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10 月から「おもてなしプラットフォーム」の実証を開始します
平成 28 年 9 月 28 日 10 月から「おもてなしプラットフォーム」の実証を開始します ~訪日外国人の旅行者数・旅行消費額の増大に向けた実証~ 経済産業省は、訪日外国人旅行者に対して、様々な事業者や地域の連携によ り、高度で先進的なサービス、決済等を提供できる仕組み「おもてなしプラッ トフォーム」の構築に向けて、本年 10 月より実証(「IoT 活用おもてなし実証事 業」)を開始します。 1.目的 「明日の日本を支える 観光ビジョン」では、従来の政府目標を大幅に前倒しして、 訪日外国人旅行者数を 2020 年に 4,000 万人、2030 年に 6,000 万人とし、訪日外 国人旅行消費額を 2020 年に 8 兆円、2030 年に 15 兆円としています。経済産業省 では、この新たな目標の達成に向けて、IT を活用し、サービス事業者同士が連携し て質の高いサービスを提供できる仕組み「おもてなしプラットフォーム」の構築に向 けて、本年 10 月より実証を開始し、2020 年の社会実装を目指します。 具体的には、訪日外国人旅行者が、買い物や飲食、宿泊、レジャー等の各種サー ビスを受ける際に求められる情報や、スマートフォンアプリに登録する情報等につ いて、本人の同意の下、当該情報を「おもてなしプラットフォーム」に共有・連携する ことで、「おもてなしプラットフォーム」を介して、様々な事業者や地域が情報を活用 した高度で先進的なサービスを提供できる仕組みを実証します。 これにより、例えば、訪日外国人旅行者が、 一度登録した情報については、「おもてなしプラットフォーム」に参加する様々な 事業者や地域のスマートフォンアプリの活用やサービスを受ける際に、同じ情報 を登録することが不要になります。 予め使用言語を登録しておけば、使用言語による接客やサービス、給仕などを 様々な事業者や地域で受けることが可能になります。 宿泊先や自宅の住所を登録しておけば、毎回送り先の記載手続き等を経ること なく、簡便に荷物の配送サービスを受けることが可能になります。 また、サービス事業者等にとっても、 1 事業者や 1 地域では収集困難な、多くの訪日外国人旅行者の趣味・嗜好や行 動履歴、購買履歴等の情報を収集・解析することで、新たなサービス開発やマー ケティングに活用が可能になります。 本実証を通じて、事業者や地域が情報を共有・共用するためのルール整備、情報 を収集・利用するにあたっての個人情報やプライバシーの保護、情報連携を活用し たサービスのユースケース創出、キャッシュレス環境の向上等の課題に取り組ん でいきます。 2.「おもてなしプラットフォーム」の実証概要 2020 年までの社会実装を目指し、本年度より、「おもてなしプラットフォーム」の構築 に向けて、まずは 関東・関西・九州の 3 地域での実証を行います。 <関東実証(湯河原・箱根・鎌倉)> 株式会社 JTB コーポレートセールスを中 心に、箱根・湯河原・鎌倉等で、生体(指 紋)認証を使って、手ぶらでの決済、ホテ ル・旅館のチェックイン、各種体験プログ ラムへの参加など新しいサービス提供の 実証を行います。 <関西実証(大阪)> パナソニックグループを中心に、大阪の 商業施設等で、ユーザーのスマートフォ ン等で利用登録が可能な生体(手のひ ら)認証を用いた決済、LED 光源を利用 したスマートフォン等への情報提供など の実証を行います。 <九州実証(福岡)> 株式会社ジェイティービーを中心に、福 岡で、プレミアム付カード型商品券を発 行するとともに、既存の訪日外国人向け スマートフォンアプリと連携をすることで 収集される業種横断的な情報を活用した 実証を行います。 <「おもてなしプラットフォーム」の構築> 上記 3 地域での実証に加えて、 様々な 事業者や地域の連携を可能にする「おも てなしプラットフォーム」を構築します。デ ロイトトーマツコンサルティング合同会 社、大日本印刷株式会社を中心に取り 組んでいきます。既存の SNS や各種サ ービスとの連携等により、事業者や地域 が提供するアプリやサービスごとに登録 し直す必要をなくし、よりサービスを受け やすい環境を整備していきます。 経済産業省では、今後、2020 年までの社会実装に向けて、上記事業者・地域以外 の様々な事業者・地域との連携にも取り組んでいきます。 (本発表資料のお問い合わせ先) 商務情報政策局情報通信機器課長 三浦 担当者: 津脇、大角、南崎、坂東、安藤 電話: 03-3501-6944(直通) 03-3580-2769(FAX)