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課 題 学 習 の 周 辺 -
岡山大学井放 ・数学教育竿会誌 『パ ピルス』 箭 l号 日9 9 4 年 )5 5 頁∼61 貢 課 題 学 習 の 周 辺 星形正多角形 を中心課題 に して 川 田 勝 彦 倉敷市立連島中学校 謙虚学習 r 星形正多 角形」の周辺 にあって ,詐題 とな りうる題材 を蹄査 した . r 斉金比」 , r フイボナ ッチ赦 」 , r 非平面的グラ フ」 , 「 正多 角形の作図」 , r 円形 ビリヤー ド」 , rト-ラス結 び 目J などの,数学的 に興味深い題材 机 生 徒 にとっては未知 の数学 の原石 となって いることが分 かった。 これ らの題材 をも とに して課題学習 を実施す れば,数学 の無題 と して その良 さ や美 しきを学び と り,数学 に対す る望 ま しい感度 の育成 が期待 され る。 1.は じめに 2.斉金比 平成元年度 と 2年度 の 2年間 に,筆者 は , 「中学校赦学科における課題学習の研究 」 と題 して ,中学校 の生徒一人ひ と りに,教 古代 ギ リシャの ピタゴラス学派では ,下 の図の政孝 を使 って いた とい う。 この星形 正五角形 をベ ンタクラム とい う。 学 の課題研究 (自由研究) をさせ るための 内容や方法等 を滑べ ,課題学習 r 星形正多 角形」 を岡山大学附属 中学校で実施 したd 無題学習は ,単 なる課題 の学習ではない。 課題 が課題 を生み出 し,課題 を自ら学習す チ ることによって ,興味 ・関心 を増加 させ , 正五 角形 の 1辺 の長 さと対 角線 の長 さの 新 しい課題 の解決へ と,意欲的 に放 り組む 比 を育金比 とい う。 1辺の長 さ を 1とす る ような学習であ りたい0 本論文は ,星形正多角形 を中心 と して , と,対角線 の長 さ ては ,次のようになる。 その周辺 の鹿材例 を研究 したものである. ※現在 は ,倉敷市立 半浦中学校 へ勤務中C -5 5- 1+√ 5 2 この数 てを,斉金敷 とい う。 3.フイボナ ッチ赦 東金比 は ,古来 ,調和 の とれたもっ とも 黄金数 での性質 を調べてみ る と,次の よ 美 しい比 とされ ,建築物 や彫刻 ,芸術作 品 うに, フイボナ ッチ数列 の数 と密接 な関連 の中に数 多 くみ られ る。 があ るこ とが分 かる。 線分 を 1 :Tの比 に分割す ることを,貫 て0= 金分割 とい う。 1 - で1 -で 縦 と横 の比 が,黄金比 1 :T,およそ , - 1 T 5:8になってい る長方形 を,斉金長方形 で2 =て +1 - といい ,テ レフォ ンカー ドや名刺 ,新書判 T3 =て2 +て - 2で+ 1 サイズの書井 な どの形 に使 われて いるD T4 =T3 +て2 =3て+ 2 TS = T4 +てユ ニ5て+ 3 TG =TS + て4 -8で+ 5 資金長方形 か ら正方形 を切 り取 った残 り の長方形 は ,も との長方形 と相似 になって で+ 1 ブイボナ ッチ赦 列は , い るb正方形 の 1辺 の長 さを半径 とす る弧 ( 4分 円) をつなげてで きる妹娘 の形 を, 1,1,2,3,5,8,13, ・・ ・ で ,一般項 は ,次の ようにな るo 斉金城娘 というD 1 I (n)= フ n ∩ 手 (て - (-P) ) さ らに,次の ことも分 かる。 f (∩+1 ) n一0 0 慧 f (n) ブイボナ ッチ数列 に関連す る問題 には , 上 の図は ,ユー ク リッ ドの互 除法 を表現 兎の繋殖 に関す る間鬼 ,鰐段のぼ りの方法 してお り,黄金 敷 Tが分母 が 1の正則連分 に関す る問題 な ど,興味深 い問題 が多 くあ 数 に展 開 で きるこ とも分 かるB る。 また ,パ スカル の三 角形 の斜 めの数 の T = [1;1, 1, 1, ・・・] 和 が, フイボナ ッチ数列 の数 になって い る 資金数 での逆数 p をリュカ鞍 といい , ことな ど関連す る話題 も多 くあ るB 1:て-P :1 フイボ ナ ッチ数 列 の数 は ,自然界 にも見 で あ るこ とか ら,東金比 を p :1と考 えで られ る。 た とえば ,マツ カサの リン片 や , も よい。 ヒマ ワ リの種子 の配列 は , フイボ ナ ッチ数 列 になって いる。植物 の兼 のつ き方 も , フ なお ,A列や B列 の規格 の紙 の縦 と横 の √ 2になって い る。 2つ折 りに 比は,1 : イボナ ッチ数列 の数 になって い る。 なお ,下 の数列 をリュカ救 列 といい ,ブ しても ,4つ折 りに しても ,も との長方形 イボナ ッチ数列 と密接 な関連 があ り,一 部 と相似 になって い る。 √ 2= [1 ;2, 2,2, ・・・] のマ ツカサの リン片 の配列 になって いる。 2,1,3,4,7,ll,18, ・・・ か らも,類似の性質 が見 られ る。 ※共金敷 と リュカ数 を区別 して扱 った。 ※以下 ,高等学校 で数列 と して扱 われ る。 - 56 - 4.正多 角形の作図 円に内接す る正五角形 を作 図す るには , 定親 とコンパ スだけ を使って ,正五 角形 中心 角が720 になるよ うに円周 を 5等分 し て い くようにすればよい。 の作 図がで きるD以前 は,技術 ・家庭科 の 複素数 を使 って , 1の 5乗 積 Uをガ ウス 興 国で ,正五角形 の作 図 を教えていた こと 平面 に表現す ることがで きる。 もあるが,謙虚学習で扱 うことが可能 な題 朝で あ る。 u - cos ( 7 28) + i sJ n (7 20) ガ ウスは,正1 7角形 の作 図 を発見 した。 u2 - cos ( 1 44D)+ i si n( 1 44p) 正 n角形 が,定規 とコンパ スだ けで ,作 図 21 60) + i s川 ( 21 60) u' - cos ( 可能 となる条件は,次のようにな るO U. - cos ( 2 880)+ i sin ( 2 880) ( 1 ) 2のベ キであ る。 ( 2) フェルマー素数である。 ( 3) これ らの 2種類 の数の横であ るD =2 フェルマー勅 とは , k ∩ と して , k F n= 2 + 1 _ I_ : : : の形の教 の ことで ,これ が素数であるもの (1, u を,フェルマー素軟 とい う。 F D =2' + 1= 3 ,u 2 ,uf, u一)は,元 Uで 生成 され る位数 5の巡 回群 Cs である. F 1 -27 + 1=5 CS は , 5 を法 とす る草敷群 Zの剰余群 F 2 = 24+1=1 7 ZS= (0, 1, 2, 3, 4) F 3 - 2■+1=2 57 F と,同型 な群 になって いるC 4-2 B+ 1=6557 正五 角形 を自分 自身 に移す よ うな,中心 1 これ らの数 が素数であったので ,フェル のまわ りのすべての回転 ,および線対称 の マーは, F n がいつも素数であるだ ろう つ くる群 Ds を , 5次の二面体群 とい う。 と予想 していたQ しか し,オイラーは,吹 Ds は,回転 uと操対称 Uで生成 され る 0の群であ り,Cs は , Ds における 位 赦1 の数 が合成数 であ ることを発見 した。 指数 2の正規部分群 になって いる。 F s - 2日 + 1-42 9 J I 9672 97 Cz - (1, q) = 6 41 × 670041 7 F s も , Ds の部分群 であ り, Ds は , Cs と か らあ との数 は合成数 ばか りで , Cz の半直積 になっている。 フェル マー素数は ,まだ発見 されて いない ようである。 なお,黄金 数 でとその逆数 p は,次のよ うになっている。 57角形や正 6557角形 も,定規 とコン 正 2 で- パ スだけで作図できる。 これ らは,授業 の中での 「 数学 のお話 」 p 2 cos ( 36o) - 2 cos ( 720) として , トピック的 に扱 うことがで きると ※剰余 の考 えは,中学校で以前扱われ たD 考え られ る。 - 5 7 - 5.円形 ビリヤー ド 下 図の よ うな正方形の台で .下 の矢印の 玉突 き (ビリヤ ー ド)の問児 とは,国の C B 方 向 に玉 を打 ち出す問題 を考 えてみ る。 よ うな長方形 の台で , 頂点0 から45Qの角度 458 の角度 で あたって ≡ ∠ 同 じ角度で はね返 り, 打 ち出す 角度 を矢印の傾 きと考 えると, 頂点 A, ち ,Cの ところにあ る穴 に落ち込 傾 きが有期数 の時 には,駅 にあた った玉 が んで止 まるまで同 じよ うにはね返 り続 ける 同 じ角度 ではね返 り,頂点 A, ち ,C の と とき,下 の よ うな玉 の通 った軌跡 の規則性 ころにあ る穴 に必 ず落ち込 んで止 まる。 で玉 を打 ち出 し,壁 に O A _ これ は ,次の図 のよ うに考 えれ ばよい。 を発見 させ る問題 であ る。 規則 1 頂点 Oに戻 って こない。 傾 きが無碍数 の ( 0,1) 規則 2 同 じ道 を決 して通 らな い。 規則 3 時 には, どの穴 に 玉 は必ず落 ちて止 まる。 も落 ち込 む ことな 縦 と横 の数 をm, nとす るとき ,軌跡 の 図形 を [m ln] と表す ことにす る。 ≡ ( 0, 0) m と nの最大公約数 を g とす る。 正方形 の場合 の問題 とは ,視点 が変わって この とき ,m- sg, ∩- tgで , いるが本質的 に同 じ問題 であ る。 さ らに , G. C. M. (S, t) - i 台の形 を,円形 に変 えれ ば どうな るの か と 発展 的 に考 えさせ たい 。 [m ln]- [s lt] 以下 ,m と nが互 いに素 な時 を考 える。 円に内接す る正多 角形 の対 角嬢 が軌跡 に な る埼合 は ,星形 正多 角形 になって いる。 G. C. M. (m , n) - 1 規則 5 く,はね返 り続 け _: (1, 0) るこ とになる。 玉突 きの台 の形 が長方 形 の場合 の問題 と G . C . M .(m, n)- g 規則 4 - [m -n] が線 対称 にな るのは 円形 の台 で mと nの どち らかが偶数 の ときで ,対柿 の はね返 る時 に 軸 は偶数 の方 にな る。 は ,円の接線 [m ln] が点対称 にな るのは にあたって , m と nの両方 とも が奇数の ときで ,対杯 の 同 じ角度で玉 規則 6 中心 は長方形 の対 角線 の交点 であ る. 規則 7 2a 3 o 4 lm ln] で .玉 が落 ち込む穴 がはね返 るも の とす る。 円周上 の n等分 点 を m 番 目ご とに結 んで の串所 は ,次のよ うにな るo ① m が奇数 ,nが偶数 の とき A ② m が奇数 , nも奇数 の とき B ③ m が偶数 , nが奇数 の とき C で きた図形 を,正 ∩/ m角形 とい う。 例 えば ,上 の図形 は ,正 5/ 2角形 で あ る。 規則 8 壁 と (m +n) 回接触 す るB 規則 9 ※以 下 は ,修 士論 文 に論述 した. (m+ n- 2) 回はね返 る。 - 58 - 6.非平面的 グラ フ 下 図の グラ フは ,完全 グラ フ K s で あ 円周 上 の 4等分点 を平面上 の直線 で結 ん 1 るが,平面 に埋 め込 めない。 この よ うな グ だ固形 では ,対角線 ラ フを,非 平面的 グ ラ フとい う。 が交差す るところが で きる。 この交差点 0 をな くす には ,どち 2◇ 3 らかの対 角線 を円周 の外 に出す よ うに動 かす しかない. 点 と点 のつ なが り方 を同 じに した まま, ・譲 次の よ うに図形 を変形 させ れ ば ,交差点 の 2_ ない図形 がで きる d 4 これ は 円周上 の 5等分点 を直線 で結 んだ この よ うに平面 に 図形 で あ るが,次 の よ うな 6等分点 を直線 埋 め込 む ことがで き で頼 んだ図形 を考 えてみ る。 るグラ フを,平面的 3 l 臣 V グラ フとい うD 相異 な る 2つの点 がす べて隣接 して いる 単純 グラ フを,完全 グ ラフとい う。上 図の グラフは ,完全 グラ フ K 4 B深 で あ る。 さ o は ,各点 の次数 が 3に等 しくなっ 点 と点 のつ な が り方 を同 じに した まま, て いるので , 3-正 則 グラ フで あ るo さ ら 図形 を変形 させ る と,下 回の よ うにな る。 K 4 0 に ,3-連結 であ り,正 四面体 の グラ フに 1 2 ∋‡ ∈舞∈ もなって いる。 一般 に,連結 平面 グラ フの頂点 赦 V,辺 A 数 e,面 赦 fにつ いて ,次のオ イラーの公 式 が成 り立つ 。 B C これ は ,完全二部 グ ラ フK( 3, 3) であ る o V-e+f-2 つ ま り, (0, 1, 2) と (A,B ,C) V-e+fを,位相幾何学 においては , に分割 され ,同 じ集合 の点 とは決 して附接 オ イラ-棟数 とい う。 せず に,異 なった集 合 のす べての点 と附按 して いる. 正多面体 が,正 四面体 ,正六 面体 ,正八 面体 ,正 十二面体 ,正二 十面体 の 5種類 し K S とK( 3, 3) が非 平面的 グラ フで あ かない ことは ,オ イ ラーの公式 か ら導 くこ る ことも ,オ イ ラー の公式 か ら尊 くこ とが とがで きる。 で きる。 なお ,ケ一 二 ヒスベル グの 7つの摘渡 り 非平面的 グラ フは , K S か K( 3, 3) の 細分 を部分 グラ フにもつ。 の問題 は ,一筆書 きの問題 と して も知 られ て いるが,オ イラー は ,陸地 を点 ,瑞 を腺 ※オ イ ラー の公式 は ,中学校 1年 で扱 うd と して ,-筆書 きで きない ことを示 した . - 1 59 - 7. トー ラス結 び 目 T (3, 2) を,三井結 び 目とい う。 トーラス とは , ドーナツの表面 の形 を し ミ た曲面で ,位相競何学 では ,正方形 の向 か い合 った辺 の横 の辺 同士 と,縦 の辺 同士 を 貼 り合わせ て構成す る。 _ つ ま り,正方形 [0, 1] 之 において , (x, 0) ≡ (x, 1) なお , T (0, y) ≡ (1, y) と同型 になって いる 。 とい う同値 関係で ,辺 の上 の点 を同一視 し (2, 3) (5, 2) は ,次のよ うな結 び 目で あ る。 この図形 は ,正 5/2角形 を柵成 す てで きる等化空間 T Z で ある。 ( 0,1 ) T (3, 2) は , T (1,1 ) ≡ . ‥ 重き ( 0, 0) -- -- 一 - ( 1, 0) この車間 は,直稚空間 S lxs l と 同相 になって いる。 M を蛙綿 といい , L を る際 にで きる交点 の ところで ,上 の線 と下 純綿 とい う。 の線 を交互 に交差 させ てで きた図形 で あ る 下図の よ うな長方形 の対 角線 の傾 きは , と考 え られ る。 3/ 2であ るが, トー ラス上 の閉 曲線 を表 している とも考 え られ るB ( 0,1 ) また , T らないで ,次の よ うな絡 み 目にな る。 この (1,1 ) 琴3田 ( 0, 0) (4 , 2) は ,結 び 目にはな (1, 0) こ この閉曲線 は ,M 方 向 に 3回 , L方 向 に 2回まわ ってお り, (3, 2)型 の トーラ ス結 び 目 T ことは ,次の正則表示 か らも分 か る。 二∴ r (3, 2) とい う. また ,次 の結び 目を, T (3, 2) の 正則表示 とい う。 : _ _ : _ ⊥- 一般 に , T (∩, 2) は , n が奇数 の 時は結 び 目で あ り, n が偶数 の時 は絡み 目 であ る。 -6 0- 8.お わ Uに だ が , その よ うな謙虚 学 習 の実 践 研 究 は 課題 学 習 は ,新 しい 中学 校 学 習 指 導 要領 あ ま りな され な かっ た よ うに思 わ れ る。 の 目玉 の一 つ と して ,思 考 の過程 を重 視 す 筆 者 の辞学 の た め ,学 会等 へ の発 表 は控 る と とも に数 学 の有 用 性 につ いて の理 虜 を えて い た が , この た び , 「岡 山大 学 界赦 ・ 一層 深 め るた め の 「各 領域 の 内容 を総 合 し 数 学 教 育学 会 誌 J の創 刊 をお祝 い して投 稿 た り, 日常 の事象 に関 連 付 けた り した適 切 す る こ とに した 。 な課 鹿 を設 け て行 う学 習 」 とされ た. 最 後 に ,大学 院 時代 に , 「学 問 と して の また ,生徒 の主 体 的 な学 習 を促 し,数 学 数 学 」 を厳 し く,あ た た か く御 指 導 い た だ 的 な見 方 や考 え方 の育 成 を図 り,数 学 を学 い た先 生 方 に心 か ら御 礼 を申 し上 げ た い 。 ぶ こ との楽 しさや成 就 感 を体 得 させ る こ と がね らい とな って い る。 参考文 献 さ らに ,生 徒 自 らが課題 を兄 い だ し,価 [1]H. S. M.コ クセ タ- ,銀 杯 学 入 門 』 ,明 治 図書 ,1 9 6 50 々の生 徒 がそれ ぞ れ の到達 日額 に向 けて 多 [ 2 ]F.ハ ラ リィ ,池 田月 経 訳 『グ ラ フ坤 様 な ア プ ロー チ を可 能 にす るもの で あ り, 諭 』 ,共 立 出版 ,1 9 71 。 個 々の生 徒 の実 億 にあ っ た学 習 の場 面 が設 [ 3]川 田勝 彦 「中学 校 数 学 科 にお け る 自由 定 され ,様 々 な学 習 活 動 が展 開 され るも の 研 究 につ いて J , 日本 数 学 教 育学 会 誌 ・ で な くて は な らない とされ た。 9 82 8 岡 山大 会特 集 号 ,1 筆 者 は ,中学校 の生徒 一 人 ひ と りに ,教 [ 4]文 部 省 『中学 校 指 薄 青 数 学 絹 』 ,大 阪 学 の無題 研究 (自由研 究 ) をさせ る試 み を 9 8 9。 ' S 籍 ,1 1 6年 前 か ら実 施 して きた 。 ま さ に , 「課題 [5]川 田勝 彦 「中学 校 数 学 科 に お け る評 価 学 習 」 そ の も の の実 践 で あ っ た。 岡 山大学 大学 院 で は , 浩 訳 『触 何 r 無 題 とな りうる に つ いて」 , 日本 数 学 教 育学 会誌 ・愛 娘 9 9 0。 大 会 特 集 号 ,1 題材 」 を,各社 の教 科 書 を中心 と して調査 [ 6]川 田勝 彦 『中学 校 数 学 科 に お け る課 題 し,デ ー タベ ー ス を作 成 した o そ の際 ,図 9 9lc 学 習 の研 死 』 ,修 士 論 文 ,1 形 の領域 には , 「課題 とな りうる題 材 」 が l 7]文 部 省 『帽桃 李踊 帥 指 串 計 画 の作 成 と 多 くあ っ た が ,典 型 的 な課題 とも い うべ き 9 91 。 学 習 指 導 の工 夫 』 ,大 阪苔 耕 ,1 「星 形 正 多 角形 」 を研 究 の 中心 と した 。 [ 8]鈴 木 晋 - 『結 び 目理 論 入 門 』 ,サ イエ 「 星 形 正 多 角形 」 の周 辺 にあ っ て 「課題 9 9 1。 ンス社 ,1 とな りう る題 材 」 を研 究 した結 果 ,数 学 的 [ 9]文 部 省 『中開 節 約 帥 学 習 指 導 と評 価 の に興 味 深 い題 材 が多 くあ り,それ らが生 徒 9 9 3。 改 香 と工 夫』 ,大 日本 図書 ,1 に とって は未 知 の 「 数 学 の原 石 」 にな って [1 0]根 本 い る こ とが分 かっ た 。 博 『f芋川 に呈づく中辛棚 鞘 授 兼 刺 通 の 視 点 と指 導 細 案 これ らの題 材 をも と に して ,課 題 学 習 を 課題 学 習 』 ,明治 図書 , 1 9 9 3。 実 施 す れ ば ,数学 の課 題 と して そ の良 さや [ 11 ]河 野 俊 文 『組 み ひ も の数 理 』 ,遊 星 社 . 1 9 9 3。 美 しき を学 び と り,教 学 に対 す る望 ま しい 感 度 の育成 が, q 持 され る。 ( 平成 6年 3月 30日受理 ) 1 6 1 -