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環境配慮製品の開発地球温暖化防止への取り組み
環 境 報告 環境報告 環境配慮製品の開発 地球温暖化防止への取り組み 持続可能な(サステナブル)社会のため環境変化や ニーズを先取りした安全・環境製品開発に取り組んでいます。 省エネ法を遵守し、工場の設備や物流における省エネ活動に積極的に取り組み、 地球温暖化防止に努めます。 ●開発方針 1.排気系製品は排気騒音の低減、排出ガスのクリーン化に加え燃費向上に寄与できる技術開発を推進します。 2.ボデー・シャシー製品は安全性、機能向上に加え燃費向上に寄与できる軽量化を推進します。 3.省エネルギー、CO2 排出量削減を達成する為に、排熱回収器などヒートマネジメントシステムの 開発を推進します。 CO2 排出量の削減 節電活動として、生産設備のシンプル化、スリム化、コ ンパクト化および待機電力、エア漏れ等の無駄の撲滅に取 組みました。2012年度は、サプライチェーンの見直しに CO2排出量(t-CO ) 2 75,284 71,524 69,552 66,098 2009 2010 2011 伴う内製化が進み、前年度より増加しましたが、2008年 69,018 75,196※ 度比-8.3%で目標達成でした。 ※今年度のCO2換算係数の変動を加味すると75,196t-CO2となります。 環境配慮製品 省エネ分科会 産業機エンジン用DPF 当社の環境マネジメントシステムで省エネ活動の推進を エンジンから排出される物質に関する規制は自動車を中心に展開されてきましたが、 担う省エネ分科会は、エネルギー管理士をメンバーとして 建機向けに進化しており、DPFもこれまでの自動車のディーゼルエンジン向けから、 把握し、省エネ法に定める年1%以上のエネルギー原単位 日米欧の厳しい排ガス規制へ対応する、環境にやさしい製品です。 具体的には、年度目標および計画に対する毎月の進捗確 その規制は農機、建機へと拡大されています。 その為、排気ガス浄化装置は農機、 産業機用ディーゼルエンジン向けへと進化しています。排気ガス中の有害物質を減らし、 開発者のメッセージ 技術本部 加藤 健二 産業機用エンジンに搭載されるDPFは、これまでの自動車用のDPFとは搭載方法や 使用される環境、求められる性能等多くの点で異なり、開発がスムーズに進まないこと も多々ありました。しかし、これまでの常識にとらわれない構造や工法に各部署一丸と なって取り組むことで乗り越えることができました。自分の仕事が地球環境を守ること につながることに誇りをもって開発に取り組みました。 構成されています。当分科会では、エネルギー使用実績を の削減に取り組んでいます。 2008 2012(年度) 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 CO2排出量 (t-CO2) 削減目標(%) 75,284 71,524 69,552 66,098 75,196 基準年 2 -4 -6 -8 認および電力需要が高まる夏季や冬季における節電パトー ロールを実施しております。 物流におけるCO2 排出量の削減 低積載ルートの調整、工場間集積ルートの集約、生産移 管による輸送量の削減に取り組み、物流におけるCO2排出 物流CO2排出量(t-CO ) 2 量を前年比で9%削減してまいりました。 17,500 日産スカイラインハイブリッド向けキャニスター 物流 CO2排出量(t-CO ) ハイブリッドエンジンではアイドリングストップが多く、キャニスター内に吸着された 削減目標(%) 2 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 17,500 14,974 14,518 13,139 — 基準年 -1 -2 残存ガソリンをエンジン内に引き込む(パージ)回数が従来ガソリンエンジン車と比較し 2009 14,974 14,518 2010 2011 13,139 2012(年度) て非常に少なくなります。本製品はキャニスター内部の活性炭容量、割合、経路に工 夫を施し、加えてハニカムカーボンと呼ばれる高性能活性炭を効率よく配置した製品で す。米国での厳しい排ガス規制をクリアするものです。 開発者のメッセージ 技術本部 岩本 光司(右側) 久保山 圭祐(左側) 世界の中で先陣をきる米国カリフォルニア州 エミッション規制をクリアす る開発を進めてきました。多岐に渡るお客様のニーズに応え、ますます厳し くなる各国規制を先取りした製品を提供していきます。そして、排出ガスの クリーン化・環境に負担をかけない社会づくりに貢献していきます。 15 2013年版 環境・社会報告書 インフラにおける事例紹介 インバータを取り付ける 定常運転をするモータ類やポンプ類に、インバータ を取り付け消費電力の抑制を進めています。 送水ポンプにインバータを取り付け、回転数を生産 量の変動に合わせて制御させました。 生産量に応じて 回転数を制御 送水ポンプ インバータ 制御盤 省エネルギー (CO2排出量削減) へ 2013年版 環境・社会報告書 16