本方針・組織】
北区で創業したい人の自立、成長につながる支援、地域情報の受発信と地域ネットワークの形成
等による交流支援、区内産業活性化につながる地域課題解決型ビジネスの機会の創造と支援を事業
コンセプトとし、①起業家支援、②交流支援、③コミュニティビジネス支援を実施している。
【施設長】
施設管理者(施設長)は、創業・経営支援等に習熟し、対外的な交渉を担う権限と判断力を持ち、
施設管理と事業運営の責任者としての役割を十分に理解し、施設の管理運営を行っている。
また、施設管理者はアドバイス、情報提供等において、入居者への適切な対応を行っており、入
居者からの信頼も厚い。
【開所】
受付スタッフ等は平日午前9時~午後5時(12月29日~1月3日は除く)に対応している。
オフィス入居者は24時間、e スタートスペース入居者は午前9時~午後10時の間、利用可能。
② 従事者
評価
A
優良
【従事者配置】
正規職員1名、非正規職員2名がローテーションを組み従事している。受付について「常に親切
に対応してくれる」等の満足度の高い意見が多く、サービスの提供に必要な従事者数を配置してい
ると言える。
【労働環境】
労働基準法を遵守し、各種届出を適切に行っている。
【研修】
情報共有のためのミーティングを第2または第3月曜日に定例的に行っている。また、必要があ
ればその都度従事者が集まり対応している。
③ 施設管理
評価
B
適正
【建物設備】
指定管理者が外部に委託し、定期点検及び修繕箇所等の報告書を提出させている。報告書を基に
劣化状況を確認し、修理・取替等の優先順位を決め、予算の範囲内で修繕を行っている。その際に、
区への相談・報告は必ず行っている。また、建築基準法第12条に基づく点検も実施している。
【物品管理】
備品台帳を基に適切に管理している。備品台帳は現状を基に毎年更新している。
【業務委託】
エレベータ保守業務、機械警備保守業務等は専門技術を要するため、別途保守委託契約している。
【環境配慮】
天井の蛍光灯を一部抜く等の節電対策に取り組んでいる。窓に網戸を取付けたことにより、空調
だけではなく、窓の閉開による室温調節を行いやすくなった。また、一部の部屋は照明の消灯が自
動センサー式になっている。入居者に対しても協力を呼び掛けていく。
④ 情報管理・危機管理
評価
B
適正
【情報資産保護】
個人情報の保護に関する法律・北区個人情報保護条例・個人情報その他の情報資産取扱特記事項
に基づき、適切に取り扱っている。書類は鍵のかかる部屋で保管し、パソコンは鎖で繋いでいる。
平成25年度は、パーテーションの設置工事を行い、机の向きも利用者が背後を通ることがないよ
うに変更したことで、1階事務室のセキュリティー保護の強化を図った。
74
【災害対策、危機管理】
消防計画を消防署に提出し、消防用設備は定期的に自主点検を行っている。
昨年度は9月に避難訓練を実施した。その際、当施設は小規模施設に該当するため避難訓練の実
施は任意との話を受けたが、避難誘導及び非常ベル作動確認等のため、今後も避難訓練を年1回実
施していく。今年度は10月に実施予定である。また、避難経路の案内図を現在作成中である。
⑤ 交流・改善
評価
A
優良
【地域等との関わり】
地元の商店街や連合会等と関わりを持ち、様々な相談に応じている。入居者の事業と地元事業者
の事業が相互に役立つと判断した際は、必要に応じて紹介している。
【苦情処理】
利用者が固定されており、不特定多数の区民からの苦情はあまりない。入居者からの要望につい
ては、その解決のため誠意をもって対応している。
⑥ 施設利用
評価
A
優良
【利用計画】
年4回、空き状況に応じて入居者を募集し、ネスト赤羽運営委員会で審査の上決定している。
平成27年8月1日現在の利用状況
○オ
フ
ィ
ス
12室(定数14室)
○eスタートスペース 6ブース(定数8ブース)
【施設利用】
入居者は入居スペースの他に会議室や商談室、ミーティングルーム等の部屋を利用できる(一部
有料)他、創業から経営・融資等まで幅広く、施設管理者であるインキュベーションマネージャー
や相談員(税理士)に相談できる。また、退去後も元入居者が気軽に来所できるように、条件はあ
るが無料でミーティングルームを使用できるように変更した。
入居者以外も参加できる創業・経営等をテーマにした勉強会や日本政策金融公庫及び城北信用金
庫による融資に関する無料相談会を毎月1回実施している。
⑦ 事業実施
評価
B
適正
【委託事業】
指定管理者として区の委託を適正に実施している。別途、コミュニティビジネス支援事業の業務
を委託している。
【自主事業】
実施していない。
⑧ 環境整備
評価
B
適正
【利用者環境の整備】
設備、備品が整理されており、清掃も行き届いている。
雨漏りが発生することがあるため、今年度11月~1月頃にかけて屋上防水改修工事を予定して
いる。また、施設の老朽化のため設備の不具合が生じており、緊急性を考慮し、予算の範囲内で、
優先順位を決め修繕を行っている。
【事故対応】
事故発生時には入居者→施設管理者→区という連絡体制がとられる。
オフィス入居者は24時間利用可能なため、施設入口に電子カードロックを採用し、夜間は防犯
カメラによる録画を行っている。
75
⑨ 会計
評価
B
適正
【経理規約】
経理に関する規定の整備を順次行っているところである。
【契約・支出入等の処理】
指定管理者独自で公認会計士と契約し、ネスト赤羽の会計について確認を行う体制になってい
る。
【現金等の管理】
使用料等の支払いは、指定管理者の口座に入居者が振込み、まとまった時点で区に振り込まれる。
区直営の時は現地での現金の取扱いはなかったが、指定管理になったことで利用者の利便性を配慮
し、会議室使用料については現地徴収に変更した。毎日金種別残高帳を作成して、現金出納帳と照
し合せ確認を行っている。また、手持ち金庫を使用し、事務室内にある施錠できる部屋の施錠でき
る書架の中で保管している。
5.総合評価
評価
B
適正
【総合評価】
施設の運営、利用共に適切に行われている。
創業・経営支援等に習熟した施設管理者が、施設管理だけではなく、インキュベーションマネー
ジャーとして入居者や入居者以外にも創業を考えている方等の相談を受け、情報提供やアドバイス
を行っている。入居者との交流も積極的に行い、入居者間の交流を促進している。その他、融資に
関する相談会や創業・経営等をテーマにした勉強会を実施している。以上のことから、幅広く充実
した支援を行っているといえる。
【今後の方針、改善方策】
○引き続き、入居者及び区内起業家の創業実現、事業の継続と拡張に向けて、個々の企業に合っ
たアドバイスと個別の支援を行っていく。
○ネスト赤羽の運営に関する効率化を進め、さらに指定管理者導入によるメリットを向上させ、
入居者や区内起業家の利便性も高めていく。
○中長期的な目標としては、入居者同士だけではなく、商店街(空き店舗)、金融機関(地域金
融)、NPO、地縁団体(町会、自治会等)との連携を促進し、地域経済の活性化やコミュニ
ティビジネスの拠点づくりに繋げていく。
76
【図表】
ネスト赤羽区民満足度調査報告書
NPO法人コミュニティビジネスサポートセンター
1
調査の概要
(1)調査施設
ネスト赤羽
(2)調査期間
平成27年8月5日~17日
(3)調査対象
ネスト赤羽入居者
(4)調査方法
ネスト赤羽入居者へ調査票を配付し、任意で回答をしていただき受付にて回収
(5)回収状況
16件
2
調査結果
選 択 肢
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
⑭
重視度
3 2 1
4
4
全く
極め
大切
大切
て大 大切 でな
でな
切
い
い
部屋の広さ
部屋の設備(空調・コンセント・照明など)
料金(使用料・共益費など)
相談員の対応や配置状況など
受付の対応や内容など
商談室の利便性
共有備品(シュレッダー・コピー機など)
建物・館内の整備・清潔さ
会議室の利便性
勉強会の内容や開催時間など
HP・メーリングリストなど
全般的な満足感
1
4
8
2
2
4
2
3
0
3
1
4
15
12
8
12
13
12
7
13
16
11
12
12
0
0
0
2
1
0
7
0
0
2
3
0
満足度
3 2 1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
平均
3.06
3.25
3.50
3.00
3.06
3.25
2.69
3.19
3.00
3.06
2.88
3.25
大い
極め
に満 満足 不満 て不
足
満
1
2
8
6
8
5
1
5
2
3
2
6
10
9
7
10
8
11
12
11
13
9
10
9
5
4
1
0
0
0
3
0
1
4
4
1
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
平均
2.75
2.75
3.44
3.38
3.50
3.31
2.88
3.31
3.06
2.94
2.88
3.31
※平均得点:各選択肢のスコア(1~4)にそれぞれの選択者数を乗じ、当該設問の回答者総数で除した値
重視度平均 3.10
満足度平均 3.13
3
結果分析
77
【図表】
4
課題発見
重視度平均3.10よりも高く、満足度平均3.13よりも低かった②部屋の設備
(空調・コンセント・照明)については、優先して取り組まなければならない課題である。
5
改善方策
②の項目について不満と回答した4名のうち2名がオフィス使用者で2名がeスタートスペース使用者
であった。4名とも③料金(使用料、共益費など)については満足と回答していることから、価格との
兼ね合いをご理解いただきながら、引き続き運営側も入居者の意見を反映できるよう対応策を検討
していく必要がある。
78
平成 27年度指定管理者モニタリングレポート
(利用施設用)
施
設 東京都北区エコー広場館
生活環境部
調査実施日
指定管理者
名
リサイクル清掃課
平成27年6月30日
特定非営利活動法人北区リサイクラ
ー活動機構
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
【業務内容】
地域住民等に対するリサイクル生活文化の振興を図り、かつ、北区の目指す区民参加型の循環
型社会構築に向けた推進活動の向上をもって地域の福祉の一層の増進を図る。
【指定管理者の事務所】
東京都北区田端五丁目十六番一号(富士見橋エコー広場館内)
【経営の状況】
「東京都北区富士見橋エコー広場館等の管理に関する協定」を締結(3期目)。
指定期間は平成24年4月1日~平成29年3月31日までの5年間。
・指定管理料(管理経費)26 年度 34,400,000 円
・維持修繕料
26 年度 864,000 円
・備品購入費
26 年度 216,000 円
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
東京都北区富士見橋エコー広場館
・建物面積:536.60㎡
東京都北区北ノ台エコー広場館
・建物面積:216.02㎡
東京都北区滝野川西エコー広場館
・建物面積:70.40㎡
東京都北区赤羽エコー広場館
北区田端五丁目十六番一号
・運営体制:責任者1名、従事者11人(平日平均)
北区上十条五丁目十四番四号
・運営体制:責任者1名、従事者3人(平日平均)
北区滝野川六丁目二十一番二十五号
(滝野川西区民センター2階)
・運営体制:責任者1名、従事者2人(平日平均)
北区赤羽一丁目一番三十八号
・建物面積:1547.48㎡ ・運営体制:責任者1名、従事者10 人(平日平均)
3.事業の概要(サービスの概要等)
○施設の運営事務に関すること
利用者に対するサービスの向上を図り円滑な施設の管理運営を行っている。
・従事者の配置 ・開館運営業務
・会計及び庶務事務 ・広報等PR活動
○施設の維持管理等に関すること
安全で快適な施設環境を維持し、エコー広場館の財産の保全を図っている。
・建物及び設備の保守管理
○エコー広場館で行う事業に関すること
リサイクル生活文化の振興を図るため、各種事業を実施している。
・リサイクル情報の収集及び提供事業(リサイクル広報紙「かわら版」の発行・情報資料室
の管理及びホームページ運用等)
・リサイクル活動団体の交流事業(施設見学の対応、明日塾の開催等)
・リサイクル工房事業(各種講座の開催、修理・修繕、雑貨・物品販売等)
・フリーマーケット事業(フリーマーケットの開催等)
・大型資源リサイクル事業(大型資源の回収・販売等)
・資源の収集事業(古布、古紙、廃食油、エコキャップ等の回収事業、甘楽町の野菜販売等)
・リサイクル活動に関する展示事業(啓発パネルの作成、展示等)
・環境啓発に関する事業(出前講座、各館周年行事、地域イベント参加等)
79
○貸出施設の使用承認等に関すること
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
A 優良
【基本方針・組織】
エコー広場館の設置目的である「地域における区民主体のリサイクル活動拠点の場」として、
活動機構のスタッフが住民主体の活動を通じて、地域からのネットワークを広げながらリサイ
クル・環境問題に関して幅広い事業を展開している。
【施設長】
循環型社会構築に向けた強い熱意と行動力を持ち、利用者、地域、スタッフの信頼も厚く、
区との協働の精神に則り、エコー広場館の管理運営を進めている。組織の長として、スタッフ
に気持ちよく従事してもらえるよう楽しい施設づくりを目指している。また、エコー広場館を
「コミュニティづくりの場」としても位置づけ、人間関係を大切にした運営を心がけている。
【開所】
東京都北区エコー広場館条例施行規則に規定されているとおり運営を行っている。
②従事者
評価
B 適正
【従事者配置】
エコー広場館のスタッフは、リサイクル・環境問題に意識の高いボランティアにより構成さ
れており、各館の運営及び管理に必要な人員を適切に配置している
【特記事項】
特定非営利活動法人北区リサイクラー活動機構のスタッフは、地域のボランティアである。
そのため一般の株式会社等とは異なり、事務職等に精通した人材が豊富という訳ではない。ま
た、高齢なスタッフが多いことから、区の職員のフォローが必要不可欠である。
③施設管理
評価
B 適正
【建物設備】
自動ドア保守点検、消防設備保守点検等の各種点検は、定期的に確実に実施されている。ま
た点検報告書も整備されている。
【物品管理】
区からの貸与備品については、貸付品整理簿を備え適切に管理されている。
活動機構が所有する備品等についても、台帳を整備し、各館で適切に管理されている。
【業務委託】
施設維持管理に関する各種点検等は専門業者に委託し、施設の維持管理を行なっている。
なお、専門業者に点検等を委託する際には事前に区へ報告し承認を得ている。点検終了後は
業者に報告書を提出させている。
【環境配慮】
スタッフの環境に対する意識は高く、省エネルギー・省資源に配慮した施設管理は徹底され
ている。今夏の節電対策にも積極的に取り組んでいる。また、区の環境方針を遵守し、循環型
社会の構築に力を入れている。
④情報管理・危機管理
評価
B 適正
【情報資産保護】
エコー広場館で取扱う個人情報は、講座参加者、フリーマーケット参加者、修理修繕コーナ
ー利用者及び家庭での不用品寄付者の名簿である。日誌やノートに記入して管理を行なってお
り、保管場所は鍵のかかるキャビネットで管理している。
【災害対策、危機管理】
本年も各館で消防訓練及び避難訓練を実施している。消防用設備については、毎年定期点検
80
している。
⑤交流・改善
評価
A 優良
【地域等との関わり】
・視察等の受入れ
自治体、リサイクル団体、民間企業、マスコミなどから視察や取材の依頼があり、活動機構
設立の経緯や事業説明を行った。
(平成 26 年度 エコー広場館 視察等受け入れ 17 件、TV 取材 4 件)
・地域等との交流
各館とも近隣小学校、児童館への出前講座の実施や体験学習の受入れを行うとともに、町会
自治会主催事業へも、積極的に参加している。また、区主催事業(エコエコツアー(受入れ)、
消費生活展、区民まつり等)へも参加し来場者へのリサイクル作品の提供など、区と一体とな
ってリサイクル・環境啓発活動を進めている。
(平成 26 年度 エコー広場館 地域交流実績 延べ 35 件)
【苦情処理】
来館者からの苦情は、各館の責任者が中心となって対応している。苦情の内容等は、
「相談・
要望・苦情受付票」に記録し、従事スタッフへ周知するとともに、リサイクル清掃課への報告・
協議する体制をとっている。また、毎月開催しているエコー広場館4館の連絡会議でも、事例
を紹介し、情報を共有する体制をとっている。
⑥施設利用
評価
B適正
【利用計画】
リサイクル生活文化の振興を図るため、資源の有効活用を基本とするリサイクルに関する講
座を計画的に開催している。また、毎年活動機構が定めている各館の利用者数の目標値を達成
している。
【施設利用】
施設利用者(リサイクルに講座受講者、見学者)に対して公平、親切な対応をしている。
⑦事業実施
評価
A 優良
【主な事業】
資源の有効利用を基本とするリサイクルに関するさまざまな講座を計画的に開催している。
エコー広場館では、平成 26 年度には年間 130 講座延べ 2,646 回の講座を開催し、夏休み
期間中には、子ども向け講座も開催した。日曜日には大型資源活用市、フリーマーケットなど
を開催している。
また、食の循環事業(群馬県甘楽町との交流)や資源の収集事業(ペットボトルのキャップ
回収)を行い、リサイクル活動の推進を図っている。また、エコロジーキャンペーン、消費生
活展、区民まつり等の区主催・共催事業にも積極的に参加している。
⑧環境整備
評価
B 適正
【利用者環境の整備】
日常清掃を実施し館内が整理整頓されており清潔であり、利用者が安全・快適に施設を利用
できるよう整備されている。
【事故対応】
各エコー広場館とリサイクル清掃課との間に「緊急連絡網」が整備されており、区と連携し
て対応する体制になっている。
⑨会計
評価
【経理規程】
81
B 適正
経理規程に基づき、会計業務を迅速かつ正確に処理し、収支の状況、財産の状況を明らかに
するとともに、無駄のない能率的運営を図っている。
【契約・支出入等の処理】
契約は理事長が行い、契約書や領収書などの帳票類をきちんと整理している。また、毎月会
計担当者が各館を周り、帳簿の確認をしている。
【現金等の管理】
活動機構全体の会計責任者を1名配置し、富士見橋、北ノ台、滝野川西、赤羽の各館にも会
計担当者を配置している。現金は、必要最低限の現金を保有することとし、適正な現金管理の
徹底に努めている。
5.総合評価
評価
B 適正
【総合評価】
平成6年1月富士見橋エコー広場館開設以来、エコー広場館の管理運営は事業実施(ソフト
面)は区民(活動機構)
、施設管理(ハード面)は区が主体となり、
「指定管理者制度」を先取
りする形で実施されてきた。北区が目指す「協働=区民とともに」という言葉が具体的に行わ
れている事業である。
指定管理者制度導入後も、エコー広場館は資源回収の拠点場所としてだけでなく、スタッフ
の熱意と長年の経験によるリサイクル・環境に関する啓発事業の実施や、町会自治会及び小学
校等が開催するイベントに積極的に参加するなど、地域のリサイクル活動の輪を拡げるための
取り組みを行っている。また、施設維持管理や会計管理も着実に取り組まれている。
【今後の方針、改善方策】
リサイクラー活動機構設立後 20 年以上が経過し、設立当時からのスタッフ(会員)が高齢
化等により、引退していくスタッフが増えてきている。次の世代に繋いでいくにはリサイクル
活動に携わる新たな人材の発掘・育成に努めていく必要がある。今後、幅広い世代にリサイク
ル活動の重要性を引き続き訴えながら、活動機構と区で連携し人材発掘・育成を進めていきた
い。
82
赤羽エコー広場館区民満足度調査報告書
特定非営利活動法人北区リサイクラー活動機構
1
調査の概要
(1)調査施設
赤羽エコー広場館
(2)調査期間
平成27年7月6日~平成27年7月21日
(3)調査対象
赤羽エコー広場館の利用者
(4)調査方法
赤羽エコー広場館についてのアンケートによる
(5)回収状況
52件
(5)その他
重視度、満足度ともに未回答があるため有効回答数に差が出ている
2
調査結果
選 択 肢
4
重視度
2 1
3
4
全く
極め
大切
大切
て大 大切 でな
でな
切
い
い
平均
3
満足度
2 1
大い
極め
に満 満足 不満 て不
足
満
平均
11
17
16
19
15
13
38
25
27
22
28
25
0
2
0
1
1
0
0
0
0
0
0
0
3.22
3.34
3.37
3.43
3.32
3.34
7
9
12
19
8
8
35
34
27
28
26
32
3
1
3
2
5
2
0
0
0
0
0
0
3.09
3.18
3.21
3.35
3.08
3.14
館内にリサイクルについて説明する展示物
がある
6
26
9
0
2.93
5
27
8
0
2.93
エコー広場館に家庭で不用になったものを
寄付すると、リサイクルすることができる
リサイクル製品が販売されている(不用に
⑨ なったものをリサイクルして作った小物な
どの販売)
エコー広場館で得た知識が、自分や家庭で
⑩
のリサイクルを進めるきっかけになる
16
27
0
0
3.37
12
32
1
0
3.24
13
26
2
0
3.27
8
31
0
0
3.21
14
29
1
0
3.30
12
28
1
0
3.27
エコー広場館を利用することによって、友
達や知り合いが増え、交流できる
21
26
0
0
3.45
19
27
0
0
3.41
全体的に見てエコー広場館の活動について
⑫ どのくらい重要だと思いますか。またどの
くらい満足していますか。
17
26
0
0
3.40
14
32
1
0
3.28
①
②
③
④
⑤
⑥
スタッフの対応の親切さ
館内が整理され、清潔である
行きやすい時間帯や曜日に開館している
自宅や駅から行きやすい場所にある
施設や講座に関する情報PR
エコー広場館で行っている講座の内容
⑦
⑧
⑪
※平均得点:各選択肢のスコア(1~4)にそれぞれの選択者数を乗じ、当該設問の回答者総数で除した値
重視度平均 3.31
満足度平均 3.20
83
3
結果分析
3.9
3.7
3.5
満
⑪
④
⑫
⑩ ⑧
⑨ ②③
⑥
① ⑤
3.3
足
3.1
度 2.9
⑦
2.7
2.5
2.5
2.7
2.9
3.1
3.3
3.5
3.7
3.9
重 視 度
4
課題発見
平成25年度実施時と比較し、重視度平均は+0.4ポイント、満足度は-0.01ポイントとなった。
平成23年度実施時と比較し、重視度平均は-0.6ポイント、満足度は+0.5ポイント
平均値より低い項目
となった。駅近施設のため行きやすいという意見は相変わらず多い。重視度では②館内の清
【重視度3.31】
潔さがやや低く、これはリユース品の販売のため、スペースが乱雑になっていることが原因
①スタッフ対応の親切さ、⑦館内のリサイクルに関する展示物、⑩エコーで得た知識の活用
と思われる。⑦リサイクル啓発展示物、⑩家庭でできるきっかけはともに平均より低いが、
【満足度3.20】
提案をしていないこともなく、個々の意識の問題ではないか。満足度については⑤講座に関
①スタッフ対応の親切さ、②館内の清潔さ、⑤施設、講座に関する情報、⑥講座の内容、⑦館内のリサイ
する情報PRが低くなっており、「かわら版」や活動機構のHPの見直し等の検討が必要
クルに関する展示物
か。一方で、両面で好評なのが⑧リサイクル参加や⑪他者との交流であり、エコー広場館の
趣旨を
重要度、満足度ともに平均以下の項目はいくつか共通している。
5
改善方策
①スタッフ対応の親切さ
北区の接遇ハンドブックを参考にし、接遇力を高める。
②館内の清潔さ
リユース品の販売のワゴン陳列等により、通路が手狭に感じられる。整理整頓及び商品整理をしっかり行
う。清掃については日常・定期・特別により徹底している。
⑤施設、講座に関する情報
「かわら版」・ホームページの掲載方法を検討してもらう。
⑥講座の内容
リサイクルに関する内容の充実、初めてでも参加しやすい環境づくり、参加料金の統一など、調整しても
らう。
⑦館内のリサイクルに関する展示物
資料室「エコデン」の利用を勧めてもらう。壁に不要な掲示物は増やさない。
⑩エコーで得た知識の活用
家庭で使えるような知識を得られる講座等の考案及び実施を検討してもらう。
84
平成 27 年度指定管理者モニタリングレポート
(処遇施設用)
施 設 名 特別養護老人ホーム浮間さくら荘
指定管理者
健康福祉部健康福祉課
調査実施日
平成 27 年 7 月 14 日
社会福祉法人 東京都福祉事業協会
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況、指定管理料等)
[指定管理者] 社会福祉法人 東京都福祉事業協会
[所在地]
東京都北区王子二丁目19番21号
[業務内容]
1.保育園事業
6.指定居宅介護支援事業
2.母子生活支援施設事業
7.訪問介護事業
3.特別養護老人ホーム事業
8.地域包括支援センター事業
4.短期入所事業
9.放課後児童健全育成事業
5.高齢者在宅サービスセンター事業
10.地域住民の自主的活動場所提供事業
単位:円
[指定管理料:債務負担額]
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
合 計
30,025,000
27,475,000
26,875,000
27,475,000
26,875,000
138,725,000
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
[所在地]
東京都北区浮間三丁目11番26号
[敷地面積]1,870.42㎡
[建物規模] 鉄筋コンクリート造 地下1階地上4階
[延床面積]3,596.85㎡
[開設年月日]平成元年3月1日
[定員]
特養 60床
ショートステイ 5床
[従業員数] 施設長1名(兼務)
、医師0.1名(非常勤)、生活相談員2名、
(常勤換算) 介護職員27.8名、看護職員3名、管理栄養士1名、機能訓練指導員1名、
介護支援専門員1名、事務員3名
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
1.指定管理事業
①介護老人福祉施設事業
要介護3~5に認定された方、または要介護1~2で特別な事情のある方を対象として、入所者
の個別性を重視し、生活を支えることができるよう入浴・排泄・食事等の介護、生活相談、機能訓
練、健康管理等のサービスを提供している。
②短期入所生活介護事業
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)に短期間入所し入浴・排泄・食事等の介護、生活相談、
機能訓練、健康管理等のサービスを提供している。
2.委託事業
①地域包括支援センター事業
在宅で支援を必要とする高齢者及びその家族に対し、在宅介護に関する総合的な相談に応じると
ともに、必要とする保健、医療、福祉サービスを受けられるよう、関係機関と連携・調整し、円滑
な在宅介護のための援助を行う。
3.自主事業
①居宅介護支援事業
介護の知識を幅広く持った介護支援専門員が、介護を必要とする方や家族からの相談に応じた
り、利用者の希望にそった介護サービス計画(ケアプラン)を作成する。
②訪問介護事業
利用者が可能な限りその住み慣れた居宅において、その有する能力に応じ、自立した安全で安心
な日常生活を営むことができるよう訪問サービスを行う。
85
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B 適正
【基本方針・組織】
①基本的人権の尊重、自己決定の確保 ②残存能力の活用と自立援助 ③家族関係の継続
④職員の資質向上 ⑤地域社会への積極的な参加
【施設長】
施設長は、入所者・家族に対し、家族会や地域交流イベントの充実を図るなど、積極的に意見交
換や情報提供を行い、信頼関係の一層の構築に努めている。広報紙(毎月発行)等を通じて地域に
対し情報発信を行っている。
また、職員に対しては、定例会議・朝礼・施設内研修等を通じて、施設の基本理念・経営方針を
はじめ、課題等を周知している。
【開所】
施設の開所時間及び開所期間は、条例の規定を遵守している。
②従事者
評価
B 適正
【従事者配置】
介護保険法、省令等の法令に基づき、必要な人員を配置している。
【労働環境】
労働基準法を遵守した各種届出等がされており、適切な労働環境を確保している。
【健康管理】
労働安全衛生法に基づき衛生委員会を開催するなど、職場環境に配慮している。また、産業医や
衛生管理者を選任し、定期的に健康診断や腰痛検診を行うなど、職員の安全と健康の確保を図って
いる。
【研修】
施設内では、各専門委員会が事故防止、感染症予防、職員倫理等の研修を実施、外部団体が主催
する各種研修にも積極的に参加している。また、浮間・赤羽北 1・2丁目地域の高齢者施設の連絡
会「うきあか会」による合同研修の場においても職員の専門性を高め、資質向上を図っている。
③施設管理
評価
B 適正
【建物設備】
建築基準法第12条に基づき、建物及び設備の点検を定期的に実施している。不具合を発見した
場合は、区と協力して速やかに修繕及び修理を行っている。
【物品管理】
備品台帳を整備し、適切に管理している。
【業務委託】
区の事前承認を得て、機械設備、清掃業務、給食調理、警備保安業務、エレベーター保守等を外
部委託している。適宜、委託事業者に適切な指導と打ち合わせを行っている。
【環境配慮】
処遇上支障がない範囲での空調の適正使用、照明灯の間引き、西日を避けるため遮光シートや遮
光カーテンを施している。節電及び節水の徹底により光熱水費の抑制に努めている。
86
④情報管理・危機管理
評価
B 適正
【情報資産保護】
区の個人情報保護条例及び情報セキュリティポリシーに準じて、パソコンのパスワードは毎月更
新しており、本体をワイヤーで固定するなど、情報資産を適切に管理している。
【災害対策、危機管理】
施設内における消火訓練や通報訓練、夜間想定訓練などの自主防災訓練を月1回行うとともに、
定期的に非常時の食品・医療品・介護用品の備蓄状況を点検している。また、職員は赤羽消防署主
催の自衛消防訓練審査会に参加するなど日頃から防災意識を高めている。非常時には地域と相互支
援を行えるよう浮間西町会と災害時消防活動応援協定を締結している。
⑤交流・改善
評価
A 優良
【地域等との関わり】
「笑顔ふれあい」を接遇の基本方針として、家族会や地域の方々に対し接している。地元町会・
商店会、近隣の保育園・幼稚園・小学校とは行事や慰問等を通して交流を図る開かれた施設として、
良好な連携が保たれている。7月に開催している「うきうきまつり」は、多くのボランティアが参
画して施設の代表的な催事として地域へ定着しており、訪れる近隣の方との貴重な交流の場となっ
ている。
【苦情処理】
家族会を毎月開催しており、日頃から家族と良好な信頼関係を構築している。施設内に意見箱を
設置しており、入所者・家族等が意見や要望を伝えやすい環境としている。法人本部では第三者委
員を設置しており、様々な苦情に対応できる仕組となっている。
⑥利用者処遇
評価
B 適正
【処遇】 ケアプランに沿った施設サービス計画書を作成し、サービスを提供している。月 1 回開
催されている全職種の職員が集まる特養会議では、各種委員会や研修の報告に加えてケアプランの
進捗状況を評価し、原則として6ヶ月に 1 回の見直しを行っている。入浴・排泄などの状況につい
ても個別に記録し、申し送りノートや介護日誌にも記入して情報を共有している。入浴は、個人の
状態に合った方法で週2回以上実施し、実施できない場合は清拭等を行い清潔に保っている。
【健康管理】
入所者の健康状態は、看護職員・介護職員が日々確認し、バイタルチェック・体重測定を月1回、
健診を年1回行っている。また、必要に応じて配置医による診察も行っている。投薬が必要な入所
者の薬は医務室で看護職員が一括で管理し、担当職員が飲み終わりまで確認している。感染症対策
委員会を開催し、感染症対策の事例検討や情報交換を行い、内容を職員に周知して流行を未然に防
ぐ努力をしている。
⑦給食
評価
A 優良
【衛生】調理従事者は、爪や体調などを毎日健康チェック表へ記入し、検便を毎月1回以上実施し
て体調管理を行っている。厨房内は整理整頓されており、入室時の消毒・着帽、専用サンダルへの
履き換えを徹底している。
【献立】 個別の栄養ケア計画に基づき栄養管理を行っている。それぞれのリスク区分に合わせて
モニタリング、アセスメントを実施し、必要な場合は栄養計画の見直しを行っている。毎日の残菜
調査や入所者への直接の聴き取りによって食事に関する意見・要望を把握し、月 1 回開催される給
食委員会で食事内容の検討を行い、献立に反映している。
87
⑧環境整備
評価
B 適正
【利用者環境の整備】
清掃委託業者が毎日清掃を行い、職員も随時消毒を行うなど、施設は清潔に保たれている。また、
必要に応じて換気行い、入所者への影響を考慮した温度・湿度の調整が行われている。パントリー、
介護材料室等は施錠し、入所者が立ち入らないように管理されている。
【事故対応】
事故予防委員会を中心に作成した事故対応マニュアルにより対処方法が定められており、発生後
の行動をフローチャート図として事務室に掲示し、適切に対応できるようにしている。事故の事例
は、毎日のミーティングや事故予防委員会で検証するなど、組織的に再発防止に取り組んでいる。
⑨会計
評価
B 適正
【経理規程】
法令、定款及び社会福祉法人会計基準に基づき、会計処理を行っている。経理規程及び定款にお
いて、理事長の権限及び委任内容を定め、会計責任者及び出納職員を選任して、日常業務を行って
いる。
【契約・支出入等の処理】
指定管理者において内部監査を実施している。月次報告書は毎月法人本部に提出して、承認を得
ている。
【現金等の管理】
入所者からの預かり金は、
「利用者預かり金取扱規程」に基づき、
「預かり金台帳」を作成し適切
に管理しており、残高状況については、家族へ 3 カ月ごとに報告している。
通帳及び印鑑は別金庫で保管し、鍵もそれぞれ別の管理者が保管することで、入出金を一人で行
えないようにして、安全に管理されている。
5.総合評価
評価
B 適正
【総合評価】
毎年開催される「うきうきまつり」は施設全体の地域開放行事として職員・利用者と地域をつな
ぐ行事となっている。
「笑顔ふれあい」をモットーに地域住民や商店街、保育園、小学校等と交流
を続け、近隣と良好な関係を築いている。毎日のミーティングや月に 1 度開催される特養・デイそ
れぞれの会議、介護日誌や申し送りノート等、職員間での情報共有を重視した仕組みが整えられて
おり、処遇に反映させ、サービスの質の向上に努めている。
【今後の方針、改善方策】
平成29年度に新設する(仮称)さくら荘への移行に向けて、引き続き家族会と十分に情報共有
を図り、ボランティアの協力や地域の方々の理解を得ながら、スムーズな移行が可能となるよう準
備を進めていってほしい。
88
平成 27 年度指定管理者モニタリングレポート
(処遇施設用)
施 設 名
特別養護老人ホーム上中里つつ 指定管理者
健康福祉部健康福祉課
調査実施日
平成 27 年 7 月 10 日
社会福祉法人 北区社会福祉事業団
じ荘
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況、指定管理料等)
[指定管理者] 社会福祉法人 北区社会福祉事業団
[所在地]
東京都北区上中里二丁目45番2号
[業務内容] 1.特別養護老人ホーム事業
2.短期入所事業
3.高齢者在宅サービスセンター事業
4.地域包括支援センター事業
5.介護予防支援事業
6.居宅介護支援事業
7.ホームヘルパ 派遣事業
8.老人福祉センター事業
9.障害福祉サービス事業
[指定管理料:債務負担額]
単位:円
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
合 計
24,765,000
21,900,000
21,300,000
21,900,000
21,300,000
111,165,000
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
[所在地]
東京都北区上中里二丁目45番2号
[敷地面積]4,040.65㎡
[建物規模] 鉄筋コンクリート造 地下1階地上4階
[延床面積]6,854.84㎡
[開設年月日]平成5年7月1日
[定員]
特養 120床
ショートステイ 10床
[従業員数] 施設長 1 名、医師0.1名(非常勤)、生活相談員2.2名(兼務)
(常勤換算) 介護職員55.3名(兼務)、看護職員9.4名、管理栄養士1.9名、
機能訓練指導員2.5名、介護支援専門員2名(兼務)、事務員2.9名
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
1.指定管理事業
①介護老人福祉施設事業
「施設介護サービス計画」に基づき、入所者が自立した日常生活を営めることを目指して、入浴・
排泄・食事等の介護、生活相談、機能訓練、健康管理等のサービスを提供している。
②短期入所生活介護事業
「居宅サービス計画」に基づき、一時的に施設を利用することにより、利用者が自立した日常生
活を営み、介護者(家族)の身体的・精神的負担の軽減が図れるよう、入浴・排泄・食事等の介護、
生活相談、機能訓練、健康管理等を行い、家族の負担軽減を図る。
2.委託事業
①地域包括支援センター事業
地域で支援を必要とする高齢者及びその家族に対し、福祉サービス等に関する総合的な相談に応
じるとともに、必要とする保健、医療、福祉サービスを受けられるよう、関係機関と連携・調整し、
円滑な援助を行う。
②認知症高齢者一時保護事業
休日・夜間の緊急時対応として、迷子になった高齢者を施設で一時保護する。
3.自主事業
①居宅介護支援事業
居宅の要介護者等が指定されたサービスを適切に利用できるよう居宅サービス計画を作成する
とともに、サービスの提供が確保されるよう事業者や関連機関等との連絡調整を行う。
89
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B 適正
【基本方針・組織】
①利用者の基本的人権の尊重(身体拘束は行わない) ②看護と介護の協働による入所者の健康
維持と増進
③地域・ボランティア等との交流等地域に開かれた施設運営 ④入所者との全人格的
な関わりを維持した看取り介護の実施 ⑤職場研修による職員の資質の向上
【施設長】
施設長は、入所者や家族に対し、家族懇談会(年1回開催)や法人広報紙「事業団だより」や施
設広報紙「ひだまり」等を通じて情報提供を行いながら、信頼関係の維持構築に努めている。
また、職員に対しては、運営会議やフロアミーティング等を通じて、施設の基本理念や経営方針
を周知している。
【開所】
施設の開所時間及び開所期間は、条例の規定を遵守している。
②従事者
評価
B 適正
【従事者配置】
介護保険法、省令等の法令に基づき、必要な人員を配置している。
【労働環境】
労働基準法を遵守して各種届出等がされており、適切な労働環境を確保している。
【健康管理】
労働安全衛生法に基づき衛生委員会を開催するなど、職場環境に配慮している。また、産業医や
衛生管理者を選任し、定期的に健康診断や腰痛検査を行うなど、職員の安全と健康の確保を図って
いる。
【研修】
施設内では各専門委員会が研修実施計画に基づき、定期的に研修会を開催している。入所者の重
度化に鑑み、介護職による痰の吸引研修の受講を推進するなど、医療依存度の高い高齢者を積極的
に受けいれる体制を備えている。また、法人本部主催の研修や外部団体主催の施設外研修もあり、
職員の研修機会が十分に確保されている。
③施設管理
評価
B 適正
【建物設備】
建築基準法第12条に基づき、建物及び設備の点検を定期的に実施している。不具合を発見した
場合は、区と協力して速やかに修繕及び修理を行っている。
【物品管理】
備品台帳を整備し、適切に管理している。
【業務委託】
区の事前承認を得て、機械設備、清掃業務、産業廃棄物処理、給食業務等を外部委託している。
適宜、委託事業者に適切な指導と打ち合わせを行っている。
【環境配慮】
使用していない部屋の消灯、トイレの中水(雨水)利用システムの活用など、節電及び節水の徹
底により光熱水費の抑制に努めている。
90
④情報管理・危機管理
評価
B 適正
【情報資産保護】
区の個人情報保護条例及び情報セキュリティポリシーに準じて情報資産を管理している。
【災害対策、危機管理】
消防法に基づく消防計画によって、定期的に避難誘導、消火、通報といった訓練を実施している。
平成26年には帰宅困難者対策計画を策定し、非常時の救援体制を整備している。上中里貝塚町会、
JR、近隣企業の四者で、人的資源と物的資源の共有を柱とした協定を締結し、定期訓練を実施し
ている。また、毎年、滝野川消防署主催の自衛消防訓練審査会に参加し、日頃の訓練の成果を確認
している。
⑤交流・改善
評価
A 優良
【地域等との関わり】
近隣の保育園、小・中学校などと、行事や訪問等を通して交流を図っている。また、中学生の職
場体験や近隣の専門学校の実習生を積極的に受け入れるなど、地域社会との連携を重視している。
民生委員を中心に構成するボランティア「つつじグループ」が活躍しており、地域一体になった施
設運営が行われている。
【苦情処理】
入所者家族アンケートの実施、家族懇談会の開催など、入所者等が意見や要望を出しやすい体制
が整備されている。また、意見箱や第三者委員(法人本部)が設置されており、寄せられた意見等
に迅速に対応するとともに、苦情については速やかに改善措置を講じている。
⑥利用者処遇
評価
A 優良
【処遇】
入所前のアセスメントに基づいて施設サービス計画書を作成し、サービスを提供している。食
事・排泄・入浴などの状況についても詳細に記録し、月に1回振り返りと評価を行い、原則として
6か月に1回、見直し・更新を行っている。ポータブルトイレを使用しての排泄介助の改善、利用
者の車椅子の見直し等、残存機能の活用に力を入れて取り組んでいる。平成 27 年 3 月に常勤看護
士を確保し、5月より完全夜勤体制を開始した。また、特別養護老人ホームの空床期間を25年度
35日から26年度25日へ短縮し、ショート利用率は85%から98%へ上昇させており、利用
者ニーズに応えるために取組んでいる。
【健康管理】
入所者の健康状態は看護職員・介護職員が日々確認し、月1回の体重測定、年1回の健診を行っ
て身体状況の把握をしている。また、必要に応じて配置医による診察を行い、口腔ケアのため月2
回歯科医師による回診を行うなどして、入所者の健康管理を行っている。投薬が必要な入所者に対
しては、薬を医務室で一括管理し、薬の誤配を防ぐために看護職員・介護職員がチェックして飲み
終わりまで確認している。
⑦給食
評価
B 適正
【衛生】 調理従事者は、爪や体調などを毎日健康チェック表へ記入し、検便を毎月実施して体調
管理を行っている。厨房内は整理整頓されており、入室時の消毒・着帽、専用サンダルへの履き換
えを徹底している。
【献立】
管理栄養士が個々の栄養ケア計画を基にカロリーコントロールやアレルギーに配慮した献立を
作成している。残菜調査や年1回のアンケートの実施、管理栄養士が入所者から直接聴き取りを行
うなどして、食事に関する意見・要望を把握し、月1回開催される給食委員会で食事内容の検討を
行い、献立に反映している。また、季節に合わせた行事食や選択食、郷土菓子など、入所者が楽し
める食事を提供している。
91
⑧環境整備
評価
B 適正
【利用者環境の整備】
清掃は委託業者が毎日実施し、職員も随時消毒を行うなど、施設は清潔に保たれている。また、
必要に応じて換気を行い、入所者への影響を考慮した温度・湿度の調整が行われている。浴室・介
護材料室などは施錠し、入所者が立ち入らないように管理されている。
【事故対応】
事故対応マニュアルに基づき、事故発生時には「発見記録」を作成し施設長まで報告している。
2か月ごとの事故防止委員会では、事故内容を分析し、原因究明することにより、再発防止に繋げ
ている。併せて、事故対応マニュアルの内容の見直しや更新などを適宜行っている。職員へは朝・
夕の申し送りの中で情報共有を図ることにより、再発防止対策の周知徹底に努めている。
⑨会計
評価
B 適正
【経理規程】
法令、定款及び社会福祉法人会計基準に基づき、会計処理を行っている。事案決裁規程において
理事長の権限及び委任内容を定めており、経理規程に基づいて理事長が会計責任者及び出納職員を
任命して、日常業務を行っている。
【契約・支出入等の処理】
会計年度終了後、5 月に決算報告書等を作成し、監事 2 名(公認会計士、弁護士)の監査を経て
理事会に提出している。月次報告書は、毎月法人本部に提出し、理事長の承認を受けている。
【現金等の管理】
通帳及び印鑑は別金庫で保管し、鍵もそれぞれ別の管理者が保管することで、入出金を一人で行
えないようにして、安全に管理されている。また、利用料金は、すべて法人本部で口座か納付書で
取り扱っており、適切に管理されている。
入所者からの預かり金は、
「預かり金台帳」
「立替金出納簿」を作成し適切に管理しており、残高
状況については、家族へ 3 か月ごとに報告している。
5.総合評価
評価
B 適正
【総合評価】
平成27年5月から看護師の完全夜勤体制の開始や、施設内での指導役となる看護師の役割を明
確化し、組織的に介護技術の向上を図り、利用者へのきめ細やかな介護サービスを提供している。
昨年度に引き続き、「介護職による痰の吸引研修」修了者を更に増員し、医療依存度の高い待機者
を積極的に受け入れる体制を整えている。また、看護・介護の協働ケアに取り組むことで、利用者
に関する情報共有が図られている。このような職員努力により、空床期間が一昨年の35日から昨
年度は25日に短縮されており、サービスの向上を図りつつ、効率的な経営が行われている。
【今後の方針、改善方策】
夜勤体制については維持継続し、職員の知識・技術の向上に取り組みながら医療的ケアの必要な
入所者の受け入れに努めてほしい。また、介護職員の平均年齢が上がっていることについては、法
人本部とさらに連携を図り、若年層の採用活動や採用後の教育体制を整え、施設理念である「心の
こもったあたたかい介護」をより長く提供できるよう努めてほしい。
92
平成 27 年度指定管理者モニタリングレポート
(処遇施設用)
施 設 名
特別養護老人ホーム清水坂あじ 指定管理者
健康福祉部健康福祉課
調査実施日
平成 27 年 6 月 25 日
社会福祉法人 北区社会福祉事業団
さい荘
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況、指定管理料等)
[指定管理者] 社会福祉法人 北区社会福祉事業団
[所在地] 東京都北区上中里二丁目45番2号
1.特別養護老人ホーム事業
[業務内容]
2.短期入所事業
3.高齢者在宅サービスセンター事業
4.地域包括支援センター事業
5.介護予防支援事業
[指定管理料:債務負担額]
6.居宅介護支援事業
7.ホームヘルパ 派遣事業
8.老人福祉センター事業
9.障害福祉サービス事業
単位:円
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
23,803,000
20,969,000
20,369,000
20,969,000
20,369,000
合 計
106,479,000
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
[所在地]
東京都北区中十条四丁目16番32号
[敷地面積] 7,350.76㎡
[建物規模]
鉄筋コンクリート造 地下1階地上5階 [延床面積] 9,222.00㎡
[開設年月日] 平成10年10月30日
[定員]
特養 138床
ショートステイ 22床
[従業員数]
施設長1名(兼務)
、医師0.1名(非常勤)、生活相談員4.9名(兼務)
介護職員73.1名(兼務)、看護職員10.9名、管理栄養士1名、
(常勤換算)
機能訓練指導員2名、介護支援専門員7.9名(兼務)、事務3名
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
1.指定管理事業
①介護老人福祉施設事業
「施設介護サービス計画」に基づき、入所者が自立した日常生活を営めることを目指して、入浴・
排泄・食事等の介護、生活相談、機能訓練、健康医管理等のサービスを提供している。
②短期入所生活介護事業
「居宅サービス計画」に基づき、利用者が自立した日常生活を営めることを目指して、入浴・排
泄・食事等の介護、生活相談、機能訓練、健康管理等のサービスを提供している。
2.委託事業
①地域包括支援センター事業
在宅で支援を必要とする高齢者及びその家族に対し、総合的な相談に応じるとともに、必要とす
る保健、医療、福祉サービスを受けられるよう、連携・調整し円滑な在宅介護のための援助を行う。
②認知症高齢者一時保護事業
休日・夜間の緊急時対応として、迷子になった高齢者を施設で一時保護する。
3.自主事業
①居宅介護支援事業
居宅の要介護者等が指定されたサービスを適切に利用できるよう居宅サービス計画を作成する
とともに、サービスの提供が確保されるよう事業者や関連機関等との連絡調整を行う。
②訪問介護事業
介護保険法において、要支援1,2及び要介護1~5と認定された高齢者または障害者自立支援
法において介護給付の支給が決定した障害のある方の在宅生活を支援するために、地域の保健・医
療・福祉サービスと連携をとりながら、適正な訪問介護と居宅介護を提供する。
93
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
A 優良
【基本方針・組織】
①入所者の基本的人権の尊重(身体拘束ゼロの実践・推進) ②入所者の生活習慣の尊重(自己
決定機会の確保) ③入所者の残存能力の活用と社会生活順応への援助 ④家族関係継続支援
⑤ターミナルケアの充実 ⑥介護士と看護師による協働ケア充実 ⑦地域社会との連携と参加
ターミナルケアの実施率は90%前後と極めて高い水準であり、また、飲酒や喫煙の自由など全
国的にも先駆的な取り組みを実施している。
【施設長】
施設長は、入所者・家族に対し、施設広報紙「紫陽花」や法人広報紙「事業団だより」、家族懇
談会(年1回開催)、行事等を通じて情報提供及び意見交換を行い、信頼関係の構築を図っている。
また、入所者の意見・要望を把握し、必要な改善に努めている。施設内での組織間の連携を率先し
て促し、入所者処遇の向上を図りつつ、効率的な施設経営を行っている。
【開所】
施設の開所時間及び開所期間は、条例の規定を遵守している。
②従事者
評価
B 適正
【従事者配置】
介護保険法、省令等の法令に基づき、必要な人員を配置している。
【労働環境】
労働基準法を遵守して各種届出等がされており、適切な労働環境を確保している。
【健康管理】
労働安全衛生法に基づき衛生委員会を開催するなど、職場環境に配慮している。また、産業医や
衛生管理者を選任し、定期的に健康診断や腰痛検査を行うなど、職員の安全と健康の確保を図って
いる。
【研修】
施設内では看護職員が講師となって、ターミナルケアや感染症予防をテーマとして、実践的な研
修を数多く実施している。企業等から講師を招いた研修も併せて、日頃から介護の専門的技術や職
員の資質の向上を図っている。さらに、外部団体が主催する研修や法人本部が実施する研修も開催
されており、研修機会が十分に確保されている。
③施設管理
評価
A 優良
【建物設備】
建築基準法第12条に基づき、建物及び設備の点検を定期的に実施している。不具合を発見した
場合は、区と協力して速やかに修繕及び修理を行っている。施設内廊下に未使用の大型机が一時的
に置かれていたので速やかに移動をした。今後、改めて廃棄処理をすることとした。
【物品管理】
備品台帳を整備し、適切に管理している。
【業務委託】
区の事前承認を得て、機械設備、清掃業務、給食業務等を外部委託している。適宜、委託事業者
に適切な指導と打ち合わせを行っている。
【環境配慮】
処遇上支障がない範囲での消灯など、節電及び節水の徹底により光熱水費の削減に努めている。
水量を抑制するためトイレの中水(雨水)利用システムを導入している。施設内温度の上昇を緩和
するため、施設の西側・南側にすだれを、最上階の天窓によしずを取り付けて空調の適切な使用に
取り組んでいる。
94
④情報管理・危機管理
評価
B 適正
【情報資産保護】
区の個人情報保護条例及び情報セキュリティポリシーに準じて情報資産を管理している。パソコ
ンは持ち去り防止を施し、パスワードは適宜に更新するなど、情報資産を適切に保護している。
【災害対策、危機管理】
消防法に基づく消防計画を策定し、避難誘導訓練、消火訓練、通報訓練などを定期的に実施して
いる。中十条三・四丁目町会と災害活動に関する相互応援協定を締結し、災害時に地域と緊密に連
携できる仕組みを構築している。また、業務継続計画(BCP)策定に向けて検討を進めている。
⑤交流・改善
評価
A 優良
【地域等との関わり】
傾聴ボランティアをはじめ様々な分野のボランティアが施設運営に協力している。清水小学校の
合唱団が訪問するなど、地元町会及び地域住民、近隣の保育園、幼稚園、児童館、小・中学校、高
校と、行事等を通して交流を図っている。
【苦情処理】
苦情に至らしめることを防ぐため、入所初期から入所カンファレンスから入所者の状況把握に努
めている。入所後は、家族懇談会や満足度アンケートにおいて寄せられた意見等について、改善措
置を講じており、迅速に対応している。また、法人本部には第三者委員(法人本部)が設置されて
いる。
⑥利用者処遇
評価
A 優良
【処遇】
ケアプランと入所前のアセスメントに沿って施設サービス計画書を作成し、サービスを提供して
いる。食事・排泄などの状況についても詳細に記録し、3か月に1回振り返り評価を行い、原則と
して6ヶ月に1回、見直し・更新を行っている。日常の記録は個人記録に記入され、介護・看護両
方のケアの流れが確認できるようになっている。個別の排せつリズムに合わせた排せつ指導を行っ
ている。看護職員の夜間配置がなされていることもあり、医療依存度の高い入所者の対応やターミ
ナルケアへの取り組みも確立されている。
【健康管理】
入所者の健康状態は看護職員・介護職員が日々確認し、月1回の体重測定、年1回の健診を行っ
て身体状況の把握をしている。確認した内容は個人の記録表や医務記録に記載し、情報共有を図っ
ている。必要に応じて配置医による診察を行い、投薬が必要な入所者に対しては、薬を医務室で一
括管理し、看護職員・介護職員がチェックして飲み終わりまで確認している。感染症対策委員会や
施設内外の研修において予防策の検討や情報交換を行い、流行を未然に防ぐ努力をしている。
⑦給食
評価
B 適正
【衛生】
調理従事者は、爪や体調などを毎日健康チェック表へ記入し、検便を毎月実施して体調管理を行
っている。厨房内は整理整頓されており、入室時の消毒・着帽、専用サンダルへの履き換えを徹底
している。
【献立】
管理栄養士が個々の栄養ケア計画から個人の嚥下状態や禁食、カロリーコントロールやアレルギ
ー等を把握し、個人の状態に配慮した献立を作成している。毎食の食事量チェックや本人からの聴
き取りにより食事に関する意見・要望を把握し、毎月1回開催される給食委員会において検討を行
い、献立に反映している。季節に合わせた行事食やおやつバイキングなどを行っており、入所者が
楽しめる食事を提供している。
95
⑧環境整備
評価
B 適正
【利用者環境の整備】
清掃は委託業者が毎日実施し、職員も随時消毒を行うなど、施設は清潔に保たれている。また、
必要に応じて換気を行い、入所者への影響を考慮した温度・湿度の調整が行われている。浴室・介
護材料室などは施錠し、入所者が立ち入らないように管理されている。
【事故対応】
事故・緊急時対応マニュアル、感染症対策マニュアルにより、事故防止に努めている。事故発生
時は「発見記録」を作成し、施設長まで報告。事故を統計として整理し、フロアごとの発見記録検
討会や月1回の事故故防止委員会において、事故内容の検証、事故防止対策などを話し合い、職員
に周知している。
⑨会計
評価
B 適正
【経理規程】
法令、定款及び社会福祉法人会計基準に基づき、会計処理を行っている。
事案決裁規程において理事長の権限及び委任内容を定めており、経理規程に基づいて理事長が会
計責任者及び出納職員を任命して、日常業務を行っている。
【契約・支出入等の処理】
会計年度終了後、5 月に決算報告書等を作成し、監事 2 名(公認会計士、弁護士)の監査を経て
理事会に提出している。月次報告書は、毎月25日までに決裁し法人本部に提出、理事長の承認を
受けている。
【現金等の管理】
入所者からの預かり金は、
「預かり金管理規程」に基づき、
「預かり金台帳」を作成し適切に管理
しており、残高状況については、家族へ 3 カ月ごとに報告している。また、利用料金は、口座か納
付書で管理しており、現金での納付は取り扱っていない。
通帳及び印鑑は別金庫で保管し、鍵もそれぞれ別の管理者が保管することで、入出金を一人で行
えないようにして、安全に管理されている。
5.総合評価
評価
B 適正
【総合評価】
ターミナルケアの実施率は、例年およそ 90%と高い水準を維持しており、また、要介護度の高
い入所者を積極的に受け入れている。介護職員と看護職員による協働ケア体制を構築し、夜間は看
護職員を配置しており、入所者へ十分な介護サービスを提供している。職員は、介護報酬改定の影
響、建物老朽化による修繕費用や光熱水費が年々上昇している経営課題を意識しながら職務に当た
っている。区の課題である特別養護老人ホームの入所待機者解消のため、ショートステイ10床を
特養へ転換することを区に対して提案し、26年10月から特養138床、ショート22床とした。
特養の入院等による一時的な空床をショート床として活用できるよう手続きをとっており、利用者
ニーズに柔軟に対応した施設運営を行っている。
【今後の方針、改善方策】
今後も良質な介護サービスを提供しながら、医療的ケアの必要な入所者の受け入れに努め、区立
施設としての役割をさらに果たしていって欲しい。高齢者あんしんセンターやデイサービスセンタ
ーを併設している特長を生かし、相互に連携をしながら高齢者や家族の支えとなる施設であり続け
て欲しい。
96
平成 27 年度定管理者モニタリングレポート
(処遇施設用)
施 設 名
特別養護老人ホーム桐ケ丘やま
健康福祉部健康福祉課
調査実施日
指定管理者
平成 27 年 6 月 23 日
社会福祉法人 東京聖労院
ぶき荘
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況、指定管理料等)
[指定管理者] 社会福祉法人 東京聖労院
[所在地]
東京都清瀬市中里五丁目91番2号
[業務内容]
1.特別養護老人ホーム事業
6.訪問介護事業
2.高齢者在宅サービスセンター事業
7.居宅介護支援事業所
3.ショートステイ事業
8.高齢者住宅事業
4.在宅介護支援センター事業
9.児童施設事業
5.地域包括支援センター事業
10.放課後児童育成事業
[指定管理料:債務負担額]
平成 23 年度
7,219,000
平成 24 年度
7,819,000
単位:円
平成 25 年度
平成 26 年度
10,548,000
7,819,000
平成 27 年度
7,219,000
合 計
40,624,000
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
[所在地]
[敷地面積]
[建物規模]
[延床面積]
[定員]
[従業者数]
(常勤換算)
東京都北区桐ケ丘一丁目16番26号
3,458.24㎡
鉄筋コンクリート造 地下1階地上4階
7,048.32㎡
[開設年月日] 平成13年5月21日
特養 106床
ショートステイ 10床
施設長1名、医師0.3名(非常勤)、生活相談員3.9名(兼務)
、
介護職員54.3名(兼務)、看護職員6.4名、管理栄養士1名、
機能訓練指導員1.4名、介護支援専門員 2 名(兼務)、事務員4.5名
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
1.指定管理事業
①介護老人福祉施設事業
要介護3~5に認定された方、または要介護1~2で特別な事情のある方を対象として、入所者
の個別性を重視し、生活を支えることができるよう入浴・排泄・食事等の介護、生活相談、機能訓
練、健康管理等のサービスを提供している。
②短期入所生活介護事業
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)に短期間(最長30日間)入所し入浴・排泄・食事等
の介護、生活相談、機能訓練、健康管理等のサービスを提供している。
2.委託事業
①地域包括支援センター事業
在宅で支援を必要とする高齢者及びその家族に対し、在宅介護に
関する総合的な相談に応じるとともに、必要とする保健、医療、福祉サービスを受けられるよう、
関係機関と連携・調整し、円滑な在宅介護のための援助を行う。
②認知症高齢者一時保護事業
緊急時対応として、迷子になった高齢者を施設で一時保護する。
③生活援助員配置事業
高齢者向けの集合住宅(都営シルバーピア桐ケ丘第一・第二)に居住
する高齢者が、安全かつ快適な日常生活を営むことができるよう、生活援助員を配置して生活指
導・相談、安否の確認、緊急時の対応等のサービスを提供している。
3.自主事業
①居宅介護支援事業
介護の知識を幅広く持った介護支援専門員が、介護を必要とする方や家族
からの相談に応じたり、利用者の希望にそった介護サービス計画(ケアプラン)を作成する。
97
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B 適正
【基本方針・組織】
①質の高い介護サービスの提供
②地域社会と連携した施設運営
③自律的な運営と経営マネ
ジメントの実施 ④「職員満足なくして利用者満足なし」を基本とした人材育成
【施設長】
施設長は、入所者・家族に対し、利用者満足度調査を毎年行い、家族会(年2回)において課題
の共有と改善の向けた意見交換を行っている。これらは、法人広報紙やホームページ等を活用して
情報提供を行い、信頼関係のさらなる強化に努めている。
また、職員に対しては、全体ミーティングのみならず、業務目標管理面接などの機会に、施設の
基本理念や経営方針を周知している。
【開所】
施設の開所時間及び開所期間は、条例の規定を遵守している。
②従事者
評価
A 優良
【従事者配置】
介護保険法、省令等の法令に基づき、必要な人員を配置している。
【労働環境】
労働基準法を遵守して各種届出等がされており、適切な労働環境を確保している。
【健康管理】
衛生委員会を開催し、議事録を回覧することで職員への周知に努めている。また、産業医や衛生
管理者を選任し、定期的に健康診断や腰痛検査を行うなど、職員の安全と健康の確保を図っている。
【研修】
介護分野では主任を中心とした各フロア研修、また、ショートステイ利用者が増えている現状に
即して、連携を強化するため、平成26年度より管理職会議を毎月実施することとした。さらに、
看取りケア研修や日々のミーティング時に行うクイック研修等を実施、法人本部における研修を組
み合わせて介護技術の向上を図っている。また、接遇分野では、職員がチェックシートによって自
己評価を行い、上司が指導するなど、接遇の向上に取り組んでいる。
③施設管理
評価
B 適正
【建物設備】
建築基準法第12条に基づき、建物及び設備の点検を定期的に実施している。不具合を発見した
場合は、区と協力して速やかに修繕及び修理を行っている。
【物品管理】
備品台帳を整備し、適切に管理している。
【業務委託】
区の事前承認を得て、機械設備、清掃業務、給食業務等を外部委託している。適宜、委託事業者
に適切な指導と打ち合わせを行っている。
【環境配慮】
処遇上支障がない範囲での照明灯の間引き・消灯、節水コマ・シャワーヘッドの使用など、節電
及び節水の徹底等により光熱水費の削減に努めている。
98
④情報管理・危機管理
評価
B 適正
【情報資産保護】
法人全体でプライバシーマークを認証取得しており、施設内でも情報の適切な管理に取り組んで
おり、平成26年度に3回目となる更新を行った。また、区の個人情報保護条例及び情報セキュリ
ティポリシーに準じて情報資産を管理している。
【災害対策、危機管理】
消防法に基づく消防計画はもとより、業務継続計画(BCP)も区立特養施設では先駆けて策定し
ている。また、帰宅困難者対応を盛り込んだ事業所防災計画も策定している。定期的に避難誘導訓
練、消火訓練、通報訓練、地震想定の訓練などを実施している。また、桐ケ丘団地西地区自治会・
若桐自治会・27 号棟自治会と災害時相互応援協定を締結し、非常時の救援体制を整備している。
⑤交流・改善
評価
A 優良
【地域等との関わり】
平成26年度には、認知症サポーター講座が行われた際、近隣の桐ケ丘郷小学校3年生を招いて
見学会を実施するなど、近隣の幼稚園、児童館、小・中学校、高校などと、交流を図っている。ま
た、地域の方々をボランティアとして積極的に受け入れており、地元町会及び地域住民に開かれた
施設運営に取り組んでいる。
【苦情処理】
家族会・家族懇談会の開催、サービス評価アンケートの実施、意見・要望ポストや第三者委員の
設置など、入所者等が意見や要望を出しやすい体制が整備されており、寄せられた意見等に迅速に
対応している。苦情についても速やかに改善措置を講じており、法人本部では「オンブズマン会議」
を設置している。
⑥利用者処遇
評価
B 適正
【処遇】
ケアプランに沿った施設サービス計画書を作成し、サービスを提供している。食事・排泄などの
状況についても詳細に記録している。月1回のカンファレンスでサービス内容の振り返りを行い、
6ヶ月に1回の入所者・家族へのカンファレンスを基に見直し、更新を行っている。27年度から
明理会中央総合病院と協定を結び、入所者の受診先、入院先の確保に取り組んでいる。また、大正
琴や生け花、詩吟など新しいプログラムを積極的に開始し、入所者に喜ばれている。
【健康管理】
入所者の健康状態は、看護職員・介護職員が日々確認し、バイタルチェックを月1回、健診を年
1回行っている。また、定期的かつ必要に応じて配置医による診察も行っている。投薬が必要な入
所者に対しては、薬を医務課で一括管理し、薬の誤配を防ぐために看護職員・介護職員がチェック
して飲み終わりまで確認している。
⑦給食
評価
B 適正
【衛生】
調理従事者は、爪や体調などを毎日健康チェック表へ記入し、検便を月1回以上実施して体調管
理を行っている。厨房内は整理整頓されており、入室時の消毒・着帽、専用サンダルへの履き換え
を徹底している。
【献立】
委託業者が献立を作成し、個別の栄養ケア計画に基づき栄養管理を行っている。個人の嚥下状態
や禁食を食札によって把握し、その日の体調に合わせた食事を提供している。給食委員会を月1回
開催して食事内容の検討を行い、また、週1回のセレクト食の際には、前日に管理栄養士が入所者
から直接聴き取りを行い、食事に関する意見・要望を献立に反映している。
99
⑧環境整備
評価
B 適正
【利用者環境の整備】
清掃は委託業者が毎日実施し、職員も随時消毒を行うなど、施設は清潔に保たれている。また、
必要に応じて換気を行い、入所者への影響を考慮した温度・湿度の調整が行われている。浴室・介
護材料室などは施錠し、入所者が立ち入らないように管理されている。
【事故対応】
事故発生時は事故報告書を作成し、施設内で施設長まで回覧、職員にも周知しており、事故防止
委員会の中で事故原因を究明・分析して再発防止に努めているが、軽微な事故はやや増えている。
⑨会計
評価
B 適正
【経理規程】
法令、定款及び社会福祉法人会計基準に基づき、会計処理を行っている。
経理規程及び定款細則において、理事長の権限及び委任内容を定め、会計責任者及び出納職員を
選任して日常業務を行っている。
【契約・支出入等の処理】
会計年度終了後、5 月に決算報告書等を提出して、監事 2 名(1 名は公認会計士)の監査を受け
ている。月次報告書は、毎月15日までに決裁し法人本部に提出、承認を受けている。
【現金等の管理】
入所者からの預かり金は、
「預かり金管理規程」に基づき、
「預かり金台帳」で適切に管理してお
り、残高状況については、施設長決裁後、3 カ月ごとに家族へ報告している。通帳及び印鑑は別金
庫で保管し、鍵もそれぞれ別の管理者が保管することで、入出金を一人で行えないようにして、安
全に管理されている。
5.総合評価
評価
B 適正
【総合評価】
平成27年度の入所者処遇に係る新たな取り組みとして、入所者緊急時の入院受け入れ先の確保
や口腔ケアの指導や往診体制を構築するため医療機関と協定書を締結した。また、について三愛歯
科医院と協定書を締結し、処遇の充実を図っている。ショートステイにおいて、緊急に受け入れを
希望する利用者を積極的に受け入れた姿勢は、公立施設としての社会的使命を理解した取り組みの
一つとして評価できる。
【今後の方針、改善方策】
平成26年度のショートステイの稼働率は空床利用により190%台となっている一方、特養は9
2.0%と低めである。北区の特養入所待機者の現状を踏まえ、特養の稼働率向上にも努めて欲し
い。平成26年10月から現在まで、入所者の転倒等の事故がやや増えている。事故の原因につい
ては究明し、再発防止に一層取り組んで欲しい。また、平成27年1月に実施された東京都による
実地指導検査において区への事故報告漏れが数件指摘されており、日頃から区への事故報告体制を
確認し、適切に報告されたい。
100
平成 27 年度指定管理者モニタリングレポート
(処遇施設用)
施 設 名
高齢者在宅サービスセンター
指定管理者
健康福祉部健康福祉課
調査実施日
平成 27 年 7 月 14 日
社会福祉法人 東京都福祉事業協会
浮間さくら荘
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況、指定管理料等)
[指定管理者] 社会福祉法人 東京都福祉事業協会
[所在地]
東京都北区王子二丁目19番21号
[業務内容]
1.保育園事業
6.指定居宅介護支援事業
2.母子生活支援施設事業
7.訪問介護事業
3.特別養護老人ホーム事業
8.地域包括支援センター事業
4.短期入所事業
9.放課後児童健全育成事業
5.高齢者在宅サービスセンター事業
10.地域住民の自主的活動場所提供事業
[指定管理料:債務負担額]
平成 23 年度
4,825,000
平成 24 年度
5,125,000
単位:円
平成 25 年度
平成 26 年度
4,825,000
5,125,000
平成 27 年度
4,825,000
合 計
24,725,000
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
[所在地]
[敷地面積]
[建物規模]
[延床面積]
[開設年月日]
[定員]
[従業員数]
(常勤換算)
東京都北区浮間三丁目11番26号
1,870.42㎡(特養施設分を含む)
鉄筋コンクリート造 地下1階地上4階 1階部分
541.24㎡
平成元年4月1日
一般型 1日 35名
認知症対応型 1日 12名
センター長1名(兼務)
、生活相談員2.4名、介護職員10.8名
看護職員2名(機能訓練指導員を兼務)
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
指定管理事業
①通所介護事業
要介護と認定された方を対象に日中施設へ送迎し、利用者が居宅で自立した日常生活を営めるこ
とを目指して、入浴・排泄・食事等の介護、生活相談、機能訓練等のサービスを提供している。
②介護予防通所介護事業
要支援と認定された方を対象に日中施設へ送迎し、利用者が居宅で自立した日常生活を営めるこ
とを目指して、入浴・排泄・食事等の介護、生活相談、機能訓練等のサービスを提供している。
③認知症対応型通所介護事業
要介護と認定された、認知症のある方を対象に日中施設へ送迎し、利用者が居宅で自立した日常
生活を営めることを目指して、入浴・排泄・食事等の介護、生活相談、機能訓練等のサービスを提
供している。
④介護予防認知症対応型通所介護事業
要支援と認定された、認知症のある方を対象に日中施設へ送迎し、利用者が居宅で自立した日常
生活を営めることを目指して、入浴・排泄・食事等の介護、生活相談、機能訓練等のサービスを提
供している。
101
4.項目別評価
①基本方針・施設長(管理者)
評価
B 適正
【基本方針・組織】
「利用者本位の施設、利用者に喜ばれる施設、地域から信頼される施設」を目指すため、利用者
や家族、近隣の方々に対し“笑顔ふれあい”を基本方針に接している。
【管理者】
管理者は利用者・家族・地域に対し、利用者会や地域イベントを積極的に企画開催し、交流を深
めて信頼関係の一層の構築に努めている。毎月の広報紙等を通じて積極的に施設の情報を発信して
いる。
また、職員に対しては、施設の基本理念・経営方針をはじめ、諸課題を含め、定例会議・朝礼・
施設内研修等を通じて周知している。
【開所】
施設の開所時間及び開所期間は、条例の規定を遵守している。
②従事者
評価
B 適正
【従事者配置】
介護保険法、省令等の法令に基づき、必要な人員を配置している。
【労働環境】
労働基準法を遵守した各種届出等がされており、適切な労働環境を確保している。
【健康管理】
労働安全衛生法に基づき衛生委員会を開催するなど、職場環境に配慮している。また、産業医や
衛生管理者を選任し、定期的に健康診断や腰痛検診を行うなど、職員の安全と健康の確保を図って
いる。
【研修】
施設内では、各専門委員会が事故防止、感染症予防、職員倫理等の研修を実施、外部団体が主催
する各種研修にも積極的に参加している。また、浮間・赤羽北 1・2丁目地域の高齢者施設の連絡
会「うきあか会」による合同研修の場においても職員の専門性を高め、資質向上を図っている。平
成 22 年から経済連携協定に基づくインドネシア人介護福祉士候補者2名を受け入れ、研修受講や
施設内での受験支援のもと、平成 26 年度に施設として初めての合格者が誕生した。
③施設管理
評価
B 適正
【建物設備】
建築基準法第12条に基づき、建物及び設備の点検を定期的に実施している。不具合を発見した
場合は、区と協力して速やかに修繕及び修理を行っている。
【物品管理】
備品台帳を整備し、適切に管理している。
【業務委託】
区の事前承認を得て、機械設備、清掃業務、給食調理、警備保安業務、エレベーター保守等を外
部委託している。適宜、委託事業者に適切な指導と打ち合わせを行っている。
【環境配慮】
処遇上支障がない範囲での照明灯の間引き、空調の適正使用、西日を避けるため遮光シートや遮
光カーテンを施している。節電及び節水の徹底により光熱水費の抑制に努めている。
102
④情報管理・危機管理
評価
A 優良
【情報資産保護】
区の個人情報保護条例及び情報セキュリティポリシーに準じて、パソコンのパスワードは毎月更
新しており、本体をワイヤーで固定するなど、情報資産を適切に管理している。
【災害対策、危機管理】
施設内における消火訓練や通報訓練、夜間想定訓練などの自主防災訓練を月1回行うとともに、
定期的に非常時の食品・医療品・介護用品の備蓄状況を点検している。また、職員は赤羽消防署主
催の自衛消防訓練審査会に参加するなど日頃から防災意識を高めている。非常時には地域と相互支
援を行えるよう浮間西町会と災害時消防活動応援協定を締結している。
⑤交流・改善
評価
A 優良
【地域等との関わり】
施設運営にご協力をいただいている方々や地域住民に対し、「笑顔ふれあい」を接遇の基本方針
として接している。地元町会、近隣の保育園や小学校とは行事や慰問等により交流を図っている。
デイサービスセンターが開始した「うきうきまつり」は、現在では特別養護老人ホームと一体とな
って開催し、地域交流の催しとして定着している。
【苦情処理】
利用者懇談会は年2回開催されており、家族と良好な信頼関係を構築している。施設内に意見箱
を設置しており、入所者・家族等が意見や要望を伝えやすい環境としている。法人本部では第三者
委員を設置しており、様々な苦情に対応できる仕組となっている。
⑥利用者処遇
評価
B 適正
【処遇】
ケアプランに基づき通所介護計画書を作成している。原則としてケアプランの更新に合わせて評
価・見直しを行い、変更がある場合は文書による同意を得て実施している。連絡帳には、その日の
活動内容だけでなく、食事や排泄、入浴についても記載し、家族へ詳細に報告している。活動プロ
グラムは、体操やゲームなどのほか新たに音楽療法も実施し、利用者が様々な形で楽しんで行える
ように職員が工夫している。
【健康管理】
送迎時には家族に健康状態の確認し、施設到着後にはバイタルチェックを行って利用者の健康状
態の把握を行っている。結果は連絡帳とバイタルチェック表に記載し、職員・家族間での情報共有
を図っている。投薬が必要な場合は、連絡帳と一緒に預かり、服薬時には担当職員がチェックして
飲み終わりまで確認をしている。感染症対策委員会を開催し、感染症対策や情報交換を行い、内容
を職員に周知して流行を未然に防ぐ努力をしている。
⑦給食
評価
A 優良
【衛生】
調理従事者は、爪や体調などを毎日健康チェック表へ記入し、検便を毎月1回以上実施して体調
管理を行っている。厨房内は整理整頓されており、入室時の消毒・着帽、専用サンダルへの履き換
えを徹底している。
【献立】
個人の嚥下状態、カロリー制限やアレルギーに対応して提供している。利用者が食事を楽しめる
よう、彩や盛り付けにも工夫を施すとともに季節ごとの行事食の提供行っている。給食委員会を月
1回開催して食事内容の検討を行い、献立に反映させている。
103
⑧環境整備
評価
B 適正
【利用者環境の整備】
清掃委託業者が毎日清掃を行い、職員も随時消毒を行うなど、施設は清潔に保たれている。また、
必要に応じて換気行い、利用者への影響を考慮した温度・湿度の調整が行われている。パントリー、
介護材料室などは施錠し、利用者が立ち入らないように管理されている。
【事故対応】
事故予防委員会を中心に作成した事故対応マニュアルにより対処方法が定められており、発生後
の行動をフローチャート図として事務室に掲示し、適切に対応できるようにしている。事故の事例
は、毎日のミーティングや事故予防委員会で検証するなど、組織的に再発防止に取り組んでいる。
⑨会計
評価
B 適正
【経理規程】
法令、定款及び社会福祉法人会計基準に基づき、会計処理を行っている。経理規程及び定款にお
いて、理事長の権限及び委任内容を定め、会計責任者及び出納職員を選任して、日常業務を行って
いる。
【契約・支出入等の処理】
指定管理者において内部監査を実施している。月次報告書は毎月法人本部に提出して、承認を得
ている。
【現金等の管理】
小口現金は、「小口現金出納帳」を作成し適切に管理しており、入出金の都度、帳簿残高と現金
残高の確認をしている。
通帳及び印鑑は別金庫で保管し、鍵もそれぞれ別の管理者が保管することで、入出金を一人で行
えないようにして、安全に管理されている。
5.総合評価
評価
B 適正
【総合評価】
詩吟、華道等のプログラムや、日本舞踊、楽器演奏等の慰問、利用者への毎日のお茶出し、話し
相手といった様々な場面に多くのボランティアが参加し、地域に根付いた施設となっている。年に
1回ボランティアと施設職員との交流会も開かれており、地域ボランティアとの交流の機会となっ
ている。年に2回の利用者懇談会や施設内に設置された意見箱により、利用者や家族の意見・要望
をくみ上げる仕組みが整っており、連絡帳で施設内の様子や健康状態を家族に伝えるなど、利用者
や家族との信頼関係の構築に努めている。毎日のミーティングや毎月のデイ会議など情報共有のた
めの時間を設け、サービス向上に努めている。
【今後の方針、改善方策】
PR の強化と祝日営業の導入により一般型の利用者増加を実現したが、認知症対応型については
利用者が減少し、収支赤字となっている。行事等の交流を通じた地域への PR の更なる強化や広報
誌の配布・掲示範囲の拡大等、利用者の確保に向けた取り組みが求められる。
104
平成 27 年度指定管理者モニタリングレポート
(処遇施設用)
施 設 名
高齢者在宅サービスセンター
指定管理者
健康福祉部健康福祉課
調査実施日
平成 27 年 7 月 10 日
社会福祉法人 北区社会福祉事業団
上中里つつじ荘
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況、指定管理料等)
[指定管理者] 社会福祉法人 北区社会福祉事業団
[所在地]
東京都北区上中里二丁目45番2号
[業務内容] 1.特別養護老人ホーム事業
2.短期入所事業
3.高齢者在宅サービスセンター事業
4.地域包括支援センター事業
5.介護予防支援事業
[指定管理料:債務負担額]
平成 23 年度
平成 24 年度
2,740,000
3,040,000
平成 25 年度
6.居宅介護支援事業
7.ホームヘルパ 派遣事業
8.老人福祉センター事業
9.障害福祉サービス事業
単位:円
平成 26 年度
2,740,000
3,040,000
平成 27 年度
2,740,000
合 計
14,300,000
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
[所在地]
[敷地面積]
[建物規模]
[延床面積]
[開設年月日]
[定員]
[従業員数]
(常勤換算)
東京都北区上中里二丁目45番2号
4,040.65㎡(特養部分含む)
鉄筋コンクリート造 地下1階地上4階建 1階部分
一般型 923.21㎡ 認知症対応型 191.06㎡
平成5年7月1日
一般型 1日 25名 認知症対応型 1日 24名
センター長1名(兼務)、生活相談員2.6名(兼務)、介護職員13.3名(兼務)
看護職員1.6名(機能訓練指導員を兼務)
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
指定管理事業
①通所介護事業
要介護と認定された方を対象に日中施設へ送迎し、利用者が居宅で自立した日常生活を営めるこ
とを目指して、入浴・排泄・食事等の介護、生活相談、機能訓練等のサービスを提供している。
②介護予防通所介護事業
要支援と認定された方を対象に日中施設へ送迎し、利用者が居宅で自立した日常生活を営めるこ
とを目指して、入浴・排泄・食事等の介護、生活相談、機能訓練等のサービスを提供している。
③認知症対応型通所介護事業
要介護と認定された、認知症のある方を対象に日中施設へ送迎し、利用者が居宅で自立した日常
生活を営めることを目指して、入浴・排泄・食事等の介護、生活相談、機能訓練等のサービスを提
供している。
④介護予防認知症対応型通所介護事業
要支援と認定された、認知症のある方を対象に日中施設へ送迎し、利用者が居宅で自立した日常
生活を営めることを目指して、入浴・排泄・食事等の介護、生活相談、機能訓練等のサービスを提
供している。
105
4.
項目別評価
①基本方針・施設長(管理者)
評価
A 優良
【基本方針・組織】
①必要に応じて各種の援助を総合的に提供することにより、自立生活の支援や社会的孤独感の解
消、心身機能の維持向上を図る。 ②家族介護者には介護技術等について助言や指導を行い、家庭
での介護の充実及び家族介護者の身体的精神的負担の軽減を図る。 ③地域に対して開かれたセン
ターとして地域住民との交流、ボランティアの受け入れを積極的に行い、地域に根ざした事業運営
を行う。
【管理者】
管理者は、利用者や家族に対し、家族懇談会や法人広報紙「事業団だより」、施設広報紙「つつ
じデイだより」等を通じて積極的に情報を提供し、利用者や家族と良好な信頼関係を築いている。
また、職員に対しては、運営会議やミーティング等を通じて、施設の基本理念や経営方針を周知
している。利用者満足度の向上を念頭に置き、介護サービスの提供手法を改善した新しい取組みを
採り入れており、利用者増加の成果を挙げながら経営基盤の安定化に繋げている。
【開所】
施設の開所時間及び開所期間は、条例の規定を遵守している。
②従事者
評価
B 適正
【従事者配置】
介護保険法、省令等の法令に基づき、必要な人員を配置している。
【労働環境】
労働基準法を遵守して各種届出等がされており、適切な労働環境を確保している。
【健康管理】
労働安全衛生法に基づく衛生委員会を開催するなど、職場環境に配慮している。また、産業医や
衛生管理者を選任し、定期的に健康診断や腰痛検査を行うなど、職員の安全と健康の確保を図って
いる。
【研修】
施設内では各専門委員会が研修実施計画に基づき、感染症予防や介護ケアの技術向上に資する研
修会を定期的に開催している。さらに、法人本部主催の研修や外部団体主催の施設外研修もあり、
研修機会が十分に確保されている。
③施設管理
評価
B 適正
【建物設備】
建築基準法第12条に基づき、建物及び設備の点検を定期的に実施している。不具合を発見した
場合は、区と協力して速やかに修繕及び修理を行っている。
【物品管理】
備品台帳を整備し、適切に管理している。
【業務委託】
区の事前承認を得て、機械設備、清掃業務、産業廃棄物処理、給食業務等を外部委託している。
適宜、委託事業者に適切な指導と打ち合わせを行っている。
【環境配慮】
使用していない部屋の消灯、トイレの中水(雨水)利用システムの活用など、節電及び節水の徹
底により光熱水費の抑制に努めている。
106
④情報管理・危機管理
評価
B 適正
【情報資産保護】
区の個人情報保護条例及び情報セキュリティポリシーに準じて情報資産を管理している。
【災害対策、危機管理】
消防法に基づく消防計画によって、定期的に避難誘導、消火、通報といった訓練を実施している。
平成26年には帰宅困難者対策計画を策定し、非常時の救援体制を整備している。上中里貝塚町会、
JR、近隣企業の四者で、人的資源と物的資源の共有を柱とした協定を締結し、定期訓練を実施し
ている。また、毎年、滝野川消防署主催の自衛消防訓練審査会に参加し、日頃の訓練の成果を確認
している。
⑤交流・改善
評価
A 優良
【地域等との関わり】
近隣の保育園、小・中学校などと、行事や訪問等を通して交流を図っている。中学生の職場体験
や近隣の専門学校の実習生を積極的に受け入れるなど、地域社会との連携を重視した活動が行われ
ている。順天高校へ福祉体験授業を提案し、平成25年度から授業の一環として採用され、春の見
学会、夏のボランティア、冬の交流会があり多くの高校生が施設を訪れている。
【苦情処理】
入所者家族アンケートの実施、家族懇談会の開催など、入所者等が意見や要望を出しやすい体制
が整備されている。また、意見箱や第三者委員(法人本部)が設置されており、寄せられた意見等
に迅速に対応するとともに、苦情については速やかに改善措置を講じている。
⑥利用者処遇
評価
A 優良
【処遇】
ケアプランに基づき、通所介護計画を作成している。原則としてケアプランの更新に合わせて評
価・見直しを行い、変更がある場合は文書による同意を得て実施している。特記すべき事項は申し
送りノートや活動記録に記載し、ミーティングで情報の共有を行っている。連絡帳には、施設での
活動の様子だけでなく、その日のバイタルや食事量・入浴や排泄についても記載し、家族へ詳細に
報告している。ひとつの目的地を決めて行く従来のプログラムに工夫を加え、一人ひとりが自分の
行きたい場所を目的地とする遠足を行うなど、利用者の気持ちに寄り添ったサービスを心がけてい
る。
【健康管理】
送迎時には家族に健康状態の確認し、施設到着後にはバイタルチェックを行って利用者の健康状
態の把握を行っている。薬は連絡帳と一緒に薬ケースに入れて預かり、服薬時は利用者の飲み忘れ
や誤飲がないように、看護職員が飲み終わりまで確認して活動記録に記入している。感染症対策は、
うがい・手洗いの徹底や施設内外で実施されている研修の受講、特養と合同の感染症対策委員会の
実施などにより予防に努めている。
⑦給食
評価
B 適正
【衛生】
調理従事者は、爪や体調などを毎日健康チェック表へ記入し、検便を毎月実施して体調管理を行
っている。厨房内は整理整頓されており、入室時の消毒・着帽、専用サンダルへの履き換えを徹底
している。
【献立】
管理栄養士が献立を作成し、個々の利用者のケアプランに基づいた栄養管理を行っている。個人
の嚥下状態や禁食を把握し、その日の体調に合わせた食事を提供している。給食会議を月1回開催
して食事内容の検討を行い、献立に反映させている。また、季節に合わせた行事食やおやつなど、
利用者が楽しめる食事を提供している。
107
⑧環境整備
評価
B 適正
【利用者環境の整備】
清掃は委託業者が毎日実施し、職員も随時消毒を行うなど、施設は清潔に保たれている。また、
必要に応じて換気を行い、利用者への影響を考慮した温度・湿度の調整が行われている。
【事故対応】
事故対応マニュアルに基づき、事故発生時には「発見記録」を作成し施設長まで報告している。
2か月ごとの事故防止委員会では、事故内容を分析し、原因究明することにより、再発防止に繋げ
ている。併せて、事故対応マニュアルの内容の見直しや更新などを適宜行っている。職員へは朝・
夕の申し送りの中で情報共有を図ることにより、再発防止対策の周知徹底に努めている。
⑨会計
評価
B 適正
【経理規程】
法令、定款及び社会福祉法人会計基準に基づき、会計処理を行っている。事案決裁規程において
理事長の権限及び委任内容を定めており、経理規程に基づいて理事長が会計責任者及び出納職員を
任命して、日常業務を行っている。
【契約・支出入等の処理】
会計年度終了後、5 月に決算報告書等を作成し、監事 2 名(公認会計士、弁護士)の監査を経て
理事会に提出している。月次報告書は、毎月法人本部に提出し、理事長の承認を受けている。
【現金等の管理】
利用料金は、すべて法人本部で口座か納付書で取り扱っており、適切に管理されている。また、
通帳及び印鑑は別金庫で保管し、鍵もそれぞれ別の管理者が保管することで、入出金を一人で行え
ないようにして、安全に管理されている。小口現金は「小口現金出納帳」を作成し、金庫に入れて
管理者により管理している。
5.総合評価
評価
B 適正
【総合評価】
利用者一人ひとりが行きたいと希望した場所へ行く、利用者の夢を叶えることを目的とした遠足
の企画など新しい取り組みを行なっている。入浴時間も長く取り、利用者の要望を可能な限り受け
入れている。平成25年度以降増加しているデイサービスの利用者を、ショートステイ利用へ繋げ
ており、施設が一体となって一人ひとりのニーズに合わせて介護サービスを提供できる環境が整え
られている。デイサービス利用者の増加がショートステイ利用者数を押し上げ、効率的な経営に大
いに寄与している。
【今後の方針、改善方策】
認知症高齢者については、利用率は微増傾向であるが、さらなる利用者確保に向けて今後も取り
組んでほしい。
引き続き、利用者の心に寄り添ったサービスの提供、職員の知識・介護技術の向上に努め、地域
からいつまでも愛される施設として存在意義を高めていってほしい。
108
平成 27 年度指定管理者モニタリングレポート
(処遇施設用)
施 設 名 田端高齢者在宅サービスセンター
健康福祉部健康福祉課
調査実施日
指定管理者
平成 27 年 7 月 17 日
社会福祉法人 北区社会福祉事業団
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況、指定管理料等)
[指定管理者]
社会福祉法人
[所在地]
東京都北区上中里二丁目45番2号
[業務内容]
北区社会福祉事業団
1.特別養護老人ホーム事業
6.居宅介護支援事業
2.短期入所事業
3.高齢者在宅サービスセンター事業
4.地域包括支援センター事業
7.ホームヘルパ 派遣事業
8.老人福祉センター事業
9.障害福祉サービス事業
5.介護予防支援事業
[指定管理料:債務負担額]
単位:円
平成 23 年度
平成 24 年度
10,999,000
10,044,000
平成 25 年度
平成 26 年度
9,644,000
10,044,000
平成 27 年度
9,644,000
合 計
50,375,000
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
[所在地]
東京都北区田端五丁目10番6号
[敷地面積]
495.70㎡
[建物規模]
鉄筋コンクリート造 地下1階地上3階建
[延床面積]
一般型 861.98㎡
[開設年月日]
平成8年5月1日
[定員]
一般型
[従業員数]
センター長1名(兼務)
、生活相談員2.6名(兼務)
(常勤換算)
介護職員9.8名(兼務)、看護職員1.7名(機能訓練指導員を兼務)
1日 30名
認知症対応型
135.69㎡
認知症対応型
1日
12名
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
指定管理事業
① 通所介護事業
要介護と認定された方を対象に日中施設へ送迎し、利用者が居宅で自立した日常生活を営めるこ
とを目指して、入浴・排泄・食事等の介護、生活相談、機能訓練等のサービスを提供している。
② 介護予防通所介護事業
要支援と認定された方を対象に日中施設へ送迎し、利用者が居宅で自立した日常生活を営めるこ
とを目指して、入浴・排泄・食事等の介護、生活相談、機能訓練等のサービスを提供している。
③ 認知症対応型通所介護事業
要介護と認定された、認知症のある方を対象に日中施設へ送迎し、利用者が居宅で自立した日常
生活を営めることを目指して、入浴・排泄・食事等の介護、生活相談、機能訓練等のサービスを提
供している。
④ 介護予防認知症対応型通所介護事業
要支援と認定された、認知症のある方を対象に日中施設へ送迎し、利用者が居宅で自立した日常
生活を営めることを目指して、入浴・排泄・食事等の介護、生活相談、機能訓練等のサービスを提
供している。
109
4.項目別評価
①基本方針・施設長(管理者)
評価
B 適正
【基本方針・組織】
利用者の必要に応じて各種の援助を総合的に提供することにより、自立生活の助長、社会的孤独
感の解消、心身機能の維持向上等を図る。また、家族に対して日頃の身体的・精神的負担の軽減を
図り、施設と家庭において適切な介護環境を確保できるように支援する。地域に対して開かれたセ
ンターとして地域住民との交流、ボランティアの受け入れを積極的に行い、地域に根ざした事業運
営を行う。
【管理者】
管理者は利用者・家族に対し、施設広報紙「あいぞめ」
(毎月発行)、法人広報紙「事業団だより」
等を通して情報を提供している。
また、職員に対しては、職員会議やミーティング等の機会を捉え、施設の基本理念や経営方針を
周知している。
【開所】
施設の開所時間及び開所期間は、条例の規定を遵守している。
②従事者
評価
B 適正
【従事者配置】
介護保険法、省令等の法令に基づき、必要な人員を配置している。
【労働環境】
労働基準法を遵守して各種届出等がされており、適切な労働環境を確保している。
【健康管理】
定期的に健康診断や腰痛検査を行い、職員健康の保持に努めている。また、衛生推進者を選任し、
職場環境に配慮している。
【研修】
フロアミーティングではワンポイント研修を継続して実施しているほか、外部団体や法人本部が
主催する施設外研修に参加している。研修の成果はフロアミーティングの場で発表するなど、職員
間での共有が図られている。
③施設管理
評価
B 適正
【建物設備】
建築基準法第12条に基づき、建物及び設備の点検を定期的に実施している。不具合を発見した
場合は、区と協力して速やかに修繕及び修理を行っている。
【物品管理】
備品台帳を整備し、適切に管理している。
【業務委託】
区の事前承認を得て、機械設備、清掃業務、車両運行管理、給食業務等を外部委託している。
適宜、委託事業者に適切な指導及び打ち合わせを行っている。
【環境配慮】
職員のエレベーター使用の原則禁止、使用していない部屋のこまめな消灯、空調の適正使用など、
節電び節水の徹底により光熱水費の抑制に努めている。
110
④情報管理・危機管理
評価
B 適正
【情報資産保護】
区の個人情報保護条例及び情報セキュリティポリシーに準じて情報資産を管理している。法人本
部及び施設内において「情報セキュリティ研修」を実施している。
【災害対策、危機管理】
消防法の定めに基づき、各種防災計画が整備されている。自衛消防隊を組織し、継続的に滝野川
消防署主催の自衛消防訓練審査会へ参加し、防災対策に努めている。
⑤交流・改善
評価
B 適正
【地域等との関わり】
近隣の中学生を職場体験や夏祭り等の行事ボランティアとして積極的に受け入れている。保育園
とは相互に訪問しており、地域との交流を図っている。施設広報紙「あいぞめ」により施設をPR
している。
【苦情処理】
日頃の利用者とのコミュニケーションや利用者家族懇談会において要望等を聴きながら、サービ
スの提供に努めている。いただいたご意見は、毎朝のミーティング等で情報共有を行い、速やかに
改善措置を講じている。また、法人本部には第三者委員(法人本部)を設置している。
⑥利用者処遇
評価
B 適正
【処遇】
ケアプランに基づき、通所介護計画を作成している。原則としてケアプランの更新に合わせて評
価・見直しを行い、変更がある場合は文書による同意を得て実施している。全員に用意している連
絡帳には、施設での活動の様子だけでなく、その日のバイタルや食事量なども記載し、家族へ詳細
に情報提供を行っている。機能訓練は、体操やゲームなど、活動プログラムの中で利用者が楽しん
で行えるように職員が工夫して実施している。新たにフラワーアレンジメントのプログラムを開始
するなどプログラムの充実に取り組んでいる。
【健康管理】
送迎時には家族に健康状態の確認し、施設到着後にはバイタルチェックを行って利用者の健康状
態の把握を行っている。薬は連絡帳と一緒に薬ケースに入れて預かり、服薬時は利用者の飲み忘れ
や誤飲がないように、看護職員が最後まで確認している。感染症対策は、うがい・手洗いの徹底や
保健所の研修受講、感染症流行時の看護職員による注意喚起などにより予防に力を入れている。
⑦給食
評価
A 優良
【衛生】
調理従事者は、爪や体調などを毎日健康チェック表へ記入し、検便を月1回以上実施して体調管
理を行っている。厨房内は整理整頓されており、入室時の消毒・着帽、専用サンダルへの履き換え
を徹底している。
【献立】 委託会社の栄養士が施設独自の献立を作成している。個人の嚥下状態に合わせた形態や
食事量、禁食や摂取カロリーなど、個別対応も行っている。給食会議を月1回開催し、利用者アン
ケート結果や残菜量、職員が毎食記入している意見をもとに、改善・工夫をしている。鍋やバイキ
ング形式、季節の行事食など、アイデア・工夫を施しており、利用者からも喜ばれている。
111
⑧環境整備
評価
B 適正
【利用者環境の整備】
清掃は委託業者が毎日実施し、職員も随時消毒を行うなど、施設は清潔に保たれている。利用者
への影響を考慮して換気や温度調整等が行われている。
【事故対応】
事故発生時における職員の対応は、事故対応マニュアルにより日頃から周知を行い、迅速かつ適
切な対応をしている。事故等が発生したときは、区へ適切に報告を行っている。事故記録を基に、
原因や対策を職員全員で検討し、再発の防止に努めている。
⑨会計
評価
B 適正
【経理規程】
法令、定款及び社会福祉法人会計基準に基づき、会計処理を行っている。事案決裁規程において
理事長の権限及び委任内容を定めており、経理規程に基づいて理事長が会計責任者及び出納職員を
任命して、日常業務を行っている。
【契約・支出入等の処理】
会計年度終了後、5 月に決算報告書等を作成し、監事 2 名(公認会計士、弁護士)の監査を経て
理事会に提出している。月次報告書は、毎月法人本部に提出し、理事長の承認を受けている。
【現金等の管理】
利用料金は、すべて法人本部で口座か納付書で取り扱っている。
小口現金は「小口現金出納帳」を作成し、金庫に入れて管理者により管理している。
5.総合評価
評価
B 適正
【総合評価】
施設内のゆとりのある空間を生かし、利用者が快適に一日を過ごすことができる環境を提供して
いる。利用者家族と意思疎通を図る機会である家族会の回数を年2回へ増やし、信頼関係のさらな
る構築に努めている。
【今後の方針、改善方策】
利用者の長期入院、近隣に通所介護施設や類似施設が開設しているなどの影響から、平成25年
度から利用者の減少に歯止めがかからず、施設経営において大きな課題となっている。今後も新た
なプログラムの導入や地域に対する積極的な情報の発信、ケアマネージャーとの連携に一層取り組
んで欲しい。また、利用者の介護度は低めとなっている現状から、重度の方を新たな利用者として
確保していく仕組みづくりを積極的に検討して欲しい。
112
平成 27 年度指定管理者モニタリングレポート
(処遇施設用)
施 設 名
健康福祉部健康福祉課
調査実施日
滝 野川西高 齢者在 宅サー ビス 指定管理者
平成 27 年 7 月 7 日
社会福祉法人 北区社会福祉事業団
センター
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況、指定管理料等)
[指定管理者]
社会福祉法人
北区社会福祉事業団
[所在地]
東京都北区上中里二丁目45番2号
[業務内容]
1.特別養護老人ホーム事業
6.居宅介護支援事業
2.短期入所事業
3.高齢者在宅サービスセンター事業
4.地域包括支援センター事業
7.ホームヘルパ 派遣事業
8.老人福祉センター事業
9.障害福祉サービス事業
5.介護予防支援事業
[指定管理料:債務負担額]
平成 23 年度
7,925,000
単位:円
平成 24 年度
平成 25 年度
8,325,000
平成 26 年度
7,925,000
8,325,000
平成 27 年度
7,925,000
合 計
40,425,000
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
[所在地]
[敷地面積]
東京都北区滝野川六丁目21番25号 滝野川西区民センター内
1,042.36㎡
[建物規模]
鉄筋コンクリート造 地下2階地上9階建
3階部分
[延床面積]
一般型 612.45㎡
認知症対応型
111.51㎡
認知症対応型
1日
[開設年月日] 平成8年6月3日
[定員]
一般型
1日 20名
12名
[従業員数]
センター長1名(兼務)
、生活相談員2.6名(兼務)
(常勤換算)
介護職員9.1名(兼務)、看護職員1.3名(機能訓練指導員を兼務)
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
指定管理事業
① 通所介護事業
要介護と認定された方を対象に日中施設へ送迎し、利用者が居宅で自立した日常生活を営めるこ
とを目指して、入浴・排泄・食事等の介護、生活相談、機能訓練等のサービスを提供している。
② 介護予防通所介護事業
要支援と認定された方を対象に日中施設へ送迎し、利用者が居宅で自立した日常生活を営めるこ
とを目指して、入浴・排泄・食事等の介護、生活相談、機能訓練等のサービスを提供している。
③ 認知症対応型通所介護事業
要介護と認定された、認知症のある方を対象に日中施設へ送迎し、利用者が居宅で自立した日常
生活を営めることを目指して、入浴・排泄・食事等の介護、生活相談、機能訓練等のサービスを提
供している。
④ 介護予防認知症対応型通所介護事業
要支援と認定された、認知症のある方を対象に日中施設へ送迎し、利用者が居宅で自立した日常
生活を営めることを目指して、入浴・排泄・食事等の介護、生活相談、機能訓練等のサービスを提
供している。
113
4.項目別評価
①基本方針・施設長(管理者)
評価
B 適正
【基本方針・組織】
利用者の必要に応じて各種の援助を総合的に提供することにより、自立生活の助長、社会的孤独
感の解消、心身機能の維持向上等を図る。また、家族に対して日頃の身体的・精神的負担の軽減を
図り、施設と家庭において適切な介護環境を確保できるように支援する。地域に対して開かれたセ
ンターとして地域住民との交流、ボランティアの受け入れを積極的に行い、地域に根ざした事業運
営を行う。
【管理者】
管理者は、利用者・家族に対し、家族懇談会、施設広報紙「多喜にし」、法人広報紙「事業団だ
より」等を通して情報を提供している。
また、職員に対しては、毎朝のミーティングや毎月のフロアミーティング等を通じて、施設の基
本理念や経営方針を周知している。
【開所】
施設の開所時間及び開所期間は、条例の規定を遵守している。
②従事者
評価
B 適正
【従事者配置】
介護保険法、省令等の法令に基づき、必要な人員を配置している。
【労働環境】
労働基準法を遵守して各種届出等がされており、適切な労働環境を確保している。
【健康管理】
定期的に健康診断や腰痛検診を行い、職員の健康の保持に努めている。
【研修】
介護現場の実務に即した施設内研修、法人本部主催の研修、外部団体主催の施設外研修に参加し
ている。研修の成果はフロアミーティングの場で発表するなど、職員の技術向上のために情報共有
が図られている。
③施設管理
評価
B 適正
【建物設備】
建築基準法第12条に基づき、建物及び設備の点検を定期的に実施している。不具合を発見した
場合は、区と協力して速やかに修繕及び修理を行っている。
【物品管理】
備品台帳を整備し、適切に管理している。
【業務委託】
区の事前承認を得て、機械設備、車両運行管理、給食業務等を外部委託している。適宜、委託事
業者に適切な指導と打ち合わせを行っている。
【環境配慮】
使用していない部屋の消灯など、節電及び節水の徹底により光熱水費の抑制に努めている。
114
④情報管理・危機管理
評価
B 適正
【情報資産保護】
法人本部及び施設内において適宜「情報セキュリティ研修」を実施しており、区の個人情報保護
条例及び情報セキュリティポリシーに準じて情報資産を管理している。
【災害対策、危機管理】
定期的に消防訓練や消防用具の点検を行っている。消防法に基づく消防計画を策定している。
⑤交流・改善
評価
A 優良
【地域等との関わり】
平成26年度から区立飛鳥中学校吹奏楽部を招いた演奏会を開始したり、継続して保育園児の訪
問事業を実施しており、地域との交流事業に取り組んでいる。3か月ごとに発行する施設広報紙「多
喜にし」の回覧は、平成26年度より白黒版からカラー版に改善し、回覧地区を飛鳥山地区へ拡大
して地域に向けて積極的に情報を発信している。また、平成27年度から2か月ごとに施設見学会
を開催しており、情報発信の手法に工夫を加えながら、利用者確保に繋げていけるよう取り組んで
いる。
【苦情処理】
利用者等が意見や要望を出しやすいように家族懇談会を開催するとともに、利用者アンケートを
実施している。意見箱や第三者委員(法人本部)の設置されており、寄せられた意見、苦情等につ
いては速やかに対応している。
⑥利用者処遇
評価
A 優良
【処遇】
ケアプランに基づき、通所介護計画を作成している。原則としてケアプランの更新に合わせて評
価・見直しを行い、変更がある場合は文書による同意を得て実施している。連絡帳には、施設での
活動の様子だけでなく、その日のバイタルや食事量、入浴や排泄についても記載し、家族へ詳細に
報告している。利用者アンケートや家族懇談会での要望に応えて、平成27年度から朝に歌の時間
を設けたり、施設内にクラシック音楽をかけるなど、サービス内容の充実に努めている。
【健康管理】
送迎時には家族に健康状態の確認をし、施設到着後にはバイタルチェックを行っている。また、
毎月1回体重を測定し、利用者の健康状態の把握を行っている。把握した健康状態はバイタル表に
記載し、個人の記録へ転記する。看護士・介護士・相談員による医務カンファレンスを実施し、医
療依存度の高い方を受け入れるにあたっての話し合いが行われている。感染症対策は、保健所の研
修受講や流行時の看護職員による注意喚起の他、広報紙を通じて家族への情報提供も行っている。
⑦給食
評価
B 適正
【衛生】
調理従事者は、毎日健康チェック表へ記入し、検便を月1回以上実施して体調管理を行っている。
厨房内は整理整頓されており、入室時の消毒・着帽、専用サンダルへの履き換えも徹底している。
【献立】
委託会社の栄養士が施設独自の献立を作成している。入所時のアセスメントや介護士からの申し
送りによって禁食や摂取カロリー、個人の嚥下状態に合わせた形態や食事量などを把握し、個別対
応を行っている。給食会議は2か月に1回開催されている。お楽しみ御膳や季節に合わせた行事食、
各地の郷土料理の提供など、様々な工夫を施している。
115
⑧環境整備
評価
B 適正
【利用者環境の整備】
清掃は職員が毎日行い、廊下や手すりの消毒をするなど、細部にわたり清潔が保たれている。利
用者への影響を考慮して換気や温度調整等が行われている。
【事故対応】
緊急連絡網や医療機関の連絡先は、事務室に見やすいよう掲示してあり、事故対応マニュアルに
基づいた事故発生時の初動体制は明確になっている。また、職員は緊急処置講習を受講し、万一に
対応できるようにしている。事故発生時には作成する事故報告書には、事故内容の確認と今後の改
善策の検討結果を記載している。センター長をはじめ職員全員に周知され、周知と再発防止に努め
ている。
⑨会計
評価
B 適正
【経理規程】
法令、定款及び社会福祉法人会計基準に基づき、会計処理を行っている。
事案決裁規程において理事長の権限及び委任内容を定めており、経理規程に基づいて理事長が会
計責任者及び出納職員を任命して、日常業務を行っている。
【契約・支出入等の処理】
会計年度終了後、5 月に決算報告書等を作成し、監事 2 名(公認会計士、弁護士)の監査を経て
理事会に提出している。月次報告書は、毎月法人本部に提出し、理事長の承認を受けている。
【現金等の管理】
利用料金は、すべて法人本部で口座か納付書で取り扱っている。
小口現金は「小口現金出納帳」を作成し、金庫に入れて管理者により管理している。
5.総合評価
評価
B 適正
【総合評価】
平成27年度から看護師と介護職員を中心に利用者の健康状態の組織的な情報共有と急変時の
対応を話し合う医務カンファレンスを実施し、重度者や医療的ケアの必要な利用者に適切に対応で
きる体制を整えている。施設見学会の開催や、施設広報誌「多喜にし」の回覧地区の拡大など積極
的に外部へ施設の魅力を伝えようとしている。また、排泄はポータブルトイレを使い、排泄介助を
改善するなど処遇面の充実を図っている。ボランティア講師による詩吟の会や塗り絵教室の開催
は、利用者の意欲向上にも繋がっており、施設内の明るく穏やかな雰囲気作りを担っている。
【今後の方針、改善方策】
介護度の高い利用者がショートステイや特別養護老人ホームへ移行したり、近隣に類似施設が開
設しているなどの影響から、利用者の低迷が続いている。利用者の確保を図るために様々な取り組
みを行ってほしい。
116
平成 27 年度指定管理者モニタリングレポート
(処遇施設用)
施 設 名
高齢者在宅サービスセンター
健康福祉部健康福祉課
調査実施日
指定管理者
平成 27 年 6 月 25 日
社会福祉法人 北区社会福祉事業団
清水坂あじさい荘
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況、指定管理料等)
[指定管理者]社会福祉法人 北区社会福祉事業団
[所在地]
東京都北区上中里二丁目45番2号
[業務内容] 1.特別養護老人ホーム事業
6.居宅介護支援事業
2.短期入所事業
3.高齢者在宅サービスセンター事業
4.地域包括支援センター事業
7.ホームヘルパ 派遣事業
8.老人福祉センター事業
9.障害福祉サービス事業
5.介護予防支援事業
[指定管理料:債務負担額]
単位:円
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
合 計
20,564,000
20,864,000
20,564,000
20,864,000
20,564,000
103,420,000
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
[所在地]
東京都北区中十条四丁目16番32号
[敷地面積]
7,350.76㎡(特養施設部分を含む)
[建物規模]
鉄筋コンクリート造 地下1階地上5階建
[延床面積]
一般型 990.31㎡
1階部分
認知症対応型 435.17㎡
[開設年月日] 平成10年11月16日
[定員]
[従業員数]
一般型 1日 25名 認知症対応型 1日 24名
センター長1名(兼務)
、生活相談員3.9名(兼務)
、
(常勤換算)
介護職員11.4名(兼務)、看護職員1.6名(機能訓練指導員を兼務)
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
指定管理事業
①通所介護事業
要介護と認定された方を対象に日中施設へ送迎し、利用者が居宅で自立した日常生活を営めるこ
とを目指して、入浴・排泄・食事等の介護、生活相談、機能訓練等のサービスを提供している。
②介護予防通所介護事業
要支援と認定された方を対象に日中施設へ送迎し、利用者が居宅で自立した日常生活を営めるこ
とを目指して、入浴・排泄・食事等の介護、生活相談、機能訓練等のサービスを提供している。
③認知症対応型通所介護事業
要介護と認定された、認知症のある方を対象に日中施設へ送迎し、利用者が居宅で自立した日常
生活を営めることを目指して、入浴・排泄・食事等の介護、生活相談、機能訓練等のサービスを提
供している。
④介護予防認知症対応型通所介護事業
要支援と認定された、認知症のある方を対象に日中施設へ送迎し、利用者が居宅で自立した日常
生活を営めることを目指して、入浴・排泄・食事等の介護、生活相談、機能訓練等のサービスを提
供している。
117
4.項目別評価
①基本方針・施設長(管理者)
評価
B 適正
【基本方針・組織】
利用者の必要に応じて各種の援助を総合的に提供することにより、自立生活の助長、社会的孤独
感の解消、心身機能の維持向上等を図る。また、家族に対して日頃の身体的・精神的負担の軽減を
図り、施設と家庭において適切な看護環境を確保できるように支援する。
【管理者】
管理者は、利用者・家族に対し、家族会を開催、施設広報紙「紫陽花」や法人広報紙「事業団だ
より」、行事等を通じて情報を提供している。
また、職員に対しては、連絡調整会議やミーティングなどを通じて、施設の基本理念や経営方針
を周知している。
【開所】
施設の開所時間及び開所期間は、条例の規定を遵守している。
②従事者
評価
B 適正
【従事者配置】
介護保険法、省令等の法令に基づき、必要な人員を配置している。
【労働環境】
労働基準法を遵守して各種届出等がされており、適切な労働環境を確保している。
【健康管理】
労働安全衛生法に基づき衛生委員会を開催するなど、職場環境に配慮している。また、産業医や
衛生管理者を選任し、定期的に健康診断や腰痛検査を行うなど、職員の安全と健康の確保を図って
いる。
【研修】
施設内では看護職員が講師となって、ターミナルケアや感染症予防をテーマとして、実践的な研
修を数多く実施している。企業等から講師を招いた研修も併せて、日頃から介護の専門的技術や職
員の資質の向上を図っている。さらに、外部団体が主催する研修や法人本部が実施する研修も開催
されており、研修機会が十分に確保されている。
③施設管理
評価
A 優良
【建物設備】
建築基準法第12条に基づき、建物及び設備の点検を定期的に実施している。不具合を発見した
場合は、区と協力して速やかに修繕及び修理を行っている。
【物品管理】
備品台帳を整備し、適切に管理している。
【業務委託】
区の事前承認を得て、機械設備、清掃業務、車両運行管理、給食業務等を外部委託している。適
宜、委託事業者に適切な指導と打ち合わせを行っている。
【環境配慮】
処遇上支障がない範囲での消灯など、節電及び節水の徹底により光熱水費の削減に努めている。
水量を抑制するためトイレの中水(雨水)利用システムを導入している。施設内温度の上昇を緩和
するため、施設の西側・南側にすだれを、最上階の天窓によしずを取り付けて空調の適切な使用に
取り組んでいる。
118
④情報管理・危機管理
評価
B 適正
【情報資産保護】
区の個人情報保護条例及び情報セキュリティポリシーに準じて情報資産を管理している。パソコ
ンは持ち去り防止を施し、パスワードは適宜に更新するなど、情報資産を適切に保護している。
【災害対策、危機管理】
消防法に基づく消防計画を策定し、避難誘導訓練、消火訓練、通報訓練などを定期的に実施して
いる。中十条三・四丁目町会と災害活動に関する相互応援協定を締結し、災害時に地域と緊密に連
携できる仕組みを構築している。
⑤交流・改善
評価
B 適正
【地域等との関わり】
地域のボランティアと協働し、利用者を飽きさせない幅広い余暇活動が行われている。また、利
用者の自立度に応じて様々なプログラムが提供されている。また、中十条三・四丁目町会と災害活
動に関する相互応援協定を締結し、災害時に地域と緊密に連携できる仕組みを構築している。
【苦情処理】
平成24年から開始した家族懇談会では、利用者に提供している食事を家族に試食してもらった
り、施設に対する要望を聴く貴重な機会となっている。意見等が寄せられた場合は組織的な検討を
行い、苦情については速やかに改善措置を講じている。施設内には提言箱が設置されており、法人
本部には第三者委員を設置している。
⑥利用者処遇
評価
B 適正
【処遇】
ケアプランと利用開始前のアセスメントに基づき、通所介護計画を作成している。原則としてケ
アプランの更新に合わせて評価・見直しを行い、変更がある場合は文書による同意を得て実施して
いる。連絡帳には、施設での活動の様子だけでなくその日のバイタルや食事量・入浴や排泄につい
ても記載し、家族へ詳細に報告している。おむつ使用者でもトイレ誘導を行うなど、トイレでの排
泄にこだわるケアを実施している。また、入浴においても利用者の希望に沿った入浴時間・湯加減
でサービスを提供している。
【健康管理】
送迎時には家族に健康状態の確認し、施設到着後には毎回バイタルチェックを行って利用者の健
康状態の把握を行っている。薬は連絡帳と一緒に薬ケースに入れて預かり、服薬時は利用者の飲み
忘れや誤飲がないように、飲み終わりまで確認している。感染症対策は、うがい・手洗いの徹底や
保健所の研修受講、特養と合同の感染症対策委員会の実施などにより予防に努めている。
⑦給食
評価
A 優良
【衛生】
調理従事者は、爪や体調などを毎日健康チェック表へ記入し、検便を毎月実施して体調管理を行
っている。厨房内は整理整頓されており、入室時の消毒・着帽、専用サンダルへの履き換えを徹底
している。
【献立】
管理栄養士が献立を作成し、個々の利用者のケアプランに基づいた栄養管理を行っている。個人
の嚥下状態や禁食を把握し、利用者の状態に合った形態の食事を提供している。給食会議を月1回
開催して食事内容の検討を行い、献立に反映させている。また、季節に合わせた行事食やバイキン
グ食など、利用者が楽しめる食事を提供している。
119
⑧環境整備
評価
B 適正
【利用者環境の整備】
清掃は委託業者が毎日実施し、職員も随時消毒を行うなど、施設は清潔に保たれている。また、
必要に応じて換気を行い、利用者への影響を考慮した温度・湿度の調整が行われている。浴室・介
護材料室などは施錠し、利用者が立ち入らないように管理されている。
【事故対応】
事故・緊急時対応マニュアル、感染症対策マニュアルにより、事故防止に努めている。事故発生
時は「発見記録」を作成し、施設長まで報告。事故を統計として整理し、フロアごとの発見記録検
討会や月1回の事故故防止委員会において、事故内容の検証、事故防止対策などを話し合い、職員
に周知している。
⑨会計
評価
B 適正
【経理規程】
法令、定款及び社会福祉法人会計基準に基づき、会計処理を行っている。事案決裁規程において
理事長の権限及び委任内容を定めており、経理規程に基づいて理事長が会計責任者及び出納職員を
任命して、日常業務を行っている。
【契約・支出入等の処理】
会計年度終了後、5 月に決算報告書等を作成し、監事 2 名(公認会計士、弁護士)の監査を経て
理事会に提出している。月次報告書は、毎月25日までに決裁し法人本部に提出、理事長の承認を
受けている。
【現金等の管理】
現金は「小口現金出納帳」で管理し、入出金は複数の職員で対応している。通帳及び印鑑は別金
庫で保管し、鍵もそれぞれ別の管理者が保管することで、入出金を一人で行えないようにして、安
全に管理されている。
5.総合評価
評価
B 適正
【総合評価】
一人ひとりの状態に応じた個別ケアを重視、きめ細かに介護サービスを提供している。また、残
存能力を活用した介護サービスを提供することにより利用者の状態を維持し、居宅生活が継続でき
るよう、総合的な支援を行っている。平成25年度から在宅サービス事業担当者の連絡会議を毎月
開催、さらなる利用者サービス向上のために職員の意見交換や連携を促す機会を設けている。一般
型の利用定員は、平成26年度から2名、平成27年度から5名増やすことを区に対して提案、利
用者ニーズに即した施設運営を行っている。
【今後の方針、改善方策】
高齢者あんしんセンターや特別養護老人ホームを併設している強みを生かし、相互に連携をしな
がら高齢者や家族の支えとなる施設であり続けて欲しい。
家族懇談会は、施設と家族が意見交換できる場として、意見やアイデアを引き出し、今後の運営
に活かして欲しい。
120
平成 27 年度指定管理者モニタリングレポート
(処遇施設用)
施 設 名
堀船高齢者在宅サービスセンター
健康福祉部健康福祉課
調査実施日
指定管理者
平成 27 年 6 月 16 日
社会福祉法人 光照園
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況、指定管理料等)
[指定管理者] 社会福祉法人 光照園
[所在地]
東京都北区王子三丁目3番1号
[業務内容]
1.特別養護老人ホーム事業
5.地域包括支援センター事業
2.短期入所事業
3.高齢者在宅サービスセンター事業
6.訪問介護事業
7.機能訓練事業
4.居宅介護支援事業
8.熟年ふれあいセンター事業
[指定管理料:債務負担額]単位:円
平成 23 年度
5,172,000
平成 24 年度
5,572,000
平成 25 年度
平成 26 年度
5,172,000
5,572,000
平成 27 年度
5,172,000
合 計
26,660,000
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
[所在地]
東京都北区堀船二丁目25番2号101号室
[敷地面積]
764.99㎡
[建物規模]
鉄筋コンクリート造 都営住宅1階部分
[延床面積]
308.31㎡
[開設年月日] 平成12年8月1日
[定員]
[従業員数]
一般型 1日 25名
認知症対応型 1日 12名
センター長 1 名(兼務)
、生活相談員2名(兼務)、介護職員7名
(常勤換算)
看護職員1名(機能訓練指導員を兼務)
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
指定管理事業
① 通所介護事業
要介護と認定された方を対象に日中施設へ送迎し、利用者が居宅で自立した日常生活を営めるこ
とを目指して、入浴・排泄・食事等の介護、生活相談、機能訓練等のサービスを提供している。
② 介護予防通所介護事業
要支援と認定された方を対象に日中施設へ送迎し、利用者が居宅で自立した日常生活を営めるこ
とを目指して、入浴・排泄・食事等の介護、生活相談、機能訓練等のサービスを提供している。
③ 認知症対応型通所介護事業
要介護と認定された、認知症のある方を対象に日中施設へ送迎し、利用者が居宅で自立した日常
生活を営めることを目指して、入浴・排泄・食事等の介護、生活相談、機能訓練等のサービスを提
供している。
④ 介護予防認知症対応型通所介護事業
要支援と認定された、認知症のある方を対象に日中施設へ送迎し、利用者が居宅で自立した日常
生活を営めることを目指して、入浴・排泄・食事等の介護、生活相談、機能訓練等のサービスを提
供している。
121
4.項目別評価
①基本方針・施設長(管理者)
評価
B 適正
【基本方針・組織】
①利用者の人権を尊重し、利用者の立場からサービスを提供する。②高齢者への敬愛の念を職員
の基本的な心構えとして職務を遂行する。 ③地域の在宅福祉サービスの拠点として、地域に根ざ
した運営を目指す。 ④行政機関との連携を緊密に保ち、円滑な運営を図る。
【管理者】
管理者は、利用者・家族に対し、家族懇談会・利用者懇談会・食事懇談会や広報紙等を通じて積
極的に情報提供及び意見交換し、信頼関係の構築を図っている。
また、職員に対しては、ミーティングや朝礼、職員会議などを通じて、施設の基本理念や経営方
針を職員に周知している。毎日職員が参加する町内清掃活動など、近隣住民との交流を大切にして、
地域と良好な関係を築いている。
【開所】
施設の開所時間及び開所期間は、条例の規定を遵守している。
②従事者
評価
A 優良
【従事者配置】
介護保険法、省令等の法令に基づき、必要な人員を配置している。
【労働環境】
労働基準法を遵守して各種届出等がされており、適切な労働環境を確保している。
【健康管理】
定期的に健康診断や腰痛検診を行い、従事者の健康の保持に努めている。また、法人本部におい
て、毎月第2金曜日に衛生委員会を設置し、職場環境に配慮している。
【研修】
法人が主催する研修や外部講師を招いての研修は定期的に実施されており、施設内では管理者を
はじめ、各職員が持ち回りで講師となって、日常処遇などの実践的な研修会を行っている。法人と
施設が連携して研修機会の確保や内容の充実に努めている。また、区内施設合同の看取りケア研修
にも参加しており、これらの研修の成果は、ミーティングなどで発表され、職員間での共有が図ら
れている。
③施設管理
評価
B 適正
【建物設備】
建築基準法第12条に基づき、建物及び設備の点検を定期的に実施している。不具合を発見した
場合は、区と協力して速やかに修繕及び修理を行っている。
【物品管理】
備品台帳を整備し、適切に管理している。
【業務委託】
区の事前承認を得て、機械設備、給食業務等を外部委託している。委託事業者には適宜適切な指
導と打ち合わせを行っている。
【環境配慮】
処遇上に支障のない範囲において、部屋をこまめに消灯するなど、節電節水の徹底等により光熱
水費の抑制に努めている。
122
④情報管理・危機管理
評価
B 適正
【情報資産保護】
職員は自己の取り組みを個人情報保護チェックリストにより評価を行い、施設内において結果を
フィードバックする勉強会を実施するなど、日頃から情報資産の保護に取り組んでいる。また、区
の個人情報保護条例及び情報セキュリティポリシーに準じて情報資産を適切に管理している。
【災害対策、危機管理】
消防法に基づく消防計画は策定されており、併設されている都営住宅居住者と協議して統括防火
管理者を定め、災害時に居住者と相互協力できる関係を構築している。消防署員を招いての消火訓
練や避難誘導訓練を実施するなど、災害時の被害を最小限に抑えるために取り組んでいる。
⑤交流・改善
評価
A 優良
【地域等との関わり】
毎日、職員が地域の清掃活動に参加するなど、日頃から地域と良好な関係づくりに努めている。
毎年7月に開催する「堀船まつり」は、地域住民やボランティアの協力を得ながら実施しており、
地域交流行事の柱として定着している。また、施設広報紙「かけ橋」は、町会から地域住民へ配布
してもらっており、PR活動も町会と一体となって取り組んでいる。
【苦情処理】
食事懇談会と利用者懇談会を隔月で開催、利用者満足度アンケート、帰りの会で感想を聴いたり、
利用者の満足度向上に努めている。家族に対しては、日々の連絡帳による情報交換を行うとともに、
懇談会を年2回開催している。利用者及び家族が意見や要望を出しやすい仕組みが整備されてい
る。
⑥利用者処遇
評価
A 優良
【処遇】
ケアプランに基づき、本人や家族との面談を踏まえて通所介護計画を作成している。原則として
ケアプランの更新に合わせて評価・見直しを行い、変更がある場合は文書による同意を得て実施し
ている。他の施設では受け入れられなかった医療依存度の高い利用者の受け入れも積極的に行って
おり、主治医・家族・看護職員等が連携を取り、対応している。テラスでは花や野菜を育てており、
花を見ながらの外気浴等は利用者とのコミュニケーションに繋がっている。施設での様子は送迎時
に家族へ伝え、希望者には多様な様式の連絡帳を用意し、報告している。
【健康管理】
送迎時には家族に健康状態の確認し、施設到着後にはバイタルチェックを行って利用者の健康状
態を把握している。結果は情報シートに記入し、職員間で情報を共有している。投薬が必要な場合
は、預かった薬を一括で管理し、服薬時には担当職員がチェックし、飲み終わりまで確認している。
⑦給食
評価
B 適正
【衛生】
調理従事者は、爪や体調などを毎日健康チェック表へ記入し、検便を月1回以上実施して体調管
理を行っている。厨房内は整理整頓されており、入室時の消毒・着帽、専用サンダルへの履き換え
を徹底している。
【献立】
献立は、管理栄養士が2週間分ごとに作成している。個人の嚥下状態に合わせた形態や食事量、
摂取カロリーなどに対応しており、また、当日の体調に合わせた調理方法の変更や間食の提供にも
応じている。委託業者も参加する食事サービス会議や、調理師、栄養士、利用者が参加する食事懇
談会も開催され、利用者から出た意見・要望を検討し、献立に反映させている。
123
⑧環境整備
評価
B 適正
【利用者環境の整備】
27 年 5 月より、毎日の床や手洗い場、ロッカー等の清掃はシルバー人材センター職員が行って
おり、施設職員が処遇に専念する時間が増えて介護サービスの充実につながっている。職員は定期
的に換気扇や排水溝等の清掃を行い、適宜テーブルや椅子、手すりなどの消毒も行っている。利用
者への影響を考慮した換気や温度調整等が行われている。また、年末にはボランティアも参加して
大掃除を実施している。
【事故対応】
毎日のミーティング等では、事故やヒヤリハット事例について意見交換を行い、原因や防止策に
ついて共有を図っている。事故が発生した場合には、区の定める取り扱いに従い、事故原因や対応
経過について速やかに報告している。法人内部において年3回開催するリスクマネジメント委員会
で検証及び改善策について履行の確認を行うなど、事故防止に努めている。
⑨会計
評価
B 適正
【経理規程】
法令、定款及び社会福祉法人会計基準に基づき、会計処理を行っている。
経理規程及び定款細則において、理事長の権限及び委任内容を定め、会計責任者及び出納職員を
選任して、日常業務を行っている。
【契約・支出入等の処理】
会計年度終了後、5 月に決算報告書等を作成し、監事 2 名(1 名は公認会計士)による監査が行
われている。月次報告書は、毎月法人本部に提出しチェックを受け、理事会で承認されている。
【現金等の管理】
利用料金は、口座か納付書で管理しており、現金での取り扱いはほとんどない。
現金は金庫で管理しており、「小口現金出納簿」は仕訳伝票、領収書を添付して、月ごとに本部
で承認を受けている。また、通帳と印鑑は法人本部で管理している。
5.総合評価
評価
B 適正
【総合評価】
施設内の装飾や習字等の作品の展示、入浴では利用者が季節感を味わえるよう菖蒲湯やゆず湯を
行い、テラスでは花や野菜を育てるなど、様々な工夫によって施設全体の雰囲気が明るく活発なも
のとなっている。恒例となっている堀船デイ祭りの開催は、ボランティア・地域・施設をつなぐ役
割を果たしており、その他にも近隣中学校やボランティアとの交流、町内清掃活動への参加を通し
て地域と良好な関係を築いている。サービス面においては、入浴、食事等利用者の状態や希望にな
るべく添えるよう努めており、利用者満足度アンケートや食事、サービスに関しての懇談会等も用
意され、利用者の意見・要望に真摯に向き合い、取り組んでいる。
【今後の方針、改善方策】
広報誌の配布や町内掲示板への掲示、施設のブログの更新等により行事の様子や施設の魅力を効
果的にアピールしている。しかしながら、認知対応型の利用率が低く、一層の利用者確保の取り組
みに努めてほしい。各種研修への積極的な参加により利用者処遇を一層安心・安全なものとしてお
り、今後も研修後の職員間の情報共有を図るなど、利用者処遇のさらなる向上に取り組んでほしい。
124
平成 27 年度指定管理者モニタリングレポート
(処遇施設用)
施 設 名
高齢者在宅サービスセンター
健康福祉部健康福祉課
調査実施日
指定管理者
平成 27 年 6 月 23日
社会福祉法人 東京聖労院
桐ケ丘やまぶき荘
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況、指定管理料等)
[指定管理者]社会福祉法人 東京聖労院
[所在地]
東京都清瀬市中里五丁目91番2号
[業務内容]
1.特別養護老人ホーム事業
6.訪問介護事業
2.高齢者在宅サービスセンター事業
7.居宅介護支援事業所
3.ショートステイ事業
8.高齢者住宅事業
4.在宅介護支援センター事業
9.児童施設事業
5.地域包括支援センター事業
10.放課後児童育成事業
[指定管理料:債務負担額]
平成 23 年度
1,500,000
平成 24 年度
1,800,000
平成 25 年度
平成 26 年度
1,500,000
1,800,000
平成 27 年度
1,500,000
単位:円
合 計
8,100,000
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
[所在地]
[敷地面積]
[建物規模]
[延床面積]
[開設年月日]
[定員]
[従業者数]
(常勤換算)
東京都北区桐ケ丘一丁目16番26号
3,458.24㎡(特養施設分含む)
鉄筋コンクリート造 地下1階地上4階 1階部分
1,303.61㎡
平成13年6月1日
一般型 1日 40名
認知症対応型 1日 22名
センター長1名(兼務)
、生活相談員2.6名(兼務)
、介護職員21.3名
看護職員3.4名(機能訓練指導員を兼務)、機能訓練指導員1.4名
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
指定管理事業
①通所介護事業
要介護と認定された方を対象に日中施設へ送迎し、利用者が居宅で自立した日常生活を営めるこ
とを目指して、入浴・排泄・食事等の介護、生活相談、機能訓練等のサービスを提供している。
②介護予防通所介護事業
要支援と認定された方を対象に日中施設へ送迎し、利用者が居宅で自立した日常生活を営めるこ
とを目指して、入浴・排泄・食事等の介護、生活相談、機能訓練等のサービスを提供している。
③認知症対応型通所介護事業
要介護と認定された、認知症のある方を対象に日中施設へ送迎し、利用者が居宅で自立した日常
生活を営めることを目指して、入浴・排泄・食事等の介護、生活相談、機能訓練等のサービスを提
供している。
④介護予防認知症対応型通所介護事業
要支援と認定された、認知症のある方を対象に日中施設へ送迎し、利用者が居宅で自立した日常
生活を営めることを目指して、入浴・排泄・食事等の介護、生活相談、機能訓練等のサービスを提
供している。
125
4.項目別評価
①基本方針・施設長(管理者)
評価
B 適正
【基本方針・組織】
①質の高い介護サービスの提供
②地域社会と連携した施設運営
③自律的な運営と経営マネ
ジメントの実施 ④「職員満足なくして利用者満足なし」を基本とした人材育成
【施設長】
施設長は、入所者・家族に対し、利用者満足度調査を毎年行い、家族会(年 1 回)において課
題の共有と改善に向けた意見交換を行っている。これらは、法人広報紙やホームページ等を活用し
て情報提供を行い、信頼関係のさらなる強化に努めている。また、職員に対しては、全体ミーティ
ングのみならず、業務目標管理面接などの機会に、施設の基本理念や経営方針を周知している。
【開所】
施設の開所時間及び開所期間は、条例の規定を遵守している。
②従事者
評価
A 優良
【従事者配置】
介護保険法、省令等の法令に基づき、必要な人員を配置している。
【労働環境】
労働基準法を遵守して各種届出等がされており、適切な労働環境を確保している。
【健康管理】
衛生委員会を開催し、議事録を回覧することで職員への周知に努めている。また、産業医や衛生
管理者を選任し、定期的に健康診断や腰痛検査を行うなど、職員の安全と健康の確保を図っている。
【研修】
介護分野では日々のミーティング時に行うクイック研修等を実施、法人本部における研修を組み
合わせて介護技術の向上を図っている。また、接遇分野では、職員がチェックシートによって自己
評価を行い、上司が指導するなど、接遇の向上に取り組んでいる。
③施設管理
評価
B 適正
【建物設備】
建築基準法第12条に基づき、建物及び設備の点検を定期的に実施している。不具合を発見した
場合は、区と協力して速やかに修繕及び修理を行っている。
【物品管理】
備品台帳を整備し、適切に管理している。
【業務委託】
区の事前承認を得て、機械設備、清掃業務、車両運行管理、給食業務等を外部委託している。適
宜、委託事業者に適切な指導と打ち合わせを行っている。
【環境配慮】
処遇上支障がない範囲での照明灯の間引き・消灯、節水コマ・シャワーヘッドの使用など、節電
及び節水の徹底等により光熱水費の削減に努めている。
126
④情報管理・危機管理
評価
A 優良
【情報資産保護】
法人全体でプライバシーマークを認証取得しており、施設内でも情報の適切な管理に取り組んで
おり、平成26年度に3回目となる更新を行った。また、区の個人情報保護条例及び情報セキュリ
ティポリシーに準じて情報資産を管理している。
【災害対策、危機管理】
消防法に基づく消防計画はもとより、業務継続計画(BCP)も区立特養施設では先駆けて策定し
ている。また、帰宅困難者対応を盛り込んだ事業所防災計画も策定している。定期的に避難誘導訓
練、消火訓練、通報訓練、地震想定の訓練などを実施している。また、桐ケ丘団地西地区自治会・
若桐自治会・27 号棟自治会と災害時相互応援協定を締結し、非常時の救援体制を整備している
⑤交流・改善
評価
A 優良
【地域等との関わり】
地域の方々をボランティアとして積極的に受け入れたり、近隣の幼稚園、児童館、小・中学校、
高校などと、行事等を通して交流を図っている。夏祭りや新年会などの季節行事には、多くの利用
者が参加してもらえるよう各3日間にわたり開催しており、地域のボランティアも行事に参画して
いる。
【苦情処理】
家族会の開催、サービス評価アンケートの実施、意見・要望ポストや第三者委員の設置など、
入所者等が意見や要望を出しやすい体制が整備されており、寄せられた意見等に迅速に対応してい
る。苦情についても速やかに改善措置を講じており、法人本部では「オンブズマン会議」を設置し
ている。
⑥利用者処遇
評価
B 適正
【処遇】 ケアプランに基づき、利用者や家族とのカンファレンスを踏まえて通所介護計画を作成
している。原則としてケアプランの更新に合わせて評価・見直しを行い、変更がある場合は文書に
よる同意を得て実施している。ボランティアの協力を得て、複数のプログラムの中から利用者が選
択できる「カフェテリアプラン」を継続して実施しており、利用者が作成した編み物・貼り絵など
の作品は区内の合同作品展に展示して、利用者やご家族にも喜ばれている。また、入浴希望者のニ
ーズに応えるため、入浴時間を長く確保できるよう努力している。
【健康管理】
送迎時には家族に健康状態の確認し、施設到着後にはバイタルチェックを行って利用者の健康状
態の把握を行っている。また、毎月の体重測定結果と合わせて利用者や家族、ケアマネージャーへ
報告し、体調管理に活用されている。投薬が必要な場合は、預かった薬を看護職員が一括で管理し、
服薬時には担当職員がチェックし、飲み終わりまで確認をしている。
⑦給食
評価
B 適正
【衛生】
調理従事者は、爪や体調などを毎日健康チェック表へ記入し、検便を毎月実施して体調管理を行
っている。厨房内は整理整頓されており、入室時の消毒・着帽、専用サンダルへの履き換えを徹底
している。
【献立】
管理栄養士が栄養ケア計画に基づいて献立を作成し、栄養管理を行っている。個人の嚥下状態や
禁食をリスト化し、その日の体調に合わせた食事を提供している。給食委員会を月1回開催して食
事内容の検討を行い、献立に反映させている。また、セレクト食・行事食など、利用者の嗜好に合
ったものを提供し喜ばれている。
127
⑧環境整備
評価
B 適正
【利用者環境の整備】
清掃は委託業者が毎日実施し、職員も随時消毒を行うなど、施設は清潔に保たれている。また、
必要に応じて換気を行い、利用者への影響を考慮した温度・湿度の調整が行われている。浴室・介
護材料室などは施錠し、利用者が立ち入らないように管理されている。
【事故対応】
事故発生時は事故報告書を作成し、事故防止委員会の中で事故原因を究明・分析して再発防止に
努めている。年2回のオンブズマン会議と家族会(年 1 回)において事故について適切に報告を行
っている。
⑨会計
評価
B 適正
【経理規程】
法令、定款及び社会福祉法人会計基準に基づき、会計処理を行っている。
経理規程及び定款細則において、理事長の権限及び委任内容を定め、会計責任者及び出納職員を
選任して日常業務を行っている。
【契約・支出入等の処理】
会計年度終了後、5 月に決算報告書等を監事会に提出して、監事 2 名(1 名は公認会計士)の監
査を受けている。月次報告書は、毎月15日までに決裁し法人本部に提出、承認を受けている。
【現金等の管理】
現金は金庫で保管し、「小口現金出納帳」で管理している。
通帳及び印鑑は別々に保管し、入出金を一人で行えないようにして安全に管理している。
5.総合評価
評価
B 適正
【総合評価】
認知症対応型は、区立施設の中では先駆けて年末年始営業を開始した。見込みより多くの利用が
あり利用者家族からは好評であった。人材確保にあたり、特に現場経験が浅い介護職員を採用した
場合には、研修日数を増やしたり、現場で熟練職員と一緒に介護サービスを提供しており、組織的
にケア技術の向上を図っている。毎年、桐ケ丘やまぶき荘が中心となって企画している北区デイサ
ービス合同作品展覧会は、今年で節目の10回目となり、多くの利用者とご家族が楽しめる催しと
して定着している。
【今後の方針、改善方策】
主治医・看護職員・介護職員との連携をさらに強化、知識・技術のレベルアップを図り、医療依
存度の高い利用者の受け入れに一層努めて欲しい。また、高齢者あんしんセンター及び居宅介護支
援事業所を併せ持つ複合施設としての特長を活かし、ケアマネージャー等と連携を取りながら、
様々な利用者を受け入れられるよう、引き続き努めて欲しい。
128
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(利用施設用)
施 設 名
北区滝野川老人いこいの家
健康福祉部健康いきがい課
調査実施日
指定管理者
平成 27年 7 月22日
社会福祉法人北区社会福祉事業団
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
【業務内容】
地域において必要な福祉サービスを総合的に提供し、区と一体になって区民福祉の向上を図る
ことを目的に、平成4年4月1日に設立。
【指定管理者施設】 特別養護老人ホーム2か所、高齢者在宅サービスセンター4か所
地域包括支援センター2か所、介護予防支援事業所2か所、居宅介護支援事業所2か所、
ホームヘルパーステーション1か所、福祉作業所2か所、福祉工房1か所、
老人いこいの家2か所
【指定管理料・債務負担額】
単位:円
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
21,768,000
21,848,000
21,944,000
20,627,000
20,721,000
合
計
106,908,000
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
【所在地】
北区滝野川1丁目46番7号
【開設】
平成9年8月4日
【建物概要】 鉄筋コンクリート造一部鉄骨造 地下1階 地上4階の2階部分
【定員】
100名
【職員数】
10名
(内訳)施設長1名 常勤職員1名
非常勤職員1名
臨時職員7名
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
【事業の概要】
(1)施設の運営管理に関すること
一人で通所できる60歳以上の方を対象に、サービスの向上を図りながら円滑な施設の運営
を行っている。
(2)施設の維持管理に関すること
利用者の安全に気を配り、建物及び設備の快適な施設環境を維持し、財産の保全を図っている。
(3)事業に関すること
浴室、マッサージ機、カラオケ、囲碁、将棋、テレビなどの設備を利用して、健康づくりや教
養の向上及びレクリエーションなどで一日楽しく活動的に過ごすための事業を実施している。
(4)介助浴室の利用承認に関すること
【自主事業】
毎年、指定管理者である北区社会福祉事業団が各老人いこいの家において、マッサージ治療奉
仕事業を実施している。
4.項目別評価
129
①基本方針・施設長
評価
B
適正
【基本方針・組織】
北区と一体となって区民福祉の向上を目指すという法人の基本理念のもと、老人いこいの家を
北区が設置した「高齢者へのサービス業」と捉えて、「安全・安心」「職務に対する使命感」「公
平・平等」「尊敬と敬愛の念を持った接遇」等を施設運営の基本としている。
組織
北区社会福祉事業団
老人いこいの家施設長
リーダー
職員
【施設長】
滝野川老人いこいの家を公が設置した「高齢者へのサービス業」と捉えて、利用者が快適に利
用できるように、運営管理全般の統括を行っている。不規則勤務体制の職場の中で職員間の情報
共有化の徹底を図る等、従事者に対する指導も適切で、一人ひとりの役割が明確になっている。
公募で採用した施設長として、豊富な経験を施設運営に活かしている。
また、毎月1回(8月を除く)
、
「施設長会」に出席し、老人いこいの家の統一的運営管理及び
方針についての調整を図っている。
【開所】
施設の開所時間及び開所期間は、東京都北区老人いこいの家条例、同施行規則の規定を遵守し
ている。
②従事者
評価
B
適正
【従事者配置】
業務を遂行するにあたり、必要な従事者(1日4人または5人)を配置している。
【労働環境】
関係法令を遵守し、適切な労働環境を確保している。
【研修】
法人本部による中堅職員を対象にした計画的な集合研修や接遇研修を実施している。
不規則勤務体制職場のため、開館前のミーティングで前日の出来事(忘れ物を含む)や当日の
スケジュール等の情報共有化を図っている。
③施設管理
評価
B
適正
【建物設備】
建物の管理は、滝野川東区民センターによる一体管理になっている。
いこいの家としての必要な修繕は施しているが、施設開設後15年以上を経ているため、
日頃からの点検に留意している。
【物品管理】
区からの貸与備品等、台帳を備え適切に管理している。
【業務委託】
残留塩素調整装置保守点検業務等、専門技術を要する業務は委託している。
【環境配慮】
日頃から、支障がない範囲での照明灯の間引き・消灯など、節電、節水の徹底等により光熱水
費の節約に努めている。
④情報管理・危機管理
評価
130
B
適正
【情報資産保護】
区の個人情報保護条例及び情報セキュリティポリシーに準じて、適切に取り扱っている。
ノートパソコン・USBメモリーはカギ付の机の引き出しに、利用者の個人情報はカギ付のキ
ャビネットに保管するなど、施設長が情報資産を適切に管理している。
【災害対策、危機管理】
区民センターにおいて一体的に消防計画を策定し、災害時の迅速な対応に努めるとともに、緊
急連絡網も整備している。また、滝野川消防署の協力の下、年に2回避難訓練を実施している。
東日本大震災以降、地震のときには“とにかくすわれ”の徹底と、担当者が担当場所での誘導
の確認を行っている。
⑤交流・改善
評価
B
適正
【地域等との関わり】
警察・消防と連携し、交通安全・地震対策等への注意喚起や周知の役割を果たしている。毎年
11月頃に、児童館主催のハートまつりに参加し交流している。
【苦情処理】
目安箱や第三者委員(法人本部)の設置など、利用者の意見・要望、苦情を受け付ける仕組み
を作っている。苦情対応は所長とし、施設で日誌に記録するとともに事業団・区に報告してい
る。
苦情はもともと少ないが、利用者の苦情ではない声にも耳を傾け、サービスの向上をめざして
いる。
⑥施設利用
評価
B
適正
【利用計画】
施設の維持管理や介助浴室の利用計画は、年間スケジュールを立てて実施している。
【施設利用】
利用者が集中しないように、地域別に利用曜日を定め、カラオケ、マッサージ機、ヘルストロ
ン(電位治療器)は、混雑を緩和するため当日受付の予約制にしている。
快適な施設利用が図れるよう区民満足度調査を実施し、利用者の要望の把握に努めている。
利用者に各種情報の提供に努めるとともに、窓口でも便利帳等を活用して、簡単な相談に応じ
られるようにしている。
⑦事業実施
評価
B
適正
【委託事業】
浴室、マッサージ機、カラオケ、囲碁、将棋、テレビなどの設備を利用して、健康づくりや教
養の向上及びレクリエーションなどで、一日楽しく過ごすための事業を適正に実施している。
【自主事業】
毎年、指定管理者である北区社会福祉事業団が各老人いこいの家において、マッサージ治療奉
仕事業を実施し、参加者から好評を得ている。
⑧環境整備
評価
131
B
適正
【利用者環境の整備】
施設内がきちんと整理・整頓され、清掃が行き届いている。
公共施設において、「安全・安心」の確保は管理する側の最低の必須条件であるとの意識のも
と、日々「目配り」「気配り」をして、危険要素の排除に努めている。
北区公衆浴場法施行条例(平成24年3月26日東京都北区条例第5号)により、水質検査を
実施する等、安全対策を図っている。
【事故対応】
利用者が安全に過ごせるように、建物設備や備品等の保守点検を計画的に行っている。
施設設備は、常に安全かつ清潔に保たれるよう配慮し、備品等は日々整理整頓している。
事故防止対策マニュアルを整備するとともに、事故の際は、臨機応変に対処し、法人本部と迅
速に連絡をとって対応を協議している。
区に報告すべき事故が起きた場合は、記録するとともに速やかに報告している。
⑨会計
評価
B
適正
【経理規程】
経理規程を整備し、命令系統・会計責任者の権限・監督範囲が明確になっている。
【契約・支出入等の処理】
契約の際は、稟議書を作成しその必要性を明確にし、会計責任者(庶務課長)の承認を受けた
上で支払をしている(承認印有)。また、内部監事2名により、経理監査を実施している。
【現金等の管理】
施設長が現金の入出金・残高管理を行い、小口現金出納帳を作成している。また、入出金のあ
った日には、金銭残高金種別表の現金有高と小口現金出納帳の現金残高と照合している。
5.総合評価
評価
B
適正
【総合評価】
施設長が明確な施設運営の理念を掲げ、適切なリーダーシップのもと職員間の連携が整ってい
る。また、研修の実施や各種マニュアルにより、職員が取り組む業務内容が標準化されており、
責任と権限も明確化されている。
施設の職員体制から、施設外研修の実施が難しく、人材育成は、これまで主にチーフやリーダ
ーによる OJT であったが、法人本部が中堅職員を対象に計画的な集合研修を実施するなど、改
善に努めている。
苦情処理については、目安箱や第三者委員の設置など手厚い体制が整っている。一方で、この
施設で、苦情処理が完結している点は評価できる。
【今後の方針、改善方策】
老人いこいの家は、本来は一人で通所可能な元気高齢者の施設であるが、利用者の高齢化が進
み虚弱な高齢者の利用が増えている。利用者の安全な利用を図るためには、施設単独での対応だ
けでは十分でない。地域の高齢者の総合的な支援を行う「高齢者あんしんセンター」との連携を
深めて対応してほしい。
また、利用者の減少傾向がみられるため、今後も施設の存在を積極的にPRするとともに、高
齢者の要望に適った施設独自のサービスを検討するなど一層の改善・工夫をしてほしい。施設は
区民センターの中にあるので、地域振興室等と連携して町会・自治会など施設近隣の地域に対す
る働きかけも強化するなど利用率増につなげてほしい。
132
【図表】
滝野川老人いこいの家区民満足度調査報告書
(福)北区社会福祉事業団
1
調査の概要
(1)調査施設
滝野川老人いこいの家
(2)調査期間
平成27年7月2日(木)~3日(金)
(3)調査対象
滝野川老人いこいの家利用者
(4)調査方法
受付で調査用紙を配布。記入後は回収箱または職員に手渡し。
(5)回収状況
回答数226名
(6)その他
2
調査結果
選 択 肢
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
⑭
利用できる曜日の指定について
利用できる時間帯
風呂場の使いやすさ
娯楽室の快適さ
大広間の快適さ
カラオケ利用
機能回復訓練室または休養室の快適さ
職員の親切さ
利用の気軽さ
4
3
重視度
2 1
4
全く
極め
大切
大切
て大 大切 でな
でな
切
い
い
198
198
200
202
200
201
204
208
209
25
26
26
24
26
24
22
16
16
全体的な満足度
3
2
0
0
0
1
0
2
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
平均
3.86
3.87
3.89
3.89
3.89
3.89
3.90
3.91
3.92
3
満足度
2 1
大い
極め
に満 満足 不満 て不
足
満
平均
175
174
179
186
183
186
186
195
194
43
45
41
38
42
40
36
31
31
6
6
6
2
1
0
3
0
1
2
1
0
0
0
0
1
0
0
3.73
3.73
3.77
3.81
3.81
3.82
3.80
3.86
3.85
189
37
0
0
3.84
※平均得点:各選択肢のスコア(1~4)にそれぞれの選択者数を乗じ、当該設問の回答者総数で除した値
重視度平均 3.89
満足度平均 3.80
133
【図表】
3
結果分析
3.9
⑥
④
⑤
③
②
①
3.7
3.5
満
足
3.3
3.1
度 2.9
2.7
2.5
2.5
2.7
2.9
3.1
3.3
3.5
3.7
3.9
重 視 度
4
課題発見
「職員の親切さ」については、重視度が3.91、満足度が3.86と共に髙かった。
「利用の気軽さ」についても、重視度が3.92、満足度が3.85と共に髙かった。
「利用できる曜日の指定について」、「利用できる時間帯」、「風呂の使いやすさ」を
「不満」とする人が少数でてきている。これは利用できる曜日により利用者数に大きな違い
を生じ、これが一方の風呂の混雑につながり,それぞれの「不満」になる原因となっている。
平成26年度の利用者満足度調査結果との比較では、重視度平均は3.79から3.89に上がり、
満足度平均も3.78から3.80と上がっている。
5
改善方策
職員の接遇については、満足度が高かったが、さらなる向上に取り組んでいく。
風呂の混雑については、「空いている時間帯」の利用を勧め利用者の平均化を図り、
混雑の緩和に努める。なお、カランの増設がより効果的であるが設置場所がむずかしい。
「休養室の快適さ」については、利用者の多い日に満員状態となり、マッサージ器等の
待ち時間が長くなり、不満の原因になっており、終了した人から速やかに交替していく
よう調整したい。
全体的な満足度の向上については、日ごろから利用者の声に耳を傾け、利用者本位の
サービスの提供に努め、向上を図っていきたい。
134
平成 27年度指定管理者モニタリングレポート
(利用施設用)
施 設 名
北区名主の滝老人いこいの家
健康福祉部健康いきがい課
調査実施日
指定管理者
平成 27年 7 月22日
社会福祉法人北区社会福祉事業団
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
【業務内容】 地域において必要な福祉サービスを総合的に提供し、区と一体になって区民福祉の
向上を図ることを目的に、平成4年4月1日に設立。
【指定管理者施設】 特別養護老人ホーム2か所、高齢者在宅サービスセンター4か所
地域包括支援センター2か所、介護予防支援事業所2か所、居宅介護支援事業所2か所、
ホームヘルパーステーション1か所、福祉作業所2か所、福祉工房1か所、
老人いこいの家2か所
【指定管理料・債務負担額】
単位:円
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
57,782,000
55,248,000
56,046,000
51,783,000
51,891,000
合
計
272,750,000
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
【所在地】
北区岸町1丁目15番25号
【建物概要】 鉄筋コンクリート造
【定員】
100名
【職員数】
11名
(内訳)施設長1名
【開設】
昭和55年5月20日
地下1階 地上3階
常勤職員1名
臨時職員 9 名
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
【事業の概要】
(1)施設の運営管理に関すること
一人で通所できる60歳以上の方を対象に、サービスの向上を図りながら円滑な施設の運営
を行っている。
(2)施設の維持管理に関すること
利用者の安全に気を配り、建物及び設備の快適な施設環境を維持し、財産の保全を図っている。
(3)事業に関すること
浴室、マッサージ機、カラオケ、囲碁、将棋、テレビなどの設備を利用して、健康づくりや教
養の向上及びレクリエーションなどで一日楽しく活動的に過ごすための事業を実施している。
非常勤嘱託医2名、非常勤保健師1名により、健康相談事業を実施している(毎週火~金曜)
。
(4)集会室の利用承認に関すること
【自主事業】
毎年、指定管理者である北区社会福祉事業団が各老人いこいの家において、マッサージ治療奉
仕事業を実施している。
4.項目別評価
135
①基本方針・施設長
評価
B
適正
【基本方針・組織】
北区と一体となって区民福祉の向上を目指すという法人の基本理念のもと、老人いこいの家を
北区が設置した「高齢者へのサービス業」と捉えて、「安全・安心」「職務に対する使命感」「公
平・平等」「尊敬と敬愛の念を持った接遇」等を施設運営の基本としている。
組織
北区社会福祉事業団
老人いこいの家施設長
リーダー
職員
【施設長】
指定管理者職員の心得を掲げ、施設長のリーダーシップのもと、誰でも、どこでも、いつでも、
誰にでも、同じような対応ができる体制となるように努めている。始業前のミーティングでは、
接遇改善や感染症予防の徹底を図っている。少人数の事業所ではあるが、一人ひとりの分担が明
確にされ、施設長のもと、一体的な運営がなされている。
また、毎月1回(8月を除く)
、
「施設長会」に出席し、老人いこいの家の統一的運営管理及び
方針についての調整を図っている。
【開所】
施設の開所時間及び開所期間は、東京都北区老人いこいの家条例、同施行規則の規定を遵守し
ている。
②従事者
評価
B
適正
【従事者配置】
業務を遂行するにあたり必要な従事者(1日5人程度)を配置している。
【労働環境】
関係法令を遵守し、適切な労働環境を確保している。
【研修】
法人本部による中堅職員を対象にした計画的な集合研修や接遇研修を実施している。
不規則勤務体制職場のため、開館前のミーティングで前日の出来事(忘れ物を含む)や当日の
スケジュール等の共有化を図っている。
③施設管理
評価
B
適正
【建物設備・耐震補強及び内部改修工事】
昭和 55 年開設で、平成 24 年7月から平成 25 年 3 月まで施設を休館して、耐震補強工事と
内部設備、昇降機の更新工事を実施。平成 25 年 4 月 23 日にリニューアルオープンした。
【物品管理】
区からの貸与備品等、台帳を備え適切に管理している。
【業務委託】
エレベーター保守点検、残留塩素調整装置保守点検業務等、専門技術を要する業務は委託して
いる。
【環境配慮】
24 年度の大規模改修で太陽電池付住宅用ソーラーを屋上に設置した。人感センサーによる照
明の設置等、節電、節水の徹底により光熱水費の節約に努めている。
④情報管理・危機管理
評価
136
B
適正
【情報資産保護】
区の個人情報保護条例及び情報セキュリティポリシーに準じて、適切に取り扱っている。
利用者の個人情報は、カギ付のキャビネットに保管し、施設長が適切に管理している。
【災害対策、危機管理】
緊急時における従事者の対応を含めて、消防法に基づく消防計画を策定し、緊急連絡網も整備
している。
自衛防災・消防訓練を実施するとともに、日々、消防用設備を自主点検している。
火災発生時行動マニュアルを備え、見やすいところに表示し、担当者別の役割を確認できるよ
うにしている。
⑤交流・改善
評価
B
適正
【地域等との関わり】
警察・消防と連携し、防犯・地震対策等への注意喚起や周知の役割を果たしている。
【苦情処理】
目安箱や第三者委員(法人本部)の設置など、利用者の意見・要望、苦情を受け付ける仕組み
を作っている。苦情対応は施設長とし、施設で日誌に記録するとともに事業団・区に報告してい
る。
苦情はもともと少ないが、利用者の苦情ではない声にも耳を傾け、サービスの向上をめざして
いる。
⑥施設利用
評価
B
適正
【利用計画】
施設の維持管理や集会室の利用計画は、スケジュールを立てて実施している。
【施設利用】
利用者が集中しないように、地域別に利用曜日を定め、カラオケ、マッサージ機、ヘルストロ
ン(電位治療器)は、混雑を緩和するため、当日受付の予約制にしている。
快適な施設利用が図れるよう区民満足度調査を実施し、利用者の要望の把握に努めている。
利用者に各種情報の提供に努めるとともに、窓口でも便利帳等を活用して簡単な相談に応じら
れるようにしている。
⑦事業実施
評価
B
適正
【委託事業】
浴室、マッサージ機、カラオケ、囲碁、将棋、テレビなどの設備を利用して、健康づくりや
教養の向上及びレクリエーションなどで、一日楽しく過ごすための事業を適正に実施している。
嘱託医2名、保健師1名による健康相談事業を定期的に実施(毎週火~金曜)
。
[再掲]
【自主事業】
毎年、指定管理者である北区社会福祉事業団が各老人いこいの家において、マッサージ治療奉
仕事業を実施し、参加者から好評を得ている。
⑧環境整備
評価
137
B
適正
【利用者環境の整備】
施設内がきちんと整理・整頓され、清掃が行き届いているとともに、巡回点検をこまめにして
利用者の安全に気配りをしている。環境の整備について、利用者からの声に耳を傾けるととも
に、維持補修にあたっても、休館せずに施工できるように努力している。
また、北区公衆浴場法施行条例(平成24年3月26日東京都北区条例第5号)により、水質
検査を実施する等、安全対策を図っている。
【事故対応】
事故防止対策マニュアルを整備するとともに、事故の際は、臨機応変に対処し、法人本部と迅
速に連絡をとって対応を協議している。
区に報告すべき事故が起きた場合は、記録するとともに速やかに報告している。
⑨会計
評価
B
適正
【経理規程】
経理規程を整備し、命令系統・会計責任者の権限・監督範囲が明確になっている。
【契約・支出入等の処理】
契約の際は、稟議書を作成しその必要性を明確にし、会計責任者(庶務課長)の承認を受けた
上で支払をしている(承認印有)。また、内部監事2名により、経理監査を実施している。
【現金等の管理】
施設長が現金の入出金・残高管理を行い、小口現金出納帳を作成している。また、入出金のあ
った日には、金銭残高金種別表の現金有高と小口現金出納帳の現金残高と照合している。
5.総合評価
評価
B
適正
【総合評価】
指揮命令系統が明確で、施設長のリーダーシップのもと職員間の連携が整っており、区が実施
する事業にも積極的に協力するなど、良好な運営がなされている。
また、新たな取組みとして、26年度から毎月1回ひのきチップを入れた「ひのき風呂」を提
供したり、清掃作業の改善に取り組む等、サービス向上・業務改善に尽力している。「ひのき風
呂」の実施にあたっては、利用者 40~50 人に、直接聞き取りで生の声を確認するなど、的確
な手法で対応している。
施設の職員体制から、施設外研修の実施が難しいが、区主催の感染症に係る研修への参加や、
法人本部による中堅職員を対象とした計画的な集合研修の実施など改善に努めている。所管の異
なる名主の滝公園の利用者からの問い合わせ等に対しても、丁寧な応対に心がけていることも評
価できる。
【今後の方針、改善方策】
今後も利用者の増加を図るため、積極的な施設のPRに努めるとともに、健康づくり・いきが
いづくりに係る自主事業の提案など、高齢者の要望に適ったいこいの場の提供ができるよう、一
層の改善・工夫をしてほしい。
今まで以上に、虚弱な高齢者の利用も増えていくことが見込まれるため、老人いこいの家単独
での対応だけでは十分でない。地域の高齢者の総合的な支援を行う「高齢者あんしんセンター」
との連携を深めて対応してほしい。
138
名主の滝老人いこいの家区民満足度調査報告書
(福)北区社会福祉事業団
1
調査の概要
(1)調査施設
名主の滝老人いこいの家
(2)調査期間
平成27年6月30日(火)~7月1日(水)
(3)調査対象
名主の滝老人いこいの家利用者(団体利用者を含む)
(4)調査方法
受付で調査用紙を配布。記入後は回収箱または職員に手渡し。
(5)回収状況
利用者は6月30日は152人、7月1日は95人 総計247人。回収数は30日は115件、1日は66件。計181
件。回収率は73.3%。
(6)その他
2
調査結果
選 択 肢
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
⑭
利用できる曜日の指定について
利用できる現在の時間帯
風呂場のつかいやすさ
娯楽室の快適さ
大広間の快適さ
カラオケ利用
機能回復訓練室または休憩室の快適さ
職員の親切さ
利用の気軽さ
4
3
重視度
2 1
4
全く
極め
大切
大切
て大 大切 でな
でな
切
い
い
61 106
61 102
64 75
27 53
27 35
29 30
35 50
101 71
85 89
全体的な満足度
10
11
12
8
8
4
4
6
4
2
0
0
1
1
3
2
0
0
平均
3.26
3.29
3.34
3.19
3.24
3.29
3.30
3.53
3.46
3
満足度
2 1
大い
極め
に満 満足 不満 て不
足
満
59 106
59 102
53 89
19 49
24 41
26 38
31 60
101 72
87 89
6
12
20
5
1
2
5
4
2
89 87
2
4
2
2
2
2
3
3
3
2
平均
3.26
3.25
3.18
3.13
3.28
3.26
3.20
3.51
3.45
3 3.45
※平均得点:各選択肢のスコア(1~4)にそれぞれの選択者数を乗じ、当該設問の回答者総数で除した値
重視度平均 3.32
満足度平均 3.30
139
3
結果分析
3.9
3.7
3.5
満
足
⑨
3.3
⑧
⑤
⑥
①
②
⑦③
④
3.1
度 2.9
2.7
2.5
2.5
2.7
2.9
3.1
3.3
3.5
3.7
3.9
重 視 度
4
課題発見
重視度・満足度の上位3項目はともに、1位「利用できる曜日の指定について」2位「利用できる
現在の時間帯」3位「職員の親切さ」であった。いこいの家を使える曜日・時間を気にしている方
が多くいこい家が生活の場として必要な存在になってきている。また職員の対応も利用者ひとり一
人に気を付けなければいけない。
5
改善方策
利用者が1日楽しく利用いただけるように職員の気配りを怠らないようにしなければならない。
140
平成 27 年度指定管理者モニタリングレポート
(利用施設用)
施 設 名
北区立王子授産場
健康福祉部健康いきがい課
調査実施日
指定管理者
平成 27 年 7 月 24 日
公益社団法人北区シルバー人材センター
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
【業務内容】
働く意欲のある健康な高齢者のために、その知識、経験、及び希望に沿った就業機会を確保し、
生きがいと健康づくりを図るとともに、高齢者の能力をいかした活力ある地域社会づくりに寄与す
ることを目的に、昭和 55 年 12 月 1 日設立。
平成 23 年 4 月 1 日付で社団法人から公益社団法人になった。
【指定管理施設】
区立授産場2カ所、自転車等駐車場(浮間 4 丁目ほか 18 カ所)
【指定管理料・債務負担額】
単位:円
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
24,954,000
24,968,000
24,984,000
24,998,000
25,012,000
合
計
124,916,000
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
【所在地】 東京都北区王子 2 丁目 19 番 20 号
【規
模】
施設規模 鉄筋コンクリート造2階建1階部分
利用定員 50 名(平成 27 年 4 月 1 日現在 利用者
45 名)
【職員数】 11 名
(内訳)施設長 1 名 指導員 8 名 用務 2 名
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
【事業の概要】
(1)施設の運営に関すること
働く意欲はあるが一般就労が困難な 60 歳以上の区民を対象に、仕事の提供を通して生活の安
定と福祉の向上を図る。
(2)施設・設備の維持管理に関すること
利用者の安全に配慮し、建物及び設備の快適な施設環境を維持し、財産の保全を図る。
(3)授産場で行う仕事に関すること
発注者から材料の提供を受け、利用者が授産場内でシール貼り、箱詰め、箱折り、袋詰め等の
加工を行い、利用者の作業実績に応じて工賃を支払う。
(4)利用者の健康管理に関すること
施設に常設している血圧計を活用しているほか、月2回非常勤嘱託医による利用者全員の健康
相談を実施。また、いきがいや仲間づくりの場としてバス旅行や季節行事を充実させる等、利用
者相互の親睦を図るよう努めている。
(5)利用者の申込受付に関すること
【自主事業】
なし
141
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B
適正
【基本方針・組織】
①利用者・指導員の健康・安全管理
②発注者からの多様な要望に応えられる加工作業
③利用者の作業工賃収入の確保とともに、生きがいと健康の保持を目指した施設運営
上記の方針を掲げ、施設運営に取り組んでいる。
組織
北区シルバー人材センター
施設長
指導員・用務
【施設長】
業務開始前に加え、作業が早く終了した場合にもミーティングを積極的に行い、組織目標・課
題の認識・情報を職員と共有し、業務水準の維持を図っている。作業工賃収入の確保を図りなが
ら、利用者が楽しく作業する中で、生きがいづくりと健康の維持を目指した施設運営を行ってい
る。
【開所】
施設の開所時間及び開所期間は、東京都北区授産場条例・同施行規則の規定を遵守している。
②従事者
評価
B
適正
【従事者配置】
ローテーション勤務。勤務表により出勤日を把握。事業遂行に必要な作業場の従事者は常時 6
名体制を確保している。
【労働環境】
労働関係法令を遵守し、適切な労働環境を確保している。
【研修】
職務遂行の過程の中で、必須な職場内研修を実施している。業務内容・接遇・災害・事故防止・
緊急一時対応等各種マニュアルを従事者全員で共有し、利用者にとって安全・安心で働きやすい
環境づくりに努めている。また、毎朝のミーティングで従事者相互の情報共有を図っている。
③施設管理
評価
B
適正
【建物設備】
建物設備は定期的に点検し、必要な修繕は随時行っている。また、建築基準法第 12 条に基づ
く点検等は、王子福祉作業所と連携して定期的に実施している。
【物品管理】
貸与物品等、台帳を備え適切に管理している。
【業務委託】
専門事業者に必要な清掃業務・保守点検業務等を委託している。
【環境配慮】
日頃から事務室・作業場のエアコンの温度調節や、使用していない部屋の消灯等、節電の徹底
等により、光熱水費の削減に努めている。
142
④情報管理・危機管理
評価
B
適正
【情報資産保護】
区の個人情報保護条例及び情報セキュリティポリシーに準じて、適切に取り扱っている。
パスワード管理されたパソコンは、外部接続をしておらず、盗難防止策も講じられている。利
用者の個人情報は、施設長の管理下に保管されている。
【災害対策、危機管理】
消防署立会いの下、王子福祉作業所と連携して年2回消防訓練を実施している。また、消防法
に基づく防災計画を策定し、非常連絡体制をわかりやすく掲示し、職員間に浸透させている。消
防設備等は定期的に点検している。
⑤交流・改善
評価
B
適正
【地域等との関わり】
警察・消防・王子福祉作業所と連携し、利用者に対して防犯・災害への注意喚起を行っている。
隣接の王子隣保館保育園が休日に実施するバザーについて、場所の提供を行う等地域イベントに
協力している。
また、王子福祉作業所と受注のやりくりをすることで、円滑な受注に努めている。
【苦情処理】
苦情解決の仕組みとして、玄関前に意見箱として「アンケート BOX」を設置するとともに、
利用者の親睦会(喜楽会)を通じて、相談や意見の吸い上げを行っている。
発注者から製品の仕上がり具合についても経過・対応を記録し、指導員全員で共有するととも
に、法人本部に報告している。
⑥施設利用
評価
B
適正
【利用計画】
施設の維持管理や修繕計画、及び年間の利用計画は、法人本部の指導を受けながら、年間スケ
ジュールを立てて実施している。
利用申込者の受付は、適切に行っている。
【施設利用】
適切な施設利用が図れるように、隔年で区民満足度調査を実施し、利用者の要望把握に努めて
いる。利用者の休憩室等も清潔に保たれ、適切に運営されている。採光も十分施され、利用者が
就労しやすく明るい作業環境を整備できている。
⑦事業実施
評価
B
適正
【委託事業】
登録してある事業者から材料の提供を受け、利用者が授産場内でシール貼り、箱詰め、箱折り、
袋詰め等の加工を行い、利用者の作業実績に応じて工賃を支払う事業を実施している。
【自主事業】
なし
143
⑧環境整備
評価
B
適正
【利用者環境の整備】
仕掛品の置き場や運搬方法に注意を払い、安全な作業環境の確保に工夫して取り組んでいる。
利用者とのコミュニケーションを図るために、作業場にある掲示板を活用して情報提供をして
いる。また、作業場の朝のあいさつでは、熱中症予防等、時季に応じた医師からの助言を案内し
たり、最近のよくある作業ミスをアナウンスしたりする等、情報共有を徹底している。
平成 24 年度の改修工事によって、休憩室をフロアに変更し、洋式トイレを多くしたことから、
高齢者にやさしい施設環境が保たれている。
【事故対応】
利用者が安全に作業ができるように、建物設備や備品等の保守点検は計画的に行っている。
施設設備は、常に安全かつ清潔に保たれるよう配慮し、備品等は日々整理整頓している。
事故・緊急時の対応については、各種マニュアルが作成され、施設長を中心として、連絡体制
も整備されている。区及び法人本部に対しても、事故報告書に記録する等して速やかに報告して
いる。
⑨会計
評価
B
適正
【経理規程】
経理規程を整備し、命令系統・会計責任者の権限・監督範囲が明確になっている。
【契約・支出入等の処理】
契約の際は、稟議書を作成しその必要性を明確にし、会計責任者(事務局長)の承認を受けた
上で支払をしている(承認印有)。また、内部監事2名により、経理監査を実施している。
【現金等の管理】
現金出納については、授産場では取り扱っていないが、シルバー人材センター本部において出
納担当者が日々、現金の入出金・残高管理を行い、金銭出納帳を作成している。また、現金金種
明細(金種表)の現金有高と金銭出納帳の現金残高と照合している(事務局長等の確認印有)。
5.総合評価
評価
B
適正
【総合評価】
受注量を確保するため、作業工程の難しい仕事や納期の短い仕事など、発注者からの多種多様
な要望に可能な限り応えるとともに、受注内容に応じたグループ分けによる作業効率の向上、納
品前の検品の徹底によって信頼性の確保・向上に努めている。
単身の高齢者が全体の6割を占めている中で、嘱託医による健康相談・血圧測定、休憩時間を
活用したラジオ体操など、作業面のみならず、安全と健康を確保するために、適切に対応してい
る。
法人作成の接遇マニュアルや、指導員あての場長通知「利用者の立場に立った授産場運営の推
進について」などをもとに、積極的に接遇の向上に取り組んでいる。
【今後の方針、改善方策】
仕事の繁閑を均一にすることは難しい課題だが、利用者の工賃を確保するため、今後も引き続
き、安定した受注を図るとともに、新規の受注企業の開拓に努めてほしい。指定管理者である法
人においても、授産場の意義や活動内容等の一層の PR、情報提供等を行ってほしい。
また、利用者の高齢化により作業能率が低下傾向にあるが、指導方法の統一や検品の徹底等に
より作業効率及び作業精度の向上を図り、発注者の信頼を高めていってほしい。
単身の高齢者が多いことから、利用者の安全・安心への気配りとともに、病気などで退場する
利用者については、孤立することがないよう、高齢者あんしんセンターに適切につなげてほしい。
144
【図表】
王子授産場区民満足度調査報告書
北区シルバー人材センター
1
調査の概要
(1)調査施設
北区立王子授産場
(2)調査期間
平成27年6月29日 (月)~6月30日(火) 2日間
(3)調査対象
利用者
(4)調査方法
利用者に調査票を配布し、設置した回収箱にいれる。
(5)回収状況
45人 中 45人回収 100%
(6)その他
当アンケートから利用者ニーズを把握し、今後の施設運営の参考とする。
2
調査結果
選 択 肢
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
⑭
授産場のPRについて
授産場の場所のわかりやすさ
授産場を利用できる現在の時間帯
作業場の快適さ
休憩室の快適さ
休憩時間の適切さ
一日の作業時間の長さ
作業内容のやさしさ
作業量の適切さ
スタツフの親切さ
スタツフの説明のわかりやすさ
交通の利便性(行きやすさ)
授産場が気軽に利用できること
働くことによる生きがい
4
3
重視度
2 1
4
全く
極め
大切
大切
て大 大切 でな
でな
切
い
い
10
12
11
12
13
10
10
11
10
17
20
14
18
32
34
29
34
31
30
33
31
34
34
28
25
30
26
12
全体的な満足度
0
4
0
1
1
1
3
0
1
0
0
1
0
0
1
0
0
1
1
1
1
0
0
0
0
0
1
1
平均
3.18
3.18
3.24
3.20
3.22
3.16
3.11
3.24
3.20
3.38
3.44
3.29
3.36
3.67
3
満足度
2 1
大い
極め
に満 満足 不満 て不
足
満
3
6
7
6
7
5
10
7
5
12
9
14
10
25
8
38
36
35
36
33
36
34
35
37
30
31
31
33
19
36
3
1
2
2
4
2
0
2
2
3
5
0
1
0
0
1
2
1
1
1
2
1
1
1
0
0
0
1
1
1
平均
2.96
3.02
3.07
3.04
3.02
2.98
3.18
3.07
3.02
3.20
3.09
3.31
3.16
3.51
3.13
※平均得点:各選択肢のスコア(1~4)にそれぞれの選択者数を乗じ、当該設問の回答者総数で除した値
重視度平均 3.28
満足度平均 3.12
145
【図表】
3
結果分析
3.9
3.7
⑭
3.5
満
足
⑫
3.3
⑦
3.1
⑧
③
④
⑨
⑤
②
⑥
①
度 2.9
⑩
⑬
⑪
2.7
2.5
2.5
2.7
2.9
3.1
3.3
3.5
3.7
3.9
重 視 度
4
課題発見
1授産場のPRをさらに高める必要がある
2適切な休憩時間の与え方を検討する必要がある
5
改善方策
1シルバー人材センターのチラシを全戸配布し、授産場のPRに努めるとともに、北区ニュース等
の掲載を検討する。
2利用者が希望している「適切な休憩時間」について検討する。
3授産場のPR、特に発注者に向けてのPRは即仕事量に影響するので、積極的に行わなけ
ればならない。昨年度同様、授産場について記載のあるシルバー人材センターのチラシを全
戸配布にPRに努める。また、シルバー人材センター入会希望会員にも王子授産場の地図入
り案内を配付し、利用者の増加を図る。
146
平成 27 年度指定管理者モニタリングレポート
(利用施設用)
施 設 名
北区立桐ケ丘授産場
健康福祉部健康いきがい課
調査実施日
指定管理者
平成 27 年 7 月 24 日
公益社団法人北区シルバー人材センター
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
【業務内容】
働く意欲のある健康な高齢者のために、その知識、経験、及び希望に沿った就業機会を確保し、
生きがいと健康づくりを図るとともに、高齢者の能力をいかした活力ある地域社会づくりに寄与す
ることを目的に、昭和 55 年 12 月 1 日設立。
平成 23 年 4 月 1 日付で社団法人から公益社団法人になった。
【指定管理施設】
区立授産場2カ所、自転車等駐車場(浮間 4 丁目ほか 18 カ所)
【指定管理料・債務負担額】
単位:円
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
25,169,000
22,983,000
22,999,000
23,012,000
23,027,000
合
計
117,190,000
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
【所在地】
東京都北区桐ケ丘 2 丁目 7 番 22 号
【規
施設規模 鉄筋コンクリート造 3 階建1階部分
模】
利用定員 33 名(平成 27 年 4 月 1 日現在利用者 32 名)
【職員数】
9名
(内訳)施設長 1 名 指導員 6 名 用務 2 名
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
【事業の概要】
(1)施設の運営に関すること
働く意欲はあるが一般就労が困難な 60 歳以上の区民を対象に、仕事の提供を通して生活の安
定と福祉の向上を図る。
(2)施設・設備の維持管理に関すること
利用者の安全に配慮し、建物及び設備の快適な施設環境を維持し、財産の保全を図る。
(3)授産場で行う仕事に関すること
発注者から材料の提供を受け、利用者が授産場内でシール貼り、箱詰め、箱折り、袋詰め等の
加工を行い、利用者の作業実績に応じて工賃を支払う。
(4)利用者の健康管理に関すること
施設に常設している血圧計を活用しているほか、月1回非常勤嘱託医による利用者全員の健康
相談を実施。また、いきがいや仲間づくりの場としてバス旅行や季節行事を充実させる等、利用
者相互の親睦を図るよう努めている。
(5)利用者の申込受付に関すること
【自主事業】
なし
147
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B
適正
【基本方針・組織】
①利用者を主体とした心身ともに明るい職場
②利用者が働きやすくするための環境づくり
③発注者から信頼される、正確で丁寧な加工作業と社会参加
④利用定員の充足
上記の方針を掲げ、施設運営に取り組んでいる。
組織
北区シルバー人材センター
施設長
指導員・用務
【施設長】
利用者の高齢化が進んでいる中、毎朝施設内を巡回し利用者全員に声を掛け、健康状態を確認
するなど、安全と健康管理に配慮している。また、作業工賃収入の確保を図りながら、楽しく作
業する中で、生きがいづくりと健康の維持を目指した施設運営を行っている。
【開所】
施設の開所時間及び開所期間は、東京都北区授産場条例・同施行規則の規定を遵守している。
②従事者
評価
B
適正
【従事者配置】
ローテーション勤務。勤務表により出勤日を把握。事業遂行に必要な作業場の従事者は、常時
4名体制を確保している。
【労働環境】
労働関係法令を遵守し、適切な労働環境を確保している。
【研修】
職務遂行の過程の中で、必須な職場内研修を実施している。業務内容・接遇・災害・事故防止・
緊急一時対応等各種マニュアルを従事者全員で共有し、利用者にとって安全・安心で働きやすい
環境づくりに努めている。また、毎朝のミーティングで従事者相互の情報共有を図っている。
③施設管理
評価
B
適正
【建物設備】
建物設備は定期的に点検し、必要な修繕は随時行っている。また、授産場施設だけでなく、
3階までの建物全体の施設管理を行い、建築基準法第 12 条に基づく定期点検も実施している。
【物品管理】
貸与物品等、台帳を備え適切に管理している。
【業務委託】
専門事業者に必要な清掃業務・保守点検業務等を委託している。
【環境配慮】
日頃から、休憩時間中の作業場や使用していない部屋の消灯、テレビや湯沸し器の使用時間の
設定、雨水利用等、節電・節水の徹底等により光熱水費の削減に努めている。
148
④情報管理・危機管理
評価
B
適正
【情報資産保護】
区の個人情報保護条例及び情報セキュリティポリシーに準じて、適切に取り扱っている。
パソコンは外部接続をしておらず、利用者の個人情報は、施設長の管理下に保管されている。
【災害対策、危機管理】
消防法に基づく消防計画を策定し、定期的に、消防用設備等の点検、消防訓練・避難訓練を実
施している。また、消防署協力の下、桐ケ丘地域振興室との合同訓練も行うなど、緊急時の対応
に備えている。
施設内において、家具の転倒防止、ガラス飛散防止シートの設置など、地震対策が適切になさ
れている。
⑤交流・改善
評価
B
適正
【地域等との関わり】
地域住民との交流は少ないが、警察・消防・桐ケ丘地域振興室と連携し、利用者に対して防犯・
災害への注意喚起を行っている。
また、単身の利用者支援として、赤羽高齢者あんしんセンター・桐ケ丘やまぶき荘高齢者あん
しんセンターと連携する体制を整えている。
【苦情処理】
苦情解決責任者を施設長とし、利用者全員との個別面談(年2回)やこまめな声掛けの実施、
意見箱の設置等により、利用者の要望や意見を確認している。意見を踏まえ変更した事項があっ
た場合、場内掲示をするなど丁寧な対応をしている。
発注者から製品の仕上がり具合についても経過・対応を記録し、指導員全員で共有するととも
に、法人本部に報告している。
⑥施設利用
評価
B
適正
【利用計画】
施設の維持管理や修繕計画、及び年間の利用計画は、法人本部の指導を受けながら、年間スケ
ジュールを立てて実施している。
利用申込者の受付は、適切に行っている。
【施設利用】
適切な施設利用が図れるように、個別面談や隔年で実施する区民満足度調査などにより、利用
者の要望把握に努めている。利用者の休憩室等も清潔に保たれ、適切に運営されている。作業関
係では、導線や作業スペース、明るさも確保しており、高齢者の作業環境に配慮されている。
⑦事業実施
評価
B
適正
【委託事業】
登録してある事業者から材料の提供を受け、利用者が授産場内でシール貼り、箱詰め、箱折り、
袋詰め等の加工を行い、利用者の作業実績に応じて工賃を支払う事業を実施している。
【自主事業】
なし
149
⑧環境整備
評価
B
適正
【利用者環境の整備】
平成 24 年度に耐震補強工事を実施。その後も適正に修繕、清掃がなされており、清潔に保た
れている。
作業場内は、資材、道具等が整理整頓され、搬出・搬入にはフォークリフトを使用して、
利用者・指導員による作業の安全性・効率性の確保を図っている。
利用者とのコミュニケーションを図るために、掲示板を活用して情報提供している。
【事故対応】
利用者が安全に作業できるように、建物設備や備品等の保守点検は計画的に行っている。
施設設備は、常に安全かつ清潔に保たれるように配慮し、備品等は日々整理整頓している。
事故・緊急時の対応については、各種マニュアルが作成され、施設長を中心として、連絡体制
も整備されている。区及び法人本部に対しても、事故報告書に記録する等して速やかに報告でき
るようにしている。
⑨会計
評価
B
適正
【経理規程】
経理規程を整備し、命令系統・会計責任者の権限・監督範囲が明確になっている。
【契約・支出入等の処理】
契約の際は、稟議書を作成しその必要性を明確にし、会計責任者(事務局長)の承認を受けた
上で支払をしている(承認印有)。また、内部監事2名により、経理監査を実施している。
【現金等の管理】
現金出納については、授産場では取り扱っていないが、シルバー人材センター本部において出
納担当者が日々、現金の入出金・残高管理を行い、金銭出納帳を作成している。また、現金金
種明細(金種表)の現金有高と金銭出納帳の現金残高と照合している(事務局長等の確認印有)。
5.総合評価
評価
B
適正
【総合評価】
高齢の利用者が多い中で、血圧計の設置や毎日の体操による日常の健康管理、嘱託医による健
康相談・血圧測定など、作業面のみならず、利用者の安全と健康を確保するために、適切に対応
している。
利用者の声を定期的に聞きながら、改善した事項は掲示板に貼り出すなどして、風通しのよい
施設環境づくりを進めている。
受注量を確保するため、作業工程の難しい仕事や納期の短い仕事など、発注者からの多種多様
な要望に可能な限り応えるとともに、指導・検品方法の統一や利用者との十分なコミュニケーシ
ョンによる作業ミス予防、納品前の検品の徹底によって信頼性の確保・向上に努めている。
病気などで退場する単身の利用者については、孤立することがないよう、高齢者あんしんセン
ターに適切につなげるように努めている。
パソコン盗難防止用の施錠をしていなかったが、モニタリング後すぐに対応を行っている。
【今後の方針、改善方策】
仕事の繁閑を均一にすることは難しい課題だが、利用者の工賃を確保するため、今後も引き続
き、安定した受注を図るとともに、新規の受注企業の開拓に努めてほしい。指定管理者である法
人においても、授産場の意義や活動内容等の一層の PR、情報提供等を行ってほしい。
また、利用者の高齢化により作業能率が低下傾向にあるが、指導方法の統一や検品の徹底等に
より作業効率及び作業精度の向上を図り、発注者の信頼を高めていってほしい。
150
【図表】
桐ケ丘授産場区民満足度調査報告書
北区シルバー人材センター
1
調査の概要
(1)調査施設
北区立桐ヶ丘授産場
(2)調査期間
平成27年6月29日 (月)~6月30日(火) 2日間
(3)調査対象
利用者
(4)調査方法
利用者に調査票を配布し、設置した回収箱にいれる。
(5)回収状況
32人 中 31人回収 96.9% (未回収者1人は長期欠席者)
(6)その他
当アンケートから利用者ニーズを把握し、今後の施設運営の参考とする。
2
調査結果
選 択 肢
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
⑭
授産場のPRについて
授産場の場所のわかりやすさ
授産場を利用できる現在の時間帯
作業場の快適さ
休憩室の快適さ
休憩時間の適切さ
一日の作業時間の長さ
作業内容のやさしさ
作業量の適切さ
スタツフの親切さ
スタツフの説明のわかりやすさ
交通の利便性(行きやすさ)
授産場が気軽に利用できること
働くことによる生きがい
4
3
重視度
2 1
4
全く
極め
大切
大切
て大 大切 でな
でな
切
い
い
4
4
4
7
5
5
8
3
6
12
12
7
7
15
22
20
22
20
19
20
18
24
21
13
15
21
20
13
全体的な満足度
1
3
0
0
2
0
1
0
0
2
1
1
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
平均
3.11
3.04
3.15
3.26
3.12
3.20
3.26
3.11
3.22
3.37
3.39
3.21
3.21
3.54
3
満足度
2 1
大い
極め
に満 満足 不満 て不
足
満
5
6
7
3
3
6
6
5
4
9
6
8
11
10
4
17
16
17
18
15
17
19
22
22
15
19
18
16
20
18
3
3
2
4
6
1
0
0
0
3
3
0
1
0
2
0
0
0
1
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
平均
3.08
3.12
3.19
2.88
2.88
3.21
3.15
3.19
3.15
3.22
3.11
3.31
3.36
3.33
3.08
※平均得点:各選択肢のスコア(1~4)にそれぞれの選択者数を乗じ、当該設問の回答者総数で除した値
重視度平均 3.23
満足度平均 3.15
151
【図表】
3
結果分析
3.9
3.7
3.5
満
足
⑬
⑫
⑧③⑥
② ① ⑨⑦
3.3
3.1
度 2.9
⑭
⑩
⑪
④
⑤
2.7
2.5
2.5
2.7
2.9
3.1
3.3
3.5
3.7
3.9
重 視 度
4
課題発見
1作業場の快適さをさらに高める必要がある
2休憩室の快適さをさらに高める必要がある
5
改善方策
1建物の老朽化や狭い休憩室等の構造上の問題はあるが、整理整頓の徹底や、換気、室温、
採光など作業環境こまめにチェック、調整するなど更なる作業場の快適さアップを図る。
2利用者の利用状況の確認や希望を聞き取るなど、さらに快適にする方法を検討する。
152
平成 27年度指定管理者モニタリングレポート
(処遇施設用)
施 設 名
北区立浮間ハイマート
健康福祉部
調査実施日
指定管理者
生活福祉課
平成 27年 7 月15日
社会福祉法人 東京都福祉事業協会
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況、指定管理料等)
○法 人 所 在 地: 東京都北区王子二丁目19番21号
○業
務 内
容: 都内において、母子生活支援施設(3施設)、保育園(6施設)、特別養護老
人ホーム(2施設)
、高齢者デイサービスセンター(3施設)等を経営している。
○指定管理者施設: 平成18年4月から「北区立浮間ハイマート(母子生活支援施設)」の管理運
営業務について、指定管理者協定を締結している。
○経 営 の 状 況: 指定管理者協定による指定管理料(債務負担行為見積)
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
63,098,000
62,246,000
63,153,000
63,407,000
62,703,000
単位:円
合
計
314,607,000
*平成 24 年度は、外壁打診検査費 998,000 円を含む。
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
○所在地:
○規 模:定員 24世帯(ほか緊急一時保護2世帯)
居室 26室(1DK18室、2DK6 室、緊急一時室1DK2 室)
施設 都営シルバー住宅(9階建)の1階~4階部分 1,658.7 ㎡
○職員数:10 名(うち非常勤職員3名)
[内 訳]
施設長
1
名
少年指導員兼事務員
3(1)名
母子支援員
4(1)名
用務員
1
嘱託医
1(1)名
名
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
○サービスの概要: 児童福祉法第38条及び東京都北区母子生活支援施設条例第1条に基づき、
北区福祉事務所長が入所を決定した母子に対して、原則2年間、面接や各所へ
の同行支援等により自立促進のための生活支援を行う。
○自 主 事 業 等: 入所者(児)だけでなく退所者(児)へのアフターケアも行っている。
地域における子育て支援事業としてオープンルームを実施し、育児に関する
情報交換や相談業務を行っている。
児童館や福祉保健センター等とも連携し、地域の子どもが来所する子育て支
援施設としての役割を果たしている。放課後は入所児の学童保育を行い、生活
の見守りや学習指導等もしている。
利用者の安全管理や施設管理についても対応している。
(1)母親への支援
①個別的支援
②集団的支援
③アフターケア
(2)児童への支援
①幼児への支援
②学童への支援
③思春期児童への支援
(3)緊急一時保護
(4)利用者の健康管理 ①感染症の予防 ②健康診断
③関係機関との連携
(5)地域における子育て支援事業 ①地域学童への施設開放 ②浮間子育てオープンルーム
③育児相談
153
4.
項目別評価
① 基本方針・施設長
評価
B 適 正
【基本方針・組織】
離婚、未婚、夫の暴力からの逃避等様々な理由により入所している母と子が、安心して生活を
おくることができるよう支援を行っている。個々の抱えている生活上の問題点を把握し、ニーズ
を引き出した上で、母子・父子自立支援員、医療機関、学校、保育園、児童館、児童相談所、ハ
ローワーク等と連携しながら自立に向けた支援計画を策定し、様々な支援を行っている。
【施設長】
施設長は専任であり、施設の管理・運営全般にわたり職責を十分果たしている。
入所者との連絡調整をはじめ、施設主催の行事を通じて入所者(児)
・退所者(児)
・地域との
交流も積極的に行っている。
【開所】
365日24時間体制で対応ができるよう、職員のローテーション勤務を組んでいる。
夜間は宿直職員と夜間警備員(警備会社からの派遣)の2名にて対応。
② 従事者
評価
B 適 正
【従事者配置】
職員配置は国基準・都基準を満たしており、勤務時間・休日等についても労働基準法に基づき
実施している。
【健康管理】
職員の健康状態が業務に及ぼす影響が大きいため、医療機関での健康診断を年 1 回実施してお
り、再検査や精密検査についても適正に管理している。
職場環境については、施設職員の安全・衛生に努めている。
【従事者研修】
職員の資質向上を図り施設利用者への支援をより高めるため、法人内研修・施設内職員研修・
他実施機関開催の各種研修・シンポジウムへ参加している。
施設利用者に対する職員の言葉遣い、態度は良好である。
③ 施設管理
評価
B 適 正
【建物設備】
施設内に設置されているエレベータや防火シャッター等の設備保守点検などが適正に行われ、
建築基準法12条に基づく点検も適正に報告されている。また、水質検査・害虫駆除等も定期的
に実施されており、建物設備・環境衛生ともに適正である。
また、施設維持管理記録も整備されており、適正に管理している。
【物品管理】
区からの貸与備品について、管理(備品)台帳を整備し、毎年更新して適正に管理している。
【業務委託】
施設設備保守・点検、清掃等の委託も適正に行われており、一部の業務を外部委託する場合、
事前に区の承認を得ている。
【環境への配慮】
省エネ・省資源に配慮し、こまめな節電に努め、封筒再利用や再生紙使用を実施している。
154
④ 情報管理・危機管理
評価
B 適 正
【情報資産保護】
北区の定める「東京都北区個人情報保護条例」及び法人の定める「個人情報保護規定」に基づ
いた対応をとるとともに、利用者のプライバシーが守られるよう配慮し、平成25年度から従事
者全員に対する情報セキュリティ教育を実施している。
【災害対策、危機管理】
防火管理者を選任し所轄消防署への届出も行っている。地震や非常災害に備え消防計画に基づ
いた自衛消防訓練(避難・通報・消火)を行っている。従前は地震時には施設外へ避難する訓練
が主だったが、現在は荒川決壊時の津波を想定し施設の上階に避難する訓練も行っている。消防
設備点検・消火器点検も定期的に行われており、非常持ち出し袋や防災頭巾、非常用食品の備蓄
管理もされている。大震災を機に備蓄量、内容を見直して倉庫を改修し備蓄スペースを拡張した。
緊急時の区への連絡体制も決められている。
施設内外の安全を管理するため、職員や夜間管理人が巡回を行っている。
⑤ 交流・改善
評価
B 適 正
【地域等との関わり】
母子生活支援施設という特殊性を持ちながら、地域における子育て支援施設の役割を担うべく
子育てオープンルームなどの行事を通じて地域との交流を図っている。入所者(児)だけでなく
退所者(児)や地域で子育てに悩む母親への支援をはじめ、児童館、学校、保育所、児童相談所、
福祉保健センター等と連携したきめ細かな対応に努めている。地域の子ども達が安心して遊べる
場所として施設開放を行い、大人・子どもを問わず地域に溶け込んだ施設となっている。
【苦情処理】
施設利用者等の苦情やトラブルに対して職員全員で対応し改善に努めている。経過や対応につ
いても個々の記録に残し、法人が定める「利用者からの苦情解決の取り組みに関する実施要綱」
に基づき対応している。
また、日頃から声かけを行い、入所者(児)等とのコミュニケーションをきめ細かく行ってお
り、平成 20 年度から意見箱を設置している。
⑥ 利用者処遇
評価
B 適 正
【処遇】
養育・就職などの多くの問題や困難課題を有する入所世帯への対応も増加する中、各種行事の
実施、退所者のアフターケア、地域子育て支援も含め、事業計画に添った処遇が行われている。
アフターケアについては行事参加や来所による相談を通じて状況を把握し数年にわたるフォロ
ーを丁寧に行っている。
入所者処遇においては、自立支援計画を作成し、入所世帯の課題を把握した上で生活支援サー
ビスを提供することに努めている。計画作成過程からの入所者との話し合いを含め、退所後の生
活を見据え、具体的な実行期日を定めて、自立へ向けた支援を実施している。
【健康管理】
母子ともに年2回の健康診断の実施及び嘱託医の健康相談等により概ね良好に健康管理がな
されている。精神疾患や不登校などの問題を抱える世帯の入所もあり、メンタルケアの必要性か
ら嘱託医、保健師、児童相談所等との連携も適切に行われている。
155
⑦ 給食
評価
【給食衛生】
【献立】
⑧ 環境整備
評価
B 適 正
【利用者環境の整備】
施設共用部分については、利用者も参画しつつ清掃・保全され、清潔が保たれている。
【事故対応】
緊急時対応に関しては運営主体である法人本部を含めた連絡網の作成、災害時対応の地域との
連携協力体制の検討など適切な対応方法の確立に努めており、施設長不在等を想定した「事故対
応マニュアル」を整備し、災害時を想定した訓練を毎月実施している。
また、事故の対応は、その経過を文書により区にすみやかに報告している。
⑨ 会計
評価
B 適 正
【経理規程】
法人本部の経理に関する規程が整備されており、命令系統、権限と責任、監督範囲が明確化さ
れ、会計責任者と出納職員も別である。
現金の取り扱いは、保管限度額を定めている。
【契約・支出入等の処理】
法人本部の経理に関する規程により、契約に際しては稟議書を作成することや一定金額以上の
支出について、金額と決裁権限者を定めている。
また、領収書等(証拠書類)は、不正防止のために施設長が会計処理済の印(施設長印)を捺
印しており、出納に関しての際、責任者の承認を得ている。
【現金等の管理】
現金出納帳を作成し、日々の収支状況及び残高確認が適正に行われており、現金、通帳等は、
適正に管理している。
5.総合評価
評価
B 適 正
【総合評価】
運営・処遇・会計ともに概ね適正に実施されている。
【今後の方針、改善方策】
入所者(児)
・退所者(児)・利用者は様々な要因により生活上の大きな問題を抱えている。
個々のおかれている状況を的確に把握し、自立へ向けたきめ細かな支援や対応に努め、引き続
き関係機関と連携を図っていくよう指示した。
なお、平成22年度及び平成25年度に受審した第三者評価・入所者アンケートでも特段の課
題は無かった。現状を維持しつつ、今後も安定的な支援を継続することが求められる。
156
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(利用施設用)
施 設 名
滝野川東デイホーム
健康福祉部 高齢福祉課
調査実施日
指定管理者
平成27年6月29日
社会福祉法人 北区社会福祉協議会
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
業 務 内 容:管理・企画調整業務、福祉サービス利用援助事業、成年後見制度支援事業、高齢
者デイホーム事業、有償家事援助サービス事業、車イス・ハンディキャブ車貸出
事業、おむつの支給事業、生活福祉資金の貸付、ガイドヘルパー派遣
指定管理者施設:運営主体
社会福祉法人
北区社会福祉協議会 会長 荒木 正信
所 在 地 東京都北区岸町1-6-17
経 営 状 況:平成 24 年4月1日より第三期目の指定管理者協定締結 (5 年間)
(債務負担額:桐ケ丘デイホームを含む)
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
合計
55,672,000
55,672,000
55,672,000
55,672,000
55,672,000
278,360,000
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
所 在 地:滝野川1-46-7(滝野川東区民センター内)
延 面 積:1階 51.69㎡ 2階 112.92㎡ 共用部分 (廊下、トイレ) 32.81 ㎡
構
造:鉄筋コンクリート
所
有:区
施設内容:1階 トレーニングコーナー 2階
事務スペース、養護スペース、厨房
利用定員:1日コース 20 人
従事職員:従事職員4人(内 3 人は非常勤職員)
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
地域支援事業として笑顔で長生き調査(基本チェックリスト)の結果該当となった二次予防事
業の対象者に対し、個々の身体の状態に対応したきめ細やかな介護予防プログラムを提供し、高
齢者が住み慣れた地域で健康で充実した生活を過ごせるよう支援する。
介護予防プログラムとして、① 運動器の機能向上 ② 口腔機能の向上 ③ 低栄養予防の 3 つ
のプログラムを中心に実施している。このほか、認知症予防にも力を入れており、パズルや仮名
拾いなど脳の活性化につながるプログラムを取り入れている。音楽療法は認知症予防だけではな
く両デイホームの交流事業としても行われている。
また、地域における自立支援事業として、下記に掲げる閉じこもりと低栄養予防のプログラム
事業等を行うことで、生きがいづくりや閉じこもり・低栄養・認知症の予防に取り組んでいる。
1.「閉じこもり予防会食会」
地域ボランティアグループ「そばの花」との協働により実施している。季節感を取り入れた
食事を味わいながら食育に取り組む。また、簡単な趣味活動プログラムを提供することで、
生きがいづくりの支援と閉じこもりの予防を図る。
2.「パステル画作成」
地域ボランティアグループ「プルプル」との協働により実施している。パステル画の作成に
よる生きがいづくりや、閉じこもり予防、色彩による感覚刺激で認知症の予防を図る。
3.「喫茶かおり」
地域ボランティア「OY コンビ」との協働により実施している。地域の集いの場を提供する
ことで閉じこもりの予防を図る。また、介護者の情報交換の場としても活用されている。
157
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B
適正
【基本方針・組織】
基本方針及び組織は、施設の役割を反映し、効果的、効率的な事業を実施しており、概ね良好
である。
【施設長】
施設長は、デイホームにおける業務全般を統括しており、利用者等との連絡調整や高齢者あん
しんセンターをはじめ、地域との連携についても積極的に行っている。
【開所】
開所日など、サービスを提供すべき期間や日時は遵守されている。
②従事者
評価
B
適正
【従事者配置】
サービス提供に必要な従事者数を配置している。
【労働環境】
労働条件については関係法令を遵守している。
【研修】
事業の運営に必要な研修に積極的に参加しており、今年度は特にうつ予防に関する知識・技術
の習得に力を入れて取り組んでいる。また、従事者の言葉遣い、態度、服装等は毎日、自己点検
を実施しており、結果を区に報告している。受講した研修の内容は、供覧等により職員に周知さ
れている。
③施設管理
評価
B
適正
【建物設備】
利用者に危険となりそうな箇所には、従事者が付き添い安全を保っている。また、施設点検の
実施、機器等の安全確認を定期的に行っている。破損や故障が発生した時には区に報告し、承認
を得た上で適切に修繕を行っている。
【物品管理】
備品管理は、適切に行われている。施設運営に必要な物品は、区内業者から購入するように努
めている。
【業務委託】
基本協定に基づき事前に区の承認を得ており、外部委託業者への指導も適切に行われている。
【環境配慮】
運営に際して、利用者が高齢であることや、節電に配慮しながら、両面印刷、室内の温度調節、
こまめな消灯などを実践しており、概ね良好である。また、プログラムで使用する資材について
はリサイクル品を活用している。
④情報管理・危機管理
評価
B
適正
【情報資産保護】
従事者は情報資産の保護について重要性を認識し、その取り扱いには細心の注意を払ってい
る。保管は事務スペース内の指定場所に収納するよう決められている。管理する情報資産につい
ては、目的外の使用も無く、漏洩等の事故防止の管理体制は確立している。
【災害対策、危機管理】
震災時、緊急時における計画が策定されており、定期的に研修、訓練を実施している。また、
施設内の家具等については金具や器具により固定するなどの対策をとっている。
158
⑤交流・改善
評価
A 優良
【地域等との関わり】
地域や利用者に対し施設の情報を提供し、連携強化に努めている。また、保育園や幼稚園との
交流や地域のボランティアの協力による「音楽療法」プログラムの実施等、地域との関わりを大
事にしている。
土曜日には、閉じこもり予防などを主目的とした複数の「自立支援事業」を行っている。これ
らの事業は地域の住民やボランティアグループとの協働で実施されており、地域との連携によっ
て成り立っている。 (滝野川東では 3 種類の事業を実施)
また、デイホームの職員が町会・自治会等地域の事業に参加して筋力アップ体操を行うなど、
デイホームのことを知っていただくための事業を行っている。(体験デイホーム)
【苦情処理】
意見箱の設置はされているが、苦情は寄せられていない。
⑥施設利用
評価
B
適正
【利用計画】
事業の目標や実施プログラムの内容、重点的な取り組みなどを計画書で定めている。
町会・自治会等地域の事業に参加し、デイホームを PR している。
今年度は PR の成果もあり登録者が増えた。
【施設利用】
施設利用の受付手続きは、利用者にとって適切である。施設は、利用者にとって、快適に保た
れており、設備・備品の提供は適切に行われている。また、利用者への助言指導は概ね適切であ
るが、情報提供や相談については工夫が必要である。
⑦事業実施
評価
B
適正
【委託事業】
区からの委託事業は、区の目標を概ね達成する実績となっている。
【特色ある事業】
地域における自立支援事業については、事前に区へ協議され、協定を遵守して実施されている。
事業実施にあたっては地域住民と連携しており協力関係が構築できている。また、事業は施設
目的に沿ったものとなっている。
⑧環境整備
評価
B
適正
【利用者環境の整備】
区民センター内にあり規模は小さな施設であるが、備品類は整頓され清潔な状態がたもたれて
おり、利用者にとって過ごしやすい環境となっている。また、危険と思われる箇所には注意が払
われ、安全が確保されている。換気についても確保されている。
【事故対応】
事故対応マニュアルが整備され、緊急時の対応を確立しており、即時対応と中長期対応につい
ても適切かつ迅速な対応方法を確立している。万が一事故が起きた場合は事故対応マニュアルに
則って適切に対応し、その経過を記録したうえで区へ報告することになっている。
159
⑨会計
評価
B
適正
【経理規程】
法令、定款及び社会福祉法人会計基準に基づき会計処理を行っており、命令系統・権限・責任
等が明確である。
【契約・支出入等の処理】
会計管理組織が施設とは別の部署(事務局)として確立され、契約・支出入等の処理は会計責
任者の承認を得るなど適切に行われている。また、指定管理者において会計監査を実施している。
【現金等の管理】
利用料金等の現金については、現金出納帳を作成し、適切に管理されており、月2回以上、事
務局が回収している。日々の収支状況・残高を確認し、保管についても施錠できる部屋に金庫を
置き、その鍵についても決められた従事職員のみが管理している。
5.総合評価
評価
B
適正
【総合評価】
区民センター内にあり規模の小さな施設で利用者に親しみやすい施設となっている。
プログラム内容は、個人個人が自分の目標を職員と一緒に考え行っている。室内の装飾などに
ついては、利用者の作品を展示したり、季節感のある装飾をしている。どちらも利用者の要望を
取り入れながら、利用者が楽しく利用しやすい施設となるよう運営がなされている。
また、より多くの方にデイホームを利用してもらうため、町会・自治会等地域の事業に参加し
て事業の PR を行い、体験利用から施設利用者へと拡大している点は、大いに評価できる。
従事職員は介護予防の研修を受講し、筋力アップ体操、口腔機能向上など介護予防プログラム
により力を入れ、専門職の協力のうえプログラムの充実を図っている。
一方、区民満足度調査の結果、比較的満足度の低かった「昼食」や「情報提供・相談機能」に
ついては、「職員の対応の適切さ」、「居心地のよさ」の満足度が高く利用者と良好な関係を築い
ている現状においては、利用者へのヒアリング等を通じて十分改善可能であると考えられる。
【今後の方針、改善方策】
高齢者人口の増加が見込まれるなか、高齢者に対する介護予防はますます重要となっていくと
考えられる。今後もいこいの家や食事会、町会・自治会等、さらには多世代にわたる地域との交
流を行うことにより、デイホーム事業の PR を強化し、利用者の拡大に努めてもらいたい。また
70代から90代と利用者の年齢層に幅があるので、プログラムも各年代のことを考えながら行
うとともに、情報提供・相談機能の一層の充実を図ることにより、より良い事業運営に努めても
らいたい。そして、規模の小さな施設であるが利用者にとって過ごしやすい施設という特色を活
かし、今後も利用者の意見に耳を傾け、通所型介護予防施設として利用者が充実した生活を送っ
ていくための手助けとなるよう施設運営を行ってもらいたい。
昼食については、昨年度、利用者の意見を取り入れて業者を変更したものの、今年の満足度調
査ではかえって満足度を下げる結果となった。昼食への重要度は低いものの、再度試食やアンケ
ートを実施し、利用者が満足できる昼食の在り方を検討してもらいたい。
今後、総合事業の実施に当たり、現在の取り組みをベースにより効果的・効率的な事業実施を
求めることとなる。この点も踏まえた適切な事業運営と制度改正への適確な対応を行ってもらい
たい。
160
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(利用施設用)
施 設 名
桐ケ丘デイホーム
健康福祉部 高齢福祉課
調査実施日
指定管理者
平成27年6月29日
社会福祉法人 北区社会福祉協議会
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
業 務 内 容:管理・企画調整業務、福祉サービス利用援助事業、成年後見制度支援事業、高齢
者デイホーム事業、有償家事援助サービス事業、車イス・ハンディキャブ車貸出
事業、おむつの支給事業、生活福祉資金の貸付、ガイドヘルパー派遣
指定管理者施設:運営主体
社会福祉法人 北区社会福祉協議会
会長 荒木 正信
所 在 地 東京都北区岸町1-6-17
経 営 状 況:平成 24 年4月1日より第三期目の指定管理者協定締結 (5 年間)
(債務負担額:滝野川東デイホームを含む)
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
合計
55,672,000
55,672,000
55,672,000
55,672,000
55,672,000
278,360,000
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
所 在 地:桐ケ丘1-6-2-101(都営住宅1階)
延 面 積:494.72㎡
構
造:鉄筋コンクリート
所
有:都
施設内容:玄関、事務室、ボランティア室、作業室、洗濯シャワー室、厨房、休憩室、便所
利用定員:1日コース 30 人
従事職員:従事職員4人(内 3 人は非常勤職員)
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
地域支援事業として笑顔で長生き調査(基本チェックリスト)の結果該当となった二次予防事
業の対象者に対し、個々の身体の状態に対応したきめ細やかな介護予防プログラムを提供し、高
齢者が住み慣れた地域で健康で充実した生活を過ごせるよう支援する。
介護予防プログラムとして、① 運動器の機能向上 ② 口腔機能の向上 ③ 低栄養予防の 3 つ
のプログラムを中心に実施している。このほか、認知症予防にも力を入れており、パズルや仮名
拾いなど脳の活性化につながるプログラムを取り入れている。音楽療法は認知症予防だけではな
く、両デイホームの交流事業として行われている。
また、地域における自立支援事業として、下記に掲げる閉じこもりと低栄養予防のプログラム
事業等を行うことで、生きがいづくりや閉じこもり・低栄養・認知症の予防に取り組んでいる。
1.「パステル画及びカレー会食会」
地域ボランティアグループの「パステルこっとん」との協働により、パステル画の作成を通
じて生きがいづくりを支援するとともに、色彩による感覚刺激での認知症の予防を図る。また、
料理クラブ「華麗ちゃん」との協働により、創意工夫されたカレーを提供しみんなで楽しく会
食することで、会話や笑いを引き出し閉じこもりの予防を図る。
3.「映画鑑賞及び会食」
地域ボランティア「寿限無」との協働により実施している。映画鑑賞をきっかけにコミュニ
ケーションを活性化させることで、認知症・閉じこもりの予防を図る。また、季節感を取り入
れた食事を味わいながら会食することで、閉じこもりの予防を図る。また、メニューのレシピ
を提供することで低栄養予防につなげる。希望者はボランティアと一緒に調理の体験ができる。
161
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B
適正
【基本方針・組織】
基本方針及び組織は、施設の役割を反映し、効果的、効率的な事業を実施しており、良好であ
る。
【施設長】
施設長は、デイホームにおける業務全般を統括しており、利用者等との連絡調整や高齢者あん
しんセンターをはじめ、地域との連携についても積極的に行っている。
【開所】
開所日など、サービスを提供すべき期間や日時は遵守されている。
②従事者
評価
B
適正
【従事者配置】
サービス提供に必要な従事者数を配置している。
【労働環境】
労働条件については法令を遵守している。
【研修】
事業の運営に必要な研修に積極的に参加しており、今年度は特にうつ予防に関する知識・技術
の習得に力を入れて取り組んでいる。また、従事者の言葉遣い、態度、服装等の接遇面について
は毎日、自己点検を実施している。受講した研修の内容は、供覧等により職員に周知されている。
③施設管理
評価
B
適正
【建物設備】
利用者・従事者に危険となる箇所は、見受けられない。また、施設点検の実施、機器等の安全
確認も行っている。破損や故障が発生した時には区に報告し、承認を得た上で適切に修繕を行っ
ている。
【物品管理】
備品の管理は適切に行われている。施設運営に必要な物品は、区内業者から購入するように努
めている。
【業務委託】
基本協定に基づき事前に区の承認を得ており、外部委託業者への指導も適切に行われている。
【環境配慮】
運営に際して、両面印刷やこまめな消灯などを実践している。室内温度の調節は利用者が高齢
であることを十分配慮したうえで適切に行っている。またプログラムで使用する資材についてはリ
サイクル品を活用している。
④情報管理・危機管理
評価
B
適正
【情報資産保護】
従事者は情報資産の保護について重要性を認識し、その取り扱いには細心の注意を払ってい
る。保管は事務スペース内の指定場所に収納するよう決められている。管理する情報資産につい
ては、目的外の使用も無く、漏洩等の事故防止の管理体制は確立している。
【災害対策、危機管理】
震災時等の緊急時における計画が策定されており、定期的に研修・訓練を実施している。また、
施設内の家具を金具や器具により固定したり、飛散防止フィルムをガラスに貼るなどして対策を
とっている。
162
⑤交流・改善
評価
A 優良
【地域等との関わり】
地域のボランティアの協力により、「音楽療法」や「回想法」などのプログラムを実施してお
り、利用者と地域住民との関わりを大事にしている。
土曜日には、閉じこもり予防などを主目的とした複数の「自立支援事業」を行っている。これ
らの事業は地域の住民やボランティアグループとの協働で実施されており、地域との連携によっ
て成り立っている。 (桐ケ丘では4種類を実施)
また、自立支援事業を行っていない第 3 土曜日の午後を桐ヶ丘やまぶき荘高齢者あんしんセン
ターが実施するふれあい交流サロンの会場としており、地域の高齢者の方により親しんでいただ
くための施設となっている。こうした地域との交流からデイホームのことを知っていただけるよ
う努めている。
【苦情処理】
意見箱の設置はされているが、苦情は寄せられていない。
⑥施設利用
評価
B
適正
【利用計画】
事業の目標や実施プログラムの内容、重点的な取り組みなどを計画書で定めている。
ふれあい交流サロンの会場として地域の高齢者の方においでいただき、デイホームを知ってい
ただくことで体験利用、そして施設利用者へと拡大に努めている。
【施設利用】
施設利用の受付手続きは、利用者にとって適切である。施設は、利用者にとって、快適に保た
れており、設備・備品の提供・貸出は適切に行われている。また、利用者への助言指導は概ね適
切であるが、情報提供や相談については工夫が必要である。
⑦事業実施
評価
B
適正
【委託事業】
区からの委託事業は、区の目標を概ね達成する実績となっている。
【特色ある事業】
地域における自立支援事業については、事前に区へ協議され、協定を遵守して実施されている。
事業実施にあたっては地域住民と連携しており協力関係が構築できている。また、事業は施設
目的に沿ったものとなっている。
⑧環境整備
評価
B
適正
【利用者環境の整備】
施設内の備品類は整頓されていて、清潔な状態が保たれている。また、利用者が過ごすスペー
スは段差なども少なく、利用者の人数に対しても十分な広さがあり安全が確保されている。危険
と思われる箇所には適切な対応が施され、採光・換気も十分であり、利用者に快適な環境が配慮
されている。
【事故対応】
事故対応マニュアルが整備され、緊急時の対応を確立しており、即時対応と中長期対応につい
ても適切かつ迅速な対応方法を確立している。万が一事故が起きた場合は事故対応マニュアルに
則って適切に対応し、その経過を記録したうえで区へ報告することになっている。
163
⑨会計
評価
B
適正
【経理規程】
法令、定款及び社会福祉法人会計基準に基づき会計処理を行っており、命令系統・権限・責任
等が明確である。
【契約・支出入等の処理】
会計管理組織が施設とは別の部署(事務局)として確立され、契約・支出入等の処理は会計責
任者の承認を得るなど適切に行われている。また、指定管理者において会計監査を実施している。
【現金等の管理】
利用料金等の現金については、現金出納帳を作成し、適切に管理されており、月2回以上、事
務局が回収している。日々の収支状況・残高を確認し、保管についても施錠できる部屋に金庫を
置き、その鍵についても決められた従事職員のみが管理している。
5.総合評価
評価
B
適正
【総合評価】
施設内はスペースの広さを活かして備品類が適切に配置されており、利用者や実施するプログ
ラムを考えたレイアウトとなっている。
また、利用者の要望を取り入れて常に実施プログラムの内容を工夫するなどの努力をしてお
り、利用者に配慮した施設運営がなされている。
地域との連携や、ボランティア等との協力についても複数の自立支援事業を通して積極的に行
っている。また、他の事業との連携から多くの方にデイホーム事業の PR を行っている。
従事職員は介護予防の研修を受講し、筋力アップ体操、口腔機能向上など介護予防プログラム
にも力を入れており、要支援・要介護にならないよう専門職の協力のうえ、プログラムの充実を
図っている。
一方、区民満足度調査の結果、比較的満足度の低かった「昼食」や「情報提供・相談機能」に
ついては、「職員の対応の適切さ」、「居心地のよさ」の満足度が高く利用者と良好な関係を築い
ている現状においては、利用者へのヒアリング等を通じて十分改善可能であると考えられる。
【今後の方針、改善方策】
高齢者人口の増加が見込まれるなか、高齢者に対する介護予防はますます重要となっていくと
考えられる。今後も高齢者あんしんセンターや地域ボランティアとの協力連携、さらには多世代
との交流など、デイホーム事業を通して高齢者の方々が健康で自立した生活を送れるよう、プロ
グラムの改善や情報提供・相談機能の一層の充実を図ることにより、より良い事業運営に努めて
もらいたい。
また、ふれあい交流サロン等、他の事業との連携から体験利用制度に繋げるなど、引き続きデ
イホームの PR を強化し多くの高齢者の方にデイホームを利用してもらえるよう努めてもらい
たい。
昼食については、昨年度、利用者の意見を取り入れて業者を変更したものの、今年の満足度調
査ではかえって満足度を下げる結果となった。昼食への重要度は低いものの、再度試食やアンケ
ートを実施し、利用者が満足できる昼食の在り方を検討してもらいたい。
今後、総合事業の実施に当たり、現在の取り組みをベースにより効果的・効率的な事業実施を
求めることとなる。この点も踏まえた適切な事業運営と制度改正への適確な対応を行ってもら
いたい。
164
【図表1】
北区立デイホーム区民満足度調査報告書
社会福祉法人北区社会福祉協議会
1
調査の概要
(1)調査施設
北区立滝野川東デイホーム及び北区立桐ケ丘デイホーム
(2)調査期間
平成27年7月15日(水)~30日(木)
(3)調査対象
(1)の施設利用登録者
(4)調査方法
職員の解説のもと、当日出席者で一斉に実施
(5)回収状況
北区立滝野川東デイホーム 52件/北区立桐ケ丘デイホーム 71件
2
調査結果
選 択 肢
4
4
全く
極め
大切
大切
て大 大切 でな
でな
切
い
い
66
89
③ 口腔機能向上・口腔衛生のプログラムについて 68
④ 低栄養予防のプログラムについて
58
認知症予防のプログラムについて
⑤
89
⑥ コミュニケーションゲームや保育園等との交流などのプログラムについて
45
⑦ 外出行事について
57
⑧ プログラムの暮らしへの役立ち度について
76
⑨ プログラムの楽しさについて
83
⑩ デイホームでの居心地のよさについて
84
⑪ デイホームでの食事について
52
⑫ イス、机などの備品の使いやすさについて
64
⑬ 福祉制度や介護予防についての情報や相談について
76
⑭ 地域の方々との交流について
71
⑮ デイホームの職員の対応の適切さについて 110
① バスによる送迎について
② 筋力アップ体操について
重視度
3 2 1
13
31
49
57
29
63
55
40
35
35
57
54
40
48
10
2
1
3
5
2
11
7
5
2
2
11
3
3
2
1
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
平均
3.79
3.73
3.54
3.44
3.73
3.29
3.40
3.59
3.68
3.68
3.34
3.50
3.61
3.57
3.90
満足度
3 2 1
大い
極め
に満 満足 不満 て不
足
満
67
70
46
35
56
43
46
57
59
82
18
47
28
33
89
9
48
69
80
59
74
67
57
57
34
76
69
74
76
30
4
3
4
6
5
2
7
7
4
3
23
5
13
9
1
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
3
0
2
1
0
平均
3.79
3.55
3.35
3.24
3.43
3.33
3.33
3.41
3.46
3.66
2.91
3.35
3.09
3.18
3.73
※平均得点:各選択肢のスコア(1~4)にそれぞれの選択者数を乗じ、当該設問の回答者総数で除した値
3.59
3.39
満足度平均
重視度平均
165
【図表1】
3
結果分析
3.8
①
⑮
3.7
⑩
3.6
②
3.5
満
⑨
⑧
3.4
足
3.3
度
3.2
⑥
⑤
⑫③
⑦
④
⑭
3.1
⑬
3.0
2.9
2.9
3.0
3.1
3.2
⑪
3.3
3.4
3.5
3.6
3.7
3.8
3.9
4.0
重 視 度
4
課題発見
このたびの調査において、満足度の平均値が前回より少し下がった(前回:重視度平均3.58、満足度平均
3.48)。
各項目の満足度は、「大いに満足」との回答が45.0%と低いが、全体の満足度は「大いに満足」との回答
が60.5%となっている。「大いに満足」「満足」の合計は、ほぼすべての項目において90%以上となる。
満足度が低い項目として「食事」と「情報提供、相談」が挙げられる。「食事」については1項目だけ満足
度が2点台となっているが比較的重視ども低い。前回の調査時にポイントを満足度が下がったため業者を変更
したが、更に満足度が下がる結果となった。重視度も下がっており、デイホームの食事に重きを置いていな
い傾向がみられる。重視度が上がったものは「筋力アップ体操」「認知症予防」と、介護予防の象徴ともい
えるプログラムであることから、「介護予防」への意識の高さが伺える。
重視度が高く満足度が低い「解決すべき課題」は「情報提供、相談」である。「コミュニケーションゲー
ム等」のプログラムは、満足度が特別高いわけではないが重視度が最も低い。「コミュニケーションゲー
ム」によらなくても利用者同士のコミュニケーションが円滑に行われることの表れともいえる。今後は、こ
のプログラムに力を入れるよりもむしろ「情報提供、相談」に力を入れていく必要がある。一方で、利用者
同士の円滑なコミュニケーションをより一歩進める形で、自主的な活動の発生を促す働きかけを研究してい
く必要がある。
5
改善方策
食事については、業者を変更した結果、満足度が下がっている。400円以内で食事提供できる業者が少ない
こともあるが、今年度、再度試食やアンケートを実施し、検討したい。
施設運営全体については今後、改正介護保険制度の中でどのような運営をしていくべきか検討していく必
要がある。
調査結果から、プログラム面では「コミュニケーションゲーム等」「外出行事」の重視度が低いが、今
後、住民が自主的に介護予防に取り組めるように支援するに当たっては、これらのプログラムはむしろ、施
設が提供するのではなく、自分たちで企画し、取り組めるよう支援する方向に転換していく必要がある。
調査結果からもっとも重点的な課題と言える「情報提供、相談」については、利用者が求める情報につい
て、もう少し詳細に把握し、相談をしやすい体制、環境づくりに努める必要がある。聞き取りなどにより利
用者の要望を把握し、対応できるようにしたい。
今回、全体的に「大いに満足」の割合が下がっている。「満足」を加えたおおむね満足している利用者
は、これまでと変わらず全体の9割を超えているが、これまでに比べ、いわば「圧倒的なデイホームファ
ン」が減少していることが伺える。これまでの「デイホームファン」に焦点を合わせたプログラムからの転
換を図っていく時期であると考える。新制度の実施に伴う方向性の転換とともに、検討していきたい。
166
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(処遇施設用)
施 設 名
北区立赤羽西福祉工房
健康福祉部
障害者福祉センター
調査実施日
平成27年
指定管理者
7月29日
社会福祉法人北区社会福祉事業団
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
業 務 内 容:心身上の障害のために就労能力が限られている区民を対象に、身辺自立、機能、作業
力、社会適応、文化向上、健康維持増進を目的に、基礎集団(班別)活動、全体活動、
作業訓練活動(陶芸等)
、生活訓練活動(ストレッチ等)、課題活動等を行っている。
指定管理者:運営主体 社会福祉法人 北区社会福祉事業団
所
理事長 加藤
幹夫
在 地:東京都北区上中里 2-45-2
平成 18 年 4 月 1 日より指定管理者協定締結。
平成23年 4 月 1 日より二期目協定締結。
当該事業者による障害者福祉センター所管の他施設
①北区立赤羽西福祉作業所 ②北区立王子福祉作業所
指定管理者協定による運営費(債務負担行為見積)
平成23年度
161,997,000
平成24年度
165,156,000
平成25年度
平成26年度
172,739,000
174,214,000
(単位:円)
平成27年度
179,278,000
合
計
853,384,000
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
所
在 地:東京都北区赤羽西 5-7-1
規
模 等:敷地面積:1,147.29 ㎡ 構造:鉄筋コンクリート造、地上2階
建物延面積:1,141.15 ㎡
開設年月日:平成 7 年4月1日
利 用 定 員:48 名(平成27年 4 月 1 日現在利用者数38名)
従事職員数:常勤 16 名(施設長1名、事務職1名、サービス管理責任者1名、生活支援員11名、
看護師1名、栄養士1名(兼務))
、非常勤 4 名(生活指導員4名)
、臨時6名(理学
療法士1名、食事介助員5名)、嘱託医1名 合計 27 名
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
障害者総合支援法に基づく指定障害福祉サービスの生活介護事業を運営している(障害程度区分
3 以上、50 歳以上は障害程度区分 2 以上)
。
重度の身体障害者が、自立した日常生活または社会生活を営むことができるよう、生活介護と創
作的活動または生産活動の機会の提供を行っている。
<日常的サービス>
(1)生活介護サービス(障害者総合支援法によるサービス
自己負担あり)
(2)送迎サービス
(障害者総合支援法によるサービス
生活介護サービスに含まれる)
(3)給食サービス
(障害者総合支援法によるサービス
食材費の自己負担あり)
<日常的活動>
(1)基礎集団
3 班に分かれて活動
(2)全体活動
オリエンテーション、親睦行事、グループ外出、学習会、行事事前活動等
(3)作業活動
陶芸等の制作、技術習得、販売等
(4)生活訓練
ストレッチ、生産活動(ステンシル、ビーズ、木工)等
(5)交流活動
(赤西タイム)レクリエーション、創作、おしゃべり、ゲーム等
(6)ストレッチ体操 理学療法士の指導のもと、各自の障害に見合った体操を行う。
<その他>
(1)スポレク交流会、工房まつり、防災訓練、宿泊行事、グループ外出等の活動で、自立を援助
167
する活動を展開する。
4.
項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B
適正
【基本方針・組織】
「利用者一人ひとりを大切にし、温もりのあるサービスを提供し、利用者からも家族からも、さ
らには地域の方々からも信頼される施設運営を目指す。」ことを施設の運営理念とし、利用者や家
族の意向を尊重しつつ、実施、実践のために、各部門・担当者の会議を頻繁に開催し、方針の実施
にあたっている。
【施設長】
平成27年4月に施設長へ内部昇任した。同施設での前職(サービス管理責任者)経験を活かし、
経験豊富なスタッフとともに、利用者への働きかけも日々積極的に行っている。
【開所】
東京都北区立福祉工房条例施行規則及び東京都北区立福祉工房運営要綱に基づき、設定された開
所日及び開所時間について適正に運営されている。
②従事者
評価
B
適正
【従事者配置】
職員体制は法令に則り締結された基本協定書に定める基準を遵守しており、適正な配置がなされ
ている。また、社会福祉士、介護福祉士資格の職員取得も行われるなど意欲的な姿勢がみられる。
【労働環境】
労働基準法等の法令を順守している。但し、年度初めからの雇用に係る書類において、記載内容
や日時に関し、関係者の錯誤を起こしやすい点には十分に留意されたい。また、規程の新設に際し
ては関係者に周知徹底を図られたい。
【健康管理】
定期健康診断を実施し、非常勤を含めた全職員の受診率が 100%を達成されている。
【研修】
利用者への支援を充実させるため、組織として研修計画と研修実績を管理し、個々の職員が研修
目標を持ち、自己啓発を推進しスキルの向上を図っている。なお、医療的ケアの拡大に向け、計画
的な職員研修の取り組みを行った点については、高く評価する。
③施設管理
評価
B
適正
【建物設備】
給排水・空調・電気・昇降機等経年劣化が進んでいる設備についても定期的な保守点検を実施し、
不具合発生における対応も迅速に行っている。
【物品管理】
備品の管理は、貸付品管理簿(備品台帳)により正しく管理されている。
【業務委託】
送迎バス業務・清掃業務、給食業務、警備業務等が委託されているが、適正に管理されている。
【環境配慮】
省エネ・省資源のため、環境負荷軽減のため、全職員で日常的に努力を続けている。
④情報管理・危機管理
評価
B
適正
【情報資産保護】
法人の情報公開規程・個人情報保護規程が設けられ、情報セキュリティ実施手順も作成されてお
り、適切に取り組んでいる。
USB 等外部記録媒体に関しては、紛失が一目でわかる形で施錠場所に保管されている。管理台
168
帳や使用記録簿(貸出簿)については番号制度開始に向け、より充実した取扱いに尽力されたい。
【災害対策、危機管理】
防災訓練は、工房独自の訓練(年3回)のほか、工房・福祉作業所・図書館・児童館・保育園の
5施設合同訓練(年1回)を実施している。また、防災センター見学を実施し震度7を体験するな
どの取り組みを通して利用者の意識啓発に努めた。
⑤交流・改善
評価
B
適正
【地域等との関わり】
利用者は重度の障害者が多く、地域との関わりという点では一定の限界がある中、工房まつり、
作品展、スポレク交流会、施設見学、夏祭り、文化祭、買い物実習、及び体験ボランティア等の多
くの催し物において地域との接点を大切にして取り組んでいる。
また、日々の園芸活動中に、緑道公園を往来する地域住民との交流が生まれているなど、普段か
らの地域交流の積み重ねの結果が生じつつある点は評価できる部分である。
【苦情処理】
苦情については苦情解決マニュアルに基づき処理されている。また、受付とその仕組みについて
は、施設関係者だけでなく、来客者等の第三者にも分かるよう入口に掲示して周知している。
なお、施設内の掲示情報については、常に最新情報の確認に留意されたい。
⑥利用者処遇
評価
A 優良
【処遇】
利用者・保護者の意向にも配慮し、適切に個別支援計画を策定しており、平成 26 年度から利用
者数が大幅に増えたことを契機に、班編成の障害程度別変更、支援員の固定等の工夫により、ケー
スの把握と活動状況・課題等の包括的把握で、支援をより向上させた取り組みは評価できる。
利用者の加齢や障害重度化に伴い、事前準備の多い工房まつり等の取り組みについても利用者の
負担増が懸念されたが、利用者からの発信だけでなく支援員の提案を利用者が具体化する等、負担
を抑える取り組みも効果的であった。
医療的ケアガイドラインを作成し、平成25年10月より看護師による医療的ケアを開始したこ
とで、障害の重度化により吸引や経管栄養が必要な利用者の定期的通所が拡大するなどの改善が図
られている。現在3名の利用者が医療的ケアを必要としている状態であり、利用者の安全のため、
看護体制の充実が今後の課題である中で、介護職員が行う医療的ケアについての研修や体制整備を
行うなど先駆的な取組みを行っている点は高く評価する。
【健康管理】
看護師を中心に利用者の日々の健康状態を把握し、疾病の早期発見や健康維持、増進を図ってい
る。月1回の体重測定、年1回の健康診断(検尿・胸部エックス線等)のほか、嘱託医の健康相談
(月 2 回)
、理学療法士の助言のもとでストレッチ体操等による健康管理なども行なわれている。
また、若干名の健康診断未受診者に対しては、別途健康診断を受診した結果票の提出を働きかけ、
利用者全員分の健康診断結果を確認できることを目指している。
⑦給食
評価
B
適正
【衛生】
栄養士(赤羽西福祉作業所と兼務)・職員・給食受託業者等で定期的会議を開催し、栄養・味・
衛生・安全性の確保に努めている。過去に委託業者において異物混入があったことを教訓に作成さ
れた対応マニュアルに沿って委託業者への指導を強化した結果、異物混入事故は減少傾向をたど
り、近年においては当該事象の発生は絶無である。
【献立】
定期的会議を基礎に、各利用者の身体・健康状況を考慮して、栄養士が中心となり献立を作成し、
169
適切なカロリーや栄養バランスに配慮しており、利用者の状態に合わせた食形態や食器を選び使用
している。
また、利用者全員に配付される献立表は、ひとくちメモなど家庭でも役立つ情報が掲載され、好
評である。
⑧環境整備
評価
B
適正
【利用者環境の整備】
利用者のほとんどが自分の意思では行動のできない重度の障害者で、知的障害も併発している利
用者等もいる中で、安全性の確保は重大であるが、設備・備品等に危険性はなく、おおむね利用者
の作業等に合わせた配置がなされており、清潔に保たれ、採光・換気についても充分考慮している。
【事故対応】
事故については、マニュアルで緊急性・長期的対応等について全体で情報を共有している。万一
の発生時には、些細な事例も終礼や翌日の朝礼で全員に周知し、互いに意識し合うことで、再発防
止に活かせるような環境を作っている。
⑨会計
評価
B
適正
【経理規程】
法人の経理規程は確立されており、日常の経理に関しても適正に運営されている。
法人の経理規程と区の指定管理協定による規程で管理され、帳簿類も適正に管理執行されている。
【契約・支出入の処理】
利用者からの生活介護利用者負担金・賄収入は、本人(保護者)に正しく通知・請求されており、
自動口座引落で納付され出納簿に記載されている。また、利用者負担金・賄収入ともに、毎月遅滞
なく北区に納付されている。
領収証や証拠書類を綴った証憑書類のファイルは、日付ごとで整理されている。
【現金等管理】
小口現金出納帳と金銭残高金種別表も詳細に記録されており、内容も一致している。また、確認
印も日々押されており、万が一記載ミスがあっても直ぐに判明するように管理されている。
5.総合評価
評価
B
適正
【総合評価】
課題・問題・処遇等については頻繁に会議をして協議することにより、施設運営の改善に取り組
んでいる。特に処遇については、平成26年度に利用者が大幅に増えたことを契機に行った工夫に
よる班編成の変更が、利用者の心の安定と支援のしやすさにつながったことは、高く評価できる。
会計処理の各種帳簿等に関しても、自主的に真摯な改善が見られ、常に問題意識をもって取り組
んでいることが見受けられる。
研修への参加も職員の希望も考慮しつつ計画的に行われており、個別の研修参加履歴により研修
状況を把握し、全体のスキルアップを目指している点は評価する。
【今後の方針、改善方策】
(1)開所から20周年を迎え、利用者・保護者の高齢化や障害の重度化、ニーズの多様化が進ん
でいる。このような状況の中、医療的ケアの充実を含めた施設、職員の積極的取り組みは特に
高く評価できる。今後もサービス向上に向けた取り組みを進められたい。
(2)一部書類に係る日付欄等の記載漏れ・記載誤りが散見される。より適切に処理されたい。
(3)利用者環境に関係する設備の不具合については適切かつ速やかな対処が必要とされることか
ら、より所管課と密接に連携をとり対応されたい。
(4)番号制度の開始を控え、より情報セキュリティに留意して運営に当たられたい。
170
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(処遇施設用)
施 設 名
北区立王子福祉作業所
指定管理者
健康福祉部 障害者福祉センター
調査実施日
平成27年7月28日
社会福祉法人北区社会福祉事業団
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
業 務 内 容:雇用されることが困難な知的障害者に対して、障害者総合支援法に規定する就労継続
支援B型その他の指定障害者福祉サービスを行い、設備を提供して仕事の実習及び生
活支援をすることにより、その自立を援助し、福祉の増進を図っている。
指定管理者:運営主体 社会福祉法人北区社会福祉事業団 理事長
所
加藤 幹夫
在 地:東京都北区上中里 2-45-2
平成 20 年 4 月 1 日より指定管理者協定締結。平成25年4月1日より二期目締結。
当該事業者による障害者福祉センター所管の他施設
①北区立赤羽西福祉工房 ②北区立赤羽西福祉作業所
指定管理者協定による運営費(債務負担行為見積)
(単位:円)
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
平成 29 年度
99,158,000
99,968,000
100,307,000
101,557,000
101,482,000
合
計
502,693,000
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
所
在 地:東京都北区王子 2-19-20
規
模 等:施設規模 鉄筋コンクリート造 2 階建(授産場と共用、作業所専用 902.36 ㎡)
開設年月日:昭和42年4月1日
利 用 定 員:60名(平成27年4月 1 日現在利用者数58名)
従事職員数:常勤10名(施設長1名、事務職1名、サービス管理責任者1名、生活支援員1名、
職業指導員5名、看護師1名)、非常勤5名(職業指導員4名、栄養士1名)、臨時3
名(職業開拓員1名、用務員2名)
、嘱託医1名 合計19名
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
サービスの概要、自主事業等
(1)作業支援:利用者個々の特性に合った作業を通じて技能を習得するとともに、工賃を得るこ
とで利用者が働く喜びを感じ、作業での協力、共働を通じて責任感や自主性、社会性を養える
よう支援を行う。
(2)生活支援:基本的な生活習慣を確立させ、グループやクラブ活動で主体的に活動することに
より、自主性や協調性を高め、対外活動を体験することにより、一般生活能力を高めるととも
に、社会参加を促進する。
(3)就労支援:会社見学や企業実習等の社会経験を通じて、生活の幅を広げ就労を支援する。
(4)健康維持・増進支援:毎月、嘱託医や看護師による健康相談や体重・血圧測定を実施。その
他年1回の健康診断を実施(王子生協病院委託)している。
(5)実習生・体験研修生等の受け入れ:実習生及び体験研修生等を積極的に受け入れ、知的障害
者に対する社会的理解を高める役割を果たしていく。
(6)保護者との連携:月1回の保護者連絡会や年2回の個別面談を充実させ、保護者と連携を密
にし、利用者本位の支援に取り組んでいく。
(7)地域との連携:「あすかだより」の配布や「あすか祭」を通じて地域に密着した運営を行う。
(8)防災対策:自衛消防組織をつくり、年2回の避難訓練及び消火訓練等を実施する。
(9)情報セキュリティ:事業団の情報セキュリティ実施手順に則り、区の関係条例や北区指定管
理者情報セキュリテイマニュアルに基づき適正な取り扱いに努める。
171
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B 適正
【基本方針・組織】
一人ひとりの自立と自己決定を尊重し、個々の特性や能力に応じた作業活動を通して、充実かつ
安定した社会生活の実現を図ることを方針としている。また、利用者に対するサービス提供の向上
が目指されており、就労継続支援B型事業所としての役割を十分担える組織となっている。
【施設長】
施設長は、法人の障害施設課長と兼務という立場であるが、区の関係部署等との連携を密にし、
当施設を十分把握し、順調な組織運営を行っている。
【開所】
東京都北区立福祉作業所条例施行規則及び東京都北区立福祉作業所運営要綱に基づき、設定され
た開所日及び開所時間について適正に運営されている。
②従事者
評価
B 適正
【従事者配置】
法令に則って締結された「東京都北区立王子福祉作業所の管理に関する協定」別紙仕様書第2に
定められた基準に基づいて適正に配置されている。
【労働環境】
勤務体制も労働基準法等に照らして良好である。
【健康管理】
医療機関に委託し、年1回職員健康診断を実施(区職員と同内容)している。また、職場の衛生推
進者を定めて日常的に点検改善に努めている。
【研修】
平成25年度より職員研修計画を作成し、法人・区・都・東社協等主催の研修に積極的に参加で
きる体制を作っている。また受講記録も適切に管理されている。
③施設管理
評価
B 適正
【建物設備】
12条点検・消防設備点検等、定期的な点検を行って適切な施設管理がなされている。建物や設
備については良好な状態であるが、家具転倒防止のより一層の徹底を含め今後も適切な施設管理が
求められる。
【物品管理】
区からの貸与備品等は台帳を備え適切に管理している。消耗品等は、区内業者から購入している。
【業務委託】
業務委託のうち、調理業務は入札を実施、その他運営委託に関しては、数社の見積もりを取るな
ど、公正な委託契約を行っている。また、委託後も業務内容を適正に管理している。
【環境配慮】
省エネ・省資源・環境負荷の低減のために日頃から光熱水費、ガソリン使用量などの細かなチェ
ックを行い、全職員で無駄のないよう努力している。
④情報管理・危機管理
評価
A 優良
【情報資産保護】
情報資産台帳の作成、記憶媒体や紙媒体の管理保管、執務室の整理整頓など、番号制度開始を控
え、リスク低減を含めて様々な情報管理対策に組織として着実に取り組んでいる。
【災害対策、危機管理】
王子授産場との合同避難訓練、消防訓練を実施している。東日本大震災を受け、災害伝言ダイヤ
172
ルの利用、保護者以外の連絡先の確保、持ち出し品の確認などを行うとともに、災害時対応マニュ
アルを作成し、それに基づいた体制づくりを行っている。
⑤交流・改善
評価
B 適正
【地域等との関わり】
作業ボランティアや行事ボランティア、見学者や体験研修の受け入れなど、社会資源の育成に尽
力している。
施設の行事として「あすか祭」を開催するほか、機関紙「あすかだより」の配布や清掃作業の受
注及び遂行を通じて、地域社会と密接な関係を持ち、障害に対する理解を深めてもらうように努め
ている。
【苦情処理】
苦情受付者・苦情解決責任者及び第三者委員を設置し、いつでも苦情及び相談を受付、対応でき
る体制を整えている。
また、職員間で情報を共有して再発防止にも努めている。
⑥利用者処遇
評価
B 適正
【処遇】
利用者個々の能力把握とそれに応じた処遇計画の策定、評価など概ね適正に行われている。
本人、保護者、職員の三者で話し合う場を設け、処遇計画に反映させている。各人の希望・能力
に応じた活動を取り入れ、小グループでの所外活動などを積極的に推し進めることで、自己決定力
や、社会生活を営むための能力の向上を目指している。
利用者に係る様々な記録類については、適正に整理されている。また、アセスメントシートを作
成し、利用者個々の情報を詳細に把握できるよう工夫している。
利用者特性に合わせることや年間を通じた安定した仕事を得ること等を方針として受注先を開
拓し、企業や官公庁から作業を受注して利用者の個別支援計画に基づき提供している。また、自主
生産品の充実により工賃の向上を図っているほか、作業能力判定会議を年2回行い、評定率の定期
的な見直しによる公平な工賃配分に配慮している。
一般就労を希望する利用者に対しては、企業実習につなげるなどの支援を行っている。
なお、虐待防止委員会、工賃向上委員会などを組織し、それぞれの課題に対応している。
【健康管理】
保健衛生年間計画を定め、月別に健康目標を設定している。毎月の目標に基づく健康ガイダンス
(年3回)や血圧・体重測定(月1回)、嘱託医相談等(月2回)を実施するほか、歯科検診や歯
磨き講習会の開催など、口腔衛生にも配慮している。
また、ラジオ体操やダンス、ランニング等を毎日実施することで、日々の健康状態をチェックし
健康の維持・増進を図っている。
⑦給食
評価
B 適正
【衛生】
利用者の手洗いやうがいの励行及びドアノブ等の消毒によるインフルエンザ、ノロウィルス等の
感染症の予防をしている。
調理の委託職員についても検便・健康診断を義務付けるなど、衛生面に配慮している。
【献立】
非常勤で栄養士を配置しており、利用者の心身の健康のため、栄養計算した給食の提供、調理状
態検査、保温食器の導入、利用者の食育などに従事している。
利用者の持病等にも配慮し、栄養バランスを考えている。
年1回利用者の嗜好調査や保護者試食会等を通じて意向の把握に努めている。
173
⑧環境整備
評価
B 適正
【利用者環境の整備】
材料や道具等の置場は適切に管理され、家具の転倒防止など災害時の安全確保も、配慮されてい
る。但し、利用者が集合する場所等はより一層注意願いたい。また、利用者が落ち着いて仕事がで
きる環境づくりに取り組んでいる。
虐待防止委員会、防火管理委員会、工賃向上委員会を組織し、定期的に委員会を開催して、それ
ぞれの課題解決に取り組んでいく体制づくりを行っている。
【事故対応】
「事故防止対応マニュアル」が策定されており、対応方法の検討、区への報告方法などが整備され
ている。なお、「ヒヤリハット」の情報を職員間で共有し事故につながらないように努めている。
区への報告も迅速に行っており、対応も適切に行われている。
⑨会計
評価
B 適正
【経理規程】
法人の経理規程は確立されており、日常の経理に関しても、適正に運営されている。
法人の経理規程と、区の指定管理者協定による規定とで会計管理されている。
【契約・支出入等の処理】
概ね適切に執行されているが、一連の関係書類は綴る等の管理を行うこと。また、領収書は、不
正利用防止のため、処理済の印を押すこと。
【現金等の管理】
利用者から徴収する施設利用料・賄費は、利用翌月に本人請求及び区へ報告の上、翌々月 15 日
までに区への払い込みを行っている。なお、利用者からは口座振替により徴収している。
利用料金等について、請求根拠書類、利用者宛請求書、区への報告書類、納入領収書等が、月別
にきちんとファイル綴られている。
5.総合評価
評価
B 適正
【総合評価】
法人における施設運営経験・ノウハウに基づき、組織運営・処遇・会計管理はそれぞれ適切に執
行されている。
実習生や体験研修生等を引き続き積極的に受け入れており、地域への障害者理解の拡大や開かれ
た施設づくりに取り組んでいることは評価できる点である。
作業の安定的な確保や新規開拓を通して工賃向上に努めており、他作業所とのネットワークを活
用しての受注拡大等に取り組んでいる点も評価できる。
【今後の方針、改善方策】
(1)事業運営等に際して、計画・実行・評価・改善という PDCA サイクルをより有効に活用し、
さらなる事業運営等の向上を図ること。
(2)障害者総合支援法に基づく就労継続支援B型事業所として、より一層の受注作業開拓と工賃
向上に取り組むと共に、利用者の円滑な受入れ、一般就労に向けた積極的な支援を図ること。
(3)同時に実施された外部有識者によるモニタリングでの意見と合わせ、より一層会計処理の適
正化に努めること。
(4)協定・規則等についてはより適正な運用に努め、関係機関との協議は実績を十分に勘案して
これを行うこと。
174
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(処遇施設用)
施 設 名
北区立赤羽西福祉作業所
健康福祉部 障害者福祉センター
調査実施日
指定管理者
平成27年7月29日
社会福祉法人北区社会福祉事業団
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
業 務 内 容:雇用されることが困難な知的障害者に対して、障害者総合支援法に規定する就労継続
支援B型その他の指定障害者福祉サービスを行い、設備を提供して仕事の実習及び生
活支援をすることにより、その自立を援助し、福祉の増進を図っている。
指定管理者:運営主体 社会福祉法人北区社会福祉事業団 理事長
所
加藤 幹夫
在 地:東京都北区上中里 2-45-2
平成 18 年 4 月 1 日より指定管理者協定締結。
平成 23 年 4 月 1 日より二期目協定締結。
当該事業者による障害者福祉センター所管の他施設
①北区立赤羽西福祉工房 ②北区立王子福祉作業所
指定管理者協定による運営費(債務負担行為見積)
(単位:円)
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
112,133,000
111,544,000
111,646,000
112,510,000
113,378,000
合
計
561,211,000
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
所
在 地:東京都北区赤羽西5-7-5
規
模 等:施設規模 鉄筋コンクリート造 3 階建(1 階部分 764.61 ㎡作業所専有)
開設年月日:昭和54年4月1日
利 用 定 員:55 名(平成27年 4 月 1 日現在利用者数 47名)
従事職員数:常勤10名(施設長1名、事務職1名、サービス管理責任者1名、生活支援員2名、
職業指導員4名、栄養士1名(兼務))
、非常勤2名(職業指導員2名)
、臨時6名(職
業指導員1名、看護師1名、職業開拓員1名、用務員3名)、嘱託医1名 合計19
名
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
サービスの概要、自主事業等
(1)作業支援:能力に応じた作業を選定し持てる力を充分に発揮し、勤労者として好ましい作業
態度や礼儀が身に付くよう支援し、作業能力を維持・向上できるよう努めている。
(2)就労支援:利用者一人ひとりの特性を考慮し、就労可能な利用者に、家庭・関係機関などと
連携し就職につながる支援を行う。
(3)生活支援:利用者の経験を広げ生活が豊かになるよう、社会生活に必要な基本的生活習慣や
日常生活動作の習得を支援し、地域社会や他の作業所との交流などを通じて、利用者がよりよ
い人間関係を構築できる手助けを行っている。
(4)保健衛生支援:各種健康診断や精神科医相談、看護師による健康相談など、利用者の健康管
理を支援している。
(5)家庭・関係機関との連携:月 1 回の保護者連絡会・必要に応じた保護者面接・年 1 回の家庭
訪問・広報誌の発行等を通じた連携により、支援サービスの向上を図っている。
(6)地域交流:施設で開催する“赤西祭”の地域住民への開放のほか、地域の納涼祭への参加、
合同の防災訓練の実施など、日頃から密接に地域との交流を図っている。
(7)防災対策:作業所単独の防災訓練を年2回及び地域との合同の防災訓練を年1回行っている。
(8)情報セキュリティ:法人の情報セキュリティ実施手順に則り、区の関係条例や北区指定管理
175
者情報セキュリテイマニュアルに基づき実施している。
(9)ボランティアの受け入れ:作業ボランティアや実習生を積極的に受け入れている。
4. 項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B 適正
【基本方針・組織】
「利用者が個々の特性や能力に応じた作業活動や生活活動を通して、地域との交流を深めなが
ら、充実かつ安定した社会生活を実現すること。
」を運営方針としている。
また、利用者に対するサービス提供の向上が目指されており、就労継続支援B型事業所としての
役割を十分担える組織となっている。
【施設長】
施設長は、赤羽西福祉工房で施設長を務めた実績もあり、経験豊かで職員育成にも熱意を持ちな
がら、運営に当たっている。
【開所】
東京都北区立福祉作業所条例施行規則及び東京都北区立福祉作業所運営要綱に基づき、設定され
た開所日及び開所時間について適正に運営されている。
②従事者
評価
B 適正
【従事者配置】
法令に則って締結された「東京都北区立赤羽西福祉作業所の管理に関する協定」別紙仕様書第2
に定められた基準に基づき適正に配置されている。
【労働環境】
概ね労働基準法等に照らして良好である。なお、協定等については、関係機関と実績を勘案した
内容に関し協議を十分に行うこと。
【健康管理】
医療機関に委託し、年1回職員健康診断を実施している。職場の安全衛生に関しては、責任者を
定めて日常的に点検し、随時報告・改善に努めている。
【研修】
研修計画については、職員のキャリアや職層毎により利用者支援、接遇等のカテゴリーが定めら
れており、それぞれの職種に応じた個別研修計画を策定している。研修結果については、所内での
報告会などを通じて共有化している。
③施設管理
評価
B 適正
【建物設備】
12条点検・消防設備点検等、定期的な点検を行って、適切な施設管理がなされている。一部重
量物に関する固定が懸念される箇所があるため、一層の危険予防に努めてもらいたい。
【物品管理】
区からの貸与備品は、台帳を備え概ね適切に管理している。
【業務委託】
給食その他運営委託に関して、区の了解の上で再委託を行い、選定に際して復数社の見積もりを
取るなど、公正な委託契約を行っている。また、委託後も運営内容を適正に管理している。
【環境配慮】
省エネ・省資源・環境負荷の低減のために日頃から光熱水費、ガソリン使用量などの細かなチェ
ックを行い、全職員で無駄のないよう努力している。また、外気導入を積極的に行い、換気と節電
に努めている。
176
④情報管理・危機管理
評価
B 適正
【情報資産保護】
番号制度の開始を控え、法人のセキュリティポリシーを踏まえた作業所の情報管理規程の見直し
に着手している。パソコン・外部記録媒体・書類等の管理もほぼ適正である。
【災害対策、危機管理】
災害・危機発生時体制、対応計画、訓練実施、設備点検などが確立されている。地域との連携面
でも、合同防災訓練を実施するなど積極的である。また、東日本大震災の遭遇経験と首都直下型地
震発生時の対応を考慮し、災害時対応マニュアルも適宜改訂している。
⑤交流・改善
評価
B 適正
【地域等との関わり】
地元自治会、児童館、保育園等と合同防災訓練を実施し、地域の連携を図っている。
また、団地の草むしりなどの受注作業を通じて、地域住民へ障害に対する理解を深めてもらうよ
うに努めている。
毎年、赤羽西福祉工房、及び若葉福祉園と同日開催している赤西祭に、地域住民を招待するなど
交流は盛んである。
【苦情処理】
苦情処理担当者を明示しているほか、法人組織に苦情対応制度があることを利用者と家族に説明
している。また、相談受付の際には、面談記録という形で記録を行っている。
⑥利用者処遇
評価
A 優良
【処遇】
利用者個々の能力把握とそれに応じた処遇計画の策定、評価など概ね適正に行われている。
本人 、保護者、職員の三者で話し合う場を設け、処遇計画に反映させている。各人の希望・能力
に応じた活動を取り入れ、小グループでの所外活動などを積極的に推し進めることで、自己決定力
や社会生活を営むための能力の向上を目指している。
工賃向上に関しては、職業開拓員の定期的な訪問に対する企業の協力により受注を強化すると共
に、班ごとに作業を行うなどにより作業体制の効率化を図り、平成26年度は前年度よりも工賃収
入が向上した。また、利用者がより多くの作業の種類や量を行うことができるよう、作業能力向上
を支援している。
就労支援に関しては、就職者の職場定着のため継続した支援を行っている。
工賃配分は、評価会議を開き、技能、持続性、作業量及び作業態度の4要素を基に各利用者へ配
分している。
また、職員が毎日ケース会議を行い、利用者一人ひとりに配慮したきめ細やかな処遇を実現して
いる。
利用者の処遇に用いる各帳票は整理統合されているが、一部日付等の記載漏れが散見されるため
注意を要する。
【健康管理】
利用者の健康状態を把握し、嘱託医、看護師及び家族らと連携を密にすることで、利用者の健康
維持増進と精神的安定を図れるように支援を行っている。
感染症予防マニュアルを策定し、施設内感染予防に留意している。
⑦給食
評価
B 適正
【衛生】
調理・配食・片付けについては、赤羽西福祉工房と共同で外部委託している。赤羽西福祉工房で調
理された食事を本作業所に運び、配膳、後片付け、食器の殺菌までを作業所で行っている。衛生に
177
関しては、委託業者や栄養士の検便・健康診断を義務付けている。また、栄養士と委託業者で連携
をとり、異物混入等の事故が起こらないように努めている。
【献立】
常勤の栄養士を配置しており、利用者の心身の健康のため、栄養計算した給食の提供、調理状態
検査、利用者の食育などに従事する等、有効に活動している。
⑧環境整備
評価
B 適正
【利用者環境の整備】
材料や道具等の置場は適切に管理され、家具の転倒防止など災害時の安全確保も配慮されてい
る。但し一部重量物や頭上に位置する収納スペース等はより一層注意願いたい。
平成26年度から環境整備担当者を置くことにより、狭いスペースでも有効に活用しようとする
努力がみられる。
【事故対応】
「事故防止対応マニュアル」が策定されており、対応方法も整備されている。近年特記すべき事
故は生じてない。なお、事故に至らない軽微な事象についても、全体朝礼等で周知することにより、
事故につながらないように努めている。
⑨会計
評価
B 適正
【経理規程】
法人の経理規程は確立されており、日常の経理に関しても適正に運営されている。
法人の経理規程と、区の指定管理者協定による規程とで会計管理されている。
【契約・支出入等の処理】
全ての帳票類が整理され、適切に執行されている。
社会福祉法人会計基準に係る帳票類は具備され、小口支払等はその都度決裁が成されるなど適切
である。
【現金等の管理】
利用者から徴収する施設利用料・賄費は、利用翌月に本人請求及び区へ報告の上、翌々月 15日
までに区への払い込みを行っている。なお、利用者からは口座振替により徴収している。
利用料金等については、請求根拠となる書類、利用者宛請求書、区への報告書類、及び納入領収
書等が月別に綴られている。
5.総合評価
評価
B 適正
【総合評価】
法人における施設運営経験・ノウハウに基づき、赤羽西福祉作業所の運営・処遇・会計管理は概
ね適切に執行されている。また平成 26 年度の工賃収入額が前年度を上回ったことは評価できる。
狭いスペースの有効活用のために環境整備担当を置くなど独自の努力をしている点や、地域の住
民・自治会等と日頃から密接に交流し、危機管理等にも備えていることは評価できる点である。
【今後の方針、改善方策】
(1)障害者総合支援法に基づく就労継続支援B型事業所として、工賃向上のためより一層の受注
作業開拓や、就労支援センターなどの関係機関と連携した就労支援体制の強化を図ること。
(2)利用者、家族の高齢化に伴い多様化する生活支援のニーズに対して的確に対応し、利用者の
自立生活支援のため、職員の意識改革や能力向上に努めるとともに、利用者の処遇それぞれに
おいて関係機関との連携を強化しサービス水準のさらなる向上を図ること。
(3)協定・規則等に一部記載誤り等が見受けられるため、十分に関係者と協議調整を行い、適正
な記載とし適正な時期に提示すること。
178
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
健康福祉部 障害者福祉センター
(処遇施設用)
調査実施日
平成27 年7月 27 日
社会福祉法人
東京都知的障害者育成会
施 設 名
北区立たばた福祉作業所
指定管理者
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
業 務 内 容:18 歳以上の就労が困難な知的障害者に日常生活及び作業支援を行い、自分の力に合
わせた活動ができるよう支援している。虐待防止、第三者評価実施を方針に盛り込ん
でいる。
指定管理者:運営主体 社会福祉法人東京都知的障害者育成会 理事長 上原
所
明子
在 地:東京都新宿区西新宿 8-3-39 STS ビル 3F
平成18 年 4 月 1 日より指定管理者協定締結
平成23年 4 月 1 日より二期目協定締結。
平成24年4月1日より障害者自立支援法に規定する就労継続支援B型に移行
当該事業者による障害者福祉センター所管の他施設
①北区立若葉福祉園 ②北区立神谷ホーム③北区立あすなろ福祉園
指定管理者協定による運営費(債務負担行為見積)
(単位:円)
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
平成27年度
合
計
53,583,000
54,249,000
54,463,000
55,624,000
55,734,000
273,653,000
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
施設の耐震補強工事に伴い、平成27年6月から平成28年4月まで仮移転先で作業所を運営し
ている。
移転先の所在地:東京都北区田端4-17-1(旧北区立滝野川第七小学校)
移転先の規模等:施設規模
鉄筋コンクリート造4階建(4階の 880.49 ㎡)
利用定員 20 名(平成 27年 4 月 1 日現在利用者数19名)
従 事 職 員 数:常勤5名(施設長1名、事務職1名、主任生活支援員1名、生活支援員2名)
非常勤3名(生活支援員1名、栄養士1名、看護師1名)嘱託医1名(内科医 1
名)
合計9名
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
サービスの概要、自主事業等:
(1)作業支援:作業活動・販売活動の支援
全体的に受注作業が伸び悩む状況の中で、他の福祉作業所とのネットワーク体制を活用し、
作業シェアリング等でより安定した受注を目指し、自主生産品の開発にも取り組む。
(2)生活支援:本人意思の尊重と自己決定の支援を行い、各人の生活経験の拡大を図る。
日常生活、行事の準備・運営、清掃・買い物他の訓練を通し、社会生活のルールを身に付け、
生活習慣を獲得できるよう支援する。
(3)就労支援:就労支援センターやハローワーク等の関係機関と連携し、利用者に合った就労機
会を確保し、就労の可能性がある利用者へのバックアップに努めていく。
(4)保健衛生・給食栄養指導:定期健康診断、嘱託医相談、血圧・体重・体脂肪測定、朝の体操
とウォーキング、昼休みのダンスなど、生活習慣病予防・肥満対策を重点的に行う。
(5)家庭との連携:保護者会・個人面談・連絡帳の活用など、緻密に幅広い対応を行う。
(6)地域・他機関との交流:地域ボランティアの受け入れや地域との交流行事に参加する。生活
寮、緊急一時施設等の他機関と連携を強化しネットワークを構築する。施設公開やホームペー
ジ等を有効活用し、区民や近隣の方たちに作業所活動に対する理解を深めてもらう。また、地
元商店街と協力し「ふれあいアートストリート」
(障害者の絵画展示)の企画を推進する。
179
(7)防災対策:「たばた福祉作業所消防計画」に則り、避難・防災訓練を毎月実施する。避難場所
等の確認、防災センターの見学、緊急時帰宅訓練等も適宜行う。東日本大震災・福島原発事故
等を教訓とし、安全な避難誘導を重点課題とした避難計画・避難訓練を実施する。
4.
項目別評価
① 基本方針・施設長
評価
B
適正
【基本方針・組織】
障害者に対する総合的なサービスの質の向上が目指されており、就労継続支援B型事業所として
の役割を十分に果たせる基本方針・組織となっている。
【施設長】
施設長は、長年の障害者福祉現場の経験を生かし、利用者、保護者に対しても適切な対応を図り、
良好な組織運営管理を行っている。
【開所】
東京都北区立福祉作業所条例施行規則及び東京都北区立福祉作業所運営要綱に基づき、設定され
た開所日及び開所時間について、適正に運営されている。
② 従事者
評価
B
適正
【従事者配置】
法令に則り締結された「東京都北区立たばた福祉作業所の管理に関する協定」別紙仕様書第2の
基準に基づき適正な従事者配置がなされている。
【労働環境】
労働基準法等の法令を順守して、就業規則等も整備されており、従事者の労働環境も労働基準法
等に照らし、良好である。一部書類に簡易な用語の誤記がみられるため機会を得て訂正されたい。
【健康管理】
職員の健康診断は年1回実施。また日常的な職場の安全衛生管理とともに年2回総点検を実施。
【研修】
能力・技術・心構えの向上と高度な専門性獲得に向け、研鑽している。法人本部の研修をはじめ、
様々な研修機会を用意し、受講内容は報告会を通し全職員の共通認識としていることは評価でき
る。但し、今後は各職員に対し、より長期的な研修計画を整備し、人材育成の充実に努めるととも
に、職員が研修に参加しやすい体制とするべく、法人として検討すること。
③ 施設管理
評価
B
適正
【建物設備】
滝野川福祉保健センターの耐震補強工事に伴い、同センター2 階から旧滝野川第7小学校の4階
に平成27年6月1日に仮移転を行っている。
【物品管理】
区からの貸与備品は台帳を備え、異動時は区に速やかに報告するなど適切に管理している。
消耗品等は主に区内業者から購入している。
【業務委託】
給食・システム管理などの業務委託に関し、区の了解の上で、公正な委託契約を締結し、委託後
も運営が適切になされているか管理監督している。
【環境配慮】
省エネ・省資源・環境負荷低減のため、光熱水費等無駄のないよう、全職員で節減に努めている。
④ 情報管理・危機管理
評価
B
適正
【情報資産保護】
法人の「個人情報保護規程」
「情報公開開示規程」を定め、「東京都北区個人情報保護条例」「東京
180
都北区情報公開条例」に沿って適切に取り扱い、利用者・家族に対しても十分な説明が行われてい
る。
【災害対策、危機管理】
「災害時対応マニュアル」「施設緊急時対応マニュアル」「リスクマネジメント実施規定」「事故防
止マニュアル」等の見直しや時点修正を適切に実施すること。なお、避難訓練を毎月実施している
点は評価する。また、利用者・保護者に対人対物補償保険への加入を勧奨している。
⑤ 交流・改善
評価
B 適正
【地域等との関わり】
作業やグループの外出など、日常活動に地域ボランティアを積極的に受け入れている。施設行事
(餅つき会)に近隣住民の参加を得ている。今年度の施設祭は、仮移転のため開催が出来なかったと
のことだが、地域の祭(おちゃのこ祭祭)に自主作品販売で参加し、地域との交流を継続している。
また、地元商店街と協力した「ふれあいアートストリート」
(障害者の絵画展示、年6回)の企画
など、幅広く地域住民・他機関との連携に取り組んでいることは評価できる。
【苦情処理】
「苦情処理報告」を作成し、職員全員で問題を共有化・分析し、解決に至る経過を取りまとめてい
て、日常の処遇改善等に生かしている。
⑥ 利用者処遇
評価
B 適正
【処遇】
6月からの仮移転に伴い、交通機関の利用方法や徒歩での順路等、大きく生活環境が変化したが、
できる限り利用者負担を低減すべく環境を整え、施設での生活を続けられるよう配慮している。
利用者の能力や経験を活かすため、作業・日常生活ともきめ細やかな計画を立て支援している。
作業活動では、工賃収入の掲示や作業内容の拡大、利用者の能力に応じた作業班の編成など、効
率的な生産に向けた取り組みを続けている。他所との作業シュアリングで新規受注の開拓により工
賃増加に取り組んでいるほか、自主生産品の工夫により売上が若干伸びている。
利用者の個別支援計画に基づき、就労支援講座を毎年実施し、企業やグループホームの見学や学
習会を引き続き行っている。また、行事準備や運営に利用者参加の機会を増やし、社会生活上のル
ールについても利用者同士の意見交換の場を設けるなど、本人意思の尊重、自己決定の支援を行い、
保護者との連携(保護者月例会)と併せてきめ細やかな対応を図っている。
【健康管理】
肥満対策として朝の体操、ウォーキング(週1回)、昼休みのダンスなど体を動かす機会を増や
し、昼食後の歯磨指導や自己の食器を洗う訓練なども充実が図られている。
定期健康診断や健康相談、血圧・体重・体脂肪率・骨格筋率・内臓脂肪レベル等の測定により、
利用者自身の健康への意識を高めている。 また、保護者向けに「健康と栄養」という広報誌を年
2回発行し、利用者の健康状況の周知にも努めている。なお、緊急時の対応等に向け、利用者の健
康管理に関する個別記録票の充実を早急に実施すること。
⑦ 給食
評価
B 適正
【衛生】
栄養士及び給食委託業者の作業員に対し毎月の検便実施や年 1 回の健康診断を義務付けるなど、
衛生面に留意している。仮移転の6月から昼食が給食委託業者の宅配弁当となったため、配送方法
や時間、食事までの保存方法等を徹底し、食中毒に対する予防を行っている。
【献立】
利用者の嗜好調査を基に、栄養士が個々人に合わせた適正な栄養バランスのとれた給食の提供に
努めている。利用者の食物アレルギーの食物配慮をおこない、栄養計画や嗜好カルテが作成され、
181
季節毎の行事食を通して食育や利用者の誕生日にその利用者のリクエストによるメニューの提供
及び毎月1回、主食を2種類の中から選択するメニューや年2回のバイキング方式による給食など
が配慮されている。仮移転の6月から宅配弁当により実施しているため、今まで実施していたメニ
ュー等の要望(利用者嗜好調査の反映、季節毎の行事食、誕生日リクエスト等)を実施することが
困難な部分もあるが、業者との会議でできる限り要望に沿うように努力を行っている。給食実施に
比較し、宅配弁当ではカロリー増加の傾向があることにも十分配慮した提供を行っていくこと。
⑧ 環境整備
評価
B 適正
【利用者環境の整備】
仮移転先においても整理整頓を日常化させ、
「危険物は作業室に置かない」
「はさみや刃物を使う
作業はさせない」などの安全策が徹底されている。採光は自然光や照明灯により明るさを確保、空
調による換気で利用者の健康維持を図っている。施設の清掃は、利用者の清潔を保つ意識を高める
ため、利用者・職員でも実行している。
【事故対応】
施設独自の「事故防止マニュアル」「事故対応マニュアル」の見直しと時点修正を行い、緊急時対
応、事故発生への備えと区への報告方法の確認などをより徹底すること
⑨ 会計
評価
B 適正
【経理規程】
東京都知的障害者育成会経理規程と指定管理者協定に照らして適切に会計は管理されている。
会計組織が作業所、法人組織ともに権限と命令系統が確立され、日常の経理に関して正しく運営さ
れている。
【契約・支出入等の処理】
契約書・請求書・領収書、帳票類等も適切に整備され、都度記入・更新と施設責任者の承認(確
認)が得られている。法人の会計監査を受けた後、区の決算、事業実績報告を提出している。
【現金等の管理】
運営委託費は現場管理で、現金出納簿、科目別帳簿等具備。毎日残高を確認し所長決裁。毎月末、
通帳・帳簿・手持小口現金確認を行うなど、透明性を確保している。
5.総合評価
評価
B 適正
【総合評価】
法人における長年の施設運営の経験・ノウハウに基づき、たばた福祉作業所の運営・処遇・会計
管理も適切に執行されている。管理運営体制や利用者対応などの検討にも、少人数の組織であるこ
とを生かした職員全員での取り組みが行われている。また、処遇面、運営面それぞれに目標を定め、
その評価をしっかりと行い、翌年度以降に発展的に反映させていることは、評価できる。
【今後の方針、改善方策】
(1)利用者それぞれのニーズや課題・目標、及び施設運営面などについて、仮移転先からの復帰
に向け作業所全体で改めて検討を行い将来目標と実行計画を定めること。
(2)書類整備等の事務処理の精度を上げると共に、利用者の自立生活支援のため少人数施設であ
ろうとも法人として計画的な研修参加等の職員の専門性やスキル向上に努め、サービス水準の
維持発展に努めること。
(3)サービスの一定水準を確保するために必要なマニュアルの見直しと時点修正を今年中に実施
すること。
182
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(処遇施設用)
施 設 名
北区立神谷ホーム
健康福祉部障害者福祉センター
調査実施日
指定管理者
平成27年7月14日
社会福祉法人東京都知的障害者育成会
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
業 務 内 容:一般就労又は作業所等へ通所している知的障害者に対して生活の場を提供すること
により、地域社会での自立生活を援助するために援護・指導を行う、利用期間が
原則3年の通過型グループホームである。
指定管理者:運営主体 社会福祉法人東京都知的障害者育成会 理事長 上原
所
明子
在 地:東京都新宿区西新宿 8-3-39 STS ビル 3F
平成 18 年 4 月 1 日より指定管理者協定締結
平成23 年 4 月 1 日より二期目協定締結
当該事業者による障害者福祉センター所管の他施設
①北区立たばた福祉作業所
②北区立若葉福祉園
③北区立あすなろ福祉園
指定管理者協定による運営費(債務負担行為見積)
平成23 年度
平成24年度
7,912,000
平成25年度
8,419,000
(単位:円)
平成26年度
8,167,000
平成27年度
8,534,000
合
7,842,000
計
40,874,000
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
所
在 地:東京都北区神谷 2-3-8
規
模 等:敷地面積 150.94 ㎡
構造 鉄筋コンクリート造、地上 3 階建の 2・3 階部分
(1階部分は神谷コミュニティ委員会が集会室として使用)
建物延面積 302.64 ㎡
開設年月日:平成 7 年2月 1 日
利 用 定 員:4 名(平成27年 4 月 1 日現在利用者数3名)
従事職員数:管理者(常勤・兼務)1 名、サービス管理責任者(常勤・兼務)1 名、
支援ワーカー2名(常勤・兼務)、世話人3名(常勤1名・パート2名)
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
(1)居室:個室の提供(利用者用4室)
(2)食事の提供:平日は朝食及び夕食、土・日曜は朝食のみ
(3)日中活動支援:通所授産施設の利用・会社等の勤務の際の各種支援、家事全般の指導
(4)健康管理への援護及び指導:日常の健康管理、医院への付き添い、法人所管施設の嘱託医療
機関への相談等
(5)金銭管理への援護及び指導:小遣い帳への記帳等各種援助
(6)行政手続の代行、援助
(7)余暇活動の支援
(8)その他日常生活に必要な指導
4.
項目別評価
① 基本方針・施設長
評価
B適正
【基本方針・組織】
「住みなれた地域で、安心できる生活と豊かな暮らしを願っている障害のある本人及びその家族
を支援する」ことを基本とし、知的障害者に対し生活の場を提供し、地域社会における自立生活を
援助するとともに、利用者主体の施設運営に努めている。
183
【施設長】
施設長及びサービス管理責任者等は現地に常駐する協定とはなっていないが、施設、世話人の管
理監督、利用者支援の立場から、法人本部に常勤の管理者、サービス管理責任者、支援ワーカー等
を備え、随時訪問や緊密な連絡等により適切な管理を行っている。
【開所】
世話人が利用者と毎日生活をともにしており、東京都北区立神谷ホームの管理に関する協定書に
定められたサービスを提供している。
② 従事者
評価
B適正
【従事者配置】
世話人 1 名を現地に配置。
法人本部の管理者、サービス管理責任者、及び担当支援ワーカーについては常勤兼務を配置し対
応を行っている。
【労働環境】
世話人の勤務時間については、労働基準監督署の許可を受け、適正な対応が図られている。
【健康管理】
年 1 回、世話人の健康診断(人間ドッグ)を実施している。
【研修】
法人が主催する、世話人の質の向上を目指すための全体研修、城北地区ブロック研修などに世話
人を参加させて、スキルアップに努めており、利用者への接し方などに成果がうかがわれる。現在、
虐待防止に関する研修に特に力を入れている。
③ 施設管理
評価
B適正
【建物設備】
建物内部は清潔に保たれており、適切に管理・利用されている。
設備にも不具合はみられない。
【物品管理】
備品は貸付品整理簿により正しく管理されている。通路等への物品の放置は見当たらず、整理・
整頓されている。
【業務委託】
法定点検などを除き、日常業務については、すべての業務を法人が実施している。
【環境配慮】
省エネ、省資源、環境負荷低減のため、世話人が日常的に気をつけ、節約に努めている。
④ 情報管理・危機管理
評価
B適正
【情報資産保護】
法人において「個人情報保護規程」、「情報公開開示規程」を定め、「東京都北区個人情報保護条
例」、「東京都北区情報公開条例」に沿って、適切に取り扱いがされている。
施設所管の個人情報、利用者からの預かり品等は全て金庫に保管されている。
【災害対策、危機管理】
定期に避難訓練を実施し、避難経路や留意点を確認している。避難場所についても随時説明・確
認を行っており、防災袋などもわかりやすく置かれている。利用者とともに地域の連合町会が行う
防災訓練に参加し、交流・連携にも努めている。
また、東日本大震災を受け、法人においてグループホーム用の防災管理マニュアルを整備し、火
災・震災時の対応の強化を図っており、家具の転倒防止や消火器、ヘルメットの設置などの対策も
184
適切である。
防犯上の取り組みも、一階玄関入口は常時施錠されており、来訪者をインターホンのモニターで
確認してから開錠する等の手順がとられ適切である。
⑤ 交流・改善
評価
B適正
【地域等との関わり】
利用者が就労等で日中不在の状態から、外部との交流が困難な場合が多いが、世話人が地元町会
自治会に加入するなどして地域との窓口を担い、地域での祭礼やバザー等催し物に関する利用者へ
の情報提供などを行っている。
今後は、時期を逸さぬ情報提供手段の検討等を行われたい。
【苦情処理】
法人が定める「利用者からの苦情解決実施要綱」に沿って、苦情解決第三者委員を設けるなどの
体制を整備しており、苦情受付窓口をふり仮名つきで食堂に掲示している。また、法人本部のサー
ビス管理責任者、支援ワーカーも定期的に利用者の生活の様子を見に訪問し各種相談にのってい
る。苦情対応については本部を通して区に報告をし、迅速かつ適切に対処している。
⑥ 利用者処遇
評価
B適正
【処遇】
安定した就労継続ができるよう、定期的な職場訪問や情報交換などを行い、就労先での働きぶり
や様子を聞く等、就労先と連携した支援を心がけている。また、生活を送るなかで、本人の目標に
基づく個別支援計画を作成し、自立に向けた支援を行っている。
毎日、利用者ごとに支援日誌を記録し、体調や精神面の変化を把握して、必要に応じた対応がで
きる体制をとっている。
定期的に、世話人と利用者のミーティングを行い、利用者が主体的に考え意見を言える場を設け
ている。
また、適宜面談を実施するなど、利用者の日常生活での必要に応じて保護者と連絡を取り、情報
の共有を図りより良い支援を目指している。
【健康管理】
新規の医療機関通院の付き添い、法人所管施設の嘱託医による緊急時対応、服薬の分量確認によ
る誤飲の防止、質量とも健康に留意した食事など適切に対応している。
また、感染症・風邪対策のため、毎日、利用者の帰宅時に手洗い、うがい等を行うように指導し
ている。
⑦ 給食
評価
A優良
【衛生】
世話人が調理を行っており、台所、食堂、食器、調理器具類を清潔に保ち、感染症対策マニュア
ルに沿って、普段から注意を怠らないようにされている。
【献立】
朝、夕の食事を提供している。食事代は実費を徴収しており、利用者の健康等に留意したものを
安価に提供する努力が窺える。
また利用者の食物アレルギーに配慮した献立が提供されている。
⑧ 環境整備
評価
B適正
【利用者環境の整備】
指導のもと、利用者の居室内は利用者自身で清掃を行い、共用部分も含めた清潔の維持がなされ
ている。
一部の季節を除き、常時共用部分の換気にも留意されている。
185
【事故対応】
緊急時の保護者の連絡先、かかりつけの医院等の把握を行っている。
事故発生時には、救急対応を行うほか、法人内における緊急連絡並びに夜間休日における対応体
制も整備されている。また、区に対する連絡についても適宜行うようマニュアルが整備され万一の
場合は連携を図りながら適切な対応を図ることが可能となっている。
⑨ 会計
評価
B適正
【経理規程】
法人の経理規程及び指定管理者協定に照らして、適切に会計管理されている。現地施設、法人本
部とも権限と責任、命令系統が明確化され、日常の経理業務も適正に運営されている。
【契約・支出入等の処理】
指定管理料は法人本部が管理するが、その一部は世話人に執行を任せる方式がとている。
帳簿、請求書・領収書等、帳票類も整備されており、概ね適正に管理・保管されている。
【現金等の管理】
法人は、利用者から神谷ホーム使用料、光熱水費、障害福祉サービス利用者負担金等を徴収し、
区に納付している。
また、食事代、日用品費についても毎月1日に徴収し、月末に清算している。帳簿も利用者ごと
に記帳されており、適正な管理が行われている。
5.総合評価
評価
B適正
【総合評価】
運営、処遇、会計の各種書類について、法人本部の積極的関与により改善、充実している。
また、地域との交流が進んだことにより、今後は地域との防災訓練実施なども視野に入れた積極
的な参加が求められているところである。
少人数施設のため、世話人が処遇面のほとんどを担当しており、そのため本部との連携を密に行
うことが非常に重要である点を認識されたい。
【今後の方針、改善方策】
(1)法人本部、世話人、利用者、並びに利用者就業先事業所も含めた関係各所とより緊密な連絡
を行い適切な施設運営に努めること。
(2)一部書類において、軽微な記載漏れ、様式添付漏れ、押印誤り等が散見される。さらに適切
な処理に努められたい。
(3)従事者研修について、法人制定の「虐待防止要綱」に基づく研修を始め、引き続き充実を図
り、資質の向上を目指すこと。
(4)今後、地域との連携・交流を深める具体的な取組を検討されたい。
186
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(処遇施設用)
施 設 名
北区立若葉福祉園
健康福祉部
調査実施日
指定管理者
障害者福祉センター
平成27年 7月23日
社会福祉法人東京都知的障害者育成会
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
業 務 内 容:18歳以上の重度知的障害者に対して、日常生活や日中活動、健康管理等の施設援助
を行い、地域社会の中で自立した生活と社会活動への参加に向けた支援を行う。
指定管理者:運営主体 社会福祉法人東京都知的障害者育成会 理事長 上原
所
明子
在 地:東京都新宿区西新宿 8-3-39 STS ビル 3F
平成 19 年 4 月1日より指定管理者協定締結
平成 24 年 4 月 1 日より2期目協定締結
当該事業者による障害者福祉センター所管の他施設
①北区立たばた福祉作業所
②北区立神谷ホーム ③北区立あすなろ福祉園
指定管理者協定による運営費(債務負担行為見積)
(単位:円)
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
221,672,000
227,093,000
242,213,000
251,427,000
253,699,000
合
計
1,196,104,000
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
所
在 地:東京都北区赤羽西 6-9-2
規
模 等:敷地面積 1,872.67 ㎡
構造 鉄筋コンクリート造、地下 1 階・地上 2 階、塔屋
建物延面積 1,799.59 ㎡
開設年月日:平成5年4月1日
利 用 定 員:57 名(平成 27年 4 月1日現在利用者数50名)
従事職員数:常勤23名(施設長1名、事務職 2 名、サービス管理責任者 1 名、主任生活支援員
1 名、生活支援員16名、看護師 1 名、心理職 1 名)非常勤4名(生活支援員3名、
栄養士 1 名)嘱託医2名(内科医 1 名、精神科医1名) 合計29名
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
(1)個別支援計画の作成、実施により、利用者一人ひとりが主体的に活動に参加できるよう、本
人意思の尊重を大切に考え、支援の工夫と充実に努めていく。
(2)利用者に対し自己選択の機会を積極的に設け、豊かな生活を送れるように取り組んでいく。
(3)日常活動:個々のニーズや特性、目的に応じて作業を提供し、作業技術の向上、物を作る楽
しさや達成感・余暇の充実などにつなげていく。作業作品を作品展や他施設のお祭りなどに展
示・販売し、社会の一員として携われるようにしていく。
(4)クラブ活動:5グループに分かれ、利用者個々の興味や関心に合わせた活動を通じて、情緒
の安定や自主性、豊かな生活につながるように支援していく。
(5)社会経験を拡げる活動:社会資源を積極的に活用して経験を拡げ、日常生活のマナーやルー
ルを身に付けられるように支援し、また、地域の社会資源を利用することにより、地域の方々
から理解を得ると共に、関係を深めていく。
(6)特別活動:リトミックや陶芸作品作り、運動ひろばなどを実施している。
(7)給食:食べる楽しみと同時に健康的な身体作りを目指し、食生活の充実を図る。
(8)健康管理:利用者の日常生活全般にわたり、健康の維持・増進を図ると共に、定期的に健康
診断等を実施し、疾病予防及び早期発見に努める。
(9)保護者との連携:保護者との信頼関係を確立し、連携を図り、充実かつ安定した支援を行う。
(10)地域交流:利用者が住み慣れた場所で主体的に地域参加できるように働きかけると共に、
日常の活動、各種行事を通じて、地域住民・他施設、学校、ボランティア等との交流を深める。
(11)その他:実習生等の受け入れを実施している。防災・避難計画を作成し訓練を実施してい
る。苦情解決、権利擁護、障害者虐待防止法への取り組み強化を図る。個人情報保護及び情報
187
公開への取り組みを実施している。危機管理体制の構築に努めている。第三者評価の実施、職
員研修等の情報共有化に努め、支援の更なる充実に結び付ける。
4.
項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B
適正
【基本方針・組織】
「若葉福祉園の利用者と家族が、それぞれに安心かつ充実した生活が送れるように支援すること」
を基本とし、利用者本位の支援の更なる充実、保護者との連携、職員育成、地域との交流・連携な
どを重点目標として取り組んでいる。
職員配置は基準を満たしており、業務遂行を円滑に行える組織となっている。
【施設長】
平成 27 年 4 月に施設長が異動により交代したが、新任の施設長も福祉経験が豊富であり、利用
者、保護者、施設職員から信頼され、順調な管理運営を行っている。
【開所】
東京都北区立福祉園条例施行規則及び東京都北区立福祉園運営要綱に基づき、設定された開所日
は適正に運営されている。平成 25 年度より、開所時間を 30 分延長し支援の更なる充実を図って
いる。
②従事者
評価
B
適正
【従事者配置】
「若葉福祉園の管理に関する協定書」別紙仕様書第2に定められた基準に基づいて適正に配置さ
れている。
【労働環境】
法定内労働の遵守、社会保険加入、労基署への 36 協定や就業規則の提出など、労働基準法等に
照らして良好である。
【健康管理】
定期的に従事者の健康診断を実施(年1回)している。日常的に安全衛生管理を実施しているが、
記録の方法について工夫が必要と思われる。
【研修】
法人内の研修をはじめ、社会福祉協議会や各種合同研修を活用し、アンケートにより個々の研修
希望を調査した上で、積極的に研修に参加させ、個々の職員の意識・能力・技術の向上を図っている。
③施設管理
評価
B
適正
【建物設備】
設備機器の保守点検を定期的に行うなど、建物・設備の維持管理に努めている。
【物品管理】
備品の管理は貸付品整理簿により正しく管理している。
【業務委託】
送迎バス運行管理、清掃、給食調理、機械警備等が委託されているが適正に管理されている。
【環境配慮】
省エネ、省資源、環境負荷低減のため、階段の利用や使用していない部屋の消灯・冷暖房 OFF
などを徹底している。
188
④情報管理・危機管理
評価
B
適正
【情報資産保護】
個人情報持ち出し記録簿の作成や記憶媒体の管理保管など、様々な情報管理対策に組織として着
実に取り組んでいる。外部記録媒体使用記録簿の様式の見直しなどの改善も行っている。
【災害対策、危機管理】
利用者避難誘導マニュアル等に基づく行動の習得に努め毎月の避難訓練実施の他、地震時避難訓
練、町会と合同の火災時災害避難訓練(赤羽6丁目町会)、保護者との連絡訓練を実施している。
また、避難所マニュアルの改訂(案)を作成し、危機管理体制の構築に努めている。
⑤交流・改善
評価
B
適正
【地域等との関わり】
わかば祭や陶芸講習会等、地域住民への施設開放の場で施設や利用者について説明し、関心を持
ってもらうことで障害者理解につなげる運動に取り組んでいる。
また、日中活動や地域の公園での散歩、赤羽自然観察公園秋祭などにおける作品販売、車椅子ス
テーションとしての車椅子貸出サービスの実施など、地域交流を充実させ地域に根ざした施設運営
に努めている。
【苦情処理】
法人で定めた「利用者からの苦情解決実施要綱」に沿って苦情に適切に対応している。苦情解決
責任者(園長)及び苦情受付担当者(支援係長)を指名し、いつでも苦情及び相談を受付、対応で
きる体制を整えている。
今年度から外部の苦情解決第三者委員を委嘱し、利用者支援に社会性や客観性を持たせる取り組
みも実施予定である。
⑥利用者処遇
評価
B
適正
【処遇】
本人及び保護者へのヒアリング、従事者判定等のデータを基に、利用者一人ひとりの中・長期の
希望及び状況を的確に把握し、処遇計画・個人票を作成して支援に取り組んでいる。
作業活動は個々のニーズや特性・目的に応じて行い、作業技術の向上、物を作る楽しさ、及び達
成感などにつなげている。
利用者支援をより円滑に進めるため、支援会議や精神科医を交えたケース会議の開催、及び報告
事項の討議等を実施し、職員間での共通理解を深めるとともに利用者サービス向上に努めている。
所外活動、宿泊旅行等全体活動、個別エンジョイプラン、企画行事、及び他施設への体験実習・
交流などにより、社会資源を積極的に活用した社会経験を拡げる活動に取り組んでいる。
支援時間の30分延長により、支援内容の充実が図られ、利用者、保護者の要望に応えている。
また、日常的に保護者等との連絡を密にすることにより、各種相談や保護者の高齢化・病気に伴
う支援の変化への対処につなげている。
【健康管理】
定期的に健康診断(年1回)を実施し、疾病の予防、早期発見に努めている。その他毎月の体重
測定や嘱託医(内科医、精神科医)による健康相談、理学療法士による障害進行の予防についての
助言や指導等を実施している。
⑦給食
評価
B
適正
【衛生】
給食調理は業務委託を行っているが、給食会議等を通じて報告を受け、業者への指導等は概ね適
切に行われている。また、細菌検査の実施(調理師月1回、栄養士月 1 回、職員年2回)など、衛
生・安全面に関しての配慮も適切である。
【献立】
肥満や生活習慣病予防に配慮したバランスのよい食事の提供や、利用者個々の状況に応じた調理
の工夫を図っている。また、摂取量チェック表を日誌形式にして家庭へ報告し、保護者等と連携し
て健康維持につなげている。
189
⑧環境整備
評価
B
適正
【利用者環境の整備】
設備・物品等は整理整頓され、清潔に保たれている。
【事故対応】
事故及び急病等の発生時には、緊急事態への対応に関する各種マニュアルに基づき、速やかに
区・保護者に連絡を行うとともに、必要な対応を講じている。緊急時連絡先一覧や利用者個別の情
報なども体系的に整備されている。
⑨会計
評価
B
適正
【経理規程】
法人の経理規程及び指定管理協定に照らして、適正な会計管理がなされている。
会計組織は福祉園、法人とも権限と責任、命令系統が明確化され、日常の経理業務も概ね良好に
運営されている。
【契約・支出入等の処理】
帳簿、請求書・領収書、帳票類等は適切に整備され、都度記入・更新と施設管理者の承認(確認)
も概ね適正に行われている。
【現金等の管理】
利用者から徴収する利用料金・給食費は本人(保護者)に正しく通知・請求されている。
自動口座引落で納付され、出納簿にも正確に記載されている。北区にも利用料・賄費とも確実に
納付されている。
5.総合評価
評価
B
適正
【総合評価】
法人が持つ施設運営の豊富な経験・ノウハウに基づき、運営・処遇・会計面いずれも適切に執行
されている。利用者一人ひとりの人権を尊重するための利用者アンケート等を実施しているほか、
利用者の将来的な支援に関する「生活支援ノート」の作成に取り組んでいる。
また、利用者が地域社会に主体的に参加できるよう働きかけ、各種行事等を通じて、地域住民・
他施設・学校・ボランティア等との交流を深め、地域との連携、協力体制の確立に努めている。
防災訓練を毎月実施していることと、年に一度は地元町会や地域の消防署との合同で総合防災訓
練を行い、災害時の相互協力や連携の強化に継続的に取り組んでいることも評価できる。
【今後の方針、改善方策】
(1)支援時間を延長したことに伴い更なる業務効率化が求められるとともに、新活動プログラ
ムの創造・展開等サービス向上を今後も継続して目指す必要がある。また、事故報告書とヒ
ヤリ・ハット報告書を明確に区別し、必要事項の記載漏れが生じないよう留意して職員のリ
スクに対する意識高揚につなげること。
(2)会計処理は引き続きケアレスミス等に注意し、自立支援給付費や各種加算の請求事務、及
び経理処理の正確な実施に努めること。
(3)マニュアル類は整理され随時見直されているが、更に定期的な内容確認を全職員で行うな
ど、職員間で齟齬がないように努めること。また、災害対策マニュアル整備や合同訓練の実
施などにより、関係機関、近隣住民・施設などとの連携を図り、災害対策の更なる充実を図
ること。
(4)利用者の障害重度化や高齢化への対応を課題と捉え、今後は一層、他事業所や関係機関と
の連携を図り、検討する必要がある。
190
平成27年度指定管理者モニタリングレポート 健康福祉部 障害者福祉センター
(処遇施設用)
調査実施日
平成27年7月13日
施 設 名
北区立あすなろ福祉園
指定管理者
社会福祉法人東京都知的障害者育成会
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
業 務 内 容:18歳以上の重度知的障害者に対して、日常生活や日中活動、健康管理等の施設援助
を行い、地域社会の中で自立した生活と社会活動への参加に向けた支援を行う。
指定管理者:運営主体 社会福祉法人東京都知的障害者育成会 理事長 上原
所
明子
在 地:東京都新宿区西新宿 8-3-39 STS ビル 3F
平成 21 年 4 月 1 日より指定管理者協定締結
平成 26年 4 月 1 日より 2 期目協定締結。
当該事業者による障害者福祉センター所管の他施設:
①北区立たばた福祉作業所
②北区立神谷ホーム ③北区立若葉福祉園
指定管理者協定による運営費(債務負担行為見積)
平成 26年度
平成 27年度
平成 28年度
平成 29年度
(単位:円)
平成30年度
合
計
190,579,000 208,076,000 215,072,000 217,080,000 219,624,000 1,050,524,000
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
所
在 地:東京都北区王子 6-4-6
規
模 等:敷地面積 1,534.33 ㎡
構造 鉄筋コンクリート造、地上 2 階
建物延面積 1,467.53 ㎡
開設年月日:平成5年4月1日
利 用 定 員:50 名(平成27年 4 月1日現在利用者数47名)
従事職員数:常勤 21名(施設長1名、事務職 2 名、サービス管理責任者 1 名、主任生活支援員
1 名、生活支援員 15名、心理職 1 名)
、非常勤4名(看護士1名、栄養士 1 名、生
活支援員2名)、 嘱託医2名(内科医1名、精神科医1名) 合計27名
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
(1)日常生活活動:集団活動を通して役割を担うことやマナー、聞く力、及び表現する力を養う
とともに、日常生活に必要な基本動作を身につける。
(2)通常活動(創作活動・外作業・音楽療法・ムーブメント):利用者が共同作業を通じて創作
する喜びを知ることで、作業技術や知識を身につける。また、体を動かす作業や音楽・楽器を
使用した自己表現により、体感機能の維持・向上を図る。
(3)地域生活支援:利用者と家族が安心して地域生活を送れるように、区内をはじめ関係機関と
連携をとりながら、相談や情報提供に取り組む。
(4)交流活動:他施設の活動に小グループで参加しあうことで、利用者に合った活動を探る。
(5)給食:原則として栄養士の管理のもと、園内調理による「給食」を行い、食生活の充実を図る。
(6)健康管理:利用者の日常生活全般にわたり健康への維持増進を図り、定期的に健康診断等を
実施し、女性利用者に対する婦人科検診(簡易エコー)を平成 26 年度から開始するなどの利
用者状態把握により、疾病予防・早期発見に努め、日々快適な生活が送れるように支援する。
(7)保護者との連携:保護者との信頼関係を確立するとともに、個々の利用者の状況を把握し、
保護者と密に連絡を取り合うことで、よりよい支援を目指す。
(8)その他(心理業務、精神科相談、ケース会議、関係機関との連携、事故・災害対策及び安全管
理、地域社会との交流活動、苦情・要望への対応、施設サービス評価の実施、職員の研修、個
人情報の保護、実習生・研修生の受け入れ等)
191
4.項目別評価
① 基本方針・施設長
評価
B
適正
【基本方針・組織】
「私たちは利用者一人ひとりの気持ちに寄り添い、充実感のある区民生活がおくれるように支援
します。」という理念のもと、利用者一人ひとりの障害特性や個性を理解・尊重し、利用者の意思
や主体性が発揮できるような機会を提供し、充実した日々が送れるように努めている。
【施設長】
施設長は福祉経験が豊富であり、利用者、保護者並びに施設職員からの信頼も厚く、職員育成に
も熱意を持ちながら、順調な管理運営を行っている。
【開所】
東京都北区立福祉園条例施行規則及び東京都北区立福祉園運営要綱に基づき、設定された開所日
は適正に運営されており、開所時間については支援の充実を図るため、平成 25 年度より30分延
長している。
② 従事者
評価
B
適正
【従事者配置】
「あすなろ福祉園の管理に関する協定書」別紙仕様書第2に定められた基準に基づいて、適正に
配置されている。
【労働環境】
法定内労働の遵守、社会保険加入、労基署への 36 協定や就業規則の提出など、労働基準法等に
照らして良好である。
【健康管理】
定期的に従事者の健康診断を実施(年1回)しているが、要検査者の特定保健指導等の実施取組
にも積極的に取り組んでもらいたい。なお、安全衛生管理は日常的に実施されている。
【研修】
職員研修については、前年度の研修実績の評価に基づき、具体的な研修目標・計画を策定してい
る。また研修に参加しやすいように勤務体制を調整し、研修案内を随時提示してきたことにより、
職員の研修参加が増えた。主任・中堅職員が業務の遂行の中で OJT を推進できるような分担・班
編成を組んでいる。
③ 施設管理
評価
B
適正
【建物設備】
定期的に設備機器の保守点検等を行っている。
【物品管理】
備品購入については、協定書に基づいた処理が成されており、備品管理は貸付品整理簿により正
しく管理している。消耗品は主に区内業者から購入している。経年劣化が進んでいる備品の修繕等
については、よりこまめな管理を図る必要がある。
【業務委託】
送迎バス運行管理、日常清掃、給食調理、昇降機保守等が委託されているが適正管理されている。
ただし、一部関連書類の保存漏れがみられた。
【環境配慮】
省エネ、省資源、環境負荷低減のために、日頃から使用量等のチェックを行い、全職員で無駄の
ないよう努め、不使用時のこまめな停止や温度管理を徹底している。
192
④ 情報管理・危機管理
評価
B
適正
【情報資産保護】
外部記憶媒体に識別番号を付与し、使用する際は使用管理簿への記載を徹底するなど情報管理対
策に着実に取り組んでいる。
【災害対策、危機管理】
災害避難マニュアルや利用者避難誘導マニュアルに基づき、非常災害時の体制を整備している。
年5回の避難訓練、年 2 回の総合防災訓練、及び年1回の不審者侵入時対応訓練を実施している。
今後は、利用者の高齢化に伴って、地域とも連携した防災訓練等の実施が望まれる。
収集・蓄積したヒヤリ・ハット報告書は、回覧により全員が確認するほか、蓄積情報を解析して
その傾向を示すなどの活用を行っている。
利用者同士の接触等には、職員の連携により事故防止に努めている。
⑤ 交流・改善
評価
B
適正
【地域等との関わり】
福祉園祭「あすなろ祭」の開催、空き缶・段ボール回収や散歩等の地域住民との交流、地域の祭礼
での自主作品の販売、及び広報誌の発行などを通して、あすなろ福祉園を知ってもらうための活動
を行い地域に開かれた施設運営を図っている。なお、あすなろ祭では、地域の住民、学校・保育園
関係者などの来場が増加し、大規模な地域交流行事になっている。
【苦情処理】
法人で定めた「利用者からの苦情解決実施要綱」に沿って苦情に適切に対応している。苦情解決
責任者(園長)及び苦情解決担当者(支援係長)を指名し、いつでも苦情及び相談を受付・対応で
きる体制を整えている。また、苦情解決に社会性や客観性を確保し、利用者の立場や特性に配慮し
た適切な対応を推進するため、第三者委員を設けている。区への報告、連絡、相談も迅速である。
⑥ 利用者処遇
評価
B
適正
【処遇】
利用者一人ひとりの希望及び状況を的確に把握し、処遇計画・個人票を半年毎に作成するととも
に、「サービス自己評価シート」を使った自己評価の実施により、サービスの質の向上を目指して
いる。また、利用者の支援をより円滑に進めるため、支援会議や精神科医を交えてのケース会議の
開催及びリーダー会議や班会議の討議等を通じて、職員間での共通理解を深めるとともに利用者サ
ービスの向上に努めている。
なお、保護者からの要望に基づき、平成25年度より支援時間を30分間延長したことにより、
より利用者の活動目的に沿った支援の充実を図ることに繋がっている。
【健康管理】
定期的な健康診断(年1回)では、平成 26 年度から女性利用者に対して婦人科検診(簡易エコ
ー)を実施し、インフルエンザ時期には1日2回の検温を実施するなど、疾病の予防、早期発見に
努めている。その他、毎月の体重測定や嘱託医(内科医、精神科医)による健康相談、嘱託理学療
法士による理学療法等も実施している。また、週1回のプール活動(延べ46回実施)については
ボランティア等の充実により、利用回数を増加させるなど、利用者の健康増進を図っている。
⑦ 給食
評価
B
適正
【衛生】
給食調理は業務委託を行っている。細菌検査の実施など、衛生・安全面に関して留意している。
【献立】
嗜好・残滓調査などを参考に栄養と健康に配慮し、季節感のあるメニューなどバラエティーに富
んだ給食の提供を実施している。利用者の誕生日に、本人のリクエストメニューを導入する他、メ
193
インディッシュの選択や飲み物・デザートの選択といったセレクトメニューの機会を増やすなど、
魅力ある選択肢の提供を行う工夫を凝らしている。また、安全面を配慮しつつフォーク・ナイフを
使っての食事体験等を実施し、外食時のマナーへの取組を行っている。
⑧ 環境整備
評価
B
適正
【利用者環境の整備】
各作業室の設備・物品等は基本的に整理整頓され、清潔が保持されている。
【事故対応】
事故及び急病等の発生時には、緊急事態への対応に関する各種マニュアルに基づき、速やかに
区・保護者に連絡を行うとともに、必要な対応を講じている。ただし、区に提出する書類と内部で
の書類と異なる箇所があり、記入漏れ等が発生する恐れがあるので、是正してもらいたい。
⑨ 会計
評価
B
適正
【経理規程】
法人の経理規程及び指定管理協定に照らして、適性な会計管理がなされている。
会計組織は福祉園、法人とも権限と責任、命令系統が明確化され、日常の経理業務も良好に運営
されている。
【契約・支出入等の処理】
帳簿、契約書・請求書・領収書、帳票類等も適切に整備され、都度記入・更新と施設責任者の承
認(確認)が得られている。
毎年5月に法人の会計監査を受けた後、区の決算報告、事業実績報告を提出している。
【現金等の管理】
利用者から徴収する利用料金・給食費は本人(保護者)に正しく通知・請求されている。自動口
座引落で納付され、出納簿にも正確に記載されている。
現金出納台帳を作成し、日々の残高を管理(確認)しており、施錠された書架に保管している。
銀行印、通帳及び現金は、毎日金庫に保管がされている。
5.総合評価
評価
B
適正
【総合評価】
あすなろ福祉園は、平成26年4月1日に2期目指定管理施設となり、法人が持つ施設運営の豊
富な経験・ノウハウを生かして、組織運営・処遇面また会計管理面いずれも適切な執行がなされて
いる。他施設からの転園等のため、利用者の増加傾向にあるが、保護者の理解・協力を得ながら利
用者を新しい環境へスムーズに移行させている点、利用者の個々の状況に応じた活動班体制を4グ
ループから5グループに編成替えし、個別ニーズに合わせた支援を行っている点などが評価でき
る。また、東京オリンピック・パラリンピックでの販売を視野にいれた自主生産品の開発に向け利
用者と一緒に取り組んでいる点も評価できる部分である。
【今後の方針、改善方策】
(1)重い知的障害がある利用者ひとり一人の障害特性や個性を理解・尊重し、利用者の権利・
人権が損なわれることの無いように常に意識を持ち、利用者の意思や主体性が発揮できるよ
うに機会を提供し、充実した施設内の日々が送れるように努めてもらいたい。
(2)個々の職員のニーズに基づいた研修計画、実施により、さらなる人材育成に努めてもらい
たい。特に障害者虐待防止法や障害者差別解消法及び障害者総合支援法に対応するために知
識の習得や更なる介護・支援技術の習得を目指してもらいたい。
(3)危機管理の災害対策においては、現状に則した見直しを図るとともに、各マニュアルなど
の整備見直しや避難所開設マニュアルの作成を行うこと。合同訓練の実施などにより、関係
機関、近隣住民・施設などとの連携を図ってもらいたい。
194
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(利用施設用)
施 設 名
八幡山児童館
子ども家庭部
子育て支援課
調査実施日
指定管理者
平成27年7月27日
社会福祉法人 東京聖労院
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
【本部所在地】 東京都清瀬市中里五丁目91番2号
【代表者】
理事長
和田
敏明
【業務内容】
第1種社会福祉事業(特別養護老人ホーム等の運営)
第2種社会福祉事業(保育所・児童館等の児童福祉施設の運営)
【指定管理者施設】
港区立赤坂子ども中高生プラザ、北区立西ケ原東児童館
【指定管理者協定による運営費(債務負担行為見積)】
平成 25 年度 平成 26 年度
41,354,000 円
41,707,000 円
平成 27 年度
42,270,000 円
平成 28 年度 平成 29 年度
42,833,000 円
43,366,000 円
合
計
211,530,000 円
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
【所在地】北区中十条四丁目15番7号
【規模】鉄骨(一部鉄筋コンクリート)造
敷地面積 440.65㎡
地下1階、地上2階建
建物面積 484.36㎡(児童館 421.81 ㎡、育成室 62.55 ㎡)
【従事職員数】(平成27年4月1日現在)
児童館 5名(常勤4名、非常勤1名)
育成室 2名(常勤1名、非常勤1名)
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
(1) 児童館の施設及び設備の維持管理に関する業務
(2) 児童館事業に関する業務
ア.小学生対応事業(小学生を対象にした定期的な季節行事の開催等)
イ.乳幼児対応事業(乳幼児とその保護者を対象とした事業の開催)
ウ.中高生対応事業(中高生の居場所づくりのための推進事業)
エ.地域との連携事業
(ア)児童館まつり等地域との連携を深める事業の実施(ハッピーフェスタ、盆踊りなど)
(イ)地域が主催する行事等への参加・協力
オ.その他の関連事業
(ア)児童館合同行事への参加(発表のつどい、合同卓球など)
(イ)全区的なイベントへの参加(区民まつりなど)
(ウ)子育てに関する啓発活動(子育て講座の開催、子育てネットワークづくりへの支援)
(3) 放課後児童健全育成事業(学童クラブ事業)
(八幡山育成室 定員40名)
ア.区立小学校に在籍又は区内に居住し区外の小学校に通っていて、保護者が就労などで放課
後留守になる家庭の小学校1~3年生を預かり、その健全な育成を図ること。
イ.アと同じ対象年齢の障害児の受け入れ(3名以内)
ウ.学童クラブの利用申請受付及び審査結果通知に係わる事務
(4) その他実施可能な特色ある事業
195
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B 適正
【基本方針・組織】
児童ひとりひとりの主体性を尊重し、のびのびと個々の力を伸ばしていくことを心がけた運営を
行っている。館内入口に法人としての基本方針が掲示してあり、利用者は誰でも確認することがで
きる。また、担当者不在時の利用者対応を図るため、事務分担を交代制にするといった工夫をして
いる。
【施設長】
施設長は2年目であるが、以前より八幡山児童館にて勤務していたことから、地域の特性を把握
しており、保護者や児童、地域・高齢者施設との交流も積極的に行っている。また、積極的に職員
指導も行っており、環境整備にも力を入れている。
【開所】
施設がサービスの提供をすべき時間・日数を遵守している。また、週2日の中高生タイムも実施
されている。
②従事者
評価
B 適正
【従事者配置】
施設の運営に必要な従事者の配置をしており、若い職員が多いが意欲も高く、児童厚生に対する
姿勢も評価できる。前年度から3名の異動者があり、内1名は新規採用のため児童館職員としての
経験に乏しいが、周囲にサポートできるベテランを配置し協力して業務にあたっている。
【労働環境】
労働基準法をはじめ法令を遵守しており、各種届出も適正に行われている。社会保険への加入状
況も適切である。ただし、労働条件通知書に一部記入漏れがあった。
【研修】
法人主催の研修だけでなく、区や都が主催する研修にも積極的に参加し、研修内容について参加
者だけでなく、他の児童館職員との共有に努めている。
③施設管理
評価
B 適正
【建物設備】
保護者や児童の視点に立った安全管理を行なっている。設備機器の定期的な点検により適切な修
繕を行っている。
【物品管理】
備品については台帳を基に適切に管理されている。消耗品等については、区内業者からの購入を
徹底している。
【業務委託】
清掃委託や保守点検委託について、適正に行われている。
【環境配慮】
使用していない部屋の消灯や紙の裏面利用など、省エネ・省資源は引き続き取り組んでいる。ま
た、小学生対象のエコクラブ活動を行い、環境教育に力を入れている。
196
④情報管理・危機管理
評価
B 適正
【情報資産保護】
情報セキュリティについてマニュアルが整備されている。また、情報資産についての管理体制が
確立し情報漏洩等の事故防止がなされている。個人情報保護の第三者認証制度であるPマークも取
得している。
【災害対策、危機管理】
震災時、緊急時のための計画が策定され、定期的に研修・訓練の実施及び施設内外の消防用設備
の点検が行なわれている。災害対策、危機管理全般について、区と連携のとれた計画、非常連絡体
制となっている。
⑤交流・改善
評価
B 適正
【地域等との関わり】
施設の入口に毎月の行事予定を掲げるなど、保護者や児童、地域への情報提供に努めている。ま
た、地域と共催の盆踊りや高齢者施設におけるボランティア活動など児童と高齢者の交流活動、世
代間交流活動などの行事を企画運営し、地域と積極的に交流している。また、国際交流活動を通し
て子どもたちに国際的視野を持たせるようにしている。
【苦情処理】
保護者・児童、地域の声の聞き取りに取り組んでおり、苦情になる前に利用者の意見を積極的に
聞き入れるための意見箱を設置している。区への報告も適切に行われている。
⑥施設利用
評価
A 優良
【利用計画】
区で実施していた事業を引き継ぎつつ、新たな事業を盛り込んで年間事業計画が作成され、その
計画に基づき施設の運営が行なわれている。事業や行事についても、小学生こども会議や中高生会
議といった児童たちの意見を取り入れる仕組みを導入し、出来るだけ利用者本位の活動になるよう
心掛けている。また、世代間交流を推進するため、高齢者施設への訪問などを行っている。父親向
けの乳幼児活動の場を設け、乳幼児親子の利用増につなげている。職員の意欲も高く、積極的に計
画の作成に参画している。
【施設利用】
親子室に限り飲食を可能とし、歩行器や木製玩具、空気清浄機、調乳、離乳食用電子レンジの設
備等を整えて、親子が快適に過ごしてもらえるよう配慮しており、大変好評である。また、今年度
より午後の時間にも乳幼児活動等としてリトミックを取り入れたところ好評を得ている。さらに、
施設開放では利用者OBによる演劇チームや地域町会の卓球サークルなど定期的に利用がある。こ
れらの団体の利用は児童館祭りなどの行事におけるボランティアとしての協力につながっている。
⑦事業実施
評価
B 適正
【委託事業】
児童館事業については、乳幼児活動において、乳幼児茶話会やアンケートで保護者の意見を聞い
て、活動の充実や環境整備に努めている。
学童クラブ事業については、区の方針を引き継ぎ適切な運営を行っている。職員による帰宅時の
送迎も行っており、保護者からは安心性・安全性が向上したとの声を得ている。
【自主事業】
バスハイクを実施しており、大変好評である。実施にあたっては事前に区に報告している。
また、親子ふれあいイベントとして「はちまんやま動物村」を開催し、親子で動物にふれあう体
験を提供している。
197
⑧環境整備
評価
B 適正
【利用者環境の整備】
施設内は、設備・備品等が整頓され、清掃が行き届いており館内は清潔に保たれている。清潔な
布でおもちゃを水拭きするなど安全への配慮もなされている。プレイルームでクラブ活動が実施さ
れていて、遊び場所に困る児童がいた時のために、玄関ホールを遊び場として開放し、パッチワー
ク、おもちゃなどを用意している。
【事故対応】
事故対応マニュアルが整備され、緊急時の対応を確立し、事故に対する即時対応と中長期対応につ
いて、適切かつ迅速な対応方法を確立している。また、事故への対応について、その経過を区へ報
告している。
⑨会計
評価
B 適正
【経理規程】
小口現金の取り扱いについては規程が整備されている。
【契約・支出入等の処理】
経理処理については、責任が明確になっている。また支出入についても、適正に処理されており、
書類等も適切につづられている。
【現金等の管理】
小口現金については、出納帳に正確に記載され金種表も入出金のあった日ごとに作成されてい
る。また、学童クラブの間食費(おやつ代)について、現金出納帳の作成により、一部利子収入の
記載漏れがあった。
5.総合評価
評価
B 適正
【総合評価】
会計及び運営、施設利用ともに良好に実施されている。運営に工夫が見られ、指定管理者として
の運営が9年目になったことによるノウハウの蓄積が感じられる。
職員については若い職員が多いが、明るく活気が感じられ、あいさつもきちんと行われており、
職員間の連携も取れている。
会計管理については、支出伺いを立て、適切に管理され、その他関係書類も、適切に処理されて
いる。物品調達は、区内業者への発注を心がけている。
【今後の方針、改善方策】
指定管理9年目を迎え、区民サービスの向上については、十分その目的を達成している。地域と
の信頼関係の構築にも一層心掛けるとともに、他の児童館との連携や情報共有にも留意しつつ、利
用者ニーズを捉えた事業や地域と連携した事業を展開しながら、地域に根ざした子育て拠点として
の児童館運営を目指していく。
198
平成27年区民満足度調査報告書
社会福祉法人 東京聖労院
北区立八幡山児童館
1
調査の概要
(1)調査施設
北区立八幡山児童館
(2)調査期間
平成27年7月1日(水)~7月23日(木)
(3)調査対象
小学生・中学生・乳幼児保護者・学童クラブ保護者
(4)調査方法
来館者にアンケートを配布、記入後は回収箱に入れてもらう。
(5)回収状況
120名中120名(100%)
(6)その他
⑦~⑨は、各世代(小学生は「小学生対応について」という項目)で回答してもらった。
2
調査結果
選 択 肢
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
⑭
児童館の建物(設備・部屋の配置など)について
児童館の遊び道具やゲームなどについて
児童館のかざりつけや整理整頓について
児童館のクラブ活動について
児童館の安全対策について
児童館でやっているイベントについて
児童館の小学生対応について
児童館の中高生対応について
児童館の乳幼児対応について
児童館全体の雰囲気について
児童館のベビーカー置き場、自転車置き場について
児童館のやっている時間について
児童館の職員の対応について
児童館の宣伝について
4
重視度
3 2 1
4
全く
極め
大切
大切
て大 大切 でな
でな
切
い
い
49
58
56
69
80
59
34
2
39
72
53
53
67
47
70
54
59
46
28
50
24
1
14
41
56
58
43
60
1
2
2
1
1
3
3
1
2
2
1
7
3
3
8
1
1
2
2
平均
3.40
3.49
3.44
3.52
3.74
3.46
3.48
3.67
3.74
3.60
3.38
3.40
3.57
3.30
満足度
3 2 1
大い
極め
に満 満足 不満 て不
足
満
34
40
50
60
47
50
26
2
27
62
34
46
56
41
74
70
61
48
62
57
27
1
23
49
55
57
43
64
3
3
3
3
3
3
3
1
22
9
5
4
1
1
1
1
1
平均
3.28
3.33
3.39
3.51
3.39
3.43
3.37
3.67
3.54
3.52
3.11
3.31
3.49
3.32
※平均得点:各選択肢のスコア(1~4)にそれぞれの選択者数を乗じ、当該設問の回答者総数で除した値
重視度平均 3.51
満足度平均 3.40
199
3
結果分析
3.9
3.7
⑧
④⑬⑩
⑥
③⑦
⑬ ⑫
① ②
⑪
3.5
満
3.3
足3.1
度
⑨
⑤
2.9
2.7
2.5
2.5
4
2.7
2.9
3.1
3.3
重 視 度
3.5
3.7
3.9
課題発見
・平成27年度の調査結果は、平成26年度の調査に比べると、重視度は変わらず、満足度の平均値が3.34から
3.40に上がった。各項目についても、イベントやクラブ活動などの満足度が上がっているのがわかる。施設面
や開館時間については例年同様のご意見をいただくが引き続き改善に努めたい。
・重視度の項目で一番に挙がっているのが「児童館の安全対策について」である。安全対策については、自由
記述で、館内の対策だけでなく児童館の立地条件が悪くひとけのない道が多いので行き帰りが不安という声も
あった。
・各世代別に記入の「児童館の乳幼児対応について」「児童館の中高生対応について」「児童館の小学生対応
について」と全体の「児童館の職員の対応について」は、重視度の値が高くなっている。満足度の値について
は乳幼児、中高生は高いが、小学生対応、全体の職員の対応には、数は少ないながら「不満」「極めて不満」
の回答もあった。
・「児童館のクラブ活動について」は、重視度は高いが、中高生にはクラブ活動がなく、クラブ活動に参加し
ていない小学生もいるためか、「全く大切ではない」との回答もあった。
・満足度の項目で「児童館のベビーカー置き場、自転車置き場について」「児童館のやっている時間につい
て」は例年低い値であるが、今回も平均を下回っている。
・「児童館の宣伝について」では、「もう少し早くイベントの情報を知りたい」という声があった。
・「児童館の遊び道具やゲームなどについて」は持ち込みのポータブルゲームのルールについての意見が多
かった。
5
改善方策
①児童館の建物(設備・部屋の配置など)について・③児童館のかざりつけや整理整頓について・⑩児童館全
体の雰囲気について
今年度より壁面装飾のサイズを大き目にしたり、立体工作を天井からぶら下げるなどして、館内の雰囲気を
明るく楽しくなるよう工夫した。また保護者の意見より導入した手洗いの幼児用踏み台は好評だったので、今
後も子ども会議、乳幼児茶話会、中高生会議などでの利用者の意見を大事にしていきたい。
⑤児童館の安全対策について
清水坂公園までの道のりが暗く人通りも少ないので、学童クラブのポイント送りは引き続き継続する。また
月に一度の避難訓練、年に一度の不審者訓練も色々な時間帯を想定して実施し、より多くの利用者に向けて安
全教育を行う。
⑦児童館の小学生対応について
若い職員が多く、子どもと「友達」のような身近な存在で話をすることが多い。しかし、子どもは利用者で
あり、適切な受け答えが必要であるということを考慮し、教習を行う等して適切な接遇能力の向上にも留意し
ていく。
⑪児童館のベビーカー置き場、自転車置き場について
昨年度半ばにベビーカー置き場の掲示を新しくし、自転車置き場にもラインを書いてわかりやすくした。昨
年度の調査よりも2.98→3.11と満足度は上がっているが、引き続き工夫をしていく。
⑫児童館のやっている時間について
開館時間の延長については、小学校高学年からの意見が主だった。下校の遅い高学年生が遊ぶ時間や場所が
ないと感じさせないよう、プレイルームでの遊びの棲み分け、集団遊びの導入など色々な年代の子どもが楽し
く安全に過ごせるよう配慮していきたい。
⑭児童館の宣伝について
児童館のおたより、館内のポスター掲示だけでなく北区ホームページ等も積極的に利用していく。
200
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(利用施設用)
施 設 名
赤羽西五丁目児童館
子ども家庭部
子育て支援課
調査実施日
指定管理者
平成27年7月9日
株式会社 日本保育サービス
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
【本部所在地】 愛知県名古屋市東区葵三丁目15番31号
(保育事業本部 東京都新宿区高田馬場三丁目3番3号)
【代表者】
代表取締役
荻田 和宏
【業務内容】第2種社会福祉事業(保育所、児童館等の児童福祉施設等の運営)
【指定管理者施設】港区立神明子ども中高生プラザ・狭山市立中央児童館・北区立袋児童館
【指定管理者協定による運営費(債務負担行為見積)】
平成26年度
平成27年度
平成28年度
平成29年度
42,505,000 円
42,984,000 円
43,462,000 円
43,948,000 円
合
計
172,899,000 円
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
【所在地】北区赤羽西五丁目7番5号
【規模】
鉄筋コンクリート造 3階建の2階部分
建物面積 514.56㎡(児童館357.76㎡、育成室156.80㎡)
【従事職員数】(平成27年4月1日現在)
児童館 7名(常勤 4 名、非常勤3名)
育成室 3名(常勤 2 名、非常勤 1 名)
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
(1) 児童館の施設及び設備の維持管理に関する業務
(2) 児童館事業に関する業務
ア.小学生対応事業(小学生を対象にした定期的な季節行事の開催等)
イ.乳幼児対応事業(乳幼児とその保護者を対象とした事業の開催)
ウ.中高生対応事業(中高生の居場所づくりのための推進事業)
エ.地域との連携事業
(ア)児童館まつり等地域との連携を深める事業の実施(245まつりなど)
(イ)地域が主催する行事等への参加・協力(オータムフェスティバルなど)
オ.その他の関連事業
(ア)児童館合同行事への参加(発表のつどい、合同卓球など)
(イ)全区的なイベントへの参加(区民まつりなど)
(ウ)子育てに関する啓発活動(子育て講座の開催、子育てネットワークづくりへの支援)
(3) 放課後児童健全育成事業(学童クラブ事業)
(赤羽西五丁目育成室 定員70名)
ア.区立小学校に在籍又は区内に居住し区外の小学校に通っていて、保護者が就労などで放課
後留守になる家庭の小学校1~3年生を預かり、その健全な育成を図ること。
イ.アと同じ対象年齢の障害児の受け入れ(3名以内)
ウ.学童クラブの利用申請受付及び審査結果通知に係わる事務
(4) その他実施可能な特色ある事業
201
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B 適正
【基本方針・組織】
児童福祉法に基づく児童厚生施設として、地域の児童への健全な遊び場の提供や乳幼児の保護者
に対する居場所の提供、仲間づくりや交流のサポートを積極的に行っている。
【施設長】
27年度より施設長が交代したが、以前より赤羽西五丁目児童館にて勤務していたことから、地
域の特性を把握しており、保護者や児童、地域・高齢者施設との交流も積極的に行っている。また、
積極的に職員指導も行っており、環境整備にも力を入れている。
【開所】
施設がサービスの提供をすべき時間・日数を遵守している。また、週 2 日の中高生タイムも実施
されている。
②従事者
評価
B 適正
【従事者配置】
施設の運営に必要な従事者の配置をしており、若い職員が多いが意欲も高く、児童厚生に対する
姿勢も評価できる。前年度から2名の異動者があり、内1名は新規採用のため児童館職員としての
経験に乏しいが、周囲にサポートできるベテランを配置し協力して業務にあたっている。
【労働環境】
労働基準法をはじめ法令を遵守しており、各種届出も適正に行われている。
【研修】
法人主催の研修や区や都が主催する研修に積極的に参加し、職員の質の向上に努めている。また、
研修内容を他の職員にもフィードバックして、職員全体のレベルアップにもつなげている。
③施設管理
評価
B 適正
【建物設備】
保護者や児童が安心して、児童館を利用できるよう定期的な点検・修繕を行っている。
【物品管理】
備品・消耗品・遊具関係とも整理・整頓されており、利用する子どもたちが心地よく安全に利用
できる環境が整っている。
【業務委託】
各保守点検や清掃などの委託は、概ね適正に行われている。
【環境配慮】
使用していない部屋の消灯や冷暖房の設定などにも配慮し、積極的に省エネ対策に取り組んでい
る。また、リサイクル商品の購入にも留意している。
④情報管理・危機管理
評価
202
B 適正
【情報資産保護】
情報セキュリティが、マニュアル化されきちんと遵守されている。また、情報資産についての管理
体制が確立しており情報漏洩等の事故防止策も整備されている。事務所の各書庫もきちんと整理・
整頓されている。
【災害対策、危機管理】
震災時、緊急時のための計画が策定され、毎月の避難訓練の実施および消防用設備の点検を行っ
ている。災害対策、危機管理全般についても、区と連携しており、危機管理体制が整っている。
⑤交流・改善
評価
B 適正
【地域等との関わり】
オータムフェスティバルやふれあいパーティーといった行事で、地域と共に企画運営し、学校・保
護者・関係機関と連携を深めるなど、地域との関係も良好である。
近隣の桐ヶ丘南保育園や赤羽台保育園の年長児を対象とした「育成(学童クラブ)体験」を実施
し、小学校への接続にも配慮した取り組みを行っている。
また、自然観察公園等、緑豊かな近隣の環境を利用して、デイキャンプや自然探索といった行事
も積極的に行っている。
【苦情処理】
苦情になる前に利用者の意見を積極的に聞き入れ改善を行なっており、苦情があった際には、法
人本部とも連携を密に対応している。区への報告も適切に行なわれている。
⑥施設利用
評価
B 適正
【利用計画】
区で実施していた事業を引き継ぎつつ、新たな事業も含めた年間事業計画が作成され、その計画
に基づき運営がなされている。子どもたちが児童館運営に参加できるよう「子ども運営委員会」の
メンバーを募り、行事の内容なども一緒に検討している。
【施設利用】
館内の壁にさまざまな行事の様子や子どもたちの作品の掲示も行い、積極的に児童館を利用して
もらえるように努めている。また、父親向けの活動や親子行事を積極的に行い、父親の利用が増加
している。また施設開放では、地域の卓球サークルなどの定期的な利用がある。
⑦事業実施
評価
A 優良
【委託事業】
児童館事業については、月毎にテーマを決めた遊びを意識的に取り入れ、子どもたちのやる気
や頑張る気持ちを大切にしながら事業を実施している。
学童クラブ事業については、区の方針を引き継ぎ適切な運営を行っている。また、何時に誰を送
るかを掲示板に掲示して送り時間を間違えないように工夫し、職員による帰宅時のポイント送迎を
行っている。
【自主事業】
選任講師を招いての「英語であそぼう」や「スポーツDAY」、バスハイクなどの事業を行い、
子ども達からも好評を得ている。
新規事業として乳幼児親子バスハイクを実施し、父親も多く参加してくれたことで家族の絆を深
めることができ、また家族ぐるみの交流にも繋がった。
⑧環境整備
評価
203
B 適正
【利用者環境の整備】
室内は、設備・備品等が整頓され、清潔が保持されている。
【事故対応】
事故等について、緊急時におけるマニュアルが整備されている。事故への対応についても、法人
本部とも連携を密に対応するとともに、その都度、区に経過報告させる体制が確立されている
⑨会計
評価
B 適正
【経理規程】
小口現金の取り扱いについての文書の規定がされておらず、改善が必要である。
【契約・支出入等の処理】
経理処理については責任が明確になっており、書類はきちんと整理されている。
【現金等の管理】
学童クラブの間食費(おやつ代)について、現金出納帳の作成により、日々の収支状況および残
高は正確に管理されている。
5.総合評価
評価
B 適正
【総合評価】
運営、施設利用ともに良好に実施されている。特に運営面については、特色ある事業として、
子どもの活動意欲を高めるような「英語」「体操」などのプログラムを実施するなどの工夫が見ら
れる。また、「パパとハッピータイム」などの父親を対象とした事業も継続実施しており意欲が感
じられる。
保護者や児童、地域に向けた行事予定の発信など、地域との交流も積極的に行い、良好な関係が
構築されている。
若い職員が多く、明るく活気が感じられ、職員間の連携も取れている。
会計管理については、小額の消耗品購入に際しても、支出伺いを立て、適切に管理されている。
労働環境では、非常勤職員の保険加入において一部改善することが望ましいと思われる点につい
て検討を依頼した。
物品調達は、区内業者への発注を心がけている。
【今後の方針、改善方策】
指定管理8年目を迎え、区や地域との関係も良好であり、区民サービスの向上も図られている。
今年度は、施設長の交代などもあり、地域との信頼関係の構築にも一層心掛けるとともに、引き
続き、利用者ニーズを捉えた事業や地域と連携した事業を展開するとともに、地域に根ざした子育
て拠点としての児童館運営を目指していく。
204
【図表】
平成27年度区民満足度調査報告書
(株)日本保育サービス
1
調査の概要
(1)調査施設
北区立赤羽西五丁目児童館、赤羽西五丁目育成室
(2)調査期間
平成27年7月1日(水)~平成27年7月21日(火)
(3)調査対象
乳幼児保護者、育成室保護者、小学生、中学生、高校生 計107名
(4)調査方法
来館者に配布、記入後回収箱に入れる。育成室保護者は保護者会時に配布、記入後回収箱に入れる
(5)回収状況
110名中107名回収 (97.3%)
(6)その他
アンケート実施に際し、年代、性別等に偏りがないように配慮し配布をした。
2
調査結果
選 択 肢
① 児童館の設備、広さについて
② 児童館の自転車・ベビーカー置き場について
③ 児童館の遊び道具、ゲーム類について
④ 児童館の衛生管理(整理整頓・清掃)について
⑤ 児童館内の安全対策について
⑥ 児童館祭りなどのイベントや企画について
⑦ 児童館のクラブ事業(小学生・乳幼児クラブ)について
⑧ 児童館の各世代への対応について
⑨ 児童館職員の対応について
⑩ 児童館の開館時間について
⑪ 児童館全体の雰囲気について
⑫ 児童館への意見、要望に対する職員の対応について
4
3
重視度
2 1
4
全く
極め
大切
大切
て大 大切 でな
でな
切
い
い
45
25
38
73
84
38
43
30
55
32
58
40
59
68
63
31
22
65
60
70
50
66
47
63
⑬ 全体的な満足度
3
12
6
3
0
4
3
5
2
9
1
4
0
2
0
0
1
0
1
2
0
0
1
0
平均
3.39
3.08
3.30
3.65
3.77
3.32
3.36
3.20
3.50
3.22
3.51
3.34
3
満足度
2 1
大い
極め
に満 満足 不満 て不
足
満
21
19
24
39
34
63
51
31
53
40
47
41
45
76
69
73
64
67
42
48
68
52
59
56
62
61
9
18
10
4
6
2
8
8
2
6
4
3
1
1
1
0
0
0
0
0
0
0
2
0
1
0
平均
3.09
2.99
3.13
3.33
3.26
3.57
3.40
3.22
3.48
3.28
3.40
3.34
3.41
※平均得点:各選択肢のスコア(1~4)にそれぞれの選択者数を乗じ、当該設問の回答者総数で除した値
3.30
重視度平均 3.39
満足度平均
205
【図表】
3
結果分析
3.9
3.7
⑥
3.5
満
足
⑦
⑩ ⑫
⑧ ③
①
3.3
3.1
②
度 2.9
⑨
⑪④
⑤
2.7
2.5
2.5
2.7
2.9
3.1
3.3
3.5
3.7
3.9
重 視 度
4
課題発見
・昨年度と比較し、満足度が平均を下回っていた④の衛生管理については改善されたが重視度、満足
度ともに一番低い項目が②児童館の自転車・ベビーカー置き場についてであり、満足度においては唯
一の2点台となっている。駐輪場のスペースの問題や、雨天時のベビーカー置き場については対策が
必要とされている。
・③の遊び道具、ゲーム類については、不満を感じている乳幼児保護者や児童が多かった。
・⑥イベントについては満足度が最も高く、利用者の期待も大きく感じられる。今後も利用者の立場にな
り事業の展開を行なっていく。
・⑧各世代の対応については、乳幼児保護者から小学生の長期休み期間中も安心して遊ばせられるス
ペースが欲しいというニーズがある。
・⑫児童館全体の満足度は3.41と満足度平均3.30より高かった。
5
改善方策
・②ベビーカー置き場については、雨天時も濡れずにベビーカーが置ける場所を確保しているが狭く
台数が限られている。玄関の外にタープを張るなどの改善をしていく。自転車置き場については、整
理整頓を促し、少しでも多くの自転車が置けるように職員も見回りなどを行い指導をしていく。
・ゲームや遊具につては、利用の仕方などをしっかり指導し、またアンケートなどを取って必要と思
われる遊具を増やし、要望に応えられるように整備をしていく。
・⑤安全対策についても、再度館内の点検、整備を行い、利用者への見守りや、声掛けなどを行い、
事故防止、安全対策を行っていく。
・⑧各世代の対応で、小学生の長期休み期間中の乳幼児が遊べるスペースについては、図書室のソフ
トマットが敷いてある部分をアコーディオンカーテンで仕切り、乳幼児優先スペースとする。
206
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(利用施設用)
施 設 名
十条台児童館
子ども家庭部
子育て支援課
調査実施日
平成27年7月29日
指定管理者
株式会社 こどもの森
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
【本部所在地】 東京都国分寺市光町二丁目5番1号
【代表者】
代表取締役
久芳 敬裕
【業務内容】第2種社会福祉事業(保育所・児童館等児童福祉施設の運営)
【指定管理者施設】国分寺市立しんまち児童館、守谷市立南守谷児童センター
【指定管理者協定による運営費(債務負担行為見積)】
平成24年度
平成25年度
平成26年度
平成27年度
平成28年度
合 計
53,570,000 円
54,422,000 円
55,273,000 円
56,125,000 円
56,976,000 円
276,366,000 円
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
【所在地】
北区中十条一丁目2番18号
【規模】
鉄筋コンクリート造 地下1階、地上4階建の3階部分
建物面積 480.35㎡(児童館388.68㎡、育成室91.67㎡)
【従事職員数】(平成 27年.4 月 1 日現在)
児童館
5 名(常勤 5 名)
育成室 2名(常勤2名)
学童クラブ 3名(常勤2名
非常勤1名)
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
(1) 児童館の施設及び設備の維持管理に関する業務
(2) 児童館事業に関する業務
ア.小学生対応事業(小学生を対象にした定期的な季節行事の開催等)
イ.乳幼児対応事業(乳幼児とその保護者を対象とした事業の開催)
ウ.中高生対応事業(中高生の居場所づくりのための推進事業)
エ.地域との連携事業
(ア)児童館まつり等地域との連携を深める事業(わくわくまつり、どんどんまつりなど)
(イ)地域が主催する行事等への参加・協力(デイキャンプなど)
オ.その他の関連事業
(ア)児童館合同行事への参加(発表のつどい、合同卓球など)
(イ)全区的なイベントへの参加(区民まつりなど)
(ウ)子育てに関する啓発活動(子育て講座の開催、子育てネットワークづくりへの支援)
(3) 放課後児童健全育成事業(学童クラブ事業)
(十条台育成室 定員40名、王二なかよしクラブ 定員40名)
ア.区立小学校に在籍又は区内に居住し区外の小学校に通っていて、保護者が就労などで放課
後留守になる家庭の小学校1~3年生を預かり、その健全な育成を図ること。
イ.アと同じ対象年齢の障害児の受け入れ(3名以内)
ウ.学童クラブの利用申請受付及び審査結果通知に係わる事務
(4) その他実施可能な特色ある事業
207
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B 適正
【基本方針・組織】
地域の児童に健全な遊び場を提供し、仲間づくりや交流をサポートしている。また、地域の
イベントにも積極的に関わり、児童が地域の歴史に触れ、幅広い年齢層の方々と交流する機会を
与えている。
【施設長】
施設長として2年目を迎え、職員と十分なコミュニケーションを図り、円滑な児童館運営に努め
ている。また、地域行事にも積極的に参加しながら、地域の方との信頼関係を着実に築いている。
【開所】
施設がサービスの提供をすべき時間・日数を遵守している。また、週 2 日の中高生タイムも実
施されている。
②従事者
評価
B 適正
【従事者配置】
児童館配置の職員が館長以外入れ替わり、全員が20代と若い。活気がある一方、業務の適切な
遂行のために、館長の指導力が問われる。育成室、学童クラブにはベテラン職員が配置されている。
【労働環境】
労働基準法を遵守しており、各種届出も適正に行われている。社会保険の加入状況についても適
切である。ただ、雇用契約書に一部記載の誤りが見受けられた。
【研修】
区や都が実施している研修にも積極的に参加している。法人でも研修を行い、職員の指導能力の
レベルアップを図っている。
③施設管理
評価
B 適正
【建物設備】
保護者や児童の視点に立った安全管理を行っている。26年度は備品の購入や修繕が一切行われ
ていないので、設備機器を含めた定期的な点検と計画的な修繕を行うよう求めた。
【物品管理】
備品・消耗品・遊具関係とも整理・整頓されており、利用しやすい環境が整っている。
乳児・児童の成長に合わせた遊具の種類、配置に配慮がなされている。
【業務委託】
障害者福祉センターとの複合施設のため、火災報知器の保守点検のみを実施しており、履行状況
も良好である。
【環境配慮】
使用していない部屋の消灯や冷暖房の室温設定の適正化等を実施しており、省エネ対策に取り組
んでいる。
208
④情報管理・危機管理
評価
B 適正
【情報資産保護】
情報セキュリティマニュアルが策定され、遵守されている。また、情報資産についての管理体制
が確立し情報漏洩等の事故防止がなされている。事務所の各書庫もきちんと整理・整頓されている。
【災害対策、危機管理】
震災時、緊急時のためのマニュアルが策定され、定期的な訓練の実施がなされている。災害対策、
危機管理全般についても区と連携しており、非常連絡体制についても整備されている。障害者福祉
センターと合同での避難訓練を年 1 回実施しており、施設全体で危機管理を行っている。
⑤交流・改善
評価
B 適正
【地域等との関わり】
地域に根ざした児童館にするため、学校・保護者・関係機関との連携を深め、地域の福祉施設と
の交流事業「ほっと交流」を継続して実施している。また、青少年十条台地区委員会主催のイベン
トにも小学生のみならず、近隣の中高生も巻き込んで積極的に参加している。
【苦情処理】
苦情に発展する以前に利用者の意見を積極的に聞き入れ改善を行なっており、苦情があった際に
は区への電話連絡及び報告が行なわれている。
⑥施設利用
評価
B 適正
【利用計画】
「ほっと交流」「おたのしみWEEK」など、子ども自身が企画から参加し、子どもの意見を積
極的に取り入れたイベントとなるよう、工夫がなされている。子育てアドバイザーと職員が連携し、
乳幼児クラブの場を中心に、保護者の相談事業にも力を入れている。
【施設利用】
図書コーナーを乳幼児親子が集える場として有効に活用している。プレールーム内に仕切りを
設けることで、小学生と乳幼児親子が安全に利用することができるようになっている。
⑦事業実施
評価
B 適正
【委託事業】
児童館事業については、乳幼児親子と中学生の利用者が増加している。乳幼児クラブは、保護者
同士の交流が広がり、午後まで遊ぶケースも多い。
学童クラブ事業については、区の方針を引き継ぎ適切な運営を行っている。
【自主事業】
中高生クッキング&卓球大会、幼児運動会や「イクメン・イクジイと遊ぼう」といった、さまざ
まな層に狙いを当てた事業を継続実施している。また、障害者福祉センターと交流会を行い、児童
が障害に対する理解を深めるとともに地域の人々と深く交流を図る機会を設けている。
⑧環境整備
評価
B 適正
【利用者環境の整備】
室内は、設備・備品等が整頓され、清潔が保持されている。修繕箇所が発生しても迅速に対応し
ている。プレイルームの卓球台については、奥に固定して整頓されており、乳幼児クラブ利用者に
は安心である。卓球を行うときは、職員が注意しながら、怪我の防止に努めている。
【事故対応】
事故等について、緊急時におけるマニュアルが整備されている。事故への対応についても、その
都度、区に経過報告する体制が確立されている。
209
⑨会計
評価
B 適正
【経理規程】
小口現金の取り扱いについてのルールを定めたマニュアルは整備されている。
【契約・支出入等の処理】
経理処理については責任が明確になっており、書類はきちんと整理されている。
【現金等の管理】
学童クラブの間食費(おやつ代)について、現金出納帳の作成により、日々の収支状況および残
高は管理されている。
5.総合評価
評価
B 適正
【総合評価】
運営、施設利用に関しては概ね良好に実施されている。幼児運動会やイクメン・イクジイと遊ぼ
うなどの自主事業は、利用者のニーズをとらえている。指定管理も7年目となり、地域との連携も
構築され、地域に根差した児童館となっている。
職員は、わくわく稲田ひろばの受託などもあり、大幅に異動があった。業務の引き継ぎや職員間
連携について、注意深く見ていく必要がある。
会計管理については、帳簿管理は適切に行われている。ただ、経理規程の明文化が求められる。
区からの調査依頼事項に対する法人の対応が迅速とは言えない場面が見受けられる。
【今後の方針、改善方策】
これまでと同様に区との綿密な連携に努めるとともに、地域と積極的な交流を行う児童館運営を
心がけ、地域に根差した地域の子育て拠点としての児童館を目指していくとともに、児童館の運営
体制を一層安定させるよう期待したい。
210
平成27年度区民満足度調査報告書
法人名 ㈱こどもの森
1
調査の概要
(1)調査施設
十条台児童館
(2)調査期間
平成27年6月24日(水)~平成27年7月9日(木)
(3)調査対象
小学生・乳幼児保護者・育成室保護者・中高生 100名
(4)調査方法
乳幼児親子などは来館時に配布、回収箱にて回収。小学生は説明しながら記入してもらい回収。育
封筒に入れてもらい回収。
(5)回収状況
(6)その他
2
調査結果
選 択 肢
4
重視度
2 1
4
全く
極め
大切
大切
て大 大切 でな
でな
切
い
い
① 児童館の設備・広さについて
② 児童館のベビーカーまたは自転車置き場につ
③ 児童館の遊具・玩具・図書等について
④ 児童館の衛生管理について
児童館の安全対策について
⑤児
児童館のクラブ・イベントの企画について
⑥児
⑦ 児童館の乳幼児・小学生への対応について
⑧ 児童館への要望に対する対応について
⑨ 児童館の開館時間について
⑩ 児童館の職員の対応について
⑪ おたより・ホームページについて
⑫ 児童館の印象・居心地について
⑬
⑭
3
62
51
65
72
72
48
61
35
28
55
28
66
0
0
38
48
34
28
28
52
38
63
65
44
68
34
0
0
0
1
1
0
0
0
1
2
6
1
3
0
0
0
平均
0 3.62
0 3.50
0 3.64
0 3.72
0 3.72
0 3.48
0 3.60
0 3.33
1 3.20
0 3.54
1 3.23
0 3.66
0 #####
0 #####
3
満足度
2 1
大い
極め
に満 満足 不満 て不
足
満
平均
49
28
47
43
37
39
46
35
30
48
26
51
0
48
61
50
54
62
58
51
65
68
50
68
47
0
3
10
3
3
1
3
3
0
2
2
6
2
0
0 3.46
1 3.16
0 3.44
0 3.40
0 3.36
0 3.36
0 3.43
0 3.35
0 3.28
0 3.46
0 3.20
0 3.49
0 #####
0
0
0
0 ####
※平均得点:各選択肢のスコア(1~4)にそれぞれの選択者数を乗じ、当該設問の回答者総数で除した値
重視度平均 3.52
満足度平均 3.37
211
3
結果分析
3.9
3.7
満
足
3.5
3.3
⑨
⑪
⑧
3.1
度
⑥
⑫
①
⑩⑦
③
④
⑤
②
2.9
2.7
2.5
2.5
4
2.7
2.9
3.1
3.3
重 視 度
3.5
3.7
3.9
課題発見
④⑤衛生管理・安全対策については利用者のもっとも重視している項目であることからさらに検討
し高めていく必要性を感じる。館の目標である⑦⑩⑫は利用者からみても重視度が高いことからさ
らに内容を深め継続し取り組む必要性を感じる。②は来館時に利用する頻度が高い場所であり、特
に自転車置き場の狭さが問題である。⑥⑧については他館の情況をよく知る事、絶えず変化する流
行や利用者のニーズに目を向け新鮮な企画の提供に努めていく。
5
改善方策 ④利用者がトイレや洗面所を使用する際、心地よく使用してもらえるよう、定期的な清掃の徹底と
職員一人ひとりの目による日頃からの清掃活動に力を入れる。⑤利用者の人数や年齢層を充分把握
し、利用者に適したコーナー作り、仕切りによるスペース作りに努める。⑦⑩⑫については「職員
の挨拶」「言葉かけ」「動き」すべてが利用者に誠実な印象を与えるよう職員の育成に力を入れ
る。②自転車置き場についてはセンターの職員と協議の上、他の利用者にも配慮した使い方を工夫
する。⑥⑧は企画に今流行っているキャラクターを使ったり、小学生には新しい遊びの提供ができ
るようにしていく。また今年度は.0.1.2歳児のクラブ活動の充実と幼稚園児向けの企画に力を入れ
212
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(利用施設用)
施 設 名
西ケ原東児童館
子ども家庭部
子育て支援課
調査実施日
指定管理者
平成27年7月21日
社会福祉法人 東京聖労院
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
【本部所在地】 東京都清瀬市中里五丁目91番2号
【代表者】
理事長
和田
敏明
【業務内容】
第1種社会福祉事業(特別養護老人ホーム等の運営)
第2種社会福祉事業(保育所、児童館等児童福祉施設の運営)
【指定管理者施設】港区立赤坂子ども中高生プラザ、北区立八幡山児童館
【指定管理者協定による運営費(債務負担行為見積)】※24年度は外壁打診経費(1,200,000 円)を含む
平成24年度
平成25年度
平成26年度
平成27年度
平成28年度
合計
60,626,000 円
60,063,000 円
61072,000 円
61,717,000 円
62,366,000 円
305,844,000 円
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
【所在地】北区西ケ原一丁目41番3号
【規模】鉄筋コンクリート造 3階建
敷地面積 379.62㎡
建物面積 524.13㎡(児童館383㎡、育成室141.13㎡)
【従事職員数】(平成27年4月1日現在)
児童館 6名(常勤5名、非常勤1名)
育成室 4名(常勤2名、非常勤2名)
学童クラブ
4名(常勤2名、非常勤2名)
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
(1) 児童館の施設及び設備の維持管理に関する業務
(2) 児童館事業に関する業務
ア.小学生対応事業(小学生を対象にした定期的な季節行事の開催等)
イ.乳幼児対応事業(乳幼児とその保護者を対象とした事業の開催)
ウ.中高生対応事業(中高生の居場所づくりのための推進事業)
エ.地域との連携事業
(ア)児童館まつり等地域との連携を深める事業(夏祭りなど)
(イ)地域が主催する行事等への参加・協力(クリスマスローズフェスタなど)
オ.その他の関連事業
(ア)児童館合同行事への参加(発表のつどい、合同卓球など)
(イ)全区的なイベントへの参加(区民まつりなど)
(ウ)子育てに関する啓発活動(子育て講座の開催、子育てネットワークづくりへの支援)
(3) 放課後児童健全育成事業(学童クラブ事業)
(西ケ原東育成室 定員40名、滝小こどもクラブ 定員40名)
ア.区立小学校に在籍又は区内に居住し区外の小学校に通っていて、保護者が就労などで放課
後留守になる家庭の小学校1~3年生を預かり、その健全な育成を図ること。
イ.アと同じ対象年齢の障害児の受け入れ(3名以内)
ウ.学童クラブの利用申請受付及び審査結果通知に係わる事務
(4) その他実施可能な特色ある事業
213
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B 適正
【基本方針・組織】
子ども達が安心して過ごせるだけでなく、こども委員会を組織し、児童の意見を企画・運営に反
映させていくとともに、行事等を通して地域との交流を図っていくような運営を行っている。
【施設長】
施設長として3年目を迎え、北区の児童館業務についても熟知しており、良好な運営がなされて
いる。地域との関係は良好である。職員に対しても指導を徹底している。
【開所】
施設がサービスの提供をすべき時間・日数を遵守している。また、週 2 日の中高生タイムも実
施されている。
②従事者
評価
B 適正
【従事者配置】
施設の運営に必要な従事者の配置をしており、従事者の年代もバランス良く配置されており、活
気があり、子ども達からもとても慕われており、地域からの信頼も厚い。
【労働環境】
労働基準法を遵守しており、各種届出も適正に行われている。社会保険の加入状況も適切である。
【研修】
法人主催の研修だけでなく区や都が主催する研修にも積極的に参加し、研修内容について参加者
だけでなく、他の児童館職員との情報の共有化を積極的に図っている。
③施設管理
評価
B 適正
【建物設備】
保護者や児童の視点に立った安全管理を行い、設備機器についても定期的な点検と計画的な修繕
を行っている。修繕箇所は、適切な対応をとっている。事故防止にも職員が適切に対応している。
【物品管理】
備品・消耗品・遊具関係とも整理・整頓されており、利用する子ども達が心地よく利用できる環
境が整っている。
【業務委託】
直営の時に実施していた各委託関係(清掃、自動ドア、受水槽点検等)も、引き続き実施してお
り、実施状況も良好である。
【環境配慮】
使用していない部屋の消灯や冷暖房の室温設定の適正化等を実施しており、省エネ対策に取り組
んでいる。
214
④情報管理・危機管理
評価
B 適正
【情報資産保護】
情報セキュリティについてマニュアルが整備されている。また、情報資産についての管理体制が
確立し情報漏洩等の事故防止がなされている。玄関入口にも、個人情報を遵守する旨の掲示がして
あり、利用者に対しても周知を行っている。個人情報保護の第三者認証制度であるPマークも取得
している。
【災害対策、危機管理】
震災時、緊急時のための計画が策定され、定期的に訓練の実施および消防用設備の点検を行って
いる。災害対策、危機管理全般についても、区と連携しており、報告も行われている。
⑤交流・改善
評価
B 適正
【地域等との関わり】
児童の健全な育成を行っていくために地域担当職員を選任し、地域と積極的に交流を図ってい
る。また、施設開放において地域の方がよく利用し、館まつりやファミリーローズフェスタなどさ
まざまな行事に地域の方やPTAがボランティアとして協力してくれている。
【苦情処理】
利用者の意見を積極的に聞き入れている。苦情があった際には区への電話連絡及び報告が行なわ
れ、適切に処理している。
⑥施設利用
評価
A 優良
【利用計画】
区で実施していた事業を引き継ぎつつ、利用者の意見を盛り込んだ年間事業計画が作成され、そ
の計画に基づき施設の運営が行なわれている。児童館を利用している児童たちも積極的に運営・準
備に参加している。子ども達だけでなく、世代間交流を推進するため、高齢者を招待するなど地域
全体の人たちに利用してもらえるよう考えている。職員の意欲も高く、積極的に計画の作成に参画
している。
【施設利用】
保護者や児童が気軽に利用が出来るよう壁に飾り付けを行う等、積極的に児童館を利用してもら
える努力をしている。また、保護者によるクラブ活動も盛んで定期的に施設を利用し、活動交流の
場としている。乳幼児親子のランチタイムを 3 階の育成室のみならず、2階の図書室を解放したこ
とにより、乳幼児親子がこれまでより長く滞在するようになった。
⑦事業実施
評価
B 適正
【委託事業】
児童館事業については、小学生の利用はここ数年着実に増えている。職員が積極的に児童の意見
に耳を傾け、運営を行っており、利用者に好評である。
学童クラブ事業については、区の方針を引き継ぎ適切な運営を行っている。また、手作りランチ
といった食育事業、職員による帰宅時の送りについて、保護者からも好評を得ている。
【自主事業】
乳幼児対象、小学生対象のバスハイクを実施しており、好評である。これは利用者からの意見を
取り入れて実施しているものであり、独自の事業として定着してきたといえる。
また、玄関前花壇にて、平和を願う「アンネのバラ」の育成を行い、児童館のシンボルとなって
いる。
215
⑧環境整備
評価
B 適正
【利用者環境の整備】
室内は、設備・備品等が整頓され、清潔が保持されている。階段が3階にある育成室から死角に
なるが、2階の図書室前に職員を配置し、児童の上り下りに際して細心の注意をはらっている。
【事故対応】
事故等について、緊急時におけるマニュアルが整備されている。事故への対応についても、その
都度、区に経過報告を行う体制が確立されている。
⑨会計
評価
B 適正
【経理規程】
小口現金の取り扱いについては規程が整備されている。
【契約・支出入等の処理】
経理処理については、責任が明確になっている。また支出入についても、適正に処理されており、
書類等も適切につづられている。
【現金等の管理】
小口現金については、出納帳に正確に記載され金種表も入出金のあった日ごとに作成されてい
る。
また、学童クラブの間食費(おやつ代)について、現金出納帳の作成により、日々の収支状況お
よび残高は正確に管理されている。
5.総合評価
評価
B 適正
【総合評価】
運営、施設利用ともに良好に実施されている。職員が積極的に児童や保護者の意見に耳を傾け、
適切な運営を行っており、児童館が地域の居場所として定着している。本区や他区児童館における
指定管理者としての実績とノウハウの蓄積があり、運営に工夫が見られる。
保護者や児童、地域に向けた行事予定の発信など、情報提供に努め、地域との積極的な交流も行
なっている。
職員の平均年齢が若く、明るく活気が感じられ、あいさつもきちんと行われており、職員間の連
携も取れている。
会計管理については、小額の消耗品購入に際しても、支出伺いを立て、適切に管理されている。
物品調達は、区内業者への発注を心がけている。
【今後の方針、改善方策】
これまでと同様に区との綿密な連携に努めるとともに、指定管理を導入して7年目となり、区や
地域との関係も良好であり、区民サービスの向上も図られている。
引き続き地域と積極的な交流を行う児童館運営を心がけ、地域に根差した地域の子育て支援の拠点
としての児童館を目指していく。
216
平成27年度北区民満足度調査報告書
北区立西ヶ原東児童館
(社福) 東京聖労院
1
調査の概要
(1)調査施設
北区立西ヶ原東児童館、西ヶ原東育成室、滝小子どもクラブ
(2)調査期間
平成27年7月1日(水)~17日(金)
(3)調査対象
乳幼児保護者、学童クラブ児童保護者、小学生、中学生、高校生 計181名
(4)調査方法
来館者に配布。受付等にて記入後、回収箱にいれる。学童クラブ保護者は封筒に密封し回収。
(5)回収状況
200人中181人回答 (90.5パーセント)
乳幼児保護者(32)、学童クラブ・児童館利用保護者(75)、小学生(63)中学生(11)
(6)その他
2
調査結果
まとめ
4
選 択 肢
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
極
め
て
大
切
78
48
児童館の自転車・ベビーカー置場について
56
児童館の遊び道具について
77
児童館の室内(設備・内装・広さ)について
74
児童館室内の安全対策について
106
児童館まつりなどのイベントについて
64
児童館の児童対応について
69
児童館の開館時間について
56
児童館の建物管理・清掃について
82
児童館職員の対応・態度について
84
児童館への意見・要望に対する職員の対応について 70
児童館の位置(場所)について
児童館の建物(施設・設備・デザイン)について
重視度
3 2 1
大
切
94
120
100
95
101
69
106
104
110
89
89
102
大
切
で
な
い
4
5
17
3
2
4
7
4
10
7
6
7
全体的な満足度
4
全
く
大
切
で
な
い
平均
6
8
8
6
4
2
4
3
5
3
2
3
3.34
3.15
3.13
3.34
3.35
3.54
3.27
3.33
3.20
3.38
3.41
3.31
極
め
て
満
足
77
48
37
59
60
59
79
59
55
57
75
67
78
満足度
3 2 1
満
足
98
120
95
110
101
116
94
113
112
117
104
111
103
満
足
で
な
い
8
13
43
12
19
6
7
9
11
7
2
3
0
不
満
で
あ
る
1
0
6
0
1
0
1
0
3
0
0
0
0
平均
3.36
3.19
2.90
3.26
3.22
3.29
3.39
3.28
3.21
3.28
3.40
3.35
3.43
※平均得点:各選択肢のスコア(1~4)にそれぞれの選択者数を乗じ、当該設問の回答者総数で除した値
重視度平均 3.31
満足度平均 3.27
217
3
結果分析
3.9
3.7
3.5
満
⑦ ⑫① ⑪
⑧
④ ⑩
⑤
②⑨
3.3
足
3.1
度
2.9
⑥
③
2.7
2.5
2.5
2.7
2.9
3.1
3.3
3.5
3.7
3.9
重 視 度
4
課題発見
1.児童館室内の安全対策についてが、重要度第1位で3.54である。児童館では、避難訓練の他、区の危機管理課より、
防犯推進員の方をお招きして防犯教室を開催し、小学生には、大分危機管理が浸透してきている。しかし、3.3%の人が
「満足でない」と回答している。更に乳幼児を対象とした訓練を強化していく必要がある。
2.児童館職員の対応・態度についてが、重要度の第2位で3.41である。満足度では1位で3.40であるが、1.1%の人が「満
足でない」という回答である。今後とも、利用者の立場に立った館運営をしていきたい。
3.児童館の建物管理・清掃についてが、重要度3位で3.38である。満足度では3.28で第6位であるが、3.9%の人が、「満
足でない」という回答であった。 更に気持ち良く利用してもらえるよう改善していきたい。
4.児童館室内(設備・内装・広さ)についてが、重要度の第4位で3.35である。満足度では第9位で3.22であるが、0.6%の
人が「不満」、10%の人が「満足でない」と回答している。乳幼児さんの入館も増えている事から、午後もゆったりと過ご
せる専用スペースが無いことが大きな要因になっていると思われる。
5.児童館の位置、遊び道具についてが、重要度の5位で3.24あった。満足度では、位置が第3位で3.36、遊び道具につい
てが第8位で3.26である。乳幼児向けの遊具が劣化してきている事等が指摘された要因と思われる。
6.児童館の児童対応が重要度の第7位で3.33である。満足度では、第6位で3.28である。しかし、5%の人が「満足でな
い」と回答している。
5
改善方策
1.児童館室内の安全対策については、満足度では5位で3.29であった。避難訓練の他、区の危機管理課より、 防犯推
進員の方をお招きして防犯教室を開催している。今年度は乳幼児親子対象の地震に伴う避難訓練も実施している。今
後もっと積極的に啓蒙活動を行い、更に乳幼児を対象とした安全対策を強化していきたい。
2.児童館職員の対応・態度については、満足度では1位で3.40であるが、まだまだ十分ではない。利用者が居心地良く、
また来たいと思ってもらえるよう、接遇には力をいれ、利用者の立場に立った館運営を心掛けたい。
3.児童館の建物管理・清掃については、満足度では3.28と第6位であるが、満足度の平均値は上回っている。 更に気持
ち良く利用してもらえるよう清掃活動や建物の管理に目を向けていきたい。
4.児童館室内(設備・内装・広さ)については、満足度では第9位で3.22となっている。乳幼児さんの入館も増えている事
からも、午後もゆったりと過ごせる専用スペースが求められている事が伺える。小学生の下校時間に合わせ、午後3時
頃までプレイルームを乳幼児に解放しているが、それだけでは限界があるのかもしれない。談話コーナーを乳幼児の優
先スペースに考えていきたい。
5.児童館の位置、遊び道具については、満足度では、位置が第3位、遊び道具についてが第8位である。乳幼児向けの
遊具が劣化してきているので、備品を含め劣化しているものを処分し、新しい物を購入していきたい。
6.児童館の児童対応は、満足度では、第6位で3.28である。これは、満足度の平均値3.27を上回っている事は、昨年より
も満足度が上がっている事が伺える。しかし、今後もきめ細かな児童への対応に心掛けたい。
218
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(利用施設用)
施 設 名
袋児童館
子ども家庭部
子育て支援課
調査実施日
平成27年7月28日
指定管理者
株式会社 日本保育サービス
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
【本部所在地】 愛知県名古屋市東区葵三丁目15番31号
(保育事業本部 東京都新宿区高田馬場三丁目3番3号)
【代表者】
代表取締役
荻田 和宏
【業務内容】第2種社会福祉事業(保育所、児童館等の児童福祉施設等の運営)
【指定管理者施設】
港区立神明子ども中高生プラザ・狭山市立中央児童館・北区立赤羽西五丁目児童館
【指定管理者協定による運営費(債務負担行為見積)】
平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度
54,932,000 円
55,490,000 円
56,049,000 円
56,607,000 円
57,166,000 円
合
計
280,244,000 円
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
【所在地】北区赤羽北三丁目7番2-101号
【規模】
鉄筋コンクリート造 都住4階建て1階部分併設
建物面積 463.48㎡(児童館376.63㎡、育成室86.85㎡)
【従事職員数】(平成 27年 4 月 1 日現在)
児童館 7名(常勤4名、非常勤3名)
育成室 3名(常勤1名、非常勤2名)
学童クラブ
6名(常勤2名、非常勤4名)
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
(1) 児童館の施設及び設備の維持管理に関する業務
(2) 児童館事業に関する業務
ア.小学生対応事業(小学生を対象にした定期的な季節行事の開催等)
イ.乳幼児対応事業(乳幼児とその保護者を対象とした事業の開催)
ウ.中高生対応事業(中高生の居場所づくりのための推進事業)
エ.地域との連携事業
(ア)児童館まつり等地域との連携を深める事業(子どもまつり、ぽんぽこまつりなど)
(イ)地域が主催する行事等への参加・協力(演劇発表会など)
オ.その他の関連事業
(ア)児童館合同行事への参加(発表のつどい、合同卓球など)
(イ)全区的なイベントへの参加(区民まつりなど)
(ウ)子育てに関する啓発活動(子育て講座の開催、子育てネットワークづくりへの支援)
(3) 放課後児童健全育成事業(学童クラブ事業)
(袋育成室 定員40名、赤北ひばりクラブ 定員50名)
ア.区立小学校に在籍又は区内に居住し区外の小学校に通っていて、保護者が就労などで放課
後留守になる家庭の小学校1~3年生を預かり、その健全な育成を図ること。
イ.アと同じ対象年齢の障害児の受け入れ(3名以内)
ウ.学童クラブの利用申請受付及び審査結果通知に係わる事務
(4) その他実施可能な特色ある事業
219
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B 適正
【基本方針・組織】
児童福祉法に基づく児童厚生施設として、地域の児童に健全な遊び場や保護者に対する場所の提
供、仲間づくりや交流のサポートを積極的に行っている。また、広い館庭を活かした外遊びも積極
的に取り入れている。
【施設長】
27年度より施設長が交代したが、以前に赤羽西五丁目児童館にて館長として勤務していたこと
から、北区の児童館運営を把握しており、保護者や児童、地域・高齢者施設との交流も積極的に行
っている。また、職員とも十分にコミュニケーションを図るように努め、円滑な児童館運営に努め
ている。
【開所】
施設がサービスの提供をすべき時間・日数を遵守している。また、週 2 日の中高生タイムも実
施されている。
②従事者
評価
B 適正
【従事者配置】
指導員は年齢構成も 20 代から 50 代まで、比較的バランス良く配置されている。また、乳幼児
活動も若い職員を中心に明るく活気があり好評を得ている。
【労働環境】
労働基準法をはじめ法令を遵守しており、各種届出も適正に行われている。
【研修】
法人主催の研修や区や都が主催する研修に積極的に参加し、職員の質の向上に努めている。また、
研修内容を他の職員にもフィードバックして、職員全体のレベルアップにもつなげている。
③施設管理
評価
B 適正
【建物設備】
保護者や児童が安心して、児童館を利用できるよう定期的な点検・修繕を行っている。
【物品管理】
備品・消耗品・遊具関係とも整理・整頓されており、利用する子どもたちが心地よく安全に利用
できる環境が整っている。月に一度子どもたちにも人気の「おもちゃ病院」という事業を実施して
おり、講師の方の厚意により無料で児童館のおもちゃも修理していただくなど、物品管理も適正に
行われている。
【業務委託】
清掃委託や各保守点検も適正に行われている。
【環境配慮】
光熱水費の節約を徹底して省エネ対策に取り組んでいる。リサイクル商品の購入にも留意して
取り組んでいる。
220
④情報管理・危機管理
評価
B 適正
【情報資産保護】
情報セキュリティが、マニュアル化されきちんと遵守されている。また、情報資産についての管
理体制が確立しており情報漏洩等の事故防止策も整備されている。事務所の各書庫もきちんと整
理・整頓されている。
【災害対策、危機管理】
震災時、緊急時のための計画が策定され、毎月避難訓練の実施および消防用設備の点検を行って
いる。災害対策、危機管理全般についても、区と連携しており、危機管理体制が整っている。
館内の案内図・避難経路も見やすく、わかりやすい表示がなされている。
⑤交流・改善
評価
B 適正
【地域等との関わり】
地域の夏祭りや青少年行事にも参加するとともに、近隣の小学校の教師と情報交換を行ったり、
地域のネットワーク会議に参加し、児童の支援方針を共有したりと、地域と良好な関係の構築に努
めている。また、特に近隣の高校との協力関係を築きながら、ボランティアの受け入れなども積極
的に行っている。
【苦情処理】
苦情になる前に利用者の意見を積極的に聞き入れ改善を行っており、苦情があった際には、法人
本部とも連携を密に対応している。区への報告も適切に行われている。
⑥施設利用
評価
B 適正
【利用計画】
指定管理6年目であり、区で実施していた事業を引き継ぎつつ、法人独自の新たな事業も取り入
れた年間事業計画が作成されている。
【施設利用】
保護者や児童が気軽に利用が出来るよう壁にきれいに飾り付けをし、さまざまな行事の様子等の
掲示も行い、積極的に児童館を利用してもらえるように努めている。
プレールームの利用ルールを変更し、いつでも異学年との交流ができるようになり、利用者が増
えている。
⑦事業実施
評価
B 適正
【委託事業】
児童館事業については、区で実施していた事業を確実に引き継ぐとともに、法人独自の新たな事
業も取り入れている。
学童クラブ事業については、区の方針を引き継ぎ適切な運営を行っている。また、職員による帰
宅時のポイント送迎を行っており、何時に誰を送るかを掲示板に掲示し、周知・徹底を図っている。
【自主事業】
「英語であそぼう」や「スポーツDAY」など法人独自の事業では、毎月定期的に講師を招き、
楽しく行われ、子どもたちからも好評を得ている。また、イクメン事業においても、体操講師によ
る活動を取り入れ、父子の活発な事業展開を図っている。さらに、警備会社から講師を派遣しても
らい、安全教室を開催するなど、児童の危機管理意識の向上にも努めている。
221
⑧環境整備
評価
B 適正
【利用者環境の整備】
室内は、設備・備品等が整頓され、清潔が保持されている。
【事故対応】
事故等について、緊急時におけるマニュアルが整備されている。事故への対応についても、法人
本部とも連携を密に対応するとともに、その都度、区に経過報告させる体制が確立されている。
⑨会計
評価
B 適正
【経理規程】
小口現金の取り扱いについての文書の規定がされておらず、改善が必要である。
【契約・支出入等の処理】
経理処理については責任が明確になっており、書類はきちんと整理されている。
【現金等の管理】
学童クラブの間食費(おやつ代)について、現金出納帳の作成により、日々の収支状況および残
高は正確に管理されている。
5.総合評価
評価
B 適正
【総合評価】
運営、施設利用ともに良好に実施されている。特に運営面については、特色ある事業として、子
どもの活動意欲を高めるような「英語」「体操」などのプログラムを設定するなどの工夫が見られ
る。
指定管理6年目となり、地域との交流も積極的に行ってきた結果、良好な関係が構築されている。
職員構成についても比較的バランスが取れており、明るく活気が感じられ、あいさつもきちんと
行われ、職員間の連携も取れている。
会計管理については、小額の消耗品購入に際しても、支出伺いを立て、適切に管理されている。
労働環境では、非常勤職員の保険加入において一部改善することが望ましいと思われる点につい
て検討を依頼した。
物品調達は、区内業者への発注を心がけている。
【今後の方針、改善方策】
指定管理6年目であるが、地域との信頼関係の構築、他の児童館との連携や情報共有にも留意し
つつ、利用者ニーズを捉えた事業や地域と連携した事業を展開しながら、地域に根ざした子育て拠
点としての児童館運営を目指していく。
222
平成27年度北区区民満足度調査報告書
(株)日本保育サービス
1
調査の概要
(1)調査施設
袋児童館、袋育成室、赤北ひばりクラブ
(2)調査期間
平成27年7月1日(水)~平成27年7月25日(土)
(3)調査対象
小学生、中高生、乳幼児クラブ保護者、学童クラブ保護者 計126名
(4)調査方法
来館者に配付し、回収箱にて回収、小学校低学年は、項目ごとに説明をしながら、自分で記入し
てもらう。学童クラブ保護者は封筒に密封して回収
(5)回収状況
126名配付、回収121名回答(96パーセント)
(6)その他
2
調査結果
選 択 肢
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
児童館の設備広さについて
児童館の自転車・ベビーカー置き場について
児童館の遊び道具、ゲーム類について
児童館の衛生管理(整理整頓・清掃)について
児童館室内の安全対策について
児童館祭りなどのイベントや企画について
児童館の乳幼児対応、小学生対応について
児童館への意見、要望に対する職員の対応について
児童館の開館時間について
児童館の職員対応・態度について
児童館のクラブ活動について
4
3
重視度
2 1
4
全く
極め
大切
大切
て大 大切 でな
でな
切
い
い
55
42
60
74
77
61
61
55
47
66
60
64
72
57
47
44
60
60
64
72
50
60
全体的な満足度について
2
7
4
0
0
1
0
1
2
5
1
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
平均
3.44
3.29
3.46
3.61
3.64
3.49
3.50
3.43
3.37
3.50
3.49
3
満足度
2 1
大い
極め
に満 満足 不満 て不
足
満
43
29
52
55
53
63
54
52
51
58
57
62
74
70
66
62
65
58
67
69
64
61
63
59
4
22
3
4
3
0
0
0
6
2
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
平均
3.32
3.06
3.41
3.42
3.41
3.52
3.45
3.43
3.37
3.46
3.46
3.51
※平均得点:各選択肢のスコア(1~4)にそれぞれの選択者数を乗じ、当該設問の回答者総数で除した値
重視度平均 3.48
満足度平均 3.40
3
結果分析
223
3.9
3.7
⑥
⑩
⑧⑪
⑦
③
④⑤
⑨
①
3.5
満
足
3.3
3.1
②
度 2.9
2.7
2.5
2.5
2.7
2.9
3.1
3.3
3.5
3.7
3.9
重 視 度
4
課題発見
・②児童館の自転車・ベビーカー置き場については、昨年度スロープを購入し改善を図ったつもり
ではいたが重視度・満足度ともに平均値をかなり下回っている。
・④児童館の衛生管理(整理整頓、清掃)についてと、⑤児童館室内の安全対策については重視度
がとても高いが満足度がかなり下回っている。
・⑦児童館の乳幼児対応、小学生対応等については昨年より満足度が上がってはいるものの重視度
から比べるとまだ下回っている。
5
改善方策
・②自転車・ベビーカー置き場についてはスロープを用意したが、利用者の皆様にはあまり改善さ
れた感じがしなかったようであり、立地条件などを踏まえてどのようにしたら良いか、関係機関と
一緒に、自転車やベビーカーが出し入れしやすい方法を再度検討する。
・④児童館の衛生管理については整理整頓や清掃の仕方などや清掃後の確認など職員に徹底を図
る。
・⑤安全対策についても危険個所のチェックの仕方を再度見直し、壊れた遊具などにも点検に漏れ
がないようにする。
・アンケート全体では、①②⑦を除いて満足度の平均を上回っていたが、今後も子どもたちや利用
者の皆様が気持ちよく、また楽しく利用できるように細部にわたって対策を考えて行く。
224
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(利用施設用)
施 設 名
滝野川東児童館
子ども家庭部
子育て支援課
調査実施日
平成27年7月27日
指定管理者
株式会社 日本デイケアセンター
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
【本部所在地】 東京都千代田区猿楽町二丁目2番3号
【代表者】
代表取締役 斉藤 加代子
【業務内容】第2種社会福祉事業(保育所・児童館等児童福祉施設の運営)
【指定管理者施設】荒川区立西尾久ふれあい館、荒川区立南千住駅前ふれあい館
【指定管理者協定による運営費(債務負担行為見積)】
平成26年度
平成27年度
平成28年度
平成29年度
合 計
60,129,000 円
60,372,000 円
60,571,000 円
61,115,000 円
242,187,000 円
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
【所在地】北区滝野川一丁目46番7号
【規模】鉄筋コンクリート造
4階部分
敷地面積 1,239.32㎡
建物面積 497.41㎡(児童館 426.43 ㎡、育成室 70.98 ㎡)
【従事職員数】(平成27年4月1日現在)
児童館 5名(常勤4名、非常勤1名)
育成室 2名(常勤2名)
学童クラブ2クラブ 9名(常勤4名、非常勤5名)
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
(1) 児童館の施設及び設備の維持管理に関する業務
(2) 児童館事業に関する業務
ア.小学生対応事業(小学生を対象にした定期的な季節行事の開催等)
イ.乳幼児対応事業(乳幼児とその保護者を対象とした事業の開催)
ウ.中高生対応事業(中高生の居場所づくりのための推進事業)
エ.地域との連携事業
(ア)児童館まつり等地域との連携を深める事業の実施(ハートまつりなど)
(イ)地域が主催する行事等への参加・協力
オ.その他の関連事業
(ア)児童館合同行事への参加(発表のつどい、合同卓球など)
(イ)全区的なイベントへの参加(区民まつりなど)
(ウ)子育てに関する啓発活動(子育て講座の開催、子育てネットワークづくりへの支援)
(3) 放課後児童健全育成事業(学童クラブ事業)
(滝野川東育成室 定員40名、西ケ原さくらっ子クラブ 定員40名 たきさんクラブ
定員40名)
ア.区立小学校に在籍又は区内に居住し区外の小学校に通っていて、保護者が就労などで放課
後留守になる家庭の小学校1~3年生を預かり、その健全な育成を図ること。
イ.アと同じ対象年齢の障害児の受け入れ(3名以内)
ウ.学童クラブの利用申請受付及び審査結果通知に係わる事務
(4) その他、実施可能な特色ある事業
225
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B 適正
【基本方針・組織】
地域における児童厚生施設としての使命を果たし、児童の視点に立ち、可能な限りその利益を尊
重することを方針に、子どもの自主性、社会性を育て、地域に根ざし開かれた指導を行っている。
【施設長】
昨年度に引き続き直営でやっていた事業を確実に実施することを念頭に置いている。
【開所】
施設がサービスの提供をすべき時間・日数を遵守している。また、週2日の中高生タイムも実施
されている。
②従事者
評価
B 適正
【従事者配置】
施設の運営に必要な従事者の配置をしており、若い従事者(20、30代)が多く、活気がある。
【労働環境】
労働基準法をはじめ法令を遵守しており、各種届け出も適正に行われている。ただ、雇用契約書
に一部記載漏れや、契約書作成の日付に矛盾のある点が見受けられた。
【研修】
区や都が主催する研修にも積極的に参加し、職員の資質の向上に努めている。
③施設管理
評価
B 適正
【建物設備】
滝野川東児童館は滝野川東区民センターの4階で運営しており、児童が転落する恐れがある窓は
常時施錠している。児童が誤って窓を開けないように常に職員が注意を払っている。また、廊下ス
ペースと階段が近く、乳幼児が行ってしまう可能性があり危ないとの保護者の声があったため、フ
ェンスを設置し対応している。
【物品管理】
備品・消耗品・遊具関係とも整理・整頓されており、利用しやすい環境が整っている。
乳児・児童の成長に合わせた遊具の種類、配置に配慮がなされている。
【業務委託】
直営の時に実施していた委託関係(清掃)も、引き続き実施しており、実施状況も良好である。
【環境配慮】
使用していない部屋の消灯や冷暖房の室温設定の適正化等を心がけ、積極的に省エネ対策に取り
組んでいる。紙の両面利用を徹底するなど資源の節約を図っている。
226
④情報管理・危機管理
評価
B 適正
【情報資産保護】
指定管理者情報セキュリティマニュアルに則り、情報資産保護対策に取り組んでいる。
【災害対策、危機管理】
震災時、緊急時のための計画が策定され、定期的に訓練の実施および消防用設備の点検を行って
いる。災害対策、危機管理全般についても、区と連携しており、報告も行われている。
⑤交流・改善
評価
A 優良
【地域等との関わり】
直営の時から実施していたハートまつりや北区児童館ネットワーク事業などさまざまな行事に
おいても、地域と連携した運営を考え、準備している。施設長を中心として、さらに地域に開かれ
た児童館運営が望まれる。
【苦情処理】
利用者の意見を積極的に聞き入れている。苦情があった際には区への電話連絡及び報告が行なわ
れ、適切に処理している。
⑥施設利用
評価
B 適正
【利用計画】
区で実施していた事業を引き継ぎつつ、新たな事業を盛り込んで年間事業計画が作成され、その
計画に基づき施設の運営が行なわれている。子ども達だけでなく、世代間交流を推進するため、高
齢者を招待するなど地域全体の人たちに利用してもらえるよう考えている。職員の意欲も高く、積
極的に児童館事業の計画を立てている。
【施設利用】
保護者や児童が安全に利用出来るよう職員から利用者への声かけを積極的に行っている。プレイ
ルームの一部を乳幼児親子用に開放し、フェンスで安全を確保するようにして、一日中乳幼児親子
が利用できるよう配慮がなされている。また施設開放では、地域の複数の団体が定期的に利用して
いる。
⑦事業実施
評価
B 適正
【委託事業】
児童館事業については、指定管理5年目となり、引き続き区でやっていた事業を確実に実施する
ことを念頭に置いている。
学童クラブ事業については、区の方針を引き継ぎ適切な運営を行っている。また、職員による帰
宅時のポイント送迎を行っている。
【自主事業】
けん玉検定やレッツダンス、ハンドベルの会など、小学生に幅広い興味に応える事業を実施して
いる。ベビーオイルマッサージは、乳幼児を持つ親に好評で、常に参加申し込みが定員いっぱいに
なるなど、定着してきた事業といえる。
227
⑧環境整備
評価
B 適正
【利用者環境の整備】
室内は、設備・備品等が整頓され、清潔が保持されている。修繕箇所が発生しても迅速に対応し
ている。
【事故対応】
事故等について、緊急時におけるマニュアルが整備されている。事故への対応についても、その
都度、区に経過報告する体制が確立されている。
⑨会計
評価
B 適正
【経理規程】
小口現金の取り扱いについての詳細なマニュアルは整備されているが、今後、経理全体に関する
マニュアルについての文書化が必要。
【契約・支出入等の処理】
経理処理については責任が明確になっており、書類はきちんと整理されている。
【現金等の管理】
学童クラブの間食費(おやつ代)について、現金出納帳の作成により、日々の収支状況および残
高は概ね正確に管理されている。
5.総合評価
評価
B 適正
【総合評価】
運営、施設利用、ともに概ね良好に実施されている。区で実施していた事業を引き継ぎつつ、利
用者の要望を受け新たな事業を実施するなど、児童館運営への積極的な姿勢が窺える。
指定管理は5年目となり、引き続き地域との交流を積極的に行い、直営の時と変わりない関係構
築を目指している。
職員については、若い職員が多いが明るく活気が感じられ、あいさつもきちんと行われている。
会計管理については、小額の消耗品購入に際しても、支出伺いを立て、適切に管理されている。
労働環境については、雇用契約書の必要記載事項の記載漏れ等について注意を促した。
【今後の方針、改善方策】
これまでの直営の時と同じく引き続き、区内の他の24児童館との連携及び情報共有を図るた
め、施設長からの積極的な働きかけを行っていく。また、地域と連携したさまざまな事業を展開す
るとともに、利用者のニーズに耳を傾け、利用しやすく地域に根ざした児童館運営を目指す。
228
平成27年度区民満足度調査報告書
法人名 日本デイケアセンター
1
調査の概要
(1)調査施設
滝野川東児童館
(2)調査期間
平成27年度7月6日(月曜日)~平成27年7月18日(土曜日)
(3)調査対象
小学生、乳幼児保護者、育成室保護者、中学生、高校生 計100名
(4)調査方法
来館者、育成室保護者に配布、記入して回収箱に入れてもらう。
(5)回収状況
100名中100名回答(100パーセント)
(6)その他
2
調査結果
選 択 肢
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
⑭
児童館の設備・広さについて
児童館の開館時間について
児童館の図書室の本について
児童館の遊び道具・ゲーム類について
児童館の衛生管理(整理・整頓・清掃)について
児童館の安全対策について
児童館祭りなどのイベントや企画について
児童館のクラブ活動・行事・工作について
児童館の乳幼児対応・小学生対応について
児童館への意見・要望に対する職員の対応について
児童館の職員対応・態度について
4
3
重視度
2 1
4
全く
極め
大切
大切
て大 大切 でな
でな
切
い
い
34
22
27
37
67
70
30
46
59
47
55
62
60
71
63
32
30
64
49
41
53
45
児童館の全体的な満足度について
4
18
2
0
1
0
4
5
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
平均
3.30
3.04
3.25
3.37
3.66
3.70
3.27
3.41
3.59
3.47
3.55
3
満足度
2 1
大い
極め
に満 満足 不満 て不
足
満
18
20
20
23
22
25
24
31
28
31
38
37
81
80
79
77
76
74
74
69
72
68
61
63
1
0
1
0
1
1
2
0
1
1
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
平均
3.17
3.20
3.19
3.23
3.21
3.24
3.22
3.31
3.27
3.30
3.37
3.37
※平均得点:各選択肢のスコア(1~4)にそれぞれの選択者数を乗じ、当該設問の回答者総数で除した値
重視度平均 3.42
満足度平均 3.26
229
3
結果分析
3.9
3.7
3.5
満
足
⑧⑩
④
⑦
③
①
3.3
②
3.1
⑪
⑨ ⑥
⑤
度 2.9
2.7
2.5
2.5
2.7
2.9
3.1
3.3
3.5
3.7
3.9
重 視 度
4
課題発見
★全体の重視度平均(3.41)に対し、満足度平均が(3.25)と低かった。
★⑥の児童館の安全対策についての重視度平均が(3.70)と一番高いのに比べて満足度平均は
(3.24)と低かった。
★⑤の児童館の衛生管理について、重視度に比べて満足度の「大いに満足」が低いことで満足度
平均が低かった。
★⑨の乳幼児・小学生対応についての重視度平均が(3.59)と高いが、満足度の平均が
(3.30)と低かった。
★①の児童館の設備・広さについて、満足度平均が(3.17)と一番低かった。
5
改善方策
★⑥の安全対策については、児童館を安心して利用できるように、幼児が階段のほうへ行かない
ようにフェンスで仕切りをし、不審者への対応も避難訓練をより充実させ、いざという時に
しっかりと行動できるようにしていきたい。
★⑤の衛生管理については、日々の清掃をすみずみまで行い、利用者の目線になって職員一人
ひとりが衛生管理について気遣いをしていく必要がある。
230
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(利用施設用)
施 設 名
豊島東児童館
子ども家庭部
子育て支援課
調査実施日
平成27年7月28日
指定管理者
株式会社 日本デイケアセンター
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
【本部所在地】 東京都千代田区猿楽町二丁目2番3号
【代表者】
代表取締役 斉藤 加代子
【業務内容】第2種社会福祉事業(保育所・児童館等児童福祉施設の運営)
【指定管理者施設】荒川区立西尾久ふれあい館、荒川区立南千住駅前ふれあい館
【指定管理者協定による運営費(債務負担行為見積)】
平成24年度
平成25年度
平成26年度
平成27年度
平成28年度
合 計
56,575,000 円
55,090,000 円
55,376,000 円
55,662,000 円
56,201,000 円
278,904,000 円
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
【所在地】北区豊島五丁目5番9-120
【規模】
鉄筋コンクリート造 1階部分(都市再生機構)
敷地面積 1,051.64 ㎡
建物面積 506.22 ㎡(児童館 506.22 ㎡)
【従事職員数】(平成27年4月1日現在)
児童館 9名(常勤6名、非常勤3名)
学童クラブ(2クラブ) 8名(常勤 4 名、非常勤4名)
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
(1) 児童館の施設及び設備の維持管理に関する業務
(2) 児童館事業に関する業務
ア.小学生対応事業(小学生を対象にした定期的な季節行事の開催等)
イ.乳幼児対応事業(乳幼児とその保護者を対象とした事業の開催)
ウ.中高生対応事業(中高生の居場所づくりのための推進事業)
エ.地域との連携事業
(ア)児童館まつり等地域との連携を深める事業(太陽の子まつりなど)
(イ)地域が主催する行事等への参加・協力
オ.その他の関連事業
(ア)児童館合同行事への参加(発表のつどい、合同卓球など)
(イ)全区的なイベントへの参加(区民まつりなど)
(ウ)子育てに関する啓発活動(子育て講座の開催、子育てネットワークづくりへの支援)
(3) 放課後児童健全育成事業(学童クラブ事業)
(なかよしクラブ 定員40名 風の子クラブ 定員40名)
ア.区立小学校に在籍又は区内に居住し区外の小学校に通っていて、保護者が就労などで放課
後留守になる家庭の小学校1~3年生を預かり、その健全な育成を図ること。
イ.アと同じ対象年齢の障害児の受け入れ(3名以内)
ウ.学童クラブの利用申請受付及び審査結果通知に係わる事務
(4) その他実施可能な特色ある事業
231
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B 適正
【基本方針・組織】
地域と連携した地域全体での子育て支援を行い、児童館利用を通して異年齢・世代間交流の場を
提供している。
【施設長】
施設長として2年目を迎え、職員との連携はとれてきている。また、地域行事にも積極的に参加
しながら、地域の方との信頼関係を着実に築いている。
【開所】
施設がサービスの提供をすべき時間・日数を遵守している。また、週5日の中高生タイムも実施
されている。
②従事者
評価
B 適正
【従事者配置】
施設の運営に必要な従事者の配置をしており、若い従事者(20 代)が多く、活気がある。また、
中学生の来館も多いことから、学習面にも対応できる資格のある職員も配置している。(数学・英
語など)
【労働環境】
労働基準法をはじめ法令を遵守しており、各種届け出も適正に行われている。ただ、雇用契約書
に一部記載漏れや、契約書作成の日付に矛盾のある点が見受けられた。
【研修】
事業者独自の研修だけでなく区が主催する研修にも積極的に参加している。
③施設管理
評価
B 適正
【建物設備】
豊島東児童館は建築年数の古い児童館であるが、季節に応じた飾り付けを行い、来館者にとって
親しみやすい工夫をしている。
【物品管理】
備品・消耗品・遊具関係とも整理・整頓されており、利用しやすい環境が整っている。
乳児・児童の成長に合わせた遊具の種類、配置に配慮がなされている。
【業務委託】
直営の時に実施していた委託関係(清掃)も、引き続き実施しており、実施状況も良好である。
【環境配慮】
使用していない部屋の消灯や冷暖房の室温設定の適正化等を実施しており、省エネ対策に取り組
んでいる。
232
④情報管理・危機管理
評価
B 適正
【情報資産保護】
情報セキュリティマニュアルが策定され、遵守されている。また、情報資産についての管理体制
が確立し情報漏洩等の事故防止がなされている。
【災害対策、危機管理】
震災時、緊急時のためのマニュアルが策定され、定期的な訓練の実施がなされている。災害対策、
危機管理全般についても区と連携しており、非常連絡体制についても整備されている。
⑤交流・改善
評価
A 優良
【地域等との関わり】
太陽の子まつりや北区児童館ネットワーク事業などの行事において、地域と連携した運営を考
え、準備している。寺子屋、青少年地区委員会、自治会等のイベントや会合に積極的に参加し、協
力体制をとっている。学校関係とも、備品の貸し出しや行事への参加を通じ、職員との交流、情報
の共有に努めている。
【苦情処理】
利用者の意見を積極的に聞き入れている。苦情があった際には区への電話連絡及び報告が行なわ
れ、適切に処理している。
⑥施設利用
評価
B 適正
【利用計画】
乳幼児親子を含め、幅広い年齢層が楽しめるプログラムを展開できるように年間事業計画が作成
されている。子ども達だけでなく、世代間交流を推進するため、高齢者を招待するなど地域全体の
人たちに利用してもらえるよう考えている。職員の意欲も高く、積極的に児童館事業の計画を立て
ている。
【施設利用】
保護者や児童が安全に利用が出来るよう職員から利用者への声かけを積極的に行っている。
⑦事業実施
評価
B 適正
【委託事業】
児童館事業については、乳幼児親子、小学生、中学生と、すべての層において利用者が増加して
いる。乳幼児クラブは、保護者同士の交流が広がり、午後まで遊ぶケースも多い。
学童クラブ事業については、区の方針を引き継ぎ適切な運営を行っている。また、職員による帰
宅時のポイント送迎を行っている。
【自主事業】
ママクラフトやリフレッシュエアロなどの事業が母親に対して好評である。英語で歌って踊ろう
(乳幼児親子向け)が事業として定着し、父親の参加を促すため、ちびっこまつりなど親子で参加
できる事業を土曜に開催するなど、工夫がみられる。
233
⑧環境整備
評価
B 適正
【利用者環境の整備】
室内は、設備・備品等が整頓され、清潔が保持されている。修繕箇所が発生しても迅速に対応し
ている。
【事故対応】
事故等について、緊急時におけるマニュアルが整備されている。事故への対応についても、その
都度、区に経過報告する体制が確立されている。
⑨会計
評価
B 適正
【経理規程】
小口現金の取り扱いについての詳細なマニュアルは整備されているが、今後、経理全体に関する
マニュアルについての文書化が必要。
【契約・支出入等の処理】
経理処理については責任が明確になっており、書類はきちんと整理されている。
【現金等の管理】
学童クラブの間食費(おやつ代)について、現金出納帳の作成により、日々の収支状況および残
高は正確に管理されている。現金も支出に必要な分だけ引き出すようにしている。
5.総合評価
評価
B 適正
【総合評価】
運営、施設利用、ともに良好に実施されている。区で実施していた事業を引き継ぎつつ、利用者
の要望を受け新たな事業を実施するなど、児童館運営への積極的な姿勢が窺える。
指定管理は4年目となり、地域との交流を積極的に行い、信頼関係を築いている。
職員については、若い職員が多いが明るく活気が感じられ、あいさつもきちんと行われている。
会計管理については、小額の消耗品購入に際しても、支出伺いを立て、適切に管理されている。
労働環境については、雇用契約書の必要記載事項の記載漏れ等等について注意を促した。
【今後の方針、改善方策】
これまでと同様に区との綿密な連携に努めるとともに、地域と積極的な交流を行う児童館運営を
心がける。利用者のニーズに耳を傾け、地域に根差した地域の子育て拠点としての児童館を目指し
ていくとともに、児童館の運営体制を一層安定させるよう期待したい。
234
【図表】
平成27年度区民満足度調査報告書
(株)日本デイケアセンター
1
調査の概要
(1)調査施設
豊島東児童館
(2)調査期間
平成27年7月1日(水)~7月23日(木)
(3)調査対象
小学生、中学生、乳幼児保護者、学童クラブ保護者 計108名
(4)調査方法
来館時に配布し、低学年には項目ごとに説明をしながら記入してもらった。
学童クラブ保護者にも配布し協力してもらった。
(5)回収状況
126名中108名回答(86%)
(6)その他
2
調査結果
選 択 肢
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
施設の設備、広さについて
施設の自転車、ベビーカー置き場について
施設の遊び道具、ゲーム類について
施設の衛生管理(整理整頓・清掃)について
施設の安全管理について
施設の祭り、イベントや企画について
児童館の小学生対応について
児童館の乳幼児対応について
児童館の中学生対応について
日常活動(クラブ活動・工作など)について
児童館の開館時間・保育時間について
職員対応・態度について
意見要望に対する対応について
4
3
重視度
2 1
4
全く
極め
大切
大切
て大 大切 でな
でな
切
い
い
50
35
40
59
58
42
55
57
48
46
38
51
57
58
72
66
49
50
60
53
50
54
58
66
57
51
0
1
2
0
0
6
0
1
6
4
3
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
平均
3.46
3.31
3.35
3.55
3.54
3.33
3.51
3.52
3.39
3.39
3.31
3.47
3.53
3
満足度
2 1
大い
極め
に満 満足 不満 て不
足
満
28
35
36
45
49
41
49
45
50
52
46
58
51
78
69
70
62
58
66
57
62
57
56
59
50
57
2
4
1
1
0
1
2
1
1
0
2
0
0
0
0
1
0
1
0
0
0
0
0
1
0
0
平均
3.24
3.29
3.31
3.41
3.44
3.37
3.44
3.41
3.45
3.48
3.39
3.54
3.47
※平均得点:各選択肢のスコア(1~4)にそれぞれの選択者数を乗じ、当該設問の回答者総数で除した値
重視度平均 3.44
満足度平均 3.40
235
【図表】
3
結果分析
4.1
3.9
満
足
3.7
3.5
⑩
⑨
⑪⑥
②③
3.3
度
⑫
⑬
⑦
⑤
⑧
④
①
3.1
2.9
2.7
2.7
4
2.9
3.1
3.3
3.5
重 視 度
3.7
3.9
4.1
課題発見
・満足度平均より低いのは、施設の設備・広さ(3.24)、施設の衛生管理(3.29)があった。設備面で
は「自転車置き場に屋根をつけて欲しい」「網戸を付けて欲しい」と具体的な意見があった。ま
た、遊具等が古くなり、壊れたりしているので、新しい物に買い替えが必要。幼児用のおもちゃも
利用者が増えたので買い足しが必要。
5
改善方策
・設備面は、虫が多いので網戸の必要性を感じている。現在のサッシは網戸用レールが無い古いタ
イプなので、業者に見積りを依頼し、可能な範囲で対応していく予定である。
・乳幼児の利用が増え、遊び道具の古くなった物、壊れた物も多いので処分し、順次新しい遊具に
買い替える予定である。児童用も同様。
・衛生管理面では、設備の古さが気になるようだった。毎日掃除をしているが、拭き掃除もより丁
寧に行う。
236
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(処遇施設用)
施 設 名
東十条保育園
子ども家庭部
調査実施日
指定管理者
保育課
平成27年7月14日
社会福祉法人育成会
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
本部所在地:東京都北区西が丘3-16-15
設
立:昭和28年5月18日
代 表
者:理事長 植村典夫
運営する施設:認可保育園テーオーシー保育園(定員200名、東京都北区)
経営の状況
・平成13年10月より、東十条保育園の管理委託を受託。平成18年4月より指定管理者
として管理代行を開始し、平成23年度より二期目の管理代行を行っている。
・平成27年度の指定管理料(協定書に基づく)は、228,843千円。ただし、在籍児
が定員に欠ける場合等、状況に応じて減額となる。
・協定期間は、平成23年4月1日~平成28年3月31日の5年間。
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
所在地:北区東十条3-2-14 東十条区民センター2階及び4階の一部
規 模:建物延床面積922.21㎡(うち4階子育て支援室79㎡)、園庭349.20㎡
従事職員数:(平成27年4月1日現在)
【非常勤職員】 16名
【常勤職員】 29名
施設長
1名
保育補助
11名
主任保育士
1名
調理補助
4名
嘱託医
1名
保育士
19名
看護師
1名
栄養士
4名
調理員
1名
事務
1名
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
認可保育園
・一般開所時間
午前7時15分~午後6時15分(11時間保育)
・入所可能な児童の年齢
生後57日目(産休明け)~
・定員
0歳児
1歳児
2歳児
3歳児
4歳児
5歳児
合計
14名
15名
17名
18名
18名
18名
100名
・特別保育事業
3時間延長保育
定員40名
午後6時15分~午後9時15分
スポット保育
延長保育に空きのある場合に実施
休日保育
定員30名
年末年始を除く日曜・祝日の
午前7時15分~午後6時15分
一時預かり保育
定員6名
月~土曜日 午前8時~午後6時
・特別支援児保育
・地域活動、お年寄りとの交流、小中高生の育児体験受入れ、在宅支援活動 等
・子育て支援コーナーの運営
237
4.
項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B 適 正
【基本方針・組織】
園の保育目標「のびのびとした元気なこども」
「返事・挨拶のできるこども」
「最後までやり
通すこども」を実現するため、指定管理者ならではの柔軟な対応を具体的前面に押し出し、一
泊合宿など集団生活を通して、多彩な行事や保育メニューを実施している。
【施設長】
保育現場、職員管理、施設運営等、多岐にわたり園全体を統括しており、施設長として十分
な役割を果たしている。特に職員間のコミュニケーションに重きを置き、定期的な個人面談や
メンタルヘルスケアなどを実施、良好な関係を築いていることで落ち着いた保育環境を実現し
ている。また、利用者と個別に面接を行い、意見や要望に対してもきめ細やかに対応している。
【開所】
北区立保育所条例施行規則で規定する開所日・開所時間を遵守している。
②従事者
評価
B 適 正
【従事者配置】
区基準以上の職員を配置している。また、開所時間帯で常時、保育士(有資格者)を2名以
上配置しており、適切である。
【労働環境】
労働基準法に則した規程の整備や各種届出がされている。各職員の雇用条件通知書(勤務時
間、賃金、休暇等)の内容や社会保険等への加入状況は適正である。
【健康管理】
年1回、職員全員の健康診断を実施している。雇用時の事前の健康診断受診も適切に行われ
ている。
【研修】
保健、アレルギー、発達障害児対応、事務等幅広い分野の研修に参加している。また、外部
研修に参加した際は職員会議にて研修報告を実施しており、職員間での情報共有を図ってい
る。
③施設管理
評価
B 適 正
【建物設備】
職員参加型の施設改善・維持に取り組んでいる。保育士が明るい保育環境を心がけ、日々の
清掃・点検を行い、安全面に配慮をして施設を大切に利用している。経年してきた園庭の人工
芝も運営法人による更新が計画されており、保育環境の維持向上が期待される。
【物品管理】
備品等については、物品台帳を作成し、適正な物品管理に努めている。給食・おやつの食材
をはじめ必要な物品について、区内近隣業者を優先し購入している。
【業務委託】
協定に定める施設設備点検等の外部委託は適切に実施されている。保育に関する委託では体
操、リズム、和太鼓等専門家の指導により実施され、より充実した保育を目指している。
【環境配慮】
すべての保育室に温・湿度計を配置、エアコンの適温設定を行うとともにこまめに消灯を行
い、節電に取り組んでいる。また、ペットボトルキャップを活用した保育創作を行い、教育的
視点から環境目標を掲げ、取り組んでいる。
238
④情報管理・危機管理
評価
B 適 正
【情報資産保護】
パソコンデータの外部持ち出し禁止、すべてサーバーに保存するなど適切な管理を行い、サ
ーバーのバックアップも定期的に行われている。書類についても保存年限を決め、適切な文書
管理に努めている。また、個人情報の取扱いについては、利用者本人に確認を取るとともに、
職員に対する研修も定期的に行われているほか、園内掲示板撮影等の取り扱いも保護者周知を
こまめに行っている。
【災害対策、危機管理】
備蓄食糧を買い替え、児童・職員の3日分を園内に確保している。また、大災害を想定して
の各種対応マニュアルは適切に整備され、区との連携のあり方についても徹底されている。毎
月の避難訓練と消火訓練は、具体的な想定のもと適切に実施されている。
⑤交流・改善
評価
B 適 正
【地域等との関わり】
栄養相談や育児相談などの家庭支援や在園児との合同行事による子育て支援事業を定期的
に実施し、開かれた保育園を目指している。自治会とも頻繁に交流を行い、園行事の運営にも
積極的に関わってもらっているほか、近隣小学校等との交流にも積極的に取り組み、就学前教
育や保育の充実化に努めている。また、就学後の育ちにも目を向けており、同窓会を小・中学
校卒業式に合わせて実施し保育園や卒園児同志の絆を深め、新たな交流の輪を築いている。
【苦情処理】
寄せられた苦情については即時対応を心がけるとともに、区への連絡も迅速、正確に行われ
ているほか、可能な範囲でホームページにて公表している。意見箱の設置及び苦情処理第三者
委員の利用に関する周知も適切に行われている。
⑥利用者処遇
評価
B 適 正
【処遇】
四季の行事、伝統行事の他、先生を招き生け花を行う「育花」を実施し感性を育てる工夫が
とられている。指導計画や児童票、保育日誌等についてはきめ細やかに作成、記録されている。
連絡帳の記載については、保育園での活動内容がより分かりやくなるよう月2回写真つきのも
のを作成している。
【健康管理】
年に1度 SIDS の園内研修を実施しており、また午睡チェック表に SIDS の記載を入れ意識
づけを徹底している。感染症予防研修については非常勤職員も含め実践的な内容によりスキル
アップを図っている。健康管理に関する記録については適切に整備されている。
⑦給食
評価
A 優 良
【衛生】
3名の栄養士を配置、そのうちの食品衛生責任者がその役割と責任を自覚し、調理従事者の
毎日の衛生状態をチェックリストにより適切に管理している。
調理室及び調乳室については、衛生的な環境を整備・維持している。
【献立】
法人本園の栄養士と連携し、共通献立、食材の共同購入など、効率的、効果的な献立作成を
行うとともに旬の食材の「美味しさ」
「適温」
「季節感」を常に重視し、良好な給食の提供を行
っている。また、毎日の食事の摂取量の調査や、バイキング給食や子どもたちがデザインした
誕生日ケーキなど、バラエティーに富んだ給食提供を行っており、利用者の高い評価につなが
っている。
239
⑧環境整備
評価
B 適 正
【利用者環境の整備】
園内は整理整頓と清掃がなされ、広めの廊下を効果的に活用した清潔感のある温かい雰囲気
を築いている。園内の情報発信について、保育室前の掲示板を工夫して分かりやすく伝えてい
る。子どもの製作や食育に関する掲示もきれいに整えられているほか、子どもたちの寄せ書き
をタイムカプセルとして保管するなどの遊び心も加えている。
【事故対応】
事故対応マニュアルは適切に整備されている。また、事故報告書には、事故の詳細や保護者
対応、事故防止のための注意点、解説図を分かりやすく記述し、園の職員会議のほか法人運営
園間でも情報共有が行われ、フィードバックや再発防止に向けた反省、改善を実施している。
⑨会計
評価
B 適 正
【経理規定】
経理規定が整備されており、権限の責任が明確になっている。規定の中に、施設での現金保
管限度額と 1 件あたりの支出限度額が明記されている。
【契約・支出入等の処理】
出納帳入力担当職員が専任され、支払責任者である施設長の指示のもと、適宜報告を行いな
がら事務を行っている。請書や契約書についてはきちんと保管管理されている。領収書には不
正防止のための印が押されている。
【現金等の管理】
園で保管する現金については、金庫で厳重に保管されている。また、現金出納帳による管理
が適正に行われており、金種表による確認も随時行われている。会計担当者が預金を引きおろ
した際は、園長による確認を行う等、相互確認の体制が構築されている。
5.総合評価
評価
B 適 正
【総合評価】
3時間の延長保育、休日保育などの特別保育を実施し良好に実施していることは評価でき
る。指定管理者として10年目を迎え、北区の公設民営保育園としては最も古くからの運営実
績があり、地域に根差した運営がされている。四季の行事や伝統行事を大切にし、子どもたち
の個性や感性が磨かれるよう取り組みに力をいれている。食育にも熱心に取り組んでおり、誕
生会には子どもたちのアイディアを基に手作りケーキを作成し、好評を得ている。
【今後の方針、改善方策】
利用者のニーズに合わせ3時間の延長保育を実施する等、北区の子育て支援を引っ張ってい
る。その他にも、地域支援として園庭解放や育児相談等を実施しており、子育て支援の拠点と
して活躍が見られる。今後も、保護者や地域のニーズを見極め、支援に繋げてもらえるよう期
待している。
240
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(処遇施設用)
施 設 名
王子北保育園
子ども家庭部
調査実施日
指定管理者
保育課
平成27年7月29日
社会福祉法人三祉会
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
本部所在地:東京都板橋区富士見町13-6
設
立:昭和28年1月19日
代 表
者:理事長 高木繁
運営する施設:認可保育園平和保育園(定員166名、東京都板橋区)
認可保育園緑ヶ丘保育園(定員110名、東京都調布市)
認可保育園深大寺保育園(定員120名、東京都調布市・管理委託)
認可保育園仙川保育園(定員110名、東京都調布市・管理委託)
認可保育園浮間東保育園(定員120名、東京都北区・指定管理者)
経営の状況
・平成18年4月1日より、王子北保育園の管理代行を開始し、平成 23 年度より二期目の
管理代行を行っている。
・平成27年度の指定管理料(協定書に基づく)は、202,958千円。ただし、在籍児
が定員に欠ける場合等、状況に応じて減額となる。
・協定期間は、平成23年4月1日~平成28年3月31日の5年間。
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
所在地:北区王子3-23-7-113
規 模:建物延床面積584.86㎡、園庭677.56㎡
従事職員数(平成27年4月1日現在)
【常勤職員】
【非常勤職員】
20名
14名
園長
1名
保育補助
主任保育士
1名
用務
1名
嘱託医
1名
保育士
16名
看護師
事務
1名
1名
12名
【調理委託事業者】 4名
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
認可保育園
・一般開所時間
午前7時15分~午後6時15分(11時間保育)
・入所可能な児童の年齢
生後6カ月~
・定員
0歳児
1歳児
2歳児
3歳児
4歳児
5歳児
合計
9名
16名
18名
18名
18名
18名
97 名
・特別保育事業
2時間延長保育
定員20名
午後6時15分~午後8時15分
スポット保育
延長保育に空きのある場合に実施
一時預かり保育
定員3名
月~土曜日 午前8時~午後6時
・特別支援児保育
・地域活動、子育て支援、お年寄りとの交流、小中高生の育児体験受入れ、在宅支援活動 等
241
4.項目別評価
① 基本方針・施設長
評価
B 適 正
【基本方針・組織】
子どもたちの主体性を育むという法人理念のもと、それを実行していく保育者の指導・育成
に力を注ぎ、保育の質の適正化及び向上を常に行っている。その中で、職員の役割分担、個人
目標を明確にするとともに、円滑な運営を実現している。
【施設長】
今年度就任したばかりにもかかわらず、
「社会に適応する力を子どもたちの身につけさせる」
方針を持ち、運営を統括する立場として、子どもたちの保育環境の充実に努めるとともに、職
員の育成、指導に力を注ぎ、それを保育力向上に反映させている。
【開所】
北区立保育所条例施行規則で規定する開所日・開所時間を遵守している。
②従事者
評価
B 適 正
【従事者配置】
区基準以上の職員を配置している。また、開所時間帯で常時、保育士(有資格者)を2名以
上配置しており、適切である。
【労働環境】
労働基準法に則した規程の整備や各種届出は、適正に行われている。
【健康管理】
職員全員の検査済項目一覧を作成し、看護士による健康指導等行っている。健康診断は園庭
に検診車が来て職員全員実施し、雇用入れ時の検診についても適切に実施している。
【研修】
定期的に外部講師を招いての園内研修や法人の全体研修の他、外部研修へ参加を通し幅広い
研修計画を立て実施している。今年度は、園内研修の更なる充実を目指しており、職員のスキ
ルアップに取り組んでいる。
③施設管理
評価
B 適 正
【建物設備】
日々の清掃や修繕などを適切に実施し、安全性並びに清潔感を維持している。また、必要な
設備保守も適正に行っており、施設内に危険な箇所は見受けられなかった。
【物品管理】
備品等については、物品台帳を作成し、適正な物品管理を行っている。給食・おやつの食材
をはじめ必要な物品について、区内近隣業者を優先し購入している。
【業務委託】
協定に定める施設設備点検等の外部委託は適切に実施されている。調理業務と体育指導を委
託しているが、業者との打ち合わせ等は適切に実施されている。特に調理業務委託業者とは食
育活動やアレルギー食対応に関し共同で綿密な計画を立てており、日々の保育サービスを向上
させている。
【環境配慮】
保育園に相応しい環境目標を掲げ取り組んでおり、適切である。「エコキャップの回収」で
は、容器を工夫し、子どもたちの回収意欲を引き出している。
また、遮光ネットにより、遮光や施設温度抑制を図るとともに環境教育にも生かしている。
242
④情報管理・危機管理
評価
B 適 正
【情報資産保護】
保育園のデータはパスワードで保護された外部記憶媒体(ハードディスク)に保存し、終了
時に鍵がかかる場所に保管している。また、毎日、バックアップを実施している。また、パソ
コンやUSBメモリの外部持出制限を実施、データが外部に持出できない環境を築いている。
法人のプライバシーポリシーのもと、個人情報の取扱いについては、適切な手続きを行ってい
る。
【災害対策、危機管理】
各種対応マニュアルは適切に整備され、避難訓練(数回は抜き打ち実施)と消火訓練は毎月、
詳細な計画を策定して実施しており、保護者の協力のもと引取訓練も年に1度実施している。
緊急配信メールも普段から積極的に活用し、緊急時の備えを行っている。
⑤交流・改善
評価
A 優 良
【地域等との関わり】
引き続き、保育園の花壇を自治会と協働でつくりあげるなど地域に根差した活動を行ってお
り、子育て支援活動についても、ふれあい給食や移動動物園事業など積極的に取り組んでいる。
また、隣接3小学校との交流を定期的に実施、就学前準備につなげているほか、高齢者施設と
の相互訪問や自治会の夏祭りに参加するなど良好な地域関係を築いている。
本園を含む4保育園交流として、合同保育などを活発に行っているほか、中学校や高校の職
場体験も積極的に受け入れており、近隣高校との災害時の協力体制も確立している。
【苦情処理】
行事ごとに保護者より「アンケート」をとり保護者の意向把握に努めている。意見箱の設置
及び苦情処理第三者委員の利用に関する周知も適切に行われている。また、意見や苦情等につ
いては、日報等による情報共有のほか、随時、職員会議の議題として扱い全体共有を図ってい
る。
⑥利用者処遇
評価
B 適 正
【処遇】
年間、月、週の指導計画がクラスごと立案され、ねらい、内容に対する項目別の評価反省が
きめ細やかに記録されており次期に活かされている。行事記録は写真による記録も取り入れ、
わかりやすうよう工夫している。子どもが心地よく過ごせるよう、月齢差や生活リズムの個人
差に配慮し、保育室の利用の仕方に工夫が伺える。
【健康管理】
マニュアルを作成し、パート職員を含む全職員との読み合わせ及び記録等の回覧、連絡ノー
トによる保護者への周知が徹底されている。
⑦給食
評価
B 適 正
【衛生】
調理従事者は清潔な業務用衣服を身につけて調理、運搬を行っている。食物アレルギー児が
参加しても安全なクッキングの計画を立て、食育活動に取り組んでいる。調理室及び調乳室に
ついては、衛生的環境を整備、維持している。
【献立】
給食調理委託業者に対し、配置栄養士による献立作成、アレルギー対応、食育活動の実施を
求め、保育者との綿密な打ち合わせを行うことが確立している。園庭畑で栽培した野菜の調理
やクッキング活動など、子どもたちの食への関心を高めることに努めている。
243
⑧環境整備
評価
B 適 正
【利用者環境の整備】
デング熱対策として、園庭に蚊取り器を導入した。また、子どもたちの意欲をかきたてる園
庭整備を計画している。廊下の絵本等貸出コーナーを充実させ、子どもや保護者、職員がコミ
ュニケーションを活発にさせる機会を創出している。
【事故対応】
事故対応マニュアルは適切に整備されているほか、事故報告書は概ね適切に作成されてお
り、また、園児のケガについても適切に対処している。また、事故対応時の情報共有について
も朝礼や日報、担当者会議等による迅速に実施されている。
⑨会計
評価
B 適 正
【経理規定】
会計責任者、出納担当者が専任され、互いのチェック体制が整っている。規定にて施設保管
限度額、1件の支出限度額が明記されており、適正に運用されている。
【契約・支出入等の処理】
高額な契約については、稟議書を作成している。契約内容によっての決裁者を定款にて定め
ており、定めに基づいた処理がなされている。会計書類(仕訳票・契約書・請書・請求書・納
品書・領収書等)は、適切に整理・保管がされている。
【現金等の管理】
園で保管する現金については、厳重に管理されている。小口現金は現金出納簿にて管理され、
定期的に金種表で確認している。消耗品の購入の際は、出納担当を通し、適切に管理されてい
る。
5.総合評価
評価
B 適 正
【総合評価】
延長保育等の特別保育を良好に実施していることは評価できる。
近隣保育園との交流の他、近隣の小・中・高等学校や高齢者施設との交流を積極的に行って
いる。また、学生ボランティアを積極的に受入れる等、地域に開けた保育に努めている。保護
者の要望に基づき、今年度より卒園式を土曜日に実施することとし、より良い運営に向けて職
員で話し合いを重ねる等、利用者のニーズに合わせたサービスに取り組んでいる。
【今後の方針、改善方策】
個人情報の取り扱いは適正に実施されており、良好である。今後、SNSの利用が広まって
いくなか、新しいルール作りにも取り組んでもらいたい。また、地域交流については今後とも
継続し地域に根差した保育園として更に活躍してもらいたい。
244
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(処遇施設用)
施 設 名
桐ケ丘保育園
子ども家庭部
調査実施日
指定管理者
保育課
平成27年7月28日
社会福祉法人みわの会
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
本部所在地:神奈川県横浜市青葉区あかね台2-18-1
設
立:平成15年9月5日
代 表
者:理事長 木下眞佐子
運営する施設:認可保育園あかね台光の子保育園(定員90名、神奈川県横浜市)
認可保育園シンフォニア保育園・分園(定員181名、東京都江東区)
認可保育園蒲田本町保育園(定員125名、東京都大田区・管理委託)
認可保育園千田保育園(定員100名、東京都江東区・管理委託)
認可保育園春日町第三保育園(定員106名、東京都練馬区・管理委託)
経営の状況
・平成19年4月1日より、桐ケ丘保育園の管理代行を開始し、平成24年度より二期目の
管理代行を行っている。
・平成27年度の指定管理料(協定書に基づく)は、206,025千円。ただし、在籍児
が定員に欠ける場合等、状況に応じて減額となる。
・協定期間は、平成24年4月1日~平成29年3月31日の5年間。
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
所在地:北区桐ケ丘1-3-9-101
規 模:都営住宅併設1階部分、建物延床面積863.71㎡、園庭600㎡
従事職員数(平成27年4月1日現在):
事務
【常勤職員】 29名
2名
【非常勤職員】 6名
園長
1名
主任保育士
1名
保育士
3名
保育士
20名
調理員
1名
看護師
栄養士
1名
4名
用務
嘱託医
1名
1名
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
認可保育園
・一般開所時間
午前7時15分~午後6時15分(11時間保育)
・入所可能な児童の年齢
生後57日目(産休明け)~
・定員
0歳児
1歳児
2歳児
3歳児
4歳児
5歳児
合計
12名
15名
16名
19名
19名
19名
100名
・特別保育事業
2時間延長保育
定員30名
午後6時15分~午後8時15分
スポット保育
延長保育に空きのある場合に実施
一時預かり保育
定員3名
月~土曜日 午前8時~午後6時
・特別支援児保育
・地域活動、子育て支援、お年寄りとの交流、小中高生の育児体験受入れ、在宅支援活動等
245
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B 適 正
【基本方針・組織】
法人の理念である「ホスピタリティ」を活かし、誰にでもどんな場面でも親切心の精神を持
った保育を臨んでおり、一人ひとりを大切にする保育、何事にもチャレンジできる子に育つよ
う深い愛情を持った保育を実践している。中長期的に、人材育成を含めた職員の労務環境の整
備を進めており、このことが職員定着につながっている。
【施設長】
園長として2年目に入り、今年度は「あそび」と「環境」をテーマに職員の保育への意識を
高めている。また、保育内容を保護者にも理解してもらうため、行事や研修への参加を働きか
けている。
【開所】
北区立保育所条例施行規則で規定する開所日・開所時間を遵守している。
②従事者
評価
B 適 正
【従事者配置】
区基準以上の職員を配置している。また、開所時間帯で常時、保育士(有資格者)を2名以
上配置しており、適切である。
【労働環境】
労働基準法に則した規程の整備や各種届出については適正である。各職員の雇用条件通知書
(勤務時間、賃金、休暇等)の内容や社会保険等への加入状況は適正である。
【健康管理】
年1回または採用前にパート職員を含む職員全員の健康診断を実施している。
【研修】
研修計画に基づき、外部講師を招いた内部研修や法人研修を実施している。定期的に全職員
を対象に土曜出勤の日を設け、研修報告や保育の振り返りを行っている。
③施設管理
評価
A 優 良
【建物設備】
入口門と玄関の両方に電気錠を設置し、セキュリティ強化に努めている。また、昨年度は園
庭の既存プールを取り壊し、組み立てプールを導入した。今年度は、2歳児クラスに床暖房を
導入する計画であり、一方、職員による園庭改善プロジェクトを設置し、子どもたちの遊びの
広がりつくりに取り組んでいる。
【物品管理】
備品等については、物品台帳を作成し、適正な物品管理に努めている。給食・おやつの食材
をはじめ必要な物品について、区内近隣業者を優先し購入に努めている。
【業務委託】
協定に定める施設設備点検等の外部委託は適切に実施されている。
【環境配慮】
適正な空調設定など、節電に対する取組みのほか、
「廃材・裏紙等の再利用」
「エコキャップ
の回収」といった保育園に相応しい環境目標を掲げ、取り組んでおり適切である。
246
④情報管理・危機管理
評価
B 適 正
【情報資産保護】
保育園の情報データは、外部記憶媒体1か所に集中保管する体制が構築されており、バック
アップシステムを含め、適切な管理を行っている。また、パソコンやUSBメモリの外部持出
制限や鍵管理も実施している。職員向けの個人情報管理マニュアルを作成・配付し、職員会議
の議題としても適宜扱っており、園全体でセキュリティの意識が高い。利用者個人情報の取扱
いについても、適切な手続きを行っている。
【災害対策、危機管理】
正面玄関、園庭の防犯カメラに加えて、電気錠も2重に設定した。各種対応マニュアルは適
切に整備され、危機管理に関する職員研修も行われている。災害への備えとして、区の緊急配
信メールに加え、法人が職員向けの安否確認システムを導入している。法人ホームページにツ
イッター掲示板を設定し、緊急時の対応の強化を図っている。
⑤交流・改善
評価
B 適 正
【地域等との関わり】
近隣の児童館等と協力して地域に根差した活動を行っており、移動動物園事業などを主催
し、近隣保育園との交流や子育て支援に積極的に取り組んでいる。また、近隣学校と5歳児の
交流給食や学校見学を実施、就学前準備につなげているほか、自治会の夏祭りに参加するなど
良好な地域関係を築いている。中学校生徒の職場体験も2校から積極的に受け入れている。
【苦情処理】
運動会等の行事後には保護者アンケートを実施して、集約結果のフィードバックを実施して
いる。また、苦情等については普段の日報による情報共有のほか、随時、職員会議の議題とし
て扱い全体共有を図っている。地域の民生委員に苦情処理第三者委員を委嘱している。
⑥利用者処遇
評価
B 適 正
【処遇】
法人の理念を基に独自の保育マニュアルを作成している。子どもの人権を大切にすることを
はじめ、若手職員にも伝わるわかりやすい内容のものとなっており、年度始には全員で読み合
わせをし、日々の保育に活かしている。4・5歳児異年齢交流を行っており、指導計画は週案・
月案・年間指導計画とも異年齢交流を見据えたものを作成している。
【健康管理】
午睡チェック表は10分置きに記録し、0歳児については顔の向きを記録する等丁寧な対応
をとっている。看護士を中心に毎月健康会議を行っており、適正に記録されている。
⑦給食
評価
B 適 正
【衛生】
調理室の動線を改善し、衛生的な環境を整備・維持しているほか、食品衛生マニュアルを見
直し、常に改善している。給食サンプルを現物ではなく写真掲示に変更し、玄関と〇歳児室に
モニターを置いた。
【献立】
園での食育目標を明確に掲げ、各クラスで毎月の食育に係る取り組みを決めている。当日の
使用食材の展示により、子どもたちに食材に触れる機会を設けている。絵本に出てくる料理を
献立に取り入れ、園児や保護者に伝わりやすいよう、「月の食育本」として紹介するほか、レ
シピカードの提供を行うなど、食育活動の充実に取り組んでいる。
247
⑧環境整備
評価
B 適 正
【利用者環境の整備】
園内は整理整頓と清掃が徹底され、清潔感のある空間が保たれている。
全クラス室で棚や衝立を活用した遊びコーナーの設置や、年齢、月齢に合った遊具の見直し
を積極的に行っており、子どもが自主的かつ安全に遊べる工夫を凝らしている。また、廊下に
設置された絵本等貸出コーナーも充実しており、保護者の関心を誘う貸出本を揃える取り組み
も行っている。
【事故対応】
事故対応マニュアルは適切に整備されている。また、事故報告書は概ね適切に作成されてお
り、また、園児のケガについても適切に対処している。また、特別に支援が必要な園児に対す
る対応についても、看護師を中心に緊急対応に係るロールプレイを行っており、園全体で取り
組んでいる点が評価できる。
⑨会計
評価
B 適 正
【経理規定】
会計統括責任者、会計責任者、出納担当者がそれぞれ選任され、互いのチェック体制が構築
されている。また、現金については施設保管限度額、1件の支出限度額が明記されており、会
計部門全般について様々な規程が整備されている。
【契約・支出入等の処理】
3万円を超える契約については、稟議書を作成し決裁をとっている。高額なものについては
複数見積もりをとり、100万円を超える場合は入札を行っている。領収書はナンバリングし、
本部職員が出納簿と照らし合わせ、確認をとっている。
【現金等の管理】
園で保管する現金については、厳重に管理されている。現金は、小口現金出納帳で管理され
ており、現金の異動がある都度、現金金種表を作成し適正な管理に努めている。
5.総合評価
評価
B 適 正
【総合評価】
延長保育等の特別保育を良好に実施していることは評価できる。
防犯強化のため、電気錠の増設、防犯カメラの設置をしており、また、保育室の環境整備の
ため床暖房設置を計画する等、利用者が安心して利用できる施設づくりに取り組んでいる。食
育にも力を入れており、1歳児から食材に触れたり、出汁作り体験等を通し食べることの楽し
さを伝えている。今年度は、保育園で実施する研修に保護者が参加できるよう計画しており、
保護者と保育園が一緒に子育てをするという姿勢が伺える。
【今後の方針、改善方策】
法人のスケールを活かし、法人主導の研修を更に充実したものとし、保育の向上に活かして
もらい、また、保護者や地域との連携を図りつつ、地域の子育ての拠点として今後とも取り組
んでもらいたい。
248
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(処遇施設用)
施 設 名
滝野川西保育園
子ども家庭部
調査実施日
指定管理者
保育課
平成27年7月22日
社会福祉法人 聖華
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
本部所在地:千葉県野田市上三ケ尾454-1
設
立:平成15年7月30日
代 表
者:理事長 白須賀まり子
運営する施設:認可保育園聖華保育園(定員60名、千葉県野田市)
認可保育園緑保育園(定員120名、千葉県我孫子市・管理委託)
認可保育園水神橋保育園(定員101名、東京都足立区・管理委託)
認可保育園浮間さくら草保育園(定員112名、東京都北区・指定管理者)
認可保育園町屋保育園(定員120名、東京都荒川区)
経営の状況
・平成19年4月1日より、滝野川西保育園の管理代行を開始し、平成24年度より二期目
の管理代行を行っている。
・平成27年度の指定管理料(協定書に基づく)は、203,017千円。ただし、在籍児
が定員に欠ける場合等、状況に応じて減額となる。
・協定期間は、平成24年4月1日~平成29年3月31日の5年間。
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
所在地:北区滝野川6-84-12
規 模:3階建、建物延床面積856.16㎡、園庭165㎡
従事職員数(平成27年4月1日現在)
【常勤職員】
28名
栄養士
1名
【非常勤職員】
9名
園長
1名
調理員
1名
保育補助
8名
主任保育士
2名
事務・用務
2名
嘱託医
1名
保育士
20名
看護師
1名
【調理委託業者】
3名
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
認可保育園
・一般開所時間
午前7時15分~午後6時15分(11時間保育)
・入所可能な児童の年齢
生後8カ月~
・定員
0歳児
1歳児
2歳児
3歳児
4歳児
5歳児
合計
12名
20名
20名
20名
20名
20名
112名
・特別保育事業
2時間延長保育
定員30名
午後6時15分~午後8時15分
スポット保育
延長保育に空きのある場合に実施
一時預かり保育
定員 3 名
月~土曜日 午前8時~午後6時
・特別支援児保育
・地域活動、子育て支援、お年寄りとの交流、小中高生の育児体験受入れ、在宅支援活動 等
249
4.項目別評価
① 基本方針・施設長
評価
A 優 良
【基本方針・組織】
区直営時の保育スタイルを継承しながらも、
「豊かな情操を育む」という法人理念を反映させ、
法人独自に行事・活動を取り入れながら保育を展開している。
【施設長】
保育園の運営を統括する立場として、地域の自治会との交流や小学校では学校評議員に就任
するなど地域とのかかわりを積極的にもち、子どもたちが地域の開かれた場で保育される環境
づくりを実践している。利用者の意見・要望に対し、きめ細やかな対応を行うとともに職員に
対しても研修の参加できる機会を提供し、保育の質の向上に努めている。
【開所】
北区立保育所条例施行規則で規定する開所日・開所時間を遵守している。
② 従事者
評価
B 適 正
【従事者配置】
区基準以上の職員を配置している。また、開所時間帯で常時、保育士(有資格者)を2名以
上配置しており、適切である。
【労働環境】
労働基準法に則した規程の整備や各種届出については適正である。各職員の雇用条件通知書
(勤務時間、賃金、休暇等)の内容や社会保険等への加入状況は適正である。
【健康管理】
年1回または採用前にパート職員を含む職員全員の健康診断を実施しており、適切である。
出勤簿に毎日検温の結果を記入するなど、体調管理に気を配っている。
【研修】
園外研修の他、法人のスケールメリットを利用した各保育園で連携した参加型の研修を実施
している。外部講師による危機管理研修に参加し、職員への意識づけを行っている。受けた研
修については、研修報告書及び職員会議の際に、情報の共有を図っている。
③ 施設管理
評価
B 適 正
【建物設備】
経年化してきている区立施設に対し、計画的な施設の改善計画を作成、古い設備を積極的に
交換するなど維持管理を適切に行っている。また、玄関等の適所に防犯カメラを設置し、事務
室や朝夕保育の保育室にて状況把握できるようにするなど、利用者の安全確認を確保しつつ職
員配置をフレキシブルに対応できる環境づくりにも努めている。
【物品管理】
備品等については、物品台帳を作成し、適正な物品管理に努めている。給食・おやつの食材
をはじめ必要な物品について、区内近隣業者を優先し購入している。
【業務委託】
施設の修繕及び設備機器の保守点検のほか、調理業務委託についても適切に実施している。
また、保育に関する委託では、体育指導と英語あそびを実施しており、特に太極拳指導は実績
のある人材を指導者に招き、効果的に実施されている。
【環境配慮】
保育室の空調を適温設定しているほか、循環用ファンを設置し良好な保育環境を維持してい
る。また、こまめに消灯を行うとともに水道栓に節水コマを取り付け、省エネに努めている。
250
④情報管理・危機管理
評価
B 適 正
【情報資産保護】
パソコンデータのパスワード制御、サーバーでの一元管理、バックアップの毎日実施と、適
切に資産保護されている。情報資産台帳を作成し、情報媒体についても適切に管理している。
また、個人情報の取扱いについては、利用者本人の確認を取るなど、適切な手続きを行ってい
る。自園での情報セキュリティの勉強会や法人内でのセキュリティ研修などを行い、全職員の
意識を高めている。
【災害対策、危機管理】
災害対応の避難マニュアルは朝夕の体制を含めて作成され、引き取りについての保護者周知
も定期的に実施している。また緊急配信メールによる迅速な周知に努めているとともに普段時
にテスト配信するなど効率的に活用している。
⑤交流・改善
評価
B 適 正
【地域等との関わり】
出前保育等を中心に直営時代からの地域活動を継承し、さらなる充実を目指している。園で
のイモ煮会や音楽演奏会に近隣の方を招待するなど、地域とも積極的な交流を図っている。ま
た、認証保育所をはじめ、近隣保育施設等との交流を実施している。
【苦情処理】
アンケートを随時実施し保護者から寄せられる意見・要望の把握に努めており、意見に対し
ては迅速に対応している。苦情処理第三者委員を地域の自治会長、民生委員に委嘱し、利用に
関する保護者への周知も適切に行われている。
⑥利用者処遇
評価
B 適 正
【処遇】
指導計画、会議録等は評価反省がなされ、次の計画に活かせるよう工夫されている。0歳児
から個別指導計画を作成し、保護者に提示し共有している。行事新聞やクラス便りをカラーで
作成し、クラスによっては保育士の得意分野を活かし手書きで作成する等、行事内容やクラス
の特色が伝わりやすい広報紙づくりに努めている。楽器遊び、体育指導、太極拳、英語等の指
導にも力を入れている。
【健康管理】
園児の健康確認は朝と午後のおやつの後に看護士がクラスを巡回し行っている。AEDの使い
方や人形を使った坐薬の入れ方等の実践的な研修を実施している。
⑦給食
評価
B 適 正
【衛生】
栄養士が衛生責任者としてその役割と責任を自覚し、調理従事者の衛生状態をチェックリス
トにより毎日きちんと管理している。
調理室及び調乳室については、衛生的な環境を整備・維持している。
【献立】
野菜の栽培、給食調理のお手伝いや郷土食献立等の食育活動も実施されているほか、行事の
際はカラーで食事の様子を掲示している。また、アレルギーや宗教食に対しては栄養士が日々
代替食を考え、適切な対応を行っている。
251
⑧環境整備
評価
B 適 正
【利用者環境の整備】
昨年度まで2か所としていた玄関を保護者の流れに合わせて、登降園時は1階玄関に一本化
しつつ、保育時や非常時はフレキシブルに活用し安全対策を高めている。掲示物は玄関周りに
工夫して効率よく掲示されている。安全面に係わる改善や修繕は迅速な対応を行っており、園
内外の安全確保に努めている。ハード面の改善についても、積極的に取り組んでおり、計画的
な修繕や設備の買い替えなどを実施している。
【事故対応】
園児のケガは適切に対応し、その経過が的確に記録されており、それをもとに職員会議で事
故対応を再確認している。ヒヤリハットについても園内だけでなく、法人内でも情報共有され、
他園の状況もフィードバックされ、事故対応マニュアルが充実してきている。
⑨会計
評価
B 適 正
【経理規定】
会計経理担当職員が専任され、施設長の指示のもと、適宜報告を行いながら事務を行ってい
る。また、会計部門全般については、委託の会計士が統括しており、適切な体制が構築されて
いる。
【契約・支出入等の処理】
高額な契約の際は複数社から見積もり合わせをし、園長に確認を取っている。3万円以上の
契約の場合、伺い書を作成し必要理由を明確化した上で園長の承認を得ている。会計書類(仕
訳票・契約書・請書・請求書・納品書・領収書等)は、適切に整理・保管がされている。
【現金等の管理】
園で保管する現金については、鍵のかかるところで厳重に管理されている。園で保管してい
る現金については、小口現金出納帳のほか、現金の異動がある度、金種表を作成するなど、適
正な管理に努めている。
5.総合評価
評価
B 適 正
【総合評価】
延長保育等の特別保育を良好に実施していることは評価できる。
地震や災害時に、保護者へ速やかに連絡を取る手段として「すぐメール」
「災害メール」を活
用する体制を作り、保護者が安心して利用できるよう取り組んでいる。研修にも力を入れてお
り、接遇研修、姉妹園研修、外部研修等を実施しており、法人のスケールを活用した内容とな
っている。また、自己チェック表を用いて振り返りを行うことで、一人ひとりの資質向上に努
めている。
【今後の方針、改善方策】
職員育成として研修の他、自己チェック表を用いる等により職員の意識を高めている。子ど
もたちの健康管理を更に高めるためにも、嘔吐下痢や感染症予防等の実践的な研修についても
取り組んでもらいたい。また、地域の子育ての拠点として活躍を期待したい。
252
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(処遇施設用)
施 設 名
浮間東保育園
子ども家庭部
調査実施日
指定管理者
保育課
平成27年7月17日
社会福祉法人三祉会
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
本部所在地:東京都板橋区富士見町13-6
設
立:昭和28年1月19日
代 表
者:理事長 高木繁
運営する施設:認可保育園平和保育園(定員166名、東京都板橋区)
認可保育園緑ヶ丘保育園(定員110名、東京都調布市)
認可保育園深大寺保育園(定員120名、東京都調布市・管理委託)
認可保育園仙川保育園(定員110名、東京都調布市・管理委託)
認可保育園王子北保育園(定員97名、東京都北区・指定管理者)
経営の状況
・平成25年4月1日より、浮間東保育園の管理代行を開始。
・平成27年度の指定管理料(協定書に基づく)は、213,289千円。ただし、在籍児
が定員に欠ける場合等、状況に応じて減額となる。
・協定期間は、平成25年4月1日~平成30年3月31日の5年間。
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
所在地:北区浮間3-34-1-101
規 模:区営住宅併設1階部分、建物延床面積757.23㎡、園庭718.00㎡
従事職員数(平成27年4月1日現在)
【常勤職員】
【非常勤職員】
23名
10名
園長
1名
保育補助
8名
副園長
1名
用務・その他
1名
主任・保育士
1名
嘱託医
1名
保育士
19名
看護師
1名
【調理委託事業者】 3名
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
認可保育園
・一般開所時間
午前7時15分~午後6時15分(11時間保育)
・入所可能な児童の年齢
生後6カ月~
・定員
0歳児
1歳児
2歳児
3歳児
4歳児
5歳児
合計
13名
20名
20名
21名
23名
23名
120名
・特別保育事業
2時間延長保育
定員30名
午後6時15分~午後8時15分
スポット保育
延長保育に空きのある場合に実施
一時預かり保育
定員3名
月~土曜日 午前8時~午後6時
・特別支援児保育
・地域活動、子育て支援、お年寄りとの交流、小中高生の育児体験受入れ、在宅支援活動 等
253
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B 適 正
【基本方針・組織】
「子どもの発達の援助」
「個性の尊重」
「子育て支援」を3つの骨子として、子どもの育ちを
支え、保護者の子育てを支え、地域子育て支援センターとしての役割を担う保育園として、園
の保育計画のもと、それらを具体化する保育を展開している。
【施設長】
保護者、地域、職員を大切にし、日々その関係づくりに取り組んでいる。一人ひとりの子ど
もが自分らしく安心して生活できる保育を全職員で考え、実践するよう、職員育成に力を注い
でいる。
【開所】
北区立保育所条例施行規則で規定する開所日・開所時間を遵守している。
②従事者
評価
B 適 正
【従事者配置】
区基準以上の職員を配置している。また、開所時間帯で常時、保育士(有資格者)を2名以
上配置しており、適切である。
【労働環境】
労働基準法に則した規程の整備や各種届出は、適正に行われている。勤務管理はタイムカー
ドで行われており、時間外労働手当の支払も適切である。
【健康管理】
毎年9月に、園庭に検診車が来て、職員全員の健康診断を計画している。採用前の健康診断
も適切に管理されている。看護士による健康相談も随時実施している。
【研修】
連携講座や法人研修、園内外研修、法人が運営している園の交流会へ多くの職員が参加して
いる。また、研修費用の助成を行うなど、職員が研修に参加しやすい仕組みが設けられている。
半年に1回研修報告会を設け、その他にも職員会議で随時報告を行い職員間で情報共有を図っ
ている。
③施設管理
評価
B 適 正
【建物設備】
毎年度、園内外の整備を計画的に進めており、今年度は業務用空調機の取り換え修繕を行い、
良好な保育環境を確保した。加えて、非常時の避難経路をより安全なものとするため、園舎内
の整理に取り組んでいる。また、団地自治会の協力を得て樹木消毒を行うなど、積極的に保育
環境整備に努めている。
【物品管理】
備品等については、物品台帳を作成し、適正な物品管理に努めている。給食、おやつの食材
等は区内近隣業者を優先し購入している。
【業務委託】
協定に定める施設設備点検等の外部委託は適切に実施されている。調理業務と体育指導を委
託しているが、それらの内容が充実しており、業者との打ち合わせ等は適切に実施されている。
【環境配慮】
園が行う省エネルギーの取り組みを保護者に周知し、理解、協力を得ている。また、子ども
たちの環境学習では、牛乳パック、ペットボトルを活用した創作を実施している。
254
④情報管理・危機管理
評価
B 適 正
【情報資産保護】
職員会議のなかで、情報セキュリティ、個人情報保護の学習会を行い、情報管理の重要性を
職員へ周知している。事務室パソコンは、法人とのネットワークのもとサーバーを入れて管理
されており、適切な対策を行っている。また、個人情報の取扱いについては、利用者の確認を
取るなど、適切な手続きを行っている。
【災害対策、危機管理】
各種対応マニュアルは適切に整備されている。避難訓練及び消火訓練は毎月適切に実施され
ている。メール配信システムへの保護者登録も100%に近い。
⑤交流・改善
評価
B 適 正
【地域等との関わり】
団地自治会との交流を積極的に進め、園は夏祭り、餅つき等行事に招待し、自治会は樹木消
毒や交通安全活動、雑巾づくりなどで園を支えてくれている。自治会集会所を利用し、子育て
支援のベビーマッサージを月2回開催しており、また、中学校、高校の職場体験を複数校受け
入れるなど、地域へ開かれた保育園づくりを実践している。
【苦情処理】
園長が早番から玄関に立ち、保護者意見を直に吸い上げる仕組みを作っているため、深刻な
苦情に至ることがない。また、意見箱の設置及び苦情処理第三者委員の利用に関する周知は適
切に行われている。
⑥利用者処遇
評価
B 適 正
【処遇】
指導計画、会議録等は立案から反省まで丁寧に行われており、次に生かされるよう作成され
ている。月別指導計画は園長と主任が異なる視点で確認し、職員に対しアドバイスを行ってお
り、職員のモチベーションにつながる指導がなされている。誕生会には誕生児の保護者へ給食
体験を行っており、父親の参加が増えている。父親の参加の視点をもった保育が行われている。
【健康管理】
看護士が朝・昼・夕保育室を巡回し、健康確認を行っている。終礼時に保護者に伝えるべき
内容をノートに記入し、引き継ぎ漏れの無いよう工夫している。
⑦給食
評価
B 適 正
【衛生】
食品衛生責任者がその役割と責任を自覚し、調理従事者の衛生状態をチェックリストにより
毎日管理している。調理室及び調乳室については、衛生的な環境を整備・維持している。
【献立】
委託業者のなかに栄養士が2名配置され、食物アレルギー対応と食育では、園職員との綿密
な打ち合わせのもと、適切な給食提供を実現している。食育として、ミニキャンプ、カレー作
り、流しそうめんなど、子どもたちが食材に触れる体験を実現している。また、
「うきマック」
では疑似体験で児童を喜ばせ、食べる楽しさを培っている。
255
⑧環境整備
評価
A 優 良
【利用者環境の整備】
園内は整理整頓と清掃がなされ、清潔感のある雰囲気が保たれており、保護者ともコミュニ
ケーションを図れるよう整備されている。
子どもたちの体づくりや危険を察知する能力を養うため、園庭のツリーハウスやローラー滑
り台に加え、今年度から竹の登り棒を設置し、積極的な環境整備を展開している。絵本コーナ
ーの充実整備、わかりやすい掲示など、利用者の視点に立った環境作りに日々取り組んでいる。
【事故対応】
事故対応マニュアルは適切に整備され、大きな事故は無い。事故に対応する役割分担、職員
態勢を確立するとともに、事故防止に向けた取り組みが実践されている。
⑨会計
評価
B 適 正
【経理規定】
適切に整備しており、規定に沿った会計を適切に実施している。
【契約支出入等の処理】
帳票入力の出納担当者と支払担当者の役割分担ができており、伝票作成は施設、承認は法人
本部で行っている。支出に関するチェックは、同法人で他園の事務担当者も月1回行っており、
支出の二重のチェックが行われている。30万円を超える支出については、規定に基づき、理
事長の決裁を行っている。会計書類(仕訳票・契約書・請書・請求書・納品書・領収書等)は、
適切に整理・保管がされている。
【現金等の管理】
利用者からの現金徴収は行っていない。園で保管する現金については、現金出納簿(歳入の
み)と小口現金出納簿で管理し、毎月金種表を作成している。
5.総合評価
評価
B 適 正
【総合評価】
延長保育等の特別保育を良好に実施していることは評価できる。
法人の理念である子どもの発達の保障に基づき、園庭に竹の登り棒を設置し、子どもたちの
向上心や体力面における育成に取り組んでいる。職員全体が、地域の中での保育園の役割につ
いて意識し日々の保育にあたっている。自治会との交流や、学生の実習受入れを積極的に行っ
ている他、子どもの誕生会の際に保護者の給食体験を実施する等、地域や保護者とのつながり
の機会を積極的に取り入れている。
【今後の方針、改善方策】
子どもたちの発達に配慮した環境整備に積極的に取り組んでおり、また、利用しやすい施設
整備が行われている。今後も、利用者のニーズに合った施設づくりに取り組んでもらい、また、
地域との交流にも引き続き努めてもらい、地域の子育ての拠点として更なる活躍を期待した
い。
256
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
子ども家庭部
(処遇施設用)
施 設 名
調査実施日
西ケ原東保育園
指定管理者
保育課
平成27年7月6日
社会福祉法人 東萌会
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
本部所在地:埼玉県越谷市七左町1-347
設
立:平成16年12月21日
代 表
者:理事長 小池千代子
運営する施設:認可保育園南越谷保育園(定員120名、埼玉県越谷市)
認可保育園南千住七丁目保育園(定員151名・東京都荒川区・管理委託)
認可保育園西ケ原南保育園(定員99名・東京都北区・指定管理)
認可保育園埼玉東萌保育園(定員120名・埼玉県越谷市)
経営の状況
・平成21年4月1日より、西ケ原東保育園の管理代行を開始し、平成26年度より二期目
の管理代行を行っている。
・平成27年度の指定管理料(協定書に基づく)は、200,612千円。ただし、在籍児
が定員に欠ける場合等、状況に応じて減額となる。
・協定期間は、平成26年4月1日~平成31年3月31日の5年間。
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
所在地:北区西ケ原3-19-11
規 模:2階建、建物延床面積520.40㎡、園庭226.49㎡
従事職員数(平成27年4月1日現在)
栄養士
【常勤職員】 23名
園長
1名
主任保育士
1名
保育士
17名
看護師
1名
用務
【非常勤職員】
1名
用務その他
1名
2名
嘱託医
1名
9名
保育士
1名
保育補助員
6名
【調理委託事業者】 5名
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
認可保育園
・一般開所時間
午前7時15分~午後6時15分(11時間保育)
・入所可能な児童の年齢
生後8カ月~
・定員
0歳児
1歳児
2歳児
3歳児
4歳児
5歳児
合計
11名
13名
13名
22名
22名
22名
103名
・特別保育事業
2時間延長保育
定員30名
午後6時15分~午後8時15分
スポット保育
延長保育に空きのある場合に実施
休日保育
定員30名
年末年始を除く日曜・祝日の
定員3名
午前7時15分~午後6時15分
月~土曜日 午前8時~午後6時
一時預かり保育
・特別支援児保育
・地域活動、子育て支援、お年寄りとの交流、小中高生の育児体験受入れ、在宅支援活動 等
257
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B 適 正
【基本方針・組織】
保育園の理念をもとに子どもの最善の利益を優先し、保育方針に基づく保育の実施を行うと
ともに、子ども一人ひとりに丁寧に対応するための少人数対応保育や、いつでも保育参加・参
観の呼びかけなど、園児・保護者の立場に立った方針を確立している。
【施設長】
今年度就任したにもかかわらず、経験を活かし保護者との信頼関係の構築や地域交流のほ
か、職員会議等職員間の連携も積極的に実施し、内外問わず、コミュニケーションを第一とし
て捉えている。
【開所】
北区立保育所条例施行規則で規定する開所日・開所時間を遵守している。
②従事者
評価
B 適 正
【従事者配置】
区基準以上の職員を配置している。また、開所時間帯で常時、保育士(有資格者)を2名以
上配置しており、適切である。
【労働環境】
労働基準法に則した規程の整備や各種届出がされている。各職員の労働条件(勤務時間、賃
金、休暇等)、労働保険及び社会保険への加入状況も適正である。前年度指摘があった、労働
条件通知書の中で退職に関する事項及び労務に関する記載の明示についても適正に改善され
ている。
【健康管理】
年1回、職員全員の健康診断を実施している。雇入れ時のも含め全員が受診している。
【研修】
園内研修については、保育内容、個人情報の取り扱い、接遇、保健、危機管理など、幅広い
分野にわたる計画を策定、実施しているほか、区の研修をはじめ、法人が運営する他の保育園
と連携した研修にも積極的に参加している。また、園外研修については、研修報告書を作成す
るだけでなく、毎月研修報告会を実施し、全職員の情報共有を図っている。
③施設管理
評価
B 適 正
【建物設備】
幼児保育室3室の床改善を行った。そのほか網戸取り替えなど建物修繕に努め、設備機器の
保守点検も適正に行われている。また、常に危険個所の点検、把握に努め、改善に取り組んで
いるほか、遊具においても定期的に目視点検等を行っている。
【物品管理】
備品等については、毎年計画的に優先順位を設け購入している。備品等の購入の際には、購
入の根拠を明確にした上で、施設長の決裁を受けて購入している。
【業務委託】
施設設備点検等の外部委託は適切に実施されている。火災監視システムを導入し、保育園の
安全に力を入れている。調理業務委託を実施しており、アレルギー食対応など定期的な打ち合
わせを行い、委託業者への指導は適切に実施されている。
【環境配慮】
空調の適正な温度設定により、省エネルギーに努めている。園児に対して「ゴミの分別」の
実施、分別をテーマにした環境学習を行っている。
258
④情報管理・危機管理
評価
A 優 良
【情報資産保護】
紙資料・データとも個人情報は、原則、事務所外に持出不可として、適正な管理がされてい
る。USBメモリ・カメラ等は鍵管理、PCはパスワード管理としているほか、データは法人
の専用サーバに保管し、保守を外部に委託、定期的なバックアップの取得や常時異常がないか
監視を行っている。職員向けの個人情報管理マニュアルを作成・配付し、定期的に学習会を実
施する取り組みを行っている。
【災害対策、危機管理】
各種対応マニュアルは適切に整備され、区との連携のあり方についても徹底されている。毎
月の避難訓練と消火訓練は、毎回詳細な計画を策定しており、引取訓練も毎年度ごとに実施し
ている。区の緊急配信メールへの保護者世帯 100%登録を達成し、それらのテスト配信を都
度、実施し、緊急時の備えを行っている。
⑤交流・改善
評価
B 適 正
【地域等との関わり】
小学校との交流では、5歳児の小学校へ出向いての給食会や運動会への参加など積極的に交
流活動を行っている。高齢者施設へは子どもたちが年に数回訪問し、連携を定着させている。
保育園の情報を地域へ提供し理解を深めていただくため、昨年度から、自治会の方々を園行事
や避難訓練に招くなど、新たな交流にも取り組んでいる。
【苦情処理】
苦情処理経過を丁寧に記録し、その公表を定着させているほか、保育士間でも情報共有が出来
ている。
⑥利用者処遇
評価
B 適 正
【処遇】
北区の保育過程を基に、園の保育過程を作成しており、また、職員でその振り返りを行い、
保育質の向上に努めている。月案・週案の他特別支援児の年間指導計画等丁寧に作成されてい
る。体育指導や教育手法に独自のものを取り入れるなど、子供たちが楽しんで取り組めるよう
工夫がされている。
【健康管理】
健康診断や、園児受入れの際の健康チェック及び、それに関わる記録は適切に実施されてい
る。職員個人のマニュアルに保健関係の項目が含まれており、適宜職員間で情報共有が図られ
ている。
⑦給食
評価
B 適 正
【衛生】
食品衛生責任者がその役割と責任を自覚し、調理従事者の衛生状態をチェックリストにより
毎日管理している。調理室及び調乳室は、衛生的な環境を整備している。
【献立】
食育年間指導計画を基に年間70回以上の活動を行い、活動内容をクラス毎に、写真で掲示
している。また、子どもたち自らが育てた野菜を給食に取り込む試みで、食べる意欲につなげ
ている。アレルギー児対応として、トレイの工夫で誤食がないように配慮している。
259
⑧環境整備
評価
B 適 正
【利用者環境の整備】
園内外がきちんと整理整頓、清掃がなされ、清潔感のある雰囲気が保たれており、特に保育
室内の安全を点検する取り組みを行っている。また、掲示板やフォトフレームに工夫を凝らし、
玄関前ホールをシーツ替えや保護者懇談の場に位置付けるなど、保護者からの信頼、支持を得
る努力を積み重ねている。
【事故対応】
事故防止のための、記録(インシデント・レポート)を、職員全員で共有する取り組みがさ
れており、事故対応が確立している。
⑨会計
評価
B 適 正
【経理規定】
支出と帳簿入力でそれぞれ担当を分けており、すべて、施設長の決裁を得てから支出が行わ
れている。月毎の伝票、帳票作成については施設長、主任、事務長で相互にチェックを行って
おり、支出から帳簿までの良好な流れが築かれている。
【契約・支出入等の処理】
修繕や委託など大きな支出の際には、稟議書を作成し、支出の根拠等が明確に整理・管理が
されている。領収書や納品書について、個別に施設長決裁をとり、不正防止のため、再利用で
きないよう割印等で管理している。
【現金等の管理】
園で保管する小口現金については、事務室の厳重な管理のもと安全に保管がされている。
また、小口現金出納帳の作成、月毎の金種表の作成により、適切に管理している。
5.総合評価
評価
B 適 正
【総合評価】
延長保育や休日保育等の特別保育を良好に実施していることは評価できる。子育て支援を積
極的に実施し、一時預かりについても、積極的に利用者を受け入れており、北区の子育て支援
を牽引している。高齢者施設で手話歌や盆踊りを披露する等地域との交流も盛んである。
【今後の方針、改善方策】
地域交流に力を入れ、自治会の方々との行事交流や避難訓練への参加や、また、小・中・高
校生の職場体験やボランティアの受入れ等、世代間交流を積極的に行っている。今年は、勤労
感謝の日に、地域の警察や消防に対し子どもたちからお礼の企画を計画する等、交流の幅を広
める取組みがみられる。今後も引き続き、地域交流に取り組んでもらい、保育サービスととも
に一層充実したものにしていただきたい。
260
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(処遇施設用)
施 設 名
上十条南保育園
子ども家庭部
調査実施日
指定管理者
保育課
平成27年7月23日
社会福祉法人東京都福祉事業協会
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
本部所在地:東京都北区王子2-19-21
設
立:大正8年8月30日
代 表
者:理事長 西沢英雄
運営する施設:上十条南保育園のほか、区内の王子隣保館保育園(民設民営)をはじめとする
5つの保育園、3つの母子生活支援施設、4つの高齢福祉施設のほか学童クラブ
等を運営している。
経営の状況
・平成21年4月1日より、上十条南保育園の管理代行を開始し、平成26年度より二期目
の管理代行を行っている。
・平成27年度の指定管理料(協定書に基づく)は、204,872千円。ただし、在籍児
が定員に欠ける場合等、状況に応じて減額となる。
・協定期間は、平成26年4月1日~平成31年3月31日の5年間。
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
所在地:北区上十条3-3-20 上十条区民センターの1階、2階の一部
規 模:建物延床面積954.38㎡、園庭332.6㎡
従事職員数(平成27年4月1日現在):
【非常勤職員】 16名
【常勤職員】 26名
園長
1名
保育補助
12名
主任保育士
1名
調理員
1名
保育士
20名
事務
1名
看護師
1名
用務
1名
栄養士
2名
嘱託医
1名
調理員
1名
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
認可保育園
・一般開所時間
午前7時15分~午後6時15分(11時間保育)
・入所可能な児童の年齢
生後57日目(産明け)~
・定員
0歳児
1歳児
2歳児
3歳児
4歳児
5歳児
合計
12名
18名
20名
20名
20名
20名
110名
・特別保育事業
2時間延長保育
定員30名
午後6時15分~午後8時15分
スポット保育
延長保育に空きのある場合に実施
一時預かり保育
定員3名
月~土曜日 午前8時~午後6時
・特別支援児保育
・地域活動、子育て支援、お年寄りとの交流、小中高生の育児体験受入れ、在宅支援活動 等
261
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B 適 正
【基本方針・組織】
法人の経営理念をもとに定めた施設目標の「子どもたちが楽しいと思える保育園」「保護者
が安心して子どもを預けられる保育園」を目指し、児童・保護者との信頼関係を築いている。
また、子どもや保護者の利便性を考えた施設整備・改善にも積極的に取り組んでいる。
【施設長】
全体の統括者として経理・労務事務をはじめ、様々な業務について、横断的かつ積極的に取
り組んでいる。また、近隣保育園・小学校・児童館との交流、家庭福祉員への協力、出前保育
などの地域の保育拠点としての活動を積極的に行っている。
【開所】
北区立保育所条例施行規則で規定する開所日・開所時間を遵守している。
②従事者
評価
B 適 正
【従事者配置】
区基準以上の職員を配置している。また、開所時間帯で常時、保育士(有資格者)を2名以
上配置しており、適切である。
【労働環境】
労働基準法に則した規程の整備や各種届出がされており、適正である。
【健康管理】
年1回、職員全員の健康診断を実施している。また、雇入れ時の健康診断についても事前に
行われており適正である。
【研修】
園内研修では、ヒヤリハットやリズム体操等の勉強会を職員中心に行い、意識を高めている。
座薬・エピペンの取扱いを全職員ができるよう計画を予定している。研修後は職員会議で報告
するとともに、研修報告書をすべての職員間で回覧し周知を図っている。また、報告書に対す
るコメント欄がありフィードバックをしっかり行っている。
③施設管理
評価
B 適 正
【建物設備】
経年化してきている区立施設において、日々の清掃や修繕などを適切に実施し、安全面並び
に清潔感を維持している。設備についても定期保守を適切に行っており、設備更新も計画的に
行っている。また、床暖房の設置など保育環境の向上につながる整備改修も、法人主体で積極
的に取り組んでいる。
【物品管理】
備品等については、物品台帳を作成し、適正な物品管理に努めている。給食・おやつの食材
をはじめ必要な物品について、区内近隣業者を優先し購入に努めている。
【業務委託】
協定に定める施設設備点検等の外部委託は適切に実施されている。保育の委託は、体育指導
を委託し、園が進めるリズム遊びと合わせ、子どもたちの発達に努めている。
【環境配慮】
節電対策としてこまめな消灯・適切な空調設定、集合して仕事を行うなどの工夫を行うとと
もに、新たに一部のトイレではセンサーで明るさの調整できるようにした。そのほか、牛乳パ
ックリサイクルなどのエコ活動を実践、子どもたちへの声かけを行っている。
262
④情報管理・危機管理
評価
B 適 正
【情報資産保護】
書類・パソコンなどの施錠保管や定期的なバックアップなど、適切な管理がされ、情報資産
台帳も整備されている。危機管理意識を高めるため、会議で繰り返し確認するとともに、法人
内の研修などに参加し、フィードバックを行っている。
【災害対策、危機管理】
毎月の避難訓練と消火訓練は具体的な想定のもと適切に実施されており、引取訓練も毎年行
っている。災害時のマニュアルも実用的なものとなっているほか、緊急配信メールを活用した
非常時の保護者向け周知も適切に行い、今年度は 100%の登録率となった。
また、経年に伴う建物や設備についても、定期的な安全点検を行うとともに計画的な改善を
実施しているほか、外部専門家診断に基づいた家具の転倒防止策も取り入れている。
⑤交流・改善
評価
A 優 良
【地域等との関わり】
地域の子育て支援に力を入れ、その中でも稲荷公園での出前保育「みんなであそぼう」が人
気で参加者が増加している。育児講座では園スタッフが育児の悩みに答えているとともに、参
加者からの意見を取り入れ、更なる子育て支援の充実に努めている。就学前を見据えた小学校
との交流をはじめ、中学校の職場体験の受け入れや自治会との交流も積極的に行っている。
【苦情処理】
接遇や行事ごとのアンケートの実施、意見箱の設置により、保護者ニーズの把握に努めてい
るとともに、アンケート結果や意見等への回答を公表している。また、保護者との直接コミュ
ニケーションを優先し、意見に対する丁寧な対応を行っている。
⑥利用者処遇
評価
B 適 正
【処遇】
クラスの担任が他クラスの様子を見て保育を見つめ直す機会を設けており、職員全体で園の
保育を考えていく姿勢がある。保育過程は毎年の振り返りをもとに、園独自のものを作成して
いる。園長、主任のもと、各職員が他人の保育を認めることを土台に、課題を見つける姿勢を
持ち保育にあたっている。園便り、クラス便りはレイアウトの工夫や写真の活用し、子どもの
成長の様子がわかりやすいものになっている。
【健康管理】
看護士による坐薬やエピペンの使用方法、嘔吐物の処理についての実地研修が行われてお
り、全職員が対応できるようにしている。感染症が発生したときはすぐに保護者に周知し、拡
大予防に努めている。
⑦給食
評価
B 適 正
【衛生】
食品衛生責任者がその役割と責任を自覚し、調理従事者の衛生状態をチェックし、毎日適切
に管理している。調理室及び調乳室については、衛生的な環境を整備・維持している。
【献立】
栄養士の管理のもと、区直営園のメニューと同等の栄養価が摂取できるよう、献立作成をし
ているとともに、旬の素材の活用や無添加調味料を使用した給食・おやつの提供に努めている。
また、給食食材の展示を行っているとともに3歳児からのクッキングを実施、5歳児は米と
ぎを行うなど食育についても積極的に実施している。
263
⑧環境整備
評価
A 優 良
【利用者環境の整備】
掲示物は廊下・玄関を工夫して効率よく掲示されている。設備については安全面に係わる改
善や修繕は迅速な対応を行っているほか、経年化に伴う機器の更新は計画的に行われている。
また、保育室の床暖房化など保育環境についても法人主体で積極的に進めているほか、今年
度は防犯カメラの設置や玄関扉の両開き対応など登降園時等の安全と効率を向上させる整備
も計画されている。
【事故対応】
事故対応マニュアルは適切に整備され、ヒヤリハットについても職員会議等で情報共有がさ
れており、大きな事故は発生していない。また、子どものケガ発生時にも適切に対処しており、
職員訓練が行き届いていることが伺える。
⑨会計
評価
B 適 正
【経理規定】
会計責任者、出納担当者が選任されており、会計責任者の指示のもと適正な処理がおこなわ
れている。規定にて施設保管限度額、1件の支出限度額が明記されており、規定に基づいた処
理が行われている。
【契約・支出入の処理】
契約の際は稟議書を作成し、高額な契約については複数社から見積もりをとっている。振替
伝票はすべて施設長決裁をとり、ナンバリング管理している。領収書には不正防止に割り印が
ある。委託の会計士が週に1度来園し、帳簿作成等の事務を行っている。
【現金等の管理】
園で保管する現金については、厳重に管理されている。小口現金は、小口現金出納帳で適正
に管理している。
5.総合評価
評価
B 適 正
【総合評価】
延長保育等の特別保育を良好に実施していることは評価できる。
保育園の拡張工事を実施し、今年度より1歳児の定員を増加したが良好に運営されている。
地域交流を多様に展開しており、好評を得ている。さらに新しい試みとして、他園に転園した
子を対象に同窓会を実施したり、保育園体験のチラシを配布する等、サービスの幅を広げてい
る。子どもが安全に活動できるよう、ヒヤリハットの勉強会の実施や、前年度の記録の振り返
りを適宜行い、職員一人一人が高い危機管理意識を持って保育にあたっている。
【今後の方針、改善方策】
子育て支援が地域の中に定着してきており、今後についても利用者の要望に応える支援の継
続を期待している。また、リズムへの取り組みは、年齢に合わせ内容を工夫ながら行っており、
保護者に成長を感じてもらえる機会となっている。利用者のニーズを把握しつつ、今後の一層
の活躍に期待したい。
264
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(処遇施設用)
施 設 名
桜田保育園
子ども家庭部
調査実施日
指定管理者
保育課
平成27年7月15日
社会福祉法人豊川保育園
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
本部所在地:東京都北区王子6-4-10
設
立:昭和34年3月6日
代 表
者:理事長 田嶋茂子
運営する施設:認可保育園豊川保育園(定員100名、東京都北区)
認可保育園ひばり保育園(定員110名、東京都東久留米市・管理委託)
経営の状況
・平成22年4月1日より、桜田保育園の管理代行を開始し、平成27年度より二期目の管
理代行を行っている。
・平成27年度の指定管理料(協定書に基づく)は、204,038千円。ただし、在籍児
が定員に欠ける場合等、状況に応じて減額となる。
・協定期間は、平成27年4月1日~平成32年3月31日の5年間。
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
所在地:北区王子5-2-1-101
規 模:都市機構住宅併設1階部分、建物延床面積593.70㎡、園庭532.2㎡
従事職員数(平成27年4月1日現在):
【非常勤職員】 17名
【常勤職員】 24名
園長
1名
保育士
6名
主任保育士
1名
保育補助員
6名
調理関係
2名
保育士
18名
看護師
1名
事務
1名
調理関係
3名
用務
1名
嘱託医
1名
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
認可保育園
・一般開所時間
午前7時15分~午後6時15分(11時間保育)
・入所可能な児童の年齢
生後57日目(産休明け)~
・定員
0歳児
1歳児
2歳児
3歳児
4歳児
5歳児
合計
11名
14名
17名
21名
21名
21名
105名
・特別保育事業
2時間延長保育
定員30名
午後6時15分~午後8時15分
スポット保育
延長保育に空きのある場合に実施
一時預かり保育
定員3名
月~土曜日
午前8時~午後6時
・特別支援児保育
・地域活動、子育て支援、お年寄りとの交流、小中高生の育児体験受入れ、在宅支援活動 等
265
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B 適 正
【基本方針・組織】
「自分の思いが伝えられる」「相手の気持ちが分かる」という保育方針のもと、忠実に保育
園の運営を行っている。業務マニュアルを有効に活用し、全体会議・リーダー会議・クラス会
議などを頻繁に実施、個々の児童を大切にして保育する体制を築いている。
【施設長】
職員が働き続けられる運営を目指し、法人内での労務の見直しを進めている。職員に対して
のメンタルサポートも充実させており、2か月に1回程度、カウンセリングできる環境を整え
ている。また、保護者に対し、日常の保育活動を詳細に伝達できるよう工夫するなど、利用者
との信頼関係を深める取り組みを進めている。
【開所】
北区立保育所条例施行規則で規定する開所日・開所時間を遵守している。
②従事者
評価
B 適 正
【従事者配置】
区基準の職員を配置している。開所時間帯で常時、保育士(有資格者)を2名以上配置して
おり、適切である。安全な保育園運営のため、全員の雇用前検診を徹底している。
【労働環境】
各職員の雇用契約書及び労働条件通知書(勤務時間、賃金、休暇等)の内容や社会保険等へ
の加入状況は適正である。休業していた職員が戻ってくるなど、働きやすい環境を整えている
ことが伺える。
【健康管理】
5月に職員全員の健康診断を実施しており、書類の管理も適切である。園庭に検診車が来て、
健康診断を実施している。衛生推進者は看護師が選任され、職員へ周知されている。
【研修】
常勤・非常勤職員とも積極的に研修受講を進めており、年3回の研修保障や研修費の助成等
研修に参加しやすい環境が図られている。また、職員会議や、乳幼児グループ会議にて情報を
共有化している。
③施設管理
評価
A 優 良
【建物設備】
子どもたちに運動の場を保障するため、園庭整備工事を実施し、同時に、組み立て式プール
を導入した。園舎についても必要な設備保守を適正に行っており、サッシの交換なども計画的
にかつ積極的に対応を図っている。
【物品管理】
備品等については、物品台帳を作成し、適正な物品管理に努めている。給食・おやつの食材
をはじめ必要な物品について、区内近隣業者を優先し購入している。
【業務委託】
協定に定める施設設備点検等の外部委託は適切に実施されている。体育指導、太鼓指導を委
託しているが、業者との打ち合わせ等は適切に実施されている。
【環境配慮】
空調の適正な温度設定や室内灯のこまめな消灯等により、省エネルギーに努めている。また、
「ゴミの分別」を行うなど、園児に対しても環境学習を行っている。さらに給食後に園児とと
もに皿の油をふき取るなど排水にも配慮を行っている。
266
④情報管理・危機管理
評価
B 適 正
【情報資産保護】
保育園のデータは専用のサーバに保管、バックアップやセキュリティチェックなど定期的な
メンテナンスを受けているとともに、パソコンやUSBメモリの外部持出制限や鍵管理も実施
している。
【災害対策、危機管理】
地震、火災、不審者などの対応マニュアルは、フローチャート式で詳しく整理され、誰にで
も分かりやすい実用的なものになっている。避難訓練と消火訓練の定期的に実施、引取訓練も
適切に実施しているほか、AEDの研修も実施している。また、区の緊急配信メールも保護者
に積極的に登録を促し、ほぼ 100%の登録率となっている。
⑤交流・改善
評価
B 適 正
【地域等との関わり】
近隣の保育園との交流を頻繁に実施しているほか、小学校との交流給食を積極的に取り組ん
でいる。また、地域との関わりでは、「みつばちくらぶ」と題した会員制の在宅子育て家庭向
けの子育て支援の案内を積極的に行い、登録者の増加に繋がっている。今秋、「生活リズム」
をテーマに著名教授による地域の保護者向け講演を計画している。
【苦情処理】
保護者から寄せられた意見・要望については、全保護者に対し迅速に周知する取り組みが実
践されている。意見箱の設置のほか、第三者委員の設定をはじめ苦情処理体制を明確に周知し
ている。
⑥利用者処遇
評価
B 適 正
【処遇】
保護者の意見をもとに今年初めてお泊り保育を実施しており、利用者の意向に寄り添った保
育が行われている。3・4・5歳児を縦割りにし、年長児が0・1・2歳児の寝かしつけに行
くなど異年齢交流を図っている。午睡の時間の使い方を見直し、打ち合わせや会議を行い有効
活用している。指導計画、会議録等は立案、実践、記録が適切に実施されている。
【健康管理】
保健日誌、午睡チェック表等適切に記録されている。感染症が流行る時期には、看護士が中
心になり、実践的な研修を実施している。
⑦給食
評価
A 優 良
【衛生】
食品衛生責任者がその役割と責任を自覚し、調理従事者の衛生状態をチェックリストにより
毎日適正に管理している。アレルギー児についてはトレイ及びラップに個人のアレルギー情報
を提示したうえで、他の園児とテーブルを分け、誤食がないように配慮を徹底している。
【献立】
「安全でおいしい給食を乳幼児に提供する」という考えのもと、3 人の栄養士がクラス毎に
担当を決めて、手作りで栄養価の高いおやつや夕食の提供に努め、献立立案から食育活動まで
クラス毎に一貫した取り組みを行っている。野菜、果物を栽培し、料理保育に活かすとともに、
みそ作り、ケーキ作り体験など、一年を通して食育に取り組んでいる。
267
⑧環境整備
評価
B 適 正
【利用者環境の整備】
裸足保育を実践するため、テラスシートの修繕など安全面に配慮した整備を毎年行っている
とともに、整理整頓や清掃を常に行っている。廊下の絵本コーナーや手作りおやつの試食会な
どで、子どもや保護者、職員がコミュニケーションを取れる機会をつくっている。
【事故対応】
事故対応マニュアルは適切に整備されている。ヒヤリ・ハットの記録を作成し、施設内の危
険個所の点検や職員間での共有、改善が実施されている。また、事故報告書は適切に作成され
ており、事故再発防止のため、職員全体会議等での話し合い・取り組みもきちんと実践されて
いる。
⑨会計
評価
B 適 正
【経理規定】
会計経理帳簿作成の担当が専任され、支出管理者である施設長の確認のもと、適切な処理を
行っている。施設保管限度額と1件当たりの支出限度額が経理規定に明記されており、規定に
基づき処理されている。
【契約・支出入等の処理】
法人の経理規程に基づき会計処理が行われており、大きな工事、修繕などについては、複数
業者からの見積を取り、稟議書を作成している。全ての収支について施設長の確認がなされて
いる。会計書類(仕訳票・契約書・請書・請求書・納品書・領収書等)は、適切に整理・保管
がされている。
【現金等の管理】
園で保管する現金については適正に管理されている。小口現金は園長、主任、栄養士と3人
にそれぞれ任されて管理しており、帳簿作成担当者のチェックが入っている。それぞれ金種表
を作成し、適切に整備された体制が構築されている。
5.総合評価
評価
B 適 正
【総合評価】
全体として、良好なサービスが提供されている。延長保育等の特別保育を新規実施する等、
良好に実施していることは評価できる。
園舎をよりよく利用するため、テラスシートの修繕やフェンスの取り換え工事等を実施し、
また、組み立て式プールの設置等子どもたちが活動しやすい環境づくりに力を入れている。保
護者からの要望を受け、新しい取り組みとしてお泊り保育を実施するなど、利用者のニーズに
合わせた保育サービスの提供に努めている。
【今後の方針、改善方策】
地域交流については、現在の活動を継続してもらい、より地域に根差した活動になるよう取
り組んでもらいたい。また、保護者に対し、園の方針・見解を丁寧に示しながら、引き続き保
育の質向上、保育環境の整備に取り組むことを期待したい。
268
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
子ども家庭部
(処遇施設用)
施 設 名
調査実施日
東田端保育園
指定管理者
保育課
平成27年7月10日
社会福祉法人つぼみ会
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
本部所在地:埼玉県さいたま市北区土呂町2-9-19
設
立:平成13年3月12日
代 表
者:理事長 榎本
一雄
運営する施設:認可保育園大宮つぼみ保育園(定員60名、埼玉県さいたま市北区)
認可保育園もとの木保育園(定員60名、埼玉県さいたま市北区)
経営の状況
・平成24年4月1日より、東田端保育園の管理代行を開始。
・平成27年度の指定管理料(協定書に基づく)は、215,267千円。ただし、在籍児
が定員に欠ける場合等、状況に応じて減額となる。
・協定期間は、平成24年4月1日~平成29年3月31日の5年間。
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
所在地:北区東田端2-13-2-101
規 模:区営住宅併設1階部分、建物延床面積722.23㎡、園庭510.28㎡
従事職員数(平成27年4月1日現在)
【常勤職員】
【非常勤職員】
28名
園長
主任保育士
保育補助員
看護士
1名
1名
保育士
22名
栄養士
4名
18名
12名
1名
調理関係
2名
用務
1名
事務
1名
嘱託医
1名
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
認可保育園
・一般開所時間
午前7時15分~午後6時15分(11時間保育)
・入所可能な子どもの年齢
生後57日目(産休明け)~
・定員
0歳児
1歳児
2歳児
3歳児
4歳児
5歳児
合計
9名
18名
19名
24名
24名
24名
118名
・特別保育事業
2時間延長保育
スポット保育
定員20名
午後6時15分~午後8時15分
延長保育に空きのある場合に実施
休日保育
定員30名
年末年始を除く日曜・祝日の
午前7時15分~午後6時15分
一時預かり保育
・特別支援児保育
定員3名
月~土曜日 午前8時~午後6時
・地域活動、子育て支援、お年寄りとの交流、小中高生の育児体験受入れ、在宅支援活動 等
269
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B 適 正
【基本方針・組織】
「子どもたちの最善の利益」「福祉の増進」を求める法人理念のもとに、保育園において常に
その実現に向けた取り組みを継続している。職員の全体会議をはじめ各種会議で職員が意見を
出し合って、子どもたちを大切にした運営を行っている。
【施設長】
施設長として園内の良好なチームワークの構築や維持に努め、話し合いや面談を通じ、職員
に対して積極的な働きかけを行っている。また、保護者に対しては園の取り組みを丁寧に説明
しているとともに緊急対応時には誠実な対応を行うなかで、信頼を得ている。
【開所】
北区立保育所条例施行規則で規定する開所日・開所時間を遵守している。
②従事者
評価
B 適 正
【従事者配置】
区基準以上の職員を配置している。また、開所時間帯で常時、保育士(有資格者)を2名以
上配置しており、適切である。
【労働環境】
労働基準法に則した規程の整備や各種届出を行っている。職員の労働時間の把握は、導入し
た保育システムを利用し、全職員の出勤時間の管理を行っている。今年度より、勤務開始30
分より早い出勤の禁止や勤務終了後 15 分以内の退園を推進している。
【健康管理】
年1回または採用前にパート職員を含む職員全員の健康診断を実施しており、適切である。
また、腰痛対策のリラクゼーションルームを園内に設置している。
【研修】
職員間コミュニケーションのために、プロセスコミュニケーションモデル研修を継続してい
る。その他、園内外研修も積極的に実施し、研修後は全職員への情報共有を図っている。
③施設管理
評価
A 優 良
【建物設備】
建物としては経年化してきているが、内装面では保育室の床暖房化等積極的に環境改善を図
り、一貫して快適な園生活の実現を目指し、取り組んでいる。ツリーハウスなどの魅力ある園
庭遊具の増設も実現させているとともに、老朽化してきている設備に対しても適正な修繕等を
行い機能維持に努めている。
【物品管理】
備品等については、備品シール及び備品台帳により適正に管理している。備品シールを貼り
づらい形状の備品については備品シールを保管し、適正に管理している。
【業務委託】
施設設備点検等の委託は適切に実施されている。保育についても体育指導を始め、文字遊び
や数遊びなども委託で実現しており、業者への指導も適切に行っている。
【環境配慮】
事務室・保育室にそれぞれパソコンを配備し、保育ソフトを介して連携を行うことで事務作
業の効率化を図っているとともに大幅なペーパーレス化を実現している。
270
④情報管理・危機管理
評価
B 適 正
【情報資産保護】
パソコンデータをサーバーにて一元管理するとともに、園内の無線LAN環境等設備につい
てもセキュリティを強化し情報資産の保護に努めている。また、個人情報の取扱いについては、
利用者本人への確認を取るなど、適切な手続きを行っている。
【災害対策、危機管理】
各種対応マニュアルは適切に整備され、区との連携のあり方についても徹底されている。
毎月の避難訓練と消火訓練時には火災や地震のほか水害対応を考慮した、より具体的な想
定のもとに実施されている。
⑤交流・改善
評価
B 適 正
【地域等との関わり】
防災・防犯や就学前を見据えた近隣小学校との交流、中学校・高校の職場体験の受け入れ、
特別養護老人ホームとの定期的な交流など、地域交流を積極的に実施しているほか、東田端町
和会をはじめ、近隣自治会や商店街など、園行事などを通じて積極的に交流しコミュニケーシ
ョンを図っている。
また、休日保育、一時保育の受け入れや在宅育児支援など子育て支援を積極的に行っている
ほか、園独自の子育て支援登録利用者へは事業案内を郵送するなどの対応も実施している。
【苦情処理】
保護者からの意見・質問に対しては、迅速にお知らせ文を掲出するなど、適切に対応してい
る。意見箱の設置及び苦情処理第三者委員の利用に関する周知も適切に行われている。
⑥利用者処遇
評価
B 適 正
【処遇】
子どもを主体とした保育を職員育成上の課題とし、より充実した保育に取り組んでいる。指
導計画、児童票、保育日誌等の記録はPCで管理されており、職員間での情報共有や課題の認
識をする上で効率的に活用されている。巡回指導を受けている子については、学んだこと、保
育につなげる内容など丁寧に記録されている。園庭にあるツリーハウスの遊び方にルールを設
け、子どもたちの挑戦する気持ちを育んでいる。
【健康管理】
健康診断、午睡チェック表等公立直営と同様適切に実施している。感染症の研修は看護士が
中心になり、実践的に取り組んでいる。子どもの健康に関する記録は、保育ソフトを活用し、
日々気づいた点を看護士が入力し管理している。
⑦給食
評価
B 適 正
【衛生】
食品衛生責任者がその役割と責任を自覚し、調理従事者の衛生状態をチェックリストにより
毎日管理している。調理室及び調乳室については、衛生的な環境を整備・維持している。
【献立】
4 名の栄養士を配置し、きめ細かい給食づくりを展開している。月ごとの献立のなか、外国
料理や郷土料理も取り入れ、多様な食文化に触れる機会を提供している。また、クラス活動の
なかで八百屋に買い物へ行くなど、食育活動が充実している。
271
⑧環境整備
評価
B 適 正
【利用者環境の整備】
施設整備とともに園内外はきちんと整理整頓、清掃がなされ、清潔感のある雰囲気が保たれ
ている。掲示物は、きれいに掲示されており、保護者によって、見やすいものになっている。
【事故対応】
事故対応マニュアルは適切に整備され、事故報告書は適切に作成されている。また、園児が
ケガをした際も、迅速に対応しており、嘱託医との連携も取れている。事故の再発防止に向け
た話し合いや取組みは職員会議で行い、園一体で取り組んでいるほか他の法人運営園間におい
ても情報共有され、フィードバックされている。
⑨会計
評価
B 適 正
【経理規定】
会計責任者、会計担当者、出納担当者がそれぞれ選任されており、適切な管理が行われてい
る。小口現金の限度額、1件当たりの支出限度額について、経理規定内に明記されており規定
に基づき処理されている。
【契約・支出入等の処理】
出納事務担当者と会計入力担当者を分け、施設長である会計管理者の指示のもと、適宜確認、
報告を行いながら事務を行っている。領収書については項目毎にナンバリング印を押印し、適
正に保管されている。会計書類(仕訳票・契約書・請書・請求書・納品書・領収書等)は、適
切に整理・保管がされている。
【現金等の管理】
園で保管する現金については、鍵のかかるところで厳重に管理されている。また、小口現金
出納帳のほか、現金金種表を作成するなど、適正な管理に努めている。
5.総合評価
評価
B 適 正
【総合評価】
延長保育、休日保育を良好に実施していることは評価できる。
園庭にあるツリーハウスは子どもたちに人気があり、遊びながら達成感や、ルールを守るこ
とでの社会性を身に付けられる場となっている。乳児保育は担当制をとっており、子どもたち
が安心して過ごせるよう工夫されている。食育にも力を入れており、子どもたちが楽しんで食
事ができるよう様々な取り組みをしている。
【今後の方針、改善方策】
幼児の食事スペースを玄関入口先のスペースからホールに移動させたことにより、より落ち
着いた環境のなかで食事をすることか可能となった。また、異年齢交流の場にもなっており、
保育環境の改善に努めている。今後も、子どもたちが安心して活動できる環境づくりに配慮し
ていただき、また、地域との交流も継続してもらいたい。
272
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(処遇施設用)
施 設 名
岩淵保育園
子ども家庭部
調査実施日
指定管理者
保育課
平成27年6月25日
社会福祉法人こうほうえん
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
本部所在地:鳥取県境港士誠道町2083
設
立:昭和61年7月3日
代 表
者:理事長 廣江研
運営する施設:認定こども園キッズタウンかみごとう(定員129名、鳥取県米子市)
認可保育園キッズタウン第2保育園(定員45名、鳥取県米子市)
認可保育園キッズタウンさくら保育園(定員120名、鳥取県米子市)
認可保育園キッズタウンうきま保育園(定員120名、東京都北区)
認可保育園キッズタウンうきま夜間保育園(定員30名、東京都北区)
認可保育園キッズタウンにしおおい(定員121名、東京都品川区)
認可保育園キッズタウン東十条保育園(定員90名、東京都北区)
認可保育園キッズタウンむかいはら保育園(定員100名、東京都板橋区)
認可保育園新砂保育園(定員119名、東京都江東区)
経営の状況
・平成25年4月1日より、岩淵保育園の管理代行を開始。
・平成27年度の指定管理料(協定書に基づく)は、196,728千円。ただし、在籍児
が定員に欠ける場合等、状況に応じて減額となる。
・協定期間は、平成25年4月1日~平成30年3月31日の5年間。
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
所在地:北区赤羽3-23 7
規 模:鉄筋コンクリート造3階建の1、2階部分、建物延床面積970.52㎡、園庭412.02㎡
従事職員数(平成27年4月1日現在)
【常勤職員】
保育補助
1名
1名
1名
看護師
栄養士
1名
1名
保育士
保育補助
事務
1名
嘱託医
園長
主任
保育士
【非常勤職員】
22名
16名
16名
1名
14名
1名
【調理委託事業者】 6名
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
認可保育園
・一般開所時間
午前7時15分~午後6時15分(11時間保育)
・入所可能な児童の年齢
生後6カ月~
・定員
0歳児
1歳児
2歳児
3歳児
4歳児
5歳児
合計
9名
19名
20名
20名
22名
22名
112名
・特別保育事業
2時間延長保育
定員20名
午後6時15分~午後8時15分
スポット保育
延長保育に空きのある場合に実施
一時預かり保育
定員 3 名
月~土曜日 午前8時~午後6時
・特別支援児保育
・地域活動、子育て支援、お年寄りとの交流、小中高生の育児体験受入れ、在宅支援活動 等
273
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B 適 正
【基本方針・組織】
法人の経営理念をもとに定めた保育方針「人間性豊かな保育(心の育ちを大切にした養護・
教育の充実を図る)」をもとに保育サービスの提供改善に努めている。また、区直営時保育の
継承を基本としながらも、体育指導、リズム遊びや夏祭りといった保育内容の充実を図ってい
るほか、近隣園との交流を積極的に行うなど地域に根ざした園運営を行っている。
【施設長】
保育園の運営を統括する立場として、保護者との信頼関係の構築、保育士の育成指導に取組
み、保育の質の向上を図っている。特に保育士の育成では、研修に参加しやすい環境づくりに
取組んでいるほか、自身の「自己目標」をもとに園長が全員と個人面談を行っている。
【開所】
北区立保育所条例施行規則で規定する開所日・開所時間を遵守している。
②従事者
評価
B 適 正
【従事者配置】
区基準以上の職員を配置している。開所時間帯で常時、保育士(有資格者)を2名以上配置
している。労働者名簿や賃金台帳も適切に管理している。
【労働環境】
労働基準法に則した規程の種届出は、適正に行われている。採用時に就業規則等を全職員に
配付するとともに、閲覧できるように整理している。各職員の雇用条件通知書(勤務時間、賃
金、休暇等)の内容や社会保険等への加入状況は適正であり、時間外勤務や休暇申請について
も適切に管理している。
【健康管理】
年1回、全職員の健康診断を実施しており検査項目も適切である。採用前に非常勤職員を含
む全職員の健康診断を実施及び細菌検査を実施している。
【研修】
保育の質の向上のため、階層別の研修計画を作成し、職員育成に取り組んでいる。法人が行
うものだけではなく、外部研修への参加、園内研修の実施も積極的に行っている。
③施設管理
評価
B 適 正
【建物設備】
老朽化した設備の適宜更新など、区施設の維持に貢献しているほか、乳児保育室への床暖房
化を計画的に行うなど保育環境の改善に積極的に取り組んでいる。また、園内外の清掃に努め、
定期清掃の実施など、利用者の視点に立った環境整備に努めている。
【物品管理】
備品等については、物品台帳を作成し、適正な物品管理に努めている。新しい備品を購入す
ることで、業務効率化を図り、事務所内の整理等にも積極的に改善を行っている。
【業務委託】
日常点検等は自ら行いつつ、専門性が要求される設備点検等は外部委託化にするなど、メリ
ハリのある管理を行っている。給食調理業務の委託は、材料購入や献立についても、適切な打
ち合わせが実施されている。毎週の体育指導、サッカー教室指導を委託し、子どもたちの心の
育ちに努めている。
【環境配慮】
こまめな消灯、適正な温度設定など節電対策を徹底している。また、日常の保育の中でも、
節電やエコに関し声かけを行うなど、子ども達への意識づけを行っている。
274
④情報管理・危機管理
評価
B 適 正
【情報資産保護】
データの園外持ち出し禁止やパスワードなどセキュリティ対策を行っている。また、職員を
対象としたマニュアル整備やセキュリティ研修を実施しているほか、個人情報の取扱いについ
ては、利用者の確認を取るなど、適切な手続きを行っている。
【災害対策、危機管理】
各種対応マニュアルは適切に整備され、区との連携のあり方についても徹底されている。毎
月の避難訓練と消火訓練は、毎回詳細な計画を策定し、適切に実施されている。
⑤交流・改善
評価
B 適 正
【地域等との関わり】
交流給食や就学前に向けた5歳児の交流など近隣の小学校との連携を図っているほか、保育
園行事を積極的に開放し、子育て支援、保育活動の充実に努めている。また、中学生の職場体
験も積極的に受け入れているとともに近隣自治会との交流も図り、地域掲示板の活用等も快く
受け入れられている。
【苦情処理】
保護者からの苦情については、常に速やかな対応を図っているほか、日々の対話を積極的に
行い、苦情そのものを減らす取り組みを行っている。
⑥利用者処遇
評価
A 優 良
【処遇】
特別支援児・気になる子どもの様子日々個別に記録しており、巡回指導の際、的確な指導を
受けられるよう役立てている。各年齢の指導計画立案の際は園長・主任が加わり、積極的に保
育指導にあたっている。また、指導計画の反省を踏まえ、保育過程の見直しが行われている。
保護者参加の行事(夏祭り・大きくなったねの会)は昨年度より土曜日に実施しており、夏
祭りには 350 人近い参加があったが、職員間で綿密なシュミレーションを行い実施された。
【健康管理】
園児の健康状態のチェック等は適切に実施され、健康記録も工夫が見られ、細やかに把握し
ている。保健面の職員研修を積極的に行っており、マニュアルは看護士によって随時更新され
ている。保健日誌等の記録も適切に作成され、あらゆる場面で職員が共通認識を持てるよう努
めている。
⑦給食
評価
B 適 正
【衛生】
栄養士と調理業務委託従事者がその役割と責任を自覚し、衛生状態をチェックリストにより
毎日適正に管理している。
調理室及び調乳室については、衛生的な環境を整備・維持している。
【献立】
子どもの発育に適した給食を提供するため、園独自の献立を作成しているほか、平均栄養摂
取量と目標量の比較、内容確認及び評価を行っている。延長保育の際も、バランスの取れた補
食、夕食を提供している。また、2歳児からのクッキング活動として食育活動に積極的に取り
組んでいる。
275
⑧環境整備
評価
B 適 正
【利用者環境の整備】
園内外の整理整頓、清掃が行き届いている。お迎え時に事務室前で「麦茶サービス」を行い、
保護者が園職員と気軽に話すことのできる環境を整えている。また、食育活動のひとつとして
給食食材に関する情報を毎日発信している。
【事故対応】
事故対応マニュアルが整備されているほか、ヒヤリハットに対しても園内の情報交換を密に
している。また、子どものケガにも適切に対処しており、職員訓練が行き届いている。
⑨会計
評価
B 適 正
【経理規定】
会計を統括する施設長の決裁及び帳簿の作成により、支払いを行っており、事務担当者が出
納事務を行っている。それぞれ役割を分担し、相互にチェックできる体制を構築している。支
払い及び購入の根拠から支出までが、一体的に管理されており、適正である。
【契約・支出入等の処理】
全ての収支について施設長の決裁がされており、大きな支出については、規定に基づき、理
事長決裁を行っている。会計書類(仕訳票・契約書・請書・請求書・納品書・領収書等)は、
適切に整理・保管がされている。一部、振り込み案件の領収書について割り印が欠けていたが、
小口案件の領収書については割り印がされ、不正防止の対策が取られていた。
ネットバンキングを活用して支払いをしているが、新規の業者との取引の際には、どの案件
が新規業者なのか明らかにし、施設長の決裁をとるよう指示した。
【現金等の管理】
園で保管する現金については、厳重な管理のもと適正に行われている。現金は、小口現金出
納帳のほか、適宜、現金金種表を作成するなど、適正な管理に努めている。小口現金の保管額
について、経理規定上の上限と運用上の上限が異なっており、一部、小口残高が運用の上限を
超えていることがあったため検討を求めた。
5.総合評価
評価
B 適 正
【総合評価】
延長保育などの特別保育を良好に実施していることは評価できる。
防災対策として、消防計画、津波対策を全職員で共有している他、保護者へ緊急配信メール
登録の促進、避難経路の見直しを図っており、高い意識のもと取り組んでいる。行事の際は、
準備の進捗状況がわかるよう工夫を凝らし、利用者の期待に応えられるよう職員間で連携を密
に取りながら実施している。
【今後の方針、改善方策】
玄関の環境を改善したことにより、雨天時における登降園が改善されている。また、防犯の
観点からも改良されている。利用者が安心して過ごせる環境づくりに今後も取り組んでいただ
き、地域の子育て支援の拠点としても一層の活躍を期待したい。
276
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(処遇施設用)
施 設 名
西ケ原南保育園
子ども家庭部
調査実施日
指定管理者
保育課
平成27年7月1日
社会福祉法人東萌会
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
本部所在地:埼玉県越谷市七左町1-347
設
立:平成16年12月21日
代 表
者:理事長 小池千代子
運営する施設:認可保育園南越谷保育園(定員120名、埼玉県越谷市)
認可保育園南千住七丁目保育園(定員151名・東京都荒川区・管理委託)
認可保育園西ケ原東保育園(定員103名・東京都北区・指定管理)
認可保育園埼玉東萌保育園(定員120名・埼玉県越谷市)
経営の状況
・平成25年4月1日より、西ケ原南保育園の管理代行を開始。
・平成27年度の指定管理料(協定書に基づく)は、193,247千円。ただし、在籍児
が定員に欠ける場合等、状況に応じて減額となる。
・協定期間は、平成25年4月1日~平成30年3月31日の5年間。
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
所在地:北区西ケ原4-51-28
規 模:2階建、建物延床面積1,130.02㎡、園庭282.8㎡
従事職員数(平成27年4月1日現在)
【常勤職員】
【非常勤職員】
21名
9名
園長
1名
保育士
6名
主任保育士
1名
事務・用務
2名
嘱託医
1名
保育士
16名
看護師
1名
栄養士
事務・用務
1名
1名
【調理委託事業者】 5名
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
認可保育園
・一般開所時間
午前7時15分~午後6時15分(11時間保育)
・入所可能な児童の年齢
生後8カ月~
・定員
0歳児
1歳児
2歳児
3歳児
4歳児
5歳児
合計
9名
18名
18名
18名
18名
18名
99名
・特別保育事業
2時間延長保育
定員20名
午後6時15分~午後8時15分
スポット保育
延長保育に空きのある場合に実施
一時預かり保育
定員3名
月~土曜日 午前8時~午後6時
・特別支援児保育
・地域活動、子育て支援、お年寄りとの交流、小中高生の育児体験受入れ、在宅支援活動 等
277
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B 適 正
【基本方針・組織】
「ひとりひとりの子どもの人間形成の基礎を培えるように支える。それぞれの家庭に合わせ
て優しく子育てを支える。」という保育理念のもと、保育内容の充実を図るとともに、指定管
理者ならではの特色を打ち出している。園長、主任の下にリーダー保育士を配置し、職員が円
滑な園運営を行えるような体制作りに取り組んでいる。
【施設長】
保育園の運営を統括する立場として、保護者との信頼関係の構築や近隣との関係づくりに努
めている。特に地域との連携に重点におき、週1回の子育て支援も実践している。保育内容に
ついては、カリキュラムや記録について付箋コメントなど丁寧に指導を行っているほか、様々
な出来事について職員間で話し合いの機会を持ち、情報の共有を行っている。
【開所】
北区立保育所条例施行規則で規定する開所日・開所時間を遵守している。
②従事者
評価
B 適 正
【従事者配置】
区基準以上の職員を配置している。また、開所時間帯で常時、保育士(有資格者)を2名以
上配置しており、適切である。
【労働環境】
労働基準法に則した規程の整備や各種届出がされている。各職員の労働条件(勤務時間、賃
金、休暇等)の明示や、労働保険及び社会保険への加入状況も適正である。前年度指摘があっ
た雇用緒通知書の記載内容の不足部分についても適正に改善されている。
【健康管理】
衛生推進者を選任し、雇い入れ時及び定期健康診断は、適正に実施されている。
【研修】
園内研修については、実践的なものも含め、保育内容、個人情報の取り扱い、接遇、保健、
危機管理など、幅広い分野にわたる計画を策定している。随時、研修報告会を実施して全職員
の情報共有を図り、個人別研修記録で、誰がどのような研修に参加したかを、職員内で周知し
ている。
③施設管理
評価
B 適 正
【建物設備】
現在のところ、大きな修繕は発生していないが、設備機器の保守点検を行い、機能維持に努
めている。常に危険個所の点検、把握に努め、改善に取り組んでいる。
【物品管理】
備品については、帳簿で適正に管理されている。契約文書は、作業報告、完了届に至るまで
時系列に保管されていた。全体的に法人の他施設での指定管理の経験、ノウハウが活かされて
おり、書類等きちんと管理されている。
【業務委託】
各種施設設備点検等のほか、消防点検に火災監視サービスを追加するなど、適切に実施され
ている。調理業務委託についても栄養士を通じて定期的な打ち合わせを行っているほか、委託
業者への指導をきめ細かく実施している。
278
【環境配慮】
空調の適正温度の設定やこまめな消灯に取り組んでいる。環境に配慮したエコ設備や屋上緑
化を備えた新しい施設の特性を活かし、日常の保育の中でも、節電、ごみ分別などエコに関す
る子どもたちへの積極的な声かけを行っている。
④情報管理・危機管理
評価
B 適 正
【情報資産保護】
情報資産管理のため、セキュリティサーバを活用し、適切な管理がされている。また、US
B等のメディアの持ち出し禁止を行っているほか、外部委託による情報監視、毎晩ごとのバッ
クアップ等を実施しセキュリティ効果を高めている。情報資産に関する学習会を職員向けに定
期的に実施し、園全体でのセキュリティ意識向上に努めている。
利用者の個人情報の取扱いについては、本人に確認を取るなど、適切な手続きを行っている。
【災害対策、危機管理】
各種対応マニュアルは適切に整備され、区との連携のあり方についても徹底されている。毎
月の避難訓練と消火訓練は毎回具体的な計画を策定し適切に実施しているほか、緊急配信メー
ルを適切に活用し、緊急時に備えたテスト配信を行うなど危機管理の意識が高い。
⑤交流・改善
評価
A 優 良
【地域等との関わり】
小学校の校舎内の七夕飾りを共同実施したり、学校のプール清掃時にはヤゴをもらいに行く
など、近隣の小学校とは交流機会を多く設定、就学前事業に積極的に取り組んでいる。
また、一時預かり保育の積極的な受け入れを行い、利用者のニーズに応えているほか、地域
の子育て世帯向けの事業も毎週実施しており、近隣の公園での出前保育などを積極的に実施し
ている。
【苦情処理】
保護者からの意見・質問に対しては、迅速にお知らせ文を掲出するなど、適切に対応してい
る。家庭向けパンフレットを活用して保育参加への誘いなどを行い、家庭との良好な関係づく
りに取り組んでいる。
⑥利用者処遇
評価
B 適 正
【処遇】
全園児を対象に毎月保育目標を設定しており、その際、保護者からコメントをもらうなど、
情報の共有が図られている。指導計画の中に保育士間で大切にしたいことを明記し、担当者が
共通認識をもって保育を行えるよう努めている。全職員が各クラスの様子を把握するための工
夫が図られており、積極的に縦割り保育を実施している。
【健康管理】
適切な健康診断が行われているほか、感染症予防策や看護師による朝の園児受入れの際の健
康チェックも適切に実施されている。感染症については、各人にマニュアルを配布し理解の徹
底に努めており、また、掲示やお知らせにより、細かく丁寧に保護者への情報提供が行われて
いる。
⑦給食
評価
B 適 正
【衛生】
食品衛生責任者がその役割と責任を自覚し、調理従事者の衛生状態をチェックリストにより
毎日適正に管理している。
調理室及び調乳室については、衛生的な環境を整備・維持している。
279
【献立】
給食サンプルケース横に素材野菜を展示したり、2歳児からのクッキング活動として皮むき
やサラダの混ぜ合わせを行うなど、積極的に食育に取り組んでいる。また、アレルギーをもつ
児童に対して、可能な限り代替食で提供出来るよう管理栄養士が個々の対応をしている。
⑧環境整備
評価
B 適 正
【利用者環境の整備】
清潔感がある新しい施設であるが、ソフト面でさらなる快適な園運営を目指し、園舎内外の
清掃や環境整備に努めている。展示コーナーや絵本コーナー等の空間を最大限活用し、子ども
の感受性を育むための環境設定に取り組んでいる。
【事故対応】
事故発生時の職員の対応行動マニュアルは適切に整備され、区との連携のあり方も規定され
ている。怪我や事故の予防のため、インシデント・ヒヤリハットレポートを活用し、全員へ周
知しているほか、法人の運営園間での情報の共有、情報の蓄積を図っている。
⑨会計
評価
B 適 正
【経理規定】
会計の権限については、定款の細則に規定されている。保育園での領収書の管理は適切に行
われており、金銭の支出については、会計責任者(園長)が金銭の支出を管理し、帳簿への入
力は出納担当者が実施しており、適切な体制が整っている。
【契約・支出入等の処理】
消耗品等の購入については、申請方式により会計責任者の決裁を取り、支出の根拠や詳細な
履歴が整っている。全ての収支について会計責任者の決裁がなされている。領収書には割印に
て不正防止を実施している。また、会計書類(契約書・納品書・領収書等)は、適切に整理・
保管がされている。
【現金等の管理】
園で保管する現金については、厳重な管理のもと安全に保管がされている。収支管理は、出
納担当者が小口現金出納帳を作成し、伝票作成を業者へ委託している。
5.総合評価
評価
B 適 正
【総合評価】
延長保育等の特別保育を良好に実施していることは評価できる。
昨年度第三者評価を受審し、接遇面での評価の高さが伺えた。同時に今後の課題を把握する
ことで、園長と職員が連携を取りながら改善に向け努めている。クラス懇談会の際、事前にア
ンケートを取り、保護者の育児不安への解消に取り組む等丁寧なサービスが行われている。危
機管理に対する意識を高く持っており、緊急配信メールの有効活用に向けた保護者への働きか
けや、配信情報の共有の面での徹底に努めている。
【今後の方針、改善方策】
一時保育等の特別保育の利用者が増えてきており、子育ての拠点として地域に定着してきた
ことが伺える。今後も利用者や地域のニーズを掘り下げつつ、利用者の満足度の高い保育サー
ビスを期待したい。
280
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(処遇施設用)
施 設 名
王子本町保育園
子ども家庭部
調査実施日
指定管理者
保育課
平成27年7月16日
社会福祉法人ゆうゆう
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
本部所在地:山梨県甲府市住吉3-24-20
設
立:平成17年3月25日
代 表
者:理事長 矢巻 行祥
運営する施設:認可保育園すみよし愛児園(定員60名、山梨県甲府市)
認可保育園石和第五保育所(定員80名・山梨県笛吹市・管理委託)
経営の状況
・平成26年4月1日より、王子本町保育園の管理代行を開始。
・平成27年度の指定管理料(協定書に基づく)は、202,746千円。ただし、在籍児
が定員に欠ける場合等、状況に応じて減額となる。
・協定期間は、平成26年4月1日~平成31年3月31日の5年間。
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
所在地:北区王子本町3-3-3-101
規 模:都営住宅併設1階部分、建物延床面積800.99㎡、園庭456.194㎡
従事職員数(平成27年4月1日現在)
【非常勤職員】
【常勤職員】 31名
7名
園長
1名
保育補助
6名
主任保育士
1名
嘱託医
1名
保育士
23名
看護師
1名
栄養士
3名
調理員
1名
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
認可保育園
・一般開所時間
午前7時15分~午後6時15分(11時間保育)
・入所可能な児童の年齢
生後8カ月~
・定員
0歳児
1歳児
2歳児
3歳児
4歳児
5歳児
合計
9名
18名
18名
18名
18名
18名
99名
・特別保育事業
2時間延長保育
定員20名
午後6時15分~午後8時15分
スポット保育
延長保育に空きのある場合に実施
一時預かり保育
定員3名
月~土曜日 午前8時~午後6時
・特別支援児保育
・地域活動、子育て支援、お年寄りとの交流、小中高生の育児体験受入れ、在宅支援活動 等
281
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B 適 正
【基本方針・組織】
法人の基本方針である「一人ひとりの子どもの心に寄り添う保育、子どもを本当に大事にす
る保育」を運営当初から掲げ、自分は大事にされているという自尊意識を子どもたちが持てる
ような保育を実践している。引継保育で学んだ北区の保育に法人の保育を加え、保育報告会を
頻繁に実施し、より確かな保育実践のための体制作りに取り組んでいる。
【施設長】
保育園の運営を統括する立場として、保護者との信頼関係の構築や、地域との関係づくりに
努めている。保育については、主任やリーダーとともにカリキュラムや記録について丁寧に指
導を行っているほか、職員間で話し合いの機会を持ち、情報の共有を行っている。
【開所】
北区立保育所条例施行規則で規定する開所日・開所時間を遵守している。
②従事者
評価
B 適 正
【従事者配置】
区基準以上の職員を配置している。また、開所時間帯で常時、保育士(有資格者)を2名以
上配置しており、適切である。
【労働環境】
労働基準法に則した規程の整備や各種届出がされている。各職員の労働条件(勤務時間、賃
金、休暇等)、労働保険及び社会保険への加入状況も適正である。
【健康管理】
採用前の健康診断は適正に実施されている。年1回の職員全員の健康診断の実施を予定して
いる。また定期的に本部職員が訪問し、希望する職員と面談を実施し、職員一人一人にきめ細
やかな配慮が行われている。
【研修】
園内研修、園外研修、法人内交流を通し幅広い研修に参加している。研修後は、職員会議に
て毎月報告を行っており、職員間で情報共有を図っている。
③施設管理
評価
B 適 正
【建物設備】
必要な施設の設備機器の保守点検を行っている。施設内に特段危険な箇所は見受けられなか
った。住宅団地の入居が始まり、保育園敷地の点検、把握に努め、周辺の環境改善に取り組ん
でいる。
【物品管理】
備品等については、物品台帳を作成し、適正な物品管理に努めている。給食・おやつの食材
をはじめ必要な物品について、区内近隣業者を優先し購入している。組立型プールを購入し、
園庭面積の確保と水遊びの両立を実現した。
【業務委託】
区直営の時と同様、協定に定める施設設備点検等の外部委託は適切に実施されている。体育
指導を委託しているが、業者との指導内容打ち合わせ等は適切に実施されている。
【環境配慮】
空調の適正温度の設定やこまめな消灯に取り組んでいる。環境に配慮したエコ設備を備えた
新しい施設の特性を活かし、日常の保育の中でも、節電やエコに関する子どもたちへの積極的
な声かけを行っており、新たな環境教育の取り組みを実施している。
282
④情報管理・危機管理
評価
B 適 正
【情報資産保護】
情報資産管理のため、パソコン使用においてはセキュリティサーバを活用し、適切な管理が
なされ、園内での定期的なバックアップの取得を行っている。職員に対しても、情報資産セキ
ュリティの意識徹底に努めている。利用者の個人情報の取扱いについては、利用者の確認を取
るなど、適切な手続きを行っている。
【災害対策、危機管理】
緊急メール配信システムへの保護者登録率は、ほぼ100%を達成している。また、災害時
避難行動についても、状況に応じた避難場所の保護者への周知が徹底されており、その実地確
認も行っている。
⑤交流・改善
評価
A 優 良
【地域等との関わり】
都営団地の入居が順次進むなか、団地自治会との連携や、小中学校、高齢者施設、療育施設
など多岐に渡る機関との交流を積極的に進めている。また、地域の社会福祉を担うべく、都営
団地の中の施設として住民を園行事に招待するなどの交流も進めている。
【苦情処理】
地元町会長や青少年地区委員会会長へ苦情処理第三者委員を委嘱している。また、今年度は
玄関に「お問い合わせファイル」を設置し、苦情情報を開示している。地域活動を通して、保
育園への理解をいただくよう努めている。
⑥利用者処遇
評価
A 優 良
【処遇】
「子ども主体の保育」を柱に、子どもの視線で保育を見直していこうとの保育姿勢が園長、
主任を中心に各職員に伝えられている。幼児クラスは各保育室に炊飯器を置き、ご飯を炊いて
いる。年長児は自分でご飯をよそって食べる等食育にも熱心に取り組んでいる。保育日誌には
主任、保育リーダーからのコメントが丁寧に記載されており、保育士のやる気に繋がっている。
保育記録、行事記録とも評価反省を含め適切に記録されている。
【健康管理】
毎月の保健給食会議にてエピペンの使い方、座薬の入れ方、嘔吐の処理方法等を看護士が指
導しスキルの共有化が図られている。
⑦給食
評価
B 適 正
【衛生】
食品衛生責任者がその役割と責任を自覚し、調理従事者の衛生状態をチェックリストにより
毎日適切に管理している。
調理室及び調乳室については、衛生的な環境を整備・維持している。
【献立】
栄養士を複数人配置し、児童の体づくりを基本とした給食の提供に取り組んでいる。これま
で法人が培ってきた食育献立を活かす給食を展開し、子どもたちに調理を見せるなど数々の工
夫により子どもたちの食べる意欲を引き出している。
283
⑧環境整備
評価
B 適 正
【利用者環境の整備】
子どもの力を引き出す保育に合わせ、園舎内外に、子どもの心に寄り添う空間づくりの工夫
が凝らされている。自由遊びを通して豊かな経験が得られるよう、また、好奇心・探究心が育
つような環境整備に努めている。
【事故対応】
各種対応マニュアルは適切に整備され、区との連携のあり方についても徹底されている。怪
我や事故の予防のため、事例を踏まえ、職員会議で全員へ周知する取り組みを行っている。
⑨会計
評価
B 適 正
【経理規定】
会計経理帳簿作成の担当が専任され、支出管理者である施設長の確認のもと、小口現金出納
簿を作成し、適切に管理している。施設保管限度額と、1件当たりの支出限度額が経理規定に
定められており、規定に基づいた処理がされている。
【契約・支出入等の処理】
2万円以上の支出については、稟議書を作成し、理事長決裁で、法人本部で処理を行ってい
る。高額な契約については、複数業者から見積もり合わせをしている。稟議書は枝番で管理し
ており、年度末には本部と園で処理に漏れがないか確認をとっている。小口現金以外の支払い
処理については、法人本部で一括して行っている。会計書類(仕訳票・契約書・請書・請求書・
納品書・領収書等)は、適切に整理・保管がされている。
【現金等の管理】
園で保管する現金については、厳重な管理のもと適正に行われている。小口現金については、
現金の異動がある度、金種表にて確認している。また、領収書は個別に管理され、すべて決裁
がとられている。
5.総合評価
評価
B 適 正
【総合評価】
全体として、良好なサービスが提供されている。区直営時に比べ、2時間延長保育等の特別
保育を実施するなど、良好に実施していることは評価できる。
引継後2年目に入り、地域との交流の幅も増え、活動を通し信頼関係の築きが伺える。保護
者との交流も、日々の関わり以外に定期的な交流の場を設け、より良い関係構築に努めている。
保育環境においては、スペースを利用してお店屋さんごっこができるようにする等工夫してい
る。異年齢交流の場にもなっており、園舎を上手く活用している。
【今後の方針、改善方策】
地域交流については様々な活動を行ってきており、今後も引き続き取組みつつ、より活動の
幅が広がるよう期待したい。また、昨年度の引継保育から、今後は法人のノウハウを積極的に
取り入れてもらい、より質の高い保育サービス並びに研修等の充実に努めてもらいたい。
284
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(処遇施設用)
施 設 名
浮間さくら草保育園
子ども家庭部
調査実施日
指定管理者
保育課
平成27年7月30日
社会福祉法人 聖華
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
本部所在地:千葉県野田市上三ケ尾454-1
設
立:平成15年7月30日
代 表
者:理事長 白須賀まり子
運営する施設:認可保育園聖華保育園(定員60名、千葉県野田市)
認可保育園緑保育園(定員120名、千葉県我孫子市・管理委託)
認可保育園水神橋保育園(定員101名、東京都足立区・管理委託)
認可保育園滝野川西保育園(定員112名、東京都北区・指定管理)
認可保育園町屋保育園(定員120名、東京都荒川区)
経営の状況
・平成26年4月1日より、浮間さくら草保育園の管理代行を開始し、管理代行を行ってい
る。
・平成27年度の指定管理料(協定書に基づく)は、202,746千円。ただし、在籍児
が定員に欠ける場合等、状況に応じて減額となる。
・協定期間は、平成26年4月1日~平成31年3月31日の5年間。
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
所在地:北区浮間1-1-2
規 模:都営住宅併設1階部分、建物延床面積964.29㎡、園庭473㎡
従事職員数(平成27年4月1日現在):
【常勤職員】
23名
園長
1名
副園長
1名
主任保育士
2名
保育士
看護師
栄養士
1名
事務用務
2名
【非常勤職員】
18名
1名
8名
保育補助
6名
用務
嘱託医
1名
1名
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
認可保育園
・一般開所時間
午前7時15分~午後6時15分(11時間保育)
・入所可能な児童の年齢
生後8カ月~
・定員
0歳児
1歳児
2歳児
3歳児
4歳児
5歳児
合計
9名
20名
20名
21名
21名
21名
112名
・特別保育事業
2時間延長保育
定員30名
午後6時15分~午後8時15分
スポット保育
延長保育に空きのある場合に実施
一時預かり保育
定員 3 名
月~土曜日 午前8時~午後6時
・特別支援児保育
・地域活動、子育て支援、お年寄りとの交流、小中高生の育児体験受入れ、在宅支援活動 等
285
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B 適 正
【基本方針・組織】
法人の基本方針、理念のもと保育目標として「丈夫な体」
「広い社会性」
「豊かな情操」
「確か
な基礎能力」を掲げ、区立保育園としての姿勢を基本として、法人の組織的支援のもと独自に
行事・活動を取り入れ運営を行っている。
【施設長】
保育園の運営を統括する立場として、保育目標を具体化すべく、運営全体に係わるとともに
きめ細やかに職員を指導している。また、小・中学校との連携や町会・自治会との交流を積極
的に行い、良好な関係づくりに全力を注いでいる。
【開所】
北区立保育所条例施行規則で規定する開所日・開所時間を遵守している。
②従事者
評価
A 優 良
【従事者配置】
区基準以上の職員を配置している。また、開所時間帯で常時保育士(有資格者)を2名以上
配置しており、適切である。
【労働環境】
労働基準法に則した規程の整備や各種届出がされている。各職員の労働条件(勤務時間、賃
金、休暇等)、労働保険及び社会保険への加入状況も適正である。
【健康管理】
採用前の健康診断は適正に実施されている。年1回の園に検診車が来て職員全員の健康診断
の実施している。衛生推進者の指示のもと、看護士による健康相談を適宜行い、職員の健康管
理を行っている。
【研修】
園内研修にて法人の基本方針の共有をし、職員の意識統一を図っている。園独自の評価シー
トを作成し、半期ごとに各自目標設定とそれに対する振り返りをしている。園長からのコメン
ト欄もあり、全職員への意識づけとフィードバックが行われている。
③施設管理
評価
B 適 正
【建物設備】
併設の住宅棟工事に関連して一部施設の暫定利用が続く中、職員一丸となって保育環境の維
持に努めているほか、常に危険個所の点検、把握に努め、設備改善に取り組んでいる。
設備の定期保守・点検については適切に行われている。
【物品管理】
備品等については、物品台帳を作成し、適正な物品管理に努めている。給食・おやつの食材
をはじめ必要な物品について、区内近隣業者を優先し購入している。
【業務委託】
施設の修繕及び設備機器の保守点検のほか、調理業務委託についても適切に実施している。
保育に関する委託では、体育指導と英語あそびを実施しており、業者への指導は適切に実施さ
れている。
【環境配慮】
保育室の空調を適温設定しているほか、こまめに消灯を行い、省エネに努めている。
286
④情報管理・危機管理
評価
B 適 正
【情報資産保護】
パソコン使用時のパスワード入力やサーバーでのデータ管理、定期的なバックアップを実施
するとともに情報資産台帳を作成し、情報媒体についても適切に管理している。また、個人情
報の取扱いについては利用者本人の確認を取るなど適切な手続きを行っている。職員向けの情
報セキュリティ勉強会や法人全体での研修などが行われ、職員の意識を高めている。
【災害対策、危機管理】
毎月の避難訓練と消火訓練は適切に実施されており、引取訓練も定期的に行われている。
また、保護者送迎カードを作成、配付し、危機管理に努めているほか、災害時マニュアルも
作成されている。保護者向け緊急配信メールへの登録率がほぼ100%となっており、システ
ム活用し定期的に発信している。
⑤交流・改善
評価
B 適 正
【地域等との関わり】
町会や自治会等との交流を積極的に行い、関係づくりに努めている。就学前を見据え、特に
5歳児が交流給食、運動会への参加等小学校と交流する機会を積極的に増やしている。また、
中学生の職場体験の受け入れを行うとともに近隣保育施設や高齢者施設との交流も開始した。
今年度は地域子育て支援を重点に置き、育児支援事業各種行事を計画している。
【苦情処理】
保護者との関係づくりに努めており、寄せられた意見に対しては迅速に対応するとともに、
職員間の申し送り等で漏れがないようにしている。また、意見箱の設置及び苦情処理第三者委
員の利用に関する周知も適切に行われている。
⑥利用者処遇
評価
B 適 正
【処遇】
可動式木製タオルハンガー等新しい道具を積極的に導入し、子どもの生活環境向上に取り組
んでいる。行事を実施する際は、昨年度の反省や保護者アンケートをもとに改善策を検討し実
施している。クラス便りは写真を入れ分かりやすいものとなっている。会議記録、指導計画、
行事記録、土曜を含む保育日誌は適切に記録、管理されている。
【健康管理】
ヒヤリハットに対して、こまめに声掛けをし、定期的に法人内で情報交換を実施している。
保育日誌や健康診断等の記録は適切に実施されている。
⑦給食
評価
B 適 正
【衛生】
食品衛生責任者がその役割と責任を自覚し、調理従事者の衛生状態をチェックリストにより
毎日適切に管理している。
調理室及び調乳室については、衛生的な環境を整備・維持している。
【献立】
栄養士の管理のもと、適切な献立作成を行っているとともに、旬の素材の活用や無添加調味
料を使用した給食・おやつの提供に努めている。
また、給食食材の展示を行っているほか、3歳児からのクッキングを実施、5歳児は米とぎ
を行うなど食育についても積極的に実施している。
287
⑧環境整備
評価
A 優 良
【利用者環境の整備】
園内は整理整頓と清掃がなされ、清潔感のある温かい雰囲気を築いている。また、保育室前
の掲示板を工夫して分かりやすく伝えているとともに子どもの製作や食育に関する掲示もきれ
いに整えられている。目隠しシートやテントの活用など職員間で共通認識を持ち、保育の実態
に即した環境整備を行っているとともに、園庭等屋外施設は隣接の住居棟工事の影響で一部暫
定利用となっているなか、職員の工夫や調整により、プール開設などを実施している。
【事故対応】
事故対応マニュアルは適切に整備されている。また、事故報告書には、事故の詳細や保護者
対応、事故防止のための注意点、解説図を分かりやすく記述されており、職員会議等により情
報共有が図られている。
⑨会計
評価
B 適 正
【経理規定】
会計責任者、出納担当者がそれぞれ専任され、会計責任者の指示のもと、処理がされている。
規定にて施設保管限度額が明記され、1件の支出限度額に基づき適正に運用されている。
【契約・支出入等の処理】
支出入の際は、必ず会計責任者の承認を得てから行っている。領収書は全て会計責任者の決
裁をとり管理している。また、領収書には不正防止の押印がある。また、会計書類(仕訳票・
契約書・請書・請求書・納品書・領収書等)は、適切に整理・保管がされている。
【現金等の管理】
園で保管する現金については、厳重に管理されている。現金は、小口現金出納帳のほか、金
種表を作成するなど、適正な管理に努めている。
5.総合評価
評価
B 適 正
【総合評価】
延長保育等の特別保育を良好に実施していることは評価できる。
園便りや行事新聞等の他、幼児クラスの1週間の記録を掲示し、保護者や利用者に園での活
動がわかりやすいよう工夫している。また、保護者懇談会や、アンケートの実施等により利用
者の声を保育に反映する機会を設け、改善を図っている。広い保育室を有効に活用しており、
可動式の仕切り棚等を利用しながら園児が安全に遊べるよう工夫している。法人のスケールメ
リットを活用した研修制度が充実しており、職員への働きかけがしっかりと行われている。
【今後の方針、改善方策】
2年目に入り、地域との交流、子育て支援の充実が伺える。園長と職員が相談しやすい体制
が整えられており、職員への配慮がなされている。法人のノウハウを活かし、保育サービスの
更なる充実に期待したい
288
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(利用施設用)
施 設 名
区営・区民住宅
まちづくり部
住宅課
調査実施日
指定管理者
平成27年7月2日
日本不動産管理(株)
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
建物総合管理会社として、建物の設備管理保守・清掃管理業務・警備業務・受付業務等を、150
現場において約630名の人員を配置し行っている。指定管理者として住宅管理業務を行っている
施設は北区のみで、主に都民住宅の清掃・設備保守業務や民間マンション等の建物管理業務等を行
っている。設立は昭和 40 年で資本金は 1 億円、従業員数は約670名である。
北区においては、平成19年度より区営・区民住宅の指定管理を行っており、24年度に3期目の
指定管理者として選定され、通算で 9 年目となる。
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
北区内にある、区営住宅(25棟620戸)・区民住宅(4 棟 144 戸)を管理している。
従事職員数は、区営・区民住宅受付担当として北区役所内に4名を配置している。バックアップと
して本社取締役・住宅管理部 2 名・工事部門4名その他 24 時間集中管理センター受付員が従事し
ている。
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
次の業務を行っている。なお自主事業は行っていない。
収納補助業務・・・使用料等の調定・引き落としデータの作成・納入通知書の作成・消込業務
入居者募集業務・・・区営・区民住宅の募集・抽選・資格審査・入居等の業務、都営住宅・都民住
宅の募集用紙の配布業務、都営住宅地元割当の募集・抽選・資格審査業務
入居者管理業務・・・①各種許認可(同居許可等)に関する受付業務、②各種届(氏名変更等)に
関する業務、③住宅返還に関する業務、④収入認定・収入再認定に関する業務、⑤収入超過者・高
額所得者に関する受付業務、⑥使用料減免に関する業務、⑦要望・苦情・相談の処理、⑧居住者向
け広報に関する業務、⑨連絡員に関する業務、⑩防火管理業務等
滞納整理業務・・・使用料等の滞納者に対する訴訟を除く督促・催告業務
施設管理業務・・・①受水槽清掃、②台所排水管清掃、③消防設備等保守、④避雷針設備点検、⑤
簡易専用水道保守施設点検、⑥EV保守点検、⑦EV遠隔監視、⑧圧送式給水装置保守、⑨区民住
宅の共用部分の清掃等
維持修繕業務・・・緊急修繕・一般修繕・計画修繕・あき家修繕・団地整備(樹木剪定等)
289
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B
適正
【基本方針・組織】
区営・区民住宅居住者に対し、
「条例を遵守した公平・的確なサービスの提供」
「情報管理の徹底・
個人情報の保護・情報漏えいの防止」平成 25 年度に策定した「北区公営住宅のストック活用及び
長寿命化計画を基にした維持管理」
「利用者とのコミュニケーションの強化」
「居住者の高齢化に伴
った高齢者にやさしいサービスの提供」を事業方針にし、過去8年間の区営・区民住宅の管理経験
を生かし効率的・弾力的に管理運営を行っている。
また、本社からのバックアップ体制もあり、組織的に区営・区民住宅の管理運営を行っている。
【施設長】
住宅課窓口に常駐し、区営・区民住宅管理全般を統括しており、居住者及び委託業者、本社担当者
との連絡調整も行っている。また、従事職員への指導も適切に行っている。
【開所】
施設にサービスを提供する期間・時間は従来と同様で支障なく行われている。又、24 時間管理セ
ンターにおいて、夜間、休日等も居住者からの苦情・修繕対応を行っている。
②従事者
評価
B
適正
【従事者配置】
配置職員の入れ替わりなどがあり、新たに配属された職員も加わったが、事前研修の成果などで従
前どおりの窓口サービスの提供が出来ている。関係法令の習得も適切に行われており、業務上にそ
れが生かされている。
【労働環境】 労働時間、雇用契約等について労働基準法を遵守しており、従事職員はすべて労災・
雇用保険、社会保険に加入している。
【研修】 研修はOJTが中心であるが、本社で施設管理についての研修等を年に2回実施し、区
役所内勤務の職員も参加している。
③施設管理
評価
A 優良
【建物設備】
受水槽清掃・排水管清掃・エレベータ保守等の維持管理業務は順調に行われている。また、住棟毎
に機器台帳・施設管理台帳を整備している。区営住宅については、「北区公営住宅のストック活用
及び長寿命化計画」を基にした維持管理を実行している(エレベータリニューアル工事等)。建物
設備に不具合が生じた際には迅速に対応し、よりよい住環境が維持できるよう努めている。住民か
らの要望に対しては、現状をよく把握したうえで、予算の範囲内で、優先順位の高いものから工事
を実施している(スロープ設置、防犯カメラの設置等)。
【物品管理】
事務用品等は、できるだけ区内業者から購入している。
【業務委託】
エレベータ保守業務等の業務委託については、全て委託業者及び委託内容を区に報告している。可
能な範囲で区内業者に委託するよう努めており、委託業者へは適切な指導を行っている。
【環境配慮】
リサイクルペーパーを使用する等、用具・消耗品等の購入で環境への配慮を行っている。また、外
出時の車の利用を制限し、公共交通機関及び自転車を利用している。区営住宅の共用灯などは順次
LEDを導入するなど、施設の省エネルギー化に努めている。なお、環境マネジメントシステム及
び品質管理システムにおいて ISO14001 及び ISO9001の認証を受けている。
290
④情報管理・危機管理
評価
A 優良
【情報資産保護】
北区の個人情報保護条例を遵守するとともに、独自に個人情報保護措置に関する内部規定を作成
し、職員への教育研修を行っている。個人情報の目的外使用は禁止しており、個人情報を取得する
場合にはその目的を利用者に伝え承諾を得ている。また、業務で使用するパソコンや記憶媒体につ
いては暗証番号を設け、情報の外部漏洩防止に配慮するとともに、記憶媒体の外部持ち出しを禁止
している。さらに、外部委託業者にも区の情報管理規定の遵守を徹底させている。入居者、応募者
等から提出された個人情報資産については、区のファイリングシステムに組み込み、管理・保存し
ている。
【災害対策、危機管理】
事故・災害に対するマニュアルを作成し、緊急時の指揮命令系統を明確にしている。緊急時の対応
体制は、昼間は区役所窓口にて行い、夜間や休日は「24時間管理センター」が行う。また、区営・
区民住宅の緊急時の事故災害等においては、指定管理者と民間業者との間で協定を締結し、常時迅
速に対応する体制を整えている。暴風や台風などの際も、被害状況を迅速に把握し、区に報告して
いる。自然災害等のみでなく、不審者等への対応も行っている。
⑤交流・改善
評価
B
適正
【地域等との関わり】
定期的に区営・区民住宅の募集及び都営住宅の募集要項等の配布を行っている。さらに、区営・区
民住宅居住者に対し広報紙を、2 カ月に 1 回配布し、居住者とのコミュニケーションの強化を図っ
ている。平素から区営住宅の自治会、連絡員及び区民住宅のオーナーとは連絡を密にし、良好な協
力関係を築いている。また、事故等問題が生じた場合は、区営住宅においては連絡員・自治会と、
区民住宅においては管理人・オーナーと連絡を取りあい迅速に対処している。
【苦情処理】
居住者・周辺住民からの要望、苦情等については、全て対応経過について記録している。「苦情対
応マニュアル」に基づき、親切・丁重な対応を心掛けており、必要に応じて状況を区に報告してい
る。夜間は 24 時間管理センターにおいて、昼間は住宅課窓口において対応をしている。
⑥施設利用
評価
B
適正
【利用計画】
年度当初に年間事業計画書及び収支予算書を作成し、計画的かつ効率的に施設運営を行っている。
【施設利用】
手続き関係窓口を区役所に設置し、公営住宅管理システムを利用して入居・退去・収納等の居住者
管理を適切に行っている。また、居住者からの住まい方の相談に対しては、法令に基づき、的確に
助言指導を行っており、必要に応じて広報紙により居住者へ情報提供を行っている。区営住宅、都
営住宅、区民住宅等への入居希望者からの相談に対しても、募集情報の提供や、指導助言を適切に
行っている。
291
⑦事業実施
評価
B
適正
【委託事業】
区民・区営住宅の清掃、設備の保守等を適切に行っている。空き家修繕等においても、民間住宅管
理の経験を生かし、低コストでより良い修繕を心がけている。また、社内で指定管理者業務におけ
る業者発注基準を設け、適切な積算基準や発注方法に基づいて業者選定を行っている。
【自主事業】自主事業は行っていない。
⑧環境整備
評価
B
適正
【利用者環境の整備】
居住室内及び設備等に不具合がある場合、開庁時間の内外に拘わらず修繕対応を行っている。また、
共用部分の清掃及び共用施設(エレベータ・受水槽等)の点検も計画的に行っている。さらに、住
宅周辺の樹木の剪定や害虫の駆除等も適宜実施している。
【事故対応】
事故があった場合は、24時間体制で迅速に対応している。また、必要に応じて緊急連絡網を通じ
て区に報告されることになっている。さらに、日頃から団地自治会等と連絡をとりながら施設の保
全・環境整備・安全確保に努めている。
⑨会計
評価
A 優良
【経理規定】
会社内部規定により、会計管理組織が確立され、命令系統、権限、責任が明確になっている。帳簿
や契約書等の会計書類も種別ごとに整理されており、適切な運営をしていると評価できる。
【契約・支出入等の処理】
会社内部規定により、責任者の承認を得て処理されており不正防止のための措置もなされている。
【現金等の管理】
該当なし
5.総合評価
評価
B
適正
【総合評価】
法令を遵守した公平なサービスの提供という方針のもとで運営されている。区営・区民住宅の居住
者管理業務が9年目を迎え、業務への理解、経験が深まり、適切に業務が行われている。窓口等で
も公平公正な説明を行う姿勢を心掛けており、苦情があった場合も迅速に対応している。区営住宅
については、建設から年数が経過しているため建物が老朽化しているが、「北区公営住宅のストッ
ク活用及び長寿命化計画」を基にした計画的な維持管理修繕を行っている。
全体的に良好な管理・運営を行っており、引き続き居住者のニーズを的確に把握するとともに、安
全で快適な住環境を提供するために、サービスの向上に努めてもらいたい。
【今後の方針、改善方策】
①
窓口業務等の居住者管理業務の円滑な進行
②
計画修繕の確実な進行
③
高齢化に伴った居住者サービス向上につながる事業の提案
292
平成27年度「区営住宅満足度調査」報告書
1 調査の概要
(1) 調査施設
北区区営住宅
(2) 調査期間
平成27年 6月13日(土)~ 同年 7月 2日(木)
(3) 調査対象
区営住宅居住者 603世帯
(4) 調査方法
各棟連絡員による回収 ※配布は各棟連絡員による各戸集合ポストへの事前配布
(5) 回収状況
251件(回収率41.6%)
(6) その他
各棟連絡員へ調査概要と配布依頼を事前に個別説明
2 調査結果
下記の項目に従って、区営住宅に入居して大切だと
思うこと、満足しているのことを右の「大切さ」「満足度」
の欄の両方に、該当する数字を○で囲んで下さい。
A
B
①
②
③
④
⑤
①
②
③
④
⑤
⑥
C
D
E
①
②
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
①
防犯について1(窓鍵・ドア鍵・外灯・防犯ライト等)
防犯について2(ビデオカメラ等の記録を用いた対応)
消防設備利用方法について
手すりの設置(トイレ・風呂等の占有部)
手すりの設置(階段・廊下等の共用部)
駐輪場について
敷地内違法駐車について
共同住宅のマナ-について(生活音・ベランダ使用方法等)
利用違反について(管理規約等)
ゴミ出し(日時・分別等)
居住者同志の連携 地域コミュニティーついて
(単身居住者の方や要介護者への協力体制)
植栽管理(樹木の管理・美観)
害虫対策(カラス・害虫)
窓口対応(親切・丁寧・公平な対応)
修繕対応について
時間外対応(休日・夜間)
緊急時の対応(水漏れなど緊急性を要するもの)
入居方法、募集の告知(告知時期・方法が適切か)
情報の伝達について
個人情報取扱いについて(守秘義務が守られているか)
指定管理者制度について
極
め
て
大
切
4
176
103
120
106
88
86
71
90
87
118
大切さ(重要度)
大
大
切
切
で
な
い
3
2
71
1
118
12
109
3
127
10
136
6
137
6
148
11
138
6
132
6
119
3
全
く
大
切
で
な
い
1
平
均
得
点
大
い
に
満
足
4
0
2
0
1
1
1
2
0
0
0
3.7056
3.3702
3.5043
3.3852
3.3463
3.3391
3.2414
3.3590
3.3600
3.4792
15
18
4
17
25
14
9
9
6
25
満足度
満
不
足
満
3
2
157
61
127
57
152
57
125
75
146
43
149
48
153
53
145
60
147
57
164
46
極
め
て
不
満
1
平
均
得
点
10
21
6
15
8
21
12
16
14
2
2.7284
2.6368
2.7032
2.6207
2.8468
2.6724
2.7004
2.6391
2.6473
2.8945
87
148
7
1
3.3210
5
156
70
9
2.6542
66
90
99
111
83
138
79
89
132
96
174
152
148
133
140
100
151
143
108
141
7
4
2
1
7
1
8
4
5
12
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
3.2389
3.3496
3.3896
3.4490
3.3304
3.5732
3.2983
3.3602
3.5184
3.3373
12
6
48
14
11
23
42
15
17
39
163
142
169
160
169
172
170
182
186
173
61
71
24
55
31
32
26
35
31
25
10
20
6
13
5
3
4
2
5
9
2.7195
2.5607
3.0486
2.7231
2.8611
2.9348
3.0331
2.8974
2.8996
2.9837
※ 平均得点:各選択肢のスコア(1~4)にそれぞれの選択者数を乗じ、当該設問の回答者総数で除した値
重要度平均 満足度平均
3.39
2.78
※ 設問内容を分かり易くする為、また分析を導き易くする目的で各設問をA~Eのカテゴリに区分した
A(赤):設備関連 B(青):生活・マナ- C(黄):環境整備
D(桃):サービス E(緑):指定管理者について
293
平成27年度「区営住宅満足度調査」報告書
3 結果分析
-凡 例-
3.2
A.設備関連
B.生活・マナ-
D-①
D-⑤
C.環境整備
E-①
3.0
D-④
D-③
D.サービス
B-⑤ D-⑦
D-⑥
E.指定管理者
A-⑤
2.8
C-①
B-①
B-②
2.6
満
足
度
B-④
B-⑥
A-②
A-④
C-②
B-③
D-②
A-③
A-①
最優先エリア
2.4
2.2
3.1
3.3
3.5
3.7
重要度
4 課題発見
最優先エリアにある項目=重視度高く満足度低いエリア(点線囲み)
【課 題】 設備の老朽化対策および、住宅ごとの生活環境・マナー問題の改善への取り組み
分 析:
【A 設備関連】例年通りA-①の防犯について1が重要度の1位となり、変わらず住民の関心項目と
なっているようです。昨年はA-②防犯カメラについての意見が多く見受けられましたが、今回は外灯
や建物内共用灯についての意見・要望も増えてます。昨年同様多い要望としましては、玄関ドア、サッ
シの老朽化の改善・網戸の設置などがあります。A-④・⑤の手摺り設置については、重要度の得点順
位が上がっており、昨年外部に手摺り設置を実施した住宅もありますが、まだまだ長年お住まいの住戸
内には設備としての手摺りが行きわたっておらずご高齢の入居者様よりの切実な要望が見受けられま
す
【B 生活・マナー】今回、アンケートの回収方法が住宅毎のアンケートBOXに投函する方式に変わっ
たせいか、苦情など具体的に記入されてあるものも多く見受けられました。また、B-①駐輪場が少な
いため増設を要望する住宅、B-③生活マナー違反(ペットの飼育など)が横行している住宅など、各
住宅ごとに抱える問題も見えてきています。これらの問題改善へ前向きに取り組み、住民の生活環境へ
のストレス軽減を図ることも大切なことではないかと思われます。
【C 環境整備】C-①植栽管理については、ここ数年の異常気象も影響しているせいか樹木・雑草の
成長がとても速いようです。そのため景観を損ねるほど枝葉が伸びたり、頻繁に草取りをしなければな
らないといった弊害が見受けられます。また自治会主導で草取りを実施するもご高齢にて作業が辛い、
という声も増えています。年数回の計画的な剪定・除草作業に加えて対策を講じる必要があるのでは、
と思われます。
【D 運営管理について】窓口に対する重要度も満足度も余り変化はみられません。アンケートに答え
る際、D-②・③・④の修繕対応などについては実際に利用経験がない住民が多く、答えに困るという
声が多く見受けられます。住民の皆さんが苦情や要望、相談を伝えやすくなるよう、また管理者側も住
宅の状況を詳しく把握するためにもアンケートの質問内容などの見直しをし、住民の皆さんと相互理解
を深める必要があるのではないでしょうか。
5 改善方策
年度内に改善実行すべき対応
① 修 繕 対 応 昨年に引き続き、高齢者宅への手摺取付、バリアフリー等今後大きな事故につながりかねない要素を取
り除く修繕を優先的に行うよう心がける。また、居室内設備の老朽化対応(配管補修、玄関ドア・建具
の塗替え調整補修など)にも力を入れる。
② マナー対応 入居者に対する丁寧・迅速な対応を今まで同様継続していく。住宅ごとの問題点(禁止ペットの飼育、
不法入居、雑草処理、害虫・鳥駆除など)の解決を目指す。
294
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(利用施設用)
施 設 名
有料自転車駐車場
土木部
調査実施日
指定管理者
施設管理課
平成 27年 8 月 10 日
公益社団法人
北区シルバー人材センター
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営状況、指定管理料等)
・業務内容
公共事業、民間家庭関係、独自事業
・指定管理者施設
自転車駐車場18箇所、高齢者授産場2箇所の管理運営
・指定管理期間
平成 24 年4月1日から平成 29 年3月 31 日
・経営の状況
26 年度収支
収入:自転車駐車場利用料金 207,153,450 円
支出:管理運営費・人件費等 137,094,908 円
納付金確定額
70,058,542 円
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
・所 在 地
浮間4丁目自転車駐車場 北区浮間 4-30-8
他17箇所
・規 模 等
自転車等収容台数
自転車
10,537台
原動機付自転車
・従事者数
合計 11,376㎡
自転車駐車場管理員
552 台
83名
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
・サービスの概要
北区シルバー人材センターは、社会貢献を念頭に、「多くの人に役立つ公益社団法人」をめざ
すことを、基本理念としている。
(1)トラブル防止のため、指定管理者としての「心構え」を中心とした研修を通じて、管理員
の業務を自覚し就業に努めるように指導している。
(2)2ヶ月毎に世話人会を開催し、駐車場における共通諸問題を検討し、その結果を全管理員
へ周知徹底し、成果を挙げている。
(3)管理員の「マンネリ化」の予防、良い意味での「緊張感」を持って就業させるため駐車場
間での異動を実施し、成果を挙げている。
・自主事業(平成26年度実績)
(1)パンク修理(1台 1,000 円)
① 赤羽駅南口第二自転車駐車場
41 件
41,000 円
②王子神谷駅北自転車駐車場
24 件
24,000 円
(2)雨合羽の販売(1 着 200 円)
① 赤羽駅南口第一自転車駐車場
② 王子駅南口自転車駐車場
295
3着
600 円
2着
400 円
4.項目別評価
① 基本方針・施設長
評価
A 優 良
【基本方針・組織】
利用者が「安全・安心・快適・親切」に利用できる自転車駐車場を基本に、お客様に対し適切な
管理・運営を目指している。
【施設長】
事務局は局長1名、職員(運営関係・経理関係)2名で担当し、管理運営全般を統括している。
自転車駐車場運営では指導員3名を配置し、各駐車場の巡回・指導を行っている。各駐車場には
9名の世話人を配置し、毎月世話人会を開催し、問題や苦情等の対応策を検討し、その結果を全
管理員へ周知徹底している。
【開所】
24 時間開場している。管理員がいる時間は、6 時 30 分から 19 時30分までとなっている。
(浮
間四、赤羽北二、栄町、王子神谷駅前自転車駐車場は別時間及びコイン式は除く)
②従事者
評価
A
優 良
【従事者配置】
83名の会員を 18 箇所の自転車駐車場に管理員として配置している。また、集金人 2 名でコイ
ン式駐車場を巡回させ業務を遂行させている。
「職場の活性化」
・
「不正防止」
・
「管理員の適正配置」対策のため、管理員の異動を定期的及び必
要に応じて実施している。
【労働環境】
駐輪場では法令は遵守されており、区内在住者を雇用している。また、管理員に対し統一した服
装を支給し、業務意識を高めた。
【研修】
全管理員対象に接遇研修及び事務処理研修を開催した。
③施設管理
評価
B
適 正
【建物設備】
管理員が定期的に場内を巡回し、設備等点検を徹底している。不具合があった場合は事務局と連
携し早急に改修を実施している。ラック等も定期的に点検をしている。
【物品管理】
備品及びその他の物品は事務局で管理している。
【業務委託】
総括管理と個別ロック式駐輪システム保守点検、警備などを委託している。
【環境配慮】
各駐輪場の照明を必要箇所のみ点灯し節電に務めている。
場内の掲示物は手書きでなくパソコンで作成し、その文書等を事務局でパウチしたものを掲出す
るようにして場内の美観に努めている。
数か所の駐車場の防犯カメラ用レコーダーの機種を新しいものに変更(経年劣化等)し、防犯面
にも力を入れている。
296
④情報管理・危機管理
評価
B
適 正
【情報資産保護】
「北区指定管理者情報セキュリティマニュアル」に基づき適正に管理している。
【災害対策、危機管理】
管理棟内に「緊急対応マニュアル」を配備し「緊急連絡一覧」は見やすい所に掲示されている。
赤羽南第一において、消防署の協力のもと消防訓練を実施している。
「防犯カメラ作動中」等の掲示をして、安全な駐車場を目指している。
個人情報に関する資料は、鍵の掛るキャビネットに保管され厳重に管理されている。
⑤交流・改善
評価
B
適 正
【地域等との関わり】
初めての利用者または、新規の定期利用者に待ち情報等を、当シルバー人材センターの「ホーム
ページ」から知らせるようにしている。
夏休みを利用した小学生の駐輪場業務体験を受け入れている。
【苦情処理】
初期対応の重要性を全管理員に徹底している。万が一苦情が出た場合は、迅速丁寧に対応するよ
うにしている。基本的には現場で先ず対応するが、困難な場合は事務局で対応し、区へも適宜、
報告をしている。苦情となった管理員に対しては顛末書の提出と、今後の対応策を回答させ、世
話人会で検討し、各現場に周知を図り、苦情を活かしたサービス向上を図っている。
⑥施設利用
評価
B
適 正
【利用計画】
自転車駐車場の定期利用、当日利用の受付は適正に行われている。定期のキャンセル待ちは、空
き次第、はがき・電話等で連絡している
【施設利用】
ホームページを活用し、待ち情報を掲載するなどし、利用者にとって利便性を図ることを継続し
ている。また近年の自転車大型化に伴い、限られたスペースを「チャイルドシート付自転車」
・
「ご
年配」・「女性」などを考慮した置き場の工夫にも努めている。
⑦事業実施
評価
【委託事業】
委託事業はなし。
【自主事業】
パンク修理と雨合羽の販売を各 2 箇所で実施している。
297
B
適 正
⑧環境整備
評価
B
適正
【利用者環境の整備】
自転車は整理されており、通路も確保されている。また、場内の清掃作業については実施時間、
清掃した管理員名の記録表を各駐車場の管理棟内に掲示し、常に場内の美化推進を図っている。
東十条南駐車場においては、花壇の整備を継続して行い、美化活動をしている。
【事故対応】
緊急連絡先は管理棟内の見えるところに貼り出されている。
緊急時の事故対応を迅速に行い、その経過は区へ報告している。
⑨会計
評価
B
適 正
【経理規程】
基本は、
「一円たりとも公金であり不正なことはしない。
」その旨、全管理員に常にその意識を持
たせるよう徹底させている。
【契約・支出入等の処理】
毎月シルバー人材センター監事2名による監査を実施している。また、年数回の公認会計士の指
導を受け適正な会計を実施している。
【現金等の管理】
定期料金・当日料金は利用者から収受後、日報を作成し、金庫に保管し、管理を徹底している。
また、前日分の売上金は、翌日の日中に金融機関に納金し安全の確保をしている。
5.総合評価
評価
B
適 正
【総合評価】
資質の高い人材を確保するため、赤羽南第二、王子南、王子北の3駐車場で研修を実施し、管理
員の夏・秋の制服を統一して、利用者から見てわかりやすくすると共に、管理員としての士気力
アップに繋がるような努力が見られる。また、節目面談を実施し、自己評価表を確認しながら面
接審査し、管理員としての適性審査を実施している等、「安全・安心・快適・親切」を提供でき
るように人材育成に努めている。
これからも、研修等が無駄にならないように各自、仕事に活かしてほしいと思う。そして、今後
も「マンネリ化」の予防、良い意味での「緊張感」を持ち、新鮮な「心構え」で就業するため駐
輪場間での定期的な異動を実施し、成果を挙げてもらいたい。
【今後の方針、改善方策】
駐車場管理員は接遇能力、事務的能力を必要とされてきているが、高齢化が進行する中で「接
客」
・
「心身ともに健康」
・
「事務」の三つの能力を備えた的確な候補者の確保に努めることが今後
の課題となっている。北区ニュース(有料広告)に募集を掲載し広く区民に周知し、人材の確保を
していって欲しい。
これからも、子育て世代や高齢者等への気配りを忘れることなく、「安全・安心・快適・親切」
を利用者に提供できるよう努めて欲しい。また、更新手続きを簡素化するなど、引き続き利用者
を第一に考えた組織図を基にしていって欲しい。
298
有料自転車駐車場区民満足度調査報告書
公益社団法人北区シルバー人材センター
1
調査の概要
(1)調査施設
① 浮間3丁目 自転車駐車150枚
② 王子駅南口 自転車駐車150枚
合計 300枚
(2)調査期間
平成27年6月19日(金)~7月2日(木) 14日間
(3)調査対象
○各自転車駐車場の利用者(当日・定期利用)
○想定人数 各120人前後
(4)調査方法
○各駐車場の管理員に配布を依頼
○朝から夕方まで、自転車駐車場へ駐輪される方に配布
○目安箱方式で、管理員事務所の外側カウンターの目立つ場所に置く
(5)回収状況
①
②
150枚中
71枚
47.3%
150枚中
107枚
71.3%
合計
178枚
平均
59.3%
属性〈住所〉北区在住 130人 北区外 24人
〈性別〉男 54人 女 101人
〈利用状況〉定期 62人 当日 86人
(他は無回答)
(6)その他
当アンケートから利用者の要望を読み取り、利用者の要望に応えられるよう検討・
改善していく。
299
2
調査結果
全体集計
選 択 肢
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
⑭
駐輪場の場所の便利さ(駅に近いなど)
駐車場内の案内表示のわかりやすさ
申込みの手続き
出し入れのしやすさ
通路の通りやすさ(障害物の有無)
自転車の整理状態
自転車のスペースの広さ
駐車場内の整理整頓、清潔さ
駐車場の照明、明るさ
職員のあいさつや言葉遣いの適切さ
職員の対応の親切さ
全体的な満足度
4
重視度
3 2 1
全く
極め
大切
大切
て大 大切 でな
でな
切
い
い
160 16
0
0
92 81
2
0
83 78
5
0
89 168
2
0
78 92
2
0
91 83
0
0
72 98
2
0
77 94
0
0
74 95
2
0
110 61
1
0
110 61
0
0
- - - -
4
平均
満足度
3
2 1
大い
極め
に満 満足 不満 て不
足
満
3.91 138
3.51 69
3.47 63
3.34 27
3.44 41
3.52 61
3.41 24
3.45 62
3.42 44
3.63 116
3.64 120
93
34
99
88
104
102
103
94
111
107
57
55
73
0
6
13
35
27
10
44
4
23
2
1
6
0
0
5
9
4
1
14
0
2
1
1
1
平均
3.80
3.36
3.24
2.85
3.03
3.28
2.73
3.33
3.10
3.64
3.66
3.49
※平均得点:各選択肢のスコア(1~4)にそれぞれの選択者数を乗じ、当該設問の回答者総数で除した値
重視度平均 3.52
満足度平均 3.29
3
結果分析
3.9
①
3.7
⑪
⑩
3.5
満
足
⑧ ②
③ ⑥
⑨
⑤
3.3
3.1
度 2.9
④
⑦
2.7
2.5
3.2
3.4
3.6
重 視 度
300
3.8
4.0
4
課題発見
(1)散布図からの課題
①浮間3丁目
自転車の駐車スペースの広さ、出し入れのしやすさ、通路の通りやすさ
②王子駅南口
自転車の駐車スペースの広さ、出し入れのしやすさ、通路の通りやすさ
◎全体の課題
自転車の駐車スペースが狭いため、出し入れのしにくく、通路も狭くなっている。
今回調査の駐車場は、「駐輪場の場所の便利さ」では100%の方が大いに満足・満足と回答し、「職
員の対応の親切さ」の満足度は、98.9%、「職員のあいさつや言葉遣いの親切さ」の満足度は98.
3%と満足度が高い。接遇研修等の効果が出ていると考える。
一方、「自転車の駐車スペースの広さ」では満足度が67.1%、「出し入れのしやすさ」では81.
7%、照明の明るさ85.7%等施設面の満足度はほかの項目に比べ低くなっている。
課題の理由を考察する。
○「自転車の駐車スペースの広さ」
浮間3丁目・王子駅南口も「駐輪場の場所の便利さ」については、両駐車場が駅に近いため、
100%の方が大いに満足、満足と回答しており、満足度が高い。
しかしながら、「自転車の駐車スペースの広さ」については、不満、きわめて不満が33.9%と
なっている。浮間地区ではマンション建設による自転車利用者が増加している。また、両駐車場とも
放置自転車に対する区民の意識が高まり、当日利用が増加したため、駐車スペースが不足し、駐車で
きない場合が生じ、不満の割合が高くなっていると考える。
○「出し入れのしやすさ」
「出し入れのしやすさ」では、不満、きわめて不満が25.1%となっている。上記の「自転車の
駐車スペースの広さ」に関連するが、駐車スペースが狭いため、自転車と自転車の車間距離に余裕が
ないため、出し入れしにくい状況が生じている。
また、王子駅南口については、2段式のラックが多いこと及びラックの老朽化による錆等のため、
女性にとっては、出し入れに労力を伴うことも理由の一つであり、出し入れが大変であることにつな
がっていると考えられる。
両駐車場も「自転車の整理状態」は、93.7%の方が大いに満足、満足と回答しており、駐車場
の広さ等構造的な課題の解決も求められている。
○「通路の通りやすさ」
近年、電動式自転車や自転車の前後に子供用椅子が設置されている大型自転車、前かご後ろかごが
ついた自転車が増加し、駐車枠からはみ出てしまうケースも多く、通路が通りにくい場合がある。こ
のため、17.8%の方が不満、大いに不満と回答している。
また、注意はしているものの、通路を自転車に乗ったまま出入りする利用者もおり、通路が通りに
くいことの一因となっていると考える。
301
5
改善方策
○「自転車の駐車スペースの広さ」
浮間3丁目・王子駅南口も駅に近く、その利便性からご利用されるお客様が多い。
自転車の大型化もスペースの広さへの不満に繋がっている要因の一つです。
そのため、管理員も限られたスペースで効率的な利用を図るため、最大限収容するよう創意工夫に
なお一層努めていきます。
また、近くの余裕のある駐輪場への利用案内、更に、民間自転車駐輪場の情報提供なども行って
いきます。
○「出し入れのしやすさ」
「自転車の駐車スペースの広さ」は、出し入れが大変であることに繋がっています。
管理員が定期的に場内を巡回し、適宜に自転車を出しやすいよう整理していきます。
特に、お客様が帰られる時間帯には、自転車の出し入れを積極的にお手伝いをするよう指導していきます。
駐輪場内にも「お手伝いをしますので声をお掛け下さい」との掲示をしていますが、なお一層の声掛けに
努めていきます。
○「通路通りやすさ」
時間のある限り場内の巡視や自転車の整理を徹底し、対応していきます。
また、自転車に乗ったままの場内に出入りについては、「管理員の声掛け」や掲示「危険:場内は自転車
を降りてください」等で対応します。
302
参考 調査結果
浮間3丁目
4
選 択 肢
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
⑭
重視度
3 2 1
全く
極め
大切
大切
て大 大切 でな
でな
切
い
い
駐輪場の場所の便利さ(駅に近いなど)
駐車場内の案内表示のわかりやすさ
申込みの手続き
出し入れのしやすさ
通路の通りやすさ(障害物の有無)
自転車の整理状態
自転車のスペースの広さ
駐車場内の整理整頓、清潔さ
駐車場の照明、明るさ
職員のあいさつや言葉遣いの適切さ
職員の対応の親切さ
全体的な満足度
58 11
0
0
28 39
1
0
26 33
3
0
38 27
1
0
35 29
2
0
43 24
0
0
34 30
2
0
33 33
0
0
36 27
2
0
39 26
1
0
37 29
0
0
- - - -
4
平均
満足度
3
2 1
大い
極め
に満 満足 不満 て不
足
満
3.84
3.40
3.37
3.56
3.50
3.64
3.48
3.50
3.52
3.58
3.56
45
22
18
12
17
29
8
31
19
44
44
22
19
39
32
32
31
32
27
36
36
24
24
42
0
6
11
17
16
6
21
3
12
0
1
4
0
0
3
8
3
1
13
0
2
1
1
1
平均
3.70
3.24
3.02
2.70
2.93
3.31
2.43
3.40
3.04
3.61
3.59
3.23
※平均得点:各選択肢のスコア(1~4)にそれぞれの選択者数を乗じ、当該設問の回答者総数で除した値
重視度平均 3.54
満足度平均 3.18
3
結果分析
3.8
3.9
①
⑪⑩
3.6
3.7
⑩
⑥
⑨
②
⑧
⑦⑧
⑥
③
②
⑨ ④⑤
⑤
⑧
3.4
3.5
満 3.2
3.3
足 3.0
3.1
2.8
度 2.9
2.6
②
⑨
⑤
③
④
④
⑥
⑦
2.7
2.4
⑪
⑩
①
③
⑦
2.5
2.2
3.2
2.5
2.7
3.42.9
3.1 3.6 3.3
重 視 度
303
3.53.8
3.7
4.0
3.9
参考 調査結果
王子駅南口
4
選 択 肢
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
⑭
重視度
3 2 1
全く
極め
大切
大切
て大 大切 でな
でな
切
い
い
駐輪場の場所の便利さ(駅に近いなど)
駐車場内の案内表示のわかりやすさ
申込みの手続き
出し入れのしやすさ
通路の通りやすさ(障害物の有無)
自転車の整理状態
自転車のスペースの広さ
駐車場内の整理整頓、清潔さ
駐車場の照明、明るさ
職員のあいさつや言葉遣いの適切さ
職員の対応の親切さ
全体的な満足度
102
5
0
0
64 42
1
0
57 45
2
0
51 52
1
0
43 63
0
0
48 59
0
0
38 68
0
0
44 61
0
0
38 68
0
0
71 35
0
0
73 32
0
0
- - - -
4
平均
3.95
3.59
3.53
3.48
3.41
3.45
3.36
3.42
3.36
3.67
3.70
満足度
3
2 1
大い
極め
に満 満足 不満 て不
足
満
93
47
45
15
24
32
16
31
25
72
76
71
15
60
56
72
71
71
67
75
71
33
31
31
0
0
2
18
11
4
23
1
11
2
0
2
0
0
2
1
1
0
1
0
0
0
0
0
平均
3.86
3.44
3.37
2.95
3.10
3.26
2.92
3.28
3.13
3.65
3.71
3.66
※平均得点:各選択肢のスコア(1~4)にそれぞれの選択者数を乗じ、当該設問の回答者総数で除した値
重視度平均 3.54
満足度平均 3.36
3
結果分析
3.9
3.9
①
⑪
⑪
⑩⑩
3.7
3.7
3.5
3.5
満
満
足
足
②
③ ②
⑧
⑩
⑦ ⑨ ⑧⑥ ③⑥
④⑤⑨
⑤ ⑨
⑤
①
②
④
⑧③ ⑦
④
⑥
⑦
3.3
3.3
3.1
3.1
度 2.9
度
2.9
2.7
2.7
2.5
2.5
2.6
2.5
2.8
2.7
3.0
2.9
3.2
3.1
3.4
3.3
重 視
視 度
度
重
304
3.6
3.5
3.8
3.7
4.0
3.9
平成 27年度指定管理者モニタリングレポート
(利用施設用)
施 設 名 有料自転車駐車場
土木部
施設管理課
調査実施日
指定管理者
平成 27年 7 月 27 日
株式会社ソーリン
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営状況、指定管理料等)
・所在地
(株)ソーリン
東京都足立区六町 4-12-25
・業務内容
駐車場駐輪場の管理及び運営
・指定管理者施設 北区駐輪場滝野川地区(11 ヵ所)
他区自転車駐車場(34ヵ所)
(荒川区2ヵ所・葛飾区 7 ヵ所・足立区 9 ヵ所・江東区 16 ヵ所)
・指定管理期間
平成 24 年4月1日から平成29年3月 31 日
・経営状況
26 年度収支
収入:自転車駐車場利用料金 115,080,650 円
支出:管理運営費・人件費等 83,653,461 円
納付金確定額
31,427,189 円
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
・所在地
田端駅前自転車駐車場
・規模等
合 計 4,947 ㎡
自転車等収容台数
自転車 4,564 台(コイン式 1,018 台含む)
原動機付自転車 80 台(新田端大橋北)
・従事者数
北区田端 6-1-3
他10箇所
施設
自転車駐車場責任者(荒川区日暮里駐輪場と兼務)
自転車駐車場管理員
整理誘導員
589 ㎡
1名
39名
8名
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
サービスの概要
統括責任者を中心に各自転車駐車場に場長と管理員を配属して自転車管理業務を行って
いる。また、コイン式自転車駐車場では、コイン回収と長期駐輪自転車の撤去、田端駅
周辺では、自転車整理業務を行っている。
・窓口業務
自転車の入出庫に際しては、管理員が利用者への気配りやサポートを基
本に声かけをしている。
・自転車整理
常に利用者の安全・安心を心がけ、避難経路の確保や清潔感のある自転
車駐車場を維持管理している。
・コールセンター 利用者からの問い合わせは、365 日 24 時間体制で受け、苦情を未然
に防ぐために努力している。
・出納業務
利用者も多様化しており、深夜の利用者にも対応できるように、自動定
期更新機を導入している。
・施設周辺との
定期的に自転車駐車場を使用する近隣の学習塾等とコミュニケーション
対応
を図り、自転車駐車場の利用を促し、街の景観と違法駐輪防止に努めて
いる。
自主事業
・雨合羽の販売やパンク修理を行っている。
305
4.項目別評価
①
基本方針・施設長
評価
A
優 良
【基本方針・組織】
交通手段としての利用者が増加する一方、事故や放置自転車などが増加する傾向にあり、
自転車駐車場利用者へのサービス、気持ちのよい接遇とともに、近隣の企業や商店と連
携した地域社会に貢献する取り組みを展開している。
【施設長】
責任者 1 名が各自転車駐車場を巡回している。各自転車駐車場には場長を配置し、責任
者と密接に連絡を取り合い、責任者を軸に迅速な対応をしている。
【開所】
24 時間開場し、コイン式自転車駐車場以外は 6 時 30 分から 19 時 30 分まで管理員
が常駐している。但し、田端駅前自転車駐車場の管理員は 24 時間常駐して緊急時に対
応している。
コイン式自転車駐車場については、管理員が巡回している。
②従事者
評価
B
適 正
【従事者配置】
責任者 1 名を中心に管理員 39人を自転車駐車場に配置している。また、場長が 5 ヵ所
の自転車駐車場を統括している。コイン式自転車駐車場については、巡回して点検と週
1 回の集金を行っている。
田端駅前の違法駐輪の整理や自転車駐車場への誘導等の環境整備については、8人の整
理誘導員が従事している。
【労働環境】
就業時間は7時間を基本としている。
健康診断は年 1 回受診している。
就業規則は管理員の見やすいところに置かれている。
【研修】
窓口業務や危機管理マニュアルに基づき、年 1 回の実務担当者による研修で、接遇・個
人情報・現場での実例等の説明と対処について指導している。また、個人の指導教育等
も行われている。
③施設管理
評価
A
優 良
【建物設備】
自転車は利用者が出し入れしやすく整理整頓され、掃除も良くしてあり清潔である。
防犯カメラによる監視と管理員による巡回により、利用者が安心、安全に利用できる環
境が整っている。また、管理員が常に自転車置場に立っており、利用者の要望に答える
体制作りをしている。
27 年度田端駅前自転車駐車場の照明設備改修(指定管理者負担による LED 化)につい
て建物管理者と協議を行っている。
【物品管理】
定期及び当日利用関連の物品管理・事務用品・拾得物等の記録をしている。備品につい
ても、点検管理を行っている。
【業務委託】
統括管理、自転車ラックの保守点検、田端駅前警備等すべて自社で運営している。
【環境配慮】
エコアクション21ガイドラインに基づき認証・登録に取組んでいる。
306
防犯面に配慮しながら、節電に努めている。
④情報管理・危機管理
評価
A
優 良
【情報資産保護】
平成 19 年 1 月 30 日に財団法人日本情報処理開発協会から「プライバシーマーク使用
許諾証」を取得している。また、研修においても具体的な事例を挙げて管理員に指導し
ている。
パソコンの個人情報に関しては責任者のみ管理し、申請書類等は業務終了後に書庫に保
管して、鍵をかける。鍵は責任者か場長が管理している。
システム管理者を設置し、各パソコンのパスワードは年に1回、変更している。
【災害対策、危機管理】
「危機管理マニュアル」を各自転車駐車場に置き、管理棟内では、ヘルメットを入口に
置き「緊急連絡先一覧」が電話の上に掲示してあり、管理員が迅速な対応をするように
周知徹底している。
消防訓練は、責任者が管理員を集めて、2 月に実施訓練を行っている。
⑤交流・改善
評価
B
適 正
【地域等との関わり】
尾久駅前に PR コーナーを設け、町会と協力しあい、区民及び利用者への支援、地域貢
献を行っている。
【苦情処理】
初期対応を心がけ、未然防止に努力している。苦情があった場合は、管理員と場長が対
応するがそれが困難な場合は責任者が対応する。区へは、口頭で連絡の後、事業報告書
に記載する。管理員に、
「クレーム発生の報告書」を記入させて、どのような経緯であっ
たか、どういう応対をしたのかを責任者が把握するとともに、管理員の指導と職務に対
する意識向上に努めている。
⑥施設利用
評価
A
優 良
【利用計画】
新田端大橋橋脚の耐震工事に伴い、区と協議を行い利用者への置き場変更の判りやすい
周知及び、置場誘導の管理員を増員し、苦情処理や誘導案内等、対応を熱心に行ってい
る。
【施設利用】
定期利用の更新についてはゾーン毎の担当制になっており、
「使用中」「更新月」等が一
目でわかるような作業ができていて、利用者にとっても手続きもれが無くスムーズに継
続利用ができるようになっている。時間外の更新手続きも機械導入により可能になり、
利用者のニーズに合わせた対応としている。
⑦事業実施
評価
B
適 正
【委託事業】
委託事業はなし
【自主事業】
雨合羽の販売、パンク修理をしている。今後は、電動アシスト自転車の充電、コインロ
ッカー設置を考えている。
⑧環境整備
評価
A
優 良
【利用者環境の整備】
自転車駐車場は明るく清潔感があり、管理員は利用客にとって気持ちのよい接遇に努め
307
ている。また、防犯カメラによる監視と管理員による巡回により、危険個所はなく安全
が保たれている。
巡回することにより、利用者の要望に応えるように気配りしている。
【事故対応】
24 時間コールセンターによる対応により、迅速な行動と対処ができるようにシステム
化している。事故が発生した場合には、責任者と場長が対応する。
事故マニュアルを管理員に研修等で周知している。指導は、未然に防ぐことを前提とし
ている。管理員はケースバイケースで場合により反省文を提出させる等の指導等を受け
る。また、区へも即刻連絡と処理報告があり、事業報告書を提出する。提出に際しては、
詳しい報告と今後の対処について報告がある。
⑨会計
評価
B
適 正
【経理規程】
以前、手持ちの現金保有額は、記載した方が良いとの指摘があり、今回、小口現金出納
帳を作成し見やすく整理されていたが、鉛筆書きであったため、ボールペン書きにする
ように指導した。領収書の保存については見やすく、きちんと整理されていたが「×印」
を記した裏紙を使用していたため「裏面使用」の朱印を押して使用するように伝えた。
【契約・支出入等の処理】
監査役が毎月監査を行っており、コンプライアンスがよくなされている。
【現金等の管理】
業務日報を各自転車駐車場で記録、集計した利用料金を翌日銀行口座へ入金する。金庫
は目に触れないようにして施錠している。区へは実績報告書を提出している。現金管理
は適正におこなわれている。また、田端駅前自転車駐車場の管理員が 24 時間常駐のた
め、現金の夜間保管をしている。
5.総合評価
評価
B
適 正
【総合評価】
各自転車駐車場は利用者が気持よく快適に利用できるように整理整頓してあり、場内も
きれいである。管理員は管理棟内にいても常に窓口に立ち、利用者に対応している。
1 時間ごとに巡回することになっているが、それ以外でも場内に立ち、常に点検管理し
ている。管理員の接遇も研修等できちんと指導されており、利用者にも好感を持たれて
いる。利用増加に対応するため、駐輪枠の引き直し等で、駐輪スペースの確保に努力し
ている。田端地区の自動更新機導入と一部、個別ロック設置により利用者から好評を得
ている。また、新田端大橋中央、北、南のそれぞれの仕事内容を統一し、どの係員がど
こでやってもできるように、指定管理者として業務の平準化を図る努力しており、収入
も徐々に右肩上がりの運営になっている。このように、利用者のニーズに合った運営理
念が随所に感じられる。また、この事により、利用料金の集計など事務作業の簡素化に
よる管理員の削減と、利用料金の遅滞がなくなる等の成果をあげている。
【今後の方針、改善方策】
今後とも、運営理念である、利用者へ常により良いサービスを提供することにより、自
転車駐車場の利用促進を図り区と協力し、放置自転車の無い住み良い街づくりの実現を
目指してほしい。
308
自転車駐車場区民満足度調査報告書
株式会社ソーリン
1
調査の概要
(1)調査施設
田端駅前自転車駐車場
(2)調査期間
平成27年7月13日(月)~7月27日(月)
(3)調査対象
定期利用者、一時利用者
(4)調査方法
利用j自転車へのカゴ入れ(150枚)
(5)回収状況
配布枚数:150枚 回収枚数:52枚(未記入 1枚) 回収率:34.6%
(6)その他
回収ボックスを場内2ヶ所に設置する。
2
調査結果
選 択 肢
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
駐輪場の場所の便利さ(駅に近いなど)
駐車場内の案内表示のわかりやすさ
申し込みの手続き
出し入れのしやすさ
通路の通りやすさ(障害物の有無)
自転車の整理状態
自転車の駐車スペースの広さ
駐車場内の掃除など、清潔さ
駐車場内の照明・明るさ
職員のあいさつや言葉遣いの適切さ
職員の対応の親切さ
全体的な満足度
4
重視度
3 2 1
全く
極め
大切
大切
て大 大切 でな
でな
切
い
い
40 11
10 34
6
14 34
2
28 22
22 28
1
25 26
22 29
20 31
13 34
4
20 29
2
24 27
- - - -
4
平均
3.78
3.08
3.24
3.56
3.41
3.49
3.43
3.39
3.18
3.35
3.47
3
満足度
2 1
大い
極め
に満 満足 不満 て不
足
満
21
20
19
14
22
31
18
28
17
32
33
21
28
29
29
25
22
17
20
23
29
19
18
28
2
2
1
10
6
2
10
4
1
1
2
2
2
1
1
3
1
平均
3.37
3.35
3.27
3.00
3.27
3.53
3.04
3.55
3.22
3.60
3.62
3.37
※平均得点:各選択肢のスコア(1~4)にそれぞれの選択者数を乗じ、当該設問の回答者総数で除した値
重視度平均
309
3.40
満足度平均
3.35
3
結果分析
3.8
⑪
⑩
⑧ ⑥
3.6
満
3.4
①
②
足
⑨
3.2
③
⑤
度
⑦
3.0
④
2.8
2.8
3.0
3.2
3.4
3.6
3.8
4.0
重 視 度
4
課題発見
1)項目④・⑦の『出し入れのしやすさ』『自転車の駐車スペースの広さ』について、
大型自転車の増加も含め、駐輪スペースの確保は困難な状態になっており、
電動自転車をラック上段に駐輪もできない為、不満が発生している。
2)項目⑨の『場内の照明・明るさ』ついて、場内が暗いとの意見も目立ちました。
3)フリーテキストでも、駐輪スペースが狭いとの意見が多々ありました。
5
改善方策
1)『出し入れのしやすさ』『自転車の駐車スペースの広さ』について、利用台数も増加の上、大型自転車
も増えてきている為、場内の平置きは満車状態になっています。
利用者の帰宅時間等を伺い、回転率の良い自転車の駐輪スペースを設けて
対応していきます。
2)『場内の照明。明るさ』について、場内が暗いとの意見の対策として、蛍光灯の間引き
間隔の減少、及びLED照明への交換を依頼中。
3)歩行者優先を、場内は自転車を降りて利用するよう掲示と係員からの
声がけで現在も行っていますが、より徹底し安心して利用できる駐輪場
にしてまいります。
310
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(利用施設用)
施 設 名
赤羽駅西口駐車場等
土木部施設管理課
調査実施日
指定管理者
平成27年7月17日
タイムズ 24・ソーリングループ
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
【共同事業体代表法人】 タイムズ24株式会社
【共同事業体構成企業】 タイムズサービス株式会社、株式会社ソーリン
【業務内容】
(1)駐車場及び自転車駐車場の維持管理に関すること
(2)利用承認並びに不承認および利用承認の取消、駐車場の休止に関すること
(3)利用料金の徴収、利用料金の減免及び還付に関すること
【指定管理者施設】
・タイムズ24株式会社、タイムズサービス株式会社
港区竹ノ塚西口公共駐車場、港区麻布十番公共駐車場、葛飾区金町南駐車場、大田区営アロマ等
・株式会社ソーリン
北区有料自転車駐車場 11 箇所、荒川区 2 箇所、江東区 16 箇所
【経営の状況】
・平成27年度4月より指定管理開始
・平成27年度納付金(予定)は85,000千円
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
【所在地】
東京都北区赤羽西一丁目7番1号
【規模】
・自転車駐車場 地下1階~1階
・駐車場
・事務所
1階~9階・R階
2階
【従事職員数】 常勤2名
数量:1,047.28 m2
数量:12,648.16 m
数量:60.17 m
非常勤
収容台数:600台
2
収容台数:450台
2
8名
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
【サービスの概要】
・駐車場
(1)運営形態 :無人管理(時間により従業員が巡回)
(2)営業時間 :24 時間 365 日営業
(3)利用形態 :一時利用(当日最大900円)
定期利用(全日・平日限定・屋上限定)
(4)割引
:回数券または提携店舗での駐車場一時利用割引
(5)その他
:コールセンターによる 24 時間 365 日対応
・自転車駐車場
(1)運営形態 :有人管理
(2)営業時間 :午前 4 時から翌日午前1時(営業時間外は閉鎖)
(3)利用形態 :一時利用、定期利用(1箇月・3箇月・6箇月)
(4)その他
:コールセンターによる 24 時間 365 日対応
【自主事業】
・駐車場
(1)カーシェアリング(予定)
311
4.項目別評価
① 基本方針・施設長
評価
B
適正
【基本方針・組織】
「利用者の安全性と利便性を確保する」という基本理念を掲げており、多種多様なサービスの提供
や、従業員の適宜巡回、声かけ等により利用者の立場に立った施設の運営を行っている。
【施設長】
他自転車駐車場施設長経験者であり、施設の利便性の向上や利用促進等に尽力し、従業員への配慮
も忘れずに行っており、適切な管理運営を行っている。
【開所】
自転車駐車場の開所時間が延長し、利用者の需要に合わせた施設としている。
② 従事者
評価
B
適正
【従事者配置】
適切な人数が配置されており、緊急の際にも対応が取れる体制になっている。
【労働環境】
全体的に概ね良好であるが、パート従業員との雇用契約書に相談窓口の記載がない。
【研修】
年に一回接遇等の研修を実施し、その後、知識の定着を目的にテストを行い、更なる接遇の向上を
図っている。
③ 施設管理
評価
B
適正
【建物設備】
清掃については、非常階段の一部で不十分な箇所が見受けられたが、一方、設備修理が必要になっ
た際、迅速に対応しており、適切な修繕が行われている。
【物品管理】
備品は適切に管理されている。
【業務委託】
外部へ委託する際には、事前協議を十分に行い、区への承認を得て適正に委託されている。
【環境配慮】
必要最小限度の照明にしており、環境への配慮を行っている。また、施設利用者へのサイン案内を
効果的に用いて、利用者の増加に寄与している。
④ 情報管理・危機管理
評価
B
適正
【情報資産保護】
従業員には雇用の際、情報管理について記載された契約書を交わしている。個人情報については、
二重ロックをして厳重に管理している。
【災害対策、危機管理】
施設としての震災や緊急時の計画がなされておらず、研修や訓練も行っていない。また消防用設備
について定期点検を行っていない。これらの点は改善することが求められる。
312
⑤ 交流・改善
評価
B
適正
【地域等との関わり】
月に一回の会議にて、パルロード3関係者間で情報交換をし、連携強化に努めている。
また、駐車場については、月に2回、ポスティングを行い周辺住民へ情報提供をしている。自転車
駐車場についても、今後、ポスティングを行って周辺住民へ周知する予定である。
【苦情処理】
苦情に対しては、区への報告や対策を迅速に行っている。指定管理者が導入されてから、駐車場へ
の案内が不十分であるということや利用方法が不明等の苦情を多数受けたことにより、新たな看板
の設置や人員配置等の対策を講じている。
⑥ 施設利用
評価
A
優良
【利用計画】
多種多様な利用サービスの提供や定期的に周辺住民に対して、ポスティングを行ったことにより、
前年度より良好な利用実績となっている。特に、駐車場の最大料金導入による一時利用の需要が上
がっている。
【施設利用】
駐車場については、事前精算機による精算を行うことができるため、出庫の際の混雑を防止してい
る。自転車駐車場については、前年度まで使用していなかった上段ラックを使用し、より多くの方
が施設を利用できるよう努めている。
⑦ 事業実施
評価
B
適正
【委託事業】
北区の直営駐車場の時より、大幅に利用者が増えており、指定管理者導入の成果が出ている。
定期利用者はあまり増加していないものの、駐車場最大料金の導入により、一時利用者が増加して
いる。
【自主事業】
駐車場内でのカーシェアリングを今後実施していく予定である。カーシェアリングは、利用者の利
便性を高めるものとして、また新規利用者の増加を期待される。
⑧ 環境整備
評価
B
適正
【利用者環境の整備】
自転車駐車場の避難通路の確保、自転車の整理が行われている。
駐車場については、夜間の際にも採光が確保されており、利用者の環境整備が整っている。
【事故対応】
事故対応マニュアルが整備されており、迅速に対応できるよう教育されている。昇降機の停止が起
きた際にも従業員が関係者に連絡し、迅速に対応している。
313
⑨ 会計
評価
B
適正
【経理規程】
経理規定が整備されており、権限と責任が明確になっている。
一件あたりの支出限度額は規定されていないが、施設保有額は規定しており、消耗品を施設で支出
している。
【契約・支出入等の処理】
消耗品については責任者の権限で支出し、その後本社へ報告している。
消耗品以外については、本社での契約で支出している。
利用料金の集計に関しては従業員と責任者で二重チェックを行い、集計ミスおよび不正を防止して
いる。
【現金等の管理】
小口現金については、日々残高を確認し、週に一回、規定された施設保有額に調整している。
利用料金については、当日は、金庫に入れて二重ロックをし、翌日、銀行口座へ入金する。
また、通帳についても二重ロックした金庫に入れており、盗難防止を図っている。
5.総合評価
評価
B
適正
【総合評価】
本施設は指定管理者を導入して一年目であるが、全体的な評価として概ね良好であった。
駐車場は、周辺住民へのポスティングを行い、新規利用者の獲得に努めており、その成果が現れ
ている。また、事前精算機や多種多様な精算方法、最大料金等の導入により、利用者のニーズに合
った施設となっている。
自転車駐車場については、地下の自転車駐車場ではあるものの、従業員が利用者に対して丁寧な
挨拶や積極的な声掛け等を行っているため、明るい雰囲気が作り出せている。また、前年度より、
営業時間を延長し、利用者の需要に合わせた施設となっている。営業時間中は、従業員が常に配置
されているため、盗難や悪戯等の防止も図られている。
【今後の方針、改善方策】
本施設は、今年度で 20 年目を迎え、様々な個所で経年劣化による老朽化が起きてくることが予
想される。中長期的な計画を立て、対策を講じていくことが必要である。
また、駐車場への案内が不十分であるとの意見が多いため、関係者間で協議し、利用者に分かり
やすい施設にしていくことが求められる。並びに、自主事業のカーシェアリングサービスや商業店
舗との新たな提携サービス等を導入し、駐車場としての更なる付加価値の向上が期待される。
自転車駐車場については、認知度が低いため、ポスティング等を行い、周辺住民への周知をし、
利用率を上げていくことが求められる。
施設全体として、利用者満足度の高い施設運営を行っていくことや、商業施設との新たな提携サ
ービス等を通し、活力あるまちづくりに貢献していくことが期待される。
314
駐車場区民満足度調査報告書
タイムズ24・ソーリングループ
タイムズ24株式会社
1
調査の概要
(1)調査施設
赤羽駅西口駐車場
(2)調査期間
平成27年7月24日(金)・25日(土)
(3)調査対象
駐車利用者(定期利用含む)
(4)調査方法
調査員による対面聞き取り方式
(5)回収状況
回収率100%(107件)
2
調査結果
4
選 択 肢
重視度
3 2 1
4
全く
極め
大切
大切
て大 大切 でな
でな
切
い
い
3
駐車料金
看板等の案内表記
施設の清掃状況
設備の利用しやすさ
事故防止などの安全管理状況
全般的な満足度
61
94
88
70
60
0
3
3
0
0
0
0
0
0
0
大い
極め
に満 満足 不満 て不
足
満
3.52
3.07
3.12
3.04
3.38
平均
15 273
1
0 3.13
7 96
4
0 3.03
9 95
3
0 3.06
11 73 22
1 2.88
5 88 14
0 2.92
13 77 17
0 2.96
※平均得点:各選択肢のスコア(1~4)にそれぞれの選択者数を乗じ、当該設問の回答者総数で除した値
重視度平均 3.23
満足度平均 3.00
①
②
③
④
⑤
⑥
43
11
16
34
37
平均
満足度
3 2 1
結果分析
3.9
3.7
3.5
満
3.3
足 3.1
2.9
度
2.7
②③
④
①
⑤
2.5
2.5
2.7
2.9
3.1
3.3
重 視 度
315
3.5
3.7
3.9
1)項目① 駐車料金について
重視度は3.52と評点が最も高く、利用者が注目している事が読み取れます。
満足度の評点が3.13と高いので、現状の料金体系が利用者の支持を得られています。
2)項目② 看板等の案内表記について
評点からも読み取れますが、概ね良い評価を頂いております。
3)項目③ 施設の清掃状況について
評点からも読み取れますが、概ね良い評価を頂いております。
4) 項目④ 設備の利用しやすさ
重視度、満足度ともに低い評価となっております。
5)項目⑤ 事故防止などの安全管理状況
重視度が高いものの、十分な満足度を得られておりません。
4
課題発見
1)項目① 駐車料金について
重視度は3.41と評点が最も高く、利用者が注目している事が読み取れます。
満足度の評点が3.13と高いので、現状の料金体系が利用者の支持を得られています。
2)項目② 看板等の案内表記について
評点からも読み取れますが、概ね良い評価を頂いております。
3)項目③ 施設の清掃状況について
評点からも読み取れますが、概ね良い評価を頂いております。
4) 項目④ 設備の利用しやすさ
重視度、満足度ともに低い評価となっております。
5)項目⑤ 事故防止などの安全管理状況
重視度が高いものの、十分な満足度を得られておりません。
5
改善方策
1)項目④ 設備の利用しやすさについて
駐車スペースが狭いという意見を多数頂いております。
駐車台数(450台)の内、車室幅員2.3m 48%・2.3m未満(軽専用)10%で全体の58%
が車室幅員2.3m以下です。
2)項目⑤ 事故防止などの安全管理状況について
車路を走行すると駐車場の床からカタカタと音が鳴る事に対しての不安を訴えられる利用者が多
数いましたが、その他の設備については特に指摘はありませんでした。
6
その他
◆年代
10代~20代
30代~40代
50代~60代
70代以上
合計
回答数
2
42
44
19
107
%
1.9%
39.3%
41.1%
17.8%
#####
回答数
75
14
18
107
%
70.1%
13.1%
16.8%
#####
年代
0.0186915
0.3925233
% 89
64
0%
0.4112149
53
20%
40%
10代~20代
0.1775700
93
60%
80% 100%
30代~40代
◆出発地
区内
区外
回答なし
合計
出発地
0.7009345
79
%
0%
0.1682242
0.1308411
21 99
50%
区内
100%
区外
回答なし
◆利用目的
買物
仕事
送迎
回答なし
合計
回答数
%
36
33.6%
6
5.6%
3
2.8%
62
57.9%
107 #####
利用目的
0.02803730.57943925
0.3364485
0.0560747
83
2
98
66
%
0%
316
買物
50%
仕事
送迎
100%
回答なし
自転車駐車場区民満足度調査報告書
タイムズ24・ソーリン グループ
1
調査の概要
(1)調査施設
赤羽駅西口自転車駐車場
(2)調査期間
平成27年7月18日(土)~8月1日(土)
(3)調査対象
定期利用者、一時利用者
(4)調査方法
利用j自転車へのカゴ入れ(150枚)
(5)回収状況
配布枚数:150枚 回収枚数:30枚(未記入 1枚) 回収率:20%
(6)その他
回収ボックスを場内2ヶ所に設置する。
2
調査結果
選 択 肢
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
駐輪場の場所の便利さ(駅に近いなど)
駐車場内の案内表示のわかりやすさ
申し込みの手続き
出し入れのしやすさ
通路の通りやすさ(障害物の有無)
自転車の整理状態
自転車の駐車スペースの広さ
駐車場内の掃除など、清潔さ
駐車場内の照明・明るさ
職員のあいさつや言葉遣いの適切さ
職員の対応の親切さ
全体的な満足度
4
重視度
3 2 1
全く
極め
大切
大切
て大 大切 でな
でな
切
い
い
26
4
8 22
7 18
3
18 11
1
13 16
1
10 20
13 17
10 20
10 19
1
14 16
14 16
- - - -
4
平均
3.87
3.27
3.14
3.57
3.40
3.33
3.43
3.33
3.30
3.47
3.47
3
満足度
2 1
大い
極め
に満 満足 不満 て不
足
満
5
4
3
2
3
5
7
8
5
10
9
6
20
22
12
18
20
24
17
22
24
18
19
22
4
4
1
8
7
1
5
1
2
1
1
2
2
1
平均
2.97
3.00
3.13
2.67
2.87
3.13
3.00
3.27
3.10
3.27
3.23
3.17
※平均得点:各選択肢のスコア(1~4)にそれぞれの選択者数を乗じ、当該設問の回答者総数で除した値
重視度平均
317
3.42
満足度平均
3.07
3
結果分析
3.5
3.3
⑧
⑩
⑪
満
③
足 3.1
⑥
⑨
②
度
⑦
2.9
①
⑤
2.7
2.9
3.1
3.3
3.5
3.7
3.9
重 視 度
4
課題発見
1)項目④・⑦の『出し入れのしやすさ』『自転車の駐車スペースの広さ』について、
現在、電源を入れてない個別ラックに駐輪している為、隣の自転車との
間隔が狭く、不満が生じている模様。
また、その為に項目⑤『通路の通りやすさ』にも影響が生じている。
2)項目⑥の『自転車の整理状態』ついては、前途に述べたようラック駐輪
の為、整理はほとんどなく、通路が狭くなっている為に整理がされてない
と解釈されている。
5
改善方策
1))項目④・⑦の『出し入れのしやすさ』『自転車の駐車スペースの広さ』について、
現在、ラック撤去にして、平置き駐輪場、または、ゲート式駐輪場に変更する
提案を提出中。
2)フリーテキストの中で、出庫の際の上りスロープが大変との意見が見受けられ
ました。 以前の指定管理会社では、駐輪場・駐車場エレベーターを自転車に
乗り入れを許可していたのですが、メーカーに確認したところ人の乗り入れ専用
になっている為、自転車で事故およびケガが発生した場合は責任は負えない
との事で、自転車の乗り入れを禁止いたしました。 その為、IY買物後に荷物の
ある利用者からの意見と思われます。 掲示及び声がけでも、スロ-プの利用が困難な方は
係員が補助するように行っていますが、周知が万全でないようなので、今後
完全周知を心がけます。
318
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(利用施設用)
教育委員会事務局 部
生涯学習・スポーツ振興課
調査実施日
施 設 名
那須高原学園北区しらかば荘
指定管理者
平成27年 7月 8日
(株)ニッコクトラスト
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
本社
:東京都千代田区大手町 1-6-1
設立
:昭和 16 年、資本金 1 億円、従業員数
約7,100名
業務内容:食堂の経営及び食堂の受託経営・旅館その他宿泊施設の経営、事業所数 約720ヶ所
指定管理者施設:■単独管理●台東区立霧ヶ峰学園(H.21~28 年度)●荒川区立清里高原ロッジ・
清里高原少年自然の家(H.21~26 年度) ●富山県立国民宿舎天望立山荘
(H.22~25 年度)●足立区立日光林間学園(H.20~24年度)●富山県立砺
波青少年自然の家(H.20~24 年度)●富山市立自然活用村(H.19~23 年
度)
■共同事業体管理●中小企業大学校仙台校(H.23~28 年度)●中小企業大学校
瀬戸校(H.26~28 年度)
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
・所在地:栃木県那須町湯本206
昭和37年開設、昭和62年改築、鉄筋コンクリート造
3階建て、4,067㎡
・(一般利用時)一般室 12室 定員60名 団体室 6室 定員123名
・従業員数
係3
28名…常勤26名(支配人1
設備管理2 警備係2
副支配人1 調理長1 調理係7 配膳係4
接客
清掃係5)
、非常勤2名…夏季・北教委事業開催時の調理師
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
・北区立那須高原学園(しらかば荘)の管理運営業務
①管理フロント業務
②接客サービス業務
③調理配膳業務
④日常清掃業務
⑤電気・機械設備等の管理運転・保守点検業務
⑥夜間警備業務
⑦危機管理業務
⑧その他業務
・自主事業
①学園と JR 黒磯駅間及び学園と那須湯本駅(JR高速バス)間の無料送迎ワゴン車運行
②バスタオル等、アメニティグッズの提供
③売店、喫茶、自販機、朝市、カラオケルームの営業、娯楽室の提供(無料)
④夕食時の追加料理、飲物の販売
⑤研修、学習、レクリエーションの場の提供
⑥冬季サービス【冬季平日限定(1月10日~4月10日)で 2 泊目から宿泊料 20%割引。
】
⑦大手旅行サイトと提携し、インターネットを活用したPR
319
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
A 優良
【基本方針・組織】
・指定管理者は、教育委員会(生涯学習・スポーツ振興課)と連絡を密にし、学園の管理運営と適
正かつ確実なサービスの提供をしている。
・「教育・学習の場」「健全な宿泊の場」「健康及び福祉の増進の場」の提供を基本方針とし、日々
努力している。また、今年度の区民満足度調査の結果は、昨年同様、良好な評価を得ている。
・地元の行政、商店、その他関係者とも密に連携を図っている。
【施設長】
・支配人は、フロント、調理、設備の3部門を統括し、利用者サービスに努めている。
・支配人は、利用者と良くコミュニケーションをとりダイレクトメールの活用により、常連客の確
保に努めている。北区町内会・自治会への冬季謝恩割引チラシを配布した。
・地元町会、消防,観光協会の各種事業に積極的に参加する等地元の信頼を得ている。
【開所】
・規則上の休園日
1月の第4火曜日からの4日間、3月の第2火曜日からの3日間、12月の第
2火曜日からの3日間
・夏季の教育委員会開催のイングリッシュサマースクール開催期間については一般利用はなし。
②従事者
評価
A 優良
【従事者配置】・フロント、調理、設備担当者は、ベテラン社員を配置し、業務の責任者であると
共に職場内研修を始め、担当部門のリーダー的役割を担っている。
・従業員(社員・非常勤)の雇用は、全員地元採用であり、地元雇用に貢献している。
・区民満足度調査では、
「職員の接客態度の感じが良い」との評価を得ている。
【労働環境】
・労働条件については、労働基準法等の法令を遵守している。
【研修】・研修は、各セクションごとの職場内研修を、重点に実施している。
・本社から毎年7月の区教委が行うイングリッシュサマーキャンプ前に学園に管理栄養士を派遣
し、施設職員全員に対し、食品の安全管理、健康管理について、研修を実施している。
・消防訓練は、毎年地元消防署と協力し、避難訓練、消火訓練を行っている。
③施設管理
評価
B 適正
【建物設備】・設備管理者は、日常点検、定期点検を実施、計画的に設備機器の部品交換を実施し
ている。簡単な小破修繕は、従業員が直すなど対応している。日頃から施設管理には十分注意し、
業務に影響が出ないよう努めている。
・定期的な設備機器の保守点検により、安全を確認している。
・施設維持管理記録は、適切に記録され、適切に保管されている。
・建築後28年経過し、給排水設備等の改修を必要とする箇所が見受けられるが、総体的に、建物
の安全性、美観性、機能性は、維持されている。
【物品管理】・物品は、台帳をもとに適正に管理されている。
・学校利用時用の物品が多数あるため、学校利用時前の一般用物品との入れ替えは大変な作業とな
るが、事業に差し支えないように行っている。
【業務委託】・外部委託は区の承認を得て行っている。
【環境配慮】・環境配慮については、本社及び食品流通部門は、2004年に ISO14001を認
証、取得、しらかば荘も本社、北区の方針により、節電を始め、節水、節湯(温泉)等、省資源、
省エネルギーに努めている。
320
④情報管理・危機管理
評価
A 優良
【情報資産保護】・学園の情報セキュリティポリシーを踏まえ、予約システムを含むパソコンは、
フロント従業員だけが取り扱うことにした。
・宿泊者名簿は、鍵のかかるロッカーに保管、管理している。
・名簿の活用は、了解を得た利用者だけに、イベント情報等のダイレクトメールを発送している。
・全従業員に対し、「個人情報に関する誓約書」を提出させ、個人情報保護に関する意識の向上を
図るとともに、個人情報に関する研修を行っている。
【災害対策、危機管理】
・火災、地震の防災組織は、支配人を総責任者に、消防隊を組織している。
毎年、学園において、地元消防署、町会と合同しての消防訓練を実施している。
緊急時の対応として、警備員と他の従業員2名体制の宿直を行っている。AED を設置している
⑤交流・改善
評価
A 優良
【地域等との関わり】・従業員は、全員地元採用し、地理、地域事情に精通している。那須湯本自
治会、那須観光協会、食品衛生協会、消防署の協会等に入会し各事業に参加し地元から信頼を得
ている。
・町会での清掃、消防訓練等の奉仕活動に積極的に参加している。
・地元からの食材の調達、品物の購入をしている。
【苦情処理】・苦情は、支配人を中心にフロントが即時対応している。
・教育委員会(生涯学習・スポーツ振興課)に報告、指示を受けている。
・苦情は、毎朝行う職員会議のテーマとして取り上げ、職員の共通理解を図っている。
・アンケート用紙「お客様の声」をフロント、客室に置き、モニタリングに努めている。
⑥施設利用
評価
A 優良
【利用計画】・年間利用計画を策定、目標達成に向け、努力している。
・平成26年度利用実績は、12,007人(前年度より169名増加)を確保した。指定管理者制
度導入前の18年度より 4,838人増加している。
【施設利用】・申し込みをフリーダイヤルによる、現地直接申し込みにしている。
・インターネット予約を導入している。また、大手旅行サイトと提携しPRに努めている。
・ モニタリングの区民満足度評価結果は、大変良好な結果が得られている。
・ 新たに夕食を従来の「和食懐石料理」のほかに「牛肉しゃぶしゃぶ食べ放題」コースも選べる
ようにし、家族連れや若年層の顧客開拓に努めている。
・オフシーズンの利用者確保が課題だが、北区自治会へ冬季謝恩割引チラシ配布等努力している。
・「施設の有効活用」として多目的ホールを社交ダンス会場や剣道の合宿等として活用している。
⑦事業実施
評価
A 優良
【委託事業】・学校のサマーキャンプや区主催の宿泊研修等を予定通り実施している。
【自主事業】・タオル、歯ブラシセットの無料提供、バスタオルの貸出をおこなっている。
・無料送迎車を、学園と JR 黒磯駅間、学園と那須湯本駅(JR高速バス)間で運行している。
・民間バス会社とタイアップし、新宿駅発、王子駅前経由の那須行きのバス運行を確保した。学園
まで、往復 5,900 円で毎日運行している。高速バス乗車券を学園で扱っている(予約制)。
・大手旅行サイトと提携し、インターネットによる集客に努めている。
・地元向け忘新年会プランのセールス等を実施している。
・玄関先での夏野菜の販売(朝市)を行い、秋には、果物の販売をしている。
・団体部屋2室をカラオケルームとして開設している。
・空いている団体部屋1室を囲碁・将棋等愛好家に無料で開放している。
321
⑧環境整備
評価
A 優良
【利用者環境の整備】
・「癒しの温泉と、くつろぎの宿」をモットーにフロントを中心に接客に力を入れている。また客
室、トイレ、浴室、ロビー等の清掃の徹底、おいしい食事の提供、くつろげる宿を提供している。
・バリアフリー対策として全館に手すりを設置し、利用者から好評である。
・地上デジタル対応の大型液晶テレビ、2階・階段のタイルカーペットは、利用者に好評である。
・客室内の敷布団・浴衣は、平成26年度に新調した。
【事故対応】・問題になるような事故・トラブルは発生していない。夜間は、従業員の宿直2名体
制で、救急、火災等の緊急対応している。
・従業員は、地元採用のため、緊急時には、30分~1時間以内で全員参集できる。
・AED の設置施設であり、従業員の全員が AED を扱えるよう、使用講習会を実施している。
・雪対応として、利用者にチェーン・長靴の貸出をしている。
・事故への対応について、その経過を教育委員会(生涯学習・スポーツ振興課)に報告している。
⑨会計
評価
B 適正
【経理規程】・経理規程が整備されており、命令系統、権限と責任が明確になっている。
・指定管理料、使用料の管理、業者への大口支払いは、本社で行い、小口支払いは、学園にて、支
配人の決裁を得て、会計担当の副支配人、フロント・事務担当が行っている。
【契約・支出入等の処理】・契約に際しては稟議を行い、出納については必ず責任者の承認を得て
いる。
【現金等の管理】・利用料金等の現金は、現金出納帳で管理し、日々の収支状況、残高を確認し、
事務室の大型金庫に安全かつ確実に保管している。そして、現金は2日、あるいは3日に1回近く
の銀行から会社の口座に送金している。
5.総合評価
評価
A 優良
【総合評価】
・平成27年7月8日(水)に現地調査および公認会計士による財務状況調査および会計
処理について評価を行っての指定管理者チェックシートによる評価は、基本方針・施設長、従事
者、情報管理・危機管理、交流・改善、施設利用、事業実施、環境整備については「優良」であ
り、施設管理、会計は、
「適正」であった。
・学園利用者に対する満足度調査結果では、本年もかなり高い評価を得ている。
・利用者数は26年度も25年度に引続き前年度より増加しており、運営努力の成果が表れている。
・ 民間バス会社との那須行きのバス運行、ワゴン車2台による学園と駅との送迎を行い、利用者の
利便に供している。
【今後の方針、改善方策】
・利用者数の増加を図るには、オフシーズンの利用者確保が課題である。引き続き、①冬季サービ
ス(冬季平日限定割引)のPR、②ダイレクトメールの活用、③地元向け忘新年会のセールスを
実施し、また観光会社とのタイアップによる観光ツアーの紹介・実施も引続き実施されたい。
・学園の特長である団体室の稼働率アップが、「鍵」である。26年度は、区内の学校の宿泊研修
利用(165 名)があったということであり、一層の団体利用増加を期待したい。研修、学習、及び
社交ダンス・スポーツ等のレクリエーションの場の提供を引き続き実施されたい。
・大手旅行サイト、全国紙及び地元雑誌等のメディアを利用して、北区立那須高原学園(北区しら
かば荘)の PR を行い、新たな顧客開拓を引き続き実施されたい。
・高齢の施設利用者から、足腰が弱っているためにベッドの部屋の希望が多いという。和室をバリ
アフリーの洋室タイプに改装することを検討していきたい。
(現在は身障室が1室あるのみ)
322
平成27年度区民満足度調査報告書
(株)ニッコクトラスト
1
調査の概要
(1)調査施設
那須高原学園北区しらかば荘
(2)調査期間
平成27年5月20日~平成27年6月20日
(3)調査対象
那須高原学園北区しらかば荘現地宿泊利用者
(4)調査方法
宿泊者に対し、アンケート配布協力依頼
(5)回収状況
5月21日~6月23日の利用者 100名 回収枚数 87枚 回収率 87%
(6)その他
調査項目は昨年同様である
2
調査結果
選 択 肢
大切さ(重視度)
4 3 2 1
全く
極め
大切
大切
て大 大切 でな
でな
切
い
い
平均
4
満足度
3 2 1
大い
極め
に満 満足 不満 て不
足
満
平均
①
申し込みの手続き・打ち合わせ等、受付の
しやすさ
45
32
1
0
3.56
45
34
0
0
3.57
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
現地までの行きやすさ、送迎等
建物および室内の整理整頓・清潔・安全性
現地従業員の応対・服装・言葉使い
防犯上の安全度
食事
睡眠寝具等
温泉、浴用品
居住性、安らぎ度、室内洗面用具、消耗品
全体的な満足度
35
41
44
42
36
32
46
23
45
36
37
37
45
46
33
57
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
3.44
3.51
3.54
3.53
3.44
3.41
3.58
3.29
44
46
57
38
61
37
48
35
51
36
33
28
43
25
43
34
48
34
2
1
0
0
0
2
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
3.51
3.56
3.67
3.47
3.71
3.43
3.59
3.42
3.60
※平均得点:各選択肢のスコア(1~4)にそれぞれの選択者数を乗じ、当該設問の回答者総数で除した値
重視度平均 3.48
満足度平均 3.55
323
3
結果分析
3.9
⑥ ④
⑧
③①
② ⑤
⑦
3.7
3.5
満
足
⑨
3.3
3.1
度 2.9
2.7
2.5
2.5
2.7
2.9
3.1
3.3
3.5
3.7
3.9
重 視 度
4
課題発見
○重視度の高い順の項目は⑧温泉、浴用品①申し込みの手続き・打ち合わせ等、受付のしやすさ
④現地従業員の対応・服装・言葉使い⑤防犯上の安全性
これらについては⑤を除いて満足度の平均値をこえてる。
〇満足度の低い項目は⑨居住性、安らぎ度、室内洗面用具、消耗品⑦睡眠寝具⑤防犯上の安全性
⑨居住性、安らぎ度、室内洗面用具⑦睡眠寝具については
全国的に異常気象となり、那須高原も暑い日が続きました。本来例年那須高原の梅雨時期は
寒い日が多くなっており、寝具類(羽布団等)は夏季施設開設に合わせて入れ替えを行っており
室内が暑く感じられてと思われます。
⑤防犯上の安全性については
全国で火山活動が活発化の影響と、地震も多く発生してます。防犯上より、那須山の心配と
建物の安全性を心配されてと考えられます。
5
改善方策
〇⑨居住性、安らぎ度、室内洗面用具、消耗品⑦睡眠寝具については
・寝具類は夏季施設に入替ます。気温の変化に合わせて、早めに丹前から半纏へ入替の実施
さらに暑そうな時は扇風機を入れて対応します。
○⑧防犯上の安全度ついては
・防犯上は、夜間警備、宿直者2名で緊急時に対応しております。
フロント玄関は21:00に施錠、朝は6:00開錠し、(利用者の要望がある時は対応してます)
従業員出入り口は退社と同時に施錠してます。(21:00頃)
・地震の規模によっては、放送で安全を確認します。(室内で物が落ちた、怪我等したなど)
・安全度は、建物点検項目に沿って実施しておりますが、災害発生時は全員で点検し、異常を
発見した際は区に報告し指示を頂き対処しております。
324
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
教育委員会事務局生涯学習・スポーツ振興課
(利用施設用)
施 設 名
中央公園文化センター
調査実施日
指定管理者
平成27年 7 月15日
株式会社 旺栄
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
本社
:東京都北区王子本町1-4-13
設立
:昭和 51 年 2 月
株式上場有無:無
資本金
:1 億円 社員数:196名(内、正社員数は61名)〔平成27年4月1日現在〕
主な事業内容:①建物総合管理 ②学生寮運営管理
③給食受託 他
売上高
:24億円
指定管理者施設:■単独管理 〇中野区立軽井沢少年自然の家(平成22年度~現在)
、〇江戸川区
総合体育館(23 年度~現在)、〇北区立赤羽スポーツの森公園競技場(23 年
度~現在)
、●加須市健康ふれあいセンター(21~26年度)
■共同事業体管理 〇北とぴあ ※4社による共同(27年度~)
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
所在地
:北区十条台1-2-1(中央公園内)
開設年月日:昭和 56 年 1 月 17 日(昭和 5 年建築)
面積
構造
:建物2,451.19㎡
:鉄筋コンクリート造 地階・地上3階
従事職員数:8名【施設長1 副施設長1 事業担当2
受付担当4(内非常勤3)
】
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
平成 25 年6月1日から耐震・昇降機設置工事等により休館していたが、平成 26 年4月16日
より、リニューアルオープンイベント事業を開催したうえで、通常の事業を展開している。
1. 教育委員会委託事業
(1)講座事業
① 区民講座:文化センターが企画・開催する講座・講演会、イベント事業等
② 区民協働講座:利用団体との協働で開催する講座
③ 子ども講座:子どもや親子を対象とした講座
(2)イベント事業
① 文化センター祭(年 1 回秋に開催)、② 文化センター子どもひろば(年 2 回開催)
2.管理運営業務
①施設管理業務 ②受付関係業務 ③貸出関係業務 ④事業関係業務(再掲)
3.日常清掃業務
4.定期清掃業務
5.空調設備等総合保守
6.自動火災報知機設備等保守
7.受水槽・高架水槽・汚水槽等の洗浄
8.機械警備業務
9.自主事業:
①「歌声喫茶」 ②「きたくせんたー寄席」 ③北区の商店街を歩く(梶原銀座商店街)
④撮影場所の提供
⑤雨傘の販売
⑥コピーサービスの提供
325
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
A 優良
【基本方針・組織】
・文化センターは、地域における生涯学習の拠点施設として、学習の、1.場の提供、2.機会の
提供、3.情報の提供等に関する事業を実施するところである。
・施設長をはじめ職員は、そのことをよく理解・認識し、文化センターの管理運営に努めている。
・生涯学習・スポーツ振興課と常に連絡を取り、文化センターの運営と施設管理を行っている。
・ 中央公園文化センター友の会(利用団体連絡協議会)と協力し、連携事業実施等を行っている。
【施設長】
・運営管理全般を統括し職員をまとめ、文化センターの基本方針の実現に向け、日々努力している。
【開所】
・条例及び規則に定める使用時間、休館日等を遵守した運営がなされている。
・開館時間 午前 9 時~午後 10 時
・休館日 毎週月曜日、国民の休日
年末年始(12 月 28 日~1 月 4 日)
②従事者
評価
A
優良
【従事者配置】
・ 建物管理、受付、各種事業のため、8名を配置し、ローテーション体制を組んでいる。
・職員は、
「いつも元気で、明るく清潔、利用者が利用しやすい環境づくり」を目指している。
・施設長をはじめ、事業担当、受付担当には、経験者を配置し、利用者サービスに努めている。
【労働環境】
・労働条件については、労働基準法等の法令を遵守している。
【研修】
・平成27年3月、全職員に対して①平成27年度文化センターの組織体制について、②文化セン
ターの施設使用のあり方について、③ワークショップにより「多文化共生について考える」④緊
急時の対応方法確認について全体研修を実施した。
・職場研修では、個人情報保護等をはじめ、情報セキュリティ研修を行っている。
③施設管理
評価
B
適正
【建物設備】
・ 日常管理においては、適正に管理されている。
・ 定期的な設備機器の保守点検により、安全を確認している。
・ 施設維持管理記録は適切に記録され、適切に保管されている。
【物品管理】
・ 物品は、台帳をもとに適正に管理がなされている。
・ 施設運営に必要な物品は区内事業者から購入するよう努めている。
【業務委託】
・日常清掃は、北区シルバー人材センターに委託している。
【環境配慮】
ごみの分別回収、節水、節電に努めている。北区の食品用発泡トレイ回収事業の拠点である。
326
④情報管理・危機管理
評価
A
優良
【情報資産保護】
・参加者名簿等、個人情報は、鍵のかかるキャビネットに保管、管理している。
・全職員から「秘密保持及び個人情報の保護に関する誓約書」を提出させている。
・社内教育で個人情報保護に関する知識とガイドラインの要求事項を浸透させている。
【災害対策、危機管理】
・ 「北区立文化センター危機管理マニュアル」を作成し、①火災・地震 ②けが人・急病人、③故
障
④防犯等の対応を図っている。
・ 施設内の消防用設備は定期的に点検がなされている。
・「北区立文化センター緊急連絡網」を作成、緊急時の連絡体制を構築している。
⑤交流・改善
評価
A 優良
【地域等との関わり】
・文化センター祭、子どもひろば等は、利用団体連絡協議会や地域有志との協働で実施している。
・利用団体連絡協議会とは、情報交換、協議を密に行い、協力して文化センター運営を行っている。
・区内ボランティア団体の育成と活用をめざしている。
【苦情処理】
・施設長はじめ職員が、利用者からの要望・苦情について誠意をもって対応している。
・苦情があるたびに、苦情の受付、処理について記録し、その経過を北区生涯学習・スポーツ振興
課)へ報告している。
⑥施設利用
評価
B
適正
【利用計画】
・教育委員会の委託事業や協働事業を、策定した計画にしたがって開催している。
【施設利用】
・ 施設利用は、改修工事により長期間文化センターが使用できなかったため、施設離れが心配され
たが、従来使用していた団体の大部分は利用いただくようになった。
・高齢になり足腰が衰えた方の利用が多い中、エレベーターが設置でき、使いやすくなった。
・ 設備・備品の提供・貸出は適切に行われている。
・3 文化センター合同で「文化センターだより」を年4回発行し、PRに努めている。
・各文化センターごとに「利用団体案内」を発行し、活動したい人々への情報提供に努めている。
・電話予約を実施している。※窓口申請の翌々日から
⑦事業実施
評価
B
適正
平成26年4月16日のリニューアルオープン以降、計画通りに事業が実施された。
【委託事業】
・教育委員会委託講座(区民講座)、利用団体や区民との協働講座(子ども講座、子どもひろば、
文化センター祭)は、順調に実施されている。
【自主事業】
①「歌声喫茶~懐かしの歌を歌おう」2回開催(中央公園文化センタ-)
「きたくせんたー寄席」2回開催(中央公園文化センター)
「北区の商店街を歩く~都電とお地蔵様の梶原銀座商店街」
②文化センターをテレビ、映画の撮影場所としての有料使用
③コピーサービス
④雨傘の販売
327
⑧環境整備
評価
A
優良
【利用者環境の整備】
・施設内は、設備・物品等が整頓され、概ね清潔が保たれている。
・ 施設内外とも危険箇所はなく、安全が確保されている。
・平成27年4月より、1階に生涯学習情報コーナーを新たに設け、文化センターの情報をはじめ、
北区や東京都、近隣自治来、教育機関からのお知らせ、団体情報を提供している。
・施設内1階に利用団体のレターボックスの設置や、廊下や 2Fロビーでの利用団体の作品展示、
談話室の中央公園文化センターの歴史紹介を行っている。
・地下1階に陶芸窯室を新設し、陶芸団体の活動や陶芸教室開催が行いやすくなった。
【事故対応】
・事故、急病人対応マニュアルを作成、対応している。
・応急手当ができるよう、救急箱の医薬品の点検、補充を行っている。
・緊急連絡用として、職員、教育委員会担当者及び関係機関との連絡網を作成している。
・事故の対応について、その経過を北区生涯学習・スポーツ振興課へ報告している。
⑨会計
評価
B
適正
【経理規程】・本社の経理管理規程に基づき、会計処理が行われており、命令系統、権限と責任が
明確になっている。
・大口の支払いは本社で行われており、売上処理、月次処理は適正に処理されている。
・施設長は、現場の会計責任者として施設の利用料金収入、物品購入の小口支払いの管理、運営を
行うこととされている。
【契約・支出入等の処理】・契約に関しては、稟議書を作成し、出納にあたっては必ず責任者の承
認を得ている。
【現金等の管理】
・利用料金及び自主事業等の現金は、売上台帳及び現金出納帳により管理されている。
・受付窓口担当者は、日々、利用料金の集計を行い、売上台帳及び現金出納帳に記帳した後、事務
室内金庫に安全かつ確実に保管し、まとまった段階で本社に納めている。
5.総合評価
評価
B 適正
【総合評価】
・平成 27年7月15日(水)、中央公園文化センターの現地立入り調査を行い、また、文化センタ
ーの会計処理について、㈱旺栄本社にて公認会計士による評価を行った。
・中央公園文化センターの基本方針・施設長、従事者、情報管理・危機管理、交流・改善、環境整
備については「優良」であり、施設管理、施設利用、事業実施、会計は、「適正」であった。
・北区教育委員会委託事業、区民協働事業は計画に則り、円滑・確実に実施されている。文化セン
ターの指定管理者として8年5カ月が経ち、事業担当者の経験が生かされている。
【今後の方針、改善方策】
・今後とも、㈱旺栄と3文化センターと当課により毎月一度定例的に開催する文化センター連絡協
議会で、事業や施設管理運営について、報告、連絡、協議を行い、改善、拡充に努めていきたい。
・施設の利用率向上のため、社会人や若者の受講が見込めるような講座、高齢者向け講座、地域に
密着した講座など多様な事業を開催していきたい。
・自主グループ育成に努めるとともに、施設の周知により、新たな団体利用も増やしていきたい。
・今後も文化センター利用団体との連携、協力に努め、利用者にとってより使いやすい施設維持・
運営を行い、文化センター祭、子どもひろば等の事業展開を円滑に行っていきたい。
328
文化センター区民満足度調査報告書
株式会社旺栄
1
調査の概要
(1)調査施設
中央公園文化センター
(2)調査期間
平成27年6月1日(月)~平成27年6月15日(月)
(3)調査対象
1.文化センター団体利用者
2.教育委員会主催文化センター事業受講者
(4)調査方法
1.団体利用者
期間内の団体利用時に、1団体につき5枚のアンケート用紙を窓口で手渡しして記入・提出を依
頼し、利用終了後、窓口脇に設置したアンケート回収箱に提出して頂いた。
2.主催事業受講者
期間内に開催した講座で、出席者にアンケートの回答を依頼し、回収箱に提出していただい
た。
(5)回収状況
アンケート配布枚数 計 420枚 回収 247枚 回収率 59%
(6)その他
調査対象について
団体利用者に対しては、実施期間を2週間以上とったので、週1回、隔週、月1回など様々な
頻度で利用する大多数の利用団体に対して調査を行うことができた。
調査内容について
前年と同様のアンケート項目とし、アンケート結果を比較することで、課題発見・改善方策を
明確にすることができた。
2
調査結果
選 択 肢
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
センターの存在・利用方法についてのPR
施設(=部屋)の使用申請手続きのしやすさ
現在利用できる開館日数
現在の貸出時間帯〔午前・午後・夜間〕の区切りかた
施設(=部屋)の取りやすさ
付帯設備の利用しやすさ
施設やロビー等の清潔さ、快適さ
センター主催事業(各種講座・教室)の数と内容
職員の応対(親切さ・説明のわかりやすさ)
学習情報を提供していること
学習相談を行っていること
文化センターの全体的な満足度
4
重視度
2 1
3
全く
極め
大切
大切
て大 大切 でな
でな
切
い
い
239
212
202
215
209
205
212
194
210
201
188
130
137
134
141
128
136
112
142
106
139
139
1
1
2
1
3
3
2
9
3
9
12
0
1
1
0
0
1
0
0
0
0
1
4
平均
3.64
3.60
3.58
3.60
3.61
3.58
3.64
3.54
3.65
3.55
3.51
3
満足度
2 1
大い
極め
に満 満足 不満 て不
足
満
55
48
54
65
61
55
110
42
102
48
39
71
130
142
154
153
132
150
108
159
120
153
155
143
13
32
13
5
22
7
4
9
0
8
10
1
0
2
2
2
6
2
3
1
0
2
2
2
平均
3.21
3.05
3.17
3.25
3.12
3.21
3.44
3.15
3.46
3.17
3.12
3.30
※平均得点:各選択肢のスコア(1~4)にそれぞれの選択者数を乗じ、当該設問の回答者総数で除した値
重視度平均 3.59
満足度平均 3.22
329
3
結果分析
3.6
⑨
⑦
3.4
満
④
⑥
足 3.2
⑧
⑪
①
⑩③
度
⑤
②
3.0
2.8
3.3
3.5
3.7
重 視 度
4
課題発見
調査結果から、重視度がやや高く、満足度が低い、改善優先事項として
「№②施設(=部屋)の使用申請手続きのしやすさ」に対する満足度が低い
施設の申請は、使用希望日の2ヶ月前の同日の午前9時にセンターへ出向き、
申請のための抽選を行っている。
「№⑤施設(=部屋)の取りやすさ」に対する満足度が低い
施設を取るためには使用申請に出向く必要があり、使用申請手続きへの満足度の
低さが取りやすさへの満足度の低さにも影響している。
5
改善方策
「№②施設(=部屋)の使用申請手続きのしやすさ」
施設使用申請を電話で予約できるサービスや、3センター相互予約の開始によりどのセン
ターからでも予約・還付手続きができる等使用申請手続きの多様化に取り組んでいます。
また抽選方法の見直しを求める要望がありました。現在の抽選方法から月1回の抽選方法
など、利用者と意見交換をおこない見直しを検討します。
「№⑤施設(=部屋)の取りやすさ」
3センター相互予約の開始に伴い、他センターの貸出基準を把握し窓口で利用団体の活動
が出来る他センターの施設の紹介を行っています。また同項目に関する意見に申請に関す
る内容が挙げられているため、申請手続きの見直しを検討します。
330
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
教育委員会事務局生涯学習・スポーツ振興課
(利用施設用)
施 設 名
赤羽文化センター
調査実施日
指定管理者
平成27年 7 月7日
株式会社 旺栄
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
本社
:東京都北区王子本町1-4-13
設立
:昭和 51 年 2 月
株式上場有無 :無
資本金
:1 億円 社員数:196名(内、正社員数は61名)〔平成27年4月1日現在〕
主な事業内容:①建物総合管理 ②学生寮運営管理 ③給食受託 他
売上高
:24億円
指定管理者施設:■単独管理 〇中野区立軽井沢少年自然の家(平成22年度~現在)、〇江戸川区
総合体育館(23 年度~現在)、〇北区立赤羽スポーツの森公園競技場(23 年
度~現在)
、●加須市健康ふれあいセンター(21~26年度)
■共同事業体管理 〇北とぴあ ※4社による共同(27年度~)
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
所在地
:北区赤羽西1-6-1-301パルロード2(3 階)
開 設
:昭和 57年7月 12日(赤羽会館内)
移 設
:平成 7 年 11 月 10 日
面
構
:建物2,085.80㎡
:鉄筋コンクリート造
積
造
従事職員数:16 名 【
(施設長1 副施設長1 事業担当3 受付担当11(内非常勤9)】
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
1.
教育委員会委託事業
(1)講座事業
① 区民講座:文化センターが企画・開催する講座・講演会、イベント事業等
② 区民協働講座:利用団体との協働で開催する講座
③ 子ども講座:子どもや親子を対象とした講座
(2)イベント事業
①文化センターまつり (年 1 回秋に開催)
②文化センター子どもひろば(年 2 回開催)
③赤羽文化ひろば(利用団体の学習成果の発表会、展示会などを開催)
2.管理運営業務
①施設管理業務 ②受付関係業務 ③貸出関係業務 ④事業関係業務(再掲)
3.日常清掃業務
4.定期清掃業務
5.空調・冷暖房設備保守
6.エスカレーター設備保守
7.衛生設備清掃管理業務
8.自主事業
①パソコン特別講座、②裁縫講座、③親子料理教室、④「北区の商店街を歩く」、
⑤「北区の名店を味わう」⑥飲料水の自動販売機3台の設置
331
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B
適正
【基本方針・組織】
・文化センターは、地域における生涯学習の拠点施設として、学習の、1.場の提供、2.機会の
提供、3.情報の提供等に関する事業を実施するところである。
・施設長をはじめ職員は、そのことをよく理解・認識し、文化センターの管理運営に努めている。
・生涯学習・スポーツ振興課と常に連絡を取り、文化センターの運営と施設管理を行っている。
・ 赤羽文化センター利用団体協議会と協力し、連携事業等を実施している。
【施設長】
・運営管理全般を統括し職員をまとめ、文化センターの基本方針の実現に向け、日々努力している。
【開所】・条例及び規則に定める使用時間、休館日等を遵守した運営がなされている。
・ 開館時間 午前 9 時~午後9時
・休館日 年末年始(12 月 28 日~1 月 4 日)定期清掃日及び保守点検日(第 3 火曜日)
②従事者
評価
B
適正
【従事者配置】
・ 16 名を配置し、管理、受付、各種事業のため、ローテーション体制を組んでいる。
・職員は、
「いつも元気で明るく清潔、利用者が利用しやすい環境づくり」を目指している。
・ 施設長をはじめ、事業担当、受付担当とも経験者を配置し、利用者サービスに努めている。
【労働環境】・労働条件については、労働基準法等の法令を遵守している。
【研修】
・平成27年3月、全職員に対して①平成27年度文化センターの組織体制について、②文化セン
ターの施設使用のあり方について、③ワークショップにより「多文化共生について考える」④緊
急時の対応方法確認について全体研修を実施した。
・ 毎月休館日に全スタッフでミーティングを行っている。懸案事項の検討、安全衛生管理などの
社内教育、施設設備の取り扱い実務研修などを行いノウハウ共有の場としている。
・ 職場研修では、個人情報保護等をはじめ、情報セキュリティ研修を行っている。
③施設管理
評価
B
適正
A
優良
【建物設備】・日常管理においては、適正に管理されている。
・ 定期的な設備機器の保守点検により、安全を確認している。
・ 施設維持管理記録は適切に記録し、適切に保管されている。
【物品管理】物品は、台帳をもとに適正に管理がなされている。
・ 施設運営に必要な物品は区内事業者から購入するよう努めている。
【業務委託】・日常清掃は、シルバー人材センターに委託している。
【環境配慮】・ごみの分別回収、節水、節電に努めている。
④情報管理・危機管理
評価
【情報資産保護】
・各種講座の参加者名簿は、鍵のかかるキャビネットに保管し管理している。
・全職員から「秘密保持及び個人情報の保護に関する誓約書」を提出させている。
・社内教育で個人情報保護に関する知識とガイドラインの要求事項を浸透させている。
【災害対策、危機管理】「北区立文化センター危機管理マニュアル」を作成し、①火災、地震
②
けが人、急病人 ③故障 ④防犯等の対応を図っている。
・ 施設内の消防用設備は定期的に点検がなされている。
・ 赤羽消防署の防災・火災訓練に、パルロード2管理組合の自衛消防隊の一員として参加した。
・「北区立文化センター緊急連絡網」を作成、緊急時の連絡体制を構築している。
332
⑤交流・改善
評価
A 優良
【地域等との関わり】
・文化センターまつり、子どもひろば等を、利用団体連絡協議会との協働で実施している。
・利用団体連絡協議会との良好な関係の維持に努めている。
・区内ボランティア団体の育成と活用をめざしている。
【苦情処理】
・施設長はじめ職員が、利用者からの要望・苦情について誠意をもって対応している。
・苦情があるたびに、苦情の受付、処理について記録し、その経過を北区生涯学習・スポーツ振興
課)へ報告している。
⑥施設利用
評価
A
優良
【利用計画】
・教育委員会の講座委託事業や利用団体との協働事業などは、計画通り実施している。
【施設利用】
・施設利用率は、文化センターが赤羽駅西口前徒歩 2 分の好立地にあるため、非常に高い。
・施設利用希望がきわめて多いため、赤羽文化センターは、他2センターが毎週月曜と祝日は休館
としているのに対し、月1日の休館日を設けるのにとどめ、開館日数を増やしている。
・ 以前は会議室だった部屋を学習室として貸し出すようにし、専門室の利用用途も広げている。
・ 設備・備品の提供・貸出は適切に行われている。
・施設利用状況を一覧で掲示することにより、人目で空き状況がわかるよう掲示に努めている。
・3 文化センター合同で「文化センターだより」を年4回発行し、PRに努めている。
・ 各文化センターごとに「利用団体案内」を発行し、活動したい人々への情報提供に努めている。
・ 電話予約を実施している。※窓口申請の翌々日から
⑦事業実施
評価
A
優良
【委託事業】
・教育委員会委託講座、および利用団体や区民との協働講座を計画通りに実施している。
【自主事業】
・親子料理教室の外、北区の商店街を歩く(赤羽東口の隠れた名店探訪)
・自主事業として、初級・中級者を対象としたパソコン特別講座を4講座(16回開催)。
また、パソコン利用者の学習相談コーナーとして、特別講座「みんなのパソコンひろば」を毎月
1回、土曜日午後に計12回開催した。
・飲料の自動販売機、3台を設置。
⑧環境整備
評価
A 優良
【利用者環境の整備】
・利用団体の会員募集案内等の掲示が見やすく良く整理されて行われている。
・利用者が判りやすいようサインを付けている。
・カウンター周辺や窓口の整理整頓や展示物等の表示の工夫が見られる。
・付帯設備等の備品類の点検、整備、収納棚の整理を行った。
・自動販売機で、冷水を紙コップで無料で提供している。
・館内に、ソファーを備えた休憩スペースを設けている。
【事故対応】
・事故、急病人対応マニュアルを作成、対応している。
・応急手当ができるよう、救急箱の医薬品の点検、補充を行った。
・緊急連絡用として、職員、教育委員会担当者及び関係機関との連絡網を作成している。
333
⑨会計
評価
B
適正
【経理規程】
・本社の経理管理規程に基づき、会計処理が行われており、命令系統、権限と責任が
明確になっている。
・大口の支払いは本社で行われており、売上処理、月次処理は適正に処理されている。
・施設長は、現場の会計責任者として施設の利用料金収入、物品購入の小口支払いの管理、運営を
行うこととされている。
【契約・支出入等の処理】・契約に関しては、稟議書を作成し、出納にあたっては必ず責任者の承
認を得ている。
【現金等の管理】
・利用料金及び自主事業等の現金は、売上台帳及び現金出納帳により管理されている。
・受付窓口担当者は、日々、利用料金の集計を行い、売上台帳及び現金出納帳に記帳した後、事務
室内金庫に安全かつ確実に保管している。利用料金は、銀行から本社に送金している。
5.総合評価
評価
B
適正
【総合評価】
・平成27年7月7日(火)、赤羽文化センターの現地立入り調査を行い、また、会計処理について
は、7月9日(木)に指定管理者の㈱旺栄本社に公認会計士とともに評価を行った。
・赤羽文化センターの情報管理・危機管理、交流・改善、施設利用、事業実施、環境整備について
は、「優良」であり、基本方針・施設長、従事者、施設管理、会計は、「適正」であった。
・北区教育委員会委託事業、区民協働事業も順調に実施されている。文化センターの指定管理者と
して8年5カ月が経ち、事業担当者の経験が生かされてきている。
・27年度も区民満足度調査報告書で「施設(部屋)の使用申請手続きのしやすさ」、「施設(部屋)の
取りやすさ」については、重要度が高く、かつ満足度が低い調査結果となったが、利用団体が非
常に多いことの反映であり、引き続き、利用率の比較的低い部屋の活用などを図っていきたい。
【今後の方針、改善方策】
・今後とも、㈱旺栄と3文化センターと当課により毎月一度定例的に開催する文化センター連絡協
議会で、事業や施設管理運営について、報告、連絡、協議を行い、改善、拡充に努めていきたい。
・施設(部屋)の使用申請・抽選方法の改善については、状況をよく把握し、利用団体の意向・希望
も聞いて、具体的な改善策を検討していきたい。
・駅前という立地条件を活かし、社会人や若者が受講できるように、夜間や土日に開催する講座に
引き続き取り組んで欲しい。
・自主事業としてのパソコン教室は、IT使用がしやすい設備となっている第3学習室の活用も含
め、広く初級・中級者対象の講座や、パソコン利用者の相談コーナーとしての特別講座「みんな
のパソコンひろば」の実施を引き続き行っていきたい。
・料理室の利用率を高める料理に関する教室等の事業を引き続き実施されたい。
・今後も文化センター利用団体との良好な関係を維持し、文化センターまつり、子どもひろば、赤
羽文化ひろば等の事業展開を引き続き活発に行っていきたい。
・「文化センターだより」や「利用団体案内」による情報提供、モニターテレビによる学習情報の
提供などを引き続き行われたい。
334
【図表】
文化センター区民満足度調査報告書
株式会社旺栄
1
調査の概要
(1)調査施設
赤羽文化センター
(2)調査期間
平成27年6月1日(月)~平成27年6月15日(月)
(3)調査対象
1.文化センター団体利用者
2.教育委員会主催文化センター事業受講者
(4)調査方法
1.団体利用者
期間内の団体利用時に、1団体につき5枚のアンケート用紙を窓口で手渡しして記入・提出を依
頼し、利用終了後、窓口脇に設置したアンケート回収箱に提出して頂いた。
2.主催事業受講者
期間内に開催した講座で、出席者にアンケートの回答を依頼し、回収箱に提出していただいた。
(5)回収状況
アンケート配布枚数 計679枚 回収279枚 回収率41.1%
(6)その他
調査対象について
団体利用者に対しては実施期間を2週間以上設け、週1回、隔週、月1回等、様々な頻度で利用
する利用団体に対して調査を行うことができた。
調査内容について
前年と同様のアンケート項目とし、アンケート結果を比較することで、改善策、検討課題を明確
にすることができた。アンケート用紙は質問の意味が分かり難い、質問の作り方を検討してほし
いとの意見が寄せられた。
2
調査結果
選 択 肢
4
重視度
3 2 1
4
全く
極め
大切
大切
て大 大切 でな
でな
切
い
い
センターの存続・利用方法についてのPR
施設(=部屋)の使用申請手続きのしやすさ
現在利用できる開館日数
159
149
155
166
130
155
140
162
148
168
158
335
1
3
4
4
6
4
1
11
3
10
10
1
1
1
0
1
0
0
1
0
0
0
3.36
3.28
3.25
3.22
3.32
3.23
3.37
3.13
3.32
3.16
3.15
大い
極め
に満 満足 不満 て不
足
満
平均
41 186 19
0 3.09
17 152 51 19 2.70
34 187 18
1 3.06
現在の貸出時間帯[午前・午後・夜間]の区切りかた
41 188 11
1 3.12
施設(=部屋)の取りやすさ
25 126 70 18 2.66
附帯設備の利用しやすさ
29 181 25
3 2.99
施設やロビー等の清潔さ、快適さ
69 179 11
1 3.22
センター主催事業(各種講座・教室)の数と内容
29 176 26
2 3.00
職員の対応(親切さ・説明のわかりやすさ)
74 165 12
0 3.25
学習情報を提供していること
32 184 16
0 3.07
学習相談を行っていること
27 170 15
3 3.03
文化センターの全体的な満足度
43 186
6
0 3.16
※平均得点:各選択肢のスコア(1~4)にそれぞれの選択者数を乗じ、当該設問の回答者総数で除した値
重視度平均 3.25
満足度平均 3.03
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
95
65
60
53
77
52
84
40
75
47
42
平均
満足度
3 2 1
【図表】
3
結果分析
3.5
⑨
3.3
満 3.1
⑧
⑪
足 2.9
⑩
⑥④
③
度 2.7
⑦
①
② ⑤
2.5
2.8
3.0
3.2
3.4
3.6
重 視 度
4
課題発見
調査結果から、重視度がやや高く、かつ満足度が低い、改善優先事項として
No② 施設(=部屋)の使用手続きのしやすさ の満足度が低い
施設の申請は、使用希望日の2ヶ月前の同日の午前9時にセンターへ出向き、申請のた
めの抽選を行っている。専門室以外で使用の場合は、翌日以降にしか申請出来ないため
の不満が見られる。
NO⑤ 施設のとりやすさ の満足度が低い
稼働率が高いため希望する部屋の確保がむずかしい。
5
改善方策
No② 施設(=部屋)の使用申請手続きのしやすさ
施設使用申請を電話で予約できるサービスや、3センター相互予約の開始によりどのセ
ンターからでも予約・還付手続きができる等使用申請手続きの多様化に取り組んでいま
す。また抽選方法の見直しを求める要望がありました。現在の抽選方法から月1回の抽
選方法など、利用者と意見交換をおこないながら見直しを検討します。
No⑤ 施設のとりやすさ
3センター相互予約の開始に伴い、他センターの利用状況がわかる閲覧資料を作成し
活動機会の情報提供に努めます。
336
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
教育委員会事務局生涯学習・スポーツ振興課
(利用施設用)
施 設 名
滝野川文化センター
調査実施日
指定管理者
平成27年 7 月7日
株式会社 旺栄
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
本社
:東京都北区王子本町1-4-13
設立
:昭和 51 年 2 月
株式上場有無:無し
資本金
:1 億円 社員数:196名(内、正社員数は61名)〔平成27年4月1日現在〕
主な事業内容:①建物総合管理 ②学生寮運営管理
③給食受託 他
売上高
:24億円
指定管理者施設:■単独管理 〇中野区立軽井沢少年自然の家(平成22年度~現在)、〇江戸川区
総合体育館(23 年度~現在)、〇北区立赤羽スポーツの森公園競技場(23 年
度~現在)
、●加須市健康ふれあいセンター(21~26年度)
■共同事業体管理 〇北とぴあ ※4社による共同(27年度~)
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
所在地
:北区西ヶ原1-23-3 北区立滝野川会館2・3 階
開設
:平成4年10月5日
面積
:建物1,176.88㎡ 構造:鉄筋コンクリート造
従事職員数:9名 【施設長1 副施設長1(事業担当兼務) 事業担当 1
受付担当 6(内非常勤3)】
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
1. 教育委員会委託事業
(1)講座事業
① 区民講座:文化センターが企画・開催する講座・講演会、イベント事業等
② 区民協働講座:利用団体との協働で開催する講座
③ 子ども講座:子どもや親子を対象とした講座
(2)イベント事業
①文化センター祭(年 1 回秋に開催)
②文化センター子どもひろば(年 2 回開催)
2.管理運営業務
①施設管理業務
②受付関係業務
③貸出関係業務
④事業関係業務(再掲)
3.自主事業
①「歌声喫茶~懐かしの歌を歌おう」
②「ナチュラルメークレッスン」
③パソコン特別講座(ワード、エクセルの初級~中級編、会員募集のチラシ作成)
④「北区の商店街を歩く~田端駅前通り商店街~」※協力 田端文士村記念館
⑤「北区の名品を味わう~華興餃子~」
⑥飲料水の自動販売機の設置
337
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
A
優良
【基本方針・組織】
・文化センターは、地域における生涯学習の拠点施設として、学習の、1.場の提供、2.機会の
提供、3.情報の提供等に関する事業を実施するところである。
・施設長をはじめ職員は、そのことをよく理解・認識し、文化センターの管理運営に努めている。
・生涯学習・スポーツ振興課と常に連絡を取り、文化センターの運営と施設管理を行っている。
・ 滝野川文化センター利用団体連絡協議会と協力し、連携事業実施等を行っている。
【施設長】
・運営管理全般を統括し職員をまとめ、文化センターの基本方針の実現に向け、日々努力している。
・滝野川会館と協力し、利用者の利便性を図っている。
【開所】
・条例及び規則に定める使用時間、休館日等を遵守した運営がなされている。
・開館時間
午前9時~午後 10 時
・ 休館日 毎週月曜日 国民の祝日 年末年始(12 月 28 日~1 月 4 日)
②従事者
評価
A
優良
【従事者配置】
・ 9名を配置、管理、受付、各種事業のため、ローテーション体制を組んでいる。
・職員は、
「いつも元気で明るく清潔、利用者が利用しやすい環境づくり」を目指している。
・施設長をはじめ、事業担当、受付担当とも経験者を配置し、利用者サービスに努めている。
【労働環境】
・労働条件については、労働基準法等の法令を遵守している。
【研修】
・平成27年3月、全職員に対して①平成27年度文化センターの組織体制について、②文化セン
ターの施設使用のあり方について、③ワークショップにより「多文化共生について考える」④緊
急時の対応方法確認について全体研修を実施した。
・職場研修では、個人情報保護等をはじめ、情報セキュリティ研修を行っている。
③施設管理
評価
B
適正
【建物設備】日常管理においては、ほぼ適正に管理されている。
・ 施設維持管理記録は適切に記録され、適切に保管されている。
【物品管理】物品は、台帳をもとに、適正に管理がなされている。
・ 施設運営に必要な物品は区内事業者から購入するよう努めている。
【業務委託】 外部委託は無い。
【環境配慮】 ごみの分別回収、節水、節電に努めている。
④情報管理・危機管理
評価
A
優良
情報資産保護】
・参加者名簿は、鍵のかかるキャビネットに保管し管理している。
・事務室で職員が使用するノート型パソコンは、業務終了時に保管庫に入れ施錠をしている。
・全社員から「秘密保持及び個人情報の保護に関する誓約書」を提出させている。
・社内教育で個人情報保護に関する知識とガイドラインの要求事項を浸透させている。
【災害対策、危機管理】
・「防災計画」及び「北区立文化センター危機管理マニュアル」を作成し、①火災・地震
338
②けが
人、急病人
③機器の故障
④防犯等の対応が十分図られている。
・「北区立文化センター緊急連絡網」を作成、緊急時の連絡体制を構築している。
・北区立滝野川会館の防災、火災訓練に参加している。
⑤交流・改善
評価
A
優良
【地域等との関わり】
・文化センター祭、子ども広場等を、利用団体連絡協議会等との協働で実施している。
・26年度の文化センター祭には聖学院中学高等学校演劇部が出演し、オリジナルの劇を上演する
など、毎年、近隣学校との交流を積極的に努めている。中高校生や保護者に文化センターに足を
運んでもらい、文化センターの周知に役立てている。
・「子ども広場」には、多くの区内ボランティア有志の参加があり、地域の子どもたちが毎回楽し
みにし、来場している。
・北区社会福祉協議会が行う、「おちゃのこ祭祭」に会場の提供とともに協力を行っている。
【苦情処理】
・施設長はじめ職員が、利用者からの要望・苦情について誠意をもって対応している
・苦情があるたびに、苦情の受付、処理について記録し、その経過を北区生涯学習・スポーツ振興
課へ報告している。
⑥施設利用
評価
B
適正
【利用計画】
・教育委員会の講座委託事業や利用団体などとの協働事業は、計画通り実施している。
【施設利用】
・施設利用率は、利用率が低い理由は、部屋数が少ないことや地域的に利用する人が少ないことで
ある。自主事業を増やし、PRを行い、利用率を上げたい。
・設備・備品の提供・貸出は適切に行われている。
・3 文化センター合同で「文化センターだより」を年4回発行し、PRに努めている。
・各文化センターごとに「利用団体案内」を発行し、活動したい人々への情報提供に努めている。
・電話予約を実施している。※窓口申請の翌々日から
⑦事業実施
評価
B
適正
【委託事業】
・教育委員会委託講座、利用団体や区民との協働講座は、順調に実施している。
【自主事業】
①「歌声喫茶~懐かしの歌を歌おう」
②「ナチュラルメークレッスン」
③パソコン特別講座(ワード、エクセルの初級~中級編、会員募集のチラシ作成)
④「北区の商店街を歩く~田端駅前通り商店街~」※協力 田端文士村記念館
⑤「北区の名品を味わう~華興餃子~」
⑥飲料の自動販売機。
⑧環境整備
評価
B
適正
【利用者環境の整備】
・受付カウンターに文化センターの情報提供用にモニターテレビを設置している。施設案内、事業
案内、サークル紹介等提供している。
・事務室前を、スポットライトで明るくし書類等を見やすくしている。
・和洋裁室のウインドウに利用団体の作品が展示できるよう整備し、1ヶ月ごとの貸出しで3月ま
で埋まるなど好評を得ている。
339
【事故対応】
・事故、急病人対応マニュアルを作成、対応している。
・応急手当ができるよう、救急箱の医薬品の点検、補充を行っている。
・緊急連絡用として、職員、教育委員会担当者及び関係機関との連絡網を作成している。
・事故への対応について、その経過を教育委員会(生涯学習・スポーツ振興課)へ報告している。
⑨会計
評価
B
適正
【経理規程】・本社の経理管理規程に基づき、会計処理が行われており、命令系統、権限と責任が
明確になっている。
・大口の支払いは本社で行われており、売上処理、月次処理は適正に処理されている。
・施設長は、現場の会計責任者として施設の利用料金収入、物品購入の小口支払いの管理、運営を
行うこととされている。
【契約・支出入等の処理】・契約に関しては、稟議書を作成し、出納にあたっては必ず責任者の承
認を得ている。
【現金等の管理】
・利用料金及び自主事業等の現金は、売上台帳及び現金出納帳により管理されている。
・受付窓口担当者は、日々、利用料金の集計を行い、売上台帳及び現金出納帳に記帳した後、事務
室内金庫に安全かつ確実に保管している。利用料金は、銀行から本社に送金している。
5.総合評価
評価
B
適正
【総合評価】
・平成27年7月7日(金)、滝野川文化センターの指定管理者(株式会社旺栄)に対し、現地立入
り調査を行い、会計処理については7月9日(木)に公認会計士とともに㈱旺栄本社で評価を行
った。
・区民満足度調査報告書によると、基本方針・施設長、従事者、情報管理・危機管理、交流・改善
は「優良」で、施設管理、施設利用、事業実施、環境整備、会計については「適正」であった。
・北区教育委員会委託事業、区民協働事業も順調に実施されている。文化センターの指定管理者と
して8年5ヶ月が経ち、事業担当者の経験が生かされてきたものと思われる。
【今後の方針、改善方策】
・今後とも、㈱旺栄と3文化センターと当課により毎月一度定例的に開催する文化センター連絡協
議会で、事業や施設管理運営について、報告、連絡、協議を行い、改善、拡充に努めていきたい。
・滝野川文化センターは、最寄りの駅(JR上中里駅)からやや遠く、坂道を上ってこなければな
らないこと、専門室の割合が多いことなどから部屋の使用率があまり高くない。
料理室を用いての教室、有職者向けの講座、保育付きの子育て世代向け、地域の施設や商店、地
域にこだわった事業など、多様な世代、対象に向けた講座を実施されたい。
・滝野川文化センターの一つの特色である陶芸釜を活用した講座や高齢者向け講座、社会人や若者
の利用・増加が増える講座・自主事業の開催、利用のPRを図られたい。
・今後も文化センター利用団体と連携、協力につとめ、文化センター祭、子どもひろば等の事業展
開を引き続き図られたい。
・文化センター独自のホームページや「文化センターだより」、
「利用団体案内」の発行物、モニタ
ーテレビによる学習情報・イベント情報の提供に引き続き努めていきたい。
340
【図表】
滝野川文化センター区民満足度調査報告書
株式会社旺栄
1
調査の概要
(1)調査施設
滝野川文化センター
(2)調査期間
平成27年6月1日(月)~平成27年6月15日(月)
(3)調査対象
1.滝野川文化センター団体利用者
2.教育委員会主催文化センター事業受講者
(4)調査方法
1.団体利用者
期間内の団体利用時に1団体につき5枚のアンケート用紙を窓口で手渡しで記入・提出を依
頼。利用終了後、窓口に設置したアンケート回収箱に提出して頂いた。
2.主催事業受講者
期間内に開催する各センター事業で、出席者にアンケートへの回答を依頼し、帰りに回収箱に
提出して頂いた。
(5)回収状況
滝野川文化センター 配布数 471枚 回収 344枚 回収率 73.0%
(6)その他
調査対象について
団体利用者に対しては実施期間を2週間以上設け、週1回、隔週、月1回等、様々な頻度で利
用する利用団体に対して調査を行うことができた。
調査内容について
前年と同様のアンケート項目とし、アンケート結果を比較することで、改善策、検討課題を明
確にすることができた。アンケート用紙は質問の意味が分かり難い、質問の作り方を検討して
ほしいとの意見が寄せられた。
2
調査結果
選 択 肢
① センターの存続・利用方法についてのPR
② 施設(=部屋)の使用申請手続きのしやすさ
③ 現在利用できる開館日数
④ 現在の貸出時間帯[午前・午後・夜間]の区切りかた
⑤ 施設(=部屋)の取りやすさ
⑥ 附帯設備の利用しやすさ
⑦ 施設やロビー等の清潔さ、快適さ
⑧ センター主催事業(各種講座・教室)の数と内容
⑨ 職員の対応(親切さ・説明のわかりやすさ)
⑩ 学習情報を提供していること
⑪ 学習相談を行っていること
4
重視度
3 2 1
4
全く
極め
大切
大切
て大 大切 でな
でな
切
い
い
141
84
78
67
91
93
141
83
125
85
79
193
202
197
212
182
191
174
198
175
197
189
⑫ 文化センターの全体的な満足度
4
5
3
5
7
6
3
8
0
7
9
0
1
1
0
1
1
0
0
1
1
2
平均
3.41
3.26
3.26
3.22
3.29
3.29
3.43
3.26
3.41
3.26
3.24
満足度
3 2 1
大い
極め
に満 満足 不満 て不
足
満
54
32
44
46
25
43
95
40
112
43
34
57
228
208
236
243
196
231
216
222
200
212
207
236
37
48
17
10
56
24
11
37
9
33
30
8
2
10
2
4
11
1
1
2
2
1
1
2
平均
3.04
2.88
3.08
3.09
2.82
3.06
3.25
3.00
3.31
3.03
3.01
3.15
※平均得点:各選択肢のスコア(1~4)にそれぞれの選択者数を乗じ、当該設問の回答者総数で除した値
重視度平均 3.30
満足度平均 3.06
341
【図表】
3
結果分析
3.7
3.5
満
⑨
3.3
⑦
足
3.1
④ ③⑥
⑩
⑪⑧
度
2.9
②
①
⑤
2.7
3.0
3.2
3.4
3.6
重 視 度
4
課題発見
調査結果から、重視度が高く満足度が低い改善優先事項として
「NO.①センターの存続・利用方法についてのPR」に対する満足度がやや低い
文化センターの認知度がやや低く、文化センターの存在・利用方法について
満足度が低くなっている。
「NO.⑤施設(=部屋)のとりやすさ」に対する満足度が低い
利用団体が活動を希望する日に部屋を利用できないことに対する満足度が
低くなっている。
5
改善方策
調査結果から、重視度が高く満足度が低い改善優先事項として
「NO.①センターの存続・利用方法についてのPR」
文化センターホームページに最新の情報を掲載し、また文化センターだよりの発行
など様々な媒体を活用し文化センターの認知度を高めます。
「NO.⑤施設(=部屋)のとりやすさ」
3センター相互予約の開始に伴い、他センターの利用状況がわかる閲覧資料を作成し
活動機会の情報提供に努めます。
342
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(利用施設用)
施 設 名
滝野川体育館、桐ケ丘体育館
教育委員会事務局 生涯学習・スポーツ振興課
調査実施日
指定管理者
平成27年 7月22日
アズビル㈱・㈱ピーウォッシュグループ
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
(1)アズビル株式会社(代表企業)
主な業務内容:ビルシステム事業/指定管理者施設:台東区立社会教育センター(台東区)
・
中央区立温浴プラザ(中央区)・墨田区みどりコミュニティセンター(墨田区)他
設
立:昭和24年8月22日
資 本
金:105億2,271万6,817円
東証一部上場:昭和44年2月
(2)株式会社ピーウォッシュ(構成企業)
主な業務内容:スポーツ施設の経営/指定管理者施設:豊島区立池袋スポーツセンター(豊島
区)・港区スポーツセンター(港区)他
設
資
立:平成元年10月31日
本
金:1億円
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
【滝野川体育館】
(1)所在地
北区西ヶ原2
1 6
(2)開設年月日
体育館:昭和61年10月1日/庭球場:昭和59年4月1日
(3)規模・面積
体育館:鉄骨鉄筋コンクリート造 地下 1 階、地上 3 階
敷地面積 6,384.82㎡/延床面積
庭球場:敷地面積 2,215㎡/延床面積
(4)施設内容
(5)従事職員
体育館:地階
7,704.39㎡
23.40㎡(管理棟)
第一・二武道場等
1階
アリーナ(42m×36m)
、更衣室、事務室等
2階
トレーニングルーム、プレールーム、観覧席(482 席)等
3階
弓道場等
庭球場:ハードコート3面(夜間照明あり)
支配人1名、副支配人1名、スタッフリーダー1名、スポーツマネージャー
1名、スポーツトレーナー9名、受付5名、清掃5名、テニスコート監守2名
【桐ケ丘体育館】
(1)所在地
北区赤羽台3
17
57
(2)開設年月日
体育館:昭和41年2月1日/庭球場:昭和43年10月1日
(3)規模・面積
体育館:鉄筋コンクリート造
地下1階、地上2階
敷地面積 15,972.00㎡/延床面積 2,888.47㎡
庭球場:敷地面積 4,863㎡/延床面積 13.54㎡(管理棟)
弓道場:鉄筋造モルタル塗 平屋建2棟
敷地面積 355.50㎡/述床面積 90.25㎡(射場棟)・
25.65㎡(的場棟)
(4)施設内容
体育館:地階
1階
2階
柔道場、剣道場、トレーニングルーム等
アリーナ(31m×29m)
、放送室等
観覧席(最大500名)
庭球場:砂入り人工芝コート4面、ハードコート2面(夜間照明あり)
343
(5)従事職員
弓道場:和弓4的、洋弓4的
支配人1名、副支配人1名、スタッフリーダー1名、スポーツマネージャー
1名、スポーツトレーナー4名、受付4名、清掃5名
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
【滝野川体育館】
(1)北区委託事業
○トレーニングルーム運営事業:利用者の指導、安全管理、マシン等機器の点検を行う。
○幼児、小学生体操事業:跳び箱、マット等の器具を使用し指導者が実技指導を行う。
○指導公開:エアロビクス、剣道(毎週水曜日)バレーボール(毎週金曜日)
○短期集中プログラム:親子プログラム、中高年健康づくり・体力づくりプログラム
(2)自主事業(平成26年度実施)
○スポーツ教室事業:骨盤体操、シェイプボクササイズ、親子リズム体操教室、古武道(柔術)
教室、リトミック、各種ヨガ・ピラティス、小学生フットサル教室、各種体操教室など
(3)利用者サービス事業
○自動販売機:[地階]飲料 1 台 [1階ロビー]パン・菓子1台、アイス1台、飲料4台、
スナック菓子1台
[1階アリーナ前]飲料3台 [2階観覧席入口前]飲料2台
○リラクゼーションマシン:2階ロビー 3台(15分間100円)
○物品販売:タオル、ソックス、スリッパ、テニスボール、卓球ボール、シャトルほか
○物品レンタル:上履き、CDプレイヤー
○貸ロッカー:1階アリーナ前通路
6台(108人分)
○軽食販売:おにぎり、調理パンほか(大会開催時)
【桐ケ丘体育館】
(1)北区委託事業
○トレーニングルーム委託事業:利用者の指導、安全管理、マシン等機器の点検を行う。
○幼児、小学生体操事業:跳び箱、マット等の器具を使用し、指導者が実技指導を行う。
○指導公開:バドミントン(毎週火曜日)
、柔道(毎週水・金曜日)、剣道(毎週火・木曜日)
(2)自主事業(平成26年度実施)
○スポーツ教室事業:テニス教室、各種ヨガ教室、ちびっ子サッカー教室、親子リズム体操教
室、オアフフラダンス教室、かんたんストレッチ、キッズヒップホップダンス、健康太極拳、
ピラティス、骨盤体操、スポーツ吹矢、KIDS空手教室、ヴォイストレーニング
(3)利用者サービス事業
○自動販売機:[地下一階]飲料3台
[屋外]飲料2台 [入口]氷菓1台
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
A
優良
【基本方針・組織】・オリンピックに向けて明るい雰囲気づくりを行い、区民に心からスポーツを
楽しんでもらう場を提供し、結果として健康づくり、及び地域活性化に貢献する体育館、「誰でも
気軽に参加できる体育館」を目指す。また、一部施設のバリアフリー化を進めている中で、車いす
の消毒用クリーンマットを自主的に設置するなど取り組みへの貢献が見られる。
【施設長】・両館の施設長はそれぞれの体育館の実態や状況、問題点の把握に努め、施設の安全管
理や快適な利用環境の整備に取り組んでいる。また、トラブルや苦情等に対し迅速かつ適切な判断
で対処し、その経過や結果を区に報告または相談している。
【開所】・条例及び規則に定める使用時間、休館日を遵守した運営がなされている。また、休館日
344
を利用して計画的に施設の修繕や点検等を実施し、効率化を図っている。
②従事者
評価
B
適正
【従事者配置】・サービス提供に必要な従事者数は確保されている。
【労働環境】
・概ね労働基準法等遵守しているが、一部で過当な労働時間が見られ改善を要求する。
【研修】・年間教育計画を策定し、施設運営、トレーニング、受付、消防及び避難訓練等、業務遂
行に必要な研修を実施している。
・昨年指摘した、一部の研修を体育館別でなく同一実施するという事項については改善が見られた。
・滝野川体育館の区民満足度調査において、昨年度に引き続き接遇についての指摘が散見された。
接客態度だけでなく、施設設備が接遇に与える影響など、改善すべき点を分析し認識している。
③施設管理
評価
A
優良
【建物設備】・代表企業内に設置されている安全審査部により、利用者目線での徹底的な安全審査
が行われており、利用者、職員ともに安全に利用できるよう適切かつ効率的な修繕がなされている。
・年度当初に施設、設備機器等の保守点検年間スケジュールを作成し、計画的に実施している。
【物品管理】
・備品は台帳をもとに管理がなされ、また指定管理者独自のデータ管理も行っており、
適切な管理をしている。
【業務委託】・一部業務の外部委託にあたり、事業計画書に記載し、事前に区の承認を得ている。
【環境配慮】・冷暖房設備が各部屋で異なるが、こまめな室温管理で環境への配慮も行っている。
・トレーニングルームに緑のカーテンを設置し、室内温度の上昇を抑制かつ冷房効率を高めている。
④情報管理・危機管理
評価
A
優良
【情報資産保護】
・情報セキュリティマニュアルを整備し、情報資産保護に努めている。
・昨年の指摘事項(情報セキュリティ研修の施設別実施から統一的な実施)で改善が見られた。
【災害対策、危機管理】
・施設内外の消防用設備は定期的に点検がなされている。
・区と連携の取れた計画や緊急対応マニュアルが整備されており、事故対応フローチャートを作成
することによって、緊急時に冷静に対処できる工夫がなされている。
・自衛消防組織を構築し、消防計画を作成、計画的に消防訓練・避難訓練を実施している。
⑤交流・改善
評価
A
優良
【地域等との関わり】
・各館独自のホームページを作成し、施設情報や体育館でのイベント情報等
を発信する他、情報掲示板の設置により近隣の利用者や情報弱者に対しての配慮もなされている。
・総合型地域スポーツクラブとの協働で小学生対象のフットサル教室を開催、地域交流に寄与した。
【苦情処理】
・苦情対応マニュアルを整備している。また、苦情のケースに応じ現場だけに留めず、
指定管理者として一体的に対応している。スタッフ間での連絡も随時行い情報共有を図っている。
・苦情は逐一施設長に報告する教育が徹底されており、施設長はその都度区へ情報提供を実施、必
要に応じて区の助言を求めている。
⑥施設利用
評価
B
適正
【利用計画】・協定書第22条に基づき事業計画書を策定し、計画達成に向け運営されている。
【施設利用】・施設の予約・受付手続きの方法は、利用者にとって適切に行われている。
・利用しやすい雰囲気があり、子どもがロビーで遊ぶ様子が見られるなど地域のコミュニケーショ
ンの場として親しまれている。
・利用者にあったスポーツ競技の推奨や競技団体や施設の紹介等、情報量も多く活用されている。
・設備・備品の提供・貸出は適切に行われている。
⑦事業実施
評価
345
B
適正
【委託事業】・トレーニングルームは利用者の目的に合わせたマシン利用を提案するパンフレット
を作成する等、工夫がなされており、実際に利用者数の増加がみられている。
・高齢者向けの健康体操、親子リズム体操は参加者数が多く、人気が定着した事業といえる。
【自主事業】・自主事業実施にあたり、事前に区へ協議され協定を遵守して行われている。
・年間を通じ、誰もが参加しやすいスポーツなどの多岐にわたる教室が開催されている。
・今年度はヴォイストレーニングを新規開講し、新たなニーズを常に取り入れている。
・ヨガ、ピラティスなどの教室を実施し、女性利用者の増加を図っている。
⑧環境整備
評価
B
適正
【利用者環境の整備】
・施設内は設備・物品等が整頓され、清掃も行き届き清潔が保持されている。
・体育館内外を含め安全管理に努めている。
・換気ファンの点検・修繕を適宜行い、良好な環境が保たれている。
・建物内の案内表示不足が散見され、利用者の目線・導線を考慮した案内表示の設置を求める。
【事故対応】・常に最新版の事故対応マニュアルを整備し、緊急時の対応が確立している。
・マニュアルに基づく救急訓練、消防訓練が定期的に行われ、避難誘導訓練も実施されている。
・事故の対応と経過について、迅速に区へ報告している。
・事故事例を職員全員で情報の共有化を図り、事故再発防止に努めている。
⑨会計
評価
A 優良
【経理規程】
・会計組織が確立され伝票類が適切に処理されており権限と責任が明確化されている。
【契約・支出入等の処理】・年に1回適切な内部監査が行われている。
【現金等の管理】・使用料金等の現金について、現金出納帳を作成し事務担当者と支配人の双方で
適正な出納管理を行っている。また、日計表を作成し、日々の収支及び残額を確認している。
・事務室内金庫の安全かつ確実に保管している。使用料は金融機関へ当日また翌日(平日)に納入
し、多額の現金を保管しないよう努めている。
5.総合評価
評価
B
適正
【総合評価】 ・施設長は滝野川体育館、桐ヶ丘体育館の統括責任者として運営管理全般を把握し、
「安全」
「安心」
「快適」な体育館運営を着実に遂行している。苦情や利用者同士のトラブル等の対
応にも長け、区との連絡を密にしながら適切に処理している。
代表企業内に「安全審査部」を設置し、随時危険箇所の洗い出しと適切な修繕対策を講じており、
施設の安全管理には組織で一枚岩となり、徹底的に取り組んでいる。
従事者に対する各種研修、訓練については、教育訓練計画に基づき確実に実施されており、緊急
連絡体制及び事案別の緊急時対応マニュアルの整備により有事に備え万全の態勢を敷いている。
スポーツ教室のプログラムは毎年見直しを行い、ニーズを反映することで利用者増と施設利用の
促進を図っている。中には実績を上げているものもあり、今後も引き続き取り組んでいただきたい。
また、総合型地域スポーツクラブとの連携による小学生フットサル教室の開催等、新規事業の定
着を図るとともに地域に密着した体育館運営を着実に遂行している。
会計処理は昨年に引き続き、適切かつ確実な手順で処理されている。
【今後の方針、改善方策】・今後も施設長を中心に、徹底した安全管理と魅力的な自主事業、計画
的な教育訓練を実施し、利用者へ「安全」
「安心」
「快適」を提供する体育館運営を遂行していくと
ともに、施設の利用促進と区民の健康づくりに寄与することが肝要である。なかでも、施設内の案
内表示については利用に直接関わる事項のため、早急に検討し、設置するよう求める。
・接遇改善に向けて対策、取り組みを強化し、利用者から体育館とともにスタッフも親しまれる施
設運営に尽力することが必要である。
346
2015/10/13
北区民満足度調査報告書
滝野川体育館 指定管理者 アズビル㈱・㈱ピーウォッシュグループ
1 調査の概要
(1)調査施設
北区滝野川体育館
(2)調査期間
平成27年 6月1日(月曜日)~6月21日(日曜日) 20日間 <休館日を除く>
(3)調査対象
期間中に来館された方。
(4)調査方法
目安箱方式(アンケート用紙と回収箱を地下1Fロビー、1Fロビー、2Fロビーに設置)。
1F受付で、利用者の方へアンケート用紙を配布し、アンケートの記入を積極的にお願いしました。
(5)回収状況
配布総数224枚、前年度117枚回収に対し、今年度は186枚。
<対昨年比159%・目標比186%達成・回収率83%>
(6)その他
白紙投函は無効として、カウントしませんでした。
2 調査結果
選 択 肢
重視度
3 2 1
4
4
全く
極め
大切
大切
て大 大切 でな
でな
切
い
い
110
89
120
73
92
75
103
101
89
98
1
2
1
0
2
0
0
1
1
2
3.27
3.42
3.24
3.53
3.40
3.55
3.33
3.25
3.43
3.31
18
49
27
39
30
37
27
37
29
28
36
126
109
121
94
93
121
106
93
118
113
122
9
10
16
28
34
8
23
15
15
16
12
平均
3.05
3.18
3.07
3.02
2.83
3.15
2.94
3.11
3.07
3.04
3.13
※平均得点:各選択肢のスコア(1~4)にそれぞれの選択者数を乗じ、当該設問の回答者総数で除した値
重視度平均 3.37
満足度平均
3.05
347
6
3
4
3
3
1
1
5
2
5
大い
極め
に満 満足 不満 て不
足
満
1
4
0
4
12
2
7
3
1
3
1
① 施設に関する情報発信、PRについて
② スタッフの対応について(挨拶、言葉遣い、説明のわかりやす
③ 掲示板や案内表示の見易さ(情報がわかりやすく掲示されてい
④ 建物・室内・設備の清潔さ(清掃が行き届いているか)
⑤ 施設内環境について(照明や空調温度など)
⑥ 施設の安全性について(危険な箇所などなく安心して利用でき
⑦ 更衣室・ロッカールームの使いやすさ
⑧ 各種講座、教室について(内容、講師、料金など)
⑨ 施設内の防犯体制について(まめな巡回、スタッフの目配りな
⑩ 施設内のバリアフリーへの配慮について
⑪ 全体的な満足度について
54
79
48
91
75
94
52
46
75
60
平均
3
満足度
2 1
2015/10/13
3 結果分析
3.9
3.7
3.5
満
足
3.3
②
3.1
⑧
③① ⑩
度 2.9
⑨
⑥
④
⑦
⑤
2.7
2.5
2.5
2.7
2.9
3.1
3.3
3.5
3.7
3.9
重 視 度
4 課題発見
今年度の満足度平均点は、昨年度の結果より0.04ポイント下がって、3.09でしたが、過去6年間では、昨年に続く高ポイ
ントでした。今年度の重視度は、昨年と同様に1位、2位は「施設の安全性について」と「建物・室内・設備の清潔さ」でした。
ここ数年地震や災害が多く発生していますので、 お客様の安全への意識が高くなっていることが要因だと思われます。
また、建物は老朽化しているが、しっかりとしたメンテナンス、隅々まで清掃の行き届いた清潔な体育館で気持ち良く運動をし
たいというお客様の要望だと考えます。
昨年度は、「施設の安全性について」が満足度トップで、逆に満足度ワースト1位は「施設内環境について」、2位は「更衣室・
ロッカールームの使いやすさ」でした。 昨年度と比較して、特に満足度が下がったのは「施設内環境について」と「施設内
のバリアフリーへの配慮について」。 また、逆にポイントが上がったのは、「スタッフの対応について」で、昨年度より0.13ポイ
ント上がり3.18ポイントでした。
お客様からのご意見欄からピックアップしますと、空調が冷えない、武道場に空調がない等空調機に関するもの。 また、
シャワールームのカビ発生等施設の環境についてのご意見も複数ありました。 「施設の安全性について」は、昨年同様高い
評価を得ていますが、 ご意見としては、日常の施設周りのことの他にインターネット予約システムの使い勝手が悪い、利用料
金の振り込みシステムの導入、バリアフリー後に障がい者の利用は増加したか、との問い合わせもありました。また、地震の際
の緊急放送が遅いとのご指摘もいただきました。
5 改善方策
1.施設内環境について
・今年度、スポーツ振興課様に予算を取っていただいたので、2階の第1会議室、第2会議室、第3会議室、プレイルーム、
1階男子更衣室の空調機を改修する予定です。 また、武道場にも空調が欲しいとのご意見がいくつかありましたが、
今後の課題とします。
・トイレに鞄を下げるフックが欲しいとのご意見がありました。 これは近々に設置していきたいと考えます。
・水道の蛇口のしまりの悪いものが増えてきているとのご意見がありました。 老朽化していますので、すべて交換したいので
すが、現実的には予算が不足していますので、今年度は、特に水漏れの大きいものがあれば交換します。
2.更衣室・ロッカールームの使いやすさ
・シャワールームは清潔にとご意見をいただきました。 今年度から清掃スタッフが変わり、1週間の内、5日間は早朝に高圧
洗浄を掛けて清掃をしています。 清掃の仕方が悪いのか、他に原因があるのか調査し、改善していきます。
3.建物・室内・設備の清潔さ
・各部屋の換気扇周り、武道場の天井等ホコリ等を取ってほしいとのご意見が複数ありました。 高所なので、別途清掃の
見積もりを取って検討していきたいと思います。
・今年4月1日から清掃をシルバー人材センターより清掃専門業者に依頼することにしました。 今後、続けることでお客様が
きれいになったと実感できる体育館を目指していきたいと思います。
◇昨年満足度は低くありませんでしたが、ご意見のいくつかあった「スタッフの対応について」は11項目中で平均点の一番高
いものになりました。 昨年度、接遇研修も外部講師を呼んで行ったこと、また明るく応対のできる新スタッフが増えたことが
お客様から評価を得たのだと思います。 今後もよりお客様から愛されるスタッフ、体育館を目指していきます。
348
平成27年7月1日
北区民満足度調査報告書
桐ヶ丘体育館 指定管理者 アズビル㈱・㈱ピーウォッシュグループ
1
調査の概要
(1)調査施設
北区桐ヶ丘体育館
(2)調査期間
平成27年6月1日(月)~6月20日(土)迄の20日間(休館日を除く)
(3)調査対象
期間中に来館された方。特に当施設を頻繁にご利用なされる方を中心に実施
(4)調査方法
目安箱方式(アンケート用紙と回収箱を地下1階ロビー及びトレーニングルームに設置)
地下受付・トレーニングルームで利用者様へアンケートを配布
(5)回収状況
前年度245枚回収に対し、今年度は303枚回収 対昨年比123.6%・目標比101%達成)
(6)その他
白紙投函は無効としてカウントしませんでした。
2
調査結果
選 択 肢
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
施設に関する情報発信、PRについて
スタッフの対応について
掲示板や案内表示の見やすさ
建物・室内・設備の清潔さ
施設内環境について
施設内の安全性について
更衣室・ロッカールームの使いやすさ
各種講座、教室について
施設内の防犯体制について
施設内のバリアフリーへの配慮について
4
3
重視度
2 1
4
全く
極め
大切
大切
て大 大切 でな
でな
切
い
い
60
124
99
143
148
161
91
101
105
89
203
155
187
120
131
119
148
161
138
160
全体的な満足度
4
0
0
4
3
5
7
15
4
4
4
0
1
0
0
0
0
2
1
1
平均
3.18
3.44
3.34
3.52
3.51
3.55
3.34
3.29
3.40
3.33
3
満足度
2 1
大い
極め
に満 満足 不満 て不
足
満
22
102
41
44
35
37
18
42
39
25
28
245
181
244
187
188
196
141
194
214
186
225
15
9
10
47
30
38
58
20
24
63
24
0
0
1
9
4
4
0
1
4
2
平均
3.02
3.32
3.11
2.98
2.95
2.97
2.78
3.09
3.05
2.83
3.00
※平均得点:各選択肢のスコア(1~4)にそれぞれの選択者数を乗じ、当該設問の回答者総数で除した値
重視度平均 3.39
満足度平均 3.01
349
平成27年7月1日
3
結果分析
3.9
3.7
3.5
満
足
②
3.3
3.1
①
度 2.9
⑧③ ⑨
④
⑥
⑤
⑩
⑦
2.7
2.5
2.5
2.7
2.9
3.1
3.3
3.5
3.7
3.9
重 視 度
4
課題発見
今年度の重視度を見ますと、①「施設内の安全性について」 ②「建物・室内・設備の清潔さ」、③「施設内の
環境について」とハード面が重要視されています。また、全体の満足度は昨年より更に0.02ポイント上がり3.01
でした。 満足度のワースト3は ①「更衣室・ロッカーの使いやすさ」 ②「施設内のバリアフリーについて」 ③
「施設内環境について」で、環境に対する不満が多くなっています。 ご意見を拾ってみても、 武道場に空調
機を設置して欲しい、 弓道場のシャッターを直して欲しい、 シャワーの温度を安定させて欲しい、 天井
の剥離が不安等施設改善の要望が多かったです。 改修費用の掛かるものはスポーツ振興課様に相談しなが
ら、前向きに進めていきたいと考えます。 また、昨年度デング熱が流行したせいか、蚊の対策をして欲しいと
の要望も複数ありました。
全体的には、昨年度より満足度のポイントが上がっており、スタッフの対応について重視度が高いことに対し
満足度も上がっています。また、掲示板や案内板の見やすさが昨年度より0.17ポイントも高くなりましたので昨
年よりもかなり改善されてきたことが数値から窺えます。
5
改善方策
1.更衣室・ロッカーについて
・ロッカーは昨年度、滝野川より状態の良い物を取得し設置しましたので、ロッカーの扉が閉まらなくなり
頭をぶつけるというリスクは減少しました。 今後も、更衣室内の清掃や、巡回をこまめに行い、より良い
環境づくりを努めていきます。 2.バ
リアフリーへの配慮
・排水施設構築工事に伴う体育館敷地外部の段差が解消されましたが、まだ体育館内部には多くの
段差があります。 昨年に引き続き、定期的な巡回実施と危険箇所の改善や利用者様への危険
告知をこまめに行い転倒を防止していきます。
3.施設内の環境について
・職員のこまめな巡回とご利用者様のご意見を組み入れ、より良い環境づくりを行ってまいります。
350
27年度指定管理者モニタリングレポート
(利用施設用)
施 設 名
北運動場等5施設
教育委員会事務局 生涯学習・スポーツ振興課
調査実施日
指定管理者
平成27年7月30日
日本製紙総合開発北運動場共同事業体
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
(1)日本製紙総合開発株式会社(代表企業)
主な業務内容:緑化事業・スポーツレジャー事業等/指定管理者施設:無/設立:昭和43
年8月6日/資本金:710,000千円
(2)日産緑化株式会社(構成企業)
主な業務内容:土木・造園工事事業等/指定管理者施設:無/設立:昭和37年3月12日
/資本金:100,000千円
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
(1)北運動場
所在地
:北区神谷2-47-6(北運動公園内)
開設年月日:昭和44年10月10日
規模・面積:鉄筋コンクリート(一部鉄骨)造
地上3階建て
敷地面積18,914.91㎡・延床面積1194.91㎡
従事職員 :支配人1名、副支配人3名、受付4名
(2)新荒川大橋野球場
所在地
:北区赤羽3-29先・北区赤羽北1-22-22先
開設年月日:昭和38年5月2日
規模・面積:敷地面積64,873㎡
従事職員 :監守員3名(新荒川大橋サッカー場の管理含む)
(3)神谷体育館
所在地
:北区神谷2-33-6(神谷公園内)
開設年月日:昭和49年12月1日
規模・面積:鉄筋コンクリート造 一部2階建て
敷地面積981.95㎡・延床面積787.39㎡
従事職員 :受付4名
(4)新荒川大橋サッカー場
所在地
:北区赤羽北1-22-22先
開設年月日:昭和54年12月15日
規模・面積:敷地面積9,621㎡
従事職員 :監守員3名(新荒川大橋野球場の管理含む)
(5)新河岸川庭球場
所在地
:北区岩淵町41
開設年月日:昭和58年4月1日
規模・面積:敷地面積4,471㎡・延床面積88.36㎡(管理棟)
従事職員 :監守員3名
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
(1)自主事業(平成26年度実施)
○スポーツ教室事業:テニス教室、グラウンドゴルフ、健康体操、荒川散策会、少年野球教室
(2)利用者サービス事業
○自動販売機:北運動場
飲料水3台、神谷体育館
351
飲料水1台、新河岸川庭球場
飲料水1台
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
A 優良
【基本方針・組織】
・子どもから高齢者まで、誰もが身近なスポーツを楽しめる場所の提供と環境づくり、いつでも気
軽に多くの人が利用できる施設を目指す。また、利用者とのコミュニケーションの場と捉え、だれ
でも参加できる自主事業の拡充、体力強化、健康づくり、地域コニュニティーの場としての機能を
充実させる。
・区民満足度調査について、「極めて不満」が減少しており、全体的に改善されている。
【施設長】
・運営管理全般の統括者として管理施設全体を把握し、積極的に関係団体との連絡調整を行い、連
携を図っている。また、利用者に対しても積極的にコミュニケーションをとっている。
・苦情や要望については丁寧に対応・処置し、関係機関に迅速に報告を行っている。
【開所】
・条例及び規則に定める使用時間、休館日を遵守した運営がなされている。
・休館日に自主事業を実施する際には、事前に区の承認を得て行っている。
②従事者
評価
B 適正
【従事者配置】
・サービス提供に必要な従事者数は確保されている。
・契約社員、時間契約スタッフは区内居住者を雇用している。
【労働環境】
・労働基準監督署への各種届出や、年1回の定期健康診断等も行われており、労働基準法等の法令
に則り適切である。また、前回の指摘事項(「短時間勤務(パート)に関しての契約更新基準の不
備」及び「休憩時間不統一についての協定等の締結」)については、改善されていた。
【研修】
・マナー研修を中心とした、業務遂行に必要な従事者研修を立案し四半期に1回の頻度で実施して
おり、サービスの向上に努めている。
・スタッフ全員が揃う機会を設け、全体ミーティングを実施しており、会議録として詳細を残して
いる。
・前回の指摘事項である「年間研修計画の作成」については改善されており、計画的に研修を行っ
ている。
③施設管理
評価
B 適正
【建物設備】
・建築基準法に基づく施設点検や、定期的な設備機器の保守点検により、安全確認を行っている。
・施設維持管理記録は項目ごとに整理されており、適切に保管されている。
・日常点検とは別に、年2回程度、本部スタッフによる巡回点検も行っており、危険個所等の把握・
改善に努めている。
・各施設の修繕について、利用者の安全第一のために、緊急を要するものは即時対応を基本とし、
大規模な補修等は区と協議のうえで実施している。
【物品管理】
・施設運営に必要な物品は区内事業者から購入するよう努めている。
・備品台帳が作成されており、適切に管理されている。
【業務委託】
・一部業務を委託するにあたり、事業計画書に記載のうえ、事前に区の承認を得ている。
352
【環境配慮】
・
「節電対応の自動販売機の導入」
「こまめな消灯」
「電力消費量の低い電球の採用」
「裏紙の再利用」
等により、節電や資源の節約に努めている。
④情報管理・危機管理
評価
B 適正
【情報資産保護】
・情報セキュリティ研修を行っており、意識向上を図っている。
・東京都北区指定管理者情報セキュリティマニュアルに基づく実施手順書を作成しており、情報資
産を目的外に使用しないよう努めている。
・前回の指摘事項である「個人の事務机内に個人情報(抽選応募ハガキ)を保管している」件につ
いては、金庫内に保管されており改善されている。
【災害対策、危機管理】
・緊急連絡体制が整備されており、区と連携の取れた計画、非常連絡体制を構築している。
・ノロウィルスやインフルエンザ等が発生した際の対応は、各スタッフに周知している。
・施設内外の消防用設備は定期的に点検がなされている。
・自衛消防組織を構築し、防火管理者を選任している。
・消防計画を作成し、計画的に消防・避難訓練を実施している。
・震災時、緊急時対策マニュアルを作成しており、ケースごとの対応方法も整理されている。
・各施設に各種マニュアルを設置しており、防災対策や危機管理意識の向上を図っている。
⑤交流・改善
評価
B 適正
【地域等との関わり】
・各種ポスターやチラシ等を北運動場廊下及び神谷体育館に掲示し、また、北区ニュースやホーム
ページに掲載することで、利用者に情報を提供している。
・荒川河川敷の環境を多くの方に知っていただくため、「荒川散策会」を定期的に催し、好評を得
ている。
・ペットボトルキャップのリサイクル活動を通じ、世界の子どもたちへのワクチン提供に貢献して
いる。
【苦情処理】
・サービスマニュアルに基づき、苦情の受付、処理についてその経過を区に報告し、迅速に対応し
ており、スタッフミーティングにおいて情報を共有している。
・北運動公園内で発生した苦情・要望にも丁寧に対応し、関係機関に報告している。
・満足度調査や意見箱の回収数が昨年度よりも減少しているため、利用者の意見をより多く回収す
るよう努めていただきたい。
⑥施設利用
評価
B 適正
【利用計画】 協定書第22条に基づき提出された事業計画により行われている。
【施設利用】
・施設は、利用者にとって快適なものになっている。
・設備、備品の提供及び貸出は適切に行われている。
・施設の予約及び受付手続きは適切に行われている。
・ポスターやチラシの掲載により利用者に適切に情報提供が行われ、施設への関心を促すものとな
っている。
⑦事業実施
評価
【委託事業】
・施設公開日は好評を得ており、継続的に利用する方が増えている。
353
A 優良
【自主事業】
・事前に区へ協議され区民サービスの向上に資する自主事業が行われている。
・テニス教室、グラウンドゴルフ、荒川散策会など、各施設の特性を活かし、子どもから高齢者ま
で幅広い年齢層に対応した事業を展開している。
特に神谷体育館を利用した「健康体操教室」は、好評を得ており、新河岸川庭球場でのテニス教室
では毎回定員を上回る応募がある。
⑧環境整備
評価
B 適正
【利用者環境の整備】
・施設内は設備、物品等が整頓され清潔が保持されている。
・緊急の措置を要するものは即時対応し、大規模な補修や改修については区と打ち合わせの上実施
し、安全性を確保している。
・サービスマニュアルで、接遇用のマニュアルも作成されている。
【事故対応】
・緊急時対策マニュアル同様、事故対応マニュアルも作成されている。
・緊急連絡網の整備、消防計画の策定等事故に対する適切な対応方法が確立されている。
・事故の対応について、その経過を区へ報告している。
・事故に対する即時対応と長中期対応について、適切かつ迅速な対応方法が確立されている。
⑨会計
評価
A 優良
【支出入等の処理】
・使用料金等現金の管理については、会計事務担当者、支配人、副支配人が二重の点検・確認を行
い厳重に管理されている。
【経理規程】 年二回、内部監査を実施し金銭出納簿等の調査を行っている。
【現金等の管理】
・使用料金等の現金管理については、事務室金庫内で安全かつ確実に管理している。使用料は毎日
(平日)金融機関に納付し、多額の現金を保管しないように心掛けている。
5.総合評価
評価
B 適正
【総合評価】
・指定管理者として、北運動場等の役割を十分に理解した適正な運営がなされている。
・マナー研修や情報セキュリティ研修等の業務遂行に必要な従事者研修や、スタッフ全体ミーティ
ング等を定期的に行い、意識向上に努めている。
・施設については、定期的な保守点検により安全が確保されており、物品についても適切に管理さ
れている。また、日常点検とは別に、年2回程度、本部スタッフによる巡回点検も行っており、危
険個所等の把握・改善に努めている。
・自衛消防組織の構築や計画的な消防、避難訓練を実施するなど、防災・危機管理意識が高い。
・環境教育や地域交流を目的とした自主事業の実施など、子どもから高齢者まで幅広い年齢層のニ
ーズに対応している。特に神谷体育館での「健康体操教室」は好評を得ており、新河岸川庭球場で
の「テニス教室」では毎回定員を上回る応募がある。
・ペットボトルキャップのリサイクル活動等の公益性の高い社会活動に貢献している。
・会計については適切に処理されており、内部監査を年2回行うことにより、透明性の確保に努め
ている。
【今後の方針、改善方策】
・全体的に概ね適切な管理、運営が実施されており、引き続き利用者満足度と安全性の向上を目指
していただきたい。
354
北運動場等総合区民満足度調査報告書
指定管理者
日本製紙総合開発北運動場共同事業体
1
調査の概要
(1)調査施設
北運動場・神谷体育館・新河岸川庭球場・新荒川大橋野球場
(2)調査期間
平成27年6月1日(月)から平成27年6月30日(火)
(3)調査対象
期間中に来場された方
(4)調査方法
受付でのアンケート用紙配布、直接もしくは投函ポストにて回収
(5)回収状況
122件回収
(6)その他
2
調査結果
選 択 肢
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
⑭
施設に関する情報発信・PRについて
スタッフの対応について
掲示板や案内表示の見やすさ
建物・室内・グランドの整備・清潔さ
施設内環境について
施設内の安全性について
更衣室・ロッカールームの使いやすさ
各種講座・教室について
施設内の防犯対策について
施設内のバリアフリーへの配慮
全体的な満足度
4
3
重視度
2 1
4
全く
極め
大切
大切
て大 大切 でな
でな
切
い
い
25
39
26
34
45
57
22
22
35
28
85 11
82
1
84 102
86
2
75
2
62
3
95
5
69 28
69 18
84
9
1
0
0
0
0
0
0
3
0
1
平均
3.10
3.31
2.64
3.26
3.35
3.44
3.14
2.90
3.14
3.14
3
満足度
2 1
大い
極め
に満 満足 不満 て不
足
満
18
62
24
25
22
27
20
26
25
18
23
96
58
69
83
75
91
79
93
91
90
96
8
2
29
14
22
4
22
3
5
14
3
0
0
0
0
3
0
1
0
1
0
0
平均
3.08
3.49
2.96
3.09
2.95
3.19
2.97
3.19
3.15
3.03
3.16
※平均得点:各選択肢のスコア(1~4)にそれぞれの選択者数を乗じ、当該設問の回答者総数で除した値
重視度平均 3.14
満足度平均 3.11
355
3
結果分析
3.9
3.7
3.5
満
足
②
3.3
⑧
3.1
③
度 2.9
⑨
①⑩
⑦
⑥
④
⑤
2.7
2.5
2.5
2.7
2.9
3.1
3.3
3.5
3.7
3.9
重 視 度
4
課題発見
・③掲示板や案内表示の見やすさ(情報が分かりやすく掲示されているか) の重視度・満足度
ともに低い。 ・⑤施設内環境について(照明や空調温度など) の満足度が低い。
・⑦更衣室・ロッカールームの使いやすさ の満足度が低い。
・②スタッフの対応について は評価が高い。
5
改善方策
・③北運動場に関しては小さな掲示板と場内通路壁面に掲示しているが、節電で暗かったり、老朽
化で汚かったりで決して見栄えは良くない。 今後場内の内装を明るく良くしていく方針です ので徐々に良い方向にむかうとおもわれます。
・⑤神谷体育館の照明は確かに暗いのですが設備的な向上は難しく、切れた時に出来る限り迅速に
対応致します。
・⑦ロッカーの老朽化はここ数年の懸案事項として続いている。区の方針も考慮して徐々に使い
やすくなるでしょう。
・②スタッフの対応に関しては高評価を得たものの、より一層努力します。
356
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(利用施設用)
施 設 名
十条台小学校温水プール
教育委員会事務局 生涯学習・スポーツ振興課
調査実施日
指定管理者
平成27年 6月30日
株式会社サンアメニティ
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
(1)主な業務内容
公共施設管理運営、ビルメンテナンス、各種スポーツ・カルチャー施設
の企画・運営等
(2)指定管理者施設
袋井B&G海洋センター他(静岡県袋井市)/あずまウォーターランド
(群馬県伊勢崎市)ほか
(3)経営の状況
設立:昭和54年2月22日/資本金:5,000万円/従業員数:
1,248名(正社員118名)
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
(1)十条台小学校温水プール
所在地
:北区中十条1-5-6
開設年月日:平成3年7月1日
規模・面積:鉄筋コンクリート造/地下3階、地上2階建(体育館との重層構造)
敷地面積7,924.80㎡(学校敷地)/延床面積1,447.45㎡(体育
館部分を含む)
従事職員 :支配人1名、副支配人1名、受付3名、監視員17名
(2)王子プール(屋外・夏季のみ開設)
所在地
:北区王子3-24-1
開設年月日:昭和26年6月30日
規模・面積:鉄骨造/敷地面積1,104.63㎡/延床面積170.94㎡(管理事務所)
従事職員 :現場責任者1名、副責任者2名、監視員10名、受付員2名
(3)谷端プール(屋外・夏季のみ開設)
所在地
:北区滝野川7-42-1
開設年月日:昭和32年6月30日
規模・面積:鉄骨造/敷地面積1,225.88㎡/延床面積172.80㎡(管理事務所)
従事職員 :現場責任者1名、副責任者1名、監視員10名、受付員4名
(4)桐ケ丘プール(屋外・夏季のみ開設)
所在地
:北区桐ケ丘1-8-1
開設年月日:昭和54年6月30日
規模・面積:鉄骨造/敷地面積1,969.30㎡/延床面積105.34㎡(管理事務所)
従事職員 :現場責任者1名、副責任者1名、監視員9名、受付員1名
(5)谷端プール多目的広場
所在地
:北区滝野川7-42-1
開設年月日:平成2年4月1日
規模・面積:鉄骨造/敷地面積1,225.88㎡/延床面積172.80㎡(管理事務所)
従事職員 :監守員3名
※谷端プール開設期間外にプール槽にやぐらを組み、人工芝カーペットを設置
(6)北ノ台スポーツ多目的広場
所在地
:北区上十条5-14-4
開設年月日:平成12年7月23日
規模・面積:敷地面積
4,925.02㎡
357
体育館(559㎡)
、第一スポーツ広場(374㎡)、第二スポーツ広場(880
㎡)
従事職員 :監守員4名
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
(1)自主事業(平成26年度実施)
○スポーツ教室事業:各種水泳教室、水中パフォーマンスショー、夏季プール各種イベント
○物品販売:水泳用品(ゴーグル、水泳帽子、耳栓、セームタオルほか)
(2)利用者サービス事業
○自動販売機:十条台小学校温水プール 飲料1台、北ノ台スポーツ多目的広場 飲料1台
4.項目別評価
① 基本方針・施設長
評価
A
優良
【基本方針・組織】
・①生涯スポーツの推進 ②健康づくり ③安心して暮らせるまちづくり
これら3つをサポートする体育施設運営の理念に則り、自主事業の充実、地域との連携強化、
交流機会の提供、施設の活用と利用促進に努め、管理運営を行っている。
・区民満足度調査ではおおむね良好な結果が出ており、特に「スタッフの対応について」の満足度
は高水準となっている。
・区民満足度でバリアフリーへの配慮は低い水準ではあるが、施設面で必要な箇所等を認識し、区
への報告として挙げている。
【施設長】
・十条台小学校温水プールを始めとする指定管理施設の統括責任者として運営管理全般を把握し、
十条台小学校、及び近隣の利用団体と連携を図ることにより、円滑な施設運営を実現している。
【開所】
・条例及び規則に定める使用時間、休館日を遵守した運営がなされている。
また、年に2回の水抜き休場期間を利用して、効率的に修繕や点検、訓練等を実施している。
② 従事者
評価
B
適正
【従事者配置】
・十条台小学校温水プール及び夏季区立プールは、サービス提供に必要な従事者数が確保されて
おり、監視体制も仕様書に示す基準を満たした配置がなされている。
・従事職員は仕様書に示す基準を満たした資格、並びに技量を有している。
・スタッフの半数以上は区内在住者となっており、地元雇用を意識した採用を進めている。
【労働環境】 労働条件については、労働基準法等の法令を遵守している。
【研修】
・休館日を利用して、日常訓練に加え、救助訓練、震災・火災発生時の消防・避難訓練を年に2回
実施している。また、これらの様子は写真付きで分かりやすく報告書が作成されている。
・プール施設にふさわしい服装で従事し、利用者に対する積極的な挨拶、声かけを実施している。
③ 施設管理
評価
B
適正
【建物設備】
・利用者目線に立った適切な修繕がなされており、施設内に危険となる箇所は見当たらない。
・定期的な設備機器の保守点検により、安全を確認している。
・夏季区立プールの開設にあたり、事前に保健所長に申請し管理指導を受け、適正に水質検査を
受けている。
・北ノ台体育館については、管理日誌にあまり目を通していないなど現地監守員とのやりとりが不
358
足しているように受け取れる。現場の把握を要求する。
【物品管理】 備品は台帳をもとに適切な管理がなされている。
【業務委託】 一部業務を委託するにあたっては、委託理由を付記した上で事業計画書を記載し、
事前に区の承認を得て行っている。
【環境配慮】 夏場は夜時間にドームを開けることにより水温を下げ、冬場は水温維持のために保
温シートを活用するなど、省エネルギーに配慮した運営をしつつ利用者環境の保全に努めている。
④情報管理・危機管理
評価
B
適正
【情報資産保護】
・情報セキュリティマニュアルを整備し、情報セキュリティ管理者・担当者を選任している。
また、従事者全員に対しても情報セキュリティ研修を実施している。
・外部記録媒体の持ち出し記録簿の作成やファイリングキャビネットの施錠徹底等、管理する情報
資産について、漏えい事故防止等のための対策を確立している。
【災害対策、危機管理】
・地震発生時、火災発生時、疾病者発生時など、ケースごとに対策マニュアルが整備されており、
緊急連絡体制についても確立している。
・施設内外の消防用設備は定期的に点検がなされている。
⑤交流・改善
評価
B
適正
【地域等との関わり】
・独自のホームページを作成し、プールでのイベントや施設情報等を写真付きで分かりやすく、
積極的に配信している。
・幼児プールでの宝探しなど、夏季の屋外プールを活用した各種イベントを実施し、地域住民との
交流と施設の利用促進に努めている。
・親子で温水プールを楽しめるよう定期的に幼児開放時間を設けており、定員以上の希望があるた
め抽選制を実施している。利用率の向上とともに、地域の子育て世帯への利用促進を図っている。
【苦情処理】
・施設内に意見箱を設置し、その意見や要望等すべてに回答を付し、掲示板にて公開している。
⑥施設利用
評価
B
適正
【利用計画】 協定書第22条に基づき提出された事業計画に沿った事業が運営されている。
【施設利用】
・施設の受付手続き方法は、利用者にとって適切なものになっている。
・施設内は清掃が行き届いており清潔感があり、利用者にとって快適なものとなっている。
・ポスターやチラシ、HP等で、利用者以外にも適切に情報提供が行われ、各種イベントの状況も
広報誌や HP から見ることができ施設への関心を促すものとなっている。
⑦事業実施
評価
B
適正
【自主事業】
・例年、北区水泳連盟と調整を行い、多様な自主事業を実施し継続的に行われている。また、利用
者数の増加とともに、通勤帰りの利用も多くなっており、幅広い利用者の獲得を目指している。
・毎年行っている水中パフォーマンスショーは、今年度実施形態を変更したが観覧者数は増加して
おり、人気が定着してきていることが伺える。
⑧環境整備
評価
A
優良
【利用者環境の整備】
・施設内は設備・物品等が整理整頓されており、清掃も行われ清潔な環境になっている。
359
・危険物は除去され、施設内の安全が確保されている。
・温水プールの特性をふまえた室温、水温調整を実施し、利用者の要望にできる限り応えられるよ
う環境整備に努めている。
・男女シャワー室のシャワーヘッドを固定式から取り外し式に変更し、温度調節を可能にするなど、
利用者目線での環境改善に努めている。
・新規利用者に対し受付と監視員が連携をとり、安全かつ快適な利用へ特に配慮している。
【事故対応】
・毎月、空き時間を利用して事故対応の多種多様な訓練(AED、救助法、シュミレーション訓練
等)が行われており、参加者も多く、緊急時の対応に万全な体制を整え「施設利用者の安全を第
一」に対し適切かつ迅速な対応が出来る体制を確保している。
・プール内における事故対応だけではなく、安全管理・危険予測・接客マナーの研修等も積極的に
取り組んでいる。
⑨会計
評価
A
優良
【経理規程】 伝票等会計書類は事務担当者と支配人が確実にチェックを行いの双方による確認が
行われ適切に処理されている。
【契約・支出入等の処理】
本社による内部監査が年1回実施されている。
【現金等の管理】
・利用料金等現金について、現金出納簿を作成し管理している。また、日計表を作成し日々の収支
状況を及び残額を必ず支配人が確認している。
・利用料金等現金は、機械警備された部屋にある大型金庫に手提げ金庫ごと入れ保管し、会計責任
者が当日また翌日に金融機関に入金し、多額の現金を保管しないようにしている。
5.総合評価
評価
B
適正
【総合評価】
施設長は、十条台小学校温水プールを始めとする各施設の統括責任者として運営管理全般を把握
し、開設から25年経過した当該施設についても、優先順位をつけた計画的、かつ適切な修繕を行
い、安全で快適な施設運営に最大限努めている。
従事者の接遇意識は依然高い水準を維持しており、区民満足度調査では昨年度同様「スタッフの
対応」に関する満足度が高く、利用者に対する積極的な声かけや明るく丁寧な対応が、多くの利用
者にとって好印象なものとなっている。また、接遇面だけではなく、休館日や水抜き休場期間を積
極的に利用して、水泳指導法や救急法研修、事故対応訓練を実施し、技量面での向上にも努めてい
る。今年度は避難誘導訓練も実施し、より施設の安全管理へ意識を高めている。
自主事業では、泳力強化に特化した水泳教室にとどまらず、水中パフォーマンスショーやスイム
フォームチェック、東海道五十三次スイミングラリー、夏季区立プールを利用した幼児プールでの
「宝探しイベント」など様々な角度から区民が水と触れ合える機会を提供している。
また、利用者環境へ常に配慮しており、夏場は水温の上昇を緩和するため夜間ドームを開放する
他、水の入れ替えを実施する等対策を施している。一方冬場は水温保持のために保温シートを活用
する等快適な利用環境を提供するよう努めている。
【今後の方針、改善方策】
・今後も徹底した安全管理と充実した自主事業等で利用者の安全かつ快適な利用促進を図り、区民
のスポーツ振興と健康づくりに寄与する管理運営を引き続き実施していただきたい。
・夏のプール開設時期において、人員不足等により一部スタッフへの負担が大きくなっているが、
安定した人員確保に努める等労働環境の改善を図り、ひいては利用者の満足度につながるよう取
り組んでいただきたい。
360
十条台小学校温水プール区民満足度調査報告書
㈱サンアメニティ
1
調査の概要
(1)調査施設
十条台小学校温水プール
(2)調査期間
平成27年6月2日(火)~6月30日(火)(29日間)
(3)調査対象
期間中に来場された方(一般公開時間利用者を中心に実施)
(4)調査方法
受付でアンケート用紙記入呼びかけ。施設内に回収箱と記入所を設置。
(5)回収状況
回収107件(内、有効数107件、無効数0件)
(6)その他
2
調査結果
選 択 肢
4
3
重視度
2 1
4
全く
極め
大切
大切
て大 大切 でな
でな
切
い
い
3.05
掲示板や案内表示の見やすさ(情報が判り易く掲示されているか)
建物・室内・設備の清潔さ(清掃が行き届いているか)
施設内環境について(照明や空調温度など)
施設内の安全性について(危険な個所などなく安心して利用できるか
更衣室・ロッカールームの使いやすさ
各種講座、教室について(内容・講師・料金など)
施設内の防犯体制について(まめな巡回、スタッフの目配りなど)
施設内のバリアフリーへの配慮について
全体的な満足度
361
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
3.05
3.24
3.27
3.37
3.32
3.52
3.23
3.10
3.36
3.18
3.15
6
38
16
20
14
29
14
17
23
7
10
94
65
85
76
79
74
65
80
74
61
93
6
4
6
11
13
4
27
10
10
37
4
平均
※平均得点:各選択肢のスコア(1~4)にそれぞれの選択者数を乗じ、当該設問の回答者総数で除した値
重視度平均 3.25
満足度平均
スタッフの対応について(挨拶・言葉づかい・説明の判り易さ・親切
5
0
0
3
3
3
6
10
3
6
5
大い
極め
に満 満足 不満 て不
足
満
2.98
3.32
3.09
3.08
2.99
3.23
2.86
3.07
3.12
2.71
3.06
施設に関する情報発信、PRについて
92
81
78
61
67
45
70
76
62
76
81
満足度
2 1
1
0
0
0
1
0
1
0
0
0
0
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
10
26
29
43
37
59
31
21
42
25
21
平均
3
3
結果分析
3.9
3.7
3.5
満
②
3.3
足 3.1
①
度 2.9
⑧⑪
⑥
③ ⑨
④
⑤
⑦
⑩
2.7
2.5
2.5
2.7
2.9
3.1
3.3
3.5
3.7
3.9
重 視 度
4
課題発見
・重視度が高く満足度が最も低い項目は「⑩の施設内のバリアフリーへの配慮」となった。
その他、このエリアの満足度が低いものに「⑦更衣室・ロッカールームの使いやすさ」、「①施設に関
する情報発信、PRについて」があった。また、境界線上には「⑤施設 内環境について」がある。
・逆に、重視度が高く満足度が最も高い項目は「②スタッフの対応について」となった。その他、このエリ
アには満足度が高い順に「⑥施設内の安全性について」、「⑨施設内の防犯体制について」、
「③掲示板や案内表示の見やすさ」、「④建物・室内・設備の清潔さ」と続いた。
・今回のアンケート集計の結果は上記のとおり、他のエリアにポイントはカウントされなかった。
5
改善方策
・改善の目の付けどころとしては、重視度が高く満足度が低いエリアとなる。
前回までと同様に「更衣室・ロッカールーム」に関しては管理者サイドとしても改善の必要性は把握して
いるが、予算の関係もあるため区・主管課と更に協議を進めて行きたいと考えている。
・「施設に関する情報発信、PRについては」専用HPのブログの更新回数を現在より引き上げて、認知度
の拡充を図るべくブログ更新担当者の増員とスキルアップを現在検討中。
・「施設のバリアフリーへの配慮について」、施設内環境については「更衣室・ロッカールーム」と
同様な面もあるが、現存設備の表示・案内等を徹底してゆく等、手のつけられるところから
始めることとしている。
・また、今回のアンケートで比較的評価の高かった「スタッフの対応について」、「建物・室内・設備の清
潔さ」、「施設内の防犯体制について」の各項目についてはアンケート結果に慢心することなく更に高い
レベルを目指すべく常に『初心忘れるべからず』で推進してゆきたいと考えている。
※ プールへの意見・感想(手書き:個人意見:順不同)
・水温が冬寒く、夏暑いので空調・水温共に施設内環境をもう少し整えてほしい。
・クイックターンが出来るようにロングコースを作ってほしい。
・いつも気持ち良く使わせて頂いています。
・施設を借りて水泳教室(児童対象)をやらせております。
プールの大きさ、人数が丁度良く(1時間半)がとても満足。他プール(民間)は1時間が多く、それに比べると
技能アップが望めて良い。冬の室温・水温を考えていただければ言うことはありません。
いつもお世話になりありがとうございます。
・よく利用しています。満足度高いです。先生方がよく教えてくれます。
・プール内で帽子をかぶらない人がいるので注意してほしい。
・教室を年間引続き参加できるようになるとよいとおもいます。
・プール監視員の活動が非常に停滞して非常に不快である。競泳中にコースを外れて泳いだり、逆泳したり
コースの両端で用も無いのに立ち止まって泳いで来た人の邪魔したり人がいても誰も注意しない。道路では
ないが混んでいてもスムースに流れる(泳げる)ように監視員は笛を吹き即注意し、かつ悪質な人間に退場勧告
しても良いのでは。泳ぐ人はスムースに流れていればお互い気持ち良く泳げ楽しんで健康増進にも役立つのでは
ないでしょうか。監視員の発奮を願う。
・給水機の故障早く直す様にして欲しい。
・トイレの清掃を念入りに。
・楽しく、利用しています。
・大変よいと思います。
・ロッカーにハンガーがあるといいですね。
・受付の対応がすばらしい。
・夏は水温が高く疲れる。冬はドーム内が寒い。
362
平成27年度指定管理者モニタリングレポート
(利用施設用)
施 設 名
赤羽スポーツの森公園競技場等5施設
教育委員会事務局 生涯学習・スポーツ振興課
調査実施日
指定管理者
平成27年7月14日
スポーツリー・グループ
1.指定管理者の概要(業務内容、指定管理者施設、経営の状況)
(1)株式会社旺栄(代表企業)
主な業務内容:総合ビル管理業務等/指定管理者施設:赤羽文化センター等3施設(東京
都北区)・江戸川区総合体育館(東京都江戸川区)・白岡町B&G海洋センター(埼玉県白
岡市)等/設立:昭和51年2月19日/資本金:100,000千円
(2)株式会社日比谷アメニス(構成企業)
主な業務内容:造園工事・コンサルタント業務等/指定管理者施設:大井ふ頭中央海浜公園
スポーツの森ほか17公園(東京都品川区)等/設立:昭和46年10月1日/資本金:3
00,000千円
(3)太陽スポーツ施設株式会社(構成企業)
主な業務内容:運動施設工事業務等/指定管理者施設:戸吹スポーツパーク(東京都八王
子市)
・大井ふ頭中央海浜公園スポーツの森ほか17公園(東京都品川区)等/設立:昭和
55年12月9日/資本金:90,000千円
2.施設の概要(所在地、規模等、従事職員数)
(1)赤羽スポーツの森公園競技場
所在地
:北区赤羽西5-2-27(赤羽スポーツの森公園内)
開設年月日:平成22年5月1日
規模・面積:鉄筋コンクリート(一部鉄骨)造 地上3階建て
敷地面積17,900㎡・建物延床面積1,347.23㎡
従事職員 :支配人1名、副支配人1名、スタッフ8名
(2)中央公園野球場
所在地
:北区十条台1-2-1(中央公園内)
開設年月日:昭和51年4月1日
規模・面積:敷地面積13,670㎡
従事職員 :監守員4名(中央公園庭球場の管理含む)
(3)中央公園庭球場
所在地
:北区十条台1-2-1(中央公園内)
開設年月日:昭和51年4月1日
規模・面積:敷地面積1,496㎡
従事職員 :監守員4名(中央公園野球場の管理含む)
(4)浮間子どもスポーツ広場(新河岸東公園内)
所在地
:北区浮間4-27-1
開設年月日:平成15年4月6日
規模・面積:敷地面積15,925.6㎡
従事職員 :監守員6名(浮間舟渡庭球場の管理含む)
(5)浮間舟渡庭球場(新河岸東公園内)
所在地
:北区浮間4-27-1
開設年月日:平成26年4月1日
規模・面積:敷地面積4,795.37㎡
従事職員 :監守員6名(浮間子どもスポーツ広場の管理含む)
363
3.事業の概要(サービスの概要、自主事業等)
(1)自主事業(平成26年度実施)
○スポーツ教室事業:グランドゴルフ、R&Rピラティス教室、親子体操、いきいき健康サロン、
ジョギング入門講座、赤スポ感謝際、ランニングステーション、テニスクリニック、卓球広場等
○文化事業:歌声ふれあいサロン
(2)利用者サービス事業
○自動販売機:赤羽スポーツの森公園競技場:飲料水3台、氷菓1台
浮間舟渡庭球場:飲料水1台
○物品販売:氷、テーピング、コールドスプレー、国体グッズ等
4.項目別評価
①基本方針・施設長
評価
B 適正
【基本方針・組織】 「みどり豊かな環境の中でスポーツを通して、区民や世代がつながっていく
ことを理想として、小さな若木が大きく育ち、やがては森になっていくように、生涯スポーツの
楽しさ・健康の喜びを育て、
“体力づくり”
“健康づくり”
“仲間づくり”の輪を広げていく」こと
を念頭におき、管理運営の基本方針を「育てよう スポーツリー」とする。
・「使いやすさの向上・親しみやすさの演出・双方向コミュニケーション」という3つの軸をサー
ビス提供の実施方針とする。
・区民満足度調査について、前回1件もなかった「極めて不満」が全体的に見受けられ、満足度平
均も前回を下回っている。特に各講座・教室については内容変更や創意工夫に期待したい。
【施設長】
運営管理全般の統括者として赤羽スポーツの森公園競技場等の全体を把握している。
・問題発生時に迅速な対応ができるよう、現場スタッフに対し統括者として指導に努めている。
【開所】 条例及び規則に定める使用時間、休館日を遵守した運営がなされている。
・休館日に自主事業を実施する際には、事前に区の承認を得て行っている。
②従事者
評価
B 適正
【従事者配置】 サービス提供に必要な従事者数は確保されており、混雑状況に応じた従業員の増
員・巡回強化等、適切な配置に努めている。
【労働環境】 労働条件については、労働基準法等の法令に則り適切である。また、前回の指摘事
項(構成企業の雇用契約書について、
「有期契約の更新条件の記載不備」及び「即日解雇条件に問
題あり」)については、改善されていた。
【研修】 休館日を利用し、
「年間研修計画書」に基づく「接遇研修」
「管理・運営研修」等の研修
を行っている。
・接遇態度について問題があった場合には、直接本社での研修・指導により改善を図っており、お
おむね良好である。
・定期的にスタッフミーティングを実施しており、会議録として詳細を残している。
・中央公園、浮間子どもスポーツ広場、浮間舟渡庭球場のスタッフに対しても研修を行っている。
また、前回の指摘事項(研修未受講者へのフォローアップ不足)については、副支配人が直接各
施設に赴き、フォローアップ研修を行っている。
③施設管理
評価
B 適正
【建物設備】 不具合や危険個所については迅速に修繕されており、利用者、従事者が危険となる
箇所は特に見当たらない。
・定期的な設備機器の保守点検により、安全を確認している。
・施設維持管理記録は適切に保管されている。
・赤羽スポーツの森公園競技場の入口付近の植栽について、更地となっている箇所が見受けられる
364
ため、改善を要求する。
【物品管理】備品は台帳をもとに適切に管理されている。
・消耗品等の購入については、区内事業者を中心に利用している。
【業務委託】 一部業務を委託するにあたっては、事業計画書に記載し、事前に区の承認を得てお
り、外部委託事業者へ適切な指導を行っている。
【環境配慮】 「節電対応の自動販売機の導入」
「最小限のエレベーター使用」
「裏紙の再利用」等
により、節電や資源の節約に努めている。
・赤羽スポーツの森公園競技場について、PPS事業者と契約(平成27年6月から)し、電気料
の削減に努めている。
④情報管理・危機管理
評価
A 優良
【情報資産保護】 北区情報セキュリティポリシーに則り実施されており、各施設の従事者全員に
遵守のためのセキュリティ研修を行っている。
・個人情報保護方針、個人情報保護規程、各種実施細則等をきめ細やかに定めている。
・個人情報が含まれている資料等には目印を付けたうえで鍵付きキャビネットに保管し、データフ
ァイルについては特定の者以外は閲覧できないようにパスワードで適正に管理されている。
【災害対策、危機管理】 自衛消防組織を構築し、防火管理者を選任しており、防災訓練を実施し
ている。
・東京都帰宅困難者対策条例に基づき、一斉帰宅抑制を実現するための従業員向けの3日分の水・
食料やラジオ等を、赤羽スポーツの森公園競技場・中央公園・浮間子どもスポーツ広場にそれぞ
れ備蓄している。また、赤羽スポーツの森公園競技場には乳幼児用も3日分備蓄している。
・熱中症予防や落雷事故防止マニュアルを整備し、従事者の知識や技術の習得・向上に努めている。
・防災管理マニュアルや緊急時対応マニュアルについては、具体的な役割分担や連絡体制が明記さ
れており、定期的に更新されている。
・更衣室内の盗難等防止のため、防犯カメラの設置や注意喚起の案内表示等、防犯意識が高い。
・中央公園の管理事務所にデング熱対策用の虫除けスプレーを設置している。
⑤交流・改善
評価
B 適正
【地域等との関わり】 様々なユニバーサルスポーツを提供し、地域スポーツとして盛り上げ、発
展させていくことに努めている。
・年末の休場日に自主事業「赤スポ感謝際」を行い、施設を無料で開放することで、地域の方々が
気軽に足を運べる機会を増やしている。
・自主事業の報告ノートや掲示板などが設置されており、利用者同士の交流が行われている。
【苦情処理】 発生後は迅速に対応しており、区に報告するとともに、必要に応じて助言を受けて
いる。
・意見箱を設置し様々な意見を取り入れるとともに、意見に対する回答集を作成し、いつでも回覧
できるようにしている。
⑥施設利用
評価
B 適正
【利用計画】 協定書第22条に基づき提出された事業計画書に沿った運営がなされている。
【施設利用】 施設の予約及び受付手続きは適切に行われている。
・設備、備品の提供及び貸出は適切に行われており、安全管理も適正である。
・衛生管理も適切に行われており、施設は利用者にとって快適なものになっている。
・バイク等の乗入れが禁止されている施設において、注意喚起の表示物の貼り出しを開始したので、
今後の効果に期待したい。
⑦事業実施
評価
365
B 適正
【委託事業】 施設公開日は好評を得ており、利用者が増加している。また、利用者増加に伴う安
全対策も行っている。
【自主事業】 事前に区へ協議され、利用者のニーズを把握の上、区民サービスの向上に資する自
主事業が計画されている。
・リズムに合わせて親子で体操、ボッチャ、グランドゴルフ等のスポーツ事業に加え、歌声ふれあ
いサロン等の文化的事業も実施しており、子どもから高齢者まで幅広い年齢層に対応している。
また、自転車安全教室を開催するなど、地域への貢献も行っている。
・事業後のアンケートで参加者からの意見等を捉えて、次期開催へ活かしている。
・各講座・教室についての調査では厳しい評価がついているが、ワンパターン化しているとの原因
を特定できているため、今後の取り組みに期待したい。
⑧環境整備
評価
B 適正
【利用者環境の整備】 赤ちゃん休憩室は利用者の声を参考にしてリラックスできる雰囲気づくり
が行われている。
・施設内は設備、物品等が整頓され清潔が保持されている。
・「施設備品安全チェックシート」を用い、ゴールポストや防球ネットを定期的にメンテナンスし
ており、安全管理に余念がない。
・施設内外とも危険個所はなく、安全は確保されている。また、防犯対策も行っている。
【事故対応】 事故の対応について、施設職員への研修が行われている。
・消防計画の中で様々な事故等への対応策は確立されている。
・発生後は迅速かつ適正に対応しており、区に報告している。
⑨会計
評価
A 優良
【契約・支出入等の処理】 日次帳票、現金出納簿等会計書類は事務担当者と支配人の双方による
確認が行われている。小口現金管理においては、金種表が作成され、出し入れの有無に関わらず
担当者と支配人が残額確認を行っている。
【経理規程】 代表企業による内部監査が、年1回実施されている。
【現金等の管理】 現金出納簿を作成し適正な出納管理を行っている。また、日計表を作成し日々
の収支及び残額を確認している。
・利用料金等の現金について、事務室内金庫に安全かつ確実に保管している。使用料は金融機関へ
当日また翌日(平日)納入し、多額の現金を保管しないようにしている。
5.総合評価
評価
B 適正
【総合評価】 前回のモニタリング時に課題となっていた部分については全て改善されており、指
定管理者として概ね適正な運営がなされている。
・業務遂行に必要な従事者研修や、スタッフ全体ミーティング等を定期的に行い、人材育成、サー
ビスの向上に努めている。特に接遇については、直接本社での研修・指導により改善を図ってい
る。また、研修未受講者へのフォローアップ体制も確立されている。
・施設及び物品については、職員による日常的なメンテナンスや定期的な保守点検により安全が確
保されている。また、PPS事業者の利用等で省エネルギー対策に努めている。
・会計については、小口現金管理も含めて適切に処理されている。
【今後の方針、改善方策】 全体的に良好な管理、運営が実施されており、引き続き利用者満足度
と安全性の向上を目指していただきたい。
・赤羽スポーツの森公園競技場の入口付近の植栽について、更地となっている箇所が見受けられる
ため、改善を要求する。
・自主事業について、ニーズに応じた内容変更や創意工夫に期待したい。
366
赤羽スポーツの森公園競技場等区民満足度調査報告書
スポーツリー・グループ
1
調査の概要
(1)調査施設
赤羽スポーツの森公園競技場
(2)調査期間
平成27年6月14日(日)~6月30日(火)
(3)調査対象
期間中に施設を利用された方
(4)調査方法
受付でアンケート用紙を配布し、記入・提出をお願いした。利用後、アンケート回収箱に提出し
ていただいた。
(5)回収状況
配布枚数:250枚 回収:194枚 回収率:77.6%
(6)その他
実施期間を2週間以上設け、グラウンドやホール利用等の様々な時間帯で活動する利用団体に調
査を行うことができた。【調査内容について】前年と同様のアンケート項目とし、アンケート結
果を比較することで、改善策や検討課題を明確にすることができた。
2
調査結果
選 択 肢
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
⑭
4
重視度
3 2 1
4
全く
極め
大切
大切
て大 大切 でな
でな
切
い
い
78
93
掲示板や案内表示の見やすさ(情報が分かりやすく掲示されているか)
81
建物・室内・設備の清潔さ(清掃が行き届いているか) 113
施設内環境について(照明や空調温度など) 106
施設内の安全性について(危険な箇所などなく安心して利用できるか)106
更衣室・ロッカールームの使いやすさ
95
各種講座、教室について(内容・講師・料金など)
62
施設内の防犯体制について(まめな巡回、スタッフの目配りなど)
94
施設内のバリアフリーへの配慮について
89
施設に関する情報発信、PRについて
スタッフの対応について(挨拶・言葉遣い・説明の分かりやすさ・親切さなど)
95
88
90
66
67
68
58
91
72
77
全体的な満足度
9
3
11
4
9
6
10
16
13
10
2
0
1
0
0
0
0
4
0
1
満足度
3 2 1
平均
大い
極め
に満 満足 不満 て不
足
満
平均
3.35
3.49
3.37
3.60
3.53
3.56
3.52
3.22
3.45
3.44
#####
#####
#####
#####
54 109
74 96
61 116
101 73
95 80
83 94
78 69
53 97
71 91
72 98
90 78
3.23
3.32
3.29
3.52
3.48
3.44
3.44
3.18
3.36
3.38
3.47
#####
#####
11
13
7
7
8
4
8
15
8
4
7
1
1
0
0
0
0
1
4
1
1
0
####
※平均得点:各選択肢のスコア(1~4)にそれぞれの選択者数を乗じ、当該設問の回答者総数で除した値
重視度平均 3.45
満足度平均 3.37
367
3
結果分析
3.9
3.7
3.5
満
足
3.3
⑧
3.1
④
⑤
⑦
⑥
⑩
⑨
③ ②
①
度 2.9
2.7
2.5
2.5
2.7
2.9
3.1
3.3
3.5
3.7
3.9
重 視 度
4
課題発見
調査の結果から、重視度が高く満足度が低い優先改善事項として、以下の2点を課題と受止めま
す。 「②スタッフの対応について(挨拶・言葉遣い・説明の
分かりやすさ・親切さなど)」 26年度に接遇研修を実施したが、アンケートの
結果から見て、まだその成果が表れていない。 「⑨施設内の防犯体制について(まめな巡回、ス
タッフの目配りなど)」 定期的な巡回や点検を実施しているが、そ
の方法や体制に改善の余地がある。防犯については前年度よりカメラを設置し、盗難などは発生し
ていない。
5
改善方策
「②スタッフの対応について(挨拶・言葉遣い・説明の分かりやすさ・親切さなど)」
早期に改善を図るため、定期的な研修・OJT教育・指導を通じて接遇力の向上を図り、その成果が数
値として表れるよう努力致します。またスポーツ施設としてふさわしい、明るく爽やかな接遇態度
を身につけ、気持ち良く施設を利用して頂けるように致します。
「⑨施設内の防犯体制について(まめな巡回、スタッフの目配りなど)」
現状の防犯体制では満足度が低い為、巡回や目配りなどの具体的な方法を改善します。各巡回箇所
に於ける確認表の設置などにより、巡回責任の明確化と利用される方への安心感の醸成に努めま
す。 「その他」
「①施設に関する情報発信、PRについて」「③掲示板や案内表示の見やすさ」「⑧各種講座、教
室について」の満足度が平均値を下回っているため、現行の対応方法の見直しによる改善を実施致
します。
368
外
部
有
識
者
モ ニ タ リ ン グ 報 告
モニタリング報告〈会計処理〉
施設名
王子福祉作業所
指定管理者
社会福祉法人
業団
北区社会福祉事
1.会計全般
・経理規程が整備されている。
・会計処理は、当施設において会計伝票を作成し、パソコン入力により仕訳日記帳、総
勘定元帳等の帳簿を作成している。
2.出納・現預金管理等
・経理規程では、小口の支払については定額資金前渡制度による資金(小口現金)をも
って行うことや保管限度額が定められているが、規定されている限度額と実際の限度
額で相違がある。内部統制の視点から、当施設での保管限度額や1件当たりの支出限
度額を決め、精算時には必ず保管限度額まで補充するなど、それらのルールを文書化
して運用されることが望ましい。
・領収書等の処理に関し、小口現金による支払に関する領収書等には、使用済み印が押
されていなかった。不正使用防止の視点から、使用済み印を押すことが望ましい。
・総勘定元帳の整理・保管について、プリントアウトした1枚1枚の総勘定元帳を個別
フォルダーに挟んで整理・保管しているが、脱漏、不正防止の視点から、年度毎に、
編綴して管理することが望ましい。
施設名
八幡山児童館
指定管理者
社会福祉法人 東京聖労院
1.会計全般
・会計伝票、試算表、総勘定元帳等の帳簿は体系的に整備されている。
2.出納・現預金管理等
・小口現金出納帳には、担当者印のほか、館長の承認印が押されている。入出金のあっ
た日には金銭残高金種別表を作成し、その残高と小口現金出納帳の現金残高とを照合
し(担当者照合印)、館長が確認を行い承認印を押している。
・経理規程では、小口の支払は「定額資金前渡制度による資金をもって行う。」とされ
ているため、施設としての保管限度額を決め(文書化)、精算補充時点では、必ず保管
限度額まで補充し、また手持現金残高は、一時的であってもその保管限度額を超える
ことのないように、厳格に運用することが望ましい。
・支払に関しては、経理規程・権限規程に基づき行われており、必要な起案書を作成し、
責任者の承認を受けるしくみとなっている。
・一部の領収書に処理済み印が押されていなかったため、二重使用による不正防止の視
点から、すべての領収書には処理済み印を押すことが望ましい。
369
施設名
赤羽西五丁目児童館
指定管理者
株式会社 日本保育サービス
1.会計全般
・仕訳日記帳、総勘定元帳、月次推移表(損益計算書、当期製造原価)等が作成され、
それらの帳簿は体系的に整備されている。
2.出納・現預金管理等
・小口現金の出納・現金管理は館長と事務担当が連携して行っており、相互に牽制され
るしくみになっている。経費精算書兼入出金伝票には、本人印、館長印が押されてい
る。
・「小口の締め方」(預金口座から現金を引き出した場合の処理等)のマニュアル、「各
種費用精算・備品購入など」のマニュアルが整備され、運用されている。
・小口の支払については、実質的に定額資金前渡制度が利用されているが、定額資金前
渡制度について文書化がされていない。施設の保管限度額及び1件当たりの支出限度
額を文書化し、不正防止の視点から、補充時点では必ず預金残高と手持現金合わせて
保管限度額となるように補充して運用することが望ましい。
・半月に1回、金種表を作成し、現金出納帳と照合しているとのことだが、不正防止の
視点から、現金の入出金があった日には必ず金種表を作成し、その残高と現金出納帳
の残高とを照合することが望ましい。
施設名
袋児童館
指定管理者
株式会社 日本保育サービス
1.会計全般
・仕訳日記帳、総勘定元帳、月次推移表(損益計算書、当期製造原価)等が作成され、
それらの帳簿は体系的に整備されている。
2.出納・現預金管理等
・小口現金の出納・現金管理は館長と事務担当が連携して行っており、相互に牽制され
るしくみになっている。経費精算書兼入出金伝票には、本人印、館長印が押されてい
る。
・「小口の締め方」(預金口座から現金を引き出した場合の処理等)のマニュアル、「各
種費用精算・備品購入など」のマニュアルが整備され、運用されている。
・小口の支払については、実質的に定額資金前渡制度が利用されているが、定額資金前
渡制度について文書化がされていない。施設の保管限度額及び1件当たりの支出限度
額を文書化し、不正防止の視点から、補充時点では必ず預金残高と手持現金合わせて
保管限度額となるように補充して運用することが望ましい。
・半月に1回、金種表を作成し、現金出納帳と照合しているとのことだが、不正防止の
視点から、現金の入出金があった日には必ず金種表を作成し、その残高と現金出納帳
の残高とを照合することが望ましい。
・領収書には使用済み印が押されていなかったので、不正使用(二重使用等)防止の視
点から、使用済み印を押すことが望ましい。
370
施設名
滝野川東児童館
指定管理者
株式会社
ー
日本デイケアセンタ
1.会計全般
・経理規程は作成されていないとのことであったが、経理規程は会計業務を遂行する上
で必要な規程であり、また内部統制の視点からも必須の規程であるので、早急に文書化
して運用されることが望ましい。
2.出納・現預金管理等
・金種表の作成は月末に1回のみではなく、現金の入出金があった日には必ず金種表を
作成して、その現金残高と金銭出納帳の現金残高とを照合することが望ましい。
・月次で小口現金収支報告書を作成しているが、小口現金収支報告書には誰が作成し、
誰が承認したのかが不明なため、作成者印と承認印を押すことが望ましい。
・会計伝票、総勘定元帳等の帳簿の作成は記帳業務代行に委託されているが、現在、会
計伝票はアウトプットされていない。よって、会計事務所の作成した会計伝票につい
て、会計責任者の承認印が押されていないという状況であるが、会計責任者はその伝
票を点検して承認印を押すことにより会計伝票が確定するため、会計事務所の作成し
た仕訳伝票には会計責任者の承認印を押すことが望ましい。
施設名
浮間東保育園
指定管理者
社会福祉法人 三祉会
1.会計全般
・園内において事務担当者が伝票を作成し(園長が承認)、会計ソフトを使用して伝票
データをパソコンヘ入力し、現金出納帳、総勘定元帳等を作成している。それらの帳簿
は体系的に整備されている。
2.出納・現預金管理等
・金種表は月1回作成し、現金出納帳残高と照合し、園長の承認を受けている。また、
伝票に添付されている領収書には、入力済の印が押されている。
・不正や誤謬防止の視点から、現金の入出金が行われた日には必ず現金実査を行い、金
種表を作成して、その残高と現金出納帳の残高を照合することが望ましい。
・小口の支払について、精算補充するときに必ずしも経理規程で定められた限度額とは
なっていないとのことであった。今後は、内部統制の視点から、補充時点では定めら
れた限度額となるような運用が望ましい。また、1件当たりの支出限度額も定めて運
用されることが望ましい。
・現状では事務担当者が単独で、現金の引出しができる状況にあるため、今後は内部統
制の視点から、カードで現金を引出す際には必ず園長の事前承認(文書作成)を受け
ることが望ましい。
371
施設名
岩淵保育園
指定管理者
社会福祉法人 こうほうえん
1.会計全般
・会計処理は会計ソフトを使用し、パソコン入力により、会計伝票、仕訳日記帳、総勘
定元帳、補助簿等を作成している。それらの帳簿は体系的に整備されている。
2.出納・現預金管理等
・小口の支払について、経理規程で定められた額と運用の額(本部からの指示による)
で相違がある。手持残高が一時的に運用の額を超えることがあるとのことだが、不正
防止の視点からは、手持残高が運用の額を超えないようにすることが望ましい。また、
内部統制の視点からは、現在の運用の額についての文書化及び1件あたりの支出限度
額についても文書化をすることが望ましい。
・インターネットバンキングの利用の際の振込先の新規登録に当たっては、不正使用防
止の視点から、誰が申請し、誰が承認したのかを文書化して管理することが望ましい。
・領収書等の管理に関し、小口現金による支払に関する領収書等には、使用済み印が押
されているが、銀行振込による支払に関する領収書等には、使用済み印が押されてい
ない。今後は不正使用防止の視点から、使用済み印を押すことが望ましい。
施設名
西ケ原南保育園
指定管理者
社会福祉法人 東萌会
1.会計全般
・証憑書類に基づいて作成した伝票を基に、会計ソフトを使用し、パソコン入力により、
仕訳日記帳、総勘定元帳、補助簿等を作成している。それらの帳簿は体系的に整備され
ている。
また、記帳業務代行の作成した仕訳日記帳には園長印、出納担当印が押されており、正
しく会計処理の手続きが行われている。
2.出納・現預金管理等
・会計伝票の作成にあたって連番が付されていないので、脱漏、不正等を防止するため、
会計伝票には連番を付して、管理することが望ましい。
・小口の支払については、定額資金前渡制度が利用されている。小口現金出納帳は出納
担当が作成しており、小口現金出納帳には園長印、出納担当印が押されている。また、
現金の出納が行われた日には現金実査を行い、小口現金出納帳の残高と照合した旨の出
納担当印が押されている。
・現金の出納が行われた日には現金実査を行っているとのことであるため、現金実査を
行った日には、必ず金種表を作成し、その証跡を残すことが望ましい。
・小口の支払について、精算補充するときには経理規程で定められた額とはなっていな
いとのことであったが、内部統制の視点からは補充時点では必ず定められた額となるよ
うな運用が望ましい。
また、経理規程では1件当たりの支出限度額が、小口の支払にしては権限委譲が大き過
ぎると思われるため、検討が必要。
372
施設名
区営・区民住宅
指定管理者
日本不動産管理株式会社
1.会計全般
・会計、出納はすべて日本不動産管理株式会社(本社)において行われているため、北
区役所内に配置されている区営・区民住宅(事務所)では、会計・出納業務はなく、受
付業務のみが行なわれている。
2.出納・現預金管理等
・北区への報告資料として「平成26年度東京都北区営住宅・北区民住宅維持管理業務
執行」
(報告書)、
「平成26年度北区営住宅営繕費(予算と実績)」
(表)、
「平成26年
度北区民住宅営繕費(予算と実績)
」
(表)及び「平成26年度区営集計」
(表)が作成
されており、これらの資料は、非常にわかりやすく作成されている。
・月次の「平成26年度北区営住宅営繕費(実績)」
(表)の個々の金額をブレイクダウ
ンしていくと、
「小口修繕支払一覧(区営住宅)○月分」
・
「小口修繕報告書兼FAX送
信表」・「完了報告書兼請求書」・「完了確認書」・「工事写真帳」・「普通預金通帳」等へ
と繋がり、関連金額等が照合できるしくみとなっている。また「小口修繕報告書兼F
AX送信表」には、受付印、所長印が押されている等、営繕費業務の事務体制はしっ
かりできていると推測される。
施設名
文化センター
指定管理者
株式会社旺栄
1.会計全般
・小口現金出納帳、収入経費一覧(総勘定元帳相当)、売上・還付一覧(利用代金台帳
相当)等が作成され、それらの帳簿は体系的に整備されている。
2.出納・現預金管理等
・現場で作成した出金伝票には、係(担当)印、施設長印、本社責任者印が押されてお
り、出納に関する内部牽制は機能している。
・小口の支払について、経理管理規程では「毎月月末および残高が一定額を下回った場
合、各施設の経理責任者または経理担当者は、本社の経理責任者に連絡のうえ補充す
るものとする。」と規定されているが、不正防止の視点から、定額資金前渡制度を利用
し、保管限度額及び1件当たりの支出限度額を定め(文書化)
、補充(精算)時点では
必ず保管限度額上限となるように運用することが望ましい。
・領収書には使用済み印が押されていなかったので、不正使用(二重使用等)防止の視
点から、使用済み印を押すことが望ましい。
373
施設名
那須高原学園
指定管理者
株式会社ニッコクトラスト
1.会計全般
・当施設で作成された伝票に基づき、本社において仕訳日記帳、総勘定元帳等が作成さ
れるしくみとなっている。
2.出納・現預金管理等
・日々の現金残高については実査が行われ、金種表が作成されている。金種表には現金
照合者の名前印および印、責任者(施設長)の名前印および印が押されている。
・現金出納帳残高と金種表残高の照合結果については、集計シートに記帳者印、責任者
印が押され、内部牽制するしくみとなっている。
・フロント等での現金受領から出納・現金保管および預金預入までの事務フローは相互
に牽制され適切に運用されていると思われるが、これらの一連の流れの中の転換点に
おいて、誰が担当して、誰が承認するのかを文書化(マニュアル化)し、内部統制(内
部牽制)のしくみが見える形で運用されることが望ましい。
施設名
北運動場等5施設
指定管理者
日本製紙総合開発北運動場共同
事業体
1.会計全般
・現金出納帳を作成して日々の入出金・残高を管理している。この現金出納帳及び領収
書等証憑書類に基づいて、代表企業の本社において、会計処理が行われている。仕訳日
記帳、総勘定元帳の会計帳簿等は本社において体系的に整備され、保管されている。
2.出納・現預金管理等
・当施設の出納業務については、支配人が現金の入出金・残高管理、現金出納日報およ
び現金出納帳の作成まで担当している。
・日々の現金残高については、現金出納日報(金種表)を作成し、その残高と現金出納
帳残高とを照合している。施設内の出納の承認は副支配人が行っており(出納担当以
外によるチェック=内部牽制)、また代表会社の経理責任者が本社で当施設の出納をチ
ェックし、承認するしくみとなっている。
・領収書には、すべて処理済み印が押されている。
374
施設名
赤羽スポーツの森公園競
技場等5施設
指定管理者
スポーツリー・グループ
1.会計全般
・小口現金出納帳、現金出納帳(使用料)、経費全体(総勘定元帳相当)等が作成され、
それらの帳簿は体系的に整備されている。
2.出納・現預金管理等
・出納業務については、小口支払(小口現金)の出納(経理)担当者を置き、施設長(支
配人)が承認するしくみで運用・管理されている。日々の現金残高については、金種
表を作成し、小口現金出納帳残高と照合している。
・自主事業の収入は小口現金出納帳の中に入金記帳されて管理されているが、この仕組
みでは、小口現金の補充は自主事業で日々入金した現金から直接補充されることにな
る。自主事業で得た現金を直接に小口現金の補充に充てる(収入した現金で即支払に
充てる)と不正等が起こりやすいため、自主事業の収入は、小口現金の出納管理とは
区別して、金融機関に1度預け入れる等して、管理することが望ましい。
・現場で作成した出金伝票には、係(担当)印、施設長印が押されており、出納に関す
る内部牽制は機能していると思われる。
・小口の支払について、不正防止の視点から定額資金前渡制度を利用し、保管限度額及
び1件当たりの支出限度額を定め、補充(精算)時点では必ず保管限度額上限となる
ように運用することが望ましい。
375
モニタリング報告〈労働関係法令〉
施設名
指定管理者
北とぴあ
北とぴあマネジメント共同
事業体
1.労働基準関係
・賃金台帳に労働時間数を入力すること(㈱JTB コミュニケーションズ)。
・賃金台帳に賃金計算期間と時間外労働時間の時間数を記載することが望ましい(㈱旺
栄)。
・就業規則が周知されていないため、事業場に掲示または備え置きする等の方法で周知
することが必要(㈱岡田舞台)。
・雇用契約書について、賃金の締切日・支払日を「就業規則第〇条のとおり」のみの記
載ではわかりづらいため、具体的な日にちを併記した記述の改善を(アズビル㈱)。
・雇用通知書に退職に関する事項の記載するのが望ましい(㈱旺栄)。
2.労働安全衛生法関係
・健康診断、個人票の保管などは適正に実施、管理されており問題ない。
3.保険関係
・労働時間数に応じて保険加入を行っており、適正に処理されている。
4.その他
・法令遵守に関しておおむね良好。
施設名
桜田保育園
指定管理者
社会福祉法人 豊川保育園
1.労働基準関係
・就業規則については届け出や周知方法に問題がなく、定年後の継続雇用等の規定も整
備されており、おおむね良好。ただし、育児・介護休業規程について労使協定の締結
なく除外対象者が定められている。
・書類上、残業により労働時間が8時間を超えた場合に、45分の休憩時間に加えて1
5分の休憩を与えていないと疑われるケースがあったので、記載方法の改善が必要。
2.労働安全衛生法関係
・雇入れ時の健康診断、定期健康診断をパート従業員を含めて実施しており、問題ない。
3.保険関係
・雇用形態に関わらず、労働時間に応じて保険加入の判断を行っており、適切である。
4.その他
・法令遵守に関しておおむね良好。
376
施設名
指定管理者
赤羽駅西口駐車場・駐輪場
タイムズ24・ソーリング
ループ
1.労働基準関係
・労働条件通知書について、パート従業員との雇用契約書において相談窓口の記載がな
かった。
・賃金台帳について、賃金計算期間が明示されていなかった。
・出勤簿について、あらかじめ定めてあるシフトの時間が記載されていたが、実際の出
勤時刻、退社時刻を記載するように改善を。
・シフトによる労働時間の前後に引継時間等があり、実態に応じて労働時間として認識
する必要がある。
2.労働安全衛生法関係
・健康診断、個人票の保管など適正に実施、管理されており問題ない。
3.保険関係
・パート従業員に対する加入要件について十分に把握できており、そのうえで適正に手
続き処理がされている。
4.その他
・深夜勤務者がいるため、法定健康診断やストレスチェックなどを積極的に活用して高
齢のパート従業員でも働きやすい環境づくりを目指してもらいたい。
377
平成27年度 指定管理者モニタリング報告
平成27年11月
刊行物登録番号
編集・発行
27 - 1 – 068
北区政策経営部
経営改革・公共施設再配置推進担当課
〒114-8508
北区王子本町 1-15-22
℡ 3908-9334 (ダイヤルイン)
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