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探偵社の選び方マニュアル

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探偵社の選び方マニュアル
探偵社の選び方マニュアル
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◆◇ 探偵社の上手な選び方マニュアル ver1.32◇◆
発行者/著作権者 : (株)Akai 探偵事務所
URL : http://www.akai-web.com/
e-mail : [email protected]
TEL : 072-873-1995(大阪)
042-382-0575(東京)
この文書に掲載されたすべての内容について、無断転載、複製、
複写、盗用を禁じます。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
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-1-
第零章
【1】
追加コンテンツ
新たな手口に対しての対応
当探偵社の、「探偵社の選び方マニュアル」のホームページでは、悪徳探偵に被害に
遭われた方からの被害報告を受けて、対策法等を、公開しておりますが、今までのマ
ニュアルで対応できなかった新しい手口が次々と報告されてきております。
新しい手口については、「追加コンテンツ」にて、バージョンアップして行きたいと思い
ます。
また、「探偵社の選び方マニュアル」のサイトをご覧頂ければ、できるだけ最新情報を
掲載するように心がけておりますので、上記サイトの方もよろしくお願いします。
-2-
【2】
探偵社の調査力を知る
「調査力が高いとか低いとかは、外から見分ける事ってできるんですか?」
これは、お客様から、何度か言われた事があるので、今回のテーマは、「探偵社の調
査力」を見分ける方法という事で書いていきたいと思います。
しかし、調査力を外から確認するというのは、かなり難しい事です。
なぜなら、お客様から「御社は調査力があるのですか?」と聞かれたら、ほぼ100%
の探偵社が、「うちは調査力はありますよ」と答えるでしょう。
調査力に自信がある探偵社なら、当然そう答えますし、自信がない探偵社でも、「調
査力がない」なんて言えませんから、結局同じ答えが返ってきます。
大体、「調査力があるかどうか?」というのは、極めて主観的な要素を含んでいます
ので、探偵社への質問で、真実を聞く事は不可能です。
例えば、プロ野球選手をたとえるなら、イチローは、他の選手と比較して、非常にバッ
テイングがうまい選手です。
なぜ、それが判るかというと、イチローの打率は、明らかに他の選手の打率よりも高く、
数字を見ればどの選手がどの程度優秀かは、誰でも判別する事ができます。
これは、打率という具体的な根拠ある数値のおかげです。また、この場合は、たくさん
の打席をトータルで見たときに、初めて、その選手が優秀かどうかが判ります。
イチローでも調子が悪い時は、まったく打てないときもあるでしょうし、凡打者でも運が
良ければ、4打数4安打という事もあるかもしれません。つまり、長い目でトータルで
見なければ、能力を正確に量る事はできないのです。
つまり、これを探偵社に置き換えると、優秀な探偵でも、失敗しますし、すごく下手くそ
な探偵でも、うまくいくことがあるという事です。
そう考えると、実際に依頼したとしても、そこの探偵社が優秀かどうかは最後まで判ら
ない事となります。
そうなると、結論として、「探偵社の能力は外から判らない」となってしまい、この項目
を書いた意味すらなくなってしまいますので、当社としては、なんとか、調査力を量る
コツを探してみたいと思います。
-3-
まず、調査力とは、どういうものかという点です。
私が思うのは、(調査員の技量+調査機材の質と量) ≒ 調査力 だと思います。
もちろん、上記以外にも、コネクション等の要素もありますので、これが全てとは言い
ませんが、大体の調査では、「人のレベルと機材の質」 で決まってきます。
残念ながら、「調査員の技量」はなかなか、外から、測る事ができません。
調査員に実際に尾行をやってもらって、後ろからついていって技量をチェックする事が
でき、かつ、調査員の技量を計測できる熟練者がいるのであれば、別ですが、現実的
には無理でしょう。
そこで、「調査員のレベル」は測定するのは、無理だとして、調査機材の質については、
探偵社に質問したり、実際に機材を見せてもらったりする事である程度のレベルを推
測する事は可能となりそうです。
この場合、重要なのは下記の3点となります。
1、調査機材を実際に見せてくれるか?
2、調査機材についての知識を持っているか?
3、調査機材を依頼者の調査に使用してくれるか?
まず、探偵社が、実際に機材を見せてくれるかどうか?という点です。
探偵社の中で、機材にお金をかけているところは意外に少なく、暗視カメラや望遠カメ
ラといった機材を持っていない探偵社は結構多数ありますので、「機材を見せて下さ
い」と言うのは、かなり効果的です。
ただし、相談者が相談に行った日によっては、調査機材が出払っている場合もあるで
しょうから、事前に「機材の有無」を確認しておいた方が良いでしょう。
何度も確認したのに、機材を見せてくれないようなら、その探偵社が機材を所有して
ないと判断できます。
また、探偵社が、どの程度の調査機材を持っている必要があるかという点ですが、プ
ロの探偵として、必要な機材としては下記が合格ラインかと思われます。
-4-
1、暗視カメラ
2、光学100倍以上のズームの望遠カメラ
3、一眼レフのデジカメ
4、小型カメラやスパイカメラ
1の暗視カメラは、CCDの感度を上げて、暗い所を撮影できるカメラですので、間違っ
ても、ハンデイーカムのナイトショットや、ちょっと感度が高いレンズを使用した家庭用
ビデオではありません。しかし、探偵社によっては、ナイトショット程度のもので、「暗
視カメラ」だと言い張るところもありますので、要注意です。
2の100倍以上のズームというのは、光学ズームが100倍という事で、デジタルズー
ムが100倍という事ではありませんので、その点は要注意です。ハンデイーカムでも、
デジタルズームなら100倍以上は当たり前です。(この章では、機材についての説明
は省略しますが、デジタルズームがなぜ使えないかは、撮影能力の比較をご覧下さ
い)
3の一眼レフのデジカメも、ビデオの普及によって、使用頻度は少なくなって来ていま
すが、一般の方でも普通に所有している機材なので、プロなら持っていて当たり前の
ように思えますが、意外に持っていない探偵社が多いのが現状です。
4の小型カメラは、比較的技量の低い探偵社でも、ほとんど所有していると思います。
この手のカメラは、偽装に手が込んでいたり、バラエテイーが豊富です。付加機能と、
発覚されにくそうかどうかが重要となります。
それと、ただ、所有しているだけでなく、機材に関しての知識があるかどうかという点
も重要ですが、これは、質問だけで判別するのは、なかなか難しいかもしれません。
もっとも、光学ズームやデジタルズームの違いも判らない素人探偵なら、ある程度判
別はつきます。
最後に最も重要なのは、その機材をお客様の調査に実際に使用してくれるかどう
か?という点です。
探偵社によっては、調査員の人数と比較して、極めて少ない数の機材しか所有してな
い場合は、お客様の調査で使用してくれない場合もあります。この場合は、「私の調
査では、こういったカメラを必ず携帯して調査する事を約束して下さい」と、念押しして、
相談員の態度を見るという方法があります。露骨に嫌な顔をするようなら、要注意で
す。
-5-
また、私の主観ですが、下記のような探偵社も調査力が低い探偵が多いように思え
ます。
1、料金が異常に安い探偵社
2、料金が異常に高い探偵社
3、設立年数が浅い探偵社
4、相談員の見た目がうさんくさい探偵社。
上記は、客観的な根拠がないので、説明を省きますが、あくまでも、私個人の経験上、
そう思える事がいくつかあったという事です。
また、探偵社の調査力を量る質問としては、下記もあまり意味がないと思います。
「御社は、調査に自信があるのですか?」
「御社の調査の成功率は何パーセントくらいですか?」
「私の調査は成功するでしょうか?」
上記の質問は、探偵社の裁量でいかようにも答える事ができます。
それよりも、調査の機材について、具体的に質問した方がよいかと思います。
こう書いて見ると、探偵社の調査力というのは、外から判別し辛く、また調査料金と比
例する訳でも全くありませんので、非常に見分けがつきにくい項目でもあります。
調査力だけでなく、誠実な対応を行うのかどうか? 料金が適正かどうか?という点
も含め、総合的な点で探偵社を選択されるのが良いでしょう。
-6-
【3】 「完全成功報酬」での被害
他のところでも書いているように、もともと、「完全成功報酬」という料金プランは、当社
が業界で最初に導入したものですが、正直、「完全成功報酬」という名前で、ここまで
悪用の手口が出てくるとは思いませんでした。
中には、本来の趣旨である「証拠が取れなければ、いかなる理由があろうとも料金が
かからない」という「完全」な「成功報酬」で真面目に調査を行う探偵社さんもあります
が、トラブルとして報告された事例を聞くと「こんな方法があったのか」と逆の意味での
「コロンブスの卵」を発見したような嫌な気分になります。
本来、「完全成功報酬」の料金体系は、探偵社にとってもリスクがある料金体系です
ので、調査力にある程度自信がなければ、なかなか採用するのは難しいはずです。
ところが調査力に「?」マークがつくような探偵社でも、やり方によっては簡単に採用
できるようです。
今回は、トラブルの元になっているという報告者からの相談をまとめ、体系別に分類
した手口を公開します。
当社としても、こういった被害が出る事は、まったく予想していなかっただけに、非常
に残念です。
●手口1: いつまで経っても結果を出さない
失敗すれば返金という条件で調査料金を先に受け取っておき、契約後に依頼者か
ら問い合わせがあっても「まだ調査中ですから」とやりすごす手口です。これで、調査
しなくても期間を引き延ばし続けていき、結局は依頼者への返金をしなくて済むという
わけです。当社に報告が来たケースでは、1年以上経っても結果が出ず、相手の探
偵社からは、まったく経過報告がなく、依頼者が電話しても、「今調査中です」と言った
きりで、調査について具体的な状況を聞こうとしても「完全成功報酬ですので、調査の
経過は一切お知らせできない」という、ふざけた回答でした。
この手口を使うのは、まともな調査ができない、かなり程度が低い探偵社だと思いま
すが、依頼者からの防御法としては、契約書に「調査期間」を書いてもらい、その期間
内に証拠が取れなければ、自動的に調査が失敗するという方法がありますが、怪し
そうだと思ったら、最初から依頼しない方が無難です。
-7-
●手口2: 詐欺まがいの理屈をつける
本来の完全成功報酬というのは「調査が成功しない(=浮気の証拠が取れない)
場合は、理由を問わず全額返金」する契約です。ところが、被害が報告されたケース
では、契約時には、「証拠が取れなければ料金はいりません」と言っていたのにもか
かわらず、「証拠は取れませんでしたが、対象者が浮気をしていなかったので成功で
す」などと、とんでもない理屈を持ち出して料金を全額徴収したケースがありました。
「浮気をしている」のを証明する事は可能ですが、「浮気をしていない」のを証明する
のが不可能である事は、プロでなくとも判るかと思います。これだと、その探偵社が調
査に失敗しても「浮気をしていませんでしたよ」と依頼者に言えば料金をすべて取れる
事になります。これでは、まったく完全成功報酬の意味がありません。相談された方
にも、その点を指摘したのですが「その時は、気が動転してたのであまり冷静に考え
る事ができなかった」という事だそうです。「冷静に考える事ができない」状態で被害に
あうというパターンは、完全成功報酬に限らず、よくありますが、非常時こそ冷静さが
必要です。
●手口3: 客寄せだけのために完全成功報酬を用意する
最初から成功報酬で調査する意志がまったくないのに、ホームページなどで「完全
成功報酬」と宣伝し、客を集める方法です。そうして相談しに来た依頼者に対し、「今
回は成功報酬では無理ですけど通常のプランなら調査できますよ」と誘導していき、
結局は失敗しても返金にならない方法で契約を結ばせるケースです。
こういったケースには、「電話のみで完全成功報酬が可能かどうかを教えてください」
と問い合わせてみる事で対策ができます。ご相談者の大体の状況を伝える事で、完
全成功報酬が可能かどうかを電話で判断してもらう方法です。また、たとえ、その回
答で「できます」と言ったのにも係わらず、来社時に「完全成功報酬」ではないプランを
持ち出してくるようであれば、その場で、すぐに席を立てば良いでしょう。まともな探偵
社であれば、適当な事を言ったり、嘘をついたりする事はありませんので、比較的対
処が楽なパターンだと思います。
●手口4: 料金がどんどん加算されていく。
完全成功報酬プランの場合は、通常の調査と比較して、定額料金でないと、ご依
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頼者にとって非常にリスクが高くなります。
当社に報告されたケースでは、契約時に、「浮気の証拠があがらなければお金はいり
ません、浮気の証拠が挙がれば、あなたも慰謝料がもらえるでしょうから、絶対に損
はしないですよ」と言われ契約したそうですが。
まったく浮気の証拠が挙がらない状況で、調査を行う毎にどんどん料金が膨らんでい
くので、怖くなった依頼者が、途中でキャンセルを申し込んだら「お客様の都合でのキ
ャンセルなので、今までかかった料金を全て払え」と言われたというケースがありまし
た。
調査を継続する度にどんどん料金が青天井になっていくというのは、お客様の立場か
ら考えると怖いものがあります。
また、この相談者の証言では、対象者の浮気の頻度が高いのにもかかわらず、あえ
て浮気があった日に調査をいれなかったり失尾したりしてましたので、故意に調査を
引き延ばした可能性が非常に高いケースです。
証拠が取れそうになっても、わざと調査を引き伸ばして、どんどん金額を吊り上げると
いうパターンは、この業界では、古典的な手法なのですが、「完全成功報酬」を使う事
によって、金額が増加していっても、途中で調査を止め辛くなるという心理をうまくつい
てます。
「完全成功報酬」の最大のメリットである「定額制」は、悪質な探偵社による「引き伸ば
し」ができないという点は知っておいた方が良いでしょう。
●手口5: 成功条件が曖昧である
今回のケースは、「証拠にまったくならないような映像」や「異性と一緒に歩いてい
るところ」を撮影しただけで、「調査成功です」といって成功報酬金を取るような手口で
す。
このようなトラブルを避けるためには、「対象者と女性がラブホテルの出入り口から出
てくる所を、写真もしくは、ビデオで撮影……」など、具体的な条件を設定する必要が
あります。そして、その具体的な条件を必ず、契約書に記載してもらう必要があります
(同じものを2部作成し、必ず1部は自分で保管するようにして下さい)。
通常、「完全成功報酬」の証拠というのは、裁判や調停の資料として使えるレベルの
証拠が原則です。
この一番重要な、「成功条件」をわざと曖昧にしたまま契約させようとする探偵社があ
るため注意が必要です。
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以上、各手口について、対策法を書いてみましたが、なにか新しい手法が出ると、そ
れに対して、いろいろな悪用手口が出るという実態を見ると「人間の知恵は凄いなあ」
と変なところで関心してしまいます。その知恵を他に活かせば、依頼者の方とわざわ
ざトラブルを起こす必要もないのではと思いますが、実態はそうでもないようです。
一つ一つの手口を知ったとしても、他の新しい手口が出てくると、なかなか対処は難
しいでしょう。
一番重要なのは、探偵社の相談員がどれだけ愛想が良く、人の良さそうな人だったと
しても、不明な点は、できるだけ質問して下さい。可能なら質問リストを作ってから来
社しましょう。相手が気を悪くするのでは?という心配は不要です。もちろん、相談員
だって人間ですし、これを書いている私も、質問攻めにされると、気分を害する事もあ
ります。
ただ、探偵の調査料金は、決して安くはありません。安いと自認する探偵社(当社?)
でも、世間の相場観から見ると、結構高いのです。是非、契約は慎重に行って下さ
い。
- 10 -
【4】
探偵料金のトリック
ホームページの料金表を見て、安いと思って、実際に探偵社に足を運んでみて、総額
を計算したら、びっくりする額になってしまった。
こういった事は、探偵社の料金には良くある事ですが、
何故そうなるのか?
今回は、探偵社の料金のトリックについて説明していきたいと思います。
<2名1時間あたりの単価を知る>
まず、料金を比較するにあたって、基本中の基本が2名1時間あたりの単価です。
なぜ、2名/1時間あたりの単価が重要なのでしょうか?
通常、多くの探偵社で、行動調査の人員は2名が多いはずです。
もちろん、現場によっては、3名4名という事もありますが、ほとんどの調査は2名で事
足ります。
しかし、人数が多い程、成功率も上がると思われる方も多いでしょう。
確かに、1名と2名では、調査力にかなりの差が出てしまいます。
(1名しか調査員がいないと現場を離れる為にトイレにも行けない)。
また、調査員が3名になると、調査力がある程度アップするでしょうし、現場によって
は、3名いないと調査にならない場合もあります。
これが、調査員4名になってくると、通常の調査では、3名との違いが出にくくなります。
もちろん、現場によっては、4名体制だと助かる場合もありますが。
また、さらに人数を増やして、10人体制にするとどうでしょうか?
この場合は、ほとんどの現場で、調査員が過剰になるはずですし、
これ以上人数を増やすと、現場が混乱する等で調査力は落ちていくでしょう。
- 11 -
もちろん、ある程度の人数までは、調査員の増加は、逓減しながらも、成功率の増加
に寄与し、一定以上の人数になってからは、緩やかに減少すると予測されます。
お金があり余っている人なら、人数をたっぷり増やして、調査を行うのも良いかもしれ
ませんが、通常は、料金の事も考えると、一般的な行動調査の場合、調査員2名とい
う、経済合理性を選択する事になります。
今回は、この2名1時間あたりの単価というのを基本に料金を考えて行きたいと思い
ます。
<調査料金の相場>
上記で説明した、2名1時間の単価の業界平均値はどのくらいかと言うと、単純にホ
ームページ等で、探偵社が公表している料金データを元に計算すると、1名1時間単
価が7000円∼10000円程度になるかと思います。
2名1時間単価ですと、14000円∼20000円と言ったところでしょうか。
しかし、今回、当社が示す時間単価は、機材料金や、車両料金等、すべての総額か
ら導かれる時間単価とさせていただきますので、計算は少し複雑になります。
通常、探偵社によっては、機材代金や、割増料金等の付加料金がかかる事があるで
しょうから、現実的な、総額の2名1時間単価は15000∼22000円程度が平均値
- 12 -
かと思われます。
この単価を計算する時の目安としては、下記の付加費用も全て含めて
計算する必要があります。
・車両料金、
車や、バイク、自転車の料金を取る。
(車の場合で、通常0円∼15000円/1日)
・機材代金、
撮影機材の料金。
(ビデオカメラの場合、通常0円∼1万円/1日)
・報告書作成料金 報告書の作成費。
(通常、0円∼4万円程度)
・深夜割増、
深夜料金として割増料金がかかる。
・延長割増、
調査が予定の時間より延長した場合の割増料金。
・緊急出動料金 急な依頼等で、緊急出動した場合の特別料金。
(通常、0円∼5万円程度)。
・繰上げ時間、
調査時間の最小単位。
15:00までの調査契約をしたところ調査の終了が
15:25になり、予定よりも25分間延長したケース
30分単位の探偵社: 15:30までと計算。
2時間単位の探偵社: 17:00までと計算。
・最低調査時間、 1日最低、何時間以上の調査を入れる必要があるか。
(通常、4∼8時間の探偵社が多い)
<付加料金に気をつけよう>
上記で付加料金がかかる事を説明しましたが、特に気をつけたいのが、
最低調査時間と、繰上げ時間です。
これは、緊急出動料金等と違って、全ての調査で恒常的にかかる料金であり、
しかも、かなり劇的に、料金の差が出てしまう部分でもあります。
- 13 -
例えば、山田さんが、A社とB社に調査をお願いたと仮定した例を下記に書きます。
A社:最低調査時間:4時間。 2名1時間単価:20000円
B社:最低調査時間:8時間。 2名1時間単価:20000円
山田さんは、1日4時間だけの調査を依頼したとしますと
一回の調査料金はA社、B社で、下記となります。
A社総額: 80000円
B社総額:160000円
A社もB社も、時簡単価は同じにも関わらず、なんと料金に2倍の違いが出ました。
また繰り上げ単位も重要となります。
探偵社によっては、延長による調査時間の繰上げを30分単位∼3時間単位までさま
ざまな場合があります。
こちらも山田さんを例に繰り上げによる料金の違いを比較してみます。
A社:繰上げ単位:30分。 2名1時間単価:20000円
B社:繰上げ単位:3時間。 2名1時間単価:20000円
山田さんは、A社とB社に5時間の調査を依頼したが、25分延長した場合の例を考え
てみます。
A社総額:110000円
B社総額:160000円
A社もB社も、時間単価は同じにも関わらず、料金に5万円の差が出てしまう事になり
ます。
このように、単に時間単価だけではなく、料金の細かい決まりごとを確認しておく事が
重要です。
他にも、機材料金や、車両料金、割増の程度等を細かく確認し、総額でいくらになる
のか? という視点を常に意識する必要があります。
また、上記に書いてない、調査中の諸経費もあります。
通常、諸経費は調査にかかった実費ですので探偵社間で差がでるはずがないので
- 14 -
すが、私が聞いた話では、ある探偵社に依頼したら、明らかに調査上必要性がない
飲食費を、3万円も払わされたケースがありました。
こうなってくると、料金システムの違いというより、モラルの問題でしょう。
今回は、料金システムについてのみ解説しましたが、料金の安さだけではなく、他に
も重視する点は、たくさんあります。
調査力も極めて重要な要素です。
場合によっては、2倍程度の時間単価でも、調査力の違いによって、簡単に吸収され
てしまうケースもありますし、あまりにも下手な探偵に頼むと、調査が2度とできない
状態にされたり、調停や裁判で、証拠力なしとして、負けてしまう事もあります。
つまに、料金や調査力、誠実さ等、多くの要素を総合的に判断した上で、どこの調査
会社に依頼するのかを判断されるのが良いかと思います。
- 15 -
【5】 「選び方」の見分け方
当社が業界で最初に「探偵社の選び方マニュアル」を公開し、今年で2年がたちまし
た。その後は、自社ホームページに同じような「選び方」を掲載するところが多くなりま
した。
こうして探偵社を正しく選ぶノウハウが広まるのは良いことですが、その一方で「間違
った探偵社の選び方」を書いているところも見かけます。
どれが正しくて、どれが間違った「選び方」なのかは書いた探偵社によって見解も違っ
てくるところですが、以下の2点に当てはまる場合、それは実用的ではない(間違った
選び方)と考えることができます。
・客観的な根拠がない
・実証データ(被害例)がない
根拠がない間違った選び方を信じて依頼してしまうと、思わぬ悪徳被害に見舞われた
り、出会えるはずだった優良な探偵社をみすみす見逃してしまう危険があります。そ
のような危険を減らすためには、何よりも「基本原則」をおさえておくのが必須です。
【必須となる4つの原則】
・強引な営業をするかどうか?
・契約内容が曖昧ではないか?
・しっかりした調査機材を持っているか?
・料金は適正かどうか?
まずは上記の4つのポイントを頭に入れておきましょう。それから各探偵社が公開し
ている「選び方」を読み、その探偵社自身の営業方針や料金体系が、この4原則と矛
盾していないかをチェックします。こうやって自分自身で選択しながら読んでいけば、
間違った基準で探偵社を選んでしまうリスクを減らすことができると思います。
- 16 -
【6】
広告の見分け方
全国に数ある探偵社は、いろいろな宣伝方法で依頼者にアピールしようとしていま
す。
最近、当サイトに寄せられた探偵社の苦情の中で目立ったのは「電話帳に大きく広告
が載っていたり、芸能人が出ていたりして立派な探偵社に見えたけど、結局は満足に
調査してもらえなかった」という例です。
もちろん広告に力を入れたり、芸能人が宣伝していること自体が悪いという訳ではあ
りません。しかし、こういう見かけのイメージだけを過信してしまい、探偵社選びの判
断を誤ってしまうようなことにならないよう注意していく必要があります。
たとえば以下のようなケース、皆様はどう感じるでしょうか?
●広告に芸能人が出ていたら大丈夫?
よく当社には 取材 の営業電話がかかってきます。実際のやりとりをかなりアレンジ
していますが、だいたい以下のような感じです。
「突然のお電話すみません。○○○○社と言いますが、そちらの探偵社さんは○○
○というビジネス雑誌を知ってますか?」
「ええ、知ってますよ、よく似たような営業の電話がかかってきますので。芸能人や有
名人を呼んで対談とかするやつですよね?」
「ああ、ご存知でしたか。今度、その誌面で、元○○○の○○さんと対談するコーナー
があるのですが…」
「おいくらですか?」
「○○万円ですが」
「うーん、高いなあ」
「そうですか、○○さんですと知名度もあるので、御社にとってメリットもあると思いま
すよ。ホームページとかに有名人と一緒に出た雑誌記事の写真や、マスコミ出演歴を
載せてる探偵社さんも多いじゃないですか」
「でも雑誌に対談記事を載せてもらうだけで、その金額はやっぱり高いですよ」
- 17 -
「では、来月になってしまうのですが、元○○○の○○さんの予定もあるのですが、い
かがでしょうか? こちらですと、○万円で可能ですが」
「やっぱり、当社に必要とは思えませんね。やめておきます」
「そうですか、ではまた改めて連絡しますので」
この話を知り合いの探偵社さんにしてみると、やはり同じような営業電話がよくかかっ
てくるそうです。
知り合いの探偵社さんに「A社さんは芸能人と一緒に出ている広告とかをホームペー
ジに載せないんですか?」と質問してみたら、「いや、ウチはそんな恥ずかしいことし
たくないよ。あんなのにお金を使うくらいなら、新しい調査機材を買いますって」と答え
られてしまいました。
たしかに、とりあえずお金さえ払えば 取材 を受けることは難しくありません。あとは
この掲載記事を「マスコミ出演!」と題してホームページやチラシなどに載せれば、手
軽にイメージアップ(?)が完成します。
こうした宣伝のやり方が悪いという訳ではありませんし、お金が絡まない純粋な取材
も、もちろんあります。しかし、お金を払えば誰でも簡単にマスコミ取材を受けられると
いうことは知っておきたい情報です。
探偵社選びには、広告の大きさや芸能人とのマスコミ出演回数ではなく、余分な情報
を取り除いた後の 調査力・依頼者への誠実な対応を見極めることが大切ではない
でしょうか。
●多額の広告費は、誰が負担する?
全国どこの電話帳を開いても、自社の広告で1ページを丸ごと使っている探偵社はた
くさん見られます。たしかに依頼者への安心感を出すには手軽かもしれませんし、広
告を大きく出すこと自体は悪いことではないでしょう。
しかし、よく考えたいのは広告費の問題です。ある都道府県の一部(1エリア)で1ペ
ージの電話帳広告を出すだけでも、広告費はかなりのものになってしまいます。
- 18 -
たとえばタウンページで、大阪市淀川エリア版にフルカラーの1ページ広告を出すと、
軽く1年間の掲載料が300万円を超えます。しかも、大阪府のタウンページは淀川版
だけではありません。
北摂西部版、東大阪市版、泉州南部版など約20のエリアで同じように広告を出し、そ
れを47都道府県に広げると、これだけで簡単に広告費が「億」の単位になってしまう
のです。
そして、探偵社の収益源は依頼者から受け取る調査料金だけ……ということを考え
れば、この莫大な広告費を最終的に支払うのが誰かは簡単に分かってしまいます。
つまり「広告が大きくて調査料金も高いから、きっと立派な一流ブランドの探偵社だろ
う」という考えは必ずしも正解とは限りません。「広告が大きいから、仕方なく調査料金
が高くなっている」という考え方があるのも知っておくと良いでしょう。
- 19 -
【7】
探偵トラブルの依頼先
悪徳探偵社に騙され、そのトラブル解決を他の探偵社に依頼したら、トラブルが解決
しないどころか二重に騙されてしまった。……まるで冗談のようにも聞こえますが、こ
ういった悪徳探偵社による二次被害も、現実には少なからず起こっています。
探偵社の中には、特定のグループに所属したり、横のつながりを持っていたりすると
ころもあります。それ自体は必ずしも悪いことではありませんが、公開されている「協
会」などの単位とは必ずしも一致せず、なかなか外部からは分かりにくいのが困った
点です。そのため、たとえばA社によるトラブルの解決をB社に依頼すると、A社・B社
がともに「横のつながり」を持っていた場合、さらに被害を拡大させる危険があります。
また、もしB社がA社と無関係であっても、B社のモラルが高くなければ二次被害のリ
スクは高まります。自身も悪徳探偵社であるB社から見れば、探偵トラブルの解決を
依頼してきた人は「探偵社に騙されることが証明されており、しかもトラブル解決のた
めに焦っている」絶好の獲物といえます。ただでさえ示談屋・事件屋まがいの自称探
偵がマスコミに報じられる現代です。いずれの場合にしても、探偵社によるトラブルの
解決を探偵に依頼してしまうのは決してお勧めできません。また、探偵社自身がやっ
ている「探偵トラブルを解決します!」といったところにも同様のリスクはつきまといま
すので、せいぜい相談にとどめておくのが賢明かと思います(当社の場合は探偵トラ
ブルのデータ集積と報告だけを行なっており、探偵トラブル解決の依頼は受けており
ません)。
もしも不幸にして探偵社に騙されてしまったら、最もお勧めできるのは法律家(弁護
士)や消費者センターに相談してみることです。もちろん弁護士の先生方にも得意・不
得意な分野はありますし、ご依頼者との相性もあるかと思いますが、民事・消費者問
題に強い専門家が味方になれば、悪徳探偵とのトラブル解決もぐっと前進します。
さて、ここでは探偵トラブルの依頼先について解説しましたが、言うまでもなくトラブル
に遭わないことが何よりも大切です。探偵社選びの原則をきちんと頭に入れ、どんな
ときでも騙されない「賢い依頼者」を目指しましょう。
- 20 -
【8】
登記簿取得のススメ
最近、当社に被害が報告されているケースで、実態のない探偵社による詐欺まがい
の被害割合が増えています。たとえば看板や宣伝には「株式会社」と書いてあるのに、
本当は実態のない会社だったり。また、契約して入金後に連絡が来なくなったので事
務所へ行ってみたら、もぬけの空だったという内容の被害相談です。事前に登記簿さ
えしっかり調べておけば、という残念なケースもあります。
「登記簿謄本」とは、会社や土地の素性を示した書類のこと。今回は探偵社という会
社の素性を調べるので、「商業登記簿」を取得することになります。公文書を取得する
なんて大変そう、……と思われるかもしれませんが、今は法務局まで出向かなくても、
便利なインターネット取得サービスがあります。公的文書であるため、原則的に記載
内容はすべて本物と考えていいので、かなり利用価値のある情報といえます。
まずは、インターネット上で下記の会社概要の情報がきちんと掲載されているかチェ
ックします。まともな会社であれば、掲載されているはずです。
1.本店の所在地
2.名称(正式名称です)
3.代表者氏名
2の名称が、株式会社、有限会社の場合であれば、登記簿から情報を得ることができ
ます(個人事業者の場合は、登記されていないこともありますので、登記簿チェックは
使えません)。
インターネットや法務局で確認した結果、その探偵社が会社組織なのにも関わらず、
登記簿が上がって来ないようなら要注意です。
★【参考】 手軽に登記簿を取れるサイト
http://www1.touki.or.jp/
さて、登記簿を取ると、下記のような情報を知ることができます。
1.役員の氏名・住所
住所や氏名に、不自然なところはないか?
- 21 -
ホームページ上の記載とも慎重に比べてみましょう。
2.資本金
いわば「会社の体力」を示します。有限会社でも一千万円を超える会社もあります。
もちろん大きければいい、という訳でもありませんが、情報としては大切。
3.設立年月日
会社の歴史も長ければいいというものではありませんが、ある程度はあった方がい
いと思います。
特に、よくトラブルを起こす探偵社は1∼2年ごとに会社を作り直したりするため、設
立年月日や履歴などをしっかり見ておくようにしましょう。
こういった貴重なデータを得られて、取得にかかる費用は 1000 円程度。これは、「賢
い依頼者」を目指す方にはお勧めの方法といえるのではないでしょうか。
- 22 -
【9】
探偵への質問リスト
ここでは、探偵社に依頼または見積り相談しようと考えている人に、「これだけは契約
前に確認しておきたい」という項目をピックアップして紹介します(一般的な浮気調査
の例です)。
最低限、これらの質問項目に答えられるような探偵社を選ぶようにした方が、トラブル
に発展する危険を減らせると思います。
・調査する日時を依頼者が指定できるか
・対象者に動きがなくても「調査した証拠」は見せてくれるか
・調査が成功しなくても途中までの経過は教えてくれるか
・調査時間が延長しそうな場合は事前に連絡してくれるか
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・実費が高額になりそうな場合は事前に連絡してくれるか
・「何日間で○○円」という料金の場合、1日に何時間の調査をするのか
・料金に機材料金や車両代金、報告書作成費用などは含まれるか
・見積り料金以外に、追加請求される費用はあるか
・調査日時の詳細や、実費の明細を見せてくれるか
・探偵社に依頼者から連絡できる手段が複数あるか
・バイクを使った尾行はできるか
・暗い場所でも証拠撮影はできるか
・100m以上離れた場所でも証拠撮影はできるか
・何人の調査員を使って調査するか
・契約書類は作ってくれるか
・成功報酬の場合、どうなれば「調査成功」なのか
・成功報酬で失敗した場合、どんな返金方法か
・成功報酬の場合、着手金や実費は別途で支払うのか
・依頼者が指定した方法で調査報告書を渡してくれるか
・調査の途中経過を報告してくれるか
・契約後のキャンセルは可能か
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【10】探偵の料金相場
※ここに掲載された料金はあくまで一般的な探偵社の目安であり、この料金での調査
成功を保証するものではありません。この料金表より安いところも、高いところもあり
ます。また、料金が安いから親切、高いから信用できるという業界ではありませんの
で、ご注意ください。
料金
調査内容
張り込み・尾行・撮影による調査を1日6時間(午後5時∼午後11時)、月
曜日から金曜日まで行って浮気現場の証拠を取得する、合計30時間の調
28万∼60万円
査。調査員2∼3名、撮影機材一式、調査車両1台すべてを含めた合計金
行動調査
額。
対象者の勤務先を、早朝からの張り込み・尾行によって割り出す。調査時
5万∼13万円
間は午前6時∼午前11時までと仮定。
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第一章
『探偵社選び』について
なぜ探偵選びが大切なのか?
当社に、こんな相談がありました。
ある探偵社へ相談に行ったら、いきなり「400万円です」と言われた。
慌てて帰ろうとすると「じゃあ100万円でいいです」になった。
これって大丈夫ですか?
電気屋にテレビを買いに行っても、まったく同じ新品テレビが「ある店では40万円」
「別の店では10万円」で売られているということはないと思います。
また、正規の料金で買った新品テレビがいきなり壊れても「料金は支払い済みなので
返金できません」とお店に言われる心配はないでしょう。
しかし、探偵という業界は料金格差・調査力格差など、探偵社間の格差が大きいにも
関わらず、それを外から判断しにくい面があります。
まじめに頑張っているところもあれば、料金をだまし取るような悪徳業者もあります。
「登記簿さえチェックしておけば防げたのに……」という被害ケースもありました。
これから探偵に調査を依頼しようと考えている人にとって、その両者を見分けることは
難しく、探偵というのは恐ろしい業界だと思われているのではないでしょうか。
それでも、きちんとした探偵社を見分けるポイントさえ知っていれば、それほど怖いこ
とはありません。
できるだけ簡単に要点だけ知りたいという人は『優良探偵社の見分け方』を、もっと細
かいケースについて説明を読みたい人は『悪徳探偵社の特徴』をご覧ください。
さらに付録として、『探偵社への質問リスト』『調査料金の相場』も載せておきました。
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依頼する前の参考になれば幸いです。
依頼しようと考えている人が「失敗しないための知識」を持ってくださることは、探偵業
界全体にとっても有益なことです。真面目にコツコツと頑張っている探偵社が多いの
ですが、一部の不誠実な探偵社がトラブルを起こすため、探偵業界全体が悪いイメー
ジを持たれているという現実があるからです。
ここに書いている探偵社選びのポイントを読んで、いろいろな悩み解決に探偵をうまく
利用してもらえることを願っています。
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探偵選び 3択クイズ
まずは簡単なウォーミングアップからお付き合い願えればと思います。
あなたは、どこに調査を依頼しようか迷っているお客様です。
次の3択問題で「優良な探偵社」を選んでみてください。
・宣伝広告の「会社概要」について
(答1)メールアドレスだけ書いてある
(答2)責任者の氏名や電話番号、詳細な住所が書いてある
(答3)支社がたくさんあるが電話番号しか書いていない
・まず電話で探偵社に連絡してみた時
(答1)喫茶店でお会いしましょう
(答2)いいですよ、事務所へ来てください
(答3)すいませんがメールだけで相談してください
・調査の成功率について聞いた時
(答1)絶対に100%成功しますよ
(答2)たとえば○○や××といった場合には失敗のリスクもあります
(答3)当社の技術を疑うなんて失礼ですね!
・「もうちょっと考えさせて欲しい」と言った時
(答1)今すぐ依頼しないと手遅れになりますよ!
(答2)そうですね、よく考えてから決めた方がいいですよ
(答3)あなたの人生が狂ってしまいますよ!
・契約書類を作成してくれるか聞いた時
(答1)依頼の機密を守るため、当社では作成しておりません
(答2)もちろん、契約書の発行は、探偵業法でも義務付けられてます
(答3)100万円以上の契約でないとお作りできません
・追加費用が必要かどうか聞いた時
(答1)ケースバイケースですから分かりません
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(答2)あとは○○のみ別途必要で、それ以外は必要ありません
(答3)当社を詐欺みたいに言わないでください!
‥‥どの問題も、正解は「2つめ」の選択肢です。
なぜそうなるのか? どうすれば探偵社を簡単に見分けられるのか?
どんな方法で悪徳探偵社は、依頼者からお金を騙し取るのか?
その詳しい答えは、これから続く本文で確認いただけると思います。
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第二章
優良探偵社を見極める 4つのポイント
優良探偵社の見分け方
情報を公開している
(ポイント!)
・喫茶店などではなく事務所内で応対してくれる
・所在地や責任者氏名を公開している
・料金体系を詳しく公開し、依頼者が選択できる
(どうして?)
探偵社に連絡したことのある人は御存知かもしれませんが、相談しようとしたら、「じ
ゃあ喫茶店でお会いしましょう」「ホテルのロビーで待ち合わせましょう」という返事をし
て、どうしても事務所内で会ってくれなかった、ということが多かったと思います。
探偵社が事務所内で面談したがらない理由としては、以下の3つが考えられます。
・自宅が事務所と兼用なので、できれば見せたくない
・その事務所(支社)自体が存在していない
・トラブルが起きた時に来られたくない
特に、支社の電話番号やメールアドレスだけを公開していて、住所地が不明な場合
は、その支社がない(転送電話だけ)と思われても仕方ありません。
ちゃんとした探偵社なら、お客様が訪問したいと望めば、喜んで来ていただくはずで
す。責任の所在を明確にするということは探偵業に限らず、お客様を相手にするビジ
ネス全般の基本だと思います。
また、料金の根拠を公開しているかどうかも大切です。「尾行なら60万円ですよ」と即
答するだけの探偵社もありますが、その根拠が不透明(お客様から見えない)では、
なかなか選択の余地がありません。
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依頼する時には
・この調査内容だから、この料金になります
・その他にも、こんな選択肢がありますよ
と、詳しくお客様に説明してくれる探偵社を選ぶようにした方が、トラブルの確率を減
らすことにもつながります。
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依頼者への対応
(ポイント!)
・急に態度が変わらない
・契約を急がせない
(どうして?)
誠実な探偵社もそうでない探偵社も、相談している最初の段階では優しい対応です
から、なかなか見分けることは難しいと思われるのではないでしょうか?
しかし、わりと簡単にその両者を見分ける方法があります。
「もうちょっと考えてから決めさせてください」と言った時、相手の反応がどうなるのか
で見分けは付きます。
悪意のない探偵社の場合は、お客様がそのように言ったとしても態度を変えたりしま
せん。「そうですね。よく考えてから決めたらいいですよ」と答えてくれます。
もしも誠実さに欠ける探偵社であれば、この段階で急に態度が変わります。
・依頼するなら今しかない!
・絶対に浮気していますよ!
・急がないと手遅れになりますよ!
・お金の問題じゃないでしょう!
・あなたの人生が狂ってしまいますよ!
あの手この手で脅迫的な言動を繰り返し、その場ですぐに契約させようとしてくること
があります。その場から逃れたい一心で契約してしまうと、後から面倒なことにもなり
ますので、よく注意しましょう。
たとえ脅迫的なことを言われても 「依頼するかどうか決めるのは、依頼者である自分
だ」という意識を強く持ってください。
探偵社は判断に必要な情報をお客様に伝えて、その手助けをするだけです。
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しっかりした契約内容
(ポイント!)
・具体的な調査方針を説明してくれる
・失敗した場合のリスクを説明してくれる
・契約外の追加料金を請求しない
(どうして?)
サービス業をおこなう以上、どんな内容かを事前に詳しく説明することは当たり前な
のですが、それが必ずしも探偵業界で徹底されているとは限りません。
浮気調査であれば、調査員は何名か、車両は何台使うか、どんな機材を持っていくか、
何時間の調査をするか、どこから調査を開始するか、どのような形で証拠を取るのか、
という基本的な情報を依頼者にきちんと説明してくれる探偵社を信用した方が良いと
思います。
また「何ができるか」という利点ばかりをアピールするのではなく、「どんな場合に失敗
する可能性があるか」というリスクについて説明してくれる探偵社も、なかなか誠実だ
と判断できます。
利点だけを強調した方が、もちろん営業効率(探偵社の儲け)の面からでは良いかも
しれません。しかし、不利になる点までお客様に説明し、それで納得できた場合のみ
契約が成立するような探偵社の方が、やはり信用はできるでしょう。
さらに、意外と忘れがちなのが追加料金の必要性です。「浮気調査で30万円」と言わ
れて契約しても、さらに車両代・機材料金・写真代・報告書作成費用・諸経費(実費)
などといった名目で追加請求されて、結局は120万円以上を支払うことになった人も
います。
契約前には必ず、以下の点について追加支出がどのくらい必要なのか確認してくださ
い。
・着手金
・成功報酬
・延長料金
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・深夜料金
・追加技術料(難易度によって料金を上げる探偵社もある)
・機材料金
・車両代、バイク代
・写真代
・報告書作成費用
・その他 諸経費(交通費など)
大切なのは「見せかけの安さ」ではなく、「最終的な総額がいくらになるか?」というポ
イントです。
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確かな調査能力
(ポイント!)
・無駄な調査をしない
・機材や調査方法の知識が多い
・暗視撮影やバイク尾行ができる
(どうして?)
探偵に依頼する場合は調査料金だけに気を取られがちですが、それ以上に大切なの
が「調査能力」という点です。
たとえば探偵の尾行調査では、徒歩尾行なら2人1組(または3人1組)、車両尾行と
バイク尾行があっても3∼4人くらいまでのチームが原則です。それ以上に増員しても
成功率は大して上がらず、コストだけが無駄に増えてしまうという経験的な数字のよう
です。
それにも関わらず、2∼3名で済むような簡単な浮気調査で「車両3台、バイク2台、
調査員7名」という大掛かりな見積りを出し、一般的な料金相場の5倍以上という請求
をした探偵社もあるということです。
依頼者が無限に予算を持っているなら、そういった大掛かりな調査もできるでしょう。
しかし、必要以上に機材や人員を投入して、その負担を一方的に依頼者へ押し付け
るようではいけません。
「普通の尾行調査は調査員2∼3名」という原則を、しっかり憶えておいてください。そ
うすれば、いきなり「今回は調査員が7名必要です」と見積りを出された時でも、依頼
契約する前に違和感に気付くことができます。
また、特に尾行調査になる場合は、どれだけ難しい条件で調査ができるかという点を
重視しましょう。
探偵社と直接会って(または電話で)相談する場合は、その実力を知るチャンスとも言
えます。
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・暗い場所でも証拠撮影ができるか?(家庭用ではなく業務用機材)
・調査員は何人使えるか?
・デジタルズームと光学ズームの違いは知っているか?
・バイクを使った尾行はできるか?
こういった点について、あまり相手の探偵社を怒らせないような言い方で聞いてみる
のも有効かと思います。副業程度にしか探偵業をやっていない場合は、どこかでボロ
が出てしまうかもしれません。
実力のある探偵社なら、しっかりした調査ポリシー(違法調査はしない、無駄なコスト
は使わない)を持っており、少しばかり難しい質問にも答えてくれるはずです。
業務用の機材を持たず、家庭用ビデオカメラの夜間撮影機能しか使えないのに、「夜
でも証拠撮影ができます」と宣伝するような探偵社もあるそうです。依頼する前に、調
査能力の見極めはしっかりとおこなってください。
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第三章
悪徳探偵社の手口
儲け優先の営業方針
最初だけは優しい
悪徳探偵社に騙された被害者からよく聞くのが、「最初はすごく丁寧で優しかったんで
すよ‥‥」という言葉。探偵に依頼または相談しようとする人は、誰でも浮気や男女
関係、家族の失踪、近隣や職場でのトラブルといった悩みを抱えて弱気になっていま
す。
悪徳な探偵社は最初の電話やメール段階で対象者の弱気を見抜き、まずは優しい言
葉で依頼に結び付けようと考えているようです。もちろん、中には本当に世話好きで
優しい探偵さんもいますから、いちがいに「優しい探偵は悪徳」と言い切れるものでは
ありません。
しかし、相談員の対応の優しさと、その探偵社が実際に信用できるかどうかという点
は、まったく別の問題です。
本当に優しい探偵さんなのか、それとも悪徳探偵社なのか簡単に見分ける方法は、
先ほども述べたとおりです。
「もうちょっと考えてから決めさせてください」と言った場合、探偵社の反応が……
→普通の探偵社なら
「そうですね。よく検討してからご依頼ください」
→悪徳な探偵社なら
「今しかありませんよ!手遅れになったらどうするんですか!?」
このように強引に依頼させる手口については、さらに次の項目で紹介します。
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強引な営業
強引な営業とは、「相談者の弱気な心理につけこみ」「脅迫的な言動で」「本人の意思
と関係なく依頼契約させる」ことです。
こういった営業をする探偵社は、一般的に調査料金が相場よりも高いところが多いよ
うです。相談者が他社にも見積り相談したとして、そこで同じ調査内容で見積りを出さ
れたら自分のところ(高額な料金)が負けてしまう可能性が高いからでしょうか。
そのため、あの手この手で
・依頼するなら今しかない!
・手遅れになりますよ!
・お金の問題じゃないでしょう!
・あなたの人生が狂ってしまいますよ!
といった、強引な営業方法に頼ることになってしまいます。
帰ろうとする相談者を長時間にわたって引き止めるため、ただでさえトラブルで気弱に
なっている相談者も「思考停止状態」になって、契約書にハンコを押してしまいがちで
す。
相談しにいった時に、こんな脅迫的な言動をされたら立ち去っても構いません。相談
というのは契約とは別物ですから、特別に料金を払う義務はありません(事前に相談
は有料と言われている場合を除きます)。契約しないなら相談料を支払えといわれて
も、これに法的な正当性は全くありませんから、応じなくても結構です。
脅迫的な言動によって成立した支払いは、おそらく法廷まで出れば取り返すことはで
きると思いますが、それでも膨大な手間や費用がかかってしまいます。
あくまで調査依頼の契約は、よく探偵社と話し合い、料金・期間・調査方法・リスク面
で自分自身が納得できた場合のみに成立させるようにしましょう。
- 38 -
自作自演の紹介サイト
「優秀な探偵社を無料紹介します!」
「探偵社の実力をランキング!」
そんなサイトをインターネットで見かけることがあると思います。
優良探偵社をズバリ案内・紹介してくれるというのですから、初めて探偵に依頼しよう
と思っている人には心強い味方に感じるかもしれません。
しかし、自作自演の探偵紹介サイトを作って依頼を受け、トラブルを起こす業者の被
害が増えてきています。その典型的な例は、以下のようなパターンです。
・紹介サイトからきた相談に対し「優秀な探偵社を紹介する」といって、自社を紹介。
・優良だという安心感をバックにして高額な調査料金を取り、契約面や調査面で多く
のトラブルを起こす。
自作自演することも問題ながら、「ウソの報告をする」など悪質なケースが非常に目立
ちます。
もちろん、自作自演をするのは一部の紹介サイト・ランキングサイトだけなのですが、
その見分け方を知っておくのは被害に遭わないために大切なことだと思います。
<見分け方のノウハウ>
ここからは、具体的な見分け方の解説です。
もっとも手早く見分ける方法は、信頼できる友人か誰かに頼んで実際に電話(または
メール)で問い合わせてみることです。
これで「A社さんなら実績もあるし安心ですよ」と同じ探偵社ばかり紹介されるようなら、
その紹介サイトはA社の関連する自作自演と考えることができます。
また、自作自演の紹介サイトやランキングサイトには、その内容にも共通点が見られ
ます。
以下のポイント1∼3のうち、1つでも当てはまれば要注意です。
「優良なはずの探偵社に騙された……」ということにならないよう自己防衛にお役立て
ください。
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・1.登録探偵社の一覧を載せていない
「優良な探偵社ばかりを紹介します」と書きながら、その登録探偵社名をまったく載せ
ていないサイトは自作自演の疑いがあります。
これは、紹介する探偵社が1社(つまり自社だけ)しかないという、紹介サイト側の都
合によります。
・2.優良とみなす基準が曖昧
本来、何十万円もする依頼先をお客様に紹介するのですから、「優良」とみなすには
誰から見てもハッキリ分かる基準が必要です。
しかし、自作自演サイトは「当サイトの基準で厳選した」「信頼がおけて実績もある」な
ど、優良探偵社かどうかの基準をかなり曖昧なものにしています。
また、独自の採点方式(100点満点など)でランキングしているサイトがあっても、そ
の点数が何を基準に出されたか分からない場合は注意しましょう。
上位にランクインした全ての探偵社が、実は、ある探偵社のグループ会社だったとい
う悪質な実例もあります。
・3.「安心」「優秀」など好意的な紹介しかしない
探偵に限らず、何かを紹介するというのは責任の重い仕事です。
もしも紹介した会社が依頼者と何かトラブルを起こしたら、自分たち(紹介サイト)も信
用を下げるわけですから、
「紹介はしますけど信頼できるかどうかの判断はお客様自身でやってください」と免責
事項を設けておくのが普通です。
しかし、自社だけを紹介する自作自演サイトは「A社なら安心です」「A社は良心的で
す」「A社は当サイト1番のお勧めです!」など好意的な紹介ばかりしてきます。
このような紹介をしてきたサイトには、よく注意を払いましょう。
(※あくまで一般的な目安であり、該当する全てのサイトが自作自演という意味ではありません)
- 40 -
一方的な決め付け
最近は夫の帰宅が遅い、と浮気相談に来た人が言っただけなのに「それは100%間
違いなく浮気していますよ」と決め付けてしまう探偵社がありますが、それだけで確定
してしまうのは良くありません。
これは先にも書いた「強引な営業」と同じく、その場で早く依頼者に契約させてしまおう
という意図が見えます。
調査を依頼するかどうか決めるのは、あくまで依頼者の側ですから、「過去にこんな
例がありました。だから今回も間違いないですよ」と言われても、あまり焦って依頼す
る必要はないと思います。
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会社組織の実体
責任の所在が不明
探偵ではない業界、たとえば普通の販売店などであれば、インターネットのホームペ
ージに「会社所在地」や「代表者氏名」を記載するのは常識と思われます。
しかし、意外と探偵社の中には、会社所在地や代表者氏名をまったく書いていないと
ころもあります。
ひどいケースになると、依頼者とトラブルになった時に「うちは会社組織ではなく任意
団体ですから」と意味の通らない答えをして、そのまま一方的に連絡を断ってしまった、
という相談もありました。
普通に考えれば、お客様からの信用を得るためには、会社所在地などを書くほうが有
利なのは誰でも分かることです。それを知っていてやらないということは、何かを隠す
意図が探偵社にあるとも考えられます。
責任の所在を明確にしないのは、携帯番号だけを書いたチラシを電柱に貼り付ける
「ヤミ金」業者と共通しています。
「お金はたくさんもらいます。でも問題が起きたら逃げますよ」と自分から言っているよ
うなものだと、お客様に思われても仕方ありません。
責任の所在を明確にしていない探偵社には、依頼する場合にも細心の注意を払って
ください。
- 42 -
事務所に来させない
相談しようとして電話してきた人に対して、よくあるのが
・近くの喫茶店で会いましょう
・ホテルのロビーで会いましょう
・そちらの近くまで行きますよ
という探偵社の対応です。
探偵社は自宅と事務所を兼用している場合も多いですが、それ自体は別に恥ずかし
くありません。ただ、あちこちの広告で「総合探偵社」「総合調査業」「あらゆる調査全
般」と書いてしまっている手前、自宅に来てもらうのが恥ずかしいのでしょうか。
実際のところは、自宅と事務所を兼用していても、優秀で良心的な探偵さんはたくさ
んいます。いちがいに、自宅兼用の事務所だからダメといったことではありません。
問題なのは、単に「自宅と兼用だから恥ずかしい」という理由ではなく、
・そこに事務所が存在しないから
・トラブルが起きた時に事務所へ来て欲しくないから
という理由で、相談者を事務所に来させないケースです。
次の項目では、そんな典型例について述べます。
- 43 -
多すぎる全国支社
電話帳にズラっと並んだ、電話番号のリスト。すべてが同じ探偵社の「支社」となって
います。こんなに大規模なんだから調査もしっかりやってくれるだろう、と思われた人
もいると思います。
しかし、ここに大きな落とし穴があります。ひとつは転送電話、もうひとつはフリーダイ
ヤルです。
転送電話というのは、電話回線だけを現地(事務所があると思わせたい場所)に用意
しておき、そこへかかってきた電話を他の場所へ転送させるというNTTのサービスで
す。探偵社の多くが転送電話を使っているところから、実際には存在していない支社
数を「水増し申告」するには最適のようです。
また、フリーダイヤルというのも支社数の水増しに使われやすい方法です。フリーダイ
ヤルとは「0120」で始まる電話番号ですから、「03は東京」「06は大阪」といった判
断が難しく、どこにでも支社があるように見せかけることが簡単にできます。
ここで述べたのは、まだお金をかけているだけ良心的なケースといえます(転送もフリ
ーダイヤルも有料契約です)。
さらにひどい場合は、ホームページ上で「○○支社」「××支社」など何十もの支社名
を書いておいて、実際はすべてが嘘だったというケースもありました。これなどは一切
のコストがかからず、うっかりすると信じてしまうかもしれないので注意しましょう。
もちろん、本当にきちんと支社を置いてある探偵さんもいるのは間違いありません。た
だ、何より重要なのは、支社数が多くても少なくても、それ自体は「調査力」「誠実さ」と
まったく無関係ということです。
会社規模から判断するのではなく、きちんと探偵社の応対などを自分で確かめてから
依頼することを強くお勧めします。
- 44 -
会社規模が嘘
ホームページなどに書いてある「全国支社」の数が、探偵社選びの判断材料にならな
いのは、さきほどにも書いた通りです。
これと似たケースで、社員の数を水増ししている探偵社もあります。実在しない膨大
な支社数とバランスを取るためだと思いますが、ひどいところになると実際の社員数
の10倍以上まで水増し記載しています。また、ホームページ上で売上高(年商)を、
過大申告しているケースも見受けられます。
こういった虚偽申告は、それ自体もお客様に対する重大な裏切り行為ですし、なかな
か表面からは「嘘である」と見抜くことができません。
ただし、その探偵社が法人組織(株式会社や有限会社)である場合は、企業信用調
査のデータベースを使えば嘘を見抜ける可能性が高くなります。「企業信用調査」とい
えば会社の経営者が使うようなイメージがあると思いますが、実は個人でも契約さえ
すれば簡単に使うことができます。検索料金も1件あたり1000円∼2000円程度と、
かなりお手頃です。
これで何が分かるかといえば、会社の代表者、役員、従業員数、主要取引先、過去
の売上や営業利益など、実に色々なデータが出てきます。
会社規模が小さいこと自体は特に問題ありませんが、気を付けたいのは、先ほどの
過大申告のように「ホームページなどの宣伝広告と、データベースから得られた内容
が大きく違っていた場合」です。
まさか会社のホームページに嘘は書かないだろう、という通常の思い込みを利用した
誇大広告ですから、かなり悪質といえます。
また、最近は「確認株式会社」といって、資本金がわずか1円でも株式会社が作れて
しまう制度があります。有限会社ですらない個人事業なのに堂々と株式会社を名乗っ
ている探偵社もあるくらいですから、あまり探偵社の自称する会社概要を鵜呑みにし
ないよう、気を付けましょう。
- 45 -
実績や経歴の詐称
宣伝で、自社の調査実績や代表者の経歴を偽っている探偵社もあります。
・開業から30年間、トラブル数はゼロ!
・120万件の困難な調査を成功させました!
・海外80カ国に支社があります!
たしかに、他社と自分を差別化したいという心理は判りますが、あまりにやり方が露
骨では逆効果だとも思えます。
過去のトラブル件数は、刑事事件や民事訴訟にでもなっていない限り、誰も調べるこ
とはできません。同様に、調査を解決した件数や海外でのライセンス取得も、ただ文
章として書いただけでは本当かどうか判断できません。
訴訟まで発展した大きなトラブルを知るには、過去の新聞記事を有料検索できるデー
タベースが有効です。過去に大きなトラブルや訴訟のあった探偵社(特に大手探偵社
の場合は有効)であれば、かなりの割合で検索できるでしょう。過去にどんなトラブル
や訴訟があり、どんな被害が出ていたか。そして訴訟の結果はどうなったか? 逮捕
者は出たのか? 代表者は引責辞任したのか? など多くの情報を得ることができる
可能性があります。
探偵社といえば調査の専門家と思われていますが、たまには「探偵社を調査してみ
る」のも、探偵選びには有効な手段のひとつと言えるかもしれません。
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不当な契約
曖昧な契約内容
尾行調査が1週間で180万円といって契約させておき、支払いが済んでから「実は、
1日6時間を1週間やるという契約だった」と探偵社から知らされた依頼者がいました。
これは詐欺と呼ばれても仕方ないような契約内容で、その探偵社を信じて大金を支
払った依頼者にとってはたまりません。
契約するなら、少なくとも以下の項目は確認必須です(尾行調査の例)。
・調査員の数は1人? 2人? それ以上?
・調査料金の内訳は?
・調査車両は何台? バイクで尾行は可能?
・暗い場所でも証拠撮影はできる? 暗視装置はある?
・時間の延長はできる? 延長した場合の追加費用は?
・時間延長の場合は事前に連絡してくれる?
・実費が高くなりそうな場合は事前に連絡してくれる?
・機材料金や車両料金、写真代や報告書作成費用などは別料金?
・調査の進行状況は途中でも教えてくれる?
・調査料金は先払い? 後払い?
・契約書類や領収書は作成してくれる?
・報告書は郵送? 手渡し? それ以外?
・成功報酬制はある? 着手金と成功報酬の区別は?
・キャンセルは可能? その時の返金額は?
・探偵社を直接訪問して相談できる?
これらの点について、きちんと教えてくれないような探偵社であれば、あまり信用する
ことはできません。
残念なことですが、いまだ探偵社の中には「探偵は依頼者より立場が上」という間違
った考えを持っているところもあるようです。
しかし、あくまで依頼者の立場は探偵と対等、または探偵よりも上に位置しています
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(お客様ですから当然です)。自分自身がトラブルを抱えているからといって、探偵社
の偉そうな態度に我慢している必要はありません。
どこまで打ち合わせが進んでいても、正式に契約するまでは交渉を打ち切っても問題
ありません。その探偵社以外にも調査してくれるところはたくさんあるのですから、き
ちんと「説明責任」を果たしてくれる探偵社を選ぶようにしましょう。
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無駄の多い調査
人探し調査を、ある探偵社に依頼しようと相談にいったお客様がいましたが、当社に
も相談してこられました。
・ある探偵社では「難しい調査だから着手金が150万円」と言われた
・日本中を調査員が徒歩で探し回り、聞き込みもおこなうらしい
・対象者の過去まで全て確かめなければ発見できないと言われた
しかし、このお客様から話を聞いてみると、極めて簡易な調査だけでも結果がでるよ
うな内容でした。実際、当社では8万円で調査を受けて対象者を発見し、ちゃんと住
所地に住んでいるという裏取りまですることができました。別に当社は調査力がある
と自慢したいのではなく、それだけ基本的な調査だったということです。
この探偵社が、そんな基本的な調査方法を知らなかったとは通常では考えにくいこと
です。簡単に調査できる方法を判っているのに、わざと難しい方法にしたとしか思えな
い部分があります。
この他にも、普通の徒歩尾行で済むような浮気調査を「車両3台、バイク2台、調査員
7名」という見積りにして、相場の5倍以上という超高額の見積りを出した探偵社もあ
りました。労力を惜しんで結果を出せないようでは困りますが、依頼者の知識不足を
利用して、無駄な出費をさせようというのは、職業倫理を疑われても仕方ないのでは
ないでしょうか。
このように、一方的に「おかしいな?」と思うような見積りを出された場合には、他の探
偵社にも電話などで尋ねてみる方がいいと思います。次に相談してみた探偵社が、
「それはおかしいですね。そのケースだったら○○円だけで調査できるはずですよ」と
教えてくれるかもしれません。
今も昔も、悪徳な探偵社にとって利用しやすいのは
・依頼者の不安な心理
・依頼者の知識不足、情報量不足
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という2点です。
複数の探偵社に見積もり依頼を出すのは、決して悪いことではありません(他社で見
積りを出したと聞いただけで怒るような探偵社では困ります)。当社に対しても無料相
談だけ使用されるお客様は多いですが、むしろ現役探偵の知識を積極的に活用して、
自己防衛の役に立てて欲しいと思います。
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契約書類を作らない
あまり少額な依頼契約であれば、わざわざ契約書類を作成するのが面倒だという人
もいるでしょう。しかし、平成19年6月以降、探偵業法で、必要事項を満たした、契約
書の発行が、業者に義務付けられる事となっております、契約書を作成しない探偵社
というのは、それだけで業法違反を犯す訳ですから、まともな業者ではありません。
しかし、悪徳探偵社が何よりも恐れるのは、法的手段に訴えられることです。証拠が
あれば間違いなく負けますから、当然といえば当然だと思います。
そういう理由もありますから、最初から依頼者を騙そうとしている、またはトラブルの
可能性が高いと計算しているような悪徳探偵社は「契約の証拠を依頼者に渡さない」
場合もあります。
探偵の契約書類がどんなものか判らない人も多いと思いますので、以下に簡単なポ
イントも述べておきます。
契約書類の形式は各社違うと思いますが
・当事者同士(依頼者と探偵社)の住所、名前
・当事者同士の署名(自筆)および捺印
・成功報酬の場合は、調査成功となる条件
・成功報酬支払いのタイミング
・調査の具体的な内容、期間
・機密保持や下請けに関する事項
・キャンセル時の扱い
・調査の対象となる人物または事象
・契約書に記載がない(想定していない)事態への対応
・契約が成立した年月日
・同じ書類を2通作成し、双方が1通ずつ保管する
という条件が最低限必要です。
もちろん契約書類も重要ですが、料金支払いの証明となる領収書は最低限、しっかり
と保管しておきましょう。
銀行振込の場合は、振込みした明細自体が証拠となりますので捨てないよう注意し
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てください。
こういった契約書類について、色々と理由を付けて書類作成を拒否するのは、危険の
サインとも考えることができます。
その理由として相手の探偵社は「会社の方針です」「依頼の秘密を守るため」「100万
円以上の調査でなければ作成しません」などと色々なことを言うかもしれませんが、
決して信じないよう気を付けましょう。
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追加料金を請求する
何かと理由を付けて、契約した金額以上の追加請求をしてくるのも、悪徳な探偵社に
多い手口です。
借金を作ったまま逃げた相手を見付けて欲しい、と依頼した人が調査料金180万円
を支払った後、「借金を取り立ててくるから300万円必要だ」と脅し口調で請求され、
結局500万円近くの調査料金を探偵に持ち逃げされてしまったというケースもありま
した。これなどは典型的な例でしょう。
持ち逃げとまではいかなくても、調査中や調査後になって、他の名目で色々と追加請
求してくる探偵社もあります。見積り額は25万円、しかし支払い総額は120万円にな
った、というのでは、最初から50万円で全て調査してくれる探偵社に依頼した方が良
かったことになります。
また、移動にかかるガソリン代や電車賃を全て「タクシー代」と計上して、実際にかか
った交通費よりもかなり高い実費を追加請求していた探偵社もあります。実費(諸経
費)の明細をきちんと見せてくれるかどうかという点については、しっかりと正式契約
する前に確認しておきましょう。
契約前には必ず、以下の項目について追加支出がどのくらい必要なのか確認してく
ださい。しつこく繰り返すようですが、契約成立後ではなく、絶対に「正式な契約前」に
確認しましょう。
・着手金
・成功報酬
・延長料金
・深夜料金
・追加技術料(難易度によって料金を上げる探偵社もある)
・機材料金
・車両代
・写真代
・報告書作成費用
・その他 諸経費(交通費など)
料金面で大切なのは「見せかけの安さ」ではなく、「最終的な総額がいくらになる
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か?」という点です。そして、このような具体的内容を曖昧にして契約を急がせようと
する探偵社であれば、信用することが難しいのではないでしょうか。
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誇張された表記
不自然な低料金
依頼する時に何よりも困るのが、「安い料金と思って契約したら後から高額の追加請
求をされた」というケース。これは前にも述べた通り、実に多い被害例です。
・尾行調査 500円
・人探し調査 1000円
いくら世の中がデフレでも、この料金で調査はできません。具体的に、「尾行調査が5
00円」という宣伝を信じて探偵社に依頼した場合の展開をシミュレートしてみます。
・調査員1人、撮影機材なし、車両なし
・500円というのは、10分あたりの価格
・交通費や報告書、写真代も別途料金になる
・結局、わずか15時間の尾行調査で総額が40万円を超えてしまった
先にも『追加料金を請求する』という項目で紹介した通り、これは悪徳業者の典型的
なやり方ですから注意しましょう。
こういった宣伝は「メールを送るだけで毎月50万円の収入!」という違法なネズミ講と、
さほど変わらないものです。
しかし、ネズミ講に引っかかる若者たちは、比較的余裕のある生活をしていますが、
探偵社を探している人は本当に切羽詰った余裕のない状態です。そんな人だけを狙
い撃ちするような真似は、決して許されることではないと思います。
都合の良すぎる条件を探偵社から提示されたら、無条件で飛びつく前に「そんなにう
まい話はあるかな?」と考える癖を付けるようにしましょう。
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大げさな成功率
調査に関する誇大広告は、料金面だけではなく「調査力」にもあります。
・尾行調査の成功率100%!
・99%の確率で失踪人を探します!
・あらゆる盗聴器を完璧に発見します!
探偵というのは基本的に人間相手の調査ですから、99%ですとか100%の成功率
はありません。これは断言しても構わないくらいです(ごく一部の例外的な調査項目を
除いて)。
ところが、「探偵は全員が同じように調査のプロである」という間違ったイメージが世間
に浸透しているため、意外と簡単に引っかかってしまうケースも少なくありません。
また、少しでも高い確率で悩みを解決してほしい、という依頼者の心理を利用するに
は、なかなか効果的な宣伝方法ともいえます。
・「80%の確率で解決します」と正直に書く探偵社
・「100%完全に解決します」と誇大広告する探偵社
誰だって、大きなトラブルで悩んでいる時には、つい誇大広告しているところに魅力を
感じてしまうものではないでしょうか(この心理は非常に危険です!)。
大まかな目安ですが、探偵社の宣伝している成功率が90%を超えたあたりから、少
し注意した方が良いかと思います。「何でも調査できる」と言っている探偵社は、実は
「何もできない探偵社」だったという可能性もあります。
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入金後のトラブル
成功報酬の返却がない
成功報酬で浮気調査を契約した。調査料金は支払った。しかし調査は失敗した。あと
は返金されるのを待つばかり、という段階になって、相手の探偵社から「最初に受け
取った120万円のうち、着手金として75万円、諸経費として30万円を頂きますので、
返金は15万円になります」と言われた被害相談がありました。
きちんとした契約書を作っていなかったということもあり、これは依頼者としても災難だ
ったことでしょう。
普通は「成功報酬」といえば、調査が成功しなければお金は払わなくて良い、というイ
メージがあると思います。しかし実際のところは、上記の被害相談のように色々な理
由を付けて返金額を減らされるケースが多いようです。
他にも、尾行調査で「浮気の証拠は取れませんでしたが、尾行に失敗した訳ではない
ので調査成功とします」ということで返金されなかった相談もありました。これも事前に、
どうなったら調査成功なのかという取決めをしっかりと書面にしておけば、防げたかも
しれない被害です。
当社では依頼時のトラブルを避けるため、結果が出なければ一切料金がかからない
「完全成功報酬制」を、浮気調査と人探し調査の一部に導入しました。今後は、こうい
った取組みが業界全体に広がることを願っています。
成功報酬という言葉を見たら、それはどんな形の成功報酬なのか? 最終的にどのく
らいの料金を支払わなければならないのか? という点について考えるようにしてくだ
さい。
必ずしも「成功報酬」イコール「無料」とは限りません。
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連絡が取れなくなる
悪徳探偵社に限らず「お金を受け取って逃げる」というのは、今も昔も詐欺業者の最
もポピュラーな手段です。依頼者から多額の料金を騙し取って逃げた探偵社が訴えら
れているのを、新聞記事などで何度か見かけた人も多いのではないでしょうか。
所在地や電話番号を非公開としている探偵社に多いことですが、「自社にとって都合
が悪くなったら依頼者との連絡を断つ」のが非常に目立ちます。
この場合、携帯電話番号やメールアドレスだけしか公開していないのも「電話番号非
公開」と同じに考えてください。携帯電話の名義人を判らなくする手段などは、どこの
悪徳探偵社でも知っています。
また、この「入金後に連絡が取れなくなる」という傾向は、依頼者が探偵社と会わずに
契約してしまった場合が多いようです(というより、探偵社が会うことを避けた場合)。
さらに手の込んだ悪徳探偵社となると、調査の着手段階で依頼者へ詳しい途中経過
報告を入れます。こうして「ちゃんと調査してくれてるんだ」と依頼者を安心させておけ
ば、詐欺に遭ったと気付かれるまでの期間を大幅に伸ばすことができます。
こういった被害について、消費者を保護する法律が整備されてきたとはいえ、まだま
だ泣き寝入りする依頼者の方が多いというのが現状です。
先にも書いたことですが、依頼契約をするなら「責任の所在を明確にしている探偵社」
を選ぶようにしましょう。
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嘘の調査報告
ある探偵社と浮気調査で契約したお客様が、当社に電話をしてこられました。
・180万円の浮気調査依頼契約をしたが、途中経過の報告がおかしい
・対象者が自宅マンションからまったく出入していないと言う
・さらに、対象者以外も1人として出入していないと言う
・10階建ての大きなマンションなのに、信じられない
だいたい、上記のような相談内容でした。もうじき依頼期間が切れるにも関わらず証
拠が何も上がっていないので、引き続き当社に依頼したいという話もされました。
当社で引き受けた料金は、この探偵社の4分の1以下です。この金額だけで、問題な
く不貞の証拠は取れましたし、対象者の住むマンションから住民がひっきりなしに出た
り入ったりするところを確認しました。やはり、先に調査していた探偵社の報告は嘘で
あった可能性があります。
上記の実例は、どちらかといえば珍しいケース(高額であるのに加えて、嘘のつき方
がお粗末)ですが、数万円∼十万円台くらいの浮気調査になると、まったく何も調査
せず「浮気の事実なし」という電話報告だけで終わらせてしまう探偵社もあります。
料金だけ受け取って何も調査しないというのは、依頼者にとっても迷惑な話です。たと
えば、依頼者が調査報告書を信じて起こした行動が、金銭面以外の被害を引き起こ
す危険もあります(特に訴訟絡みの調査案件など)。
依頼契約をする前には、「何もなかった場合でも、調査したという証拠を見せてくれる
か?」という点も非常に重要です。これは探偵社に間違いなく確認してください。
たとえ対象者宅から誰も出てこなくても、現場の写真やビデオを見せてくれない限り、
本当に調査してくれたかどうか依頼者が知ることはできません。嘘の調査報告が横行
しているのも、こういった点が探偵業界内で徹底されていないところに原因があると思
います。
「何もなければ、現場の写真やビデオはお見せできません」というような探偵社であれ
ば、契約する前によく考えましょう。それは「料金だけ受け取って調査はしない」という、
遠まわしな意思表示かもしれません。
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