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- 1 - 平成28年度 市政運営方針 平成28年第2回那須塩原市議会定例会
平成28年度 市政運営方針 平 成 28年 第 2回 那 須 塩 原 市 議 会 定 例 会 の開 会 にあたり、 市政運営に対する私の所信の一端を申し述べさせていただ くとともに、平成28年度予算編成の基本的な考え方と主 要事業につきましてご説明申し上げます。 はじめに 私は、この度の市長選挙におきまして、多くの市民の皆 様方から力強く、温かいご支援を賜り、那須塩原市長とし て、その重責を担うこととなりました。 心から感謝申し上げますとともに、就任して1か月余り ではございますが、様々な行政課題が山積しており、改め てその職責の重さを痛感し、身の引きしまる思いでありま す。 11万7千人の市民の負託に応え、また、那須塩原市の 発展のため、誠心誠意努力を重ねてまいる覚悟を持って、 初心を忘れることなく、公約の実現と着実な市政運営を行 ってまいります。 さらには、那須塩原市への熱い思いを持って、市民の立 場にたち、市民の皆様と同じ目線で、公平・公正を旨とし て心がけ、那須塩原市に住み、生活する皆さんを一番に考 える「市民優先」の市政運営に全力で取り組んでまいる所 存であります。 -1- 市民の皆さま並びに議員各位には、更なるご理解とご協 力を賜りますよう、お願い申し上げます。 基本姿勢 現在、日本は人口減尐、尐子高齢化という大きな課題に 直面しており、多くの自治体が将来の人口減尐を見据え、 厳しい財政状況の中、持続可能性を模索している状況にご ざいます。 本市におきましてもその例外ではなく、限られた財源の 中で、財政の健全性を保ちながら計画的かつ効率的に、将 来を見据えた行財政運営を行っていく必要があるものと考 えております。 また、人口や税収の増加が困難な時代であるからこそ、 市民ニーズにきめ細やかに対応し、 「 市 民 優 先 」の 市 政 運 営 を築き上げ、国や県、近隣市町と連携し、多くの皆様の声 を大切に受け止める市政運営を行ってまいりたいと考えて おります。 そのため、私は、公約として目指すべき市政運営の3つ の基本理念を掲げさせていただきました。 第 1 に 、「 こ こ 那 須 塩 原 市 に 住 み 、 生 活 す る 皆 さ ん を 一 番に考える市民優先の市政運営」でございます。 生み、育て、学び、働き、遊び、支え、安らぎなど、そ れぞれの人生のステージを「人が基本」という視点で、し っかり支えるまちづくりを進めてまいります。 -2- また、自分を磨き、地域で輝く人を全力で応援してまい りたいと考えております。 第 2 と し て 、「 国 や 県 と の 関 係 を 大 事 に 、 近 隣 市 町 と も 手を携え、しっかりとした絆で結ばれた市政運営」でござ います。 まちづくりを行っていく上におきましては、国や県との 信 頼 関 係 、つ な が り が あ っ て こ そ 、 「 ま ち 」は 豊 か に な る も のと考えております。国や県とのつながりを更に深め、近 隣市町とも連携し、 「 県 北 の 中 心 都 市 」と な る べ く「 ま ち づ くり」を進めてまいります。 第3の、 「 公 平 、公 正 で 健 全 な 市 政 運 営 」で ご ざ い ま す 。 市民の皆様に信頼される市政を実現していくためには、 公正の確保と透明性の向上が求められます。施策を実施し ていく中では、意見を異にする人や多くの皆様の声を大切 に、そして真摯に受け止め、市民の立場にたった公平、公 正で健全な市政運営を行ってまいります。 そして、これらの理念のもと、本市の個性を発揮し、更 なる魅力を高めるため、目指すべきまちづくりの体系とし て、 「 市 民 と と も に 歩 む 那 須 塩 原 市 」、 「 安 心 し て 暮 ら せ る 那 須 塩 原 市 」、 「 国 ・ 県 と 太 い パ イ プ で つ な が っ た 那 須 塩 原 市 」、 -3- 「 元 気 な 那 須 塩 原 市 」、そ し て「 人 と 人 が 支 え る 那 須 塩 原 市 」、 これらを5つの柱として掲げ、より一層、まちの魅力を高 めるための施策を市民の皆様と力を合わせながら着実に進 めてまいります。 予算編成の基本的な考え方 次に、平成28年度の予算編成にあたりましての基本的 な考え方を申し上げます。 平成28年度当初予算につきましては、 「 市 民 優 先 」を 基 本的な方針として、市政の円滑な運営を確保することを第 一に通年予算を編成いたしました。 その内容といたしましては、法令等に基づく義務的経費 や施設の維持管理などの経常経費のほか、これまで進めて きた道路整備や各種施設整備に係る投資的経費、新たな政 策的経費についても予算計上を行うなど、市民に最も近い 基 礎的自 治体として推進 すべき施 策事業 を盛り込 むことで、 11万7千人の市民が安心して生活できるまちづくりと、 日常の暮らしをしっかり支える予算としたところでござい ます。 これらを具体的に要約いたしますと、 まず、保健、医療、子育て、高齢者福祉などの社会保障 関係経費につきましては、年間所要見込み額を計上いたし ました。 -4- 公共施設等の維持管理経費やバス運行補助をはじめ、市 民生活に密着した経常的経費につきましても、年間所要見 込み額を計上いたしました。 国県補助を導入して行う道路整備事業や都市再生整備計 画事業、子育て施設整備補助などの投資的経費につきまし ては、各計画に基づき必要額を計上いたしました。 高齢者外出支援タクシー料金助成や子育て応援米の支給、 そして、小中学校へのエアコンの設置などの公約事業や、 新規施策等の政策的経費につきましては、喫緊の課題への 対応に必要な額を計上いたしました。 そして、最後に、特別会計・水道事業会計につきまして は、年間所要見込み額を計上したところでございます。 一方で、市長就任から間もない時間の制約がある中での 予算編成でございましたので、調査・検討が必要となる一 部の公約事業につきましては、迅速に詳細調査や制度設計 検討に取りかかり、準備が整い次第、今後の補正予算にお いて予算の追加を行うこととさせていただきます。 以上の基本的な考え方により編成いたしました平成28 年度一般会計当初予算案の総額は、472億6千万円でご ざいます。 -5- 平成28年度の主要事業 それでは、平成28年度の主要事業につきまして、目指 すべきまちづくりの体系として掲げた5つの柱に則し、主 要な施策の概要及び事業について、順次ご説明申し上げま す。 は じ め に 、 第 1 の 柱 、「 市 民 と と も に 歩 む 那 須 塩 原 市 」 でございます。 丁寧に市民の皆様の声をお聞きし、じっくりと議論して、 十分な説明をしていくことが市政運営の基本であると考え ております。 新庁舎の建設時期の延期は、これまで進めてきた施策の 大きな「転換」の1つであり、新庁舎の建設時期につきま しては、東京オリンピック以降に実施する方向で、これか ら手順を踏んでまいりたいと考えております。 なお、これまで検討してきた内容や、市民の皆様から頂 いた御意見や調査結果などにつきましては、今後、計画を 策定していく上で活用してまいりますとともに、改めて市 民の皆様の声を聞き、じっくりと議論を重ねながら、市民 の皆様と新しい庁舎を作り上げてまいります。 また、今後予測される人口構成などの社会情勢や財政環 境の変化を見据え、次世代に負担を残さないよう最適な公 共 施 設 の 配 置 を 目 指 す こ と を 目 的 と し た「( 仮 称 )公 共 施 設 等総合管理計画」の策定を進めてまいります。 -6- 第 2 の 柱 は 、「 安 心 し て 暮 ら せ る 那 須 塩 原 市 」 で ご ざ い ます。 子ども、若者、大人、お年寄り、障害がある方もない方 も、健康で安心して生活できる「まち」が住みやすい一番 の「まち」であると考えております。 まず、移動手段の確保が困難な高齢者の方への外出支援 タクシー料金助成事業を復活して実施いたします。 また、健康寿命を延ばす施策を実施していくとともに、 安心して子育てのできる環境づくりとして、子育て応援券 事業を活用していく中で、チャイルドシート購入に対する 助成促進を図り、さらには、子育て応援米の支給事業を食 育等の観点も加味し、実施いたします。 第 3 の 柱 は 、「 国 ・ 県 と 太 い パ イ プ で つ な が っ た 那 須 塩 原市」でございます。 尐子高齢化の進展による、収入の減尐、社会保障費の増 大、生産年齢人口層への負担の増加などが見込まれる中、 国や県、近隣市町とのつながりは不可欠でございます。 国におきましても地域間の広域連携を積極的に推進して いるところであり、市町村の枠にとらわれない広域的な連 携を図り、効率的で質の高い住民サービスを提供し、地域 づくりを行っていくことは必須であるものと考えておりま す。 -7- 国 や 県 、近 隣 市 町 と 連 携 を 図 り な が ら 、 「 絆 」を 活 か し た 市政運営を行ってまいります。 第 4 の 柱 は 、「 元 気 な 那 須 塩 原 市 」 で ご ざ い ま す 。 まちが活気に満ち溢れるためには、そこに住む人々が元 気であるだけでなく、経済や教育といった人々の生活基盤 そのものが元気でなくてはなりません。 積極的な企業誘致を中心とした商工業の振興、新規就農 者の育成などを軸とした農業の振興、誘客数の増加を目標 とした観光産業の振興など、地域経済の活性化に取り組む とともに、小中学校へのエアコンの設置など教育環境の更 なる充実を図ってまいります。 第 5 の 柱 は 、「 人 と 人 が 支 え る 那 須 塩 原 市 」 で ご ざ い ま す。 我が国全体が、人口減尐克服と地域の活性化に向けた対 策 を 講 じ る た め 、 地 方 創 生 の 取 組 の 中 で 、「 人 口 ビ ジ ョ ン 」 「総合戦略」を策定し、そして推進しようとしています。 本市におきましても、これまでも地方創生や定住促進に 向けた取組みを推進してまいりましたが、こうした取組を 更に進めていくために必要なものこそ、人と人との支え合 いであり、そこから生まれる地域力が重要であると考えて おります。 -8- 人を支えるのは、人であります。 年齢や性別に関係なく、人と人が支え合いながら、生き 生きと暮らし続けられる環境は、地域の大きな魅力のひと つになるものと考えております。 地方創生や定住促進をより一層推進していくため、地域 力の向上などに取り組んでまいります。 むすびに 以上、市政運営に関する私の所信の一端につきまして、 ご説明させていただきました。 平成28年度は、 「 第 1 次 那 須 塩 原 市 総 合 計 画 」の 最 終 年 度となり、集大成の時期を迎える年であると同時に、今後 の本市の目指すべき方向性を示す「第2次那須塩原市総合 計 画 」の 策 定 を 完 了 さ せ る た い へ ん 重 要 な 年 度 と な り ま す 。 人口減尐、尐子高齢化など、かつてない厳しい課題に直 面している中、人口減尐に歯止めをかけ、持続可能なまち づくりを進めていくことは、多くの困難が待ち受けている ものと考えております。 「意思あるところ 道は開ける」この思いを常に視座の 中心に捉え、職員と一丸となって市政を取り巻くさまざま な課題に対し、真摯にひたむきに取り組んでまいる所存で ございます。 そして、本市が持つ魅力をより一層引き出し、このまち に住み集う全ての人々が、笑顔で満ち溢れ、安心して住み -9- 続けられるまちづくりに向け、勇往邁進してまいります。 ここに改めまして、市民の皆様並びに議員各位の一層の ご理解とご支援を賜りますよう、心からお願い申し上げま して、平成28年度の市政の運営方針といたします。 - 10 -