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Jean-Michel Stéphan

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Jean-Michel Stéphan
Côte du Rhône
Jean-Michel Stéphan
Côte-Rôtie
ジャン・ミッシェル・ステファン
コート・ロティの元来の味わいを表現する
パカレと共にジュール・ショヴェの影響を受ける
コート・デュ・ローヌ最北の産
地コート・ロティはリヨンから
車で20分程。ローヌ河の西
側沿って見上げると首が痛く
なる様な40℃の急斜面に
葡萄畑が続く場所である。コ
ート・ロティには著名な2つの
丘”コート・ブロンド“と”コート・
ブリュンヌ“があるが、ジャ
ン・ミッシェル・ステファンは
両方に畑を所有する。その
控えめな人柄と同様に彼の
醸造所は非常に目立たない。
知らない人は見落としてしま
いそうな小さな看板が掲げ
られた醸造所は、元は果樹
栽培を行っていた父親が収
穫した果物の保管庫として使っていた場所だ。ボジョレーの醸造学校
を卒業したジャン・ミッシェルが家に戻ったのは1991年。生物学と農
学を元にこの地でワイン造りに挑戦している。ラピエール一家やフィリッ
プ・パカレとも親交が深く、皆共にジュール・ショヴェの影響を強く受けて
いる。急斜面での作業は一部馬による作業を行う他は、殆どを手作業
で行う。化学薬品は一切使わず、必要な場合はボルドー液と硫黄のみ
使用。醸造は228L の木樽を使用するが、SO2は添加していない。
コート・ロティのシラーの元祖“Seline(スリーヌ)種”
コート・ロティではシラー種に20%までヴィオニエを混ぜる事が許され
ている。ジャン・ミッシェルが拘るのはこの地域で”Seline(スリーヌ)“と
呼ばれるシラー品種だ。80年以前はコート・ロティにはわずか70ha程
しか葡萄畑が無かった。その後この土地のワイン品質の高さが脚光を
浴びた途端に、瞬く間に葡萄畑は200haにまで拡大。その際に多くの
クローン・シラーが植えられたが、殆どが南ローヌのシラー種に由来す
るクローンであった。対して本来この土地に元々植えられていたシラー
種は”Seline(スリーヌ)“と呼ばれ、クローン・シラーに比べて収量は落
ちるものの、より繊細で香り豊かな葡萄に仕上がる。ジャン・ミッシェル
商品記号
造り手
69N01 J.M.Stephan
ジャン・ミッシェル・ステファン
ワイン
Cote Rotie
はこのスリーヌに拘りを持ち、キュヴェ”コート・デュ・テュパン“はスリーヌ
100%で仕上げ
ている。現在は
畑をメタイヤージ
ュしているが、新
しく植樹する際
はボジョレーの苗
木屋から購入す
るマサルセレクシ
ョンによるスリー
ヌ種のみを植え
ている。「スリー
ヌはこの土地の
テロワールを表現するには不可欠。この品種を絶やしてはいけない」
出荷は冬と春しか行わない
「私のワインは非常に繊細だ。品質を保つ為に5月から11月までの出
荷は、全て断っているよ」過去に依頼があり夏場に低温カーでの出荷
を受け入れた所、ワインを引き取りに来たトラックからはその前の積荷
の魚の匂いがしたそう。怒ったジャン・ミッシェルは、ワインは渡さずにト
ラックを突き返した事があったという。醸造の過程においてSO2を使わ
ない彼のワインは時折還元的な状態が表れる事がある。「状態によっ
て は 私 のワ イ
ンはカラフェし
て貰いたい」
確かにコート・
ロティの中に
おいて彼のワ
インは特殊と
言われる事も
多い。しかし8
0年代以降コ
ート・ロティの
味わいが画
一化して行く中で、エレガントで果実味豊かな彼のワインこそコート・ロテ
ィの本来のシラーを表している。
AOC
Cote Rotie
コート・ロティ
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
在庫
2010
赤
750ml
7,800
◎
2007
赤
750ml
11,000
○
コート・ロティの異なる6区画の葡萄を使用。228Lのアリエール産の木樽にて12カ月の熟成。シラー(クローン)90%、ヴィオニエ(マサル・セレクション)10%
69M98 J.M.Stephan
ジャン・ミッシェル・ステファン
Cote Rotie Coteau de Bassenon
コート・ロティ コトー・ド・バスノン
Cote Rotie
コンドリューに近い1.3haのコトー・ド・バスノン区画。黒雲母を含む片岩と花崗岩を多く含む土壌。スリーヌ60%、シラー40%に少量のヴィオニエをアッサンブラージュしている。16か月木樽にて熟成。濾過及びSO2の添加
は行わない。
最新価格表にてご確認ください
69M99 J.M.Stephan
ジャン・ミッシェル・ステファン
Cote Rotie Coteau de Tupin
コート・ロティ コトー・ド・テュパン
Cote Rotie
2008
赤
750ml
11,000
○
醸造所の裏手の急斜面に広がる2haのコトー・ド・テュパン区画。片麻岩を多く含む。収量は15-20hl/haと非常に低い。スリーヌ100%。36カ月木樽にて熟成。濾過及びSO2の添加は行わない。師匠であるジュール・
ショヴェの考えに基づいて造ったキュヴェ。
パカレと共にジュール・ショヴェに学ぶ
ジャン・ミッシェル・ステファンもジュール・ショヴェの影響を強く受けた造り手。
天然酵母のみで発酵を行い、醸造過程において亜硫酸の添加を一切行わない。
またメタイヤージュしている畑は全てビオディナミで化学薬品は使用していない。
コート・ロティの様な急斜面でビオディナミを実践する事は困難だが、巻き上げ式の鋤と鍬を使いもくもくと手作業を進めていく。
収穫量は15~20hl/ha。
亜硫酸の添加を避ける為醸造は常に嫌気的な環境下で行われる。
発酵は果帽が一定の温度になるまではタンクの上に炭酸ガスを充満させるマセラシオン・カルボニック法を導入している。
彼のコート・ロティは他の造り手とは明らかに異なる個性を持っている。
彼が目指すのは純粋にテロワールの表現をしたワインだ。
ジャン・リュックと妻のアンヌは結婚後、1982年にアンヌの地元コルナスで醸造コンサルタントのラボを開設。
コート・デュ・ローヌの地において夫婦でコンサルタントを営むのは当時異色中の異色だった。
1995年よりコンサルタントを務めた造り手の畑を中心として葡萄を購入し、コート・デュ・ローヌと南仏ワインのネゴシアン活動を始める。
現在はボルドー・モンペリエで醸造学を修業した娘のロールも経営に参加。
ジャン・リュックと共に醸造を担当している。
100% Serine(スリーヌ) コート・ロティ コトー・ド・チュパン
80年代にコート・ロティの品質の高さが知られると、葡萄の作付面積は3倍にまで拡大された。
当時植えられた葡萄樹は多くが南仏のシラーのクローンだったという。
それに対して元来この地に植えられていたシラーは“Serine(スリーヌ)”と呼ばれ区別されている。
南仏のシラーのクローンに比べて収量は落ちるが、より繊細で香り豊かな葡萄に仕上がるという。
ジャン・ミッシェル・ステファンはこの“Serine(スリーヌ)”に拘りを持っている。
『“Serine(スリーヌ)”はこの土地のテロワールを表現するには不可欠。この品種を絶やしてはいけない』
自らの畑にはボジョレーの苗木屋から購入するマサルセレクションの“Serine(スリーヌ)”のみを植えている。
醸造所の裏手の区画から造られるコトー・ド・チュパンは“Serine(スリーヌ)”100%という非常に珍しいキュヴェ。
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