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浦河町立浦河第二中学校
別記様式1 新体力テストの結果分析から授業改善・生活改善をめざして 取組の目的 浦河町立浦河第二中学校 ○ 全校生徒数 42 名(男子 25 名 女子 17 名) 教職員数 1 ○ 12 名 実 践 新体力テストの結果等から生徒の実態を把握し、保健体 育の授業において、体力の向上を図る取組を充実させる。 意識調査を実施し、生活・運動習慣の実態把握を基に、家 庭生活を含めた運動習慣の確立を図ろうとする態度を養う。 の 概 要 児童生徒の実態及び体力向上の取組計画 (1)体格及び新体力テストにおける第2学年生徒の実態と比較データ 体格及び新体力テスト比較データ 中学校 2年男子 身長(cm) 標本数 体重(kg) 平均値 標本数 平均値 標本数 肥満傾向児・痩身傾向児の出現率(%) 高度 中等度 軽度 正常 やせ 肥満 肥満 肥満 1.2% 3.0% 3.7% 90.0% 2.0% 高度 やせ 0.1% 全国 499,767 159.6 497,342 48.5 494,988 北海道 20,802 161.0 20,708 50.1 20,599 1.4% 3.8% 4.5% 88.1% 2.2% 0.1% 11 159.9 11 51.7 11 9.1% 0.0% 0.0% 81.8% 9.1% 0.0% 肥満傾向児・痩身傾向児の出現率(%) 高度 中等度 軽度 正常 やせ 肥満 肥満 肥満 0.6% 2.3% 3.9% 89.2% 3.8% 高度 やせ 0.1% 浦河第二中学校 中学校 2年女子 身長(cm) 標本数 体重(kg) 平均値 標本数 平均値 標本数 全国 476,190 154.8 466,919 46.7 465,282 北海道 20,291 155.3 19,873 47.0 19,795 0.8% 2.5% 4.0% 88.6% 4.0% 0.2% 6 150.9 6 44.2 6 0.0% 0.0% 0.0% 100.0% 0.0% 0.0% 浦河第二中学校 中学校 2年男子 全国 北海道 浦河第二中学校 中学校 2年女子 全国 北海道 浦河第二中学校 握力 ㎏ 29.0 29.5 30.8 上体起こし 長座体前屈 反復横とび 握力 ㎏ 23.7 23.4 20.7 上体起こし 長座体前屈 反復横とび 回 27.5 26.4 27.6 回 23.1 20.8 21.2 ㎝ 42.9 41.1 43.0 ㎝ 45.2 43.3 49.3 回 51.3 49.0 42.9 回 45.6 42.6 26.0 20mシャトルラン 回 85.3 79.7 90.8 20mシャトルラン 回 57.8 49.0 29.0 50m走 秒 8.0 8.2 8.4 立ち幅とび ハンドボール投げ ㎝ 193.4 192.2 209.6 m 20.9 20.5 22.3 50m走 秒 8.9 9.1 9.4 立ち幅とび ハンドボール投げ ㎝ 166.5 160.4 164.3 m 12.9 12.1 14.8 ・男子、女子ともに、体格に痩身や肥満の傾向はなく、全国平均とほぼ同じ状況でした。 ・男子は、反復横とびと 50m 走以外の種目が全道・全国平均を上回っていました。 ・女子は、長座体前屈とハンドボール投げ以外の種目が全国平均を下回っていました。 特に、反復横とびと 20m シャトルランの種目の数値が低い状況でした。 (2)学校・家庭・地域等における取組計画と数値目標 ① 学校における取組計画 ・保健体育の授業…柔軟性や敏捷性の向上、瞬発力や持久力の向上を意図した運動を毎時間の 授業に取り入れました。個人差を考慮した指導を行い、活動意欲を喚起す るよう留意しました。 ・体育的行事………体育大会で全員が 100m走に出場し、それ以外にも2種目以上必ず参加 するとともに、生徒一人一人の目標設定を行いました。 ・部 活 動………現在9割が部活動に参加しているものの、全員が運動部に加入するよう、 生徒会活動を通して呼びかけました。 ② 家庭・地域を意識した取組計画 ・家 庭…………学級レクや親子レクでミニバレーやテニポン等の体育的活動をレクリエ ーションに取り入れ、親子で運動に参加する機会を設けました。 ・地域行事…………地域のパークゴルフ大会などに積極的に参加するよう促しました。 ③ 数値目標: 【3学期に「反復横とび」を測定し、男女とも平均値5ポイントアップを目指す。 】 別記様式1 2 具体的な取組 (1)保健体育の単元及び授業の工夫改善 ・授業の導入時において、 「動作の切り返し」 、 「サ イドステップ」 、 「反復横とび」 、 「バ-ビ-テス ト」などの運動に取り組み、「すばやさ」や「タ イミングのよさ」 、「力強さ」などの運動特性を 高める工夫を行いました。 <すばやさの向上を目指した準備運動の一場面> (2)保健体育の授業・体育的行事における個人差を考慮した目標設定と指導 ・学習シートを工夫し、生徒自身が目標の達成に向けた自己課題を明確にするとともに、個 に応じた指導に活用するなど、学習内容の確実な習得と意欲の向上に向けた工夫を行いま した。また、体育大会で全員が 100m走に出場し、それ以外にも2種目以上参加できるよ う種目を工夫するなど個人差に応じた指導、目標設定を行いました。 (3)学級レク、学級親子レクの企画・実施 ・年3回の学級レクにおいて、技術や技能の差 が少なく全員で運動に親しむことができるよ う、ニュースポーツを実施しました。 ・親子で運動を楽しむことをねらいとして、年 2回程度、学級親子レクを保護者が参加しや すい土曜日または長期休業中等に企画・実施 しました。 (4)意識調査で運動時間の調査を実施 本時の目標 何ができるようになればよいか 月 記入欄 自分の課題 何ができるようになりたいか できるようになったこと 理解できたこと 本時の目標 何ができるようになればよいか 課題解決のために必要な練習 月 自分の課題 何ができるようになりたいか 日 本時の感想 できるようになったこと 理解できたこと 理解できなかったこと できなかったこと 課題解決のために必要な練習 本時の目標 何ができるようになればよいか 日 本時の感想 月 自分の課題 何ができるようになりたいか 理解できなかったこと できなかったこと ・年2回(1・2学期末) 、家庭での時間の使い方につい 月 て「週当たり、部活動を除く平日・休日の運動時間」 記入欄 <保健体育授業ワークシート> 本時の目標 何ができるようになればよいか 自分の課題 何ができるようになりたいか 1回目 2回目 について調査しました。生徒の運動習慣の意識を高め 1年 0.5時間 1回目 0.4時間 2回目 ることができるよう、調査結果に基づいて家庭に働き 2年 1年 1.1時間 0.8時間 0.5時間 0.4時間 かけるなど、家庭との連携を図る必要があります。 3年 2年 1.1時間 0.8時間 1.1時間 0.8時間 3年 <運動時間の調査結果> 1.1時間 0.8時間 実 実 践 践 の の 成 成 果 果 等 等 ○ 「すばやさ」 、 「タイミングのよさ」の運動特性の運動を準 新体力テスト 3学期実施 差 備運動の中で継続して取り組んだことにより、男女とも平均 男子 42.9 48.5 +5.6 で5~6ポイント向上した。 女子 26.0 32.2 +6.2 ○ 反復横跳び 反復横とび 「体の動かし方やコツのわかる授業」を意識した指導の工 夫や授業改善を行ったことにより、生徒の運動に対する意欲の向上が見られた。 ● 保健体育の授業を基盤として、生徒の体力向上と運動習慣形成を図るよう、学校教育全体で 具体的な体力向上の方策を改善したり、生活時間の有効活用を促したりする必要がある。