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大学編-4 肢体不自由 - 独立行政法人日本学生支援機構
大 学 編 4 肢体不自由 ア.受 験 前 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 オープンキャンパスの A 生徒を二人でエレベーターまで案内 希望していた学食体験ができ し、スロープなどで学食に案内した。 たため非常に生徒が満足し、 (車いす) 際、学食体験を希望し スロープが急なため生徒一人で行かせ 毎月のようにオープンキャン たが、直接学食へ通ず るのは困難であった。 パスに来てくれている。 るエレベーターはな く、大きく遠回りをし て他の建物のエレベー ターを使用し、案内し た。 肢体不自由 ミニオープンキャンパ A 他の生徒とは別に職員が付き個別に案 (下肢障害) ス時の施設案内時に不 内、 対応した。事前に問い合わせもあっ たので、介助は父母にも協力頂いた。 安があった。 肢体不自由 (下肢障害、 電動車いす 使用) オープンキャンパスに B 当日になって、車いすのままでは当該 オープンキャンパスでは階段 教室に行けないことが判明し、男性職 を利用しなければ移動できな 電動車いすを使用する 参加者がいると事前把 員・男子学生スタッフの4名で車いす い教室は使用しなくなった。 ごと移送した (それ以外の場所につい 握があったが、一部の ては、問題なく移動できた)。 使用教室が階段を登ら ないと行けない場所 だった。 肢体不自由 オープンキャンパスの A 入学試験の配慮として、①身障者トイ 入試センターや各学部事務室 (下肢障害) ときに、障害がある生 レに隣接した試験室の出入口への配 で対応している。 徒より相談があった。 置、②電動車いす利用可能な机の配置 を行った。又、その他の要望事項を聞 き取り、当日の注意事項について試験 担当と打ち合わせ等を行った。 肢体不自由 オープンキャンパス時 C 例年、受験相談を受け、障害の程度を 把握し、個々に対応してきた。今回の (上肢 下肢障害) に重度障害者から受験 相談、就学相談があっ 事例により入試委員会等で協議し、マ たが、受験可否につい ニュアルの作成を進めることとなった。 て、前例がないため、 具体的な対処方法に 困った。 肢体不自由 オープンキャンパスに A 個別にキャンパスツアーを実施し、エ 個別対応ができるように、予 (下肢障害) おいて、車いすで使え レベーターやスロープ、トイレ、専用 め要員を確保している。 る設備について案内を 駐車場、教室内の専用机・座席等を紹 求められた。 介した。 ― 140 ― 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 オープンキャンパス時 C 現在、車いすの学生が発生した場合の (下肢障害) において、講義棟の一 講義教室は極力エレベーターで移動可 部にエレベーターが設 能な教室を割当てているが、限界があ 置されていないため、 るため今後の検討が必要 案内する教室が限られ ていた。 肢体不自由 オープンキャンパスに A キャンパス見学を希望されたので、学 車いすの生徒が参加し 生スタッフに案内してもらい、車いす た。 でも回れるようエレベータ、スロープ で移動できるルートを案内した。 肢体不自由 受験前の進学相談にお A 関連部署 (学生部・ボランティアセン いて、入学後のサポー タ ー 等)の 協 力 の も と に 作 成 し た マ ト体制について相談が ニュアルに基づき、障害に応じた各種 あった。 サポートを行っていることを説明した。 肢体不自由 オープンキャンパスの A 全館バリアフリーのキャンパスであっ (下肢障害) 際に車いすでの移動に たため、介護の付き添いの必要もなく 対応できた。 ついて問い合わせが あった。 肢体不自由 オープンキャンパスの B 教員・学生の介助もあり、安全を確保 人員を多く割かれることとな とき、障害のある参加 することができた。 り、健常の生徒への対応が不 足気味になった。 者の受講に不安があっ た。 骨形成不全症 車いす利用のため、通 B 骨折の危険性の高い車いす使用の学生 入学に至らなかった。 に対して、入学後の環境整備のため、 学、学内移動、授業環 WGを立ちあげ、駐車場、教室、学内 境、経済的支援等につ 移動等の具体的な対策案を作成した。 いて要望が出された が、 本 学 で 初 め て の ケースなので、すべて が点検項目となった (オープンキャンパス 時) 。 肢体不自由等 オープンキャンパス来 A 教員・職員・学生スタッフを多数配置 学 し、 支援体制を整えている。障害によっ てはこちらから声を掛け、支援の有無 を尋ねることもある。 ― 141 ― 肢体不自由・受験前・受験時 運動機能障害 オープンキャンパスの B 予約制度をもうけていないため、事前 障害学生支援担当部署を中心 とき、急な教室変更を 準備が難しく、当日障害のある学生の とした対応が取れるよう、事 行った際、運動機能障 参加がある場合には、その場で、本学 前に確認をしておくことが必 害のある学生に対する の障害学生支援担当部署の部署長と連 要 臨機応変な対応が出来 絡をとり、具体的なサポートが必要で なかった。 あるかなどの聞き取りを行い、対応す ることとした。 大 学 編 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 オープンキャンパスの A 事前の申し出があったので、専従ス 校舎設備の関係上、一部エレ 時、車椅子で来場した タッフ(職員)手配の他、各研究室、事 ベーターではなく、椅子式階 生徒がいました。 務部署等への連絡がなされ、混乱無く 段昇降機での対応となった。 案内・誘導ができた。 イ.受 験 時 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 センター試験で、事前 A 別室を確保の上、障害者用の机・椅子 現在、車いすに対応できる机 (下肢障害) に申告があった(車い を父母が持ち込んで対応した。 を制作し、備え付けている(1 すでの移動) 。 台)。 肢体不自由 入学試験の配慮 (右手指欠損) 肢体不自由 入学試験時の配慮 A 文鎮の持ち込みを許可した(右手で答 案用紙を押さえられないため)。 A 休憩時間中に装具をはずし、横になれ る場所を用意した。 肢体不自由 入学試験において長時 A 別室受験、教卓 (立ちながら受験でき (腰 椎 椎 間 間同じ体制を取れない。 るよう)、簡易ベッドを準備した。 板障害) 肢体不自由 入学試験に際し、下肢 A 試験場入口までの付添者の同伴、試験 (下肢障害) 障害 (車イス) のため、 場への乗用車での入構、1階の身障者 一般の受験生と同じ形 用トイレに近い試験室の指定、座席指 態での試験ができない。 定及び排尿時に介添者がカテーテルに よる導尿をすることを認めた。 ― 142 ― 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 口にくわえた棒により A 試験場への付き添いの入室を許可し、 パソコンへ解答を入力、試験終了後メ (上肢 下肢障害) パソコンにインプット するため、記述式試験 ディア(USBメモリ)に試験監督者が の解答方法に困難が予 データを吸い上げて採点することで、 想された。 学科として対応を統一した。 肢体不自由 肢体全体に重度な障害 A 募集要項に、特別措置を必要とする者 特別措置の事前申請を受けて は、事前に申請を行うことの旨を明記 いる。 (上肢 下肢障害) のある車いす利用の受 験生が、適切な処置に した。試験時間を1.5倍に延長。トイ より円滑に受験出来た。 レに近い別室受験を用意した。電動消 しゴムの利用許可。試験場への乗用車 での入構を許可した。 A 受験上の配慮事項について、事前に要 望を聞き、キャンパス内の移動はすべ て職員を配置し、支障なく試験を終了 した。 肢体不自由・受験時・入学前 肢体不自由 受験への配慮 (下肢障害) 肢体不自由 機能不全のため、自力 A 試験場までの自家用車等での入構を許 (下肢障害) での歩行が困難。ある 可。別室を地上階(トイレに近接)に設 定。車いす・松葉杖等の持参使用許可。 いは不可能 解答に支障を来さないよう、特製机を 用意 脳性麻痺 伝達事項等の認識に時 A トイレに近接した別室を用意し、専属 間がかかる。 の対応者を配置。試験場までの自家用 車等での入構を許可。車いす等の持参 使用。解答に支障を来さないよう、特 製机を用意。解答用紙を拡大して対応。 マークセンス方式の場合は、チェック 形式にて回答させ、入試実施責任者が マークシートに転記。試験時間を延長 試験時間の延長・拡大解答用 紙・チェック解答等に関して は、大学入試センター試験で の対応に準拠 肢体不自由 松 葉 杖 の 使 用 等 が あ A 事前に申し出があったため、別室受験 (下肢障害) り、他の受験生と一緒 とした。 に受験が出来ない旨申 し出があった。 肢体不自由 入学試験時、書写のス A 解答用紙を拡大して実施した。 (上肢発達障害) ピードが著しく遅く、 手が震える受験生に対 する対応について 肢体不自由 本人は杖をついて歩行 入試の時には、障害に応じて、別室等で 受験できるように対応している。 (両上肢 下肢 出来る。 障害) 肢体不自由 入学試験受験 (下肢障害) A 事前に在学校から支援方法を含め、連 絡を受けていたため、別室受験室を設 け支援を行った。 ― 143 ― 本人の障害状況を事前に確認 する必要がある。 大 学 編 ウ.入 学 前 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 教室及び自習室に車い A 入学手続終了後に本人と面談し、修学 上の要望を聞き事前に対応し、机を購 (上肢 下肢障害) す用の机(高さ調整等 が可能なもの) を設置 入・設置した。 肢体不自由 棟ごとの移動に問題が A 入学前にスロープの設置、身障者用ト (下肢障害) ある箇所があったが、 イレの増築、エレベーターの改修によ 入学前にスロープの設 り解決した。 置、身障者用トイレの B その他の困難のいくつかは研究室の教 増築、エレベーターの 員・学生の支援で対応した。 改修により解決した。 肢体不自由 既設の洋式トイレでは A 入学前に車いすの動線を考えたトイレ (四肢障害) 狭すぎる。 改修を行ない、介助者が複数名入って も十分動けるスペースを確保した。 肢体不自由 学部事務室の入口が階 A 入学前に学部事務室までのスロープを 一般学生の支援も必要である。 造り、車いすでの入室を可能にした。 (下肢傷害) 段になっていたため入 室が不可能であった。 肢体不自由 身障者用のトイレが専 A 入学前に建物の各階に身障者用のトイ レを準備した。 (下肢傷害) 攻 の 研 究 室 の 階 に な かったので、階下を利 用しなければならな かった。 事前に施設整備の予算を確保 すること。 増設によるスペースの確保に ついて学内関係者との事前の 相談が必要 肢体不自由 車いすから講義室の椅 A 入学前に、専用講義机スペースを作ら 子に移動できるかどう ねばならない場合の予算申請や工事の か。移動できない場合 日程を検討した。 は、車いすごと移動で B 入学式後に移動できるかどうかを確認 きるように専用の講義 してもらった。移動可能であったので、 机スペースを作らねば 大きな問題とはならなかった。 ならない。 肢体不自由 四肢に障害があり、定 A 入学前に学内・外の関係者、本人、家 4年間の大学生活を無事過ご (四肢障害) 期的な導尿と一人暮ら 族が協議して支援体制を整備した。定 すことができた。安定したボ しのための生活面のサ 期的導尿のために保健センター要員を ランティア体制確保、専門的 ポートが必要であった。 増やした。 スタッフの配置が課題 肢体不自由 本人の身体状況を考慮 A 入学の際、事前に学生の障害が把握さ 学科担任が障害学生の立場で (四肢障害) し、学内での講義にお れていたので、当該学科における対応 支援することを念頭に、周り (小児麻痺) ける配慮の周知が徹底 はスムーズにいった。現在は、サポー の学生たちの理解を得るよう されたかどうか不安で ト学生2名を配置し講義とノートテイ 配慮している。 ある。 クの支援をしている。 身体障害 低身長の学生への対応 A 入学決定後、女子学生の出身高校(市 内)へ学習机やトイレ洗面台などを視 察し、同等品、設備をつくった。 ― 144 ― 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 身体障害 車いすの学生への対応 A 入学決定後、車いす用の学内スロープ やエレベータを準備。自家用車での通 (肢体不自由) 学に対応(身体障害者用駐車場)した。 肢体不自由 肢体に障害のある学生 A 入学決定後に、本人、保護者と話し合 講義棟との段差が少しあって への授業保障につい い、学内を見学して移動に支障をきた も移動しにくい。 て、スムーズな支援が す場所を確認した。 実施できた。 肢体不自由 車 い す に 乗 っ た 高 さ A 入学前に学生が来校し、動線チェック (下肢障害) が、通常の車いす使用 を行い机などの対応を行った。体育館 者より低かった。 にスロープを増設した。 肢体不自由・入学前 肢体不自由 入学式前日の定期健康 B 階段や段差のある出入口に手摺を設置 した。 (自立歩行可) 診断時に障害学生であ ることわかり、日常生 活動作に支障のないよ う対応した(特に階段 や段差のある出入口が 危険) 。 肢体不自由 入学したいという申し A エレベーター、スロープ、障害者用ト (下肢障害) 出があったが、大学の イレを設置した。 設備が不十分であった。 肢体不自由 学生生活の支援 (筋 ジ ス ト ロフィー) A 父母の入学前打ち合わせを念入りに 行った。 B 学習支援のためのボランティア集団が できた。 B 車いすの障害となる構造の撤去などを した。 B 学生実習支援のためのTAをつけた。 大学で落命しても悔いはない という両親の覚悟は支援する 学生や教職員の気持ちを一つ にさせたと思う。 障害のある側の権利意識が強 すぎるとボランティア支援が うまくゆかない。設備面の不 具合があっても、限られた資 金の中の最大限の支援である ことを互いに認識すると困難 なこともいずれ解決すると考 える。 肢体不自由 発語時に呼吸が乱れる A 母親や出身高校教員との連絡を入学前 (四肢障害) ため、聞き取りにくい から繰り返し、入学当初に学内の教職 場合がある。 員への文書による周知を行った結果、 殆ど問題なく溶け込めた。 肢体不自由 上肢・下肢に障害があ A 車いす利用者に適した設備の改修(出 周囲の学生がその学生に対し 入口のスロープ化、ドアの構造改修)、 て、積極的な支援を行い、学 (上肢 下肢障害) る 学 生 の 入 学 に 際 し て、本人・家族からの 休息用ベッドの設置等を事前に行い、 生の障害者に対する意識向上 要望を聞き、必要な措 又、入学後には車いす専用駐車スペー につながった。 置を行い、スムーズな スを設けた。 支援につなげた。 ― 145 ― 大 学 編 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 トイレ使用時に衣服の A 入学決定後に施設の確認を行い、使用 (下肢障害) 着脱等を行なうことが する身障者トイレにマットを準備し、 あるため、保護者より 対応を行なった。 施設面での要望があっ た。 肢体不自由 (半 月 板 損 傷・脊髄損 傷) 足の障害のため、座面 A 入学時に本人より申し出があったた 時間割が決まった時点で、管 の硬い椅子しか座るこ め、授業開始期間前にサンプルの椅子 理部や営繕との連絡を密にし を用意して本人に選んでもらい、管理 ておく必要がある。授業以外 とができない。 部に依頼し教室に配置することができ にもセミナーや説明会にも対 首をあまり動かすこと た。 応する必要がある。 ができないため、教室 にある机だと授業を受 けるのが困難であった。 両下肢麻痺 学生生活支援 (車いす使用) A 入学前に校内を移動して障害になるも のの改善をした。 A 事務室の扉を引き戸にした。 A 教室の一部を車いす使用可能にした。 肢体不自由 当 該 学 生 の 受 講 時 に A 入学前に本人及び保護者と連絡を取 指導教員が中心となり、ボラ り、学生支援課、学務課との連携の中 ンティアの確保を行ってい (上肢 下肢障害) ノ ー ト テ イ ク ボ ラ ン ティアが支援すること で、ボランティア確保に努めてきた。 る。全学的な支援体制が必要 により授業内容の把握 学期末に茶話会を実施し、ボランティ 向上に努めた。 アの声を聞くように心がけている。 肢体不自由 どうしても階段を使用 A 合格後、入学前に本人・保護者と面談 実際に支援が始まってみない を行い、具体的な障害の状況、支援内 と把握できない問題も存在す (下肢障害) しなければないけない 容について把握していた。移動が容易 る。 場面があり、人手で対 な教室に変更する、固定式のイスを 応している。専用駐車 取って車いすでの使用を容易にするな スペースを確保し、移 どの対応を行った。 動介助も行っている。 授業が始まってから キャンパス内で移動に 支障がある箇所が見つ か り、 各 種 工 事 等 を 行った。 肢体不自由 車いす利用の学生の入 B 入学前に、講義棟に車いす対応のトイ 講義棟すべての階に設置され レを設置し準備することができた。 ておらず、対応は十分とはい (下肢機能障害) 学が決定したが、車い す利用のトイレがな えない。 かった。 肢体不自由 車いすの学生の入学が A 本人が受講する授業の教室を工夫する 一般学生の障害学生へのサ (下肢麻痺) 決まった際に構内のバ ことにより負担を軽減した (エレベー ポート意識が高まった。 リアフリー化工事を行 ターのある建物に設定した。)。 い対応した。 ― 146 ― 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 障害のある学生への授 A 入学決定後に本人、母親と連絡をとり、 受入れに際しては、高校での (四 肢 体 幹 業保障についてスムー 車いすの動線チェック、本人の要望を 在校時の対応方法等、高校と 機能障害) ズな支援が実施できた。 入手し、バリアフリー化工事を行った。 の連絡を通じて繋がりが出来 た。 肢体不自由・入学前・入学後・履修前 エ.入学後・履修前 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 車いすに対応していな B 入学後、授業教室にバリアフリー化さ 入学手続後の対応となったた (下肢障害) い建物でも授業を行う れた教室を優先的に割り当て、リフト め、対応が遅れた。 た め、 対 応 が 必 要 と を設置した。 なった。 肢体不自由 オープンキャンパス時 B 希望学科と調整して、幸い車いすでの (下肢障害) に事前申し込み及び相 移動に支障がなく、実習のプログラム 談もなく当日来校した。 も体験可能であったため対応できた。 肢体不自由 車いすの学生が入学。 B 教員・事務員・学生による車いす体験 教員・事務員・学生が実際に (下肢障害) 段差など不自由な箇所 を実施し、段差解消、自動ドアへの改 車いす体験をすることで不自 修、障害者用トイレの増設を行った。 由な箇所が確認できた。 があった。 B 昇降機を取り付け解消した。設置の際 学生委員会・衛生委員会同時 は、車いす学生が立会い意見を取り入 期に協議した。 れた。 管理課の依頼を受け保健室ス タッフも設置に立会い意見を 述べた。 ― 147 ― 大 学 編 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 転倒すると起き上がれ A 座席は学部ごとに決まっていたが、事 ないので、段差の多い 前に障害状況を把握し、一番入口に近 入学式会場が危険で い座席で、式に臨んでもらった。 あった。 肢体不自由 4月段階で履修科目を A 履修科目を早めに決定してもらうよう にしているが、障害学生が支障なく利 (上肢 下肢障害) 決定するため、予定し ていた教室を変更しな 用できる教室を短期間で確保する必要 ければならないことに がある。現在何とかできているが、そ なった。 のような教室が増えれば対応しやすい。 肢体不自由 設備・授業・学生数な A 大学生活の不安解消等のため、入学後 自己の障害をどのように捉え (下肢障害) どの環境は、高校とは 早期に学生ボランティア支援体制を ているかも踏まえての支援が 異なり新生活の不安が とった。 必要 ある。 肢体不自由 車いす学生が入学時の A 障害の程度が同じ学生との面談 (二分脊椎) 学校生活についての漠 然とした不安を持って いた。 肢体不自由 履修登録に際し、リハ A 通常、ガイダンス時に配付している資 料を、当該学生には早期に配付した。 (上肢 下肢障害) ビリ病院に通院する日 程との調整が必要なた め、時間割情報等を早 期に知りたい。 肢体不自由 プレースメントテスト A 事前に障害学生とのヒアリングの場が (下肢障害) や1年次オリエンテー あり、学生本人から障害の程度や要望 ションの時に、学生が 等を聞き、プレースメントテストやオ 参加しやすいように配 リエンテーション教室の事前準備がで 慮が必要であった。 きた。 肢体不自由 階段教室でのガイダン A 所属学部職員の補助の下に、本来の入 場時間より早く入場してもらった。 (下肢障害) スに参加を希望してい たが、 入場口が混雑 (殺 到)するため危険を感 じる。 肢体不自由 (下肢障害、 膀胱 ・ 直腸 機能障害) 膀胱・直腸機能障害、 A 入学後に本人と面談を実施、体調不良 入学時、障害や疾病を持つ学 下肢障害のある学生 時に予想される状態等を確認し、導尿 生に個別に面談を実施し、状 に必要な物品や衣服汚損時の予備の衣 態を把握しておくことが必要 で、排泄コントロール 服を保健センターで保管し、更衣場所 である。 不良時、事前の準備で を確保していた。そのため、急な体調 授業に支障がないよう 変化による失禁等にも対応するが出来 援助することができた。 た。 肢体不自由 スムーズな支援ができ A 入学決定後、本人と帯同して構内の段 差解消に努めた。 (上肢 下肢障害) た。 ― 148 ― 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 所属学部周辺、学食、 B 入学後、対象者の受講時間割に基づく (両上肢 下 体育館等に段差等の通 移動ルートに職員が随行し、通行困難 肢体幹機能 行困難な場所があった。 な場所における段差解消やトイレ、エ 障害) レベーターのボタンの位置の改善等を 行った。 B 2階に学務部のある大学会館におい て、身体に障害を有する学生にも対応 できる事務室を1階にも設置した。 ① 障害種 四肢麻痺 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ノートを取ることが困 公務員講座など、任意の科目に対して補 難な学生に対してノー 助者をつけることが出来なかった。 トテイカーをつけるこ とによって支援するこ とができた。 肢体不自由 エレベータを設置して B エレベータを使用しないで済むフロア に教室変更をその都度行った。 (下肢障害) いない講義等(3階、 4階建て)での授業対 応 肢体不自由 英語の授業(機器を用 A 個別に機器を用意し、周囲の学生にも 操作時の協力を求めた。 (全身) いたLL授業)で備え付 けの機器操作が困難で あった。 ― 149 ― ④ 特記事項等 肢体不自由・入学後・履修前・講義 オ. 講 義 大 学 編 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない 肢体不自由 英 語 の 授 業 でLL教 室 B 唯一、教室の後方から入室できる教室 へ変更した。 (全身) を 使 用 す る 場 合、 各 LL教 室 の 机 は 固 定 さ れており、教室一杯に 机が配置されているた め、教室の後方に配置 されている車いす用の 机までの、車いすによ る入室・着席が困難で あった。 肢体不自由 コンピュータの授業に A ポインティングディバイスを内蔵して いるキーボードを購入した。 (上肢 下肢障害) おいて、マウスを使用 することができない。 肢体不自由 コンピュータの授業に B 押しやすいよう、キーの配列を替えた。 (上肢 下肢障害) おいて、同時に複数の キーボードを押すこと が、キーの組み合わせ によってはできない。 肢体不自由 車いすの学生が授業を A 授業時間割表作成の際に、車いすの学 (上肢 下肢 受ける。 生に受講する予定の講義名を聞き、優 機能障害) 先して身障者対応の講義室を割り当て た。 肢体不自由 車いす使用、歩行困難 B エレベーターのある建物の教室へ変更 したり、電動車いすがスムーズに入れ などの学生が履修した る机に改造したりした。 授業について、教室の 配置、机の形状に配慮 する必要があった。 肢体不自由 筆記が遅いため、ノー A 講義は、録音し後で聞きなおし、書き きれなかった箇所を講義後に再確認す (上肢 下肢障害) トを取りきれない。 ることをした。又、テスト時はテスト 時間の延長、別室受験を行った。 肢体不自由 授業中等に呼吸困難に A 不測の事態が起こった場合には、保護 者に直ちに駆けつけてもらうことがで (上肢 下肢障害) 陥った場合、直ちに酸 素吸入をしないと命に きるように、常に近くで待機するよう 関わるので、その場合 に予め依頼している。 は保護者に直ちに連絡 するように指示されて いる。 肢体不自由 通常の机では、 ノート、 B 専用の机を製作した。 (上肢 下肢障害) 記録等がとりにくかっ た。 ― 150 ― ④ 特記事項等 本人に操作がどこまで可能か 確認してもらう。操作困難な 場合は担当教員に対し授業方 法を考慮してもらう (教員が 何度も音声を流し、学生が機 器を使う頻度を減らすなど) 。 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 授業の支援でノートテ A 入学手続終了後に本人と面談し、修学 上の要望を聞き、事前に支援学生を募 (上肢 下肢障害) イクを配置 集するなどして、ノートテイク支援を 行っている。 B 支援学生を集め、ノートテイクを行う 上で困難な事項を挙げてもらい、それ を教員に通知・依頼するなどして、改 善を行った。 肢体不自由 期末試験等の試験時間 A 保健管理センターにも相談し、期末試 験の時間延長(1.33倍)を行っている。 (上肢 下肢障害) 延長 肢体不自由 講義室の机が車いすに B 講義室内に車いすでも可能な机を設置 あわない箇所があった。 した。 肢体不自由 車いすへの対応 (下肢障害) 肢体不自由・講義 A 受講する授業を学期開始前に知らせて もらい車いす対応の机を講義室に配備 した。又、体調が思わしくない時に、 同一専攻・ゼミの学生及び友人が車い すでの移動等を支援した。 肢体不自由 下肢障害のある学生へ A 各教員へ充分な周知と配慮をお願いし (下肢障害) スムーズな授業支援を た。 行うことができた。 肢体不自由 授業中の筆記が難しい。 本人がとれる範囲を越えるものについて (四肢) は、予めプリントを用意しておき、配布 している。 肢体不自由 教室内の受講スペース A 教室内の机・椅子の一部撤去 (車いす) の確保 肢体不自由 書字速度の低さ (筋力低下) A 授業担当者による板書のスピードの配 慮 肢体不自由 車いすでの移動が必要 B 学生の履修している授業の教室を、エ 机、椅子が固定されている教 (筋 ジ ス ト であったが、履修して レベーターの設置されている校舎の教 室には、別途机を用意した。 ロフィー) いる科目の中に、エレ 室に変更した。 ベーターのない校舎で 行われる授業があった。 肢体不自由 学生生活支援 (脳性麻痺) A バリアフリー化工事を行っていたた め、新たに入学してきた脳性麻痺の学 生に対しては段差解消等の対応はでき ている。授業等の対応については、当 学生の入学時に学生の状態や配慮事項 などについて、全教員に対して周知さ せ理解と協力を得て対応している。 ― 151 ― バリアフリー化の工事が工期 や予算の問題で難しい場合 は、ボランティア学生を確保 するなどの対応も必要。本学 の特徴から学生が積極的に移 動や講義等のサポートに関っ ている。 大 学 編 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 怪我の治療を終えた学 A キャンパス整備工事の中でバリアフ 予算の関係上、学内で一箇所 リー化に努めた結果、肢体不自由者の だけバリアフリー化のできな (下肢の怪我) 生がエレベーターのな い校舎の授業を受ける 学内移動がほぼスムーズに行えるよう いところがあった。 ため来学。従来だと教 になった。 室変更で対応したが、 椅子式昇降機を利用し た。 肢体不自由 教室の机同士の間隔及 C 聴講のみを目的とする授業(単位取得 バリアフリー等の工事が必要 (下肢障害) び 机 と 壁 の 間 隔 が 狭 を目的としない授業)であったので、 あきらめてしまった。 く、車いすの学生が教 室に入れず、その授業 の履修をあきらめたこ とがあった。 肢体不自由 長時間同一体勢による B 本人とのヒアリングを経て、特別仕様 受講が困難 の机・椅子等備品を設置した。 肢体不自由 上半身の筋力も弱いた B 保健室で休息を取ったり、保健室要員、 マッサージが長時間 (1時間 ボランティア学生がマッサージを行う。 前後)に及んだり不慣れなた (下肢障害) め、慣れない90分授業 め、非常に大変であり、専門 では肩、背中等にコリ 家を招聘することも検討中 が生じ、非常に苦痛を 訴える。 肢体不自由 体力的に授業時間を継 B 教室内に休憩ゾーンを設置し、適宜休 (下肢障害) 続的に聴講することが 憩をとってもらうことで対処した。 困難であった。 肢体不自由 上肢を机の上に乗せて A 本人が高校で利用していたもの、本学 で別途購入したものを各教室に配置し (上肢 下肢障害) 授業を受けるために、 半円形にくり抜かれた た。 凹状の机を必要とした。 肢体不自由 授業等において、カバ A ピア・サポーターが行った。 (上肢 下肢障害) ンから教材及び文房具 を出し入れすること や、筆記用具を、手に 装着している装具に差 し込むことができない。 肢体不自由 車いす利用学生は受講 B 車いす専用に作られた机を用意した。 今まで使用していたのは、車 (下肢障害) の際、個別机を使用す いす専用の机ではなかった。 るが、今まで使用して いた既成サイズの机が あわない学生がいた。 肢体不自由 教室の固定机の机間が A できるだけ事前に科目登録と使用教室 事前に当該学生から車いすの を把握し、教務部サイドに教室変更を 幅や要望をヒアリングしてお (下肢障害) 狭く、車いす利用学生 申し出る。 くことが必要 が座りたい席に着席で きない。 ― 152 ― 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 エレベーターの備わっ A 年度当初のガイダンス時点に於いて履 該当授業が少しの科目であっ (下肢障害) ていない棟の教室にお 修希望科目を予め聴取し、車いすで移 たため対応できたが、早急な ける授業の履修を希望 動不能な教室の授業については、事前 る施設の改修が望まれる。 したため、教室変更に に教室変更をした。 より対応した。 肢体不自由 書くことに時間がかか A 教員が個別に対応している。板書を避 学内の完全なバリアフリー化 (上肢障害) るので、ノートが取り けてほしいとの学生にはパワーポイン がされていない。 づらい。 トの資料を事前配布するなどの対応を 行っている。 肢体不自由 車いすの学生に引率す A 限定2席を通常の閲覧机サイズより大 (下肢障害) る人が隣同士で座席に きくし、車いすと並んで座れるように つけないため、介助が 工夫した。 できない。 肢体不自由 スクーリング受講の初 B テーブルの高さを調整した。 (下肢機能障害) 日、用意した講義テー ブルと車いすの高さが 合わなかった。 障害者用として用意するテー ブルがすべての講堂に適合す るとは限らないので、今後の 対応が課題 肢体不自由 車 い す で の 移 動 の た A 車いすのまま授業が受けられるよう、 授業時の筆記は可能である 専用の机を購入した。事前に履修科目 が、ノート筆記用具等の出し (上肢 下肢障害) め、教室の机で授業を 受けることが困難であ を確認の上、当該講堂すべてに机を配 入れが出来ないため、周りの る事が判明した。 置した。定期試験については、別室試 学生の協力が不可欠である。 験にて対応した。 その他、校舎の出入口にスロープ、障 害者優先エレベーター、障害者トイレ を設置している。 肢体不自由 実験演習は内容によっ A 新学期に学科内で必要な対応を各実験 担当に検討してもらった。結果的には (上肢 下肢障害) て場所が限定されるた め実験室によっては移 1件のみ、実験室入口の段差をコンク 動が困難などの可能性 リートで平滑にする工事を行った。 が予想された。 肢体不自由 情報処理センター演習 A 前年度に1階に2階演習室と同様の講 義・演習が受講できる設備を整えてい (上肢 下肢障害) 室は2階にあるが、エ レベーター等の施設が たため、当該学生は支障無く受講でき ないために車いすで上 た。 に上がることが出来な い。 ― 153 ― 肢体不自由・講義 肢体不自由 エレベーターの備わっ A 年度当初のガイダンス時点に於いて履 該当授業が少しの科目であっ 修希望科目を予め聴取し、車いすで移 たため対応できたが、早急な (下肢障害) ていない棟の教室にお 動不能な教室の授業については、事前 る施設の改修が望まれる。 ける授業の履修を希望 に教室変更の依頼を担当教員を通じて したため、教室変更に 担当部署へ連絡した。 より対応した。 大 学 編 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 授業教室への入室、室 A 教室への入室や教室内での移動に困難 がある場合は、できる範囲で教室変更 (上肢 下肢障害) 内での移動 を行う。予め想定できる範囲で教室配 当を行う。 B 本人等からの要望により教室変更した。 肢体不自由 車 い す を 使 用 す る た A 車いすで使用可能な机を用意した。 (要車いす) め、通常の机を使用す ることが困難であった。 肢体不自由 教室で着席するのが困 A 受講する教室の前1列を移動可能なも 難 のに変えて着席しやすいようにした。 又、それにより席を確保した。 肢体不自由 字を書くのに時間がか A 各授業でノートをとる時間が十分か、 かる。 板書をうつす時間が確保できているか 確認しながら進めた。 肢体不自由 コンピュータに関する A 車いすでの使用を可能にするため、高 このような障害のある学生に (実習を伴う) にお さの低い机を用意し、キーボードやマ 対しては、授業で使うのと同 (上肢 下肢障害) 授業 いて、通常の設備では ウスをその机上に移動して対処した。 じソフトウェア環境をもつパ コンピュータの使用が C Aの状況でも、自分でパソコンの電源 ソコン一式を当該学生専用と 困難である。 を入れたり、キーボード等を移動した して用意することが必要と思 りすることは不可能なので、授業時間 われる。 以外の時間にコンピュータを使用して 課題に取り組むことはほとんどできな かった。 肢体不自由 講義において独力で筆 A 本人及びご家族の要望に対応し、講義 非常に熱心な受講態度は他の 記することが困難。 又、 では当該学生の援助者(ご家族)にノー 受講生にも良い刺激を与えた 筆記試験において独力 ト・テイクしてもらい、筆記試験でも、 と思われる。 援助者 (教務課員) に代筆してもらった。 で筆記することが困難 肢体不自由 教 室 に ス ロ ー プ が な B 授業前に教務課に来てもらい、教室に バリアフリー化の工事が進ま 同行し、かかえて移動した。 ないため、アシスタント (力 (下肢障害) く、黒板が見えにくい などの苦情がでた。 のある)が必要。特定の人に 集中しないことも必要である。 肢体不自由 車いす使用のため、講 A 受講科目の使用教室を変更し、車いす (下肢障害) 義棟の上階に一人であ で行ける教室で授業を行った。 がれなかった(介助を 必要とした。 ) 。 肢体不自由 固定机の教室では、教 B できるだけ最前部で受講するよう指導 (下肢障害) 室の最前部か最後部で した。 しか受講できない。 肢体障害 多くの教室は固定椅子 A 固定椅子を一部撤去し、受講できるよ このように座席を準備するこ う整備した。 とについて事前に当該学生に (全身 下肢) であるため、車いすで の受講が困難であった。 説明し、了承を得ておく必要 がある。 ― 154 ― 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 書くスピードが遅く、 B 入学してから学生によるノート代筆の (上肢障害) 講義の内容をノートに サポートを受けていたが、2年次は友 まとめられない。 人のノートをコピーすることによって 支援をうけていた。3年次は再度ノー ト代筆に切り替えた。 肢体不自由 授業時、ノートをとる A 学生からサポーター(ノートテイカー サポーター数が少ないため、 ことができなかった。 など)を募り、毎月サポーター会議を これから人員を増やしていく 開くことで、障害学生と意見交換を 必要がある。 行っており、授業を履修している。 肢体不自由 頭 部 の 変 形 が あ る た B 教員に対し学生の希望について書面で 依頼し、帽子の着用を認めてもらった。 め、帽子をかぶって授 業を受けたいとの申し 出があった。 肢体不自由 車いすでの移動が不可 B 授業においても、講座においても、対 本学において、対象者は少人 (下肢障害) 能な教室に授業や講座 象者に配慮し、教室を決めるようにし 数であるので、現在のところ の教室をあててしまっ ている。 は対応できている。 た。 肢体不自由 肢体に障害のある学生 の大学生活保障につい て、入学前から在学中 にわたって学内での検 討を継続して支援した。 A A A B 脊髄損傷 A 障害者の対応ができる建物(スロープ、 障害者用トイレ、エレベーター完備) で講義を行った。 B 専用の机を確保した。 車いすでの走行 家族同伴の授業出席許可 スロープの設置 休憩室の確保 定期試験時の試験時間延長対応 教職員間で情報共有を行った 肢体不自由 講義を受講するスペー A スペースを予め確保することによっ て、一般学生たちの配慮も行うことが (上肢 下肢障害) ス を 確 保 の 配 慮 を 行 なっている。 できた。 肢体不自由 受講登録など個別支援 A 担当教員が付き、受講登録や単位取得 に関しての支援を行っている。 (上肢 下肢障害) をおこなっている。 脳原正上肢 ・ 筆記速度が遅く、ノー B 本人はICレコーダーにより授業を録 今後、パソコンによる音声認 下肢機能障害 トテーキングが困難で 音している。又、同じゼミの学生たち 識・入力システムの購入及び あった。 に、ノートを借りている。更に、語学 ノートテイカーの活用を検討 では、コピー機能付ホワイトボードを している。 用意し、教員が板書内容を逐次手渡し している。 ― 155 ― 肢体不自由・講義 肢体不自由 授業の欠席の連絡がな B 障害学生の共通ルールを決め、相互に 連絡を取れるようにした。 かったため、ノートテ イカーのキャンセルが できなかった。 大 学 編 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 文字を書いたり文章を B 教員も急がすことなく進行度合いを見 他の学生も良く理解してくれ 読むのが遅い。 守り対応した。 た。 肢体不自由 教室の後ろにしか座れ C 特に何もしていません(本人が大丈夫 教室の出入口だけでなく、教 (車いす) ない (階段教室のため) 。 と言ったため)。 室全体にスロープをつけるこ とが必要 肢体不自由 ノ ー ト を 筆 記 す る ス B 配布するレジュメをより充実させ、パ (体幹障害) ピードが他の学生より ワーポイントのアニメーションを活用 やや遅い。 し、学生間で筆記のスピードに差がで ないように努めた。 肢体不自由 麻痺のため全く文字が A,B 家族や関係者と相談しながら、問 (脳性麻痺) 書けない。 題解決を図った。決まったヘルパーを 利用し、介助とノートテイクを助けて 講義中、けいれんが起 もらう。 きる。 肢体不自由 授業保障 (下肢障害) A 階上教室への移動の際の支援体制 補助の方法については、事前 B 電動車いすを事務局で日々預かってい に保護者、本人と相談して決 めていく。 る。 肢体不自由 ワークショップ活動や A 班の学生の協力を得た。 (上・下半身 発表 とも障害あ り) 肢体不自由 ノート記入やパソコン A 時間を十分に確保した。 (上・下半身 操作など とも障害あ り) 肢体不自由 講義のノートを取るの A ノートテイクの支援を行う体制を学部 学生を中心に整えた。 (上肢 下肢障害) が困難 歩行不自由 履修科目変更後の教室 C 授業が始まってしまうと、教室変更は 困難である。 (車いす使用) 配置の不適切さ 肢体不自由 素早くノートに記入出 B 学生からの訴えにより、授業担当が個 (上肢障害) 来ない。 別に対応した。 肢体不自由 車いすでの受講は目線 A 他の学生達が積極的に支援しており、 設備などハード面以外にボラ (下肢障害) が低くなるため、後部 当該学生も学内設備を熟知して利用し ンティア学生などの人的支援 座 席 で は 黒 板・ス ク ていた。 が重要である。 リーンが見づらかった。 肢体不自由 車いすのため、通常の A 車いす用の座席が設置してあったた (下肢障害) 机 に は 着 席 が 困 難 で め、対応できた。 あった。 肢体不自由 車いすの学生によるプ A 黒板の板書が出来ないため、プリント (下肢障害) レゼンテーションにつ で補い授業担当が代書することで対応 いて した。 ― 156 ― 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 歩行、階段の昇降が困 A 授業では出入口付近の席に配置した。 難だった。 進行性筋萎 エレベーターを健常者 A 授業内容等のプリントを先渡しする。 常に介助が必要 縮症1級 が譲らない。 脊髄損傷 車いすでの走行 A 障害者の対応ができる建物(スロープ、 障害者用トイレ、エレベーター完備) で講義を行った。 B 専用の机を確保した。 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 上肢・下肢 座席の適宜配慮など 機能障害 四肢麻痺 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない B 小グループでの学習時、2階に割り当 てられていた部屋を、階段を利用せず に行ける部屋に変更した。 ゼミでの校外イベント 事前に、本人のできること、できないこ などでの引率時に、対 とがわかっていれば自信をもって支援す 応が十分でないことが ることができる。 ある。 肢体不自由 宿泊の際の入浴 (下肢) B 夏の宿泊合宿で銭湯を利用したが、当 該学生は短時間での銭湯利用が困難 だった。たまたま、担当教員の自宅が 近かったため、教員宅の風呂を使用さ せた。 肢体不自由 演習室の形態 (下肢障害) A 専攻教員による演習室の事前チェック ― 157 ― ④ 特記事項等 肢体不自由・講義・ゼミ・定期試験 カ. ゼ ミ 大 学 編 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 車いす使用学生のパソ A 座席を最後部に設置した。 (上・下半身 コン教室でのゼミナー とも障害あ ル活動の取り組み り) 肢体不自由 ゼミでの懇談会など (上・下半身 とも障害あ り) A ゼミ学生の協力を得た。 キ.定 期 試 験 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 病状が安定せず、授業 B 病状の悪化が見られたが、本人の勉学 当初考えていた以上に病状が (両上肢 両 継続への不安があった。 への強い意志もあり休学はとらなかっ 進行し、急変が予想されるな 下肢障害) た。前期定期試験もセンターのベッド ど、状態に合わせた対応が必 身体障害1 ルームで無事受けることができた。 要である。 級、車椅子 肢体不自由 前 年 度 ま で は 支 援 を A 試験時間延長、別室受験で対応した。 障害の級数は変わっていない (3級) 行っていなかった学生 又、マークシートによる試験は、解答 が、学年進級に伴った申し出 から支援の申し出があ の塗潰しをレ点に変更して対応した。 への対応を行った。 り、試験時間延長と試 験方法の相談があった。 上肢・下肢 座席の適宜配慮など 機能障害 B 試験の時は学籍番号順の場所ではな く、出入口に近い所にした。 肢体不自由 定期試験における配慮 A 定期試験においても別室を準備し、専 食事、排泄等において介助が 用机を配置している。試験時間につい 必要なため保護者が付き添っ (上肢 下肢障害) ても延長した。 ている。 ― 158 ― 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 定期試験における配慮 A 定期試験においては休み時間が短いた (下肢障害) め、別室を設けて全試験を別室で受験 させた。 肢体障害 筆記ができない。 (頸部損傷に伴 う四肢麻痺) A 定期試験は代筆による受験になるた め、別室を用意する。 A 筆記が多くなる科目は時間延長を行う ように調整する。 肢体不自由 筆記困難のため、試験 B 試験受験に際しては、本人持参のパソ 施設の不足から、授業中や試 コンの利用を認め、本人との相談との 験実施中の介護者の控え室を (上肢 下肢障害) の受験が困難であった (課外講座) 。 上で試験時間を延長すると共に、別室 用意できなかった。 を用意して対応した。 肢体不自由 筆記に時間がかかり、 A 試験時間の延長、専用机の利用 (上肢 下肢障害) 試験時間内での回答が 難しい。 肢体不自由 試験時に文字を書くの 解答用紙を拡大したものとしたり、時間 (四肢) が難しく時間がかかる。 を延長したりしている。 肢体不自由 定期試験を保健室にて A 試験を保健室にて時間を延長し受験す ること、又、書くことが困難なため、 (上肢 下肢障害) 受験した。 パソコンでの解答を許可した。 肢体不自由 一般学生と同等の定期 B 定期試験の実施方法として以下の措置 試験受験が困難 を行った。 ①別教室受験 ②試験時間延長(60分から80分) ③パソコンによる回答 ④担当教員の裁量による別問題使用容 認 肢体不自由 筆記試験など (四肢障害) A 筆記試験の時間を1.5∼2倍に設定し、 同じ試験を別室受験させたり、別にレ ポートを課し提出させた。 肢体不自由 記述量の多い定期試験 A 別室で、試験時間を延長して試験を実 施した。 (上肢 下肢障害) において、試験時間内 に解答しきれないこと が予想された。 肢体不自由 消しゴムを使うことが A ピア・サポーター、又は事務職員が試 筆 記 用 具(ペ ン 類)は 装 具 に 験室に入り、本人の依頼があれば代わ よって固定し利用することが (上肢 下肢障害) できない。 りに、消しゴムで誤字を消去した。 できる。 ― 159 ― 肢体不自由・定期試験 肢体不自由 教育実習先の階段の移 A 階段を昇降する必要がある時には、教 (下肢障害) 動について、支援を行 育実習先で待機している民間委託した い無事教育実習を終え 補助員の補助により移動の支援を行っ た。 た。 大 学 編 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 定期試験で教室移動の A 本人から申し出を受け、別室受験を許 配慮、時間延長、パソ 可 コン持込を希望する学 生は別室受験を行った。 肢体不自由 試験時間内に解答記述 B 試験時間を延長できる時間割りを組ん (四肢障害) が間に合わない。 だり、別室受験などができるように、 教務課と学科教員が連携して対応して いる。 肢体不自由 定期試験の教室移動が B 車いすを使用するなどの方法について (下肢障害) 時間的に厳しいとの申 本人の希望を聞き、教務グループと連 し出があり、別室受験 携し別室受験の対応をした。 で対応した。 肢体不自由 定期試験の際に上肢麻 B 肢体障害学生に対し、試験時間の延長 (1.3倍)による別室受験を行う。 痺のために筆圧が弱 く、そのために健常者 その他の配慮が必要な学生に対しては 各担当教員に配慮をして頂く。 と同一の試験時間では 回答が不可能という申 し出があった。 肢体不自由 上 半 身 も 不 自 由 な た B 試験は特別室で行い、試験中は職員が レポート科目と試験科目を予 め、消しゴムが使えな 付き添い答案用紙を押さえ、又、消す め把握しておく。 い。 必要が生じた場合は消しゴムでその箇 所を消した。 左上肢・下 実弟によるサポートが B 実弟によるサポート 肢不全麻痺 得られた。 肢体不自由 字を書く作業にも時間 A 試験時間の延長、別室受験などで対応 した。 (上肢 下肢障害) がかかる。 肢体不自由 定期試験の試験室及び A 学生番号順に座らせている座席を当該 (下肢障害) 座席を車いすが移動し 学生のクラスのみ、並びを変えた。 易い試験室、入退室し 易い出入口付近の座席 にし、移動がスムーズ に行えるよう配慮した。 肢体不自由 オープンキャンパスに A 該当生徒の相談場所を別に設け、相談 内容により担当者が対応した。 (下肢障害) おいて個別相談の場所 がエレベーターを利用 すると遠回りになり不 便であった。 肢体不自由 車 い す で の 移 動 の た B 定期試験時に座席指定する事で、ス (下肢障害) め、定期試験会場が狭 ムーズに入退室でるようになった。 い場合、着席までに時 間がかかってしまう。 ― 160 ― 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 筋ジストロフィー、脳 A 単位認定試験に際し、面談結果を基に 性麻痺、下肢機能障害 個々の状況に合わせて、別室受験、介 などの障害がある学生 助者の入出、音声 (介助者による問題 が単位認定試験を受験 の対面朗読)出題、介助者による代筆 するケース 解答、択一試験問題の場合に試験監督 員によるマークシートへの解答転記、 試験時間の延長を行っている。 肢体不自由 障害により動作が緩慢 B 別室試験とし教科30分の時間延長を認 められた(定期試験)。 で講義の板書を書き写 すのに終了しても居残 りしないといけない 等、書字に時間を要し た。 肢体障害 入学後、週1回、2年次生か らは本人希望時に学生相談室 の心理カウンセラーと定期面 接を行い、必要時、教員に援 助を依頼した。本人が信頼し 安心して話せる大学関係者を 窓口にし援助が行える体制が 必要 肢体不自由 資格取得を目指してい A 昨年度は、本人の希望を聞き、通常ど る授業科目があるが、 おりに試験を受けたいということだっ その資格試験ではパソ たので特別な配慮はしなかった。昨年 コン実技があり、試験 度は合格しなかったため、本年度も受 時間内では解答が完成 験する必要がある。本年度も本人の希 しない可能性があった。 望を聞く予定である。 肢体不自由 定期試験の際に、落雷 B 急遽、1階の部屋を確保し対応した。 によりエレベーターが 故障した。試験時間の 都合上、部屋の移動が 無理だった。 上肢・下肢 パソコンキーボード速 A 試験は口頭試問とした。 不自由 度が障害のため遅い。 肢体不自由 定期試験の際、当該学 A 当該学生所属の学部で検討し、口頭・ 当該学生は上肢機能にも障害 (四肢障害) 生から入試の特別措置 録音による解答方法とすることになっ があり、筆記・パソコン入力 と同様、試験時間延長 た。 においても時間を要するた の要望が出されたが、 め、入試時は特別措置として 試験時間割の都合上時 試験時間を延長した。 間延長の措置を行うこ とができなかった。 ― 161 ― 肢体不自由・定期試験 車いすによる移動のた B 車いすのスペースの確保及び介助者 (学生)の座席確保を行う。 め、本人より試験時に おける座席指定場所に ついて配慮の申し出が あった。 大 学 編 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 当該学生の要望を踏ま A 全学的に配慮事項が定められている 指導教員が中心となり、ヒヤ が、試験機関の1週間前に学務課と連 リングから場合によっては別 (上肢 下肢障害) えた試験配慮を実施す るため、各学期末に、 携して本人にヒヤリングを行い、配慮 室試験の監督も担当している。 担当教員に対する配慮 事項と照らし合わせ、実際に必要とさ 全学的な支援体制が必要。 のお願いを行い、配慮 れる配慮について各教員に対し個別に 付きの試験を実施した。 お願いをした。 肢体不自由 (脳性麻痺) (頸椎損傷) (脊椎損傷) 試験が皆と同じ条件で A 障害程度や状況に合わせた特別試験を 受けると当該学生がハ 行った。 ンディキャップがある 別室でヘルパーによる代筆、時間を延 ため不利になる。 長、レポート提出で試験の代わりとし た等 肢体不自由 握力が弱いため筆記試 B 試験担当者との打合せにより、ノート 型パソコンを教室に持ち込んで、定期 験の際、鉛筆で筆記す 試験を実施することとした。 ると、時間がかかり体 力的にも困難であった。 肢体不自由 筆記に時間がかかり定 A 特別室試験室を用意し、試験時間を通 常の1.5倍とした。 (上肢 下肢障害) 期試験に際して通常の 時間では不十分である。 肢体不自由 テストの時の教室が固 B 担任が車いすの学生に、机に横向きで テストや授業の教室を固定机 受けるよう対応した。 でない部屋にする配慮が必要 (両下肢障害) 定机、固定椅子のため 車いすでは受けること である(車いす用机)。 が困難であった。 肢体不自由 筆記が遅い。 (脳性麻痺) A 定期試験は別室にて時間を延長するこ とで対応できるように話す。 A ノートテイクを要望に応じて実施 肢体不自由 筆記ができない。 (頸部損傷に伴 う四肢麻痺) A 定期試験は代筆による受験になるた め、外国語系は回答しやすくするため に選択問題を加える等の配慮を行う。 A 筆記が多くなる科目は時間延長を行う ように準備する。 肢体障害 筆記が遅い。 (脳性麻痺) A 定期試験は別室にて時間を延長するこ とで対応可能な体制づくり A ノートテイクを要望に応じて実施でき るよう体制を整える準備をすすめる。 ― 162 ― 4 肢体不自由 大学編 ケ. 実 習 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 片方の腕に不自由のあ B 軽度の障害であったのと、2人1組の 肢体不自由な学生に対する支 る学生が学生実習(化 ペアで実習を行っていたので、役割分 援・対策マニュアルの作成が 学)を行うにあたり、 担をしていたようで、実習に特に予想 必要と感じられた。 操作に支障があること された支障は生じなかった。 が予想された。 肢体不自由 見 学 体 験 実 習 に お い A 予め本人の希望を確認し、施設側と事 困難が予想された。 前の話し合いを行って、とどこおりな (上肢 下肢障害) て、 く実習を終えることができた。 肢体不自由 博物館実習の受け入れ B 地元の教育委員会など各方面に依頼し 施設を確保するのが困 た結果、かろうじて受け入れ施設を確 難であった。 保することができた。 肢体不自由 (下肢障害: 車いすによ る移動手段) 肢体不自由 顕微鏡を使用する実習 B 顕微鏡に装着する画像取り込み装置を 購入した。 (上肢 下肢障害) で、長時間前かがみの 姿勢を続けるのが困難 であった。 肢体不自由 車いす学生が臨床実習 A 臨床実習の改造・特殊な器具の購入を (下肢障害) する際に、実習室内で 行った。 の移動等に支障が予測 された。 肢体不自由 履修する科目を事前に A 予め履修する科目を確認し、車いすで (下肢障害) 確認し、授業の教室の の授業の出席が困難な教室の場合は、 変更を行った。 当該科目の教室を変更することにより 授業の出席ができるよう配慮した。 肢体不自由 車 い す の 学 生 が LAN B 教職員用であった無線 LAN の許可を コンセントが届きにく 行った。 いところがあった。 肢体不自由 建築図面の製図を手で A 予め本人用のコンピュータとCADソ (四肢) 書くことができない。 フトを用意し、他の学生と同じ教室で 製図ができるようにした。他の障害の ない学生もCADを用い始めているの で、製図については同じような状況に なったといえる。 ― 163 ― 肢体不自由・実習 学外研修において、体 A 移動に支障をきたすと考えられたた すべての施設において、予め 育施設に出かけたが、 め、予め屈強な男子学生を、フォロー 下見をしておくことは不可能 その施設がバリアフ につかせて移動を支援した。 に近い。できるだけ順調に講 リーでなく、施設内で 義が進められるように、施設 の移動が困難な状況で 等のことは、調べるようにし あった。 ている。 大 学 編 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 医学部構内及び附属病 A 施設面ではトイレ、スロープ、手すり、 院における障害者用の 点字ブロック、自動ドア、引き戸、障 設備について不十分で 害者用駐車場の設置。又、医学部構内 あったこと。 のみならず、臨床実習を行う附属病院 内でも行った。さらに、聴診器、打診 機等上肢機能障害のため握力がない学 生用に改良を依頼し、実習に支障がな いように対応した。 肢体不自由 (上肢 下肢 機能障害) (下肢障害) 障害者のための臨床実 B 教室をエレベータの利用できる位置に 車いすの貸し出し 移動した。 習用の器具がなかった こと 持病の治療薬の副作用 により股関節痛があ り、長時間教室の椅子 に座っていることが苦 痛であり、学内の移動 も不自由があった。 肢体不自由 学外実習における交通 A 障害学生支援事務担当部署と連携し、 事前に駅の了解と現地の確認 機関を利用しての移 乗車駅と交渉し、電動式車いすの保管 をすることで、ボランティア 動・寺社等文化財施設 を依頼。障害学生は電動式車いすを使 学生の確保とボランティアが でスロープのない階段 用して駅まで行き、駅に預ける。大学 必要な場所での対応がスムー での対応 で新規に購入した軽量の車いすに乗換 ズにできた。 え、寺社等の階段は、参加者の補助を 受け移動する。 肢体不自由 車いす使用の学生が海 B 研修先までの移動(飛行機)、研修その 他人の補助なしに車いすでの (下肢障害) 外研修に応募 ものに支障のないことを確認し派遣し 行動が十二分にできるもので た。 あったので派遣した。 肢体不自由 校外学習の際の、旧日 B 学生同士の介助が困難な際には、担当 (下肢障害) 本式家屋内の移動(車 教員が介助にあたる、又は介助の指示 いすが入らない)と、 をだした。 トイレの使用 肢体不自由 車いすのため、教育実 C 実習終了後に、教育実習校より報告が 実習開始前に障害状況の詳細 あったため、対応できなかった。 把握及び実習担当課との連絡 (下肢障害) 習校までの往来は母親 調整が必要 が介助をおこない、実 習中は、教壇への段差 があったため、指導教 員とは別に教員が終始 介助しなければならな い状態となり、実習先 から苦情が来た。 ― 164 ― 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 設計製図演習で通常は A CAD(コンピュータによる製図)ソフ トを与え、CADによる製図データを (上肢 下肢障害) 紙に図面を製図して提 出するが、対応できな 提出させるよう配慮した。 いことが予想された。 肢体不自由 授業で使う紙の資料の A 事前に電子ファイルを渡した。 (上肢 下肢障害) 扱い。手が不自由なた め、パソコンは扱える がその他の細かい作業 ができない。 肢体不自由 CAD演 習 に お い て 上 B 授業担当教員からの連絡を受け、タブ (上肢 下肢 肢・下肢不自由な学生 レットを購入し、当該学生に使用して 機能障害) から、パソコンのマウ もらうこととした。 ス使用ができない旨の 相談があった。 肢体不自由 コンピュータ演習室が B 一般の学生を含め土足可とした。 (下肢障害) 土足禁止であったため 車いすのまま入れない。 肢体不自由 実習を外部施設で実施 A 施設へ事前に連絡しておいたため、職 学外へ出る時は実習先に障害 (下肢障害) 時、エレベーターがな 員の方々の全面的な援助により、支障 者用トイレがあるかの確認が く、2階への移動が困 なく実施できた。 必要である。 難であった。 A 施設は洋式トイレが1ヵ所あり、対応 できた。 肢体不自由 宿泊を伴う学外実習の A 宿泊を伴う実習に際し、事前に車いす (下肢障害) 際の宿泊場所の確保 対応施設を探し対応した。 肢体不自由 学外見学時のバスの昇 C 保護者が見学に同行し、補助された。 保護者の支援にまかせるよ (下肢障害) 降 り、リフトバスの使用などの 配慮が必要 肢体不自由 左足の膝下が義足の学 B 各研究室のセミナー室及び会議室棟の 建物改修による障害学生への (下肢障害) 生が、各診療科で臨床 実習中の診療科の近くの部屋を更衣室 影響支援について、本人との 実習中に義足の調整の として使用していたが、建物改修によ 話し合いが必要 ため下着となる更衣室 り一部使用できなくなり、事務管理の が必要と相談された。 会議室等の使用を許可すると共に、ス キルラボの当直室が使用できるよう支 援 ― 165 ― 肢体不自由・実習 肢体不自由 野外実習にひとりでは B 家族 (母)の付き添いを認めて、一緒に 来てもらっている。それ以外に専用の (下肢 左手) 参加できない。 TAをひとり付けている。 C 学外のため、トイレなど対応しきれな いことがある。 大 学 編 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない 肢体不自由 野外調査実習時の移動 A 学生課を通じて大学に支援を要請し、 確保 同学年の友人学生を介助役として同行 を依頼して通常通りに実施した。当初 はトイレ使用の可否等で非常に不安を 感じたが、本人も自立志向が強く、実 際には大きな問題は生じなかった。 肢体不自由 学外への実習参加 (上肢 下肢障害) ④ 特記事項等 同行学生に授業を休ませざる を得なかった点は、同行者本 人の意向はともかくあまり好 ましいことではなく、又、直 前まで予定の同行者の参加が 許可されるかどうかが確定せ ず、担当者としては非常に不 安に感じた。又、宿泊を伴う 調査では同行者の費用も相当 額にのぼるため、かなり早い 時点から予算化を大学に要請 する等の事前準備が必要であ り、 今 後 急 な 対 応 が 必 要に なった場合の対処の可否にも 不安を感じる。 A,C 単独で参加する自習のため自力で 学外での実習は、サポーター できる部分の準備を支援した。又、受 が常時ついていくのが困難で け入れ先との調整を行った。 あるため、事前の調整、本人 の準備が重要。終了後は本人 の大きな自信につながる。 肢体不自由 情報処理室使用時に一 A 設置しているパソコンを一人で電源を 人でパソコンの電源を 入れることが出来るよう設定した。 入れること等ができな かったため、情報処理 室の使用時に毎回補助 が必要であった。 両下肢麻痺 情報処理センターでの A (車いす使用) 授業についてエレベー A ターがなく1階の教室 C へ変更した。 屋根付き専用駐車場の設置 車いすでの授業 エレベーター設置について (しかし、 教室変更で対応できる) 肢体不自由 宿泊をともなうフィー A 予め現地の調査を行い、同時に旅館等 との調整をすることによって、とどこ (上肢 下肢障害) ルドワークにおいてト おりなくフィールドワークを終えるこ イレの確保に不安が あった。 とができた。 肢体不自由 実習においての実験操 B まわりの学生がフォローしながら実習 OSCE(客観的臨床能力試験) (右手) 作がうまくできなかっ を行った。さらに教員も頻繁に様子を においては時間内の操作の完 た。 見て、フォローに入った。 了が必要であるため、このよ うな学生の対処が必要 特定疾患 学内実習を行う際、実 A 事前に障害学生と各実習担当の教員が 障害学生に配慮できるスペー シュミレーションを行い、支援が必要 スの確保や、助手の手配等が 習をスムーズに行うに はどのような支援が必 なことを検証・対応し、実習を行った。 必要であった。 要か、予め検証が必要 であった。 ― 166 ― 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 特定疾患 学外実習を行う際、実 A 事前に教員が障害学生本人と保護者と 障害学生の個人情報を実習先 習先の実施スペースの 共に実習先を訪問し、実習先の理解を に伝える際には、個人情報保 確認や実習内容の選定 得ると共に実習内容等の選定・確認を 護に配慮し、伝達内容の承認 等に、予め検証が必要 行った。 を本人から得ておく必要が であった。 あった。 特定疾患 学外実習を行う際、実 A 事前に教員が障害学生本人と保護者と 障害学生の個人情報を実習先 習先の実施スペースの 共に実習先を訪問し、実習先の理解を に伝える際には、個人情報保 確認や実習内容の選定 得ると共に実習内容等の選定・確認を 護に配慮し、伝達内容の承認 を本人から得ておく必要が 等に、予め検証が必要 行った。 あった。 であった。 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 実験科目の履修につい A グループで行う実験では、 「車いすの て、特別な配慮が必要 学生がいつも書記役」ということのな であった。 いよう、グループの学生を指導した。 一人一人で行う実験 (パソコンを用い た実験等)の場合には、特に配慮して いない。車いすのままで実験するため、 実験机が高すぎないかと心配したが、 問題はなかった。 肢体不自由 (脳性麻痺、 側湾症によ る呼吸障害 ほか) 上肢操作、移動、呼吸 C 長時間かつ不定期に支援するための体 理科系の授業ならびに実験実 などの障害により、単 制が取れなかった。又、隣人の大学院 習までは支援によって対応で 独での実験が困難だっ 生などに支援を依頼するのは量的に きるが、卒業研究や大学院の も、 スケジュール的にも限界があった。 実験など個人的・継続的な実 た。大学院生の研究に 験研究に対する支援は、不定 伴う実験であり、長時 期かつ長時間に渡るため、十 間かつ夜間等も含めた 分に対応できていない。 支援が必要だった。 ― 167 ― 肢体不自由・実習・実験 コ. 実 験 大 学 編 ① 障害種 肢体不自由 (進 行 性 肢 体不自由 (筋 ジ ス ト ロフィー) 、 全身性障 害) ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 車いす利用者のため化 B 本人・担任・化学系教員・障害学生担 学部授業・実習などの場合は 学実験実習を行う際に 当部署が協議のうえ、車いすに置く広 班単位での実験であったり、 実験台を使えず、又、 い実験台を作ると共に、実験用器具を 同じ作業を行う学生が周囲に 上肢による実験機器具 持ちやすくするための器具を考案し いるため、比較的対応はしや 操作が困難だった。 た。化学系教員で器具工作に詳しく、 すい。教育組織の理解を得て、 又、障害学生の実験に理解のある教員 関係者の話し合いにより対応 が担当した。又、実験実習には化学系 を進める。 大学院生がチューターとして入ること により、実習を円滑に行えるようにし た。 外傷性脳内 実 験 が 多 い 学 科 の た B 実験に際しては、他の学生との共同実 2年生のときの事故のため、 出血による め、常に付き添い実験 験とし、当該実験の履修を助けた。雨 対応が急がれた。 の日には、臨時に構内駐車を許可し送 の指導が必要であった。 片方麻痺 迎した。玄関等に手摺を設置した。 C 支援については、授業担当にお願いし た。 肢体不自由 エレベーターのない実 B 学内経費により空調設備を付けた。 (下肢障害) 験 室 ま で た ど り 着 け ず、エレベーターのあ る階に臨時(その学生 が卒業するまで)の実 験室を設けたところ、 空調設備の規定に抵触 した。 肢体不自由 実験をひとりではでき B (C) 先生やTAが、ひとりの学生にか かりきりにはなれないため、同じ班の (下肢 左手) ない。 仲間の学生に補助してもらっている。 肢体不自由 実験科目の履修につい A グループで行う実験では、 「車いすの て、特別な配慮が必要 学生がいつも書記役」ということのな であった。 いよう、グループの学生を指導した。 一人一人で行う実験 (パソコンを用い た実験等)の場合には、特に配慮して いない。車いすのままで実験するため、 実験机が高すぎないかと心配したが、 問題はなかった。 肢体不自由 授業支援 (下肢障害) B 実験等では健常者と同じ動きができな く危険を伴うことがあるので、担当教 員が留意すると共に、同グループで実 験する学生にも留意するよう担当教員 が要請した。 ― 168 ― 4 肢体不自由 肢体不自由 (形成不全に よる左手指 欠損、3級) ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 実験中左手をポケット C 健診後日、詳細を知るため本人を呼び グループ実験等の場合、危険 出していたが、なかなか応じてもらえ な実験は周りが補助できるよ に入れ、隠している様 ず状況が分からず、学科にも連絡でき う教員の配慮が必要 子なので何かあるかと ていないうち実験に入ってしまった。 は思ったが、直接本人 に聞いていいものかど うか迷い、そのままに して後で保健室に尋ね た (実験には片手では 危険なこともたくさん ある) 。 肢体不自由 片方の腕に不自由のあ B 軽度の障害であったのと、2人1組の 肢体不自由な学生に対する支 ペアで実習を行っていたので、役割分 援・対策マニュアルの作成が る学生が学生実習(化 担をしていたようで、実習に特に予想 必要と感じられた。 学)を行うにあたり、 された支障は生じなかった。 操作に支障があること が予想された。 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 (両腕欠損に よる機能障 害) 卒業研究のため実験装 A その装置を操作する時は、研究室内の 助教が不在時のサポート要員 置は、離れた場所のレ 助教が補助することとした。 確保が難しい。 バーを同時に操作する 必要があり、1人で作 業が不可能であった。 肢体不自由 (進 行 性 肢 体不自由 (筋 ジ ス ト ロフィー) 、 全身性障 害) 理科系学部で実験系領 B 調査系のテーマに変更するなどによっ 実験系の卒業研究を実施する 域を専攻していたが、 て卒論を行った。 ためには、支援者の十分な確 車いす利用者でかつ上 保が必要であった。 肢障害から卒業研究の 実施が困難だった。 ― 169 ― 肢体不自由・実験・研究 サ. 研 究 大 学 編 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 研究旅行 (海外) に参加 A 障害学生・指導教員・支援学生で話し合 障害学生の事前準備 (体力づ (下肢障害) したいが、長距離の歩 いを行い、貸出用車いすをもって参加 くり) 、周囲の理解・協力が 行に自信がない(日常 した。 ポイントであった。 生活では車いすは不 要) 。 肢体不自由 在 学 中 に 交 通 事 故 に B 事故発生時の迅速な対応において、学 事故発生時に修学 (卒業を含 (下肢障害) よ っ て 下 肢 に 障 害 を 部長、ゼミ担当教員、保護者との話合 めて)に関してどのような支 もった。入院(リハビ いの場を複数回もち、卒論執筆と提出、 障が発生しているのかを迅速 そして卒業を目指した。 にかつ正確に判断し速やかに リを含む)中というこ 対応する必要がある。 とで、卒業論文執筆に 際しての指導及びその 提出に困難が生じた。 肢体不自由 治療のため、小中学校 B 研究室において個別に指導した。 (下肢障害) を一時期長期間休んで いた。そのためその部 分の知識が欠けている (特に数学において) 。 肢体不自由 (両腕欠損に よる機能障 害) 卒業研究のため実験装 A その装置を操作する時は、研究室内の 助教が不在時のサポート要員 置は、離れた場所のレ 助教が補助することとした。 確保が難しい。 バーを同時に操作する 必要があり、1人で作 業が不可能であった。 ― 170 ― 4 肢体不自由 大学編 シ. 実 技 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない 肢体不自由 体育実技が困難 (四肢痙攣麻痺) A 体育実技を体育講義に振り替えた。 肢体不自由 体育実技の参加 (四肢障害) A 必修の体育(講義含む)では、ゲームの 得点係など必ず何らかの形で関われる よう担当教員が配慮した。学生はほと んど全て出席し単位を修得した。 ④ 特記事項等 肢体不自由 体 育 実 技 授 業 に お い A 体育実技の授業を健常者と共に行なう 球技大会の際には、椅子に腰 (下肢障害) て、仲の良い学生が行 ことが困難であるため、一般学生と共 掛けての得点係を積極的に行 動を共にしている。 又、 に教室に集合させた後、毎回課題を与 なっている。 一般学生もドアの開閉 え授業内にレポートを提出させた。な お、一般学生においても体調不良等の 等において協力してく れるため、今のところ 理由により実技を行なえない場合は、 特に問題はない。 レポートに置き換えている。 肢体不自由 移動に時間がかかるた B 体育着を入れておくロッカーを更衣室 (下肢障害) め、体育の授業の支援 の近くに用意した。 をした。 肢体不自由 大型の作品の製作にお A 予め課題の内容を、製作のためのデー (四肢) いて、本人が製作する タを整備していくプロセスを重視する のが困難であった。 ものとした。実際の製作は教員が補助 に入り、製作を行った。 肢体不自由 体育での着替えが困難 B 本人専用の着替え用の椅子を置き、着 替えやすいようにした。 肢体不自由 体育実技が困難 (ホ ジ キ ン リンパ腫) A 体育実技を体育講義に振り替えた。 肢体不自由 必修の体育実技に対す A 大学で認定している代替科目を履修、 授業全般について、予め大学 (下肢障害) る対応 又、本人が希望する場合は、事前に教 側と学生で意思の疎通をはか 員の了承を得て受講させた。 り、関係教員に周知し、施設 への対応も必要 拘縮 体育の実技を行えない。 A 審判を担当する形で授業に参加させた。 単なる見学ではなく参加させ ることを以前から重視してい (上肢 下肢手指) る。 二分脊椎 体育の実技を行えない。 A 審判を担当する形で授業に参加させた。 たんなる見学ではなく参加さ せることを以前から重視して いる。 ― 171 ― 肢体不自由・実技・施設 肢体不自由 慢性的な機能障害によ A 予め担当教員と打ち合わせを行い、状 況に応じて見学やリポートも対象とす (下肢機能障害) り、体育実技を受講す るのに障害がある。 る。 大 学 編 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 肢体不自由 授業支援 (下肢障害) ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 A 体育実技では、見学やレポート提出に より単位認定を行っている。エレベー ターの整備、スロープの設置などによ りほとんどの建物で講義室等の移動に 支障がないようにしている。 肢体不自由 スポーツの授業におい A 予め情報があったため、運動内容を別 (上肢障害) て、両腕を使いながら の種目にする事や、直接的表現を使わ ストレッチを行う際に ずに実施することで対応できた。 配慮が必要であった。 肢体不自由 実技・実験等の科目が A 科目担当教員、教育委員会で検討し、 特別のカリキュラムで対応した。 (上肢 下肢障害) 通常ではできない。 ス. 施 設 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない 肢体不自由 車いすのため、入口の A 学科棟入口を自動ドアに改修した。 (上肢 下肢障害) ドアが自分では開けら れない。 肢体不自由 コンピュータ室のドア A コンピュータ室のドア、内部を改修し て、車いすのまま使用できる場所を確 (上肢 下肢障害) が開けられない。中に 段 差 が あ っ て、 コ ン 保した。 ピュータが使えない。 肢体不自由 研究棟前の道路と歩道 B 段差を改修する工事を行った。 (上肢 下肢障害) の段差が大きすぎて、 車いすで移動できな かった。 肢体不自由 脊髄の痛みにより2時 A 車いす対応の駐車場、エレベーター、 (下肢障害) 間以上車いすに座って トイレを設置 作業が出来ない。 ― 172 ― ④ 特記事項等 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 室内に段差のある教室 B 段差のある教室にスロープをつけるな どして、バリアフリー化工事を行った。 (上肢 下肢障害) が複数あり、車いす学 生が教室に入れず、そ 又、 できる範囲で教室変更もしている。 の授業を履修できない ことがあった。 肢体不自由 学科棟入口に以前から B スロープをなだらかに改修した。 (上肢 下肢障害) 設置されていたスロー プの傾斜がきつく、転 倒しそうになった。 肢体不自由 学科棟のエレベーター B エレベーターのドアの開いてる時間を 長くした。 (上肢 下肢障害) のドアが開いている時 間が短く、乗り降りが 難しかった。 肢体不自由 車いす対応のトイレ、 B 建物のバリアフリー化工事を行うと共 大学内で車いすが通れない箇 (下肢障害) エレベータ、ドアが必 に、大学内のバリアフリーマップを作 所のチェックを行い、さらな 要になった。 成した。 るバリアフリー化を進める必 要がある。 肢体不自由 一部の建物に身障者用 B 身障者用のトイレを設置した。トイレ 内に介助用ベッドも設置した。 (上肢 下肢障害) トイレがない。 肢体不自由 開 学 当 初、 エ レ ベ ー B エレベーター設置や身障者用トイレの (下肢障害) ターが設置されていな 設置などのバリアフリー化工事により かった。設置されるま 支援することができた。 での半年間は学生の支 援により教室移動を 行っていた。 肢体不自由 エレベーターやスロー B エレベーター、スロープを設置した。 (上肢 下肢障害) プのない建物へ入るこ とができない。 肢体不自由 キャンパス内に段差が A 学生の要望により、構内のバリアフ (下肢障害) あり、車いすや松葉杖 リー工事を行った。 での移動が困難であっ た。 肢体不自由 校舎の入口が階段しか B 階段横にスロープを設けた。又、入口 バリアフリー工事の予算等の なかった。又、入口の の扉をスライドの自動ドアとした。 問題から、すぐに対応できな 扉が手動のスイングド い。 アだったため移動が不 自由であった。 ― 173 ― 肢体不自由・施設 肢体不自由 教室などの扉を開ける B 扉のノブを回転式のものから取っ手式 (四肢) ことが困難であった。 のものに変えた。 大 学 編 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない 肢体不自由 エレベーターに備え付 B 押しやすいように、凸状になるよう加 工した。 (上肢 下肢障害) けられている、障害者 用のボタンは低位置に 設置されているため、 誤ってぶつかる等して 意図しないボタンが押 されないように凹状に なっているが、上肢障 害のため押すことが困 難であった。 ④ 特記事項等 地震時に転倒しないよう家具 の下に敷く円形の商品を、両 面テープでエレベーターのボ タンに貼り付けた。 肢体不自由 車イスでの教室移動や B 車イスでの教室移動をスムーズに行え バリアフリー化を行ったこと 障害者専用トイレ等 るようにスロープを設置、障害者専用 により障害を持つ学生の修学 トイレの設置等バリアフリー化を行っ 環境が改善された。 ハード面で不都合が生 た。 じた。 肢体不自由 事故により肢体不自由 B 学生が休学中、学内のバリアフリー化 車いすで入ることの出来ない (下肢障害) となり、車いす生活を の工事を行った。 教室での授業の際、職員や周 囲の学生でフォローした。 余儀なくされた学生 が、治療リハビリ後に 復学した。 肢体不自由 学内に車いすでは通行 B 動線チェックをし、段差解消のバリア (下肢障害) 不可能な段差が数ヵ所 フリー化工事を行った。 あった。 肢体不自由 渡り廊下と通路の段差 B 段差解消の段差スロープを設置し、支 バリアフリー工事の予算等の が3㎝あったため、校 障のないようにした。 問題から、すぐに対応できな 舎間の移動が不自由で い。 あった。 肢体不自由 車いすで使用できるト A 各棟に1ヵ所、車いすでも使用できる プライバシーの配慮が必要 イレが各棟にない。 よう洋式のトイレを改修した。 肢体不自由 エレベータの点検中、 B 1階ホールにいた学生の協力を得て、 エレベータの点検を実施する (下肢障害) 3階で授業に出ていた 車いすごと担いで降りた。 上で、車いす学生への配慮が 車いすの学生が3階か 足りなかった。 ら降りられなくなった。 肢体不自由 障害者用のトイレの確 B 教室棟、図書館のトイレの一部を障害 保が必要であった。 者用に改修した。 肢体不自由 障害学生が教室棟、図 B 出入口を自動扉に改修した。 書館、事務室等へ出入 りする際、支援が必要 であった。 肢体不自由 酸素、吸引付きの特殊 B 専用の駐車場確保及び専用の休養室の 設置を行った。 (上肢 下肢障害) 車イス使用で、母親の 付添いが常に必要で あった。 ― 174 ― 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 行動範囲が限られてし A 既存の施設にスロープ、障害者用のト スロープ等の設置を増設する (下肢障害) まう。 イレが設置してあるので特別問題はな か否か。 かった。 肢体不自由 車いす利用学生が腕の B 年次計画により、メイン入口を自動ド (下肢障害) 力が弱く、図書館メイ アに改修した。 ン入口のドアを押すこ とができない。 階通 用口に迂回しての入館 を余儀なくされている。 当該学生の所属学部からも要 望書を提出してもらい、強く 施設サイドに要望。図書館は 入館者も多く、自動ドア化は 障害学生に限らず益が大きい と主張 肢体不自由 昇降設備が設置されて A 昇降路の設置をした。 (上肢 下肢 いないため、2階講義 機能障害) 室での授業参加が出来 ない状況であった。 図書館も同様であった。 肢体不自由 外部玄関から建物内へ A スロープ及び自動ドアを設置した。 (上 肢·下 肢 のスロープがないため 機能障害) 車いすでの入校が困難 であった。 肢体不自由 障害者を対象とした多 C 費用面で多額となる。又、竣工間もな 車いす利用者は入口から自分 (上 肢·下 肢 目的トイレ内の鏡が車 いため現状での利用をお願いし了解を の姿が映る大型の鏡が良いと 機能障害) いす利用者には高さが 頂いた。 の意見が出され、設計の段階 高く傾斜も付いていな でもっと利用者の意見を聞く かったため改善要望が 必要がある。 あった。 肢体不自由 車いす使用学生の登下 B 車いす学生の要望を聞き、駐車スペー (下肢障害) 校時の送迎車両駐車ス スからスロープを覆う屋根を設置し ペースに屋根がないた て、雨にぬれないように配慮した。 め、保護者が雨の中を 背負って車いす又は車 まで運んでいた。 肢体不自由 雨の日の学内移動が困 建物の近くに数ヵ所、屋根付の駐車場を 難であった。 作って対応した。 肢体不自由 車いすの学生が入学し B 事後になったが、エレベーターを設置 (下肢障害) た際、食堂にエレベー した。 ターがなかった。 ― 175 ― 肢体不自由・施設 肢体不自由 外部玄関先に庇がない B 一番多く利用するスロープ廻りに庇を (上 肢·下 肢 ため、車から車いすへ 設けた。 機能障害) の乗りかえ時、雨など が降っているときは濡 れたりすることがあっ た。 大 学 編 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 学内に身障者用トイレ B 棟改修のたびに身障者用トイレが増え 改修時に2階に設置された (全身) が 少 な く、 講 義 室 に ているが、まだ不足である。 が、利便が良い1階への設置 よっては、休み時間に を希望している。 トイレに行くのが困難 なことがある。 肢体不自由 大学前道路に歩道がな B 障害のある学生との懇談会で要望が出 行政機関の協力が必要 く、側溝に蓋も設置さ され、大学から市役所に働きかけて、 れていなかったため、 歩道の設置が実現した。 通行に困難があった。 肢体不自由 障 害 学 生 本 人 か ら 施 C 学内で検討した結果、予算上・構造上・ 管理上の問題、健常者との兼ね合い等 (上肢 下肢障害) 設・設備関係について 改修等の要望があった。 があるためさらなる検討が必要となっ た。 肢体不自由 1階の実験室、講義室 A (下肢障害) と廊下との段差が60㎜ A 以上あるため、そのつ どサポート学生が車い すを持ち上げている。 A 学科トイレを障害者用に改修した。 講義室の机を車いすのまま、講義を受 けられるように、前後の机との間隔を 広くなるように取った。 1日つきっきりでサポートするサポー ト学生を前期2名、後期2名採用して、 行動を共にしている。 A 学生実験の班分けに際し、サポート学 生が一緒の班になるように、調整した。 B 学生実験でどうしても、車いすが入れ ない実験室で行うテーマについては、 講義室に実験装置を移して実験を行っ た。 B,C 研究室がある3階には本館にある エレベーターを使っても行くことがで きず、もし卒研が3階のある研究室を 希望した場合、実験室がある1階に机 を置くことを考えている。 B 入院中で試験が受けられなった講義科 目について、翌年か翌々年に受講免除 の手続きをとり追試験を受けさせた。 肢体不自由 トイレの利用にあたっ A 事前に相談があったため、棚の設置に て、荷物を置ける棚を ついて、当該学生と確認を取りながら 設置したいとの依頼が 設置した。 あった。 肢体不自由 障害者用トイレは設置 B 電動のドアに変更をした。 していたが、手も不自 由だったために入口の 木のドアが重く、開け るのが大変であった。 ― 176 ― 入学前に障害を持った学生の 正しい情報を確認しておくこ とが大切である。 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 肢体不自由 学生生活支援 A 施設に関する配慮として、車イス用の リフト・スロープ・エレベータ・手す り・自動扉を要所に設け、学内の移動 に障害がないよう配慮した。又、保護 者送迎が必要な学生への駐車場の確保 や、雨天時の乗り降りに支障がないよ う可能な限り職員が対応した。 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 履修科目の授業担当教員へ当 該学生の障害の状況をよく理 解してもらい、授業への参加 が可能な工夫を依頼 体育実技の授業においても、 学生の障害程度に応じて担当 教員等が授業方法を配慮して いる。 肢体不自由 学内の木で出来ている B 木のドアは全て自動ドアに取り替えた。 重い扉、ドアを自力で は開けられない。 肢体不自由 普段の授業は3階を使 B 入学時から障害者用トイレの増設を要 望していたが予算や場所の関係で設置 用しているので10分の まで時間がかかってしまった。 休み時間に1階の障害 者用トイレに行くのは 大変であった。 肢体不自由 保 健 室 に ト イ レ が な B バリアフリーのトイレを保健室の施設 保健室にいる間のトイレの移 の中に設置した。 動が楽になった。 (四肢機能障害) かった。 肢体不自由 キ ャ ン パ ス 内 の 移 動 B 動線をバリアフリーにすると共に、教 改修できなかった手動式のド (下肢障害) や、机・椅子が固定さ 室の一部を車いすのまま着席できるよ アの開閉については、近くに れている教室での授業 うに改修した。又、専用の駐車スペー いる学生に必要に応じ援助す 参加に支障があった。 スを校舎に近いところに設置した。 るよう全学生に周知した。 肢体不自由 車イスの学生を受け入 A 入学決定後、学内をチェックし問題の 入学後に車イスの学生の授業 あるところを確認してもらい、入学後 を確認後、教室移動をスムー (両下肢障害) れた。 大学行事で宿泊を要す の教室移動に支障のないよう対応し ズにするために教室を変更し るプログラムがあり、 た。バリアフリーのためのスロープや た。大学行事の際は、事前に 入浴など困難が予想さ 障害用のトイレにウォシュレット取り 職員とボランティア学生、本 人を交えて要望に対応 れた。 付けるなど準備を進めた。 B 小さな段差に対して、スロープを設置 するための補修工事を行った。 肢体不自由 各校舎入口ドアが開け B 自動ドアを設置した。自動ドア設置前 ほとんど電話連絡がくること (下肢障害) られない。 は、他の学生の出入りもなく、一人き はなかった。 りでどうしても困難なときには、学生 課や保健室へ電話をしてもらい、適宜 職員が対応した。 ― 177 ― 肢体不自由・施設 肢体不自由 車いすを使用している B 開き戸を自動ドアに付け替えバリアを 学生が開き戸の出入口 解消した。 を通行できず、大きく 迂回をしていた。 大 学 編 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない 肢体不自由 障害が重度なため、既 C 障害者本人に協力を依頼、既設バリア フリーでは対応できなかった。 (上肢 下肢障害) 設身障者便所等では一 人で使用出来ず、介護 者が必要となった。 ④ 特記事項等 事前に障害者用として設置し ていたものが、障害の程度に よって目的を果たせない場合 がある。 肢体不自由 構内の歩道等に使用し C 改修等は現実上出来ないため、障害者 健常者の感覚からすると、考 本人とチェックを行い、負担の少ない えられないことが障害者に (上肢 下肢障害) ているブロック等舗装 材が車いす使用者に ルートを使用してもらうこととした。 とっては負担になることがあ とっては負担になるこ る。 とが判明した。 肢体不自由 防火扉と廊下に段差が B 段差解消のバリアフリー化を行った。 (下肢障害) あったため、教室に入 るのにボランティアが 必要であった。 肢体不自由 車いすでアクセスでき A 車いすでアクセスできる教室(1階等) (四肢障害) ない教室の授業科目が へ変更 履修できなかった。 B エレベーターの設置、スロープの設置 肢体不自由 スロープの入口に段差 A 段差を埋めた。 (四肢障害) があり車いすが進めな かった。 肢体不自由 エレベーターの乗り降 B ミラーを取り付け、エレベーターの乗 り降りを容易にした。 (下肢障害) りの際、危険トイレド B トイレのドアを引き戸(スライド)にし アの開閉が困難 た。 肢体不自由 ドアの開閉が困難。病 A (下肢障害) 院 実 習 の 際、 診 療 ス C ペースが不足している こともあり、通行の支 障になる場合がある。 ドアを引き戸(スライド)にした。 病院スタッフの協力もあり、 予算面やスペースの問題ですぐに対応 おおむね円滑に学習できてい するのは難しいが、今後対応していく る。 必要がある。 肢体不自由 車いすへの対応が不十 A 障害者用エレベーター・障害者用トイ (下肢障害) 分 レ・講義室等ドアの改修、駐車スペー スの確保、スロープなどを設置した。 肢体不自由 自走式車いすを使用し B 本人と施設課担当者が現場において、 バリアフリー設計の建物で 具体的に改修したほうがよい箇所を確 も、実際には障害者にとって (四肢体幹障害) ている学生から、新築 認し、可能な範囲の改修を行った。 使いにくい設備になっている 建物にスロープや身障 ことがある。設計や内装段階 者席が設置されている で、障害者が現場を確認でき が、実際使用したとこ るような機会を設ける等、障 ろ、出入口や座席に使 害者が実際に使える施設にし 用しにくい箇所がある ていく意識が必要である。 との申し出があった。 又、寮の障害者対応の 入浴設備にも同様の状 況があった。 ― 178 ― 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 肢体不自由 事務室の扉が車いすだ A 予めスライドドアに変更 (下肢障害) と開けられない。 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 該当学生は2008年3月に卒業 肢体不自由 車いすでは移動できな B 障害学生の履修にあわせ教室変更を実 い教室があった。 施した。又、スロープの設置や車いす 用リフトの設置などの工事を行った。 肢体不自由 主に利用する校舎の出 A 手動ドアから自動ドアに変更した。 入口の手動ドアが重く て自分で開閉できない。 構内各所にスロープを設置し たが、未だ利用できない施設 があるため、今後一層のバリ アフリー化を進める必要があ る。介助の必要な学生が入学 する場合に備え、学生ボラン ティアを確保する体制作りが 必要がある。 肢体不自由 講義室やトイレが車い B 講義室やトイレを車いす対応とするよ う工事を行った。 (下肢障害) すに対応していなかっ た。 肢体不自由 事 務 室 の 扉 が 開 閉 式 A 入学前に本人や保護者と学内の施設整 (下肢障害) だったため、車いすの 備についてユニバーサルデザインの観 学生が事務室に入りづ 点から点検を行い、事務室の扉をスラ らかった。 イド式に変更し、入室を容易にした。 肢体不自由・施設 肢体不自由 講義室の形態が固定椅 A 固定椅子・机の一部取り外して、車い (下肢障害) 子・机であるため、車 すのまま受講できるスペースを確保し いすのまま受講するた た。 めのスペースが確保さ れていなかった。 肢体不自由 学内移動時に段差があ B 段差をなくす工事を行った。 (下肢障害) り、車いすでの移動が 困難であった。 肢体不自由 大学内(入口、学生食 A 段差をスロープにし、トイレは車いす (下肢障害) 堂、トイレ等)に段差 対応に改装し、バリアフリー化した。 が有ったため、車いす の学生が利用し辛かっ た。 肢体不自由 石畳、舗装道路の老朽 B 舗装道路やレンガの段差をなくす工事 (下肢障害) 化により通路に段差が を行った。 あり、車いすの移動に 不便があった。 肢体不自由 学食出入口のドアが重 B 学食出入口のドアを自動扉とした。 (上肢 下肢障害) く、出入りが困難であ り、学食へ入れないこ とがあった。 ― 179 ― 予算の都合等で早急に対応で きない場合は、周囲の学生の 協力が不可欠となる。 大 学 編 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 主として授業を受ける B 一般のトイレを改造し、ハンデキャッ プトイレを設置した。 (上肢 下肢障害) 棟にハンデキャップト イレがなく、遠い場所 のトイレに行く必要が あった。 肢体不自由 大学中央部の屋外広場 B 車いすの通行に支障がないよう傾斜を なくした。 (上肢 下肢障害) から学生の休憩スペー スへの入口にわずかな 傾斜があり通行が困難 であった。 肢体不自由 電動車いすの充電が必 A 電動車いすを充電できる専用コンセン 要 トのコーナーを設けた。 肢体不自由 教室間の移動が不便 (下肢障害) B 段差解消のバリアフリー化工事を行う と共に車いす用のトイレの設置を同時 に行った。 肢体不自由 必須授業のある学舎に B 対応する工事を至急行いトイレを作っ 工事日数があるので早目の打 (下肢) 専用のトイレがなかっ た (改造)。 ち合わせが大事 た。 肢体不自由 車いすの学生の学生生 A 校舎新築に伴い、障害者駐車場、スロー (下肢障害) 活 プ、点字ブロック、車いす用エレベー ター、車いす用トイレ等バリアフリー 化としたので、車いすでの学内移動や 学生生活に問題がなくなった。 床フロアーの素材として車い すの走行には、摩擦抵抗があ り過ぎる物とか、滑り過ぎる 物とかも不可 肢体不自由 教室と廊下の段差が3 B 車 い す の 学 生 に 協 力 依 頼 し、 動 線 バリアフリー化の工事が工期 (下肢障害) ㎜あったため車いすの チェックをして段差解消のバリアフ や予算の問題で難しい場合 学生が教室に入れず、 リー化工事を行った。 は、ボランティア学生を確保 その授業の履修をあき するなどの対応も必要 らめたことがあった。 肢体不自由 一般トイレ入口が狭い A 一般トイレ入口及び内部動線変更工事 なお、障害者専用トイレ数が (下肢障害) た め、 入 所 が 困 難 で を行い、障害者の使用も可能となった。 少ないため、今後、各フロア あった。 に増設するか検討が必要 肢体不自由 講義棟のエレベーター A 一部エレベーターについては、車いす 工事未完了機については、同 (下肢障害) に障害者用ボタンが設 の高さにボタンを設置し、又、後部を 乗者が充分に配慮する必要が 置されていない。 確認できるようミラーを設置したが、 ある。 全機ではない。 肢体不自由 障害者用駐車場の幅が B 駐車場の幅を広げた。 (車いす) 狭いと苦情があった。 肢体不自由 松葉杖の使用で、自力 B 階段部は車いすも使用できるようにス 車いすの場合は片手しか動か (右側下肢・ 歩行は出来るが、階段 ロープを設置し、バリアフリー化工事 せないため、ボランティアを 上肢障害) の昇降で長時間を要し を行った。又、数ヵ所のトイレを車い 要した。 た。 すで利用できるよう改修した。 ― 180 ― 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 エレベーターは整備さ B エレベーターは修理がなされた。授業 身障者用のエレベーターが設 (上肢・下肢 れていたが、車いすの に関しては出席扱いとし、必要な指導 置されているのはよいが、危 不自由) 学生が使用している時 を行った。 険を伴う場合もあるので、常 に停止して、短時間で に点検や注意が必要である。 あるが閉じこめられ授 業に間に合わなかった。 肢体不自由 在籍学部のトイレに洋 B 改修し、洋式を整備した。 (下肢障害・ 式が無かった。 松葉杖) 特に本人から申し出はなく、 本人は、和・洋式どちらでも 差し支えなかった。 肢体不自由 車いす使用時における B スロープ、自動ドア、エレベーターの 設置、障害学生が受講中の時などに付 (上肢・下肢 教室間及び段差部分の 移動、トイレ介護 添者が待機する控室の設置、車いす用 不自由) トイレの設置 (下肢障害) 肢体不自由 学生寮の出入口に段差 A バリアフリー化の工事を実施した。 (下肢障害) があった。 肢体不自由 図書館の情報演習室に B 構内の建物のバリアフリー化は進めて (下肢障害) 段差があって車いすの はいるが、利用者の少ない演習室に見 学生が入れなかった。 落としがあった。学生の指摘に従いス 学生からスロープ化の ロープを設置した。 要望があった。 肢体不自由・施設 肢体不自由 車いすと松葉杖を兼用 A,B 廊下、内部階段、非常階段等で、 (下肢障害) する学生から、非常時 未設置の箇所に手摺りを設置した。 エレベータが使えない 場合には手摺りが必要 との要望があった。 肢体不自由 トイレの形状が当該学 B 和式トイレを洋式トイレに改装した。 生にフィットしなかっ た。 肢体不自由 交通事故により車いす B 施設の段差の解消や障害者専用駐車場 (下肢障害) 生活を余儀なくされた の設置等のバリアフリー工事を行った。 学生が、車いすで通行 するのにいくつかの障 害があった。 肢体不自由 両手がふさがっている A ①学生が下肢手術のため休学している (下肢障害) 松葉杖の学生が段差の 間に、本館両脇入口及び体育館入口 ある入口付近で戸惑っ のバリアフリー化工事を行った。 てしまったことがあっ ②障害者用駐車場の設置を行った。 た。 肢体不自由 段差の有る所は、階段 A エレベーター、段差解消機、スロープ、 (下肢障害) しか無く車いすでの教 車いす用席、障害者用トイレ、専用駐 室間・建物間の移動は 車場の設置工事を行った。 困難 ― 181 ― 事務局へは階段を利用しなけ ればならない。バリアフリー が出来るスペースがないた め、学生の補助が必要である。 大 学 編 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 一部の館にスロープが A すべての館にスロープの設置工事を行 い各館出入りする困難を避けることが (上肢 下肢障害) なく、車いすが出入り することが出来なかっ できた。 た。 肢体不自由 車いす等の場合、各学 B ユニバーサルデザイン化に対応した環 部棟の入口が自動ドア 境整備の一環として、外から各学部棟 でなかったので、出入 に入るためのドアを、自動ドアに切り りが困難であった。 替えた。 肢体不自由 教室と廊下のわずかな B 学生の申出に対応し、段差のある教室 (下肢障害) 段差により、車いす学 について、段差をなくす工事を行った。 生が自力で教室に入れ なかった。 肢体不自由 車 い す の 学 生 が エ レ A 車いすに座った状態で操作できるよう に操作パネルの位置を下に設けた。 (下肢障害) ベータの操作ができな い。 肢体不自由 キャンパス内の建物は A 車いすで講義室がスムーズに行えるよ 校舎のバリアフリー化は、予 うにスロープの設置・エレベーターの 算の問題ですべての校舎や施 (下肢障害) 障害者に対して殆ど配 慮されていない構造に 改修・身障者トイレの設置・自動ドア 設に行うことは難しく学生ボ ランティアでの対応も考えな 設置等の整備をした。 なっている。 ければいけない。 肢体不自由 入学前に事前連絡がな B 急遽、手すりの設置をした。 (下肢障害) く、大学でも把握でき なかった。 個人情報の関係により、事前 に知ることがますます困難に なる。 肢体不自由 トイレや事務局などの B 障害者用トイレの設置 (下肢障害) ドアが重かったり、回 C 重いドアは未解決 すドアだったり不自由 した。 予算上の都合による。 脳原正上肢 教 室 の 建 物 間 の 移 動 A スロープ及び手すりをつけた。 下 肢 機 能 に、階段があった。 障害 肢体障害 バリアフリーを意識し A 履修科目講義教室を可能な限り1階に 集中 (自力歩行者) て設計されたキャンパ スでないため、学内全 B 階段等に手摺を設置、段差平坦化、ス 部の段差平坦化やス ロープ化 ロープ化は困難だった が、 可能な限り行った。 肢体不自由 メインストリートから B 本学メインストリートから学部棟入口 に伸びるスロープに上がる際に5㎝ほ (上肢 下肢障害) 学部棟へ向かう際の段 差の解消 どの段差があり、車いすで上ることが できなかった。学生支援課に協力を頂 き、段差を解消した。 ― 182 ― 個別対応ではあるが、同種の 障害者に使用可能な施設の改 修は一定程度の費用をかけて 行った。 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 肢体不自由 本学で障害者の在籍が B 学内の玄関及びトイレの段差を解消す る簡易的処置を行い対応した。その後、 (下肢障害) なかった時期、県内の 国の補助金を利用して現在までに2回 養護学校から本学への 学内のバリアフリー工事を行ってい 入学希望者が受入可能 る。 段差の解消、障害者用対応エレベー であるかとの相談を受 ター設備の設置、多目的トイレの設置 け、本人も受験を決定 など するかの判断のため見 学に訪れた。学内はバ リアフリー化がされて いなかったが、主要な 建物はエレベーターが 整備されトイレも低い 段差がある状態であり 学生生活に困難が予測 されたが、本人が現状 の設備で納得し入学し た。 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 その後、少人数ではあるが、 障害者の入学が継続してい る。障害者にとっては、ハー ド面での整備は入学を決定す る最低条件である。過去2回 のバリアフリー工事でかなり 整備されてきたが、学内には 障害者にとって障害となる箇 所がまだ残っており、今後、 さらに環境を整備する必要が ある。 肢体不自由 教室内通路の一部(柱 C 対応できていない。 (下肢障害) のある部分)が狭く、 車いすの学生が前方へ 移動できない教室があ る。 教室の改修(予算計上)が必要 肢体不自由 「キャンパス内で不便 B 学生と一緒に構内を回り、不便を感じ バリアフリー化されていても を感じる」との申し出 る点を指摘してもらった。スロープ設 不便を感じることがあるた があった。 置、全ての階段に手すりをつけるなど め、学生の意見を積極的に取 の工事を行った。 り入れ、改善していく必要が ある。 肢体不自由 敷地内にたくさんの段 B 車いすの学生に協力を依頼し、動線 差 (歩道と車道・バス チェックをし、段差解消を行った。 駐車場と車道等)があ り、車いすでの移動が 大変であった。 ― 183 ― 肢体不自由・施設 肢体不自由 校舎がバリアフリーと B 初年度はバリアフリー化の工事が間に センター利用入試のため、本 (下肢障害) なっていなかった。エ 合わなかったため、外来者向けの心理 学キャンパスでの受験はして レベータがない校舎が 相談室の身体障害者用トイレを利用す いなかった。合格後、問い合 あった。 るように当該学生に伝えた。又、エレ わせがあった。 ベータで行くことのできないフロアで の授業に関しては教職員が車いすを階 段にて運ぶように対応した。身体障害 者用の駐車スペースを確保した。 段差解消やエレベータ設置、トイレ改 修の工事を行い、2年目からはバリア フリー化された。 大 学 編 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 障害者用トイレは設置 B 電動のドアに変更をした。 していたが、手も不自 由だったために入口の 木のドアが重く、開け るのが大変であった。 入学前に障害を持った学生の 正しい情報を確認しておくこ とが大切である。 肢体不自由 教室のドアの開閉が困 A 一部教室のドアノブをレバー式に取り (上肢障害) 難 替えた。 肢体不自由 講義室の机に車いすが A 各講義室の机数台を車いす対応に改修 事前に対応できるか把握して した。 おくことが必要である。 (下肢機能障害) 入らなかった。 肢体不自由 障害者用トイレの手洗 B 手洗いを小さいものに変更しスペース いが大きく、車いすの を確保(本人確認)した。 方向転換ができず使用 に困った。 障害者用トイレを事前準備し たが実際使用して問題発覚 (脊髄損傷のため自己導尿処 理) 肢体不自由 建 物 が 老 朽 化 し て お B 随時、計画的にバリアフリー、エレベー り、車いす学生支援の ターの設置工事を段階的に行っている。 ため、困難が生じる。 肢体不自由 構 造 上 等 の 問 題 も あ B 図書館隣接の建物の建て替え時に、図 書館棟に入れるようスロープ取付工事 (下肢障害) り、これまで図書館棟 にスロープ取付ができ を行った。 ず、車いすの学生が、 図書館を利用すること ができなかった。 肢体不自由 障害者が利用する講義 B 構内の中心にある1階のトイレに障害 者用トイレを設置すると共に、車いす (下肢障害) 棟には障害者用のトイ の学生に協力を依頼し、動線のスロー レが設置されていた プ化、トイレ入口のドアの撤去及び拡 が、休日等その講義棟 幅工事を行った。 が閉まっている場合は 自由に利用するトイレ がなかった。 肢体不自由 建物入口に段差があっ A 入学決定後に本人の状態を確認し、建 たため、肢体不自由学 物入口等にスロープを作り洋式トイレ 生の授業履修に影響が に改修した。 あった。 肢体不自由 建物の入口に1㎝ほど 木製のスロープを付けて建物に入れる様 の段差があり、教室の にした。大がかりな工事ではないので、 ある場所にたどりつけ すぐに対応できた。 なかった。 肢体不自由 学 内 施 設 設 備 に お い B 委員会で車いすフィールドワークを行 い、 車いすの学生と共に学内を点検し、 (上肢 下肢障害) て、車いすでは不便な ところがあった。 改善を図りつつある。最近では、玄関 の自動ドア化やスロープを緩やかにす るなどのバリアフリー工事が行われた。 ― 184 ― 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 保健センター内の障害 C トイレ内に手すりを設置する工事を計 (下肢障害) 者対応トイレには手す 画中 りがなく、車いすから 便座への移動が困難で ある。 肢体不自由 保健センター玄関前の C 傾度きつい部分を回避する進入用のス 予算や工事の時期等の問題で (下肢障害) 通路が坂道になってお ロープを設けるなどの検討が必要であ 調整が難しい。 り、車いすでの通行が る。 危険である。 肢体不自由 手 帳 を 取 得 し て お ら B 補正予算により、手すりの設置を予定 学生の要望を確認後の手続き している。 に時間を要す。 (下肢障害) ず、入学前情報なし。 入学後、洋式トイレ利 用時に立ち上がりに時 間を要することが判明 肢体不自由 体育館の障害者トイレ 元々、老朽化していたため、トイレの内 工事に至るまでに時間がかか (義足) に義足を外す場所がな 装工事を行った。 る(予算等、1年半)。 現場の教員と経営サイドの意 い。 識のずれを感じる。 骨形成不全 による両下 肢機能障 害、両上肢 機能障害 自力でトイレを使うこ A 事務棟のトイレを改造し、学生課の職 とができないが、車い 員が介助することにした。 すの入れるトイレが別 棟になる。 骨形成不全 授業で使用する棟にス A スロープを工事した。 による両下 ロープがない。 肢機能障 害、両上肢 機能障害 肢体不自由 事務局棟の玄関スロー B 肢体不自由な障害を持つ学生が所属す 建物の構造や予算等の関係で (下肢障害) プの傾斜が急勾配及び る団体の意向を受け、事務局棟の玄関 バリアフリー化の工事ができ 玄関ドアが開閉扉のた スロープを緩やかにし、開閉扉を自動 ない場所については学生、教 め、車いすでの通行に ドアに変更する工事を行った。 職員によるボランティアによ 難があった。 る対応も必要である。 ― 185 ― 肢体不自由・施設 肢体不自由 車いす学生に対し、ド A 車 い す 学 生 に 協 力 を 依 頼 し、 動 線 工期や予算のこともあるが、 ア、机、トイレ等施設 チェックをし、段差解消のバリアフ 車いす学生に協力的な学生が 設備の整備について要 リー工事を実施。エレベーターについ 多く、講義の履修や活動に支 望があった。 ては、準備を進めている状況である。 障をきたすことはない。又、 車いす学生に対しては設備を 特注して対応した。 大 学 編 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 建物の入口のスロープ B 雨天時の移動の危険性を考慮し、バリ サポートができるボランティ (下肢障害) が急勾配で車いすを押 アフリー化工事を行った。 ア学生を確保し、車いすの基 す介助者にも負担とな 本操作の研修を行う。 る。 肢体不自由 2階建ての建物にエレ B 隣接する建物の2階から該当建物の2 障害学生支援委員会が中心と (下肢障害) ベータがなく、2階の 階にバリアフリーの連絡用通路を設置 なり、バリアフリー化に向け 教室を使用するのに、 し、車いす使用の学生が自由に移動で て、施設・設備等の環境整備 車いすごと数人で担 きるように工事を行った。 内容を検討している。建物の ぎ、階段を昇降しなけ 構造上の限界や費用面での問 題はあるが、可能な工事につ ればならなかった。 いては、会計課の障害学生支 援職員が中心となり、大学側・ 業者・障害学生支援委員長と 連携を取りながら工事を進め ている。 肢体不自由 車いすの学生が教室に A エレベーターのある建物、又は1階教 (両 上 肢 機 行けない。 室に教室変更した。 A エレベーター、スロープ、自動ドアー、 能障害) 障害者用トイレ、障害者専用駐車場な どの支援をした。 A 障害学生の保護者に、通学送迎時の自 動車入校証を発行している。 肢体不自由 車 い す の 学 生 が ロ ッ A ロッカー抽選前に本人と相談し使いや (両 上 肢 機 カーを利用できない。 すい場所のロッカーを決めた。 能障害) 肢体障害 非常勤講師控え室の扉 B 力が弱くても開けられるように扉のノ (頸 部 損 傷 が重く、非常勤講師の ブに補助具を設置する。 に伴う四肢 先生が閉じこめられる。 C 自動ドアへの改造 麻痺) 肢体不自由 教室等のドアの開閉が A 本人の使用する教室を限定し、自動ド エレベータの操作パネルを本 アを設置した。 人が押せる位置に設置した。 (上肢 下肢障害) できない。 肢体不自由 各棟への出入口が二重 B 内側扉を開放状態に固定し、1人でも 自動ドアで往来できるようにした(冬 (上肢 下肢障害) になっており、外側は 自動であるが内側扉の 期間を除く)。 開閉に介助を要する。 肢体不自由 駐車場の確保と、自動 A 学生専用と別に、正面近くの駐車場を 確保した。 (上肢 下肢障害) ドアの設置 B たまに利用する駐車場への出入口を自 動ドアに変更し、下部にスイッチを設 置した。 ― 186 ― 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 肢体不自由 休憩場所の確保 (上肢 下肢障害) 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 A 本人及び保護者の休憩室として部屋を 設けている(他の障害学生と共有)。 肢体不自由 介助者及び本人の休憩 A 講義室に近い場所に控え室を設置した。 身障者用の介護ベットを設置 (上肢 下肢障害) 室がなかった。 肢体不自由 介助者の控え室及び電 B 使用頻度の低い教室を介助者用控え室 とし、同室で充電するようにしている。 (上肢 下肢障害) 動車いすの充電 特定疾患 車いすを利用しての教 B 障害者学生、保護者、事務局施設担当 工期や予算の関係で、保護者 室の移動等の際、渡り 職員、クラス顧問の教員が立会い、動 及び障害者本人の要望と対応 廊下に段差があり、移 線チェックをし、段差解消のバリアフ 可能内容との差で問題が生じ 動が困難であった。 リー化工事を行った。 やすいので、よく話し合うこ と。 セ. 設 備 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ④ 特記事項等 肢体不自由 下肢障害者用の小型の B 本人の要望を入れて大型の障害者用机 施設の不足から、授業中や試 を購入し、授業教室に配備した。又、 験実施中の介護者の控え室を (上肢 下肢障害) 車いす使用者用机に車 いすが入れず使用でき 可能な限り移動距離が短くなるよう、 用意できなかった。 なかった。 ゼミ実施教室の割り当てに配慮した。 肢体不自由 握力、 筋力が弱いため、 B 水道栓に補助具をつけた。 (上肢 下肢障害) 改修した手洗いの水道 栓が開けられなかった。 肢体不自由 2階教室に車いすの移 B 階段に車いす用階段昇降機を設置した。 (上肢 下肢障害) 動ができない。 肢体不自由 脊髄の痛みにより2時 A 院生室にベッドを置き、休息を取れる (下肢障害) 間以上車いすに座って ようにした。その結果、一般の学生と 作業が出来ない。 同様に研究に取り組めた。 肢体不自由 既存の机では車いすが A 専用机の利用 (下肢障害) 利用できない。 ― 187 ― 肢体不自由・施設・設備 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない 大 学 編 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 一般学生と同じ机が使 A 専用机を事前に購入。履修登録科目を 事前に確認し、各学期の授業開始日ま (上肢 下肢障害) 用できない。 でに配置 (教室の変更があれば専用机 も移動) 。定期試験においても別室を 準備し、専用机を配置している。 肢体不自由 専用机の保管場所 (上肢 下肢障害) B 車いす対応の専用机を持って来たた め、各棟の階段を置き場所として確保 している。 肢体不自由 トイレに荷物の置き場 B 多目的トイレに荷物を置く台を設置し (四肢) 所がないと不便であっ た。 た。 肢体不自由 学内コンピュータの使 A キーボードとマウス(特別仕様)を持参 予め大学側と本人との間で、 (四肢障害) 用 してもらい、接続すれば使えるように 要望や可能なことのの確認・ した。又、手伝いが容易にできるよう 調整が行なわれた。 コネクタを机上部に設置した。 肢体不自由 障害のため、可動範囲 B 本人の身体状況を把握し、障害者支援 汎用性のある器具と無い器具 器具作成会社との連携により、本人が によって予算の考え方に幅が (上肢 下肢障害) が殆ど無い状態で、パ ソコン操作が必要な科 操作可能なパソコン器具を開発、設置 あるため、予算担当者への説 目があった。 した。 明が必要 肢体不自由 学内リフトの使用 (下肢障害) A 学内リフト(2ヵ所)の使用方法につい て、保護者と共に学生に説明を行い、 実際に本人に試してもらった。 肢体不自由 エレベーターの操作ボ B 身障者用の操作ボタンを突起した大き なゴム製のものに取り替えた。 (上肢 下肢障害) タ ン を 押 す の が 困 難 で、金属性操作盤の角 に手がぶつかり、切り 傷を負った。 肢体不自由 車いすで姿勢を変える A 専用の休憩室を準備し、本人が高校で 利用していたベッドを配置した。 (上肢 下肢障害) ことができず、授業の 合間にベッドで休憩す る必要がある。 肢体不自由 一部の教室に5㎜程度 B スロープを購入し、設置した。 (上肢 下肢障害) の段差があり、車いす で通りにくかった。 肢体不自由 教務課・学生課の窓口 B 教務課・学生課窓口カウンターの真ん 気軽にチャイムを鳴らしても (下肢障害) カウンターの高さが1 中に呼び鈴を設置し対応した。 らい、すぐに窓口で対応でき mほどあり、職員がデ ている。 スクワークをしている と車いす使用の学生に 気付かないことがある。 ― 188 ― 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 講義室で固定式の椅子 A 固定式の椅子を外した。 (下肢障害) があったため、机に車 いすを寄せることがで きなかった。 肢体不自由 車いすを使用している A 予め当該学生専用の机を複数用意し、 講義室の大半が固定机の仕様 (全身) ため、講義室の通常の 使用頻度の高い教室、研究室、図書館 のため、車いす用の机が講義 机では学習ができない。 に配置した。 室に入らないこともある。そ の場合は、教室変更などの措 置を行う必要がある。 肢体不自由 (脳性麻痺、 側湾症によ る呼吸障害 ほか) 上肢操作、移動、呼吸 B 化学系の教員が自発的に開発した補助 器具の工夫や設備導入によ 器具ならびに障害学生担当部署予算で り、対応可能な場合がある。 などの障害により、単 独での実験が困難だっ 購入した設備により、一部の実験実施 を可能とした。 た。大学院生の研究に 伴う実験であり、常時 の支援は対応できない。 肢体不自由 道路側溝グレーチング B 車いすの横断する箇所にゴムマットな (上 下肢機 蓋の格子幅が大きいた どを取り付けて対応した。 め、車いすのタイヤが 能障害) 挟まる危険性があった。 肢体不自由 車いすの高さのあう机 B 適した高さの机を探し、貸出した。 (上 下肢機 を講義用に貸してほし 能障害) いとの要望があった。 固定椅子を外し特殊椅子の配 置を行っている。 肢体不自由 車いすなので、設置し B 車いす用の机、パソコン実習用机を用 (体 幹、 両 ている机、椅子を利用 意した。 四肢、等級 できない。 1級所持) 肢体不自由 身 障 者 用 以 外 の エ レ B 身障者用以外のエレベーターに身障者 教育棟以外の建物で身障者用 (上肢障害) ベーターの使用が困難 用操作盤を設置した。 操作盤がないエレベーターに 工事を行った。 肢体不自由 授業の机について (下肢障害) A 本人の履修する教室に専用の机を設置 肢体不自由 パソコンが利用できな A 専用机を配置した。 当該机への動線上、支援者に B 車いすの学生に協力を依頼して動線 よる補助が必要 (上肢 下肢障害) い。 チェックをし、パソコンを移動した。 肢体不自由 教室に設置していた机 A 出身高校等と連絡を取り、学生に対応 バリアフリー化工事など、今 した机を購入した。 後対応が必要 (上肢 下肢障害) では、学生に不都合が 生じた。 ― 189 ― 肢体不自由・設備 肢体不自由 固定机での勉学が困難 B 身体に合う特殊な椅子を購入した。 (上肢障害) 大 学 編 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 カテテール処理のため B 洗面台の深さを深いものに交換した。 (下肢障害) には、既存の洗面台で は深さがたりないた め、カテテール処理が 困難だった。 肢体不自由 教室の机に車いすが入 B 教室の机の一部を交換した。 (四肢障害) らなかった。 肢体不自由 電動車いすのため、既 B 専用の机を3つ用意した。 (下肢 左手) 存の机では合わない。 肢体不自 固定型 (移動不可) の机 A 全部固定型の机ではなく、一部動かせ (下肢障害) がある教室では、車い るタイプの机にしてある。 すの学生のスペースを C 全ての教室が対応できているわけでは 確保することが難しい。 ない。 肢体不自由 大 学 が 貸 与 し て い る A 車いすに乗ったままで物の出し入れが (下肢障害) ロッカーの位置を車い 行え、容易に移動が行える1階のロッ すが移動し易く物の出 カーを貸与した。 し入れがスムーズに行 えるよう配慮した。 肢体不自由 障害者用トイレに荷物 B 荷物置きを購入して設置した (車いす) 置き場がないと申し出 があった。 肢体不自由 トイレ (身障者) 利用の A 主に利用する校舎近辺の身障者用トイ 際、衣服等が汚れるこ レの内にロッカーを設置した。 とが多いため、着替え の保管場所が必要に なった。 肢体不自由 (全身性エリ テマトーデ スによる) 構内各所にスロープを設置し たが、未だ利用できない施設 があるため、今後一層のバリ アフリー化を進める必要があ る。介助の必要な学生が入学 する場合に備え、学生ボラン ティアを確保する体制作りが 必要がある。 病状の悪化により、車 B 本人が使用する複数の講義室へ複数台 固定机の講義室は車いす用の いす生活を余儀なくさ 設置した。 大振りな机を設置する余裕が れ、車いす用の学習机 なく、対応が難しい。 が講義室に必要となっ た。 肢体不自由 個人用ロッカーの対応 A 予め、車いす使用時に出し入れのしや (下肢障害) すい場所に個人用のロッカーを用意し た。 肢体不自由 教 室 の 電 気 の ス イ ッ A 踏み台、スイッチ棒を要所に準備した。 (低身長) チ、ATM操 作 ボ タ ン 等に手が届かない。 ― 190 ― 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 校舎から校舎への屋外 B 障害学生本人から、学生生活支援委員 簡易スロープを置き換えただ 会へ協力依頼書を提出してもらい、施 けでの対応で十分ではない (四肢障害) 通路 (3階レベル) は段 設課が対応。もともと違う場所に設置 が、要求した本人は 「これで 差があるため、車イス されていた簡易スロープを移設した。 いい」と言っている。もう一 (電動) では行き来でき 人の車いす利用者からも要望 ない (内部廊下 (2階レ はないので、現状のままで様 ベル)からの移動は可 子をみている。 能だが、エレベーター を2回利用するため時 間がかかる) 。 肢体不自由 夏場のトイレ介助の際 C 障害学生本人と障害学生支援コーディ 施設課から設置の了解は得て ネーターより、障害者用トイレの扇風 いる。障害学生と設置位置の (下肢障害) に、障害者用トイレの 機設置を大学に要望 調整が出来次第、設置の工事 風通しが全くないた に入る。 め、暑さの中での介助 になる。介助学生・障 害学生共に体力的にき つい。 肢体不自由 トイレの形態 (下肢障害) B 入学時に使用するトイレに荷物台用の 椅子を設置 肢体不自由 車いすでは既定の机で A 車いす専用の机を教室に準備し、履修 授業が受けられない。 する授業は専用の机のある教室で受け られるよう配慮した。 肢体不自由 通学は杖。学内に車い B 学内警備員室に保管している。 すを置いているが、学 内への出入りが24時間 可能なので車いすがい たずらされるため、場 所の確保が必要 肢体不自由 車いすで使用できる机 A 復学する学生が車いすを使用する事が 車いすが使用する机の付近 (下肢障害) を新たに購入 分かったので、車いすに支障がない机 は、車いすが旋回できる広め (幅広で高さが調節できる)を購入し、 のスペースが必要 受講する全ての教室の入口付近に配置 した。 肢体不自由 トイレの利用にあたっ B トイレに物置コーナーを設置し、当該 (進 行 性 筋 て不便を生じた。 学生の利用に供した。 萎縮症、車 いす専用) ― 191 ― 肢体不自由・設備 肢体不自由 非常に大きな車いすを B 現在は製造されていない車いす用机 (下肢障害) 使用されているため、 (胸のあたりが楕円状に彫られている 本学で用意 (常備) して もの)を障害者学生が履修しているす ある机では授業を受講 べての授業教室に配置した。 することはできない。 大 学 編 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 車いすの学生を受け入 A 連絡通路の階段の上り下りに関して 車いすの学生を受け入れるに は、段差昇降機を設置した。その使用 当たって、教室間の移動、食 (下肢障害) れるに当たって、建物 に関して、介助者が一人は必要であっ 堂での食券の購買等、少なく 間の連絡通路で階段が たが、問題なく通行できるようになっ とも1人の介助者が必要であ あ り、 通 過 が で き な た。各教室への入室に関して、教室の り、 そ の た め の 学 生 ボ ラン かった。 又、 教室によっ 入口に市販の段差解消プレートを置い ティアを組織した。しかし、 ては、段差があり、入 て対応した。これに関しては、角度が 例えば、車いすの学生が遅れ 室するのに困難であっ 急で一人で通過できないものの、一人 て登校するときの対応ができ た。 の介助者がいれば入室可能になった。 なかったり、車いすの学生自 身が、同じ学生の介助を受け ることに対して、引け目を感 じ思っていることを言葉にで きないということから、うま く機能しないことも多々あっ た。障害学生担当部署では、 主にこの障害学生の相談を受 ける担当教員を決め、教職員 間で連絡調整を図りながら 様々な問題に対処する体制を 整えた。 上肢・下肢 筆記困難 不自由 A 面談して必要な物品を貸与した。 肢体不自由 教室内の机・椅子では A 固定机・椅子の教室に、車いす利用者 (下肢障害) 車いすでの使用が難し 用座席を設けた。 い。 B 可動机・椅子の教室に、車いすのまま 着席できるよう、専用の車いす利用者 用机を設けた。 肢体不自由 机が固定式の教室にお B 固定式の席を一部可動式とし、車いす (下肢障害) いて、机の高さが支障 でも着席できる高さとした。 となり、車いすに座っ たまま席に着くことが 出来なかった。 肢体不自由 車いすの学生が傾斜床 A 設置机(長机)を1台撤去し、車いすの (下肢障害) 教室では安定しにくい。 場所を最前列に確保した。 肢体不自由 机・椅子が固定の教室 B その教室の一画の机・椅子を外し、車 (下肢障害) においては、車いすで いす用の机を設置した。 授業を受ける際に既存 の机・椅子が使用でき ない。 脳原正上肢 電動車いすが教室の机 B 机の中にある荷物おきの棚を取り外し 下肢機能障害 の中に入らなかった。 た。 ― 192 ― 障害者の入試については、受 験前から聞き取りをして準備 している。 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 教室内の机(複数人掛 B 当該学生と相談しながら、机の高さを 一人用の机については、専用 (四肢障害) 用)が車いすの高さに 変える修繕を行った。 机を用意 合わなかった。 肢体不自由 実習に使用する教室が A 実習開始の前年に、当該学生と相談し (下肢障害) エレベーターのない建 必要箇所に階段昇降機を設置した。 物であった。 肢体不自由 筆記等全て足で行うた A 専用の机、椅子(自前、大学製作各1対) を授業の都度、教室へ移動した。 (上肢障害) め、通常の机、椅子が 利用できない。 OA教室用には、座高の高い椅子を購 入した。 肢体不自由 (両上肢 下 肢体幹機能 障害) 常 時 車 い す 利 用 の た B 前列の固定机を一部撤去の上、講義棟 め、固定机の教室では 各階に専用机を準備し、授業毎に学生 のサポート等により移動させて使用し 前後の机間において、 ている。 車いすが入るスペース が不足した。 肢体不自由 トイレについて (下肢障害) A 排泄に伴う紙オムツ等の設置を身障者 用 (多目的)トイレに常設した。 肢体不自由 机と椅子が一体となっ A 事前に机と一体となっている椅子を撤 ている教室の場合、車 去し対応した。 いすでの利用が困難で ある。 肢体障害 多 量 に 荷 物 を 持 て な B 障害者利用のロッカーを障害学生担当 (脳性麻痺) い、あるいは着替えを 部署横に設置する。 必要とするので荷物が 多くなる。 肢体不自由 過呼吸で時々であるが B 教室外(廊下)に保健室へ直結するイン (下肢障害) 倒れることがある。 ターホンを設置 ― 193 ― 肢体不自由・設備・図書館 骨形成不全 固定机の教室の場合、 A,B 学生用の机を作成したが、うまく による両下 電動車いすを入れるス 合わず、折りたたみ机を用いることに 肢 機 能 障 ペースがない。 した。 害、両上肢 機能障害 大 学 編 ソ.図 書 館 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 図書館の検索端末 (1F A パソコンリプレース端末入替時に閲覧 (下肢障害) 閲覧室) はスタンドタイ 室のレイアウト変更を行い、スタンド プのため、車いすの学 タイプのほかに座席タイプを2席用意 生及び高齢者にとって した。 利用するのに不便だっ た。 肢体不自由 図書館で、本棚からの B 近くにいる学生か、図書館員に介助し 本の出し入れを独力で てもらうよう指導 はできない。 下肢障害 図 書 館 内 に エ レ ベ ー C 図書館入口のすぐ外(建物内)にエレ 現在、図書館の新設を計画中 ベーターがあるので、そのエレベー であり、館内のエレベーター ターが無く、車いすで ターで他のフロアーに移動してから通 設置は必至であると考えてい 他のフロアーに移動で 常使用しない入口を開錠して入室して る。 きない。 もらった。利用時には鍵を渡し自分で 開錠、施錠をしてもらった。 肢体不自由 図書館までの動線にバ C 対応できていない。 (四肢障害) リアフリー化がなされ ていないため、2階ま での階段の移動がつら い。 肢体不自由 学内のバリアフリート C 対応できていない。 (四肢障害) イレの数が少なく、授 業間などの短い時間に 支障がある。 肢体不自由 図書館利用者入口にス B 事務室用通用口から入ってもらった。 入口の構造上、スロープ化が (下肢障害) ロープがないため車い 難しい。別の入口を設けた場 すで入れなかった。 合、管理の問題もでてくる。 身体障害四 本学は、学内のほとん C 中央図書館を利用する場合、障害学生 肢麻痺車い ど の 場 所 が バ リ ア フ 自身が、近くにいる学生に協力を求め、 す使用 リーであるが、中央図 車いすを押してもらうことによって対 書館のスロープは角度 応している。 が急であり、車いす使 用者が自力で上ること は困難が伴う。 肢体不自由 図書館で、本棚からの B 近くにいる学生か、図書館員に介助し 本の出し入れを独力で てもらうよう指導 はできない。 ― 194 ― 車いす利用者は入口から自分 の姿が映る大型の鏡が良いと の意見が出され、設計の段階 でもっと利用者の意見を聞く 必要がある。 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 肢体不自由 図書館利用の確保 C 演習に関わる文献調査時の図書館利用 で、本人が極端な低身長のため通常の 書架では上層の図書の殆どに手が届か ないため、友人と共同使用するといっ たソフト面での対応で切り抜けるより なかった。 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 図書館分室等が建物の B 従来より、階段に沿った形でリフトは エレベーター設置までの間、 (下肢障害) 2階にあるため、自身 設置されていたが車いす利用者1人で ネット利用により、図書館の で行く事が困難であっ 動かすことは困難であった。入学後、 蔵書検索を行い、必要な書籍 た。 エレベーターの設置により、図書館分 については友人に頼む等し、 室の単独利用が可能となった。 閲覧 肢体不自由 図書館の入口ドアが重 B ドアホンを設置し、職員が開閉する。 (下肢障害) く、車いすでは開閉困 難 肢体不自由 図書館にエレベーター C 2009年秋に新図書館が建設される予定 がなく、階段を使用し である。現在は学科事務の職員を通し なければ入館できない。 て本の貸出を受けている。 肢体不自由 図書館の検索用端末を A 図書館新館完成時に、各階1ヵ所に検 (下肢障害) 設置する机が健常者利 索端末用の低い机を設置した。 用を前提に作られてい たため、車いす利用者 など利用するのが困難 であった。 ― 195 ― 肢体不自由・図書館・学内生活・移動 常に友人との共同使用を前提 にしては独自の調査は期待で きない。又、文献研究は日常 的に頻繁に閲覧することで、 その活用法に到達できるとい う面がある。しかし、上記の ようなハード面での問題が あっては、本人が日常的に文 献を閲覧すること自体が困難 である。さらに他大学や公共 図書館の利用も基本的に困難 なために、限られた自学の文 献しか利用できず、それに対 応できるテーマしか選定でき ないことになる (例えば卒業 論文のテーマも本人と相談し て、自学内ではほぼ調査が完 結するものを選ばせた) 。車 いす使用者には野外調査は無 理だけれども文献調査なら、 と考えがちだが、極端な低身 長者には、介助者が得られれ ば、むしろ野外調査の方が用 意であった。図書館が実は最 大のバリアーであることは、 担当者としても新たな気づき であった。 大 学 編 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 図書館の出入口にある A 図書館新館完成時に、自動ドアを大型 (下肢障害) 自動ドアの間口が狭い 化し新たに独立した入退館ゲートを設 ため、車いす使用者な 置した。 どの通行が困難であっ た。 タ.学内生活・移動 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 構内動線 (歩道) の確保 A 教室棟・実験棟周りの障害物、駐車自 (車いす) (想定) 転車の撤去 肢体不自由 辞書・教科書など荷物 B 保健室を荷物置場として利用した。 (下肢障害) が重く負担になる。 気軽に利用でき便利な場所あ るいは設備が必要 肢体不自由 車いすで入退出をする C よくあることなので、本人もあきらめ 軽 い 引 き 戸 の 扉 に し た り、 ている。全ての扉については教員側で キーの場所を低くする等の対 (下肢障害) 際に難しい出入口があ も対処できない。 処が必要 る (扉が重い、大きく て前に開く扉など) 。 又、建物への入退室を する際に、カードキー やスイッチキーの場所 に手が届きにくい。 ― 196 ― 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 所属学部の改修工事に B 一時的にトイレのある建物のキーを借 どの建物にも障害者用トイレ りることが出来、トイレが完全使えな 設置が必要 (下肢障害) 伴い、研究室を一時的 い状態ではなくなった。 に移動することになっ たが、移動先の建物に は障害者用トイレがな く、トイレのある離れ た建物まで来ている。 又、休日や夜間はその 建物には入れないため 利用できるトイレがな い (実験のため、休日・ 夜間も建物に入る必要 がある) 。 肢体不自由 義 足 に よ る 歩 行 の た C 対応できていない。 (下肢障害) め、 通常の階段を含め、 段差があると歩きにく い。 肢体不自由 車いす学生のキャンパ B 階段や段差のある個所にスロープを併 ス内移動が困難 設した。スロープの併設が困難な階段 には車いす用階段昇降機を設置した。 肢体不自由 本館にエレベーターが B エレベーターのない施設の2階以上に 新設の施設ではエレベーター (四肢障害) ない。 は上がれないので、教室を変更し受講 が標準装備されている。 できるようにした。 C 本館2階へ上がる時(又は降りる時) は、別棟のエレベーターを使用した。 本館2階部分とつながる廊下を経由し なければならなかった。 肢体不自由 学生の教室間移動 (四肢障害) A 最初の授業で学科の教員が声をかける などして、移動を手伝ってくれる学生 を確保した。概ね学生の反応は良好。 一緒に移動する学生が見つからないと きは、友人が学科へ携帯で知らせ、職 員が対応した。 肢体不自由 トイレを利用する際、 A ピア・サポーターが介助した。又、障 害者用トイレに、洗浄機能付き便座を (上肢 下肢障害) 介助が必要 設置した。 ― 197 ― 本人が自力で助けを求められ るとは限らないので、授業担 当教員の配慮や受講学生への 声かけは重要。当該学生の年 間受講スケジュールは学科で 常に把握していた。 肢体不自由・学内生活・移動 肢体不自由 施設内の段差。車いす B 廊下などの段差はスロープに改修し 多くの段差が解消されたが、 (四肢障害) 通行の困難 た。コンピュータ教室入口の段差は三 完全バリアフリーではない。 角当て木を付近に置いておき利用した。 今も正面玄関にはスロープが ないので、迂回しなければな らない。 大 学 編 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 教室の移動に介助が必 A ピア・サポーターが介助した (車いす 入学後しばらくして、本人が を押す、ドアを開閉する)。 電動車いすを準備したため、 (上肢 下肢障害) 要 現在は、ドアの開閉のみ介助 肢体不自由 休み時間ごとに保護者 A 予め、教員にカテーテルでの導尿のた (腰隋損傷) 介護のもと、導尿 (所 め、授業に遅れることがあることを周 要時間30分程度)が必 知し、遅刻に対応した。 要であるため、授業に A 身障者トイレの設置、手すりの設置。 遅刻することが予想さ カテーテルによる導尿のため、介護者 れる。 の入構及び駐車場の確保 肢体不自由 膀胱直腸障害、上肢、 A 昼休み、授業に合わせた場所での排泄 年度始めに学務グループと打 (脊髄損傷) 下 肢 の 機 能 が な い た 介助を行い、学生生活を送れるよう支 合せ、週間スケジュールを作 め、自力での排泄困難 援 成 肢体不自由 長時間同一体位をとる B 保健室での安静時間の確保、簡単な処 置 (体 幹 障 害、 ことによる痔核、褥創 進行性筋ジス 防止の必要性 トロフィー) 肢体不自由 うつ病を併発、人間関 B 病院紹介とその後のフォロー、人間関 (脳性麻痺) 係がうまくいかない、 係の調節、親面談、カウンセリング、 食事が他人の前でとれ 食事場所の提供 ないなど 肢体不自由 学 内 の グ レ ー チ ン グ B 網目の細かいグレーチングに交換した。 (下肢障害)(排水溝のふた) の網目 に車いすの車輪がはさ まって身動きがとれな くなると車いす利用学 生から申告があった。 下肢不自由 エレベーターのない講 B 下肢不自由の学生の登録状況を確認 全体集会などでエレベーター し、該当する授業はエレベーターで階 がない会場への移動は学生の (車いす 杖歩行) 義棟に教室の割り当て が行われ、教室への移 床移動可能な教室に設定した。 ボランティアが移動介助を行 動が難しかった。 う。 肢体不自由 講義棟や各教室の入口 C 改修工事ができていないため、周囲の (下肢障害) には鉄製の扉が採用さ 学生や教職員がサポートしている。 れており、車いす使用 者にとって開閉が困難 である。 肢体不自由 授業と授業の休み時間 A 可能な範囲で教室の移動距離が短くす が10分のため、移動に むよう教室の割り振りを配慮した。 時間がかかる。 ― 198 ― 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 講義室へエレベータで A 一年前の授業予定表を渡して受講予定 移動できないことが を予め訊いてから、教室割り当てをし あった。 た。 B 試験やオリエンテーションの教室割り 当てでは、連絡が行き届かないことが あり、急遽、教室割り当てを変更した ことがあった。 肢体不自由 授業間の長距離移動の B 教室変更などで対応が付く場合には、 今年度対象者2名 教員との協議により対応した。しかし 乗降いずれかの端点を必ず大 (頸椎損傷) 円滑化 体育は特定の場所を使う必要があった 学構内に置くこととした。 体育、英語、情報処理 ため、これまでは学生の相互の支援に などの特別授業は通常 より自動車を使うなどしていたが、保 の講義棟とは離れてい 険などの問題から別の方途を検討し る教室で行われるた た。その結果、民間のタクシー会社と め、移動が授業間 (15 契約し、定期的に授業間移動を行うこ 分) では間に合わない。 ととした。 肢体不自由 運動障害 (つえ利用) の A 自家用車による通学(専用駐車場の確 保)及びキャンパス内移動の際の自動 (四肢痙攣麻痺) ため歩行等に時間がか かる。 車の利用を許可した。 A 校舎、図書館及び食堂への手すりの設 置した。 肢体不自由 車いすの学生の移動介 B 正しい車いす介助の方法を身につける (上肢 下肢 助 ために、学生・教職員対象の車いす講 習会を実施した。 機能障害) 肢体不自由 自動ドアが設置されて B 未だ自動ドアは設置されていないが、 障害学生も必要な支援の依頼 このことを教訓に、学生、教職員共に、 をするようになってきた。 (上肢 下肢障害) いないため、周囲に人 がいない場合、立ち往 支援に対する姿勢が変わってきた。 生するケースがあった。 肢体不自由 階段の昇降が困難 (下肢不自由) A バリアフリー化の推進(エレベーター 校舎の全てに対応できておら の設置、階段のスロープ化、自動ドア ず、車いすを使用する学生が の設置、教室への車いす用机の配置等) 一人では行けない教室がある。 肢体不自由 筋ジストロフィーで歩 B 校内生活で最低限の行動範囲(トイレ、 スラローム化工事を検討した (下肢障害) 行困難(階段歩行は手 食堂)の確保と教室移動の調整(階段歩 が、施設の修正・補修は困難 すりを要する)な学生 行を避ける)に努めた。平坦又はスロー と判断された。 の受入 プを選んで歩行するようにした。 ― 199 ― 肢体不自由・学内生活・移動 肢体不自由 授 業 の オ リ エ ン テ ー A 事前に相談があったため、会場の配慮 ションや講座の会場に を行った。又、職員がその都度、持ち ついて、車いすが入れ 上げて階段を登ることができた。 る会場にして欲しいと の依頼があった。 大 学 編 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 教室移動で別棟に出入 B 他の通行等に支障がないように、排水 溝の蓋部分を塞ぎ、縁石の段差を解消 (上肢 下肢 りする際、棟の入口付 する簡易措置をとった。 機能障害) 近 に あ る 排 水 溝 の 蓋 (格子状) に車いすの車 輪がはまることと、縁 石による段差があるこ とにより、出入りに不 都合が生じた。 肢体不自由 車いす利用学生の学内 B クラスメートの協力により対応した。 (下肢不自由) 移動において、一部バ リアフリー化が遅れて いる教室で授業がある。 肢体不自由 LL教 室 が エ レ ベ ー タ A 障害学生支援制度に登録している男子 大学にエレベータを設置して (下肢障害) のない建物にあるため 学生3名により、車いすを担ぎ教室ま もらうよう学生と担当部局か 学生の教室入室が困難 でつれて行った。 ら要請を行ったが、 「建物の であった。 構造上不可能」という返答が あった。電動車いすは重く学 生が担ぐのは危険が伴う。よ り安全に行える方法を検討し なければならない。 肢体不自由 学内の段差に設置して B 学生からの要望により、スロープ(鉄 板)を車いすでも十分に通れる広さの (下肢障害) あるスロープの幅が狭 く仕様が困難あった。 ものに取り換えた。又、段差がある場 所にはスロープの設置を行った。 又、段差があり車いす で移動する際、困難で ある場所があった。 肢体不自由 敷地内にたくさんの段 B 車いすの学生に協力を依頼し、動線 チェックをし、段差解消を行った。 差(歩道と車道・バス 駐車場と車道等)があ り、車いすでの移動が 大変であった。 肢体不自由 授業間の休み時間内で B 近くの学生の手助けによる車いすの移 の移動 動を行っていた。 肢体不自由 大型の電動車いすを利 B 電動車いすが転回できるよう、必要な (全身) 用していたため、狭い スペースを確保した。 エレベーターホール付 近で不自由が生じてい た。 古 い 設 備 で あ る た め、 エレ ベーターも小さなゴンドラで ある。長期的な視野で設備改 善が望まれる。 肢体不自由 昼休み45分間、その他 B 全学的に昼休み時間を5分延長した。 通学に使用する電車の時刻の 10分間の休憩時間だと 考慮など、全学的視点で支障 教室間を充分に移動す がないかを検討の上、実施し るのが困難 た。 ― 200 ― 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 斜面に立地するキャン C 大規模な施設改修が必要なため、現時 予算の確保が課題 パスの最上部にある施 点では対応できていない。長期的計画 設への通路に急階段が の中で取り組んでいく。 あるため、移動ができ ない。 脳性麻痺に 学生生活支援 よる四肢大 幹機能障害 (1級) B「車いすファースト」を呼びかけた立看 板の設置、授業時間割の配慮、定期試 験の配慮 (ワープロ使用、補助員、使 用教室等) 肢体不自由 各種機材(証明書自動 C 教職員、友人などの手助けによる。 (下肢障害) 発行機等)の高さが、 車いすに対応していな い。 肢体不自由 主に利用する校舎前に B 同駐車スペースを確保した。 (下肢障害) 障害者専用駐車スペー スがなかった。 肢体不自由 講義室の利用階に障害 C 現在のところ1階以外に障害者用トイ (下肢障害) 者用トイレがなく、1 レを設置する予定はない。 階まで移動する必要が ある。 肢体不自由 一部のスロープで傾斜 B 該当するスロープ付近にブザーを設置 (車 い す 使 が急な場所があり、昇 し、職員等が補助することとした。 用学生) 降が困難な場合があっ た。 肢体不自由 生協食堂の入口が階段 B 車いす等学生用の出入口を新設した (車 い す 使 のみで、車いすの学生 (バリアフリー)。 用学生) が入店する場合は、生 協関係者等の補助を受 けていた。 肢体不自由 学内移動に際し、数段 B 当該リフトは通常施錠されているが、 当該リフトは、毎使用時に解 (下肢障害) の階段通路を通らねば 在学期間中の鍵の貸与が認められたこ 錠・施錠を行わねばならず、 ならない所で、昇降用 とにより、移動が可能となった。 甚だ不便である。早急なる施 リフトを使用して、移 設の改修が望まれる。 動に対応した。 ― 201 ― 肢体不自由・学内生活・移動 肢体不自由 事務窓口カウンターの B 事務窓口に、車いすの学生用ブザーを (車 い す 使 高さ等の関係から、車 設置した。 用学生) いすの学生に気づきに くく、長時間待たせて しまうことがあった。 大 学 編 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 校 舎 全 体 の バ リ ア フ A 保健室において、障害学生と校医が面 面接に際しては、本人のプラ (下肢障害) リー化がまだ十分でな 談し、移動に支障がないか、困ったこ イバシーに十分配慮する。学 いため、移動困難が予 とがないかを確認する機会を持った。 生からの支援要望が出た際に 想される。 は、相談の上、関係部署へ伝 える。又、面談時、本人の同 意を得て、病状、かかりつけ 病院など、ある程度の情報を 把握し、緊急時に対応できる ような体制を整えている。 肢体不自由 メディアセンターとの A 連絡通路に段差解消機を設置した。当 (下肢障害) 連絡通路が階段のため 該リフトは通常施錠されている。 車いすの学生が入れな B 在学期間中の鍵の貸与が認められたこ とにより、移動が可能となった。一般 い。 の方に対しては、防災センター員によ る開錠で対応している。 一般の方にとって、センター 員が現場に到着するまでの待 ち時間が利用者には不便をか けているように思える。 肢体不自由 定 期 健 康 診 断 に つ い A 事前に学生に連絡をして受診予定日時 更に負担軽減をするためにエ (下肢障害) て、検査器具を一教室 を確認した。その上で健診業者とも打 レベーターのある校舎を使用 にまとめて置き、車い ち合わせして短時間でスムーズに受診 することも検討する必要があ すの移動の負担を減ら してもらうことができた。 る。 し受診できるようにし た。 肢体不自由 健康診断会場での自力 A 事前に本人と打合せ、状況に合わせて 受診困難 時間外に優先的に介護つきで健康診断 を実施 肢体不自由 地域の障害者が大学見 C 数年前より改善の依頼をしているが、 未だに対応できていない。 (下肢障害) 学に来校し、障害者用 トイレを使用した際、 ①本人が便座に座ると ドア開閉ボタンに手が 届かない。②介助者に 外から押してもらうと トイレ中の電気が消え て真っ暗になってしま う。 昇降機等のバリアフリー化が 少しずつ進んでいる中、障害 者用トイレの問題は取り残さ れたままである。早急に改善 が必要だが、予算等の関係も あり検討中 怪我による サークル活動等により B 欠席の授業に関してはクラス担任を通 校舎が分散し、一般道路を利 肢体不自由 骨折し、校舎間の移動 じ、担当科目教員に補完授業を依頼し 用し移動している。急な坂が に不都合が生じた。 た。 ある。 B 校舎内においては、エレベーターを各 校舎に設置しているものの、校舎間の 移動はクラスメートの協力で対応した。 ― 202 ― 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 授業の合間に休憩した A 授業が行われる講義棟の1階に障害学 生の休憩場所を設置し、学生が随時休 (下肢障害) い場所が欲しいとのこ 憩をとれるようにした。 とであったが、保健管 理センターは授業が行 われる場所から離れて おり移動が困難であっ た。 肢体不自由 学内の教室移動が困難 A 受講する科目を調べ、教室をできるだ である。 け1階や移動しやすい教室にして授業 間の移動が楽になるようにした。 肢体不自由 車いすの障害者のため B 学務課職員及び居合わせたほかの学生 が当該学生を抱え、レントゲン車内に (下肢障害) 各校舎にエレベーター 搬送した。 を設置しているが、健 康診断の際、レントゲ ン車には昇降機がなく 入れなかった。 肢体不自由 面談のため事務所応接 B 事務所内の書棚を移動するなどして車 事務所を含め肢体不自由学生 (下肢障害) 室に通そうとしたが通 いすでも通りやすいよう事務所内のレ が利用するであろうと思われ 路が狭く車いすが通る イアウトの配置変換を行った。 る場所については、配慮が必 ことが困難であった。 要である。 肢体不自由 プリンタが利用できな B 車いすの学生に協力を依頼して動線 プリンタ利用には、支援者に チェックをし、生協コピーカードによ よる補助が必要 (上肢 下肢障害) い。 るプリンタ利用とするように依頼した。 肢体不自由・学内生活・移動 肢体不自由 車いすを使用している B 各授業担当教員に移動への協力及び遅 刻への配慮を依頼した。 (先天性筋症) ため、キャンパス内・ 校舎内の移動に時間を 要し、授業開始時間に 間に合わない場合があ る。 肢体不自由 健康診断受診に際し移 A 予め採尿容器を渡す、時間を指定する (下肢) 動が容易でない。 などして対応した。 骨形成不全 学生生活支援 症による体 幹機能障害 A 車いすを使用するため、入構許可、及 び障害者用駐車スペース使用、エレ ベータの使用、階段の昇降機の使用等 の便宜を図った。 肢体不自由 車いすから講義室の椅 A 入学前に、専用講義机スペースを作ら ねばならない場合の予算申請や工事の 子に移動できるかどう 日程を検討した。 か。移動できない場合 は、車いすごと移動で B 入学式後に移動できるかどうかを確認 してもらった。移動可能であったので、 きるように専用の講義 大きな問題とはならなかった。 机スペースを作らねば ならない。 ― 203 ― 付添等補助のため、本人の希 望により、授業、論文指導の 際には、母親が付き添ってい た。 大 学 編 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない 肢体不自由 構内等は電動車いすで B 現在、常に介助してくれる友人がいる 移動するが、勾配のき ため、移動には支障がなくなった。 つい箇所が多く、移動 の際は介助者が必要で あった。 ④ 特記事項等 構内各所にスロープを設置し たが、未だ利用できない施設 があるため、今後一層のバリ アフリー化を進める必要があ る。介助の必要な学生が入学 する場合に備え、学生ボラン ティアを確保する体制作りが 必要がある。 肢体不自由 学内移動の際、段差が B スロープの設置、又、段差解消のため バリアフリー化数ヵ所の工事を行った。 (下肢障害) 随所にあり車いすでは 困難であった。 さらに身障者トイレには簡易な物置用 トレイを設置した。 肢体不自由 学内での移動が円滑に A 使用教室の配慮、学内への駐車許可、 (下肢障害) できなかった。 学内移動の介助等によって、スムーズ な支援が出来た。 下肢障害 障害学生が自力で車イ B 車道、歩道の区分や歩道との段差の解 外回りの整備は予算の都合も スを使用して各建物間 消が完全にできていないため、家族や あり、早急の整備は困難であ るので、該当者が在籍すると を移動することが困難 学生の支援を必要とした。 きは移動支援が必要 であった。 肢体不自由 校舎内の移動が難しい A 構内の段差にスロープを設け、2階以 (下肢障害) ことが予想される。 上の各教室への経路に車いす対応エレ ベーターを設けた。又、各校舎入口に 自動扉を設けた。 肢体不自由 車いすでの自身の移動 A 予め、移動を妨げる段差の有無の確認 卒論担当教員の話によると、 や、利用可能なトイレの確認及び整備 当該学生との交流を通して教 (下肢障害) から本の上げ下げにい 等を行なった。 員や他の学生が学ぶことの方 たるまで、自分ででき が多かったとのことである。 る範囲がきわめて限ら 又、重い本などが持ちにくい れている状況にあった 状況で周囲の友人たちに助け ので、母親が常に付き を求めつつコミュニケーショ 添って介助・援助して ンをはかる姿が好ましく感じ いた。それなしでは勉 られたとのことである。 学は不可能であったと 推察された。卒業後、 大学院修士課程に進 学、さらに博士課程に 進学したが、現在は症 状の進行により休学中 肢体不自由 校舎スロープが車いす C 他方からの入校する動線もあり、設計 (下肢障害) で上がるには急すぎる。 上無理であるため、学生サポートを依 頼 ― 204 ― 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 肢体不自由 式典時の対応 (下肢障害) 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 A 入学式及び学位授与式時、学生控室か ら式典終了後までの移動を職員がサ ポートした。座席も出入りがしやすい 場所を確保した。 肢体不自由 天候や体調により、足 A 入学前に、本人が学内を歩き大きな段 (下肢障害) の痛みが大きくなり、 差などがないかを確認し、学生生活で 課外での授業を受ける の準備を行った。椅子を本人が座りや のが困難になった。 すいものに交換した。 肢体不自由 授業休み時間内で離れ A 教務課と相談し、移動可能な教室に変 バイク使用者なので学内乗り 更を行った。授業の休み時間内に移動 入れを許可している。 (下肢障害) た教室への移動が難し い。 し易い場所の教室を配置した。 障害学生支援委員会で福利厚 生施設へのバリアフリーを進 めていくので、課外活動施設 についても検討を要望する。 肢体不自由 教室によっては、車い A 入学決定後、各教室に車いす用スペー すを入れるスペースが スを確保するための工事を行った。又、 なかった。 車いすの高さに合わせた机 (持ち運び 可能)を準備し、各階に設置した。 障害学生支援委員会で福利厚 生施設へのバリアフリーを進 めていくので、課外活動施設 についても検討を要望する。 肢体不自由 食堂・コンビニのある C 対応できていない。 大学会館への車いすで の出入りが出来なかっ た。 障害学生支援委員会で福利厚 生施設へのバリアフリーを進 めていくので、課外活動施設 についても検討を要望する。 下肢障害 学位授与式の会場が、 B 学生本人の都合がつかなかったため、 会場の手配者は、このような 論文博士の方の授与式にて学位を授与 障害学生の在籍情報を知らな (車いす利用) エレベーター未設置と いうことがわかり、学 することになっていた。学生としては、 かったのだと思うので、こう 生の希望としては、出 一度変更依頼をしている上に、さらな いった学生に関する情報の共 席はしたいが出席をた る依頼(会場変更)には、ためらいがあ 有化をはかれば、本人に通知 めらっていた。 るようで葛藤していた。担当者へこう がいく以前に会場への配慮等 いった事情を説明したところ、エレ を今後は行えるようになるの ベーター設置会場での開催を快諾して ではないかと思われる(全て もらえたため、出席することができた。 の建物がバリアフリー化でき て い な か っ た り、 エ レ ベー ターが未設置の建物がある場 合等)。 肢体不自由 事務室や教室のドアノ C どの部屋にも引き戸にする等のスペー 本学のように、学生全体の人 (体 幹、 両 ブ開閉に苦労があった ス的余裕がまったくなく、又、本人の 数が極端に少ないと、障害の 障害も軽度であったため、なんとか凌 ある学生が在籍していること 四肢、等級 ように見受けられた。 げてしまい、大掛かりな工事を発議す 自体が少ないため、どうして 1級) るには至らなかった。 もそこに予算をかけることが 難しい。 ― 205 ― 肢体不自由・学内生活・移動 肢体不自由 講義棟では障害者用駐 C 対応できていない。 車スペースの確保及び 表示がなされている が、サークル棟になさ れていなかった。 大 学 編 ① 障害種 下肢障害 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 雨の日に廊下が滑ると B 大学は適宜バリアフリーチェックを 設計士や学生も参加したユニ ころがあり、実際に松 行ってきたのでその問題に気づいてい バーサルデザイン小委員会を 葉杖の学生と教員が た。実際にけがが起こり、学生から施 設置し、キャンパスチェック 滑って転倒した。 設改善要求もあったため、ちょうどそ と既存施設の改修計画を提起 の時期に予定していたバリアフリー改 してきた。 修工事の内容を変更し、最優先課題に 位置づけ、1階(玄関)部分に限定して 解決した。 肢体不自由 トイレ介助と移動介助 B 学生ボランティアによる介助で対応す (四肢障害) が必要 ることにしていたが、本人の希望によ り、 入学後半年は職員で対応していた。 その後、介護体験講習などを行い、学 生ボランティアを募集し、現在は学生 の介助を中心に、不足した場合に職員 が対応している。 聴覚障害学生への支援では当 初は入学前の対応はできてい なかった。肢体不自由学生へ の支援では、入学前に相談し 支援の方向についても話し 合っていたので、その後の問 題にも対応できた。 肢体不自由 車いすによる学内の移 C 通路にバイクや自転車が置かれ車いす アナウンス等してもなかなか (下肢障害) 動 が通行しにくい状態 変わらない。 肢体不自由 在学途中で障害を負っ B 勾配の多い大学のため、握力の弱い学 (脊 髄 障 害 たため、車いすや段差 生移動が楽にできる様、電動車いすを による体幹 の解消が必要となった。 購入した。 機 能 障 害・ B 建物を段差(必要とされる箇所)のバリ 歩行困難) アフリー化工事を行った。 B 車いすで利用し易い教室への変更をし た。 B 障害者駐車場を学部の建物前に設置し た。 肢体不自由 教室棟の2階以上の階 A 同じ所属学科の学生に、学内での介助 (下肢障害) への移動が、エレベー をしてもらった。 ターがなく大変であっ B 教室棟へ、エレベーターの設置を行っ た。 た。 肢体不自由 (電 動 車 い す使用室内 杖1人歩行 可) 一部の移動時、専任職 A 入学前に本人及び保護者と大学側で受 専任職員が不在時、他の職員 員による見守り介助を け入れ体制と施設改善について情報交 が代行する等連携が必要 必要としたが、それ以 換し入学までに一部設備を改善した 外は、学内では1人で (自動ドア、スロープ、手摺、エレベー 移動した。 ターの奥位置に鏡の設置等)。 肢体不自由 上肢が不自由なため教 A 事前に教室のドアを開放しておく。講 室のドアを一人で開け 義担当教員は通常より早く講義室へ行 ることができない。 き、該当学生を教室で待つ。 肢体不自由 廊下に落ちていた画鋲 B すべての教職員に周知し、画鋲が落ち が車いす学生のタイヤ ないように強く刺すこと、落ちていな に刺さりパンクした。 いか気を配ることを徹底した。 ― 206 ― 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 車いすでの 1人での移動が困難 通学3年 次、交通事 故により頚 椎損傷 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 B 専用トイレの設置、ボランティアによ る移動補助対象教室をできる限り下階 へ変更 C エレベーターの設置を在学中にできな かった。 歩行障害 松葉杖使用の学生が、 B 上段と下段が同色のため事故が起こる (下肢障害) 廊下の段差に気づかず 可能性が高いため、色を変えて注意を 転倒してしまった。 促すような処置をした。 肢体不自由 車いすでの各号間の移 A 学生駐車場が校舎から離れているため (下肢障害) 動ができず同級生が補 校舎に一番近い駐車場を提供している。 助した。又、車いす対 B 階段横にスロープを設置。その後、増 改築時にスロープ・トイレ等の設置を 応トイレが1箇所のみ 配慮した。 であった。 肢体不自由 車いすの学生が、バリ A 入学決定後に、車いすの学生の動線を 同種相談 他2件 チェックし、段差解消、新たに通路を (下肢障害) アフリー化の工事をす 造るなどのバリアフリー化工事を行っ ることにより、教室移 た。 動時にスムーズに通行 できるようになり、希 望する授業に参加でき た。 肢体不自由 事務のドア及び食堂の C 現時点では、対応できていない。 (下肢障害) ドアの構造上、その開 閉が障害者には重く困 難である。 講義室ドアの開閉同様、友人 がこれを補助し対応している。 上肢・下肢 エレベーターが1基し B 1基しかない建物のエレベーターの点 それ以降は問題は発生してい 体不自由 検作業は、授業を実施しない曜日や時 ない。 かない講義棟での授業 間帯に行うように施設課へ依頼した。 (クラッチ使用) 終了後、点検中で使用 できなかったため6階 から階段を使用して降 りていたところ疲れか ら階段を踏み外してし まい怪我を負った。 ― 207 ― 肢体不自由・学内生活・移動 肢体不自由 研究棟・講義棟への移 A 従来のスロープとは別に、傾斜を緩や 当該学生の入学が決定した時 (下肢障害) 動につき、車いす用ス かにしたスロープを設置することによ 点で学生生活委員により実際 ロープの角度が鋭角過 り対応した。 に車いすを用いて検証し準備 ぎたための上り下りが した。 困難であった。 大 学 編 ① 障害種 上肢・下肢 体不自由 下肢肢体不 自由 二分脊椎 (身2級) ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 講義棟間には渡り廊下 C 対応できていない。 や屋根がないのでク ラッチや車いす使用者 は傘がさせず、いつも ぬれてしまう。又、路 面や廊下がぬれて滑り やすいのでクラッチ使 用者の転倒事故は頻出 している。 冬季には路面の凍結や積雪す ることもあるので更に注意が 必要である。 松葉杖による移動の介 A 常時、友人の介助があった。 助は高校からの友人が 協力 入学時より自動車通学で同乗 できる友人の介助があった。 肢体不自由 歩行困難があるため、 A 事前に担任より連絡があり、学生と面 配慮を必要とする学生への学 談し授業の把握をした。本人からワン 内での対応方法、情報交換が (上肢 下肢障害) 休憩時間内に他の建物 の教室移動が困難で コールの連絡を受け、外門を開け最短 必要 あった。 の建物移動の配慮をした。又、保健セ ンター入口のドアにインターホンを設 置し、本人の入退室時に対応できた。 重い荷物の一時預かりを行っている。 身体障害四 通常使用する演習室の C 近くにいる学生及び教職員が開閉して 肢麻痺車い ド ア は、 ド ア ク ロ ー いる。 す使用 ザーが付いており、重 いため開閉が困難であ る。 肢体不自由 下肢障害のため車いす A 各校舎や教室への移動のために、車い (下肢障害) 移動しかできない。 すでの移動が可能なように、車いす用 リフトの設置や構内の一部をバリアフ リー化した。教室やその他の部屋にお いて、車いすでも講義・試験が受けら れるよう座席の配慮を行った。 肢体不自由 下肢障害のため車いす B 本人が車の免許を取得した事により、 (下肢障害) 移動しかできない。 身障者専用駐車場の設置を行なった。 肢体不自由 授業の合間に休憩する A 授業が行われる講義棟の1階に障害学 (下肢障害) 場所が欲しいとのこと 生の休憩場所を設置し、学生が随時休 であったが、保健管理 憩をとれるようにした。 センターは授業が行わ れる場所から離れてお り移動が困難であった。 ― 208 ― どのクラスを彼が今とってい るか、を常に把握しつづけて ケアするのは至難 本人には要求してくれるよう お願いしていたが、本人の負 担も大きいので、どのくらい ケアができていたかは事後評 価できていない。 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 障害学生が履修してい A 当該講義室での授業開始前に、職員、 エレベーターの設置予定あ 学生が障害学生を車いすごと3階の講 り。H21年度完成予定 (下肢障害) る授業のうち、一部の 義室まで運び、又、授業終了後には1 授業の講義室が3階に 階に運んでいる。 あるが、エレベーター 等が設置されていない ため、自力で講義室ま で行けない。 肢体不自由 授業時は科目担当教員 B 学部事務室の職員が付き添った。 に配慮をしてもらえる よう依頼したが、その 他の時間帯にトイレな どの介護が必要だった。 学校生活そのものに慣れな い、友達ができないといった 精神的要因によって、大学に 来られなくなるケースもある。 肢体不自由 当該学生が履修してい B 当日は複数の職員で学生を当該教室へ 誘導した。今後の対策として、授業開 (下肢障害) る授業がエレベーター のない施設の2階に配 始前に障害を持つ学生の授業を確認 し、学生が問題なく教室へ移動できる 置されており、授業開 教室へ変更を行うよう調整した。 始時に学生から授業に 参加できないと問い合 わせがあった。 肢体不自由 授業間の移動時間が少 B 履修登録締め切り後、教室調整期間に (下肢障害) なく、離れた教室だと 障害学生の時間割を最優先で変更した。 授業に間に合わない。 肢体不自由 TOEICの資料を貰いに B 学生部に申し出れば関係部署の職員が 学生部を何でも相談所として (下肢障害) 関係する事務室に行っ 来て対応するように改めた。 利用できる、という理解と安 たが、エレベーターが 心感が深まった。 ないため行けなかった。 肢体不自由 肢体障害を持つ学生か C 趣旨を理解してもらい解決に至った。 障害を有する学生の設備に (下肢障害) ら 「視覚障害者用の点 よって他の障害種の学生が不 字ブロックのおかげで 便になった事例 車いすでの走行がやや 不便になった。 」 との申 し出があった。 肢体不自由 校舎の出入口のスロー B 駐輪されないような囲いなどがなされ 常に配慮が必要である。 (下肢障害) プ付近に自転車が駐輪 て改善された。 されており、車いすで の出入りが困難なこと があった。 ― 209 ― 肢体不自由・学内生活・移動 肢体不自由 障害者用トイレのない B 履修登録締め切り後、教室調整期間に (下肢障害) 教室棟に配置されてし 障害学生の時間割を最優先で変更した。 まい、トイレに行く時 には遠まわりしないと 行けなかった。 大 学 編 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 下肢切断により片足が A 校地移転に際し、新キャンパス内はバ 肢体不自由のある者の受入れ 義足の学生がいるが、 リアフリー化されたため、同学生の学 については障害箇所や程度に 生活上に支障はない。 内生活には支障を来していない。 応じて対応を考える。 ただ、健康診断を他学 B 健康診断については個別受診を配慮し 生と受けたくないとの ている。 申し出があった。 肢体不自由 車いすの学生を受け入 C 図書館が2階にあり、エレベーターの (下肢障害) れるに当たって、建物 ある棟から図書館に連絡はあるもの の、距離が長く段差も多数あるために 間の連絡通路で階段が 実質入館できない状況になっている。 あり通過ができなかっ た。又、教室によって は、段差があり、入室 するのに困難であった。 肢体不自由 バリアフリーが解消さ A 可能な限りエレベーターのある校舎に バリアフリー工事の予算等、 財政事情がネックになってい 教室変更した。 れていない校舎での初 め て の 受 け 入 れ 事 例 B 移動途中に段差のある箇所に、段差昇 る。 降機を設置。補助として学生ボラン で、移動の問題が山積 ティアや友人がついた。学生が入れな していた。 い時間帯は、教員スタッフが補助に 入った。 肢体不自由 車いすでの教室移動や B 車イスでの教室移動をスムーズに行え バリアフリー化を行ったこと 障害者専用トイレ等 るようにスロープを設置、障害者専用 により障害のある学生の修学 ハード面で不都合が生 トイレの設置等バリアフリー化を行っ 環境が改善された。 じた。 た。 肢体不自由 地下にある学食への誘 B 地下学食と地上1階の学生ロビーを結 ぶ障害者専用エレベーターの設置工事 (上肢 下肢障害) 導が困難で学食をあき らめた事があった。 を行い、学食利用をスムーズに出来た。 肢体不自由 障害学生が自力で車い B 車道、歩道の区分や歩道との段差の解 外回りの整備は予算の都合も (下肢障害) すを使用して各建物間 消が完全にできていないため、家族や あり、早急の整備は困難であ を移動することが困難 学生の支援を必要とした。 るので、該当者が在籍すると であった。 きは移動支援が必要 肢体不自由 通 学 に は 松 葉 杖 を 使 A 大量の書籍を背負って移動する負担を 軽くするために車いすを使用するとい (下肢障害) 用、学内では大量の書 う趣旨を理解し、障害学生所有の車い 籍類を背負って移動し すを学生課で預かり登下校時に受け渡 なければならないた しすべく対応した。 め、車いすで移動した い。しかし車いすの保 管場所がない。 脳性麻痺 (軽度) ゆっくりした速度でし A 要望のヒアリングを行い、担当部署に か歩けず、教室間の移 対し、移動に時間がかかることを授業 担当教員にご理解頂くよう連絡を依頼 動に時間がかかる。 した。 ― 210 ― 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 車いすの学生が受講教 A 車いすの学生から予め履修を聞き取 左記の学生が複数となった場 (下肢障害) 室 が 複 数 の 階 に 分 散 り、極力、教室を同一階に配置するよ 合に大変複雑な教室配置と し、その教室への移動 うにした。 なった。 が困難であった。 肢体不自由 階段があるため車いす B 移動手段として、大学が介護タクシー (下肢障害) での移動が困難である。 を手配・その経費を負担(毎週1回)し、 受講を可能とした。本人の負担なく支 援を行っている。 状況の補足 本学のキャンパ スと別キャンパスをつなぐブ リッジ(近道)に障害となる階 段が1ヵ所ある。屋外を通っ ての移動は可能であるが、本 人にとってはかなりの体力的 負担と時間がかかるため、特 別な措置を行った。 脳原正上肢 校門に入る際の3㎝の A バリアフリー用の段差プレートを設置 下肢機能障害 段差を、電動車いすで した。 は登れず、又、校庭内 の段差も超えられず、 一人での移動が困難で あった。 肢体障害 重度の障害者への支援 A 教室に専用机設置、自家用車構内駐車 支援方針とその範囲・限度の 確認やメンタルケアの必要性 が当初 許可 (車いす使用者) (トイレ介助等) の予測を超えていたた B 図書館入口扉を自動扉に取替、トイレ がある。 め、迅速な対応ができ 介助要員の雇用 なかった。 肢体不自由 教室移動に遠回り(迂 C 建物の構造上最短での移動ができない バリアフリー化の推進が必要 (下肢障害) 回)しての移動を余儀 状態である。 なくされた。 肢体不自由 廊下と教室の間に段差 A 期末試験における別室受験、スロープ・ 障害者用トイレの設置 (下肢障害) があり、車いすが入れ ず、教室を変更した。 B 段差のない教室に変更した。 肢体不自由 教室のある建物にエレ B 本人が松葉杖で移動できたため、建物 内のエスカレーターを本人と携帯電話 ベーターがなく、車い すでの移動が出来な でやりとりし、エスカレーターの上り 下りの運転操作を行った。 かった。 肢体不自由 電動車いす操作はでき A 合格決定後に、母親と大学が要望や対 自主的なサポート体制ができ 応について話し合った。大学が駐車場 て い っ た が、 大 学 が ボ ラン (全身筋力低下) るが、車いすへの移動 や机上までの手の移 を準備し、母親が身の回りの援助をし ティアの確保や育成も大切 動、食事や排泄等がで て、4年間で卒業できた。 きない。 ― 211 ― 肢体不自由・学内生活・移動 肢体不自由 階段が多く、移動に支 A エスカレーターの設置、階段用昇降機 設置場所追加の検討が必要 (下肢障害) 障があった。 設置をした。 大 学 編 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない 肢体不自由 車いす等使用のため教 B ゼミ生や教員が手助けした。 室の開閉が困難 ④ 特記事項等 学生が積極的に対応した。特 に同じゼミの1人が熱心に支 援してくれた。 肢体不自由 教室の移動に時間がか A 時間割編成時に配慮した。定期試験時 新館はバリアフリー化、エレ かる。 の座席指定に配慮した。 ベータ有、入口はすべて引き B ゼミ生等友人が支援した。 戸 肢体不自由 階段歩行時に松葉杖が B 各フロアに松葉杖を用意し、階段歩行 旧館にエレベーターがない。 邪魔になる。 は手すり(力を入れやすいものに改良) バリアフリー工事が必要 を利用した。 肢体不自由 雨の日に床がすべり転 C 清掃業者にこまめに床の水滴をふき 床材質に対する配慮も必要 倒 取ってもらう。本人に気をつけてもら う。 肢体不自由 エレベーターのない教 A,B 本人による車いすでの移動による 動線チェックやトイレのチェックを行 (下肢障害) 室への (での) 移動。裏 い、バリアフリー化の工事を行った。 口からの入室となるた め、移動距離が長くな B 本人が車通学のため、教室近くへの駐 車場の確保 り、授業に間に合わな いことがあった。又、 C 雨天への対応(現在進行中) 教室が1階に限定され るため、教室確保が困 難な場合がある。 バリアフリー化の工事が工期 や予算の問題で難しい場合、 職員への負担が大きい場合が ある。 肢体不自由 防 災 訓 練 の 時、 エ レ A 携帯電話での迅速対応が必要 普段から、一般学生と教職員 (下肢障害) ベーターが止まり、車 B その場にいる、学生、教職員が臨機応 が身体障害学生のことを気に いすの学生がエレベー 変に手を差し伸べる。 かけ、手を差し伸べるよう啓 ター前に取り残され 蒙活動をする必要がある。 た。幸い、通りがかっ た教員が救助の手を差 し伸べた。 肢体不自由 サ ー ク ル 構 内 の 移 動 C 予算とスペースの都合上対応できない 障害学生の移動を考えると、 と解答。サークルのBOXとサークル エレベーター及びトイレの設 (上肢 下肢障害) (障 害 者 用 エ レ ベ ー ターの新設)及び障害 棟入口の間にインターホンを設置。階 置は必須であり対応が必要 者用トイレの設置 段に手摺りを設置 肢体不自由 雪や路面の凍結のある C 予算とスペースの都合上、話し合いは 進んでいるが、対応はできていない。 (上肢 下肢障害) 日は、車いすでの移動 が困難であり、講義の 受講や試験に支障が出 る。 肢体不自由 他学部の障害者用エレ C 予算の都合上、日常的に使用しないも 障害学生の大学生活を大学と のは電源を切ることになっているとの して保障するという意識の向 (上肢 下肢障害) ベーターの電源が落と されている。 回答 上が必要 ― 212 ― 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 エレベーターのない建 A 支援担当者がサポートする(職員)よう 職員でキャリーするように 物に来館してくること になっている。 なっている。エレベータは設 がある。 置できない環境であるため難 しい。 肢体不自由 車いすでの教室移動に B 学生に協力を依頼し、教室の移動や食 すべてを学生ボランティアに 時間がかかり、授業に 事の介助等、身の回りの世話をサポー お願いするのではなく、学生 遅れてしまった。 トしてもらった。 ボランティアの負担を少しで も減らせるよう、教職員も一 緒に支援していくことが大切 肢体不自由 掲示板の位置が高めな C 対応できない。 (下肢障害) ので車いすからでは見 にくい。 肢体不自由 普段の授業は3階を使 B 入学時から障害者用トイレの増設を要 望していたが予算や場所の関係で設置 用しているので10分の まで時間がかかってしまった。 休み時間に1階の障害 者用トイレに行くのは 大変であった。 肢体不自由 車 い す の 学 生 に 対 し C 現在は人為的補助にて対応しており、 バリアフリー化の工事は予算 設備は改修されていない。 の問題も大きく、今後の課題 (下肢機能障害) て、大学構内の通路に である。 段差がある、インター ホン及びエレベーター のボタンに手が届かな いなど、不便な箇所が ある。 肢体不自由 車いす使用のため階段 A 廊下等バリアフリー配慮 教室に行けない。 ドアが開閉式のものもあり開 けにくいが友人等がカバーし て学生本人の問題にはならな かった。 肢体不自由 医務室への入口が2ヵ B 1ヵ所スロープに変更したがドアが外 所とも階段のため医務 開きのため、常時母親や友人に付き 室へ行けない。 添ってもらった。 C 1人で車いすを操作するのは無理 歩行障害 大学内に車いすで行け C 対応できてない。 ない場所がある。 ― 213 ― 現在、車いすを使用している 学生に聞き取り調査を行い、 どのような対応ができるか検 討中である。 肢体不自由・学内生活・移動 肢体不自由 車いす使用のため階段 B ①学生、職員、ガードマン等の手助け ①マンパワーでカバー 教室に行けない。 により、階段は車いす両サイドから ②予算を取り措置 上げてもらい授業に出席した。 ②授業用の教室は車いすでも行けるよ うにエレベーターを設置した。 大 学 編 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 車いすでの校内の移動 A エレベータの利用や段差のない経路を (下肢障害) 等が支障なく出来てい 利用できるように教室等を割り当て、 る。 学内において支障のないようにしてい る。入学決定後に、出身高校と連絡を とり、高等学校での本人の要望や学校 の支援方法などを入手した。支障がな いかについては、入学前に大学視察を してもらい、支援方法を確認した。 肢体不自由 車いすの学生が教室な A 建物が予めハートビル法に則って建築 (下肢障害) どへの移動が出来ない。 した。 肢体不自由 歩行、階段の昇降が困 A 教室の移動にエレベータを使用 難だった。 進行性小脳 入学時は歩行可能だっ B 通学は家族負担とし、学内移動、授業 1年後、病状進行し退学 時の環境整備は本人の訴え、申し出に 変性症 たが、2年時には車い 従い、教員、職員の協力を得て行なっ す使用となり、通学、 た。 冬季の構内移動が困難 との訴えがあった。 肢体不自由 車の一旦停止ゲートを B センサー機能付きのリモコン貸与で車 通過する時の乗り降り の乗り降りが必要なくなった。 が不便であった。 B 施設のバリアフリー化と移動可能な教 教室への移動が困難 室への変更 骨形成不全 ①専用トイレの数が少 A 生活介助一般 なく、冬場は授業に 授業中介助 遅れることがある。 ②エレベーターを健常 者が譲らないことが 多い。 ③教室によっては車い すが固定できない。 骨形成不全 による両下 肢機能障 害、両上肢 機能障害 排泄など介助が必要 体育館に入るために階 B 別の場所で、その学生用の授業を開講 段を使うしかなく、ス した。 ポーツの授業を受けら れない。 肢体不自由 常時車いす利用であっ A (筋 ジ ス ト たので、通学、学内の ロフィー) 移動、トイレ介助に際 B して課題があった。 入学前に家族と相談し、通学は母親が 担当した。 学内の移動、トイレ介助は当初は母親 が担当していたが、途中から学生ボラ ンティア・サークルの学生や、ゼミの 仲間が担当するようになった。 ― 214 ― 母親の負担軽減を図るため、 当初は教員が学生に援助を働 きかけたが、その後は学生が 自主的なサポート体制を築い ていった。 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 現在、車いす使用の学 A 入学前にエレベーターの稼働状況など 学生たちが自然に手を貸すな をチェックし、車いす使用者優先の対 ど、障害学生に対する思いや (車いす使用) 生が5名ほど在籍して いるが、混雑時のエレ 応を図った。 りが定着してきている。 ベーター使用に不安が 事前に教員に連絡し、混雑時に遅れる あった。 場合のあることを理解してもらった。 肢体不自由 緊急時の対応。授業時 B 高層階での授業であったので、同じ授 残された車いすの学生が担当 (ぼや) 業を受けていた学生が協力し、背負っ 教員に強い不信感を抱いたの (車いす使用) に、校舎で火災 が発生し、学生を避難 て階段で避難した。担当教員には事情 で、担当教員からの謝罪、大 させたが、車いすの学 を聴取したうえで、厳重注意した。そ 学からの事情説明などを行っ 生の安全を確認せず の他の教員には、教授会などで事情を た。 に、授業担当の教員が 説明し、学生の安全確保を徹底するよ 避難してしまった。 う指示した。 肢体不自由 常時車いす利用であっ A (筋 ジ ス ト たので、通学、学内の ロフィー) 移動、トイレ介助に際 B して課題があった。 体温調節が困難 肢体障害 (頸 部 損 傷 に伴う四肢 麻痺) 母親の負担軽減を図るため、 当初は教員が学生に援助を働 きかけたが、その後は学生が 自主的なサポート体制を築い ていった。 A 空調設備が整う教室を当該学生が履修 する科目に配置するように心がける。 B 真夏の集中講義で、体調不良を訴えた ため、急遽教室変更を行う。 B 保健室や学生課といったところに設置 している冷蔵庫の利用を認めることで アイスパック等の保管並びに利用を認 める。 教育棟の身体障害者用 B 障害者用トイレの数を増やす事はでき 障害者学生本人にもエレベー トイレの数が1ヵ所で ないため、使用に支障を来たさないよ ター等、学内施設の構造や配 あるので、使用が困難 う障害者学生が出席する講義はトイレ 置を予め認知してもらう必要 であった。 に一番近い講義室を使用して行うよう があった。 配慮し、調整した。 ― 215 ― 肢体不自由・学内生活・移動・住居・通学 特定疾患 入学前に家族と相談し、通学は母親が 担当した。 学内の移動、トイレ介助は当初は母親 が担当していたが、途中から学生ボラ ンティア・サークルの学生や、ゼミの 仲間が担当するようになった。 大 学 編 チ. 住 居 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 寮生であったが、昼食 A 寮生の昼食会場は寮内食堂であるが、 移動負担減少のため、寮内昼食分を学 (上肢 下肢障害) のため寮に戻るのには 時間がかかりすぎる。 生食堂昼食券と交換している。 肢体不自由 大学までの通学につい B ボランティアサークルや特定教員、ス 特定教員については、ボラン (下肢障害) て (スクールバス利用 クールバス運転手による通学介助の支 ティアサークル顧問であり、 者について) 援。 全車両までとはならないが、スクー 大学全体としての取り組みは ルバスに車いす席を設置した。 まだできていない。 肢体不自由 低身長のため、日常生 A 学生寮に入寮することとし、学生寮を (低身長) 活全般が困難 障害者仕様に修繕した(照明スイッチ、 クローク取っ手の下方移動、ベランダ フェンス避難用扉取り付け、水栓カラ ンをレバー式に変更、トイレをウォッ シュレットに変更、ドラム式洗濯機の 導入)。 ツ. 通 学 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 病状が安定せず、通学 A 当初はキャンパス内での移動及び通学 当初考えていた以上に病状が (両上肢 両 への不安があった。 に問題があり、学生ボランティアや通 進行し、急変が予想されるな 下肢障害) 学への介護タクシーの検討など、親、 ど、状態に合わせた対応が必 身体障害1 学生、学生課、学務課などと事前に話 要である。 級、車椅子 し合った。 肢体不自由 冬季の公共交通機関に B 専用駐車スペースを用意し、特例とし (四肢) よる通学が困難であっ て自家用車による通学を許可した。 た。 肢体不自由 通学の際、車での通学 A 通常は、車での通学を認めていないが、 上肢・下肢障害者は母親が送 (上肢 下肢障害) を許可し、学内での駐 事情を考慮し許可した。ならびに学内 迎 (下肢障害) 車場所を設けた。 に駐車場所を設けた。 下肢障害者は本人が運転。 下肢障害 駅から大学までの最短 C 現在工事中や、近隣住民との申し合わ 近隣住民にも障害者への理解 通学路を通行したいと せなどにより一般学生と同じ通学路し を深めて頂く必要を感じた。 の申し出があった。 か案内できなかった。 ― 216 ― 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 校 門 の 坂 が 下 れ な い C 入学時に本人の希望もあり講義棟の階 障害に関する相談窓口が学内 (特に夜間や雨天時) 。 段に手すりを取り付けて対処した。し で明確になっていない。 かし、体調不良等で歩行が不安定にな るため下校するのに困り保護者から支 援要請を受けた。 肢体不自由 ひざに負担がかかり、 A 自動車通学を認め、構内に駐車スペー 徒歩での通学が難しい。 スを設けた。 肢体不自由 自動車で通学している A 駐車できるスペースを事前に確保し、 (下肢障害) ため、拠点となる研究 専用駐車場である旨を掲示で他の学生 室のある建物付近に駐 へ周知した。 車場を整備しなければ ならない。 肢体不自由 公共交通機関での通学 B 自家用車での通学に伴い、専用駐車場 が困難 の整備を行った。 肢体不自由 自宅・大学間の送迎は A 大学に到着した際、職員に連絡しても らい、家族と職員の2名で移乗を行っ (上肢 下肢障害) 家族が行うが、自家用 車から車いすのへの移 た。 乗が、家族1人だけで はできない。 肢体不自由 学 生 寮 か ら 大 学 ま で A 事務職員が公用車により送迎した。 (上肢 下肢障害) 200m程度しかないが、 積雪時には通学が困難 であることが予想され た。 車いすを利用していない、学 生寮に入寮している学生 肢体不自由 バス通学する学生の利 B 大学を通してバス会社に当該学生の通 学生の授業予定が変更になっ 用するバスが車いす対 学時間を知らせ、ノンステップバスの た場合の対応が必要 応ではなかった。 配車をお願いした。 肢体不自由 車いす利用学生がキャ C 通学を事由とした車いす介助は学外の 公的制度利用(ヘルパー)も適用されな (下肢障害) ンパス近辺に下宿して いケースが多く、学内外の制度利用が いるが、本学の制度で はキャンパス内移動し できない。ボランティアベースでの対 かサポート(車いす介 応しかできない。 助) できない。 肢体不自由 通学用送迎者のための B 学内駐車場の一部を障害者用駐車場に 指定した。 駐車場の確保が必要で あった。 ― 217 ― 学内制度を見直し、支援内容 の有償、無償の区分を廃止し、 全て有償とした。それを契機 にドタキャンが多い朝を含む キャンパス近辺通学支援を制 度の対象からははずした。 肢体不自由・通学 肢体不自由 学寮に住んでいる学生 該当学生の居住棟近くに、障害学生用の (四肢障害) の 駐 車 ス ペ ー ス が 遠 駐車スペースを確保した。 く、雨の日など通学に 支障をきたしていた。 大 学 編 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 通学に際し、自動車通 B 玄関付近に当該学生専用の駐車スペー (両手義手) 学を許可したが、既存 スを設けた。 駐車場から玄関まで距 離があったために移動 が困難であった。 肢体不自由 キャンパス内が車イス B キャンパス内の一部を改修した。市交 通局に対し、通学路にノン・ステップ (上肢 下肢障害) に対応できていなかっ た。 型のバスを走行させるよう要請した。 肢体不自由 毎日、母親が大学まで A センサー付のリモコンを貸与すること 送迎していたが車通学 で、車の乗降りが回避されるため、転 を許可。その際、ゲー 倒等の心配がなくなった。 トの通過時にコインを 入れる必要があるため 支障が生じた。 肢体不自由 通学時の移動の困難 (下肢不自由) A 一般学生の車両通学を通常は認めてい ないが、申請により特例として認める 場合がある。 肢体不自由 車両通学を全面禁止し B 大学キャンパス中心の建物の近くに、 障害者専用の駐車場を設置した。又、 (体幹機能障害) ていたが、車での通学 の依頼があった。 保健室の近くにも駐車場を設置、保健 室への移動が楽になった。 肢体不自由 大学までの通学につい B 構内に身体障害者用の駐車場はあった (下肢障害) て (自家用車利用者) が、駐車スペースの幅も小さく車から 降車した後も教室へ入るまでの通路が バリアフリーではなかったため、駐車 スペースの線の引き直し、通路の整備、 駐車場及び通路に屋根を取り付けた。 又、構内のスロープを確認し、設置が されていなかった場所についてはス ロープ工事を実施 肢体不自由 道路で分断された二つ B 既存建物の出入口に接するピロティを 一般論としては、屋根付き駐 利用して身障者駐車場を整備した(ピ 車場から建物入口までの雨天 (上肢 下肢障害) のキャンパスのうち、 一方では屋根付き身障 ロティのため屋根付きとなる)。 対策が課題となるであろう。 者専用駐車場が整備さ れていなかった。 身体障害四 土曜日に指導する必要 C 対応できていない。誰かが来るまで待 つしかない。 肢麻痺車い がある際に、玄関等が す使用 閉まっており、各自で 玄関をカードであけろ といわれてもあけられ な い。 土 曜 日 の た め TAも使えない。 ― 218 ― 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 身体障害四 本学は、自動車の入構 A 以前は無人であった入構ゲートに係員 肢麻痺車い 規制を行っている。入 が常駐し、係員が対応することによっ す使用 構時にパスカードの抜 て支援ができるようになった。 差しが必要であるが、 手が不自由なのでそれ が容易ではない。 肢体不自由 学生本人から自動車通 A 主に利用する校舎近辺の空きスペース 学の希望があったた に身障者用の駐車場所を設置した。 め、当該学生専用の駐 車場所の確保が必要に なった。 肢体不自由 (交 通 事 故 による下肢 障害) 車いす使用者が自家用 B 要望に沿って、環境整備をした。 車通学のため、屋根付 駐車場及び自動ドアの 整備の要望があった。 構内各所にスロープを設置し たが、未だ利用できない施設 があるため、今後一層のバリ アフリー化を進める必要があ る。介助の必要な学生が入学 する場合に備え、学生ボラン ティアを確保する体制作りが 必要がある。 車いす利用者は入口から自分 の姿が映る大型の鏡が良いと の意見が出され、設計の段階 でもっと利用者の意見を聞く 必要がある。 肢体不自由 通学に、父母による送 A 講義がある建物入口までの車の乗り入 迎を必要とした。 れを許可し、入構許可証を発行してい る。 肢体不自由 校舎までの通学が難し A 校舎内に専用駐車場を設けた。 いことが予想される。 肢体不自由 本人自身が車を運転し B 車いす専用の駐車場を設けているので 専用駐車場から教室までのバ (下肢障害) て通学してくる予定 対応可能予定 リアフリーが課題 抱縮 (身 2 級、 上肢・下肢・ 手指) 自動車通学を許可した A 本人よりの申し出により、まわりと協 家庭の対応が欠けていた。全 が、駐車場から教室ま 力し介助が出来た。松葉杖と車いすの 体的に対応が遅れた。 で屋根がないため、雨 使い分け の日は困難 肢体不自由 悪天候及び冬季期間の B 臨時駐車許可証を発行した。 (下肢障害・ 通学 松葉杖) 肢体不自由 障害者用駐車場が学内 B 学内教室近くに駐車スペースを設けて 学内乗り入れを許可した。 (下肢障害) になく、身体的負担と なった。 ― 219 ― 本人運転による通学許可 肢体不自由・通学 肢体不自由 下肢障害のため歩行で B 保護者と本人の申し入れで、特殊改造 特別に特殊改造した車での登 (下肢障害) の登下校に困難なとこ した車での登下校の希望が大学に寄せ 下校を大学で許可した。 ろがあった。 られた。 大 学 編 ① 障害種 肢体障害 (車いす) ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 電動車いすが故障し動 B 課員が現場に急行し、事務室に連れ 帰った。幸い保護者に連絡が取れて、 かなくなり帰宅できな その日は保護者が迎えにきて帰宅し、 くなった旨の連絡が、 故障も修理がすぐ可能だったため登校 障害学生の修学支援を にも支障がでなかった。しかし、大学 担当する部課に本人か の行う支援はキャンパス内のみという ら携帯電話で連絡が 基本概念があるため、故障が数日間に あった。 及んだ場合など、大学が支援学生を付 けるなど送迎の支援を行うことができ ないことが判明した。 両上肢機能 歩行することが少し困 B 自動車の通学は認めていないが、事故 障害・移動 難であったため、自動 等があった場合の責任を明らかにする ための誓約を取り交わし、自動車通学 機能障害 車の乗り入れを許可し を認めた。 てほしいとの要望が あった。 肢体不自由 学生駐車場が遠い。 A 学内に障害学生用駐車場を用意した。 肢体不自由 夜間及び土日祝日に車 B 学生支援課を通じて学生委員会に働き かけて頂き、全学的に障害のある学生 (上肢 下肢障害) での入構の妨げとなる ポール (進入阻止用) を の利用できるワイヤレスコールを導入 守衛室と協力し当該学 して頂いた。 生入構時に開閉をする。 肢体不自由 障害者用駐車スペース B 学部、施設課と協力し、本人のヒヤリ 学内の施設整備の都合上、身 ングを行い、駐車スペースを設置して 障学生控え室から離れた入口 (上肢 下肢障害) の新設 頂いた。 付近に駐車スペースを設置せ ざるを得なかった。 肢体不自由 送迎を含め、通学のた B 車いす用のスペースを広げて、車いす 該当学生が必要なときに必ず 学生用として確保 利用できるよう、駐車場利用 (車いす使用) めの駐車スペースが車 いす利用者にとっては 者に周知徹底することが必要 狭い。学内の駐車場が 利用できないことがあ る。 肢体不自由 車いすの学生・公開講 A 障害者用駐車場(校舎に近い場所)を確 (下肢障害) 座の受講生に対し、自 保し、自動車通学を認めた。 動車通学を許可した。 肢体不自由 台風の際、帰宅が出来 B 学生室職員が自動車で送った。 (下肢障害) なくなり泊まろうとし ていた。 肢体不自由 階 段 の 昇 降 が や や 困 A 自動車の送迎及び通学のための構内乗 (下肢障害) 難、移動に時間を要す 入、駐車を許可した。 る。 ― 220 ― 4 肢体不自由 肢体不自由 (筋 ジ ス ト ロフィー、 電動車いす 使用) ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 通学に使用する送り迎 A 学内乗り入れを可能とする利用証の発 えの車を、障害者用駐 行と駐車スペースの確保 車場に停車した場合、 本人が受講する教室ま での距離が離れていた。 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 以前から指定してある障害者 用の駐車スペース以外にも、 障害の程度、通学の方法を考 慮してより利便性のある場所 を指定する。 歩行不自由 雨降りの際の車からの B 雨よけ屋根を設置し、身障者用駐車ス ペースとした。 (車いす使用) 乗り降り 肢体不自由 両杖を使用の学生が、 B 下校時に大雨の場合は、最寄駅まで車 身体の状況に合わせた衣類の (下肢障害) 登校途中の急な大雨で で送る。 準備も必要 全身ずぶ濡れとなった。 肢体不自由 車いすの学生が自動車 A 車いす専用の駐車スペースを確保し対 通学をする際の駐車場 応した。 について 肢体不自由 学バスの乗降が不都合 B 学バスの運転手がサポートして乗降 肢体不自由 スクールバス利用時の A バス運転手に、乗車時の介助と車いす (二分脊椎) 問題 の格納依頼 肢体不自由 家族による送迎から学 B 学生の契約駐車場には身障者用の駐車 雨天時のことを考慮して屋根 (下肢障害) 生本人の自動車運転通 スペースがなく、少し距離があるため 付きの駐車場が望ましいと思 うが、現状では困難である。 学内に確保した。 学へ切り替えた。 障害者用駐車場が少な B 障害者専用スペースを可能な箇所に増 い。 やす。 C 屋根付きのスペースが少ない。 肢体障害 障害者用駐車場から校 B 雨天時にぬれてしまうため、雨天時に 舎間の屋根がない は校舎入口まで車を乗り入れることを 認める。 肢体不自由 授業教室棟の帰路方面 C 夜間シャッターを閉めている出入口で 傾斜地に建物があり、又、建 (下肢障害) にスロープやエレベー あっても、警備担当に電話連絡があれ 物の構造上、エレベーターや ターがないため、帰宅 ばシャッターを開けて対応することに スロープの設置が困難。受講 の際には数100m離れ よって車椅子での移動距離が多少短く 人数が多かったために教室の た建物まで迂回しなけ なったが、根本的な解決はできなかっ 変更も不可能だった。 ればならなかった。 た。 肢体不自由 門扉前のスロープの勾 B 付添者の方が対応され、通学期間をカ 傾斜勾配解消が必要 (下肢障害) 配がきつく車イスでの バーした。 自力入校が出来なかっ た。 ― 221 ― 肢体不自由・通学・課外活動 肢体障害 大 学 編 テ.課 外 活 動 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 A 同じ学年の学生がインターネットや聞 社会自体の問題なので、根本 肢体不自由 課外活動 き込みを駆使してバリアフリーに対応 的な解決は困難 (下肢障害) ①卒業研究の発表準備 した民宿を探し、遂行できた。この世 のため合宿をした の中が障害者にとっていかにやさしく が、バリアフリーの ない社会であるか、という勉強になっ 宿泊研修ができる施 た。学生たちには、友人を思いやるや 設が少なくて困った。 さしい心が芽生えた。 ②ゼミのコンパを行っ たが、①と同様、学 生向きの飲食店はほ とんどバリアフリー ではない。 肢体不自由 運動部での健常学生と B 学生相談室が心理的サポートを行った。 (上肢 下肢 同等に活動する上での 機 能 障 害 困難 (半身) ) 肢体不自由 障害学生がクラブに入 B クラブ器具庫使用時に、同じクラブの スロープの設置予定あり (下肢障害) 部したが、クラブBOX 学生が障害学生を器具庫内に運んでい 前にスロープがないた る。 め、 自 力 でBOX内 に 入ることができない。 ― 222 ― 4 肢体不自由 大学編 ト. 就 職 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 四肢麻痺 本 人 の 将 来 設 計 な ど コミュニケーションを大学教務が主体と が、本人、両親と話し なって図ってくれるとスムーズに運ぶこ 合う機会があるとよい。 とができる。 四肢障害 就職試験にエントリー B 大学に登録されている企業で、障害者 求人票には、障害者枠の採用 するが、選考にいたら 枠を検討頂ける企業に依頼して、在学 があるかどうか記載頂く欄を ない。又、選考にすす 中1週間試行的に勤務して、企業に受 設けている。 んでも不合格になり続 け入れ準備及び業務内容を検討してい 障害者枠の企業を検索するこ ける。 頂き、採用にいたった。 とは可能である。 肢体不自由 歩行障害のため就職活 A 就職相談員が、障害の程度に応じた対 (下肢障害) 動が遅れていたが、適 応を行い、学校主催の合同企業説明会 へ参加したことをきっかけにエント 切な支援により就職が リーした企業へ就職できた。 決定した。 肢体不自由 歩行障害のため車いす A 就職支援センターが行っている既卒者 向けガイダンスに参加したことにより (下肢障害) を使用しており、就職 メンタル及び就職活動の両面サポート 活動が遅れ未就職のま ができ、公務員試験に合格し就職でき ま卒業したが、卒業後 た。 の適切な支援により就 職が決定した。 肢体不自由 就職活動に不安を持っ A 3年生後期に「進路希望調査書」を提 体力面とメンタル面に気を配 ていた学生に、長期に 出、その際担当者と理解を深めできる る必要があり、他部署や教員、 わたる支援により就職 だけ本人の希望に添った就職先を紹介 保護者との連携が必要である。 することができた。 できた。又、障害に対するメンタル面 の支援につながった。 肢体不自由 公務員試験に不合格と B 障害のある学生への就職情報を集めて まず本人に意欲がなければ難 (脳性麻痺) なり、年末ぐらいから いたが、時期が遅かったので改めて就 しい。又、大きな都市に採用 就職活動を始めた。 職サイトの企業から情報を集めたり企 が集中している点に注意した 業に直接問い合わせたりした。就職セ い。 ミナーに参加したが、なかなかうまく いかず、業種を広げるアドバイスをし たところ、内定を頂けた。 肢体不自由 卒 業 後 の 進 路 に つ い C 対応できていない。 て、どのように支援す ることが可能か分から ない。 ― 223 ― 進行性の疾患であり、在学中 の状況の予測がつかない場合 であった。多様なサポートの 選択肢をある程度想定しなが ら、種々の情報を得ながら慎 重に行うことが必要である。 肢体不自由・就職 肢体不自由 就職に不安を持ってい A 学生支援センターへの登録を進めるだ た障害学生から相談が けでなく大学に寄せられる求人との あった。 マッチング等を行い、当該学生の就職 活動を円滑にすることができた。 大 学 編 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体障害 就職支援 A 事前に障害者として把握。就職講座に 参加を促し健常者と同じ模擬面接等を 行う。障害学生セミナーに2、3回参 加。面接企業数社のうち2社に内定。 希望企業に就職できた。 肢体障害 家族が障害者手帳の取 B 本人と話し合い、障害者手帳の活用方 得に難色を示していた。 法についてアドバイスした。本人が家 族に手帳取得を説得。取得後、採用内 定を得た。 下肢障害 就職活動に不安な障害 B 障害に対する環境が整っている公務員 障害者が入社することを機に 学生に早くより支援し をすすめていたが、本人は自分で医療 会社側が受け入れ体制を整え 関係の会社にエントリーした。会社の た。 ていたが、本人の希望 環境は整備されていなかった。 する職種と違っていた ことが最終段階で判明 した。 両下肢機能障害 「障害学生の採用に関 A キャリアセンタースタッフのうち、障 し積極的で理解のある 害学生担当を2名決め、就職ガイダン 企業」 への就職を希望 スや求職登録とは別に、個別の面談や 障害内容・希望の進路に関する書面に よる調査を実施。それらを踏まえ、こ のケースでは別途個別の面談を重ねて 対処した。 肢体不自由 就職活動が大変だった。 B キャリアサポート室の支援を中心に本 多くの人の協力があれば解決 人の父親も加わって就職が内定した。 できる。 脳性麻痺 肢体不自由 (上 肢 機 能 障害、下肢 機能障害) 就職を希望し、求人先 B 教員が介入して、受験が出来るよう交 に本人が問い合わせた 渉した。学生本人のケアを行った。 ら、窓口で障害を理由 に受験そのものを断ら れた。学生自身も大き く傷ついた。 就職活動において、民 A 在学中に学生職業総合支援センターや 本人の努力により卒業後は、 障害学生の就職に力を入れている就職 個々に大学院へ進学や民間企 間企業の面接でパソコ ンのキーボードがス 情報サイトを運営している会社の会員 業へ就職することができた。 ムーズに使えないこと 登録をし、より多くの就職情報を入手 することができた。 等により不採用となっ た。 肢体不自由 障害学生が適切な支援 A 3年次5月に障害学生に「障害学生専 (上肢麻痺) により就職することが 用の就職支援」の希望有無を確認し、 出来た。 希望者には9月より就職課にて個別指 導を行い、障害者専用セミナーへの参 加、就職企業内定へとつなげることが できた。 ― 224 ― 障害者就職活動に関して先 輩、後輩の情報交換が有効で あり、学生自身も安心感を得 ることが出来る。 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 就職活動に不安を持っ A 常に構内の医務室とキャリアセンター 就職を継続でき、又、後輩の (下肢障害) ていた障害学生が、適 で連絡を取り、障害者手帳を保持する 就職活動に生かすため、定期 切な支援により就職す 学生を把握している。大学4年生(短 的にモニタリングする体制を ることが出来た。 大2年生)の4月に障害学生を呼び出 構築する必要がある。 し、キャリアセンター障害担当の職員 と面談をする。その際学生に障害枠で の就職活動の道もあることを説明し、 本人が希望した場合のみキャリアセン ターを通し、県の担当課に報告し登録 をする。登録内容は住所・氏名・生年 月日、障害部位と等級、希望職種、希 望勤務地、自己PRなど。例年6月と 7月に県主催の障害学生対象の就職面 接会があり、これに参加させている。 面接会に参加する前に、キャリアセン ターで個別に履歴書指導や面接指導を 実施している。 肢体不自由 就職活動に不安を持っ A 個別面談を通して学生の希望職種を把 ている障害学生が、適 握した。これに基づき積極的に企業開 切な支援により就職す 拓を行い、その情報を学生に提供し支 ることができた。 援した。 肢体不自由・就職・教職員理解 ― 225 ― 大 学 編 ナ.教職員理解 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 エレベータを使用して B 担当の教員に事情を知らせると共に、 (下肢障害) の教室移動の際、休憩 対応についてのお願いを行った。 時間 (10分) 内では移動 できず、授業に遅れる ことがある。 肢体不自由 障害の関係で歩行に時 B 講義担当教員にその旨配慮方を要請 し、了承を得た。 (下肢障害) 間がかかったり、頻繁 にトイレに行くことに より、講義に遅れたり 途中退席する可能性が あるので、理解しても らえるよう申し出が あった。 肢体不自由 図書館にエレベーター C 新図書館が建設される予定である。現 がなく、階段を使用し 在は学科事務の職員を通して本の貸出 なければ入館できない。 を受けている。 肢体不自由 授業を行う教室がエレ B 授業担当の教員に協力して頂き、教室 を変更した。 (上肢 下肢障害) ベーターの設置してい ない建物であった。 車いすでの移動のた め、キャンパス間での 移動に時間がかかり、 授業に間に合わなく なった。 肢体不自由 学生生活支援 (下肢障害) A 入学時に教養教育院に対して配慮の依 頼をした。専攻内についても教員に状 況説明を行ったので、特に問題は起き ていない。 肢体不自由 建 物 入 口 に 段 差 が あ A 職員による応援体制を取り、相談につ (下肢障害) り、車いす来訪者の窓 いては入口付近のテーブルで応じるな ど臨機応変に対応している。 口相談に不自由が生じ た。 肢体不自由 教室が完全にバリアフ B 教室の構造等の事情を確認し教務課よ (下肢障害) リ ー に 対 応 し て い な り授業担当へ相談した。授業担当者了 かったため、学生本人 解のもと教室変更にて対応した。 (車いす) から相談を受 けた。 ― 226 ― 学生が運転免許を取得後は、 身障者用の駐車場を確保し た。ただし、雨の日には屋根 がないので、乗り降りに時間 がかかるとの申し出があり、 協力してくれるボランティア 学生を確保するなどの対応が 必要 4 肢体不自由 肢体不自由 (進 行 性 筋 萎縮症、車 いす専用) ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 体調不良のため長期間 C 事 後 的 に 学 部FD等 を 活 用 に 周 知 を 欠席した際の、教員に 図ったが組織的な対応はなされていな 対する事情の周知や学 い。 習機会の保障 肢体不自由 トイレ時に一人でズボ A 本人から事務局へ携帯電話で連絡があ ンの上げ下ろしができ り次第、教職員が補助対応することと ない。 した。 肢体不自由 休学中の事故に伴う障 B 本人の申し出により、他人と接触しな 本格的な臨床実習に際し、各 (左腕麻痺) 害について、復学時に い位置に座席を設定することとし、科 診療科担当教員に周知し、手 本人から申し出があっ 目担当教員にも事前に周知を行った。 技の実施に関して配慮の要・ 不要の調整の必要あり。 たため、座席指定科目 及び試験時に適切な対 応ができた。 肢体不自由 自動ドア開閉の時間延 B 学部及び施設課と協力し当該学生の立 ち会いのもと開閉時間等の調整を行っ (上肢 下肢障害) 長及びカードリーダー の高さ調節 た。 二部脊椎 膀胱機能障害も併発し A 講義中であっても本人の判断で入退室 腰痛などの場合も同様 ているためトイレが近 する事を教員も承知している。 い。 肢体不自由 障害学生が体調不良に A 障害学生からの指示を受けながら、学 適切な介助 (手足が使えない 生と同性の職員2名により対応できた。 相手の安全な抱え方など)の (下肢 上肢障害) より便意を催し(入学 時の面談からは想定 方法は、予め知っておいたり 外) 、障害者用トイレ 練習しておくと良いのではな 内で車いすから便座へ いか。 の移動及び脱衣・用便 の介助が必要になった。 身体障害 本人が障害があること B 本人の障害の受け容れ、授業履修(実 (上肢欠損、 を他者 (学生含む) に伝 習履修)、進路選択に対する個別相談、 特別対応などが必要と思われたので、 義手使用) わることを嫌がってお 入学時より複数の教員が関わり、個別 り、教員に配慮が必要 の面接や聞き取り、指導を行った。 であった。 ― 227 ― 肢体不自由・教職員理解・学生理解 肢体不自由 常時車いす使用で、強 B 大事なことは筆記して本人に伝達。簡 どうしても会話が一方的(本 (脳性麻痺) 度の言語障害があり、 単なことは本人持参の文字盤で対応し 人は聞くだけ)になりがちで コミュニケーションに た。 あったが、本人が必死にしゃ 難があった。 べろうとする姿が印象的で あった。 大 学 編 ニ.学 生 理 解 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 障害が重度なため、学 B 障害学生了解のうえ、学生の介助アル 障害学生本人が、学生の介助 バイトを募集したが、実際に介助を アルバイトをつけたことによ (上肢 下肢障害) 生の介助アルバイトを 募集し、学内での生活 行ったところ障害学生本人の望む様な り、今までの友人関係に支障 介助にあたらせたが、 形にならなかったため、母親及び友達 をきたすことを危惧した。 障害学生本人の希望に が介助にあたった。 より中断した。 肢体不自由 通常は車いすを使用し A 本人の了承のもと、新入生ガイダンス 階段の昇降時には、車いすを の際に、クラスメート全員の前で障害 仲間に運んでもらい自力で昇 (下肢障害) ているが、ある程度の の状況を紹介し、理解、協力をお願い 降しているが、階段に手すり 自力歩行が可能であ した。手助けをする学生が常に周りに を設けることが望まれる。 り、クラス担任(障害 おり、特別の対応は必要ない状況と判 者担当)、ならびに学 断できる。 科主任が幾度か本人に 確認したが、格段履修 に支障を来していない ことを確認している。 肢体不自由 一部の建物において、 B 学生の友人の手助けにより対応してい (下肢障害) 車いすでの出入りがし る。 にくいところがある。 肢体不自由 本人の障害の特質もあ A トイレ介助など本人の申し出があった 支援については、学生ボランティアで (筋 ジ ス ト り、特に困難はない。 対応した。 ロフィー、 A 教室の机については、本人が車いすに 電動車いす 机をセットするよう入学後に助言した 使用) (大学として、車いすに対応した机を 教室に備えているが、本例の場合、本 人の自由な行動が可能となるよう自分 用の机を準備した。)。 肢体不自由 ヘルパーのトイレ介助 A 介助実習等を担当している教員が、介 護実習を経験した学生を対象に介助ボ (上肢 下肢障害) を受けていた上肢・下 肢障害の車いすの学生 ランティアを募り、本人及び教員が介 から、トイレ介助を学 護を必要とする現状や介助について説 生にお願いしたいとの 明をした。ボランティアの学生はヘル 要望があった。 パー及び本人からトイレ介助の仕方を 教わり、本人が作成した割当表に従っ てトイレ介助を行った。ボランティア の都合で介助に入れない場合もあるた め、1番手、2番手を配置し、1番手 ができないときは2番手に頼む形を とった。ボランティアとの連絡はトイ レ介助を受ける本人がメールで行っ た。3∼4年次の2年間担当した。ボ ランティアは各年10名を超えた。 ― 228 ― 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 二分脊椎に 体育館の入口が階段で B 毎回、友達に車いすを運んでもらって よる両下肢 あるため車いすが入り いる。 機能障害 にくい。 膀胱機能障害 (3級) 特定疾患 障害学生が学生生活を B 話し合いにより、本人の希望に沿って ボランティア学生が、この取 円滑に行えるよう、本 ボランティア学生の支援の分担や順番 り組みによって身体障害者に 人からボランティア学 などを決めた。 対する医療関係大学の学生と 生に支援の希望を伝え しての自覚が得られ、大きく て話し合う場を設けた 成長した。 ため、希望に沿った支 援ができた。 ヌ. T A ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ― 229 ― 本学のように、学生全体の人 数が極端に少ないと、障害の ある学生が在籍していること 自体が少ないため、どうして もそこに予算をかけることが 難しい。 肢体不自由・学生理解・TA・支援システム 身体障害四 一部の大型コピー機の A TAが対応している。 肢麻痺車い 操作 す使用 ④ 特記事項等 大 学 編 ネ.支援システム ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 体格の大きい学生であ B 社会福祉協議会に業務委託しガイドヘ 障害者自立支援法の施行後、 (四肢障害) り不随意運動もあった ルパーを1∼2名派遣してもらうと共 社会福祉協議会の登録ヘル ため、安全面を考慮し に、学科の事務職員と教員や学生ボラ パ ー 数 が 減 り、 派 遣 ス ケ トイレ介助に3名を必 ンティアが協力して介助を行なった。 ジュール調整が難しくなっ 要とした(昼食時は食 た。同時期に複数名在学して 事の介助も必要) 。 いたら、対応できたか甚だ疑 問。お金を支払えばいくらで も派遣してもらえるわけでは ない。 肢体不自由 学生が交通事故により A 大学として、障害学生に対するサポー 常にサポート学生が付き添っ (下肢障害) 車いすを使用するにあ ト体制を検討し、早急にサポートス ているので、学生も何ら不自 タッフを募り、障害学生の意向をくみ 由なく前向きな発想で過ごし たり、当該学科との打 ながら、学内での移動補助、トイレ介 ている。 合せと講義室、 トイレ、 休息場所の確保など初 助を手助けしている。 めての対応に苦慮した。 脳血管障害 による上肢 下肢障害及 び構語障害 上肢・下肢の筋肉が萎 A 講義室及び研究室に車いす用のキャス スロープがあっても、実際に ター付机を配置、身障者トイレの整備、 当該学生と共にバリアフリー 縮しているため休学を エレベーターの押しボタン位置の改 の現状確認が肝心である。 していた。復学前に、 善、使用ロッカーの位置変更押戸から 電動車いすでの就学環 引戸への改修、キャンパス内の身障者 境 (スロープ、トイレ、 トイレの配置案内、緊急時の連絡網の 扉等)の整備及び学習 整備、体調不良時の休養室の確保、ポ 支援に必要な事項を、 イントテイカー学生の公募・採用によ 本人・保護者・保健管 る学習支援 理センター医師・工学 部事務部・施設部職員 が実際に現場を確認し た。 肢体不自由 筆記に時間がかかり、 B 入学後、支援アルバイト学生制度が整 (四肢障害) 授業中の板書のノート 備され、学科内に複数人の支援学生を 記述が間に合わない。 配置し、講義中のノートテイク、行動、 移動支援を行っている。 又、実習・実験科目で の操作に支障をきたす ことがある。 肢体不自由 交通事故により、下肢 A 学生本人と相談し、就学する上で不安 軽度な障害であったので、学 な点などを話し合った。利用できるト 生本人の不安も少なく、復学 (下肢障害) 障害を負い休学をして イレの位置や、通学方法を車に変更す 後も順調に就学している。就 療養していた学生が復 る場合の手続などについて説明した。 職についても自分で内定を決 学することになった。 又、就職活動について相談した。 めたが、大学として障害学生 の就職支援体制を構築するこ との必要性を感じた。 ― 230 ― 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 サポートを行う学生数 A トイレ内に設置してある緊急呼び出し 障害学生担当職員が全員女性 から障害学生担当職員に連絡が入った のため、他部署の男性職員に (上肢 下肢) が確保できず、全介助 ため、他部署の男性職員に依頼しサ 緊急の場合の対応に関する依 の学生に対して講義中 ポート学生と一緒に介助を行っても 頼を年度初めに行っていた。 のサポートは1名で らった。 そのため対応することができ 行っている。その際、 た。又、今年度からはヘルパー 全介助学生が便意をも 資格を持つ職員が、この様な よおし、サポータ1名 問題が生じた場合に備え、緊 では対応が困難であっ 急呼び出し用の携帯電話を持 た。 ち、問題があればすぐに対応 できるようにしている。 肢体不自由 入学決定後、急遽対応 B 本人から要望を聞き取りすぐに対応で 教員と職員とが連携をとりな きることには担当職員がすみやかに対 がら支援について話し合いを (肢体障害) を求められたが、本人 処した。大きな予算を必要とするトイ 進めることができた。 の状況を適格に把握す レ設置については交渉を重ね、1年あ 又、学生独自にCST(チャレ ることができず、実際 ンジド・サポート・チーム) まりをかけて実現した。 の支援を開始するまで を結成し、誰かに「∼しても にかなりの時間を必要 らう」だけではなく、社会的 とした。 弱者の視点から学生生活を豊 かなものとするための提案、 要望を大学に提起している。 肢体障害 筆記ができない。 (頸 部 損 傷 に伴う四肢 麻痺) A サポーター(学生)支援体制をつくるこ とで、学習面を支援 A サポーターによるノートテイク体制づ くり 肢体不自由 体幹機能障害 (歩行困 A 2名 (週5時間づつ)チューターを雇用 (脳 性 マ ヒ 難) 、日常会話、就職 し、学修、学生生活の支援を行ってい による左上 支援 る。 肢機能障害 C 本人は就職を希望し、二次試験まで進 著明) んだが、不合格となった。大研究科と しては、十分な支援ができていない現 体幹機能障害 状にある。 (歩行困難) ― 231 ― 肢体不自由・支援システム 肢体不自由 学内の物理的バリアへ A 障害学生担当部署に事務部・施設部局 の対応 も参加し、全学的な見地からユニバー サルデザインプランを作成した。その 上で学生からのニーズをとりまとめ、 定期的に要望を施設部に伝えた。施設 部は可能な範囲で計画に取り込んだ。 又、これらの取り組みが進むことによ り、軽微な改修は速やかに行われやす くなった。 大 学 編 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 講義室へエレベータで A 一年前の授業予定表を渡して受講予定 受験当日、欠席した。 移動できないことが を予め訊いてから、教室割り当てをし あった。 た。 B 試験やオリエンテーションの教室割り 当てでは、連絡が行き届かないことが あり、急遽、教室割り当てを変更した ことがあった。 肢体不自由 (交 通 事 故 による下肢 障害) 平成20年度卒業研究着 A 単位取得に当たっては予め本人と家族 平成20年度卒研着手 (母親)同席のうえで取得単位数及び履 手と電気主任技術者資 修科目を協議した。通学面では、当初 格取得に向けたカリ キュラムの単位取得の は家族(父親)によって送迎するが将来 要望があった。 的には自家用車での通学希望があり支 援体制(駐車場の整備等)について話し 合った。又、学習面では、予め受講す る科目の担当教員に車いす学生がいる ことを事前に知らせたが、筆記試験を お願いした。 肢体不自由 (若 年 性 関 節リウマ チ) 若年性関節リウマチに A 各授業担当教員への特別措置に関する 修学にあたっての特別措置に より移動は車いすを利 周知、講義する教室をエレベータのあ ついて(学長通知) 用しているため、修学 る棟へ変更 及び学生生活に対する 特別措置の依頼があっ た。 肢体不自由 交換留学生のケースで B 不自由の度合いが分かった時点で、学 学外見学等に引率する場合、 (下肢障害) あるが、登校するまで 生のデスクを一階教室に設け対応し 難しい点があると思い込みな 不自由の程度が明確で た。学生はそのデスクを日常の拠点と かなか見学等が出来なかった なかった。 して各授業に参加した。又、実技設備 が、本人は努力家であり少し などもデスク近辺に設置して容易に課 手を貸すだけで健常者と同じ 題に取り組めるようにした。本人の努 ように行動をしていた。気を 力もあり、施設の障害的な部分 (階段 使うことだけが、全てでもな 等)も手摺りやスロープ等の設備を利 いというのが実感である。 用し、授業に積極的に参加してくれた。 肢体不自由 冬期間、車いす学生や A 委員会で予め介助が必要な学生(3名) 通学介助は無償ボランティア (下肢障害) 下 肢 障 害 学 生 に つ い について、1週間の登下校時間表を作 である。 て、JR駅 / バ ス 停 と 成し、介助可能な学生を募り介助割当 大学間の通学路が雪の 表を作成することで対応できた。介助 ため介助が必要になっ 学生の都合が悪くなる場合もあるた た。 め、予め可能な限り複数の介助学生を 割り当てた。介助学生が不足した時に は、委員会の教員が都合をつけて介助 したこともあった。 ― 232 ― 4 肢体不自由 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 障害学生に対する配慮 C どこに要望を上げるのか明確な体制が 障害学生の大学生活を大学と 出来ていない。学部内のみで対応しよ して保障するという意識の向 (上肢 下肢障害) や障害学生支援に必要 な物品購入依頼等の要 うという考えが、学生委員会を中心に 上が必要 望伝達先の統一 多く存在している。 指導教員中心の支援体制では なく、全学的な支援体制や連 絡系統の構築が必要 肢体不自由 車いす学生に対し、ド A 入学前に教員と合同の研修会を開催 ア、机、トイレ等施設 し、事務局カウンター、図書館(受付) 設備の整備について要 等の対応について協議を行った。 望があった。 施設には、スロープ、障害者用駐車場、 エレベータ、車いす、トイレを常設し ている。 肢体不自由 歩 行 障 害 が あ り、 ス A 障害学生支援委員長と本人が話し合 い、その結果を教務委員長と協議し、 (下肢障害) テッキを使用している 障害学生に対する配慮について書面 学生が授業に遅刻・教 (実技に関しての配慮・移動しやすい 室内での移動も困難と 座席の確保・移動に時間がかかるため なる可能性があった。 遅刻の可能性)を作成した。履修科目 授業への配慮事項を履 担当教員に書面を配付し、授業及び定 修科目担当教員に伝達 期試験について依頼した。書面作成及 することで、本人の授 び履修科目担当教員への配付は、教務 業参加への不安の軽減 課の障害学生支援職員も担当している。 につながった。又、手 先の不自由さが多少見 られ、文字を書くのが 遅く、書きづらい状況 であった。定期試験に おいて実施方法の検討 を行うことで、試験も 支障なく受けられた。 肢体不自由・支援システム・学内連携 ― 233 ― 大 学 編 ノ.学 内 連 携 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 日に数回、痰、唾液を B 昼休みなどに学生が医務室に来室し、 器具の消毒を心がけ、感染症 (1級) 気管切開部より吸引が 看護師が学生の吸引機を使用して痰、 防止に細心の注意を払ってい 必要となった。 唾液の吸引作業をおこなっている。 る。 肢体不自由 授業、及び学内での諸 B 初年度は毎月、授業で不便なことはな 日程の調整が必要 問題 いか指導教員、支援教員と教務課の職 員とで面談して、問題点を聞き、それ に対処した。2年次は2ヵ月おきに面 談して対処した。3年次は各学期の初 めと授業の終わりに対処した。 肢体不自由 在学中に交通事故によ A (下肢障害・ り遭遇。通学そのもの 杖歩行) がリハビリということ C で復学したが、思考力 の低下、体力的不安が あり思うように単位は 取れない。 肢体不自由 苦情・要望への対応 (上肢 下肢障害) カウンセリングや教員との連携、保健 室での安静場所の提供など 2年間在籍したが、通学そのものが精 一杯で単位は取れず、気力低下により 退学に至る。 A 本人・保護者からの要望・苦情等につ 食事、排泄等において介助が いては、教務課が窓口となって他課や 必要なため保護者が付き添っ 教員との橋渡し的な役割を担っている。 ている。 肢体不自由 自分で動くことができ A 雨の日、バリアフリーを考慮し、教室 勉学に対し非常に熱心であ ない(介護者が車いす を変更した。専用のパソコンを貸与で り、周りの学生に良い影響を を押す) 。 授業ではノー きるようにし、毎時間授業の前に準備 与えた。試験監督は教員、職 トをとることができな をした。試験は別室受験とした。教務 員が交替で担当した。 い。通常の試験形態で 課職員が代筆する等試験形態について は受験できない。 本人、教員と相談し受験できるよう配 慮した。 C すべての教室がバリアフリーになって いない。 肢体不自由 学内に障害者用のトイ A 教室の移動、定期試験時の措置、パソ まだ十分に整備されていない コン使用など、必要な支援を学内関係 バリアに関しては、同じゼミ (全身性) レが設置さているが、 の仲間など他の学生たちが積 部署との連携で提供できた。 その中のいくつかは人 目 に つ き や す い 場 所 C 排泄というデリケートな問題に配慮し 極的に関与した。結果、とり たトイレ設置には至っていない。 まく学生たちの成長にもつな (学生たちが集うベン がったが、排泄・生理時の処 チの正面など)にあり 理など、デリケートな課題に 使用することができ も配慮していく必要がある。 ず、わざわざ遠いトイ レまで行っていた。 ― 234 ― 4 肢体不自由 肢体不自由 (体 幹、 両 四肢、等級 1級所持) ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 大学編 ① 障害種 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 集団で行う学生健康診 A 学生の集団健診を行う医療機関に健診 学外施設での対応となった センターがあり、同じ問診票を使い個 が、保護者のご理解がとても 断について不安を持っ 人受診していただけるよう、センター あり、協力的だったことも幸 ていた。 にアポイントを取った。全ての項目に いしたと思う。 個人受診施設を用意 対し、医療スタッフで個人対応してい し、他の学生と同じ項 ただけたため、保護者同席で受診が出 目が受診できた。 来て本人及び大学も納得のいく安全な 学生生活支援 対応が出来た。 A 当該学生の入学の意思を確認できた時 点において、二年次計画での主たる箇 所のバリアフリー工事を実施した。 B 受講する教室等については、履修確定 後、教室の配置変更(固定机の撤去等) 等を行った。 C Aに記入した事項は、当該学生が可能 な限り行動できる範囲の工事を実施し たが、往復の通学手段は公共交通機関 に頼っている。 肢体不自由 車いすを利用している A 健診予定日より前に、本人及び保護者 と打合せを行った。事前に健診セン (四肢体幹障害) ため、学内集団健診を スムーズに受診するこ ターに協力を依頼し、保健室スタッフ と が 困 難。 健 診 セ ン も同伴したことで、当日は問題なく受 ターに職員が同伴し、 診することができた。 受診した。 肢体不自由 受け入れが初めての車 B 定期的にカウンセリングを平行して 学生の障害受容や心理的成長 いす使用の学生であ 行った。支援担当スタッフとの関係調 が大きな課題であり、大学全 り、学生自身への心理 整や本人の心理的不安の解消に働きか 体としてはそこまで含めた支 的負担が大きかった。 けた。 援が望ましい。 ― 235 ― 肢体不自由・学内連携 肢体不自由 入学手続き終了後に教 B 入試時に把握した本人情報に基づき、 通学については保証人が介助 入学手続き後に、本人、保証人、学生 している。介護保険では通学 (四肢体幹障害) 室移動や使用教室に関 課、教務課、図書館、保健管理室の担 及び学内移動の支援が適用範 する支援、介助方法等 当者で打合せの場を持った。本人から 囲外とのことである。今後学 についての対応を開始 支援希望内容を聴取し、大学で可能な 生ボランティア組織の設置が した。入学手続きから 支援について相談した。電動車いすで 課題。エレベーターのない建 入学式、オリエンテー の移動路、駐車場、教室変更、教室椅 物にLL設備がある等充分に ション・授業開始まで 子の撤去(施設改修)、介助体制整備な 活用できない施設が未だある。 の短期間に、関係部署 どを実施した。学生ボランティアの希 の役割分担・連携によ 望はなく、保証人の介助を希望された り概ね要望どおりの対 が、必要時トイレ介助を行う担当職員 応を図ることができた。 を配置する等の対応を図った。又、同 時に所属学部・授業担当教員に支援方 法について情報提供・依頼を実施した。 大 学 編 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 車いすの使用を含め、 A 学生支援センター職員と当該学生及び (下肢障害) 学 生 生 活 全 般 に お い その保護者の間で連携がとれるよう事 て、支援する部署がな 前に協議をして、サポートできる体制 かった。 を整えた。 両足麻痺 両足が不自由なため、 A 車両通学を特別に許可するよう関係部 交通事故による障害のため、 車両で通学し、学内は 署へ連絡をした。授業時教室で車いす 事故後復学の際、本人より相 車いすで移動しなけれ 用机使用、移動が困難な教室の使用を 談があった。 ばならない。 避けるよう担当部署へ依頼した。 肢体不自由 麻痺のため文字が書け A,B 家族関係者と相談しながら、問題 (脳性麻痺) ない。時間がかかる。 解決を図った。友人がノートを貸す。 登校時間中に、車いす ノートパソコンの利用と、本人にパソ コンの訓練を行う (卒業までにはかな から降りて横にならな り早くパソコンで文書作成が出来るよ いと、体位を維持でき ない。 うになった) 。本人専用のパソコン机 と電源を用意し、教室移動の時は友人 たちが協力した。 横になるスペースを確保し、教員と学 生たちとで介助した。 特定疾患 学生の協力を得るときの配慮 が必要。教員からの強制では なく、友人としての行動であ ることを当事者たちが確認す ることが必要 障害に由来する病気の B 障害に由来する病気による欠席であっ 配慮事項が他の学生との整合 治療のため、講義に長 たため、出席日数不足を補えるよう、 性に問題がないか検討し、学 期間出席できない時期 クラス顧問が担当教員と調整して補習 内教員の意思統一を計って厳 があった。 を行った。 正に行われるよう調整が必要 であった。 ― 236 ― 4 肢体不自由 大学編 マ.学 外 連 携 ① 障害種 ② 実際に遭遇した困 難事例又は、成功 した事例 ③ 障害学生等支援の取組の内容 A 予め準備しておいたため、支援がで きた取組の内容 B 事例に対し、事後に対応した取組の 内容 C 対応できていない ④ 特記事項等 肢体不自由 車いすを使用する学生 A タクシー会社と契約を行い、リフトタ 当該机への動線上、支援者に クシーを利用した。 よる補助が必要 (上肢 下肢障害) が、授業を受講するに あたり、道路を挟んだ 二つのキャンパス間を 短時間で移動する必要 があった。 肢体不自由 (体 幹 障 害、 進行性筋ジス トロフィー) 車椅子、トイレ、食事 B 介助者への援助 (保健室利用:応急処 等全面介助が必要なた 置、休養スペースの提供、健康相談な め、授業時間以外は母 ど) 。介助者が学校に来れないことに 親が付きそう。母親の よる、授業欠席への配慮 体調不良時の問題が有 C 母親が学校に来れないときの介護者不 る (病院受診しにくい、 在時の対応が難しい。 我慢してしまうなど) 。 肢体不自由 キャンパス統合により A 地元公共交通機関に要請し、低床バス 該当学生は2008年3月に卒業 家族による送り迎えが による対応を依頼。急な時間変更など 難しくなった。 も職員を通じて依頼、対応して頂いた。 肢体不自由 4月当初に介助支援者 B 5月1日から人材派遣会社より介助支 介助補助者の人材確保のた (両上肢 下 が確保できなかった。 援者を派遣させて対応した。 め、入学することが確認でき た時から早めの対応が必要 肢・体幹障 害) 肢体不自由 失禁したが、着替がな B 本人がトイレの中から親に連絡をと 下着などの着替え一式が必要 り、親が来るまでトイレにこもってい とも思える。 (上肢 下肢 いために親が遠方から 持ってこられた。 た。 の障害) 肢体不自由・学外連携 内部障害・受験時・入学前 ― 237 ―