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平成18年度 神戸市立フルーツ・フラワーパークの管理運営に対する評価票
所管課:産業振興局 農水産課 評価対象期間:平成18年4月1日~平成19年3月31日 平成18年度 神戸市立フルーツ・フラワーパークの管理運営に対する評価票 1.指定管理者 (1)指定管理者 株式会社 神戸ワイン (2)指定期間 平成18年4月1日から平成22年3月31日 (3)施設概要 「都市と農村の共存共栄」「人と花と果実のふれあいの場」を基本テーマに、市域農業 の活性化、都市と農村の交流を図るため、平成5年4月に開園。 農業振興拠点(園芸バイテク館、ブランデー・ビール館、ミルク館、ビーフ館、フルー ツ・フラワー館等 7ha)、憩いと安らぎの施設(ホテル研修館, 温浴施設、音楽堂、プー ルプラザ、ウェルカムステーション等 8ha)、その他(果樹園・野外施設・緑地等 20ha) 計 35ha (4)市支出額 協定締結額 471,174千円 決算額 471,174千円 2.管理運営の内容 (1)管理実施状況 18年度の状況 ア 入園料等の徴収業務 入園料等の徴収・減額・免除及び返還 イ 園芸振興並びに技術開発及び普及に関する業務 園芸バイテク館業務 (イチゴ・ユリ・ダリアの高品質な種苗の生産・提供及び研究) 修景管理業務 (花壇・生垣・樹木・散策路・法面・自然林・果樹園の管理) ウ 市民文化の向上、健康の増進等を図る業務 農業系体験スクール(寄せ植え教室・栽培講習会・菊づくり講習会)及び花育塾の開催 果樹園におけるフルーツ狩り(モモ・ブドウ・ナシ・リンゴ)の実施 ①施設の運営業務 エ 利用料金業務 ホテル研修館、温浴施設、音楽堂の運営 【平成18年度の主な取り組み】 ・フルーツ・フラワーエンジェルや園内ガイド(NPO法人グループ「わ」)の設置によ る来園者サービスの向上 ・イチゴ・ユリ等の優良種苗の生産と提供(14,012株)及び試験研究を実施 ・花壇苗を市内の生産者から調達し計画的な植栽を実施(222,700株) ・寄せ植え教室・栽培講習会・菊づくり講習会及び花育塾の定期開催 ・果樹園におけるフルーツ狩り(モモ・ブドウ・ナシ・リンゴ)の実施(23,255人) ・ホームページを活用した「果樹園情報」の提供 ・ホテル料金の変更(季節料金の導入) ・チェックアウト時間の1時間延長(午前11時まで) ・総合予約センターを設置し、24時間予約対応を実施 ・全客室に自動洗浄式トイレを設置 ・温浴施設料金の変更(大人800円→600円)と営業時間の延長(1時間) ア 施設の維持管理業務 電気・機械設備の運転・監視及び保守点検業務、修繕等の実施 イ 清掃業務 日常清掃、定期清掃 ②施設の維持管理 業務 ウ 保安警備業務 ガードマンによる警備と機械システムによる警備 【平成18年度の主な取り組み】 ・安全衛生委員会の設置と開催 ・施設点検(5日間)の実施 ・法定点検及び定期点検の実施 ・施設・設備等の修繕(112件)の実施 ・AED(自動体外式除細動器)の導入(5台) ア 自主事業業務 レストラン、売店、野外施設等の運営 【平成18年度の主な取り組み】 ③その他の業務 ・レストラン、バーベキューの運営 ・自動販売機の設置(84台) ・パターゴルフのリニューアル ・野外施設の効率的な運営 (2)利用状況 18年度の状況 【平成18年度の利用状況】 ①施設利用状況 入園者数 平成18年度 計画712,600人 実績603,520人 計画比 85% 前年比 97% (H17実績620,288人) 園芸生産物出荷数 平成18年度 計画 17,000株 実績 14,012株 計画比 82% 前年比 83% (H17実績 16,835株) ホテル宿泊者数 平成18年度 計画 39,900人 実績42,287人 計画比 106% 前年比 117% (H17実績 36,062人) 温浴施設利用者数 平成18年度 計画 141,800人 実績111,043人 計画比 78% 前年比 89% (H17実績124,516人) 音楽堂利用組数(ブライダル) 平成18年度 計画 120組 実績44組 計画比 37% 前年比 122% (H17実績36組) ・入園者は、上半期の天候不順や団体利用者の低迷により計画・前年度実績を下回った。 ・園芸生産物出荷数は、計画・前年度実績をともに下回った。 ・ホテル宿泊者数は、積極的な誘客活動により計画・前年度実績を上回った。 ・温浴施設利用者は、料金改定にも関わらず、計画・前年度実績をともに下回った。 ・ブライダル組数は、計画を下回ったが、前年度実績を上回った。 ②その他利用状況 バーベキュー利用者数 平成18年度 計画 132,200人 実績120,639人 計画比91% 前年比95% (H17実績126,989人) 18年度の状況 (3)収支状況 ①委託業務 平成18年度実績 148,726千円 前年比 93.9% H17実績158,455千円 入園料 H18年度実績 105,248千円 前年比 92.5%(H17実績113,751千円) 駐車料 H18年度実績 34,430千円 前年比 95.1%(H17実績 36,214千円) H18年度実績 9,048千円 前年比 106.6%(H17実績 (広場、プール使用料等) その他 8,490千円) ②ア利用料金業務(前年比) 平成18年度実績 273,815千円 前年比 97.3% H17実績 281,281千円 ①収入状況(使用料 または利用料金) ホテル研修館利用料 H18年度実績 223,085千円 前年比104.7%(H17実績213,135千円) 温浴施設利用料 H18年度実績 50,089千円 前年比 74.1% (H17実績67,598千円) 音楽堂利用料 H18年度実績 641千円 前年比117%(H17実績548千円) イ利用料金業務(計画比) 平成18年度計画 308,149千円 計画比88.9% ホテル研修館利用料 H18年度計画 232,671千円 計画比95.8% 温浴施設利用料 H18年度計画 74,078千円 計画比67.6% 音楽堂利用料 ②収支状況 H18年度計画 1,400千円 計画比45.8% 支出額 平成18年度実績 765,039千円 H17実績 910,843千円 ①委託業務支出 平成18年度 491,224千円 (H17実績 629,066千円) 委託業務収入 平成18年度 491,224千円 (内訳) 協定額 471,174千円 指定菅理者負担 20,050千円 【収 支】 ±0千円 ②利用料金業務支出 平成18年度 273,815千円 (H17実績 281,777千円) 委託業務収入 平成18年度 273,815千円 【収 支】 ±0千円 (4)その他 利用者サービスの向上 18年度の状況 ① ウェルカムステーション2階に授乳室を設置 ② 園内トイレにオムツ替え台を設置 3.利用者の満足度調査等 18年度の状況 対象:来園者 ①満足度調査の実施内 調査日:平成18年9月 調査方法:直接配布 回答件数:688通 満足・ほぼ満足・普通・やや不満・不満の5段階評価で評価 ・全体的な感想及び印象 :満足32.6%、ほぼ満足45.4% 計78.0% ・従業員の接客態度 :満足28.1%、ほぼ満足39.8% 計67.9% ②満足度調査の結果 ・施設内での案内表示 :満足23.1%、ほぼ満足38.1% 計61.2% ・入園料 :満足28.5%、ほぼ満足30.3% 計58.8% ・駐車料 :満足27.4%、ほぼ満足28.9% 計56.3% ・ホテル宿泊料 :満足18.4%、ほぼ満足25.3% 計43.7% 「ホテル客室のトイレにもウォシュレットを設置してほしい。」という要望に対応し、 ③利用者からの主な 全室にウォシュレット型便器を設置し、より快適な滞在空間を実現したなど、利用者の 苦情、意見とそれへ サービス向上につながる提案については、可能な範囲で対応した。 苦情・意見については、チームリーダー会議を軸に各課の連携を図り的確に対応すると の対応 ともに、必要に応じて市に連絡した。 4.選定委員会の評価 管理運営に対する総合評価 所 見 ○5 ○4 ●3 ○2 ○1 指定管理者1年目として、概ね計画どおりに施設管理を実施するとともに新たな事業や取 り組みに着手している。その結果、ホテル宿泊者数の増加やパークの利便性・サービスの 向上につながっていると考えられる。 野外施設(パターゴルフ)の運営を外部委託するなど、管理運営業務費を大幅に削減 し、経営の効率化に努められたが、飲食委託事業者の撤退や利用団体の減少等によりレス トラン部門で大幅に売上高が計画を下回るなどしたため、パーク全体の収支で損失を計上 している。 今後は、利用者への安定したサービスの提供という観点から、経営分析や初年度の反省 をふまえた改善策を実施するなど指定管理者として収支改善に努め、黒字体質の定着のた め一層努力することを強く要望する。