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高島市子ども・子育て支援あくしょん・ぷらん2015(計画書本編)

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高島市子ども・子育て支援あくしょん・ぷらん2015(計画書本編)
高島市子ども・子育て支援
あくしょん・ぷらん2015
平成27年3月
高
島
市
はじめに
高島市が発足して10年が経過しました。この間、
少子高齢化は一層加速し、昨年7月には高齢化率は
30%を超え、年少人口は低下の一途をたどり出生
数は300人を割り込んでいます。長く続いた不況
から、雇用不安や収入の減少は子育て家庭にとって
非常に厳しいものとなっています。また、核家族の
増加あるいは家族形態の変化は、地域の子育て環境
にも大きな影響をもたらしています。
こうした中、高島市では平成21年度に策定した「たかしま こども みらい
あくしょん・ぷらん2(次世代育成支援対策地域行動計画:後期計画)」に基づ
き、子育て支援施策を推し進めてきました。
また、平成24年8月には、ひとりひとりの子どもが健やかに成長できること
ができる社会の実現を目指した“子ども子育て関連3法”が成立し、本市におい
ても前述の後期計画の実績を検証しながら、子ども・子育て支援法および改正次
世代育成支援対策推進法に基づき、平成27年度から平成31年度までの5年間
を計画期間とした「高島市子ども・子育て支援 あくしょん・プラン 2015」
をこのほど策定しました。
計画の策定にあたっては、市民の皆様のご意見や小学生以下の子どもをもつす
べての保護者を対象に実施したアンケート調査結果等を基に、本市が設置する
「子ども・子育て会議」で活発な議論や検討を重ねていただきました。
今後、この計画期間においては、就学前教育・保育のより一層の充実を図って
まいりますが、特に地域子ども・子育て支援事業の一つである放課後児童健全育
成事業(学童保育所)は、本市の子育て支援における喫緊の課題であり、教育施
設や公的施設の活用も含めた活動場所の確保が要請されています。
高島市では、引き続き関係機関がより一層連携を深めながら、子育てしやすい
まちの創造、あるいは子どもが心豊かに育つ環境づくりに努めてまいりますので、
皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
結びに、本計画の策定にあたり多大なご協力を賜りました「子ども・子育て会
議」の委員の皆様をはじめ、関係各位には心から感謝を申し上げご挨拶とします。
平成27年3月
高島市長
(直筆署名使用)
目
第1章
次
計画の策定にあたって
1 子ども・子育て支援
・・・・・・・・・・
1
(1) 計画策定の趣旨 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
(2) 計画の性格と位置づけ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2
(3) 計画の対象 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
2 計画の期間
あくしょん・ぷらん
とは
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3 計画の策定体制
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4 子ども・子育て支援法に基づく制度の概要
4
4
・・・・・・・・・・・・・
5
・・・・・・・・・・・・・・・・
8
(1) 人口・世帯等の推移 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
8
(2) 子ども・子育て支援に関するニーズ調査から ・・・・・・・・・・・
15
5 高島市の子どもと子育て家庭の概況
6 子ども・子育て支援のこれまでの取り組みと課題
・・・・・・・・・・
34
(1) 基本方針別の実施状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
34
(2) 保育サービスなどの目標事業量の達成状況 ・・・・・・・・・・・・
39
第2章
計画の基本的な考え方
1 基本理念
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2 計画の基本目標
40
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
42
3 施策の体系
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
44
4 施策の重点
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
45
第3章
目標実現のための施策の展開
基本目標1
子育て家庭への支援の一層の充実
・・・・・・・・・・・・・
基本施策(1) 乳幼児期の教育・保育事業の充実
48
・・・・・・・・・・・・
48
・・・・・・・・・・・
50
基本施策(3) 子育て支援のネットワークづくり
・・・・・・・・・・・・
52
基本施策(4) 小学生の放課後における健全育成
・・・・・・・・・・・・
54
基本施策(2) 地域子ども・子育て支援事業の充実
基本施策(5) 子育て家庭に対する経済的支援の実施
基本目標2
・・・・・・・・・・
ひとりひとりをきめ細かく支援する体制の整備
基本施策(1) 児童虐待防止対策等の充実
基本施策(3) 障がい児施策の充実
・・・・・・・ 57
・・・・・・・・・・・・・・・
基本施策(2) ひとり親家庭の自立支援の推進
59
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
61
親子の健康を支える取り組みの充実
基本施策(1) 親子の健康の確保
57
・・・・・・・・・・・・・
基本施策(4) ひとりひとりの育ちをサポートする体制の整備
基本目標3
55
・・・・・・
64
・・・・・・・・・・・・ 66
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
66
基本施策(2) 思春期保健対策の充実 ・・・・・・・・・・・・・・・・・
68
基本施策(3) 「食育」の推進
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
69
基本施策(4) 小児医療の充実
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
70
基本目標4 未来を担う人づくりを目指した教育環境の整備
・・・・・・・
基本施策(1) スポーツや体験学習などによる子どもの健全育成の推進
基本施策(2) 未来を担う人材の育成に向けた学校教育の充実
基本目標5
・・ 72
・・・・・・
74
・・・・・・・・・・・・・・・
76
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
78
基本施策(3) 家庭や地域の教育力の向上
基本施策(4) 次代の親の育成
72
子ども・子育てを見守り、支援する地域づくりの推進
基本施策(1) 子どもの交通安全を確保するための活動の推進
・・・・ 79
・・・・・・
基本施策(2) 子どもを犯罪・災害等の被害から守るための活動の推進
基本施策(3) 子どもを取り巻く有害環境対策の推進
79
・・ 79
・・・・・・・・・・
81
基本施策(4) 地域における高齢者の子育てへの参加に向けた取り組みの推進
82
基本施策(5) 子育てを支援する生活環境の整備
83
・・・・・・・・・・・・
基本目標6 親子の笑顔を支える仕事と生活の調和の推進
・・・・・・・・
85
基本施策(1) 子育てを大切にする職場環境づくりの推進
・・・・・・・・
85
・・・・・・・・・
86
・・・・・・・・・・・・・・
87
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
88
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
94
基本施策(2) 家庭生活等における男女共同参画の推進
第4章
事業量の目標
1 子ども・子育て支援事業計画とは ・
2 将来の子ども人口
3 教育・保育提供区域
4 乳幼児期の教育・保育の量の見込みと提供体制
・・・・・・・・・・・
5 地域子ども・子育て支援事業の量の見込みと提供体制
第5章
97
・・・・・・・・ 103
計画の推進
1 計画の推進主体と連携の強化
2 計画の進行管理
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 120
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 120
資料編
1 高島市の子どもと子育て家庭を取り巻く現状
2 計画の策定経過
3 用語の説明
・・・・・・・・・・・・ 121
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 127
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 132
第1章 計画の策定にあたって
第1章
1
計画の策定にあたって
子ども・子育て支援
あくしょん・ぷらん
とは
(1) 計画策定の趣旨
高島市では、次代を担う子どもたちが心身共に健やかに育つ環境を整備していくため、
平成22年3月に「高島市次世代育成支援対策地域行動計画(後期計画)
たかしま こ
ども みらい あくしょん・ぷらん2」を策定し、それぞれの分野で事業に取り組んでき
ましたが、この計画は平成26年度に計画期間を終了します。
全国的に人口減少社会を迎え、高島市においても少子高齢化が一層進行し、子ども人
口が減少しています。
国においては、急速な少子化の進行や待機児童の増加、子育ての孤立感と負担感の増
加、乳幼児期の質の高い教育・保育ニーズの高まりなど、子育てをめぐる環境の変化に
対応するため、平成24年8月に、「子ども・子育て支援法」を核とした「子ども・子育
て関連3法」が制定されました。この関連3法に基づき、就学前の子どもの教育・保育
および地域の子育て支援に係る新たな制度(子ども・子育て支援新制度)が、平成27
年度から施行されることになりました。
また、「次世代育成支援対策推進法」については、平成17年度から26年度までの10
年間の時限立法として成立しました。しかし、その後、合計特殊出生率は持ち直しがみ
られるものの、出生数自体は依然として減少傾向が続いており、社会全体への「仕事と
生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)」の普及啓発、女性が就労の場で活躍できる取
り組みの促進、企業の仕事と子育ての両立のための環境整備などを、より一層、推進す
ることが必要となっています。このような状況に鑑み、
「次世代育成支援対策推進法」を
延長・強化するため、法律の有効期限を平成36年度末まで10年間延長することや、事
業主の特例認定制度の創設などを盛り込んだ「次世代育成支援対策推進法」の一部改正
が行われました。「改正次世代育成支援対策推進法」と同時に、「母子及び寡婦福祉法」
(平成26年10月1日から「母子及び父子並びに寡婦福祉法」に改称)、
「児童扶養手当
法」の一部改正が行われ、母子家庭および父子家庭に対する支援施策の充実を図ること
になりました。これら3つの改正法は平成26年4月23日に公布されました。
新たに制定された「子ども・子育て支援法」により、都道府県および市町村においては、
子ども・子育て支援事業計画の策定が義務づけられ、平成26年度末で計画期間が完了する
次世代育成支援対策地域行動計画(後期計画)は、
「改正次世代育成支援対策推進法」に基
づき、法定計画(策定は義務)から各自治体の努力規定(策定は任意)に変更されました。
高島市においては、「たかしま こども みらい あくしょん・ぷらん2」のこれまでの
取り組みと課題を踏まえるとともに、質の高い幼児期の教育・保育の総合的な提供をは
じめ、すべての子どもと子育て家庭への支援の充実など、包括的な子ども・子育て支援
のための計画となるよう、
「高島市子ども・子育て支援 あくしょん・ぷらん 2015」
(以
下、「本計画」といいます。
)を策定しました。
-1-
■参考/「子ども・子育て支援法」の趣旨
「子ども・子育て支援法」に基づき、子ども・子育て支援給付及び地域子ども・子育
て支援事業の着実な実施を柱として、次のことを目指す。
◆乳児期におけるしっかりとした愛着形成を基礎とする情緒の安定や他者への信頼感
の醸成、幼児期における他者との関わりや基本的な生きる力の獲得、学童期におけ
る心身の健全な発達を通じて、一人一人がかけがえのない個性ある存在として認め
られるとともに、自己肯定感を持って育まれることが可能となる環境を、社会全体
の責任で整備すること。
◆保護者が子育ての責任を果たし、子育てや子どもの成長に喜びや生きがいを感じる
ことが可能となるよう、地域や社会が保護者に寄り添いながら、親としての成長を
支援すること。
-内閣府「基本指針」の要約
■参考/「次世代育成支援対策推進法」の改正概要
次代の社会を担う子どもの健全な育成を図るため、職場・地域における子育てしやす
い環境の整備に向け、次世代育成支援対策推進法の有効期限の延長、一般事業主行動計
画の策定・届出義務に係る特例措置の創設、母子家庭及び父子家庭に対する支援の拡充、
児童扶養手当と年金の併給調整の見直し等の所要の措置を講ずる。
-厚生労働省資料
(2) 計画の性格と位置づけ
①
計画の法的根拠
本計画は、
「子ども・子育て支援法」第61条第1項※に定める市町村計画です。
また、本計画には、
「改正次世代育成支援対策推進法」第8条第1項において、市町
村の努力義務として定められている「市町村行動計画(次世代育成支援対策地域行動
計画)」を包含します。ただし、他の計画において進行管理している施策・事業の一
部を除きます。
■本計画の法的根拠
子ども・子育て支援法
新規策定
改正次世代育成支援
対策推進法
これまでの成果と課題を踏まえて再構築
高島市
子ども・子育て支援
あくしょん・ぷらん
2015
■参考/「子ども・子育て支援法」の市町村計画について
「子ども・子育て支援法」第61条第1項
市町村は、基本指針に即して、5年を一期とする教育・保育及び地域子ども・子育
て支援事業の提供体制の確保その他この法律に基づく業務の円滑な実施に関する計画
(以下「市町村子ども・子育て支援事業計画」という。)を定めるものとする。
-2-
第1章 計画の策定にあたって
②
計画の位置づけ
本計画は、高島市の上位計画である「高島市総合計画」の部門別個別計画として位
置づけられます。
また、本計画は、
「子ども・子育て支援法」をはじめとする関連の法律や「滋賀県次
期淡海子ども・若者プラン」とともに、関連する個別計画と整合・調和を図りながら
策定しています。
さらに、平成20年3月に取りまとめた「高島市の乳幼児教育充実に向けて《意見具
申》」、ならびに「高島市乳幼児保育・教育共通カリキュラム」の内容を踏まえたもの
となっています。
■計画の位置づけ
高島市総合計画
(基本構想・後期基本計画:平成19年度・24年度~)
高島市障がい者計画
(平成24年度~29年度)
高島市障がい福祉計画(第4期)
(
平
成
2
4
年
度
~
2
8
年
度
)
(平成27年度~29年度)
高
島
高島市高齢者福祉計画・
市
第6期介護保険事業計画
地
(平成27年度~29年度)
域
福 (改訂版)高島市男女共同参画プラン
祉
(平成24年度~28年度)
計
画
高島市スポーツ推進計画
(
(平成25年度~概ね10年間)
第
2
次 健康たかしま21プラン(第2期)・
食育推進計画(第2期)
)
(平成27年度~31年度)
③
高
島
市
子
ど
も
・
子
育
て
支
援
あ
く
し
ょ
ん
・
ぷ
ら
ん
2
0
1
5
子ども・子育て支援法
改正次世代育成
支援対策推進法
子どもの貧困対策法
滋賀県次期淡海
子ども・若者プラン
計画の性格
本計画は、子どもの育ちや子育て家庭に対する支援の総合的な取り組みの基本的方
向と、就学前の子どもの教育・保育事業や地域子ども・子育て支援事業の具体的な取
り組みを示すものであり、市民をはじめ、幼稚園・保育園・認定こども園、学校、事
業者、企業、関係団体、行政がそれぞれの立場において、子どもの育ちや子育て家庭
に対する支援に取り組むための指針となるものです。
-3-
(3) 計画の対象
本計画の対象は、生まれる前から乳幼児期を経て、青少年期に至るまでの、おおむね
18歳までの子どもとその家庭とします。
子育て支援を行政と連携・協力して行う、事業者、企業、地域住民・団体等も対象に
なります。
■参考/子ども・子育て支援法の「子ども」の定義
第6条第1項
この法律において「子ども」とは、18歳に達する日以後の最初の3月31日までの
間にある者をいい、「小学校就学前子ども」とは、子どものうち小学校就学の始期に達
するまでの者をいう。
2
計画の期間
本計画の期間は、平成27年度から平成31年度までの5年間とします。ただし、子ども
人口の推移や事業の進捗状況等により、計画期間内に一部事業を見直すこともあります。
計画の最終年度には、それまでの成果と課題などを踏まえて見直し、新たに次期5年間
の計画を策定します。
■計画の期間(高島市次世代育成支援対策地域行動計画からの流れ)
年度
計画
平成
17
年度
平成
18
年度
平成
19
年度
平成
20
年度
平成
21
年度
平成
22
年度
平成
23
年度
平成
24
年度
平成
25
年度
平成
26
年度
平成
27
年度
平成
28
年度
平成
29
年度
平成
30
年度
平成
31
年度
前期計画
後期計画
見直し
子ども・子育て
支援事業計画
3
策定
計画の策定体制
本計画の策定にあたっては、子ども・子育て支援法第77条第1項の規定に基づき、「高
島市子ども・子育て会議」を条例設置し、計画関連事項について審議を行いました。
また、高島市子ども・子育て支援に関するニーズ調査を、就学前の子どものいるすべて
の世帯および小学生のいるすべての世帯を対象(調査票は一体型)に実施し、その結果に
ついて事業量算出の基礎とするなど、計画策定に反映しました。
さらに、本計画に対する市民の意見を広く募集するため、パブリックコメントを実施し
ました。
-4-
第1章 計画の策定にあたって
4
子ども・子育て支援法に基づく制度の概要
①
新制度の目的
本計画は、幼児期の学校教育・保育、地域の子ども・子育て支援を総合的に推進す
るために制定された3つの法律「子ども・子育て関連3法」
(平成24年8月22日公布)
に基づく新たな制度であり、平成27年度(平成27年4月)から施行されます。
●
●
子ども・子育て支援法
就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律の一部
を改正する法律
● 子ども・子育て支援法及び就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供
の推進に関する法律の一部を改正する法律の施行に伴う関連法律の整備等に関す
る法律(上記2法に伴う児童福祉法ほかの改正)
平成27年4月施行(新制度スタート)
②
子ども・子育て支援法に基づく給付・事業の概要
市町村は「ア
子ども・子育て支援給付」と「イ
地域子ども・子育て支援事業」
を実施します。
ア
子ども・子育て支援給付(3つの給付)
種類
対象事業
(ア)施設型給付(※)
幼稚園、保育所、認定こども園
(イ)地域型保育給付(※) 小規模保育、家庭的保育、居宅訪問型保育、事業所内保育
(ウ)児童手当
-
※は、保護者の申請を受けた市町村が客観的基準に基づく保育の必要性を認定(認定区分)した上で給付し
ます。認定区分は以下のとおりです。(子ども・子育て支援法第19条)
イ
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
区分
年齢
保育の必要性
主な利用施設
1号認定
3~5歳
なし(学校教育)
幼稚園、認定こども園
2号認定
3~5歳
あり(保育認定)
保育所、認定こども園
3号認定
0~2歳
あり(保育認定)
保育所、認定こども園、地域型保育
地域子ども・子育て支援事業(13事業)
放課後児童健全育成事業
⑧
時間外(延長)保育事業
⑨
子育て短期支援事業
⑩
地域子育て支援拠点事業
⑪
一時預かり事業
病児・病後児保育事業
子育て援助活動支援事業
⑫
(ファミリー・サポート・センター事業) ⑬
-5-
利用者支援に関する事業
乳児家庭全戸訪問事業
妊婦健康診査事業
養育支援訪問事業及び要保護児童対策地
域協議会その他の者による要保護児童等
に対する支援に資する事業
実費徴収に係る補足給付を行う事業
多様な主体が本制度に参入することを促
進するための事業
③
市町村子ども・子育て支援事業計画の記載規定
事業計画に記載する事項は、子ども・子育て支援法において「必須記載事項」と「任
意記載事項」が規定されています(子ども・子育て支援法第61条第2項・第3項)。
本計画では「必須記載事項」
「任意記載事項」共に定めます。
■必須記載事項
項
目
(1) 教育・保育提供区域の設定
(2) 各年度における教育・保育の
量の見込み並びに実施しようと
する教育・保育の提供体制の確
保の内容及びその実施時期
(3) 各年度における地域子ども・
子育て支援事業の量の見込み並
びに実施しようとする地域子ど
も・子育て支援事業の提供体制
の確保の内容及びその実施時期
(4) 子ども・子育て支援給付に係
る教育・保育の一体的提供及び
当該教育・保育の推進に関する
体制の確保の内容
内
容
教育・保育提供区域の設定の趣旨及び内容、各教育・
保育提供区域の状況等を定めること。
1 各年度における教育・保育の量の見込み
各年度における市町村全域及び各教育・保育提供区
域について、認定区分ごとの教育・保育の量の見込み
(満3歳未満の子どもについては保育利用率を含む。)
を定め、その算定に当たっての考え方を示すこと。
2 実施しようとする教育・保育の提供体制の確保の内
容及びその実施時期
認定区分ごと、及び特定教育・保育施設(特定教育・
保育施設に該当しない幼稚園を含む。)又は特定地域
型保育事業の区分ごとの提供体制の確保の内容及びそ
の実施時期を定めること。
1 地域子ども・子育て支援事業の量の見込み
各年度における市町村全域及び各教育・保育提供区
域について、地域子ども・子育て支援事業の種類ごと
の量の見込みを定め、その算定に当たっての考え方を
示すこと。
2 実施しようとする地域子ども・子育て支援事業の提
供体制の確保の内容及びその実施時期
地域子ども・子育て支援事業の種類ごとの提供体制
の確保の内容及びその実施時期を定めること。
認定こども園の普及に係る基本的考え方等を定めるほ
か、教育・保育及び地域子ども・子育て支援事業の役割、
提供の必要性等に係る基本的考え方及びその推進方策、
地域における教育・保育施設及び地域型保育事業を行う
者の連携並びに認定こども園、幼稚園及び保育所と小学
校等との連携の推進方策を定めること。
-6-
第1章 計画の策定にあたって
■任意記載事項
項
目
(1) 市町村子ども・子育て支援事
業計画の理念等
(2) 産後の休業及び育児休業後に
おける特定教育・保育施設等の
円滑な利用の確保に関する事項
(3) 子どもに関する専門的な知識
及び技術を要する支援に関する
都道府県が行う施策との連携に
関する事項
(4) 労働者の職業生活と家庭生活
との両立が図られるようにする
ために必要な雇用環境の整備に
関する施策との連携に関する事
項
(5) 市町村子ども・子育て支援事
業計画の作成の時期
(6) 市町村子ども・子育て支援事
業計画の期間
(7) 市町村子ども・子育て支援事
業計画の達成状況の点検及び評
価
内
容
市町村子ども・子育て支援事業計画に係る法令の根拠、
基本理念、目的等を記載すること。
育児休業満了時(原則1歳到達時) からの特定教育・
保育施設又は特定地域型保育事業の利用を希望する保護
者が、育児休業満了時から利用できるような環境を整え
ることが重要であることに留意しつつ、産前・産後休業、
育児休業期間中の保護者に対する情報提供や相談支援
等、特定教育・保育施設又は特定地域型保育事業の計画
的な整備等、各市町村の実情に応じた施策を定めること。
児童虐待防止対策の充実、母子家庭及び父子家庭の自
立支援の推進、障がい児施策の充実等について、都道府
県が行う施策との連携に関する事項及び各市町村の実情
に応じた施策を定めること。
仕事と生活の調和の実現のための働き方の見直し及び
仕事と子育ての両立のための基盤整備について、各市町
村の実情に応じた施策を定めること。
市町村子ども・子育て支援事業計画の作成の時期を定
めること。
市町村子ども・子育て支援事業計画の期間(5年間)
を定めること。
各年度における市町村子ども・子育て支援事業計画の
達成状況を点検及び評価する方法等を定めること。
-7-
5
高島市の子どもと子育て家庭の概況
(1) 人口・世帯等の推移
①
人口の減少、世帯規模が一層縮小へ
高島市の平成2年以降の人口の推移を国勢調査でみると、平成12年をピークに減少
傾向を示し、平成22年には51,964人となっています。
また、住民基本台帳による平成26年9月末現在の人口は51,746人ですが、平成
17年は55,985人となっており、住民基本台帳でも人口減少を示しています。
一方、世帯数は増加の一途をたどり、1世帯当たりの人員は、平成22年には3人を
割り2.87人に、平成26年には2.56人となり、世帯規模の縮小が一層進んでいます。
■人口・世帯数の推移
(人、世帯)
60,000
(人)
3.80
52,032
55,451
54,369
4.00
53,950
3.58
51,964
51,746
3.35
3.12
2.87
40,000
3.00
2.56
20,000
13,694
20,203
18,132
17,302
16,540
15,175
2.00
0
1.00
平成2年
平成7年
平成12年
人口
平成17年
平成22年
世帯数
平成26年
1世帯当たり人員
資料:平成22年までは国勢調査(各年10月1日)、平成26年は住民基本台帳(外国人登録含む)(9月末現在)
②
ますます少子高齢化が進行
■年齢3区分別人口構成の推移
0%
年齢3区分別人口構成のうち、0~14
平成2年
歳の年少人口率は、平成2年の19.4%が
平成22年には12.8%に低下し、平成26 平成12年
年には11.7%まで低下しています。
一方、65歳以上の高齢者人口率(高
20%
19.4
15.7
平成17年 14.2
齢化率)は、平成2年の16.5%が平成 平成22年
12.8
22年には28.0%と上昇し、平成26年に 平成26年
11.7
は30.3%と30%を超えています。
40%
60%
64.0
62.0
60.8
59.2
58.0
0~14歳
15~64歳
80%
100%
16.5
22.3
25.1
28.0
30.3
65歳以上
資料:平成22年までは国勢調査(各年10月1日)、平成26
年は住民基本台帳(外国人登録含む)(9月末現在)
-8-
第1章 計画の策定にあたって
③
年間の出生者数が300人にまで減少
出生数の推移では、平成16年の432人が、平成20年には369人と減少し、翌平成
21年には412人と増加したものの、以降は減少傾向にあり、平成24年では309人と
なり、過去10年間で最少となっています。しかし、平成25年には328人と前年より
増加しています。
■出生数の推移
(人)
500
432
412
407
400
368
372
369
383
370
328
309
300
200
100
0
平成16年 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年
資料:各年厚生労働省「人口動態統計」(年次集計)
④
合計特殊出生率は上昇傾向から低下へ
合計特殊出生率についてベイズ推定値によりみると、高島市は全国や滋賀県水準と
同様に、平成15年~19年まで、低下していましたが、平成20年~24年は、全国や
滋賀県水準程ではないものの上昇し、1.46となっています。これは全国水準より高く、
滋賀県水準より低くなっています。
■ベイズ推定値による合計特殊出生率の推移
1.8
1.7
1.6
1.68
1.61
1.5
1.4
1.59
1.52
1.45
高島市
1.46
全国
1.44
1.44
滋賀県
1.38
1.36
1.3
1.54
1.31
1.2
平成5年~9年
平成10年~14年
平成15年~19年
平成20年~24年
資料:人口動態統計特殊報告
注)ベイズ推定値とは、市町村別の合計特殊出生率については、出生数が少なく、年齢階級別出生率が不
安定な動きを示すため、当該市町村のデータと二次医療圏等単位で推定した変数を総合化することに
より算出した数値のことをいいます。
-9-
⑤
男女共に未婚率が上昇
国勢調査から男女別に未婚率をみると、男女共にどの年齢層も未婚率が上昇を続
け、特に男性の場合は、30~34歳、35~39歳の上昇が大きくなっています。ま
た、35~39歳以外は、平成22年には全国水準を上回っています。
女性の場合も、30~34歳、35~39歳の未婚率の上昇が大きく、全国水準に近づ
いています。また、20~24歳、25~29歳は、平成22年には全国水準と同値となっ
ています。
■性別・年齢5歳階級別 未婚率の推移
<男性>
(%)
100
90
92.9
93.4
93.4
100
91.7
92.9
91.3
90
80
70
60
50
40
30
69.3
67.9
71.4
70.9
47.1
72.7
25.7
43.8
30.0
27.8
20~24歳市
80
20~24歳国
70
69.0
25~29歳市
48.7
25~29歳国
30~34歳市
42.9
40.3
<女性>
(%)
45.7
34.5
33.0
30~34歳国
60
40
30
20
20
19.3
10
10
0
0
平成12年 平成17年 平成22年
88.7
85.6
87.6
59.0
54.0
50
35~39歳市
35~39歳国
87.9
87.7
87.7
58.8
58.8
54.0
48.1
32.0
26.6
33.8
31.6
25.5
22.5
17.8
13.8
8.0
18.4
19.8
11.9
平成12年 平成17年 平成22年
資料:国勢調査(各年10月1日)
⑥
出生数の減少に伴い子ども人口も減少
住民基本台帳により18歳未満の子ども人口の推移をみると、年々減少し、平成26
年3月末現在では7,668人となっていて、平成20年から1,254人減少し、85.9%と
なっています。
そのうち、最も減少が多い年齢層は、6~8歳と9~11歳の小学生で、平成20年
のおよそ80%となっています。
一方、最も減少が少ない年齢層は、3~5歳で、平成20年のおよそ93%となって
います。
平成26年における年齢層別の構成比は、15~17歳(高校生相当)が20.0%で最
も高く、次いで12~14歳(中学生相当)が19.1%、9~11歳が16.7%、3~5歳
が15.9%、6~8歳が15.5%、0~2歳が12.8%で最も低くなっています。
-10-
第1章 計画の策定にあたって
■子ども人口の推移
(人)
10,000
8,922
1,746
8,000
1,663
6,000
1,571
8,731
1,700
1,656
1,556
8,594
8,349
8,153
7,894
7,668
1,625
1,568
1,531
1,567
1,530
1,510
1,465
1,528
1,468
1,409
1,323
1,278
1,686
1,641
1,598
4,000
1,485
1,414
1,347
1,293
1,271
1,245
1,191
1,316
1,267
1,249
1,199
1,182
1,190
1,221
1,141
1,138
1,186
1,181
1,136
1,058
982
平成20年
平成21年
平成22年
平成23年
平成24年
平成25年
平成26年
2,000
0
0~2歳
3~5歳
6~8歳
9~11歳
12~14歳
15~17歳
総数
資料:各年住民基本台帳(外国人登録を含む)(各年3月末)
次に、地域別に見た子ども人口の推移では、すべての地域で減少しています。その
うち、最も減少率が高い地域は朽木で、平成26年の子ども人口は平成20年に比べ
18.3%で、58人の減少となっています。
一方、最も減少率が低い地域は新旭で、平成20年に比べ10.1%で、213人の減少
となっています。
また、地域別に見た子ども人口の構成比では、今津が全体の24.8%を占め最も高く、
次いで新旭が24.6%、安曇川が24.5%と僅差で続き、高島が12.5%、マキノが
10.2%、朽木が3.4%で最も低くなっています。
■地域別
子ども人口の推移
(人)
10,000
8,000
6,000
8,922
2,103
1,133
8,731
2,062
1,109
8,349
2,042
7,894
7,668
1,985
1,929
1,890
1,028
998
955
2,043
1,983
1,921
1,879
280
271
259
259
2,025
1,080
8,153
1,046
2,163
2,136
317
296
292
2,282
2,218
2,183
2,097
2,059
1,972
1,902
924
910
886
858
827
815
783
平成20年
平成21年
平成22年
平成23年
平成24年
平成25年
平成26年
安曇川
高島
4,000
2,000
8,594
2,111
0
マキノ
今津
朽木
資料:住民基本台帳(外国人登録を含む)(各年3月末)
-11-
新旭
総数
子ども人口のうち、就学前の0~5歳の人口を各年齢別にみると、総数は平成23
年以降、減少傾向を示しています。各年齢は、増減しながら減少傾向を示し、平成26
年では0歳が307人、総数の13.9%、1歳が323人、総数の14.7%、2歳が352
人、総数の16.0%、3歳が407人、総数の18.5%、4歳が420人、総数の19.1%、
5歳が394人、総数の17.9%となっていて、3歳および4歳が多く、0歳および1
歳が少なくなっています。
■就学前人口の推移
(人)
2,457
2,405
2,500
449
2,435
2,380
500
2,203
404
372
394
382
399
396
419
432
431
424
400
409
393
379
398
377
386
389
413
406
352
370
382
389
406
396
336
323
373
379
411
386
327
316
307
平成20年
平成21年
平成22年
平成23年
平成24年
平成25年
平成26年
427
1,000
2,248
427
420
2,000
1,500
2,318
440
420
407
0
0歳
1歳
2歳
3歳
4歳
5歳
総数
資料:住民基本台帳(外国人登録を含む)(各年3月末)
⑦
障がいのある児童は、120人台~130人台で推移
身体障害者手帳および療育手帳の交付状況からみると、身体・知的障がいのある児
童は、120人台~130人台で推移しています。
■身体・知的障がいのある児童の推移
(人)
150
131
135
99
101
26
32
34
32
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
123
123
98
97
25
平成21年度
121
100
89
50
0
身体障がい
知的障がい
資料:障がい福祉課調べ
-12-
総数
第1章 計画の策定にあたって
■身体障害者手帳交付状況(18歳未満)
種類
(単位・人)
平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度
視覚障がい
聴覚・平衡機能
音声・言語・そしゃく
肢体不自由
内部障がい
3
4
1
15
2
5
3
1
14
3
5
7
1
14
5
5
7
1
14
7
4
6
1
15
6
計
25
26
32
34
32
■療育手帳交付状況(18歳未満)
種類
(単位・人)
平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度
最重度
重 度
中 度
軽 度
計
26
72
98
11
18
24
44
12
18
25
44
14
20
24
43
15
21
19
34
97
99
101
89
資料:上の表共に、障がい福祉課調べ
⑧
女性の就業率は高い傾向で推移
女性の年齢別就業率について、平成17年と22年を比べると、15~19歳、30~
34歳、35~39歳、40~44歳、65歳以上は低下しましたが、20代や45歳以上64
歳以下は、各年齢層で上昇しています。
また、10代後半および20代後半、65歳以上を除いて、各年齢層で全国や滋賀県の
就業率よりも高くなっています。
■女性の年齢5歳階級別
就業率
(%)
90
80.3
81.1
77.1
80
69.3
69.4
70
66.7
60
71.0
63.6
68.3
77.8
80.5
76.1
69.6
66.2
64.1
62.4
50
46.4
46.6
40
30
20
14.8
11.8
10
13.1
9.5
0
15~19歳
20~24歳
25~29歳
全国(平成22年)
30~34歳
35~39歳
40~44歳
滋賀県(平成22年)
資料:国勢調査(両年10月1日)
-13-
45~49歳
50~54歳
高島市(平成22年)
55~59歳
60~64歳
65歳以上
高島市(平成17年)
⑨
母子世帯が依然増加傾向に
国勢調査からひとり親世帯の推移をみると、平成12年の207世帯が平成22年には
286世帯とおよそ1.4倍に増加しています。その内訳をみると、母子世帯の増加が大
きく、平成22年では全体の91.3%を占めます。
なお、平成22年は祖父母等他の世帯員がいる場合も含めた数値を公表していますが、
それによると母子世帯は396世帯、父子世帯は80世帯、合計476世帯となります。
■ひとり親世帯の推移
項目
6歳未満親族の
いる一般世帯
総数
年次
平成
12年
項目
合
計
母子世帯
父子世帯
平成
17年
207
173
34
平成
22年
263
236
27
平成
12年
286
261
25
平成
17年
38
36
2
47
44
3
18歳未満親族の
いる一般世帯
平成
22年
50
47
3
平成
12年
平成
17年
193
162
31
平成
22年
251
226
25
264
246
28
資料:国勢調査(各年10月1日)
⑩
生活保護世帯における母子世帯の推移
生活保護の被保護世帯の類型別推移は、次のとおりです。そのうち、母子世帯の数
は、平成18年度末には23世帯、平成25年度末では20世帯であり、近年は20~25
世帯で推移しています。
■生活保護の被保護世帯の類型別推移
(世帯)
300
258
246
250
228
165
100
50
27
30
24
23
44
41
23
20
30
84
87
84
186
200
150
202
208
164
164
12
15
16
23
21
31
29
17
20
23
78
82
76
22
28
22
25
32
27
25
50
28
98
39
54
20
25
53
38
29
34
105
107
0
平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度見込み
高齢
障がい
傷病
資料:市調べ(各年度末)
-14-
母子
その他
総数
第1章 計画の策定にあたって
(2) 子ども・子育て支援に関するニーズ調査から
ここでは、子ども・子育て支援に関するニーズ調査結果から、主要な項目について記
載しています。調査の概要は次表のとおりです。
■調査の概要
項 目
就学前子ども保護者調査
小学生保護者調査
調査対象者 就学前の子どもの保護者
小学生の保護者
抽出方法
小学生のいる家庭すべて
調査方法
調査期間
配 付
回
数
幼稚園や保育園、小学校を通して配付・回収し、郵送回収も可としています。
また、市外の小学校や幼稚園・保育園などに通うお子さんや幼稚園・保育園
に通っていないお子さんのいる家庭は、郵送による配付・回収を実施
平成25年11月25日(月)~平成25年12月10日(火)を基本とし、小学
校等は年末まで、郵送は1月6日到着分まで回収
調査票は、就学前子ども保護者調査と小学生保護者調査を一体型として作成
し、配付。配付数:3,068件
収 数 回収数:1,980件 有効回収数:1,965件
有効回収率
①
就学前の子どものいる家庭すべて
世帯数による有効回収率:64.0%
子どもの人数による回収率 就学前:63.4% 小学生:66.6%
同居の世帯類型
就学前の子どものいる世帯(以下「就学前世帯」といいます。)も小学生の子どもが
いる世帯(以下「小学生世帯」といいます。)とも「二世代」が最も高く、就学前世
帯が68.8%、小学生世帯が57.7%で、就学前世帯の方が高くなっています。また、
「三世代等」は、就学前世帯が23.7%、小学生世帯が29.6%で、小学生世帯の方が
高くなっています。
「ひとり親」は、祖父母等との同居も合わせて、就学前世帯が7.2%、
小学生世帯が9.9%で、小学生世帯の方が若干高くなっています。
■同居の世帯類型
0
20
40
80
68.8
二世代
57.7
23.7
三世代等
29.6
母子
3.1
4.2
母子(祖父母等)
3.5
4.3
父子
0.2
0.7
父子(祖父母等)
0.4
0.7
無回答
60
就学前(N=1,129)
0.2
2.9
小学生(N=1,290)
-15-
100 (%)
②
子どもの人数の現状と理想
現在の子どもの人数では、就学前世帯も小学生世帯も、
「2人」が最も高く、就学前
世帯が43.1%、小学生世帯が47.9%となっています。次いで就学前世帯は「1人」
が31.2%、「3人」が18.5%と続き、小学生世帯は「3人」が27.7%、「1人」が
13.7%と続きます。また、【4人以上】が合わせて、就学前世帯が4.7%、小学生世
帯が5.1%となっています。就学前世帯は最大が6人、平均は2.00人、小学生世帯も
最大が6人、平均は2.27人で、小学生世帯の方が多くなっています。
■現在の子どもの人数
0%
20%
40%
60%
80%
100%
3.7
就学前(N=1,129)
31.2
43.1
18.5
2.5
1.0
4.1
小学生(N=1,290)
13.7
47.9
27.7
5.6
1.0
1人
2人
3人
4人
5人以上
無回答
理想の子どもの人数は、就学前世帯も小学生世帯も「3人」が最も高く、就学前世
帯が55.2%、小学生世帯が50.4%となっています。また、【4人以上】が合わせて、
就学前世帯が6.0%、小学生世帯が6.1%となっています。
■理想の子どもの人数
0%
就学前(N=1,129)
20%
1.6
40%
60%
32.4
80%
100%
4.6
55.2
5.0
1.2
32.4
小学生(N=1,290)
50.4
1.1
1人
③
4.8
1.4
2人
3人
4人
5人以上
10.0
無回答
高島市の少子化問題に対して求める施策
高島市の少子化問題に対して求める施策は、就学前世帯も小学生世帯も「中学校ま
での医療費の完全無償化」がトップで、就学前世帯が77.4%、小学生世帯が73.0%
となっています。次いで、就学前世帯は「幼稚園や保育園などの保育料等の無償化」
(55.4%)、
「医療・健診体制の充実」(50.8%)などで半数以上となっています。
小学生世帯は、
「医療・健診体制の充実」
(41.6%)
、
「雇用環境の改善(給料のアッ
プ)」
(34.1%)
、
「JR湖西線の増便」
(32.0%)
、
「小中学校における教育水準の向上」
(30.7%)などと続きます。
-16-
第1章 計画の策定にあたって
■少子化問題に対して求める施策
0
(該当すべて選択)
20
40
60
77.4
73.0
中学校までの医療費の完全無償化
55.4
幼稚園や保育園などの保育料等の無償化
27.8
50.8
医療・健診体制の充実
41.6
35.1
34.1
雇用環境の改善(給料のアップ)
31.9
32.0
JR湖西線の増便
30.7
放課後児童クラブ(学童保育所)の無償化
23.6
28.7
29.5
市内での雇用の創出
24.8
不妊治療への積極的な助成
17.3
23.3
職場の育児休業制度の改善等
15.7
22.9
小中学校における教育水準の向上
30.7
21.5
18.7
再就職の応援・支援制度創設
19.5
結婚・出産等の祝い金の制度創設
12.2
16.7
15.7
国道161号バイパスの全面開通
14.3
12.9
若者定住プロジェクトの一層の充実
子育て環境の充実
10.5
6.4
9.6
8.9
防災対策の強化
結婚応援事業の実施
80
7.1
7.4
その他
3.5
3.0
無回答
1.6
5.0
-17-
就学前(N=1,129)
小学生(N=1,290)
(%)
④
保護者の就労状況
母親の就労状況で、
「フルタイム就労」および「フルタイム就労で、産休・育休・介
護休業中」を合わせた【フルタイム就労】は、就学前世帯が24.9%、小学生世帯が
27.9%となっています。また、「パート・アルバイト等就労」および「パート・アル
バイト等就労で、産休・育休・介護休業中」を合わせた【パート・アルバイト等就労】
は、就学前世帯が37.2%、小学生世帯が47.4%となっています。
【フルタイム就労】と【パート・アルバイト等就労】を合わせた就労率は、就学前
世帯が62.1%、小学生世帯が75.3%となっています。
■母親の就労状況
0%
20%
40%
60%
80%
100%
1.7
2.9
18.0
就学前(N=1,129)
6.9
34.3
1.1
0.7
26.8
小学生(N=1,290)
1.2
35.1
46.7
フルタイム就労
パート・アルバイト等就労
以前は就労、現在は未就労
無回答
18.1
1.9
4.8
フルタイム就労で、産休・育休・介護休業中
パート・アルバイト等就労で、産休・育休・介護休業中
これまで就労したことがない
母親と父親の就労状況による家庭類型では、「フルタイム共働き」は就学前世帯が
22.0%、小学生世帯が23.1%、
「フルタイム・パート等共働き」は就学前世帯が33.7%、
小学生世帯が43.5%、
「パート等共働き」は就学前世帯が0.4%、小学生世帯が0.5%
で、共働き率はこれらを合わせて、就学前世帯が56.1%、小学生世帯が67.1%とな
っています。
■母親と父親の就労状況による家庭類型
0%
20%
40%
60%
80%
100%
0.3
0.4
就学前(N=1,129)
7.3
22.0
33.7
35.3
1.2
0.5
小学生(N=1,290)
9.8
ひとり親
パート等共働き
無回答
23.1
43.5
フルタイム共働き
専業主婦(主夫)
-18-
18.6
0.1
4.4
フルタイム・パート等共働き
共に未就労
第1章 計画の策定にあたって
母親のフルタイム就労者の1週当たりの就労時間は、就学前世帯も小学生世帯も
「40~49時間」が最も高く、就学前世帯が69.8%、小学生世帯が66.4%となって
います。週【60時間以上】の長時間勤務は、就学前世帯が4.6%、小学生世帯が5.6%
となっています。
父親のフルタイム就労者の1週当たりの就労時間は、就学前世帯も小学生世帯も母
親と同様に「40~49時間」が最も高く、就学前世帯が46.9%、小学生世帯が49.1%
となっています。週【60時間以上】の長時間勤務は、就学前世帯が28.8%、小学生
世帯が27.3%となっています。
■母親のフルタイム就労者の1週当たりの就労時間
0%
20%
40%
60%
80%
100%
2.5
15.3
就学前(N=281)
69.8
8.9
1.4
3.1
12.0
小学生(N=360)
66.4
2.1
14.4
1.7
2.5
40時間未満
40~49時間
50~59時間
60~69時間
70時間以上
無回答
■父親のフルタイム就労者の1週当たりの就労時間
0%
20%
40%
60%
80%
100%
1.9
3.7
就学前(N=1,034)
46.9
18.1
17.2
7.9
1.8
4.3
2.7
49.1
小学生(N=1,112)
40時間未満
70~79時間
17.0
40~49時間
80時間以上
50~59時間
無回答
16.0
8.6
4.8
60~69時間
母親のフルタイム就労者の帰宅時刻は、就学前世帯も小学生世帯も「18時台」が最
も高く、就学前世帯が42.7%、小学生世帯が35.6%で、就学前世帯の方が高くなっ
ています。また、「19時台」が就学前世帯で23.5%、小学生世帯で24.4%と同程度
で、
【20時以降】が合わせて就学前世帯は8.9%、小学生世帯は11.9%となっていま
す。
父親のフルタイム就労者の帰宅時刻は、就学前世帯は「19時台」が最も高く23.0%、
次いで「18時台」が20.0%、
「20時台」が17.6%など分散しています。小学生世帯
は「19時台」と「18時台」がそれぞれ20.8%、20.5%と同程度で、「20時台」が
17.7%など、就学前世帯と同様に分散しています。
【20時以降】が合わせて就学前世
帯は45.1%、小学生世帯は43.7%となっています。
-19-
■母親と父親のフルタイム就労者の帰宅時刻
(%)
42.7
40
35.6
20.0
20
24.4
23.0 23.5
20.5
20.8
20.0
16.0
7.5
0
2.5
1.7
1.0
0.7
16時前
3.1
2.5
0.5 0.7
16時台
18時台
19時台
14.2
10.9
2.5
6.4
就学前母親(N=281)
就学前父親(N=1,034)
⑤
11.8
7.5
6.7
17時台
16.6
17.7
17.6
1.9
1.4
1.1
20時台
21時台
22時以降
小学生母親(N=360)
小学生父親(N=1,112)
仕事と子育ての両立支援
仕事と子育てを両立する上で大変だと感じることは、就学前世帯も小学生世帯も「自
分が病気・ケガをした時や、子どもの急病時の対応」がトップで、就学前世帯が81.8%、
小学生世帯が74.2%となっています。次いで就学前世帯も小学生世帯も「子どもと接
する時間が少ない」、「急な残業が入ってしまう」、「職場の理解や協力が得られない」
などと続きます。
■仕事と子育てを両立する上で、大変だと感じること
0
(3つまで選択)
20
40
60
81.8
74.2
自分が病気・ケガをした時や、子どもの急病時の対応
49.5
46.8
子どもと接する時間が少ない
39.0
33.7
急な残業が入ってしまう
24.6
17.4
職場の理解や協力が得られない
家族の理解や協力が得られない
8.4
7.4
保育園や放課後児童クラブ(学童保育所)等が利用
できない
6.1
3.6
子どもの他に介護が必要な人がいる
3.6
5.0
その他
無回答
-20-
80
8.1
8.2
1.2
5.0
就学前(N=1,129)
小学生(N=1,290)
100 (%)
第1章 計画の策定にあたって
仕事と子育てを両立する上で必要なことは、就学前世帯も小学生世帯も「配偶者の
育児協力」がトップで、就学前世帯が53.7%、小学生世帯が53.5%で半数を超えて
います。次いで就学前世帯も小学生世帯も「上司・同僚の理解」、
「労働(残業を含む)
時間の短縮」、「放課後児童クラブ(学童保育所)の整備」などと続きます。
■仕事と子育てを両立する上で、必要なこと
0
(3つまで選択)
20
40
60(%)
53.7
53.5
配偶者の育児協力
50.7
上司・同僚の理解
45.5
31.3
27.7
労働(残業を含む)時間の短縮
27.9
26.8
放課後児童クラブ(学童保育所)の整備
ファミリー・サポート・センターや病児・病
後児保育など子育て支援サービスの充
実
27.1
22.0
22.9
育児休業制度や短時間勤務制度の充実
14.9
21.2
18.8
子育てのための有給休暇取得への配慮
7.5
7.1
ボランティアの育児サービス
短期間勤務に対する保育
7.2
3.8
5.8
5.8
子育て中の転勤に対する配慮
その他
3.9
4.5
就学前(N=1,129)
無回答
1.7
5.2
-21-
小学生(N=1,290)
⑥
子育てに関しての不安や負担
子育てに関しての不安や負担について、
「いつも感じる」と「ときどき感じる」を合
わせた【感じる】は、就学前世帯が72.2%、小学生世帯が66.7%となっています。
【感じる】は、就学前世帯も小学生世帯も、配偶者(パートナー)が子育てに「よ
く参加している」人や参加状況に「満足」している人は最も低く、一方、配偶者(パ
ートナー)が子育てに「参加していない」人や参加状況に「不満」を持っている人は
最も高くなっています。
■子育てに関しての不安や負担
0%
20%
40%
60%
80%
100%
1.9
就学前(N=1,129)
12.0
小学生(N=1,290)
12.0
60.2
20.6
5.1 0.1
2.6
54.7
いつも感じる
まったく感じない
22.2
ときどき感じる
どちらともいえない
5.0
3.5
あまり感じない
無回答
■子育てに関しての不安や負担を【感じる】率
<配偶者(パートナー)の子育ての参加状況別>
0
20
40
60
80
100(%)
65.6
61.0
よく参加している
89.5
85.7
参加していない
就学前(N=1,129)
20
40
60
80
100(%)
55.8
53.1
72.5
65.0
ほぼ満足
79.0
72.7
あまり参加していない
0
満足
73.9
69.1
まあまあ参加している
<参加状況の満足度別>
やや不満
82.1
78.9
不満
82.2
80.8
小学生(N=1,290)
就学前(N=1,129)
小学生(N=1,290)
子どものことでの悩みや不安に感じることは、就学前世帯も小学生世帯も「子ども
の教育や将来の教育費」がトップで、就学前世帯が40.9%、小学生世帯が47.8%と
なっています。次いで、就学前世帯は「病気や発育・発達」
(34.1%)、
「育児の方法」
(33.9%)
、
「食事や栄養」
(33.7%)、
「友だちづきあい(いじめ等を含む)」
(33.2%)、
「子どもとの接し方」
(30.7%)などと続きます。
小学生世帯は、次いで「友だちづきあい(いじめ等を含む)」が47.0%と僅差で続
き、
「子どもとの接し方」
(26.7%)、
「病気や発育・発達」
(22.3%)などとなってい
ます。
-22-
第1章 計画の策定にあたって
■子どものことでの悩みや不安に感じること
0
(該当すべて選択)
10
20
30
40
40.9
子どもの教育や将来の教育費
47.8
34.1
病気や発育・発達
22.3
33.9
育児の方法
13.6
33.7
食事や栄養
19.5
33.2
友だちづきあい(いじめ等を含む)
47.0
30.7
子どもとの接し方
26.7
16.0
17.5
子どもとの時間がとれない
11.1
12.3
子どもの生活リズムが乱れている
登校拒否・不登校
その他
1.9
2.9
3.6
2.6
6.9
7.6
特に悩みや不安に感じることはない
無回答
50 (%)
1.2
4.3
就学前(N=1,129)
小学生(N=1,290)
保護者自身のことでの悩みや不安に感じることは、就学前世帯も小学生世帯も「子
どもを叱りすぎているような気がする」がトップで、就学前世帯が44.6%、小学生世
帯が37.8%となっています。次いで、就学前世帯は「仕事や自分のやりたいことがで
きない」(30.6%)
、「保護者同士の交流・つきあいが難しい」(19.0%)、「配偶者・
パートナーの協力が少ない」
(14.1%)などと続きます。
小学生世帯は、
次いで就学前世帯と同様に、
「仕事や自分のやりたいことができない」
(22.8%)
、
「保護者同士の交流・つきあいが難しい」
(21.1%)、
「配偶者・パートナ
ーの協力が少ない」
(14.8%)などと続きます。
-23-
■自分自身のことでの悩みや不安に感じること
0
(該当すべて選択)
10
20
30
44.6
子どもを叱りすぎているような気がする
37.8
30.6
仕事や自分のやりたいことができない
22.8
19.0
21.1
保護者同士の交流・つきあいが難しい
14.1
14.8
配偶者・パートナーの協力が少ない
8.1
9.0
家族の中での子育て方針の違い
地域の子育て支援サービスの内容や
利用・申し込み方法がよくわからない
6.1
2.6
話し相手や相談相手、協力者がいない
5.2
4.3
子育てのストレスがたまって、子ども
に手をあげたり、世話をしなかったりし
てしまう
4.9
3.1
5.6
5.5
その他
16.4
19.0
特に悩みや不安に感じることはない
無回答
⑦
50 (%)
40
就学前(N=1,129)
1.2
小学生(N=1,290)
4.3
虐待について
虐待発見時の通告義務の認知状況は、就学前世帯も小学生世帯も「通告義務がある
ことは知っているが、通告先は知らない」がそれぞれ50.7%、45.5%で最も高く、
「通告義務があることも、通告先も知っている」が42.1%、45.4%、「通告義務も、
通告先も知らない」が5.4%、4.1%となっています。
■虐待発見時の通告義務の認知状況
0%
就学前(N=1,129)
小学生(N=1,290)
20%
40%
42.1
45.4
60%
80%
50.7
5.4
45.5
4.1 5.0
通告義務があることも、通告先も知っている
通告義務があることは知っているが、通告先は知らない
通告義務も、通告先も知らない
無回答
-24-
100%
1.9
第1章 計画の策定にあたって
虐待の場面を見たことがあるは、就学前世帯が7.0%、小学生世帯が8.1%となって
います。
また、見たことがある人で、
「市や児童相談所等に通告した」は、就学前世帯が22.8%、
小学生世帯が16.3%、「相手に注意した」は、就学前世帯が15.2%、小学生世帯が
17.3%となっています。一方、「気になったが特に何もしなかった」は、就学前世帯
が41.8%、小学生世帯が48.1%となっています。
■虐待の場面を見たこと
0%
20%
就学前(N=1,129)
7.0
小学生(N=1,290)
8.1
40%
60%
80%
100%
90.8
2.2
86.4
はい
5.5
いいえ
無回答
■見た時の対応
0%
就学前(N=79)
小学生(N=104)
20%
40%
22.8
16.3
15.2
17.3
41.8
48.1
市や児童相談所等に通告した
気にはなったが特に何もしなかった
無回答
⑧
60%
80%
100%
20.3
18.3
相手に注意した
その他
教育・保育事業の利用状況と利用意向
就学前の教育・保育事業の利用状況について、子どもの年齢別にみると、
「市立保育
園」と「私立保育園」を合わせた【保育園】は、どの年齢層も利用率が最も高く、0
歳児が1.9%、1歳児が16.8%、2歳児が33.6%、3歳児が56.8%、4歳児が67.2%、
5歳児が63.3%、6歳児が70.7%となっています(年齢は平成25年11月1日時点)
。
「市立幼稚園」と「私立幼稚園」を合わせた【幼稚園】は、2歳児が2.3%、3歳児
が9.8%、4歳児が17.2%、5歳児が24.3%、6歳児が17.6%となっています。
「認定こども園」は、0歳児が0.9%、1歳児が1.9%、2歳児が4.6%、3歳児が
5.3%、4歳児が12.4%、5歳児が10.9%、6歳児が13.8%となっています。
地域別でも、どの地域も【保育園】の利用率が最も高く、特に朽木は100.0%とな
っています。
【幼稚園】は新旭が、「認定こども園」は安曇川がそれぞれ最も高くなっ
ています。また、幼稚園が立地していないマキノ、朽木、高島の利用率は、マキノが
6.0%、朽木は該当がなく、高島が10.9%となっています。
-25-
■子どもの年齢(児童数)別
現在利用している教育・保育事業
(該当すべて選択)
(%)
その他
100
0.8
10.9
17.2
24.3
67.2
63.3
4歳(N=274)
5歳(N=256)
幼稚園
保育園
80
5.3
0.6
1.5
12.4
認定こども園
2.0
13.8
17.6
9.8
60
40
0.8
4.6
2.3
56.8
20
0.6
1.9
70.7
33.6
16.8
0
1.9 0.9
0歳(N=213) 1歳(N=155)
2歳(N=259)
3歳(N=245)
6歳(N=160)
注)「その他」は、児童発達支援事業、事業所内・院内保育所、その他
■地域別
現在利用している教育・保育事業
(該当すべて選択)
(%)
100
6.0 1.2
0.5 1.5
2.5
2.7
1.8
4.9
1.6
10.9
21.0
80
40.4
36.8
60
100.0
92.7
9.6
88.2
80.9
40
60.9
49.5
20
0
マキノ(N=83)
今津(N=205)
保育園
朽木(N=23)
幼稚園
安曇川(N=208)
認定こども園
高島(N=110)
新旭(N=182)
その他
今後定期的に利用したいと考える教育・保育事業は、「市立保育園」が43.2%で最
も高く、次いで「私立保育園」が26.9%、
「認定こども園」が18.0%、
「市立幼稚園」
が15.6%、
「私立幼稚園」が9.5%などとなっています。
現在の利用状況に比べて、
「市立幼稚園の預かり保育」や「私立幼稚園の預かり保育」
の利用希望率の伸びが高くなっているほか、「私立保育園」を除くほとんどの事業で
利用希望率が現況より高くなっています。
-26-
第1章 計画の策定にあたって
■今後定期的に利用したい教育・保育事業/現在の利用状況との比較
0
(該当すべて選択)
10
20
30
40
15.6
市立幼稚園
9.7
7.5
市立幼稚園の預かり保育
0.7
43.2
42.0
市立保育園
9.5
私立幼稚園
6.2
5.8
私立幼稚園の預かり保育
1.5
26.9
29.0
私立保育園
18.0
認定こども園
11.9
2.5
1.2
児童発達支援事業
3.5
小規模な保育施設
3.9
家庭的保育
事業所内保育所・院内保育所
その他認可外の保育施設
居宅訪問型保育
ファミリー・サポート・センター
50 (%)
4.3
0.2
0.4
0.0
3.5
0.0
4.1
0.0
希望(N=1,129)
0.5
0.4
その他
現況(N=817)
10.5
無回答
0.5
マキノ、朽木および高島地域で、幼稚園に通わせたいかについて「はい」は、高島
が30.1%で最も高く、マキノが27.4%、朽木が24.2%となっています。
■地域別
マキノ、朽木および高島地域での通園意向
0%
マキノ(N=117)
朽木(N=33)
高島(N=143)
20%
40%
60%
27.4
80%
67.5
24.2
5.1
69.7
30.1
6.1
59.4
はい
いいえ
-27-
100%
10.5
無回答
⑨
幼保一体化についての認知状況
就学前の世帯で幼保一体化の認知状況は、
「聞いたことはあるが、内容までは知らな
い」が35.8%で最も高く、
「概要は知っている」が25.5%、
「よく知っている」が12.7%
で、合わせた【知っている】率は74.0%となっています。
■幼保一体化の認知状況
0%
全体(N=1,129)
20%
12.7
40%
60%
25.5
35.8
よく知っている
聞いたことはあるが、内容までは知らない
無回答
⑩
80%
100%
19.4
6.6
概要は知っている
まったく知らない
放課後児童クラブ(学童保育所)の利用について
5歳児および6歳児の小学校就学後の放課後の過ごし方で、
「放課後児童クラブ(学
童保育所)
」の利用希望は18.0%となっています。
また、利用したい曜日は、
「土曜日」の場合、低学年時は28.0%、高学年時は16.0%
となっています。
「日曜日・祝日」の場合、低学年時は10.7%、高学年時は9.3%となっています。
「長期休業(休暇)中」の場合、低学年時で40.0%、高学年時で45.3%と高くな
っています。
■過ごさせたい場所(児童数)
0
(該当すべて選択)
10
20
30
38.9
自宅
祖父母宅や友人・知人宅
16.8
23.6
習い事(ピアノ教室、サッカークラブ、学習塾など)
放課後児童クラブ(学童保育所)
18.0
日中一時支援事業
0.5
ファミリー・サポート・センター
0.5
4.3
児童館、図書館など
その他
40
0.7
-28-
全体(N=416)
50 (%)
第1章 計画の策定にあたって
■土曜日、日曜日・祝日、長期休業中の利用希望
(N=75)
0%
20%
土曜日
日曜日・祝日
40%
28.0
10.7
16.0
9.3
長期休業(休暇)中
60%
80%
36.0
20.0
48.0
32.0
40.0
45.3
低学年(1~3年生)の間は利用したい
利用する必要はない
100%
10.7
4.0
高学年(4~6年生)になっても利用したい
無回答
小学生の放課後の過ごし方で、「放課後児童クラブ(学童保育所)」の利用は、全体
では13.0%となっています。
学年別では、1年生が22.3%で最も高く、おおむね学年が上がるにしたがい利用率
が低下し、6年生が6.3%で最も低くなっています。
今後「利用させたい」率は、1年生が37.1%、2年生が30.7%などで、学年が上
がるにしたがい低下しますが、6年生以外は現在の利用率よりも高くなっています。
■学年別
放課後児童クラブを利用させたい率/現在の利用との比較
0
10
20
40 (%)
37.1
1年生(N=283)
22.3
30.7
2年生(N=287)
17.4
23.8
3年生(N=298)
11.7
14.2
4年生(N=260)
11.5
13.2
5年生(N=295)
6年生(N=286)
30
9.2
利用させたい
現在利用
3.8
6.3
-29-
⑪
子育て支援として、身近な地域の人に期待すること
子育て支援として、身近な地域の人に期待することは、就学前世帯も小学生世帯も
「危険な遊びやいじめを見つけたら注意してほしい」がトップで、就学前世帯が
78.5%、小学生世帯が77.4%となっています。次いで就学前世帯も小学生世帯も「子
どもが犯罪や事故に遭わないよう、見守ってほしい」、
「子どもに遊びやスポーツ、地
域の伝統文化などを教えてほしい」、「緊急時などに子どもを一時的に預かってほし
い」、「子育てに関する悩みを聞いたり、相談相手になったりしてほしい」などとなっ
ています。
■子育て支援として地域の人に期待すること
0
(該当すべて選択)
20
40
75.4
72.1
子どもが犯罪や事故に遭わないよう、見守ってほしい
子どもに遊びやスポーツ、地域の伝統文化などを教
えてほしい
29.9
24.8
緊急時などに子どもを一時的に預かってほしい
28.8
23.5
子育てに関する悩みを聞いたり、相談相手になった
りしてほしい
26.0
19.6
17.4
13.8
子どもが参加できる地域行事や催しなどに積極的に
参加してほしい
その他
1.5
1.3
特にない
1.7
2.9
-30-
80
78.5
77.4
危険な遊びやいじめを見つけたら注意してほしい
無回答
60
2.0
5.3
就学前(N=1,129)
小学生(N=1,290)
100 (%)
第1章 計画の策定にあたって
⑫
高島市の子育て環境や支援への満足度
高島市の子育て環境や支援への満足度について、就学前世帯も小学生世帯も「普通」
が最も高く、就学前世帯が48.5%、小学生世帯が50.8%で、およそ半数が挙げてい
ます。
また、満足度が【高い】は合わせて、就学前世帯が25.7%、小学生世帯が15.0%
で、就学前世帯の方が高くなっています。一方、満足度が【低い】は合わせて、就学
前世帯が22.7%、小学生世帯が27.5%で、小学生世帯の方が高くなっています。
■高島市の子育て環境や支援への満足度
0%
20%
就学前(N=1,129)
6.7
小学生(N=1,290)
8.0
40%
16.0
60%
80%
48.5
100%
20.8
4.9
3.0
2.2
19.5
満足度が低い
満足度がやや高い
⑬
50.8
満足度がやや低い
満足度が高い
12.8
6.8
普通
無回答
満足度が高い点、今後充実してほしい点
満足度が高い点のトップは、就学前世帯も小学生世帯も「幼稚園・保育園・認定こ
ども園の整備」で、就学前世帯が54.4%、小学生世帯が39.1%となっています。
次いで就学前世帯では、「幼稚園・保育園・認定こども園のサービス」(27.6%)、
「子どもに対する医療体制」
(22.4%)、
「子育てに係る経済的負担の軽減」
(15.3%)
などと続きます。
小学生世帯では、次いで「幼稚園・保育園・認定こども園のサービス」(16.8%)、
「放課後児童クラブ(学童保育所)」
(15.6%)などと続きます。
今後、充実してほしい点のトップは、就学前世帯も小学生世帯も「子育てに係る経
済的負担の軽減」で、就学前世帯が56.5%、小学生世帯が53.7%となっています。
次いで就学前世帯では、「子どもの遊び場の整備」(48.8%)
「子どもに対する医療
体制」(39.7%)、
「子どもを事故や犯罪から守る対策」(33.6%)、「仕事と家庭生活
の両立支援」(32.4%)などと続きます。
小学生世帯では、次いで「子どもに対する医療体制」
(40.8%)
、「子どもの遊び場
の整備」
(39.4%)、
「子どもを事故や犯罪から守る対策」
(33.0%)などと続きます。
-31-
■就学前の満足度が高い点、今後充実してほしい点
0
(N=1,129、該当すべて選択)
20
18.2
27.6
幼稚園・保育園・認定こども園のサービス
20.3
22.4
子どもに対する医療体制
39.7
15.3
子育てに係る経済的負担の軽減
56.5
10.8
子育てに関する情報提供
15.1
9.6
子どもの遊び場の整備
48.8
8.4
放課後児童クラブ(学童保育所)
22.6
8.4
10.6
親子同士の交流の機会
8.1
親子が楽しめる観劇・音楽会などの催し
16.9
8.0
病児・病後児の保育
23.7
5.0
子育てに関する相談体制
9.7
4.7
子育てに配慮された公共施設の整備
27.9
3.7
地域住民による子育て支援活動
障がいのある子どもへの子育て支援
ひとり親家庭に対する支援
仕事と家庭生活の両立支援
その他
わからない
特にない
無回答
60 (%)
54.4
幼稚園・保育園・認定こども園の整備
子どもを事故や犯罪から守る対策
40
8.4
3.0
33.6
2.8
9.3
1.9
8.4
1.8
32.4
1.2
3.8
8.4
2.7
10.1
3.2
5.6
2.2
-32-
満足度が高い点
充実してほしい点
第1章 計画の策定にあたって
■小学生世帯の満足度が高い点、今後充実してほしい点
0
(N=1,290、該当すべて選択)
20
6.6
16.8
幼稚園・保育園・認定こども園のサービス
8.0
15.6
16.4
放課後児童クラブ(学童保育所)
10.0
子どもに対する医療体制
40.8
7.9
子育てにかかる経済的負担の軽減
53.7
7.4
親子が楽しめる観劇・音楽会などの催し
10.9
7.1
9.3
子育てに関する情報提供
5.7
4.3
親子同士の交流の機会
5.1
病児・病後児の保育
14.1
5.0
子どもの遊び場の整備
39.4
4.8
子どもを事故や犯罪から守る対策
33.0
4.1
障がいのある子どもへの子育て支援
子育てに関する相談体制
ひとり親家庭に対する支援
子育てに配慮された公共施設の整備
仕事と家庭生活の両立支援
その他
わからない
特にない
無回答
60 (%)
39.1
幼稚園・保育園・認定こども園の整備
地域住民による子育て支援活動
40
8.5
3.5
5.6
3.3
6.9
2.8
8.1
2.8
20.0
1.4
22.6
0.9
2.9
10.8
2.4
15.9
3.7
12.8
6.3
-33-
満足度が高い点
充実してほしい点
6
子ども・子育て支援のこれまでの取り組みと課題
(1) 基本方針別の実施状況
基本方針別に主な事業・取り組みの実施状況をみると、計画通りに実行できた率が最
も高いのは「基本方針3
で「基本方針4
針2
母と子どもの健康を支える取り組みの充実」で93.1%、次い
未来を担う人づくりを目指した教育環境の整備」の90.0%、「基本方
ひとりひとりをきめ細かく支援する体制の整備」の89.2%、「基本方針5
もを地域社会で見守る取り組みの推進」の86.7%、「基本方針1
の充実」の76.5%、「基本方針7
子ど
子育て家庭への支援
親子の笑顔を支える仕事と生活の調和の推進」の
71.4%と続き、最も低いのが「基本方針6
子どもを支え、子育てを楽しめる都市基盤
の整備」の66.7%となっています。
また、全体では、計画通りに実行できた率が85.5%となっています。
■基本方針・基本施策別主な事業・取り組みの実施状況
基本
主な事業・ 計画通り
うち追加
基本施策
方針
取り組み数 に実行
1
計
計
5
0
1
2
7
5
0
2
0
4
4
2
0
0
2
1
0
1
0
4
4
1
0
0
25(100.0)
19(76.5)
3(12.0)
4(16.0)
2(8.0)
8
5
17
7
4
16
0
0
0
0
0
0
1
1
1
7
6
1
0
1
37(100.0)
33(89.2)
1(2.7)
0(0.0)
4(10.8)
15
5
2
5
27(93.1)
2
0
0
2
4(13.8)
0
1
0
0
1(3.5)
1
0
0
0
1(3.5)
母と子どもの健康を支える取り組みの充実
(1)母と子どもの健康の確保
(2)「食育」の推進
(3)思春期保健対策の充実
(4)小児医療の充実
計
4
8
ひとりひとりをきめ細かく支援する体制の整備
(1)児童虐待防止対策等の充実
(2)ひとり親家庭の支援の推進
(3)障害児施策の充実
(4)ひとりひとりの育ちをサポ
ートする体制の整備
3
未実行
子育て家庭への支援の充実
(1)地域における子育て支援サ
ービスの充実
(2)保育サービスの充実
(3)子育て支援のネットワーク
づくり
(4)小学生の放課後における健
全育成
(5)子育て家庭に対する経済的
支援の実施
2
一部実行
16
6
2
5
29(100.0)
未来を担う人づくりを目指した教育環境の整備
(1)スポーツや体験学習などに
21
よる子どもの健全育成の推進
(2)未来を担う人材の育成に向
12
けた学校教育の充実
(3)家庭や地域の教育力の向上
5
(4)次代の親の育成
5
計
40(100.0)
17
0
3
1
12
0
0
0
5
2
36(90.0)
注)計の欄の( )は構成比%
-34-
0
0
0(0.0)
0
0
3(7.5)
0
0
1(2.5)
第1章 計画の策定にあたって
基本
方針
5
基本施策
計
一部実行
未実行
1
1
0
0
0
9
8
0
0
1
2
2
0
0
0
3
2
0
1
0
15(100.0)
13(86.7)
0(0.0)
1(6.7)
1(6.7)
0
0
0
0(0.0)
1
1
1
3(25.0)
0
0
0
0(0.0)
子どもを支え、子育てを楽しめる都市基盤の整備
(1)良好な居住環境の確保
(2)安全な道路交通環境の整備
(3)子育てバリアフリー化の推進
計
7
うち追加
子どもを地域社会で見守る取り組みの推進
(1)子どもの交通安全を確保す
るための活動の推進
(2)子どもを犯罪・災害等の被
害から守るための活動の推進
(3)子どもを取り巻く有害環境
対策の推進
(4)高齢者の子育てへの参加に
向けた取り組みの推進
6
主な事業・ 計画通り
取り組み数 に実効
5
5
2
12(100.0)
4
3
1
8(66.7)
親子の笑顔を支える仕事と生活の調和の推進
(1)子育てを大切にする職場環
境づくりの推進
(2)家庭生活における男女共同
参画の推進
計
合計
4
2
0
2
0
3
3
0
0
0
7(100.0)
165(100.0)
5(71.4)
141(85.5)
0(0.0)
8(4.9)
2(28.6)
14(8.5)
0(0.0)
9(5.5)
注)基本指針6の基本施策(2)安全な道路交通環境の整備について、1事業評価なし。計の欄の( )は構成比%
基本方針別に実施状況の内訳をみると、
「基本方針1
子育て家庭への支援の充実」で
は、25の主な事業・取り組みがあり、そのうち、「計画通りに実行」が19事業、「一部
実行」が4事業、「未実行」が2事業となっています。「計画通りに実行」のうち、計画
策定後の追加事業が3事業あり、基本施策(3)子育て支援のネットワークづくりの「地域
教育力向上講座にこにこすくすく孫育て講座」と「家庭教育支援チームパラソル事業」、
基本施策(5)子育て家庭に対する経済的支援の実施の「子ども医療費助成制度」となって
います。「子ども医療費助成制度」は、小中学生に係る医療費の入院分の助成で、平成
25年10月から開始し、平成26年10月からは通院費も助成し、中学生以下の児童の医
療費無償化を実現しました。
また、
「通常保育事業」については、年度当初は保育に欠ける児童をすべて受け入れて
おり、待機児童はゼロの状況で、年度途中の受け入れも行っていますが、3歳未満児の
途中入園については、保育士の確保等が困難であることから、希望の保育園に入れない
状況になっています。
「一部実行」のうち、基本施策(1)地域における子育て支援サービスの充実の「ファミ
リー・サポート・センター事業」は、まかせて会員のうち、乳幼児の対応ができる会員
の数が少なく、養成講座の受講者もまだまだ少ない状況で、体制の整備充実が課題であ
ります。また、基本施策(2)保育サービスの充実の「延長保育事業」は、平成26年度ま
でに12園で19時半までの延長予定が、2園だけの実施に止まっています。「広域保育」
については、保育園の定員の範囲内で受け入れを行いましたが、
「通常保育事業」と同様
に、年度途中の3歳未満児の受け入れは、保育士の確保等が困難であったことから、希
望の保育園に入れない状況や、入園依頼先の市区町村で待機児童がある場合は、入園が
-35-
できないケースがありました。
一方、
「未実行」の事業は、基本施策(1)地域における子育て支援サービスの充実の「子
育て短期支援事業(ショートステイ)」と「子育て短期支援事業(トワイライトステイ事
業)」となっています。
「基本方針2
ひとりひとりをきめ細かく支援する体制の整備」では、37の主な事
業・取り組みがあり、そのうち、
「計画通りに実行」が33事業、
「未実行」が4事業とな
っています。
「計画通りに実行」のうち、計画策定後の追加事業が1事業あり、基本施策
(4)ひとりひとりの育ちをサポートする体制の整備の「いじめ対策事業」を平成25年度
から実施し、各学校における講演会の実施やいじめ相談窓口を開設しカウンセラーを配
置、教職員研修会の実施、事案発生時に専門家による学校支援などを実施しています。
一方、「未実行」の事業は、基本施策(1)児童虐待防止対策等の充実の「調整機関業務
担当者の児童福祉司任用資格研修の受講(もしくは有資格者の配置)」、基本施策(2)ひと
り親家庭の支援の推進の「母子家庭等自立支援教育訓練給付金の支給」
、基本施策(4)の
ひとりひとりの育ちをサポートする体制の整備の「子育て支援事業」となっています。
「調整機関業務担当者の児童福祉司任用資格研修の受講(もしくは有資格者の配置)」は、
平成26年度に児童福祉司任用資格研修を受講しています。
「母子家庭等自立支援教育訓
練給付金の支給」は、利用者がいないことが課題となっていますが、国においても「母
子家庭の母及び父子家庭の父の就業に関する特別措置法」が平成24年9月に成立し、平
成25年3月1日から施行され、ひとり親家庭の就業支援に力を入れていることや、「改
正次世代育成支援対策推進法」とともに「母子及び寡婦福祉法」も改正され、法律名も
「母子及び父子並びに寡婦福祉法」に改称され、父子家庭の支援の拡大の方向が打ち出
されたことから、父子も含めたひとり親家庭の就業をはじめ、子育て・生活支援、経済
的支援、
養育費確保支援など支援策の充実が課題となっています。
「子育て支援事業」は、
平成22年度より学校教育課から教育相談・課題対応室に引き継がれ、相談員や臨床心理
士等が子育て、不登校、いじめ等の相談を受け、必要に応じて関係機関へのつなぎ等を
行っているため、内容的には実行となります。
「基本方針3
母と子どもの健康を支える取り組みの充実」では、29の主な事業・取
り組みがあり、そのうち、
「計画通りに実行」が27事業、「一部実行」が1事業、「未実
行」が1事業となっています。
「計画通りに実行」のうち、計画策定後の追加事業が4事
業あり、基本施策(1)母と子どもの健康の確保の「乳児家庭全戸訪問事業」と「よい歯親
子コンクール」
、基本施策(4)小児医療の充実の「特定不妊治療助成事業」と「不育症治
療費助成事業」となっています。
「乳児家庭全戸訪問事業」は、支援を必要とする母子の
育児に関する諸問題の解決に向けた支援を行うとともに、ハイリスクなケースの関係機
関との連携も図っています。
「よい歯親子コンクール」は、子どもの歯の健康とともに、
子どもを通して親の歯の健康に対する意識を高めることで、母子の歯の健康の向上を図
っています。
「特定不妊治療助成事業」は、高額な不妊治療費の一部を助成することで、
経済的な理由から出産をあきらめることがないよう支援しています。
「不育症治療費助成
事業」については、不育症は診断が難しく、助成実績はありませんが、該当者があれば
治療費の一部を助成し支援していきます。
-36-
第1章 計画の策定にあたって
「一部実行」は、基本施策(1)「食育」の推進の「みんなでまちのこだわり調理献立推
進事業」で、学校給食で使用する高島産の割合がまだまだ低く、食材を安定的に学校給
食センターへ供給できる体制の整備が課題となっています。
一方、基本施策(1) 母と子どもの健康の確保の「巡回視力検査」は「未実行」の事業
となっていますが、平成23年度から各幼稚園・保育園が主体となって実施しています。
「基本方針4
未来を担う人づくりを目指した教育環境の整備」では、40の主な事
業・取り組みがあり、そのうち、
「計画通りに実行」が36事業、「一部実行」が3事業、
「未実行」が1事業となっています。
「一部実行」は、基本施策(1)スポーツや体験学習などによる子どもの健全育成の推進
の「日愛交流コンサート」と「環境出前講座」、
「ブックトーク事業」で、
「日愛交流コン
サート」は、平成21年度の鳥インフルエンザで中止になって以降、高島地域国際親善協
会の活動も休止中で、アイルランドとの交流も現在は行っていません。また、
「環境出前
講座」は、委託により実施しています。
「ブックトーク事業」は、小学校では半数程度が
実施していますが、中学校では学校の授業の中で行うため調整が取れず、実施されてい
ないのが現状で、今後、小中学校と連携し、全小学校での実施と中学校での実施が課題
となっています。
一方、「未実行」の事業は、基本施策(1)スポーツや体験学習などによる子どもの健全
育成の推進の
「対人地雷廃絶推進事業(地雷を失くそう!世界こどもキャンペーン)
」で、
平成23年度より補助金が教育費からみんなで創るまちづくりの補助金へ変更となり、事
業も青少年課から新旭振興室へ引き継がれましたが、平成23年度で補助事業は終了して
います。
「基本方針5
子どもを地域社会で見守る取り組みの推進」では、15の主な事業・取
り組みがあり、そのうち、
「計画通りに実行」が13事業、「一部実行」が1事業、「未実
行」が1事業となっています。
「一部実行」は、基本施策(4)高齢者の子育てへの参加に向けた取り組みの推進の「老
人クラブ活動助成事業」で、単位老人クラブの取り組みとして、幼保園児や小学生に昔
遊びの紹介等の交流事業を実施していますが、老人クラブ加入者の減少等もあり、活動
の幅を広げにくい状況がみられます。
一方、「未実行」の事業は、基本施策(2)子どもを犯罪・災害等の被害から守るための
活動の推進の「防犯灯整備自治会へ補助金の交付」で、これはみんなで創るまちづくり
交付金により対応されているため、本補助金は廃止されています。
「基本方針6
子どもを支え、子育てを楽しめる都市基盤の整備」では、12の主な事
業・取り組みがあり、そのうち、「計画通りに実行」が8事業、「一部実行」が3事業と
なっています。
「一部実行」は、基本施策(1)良好な居住環境の確保の「児童遊園遊具等整備費補助」
で、平成24年度までに遊具を地元自治会へ無償譲渡を行うとともに、補助金についても
みんなで創るまちづくり交付金で対応することとなりました。また、基本施策(2)安全な
道路交通環境の整備の「駅周辺のバリアフリー化」は、市内6駅のうち近江今津駅、安
-37-
曇川駅および近江高島駅でエレベーターが整備され、周辺整備が完了していますが、残
る3駅では未実施となっています。基本施策(3)子育てバリアフリー化の推進の「駅のバ
リアフリー化」は、
「駅周辺のバリアフリー化」と同様の状況で、未実施となっています。
「基本方針7
親子の笑顔を支える仕事と生活の調和の推進」では、7の主な事業・
取り組みがあり、そのうち、
「計画通りに実行」が5事業、「一部実行」が2事業となっ
ています。
「一部実行」は、基本施策(1)子育てを大切にする職場環境づくりの推進の「育児・介
護休業法の周知」と「女性の再雇用の支援」で、
「育児・介護休業法の周知」は市のホー
ムページへの掲載により周知を行っています。また、
「女性の再雇用の支援」は、広報た
かしまの男女共同参画コーナーに情報を掲載するとともに、ハローワーク高島発行の情
報誌「WAVE」を配布していますが、就労相談や再就職セミナーは実施できていない
状況です。
なお、
「基本方針2
ひとりひとりをきめ細かく支援する体制の整備」では、児童虐待
防止対策を重点的に進めるため、3つの事業について目標量を設定しましたが、その実
施状況は次の通りで、2事業で目標を達成しています。
①の「調整機関業務者の児童福祉司任用資格研修の受講(もしくは有資格者の配置)」
は、前述したように、平成26年度に研修を受講しています。
■児童虐待防止対策の目標事業量
事業名
平成26年度の目標事業量
①調整機関業務者の児童福祉司任用資格
50%
研修の受講
(もしくは有資格者の配置)
②相談業務の児童福祉司任用資格研修の
50%
受講
③CAPプログラム推進事業
17か所
-38-
平成26年度実績
未実行
50%
17か所(17園)
第1章 計画の策定にあたって
(2) 保育サービスなどの目標事業量の達成状況
「高島市次世代育成支援対策地域行動計画(後期計画) たかしま こども みらい あ
くしょん・ぷらん2」における保育サービスなどの目標事業量の達成状況は、次表のと
おりですが、10事業のうち、目標事業量どおり、あるいは目標事業量に達しているのは
「① 通常保育事業」および「⑧
地域子育て支援拠点事業」、
「⑨
ート・センター事業」の3事業となっています。また、
「②
保育事業」
、
「⑤
病児・病後児保育事業」、
「⑦
ファミリー・サポ
延長保育事業」、
「④ 休日
一時預かり事業(一時保育事業)」の4
事業は、目標事業量のうち、か所数は目標に達していますが、利用者は少ない状況です。
一方、目標事業量に達していない事業は、
「③
テイ)」と「⑥
放課後児童健全育成事業」、
「⑩
子育て短期支援事業(トワイライトス
子育て短期支援事業(ショートステイ)」
の3事業となっています。放課後児童健全育成事業は、平成26年度に安曇川地域の青柳
小学校区内に1か所新たに開設し、市内10か所、登録児童数357人、利用児童数342
人となっています。なお、子育て短期支援事業は、1か所の目標を掲げていましたが、
平成26年度においても実施できていない状況です。
■保育サービスなどの目標事業量一覧
事 業 名
平成26年度の目標事業量
平成25
年度
実績評価
① 通常保育事業
1,096人(弾力化対応含む)
◎
② 延長保育事業
・延長30分 12か所 43人/日
・延長1時間 12か所 30人/日
△
△
③ 子育て短期支援事業
(トワイライトステイ)
1か所
×
④ 休日保育事業
2か所
9人/日
△
2か所(病児対応型)
1,040人/年
△
⑤
病児・病後児保育事業
(体調不良型、病児対応型、病後児
対応型)
12か所
370人(うち低学年266人)
12か所
700人/年
⑥ 放課後児童健全育成事業
⑦ 一時預かり事業(一時保育事業)
⑧
地域子育て支援拠点事業
 地域子育て支援センター事業
 つどいの広場事業
×
△
6か所
4か所
○
◎
1か所
○
⑩ 子育て短期支援事業(ショートステイ) 1か所
×
⑨ ファミリー・サポート・センター事業
注) 実績評価の内容: 「◎ 目標事業量以上である。」 「○ 目標事業量である。」
「△ 目標事業量のうち、か所数等は目標に達しているが、利用者は目標事業量に達していない。」
「× 目標事業量に達していない。」
-39-
第2章
1
計画の基本的な考え方
基本理念
高島市においては、目指すべきまちづくりの基本となる「高島市総合計画」のまちづく
りの将来像を「水と緑
人のいきかう高島市」としています。
「高島市次世代育成支援対策
地域行動計画」では、この将来像を踏まえ、
「水と緑と人の環が育てる
たかしまのみらい」
を基本理念としました。
平成24年3月策定の「高島市総合計画後期基本計画」では、基本構想を実現するための
心がけとして、次の3点を大切にしながら、具体的な施策を実践するとしています。
~基本構想を実現するための心がけ~
○人と人の関係をつなぎなおしましょう。その環が、大きな力となるように。
○自然と人の関係をつなぎなおしましょう。ここが、生命を育む環境となるように。
○地域に学びましょう。高島のこころが輝くように。
子ども・子育て支援は、父母その他の保護者が子育てについての第一義的責任を有する
という基本的認識のもとに、子育て家庭のみならず地域社会全体において、子育ての意義
についての理解が深められ、支え合うことにより、子育てに伴う喜びが実感される高島市
を目指したいと考えます。また、地域においては、
「お互いさま」、
「おかげさま」の思いを
強く持ち、周りのすべてに思いやりと感謝の心を持って接することが、先人の教えでもあ
り、子ども・子育て支援を進めていく上での心となるものです。そこで、
「高島市総合計画
後期基本計画」の心がけやまちづくりの理念を踏まえ、
「高島市次世代育成支援対策地域行
動計画」の基本理念を引き続き踏襲するものとします。
■基本理念
家庭・地域団体・企業
・行政・学校・幼稚園・
保育園・認定こども園など
人と人の関係をつなぐ
「人の環」
水と緑と人の環が育てる
たかしまのみらい
生命を育む
豊かな自然環境とつなぐ
地域の長い歴史と
文化に学ぶ
「水と緑」
「郷土愛と知恵」
-40-
第2章 計画の基本的な考え方
また、子ども・子育て支援の取り組みを進めるにあたって、次の6点を基本的視点とし
ます。
①
子どもの人権を尊重する視点
子どもひとりひとりのしあわせを第一に考え、子どもが最大限の利益を確保できる
よう、「生きる権利」や「育つ権利」、「守られる権利」、「参加する権利」を尊重しま
す。
②
親子が共に成長し、子育てを楽しめる家庭をつくる視点
親が子育てを楽しみながら子どもと共にいきいきとした生活を送ることができるよ
う、親が親になるための学びを支援するとともに、各家庭における仕事と子育ての調
和の実現など、ゆとりある家庭づくりを目指します。
③
地域ぐるみで子どもを育てる視点
地域社会全体で子育てを支援するため、家庭、地域住民・各種団体、企業、幼稚園・
保育園・認定こども園、学童保育所・学校、行政などの多様な主体が協働し、子ども
をまちの宝として大切に育てる仕組みづくりや大人も子どもも共に学び、育ちあう仕
組みづくりを進めます。
④
豊かな自然環境・歴史文化を活用して子どもを育む視点
子どもたちが高島市の恵まれた自然環境にふれあい、また、豊かな歴史文化や知恵・
教えに出会いながら、次代を担う人として育つための環境づくりを進めます。
⑤
多様な子育て支援ニーズへの対応の視点
子どもの教育・保育事業についての多様なニーズや、社会的養護を必要とする子ど
もの増加、貧困や虐待、障がいのある子どもなどが抱える問題の背景の多様化等の状
況に十分対応できるよう、利用者の視点に立った柔軟かつ総合的な取り組みや質の確
保とともに、家庭的な養護の推進や自立支援策の強化の観点も含めた支援策を進めま
す。
⑥
子どもの未来・高島市の未来をみつめる視点
将来、子どもが自立して家庭を持ち、楽しく子育てができるよう、また、地域社会
の一員として、その次の世代の子どもたちを支えることができるよう、結婚・妊娠・
出産・育児の切れ目のない支援を行うため、長期的な視野を持ちます。
-41-
2
計画の基本目標
基本理念を実現するため、以下の6点を基本目標として取り組みます。
①
子育て家庭への支援の一層の充実
子育て家庭の多様なニーズに対応し、就学前の教育・保育事業および地域子ども・
子育て支援事業の見込量の計画的な達成に向けての取り組みを進めるとともに、質の
確保を図ります。
また、地域社会全体で子育てを支援するためのネットワークづくりや安全な遊び場
の確保、親が親となるための学びのシステムづくりなど、子どもと子育てを支援する
場所づくり、仕組みづくりを進めます。
さらに、少子高齢化の進行や人口減少を少しでもくい止めるため、結婚・妊娠・出
産・育児までの切れ目のない支援に取り組むよう努めます。
②
ひとりひとりをきめ細かく支援する体制の整備
児童虐待や子どもが同居する家庭における配偶者からの暴力(DV)などから子ど
もや家族を守り、支援するため、行政をはじめ関係機関と地域とが共にネットワーク
を充実し、適切な対応を行います。
また、ひとり親家庭、障がいのある子どもや保護者のいる家庭、いじめや不登校な
どの悩みを抱える子どもと家庭、外国人家庭などの配慮が必要な家庭に対しては、相
談体制の充実をはじめ保護者の就労支援、社会参加の促進、情報の提供など、きめ細
かな支援を行います。
③
親子の健康を支える取り組みの充実
妊娠・出産や育児などについて保護者が抱える不安や悩みを軽減させるため、相談
体制や学習・交流の場の充実を図るとともに、親の健康の確保は家庭生活の基盤であ
ることから、生活習慣病の予防等健康づくりを進めます。
また、乳幼児期から思春期まで子どもが健やかに育つよう、障がいの早期発見や対
応をはじめフォローする体制づくりを進めるとともに、保護者が小さいころからの食
事の大切さを理解し実践できるよう、また、性や酒・タバコ、薬物といった問題への
対応など、家庭をはじめ行政、幼稚園・保育園・認定こども園、学童保育所・学校、保
健・医療機関などが連携し、思春期保健対策や「食育」を進めます。
さらに、いつでも安心して医療機関にかかれるよう、県や関係機関との連携を強化
し、小児医療体制、救急医療体制の整備を一層進めます。
-42-
第2章 計画の基本的な考え方
④
未来を担う人づくりを目指した教育環境の整備
高島市が有する豊かな自然環境や歴史・文化を生かし、高島の未来を担う子どもが
創造力や対話の力を養い、心豊かに育つことができるよう、体験学習や交流活動を一
層充実させるとともに、子どもの基礎的、基本的な知識・技能と思考力・判断力・表
現力等、主体的に学習に取り組む態度などの確かな学力とたくましく生きる力を伸ば
すため、教育環境を充実していきます。
また、地域ぐるみで子どもと大人が共に育ち合い、地域の教育力や地域の福祉力を
高められるよう、高齢者と子どもとその保護者、小中学生と乳幼児など、人と人がつ
ながる機会や体験する機会、行事に参加する機会などを地域で創出することにより、
地域での様々な取り組みを促進します。
⑤
子ども・子育てを見守り、支援する地域づくりの推進
子どもが交通事故や犯罪、災害などの被害にあわないよう、子どもの周りにいるす
べての人が温かな目で見守り、子どもの安全を確保できるようなネットワークづくり、
人づくりを進めます。
また、子ども自身がいじめや虐待、犯罪などから自分を守る知識・技術を身につけ
るための教室や講習・訓練の取り組みを広げていきます。
さらに、子どもや子育て家庭が暮らしやすい生活環境の整備を進めていきます。
⑥
親子の笑顔を支える仕事と生活の調和の推進
子育てが負担にならず、親子が共に笑顔で暮らすことができるよう、
「仕事と生活の
調和(ワーク・ライフ・バランス)」に対する市民や企業等職場の理解を深めるとと
もに、子育てのための時間を十分に持つことができるような労働環境の改善を、企業
などに働きかけるよう努めます。
-43-
3
施策の体系
基本理念の実現を目指し、施策・事業を展開するため、施策の体系を次のように設定し
ます。
基本目標
1
子育て家庭への支援の
一層の充実
基本理念
水と緑と
2
ひとりひとりをきめ細か
く支援する体制の整備
人の環が育てる
基本施策
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
乳幼児期の教育・保育事業の充実
地域子ども・子育て支援事業の充実
子育て支援のネットワークづくり
小学生の放課後における健全育成
子育て家庭に対する経済的支援の
実施
(1)
(2)
(3)
(4)
児童虐待防止対策等の充実
ひとり親家庭の自立支援の推進
障がい児施策の充実
ひとりひとりの育ちをサポートす
る体制の整備
(1)
(2)
(3)
(4)
親子の健康の確保
思春期保健対策の充実
「食育」の推進
小児医療の充実
たかしまのみらい
3
親子の健康を支える取
り組みの充実
基本的視点
①子どもの人権を尊重
する視点
4
②親子が共に成長し、
子育てを楽しめる家
庭をつくる視点
未来を担う人づくりを
目指した教育環境の整備
③地域ぐるみで子ども
を育てる視点
④豊かな自然環境・歴
史文化を活用して子
どもを育む視点
⑤多様な子育て支援ニ
ーズへの対応の視点
⑥子どもの未来・高島
市の未来をみつめる
視点
5
子ども・子育てを見守
り、支援する地域づく
りの推進
6 親子の笑顔を支える仕
事と生活の調和の推進
-44-
(1) スポーツや体験学習などによる子
どもの健全育成の推進
(2) 未来を担う人材の育成に向けた学
校教育の充実
(3) 家庭や地域の教育力の向上
(4) 次代の親の育成
(1) 子どもの交通安全を確保するため
の活動の推進
(2) 子どもを犯罪・災害等の被害から守
るための活動の推進
(3) 子どもを取り巻く有害環境対策の
推進
(4) 地域における高齢者の子育てへの
参加に向けた取り組みの推進
(5) 子育てを支援する生活環境の整備
(1) 子育てを大切にする職場環境づく
りの推進
(2) 家庭生活等における男女共同参画
の推進
第2章 計画の基本的な考え方
4
施策の重点
高島市では、今後も少子高齢化が進行し、人口減少が続くことが予想されています。ま
た、核家族化は急激に進行し、地域的なつながりも希薄化しています。ほかにも、ひとり
親家庭の増加、保育ニーズの低年齢化などがみられ、市内の子育て環境が急速に変化して
います。地域において子育て家庭が孤立しないよう、子どもだけではなく親への支援を共
に行うために、子育てに関わる関係機関が一層結びつきを強め、密接な連携のもと、総合
的な支援が求められています。
子どもたちが直面する様々な子育てに関する諸課題に対処していくためには、まず乳幼
児期からの取り組みが不可欠となっています。
「たかしま」の地域特性を踏まえた「和」を
大切にしたトータルな取り組みを進め、すべての子どもが健やかに成長するよう支援を行
うことが必要であることから、子ども・子育て支援法第60条の規定により定められた基本
指針に基づき、子どもの最善の利益が実現される社会を目指すこととします。
また、
「たかしま」らしいトータルな子育て支援体制を構築するため、平成26年度に国
の「地域少子化対策強化交付金」の採択を受け、
「たかしま結びと育ちの応援団」事業を実
施しました。平成27年度以降も引き続き事業に取り組むため、地域子ども・子育て支援事
業の一つである「利用者支援事業」を活用し、継続実施できるよう努めます。
そして、関係機関がお互いに連携・協働することにより、事業の効果がそれぞれの事業
に波紋のように大きく広がっていくことを目指します。
よって、次の項目を柱にトータルな取り組みを進めます。
①
児童虐待防止対策等への取り組み
市内では、平成18年7月5日、当時2歳の女児が保護者の虐待により、幼い命を奪
われる事件が発生しました。このような悲劇を二度と繰り返さないために、地域およ
び関係機関と共に児童虐待防止への取り組みを続けます。また、DVから子どもや家
族を守る対策についても、引き続き取り組みます。
②
ひとり親家庭への支援
ひとり親家庭(母子家庭および父子家庭)は年々増加していますが、その中の多く
が18歳未満の親族がいる世帯で占められています。また、生活保護の被保護世帯のう
ち母子家庭は、全体の9.7%を占めています。ひとり親家庭の生活の安定と子どもの
健やかな成長を支援するため、18歳未満の子どもを対象とした児童扶養手当を支給す
るとともに、その他就労支援等ひとり親世帯への相談支援を充実させることや、子ど
もの貧困対策との連携に努めることとします。
また、
「母子及び父子並びに寡婦福祉法」第28条(第31条の8において準用する場
合を含む。
)においては、ひとり親家庭の児童に対する保育園の入所選考の際における
特別な配慮義務に加え、放課後児童健全育成事業、子育て短期支援事業および一時預か
り事業を行う場合についても、特別な配慮義務が規定されました。
-45-
その他の地域子ども・子育て支援事業においては、生活保護世帯やひとり親家庭に
対する利用料の支援についても、引き続き進めることとします。
なお、婚姻歴のないひとり親家庭への寡婦(寡夫)控除のみなし適用については、
保育園保育料等において早期に実施できるよう努めることとします。
③
障がい児等への支援
本計画については、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法
律」
(平成17年法律第123号)の基本理念等に基づき、障害福祉計画との調和を図る
必要があります。障がい児への支援にあたっては、教育・保育等の関係機関と連携を
図った上で、障がい児およびその保護者等家族に対して、乳幼児期から学校卒業まで
一貫した効果的な支援を社会的自立への支援へとつなげ、身近な場所で提供する体制
の構築を図ることが重要です。ついては、障がい福祉課・健康推進課および教育委員
会などの関係機関との連携のもと、障がい児等の支援体制づくりに積極的に取り組む
よう努めます。
また、幼稚園・保育園・認定こども園、学童保育所において、子どもひとりひとり
の特性を認め合い、個性を尊重した支援体制づくりに取り組むよう努めます。
④ いじめ防止基本方針に基づくいじめ防止への取り組み
平成25年9月に「いじめ防止対策推進法」(平成25年法律第71号)が施行され、
10月には国の「いじめの防止等のための基本的な方針」が定められました。高島市で
は、平成26年4月にいじめ防止基本方針策定委員会を設置し、12月には「高島市い
じめ防止基本方針」を策定しました。これからは、この「高島市いじめ防止基本方針」
に基づき、高島市・教育委員会・学校・地域・関係機関および家庭が一体となって、
いじめ問題を克服することを目指す取り組みを推進するよう努めます。
⑤
少子化対策および結婚・妊娠・出産・育児の切れ目のない支援への取り組み
国の「地域少子化対策強化交付金」を活用した「たかしま結びと育ちの応援団」事
業では、結婚・妊娠・出産・育児までの切れ目のない支援と、各種情報提供を一元的
に行う仕組みづくりの構築を進めてきました。今後についても、「結びと育ちのコン
シェルジュ」を中心に、関係機関等が密接に連携し、「結婚・妊娠・出産・育児をし
やすい高島市」の実現に向けた環境を整備し、高島市の少子高齢化問題に取り組むよ
う努めます。
-46-
第2章 計画の基本的な考え方
⑥
子どもの貧困への取り組み
子どもの将来がその生まれ育った環境によって左右されることのないよう、貧困の
状況にある子どもが健やかに育成される環境を整備するとともに、教育の機会均等を
図り、子どもの貧困対策を総合的に推進することを目的として、平成26年1月に「子
どもの貧困対策の推進に関する法律」
(平成25年法律第64号)が施行され、平成26
年8月には同法第8条第1項に基づく「子供の貧困対策に関する大綱」が閣議決定さ
れました。この大綱には、教育・生活・保護者の就労の支援等が規定されています。
また、平成27年4月には「生活困窮者自立支援法」(平成25年法律第105号)が
施行されますが、子どもの学習支援といった「貧困の連鎖」の防止のための取り組み
等について、今後所管課および関係機関等との連携などを図りながら、施策の検討を
進めることとします。
-47-
第3章
目標実現のための施策の展開
基本目標1
子育て家庭への支援の一層の充実
基本施策(1) 乳幼児期の教育・保育事業の充実
【現状と課題】
 幼稚園は5か所(うち、公立2か所、私立3か所、うち2か所は認定こども園)、保育
園は14か所(うち、公立8か所、私立6か所、うち2か所は認定こども園)設置され
ていますが、中学校区内に幼稚園がない地域があることから、教育・保育ニーズに対
応するためには、既存の保育園を認定こども園として整備することが必要です。
 すべての子どもに良質な成育環境を保障するため、それぞれの家庭や子どもの状況に
応じて、子ども・子育て支援給付を保障することが必要です。
 質の高い教育・保育事業を提供するため、幼稚園・保育園・認定こども園と小学校・
学童保育所等との連携のための取り組みの促進や、幼稚園教諭および保育士等に対す
る研修の充実が必要です。
 幼稚園・保育園・認定こども園は、教育・保育の質の確保および向上を図るため、自
己評価や第三者評価等を通じて運営改善を図ることが求められます。
【施策の方向】
すべての子どもに良質な成育環境を保障するため、それぞれの家庭や子どもの状
況に対応するとともに、市内のどの地域でも教育・保育事業を利用できるように、
認定こども園(幼保連携型または保育所型)の整備を進めます。
また、就学前の子どもが人間として育っていく過程を支援するため、
「高島市乳幼
児保育・教育共通カリキュラム」の内容をもとに、保育・教育内容の充実と職員の
資質向上に努めます。
さらに、子どもが安全・快適に施設・設備を利用できるよう、計画的に老朽化等
の進む施設等、特に公立保育園の改修等を行います。
【主な事業・取り組み】
事業
番号
対象年齢層
事業・取り組みの名称/概要
担当課
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
認定こども園の整備(移行)
1
既存の保育園および幼稚園について、市内
どの地域でも等しく教育・保育を利用できる
よう、事業計画に基づき、認定こども園を整
備していきます(第4章参照)。
○
○
○
子育て支援課
※「対象年齢層」欄には、その事業等が主に対象としている年齢層の区分に○をつけています。
なお、必ずしもその区分に属する人全員が対象となるわけではありません。
-48-
第3章 目標実現のための施策の展開
事業
番号
対象年齢層
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
高島市乳幼児保育・教育共通カリキュラム
の推進
2
各園の理念を尊重しつつ高島市の教育・保
育目標である「やさしく、強く、心豊かに『ヒ
トが人間』に育つ」教育・保育を目指すため、
共通カリキュラムを推進します。
○
○
○
子育て支援課
○
○
○
子育て支援課
○
○
○
○
○
○
私立幼稚園・保育園・認定こども園への補
助
3
私立幼稚園・保育園・認定こども園につい
て、子ども・子育て支援新制度に則り、教育・
保育給付と補助金を交付します。
幼稚園・保育園・認定こども園と小学校・
学童保育所との連携
4
幼稚園・保育園・認定こども園と小学校・
学童保育所が、連絡会や研修会等を通じて交
流し、相互に教育・保育内容を理解すること
により、教育・保育の質の向上を図るととも
に、幼稚園・保育園・認定こども園から小学
校への円滑な接続を推進します。
○
○
子育て支援課
学校教育課
老朽施設・設備の改修
5
市内の公立保育園ついては、経年により大
規模改修等が必要であるため、計画的に改修
を行います。
子育て支援課
広域保育等
6
高島市外に住所のある人が、市内の保育園
等に入園を希望する場合に、受け入れを行い
ます。
-49-
○
子育て支援課
基本施策(2) 地域子ども・子育て支援事業の充実
【現状と課題】
 地域子ども・子育て支援事業について、前計画において未実施の事業は「子育て短期
支援事業」のショートステイ事業およびトワイライトステイ事業であることから、事
業実施に向けた検討を進めています。
 地域子育て支援拠点事業について、
「地域子育て支援センター」は、市内各地域に1か
所ずつ設置し、子育て支援活動の企画・調整を行う専任職員を配置し、子育て支援室
を開放して、育児不安などの相談指導、子育てサークルの支援、子育て講演会などを
実施しています。また、市内の私立保育園および認定こども園には「子育て親子つど
いの広場」を設けており、子育てに関する地域情報の提供や、不安や疑問を持つ保護
者の相談に応じています。在宅子育て家庭の保護者の子育てに関する不安や悩みを少
しでも解消できるよう、多くの人の参加を促進することが必要です。
 病児保育事業は、利用者が減少傾向にあるため、利用したい人が利用できるように、
周知を進めるとともに、利用しやすい環境を整えることが必要です。
 ファミリー・サポート・センター事業は、平成25年7月1日より事業が開始され、事
業実施主体はNPO法人元気な仲間となっています。まかせて会員とよろしく会員、
両方会員がいますが、乳幼児の対応ができるまかせて会員の確保と、利用者が安心し
てサービスを利用できる体制の整備が必要であり、預かり中の子どもの安全対策等の
ため、会員を対象とした24時間の講習を開催し、活動の安全と質の向上に取り組んで
います。
【施策の方向】
すべての子育て家庭が地域の中で子育ての不安や悩みを抱えたまま孤立すること
のないように、市内各地域の子育て支援センターを中心に、できる限り身近な地域
で子育て相談や交流の機会を提供できるよう取り組みます。
また、一時的、緊急的な保育ニーズなど、多様な保育ニーズに対応できるよう、
地域子ども・子育て支援事業の充実を図ります。
さらに、ホームページの内容の充実や子育てに関する情報誌の配布など、多様な
方法を用いた情報提供に取り組み、各種事業の一層の周知を図ります。
【主な事業・取り組み】
事業
番号
対象年齢層
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
地域子育て支援センター事業
7
子育て不安に対する相談・助言や子育てサ
ークルの支援など、地域の子育て家庭に対す
る育児援助を行います(第4章参照)。
-50-
○
○
○
子育て支援課
第3章 目標実現のための施策の展開
事業
番号
対象年齢層
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
子育て親子つどいの広場事業
8
主に乳幼児とその保護者が気軽に集い交流
できる場を提供するとともに、子育ての相談
などに応じます(第4章参照)。
○
○
○
子育て支援課
○
○
○
○
子育て支援課
○
○
○
○
子育て支援課
○
○
○
子育て支援課
○
○
○
子育て支援課
○
○
○
○
子育て支援課
○
○
○
○
子育て支援課
○
○
○
○
子育て支援課
○
○
○
子育て支援課
○
○
○
子育て支援課
利用者支援事業
9
子どもまたはその保護者の身近な場所で、
教育・保育施設や地域の子育て支援事業等の
情報提供および必要に応じて相談・助言等を
行うとともに、関係機関との連絡調整等を行
います(第4章参照)
。
○
児童館の運営
10
地域の子どもに健全な遊びを提供し、また
は安全に遊べる場所を確保するため、マキノ
児童館の運営を行います。
○
一時預かり事業(一般型)
11
保護者が育児疲れや急病の場合などに、保
育園・認定こども園において、一時的な保育
を行います(第4章参照)。
一時預かり事業(幼稚園型)
12
幼稚園児の保護者の就労形態や生活形態の
多様化、また、突発的な保育の需要に対応す
るため、幼稚園・認定こども園において、預
かり保育を実施します(第4章参照)。
子育て短期支援事業(ショートステイ)
13
保護者が病気になった場合などに、施設な
どで子どもを短期間(7日間程度)預かりま
す(第4章参照)。
子育て短期支援事業(トワイライトステイ)
14
保護者が仕事などにより、帰宅が夜間にな
る場合や休日勤務の場合に、施設などで子ど
もを一時的に預かります(第4章参照)。
ファミリー・サポート・センター事業(子
育て援助活動支援事業)
15
まかせて会員とよろしく会員が相互に、幼
稚園・保育園・認定こども園、学童保育所の
送迎や保育園等閉園後の一時的な預かりな
ど、育児についての助け合いを行います(第
4章参照)。
○
親子活動
16
幼稚園・保育園・認定こども園に通う乳幼
児とその保護者を対象に、親子フォーラム、
ひびきあい活動、子育て講演会などを実施し、
子育てについての学習ができる場を提供しま
す。
時間外(延長)保育事業
17
保育園・認定こども園の通常の開園時間以
外の保育ニーズに対応するため、各園の現状
に応じて保育時間の延長を行います(第4章
参照)
。
-51-
対象年齢層
事業
番号
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
休日保育事業
18
保護者の仕事などで日曜・祝日に家庭で保
育ができない場合に、南部・北部地域にある
保育園・認定こども園(各1か所)において
保育を行います。
○
○
○
○
○
子育て支援課
○
子育て支援課
病児保育事業
19
幼稚園・保育園・認定こども園に通園して
いる乳幼児もしくは小学校1年生から3年生
までの児童が病気やけがで集団保育が困難な
場合に、高島市民病院内に設置した病児保育
室で保育を行います(第4章参照)。
○
基本施策(3) 子育て支援のネットワークづくり
【現状と課題】
 少子高齢社会となり、
家族構成や地域社会における人間関係が変化しています。また、
ライフスタイルの変化により、母親の就労ニーズが高まっています。子どもを取り巻
く様々な環境の変化に対応するため、地域社会全体で子育て家庭を支えることができ
るよう、子育てへの関心を高め、理解を深めることが必要です。
 子育て家庭同士が交流することにより、相互に共感しながら子育ての不安を解消し、
子育て力を高められるよう、自発的に活動する子育てサークルなどの子育て支援団体
の育成や、地域での子育てサロンなどの活動を支援するとともに、子育て支援の専門
家によるネットワークを構築するなど、子育て家庭の状況を把握し、柔軟に対応でき
る体制づくりが必要です。
【施策の方向】
地域社会全体で子育て支援に取り組むため、子どもの育ちや子育て支援について
の社会的関心を高める啓発を行います。
また、常に変化する子育て家庭の状況を把握し、柔軟に対応していくため、行政
部局間の連携をはじめ、子育てや家庭教育などを支援する関係機関や団体、サーク
ルなどの専門機関が、お互いに情報交換や連携して取り組むことができるよう、ネ
ットワークづくりを進めます。
また、子育てに関連する情報を積極的に発信することにより、その家庭が必要と
するサービスを利用できるように支援します。
-52-
第3章 目標実現のための施策の展開
【主な事業・取り組み】
事業
番号
対象年齢層
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
地域教育力向上講座「にこにこすくすく孫
育て講座」
20
孫育てや地域の子育てに役立つ講座を開催
し、講座修了者には家庭教育支援チーム「パ
ラソル」への加入等、地域の子育てに参画し
てもらえる機会を提供します。
○
社会教育課
○
社会教育課
家庭教育支援チーム「パラソル」事業
21
子どもの育ちや子育てを地域で見守ってい
けるよう、家庭教育支援チームを組織化し、
定期的に相 談業務や親子で参加する取り組
み、地域の情報提供等を行います。
子育て応援ブックの作成・配布
22
高島市の子育て関連情報や施設の連絡先な
どを掲載した「子育て応援ぶっく」を作成し、
関係機関の窓口に設置するとともに、乳児家
庭全戸訪問事業において子育て家庭へ 配付
し、情報の提供を行います。
○
○
○
○
○
子育て支援課
○
○
○
○
○
子育て支援課
たかしま結びと育ちの応援団事業
23
高島市少子化対策・子育てサイトを活用し、 ○
結婚・妊娠・出産・育児に関する情報の提供
を行います。
-53-
基本施策(4) 小学生の放課後における健全育成
【現状と課題】
 小学生の保護者の就労ニーズの高まりに対応するため、小学生を対象とした放課後児
童健全育成事業(学童保育所)の充実が必要です。
 平成26年7月、安曇川地域にあおやぎ学童保育所を増設し、市内10か所で放課後児童
健全育成事業を実施しています。また、子ども・子育て支援新制度では、小学校6年
生まで対象が拡大されますが、高島市においては既に6年生までを対象としています。
 これまでの学童保育所の運営形態(NPO法人8か所、学童保護者会1か所、社会福
祉法人1か所)や実施場所の条件が様々であることから、子ども・子育て支援新制度
における基準に合致するよう、施設等の環境の改善が必要です。
 子どもを対象とした犯罪の増加や非行の低年齢化などの面からも、すべての子どもに
とって、放課後や休日に安全に遊べる場所や機会の確保が必要です。
【施策の方向】
子育てと仕事の両立を支援し、子どもを健全に育成するため、放課後児童健全育
成事業(学童保育所)の充実を図り、規模の適正化や職員の研修などを通じて質の
向上に努めます。
また、すべての子どもが放課後や休日を安全に過ごすことができるよう、地域住
民や地域団体等との連携により、自由に遊べ、学習や様々な体験活動、交流活動等
を行うことができる安全・安心な居場所づくりに努めます。
【主な事業・取り組み】
事業
番号
対象年齢層
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
児童館の運営(再掲)
10
地域の子どもに健全な遊びを提供し、また
は安全に遊べる場所を確保するため、マキノ
児童館の運営を行います。
○
○
○
○
○
子育て支援課
○
子育て支援課
放課後児童健全育成事業(学童保育所)
24
保護者の就労などにより、放課後に家庭で
保育できない小学生を施設で預かります。新
制度に合致するよう、施設等の環境の改善に
努めます。
-54-
○
第3章 目標実現のための施策の展開
基本施策(5) 子育て家庭に対する経済的支援の実施
【現状と課題】
 子ども・子育て支援に関する調査から、子どものことでの悩みや不安に感じることと
して、
「子どもの教育や将来の教育費」がトップに挙げられ、今後充実してほしい点は
「子育てに係る経済的負担の軽減」がトップとなっています。
 高島市では、小中学生に係る医療費の入院費の助成を平成25年10月から開始し、平
成26年10月からは通院費の助成も開始し、中学生以下の医療費無償化を行いました。
 私立幼稚園に就園させる保護者に対しては、これまで経済的な負担の軽減を目的に、
私立幼稚園就園奨励費補助を行ってきましたが、高島市の幼稚園は、平成27年度から
子ども・子育て支援新制度に移行・確認を受け、給付を受ける施設となるため、私立
幼稚園就園奨励費補助は廃止することになります。
【施策の方向】
国や県が実施する諸制度の活用等により、子育て家庭の経済的負担の軽減に努め
ます。
また、子育て家庭が利用可能な各種経済的支援制度の利用を促進するとともに、
子ども・子育て支援新制度における給付についての理解を深められるよう、広報を
はじめ様々な媒体による周知を図ります。
【主な事業・取り組み】
事業
番号
対象年齢層
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
児童手当の支給
25
次代の社会を担う 子どもの 健やかな育ち
と、家庭等における生活の安定を社会全体で
応援するため、児童手当を支給します。
○
○
○
○
○
○
○
子育て支援課
乳幼児福祉医療費助成制度
26
出生から小学校就学前までの乳幼児に係る
医療費(ただし、保険診療のみ)の自己負担
額について、すべて助成します。
保険年金課
子ども医療費助成制度
27
○
小中学生に係る医療費について、助成を行い
ます。
○
保険年金課
保育料の軽減
28
市内の幼稚園・保育園・認定こども園を利
用する子育て家庭を、市民全体で支援するた
め、保育料を軽減します。
-55-
○
○
○
子育て支援課
事業
番号
対象年齢層
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
保育料算定におけるみなし寡婦(寡夫)控
除の適用
29
30
結婚歴のないひとり親家庭の保育料につい
て、寡婦(寡夫)控除された人と同様の算定
を行います。
ファミリー・サポート・センター事業利用
料助成
ひとり親家庭等の保護者が利用する場合、
利用料の助成を行います。
-56-
○
○
○
○
○
○
子育て支援課
○
子育て支援課
第3章 目標実現のための施策の展開
基本目標2
ひとりひとりをきめ細かく支援する体制の整備
基本施策(1) 児童虐待防止対策等の充実
【現状と課題】
 児童虐待防止のため、代表者会議・実務者会議・個別ケース検討会議の三層構造で要
保護児童対策地域協議会を実施し、要保護児童に関して関係機関と情報の共有化を図
り、要保護児童等の早期発見や支援を行っています。三層構造での総合的、政策的な
レベルでの協議が十分されていません。
 子ども・子育て支援に関するニーズ調査では、通告義務も通告先も知らない人は、就
学前の保護者では5.4%、小学生保護者では4.1%で、平成20年調査の就学前および
小学生保護者全体の10%より低下しています。また、通告義務は認知しているが通告
先を知らない人が、就学前の保護者では50.7%、小学生保護者では45.5%となって
いて、今後一層、児童虐待防止に向けた広報・啓発が必要です。
 保護者が育児に疲れた時や、虐待を受けている子どもについて、定期(一時)的に保
護できる場所の確保が必要です。
 虐待を受けている子どもがいる家庭との関わり方(ケースマネジメント)について、
苦慮することが増えています。
【施策の方向】
児童虐待防止推進週間および児童虐待防止推進月間を中心に、子どもを虐待から
守るメッセージリボンであるオレンジリボン・キャンペーンを通して広報啓発に取
り組みます。
また、妊娠期から乳幼児期を通した母子保健活動との連携により、養育支援を必
要とする家庭を早期に発見し、養育支援訪問事業、子育て短期支援事業(ショート
ステイ)などの社会資源を活用し支援します。
子どもが同居する家庭におけるドメスティック・バイオレンス(以下、DVとい
います。)は、子どもに深刻な影響を与える児童虐待のひとつであることから、青少
年に対して、暴力を未然に防ぎ、相手を尊重することの大切さを学ぶ予防教育に取
り組みます。
相談体制においては、市のあらゆる部局において、夜間、休日も含めた庁内の連
携を図るとともに、警察や医療機関などの関係機関とも連携をとった取り組みを行
います。
また、児童家庭相談業務や要保護児童対策地域協議会の調整機関は、すべての虐
待ケースの進行管理を行うとともに、要保護児童対策地域協議会において主担当機
関や支援方法の決定および確認などを行います。
-57-
【主な事業・取り組み】
事業
番号
対象年齢層
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
要保護児童対策地域協議会
31
○
○
○
○
○
○
子ども家庭
相談課
○
○
○
○
○
○
子ども家庭
相談課
○
○
○
○
○
○
子ども家庭
相談課
オレンジリボン・キャンペーンなどにより、 ○
通告先や通告義務についての広報啓発に取り
組みます。
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
子ども家庭
相談課
○
○
○
○
○
○
子ども家庭
相談課
○
子ども家庭
相談課
児童虐待防止のための施策や進行管理、被
虐待児童やその家族への適切な支援方法など
を検討します。
調整機関業務担当者の児童福祉司任用資格
研修の受講(もしくは有資格者の配置)
32
33
要保護児童対策地域協議会業務を担当する
職員について、専門的な資格を有する者を配
置します。
相談業務担当者の児童福祉司任用資格研修
の受講(もしくは有資格者の配置)
相談業務を担当する職員について、専門的
な資格を有する者を配置します。
子ども虐待防止に向けた啓発事業
34
子ども家庭
相談課
子ども家庭相談事業
35
児童虐待を含む育児相談、家庭相談につい
て、家庭訪問や来所、電話によって対応しま
す。また、要保護児童に対して積極的に関わ
れるように、保育園や幼稚園、学校や関係機
関との連携を強化し対応に努めます。
養育支援訪問事業
36
特に支援が必要である家庭に対し、保健師
などが訪問し、子育てに関するアドバイスな
どを行います。
CAPプログラム推進事業
37
子ども自身が自分の持つ人権を意識し、虐
待などの暴力から身を守る知識と技術を習得
するためのプログラムを実施します。また、
要保護児童対策地域協議会のメンバーや保護
者などを対象にしたワークショップを行いま
す。また、小学校にもCAPプログラム研修
を勧めて行きます。
○
デートDV防止講座
38
39
未来を担う子どもたちが将来、DVの加害者
にも被害者にもならないように、お互いを尊
重し対等な関係の築き方について学ぶ講座
を、各高等学校と連携して行います。
民生委員・児童委員、主任児童委員との連
携
虐待の早期発見のため、民生委員・児童委
員や主任児童委員との連携を図ります。
-58-
○
市民協働課
○
社会福祉課
第3章 目標実現のための施策の展開
対象年齢層
事業
番号
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
子育て短期支援事業(ショートステイ)
(再掲)
13
保護者が病気になった場合などに、施設な
どで子どもを短期間(7日間程度)預かりま
す(第4章参照)。
○
○
○
○
子育て支援課
○
○
○
○
子育て支援課
子育て短期支援事業(トワイライトステイ)
(再掲)
14
保護者が仕事などにより、帰宅が夜間にな
る場合や休日勤務の場合に、施設などで子ど
もを一時的に預かります(第4章参照)。
基本施策(2) ひとり親家庭の自立支援の推進
【現状と課題】
 ひとり親、特に母子家庭が増加傾向にあることから、これらの家庭に対する支援の充
実が必要です。
 国では、
「改正次世代育成支援対策推進法」の中で、
「母子及び寡婦福祉法」
(平成26
年10月1日から「母子及び父子並びに寡婦福祉法」に改称)および「児童扶養手当法」
等の改正事項を盛り込んでいます。改正のポイントは、ひとり親が就業し、仕事と子
育てを両立しながら経済的に自立するとともに、子どもが心身共に健やかに成長でき
るよう、また、
「子どもの貧困」対策にも資するよう、ひとり親家庭への支援施策を強
化するものです。その中には、父子家庭に対する支援の拡充が盛り込まれています。
【施策の方向】
ひとり親家庭が経済的な基盤を確保し、安心して子育てをすることができるよう、
情報提供などを通じて就業による自立を支援するとともに、子育て・生活支援の強
化や子どもへの相談・学習支援を図ります。
また、父子家庭に対する相談や就業支援等、支援の拡大を図ります。
-59-
【主な事業・取り組み】
事業
番号
対象年齢層
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
児童扶養手当の支給
40
ひとり親家庭の生活の安定と児童の福祉の
増進を図るため、児童扶養手当を支給します。
また、現況届等の支給手続きの機会を通じて、
手当支給対象者の現状、課題を把握し、困難
を抱えるひとり親家庭への支援につなげます。
○
○
○
○
○
子育て支援課
○
子育て支援課
○
子育て支援課
ひとり親家庭高等職業訓練促進給付金の支
給
41
看護師や介護福祉士など、就職の際に有利
で生活の安定に効果の高い資格の取得を目的
に修業する ひとり親家庭の父母に支給しま
す。一定の条件があります。
ひとり親家庭自立支援教育訓練給付金の支
給
42
雇用保険制度の指定教育訓練講座など、就
業に結びつく可能性の高い講座を受講するひ
とり親家庭の父母を支援し、自立の促進を図
ります。
要保護および準要保護児童生徒就学援助事
業
43
経済的理由により児童生徒を就学させるこ
とが困難な保護者に対し、学用品費などの経
費の一部を援助します。所得制限があります。
○
○
○
学校教育課
○
○
○
保険年金課
○
子育て支援課
○
子育て支援課
○
子育て支援課
母子家庭・父子家庭福祉医療費助成制度
44
ひとり親が18歳未満の子どもを扶養して
いるとき、その母(父)と子どもに係る医療
費(ただし、保険診療のみ)の自己負担額を
すべて(一部)助成します。
保育園入所および放課後児童健全育成事業
(学童保育所)等の利用の配慮
45
ひとり親家庭の子どもが保育園入所や放課
後児童健全育成事業(学童保育所)を利用す
るに際して、配慮を行います。
○
○
○
○
○
○
○
保育料算定におけるみなし寡婦(寡夫)控
除の適用(再掲)
29
30
結婚歴のないひとり親家庭の保育料につい
て、寡婦(寡夫)控除された人と同様の算定
を行います。
ファミリー・サポート・センター事業利用
料助成(再掲)
ひとり親家庭等の保護者が利用する場合、
利用料の助成を行います。
-60-
○
第3章 目標実現のための施策の展開
基本施策(3) 障がい児施策の充実
【現状と課題】
 子どもの成長過程において、早い段階で適切な対応を行うことは、その後の発育に大
きな影響を及ぼすため、障がいの原因となる疾病および事故の予防、早期発見と治療
等適切な対応が重要です。
 障がいの種類や程度はそれぞれの子どもで異なることから、種類や程度に応じて、保
健・医療・福祉・教育等きめ細かな対応ができるように取り組む必要があります。
 教育・保育の利用に際しては、発達障がい等のある子どもについて、障がいの状態に
応じて、その可能性を最大限に伸ばし、自立し、社会参加するために必要な力を培う
ため、幼稚園教諭や保育士等の資質や専門性の向上を図り、ひとりひとりの発達特性
に応じた適切な支援を行うことが必要です。
 発達障がいについては、適切な情報の周知や、家族が適切な子育てが行えるよう、家
族への支援を行うなど、専門機関等と連携を密にし、支援体制の整備を行うことが必
要です。
【施策の方向】
障がいの早期発見のため、健康診査の受診勧奨を行うとともに、その時期に必要
な支援や自立に向けての一貫した支援を行っていきます。
障がいのある子どもとその保護者が地域の中で安心して暮らしていけるよう、関
係部局および各地域の保健センターや幼稚園・保育園・認定こども園、学童保育所・
学校、医療機関などの関係機関が連携を強化し、個々のケースに応じたきめ細かな
相談や対応を図ります。
また、発達障がい等、個々の障がいの種類や程度に応じて、適切な対応や教育・
保育の充実が図れるよう、研修などを通じて支援にあたる職員の資質の向上に努め
ます。
さらに、障がいのある子どもから大人までが支援を受けることができる発達支援
システムづくりに取り組みます。
【主な事業・取り組み】
事業
番号
対象年齢層
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
新生児訪問事業
46
新生児がいる家庭に保健師が訪問し、新生
児とその母親の健康状態を確認し、育児につ
いての相談、保健指導等を行います。
-61-
○
○
健康推進課
事業
番号
対象年齢層
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
乳幼児発達相談事業
47
乳幼児の健やかな成長・発達について保護
者と共に考え、ひとりひとりの成長を大切に
した育児を支援します。各保健センターで実
施します。
○
○
○
健康推進課
○
○
○
○
○
子育て支援課
○
○
○
○
○
障がい福祉課
○
○
○
○
○
障がい福祉課
○
○
○
障がい福祉課
○
○
○
障がい福祉課
○
○
○
障がい福祉課
○
○
○
学校教育課
○
○
○
○
学校教育課
○
○
○
学校教育課
特別児童扶養手当の支給
48
20歳未満で、身体または精神に重度または
中度以上の障がいのある子どもを監護してい
る父などに対し、手当を支給します。所得制
限があります。
障がい福祉サービスの提供
49
訪問系サービスをはじめ日中活動系サービ
スの利用に際し、計画相談支援事業所の相談
支援専門員が支援計画を立て、計画に基づき
サービスが提供されます。
地域生活支援事業
50
障がいに応じた生活の便宜を図るため、日
常生活用具の給付や移動支援、日中一時支援
事業等を提供します。
放課後等デイサービス事業
51
学校通学中の障がい児に対して、放課後等
に生活能力向上のための訓練などを提供する
ことにより、障がい児の自立の促進と放課後
の居場所の提供を行います。
障がい児サマーホリデーサービス事業
52
夏休み期間中、有効な余暇時間の活用と規
則正しい生活習慣を維持するため、創作的活
動や機能訓練を行います。
障害児福祉手当
53
在宅の重度心身障がい児で、日常生活活動
が著しく制限され介護を要する状態の人に対
し、手当てを支給します。所得制限がありま
す。
○
○
特別支援教育就学奨励事業
54
特別支援学級に就学する児童生徒のいる保
護者に対し、学用品費などの経費の一部を援
助します。所得制限があります。
特別支援教育推進事業
55
巡回相談員を学校・園に派遣し、園児・児
童生徒に対する心理検査、保護者・担任への
教育相談を行います。また、特別支援教育支
援員を学校に派遣し、支援を要する児童生徒
の支援を行います。
ことばの教室・通級指導教室
56
ことばやきこえに課題のある児童に対し、
ひとりひとりがその課題を乗り越え、のびの
びと成長していけるよう援助します。
-62-
第3章 目標実現のための施策の展開
事業
番号
57
対象年齢層
事業・取り組みの名称/概要
保育士、幼稚園教諭に対する障がい児保育
(特別支援教育)研修
保育士、幼稚園教諭に対し、障がい児保育
(特別支援教育)研修を実施します。
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
○
○
○
担当課
子育て支援課
重度心身障がい者(児)福祉医療費助成制
度
58
身体障がい(1、2級)、知的障がい(A判
定)など一定程度以上の障がいのある人に係
る医療費(ただし、保険診療のみ)の自己負
担額について、すべて(一部)助成します。
所得制限があります。
※小学校就学前の乳幼児は、乳幼児福祉医療
費助成制度の対象となります。
○
○
保険年金課
カンガルー教室(児童発達支援施設)
59
心身の発達に弱さやつまずきを持つ乳幼児
とその家族を対象に療育などを行い、乳幼児
の自立支援と福祉増進を図ります。
○
○
○
発達支援システムの整備
60
発達支援を必要とする子ども・大人・家族
が、生涯にわたり対象者の力が充分に発揮で
きるよう、継続的な支援を受け、安定した生
活を送ることができるシステムを整備しま
す。
-63-
子育て支援課
健康推進課
○
○
○
○
○
子育て支援課
障がい福祉課
学校教育課
基本施策(4) ひとりひとりの育ちをサポートする体制の整備
【現状と課題】
 不適応状態にある児童生徒は、本人や家庭、学校等、複合的な要因で大きな課題を抱
えています。メンタルフレンドを4小学校に5名、6中学校に6名配置し、平成25
年度は72名の児童生徒を支援し、うち64名に改善傾向がみられました。教室復帰の
ために、引き続きメンタルフレンド派遣事業を実施することが必要です。
 5年前に比べて、不登校児童生徒は減少傾向にありますが、引きこもり傾向を持つ児
童生徒に、教育支援センター「スマイル」への通所を促し、学校復帰につなげること
が課題です。
 平成25年度の要保護児童への関わり件数は518件で、うち虐待のケースが205件と
なっています。また、訪問活動が2,255件、来所相談が1,441件、電話相談が2,345
件となっています。要保護児童に対して積極的に関われるよう、直接の支援者である
幼稚園・保育園・認定こども園、学童保育所・学校、関係機関との連携強化による対
応が必要です。
 いじめ対策については、平成25年度から各小学校において講演会を実施するとともに、
ストップいじめ対策会議の実施やいじめ相談窓口の開設(カウンセラーの配置)、教職
員研修会の実施、事案発生時に専門家による学校支援の実施などを行っています。各
学校の取り組みが広がりを見せ始めています。今後は、
「いじめ防止対策推進法」への
対応と、平成26年度に策定した「高島市いじめ防止基本方針」に基づいた施策を推進
する必要があります。
【施策の方向】
心の問題を抱える子どもやその保護者に対して、身近に相談できる機会や専門的
な相談など、職員の資質の向上とともに、相談体制の充実を図ります。
また、犯罪やいじめ、児童虐待などの被害にあった子どもの精神的なダメージの
軽減と、立ち直り支援の充実を図ります。
既存の相談窓口などが有効に活用されるよう、一層の周知を図ります。
さらに、
「高島市いじめ防止基本方針」に基づき、市・教育委員会・学校・地域・
関係機関および家庭が一体となって、いじめ問題を克服することを目指す取り組み
を推進します。
【主な事業・取り組み】
事業
番号
対象年齢層
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
別室登校児童生徒支援事業
61
別室登校・不登校の児童生徒が教室復帰で
きるよう、メンタルフレンドを小中学校に派
遣して心の安定を図ります。
-64-
○
○
学校教育課
第3章 目標実現のための施策の展開
事業
番号
対象年齢層
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
子育て支援事業
62
様々な生徒指導上の課題解決に向けて、相
談員や臨床心理士等が相談を受け、必要に応
じて関係機関へのつなぎや解決に向けた支援
を行います。
○
○
○
教育相談・
課題対応室
○
○
○
学校教育課
教育支援センター「スマイル」設置事業
63
不登校児童生徒の集団生活への適応、情緒
の安定、基礎学力の補充、基本的生活習慣の
改善などのための相談、適応指導を行うこと
により、学校復帰および社会的自立に向けて
支援します。
子ども家庭相談事業(再掲)
35
児童虐待を含む育児相談、家庭相談につい ○
て、家庭訪問や来所、電話によって対応します。
○
○
○
○
○
子ども家庭
相談課
○
○
○
○
○
子ども家庭
相談課
○
子ども家庭
相談課
○
学校教育課
養育支援訪問事業(再掲)
36
特に支援が必要である家庭に対し、保健師
などが訪問し、子育てに関するアドバイスな
どを行います。
○
CAPプログラム推進事業(再掲)
37
子ども自身が自分の持つ人権を意識し、虐
待などの暴力から身を守る知識と技術を習得
するためのプログラムを実施します。
○
いじめ対策事業
64
各学校におけるいじめの未然防止・早期発
見・早期対応等のいじめ対策の推進・充実の
ための支援を行い、安心・安全な学習環境の
整備を図ります。
○
○
いじめ防止対策事業
65
子育て支援課
「高島市いじめ防止基本方針」に基づき、
市・教育委員会・学校・地域・関係機関およ
び家庭が一体となって、いじめ問題を克服す
ることを目指します。
○
○
○
○
○
学校教育課
少年センター
社会教育課
子ども・若者育成支援事業
66
社会生活を円滑に営む上での困難を有する
子ども・若者に関する相談を受け、子ども・
若者支援地域協議会のネットワーク機能を生
かして、悩みや困難の解消、立ち向かう意欲
の喚起・醸成、立ち直りや社会的自立に向け
た総合的な支援を行います。
-65-
○
○
○
あすくる高島
子ども・若者
総合相談窓口
基本目標3
親子の健康を支える取り組みの充実
基本施策(1) 親子の健康の確保
【現状と課題】
 妊娠期・出産期・新生児期および乳幼児期を通じて、母子の健康が確保されるよう、
妊婦健康診査や乳幼児健康診査、新生児訪問等の母子保健における健康診査・訪問指
導・保健指導等の充実が必要です。
 妊娠および出産の経過に満足することが良い子育てにつながると言われていることか
ら、母親の視点から見て妊娠から出産までの心身の充実を図ることが必要です。
 また、乳幼児健康診査を受診していない子どもに対してのフォローが必要です。
 晩婚化や晩産化に伴い、ハイリスク妊産婦や新生児に対してのフォローの充実が必要
です。
 保護者の健康の保持・増進が家庭の安定にもつながることから、健康づくり、特に生
活習慣病の予防が重要です。
【施策の方向】
妊娠・出産・子育てなどの不安や悩みを軽減するため、母と子どもの健康に関す
る相談体制を充実させ、関係機関との連携によりきめ細かな対応を図ります。
また、保護者と子どもが生涯にわたって心身共に健やかに生活できるように、疾
病の予防と健康づくりを促進します。
【主な事業・取り組み】
事業
番号
対象年齢層
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
健康相談・育児相談
67
親子が自ら主体的に健康や育児に関する課
題を解決できるよう支援します。各保健セン
ターで随時相談に応じます。
○
○
○
○
○
○
健康推進課
○
○
○
○
○
○
健康推進課
○
健康推進課
歯科相談
68
主に幼児や妊婦などを対象に、ブラッシン
グ指導や生活習慣の改善と、セルフケアの啓
発を行います。
妊婦相談・支援
69
安全な出産を迎えられるように、妊娠期の
健康管理等についての情報提供、保健指導を
行います。また、出産・育児への不安を軽減
できるよう支援します。
-66-
○
第3章 目標実現のための施策の展開
事業
番号
対象年齢層
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
幼児発達フォロー教室
70
小集団での発達助長の活動を通して、幼児
の健やかな成長・発達を促すとともに、育児
支援を行います。
○
○
健康推進課
○
健康推進課
う歯予防教室
71
幼児とその保護者に対して、食習慣の見直
しと歯みがき習慣の定着が図れるよう、引き
続き幼稚園・保育園・認定こども園で実施し
ます。
○
○
○
○
○
○
健康推進課
○
○
○
健康推進課
○
健康推進課
○
健康推進課
乳幼児健康診査
72
子どもの健康状態を把握し、保護者に指導
することにより、子どもの健全育成を図りま
す。また、子育てについて、保護者と乳幼児
の心身の健康の向上を図ります。
幼児歯科健康診査・歯科保健指導
73
保護者の歯科保健への意識を高め、健康的
な生活習慣の確立につなげるとともに、フッ
素塗布によるう歯の発生を予防します。
妊婦健康診査
74
妊娠期の健康管理の充実と、安心・安全な
出産を支援するため、妊婦健康診査費用を助
成します。
○
ハイリスク妊産婦・新生児訪問事業
75
ハイリスク妊産婦・新生児に対して、医療
機関や保健所と連携しながら、適切な医療・
保健サービスの提供ができるようにします。
○
○
○
○
○
○
○
○
健康推進課
○
○
○
○
○
健康推進課
○
健康推進課
○
健康推進課
○
市民協働課
訪問指導
76
乳幼児の健やかな成長発達を支援し、保護
者の育児不安を軽減するとともに、主体的に
問題解決できるよう支援していきます。
予防接種事業
77
感染症に関する正しい知識の普及啓発を行
い、感染症の発生予防と重症化予防を行いま
す。予防接種法で定められている予防接種の無
料実施を行います。
乳児家庭全戸訪問事業
78
新生児のいる家庭に訪問し、新生児および
産婦の健康管理を行うとともに、乳児家庭の
孤立化予防のために、子育てに関する情報を
提供し、育児のための支援を行います。
○
よい歯親子コンクール
79
子どもの歯の健康管理を通して、親自身の
歯の健康に対する意識を高めるとともに、親
子の歯科保健行動の向上を図ります。
○
女性のための悩み相談
80
女性の抱える問題について、フェミニスト
カウンセラーと共に考える相談事業を実施し
ます。
-67-
対象年齢層
事業
番号
事業・取り組みの名称/概要
担当課
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
保護者の生活習慣病の予防
保護者自身が生涯にわたる健康の保持・増
進に関心を持ち、適切な食生活や睡眠・運動・
禁煙等や定期的な健康診査の受診により、生
活習慣病の予防を図ることの重要性について
啓発していきます。
81
○
健康推進課
基本施策(2) 思春期保健対策の充実
【現状と課題】
 情報化社会の進展に伴い、
様々な媒体を介して性情報にふれる機会が増大している中、
性行動が低年齢化し、望まぬ妊娠・人工妊娠中絶や性感染症が広がっています。また、
未成年の喫煙・飲酒・薬物乱用などの問題も身近なものとなっています。
 男女の互いの性の尊重と性や性感染症についての正しい知識を普及させるとともに、
未成年の喫煙・飲酒・薬物乱用などを防止するための啓発や教育を進める必要があり
ます。
 精神的に不安定で、かつ身体的に著しく成長する思春期の健康を脅かす喫煙や飲酒・薬
物使用・性の問題などについて、保護者が理解を深めるための啓発や教育が必要です。
 十代の自殺課題に対応した心の健康対策の充実が必要です。
【施策の方向】
家庭・学校・地域などが連携して未成年の喫煙・飲酒・薬物乱用などに関する正
しい知識を学ぶことができる機会を設けるとともに、その普及啓発に努め、未成年
の喫煙・飲酒・薬物乱用などの防止に努めます。
また、男女が互いの性を尊重するとともに、望まない妊娠や性感染症予防につい
ての正しい知識の習得ができるように、学校教育における教育・学習内容を充実さ
せます。
【主な事業・取り組み】
事業
番号
対象年齢層
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
喫煙・薬物に関する教育
82
各学校において、警察などの関係機関の協
力を得ながら、喫煙や薬物乱用などの防止の
ための教育を推進します。
-68-
○
○
○
学校教育課
第3章 目標実現のための施策の展開
対象年齢層
事業
番号
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
性に関する正しい知識の普及
83
各学校において、子どもたちの性に関する
正しい知識の習得を図ります。
○
○
○
○
○
○
十代の自殺等の健康課題への対応
84
十代の自殺等の健康課題に対応し、心の健
康などについて理解を深めます。
学校教育課
障がい福祉課
学校教育課
基本施策(3) 「食育」の推進
【現状と課題】
 食生活の乱れによる思春期のやせ・肥満など、健康問題が増加していることから、食
事の大切さについての理解を深めるとともに、望ましい生活習慣の習得を目指した取
り組みが必要です。
 郷土料理や伝統食に対する関心を高めるため、郷土の食材を使った料理の普及が必要
です。
 「食」を通じた世代間交流や親子の交流を図り、健康な食生活を地域で実践できる環
境づくりが必要です。
【施策の方向】
家庭における食生活の大切さや乳幼児期からの望ましい食習慣の定着を図るた
め、食習慣や栄養バランス、地域の食文化への学習を展開し、心身の健康、食への
関心を高め、健康で質の高い社会生活ができる食育推進活動を促進していきます。
【主な事業・取り組み】
事業
番号
対象年齢層
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
離乳食教室
85
乳児期からの望ましい食習慣の確立は重要
であり、生涯にわたる食生活の基礎を築く大
切な時期であることから、継続して知識の普
及啓発を進めます。
○
○
健康推進課
高校生食育推進事業
86
多感な時期を迎え、過度のやせや朝食の欠
食等の課題もあり、望ましい食習慣の確立に
向けた課題提起を行います。
-69-
○
健康推進課
対象年齢層
事業
番号
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
高島市乳幼児「げんきっ子」食育推進事業
87
「高島市乳幼児食育計画」に基づき、市内
の幼稚園・保育園・認定こども園で食育への
取り組みができるよう、事業の継続を行いま
す。
○
○
○
子育て支援課
学校給食における「食育」の推進
88
学校給食を食育の教材として積極的に活用
し、児童生徒の食に対する関心を高めるとと
もに、郷土料理や地場産物を取り入れた献立
の提供に努めます。
○
○
学校給食課
○
○
農業政策課
○
○
農業政策課
みんなでまちのこだわり調理献立推進事業
89
学校給食において、地産地消を推進し、地
元産物への関心を高めるきっかけとなるよ
う、地元産物の使用割合の向上に努めます。
食農教育をはぐくむ推進事業
90
より多くの安全・安心な地元産物を学校給
食に提供するため、市内で生産された食材に
対する補助を行います。
基本施策(4) 小児医療の充実
【現状と課題】
 母親が安心して出産することができ、また、子どもが身近な地域で安心して医療を受
けられるよう、体制の整備が必要です。
 緊急時には、滋賀県や近隣市および関係機関との連携のもと、迅速・適切に救急医療
を受けられる体制を確保する必要があります。
【施策の方向】
妊婦が安全で快適な出産ができるように、妊娠・出産期の健康づくりや注意点な
どについての知識の普及や情報の提供を図ります。
子どもの健康管理に関してかかりつけ医を持つことの大切さを啓発するととも
に、身近な地域で安心して医療が受けることができるよう、小児医療の充実につい
て国や県などの関係機関に要請していきます。
また、緊急時にも迅速・適切に救急医療を受けることができるよう、県や関係機
関などとの連携により、救急医療体制の充実を図ります。
-70-
第3章 目標実現のための施策の展開
【主な事業・取り組み】
事業
番号
対象年齢層
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
ハイリスク妊産婦・新生児訪問事業(再掲)
75
ハイリスク妊産婦・新生児に対して、医療
機関、保健所と連携しながら、適切な医療・
保健サービスの提供ができるようにします。
○
○
○
健康推進課
地域小児医療体制の充実
91
子どもの健康管理が十分行えるよう、かか
りつけ医と後方医療機関との連携を図りなが
ら、安全かつ安心した医療サービスの提供体
制を整えていきます。
○
○
○
○
○
健康推進課
○
○
○
○
○
健康推進課
地域救急医療体制の充実
92
医療連携ネットワーク等の活動を支援し、
地域内で完結できる医療体制の整備を図って
いきます。県下全域を網羅した医療情報ネッ
トワーク(びわこメディカルネット)の情報
提供病院としての運用を平成26年9月に開
始しましたが、病院・診療所・在宅支援者と
連携し、地域と一体となった質の高い医療の
提供を図ります。
特定不妊治療助成事業
93
高額な不妊治療費の一部を助成することに
より、経済的負担を軽減し、安心して治療が
受けられ、出産までつなげられるよう支援し
ます。
○
健康推進課
不育症治療費助成事業
94
妊娠を望む夫婦に対して、経済的負担を軽
減するため、産婦人科で受けた不育症治療に
係る費用(保険適用外)の一部を助成し、出
産まで支援していきます。
-71-
○
○
健康推進課
基本目標4
未来を担う人づくりを目指した教育環境の整備
基本施策(1) スポーツや体験学習などによる子どもの健全育成の推進
【現状と課題】
 少子化や核家族化、地域社会での近隣のつきあいの減少など、社会環境が変化してい
る中で、従来は子どもが地域で様々な体験をする中で自然に身につけていたコミュニ
ケーション能力や集団の中での行動規範などについて低下が指摘されています。
 そのため、地域における体験活動や交流の場として、スポーツや自然学習、キャンプ
などの野外活動の場が求められています。
【施策の方向】
少子化が進行する中で、子どもたちひとりひとりがやさしく、強く、心豊かな人
間に育つことができるよう、地域住民や団体等と連携し、多様な学習・体験機会の
提供や交流、スポーツ・レクリエーション活動などを進めます。
また、子どもの企画による世代間交流やまちづくり協議への参加など、子どもた
ちの自主性や主体性の育成を図ります。
【主な事業・取り組み】
事業
番号
対象年齢層
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
吹田市・高島市児童交流
95
今津町にある「吹田市立少年自然の家」を
会場に、両市の小中学生が自然に親しみなが
ら野外活動を通じてお互いに交流を深め、健
全育成を図ります。また、参加対象者の年齢
枠の拡大や日程、参加したいと思える内容等
を検討し、参加者の増加を図ります。
○
○
青少年課
沖縄県伊江村との交流
96
異なる生活環境や自然を 生かし、スポー
ツ・体験活動を通じたふれあいの中から、郷
土を愛する心を育み、郷土に貢献できる青少
年の育成を図ります。
○
高島公民館
環境出前講座
97
環境問題への理解や取り組みを推進するた
め、各学校などに出向き学習会を開催します。
○
○
○
○
○
環境政策課
緑の少年団活動事業
98
地域または小学校単位で結成された緑の少
年団が行う緑の募金運動や植栽、清掃活動に
対して助成を行い、青少年の緑化推進や環境
保全に対する意識の醸成を図ります。
-72-
森林水産課
第3章 目標実現のための施策の展開
事業
番号
対象年齢層
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
森林セラピー推進事業
99
100
学校や青少年育成団体等が行う活動に、身
近な森林空間を使った遊びや体験を積極的に
取り入れ、心身の発達促進やコミュニケーシ
ョン能力の向上を図ります。
○
子どものための優れた舞台芸術体験事業
演劇事業や音楽鑑賞などを行います。
○
○
○
○
○
森林水産課
高島市民会館
たんぼの子体験事業(農業体験)
101
地域の農家などの協力を得ながら、田植え
や稲刈りから収穫物を活用した食体験まで、
一貫した農業体験を行います。
○
学校教育課
森林環境学習やまのこ事業
102
森林水産課
○
間伐体験や植樹体験、自然観察など、体験
型の森林学習を実施します。
学校教育課
学校施設の開放
103
団体などが行う生涯スポーツおよびレクリ
エーション、文化活動などの利用に供するた
め、小中学校のグラウンドおよび体育館を開
放します。
○
○
○
○
○
○
○
市民
スポーツ課
スポーツ少年団など青少年スポーツ団体の
育成
104
高島市スポーツ少年団に加盟する市内各単
位団への活動助成を行い、子どもたちのスポ
ーツ少年団活動を通じて青少年の健全育成を
図ります。
市民
スポーツ課
おはなし会事業
105
図書館資料の読み聞かせを行うことに よ
り、図書への興味を広げ、読書振興を図りま
す。
○
○
○
○
図書館
○
図書館
ブックスタート事業
106
より良い親子関係の気づきと心豊かな子ど
もを育てるため、絵本の読み聞かせと配付を行
います。
○
ブックトーク事業
107
図書館資料を体系的に紹介することで、幅
広い図書への興味を喚起します。
○
○
○
図書館
○
○
○
青少年課
○
青少年課
○
青少年課
体験活動支援事業
108
体験活動コーディネーターを設置し、子ど
もの体験活動の推進に必要な相談や企画、サ
ポーターの派遣を行います。
子どもの体験活動サポーター養成講座
109
青少年の健全育成を推進するため、
「子ども
の体験活動サポーター養成講座」を開催し、
人材育成を行います。
地域で育む高島こどもの宿
110
集会所などの宿泊可能施設を利用して、小
学生が自分の力で炊事などをしながら宿泊
し、生活体験を積みます。
-73-
○
対象年齢層
事業
番号
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
少年少女合唱団の活動支援
111
文化の継承と発展、青少年の健全育成を推
進するため、少年少女合唱団の活動を支援し
ます。
○
○
○
○
○
○
高島市民会館
○
○
○
高島市民会館
青少年課
ぶんげい演劇教室
112
113
小学校5年生以上を対象に、演劇教室を行
います。
工作教室ぶんげいかいかんを「かざろう!」
小学生以上を対象に、工作教室を行います。
基本施策(2) 未来を担う人材の育成に向けた学校教育の充実
【現状と課題】
 子どもたちひとりひとりが個性豊かに、また、たくましく生きる力を身につけ、伸ばす
ためには、自ら考え、主体的に判断し、行動できる能力を身につけることが必要です。
 平成25年度より、市内全中学校区において、小中一貫教育を本格実施しました。各中
学校区にコーディネーターを配置するとともに、小学校に一部教科担任制を導入し、
そのための臨時講師を配置しました。今後は、小中一貫教育における成果を検証し、
さらに充実した取り組みを行う必要があります。
 また、高島市は豊かな自然を生かした体験活動や、先人の中江藤樹先生の生き方を学
び、子どもたちが将来の夢を考え、たくましく生きていこうとする態度の育成を目指
す取り組みを実施しています。
 各学校においては、具体的な数値目標を設定し、朝読書や図書館利用の工夫など、読
書活動に取り組んでいます。
【施策の方向】
「生きる力」を育むという基本理念に基づいて、基礎的、基本的な知識・技能の
習得、思考力・判断力・表現力等の育成、豊かな心や健やかな体の育成のための指
導の充実などを中核に据えて、義務教育9年間を見通した連続性のある新しい教育
課程の編成や指導体制の確立を進めます。
また、子どもの成長と学習の連続性を重視するため、小中一貫教育を推進します。
さらに、郷土の先覚の教えを取り入れた心の教育、恵まれた自然・人材に学ぶ地
域学習など、市内各校が同じ指針のもと、それぞれの特色を生かした学校づくりを
推進します。
-74-
第3章 目標実現のための施策の展開
【主な事業・取り組み】
事業
番号
対象年齢層
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
小中一貫教育推進事業
114
義務教育9年間を見通し、子どもの成長と
学習の連続性を重視した教育を行うことによ
って、子どもたちひとりひとりの学力の向上
を図るとともに、豊かな人間性やたくましい
心身を育みます。
平成26年度より本格実施した小中一貫教
育の成果を検証し、さらに充実した取り組み
を行います。
○
○
学校教育課
○
学校教育課
中学校外国語指導助手設置事業
115
中学生の英語での表現力の向上に向けて、
外国語指導助手と共に、充実した指導を行い
ます。
小学校外国語活動指導助手設置事業
116
中学校英語教育との連携を進め、小学生の
英語に対する興味・関心を高めるため、楽し
い外国語活動を展開します。
○
学校教育課
高島市学力向上事業
各学期末に振り返り、改善した上で次の学
117 期に学力向上に向けて取り組みを行うなど、
○
○
学校教育課
PDCAサイクルにより学力向上を図りま
す。
学校評議員の設置
地域に開かれた学校づくりを一層推進する
118 ため、引き続き学校評議員を設置し、地域の
○
学校教育課
人たちから学校運営についての意見を聞ける
ようにします。
情報教育の推進
119
各学校で情報教育全体計画を作成し、発達
段階に応じて、正しい情報活用能力と健全な
情報モラルの育成に取り組みます。
○
○
学校教育課
○
○
学校教育課
○
○
学校教育課
○
○
学校教育課
○
○
学校教育課
社会人講師・地域人材の活用
120
優れた知識や技能を持つ社会人(地域人材)
を特別講師として学校に迎え入れ、学校教育
の多様化と活性化を図っていきます。
体験活動の充実
それぞれの地域の自然や歴史、文化等を生
121 かし、保護者や地域の協力を得て、児童生徒
の発達段階に応じ、感動や成就感のある体験
活動を重視した教育活動を展開します。
読書活動の推進
122
各学校において、読書活動の推進に努め、
図書館利用を啓発していきます。
「心をみがく良知をみがく」実践活動
123
藤樹読本、藤樹芝居を活用し、道徳の時間
の充実を図ります。
-75-
対象年齢層
事業
番号
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
マイスクール事業
各学校が策定するスクールマニフェストの
124 推進のため、児童生徒や地域の実態に応じて、
○
○
学校教育課
○
学校教育課
学校ごとに特色ある自然体験活動や文化芸術
活動を推進します。
キャリア教育(職場体験)の充実
125
5日間の職場体験学習を通して、働くことの
意義を学び、自分の進路設計の機会とします。
基本施策(3) 家庭や地域の教育力の向上
【現状と課題】
 子どもとの接し方がわからないといった育児不安が増加しています。
 地域でのつきあいの希薄化など、地域の人が子育て家庭に関わる機会が減少していま
す。
 高島市では、子どもの発達や成長に応じた保護者の悩みや、その時期に大切にしたい
ことなどを取り上げた学習情報を提供する講演会等を開催しています。
【施策の方向】
子どもにとって最も大切な居場所であり、人格を築く基盤でもある家庭において、
親が子育ての義務と責任を十分に自覚しながら、楽しんで子育てができるよう、
「子
どもにどうかかわりあうか」などの講座を開催します。
地域においては、子育ての経験豊かな高齢者の協力や、地域における子育てリー
ダー的な人材の育成支援などを通じて地域の教育力の向上に努めます。また、地域
が持つ自然や歴史、伝統を生かした体験の場や、大人と子どもが地域で共に活動す
る機会の確保に取り組みます。
【主な事業・取り組み】
事業
番号
対象年齢層
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
家庭教育に関する学習機会の充実
子ども社会の現実を知り、家庭や地域の教育
126 力の向上を図るとともに、未来を担う心豊か
な子どもの育成や、大人も共に育つことがで
きるよう、研修会の開催等を行います。
-76-
○
社会教育課
第3章 目標実現のための施策の展開
事業
番号
対象年齢層
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
青少年健全育成事業
127
青少年育成市民会議との連携を中心に、学
校や学年の枠を超えた集団活動により、自然
体験や社会体験を通して家庭や地域に積極的
に関わっていく力を培い、青少年の健全育成
を推進します。
○
○
○
青少年課
○
○
○
青少年課
○
社会教育課
○
公民館
青少年団体活動支援
128
地域の異年齢の子どもたちが共に活動し、
自立心や主体性を培うことにより教育力の向
上につなげることや、青年が地域への愛情と
誇りを養い、地域活性化の取り組みを推進す
る活動を支援するため、青少年育成団体や青
年団体に補助金等の支援を行います。
PTAの活動支援
129
青少年の健全育成を推進するPTAの活動
を支援し、活動費の一部を補助します。
子どもにどうかかわりあうか講座
130
「子どもにどうかかわりあうのか」という
テーマについて、子どもの発達段階や年齢、
保護者の思いに合わせて、幼稚園・保育園・
認定こども園、学校で保護者を対象に、学習
情報の提供などを行います。
-77-
基本施策(4) 次代の親の育成
【現状と課題】
 少子化の進行や遊びの形態の変化など、地域において集団で遊ぶ機会や異年齢の子ど
もとふれあう機会が少なくなり、将来の育児能力につながる体験が減少しています。
 中学生や高校生が、次代を担う親として子どもを生み育てることについての意義を感
じたり、
子どもを持つことに対してポジティブなイメージを持つことができるように、
乳幼児とのふれあいの機会づくりや啓発が必要です。
【施策の方向】
次代の親となる子どもたちが、子育てに対して不安感や負担感を持つのではなく、
生命の大切さや成長の喜び、子育ての楽しさなどの感情を持つことができるよう、
幼稚園・保育園・認定こども園、学童保育所・学校、地域との連携により、小中学
生などが直接乳幼児とふれあうことができる機会づくりに取り組みます。
【主な事業・取り組み】
事業
番号
対象年齢層
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
異年齢とのふれあいの推進
131
幼稚園・保育園・認定こども園での職場体
験や保育実習などを通して、小中学生が乳幼
児への関心を深め、関わり方を学べる機会が
持てるようにします。
○
○
○
学校教育課
○
学校教育課
中学校ボランティア活動
132
幼稚園・保育園・認定こども園での絵本の
読み聞かせや運動会の手伝いなどのボランテ
ィア活動を通して、中学生が乳幼児とふれあ
うことの楽しさや喜びが味わえる機会を持て
るようにします。
-78-
第3章 目標実現のための施策の展開
基本目標5
子ども・子育てを見守り、支援する地域づくりの推進
基本施策(1) 子どもの交通安全を確保するための活動の推進
【現状と課題】
 市内の幼稚園・保育園・認定こども園で活動するカンガルークラブの活動は、それぞ
れ趣向を凝らした活動で、
幼児への交通安全意識の高揚に大きな役割を果たしており、
今後も活動の支援が必要です。
【施策の方向】
子どもが交通事故にあわないよう、子どもや地域住民への交通安全を啓発するた
め、交通安全に関する行事や広報活動などの充実を図ります。
【主な事業・取り組み】
対象年齢層
事業
番号
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
幼児カンガルークラブの支援
133
交通事故防止活動として、幼児への交通安
全への意識高揚を図るため、引き続き交通安
全マナー指導等活動への支援を行います。
○
○
○
交通対策課
基本施策(2) 子どもを犯罪・災害等の被害から守るための活動の推進
【現状と課題】
 子どもを狙った犯罪などに対しては、防犯設備の設置だけでは限界があるため、地域
住民の目による抑止が重要です。地域で住民同士、子どもも大人もあいさつを交わし、
日頃から顔の見える関係を築くことが犯罪抑止にもつながります。
 平成25年度末現在で、市内にはこども110ばんのおうち930か所、くるま・バス149
台、自転車95台を設置しています。
 スクールガードは、平成25年度で742名となっていて、市内小中学生の登下校を見
守っています。
 地震などの非常災害時を想定し、園児や児童生徒の安全確保のため、定期的に避難訓
練を実施しています。
-79-
【施策の方向】
子どもを犯罪被害から守るため、日頃から地域住民同士があいさつを交わしたり、
顔の見える関係づくりを促進するとともに、学校と家庭、地域が連携して登下校時
のパトロ-ル体制を強化し、緊急時には子どもが助けを求めることのできる場所の
確保に努めます。
また、地震などの災害時において、迅速に対応できるよう、学校等において定期
的に避難等の集団訓練を行います。
【主な事業・取り組み】
事業
番号
対象年齢層
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
高島市少年センター事業
134
135
青少年をめぐる環境の変化や困難さが多様
化・複雑化していることへの対応とともに、
青少年を社会全体で支える環境を整えること
を目指し、少年補導委員・警察署等と協力し
て、青少年の非行・犯罪や被害を未然に防止
するため補導活動・街頭啓発・未然防止教室
を行います。
○
こども110ばん設置事業
地域の子どもたちを犯罪等の被害から守る
ため、
「こども110ばんのおうち」設置事業を
行います。
○
○
○
○
○
○
○
○
青少年課
○
○
○
青少年課
少年センター
青少年課
郵便局連携・協力に関する協定
136
市内の郵便局および堅田郵便局が、登下校
時や長期休業中での子どもたちの見守りと、
不審者・不審車両情報を提供します。
子ども安全リーダーと不審者情報メール
137
地域住民や関係機関等が相互の連携を図
り、子どもを事件・事故から守るための見守
りと、被害を未然に防止するための情報を配
信します。
防犯カメラの整備
138
安全確保と犯罪防止のため、市内JR各駅に
設置した防犯カメラの維持管理に努めます。
○
○
○
○
○
○
防災課
○
○
○
○
○
○
防災課
○
○
学校教育課
○
○
学校教育課
防災灯の整備
139
夜間における犯罪防止と通行の安全を図
り、安全で安心なまちづくりのため、これま
で設置した防犯灯の維持管理に努めます。
学校安全防犯対策事業
140
児童生徒の安全を確保するため、小学生に
防犯ブザー、中学生にヘルメットの配付を行
います。
スクールガードによる子どもの見守り
141
子どもの犯罪被害を防ぐため、子どもの登
下校を見守るボランティアを依頼します。
-80-
第3章 目標実現のための施策の展開
対象年齢層
事業
番号
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
見守りネットワーク事業
市内企業等と協定を締結し、日頃の活動の
中で、異変や気になることを発見した場合、
関係機関に通報し、速やかに対応します。
142
○
○
○
○
○
○
担当課
地域包括支
援センター
社会福祉課
避難訓練の実施
園児・児童生徒の安全確保のため、地震な
どの非常災害時を想定し、消防本部とも連携
し、定期的に安全に避難するための集団訓練
を行います。
143
○
○
○
○
学校教育課
子育て支援課
基本施策(3) 子どもを取り巻く有害環境対策の推進
【現状と課題】
 有害環境対策としては、有害図書などの自動販売機が、平成23年度に撤去されました。
また、図書・ビデオ・玩具等の販売店に月3回立ち入り調査を行い、適切な陳列・販
売方法について、協力・改善を求めています。
 特に課題として、携帯電話のフィルタリングやコンビニでの未成年へのタバコ販売、
万引きがあり、関係機関と連携し適切な対応が必要です。
【施策の方向】
有害情報や犯罪の被害から子どもを守るため、市民や地域団体、事業者などの協
力を得て、有害図書などの販売方法の改善を求める市民運動の推進や、有害サイト
の自粛などの要請に取り組みます。また、インターネットや携帯電話などの使用に
関しても、啓発活動などを通して保護者の意識を高め、有害情報などへの対応策の
普及に努めます。
【主な事業・取り組み】
事業
番号
対象年齢層
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
有害図書等販売対策
144
青少年に有害な図書・ビデオ・玩具等の販
売に対し、適切な陳列や販売方法について、
協力・改善を求めます。
-81-
○
○
少年センター
対象年齢層
事業
番号
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
健全育成の課題対策
携帯電話のフィルタリング機能の活用につ
いて、販売店から保護者への働きかけの要請を
行うとともに、コンビニでの未成年者に対する
タバコ販売の規制、万引き等の問題について、
関係機関と連携して適切な対応を行います。
145
○
○
少年センター
○
○
青少年課
白ポストの設置
青少年に有害な図書などを自発的に破棄す
るよう呼びかける白ポストの設置について、
市民にその役割をPRするとともに、環境浄
化を図ります。
146
基本施策(4) 地域における高齢者の子育てへの参加に向けた取り組みの推進
【現状と課題】
 少子高齢社会となり、家族構成や地域社会における人間関係が変化し、高齢者と子ど
もがふれあう機会が減少していることから、お互いがふれあうことのできる機会づく
りや場所づくりが必要です。
 単位老人クラブの取り組みとして、幼稚園・保育園・認定こども園の幼児や小学生に
昔遊びの紹介等、交流事業を実施していますが、老人クラブの加入者が減少傾向にあ
ることから、活動の場を広げにくい状況があります。しかし、子どもたちとの関わり
を持った活動は、高齢者の生きがいにもつながることから、交流機会の充実が必要です。
【施策の方向】
高齢者の生きがいづくりにもつながることから、その知恵や経験を子どもの健全
育成に生かしてもらうため、高齢者と子どもがふれあうことのできる機会づくりや
一緒に活動ができる場所づくりに取り組みます。
また、高齢者の防犯パトロールなど、地域での活動を支援します。
【主な事業・取り組み】
事業
番号
対象年齢層
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
老人クラブ活動助成事業
147
高齢者の生きがいを高め、地域高齢者福祉
の向上を図ります。また、子どもたちとの交
流や一緒に活動する機会をつくります。
-82-
○
○
○
長寿介護課
第3章 目標実現のための施策の展開
対象年齢層
事業
番号
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
シルバー人材センター助成事業
148
定年退職者などの高年齢者に対して、地域
課題に密着した多様な仕事を提供し、高年齢
者の就業機会の拡大と生きがいの充実を図る
とともに、子育て支援についても積極的に取
り組みます。
○
○
○
○
○
○
長寿介護課
保育園等での地域活動
149
幼稚園・保育園・認定こども園において、
子どもと地域の高齢者などが世代を超えて交
流することにより、子どもたちに思いやりや
感謝の心を育てます。
○
子育て支援課
基本施策(5) 子育てを支援する生活環境の整備
【現状と課題】
 子どもと子育て家庭が楽しく生活するためには、良質な住宅に居住し、のびのびと安
心して遊ぶことができる環境が不可欠です。
 乳幼児等の子どもを連れての外出に際しては、歩道の段差やガードレール等安全施設
の整備など環境を整える必要があります。
 学校の登下校や地域子育て支援センター、幼稚園・保育園・認定こども園および学童
保育所などを利用するにあたり、交通事情によっては交通手段の確保が必要です。
 通学路においては、積雪対策が必要です。
 公共施設や商業施設など、子ども連れでも利用しやすいように、バリアフリー化に取
り組む必要があります。
【施策の方向】
子育てしやすい、住みよいまちを目指して、子育てに配慮した良質な住宅の建設
を推進するとともに、子ども同士や親子連れが安心して遊ぶことができ、また、高
島市の豊かな自然に親しむことができるよう、遊びや活動の場の充実を図ります。
子ども連れの人が安全に外出できるように、歩道や交通安全施設の整備を進める
とともに、駅舎およびその周辺については引き続き、バリアフリー化を進めます。
乳幼児などの子ども連れでも公共施設や商業施設などを利用しやすいよう、
「だれ
もが住みたくなる福祉滋賀のまちづくり条例」に基づいて、オムツ替えシートや授
乳室の設置など、ユニバーサルデザインの考え方による子育てバリアフリー化を働
きかけます。
-83-
【主な事業・取り組み】
事業
番号
対象年齢層
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
地域住宅計画の策定・実行
150
「だれもが安全・安心・快適に暮らせる住
まいの確保」を目指して、良好な住環境を有
する市営住宅を提供できるよう、引き続き、
必要な改修工事を行っていきます。
○
○
○
○
○
○
都市計画課
○
○
○
○
○
○
交通対策課
○
○
○
○
○
環境政策課
○
○
○
○
○
都市計画課
○
○
○
交通対策課
JR西日本への要望活動
151
県や近隣市など関係機関と連携し、JR西
日本に対して、引き続き、通勤時間帯におけ
る電車の増便や風対策などについて、要望活
動を行います。
湖岸緑地(浜園地)維持管理作業
152
地域住民が身近で自然を楽しめる場とし
て、浜園地の維持管理を行います。
都市公園整備事業
153
「公園施設長寿命化計画」に基づき、老朽化
の著しい遊具の改修等を進めます。
公営駐輪場内の放置自転車防止対策
154
市営駐輪場内の違法駐輪について、放置自
転車の定期的な処分を行うとともに、JRや
警察と連携し、適正な駐輪場管理に努めます。
駅および周辺のバリアフリー化
155
エレベーターや身体障がい者用トイレ、周
辺道路等バリアフリー化が未整備のJR3駅
について、利用状況を勘案しながら整備に向
けて取り組みます。
○
○
○
○
○
○
交通対策課
○
○
○
○
○
交通対策課
○
○
○
○
○
国県事業
対策室
○
○
○
○
○
土木課
○
○
○
○
○
社会福祉課
コミュニティバス等公共交通網の整備
156
コミュニティバスの利用状況を勘案しなが
ら、実態に即した公共交通網の整備を図りま
す。
国道161号バイパス等の整備促進
157
土木課
広域道路網の整備拡充を図り、地域内の連
携と都市間交流を高める交通ネットワーク
化、若者定住の促進および災害時の通行確保
のための道路整備を促進します。
雪に強い道づくり事業
158
降雪時においても円滑な登下校等交通が確
保できるよう、道路管理者が、除雪対応、消
雪、流雪等の施設管理を行います。
福祉のまちづくりの推進
159
だれもが安心して暮らせるよう、建築物な
どの届出に関して、
「だれもが住みたくなる福
祉滋賀のまちづくり条例」の規定に基づき、
必要な指導を行います。
-84-
○
第3章 目標実現のための施策の展開
基本目標6
親子の笑顔を支える仕事と生活の調和の推進
基本施策(1) 子育てを大切にする職場環境づくりの推進
【現状と課題】
 職場における育児休業制度については、制度のない職場や制度を十分理解していない
人がまだまだ多く、事業主に対する働きかけと制度に関する啓発が必要です。
 仕事と生活の調和の実現に積極的に取り組み、一定の基準を満たした企業を国が「子
育てサポート企業」として認定する制度とその認定マーク「くるみんマーク」および
新たに創設された特例認定制度と特例認定マーク「プラチナくるみん」に関して、市
民および事業主に広く周知を行います。
【施策の方向】
すべての人が、仕事と生活の調和「ワーク・ライフ・バランス」を実現し、安心
して子育てや地域活動などに参加できるよう、企業に対して育児・介護休業制度の
普及・定着を促進するとともに、労働条件の改善や働き方の見直しについて啓発に
努め、行政機関が率先して「仕事と生活の調和」に取り組みます。
また、仕事と生活の調和に取り組んでいる企業に関する紹介などを行い、市民の
関心を高めます。
【主な事業・取り組み】
事業
番号
対象年齢層
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
育児・介護休業法等制度の周知
160
関係機関との連携により、平成21年に改正
された育児・介護休業法をはじめ、育児・介
護雇用安定等助成金(両立支援レベルアップ
助成金)に関する情報提供を行うとともに、
その啓発に努めます。
○
商工振興課
ワーク・ライフ・バランスについての啓発
161
ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の
調和)を実現することの必要性について、市
民および企業等に対して、理解を深めるため
の啓発に努めます。
○
商工振興課
市民協働課
企業活動支援事業(労働環境改善助成金)
162
従業員の働きやすい環境づくりのため、労
働環境の改善に資する託児所を整備した企業
に対し、施設整備に要する経費の助成につい
て、制度の延長を検討します。
○
○
○
商工振興課
○
商工振興課
女性の再雇用の支援
163
関係機関と連携して就労相談を実施すると
ともに、雇用支援機関の情報提供など、女性
の再雇用の支援に努めます。
-85-
基本施策(2) 家庭生活等における男女共同参画の推進
【現状と課題】
 子ども・子育て支援に関するニーズ調査から、主に子どもの面倒をみている保護者か
らみて、配偶者(またはパートナー)の子育て参加がないと感じている人は、就学前
児童の保護者が19.1%、小学生の保護者が25.0%となっています。また、仕事と子
育てを両立する上で必要なことのトップは、
「配偶者の育児協力」であり、就学前児童
の保護者が53.7%、小学生の保護者が53.5%となっています。
 配偶者等が子育てに参加していない理由については、「仕事が忙しいから」が65.5%
となっており、働き方の見直しと男女が共に子育てや家事などへ参加することの重要
性について、理解を深めるための啓発が必要です。
【施策の方向】
子育てや家事などの家庭生活を男女が共に担っていくため、
「男性が家庭生活に関
わることは特別なことではない」という意識を、男性のみならず女性を含む市民や
企業など、社会全体に浸透させるための啓発活動を、引き続き推進します。
また、子育て家庭のみならず、すべての人がワーク・ライフ・バランスについて
理解し、男女共同参画意識を高めるための学習の場や関連情報の提供に努めます。
【主な事業・取り組み】
事業
番号
対象年齢層
事業・取り組みの名称/概要
出生 3歳 3~ 小学 中高 保護
前 未満 5歳 生 生 者
担当課
男女共同参画社会づくり推進事業
164
男女共同参画社会の実現を目指して、男女
共同参画フォーラムや広報たかしまへの掲載
を通じて、啓発や情報発信を行います。
○
市民協働課
○
健康推進課
母子保健事業における父親の子育て参加促
進
165
母子保健事業の中で、父親が参加しやすい
教室を開催し、子育て参加を促す啓発を行い
ます。
ワーク・ライフ・バランスについての啓発
(再掲)
161
ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の
調和)を実現することの必要性について、市
民および企業等に対して、理解を深めるため
の啓発に努めます。
-86-
○
商工振興課
市民協働課
第4章 事業量の目標
第4章
1
事業量の目標
子ども・子育て支援事業計画とは
子ども・子育て支援法第61条第1項の規定により、市町村は、「基本指針」に即して、
教育・保育及び地域子ども・子育て支援事業の提供体制の確保等に関する計画(市町村子
ども・子育て支援事業計画)を定めるものとされています。
また、同条第2項において、計画に記載すべき事項が定められています。その内容は以
下のとおりです。
■子ども・子育て支援事業計画に記載すべき事項
①
幼稚園・保育園・認定こども園などに関する需給計画
幼稚園・保育園・認定こども園について、計画期間の5か年度それぞれに、
「利用
見込量」と、その見込量に見合う幼稚園や保育園などの定員(供給)を確保してい
くための計画(確保方策)を定めます。
②
時間外(延長)保育事業等地域子ども・子育て支援事業に関する需給計画
時間外(延長)保育事業をはじめ、地域子ども・子育て支援事業について、見込
量と確保方策を定めます。地域子ども・子育て支援事業は、以下の事業をいいます。
①
放課後後児童健全育成事業
⑧
利用者支援事業
②
時間外(延長)保育事業
⑨
乳児家庭全戸訪問事業
③
子育て短期支援事業
⑩
妊婦健康診査事業
④
地域子育て支援拠点事業
⑪
養育支援訪問事業および要保護児童対
⑤
一時預かり事業
策地域協議会その他の者による要保護
⑥
病児・病後児保育事業
児童等に対する支援に資する事業
⑦
子育て援助活動支援事業
⑫
(ファミリー・サポート・センター事業) ⑬
③
実費徴収に係る補足給付を行う事業
多様な主体が本制度に参入することを
促進するための事業
教育・保育の一体的提供および推進体制の確保内容
認定こども園の普及に係る基本的な考え方などを定めます。
-87-
2
将来の子ども人口
事業量の目標を設定するため、基礎となる将来の子ども人口の推計を行いました。
■子ども人口の推計方法について
①
推計方法:コーホート変化率法
「コーホート」とは、ある年(期間)に生まれた集団のことをいい、コーホート
法とは、その集団のある期間の人口変化を観察することで、将来人口を推計する方
法をいいます。コーホート法による人口推計の主な方法としては、「変化率法」と
「要因法」があります。
コーホート変化率法とは、あるコーホート(同時出生集団)の一定期間における
人口の変化率に着目し、その変化率が対象地域の年齢別人口変化の特徴であり、将
来にわたって維持されるものと仮定して、将来人口を算出する方法のことです。
②
基準年:平成26年
③
データ:平成20年~26年の3月末現在の地域(旧町村)別、性・年齢1歳階級別
人口
④
合計特殊出生率:国立社会保障・人口問題研究所が平成25年3月の推計(中位)
に用いた仮定値を参考に、実際の0歳児人口をもとに、地域別に
15~49歳の女性の出生率(合計特殊出生率)を設定しました。
市全体は、各地域の推計結果を積み上げています。
⑤
男女児性比:平成20年~26年の0歳児の平均性比を用いて配分しました。
市全体および各地域の子ども人口の推計結果は次頁以降のとおりですが、高島市の人口
は依然として減少を続け、目標年度の平成31年度には5万人を割り、48,947人と推計さ
れます。
また、0~14歳の年少人口は減少を続け、平成31年度には5,434人と推計されます。
さらに、事業量見込みの対象となる就学前および小学生人口(0~11歳人口)は、一貫
して減少を続けるものと推計されますが、年齢区分ごとには、計画期間内の途中の年度で
多少の増減がありながら、減少傾向を示しています。
。
-88-
第4章 事業量の目標
■市全体 総人口・年齢3区分別人口の推計
実績 推計
(人)
60,000
52,392
51,903
51,357
50,786
50,192
49,577
48,947
15,773
16,056
16,163
16,252
16,310
30,322
29,610
28,927
28,370
27,783
27,203
6,326
6,137
5,974
5,803
5,659
5,542
5,434
平成25年
平成26年
平成27年
平成28年
平成29年
平成30年
平成31年
50,000
14,953
15,444
40,000
30,000
20,000
31,113
10,000
0
0~14歳
15~64歳
65歳以上
総数
■市全体 事業対象子ども(0~11歳)人口の推計
実績 推計
(人)
5,000
4,000
3,000
4,816
1,323
1,245
4,672
1,278
1,191
4,580
4,495
1,269
4,282
4,203
1,185
1,154
1,181
1,187
1,213
1,177
1,093
1,236
1,161
4,389
2,000
1,190
1,221
1,184
1,101
1,015
999
1,004
742
675
639
651
666
649
631
316
307
327
320
310
303
294
平成25年
平成26年
平成27年
平成28年
平成29年
平成30年
平成31年
1,000
0
0歳
1~2歳
3~5歳
-89-
6~8歳
9~11歳
総数
■地域別 総人口の推計
実績 推計
(人)
51,903
51,357
50,786
50,192
49,577
48,947
11,305
11,223
11,146
11,056
10,969
6,434
6,356
6,275
6,191
6,099
13,562
13,449
13,331
13,200
13,076
12,941
2,046
2,005
1,956
1,907
1,856
1,810
12,305
12,125
11,949
11,762
11,569
11,377
6,100
6,039
5,971
5,902
5,829
5,751
平成26年
平成27年
平成28年
平成29年
平成30年
平成31年
50,000
11,377
40,000
6,513
30,000
20,000
10,000
0
マキノ
今津
朽木
安曇川
高島
新旭
総数
■地域別 事業対象子ども(0~11歳)人口の推計
(人)
5,000
4,000
実績 推計
4,672
1,166
591
3,000
1,161
4,580
1,139
568
4,495
4,389
1,119
4,282
4,203
1,072
1,053
534
515
501
1,091
556
1,159
1,161
1,158
1,147
1,117
149
142
139
140
140
1,146
1,123
1,093
1,059
1,012
998
458
442
424
408
396
394
平成26年
平成27年
平成28年
平成29年
平成30年
平成31年
2,000
150
1,000
0
マキノ
今津
朽木
安曇川
-90-
高島
新旭
総数
第4章 事業量の目標
■マキノ地域
年齢
子ども人口の推計
実績
平成26年
平成27年
平成28年
推 計
平成29年
平成30年
平成31年
0歳
26
27
27
26
25
25
1歳
16
28
29
29
28
27
2歳
40
17
29
30
30
29
3歳
31
40
17
29
30
30
4歳
45
31
40
17
29
30
5歳
43
46
32
41
18
30
小計
201
189
174
172
160
171
6歳
37
43
47
32
42
18
7歳
33
37
43
47
33
43
8歳
41
33
37
43
46
32
9歳
47
42
34
38
44
48
10歳
51
47
42
34
38
44
11歳
48
51
47
42
33
38
小計
257
253
250
236
236
223
平成28年
推 計
平成29年
平成30年
■今津地域
年齢
子ども人口の推計
実績
平成26年
平成27年
平成31年
0歳
88
79
76
73
71
68
1歳
76
89
80
77
74
72
2歳
79
75
90
81
78
75
3歳
107
81
79
92
83
80
4歳
96
108
82
79
92
84
5歳
97
96
107
82
78
92
小計
543
528
514
484
476
471
6歳
93
96
95
106
81
78
7歳
86
91
94
93
104
80
8歳
118
85
90
93
92
103
9歳
106
115
83
89
91
90
10歳
105
104
114
82
87
89
11歳
95
104
103
112
81
87
小計
603
595
579
575
536
527
-91-
■朽木地域
年齢
子ども人口の推計
実績
平成26年
平成27年
平成28年
推 計
平成29年
平成30年
平成31年
0歳
10
10
9
9
8
8
1歳
11
11
11
10
10
9
2歳
16
12
12
12
11
11
3歳
13
15
11
11
11
10
4歳
13
14
16
11
12
12
5歳
7
13
13
16
11
12
小計
70
75
72
69
63
62
6歳
14
7
13
14
16
11
7歳
11
15
7
14
14
17
8歳
9
11
15
7
14
14
9歳
15
9
11
15
7
14
10歳
17
15
9
11
15
7
11歳
14
17
15
9
11
15
小計
80
74
70
70
77
78
■安曇川地域
年齢
子ども人口の推計
実績
平成26年
平成27年
平成28年
推 計
平成29年
平成30年
平成31年
0歳
76
90
89
87
86
84
1歳
89
76
90
89
87
86
2歳
97
91
77
93
92
89
3歳
109
98
91
78
92
91
4歳
100
111
100
93
80
95
5歳
115
98
109
98
93
79
小計
586
564
556
538
530
524
6歳
78
116
99
110
99
93
7歳
118
77
116
98
109
98
8歳
102
118
78
115
99
110
9歳
93
102
118
78
116
100
10歳
90
93
102
118
77
116
11歳
94
89
92
101
117
76
小計
575
595
605
620
617
593
-92-
第4章 事業量の目標
■高島地域
年齢
子ども人口の推計
実績
平成26年
平成27年
平成28年
推 計
平成29年
平成30年
平成31年
0歳
29
37
36
34
33
31
1歳
43
30
39
38
36
35
2歳
36
42
31
39
38
36
3歳
41
37
44
31
39
38
4歳
59
41
38
44
31
40
5歳
53
58
41
37
43
30
小計
261
245
229
223
220
210
6歳
57
53
58
40
37
43
7歳
46
58
54
59
41
37
8歳
55
46
58
54
59
41
9歳
58
55
46
58
54
59
10歳
54
58
54
46
58
54
11歳
60
53
57
54
46
57
小計
330
323
327
311
295
291
■新旭地域
年齢
子ども人口の推計
実績
平成26年
平成27年
平成28年
推 計
平成29年
平成30年
平成31年
0歳
78
84
83
81
80
78
1歳
88
78
84
83
81
80
2歳
84
90
79
85
84
82
3歳
106
86
92
81
87
86
4歳
107
105
85
91
80
86
5歳
79
106
104
84
90
79
小計
542
549
527
505
502
491
6歳
100
78
106
103
83
89
7歳
97
100
78
106
103
83
8歳
96
97
99
79
105
103
9歳
114
97
98
101
79
106
10歳
103
115
97
99
102
80
11歳
114
103
114
98
98
101
小計
624
590
592
586
570
562
-93-
3
教育・保育提供区域
①
教育・保育提供区域の定義
教育・保育提供区域は、子ども・子育て支援法に係る教育・保育事業を提供する基
礎となる市町村内の区域です(子ども・子育て支援法第61条第2項)。
教育・保育提供区域は、保護者や子どもが居宅から容易に移動することが可能な区
域を基本に、地理的条件、人口、交通事情などの社会的条件、教育・保育の整備状況
などを総合的に勘案した上で、市町村が独自に設定します。
地域ニーズに応じたサービスを計画的に提供する(最適な需給バランスを図る)た
めの基礎的な範囲となる教育・保育提供区域では、運用にあたり、次の事項が定めら
れています。
■教育・保育提供区域の運用に関して、子ども・子育て支援法に基づく基本指針に定
める事項
1
教育・保育提供区域は、教育・保育事業に共通の区域設定が基本
ただし、施設状況や利用実態に応じて、「子どもの認定区分ごとの設定」「地域子ど
も・子育て支援事業ごと(13 事業のうち、11 事業)の設定」も可能。
2
教育・保育提供区域は、教育・保育事業を認可する際の需給調整の判断基準
各提供区域の中で供給が不足する区域がある場合、その区域内に認可基準を満たす
申請があれば、原則、認可しなければならない(※)。
※①社会福祉法人、学校法人以外の者に対しては、客観的な認可基準への適合に加えて、経済的基
礎、社会的信望、社会福祉事業の知識や経験に関する要件を満たすことを求める。
②その上で、欠格事由に該当する場合や、供給過剰による需給調整が必要な場合を除き、認可す
るものとする。
3
施設や事業の利用は、提供区域内での利用が原則
ただし、区域外の施設・事業の利用も可能。
-94-
第4章 事業量の目標
②
高島市における教育・保育提供区域の設定
高島市は、旧6町村が平成17年1月に合併した市であり、それぞれが日常生活圏域
を形成していました。
小学校は16校区、中学校区は6校区、高齢者の保健福祉・介護保険事業計画では6つ
の日常生活圏域に分かれています。
このような中で、認定区分(1号、2号、3号)ごとの教育・保育提供区域と、地
域子ども・子育て支援事業(区域設定の必要な11事業)の提供区域を設定するにあた
り、次のことを重視します。
1)供給過多、あるいは供給過少にも柔軟に対応できること
区域を設定した場合、欠格事由に該当する場合や供給過剰による需給調整が
必要な場合以外は、基準等の条件を満たす申請が提供されると、認可すること
になるため、他の区域が供給過多であっても新たに認可することになるので、
資源の有効活用が妨げられることは避ける。
2)子ども同士、親同士の交流機会の増加につながるようにすること
既存の地域特性や上記の観点も踏まえ、高島市では教育・保育提供区域について、
次のとおり設定します。
①
認定区分(1号、2号、3号)ごとの教育・保育提供区域など、基本となる
提供区域は、
「市全域」の1区域とします。
②
地域子ども・子育て支援事業(区域設定の必要な11事業)の提供区域は、
次表のとおりとします。
※教育・保育給付(施設型給付または地域型保育給付)を受けるには、子どもの年齢
や保育の必要性に応じた「認定」が必要であり、これに従って給付が行われます。
1号認定:3~5歳、教育のみで保育を必要としない子ども
2号認定:3~5歳、保育を必要とする子ども
3号認定:0~2歳、保育を必要とする子ども
放課後児童健全育成事業の提供区域の設定については、学童保育所の利用は平日の
放課後が主であること、また通所に係る送迎等も勘案し、「中学校区」での実施を基
本とします。
■地域子ども・子育て支援事業の提供区域
事業名・事業概要
提供区域
考え方
放課後児童健全育成事業
中学校区 現状の各小学校区を基本として、
保護者が就労等により昼間家庭にいない
小学生に対して、放課後に適切な遊びや生 (6地域) 中学校区単位での実施とします。
活の場を提供
時間外(延長)保育事業
保育認定を受けた子どもについて、通常の
利用日および利用時間以外の保育を実施
市内全域
-95-
通常利用する施設等での利用が想
定されるため、市内全域とします。
事業名・事業概要
提供区域
考え方
市内全域
現状どおり、市内全域とします。
市内全域
利用状況等を踏まえ、市内全域と
します。
市内全域
教育・保育施設での利用を含むた
め、市内全域とします。
市内全域
現状どおり、市内全域とします。
市内全域
現状どおり、市内全域とします。
市内全域
教育・保育施設の活動の一環とし
て、市内全域とします。
市内全域
現状どおり、市内全域とします。
市内全域
現状どおり、市内全域とします。
市内全域
現状どおり、市内全域とします。
子育て短期支援事業
保護者が疾病等の理由により、家庭におい
て児童の養育が困難になった場合に、児童
養育施設等において養育・保護を実施
地域子育て支援拠点事業
乳幼児およびその保護者が相互の交流を
行う場所を開設し、相談、情報の提供や助
言等を実施
一時預かり事業
幼稚園や保育園において一時的に乳幼児
を預かり、必要な保護を実施
病児・病後児保育事業
病児または病後児について、病院や保育園
等の専用スペース等で一時的に保育を実
施
子育て援助活動支援事業
(ファミリー・サポート・センター事業)
乳幼児や小学生等の児童を有する保護者
等を会員として、預かり等の希望者と援助
することを希望する会員との相互援助活
動に関する連絡・調整等を実施
利用者支援事業
子どもまたはその保護者からの相談に応
じ、必要な情報の提供や助言等を実施
乳児家庭全戸訪問事業
生後4か月までの乳児のいるすべての家
庭を訪問し、養育環境の把握や情報提供等
を実施
妊婦健康診査事業
妊婦が定期的に行う健診費用を助成
養育支援訪問事業および要保護児童対
策地域協議会その他の者による要保護
児童等に対する支援に関する事業
養育支援が特に必要な家庭を訪問し、養育
に関する指導や助言等を実施
-96-
第4章 事業量の目標
4
乳幼児期の教育・保育の量の見込みと提供体制
①
教育・保育の見込量設定の考え方
教育・保育の見込量設定については、次の点を基本とします。
1)ニーズ調査結果から、就労状況等世帯の状況と就労意向、教育・保育事業の
利用状況や利用意向を踏まえ、国の算出マニュアルに基づくニーズ量を基本
としますが、保護者の就労現況や育児休業の取得状況、利用実績等を踏まえ、
見込量を設定します。
2)一方で、育児休業満了時には希望する教育・保育施設が円滑に利用できるよ
うにするとともに、保護者の就労による保育が必要な条件のみならず、育児
休業中の兄弟姉妹の預かり、保護者の学習、求職中の預かり等も踏まえた見
込量を設定します。
■見込量設定のフロー
就学前および小学生保護者ニーズ調査
同居世帯員、就労状況
就労意向、事業利用意向
「潜在的家庭類型」の算出
A:ひとり親家庭
B:フルタイム共働き
C:フルタイム・パートタイム等共働き
C’:フルタイム・パートタイム等共働き(短時間)
D:専業主婦家庭
E:パートタイム等共働き
E’:パートタイム等共働き(短時間)
F:どちらも未就労
人口推計
事業ごとの家庭類型別
利用意向率算出
計画期間中の家庭類型別児童数の推計
「見込量」
 「家庭類型別児童数」×「利用意向率」等により算出
 年齢区分ごとにも算出
 必要に応じ、利用実績等を勘案して見込み量を算出
※地域子ども・子育て支援事業も基本的には同様に算出
-97-
②
教育の実施
概
対
要
象:就学前児童(1号認定/3~5歳、2号認定/3~5歳)
施 設 数:平成26年度現在、5か所(うち、公立2か所、私立3か所、うち2か所は認定
こども園)
定 員 数:平成26年度現在、3~5歳:370人
■地域別
施設の利用状況
地 域
施設数
定員数
(か所)
(人)
平成25年度
利用実績
人数
充足率
(人)
(%)
平成26年度
利用実績
人数
充足率
(人)
(%)
マキノ
0
0
0
0.0
0
0.0
今
津
1
70
37
52.9
39
55.7
朽
木
0
0
0
00.
0
0.0
安曇川
2
140
117
83.6
119
85.0
高
島
0
0
0
0.0
0
0.0
新
旭
2
160
88
55.0
90
56.3
全
市
5
370
242
65.4
248
67.0
注)各年度は4月1日現在。人数は、施設の所在地域の人数としてカウントしています。
■幼稚園・認定こども園(幼稚園部)の見込量および確保方策
認定区分(年齢)
(単位:人)
計画期間
平成27年度
平成28年度
平成29年度
平成30年度
平成31年度
1号認定(3~5歳)
234
217
201
198
199
2号認定(3~5歳)
69
64
59
58
59
計
303
281
260
256
258
確 特定教育・保育施設
保
1号認定(3~5歳)
方
策 2号認定(3~5歳)
360
330
310
295
300
290
260
230
230
230
70
70
80
65
70
-98-
第4章 事業量の目標
確保策
○高島市は、県内の他市町に比べて幼稚園の数が少なく、中学校区内に幼稚園がな
い地域があることから、既存の保育園を認定こども園(幼保連携型または保育所
型)として認定を受けることにより、1号認定子どもに係る施設の確保を行うも
のとします。
①
認定こども園の整備(保育園からの移行)
マキノ地域
今津地域
公立保育園
私立保育園
マキノ東保育園
⇒ 認定こども園(保育所型)
マキノ西保育園
⇒ 認定こども園(保育所型)
なないろ保育園
⇒ 認定こども園(幼保連携型)
愛隣保育園
⇒ 認定こども園(幼保連携型)
⇒ 認定こども園(保育所型)
朽木地域
公立保育園
朽木保育園
安曇川地域
私立保育園
安曇川はこぶね保育園
⇒ 認定こども園(幼保連携型)
高島地域
②
私立保育園
しろふじ保育園
⇒ 認定こども園(幼保連携型)
公立保育園
高島保育園
⇒ 認定こども園(保育所型)
幼保連携型認定こども園(新制度へ移行)
安曇川地域
私立認定こども園(幼保連携型)
中央ユニバーサルこども園
藤波こども園
③
私立幼稚園(新制度へ移行)
今津地域
④
今津幼稚園
公立幼稚園(新制度へ移行)
新旭地域
さくら幼稚園
なのはな幼稚園
⑤
公立保育園(新制度へ移行)
今津地域
今津東保育園
安曇川地域
古賀保育園
新旭地域
さくら保育園
なのはな保育園
-99-
③
保育の実施
概
対
要
象:就学前児童(3号保育認定/0~2歳、2号保育認定/3~5歳)
施 設 数:平成26年度現在、14か所(うち、公立8か所、私立6か所)
定 員 数:平成26年度現在、0~5歳1,230人
■地域別
施設の利用状況
地 域
施設数
定員数
(か所)
(人)
平成25年度
利用実績
人数
充足率
(人)
(%)
平成26年度
利用実績
人数
充足率
(人)
(%)
マキノ
2
140
135
96.4
123
87.9
今
津
3
310
340
109.7
336
108.4
朽
木
1
40
39
97.5
41
102.5
安曇川
4
270
262
97.0
298
110.4
高
島
2
200
200
100.0
184
92.0
新
旭
2
270
258
95.6
258
95.6
全
市
14
1,230
1,234
100.3
1,240
102.5
注)各年度は4月1日現在。人数は、施設の所在地域の人数としてカウントしています。
○保育短時間認定に当たっての就労時間の下限は、「1か月当たり60時間以上」とし
ます。
○保育に係る量の見込みについては、高島市の保育園入園率等について考慮するととも
に、低年齢児について育児休業の取得状況や、実績を踏まえて算定するものとします。
■保育園・認定こども園(保育園部)の見込量および確保方策
認定区分(年齢)
(単位:人)
計画期間
平成27年度
平成28年度
平成29年度
平成30年度
平成31年度
3号認定(0歳)
76
85
80
78
76
3号認定(1~2歳)
344
355
360
352
334
小計
420
440
440
430
410
2号認定(3~5歳)
869
807
747
735
739
計
1,289
1,247
1,187
1,165
1,149
1,310
1,255
1,195
1,190
1,155
3号認定(0歳)
76
80
75
73
71
3号認定(1~2歳)
344
345
350
342
324
2号認定(3~5歳)
890
830
770
775
760
特定地域型保育事業
0
15
15
15
15
3号認定(0歳)
0
5
5
5
5
3号認定(1~2歳)
0
10
10
10
10
認可外保育施設
-
-
-
-
-
1,310
1,270
1,210
1,205
1,170
特定教育・保育施設
確
保
方
策
計
-100-
第4章 事業量の目標
確保策
○保育ニーズに対応するため、既設保育園および認定こども園により確保します。
○市内の社会福祉施設において、事業所内保育事業の実施が見込まれることから、
平成28年度から特定地域型保育事業により確保します。
事業所内保育事業
利用定員 8人以上10人以下 + 地域枠
3人
○近隣市等からの広域入園については、毎年延べ10人程度見込まれます。
平成26年8月19日現在の状況(年度末までの在園児童):
県内
大津市
5人(0歳児:1人、1~2歳児:2人、3歳以上児:2人)
県外
4人(0歳児:0人、1~2歳児:3人、3歳以上児:1人)
○広域入園は、高島市内への通勤者の児童、または病気・里帰り出産等に伴う人
が多く、大幅な増減は見込まれないことから、見込量および確保方法には計上
しません。
○市内の教育・保育施設については、民間施設の改築および耐震化が概ね完了し、
ニーズ量以上の施設定員が確保されています。
市内においては、年度当初において保育に係る待機児童は見込まれていません
が、近年では3歳未満児の保育ニーズが非常に高まっており、特に年度途中に
おける保育園への入園希望が年々増加しています。しかし、保育士の確保が難
しくなっているため、3歳未満児の年度途中での受け入れが非常に困難となって
いることから、今後は保育士確保の対策についての検討が必要となっています。
④
地域型保育事業の認可に関する需給調整の考え方
教育・保育提供区域において教育・保育事業の供給が不足している場合、当該区域
に認可基準を満たす地域型保育事業所の設置申請に対しては、原則、認可することと
なっています(児童福祉法第34条の15第5項)。
高島市では、この原則に則り、本計画に定める教育・保育提供区域の見込量に基づ
き、地域型保育事業の認可にあたっての需給調整を行います。申請された教育・保育
提供区域において、特定教育・保育施設および特定地域型保育事業所の利用定員総数
が、計画で定める見込量に既に達しているか、申請された地域型保育事業所の設置に
よって見込量を超える場合、地域型保育事業の認可をしないことがあります。
⑤
教育・保育の一体的提供の推進
教育・保育の提供にあたっては、家庭での教育とともに、人格形成の基礎なる乳幼
児期の教育・保育の重要性を踏まえ、質の高い教育・保育サービスの提供に、関係機
関等と連携して取り組みます。
○幼稚園・保育園・認定こども園と小中学校との連携
-101-
○幼稚園教諭と保育士の合同研修に対する支援
○認定こども園の設置に関する考え方
市内のうち幼稚園がない地域については、幼児教育を提供するための施設を設け
ることとします。方法については、既存の公立保育園を認定こども園として対応す
るものとし、施設の設備、人数規模ならびに年齢毎の集団規模等を考慮し、保育所
型の認定こども園を選択することとします(※教育の確保策
⑥
参照)
。
質の向上のための取り組み
○ 職員配置の充実(障がい児保育に係る加配保育士の配置など)
○ 職員の資質向上に向けた研修等の充実(公私立の教育・保育施設職員を対象とし
た合同研修の実施など)
○ 運営に関する自己評価、外部評価、第三者評価等の導入支援
○ 定期的な情報交換の実施(公私立園長会議、乳幼児専門部会)
○ 苦情処理解決のための第三者委員の設置
○ 県と連携した運営主体および施設への監査の実施
-102-
など
第4章 事業量の目標
5
地域子ども・子育て支援事業の量の見込みと提供体制
①
放課後児童健全育成事業
概
要
対
象:小学校1~6年生
内
容:保護者が就労等により昼間家庭にいない小学校に就学している児童に対し、放
課後等に学童保育所(放課後児童クラブ)で生活指導および適切な遊びを通し
て、児童の安全と心身の健全な育成を図ります。
施 設 数:平成26年度現在、10か所(NPO法人8か所、学童保護者会1か所、社会福
祉法人1か所)
■地域別
施設の利用状況
平成25年度利用実績
平成26年度利用実績
地 域
施設数
(か所)
登録数
(人)
利用数
(人)
施設数
(か所)
登録数
(人)
利用数
(人)
マキノ
1
47
34
1
36
36
今
津
3
161
123
3
124
124
朽
木
1
15
9
1
11
8
安曇川
1
69
56
2
69
63
高
島
1
87
39
1
65
39
新
旭
2
89
52
2
88
72
全
市
9
468
313
10
393
342
注)登録児童数は年度末。利用児童数は、月4日以上の利用数の月平均
平成26年7月から、安曇川地域で「あおやぎ学童保育所」が開設
■地域別
学童保育所(放課後児童クラブ)の見込量
(単位:人)
計画期間
地 域
平成27年度
平成28年度
平成29年度
平成30年度
平成31年度
低学年 高学年 低学年 高学年 低学年 高学年 低学年 高学年 低学年 高学年
マキノ
24
16
27
13
25
15
27
13
20
15
今
津
78
47
77
43
84
41
78
37
72
38
朽
木
7
3
7
3
7
3
8
2
8
2
安曇川
80
30
77
33
85
30
79
31
80
30
高
島
35
20
40
20
35
20
32
18
30
20
新
旭
80
30
82
28
83
27
84
26
80
25
全
市
304
146
310
140
319
136
308
127
290
130
合
算
450
450
-103-
455
435
420
■地域別
学童保育所(放課後児童クラブ)の確保方策
(単位:人)
計画期間
地域別
平成27年度
平成28年度
平成29年度
平成30年度
平成31年度
低学年 高学年 低学年 高学年 低学年 高学年 低学年 高学年 低学年 高学年
マキノ
24
16
27
13
25
15
27
13
20
15
今
津
78
47
77
43
84
41
78
37
72
38
朽
木
7
3
7
3
7
3
8
2
8
2
安曇川
60
18
60
18
85
30
79
31
80
30
高
島
35
10
40
20
35
20
32
18
30
20
新
旭
60
20
60
20
60
20
60
20
80
25
全
市
264
114
271
117
296
129
284
121
290
130
合
算
378
388
425
405
420
確保策
○見込量については、現状のニーズよりも高く出る傾向があることから、
「市町村
子ども・子育て支援事業計画における「量の見込み」の算出等のための手引き」
の地域子ども・子育て支援事業の量の見込みの具体的算出方法(2)放課後児
童健全育成事業(P40~42参照)に基づき、5歳児のニーズ量をもとに見込
量を設定することとします。なお、地域によっては、5歳児のニーズ量よりも
小学生のニーズ量の方が少ないという結果や、ニーズ量と現在の利用状況との
差が大きい地域については、大幅な過大・過小とならないよう、現在の利用状
況に近いニーズ量を量の見込みに採用することとします。なお、今後、計画の
見込量と保護者のニーズに大幅な相違がみられる場合は、計画の見込量を見直
すこととします。
○確保策について、当分の間は既存の学童保育所10か所において、利用児童の受
け入れを行うものとします。
今津地域では、40人規模を超える学童保育所があります。安曇川・高島・新旭
地域では、学童保育所への通所ニーズ量が現状よりも多く、既存学童保育所の
集団規模および施設数だけでは、ニーズ量の確保が困難であることから、既存
施設内において複数の部屋を利用し区分することや、利用施設の老朽化対策を
含め、新たな場所での開設等について検討することとし、平成27年度~31年
度の5年間の計画期間内に、ニーズ量が確保できるよう努めることとします。
※(例)小学校空き教室等の活用、民間空き施設等の活用、など
○基準条例における経過措置
専用区画の面積要件である「児童1人につきおおむね1.65平方メートル以上」、
ならびに集団規模の要件である「おおむね40人以下」の規定については、当分
の間、ただし書きにより「市長がやむを得ないと認めるときは、この限りでない。」
とする経過措置を設けていますが、平成27年度~31年度の5年間の計画期間内
に面積要件と集団要件の基準に合致するよう努めることとします。
-104-
第4章 事業量の目標
②
時間外(延長)保育事業
概
要
対
象:2号認定(3~5歳)、および3号認定(0~2歳)の乳幼児
内
容:保育認定を受けた子どもについて、通常の利用時間以外の時間において、保育
園、認定こども園等において保育を行います。
■地域別
ニーズ量(利用実人数)
地 域
(単位:人)
計画期間
平成27年度
マキノ
平成28年度
平成29年度
平成30年度
平成31年度
3
3
3
3
3
今
津
22
22
20
20
20
朽
木
0
0
0
0
0
安曇川
38
37
36
35
35
高
島
3
3
3
3
3
新
旭
18
18
17
17
17
全
市
84
83
79
78
78
■時間外(延長)保育事業の見込量および確保方策
項 目
(単位:人)
計画期間
平成27年度
平成28年度
平成29年度
平成30年度
平成31年度
見込量
90
80
80
80
80
確保方策
90
80
80
80
80
確保策
○既存の保育園および認定こども園の計14園で延長保育を実施しています。
現状の体制をもとに、引き続き延長保育の利用ニーズに対応します。
-105-
③
子育て短期支援事業
概
要
対
象:0~18歳
内
容:保護者の疾病等の理由により、家庭において養育を受けることが一時的に困難
となった児童について、児童養護施設等に入所させ、必要な保護を行います。
■事業実績
項
目
子育て短期支援事業
平成25年度
実績
平成26年度
見込み
な し
な し
■ニーズ量(利用延べ人数)
地
域
全
市
(単位:人日)
計画期間
平成27年度
平成28年度
4
平成29年度
3
平成30年度
3
3
■子育て短期支援事業の見込量と確保方策
項 目
平成31年度
3
(単位:人日)
計画期間
平成27年度
平成28年度
平成29年度
平成30年度
平成31年度
見込量
4
3
3
3
3
確保方策
4
3
3
3
3
確保策
○平成25年度のニーズ調査および平成26年度の検討を踏まえ、平成27年度から
の事業実施に努めます。
-106-
第4章 事業量の目標
④
地域子育て支援拠点事業
概
要
対
象:就学前の0~3歳の児童およびその保護者
内
容:平成26年度現在、市内の6地域の公立保育園または児童館に、それぞれ1か
所ずつ地域子育て支援センターを設置しています。
また、今津・安曇川・高島地域の私立保育園および認定こども園が設置する
子育て親子つどいの広場事業(6か所)に対し補助を行っています。
■地域別
地
地域子育て支援センターの利用状況(利用者数)
平成24年度
域
保護者
計
保護者
児童
計
1,425
2,625
1,212
1,237
2,449
今
津
1,183
1,427
2,610
1,103
1,394
2,497
朽
木
1,026
1.081
2,107
1,100
1,323
2,423
安曇川
2,215
2,554
4,769
1,687
1,943
3,630
高
島
1,661
2,202
3,863
1,605
1,855
3,460
新
旭
2,377
2,573
4,950
1,899
2,451
4,350
合
計
9,662
11,262
20,924
8,606
10,203
18,809
地域子育て支援拠点事業の利用状況(相談件数)
平成24年度
来室相談
電話相談
マキノ
49
3
今
津
13
朽
木
(単位:件)
平成25年度
来室相談
電話相談
52
27
5
32
0
13
20
1
21
28
0
28
29
0
29
安曇川
44
1
45
76
2
78
高
島
14
14
28
20
20
40
新
旭
54
0
54
26
0
26
合
計
202
18
220
198
28
226
■施設別
計
計
子育て親子つどいの広場の利用状況(利用者数)
施設
安
曇
川
児童
1,200
地 域
高
島
平成25年度
マキノ
■地域別
今
津
(単位:人)
(単位:人)
平成24年度
保護者
児童
平成25年度
計
保護者
児童
計
ふれあいひろば
2,113
2,495
4,608
1,581
1,930
3,511
あいあいひろば
778
837
1,615
852
1,011
1,863
未集計
未集計
未集計
752
839
1,591
はこぶねピヨピヨクラブ
-
-
-
498
561
1,059
さくらんぼ広場
-
-
-
1,292
1,560
2,852
子育て支援チューリップ
-
-
-
1,201
1,475
2,676
2,891
3,332
6,223
6,176
7,376
13,552
プチしろふじ
合
計
-107-
■地域別
地域子育て支援拠点事業の見込量
地 域
(単位:人)
計画期間
平成27年度
平成28年度
平成29年度
平成30年度
平成31年度
マキノ
232
275
276
269
262
今
津
630
636
597
576
555
朽
木
171
167
162
151
145
安曇川
769
769
802
790
775
高
島
437
416
438
421
401
新
旭
699
682
691
680
666
全
市
2,938
2,945
2,966
2,887
2,804
■地域子育て支援拠点事業の確保方策
項 目
(単位:か所)
計画期間
平成27年度
平成28年度
平成29年度
平成30年度
平成31年度
12
12
12
12
12
確保方策
確保策
○既存の子育て支援拠点6か所と子育て親子つどいの広場事業6か所において、在
家庭児童の保護者に対して、子育て情報や交流の場の提供、子育て相談を引き続
き行います。
【地域子育て支援センター】
6か所
マキノ地域
マキノ地域子育て支援センター
(マキノ児童館)
今津地域
今津地域子育て支援センター
(今津東保育園)
朽木地域
朽木地域子育て支援センター
(朽木保育園)
安曇川地域
安曇川地域子育て支援センター
(古賀保育園)
高島地域
高島地域子育て支援センター
(高島保育園)
新旭地域
新旭地域子育て支援センター
(さくら保育園)
【子育て親子つどいの広場事業】
今津地域
安曇川地域
6か所
ふれあいひろば
(なないろ保育園)
あいあいひろば
(愛隣保育園)
ピヨピヨクラブ
(安曇川はこぶね保育園)
遊びの広場チューリップ
高島地域
(中央ユニバーサルこども園)
さくらんぼ広場
(藤波こども園)
プチしろふじ
(しろふじ保育園)
○地域子育て支援拠点事業が、地域内で複数か所実施している場合は、拠点事業間
の相互の交流・情報交換を行い、利用者が利用しやすく、また一層効果的、効率
的な事業の展開を目指します。
-108-
第4章 事業量の目標
⑤
一時預かり事業
概
要
対
象:1号認定および2号認定(3~5歳)、その他0~5歳の乳幼児
内
容:家庭において保育を受けることが一時的に困難となった乳幼児について、主と
して昼間において、幼稚園・保育園・認定こども園、地域子育て支援拠点その
他の場所において、一時的に預かり、必要な保護を行います。
■一時預かり事業(幼稚園における一時預かり)の見込量と確保方策
項 目
見込量
認定
区分
(単位:人日)
計画期間
平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度 平成31年度
1号
292
271
251
247
248
2号
16,748
16,748
16,748
16,748
16,748
17,040
17,019
16,999
16,995
16,996
確保方策
■一時預かり事業(幼稚園における一時預かり以外)の見込量と確保方策(単位:人日)
項 目
計画期間
平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度 平成31年度
見込量
3,350
3,375
3,400
3,425
3,450
確保方策
3,350
3,375
3,400
3,425
3,450
3,250
3,250
3,250
3,250
3,250
100
125
150
175
200
0
0
0
0
0
一時預かり事業
(幼稚園型を除く)
子育て援助活動支援事業
(ファミリー・サポート・センター事業)
(病児・緊急対応強化事業を除く)
子育て短期支援事業
(トワイライトステイ)
確保策
○保育園および認定こども園(保育園部)の計13園で一時預かり事業を実施して
おり、引き続き「一般型」の一時預かり事業を行うことにより、保護者の一時的
な就労や疾病・事故・看護、育児に伴う心理的負担の軽減を図ります。
なお、認定こども園(保育園部)1園においても、「一般型」の一時預かり事業
の実施を目指します。
○私立幼稚園、認定こども園(幼稚園部)および公立幼稚園の計13園で、在園児
を中心とした「幼稚園型」の預かり保育を実施し、1号認定子ども(2号幼)
の保育を行います。
-109-
確保策
○量の見込みについて、一時預かり事業(幼稚園における一時預かり、
「幼稚園型」)
は1号および2号のニーズ量を採用することとします。次に、その他の一時預
かり事業(幼稚園における一時預かり以外、「一般型」)は、未就園児の利用ニ
ーズ量になりますが、子育て援助活動支援事業(ファミリー・サポート・センター
事業、病児・緊急対応強化事業を除く)
、子育て短期支援事業(トワイライトステイ)
のニーズ量、ならびに市内保育園での一時預かり事業の利用実績を勘案し、量
の見込みを設定することとします。
市内保育園における一時預かり事業の実績は、平成25年度の年間利用数が
571人日、過去最も利用が多かった平成20年度は708人日であり、ニーズ量
と大幅な隔たりがあることから、下記により算定を行うこととします。
一時預かり事業(幼稚園型を除く。)
※年間平均利用日数250日×1人・日(利用定員)×13か園=
-110-
3,250人日
第4章 事業量の目標
⑥
病児・病後児保育事業
概
要
対
象:幼稚園・保育園児と小学校1~3年生
内
容:子どもが病気のとき、保護者が仕事等の都合により家庭でみることが困難な場
合に、病児保育室(高島市民病院内)で子どもを一時的に保育します。
■地域別
事業実績(病児保育の利用状況)
平成23年度
地 域
平成24年度
平成25年度
利用日数 利用延べ児 利用日数 利用延べ児 利用日数 利用延べ児
(日)
童数(人日)
(日)
童数(人日)
(日)
童数(人日)
マキノ
8/ 3
0/ 4
0/ 9
今
津
76/ 19
39/ 22
29/ 32
朽
木
2/ 1
0/ 1
0/ 1
安曇川
16/ 8
29/ 14
35/ 30
高
島
11/ 2
22/ 7
14/ 9
新
旭
13/ 12
14/ 19
6/ 33
市
外
0/ 4
9/ 8
0/ 9
合
計
98
126/ 49
89
113/ 75
64
84/123
注)利用延べ児童数の右側の数字は登録児童数(人)
■病児・病後児保育事業の見込量
項 目
年間利用延べ人数
(単位:人日)x
計画期間
平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度 平成31年度
354
362
370
359
333
■病児・病後児保育事業、子育て援助活動支援事業(病児・緊急対応強化事業)
の見込量および確保方策
項 目
(単位:人日)
計画期間
平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度 平成31年度
見込量
354
362
370
359
333
確保方策
354
362
370
359
333
354
362
370
359
333
0
0
0
0
0
病児・病後児保育事業
子育て援助活動支援事業
(ファミリー・サポート・センター事業)
(病児・緊急対応強化事業)
確保策
○量の見込みについては、過去の利用実績を勘案し、小学校低学年のニーズ量を
基本とします。
○当該事業については、保護者の目線に立った利用がしやすいサービスの実施が
必要であるため、関係機関と調整し、事業の実施形態の充実を図るための検討
を進めます。
-111-
⑦
子育て援助活動支援事業(ファミリー・サポート・センター事業)
概
要
対
象:小学生以下の児童を有する子育て中の保護者等
内
容:乳幼児や小学校等の児童を有する子育て中の保護者等を会員として、児童の預
かり等の援助を受けることを希望する人と、当該援助を行うことを希望する人
との相互援助活動に関する連絡や調整を行います。
■事業実績
地 域
全
開設日
182日
市
会員数
提供会員: 82人
依頼会員: 26人
両方会員: 5人
合 計 : 113人
援助活動件数
・臨時的、突発的な預かり: 4件
・その他会員の仕事と育児
両立のための必要な援助: 75件
■子育て援助活動支援事業の見込量(年間当たり利用平均日数)
項 目
利用平均日数
(単位:人日)
計画期間
平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度 平成31年度
200
250
300
350
■子育て援助活動支援事業(就学後児童対象)の見込量および確保方策
項 目
400
(単位:人日)
計画期間
平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度 平成31年度
見込量
100
125
150
175
200
確保方策
100
125
150
175
200
100
125
150
175
200
0
0
0
0
0
子育て援助活動支援事業
(就学後児童対象)
子育て援助活動支援事業
(病児・緊急対応強化事業)
確保策
○平成25年7月1日から実施した事業であり、提供会員の人材確保が必要です。
提供会員の確保のため、年間2回に分け、子育てサポーター養成講座を開催しま
す。
○提供会員と依頼会員の確保のため、市広報・ホームページ等の活用や、幼稚園・
保育園・認定こども園といった教育・保育施設や、地域子育て支援センー・子
育て親子つどいの広場などの地域子ども・子育て支援事業をはじめ、様々な媒
体を活用して周知を図ります。
○平成25年度に着手した事業のため、ニーズ量に反映されませんでした。また、
事業の実績は、初年度75件しかなかったことから、事業の拡大のため、平成26
年度からひとり親世帯への利用料の助成を行っています。平成27年度以降、利
用の拡大を目指し、量の見込みも増加する方向とします。
-112-
第4章 事業量の目標
⑧
利用者支援事業
概
要
対
象:就学前児童(0~5歳)のいる保護者
内
容:新制度において新たに実施される事業で、類似事業として、市内では地域子育
て支援拠点事業と子育て親子つどいの広場事業を実施しています。
平成26年度現在、地域子育て支援センターは6地域で6か所、子育て親子つど
いの広場事業は6か所、計12か所で開設しています。
■利用者支援事業の見込量および確保方策
項 目
(単位:か所)
計画期間
平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度 平成31年度
見込量
3
3
3
3
3
確保方策
1
2
3
3
3
確保策
○平成26年度は内閣府が公募した「地域少子化対策強化事業」を実施(予算額
8,000千円)し、結婚から妊娠・出産・育児までの切れ目ない支援と各種情報
提供等を一元的に行う仕組みとして、「たかしま結びと育ちの応援団事業」を実
施しました。平成27年度以降は、
「利用者支援事業」で実施できるよう努めます。
○地域子育て支援センターや子育て親子つどいの広場事業を実施している保育園
および認定こども園、または幼稚園、関係機関等と連携し、総合的な相談窓口を
目指します。
○利用者支援事業は、国から「2中学校区に1か所」の方向性が示されているこ
とから、市内3か所の実施を目指し、段階的に取り組むよう努めます。
-113-
⑨
乳児家庭全戸訪問事業
概
要
対
象:生後4か月までの乳児
内
容:生後4か月までの乳児のいるすべての家庭を訪問し、子育て支援に関する情報
提供や養育環境等の把握を行います。
■地域別
事業実績
平成24年度
地
域
マキノ
対象児数
(人)
20
平成25年度
訪問数
対象児数
(人)
(人)
20
25
訪問数
(人)
28
今
津
72
71
83
78
朽
木
10
10
12
12
安曇川
84
78
75
70
高
島
37
36
34
34
新
旭
99
97
74
72
合
計
322
312
303
294
■乳児家庭全戸訪問事業の見込量および確保方策
項 目
(単位:人)
計画期間
平成27年度
平成28年度
平成29年度
平成30年度
平成31年度
見込量
327
320
310
303
294
確保方策
327
320
310
303
294
実施場所
市内一円
市内一円
市内一円
市内一円
市内一円
実施機関
北部・南部
健康いきいき
応援センター
北部・南部
健康いきいき
応援センター
北部・南部
健康いきいき
応援センター
北部・南部
健康いきいき
応援センター
北部・南部
健康いきいき
応援センター
委託団体等
-
-
-
-
-
確保策
○市健康推進課および北部・南部健康いきいきセンターの保健師が、新生児訪問
と合わせて事業を実施しています。
○児童数は、0歳児人口を基本とします。
○乳児家庭全戸訪問事業において、市内の子育て情報をまとめた「子育て応援ぶ
っく」を作成し、配付しています。また、家庭訪問時に、地域子育て支援セン
ターからのおもちゃと施設紹介の案内文を配付し、地域子育て支援センター事
業との連携と繋がりを持てるよう工夫をしています。
○今後の事業実施について、関係機関と連携・協議しながら進めます。
-114-
第4章 事業量の目標
⑩
妊婦健康診査事業
概
要
対
象:妊娠届出者
内
容:妊婦の健康の保持・増進を図るため、妊婦健康診査用受診券(14回分)と検査
券10枚を公費負担として配付します。
■事業実績
項 目
平成22年度
受診実人数(人)
受診延べ回数(回)
平成23年度
平成24年度
平成25年度
396
472
484
370
3,585
3,644
3,761
3,513
■妊婦健康診査事業の見込量および確保方策
項 目
計画期間
平成27年度
平成28年度
平成29年度
平成30年度
平成31年度
320
310
303
294
287
4,480
4,340
4,242
4,116
4,018
見込量
健診回数
(単位:人・回)
確保方策
実施場所
高島市、県内・県外 高島市、県内・県外 高島市、県内・県外 高島市、県内・県外 高島市、県内・県外
実施体制
高島市民病院ほか 高島市民病院ほか 高島市民病院ほか 高島市民病院ほか 高島市民病院ほか
検査項目
実施時期
7種
7種
7種
7種
7種
初期 2種、2回 初期 2種、2回 初期 2種、2回 初期 2種、2回 初期 2種、2回
23週まで
1種、2回
33週まで
1種、1回
23週まで
1種、2回
33週まで
1種、1回
23週まで
23週まで
1種、2回
33週まで
1種、2回
33週まで
1種、1回
1種、1回
23週まで
1種、2回
33週まで
1種、1回
24~35週まで 24~35週まで 24~35週まで 24~35週まで 24~35週まで
3種、3回
36週以降
2種、2回
3種、3回
36週以降
2種、2回
3種、3回
36週以降
3種、3回
36週以降
2種、2回
2種、2回
3種、3回
36週以降
2種、2回
確保策
○妊婦健康診査事業について、妊婦健康診査受診券14回と検査券10枚の公費負担
を引き続き行い、妊婦の健康管理の充実および経済的負担の軽減を図ることがで
きるように支援します。
○市の助成は、受診券14枚(2,500円/枚)+検査券10枚
○対象者数は、次年度の0歳児推計人口を基本とします。
○受診券の配付は、一人当たり14枚であることから、受診回数の見込量は、「対
象者数×14回」で算定します。
-115-
≪参
考≫
妊婦健康診査受診券
~利用方法の目安~
から
【基本受診券】
①8~11 週、②12~15 週、③16~19 週、④20~23 週、⑤24・25 週、
⑥26・27 週、⑦28・29 週、⑧30・31 週、⑨32・33 週、⑩34・35 週、
⑪36 週、⑫37 週、⑬38 週、⑭39 週
【検査項目および検査時期※】
①超音波検査
※医師の判断による
23 週までの間に2回
24 週から 35 週までの間に1回
36 週以降に 1 回
②血液検査
(妊娠初期)
初期に1回
③
〃
(妊娠中期)
24 週から 35 週までの間に1回
④
〃
(妊娠後期)
36 週以降に 1 回
⑤B群GBS検査
24 週から 35 週までの間に1回
⑥クラミジア検査
33 週までの間に 1 回
⑦子宮頸がん検診
初期に1回
-116-
第4章 事業量の目標
⑪
養育支援訪問事業
概
要
対
象:養育の支援が特に必要な家庭
内
容:養育支援が特に必要な家庭に対して、その居宅を訪問し、養育に関する指導・
助言等を行うことにより、当該家庭の適切な養育の実施を確保します。
■事業実績
項 目
平 成
21年度
平 成
22年度
平 成
23年度
平 成
24年度
平 成
25年度
訪問実家庭数(世帯)
119
122
164
285
188
訪問延べ件数(件)
600
471
598
586
510
■養育支援訪問事業の見込量(対象世帯数と訪問延べ件数)
項 目
(単位:世帯・件)
計画期間
平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度 平成31年度
対象世帯数
200
200
200
200
200
訪問延べ件数
600
600
600
600
600
確保策
○関係機関等と連携し、対象家庭の把握と訪問相談に努めます。
○過去の訪問延べ件数は、1世帯当たり平均2.7回となっていることから、訪問延
べ件数は世帯数×3回として見込量を算定しています。
-117-
⑫
要支援児童訪問事業および要保護児童対策地域協議会その他の者による
要保護児童等に対する支援に資する事業
概
対
要
象:保護者のいない児童または保護者に監護されることが不適切であると認められ
る児童等
内
容:要保護児童対策地域協議会の機能強化を図るため、調整機関職員やネットワー
ク構成員(関係機関)の専門性強化と、ネットワーク機関相互の連携強化を図
る取り組みを実施します。
■事業実績(要保護児童対策地域協議会等の開催状況)
項 目
平 成
21年度
平 成
22年度
平 成
23年度
平 成
24年度
平 成
25年度
代表者会議(回)
1
1
1
1
1
実務者会議(回)
11
11
11
11
11
個別ケース検討会議(回)
69
73
48
58
58
12
11
82
81
養育支援情報交換会(回)
81
計
85
60
注)養育支援情報交換会は、平成24年度から開催
■養育支援訪問事業および要支援児童、要保護児童等の支援に関する事業
の見込量および確保方策
(単位:人・回)
項 目
見込量
確保方策
計画期間
平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度 平成31年度
訪問人数
200
200
200
200
200
開催回数
85
85
85
85
85
訪問人数
200
200
200
200
200
開催回数
85
85
85
85
85
実施場所
市内一円
市内一円
市内一円
市内一円
市内一円
実施機関
子ども家庭
相談課
子ども家庭
相談課
子ども家庭
相談課
子ども家庭
相談課
子ども家庭
相談課
委託団体等
-
-
-
-
-
確保策
○児童虐待相談の対応の充実を図るため、相談員の資質向上を図るとともに、関係
機関や関係団体等の連携強化を図ります。
○定期に開催する会議の回数に、個別ケース検討会議の開催回数を加算します。
(過去5年間の平均回数)
-118-
第4章 事業量の目標
⑬
実費徴収に係る補足給付を行う事業
高島市では、市教育委員会の「高島市就学援助費給付要綱」により対応しています。
就学前子どもに対する実費徴収に係る補足給付を行う事業については、状況を見な
がら必要性を判断することとします。
⑭
多様な主体が本制度に参入することを促進するための事業
高島市では、本事業の実施予定はありません。
-119-
第5章
1
計画の推進
計画の推進主体と連携の強化
本計画の推進については、子どもに関わる総合的な計画でもあることや、子育ての社会
化の中で、市行政が地域住民や地域団体、関係機関や関係団体、社会福祉協議会や私立幼
稚園・保育園・認定こども園、企業、ボランティアグル―プ等との連携・協働の取り組み
が不可欠です。
とりわけ、子どもが犯罪や交通事故に巻き込まれないように見守ることや、災害時の避
難支援、また、子どもが次代の親として、高島の未来の担い手として、地域の歴史や文化
を良く知り、引き継ぐとともに、社会性やコミュニケーション能力、たくましく生きる力
などを培うことができるよう支援するには、子どもにとって身近な地域での多様な交流や
体験機会の提供などの取り組みが期待されます。
また、保護者が子育ての不安や悩みを抱えたまま、地域の中で孤立することがないよう、
身近な相談相手や情報提供先として、保護者に寄り添い支援することが期待されます。
さらに、ワーク・ライフ・バランスの推進にあたっては、企業や事業所の役割が大きい
ことから、少子高齢社会にあって男女が共に心も体も健康でゆとりを持って職業生活と子
育てや地域生活が行えるよう、子育て支援の職場環境づくりや制度・システムの改善を進
めていくことが期待されます。
高島市においては、地域社会を構成するこのような様々な主体と一体となって、本計画
の実現に向けて取り組んでいきます。
2
計画の進行管理
本計画(Plan)を総合的、効果的に推進するため、毎年、関係課による計画の実施(Do)
状況の把握・点検(Check)を行うとともに、高島市子ども・子育て会議での報告・審議
を行います。
また、社会情勢の変化や審議の状況により、見直し・改善(Action)を行います。
-120-
資料編
資料編
1
高島市の子どもと子育て家庭を取り巻く現状
①
保育園
平成26年4月1日現在、保育園は公立が8園、私立が6園あります。開園時間は延
長保育の時間を含めて19時までが12か所、19時30分までが2か所です。
延長保育、障害児保育はすべて園で実施しており、一時預かりは12か所、休日保育
は2か所で実施しています。地域子育て支援センターは5か所の公立保育園内に設置
しているほか、マキノ児童館内に設置しており計6か所です。また、私立保育園では
つどいの広場をすべての保育園計6か所で実施しています。
■保育園と保育内容(平成26年度)
公
開園時間
(延長保育含む)
延
長
保
育
一
時
預
か
り
休
日
保
育
障
が
い
児
保
育
地域
子育て
支援セ
ンター
つどい
の広場
私
定
員
(人)
マキノ東保育園
公
50
7:30~19:00
○
○
○
マキノ
マキノ西保育園
公
90
7:30~19:00
○
○
○
マキノ
今津東保育園
公
50
7:30~19:00
○
○
○
○
今
津
愛隣保育園
私
140
7:30~19:00
○
○
○
○
今
津
なないろ保育園
私
120
7:30~19:00
○
○
○
○
今
津
朽木保育園
公
40
7:30~19:00
○
○
○
○
朽
木
古賀保育園
公
50
7:30~19:00
○
○
○
○
安曇川
私
150
7:30~19:30
○
○
○
○
安曇川
私
40
7:30~19:00
○
○
○
安曇川
私
30
7:30~19:00
○
○
○
安曇川
しろふじ保育園
私
130
7:30~19:30
○
○
○
○
高
島
高島保育園
公
70
7:30~19:00
○
○
○
○
高
島
なのはな保育園
公
140
7:30~19:00
○
○
○
新
旭
さくら保育園
公
130
7:30~19:00
○
○
○
新
旭
保育園名
安曇川はこぶね
保育園
中央ユニバーサ
ルこども園
藤波こども園
(藤波保育園)
資料:子育て支援課
-121-
○
○
○
地 域
入園児童数
平成26年4月1日現在の保育園への入園児童数は、計1,240人となっています。年
齢別では、0歳児が20人、1歳児が97人、2歳児が170人、3歳児が304人、4歳児
が342人、5歳児が307人となっています(広域入園の児童を含む)。
■入園児童数(平成26年4月1日現在)
保育園名
年齢別入園児童数(人)
0歳
1歳
2歳
3歳
4歳
5歳
計
地域
マキノ東保育園
0
2
4
10
15
9
40
マキノ
マキノ西保育園
0
3
7
14
27
32
83
マキノ
今津東保育園
0
3
7
15
11
14
50
今
津
愛隣保育園
2
9
18
39
33
38
139
今
津
なないろ保育園
2
12
16
42
43
32
147
今
津
朽木保育園
1
3
7
11
13
6
41
朽
木
古賀保育園
3
4
7
12
14
14
54
安曇川
5
14
24
36
40
52
171
安曇川
0
8
15
8
7
3
41
安曇川
1
5
8
9
6
3
32
安曇川
しろふじ保育園
1
5
15
33
34
36
124
高
島
高島保育園
1
1
6
10
25
17
60
高
島
さくら保育園
3
13
16
32
34
22
120
新
旭
なのはな保育園
1
15
20
33
40
29
138
新
旭
20
97
170
304
342
307
1,240
安曇川はこぶね
保育園
中央ユニバーサル
こども園
(中央幼稚園)
藤波こども園
(藤波保育園)
計
資料:子育て支援課
■入園児童数の推移(各年4月1日現在)
0歳
1歳
年齢別入園児童数(人)
2歳
3歳
4歳
平成22年
18
76
143
286
323
309
1,155
平成23年
18
106
149
291
299
322
1,185
平成24年
18
113
198
289
302
298
1,218
平成25年
16
100
192
326
306
300
1,240
平成26年
20
97
170
304
342
307
1,240
年 次
資料:子育て支援課
-122-
5歳
計
資料編
②
幼稚園
平成26年5月1日現在、幼稚園は公立が2園、私立が3園あります。預かり保育お
よび特別支援教育は、すべての園で実施しています。
■幼稚園と教育内容(平成26年度)
幼稚園名
公私
定員
(人)
特別
支援
預かり保育
今津幼稚園
私
70
○
中 央 ユニ バ ー サ
ルこども園
(中央幼稚園)
私
70
○
藤波こども園
(藤波幼稚園)
私
70
○
さくら幼稚園
公
80
○
なのはな幼稚園
公
80
○
16:30まで
地 域
○
今
○
安曇川
○
安曇川
16:00まで
○
新
旭
16:00まで
○
新
旭
(特別預かり保育17:30まで)
長期休業中の希望保育11:30まで
17:30まで
長期休業中の希望保育17:30まで
17:30まで
(半日保育の日は12:30まで)
津
長期休業中の希望保育17:30まで
資料:子育て支援課
入園児童数
平成26年5月1日現在の入園児童数は、計247人となっています。年齢別では、3
歳児が88人、4歳児が77人、5歳児が82人となっています。
■入園児童数(平成26年5月1日現在)
幼稚園名
学級数
年齢別入園児童数(人)
3歳
4歳
5歳
計
今津幼稚園
3
12
13
13
38
中央ユニバーサルこども園
(中央幼稚園)
4
27
11
25
63
藤波こども園(藤波幼稚園)
3
15
23
18
56
さくら幼稚園
3
14
13
9
36
なのはな幼稚園
3
20
17
17
16
88
77
82
計
247
資料:子育て支援課
■入園児童数の推移(各年5月1日現在)
年齢別入園児童数(人)
4歳
5歳
年 次
学級数
平成22年
15
76
88
118
282
平成23年
15
69
98
90
257
平成24年
17
87
77
101
265
平成25年
17
77
85
71
233
平成26年
16
88
77
82
247
3歳
資料:学校基本調査
-123-
計
③
小学校
平成26年5月1日現在、小学校は17校(うち1校は休校)あり、学級数は139学
級、児童数は2,440人となっています。
■小学校の概要(平成26年5月1日現在)
小学校名
学級数(学級)
児童数(人)
地 域
マキノ東小学校
7
88
マキノ
マキノ西小学校
6
58
マキノ
マキノ南小学校
7
92
マキノ
マキノ北小学校
3
15
マキノ
マキノ北小学校
在原分校
休
校
マキノ
今津東小学校
20
477
今
津
今津北小学校
6
112
今
津
今津西小学校
3
6
今
津
朽木東小学校
6
72
朽
木
朽木西小学校
3
7
朽
木
広瀬小学校
6
45
安曇川
安曇小学校
14
274
安曇川
青柳小学校
8
161
安曇川
本庄小学校
7
89
安曇川
高島小学校
15
326
高
島
新旭南小学校
14
312
新
旭
新旭北小学校
14
306
新
旭
139
2,440
計
資料:学校基本調査
■小学校の学級数、児童数の推移(各年5月1日現在)
年 次
学級数(学級)
児童数(人)
平成22年
147
2,853
平成23年
144
2,738
平成24年
141
2,661
平成25年
138
2,550
平成26年
139
2,440
資料:学校基本調査
-124-
資料編
④
中学校
平成26年5月1日現在、中学校は6校あり、学級数が59学級、生徒数が1,423人と
なっています。
■中学校の概要(平成26年5月1日現在)
中学校名
学級数(学級)
生徒数(人)
地 域
7
144
マキノ
今津中学校
14
374
今
津
朽木中学校
3
61
朽
木
13
329
安曇川
高島中学校
7
174
高
島
湖西中学校
15
341
新
旭
59
1,423
マキノ中学校
安曇川中学校
計
資料:学校基本調査
■中学校の学級数、生徒数の推移(各年5月1日現在)
年 次
学級数(学級)
生徒数(人)
平成22年
62
1,548
平成23年
60
1,505
平成24年
56
1,469
平成25年
59
1,452
平成26年
59
1,423
資料:学校基本調査
-125-
⑤
放課後児童健全育成事業(学童保育)
平成26年5月1日現在、10か所で実施しており、利用児童数は342人となってい
ます。
■学童保育所(平成26年5月1日現在)
学童保育所名
利用児童数(人)
地 域
第4学童保育所
36
マキノ
第1学童保育所
58
今
津
第2学童保育所
18
今
津
第3学童保育所
48
今
津
8
朽
木
朽木学童保育所「どんぐり」
あど学童保育所
44
安曇川
あおやぎ学童保育所
19
安曇川
学童クラブ
しろふじ
39
高
島
新旭学童保育所「トライアングル」
35
新
旭
学童「やまびこ」
37
新
旭
資料:子育て支援課
■利用児童数の推移(各年5月1日現在)
年 次
学童保育数
利用児童数(人)
平成22年
11
347
平成23年
10
310
平成24年
10
285
平成25年
9
297
平成26年
10
342
資料:子育て支援課
-126-
資料編
2
計画の策定経過
■高島市子ども・子育て支援
年月日
平成25年
10月24日
11月25日~
12月10日
平成26年
3月12日
4月16日
5月21日
6月23日
事
あくしょん・ぷらん2015 策定の経過
項
内
平成25年度第1回
高島市子ども・子育て会議
高島市子ども・子育て支援
に関する調査(アンケート
調査)
平成25年度第2回
高島市子ども・子育て会議
平成26年度第1回
高島市子ども・子育て会議
平成26年度第2回
高島市子ども・子育て会議
平成26年度第3回
高島市子ども・子育て会議
(1)
(2)
(3)
(4)
容
会長・副会長の互選
高島市子ども・子育て会議について
子ども・子育て支援新制度について
高島市子ども・子育て支援事業計画の策定につい
て
(5) ニーズ調査(アンケート調査)の実施について
 就学前の子どもおよび小学生の子どもがいる家庭
すべてを対象に、幼稚園・保育園・認定こども園、
小学校を通して配布・回収
 市外の小学校または幼稚園・保育園に通う子どもや
未就園の子どものいる家庭には郵送により実施
 調査票は、就学前子どもの保護者調査用と小学生保
護者調査用を一体型して作成
 配布数:3,068件 回収数:1,980件
有効回収数:1,965件 有効回収率64.0%
(1) 子ども・子育て支援事業計画の策定について
①アンケート調査(ニーズ調査)の結果について
②高島市の子ども・子育てを取り巻く現状について
③「たかしま こども みらい あくしょん・ぷら
ん2」の進捗状況について
④「教育・保育提供区域」の設定(案)について
(2) 子ども・子育て支援新制度の検討状況について
(1) 子ども・子育て支援事業計画の策定について
①「量の見込み」について
②子ども・子育て支援新制度における基準について
(2) 子ども・子育て支援新制度の検討状況について
(1) 高島市次世代育成支援対策地域行動計画(後期計
画)の実施状況について
(2) 子ども・子育て支援新制度に係る国の検討状況等
について
(3) 高島市子ども・子育て支援事業計画の策定について
①「量の見込み」と「提供体制の確保の方策及びそ
の実施時期」について
②子ども・子育て支援新制度における高島市の基準
について
(1) 高島市子ども・子育て支援事業計画の策定につい
て
①「量の見込み」と「提供体制の確保の方策及びそ
の実施時期」について
②子ども・子育て支援新制度における例規について
(2) 子ども・子育て支援新制度に係る国の検討状況等
について
-127-
年月日
7月31日
8月27日
10月 1日
10月30日
11月25日
12月17日
事
項
内
平成26年度第4回
高島市子ども・子育て会議
平成26年度第5回
高島市子ども・子育て会議
平成26年度第6回
高島市子ども・子育て会議
平成26年度第7回
高島市子ども・子育て会議
平成26年度第8回
高島市子ども・子育て会議
平成26年度第9回
高島市子ども・子育て会議
容
(1) 高島市子ども・子育て支援事業計画の策定について
①「量の見込み」と「提供体制の確保の方策及びそ
の実施時期」について
②子ども・子育て支援新制度における例規について
③次世代育成支援対策推進法の期間延長と高島市
次世代育成支援対策地域行動計画について
(2) 子ども・子育て支援新制度に係る国の検討状況等
について
(1) 高島市子ども・子育て支援事業計画および高島市次
世代育成支援対策地域行動計画の策定について
①「量の見込み」と「提供体制の確保の方策及びそ
の実施時期」について
②高島市子ども・子育て支援事業計画および高島市
次世代育成支援対策地域行動計画に係る骨子案
等について
(2) 子ども・子育て支援新制度に係る国の検討状況等
について
(1) 高島市子ども・子育て支援事業計画および高島市次
世代育成支援対策地域行動計画の策定について
①高島市子ども・子育て支援事業計画における教
育・保育、地域子ども・子育て支援事業の「量の
見込み」と「確保方策」について承認を求めるこ
とについて
②高島市子ども・子育て支援事業計画および高島市
次世代育成支援対策地域行動計画に係る骨子案
等について
(2) 子ども・子育て支援新制度に係る国の検討状況等
について
(1) 高島市子ども・子育て支援事業計画および高島市次
世代育成支援対策地域行動計画に係る骨子案につ
いて
①基本理念、基本的視点、基本目標に対する意見に
ついて
②重点施策の検討について
(2) 子ども・子育て支援新制度に係る国の検討状況等
について
(1) 高島市子ども・子育て支援事業計画(素案)につ
いて承認を求めることについて
(2) 子ども・子育て支援新制度に係る国の検討状況等
について
(1) 特定教育・保育施設の確認手続きについて
(2) 子ども・子育て支援新制度実施に向けた予定につ
いて
-128-
資料編
年月日
平成27年
1月30日
事
項
内
平成26年度第10回
高島市子ども・子育て会議
高島市子ども・子育て支援
2月 2日~
3月 3日
あくしょん・ぷらん201
5(案)のパブリックコメ
ント
2月26日
3月10日
平成26年度第11回
高島市子ども・子育て会議
平成26年度第12回
高島市子ども・子育て会議
容
(1) 高島市子ども・子育て支援 あくしょん・ぷらん
2015(案)について
①高島市子ども・子育て支援事業計画における地域
子ども・子育て支援事業の「量の見込み」と「確
保方策」の一部を修正することにつき承認を求め
ることについて
②高島市子ども・子育て支援 あくしょん・ぷらん
2015(案)のパブリックコメントの実施につ
いて
(2) 特定教育・保育施設の確認手続きについて
①高島市特定教育・保育施設のみなし確認に係る利
用定員について
(3) 子ども・子育て支援新制度実施に向けた予定に
ついて
 高島市子ども・子育て支援 あくしょん・ぷらん2
015(案)のパブリックコメントを実施し、意見
を募集
 意見 なし
(1) 特定教育・保育施設の確認手続きについて
①高島市特定教育・保育施設の利用定員を設定する
ことにつき意見を求めることについて
(2) 高島市子ども・子育て支援 あくしょん・ぷらん
2015(案)について
①資料編について
(3) 子ども・子育て支援新制度の実施について
(1) 高島市子ども・子育て支援 あくしょん・ぷらん
2015(案)について
①高島市子ども・子育て支援 あくしょん・ぷらん
2015(案)のパブリックコメントの結果・公
表について
②「高島市子ども・子育て支援 あくしょん・ぷら
ん2015」(案)の決定について
(2) 子ども・子育て支援新制度の実施について
高島市附属機関設置条例(抜粋)
平成26年高島市条例第4号
1 市長の附属機関
名 称
担任する事務
委員の数
高島市子ども・ 子ども・子育て支援法の規定による子ども・子 15人
育て支援に関する施策その他子ども・子育て支 以内
子育て会議
援に関する総合的な施策の推進に関し必要な事
項ならびに次世代育成支援対策推進法の規定に
よる行動計画の策定および実施状況に関する事
項を調査審議すること。
-129-
任 期
3年
高島市子ども・子育て会議規則
平成26年高島市規則第30号
(趣旨)
第1条 この規則は、高島市附属機関設置条例(平成26年高島市条例第4号)第5条の規定
に基づき、高島市子ども・子育て会議(以下「子ども・子育て会議」という。)の組織、運
営その他必要な事項について定めるものとする。
(委員)
第2条 子ども・子育て会議の委員は、次に掲げる者のうちから、市長が委嘱または任命する。
(1) 学識経験のある者
(2) 子どもの保護者
(3) 子ども・子育て支援法(平成24年法律第65号)第7条第1項に規定する子ども・子育
て支援に関する事業に従事する者
(4) 関係団体の推薦を受けた者
(5) 市民
(6) その他市長が必要と認める者
2 委員が欠けた場合における補欠の委員の任期は、前任者の残任期間とする。
3 委員は、再任されることができる。
(会長および副会長)
第3条 子ども・子育て会議に、会長および副会長各1人を置く。
2 会長は、委員のうちから互選する。
3 副会長は、委員のうちから会長が指名する。
4 会長は、子ども・子育て会議を代表し、会務を総理する。
5 副会長は、会長を補佐し、会長に事故があるとき、または会長が欠けたときは、その職
務を代理する。
(会議)
第4条 子ども・子育て会議の会議(以下「会議」という。)は、会長が招集し、その議長とな
る。ただし、会長および副会長が選出されていないときは、市長が招集する。
2 会議は、委員の半数以上の出席がなければ開くことができない。
3
会議の議事は、出席委員の過半数をもって決し、可否同数のときは、議長の決するとこ
ろによる。
(関係者の出席等)
第5条 会長は、会議において必要があると認めるときは、委員以外の者に出席を要請し、
説明または意見を求めることができる。
(庶務)
第6条 子ども・子育て会議の庶務は、健康福祉部子ども局子育て支援課において処理する。
(その他)
第7条 この規則に定めるもののほか、子ども・子育て会議の運営に関し必要な事項は、委
員長が子ども・子育て会議に諮って定める。
付 則
この規則は、公布の日から施行する。
-130-
資料編
高島市子ども・子育て会議
委員名簿
(敬称略)
氏
名
所
三田村 治
属
等
夫 前 高島市教育委員会 教育相談・課題対応室
馬 場
惠美子 学校法人藤波学園
馬 場
佳代子 高島市立マキノ西保育園
保護者
山 川
好
保護者
京 谷
藤波こども園
恵 高島市立なのはな保育園
一
社会福祉法人近江愛隣会
松 本
幸
恵 朽木学童保育所
内 藤
佳
子 高島市立マキノ東保育園
川那部 祐
園長
長
保護者
園長
しろふじ保育園
佐代子 高島市学童保育指導員連絡協議会
白 井
浩
上 原
絵里奈 高島市健康福祉部健康推進課
伊 香
悦
子 高島市マキノ児童館
園長
会長
館長補佐
保健師
高島市民生委員児童委員協議会連合会
主任児童委員(安曇川)
三反田 ひとみ 社会福祉法人高島市社会福祉協議会
上 森
俊
明 学校法人恵の園
青 木
礼
子
今津幼稚園
学校法人安曇川学園
職員
園長
中央ユニバーサルこども園
主任
【改選委員】
(敬称略)
氏
名
所
南 沢
仁
司 朽木学童保育所
橋 本
妙
子 高島市立大師山さくら園
恵
会
副会長
愛隣保育園
和 治
菅 原
考
保護者
昌 社会福祉法人慈光会
子
室長
備
属
等
在任期間
平成25年10月1日
~平成26年3月31日
保護者
平成25年10月1日
~平成26年3月31日
園長
高島市健康福祉部健康推進課
-131-
保健師
平成25年10月1日
~平成26年4月30日
3
用語の説明
(1) 子ども・子育て支援新制度に関する用語
用
語
定
義
子ども・子育て関連3法
①「子ども・子育て支援法」
②「就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供に
関する法律の一部を改正する法律」
(認定こども園法の一部
改正)
③「子ども・子育て支援法及び就学前の子どもに関する教育、
保育等の総合的な提供に関する法律の一部を改正する法律
の施行に伴う関連法律の整備等に関する法律」
(関係法律の
整備法:児童福祉法、地方教育行政の組織及び運営に関す
る法律ほかの一部改正)
幼保連携型認定こども園
学校教育・保育及び家庭における養育支援を一体的に提供す
る施設とし、学校及び児童福祉施設としての法的位置づけを
持つ単一の施設であり、内閣府が所管する。設置主体は、国・
自治体・学校法人・社会福祉法人に限られる(株式会社の参
入は不可)。(認定こども園法第2条)
※ここでいう「学校教育」とは、現行の学校教育法に基づく
小学校就学前の満3歳以上の子どもを対象とする幼児期の
学校教育をいい、
「保育」とは児童福祉法に基づく乳幼児を
対象とした保育のこと。
すべての子どもの健やかな成長のために適切な環境が等しく
確保されるよう、国若しくは地方公共団体又は地域における
子育ての支援を行う者が実施する子ども及び子どもの保護者
に対する支援。(子ども・子育て支援法第7条)
「認定こども園法」第2条第6項に規定する認定こども園、
学校教育法第1条に規定する幼稚園及び児童福祉法第39条
第1項に規定する保育所のこと。
(子ども・子育て支援法第7
条)
認定こども園・幼稚園・保育所(教育・保育施設)を通じた
共通の給付。(子ども・子育て支援法第11条)
市町村長が施設型給付費の支給に係る施設として確認する
「教育・保育施設」を言い、施設型給付を受けず、私学助成
を受ける私立幼稚園は含まれない。
(子ども・子育て支援法第
27条)
小規模保育、家庭的保育、居宅訪問型保育及び事業所内保育
を行う事業。(子ども・子育て支援法第7条)
市町村長が地域型保育給付費の支給に係る事業を行う者とし
て確認する事業者が行う「地域型保育事業」のこと。
(子ども・
子育て支援法第29・43条)
主に満3歳未満の乳幼児を対象とし、利用定員が6人以上19
人以下で保育を行う事業。(子ども・子育て支援法第7条)
子ども・子育て支援
教育・保育施設
施設型給付
特定教育・保育施設
地域型保育事業
特定地域型保育事業
小規模保育
-132-
資料編
用
語
家庭的保育
居宅訪問型保育
事業所内保育
保育の必要性の認定
「確認」制度
地域子ども・子育て支援事
業
定
義
主に満3歳未満の乳幼児を対象とし、利用定員が5人以下で、
家庭的保育者の居宅またはその他の場所で、家庭的保育者に
よる保育を行う事業。(子ども・子育て支援法第7条)
主に満3歳未満の乳幼児を対象とし、当該保育を必要とする
乳幼児の居宅において家庭的保育者による保育を行う事業。
(子ども・子育て支援法第7条)
主に満3歳未満の乳幼児を対象とし、事業所内の施設におい
て、事業所の従業員の子どものほか、地域の保育を必要とす
る子どもの保育を行う事業。(子ども・子育て支援法第7条)
保護者の申請を受けた市町村が、国の策定する客観的基準に
基づき、保育の必要性を認定した上で給付を支給する仕組み。
(子ども・子育て支援法第19条)
【認定区分】
1号認定子ども:満3歳以上の学校教育のみ(保育の必要性
なし)の就学前の子ども
2号認定子ども:満3歳以上の保育の必要性の認定を受けた
就学前の子ども(保育を必要とする子ど
も)
3号認定子ども:満3歳未満の保育の必要性の認定を受けた
就学前の子ども(保育を必要とする子ど
も)
給付の実施主体である市町村が、認可を受けた教育・保育施
設及び地域型保育事業に対して、その申請に基づき、各私設・
事業の類型に従い、市町村事業計画に照らし、1号認定子ど
も、2号認定子ども、3号認定子どもごとの利用定員を定め
た上で給付の対象となることを確認する制度。
(子ども・子育
て支援法第31条)
※認可については、教育・保育施設は都道府県、地域型保育
事業は市町村が行う。
放課後児童健全育成事業、時間外(延長)保育事業、子育て
短期支援事業、地域子育て支援拠点事業、一時預かり事業、
病児・病後児保育事業、子育て援助活動支援事業(ファミリ
ー・サポート・センター事業)、利用者支援事業、乳児家庭全戸
訪問事業、妊婦健康診査事業、養育支援訪問事業及び要保護
児童対策地域協議会その他の者による要保護児童等に対する
支援に関する事業、実費徴収に係る補足給付を行う事業、多
様な主体が本制度に参入することを促進するための事業。
(子
ども・子育て支援法第59条)
-133-
(2) 地域子ども・子育て支援事業
事
業
放課後児童健全育成事業
時間外(延長)保育事業
子育て短期支援事業
地域子育て支援拠点事業
一時預かり事業
病児・病後児保育事業
子育て援助活動支援事業
(ファミリー・サポート・セ
ンター事業)
利用者支援事業
乳児家庭全戸訪問事業
妊婦健康診査事業
養育支援訪問事業および要保
護児童対策地域協議会その他
の者による要保護児童等に対
する支援に関する事業
内
容
保護者が就労等により昼間家庭にいない小学生に対して、
事業の終了後や夏休み等長期休業中に、小学校の余裕教室、
児童館等を利用して適切な遊びや生活の場を提供する事業。
保育認定を受けた子どもについて、通常の利用日および利
用時間以外の日・時間において、認定こども園・保育所等
において保育を実施する事業。
保護者の疾病等の理由により家庭において養育を受けるこ
とが一時的に困難となった児童について、児童養護施設等
に入所させ、必要な保護を行う事業で、短期入所生活援助
事業(ショートステイ事業)および夜間養護等事業(トワ
イライトステイ事業)があります。
乳幼児およびその保護者が相互の交流を行う場所を開設
し、子育てについての相談、情報の提供、助言その他の援
助を行う事業。(地域子育て支援センター、つどいの広場)
家庭において保育を受けることが一時的に困難となった乳
幼児について、主として昼間において、認定こども園・幼
稚園・保育所・地域子育て支援拠点その他の場所において、
一時的に預かり、必要な保護を行う事業。
病児または病後児について、病院・保育所等に付設された
専用スペース等において、看護師等が一時的に保育等する
事業。
乳幼児や小学生等の児童を有する子育て中の保護者を会員
として、児童の預かり等の援助を受けることを希望する人
と当該援助を行うことを希望する人との相互援助活動に関
する連絡、調整を行う事業。
子どもまたはその保護者の身近な場所で、教育・保育施設
や地域の子育て支援事業等の情報提供および必要に応じ相
談・助言等を行うとともに、関係機関との連絡調整等を実
施する事業。
生後4か月までの乳児のいるすべての家庭を訪問し、子育
て支援に関する情報提供や養育環境等の把握を行う事業。
妊婦の健康の保持および増進を図るため、妊婦に対する健
康診査として、①健康状態の把握、②検査計測、③保健指
導を実施するとともに、妊娠期間中の適時に必要に応じた
医学的検査を実施する事業。
養育支援訪問事業は、養育支援が特に必要な家庭に対して、
その居宅を訪問し、養育に関する指導・助言等を行うこと
により、当該家庭の適切な養育の実施を確保する事業。
要保護児童対策地域協議会その他の者による要保護児童等
に対する支援に関する事業は、要保護児童対策協議会の機
能強化を図るため、調整機関職員やネットワーク構成員(関
係機関)の専門性強化と、ネットワーク機関間の連携強化
を図る取り組みを実施する事業。
-134-
資料編
事
業
内
容
実費徴収に係る補足給付を 保護者の世帯所得の状況等を勘案して、特定教育・保育施
行う事業
設等に対して保護者が支払うべき日用品、文房具その他の
教育・保育に必要な物品の購入に要する費用または行事へ
の参加に要する費用等を助成する事業。
多様な主体が本制度に参入 特定教育・保育施設等への民間事業者の参入の促進に関す
することを促進するための る調査研究その他多様な事業者の能力を活用した特定教
事業
育・保育施設等の設置または運営を促進するための事業。
(3) その他の用語
ア行
【育児休業、育児・介護休業法】
育児休業とは、労働者がその子を養育するために行う休業のことで、育児・介護休業法と
は「育児休業、介護休業等育児または家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成4
年4月施行)のことです。この法律は、育児や介護を行う労働者が職業生活と家庭生活を両
立できるように支援することを目的としており、労働者は申し出により育児(介護)休業を
取得できることや、休業の申し出や取得を理由とする不利益な取扱いの禁止などが盛り込ま
れています。また、平成21年には子育て中の短時間勤務制度の義務化や残業免除の義務化、
子どもの看護休暇の拡充などを内容とする法改正が行われています。
【いじめ防止対策推進法】
平成25年6月21日に成立し、6月28日に公布された法律で、いじめが、いじめを受けた
児童等の教育を受ける権利を著しく侵害し、その心身の健全な成長および人格の形成に重大
な影響を与えるのみならず、その生命または身体に重大な危険を生じさせるおそれがあるも
のであることから、いじめの防止等のための対策を総合的かつ効果的に推進するため、いじ
めの防止等のための対策に関して基本理念を定め、国および地方公共団体等の責務を明らか
にするとともに、いじめの防止等のための対策に関する基本的な方針の策定や,いじめの防
止等のための対策の基本となる事項を定めるものです。
【NPO】
NPOは、non profit organization の略で、民間非営利組織などと訳され、医療・福祉、
環境、文化・芸術、スポーツ、まちづくり、国際協力・交流、人権・平和、教育、男女共同
参画など多様な分野における自主的、自発的な社会活動を行っています。
【オレンジリボン・キャンペーン】
子どもへの虐待をなくしたいという気持ちを込めて、オレンジ色のリボンを広める市民活
動です。リボンには、子どもの虐待の現状を広く知らせ、子どもの虐待を防止し、虐待を受
けた子どもが幸福になれるようにという気持ちが込められています。国では毎年11月を「児
童虐待防止推進月間」と定めています。
-135-
カ行
【CAPプログラム】
CAPはChild Assault Prevention(子どもへの暴力防止)の略で、CAPプログラム
とは、いじめ・誘拐・性的な暴力などに対して、「~してはいけません」という禁止教育の
方法ではなく、子どもたちが本来持っている力を引き出し、子どもたち自身があらゆる暴力
を跳ね返し、自分を大切にする心を育む教育プログラムです。知識中心に教え込むのではな
※
く、ワークショップ(参加型学習)形式で行います。
【キャリア教育】
望ましい職業観や職業に関する知識を身に付けさせ、自己の個性を理解し、主体的に進路
を選択する能力や態度を育てる教育のことです。
【ケースマネジメント】
対象者が持つ複数のニーズと、福祉的な制度や機関などの社会資源を、窓口を一元化して
結びつけようとする援助技法のことです。ケアマネジメントともいわれます。
【合計特殊出生率】
15~49歳の女性の年齢別出生率の合計のことで、ひとりの女性が一生の間に生む子ども
の数に相当します。
【子育てバリアフリー化】
妊産婦や子ども連れでも安心して利用できるような環境を整備することです。車いすやベ
ビーカーでも通ることができるように、道路や廊下の幅を広げたり、段差を解消したり、授
乳スペースを整備したりすることをいいます。
【子ども安全リーダー】
子ども安全リーダーとして警察および教育委員会から委嘱された人たちのことで、通学路
などでの子どもの安全を守るため、巡回パトロールや不審者情報の把握・通報などを行います。
【子どもの貧困】
子どもの貧困とは、等価可処分所得の中央値の50%以下の所得で暮らす相対的貧困の17
歳以下の子どもの存在及び生活状況をいい、一般的な水準の半分にも満たない水準で暮らし
ている子どもたちがどれだけいるのかということを指しています。厚生労働省の調査では、
平成24年の「子どもの貧困率」は16.3%となっており、約6人に1人が貧困状態といわれ
ています。
平成25年6月26日に成立した「子どもの貧困対策の推進に関する法律」は、子どもの将
来がその生まれ育った環境によって左右されることのないよう、貧困の状況にある子どもが
健やかに育成される環境を整備するとともに、教育の機会均等を図るため、子どもの貧困対
策を総合的に推進することを目的にしています。また、この法律に基づき、平成26年8月
29日には「子どもの貧困対策に関する大綱」が策定されています。
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資料編
【コミュニケーション能力】
自分の伝えたい内容を相手の反応から言葉を選びつつ正確に受け取られるように工夫し
て発信することのできる力と、相手から発せられた表現を正確に受取るとともに、その奥に
ある思いや考えを解釈し、反応しながら受け取ることのできる力のことをいいます。
【コンシェルジュ】
ホテルの職域の一つで、宿泊客の様々な相談や要望に応える「よろず承り係」をいいます
が、顧客ひとりひとりに応じたきめ細かいサービスが注目を集め、今ではホテルのみならず、
観光案内所や駅、百貨店、病院など、多くの業界・企業に、コンシェルジュという制度が
広がっています。1つの窓口で事足りるサービスが近年、ホテル以外でも目指されるように
なり、客が何でも相談できる窓口を設け、それに対して豊富な知識に基づいてそれぞれに合
った提案をするようなサービスやその職域に対して、コンシェルジュと称しています。
サ行
【仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)】
この実現の目的は、働き方の見直しなどにより、多様な選択が可能な社会をつくり、労働
者ひとりひとりが意欲を持って働きながら豊かさを実感して暮らせるようになることです。
これは少子化対策や労働市場改革にとどまらず、人々の生き方、ひいては社会のあり方に関
わる重要な課題です。平成19年12月、関係閣僚、経済界・労働界・地方の代表等の合意の
もと、「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」と、「仕事と生活の調和推
進のための行動指針」が策定され、目指すべき社会の姿や、企業・労働者・国・地方公共団
体が果たすべき役割などが具体的に示されました。
【次世代育成支援対策推進法】
平成15年7月に成立・公布されました。日本における急速な少子化の進行と家庭や地域を取
り巻く環境の変化を踏まえ、次代の社会を担う子どもが健やかに生まれ、育成される環境の
整備を進めるため、国が定める指針に即して自治体や企業が行動計画を策定し、10年間の
集中的、計画的な取り組みを推進することとされました。平成20年の法改正では、国の指針
における基本的視点に「仕事と生活の調和の実現の視点」が追加されたほか、行動計画を策
定しなければならない企業の対象範囲が拡大されました。
平成26年4月23日に公布された「改正次世代育成支援対策推進法」の主な改正事項は、
次代の社会を担う子どもの健全な育成を図るため、職場・地域における子育てしやすい環境
の整備に向け、次世代育成支援対策推進法の有効期限を平成37年3月31日まで10年間延長
することや、一般事業主行動計画の策定・届出義務に係る特例措置の創設、母子家庭および
父子家庭に対する支援の拡充、児童扶養手当と年金調整の見直し等となっています。
【次代の親】
平成15年に公布された「次世代育成支援対策推進法」では、市町村行動計画の策定を義
務づけていましたが、その策定指針において示された8つの基本的視点の1つに「次代の親
づくりの視点」があり、その内容は、「子どもは次代の親となるものとの認識のもとに、豊
かな人間性を形成し、自立して家庭を持つことができるよう、長期的な視野に立った子ども
の健全育成のための取り組みを進めることが必要である。」としています。
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【児童虐待】
「児童虐待の防止等に関する法律」(平成12年11月施行)では、児童虐待の定義を保護
者が満18歳未満の児童に対して、①身体的な暴力、②わいせつな行為、③著しい食事制限
や長時間の放置、④心理的に傷つける言動を行うこと、としています。同法は平成16年4
月に改正され、①保護者以外の同居人による虐待行為も保護者のネグレクトの一類型として
含まれること、②児童の目の前でドメステッィク・バイオレンス(配偶者や恋人など身近な
人から受ける暴力)が行われること等、児童への被害が間接的なものについても含まれるこ
と、と見直し拡大されました。
さらに、平成20年4月改正法においては、①地方公共団体は重大な被害を受けた虐待事
例の分析を行うこと、②市町村に対し通告児童の安全確認を行うことが義務化されたこと、
③地方公共団体の機関は、市町村長、児童相談所長から児童虐待に係る児童、保護者の情報
提供を求められたときは情報提供ができることが規定されました。
【少子高齢化】
出生率が低下する一方、平均寿命が伸びたことによって、人口全体に占める子どもの割合
が低下し、高齢者の割合が高まることをいいます。
【食育】
ひとりひとりが生涯を通じた健全な食生活を実現し、食文化の継承や健康の確保などが図
れるよう、食に関する様々な知識や食を選択する判断力を身に付けるための学習などの取り
組みのことです。
【人口減少社会】
総務省では統計局では、国勢調査による人口をもとに、毎月の日本の人口を推計していま
すが、平成17年国勢調査の結果、
「1年前の推計人口に比べ2万人の減少、我が国の人口は
減少局面に入りつつあると見られる。」と発表しました。これが、人口減少が現実の問題と
して広く注目されるきっかけですが、実際には平成18年、平成19年はわずかに増加し、人
口静止社会となっていました。それが平成20年には再び減少に転じ、その後減少率も徐々
に大きくなっていることから、平成20年が人口減少社会「元年」と言えるということのよう
です。なお、住民基本台帳による人口では、平成18・19年と減少、平成20・21年と増加、
平成22年以降再び減少し、減少数も多くなっています。
【スクールガード】
スクールガードとして各小学校に登録している学校安全ボランティアのことで、子どもの
登下校の時間にあわせて通学路などの巡回パトロールや危険か所の監視などを行います。
【生活困窮者自立支援法】
平成25年12月13日に公布され、平成27年4月1日施行の法律で、生活保護に至る前の
段階の自立支援策の強化を図るため、生活困窮者に対し、自立相談支援事業の実施、住宅確
保給付金の支給、その他の生活困窮者に対する自立の支援に関する措置を講ずることにより、
生活困窮者の自立の促進を図ることを目的としています。
【セルフケア】
自分で自分の健康を管理することです。
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資料編
タ行
【第三者評価】
福祉サービスの「第三者評価」は、社会福祉法人等の提供するサービスの質を事業者およ
び利用者以外の公正・中立な第三者機関が専門的かつ客観的な立場から評価を行うもの。
【だれもが住みたくなる福祉滋賀のまちづくり条例】
平成6年10月に滋賀県が制定した「滋賀県住みよい福祉のまちづくり条例」を改正し、名
称を改めたものです。この条例では、だれもが住みたくなる福祉のまちづくりに関して、県、
県民、事業者の責務を明記し、必要な施策の基本的事項や特定施設の基準などを定めています。
【男女共同参画社会】
「男女共同参画社会基本法」(平成11年6月施行)では、「男女が、社会の対等な構成員
として、自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、
もって男女が均等に政治的、経済的、社会的および文化的利益を享受することができ、かつ、
共に責任を負うべき社会」としています。
【地域の福祉力】
その地域が持つ課題を住民自身が認識し、住民自身がその課題の解決に向けて取り組む活
動などのことです。
【特別支援教育】
障がいのある幼児や児童生徒の自立や社会参加に向けた主体的な取り組みを支援すると
いう視点に立ち、幼児・児童生徒ひとりひとりの教育的ニーズを把握し、その持てる力を高
め、生活や学習上の困難を改善または克服するため、適切な指導および必要な支援を行うも
のです。平成19年4月から、「特別支援教育」が学校教育法に位置づけられ、すべての学校
において、障がいのある幼児・児童生徒の支援をさらに充実していくこととなりました。
【DV(ドメスティック・バイオレンス)、デートDV】
一般的には、夫婦や恋人など親密な関係にある(またはあった)男女間における、男性か
ら女性への暴力という意味で使われています。単に殴る、蹴るなどの身体的暴力だけでなく、
威嚇や無視、行動の制限などの心理的な苦痛を与えることの精神的暴力、望まない性的な行
為の強要などの性的暴力、生活費を渡さないなどの経済的に圧迫する行為なども含まれます。
デートDVは、結婚していない男女間での体、言葉、態度による暴力のことです。親密な
相手を思い通りに動かすために複合的に使われるあらゆる種類の暴力を指します。
ハ行
【ハイリスク妊産婦】
ハイリスク妊婦は、妊娠高血圧症候群やその他の合併症をもつなど、母体や胎児あるいは
新生児に重大な障がいを生ずる危険性の高い妊婦のことです。ハイリスク産婦は、育児不安
がみられ、保健指導が必要な産婦などのことをいいます。
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【パブリックコメント】
行政機関が政策の立案などを行おうとする際に、その案を公表して広く意見を求め、これ
らについて提出された意見などを考慮して最終的な意思決定を行う一連の手続きのことです。
【バリアフリー化】
公共の建物や道路、個人の住宅等において、障害者や高齢者をはじめだれもが安心して利
用できるように配慮した生活空間のあり方のことをいいます。具体的には、車いすでも通る
ことができるように、道路や廊下の幅を広げたり、段差を解消したり、手すりを設置したり
することをいいます。また、物理的な障壁だけではなく、社会参加への障壁の排除等心理的、
制度的な意味でも用いられます。
【フェミニストカウンセラー】
女性の立場に立ったカウンセリングを行うカウンセラーのことです。カウンセリングはカ
ウンセラーと相談者の対等な関係や、女性としての体験から生まれる共感を大切にしながら
行われます。
【ブックスタート事業】
親が乳児を抱きながら絵本を読み聞かせて、親子関係を築くきっかけにしたり、子どもの
情緒的な成長を促そうとするもので、乳幼児健診などにおいて絵本をプレゼントし、その楽
しさを知らせる活動です。
【ブックトーク事業】
特定のテーマに沿って、複数の本を順序良く組み合わせ、あらすじや著者などを交えて紹
介し、本に対する興味をおこさせることを目的とした本の紹介の手法のことです。
【放課後等デイサービス】
学校通学中の障がい児が、放課後や夏休み等の長期休暇中において、生活能力向上の
ための訓練等を継続的に提供することにより、学校教育と相まって障がい児の自立を促
進するとともに、放課後等の居場所づくりを行います。
マ行
【メンタルフレンド】
不登校や別室登校の児童・生徒の学習や人間関係づくりの支援を行う相談員のことです。
ヤ行
【ユニバーサルデザイン】
年齢・性別・国籍・身体的な能力などの違いにかかわりなく、すべての人ができるだけ支
障なく使えるように、道具や建物など様々なものをデザインしようとする考え方です。施設
や設備等にとどまらず、だれもが生活しやすいような社会システムを含めて広く用いられる
こともあります。
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資料編
ラ行
【良知】
人が生まれつき持っている良心、美しい心のことです。
ワ行
【ワークショップ】
参加体験型学習とも訳されます。講義などの一方的な知識伝達ではなく、参加者が自ら参
加・体験し、グループの相互作用の中で何かを学びあったり創り出したりする形式のことで
す。また、その作業そのものを意味することもあります。
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高島市子ども・子育て支援事業計画
および次世代育成支援対策地域行動計画
「高島市子ども・子育て支援 あくしょん・ぷらん 2015」
平成 27 年 3 月
発行・編集
高島市
健康福祉部
子ども局
子育て支援課
〒520-1592
滋賀県高島市新旭町北畑565番地
TEL:0740-25-8136(直通)
FAX:0740-25-5490
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