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米国国務省報告(人権)2007

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米国国務省報告(人権)2007
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
ビルマ
人権慣行に関する国別報告
民主主義・人権・労働局
東アジアおよび太平洋
2007 年
2008 年 3 月 11 日
1962 年 以 来 、 推 定 人 口 5,400 万 の ビ ル マ は 、 人 種 的 多 数 派 ビ ル マ 人 が 多 数 を
占 め る 高 度 に 独 裁 的 な 軍 政 の 連 続 に よ り 支 配 さ れ て き た 。Senior General Than
Shwe に よ り 率 い ら れ て い る State Peace and Development Council (SPDC)が こ
の国の事実上の政府である。陸軍の将校が政府の各レベルで最高の権威を握
っ て い る 。 1990 年 、 民 主 主 義 政 党 が 総 選 挙 に お い て 議 席 の 80 パ ー セ ン ト 以
上を獲得したが、体制はその結果を無視し続けている。軍事政権は、文民の
監視なしにこの国の治安部隊を全面的に支配している。
政府の人権記録は、この年の間に悪化した。体制は、自分たちの政府を変更
する市民の権利を無視し続けた。9 月民主主義支援抵抗の抑圧中に政府の治
安 部 隊 が 少 な く と も 30 人 の デ モ 参 加 者 を 殺 害 し 、 拘 留 中 の 死 亡 を 発 生 さ せ 、
そ の 他 の 裁 判 外 殺 人 、 行 方 不 明 、 強 姦 、 拷 問 を 犯 し 続 け た 。 ま た 、 Union
Solidarity and Development Association (USDA)の よ う な 体 制 の 後 援 す る 大 量
会員組織および体制の支援する「私的」民兵が人権活動家および民主主義賛
成者に対する嫌がらせ、虐待、拘留をますます頻繁に行った。政府は、引き
続 き 、 9 月 と 10 月 の 民 主 主 義 賛 成 デ モ に 参 加 し た 容 疑 の 3,000 人 を 含 む 市 民
活 動 家 を 告 訴 な し で 無 期 限 に 拘 留 し た 。こ の う ち 少 な く と も 300 人 は National
League for Democracy (NLD)の 党 員 で あ り 、 少 な く と も 15 人 は 88 Generation
Students 活 動 家 集 団 の 構 成 員 で あ る 。 政 府 は 、 国 際 赤 十 字 委 員 会 (ICRC)の 紛
-1日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
争 地 域 に お け る 自 由 な 活 動 お よ び 私 的 な 刑 務 所 訪 問 を 禁 止 し 続 け た 。国 軍 は 、
Bago 地 区 お よ び Karen 州 と Shan 州 の 人 種 的 少 数 派 村 人 に 対 す る 攻 撃 を 続 行
し、これらの人々を祖先伝来の土地から駆逐した。政府は囚人および被拘留
者を虐待し、人々を生命の脅かされる厳しい状態で収容し、定常的に隔離拘
留 を 行 い 、政 治 的 動 機 に よ り 市 民 を 恣 意 的 に 投 獄 し た 。NLD General Secretary
の Aung San Suu Kyi お よ び NLD Vice Chairman の Tin Oo は 、依 然 と し て 軟 禁
状態にある。政府は、定常的に市民のプライバシーを侵害し、言論、報道、
集 会 、結 社 、宗 教 、移 動 の 自 由 を 制 限 し た 。政 府 は 国 内 人 権 非 政 府 団 体 (NGO)
の 独 立 的 活 動 を 許 容 せ ず 、 国 際 NGO は 困 難 な 状 況 に 直 面 し た 。 女 性 に 対 す
る暴力および社会的差別が引き続いて行われ、また、少年兵の徴募、人種的
少数派に対する差別、特に女性および少女の人身売買も同様であった。労働
者の権利は制限されたままであった。児童の強制労働を含む強制労働が依然
として行われた。政府は、人権侵害に責任を負う者を訴追または処罰する措
置をほとんど講じなかった。
人種武装集団が強制労働を含む人権侵害を行ったと伝えられたが、それは政
府によるものより遥かに小規模であった。伝えられるところによると一部の
休戦グループも村人の本拠地域における強制移住を含む人権侵害を行った。
武装反乱グループおよび休戦グループも少年兵を徴募した。
人権の尊重
第 1 節 以下からの自由を含む人間の完全性の尊重
a. 恣 意 的 ま た は 不 法 な 生 命 の 剥 奪
政府またはその機関が恣意的または不法な殺人を犯したという多数の報告が
あった。政府は、それの死亡に責任のある当局者を処罰しなかった。特に、
-2日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
裁判外殺人、拘留中の死亡、地雷処理のために民間人を使用する治安部隊に
より引き起こされた死傷者の報告があった。
1 月 10 日 、Deputy Superintendent Soe Moe に よ り 指 揮 さ れ た 警 察 官 が Irrawaddy
地 区 Pantanaw の Maung Chan Kun を 自 宅 か ら 連 行 し た 。 翌 朝 、 当 局 は 、 彼 の
妻にその夫が病院にいると告げた。そこで彼女は夫の死亡を知った。彼女が
見た夫の身体には、後頭部の刺し傷を含めて頭と肩に無数の傷があった。
Pantanaw の 当 局 は 、 Maung Chan Kun が Thaton の 陸 軍 労 働 収 容 所 か ら 逃 走 し
たために逮捕されたとジャーナリストに述べた。彼の妻はこの疑いを否定し
た。
2 月 9 日 、 Bago 地 区 の Phadoe 警 察 署 の 留 置 所 で Lin Lin Naing の 首 吊 り 死 亡
が 発 見 さ れ た 。 警 察 は 、 前 の 晩 に 万 引 き の 疑 い で 彼 を 逮 捕 し た 。 2 月 10 日 、
当 局 は 、伝 え ら れ る と こ ろ に よ る と 彼 の 家 族 が 知 ら な い 間 に 死 体 を 処 理 し た 。
こ の 年 末 現 在 、 家 族 は Lin Lin Naing の 遺 骸 を 発 見 し て い な い 。
3 月 19 日 、 Rangoon 警 察 署 に お い て Ko Naing Oo の 死 体 が 彼 の 兄 弟 に よ り 発
見 さ れ た 。 彼 の 頭 、 脚 、 胴 に は 無 数 の 傷 が あ っ た 。 USDA 党 員 の 関 与 し た 家
族 の 争 い の 後 に Rangoon の 他 の USDA 党 員 が Ko Naing Oo を 拘 留 し 、 前 日 に
警察引き渡した。伝えられるところによると彼は警察署で地元郊外地区議会
議 長 Nyi Nyi Lwin に よ り 尋 問 さ れ た 。 目 撃 者 は 、 警 察 署 か ら 一 晩 中 悲 鳴 が 聞
こ え た と 報 告 し た 。 当 局 は 、 Ko Naing Oo の 家 族 に 彼 は こ の 晩 に 引 い た 風 邪
のために死んだと告げた。
Assistance Association for Political Prisoners – Burma (AAPP)の 推 定 に よ る と 、
9 月 の 平 和 的 民 主 主 義 賛 成 デ モ の 体 制 に よ る 暴 力 的 抑 圧 中 に 当 局 は 約 100 人
を 殺 害 し た 。 ミ ャ ン マ ー に お け る 人 権 状 況 に 関 す る 国 連 特 別 報 告 者 Paulo
Sergio Pinheiro は 、 そ の 12 月 の 報 告 に お い て 、 9 月 26 日 と 27 日 の 間 に 少 な
く と も 30 人 が 抗 議 と 体 制 の 弾 圧 の 直 接 の 結 果 と し て 死 亡 し た と 報 告 し た 。体
-3日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
制 の 発 行 し て い る New Light of Myanmar 新 聞 は 、 9 月 の 取 締 中 に 10 人 の 抗 議
者 が 殺 害 さ れ た と 報 道 し た 。 信 頼 で き る 筋 が Pinheiro に 述 べ た と こ ろ に よ る
と 、 治 安 部 隊 が 9 月 27 日 と 9 月 30 日 の 間 に Rangoon の Ye Way 火 葬 場 で 多
数の死体を火葬した。
9 月 26 日 、 仏 教 修 道 僧 ・ 学 者 U Thilavantha が 拘 留 中 に 受 け た 傷 の た め に
Myitkyina 病 院 で 死 亡 し た 。U Thilavantha は 、9 月 25 日 に Kachin 州 の Myitkyina
の自分の僧院で兵士により逮捕された。目撃者の報告によると、兵士たちは
彼を拘留中に激しく殴打した。伝えられるところによると当局は、彼の収容
された病院の病理学者に心臓病を死因として記録するよう指示した。
9 月 27 日 、治 安 部 隊 の 一 員 が Rangoon 繁 華 街 に お け る 平 和 的 民 主 主 義 賛 成 デ
モ の 暴 力 的 鎮 圧 を 取 材 し て い た 外 国 人 フ ォ ト ジ ャ ー ナ リ ス ト Kenji Nagai を
射殺した。当局は、当初、ナガイは抗議者により投げられた石のために死ん
だと主張したが、後に彼が至近距離から撃たれたことを示すビデオテープと
日 本 の 法 医 学 的 証 拠 を 提 示 さ れ て 取 り 消 し た 。し か し 、12 月 20 日 、New Light
of Myanmar の 社 説 は 日 本 の 検 屍 報 告 に 異 議 を 唱 え 、ナ ガ イ は 至 近 距 離 か ら で
は な く 30 ヤ ー ド 以 上 の 距 離 か ら 流 れ 弾 に 当 た っ た と 主 張 し た 。同 紙 は 、ナ ガ
イは観光ビザでこの国に入国したので自分自身の死に責任があるとも主張し
た。
10 月 9 日 、 NLD 党 員 Win Shwe が Plate Myot 警 察 署 に お け る 尋 問 中 に 死 亡 し
た 。 彼 は 、 Mandalay 付 近 に お い て 9 月 26 日 の デ モ に 参 加 し た 疑 い で 逮 捕 さ
れた。彼の死体は家族に返されなかった。
11 月 3 日 、 22 才 の Ko Ko Win が Rangoon に お け る 民 主 主 義 賛 成 抗 議 デ モ の
武力鎮圧中に当局により頭部に加えられた傷のために死亡した。目撃者の報
告 に よ る と 、 当 局 は Ko Ko Win が 9 月 27 日 に 平 和 的 デ モ に 参 加 し た と き に
彼を激しく殴打した。家族の報告によると、彼はその日帰宅後に激しいめま
-4日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
い 、 頭 痛 、 吐 き 気 に 襲 わ れ た 。 10 月 5 日 、 家 族 は 彼 を 地 元 の 病 院 に 入 院 さ せ
た が 、 彼 は そ こ で 11 月 3 日 に 死 亡 し た 。
Rangoon 拘 留 セ ン タ ー の 目 撃 者 の 報 告 に よ る と 、 こ の デ モ 中 に 逮 捕 さ れ た 少
な く と も 14 人 が 9 月 と 10 月 の 間 に 拘 留 中 に 虐 待 と 劣 悪 な 状 態 (第 1.c.節 参 照 )
のために死亡した。
政 府 は 、以 下 の 事 案 を 含 む 2006 年 中 に お け る 拘 留 中 死 亡 に 責 任 の あ る 者 を 処
罰 す る 措 置 を 講 じ な か っ た 。 1 月 に Rakhine 州 の 労 働 収 容 所 に お い て 自 分 を
殴打した刑務所職員を殺害した囚人が刑務所当局により殴打されて死亡した
事 件 /政 治 犯 受 刑 者 だ っ た Thet Naing Oo が 、 政 府 系 「 緊 急 配 備 隊 」 の 隊 員 と
2 人 の 警 察 官 に よ り 3 月 に 殴 り 殺 さ れ た と 伝 え ら れ た 事 件 /3 月 に Mandalay 警
察 で の 拘 留 中 に Wai Phyo Naung が 死 亡 し た が 、そ の 検 死 報 告 が 拷 問 と 殴 打 の
証 跡 を 明 ら か に し た 事 件 /Myo Hla 警 察 に よ り 逮 捕 さ れ た 後 、 6 月 に 拘 留 中 に
死 亡 し た Ma Nyo Kyi の 事 件 /Military Security Affairs (MSA)の 要 員 に よ り 尋 問
さ れ た 後 に 7 月 に Pathein Military Headquarters に お い て 死 亡 し た Saw Stin Pho
の事件。
次 の 人 々 の 2005 年 に お け る 殺 害 事 件 に 関 す る 進 展 は な か っ た 。 NLD 党 員
Aung Hlaing Win/労 働 運 動 家 Moe Naung/NLD 党 員 Min Htoo Wai/Ayeyarwady
地 区 の Tawako 村 の Saw Stanford/Mandalay 地 区 の Aung Myay Thazan Township
の Htay Lwin/Bago 地 区 の Aung Myint Thein/Ko Than Htaik。
政 府 は 、 党 指 導 者 Aung San Suu Kyi に よ り 率 い ら れ た NLD の 車 列 に 対 し て
Depeyin 村 付 近 に お い て 政 府 系 部 隊 に よ り 行 わ れ 、 70 も の 人 々 を 殺 害 し た
2003 年 の 襲 撃 の 捜 査 も そ の 責 任 を 取 る こ と も 拒 否 し 続 け た 。車 列 に 参 加 し て
い た 31 人 の 民 主 主 義 賛 成 支 援 者 を 含 む そ の 他 の 人 々 の 運 命 は 、不 明 の ま ま で
ある。
-5日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
b. 行 方 不 明
一般市民および政治的活動家が数時間から数週間以上の間「行方不明」にな
り 、多 く の 人 々 が 再 び 現 れ な い と い う 事 件 が 続 い た 。こ の よ う な 行 方 不 明 は 、
一般的に、当局が個人を尋問のために家族に知らせずに拘留するため、また
は国軍が一般市民を運搬または軍務のためにしばしば家族に連絡せずに徴用
する慣行のためとされている。国軍当局あての情報要請は常に無視された。
場合によっては、尋問のために拘留された人々はその後まもなく釈放され、
家 族 の 許 に 戻 さ れ た 。 国 連 特 別 報 告 者 Pinheiro の 報 告 に よ る と 、 拘 留 さ れ た
と言われる人々の所在を当局が明らかにできないかまたは明らかにしたがら
な い 少 な く と も 74 件 の 強 制 的 な 行 方 不 明 が あ っ た 。
目撃者の報告によると、体制は、9 月の平和的民主主義抗議の後に僧院およ
び私宅に対する無数の夜間急襲を行った。現地目撃者、マスメディア、外国
外 交 代 表 者 の 報 告 に よ る と 、Rangoon に お い て 9 月 26 日 に 弾 圧 が 始 ま っ た と
き以降、非常に多くの住民が自宅から連行され、また、多くの修道僧が僧院
から行方不明になった。年末現在、多数の修道僧が返っておらず、多数が行
方不明のままである。
国軍部隊により運搬人として労働するために徴用された人々および労役また
は運搬任務のために移送された囚人の所在は、しばしば、不明のままであっ
た。一般的に家族が縁者の運命を知るのは、仲間の囚人が生き残り、後に情
報を家族にもたらした場合のみであった。
c. 拷 問 お よ び そ の 他 の 残 忍 、 非 人 間 的 ま た は 品 位 を お と す 処 遇 ま た は 処 罰
拷問を禁止する法律は存在する。しかし、伝えられるところによると治安部
隊およびその他の政府支援勢力の要員は、囚人、被拘留者およびその他の市
民に対し拷問、殴打、およびその他の虐待を行った。彼らは、定常的に、恐
-6日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
怖させるため、またはまごつかせるために考え出された厳しい尋問技法を被
拘留者に加えた。これまでの年と同様に、当局は、これらの事件の捜査につ
いても犯人の処罰についてもほとんどあるいはまったく措置を講じなかった。
Pinhero は 、 そ の 12 月 報 告 に お い て 、 拷 問 お よ び 囚 人 の 処 遇 に 関 す る 国 際 標
準を満たさず、かつ、国際法に基づいて禁止される残忍、非人間的または品
位をおとす処遇に該当する拘留の品位を落とす状況の報告を引用した。同氏
の報告によると、弾圧後、拘留中の死亡、殴打、虐待、過密で不健康な状態
に お け る 食 糧 /飲 料 水 /医 療 の 不 足 の 報 告 が 増 加 し た 。
2005 年 、 AAPP は 、 政 府 が 政 治 犯 に 加 え て い る 「 残 忍 か つ 系 統 的 な 」 拷 問 に
関 す る 報 告 を 発 表 し た 。政 治 犯 で あ っ た 35 人 の 証 言 に 基 づ い て 、こ の 報 告 は 、
政府が反体制派に加えた肉体的、精神的および性的虐待の生々しい詳細を明
らかにし、また、その加害者の多くの名前を示した。この報告は、しばしば
意識の喪失またはときとして死をもたらす激しい殴打を含む、政府の使用し
た拷問の種類を詳細に示した。すなわち、性器を含む身体のすべての部分に
対 す る 繰 り 返 し 電 撃 /肉 が 出 て く る ま で 鉄 棒 を 向 こ う ず ね に 擦 り つ け る /巻 き
タ バ コ と ラ イ タ ー で 火 傷 さ せ る /首 と く る ぶ し の 周 り に ロ ー プ と 足 か せ を 取
り 付 け て 数 ヶ 月 も の 長 期 に わ た り 身 体 の 動 き を 制 限 す る /数 時 間 に わ た り 身
体 の 同 じ 部 分 を 繰 り 返 し 殴 る /鋭 い 石 、金 属 、ガ ラ ス の 骨 材 の 上 を 歩 か せ た り 、
這 わ せ た り す る /犬 を 使 用 し て 男 性 囚 人 を 強 姦 す る /女 性 囚 人 を 強 姦 す る と い
って脅す。治安部隊要員は、しばしば、政治犯罪で告発された人々または政
治犯罪容疑者に逮捕直後に頭巾を被せた。当局は、囚人を罰するために長期
独房監禁を行った。
AAPP 報 告 に よ る と 、 内 務 相 、 防 衛 相 、 外 務 相 が State Protection Act に 基 づ
いて告訴された政治犯の拘留を監督する 3 者委員会を形成している。この報
告 は 、 初 期 尋 問 中 の 拷 問 は 主 と し て MSA に よ り 行 わ れ る こ と も 指 摘 し て い
-7日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
る 。尋 問 は 、Bureau of Special Investigations お よ び 警 察 の Special Branch (SB)
も行う。
国軍は、常に、運搬人を調達するために強制的かつ虐待的徴募方法を使用し
た 。運 搬 ま た は そ の 他 の 労 役 を 強 制 さ れ た 人 々 は 、極 端 に 困 難 な 状 況 、殴 打 、
強姦、食糧と飲料水の不足、ときには死をもたらす虐待に直面した。
刑務所および拘留センターの状況
刑務所および労働収容所の状態は、一般的に厳しく、生命を脅かしている。
Department of Prisons が 約 35 の 刑 務 所 と 70 の 労 働 収 容 所 を 運 用 し て い る 。伝
えられるところによると刑務所では食糧、衣服、医療品が非常に乏しい。一
部の刑務所当局が囚人に食糧に対する支払いを強制しているという報告があ
る。寝床は床の上のマット 1 枚である。囚人は、1 月に 1 回または 2 回訪問
を 許 さ れ る 家 族 に 基 本 的 必 需 品 を 依 存 し て い る 。政 府 は 、囚 人 用 と し て 食 糧 、
衣服および医療品ならびに書籍およびテレビ受像機の私的寄贈を要請したが、
伝えられるところによるとすべての寄贈品を政府職員に横流しした。囚人は
数週または数ヶ月にわたり起訴されずに拘留され、そして囚人が犯罪容疑に
より正式に起訴されるまで家族は訪問することも重要な補助食品を送ること
も で き な い 。伝 え ら れ る と こ ろ に よ る と 刑 務 所 に お け る HIV/AIDS 感 染 率 は 、
注射器の共用および他の囚人による性的虐待のために非常に高い。
目撃者の報告によると、9 月の平和的民主主義支援デモに関連して拘留され
た 数 千 の 人 々 は 、 Mandalay の Plate Myot Police Center、 Government Technical
Institute (GTI)、 Kyaik Ka San Interrogation Center、 Police Center Nu mber 7、
Aung Tha Paye、 Rangoon の Riot Police Center Nu mber 5 を 含 む 一 時 し の ぎ の
拘 留 施 設 に 収 容 さ れ て い る 。体 制 は 、Pinheiro に 対 し 、治 安 部 隊 が 9 月 27 日
と 10 月 15 日 の 間 に 1,930 人 の デ モ 参 加 者 を GTI に 送 っ た と 述 べ た 。 GTI に
お け る 証 人 の 推 定 に よ る と 、2,000 人 を 超 え る 人 々 が 1,500 人 以 下 見 合 い で 設
-8日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
計 さ れ た 施 設 に 収 容 さ れ て い る 。 GTI か ら 釈 放 さ れ た 人 々 の 報 告 に よ る と 、
被拘留者は、過密かつ不衛生な品位を落とす危険な状態で収容されている。
数人の目撃者によると、大部分の収容場所には十分な便所がなく、被拘留者
はプラスチックの袋や他の人々が寝ている床の上で用を足さざるを得ない。
女性の被拘留者の報告によると、彼女たちは衛生製品が与えられないため不
快な人目にさらされる状態で急場を凌がなければならない。食糧と水は不潔
であり、多数の被拘留者が病気になり、不衛生な状態をさらに悪化させた。
9 月 と 10 月 に 民 主 主 義 支 援 デ モ 中 に 拘 留 さ れ た 数 人 が 拘 留 中 に 劣 悪 な 状 態 の
た め に 死 亡 し た と い う 多 数 の 報 告 が あ っ た 。 Pinheiro は 、 民 主 主 義 支 援 抗 議
に 関 連 し て 逮 捕 さ れ た 約 14 人 が 9 月 27 日 か ら 10 月 5 日 に か け て GTI に 収
容されている間に死亡したという拘留された修道僧の目撃報告を引用した。
この修道僧は、これらの人々の死亡は抗議行動中に受けた傷のせいではなく
劣 悪 な 拘 留 状 態 に よ る も の で あ る と し た 。10 月 、当 局 は 、民 主 主 義 支 援 活 動
家 の NLD 党 員 Win Shwe の 家 族 に 彼 が 拘 留 中 に 死 亡 し た 旨 通 知 し た 。警 察 は
家 族 に 警 察 が 死 体 を 火 葬 し た と 述 べ 、 家 族 に 遺 骸 を 回 収 さ せ な か っ た 。 Win
Shwe は 、 民 主 主 義 支 援 デ モ に お い て 役 割 を 果 た し た 疑 い に よ り Mandalay 付
近 で 9 月 26 日 に 逮 捕 さ れ た 。 Win Shwe の 家 族 の 話 し に よ る と 彼 に は 処 置 と
治療を要する心臓の異常があったが、彼が拘留されている間、家族は彼に面
会することも必要な医薬品を送ることも許されなかった。
政府は囚人に十分な医療を与えなかった。もっとも、刑務所における医療サ
ービスは、一部には、この国の一般住民の利用可能な粗末な医療サービスを
反 映 し て い る の で あ る が 。9 月 と 10 月 に 数 人 の 被 拘 留 者 の 家 族 が 報 告 し た と
ころによると、当局は彼らの家族に慢性的症状および重篤な症状を治療する
医療を与えなかった。釈放された少なくとも 2 人の被拘留者が確認したとこ
ろによると、当局は彼らの拘留中に生命を脅かす病状を治療する医師および
医薬の利用を彼らに許さなかった。
-9日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
健 康 状 態 の 悪 化 に 苦 し ん だ 著 名 な 政 治 犯 の 中 に 、NLD 党 員 の 国 会 議 員 当 選 者
の Than Nyein、 May Win Myint、 Naing Naing、 ジ ャ ー ナ リ ス ト の Win Tin が
含 ま れ て い る 。 Bago 地 区 の Thayarwady 刑 務 所 に 収 容 さ れ た 作 家 Than Win
Hlaing の 健 康 状 態 は 、 厳 し い 警 務 所 状 態 の た め に 悪 化 し 続 け た 。 し か し 、 刑
務 所 当 局 は 、か れ の 家 族 の 医 療 の 訴 え を 拒 否 し 続 け た 。Rohingya 国 会 議 員 当
選 者 Kyaw Min と そ の 家 族 も 健 康 問 題 に 直 面 し 続 け た 。
Shan National League for Democracy の 報 告 に よ る と 、高 血 圧 と 糖 尿 病 の 患 者 、
被 収 監 同 党 党 員 U Sai Hla Aung は 3 年 以 上 医 師 の 診 察 を 受 け て い な い 。12 月 、
彼の家族が再び当局に彼の医師診察受診の許可を要請したが、年末現在まだ
回答を受け取っていない。
政 治 犯 を 拘 留 し て い な い と い う 政 府 の 主 張 に も 関 わ ら ず 、囚 人 に よ る 報 告 は 、
当局が頻繁に政治的に積極的な囚人を雑居房に収容し、そこでこれらの囚人
たちが一般犯罪者から殴打および激しい虐待を受けていることを示している。
政 府 は 、囚 人 と ICRC の 束 縛 さ れ な い 面 会 を 拒 否 し 続 け た 。ICRC は 、囚 人 と
秘密に面会することも、希望どおり繰り返し訪問することも、必要な医療品
お よ び 衛 生 製 品 を 補 給 す る こ と も で き な か っ た 。 そ の 結 果 、 ICRC は 、 治 安
被拘留者、未成年、外国人、病人および老人のような特に弱い立場の囚人を
含 む 4,000 人 以 上 の 被 拘 留 者 の 事 例 を 追 跡 で き な か っ た 。
d. 恣 意 的 な 逮 捕 ま た は 拘 留
法律は、恣意的な逮捕も拘留も禁止しておらず、政府は日常的にそれらを行
った。法律は、当局に対し囚人が当初の刑期を完了した後にそれを延長する
ことを許しており、政府は常にこの規定を利用した。
警察および治安機構の役割
- 10 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
警察は国軍の補助部隊であり、軍の直接指揮下にある。警察は主として一般
犯 罪 を 処 理 し 、 政 治 犯 罪 は 取 り 扱 わ な い 。 Myanmar Police Force は 、 行 政 的
に は Ministry of Home Affairs の 支 配 下 に あ る 。 警 察 が 自 ら の 活 動 資 金 を 集 め
ることを要求される政府の課した制度のために、腐敗および刑事免責が重大
な問題である。警察は、一般的に、犠牲者に犯罪捜査費用として多額の金の
支払いを要求し、また、定常的に一般市民に金銭を強要する。治安部隊によ
る侵害の調査に役立つ効果的な法的機構は存在しない。政府は、治安部隊を
改革する有効な措置を講じなかった。
MSA お よ び SB 警 察 の 係 官 は 、 政 府 を 脅 か す と 考 え ら れ る 「 政 治 的 犯 罪 」 の
容 疑 者 を 拘 留 す る 責 任 を 負 っ て い る 。容 疑 者 が 逮 捕 さ れ た 後 、MSA の 係 官 ま
た は 場 合 に よ っ て は SB の 係 官 が 数 時 間 な い し 数 ヶ 月 の 間 そ の 被 疑 者 を 尋 問
し、尋問中の任意の時期に犯罪容疑でその個人を起訴できる。
USDA は 法 律 執 行 当 局 と し て の 責 任 を ま す ま す 多 く 引 き 受 け て お り 、 人 権 活
動家および民主主義支持活動家の逮捕、拘留、尋問にあたっている。
逮捕および拘留
法 律 に よ り 捜 索 お よ び 逮 捕 の た め に は 逮 捕 状 が 必 要 で あ る 。し か し 、MSA お
よび警察は、捜索および逮捕を自由自在に行う特別の権限を持っている。法
律 は 、裁 判 所 に 対 し 告 訴 な し に 最 長 2 週 間 (さ ら に 2 週 間 延 長 さ れ る 可 能 性 が
あ る )被 疑 者 を 拘 留 す る こ と を 許 容 し て い る 。し か し 、当 局 は 、し ば し ば 、被
拘留者を裁判所に送致することなく、この期間を超えて拘留を延長した。政
府 は 、し ば し ば 、無 期 限 の 拘 留 を 許 容 す る 1950 年 の Emergency Act に 基 づ い
て人々を拘留した。実際に、多数の人々が数年にわたり自分に対する嫌疑を
通知されずに拘留されている。
- 11 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
保釈は刑事訴訟において一般的に与えられたが、政治犯にはめったに与えら
れなかった。政府は、常に、被拘留者に弁護士に相談する権利を与えず、被
拘留者およびその家族に独立法律代理人を選任する権利を与えず、かつ、政
府任命弁護士の利用を強制した。政府は引き続き独房監禁を行い、また、し
ばしば、かなり遅くまで被拘留者の縁者に拘留を通知しなかった。
8 月 と 12 月 の 間 に 、 体 制 は 、 多 数 の 民 主 主 義 支 持 者 、 人 権 活 動 家 、 数 人 の 野
党 第 一 党 指 導 者 、 国 会 議 員 当 選 者 を 含 む 少 な く と も 3,000 人 を 拘 留 し た 。
Pinheiro の 推 定 に よ る と 、 3,000 人 な い し 4,000 人 の 人 々 が 9 月 と 10 月 だ け
で 逮 捕 さ れ た 。8 月 と 10 月 の New Light of Myanmar の 記 事 は 、当 局 が 民 主 主
義 支 持 デ モ に 関 連 し て 約 2,900 人 を 拘 留 し た こ と を 認 め た 。 8 月 27 日 の 同 紙
は 、 National Convention を 妨 害 し よ う と す る 反 対 活 動 家 を 非 難 し 、 こ れ ら の
反対活動家を支持する人々に対し私人による自警団報復の可能性があること
を警告する社説を掲載した。
8 月 21 日 、 当 局 は 、 88 Generation Students の 13 人 の 民 主 主 義 支 持 上 層 指 導
者 、Min Ko Naing、Ko Ko Gyi、Phone Cho、Min Zeya、Mya Aye、Jimmy、Zeya、
Markee、 Arnt Bwe Kyaw、 Panneik Yun、 Zaw Zaw Min、 Thet Zaw、 Nyan Lin
を拘留した。伝えられるところによると警察は、逮捕状なしで彼らを自宅で
逮 捕 し 、 彼 ら の コ ン ピ ュ ー タ お よ び 書 類 を 押 収 し た 。 こ の 拘 留 は 、 88
Generation Students に よ る 8 月 19 日 の 抗 議 の 直 後 に 行 わ れ た 。8 月 22 日 、体
制 の 公 式 新 聞 社 は 、 こ れ ら の 指 導 者 は デ モ を 煽 動 し 、 National Convention を
妨害しようとする彼らの意図のために逮捕されたと述べる記事を掲載した。
8 月 23 日 、USDA 要 員 が Rangoon の NLD 本 部 近 く で 行 わ れ た 行 進 中 に 16 人
の NLD 党 員 お よ び 支 持 者 を 拘 留 し た 。 拘 留 さ れ た 抗 議 者 は 以 下 を 含 む : Ko
Myo Kh in 、 Ko Kyi Ph yu 、 Ko Aung Min Naing 、 Ko Tun Myint 、 Ko Tin Myint、
Ko Tin Oo Maung、Thin Gan Gyun、Ko Phyo Min Kyin、Ko Tin Zaw Oo、Ko Law
- 12 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
Lwin、Ko Taw Taw Aung、Ko Ye。外 国 外 交 代 表 を 含 む 目 撃 者 の 報 告 に よ る と 、
警 察 は 、 USDA 要 員 が 抗 議 者 を ト ラ ッ ク に 連 行 す る 前 に 口 頭 と 実 力 で 虐 待 す
る (激 し く 虐 待 さ れ る 人 々 も い た )の を 傍 観 し て い た 。
8 月 24 日 、Rangoon の South Dagon Township の 当 局 は 、抗 議 中 の 7 人 の NLD
党員を逮捕した。目撃者の報告によると、当局は被拘留者を口頭と実力で虐
待 し 、彼 ら に 対 し NLD 党 員 の HIV/AIDS 活 動 家 Phyu Phyu Thin の 所 在 を 警 察
に 告 げ る よ う 要 求 し た 。 や は り 8 月 24 日 、 警 察 と USDA 要 員 は 、 Rangood
の 市 役 所 付 近 で 抵 抗 行 進 を 試 み た 17 人 の 活 動 家 を 逮 捕 し た 。目 撃 者 に よ る と 、
数 人 の 抵 抗 者 は 連 行 さ れ る 前 に USDA 要 員 と 私 服 の 警 察 官 に よ り 殴 打 さ れ た 。
同 じ 日 、 警 察 は 、 人 権 活 動 家 Myint Aye を 彼 の 自 宅 で 逮 捕 し た 。
8 月 25 日 、88 Generation Students の 構 成 員 Sandar Min が 外 国 大 使 館 に よ り 主
催されたレセプションから返った直後に彼女の自宅で逮捕された。警察は、
彼 女 の コ ン ピ ュ ー タ お よ び 所 持 品 を 押 収 し た 。や は り 、8 月 25 日 、治 安 部 隊
は 、 こ の 日 Rangoon に お い て 抵 抗 活 動 を 行 っ て い た 民 主 主 義 支 持 活 動 家 の
Myan mar Develop ment Co mmittee 指 導 者 、Htin Kyaw を 彼 の 支 持 者 の Zaw Nyunt、
Ko Han、Han Ti と と も に 逮 捕 し た 。目 撃 者 の 報 告 に よ る と 、こ れ ら の 人 々 は 、
拘置所に連行される前に激しく殴打された。
8 月 28 日 、 警 察 お よ び USDA は 、 NLD 党 員 の 労 働 運 動 家 Su Su New に よ り
率 い ら れ た 約 20 人 の 民 主 主 義 支 持 活 動 家 の デ モ を 攻 撃 し た 。USDA 要 員 お よ
び 私 服 警 官 は 、 Su Su New を 保 護 し た 数 人 の 活 動 家 を 殴 打 し 、 逮 捕 し た 。
9 月 25 日 、当 局 は コ メ デ ィ ア ン の 政 治 活 動 家 Zarganar を 逮 捕 し た 。彼 は 、10
月 17 日 に 釈 放 さ れ る ま で 告 訴 な し で 拘 留 さ れ た 。
9 月 26 日 、警 察 は 、NLD の ス ポ ー ク ス マ ン 、U Myint Thein、NLD 党 員 U Hla
Pe、NLD Central Women's Committee 委 員 Daw Lei Lei、国 会 議 員 当 選 者 Htaung
- 13 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
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Kho Htan、 Zomi National Congress の 指 導 者 Pu Chin Sian Thang を 逮 捕 し た 。
彼 ら は 、10 月 30 日 に 釈 放 さ れ る ま で 告 訴 さ れ る こ と な く 30 日 を 超 え て 拘 留
さ れ た 。 Pu Chin Sian Thang は 、 11 月 20 日 に 再 逮 捕 さ れ 、 告 訴 な し で 拘 留 さ
れ 、 11 月 26 日 に 釈 放 さ れ た 。
9 月 26 日 の 夜 、兵 士 と 警 察 が Rangoon の 少 な く と も 6 個 所 の 大 僧 院 を 急 襲 し 、
Maggin Monastery の 指 導 者 Sayada Aindakaat を 含 む 約 100 人 の 修 道 僧 を 逮 捕
した。
10 月 13 日 、当 局 は 私 宅 を 急 襲 し 、88 Generation Students の 指 導 者 Htay Kywe
およびその他の 4 人の民主主義支持活動家を逮捕した。
10 月 14 日 、Sagaing 地 区 の 警 察 は 、Ko Wunna Aung、Ko Ye Min Zaw、Ko Soe
Khine を 逮 捕 し た が 、彼 ら は す べ て NLD の 青 年 部 の 党 員 で あ る 。4 人 目 の NLD
党 員 、 Shwe Maung は 、 Mandaly に お い て 10 月 15 日 に 逮 捕 さ れ た 。
11 月 4 日 、 体 制 は 、 有 名 な 修 道 僧 で あ り 、 9 月 の 民 主 主 義 支 持 デ モ の 指 導 者
と 言 わ れ て い る U Gambira を 逮 捕 し た 。 年 末 現 在 、 体 制 は 、 彼 を 逮 捕 し た こ
と を 公 式 に 認 め て お ら ず 、 彼 が 直 面 し て い る 嫌 疑 (あ る と し て )も 明 ら か に し
ていない。
11 月 13 日 、 体 制 は 、 人 権 活 動 家 Su Su New を 逮 捕 し た 。 彼 女 は 、 8 月 以 来 、
当局により手配され、潜伏していた。
11 月 15 日 、 約 150 人 の USDA 要 員 、 地 元 の 公 務 員 、 警 察 が Rangoon の New
Dagon Township の 僧 院 を 急 襲 し 、 こ の 僧 院 の 資 金 を 没 収 し 、 修 道 僧 U Sanda
Wara を 拘 留 し た 。
11 月 20 日 、当 局 は 、NLD 幹 部 の 国 会 議 員 当 選 者 Myint Naing、70 才 の Rakhine
人 種 活 動 家 U Tin Ohn、60 才 の Kachin 活 動 家 Khun Tu を 逮 捕 し た 。U Tin Ohn
- 14 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
は 、 11 月 21 日 に 釈 放 さ れ た 。 そ の 他 の 人 々 は 、 年 末 現 在 、 ま だ 拘 留 さ れ て
いる。
11 月 22 日 、 兵 士 が Kachin 州 の Dawhpu m Yang Township の Independence
Organization's (KIO)の 地 域 事 務 所 を 急 襲 し 、 6 人 の KIO 兵 士 お よ び 2 人 の 幹
部 を 逮 捕 し た 。 こ の 2 人 は 、 マ ス メ デ ィ ア に よ り Zai San お よ び Zau Gawng
として報道された。
11 月 26 日 、 当 局 は 、 人 権 活 動 家 Aung Zaw Oo を Rangoon の 軽 食 堂 で 逮 捕 し
た。年末現在、当局は彼の逮捕を認めておらず、彼の所在は不明のままであ
る 。 11 月 27 日 、 警 察 は 、 民 主 主 義 支 持 活 動 家 Win Maw お よ び Myat San を
逮 捕 し た 。 11 月 30 日 、 当 局 は 民 主 主 義 支 持 活 動 家 Aung Gyi を 逮 捕 し た 。
9 月 の 民 主 主 義 支 援 デ モ に 関 連 し て 逮 捕 さ れ た 約 1,000 人 は 年 末 現 在 拘 留 さ
れ た ま ま で あ る が 、 こ の ほ か に 推 定 1,150 人 の 政 治 犯 も こ の 抗 議 前 か ら 拘 留
されている。年末現在潜伏しているその他の活動家は、依然当局により手配
されたままである。
恩赦
1 月 、当 局 は 、Independence Day 恩 赦 の 一 環 と し て 2,830 人 の 囚 人 の 釈 放 を 発
表した。釈放されたこれらの人々の大部分は一般的な軽罪で収監されていた
の で あ る が 、国 会 議 員 当 選 者 Than Htay、活 動 家 Thaung Htun、Than Win Hlaing、
Soe Moe Naing、 Kyaw Shwe、 Kyaw Htoo、 Khin Maung Oo (別 名 Saw Win)の よ
うな数人の政治犯も釈放された。
e. 公 正 な 公 開 裁 判 の 否 定
司 法 は 、 政 府 か ら 独 立 し て い な い 。 SPDC が 最 高 裁 判 所 の 判 事 を 任 命 す る 。
次 に 最 高 裁 判 所 が SPDC の 承 認 を 得 て 下 級 裁 判 所 の 判 事 を 任 命 す る 。 こ れ ら
- 15 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
の 裁 判 所 は 、 実 質 的 に 法 律 と 同 じ 効 力 を 持 つ SPDC に よ り 発 布 さ れ た 布 告 に
基 づ い て 裁 判 す る 。 裁 判 制 度 は 、 町 区 /地 区 /州 /国 レ ベ ル の 裁 判 所 を 含 む 。 市
民に関わる別の軍事裁判所は存在しないが、軍事政権はしばしば政治的に微
妙な内容の市民の裁判において判決を指示する。
政府は、布告による統治を継続し、公正な公開裁判およびその他の権利を規
定する立憲的規定により束縛されなかった。イギリス時代の法律制度の遺物
が一部分公式に残っているが、裁判制度およびその運用には、特に政治事案
の 取 り 扱 い に つ い て 、重 大 な 欠 陥 が あ る 。Emergency Provisions Act 、Unlawful
Associations Act、Habitual Offenders Act、Law on Safeguarding the State from the
Danger of Subversive Elements を 含 む 一 括 取 締 法 の 乱 用 お よ び 政 治 目 的 の た め
の裁判所の操作により市民の公正な公開裁判の権利が奪われ、平和的な異議
申 立 が 圧 殺 さ れ 続 け た 。 National Convention に 対 す る 脅 威 と 見 な さ れ た 者 の
逮 捕 を 規 定 す る Executive Order 5/96 は 、国 会 議 員 お よ び そ の 他 の 関 心 を 持 つ
市民の間の公開討論を実質的に窒息させている。蔓延する腐敗が司法制度の
公平性の腐食に拍車をかけている。
裁判手続
体制は政治犯の拘留を否定しているが、政治犯に関する刑事裁判と一般犯罪
の被疑者の刑事裁判間には基本的な差異がある。防御弁護人により代理され
る権利を含む一部の基本的に正当な法の手続きの権利は通常の刑事事案にお
いては一般的に尊重されるが、政府が特に重要であると見なした政治的事案
においては尊重されない。政府は、死刑に相当する罪の場合を除き、無料国
選弁護人を与えることを法律により義務づけられていない。刑事裁判におい
て陪審は使用されない。一般刑事事案において、防御弁護人は裁判準備のた
め に 一 般 的 に 15 日 の 期 間 を 与 え ら れ 、証 人 を 呼 び 、反 対 尋 問 を 行 い 、証 拠 を
吟 味 す る こ と が で き 、ま た 、訴 訟 準 備 の た め の 15 日 の 期 間 を 与 え ら れ る 。し
- 16 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
か し 、防 御 弁 護 人 の 主 要 な 職 能 は 、彼 ら の 依 頼 人 の 有 罪 (そ れ は 通 常 既 定 の 結
論 で あ る )を 反 証 す る こ と で は な く 、依 頼 人 に と っ て 可 能 な 最 短 刑 期 を 得 る た
めに裁判官と取引することである。政治裁判は、通常、家族にも一般市民に
も公開されず、しばしば、防御弁護人も在廷を許されない。信頼できる筋の
指摘によると、政治事案では、証拠または法律に関係なく高級政府当局が判
決を指示する。法律は、刑事犯罪で有罪とされた者に上訴権を与えている。
しかし、ほとんどの場合、上訴の理非を審議することなく下級判決が維持さ
れる。
NLD 党 員 お よ び そ の 他 の 民 主 主 義 支 援 活 動 家 は 、一 般 的 に 、雇 っ た 弁 護 士 が
投獄される心配を抱くことなく弁護士の弁護を得ることができるように見え
る。しかし、弁護士は必ずしも裁判の開始時期を通知されず、当局は、しば
し ば 、 弁 護 人 に 依 頼 人 の 裁 判 へ の 出 廷 許 可 を 与 え な か っ た 。 12 月 、 当 局 は 、
民 主 主 義 支 援 活 動 家 Su Su New お よ び Htin Kyaw の 裁 判 を 公 開 裁 判 か ら Insein
Prison に お け る 特 別 召 喚 非 公 開 裁 判 に 移 管 し た 。 当 局 は 、 彼 ら の 家 族 に も 弁
護士にもこの非公開法廷の審理への立会およびその他の方法による被告の弁
護への参加を許可しなかった。公開法廷において彼らの裁判を行う要請は拒
絶された。信頼できる筋の指摘によると、その他の多数の政治犯が非公開法
廷において弁護人の援助を受けることなく裁判され、有罪とされた。
年 末 現 在 、14 人 の 弁 護 士 が 収 監 さ れ て い る 。大 部 分 は 、1998 年 よ り 前 に 有 罪
宣告を受けた。
政 府 は 、 定 常 的 に 、 Law Safeguarding the State from the Dangers of Subversive
Elements に 基 づ い て 判 決 刑 期 を 延 長 し た 。 内 務 相 は 、 判 決 刑 期 を 6 つ の 理 由
についてそれぞれ 2 カ月、合計 1 カ年まで一方的に延長する権利を持ってい
る 。 SPDC Chairman の Senior General、 Than Shwe は 、 判 決 に 5 年 を 追 加 で き
- 17 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
る。前年と同様、政府は、この法律に基づいて拘留された囚人を誰も釈放し
なかった。
政治犯および政治的拘留
年末現在、政治犯、商人、国家治安法の違反者、宗教的騒乱を助長した被疑
者 を 含 む 約 1,400 人 の 「 治 安 被 拘 留 者 」 が 存 在 す る 。 政 府 は 、 通 常 、 政 治 的
被拘留者を刑事犯として告訴するので、政府は政治犯の拘留を否定した。し
か し 、 NGO お よ び 外 国 外 交 代 表 に よ る と 、 年 末 現 在 、 少 な く と も 15 人 の 国
会 議 員 当 選 者 を 含 む 2,000 人 以 上 の 政 治 犯 が 存 在 す る 。 政 府 の 主 張 に も 関 わ
らず、これらの囚人の大多数は、暴力、窃盗またはその他の一般犯罪の行為
者であるとは考えられていない。
7 月 24 日 、 Human Rights Defenders and Promoters 組 織 の メ ン バ ー 、 Ko Myint
Hlaing と Ko Myint Naing が 社 会 不 安 を 誘 発 し た 疑 い で 8 年 の 刑 を 宣 告 さ れ た 。
9 月 7 日 、 労 働 運 動 活 動 家 Thurein Aung 、 Wai Lin、 Kyaw Min、 Myo Min が 、
治 安 妨 害 、 違 法 結 社 、 出 入 国 違 反 の 疑 い で 、 そ れ ぞ れ 、 28 年 の 刑 を 宣 告 さ れ
た 。 ま た 、 労 働 運 動 活 動 家 Nyi Nyi Zaw と Kyaw Kyaw が 治 安 妨 害 の 疑 い で
20 年 の 刑 を 宣 告 さ れ た 。
10 月 15 日 、体 制 は 、Rakhine 州 の Taunggok Township NLD の 85 才 の 議 長 Kyaw
Khine と 75 才 の NLD 党 員 Sein Kyaw の 両 人 に 少 な く と も 4 年 半 の 刑 期 を 宣
告 し た 。 d ま た 、 NLD 党 員 Tun Kyi と Than Pe は 、 そ れ ぞ れ 、 7 年 半 の 刑 期
を 宣 告 さ れ た 。伝 え ら れ る と こ ろ に よ る と 当 局 は 、Rakhine 州 NLD 幹 部 Min
Aung に 9 年 半 の 刑 期 を 宣 告 し た 。こ れ ら の 人 々 は 、公 共 の 秩 序 お よ び 安 定 を
脅 か す と 見 な さ れ る 者 の 政 府 に よ る 収 監 を 許 容 す る Emergency Provisions Act
に違反したとされた。体制はこれらの逮捕を認めておらず、また、これらの
- 18 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
人々に対する嫌疑の性質も公表していない。5 人は、すべて、非公開裁判で
有罪を宣告された。
年 末 現 在 、Win Ko、Phyo Zaw Latt、Aung Thein、Thein Oo、Aung Moe、Khaing
Mar Soe、 Khin Maung Win、 Sai Nyunt Lwin、 Hso Ten、 Sai Nyunt Lwin を 含 む
2006 年 に 逮 捕 さ れ た 数 人 の 政 治 犯 が 刑 務 所 に 収 容 さ れ た ま ま で あ る 。 2005
年 に 逮 捕 さ れ た Hkun Htun も 獄 中 に 残 さ れ て い る 。
違 法 な 家 屋 登 録 書 類 を 保 持 し て い た 疑 い で 2005 年 に 47 年 の 刑 を 宣 告 さ れ た
National Democratic Party for Human Rights の 国 会 議 員 当 選 者 Kyaw Min お よ
び す べ て 17 年 の 刑 を 宣 告 さ れ た 彼 の 妻 、 2 人 の 娘 、 1 人 の 息 子 は 、 収 監 さ れ
たままである。
NLD General Secretary の Aung San Suu Kyi は 、 告 訴 も 裁 判 も な く 自 宅 軟 禁 さ
れ て い る 。 5 月 25 日 、 SPDC は 彼 女 の 拘 留 を 再 び 1 年 延 長 し た 。 当 局 は 、 引
き 続 き 、 Aung San Suu Kyi に 彼 女 の 支 持 者 お よ び そ の 他 の 人 々 と 彼 女 の 選 択
す る 時 期 と 場 所 で 自 由 に 面 会 す る 機 会 を 与 え な か っ た 。 し か し 、 11 月 9 日 、
当 局 は 、 Aung San Suu Kyi に NLD 党 の 指 導 者 U Nyan Win、 U Aung Shwe、 U
Lwin、 U Nyunt Wai と 政 府 の 迎 賓 館 で 体 制 の 監 視 の 下 で 面 会 す る 許 可 を 与 え
た 。同 じ 日 に 、彼 女 は 、Labor Minister お よ び 体 制 の 任 命 し た 連 絡 者 Aung Kyi
と 面 会 し た 。ま た 、彼 女 は 、10 月 と 11 月 に 政 府 の 迎 賓 館 で 国 連 特 使 Gambari
と面会する許可を与えられた。しかし、当局は、支持者との会合を求める彼
女 の そ の 後 の 要 求 に は 応 ぜ ず 、体 制 連 絡 者 Aung Kyi に 彼 女 と の 定 期 会 合 を 開
催 さ せ る と の 約 束 も 守 ら な か っ た 。 体 制 は 、 弁 護 士 と の 接 見 を 求 め る Aung
San Suu Kyi の 要 求 も 引 き 続 き 拒 否 し た 。 NLD Vice-Chairman の Tin Oo も 裁
判 な し で 自 宅 軟 禁 さ れ た ま ま で あ る 。2 月 14 日 、当 局 は 、彼 の 自 宅 軟 禁 を 再
び 1 年延長した。
民事司法手続きおよび救済
- 19 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
民事司法手続きおよび救済は原則として存在するが、実際には原告が公正な
審理を受ける保証はない。
f. プ ラ イ バ シ ー 、 家 族 、 家 庭 、 ま た は 通 信 に 対 す る 恣 意 的 干 渉
法律はこのような行為を禁止しておらず、当局は定常的に市民のプライバシ
ーを侵害した。政府は、その情報ネットワークおよび行政手続きを通じて、
すべての市民の旅行を組織的に監視し、また、多数の市民、特に、政治的に
活動的であることが分かっている市民の活動を厳しく監視した。
裁判所の命令なしの強制侵入は合法的である。法律は、自分の登録した住居
以 外 の 場 所 で 夜 を 過 ご そ う と す る 者 に 対 し 前 も っ て 現 地 の Peace and
Development Council 当 局 に 通 知 す る こ と を 要 求 し て い る 。自 宅 に 住 所 登 録 し
ていない他人を宿泊させる世帯は、宿泊客名簿を作成し、当局に提出しなけ
ればならない。区レベルの公務員が未登録訪問者を摘発するため抜き打ちの
夜 間 住 宅 点 検 を 行 い 続 け た 。8 月 に 始 ま っ た 政 治 的 弾 圧 中 、当 局 は 、Rangoon
に お い て 住 宅 の 夜 間 侵 入 捜 索 を 行 っ た 。 Rangoon 地 区 の 当 局 は 、 引 き 続 き 、
世帯に対し政府機関が夜間住宅臨検を行うときに使用する「家族写真」の撮
影を散発的に要求した。しかし、この慣行の報告は減少した。この要求を受
けた世帯は、一般的に市場の値段より相当高い写真代の支払いおよび許可さ
れた居住者の写真を自宅に永久的に表示しておくことを要求された。
治安要員は、定常的に個人の通信、電話通話、e メールを選別した。
政府は、引き続き、すべての両方向電子通信装置の免許および調達を厳しく
管理・監視した。未登録の電話機、ファクシミリ装置、コンピュータ・モデ
ム の 所 持 は 、投 獄 に よ り 処 罰 さ れ る 。未 登 録 コ ー ド レ ス 電 話 機 の 所 有 者 は 、3
年以下の懲役および重い罰金に直面する。未登録ラジオの使用も罰金および
投獄により処罰される。
- 20 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
政 府 は 、 Bago 地 区 お よ び Karen 州 、 Kachin 州 、 Kayah 州 、 北 Rakhine 州 に お
いて軍の運搬夫として少数民族を徴集する慣行を続けた。
政府職員は、一般的に政党への加入も支持も禁止されている。しかし、この
禁止は選択的に適用されている。政府は、強圧および脅迫手段を用いて、ほ
とんどすべての公共部門職員およびほとんどの学生を含む人々を政府の大衆
動 員 組 織 (USDA、Myanmar Wo men's Affairs Federation (MWAF)お よ び Myanmar
Maternal and Child Welfare Association)に 加 入 し 、 か つ 、 体 制 支 援 会 議 に 参 加
す る よ う 仕 向 け た 。政 府 は 、NLD お よ び そ の 他 の 野 党 の 党 員 の 脱 退 を 勧 誘 ま
たは強制するためにも強圧手段を用い、強制した脱党者を政府のマスメディ
アで公表した。
弱い私有財産権および不完全な土地所有記録が政府による人々の強制的移住
を容易にしている。法律は土地の私的所有を許容しておらず、種々のカテゴ
リ ー の 土 地 使 用 権 (そ の 多 く は 自 由 に 譲 渡 で き な い )の み 認 め て い る 。 植 民 地
独立後の土地法は、土地に対する私権は生産的用途にあてられている土地を
条件とする旨の植民地時代以前の伝統も復活させた。
この年の間も農村地域における強制移住が続いた。伝えられるところによる
と移住には、しばしば、強姦、処刑、国軍部隊のためのインフラストラクチ
ャ構築のための強制労働の要求が伴った。何十年にもわたり歴代の軍事政権
は、武装人種グループに対する支持を根絶するために、少数民族グループに
対する強制移住戦略を適用してきた。
農村地域に比較して頻度は低いが、都市地域における強制移住の報告も継続
した。伝えられるところによると政府は、引き続き、一部の都市世帯を「治
安 上 」 の 理 由 の た め に 強 制 的 に 移 住 さ せ た 。 Rangoon に お い て 、 人 々 は 、 商
業的利益のために利用できる土地に位置する家や住居から強制的に退去させ
られた。一部の例では、強制移住させられた人々がわずかな補償を受けた。
- 21 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
年 末 現 在 、 新 し い 行 政 首 都 Nay Pyi Taw の 大 部 分 の 公 務 員 は 、 新 し い 首 都 に
家 族 の た め の 住 居 お よ び 学 校 が な い た め に 、依 然 と し て Rangoon の 家 族 か ら
離れて生活している。
政府の軍隊が強制移住させられた人々または自宅から離れた人々から財産お
よび所持品を略奪・没収したという多数の報告があった。これらの財物は、
しばしば、軍用建設のために使用された。外国筋の報告によると、所有者に
補 償 す る こ と な く 私 有 車 両 を 軍 用 ま た は VIP 搬 送 の た め に 徴 発 す る こ と は 、
全 国 的 に あ り ふ れ た こ と で あ る 。こ の 慣 行 は 、特 に Shan 州 、Kayah 州 、Karen
州 、 Mon 州 お よ び Bago 地 区 で 広 く 行 わ れ た 。
こ れ ら の 同 じ 地 域 に お い て 、 数 千 の 住 民 が 祖 先 伝 来 の 村 (そ れ は 多 く の 場 合 、
移 住 後 に 焼 き 尽 く さ れ た )か ら 退 去 さ せ ら れ 、戦 略 的 地 域 の SPDC 部 隊 に よ り
厳しく管理されている定住地に移住させられた。その他の場合には、自分の
家から放逐された村人は、多くの場合、無数の地雷が埋設されている森林に
逃げ込み、十分な食糧も安全も基本的な医療もなく暮らした。
強制移住は、しばしば、隣国または政府により支配されていないこの国の部
分への大量の難民の流れを生じた。一部の地域において、政府は、先住民を
ビ ル マ 人 で 置 き 換 え た 。Karen 州 で は 、国 軍 部 隊 が Karen 人 を Democratic Karen
Buddhist Army に よ り 支 配 さ れ て い る 地 域 に 移 住 す る よ う 強 制 し た か 、あ る い
は強制しようとした。
政府は、定常的に市民から財産、現金、食糧を徴発した。また、政府の権威
の 下 に 行 動 す る USDA 要 員 が 自 分 自 身 の た め に 財 産 を 徴 発 し た 。 7 月 、 現 地
の USDA 要 員 が Rakhine State 州 の Zee Phyu Gone 村 の 農 民 Daw San San New
を襲撃し、彼女の農地を押収しようとした。彼女は顔に裂傷を受け、2 本の
指 の 先 端 を 切 断 さ れ た 。 こ の 事 件 は 現 地 の Peace and Develop ment Council に
報告されたが、当局は犯行容疑者に対する措置を行わなかった。
- 22 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
兵士も定常的に家畜、燃料、備蓄食糧、養魚池、アルコール飲料、車両、金
銭を押収した。このような侵害は広く行われている。地域司令官は、全国的
に住民に金銭、食糧、労働、建築材料の寄付を強制した。
女性市民と外国人の結婚は禁止されており、政府は地元の弁護士にこのよう
な結婚の証人にならないよう命令した。しかし、この禁止は広く実行されな
かった。
政府は、個人により犯された違反容疑で家族を処罰した。
8 月 、 一 連 の 平 和 的 抗 議 の 後 に 民 主 主 義 支 援 指 導 者 Htay Kywe の 所 在 を 突 き
止 め ら れ な か っ た 当 局 は 、Htay Kywe の 兄 (弟 )を 拘 留 ・ 尋 問 し た 。兄 (弟 )は 翌
朝 に 釈 放 さ れ た 。他 の 活 動 家 の 兄 (弟 )は 、兄 (弟 )の 活 動 の た め に 自 分 の 運 送 業
を大赤字で売却するよう強制された。
10 月 1 日 、 当 局 は 、 Khin Mar Lar を 逮 捕 し た 。 こ の と き 、 体 制 は 、 彼 女 の 夫
の 詩 人 Ko Nyein Thit を 逮 捕 し よ う と し て い た 。 当 局 は 、 10 月 21 日 ま で 告 訴
せ ず に Khin Mar Lar を 拘 留 し た 。 彼 女 に は 、 ほ か に 、 手 配 さ れ た り 、 罪 を 犯
し た 疑 い で 起 訴 さ れ た り す る 理 由 が な か っ た 。警 察 は 、そ の 後 に Ko Nyein Thit
を逮捕し、同人は年末現在拘留されている。
10 月 10 日 、警 察 は 、9 月 の 平 和 的 民 主 主 義 支 援 抗 議 に お い て 役 割 を 果 た し た
容 疑 に 関 連 し て 捜 索 し て い た Thet Thet Aung の 母 親 と 義 母 を 拘 留 し た 。 当 局
は 、Thet Thet Aung が 10 月 19 日 に 逮 捕 さ れ た 後 に 彼 女 の 義 母 を 釈 放 し た が 、
彼 女 の 母 親 は 11 月 2 日 ま で 告 訴 す る こ と な く 拘 留 し た 。彼 女 の 母 親 も 義 母 も 、
ほかに当局により手配されたり、罪を犯した容疑で起訴されたりする理由が
なかった。
- 23 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
10 月 16 日 の 夜 、 治 安 要 員 が 活 動 家 修 道 僧 U Gambira の 母 親 と 2 人 の 兄 弟 を
彼 ら の 自 宅 で 逮 捕 し た 。 も う 一 人 の 彼 ら の 兄 弟 、 Ko Aung Kyaw Kyaw は 、 翌
日 、Rangoon 診 療 所 に HIV 患 者 を 訪 れ た と き に 逮 捕 さ れ た 。11 月 4 日 、当 局
は 、U Gambira の 父 親 も 逮 捕 し た 。こ の と き 、当 局 は 、9 月 の 抗 議 に お い て 役
割 を 果 た し た 容 疑 で U Gambira を 逮 捕 し よ う と し て い た 。 彼 の 家 族 は 、 釈 放
さ れ る ま で 起 訴 さ れ る こ と な く 数 週 間 拘 留 さ れ た 。 U Gambira の 拘 留 さ れ た
家族の誰も罪を犯したとして疑われことはなく、ほかに当局により手配され
る理由はなかった。
Pinheiro は 、彼 の 12 月 の 報 告 に お い て 、当 局 は 人 質 を 釈 放 す る か ま た は 害 し
ない条件として被手配者に出頭するように明示的または暗示的な圧力をかけ
ているので、これらの事例は国際法に違反しており、人質行為を構成すると
述べた。
g. 国 内 紛 争 に お け る 過 度 の 暴 力 の 行 使 お よ び そ の 他 の 侵 害
Shan State Army–South、 Karenni National Progressive Party、 Karen National
Union (KNU)(KNU は 、そ の 武 装 部 門 Karen National Liberation Army を 通 じ て )
を含む人種反乱グループが自治または独立を求めて政府と闘い続けた。少数
人種地域において、伝えられるところによると国軍兵士は、民間人を殺害・
強姦し、村落を砲撃し、家屋を焼き払い、食糧を破棄し、動産を押収し、土
地を没収し、村人をインフラストラクチャ・プロジェクトにおける労働を強
制し、村人に国軍兵営への食糧および建設資材の供給を命令した。
特 に 、 国 軍 が 少 数 人 種 村 落 に 対 す る 攻 撃 を 行 っ て い る Karen 州 に お い て 、 地
雷除去のために住民を使役する治安部隊により引き起こされた死傷の未確認
報告がある。
- 24 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
8 月 20 日 、武 装 人 種 グ ル ー プ が Karen 州 の Kawkareik Township に お い て KNU
Lieutenant Colonel の Kyi Lin を 射 殺 し た と い う 未 確 認 報 告 が あ る 。 彼 は 独 自
に 政 府 と の 交 渉 を 試 み て い た が 、 そ の 結 果 KNU に よ り 殺 害 さ れ た と う 未 確
認報告がある。
Bago 地 区 、 Karen 州 、 Kayah 州 、 Shan 州 に お け る 紛 争 に 関 連 し て 行 方 不 敬 の
報告があった。
タ イ 国 境 近 く に 新 し く 到 着 し た 難 民 お よ び 国 内 で 移 住 さ せ ら れ た 人 々 (IDP)
の 報 告 に よ る と 、 Chin 州 、 Shan 州 、 Kayah 州 、 Kachin 州 、 Karen 州 に お い て
政府軍兵士が少数種族の女性と少女を強姦し続けている。タイに本拠を置く
Karen Wo men's Organization は 、 過 去 25 年 の Karen 州 に お け る 性 的 虐 待 を 報
告 し た 女 性 と 少 女 に 関 わ る 959 件 を 指 摘 し た 。ま た 、NGO お よ び 国 際 組 織 が
この国のその他の地域における兵士による多数の性的襲撃を報告し続けた。
2 月 2 日 、北 Kachin 州 Putao の 南 の 村 に お い て 14 才 か ら 16 才 の 4 人 の Kachin
少 女 が 地 元 の 国 軍 の 兵 営 で Putao 地 区 Munglang Shidi に 駐 屯 す る 歩 兵 大 隊 の
3 人の陸軍将校および 4 人の兵士により集団強姦された。強姦に関与した将
校 は 、 伝 え ら れ る と こ ろ に よ る と 、 犠 牲 者 の 家 族 に 補 償 と し て 約 232 ド ル
(290,000 チ ャ ッ ト )を 支 払 い 、事 件 を 公 表 し な い よ う 家 族 に 警 告 し た 。こ の 月
の後半にこの強姦の話が独立マスメディアにより報道されたとき、4 人の少
女が逮捕され、収監された。
6 月 26 日 、 Irrawaddy 地 区 Thapaung Township に お い て 兵 士 た ち が 20 才 の 女
性を強姦し、殺害したと伝えられた。目撃者の報告によると、1 人の将校を
含む少なくとも 5 人の軍人がこの襲撃に加わった。家族は事件を地元の警察
に届け出たが、当局は事件を捜査する措置を講じなかった。
- 25 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
Karen の NGO 筋 の 指 摘 に よ る と 、 間 欠 的 平 和 会 談 に も 関 わ ら ず 、 Karen 州 に
お い て 人 権 侵 害 が 続 い て い る 。 5 月 11 日 、 第 11 Light Infantry Division の 兵
士 た ち が Htee Nya Mu Kee の 村 を 攻 撃 し た 。 目 撃 者 の 報 告 に よ る と 、 兵 士 た
ち は 米 の 備 蓄 を 焼 き 払 い 、 107 人 の 村 人 に 家 を 放 棄 す る よ う 強 制 し た 。
5 月 13 日 、 第 88 Light Infantry Division の 約 30 人 の 兵 士 た ち が Karen 州 の
Yaw Ki 村 を 小 火 器 と 迫 撃 砲 で 攻 撃 し た 。こ の 攻 撃 中 に 兵 士 た ち は Saw Ra Say
を射殺し、4 棟の納屋を焼き払ったと伝えられた。
5 月 17 日 、Karen 州 Taw Lu Pla Man に お い て 兵 士 た ち が Klaw Kloe Lo 村 を 攻
撃 し た 。 目 撃 者 の 報 告 に よ る と 、 部 隊 は Naw Ku Lue を 射 殺 し 、 彼 女 の 死 体
を焼いた。兵士たちは、7 軒の家と大きな米備蓄所も焼き払ったと伝えられ
た 。 や は り 、 5 月 、 Karen 州 Luthaw Township の Takehder 村 に お い て 兵 士 た
ちが 2 人の女性を強姦し、殺害した。報告によると、彼女たちは野菜を収穫
し て い る と き に Military Operations Command 5 の 部 隊 に よ り 捕 ま え ら れ た 。
6 月 23 日 、Karen 州 Dooplaya 地 区 の K'b ler を 本 拠 と す る 第 203 お よ び 第 284
大 隊 が Karen 州 Dooplaya 地 区 の Htee K'bler 村 の 5 人 の 家 族 を 捕 ら え て 殺 害
し た 。 目 撃 者 の 報 告 に よ る と 、 犠 牲 者 は 、 Saw Nying Htun、 Naw Wah Kying、
Saw Pa Heh Soe、 Kyaw Eh Wah、 Naw Pler Poe で あ る 。
多 数 の Karen の 村 が 攻 撃 さ れ 、 焼 き 払 わ れ 、 数 百 人 の 村 人 が 限 ら れ た 食 糧 を
持 っ て ジ ャ ン グ ル へ の 逃 走 を 余 儀 な く さ れ た 。 国 軍 は 、 Taungoo Township 東
方 の 道 路 Mile 13 を 越 え る 食 糧 の 輸 送 禁 止 を 継 続 し た 。
国 軍 は 、 特 に Bago 地 区 お よ び Karen 州 、 Kayah 州 、 Shan 州 に お け る 作 戦 中
に数千の村人を虐待し、彼らを自宅から放逐し続けた。タイに本拠を置く
NGO の 報 告 に よ る と 、こ の 年 の 間 に 約 25,000 人 の Karen 人 が IDP と な っ た 。
- 26 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
政 府 が 、 こ の 年 の 間 に Karen 地 域 社 会 に 対 し て 行 わ れ た 多 数 の 殺 人 、 傷 害 、
破壊行為に責任を負う者の識別・処罰のための調査を行ったか、またはその
他のそのための試みを行ったという報告はなかった。
国 連 難 民 高 等 弁 務 官 事 務 所 (UNHCR)に よ る と 、 約 150,000 人 の ビ ル マ 人 難 民
が タ イ の 収 容 所 に 居 住 し て い る 。 体 制 は 、 UNHCR に 対 し 、 難 民 ま た は IDP
の自主的帰国の条件を評価するために帰郷の可能性のある地域を十分に監視
す る こ と を 許 容 し な か っ た 。 そ の た め に UNHCR は 、 状 態 は 依 然 と し て 帰 国
に不適当であると決定した。
約 21,000 人 の Rohingyas 人 が 南 東 バ ン グ ラ デ シ ュ の 難 民 収 容 所 に 居 住 し て お
り 、 ま た 、 収 容 所 外 に そ の 他 の 200,000 人 が 住 ん で い る と 推 定 さ れ て い る 。
子 ど も と 武 力 紛 争 の た め の 国 連 特 別 代 表 Coomaraswamy は 、 ビ ル マ に お け る
少 年 兵 の 使 用 に 関 す る 同 代 表 の 11 月 16 日 の 報 告 に お い て 、政 府 軍 と 、United
Wa State Army、Kachin Independence Army、Karenni National People's Liberation
Front、 Democratic Karen Buddhist Army、 Shan State Army-South、 Myanmar
National Democratic Alliance Army、 Karen National Union Peace Council を 含 む
いくつかの武装反乱グループおよび休戦グループの両側が少年兵を徴募した
証拠を指摘した。
Coomaraswamy の 報 告 に よ る と 、 18 才 未 満 の 子 ど も の 徴 募 を 禁 止 す る 政 府 の
公式政策にも関わらず、国軍の徴募率を高める非常に大きいプレッシャーが
あり、それにより国軍への低年齢徴募のパターンが形成されている。この報
告は、子どもは、しばしば、食糧と住まいの約束により軍隊に惹きつけられ
ると述べている。一部の子どもは街頭でブローカーに誘われるが、ブローカ
ー は 各 採 用 に つ い て 32 ド ル (40,000 チ ャ ッ ト )を 受 け 取 る 。一 方 、そ の 他 の 子
どもは、伝えられるところによると、警察により拘留され、軍隊に入隊する
か 刑 務 所 に 行 く か の 選 択 を 迫 ら れ た 。 Coomaraswamy は 、 未 成 年 の 子 ど も を
- 27 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
軍隊の基地に入れ、成年に達して兵籍に入るまで非戦闘活動で使用する「事
前徴募」の慣行も指摘した。多数の子どもが信頼できる年令証明を持ってい
ないので、年令検証も重大な問題である。
Coomaraswamy の 報 告 に よ る と 、 子 ど も は 12 才 で Wa State Army に 入 隊 し 、
非 戦 闘 部 署 で 働 く こ と が で き 、 15 才 で 戦 闘 部 署 で 服 務 で き る 。 特 別 代 表 は 、
Wa State Army の 制 服 を 着 て 武 装 し た 子 ど も に 関 す る 信 頼 で き る 報 告 (兵 籍 を
持 つ 9 才 の 子 ど も を 報 告 し た 目 撃 者 を 含 む )を 引 用 し た 。
Coomaraswamy は 、 各 家 族 に 年 令 に 関 係 な く 1 人 の 子 ど も を 兵 役 に 提 供 さ せ
る Kachin Independence Army (KIA)の 政 策 に 関 す る 報 告 を 引 用 し た 。同 代 表 は 、
こ の 年 早 く Kachin 州 Myitkyina で 15 才 の 少 女 が 学 校 か ら 帰 宅 し た と き に KIA
が 彼 女 を 徴 募 し た と い う 報 告 に つ い て 詳 述 し た 。こ の 少 女 の 家 族 は 、ま だ KIA
に子どもを提供しておらず、彼女の兄弟姉妹のだれもこの村に住んでいなか
っ た 。 年 末 現 在 、 こ の 少 女 は KIA の 管 理 下 に あ る 。
Coomaraswamy の 報 告 に よ る と 、 Karenni National People's Liberation Front は
その兵卒として多数の子どもを抱えているということで有名である。特別代
表の報告は、子どもが他の武装グループにより埋設された地雷の探索のため
に使用されてきたと報告されていると述べているが、しかし、特別代表は、
この報告を詳細に検証することが困難であることを認めた。特別代表は、ま
た 、Democratic Karen Buddhist Army の 兵 営 お よ び そ の 近 傍 に お け る 制 服 の 武
装児童の存在を示す信頼できる報告を国連が受領したとも述べた。
Coomaraswamy に よ る と 、国 連 は 、Myanmar National Democratic Alliance Army
お よ び Shan State Army-South を 含 む Shan 州 の 武 装 グ ル ー プ に よ り 強 制 的 に
徴募され、使用されている児童の目撃報告をしばしば受け取った。特別代表
は 、Karen 州 に お け る KNU 積 極 派 の 分 派 、Karen National Union Peace Council
- 28 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
が、この年早く、国境地域の難民収容所および村落から児童を徴募したこと
を示すいくつかの筋からの報告も引用した。
Coomaraswamy の 報 告 の 示 す と こ ろ に よ る と 、 国 連 は こ の 年 の 間 に Karen
National Union ま た は Karen National Liberation Army、 Karenni National
Progressive Party ま た は Karenni Army の い ず れ に よ る 児 童 の 徴 募 ま た は 使 用
に関する報告を受け取らなかった。
第 2 節、以下を含む市民の自由の尊重
a. 言 論 お よ び 報 道 の 自 由
法律は言論および報道の自由を規定しておらず、政府はこれらの権利を厳し
く、組織的に制限し続けた。政府は、政府に批判的な政治的意見を表明した
市民および反対意見を表明した出版物を配布または所持している市民を逮捕
し、拘留し、有罪とし、収監した。治安部署も反政府意見を持っていると思
われる人々を監視し、嫌がらせを与えた。
政 府 は 、引 き 続 き 、実 力 を 使 用 し て 、1990 年 に 国 会 議 員 選 挙 に 当 選 し た 人 々
および政党の指導者を含むすべての人々による体制批判のすべての公開演説
を禁止した。政府は、この政策を一貫してほとんど例外なく実行した。
5 月 25 日 、 約 50 人 の USDA 要 員 が Aung San Suu Kyi の 釈 放 を 祈 る た め に
Rangoon パ ゴ ダ に 集 ま っ た 30 人 の NLD 党 員 の 集 団 を 取 り 囲 ん だ 。 USDA 要
員 は 、 NLD 党 員 が パ ゴ ダ を 出 発 し た と き に 大 声 で わ め く こ と に よ り 、 ま た 、
一 部 の NLD 党 員 に 物 理 的 に 襲 い か か る こ と に よ り 、 NLD 党 員 の 祈 り を か き
消そうとした。
- 29 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
6 月 、 Pegu University の 学 生 で NLD 党 員 の Aung Than お よ び Zeya Aung が
"Daung Man" (「 闘 う 孔 雀 の 力 」)(NLD を 指 す )と 題 す る 詩 集 を 書 き 配 布 し た 疑
い で 19 年 の 刑 期 を 宣 告 さ れ た 。
8 月 と 10 月 の 間 に 、政 府 は 、平 和 的 民 主 主 義 支 援 デ モ に 参 加 し た 少 な く と も
3,000 人 を 逮 捕 し た 。
政府は、すべての印刷出版物の内容を管理し、すべての国内ラジオおよびテ
レビの放送施設を所有・管理した。公式マスメディアは依然として政府の宣
伝機関であり、反対意見については批判を加える場合を除き、報道しなかっ
た。
民 有 メ デ ィ ア は 存 在 す る が 、し か し 政 府 の Press Scrutiny Board が す べ て の メ
ディアおよび出版物を厳重に取締り、報道に対する独自の解釈または解説を
与 え よ う と す る す べ て の 試 み に 対 し 措 置 を 講 じ た 。Ministry of Information は 、
民間メディアに対し、そのメディアが政府の承認した題材を扱う限りにおい
て 出 版 許 可 を 与 え た 。 民 間 メ デ ィ ア 許 可 の 推 定 1/3 は 政 府 機 関 ま た は 政 府 支
持者により保有されている。
数社の外国報道機関が残っているが、この国に本拠を置く海外駐在員を持た
ず、国内ジャーナリストに依存している。これらの機関の支局長がジャーナ
リスト・ビザで入国することは、めったに許可されなかった。
広く行き渡っている貧困、限られている識字能力、粗悪なインフラストラク
チャのために、依然としてラジオとテレビがマスコミの主たる媒体である。
報道定期刊行物は、都会地域以外ではほとんど流通していない。政府は、引
き続き、2 つの国内ラジオ放送局のコンテンツを独占し、管理した。引き続
き 、 Radio Free Asia、 Voice of America、 BBC、 Democratic Voice of Burma の
ような外国ラジオ放送が検閲されていない情報の主たる源泉である。
- 30 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
政府は、引き続き、すべての国内テレビ放送を独占し、厳しく管理し、国軍
チャンネルを含む 3 チャンネルのみ提供した。一般住民は、衛星テレビ受像
機を有料で登録できる。非合法衛星テレビも利用できるが、衛星テレビの利
用は、大部分の一般住民にとって依然として手が届かない。
記者は、当局および体制の支持者による逮捕、嫌がらせ、脅迫、暴力にさら
さ れ た 。 3 月 、 宗 教 雑 誌 Dharmah-Yate の ジ ャ ー ナ リ ス ト 、 Thaung Sein お よ
び Ko Moe Htun が 新 首 都 Nay Pyi を 無 許 可 で 写 真 撮 影 し た 疑 い で 逮 捕 さ れ 、3
年の刑期を宣告された。
8 月 23 日 、 USDA 要 員 が Rangoon で NLD 党 員 の 行 進 を 取 材 し よ う と し て い
た国際通信社の国内記者を言葉と暴力により脅迫した。彼を現場から追い払
う 前 に 、 USDA 要 員 は 、 記 者 に 対 し 、 記 者 が こ の よ う な 行 事 を 取 材 し な い よ
うすでに警告されていること、直ちに立ち去らない場合には殴打されると告
げた。
多数の有名な作家およびジャーナリストが政治的意見を表明したために投獄
されたままになっている。国境なき記者団の報告によると、1 月 1 日現在、
1989 年 以 来 獄 中 に い る 76 才 の Win Tinを 含 む 少 な く と も 7 人 の ジ ャ ー ナ リ ス
トが刑務所に収容されている。伝えられるところによると彼は獄中で 2 回心
臓発作を起こしたことがあり、また、高血圧症および前立腺肥大の治療を必
要 と し て い る 。 英 語 ・ ビ ル マ 語 週 刊 新 聞 Myanmar Timesの 共 同 所 有 者 、 Myat
Swe (Sunny Swe)と 彼 の 父 親 Thein Swe、Thaung Tun 、Than Win Hlaing 、Monywa
Aung-Shin 、 Ne Min も 刑 務 所 に 収 容 さ れ た ま ま で あ る 。 政 府 の 検 閲 機 関 が 獄
中にいるこれらの人々の著作物の出版および配布を禁止している。
この年の間に獄中のジャーナリストが釈放されたという報告はなかった。
- 31 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
すべての民営出版物は、引き続き国家検閲機関による出版前検閲を受ける。
一部には検閲承認を得るために時間がかかるために、民営報道定期刊行物は
一般的に週刊である。
政 府 は 、民 営 定 期 刊 行 物 に 対 し 、NLD 本 部 を 訪 問 し 学 生 指 導 者 と 会 見 し た 外
交代表を批判する記事および写真の掲載を強制した。政府の管理機関は自己
検閲を促し、出版物は一般的に国内政治ニュースや微妙な経済・政治問題を
報道しなかった。
輸入出版物は、依然として国家検閲機関による配給前検閲を受け、国家検閲
機関の承認を受けていない出版物の所持は重大な違反行為である。政府は外
国報道定期刊行物の法的輸入も制限し、外国の定期刊行物の購読を妨げた。
し か し 、 一 部 の 外 国 の 新 聞 は 、 Rangoon で 購 入 で き た 。 一 部 の 新 聞 お よ び 雑
誌は、検閲なしで配給された。
政府は、一般的に外国のジャーナリストにビザをほとんど発給しなかった。
ジャーナリストの報告によると、前年と異なり、政府はジャーナリストに
National Convention 取 材 の た め の 入 国 を 許 可 せ ず 、 数 人 の ジ ャ ー ナ リ ス ト の
ビザを直前になって取り消した。外国のマスメディアの報告によると、7 月
に計画されていた議会関連の記者会見およびオリエンテーション計画は説明
なく突然取り消された。
法律は、国家検閲機関の承認を受けていないビデオテープの出版、配布、所
持を刑事犯罪としている。政府は、未検閲のビデオテープおよびデジタル・
ビデオ・ディスクに対する取締りを続けたが、街頭では海賊コピーが広く出
回っていた。
インターネットの自由
- 32 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
インターネット通信の監視に関する法規もインターネットによる表現の自由
の行使に対し刑罰を制定する法規も存在しない。しかし、政府は、個人がこ
のような活動に自由に従事できないように、インターネット通信を監視し、
ウェブ・サイトを閉鎖した。
当局は、しばしば、政治問題に関して多数のユーザーを惹きつけるウェブ・
サイトへのアクセスおよび大量の添付ファイルを阻止した。E メール・メッ
セージは、ときとして受信者のメールボックスに届くのに数日かかり、しば
しば添付ファイルが削除された。市民の考えでは、これは当局による発着 e
メールの検閲のせいである。
政 府 は 、体 制 お よ び そ の 活 動 を 批 判 す る す べ て の ウ ェ ブ・サ イ ト を 禁 止 し た 。
当 局 は 、Yahoo and Hotmail の よ う な 無 料 e メ ー ル・サ ー ビ ス な ら び に Gmail、
Gtalk、 Skype に よ り 提 供 さ れ る イ ン タ ー ネ ッ ト 電 話 お よ び メ ッ セ ー ジ ・ サ ー
ビスに対するすべてのアクセスも定期的に禁止した。
政 府 は 、 ビ ル マ 、 薬 物 、 軍 事 政 権 、 民 主 主 義 、 学 生 運 動 、 8888、 人 権 の よ う
な疑わしいと考えられる単語を含むほとんどすべてのウェブ・サイトを閉鎖
し た 。 ユ ー ザ ー は 、 と き と し て 、 Democratic Voice of Burma お よ び BBC の
Burma サ ー ビ ス の ホ ー ム ペ ー ジ に ア ク セ ス で き た が 、 サ イ ト の ほ と ん ど の 記
事は閲覧できなかった。政府のソフトウェアが教育サイトまたはその他のサ
イトで検閲語を発見した場合、政府は、ときどき、誤ってこれらのサイトを
閉鎖した。
e メールを含む電子フォーラムにおいて政治的、宗教的、または反対的意見
を表現した罪のために告訴されたという報告はなかった。しかし、伝えられ
るところによると、政府は、しばしば、電子フォーラムにおいて政治的、宗
教的、または反対的意見を表現したと思われる人々を他の罪で告訴した。
- 33 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
国境なき記者団の年次報告によると、政府はインターネット・カフェを厳し
く監視しており、そこではユーザーの活動を監視するために多数のコンピュ
ータが自動的に 5 分ごとに画面検索を行っている。すべてのインターネッ
ト・カフェは、ユーザーに政治的サイトおよびポルノ・サイトへのアクセス
を禁止する告示を表示しているが、特定の刑罰は表示していない。
学問の自由および文化的行事
政府は、学問の自由を制限した。大学の教員および教授は、依然として、他
の国家公務員と同様に言論、政治的活動、出版物の自由に関する制約を受け
た 。Ministry of Education は 、日 常 的 に 、教 員 に 対 し 政 府 を 批 判 し な い よ う 警
告した。同省は、教員に対し職務上で政治問題に触れないよう指示し、教員
の政党への加入あるいはその支持または政治活動従事を禁止し、かつ、教員
に対し外国人との会合について事前に承認を得るよう要求した。政府は、厳
重にカリキュラムを監視し、講座内容を検閲し、学者を威嚇して自己検閲を
行 わ せ た 。 す べ て の 国 家 公 務 員 と 同 様 に 、 教 授 お よ び 教 員 は USDA へ の 加 入
を要求された。すべてのレベルの教員は、引き続き、担当学生の政治的活動
に つ い て 責 任 を 負 う も の と さ れ た 。 学 齢 児 童 の 両 親 の 報 告 に よ る と 、 11 月 、
当 局 は 、 Rangoon の い く つ か の 高 等 学 校 の 教 員 に 対 し 、 体 制 お よ び そ の 支 持
者により組織された政府支持大会に出席しなかった生徒を落第させるよう命
令した。
外国人は、事前の許可なく大学のキャンパスを訪問することも卒業式を含む
学生との会合に出席することも許可されなかった。
学 生 の 騒 乱 を 制 限 す る た め に 、政 府 は 学 部 の キ ャ ン パ ス を 辺 鄙 な 地 域 に 置 き 、
騒乱行為を厳しく取り締まる旨教員および学生に対し警告し、大部分のキャ
ンパス寄宿舎を閉鎖した。政府は、夏期休暇中でさえ、大学付近を厳重に警
- 34 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
備した。これらの措置のため、多くの学生が自習または家庭教師学習を選択
するほどまで教育の質が低下した。
政府は、限られた数の民間教育機関およびそのカリキュラムを厳しく管理し
た。同様な管理は、仏教僧院系の学校、キリスト教の神学校、イスラム教神
学校にも及ぼされた。この年の間に政府は私塾を弾圧し、この慣行の禁止を
試 み た 。 私 塾 教 師 の NLD 支 持 者 、 Aung Pe は 2005 年 に Private Tuition Act に
違反した疑いで 3 年の刑を受け、収監されたままであるが、伝えられるとこ
ろによると健康を害している。
政 府 は 、す べ て の 文 化 的 行 事 を 厳 格 に 監 視・検 閲 し た 。当 局 は 、Myanmar Debate
Society の 構 成 員 に 日 常 的 に ハ ラ ス メ ン ト を 加 え 、ま た 、こ の 組 織 の 活 動 に つ
いて尋問した。6 月、この学会の会員は、討議大会参加のための外国旅行許
可を拒否され、パスポートを没収された。
b. 平 和 的 集 会 お よ び 結 社 の 自 由
集会の自由
法律は集会の自由を制限し、政府は実際にそれを厳しく制限した。布告によ
り 5 人を超える無許可戸外集会が正式に禁止されているが、この施行は一貫
し て お ら ず 、 当 局 は と き に は こ れ よ り 小 さ い 集 ま り を 禁 止 し た 。 Rangoon 本
部 を 除 く す べ て の NLD 事 務 所 は 政 府 の 命 令 に よ り 閉 鎖 さ れ た ま ま で あ り 、
NLD は そ の 本 部 の 建 物 以 外 で は 政 党 活 動 に 従 事 で き な い 。法 的 に 登 録 さ れ て
いるその他の 9 政党は、党員集会を開催する前に政府の許可を要求された。
Rangoon の Shwedagon Pagoda へ の 女 性 グ ル ー プ の 火 曜 定 例 訪 問 の よ う な NLD
党 員 を 含 む 非 公 式 集 会 が NLD 事 務 所 以 外 で 行 わ れ た 。 し か し 、 治 安 要 員 は 、
これらの活動を厳しく監視した。当局は、ときどき、参加を妨げる試みとし
て NLD 指 導 者 に 前 も っ て 出 席 者 名 簿 を 提 出 す る よ う 要 求 し た 。
- 35 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
政 府 は 、と き と し て 、宗 教 団 体 の 集 会 を 妨 害 し た 。2004 年 か ら Tuesday Prayer
Group と 呼 ば れ る 仏 教 徒 平 信 徒 グ ル ー プ は 、 Aung San Suu Kyi の 釈 放 を 祈 る
た め に 毎 火 曜 日 に 集 会 を 試 み て い る 。 1 月 16 日 、 USDA 要 員 は 、 Rangoon の
Shwedagon Pagoda に 入 ろ う と し た こ の グ ル ー プ と そ の 指 導 者 Naw Ohn Hla を
罵 詈 雑 言 と 暴 力 で 攻 撃 し た 。 目 撃 者 の 報 告 に よ る と 、 約 100 人 の 平 服 が Naw
Ohn Hla を 取 り 囲 み 、 彼 女 お よ び そ の 他 の 祈 祷 グ ル ー プ に た だ ち に 立 ち 去 る
よ う 要 求 し た 。目 撃 者 の 報 告 に よ る と 、彼 ら が 立 ち 去 ら な か っ た と き 、USDA
要員が数人の男女に殴る蹴るの暴行を加えた。現場にいた平服の警察官はこ
の 攻 撃 を 止 め よ う と せ ず 、 ま た 、 当 局 は こ の 事 件 の 調 査 も Naw Ohn Hla に よ
り提出された苦情の処理も行わなかった。
結社の自由
政 府 は 、特 に NLD 党 員 、民 主 主 義 支 援 者 、亡 命 グ ル ー プ の 接 触 し た 人 々 の 結
社 の 自 由 を 制 限 し た 。 9 月 7 日 、 Rangoon に お け る 5 月 1 日 の セ ミ ナ ー に 関
連して逮捕された 6 人の労働運動指導者が治安妨害および不法結社法違反の
疑 い で 20 年 か ら 28 年 の 刑 を 宣 告 さ れ た 。
年末現在、「不法組織」との接触、衛星電話の所持、タイへの違法旅行の疑
い で 2005 年 に 有 罪 と さ れ た NLD 党 員 Hla Myint Than お よ び そ の 他 の 8 人 は 、
8 年 か ら 25 年 の 宣 告 を 受 け て 収 監 さ れ た ま ま で あ る 。
集 会 の 自 由 は 、 一 般 的 に 、 同 業 者 団 体 、 職 業 団 体 お よ び USDA を 含 む 政 府 承
認の組織についてのみ存在する。非宗教的な非営利団体および政府の政策に
従って行動するよう特別に注意している団体がほんのわずか存在する。法的
に 登 録 済 み の 10 政 党 が 存 在 す る が 、 大 部 分 は 消 滅 し か け て い る 。 当 局 は 、 3
反対政党に対し嫌がらせと脅迫を加えた。残りの 7 党は、有利な処遇と引き
換えに体制の政策を支持した。
- 36 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
c. 宗 教 の 自 由
宗教の自由に対する立憲的支持は存在しない。正式な国教はない。しかし、
政 府 は 、多 数 派 宗 教 の Theravada 仏 教 に 対 す る 選 好 を 示 し 続 け た 。Ministry of
Religious Affairs は 、「 Sasana (仏 教 )の 奨 励 と 普 及 」 の た め の 別 部 局 を 持 っ て
いる。政府は、農村地域における仏教僧院学校における教育を推進し、
Rangoon お よ び Mandaly に お け る 仏 教 大 学 を 助 成 し た 。 登 録 済 み 宗 教 団 体 の
大部分の信奉者は、一般的に自らの選択するものを自由に礼拝できた。しか
し政府は、一定の宗教活動に制約を課し、他の宗教より仏教を助成した。政
府は、人権および政治的自由を推進する佛教聖職者の取り組みも禁止した。
事実上すべての組織、宗教団体でも非宗教団体でも、政府に登録しなければ
ならない。正式命令は「真の」宗教組織に対し登録を免除しているが、実際
には登録済み組織のみ資産の売買および銀行口座の開設が許された。その結
果、ほとんどの宗教組織が政府に登録している。
政 府 は 、 仏 教 聖 職 者 (Sangha)を 管 理 す る 取 り 組 み を 継 続 し た 。 政 府 は 、 「 仏
教 に 矛 盾 し 、か つ 、仏 教 に 有 害 な 行 為 」の 疑 い で Sangha 構 成 員 を 裁 判 し 、刑
罰 に よ り 強 行 さ れ る 行 動 規 範 を S angha に 課 し た 。 政 府 は 、 政 府 に 反 対 し た
低レベルの仏教修道僧を躊躇せずに逮捕・投獄した。刑務所において修道僧
は聖職を奪われ、平信徒として処遇された。一般的に、彼らは剃髪を許され
ず、僧院の規則による食糧を与えられなかった。他の政治犯と同様に、かれ
らは、しばしば、殴打され、厳しい労働を強いられた。政府は、表現および
結 社 の 自 由 に 関 す る 特 別 の 制 限 も Sangha に 課 し た 。 Sangha の 構 成 員 が 政 治
に関係する説教を行うことは許されなかった。宗教の講義は、政治的意見を
示 す 単 語 、語 句 、記 事 を 包 含 で き な い 。体 制 は 、Sangha の 構 成 員 に 対 し 政 治 、
政 党 、 政 党 の 党 員 か ら 距 離 を 置 く よ う に 命 令 し た 。 政 府 は 、 State Clergy
Coordination Committee の 支 配 下 に あ る 9 つ の 国 家 承 認 修 道 会 以 外 の Sangha
- 37 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
の団体を禁止した。政府は、すべての聖職者に対し政党の党員になることを
禁止した。
9 月、体制は、仏教修道僧により指導された平和的デモを暴力で鎮圧した。
AAPP の 推 定 に よ る と 、 平 和 的 民 主 主 義 支 援 デ モ に 応 じ て 治 安 部 隊 が 9 月 26
日 か ら 年 末 に か け て 少 な く と も 52 個 所 の 僧 院 を 急 襲 し た 。 国 際 NGO の 推 定
に よ る と 、9 月 と 10 月 の 間 に 少 な く と も 150 人 の 修 道 僧 が 逮 捕 さ れ た が 、年
末現在、これより多くの修道僧が彼らの僧院から行方不明になっていると伝
えられた。
9 月 5 日 、 当 局 は 、 Magwe 地 区 に お け る 約 300 人 の 仏 教 修 道 僧 の 平 和 的 行 進
を散会させるために警告発砲を行った。目撃者の報告によると、修道僧たち
は喜捨を集めながら平和と抑圧の終了を一斉に叫んでいた。3 人の修道僧が
拘留されたが、その日後刻釈放された。
9 月 26 日 か ら 、治 安 部 隊 は 、体 制 に よ る 修 道 僧 指 導 抗 議 の 抑 圧 の 一 環 と し て 、
体制の全国の僧院に対する夜間急襲を行った。反対活動家および聖職者の報
告によると、兵士たちが夜間に僧院に強行侵入し、催涙ガスを撒き散らし、
ゴム弾を発射し、修道僧を警棒と竹の棒で殴打した。
9 月 27 日 、 午 前 2 時 、 治 安 部 隊 は 、 Rangoon の Ngwe Kyar Yan 僧 院 を 急 襲 し
た。目撃者の報告によると、警察官と兵士が修道僧を殴打し、財産を破壊し
た 。約 70 人 の 修 道 僧 が 連 行 さ れ た 。現 金 、宝 石 、そ の 他 の 貴 重 品 も 行 方 不 明
に な っ た と 急 襲 後 に 伝 え ら れ た 。Religious Affairs Department の 係 官 が そ の 日
のうちに戻ってきて、残っている修道僧に急襲の跡を清掃すること、および
別の僧院に移住することを要求した。修道僧が拒否し、付近の住民が修道僧
を支援するために集まったとき、兵士と警察官が戻り、実弾を発射して群衆
を 追 い 散 ら し た 。目 撃 者 が ジ ャ ー ナ リ ス ト に 語 っ た と こ ろ に よ る と 、18 才 の
Zayar Naing Oo を 含 む 少 な く と も 2 人 が 銃 弾 に よ り 殺 害 さ れ た 。
- 38 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
Kyaik Ka San 僧 院 、 Moe Kaung 僧 院 、 Mahar Bawdi 僧 院 に お け る 同 様 な 急 襲
が報告された。
9 月 末 か ら 10 月 初 め に か け て 、外 国 外 交 代 表 お よ び マ ス メ デ ィ ア の 記 者 が 数
カ所の現地僧院を訪問し、多数の僧院が損害を受け、ほぼ空っぽになってい
る こ と を 発 見 し た 。9 月 28 日 、ジ ャ ー ナ リ ス ト お よ び 外 国 外 交 代 表 が Rangoon
の Ngwe Kyar Yan 僧 院 を 訪 問 し 、竹 製 警 棒 、暴 動 鎮 圧 用 弾 薬 、破 壊 さ れ た 窓 、
修道僧宿舎の床の血だまりを発見した。
政 府 は 、引 き 続 き 、少 数 宗 教 グ ル ー プ に よ る 宗 教 的 構 造 物 の 建 築 を 制 限 し た 。
政府は、聖地および宗教学校の破壊も許可した。
政 府 の 国 境 治 安 部 隊 は 、 引 き 続 き 、 北 Rakhine 州 の モ ス ク の 恣 意 的 「 検 査 」
を行い、モスクの職員に対しモスク運用の許可証を提示するよう要求した。
モスクの職員が許可証を提示できない場合、治安部隊の将校は信徒にモスク
の破壊を命令した。
この国のほとんどの地域において、裏通りまたはその他の目立たない場所に
小さな教会またはモスクを建設したいキリスト教およびイスラム教のグルー
プは、ときとして、それを続行できたが、しかし、それは地元当局からの非
公 式 な 承 認 が あ っ た 場 合 の み に 限 ら れ た 。こ れ ら の グ ル ー プ の 報 告 に よ る と 、
正式要請は長い遅延に遭遇し、一般的に拒絶され、より高いレベルの当局に
より覆されることがあった。
政府の広範な国内治安機構が、宗教団体を含む事実上すべての団体の集会お
よび活動へのその侵入および監視により、集団的および個別的礼拝に事実上
の制限を課した。宗教活動および宗教団体は、表現および結社の自由に対す
る制限を受けた。
- 39 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
当局は強制改宗キャンペーンから手を引いたように見えるが、依然として非
仏教徒を仏教徒に改宗するよう勧誘するために他の手段が用いられている証
拠 が 存 在 す る 。キ リ ス ト 教 徒 の Chin 族 は 、仏 教 の 学 校 お よ び 修 道 院 に 出 席 す
る よ う 圧 力 を か け ら れ 、仏 教 に 改 宗 す る よ う 督 励 さ れ た 。キ リ ス ト 教 徒 Chin
族の報告によると、地元当局は仏教徒の生徒のみ出席できる高等学校を運用
しており、卒業生に政府の仕事を約束した。キリスト教徒が出席するには仏
教 徒 に 改 宗 し な け れ ば な ら な か っ た 。亡 命 Chin 人 権 団 体 は 、地 方 政 府 当 局 者
が Chin 族 キ リ ス ト 教 徒 の 子 ど も を 仏 教 修 道 院 に 入 れ 、両 親 に 知 ら せ る こ と も
同 意 を 得 る こ と も な く そ こ で 宗 教 教 育 を 施 し 、仏 教 に 改 宗 さ せ た と 主 張 し た 。
報 告 の 示 す と こ ろ に よ る と 、政 府 も Sagaing 地 区 の Naga 人 種 グ ル ー プ の 構 成
員を仏教に改宗させるべく同様な手段を講じている。
政府は、すべての聖職者による改宗を妨げた。一部のキリスト教宗派および
イスラムを含む伝道主義宗教がこの制約により最も影響を受けた。政府は、
ほぼすべての外国宣教師を追放し、ほとんどすべての民間学校および病院を
国 有 化 し た 1960 年 代 半 ば 以 降 、一 般 的 に 永 久 的 外 国 宗 教 布 教 団 体 の こ の 国 に
おける活動を許容していない。
仏教の教義は、依然として、すべての政府初等学校における国定カリキュラ
ムの一部となっている。生徒は仏教教育を免除してもらうことができ、一部
の生徒はそれを行ったが、国の学校の生徒は毎日仏教の祈りを唱えるよう要
求された。一部のイスラムの生徒はこの祈りの間教室から立ち去ることを許
されたが、一部の学校では非仏教徒もこの祈りを唱えるよう強制された。
国民およびこの国の永住者は、しばしば宗教帰属と人種を示す政府発行の国
民登録カードを携行することを要求された。個人の宗教が身分証明書に表示
されるか否かを定める一貫した基準はないように思われる。国民は、パスポ
ートのような一定の公式申請書式に宗教を示すことも要求された。
- 40 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
政府は、一部のイスラム教徒に対し例年のメッカ参詣の継続、また仏教徒に
対しインドのブッダガヤへの巡礼を許可したが、巡礼の人数を制限した。こ
の 年 、推 定 2,500 人 の イ ス ラ ム 教 徒 が メ ッ カ 巡 礼 に 赴 い た が 、こ れ は 2006 年
よ り 500 人 少 な か っ た 。 約 300 人 が 政 府 後 援 旅 行 で あ っ た 。 Rakhine 州 に 居
住 す る Rohingya 人 は 、体 制 か ら の パ ス ポ ー ト と 出 国 許 可 の 取 得 が 困 難 で あ る
た め 、わ ず か 180 人 し か メ ッ カ 巡 礼 に 行 け な か っ た 。2006 年 と 同 様 、推 定 2,000
~ 2,500 人 の 仏 教 徒 が ブ ッ ダ ガ ヤ 巡 礼 を 行 っ た 。
社会的虐待および差別
2006 年 と 対 照 的 に 、 Magway 地 区 に お け る イ ス ラ ム 教 徒 と 仏 教 徒 間 の 衝 突 の
報告はなかった。公式の宗教差別は制限されたが、仏教徒への事実上の選好
が 存 続 し た 。 Rangoon に 1 つ の ユ ダ ヤ 教 会 堂 が あ り 、 現 地 の 8 家 族 の ユ ダ ヤ
信徒の礼拝の場として使われている。反ユダヤ運動の報告はなかった。
以 上 よ り 詳 し い 報 告 に つ い て は 、 以 下 参 照 : 2007 年 国 際 宗 教 の 自 由 報 告 。
d. 移 動 の 自 由 、 国 内 で 移 住 さ せ ら れ た 人 々 、 難 民 の 保 護 、 無 国 籍 の 人 々
政府は移動の自由を制限したが、大部分の市民は自由に国内で旅行できた。
そ の 例 外 は 、 イ ス ラ ム 教 徒 の Rakhine 州 と の 往 復 と 同 州 内 移 動 お よ び 一 部 の
反対政党の党員であった。しかし、市民の移動は厳しく監視され、すべての
旅行者はその所在を現地当局に通知するよう要求された。武力紛争地域内の
移動は制限された。市民は、恣意的な移住を強制された。当局は、党務を果
た す た め に Rangoon に 旅 行 す る NLD 党 員 に 市 内 宿 泊 を 禁 止 し た 。
政府は、大部分の人種指導者の動きを厳重に監視し続け、これらの人々に対
し国内旅行をする前に政府から許可を受けることを要求した。
- 41 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
Ayeyarwady の Karen 地 域 の よ う な こ れ ま で に 紛 争 の 影 響 を 受 け て い る 少 数 人
種 地 域 で は 、依 然 と し て 、遍 在 す る 検 問 所 、MAS に よ る 監 視 を 含 む 人 間 の 移
動に関する厳しい管理が行われた。国境地域の検問所で賄賂が強要された。
Rakhine 州 に お い て 、 多 数 の 統 制 手 段 お よ び 検 問 所 は 、 イ ス ラ ム の 住 民 の み
に 適 用 さ れ た 。 政 府 は 、 特 に Buthidaung/Kyauktaw/Maungdaw/Rathedaung
townships に お い て Rakhine と バ ン グ ラ デ シ ュ 間 の 国 境 に 沿 っ て 、イ ス ラ ム 教
徒 Rohingyas の 移 動 を 厳 し く 規 制 し た 。Rakhine か ら 大 学 お よ び 医 学 校 に 合 格
したイスラム教徒の青年は、彼らに課された旅行制限のために学籍登録でき
な か っ た 。政 府 は 、他 の 市 民 、主 と し て 人 種 的 に 南 ア ジ ア お よ び 中 国 系 の 人 々
に対しても国内旅行について事前の許可を受けることを要求した。それにも
関わらず、この国と中国、タイ、バングラデシュ、インドとの国境は穴だら
けであり、書類なしの移住および商業旅行が相当に行われた。
普通の市民は、国外旅行のために 3 種類の文書を必要とした。すなわち、
Ministry of Ho me Affairs 発 行 の パ ス ポ ー ト 、 Ministry of Finance and Revenue
発 行 の 収 入 証 明 書 、 Ministry of Immigration and Population 発 行 の 出 発 書 類 で
あ る 。 人 身 売 買 の 問 題 に 対 処 す る た め に 、 政 府 は 、 引 き 続 き 、 女 性 、 特 に 25
才未満の国際旅行を妨害または制限した。
政府は、すべてのパスポート所持者について海外旅行の見込みを慎重に調査
した。パスポートおよび出国ビザ発行の厳しい管理のために猛烈な腐敗が永
続 化 し 、申 請 者 は 230 ド ル (300,000 チ ャ ッ ト )以 下 の 賄 賂 の 支 払 い を 強 制 さ れ
たが、これは熟練労働者の平均年俸にほぼ等しい。政府は、定常的に政治的
理由に基づいてパスポートの発給を拒否した。パスポートを取得した大学卒
業 生 は (一 部 の 政 府 公 務 員 を 除 い て )、 彼 ら の 教 育 費 用 を 政 府 に 払 い 戻 す よ う
要求された。特に申請者が迅速なサービスの刺激剤としての賄賂を提供した
くない場合、パスポートを受領するまで、しばしば、数ヶ月かかった。
- 42 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
3 月 5 日 、 Rangoon 国 際 空 港 に お い て 、 外 国 政 府 後 援 の 交 換 計 画 で 出 国 し よ
うとした学生が逮捕された。この学生は 1 カ月以上拘留され、この計画に参
加するための海外旅行を許可されなかった。
政 府 は 、 Rangoon を 本 拠 と す る 外 国 人 外 交 官 お よ び 外 国 人 国 連 職 員 に 対 し
Rangoon 以 外 の 指 定 観 光 地 へ の 事 前 の 許 可 な し の 旅 行 を 許 可 し た 。 そ の 他 の
すべての旅行は事前の許可を必要とし、定常的に拒否された。政府は、外交
官を除くすべての外国および内国住民に対しこの国からの出国に際し許可を
申請することを要求した。
非居住外国人のこの国の一部への旅行に対する制限がこの年の間に緩和され
た。しかし、人権擁護者、ジャーナリスト、外交官、政治的著名人を含む一
定の種類の申請者は、政府の承認できる後援者の庇護の下に政府の承認する
目的のために旅行する場合を除き、常に入国ビザを拒否された。
破 棄 さ れ た 1974 年 憲 法 は 強 制 外 国 追 放 を 規 定 し て お ら ず 、政 府 は 一 般 的 に そ
れを行わなかった。
合法的に移住した市民は、一般的に、縁者を訪問するために帰国することを
許可される。また、違法に海外に住んでいるが外国の市民権を獲得した人々
も帰国できる。
政府は、他の国から追放された自国民を受け入れる法的な手筈を持っていな
い。しかし、政府は、過去において、タイおよび中国からの数千人の不法移
民の帰国を受け入れた。
嫌がらせ、抑圧の恐れ、悪化する社会経済的状態により、引き続き、多数の
国民が隣国以遠への出国を余儀なくされた。少数人種および宗教グループの
居住している国境地域において、政府は、強制労働、土地の没収、食糧およ
- 43 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
び金銭の強制寄付、強制移住の慣行を継続した。これらの政策は、隣国、特
にタイ、インド、マレーシア、バングラデシュにおける多数の難民を生み続
けた。
国 内 で 移 住 さ せ ら れ た 人 々 (IDP)
International Displacement Monitoring Center に よ る と 、こ の 国 に は 、年 末 現 在 、
少 な く と も 500,000 人 の IDP が 存 在 す る 。 し か し 、 影 響 を 受 け て い る 地 域 へ
のアクセスが容易でないため、正確の数字を知ることは困難である。このセ
ン タ ー の 報 告 に よ る と 、 政 府 は 、 1996 年 と 2006 年 の 間 に 3,077 カ 村 を 強 制
移 住 さ せ 、 2002 年 と 2006 年 の 間 に 1 年 に つ き 平 均 81,500 人 を 移 住 さ せ た 。
政 府 は 、 IDP に 対 し て 保 護 も 援 助 も ほ と ん ど あ る い は ま っ た く 与 え ず 、 IDP
の 多 く は 危 険 な 条 件 の 下 に 強 制 的 に 再 定 住 さ せ ら れ た 。 IDP は 国 内 お よ び 国
際 人 道 組 織 に 自 由 に 連 絡 で き ず 、 UNHCR が わ ず か に 北 Rakhine 州 の IDP に
接 触 し て い る 。 人 道 組 織 は 、 タ イ 国 境 沿 い の 東 部 地 区 に お い て 多 く の IDP と
の接触を治安上の理由から拒否された。国境沿いの信頼できる監視団による
と 、 こ れ ら の 地 域 の IDP は 、 常 に 政 府 軍 と 反 乱 グ ル ー プ 間 の 十 字 砲 火 に さ ら
さ れ て き た 。 ま た 、 こ れ ら の 監 視 団 に よ る と IDP の 女 性 は 、 し ば し ば 、 強 姦
された。
難民の保護
法 律 は 、1 951 年 の 難 民 の 地 位 に 関 す る 国 連 条 約 お よ び そ の 1967 年 議 定 書 に
よる難民の地位または庇護の付与を規定しておらず、政府は難民に保護を与
える制度を設定していない。政府は、難民の地位も庇護も与えなかった。し
かし、この年の間に人々が庇護を正式に求めたという報告も帰国を強制され
たという報告もなかった。
- 44 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
UNHCR は 、 「 移 住 に よ り 影 響 を 受 け た 地 域 社 会 」 話 し 合 う 許 可 を 求 め て 交
渉 を 続 け た 。 政 府 は 、 UNHCR に 対 し 、 政 府 が 国 民 と し て 認 め て い な い 北
Rakhine 州 の Rohingyas に 人 道 援 助 を 与 え る こ と を 許 可 し た 。
8 月 、UNHCR は 、Ministry of Border Affairs と の 間 で 、こ れ ま で UNHCR が 訪
問 を 拒 否 さ れ て き た Karen 州 、Mon 州 お よ び Tanintharyi 地 区 の 一 部 を 含 む 南
東 地 域 に お い て UNHCR が 実 施 パ ー ト ナ ー と 協 力 す る こ と を 許 容 す る 2 カ 年
覚 書 (MOU)を 調 印 し た 。こ の MOU に 基 づ い て 、UNHCR の 外 国 人 職 員 は 、こ
の 地 域 に お け る UNHCR の プ ロ ジ ェ ク ト 活 動 を 監 視 す る こ と も 許 可 さ れ た 。
国籍を持たない人々
UNHCR に よ る と 、こ の 国 に は 法 的 に 国 籍 を 持 た な い 人 々 が 約 800,000 人 住 ん
でいる。この国との間に長期の家族的つながりを示すことができる人々にの
み、完全な市民権が与えられた。大部分の無国籍の人々は、バングラデシュ
と の 国 境 に 近 い 北 Rakhine 州 に 住 ん で い る イ ス ラ ム 教 徒 Rohingya 人 種 少 数 グ
ル ー プ 出 身 で あ る 。政 府 は 、非 常 に 制 限 的 な 国 籍 法 に よ り 要 求 さ れ る よ う に 、
彼 ら の 先 祖 が 1824 年 に お け る イ ギ リ ス の 植 民 地 支 配 の 始 ま る 前 に 1 年 間 こ の
国 に 居 住 し て い な か っ た と い う 根 拠 に 基 づ い て 、大 部 分 の Rohingya に 市 民 権
を与えなかった。
中国人、インド人、ベンガル人、一部のユーラシア人のような、現地で生ま
れたが非原住人種住民の人々は、彼らの非原住祖先に基づいて市民権の完全
な恩恵を与えられない。
完全な市民権のない人々は、国内旅行の制限に直面した。これらの人々は、
医 学 お よ び 技 術 分 野 に お け る 一 定 の 先 進 的 大 学 教 科 課 程 か ら 排 除 さ れ 、ま た 、
政府の役職からも締め出された。
- 45 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
Rohingyas は 、 厳 し い 法 的 、 経 済 的 、 社 会 的 差 別 を 経 験 し て い る 。 政 府 は 、
彼 ら に 北 Rakhine 州 以 外 へ の す べ て の 旅 行 に つ い て 承 認 を 受 け る こ と を 要 求
し た 。Rohingyas は 高 等 教 育 を 受 け る 機 会 を 極 度 に 制 限 さ れ 、医 師 、看 護 師 、
教師を含む公務員として就職できない。医療の利用も極端に制限された。
Rohingyas は 、初 等 教 育 よ り 上 の 国 立 学 校 に 入 学 で き ず 、投 票 権 も 持 た な い 。
政 府 は 、 北 Rakhine 州 の 無 国 籍 の 人 々 に 暫 定 身 分 証 明 書 を 発 行 す る UNHCR
の 管 理 す る 計 画 を 継 続 し た 。 UNHCR の 推 定 に よ る と 、 年 末 現 在 、 約 400,000
人の無国籍者の人々が暫定身分証明書を持っている。
第 3 節 政治的権利の尊重:自らの市民を変更する市民の権利
体制は、自らの政府を変更する市民の権利を否定するために抑圧と脅迫を組
織 的 に 使 用 し 続 け た 。1947 年 憲 法 は 、選 挙 さ れ た 国 会 議 員 を リ コ ー ル す る 権
利 を 市 民 に 与 え る 条 項 を 含 ん で い た 。1974 年 憲 法 も 同 様 な 条 項 を 含 ん で い る
が 、 こ の 条 項 が 実 施 さ れ た 記 録 は な い 。 SPDC は 、 1990 年 に 選 挙 さ れ た 議 会
の招集を妨げ続けた。
1962 年 以 降 、現 役 の 国 軍 将 校 が 中 央 政 府 お よ び 地 方 政 府 の 最 も 重 要 な 役 職 を
占 有 し て お り 、 ま た 、 SPDC は 現 役 将 校 ま た は 退 役 将 校 を ほ と ん ど す べ て の
省庁の高級レベル役職に配置した。年末現在、現役または退役国軍将校が首
相 、 Rangoon、 Mandalay、 新 行 政 首 都 Nay Pyi Taw の 市 長 を 含 む 33 の 大 臣 級
ポ ス ト 中 30 ポ ス ト を 占 め て い る 。
選挙および政治参加
1990 年 に 行 わ れ た 最 新 の 国 会 選 挙 に お い て 、NLD は 大 多 数 の 議 席 を 獲 得 し た 。
しかし、軍事政権は、選挙結果の実施を拒否し、多数の当選候補者を失格さ
せ、拘留し、投獄した。
- 46 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
政 府 は 、10 政 党 を 除 く す べ て の 政 党 の 存 在 を 非 合 法 化 し 、数 少 な い 反 対 政 党
の 党 員 に 定 常 的 に 嫌 が ら せ を 加 え た 。NLD は 政 治 改 革 に 関 す る 実 質 的 対 話 を
要求し続け、反対派の投獄を含む政府の政策および行動に対する批判を公然
と 表 明 し た 。 し か し 政 府 は NLD と の 対 話 の 開 始 を 拒 否 し 、 NLD を 破 壊 す る
組 織 的 キ ャ ン ペ ー ン を 続 け た 。年 末 現 在 、12 人 の 国 会 議 員 当 選 者 が 政 治 的 理
由 に よ り 獄 中 に あ り 、 そ の 一 部 は 1990 年 代 初 め か ら 収 監 さ れ て い る 。
7 月 28 日 、 体 制 は 、 1993 年 に 初 め て 招 集 さ れ 、 2006 年 12 月 29 日 以 降 休 会
し て い た National Convention を 再 招 集 し た 。 こ の 議 会 は 、 新 憲 法 を 採 択 す る
政 府 の 7 段 階 「 ロ ー ド マ ッ プ 」 の 一 環 で あ る 。 体 制 は 、 17 の 休 戦 グ ル ー プ の
代 表 を 含 む 自 分 に 都 合 の 良 い よ う に 選 ん だ 1,000 人 を 超 え る 議 員 か ら な る 議
会 を 招 集 し た 。し か し 、政 府 は 、新 憲 法 の 起 草 に 関 す る 自 由 な 討 議 を 禁 止 し 、
こ の プ ロ セ ス に 対 す る 批 判 す る 者 は 5 年 以 上 20 年 の 刑 に 処 す る と の 脅 迫 を 行
った。議会は、9 月 3 日にその最終会期を終了した。最終会期の終了直後、
政 府 は 、 議 会 の 代 議 員 に よ り 承 認 さ れ た 憲 法 の 起 草 を 導 く 104 原 則 の リ ス ト
を 発 表 し た 。 10 月 18 日 、 体 制 は 、 54 人 編 成 の 憲 法 起 草 委 員 会 を 任 命 し た 。
こ の 委 員 会 は 、12 月 3 日 に そ の 最 初 の 会 議 を 開 き 、年 末 現 在 会 議 進 行 中 で あ
る。
公 開 討 議 に 対 す る 制 限 の た め 、 NLD は 1995 年 に 議 会 に 参 加 し な い こ と に 決
定 し 、 当 局 は NLD の 党 員 を そ の 後 の 議 会 に 参 加 す る よ う 招 請 し て い な い 。
女性は政治的指導部から排除された。一定の少数グループの構成員も政府お
よ び 政 治 に お け る 役 割 か ら 排 除 さ れ た 。SPDC、閣 僚 、最 高 裁 判 所 に 女 性 も 少
数人種グループの代表も存在しない。
政府の腐敗および透明性
- 47 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
法律は、公務員の汚職に対して刑事罰を規定している。しかし、政府は、腐
敗防止法規をめったに施行せず、たまに施行した場合には一貫性を欠き、公
務員は、しばしば、刑事免責で汚職慣行にふけった。複雑で気まぐれな規制
環境が腐敗を助長した。当局は、通常、体制の高級将軍が目に余る極端な汚
職行為を行った公務員に対する措置を講ずることを欲した場合または高級将
軍が自己の権力にとって脅威と思われる公務員を処罰することを欲した場合
にのみ、腐敗防止法を執行した。
政府は、ほとんどの公文書を閲覧させなかった。また、公文書の閲覧に関す
る 法 律 も な い 。ほ と ん ど の 政 府 の デ ー タ は 、日 常 的 な 経 済 統 計 デ ー タ で さ え 、
機密扱いされるか、または厳重に管理された。政府の政策決定は透明性を欠
き、意志決定は政府の最上層部に限定され、新しい政府の政策が公開された
り公に説明されたりすることはめったになかった。
第 4 節 人権侵害疑惑の国際的調査および非政府調査に対する政府の態度
政府は、国内人権組織が独立して機能することを許容せず、政府の人権記録
の 外 部 に よ る 調 査 に 対 し て 敵 意 を 抱 き 続 け た 。11 月 2 日 、Ministry of Foreign
Affairs は 、 悪 化 す る 経 済 情 勢 を 指 摘 し こ の 国 が 直 面 し て い る 政 治 的 /経 済 的 /
人 道 的 /人 権 問 題 に 対 処 す る よ う 政 府 に 求 め た UN デ ー に お け る 常 駐 国 連 調 整
官の声明に反発して体制が同調整官を追放することを外交団に通知した。
こ の 国 に お い て 約 35 の 非 政 治 的 国 際 人 道 NGO が 活 躍 し て い る 。 ほ か に も い
く つ か NGO が 暫 定 的 に 存 在 す る が 、 そ れ ら が こ の 国 に お い て 恒 久 的 事 業 を
確 立 す る た め に 必 要 な 交 渉 が 延 々 と 続 い て い る 。 ど の 国 際 人 道 NGO お よ び
国連機関も彼らの活動を縮小させる政府の圧力の増大を報告しており、国際
関係者による人権活動家、囚人、人種少数派との接触はますます困難になっ
た。
- 48 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
国 連 機 関 お よ び NGO は 、 人 道 組 織 の 活 動 に 関 す る 相 互 に 受 け 入 れ 可 能 な ガ
イ ド ラ イ ン に つ い て 合 意 す る た め に 政 府 と の 交 渉 を 継 続 し た 。2006 年 2 月 に
発表されたビルマ語版ガイドラインは、英語版のガイドラインより制限的な
措置を含んでいる。
政 府 は 、大 部 分 の 地 域 に お け る 外 国 ジ ャ ー ナ リ ス ト 、NGO 要 員 、国 連 機 関 職
員、外交官に対する旅行制限を維持した。人権擁護家は、政府の承認できる
後援者の庇護の下に政府の承認する目的のために旅行する場合を除き、常に
入国ビザの発給を拒否された。政府による外国人の移動の監視、政府により
頻繁に行われる外国人との接触に関する市民の尋問、市民の表現および結社
の自由に対する政府による制限、政府の人権侵害に関する情報を外国人に渡
した市民を逮捕する政府の慣行が人権侵害に関する情報収集作業を妨害した。
侵害の報告、特に刑務所または少数人種地域で行われた侵害は、しばしば、
それらの虐待が行われたとされたときから数ヶ月または数年後に浮かび上が
り、そしてほとんどの場合検証されなかった。
一 部 の 国 際 NGO お よ び 国 連 機 関 は 、現 地 調 査 に 際 し NGO ま た は 国 連 の 負 担
で政府の代表を調査団に同行させるよう要求された。しかしこの規則が常に
強行されることはなかった。外国要員は、プロジェクト現地への旅行許可の
取得において困難に直面した。
5 月 22 日 、国 連 事 務 総 長 は 、Ibrahim Gambari を 国 連 ビ ル マ 特 使 に 任 命 し た 。
Gambari は 、10 月 と 11 月 に こ の 国 を 訪 問 し た 。し か し 、い ず れ の 訪 問 に お い
ても、体制は、特使が自身のスケジュールを立てることを拒否し、その代わ
り に 特 使 の 会 見 を 指 定 す る こ と 、 お よ び 特 使 の 行 動 を 新 首 都 お よ び Rangoon
の迎賓館に限定することを強く求めた。
国 連 特 別 報 告 者 Paulo Sergio Pinheiro は 、 11 月 11 日 か ら 15 日 に か け て 、 体
制が 8 月および 9 月の民主主義支援デモに対する返報において無数の人権侵
- 49 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
害を犯した疑惑を調査するためにこの国に対する正式特別任務を遂行した。
特別報告者は、その訪問中に、政府高官、外国外交代表、国連現地駐在チー
ム 、 国 際 NGO の 代 表 、 国 内 人 種 グ ル ー プ の 代 表 、 女 性 啓 発 協 会 、 修 道 僧 、 5
人 の 被 拘 留 者 Su Su N e w/ W in T in/ Mi n Z ey a / M a u n g K a n / T h a n T i n と 会 見 し た 。
特 別 報 告 者 は 、軍 司 令 官 と の 会 見 は 許 容 さ れ な か っ た 。特 別 報 告 者 は 、Insein
刑 務 所 、GTI の 拘 留 施 設 、第 7 Police Battalion Control Command Headquarters、
Htain Bon 火 葬 場 、 Nan Oo 僧 院 、 Ngwe Kyar Yan 僧 院 を 監 視 付 き で 訪 問 す る
こ と を 許 可 さ れ た 。 12 月 7 日 、 Pinheiro は 、 過 度 の 致 命 的 暴 力 の 使 用 、 恣 意
的な逮捕および拘留、拘置中の死亡および拷問、平和的な抗議者に対する厳
しい報復を含む事件を包含する彼の調査結果を記述する報告を発表した。彼
は、政府に対し即時・暫定的措置の勧告も与えた。
第 5 節 差別、社会的虐待、人身売買
SPDC は 布 告 に よ る 支 配 を 継 続 し 、 人 種 、 性 別 、 身 体 傷 害 、 言 語 、 ま た は 社
会的地位に基づく差別に関する憲法または法律による規定に束縛されなかっ
た。
女性
強姦は違法であるが、政府は関連法律を効果的に施行しなかった。犠牲者が
14 才 未 満 で あ る 場 合 、 当 該 行 為 は 同 意 の 有 無 に 関 係 な く 強 姦 と 見 な さ れ る 。
こ の よ う な 場 合 、最 長 刑 期 は 、犠 牲 者 が 12~ 14 才 の 場 合 に は 2 年 、犠 牲 者 が
12 才 未 満 の 場 合 に は 10 年 以 上 ま た は 終 身 刑 で あ る 。 配 偶 者 間 強 姦 は 、 妻 が
14 才 未 満 で な い 限 り 、 犯 罪 で は な い 。
政府は、強姦に関する統計を発表しなかった。しかし、政府によると、強姦
は人口の稠密な都会地域においては少ないが、辺鄙な地域で多発している。
それにも関わらず、女性が夜間に男性の護衛なしに外出することは一般的に
- 50 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
危険と考えられており、雇用者は、一般的に、女性労働者を夜間に帰宅させ
るためにバスまたはトラックを提供しなければならなかった。夜間における
タクシーの使用は、強姦または強盗の危険があるために女性にとって特に危
険であると考えられた。夜間に外出する売春婦は一般的にタクシー運転手に
相 当 な 追 加 料 金 を 支 払 わ な け れ ば な ら な か っ た 。そ う し な け れ ば 強 姦 、強 奪 、
または警察に通報される危険がある。警察に連行された売春婦がときとして
拘置場で警察官により強姦または強奪されたという信頼できる報告があった。
紛争地域およびその他の少数人種地域において、特にこれらの地域に駐屯す
る軍人による強姦事件が続いた。当局が強姦で告発された政府公務員に対す
る措置を講ずることは、あったとしても、非常にまれであった。政府は、と
きとして、警察官または軍人により強姦されたと届け出た女性を逮捕・訴追
し た 。体 制 は 、強 姦 の 訴 追 お よ び 有 罪 の 件 数 に 関 す る 統 計 を 発 表 し な か っ た 。
配 偶 者 虐 待 を 含 む 女 性 に 対 す る 家 庭 内 暴 力 が 依 然 と し て 問 題 で あ る 。し か し 、
政府が配偶者虐待または家庭内暴力に関する統計を維持していないために、
その見当をつける事は困難であった。特に家庭内暴力または配偶者間暴力を
取り締まる法律はないが、他人に肉体的傷害を与える行為に関する法律は存
在する。関連刑期は 1 年から終身刑まであり、罰金を課す可能性もある。政
府 と 提 携 し て い る MWAF は 、と き と し て 、警 察 を 含 む 地 方 当 局 に 対 し 、配 偶
者 虐 待 を 含 む 家 庭 内 暴 力 事 件 を 調 査 す る よ う 働 き か け た 。 MFAF は 体 制 指 導
者連の夫人により支配されているので、警察は、通常、このグループから付
託されたこのような事件を調査した。
売春は法律により禁止されており、3 年の刑により処罰される。しかし、売
春行為は、都会地域、特に、首都の旧市街地域から強制的に移住させられた
貧 し い 家 族 が 主 に 住 ん で い る Rangoon の 「 ボ ー ダ ー タ ウ ン 」 ま た は 「 ニ ュ ー
タウン」の一部において増加した。
- 51 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
依然として問題となっているセクシャル・ハラスメントを取り締まる法律は
ない。
伝統的に男性が占めている大部分の職業への女性の進出は依然として不十分
であり、女性は国軍将校を含む一定の職業から実施的に締め出されたままで
ある。貧困が女性の職業上の不釣り合いに影響を及ぼしている。女性は、一
貫した基準で同一労働に対し同一賃金を受け取れなかった。女性は、法律的
に は 、最 高 26 週 の 出 産 給 付 金 を 受 け る 資 格 を 持 っ て い る が 、実 際 に は 、こ れ
らの給付は与えられなかった。
独立している女性の権利団体は存在しないが、政府と関係を持つグループが
い く つ か あ る 。 前 首 相 の So e Win 将 軍 の 夫 人 が 議 長 を 務 め て い る M F A F は 、
一 流 の「 非 政 府 」女 性 権 利 団 体 で あ る 。全 14 州 お よ び 地 区 に 支 部 を 持 ち 、女
性の利益に取り組む責任を負う主要な政府組織である。別の政府管理機関、
Myanmar Maternal and Child Welfare Association は 、 母 親 と 児 童 に 援 助 を 提 供
した。これらの組織は政府と緊密に連携しており、政府の目的を推進する活
動 を 行 っ た 。職 業 婦 人 の 職 業 協 会 、Myanmar Women Entrepreneurs' Association
は、新しい事業を始める女性にローンを与えた。政府により支配されていな
いが、この協会は政府と良好な関係を持っており、職業婦人を支援する活動
の遂行を許された。
児童
悪化する経済状態により困窮した両親が子どもの通学を止めさせて工場や軽
食堂で働かせたり、物乞いさせたりするので、児童は非常に危険な状態にあ
る。多数の子どもが孤児となった。職業技能をほとんどまたはまったく持た
ずに非公式経済または街頭で働く子どもが増加しており、子どもたちはそこ
で 薬 物 、 軽 犯 罪 、 性 的 搾 取 お よ び 労 働 搾 取 の た め の 人 身 売 買 、 HIV/AIDS に
直面した。
- 52 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
児童の虐待を禁止する法律は存在するが、それは適切でもない上、施行され
たこともない。これに関する取り組みは、資源の不足により大幅に制約され
て い る 。Department of Social Welfare (DSW)が 限 定 的 な 福 祉 サ ー ビ ス を 提 供 し
ているが、正式に任命されたソーシャルワーカーは、ほんのわずかである。
DSW は 、少 数 の 孤 児 お よ び 何 ら か の 理 由 で 家 族 と 別 居 し て い る 児 童 に 衣 食 住
と学校教育を与えた。
政 府 は 、引 き 続 き 、公 教 育 に 最 小 限 の 資 源 を 割 り 当 て た 。2007-8 年 (4 月 か ら
3 月 )会 計 年 度 の 公 式 数 字 に よ る と 、Ministry of Education の 公 式 歳 出 割 当 額 は
国 内 総 生 産 (GDP)の 1.1 パ ー セ ン ト に あ た る 。公 教 育 は 、表 面 上 、第 10 学 年 (大
体 16 才 )ま で 無 料 で 与 え ら れ た 。 し か し 、 公 立 学 校 の 教 師 の 平 均 給 与 は 、 生
活 賃 金 よ り 遥 か に 低 い 月 額 約 4 ド ル (5,300 チ ャ ッ ト )相 当 で あ り 、多 数 の 教 師
はこの職業を辞めるか、または生徒たちに特別の支払いを求めざるを得なか
った。したがって、多くの家族は、小学校レベルでも子どもを通学させるた
め に 金 を 払 わ な け れ ば な ら な か っ た 。Kachin の 女 性 グ ル ー プ に よ る と 、Kachin
州 の 家 族 は 、子 ど も を 第 10 学 年 ま で 通 学 さ せ る た め に 230 ド ル (300,000 チ ャ
ッ ト )も 支 払 わ な け れ ば な ら な か っ た が 、こ れ は 、熟 練 労 働 者 の 平 均 年 収 に ほ
ぼ等しい。家族に非公式支払いを行う余裕がない一部の地域では、教師たち
は働くのを止めた。公的怠慢に応じて、民間学校に対する法的禁止に関わら
ず、民間団体が教育における援助を提供し始めた。
教 育 は 第 4 学 年 、 大 体 10 才 ま で 義 務 で あ る 。 国 連 児 童 基 金 (UNICEF)の 報 告
に よ る と 、小 学 校 の 生 徒 の 50 パ ー セ ン ト が 第 4 学 年 を 終 了 す る 前 に 途 中 退 学
した。主としてますます高まる経済的困難のために、生徒たちは家事手伝い
ま た は 都 会 の 軽 食 堂 の 給 仕 と し て 働 く 機 会 を 探 す よ う に な り 、通 学 率 は 低 い 。
NGO の 推 定 に よ る と 、ほ ぼ 100 万 人 の 初 等 教 育 年 令 の 児 童 が 通 学 し て い な い 。
男女児童の就学率に差異はなかった。
- 53 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
政 府 は 、 国 連 の 子 ど も の 権 利 委 員 会 と 協 力 し た 。 UNICEF の 報 告 に よ る と 、
UNICEF は 、 DSW お よ び Ministry of Education と 密 接 な 協 力 を 保 ち つ つ 、 初
等教育の支援および 5 つの少数民族言語による子ども用の物語本の作成を行
った。信仰に基づく団体、仏教修道僧および修道尼、私的共同体を基礎とす
る団体も教育および児童のためのその他の支援を行った。
児童は、医療に関する政府のひどい怠慢のためにも苦しんだ。公式政府統計
に よ る と 、 2007-8 会 計 年 度 に お け る Ministry of Health の 予 算 は GDP の 0.3
パーセントにあたる。政府が医療の提供において男女を差別したという報告
はなかった。
法律は児童の虐待を禁止しており、政府は、児童虐待は大きな問題ではない
と 述 べ た 。 し か し 正 確 な 統 計 は 利 用 で き ず 、 一 部 の 国 際 NGO は 、 こ の 問 題
は政府が認めている程度より広く蔓延していると考えている。
売 春 を 目 的 と す る 少 女 (特 に タ イ に 送 り 込 ま れ る か ま た は お び き 出 さ れ る
Shan の 少 女 )の 人 身 売 買 が 重 大 な 問 題 と し て 続 い て い る 。 Rangoon お よ び
Mandalay の 外 交 代 表 は 、10 代 と 思 わ れ る 女 性 売 春 婦 が 広 く 存 在 す る こ と を 指
摘した。また、伝えられるところによると一部の売春宿は、特別追加料金を
とって若いティーンエイジャーの「処女」を顧客に提供した。
児童兵士の使用が依然として問題であるが、児童兵士の人数は不明である。
国 軍 に お け る 正 式 徴 募 年 令 は 18 才 で あ る 。政 府 は 、そ の 正 式 政 策 は 児 童 兵 士
の徴募を回避することであると述べた。しかし、伝えられるところによると
多数の徴募官がこの政策を無視した。
国 連 特 別 代 表 Coomaraswamy の 6 月 25-29 日 の 訪 問 中 、 体 制 は 、 Ministry of
Social Welfare の 職 員 に 児 童 お よ び 武 装 紛 争 に 関 す る 問 題 に つ い て 国 連 現 地
駐 在 チ ー ム の 相 手 方 に 対 応 す る 役 割 を 与 え た 。 政 府 は 、 ま た 、 Ministry of
- 54 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
Foreign Affairs の 職 員 に 児 童 兵 士 問 題 に つ い て UNICEF に 対 応 す る 役 割 を 与
え た 。Ministry of Social Welfare の 職 員 は 児 童 兵 士 の 除 隊 お よ び 社 会 復 帰 に 関
す る 問 題 を 担 当 し た が 、 Ministry of Foreign Affairs の 職 員 は 監 視 と 報 告 を 担
当した。9 月、政府は、児童の徴募の監視および防止に関する技術レベル・
ワ ー キ ン グ ・ グ ル ー プ を 設 置 し た 。 Committee for Prevention Against
Recruitment of Minors for Military Service も 、 UNICEF と 連 係 し て 、 武 力 紛 争
の影響を受けた児童の社会復帰のための計画を作成することに合意した。し
か し 、 多 数 の 国 際 NGO お よ び 外 交 監 視 団 は 、 児 童 兵 士 問 題 に 適 切 に 取 り 組
むためには、より頑健な監視・訓練の仕組みが必要であると報告した。
当 局 は Coomaraswamy に United Wa State Army の 代 表 と の 会 見 を 許 容 し た が 、
Karen National Liberation Army お よ び Karenni Army の 代 表 者 と の 会 見 は 阻 止
し た 。こ の 両 者 と も 、国 連 事 務 総 長 の 2006 年 安 全 保 障 理 事 会 報 告 に 児 童 兵 士
を使用している組織として記載されている。
10 月 31 日 、 ヒ ュ ー マ ン ・ ラ イ ツ ・ ウ ォ ッ チ は 、 こ の 国 に お け る 児 童 兵 士 の
徴募および使用の多数の具体的な事例を詳細に記述する「兵士として売られ
る:ビルマにおける児童兵士の徴募および使用」と題する報告を発表した。
11 月 16 日 、Coo maraswamy は 、こ の 国 に お け る 児 童 お よ び 武 装 紛 争 に 関 す る
報 告 を 発 表 し た 。こ の 報 告 に よ る と 、国 連 は 、一 部 の 政 府 軍 部 隊 お よ び United
Wa State Army、Kachin Independence Army、Karenni National People's Liberation
Front、 Democratic Karen Buddhist Army、 Shan State Army-South、 Myanmar
National Democratic Alliance Army、 Karen National Union Peace Council を 含 む
非政府勢力による児童の徴募および使用に通じた国際人道法、人権法、軍命
令に対する違反に関する多数の信頼できる報告を受け取った。しかし、この
報告は、政府が未成年徴募への取り組みにより一層の関心を示したと述べた
が、また、紛争地域への訪問が制限されることおよび違反の監視者と犠牲者
- 55 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
の保護を保証できないことからこの違反の広がりと深さの全容を描くことは
できないと警告した。
人身売買
人身売買を禁止する法律は存在するが、児童を対象とするものを含む人身売
買は依然として問題である。しかし、その程度に関する信頼できる統計はな
い。特に児童売春および児童ポルノを禁止する法律は、効果的に施行されな
かった。強制労働および兵士として使役するための強制徴募の犠牲になった
ほか、多数のビルマ人が性的搾取、家事労働、奴隷労働のために東アジア、
東南アジア、中東に人身売買された。
政府のデータによると、タイが人身売買犠牲者の主要な目的地であり、それ
より遥かに少ない人数が中国、マレーシア、バングラデシュ、大韓民国、マ
カオに直接向かう。
若 い 女 性 お よ び 少 女 は 性 的 搾 取 の た め に 人 身 売 買 さ れ る 危 険 が 大 き い 。一 方 、
若い男性と若い女性の両方とも家事労働および奴隷労働のために東アジア、
東南アジア、中東に人身売買された。人身売買の犠牲者は、人身売買業者に
よる性的および物理的虐待、劣悪な栄養状態および衛生状態、結核および
HIV/AIDS 等 の 病 気 を 含 む 危 険 な 状 態 に 直 面 す る 。
Shan お よ び そ の 他 の 少 数 民 族 の 女 性 お よ び 少 女 は 、北 部 の 国 境 越 え で 人 身 売
買 さ れ た 。Karen お よ び Mon の 女 性 お よ び 少 女 は 、南 方 か ら 人 身 売 買 さ れ た 。
国内の人身売買は、一般的に貧しい農村地域や都会の密集地から売春の賑わ
う 地 域 (ト ラ ッ ク の ル ー ト 、 鉱 山 地 域 、 国 軍 基 地 、 工 業 地 域 )、 タ イ 、 中 国 と
の国境に沿って行われている形跡がある。伝えられるところによると男性お
よび少年も性的搾取および労働のために外国に人身売買された。
- 56 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
人身売買業者は主としてフリーランサーの小規模業者であり、村のつてを利
用して犠牲者を大手人身売買ブローカーに送り付けていると思われる。ブロ
ーカーは主として外国人であるが、一部のビルマ人ブローカーはタイおよび
中国で活動している。
女 性 お よ び 未 成 年 者 の 人 身 売 買 に 対 す る 刑 罰 は 、10 年 以 上 ま た は 終 身 刑 で あ
る 。 そ の 他 の 関 連 刑 期 は 、 次 の と お り で あ る 。 男 性 の 人 身 売 買 は 5~ 10 年 、
人 身 売 買 目 的 の 詐 欺 は 3~ 7 年 、ポ ル ノ 目 的 で の 人 身 売 買 犠 牲 者 の 使 用 は 5~
10 年 、 組 織 犯 罪 グ ル ー プ に よ る 人 身 売 買 は 10 年 以 上 ま た は 終 身 刑 、 人 身 売
買 を 含 む 重 大 犯 罪 は 10 年 以 上 ま た は 終 身 刑 ま た は 死 刑 、人 身 売 買 法 の 捜 査 に
関 連 し て 金 銭 を 受 領 し た 公 務 員 は 3~ 7 年 。す べ て の 処 罰 は 罰 金 の 選 択 も 含 む 。
政府の人身売買対策における進歩は限定されていた。当局は、国境越え人身
売買の防止および人身売買業者の訴追の重要性を認識したが、国内人身売買
業者に対する闘いをほとんど行わず、強制労働に対して何ら措置を講じなか
っ た 。当 局 は 、2006 年 に 191 件 に 関 連 し て 400 人 以 上 の 人 身 売 買 業 者 を 確 認
し た と 主 張 し た 。 政 府 は 、 警 察 の 報 告 に よ る と 、 274 人 の 違 反 者 を 起 訴 し (そ
の う ち 65 人 が 有 罪 と な っ た )、 419 人 の 人 身 売 買 犠 牲 者 を 帰 郷 さ せ た 。 有 罪
となった者の大部分は、5 年未満の刑を受けた。政府は人身売買と密輸業者
を正確に区別しないので、有罪判決を受けた人身売買業者の実数は恐らくこ
れより少ないであろう。
政 府 は 人 身 売 買 関 係 機 関 間 プ ロ ジ ェ ク ト と 協 力 し て 、全 国 、州 /地 区 、そ の 下
の レ ベ ル の 当 局 の た め の セ ミ ナ ー を 後 援 し 、ま た 、Asia Regional Trafficking in
Persons Project か ら 訓 練 を 受 け た 。
Ministry of Ho me Affairs は 、 政 府 公 務 員 の 人 身 売 買 共 犯 行 為 は な い と 主 張 し
続 け た 。し か し 、地 方 政 府 公 務 員 の 間 の 腐 敗 は 広 く 行 き 渡 っ て い る 。NGO の
報告によると、一部の地方公務員は、人身売買行為に対して見て見ぬ振りに
- 57 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
限 ら れ る と 思 わ れ る が 、と に か く 人 身 売 買 の 共 犯 行 為 を 行 っ て い る 。当 局 は 、
政府公務員または軍人による人身売買に対する法的処罰措置を講じなかった。
腐敗は国境に沿って広がっているが、人身売買から利益を得ることまたは人
身売買に関与することにおいて共犯行為を犯した公務員に対して措置が講じ
られたという報告はなかった。
政府は、4 つの職業訓練センターおよび女性人身売買犠牲者を保護する 1 つ
の宿舎を運用している。男性の犠牲者は、一時的に訓練学校に収容された。
政府の主張によると、帰還犠牲者はこれらのセンターに 1 カ月滞在する。し
かし、犠牲者は、犠牲者保護の国際基準に反してこれらのセンターに監禁さ
れた。
MWAF お よ び DSW は 、人 身 売 買 犠 牲 者 を NGO に 引 き 渡 す 前 ま た は 家 族 の 許
に返す前に彼らに一定の基本的保健サービスおよび強制的カウンセリング・
サービスならびに職業訓練を提供した。しかしこれらの計画のための政府資
金は非常に限られていた。
政府は、表面上、人身売買の犠牲者としての女性の流出を減らすために独身
の 女 性 の パ ス ポ ー ト 取 得 お よ び 外 国 人 と の 結 婚 を 困 難 に し た 。規 則 に よ り 25
才未満の女性は保護者の付き添いなしで国境を越えることを禁止されたが、
大部分の人身売買された女性は旅券なしで国境を越えた。
Ministry of Ho me Affairs は 、 人 身 売 買 頻 発 で 有 名 な 9 個 所 に 人 身 売 買 防 止 部
署 を 設 け た 。 国 際 NGO の 援 助 の 下 に 、 政 府 は 、 訓 練 ・ 支 持 ワ ー ク シ ョ ッ プ
を 実 施 し 、ま た 、全 国 的 テ レ ビ ・ ラ ジ オ に よ る 公 共 広 告 お よ び 州 /地 区 レ ベ ル
の資料配付を承認した。
国 際 お よ び 国 内 NGO が 人 身 売 買 に 対 抗 す る た め に 案 出 し た 貧 困 軽 減 ・ 教 育
計画を提供した。これらの計画は控えめに成功した。
- 58 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
身体傷害者
政府は、身体障害者を雇用、医療の利用、教育、その他の国のサービスの提
供において積極的に差別しなかったが、身体障害者を援助する公的な資源は
ほとんど提供しなかった。建物、公共輸送機関、政府施設の利用の便宜を義
務づける法律は存在せず、身体障害者は社会的差別に直面した。身体障害者
を援助する国内組織および国際組織がいくつか存在するが、大部分の身体障
害者は、自らの福祉はもっぱら家族に頼らなければならなかった。
復員軍人身体傷害者は優先的に給付を受けたが、それは、通常、同一給与の
公 務 員 の 仕 事 で あ っ た 。原 則 と し て 、軍 人 以 外 の 障 害 者 に 対 す る 公 式 援 助 は 、
一 時 的 身 体 障 害 の 場 合 に は 給 与 の 2/3(最 長 1 年 )、永 久 障 害 の 場 合 に は 無 税 の
年金を包含した。しかし、政府は、身体障害者となった民間部門の労働者に
就職保護を与えなかった。
Ministry of Health が 身 体 障 害 者 の 医 療 的 社 会 復 帰 を 担 当 し 、Ministry of Social
Welfare が 職 業 訓 練 を 担 当 し て い る 。 政 府 は 、 視 力 障 害 者 の た め の 3 つ の 学
校、聴力障害者のための 2 つ学校、成人身体障害者のための 2 つの社会復帰
センター、子どもの身体障害者のための 2 つの社会復帰センターを運用して
いる。しかし、政府は、身体障害者のための政府の学校および計画に十分な
資 金 を 与 え な か っ た 。 国 内 NGO が 視 力 障 害 者 の た め の 学 校 を 4 つ 運 用 し て
いる。
ICRC は 、 引 き 続 き 、 民 間 と 軍 両 方 の 地 雷 負 傷 犠 牲 者 の た め の 社 会 復 帰 サ ー
ビ ス を 提 供 し た 。 ICRC は 、 Karen 州 Hpa-an に お い て 整 形 外 科 リ ハ ビ リ テ ー
ション・センターを運用するほか、辺鄙な国境の村の四肢切断者を確認し、
義肢サービス部署にまわす積極的なアウトリーチ計画を実施した。
民 族 的 /人 種 的 /種 族 的 少 数 派
- 59 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
少数派に対する政府および社会の広範囲にわたる差別が続いた。この国の多
数の人種少数派と独立以来政府と国軍を支配してきたビルマ人多数派間の憎
悪 が 激 し い 紛 争 を 煽 り 続 け 、そ れ が こ の 年 の 間 に も 重 大 な 虐 待 を も た ら し た 。
虐 待 は 、 Chin、 Karen、 Karenni、 Rohingya、 Shan、 Mon お よ び そ の 他 の 人 種
グ ル ー プ に 対 し SPDC 兵 士 に よ り 行 わ れ た と 伝 え ら れ た 殺 害 、 殴 打 、 拷 問 、
強制労働、強制移住、強姦を含む。一部の武装人種グループも虐待を行った
ようであるが、その規模は政府軍に比べれば遥かに小さいであろう。
Rakhine 州 に 帰 っ た Rohingya の イ ス ラ ム 教 徒 は 、 彼 ら の 人 種 の 故 に 差 別 さ れ
た 。 帰 還 者 は 、 旅 行 の 可 能 性 、 経 済 活 動 従 事 、 教 育 の 修 得 、 出 生 /死 亡 /結 婚
の届け出に関して厳しい制限に直面した。
少数人種グループは、一般的に自宅では自分たちの言語を使用した。しかし
人種少数派地域を含む政府により支配されているこの国のすべての地域にお
いて、ビルマ語が国の学校教育の義務言語となっており、現地語による教育
は提供されなかった。人種少数派地域においても、大部分の国立小学校と中
学校は現地の人種少数派の言語による教育を提供しなかった。原住民少数派
言語による国内出版物は、ほとんど存在しない。
政 府 は 、 引 き 続 き 、 Rakhine 州 お よ び そ の 他 の 地 域 に お け る 「 モ デ ル 村 」 の
設置により人種ビルマ人のグループを種々の人種少数派地域に再定住させた。
これらの新しい住民の多くは、「モデル村」に再定住するという条件で刑務
所 か ら 釈 放 さ れ た 。Kachin 州 お よ び Kayah 州 か ら の 報 告 に よ る と 、教 師 を 含
む人種少数派地域における国の職業は、ますます多く人種ビルマ人のために
留保された。
南 ア ジ ア 人 (そ の 多 く は イ ス ラ ム 教 徒 )、急 速 に 増 加 す る 中 国 人 (そ の ほ と ん ど
は 雲 南 省 か ら 移 住 し て き た )を 含 む 非 原 住 人 種 住 民 と ビ ル マ 人 の 間 に 人 種 的
- 60 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
緊張が存在する。中国系移住民によるこの国の北部の経済の支配がますます
強まった。
その他の社会的虐待および差別
多くの市民は同性愛をさげすんでいる。「性的に異常な」行為に対する刑法
の規定は、社会的に好ましくない関心を自分自身に引き付けたゲイおよびレ
スビアンを罰するために適用される。それにも関わらず、同性愛には社会の
伝統を通じてある程度の保護があった。
HIV 陽 性 の 人 々 は 差 別 さ れ た が 、 HIV 活 動 家 の 報 告 に よ る と 意 識 高 揚 キ ャ ン
ペーンが差別および恥辱の減少に役立った。しかし、伝えられるところによ
る と 一 部 の 人 々 は 、 AIDS に か か っ て い る の で は な い か と 疑 わ れ る こ と を 恐
れ て HIV/AIDS を 治 療 す る 診 療 所 へ の 訪 問 を 嫌 っ た 。
第 6 節 労働者の権利
a. 団 結 権
法律は、労働者に政府の事前同意を得て労働組合を結成することを認めてい
る。しかし、この国には自由な労働組合は存在しない。国内的および国際的
に連係している組合は許容されず、組合における個人組合員の資格も与えら
れ な い 。 政 府 は 、 Seafarers Employment Control Division を 通 じ て 外 国 船 に 就
職した船員に対し国際運輸労連との接触を禁止している。また、政府は、し
ばしば、外国に居住する船員に書類を与えず、そのために船員が正規雇用に
就くことが不可能になった。
9 月 7 日 、 6 人 の 労 働 運 動 家 が 5 月 1 日 に Rangoon で 開 催 さ れ た 労 働 者 の 権
利 ワ ー ク シ ョ ッ プ に 関 与 し た た め に 治 安 妨 害 お よ び 違 法 結 社 の 疑 い で 20~
28 年 の 刑 を 宣 告 さ れ た 。
- 61 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
11 月 20 日 、 当 局 は 、 鉄 道 労 働 者 の 9 月 民 主 主 義 支 援 抗 議 デ モ 参 加 を 組 織 し
た 疑 い で 労 働 運 動 家 U Tin Hla お よ び そ の 妻 子 を 逮 捕 し た 。 彼 の 家 族 は 5 日
後 に 釈 放 さ れ た が 、 U Tin Hla は 年 末 現 在 拘 置 さ れ た ま ま で あ る 。
政 府 は 、 Federation of Trade Unions – Bur ma を 「 テ ロ リ ス ト 集 団 」 と 宣 言 し 、
こ の 連 合 と の 接 触 を 刑 法 犯 罪 と す る 2006 年 決 定 を 維 持 し た 。
b. 団 結 権 お よ び 団 体 交 渉 権
政府は、労働者に団結することも、団体交渉することも許容していない。か
つて大きな労働争議を解決する手段を与えた政府の中央調停委員会は休眠状
態 で あ る が 、 伝 え ら れ る と こ ろ に よ る と Ministry of Labor が 一 定 の 争 議 の 解
決において調停の役割を果たした。小規模の労働問題に対処する町区レベル
の労働監視委員会が存在する。地方労働当局が使用者と被雇用者間の平和的
解決をもたらすために非公式労働ストライキに調停者として介入した。
政府は、公共部門における賃金を一方的に設定した。民間部門においては、
一般的に市場要因が賃金を設定した。しかし、政府は、ジョイント・ベンチ
ャーに対し閣僚またはその他の高級政府職員の給与以下の報酬を支払うよう
圧力をかけた。一部のジョイント・ベンチャーは、加給金または特別奨励制
度によりこの制限を回避した。外国の会社は、一般的に国内民間部門のそれ
に近い賃金を設定したが、加給金および給付金を付与するジョイント・ベン
チャーの例にならった。
法律は労働ストライキを禁止しているが、多数の大規模工場の従業員がこの
年 の 間 に 60 件 以 上 の 非 公 式 ス ト ラ イ キ を 組 織 し 、多 く の 場 合 に 賃 上 げ を 獲 得
した。大部分のストライキは政府の介入なしで解決されたが、一部の例では
当局が労働者と使用者に解決に向けて圧力をかけた。
- 62 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
輸 出 加 工 地 域 は 存 在 し な い 。し か し 、外 国 の 投 資 家 を 惹 き つ け て い る Rangoon
付 近 の Pyin Ma Bin の よ う な 国 軍 所 有 の 特 別 工 場 団 地 、 数 社 が 操 業 し て い る
Rangoon の 2,000 エ ー カ ー の Hlaing Thaya 工 業 地 域 が あ る 。 労 働 法 は す べ て
の工業地域およびすべての産業に適用されるが、必ず施行されるとは限らな
い。
c. 強 制 労 働 の 禁 止
法律は、他人に強制労働を課した者に対する処罰を規定している。しかし、
政 府 お よ び 国 軍 に よ る 強 制 労 働 の 慣 行 は 、依 然 と し て 、特 に 人 種 少 数 派 の 人 々
を 対 象 と す る 広 範 か つ 重 大 な 問 題 で あ る 。 5 月 30 日 か ら 6 月 15 日 に か け て
開 催 さ れ た 国 際 労 働 会 議 の 第 96 会 期 中 、 国 際 労 働 機 関 (ILO)の 基 準 適 用 に 関
す る 委 員 会 は 、 こ の 国 に お け る 強 制 労 働 に 関 す る 報 告 を 提 出 し 、 特 に Karen
州 お よ び Rakhine 州 に お け る こ の 慣 行 の 広 範 な 使 用 に 対 す る 深 い 憂 慮 を 表 明
した。国際監視団の確認したところによると、この国の全土を通じて、政府
は、定常的に、道路、工事現場、その他の保守プロジェクトにおいて市民を
強制的に労働させている。市民は、国軍所有の工業地域においても強制的に
労働させられている。
国軍の駐屯地または国軍の作戦を支援するための政府による強制労働の使用
は、人種的または宗教的少数派地域において依然として本格的であった。信
頼 で き る NGO 筋 に よ る と 、 村 人 は 、 国 軍 兵 営 の イ ン フ ラ ス ト ラ ク チ ャ の 建
設または修理、あるいは見張り番のよう兵営内の仕事の遂行を命令された。
同筋は、村人が国軍の施設を構築または修理するための材木を村人の費用負
担で持参することを要求されたことも報告した。
Free Burma Rangers に よ る と 、3 月 1 日 、指 揮 官 Tin Soe お よ び Kyaw Nyut Oo
伍 長 が 、Karen 州 Maladaw の 少 な く と も 30 人 の 村 人 に 対 し 装 備 品 お よ び 食 糧
- 63 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
を Maladaw か ら Saw Tay Der の 新 し い 国 軍 兵 営 に 運 搬 す る よ う 強 制 し た と 伝
えられた。
や は り Free Burma Rangers の 報 告 に よ る と 、 3 月 1 日 、 第 375 Light Infantry
Battalion が Karen 州 の Paw Pe Der、Aung Chan Tha、Myaung Oo の 160 人 の 村
人 に 対 し 、補 給 品 を Paw Pe Der か ら Paung Zeik の 国 軍 兵 営 に 運 搬 す る よ う 強
制した。
5 月 7 日 、 伝 え ら れ る と こ ろ に よ る と 国 軍 は 、 154 人 の 村 人 に 対 し Toe Daw
の 第 599 Light Infantry Battalion 本 部 と Karen 州 Yin O Sein の 第 590 Light
Infantry Battalion 間 の 新 し い 道 路 の 工 事 で 働 く よ う 強 制 し た 。 目 撃 者 に よ る
と、村人たちは、樹木および竹藪の伐採、家畜小屋の建築、国軍施設の清掃
を強制された。この地域の住民の報告によると、この道路工事のために彼ら
の 500 エ ー カ ー 以 上 の 耕 地 が 破 壊 さ れ た 。
こ の 年 の 間 に NGO が 提 示 し た 信 頼 で き る 証 拠 に よ る と 、国 軍 は 、Bago 地 区 、
Karen 州 、Kayah 州 の Karen の 村 落 に 対 す る 攻 撃 に お い て Karen 人 の 村 人 を 運
搬人として使用し続けた。
ILO の 報 告 に よ る と 、 国 軍 部 隊 は 、 村 落 の 首 長 に 対 し 強 制 労 働 の 提 供 を 書 面
で は な く 口 頭 で 要 求 し 続 け た 。 や は り ILO の 報 告 に よ る と 、 政 府 は 、 場 合 に
よっては、強制労働の要求の代わりに資材、糧食または金銭の強制寄付を要
求 し た 。 ILO の 報 告 に よ る と 、 2002 年 以 降 、 政 府 は 、 恐 ら く 市 民 の 使 役 に 対
する国際圧力のために、市民の代わりに、重労働を宣告されていない囚人を
ますます多く使用するようになった。新しい労働収容所の存在が伝えられた
が、しかし多くは特定の作業計画の完了時まで存続する暫定的なものであっ
た 。 こ の 年 の 間 に 国 軍 は 全 国 の 刑 務 所 の 受 刑 者 を 転 用 し 、 Bago 地 区 、 Karen
州 、 Kayah 州 の Karen 人 の 村 落 に 対 す る 攻 撃 の 際 の 運 搬 人 と し て 使 役 し た と
- 64 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
伝えられた。受刑者は、地雷原の危険に直面し、砲火にさらされつつ、不十
分な食糧と無医療状態で働かされた。
全国の村落における小規模プロジェクト強制労働の報告が続いた。当局は、
輸送および灌漑施設を含む既存の民間インフラストラクチャを維持するため
にも全国で強制労働を使用し続けた。当局は、しばしば、世帯または個人に
対しインフラストラクチャ・プロジェクトのための労働の代わりに金銭また
は食糧の提供を許可したが、広範な農村の貧困のために大部分の世帯は労働
を拠出した。両親は、世帯の強制労働義務を果たすために常に子どもの手伝
いに依存した。
バ イ オ デ ィ ー ゼ ル 燃 料 を 増 産 す る SPDC の キ ャ ン ペ ー ン の 一 環 と し て 、 当 局
が市民に薬用ハシバミを購入して公有地および私有地に植えるよう強制した
という報告がほとんどすべての地区および州からあった。この樹木の植栽を
回避しようとした人々は、しばしば罰金により脅迫された。
2 月 26 日 、 ILO と 政 府 は 、 強 制 労 働 苦 情 を 処 理 す る 機 構 を 設 立 す る 協 定 に 調
印 し た 。 こ の 協 定 に 基 づ い て 、 政 府 と ILO は 、 ILO に よ り 付 託 さ れ た 労 働 虐
待 の 疑 惑 を 共 同 し て 調 査 す る 。3 月 、当 局 は 、最 初 の ILO 事 案 付 託 に 対 応 し 、
当 該 事 案 の 調 査 を 開 始 し た 。 4 月 、 中 央 地 区 の Aunglan Township の 裁 判 所 が
2 人 の 村 落 当 局 者 を 村 人 に 道 路 補 修 を 強 制 し た 疑 い で 有 罪 と し 、6 カ 月 の 刑 期
を宣告した。3 人目の職員は無罪とされた。児童兵士徴募に関する別の事案
において、当該児童は 4 月に家族の許に戻されたが、地方当局は捜査を続け
た 。8 月 、ILO と 政 府 は 、3 月 に さ か の ぼ る Rakhine 州 に お け る 強 制 労 働 苦 情
の共同調査を行った。
法律は特に児童による強制労働および奴隷労働を禁止しておらず、児童によ
る強制労働は依然として重大な問題である。
- 65 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
d. 児 童 労 働 の 禁 止 お よ び 雇 用 最 低 年 齢
法 律 は 児 童 の 雇 用 に つ い て 13 才 の 最 低 年 齢 を 設 定 し て い る が 、 こ の 法 律 は 、
実際には施行されなかった。児童労働は、広く行き渡っており、目立ってい
る。都市では、児童は主として小規模企業または家族企業に雇われている。
農 村 地 域 で は 、 児 童 は 家 族 の 農 作 業 で 働 い て い る 。 Rangoon お よ び Mandalay
において都会の非公式部門で働く児童は、しばしば、非常に幼い年令で働き
始 め る 。都 会 で は 、児 童 労 働 者 は 、大 部 分 、食 品 加 工 、街 頭 販 売 、ゴ ミ 収 集 、
軽工業の従業員、レストランや軽食堂の店員として働いている。
法律は児童による強制労働を禁止しておらず、児童は強制労働させられた。
伝 え ら れ る と こ ろ に よ る と 、当 局 は 、Rangoon お よ び Mandalay に お い て テ ィ
ーンエイジャーの児童を一網打尽にして、運搬や国軍の雑務で強制労働させ
た。
児童労働法を施行するための特別の政府機関は、指定されていないが、
Ministry of Labor が Attorney General's Office と 協 力 し て 最 低 労 働 年 令 を 変 更
し た 。 2006 年 12 月 、 UNICEF は 、 1923 年 か ら 1993 年 ま で に 制 定 さ れ た 10
件の別々の労働法中の労働児童に関する法律規定の調査を完了し、労働して
い る 児 童 を 保 護 す る た め の 勧 告 を 行 っ た 。2006 年 以 降 、UNICEF は 、Ministry
of Labor と 協 力 し て 児 童 の 保 護 に 関 す る い く つ か の 省 庁 間 会 議 お よ び ワ ー ク
シ ョ ッ プ を 促 進 し た 。 7 月 と 11 月 に 、 国 連 、 Ministry of Labor、 国 際 NGO、
使用者により 2 つのワークショップが開催され、働く児童の保護のための最
低 基 準 お よ び 行 動 規 範 の 草 案 の 作 成 に つ い て 討 議 が 行 わ れ た 。10 月 、UNICEF
は 、 Ministry of Labor の 職 員 お よ び 労 働 検 査 官 に 国 際 標 準 、 児 童 の 権 利 、 労
働 児 童 の 権 利 を 保 護 す る た め の 最 低 基 準 に 関 す る 訓 練 を 行 っ た 。 UNICEF に
よ る と 、 政 府 は UNICEF と 協 力 し て 労 働 児 童 の 保 護 の た め の 最 低 基 準 を 普 及
させた。
- 66 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
e. 容 認 で き る 労 働 条 件
政府の職員および伝統的ないくつかの産業の従業員のみ、最低賃金規定の対
象となっている。給料制公務員の最低月額賃金は、実質 8 時間労働日に対応
す る 市 場 等 価 額 11.50 ド ル (15,000 チ ャ ッ ト )に 留 ま っ た 。 日 給 制 労 働 者 の 給
与 は 、 1 日 に つ き 0.38 ド ル (500 チ ャ ッ ト )で あ っ た 。 種 々 の 補 助 金 お よ び 手
当がこの額を補った。最低賃金も高級公務員により稼がれる高い賃金も労働
者と家族にかなりの生活水準を与えなかった。公共部門における低い実質賃
金が広範な腐敗と無断欠勤に拍車をかけた。民間部門では、労働者は 1 日に
つ き 約 0.38~ 0.75 ド ル (500~ 1,000 チ ャ ッ ト )を 得 た が 、 農 村 の 農 業 労 働 者 の
稼ぎは約その半分であった。一部の民間部門労働者は、これらより相当多く
を 得 た 。 民 間 部 門 の 使 用 者 に よ る と 、 熟 練 工 場 労 働 者 は 月 当 た り 約 23 ド ル
(30,000 チ ャ ッ ト )稼 い だ 。
労働者の過剰、貧しい経済、政府による保護の欠如により引き続き労働者の
標準以下の状態が助長された。法律は、公共部門の職員について 5 労働日と
週 35 時 間 労 働 、 民 間 お よ び 国 の 企 業 の 労 働 者 に つ い て 6 労 働 日 と 44 時 間 労
働、追加労働に対する超過勤務手当を規定している。国有企業の工場労働者
は 、 工 場 の 種 類 に 応 じ て 、 週 あ た り 44 な い し 48 時 間 労 働 し な け れ ば な ら な
い 。 法 律 は 週 あ た り 24 時 間 の 休 憩 時 間 も 規 定 し 、 労 働 者 は 年 あ た り 21 日 の
有給休暇を許容される。しかし、実際には、労働力の大部分は農業労働また
は非公式部門に従事しているので、このような規定の利益を享受するのは労
働人口のわずかな部分のみである。これらの法律は一般的に政府部門におい
て施行されたが、民間企業では頻繁な違反が見られた。
多数の保健・安全規制が存在するが、しかし政府はこれらの規制を施行する
ために必要な資源を利用可能にしなかった。労働者は危険な状態から退去で
きるが、多くの労働者はそれを行った場合に自分の職の維持を期待できなか
- 67 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
当翻訳は,法務省入国管理局による仮訳であり,正確には原文に当たってください。
また,今後当仮訳は精査の上,変更されることがあり得ることにご留意ください。
った。
- 68 日本語訳は,法務省入国管理局による仮訳である。
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