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平成27年12月19日 「青少年のネットトラブル未然防止大作戦」推進会議

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平成27年12月19日 「青少年のネットトラブル未然防止大作戦」推進会議
平成27年12月19日
「青少年のネットトラブル未然防止大作戦」推進会議
公益財団法人兵庫県青少年本部、兵庫県、兵庫県教育委員会、兵庫県警察、兵庫県PTA協議会、
兵庫県青少年団体連絡協議会、こころ豊かな人づくり500人委員会阪神南OB会、兵庫県立大学、
株式会社ドコモCS関西、株式会社テレックス関西、株式会社サンテレビジョン
目
次
三木市教育委員会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
「三木市中学生ケータイ・スマホサミット、三木市小学校ケータイ・スマホ教室」
SWING-BY 実行委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
「『猪名川版スマホの教科書作成とスマホの授業を展開しよう』
~これからスマホを持つ小・中学生とその保護者に向けて授業をしよう!~」
兵庫県立千種高等学校・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
「地域とともに考える情報モラル向上の取り組み~千種モデルの研究~」
たつの市中学校生徒会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
「『たつの市中学生サミット』を軸にしたスマホ利用啓発活動の展開」
神戸市立室内小学校・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
「室内小スマホ・ケイタイの使い方4か条」
丹波市教育委員会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
「丹波市版子どものネット利用に関する家庭ルールブック」
灘区公立小中学校・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
「灘区ネット・携帯・スマートフォン利用の自主ルール策定」
兵庫県立姫路飾西高等学校生徒会・・・・・・・・・・・・・・・14
「姫路飾西高校における『スマホ三ヶ条』制定の取り組みの結果と推移」
宝塚市内県立4高校生徒会・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
「宝塚市内4校生徒会スマホサミット」
活
動
事
例
( 団体名 : 三木市教育委員会 )
1 タイトル
三木市中学生ケータイ・スマホサミット、三木市小学校ケータイ・スマホ教室
2 活動の趣旨・目的
兵庫県立大学、竹内和雄准教授を中心として取り組まれている情報教育に関するプログラムと連携し、
三木市児童生徒の情報モラルの向上を図る。
市内中学校より参加者をつのり、各校の実態やルールづくり等の取組状況など情報交換するとともに、
ケータイ・スマホ利用について自分たちの問題点を見直す。また各校において生徒会等からルールの大切
さや使い方のマナーなど、呼びかけるべき内容を考える。
市内小学校において、ケータイ・スマホ教室を実施し具体的な注意点等を学ぶ。
3 活動内容
4月 校園長会:三木市役所
市内校園長に対して今年度、小中学校で行うケータイ・スマホ教室、サミットに関する説明を行う
とともに、竹内和雄准教授よりケータイ・スマホ利用に関して園児児童生徒の生活状況を見る視点
や、保護者対応などについて助言を受ける。
7月 三木市中学校生徒指導担当者連絡会:三木市立教育センター
サミットの詳細について各校へ連絡する。
8月 三木市中学校ケータイ・スマホサミット :三木市立教育センター
市内各中学校から参加した生徒を6名の班に編成し、
ケータイ・スマホ利用の長所、短所を話し合うととも
に、互いの発表を聞き、今後の取組を考える。
9月 三木市小学校ケータイ・スマホ教室:各小学校
一般財団法人ソーシャルメディア研究会の協力を得て、
中学生が作成した小学生へのメッセージを含め、各小
学校でケータイ・スマホ教室を実施する。
4 活動の成果
・自分たちの学校だけでなく、他の市内中学校の状況を確認
することで、自分たちの現状を再確認することができた。
・児童生徒自身が意見や考えを出し合うことで、生活実態に
即した意見交換ができた。
・情報モラル講演会など、これまで各校において実施してきた取組を踏まえ、今後自分たち生徒が主体と
なって取り組むべき内容を考えることができた。
・中学生の立場から、ケータイ・スマホについて学習する小学生にメッセージを送ることができた。
・小学生は具体的な事例から、自分たちにも起きうる問題として認識することができた。
5 今後の課題
・中学生サミットは内容を教材化するなど、各校への還元を進める。
・中学生が話し合った内容から、小学生でも気をつけるべき点を抽出し伝える。
・問題点に対する各校の取組を共有し、それぞれの学校に即した取組につなげる。
-1-
活
動
事
例
(団体名:猪名川町青少年健全育成推進会議 SWING-BY 実行委員会 )
1 タイトル
「猪名川版スマホの教科書作成とスマホの授業を展開しよう」
〜これからスマホを持つ小・中学生とその保護者に向けて授業をしよう!〜
2 活動の趣旨・目的
近年、青少年を取り巻く環境が急激に変化する中で、特に高校生のスマートフォンの所持率は8割を超え、
今や様々なツールを利用したネット利用は社会生活の中でなくてはならないツールとなっている。しかし、ス
マートフォンやインターネットを実際に利用する中・高生のネット利用モラルやルールについては、いまだ確
立されていないのが現状である。このような現状を踏まえ、猪名川町青少年健全育成推進会議 SWING-BY 実行委
員会では、昨今、大きな社会問題となっている未成年の携帯電話やスマートフォンの不適切な利用による児童・
生徒によるネットトラブルを未然に防ぐため、スマートフォンを持ち始める年代に対し、SWING-BY 実行委員の
高校生が小中学生とその保護者に向けて正しい利用の方法やネットトラブルを回避するための注意点につい
て、高校生自身が作成した「スマホの教科書」や「スマホの啓発ドラマ」を作成し授業を行うことで、青少年
が安全に安心してインターネットを利用できるようにするための取り組みを行うことを目的に活動を展開。
3 活動内容
平成25年度
①町内の中・高生にアンケート実施(SWING-BY 実行委員会作成)
(株)DeNA に集計、兵庫県立大学竹内研究室に分析を依頼
②アンケート結果をもとに H.26.1.18 「第一回 INAGAWA スマホサミット」開催し「INAGAWA スマホ宣言」を
採択
・自分たち自身でルールを作る(◯◯時まで…)
・リアルのコミニュケーションを大切にする
・書いていいかダウンロードしていいか、立ち止まって考える
③「スマホ座談会 atINAGAWA」
(H.25.3.28)開催
猪名川町長、教育長、EMA、県警本部、近畿総合通信局の方々と SWING-BY メンバーによる座談会。
サミット宣言から継続して、青少年のスマホやインターネット利用に関するルール「スマホの教科書」
「スマホの啓発ドラマ」を作成し、町内の小中学校へ「出前授業」を地域団体や行政機関と連携し、
現実的な事業につなげ展開することを宣言。
平成26年度
①「スマホの啓発ドラマ」作成
②「スマホの教科書」作成
③町内の小1〜中3全員、県立高校2校全員へスマホに関するアンケート第二弾(SWING-BY 実行委
員会作成)を配布回収(3928人)
(小学校高学年には「アダルトサイト」
、高校女子には「リベンジポルノ」についてを含む)
④「白金小学校区まちづくり協議会スマホの出前授業」実施
⑤日本教育心理学会にて事例報告〜「関西スマホサミット」参加
⑥アンケート結果をもとに「スマホサミット クローズド」開催
⑦日本教育心理学会公開シンポジウム(於東京大学)参加
⑧「スマホサミット in 大阪」参加
⑨「INAGAWA スマホサミット2015」開催
⑩「スマホサミット in ひょうご」にて奨励賞授与
⑪兵庫県警本部より「感謝状」授与
平成27年度
①スマホの授業実施(兵庫県伊丹市立東中学校、兵庫県伊丹市立
天王寺川中学校、兵庫県猪名川町立六瀬中学校、兵庫県猪名川
町立中谷中学校、兵庫県伊丹市立笹原中学校、兵庫県猪名川町
立楊津小学校)
②SWING-BY スマホアプリ作成検討会実施(年度末アプリ発表)
③兵庫県伊丹市中学校生徒会リーダーズセミナーに講師として参加
-2-
④スェーデン高校生起業家とのスマホ授業に関する交流会実施
⑤町内小中高校フィルタリングに関するアンケート調査実施
⑥フィルタリングローラー作戦実施
⑦兵庫県新温泉町町民大会記念行事にてスマホの授業実施
⑧「INAGAWA スマホサミット2016」実施予定(当日アプリ発表)
⑨関西スマホサミット2016参加予定
⑩兵庫県立猪名川高等学校全生徒を対象に高校生版スマホの授業
実施(12月21日実施)
⑪県内各種社会教育団体へのスマホの授業実施
4 アピールポイント
・スマホに関する調査を進め、携帯電話やスマートフォンを持ち始め
る小学校3~中学生をターゲットに、
「スマホを持っている子も 持っ
スェーデン高校生との ICT 交流
ていない子も これから持つ子にも」わかりやすくスマホの使用方法や
注意点を授業することによって、より一層の効果が得られている。
・
「スマホの教科書」を 4000 部作成し、町内の小中学校の皆さんに活用していただくように、スマホサミット
の中で実行委員長より教育長へ手渡した(手交式)
。1学期には、情報担当教諭等から全児童・全生徒へ配布さ
れ、授業の中で活用されている。
・スマホの教科書や授業の内容とリンクした「スマホの啓発ドラマ」を2本作成し、スマホの授業の中で使用。
小学生にとっては、パワーポイントによる文字や絵の説明だけでなく、動画を交えることによって「よりわか
りやすい」という効果があった。
・当初、小中学生をターゲットとしてスマホの教科書の作成と授業の実施(カリキュラム内での実施)を目標
としてきたが、本取組について様々な層の団体からの反響も大きく、各市の更生保護女性会や人権関連団体な
どから授業の要望があり、高校生によるスマホの授業大人向けにも取り組んでいる。町内外の地域の団体(町
内まちづくり協議会等)や県外からのオファーを受け、大人に向けての「スマホの授業」を実施し、子供たち
のスマホ利用の実態や使用方法の注意点等を伝えることができた。また、高校生たちの生の声を届けることに
よって、彼らを取り巻くネット環境や利用状況等を一緒に考える時間を共有できた。
・実行委員たちにとっても、スマホや ICT 教育の観点から異年齢の小学生から高齢者と関わることによって、
たくさんの経験をし、
「リアルの関係を充実させる」という点でも、より一層の成長を遂げることができ、
「自
分たちにできること」や「自分たちから伝えたい事」を考え、伝えることの大切さを学んだ。
・スェーデンにおいて小中学生へのスマホ授業の取組を行っている高校生企業家との交流会を8月に実施し、
ICT 教育に関する意見交換を行い、其々の活動内容について情報交換を行い国際的な交流を行った。
・伊丹市中学校生徒会が市内中学校スマホのルールづくりを行なった際、SWING-BY 実行委員会が指導し全面的
にサポートし伊丹市内でのスマホのルール作りの指導を行った。
・
「ひょうごの人権教育」
(兵庫県人権教育研究協議会発行)
、全国防犯協会連合会に活動事例を取り上げられネ
ットと人権といった問題にも活動のすそ野を広げております。
・実行委員は現在40名を数えるが、全てのメンバーが授業を行えるよう練習をおこなっており、SWING
-BY実行委員会は高校生によるこのような取り組みを更に広げていくことを目指しており、要望があれば地
域だけでなく日本中・世界中、交通費さえ負担していただければ何処へでも出前授業に伺うこととしている。
既にスマホの啓発ドラマの続編2本の作成(1本は撮影済み)に取り掛かっており、新たなスマホに関する
問題にも即座に対応できるよう心掛け、スマホの授業もバリエーションをかえ実施するため情報収集活動にも
積極的に取組んでいる。現在、高校生向けやお年寄り向けの ICT 授業について準備を進めている。
SWING-BY 実行委員会では、上記で紹介したスマホをはじめとした青少年のネットリテラシーに関する取り組み
の他にも、
「地域のボランティア活動」や若者が企画運営する「ステージイベント」の開催など、様々な取り組
みを並行して実践している。下記に示す活動はその一例であるが、全てが若者からの発案である。
☆毎週 火曜日・土曜日 の午前7時半から能勢電鉄日生中央駅前広場の「清掃活動」と「あいさつ運動」
☆地域の夏祭りや行事の準備お手伝い ☆8月最終日曜日に開催する「ステージイベントの企画・運営」
☆少年警察ボランティアとして警察と連携した青少年非行防止活動 ☆福祉施設への訪問活動など様々な活動を
若者自身が考え行動し実践しております。
-3-
活
動
事
例
(団体名:兵庫県立千種高等学校)
1
タイトル
『地域とともに考える情報モラル向上の取り組み ~千種モデルの研究~』
2
活動の趣旨・目的
①平成 25 年 11 月に生徒会が作成した「情報モラル改善ルール」の改定を行うことになり、高校生だけではなく、
町内の中学生と一緒にルールを考え、意見交換を行う場を設けた。
⇒「スマホサミット in CHIKUSA」開催。
②地域に根差した小規模校だからこそできる取り組みとして、地域のお祭りに参加し、高校生が地域の方にスマー
トフォンの使い方を説明する機会を設けた。
⇒「高校生によるスマートフォン教室」の開催。
③こども園・小学校・中学校・高等学校が集まり合同で開催される町の文化祭にて、高校生が制作した情報モラル
改善を呼びかける寸劇を生徒が披露した。
⇒「情報モラル啓発劇」の提供。
以上の取り組みを中心として、高校生が中心となり地域とともに情報モラルの向上について考える『千種モデル』
の研究を行っている。
3.活動内容
◯平成 26 年度
(1)
4月
新入生対象「情報モラルチェックアンケート」の実施
(2)
4月
1 年生対象の地元駐在所巡査部長講話(含ネット利用問題)
(3)
5月
全校生家庭訪問(含情報モラル改善運動の啓発)
(4)
7月
「携帯・スマートフォン利用」に関する実態調査実施
(5)
9月
全校生・教職員・保護者対象
(6)
10 月
「ネット利用を考えるワークショップ」(C・キッズネットワーク)
(7)
10 月
生徒会「情報モラルチェックアンケート」の実施
(8)
11 月
千種町文化祭で高校生の「情報モラル啓発劇」発表
(9)
12 月
兵庫県立大学環境人間学部准教授 竹内和雄氏 講演会
兵庫県サイバー犯罪対策課講演会
○平成 27 年度
(1)
4月
新入生対象「情報モラルチェックアンケート」の実施
(2)
4月
第 1 回千種町生活実態調査(含情報機器等利用状況調査)
(3)
5月
全校生家庭訪問(情報モラル改善運動の啓発を含めて)
(4)
7月
「携帯・スマートフォン利用」に関する実態調査実施
(5)
8月
「スマホサミット in CHIKUSA」の開催(2 回実施)
(6)
9月
第 2 回千種町生活実態調査(含情報機器等利用状況調査)
(7)
10 月
「高校生によるスマートフォン教室」の実施
(8)
11 月
千種町文化祭で高校生の「情報モラル啓発劇」発表
-4-
4.アピールポイント
(1) ネットやゲーム、携帯電話の利用実態調査を盛り込んだ、こども園・小学校・中学校・高等学校連携生活実態
調査の実施
(2) 担任による生活実態調査を目的とした、小規模校だからこそできる全生徒の家庭訪問実施
(3) 生徒会で作成した「情報モラル改善ルール」の改定を目的として、町内の中学生に呼びかけを行い、中学生と
合同で協議する場である『スマホサミット in CHIKUSA』の開催
(4) 地域に密着した本校だからこそできる地域への啓発活動実施
① 高校生がスマホの利用方法について地域の方に説明する『高校生によるスマートフォン教室』
② 園児・小学生・中学生に情報モラル向上について考えてもらう『情報モラル啓発劇』の発表
「スマホサミット in CHIKUSA」の様子
「高校生によるスマートフォン教室」チラシ
「高校生によるスマートフォン教室」の様子
-5-
「たつの市中学生サミット」を軸にしたスマホ利用啓発活動の展開
たつの市中学校生徒会
1
活動の趣旨及び目的
たつの市では、2年前から他律的なアプローチと自律的なアプローチの両面から、携帯・
スマホの利用について啓発活動を展開している。他律的なアプローチとしては、情報モラ
ル教育講演会等の開催があげられ、本年度は、産官学連携型のケータイ教室に参画をし、
市内全小中学校に於いて「ケータイ教室」を実施しているところである。一方、自律的な
アプローチとしては、中学校生徒会活動の活性化を図り、自分達でスマホ利用について実
践できる啓発活動を考えていく「中学生サミット」の取組をすすめ、自発的な課題解決に
努めているところである。
他律的なアプローチ
ケータイ教室の実施
各校での啓発活動
中学生サミットの
実施
自律的なアプローチ
2
活動内容
~中学生サミットから各校の取組(スマホ利用啓発活動)へ~
(1)中学生サミットを通じて(年間2回実施。本年度で4年目を迎える。
)
①人間関係づくりプログラム
夏休みを利用して、人間関係づくりプログラムを実施。活
動を通じて仲間との絆や友情を深め、仲間とともに課題解決
に臨むための素地を作る。また、各校のリーダーを育成する
場にもなっている。
②グループディスカッション(熟議)
学校間を越えたグループを編成し、意見を交流しながら自
分達の課題を見つけ出したり、課題解決の方策を見いだした
りする。
<中学生サミットで決定した具体的な取組>
◇ アンケート調査の実施
アンケート(資料1)を作成し、市内全中学生を対象にアンケート調査を実施し、結果
をまとめる。
◇ たつの市スマホ利用キャッチフレーズ
アンケート結果を分析したり、考察したりする中で、たつの市スマホキャッチフレーズ
を考案。キャッチフレーズを学校での実践に活かす。(資料2)
-6-
◇ 生徒会新聞「あいタッチ」の発行
市内中学校が持ち回りで新聞を発行し、活動内容を啓発。市内全中学生及び小学校に配
布。新聞をコミュニティバスに掲示し、市民に向けても啓発を実施。
(2)各中学校での実践…サミットでの取組が各校での実践へとつながる
①楽しくコミュニケーションをとるための取組(資料3)
A中学校では、みんなと楽しくコミュニケーションをとるための約束事として、全生
徒の意見を集約し、
「生徒会思いやり宣言」を発表したり、周りの人へありがとうの思い
を伝える「ありがとうプロジェクト」を実施したりし、活動が盛り上がった。
②あいさつを交わすことで人間関係づくり
B中学校では、SNS のトラブル対策の一つとして、目と目を合わせてハイタッチをし、
あいさつを交わす「あいタッチ運動」を実施。
「あいタッチ」のフレーズは、サミットの
話し合いの中で、たつの市生徒会新聞の表題として使われることになる。さらに、C中
学校においてもあいさつを通してコミュニケーションを図ろうと「あいさつリレー」に
取り組んでいる。
③ニコニコ(25)運動(資料4)
D中学校では、生徒会の取組にPTA、青少協が賛同し、校区をあげて、ノースマホ
デー、ノーゲームデーを25日に設定する取組が進んでいる。
④スマホ川柳、スマホ寸劇
E中学校では、スマホ川柳コンテストを開催し、全生徒から川柳を募集したり、文化
祭でスマホの正しい利用方法を啓発する寸劇を披露したりした。
3
アピールポイント
◇ 生徒の意見を尊重した自主的な取組であるキャッ
チフレーズや生徒会新聞を活かしながら啓発活動が
継続されている。
◇ サミットという場を設けることで、
各校の取組を共
有することができ、生徒同士が刺激を受けながら新
たな取組が実施されている。
◇ サミットは、先輩からの課題を次年度へ引き継いでいくという方式をとっているので、
生徒同士の絆やつながりを意識した取組となっている。
◇ トラブルが減少したなどの明確な数字の変化はないが、市内中学校で SNS 等でのトラ
ブルを先生や保護者に相談できる生徒が増えている。
-7-
資料 1
生徒が作成したアンケート→
市内全中学生対象に実施
資料2
サミットで決定したキャッチフ
レーズ
資料2
←キャッチフレーズを新聞で紹介
サミットやケータイ教室をき
っかけにして、さらに調査を
進め、啓発を行う。
-8-
資料3
各校の取組も「あいタッチ」で報
告
生徒会思いやり宣言
ありがとうプロジェクト
資料4
ニコニコ運動で配布される予定のチラシ→
-9-
1
タイトル
『室内小スマホ・ケイタイの使い方4か条』
2
活動の趣旨・目的
・SNS について学習し、自分たちでルールを作り、全校生に呼びかけることで、学校全体でネットのトラブル
から守ろうとする心を育てる。
・危険性を知ることで、自分の人権、他の人の人権を大切にしようとする態度を育てる。
3
活動内容
【9月14日】2・3・4校時「室内小スマホ・ケイタイの使い方 ○か条を考えよう」
①ネットのよいところ、悪いところについて考える。
(グループ)
②各グループでまとめたことを発表する。
③発表を聞き、室内小学校で必要なルールを考える。
④○か条をきめる。
(4つに決まる)
・時間を決めて使おう
・相手の気持ちを考えてから送ろう
・トラブルは直接会って解決しよう
・困ったらおとなに相談しよう
【10月15日】5・6校時「スマホ・ケイタイの使い方 室内4か条を他の学年にも知らせに行こう」
①今日の内容確認
②各グループに分かれて発表の準備(発表時間 10 分程度)
班
場所
発表クラス
方法
1
多目的(2 階)
4-1
模造紙、クイズ
2
多目的(2 階)
4-2
模造紙、クイズ
3
6 年教室
3年
劇
4
算数室
1年
ペープサウト
5
6 年特別教室
2年
劇
6
パソコンルーム(3 階) 5 年
パワーポイント
【10月26日】4・5校時「各学年に室内4か条を伝えよう」
①4校時 事前練習
②5校時 発表
4
アピールポイント
・自分たちが決めた決まりなので守ろうとする。
・6年生の取組を全校生に発信することで6年生自身がより理解をすることができるとともに他の学年に広
め全児童・全職員で取り組むことができる。
・受け身の学習ではなく主体的に考える場面が多い学習展開なので、終始意欲的に学習に向かうことができ
た。
・SNS について研究をしている県立大学の学生を、子供たちの話し合いのグループに1名ずつ配置すること
で、一人一人が自分の意見を発言し十分に話し合えるようにした。
- 10 -
活 動 事 例
(団体名:丹波市教育委員会)
1 タイトル
『丹波市版子どものネット利用に関する家庭ルールブック』
2 活動の趣旨・目的
携帯電話・スマートフォンの普及拡大に伴い、児童生徒の携帯電話・スマートフォン、
インターネット利用における様々な課題が指摘されている。丹波市では、毎年、市内全
小学3年生から中学3年生を対象に、
「ケータイ・スマホやインターネット等の利用に関
するアンケート調査」を実施している。その結果から、所持率の増加や所持年齢の低下
が急速にすすんでいることがわかった。また、LINEなどの利用による児童生徒間の
トラブルの増加や、1日中携帯電話・スマートフォンが手放せない依存傾向にある児童
生徒の増加など、新たな問題が増えていることもわかった。このような諸課題の解決を
図るためには、学校と家庭が児童生徒の携帯電話・スマートフォンの利用に関する共通
のルールづくりをすすめる必要がある。
そこで、丹波市教育委員会と学校、丹波市PTA連合会が連携し、
「丹波市版子どもの
ネット利用に関する家庭ルールブック(仮称)」
(※以下「ルールブック」)を作成し、各
家庭における携帯電話・スマートフォンやインターネットの利用に伴うルールづくりを
すすめるとともに、学校における情報モラル教育を推進し、児童生徒をネットトラブル
の危険から守る取組を推進する。
3 活動内容
H26 年 12 月
H27 年1月
H27 年2月
H27 年4月
H27 年5月
H27 年7月
H27 年8月
市内全小学3年生から中学3年生を対象に、「ケータイ・スマホやイン
ターネット等の利用に関するアンケート調査」
(※以下アンケート調査)
を実施する。(小学生 2,386 人、中学生 1,882 人)
調査結果から市内児童生徒の携帯電話・スマートフォンなどの利用実態
を分析する。
校長会にて、調査結果および分析を報告するとともに、各校の調査結果
を送付し、各校における情報モラル教育の推進を図る。
携帯電話・スマホを題材にした、児童生徒向けおよび教職員向け研修サ
イトを立ち上げる。
丹波市PTA連合会の常任委員会にて意見交流を行う。また全単位PT
Aが参加するリーダー研修会の内容について協議する。
丹波市PTA連連合会主催リーダー研修会にて、「考えよう、子どもを
守るためのスマホルール」と題して、アンケート調査結果の報告、有識
者による講義、グループ討議を行う。
(参加者:23単位PTA、68名)
市内教職員対象に、「教員の情報モラル教育の指導力向上について」と
- 11 -
H27 年9月
<以下は予定>
H27 年 11 月
H27 年 11 月
H27 年 12 月
H28 年1月
H28 年3月
H28 年4月
H28 年5月
題して、有識者による講義、およびグループ討議を行う。
各学校の情報モラルの指導状況について調査を行う。
「ルールブック」案を作成する。
アンケート調査を実施する。
「ルールブック」案について丹波市PTA連合会と協議する。
「ルールブック」案について各校情報教育担当者と協議する。
「ルールブック」を完成する。
「ルールブック」を印刷・配布する。
(配布対象:市内小学4年生児童の家庭)
各単位PTAの総会や研修会にて、ルールブックを使った研修会を行う。
4 アピールポイント
・アンケート調査結果を学校・PTAに公表することにより、児童生徒の携帯電話など
の利用に関する問題意識を高めることができる。
・携帯電話・スマホを所持し始める年頃に配布することにより、親子で話し合う機会が
設けられる。また、携帯電話・スマホの利用に関する家庭での約束やルールを決める
家庭数の増加が期待できる。
・保護者の意見を幅広く取り入れて策定したルールなので、各家庭において保護者が実
践しやすい。
・多くの家庭が同時に取り組むことにより、子どもに正しく利用させようとする保護者
同士の協働意識が生まれる。
・全PTAの参画により、学校を超え、市内の保護者同士で一緒に進めようとする機運
が高まる。
・学校とPTAの意見を取り入れているので、PTAとより連携した各学校における情
報モラル教育が推進される。
<連絡先>
担当者名
住所
電話番号
メールアドレス
丹波市教育委員会 学校教育課 小森真一
丹波市山南町谷川 1110
0795-70-0811
[email protected]
- 12 -
活動事例
(団体名:灘区公立小中学校)
1タイトル
「灘区ネット・携帯・スマートフォン利用の自主ルール策定」
2活動の趣旨・目的
SNS を通じた交流等は広がりを見せ、家庭や単独の中学校だけでのルールづくりだけ
ではなく、生徒間の交流の実態に沿い校区を超えたルールの策定が必要である。
また、策定にあたっては学校や PTA 等が一方的にルールを示すのではなく、子供た
ちが主体的にルール作りをすることが必要であり、ルール作りを通して自分と携帯等
との関わりについて考えることも大切である。
そこで神戸市灘区では、全小中学校で話し合いの機会を持たせ、児童生徒が主体と
なって灘区のスマートフォン利用の共通ルールを策定することになった。
3活動内容
5月
・灘区生徒指導係教員に趣旨説明
・アンケート作成中学校の生徒会役員を中心にアンケートの作成
6 月~7 月・アンケートの実施・集計対象:灘区 12 小学校 56 年生 灘区 5 中学校全生徒
・ネットスマートフォン利用に関する学級での話し合い
・自主ルールの原案作成
8月
各校で灘区原案作成(生徒会を中心に)
・灘区子供サミット準備会(自主ルールの策定)
各校の現状と各校原案を持ちより灘区共通ルールを定めた
参加:区生徒指導係校長、生徒指導係教員、校生徒会代表生徒、灘区役所
灘地区青少協
・灘区子供サミットの開催(自主ルールの発表)
灘区各校のスマホ利用実態と灘区スマホ自主ルールの紹介、保護者代表、
関係機関と生徒の意見交換を行う
参加:灘区役所、教育員会事務局、
灘警察、東部サポートセンター、
灘地区青少協、灘区保護司会、
灘区 PTA 連合
10 月
・灘区健全育成の集い
灘区水道筋商店街での自主ルールの啓発パレードの実施(約 15 0 名参加)
参加:灘区役所、教育員会事務局、灘警察、東部サポートセンター、
灘地区青少協、灘区保護司会、灘区 PTA 連合会
4アピールポイント
・神戸市灘区の 12 小学校 5 中学校全校でルールを考えるたこと。
・各校代表生徒が各校の意見を持ちより策定した子供たちによる自主ルールであること。
・学校だけでなく行政(灘区役所)警察等の関係機関、保護者や地域の方からも意見を
いただき意識を共有していること。
・生徒が主体でサミット等の会の運営をしていること。
- 13 -
団体名:兵庫県立姫路飾西高等学校生徒会
テーマ:姫路飾西高校における「スマホ三ヶ条」制定の取り組みの結果と推移
活動の趣旨・目的:
・
「スマホ三ヶ条」を定めることによって使用状況に変化があったかどうか。
・
「スマホ三ヶ条」を定めることによってどう思ったか。
・スマホの危険性を正しく認識し、相手の立場にたった使い方の意識を高める。
・スマホと正しく向き合い、勉強への両立を図る。
活動内容:
・平成 26 年 7月:飾西高校を含む西播地区の生徒へのアンケート実施
11 月:LHR でスマホ三ヶ条を決めるためのアンケート実施と討論
評議委員会で議論
12 月:スマホ三ヶ条の制定
・平成 27 年 1月:飾西生徒へスマホ授業の開講
3月:視聴覚特別支援学校へスマホ出前授業の開講
7月:3学年全てにアンケート実施 (西播地区へのアンケート)
11 月:評議委員会を開き、どう思っているかを聞く
・前年度7月のアンケートをもとに、今年度 7 月のアンケートと見比べ検証し、目的が達
成されたかまた、今後、何が足りないかを考える。
・前もって全学年で得られた思いや考えを評議委員会で協議する。
アピールポイント:
・生徒手帳に「スマホ三ヶ条」が記載されている。
・
「スマホ三ヶ条」の使用時間は、自分で決めた時間な
ので実践しやすい。
・前年度と比較できるアンケートの取り方をしたので、
スマホアンケートが生徒に与えた影響を確認できる。
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活
動
事
例
(団体名:宝塚市内県立4高校生徒会)
1 タイトル
宝塚市内4校生徒会スマホサミット
2 活動の趣旨・目的
○スマートフォン、インターネットのマナーやトラブルへの意識向上
○同世代の人に共通する問題として考えるきっかけとする
○市内4高校の生徒会の交流と活性化
3 活動内容
6月 専門家による講演会
事前に実施したアンケートをもとに兵庫県立大学の竹内和雄准教授によ
る講演会
4月~7月 市内4高校対象にアンケート実施(1766名に実施)
7月 専門家のとの懇談会
7月 第1回スマホサミット(竹内准教授を交えて)〔宝塚北高校にて〕
7月以降 各校で啓発活動
キャッチコピーを考える
12月 第2回スマホサミット〔宝塚東高校にて〕
1月 宝同協研究大会「人権交流学びのつどい」に参観して発表
4 アピールポイント
○1つの学校で取り組んだのではなく、4校の生徒会に広がりを見せたこと
○キャッチコピーを考えるという高校生に取り組みやすい内容にしたこと
○継続的な取組には現在できていないが、今後新たな取組を考えていきたい
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