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乳幼児期の重要性 4年 香村 玲奈 はじめに 卒論で幼児について調べ先行研究を読む中で, 保育所・幼稚園に入る前もまた成長発達にとても重 要な時期であることが分かってきた. そこで今回は,教育指導者は3歳までにどんな教 育をしていくと良いのか調べようと思った. 最新の研究によると, 人間の脳細胞は約140億個もあると言われ るが,生まれたばかりの赤ん坊の脳はまだ白 紙の状態であり,その脳細胞のほとんどが稼 働していない. そして稼働する脳細胞が決まるのは3歳頃 まで. と言われている 脳 = コンピュータ トランジスタ 配線の 70~80%が 3歳までに 確立 配線 トランジスタ 電子計算機 4歳以降に前頭葉で配線が行われる 3歳以前 ・ ・ ・ ハードウェア「機械の本体」 3歳以後 ・ ・ ・ ソフトウェア「機械の使い方」 基本的で重要な情報処理の仕組みが3歳までに形づ くられ,3歳までに形成されたものを「いかに使うか」と いう働きが,3歳以後に育てられる 乳幼児の運動発達 不随意運動から随意運動へ広がる 頭の方から下肢の方へ広がる からだの中枢部から末梢部へ広がる 全身性の運動から細かい運動へと巧緻性が増していく 脳・神経系の発達の他,筋肉,骨格系や平衡器 官の発育発達によって促される.栄養状態,性格, 保育条件などにも影響され,個人差が大きい 子どもの能力は遺伝よりも教育・環境が優先する!! 実証した実験の話 イスラエルの 集団主義社会共同体 キブツで生まれ育った ユダヤ人の子ども イスラエルに移民してき たアフリカ人の子ども 知能指数を比較 二者の間にはっきりとした差 ユダヤ人とアフリカ人の人種・血糖による違いから生まれた!! アフリカ移民の子どもを育 児園でユダヤ人の子どもと 全く同じ環境で育てた 知能指数を比較 同様の知能指数を示した 人間の能力は生まれつきによる者ではなく,生後の教育 や環境によって定まる!! 実例の話 洞穴にいた二匹の動物を捕まえ たところ8歳と1歳半と推定された 人間の女の子だった カマラとアマラと名付けられ,孤児院に預けられて人 間として教育しようとしたが,なかなか狼であることを やめなかった.二人とも長くは生きられず,17歳で亡く なったアマラは知能は3歳半程度,45の言葉しか喋れ なかった. 0歳児の特徴としつけ 【感覚機能や運動機能の土台ができる時期】 おもちゃを与えて触ったり遊ばせる,音を聞く,食べ物の においを嗅ぐ,などいろいろ経験させる 4,5カ月したらなるべく薄着をさせ,特に腕が軽く動くように 衣類に気をつける 広い場所で自由に遊ばせる 自主性を育てる 1歳児の特徴としつけ 【赤ちゃんから大人への移行期】 歩く事を学ぶ,危険に気を配り行動半径を広げる 自分で食べたがり,自分で脱ぎたがる.何でも自由に練習さ せる 対話が少しずつできるようになるため,はっきり簡単な言 葉で話しかけ,良く聞いてあげる 探究心が旺盛な時期であるが,叱らないこと 2歳児の特徴としつけ 【第一期質問時代】 全身運動が好きであり,思い切り暴れさせる 生活習慣をうまくなくても自分でしたがるため,練習の 機会をたっぷりと与えてあげる 命令には,すべて「イヤ」という傾向があるが,押し付 けず子どもの考えを整理してあげること よく喋るようになり聞き取れなくても,子どもが言うこと に耳をしっかり傾ける 3歳児の特徴としつけ 【3歳児の社会性が身に付く時期】 運動具を使った全身運動を取り入れさせる ハサミなど道具類に親しませる 感情が豊かになる時期であるため,楽器や,絵本,童話 などに触れさせる 食事,排泄,着たり脱いだり,下手だが意欲は旺盛なた め,励まして自力でやらせる ふれあいこそ育児の基本 子どもは親との触れ合いを通して,安心感,信頼感, 幸福感を感じる 最初の親との触れ合いの満足感がその後の赤ちゃ んの成長の基礎になり、またその後の対人関係を円 満なものにする手掛かりになると言われている 子どもの体力向上のためにも,乳幼児期から親は子 どもとたくさん外で遊び子どもの能力や可能性を引き 出していくことが重要である. おわりに 子どもの将来の可能性を広げるためにも育児に ついて親は関心をもち,各年齢にふさわしい環境 をつくってあげることが大切であることが分かった. 最近では親の育児不安が叫ばれているが,テレ ビで情報を提供したり,大人が子どもの育児の重 要性についてもっと危機感をもてるような環境を社 会が作れれば,よりよい社会が形成されていくの ではないかと思った.