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社会学研究科 - 慶應義塾大学-塾生HP

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社会学研究科 - 慶應義塾大学-塾生HP
 修 士 課 程 成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
社会学特論
4単位 (通年)
家族史と歴史人口学
文学部教授
社会調査特論
4単位 (通年)
授業科目の内容:
歴史人口学の方法と研究成果を学び、家族史研究への応用可能性
について検討することと、現代家族の問題について議論することを
目的とする。春学期は、主に歴史人口学の基本的文献を輪読し、歴
史人口学への理解を深めたい。秋学期は、主に歴史人口学と家族史
の学際的研究の可能性を探る。授業の形式は、演習形式を採用し、
受講生それぞれの研究についても報告してもらう予定である。
テキスト(教科書):
初回に提示します。
参考書:
『歴史人口学研究』速水融著 藤原書店 2009年
『歴史人口学のフロンティア』速水融・鬼頭宏・友部謙一編 東
洋経済新報社 2001年
『人類史のなかの人口と家族』木下太志・浜野潔編著 晃洋書房
2003年
『近世村落社会の家と世帯継承』岡田あおい著 知泉書館 2006
年
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業態度による評価
法学部教授 有末 賢
授業科目の内容:
質的社会調査に基礎を置いて,以下のような英文文献の輪読を予
定している。
・Hennie Boeije, Analysis in Qualitative Research,2010,SAGE
・Sandra G.Kouritzin・Nathalie A.C.Piquemal・Renee Norman
(Edited) Qualitative Research:Challenging the Orthodoxies in Standard
Academic Discourse(s),2009,Routledge,
成績評価方法:
平常点とレポートによる評価。
社会学史特論
岡田 あおい
4単位 (通年)
講師 出口 剛司 [春]
文学部教授 浜 日出夫 [秋]
授業科目の内容:
(春学期)
現代における批判的社会理論(フランクフルト学派の社会理論)
を代表するアクセル・ホネットの承認論に関連する諸論文(日本語・
英語)を講読することによって、その社会理論形成における可能性、
意義について批判的に検討を加える。
(秋学期)
コミュニティ論についての文献を講読する。
テキスト(教科書):
(春学期)
英語文献としては以下のものを使用する。日本語文献に関しては
開講時に指示する。
Bert van den Brink and David Owen eds. Recognition and Power: Axel
Honneth and the Tradition of Critical Theory, Cambridge University
press, 2007
(秋学期)
デランティ『コミュニティ』、バウマン『コミュニティ』、エリア
ス『定着者と部外者』などを予定。
参考書:
講義のなかで適宜紹介する。
授業の計画:
(春学期)
第 1回:開講にあたって
第 2回:日本語文献(開講時に指示)
第 3回:日本語文献(開講時に指示)
第 4回:日本語文献(開講時に指示)
*以下は、Recognition and Power: Axel Honneth and the Tradition of
Critical Theoryの章名
第 5回:Analyzing Recognition: Identification, Acknowledgement, and
Recognitive Attitudes towards Persons
第 6回:The Potential and the Actual: Mead, Honneth, and the “I”
第 7回:Works, Recognition, Emancipation
第 9回:Recognition of Love’s Labor: Considering Axel Honneth’s
Feminism
第10回:”To Tolerate Means to Insult”: Toleration, Recognition, and
Emancipation
第11回:Misrecognition, Power and Democracy
第12回:Reasonable Deliberation, Constructive Power, and the Struggle
for Recognition
第13回:Self-Governmental and ‘Reflections on Honneth’s Social and
Political Idea
第14回:Recognition as Ideology
第15回:Rejoinder
(秋学期)
開講時に受講者と相談して決める
社会学特論
4単位 (通年)
感情、自己、身体に関する議論
文学部教授 岡原 正幸
授業科目の内容:
受講者の論文指導を授業の基本にすえたいと思います。ただし,
参加者の専門分野については,理論社会学(ミクロ社会学全般,現
代社会論)およびフィールドワークを基本にするリサーチ研究を希
望します。ミクロ社会学理論,自我自己論,感情社会学,あるいは
障害学関係の研究書が適切な指針になると思う場合には,参加者全
員で研究書の読解を進める場合もあります。
さらに今年度のテーマには、春学期には①当事者と非当事者、秋
学期には②文化精神医学(荻野恒一)や現象学的精神医学(木村
敏)、を射程に入れつつ、感情と身体と自己をめぐる議論とその再帰
的な反省に広範に取り組みたく思います。
担当教員から履修者へのコメント:
大学院の授業は学的な生産の技法の訓練の場でもあります。この
点については厳しく評価したいと考えます。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
質問・相談:
下記アドレスへ
[email protected]
社会学特論
4単位 (通年)
自己の社会学理論
講師 片桐 雅隆
授業科目の内容:
(1)社会学理論や社会学史の検討、とくに社会学の立場からの自己
論の理論的検討を行う。
(2)社会学の理論や自己論が、現代社会の解明のためにいかに応用
できるかを検討する。
(1)、
(2)の課題が本授業の主要な目的です。その目的達成のため
に必要な講義や文献の解読を行います。
昨年度は、A.エリオット『自己論を学ぶ人のために』と、エリオ
ットとレマートのDeadly Worldの講読を通して、上記の課題をゼミ
形式で検討しました。今年度は、また異なるテキストを使って、同
様な課題を検討します。
1
テキスト(教科書):
開講時に参加者とも相談して決めます。
昨年度と同様、前期は入手可能性を考慮して日本語の文献をテキ
ストとして利用する予定です。
参考書:
開講時に指示します。
授業の計画:
授業開始後,院生と相談して決定します。
担当教員から履修者へのコメント:
社会学理論を学びたい院生を歓迎します。
成績評価方法:
・レポートによる評価を予定しています。
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
質問・相談:
授業終了後に受付けます。
社会学特論
含む)>に共通する問題として,理論的な考察をする国際政治社会
学者であるとともに,現代オーストラリアを題材に,上述のテーマ
を中心に考察する地域研究者でもある。
*春学期授業では,理論的考察を中心に実施する。しかし,日本
研究や第3世界研究を志す諸君にとっても民族・エスニック問題を
考える上で役立つであろう。他の参加者にとっても,よい刺激とな
るはずである。なお、政治学専攻の諸君には秋学期授業も引き続き
履修することを期待する。
*秋学期授業では、地域研究として現代オーストラリアを題材と
して授業を行う。あるいは、オーストラリア人執筆のものを利用す
る。とくに本授業を履修するに当たり、オーストラリアについての
詳しい知識は必要ないが、テーマとの関係から、春学期の政治・社
会論特殊研究(春)を履修しておくことが望ましい。
授業は演習形式を採用する。履修者諸君には、英文のオーストラ
リアに関する最新の研究書や論文を読んでもらい、内容について報
告とコメントをした上で、質疑応答をしながら授業を進めてゆくつ
もりである。履修者の数にもよるが、報告は複数の学生に競争的に
行ってもらう。それは、各履修者独自の観点からコメントを提出し
てもらい、授業での議論を盛り上げてほしいからである。
テキスト(教科書):
最初の授業の際に,授業内容に詳しく説明するとともに使用テキ
ストを発表する。授業開始前に掲示にて公表する場合もあるので注
意されたい。
参考書:
①関根政美『エスニシティの政治社会学』
(名古屋大学出版会,1994
年)
②関根政美『多文化主義社会の到来』(朝日新聞社,2000 年)
③D・ヒーター(田中俊郎・関根政美訳)『市民権とはなにか』(岩
波書店,2007 年)。
④有末賢・関根政美編『戦後日本の市民意識の動態(21COECCC 叢
書)』(慶應義塾大学出版会,2006 年)
⑤関根政美・塩原良和編著『多文化交差社会の政治社会秩序形成』
(慶應義塾大学出版会,2008 年)
授業の計画:
第1回授業 授業案内とテキスト紹介・自己紹介
第2回授業 履修者の決定と分担決定(授業内容関連のVTR をみ
ることもある)
第3回以降より本格的授業開始
*本授業は前期(修士)
・後期博士課程併設なので,報告は修士課
程の学生を中心とし,後期博士課程の院生はセッションの司会と総
括的コメントを行ってもらう予定である。履修者状況によっては必
ずしもこの通りに行かない可能性があるが,履修者は各学期につき
最低2回の報告をしてもらう予定である。成績のほしいものは,最
後に総括レポートを提出する必要がある。なお本授業は法学研究科
政治学専攻と社会学研究科社会学専攻の併設授業である。
担当教員から履修者へのコメント:
本授業は、法学研究科政治学専攻と社会学研究科社会学専攻の併
設授業であるので,両研究科の学生に積極的に参加してほしい。異
なる分野の学生と同じテーマで議論することは,大いに今後の研究
にとり役に立つであろう。
成績評価方法:
平常点で行う(毎回の報告・コメントの内容),授業への参加態度
(出欠数・発言数),そして提出予定の授業履修報告レポート(3千
~4千字程度)などを勘案して決定する。無断で授業の3分1以上
欠席したものには成績をつけない。
質問・相談:
メイルにて質問・相談を受け付ける。
メイルアドレスは:[email protected]
4単位 (通年)
社会階層と格差
文学部教授
鹿又 伸夫
授業科目の内容:
社会階層と格差に関わる実証的研究を扱う。とくに世代間移動、
教育達成格差、所得格差、ジェンダー格差などに焦点をあてる。先
進各国の中で、若年者の失業、非正規雇用の増大、貧困層の拡大な
どが現れている国がみられる。またこうした新たな不平等問題と福
祉レジームを関連づける研究が盛んになってきている。そこで既存
の階層研究と、新たな研究動向を包括的に検討する。
テキスト(教科書):
履修者の関心・研究テーマと調整して選定する。
担当教員から履修者へのコメント:
鹿又担当の社会学演習(修士)
・社会学特殊演習(博士)とともに
履修することが望ましい。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
社会学特論
4単位 (通年)
経済学部教授
杉浦 章介
授業科目の内容:
都市経済や地域経済についての経済地理学ならびに空間経済学の
最新の研究文献を輪読しながら,理論と実証の両面について理解を
深める。
テキスト(教科書):
Steven Vertovec Transnationalism 2009 Routledge を最初輪読し、履
修者の関心に合わせて関連する文献を紹介し輪読する。
授業の計画:
1 What is Transnationalism?
2 Transnational Economy and Spatial Economy
3 Transnational Corporations and Intra-industrial Trade
4 Transnational Investment and Finantial System
5 Transnational Labor and Technology
6 Transnationalism and Geographical Reorganization
成績評価方法:
平常点
質問・相談:
適宜
社会学特論
4単位 (通年)
グローバリゼーション・多文化交差社会の政治社会学
―オーストラリア/日本・世界
法学部教授 関根 政美
社会学特論
4単位 (通年)
公共圏とデジタル・ネットワーキングの展開
講師
授業科目の内容:
本授業では,授業担当者の専門である「脱工業化・グローバリゼ
ーションと多文化交差世界の人種・民族・エスニシティ・多文化主
義の政治社会学」に関連するテーマを適宜選択して行う。輪読演習
である。キーワードとしては他に,移民・難民・外国人労働者,先
住民,市民権,アイデンティティ・ポリティクス,民族紛争・文化
戦争・極右政党,多文化共生・競生,ポリティカル・コレクトネス
などがある。授業担当者は,以上のテーマを<現代先進社会(日本
干川 剛史
授業科目の内容:
今日の日本社会において、インターネットや携帯電話といったデ
ジタル・メディアの普及に象徴される情報化によって人々のコミュ
ニケーション様式や行動・生活様式が大きく変わりつつある。
1990年代後半から顕著となったこうした動向は、高度経済成長期
以来の都市化の進展による地域社会の変容をもたらした産業の発展
2
社会学特論
4単位 (通年)
アジア移民研究の現在
文学部教授 吉原 和男
授業科目の内容:
日本をはじめ,世界各地に住むアジア出身の国際移動者の移動過
程とその背景を考察する。中国人,韓国人,東南アジア・南アジア
各国の人々を中心にみてゆく。
テキスト(教科書):
未定
参考書:
未定
担当教員から履修者へのコメント:
テキストは受講者各人の具体的な関心テーマを聞いてから決めま
す。
成績評価方法:
レポートによる評価
社会学特論
4単位 (通年)
文学部教授
渡辺 秀樹
授業科目の内容:
家族・教育/若者・ジェンダーを中心として扱う。関連文献の講
読を中心とする。
テキスト(教科書):
初回に提示(参加者と相談も有り)
参考書:
渡辺秀樹編『現代日本の社会意識:家族・子ども・ジェンダー』
(慶應義塾大学出版会,2005)ほか。
その都度、紹介する。
授業の計画:
各回とも、関連文献の講読および参加者の報告が中心となる。
担当教員から履修者へのコメント:
引き続き「社会学演習」を履修することが望ましい。
成績評価方法:
平常点;報告内容、議論の内容、出席状況を総合的に見て評価す
る。
社会学講義
2単位 (春学期)
アメリカ家族社会学基礎講義
講師 賀茂 美則
授業科目の内容:
現代家族社会学の基礎的な動向を、日本とアメリカにおける文献
を読み込み、議論することから総括的に学ぶ。家族論に関する理論
的な変遷、方法論的な課題、そして過去および現代の家族における
いくつかのテーマを取り上げ、家族という集団を多角的に捉える。
主なテーマとして取り上げるのは、結婚、 夫婦関係(分業、心理
的要因、ジェンダー)、親子関係(社会化、子育てを含む)、ライフ
コース(高齢者問題を含む)、家族と階層、家族と労働、 離婚・再
婚、家族論の理論と方法などである。
国際感覚豊かな授業をめざし、テキストは日英両方を使い、講義
の大部分は英語で行う。学生は各々好きなテーマを一つ選び、論文
を英語で執筆し、(できれば英語で)発表する。
テキスト(教科書):
賀茂美則 家族革命前夜(イプ)集英社インターナショナル 2003
年
Kamo, Basirico, Cashion, & Eshleman Understanding Sociology:
Third Edition Horizon Textbook (Chapter 11、出版社の許可のもと、無
料で配布。約30ページ)
参考書:
特になし。
授業の計画:
7月20日(火):自己紹介、ならびにコースの内容説明
講義内容:家族の歴史、家族に関する理論と方法
テキスト1:前夜—第3夜
テキスト2:p. 305-p. 310, p. 312-320
Term Paperの例と発表の例
インターネットを利用したTerm Papersトピックの選択
3
修 士 課 程 過程や国家の産業振興・情報通信政策の展開、また、それと密接に
結びついた情報通信技術の発達に起因するものである。
そして、携帯電話やインターネットといった「いつでも、どこで
も」手軽に使え、全国・全世界規模の双方向的なグループコミュニ
ケーションを可能にする「デジタル・メディア」が社会生活に浸透
することによって、さらに、デジタル・メディアを活用した社会的
諸活動が展開することによって、社会の変容が進展していると考え
られる。
そこで、この授業では、情報化の進展に伴って展開されてきた「デ
ジタル・ネットワーキング」
(デジタル・メディアを活用した市民活
動)に焦点をおいて、デジタル・メディアを活用した社会的活動に
よる社会変容過程を考察する。
その際に、まず、公共圏論と市民社会論の展開をたどり、デジタ
ル・ネットワーキングを社会構造の中に位置付けるための理論モデ
ルとして「ネットワーク公共圏モデル」を提示する。
次に、情報化の進展とボランティアによるインターネット利用の
現状をとらえ、1970年代から1990年代前半までのデジタル・ネット
ワーキングの展開を示す。
そして、ネットワーク公共圏モデルを用いて、デジタル・ネット
ワーキングの事例として災害デジタル・ネットワーキングの実態と
課題を明らかにしながら、さらに、災害救援・支援・復興活動に焦
点を置いて、デジタル・ネットワーキングによる社会変革の可能性
と課題を考察する。
テキスト(教科書):
『公共圏とデジタル・ネットワーキング』初版 干川剛史著 法
律文化社 2003年 ISBN:4-589-02683-X
『情報化とデジタル・ネットワーキングの展開』初版 干川剛史
著 晃洋書房 2009年 ISBN:978-4-7710-2083-2
参考書:
『公共圏の社会学』初版 干川剛史著 法律文化社 2001年 ISBN:4-589-02493-4
『デジタル・ネットワーキングの社会学』初版 干川剛史著 晃
洋書房 2006年 ISBN:4-7710-1774-3
『災害とデジタル・ネットワーキング』初版初版 干川剛史著 青山社 2007年 ISBN:978-4-88359-246-3
授業の計画:
第1回 ガイダンス
第2~3回 公共圏論の展開
第4~5回 市民社会論の展開
第6~7回 市民社会再考
第8~9回 デジタル・ネットワーキングと公共圏
第10~11回 ボランティアとインターネット
第12~13回 デジタル・ネットワーキングの展開
第14~15回 阪神・淡路大震災における情報ボランティア活動の
展開
第16~17回 日本海重油災害におけるデジタル・ネットワーキン
グの展開
第18~19回 1998年の豪雨水害及び1999年のトルコ・台湾大震災
におけるインターネット活用の実態と課題
第20~21回 有珠山噴火災害及び伊豆諸島火山活動災害における
デジタル・ネットワーキングの展開
第22~25回 三宅島噴火災害におけるデジタル・ネットワーキン
グの展開
第26回 まとめ
担当教員から履修者へのコメント:
毎回、発表者は、教科書の内容について報告する。また、発表者
以外の受講者も、必ず、教科書を読んで予習し、積極的に討論に参
加すること。
成績評価方法:
レポートによる評価(70点)
平常点:出席状況および授業態度による評価(30点)
計100点満点
質問・相談:
質問や相談は、授業の際に、随時、受け付ける。また、メールで
の質問・相談も可である。
感情についての諸研究レビュー、感情の人類学の研究
(R.Birdwhistel, M.Rosaldo, Edward Bruner等)
なお、講義は英語でおこなうが、非英語使用者にわかるようにゆ
っくりはっきり発音して行い、また、必要時に日本語要約通訳を交
えて進めていく。
参考書:
講義時に適宜指示するが、担当者の著作抜粋は以下。
Karl Heider,
Ethnographic Film, Univ. of Texas, 2006年改訂版
Cinema Indonesian:National Culture on the Screen, Univ. of Hawaii,
1991
Landscape of Emotion, Cambrigge Univ. Press, 1991
Seeing Anthropogy:Cultural Anthropology through Film. 3rd edition,
Allen & Bacon, 2004
担当教員から履修者へのコメント:
映像人類学は、書物による民族誌と民族誌映画の異同を扱うだけ
でなく、人間関係諸科学研究のために映像手法をどう用いるかとい
う方法論などを含む映像関連全般を扱う分野。この講義では、人間
の社会的相互作用におけるミクロ文化事象の映像による抽出分析、
感情表出の映像による研究など、コミュニケーション研究分野で映
像をもちいる研究を扱う。
担当者は、人類学的考古学研究(タイ)、心理人類学(ニューギニ
アのダニ族のフィールド調査、感情の人類学的研究〔インドネシア・
ミナンカバウについての民族誌調査〕)、上記記載の映像人類学を長
年研究し、近年は芸術の人類学的研究を行っている。人間とかなに
か、という人間学的人類学を志向するため、担当者は、人類学を中
心にしつつ学際的研究枠組みに立つ。そうした構想にたって学際的
話題を扱いながら、メディア研究・映像の社会学、母子相互作用の
心理学、映像人類学以外の文化人類学諸分野や、民俗学に関心をも
つ院生にとっても有益な講義としたい。
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度による評価)
7月27日(火):
講義内容:結婚、夫婦関係、ジェンダー
テキスト1:第4夜—第6夜
テキスト2:p. 310-312, p. 329-331
学生による中間報告と問題点の提起、討議
7月28日(水):
講義内容:人口学的視点、親子関係、ライフコース、離婚・再婚
テキスト1:第7夜
テキスト2:p. 303-304, p. 320-329
学生による発表と討議
7月29日(木):
講義内容:家族と階層、家族と労働、まとめ
テキスト1:第8夜—夜明け
テキスト2:p. 332-333
学生による発表と討議
2限と3限は主に講義にあてる。講義は基本的に英語で行うが、
必要に応じて、日本語を使用する。4限と5限は学生による発表、
ならびにディスカッションとする。発表はできれば英語が望ましい
が、必要に応じて、日本語も可とする。
授業の初日に、学生一人一人がトピックを選ぶ。このトピックに
ついて、概念的背景(Conceptual Backgrounds)、仮説(Hypotheses)、
及び先行文献(Literature Review)を含んだReview Paperを英語で執
筆する。長さはダブルスペースで2−5枚程度。レビュー方法、文献
引用の基本など、Academic Writingの基本に重点を置く。
学生一人一人は、このペーパーを元に発表する。英語による
Handouts(レジュメ)を必須とするが、中間報告、最終発表は日本
語でも良い。英語で発表する場合、Paperを棒読みするのは禁止す
る。パワーポイントや黒板を使用するなど、ビジュアルを駆使し、
他の学生が退屈しない工夫をこらすこと。
担当教員から履修者へのコメント:
まず、楽しい講義を心がけます。Critical Thinking(批判精神)を
重要視しますので、文献、講義、ならびに他学生の発表について、
質問や批判を歓迎します。討議などへの積極的な参加を義務づけま
すが、内容によって減点することはないので、どんどん発言して下
さい。
アドバイザーとして、渡辺秀樹教授が授業に参加します。
成績評価方法:
出席および授業参加(25%)、発表(25%)、Term Paperの内容(50%)。
授業中の発言や質問などは、ある程度の参加を義務づけます。英語
が得意でなくても、ハンディキャップにならないように成績をつけ
ます。
質問・相談:
授業の内容や履修するかどうかの相談などは、[email protected]まで。
短期集中講義という特殊な性格に鑑み、Paperの内容やその方法につ
いては、授業期間中に電話やe-mailにての問い合わせを受け付けま
す。中間報告は、主に、問題点の報告と解決の示唆にあてます。
社会学講義
社会学講義
文学部教授
浜 日出夫
授業科目の内容:
各自の研究テーマに関連する文献を講読し、論文作成の指導を行
なう。
テキスト(教科書):
使用しない。
参考書:
講義のなかで適宜紹介する。
授業の計画:
開講時に受講者と相談して決める。
成績評価方法:
平常点による
社会学講義
2単位 (秋学期)
ライフコース研究の基礎と応用
講師
藤崎 宏子
授業科目の内容:
ライフコース研究は、1970年前後の欧米において、歴史学、人類
学、人口学、発達心理学、社会学など、複数の学問分野の関心が合
流するところで誕生した新しい研究視角、もしくはアプローチ法で
ある。日本では欧米の研究動向を受けて、約10年のタイムラグをお
いてその成果が導入され、複数の分野で受容されていった。
「ライフ
コース」とは、もっとも素朴には、人間の誕生から死までの生涯に
わたる歩みを意味しており、とりたてて目新しい発想とはいえない
かもしれない。しかし、ライフコース研究の眼目は、人間の一生の
過程を全体社会の歴史変動と切り離さずに、相互関連的にとらえる
ところにおかれている。別言すると、ライフコース研究とは、個人
の時間(individual time)と社会の時間(historical time)の相互影響の様
態を解明しつつ、さまざまな社会現象を考察していこうとする立場
性の表明であり、約めていえば、それは社会学の基本的な関心事と
直接結びついている。この演習では、ライフコース研究の内外の文
献を読むことにより、その基本的概念や考え方を学ぶとともに、さ
2単位 (春学期)
特別招聘教授
2単位 (秋学期)
ハイダー, カール G
授業科目の内容:
文化人類学・映像人類学および人間の相互作用・行動研究の立場
から、映像による文化・人間行動研究について全般的検討を行う。
以下の話題を15回にわたって取り上げる。
(1)映像と文化関連
映像による文化と人間行動の研究(ミクロ文化事象分析、ベイト
ソンとミードによる母子相互作用研究)、映像手法と文化人類学およ
び映像人類学の現在(ヴィデオ化による多声的教育民族誌、ダンス
の映像人類学、写真による文化分析手法)、映画のよる文化の分析
(インドネシア映画と国民文化)
(2)映像リタラシーのワークショップ(J.Roush、J.Marshall, R.Garder,
T.Aschなど、また、 David Plath の日本の海女についての作品なども
とりあげる)
(3)感情と文化関連
4
社会史特論
授業の形式は演習方式とし,講義とそれに続く討論を通じて,新し
い論点の提起,方法的枠組の再構築を試行したい。読むべき文献は,
そのテーマ毎に指示する。
成績評価方法は平常点(出席状況および授業態度による評価)と
する。
成績評価方法:
(授業科目の内容の欄にある通り。)
文化人類学学説特論
文学部教授
鈴木 正崇
授業科目の内容:
前期は文化人類学・民俗学・宗教学に関連する英文の専門書を読
む予定で,候補として、Hair:Its Power and Meaning in Asian Cultures
1998.を挙げておく。最初の授業の時に候補を数冊挙げて履修者の希
望によって決定する。フィールドは東アジア(日本を含む)と南ア
ジ ア で あ る 。 後 期 は 英 文 の 学 会 誌 The Journal of the Royal
Anthropological Institute, American Ethnologist, American
Anthropologist, Cultural Anthropology, Journal of Asian Studies などから
履修者の主題にあった論文を選択して読む。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
文化人類学学説特論
4単位 (通年)
文学部教授
宮坂 敬造
授業科目の内容:
文化人類学諸学説をその時代背景とパラダイムとのかかわりに留
意しつつ,社会認識論的分析の地平に立って検討していく。日本民
俗学の流れは他コースにあるので,本コースでは欧米にはじまった
国際的学派の検討が中心。また,学説特論なので地域研究という特
定地域中心という体裁はとらない。また,本コースの枠内ではバラ
ンスよくすべてにわたって諸学説を検討することはできないことに
も留意してほしい。言語人類学やエスノサイエンス学派については
文学研究科で一部あつかわれているようだが代表的言語学理論・社
会言語学の知識が不可欠となる。構造人類学とその批判については
かなりの社会哲学的素養が必要となるが,まずその前に人類学的親
族研究と社会組織研究展開の知識を要する。マイナーかもしれない
が象徴的文化コミュニケーション研究系フォークロア研究の諸学説
も技芸言語パフォーマンス表現分析に有効であるが,それを一分野
にふくむ文化記号論の領野もまことにひろい。現代の宗教人類学は
他コースで提供されているので直接あつかわないが,学説をあつか
うのであれば,エバンズ=プリッチャードの大冊『アザンデ人たち
にみられる妖術・託宣・呪術』から始めたほうがよいであろうし,
彼に対するフランス系知識社会学派の影響を理解しておく必要もあ
る。解釈学的人類学は,ヴェーバー理解社会学に由来し,現象学・
解釈学理論におっているわけだが,その代表的論客のクリフォード・
ギアツの研究は,歴史,生態,親族,儀礼・宗教,市場・経済,政
治にまたがって研究範囲が一見ひろいばかりでなく,彼の立場は60
年代,70 年代,80 年代と変化がみられる。脱構築派の理解にはフー
コー等の現代思想,それに,マリノフスキー以来の代表的民族誌,
それらを批判して試みられたラビノーらの反省的民族誌認などの知
識が前提とされる。認知科学的人類学は人類学のみならず認知研究
の学際的知識を要する。ギアツの弟子であったモロッコ文化研究後
のラビノーは解釈学研究,フーコー研究,フランス文化社会論を経
て,90 年代から先端医療研究に転じたわけだが,科学技術の人類学
や先端医療の人類学には,自然科学先端研究・先端医療の最新学説
の知識などが要求される。フェミニスト人類学による文化批判,マ
イノリティ系人類学者による新「人種」論,ゲイ研究,第四世界ネ
イティヴ人類学の出現,等々,実にさまざまな試みがおこなわれて
いるし,生物学者にして哲学的フェミニスト人類学者ドナ・ハラウ
ェイの諸説は難解である。最近の考古人類学的進化適応環境理論は,
更新世時代の精神医学症状や芸術起源説とも関連して実におもしろ
いが,通常の狭い文化人類学の枠組みを超える姿勢が要求される。
というわけで,パラダイム検討を問題にする全体論的学際志向・嗜
好はもつものの,単発コースとして組むやりかたにより,テーマを
あつかえる範囲で毎年,より狭く限定せざるをえない。本年度は,
i)2007年度~2009年度まで北アメリカの代表的医療人類学者を招い
た流れをふりかえりつつ,医療人類学・心理人類学の学説を脱構築
4単位 (通年)
経済学部教授 長谷川 淳一
経済学部准教授 崔 在東
授業科目の内容:
本科目では,社会経済史の視点から,欧米を中心とする各地の歴
史を考察する。とりわけ「日常」にかかわる個別の具体的な歴史事
象を,社会経済全体の「構造」と関連づけながらとらえる方法を陶
冶することを目的としつつ,活発に討論したい。
授業の計画:
本科目で取り上げるテーマ(担当教員の守備範囲)は,およそ次
の通りである。
1. 生活環境と生活水準
2. 労働と消費生活
3. 都市と文化
4. 家族・親族・共同体と個人主義
5. 土地制度
6. 農民社会
7. 人的移動の諸相
受講者の専門・研究テーマ・興味関心が広い意味でこれらのテー
マと重なり合えば,問題はない。また,考察対象地域についても,
欧米に限定するものではない。
演習形式を採用する。参加者には,本科目の趣旨を踏まえた上で,
各自の専門領域の研究史・研究動向を幅広くしかも詳細に紹介し,
その中での自らの研究の位置づけを明らかにするような報告を求め
る。この報告を参加者全員で共有し,それについて議論したい。こ
のことを通じて,何よりも参加者各自の研究が刺激され,またそれ
が同時に参加者全員への刺激となることが望まれる。
成績評価方法:
平常点
社会史特論
4単位 (通年)
4単位 (通年)
経済学部教授 矢野 久
経済学部教授 長谷川 淳一
経済学部准教授 井手 英策
授業科目の内容:
社会史は,
「下からの歴史」を「上からの歴史」との関連において
描くために,
「総合の学」=関連諸ディシプリンの援用をもってその
方法的特徴としている。担当者はイギリス,ドイツおよび日本にお
ける都市と文化,労働と消費,生活環境,政治と社会などを専門の
守備範囲としているが,受講者の研究テーマ,問題関心が重なれば
受講を歓迎する。考察対象地域も英独日に限定するものではない。
5
修 士 課 程 まざまな研究テーマへのその応用可能性について考えることを目標
にする。
テキスト(教科書):
開講時に指示する。
参考書:
開講時に指示する。
授業の計画:
第 1回 ガイダンス
第 2回 ライフコース研究の基本概念と考え方(1)
第 3回 ライフコース研究の基本概念と考え方(2)
第 3回 ライフコース研究の主要成果-欧米の場合(1)
第 4回 ライフコース研究の主要成果-欧米の場合(2)
第 5回 ライフコース研究の主要成果-欧米の場合(3)
第 6回 ライフコース研究の主要成果-日本の場合(1)
第 7回 ライフコース研究の主要成果-日本の場合(2)
第 8回 ライフコース研究の主要成果-日本の場合(3)
第 9回 ライフコース研究の主要成果-日本の場合(4)
第10回 各自の研究テーマとライフコース研究の応用可能性(1)
第11回 各自の研究テーマとライフコース研究の応用可能性(2)
第12回 各自の研究テーマとライフコース研究の応用可能性(3)
第13回 各自の研究テーマとライフコース研究の応用可能性(4)
第14回 全体を通しての質問、総括討論
成績評価方法:
テキストの理解度及び授業参加、発言状況(80%)
研究テーマに関する個人発表の完成度(20%)
派以降の現代人類学の流れに照らして検討する。それに関連して自
己と文化に関する諸研究をとりあげ、G.ベイトソンの研究の一部を
扱う。ii)さまざまな幅をもつ現代人類学の近年の展開をM.Fisher等の
見解を通して振り返り、カルチャルスターディーズとの関係をどう
仕切るか等の問題や文化人類学と科学技術研究、さらには、映像
人類学(本年度のK.ハイダー招聘教授の社会学講義の内容理解準備
作業となる)との関連について検討する。
文献は講義時に指示する。
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度による評価)
歴史民俗学特論
担当教員から履修者へのコメント:
テキストを事前に購入しておくこと。
成績評価方法:
・期末ペーパーによる評価
・平常点:出席状況および授業態度による評価
コミュニケーション特論 4単位 (通年)
商学部准教授
吉川 肇子
授業科目の内容:
組織コミュニケーションについて詳細に論じます。文献講読とと
もに,受講生の研究計画の検討なども行います。
テキスト(教科書):
指定せず。
参考書:
指定せず。
授業の計画:
授業は,論文輪読と,研究発表を各1 回ずつ繰り返す形式となり
ます。目安ですが,1 年でこれを13 回繰り返すことになります。
担当教員から履修者へのコメント:
受講生は,少なくとも以下の知識をすでに持っていることを前提
とします。①実験計画の知識(3 水準以上2 要因以上,繰り返しな
し・ありのデザイン両方,どのデザインについても下位検定の手
法),②多変量解析の知識(因子分析,クラスター分析,重回帰分
析,パス解析,共分散構造分析,判別分析,対数線型モデル)。③
SPSS またはSAS の知識(どちらかを使って分析ができること)。
成績評価方法:
・平常点(100点)で成績評価をします。
質問・相談:
水曜日8:00 ~ 8:40 428 室にて質問・相談を受け付けます。
4単位 (通年)
講師 中西 裕二
授業科目の内容:
歴史人類学,歴史民俗学の諸研究に見られる,歴史と文化・民俗
文化の関係性について考察を深めていく。とくに歴史人類学と歴史
民俗学におけるAnthropology at Homeの持つ意義,日本の宗教民俗文
化を対象とした歴史と民俗の関係性を中心に進める。本年度は、網
野善彦、黒田俊雄の著作を人類学的に読むという作業を行う予定で
ある。
テキスト(教科書):
特に指定しない。
参考書:
講義中適宜指示する。
授業の計画:
1.ガイダンス(1 回)
2.歴史人類学と歴史民俗学(計4 回)
3.日本の宗教民俗研究と歴史人類学(計9 回)
4.フィールドワークと歴史人類学の関係性(計7 回)
成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点(出席状況および授業における発表による評価)
質問・相談:
授業終了後に受付けます。
コミュニケーション特論 4単位 (通年)
メディア・ネットワークとコンテンツ
メディア・コミュニケーション研究所教授
菅谷 実
授業科目の内容:
メディア・ネットワーク理論およびコンテンツ政策についての文
献を講読する。
テキスト(教科書):
第1 回の講義で紹介する。
授業の計画:
原則として輪読形式で講義を進めるが,詳細は第1回の講義で紹
介する。
成績評価方法:
授業内における口頭発表,討論への参加・貢献度,期末レポート
を含めた平常点による評価
コミュニケーション特論 4単位 (通年)
名誉教授 青池 慎一
授業科目の内容:
履修者の研究テーマを考慮して,関連するコミュニケーション理
論(マス・コミュニケーション理論,イノベーション普及理論など
を含む)および方法論について検討する。
テキスト(教科書):
特に指定しません。
参考書:
適宜示します。
授業の計画:
26 回の授業のうち,前半は,各人の研究テーマ,研究計画におけ
る諸論点について検討し,指導を行う。次に,各人の研究のさらな
る進展や論文完成のために必要な諸概念,諸理論,方法論などにつ
いて検討・指導を行う。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
平常点評価は,研究報告,論議についての評価をふまえて行う。
質問・相談:
授業時に適宜受付けます。また必要によって時間延長を行ったり,
別の時間帯に質問に関連する研究指導を行います。
コミュニケーション特論 4単位 (通年)
メディアと文化の新理論
講師 藤田 結子
授業科目の内容:
メディア・コミュニケーション研究における、最新の分野の諸理
論を学ぶ。とくに、今後のメディア研究で主流となっていくであろ
う、ポスト・テレビジョンの電子メディアに焦点をあてる。主題と
して、春学期は「サイバースペースと文化」、秋学期は「トランスナ
ショナルメディアと文化」を取り上げ、その理論・議論を検討する。
テキスト(教科書):
授業中に文献(本の章、論文など)を指定する
参考書:
アルジュン・アパデュライ(2004)『さまよえる近代』平凡社
ダナ・ハラウェイ(2007)『猿と女とサイボーグ』青土社
Bell & Kennedy (2007) Cybercultures Reader 2nd ed. Routledge
Silverstone, Roger (2007) Media and Morality: On the Rise of the
Mediapolis. Polity ほか
授業の計画:
「サイバースペースと文化」(春学期)
1. 「メディアポリス」―現われの空間
電子メディアにおける公共性と複数性について、ハンナ・アレン
トとシルバーストーンの議論を比較検討する
コミュニケーション特論 4単位 (通年)
インターネットの社会心理学
文学部教授 李 光鎬
授業科目の内容:
インターネットを介して行われる様々な相互作用、情報検索行動
の緒側面について社会心理学の観点から検討する。また、インター
ネット上で行う実証的な研究方法についても学習する。
テキスト(教科書):
Adam N. Joinson et. al. eds.(2009),The Oxford Handbook of Internet
Psychology,Oxford University Press.
6
担当教員から履修者へのコメント:
ジャーナリズム専修コースの大学院生は必ず履修してください。
成績評価方法:
研究発表によって成績評価を行う。
マス・コミュニケーション特論 4単位 (通年)
[春] 政治とマス・メディア研究
[秋] 世論研究
講師 谷藤 悦史
(春学期)
授業科目の内容:
本政治・社会論特殊研究では,政治コミュニケーションに関わる
分野について広く検討する。現代民主主義国家における政治情報・
政治知識の特性,マス・メディアとジャーナリストの政治的役割,
現代市民の政治理解,現代の公共空間,選挙過程と政治マーケティ
ング・政治宣伝などの問題を広く検討する。本年は,マス・メディ
アと現代民主主義を中心的テーマとして行う。
テキスト(教科書):
Ralph Negrine, The Transformation of Political Communication,
Palgrave,2008.をテキストとして用い,いくつかの論文を講読する。
参考書:
谷藤悦史『現代メディアと政治』一芸社,その他の論文について
は,授業でその都度指示する。
授業の計画:
1 ガイダンス
2~12 テキストによる研究発表と議論(政治コミュニケーシ
ョンの転換、政治コミュニケーションの専門化,政治とメディア,
政党のメディア利用、政党組織の転換、政治アクターとメディア利
用、政府とメディア利用、政治とインターネット,グローバル時代
の政治コミュニケーション,変わる政治など)
13 現代民主主義におけるマス・メディア まとめ
成績評価方法:
授業における発表、レポートそして平常点による。
質問・相談:
授業の場で常時受けつける。
マス・コミュニケーション特論 4単位 (通年)
メディアと社会の関係を読み解く
講師 大井 眞二
授業科目の内容:
テキストを講読しながら,以下の項目を議論する。
1. メディアとデモクラシー
2. 社会制度としてのメディア
3. ジャーナリズムとメディア
4. デモクラシーにおけるメディアの機能
5. 政府とメディア
6. メディアの構造と機能
テキスト(教科書):
主として以下を使うが,授業の展開によっては,他のテキストも
考慮する。
Barbie Zelizer. 2004. Taking Journalism Seriously: News and the
Academy. Thousand Oakes, CA: Sage Publications.
参考書:
大井眞二・責任編集『メディアの変貌と未来』
(八千代出版,2007
年)。
授業の計画:
次の講義計画で講義を行います。
1. ガイダンス
2. 先行研究の解説
3. メディアとデモクラシー(計4 回)
4. ジャーナリズムとメディア(計2 回)
5. 政府とメディア(計3 回)
6. メディアの構造と機能(計2 回)
担当教員から履修者へのコメント:
テキストの読解と議論が授業の中心となるので,受講者の積極的
な議論参加をもとめたい。
成績評価方法:
平常点とレポート
質問・相談:
授業の折に,質問・相談を受け付ける。他にも適宜機会を作りた
い。
マス・コミュニケーション特論
(秋学期)
授業科目の内容:
本政治・社会論特殊研究では,世論ならびに世論研究に焦点をあ
てて講義を進める。近代啓蒙期における世論観と近代民主主義にお
ける世論の位置を議論した後に,社会学アプローチ,社会学アプロ
ーチなど世論研究の現代的視座を検討し,現代民主主義における世
論の位置,現代における世論形成過程の特性,世論調査の発達と現
状,現代の世論論争などの問題を広く検討する。
テキスト(教科書):
Carroll J. Glynn, Susan Herbst et, al, Public Opinion, Second Edition,
Westview Press. 2004.
参考書:
邦語等の文献,最近の論文などを,授業でその都度指示する。
授業の計画:
Ⅰ ガイダンス
Ⅱ~Ⅹ テキストによる研究発表と議論(現代世論観,世論観の
歴史,世論調査の方法,心理学的世論研究,社会学的世論研究など)
Ⅺ~Ⅻ テキストによる研究発表と議論(世論研究の視座,方
法,世論調査,現代世論とマス・メディア)
成績評価方法:
授業での発表とレポートによって評価する。
質問・相談:
授業の場で常時受けつける。
4単位 (通年)
法学部教授
メディア・コミュニケーション研究所教授
メディア・コミュニケーション研究所専任講師
客員教授
大石
萩原
山腰
若宮
社会心理学特論
裕
滋
修三
啓文
4単位 (通年)
メディア・ステレオタイピング-テレビによる異文化理解の可能
性と限界
メディア・コミュニケーション研究所教授 萩原 滋
授業科目の内容:
本年度は、国際コミュニケーション、異文化コミュニケーション
をテーマとして、特にテレビにおける各種の外国関連情報と人々の
外国認識との関連性に焦点を当てた研究を取り上げてみたい。テレ
授業科目の内容:
ジャーナリズム,メディア・コミュニケーションに関する研究報
告を毎回行う。
7
修 士 課 程 2.サイバースペースと身体
サイバースペースと身体の問題について、ハラウェイ「サイボー
グ宣言」を検討する 3.サイバースペースとアイデンティティ
サイバースペースに現われる国民・人種・ジェンダーのアイデン
ティティに関して、ハラウェイ後~現在までの最新の理論・議論を
整理・考察する
「トランスナショナルメディアと文化」(秋学期)
1.「遠隔地ナショナリズム」と「ディアスポラの公共圏」
電子メディアと人の国際移動に関するアンダーソンとアパデュラ
イの理論を検討する
2.ディアスポラとメディア
世界のディアスポラのメディア状況と、これに関する理論・議論
を検討する
3.トランス/ナショナル・アイデンティティ
国境を越えるメディアによる国民アイデンティティの変容につい
て、事例研究をもとに考察する
担当教員から履修者へのコメント:
基礎知識がない学生でも、学ぶ意欲や関心があれば理解できるよ
うに進める
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業態度による評価(100%)
ビ番組やニュースの国際流通には大きな偏りや歪みがあることが知
られているが、そのことが日本人の外国認識や評価にどのような影
響を与えているか。こうした問題に関して、これまでの研究の流れ
を概観し、最近の実証的研究を素材に検討を加えたい。
テキスト(教科書):
萩原滋・国広陽子編(2004)
「テレビと外国イメージ-メディア・
ステレオタイピング研究」勁草書房
萩原滋編著(2007)
「テレビニュースの世界像-外国関連報道が構
築するリアリティ」勁草書房
Larson, S.G. (2006)"Media & minorities: The politics of race in news
and entertainment" Rowman & Littlefield Publishers.
Dines, G., & Humez, J.M.(Eds.) (2003) "Gender, race, and class in
media: A text-reader" Sage.
Thussu, D.K. (Ed.)(2010) "International communication: A reader"
Routledge.
参考書:
特になし
授業の計画:
春学期は、上記のテーマに関してメディア・コミュニケーション
研究所で私たちが行っている過去及び現在の共同研究成果を紹介し、
その課題や問題点などを検討する(13回)。
秋学期は、欧米の研究を中心に、上記のテーマに関連する代表的
理論や研究成果について考察する予定(13回)。
なお取り上げる研究課題の詳細や授業の進め方については、受講
者と相談のうえで決定したい。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
社会心理学特論
ら説明を試みる諸研究を取り上げていく。とりあえずは、ロバート・
サグデン『慣習と秩序の経済学』を取り上げる。それ以降も、上記
のトピックスに関連する諸文献を取り上げていく予定である。具体
的な進め方については,参加者と相談して決めていきたい。
テキスト(教科書):
出席者とも相談の上決める。
授業の計画:
テキストを順次担当者が報告し,それに基づいて討論を行う。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
社会学演習
文学部教授
4単位 (通年)
社会学演習
文学部教授 三井 宏隆
授業科目の内容:
*本授業は,本授業担当者を指導・副指導教授とする修士課程院
生の修士論文作成指導を中心とした授業である。他の院生の受講を
妨げるものではないが,前もって相談してほしい*。
*授業の内容は,各院生の研究報告をもとに質疑応答を行う演習
授業とする。修士論文作成を中心とした授業となるので,①修士論
文の内容に関連した先行研究として研究書あるいは論文についての
報告・質疑応答,②修士論文そのものの報告と質疑応答,などを行
う予定である。なお,必要に応じて,学部研究会学生の聴講を求め
る場合もある。
*なお,関根を指導・副指導教授としないものでも修士論文作成
に当たり,参考のため授業に参加したいという院生はメイルにて前
もって相談すること。
テキスト(教科書):
授業の性格からしてとくに指定なし。
参考書:
授業の性格からしてとくに指定なし。
授業の計画:
修士課程1年生:確定したテーマに従い,修士論文の先行研究と
なる関連書や論文についての分析・報告を行う。
修士課程2年生:確定した修士論文の目次と構成に基づいて,序
論や各章について順次報告することとする。必要に応じて,修士論
文関連書や論文についてさらなる分析・報告を命じることもある。
修士論文の完成草稿は,冬休み前に完成させること。指導教授によ
る最終チェックを受けたうえで完成させ,提出期日までに提出する。
*共通:セッションごとの報告書は,3~4千字程度にまとめて
参加者に配布すること。各自2,3回報告する予定でいること。
『論
究』等学会雑誌への投稿する場合は,必ず当演習授業において報告
すること。
担当教員から履修者へのコメント:
とくになし
4単位 (通年)
法学部教授 有末 賢
授業科目の内容:
基本的には受講生の研究テーマの報告を主として授業を進めてい
く予定である。人数にもよるが,修士論文,博士論文,学会報告,
投稿論文などの中間報告として討論を進めていきたい。
場合によっては,文献の輪読,ゲスト・スピーカーの講演なども
考えられる。
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業内報告による評価。
4単位 (通年)
文学部准教授
4単位 (通年)
グローバリゼーションと多文化交差社会の国際社会学―
オーストラリア・日本/世界
法学部教授 関根 政美
授業科目の内容:
Ex-Role という観点から,「個人と社会」について考える。今日の
ように変化の激しい社会においては,さまざまな形で社会的地位の
変動が生じる。それは同時に社会的役割の変化を伴うが,これまで
は主として新たに取得した役割への適応に焦点があてられてきた。
ここではそれまで保持してきた役割(ex-role)の方に焦点をあて,
当該者並びに関係者はそうした事態にどのように対処し,折合いを
つけようとしているかを文献を通して検討する。
テキスト(教科書):
特に指定せず。適宜ジャーナル論文を読む。
授業の計画:
履修者による報告,討論という形で進める。できれば授業の成果
を本にまとめたい。
担当教員から履修者へのコメント:
遅刻,無断欠席は認めない。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
質問・相談:
授業終了後に行う。
社会学演習
鹿又 伸夫
授業科目の内容:
社会階層と格差に関わる実証的研究を扱う。とくに世代間移動、
教育達成格差、所得格差、ジェンダー格差などに焦点をあてる。先
進各国の中で、若年者の失業、非正規雇用の増大、貧困層の拡大な
どが現れている国がみられる。またこうした新たな不平等問題と福
祉レジームを関連づける研究が盛んになってきている。そこで既存
の階層研究と、新たな研究動向を包括的に検討する。
テキスト(教科書):
履修者の関心・研究テーマと調整して選定する。
担当教員から履修者へのコメント:
鹿又担当の社会学特論(修士)
・社会学特殊研究(博士)とともに
履修することが望ましい。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
Ex-Role を考える
社会学演習
4単位 (通年)
社会階層と新たな不平等
織田 輝哉
授業科目の内容:
本授業では,社会の慣習・制度・秩序についてその成立・維持・
変動を分析する上で、進化ゲーム理論・合理的選択理論等の視点か
8
社会学演習
しては、書物や医学論文などのありきたりの素材ではなく、カルテ
などの、より上級段階のジャンルの資料も使います。
テキスト(教科書):
授業中に指示する。
参考書:
その都度指示する。
授業の計画:
授業の開講時に指示します。
担当教員から履修者へのコメント:
医学史、科学史、医療人類学、医療社会学などの領域で、高い水
準の研究をしたいと思っている人には必須の授業になります。 周
辺の分野で、医療や病気に関心がある人にも役に立つでしょう。
成績評価方法:
授業中に課される課題を行ってください。
質問・相談:
メール
4単位 (通年)
文学部教授
渡辺 秀樹
授業科目の内容:
参加者の研究報告を中心とする(「社会学特論」とともに履修する
ことが望ましい)。
テキスト(教科書):
無し。
参考書:
その都度,紹介する。
授業の計画:
各回とも、履修学生の報告。学会発表や論文投稿のための報告を
中心としたい。
成績評価方法:
平常点:春/秋学期ごとに、少なくとも1回報告することが条件。
出席状況、議論への参加状況を総合的に見て評価。
社会史演習
社会史演習
経済学部教授 矢野 久
経済学部教授 飯田 恭
経済学部准教授 難波 ちづる
授業科目の内容:
本演習は近世・近代・現代のドイツ・フランス社会史を専門とす
る三名による共同授業である。人間社会を経済のみならず、政治・
社会・文化などさまざまな側面からなる<全体>ととらえる社会史
は、経済学のみならず、政治学・社会学・人類学など隣接する人間
諸科学の統合をめざしている。社会史は社会の歴史的変化を構造的
に把握するばかりでなく、人間主体の行動が社会の歴史的変化に関
与した側面を同時に重視している。ここで言う人間主体とは、社会
を動かしたとみなされる為政者にとどまらない。むしろ、社会の歴
史的変化に巻き込まれたとされる「普通の」人々が考察の中心に据
えられる。
テキスト(教科書):
とくに指定しないが、適宜テーマに即して指示する。
授業の計画:
担当する三名が専門的に研究としているテーマは多様である。近
世・近代ドイツ農村史を専門とする飯田は、
(1)土地(農地・林野)
の所有や利用に関する社会・経済・環境史的分析、
(2)家族・親族、
村落共同体、領主制に関する歴史人類学的分析、
(3)
「近代化」過程
に関する比較史的分析などを実践しており、中世やドイツ以外のヨ
ーロッパおよび日本の農村史にも関心を広げている。近現代フラン
ス植民地史を専門とする難波は、(1)第二次世界大戦期インドシナ
におけるフランス植民地統治政策の社会的・文化的側面の歴史的分
析、(2)第二次世界大戦後からインドシナ戦争にいたるフランスの
インドシナ復帰過程の社会史的考察、(3)フランスと日本人戦犯裁
判(サイゴン裁判、東京裁判)の政治史的分析、(4)第二次世界大
戦下フランスへのインドシナ労働動員の社会史的考察などを実践し、
日本の植民地支配やインドシナ以外のフランス植民地の統治政策や
その実態にも関心をもっている。ドイツ近現代社会史を専門とする
矢野は、(1)ナチ時代の労働者に関する企業史的分析、(2)ナチ強
制労働の比較史的研究、(3)戦後ドイツにおける外国人労働者の社
会史的分析、(4)戦争責任(戦後補償・犯罪追求)問題の比較史な
どをテーマにしており、近現代ドイツ警察の社会史などにも考察の
範囲を広げつつ日本との比較社会史をめざしている。
演習は受講者の研究領域と研究関心と関連するテーマに照準をあ
てて行う。上記の諸テーマに興味を抱くのであれば、受講を大いに
歓迎し、積極的な討論への参加を期待する。
成績評価方法:
発表と討論への参加を中心として平常点で評価する。
4単位 (通年)
経済学部教授 倉沢 愛子
名誉教授 清水 透
授業科目の内容:
歴史学におけるフィールドワークの重要性を認識するとともに,
その過程で行き当たるであろう様々な問題を考え,解決策を見出す
努力をする。
テキスト(教科書):
フィールドワークに基づいて書かれた研究書を皆で読みながら進
めていく。どの本を選ぶかは,受講生の顔ぶれを見てから決める。
参考書:
適宜指定する。
授業の計画:
社会史とは,人間社会を経済のみならず,政治・社会・文化など
さまざまな側面からなる全体ととらえる研究方法である。この全体
としての人間社会に接近する方法も,経済学のみならず,政治学・
社会学・人類学など隣接する人間諸科学を包含したものである。社
会史は,具体的・歴史的事象を細部にわたり分析すると同時に,絶
えず新しい領域を開拓し,新しい方法論的枠組を創りだすことにあ
る。その意味で,固定した方法・領域をもたない。
本演習においてはその様な多様な側面のうち,フィールドワーク
を基礎とする歴史研究に焦点をあて,以下の3点を中心に議論・検
討する。
⑴ 歴史研究学の方法:文献史学とオーラルヒストリー
⑵ 研究者と研究対象との関係性:知的営みとしての歴史研究と
日常
⑶ 個と普遍の問題:個と大状況,日常と非日常
成績評価方法:
各自が研究中の専門のテーマでプレゼンテーションを行う
社会史演習
4単位 (通年)
医学史の基本・根本の入門
経済学部教授
4単位 (通年)
鈴木 晃仁
授業科目の内容:
「医療と病気と身体の社会史」は、まだ比較的新しい領域ですが、
いくつかの重要な視点が研究の柱になっています。フーコーやドゥ
ーデンといった古典に加えて、医学史を考える上では必須となって
きた新しい視点が数多くあります。この授業では、論文や書物の一
章という形でそれらの古典を読んで理解するだけでなく、その理解
をいっそう深めるために、歴史資料の抜粋を読んで、それらの概念
がどう使えるのか、具体的な資料を分析するときにどのような限界
があるのかを身につけることが大きな目標になります。歴史資料と
文化人類学学説演習
4単位 (通年)
文学部准教授
樫尾 直樹
授業科目の内容:
宗教人類学に関する英語文献を講読し、宗教人類学に関する基本
的学説を理解することを目的としている。
9
修 士 課 程 成績評価方法:
平常点で行う(毎回の報告・コメントの内容),授業への参加態度
(出欠数・発言数),そして提出してもらう予定の授業総括レポート
(3~4千字程度)などを勘案して決定。
質問・相談:
メイルにて質問・相談を受け付ける。
メイルアドレスは:[email protected]
テキスト(教科書):
Eller, Jack David (2007) Introduction Anthropology of Religion,
Routledge.
参考書:
授業の中で適宜指示する。
授業の計画:
第1回 ch.1
第2回 ch.2
第3回 ch.3
第4回 ch.4
第5回 ch.5
第6回 ch.6
第7回 ch.7
第8回 ch.8
第9回 ch.9
第10回 ch.10
第11回 ch.11
第12回 ch.12
第13回 ch.13
成績評価方法:
平常点:出席状況および発表で評価する。
授業の計画:
毎回、履修者の修士論文作成に向けての個人発表を行ない、討議
する。
担当教員から履修者へのコメント:
履修者の積極的なコミットメントを求めたい。
成績評価方法:
平常点:出席状況と発表で評価する。
歴史民俗学演習
4単位 (通年)
文学部教授
鈴木 正崇
授業科目の内容:
文化人類学・民俗学・宗教学の日本語文献を読む演習で,古典・
話題作・翻訳などを幅広く選定して,履修者の研究内容に応じたテ
キストを選び,報告や討論を行う。最初の時間に文献リストを配布
して予定を立てる。
参考書:
『文化人類学文献事典』弘文堂,2004
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
コミュニケーション演習 4単位 (通年)
文化人類学学説演習
文学部教授 李 光鎬
4単位 (通年)
文学部教授
宮坂 敬造
授業科目の内容:
この授業では,社会心理学およびメディア研究における実証的な
方法(調査、実験、内容分析等)および統計的分析技法について演習
を行う。履修者の修士論文研究についても主に方法論の観点から指
導を行う。
参考書:
演習の内容に応じて適宜関連文献を示す。
授業の計画:
履修者と相談しながら適宜決めていく。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
授業科目の内容:
文化人類学諸学説をその時代背景とパラダイムとのかかわりに留
意しつつ,社会認識論的分析の地平にたって検討する演習をおこな
う。日本民俗学等の学説の流れは他コースであつかわれているので,
本コースでは欧米にはじまった国際的学派の検討が中心。本年度は,
医療および宗教(ただし,宗教学系プロパーの内容および現代の宗
教人類学系の話題は他コースで提供されているので,本コースでは
直接あつかわず,学説の関連の範囲で取りあげる),さらには文化精
神医学の動向の一部をとりあげて検討していく。主として80 年代以
降の文化批判人類学の流れとの関係であつかうが,一部は人類学的
医療・宗教研究の基礎的文献をもちいて学説に関する演習をおこな
う。ひとつの柱は,社会科学的でありつつも人文学的人類学思想史
といった色彩になり,単に調査にいってすぐ調べてわかることを報
告するという姿勢だけでなく,異文化理解調査方法論批判,ポスト・
コロニアリズム言説分析・心理人類学の衰退と復活などの話題もふ
まえた<理論的構造的動態理解>を重視する。文献については講義
時に指示するが,現代人類学の展開に関連した医療人類学、科学技
術人類学、カルチャルスターディーズの内容にも関連した広い問題
を文化人類学パラダイムにひきつけて扱う。文化人類学学説特論で
あつかう現代人類学,文化批判・社会認識枠組み再検討の人類学の
各種話題に関連する文献講読,履修学生の研究課題に関連する文献
検討を扱う科目。
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度による評価)
文化人類学演習
マス・コミュニケーション演習
法学部教授
大石 裕
授業科目の内容:
ジャーナリズム,政治コミュニケーションに関する文献を読む。
また,学会発表や論文作成に向けての研究発表も行う。
テキスト(教科書):
Allan,S. (eds) The Routledge Companion to News and Journalism,
Routledge.
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度による評価)
社会心理学演習
4単位 (通年)
キャリアとジェンダー
文学部教授 鈴木 淳子
4単位 (通年)
文学部教授 鈴木 正崇
授業科目の内容:
若年男女のキャリア発達とジェンダーにかかわる態度と行動の検
討を通して,現代社会において心理的安寧と幸福感をもってキャリ
アを形成するとはどのようなことであるかについて考察する。
テキスト(教科書):
第1回講義で紹介する。
参考書:
講義中適宜紹介する。
授業の計画:
テキスト・論文輪読と履修者の研究計画の検討を行う。
担当教員から履修者へのコメント:
遅刻・無断欠席は認めない。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
質問・相談:
講義終了後
授業科目の内容:
文化人類学・民俗学・宗教学に関係する修士論文と博士論文の作
成のための指導を行なう。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
民俗学演習
4単位 (通年)
4単位 (通年)
文学部准教授
樫尾 直樹
授業科目の内容:
毎回、履修者の修士論文作成に向けての個人発表を行ない、討議
する。
テキスト(教科書):
特になし。
参考書:
授業の中で指示する。
10
4単位 (通年)
プロジェクトⅠ(B)
プロジェクトⅡ(B)
メディア研究の技法
メディア・コミュニケーション研究所教授 萩原 滋
遺伝と発達
文学部教授
文学部教授
文学部助教
授業科目の内容:
「社会心理学特殊研究」で取り上
私が担当する「社会心理学特論」
げたテーマとの関連で受講者の研究技法の向上を図ると共に、各自
の研究テーマの啓発を試みたい。
テキスト(教科書):
指定しない
参考書:
特になし
授業の計画:
春学期には、
「社会心理学特論」、
「社会心理学特殊研究」と連動す
る形でメディア・ステレオタイピングに関連する研究の方法や分析
手法を取り上げる。(13 回)
秋学期には,春学期の作業を継続すると共に、受講者各自の研究
テーマについての発表と討議を行う。(13 回)
なお、この授業内容は、私が担当する「社会心理学特論」
「社会心
理学特殊研究」の履修を前提としている。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
社会心理学演習
安藤 寿康
山本 淳一
藤澤 啓子
授業科目の内容:
このプロジェクト科目では,双生児研究による論理的判断と感性
的判断の遺伝的素因の研究を行います。また,発達,とくに発達障
害研究による論理的判断と感性的判断の獲得過程の問題に取り組み
ます。したがって,実験による研究が主になります。青年期・成人
期の双生児コホートから,ゲノム研究のための縦断データを収集す
ることも行います。機能脳画像による実験も積極的に行います。
成績評価方法:
レポートおよび平常点による評価。
プロジェクトⅠ(C)
プロジェクトⅡ(C)
2単位 (春学期)
2単位 (秋学期)
言語と認知
文学部教授 伊東 裕司
言語文化研究所教授 大津 由紀雄
環境情報学部教授 今井 むつみ
4単位 (通年)
文学部教授
2単位 (春学期)
2単位 (秋学期)
授業科目の内容:
このプロジェクト科目では人間の記憶や判断における分析的・論
理的過程と非分析的・感性的過程の働き方について認知心理学的手
法によって研究し,また,言語知識の獲得・使用が論理と感性にど
のような効果を持つか,母語の特性とどのように相互作用するのか
なども研究します。担当教員と共同研究をしている海外の大学,研
究機関との連携した実験も行います。実験的な研究以外に,言語に
ついての理論的な研究も行い,言語機能の初期状態と安定状態の予
備的モデルを構築することも行います。また,成人と乳児を対象に
した事象関連電位による研究,成人を対象としたfMRI による脳研究
も行う予定です。
成績評価方法:
平常点による。
三井 宏隆
授業科目の内容:
社会心理学特論(社会心理学特殊研究)とあわせて,2コマ続き
の授業として行うので履修者は両方に登録することが必要となる。
また履修者の必要に応じて論文指導を行う。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
プロジェクトⅠ(A) 2単位 (春学期)
プロジェクトⅡ(A) 2単位 (秋学期)
文学部教授 渡辺 茂
文学部准教授 梅田 聡
文学部准教授 川畑 秀明
講師 小嶋 祥三
プロジェクトⅠ(D) 2単位 (春学期)
プロジェクトⅡ(D) 2単位 (秋学期)
(春学期)
授業科目の内容:
認知機能と脳機能の研究を重ね合わせて,現象を理解することを
目指す。
授業の計画:
各人が興味を持つテーマに関して,あるいは統一的なテーマに関
して各人が興味を持つ切り口から論文を読み,紹介する。
内容には行動(認知)のレベルと脳のレベルの両者の知見が含ま
れることが好ましい。
また希望により研究のまとめ方の助言・指導を行う。
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度による評価)
質問・相談:
随時うける。
哲学・文化人類学
文学部教授 樽井 正義
文学部教授 宮坂 敬造
文学部教授 遠山 公一
授業科目の内容:
このプロジェクト科目では,倫理判断,美的判断における論理と
感性の役割を分析・研究します。そのうちのひとつでは,絵画にお
ける立体や位置の認知・推論,特に陰影についての文化的歴史的要
因による偏りについての理論を構築することを目指します。また,
文化人類学的研究では,科学と合理性と伝統的世界観,心の病等の
問題の検討を通じて,どのような環境で論理と感情が破綻をきたし,
また調和するのか,その条件を文化的多様性と関連づけて考察しま
す。したがって,この科目には,分析的な研究,実験的な研究,な
らびに,調査および現地事例観察を主体とする研究が含まれます。
成績評価方法:
レポートによる評価
(秋学期)
授業科目の内容:
認知機能と脳機能の研究を重ね合わせて,現象を理解することを
目指す。
授業の計画:
各人が興味を持つテーマに関して,あるいは統一的なテーマに関
して各人が興味を持つ切り口から論文を読み,紹介する。
内容には行動(認知)のレベルと脳のレベルの両者の知見が含ま
れることが好ましい。
また希望により研究のまとめ方の助言・指導を行う。
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度による評価)
質問・相談:
随時うける。
プロジェクトⅠ(E) 2単位 (春学期)
プロジェクトⅡ(E) 2単位 (秋学期)
論理・情報
文学部教授 西脇 与作
文学部教授 納富 信留
文学部准教授
エアトル, ヴォルフガング
授業科目の内容:
このプロジェクト科目では,日常の推論の論理モデルに言語的情
報・図形的情報・感性情報がどのように反映できるのかを解析しま
す。また,感性的直観と論理思考との関係,および図形的推論と言
11
修 士 課 程 社会心理学演習
質問・相談:
随時、電子メール[email protected]などで受け付けます
語的推論の論理研究について理論モデルを構築し,これまでの認知
や情報科学・人工知能分野におけるモデルと比較検討します。これ
らは理論的な研究ですが,メンタルモデル理論とメンタルロジック
理論等の認知心理学的データに対する批判的検討を試みたり,機能
脳画像研究を通じて近年明らかにされてきた脳内デュアルシステム
に対する論理学的考察を行う等の実験科学的観点の研究も取り入れ
ます。論理と直観,論理と感性,エピステーメーとしての論証的知
識とドクサや実践的知識,等の伝統的な対立項に対して現代的な観
点から再検討を加えます。
テキスト(教科書):
授業で指示します。
参考書:
授業で指示します。
授業の計画:
受講者と相談の上、それぞれの研究に合わせて決めます。
担当教員から履修者へのコメント:
最初の授業には必ず出席して下さい。
成績評価方法:
平常点
プロジェクトⅡ(実践BF/UD学)
実験心理学特論Ⅱ
講師 池上 知子
授業科目の内容:
人は自分が暮らす社会的世界の成り立ちや、そこで生起する事象
をどのように理解しようとするものだろうか。これは社会心理学が
長年探求してきた基本問題の一つである。この問題に情報処理モデ
ルの枠組みを適用することによって答えようとしたのが社会認知研
究である。したがって、当初、この分野は、社会的判断や推論、社
会的事象の記憶など、人の社会行動の基礎をなす認知過程の理解を
目指すことを主たる学問的課題に掲げていた。しかし、今日では、
扱う問題も多岐にわたり理論も格段に深化した。特に、社会的場面
での感情や動機、それを支える意識レベルと無意識レベルの心理機
制については、非常に興味深い議論が展開されている。また、これ
まで個人内要因に関心が集中しがちであったのが、個人を取り巻く
社会構造と個人内過程の相互形成過程にも焦点が当てられるように
なってきた。それは、偏見や差別、格差や序列をめぐる研究に端的
に表れている。本講義では、このような社会認知研究の展開を講述
する。
成績評価方法:
集中講義期間中に実施する試験の結果
2単位 (秋学期)
関係性を重視した「人と環境」学
文学部教授
経済学部教授
商学部准教授
環境情報学部教授
増田
中野
木島
安村
2単位 (春学期)
社会的認知研究の展開
直衛
泰志
伸彦
通晃
授業科目の内容:
国連障害者権利条約においては,すべての障害者によるあらゆる
人権及び基本的自由の完全かつ平等な享有を促進し,保護し,及び
確保すること並びに障害者の固有の尊厳の尊重を促進することを目
的とし,障害者は,様々な障壁との相互作用により他の者と平等に
社会に完全かつ効果的に参加することを妨げられてはならない,と
されています.
我が国においても,平成18年12月に施行されたバリアフリー新法
(高齢者,障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律)では,高
齢者と身体障害者に加え,新たに知的障害、発達障害、精神障害の
ある方も加えられ,すべての障害者が対象となることが明確化され
ました.
義塾においても,全学的なバリアフリー委員会が2008年より発足
しています.未来社会を先導する国際的教養人には,あらゆる社会
参加の場面において,バリアフリー/ユニバーサルデザイン(BF/
UD)の視点が必要となります.
このプロジェクト科目は,BF/UDについて,マルチキャンパス,
領域横断的な科目として,各講義担当者のキャンパス、研究室ある
いは外部の研究機関に赴き、講義と実習体験を通して学ぶ問題発見
型の授業です。
授業の計画:
第1回 BF/UD学とは何か?
第2回 身体・感覚障害者にとってやさしい社会
第3回 精神・発達障害者にとってやさしい社会
第4回 コンピュータ化社会にとってやさしい社会
第5回 まとめ・討論
計量行動学特論Ⅱ
2単位 (秋学期)
環境情報学部教授 渡辺 利夫
授業科目の内容:
心理学で使用される分散分析および多変量解析を理論的側面およ
び実際的側面から学んでゆく。統計フリーソフトであるR 言語を使
用して,実際のデータを分析することによってデータ解析の力を強
化してゆく。
テキスト(教科書):
渡辺利夫著 フレッシュマンから大学院生までのデータ解析・R
言語 ナカニシヤ出版 2005
授業の計画:
1. 分散分析 1 ~ 3 週
2. 重回帰分析 4 ~ 6 週
3. 因子分析 7 ~ 9 週
4. 判別分析 10~ 11 週
5. 数量化理論 12 ~ 13 週
担当教員から履修者へのコメント:
パソコン持参
成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
質問・相談:
[email protected] にメールで可能
担当者の都合で,具体的な内容,順序は変更の可能性があります.
昨年度は,港区みなと障がい者福祉事業団,東京都健康長寿医療
センター,TOTO(株)UD研究所,SFC安村研究室に赴きました.
基礎行動学特論Ⅱ
2単位 (春学期)
シュライブマン, ローラ
特別招聘教授
授業科目の内容:
本講義では、発達臨床、特に自閉症スペクトラム障害への発達支
援について、研究方法、支援方法、研究成果の包括的理解を深める
ことを目的にする。乳幼児の全体的発達、対人関係、言語、コミュ
ニケーションなどのアセスメント方法、効果的な支援・介入方法、
単一事例研究計画法、など実際の研究成果をみながら講義する。ま
た、障害の原因、発達メカニズム、早期療育についての最先端の知
識、研究方法、支援技法の理解を促進する。
(1)自閉症スペクトラム障害の原因論について、母子関係説からワ
クチン説までの歴史的経過とそれらを支持、反証するデータを示し
ながら、批判的に検討する。
(2)自閉症乳幼児の評価・診断方法として、主としてADOS (Autism
現地までの交通費は自己負担となります.
担当教員から履修者へのコメント:
通常授業のない時期、午後3コマ程度を5回予定しています.
昨年度は,夏休み終了に近い時期,三田祭期間中,冬休みに入っ
て間もない時期に実施しました.
担当者と履修者で調整をします.
講義前にそれぞれの担当者からアサイメントがあり,その予習を
前提に講義と実習が行われます.
成績評価方法:
出席状況および授業への積極的参加度によって評価します.
12
神経科学特論Ⅱ
The course will be divided into two interconnected parts:
K. Braun will outline the basic cellular mechanisms of brain
development (embryonic and postnatal phases). One major focus will be
on the impact of perinatal stress and learning on synaptic development
and reorganization, including behavioral development. Another focus will
cover neuropathological development in animal models and outline
behavioral pharmacological "therapeutical“ approaches, which unveil the
long-term cellular/synaptic consequences of drug treatments in the
immature juvenile brain.
成績評価方法:
レポート提出
精神医学特論
4単位 (通年)
講師
石垣 琢麿
授業科目の内容:
精神医学の背景理論(歴史)といくつかの精神障害について詳し
く検討する。生物学的精神医学と最近の治療論についても言及する。
講義全体の目標は、
「精神の病理とその治療」を生物-心理-社会と
いう3システムズ・モデルに基づいて理解することである。
テキスト(教科書):
テキストは用いない。
参考書:
参考書は講義中に適宜指示する。
授業の計画:
6日間の集中講義を行う。
1日目:精神医学概論
2日目:診断およびアセスメント
3日目:気分障害、不安障害、摂食障害
4日目:統合失調症とその類縁障害
5日目:器質性精神障害、薬物依存、パーソナリティ障害
6日目:治療論
なお、順序は変更されることがある。
担当教員から履修者へのコメント:
活発な議論が行われることを期待する。
成績評価方法:
レポートにより評価する。
精神動作研究
4単位 (通年)
[春] ヒューマンエラー・事故の心理学
[秋] 労働負担と作業環境の心理学
講師 臼井 伸之介 [春]
講師 尾入 正哲 [秋]
(春学期)
授業科目の内容:
精神動作研究,つまり知覚運動協応のようなテーマは古くから「技
能」の研究として,応用心理学の重要な研究課題であった。本研究
では技能習得と密接な関係にある人間の失敗,すなわちヒューマン
エラーに焦点を当て,その認知的発生プロセスについて解説する。
また高度にシステム化された現代社会において,人間の些細なミス
が大事故につながる可能性があるが,その事故発生に人間がいかに
関与するか,その防止に心理学がいかに貢献しうるか等について本
講義では考える。
テキスト(教科書):
特に使用しない。
参考書:
『事故と安全の心理学』 三浦・原田(編)東京大学出版会 2007年
『交通行動の社会心理学』シリーズ21世紀の社会心理学10 蓮花
(編)北大路書房 2000年
『誰のためのデザイン?』 D.A.ノーマン著 野島(訳) 新曜
社 1990年
授業の計画:
およそ以下の計画で授業を実施する(内容・順序については一部
変更もある)。
1)現代社会における事故,ヒューマンエラーの実態
2)リスクとリスク認知
3)リスクテイキングとリスクコミュニケーション
4)ヒューマンエラー・ヒューマンファクターと規則違反
2単位 (春学期)
"Role and mechanisms of gene-environment interaction in brain
development and aging“
特別招聘教授 ブラウン, カテリーナ
授業科目の内容:
Lecturers:
Prof. Dr. Anna Katharina Braun, Otto von Guericke University
Magdeburg, Germany
13
修 士 課 程 Diagnostic Observation Schedule)、ADI-R(Autism Diagnostic InterviewRevised)を中心に解説する。1歳6ヶ月からの評価項目(音声的注意、
アイコンタクト、共同注意、模倣、音声理解など)を使った見立て
を行う。
(3)発達評価に用いる標準化されたアセスメント尺度(半構造的場
面での評価方法、発達検査、知能検査、言語検査、保護者の精神健
康度、など)についての概説を行う。
(4)乳幼児期からの発達促進に効果が実証されている「ピヴォタル
行動支援法(pivotal response teaching; PRT)」について、概略および具
体的な進め方、評価方法を概説する。その際、どのような発達プロ
ファイルに対してどのような支援方法が有効であるかの決定ルール
を含んだ分岐型発達支援カリキュラムの検討を行う。
(5)早期療育の米国での実践例として、病院併設の「乳幼児スクー
ル(Toddler’s school)」、家庭訪問支援のシステム、家庭訪問支援の
実際、幼稚園での構造的支援方法を紹介する。
(6)米国保健機構(National Institute of Health)によって、自閉症ス
ペクトラム障害の研究・臨床の拠点 (Autism Center of Excellence:
ACE)として10前後の大学が認定され、財政的支援を受けながら、自
閉症の遺伝、脳の発育過程、脳形態と機能、発達心理学的メカニズ
ム、発達支援方法の実証、などを精力的に行なっている。University
of California San DiegoのACEにおける研究の連携と統合、その成果に
ついて概説する。
英語での講義であるが、事前学習をしておくことで十分理解が可
能である。
テキスト(教科書):
Schreibman, L. (2005). The science and fiction of autism. Cambridge,
MA: Harvard University Press.
Koegel, L. K., & Koegel, R. L. (2006). Pivotal response treatments for
autism: Communication, social, & academic development. Baltimore,
MD: Paul H Brookes Publishing. (氏森英亞・小笠原恵(訳))(2009).
機軸行動発達支援法. 二瓶社.
参考書:
Courchesne, E., Karns, C. M., Davis, H. R., Ziccardi, R., Carper, R. A.,
Tigue, Z. D., Chisum,H.J., Moses, P., Pierce, K., Lord, C., Lincoln, A. J.,
Pizzo, S., Schreibman, L., Haas, R. H., Akshoomoff, N. A., &
Courchesne, R. Y. (2001). Unusual brain growth patterns in early life in
patients with autistic disorder: An MRI study. Neurology, 57, 245-254.
Ingersoll,B., & Schreibman, L. (2006). Teaching reciprocal imitation
skills to young children with autism using a naturalistic behavioral
approach: Effects on language pretend play, and joint attention. Journal
of Autism and Developmental Disorders, 36, 487-505.
McCleery, J. P., Ceponiene, R., Burner, K. M., Townsend, J., Kinnear,
M., and Schreibman, L. (2010). Neural correlates of verbal and non-verbal
semantic integration in children with autism spectrum disorders. Journal
of Child Psychology and Psychiatry, 51,277-286.
Schreibman, L., Stahmer, A. C ., Cestone-Barlett, V., & Dufek, L.
(2009). Brief report: Toward refinement of a predictive behavioral profile
for treatment outcome in children with autism. Research in Autism
Spectrum Disorders, 3, 163-172.
Sherer, M. R., & Schreibman, L. (2005). Individual behavioral profiles
and predictors of treatment effectiveness for children with autism. Journal
of Consulting and Clinical Psychology, 73, 525-538.
Whalen, C., Schreibman, L., & Ingersoll, B. (2006). The collateral effects
of joint attention training on social initiations, positive affect, imitation,
and spontaneous speech for young children with autism. Journal of
Autism and Developmental Disorders, 36, 655-664.
成績評価方法:
授業の出席とレポートによって評価する。
5)ヒューマンエラーの認知メカニズム研究
6)ヒューマンエラーの防止策
7)航空機事故におけるヒューマンファクターの問題
8)操作性に関する人間工学的研究(バリアフリーとユニバーサル
デザイン)
9)産業場面におけるリスクマネジメント研究
10)まとめ
担当教員から履修者へのコメント:
期間中に工場または研究所等の見学を実施する予定。
成績評価方法:
レポートによる評価(出席点も加味する)
質問・相談:
授業中に適宜受け付ける。
知覚心理学演習
文学部教授 増田 直衛
授業科目の内容:
知覚心理学における重要な理論ならびに方法を過去から現在にい
たるまで,比較検討し,今後の知覚研究のあり方を探る。実験現象
学的アプローチ,ゲシュタルト心理学,生態学的アプローチに関す
る論考を中心に精読している。
テキスト(教科書):
履修者と相談の上,単行本・雑誌論文の中から選択する.
授業の計画:
履修者の研究課題を考慮して課題論文を選択し,内容の調整をす
る。
担当教員から履修者へのコメント:
授業は日吉キャンパス心理学教室において行われる。
基本的にワークリミット方式をとるので,必ずしも授業の終了時
間に終わるとは限らない。
成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
質問・相談:
電子メール:[email protected]
(秋学期)
授業科目の内容:
労働負担と作業環境の諸問題は,古くから産業心理学の重要な研
究課題であった。労働負担を適切なものにし,快適な作業環境を整
備することは,作業者の健康や安全にとって欠かせない条件である。
秋学期には,疲労や労働負担の評価法・交代制勤務の問題点・オフ
ィス環境の快適性・閉鎖環境の心理といったテーマについて概説す
る。産業現場や研究機関の見学も行う予定である。
テキスト(教科書):
特になし。
参考書:
向井・蓮花編『現代社会の産業心理学』福村出版
授業の計画:
1)産業心理学の歴史と方法
2)疲労と労働負担
3)労働負担の調査・検査法
4)労働時間と勤務制度
5)夜勤・交代制勤務
6)作業環境の快適性
7)環境の測定と評価
8)オフィス環境の現状と課題
9)物理的環境と社会的環境
10)閉鎖環境の心理
担当教員から履修者へのコメント:
心理学を学ぶ院生の一般知識・教養のひとつとして,実験心理学
の産業現場への応用について知ってほしいと思う。また応用研究に
ついて知ることは、基礎的研究の新たな着想を得る上でも役立つと
考える。
成績評価方法:
レポートによる評価(出席状況も加味する)。
質問・相談:
授業中に適宜受け付ける。
発達心理学演習
4単位 (通年)
臨床発達心理学の理論と実際
文学部教授 山本 淳一
授業科目の内容:
本演習では、「臨床発達心理学の基礎」ならびに「発達支援の方
法」を系統的に学習する。まず、それらの概説を講義によっておこ
なう。次に、各テーマについての内外の最先端の研究を発表、討議
する演習を行う。テーマは、以下のものである。
(1)発達理論の概説
(2)発達支援の概説
(3)現代社会における発達支援
(4)発達障害への支援技法
(5)保育・育児における支援技法
(6)教育における支援技法
(7)職業における支援技法
(8)福祉における支援技法
(9)家族への支援技法
(10) 臨床発達心理学における評価方法
(11) 臨床発達心理学における面接方法
(12) 臨床発達心理学におけるチームアプローチ
(13) 臨床発達心理学における研究方法
(14) 臨床発達心理学の社会的役割と倫理
(15) まとめ
テキスト(教科書):
長崎勤・古澤頼雄・藤田継道(編著)(2002)「臨床発達心理学概
論:発達支援の理論と実際」シリーズ臨床発達心理学第1巻 ミネル
ヴァ書房
参考書:
資料を配布します。
授業の計画:
(1)春学期:
「臨床発達心理学の基礎」についての講義と演習を行う。
(2)秋学期:
「臨床発達心理学における支援技術」についての講義、
演習、事例検討を行う。
成績評価方法:
・レポートと試験による評価
・平常点による評価
質問・相談:
授業前後で随時受け付ける。
心理学特殊実験A 4単位 (通年)
文学部教授 山本 淳一
授業科目の内容:
本実験は心理学実験の組み方,解析法を年間を通じて学ぶもので
ある。
成績評価方法:
平常点による評価を行う。
心理学特殊実験B 4単位 (通年)
文学部教授
4単位 (通年)
知覚の基礎理論
山本 淳一
授業科目の内容:
本実験は心理学実験の組み方,解析法を年間を通じて学ぶもので
ある。
成績評価方法:
平常点による評価を行う。
14
授業の計画:
各人が興味を持つテーマに関して,あるいは統一的なテーマに関
して各人が興味を持つ切り口から論文を読み,紹介する。
内容には行動(認知)のレベルと脳のレベルの両者の知見が含ま
れることが好ましい。
また希望により研究のまとめ方の助言・指導を行う。
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度による評価)
質問・相談:
随時うける。
4単位 (通年)
文学部教授 坂上 貴之
授業科目の内容:
行動分析学、徹底的行動主義、行動的意思決定論にかかわるテキ
ストを読む。
テキスト(教科書):
第1回目の授業で相談する。
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業態度による評価
これまでの実績に基づけば,原則として,出席状況と授業への貢
献を加味した評価を行っている。
臨床心理学演習Ⅱ
2単位 (春学期)
認知発達とその支援
講師
認知心理学演習
4単位 (通年)
授業科目の内容:
臨床心理学における心理査定,特に認知発達障害における特性査
定のための個別心理検査の中で,WISC-ⅢやK-ABC,DN-CAS とい
った,子どもの知的能力,認知能力を客観的に評価しようとする検
査は,子どもの認知面の弱さだけではなく,強さについても知るた
めの情報を提供しうる点で,特別支援教育の進展とあわせて,非常
に重要な位置づけを持つものとして活用範囲が広がっています。
この授業では,上述した心理検査を中心に,認知発達とその支援
に関わる心理検査の内容とその活用について概説します。
関連することとして,認知発達に関連する神経科学的研究知見な
らびに認知に関わる諸機能の発達とその障害についての概説もあわ
せて行います。
また,これらの知見をふまえた実際の事例対応についても検討す
る機会としたいと考えます。
テキスト(教科書):
田島信元ら(編著)「認知発達とその支援」(ミネルヴァ書房,
2002 年,2,800 円)
参考書:
本郷一夫・長崎 勤(編)
「別冊発達28 特別支援教育における臨
床発達心理学的アプローチ」(ミネルヴァ書房,2006 年,2,400 円)
授業の計画:
以下の計画で講義を行う予定です。
(1)認知発達の基礎(認知能力とは何か,認知発達の機構,認
知発達の神経科学的基礎,認知発達障害の査定など;計6回)
(2)時期ごとの認知発達と障害の特徴(乳幼児期,学齢期,成
人,老年期;計3回)
(3)認知発達障害とその対応(知能の障害への支援,学習の障
害への支援,社会的認知の障害への支援,認知発達障害への支援技
法,教育工学など;計4回)
成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
人間の認知・記憶研究の最前線
文学部教授 伊東 裕司
授業科目の内容:
人間の認知・記憶に関する研究についての論文の講読,自分自身
の研究の発表,議論を行う。受講者は交代で,以下の3種類のすべ
てを,最低1回担当する。
1) 指定論文の紹介,およびディスカッション・リーダー:授業
担当者が指定した,認知・記憶に関する実験心理学的研究の論文の
内容を紹介し,討論のポイントを示し,討論の進行役を務める。担
当する学生は1週間前までに他の受講者に討論ポイントを示し,受
講者は当日までに論文を読み,討論ポイントに関する自分の意見を
整理しておくことが要求される。
2) 自分の研究の関連論文の紹介:自分の行っている研究に関連
する先行研究をまとめて紹介する。以下の条件を満たしていること
が要求される。a.複数の論文(目安として5編以上)をまとめるこ
と。自分の研究(未刊行でも可)を含んでいてもよい。b.整理の仕
方,問題点や将来の研究の展望などに独自のものを含み,自分の研
究課題との関連性を明確にすること。
3) 自分の研究の発表:自分の研究の計画,データ,考察などに
ついて発表を行う。完成していない研究でもかまわないが,研究の
理論的な位置づけに関しては認知心理学観点から明確に論じること。
発表,議論は英語で行う。
授業の計画:
受講者と相談の上決定します。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度による評価。議論への寄与を重
視します。)
生物心理学演習Ⅰ 4単位 (通年)
文学部教授 渡辺 茂
授業科目の内容:
この講義は展望論文を書くための技法を学ぶものです。およそ100
篇程度の論文を読み,そのなかから重要とおもわれるものを紹介し,
最終的に論文に仕上げます。
テキスト(教科書):
なし
参考書:
なし
授業の計画:
1回 論文検索
2回 タイトルの付け方
3回 章の割り付け
4回 以降は論文の発表になります
成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
生物心理学演習Ⅱ
臨床心理学演習Ⅲ
2単位 (春学期)
社会・情動発達とその支援
講師 井上 雅彦
授業科目の内容:
Ⅰ 授業科目の内容
本演習では、
「社会・情動発達とその支援」を、実践事例を通じて
学習する。
特に、
「社会・情動発達の基礎」
「社会・情動発達のアセスメント」
「社会・情動発達の支援の実際」について詳述する。
Ⅱ 授業の計画
(1)社会・情動発達の基礎
社会・情動発達をとりあげることの臨床的意味
情動と社会性の基本理解
情動発達の個人差・文化差
胎児期から新生児期にみられる情動と関係の障害
乳幼児期にみられる情動と関係の障害
園や学級での集団参入における自己と関係の障害
思春期からのちの同一性の発達と関係の障害
(2)社会・情動発達のアセスメント
4単位 (通年)
講師
岡崎 慎治
小嶋 祥三
授業科目の内容:
認知機能と脳機能の研究を重ね合わせて,現象を理解することを
目指す。
15
修 士 課 程 行動分析学演習
情動アセスメントの考え方と実際
他者媒介アセスメント・環境アセスメント
面接法による思春期・青年期の危機のアセスメント
ケース報告とフィードバックのすすめ方
模擬データによるアセスメント実習
(3)介入と支援の実際
社会・情動の障害と失調への支援:不登校、虐待、家庭内暴力、
行為障害、発達障害など
具体的支援のすすめ方:社会スキル訓練、行動面接
テキスト(教科書):
須田治・別府哲(編著)(2002)「社会・情動発達とその支援」シ
リーズ臨床発達心理学第3巻 ミネルヴァ書房
成績評価方法:
レポートによる評価
平常点
成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点による評価
質問・相談:
随時受け付ける。
プロジェクトⅠ(A) 2単位 (春学期)
プロジェクトⅡ(A) 2単位 (秋学期)
文学部教授 渡辺 茂
文学部准教授 梅田 聡
文学部准教授 川畑 秀明
講師 小嶋 祥三
(春学期)
授業科目の内容:
認知機能と脳機能の研究を重ね合わせて,現象を理解することを
目指す。
授業の計画:
各人が興味を持つテーマに関して,あるいは統一的なテーマに関
して各人が興味を持つ切り口から論文を読み,紹介する。
内容には行動(認知)のレベルと脳のレベルの両者の知見が含ま
れることが好ましい。
また希望により研究のまとめ方の助言・指導を行う。
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度による評価)
質問・相談:
随時うける。
行動修正実習ⅠA 4単位 (通年)
臨床発達心理学の実習
文学部教授 山本 淳一
文学部助教 大森 貴秀
講師 田熊 立
授業科目の内容:
本実習は,臨床発達心理学,行動修正,応用行動分析学の枠組み
と技法を中心として,発達臨床や発達支援において必要な諸技法の
習得を目的とした実習を行う。様々な発達障害を持つ子どもと保護
者に社会学研究科実習室に来談してもらい,十分な説明と合意を前
提として,(1)コミュニケーションの発達支援,(2)認知機能の発
達支援,(3)社会機能の獲得と情動の安定のための発達支援などを
行う。受講生は,担当のスーパーバイザーのもと,実際に発達支援
を実施する。実習を通して,発達障害の評価,発達検査・心理検査
などによるアセスメントの実施,発達の軸となる行動の抽出,技法
の選択と導入,単一事例研究計画法にもとづく介入効果の評価,学
校や園への波及効果の評価,保護者・関係機関へのコンサルテーシ
ョン,などを学ぶ。学年末には,事例報告を提出することを条件と
する。
テキスト(教科書):
山本淳一・池田聡子(2005)
「応用行動分析で特別支援教育が変わ
る」図書文化
参考書:
長崎勤・古澤頼雄・藤田継道(2002)
「臨床発達心理学概論」ミネ
ルヴァ書房
田島信元・子安増生・森永良子・前川久男・菅野敦(2002)
「認知
発達とその支援」ミネルヴァ書房
須田治・別府哲(2002)
「社会・情動発達とその支援」ミネルヴァ書房
岩立志津夫・小椋たみ子(2002)
「言語発達とその支援」ミネルヴ
ァ書房
担当教員から履修者へのコメント:
実習なので、毎回の出席が条件である。
成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点による評価
質問・相談:
随時受け付ける。
(秋学期)
授業科目の内容:
認知機能と脳機能の研究を重ね合わせて,現象を理解することを
目指す。
授業の計画:
各人が興味を持つテーマに関して,あるいは統一的なテーマに関
して各人が興味を持つ切り口から論文を読み,紹介する。
内容には行動(認知)のレベルと脳のレベルの両者の知見が含ま
れることが好ましい。
また希望により研究のまとめ方の助言・指導を行う。
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度による評価)
質問・相談:
随時うける。
プロジェクトⅠ(B)
プロジェクトⅡ(B)
2単位 (春学期)
2単位 (秋学期)
遺伝と発達
文学部教授 安藤 寿康
文学部教授 山本 淳一
文学部助教 藤澤 啓子
授業科目の内容:
このプロジェクト科目では,双生児研究による論理的判断と感性
的判断の遺伝的素因の研究を行います。また,発達,とくに発達障
害研究による論理的判断と感性的判断の獲得過程の問題に取り組み
ます。したがって,実験による研究が主になります。青年期・成人
期の双生児コホートから,ゲノム研究のための縦断データを収集す
ることも行います。機能脳画像による実験も積極的に行います。
成績評価方法:
レポートおよび平常点による評価。
行動修正実習ⅠB 4単位 (通年)
臨床発達心理学の実習
文学部教授 山本 淳一
文学部助教 大森 貴秀
講師 田熊 立
プロジェクトⅠ(C)
プロジェクトⅡ(C)
授業科目の内容:
行動修正実習ⅠAと同じ。
テキスト(教科書):
行動修正実習ⅠAと同じ。
参考書:
行動修正実習ⅠAと同じ。
担当教員から履修者へのコメント:
実習なので、毎回の出席が条件である。
2単位 (春学期)
2単位 (秋学期)
言語と認知
文学部教授 伊東 裕司
言語文化研究所教授 大津 由紀雄
環境情報学部教授 今井 むつみ
授業科目の内容:
このプロジェクト科目では人間の記憶や判断における分析的・論
理的過程と非分析的・感性的過程の働き方について認知心理学的手
16
プロジェクトⅡ(実践BF/UD学) 2単位 (秋学期)
関係性を重視した「人と環境」学
文学部教授
経済学部教授
商学部准教授
環境情報学部教授
直衛
泰志
伸彦
通晃
授業科目の内容:
国連障害者権利条約においては,すべての障害者によるあらゆる
人権及び基本的自由の完全かつ平等な享有を促進し,保護し,及び
確保すること並びに障害者の固有の尊厳の尊重を促進することを目
的とし,障害者は,様々な障壁との相互作用により他の者と平等に
社会に完全かつ効果的に参加することを妨げられてはならない,と
されています.
我が国においても,平成18年12月に施行されたバリアフリー新法
(高齢者,障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律)では,高
齢者と身体障害者に加え,新たに知的障害、発達障害、精神障害の
ある方も加えられ,すべての障害者が対象となることが明確化され
ました.
義塾においても,全学的なバリアフリー委員会が2008年より発足
しています.未来社会を先導する国際的教養人には,あらゆる社会
参加の場面において,バリアフリー/ユニバーサルデザイン(BF/
UD)の視点が必要となります.
このプロジェクト科目は,BF/UDについて,マルチキャンパス,
領域横断的な科目として,各講義担当者のキャンパス、研究室ある
いは外部の研究機関に赴き、講義と実習体験を通して学ぶ問題発見
型の授業です。
授業の計画:
第1回 BF/UD学とは何か?
第2回 身体・感覚障害者にとってやさしい社会
第3回 精神・発達障害者にとってやさしい社会
第4回 コンピュータ化社会にとってやさしい社会
第5回 まとめ・討論
プロジェクトⅠ(D) 2単位 (春学期)
プロジェクトⅡ(D) 2単位 (秋学期)
哲学・文化人類学
文学部教授 樽井 正義
文学部教授 宮坂 敬造
文学部教授 遠山 公一
授業科目の内容:
このプロジェクト科目では,倫理判断,美的判断における論理と
感性の役割を分析・研究します。そのうちのひとつでは,絵画にお
ける立体や位置の認知・推論,特に陰影についての文化的歴史的要
因による偏りについての理論を構築することを目指します。また,
文化人類学的研究では,科学と合理性と伝統的世界観,心の病等の
問題の検討を通じて,どのような環境で論理と感情が破綻をきたし,
また調和するのか,その条件を文化的多様性と関連づけて考察しま
す。したがって,この科目には,分析的な研究,実験的な研究,な
らびに,調査および現地事例観察を主体とする研究が含まれます。
成績評価方法:
レポートによる評価
プロジェクトⅠ(E) 2単位 (春学期)
プロジェクトⅡ(E) 2単位 (秋学期)
論理・情報
担当者の都合で,具体的な内容,順序は変更の可能性があります.
昨年度は,港区みなと障がい者福祉事業団,東京都健康長寿医療
センター,TOTO(株)UD研究所,SFC安村研究室に赴きました.
文学部教授 西脇 与作
文学部教授 納富 信留
文学部准教授
増田
中野
木島
安村
エアトル, ヴォルフガング
授業科目の内容:
このプロジェクト科目では,日常の推論の論理モデルに言語的情
報・図形的情報・感性情報がどのように反映できるのかを解析しま
す。また,感性的直観と論理思考との関係,および図形的推論と言
語的推論の論理研究について理論モデルを構築し,これまでの認知
や情報科学・人工知能分野におけるモデルと比較検討します。これ
らは理論的な研究ですが,メンタルモデル理論とメンタルロジック
理論等の認知心理学的データに対する批判的検討を試みたり,機能
脳画像研究を通じて近年明らかにされてきた脳内デュアルシステム
に対する論理学的考察を行う等の実験科学的観点の研究も取り入れ
ます。論理と直観,論理と感性,エピステーメーとしての論証的知
識とドクサや実践的知識,等の伝統的な対立項に対して現代的な観
点から再検討を加えます。
テキスト(教科書):
授業で指示します。
参考書:
授業で指示します。
授業の計画:
受講者と相談の上、それぞれの研究に合わせて決めます。
担当教員から履修者へのコメント:
最初の授業には必ず出席して下さい。
成績評価方法:
平常点
現地までの交通費は自己負担となります.
担当教員から履修者へのコメント:
通常授業のない時期、午後3コマ程度を5回予定しています.
昨年度は,夏休み終了に近い時期,三田祭期間中,冬休みに入っ
て間もない時期に実施しました.
担当者と履修者で調整をします.
講義前にそれぞれの担当者からアサイメントがあり,その予習を
前提に講義と実習が行われます.
成績評価方法:
出席状況および授業への積極的参加度によって評価します.
質問・相談:
随時、電子メール[email protected]などで受け付けます
教育学演習
4単位 (通年)
文学部教授
真壁 宏幹
授業科目の内容:
この演習は、いわゆる「傘科目」で、教育学専攻の修士および博
士課程に在籍する学生は必ず一度は履修しなければならないもので
ある。
(基本的には一年次に履修してほしい。)内容は、
「教育学とは
何か」を巡ってなされる。この基本的問題を、各自の研究領域、各
自の研究課題に即し考察することを目指す。具体的には、自分が属
する(属するであろう)学会におけるこの種の議論を学会誌などに
あたって調べたり、自らが拠って立つ研究方法の歴史的変遷を考察
したりしながら発表形式で進めていきたい。
テキスト(教科書):
今のところ考えていない。
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修 士 課 程 法によって研究し,また,言語知識の獲得・使用が論理と感性にど
のような効果を持つか,母語の特性とどのように相互作用するのか
なども研究します。担当教員と共同研究をしている海外の大学,研
究機関との連携した実験も行います。実験的な研究以外に,言語に
ついての理論的な研究も行い,言語機能の初期状態と安定状態の予
備的モデルを構築することも行います。また,成人と乳児を対象に
した事象関連電位による研究,成人を対象としたfMRI による脳研究
も行う予定です。
成績評価方法:
平常点による。
参考書:
適宜指示する。
授業の計画:
初回に受講者と協議の上、決定したい。
担当教員から履修者へのコメント:
異分野の研究にも積極的に関心を寄せながら参加してほしい。
成績評価方法:
出席と年度の終わりに提出を求めるレポートで決定する。
質問・相談:
授業時に。
教育哲学演習
教育哲学特論
文学部教授 舟山 俊明
授業科目の内容:
以下のテキストを輪読しながら19 世紀後半から20 世紀初頭ドイツ
における教育学史(精神科学史を含む)一般を,当時の精神史や社
会史を背景にして考察しながら,その現代的意義を考えます。
テキスト(教科書):
Dietrich Benner:
Hauptstrmungen der Erziehungswissenschaften.Weinheim 3.Aul.1991
(版を重ね定評あるテクストゆえ、これ以後の新版が存在すると考
えられる)
参考書:
授業内で適宜指示する。
担当教員から履修者へのコメント:
履修希望者には中級程度のドイツ語能力が求められる。
成績評価方法:
成績評価は平常点。
4単位 (通年)
教育における「創造的思考」とは何か
講師
生田 久美子
授業科目の内容:
本講の目的は、教育において目指されることの一つである「創造
性」や「創造的思考」に焦点を当て、その生成過程を具体的な事例
を通して考察し、最終的にはその構造を明らかにすることにある。
「創造性」や「創造的思考」はしばしば、人間の特殊な「直観」や個
人的な「才能」に還元されて語られるが、本講ではそうした解釈を
超えて、創造的事象の新たな分析的視座を探っていく。さらに、
「創
造的思考」と「知的思考」の違いについても議論する。この目的に
沿って、今年度は、ハーバード大学のプロジェクト・ゼロでの研究
成果の一つである、D.N.Perkins著 "The Mind's Best Work"(原著)
を輪読しながら、その手がかりを探っていく。
テキスト(教科書):
D.N.Perkins著 "The Mind's Best Work" Harvard University Press,
1994(初版1981)
参考書:
講義内で指示する。
授業の計画:
[春学期]1回 オリエンテーション
2~5回 Witness to Invention/Creative Moments
6~9回 Ways of the Mind/Critical Moments
10~13回 Searching For/Plans Down Deep
14、15回 まとめおよび予備日
[秋学期]1限 オリエンテーション
2~5回 Plans Up Front/Lives of Inquiry
6~9回 Having It/The Shape of Mind
10~13回 「創造的思考」と「知的思考」の違いは何か
14~15回 レポート発表 成績評価方法:
レポート発表による評価、および
平常点:出席状況および授業態度による評価
質問・相談:
適宜受け付ける。
教育哲学演習
教育学史特論
4単位 (通年)
文学部教授
真壁 宏幹
授業科目の内容:
19世紀末から20世紀前半にかけてのドイツ及びアメリカにおける
教育学と心理学の関係を思想史的に考察する。春学期は心理学史の
文献(英語および日本語)を読むことを中心に、秋学期は参加者自
身が関心を持った心理学者を取り上げ発表することを中心に進めて
いきたい。
テキスト(教科書):
初回にいくつか候補を出し合い、決定したい。
参考書:
初回に指示する。
授業の計画:
初回に決定する。
担当教員から履修者へのコメント:
最終的には論文作成まで至りたいので、そのつもりで参加してほ
しい。
成績評価方法:
平常点および最後の論文で評価を決定する。
質問・相談:
授業時に。
教育史演習
4単位 (通年)
江戸儒学の教育思想史的検討
文学部教授 山本 正身
授業科目の内容:
近代社会において教育とは,意図的・計画的に組織された学校と
いう機関を通して,国家・社会の発展に必要とされる知識・技能を
その将来を担う成員に授ける営み,として理解されている(少なく
とも,これが近代社会での教育認識の中核をなしている)。今日の私
たち一般の教育認識も,おそらく以上のような理解の線に沿って形
成されている,と見なしてよい。
だが,目を前近代社会に転ずると,そこには上記のものとは異質
の教育認識が様々な主張となってあらわれていた。概していえば,
その教育認識とは一定の組織や計画,あるいは場合によっては「教
える」という働きかけをも前提としない,その意味で外側からの形
成という意味合いの稀薄なものであったといえる。それゆえ,前近
代社会においては教育思想と呼ぶことのできる思想は微弱であった,
と評されることもある。
ただし,こうした「教える」ことに関わる思想の微弱さは,必ず
しも人間形成に関わる思想全体が未成熟な段階に止まっていたこと
を意味するわけではない。たとえ「教える」思想が微弱・稀薄であ
ったとしても,前近代社会には,主体的・自律的に「学ぶ」ことの
意義を説く思想が普及していたからである。そして,前近代社会に
おいて「学び」の思想を代表するものが儒学思想であったことはい
うまでもない。
本演習は,以上のことを踏まえ,
「学び」の視点から人間形成の問
4単位 (通年)
教育学研究の視座
文学部教授
4単位 (通年)
近現代ドイツ教育学史
舟山 俊明
授業科目の内容:
この授業では2009年刊行の学会記念誌『教育哲学研究』別冊100号
掲載の諸論考の中から幾つかの代表的な論文を取り上げ、
「教育理論
のメタ分析」を行い、教育学研究の意味と視座を再度検討します。
テキスト(教科書):
『教育哲学研究』記念100号(教育哲学会、2009)および関連文献
参考書:
授業内で適宜指示する。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
18
教育史演習
教育史特論Ⅱ 4単位 (通年)
学校沿革史を考える
教職課程センター教授 米山 光儀
授業科目の内容:
この授業では、学校沿革史、特に大学史編纂について考える。大
学史の編纂は、なぜ行われるのであろうか。また、それはどのよう
に行われ、教育史研究者はそれにどのように関わるのであろうか。
この授業では、大学史編纂に関わった教育学研究者の著書や成果な
どを検討すると共に、実際に編纂されたいくつかの大学の学校沿革
史を検討したい。詳細は、第1回目の授業で相談するので、必ず出席
のこと。
参考書:
『慶應義塾百年史』,『東京大学百年史』,『早稲田大学百年史』な
どの学校沿革史。
老川慶喜・前田一男編著『ミッション・スクールと戦争:立教学
院のディレンマ』、
中野実研究会編『反大学と大学史研究』、
寺﨑昌男・別府昭郎・中野実編『大学史をつくる』など。
担当教員から履修者へのコメント:
しっかりした問題意識を持って参加すること。
成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
4単位 (通年)
教職課程センター教授
米山 光儀
授業科目の内容:
主に教育史に関わる論文作成指導を行なう。学会・研究会での発
表準備も対象とする。授業では原則として,参加者が執筆してきた
論文を検討する。なお,論文作成に必要な先行研究の検討を、この
授業で行うことも可能である。授業は時間内に終了しないこともあ
るので履修にあたっては注意すること。
担当教員から履修者へのコメント:
しっかりした問題意識を持って参加すること。
成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
教育史特論Ⅰ
比較教育学演習
文学部教授
松浦 良充
授業科目の内容:
比較教育(学)研究(歴史的・思想的分野を含む)の課題に関す
る認識と方法論的な自覚を深化させることをめざして、履修者各自
の個別研究テーマに関する報告・相互検討を行う。学位論文・学会
紀要等投稿論文執筆や学会等発表の準備が中心となる。
テキスト(教科書):
特に指定しない。ただし次の文献を読んだことのない場合(版は
問わない)には、秋学期開始までに各自読了しておくこと。
Wayne C. Booth, Gregory G. Colomb, and Joseph M. Williams ed.,
The Craft of Research: Chicago Guides to Writing, Editing, and
Publishing, Third Edition, (Chicago: University of Chicago Press, 2008).
参考書:
特に指定しない。
授業の計画:
「授業の計画」は、授業時に履修者と協議しながら立案する。必
要な事項については、以下のWeb Site(「大学院ゼミ」のページ)に
掲載する。
http://matsusemi.jpn.org
担当教員から履修者へのコメント:
比較教育(学)分野を専攻する院生でなくても、自らの研究課題
の視野や方法を拡充することに意欲や野心のある院生であれば、履
修を歓迎する。
成績評価方法:
出席状況および授業時の発表の内容・成果にもとづいて評価する。
質問・相談:
授業時に随時。
4単位 (通年)
研究論文(日本教育史)執筆の技法
文学部教授
4単位 (通年)
比較教育(学)研究の課題と方法
山本 正身
授業科目の内容:
基本的に受講者の執筆した論文を相互に検討する。それを通して
日本教育史の分野において,研究論文の執筆にどのような手順や要
件があるのか,またどのような内容や形式を備えていることが求め
られるのか,などを吟味する。ただし,この作業は単に論文作成の
ためのハウツーを問題にするのではなく,「日本教育史を研究する」
ということのそもそもの研究上の意味を自覚的に問うことから始め
られる。
受講者には,一年間を通して不断に研究論文の執筆とその経過報
告が課せられることになる。その意味からも積極的かつ意欲的な学
生の参加を希望するものである。なお,授業のスケジュールは受講
者が確定した段階で決定する。
テキスト(教科書):
とくに指定しない。随時コピー資料を配付する。
参考書:
授業時に適宜指示する。
授業の計画:
授業開始後,受講者が確定した段階で,受講者と相談の上決定す
る。
担当教員から履修者へのコメント:
出席を重視する。無断欠席・遅刻は認めない。
成績評価方法:
・平常点:出席状況および授業態度による評価(100%)。
質問・相談:
授業中に随時受け付ける。また電子メールでも受け付ける。
電子メールアドレス:[email protected] 。
比較教育学特論Ⅰ
4単位 (通年)
大学・高等教育改革に関する理論的・批判的検討
文学部教授
松浦 良充
授業科目の内容:
現在進行中の日本および世界における大学・高等教育・中等後教
育改革にかかわる政策や実践について、比較教育(学)的な観点か
ら、理論的・批判的検討を行う。特に、現在の改革動向の分析や政
策提言において主流を占めている実証社会学的アプローチ=機能主
義的視点に対して意識的に批判的なスタンスをとることで、大学・
高等教育研究における学問的・方法論的なオルタナティヴを模索し
たいと考えている。
課題は、理念・思想(大学像)、制度・システム、組織、行財政、
19
修 士 課 程 題を論じた思想体系として,いわゆる「古義学」に着眼点を据える。
その上で、古義学の学祖伊藤仁斎(1627-1705)の主著『論語古義』
の「大註」および「論註」の読み下しと文意の把握に努める。
『論語
古義』のテクストには天理大学附属天理図書館古義堂文庫所蔵の仁
斎生前最終稿本を使用する。同稿本(漢文表記)には原則として送
り仮名・返り点は付されていないが、それらが付された刊本を併せ
て参照することで履修者の便宜を図ることにする。なお,授業形態
は毎回「輪読」を重ねるものとなる。
テキスト(教科書):
上記文献のコピーを配布する。
参考書:
授業時に適宜指示する。
授業の計画:
授業開始後,参加者と相談して決定する。
担当教員から履修者へのコメント:
出席を重視する。無断欠席・遅刻は認めない。
成績評価方法:
・平常点:出席状況および授業態度による評価(100%)
質問・相談:
授業中に随時受け付ける。また電子メールでも受け付ける。
電子メールアドレス:[email protected] 。
教育/学習方法・実践、学生問題(学力・意欲・適応問題を含む)、
教職員問題(FD/SD論・研究論を含む)、入学者選抜、キャリア指
導、など多岐にわたる。このうち、春・秋学期にひとつずつテーマ
を設定し、履修者の共同プロジェクトの形態で進める。
テキスト(教科書):
特に指定しない。
参考書:
特に指定しない。
授業の計画:
「授業の計画」は、授業時に履修者と協議しながら立案・確定す
る。必要な事項については、以下のWeb Site(「大学院ゼミ」のペー
ジ)に掲載する。
http://matsusemi.jpn.org
担当教員から履修者へのコメント:
比較教育(学)分野や大学・高等教育研究を専攻する院生でなく
ても、自らの研究課題の視野や方法を拡充することに意欲や野心の
ある院生であれば、履修を歓迎する。
成績評価方法:
出席状況およびプロジェクトの成果報告論文(レポート)にもと
づいて評価する。
質問・相談:
授業時に随時。
比較教育学特論Ⅱ
教育心理学演習
文学部教授 安藤 寿康
授業科目の内容:
教育の進化的・遺伝的基盤について、関連論文を講読しながら、
考察を深めてゆきます。また適宜、履修者自身の研究成果を紹介し,
それをめぐってディスカッションを行います。なお研究発表とディ
スカッションは原則として英語で行います。
担当教員から履修者へのコメント:
・国際学会やシンポジウムで自分の研究を海外の研究者に対して英
語で発表し,ディスカッションできる能力を日頃から訓練しておく
ことは,これからの教育心理学者にとってとても大切です。簡単な
英語でも意志の疎通はできますので,留学経験や語学学校に通った
経験がなくとも大丈夫です。
成績評価方法:
・レポートによる評価
春学期,秋学期の終了時,各発表のスライドについてのコメント
に授業当日のディスカッションから考察したコメントを加えて英語
で提出してください。
・平常点
発表者以外も毎回最低1回の発言・質問をもって出席と見なしま
す。黙って座っているだけではダメです。また無断で10 分以上の遅
刻,あるいは欠席が授業回数の2割を越えた場合は,評価の対象外
となります。
4単位 (通年)
講師
4単位 (通年)
進化教育学
坂本 辰朗
授業科目の内容:
本コースでは、ジェンダーの視点から19世紀以降のアメリカ合衆
国大学史を辿っていきます。1936 年のハーバード大学の成立から19
世紀末の「ユニバシティの時代」へ、さらには、世界の COE(center
of excellence)へと、アメリカ合衆国の大学は350 年余の歴史の中で
大きく変貌する中、日本を含む各国の高等教育へ理念的にも制度的
にも大きな影響をあたえてきました。ジェンダーの視点を入れるこ
とで、これまで見過ごされてきた問題が明らかになるだけでなく、
ヒストリオグラフィーそのものが変貌することを、事例研究を通じ
て明らかにしていきます。
テキスト(教科書):
以下の二つを基本的テキストとしますが、この他にも日米で書か
れた論文および第一次史料を検討していきます。
1.坂本辰朗『アメリカ大学史とジェンダー』(東信堂、2002年)
2.Roger L. Geiger. The American College in the Nineteenth Century.
(Vanderbilt University Press, 2000)
参考書:
レファレンスリストを配布します。
授業の計画:
以下のうち、1を除いて、各内容をほぼ二回に分けて検討していきます。
1. オリエンテーション:ジェンダーの視点からアメリカ合衆国大
学史を辿る意義
2. 19世紀のアメリカ合衆国大学史の歴史区分
3. 女性の高等教育の系譜
4. セミナリー・モデルの意義
5. 男女共学制大学の成立
6. 州立大学におけるジェンダーの問題
7. 女性の高等教育振興運動
8. 中等教育と高等教育のアーティキュレーションとジェンダー
9. 女性の大学卒第一世代と新たな高等教育拡大運動
10. 大学教授職とジェンダー
11. コミュニティ・ジュニア・カレッジ
12. フィランソロピーと大学
13. アカデミック・フリーダム
14. アクレディテーションとジェンダー
15. 高等教育マスター・プラン
担当教員から履修者へのコメント:
アメリカ合衆国史についての予備知識は特に必要としません。
成績評価方法:
授業への貢献とプリゼンテーションを評価します。
質問・相談:
質問等は開講時に配布されるシラバスに記載されたメール・アド
レスまで送って下さい。
教育心理学演習
4単位 (通年)
文学部教授 安藤 寿康
教職課程センター教授 伊藤 美奈子
教職課程センター教授 鹿毛 雅治
授業科目の内容:
この科目は広く教育心理学に関連する領域を研究するものが,各
自の関心に則って最新の雑誌論文を紹介しながら,教育心理学の動
向を幅広く把握し,かつそれを批判しながら創造的な議論を行うこ
とが目的である。
テキスト(教科書):
特になし
参考書:
特になし
担当教員から履修者へのコメント:
教育心理学の基幹科目として設定するので,広く教育心理学に関
連する領域を専攻するものは必ず履修することが望ましい。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
教育心理学演習
4単位 (通年)
教職課程センター教授
伊藤 美奈子
授業科目の内容:
教育臨床に関する学術論文を作成するための指導を行います。
テキスト(教科書):
とくになし。
参考書:
授業の中で適宜,紹介します。
授業の計画:
毎回,論文作成を主眼に置いた研究指導を行います。
担当教員から履修者へのコメント:
履修者自身が研究成果を持ち寄って,積極的に参加してください。
成績評価方法:
・平常点(発表ならびに出席状況および態度による評価)
質問・相談:
適宜,受け付けます。
20
テキスト(教科書):
用いる場合は、授業開始時に指示する。
参考書:
授業時に適宜、紹介する。
授業の計画:
各学期の初回に、スケジュール表を配布し、説明を行うが、現在
のところ、以下のような計画で、授業を進めていきたいと考えている。
4単位 (通年)
認知科学の方法、言語教育の方法
言語文化研究所教授
大津 由紀雄
授業科目の内容:
文献の検討,受講者による発表などにより,認知科学の方法、言
語教育の方法について考える。受講希望者は必ず第1回目の講義に
出席のこと。やむをえない都合で欠席する場合は必ず事前に電子メ
ール([email protected] 宛)で担当者に連絡のこと。
テキスト(教科書):
第一回目の講義の際に指示する。
参考書:
随時指示する。
授業の計画:
受講者による内容の報告,評価を出発点に議論する。
担当教員から履修者へのコメント:
生成文法の基礎的理解が必須である。なお,時間枠の変更があり
うるので,受講を考えている者はなるべく早く担当者に電子メール
で連絡すること。
成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
質問・相談:
アポイントメントによる。
教育心理学演習
Ⅰ.生得論の現在およびその可能性と陥穽
・進化心理学が示唆するもの
・分子遺伝学が示唆するもの
・行動遺伝学が示唆するもの
・脳科学が示唆するもの
・改めて生得的とは何か?:生物学的発達論の可能性と誤謬
Ⅱ.標準的(normative)な発達に見る養育環境の役割:情意理解の発達
を中心に
・社会的感性が拓く発達の可能性
・視線理解の進化
・共同注意・社会的参照の個体発生
・社会的参照の発達に見る養育者の役割
・ミラーニューロンと養育者によるミラーリング
・心の理論と養育環境:mind-mindednessを中心に
・自閉症から逆照射して見る情意理解の発達的機序
・標準的発達における"experience-expectant process"
4単位 (通年)
教職課程センター教授
鹿毛 雅治
授業科目の内容:
教育心理学の分野で学術論文を書こうとしている大学院生に対し
て論文作成指導を行います。
成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
教育心理学特論Ⅰ
Ⅲ.個別的な(individual)発達に見る養育環境の役割①:移行対象と想
像上の仲間を中心に
・情動発達と情動制御
・情動制御と自己・自律性の発達
・自己の身体・他者の身体の延長としての移行対象
・移行対象の発生に絡む環境因
・情動制御の術としての移行対象
・想像上の仲間(imaginary companion)の発達的意味
・想像上の仲間の発生に絡む環境因
・子どもが本源的に有するレジリエンス
4単位 (通年)
教職課程センター教授
伊藤 美奈子
授業科目の内容:
教育臨床に関する国内外の研究論文の講読,発表,討論を行う。
最新の研究テーマや研究手法について学ぶとともに,受講生でグル
ープ研究を計画・実施することも目指したい。
テキスト(教科書):
授業の中で指定する予定。
参考書:
授業の中で適宜,紹介します。
授業の計画:
毎回,参加者による発表と討論の形で展開します。
担当教員から履修者へのコメント:
学校教育や学校現場での実践について問題意識を持ち積極的に参
加していただきたい。
成績評価方法:
・平常点(発表ならびに出席状況および授業態度による評価)
質問・相談:
適宜,受け付けます。
教育心理学特論Ⅱ
Ⅳ.個別的な(individual)発達に見る養育環境の役割②:アタッチメン
トを中心に
・発達の素地としてのアタッチメント
・アタッチメントの成り立ちに見る親と子の共進化
・養育者による子どもの情動制御とミラーリング
・アタッチメントの個人差とその発生に関わる環境的機序
・アタッチメントの障害と病理:自閉症・アスペルガー症候群を
中心に
・アタッチメントの発達における遺伝および気質の関与
・アタッチメントの生涯発達
・養育者の主観性と子どものアタッチメント:世代間伝達を中心に
Ⅴ.遺伝と環境:生まれは育ちを通して・育ちは生まれを通して
・遺伝と環境:私的再考
・学習制御メカニズムとしての遺伝子
・養育環境による遺伝子の発現パターンの揺らぎ
・生活史に潜む進化論的機序:遺伝・進化と社会化
・後成的構成論的「遺伝と環境」論:生まれは育ちを通して・育
ちは生まれを通して
4単位 (通年)
養育環境と子どもの社会情緒的発達:後成的構成論からの再考
講師 遠藤 利彦
授業科目の内容:
人の発達に対する進化論的あるいは遺伝学的なアプローチが飛躍
的に進展する中、従来の養育環境に関する見方が抜本的に問い直さ
れてきている。しかし、発達の進化的基盤や遺伝的基盤を不当に無
視するのではなく、それらを確かに踏まえつつ、発達に対する養育
環境の役割を正当に位置づけ得るような理論枠は未だ不在と言わざ
るを得ない。今回の授業では、現今の発達諸科学の成果に基づきな
がら、人の生涯発達における養育環境の役割について改めて考究し、
いわゆる「生まれと育ち」の問題に関する新たな統合的理解の枠組
みを模索することにしたい。
etc.
成績評価方法:
平常点:出席の状況と発表の質や議論への参加度などに基づき、
総合的に評価する。
21
修 士 課 程 教育心理学演習
教育心理学特論Ⅲ
4単位 (通年)
教育学特講
講師 鈴木 猛
授業科目の内容:
英語及び日本語の文処理及び統語解析の理論及び実験的研究につ
いて講義を行います。
生成文法理論の生成文法の基本的理解が要求されます。
テキスト(教科書):
テキストは特に指定しません。必要に応じてプリントを配布しま
す。
参考書:
特に指定しません。
授業の計画:
初回の授業で詳しく案内します。
担当教員から履修者へのコメント:
私の講義の他に、皆さんに簡単な文処理の実験を計画していただ
き、実際の文処理の研究の方法を体験していただきたいと思ってい
ます。
成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点
質問・相談:
[email protected] 宛に電子メールを送ってください。
また講義の前後にも質問や相談をお受けしますので、気軽にお問
い合わせください。
授業科目の内容:
受講者の興味、修士・博士論文のテーマ等に合わせて重要な論文
等を読んでいく。
テキスト(教科書):
初回に提示
担当教員から履修者へのコメント:
生成文法の基礎知識が必須。
成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
教育心理学特論Ⅳ
4単位 (通年)
現代青年の心理学
講師 岡田 努
授業科目の内容:
現代の青年をめぐる多くの問題が社会的に関心を集め,その背後
に対人関係の希薄さなどの不全性や自己に対する内省の欠如などが
指摘されている。しかし,こうした現実の諸問題について,旧来青
年心理学は十分に応えてきたとは必ずしも言いがたい。
一方,そうした指摘についても,その多くは実証的なデータには
基づかない直観的な議論であり,青年の実際の姿を必ずしも反映し
ているとは言い切れない面もある。
本講義では,こうした問題点を考察し,実証的なデータの分析結
果から現代の青年について考察を行うものである。
参考書:
岡田努 『青年期の友人関係と自己』 世界思想社 2010年2月刊
行予定
授業の計画:
第1日:従来の青年期の諸理論
第2日:現代の青年の自己と友人関係の特徴に関する言説
第3日:現代青年の友人関係の特徴(実証データ)
第4日:現代青年の自己の特徴(実証データ)
第5日:ふれ合い恐怖的心性と友人関係の特質(実証データ)
第6日:自己愛,パーソナリティ障害傾向と友人関係の特質(実証
データ)
担当教員から履修者へのコメント:
参考書にあげた書籍による研究を中心にその後の(他の研究者も
含めた)研究を紹介していきます。
成績評価方法:
レポートによる評価
質問・相談:
[email protected]までメールでお願いします。
教育心理学特論Ⅴ
プロジェクトⅠ(A) 2単位 (春学期)
プロジェクトⅡ(A) 2単位 (秋学期)
文学部教授
文学部准教授
文学部准教授
講師
茂
聡
秀明
祥三
(秋学期)
授業科目の内容:
認知機能と脳機能の研究を重ね合わせて,現象を理解することを
目指す。
授業の計画:
各人が興味を持つテーマに関して,あるいは統一的なテーマに関
して各人が興味を持つ切り口から論文を読み,紹介する。
内容には行動(認知)のレベルと脳のレベルの両者の知見が含ま
れることが好ましい。
また希望により研究のまとめ方の助言・指導を行う。
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度による評価)
質問・相談:
随時うける。
鹿毛 雅治
授業科目の内容:
「学習意欲」に関する心理学文献を扱います。参加者全員が文献
を発表することとし,それをもとに教育心理学の観点から討議しま
す。
成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
4単位 (通年)
文学部教授
渡辺
梅田
川畑
小嶋
(春学期)
授業科目の内容:
認知機能と脳機能の研究を重ね合わせて,現象を理解することを
目指す。
授業の計画:
各人が興味を持つテーマに関して,あるいは統一的なテーマに関
して各人が興味を持つ切り口から論文を読み,紹介する。
内容には行動(認知)のレベルと脳のレベルの両者の知見が含ま
れることが好ましい。
また希望により研究のまとめ方の助言・指導を行う。
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度による評価)
質問・相談:
随時うける。
4単位 (通年)
教職課程センター教授
教育心理学実習
2単位 (春学期)
特別招聘講師 吉田 方哉
生成文法
安藤 寿康
授業科目の内容:
教育心理学の実証的研究を進めていく上で必要な方法論的諸問題
(測定概念,統計手法,倫理的手続きなど)について検討する。詳細
は受講者との話し合いの上決定する。また文学部設置科目「教育測
定実験」と併置されており,学部生を対象に測定や実験のインスト
ラクターとしての教育訓練も行う。
成績評価方法:
平常点
22
語的推論の論理研究について理論モデルを構築し,これまでの認知
や情報科学・人工知能分野におけるモデルと比較検討します。これ
らは理論的な研究ですが,メンタルモデル理論とメンタルロジック
理論等の認知心理学的データに対する批判的検討を試みたり,機能
脳画像研究を通じて近年明らかにされてきた脳内デュアルシステム
に対する論理学的考察を行う等の実験科学的観点の研究も取り入れ
ます。論理と直観,論理と感性,エピステーメーとしての論証的知
識とドクサや実践的知識,等の伝統的な対立項に対して現代的な観
点から再検討を加えます。
テキスト(教科書):
授業で指示します。
参考書:
授業で指示します。
授業の計画:
受講者と相談の上、それぞれの研究に合わせて決めます。
担当教員から履修者へのコメント:
最初の授業には必ず出席して下さい。
成績評価方法:
平常点
2単位 (春学期)
2単位 (秋学期)
遺伝と発達
文学部教授 安藤 寿康
文学部教授 山本 淳一
文学部助教 藤澤 啓子
授業科目の内容:
このプロジェクト科目では,双生児研究による論理的判断と感性
的判断の遺伝的素因の研究を行います。また,発達,とくに発達障
害研究による論理的判断と感性的判断の獲得過程の問題に取り組み
ます。したがって,実験による研究が主になります。青年期・成人
期の双生児コホートから,ゲノム研究のための縦断データを収集す
ることも行います。機能脳画像による実験も積極的に行います。
成績評価方法:
レポートおよび平常点による評価。
プロジェクトⅠ(C)
プロジェクトⅡ(C)
2単位 (春学期)
2単位 (秋学期)
言語と認知
プロジェクトⅡ(実践BF/UD学)
文学部教授 伊東 裕司
言語文化研究所教授 大津 由紀雄
環境情報学部教授 今井 むつみ
2単位 (秋学期)
関係性を重視した「人と環境」学
文学部教授
経済学部教授
商学部准教授
環境情報学部教授
授業科目の内容:
このプロジェクト科目では人間の記憶や判断における分析的・論
理的過程と非分析的・感性的過程の働き方について認知心理学的手
法によって研究し,また,言語知識の獲得・使用が論理と感性にど
のような効果を持つか,母語の特性とどのように相互作用するのか
なども研究します。担当教員と共同研究をしている海外の大学,研
究機関との連携した実験も行います。実験的な研究以外に,言語に
ついての理論的な研究も行い,言語機能の初期状態と安定状態の予
備的モデルを構築することも行います。また,成人と乳児を対象に
した事象関連電位による研究,成人を対象としたfMRI による脳研究
も行う予定です。
成績評価方法:
平常点による。
増田
中野
木島
安村
直衛
泰志
伸彦
通晃
授業科目の内容:
国連障害者権利条約においては,すべての障害者によるあらゆる
人権及び基本的自由の完全かつ平等な享有を促進し,保護し,及び
確保すること並びに障害者の固有の尊厳の尊重を促進することを目
的とし,障害者は,様々な障壁との相互作用により他の者と平等に
社会に完全かつ効果的に参加することを妨げられてはならない,と
されています.
我が国においても,平成18年12月に施行されたバリアフリー新法
(高齢者,障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律)では,高
齢者と身体障害者に加え,新たに知的障害、発達障害、精神障害の
ある方も加えられ,すべての障害者が対象となることが明確化され
ました.
義塾においても,全学的なバリアフリー委員会が2008年より発足
しています.未来社会を先導する国際的教養人には,あらゆる社会
参加の場面において,バリアフリー/ユニバーサルデザイン(BF/
UD)の視点が必要となります.
このプロジェクト科目は,BF/UDについて,マルチキャンパス,
領域横断的な科目として,各講義担当者のキャンパス、研究室ある
いは外部の研究機関に赴き、講義と実習体験を通して学ぶ問題発見
型の授業です。
授業の計画:
第1回 BF/UD学とは何か?
第2回 身体・感覚障害者にとってやさしい社会
第3回 精神・発達障害者にとってやさしい社会
第4回 コンピュータ化社会にとってやさしい社会
第5回 まとめ・討論
プロジェクトⅠ(D) 2単位 (春学期)
プロジェクトⅡ(D) 2単位 (秋学期)
哲学・文化人類学
文学部教授 樽井 正義
文学部教授 宮坂 敬造
文学部教授 遠山 公一
授業科目の内容:
このプロジェクト科目では,倫理判断,美的判断における論理と
感性の役割を分析・研究します。そのうちのひとつでは,絵画にお
ける立体や位置の認知・推論,特に陰影についての文化的歴史的要
因による偏りについての理論を構築することを目指します。また,
文化人類学的研究では,科学と合理性と伝統的世界観,心の病等の
問題の検討を通じて,どのような環境で論理と感情が破綻をきたし,
また調和するのか,その条件を文化的多様性と関連づけて考察しま
す。したがって,この科目には,分析的な研究,実験的な研究,な
らびに,調査および現地事例観察を主体とする研究が含まれます。
成績評価方法:
レポートによる評価
担当者の都合で,具体的な内容,順序は変更の可能性があります.
昨年度は,港区みなと障がい者福祉事業団,東京都健康長寿医療
センター,TOTO(株)UD研究所,SFC安村研究室に赴きました.
現地までの交通費は自己負担となります.
担当教員から履修者へのコメント:
通常授業のない時期、午後3コマ程度を5回予定しています.
昨年度は,夏休み終了に近い時期,三田祭期間中,冬休みに入っ
て間もない時期に実施しました.
担当者と履修者で調整をします.
プロジェクトⅠ(E) 2単位 (春学期)
プロジェクトⅡ(E) 2単位 (秋学期)
論理・情報
西脇 与作
納富 信留
文学部准教授 エアトル, ヴォルフガング
文学部教授
文学部教授
授業科目の内容:
このプロジェクト科目では,日常の推論の論理モデルに言語的情
報・図形的情報・感性情報がどのように反映できるのかを解析しま
す。また,感性的直観と論理思考との関係,および図形的推論と言
講義前にそれぞれの担当者からアサイメントがあり,その予習を
前提に講義と実習が行われます.
成績評価方法:
出席状況および授業への積極的参加度によって評価します.
23
修 士 課 程 プロジェクトⅠ(B)
プロジェクトⅡ(B)
質問・相談:
随時、電子メール[email protected]などで受け付けます
24
社会学特殊研究
4単位 (通年)
家族史と歴史人口学
文学部教授
授業科目の内容:
歴史人口学の方法と研究成果を学び、家族史研究への応用可能性
について検討することと、現代家族の問題について議論することを
目的とする。春学期は、主に歴史人口学の基本的文献を輪読し、歴
史人口学への理解を深めたい。秋学期は、主に歴史人口学と家族史
の学際的研究の可能性を探る。授業の形式は、演習形式を採用し、
受講生それぞれの研究についても報告してもらう予定である。
テキスト(教科書):
初回に提示します。
参考書:
『歴史人口学研究』速水融著 藤原書店 2009年
『歴史人口学のフロンティア』速水融・鬼頭宏・友部謙一編 東
洋経済新報社 2001年
『人類史のなかの人口と家族』木下太志・浜野潔編著 晃洋書房
2003年
『近世村落社会の家と世帯継承』岡田あおい著 知泉書館 2006
年
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業態度による評価
4単位 (通年)
法学部教授 有末 賢
授業科目の内容:
質的社会調査に基礎を置いて,以下のような英文文献の輪読を予
定している。
・Hennie Boeije, Analysis in Qualitative Research,2010,SAGE
・Sandra G.Kouritzin・Nathalie A.C.Piquemal・Renee Norman
(Edited) Qualitative Research:Challenging the Orthodoxies in Standard
Academic Discourse(s),2009,Routledge,
成績評価方法:
平常点とレポートによる評価。
社会学特殊研究
4単位 (通年)
メディアと社会の関係を読み解く
講師 大井 眞二
授業科目の内容:
テキストを講読しながら,以下の項目を議論する。
1. メディアとデモクラシー
2. 社会制度としてのメディア
3. ジャーナリズムとメディア
4. デモクラシーにおけるメディアの機能
5. 政府とメディア
6. メディアの構造と機能
テキスト(教科書):
主として以下を使うが,授業の展開によっては,他のテキストも
考慮する。
Barbie Zelizer. 2004. Taking Journalism Seriously: News and the
Academy. Thousand Oakes, CA: Sage Publications.
参考書:
大井眞二・責任編集『メディアの変貌と未来』
(八千代出版,2007
年)。
授業の計画:
次の講義計画で講義を行います。
1. ガイダンス
2. 先行研究の解説
3. メディアとデモクラシー(計4 回)
4. ジャーナリズムとメディア(計2 回)
5. 政府とメディア(計3 回)
6. メディアの構造と機能(計2 回)
担当教員から履修者へのコメント:
テキストの読解と議論が授業の中心となるので,受講者の積極的
な議論参加をもとめたい。
成績評価方法:
平常点とレポート
質問・相談:
授業の折に,質問・相談を受け付ける。他にも適宜機会を作りた
い。
社会学特殊研究
社会学特殊研究
文学部教授
大石
萩原
山腰
若宮
岡原 正幸
授業科目の内容:
受講者の論文指導を授業の基本にすえたいと思います。ただし,
参加者の専門分野については,理論社会学(ミクロ社会学全般,現
代社会論)およびフィールドワークを基本にするリサーチ研究を希
望します。ミクロ社会学理論,自我自己論,感情社会学,あるいは
障害学関係の研究書が適切な指針になると思う場合には,参加者全
員で研究書の読解を進める場合もあります。
さらに今年度のテーマには、春学期には①当事者と非当事者、秋
学期には②文化精神医学(荻野恒一)や現象学的精神医学(木村
敏)、を射程に入れつつ、感情と身体と自己をめぐる議論とその再帰
的な反省に広範に取り組みたく思います。
担当教員から履修者へのコメント:
大学院の授業は学的な生産の技法の訓練の場でもあります。この
点については厳しく評価したいと考えます。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
質問・相談:
下記アドレスへ
[email protected]
社会学特殊研究
4単位 (通年)
自己の社会学理論
講師 片桐 雅隆
授業科目の内容:
(1)社会学理論や社会学史の検討、とくに社会学の立場からの自己
論の理論的検討を行う。
(2)社会学の理論や自己論が、現代社会の解明のためにいかに応用
できるかを検討する。
(1)、
(2)の課題が本授業の主要な目的です。その目的達成のため
に必要な講義や文献の解読を行います。
4単位 (通年)
法学部教授
メディア・コミュニケーション研究所教授
メディア・コミュニケーション研究所専任講師
客員教授
4単位 (通年)
感情、自己、身体に関する議論
裕
滋
修三
啓文
昨年度は、A.エリオット『自己論を学ぶ人のために』と、エリオ
ットとレマートのDeadly Worldの講読を通して、上記の課題をゼミ
形式で検討しました。今年度は、また異なるテキストを使って、同
様な課題を検討します。
テキスト(教科書):
開講時に参加者とも相談して決めます。
昨年度と同様、前期は入手可能性を考慮して日本語の文献をテキ
ストとして利用する予定です。
授業科目の内容:
ジャーナリズム,メディア・コミュニケーションに関する研究報
告を毎回行う。
担当教員から履修者へのコメント:
ジャーナリズム専修コースの大学院生は必ず履修してください。
成績評価方法:
研究発表によって成績評価を行う。
25
博 士 課 程 社会学特殊研究
岡田 あおい
参考書:
開講時に指示します。
授業の計画:
授業開始後,院生と相談して決定します。
担当教員から履修者へのコメント:
社会学理論を学びたい院生を歓迎します。
成績評価方法:
・レポートによる評価を予定しています。
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
質問・相談:
授業終了後に受付けます。
社会学特殊研究
研究や第3世界研究を志す諸君にとっても民族・エスニック問題を
考える上で役立つであろう。他の参加者にとっても,よい刺激とな
るはずである。なお、政治学専攻の諸君には秋学期授業も引き続き
履修することを期待する。
*秋学期授業では、地域研究として現代オーストラリアを題材と
して授業を行う。あるいは、オーストラリア人執筆のものを利用す
る。とくに本授業を履修するに当たり、オーストラリアについての
詳しい知識は必要ないが、テーマとの関係から、春学期の政治・社
会論特殊研究(春)を履修しておくことが望ましい。
授業は演習形式を採用する。履修者諸君には、英文のオーストラ
リアに関する最新の研究書や論文を読んでもらい、内容について報
告とコメントをした上で、質疑応答をしながら授業を進めてゆくつ
もりである。履修者の数にもよるが、報告は複数の学生に競争的に
行ってもらう。それは、各履修者独自の観点からコメントを提出し
てもらい、授業での議論を盛り上げてほしいからである。
テキスト(教科書):
最初の授業の際に,授業内容に詳しく説明するとともに使用テキ
ストを発表する。授業開始前に掲示にて公表する場合もあるので注
意されたい。
参考書:
①関根政美『エスニシティの政治社会学』
(名古屋大学出版会,1994
年)
②関根政美『多文化主義社会の到来』(朝日新聞社,2000 年)
③D・ヒーター(田中俊郎・関根政美訳)『市民権とはなにか』(岩
波書店,2007 年)。
④有末賢・関根政美編『戦後日本の市民意識の動態(21COECCC 叢
書)』(慶應義塾大学出版会,2006 年)
⑤関根政美・塩原良和編著『多文化交差社会の政治社会秩序形成』
(慶應義塾大学出版会,2008 年)
授業の計画:
第1回授業 授業案内とテキスト紹介・自己紹介
第2回授業 履修者の決定と分担決定(授業内容関連のVTR をみ
ることもある)
第3回以降より本格的授業開始
*本授業は前期(修士)
・後期博士課程併設なので,報告は修士課
程の学生を中心とし,後期博士課程の院生はセッションの司会と総
括的コメントを行ってもらう予定である。履修者状況によっては必
ずしもこの通りに行かない可能性があるが,履修者は各学期につき
最低2回の報告をしてもらう予定である。成績のほしいものは,最
後に総括レポートを提出する必要がある。なお本授業は法学研究科
政治学専攻と社会学研究科社会学専攻の併設授業である。
担当教員から履修者へのコメント:
本授業は、法学研究科政治学専攻と社会学研究科社会学専攻の併
設授業であるので,両研究科の学生に積極的に参加してほしい。異
なる分野の学生と同じテーマで議論することは,大いに今後の研究
にとり役に立つであろう。
成績評価方法:
平常点で行う(毎回の報告・コメントの内容),授業への参加態度
(出欠数・発言数),そして提出予定の授業履修報告レポート(3千
~4千字程度)などを勘案して決定する。無断で授業の3分1以上
欠席したものには成績をつけない。
質問・相談:
メイルにて質問・相談を受け付ける。
メイルアドレスは:[email protected]
4単位 (通年)
社会階層と格差
文学部教授
鹿又 伸夫
授業科目の内容:
社会階層と格差に関わる実証的研究を扱う。とくに世代間移動、
教育達成格差、所得格差、ジェンダー格差などに焦点をあてる。先
進各国の中で、若年者の失業、非正規雇用の増大、貧困層の拡大な
どが現れている国がみられる。またこうした新たな不平等問題と福
祉レジームを関連づける研究が盛んになってきている。そこで既存
の階層研究と、新たな研究動向を包括的に検討する。
テキスト(教科書):
履修者の関心・研究テーマと調整して選定する。
担当教員から履修者へのコメント:
鹿又担当の社会学演習(修士)
・社会学特殊演習(博士)とともに
履修することが望ましい。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
社会学特殊研究
4単位 (通年)
経済学部教授
杉浦 章介
授業科目の内容:
都市経済や地域経済についての経済地理学ならびに空間経済学の
最新の研究文献を輪読しながら,理論と実証の両面について理解を
深める。
テキスト(教科書):
Steven Vertovec Transnationalism 2009 Routledge を最初輪読し、履
修者の関心に合わせて関連する文献を紹介し輪読する。
授業の計画:
1 What is Transnationalism?
2 Transnational Economy and Spatial Economy
3 Transnational Corporations and Intra-industrial Trade
4 Transnational Investment and Finantial System
5 Transnational Labor and Technology
6 Transnationalism and Geographical Reorganization
成績評価方法:
平常点
質問・相談:
適宜
社会学特殊研究
4単位 (通年)
グローバリゼーション・多文化交差社会の政治社会学
―オーストラリア/日本・世界
法学部教授 関根 政美
社会学特殊研究
4単位 (通年)
[春] 政治とマス・メディア研究
[秋] 世論研究
授業科目の内容:
本授業では,授業担当者の専門である「脱工業化・グローバリゼ
ーションと多文化交差世界の人種・民族・エスニシティ・多文化主
義の政治社会学」に関連するテーマを適宜選択して行う。輪読演習
である。キーワードとしては他に,移民・難民・外国人労働者,先
住民,市民権,アイデンティティ・ポリティクス,民族紛争・文化
戦争・極右政党,多文化共生・競生,ポリティカル・コレクトネス
などがある。授業担当者は,以上のテーマを<現代先進社会(日本
含む)>に共通する問題として,理論的な考察をする国際政治社会
学者であるとともに,現代オーストラリアを題材に,上述のテーマ
を中心に考察する地域研究者でもある。
*春学期授業では,理論的考察を中心に実施する。しかし,日本
講師
谷藤 悦史
(春学期)
授業科目の内容:
本政治・社会論特殊研究では,政治コミュニケーションに関わる
分野について広く検討する。現代民主主義国家における政治情報・
政治知識の特性,マス・メディアとジャーナリストの政治的役割,
現代市民の政治理解,現代の公共空間,選挙過程と政治マーケティ
ング・政治宣伝などの問題を広く検討する。本年は,マス・メディ
アと現代民主主義を中心的テーマとして行う。
26
(秋学期)
授業科目の内容:
本政治・社会論特殊研究では,世論ならびに世論研究に焦点をあ
てて講義を進める。近代啓蒙期における世論観と近代民主主義にお
ける世論の位置を議論した後に,社会学アプローチ,社会学アプロ
ーチなど世論研究の現代的視座を検討し,現代民主主義における世
論の位置,現代における世論形成過程の特性,世論調査の発達と現
状,現代の世論論争などの問題を広く検討する。
テキスト(教科書):
Carroll J. Glynn, Susan Herbst et, al, Public Opinion, Second Edition,
Westview Press. 2004.
参考書:
邦語等の文献,最近の論文などを,授業でその都度指示する。
授業の計画:
Ⅰ ガイダンス
Ⅱ~Ⅹ テキストによる研究発表と議論(現代世論観,世論観の
歴史,世論調査の方法,心理学的世論研究,社会学的世論研究など)
Ⅺ~Ⅻ テキストによる研究発表と議論(世論研究の視座,方
法,世論調査,現代世論とマス・メディア)
成績評価方法:
授業での発表とレポートによって評価する。
質問・相談:
授業の場で常時受けつける。
社会学特殊研究
社会学特殊研究
4単位 (通年)
経済学部教授 長谷川 淳一
経済学部准教授 崔 在東
授業科目の内容:
本科目では,社会経済史の視点から,欧米を中心とする各地の歴
史を考察する。とりわけ「日常」にかかわる個別の具体的な歴史事
象を,社会経済全体の「構造」と関連づけながらとらえる方法を陶
冶することを目的としつつ,活発に討論したい。
授業の計画:
本科目で取り上げるテーマ(担当教員の守備範囲)は,およそ次
の通りである。
1. 生活環境と生活水準
2. 労働と消費生活
3. 都市と文化
4. 家族・親族・共同体と個人主義
5. 土地制度
6. 農民社会
7. 人的移動の諸相
受講者の専門・研究テーマ・興味関心が広い意味でこれらのテー
マと重なり合えば,問題はない。また,考察対象地域についても,
欧米に限定するものではない。
演習形式を採用する。参加者には,本科目の趣旨を踏まえた上で,
各自の専門領域の研究史・研究動向を幅広くしかも詳細に紹介し,
その中での自らの研究の位置づけを明らかにするような報告を求め
る。この報告を参加者全員で共有し,それについて議論したい。こ
のことを通じて,何よりも参加者各自の研究が刺激され,またそれ
が同時に参加者全員への刺激となることが望まれる。
成績評価方法:
平常点
4単位 (通年)
講師 出口 剛司 [春]
文学部教授 浜 日出夫 [秋]
授業科目の内容:
(春学期)
現代における批判的社会理論(フランクフルト学派の社会理論)
を代表するアクセル・ホネットの承認論に関連する諸論文(日本語・
英語)を講読することによって、その社会理論形成における可能性、
意義について批判的に検討を加える。
(秋学期)
コミュニティ論についての文献を講読する。
テキスト(教科書):
(春学期)
英語文献としては以下のものを使用する。日本語文献に関しては
開講時に指示する。
Bert van den Brink and David Owen eds. Recognition and Power: Axel
Honneth and the Tradition of Critical Theory, Cambridge University
press, 2007
(秋学期)
デランティ『コミュニティ』、バウマン『コミュニティ』、エリア
ス『定着者と部外者』などを予定。
参考書:
講義のなかで適宜紹介する。
授業の計画:
(春学期)
第 1回:開講にあたって
社会学特殊研究
4単位 (通年)
公共圏とデジタル・ネットワーキングの展開
講師 干川 剛史
授業科目の内容:
今日の日本社会において、インターネットや携帯電話といったデ
ジタル・メディアの普及に象徴される情報化によって人々のコミュ
ニケーション様式や行動・生活様式が大きく変わりつつある。
1990年代後半から顕著となったこうした動向は、高度経済成長期
以来の都市化の進展による地域社会の変容をもたらした産業の発展
過程や国家の産業振興・情報通信政策の展開、また、それと密接に
結びついた情報通信技術の発達に起因するものである。
27
博 士 課 程 第 2回:日本語文献(開講時に指示)
第 3回:日本語文献(開講時に指示)
第 4回:日本語文献(開講時に指示)
*以下は、Recognition and Power: Axel Honneth and the Tradition of
Critical Theoryの章名
第 5回:Analyzing Recognition: Identification, Acknowledgement, and
Recognitive Attitudes towards Persons
第 6回:The Potential and the Actual: Mead, Honneth, and the “I”
第 7回:Works, Recognition, Emancipation
第 9回:Recognition of Love’s Labor: Considering Axel Honneth’s
Feminism
第10回:”To Tolerate Means to Insult”: Toleration, Recognition, and
Emancipation
第11回:Misrecognition, Power and Democracy
第12回:Reasonable Deliberation, Constructive Power, and the Struggle
for Recognition
第13回:Self-Governmental and ‘Reflections on Honneth’s Social and
Political Idea
第14回:Recognition as Ideology
第15回:Rejoinder
(秋学期)
開講時に受講者と相談して決める
成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
テキスト(教科書):
Ralph Negrine, The Transformation of Political Communication,
Palgrave,2008.をテキストとして用い,いくつかの論文を講読する。
参考書:
谷藤悦史『現代メディアと政治』一芸社,その他の論文について
は,授業でその都度指示する。
授業の計画:
1 ガイダンス
2~12 テキストによる研究発表と議論(政治コミュニケーシ
ョンの転換、政治コミュニケーションの専門化,政治とメディア,
政党のメディア利用、政党組織の転換、政治アクターとメディア利
用、政府とメディア利用、政治とインターネット,グローバル時代
の政治コミュニケーション,変わる政治など)
13 現代民主主義におけるマス・メディア まとめ
成績評価方法:
授業における発表、レポートそして平常点による。
質問・相談:
授業の場で常時受けつける。
そして、携帯電話やインターネットといった「いつでも、どこで
も」手軽に使え、全国・全世界規模の双方向的なグループコミュニ
ケーションを可能にする「デジタル・メディア」が社会生活に浸透
することによって、さらに、デジタル・メディアを活用した社会的
諸活動が展開することによって、社会の変容が進展していると考え
られる。
そこで、この授業では、情報化の進展に伴って展開されてきた「デ
ジタル・ネットワーキング」
(デジタル・メディアを活用した市民活
動)に焦点をおいて、デジタル・メディアを活用した社会的活動に
よる社会変容過程を考察する。
その際に、まず、公共圏論と市民社会論の展開をたどり、デジタ
ル・ネットワーキングを社会構造の中に位置付けるための理論モデ
ルとして「ネットワーク公共圏モデル」を提示する。
次に、情報化の進展とボランティアによるインターネット利用の
現状をとらえ、1970年代から1990年代前半までのデジタル・ネット
ワーキングの展開を示す。
そして、ネットワーク公共圏モデルを用いて、デジタル・ネット
ワーキングの事例として災害デジタル・ネットワーキングの実態と
課題を明らかにしながら、さらに、災害救援・支援・復興活動に焦
点を置いて、デジタル・ネットワーキングによる社会変革の可能性
と課題を考察する。
テキスト(教科書):
『公共圏とデジタル・ネットワーキング』初版 干川剛史著 法
律文化社 2003年 ISBN:4-589-02683-X
『情報化とデジタル・ネットワーキングの展開』初版 干川剛史
著 晃洋書房 2009年 ISBN:978-4-7710-2083-2
参考書:
『公共圏の社会学』初版 干川剛史著 法律文化社 2001年 ISBN:4-589-02493-4
『デジタル・ネットワーキングの社会学』初版 干川剛史著 晃
洋書房 2006年 ISBN:4-7710-1774-3
『災害とデジタル・ネットワーキング』初版初版 干川剛史著 青山社 2007年 ISBN:978-4-88359-246-3
授業の計画:
第1回 ガイダンス
第2~3回 公共圏論の展開
第4~5回 市民社会論の展開
第6~7回 市民社会再考
第8~9回 デジタル・ネットワーキングと公共圏
第10~11回 ボランティアとインターネット
第12~13回 デジタル・ネットワーキングの展開
第14~15回 阪神・淡路大震災における情報ボランティア活動の
展開
第16~17回 日本海重油災害におけるデジタル・ネットワーキン
グの展開
第18~19回 1998年の豪雨水害及び1999年のトルコ・台湾大震災
におけるインターネット活用の実態と課題
第20~21回 有珠山噴火災害及び伊豆諸島火山活動災害における
デジタル・ネットワーキングの展開
第22~25回 三宅島噴火災害におけるデジタル・ネットワーキン
グの展開
第26回 まとめ
担当教員から履修者へのコメント:
毎回、発表者は、教科書の内容について報告する。また、発表者
以外の受講者も、必ず、教科書を読んで予習し、積極的に討論に参
加すること。
成績評価方法:
レポートによる評価(70点)
平常点:出席状況および授業態度による評価(30点)
計100点満点
質問・相談:
質問や相談は、授業の際に、随時、受け付ける。また、メールで
の質問・相談も可である。
社会学特殊研究
4単位 (通年)
経済学部教授 矢野 久
経済学部教授 長谷川 淳一
経済学部准教授 井手 英策
授業科目の内容:
「下からの歴史」を「上からの歴史」との関連において
社会史は,
描くために,
「総合の学」=関連諸ディシプリンの援用をもってその
方法的特徴としている。担当者はイギリス,ドイツおよび日本にお
ける都市と文化,労働と消費,生活環境,政治と社会などを専門の
守備範囲としているが,受講者の研究テーマ,問題関心が重なれば
受講を歓迎する。考察対象地域も英独日に限定するものではない。
授業の形式は演習方式とし,講義とそれに続く討論を通じて,新し
い論点の提起,方法的枠組の再構築を試行したい。読むべき文献は,
そのテーマ毎に指示する。
成績評価方法は平常点(出席状況および授業態度による評価)と
する。
成績評価方法:
(授業科目の内容の欄にある通り。)
社会学特殊研究
4単位 (通年)
アジア移民についての考察
文学部教授 吉原 和男
授業科目の内容:
受講者の現地調査報告に関連した研究文献や史料の講読を行う。
成績評価方法:
レポートによる評価
社会学特殊研究
4単位 (通年)
文学部教授
渡辺 秀樹
授業科目の内容:
家族・教育/若者・ジェンダーを中心として扱う。関連文献の講
読を中心とする。
テキスト(教科書):
初回に提示(参加者と相談も有り)
参考書:
渡辺秀樹編『現代日本の社会意識:家族・子ども・ジェンダー』
(慶應義塾大学出版会,2005)ほか。
その都度、紹介する。
授業の計画:
各回とも、関連文献の講読および参加者の報告が中心となる。
担当教員から履修者へのコメント:
引き続き「社会学演習」を履修することが望ましい。
成績評価方法:
平常点;報告内容、議論の内容、出席状況を総合的に見て評価す
る。
社会学特殊講義
2単位 (春学期)
アメリカ家族社会学基礎講義
講師 賀茂 美則
授業科目の内容:
現代家族社会学の基礎的な動向を、日本とアメリカにおける文献
を読み込み、議論することから総括的に学ぶ。家族論に関する理論
的な変遷、方法論的な課題、そして過去および現代の家族における
いくつかのテーマを取り上げ、家族という集団を多角的に捉える。
主なテーマとして取り上げるのは、結婚、 夫婦関係(分業、心理
的要因、ジェンダー)、親子関係(社会化、子育てを含む)、ライフ
コース(高齢者問題を含む)、家族と階層、家族と労働、 離婚・再
婚、家族論の理論と方法などである。
国際感覚豊かな授業をめざし、テキストは日英両方を使い、講義
の大部分は英語で行う。学生は各々好きなテーマを一つ選び、論文
を英語で執筆し、(できれば英語で)発表する。
テキスト(教科書):
賀茂美則 家族革命前夜(イプ)集英社インターナショナル 2003
年
Kamo, Basirico, Cashion, & Eshleman Understanding Sociology:
28
以下の話題を15回にわたって取り上げる。
(1)映像と文化関連
映像による文化と人間行動の研究(ミクロ文化事象分析、ベイト
ソンとミードによる母子相互作用研究)、映像手法と文化人類学およ
び映像人類学の現在(ヴィデオ化による多声的教育民族誌、ダンス
の映像人類学、写真による文化分析手法)、映画のよる文化の分析
(インドネシア映画と国民文化)
(2)映像リタラシーのワークショップ(J.Roush、J.Marshall, R.Garder,
T.Aschなど、また、 David Plath の日本の海女についての作品なども
とりあげる)
(3)感情と文化関連
感情についての諸研究レビュー、感情の人類学の研究
(R.Birdwhistel, M.Rosaldo, Edward Bruner等)
なお、講義は英語でおこなうが、非英語使用者にわかるようにゆ
っくりはっきり発音して行い、また、必要時に日本語要約通訳を交
えて進めていく。
参考書:
講義時に適宜指示するが、担当者の著作抜粋は以下。
Karl Heider,
Ethnographic Film, Univ. of Texas, 2006年改訂版
Cinema Indonesian:National Culture on the Screen, Univ. of Hawaii,
1991
Landscape of Emotion, Cambrigge Univ. Press, 1991
Seeing Anthropogy:Cultural Anthropology through Film. 3rd edition,
Allen & Bacon, 2004
担当教員から履修者へのコメント:
映像人類学は、書物による民族誌と民族誌映画の異同を扱うだけ
でなく、人間関係諸科学研究のために映像手法をどう用いるかとい
う方法論などを含む映像関連全般を扱う分野。この講義では、人間
の社会的相互作用におけるミクロ文化事象の映像による抽出分析、
感情表出の映像による研究など、コミュニケーション研究分野で映
像をもちいる研究を扱う。
担当者は、人類学的考古学研究(タイ)、心理人類学(ニューギニ
アのダニ族のフィールド調査、感情の人類学的研究〔インドネシア・
ミナンカバウについての民族誌調査〕)、上記記載の映像人類学を長
年研究し、近年は芸術の人類学的研究を行っている。人間とかなに
か、という人間学的人類学を志向するため、担当者は、人類学を中
心にしつつ学際的研究枠組みに立つ。そうした構想にたって学際的
話題を扱いながら、メディア研究・映像の社会学、母子相互作用の
心理学、映像人類学以外の文化人類学諸分野や、民俗学に関心をも
つ院生にとっても有益な講義としたい。
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度による評価)
7月27日(火):
講義内容:結婚、夫婦関係、ジェンダー
テキスト1:第4夜—第6夜
テキスト2:p. 310-312, p. 329-331
学生による中間報告と問題点の提起、討議
7月28日(水):
講義内容:人口学的視点、親子関係、ライフコース、離婚・再婚
テキスト1:第7夜
テキスト2:p. 303-304, p. 320-329
学生による発表と討議
7月29日(木):
講義内容:家族と階層、家族と労働、まとめ
テキスト1:第8夜—夜明け
テキスト2:p. 332-333
学生による発表と討議
2限と3限は主に講義にあてる。講義は基本的に英語で行うが、
必要に応じて、日本語を使用する。4限と5限は学生による発表、
ならびにディスカッションとする。発表はできれば英語が望ましい
が、必要に応じて、日本語も可とする。
授業の初日に、学生一人一人がトピックを選ぶ。このトピックに
ついて、概念的背景(Conceptual Backgrounds)、仮説(Hypotheses)、
及び先行文献(Literature Review)を含んだReview Paperを英語で執
筆する。長さはダブルスペースで2−5枚程度。レビュー方法、文献
引用の基本など、Academic Writingの基本に重点を置く。
学生一人一人は、このペーパーを元に発表する。英語による
Handouts(レジュメ)を必須とするが、中間報告、最終発表は日本
語でも良い。英語で発表する場合、Paperを棒読みするのは禁止す
る。パワーポイントや黒板を使用するなど、ビジュアルを駆使し、
他の学生が退屈しない工夫をこらすこと。
担当教員から履修者へのコメント:
まず、楽しい講義を心がけます。Critical Thinking(批判精神)を
重要視しますので、文献、講義、ならびに他学生の発表について、
質問や批判を歓迎します。討議などへの積極的な参加を義務づけま
すが、内容によって減点することはないので、どんどん発言して下
さい。
アドバイザーとして、渡辺秀樹教授が授業に参加します。
成績評価方法:
出席および授業参加(25%)、発表(25%)、Term Paperの内容(50%)。
授業中の発言や質問などは、ある程度の参加を義務づけます。英語
が得意でなくても、ハンディキャップにならないように成績をつけ
ます。
質問・相談:
授業の内容や履修するかどうかの相談などは、[email protected]まで。
短期集中講義という特殊な性格に鑑み、Paperの内容やその方法につ
いては、授業期間中に電話やe-mailにての問い合わせを受け付けま
す。中間報告は、主に、問題点の報告と解決の示唆にあてます。
社会学特殊講義
社会学特殊講義
文学部教授
浜 日出夫
授業科目の内容:
各自の研究テーマに関連する文献を講読し、論文作成の指導を行
なう。
テキスト(教科書):
使用しない。
参考書:
講義のなかで適宜紹介する。
授業の計画:
開講時に受講者と相談して決める。
成績評価方法:
平常点による
社会学特殊講義
2単位 (秋学期)
ライフコース研究の基礎と応用
講師
藤崎 宏子
授業科目の内容:
ライフコース研究は、1970年前後の欧米において、歴史学、人類
学、人口学、発達心理学、社会学など、複数の学問分野の関心が合
流するところで誕生した新しい研究視角、もしくはアプローチ法で
ある。日本では欧米の研究動向を受けて、約10年のタイムラグをお
いてその成果が導入され、複数の分野で受容されていった。
「ライフ
2単位 (春学期)
特別招聘教授
2単位 (秋学期)
ハイダー, カール G
授業科目の内容:
文化人類学・映像人類学および人間の相互作用・行動研究の立場
から、映像による文化・人間行動研究について全般的検討を行う。
29
博 士 課 程 Third Edition Horizon Textbook (Chapter 11、出版社の許可のもと、無
料で配布。約30ページ)
参考書:
特になし。
授業の計画:
7月20日(火):自己紹介、ならびにコースの内容説明
講義内容:家族の歴史、家族に関する理論と方法
テキスト1:前夜—第3夜
テキスト2:p. 305-p. 310, p. 312-320
Term Paperの例と発表の例
インターネットを利用したTerm Papersトピックの選択
コース」とは、もっとも素朴には、人間の誕生から死までの生涯に
わたる歩みを意味しており、とりたてて目新しい発想とはいえない
かもしれない。しかし、ライフコース研究の眼目は、人間の一生の
過程を全体社会の歴史変動と切り離さずに、相互関連的にとらえる
ところにおかれている。別言すると、ライフコース研究とは、個人
の時間(individual time)と社会の時間(historical time)の相互影響の様
態を解明しつつ、さまざまな社会現象を考察していこうとする立場
性の表明であり、約めていえば、それは社会学の基本的な関心事と
直接結びついている。この演習では、ライフコース研究の内外の文
献を読むことにより、その基本的概念や考え方を学ぶとともに、さ
まざまな研究テーマへのその応用可能性について考えることを目標
にする。
テキスト(教科書):
開講時に指示する。
参考書:
開講時に指示する。
授業の計画:
第 1回 ガイダンス
第 2回 ライフコース研究の基本概念と考え方(1)
第 3回 ライフコース研究の基本概念と考え方(2)
第 3回 ライフコース研究の主要成果-欧米の場合(1)
第 4回 ライフコース研究の主要成果-欧米の場合(2)
第 5回 ライフコース研究の主要成果-欧米の場合(3)
第 6回 ライフコース研究の主要成果-日本の場合(1)
第 7回 ライフコース研究の主要成果-日本の場合(2)
第 8回 ライフコース研究の主要成果-日本の場合(3)
第 9回 ライフコース研究の主要成果-日本の場合(4)
第10回 各自の研究テーマとライフコース研究の応用可能性(1)
第11回 各自の研究テーマとライフコース研究の応用可能性(2)
第12回 各自の研究テーマとライフコース研究の応用可能性(3)
第13回 各自の研究テーマとライフコース研究の応用可能性(4)
第14回 全体を通しての質問、総括討論
成績評価方法:
テキストの理解度及び授業参加、発言状況(80%)
研究テーマに関する個人発表の完成度(20%)
文化人類学特殊研究
他コースで提供されているので直接あつかわないが,学説をあつか
うのであれば,エバンズ=プリッチャードの大冊『アザンデ人たち
にみられる妖術・託宣・呪術』から始めたほうがよいであろうし,
彼に対するフランス系知識社会学派の影響を理解しておく必要もあ
る。解釈学的人類学は,ヴェーバー理解社会学に由来し,現象学・
解釈学理論におっているわけだが,その代表的論客のクリフォード・
ギアツの研究は,歴史,生態,親族,儀礼・宗教,市場・経済,政
治にまたがって研究範囲が一見ひろいばかりでなく,彼の立場は60
年代,70 年代,80 年代と変化がみられる。脱構築派の理解にはフー
コー等の現代思想,それに,マリノフスキー以来の代表的民族誌,
それらを批判して試みられたラビノーらの反省的民族誌認などの知
識が前提とされる。認知科学的人類学は人類学のみならず認知研究
の学際的知識を要する。ギアツの弟子であったモロッコ文化研究後
のラビノーは解釈学研究,フーコー研究,フランス文化社会論を経
て,90 年代から先端医療研究に転じたわけだが,科学技術の人類学
や先端医療の人類学には,自然科学先端研究・先端医療の最新学説
の知識などが要求される。フェミニスト人類学による文化批判,マ
イノリティ系人類学者による新「人種」論,ゲイ研究,第四世界ネ
イティヴ人類学の出現,等々,実にさまざまな試みがおこなわれて
いるし,生物学者にして哲学的フェミニスト人類学者ドナ・ハラウ
ェイの諸説は難解である。最近の考古人類学的進化適応環境理論は,
更新世時代の精神医学症状や芸術起源説とも関連して実におもしろ
いが,通常の狭い文化人類学の枠組みを超える姿勢が要求される。
というわけで,パラダイム検討を問題にする全体論的学際志向・嗜
好はもつものの,単発コースとして組むやりかたにより,テーマを
あつかえる範囲で毎年,より狭く限定せざるをえない。本年度は,
i)2007年度~2009年度まで北アメリカの代表的医療人類学者を招い
た流れをふりかえりつつ,医療人類学・心理人類学の学説を脱構築
派以降の現代人類学の流れに照らして検討する。それに関連して自
己と文化に関する諸研究をとりあげ、G.ベイトソンの研究の一部を
扱う。ii)さまざまな幅をもつ現代人類学の近年の展開をM.Fisher等の
見解を通して振り返り、カルチャルスターディーズとの関係をどう
仕切るか等の問題や文化人類学と科学技術研究、さらには、映像
人類学(本年度のK.ハイダー招聘教授の社会学講義の内容理解準備
作業となる)との関連について検討する。
文献は講義時に指示する。
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度による評価)
4単位 (通年)
文学部教授 鈴木 正崇
授業科目の内容:
前期は文化人類学・民俗学・宗教学に関連する英文の専門書を読
む予定で,候補として、Hair:Its Power and Meaning in Asian Cultures
1998.を挙げておく。最初の授業の時に候補を数冊挙げて履修者の希
望によって決定する。フィールドは東アジア(日本を含む)と南ア
ジ ア で あ る 。 後 期 は 英 文 の 学 会 誌 The Journal of the Royal
Anthropological Institute, American Ethnologist, American
Anthropologist, Cultural Anthropology, Journal of Asian Studies などから
履修者の主題にあった論文を選択して読む。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
文化人類学特殊研究
歴史民俗学特殊研究
講師
中西 裕二
授業科目の内容:
歴史人類学,歴史民俗学の諸研究に見られる,歴史と文化・民俗
文化の関係性について考察を深めていく。とくに歴史人類学と歴史
民俗学におけるAnthropology at Homeの持つ意義,日本の宗教民俗文
化を対象とした歴史と民俗の関係性を中心に進める。本年度は、網
野善彦、黒田俊雄の著作を人類学的に読むという作業を行う予定で
ある。
テキスト(教科書):
特に指定しない。
参考書:
講義中適宜指示する。
授業の計画:
1.ガイダンス(1 回)
2.歴史人類学と歴史民俗学(計4 回)
3.日本の宗教民俗研究と歴史人類学(計9 回)
4.フィールドワークと歴史人類学の関係性(計7 回)
成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点(出席状況および授業における発表による評価)
質問・相談:
授業終了後に受付けます。
4単位 (通年)
文学部教授
4単位 (通年)
宮坂 敬造
授業科目の内容:
文化人類学諸学説をその時代背景とパラダイムとのかかわりに留
意しつつ,社会認識論的分析の地平に立って検討していく。日本民
俗学の流れは他コースにあるので,本コースでは欧米にはじまった
国際的学派の検討が中心。また,学説特論なので地域研究という特
定地域中心という体裁はとらない。また,本コースの枠内ではバラ
ンスよくすべてにわたって諸学説を検討することはできないことに
も留意してほしい。言語人類学やエスノサイエンス学派については
文学研究科で一部あつかわれているようだが代表的言語学理論・社
会言語学の知識が不可欠となる。構造人類学とその批判については
かなりの社会哲学的素養が必要となるが,まずその前に人類学的親
族研究と社会組織研究展開の知識を要する。マイナーかもしれない
が象徴的文化コミュニケーション研究系フォークロア研究の諸学説
も技芸言語パフォーマンス表現分析に有効であるが,それを一分野
にふくむ文化記号論の領野もまことにひろい。現代の宗教人類学は
30
コミュニケーション特殊研究 4単位 (通年)
コミュニケーション特殊研究 4単位 (通年)
名誉教授 青池 慎一
メディア・ネットワークとコンテンツ
メディア・コミュニケーション研究所教授
授業科目の内容:
メディア・ネットワーク理論およびコンテンツ政策についての文
献を講読する。
テキスト(教科書):
第1 回の講義で紹介する。
授業の計画:
原則として輪読形式で講義を進めるが,詳細は第1回の講義で紹
介する。
成績評価方法:
授業内における口頭発表,討論への参加・貢献度,期末レポート
を含めた平常点による評価
コミュニケーション特殊研究 4単位 (通年)
メディアと文化の新理論
講師 藤田 結子
授業科目の内容:
メディア・コミュニケーション研究における、最新の分野の諸理
論を学ぶ。とくに、今後のメディア研究で主流となっていくであろ
う、ポスト・テレビジョンの電子メディアに焦点をあてる。主題と
して、春学期は「サイバースペースと文化」、秋学期は「トランスナ
ショナルメディアと文化」を取り上げ、その理論・議論を検討する。
テキスト(教科書):
授業中に文献(本の章、論文など)を指定する
参考書:
アルジュン・アパデュライ(2004)『さまよえる近代』平凡社
ダナ・ハラウェイ(2007)『猿と女とサイボーグ』青土社
Bell & Kennedy (2007) Cybercultures Reader 2nd ed. Routledge
Silverstone, Roger (2007) Media and Morality: On the Rise of the
Mediapolis. Polity ほか
授業の計画:
「サイバースペースと文化」(春学期)
1. 「メディアポリス」―現われの空間
電子メディアにおける公共性と複数性について、ハンナ・アレン
トとシルバーストーンの議論を比較検討する
2.サイバースペースと身体
サイバースペースと身体の問題について、ハラウェイ「サイボー
グ宣言」を検討する 3.サイバースペースとアイデンティティ
サイバースペースに現われる国民・人種・ジェンダーのアイデン
ティティに関して、ハラウェイ後~現在までの最新の理論・議論を
整理・考察する
「トランスナショナルメディアと文化」(秋学期)
1.「遠隔地ナショナリズム」と「ディアスポラの公共圏」
電子メディアと人の国際移動に関するアンダーソンとアパデュラ
イの理論を検討する
2.ディアスポラとメディア
世界のディアスポラのメディア状況と、これに関する理論・議論
を検討する
3.トランス/ナショナル・アイデンティティ
国境を越えるメディアによる国民アイデンティティの変容につい
て、事例研究をもとに考察する
担当教員から履修者へのコメント:
基礎知識がない学生でも、学ぶ意欲や関心があれば理解できるよ
うに進める
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業態度による評価(100%)
コミュニケーション特殊研究 4単位 (通年)
インターネットの社会心理学
文学部教授 李 光鎬
授業科目の内容:
インターネットを介して行われる様々な相互作用、情報検索行動
の緒側面について社会心理学の観点から検討する。また、インター
ネット上で行う実証的な研究方法についても学習する。
テキスト(教科書):
Adam N. Joinson et. al. eds.(2009),The Oxford Handbook of Internet
Psychology,Oxford University Press.
担当教員から履修者へのコメント:
テキストを事前に購入しておくこと。
成績評価方法:
・期末ペーパーによる評価
・平常点:出席状況および授業態度による評価
コミュニケーション特殊研究 4単位 (通年)
商学部准教授
菅谷 実
吉川 肇子
授業科目の内容:
組織コミュニケーションについて詳細に論じます。文献講読とと
もに,受講生の研究計画の検討なども行います。
テキスト(教科書):
指定せず。
参考書:
指定せず。
授業の計画:
授業は,論文輪読と,研究発表を各1 回ずつ繰り返す形式となり
ます。目安ですが,1 年でこれを13 回繰り返すことになります。
担当教員から履修者へのコメント:
受講生は,少なくとも以下の知識をすでに持っていることを前提
とします。①実験計画の知識(3 水準以上2 要因以上,繰り返しな
し・ありのデザイン両方,どのデザインについても下位検定の手
法),②多変量解析の知識(因子分析,クラスター分析,重回帰分
析,パス解析,共分散構造分析,判別分析,対数線型モデル)。③
SPSS またはSAS の知識(どちらかを使って分析ができること)。
成績評価方法:
・平常点(100点)で成績評価をします。
質問・相談:
水曜日8:00 ~ 8:40 428 室にて質問・相談を受け付けます。
社会学特殊演習
4単位 (通年)
法学部教授
有末 賢
授業科目の内容:
基本的には受講生の研究テーマの報告を主として授業を進めてい
く予定である。人数にもよるが,修士論文,博士論文,学会報告,
投稿論文などの中間報告として討論を進めていきたい。
31
博 士 課 程 授業科目の内容:
履修者の研究テーマを考慮して,関連するコミュニケーション理
論(マス・コミュニケーション理論,イノベーション普及理論など
を含む)および方法論について検討する。
テキスト(教科書):
特に指定しません。
参考書:
適宜示します。
授業の計画:
26 回の授業のうち,前半は,各人の研究テーマ,研究計画におけ
る諸論点について検討し,指導を行う。次に,各人の研究のさらな
る進展や論文完成のために必要な諸概念,諸理論,方法論などにつ
いて検討・指導を行う。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
平常点評価は,研究報告,論議についての評価をふまえて行う。
質問・相談:
授業時に適宜受付けます。また必要によって時間延長を行ったり,
別の時間帯に質問に関連する研究指導を行います。
場合によっては,文献の輪読,ゲスト・スピーカーの講演なども
考えられる。
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業内報告による評価。
社会学特殊演習
社会学・人類学など隣接する人間諸科学を包含したものである。社
会史は,具体的・歴史的事象を細部にわたり分析すると同時に,絶
えず新しい領域を開拓し,新しい方法論的枠組を創りだすことにあ
る。その意味で,固定した方法・領域をもたない。
本演習においてはその様な多様な側面のうち,フィールドワーク
を基礎とする歴史研究に焦点をあて,以下の3点を中心に議論・検
討する。
⑴ 歴史研究学の方法:文献史学とオーラルヒストリー
⑵ 研究者と研究対象との関係性:知的営みとしての歴史研究と
日常
⑶ 個と普遍の問題:個と大状況,日常と非日常
成績評価方法:
各自が研究中の専門のテーマでプレゼンテーションを行う
4単位 (通年)
法学部教授 大石 裕
授業科目の内容:
ジャーナリズム,政治コミュニケーションに関する文献を読む。
また,学会発表や論文作成に向けての研究発表も行う。
テキスト(教科書):
Allan,S. (eds) The Routledge Companion to News and Journalism,
Routledge.
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度による評価)
社会学特殊演習
社会学特殊演習
経済学部教授 鈴木 晃仁
4単位 (通年)
文学部准教授
授業科目の内容:
「医療と病気と身体の社会史」は、まだ比較的新しい領域ですが、
いくつかの重要な視点が研究の柱になっています。フーコーやドゥ
ーデンといった古典に加えて、医学史を考える上では必須となって
きた新しい視点が数多くあります。この授業では、論文や書物の一
章という形でそれらの古典を読んで理解するだけでなく、その理解
をいっそう深めるために、歴史資料の抜粋を読んで、それらの概念
がどう使えるのか、具体的な資料を分析するときにどのような限界
があるのかを身につけることが大きな目標になります。歴史資料と
しては、書物や医学論文などのありきたりの素材ではなく、カルテ
などの、より上級段階のジャンルの資料も使います。
テキスト(教科書):
授業中に指示する。
参考書:
その都度指示する。
授業の計画:
授業の開講時に指示します。
担当教員から履修者へのコメント:
医学史、科学史、医療人類学、医療社会学などの領域で、高い水
準の研究をしたいと思っている人には必須の授業になります。 周
辺の分野で、医療や病気に関心がある人にも役に立つでしょう。
成績評価方法:
授業中に課される課題を行ってください。
質問・相談:
メール
織田 輝哉
授業科目の内容:
本授業では,社会の慣習・制度・秩序についてその成立・維持・
変動を分析する上で、進化ゲーム理論・合理的選択理論等の視点か
ら説明を試みる諸研究を取り上げていく。とりあえずは、ロバート・
サグデン『慣習と秩序の経済学』を取り上げる。それ以降も、上記
のトピックスに関連する諸文献を取り上げていく予定である。具体
的な進め方については,参加者と相談して決めていきたい。
テキスト(教科書):
出席者とも相談の上決める。
授業の計画:
テキストを順次担当者が報告し,それに基づいて討論を行う。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
社会学特殊演習
4単位 (通年)
社会階層と新たな不平等
文学部教授 鹿又 伸夫
授業科目の内容:
社会階層と格差に関わる実証的研究を扱う。とくに世代間移動、
教育達成格差、所得格差、ジェンダー格差などに焦点をあてる。先
進各国の中で、若年者の失業、非正規雇用の増大、貧困層の拡大な
どが現れている国がみられる。またこうした新たな不平等問題と福
祉レジームを関連づける研究が盛んになってきている。そこで既存
の階層研究と、新たな研究動向を包括的に検討する。
テキスト(教科書):
履修者の関心・研究テーマと調整して選定する。
担当教員から履修者へのコメント:
鹿又担当の社会学特論(修士)
・社会学特殊研究(博士)とともに
履修することが望ましい。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
社会学特殊演習
4単位 (通年)
医学史の基本・根本の入門
社会学特殊演習
授業科目の内容:
「脱工業化・グローバリゼーション交差社会
*授業担当者の関根は,
の人種・民族・エスニシティ・ナショナリズム・多文化主義」の政
治・社会学の理論的研究を土台にして,現代オーストラリアを事例
とする地域研究を行っている。
*授業の形式は,各院生の研究報告をもとに質疑応答を行う演習授
業とする。博士論文作成を中心とした授業となるので,①博士論文
の内容に関連した先行研究としての研究書あるいは論文についての
報告・質疑応答,博士論文関連の調査報告に基づく質疑応答を行う。
②博士論文そのものに関する報告と質疑応答,また,③後期博士課
程の院生は『法学・政治学論究』をはじめ,所属学会における学会・
研究会報告,あるいは所属学会学『学会誌』への投稿を行わなけれ
ばならない。学会報告や投稿の前に報告と質疑応答を行いながら準
備を進める。
*本授業は,関根を指導・副指導教授とするものを中心に実施する
が,そうでない院生でも,博士論文作成に当たり参考になるので授
業に参加したいという院生は前もってメイルにて相談すること。
テキスト(教科書):
授業の性格からしてとくに指定なし
4単位 (通年)
経済学部教授
名誉教授
4単位 (通年)
グローバリゼーションと多文化交差社会の政治社会学―
オーストラリア・日本/世界の国際社会学
法学部教授 関根 政美
倉沢 愛子
清水 透
授業科目の内容:
歴史学におけるフィールドワークの重要性を認識するとともに,
その過程で行き当たるであろう様々な問題を考え,解決策を見出す
努力をする。
テキスト(教科書):
フィールドワークに基づいて書かれた研究書を皆で読みながら進
めていく。どの本を選ぶかは,受講生の顔ぶれを見てから決める。
参考書:
適宜指定する。
授業の計画:
社会史とは,人間社会を経済のみならず,政治・社会・文化など
さまざまな側面からなる全体ととらえる研究方法である。この全体
としての人間社会に接近する方法も,経済学のみならず,政治学・
32
参考書:
授業の性格からしてとくに指定なし
授業の計画:
*後期博士課程1年生:確定したテーマに従い,修士論文関連書や
論文についての分析・報告を行う。また,
『学会誌』投稿論文を書く
準備と書き上げるための報告と質疑応答を行う。
*後期博士課程2年生:引き続き博士論文関連の先行研究の収集と
分析などを引き続き行ない,博士論文の材料を蓄積する。必要に応
じて,博士論文関連書や論文についての分析・報告や,自身による
調査結果の報告・質疑応答を行う。
『学会誌』投稿論文を書き上げる
ための報告と質疑応答を行う。
*後期博士課程3年生:博士論文あるいは博士論文計画書の目次・
構成を確定するために報告・質疑応答を行う。博士論文計画書の準
備を行うと同時に,並行的に学会報告準備も行う。
担当教員から履修者へのコメント:
一流の研究者になることを目指してほしい。
成績評価方法:
平常点で行う(毎回の報告の内容),授業への参加態度(出欠数・
発言状況)などを勘案して決定する。成績のほしいものは授業最後
に総括レポートを提出すること
質問・相談:
メイルにて質問・相談を受け付ける。
メイルアドレスは:[email protected]
4単位 (通年)
文学部教授 渡辺 秀樹
授業科目の内容:
参加者の研究報告を中心とする(「社会学特論」とともに履修する
ことが望ましい)。
テキスト(教科書):
無し。
参考書:
その都度,紹介する。
授業の計画:
各回とも、履修学生の報告。学会発表や論文投稿のための報告を
中心としたい。
成績評価方法:
平常点:春/秋学期ごとに、少なくとも1回報告することが条件。
出席状況、議論への参加状況を総合的に見て評価。
文化人類学特殊演習
4単位 (通年)
文学部教授
鈴木 正崇
授業科目の内容:
文化人類学・民俗学・宗教学に関係する修士論文と博士論文の作
成のための指導を行なう。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
4単位 (通年)
経済学部教授 矢野 久
経済学部教授 飯田 恭
経済学部准教授 難波 ちづる
文化人類学特殊演習
4単位 (通年)
文学部教授 宮坂 敬造
授業科目の内容:
文化人類学諸学説をその時代背景とパラダイムとのかかわりに留
意しつつ,社会認識論的分析の地平にたって検討する演習をおこな
う。日本民俗学等の学説の流れは他コースであつかわれているので,
本コースでは欧米にはじまった国際的学派の検討が中心。本年度は,
医療および宗教(ただし,宗教学系プロパーの内容および現代の宗
教人類学系の話題は他コースで提供されているので,本コースでは
直接あつかわず,学説の関連の範囲で取りあげる),さらには文化精
神医学の動向の一部をとりあげて検討していく。主として80 年代以
降の文化批判人類学の流れとの関係であつかうが,一部は人類学的
医療・宗教研究の基礎的文献をもちいて学説に関する演習をおこな
う。ひとつの柱は,社会科学的でありつつも人文学的人類学思想史
といった色彩になり,単に調査にいってすぐ調べてわかることを報
告するという姿勢だけでなく,異文化理解調査方法論批判,ポスト・
コロニアリズム言説分析・心理人類学の衰退と復活などの話題もふ
まえた<理論的構造的動態理解>を重視する。文献については講義
時に指示するが,現代人類学の展開に関連した医療人類学、科学技
術人類学、カルチャルスターディーズの内容にも関連した広い問題
を文化人類学パラダイムにひきつけて扱う。文化人類学学説特論で
あつかう現代人類学,文化批判・社会認識枠組み再検討の人類学の
各種話題に関連する文献講読,履修学生の研究課題に関連する文献
検討を扱う科目。
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度による評価)
授業科目の内容:
本演習は近世・近代・現代のドイツ・フランス社会史を専門とす
る三名による共同授業である。人間社会を経済のみならず、政治・
社会・文化などさまざまな側面からなる<全体>ととらえる社会史
は、経済学のみならず、政治学・社会学・人類学など隣接する人間
諸科学の統合をめざしている。社会史は社会の歴史的変化を構造的
に把握するばかりでなく、人間主体の行動が社会の歴史的変化に関
与した側面を同時に重視している。ここで言う人間主体とは、社会
を動かしたとみなされる為政者にとどまらない。むしろ、社会の歴
史的変化に巻き込まれたとされる「普通の」人々が考察の中心に据
えられる。
テキスト(教科書):
とくに指定しないが、適宜テーマに即して指示する。
授業の計画:
担当する三名が専門的に研究としているテーマは多様である。近
世・近代ドイツ農村史を専門とする飯田は、
(1)土地(農地・林野)
の所有や利用に関する社会・経済・環境史的分析、
(2)家族・親族、
村落共同体、領主制に関する歴史人類学的分析、
(3)
「近代化」過程
に関する比較史的分析などを実践しており、中世やドイツ以外のヨ
ーロッパおよび日本の農村史にも関心を広げている。近現代フラン
ス植民地史を専門とする難波は、(1)第二次世界大戦期インドシナ
におけるフランス植民地統治政策の社会的・文化的側面の歴史的分
析、(2)第二次世界大戦後からインドシナ戦争にいたるフランスの
インドシナ復帰過程の社会史的考察、(3)フランスと日本人戦犯裁
判(サイゴン裁判、東京裁判)の政治史的分析、(4)第二次世界大
戦下フランスへのインドシナ労働動員の社会史的考察などを実践し、
日本の植民地支配やインドシナ以外のフランス植民地の統治政策や
その実態にも関心をもっている。ドイツ近現代社会史を専門とする
矢野は、(1)ナチ時代の労働者に関する企業史的分析、(2)ナチ強
制労働の比較史的研究、(3)戦後ドイツにおける外国人労働者の社
会史的分析、(4)戦争責任(戦後補償・犯罪追求)問題の比較史な
どをテーマにしており、近現代ドイツ警察の社会史などにも考察の
範囲を広げつつ日本との比較社会史をめざしている。
演習は受講者の研究領域と研究関心と関連するテーマに照準をあ
てて行う。上記の諸テーマに興味を抱くのであれば、受講を大いに
歓迎し、積極的な討論への参加を期待する。
成績評価方法:
発表と討論への参加を中心として平常点で評価する。
歴史民俗学特殊演習
4単位 (通年)
文学部教授
鈴木 正崇
授業科目の内容:
文化人類学・民俗学・宗教学の日本語文献を読む演習で,古典・
話題作・翻訳などを幅広く選定して,履修者の研究内容に応じたテ
キストを選び,報告や討論を行う。最初の時間に文献リストを配布
して予定を立てる。
参考書:
『文化人類学文献事典』弘文堂,2004
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
33
博 士 課 程 社会学特殊演習
社会学特殊演習
担当教員から履修者へのコメント:
遅刻,無断欠席は認めない。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
質問・相談:
授業終了後に行う。
コミュニケーション特殊演習 4単位 (通年)
文学部教授 李 光鎬
授業科目の内容:
この授業では,社会心理学およびメディア研究における実証的な
方法(調査、実験、内容分析等)および統計的分析技法について演習
を行う。履修者の修士論文研究についても主に方法論の観点から指
導を行う。
参考書:
演習の内容に応じて適宜関連文献を示す。
授業の計画:
履修者と相談しながら適宜決めていく。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
社会心理学特殊研究
社会心理学特殊研究
南 隆男
授業科目の内容:
メンターシップ(mentorship)/メンタリング(mentoring)と呼ば
れている事象について,その「基底」と現在時点における「意味」
とについて考察します。
テキスト(教科書):
最初の授業時に案内します。
参考書:
授業のその都度,随時に,紹介します。
授業の計画:
最初の授業時に案内します。
担当教員から履修者へのコメント:
生涯発達心理学また産業・組織心理学の基礎を修得されているこ
と。
成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
質問・相談:
授業のそのなかにおいて,ご遠慮なくどうぞ!
4単位 (通年)
メディア・ステレオタイピング-テレビによる異文化理解の可能
性と限界
メディア・コミュニケーション研究所教授 萩原 滋
授業科目の内容:
本年度は、国際コミュニケーション、異文化コミュニケーション
をテーマとして、特にテレビにおける各種の外国関連情報と人々の
外国認識との関連性に焦点を当てた研究を取り上げてみたい。テレ
ビ番組やニュースの国際流通には大きな偏りや歪みがあることが知
られているが、そのことが日本人の外国認識や評価にどのような影
響を与えているか。こうした問題に関して、これまでの研究の流れ
を概観し、最近の実証的研究を素材に検討を加えたい。
テキスト(教科書):
萩原滋・国広陽子編(2004)
「テレビと外国イメージ-メディア・
ステレオタイピング研究」勁草書房
萩原滋編著(2007)
「テレビニュースの世界像-外国関連報道が構
築するリアリティ」勁草書房
Larson, S.G. (2006)"Media & minorities: The politics of race in news
and entertainment" Rowman & Littlefield Publishers.
Dines, G., & Humez, J.M.(Eds.) (2003) "Gender, race, and class in
media: A text-reader" Sage.
Thussu, D.K. (Ed.)(2010) "International communication: A reader"
Routledge.
参考書:
特になし
授業の計画:
春学期は、上記のテーマに関してメディア・コミュニケーション
研究所で私たちが行っている過去及び現在の共同研究成果を紹介し、
その課題や問題点などを検討する(13回)。
秋学期は、欧米の研究を中心に、上記のテーマに関連する代表的
理論や研究成果について考察する予定(13回)。
なお取り上げる研究課題の詳細や授業の進め方については、受講
者と相談のうえで決定したい。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
社会心理学特殊演習
4単位 (通年)
キャリアとジェンダー
文学部教授 鈴木 淳子
授業科目の内容:
若年男女のキャリア発達とジェンダーにかかわる態度と行動の検
討を通して,現代社会において心理的安寧と幸福感をもってキャリ
アを形成するとはどのようなことであるかについて考察する。
テキスト(教科書):
第1回講義で紹介する。
参考書:
講義中適宜紹介する。
授業の計画:
テキスト・論文輪読と履修者の研究計画の検討を行う。
担当教員から履修者へのコメント:
遅刻・無断欠席は認めない。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
質問・相談:
講義終了後
社会心理学特殊演習
社会心理学特殊研究
4単位 (通年)
生涯発達心理学・キャリア発達論・組織行動論
名誉教授
4単位 (通年)
メディア研究の技法
メディア・コミュニケーション研究所教授 萩原 滋
4単位 (通年)
Ex-Role を考える
文学部教授
三井 宏隆
授業科目の内容:
私が担当する「社会心理学特論」
「社会心理学特殊研究」で取り上
げたテーマとの関連で受講者の研究技法の向上を図ると共に、各自
の研究テーマの啓発を試みたい。
テキスト(教科書):
指定しない
参考書:
特になし
授業の計画:
春学期には、
「社会心理学特論」、
「社会心理学特殊研究」と連動す
る形でメディア・ステレオタイピングに関連する研究の方法や分析
手法を取り上げる。(13 回)
秋学期には,春学期の作業を継続すると共に、受講者各自の研究
テーマについての発表と討議を行う。(13 回)
授業科目の内容:
Ex-Role という観点から,「個人と社会」について考える。今日の
ように変化の激しい社会においては,さまざまな形で社会的地位の
変動が生じる。それは同時に社会的役割の変化を伴うが,これまで
は主として新たに取得した役割への適応に焦点があてられてきた。
ここではそれまで保持してきた役割(ex-role)の方に焦点をあて,
当該者並びに関係者はそうした事態にどのように対処し,折合いを
つけようとしているかを文献を通して検討する。
テキスト(教科書):
特に指定せず。適宜ジャーナル論文を読む。
授業の計画:
履修者による報告,討論という形で進める。できれば授業の成果
を本にまとめたい。
34
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度による評価)
質問・相談:
随時うける。
社会心理学特殊演習
プロジェクトⅠ(B)
プロジェクトⅡ(B)
4単位 (通年)
文学部教授
三井 宏隆
遺伝と発達
授業科目の内容:
社会心理学特論(社会心理学特殊研究)とあわせて,2コマ続き
の授業として行うので履修者は両方に登録することが必要となる。
また履修者の必要に応じて論文指導を行う。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
社会心理学特殊演習
文学部教授
文学部教授
文学部助教
4単位 (通年)
授業科目の内容:
現今における我々「日本人」の,とりわけ,
「青年期・成人期」
(以
降)の生涯発達/キャリア発達の諸問題について,関連文献・論文
を参照しつつ,考察します。
テキスト(教科書):
最初の授業時に案内します。
参考書:
授業のその都度,随時に,紹介します。
授業の計画:
最初の授業時に案内します。
担当教員から履修者へのコメント:
生涯発達心理学また産業・組織心理学の基礎を修得されているこ
と。
成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
質問・相談:
授業のそのなかにおいて,ご遠慮なくどうぞ!
プロジェクトⅠ(C)
プロジェクトⅡ(C)
2単位 (春学期)
2単位 (秋学期)
言語と認知
文学部教授 伊東 裕司
言語文化研究所教授 大津 由紀雄
環境情報学部教授 今井 むつみ
授業科目の内容:
このプロジェクト科目では人間の記憶や判断における分析的・論
理的過程と非分析的・感性的過程の働き方について認知心理学的手
法によって研究し,また,言語知識の獲得・使用が論理と感性にど
のような効果を持つか,母語の特性とどのように相互作用するのか
なども研究します。担当教員と共同研究をしている海外の大学,研
究機関との連携した実験も行います。実験的な研究以外に,言語に
ついての理論的な研究も行い,言語機能の初期状態と安定状態の予
備的モデルを構築することも行います。また,成人と乳児を対象に
した事象関連電位による研究,成人を対象としたfMRI による脳研究
も行う予定です。
成績評価方法:
平常点による。
プロジェクトⅠ(A) 2単位 (春学期)
プロジェクトⅡ(A) 2単位 (秋学期)
渡辺
梅田
川畑
小嶋
安藤 寿康
山本 淳一
藤澤 啓子
授業科目の内容:
このプロジェクト科目では,双生児研究による論理的判断と感性
的判断の遺伝的素因の研究を行います。また,発達,とくに発達障
害研究による論理的判断と感性的判断の獲得過程の問題に取り組み
ます。したがって,実験による研究が主になります。青年期・成人
期の双生児コホートから,ゲノム研究のための縦断データを収集す
ることも行います。機能脳画像による実験も積極的に行います。
成績評価方法:
レポートおよび平常点による評価。
生涯発達心理学・キャリア発達論・組織行動論
名誉教授 南 隆男
文学部教授
文学部准教授
文学部准教授
講師
2単位 (春学期)
2単位 (秋学期)
茂
聡
秀明
祥三
プロジェクトⅠ(D)
プロジェクトⅡ(D)
(春学期)
授業科目の内容:
認知機能と脳機能の研究を重ね合わせて,現象を理解することを
目指す。
授業の計画:
各人が興味を持つテーマに関して,あるいは統一的なテーマに関
して各人が興味を持つ切り口から論文を読み,紹介する。
内容には行動(認知)のレベルと脳のレベルの両者の知見が含ま
れることが好ましい。
また希望により研究のまとめ方の助言・指導を行う。
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度による評価)
質問・相談:
随時うける。
2単位 (春学期)
2単位 (秋学期)
哲学・文化人類学
文学部教授 樽井 正義
文学部教授 宮坂 敬造
文学部教授 遠山 公一
授業科目の内容:
このプロジェクト科目では,倫理判断,美的判断における論理と
感性の役割を分析・研究します。そのうちのひとつでは,絵画にお
ける立体や位置の認知・推論,特に陰影についての文化的歴史的要
因による偏りについての理論を構築することを目指します。また,
文化人類学的研究では,科学と合理性と伝統的世界観,心の病等の
問題の検討を通じて,どのような環境で論理と感情が破綻をきたし,
また調和するのか,その条件を文化的多様性と関連づけて考察しま
す。したがって,この科目には,分析的な研究,実験的な研究,な
らびに,調査および現地事例観察を主体とする研究が含まれます。
成績評価方法:
レポートによる評価
(秋学期)
授業科目の内容:
認知機能と脳機能の研究を重ね合わせて,現象を理解することを
目指す。
授業の計画:
各人が興味を持つテーマに関して,あるいは統一的なテーマに関
して各人が興味を持つ切り口から論文を読み,紹介する。
内容には行動(認知)のレベルと脳のレベルの両者の知見が含ま
れることが好ましい。
また希望により研究のまとめ方の助言・指導を行う。
35
博 士 課 程 なお、この授業内容は、私が担当する「社会心理学特論」
「社会心
理学特殊研究」の履修を前提としている。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
プロジェクトⅠ(E)
プロジェクトⅡ(E)
2単位 (春学期)
2単位 (秋学期)
現地までの交通費は自己負担となります.
担当教員から履修者へのコメント:
通常授業のない時期、午後3コマ程度を5回予定しています.
昨年度は,夏休み終了に近い時期,三田祭期間中,冬休みに入っ
て間もない時期に実施しました.
担当者と履修者で調整をします.
論理・情報
文学部教授 西脇 与作
文学部教授 納富 信留
文学部准教授
エアトル, ヴォルフガング
授業科目の内容:
このプロジェクト科目では,日常の推論の論理モデルに言語的情
報・図形的情報・感性情報がどのように反映できるのかを解析しま
す。また,感性的直観と論理思考との関係,および図形的推論と言
語的推論の論理研究について理論モデルを構築し,これまでの認知
や情報科学・人工知能分野におけるモデルと比較検討します。これ
らは理論的な研究ですが,メンタルモデル理論とメンタルロジック
理論等の認知心理学的データに対する批判的検討を試みたり,機能
脳画像研究を通じて近年明らかにされてきた脳内デュアルシステム
に対する論理学的考察を行う等の実験科学的観点の研究も取り入れ
ます。論理と直観,論理と感性,エピステーメーとしての論証的知
識とドクサや実践的知識,等の伝統的な対立項に対して現代的な観
点から再検討を加えます。
テキスト(教科書):
授業で指示します。
参考書:
授業で指示します。
授業の計画:
受講者と相談の上、それぞれの研究に合わせて決めます。
担当教員から履修者へのコメント:
最初の授業には必ず出席して下さい。
成績評価方法:
平常点
プロジェクトⅡ(実践BF/UD学)
講義前にそれぞれの担当者からアサイメントがあり,その予習を
前提に講義と実習が行われます.
成績評価方法:
出席状況および授業への積極的参加度によって評価します.
質問・相談:
随時、電子メール[email protected]などで受け付けます
実験心理学特殊研究Ⅱ
講師
2単位 (秋学期)
増田
中野
木島
安村
池上 知子
授業科目の内容:
人は自分が暮らす社会的世界の成り立ちや、そこで生起する事象
をどのように理解しようとするものだろうか。これは社会心理学が
長年探求してきた基本問題の一つである。この問題に情報処理モデ
ルの枠組みを適用することによって答えようとしたのが社会認知研
究である。したがって、当初、この分野は、社会的判断や推論、社
会的事象の記憶など、人の社会行動の基礎をなす認知過程の理解を
目指すことを主たる学問的課題に掲げていた。しかし、今日では、
扱う問題も多岐にわたり理論も格段に深化した。特に、社会的場面
での感情や動機、それを支える意識レベルと無意識レベルの心理機
制については、非常に興味深い議論が展開されている。また、これ
まで個人内要因に関心が集中しがちであったのが、個人を取り巻く
社会構造と個人内過程の相互形成過程にも焦点が当てられるように
なってきた。それは、偏見や差別、格差や序列をめぐる研究に端的
に表れている。本講義では、このような社会認知研究の展開を講述
する。
成績評価方法:
集中講義期間中に実施する試験の結果
関係性を重視した「人と環境」学
文学部教授
経済学部教授
商学部准教授
環境情報学部教授
2単位 (春学期)
社会的認知研究の展開
直衛
泰志
伸彦
通晃
授業科目の内容:
国連障害者権利条約においては,すべての障害者によるあらゆる
人権及び基本的自由の完全かつ平等な享有を促進し,保護し,及び
確保すること並びに障害者の固有の尊厳の尊重を促進することを目
的とし,障害者は,様々な障壁との相互作用により他の者と平等に
社会に完全かつ効果的に参加することを妨げられてはならない,と
されています.
我が国においても,平成18年12月に施行されたバリアフリー新法
(高齢者,障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律)では,高
齢者と身体障害者に加え,新たに知的障害、発達障害、精神障害の
ある方も加えられ,すべての障害者が対象となることが明確化され
ました.
義塾においても,全学的なバリアフリー委員会が2008年より発足
しています.未来社会を先導する国際的教養人には,あらゆる社会
参加の場面において,バリアフリー/ユニバーサルデザイン(BF/
UD)の視点が必要となります.
このプロジェクト科目は,BF/UDについて,マルチキャンパス,
領域横断的な科目として,各講義担当者のキャンパス、研究室ある
いは外部の研究機関に赴き、講義と実習体験を通して学ぶ問題発見
型の授業です。
授業の計画:
第1回 BF/UD学とは何か?
第2回 身体・感覚障害者にとってやさしい社会
第3回 精神・発達障害者にとってやさしい社会
第4回 コンピュータ化社会にとってやさしい社会
第5回 まとめ・討論
計量行動学特殊研究Ⅱ
2単位 (秋学期)
環境情報学部教授
渡辺 利夫
授業科目の内容:
心理学で使用される分散分析および多変量解析を理論的側面およ
び実際的側面から学んでゆく。統計フリーソフトであるR 言語を使
用して,実際のデータを分析することによってデータ解析の力を強
化してゆく。
テキスト(教科書):
渡辺利夫著 フレッシュマンから大学院生までのデータ解析・R
言語 ナカニシヤ出版 2005
授業の計画:
1. 分散分析 1 ~ 3 週
2. 重回帰分析 4 ~ 6 週
3. 因子分析 7 ~ 9 週
4. 判別分析 10~ 11 週
5. 数量化理論 12 ~ 13 週
担当教員から履修者へのコメント:
パソコン持参
成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
質問・相談:
[email protected] にメールで可能
担当者の都合で,具体的な内容,順序は変更の可能性があります.
昨年度は,港区みなと障がい者福祉事業団,東京都健康長寿医療
センター,TOTO(株)UD研究所,SFC安村研究室に赴きました.
36
and spontaneous speech for young children with autism. Journal of
Autism and Developmental Disorders, 36, 655-664.
成績評価方法:
授業の出席とレポートによって評価する。
基礎行動学特殊研究Ⅱ
2単位 (春学期)
特別招聘教授 シュライブマン, ローラ
神経科学特殊研究Ⅱ
2単位 (春学期)
"Role and mechanisms of gene-environment interaction in brain
development and aging“
特別招聘教授 ブラウン, カテリーナ
授業科目の内容:
Lecturers:
Prof. Dr. Anna Katharina Braun, Otto von Guericke University
Magdeburg, Germany
The course will be divided into two interconnected parts:
K. Braun will outline the basic cellular mechanisms of brain
development (embryonic and postnatal phases). One major focus will be
on the impact of perinatal stress and learning on synaptic development
and reorganization, including behavioral development. Another focus will
cover neuropathological development in animal models and outline
behavioral pharmacological "therapeutical“ approaches, which unveil the
long-term cellular/synaptic consequences of drug treatments in the
immature juvenile brain.
成績評価方法:
レポート提出
精神医学特殊研究
4単位 (通年)
講師 石垣 琢麿
授業科目の内容:
精神医学の背景理論(歴史)といくつかの精神障害について詳し
く検討する。生物学的精神医学と最近の治療論についても言及する。
講義全体の目標は、
「精神の病理とその治療」を生物-心理-社会と
いう3システムズ・モデルに基づいて理解することである。
テキスト(教科書):
テキストは用いない。
参考書:
参考書は講義中に適宜指示する。
授業の計画:
6日間の集中講義を行う。
1日目:精神医学概論
2日目:診断およびアセスメント
3日目:気分障害、不安障害、摂食障害
4日目:統合失調症とその類縁障害
5日目:器質性精神障害、薬物依存、パーソナリティ障害
6日目:治療論
なお、順序は変更されることがある。
担当教員から履修者へのコメント:
活発な議論が行われることを期待する。
成績評価方法:
レポートにより評価する。
精神動作特殊研究
4単位 (通年)
[春] ヒューマンエラー・事故の心理学
[秋] 労働負担と作業環境の心理学
講師 臼井 伸之介 [春]
講師 尾入 正哲 [秋]
(春学期)
授業科目の内容:
精神動作研究,つまり知覚運動協応のようなテーマは古くから「技
能」の研究として,応用心理学の重要な研究課題であった。本研究
では技能習得と密接な関係にある人間の失敗,すなわちヒューマン
エラーに焦点を当て,その認知的発生プロセスについて解説する。
また高度にシステム化された現代社会において,人間の些細なミス
が大事故につながる可能性があるが,その事故発生に人間がいかに
関与するか,その防止に心理学がいかに貢献しうるか等について本
講義では考える。
37
博 士 課 程 授業科目の内容:
本講義では、発達臨床、特に自閉症スペクトラム障害への発達支
援について、研究方法、支援方法、研究成果の包括的理解を深める
ことを目的にする。乳幼児の全体的発達、対人関係、言語、コミュ
ニケーションなどのアセスメント方法、効果的な支援・介入方法、
単一事例研究計画法、など実際の研究成果をみながら講義する。ま
た、障害の原因、発達メカニズム、早期療育についての最先端の知
識、研究方法、支援技法の理解を促進する。
(1)自閉症スペクトラム障害の原因論について、母子関係説からワ
クチン説までの歴史的経過とそれらを支持、反証するデータを示し
ながら、批判的に検討する。
(2)自閉症乳幼児の評価・診断方法として、主としてADOS (Autism
Diagnostic Observation Schedule)、ADI-R(Autism Diagnostic InterviewRevised)を中心に解説する。1歳6ヶ月からの評価項目(音声的注意、
アイコンタクト、共同注意、模倣、音声理解など)を使った見立て
を行う。
(3)発達評価に用いる標準化されたアセスメント尺度(半構造的場
面での評価方法、発達検査、知能検査、言語検査、保護者の精神健
康度、など)についての概説を行う。
(4)乳幼児期からの発達促進に効果が実証されている「ピヴォタル
行動支援法(pivotal response teaching; PRT)」について、概略および具
体的な進め方、評価方法を概説する。その際、どのような発達プロ
ファイルに対してどのような支援方法が有効であるかの決定ルール
を含んだ分岐型発達支援カリキュラムの検討を行う。
(5)早期療育の米国での実践例として、病院併設の「乳幼児スクー
ル(Toddler’s school)」、家庭訪問支援のシステム、家庭訪問支援の
実際、幼稚園での構造的支援方法を紹介する。
(6)米国保健機構(National Institute of Health)によって、自閉症ス
ペクトラム障害の研究・臨床の拠点 (Autism Center of Excellence:
ACE)として10前後の大学が認定され、財政的支援を受けながら、自
閉症の遺伝、脳の発育過程、脳形態と機能、発達心理学的メカニズ
ム、発達支援方法の実証、などを精力的に行なっている。University
of California San DiegoのACEにおける研究の連携と統合、その成果に
ついて概説する。
英語での講義であるが、事前学習をしておくことで十分理解が可
能である。
テキスト(教科書):
Schreibman, L. (2005). The science and fiction of autism. Cambridge,
MA: Harvard University Press.
Koegel, L. K., & Koegel, R. L. (2006). Pivotal response treatments for
autism: Communication, social, & academic development. Baltimore,
MD: Paul H Brookes Publishing. (氏森英亞・小笠原恵(訳))(2009).
機軸行動発達支援法. 二瓶社.
参考書:
Courchesne, E., Karns, C. M., Davis, H. R., Ziccardi, R., Carper, R. A.,
Tigue, Z. D., Chisum,H.J., Moses, P., Pierce, K., Lord, C., Lincoln, A. J.,
Pizzo, S., Schreibman, L., Haas, R. H., Akshoomoff, N. A., &
Courchesne, R. Y. (2001). Unusual brain growth patterns in early life in
patients with autistic disorder: An MRI study. Neurology, 57, 245-254.
Ingersoll,B., & Schreibman, L. (2006). Teaching reciprocal imitation
skills to young children with autism using a naturalistic behavioral
approach: Effects on language pretend play, and joint attention. Journal
of Autism and Developmental Disorders, 36, 487-505.
McCleery, J. P., Ceponiene, R., Burner, K. M., Townsend, J., Kinnear,
M., and Schreibman, L. (2010). Neural correlates of verbal and non-verbal
semantic integration in children with autism spectrum disorders. Journal
of Child Psychology and Psychiatry, 51,277-286.
Schreibman, L., Stahmer, A. C ., Cestone-Barlett, V., & Dufek, L.
(2009). Brief report: Toward refinement of a predictive behavioral profile
for treatment outcome in children with autism. Research in Autism
Spectrum Disorders, 3, 163-172.
Sherer, M. R., & Schreibman, L. (2005). Individual behavioral profiles
and predictors of treatment effectiveness for children with autism. Journal
of Consulting and Clinical Psychology, 73, 525-538.
Whalen, C., Schreibman, L., & Ingersoll, B. (2006). The collateral effects
of joint attention training on social initiations, positive affect, imitation,
テキスト(教科書):
特に使用しない。
参考書:
『事故と安全の心理学』 三浦・原田(編)東京大学出版会 2007年
『交通行動の社会心理学』シリーズ21世紀の社会心理学10 蓮花
(編)北大路書房 2000年
『誰のためのデザイン?』 D.A.ノーマン著 野島(訳) 新曜
社 1990年
授業の計画:
およそ以下の計画で授業を実施する(内容・順序については一部
変更もある)。
1)現代社会における事故,ヒューマンエラーの実態
2)リスクとリスク認知
3)リスクテイキングとリスクコミュニケーション
4)ヒューマンエラー・ヒューマンファクターと規則違反
5)ヒューマンエラーの認知メカニズム研究
6)ヒューマンエラーの防止策
7)航空機事故におけるヒューマンファクターの問題
8)操作性に関する人間工学的研究(バリアフリーとユニバーサル
デザイン)
9)産業場面におけるリスクマネジメント研究
10)まとめ
担当教員から履修者へのコメント:
期間中に工場または研究所等の見学を実施する予定。
成績評価方法:
レポートによる評価(出席点も加味する)
質問・相談:
授業中に適宜受け付ける。
学的アプローチ,ゲシュタルト心理学,生態学的アプローチに関す
る論考を中心に精読している。
テキスト(教科書):
履修者と相談の上,単行本・雑誌論文の中から選択する.
授業の計画:
履修者の研究課題を考慮して課題論文を選択し,内容の調整をす
る。
担当教員から履修者へのコメント:
授業は日吉キャンパス心理学教室において行われる。
基本的にワークリミット方式をとるので,必ずしも授業の終了時
間に終わるとは限らない。
成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
質問・相談:
電子メール:[email protected]
発達心理学特殊演習
文学部教授
行動分析学特殊演習
4単位 (通年)
文学部教授 坂上 貴之
授業科目の内容:
徹底的行動主義、選択行動理論、行動的意思決定論に関する理論
的論文、あるいは、学位論文作成に関わるレビュー論文を読む。
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業態度による評価
これまでの実績に基づけば,原則として,出席状況と研究会への
貢献を加味した評価を行っている。
4単位 (通年)
知覚の基礎理論
文学部教授
山本 淳一
授業科目の内容:
本演習では、「臨床発達心理学の基礎」ならびに「発達支援の方
法」を系統的に学習する。まず、それらの概説を講義によっておこ
なう。次に、各テーマについての内外の最先端の研究を発表、討議
する演習を行う。テーマは、以下のものである。
(1)発達理論の概説
(2)発達支援の概説
(3)現代社会における発達支援
(4)発達障害への支援技法
(5)保育・育児における支援技法
(6)教育における支援技法
(7)職業における支援技法
(8)福祉における支援技法
(9)家族への支援技法
(10) 臨床発達心理学における評価方法
(11) 臨床発達心理学における面接方法
(12) 臨床発達心理学におけるチームアプローチ
(13) 臨床発達心理学における研究方法
(14) 臨床発達心理学の社会的役割と倫理
(15) まとめ
テキスト(教科書):
長崎勤・古澤頼雄・藤田継道(編著)(2002)「臨床発達心理学概
論:発達支援の理論と実際」シリーズ臨床発達心理学第1巻 ミネル
ヴァ書房
参考書:
資料を配布します。
授業の計画:
(1)春学期:
「臨床発達心理学の基礎」についての講義と演習を行う。
(2)秋学期:
「臨床発達心理学における支援技術」についての講義、
演習、事例検討を行う。
成績評価方法:
・レポートと試験による評価
・平常点による評価
質問・相談:
授業前後で随時受け付ける。
(秋学期)
授業科目の内容:
労働負担と作業環境の諸問題は,古くから産業心理学の重要な研
究課題であった。労働負担を適切なものにし,快適な作業環境を整
備することは,作業者の健康や安全にとって欠かせない条件である。
秋学期には,疲労や労働負担の評価法・交代制勤務の問題点・オフ
ィス環境の快適性・閉鎖環境の心理といったテーマについて概説す
る。産業現場や研究機関の見学も行う予定である。
テキスト(教科書):
特になし。
参考書:
向井・蓮花編『現代社会の産業心理学』福村出版
授業の計画:
1)産業心理学の歴史と方法
2)疲労と労働負担
3)労働負担の調査・検査法
4)労働時間と勤務制度
5)夜勤・交代制勤務
6)作業環境の快適性
7)環境の測定と評価
8)オフィス環境の現状と課題
9)物理的環境と社会的環境
10)閉鎖環境の心理
担当教員から履修者へのコメント:
心理学を学ぶ院生の一般知識・教養のひとつとして,実験心理学
の産業現場への応用について知ってほしいと思う。また応用研究に
ついて知ることは、基礎的研究の新たな着想を得る上でも役立つと
考える。
成績評価方法:
レポートによる評価(出席状況も加味する)。
質問・相談:
授業中に適宜受け付ける。
知覚心理学特殊演習
4単位 (通年)
臨床発達心理学の理論と実際
増田 直衛
授業科目の内容:
知覚心理学における重要な理論ならびに方法を過去から現在にい
たるまで,比較検討し,今後の知覚研究のあり方を探る。実験現象
38
質問・相談:
直接その場での自由な質問が最も望まれる。質問のためのアポイ
ントは随時受け付ける。
臨床心理学特殊演習Ⅱ
認知心理学特殊演習
授業科目の内容:
臨床心理学における心理査定,特に認知発達障害における特性査
定のための個別心理検査の中で,WISC-ⅢやK-ABC,DN-CAS とい
った,子どもの知的能力,認知能力を客観的に評価しようとする検
査は,子どもの認知面の弱さだけではなく,強さについても知るた
めの情報を提供しうる点で,特別支援教育の進展とあわせて,非常
に重要な位置づけを持つものとして活用範囲が広がっています。
この授業では,上述した心理検査を中心に,認知発達とその支援
に関わる心理検査の内容とその活用について概説します。
関連することとして,認知発達に関連する神経科学的研究知見な
らびに認知に関わる諸機能の発達とその障害についての概説もあわ
せて行います。
また,これらの知見をふまえた実際の事例対応についても検討す
る機会としたいと考えます。
テキスト(教科書):
田島信元ら(編著)「認知発達とその支援」(ミネルヴァ書房,
2002 年,2,800 円)
参考書:
本郷一夫・長崎 勤(編)
「別冊発達28 特別支援教育における臨
床発達心理学的アプローチ」(ミネルヴァ書房,2006 年,2,400 円)
授業の計画:
以下の計画で講義を行う予定です。
(1)認知発達の基礎(認知能力とは何か,認知発達の機構,認
知発達の神経科学的基礎,認知発達障害の査定など;計6回)
(2)時期ごとの認知発達と障害の特徴(乳幼児期,学齢期,成
人,老年期;計3回)
(3)認知発達障害とその対応(知能の障害への支援,学習の障
害への支援,社会的認知の障害への支援,認知発達障害への支援技
法,教育工学など;計4回)
成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
講師 岡崎 慎治
4単位 (通年)
人間の認知・記憶研究の最前線
伊東 裕司
授業科目の内容:
人間の認知・記憶に関する研究についての論文の講読,自分自身
の研究の発表,議論を行う。受講者は交代で,以下の3種類のすべ
てを,最低1回担当する。
1) 指定論文の紹介,およびディスカッション・リーダー:授業
担当者が指定した,認知・記憶に関する実験心理学的研究の論文の
内容を紹介し,討論のポイントを示し,討論の進行役を務める。担
当する学生は1週間前までに他の受講者に討論ポイントを示し,受
講者は当日までに論文を読み,討論ポイントに関する自分の意見を
整理しておくことが要求される。
2) 自分の研究の関連論文の紹介:自分の行っている研究に関連
する先行研究をまとめて紹介する。以下の条件を満たしていること
が要求される。a.複数の論文(目安として5編以上)をまとめるこ
と。自分の研究(未刊行でも可)を含んでいてもよい。b.整理の仕
方,問題点や将来の研究の展望などに独自のものを含み,自分の研
究課題との関連性を明確にすること。
3) 自分の研究の発表:自分の研究の計画,データ,考察などに
ついて発表を行う。完成していない研究でもかまわないが,研究の
理論的な位置づけに関しては認知心理学観点から明確に論じること。
発表,議論は英語で行う。
授業の計画:
受講者と相談の上決定します。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度による評価。議論への寄与を重
視します。)
生物心理学特殊演習Ⅰ
4単位 (通年)
文学部教授
渡辺 茂
授業科目の内容:
この講義は展望論文を書くための技法を学ぶものです。およそ100
篇程度の論文を読み,そのなかから重要とおもわれるものを紹介し,
最終的に論文に仕上げます。
テキスト(教科書):
なし
参考書:
なし
授業の計画:
1回 論文検索
2回 タイトルの付け方
3回 章の割り付け
4回 以降は論文の発表になります
成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
生物心理学特殊演習Ⅱ
臨床心理学特殊演習Ⅲ
講師 井上 雅彦
授業科目の内容:
Ⅰ 授業科目の内容
本演習では、
「社会・情動発達とその支援」を、実践事例を通じて
学習する。
特に、
「社会・情動発達の基礎」
「社会・情動発達のアセスメント」
「社会・情動発達の支援の実際」について詳述する。
Ⅱ 授業の計画
(1)社会・情動発達の基礎
社会・情動発達をとりあげることの臨床的意味
情動と社会性の基本理解
情動発達の個人差・文化差
胎児期から新生児期にみられる情動と関係の障害
乳幼児期にみられる情動と関係の障害
園や学級での集団参入における自己と関係の障害
思春期からのちの同一性の発達と関係の障害
(2)社会・情動発達のアセスメント
情動アセスメントの考え方と実際
他者媒介アセスメント・環境アセスメント
面接法による思春期・青年期の危機のアセスメント
ケース報告とフィードバックのすすめ方
模擬データによるアセスメント実習
(3)介入と支援の実際
社会・情動の障害と失調への支援:不登校、虐待、家庭内暴力、
行為障害、発達障害など
具体的支援のすすめ方:社会スキル訓練、行動面接
4単位 (通年)
講師
2単位 (春学期)
社会・情動発達とその支援
小嶋 祥三
授業科目の内容:
認知機能と脳機能の研究を重ね合わせて,現象を理解することを
目指す。
授業の計画:
各人が興味を持つテーマに関して,あるいは統一的なテーマに関
して各人が興味を持つ切り口から論文を読み,紹介する。
内容には行動(認知)のレベルと脳のレベルの両者の知見が含ま
れることが好ましい。
また希望により研究のまとめ方の助言・指導を行う。
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度による評価)
質問・相談:
随時うける。
39
博 士 課 程 文学部教授
2単位 (春学期)
認知発達とその支援
テキスト(教科書):
須田治・別府哲(編著)(2002)「社会・情動発達とその支援」シ
リーズ臨床発達心理学第3巻 ミネルヴァ書房
成績評価方法:
レポートによる評価
平常点
プロジェクトⅠ(A) 2単位 (春学期)
プロジェクトⅡ(A) 2単位 (秋学期)
行動修正特殊実習ⅠA
(春学期)
授業科目の内容:
認知機能と脳機能の研究を重ね合わせて,現象を理解することを
目指す。
授業の計画:
各人が興味を持つテーマに関して,あるいは統一的なテーマに関
して各人が興味を持つ切り口から論文を読み,紹介する。
内容には行動(認知)のレベルと脳のレベルの両者の知見が含ま
れることが好ましい。
また希望により研究のまとめ方の助言・指導を行う。
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度による評価)
質問・相談:
随時うける。
文学部教授 渡辺 茂
文学部准教授 梅田 聡
文学部准教授 川畑 秀明
講師 小嶋 祥三
4単位 (通年)
臨床発達心理学の実習
文学部教授
文学部助教
講師
山本 淳一
大森 貴秀
田熊 立
授業科目の内容:
本実習は,臨床発達心理学,行動修正,応用行動分析学の枠組み
と技法を中心として,発達臨床や発達支援において必要な諸技法の
習得を目的とした実習を行う。様々な発達障害を持つ子どもと保護
者に社会学研究科実習室に来談してもらい,十分な説明と合意を前
提として,(1)コミュニケーションの発達支援,(2)認知機能の発
達支援,(3)社会機能の獲得と情動の安定のための発達支援などを
行う。受講生は,担当のスーパーバイザーのもと,実際に発達支援
を実施する。実習を通して,発達障害の評価,発達検査・心理検査
などによるアセスメントの実施,発達の軸となる行動の抽出,技法
の選択と導入,単一事例研究計画法にもとづく介入効果の評価,学
校や園への波及効果の評価,保護者・関係機関へのコンサルテーシ
ョン,などを学ぶ。学年末には,事例報告を提出することを条件と
する。
テキスト(教科書):
山本淳一・池田聡子(2005)
「応用行動分析で特別支援教育が変わ
る」図書文化
参考書:
長崎勤・古澤頼雄・藤田継道(2002)
「臨床発達心理学概論」ミネ
ルヴァ書房
田島信元・子安増生・森永良子・前川久男・菅野敦(2002)
「認知
発達とその支援」ミネルヴァ書房
須田治・別府哲(2002)
「社会・情動発達とその支援」ミネルヴァ書房
岩立志津夫・小椋たみ子(2002)
「言語発達とその支援」ミネルヴ
ァ書房
担当教員から履修者へのコメント:
実習なので、毎回の出席が条件である。
成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点による評価
質問・相談:
随時受け付ける。
行動修正特殊実習ⅠB
(秋学期)
授業科目の内容:
認知機能と脳機能の研究を重ね合わせて,現象を理解することを
目指す。
授業の計画:
各人が興味を持つテーマに関して,あるいは統一的なテーマに関
して各人が興味を持つ切り口から論文を読み,紹介する。
内容には行動(認知)のレベルと脳のレベルの両者の知見が含ま
れることが好ましい。
また希望により研究のまとめ方の助言・指導を行う。
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度による評価)
質問・相談:
随時うける。
プロジェクトⅠ(B)
プロジェクトⅡ(B)
2単位 (春学期)
2単位 (秋学期)
遺伝と発達
文学部教授 安藤 寿康
文学部教授 山本 淳一
文学部助教 藤澤 啓子
授業科目の内容:
このプロジェクト科目では,双生児研究による論理的判断と感性
的判断の遺伝的素因の研究を行います。また,発達,とくに発達障
害研究による論理的判断と感性的判断の獲得過程の問題に取り組み
ます。したがって,実験による研究が主になります。青年期・成人
期の双生児コホートから,ゲノム研究のための縦断データを収集す
ることも行います。機能脳画像による実験も積極的に行います。
成績評価方法:
レポートおよび平常点による評価。
4単位 (通年)
臨床発達心理学の実習
文学部教授 山本 淳一
文学部助教 大森 貴秀
講師 田熊 立
授業科目の内容:
行動修正実習ⅠAと同じ。
テキスト(教科書):
行動修正実習ⅠAと同じ。
参考書:
行動修正実習ⅠAと同じ。
担当教員から履修者へのコメント:
実習なので、毎回の出席が条件である。
成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点による評価
質問・相談:
随時受け付ける。
プロジェクトⅠ(C)
プロジェクトⅡ(C)
2単位 (春学期)
2単位 (秋学期)
言語と認知
文学部教授 伊東 裕司
言語文化研究所教授 大津 由紀雄
環境情報学部教授 今井 むつみ
授業科目の内容:
このプロジェクト科目では人間の記憶や判断における分析的・論
理的過程と非分析的・感性的過程の働き方について認知心理学的手
法によって研究し,また,言語知識の獲得・使用が論理と感性にど
のような効果を持つか,母語の特性とどのように相互作用するのか
なども研究します。担当教員と共同研究をしている海外の大学,研
究機関との連携した実験も行います。実験的な研究以外に,言語に
ついての理論的な研究も行い,言語機能の初期状態と安定状態の予
40
備的モデルを構築することも行います。また,成人と乳児を対象に
した事象関連電位による研究,成人を対象としたfMRI による脳研究
も行う予定です。
成績評価方法:
平常点による。
プロジェクトⅠ(D) 2単位 (春学期)
プロジェクトⅡ(D) 2単位 (秋学期)
哲学・文化人類学
文学部教授 樽井 正義
文学部教授 宮坂 敬造
文学部教授 遠山 公一
授業科目の内容:
このプロジェクト科目では,倫理判断,美的判断における論理と
感性の役割を分析・研究します。そのうちのひとつでは,絵画にお
ける立体や位置の認知・推論,特に陰影についての文化的歴史的要
因による偏りについての理論を構築することを目指します。また,
文化人類学的研究では,科学と合理性と伝統的世界観,心の病等の
問題の検討を通じて,どのような環境で論理と感情が破綻をきたし,
また調和するのか,その条件を文化的多様性と関連づけて考察しま
す。したがって,この科目には,分析的な研究,実験的な研究,な
らびに,調査および現地事例観察を主体とする研究が含まれます。
成績評価方法:
レポートによる評価
プロジェクトⅠ(E)
プロジェクトⅡ(E)
担当者の都合で,具体的な内容,順序は変更の可能性があります.
昨年度は,港区みなと障がい者福祉事業団,東京都健康長寿医療
センター,TOTO(株)UD研究所,SFC安村研究室に赴きました.
2単位 (春学期)
2単位 (秋学期)
現地までの交通費は自己負担となります.
担当教員から履修者へのコメント:
通常授業のない時期、午後3コマ程度を5回予定しています.
昨年度は,夏休み終了に近い時期,三田祭期間中,冬休みに入っ
て間もない時期に実施しました.
担当者と履修者で調整をします.
論理・情報
文学部教授 西脇 与作
文学部教授 納富 信留
文学部准教授
エアトル, ヴォルフガング
授業科目の内容:
このプロジェクト科目では,日常の推論の論理モデルに言語的情
報・図形的情報・感性情報がどのように反映できるのかを解析しま
す。また,感性的直観と論理思考との関係,および図形的推論と言
語的推論の論理研究について理論モデルを構築し,これまでの認知
や情報科学・人工知能分野におけるモデルと比較検討します。これ
らは理論的な研究ですが,メンタルモデル理論とメンタルロジック
理論等の認知心理学的データに対する批判的検討を試みたり,機能
脳画像研究を通じて近年明らかにされてきた脳内デュアルシステム
に対する論理学的考察を行う等の実験科学的観点の研究も取り入れ
ます。論理と直観,論理と感性,エピステーメーとしての論証的知
識とドクサや実践的知識,等の伝統的な対立項に対して現代的な観
点から再検討を加えます。
テキスト(教科書):
授業で指示します。
参考書:
授業で指示します。
授業の計画:
受講者と相談の上、それぞれの研究に合わせて決めます。
担当教員から履修者へのコメント:
最初の授業には必ず出席して下さい。
成績評価方法:
平常点
講義前にそれぞれの担当者からアサイメントがあり,その予習を
前提に講義と実習が行われます.
成績評価方法:
出席状況および授業への積極的参加度によって評価します.
質問・相談:
随時、電子メール[email protected]などで受け付けます
教育学特殊演習
文学部教授
関係性を重視した「人と環境」学
増田
中野
木島
安村
真壁 宏幹
授業科目の内容:
この演習は、いわゆる「傘科目」で、教育学専攻の修士および博
士課程に在籍する学生は必ず一度は履修しなければならないもので
ある。
(基本的には一年次に履修してほしい。)内容は、
「教育学とは
何か」を巡ってなされる。この基本的問題を、各自の研究領域、各
自の研究課題に即し考察することを目指す。具体的には、自分が属
する(属するであろう)学会におけるこの種の議論を学会誌などに
あたって調べたり、自らが拠って立つ研究方法の歴史的変遷を考察
したりしながら発表形式で進めていきたい。
テキスト(教科書):
今のところ考えていない。
参考書:
適宜指示する。
授業の計画:
初回に受講者と協議の上、決定したい。
担当教員から履修者へのコメント:
異分野の研究にも積極的に関心を寄せながら参加してほしい。
成績評価方法:
出席と年度の終わりに提出を求めるレポートで決定する。
質問・相談:
授業時に。
プロジェクトⅡ(実践BF/UD学) 2単位 (秋学期)
文学部教授
経済学部教授
商学部准教授
環境情報学部教授
4単位 (通年)
直衛
泰志
伸彦
通晃
授業科目の内容:
国連障害者権利条約においては,すべての障害者によるあらゆる
人権及び基本的自由の完全かつ平等な享有を促進し,保護し,及び
確保すること並びに障害者の固有の尊厳の尊重を促進することを目
的とし,障害者は,様々な障壁との相互作用により他の者と平等に
41
博 士 課 程 社会に完全かつ効果的に参加することを妨げられてはならない,と
されています.
我が国においても,平成18年12月に施行されたバリアフリー新法
(高齢者,障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律)では,高
齢者と身体障害者に加え,新たに知的障害、発達障害、精神障害の
ある方も加えられ,すべての障害者が対象となることが明確化され
ました.
義塾においても,全学的なバリアフリー委員会が2008年より発足
しています.未来社会を先導する国際的教養人には,あらゆる社会
参加の場面において,バリアフリー/ユニバーサルデザイン(BF/
UD)の視点が必要となります.
このプロジェクト科目は,BF/UDについて,マルチキャンパス,
領域横断的な科目として,各講義担当者のキャンパス、研究室ある
いは外部の研究機関に赴き、講義と実習体験を通して学ぶ問題発見
型の授業です。
授業の計画:
第1回 BF/UD学とは何か?
第2回 身体・感覚障害者にとってやさしい社会
第3回 精神・発達障害者にとってやさしい社会
第4回 コンピュータ化社会にとってやさしい社会
第5回 まとめ・討論
教育哲学特殊演習
成績評価方法:
成績評価は平常点。
4単位 (通年)
教育における「創造的思考」とは何か
講師
生田 久美子
教育哲学特殊研究Ⅱ
授業科目の内容:
本講の目的は、教育において目指されることの一つである「創造
性」や「創造的思考」に焦点を当て、その生成過程を具体的な事例
を通して考察し、最終的にはその構造を明らかにすることにある。
「創造性」や「創造的思考」はしばしば、人間の特殊な「直観」や個
人的な「才能」に還元されて語られるが、本講ではそうした解釈を
超えて、創造的事象の新たな分析的視座を探っていく。さらに、
「創
造的思考」と「知的思考」の違いについても議論する。この目的に
沿って、今年度は、ハーバード大学のプロジェクト・ゼロでの研究
成果の一つである、D.N.Perkins著 "The Mind's Best Work"(原著)
を輪読しながら、その手がかりを探っていく。
テキスト(教科書):
D.N.Perkins著 "The Mind's Best Work" Harvard University Press,
1994(初版1981)
参考書:
講義内で指示する。
授業の計画:
[春学期]1回 オリエンテーション
2~5回 Witness to Invention/Creative Moments
6~9回 Ways of the Mind/Critical Moments
10~13回 Searching For/Plans Down Deep
14、15回 まとめおよび予備日
[秋学期]1限 オリエンテーション
2~5回 Plans Up Front/Lives of Inquiry
6~9回 Having It/The Shape of Mind
10~13回 「創造的思考」と「知的思考」の違いは何か
14~15回 レポート発表 成績評価方法:
レポート発表による評価、および
平常点:出席状況および授業態度による評価
質問・相談:
適宜受け付ける。
教育哲学特殊演習
文学部教授 真壁 宏幹
授業科目の内容:
19世紀末から20世紀前半にかけてのドイツ及びアメリカにおける
教育学と心理学の関係を思想史的に考察する。春学期は心理学史の
文献(英語および日本語)を読むことを中心に、秋学期は参加者自
身が関心を持った心理学者を取り上げ発表することを中心に進めて
いきたい。
テキスト(教科書):
初回にいくつか候補を出し合い、決定したい。
参考書:
初回に指示する。
授業の計画:
初回に決定する。
担当教員から履修者へのコメント:
最終的には論文作成まで至りたいので、そのつもりで参加してほ
しい。
成績評価方法:
平常点および最後の論文で評価を決定する。
質問・相談:
授業時に。
教育史特殊演習
文学部教授 山本 正身
授業科目の内容:
近代社会において教育とは,意図的・計画的に組織された学校と
いう機関を通して,国家・社会の発展に必要とされる知識・技能を
その将来を担う成員に授ける営み,として理解されている(少なく
とも,これが近代社会での教育認識の中核をなしている)。今日の私
たち一般の教育認識も,おそらく以上のような理解の線に沿って形
成されている,と見なしてよい。
だが,目を前近代社会に転ずると,そこには上記のものとは異質
の教育認識が様々な主張となってあらわれていた。概していえば,
その教育認識とは一定の組織や計画,あるいは場合によっては「教
える」という働きかけをも前提としない,その意味で外側からの形
成という意味合いの稀薄なものであったといえる。それゆえ,前近
代社会においては教育思想と呼ぶことのできる思想は微弱であった,
と評されることもある。
ただし,こうした「教える」ことに関わる思想の微弱さは,必ず
しも人間形成に関わる思想全体が未成熟な段階に止まっていたこと
を意味するわけではない。たとえ「教える」思想が微弱・稀薄であ
ったとしても,前近代社会には,主体的・自律的に「学ぶ」ことの
意義を説く思想が普及していたからである。そして,前近代社会に
おいて「学び」の思想を代表するものが儒学思想であったことはい
うまでもない。
本演習は,以上のことを踏まえ,
「学び」の視点から人間形成の問
題を論じた思想体系として,いわゆる「古義学」に着眼点を据える。
その上で、古義学の学祖伊藤仁斎(1627-1705)の主著『論語古義』
の「大註」および「論註」の読み下しと文意の把握に努める。
『論語
古義』のテクストには天理大学附属天理図書館古義堂文庫所蔵の仁
斎生前最終稿本を使用する。同稿本(漢文表記)には原則として送
り仮名・返り点は付されていないが、それらが付された刊本を併せ
て参照することで履修者の便宜を図ることにする。なお,授業形態
は毎回「輪読」を重ねるものとなる。
テキスト(教科書):
上記文献のコピーを配布する。
参考書:
授業時に適宜指示する。
授業の計画:
授業開始後,参加者と相談して決定する。
担当教員から履修者へのコメント:
出席を重視する。無断欠席・遅刻は認めない。
4単位 (通年)
文学部教授 舟山 俊明
授業科目の内容:
この授業では2009年刊行の学会記念誌『教育哲学研究』別冊100号
掲載の諸論考の中から幾つかの代表的な論文を取り上げ、
「教育理論
のメタ分析」を行い、教育学研究の意味と視座を再度検討します。
テキスト(教科書):
『教育哲学研究』記念100号(教育哲学会、2009)および関連文献
参考書:
授業内で適宜指示する。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
4単位 (通年)
近現代ドイツ教育学史
文学部教授
4単位 (通年)
江戸儒学の教育思想史的検討
教育学研究の視座
教育哲学特殊研究Ⅰ
4単位 (通年)
舟山 俊明
授業科目の内容:
以下のテキストを輪読しながら19 世紀後半から20 世紀初頭ドイツ
における教育学史(精神科学史を含む)一般を,当時の精神史や社
会史を背景にして考察しながら,その現代的意義を考えます。
テキスト(教科書):
Dietrich Benner:
Hauptstrmungen der Erziehungswissenschaften.Weinheim 3.Aul.1991
(版を重ね定評あるテクストゆえ、これ以後の新版が存在すると考
えられる)
参考書:
授業内で適宜指示する。
担当教員から履修者へのコメント:
履修希望者には中級程度のドイツ語能力が求められる。
42
成績評価方法:
・平常点:出席状況および授業態度による評価(100%)
質問・相談:
授業中に随時受け付ける。また電子メールでも受け付ける。
電子メールアドレス:[email protected] 。
4単位 (通年)
教職課程センター教授
米山 光儀
比較教育学特殊演習
授業科目の内容:
主に教育史に関わる論文作成指導を行なう。学会・研究会での発
表準備も対象とする。授業では原則として,参加者が執筆してきた
論文を検討する。なお,論文作成に必要な先行研究の検討を、この
授業で行うことも可能である。授業は時間内に終了しないこともあ
るので履修にあたっては注意すること。
担当教員から履修者へのコメント:
しっかりした問題意識を持って参加すること。
成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
教育史特殊研究Ⅰ
文学部教授 松浦 良充
授業科目の内容:
比較教育(学)研究(歴史的・思想的分野を含む)の課題に関す
る認識と方法論的な自覚を深化させることをめざして、履修者各自
の個別研究テーマに関する報告・相互検討を行う。学位論文・学会
紀要等投稿論文執筆や学会等発表の準備が中心となる。
テキスト(教科書):
特に指定しない。ただし次の文献を読んだことのない場合(版は
問わない)には、秋学期開始までに各自読了しておくこと。
Wayne C. Booth, Gregory G. Colomb, and Joseph M. Williams ed.,
The Craft of Research: Chicago Guides to Writing, Editing, and
Publishing, Third Edition, (Chicago: University of Chicago Press, 2008).
参考書:
特に指定しない。
授業の計画:
「授業の計画」は、授業時に履修者と協議しながら立案する。必
要な事項については、以下のWeb Site(「大学院ゼミ」のページ)に
掲載する。
http://matsusemi.jpn.org
担当教員から履修者へのコメント:
比較教育(学)分野を専攻する院生でなくても、自らの研究課題
の視野や方法を拡充することに意欲や野心のある院生であれば、履
修を歓迎する。
成績評価方法:
出席状況および授業時の発表の内容・成果にもとづいて評価する。
質問・相談:
授業時に随時。
4単位 (通年)
研究論文(日本教育史)執筆の技法
文学部教授
山本 正身
授業科目の内容:
基本的に受講者の執筆した論文を相互に検討する。それを通して
日本教育史の分野において,研究論文の執筆にどのような手順や要
件があるのか,またどのような内容や形式を備えていることが求め
られるのか,などを吟味する。ただし,この作業は単に論文作成の
ためのハウツーを問題にするのではなく,「日本教育史を研究する」
ということのそもそもの研究上の意味を自覚的に問うことから始め
られる。
受講者には,一年間を通して不断に研究論文の執筆とその経過報
告が課せられることになる。その意味からも積極的かつ意欲的な学
生の参加を希望するものである。なお,授業のスケジュールは受講
者が確定した段階で決定する。
テキスト(教科書):
とくに指定しない。随時コピー資料を配付する。
参考書:
授業時に適宜指示する。
授業の計画:
授業開始後,受講者が確定した段階で,受講者と相談の上決定す
る。
担当教員から履修者へのコメント:
出席を重視する。無断欠席・遅刻は認めない。
成績評価方法:
・平常点:出席状況および授業態度による評価(100%)。
質問・相談:
授業中に随時受け付ける。また電子メールでも受け付ける。
電子メールアドレス:[email protected] 。
教育史特殊研究Ⅱ
比較教育学特殊研究Ⅰ
4単位 (通年)
大学・高等教育改革に関する理論的・批判的検討
文学部教授 松浦 良充
授業科目の内容:
現在進行中の日本および世界における大学・高等教育・中等後教
育改革にかかわる政策や実践について、比較教育(学)的な観点か
ら、理論的・批判的検討を行う。特に、現在の改革動向の分析や政
策提言において主流を占めている実証社会学的アプローチ=機能主
義的視点に対して意識的に批判的なスタンスをとることで、大学・
高等教育研究における学問的・方法論的なオルタナティヴを模索し
たいと考えている。
課題は、理念・思想(大学像)、制度・システム、組織、行財政、
教育/学習方法・実践、学生問題(学力・意欲・適応問題を含む)、
教職員問題(FD/SD論・研究論を含む)、入学者選抜、キャリア指
導、など多岐にわたる。このうち、春・秋学期にひとつずつテーマ
を設定し、履修者の共同プロジェクトの形態で進める。
テキスト(教科書):
特に指定しない。
参考書:
特に指定しない。
授業の計画:
「授業の計画」は、授業時に履修者と協議しながら立案・確定す
る。必要な事項については、以下のWeb Site(「大学院ゼミ」のペー
ジ)に掲載する。
http://matsusemi.jpn.org
担当教員から履修者へのコメント:
比較教育(学)分野や大学・高等教育研究を専攻する院生でなく
ても、自らの研究課題の視野や方法を拡充することに意欲や野心の
ある院生であれば、履修を歓迎する。
4単位 (通年)
学校沿革史を考える
教職課程センター教授
4単位 (通年)
比較教育(学)研究の課題と方法
米山 光儀
授業科目の内容:
この授業では、学校沿革史、特に大学史編纂について考える。大
学史の編纂は、なぜ行われるのであろうか。また、それはどのよう
に行われ、教育史研究者はそれにどのように関わるのであろうか。
この授業では、大学史編纂に関わった教育学研究者の著書や成果な
どを検討すると共に、実際に編纂されたいくつかの大学の学校沿革
史を検討したい。詳細は、第1回目の授業で相談するので、必ず出席
のこと。
参考書:
『慶應義塾百年史』,『東京大学百年史』,『早稲田大学百年史』な
どの学校沿革史。
老川慶喜・前田一男編著『ミッション・スクールと戦争:立教学
院のディレンマ』、
43
博 士 課 程 教育史特殊演習
中野実研究会編『反大学と大学史研究』、
寺﨑昌男・別府昭郎・中野実編『大学史をつくる』など。
担当教員から履修者へのコメント:
しっかりした問題意識を持って参加すること。
成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
成績評価方法:
出席状況およびプロジェクトの成果報告論文(レポート)にもと
づいて評価する。
質問・相談:
授業時に随時。
比較教育学特殊研究Ⅱ
成績評価方法:
・レポートによる評価
春学期,秋学期の終了時,各発表のスライドについてのコメント
に授業当日のディスカッションから考察したコメントを加えて英語
で提出してください。
・平常点
発表者以外も毎回最低1回の発言・質問をもって出席と見なしま
す。黙って座っているだけではダメです。また無断で10 分以上の遅
刻,あるいは欠席が授業回数の2割を越えた場合は,評価の対象外
となります。
4単位 (通年)
講師
坂本 辰朗
授業科目の内容:
本コースでは、ジェンダーの視点から19世紀以降のアメリカ合衆
国大学史を辿っていきます。1936 年のハーバード大学の成立から19
世紀末の「ユニバシティの時代」へ、さらには、世界の COE(center
of excellence)へと、アメリカ合衆国の大学は350 年余の歴史の中で
大きく変貌する中、日本を含む各国の高等教育へ理念的にも制度的
にも大きな影響をあたえてきました。ジェンダーの視点を入れるこ
とで、これまで見過ごされてきた問題が明らかになるだけでなく、
ヒストリオグラフィーそのものが変貌することを、事例研究を通じ
て明らかにしていきます。
テキスト(教科書):
以下の二つを基本的テキストとしますが、この他にも日米で書か
れた論文および第一次史料を検討していきます。
1.坂本辰朗『アメリカ大学史とジェンダー』(東信堂、2002年)
2.Roger L. Geiger. The American College in the Nineteenth Century.
(Vanderbilt University Press, 2000)
参考書:
レファレンスリストを配布します。
授業の計画:
以下のうち、1を除いて、各内容をほぼ二回に分けて検討していきます。
1. オリエンテーション:ジェンダーの視点からアメリカ合衆国大
学史を辿る意義
2. 19世紀のアメリカ合衆国大学史の歴史区分
3. 女性の高等教育の系譜
4. セミナリー・モデルの意義
5. 男女共学制大学の成立
6. 州立大学におけるジェンダーの問題
7. 女性の高等教育振興運動
8. 中等教育と高等教育のアーティキュレーションとジェンダー
9. 女性の大学卒第一世代と新たな高等教育拡大運動
10. 大学教授職とジェンダー
11. コミュニティ・ジュニア・カレッジ
12. フィランソロピーと大学
13. アカデミック・フリーダム
14. アクレディテーションとジェンダー
15. 高等教育マスター・プラン
担当教員から履修者へのコメント:
アメリカ合衆国史についての予備知識は特に必要としません。
成績評価方法:
授業への貢献とプリゼンテーションを評価します。
質問・相談:
質問等は開講時に配布されるシラバスに記載されたメール・アド
レスまで送って下さい。
教育心理学特殊演習
教育心理学特殊演習
4単位 (通年)
文学部教授 安藤 寿康
教職課程センター教授 伊藤 美奈子
教職課程センター教授 鹿毛 雅治
授業科目の内容:
この科目は広く教育心理学に関連する領域を研究するものが,各
自の関心に則って最新の雑誌論文を紹介しながら,教育心理学の動
向を幅広く把握し,かつそれを批判しながら創造的な議論を行うこ
とが目的である。
テキスト(教科書):
特になし
参考書:
特になし
担当教員から履修者へのコメント:
教育心理学の基幹科目として設定するので,広く教育心理学に関
連する領域を専攻するものは必ず履修することが望ましい。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
教育心理学特殊演習
4単位 (通年)
教職課程センター教授
伊藤 美奈子
授業科目の内容:
教育臨床に関する学術論文を作成するための指導を行います。
テキスト(教科書):
とくになし。
参考書:
授業の中で適宜,紹介します。
授業の計画:
毎回,論文作成を主眼に置いた研究指導を行います。
担当教員から履修者へのコメント:
履修者自身が研究成果を持ち寄って,積極的に参加してください。
成績評価方法:
・平常点(発表ならびに出席状況および態度による評価)
質問・相談:
適宜,受け付けます。
教育心理学特殊演習
4単位 (通年)
論文演習
言語文化研究所教授
大津 由紀雄
授業科目の内容:
博士論文の作成を目指す院生のために,個別に指導を行なう。
授業の計画:
受講者と相談の上,決定する。
成績評価方法:
・平常点による。
質問・相談:
アポイントメントによる。
4単位 (通年)
進化教育学
文学部教授 安藤 寿康
授業科目の内容:
教育の進化的・遺伝的基盤について、関連論文を講読しながら、
考察を深めてゆきます。また適宜、履修者自身の研究成果を紹介し,
それをめぐってディスカッションを行います。なお研究発表とディ
スカッションは原則として英語で行います。
担当教員から履修者へのコメント:
・国際学会やシンポジウムで自分の研究を海外の研究者に対して英
語で発表し,ディスカッションできる能力を日頃から訓練しておく
ことは,これからの教育心理学者にとってとても大切です。簡単な
英語でも意志の疎通はできますので,留学経験や語学学校に通った
経験がなくとも大丈夫です。
教育心理学特殊演習
4単位 (通年)
教職課程センター教授 鹿毛 雅治
授業科目の内容:
教育心理学の分野で学術論文を書こうとしている大学院生に対し
て論文作成指導を行います。
44
成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
教育心理学特殊研究Ⅰ
4単位 (通年)
教職課程センター教授
伊藤 美奈子
授業科目の内容:
教育臨床に関する国内外の研究論文の講読,発表,討論を行う。
最新の研究テーマや研究手法について学ぶとともに,受講生でグル
ープ研究を計画・実施することも目指したい。
テキスト(教科書):
授業の中で指定する予定。
参考書:
授業の中で適宜,紹介します。
授業の計画:
毎回,参加者による発表と討論の形で展開します。
担当教員から履修者へのコメント:
学校教育や学校現場での実践について問題意識を持ち積極的に参
加していただきたい。
成績評価方法:
・平常点(発表ならびに出席状況および授業態度による評価)
質問・相談:
適宜,受け付けます。
教育心理学特殊研究Ⅱ
Ⅳ.個別的な(individual)発達に見る養育環境の役割②:アタッチメン
トを中心に
・発達の素地としてのアタッチメント
・アタッチメントの成り立ちに見る親と子の共進化
・養育者による子どもの情動制御とミラーリング
・アタッチメントの個人差とその発生に関わる環境的機序
・アタッチメントの障害と病理:自閉症・アスペルガー症候群を
中心に
・アタッチメントの発達における遺伝および気質の関与
・アタッチメントの生涯発達
・養育者の主観性と子どものアタッチメント:世代間伝達を中心に
Ⅴ.遺伝と環境:生まれは育ちを通して・育ちは生まれを通して
4単位 (通年)
・遺伝と環境:私的再考
・学習制御メカニズムとしての遺伝子
・養育環境による遺伝子の発現パターンの揺らぎ
・生活史に潜む進化論的機序:遺伝・進化と社会化
・後成的構成論的「遺伝と環境」論:生まれは育ちを通して・育
ちは生まれを通して
養育環境と子どもの社会情緒的発達:後成的構成論からの再考
講師 遠藤 利彦
授業科目の内容:
人の発達に対する進化論的あるいは遺伝学的なアプローチが飛躍
的に進展する中、従来の養育環境に関する見方が抜本的に問い直さ
れてきている。しかし、発達の進化的基盤や遺伝的基盤を不当に無
視するのではなく、それらを確かに踏まえつつ、発達に対する養育
環境の役割を正当に位置づけ得るような理論枠は未だ不在と言わざ
るを得ない。今回の授業では、現今の発達諸科学の成果に基づきな
がら、人の生涯発達における養育環境の役割について改めて考究し、
いわゆる「生まれと育ち」の問題に関する新たな統合的理解の枠組
みを模索することにしたい。
テキスト(教科書):
用いる場合は、授業開始時に指示する。
参考書:
授業時に適宜、紹介する。
授業の計画:
各学期の初回に、スケジュール表を配布し、説明を行うが、現在
のところ、以下のような計画で、授業を進めていきたいと考えている。
etc.
成績評価方法:
平常点:出席の状況と発表の質や議論への参加度などに基づき、
総合的に評価する。
教育心理学特殊研究Ⅲ
4単位 (通年)
生成文法
講師 鈴木 猛
授業科目の内容:
受講者の興味、修士・博士論文のテーマ等に合わせて重要な論文
等を読んでいく。
テキスト(教科書):
初回に提示
担当教員から履修者へのコメント:
生成文法の基礎知識が必須。
成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
Ⅰ.生得論の現在およびその可能性と陥穽
・進化心理学が示唆するもの
・分子遺伝学が示唆するもの
・行動遺伝学が示唆するもの
・脳科学が示唆するもの
・改めて生得的とは何か?:生物学的発達論の可能性と誤謬
教育学特殊講義
2単位 (春学期)
特別招聘講師 吉田 方哉
授業科目の内容:
英語及び日本語の文処理及び統語解析の理論及び実験的研究につ
いて講義を行います。
生成文法理論の生成文法の基本的理解が要求されます。
テキスト(教科書):
テキストは特に指定しません。必要に応じてプリントを配布しま
す。
参考書:
特に指定しません。
授業の計画:
初回の授業で詳しく案内します。
Ⅱ.標準的(normative)な発達に見る養育環境の役割:情意理解の発達
を中心に
・社会的感性が拓く発達の可能性
・視線理解の進化
・共同注意・社会的参照の個体発生
・社会的参照の発達に見る養育者の役割
・ミラーニューロンと養育者によるミラーリング
・心の理論と養育環境:mind-mindednessを中心に
・自閉症から逆照射して見る情意理解の発達的機序
・標準的発達における"experience-expectant process"
Ⅲ.個別的な(individual)発達に見る養育環境の役割①:移行対象と想
像上の仲間を中心に
45
博 士 課 程 ・情動発達と情動制御
・情動制御と自己・自律性の発達
・自己の身体・他者の身体の延長としての移行対象
・移行対象の発生に絡む環境因
・情動制御の術としての移行対象
・想像上の仲間(imaginary companion)の発達的意味
・想像上の仲間の発生に絡む環境因
・子どもが本源的に有するレジリエンス
担当教員から履修者へのコメント:
私の講義の他に、皆さんに簡単な文処理の実験を計画していただ
き、実際の文処理の研究の方法を体験していただきたいと思ってい
ます。
成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点
質問・相談:
[email protected] 宛に電子メールを送ってください。
また講義の前後にも質問や相談をお受けしますので、気軽にお問
い合わせください。
プロジェクトⅠ(A)
プロジェクトⅡ(A)
プロジェクトⅠ(C)
プロジェクトⅡ(C)
言語と認知
文学部教授 伊東 裕司
言語文化研究所教授 大津 由紀雄
環境情報学部教授 今井 むつみ
授業科目の内容:
このプロジェクト科目では人間の記憶や判断における分析的・論
理的過程と非分析的・感性的過程の働き方について認知心理学的手
法によって研究し,また,言語知識の獲得・使用が論理と感性にど
のような効果を持つか,母語の特性とどのように相互作用するのか
なども研究します。担当教員と共同研究をしている海外の大学,研
究機関との連携した実験も行います。実験的な研究以外に,言語に
ついての理論的な研究も行い,言語機能の初期状態と安定状態の予
備的モデルを構築することも行います。また,成人と乳児を対象に
した事象関連電位による研究,成人を対象としたfMRI による脳研究
も行う予定です。
成績評価方法:
平常点による。
2単位 (春学期)
2単位 (秋学期)
文学部教授
文学部准教授
文学部准教授
講師
渡辺
梅田
川畑
小嶋
茂
聡
秀明
祥三
(春学期)
授業科目の内容:
認知機能と脳機能の研究を重ね合わせて,現象を理解することを
目指す。
授業の計画:
各人が興味を持つテーマに関して,あるいは統一的なテーマに関
して各人が興味を持つ切り口から論文を読み,紹介する。
内容には行動(認知)のレベルと脳のレベルの両者の知見が含ま
れることが好ましい。
また希望により研究のまとめ方の助言・指導を行う。
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度による評価)
質問・相談:
随時うける。
プロジェクトⅠ(D)
プロジェクトⅡ(D)
文学部教授
文学部教授
文学部教授
樽井 正義
宮坂 敬造
遠山 公一
授業科目の内容:
このプロジェクト科目では,倫理判断,美的判断における論理と
感性の役割を分析・研究します。そのうちのひとつでは,絵画にお
ける立体や位置の認知・推論,特に陰影についての文化的歴史的要
因による偏りについての理論を構築することを目指します。また,
文化人類学的研究では,科学と合理性と伝統的世界観,心の病等の
問題の検討を通じて,どのような環境で論理と感情が破綻をきたし,
また調和するのか,その条件を文化的多様性と関連づけて考察しま
す。したがって,この科目には,分析的な研究,実験的な研究,な
らびに,調査および現地事例観察を主体とする研究が含まれます。
成績評価方法:
レポートによる評価
プロジェクトⅠ(E)
プロジェクトⅡ(E)
2単位 (春学期)
2単位 (秋学期)
論理・情報
文学部教授 西脇 与作
文学部教授 納富 信留
文学部准教授
エアトル, ヴォルフガング
授業科目の内容:
このプロジェクト科目では,日常の推論の論理モデルに言語的情
報・図形的情報・感性情報がどのように反映できるのかを解析しま
す。また,感性的直観と論理思考との関係,および図形的推論と言
語的推論の論理研究について理論モデルを構築し,これまでの認知
や情報科学・人工知能分野におけるモデルと比較検討します。これ
らは理論的な研究ですが,メンタルモデル理論とメンタルロジック
理論等の認知心理学的データに対する批判的検討を試みたり,機能
脳画像研究を通じて近年明らかにされてきた脳内デュアルシステム
に対する論理学的考察を行う等の実験科学的観点の研究も取り入れ
ます。論理と直観,論理と感性,エピステーメーとしての論証的知
識とドクサや実践的知識,等の伝統的な対立項に対して現代的な観
点から再検討を加えます。
テキスト(教科書):
授業で指示します。
参考書:
授業で指示します。
授業の計画:
受講者と相談の上、それぞれの研究に合わせて決めます。
担当教員から履修者へのコメント:
最初の授業には必ず出席して下さい。
2単位 (春学期)
2単位 (秋学期)
遺伝と発達
文学部教授
文学部教授
文学部助教
2単位 (春学期)
2単位 (秋学期)
哲学・文化人類学
(秋学期)
授業科目の内容:
認知機能と脳機能の研究を重ね合わせて,現象を理解することを
目指す。
授業の計画:
各人が興味を持つテーマに関して,あるいは統一的なテーマに関
して各人が興味を持つ切り口から論文を読み,紹介する。
内容には行動(認知)のレベルと脳のレベルの両者の知見が含ま
れることが好ましい。
また希望により研究のまとめ方の助言・指導を行う。
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度による評価)
質問・相談:
随時うける。
プロジェクトⅠ(B)
プロジェクトⅡ(B)
2単位 (春学期)
2単位 (秋学期)
安藤 寿康
山本 淳一
藤澤 啓子
授業科目の内容:
このプロジェクト科目では,双生児研究による論理的判断と感性
的判断の遺伝的素因の研究を行います。また,発達,とくに発達障
害研究による論理的判断と感性的判断の獲得過程の問題に取り組み
ます。したがって,実験による研究が主になります。青年期・成人
期の双生児コホートから,ゲノム研究のための縦断データを収集す
ることも行います。機能脳画像による実験も積極的に行います。
成績評価方法:
レポートおよび平常点による評価。
46
成績評価方法:
平常点
プロジェクトⅡ(実践BF/UD学) 2単位 (秋学期)
関係性を重視した「人と環境」学
増田
中野
木島
安村
直衛
泰志
伸彦
通晃
博 士 課 程 文学部教授
経済学部教授
商学部准教授
環境情報学部教授
授業科目の内容:
国連障害者権利条約においては,すべての障害者によるあらゆる
人権及び基本的自由の完全かつ平等な享有を促進し,保護し,及び
確保すること並びに障害者の固有の尊厳の尊重を促進することを目
的とし,障害者は,様々な障壁との相互作用により他の者と平等に
社会に完全かつ効果的に参加することを妨げられてはならない,と
されています.
我が国においても,平成18年12月に施行されたバリアフリー新法
(高齢者,障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律)では,高
齢者と身体障害者に加え,新たに知的障害、発達障害、精神障害の
ある方も加えられ,すべての障害者が対象となることが明確化され
ました.
義塾においても,全学的なバリアフリー委員会が2008年より発足
しています.未来社会を先導する国際的教養人には,あらゆる社会
参加の場面において,バリアフリー/ユニバーサルデザイン(BF/
UD)の視点が必要となります.
このプロジェクト科目は,BF/UDについて,マルチキャンパス,
領域横断的な科目として,各講義担当者のキャンパス、研究室ある
いは外部の研究機関に赴き、講義と実習体験を通して学ぶ問題発見
型の授業です。
授業の計画:
第1回 BF/UD学とは何か?
第2回 身体・感覚障害者にとってやさしい社会
第3回 精神・発達障害者にとってやさしい社会
第4回 コンピュータ化社会にとってやさしい社会
第5回 まとめ・討論
担当者の都合で,具体的な内容,順序は変更の可能性があります.
昨年度は,港区みなと障がい者福祉事業団,東京都健康長寿医療
センター,TOTO(株)UD研究所,SFC安村研究室に赴きました.
現地までの交通費は自己負担となります.
担当教員から履修者へのコメント:
通常授業のない時期、午後3コマ程度を5回予定しています.
昨年度は,夏休み終了に近い時期,三田祭期間中,冬休みに入っ
て間もない時期に実施しました.
担当者と履修者で調整をします.
講義前にそれぞれの担当者からアサイメントがあり,その予習を
前提に講義と実習が行われます.
成績評価方法:
出席状況および授業への積極的参加度によって評価します.
質問・相談:
随時、電子メール[email protected]などで受け付けます
47
諸研究所設置講座
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諸 研 究 所 51
52
諸 研 究 所 53
54
諸 研 究 所 55
which I recorded at the research sites.
Through this course first of all I want you to get clear image on
people’s life in a relatively “unknown” world, and so doing, to reconsider
such questions as what is “development” and what is “prosperity. Does
economic development really bring you prosperity and happiness ?
Critical analysis and evaluation are most welcome.
Reference Books:
Kurasawa, Aiko, Jakarta Rojiura Field Note, Chuokoronshinsha 2001
Course Plan:
(1) Introduction on Indonesia
(2) Suharto’s development policy and foreign aid (national level analysis)
(3) Development policy in economic sector
(4) Development policy in health sector (1)
(5) Development policy in health sector (2)
(6) Development policy in education
(7) Neighborhood Association and Control of people
(8) Increased flow of Information
(9) Strengthening of Muslim belief (1)
(10) Strengthening of Muslim belief (2)
(11) Emergence of new urban middle class
(12) Globalization and flow of pop culture
(13) Definition of “prosperity”
Method of Evaluation:
attendance & class participation including short presentation
SPECIAL COLLOQUIUM ON INTERNATIONAL RELATIONS
2credits (Fall)
国際政治論特殊研究 2単位 (秋学期)
Technology and Governance in Southeast Asia
Professor, Faculty of Law YAMAMOTO, NOBUTO
法学部教授 山本 信人
Course Description:
This seminar will feature two central thematic concerns. It will explore
the principal macro-structural patterns of domination and exploitation
from the viewpoint of state infrastructural power and technology. In
conjunction with the domination of “West,” it will also address the
problematic formation of modern state. A historical-comparative
framework will be utilized to investigate how technology and its related
ideologies were instrumental in European colonialism, and how they
influenced the historical formation of state power and social structures in
Southeast Asia.
Textbooks:
See the tentative schedule below.
Course Plan:
Tentative schedule:
Week 1: Introduction
Week 2: State Infrastructural Power
Hillel Soifer, “State Infrastructural Power: Approaches to
Conceptualization and Measurement” Studies in Comparative
International Development, 43-3/4 (2008), pp. 231-251.
Week 3-5: Technology and Ideologies
Michael Adas, Machines as the Measure of Men: Science, Technology,
and Ideologies of Western Dominance (Cornell University Press, 1990)
Week 6-7: Technology and Nationalism
Rudolf Mrazek, Engineers of Happy Lands: Technology and
Nationalism in a Colony (Princeton University Press, 2002)
Week 8-10: Modern State and Human Conditions
James Scott, Seeing Like a State: How Certain Schemes to Improve the
Human Condition Have Failed (Yale University Press, 1999)
Week 11-13: Anarchy?
James Scott, The Art of Not Being Governed: An Anarchist History of
Upland Southeast Asia (Yale University Press, 2009)
Lecturer's Comments to Students:
Assigned Readings:
Assigned Books will be available at the reserved bookshelf of Mita
Media Center (library). The reading of week 2 will be available from ejournal from Mita Media Center.
WORLD OF SOUTHEAST ASIA 2credits (Fall)
東南アジア世界の諸相 2単位 (秋学期)
Understanding Contemporary & Historical Aspects
Professor, Faculty of Policy Management NOMURA, TORU
総合政策学部教授 野村 亨
Course Description:
In this class, students are exposed to contemporary as well as historical
aspect of Southeast Asia. The information acquired in this lecture will
surely be quite useful for those who want to be engaged in business in this
fast-developing region.
Textbooks:
None. Handouts will be given from time to time by way of the attached
file in the e-mail.
Reference Books:
Several books will be suggested during the class.
Course Plan:
1. Orientation
2. Nature and Climate of SEA
3. Languages of SEA
4. Music of SEA
5. What is SEA ?
6. SEA & Japan
7. SEA & European Power
8. Politics of SEA
9. Other aspects of SEA
Please note that above order may change with short notice. For further
information, please ask the professor directly.
Lecturer's Comments to Students:
Students are recommended to bring along a map of Asia and / or
Southeast Asia in every session.
Basic classroom rules will be indicated at the first session and refer to it
during the session from time to time.
Method of Evaluation:
In class Exams, Attendance, Participation
Questions/Comments:
Should be forwarded to : [email protected]
No petition on scores will be acceptable.
Writing Assignment:
Students will be required to write 2-3 page response papers to the
weekly readings. These should be critical and creative commentaries on
the assigned reading, not summaries.
Method of Evaluation:
Final grades will be based on the weekly papers and class participation.
DEVELOPMENT AND SOCIAL CHANGE 2credits (Spring)
開発と社会変容 2単位 (春学期)
Effect of Development Policy and Social Change at Grass-roots
Community in Indonesia
Professor, Faculty of Economics KURASAWA, AIKO
経済学部教授 倉沢 愛子
Course Description:
I will describe social changes brought by rapid and heavy development
policy, taking a case of Indonesia. My analysis is based on field research
in two sites (one urban and another rural) where I have been watching
since 1996. I will focus on changes on such aspects as human relations
within the community, flow of information and changes in
communication mode, religious piety, life-style etc. I will show you video
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Indian and Japanese Perspectives and Policies
Lecturer WILLIAMS, MUKESH K.
講師 ウィリアムス, ムケーシュ
Course Description:
India is a fast developing economy and a nuclear nation with ambitions
to become an Asian and a global leader. It is keen to address some of the
colonial ills such as a cumbersome bureaucracy and suspicion of
globalization by establishing new economic and political ties with Japan
and the rest of the world. What significance does this have for Japan and
the rest of the world can only be understood if we delve into its ancient
past and understand its present aspirations. Japan is now keenly looking
towards India as a new partner in the areas of both business and strategic
defense. In August 2007, the former Japanese prime minister Shinzo Abe
visited India as part of an emerging Japanese policy to build a bilateral
relationship between India and Japan. He gave a speech entitled, "Futatsu
no umi no majiwari" (http://www.mofa.go.jp/region/asia-paci/pmv0708/
speech-2.html) where he outlined his concepts relating to the history of
Japan-India contacts over the centuries. The title of the speech came from
a 17th century book Confluence of the Two Seas by a Mughal prince Dara
Shikoh and was therefore replete with references to Indian culture. Some
commentators saw the speech as a "paradigm shift" in Japan's foreign
policy with India. (For more information see: http://japanfocus.org/
products/details/2514) As part of this visit and policy, Japan became an
official partner in the Delhi-Mumbai Industrial Corridor Project (DMIC)
agreeing to finance 30 billion USD of the project. (For more information
see:
http://commerce.nic.in/PressRelease/pressrelease_detail.asp?
id=2090). Yet there is a wide gap between government policies and public
awareness, particularly as it relates to modern Indian society, politics,
economics, identities, caste and class. To bridge this gap, there is a need
within the Japanese academic context to focus on these changing patterns
in India since the last century and their impact on the contemporary
geographical, political and economic region, especially Japan. This course
will use an interdisciplinary approach to explore the shifting contours of
India's past by focusing on the Indian economy, nuclear program, hard/
soft identities, literatures and languages. It will not provide a simplistic
solution by employing a unified "grand" narrative but explore multiple
narratives to reveal the fragmentariness of the Indian experience.
Beginning with an examination of the histories of an Indian past, the
course will proceed through lectures by representatives of the Indian and
Japanese communities and the academia to develop a more
comprehensive perspective of India and the historical and cultural
connections that inform Japan’s policies today.
The class will be conducted in English and reading and writing will be
primarily in English.
Grades are also based on attendance and classroom participation.
Textbooks:
Williams, Mukesh and Wanchoo Rohit.(2008) Representing India:
Literatures, Politics, and Cultures.New Delhi:Oxford University Press.
ISBN:978-0-19-569226-8
Reference Books:
Sarkar Sumit. (2002) Beyond Nationalist Frames. Delhi: Permanent
Black. ISBN: 978-8178240862
Course Plan:
1st week: Organization/demo/study groups
2nd week: Languages of the Mythic and Modern Past/Sanskrit,Persian
and English by Dr. M. Williams
3rd week: India’s Nuclear Program: See the following essay by Dr. M.
Williams entitled “Revaluation of India’s Nuclear Program”at http://
www.boloji.com/analysis2/0436.htm
4th week: Lecture on Indian Connections to Japan by a representative of
the Indian embassy/business community (Mid-May, date to be announced
later)
5th week: Images of Indian Independence and South Asian Diaspora Gandhi, Bose and the Freedom Struggle by Dr. M. Williams
6th week: Indian culture and religion from early to colonial and modern
times by an (7th week: Japan/India economic futures by Indian/Japanese
COMMUNITY DEVELOPMENT AMONG DEPRESSED
MINORITIES IN JAPAN AND INDIA 2credits (Spring)
被差別マイノリティのまちづくり:日印比較 2単位 (春学期)
Cross-cultural Studies between Japan and India
Lecturer
NISHIMURA, YUKO
講師 西村 祐子
Course Description:
This course intends to give a comparative cross cultural analysis
between two prominent countries in Asia: Japan and India. Studying
societies from the grassroots level at the bottom of social strata, students
are required to analyze the relationship between the socio-cultural stigmas
and politico-economic power hierarchies. Students will learn not only
the problems, but also the transformations of these communities in the
21st century. What are the changes and how are these changes taking
place? The first six classes will discuss issues related to Japan’s ExUntouchables (Burakumin), the urban poor (the homeless, internet café
refugees, flophouse district residents, ethnic minorities such as resident
Koreans, the Ainus, Okinawans and the recent immigrant minorities from
overseas. The second component of the course will discuss India’s
depressed minorities particularly the Ex-Untouchables and the Ex-
57
諸 研 究 所 business leader, date to be announced later
8th week: The ways India views Japan and Japan views India by former
Indian amassador to Japan and Professor Aftab Seth date to be announced
later. Also check the following website:
http://www.ris.org.in/china_aftab_seth.pdf and
http://www.time.com/time/world/article/0,8599,1569557,00.html
9th week: Indian Identities-Japanese eyes by Dr. M. Williams; lecture
based on the book
10th week: Caste and class; End-semester project work - in class
preparation
11th week: End semester project presentation
12th week: End-semester project presentation
13th week: Summing up, submission of late assignments
Lecturer's Comments to Students:
The course will require one hour of outside class reading per week as
well as 30 minutes of homework preparation. Please participate in class
discussions even when you are not confident about your ideas. I want you
to speak and offer your opinions freely.
You will be expected to present seminar papers, conduct discussions in
the classroom and write reports on related topics. You might like to
establish individual email contact with undergraduate and graduate
students of Delhi University/ Jawaharlal Nehru University and exchange
ideas on youth culture, local and national politics and individual
aspirations. Lectures 2, 5, 9 and 10 of this course will be based on the
book Representing India mentioned below. It is hoped that the preorder of
the book will make it available to students before the beginning of April
2010 semester. However those who wish to procure the book beforehand
may place an order directly with the publishers at the Amazon.com URL:
http://www.amazon.co.jp/Representing-India-Literature-Politics-Identities/
dp/0195692268/ We would like to use some of these sites to support our
arguments and understanding of the subject:
Japan views India: Tradition and Modernity: India and Japan Towards
the Twenty-First Century edited by Hiroichi Yamaguchi and Haruka
Yanagisawa, 1997
https://www.vedamsbooks.com/no12779.htm
India/Japan Relations: http://www.google.com/search?hl=en&q=http%3A
%2F%2Fwww.asiamedia.
Japan Times analysis: http://classified.japantimes.com/nationalday/pdfs/
20090815-india.pdf
MOFA survey:
http://www.mofa.go.jp/announce/announce/2009/5/1191566_1134.html
Method of Evaluation:
1. Exam: No written exam but an End-Semester Project Presentation:
(50% Credit)
2. Reports(Short Weekly reports of one paragraph on all topics discussed
in class: (30% Credit)
3. Attendance, Participation: (20% Credit)
CONSTRUCTING INDIA 2credits (Spring)
インドをソウゾウする 2単位 (春学期)
criminal tribes, women, slum dwellers and the poor in rural areas. What
are the problems surrounding them and how are these issues being dealt
with by the government and NGOs? What are the keys to solve the
problem? This course intends to provide students with a socio-cultural
understanding necessary to understand social change in societies.
Textbooks:
Japan's Minorities: The Illusion of Homogeneity, ed. by M. Weiner,
Routledge, ISBN0415130085
Civic Engagement in Contemporary Japan: Established and Emerging
Repertoires, eds. by Henk Vinken, Yuko Nishimura et. al.,
Springer1441915036
Reference Books:
Karner, C. Ethnicity and Everytay Life, Routledge, 2006.
Edward, L. In Spite of The Gods. Abacus, 2006.
Pekkanen, R. Japan's dual civil society: members without advocates,
Stanford Univerity Press, 2000.
Course Plan:
1. Japan’s Depressed Minorities : An Overview
2. Japan’s Ex-Untouchables
3. Community Development before and after the World War II
4. Japan’s Minorities: Ainus, Okinawans, resident Koreans, and migrant
workers.
5. Japan and Minority Policies: Case studies of Flophouse District
Neighborhoods
6. Japan’s Urban Poor
7. Nikkeijin; the phenomenon of return migration
8. 'Self', 'Other', 'Soto', and 'Uchi'
9. Japan's Dual System
10 India’s Depressed Minorities- An Overview India’s Ex-Untouchables
and Their Histories.
11 Community Development among the Slum Dwellers: Self-Help
Groups and NGOs
12. Women and Discrimination: How do they fight against Dowry Evil
and Infanticide?
13. Epilogue: Social Change Movement in India and Japan
Lecturer's Comments to Students:
In the first class, you will be given a password to have access to my
online studies course. This will give access to online reading references,
reading materials, PPTs used in the class etc. And you will be asked to
write comments directly online after each class. This will be considered as
part of class evaluation. Term paper should also be submitted to this
online site.
Method of Evaluation:
Attendance & Class participation (including your comments given
online ): 35%
term paper: 65 %
Reference Books:
Das Guruchan 2004 India Unbound Penguin Books
Harriso J. & Corbridge S. 2003 Reinventing India. Oxford Univ. Press.
Course Plan:
1. India and its regional Differences
2. India and the Class Hierarchy
3. Caste, Class, Gender, and Politics
4. Who are the Dalits? India and Its Post-colonial Reservation Policies
5. What is Caste?
6. Caste and Kinship
7. Gender and Social Problems: Marriage Market and Dowry
8. Gender and Education
9. Emerging Middle Class and the Rural Poor
10. Non-Resident Indians(Overseas Indians) and India's Popular Culture
11. Religion and Politics
12. India and Grassroots Civic Actions
13. Epilogue: Indian Society and Globalization
Lecturer's Comments to Students:
I use audio-visual materials in almost every class (DVDs, PPTs,
internet sites). You will be given a password to my online study course in
the first class which will give you access to rescind materials, my class
PPT presentations etc. You must also write comments directly on the site
after each class.
Method of Evaluation:
Attendance + Online comments : 35 %
Term paper: 65 %
INDIAN MUSIC 2credits (Spring)
体系学としてのインド音楽 2単位 (春学期)
Systematics, Mathematics, Linguistics and Poetics in Indian Music:
Practical and theoretical studies in creative expression
数学・言語学・詩学・音楽学をむすぶ理論と実践
Lecturer HOFFMAN, T.M.
講師 ホッフマン, ティ エム
Course Description:
While Western music studies train individuals to follow a written script
(notation) in a group situation featuring harmony, in Indian classical
music the student is trained to improvise based on principles of melody
and rhythm. This resembles the process of speech in language, where
information and ideas are given form in verbal communication through
spontaneous combination of phonetics and grammar. Proficiency in
speech can also be nurtured through applying the time-tested theories and
practices of Indian music. This is best achieved through the enjoyable
study and practice of rhythm, melody and text in vocal music. This course
will examine structural features of Indian music and apply them in
experiencing the process of improvisation. Systematic exercises in rhythm
and melody will introduce sophisticated concepts of time and space.
Indian vocal music compositions will present language in relation to
melody and emotion. Exercises for group, pair and individual will be
introduced, and participants will be encouraged and assisted in composing
and improvising upon their own creations. This course will promote
understanding of the world of creative arts in general.
No prior experience in music or performing arts is required.
Textbooks:
CD "Khyal and more: Vocal art of Hindustan" JVC VICG 60322 (w/
notes in English & Japanese)
Printed materials will be provided by the lecturer.
Reference Books:
(will be introduced in the course)
Course Plan:
1. Course introduction – an overview of music systems in the world
2. Principles of mathematics and linguistics in Indian music classification
systems
3. The essence of South Asian music – coherent improvisation in melody
and rhythm
4. Principles of mathematics in rhythm – introducing the Indian tala
system
5. Workshop in rhythm - combining sound and time in language
INDIA TODAY 2credits (Fall)
現代インド事情 2単位 (秋学期)
Class, Caste, and Gender in India
Lecturer
NISHIMURA, YUKO
講師 西村 祐子
Course Description:
This is a 'crash course to learn about India today.' Students who have
not studied about Indian society are welcome.
Class, caste, and gender are still key elements to understand globalizing
Indian society. We will study how they are inter-related, and how the
cultural difference between the North, the South, and the West and the
East has created India’s cultural identities. We will also compare India
with Japan and other Asian countries and discuss how they are similar.
Key issues such as India's Dalits (the ex-Untouchables),women and
religion, religion and politics etc., disparity between urban and rural areas
will be discussed in relation to the emergence of Indian civic sector. The
class will ultimately lead you to think about modernity in Asia.
Textbooks:
Reading materials will be given via online studies site.
58
6. Principles of organization in melody – introducing the Indian raga
system
7. Workshop in melody – varieties of scales
8. Combining rhythm and melody in practice
9. Introduction of simple compositions combining melody, rhythm and
poetry
10. Workshop in combining composition with improvisation
11. Workshop in combining composition with improvisation (2)
12. Producing our own compositions (melody and rhythm with Japanese
text)
13. Review and discussion
Lecturer's Comments to Students:
Participants will not be required to learn any language or complex
notation. Interesting relationships between Japanese and Indian languages
will help us to understand music as a counterpart of language. Materials
and instruction will also be available in Japanese.
Method of Evaluation:
1. Attendance & Participation(very important)
2. Reports(two reports on related topics)
3. Exam
10 Southeast Asia
11 Central Asia
12 West Asia
13 Review
Method of Evaluation:
1. Attendance & Participation(important)
2. Reports( two reports )
3. Exam
INTRODUCTION TO CONTEMPORARY AUSTRALIAN
SOCIETY 2credits (Spring)
現代オーストラリア社会入門 2単位 (春学期)
Course Description:
This course examines key features of contemporary Australian society.
It explores three main themes: histories and identities, culture and politics,
and environments. Students will be introduced to the main forces that
have shaped Australian society and national identity. They will also
examine the ways in which these forces have changed understandings of
what it means to be ‘Australian’ in a rapidly globalising world. How have
colonisation, indigenous populations and mass immigration produced
different meanings and experiences of ‘being Australian’? Other key
questions to be examined will be: how is Australia positioned in relation
to its region? What role have European, American and Asian influences
played in its development and identity? And what are the unique issues
and conflicts that shape Australia as a modern, developed nation in the
21s t century?
Textbooks:
David, Carter. (2006). Dispossession, Dreams and Diversity: Issues in
Australian Studies 1st ed.Pearson Longman. ISBN: 1-74091-096-6
Reference Books:
Catriona, Elder. (2007). Being Australian: Narratives of National
Identity 1st ed. Allen & Unwin. ISBN: 978-1-74114-928-9
Course Plan:
Day 1: Introduction
‘Life in Australia’ please download at:
www.immi.gov.au/living-in-australia/values/book/#a
Please note you can download this book in Japanese.
LISTENING TO ASIA 2credits (Spring)
アジアの音楽 2単位 (春学期)
Sounds Divine and Mundane in Nature, Language and Music
音楽・言葉・自然の音の構成・神性・魅力
Lecturer HOFFMAN, T.M.
講師 ホッフマン, ティ エム
Course Description:
We will become familiar with the sound culture of Asia, focusing on
the various natural environments, languages and musics in the region with
a view to discovering both distinctions and universalities that may also aid
us in understanding other disciplines and regions. From their origins in
classical India, Greece and China and evolution in other places and times,
we will trace influences of sound in health, religion, society, politics, and
material worlds of traditional and contemporary culture. Examining
principles and examples of instruments, rhythm, melody, improvisation
and composition, we will approach music as both art and science, and
discuss its interface with mathematics and linguistics. We will try to be
aware of cultural and economic development, regional identity and
globalization, and gender and other factors facing the makers and
consumers of sound culture, and recognize East-West and North-South
exchanges that have shaped our respective musical and linguistic
identities.
Day 2: Colonisation
Carter, Chapter 4 - ‘Aboriginal History and Australian History’
We will begin with a survey of the nature of sound and its use as a
means of communication and expression, then travel through the sound
cultures of Asia with the aid of audio-visual materials, live music
demonstrations, and whatever other resources are available. Students will
find opportunities for active participation, and to share their perceptions
and experiences in class.
Textbooks:
Printed materials distributed in class.
(CD) JVC World Sounds Best 100 地球のうた. Japan Victor Co., 2000.
(optional: available in course directly from the lecturer)
Reference Books:
Audio-visual and other materials (in English and Japanese) to be
introduced in class.
Course Plan:
1 in tune with nature – experiencing soundscapes of Japan, India,
Indonesia, Iran, etc
2 time - rhythm in nature, language and music
3 pitch – hearing and seeing sound, horizontally and vertically
4 structure – solo and group performance in Asia
5 India
6 South Asia
7 China
8 Korea
9 Japan
Day 3: Indigenous Dispossession
‘First Australians: an illustrated history’ eds R. Perkins and M.
Langton, Miegunyah Press, 2008, Chapter 1
Day 4: Environment and White Settlement
Carter, Chapter 2 – ‘Environment and Settlement’
Day 5: War, Nation and Public Memory
Carter, Chapter 6 – ‘War, nation and public commemoration: the
meanings of Anzac’
Day 6: Immigration
Carter, Chapter 14 – ‘A nation of immigrants’
Day 7: Multiculturalism
Carter, Chapter 15
multicultralism’
–
‘Multicultural Australia or Australian
Day 8: Governance
Australian Government: ‘Becoming an Australian Citizen’
Day 9: Reconciliation and National Identity
Tony Smith ‘The letter, the spirit and the future: Rudd’s apology to
59
諸 研 究 所 Introduction to Contemporary Australian Society:
History, Culture and Environment
Lecturer HAWKINS, GAY
講師 ホーキンズ, ゲイ
Day 5 Background History: Slavery, Emancipation, and Migration
Day 6 Historical Event: Brown vs. Board of Education (1954)
Day 7 Contemporary Issue: Affirmative Action
Australia’s Indigenous People’ please download at
http://www.australianreview.net/digest/2008/03/smith.html
Excerpts from ‘The Stolen Children – their stories’ edited by Carmel
Bird, Random House, 1998.
Japanese Americans
Day 8 Background History:Immigration to Hawaii/California, Immigration Act
Day 9 Historical Event: Japanese American Internment (1942)
Day 10 Contemporary Issue: "Model Minority"
Day 10: Urbanization and Everyday Life
Graeme Davidson ‘Suburban Character’ in People and Place, vol 7, no
4, 1999 download at:
http://elecpress.monash.edu.au/pnp/free/pnpv7n4/v7n4_6davison.pdf
Day 11: Australia and Regional Relations
Carter, Chapter 13 – Australia in the world: from Empire to Asia?
Mexican Americans
Day 11 Background History: Manifest Destiny, Bracero Program
Day 12 Historical Event: California Proposition 187 (1994)
Day 13 Contemporary Issue: Illegal Immigrants
Lecturer's Comments to Students:
Class attendance is required and discussion is expected.
Method of Evaluation:
There are four requirements for the course: attendance, assignments,
class presentation, and final paper. Evaluation will be based on all four
requirements.
Attendance and Participation --- 40% Assignments --- 20%
Presentation --- 20% Final Paper --- 20%
Questions/Comments:
E-mail: [email protected]
Day 12: Australia's Cultural and Environmental Futures
Australian State of the Environment Report download at:
http://www.environment.gov.au/soe/2006/publications/report/index.html
Day 13: In Class Exam and Course Review
Method of Evaluation:
1. (50%) In Class Exam Score
2. (30%) Mid Term Paper – 3 pages, due week 7
3. (20%) Attendance and Class Participation
AREA STUDIES (THE UNITED STATES) 2credits (Spring)
地域文化論(アメリカ) 2単位 (春学期)
AMERICAN STUDIES 2credits (Fall)
アメリカ研究 2単位 (秋学期)
Multicultural History of the United States
Professor, Faculty of Law OKUDA, AKIYO
法学部教授 奥田 暁代
American History, Culture and Foreign Policy
Lecturer WILLIAMS, MUKESH K.
講師 ウィリアムス, ムケーシュ
Course Description:
One in three Americans is now a member of a minority group. The
heated national debate on how government should respond to illegal
immigration reveals the country’s anxiety about the changing face of
America. Yet the United States has always been multiracial/multicultural
and indeed shaped by the presence of diverse groups. The objective of this
course is to promote the student’s understanding of American history and
culture by exploring the diverse experiences of these “minorities” in the
United States. The approach is primarily historical and assumes that the
culture we describe as American derives its special characteristics from
the presence of multiracial/ multicultural Americans. Emphasis will be
placed on contemporary public issues as well as on historical events. We
will examine specifically the continuities and changes in the lives of
Native Americans, African Americans, Japanese Americans, and Mexican
Americans, and see how their experiences relate to the history of the
United States. By means of discussion, lectures, reading, writing, and
class presentation, this course will provide new insights and perspectives
into American history and culture.
Reference Books:
Arnoldo De Lion and Richard Griswold Del Castillo, North to Aztlán: a
History of Mexican Americans in the United States (Harlan Davidson,
2006).
John Hope Franklin, From Slavery to Freedom: A History of African
Americans (Alfred Knopf, 2000).
Jake Page, In the Hands of the Great Spirit: The 20,000-Year History of
American Indians (Free Press, 2004).
Ronald Takaki, Strangers from a Different Shore: A History of Asian
Americans (Little, Brown, 1998).
Howard Zinn, People’s History of the United States: 1492 to Present
(Harper Perennial Modern Classics, 2005).
Course Plan:
Introduction
Day 1 Multiracial/Multiethnic Society?
Course Description:
Rationale: With the end of the Cold War in 1989 the United States
emerged as the most powerful nation in the world, far superseding the
might of the Soviet Union in its heyday. No nation can therefore ignore
the United States or fail to understand its history, culture and foreign
policy. Today every nation has some kind of relationship with the United
States, which is either profitable or unprofitable. Most nations include
American Studies as a part of their academic, bureaucratic or
administrative orientation. Since the nineteenth century until today,
America has tried to define key concepts and ideas relating to freedom,
welfare, civil rights, sovereignty, representation, democracy and religion
in order to create a composite intellectual and political culture. At home
American presidents, both constitutionalists (like Coolidge and Reagan)
and interventionists (like Roosevelt and Obama) have tired to revitalize
the American economy through their ingenious ideas. The ideas and
values America stands for today are both important and contentious.
There are no easy justifications for them and no pure positions. Keeping
some of these ideas in mind, the American Studies course will introduce
students to the integrated disciplinary study of American history, culture
and foreign policy and help them to understand how Americans and nonAmericans think about America. Students will get an opportunity to:
1. acquire presentation and negotiation skills,
2. learn new concepts, methods and vocabulary,
3. understand stereotypes of knowledge, reason/critical thinking, culture,
gender and politics (bias, manipulation, prejudice, discrimination and
hegemony),
4. synthesize diverse opinions and perspectives from within and outside
America,
5. develop skills to write/think purposefully and strategically, and
6. acquire the habit to pursue knowledge independently and scientifically.
Textbooks:
Zinn, Howard. (2003).A People’s History of the United States 1492Present. Perennial Classics. New York: Harper Perennial.Price 12.89
USD. ISBN:978-0-06-083862-2
Reference Books:
Colbert, David ed. (1998).Eyewitness of America: 500 Years of
American History in the Words of Those Who Saw it Happen. New York:
Native Americans
Day 2 Background History: "Savage Indians" to "Vanishing Indians"
Day 3 Historical Event: Wounded Knee Massacre (1890)
Day 4 Contemporary Issue: Reservation Life
African Americans
60
Vintage Books(Division of Random House). Price 12.21 USD.ISBN:
0-679-76724-x
Course Plan:
1st Week: Organization/ demo /study groups
2nd Week: Imagining the category of the nation—European and Native
American ideas.
3rd Week: Three Worlds Meet—Europe, West Africa and Native Indian
—Video Script. Disney imagining Pocahontas, Europeans and Asians
defining multicultural, racial and feminist divides (anti-British and antiIndian)
4th Week: Immigration and Cultural Change, video; OMB Directive 15.
Immigrant writers such as Saul Bellow, Toshio Mori, Jhumpa Lahiri, and
others.
5th Week: A brief discussion of topics of presentation such as European
pioneers, Native American
concept of land/ music / family life / politics/ immigrants /
multiculturalism/working class life in big cities/ The Lonely Crowd /
personal is political/ civil rights movement—Malcolm X/Martin Luther
King; Japanese Americans/Internment camps/loyalties etc. Choose topics
for presentation.
6th Week: Conflict and Change—World War I, World War II and Islam.
Individual or group presentations. If you want to work in groups please
make small groups (about 2/3 students) to discuss presentation topics
followed by question-and-answer, discussion session. Summing up—
representation of social and political reality. Create a format for
presentation/outline.
7th Week: Postwar America. Manifest Destiny and unilateralist
objectives; Show video US and the World (1865-1917).
8th Week: Readings from speeches by Malcolm X and Martin Luther
King Jr. A discussion of Black Identity, Harlem Renaissance and the First
Abyssinian Church.
9th Week: American Foreign Policy: Foreign Policy and Economic
growth—Constitutionalist and Interventionist US Presidents—CoolidgeReagan and Roosevelt-Obama. Read Burton Folsom, Jr, “Obama’s Vision
Through History, at the following website: http://spectator.org/archives/
2009/11/30/obamas-vision-through-history
10th Week: Henry Kissinger and others on American Foreign Policy;
Religion and Culture—Samuel Huntington and Margaret Albright—Clash
or Synthesis of Civilizations
11th Week: End-Semester Short Presentation and 4-page final report
12th Week: End-Semester Short Presentation and 4-page final report
13th Week: End-Semester Short Presentation for latecomers/course
evaluation
Lecturer's Comments to Students:
The course will require one hour of outside class reading per week as
well as 30 minutes of homework preparation. Please participate in class
discussions even when you are not confident about your ideas. I want you
to speak and offer your opinions freely. Students will also be expected to
present seminar papers, conduct discussions in the classroom and write
reports on related topics. The class can be a great learning experience
provided you read the handouts at home and make effort to speak in class.
If all of us work together we can make the class thoroughly enjoyable. We
would like to use some of these sites to support our arguments and
understanding of the subject:
HISTORY OF AMERICAN BUSINESS 2credits (Spring)
アメリカ経営史 2単位 (春学期)
Assistant Professor, Faculty of Economics YAGYU, TOMOKO
経済学部専任講師 柳生 智子
1. On American Foreign Policy read “Foreign Policy of Consensus:
American Gulliver and Lilliputian World Bodies” by Mukesh Williams at
http://www.boloji.com/opinion/0749.htm
Method of Evaluation:
1. End-Semester Class research-based presentation in class (60% credit)
2. An end-semester 4-page report on the topic chosen for presentation (20
% credit), homework based on the text/supplementary material (10%
credit)
3. Attendance, Participation (10% credit)
61
諸 研 究 所 Course Description:
This course is designed as an introduction to the economic and business
history of the United States, with particular focus on the developments in
the 20th century. The lectures, assigned readings and activities deal not
only with the key individuals and institutional developments in American
business, but also with related economic and social developments in
American society as a whole. Thus, topics such as economic growth,
technological change, changing relationship between labor and capital,
government and the framework for business, and the effects of emerging
globalization will be covered. As Calvin Coolidge's famous quote,
“business of the American people is business” suggests, interpreting U.S.
development from a business perspective can provide crucial bases for
understanding the American political economy, as well as gain insights
into the larger framework and functions of current American business
world.
Textbooks:
Assigned readings will be delivered in class or will be posted on keio.jp
to download.
Reference Books:
Schweikart, Larry. The Entrepreneurial Adventure: A History of
Business in the United States. Wadsworth Pub., 1999
Blackford, Mansel G. and K. Austin Kerr. Business Enterprise in
American History. Houghton Mifflin, 1994
Malsberger, John W. and James N. Marshall ed. The American
Economic History Reader: Documents and Readings. Routledge, 2009
Sobel, Robert. The Age of Giant Corporations: A Microeconomic
History of American Business, 1914-1992. Praeger, 3rd ed. 1993
Blaszczyk, Regina Lee and Philip Scranton. Major Problems in
American Business History. Houghton Mifflin, 2005
Tedlow, Richard. Giants of Enterprise: Seven Business Innovators and
the Empires they Built. HarperBusiness, 2001
Beatty, Jack. Colossus: How the Corporation Changed America.
Broadway Books, 2001
Course Plan:
1.Introduction: Historical Background of American Business
2.The Entrepreneur
3.Organization of Business and the Making of Industrial America
4.The Rise of Big Business I: The Business Climate, New Management
5.The Rise of Big Business II: The Relationship between Government and
Business
6.Industrialization and the American Worker
7.Technology and American Business
8.The Great Depression I: From Boom to Bust
9.The Great Depression II: Government Response
10.Wartime Economy and the Postwar Boom: Affluence and Anxiety
11.Evolution of Big Business I: Modern Corporate Business System
12.Evolution of Big Business II: Reaganomics and the New Economy
13.The Emerging Global Economy and Challenges to American Business
Lecturer's Comments to Students:
Variety of sources on U.S. business and economy will be introduced for
reading assignments every week. Please come to class prepared to
participate in discussions.
Method of Evaluation:
Short writing assignments and a final research paper, 50%
Attendance, Participation, In-class Presentation, 50% Method of Evaluation:
Each student will be expected to give oral representations and join in
discussions during the semester. Each student is also expected to submit a
term paper by the end of semester (Length: 15 double-spaced typewritten
pages including footnotes).
Questions/Comments:
Call Extension 23462 (Tanaka) for appointment.
CANADA AND ITS INTERNATIONAL ROLE 2credits (Fall)
カナダという国とカナダの国際的な役割 2単位 (秋学期)
Canada’s Vast Potential
講師
Lecturer YELLOWLEES, JAMES
イエローリーズ, ジェームズ
Course Description:
We will learn about the various key aspects of Canada as a nation,
including the history, economy, society and international role of Canada.
It is an interactive class so participants will be expected to contribute each
class.
Textbooks:
None, will be using handouts
Reference Books:
None, will be using handouts
Course Plan:
1. Introduction to Canada/What are Your Impressions of Canada ?
2. Canada’s International Reputation and Role
3. Canadian Politics
4. Decentralized Canada
5. Canadian History
6. Contemporary Canada
7. The Canadian Economy
8. Canadian Business
9. Canadian Society
10. Comparisions Between Canada, Japan and America
11. About First Nations/Inuit People
12. About Canadian Culture- Multi-culturalism
13. Quebec
14. Prepare for Reports
Lecturer's Comments to Students:
Canada is a very interesting nation that has a lot of potential. If you are
interested in learning more about Canada, please consider taking this
course.
Method of Evaluation:
1. Reports (A five page written Report on one aspect of Canadian
Politics, Economy, Society or Cultures)
2. Attendance, Participation
EU-JAPAN ECONOMIC RELATIONS 2credits (Fall)
EU-JAPAN ECONOMIC RELATIONS 2単位
(秋学期)
A Partnership for the Twenty-First Century?
Lecturer
HAYASHI, HIDEKI
講師 林 秀毅
Course Description:
This course is offered in English. The goal is to broaden and deepen
students’ knowledge in EU-Japan relations, mainly on the economic
aspects, as well as on the political and social aspects.
Whole lecture is divided into two parts: in part 1, each lecture will be
based on different chapters of Gilson (2000) and in part 2, the national
economy of EU countries and its relations with Japan will be discussed.
Related statistics and case studies are also introduced in both parts.
In each lecture, Powerpoint will be used for exposition.
As it is expected to be a small class, composed of Japanese and nonJapanese students, active questions and comments by students are
welcome.
Students are supposed to submit a report on one of the questions based
on each lecture and submit it at the beginning of the next lecture.
Textbooks:
Gilson, Julie, Japan and the European Union A partnership for the
Twenty-First Century?, Palgrave Macmillan, 2000 (Several Copies of the
text are on reserve at the library.)
Reference Books:
Kaji, Kokusai tuuka taisei-no keizaigaku, Nikkei, 2004
Course Plan:
Part 1.
Chapter 1 Introduction: Assessing Bilateral Relations (1)
Chapter 2 Developing Cooperation 1950s-80s (2, 3)
Chapter 3 Japan and its Changing Views of Europe (4)
Chapter 4 European Integration and its Changing Views of Japan (5, 6)
Chapter 5 The 1990s and a New Era in Japan-EU Relations (7)
Chapter 6 Cooperation in Regional Forums (8)
Chapter 7 Addressing Global Agendas (9)
Chapter 8 Conclusions: A Partnership for the Twenty-first Century (10)
Part 2.
Germany, France and Benelux (11)
Italy, Spain, Portugal and Greece (12)
UK, Ireland, Nordic and Central/Eastern European Countries(13)
Lecturer's Comments to Students:
Any students who are interested in Europe are welcome, regardless of
the faculties(economy, business,law and politics, literature, etc.) and the
grades(3rd, 4th,etc.).
Method of Evaluation:
・試験の結果による評価 30 % (End-of-term Examination)
・レポートによる評価 60 % (Aggregate score of each weekly report)
・平常点(出席状況および授業態度)による評価 10 % (According
to the contribution of students by active questions and comments)
Questions/Comments:
Anytime during class, also by e-mail
PROJECT 2: SEMINAR ON EUROPEAN INTEGRATION
2credits (Fall)
プロジェクト科目Ⅱ・欧州統合 2単位 (秋学期)
European integration: the European Union and the Member States
Professor, Faculty of Law TANAKA, TOSHIRO
Associate Professor, Faculty of Law HOSOYA, YUICHI
Lecturer, Faculty of Law AKEDA, YUKARI
法学部教授 田中 俊郎
法学部准教授 細谷 雄一
法学部特別研究講師 明田 ゆかり
Course Description:
The European Union strives to establish a new order in Europe. While
the EU attempts to deepen its construction through the Maastricht Treaty,
the Amsterdam Treaty, the Nice Treaty and the Lisbon Treaty. Moreover,
EU has enlarged its scope to South and East, from original 6 to 27
member states by January 2007.
This year, the seminar will focus on relations between the European
Union and the Member States, will try to shed more lights on the
historical development, and will analyze its problems and future
perspectives of the enlargement.
Course Plan:
1. Official language: English
2. Presentations by students and discussion to follow.
3. Special guests will be invited from the European Commission,
Embassies of the Member States and acceding countries in Japan, and
professors and researchers from abroad will be invited.
4. Some of the classes will be conducted by TV Conference connected
with universities abroad.
62
Method of Evaluation:
Assessment is based on active participation in class works and an essay
(4000 words) submitted at the end of the term.
AFRICAN ISSUES: THE MEANING OF MODERNITY AND
CRISES IN AFRICA 2credits (Spring)
アフリカン イシューズ:アフリカにおける近代と危機の意味
2単位 (春学期)
BUILDING THE GLOBAL VILLAGE 2credits (Fall)
グローバルヴィレッジ構築に向けて 2単位 (秋学期)
Struggling in an African City: the Exploration of a Life and Magical
Practice amidst Uncertainty
Lecturer KONDO, HIDETOSHI
講師 近藤 英俊
Japanese Policies in Southern Africa:
Trans-National Issues and Individual ResponseThe Consumer as Participant in Development Policy
Professor, Faculty of Environment and Information Studies
環境情報学部教授
FREEDMAN, DAVID J.
フリードマン, デビッド J
Course Description:
In an increasingly connected world, there are no specialty areas.
Integration into a growing global economy encompasses both economic
and trans-economic issues. At the Davos World Economic Forum 2001,
the term “culturnomics” was coined to define how various intellectual
disciplines needed to be combined in order to gain a more complete view
of the issues facing a “global” economy. This course will focus on a
particular area, Sub-Saharan Africa and the various issues: political.
cultural, economic and environmental, that the people of this region face
as they look to integrate into the “global village.” Speakers from the
various embassies of the region will be invited to speak on the theme of
global economy, culture and change and the impact of Japanese policies
within the region.
As the countries of sub-Saharan Africa attempt to formulate policies in
areas such as HIV care and education, sustainable development, conflict
management and the growth of open societies, these policies connect with
similar policies and issues around the world. Japan has made aid for
African nations and support for the New Partnership for Africa's
Development a major part of its international policy. In 2004, Japanese
Prime Minister Junichiro Koizumi pledged $1 billion for education and
health care in Africa making Japan one of the major aid donors for
Africa. Next year at the fourth Tokyo International Conference on
African Development these efforts will face an renewed evaluation. (http://
www.jica.go.jp/english/resources/field/2007/aug30.html) Yet, there is an
"information gap" between the policies and intents of the Japanese
government and business community and the response and knowledge of
the Japanese citizen as to the recent history, the varied cultures and issues
in Africa today, and the goals and effects of the Japanese policies
themselves.
This course will be an introduction for students interested in issues
affecting global governance and Africa. Through a series of lectures
offered by ambassadors and embassy officials from the S.A.D.C. group,
(http://www.mbendi.co.za/orsadc.htm) students will explore the variety of
links diplomatic, educational, economic and cultural that tie Japan to
contemporary Africa, and the possibilities of active response by the
individual Japanese consumer.
Each student will be expected to join a study group that will focus one
of the African countries represented by the speakers. The groups will
research and present on the ties and programs between their “study”
country and Japan on the focus issue of the course. This year, the focus
will be on the individual consumer as an active participant in development
policies.
Reference Books:
http://www.mbendi.co.za/orsadc.htm * this site is required viewing
before the second meeting!
http://allafrica.com/
http://www.bespokeexperience.com/en/1/home.mxs ethical tourism
African Health Resources
http://www-sul.stanford.edu/depts/ssrg/africa/health.html
Student “internships”
http://southafricacommunityfund.org/ap/intern.asp
63
諸 研 究 所 Course Description:
Children, who are emaciated with protruding bellies and fly-infested
faces, are crying for food, or worse, already motionless in their mothers’
arms. For many, such a shocking scene is typically associated with Africa.
This popular imagery has its origin in mass media that are often
sensationalistic as to African coverage. The truth is that Africa is the
continent of wonderfully rich and diverse cultures, where people live their
vibrant everyday life. Yet, from this, it does not immediately follow that
Africa is a trouble-free region. Just as Japan and other industrial countries
have many social problems, Africa does have critical issues to be pursued.
This course is intended to explore some of the major problems that
Africa is currently facing. This year we will focus on the critical aspects
of the lives of people in an African city and the significance of magical
practices in comprehending and controlling their crises. Of many changes
Africa has undergone since the beginning of colonial period particularly
remarkable are the acceleration of movement of people, commodities and
knowledge, the multiplication of social identities and negotiation over
cultural meanings and values. These changes find the clearest expression
in the cities that owe their phenomenal growth largely to migrants and yet
lack the forces to systematically control their lives. Industrial capitalism
as well as rationalized state bureaucracy being underdeveloped, they
manage their lives in continuous flux of cultures and social relations;
during the course of action, they tend to encounter multitude of various
and often hitherto unknown interpretations, knowledge and persons and to
try those that happen to appear to fit their situations ‘here and now’. Their
actions are often at the mercy of luck. It is in this realm of contingency
and possibility (uncertainty) where one should understand the crises of the
city dwellers and their coping strategies including their frequent use of
magical practices in Africa.
Thus, based on the field research in the city of Kaduna, a city known for
its extreme cultural diversity in Nigeria, the course will make an in-depth
analysis of the above issues by closely examining the crises of several
individuals and the magical practices of traditional healers living in the
city.
Textbooks:
Texts will be distributed in due course.
Reference Books:
The list of suggested readings will be distributed in due course.
Course Plan:
1. Introduction
2. A Step into the realm of Contingency-Possiblity: Theoretical
Reflection
3. Lost in Flux: the Making and Unmaking of Self(1)
4. Lost in Flux: the Making and Unmaking of Self(2)
5. Illness in Between: Capitalism and Moral Economy(1)
6. Illness in Between: Capitalism and Moral Economy(2)
7. Business without Trust: Entrepreneur in Crisis(1)
8. Business without Trust: Entrepreneur in Crisis(2)
9. Ejective Solution: Witchcraft, Inequality and Gender(1)
10. Ejective Solution: Witchcraft, Inequality and Gender(2)
11. Magic for Money, Money as Magic: the Practice of Healers(1)
12. Magic for Money, Money as Magic: the Practice of Healers(2)
13. Conclusion
Lecturer's Comments to Students:
The course comprises lectures and class works. For class works,
students are required to read and summarise a text (minimum 20 pages per
week) before attending the class. In the class, students will discuss their
readings in a small group and then present it in front of all the rest.
Course Plan:
NOTE – the participating SADC embassies decide on their dates and
themes at the SADC meeting in July (2010.) The calendar below is posted
as an example NOT a confirmed schedule. Students will receive an
approved schedule for the speakers on the first day of class.
COMPREHENSIVE STUDIES OF INTERNATIONAL
RELATIONS 2credits (Spring)
国際関係概論 2単位 (春学期)
Multi-Faceted International Relations
Lecturer ABE, TADAHIRO
講師 安部 忠宏
Class 1 - 9/28 student orientation, and introduction to the course work.
Class 2 - 10/5 Class organization (country study groups)and an
introduction to the history of Africa
Class 3 - 10/12 Economics,“global economy”and Tourism Economies
Class 4 - 10/19 student prep for embassy speakers;
Class 5 - 10/26 South Africa and Malawi
Class 6 - 11/2 mid-term project group organization
Class 7 - 11/9 Angola and Mozambique
Class 8 - 11/16 Congo and Madagascar
Class 9 - 11/30 Botswana and Lesotho
Class 10 - 12/7 Tanzania and Zambia
Class 11 - 12/14 student presentations
Class 12 - 12/21 student presentations
Class 13 - 1/11 (possible Africa event)
Course Description:
At the outset of the 21st century, people expected that they could enjoy
real peace and prosperity in the new century as a member of the
international community where the global structure turned into the postCold-War regime from the Cold-War regime. The reality, however, was to
the contrary as we see various incidents taking place in the international
arena: various regional conflicts, successive terrorist attacks,nuclear arms
development allegedly pursued in the supposedly war-less world with the
prevailing NPT and so forth. In the field of economy, a prospect of
development of a country is more hinged upon politically maneuverable
supply of energy and natural resources in the international community, etc.
People are living in the age of uncertainty. It is more important for us,
under these circumstances, to try to understand international relations in a
more comprehensive manner. We need to think about our future based on
an accurate knowledge on the reality of the multi-faceted international
relations, built upon various kinds of causality among various factors such
as economy, politics and security considerations.
So, in my lecture, I would like to focus on major playing factors and
mechanisms which support multi-layer international/regional relations,
such as ASEAN, APEC, NATO, OSCE, NPT, WTO as well as bilateral
relations among Japan,US, North-Eastern/South-Eastern Asian countries
and European countries. I also intend to touch on horizontal issues such as
International Economy/Trade, Human Security, Official Development
Assistance, etc. Eventual target of my lecture is to explore a student's
capability of thinking about certain kind of global structure which may
help us to materialize real peace and stability for the people in the future
generation.
Textbooks:
・Nye,Joseph. " Understanding International Conflicts --- An Introduction
to Theory and History ". Pearson Education Inc.
Reference Books:
・Gilpin,Robert. " The Political Economy of International Relations ".
Princeton University Press.
・Mingst,Karen A. " Essentials of International Relations ". W.W.Norton
& Co.,Inc.
・Smith,Steve. " Foreign Policy ". Oxford University Press.
・Kissinger,Henry. " Diplomacy ". Harper & Brothers.
・Pyle,Kenneth. " Asia Policy ". The National Bureau of Asian Research.
Course Plan:
Day1: Guidance
2: Theoretical Approach to the International Relations
3: Multi-Faceted Structure of the International Relations
4: International Security System
5: Human Security
6: Preventive Diplomacy
7: Ambassadorial View (speech by an Ambassador posted in Tokyo)
8: Regional Conflicts
9: Foreign Policy of Japan
10: Disarmament and Non-Ploriferation
11: Bilateral Relations (Japan-US, Japan-Asian countries)
12: International Economic/Trade System
13: Ambassadorial View (speech by an Ambassador posted in Tokyo)
(* This plan is subject to change )
Lecturer's Comments to Students:
Since this course deals with "case studies" reflecting on the real
international relations, students are required to take interest in daily
evolvemant of various international issues.
Method of Evaluation:
・Writing Assignment: Submission of Reports is to be required.
・Attendance and Class Participation: Participatory attitude for discussion
to be evaluated.
Tentative Speakers’ Topics
South Africa/Malawi - African markets: current initiatives to promote
trade with Japan and current African products available in the Japanese
market (discussion question - Is the average Japanese consumer aware of
African products? If so what is their image? ( South African wine or juice,
Malawi "one village one product" policy)
Tanzania/Zambia - Africa's media image in Japan and globally: the
impact on trade and investment, and consumer perceptions ( discussion
question - what is the "African image" in non-traditional media outlets,
i.e. anime, film, etc. does it effect the "policy" image of Africa?)
Mozambique/Angola - Colonialism's heritage in the development of the
African market, and Neo-colonialism's influence on the "global"
consumer. (discussion question: What is the comparison between the
average Japanese student's knowledge of the following area studies South Asia; South America, Southern Europe, Southern Africa.)
Madagascar/DR Congo - The pros and cons of tourism economies as a
means of development and destination choices of outbound Japanese
tourists. (discussion question with distance and energy prices beginning to
affect global tourisms, what are the potentials of "virtual tourism" i.e. craft
consumption, cultural events, e-tourism for Africa-Japan.)
Lesotho/Botswana - African resources and the Japanese economy:
Matching industrial needs to a global vision. (discussion question - How
successful has Japanese society been, as a whole, in meeting the promises
and potentials laid out in TICAD 3 - 2004.)
Method of Evaluation:
As this is a lecture class attendance will be an important part of the
grade. If a student is absent for classes without an official excuse his/her
grade will be lowered one level; if more than 4 class are missed, the
student cannot pass the class. Along with the group work and
presentation, each student will be expected to hand in a 3-4 page paper
(single space, 12pt font, separate bibliography) on the last day of class
(Tuesday, Jan. 11, 2011.) The paper will focus on any aspect (not just the
course focus) of Japan/Africa relations covered in the course.
64
Multi-disciplinary approach to the study of major global issues that
confront the world community in the 21st century, and the role of the
United Nations and International Organizations in addressing these
issues.
Lecturer MALIK, RABINDER N.
講師 マリク, ラビンダー N
Course Description:
A critical review and assessment will be undertaken of the origin and
present condition of the major global issues and problems and how these
are being addressed by the national governments and the international
community. Special attention will be paid to the role of the United
Nations and other International Organizations as a tool of global
governance in addressing these issues. We shall also explore ideas and
concepts of peace and security, human rights, coexistence among peoples
of different cultures and other critical global issues such as poverty
eradication, environmental degradation, aging society and gender issues.
The objective of the course, which is suitable for students from all
faculties, is to enable the students to gain a better understanding of the
world around them and about the role of the United Nations so that they
are able to evaluate current and future international trends and formulate
their own well thought-out opinions based on facts. It should help enhance
the trans-cultural literacy and competence and enable them to interact
with confidence with peoples of different cultural backgrounds and
orientations in an interdependent and interlinked world.
Group discussions will be an important part of the course, which will be
conducted in English.
The course is open to students from all faculties.
Textbooks:
No specific text books are assigned for the course. Photocopied
handouts will be distributed as appropriate and relevant. Students are
encouraged to acquaint themselves about the contemporary global issues
by reading a daily newspaper or a weekly magazine and catching news on
radio and television so that they can participate actively and meaningfully
in the discussion. Group discussions and assignments will rely heavily on
material obtained from such sources.
Reference Books:
The students are requested to read the following basic reference material
about the United Nations System. Some or most of these documents can
be accessed through the website http://www.un.org.
INTERNATIONAL DEVELOPMENT COOPERATION 2credits
(Fall)
国際開発協力論 2単位 (秋学期)
Development and Aid in an Age of Globalization
Lecturer GOTO, KAZUMI
講師 後藤 一美
Course Description:
The twenty-first century is an era of global governance. The realm of
contemporary international relations has seen the commencement of new
political attempts to gradually reform existing systems in complex
governance with different players and multi-tiered networks for the
creation of a convivial global society, in which the common values of
peace, prosperity and stability are pluralistically shared, overcoming the
risks of asymmetry and tit-for-tat sequences. In this new political initiative
towards an unknown world, there are some critical challenges, including
the pursuit of public goals in the international community and of effective
measures to reach them. In the new world of international development
cooperation, aid donors and aid recipients have different dreams yet lie in
the same bed with a dynamic and tense relationship. By reviewing
frontline efforts in international development cooperation with a view
towards sustainable growth and poverty reduction from the perspective of
cooperation policies, this course is intended to provide some basic
foundations and applications for the management of international
development cooperation with students that are interested in the main
issues of poverty and development in the developing regions, and that
wish to be involved in the world of international development cooperation
in the future. Several guest speakers shall be invited from international aid
agencies.
Textbooks:
Textbook is not used in particular. Resume and list of reading materials
will be available during the course and via e-mail.
Reference Books:
・後藤一美「国際協力論序説―グローバル・ガバナンスの視点から」
鈴木佑司・後藤一美(編著)
『グローバリゼーションとグローバル・
ガバナンス』<法政大学現代法研究所叢書30>、法政大学出版局、
2009年。
・後藤一美「日本の国際開発協力を問う」後藤一美・大野泉・渡辺
利夫(編著)
『日本の国際開発協力』<シリーズ国際開発:第4巻>、
(1) Charter of the United Nations, UN, New York
(2) UN Millennium Declaration, Resolution 55/2, UN General Assembly
(3) A More Secure World: Our Shared Responsibility; Report of
the High-Level Panel on Threats, Challenges and Change, UN,
December 2004
(4) In Larger Freedom: Towards Development, Security and Human
Rights for All, UN Secretary-General, April 2005
(5) Investing in the United Nations: for a Stronger Organization
Worldwide – Report of the Secretary-General, March 2006
(6) Reports and Documents issued by the United Nations and United
Nations University on the themes covered by the course
(7) Newspaper articles and journals related to the topics covered by the
course will be distributed in the class
Course Plan:
The subjects to be covered in each weekly class are shown below.
Some adjustments, however, may be made as we go along with the
discussion of contemporary global issues. Group discussions will be
organized and individual assignments given.
(1) : COURSE INTRODUCTION AND GETTING TO KNOW EACH
OTHER
(2) : OVERVIEW OF GLOBAL SCENARIO - GLOBAL
INTERCONNECTEDNESS
(3) : EVOLUTION OF THE UNITED NATIONS SYSTEM
(4) : UN INTER-GOVERNMENTAL PROCESS
(5) : OTHER INTERNATIONAL AND REGIONAL
65
諸 研 究 所 ORGANIZATIONS
(6) : INTERNATIONAL PEACE AND SECURITY
(7) : SOCIAL AND ECONOMIC DEVELOPMENT
(8) : GLOBAL ENVIRONMENTAL SUSTAINABILITY
(9) : HUMAN RIGHTS
(10): WOMEN AND DEVELOPMENT
(11): REFUGEES, MIGRATION, AGING SOCIETY
(12): JAPAN AS A MEMBER OF THE GLOBAL COMMUNITY
(13): FINAL REPORTS AND EVALUATION
Lecturer's Comments to Students:
This course is good for those students who wish to improve their ability
to discuss international issues in English. Regular attendance and active
participation in the class discussions will be important. Students will be
expected to do internet search and examine more in depth the topics under
discussion as I would like students to make comments, ask questions and
speak freely in the class.
Method of Evaluation:
. Grading Method
(1) Regular attendance in the class will be an important part of the
consideration for grading. Participation in group discussions and
individual assignments will also be considered in grading.
(2) There will be no examination but all students must write an midterm report (3-5 pages) during the mid-term, and a final report (7-10
pages) based on readings, lectures and discussions covered during the
class.
Questions/Comments:
If students have any questions or problems in the course, they should
feel free to talk to me before or after the class or send me an email at:
[email protected]
CONTEMPORARY GLOBAL ISSUES AND THE ROLE OF THE
UNITED NATIONS 2credits (Fall)
現代の国際問題と国連の役割 2単位 (秋学期)
Questions/Comments:
Should you have any inquiries, feel free to contact with the following
address: <[email protected]>
日本評論社、2005年。
・後藤一美(監修)『国際協力用語集』<第3版>、国際開発ジャー
ナル社、2004年。
・Kazumi Goto, "International Cooperation in the 21st Century: In Search
of a Convivial Global Society", JBICI Review, No.8, Japan Bank for
International Cooperation, November 2003.
<http://www.jbic.go.jp/en/research/report/jbic-review/pdf/report08_4.pdf>
・ Vinay Bhargava (ed.), Global Issues for Global Citizens: An
Introduction to Key Development Challenges, The World bank, 2006.
・Nancy Birdsall and William R. Easterly, Reinventing Foreign Aid, The
MIT Press, 2008.
・John N. Clarke and Geoffrey Edwards (eds.), Global Governance in the
Twenty-First Century (Global Issues), Palgrave MacMillan, 2004.
・ John Degnbol-Martinussen and Poul Engberg-Pedersen, Aid:
Understanding
International
Development Cooperation, PalgraveMacmillan, 2003.
・William Easterly, The White Man's Burden: Why the West's Efforts to
Aid the Rest Have Done So Much Ill and So Little Good, Penguin, 2007.
・Michael Edwards, Future Positive: International Cooperation in the 21st
Century, Stylus Pub Llc, 2004.
・Margaret P. Karns, Karen A. Mingst, International Organizations: The
Politics and Processes of Global Governance, Lynne Rienner Pub, 2004.
・ Carol Lancaster, Foreign Aid: Diplomacy, Development, Domestic
Policies, University of Chicago Press, 2006.
・ David Leheny and Kay Warren (eds.), Japanese Aid and the
Construction of Global Development: Inescapable Solutions (Routledge
Contemporary Japan) , Routledge, 2009.
・George Mavrotas and Mark McGillivray (eds.), Development Aid: A
Fresh Look (Studies in Development Economics and Policy) , Palgrave
Macmillan, 2009.
・Frederic P. Miller, Agnes F. Vandome and John McBrewster (eds.),
Development Aid, Alphascript Publishing, 2009.
・Anthony Payne, Global Politics of Unequal Development, Palgrave
Macmillan, 2005.
・Report of the Secretary-General's High-level Panel, A More Secure
World: Our Shared Responsibility, Department of Public Information,
United Nations, 2004. <http://www.un.org/secureworld/>
・Report of the UN Secretary-General, In Larger Freedom: Towards
Development, Security and Human Rights for All, United Nations, 2005.
<http://www.un.org/largerfreedom/>
・Report of the UN Millennium Project (Jeffrey D. Sachs, Director),
Investing in Development: A Practical Plan to Achieve the Millennium
Development
Goals,
United
Nations,
2005.
<http://
www.unmillenniumproject.org/>
・Jeffrey D. Sachs, The End Of Poverty: Economic Possibilities for Our
time, The Earth Institute: Columbia UniversityPress, 2005.
・Jeffrey D. Sachs, Common Wealth: Economics for a Crowded Planet,
Penguin, 2009.
・ Finn Tarp, Foreign Aid and Development: Lessons Learned and
Directions for the Future (Routledge Studies in Development Economics),
Routledge, 2000.
・Shahid Yusuf, Angus Deaton, Kemal Dervis, William Easterly and
Takatoshi Ito, Development Economics Through The Decades: A Critical
Look at 30 Years of The World Development Report, World Bank, 2008.
Course Plan:
第1回:Guidance
第2回~第4回:Introduction to international development cooperation
第5回~第6回:Major issues of development in an age of globalization
第7回~第8回:Global governance approach to development aid
第9回~第12回:Guest speakers
第13回:Review of the course
Lecturer's Comments to Students:
Active participation in class discussions is required.
Method of Evaluation:
レポートによる評価 Writing Assignment
Some short essays are requested to be submitted during the course.
Evaluation will be made, based on the final report (five pages of A4 size)
submitted at the end of the course, with the following criteria: originality;
logic; and persuasiveness.
LAW AND DEVELOPMENT 2credits (Fall)
開発法学 2単位 (秋学期)
Institutional Change through the Rule of Law Reform to Attain Good
Governance
Professor, Graduate School of Law School MATSUO, HIROSHI
法務研究科(法科大学院)教授 松尾 弘
Course Description:
This course aims to provide with the basic knowledge of Law and
Development from a practical as well as a theoretical aspect.
Development can be regarded as a comprehensive institutional reform of a
society, in which a number of informal rules have been binding and
restricting the attitudes and behaviors of its members. However, it is
sometimes difficult for societies to reform their institutions for themselves
when they are heavily burdened by the conventions maintained by the
strict regimes. As the international societies have been more and more
globalizing, it is becoming duties for each society to assist others to
undertake their institutional reform.
Although it would be hard for us to expect the international societies to
establish the world government, we should be able to keep our security by
getting the global governance, which consists of the good governance of
each state in the world. Good governance may be obtained through the
institutional reform led by the good government, markets and firms, and
civil societies, which are mutually assisted and assisting in their own
functions. Law may be a strong measure to facilitate such an institutional
reform to get good governance, and the legal assistance activities among
nations should promote the global governance, which might be the only
path to the international security and peace. In this context, we should
explore the indicators of governance and the way by which developed
countries can cooperate with developing countries to accomplish their
legal reform that actually leads to development.
Textbooks:
There are no specific textbooks. Materials will be distributed as
appropriate and relevant.
Reference Books:
・D. North, Institutions, Institutional Change and Economic Performance,
Cambridge University Press, 1990.
・J. Faundez (ed.), Good Government and Law: Legal and Institutional
Reform in Developing Countries, MacMillan, 1997.
・J. Faundez et al. (ed.), Governance, Development and Globalization,
Blackstone Press, 2001.
・松尾弘『良い統治と法の支配:開発法学の挑戦』(日本評論社,
2009)[H. Matsuo, Good Governance and the Rule of Law: A Challenge
of Law and Development, Nihon-hyoron-sha, 2009]
Course Plan:
1. Law and Development in the Globalizing World
Date:
Topics: Why are some countries rich and some poor? Why do
institutions matter in development? Could institutional change be possible
and facilitate development?
References:
D. North, “Why Some Countries Are Rich and Some Are Poor,”
Chicago-Kent Law Review, Vol. 77, 2001-2002, pp. 319-330;
H. de Soto, The Mystery of Capital: Why Capitalism Triumphs in the
West and Fails Everywhere Else, Basic Books, 2000, pp. 1-13.
2. Good Government, Good Governance and Global Governance
Date:
Topic: What is the purpose of legal cooperation and why is it necessary
for both the recipient and donor countries?
References:
John Rawls, The Law of Peoples, Harvard University Press, 1999, pp.
3-10;
J. Stiglitz, “The Future of Global Governance,” in: N. Serra and J. Stiglitz
(eds.), The Washington Consensus Reconsidered: Toward a New Global
Governance, Oxford University Press, 2008, pp. 303-323.
66
THIRD WORLD DEVELOPMENT AND THE POOR
(Fall)
第三世界の開発と貧困 2単位 (秋学期)
2credits
Lessons from the Developing World
Lecturer BOCKMANN, DAVE
講師 ボックマン, デイブ
Course Description:
This course is designed to increase the student’s awareness of thirdworld communities and the challenges they face in overcoming poverty.
The U.N. Millennium Development Goals promise to end poverty by
2015. The goals are lofty and costly, but will they actually help the poor?
Based on the lecturer’s 30 years of community development experience in
the U.S. and India, another approach, that of small locally based projects
bringing real and immediate change to real people’s lives will be
examined. In this course, students will learn about:
• Self Help Groups (SHGs): How SHGs are organized and why. How
the SHGs improve the financial stability of families and enhance the
status of women.
• Micro-Finance: How small loans, often times of less than $100, can
67
諸 研 究 所 the dilemma between the strong-arm, lawful and benign government? Can
the introduction of market mechanism and the democratization be
compatible in the process of development?
References:
A. Chua, Market, “Markets, Democracy, and Ethnicity: Toward a New
Paradigm for Law and Development,” The Yale Law Journal, Vol. 108,
pp. 1-107;
A. Sen, Development as Freedom, Oxford University Press, 1999,
Chapter 6 (The Importance of Democracy), pp. 146-159;
J. Faundez, “Democratization through Law: Perspectives from Latin
America,” Democratization, Vol. 12, 2005, pp. 749-765.
11. Institutional Change through Legal Reform
Date:
Topic: How can be the institutional change caused by legal reform?
What is the role of the rule of law and how can we manage the process of
the rule of law promotion?
References:
D. North, “The New Institutional Economics and Third World
Development,” in: J. Harriss et al. (eds.), The New Institutional
Economics and Third World Development;, Routledge, 1995, pp. 17-26;
H. Matsuo, “Let the Rule of Law be Flexible to Attain Good
Governance,” in: per Berling (ed.), New Directions in the Rule of Law,
Iustus (forthcoming).
12. Development and Cultures
Date:
Topic: How should we treat cultures in the process of legal reform?
References:
L. Friedman, “Legal Culture and Social Development,” Law and
Society Review, Vol. 4, 1969-1970, pp. 29-44;
A. Perry, “The Relationship between Legal Systems and Economic
Development: Integrating Economic and Cultural Approaches,” Journal of
Law and Society, Vol. 29, 2002, pp. 282-307.
13. The Use of Normative Theory in Development Policy
Date:
Topic: What is the ultimate goal of development?
References:
S. Huntington, “The Goals of Development,” in: M. Weiner and S.
Huntington (eds.), Understanding Political Development, Harper Colling,
1987, pp. 3-15.;
A. Sen, “The Concept of Development,” in: H. Chenery and T. N.
Srinivasan (eds.), Handbook of Development Economics, Vol. I, 1988,
pp. 9-26.
Lecturer's Comments to Students:
Participants do not need to have any special knowledge of law.
However, regular attendance and active participation will be expected.
Method of Evaluation:
Evaluation is based on an attendance, short (informal) presentations,
and a final essay (around 3000 words).
3. Legal Assistance by the Government I (USAID, DFID, CIDA, GTZ,
SIDA, etc.)
Date:
Topic: Why do governments compete with each other in legal
assistance?
References:
H. Schmiegelow, “Why Legal Transformation Assistance from
Germany and Japan to Former East-Bloc Countries?”Journal of Japanese
Law, No. 22, 2002, pp. 5-38.
4. Legal Assistance by the Government II (JICA)
Date:
Topic: What are the lessons from the Japanese legal assistance projects?
References:
H. Matsuo, “The Use of Codification and Piecemeal Legislation for the
Rule of Law Promotion: Lessons of the Legal Cooperation Projects in
East Asian Countries” (course material).
JICA, JICA’s Experience in Support for Legal and Judicial Reform in
Developing Countries, JICA, 2009.
5. The Role of Law in the Political, Economic and Social Development in
Developing Countries
Date:
Topic: How have legal reforms correlated with the development in
Japan and other developing countries?
References:
H. Matsuo, Japanese Legal System and Social Development , Part III,
Chapter 10-13 (course material)
6. Legal Assistance by the International and Financial Institutions (UNDP,
OECD, WB, IMF, etc.), the Regional Development Banks (IDB, AfDB,
ADB, EBRD, etc.) and EU
Date:
Topic: What are the roles of international organizations in promoting
legal cooperation?
References:
World Bank, Legal and Judicial Reform: Strategic Directions, 2002, pp.
1-24.
7. Past, Present and Future of the Legal Cooperation Network
Date:
Topic: What are the lessons from the past legal assistance and who can
be the coordinator(s) for the future legal cooperation?
References:
D. M. Trubek, “The ‘Rule of Law’ in Development Assistance,” in: Y.
Matsuura (ed.), The Role of Law in Development, CALE Books 2,
Nagoya University, pp. 1-18.
8. Development of the Law and Development Studies
Date:
Topic: How has the Law and Development emerged, declined and
developed up to the present stage?
References:
J. Merryman, “Comparative Law and Social Change: On the Origins,
Style, Decline & Revival of the Law and Development Movement,” The
American Journal of Comparative Law, Vol. 25, 1977, pp. 457-491;
B. Z. Tamanaha, “The Lessons of Law-and-Development Studies,” The
American Journal of International Law, Vol. 89, 1995, pp. 470-486.
9. Market, Firm and Government
Date:
Topics: What are the functions of market, how is it related with the
firm, and why do they need the government? Property, contract, and the
system of rights on the one hand, and the rule of law on the other hand:
two wheels of a general model of progressive legal system
References:
R. Coarse, “The Firm, the Market, and the Law,” “The Nature of the
Firm,” in: id., The Firm, the Market, and the Law, the University of
Chicago Press, pp. 1-31, 33-55;
D. North, Institutions, Institutional Change and Economic Performance,
Cambridge University Press, 1990, Chapter 7 (Enforcement), pp. 54-59.
10. The Dilemma of Good Government and the Role of Civil Society in
Attaining Good Governance
Date:
Topic: Who can manage the good government which is apt to fall into
move whole families out of poverty.
• Appropriate Technology: How, when the poor themselves are
involved, appropriate technologies can be successfully conceived,
designed and implemented by developing communities. Learn some of the
skills required to help implement actual projects.
• Culture and social-economic factors that must be taken into account
in planning and implementing development projects.
• Hands-On Case-Study: Working in small groups, the students will
identify real ‘problems’ facing poor people in the developing world and
propose a plan to solve the problem.
Textbooks:
To Be Announced
Reference Books:
Whose Reality Counts? Putting the First Last, Robert Chambers, 1997;
Small Is Beautiful: Economics as if People Mattered by E. F.
Schumacher; The White Man’s Burden by William Easterly; Local
Democracy and Development, T.M. Thomas Isaac & Richard W. Franke;
Banker to the Poor, Muhammad Yunus; Development as Freedom,
Amartya Sen; The End of Poverty, Jeffrey D. Sachs; Out of Poverty, Paul
Polak
Course Plan:
1. Introduction: The Developing World; Goals of the Class
2. The UN Development Goals: Realism or Fantasy?
3. Foreign Aid: Pros and Cons
4. Hunger and the “green revolution.”
5. Whose Knowledge? Tapping the knowledge of the poor
6. Whose Priorities? Setting priorities for development
7. Organizing Self Help Groups: A real solution to poverty or a passing
fad?
8. Micro Loan Programs: A boon to the poor or an additional burden?
9. Water and Sanitation: The neglected priorities
10. Eco-Sanitation: An appropriate technology
11. Macro-Strategies for Alleviating Poverty: Urban Development vs
Rural Development
12. Presentation of group Case Studies
13. Presentation of group Case Studies
Lecturer's Comments to Students:
You will be asked to (1) work in a small group to research and report
on an “appropriate” technology for a developing country; (2) Write an
academic paper about one of the topics covered by this course or by your
small group. The final paper is due by week 13. You will also be asked to
periodically submit a one paragraph summary of the classroom discussion/
lecture.
Method of Evaluation:
1. Exam( None )
2. Reports ( Academic Report: 30%)
3. Attendance, Participation( 40% )
4. Other( Class Presentation of Case Study: 30% )
Council; international criminal tribunals; the International Criminal Court;
U.N. field operations authorized by the U.N. Security Council or under
the authority of the U.N. High commissioner for Human Rights; the InterAmerican Commission on and Court of Human Rights; the European
Court of Human Rights and other parts of the European human rights
system; the U.N. High Commissioner for Refugees; and the International
Labor Organization
(3) Human rights situations in various countries such as South Africa,
Iran, Myanmar, East Timor, Kosovo, Cambodia, former Yugoslavia, the
Democratic Republic of Congo, Japan, the Unites States, Europe, Sudan,
Ghana, and India
(4) Substantive human rights problems related to the rights of the child,
economic rights, the right to development, torture and other illtreatment,
minority rights, the right to a free and fair election, human rights in armed
conflict, crimes against humanity, arbitrary killing, indigenous rights, selfdetermination, discrimination against women, the rights of refugees, etc.
(5) Learning methods such as advising a client, role-playing, the
dialogue methods, drafting, and advocacy in litigation
Textbooks:
Walter Kalin and Jorg Kunzli, (2009), The Law of International Human
Rights Protection, Oxford.
Reference Books:
David Weissbrodt and Connie de la Vega, (2007), Internatinal Human
Rights Law: An Introduction.
David Weissbrodt, Joan Fitzpatrick, and Frank Newman, International
Human Rights: Laws, Policy and Process (3rd ed. 2001), updated at //
www1.umn.edu.hrts.int.
Course Plan:
Assignments are listed below as to each class session:
1. International Human Rights: Notions and Sources.
2. The Legal Nature of Human Rights Obligations.
3. Scope of Application of Human Rights.
4. Implementation of Human Rights: Treaty Bodies, Charter Based Bodies
and Regional Bodies.
5. Right to Life and Subsistence Rights.
6. Prohibition of Ill-treatment and of Enforced Disappearance.
7. Prohibition of Discrimination, and Protection of Minorities.
8. Private Life.
9. Intellectual and Spiritual Sphere.
10. Human Person in Economic Sphere.
11. Rights to Liberty and to Fair Trial.
12. Participaton in Political Life.
13. Questiona and Answers
Lecturer's Comments to Students:
The class encourages students to analyze case situation and to evaluate
the most effective methods to prevent human rights violations. Because
evolving nature of the laws and issues in this field, students can
participate as strategists and investigators.
Method of Evaluation:
Students will receive their grades for the course based on (1)
homework(60%), (2) presentation in class one of the course
assignments(20%), and (3) an essay(20%).
Questions/Comments:
Friday 2:30-3:30p.m. or by appointment.
INTERNATIONAL HUMAN RIGHTS LAW 2credits (Spring)
国際人権法 2単位 (春学期)
Issues, procedures, and advocacy strategies regarding the promotion
and protection of human rights worldwide
Lecturer HOSOTANI, AKIKO
講師 細谷 明子
INTRODUCTION TO PRINT JOURNALISM 2credits (Spring)
プリントジャーナリズム入門 2単位 (春学期)
Course Description:
Students will study five different aspects of international human rights
including:
(1) Procedures for implementing international human rights involving
state reporting to treaty bodies; individual complaints; thematic, country
rapporteurs, and other U.N. emergency procedures for dealing with gross
violations; humanitarian intervention; criminal prosecution and
procedures for compensating victims; diplomatic intervention; state v.
state complaints; litigation in domestic courts; the work of
nongovernmental organizations; etc.
(2) Major international institutions including the human rights treaty
bodies; the U.N. Commission on Human Rights and its Sub-commission
on the Promotion and Protection of Human Rights; the U.N. Security
Reporting on the World Around You
講師
Lecturer HOLLEY, DAVID R.
ホーリー, デイヴィッド R
Course Description:
This course will cover the basics of journalistic writing. Students will
get practice in writing both in a wire-service style and in the kind of
feature approach favored by many newspapers and magazines for longer
articles. Students will write articles both as quick in-class exercises and as
homework assignments that require interviews. Journalistic ethics will be
addressed, as will trends in the media business. The course will help
68
Textbooks:
Reading materials including magazine and newspaper articles, some of
them written by the instructor, will be distributed in class.
Reference Books:
The Koreans: Who they are, What they want, Where their future lies,
by Michael Breen.
Black Hands of Beijing: Lives of Defiance in China’s Democracy
Movement, by George Black and Robin Munro.
Postwar: A History of Europe Since 1945, by Tony Judt.
Course Plan:
1. Introduction and overview. The course will examine how nondemocratic states may become democratic. During the course we will look
at some of the history of South Korea and Taiwan, at the collapse of
communism in Eastern Europe and the past few decades of China’s and
Russia’s history. Discuss definitions of “authoritarianism,” “communism”
and “democracy.” Discuss how left-wing dictatorships can turn into rightwing dictatorships. Quick introduction to: South Korea’s Chun Doo
Hwan, Kwangju incident; Chinese civil war, Chiang Kai-shek to Taiwan,
Chiang’s rule in Taiwan, democratization of Taiwan; Communism’s fall
in Eastern Europe, Solidarity in Poland, Vaclav Havel and the Velvet
Revolution. There have been changes in Russia and China that make their
systems somewhat closer to what South Korea and Taiwan were like
before democratization. During this course, students should think about
where Russia and China are headed, making comparisons not just to the
Soviet/Maoist past or democracies today but also to examples like South
Korea and Taiwan of the 1960s to 1980s.
2. South Korea’s 1980 Kwangju massacre, with focus on why
protesters rebelled in Kwangju and why the government cracked down so
violently. The role of opposition leader and future president Kim Dae
Jung. Discussion of how the Kwangju incident helped lead to South
Korea’s democratization, with particular emphasis on developments in
1987, including anti-government protests, constitutional change and a
reasonably democratic presidential election. Discussion of how economic
growth in South Korea and the creation of a large middle class also played
a key role in the development of democracy.
3. China’s 1989 Tiananmen Square protests and crackdown. Discussion
of Deng Xiaoping’s policy of Communist Party dictatorship paired with
market-style economic reforms, the basic approach still dominant in
China today.
4. Taiwan’s “February 28 Incident” of 1947, in which Chinese
Nationalist troops killed native-born Taiwanese leaders suspected of
favoring Taiwan independence.
Taiwan’s economic and political
development leading to democratization in the late 1980s and early 1990s.
5. The collapse of Communism in Eastern Europe. Pope John Paul II
and his role in undermining Communism in Poland. Lech Walesa and the
rise of Solidarity in Poland. Mikhail Gorbachev. The 1989 election that
brought Solidarity to power. Democratic reforms in Hungary, the end of
the Berlin Wall and reunification of Germany. Vaclav Havel and
Czechoslovakia’s “Velvet Revolution.”
6. An overview of key points in Communist history, including the
Bolshevik revolution, Stalin’s rule, Mao Zedong and the Chinese
Communist revolution, the impact of World War II, division of Korea, the
Korean War, China’s Cultural Revolution, the rise to power of Deng
Xiaoping.
7. Mikhail Gorbachev, reform in the Soviet Union, the August 1991
attempted coup, the collapse of the Soviet Union.
8. Boris Yeltsin’s Russia. Privatization of state assets, corruption, the
first Chechnya war, Yeltsin’s 1996 reelection, the 1998 financial crisis.
9. Vladimir Putin’s rise to power. The September 1999 apartment
bombings and launch of the second Chechnya war. Putin’s Russia.
10. Russia under President Dmitry Medvedev and Prime Minister
Vladimir Putin. Scenarios for Russia to become more democratic or to
become more authoritarian.
11. China after Deng Xiaoping. President Hu Jintao and the current
leadership. How China works today.
12. Review of how South Korea and Taiwan became democracies.
Comparison of South Korea and Taiwan under authoritarianism with the
situation in China and Russia today. Discussion of the role of economic
growth and the rise of a middle class in the development of democracy.
COMMUNISM'S COLLAPSE 2credits (Fall)
共産主義の崩壊 2単位 (秋学期)
States in Transition
講師
Lecturer HOLLEY, DAVID R.
ホーリー, デイヴィッド R
Course Description:
This course will examine three models of how political systems can
change. South Korea and Taiwan will be viewed as examples of transition
from the authoritarianism of several decades ago to today’s democracy.
Post-1989 Easten Europe will be studied as an example of Communist
states quickly becoming democratic. China and Russia will be examined
as cases where Communism has mutated into capitalist authoritarianism
with many political features similar to Taiwan and South Korea of the
1970s and 1980s. Particular attention wil be paid to the 1980 Kwangju
Incident in South Korea, the 1989 Tiananmen Square protests and
subsequent crackdown in China, and the role of Mikhail Gorbachev in the
collapse of Communism in the Soviet Union and Easten Europe. Students
will consider what can be learned from these transitions of past decades in
thinking about possible future paths for China and Russia. What factors
might cause China and Russia to follow the same type of path to
democracy as South Korea and Taiwan, and what might cause them to
develop in other directions?
69
諸 研 究 所 students improve their writing and give them increased confidence in
approaching and interviewing strangers.
Textbooks:
Associated Press Reporting Handbook. By Jerry Schwartz
Reference Books:
The Art and Craft of Feature Writing: Based on the Wall Street Journal
Guide. By William E. Blundell.
How to Write Articles for Newspapers and Magazines. By Dawn Sova.
Associated Press Guide to Newswriting: The Resource for Professional
Journalists. By Rene Cappon.
The Reporter’s Notebook: Writing Tools for Student Journalists. By
Mark Levin.
Course Plan:
1. Overview. The difference between hard-news and feature writing. The
importance of attribution, accuracy and deadlines
2. The art of taking reporter’s notes. In-class exercise of taking notes and
writing a very short article from those notes
3. The art of interviewing. In-class exercise of interviewing the instructor
on various topics and taking notes
4. Writing the hard-news story. The news pyramid. Cutting from the
bottom. Kickers.
5. Writing the feature story. Anecdotal leads. The “nut graf.” Color.
6. Journalistic ethics. Beefing up a story vs. hype. Trends in the media
business and impact of the Internet.
7. The newsroom. Roles of editors and reporters. Journalism career
opportunities. Why non-journalists should understand journalism.
8. In-class discussion of students’ feature articles written as homework.
9. Copyediting. Why a reporter should also know how to copyedit.
10. In-class writing of a hard news story from handout material on
deadline, with individual coaching by instructor.
11. In-class writing of a short feature story from handout material on
deadline, with individual coaching by instructor.
12. In-class copyediting by students of other students’ feature articles, and
review of the copyediting.
13. Review of topics covered in the course, with critical examination of
selected newspaper articles.
Lecturer's Comments to Students:
Taking this course will be a bit like being a newly hired journalist. You
should try to make it fun. It will be good for those who like talking to
other people or who want to become more comfortable talking with
strangers.
Method of Evaluation:
Final article written as homework: 30%
Two earlier articles written as homework during the semester: 20% each
Attendance, Participation: 30%
Reasons why China and Russia might follow the same path as South
Korea and Taiwan to democracy, and ways in which their situations are
different. Discussion of the possibility that China and Russia may follow
paths more like Benito Mussolini’s Italy or pre-World War II Japan.
Discussion of other possible scenarios for China and Russia.
13. Overview of Russia’s and China’s relations with the United States,
Japan and the European Union. Discussion of possibilities of how those
relations might develop in the future.
Lecturer's Comments to Students:
This course will examine some of the most dramatic historical events of
the past several decades in China, Russia, South Korea and other
countries. For anyone interested in the future of these countries, this
course should provide a foundation for a better understanding of events as
they unfold in coming years. Students will be encouraged to speak out in
class and express their opinions.
Method of Evaluation:
Mid-term essay: 30%
Final essay: 40%
Attendance, Participation: 30%
Method of Evaluation:
Attendance and class participation (incl. presentation)
SPECIAL LECTURE OF ETHICS 4 2credits (Fall)
倫理学特殊講義Ⅳ 2単位 (秋学期)
Immanuel Kant: Metaphysische Anfangsgründe der Tugendlehre/
Metaphysical First Principles of the Doctrine of Virtue II
Associate Professor, Faculty of Letters ERTL, WOLFGANG
文学部准教授 エアトル, ヴォルフガング
Course Description:
Kant’s Metaphysical First Principles of the Doctrine of Virtue is a
crucial text for understanding the general thrust of Kant’s ethics. While
the Groundwork and the Critique of Practical Reason are concerned with
foundational issues regarding the moral law in general and the categorical
imperative in particular, this text spells out the overall picture of how an
ethics for human beings, i.e. sensual rational beings looks like. This is as
close as it gets in the published writings to obtain a full account of Kant’s
ethics.
Crucially and in the tradition of the model developed by Aquinas
centuries earlier, Kant presents a combination of an ethics of principle and
an ethics of virtue. In the seminar we will examine this strategy in detail
and the focus will be on the following issues: 1) the difference between
ethics and law under the common roof of a metaphysics of morals, 2)
Kant’s conception of virtue and the relationship between emotion and
reason, 3) Kant’s idea that there are duties one has to oneself against the
background of his doctrine that we have the duties of fostering other
people’s happiness and our own perfection.
We will try to understand Kant’s detailed account of a catalogue of
virtues the discussion of which shows that Kant’s ethics unites the virtues
of universalism and at the same time of being sensitive to the details of
the concrete situation in which an action occurs.
It is therefore worth asking whether Kant’s approach to ethics is
superior to contemporary pluralist and particularist theories; it may well
be that Kant is in a sense honouring their concerns without throwing the
notion of principles overboard.
Textbooks:
German:
Kant, Immanuel: Metaphysische Anfangsgründe der Tugendlehre.
Metaphysik der Sitten zweiter Teil. Neu herausgegeben und eingeleitet
von Bernd Ludwig. Hamburg: Meiner 1990 (= PHB 430).
SPECIAL LECTURE OF ETHICS 3 2credits (Spring)
倫理学特殊講義Ⅲ 2単位 (春学期)
Immanuel Kant: Metaphysische Anfangsgründe der Tugendlehre/
Metaphysical First Principles of the Doctrine of Virtue I
Associate Professor, Faculty of Letters ERTL, WOLFGANG
文学部准教授 エアトル, ヴォルフガング
Course Description:
Kant’s Metaphysical First Principles of the Doctrine of Virtue is a
crucial text for understanding the general thrust of Kant’s ethics. While
the Groundwork and the Critique of Practical Reason are concerned with
foundational issues regarding the moral law in general and the categorical
imperative in particular, this text spells out the overall picture of how an
ethics for human beings, i.e. sensual rational beings looks like. This is as
close as it gets in the published writings to obtain a full account of Kant’s
ethics.
Crucially and in the tradition of the model developed by Aquinas
centuries earlier, Kant presents a combination of an ethics of principle and
an ethics of virtue. In the seminar we will examine this strategy in detail
and the focus will be on the following issues: 1) the difference between
ethics and law under the common roof of a metaphysics of morals, 2)
Kant’s conception of virtue and the relationship between emotion and
reason, 3) Kant’s idea that there are duties one has to oneself against the
background of his doctrine that we have the duties of fostering other
people’s happiness and our own perfection.
We will try to understand Kant’s detailed account of a catalogue of
virtues the discussion of which shows that Kant’s ethics unites the virtues
of universalism and at the same time of being sensitive to the details of
the concrete situation in which an action occurs.
It is therefore worth asking whether Kant’s approach to ethics is
superior to contemporary pluralist and particularist theories; it may well
be that Kant is in a sense honouring their concerns without throwing the
notion of principles overboard.
Textbooks:
German:
Kant, Immanuel: Metaphysische Anfangsgründe der Tugendlehre.
Metaphysik der Sitten zweiter Teil. Neu herausgegeben und eingeleitet
von Bernd Ludwig. Hamburg: Meiner 1990 (= PHB 430).
English:
Kant, Immanuel: The Metaphysics of Morals. Translated by Mary J.
Gregor. Cambridge: Cambridge University Press 1996. (= Cambridge
Texts in the History of Philosophy).
Reference Books:
Timmons, Mark (ed.): Kant's Metaphysics of Morals. Interpretative
Essays. Oxford, New York: Oxford University Press 2002.
Betzler, Monika (ed.): Kant’ Ethics of Virtue. Berlin, New York: de
Gruyter 2008.
Method of Evaluation:
Attendance and class participation (incl. presentation)
ACCOUNTING 2credits (Spring)
会計学 2単位 (春学期)
International Financial Reporting Standards(IFRS), including
International Accounting Standards(IAS)
Professor, Faculty of Business and Commerce ITO, MAKOTO
商学部教授 伊藤 眞
English:
Kant, Immanuel: The Metaphysics of Morals. Translated by Mary J.
Gregor. Cambridge: Cambridge University Press 1996. (= Cambridge
Texts in the History of Philosophy).
Reference Books:
Timmons, Mark (ed.): Kant's Metaphysics of Morals. Interpretative
Essays. Oxford, New York: Oxford University Press 2002.
Course Description:
International Accounting Standards (IAS) issued by the International
Accounting Standards Committee (IASC), and International Financial
Reporting Standards (IFRS) issued by International Accounting Standards
Board (IASB), which had been restructured from IASC, have been
making their presence felt around the world. IASB has been and is
continuing to study accounting issues and prepares new and improves
Betzler, Monika (ed.): Kant’ Ethics of Virtue. Berlin, New York: de
Gruyter 2008.
70
Hostile Takeovers,” in Corporate Takeovers: Causes and Consequences ,
edited by Alan J. Auerbach, University of Chicago Press, 1988.
IFRSs and improves IASs under the conversion projects with FASB of
U.S. and ASB of Japan.
All enterprises, which are domiciled and listed in the European Union,
are required to report the consolidated financial statements in accordance
with IFRSs from year 2005. Most countries adapt IFRSs.
Approximately 117 nations permit or require IFRS for domestic listed
companies On November , 2008, US SEC issued for public comment a
roadmap that proposes a staged transition for mandatory adoption of IFRS
by U.S. public companies.. Japan said it would allow voluntary domestic
use of the IFRS in Dec. 2009 and will decide on in 2012 (with adoption
planned for 2016).
In this course, we will review the current situation of IASB, then study
Framework for the Preparation and Presentation of Financial Statements,
and some significant accounting standards, such as IAS39 “Financial
Instruments: Recognition and Measurement”, which will be compared
with the US Generally Accepted Accounting Principles (US GAAP) and
Japanese GAAP, when necessary.
After the first session of introduction to IFRS, each student will be
assigned in advance to report on a Standard and prepare a resume and
make a presentation, followed by discussion, case studies and my
supplementary explanation and/or comments.
Textbooks:
International Financial Reporting Standards 2009, IASB
Reference Books:
IAS Plus by Deloitte (http://www.iasplus.com/country/useias.htm) will
help you.
IASB Homepage: http://www.iasb.org/Home.htm
Course Plan:
Day 1: Intriduction to IFRS and IASB
Day 2 - 3: Framework
Day 4 - 13: Each student makes a presentation on the resume and
discussion on the IFRS or IAS which the student select. Then sudents
perpare the answer of case study problems and discuss.
Method of Evaluation:
Attendance & Class Participation including presentation and discussion.
Term paper.
Roe, Mark J.“ Takeover Politics,” in Deal Decade , edited by M. Blair,
1993.
3. Elements of Governance
Kaplan, Steven N., “Top Executive Rewards and Firm Performance: A
Comparison of Japan and the United States,” JPE, Vo1. 102, No. 3, June
1994
Naoto Osawa, Kazushige Kamiyama, Koji Nakamura, Tomohiro
Noguchi, and Eiji Maeda, “An Examination of Structural Changes in
Employment and Wages in Japan,” Bank of Japan Monthly Bulletin ,
August 2002.
Black, Bernard,“ Creating Strong Stock Market by Protecting Outside
Shareholders.” remarks at OECD/KDI conference on Corporate
Governance in Asia: A Comparative Perspective, Seoul, March 3-5, 1999.
Jolene Dugan, Fahad Kamal, David Morrison, Ali Saribas and Barbara
Thomas, Board Practices/Board Pay 2006 Edition, Institutional
Shareholder Services, 2006
William C. Powers, Jr., Raymond S. Troubh, and Herbert S. Winokur,
Jr., “Report of Investigation by the special investigative committee of the
board of directors of Enron corp.,” February, 2002.
4. Financial System
Fukao, Mitsuhiro, “Japanese Financial Instability and Weaknesses in
the Corporate Governance Structure,” Seoul Journal of Economics , Vol.
11, No.4, 1998.
Fukao, Mitsuhiro.“ Financial Crisis and the Lost Decade,” in Asian
Economic Policy Review , Vol.2 No.2, Blackwell, 2007, pp. 273-297.
Textbooks:
Fukao, Mitsuhiro, Financial Integration , Corporate Governance, and
the Performance of Multinational Companies, Brookings, 1995.
Reference Books:
授業内容を参照されたい。
See above.
Method of Evaluation:
Grading will be based on the term paper and class participation.
The topic of the term paper has to be related to the content of the class.
For example:
Comparison of governance structures among some countries,
Governance structure of government owned companies and private
companies,
Issues related to bankruptcy procedures,
Security exchange law and governance system,
Incentive mechanism for directors,
Banking problems and deposit insurance system.
ADVANCED STUDY OF FINANCE 2credits (Fall)
金融特論 2単位 (秋学期)
Professor, Faculty of Business and Commerce
FUKAO, MITSUHIRO
商学部教授 深尾 光洋
Course Description:
Corporate Governance and Financial System:
The governance structure of limited liability companies that stipulates
the relationship among the management, stockholders, creditors,
employees, suppliers and customers is important in determining the
performance of the economy. Although the OECD countries are generally
characterized as market economies, there are considerable differences
among these countries in the organizational structure of the economy.
One of the major aims of this course is to understand the institutional
differences in corporate-governance structures of companies in major
industrial countries including the United States, Japan, Germany, France
and the United Kingdom. The differences in the corporate-governance
structure have a number of implications for the performance of
companies. For example, the cost of capital and the effective use of
human resources would be affected by this structure.
In recent years, the deepening international integration of economic
activities has heightened awareness of cross-country differences in
corporate-governance structure and putting a strong pressures for
convergence in some aspects of corporate governance systems. The
course will also survey these trends.
1. General Concept
Fukao, Mitsuhiro, Financial Integration, Corporate Governance, and
the Performance of Multinational Companies , Brookings, 1995.
INTERNATIONAL ECONOMY 2credits (Spring)
国際経済 2単位 (春学期)
Professor, Graduate School of Business and Commerce
KASHIWAGI, SHIGEO
商学研究科教授 柏木 茂雄 (フジタ・チェアシップ基金)
Course Description:
The objective of this course is to discuss and understand various
international economic issues that are being addressed by policy makers
around the world.
The course will take up specific issues that are related to the current
global economic situations and various policy issues that have arisen in
2. Hostile Takeovers
Shleifer, Andrei, and Lawrence H. Summers,“ Breach of Trust in
71
諸 研 究 所 Christine Pochet, “Corporate Governance and Bankruptcy: a
Comparative Study,” Cahier de recherche no. 2002-152, Centre de
Recherche en Gestion, IAE de Toulouse, July 2002.
the international context. Students will have the opportunity to study and
discuss the challenges imposed on policy makers in the current globalized
world. The focus of the discussions will be on issues that are relevant to
developing countries and will be discussed from the perspective of policy
makers. The emphasis will be placed more on what is happening in the
real world and less on theoretical aspects of the issues. Class discussions
will enable students to familiarize themselves with these issues and to
engage in discussions in more informed and effective manner.
Textbooks:
There will be no textbooks. Handouts and/or copies of background
material will be distributed from time to time. Students are expected to
make presentations on his/her assigned papers and engage in active class
discussions, which are conducted entirely in English.
Course Plan:
Issues to be covered include the following (subject to change):
・Globalization and macroeconomic policies
・Globalization and fiscal policies
・Financial globalization
・Globalization and the IMF
・Challenges facing low income countries
・Globalization and regional integration
・Implications of Asian economic integration
・Asian economic growth model ・Global currency
・Global governance
Lecturer's Comments to Students:
The course will be organized as a combination of lectures and seminars,
and will be conducted entirely in English. Classroom discussions are
expected to be a continuation of the discussions that take place during the
class on "International Economy" offered in the spring semester by the
same lecturer. Both courses will follow a similar approach but there will
be no overlap and the spring course is not a prerequisite for this course. It
would be preferble and advisable for students to have strong interest in
and basic knowledge about international economics.
Method of Evaluation:
Evaluation will be based on attendance, class participation and
presentation of a term paper to be prepared on a relevant topic towards the
end of the semester.
・Introductory discussions
・Globalization and its policy implications
・World economic outlook
・The global imbalances
・The global financial crisis
・Poverty reduction and economic development
・Aid effectiveness
・Foreign direct investment
・Economic consequences of remittances
・The role of effective institutions
Lecturer's Comments to Students:
This course will be organized as a combination of lectures and
seminars, and will be conducted in English. There are no pre-requisites
for this course, but it would be preferable and advisable for students to
have strong interest in and basic knowledge about international economics.
Method of Evaluation:
Evaluation will be based on attendance, class participation and
presentation of a term paper to be prepared on a relevant topic towards the
end of the semester.
INTERNATIONAL MANAGEMENT 2credits (Fall)
国際経営論 2単位 (秋学期)
Addressing strategic management issues in a globalizing environment
Lecturer LUGAGNE, NATHALIE
講師 リュガーニュ, ナタリー
Course Description:
This course is for anyone who wishes to better understand multinational
companies’ strategies, systems and behaviors in their efforts to expand
across borders. Based on the dynamics of global competition, students are
expected to appreciate the impact of forces for global integration, national
responsiveness, and worldwide learning on strategic, organizational and
managerial decision-making. They are also expected to experiment that
there is no easy and clear answer to globalization issues. Firms do
internationalize by trial-and error processes.
The methods used in this course are mostly based on interactivity and
class participation. The course will consist of case discussions,
supplemented with conceptual insights and oral debates on specific issues
raised.
Textbooks:
Dereski, Helen (2007). International management : Managing across
Borders and Cultures. 6th edition. Pearson Prentice Hall. ISBN:
0-321-02829-5
Reference Books:
1. Bartlett, Christopher A. and Ghoshal, Sumantra (2002). Managing
across Borders : the Transnational Solution. 2nd edition. Harvard
Business School Press. ISBN:0-87584-849-4
2. Dunning, John H. and Lundan, Sarianna M. (2008). Multinational
Enterprises and the Global Economy. 2nd edition. Edward Elgar
Publishing. ISBN:1847201229
3. Lane, Henry W. et alii. (2009). International Management Behavior:
Leading with a Global Mindset. 6th edition. Wiley John & sons. ISBN:
0470714123
Course Plan:
1. Introduction and warm-up.
2. How and why firms go international.
3. International, multinational and global strategies.
4. Home country and international competitive advantage.
5. Centralization and decentralization issues. The matrix organization.
6. Controlling and coordinating multinationals.
7. International human resource management.
8. Culture and management, leveraging diversity of cultures.
9. Transfer of management systems abroad.
10. Being a global manager.
11. Managing multicultural teams.
ADVANCED STUDY OF INTERNATIONAL RELATIONS
2credits (Fall)
国際関係特論 2単位 (秋学期)
グローバリゼーションの政策的含意
(Globalization and its Policy Impliations)
Professor, Graduate School of Business and Commerce
KASHIWAGI, SHIGEO
商学研究科教授 柏木 茂雄 (フジタ・チェアシップ基金)
Course Description:
The objective of the course is to discuss and understand various issues
related to economic globalization and its policy implications.
The course will provide opportunities for students to examine various
aspects of policy issues that have arisen from the increased integration of
economies and the emergence of many global issues. Students will review
the challenges imposed on policymakers from globalization and explore
ways to enhance international cooperation to meet these challenges.
Classroom discussions will enable students to follow and understand the
discussions that are taking place at various international meetings and to
engage in more informed and effective discussions on various issues
related to economic globalization. The focus of the discussions will be on
issues that are relevant to developing countries and will be discussed from
the perspective of policy makers. The emphasis will be more on what is
happening in the real world and less on theoretical aspects of the issues.
Textbooks:
There will be no textbooks. Handouts and copies of background
material will be distributed from time to time. Students are expected to
make presentations on his/her assigned papers and engage in active
classroom discussions.
Course Plan:
Issues to be covered include the following (subject to change):
・Introductory discussions
72
Post merger integration.
International accounting and management.
The role of regional development and family businesses.
Financial crisis and the perspectives of new financial monitoring.
Globalization and tax systems.
Auditing and disclosure as market infrastructure.
Importance of IT in management.
Method of Evaluation:
Attendance, class participation and exam score.
12. Business ethics and CSR in an international context.
13. Final exam. Conclusion and wrap-up.
Method of Evaluation:
1. Attendance, participation (10 %).
2. Case group presentation (40 %).
3. Final exam (50%).
THEORY AND PRACTICE OF NATIONALISM 2credits (Fall)
ナショナリズム研究 2単位 (秋学期)
Lecturer CHANDRA, ELIZABETH
講師 チャンドラ, エリザベス
Course Description:
This course aims to familiarize students with existing scholarship in the
study of nationalism. It focuses on the theoretical questions regarding the
formation of nations such as: Where do we locate the conceptual origin(s)
of the nation? Is it really, as many scholars maintain, a modern creation?
What are the ingredients that go into the making of a nation? How do we
make sense of the nation from the point of view of gender? Is the nation
ultimately a masculine project? In the age of globalization and world
economy, has nation-state become obsolete? Do we have alternatives?
The course is designed to be an interdisciplinary undertaking as we will
deal with writings by historians, political scientists, philosophers, and
novelists. Students will be encouraged to bring into discussions their own
experience with nationalism in their country.
Textbooks:
1) Omar Dahbour & Micheline Ishay (eds.), The Nationalism Reader
(Humanity, 1995)
2) Geoff Eley & Ronald Suny (eds.), Becoming National: A Reader
(Oxford Univ. Press, 1996)
3) John Hutchinson & Anthony Smith (eds.), Nationalism (Oxford Univ.
Press, 1995)
Reference Books:
1) Benedict Anderson, Imagined Communities (Verso, 2006)
2) Anthony Smith, Nationalism: Theory, Ideology, History (Polity, 2002)
3) Eric Hobsbawm, Nation and Nationalism since 1780 (Cambridge Univ.
Press, 2000)
4) Ernest Gellner, Nations and Nationalism (Cornell UP, 1983)
5) Tom Nairn, Faces of Nationalism (Verso, 1998)
6) Gopal Balakrishnan (ed.), Mapping the Nation (Verso, 1996)
7) Partha Chatterjee, Nationalist Thought and the Colonial World (Univ.
of Minnesota Press, 1993)
8) George Mosse, Nationalism and Sexuality (Howard Fertig, 1997)
9) John Gillis (ed.), Commemorations (Princeton Univ. Press, 1996)
10) Tessa Morris-Suzuki, Re-inventing Japan: Time, Space, Nation
(Sharpe, 1998)
Course Plan:
1. Introduction
2. Genealogy of the Nation
3. Conceptual Roots
4. Conservative Reaction
5. Paradigms
6. Types & Terminology
7. Majority & Minority
8. Mediums & Symbols
9. Myth & History
10. The Question of Memory
11. The Question of Heroes
12. Nation & Gender
13. Post-nationalism?
Lecturer's Comments to Students:
This class is in lecture format, but with sufficient time for discussion at
the end of each lecture. Students will be asked to write 1 final paper, take
3 in-class short quizzes, and participate in class discussion. There will be
no final exam.
Course Description:
This class is financially supported by the Global 30 Fund of the
Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology
(MEXT). Each week, a speaker will be invited from outside the Faculty
of Economics at Keio University, to lecture in English. The lectures will
be on recent developments and pressing issues related to Asia and/or
Europe. The speakers will be invited from around the world, including
Japan.
Textbooks:
There is no textbook for this class, but individual speakers may provide
suggestions for further reading for their class
Course Plan:
In the first class we will provide a general overview of how this class
will be organized and how we will evaluate students. The list of speakers
and the dtaes they are speaking will be provided as soon as possible.
Method of Evaluation:
Evaluation is based on the summary which students must submit after
each lecture, class participation and the final examination.
Questions/Comments:
Students with any questions should contact Colin McKenzie by email
([email protected])
NEW CHALLENGES FOR THE JAPANESE ECONOMY
2credits (Spring)
NEW CHALLENGES FOR THE JAPANESE ECON
OMY 2単位 (春学期)
From the Perspective of Practitioners
Professor, Faculty of Economics GREVE, TAKAKO
Professor, Faculty of Economics NAKAMURA, SHINSUKE
Guest Professor, Faculty of Economics
KOBAYASHI, KEIICHIRO
経済学部教授 グレーヴァ 香子
経済学部教授 中村 慎助
経済学部特別招聘教授 小林 慶一郎
(プライスウォーターハウスクーパース株式会社寄附講座)
Course Description:
The objective of this course is to discuss most up-to-date topics of
Japanese economy, its problems and future perspectives. We invite
prominent Japanese and international practitioners to give lectures and
lead the discussion with students.
Textbooks:
None.
Reference Books:
To be announced in the class.
Course Plan:
The topics included are as follows. (The actual sessions may not be in
this order.)
The role of consulting business in Japanese economy.
Frontiers of restructuring of businesses.
Frontiers of M & A.
Information as an asset: the importance of information security.
Corporate performance management.
73
諸 研 究 所 LECTURE SERIES ON EUROPEAN AND ASIAN ECONOMICS
2credits (Fall)
Lecture Series on European and Asian Economic
s 2単位 (秋学期)
Professor, Faculty of Economics KIMURA, FUKUNARI
Professor, Faculty of Economics MCKENZIE, COLIN R.
経済学部教授 木村 福成
経済学部教授 マッケンジー, コリン R
Method of Evaluation:
1. Quizzes ( 30% )
2. Final paper ( 40% )
3. Attendance & Participation ( 30% )
4. Other ( 0% )
CULTURE, CULTURAL ADJUSTMENT, AND IDENTITY
2credits (Fall)
文化・文化適応とアイデンティティ 2単位 (秋学期)
How communication and identity are affected by culture
文化がコミュニケーションと相互理解に与える影響
Lecturer YOKOKAWA, MARIKO
講師 横川 真理子
DISCOVERING CULTURE THROUGH OBSERVATION
2credits (Spring)
文化観察による発見と理解 2単位 (春学期)
Course Description:
This course examines the impact of cultural values and beliefs on the
process of cultural adjustment, the formation of cultural identity, and the
relationship between language and culture. Third Culture Kids (Global
Nomads),returnees, those with a bi-ethnic or ethnic minority background
will be studied in relation to culture, cultural adjustment, and identity.
Doing Observational/Ethnographic Studies to Understand Culture
観察研究により文化理解を深める
Lecturer YOKOKAWA, MARIKO
講師 横川 真理子
Course Description:
When one encounters different behaviors and assumptions in a different
culture, often the immediate reaction is one of irritation and confusion.
“What is wrong with THESE people?”, "Why do they do that?", we ask.
Actually, people in a particular society are behaving according to patterns
that make sense within the larger framework of their culture. This course
is designed to discover those patterns through conducting observational/
ethnographic studies on the behavior of people in different settings.
After explaining the concepts of culture and subculture, the methods
used in observational studies will be introduced. Students will be given an
opportunity to do observational studies on their own or in groups,
discovering both behavioral patterns and the cultural patterns that underlie
those behavioral patterns.
Students will be asked to come up with tentative behavioral and cultural
patterns gleaned from their observations, and present their findings to the
class, opening their study to discussion. They will then be asked to go
back and reaffirm or modify their observations, which will result in a final
report.
Through their own study and those of the others, students are expected
to gain a deeper understanding of both the culture they observe and of
their own unconscious cultural patterns.
Textbooks:
Materials to be distributed in class
Reference Books:
Desmond Morris. Manwatching: A Study of Human Behavior.
Kinseido. 1977.
Robert M. Emerson. Contemporary Field Research. Long Grove, Il: c.
2001.
Theodore Bestor, Patricia Steinhoff, Victoria Bestor. Doing Fieldwork
in Japan. Honolulu: University of Hawaii Press, c. 2003.
Course Plan:
Week 1 What is culture?
Week 2 The observational method--description
Week 3 Behavioral patterns and cultural patterns
Week 4 Topic selection and group formation
Weeks 5-8 Preliminary Presentations
Weeks 9-12 Final Presentations
Week 13 Final Paper due
Lecturer's Comments to Students:
Doing an observational study gives students an opportunity to view
culture and experiences in a different culture from an objective
perspective. Newcomers can obtain a deeper understanding of the
unspoken rules underlying the culture they have started to live in, while
"natives" can begin to see the patterns and unspoken rules that have
unconsciously ruled their lives.
Method of Evaluation:
Evaluation will be based on the preliminary presentation, the final
presentation, and a final paper based on the findings.
Questions/Comments:
Students are encouraged to ask questions in class to generate further
discussion.
In addition to the readings, students will be given opportunities to
discuss critical incidents on instances of cultural misunderstanding, do
presentations on a topic related to culture and identity, as well as other
projects.
Textbooks:
Material to be given out in class.
Reference Books:
Richard Brislin and Tomoko Yoshida. Intercultural Communication
Training: An Introduction. Sage Publications, Inc., 1994.
Ruth Van Reken and David Pollock. The Third Culture Kid
Experience. Yarmouth, Maine. Intercultural Press, 2001.
Faith Eidse and Nina Sichel. (eds.) Unrooted Childhoods: Memoirs of
Growing Up Global
Course Plan:
Week 1 Culture and Cultural Adjustment Models
Week 2 Development of Cultural Identity
Week 3 Third Culture Identity
Week 4 Bi-Ethnic Identity
Week 5 Ethnic Minority Identity
Week 6 Groups and Topics
Week 7-11 Group Presentations
Week 12 Wrap up
Week 13 Paper due
Lecturer's Comments to Students:
Students with a multicultural background are especially encouraged to
take this class, including students of bi-ethnic and ethnic minority
background, returnees, and others of Third Culture background. Students
who do not necessarily have a multicultural background but are interested
in these issues are also welcome.
Method of Evaluation:
Students will be evaluated on class discussions, presentations, and the
final paper based on their research.
Questions/Comments:
Students are encouraged to ask questions during class that will generate
discussion. Comments and challenging questions will be welcome.
CULTURE AND THE UNCONSCIOUS 2credits (Spring)
異文化と自己理解 2単位 (春学期)
Exploring the Hidden World of Deep Culture
Lecturer SHAULES, JOSEPH
講師 ショールズ, ジョセフ
Course Description:
Culture has two sides, a visible side – food, clothing, architecture – and
a hidden side of unconscious beliefs, values and assumptions. In this
course we will learn the story of the discovery of hidden culture. We will
explore culture’s unconscious influence over us, and see how hidden
cultural difference creates conflict in relationships and communication.
Students will discuss their intercultural experiences, share their opinions
and give presentations. The ultimate goal of this course is a deeper selfunderstanding.
Textbooks:
Beneath the Surface : A Beginner's Guide to the Deep Culture
Experience, Shaules, J., (2009), Intercultural Press
74
their own cultural learning experiences and point of view about cultural
difference.
Method of Evaluation:
Grades will be based on presentation preparations (outlines), and also
on attendance, participation and a short final exam.
Reference Books:
1) Deep Culture: The Hidden Challenges of Global Living, by Joseph
Shaules, Multi-lingual Matters, 2007
2) Riding the Waves of Culture, by Trompenaars and HampdenTurner, published by McGraw Hill
Course Plan:
Day one - Intro
Day two – Chap one
Day three – Chap two
Day four – Chap three
Day five – Chap four
Day six – Chap five
Day seven – In-class presentations
Day eight – Chap six
Day nine – Chap six
Day ten – Chap ten
Day eleven – In-class presentations
Day twelve – Written exam
Day thirteen – Final class
Lecturer's Comments to Students:
Students sit in small groups that change every week. You will have a
chance to meet many other students and hear about their opinions and
intercultural experiences.
Method of Evaluation:
Grades will be based on presentation preparations (outlines), and also
on attendance, participation and a short final exam.
HUMAN ENGINEERING 2credits (Spring)
人間工学 2単位 (春学期)
Human Factors
Lecturer
URAKAMI, JACQUELINE
浦上 ヤクリーン
講師
LEARNING FROM LIFE ABROAD 2credits (Fall)
海外生活から学ぶ 2単位 (秋学期)
Learning from life abroad
Lecturer SHAULES, JOSEPH
講師 ショールズ, ジョセフ
Course Description:
In this course, we will study the process of cultural learning--the
changes we go through when we live abroad. We will look at the stages
that sojourners (travelers, expatriates etc.) go through when adapting to
new environments, including how one’s view of the world, values, and
even identity can change. We will also learn about cultural difference and
how to do cross-cultural comparison. The emphasis will be on the
personal cultural learning experience. Students will share their
intercultural experiences and give their point of view about cultural
difference.
Textbooks:
Beneath the Surface: The Beginner's Guide to the Deep Culture
Experience, (2009), Shaules, J., Intercultural Press
Reference Books:
1) Deep Culture: The Hidden Challenges of Global Living, by Joseph
Shaules, Multi-lingual Matters, 2007
2) Riding the Waves of Culture, by Trompenaars and HampdenTurner, published by McGraw Hill
Course Plan:
Day one – intro
Day two – The culture learning process
Day three – The culture learning process
Day four – The culture learning process
Day five – The culture learning process
Day six – In-class presentations
Day seven – Deep culture difference
Day eight – Deep culture difference
Day nine – Deep culture difference
Day ten – Deep culture difference
Day eleven – In-class presentations
Day twelve – Final exam
Day thirteen – Review
Lecturer's Comments to Students:
Students will sit in small groups that will change every week. They will
have many chances to get to know other students. They will talk about
HUMAN RESOURCE MANAGEMENT FROM A
PSYCHOLOGICAL PERSPECTIVE 2credits (Fall)
心理学的観点から見る人材管理 2単位 (秋学期)
Lecturer URAKAMI, JACQUELINE
講師 浦上 ヤクリーン
Course Description:
Human Resources are the most valued assets in an organization and a
critical success factor in business.
Goal of Human Resource Management (HRM) from a Psychological
Perspective is to enable employees to contribute to the enterprise
productively. This course focuses on HRM from a psychological
75
諸 研 究 所 Course Description:
The ergonomic design of products, working systems and interfaces
focuses on designing a comfortable environment, and aims to prevent
damages and accidents.
Goal of the course is to provide an overview of the interdisciplinary
field ergonomics.
Furthermore the course intends to help students to understand what
impact ergonomic product design has for our environment and in our
everyday life.
The course introduces various aspects of ergonomic design such as
“Universal Design”, “Accessibility” or “Emotional Design”, demonstrates
methods for the evaluation of products and systems, and discusses future
trends.
By means of practical examples students will experience the
importance of an ergonomic design of products and systems.
Discussions will help participants to clarify the goals of ergonomic
design, and to understand its potential and its feasibility.
Textbooks:
Wickens, C.D. & Hollands, J.G. (2000). Engineering Psychology and
Human performance. London: Prentice Hall.
Salvendy, G. (2006). Handbook of Human Factors and Ergonomics.
Hoboken, NJ: Wiley.
Kroemer, K.H.E., Kroemer, H.B., & Kroemer-Ebert, K.E. (2001).
Ergonomics: How to design for ease and efficiency. New Jersey: PrenticeHall
Course Plan:
1. Introduction
2. Goals of Human Engineering
3. Standards and Evaluations
4. Studies and Simulations
5. Anthropometry
6. Cognitive Engineering
7. Interface Design
8. Design Aspects I: Universal Design, Accessibility
9. Design Aspects II: Emotional Design
10. Design Aspects III: Work Environment
11. Gerontechnology: Design for older people
12. Future Trends
13. Final Class
Method of Evaluation:
1. Exam(30%)
2. Presentation(20%)
3. Attendance, Participation(30%)
4. Assignments(20%)
perspective.
The employee is seen as an individual person with own motives,
attitudes, emotions and goals that have to be considered in business
management.
Basic HRM topics such as Leadership, Recruitment, and Training are
discussed as well as factors that affect employees’ well being and
performance.
The course intends to prepare students for their later working life and
helps them to understand how to create a working environment that
ensures employee well-being and enhances productivity.
Textbooks:
Carrell, M.R., Elbert, N.F., & Hatfield, R.D. (1995). Human resource
management: Global strategies for managing a diverse workforce. New
Jersey: Prentice Hall.
Spector, P.E. (2006). Industrial and organizational psychology. New
Jersey: John Wiley & Sons, Inc.
Reference Books:
Ivancevich, J.M. (1995). Human resource management. Chicago: Irwin,
Inc.
Course Plan:
1. Introduction
2. Conflict and Communication in Organizations
3. Recruitment: Interviews, Psychological Testing
4. Motivation and Emotion at Work
5. Job analysis and Job Design
6. Job Performance
7. Training and Development
8. Work Groups and Teams in Organizations
9. Leadership and Management
10. Occupational Health and Safety, Job related Stress
11. Workforce Diversity
12. Future Trends
13. Final Class
Method of Evaluation:
1. Exam(30%)
2. Presentation(20%)
3. Attendance, Participation(30%)
4. Assignments(20%)
76
LANGUAGE BEYOND GRAMMAR 2credits (Spring)
日本語の話しことばと言外の意味 2単位 (春学期)
LANGUAGE BEYOND GRAMMAR 2credits (Fall)
日本語の話しことばと言外の意味 2単位 (秋学期)
Expressing ‘something else’ beyond information— markers and
functions in spoken Japanese
Assistant Professor, Center for Japanese Studies
日本語・日本文化教育センター専任講師
KIM, ANGELA A.
キム, アンジェラ
Course Description:
Mastering the grammar of a particular language does not guarantee
successful communication with a native speaker of that language.
This is because language does not only function as a conveyance of
information, but also has other functions such as expressing the language
user’s attitude/emotions.
The objective of this course is to encourage a more profound
understanding of the functions of language that exist beyond referential
meaning, with particular attention given to markers and their uses in
conversations.
An understanding of this aspect of language, and the function of
particular markers, will lead to a deeper understanding of communication
in general.
This course comprises three main parts: (i) a general introduction to the
non-referential function of language; (ii) the case of English briefly
reviewing markers such as you know & I mean, like and just; and (iii) the
case of Japanese including an overview of sentence-final particles, and
markers such as ne, kedo, janai, datte, ano, maa etc.
Textbooks:
There is no prescribed textbook.
Appropriate readings for every class will be provided the week prior in
class. Please note that depending on enrolment numbers, you may need
to purchase the copied reading material at your own expense.
Reference Books:
Cook, H. M. 1990a. The sentence-final particle ‘ne’ as a tool for
cooperation in Japanese conversation. In H. Hoji (ed.) Japanese/Korean
Linguistics 1. Stanford: CSLI Publications, 29-44.
Cook, H. M. 1992. Meaning of non-referential indexes: A case study of
the Japanese sentence-final particle ‘ne’. Text 12(4): 507-539.
Fukada-Karlin, A. 2003. Functions of the attitudinal discourse maker
‘maa’ in Japanese conversation. In P. Clancy (ed.) Japanese/Korean
Linguistics 11. Stanford: CSLI Publications, 53-66.
Jucker, A. H. and S. W. Smith. 1998. “And people just you know like
‘wow’” Discourse markers as negotiating strategies. In A. H. Jucker and
Y. Ziv (eds.) Discourse Markers: Descriptions and Theory. Amsterdam/
Philadelphia: John Benjamins Publishing Company, 171-201.
Kawanishi, Y. 1994. An analysis of non-challengeable modals: Korean
‘-canha (yo)’ and Japanese ‘-janai’. In N. Akatsuka (ed.) Japanese/Korean
Linguistics 4. Stanford: CSLI Publications, 95-111.
Martin, Samuel E. 1975. A reference Grammar of Japanese. New
Haven:Yale University Press.
Maynard, S. K. 1997. Japanese Communication: Language and
Thought in Context. Honolulu: University of Hawaii Press.
Maynard, S. K. 1998. Principles of Japanese Discourse. Cambridge:
Cambridge University Press.
Maynard, S. K. 2001a. Koisuru Futari no ‘Kanjyoo Kotoba’ [Emotive
Language between the Lovers]. Tokyo: Kuroshio Shuppan.
Maynard, S. K. 2001b. Nihongo bunpoo to kanjoo no setten — terebi
dorama ni kaiwa bunseki o shiyoo shite — [Where Japanese grammar and
emotions meet — applying conversation analysis to television drama —].
Nihongo Bunpoo [Journal of Japanese Grammar] 1(1): 90-110.
McGloin, N. H. 1999. The rhetorical negative question form, ‘zyanai
desu ka’. In M. Muraki and E. Iwamoto (eds.) Linguistics: In Search of
TWENTIETH-CENTURY JAPANESE AND WESTERN SHORT
FICTION 2credits (Spring)
20世紀の日本と欧米の小説 2単位 (春学期)
Comparative Readings
Professor, Faculty of Law RAESIDE, JAMES M.
法学部教授 レイサイド, ジェイムス M
Course Description:
In these classes we will attempt to understand something of the nature
of the short story and of Japanese short fiction in particular by a close
reading of Japanese texts together with others by Western (European and
American) writers.
Each class will focus on a pair of texts: one by a Japanese and one by
an American or European writer. The texts chosen will be relatively short:
77
諸 研 究 所 the Human Mind: A Festschrift for Kazuko Inoue. Tokyo: Kaitakusha,
452-469.
Mori, J. 1994. Functions of the connective ‘datte’ in Japanese
conversation. In Noriko Akatsuka (ed.) Japanese/Korean Linguistics 4.
Stanford: CSLI Publications, 147-163.
Schiffrin, Deborah. 1987. Discourse Markers. Cambridge: Cambridge
University Press.
Tannen, D. 1984. Conversational Style: Analyzing Talk among Friends.
Norwood, NJ: Ablex Publishing Corporation.
Tannen, D. 1992. That’s Not What I Meant!: How Conversational Style
Makes or Breaks Your Relations with Others. London: Virago.
Tannen, D. 2001. You Just Don’t Understand: Women and Men in
Conversation. New York: Quill.
Östman, J-O. 1981. You know: A Discourse Functional Approach.
Amsterdam: John Benjamins B.V.
Course Plan:
Week 1 Orientation
(Part I-1) General review of the non-referential function of language:
Expressing more than it says (Conversation styles, signals, and
devices)
Week 2 (Part I-2) Talking: A very risky business (Conversation styles,
signals, and devices)
(Main discussion will be based on Tannen, D. 1992. and 2001)
Week 3 General overview of markers with no referential functions,
(Part II-1) The case of English: you know and I mean
Week 4 (Part II-2) The case of English: like
Week 5 (Part II-3) The case of English: just
Week 6 (Part III-1) The case of Japanese: The use of sentence-final
particles and gender
Week 7 (Part III-2) The case of Japanese: ne
Week 8 (Part III-3) The case of Japanese: kedo
Week 9 (Part III-4) The case of Japanese: janai
Week 10 (Part III-5) The case of Japanese: datte
Week 11 (Part III-6) The case of Japanese: maa
Week 12 (Part III-7) The case of Japanese: ano
Week 13 (Part III-8) The case of Japanese: konna/sonna/anna
Discussions on the topics that have been covered in the course, and
Summing up
Lecturer's Comments to Students:
To be eligible to pass the course you must a) submit two pieces of
written work (a summary report on your presentation topic, and an essay)
and b) do a class presentation on an article that will be discussed in class.
Method of Evaluation:
Attendance: throughout semester (30%)
Class performance, discussion participation: throughout semester (10%)
Presentation: TBA*1 (15%)
Summary Report on your presentation: The week following your
presentation*2 (15%)
Essay: TBA*3 (30%)
1. The arrangement of the presentations will be decided in Lecture 2
2. Submit your report in class to me in person. Late submission rule
applies.
3. Essay topics will be handed out in Lecture 10.
wherever possible, complete short stories. All texts will be discussed on
the basis of their English language translations and the language of
discussion will be English. However, the original Japanese texts will also
be distributed on request and native speakers of Japanese are particularly
encouraged to use their knowledge of the original language to add to the
discussion. Those students with knowledge of European languages other
than English are also welcome to use this knowledge in discussion, where
appropriate. However, the original versions of texts in languages other
than Japanese will not be provided. In any case, it is imperative to the
functioning of the class that all participants make time to read the set texts
beforehand, and be prepared to talk about them in detail. Only those who
have made this effort will be able to participate usefully in the discussion.
THE AWAKENING 2credits (Spring)
目覚め 2単位 (春学期)
The Awakening
Professor, Faculty of Letters ARMOUR, ANDREW J.
文学部教授 アーマー, アンドルー J
Course Description:
Japanese prose literature of the modern period will be discussed in this
lecture course. In “Journey Through the Floating World” last summer, we
covered the pre-modern literature of the Tokugawa period, an era that
came to an abrupt end with the Meiji Restoration of 1868. The resulting
political and social upheaval had a traumatic effect on many aspects of
Japanese life, and literature was no exception. Some savored the sharp
break with the past, while others looked back on their own cultural
heritage for inspiration and continuity. We will focus on the development
of the modern novel though the works of such writers as Natsume Soseki,
Mori Ôgai, Akutagawa Ryûnosuke, Kawabata Yasunari, Tanizaki
Junichirô and Mishima Yukio. Modern film adaptations will also be
introduced.
Textbooks:
Instructions and materials are provided on the class website
(www.armour.cc/mezame.htm).
Reference Books:
A list of useful links and references is available on-line.
Course Plan:
A detailed list of the works covered in this course is available on the
class website.
On completion of this lecture course, students should:
1. Be familiar with the major works of poetry, prose and drama in the
period covered;
2. Comprehend the major literary currents in the period covered and
be able to identify the importance of the major works in the development
of these currents;
3. Be familiar with the major figures in Japanese literary history
(including commentators and critics) and their achievements;
4. Understand the cultural background (including religious aspects) of
the works covered and, where necessary, the political events that form a
backdrop to the literature;
5. Be familiar with the reception of Japanese literature in the West.
In the last few weeks of the course, those students requiring a grade
will have an opportunity to report on a reading and research project of
their own choosing.
Lecturer's Comments to Students:
The course assumes that the student has a working knowledge of
English. Prior knowledge of Japanese literature is not required, though it
is desirable. Naturally some familiarity with the Japanese language,
spoken and written, is a plus.
Method of Evaluation:
Grading is primarily based on the student’s research project, presented
to the class (using PowerPoint) according to a published schedule; a Q&A
session will follow each presentation and a student’s responses are taken
into consideration in the grading process. Overseas students who want
their credits to be transferred to their home university are advised to
present their research results in the form of an academic paper, complete
with notes and bibliography. Naturally, regular attendance is important in
order to receive a passing grade; the International Center requires that a
record be kept.
The texts will be read in roughly chronological order.
Textbooks:
Since the texts will be taken from various sources, photocopies will be
used. However, given the likely volume of paper, students may be
charged at 10 yen per page.
Reference Books:
The Columbia Anthology of Modern Japanese Literature: From 1945 to
the Present. Ed J. Thomas Rimer and Van C. Gessel.
Modern Japanese Short Stories. Ed. Ivan Morris.
The Oxford Book of Japanese Short Stories . Ed. Theodore Goossen.
The Showa Anthology: Modern Japanese Short Stories, 1961-1984. Ed
Van C Gessel & Tomone Matsumoto.
Course Plan:
The following list should be considered provisional, and students are
welcome to request inclusion of other authors in whom they are
particularly interested. Japanese names are given without macrons.
Week One:
Orientation
Week Two:
Natsume Soseki and Saki (H.H. Munro)
Week Three:
Mori Ogai and Ivan Turgenev
Week Four:
Nagai Kafu and Guy de Maupassant
Week Five:
Akutagawa Ryunosuke and Edgar Allan Poe
Week Six:
Tanizaki Junichiro and Sacher Masoch
Week Seven:
Ibuse Masuji and Anton Chekhov
Week Eight:
Endo Shusaku and Graham Greene
Week Nine:
Mishima Yukio and Thomas Mann
Week Ten:
Abe Kobo and Franz Kafka
Week Eleven: Kono Taeko and Elizabeth Bowen
Week Twelve: Tsushima Yuko and Margaret Drabble
Week Thirteen: Murakami Haruki and William Faulkner
Lecturer's Comments to Students:
Please take to heart the final comments in the course description
regarding the need to read texts in advance. Half the assessment is based
on class participation, therefore failure to contribute to class discussion on
a regular basis will critically endanger your grade. As noted above, you
will not be able to take part usefully in the discussion if you do not read
the texts.
Method of Evaluation:
Class Participation: I shall be keeping note of how often you attend and
how often you make contributions to the class discussion (50%)
Plus Either
A Final Report (3,000—4000 words) 50%
・This should conform to normal academic standards, including a list of
works cited and consulted and showing evidence of independent research.
Or
B Three short papers (1,000-1200 words each) analyzing a pair of texts.
(50%)
・Those who choose option B must submit one of the papers by the
middle of the semester (final deadline to be announced during class).
・At least one paper must deal with a text discussed in class
・At least one paper must deal with a text not discussed in class.
・Failure to submit the first paper by the mid-semester deadline will mean
automatic reversion to option A.
Questions/Comments:
[email protected]
JAPANESE LITERATURE 2credits (Fall)
日本の文学 2単位 (秋学期)
Japanese Literature
Professor, Faculty of Letters ARMOUR, ANDREW J.
文学部教授 アーマー, アンドルー J
Course Description:
This course is intended to cover the history of Japanese literature from
earliest times up to the modern era. Starting with the writing system, we
will trace the conspicuous developments in poetry, prose and drama
through the Nara, Heian, Kamakura, Muromachi and Edo periods.
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5. Body and the Nude
6. Urban Spectacle, Modernist Vision, and the Imperial Gaze
7. Action and Expression: the Gutai Association
8. The Postwar Unconscious and “Anti-Art” in the 60s
9. Architecture and the Public Space
10. Image in the Age of Digital Manipulation: the 90s and beyond
11-13. There will be three fieldtrips to nearby museums to take place on
the weekend throughout the semester.
Method of Evaluation:
1. Two short papers based on museum visits (4-6 double-spaced pages):
75%
2. Three fieldtrips to nearby museums to take place on Sundays: 6%
3. Regular class attendance and discussion participation: 19%
INTRODUCTION TO JAPANESE ART HISTORY 2credits
(Spring)
日本美術史入門 2単位 (春学期)
From Ancient to the Medieval Periods
古代―中世
Lecturer
SHIRAHARA, YUKIKO
講師 白原 由起子
Course Description:
This course explores the history of Japanese art from the sixth century
to the seventeenth century, taking up the issues how imagery and
symbolism, decorative styles and various techniques were introduced
from the continent, transformed to be Japanese original. Each class will
focus on one or a few artworks, about which the function, iconology,
technique and art historical meaning will be discussed.
Textbooks:
No text book for the course.
Reference Books:
Information about reference books will be handed out on the first day
of class.
Course Plan:
1. Guidance, Physical and spiritual location of Japan in East Asia: a
culture in the combination of Chinese letters and hiragana syllabaries.
2. Art and knowledge from the continent to the 6th century Japan:
Buddhist imagery from India to Nara through the Silk Road.
3. Kami and Buddha: transformation and creativity of Japanese
Buddhist art in the 7-9th centuries.
4. Miraculous treasures preserved in Shōsōin at Tōdaiji: decorative art
around the 8th century.
5. Art, nature and literature: culture of the court people in the 10-12
centuries, fostering Japanese aesthetics.
6. Genji Picture Scroll: a masterpiece of emaki created in the 11th
century.
7. Origin of Japanese animation: another emaki masterpieces from the
11-12th centuries.
8. Wish to be reborn in the Pure Land: masterpieces of religious art in
the 11-13th centuries.
9. Zen Buddhism and ink painting: a new concept and art from China in
the 13th century.
10. Painting as visual document: portraits in the 13th-14th centuries.
11. Shogun’s collection: collecting and decorating imported art, in the
14th centuries.
12. Art of tea: aesthetics of “a once-in-a-life time chance” gathering,
from the 16th-17th centuries.
13. Rimpa: a Japanese decorative style revived and established in the
17th century, reviving today.
Lecturer's Comments to Students:
1. Two report assignments, based on the works on view at specified
museums, are requested.
2. Class will have one field trip to a museum, which would be taken
place beside the class time.
3. Regular attendance and active participation in the class discussion
are expected.
INTRODUCTION TO MODERN JAPANESE ART AND VISUAL
CULTURE 2credits (Fall)
日本の近現代美術 2単位 (秋学期)
Introduction to Modern Japanese Art and Visual Culture
Lecturer MURAI, NORIKO
講師 村井 則子
Course Description:
This course explores the history of Japanese art from the midnineteenth century to the present. Visual culture has played a central role
in providing modern Japan with a cultural, social, and psychological
identity. We will study the significance of modernity and modernism in
various media including painting, sculpture, photography, performance
and architecture. We will also consider issues related to gender,
imperialism, and commodity consumption in the context of visual
representation.
Textbooks:
A course reader will be available for your purchase from the copy
department on the 2nd floor of the university co-op.
Course Plan:
1. Introduction: Overview of the Course
2. Constructing “Japanese Art”
3. From Edo to Meiji
4. Okakura Kakuzō and the Aesthetic Ideology of the East
79
諸 研 究 所 Included are such works as the Manyôshû, Genji monogatari, Heike
monogatari, Oku-no-hosomichi and Sonezaki shinjû.
Textbooks:
Students will be presented with materials in class or via the class
website (www.armour.cc/jlit.htm).
Reference Books:
A list of useful links and references is available on-line.
Course Plan:
A detailed list of the works covered in this course is available on the
class website.
On completion of this lecture course, students should:
1. Understand how the Japanese writing system developed, how it
came to be used to compose works of literature, the problems it poses, and
how the modern reader can decipher a manuscript such as that of Genji
monogatari;
2. Be familiar with the major works of poetry, prose and drama in the
period covered;
3. Comprehend the fundamental literary currents in the period
covered and be able to identify the importance of major works in the
development of these currents;
4. Be familiar with the major figures in Japanese literary history
(including commentators and critics) and their achievements;
5. Appreciate the cultural background (including religious aspects) of
the works covered and, where necessary, the political events that form a
backdrop to the literature;
6. Be familiar with the reception of Japanese literature in the West.
In the last few weeks of the course, those students requiring a grade
will have an opportunity to report on a reading and research project of
their own choosing.
Lecturer's Comments to Students:
It is assumed that the student has a working knowledge of English.
Prior knowledge of Japanese literature is not required, though it is
desirable. Naturally some familiarity with the Japanese language, spoken
and written, is an advantage.
Method of Evaluation:
Grading is primarily based on the student’s research project, presented
to the class (using PowerPoint) according to a published schedule; a Q&A
session will follow each presentation and the student’s responses are taken
into consideration in the grading process. Overseas students who want
their credits to be transferred to their home university are advised to
present their research results in the form of an academic paper, complete
with notes and bibliography. Naturally, regular attendance is important in
order to receive a passing grade; the International Center requires that a
record be kept.
Method of Evaluation:
平常点:出席状況および授業態度による評価 Attendance & Class
Participation
レポートによる評価 Writing Assignment
その他 Other : art project Method of Evaluation:
1. Exam(none)
2. Two writing assignments(50%)
3. Class and field trip participation(50%)
ARTS/ART WORKSHOP THROUGH CROSS-CULTURAL
EXPERIENCE 2credits (Fall)
アートワークショップ/日本のアートと文化 2単位 (秋学期)
INTRODUCTION TO JAPANESE CINEMA 1 2credits
(Spring)
日本映画入門1 2単位 (春学期)
With a focus on Japanese Art
Lecturer
HISHIYAMA, YUKO
講師 菱山 裕子
Japanese cinema from the beginnings to the 1960s
Associate Professor, Faculty of Economics
Course Description:
This is a course designed to provide both international and Japanese
students who are interested in art from comparative culture or intercultural
communication perspectives with student-centered learning experience of
Japanese art. Thus students in this course will engage in diverse activities
both in and outside of class within this multicultural student body. The
activities include workshops, field trips, and research. The goal of this
workshop is to give students a firm grounding in cultural, social,
historical, and practical aspects of art in contemporary Japan.
Course Plan:
Day 1,2,3:
-Guidance
-The Self-portrait
Students will express themselves using any materials either in 2D, 3D,
or even as an installation. Students are encouraged to emphasize
originality in their work. An expression of yourself through cross-cultural
experience. Studio work.
Presentation.
経済学部准教授
AINGE, MICHAEL W.
エインジ, マイケル W
Course Description:
This is an introductory course that examines Japanese cinema until the
1960s, from the perspectives of history, authorship, genre, and film art.
Though by no means comprehensive due to time limitations, this course
will provide: a) an overview of the first half-century of Japanese film; b) a
familiarity with some major directors and film genres; and c) some
fundamental critical and technical concepts for analyzing the films.
Students will learn to distinguish between personal taste (“I liked this
film,” “I hated it”) and evaluative judgment (using various intellectual and
artistic standards to analyze a film). Needless to say, issues related to
cultural differences will arise throughout the semester, and will no doubt
form an important part of class discussions.
Textbooks:
Excerpts from various texts
Reference Books:
1. Bordwell, David and Thompson, Kristin. Film Art: An Introduction,
7th edition (NY, McGraw-Hill, 2004)
Course Plan:
1. Introduction
2. Discussion of: Ozu Yasujiro, I Was Born, But… (1932) 「生まれては
見たけど、」小津安二郎監督
3. Discussion of: Mizoguchi Kenji, Osaka Elegy (1936)「浪華悲歌」溝口
健二監督
4. Discussion of: Mizoguchi, The 47 Ronin (1941-2)「元禄忠臣蔵」溝口
健二監督
5. Discussion of: Kurosawa Akira, Stray Dog (1946)「野良犬」黒澤明監
督
6. Discussion of: Ozu, Late Spring (1949)「晩春」小津安二郎監督
7. Discussion of: Kurosawa, Rashomon (1950)「羅生門」黒澤明監督
8. Discussion of: Mizoguchi, Ugetsu (1953)「雨月物語」溝口健二監督
9. Discussion of: Ozu, Tokyo Story (1953)「東京物語」小津安二郎監督
10. Discussion of: Ichikawa Kon, Fires on the Plain (1958)「野火」市川
崑監督
11. Discussion of: Naruse Mikio, When a Woman Ascends the Stairs
(1959)「女が階段を上る時」成瀬巳喜男監督
12. Discussion of: Inagaki Hiroshi, Chushingura (1962)「忠臣蔵 花の巻
雪の巻」稲垣浩監督
13. Final discussion: Kobayashi Masaki, Hara-kiri (1962)「切腹」小林正
樹監督
Lecturer's Comments to Students:
This course will provide introductions both to film studies and to
Japanese film. Readings will be in English, from critics and scholars from
Japan, North America, and Europe. Class time will be devoted to lectures
and seminar-style discussions. The films themselves must be viewed
outside of class time.
Method of Evaluation:
1. Written work (short essays, final analytic essay)(60%)
2. Attendance/participation (40%) Day 4,5,6:
-fieldtrip, research
Architecture, Fashion, culture, Food in Japan / Students will take
photos and study of it.
Visiting Japanese artist's studio or exhibition. Discussion with artists.
Study of commercials, advertisements, shop sign/designs, etc. in Japan.
-Making photo book / picture book.
Make book with the recorded photo images, sketches, illustration, and
drawings. Studio work.
Day 7:
-Japanese artists, photographers, designers and/or architects.
Visit to a museum / galleries
Students will choose a Japanese creator, and research about him/her and
his/her works. Using references as well as personal experiences, write a
report.
Day 8:
-Japanese handicrafts visiting work-shop, studying traditional technique, understanding of
craftsmanship.
Making Japanese traditional crafts.
Day 9,10:
-Japanese fashion and fashion in Japan
Students choose s Japanese fashion designer or a Japanese fashion style
genre, and research on it.
Write a report and design your own original wearable item.
Day 11,12:
-Illustrations, Manga, Character Design, and Animation, and The Otaku.
Flier/poster design for student show. Studio works.
Day 13:
-Student Show.
Presentation of students’art works and Wrap-up.
80
Developments since the 1960s
Associate Professor, Faculty of Economics
経済学部准教授
AINGE, MICHAEL W.
エインジ, マイケル W
Course Description:
This is an introductory course that examines Japanese cinema since the
1960s, from the perspectives of history, authorship, genre, and film art.
Though by no means comprehensive due to time limitations, this course
aims to provide students with: a) an overview of major developments
since the 1960s in Japanese film; b) a familiarity with major directors and
film genres; and c) an introduction to fundamental critical and technical
concepts for discussing films. They will learn to distinguish between
personal taste (“I liked this film,” “I hated it”) and evaluative judgment
(using various intellectual and artistic standards to analyze a film).
Needless to say, issues related to cultural differences will arise throughout
the semester, and no doubt form an important part of class discussions.
Completion of the spring semester course in Japanese Film until the
1960s, while highly desirable, is not a prerequisite for registration.
Textbooks:
Excerpts from various texts
Reference Books:
1. Bordwell, David and Thompson, Kristin. Film Art: An Introduction,
7th edition (NY, McGraw-Hill, 2004)
Course Plan:
1. Introduction
2. Discussion of: Imamura Shohei, The Insect Woman (1963)「日本昆虫
記」今村昌平監督
3. Discussion of: Teshigawara Hiroshi, The Woman in the Dunes (1964)
「砂の女」勅使河原宏監督
4. Discussion of: Shinoda Masahiro, Double Suicide (1969)「心中天の綱
島」篠田正浩監督
5. Discussion of: YamadaYoji, It’s Tough Being a Man (1969)「男はつ
らいよ」山田洋次監督
6. Discussion of: Imamura, Ballad of Narayama (1983)「楢山節孝」今村
昌平監督
7. Discussion of: Itami Juzo, The Funeral (1985)「お葬式」伊丹十三監督
8. Discussion of: Oshii, Mamoru Ghost in the Shell (1995)「攻殻機動隊」
押井守監督
9. Discussion of: Kawase Naomi, Moe no Suzaku (1997)「萌の朱雀」河
瀬直美監督
10. Discussion of: Koreeda Hirokazu, After Life (1998)「ワンダフル・ラ
イフ」是枝裕和監督
11. Discussion of: Miyazaki, Spirited Away(2001)「千と千尋の神隠し」
宮崎駿監督
12. Discussion of: Yamada, The Twilight Samurai (2002)「たそがれ清兵
衛」山田洋次監督
13. Final discussion: Kitano Takeshi, Dolls (2003) 「ドールズ」北野武監
督
Lecturer's Comments to Students:
This course will provide introductions both to film studies and to
Japanese film. Readings will be in English, from critics and scholars from
Japan, North America, and Europe. Class time will be devoted to lectures
and seminar-style discussions. The films themselves must be viewed
outside of class time.
Method of Evaluation:
1. Written work (short essays, final analytic essay)(60%)
2. Attendance/participation (40%) SCIENCE,TECHNOLOGY AND CULTURE 2credits (Fall)
科学技術文化特論 2単位 (秋学期)
Science and Technology in Space and Time
Professor, Faculty of Science and Technology INOUE, KYOKO
理工学部教授 井上 京子
Course Description:
This course is intended for students from various backgrounds. The
main purpose of the course is to introduce students to the cultural bases
that the development of science and technology stands on.
In the first half of each class hour, a topic from the latest Japanese news
in science or technology fields will be selected for discussion. Here, the
instructor will provide some materials to refer to, but students are
encouraged to throw in their ideas, insights, and interpretations of the
Japanese cultural context to which the topic is related.
In the second half of each class hour, students will take turns and give
presentations on the place science and technology hold in the past,
present, and future of their own home countries.
Textbooks:
Database and E-journals on Keio Media Center
Reference Books:
To be announced
GEISHA 2credits (Spring)
「芸者」 2単位 (春学期)
Lecturer GRAHAM, FIONA
講師 グラハム, フィオナ
Course Description:
This course will start with the narrow topic of geisha and spread out
from there to consider the topic on a deeper anthropological level: how
81
諸 研 究 所 the West views the East, history, myth and tourism, the changing roles of
women, and traditional culture, who decides what is traditional, how and
why does this change, what is lost and what retained, and who controls the
process?
This class will make use of DVDs and other visual resources and may
have a class research trip. The class will have the option of participating
in a banquet at a tea-house with geisha at the end of term.
The course lecturer is an actively working geisha in one of Tokyo’s
geisha districts.
Textbooks:
Students won’t be able to passively rely on a single textbook, but will
need to actively participate in collecting their own research materials from
books, media, video and internet, and may be asked to make contributions
to an online forum or to a class web-site.
Reference Books:
A list of reference books and web-sites will be distributed at the start of
term. However, much information will be gathered on the internet, or
through research by students.
Course Plan:
1: Foreign perceptions of geisha: images of the East in the West
2: Overview of geisha in Japan: city and country districts, geisha in Tokyo
3: Entering the geisha world – the geisha debut, training and life cycle
4: History of geisha and entertainment districts: Edo, a city of bachelors
5: Geisha and kimono: aesthetics, seasons and the ideal of the floating
world
6: Geisha make-up: ideals of beauty
7: CLASS TRIP
8: Geisha arts – dance and music: iemoto system, geisha as cultural
performers
9: Male geisha
10: Japanese women: changing roles, geisha and the future
11: PRESENTATIONS
12: PRESENTATIONS
13: Summary and BANQUET
Lecturer's Comments to Students:
** There may be some changes in course syllabus according to when
we can do our class trip etc.
Method of Evaluation:
Project (in groups)
レポートによる評価 Writing Assignment (individual)
平常点:出席状況および授業態度による評価 Attendance & Class
Participation, or forum and web-site contributions
INTRODUCTION TO JAPANESE CINEMA 2 2credits (Fall)
日本映画入門2 2単位 (秋学期)
10. FIELD TRIP to visit green temple in Edogawa-ku
11. Politics & Peace: Is there Buddhist holy war? PLUS the peace
marchers of Nipponzam Myohoji
12. FIELD TRIP to visit the Nipponzam Myohoji Shibuya practice center
(dojo)
13. Consolidation: three models of Buddhist engagement in Japanese
society
Lecturer's Comments to Students:
The instructor has worked in Buddhist NGOs in various countries for
over 15 years and is involved in various social projects in Japan. I look
forward to exploring with you all the new possibilities for Japanese
society!
Method of Evaluation:
1. Exam(0%)
2. Reports(40%)
3. Attendance, Participation(60%)
Course Plan:
The topics will depend on students’ special fields as well as current
topics, but will probably include issues such as:
- voice pattern recognition
- earthquake in East Asia
- weather
- physics in daily life
- robotic technology
- sports
- politics
- language and culture
Lecturer's Comments to Students:
Message From Inoue Kyoko:
Be there! Feel free to throw in your ideas and questions.
Method of Evaluation:
50% by Active Class Participation
50% by Final Paper
Questions/Comments:
Please contact the instructor via e-mail.
SEMINAR 1credit (Fall)
演習 1単位 (秋学期)
Reading Yukichi Fukuzawa
Professor, Faculty of Economics SAKAMOTO, TATSUYA
経済学部教授 坂本 達哉
JAPANESE BUDDHISM AND SOCIAL SUFFERING 2credits
(Spring)
日本仏教と現代社会 2単位 (春学期)
Course Description:
This course will center on the theme of Keio University’s founder
Yukichi Fukuzawa (1835-1901), his thought and its legacy to our time.
Among his numerous works, both academic and popular, is
“Encouragement of Learning”(『学問のすすめ』), as the single mostwidely read and influential. This course will read this classical text on
chapter-by-chapter basis in English from various points of view.
Prospective students will be welcome who are seriously interested in one
of the greatest intellectual leaders of the time. Any prior knowledge of
Fukuzawa’s life and work will not be required.
This course will also be offered at International Center for international
students. I strongly expect that the course will present a fruitful
opportunity for intellectual exchanges between Japanese and nonJapanese students. Official language of this course will be English, but
some subsidiary use of Japanese will be allowed.
Textbooks:
English copy of the work will be provided.
Reference Books:
Throughout the course, a number of reference works will be introduced.
Course Plan:
Every class will start from Sakamoto's overview of the relevant chapter,
and presentation by students and class discussion will follow.
Lecturer's Comments to Students:
Any student with an interest in Fukuzawa’s life and work will be
welcome.
Method of Evaluation:
A comprehensive assessment will be made on the basis of attendance,
contribution to discussion and the final essay.
Priests and Temples Reviving Human Relationship and Civil Society
僧侶と寺による人間関係と市民社会の再生
Lecturer WATTS, JONATHAN S.
講師 ワッツ, ジョナサン S
Course Description:
This course will look at Buddhism in Japan in a very different way –
through the actions of Buddhist priests and followers to confront the real
life problems and suffering of people in Japan today. We will look at such
issues as: 1) human relationships (alienation, depression, suicide,
hikikomori, and NEET); 2) development (social and economic gaps, aging
society, community breakdown and depopulation of the countryside); 3)
the environment and consumption; 4) politics and peace; and 5) gender.
The creative solutions some individual Buddhists are developing in
response to these problems mark an attempt to revive Japanese Buddhism,
which is now primarily associated with funerals and tourism. These
efforts are trying to remake the temple as a center of community in an
increasingly alienated society.
This course will use a variety of teaching methods from homework
readings, games and group processes, in-class videos and guest speakers,
and occasional field trips. This course will attempt to be as interactive as
possible, so students should be ready to reflect on the issues personally as
they experience them as residents of Japan, and to express these
reflections not only intellectually but emotionally as well.
Textbooks:
none, materials offered by instructor
Reference Books:
Stephen Covell, Japanese Temple Buddhism: Worldliness in a Religion
of Renunciation, University of Hawaii Press, 2006.
CHRISTIANITY IN JAPANESE HISTORY 2credits (Fall)
日本キリスト教史 2単位 (秋学期)
Jeff Kingston, Japan's Quiet Transformation: Social Change and Civil
Society in the 21st Century, RoutledgeCurzon, 2004.
Course Plan:
1. Introduction
2. Japanese Buddhism: Fact or Fiction?
3. The present crisis in Japanese Buddhism
4. Gender: sexism in Buddhism
5. The present crisis in Japanese society
6. Human Relationships: suicide prevention priests in Mita, Chiba,
Tohoku and Kansai
7. FIELD TRIP to visit suicide prevention priests near Mita campus
8. Development: a priest tackles community collapse and suicide in Akita
PLUS Gross National Happiness and Buddhist development (kaihotsu)
9. Environment: The Nuclear Ginza (video), energy consumption and a
green temple in Edogawa-ku
A case study of cross-cultural contact
Professor, Faculty of Economics BALLHATCHET, HELEN J.
経済学部教授 ボールハチェット, ヘレン J
Course Description:
Christianity in Japan presents us with a number of paradoxes. For
example, although the majority of Japanese today choose Christian-style
weddings, the actual number of Christians amounts to less than one or two
per cent of the total population (as opposed to 25 per cent in its close
cultural neighbour, South Korea). This ‘failure’ contrasts with the
relatively greater growth of Christianity in the late sixteenth and early
seventeenth centuries, even though the total number of missionaries was
much smaller and the linguistic and logistical barriers greater. Perhaps the
greatest paradox occurred after Christianity was virtually eliminated
through an increasingly severe campaign of persecution from 1614
82
onwards. Small groups in isolated communities succeeded in preserving
recognisably Christian beliefs and practices. However, many of these
groups refused to accept the authority of Roman Catholic missionaries
when they returned to Japan in the second half of the nineteenth century.
JAPANESE DIPLOMACY IN THE MEIJI ERA 2credits (Fall)
政策決定、歴史的記憶、人種から見る明治期日本外交
2単位 (秋学期)
JAPANESE DIPLOMACY IN THE MEIJI ERA: Decision-making,
historical memory and race
Lecturer IIKURA, AKIRA
講師 飯倉 章
Course Description:
This course aims to examine Japanese diplomacy in the Meiji era from
diverse angles and provide students with some new perspectives on the
historical events in the period such as the triple intervention, the AngloJapanese alliance, and the Russo-Japanese War. Students will gain an
understanding of Japanese diplomacy in the Meiji era and learn how to
analyze historical events through decision-making historical memory, and
the concept of race.
Textbooks:
No textbook will be used. Reading assignments will be given in each
class in conjunction with the lectures.
Reference Books:
Appropriate readings will be suggested in conjunction with the lectures.
Course Plan:
1. Introduction to the course and decision-makers in the Meiji era
2. The opening of Japan: Perry’s visits and the foreign bombardments
3. The Meiji Restoration: The Emperor Meiji and Iwakura Tomomi
4. Border demarcation and the Korean question: Fukuzawa-sensei’s ‘On
De-Asianization’
5. The Meiji Constitution and Ito Hirobumi
6. The road to the first Sino-Japanese war: Mutsu Munemitsu, Ito
Hirobumi and the Emperor Meiji
7. The trauma of the Triple Intervention and the Yellow Peril idea
8. The Boxer Rebellion and the role of Japan
9. The Anglo-Japanese alliance and the question of race
10. Was the Russo-Japanese war prevented?: Perception and misperception of Japanese decision-makers before the war
11. The Russo-Japanese war as an icon in historical memory: narratives
and movies
12. The changing views of Japan during the Russo-Japanese war
13. Excursion to a historical site and/or a museum(on Saturday)
Lecturer's Comments to Students:
The lecturer will illustrate the lecture by using comics, cartoons,
pictures, TV programs and movies. The NHK special drama program
"Sakanoue no Kumo" ( 坂 の 上 の 雲 ) will be sometimes shown in
conjunction with the lectures.
Method of Evaluation:
Attendance and Class Participation (30%)
Essays (70%)
--- Essay No. 1 (20%): A short review essay (3 pages) on one of the
delivered reading assignments.
--- Essay No. 2 (50%): A final essay (from 7 to 10 pages) on Japanese
Diplomacy in the Meiji era. Choose at least one of the designated
questions on which to write the paper. It is highly recommended for
students to include their opinion/criticism on what I talked about in the
lecture and/or to refer to my opinion on these topics.
I will expect students to attend all classes, on time, to do the assigned
readings, and to participate in class discussions. However, if the end-ofterm paper and presentation are of a poor quality (for example if they are
plagiarised or depend on non-academic sources), students will fail the
course even if they have fulfilled these minimum requirements.
Sessions will be organized into a combination of formal lectures and
interactive seminars.
Method of Evaluation:
1. Oral presentation (20%)
2. Reports (At least one long paper)(65%)
3. Attendance and Participation (15%)
Questions/Comments:
Students wishing to ask a question or arrange an appointment should
talk to me before or after classes, or send an e-mail. My e-mail address is
given on my web site (http://web.hc.keio.ac.jp/~hjb/).
MODERN HISTORY OF DIPLOMATIC AND CULTURAL
RELATIONS BETWEEN JAPAN AND THE WORLD 2credits
(Spring)
近代日本の対外交流史 2単位 (春学期)
Professor, Faculty of Law OHTA, AKIKO
法学部教授 太田 昭子
Course Description:
The course aims to provide an introductory and comprehensive view of
the history of diplomatic and cultural relations between Japan and the
World in the latter half of the nineteenth century and the beginning of the
twentieth century. A basic knowledge of Japanese history is desirable, but
no previous knowledge of this particular subject will be assumed. A small
83
諸 研 究 所 In the course we will consider these and other issues, using a
combination of primary and secondary materials. By studying the
activities and ideas of missionaries, Japanese Christians, and Japanese
who did not become Christian, students will gain general understanding of
the dynamics of cross-cultural contact. They will also learn about the
nature of history through interpreting primary materials and studying
different approaches to the history of Christianity in Japan.
Textbooks:
There will be a selection of assigned readings for each class. They will
be available for downloading from keio.jp, with notes on each reading
available on my web site (http://web.hc.keio.ac.jp/~hjb/). Students will
find it useful to start the course with a basic knowledge of Japanese
history, Japanese religion, and Christianity.
Course Plan:
1. Orientation and overview: Religion and history
2. The view from the present: Religion in Japan and images of Christianity
3. From Xavier to Hideyoshi (1549-1598): (1) The background and the
initial encounter
4. From Xavier to Hideyoshi (1549-1598): (2) Missionary approaches to
the Japanese
5. From Xavier to Hideyoshi (1549-1598): (3) Japanese approaches to
Christianity
6. Tokugawa Japan (1600-1868): (1) Government policies towards
Christianity
7. Tokugawa Japan (1600-1868): (2) Christianity underground
8. Early Meiji Japan (1868-1888): Christianity and Western civilization
9. From mid-Meiji to the end of World War II (1889-1945): (1)
Christianity and the dilemma of patriotism
10. From mid-Meiji to the end of World War II (1889-1945): (2)
Christianity in a Japanese context
11. The second half of the twentieth century: (1) Christianity and Japanese
democracy
12. The second half of the twentieth century: (2) Christianity in a Japanese
context
13. Concluding remarks: Religion and history revisited
Lecturer's Comments to Students:
I hope to attract students from a variety of backgrounds. This is because
the course will gain from the combined viewpoints of people from areas
which have sent Christianity missionaries to Japan, such as Portugal and
the United States, and of people from areas which have played host to
Christian missionaries, both in Asia (including Japan itself) and elsewhere.
(Penguin, 1981)
Zipangu Japan Made in U.S.A. (Zipangu, 1998)
Course Plan:
1 Japan? Who's Japan? When? Where?
2 Cool Japan (1) - Japanese Pop Culture in Europe and America
3 Cool Japan (2) - Japanese Pop Culture in Europe and America
4 Cruel Japan (1) - The Legacy of War in America and Asia
5 Cruel Japan (2) -The Legacy of War in America and Asia
6 Sick Japan - Japanese Social Problems Seen from Afar
7 Concrete Japan - The Japanese Natural Environment
8 Gung Ho Japan - Japan as Number One
9 Frightening Japan -The Rising Sun Threatens America
10 Sexy Japan – Pink and Kink and in Japan
11 Cramming Japan – The Examination Hell
12 Racist Japan – The Hard Lot of Foreigners in Japan
13 Japan? - Where is the Real Japan?
Method of Evaluation:
Students will be expected to write one short paper on some aspect the
foreign image of Japan or the Japanese image of something foreign. There
will be a final examination for the course based on the lectures. In
principle the paper (report) and final examination are each weighted fifty
(50) percent but in the case of students who miss lectures because of job
hunting or those with special language problems, a different weighting
may be agreed upon in consultation with the instructor. The examination
will be based on the lectures, video materials, and handouts. Students will
be free to consult their notes or copies of the handouts during the
examination. Electronic and paper dictionaries are also permitted.
amount of reading will be expected each week.
Students are expected to make a short report on a research project of
their own choosing and hand in a term paper of about 3,000 words (at
least five pages, A4, double space) in July, and take the final examination.
Reference Books:
A book list will be provided in class.
Course Plan:
Basic Guideline
1. General Guidance Lecture
2. Japan and the World before the Opening of Japan
3. The Opening of Japan and international society in the 1850s and 60s
4. The First Treaty with the West and the subsequent treaties: Lecture
5. The Analysis of the US-Japan Treaty of Peace and Amity: Presentation
and Discussion
6. Japanese Visits Abroad and their influence on Japan in the 1860s
7. The Changing Attitudes of Japan in the Bakumatsu and early Meiji Era
8. Western perception of Japan in the mid-nineteenth century
9. The Iwakura Mission (1): Background Lecture and Mini presentation
10. The Iwakura Mission (2): Mini presentation to be included
11. Development of Japanese ‘Nationalism’ (the 1870s ~ early 20th
century)①:Lecture&Discussion
12. Development of Japanese ‘Nationalism’ (the 1870s ~ early 20th
century)②:Lecture&Discussion
13. End of the term Examination / term paper to be handed in by the end
of this class.
A few adjustments may be made depending on the size of the class.
Method of Evaluation:
Grading Methods:
1. Exam(End of the term examination: details to be announced during
class.)
2. Reports(Term paper: details to be announced during class.)
3. Attendance & Class Participation (Attendance and participation in
discussion are both essential. A mini-presentation is desirable yet not
compulsory.)
A SOCIAL HISTORY OF POST-WAR JAPAN 2credits (Fall)
戦後日本の社会史 2単位 (秋学期)
Lecturer KINMONTH, EARL H.
講師 キンモンス, アール H
Course Description:
More than a half-century has elapsed since the end of the Pacific War.
For most university students, this war is part of a distant past and
references to prewar and postwar carry no special significance. In
contrast, for those old enough to have experienced the Pacific War or its
immediate aftermath, the terms prewar and postwar are very evocative
and are part of the historical consciousness of many Japanese. This course
attempts to answer three basic questions: 1) why is a distinction made
between prewar and postwar Japan; 2) how was Japan changed by the
Pacific War; 2) what has changed in the fifty-plus years the end of the
war. To give students additional perspective on the Japanese experience,
the course will make occasional comparisons with the United Kingdom.
Textbooks:
There is no text book as such. Appropriate readings will be introduced
in the lectures and made available through the web site maintained by the
instructor.
Reference Books:
SUGIMOTO Yoshio, An Introduction to Japanese Society
(Cambridge University Press, 2002). Other items will be introduced in
lecture. ISBN: 9780521529259
Course Plan:
1 Introduction to the course – themes and issues
2 The uniquely unique Japanese (1) – from the outside looking in
3 The uniquely unique Japanese (2) – from the inside looking out
4 Postwar recovery – Japan during the reign of Douglas MacArthur
5 Income doubling and then some – social change on the road to
becoming an economic super power
6 The 1980s bubble and its bust – one lost decade going on two
7 Japan’s no longer bulging middle – class and ideology in postwar Japan
8 Labor pains – where have all the babies gone?
9 The examination hell frozen over – demographic change and college
education in postwar Japan
10 Still more labor pains – where have all the good jobs gone?
11 Foreign Japan – immigrant labor and international marriage
12 Farming Japan – where have all the farmers gone?
13 Feminine Japan – three steps behind or stepping out?
JAPAN IN THE FOREIGN IMAGINATION 2credits (Spring)
英国と米国のマスコミに描かれた日本 2単位 (春学期)
Lecturer KINMONTH, EARL H.
講師 キンモンス, アール H
Course Description:
This course examines foreign (primarily Anglo-American) views of
Japan, both contemporary and historical. Knowing the common and often
highly distorted images of Japan and the Japanese, both positive and
negative, presented in foreign mass media and popular culture is
important to both Japanese and foreign students. These images have been
and continue to be significant in Japan's diplomatic and economic
relations with other countries. Moreover, the mechanisms that distort the
foreign view of Japan also work to distort the Japanese view of foreign
countries. Teaching students how to recognize distorted images of foreign
countries and peoples is a major goal of this course.
Lectures are supplemented by video and audio materials in addition to
examples drawn from relevant foreign journalism about Japan.
Textbooks:
No textbook is used. Examples of foreign writing and foreign
broadcasts pertaining to Japan will be made available via the web site for
the course maintained by the instructor. Significant writing pertaining to
each topic will be introduced and discussed in the lectures.
Reference Books:
Buruma, Ian Inventing Japan: 1853-1964 (Random House, 2004)
Hammond, Phil Cultural Difference, Media Memories: Anglo-Japanese
Images of Japan (Cassell, 1997)
Johnson, Sheila K. The Japanese Through American Eyes (Stanford
University Press, 1988)
Schodt, Frederk L. America and the Four Japans (Stone Bridge Press,
1994)
Wilkinson, Endymion Japan Versus the West: Image and Reality
84
Method of Evaluation:
1. Exam
2. Reports(60%)
3. Attendance, Participation(40%)
4. Other
Lecturer's Comments to Students:
The lectures will often contain material not in the readings; attendance
is important.
Method of Evaluation:
1. Essay examination at the end of the term(50%)
2. Report on a subject chosen by the student(50%)
The weighting of the examination and short paper may be adjusted to
suit student needs, especially in the case of foreign students and those
engaged in job seeking.
MULTIETHNIC JAPAN 2credits (Fall)
多民族社会としての日本 2単位 (秋学期)
Associate Professor, Faculty of Economics
KASHIWAZAKI, CHIKAKO
経済学部准教授 柏崎 千佳子
IN SEARCH OF NEW CIVIC SOCIETIES 2credits (Spring)
新市民社会論 2単位 (春学期)
Course Description:
“Civic Engagement” often used interchangeably with “Civil Society”
refers to the participation of individuals and voluntary organizations
(NGOs & NPOs) in the political and public sectors, including
governmental decision-making. In this sense, civil society is well
established in the U.S., less so in Japan. We will find out why.
In this course we will examine civic engagement from several
perspectives, globally and locally. We will examine civic engagement in
the U.S. and Asia, where the focus will be on Japan, India and China. We
will see how the struggles by minorities, women and the poor for equal
rights alters the relationships of power and how environmental
organizations are playing a leading role in the efforts to stop global
warming.
Textbooks:
There is no textbook for this course, however, the reference books
below will be used
Reference Books:
Civic Engagement in the U.S.
Alexis de Tocqueville, 1993, Democracy in America, Penguin Classics
Krezmann & MacKnight, 1993, Building Communities from the Inside
Out. Northwestern Univ. Press
Diers, J. 2004, Neighborhood Power: Building Community the Seattle
Way. Univ. of Washington Press
Civic Engagement General:
Putnam, R. 1993 Making Democracy Work: Civic Traditions in
Modern Italy. Princeton Univ. Press
Civic Engagement in Japan:
Kingston, J. 1998 Japan’s Quiet Transformations. Routledge
Yamamoto T., et al. 1999 Deciding the Public Good: Governance and
Civil Society in Japan. Japan Center for International Exchange
Pekkanen, R. 2006 Japan’s Dual Civil Society: Members without
Advocates. Stanford Univ. Press
Course Plan:
1. Introduction: The Battle of Seattle and the Meaning of Civil Society
2.“Dead White Men”: The Roots of Civil Society
3. Citizenship and Public Works
4. Chonaikai – Japanese Neighborhood Associations
5. Case Study: Community Development in a Seattle Neighborhood
6. Community Organizing: How mass based organizations are built from
the ground up
7. The State and Civil Society
8. Civic Engagement & Leadership in an Indian Fishing Village
9. Self-Help Groups in India
10. Civil Society in China
11. The “growing” NPO movement in Japan
12. Globalization and Civil Society
13. Wrap-up Session
Lecturer's Comments to Students:
You will be asked to write an academic paper about one of the topics or
one of the historical figures covered by this course. A draft paper must be
submitted by week seven; the final paper is due by week 13. You may
also be asked to periodically submit a one paragraph summary of the
classroom discussion/lecture.
INTERCULTURAL COMMUNICATION 2 2credits (Fall)
異文化コミュニケ-ション2 2単位 (秋学期)
Identity of Japanese Sojourners
Professor, Center for Japanese Studies TEZUKA, CHIZUKO
日本語・日本文化教育センター教授 手塚 千鶴子
Course Description:
The first purpose is to help students learn how Japanese people have
been experiencing exciting as well as confusing encounters with cultures
different from their own and how such cross cultural encounters in and
outside of Japan have been affecting their sense of identity and
communication styles as an individual (and as people) from the times of
Japan’s First Opening to the world in the late Edo Period up to the present
from the three perspectives: history, cultural adjustment, and intercultural
communication, utilizing case studies. The second purpose is to help both
Japanese and international students who are brought together to Mita
campus by the globalization and internationalization to make best use of
this class to communicate effectively through discussion and other studentcentered activities.
Textbooks:
No designated textbook and handouts will be distributed.
85
諸 研 究 所 Course Description:
This course introduces students to 'multiethnic Japan'. Although
Japanese society is often portrayed as ethnically homogeneous, its
members include diverse groups of people such as the Ainu, Okinawans,
zainichi Koreans, and various 'newcomer' immigrants. In this course,
students will learn about minority groups in Japan and their relations with
the majority 'Japanese' population. The goal of this course is to acquire
basic knowledge and analytic tools to discuss issues concerning ethnic
relations in Japan and elsewhere.
Textbooks:
Reading materials consist of excerpts from a variety of sources and will
be provided by the instructor.
Course Plan:
1. Introduction
2. Is Japan ethnically/culturally homogeneous?
3. Theories of ethnic relations
4. Zainichi Koreans: past and present
5. Zainichi Koreans: identity formation
6. Visa overstayers and their families
7. Nikkei South Americans
8. Minority women
9. People from buraku
10. The Ainu
11. Okinawans/Ryukyuans
12. Presentations on the final project
13. Summary — Rethinking Japanese society
Lecturer's Comments to Students:
The class is conducted entirely in English. Much of class activity is
devoted to oral presentations and discussion. Students are expected to read
the assigned materials beforehand and to participate actively in the class.
Method of Evaluation:
Evaluation will be based on participation in classroom discussion
(20%), a group presentation (15%), a mid-term essay of 400+ words
(15%), a term paper of 1,800+ words (35%), and other reading/writing
assignments (15%).
Civic Engagement and the Power of Citizen Based Organizations
Lecturer BOCKMANN, DAVE
講師 ボックマン, デイブ
the Japanese society has been described to believe in its selfimage as a
conflict-free society and to abhor and avoid interpersonal conflicts as any
cost. With this apparent contrast in mind, students will learn
characteristics of Japanese conflict management strategies, their cultural
and social psychological background, and the challenges for both
Japanese and foreigners in trying to creatively deal with intercultural
conflicts. And students will be asked to take some psychological measures
related to conflict for self-understanding.
Textbooks:
No designated textbook and handouts will be distributed.
Reference Books:
Conflict in Japan edited by Ellis Krauss, Thomas Rohren, and Patricia
G.Steinhoff, University of
Hawaii Press, 1990.
Japanese Culture and Society: model of interpretation edited by Kreiner
and Olscheleger,
Monographien 12, Deutschen Institute fur
Japanstudien der Philipp-Franz-von-Siebold-Stiftung, 1996.
Das Wesen von Naikan: the essence of NAIKAN 内観の本質edited by
Prof. Akira Ishii/Shaku Yoko
JOseh Hartl (Hrsg.), altes Wissen, neue
Wege, 2000. (a book in German, English and Japanese)
Course Plan:
1. Orientation and test-taking on conflict management style
2. Harmony Model vs. Conflict Model of Japanese Society and orientation
to writing conflict episode journal
3. Non-confrontational Strategies of Conflict Management:Bullying in
Japanese Schools 1
4. Non-confrontational Strategies of Conflict Management: Bullying in
Japanese Schools 2
5. Non-confrontational Strategies of Conflict Management:Karoushi
andGaman
6. Japanese cultural values underlying non-confrontational strategies
7. How Japanese express anger
8. Cross cultural comparison of conflict management between U.S.A. and
Japan
9. A case study of intercultural conflict around theEhimemaru incident
10. Intercultural conflicts between Japanese teachers and int’l students
11. Japanese conflict management seen from a perspective of a bicultural
writer, Kyouko Mori.
12. How to make use of anger creatively
13. Wrap-up session
Lecturer's Comments to Students:
Students who are willing to participate actively in class are most
welcome. Students are strongly encouraged to engage actively in pair
work, a small group discussion and class discussion. Students are
expected to complete reading assignment before coming to class.
Method of Evaluation:
To be based on the combination of reports, attendance, and
participation.
Questions/Comments:
You are welcome to ask questions or to consult with the instructor in
person during the office hour (to be announced at the first session) or
through e-mail at [email protected]
Reference Books:
Tsuda Umeko and Women’s Education in Japan by Barbara Ross, Yale
Univ Press, 1992.
The White Plum: a biography of Ume Tsuda by Yoshiko Furuki,
Weatherhieel, 1991.
Intercultural Communication: reader 5 th ed., Larry Samovar and Richard
E Porter, Wadsworth
Publishing Company, 1989.
Japanese Culture and Behavior (revised edition) ed.by Takie Sugiyama
Lebra and William Lebra,
Univ. of Hawaii Press, 1986.
Japanese Patterns of behavior ed by Takie Sugiyama Lebra, Univ. of
Hawaii Press, 1976.
Exploring Japaneseness: on Japanese Enactments of Culture and
Consciousness ed by Ray
Course Plan:
1. Orientation to the course
2. A brief historical review of Japan’s encounter with the outside world as
an island nation up to the late Edo Period
3. Japan’s attitude towards the West after the First Opening of Japan with
an emphasis on absorbing the Western civilization
4. Japan’s endeavor to modernize herself in comparison with Korea and
China
5. A case study of Umeko Tsuda 1: a successful sojourn in America
6. A case study of Umeko Tsuda 2: many years of struggle adjusting back
to Japan
7. Cross cultural adjustment1: culture as mental softwear, stages of cross
cultural adjustment, and facilitating factors of cross cultural adjustment
8. A case study of Paris Syndrome or Double Suicide in Los Angels:
overadjustment and challenges for Japanese sojourners
9. A case study of a Malaysian woman married to a Japanese: cultural
identity
10. Identity: ego identity, personal identity, and social identity, process of
identity formation, and issues of identity fluctuation in cross cultural
adjustment
11. A case of Jiro, a Japanese returnee who spent 6 years in U.S.A.:
formulation and transformation of cultural identity and adjustment issue
back in Japan
12. A case study of Masao Miyamoto adjusting back to Japan in the
Showa Period in comparison with Umeko Tsuda in the Meiji Period:
13. Wrap-up:Challenge for both Japanese and non-Japanese in the
globalizing world
Lecturer's Comments to Students:
Those students who are willing to participate actively in class are most
welcome. Students are strongly
encouraged to engage actively in pair work, a small group discussion and
class discussion.
Method of Evaluation:
To be based on combination of Reports and Attendance and Class
Participation.
Questions/Comments:
You are welcome to ask questions or to consult with the instructor in
person during the office hour (to
be announced at the first session) or through e-mail at
[email protected]
INTRODUCTION TO POLITICS IN JAPAN 2credits (Spring)
日本政治論 2単位 (春学期)
JAPANESE PSYCHOLOGY IN CONTEMPORARY JAPAN(1)
2credits (Fall)
日本人の心理学(1) 2単位 (秋学期)
The history of Japanese politics after World War II
Lecturer AOKI, HIROKO
講師 青木 裕子
Conflict Management
Professor, Center for Japanese Studies TEZUKA, CHIZUKO
日本語・日本文化教育センター教授 手塚 千鶴子
Course Description:
The aim of this lecture is to acquire knowledge and thinking ability for
problems that beset modern Japanese society by studying history of
Japanese politics after WWII and reading newspaper articles on current
affairs.
Textbooks:
Materials will be handed out.
Course Description:
This course is designed to explore how Japanese manage interpersonal
conflict both among themselves as well as in interaction with foreigners,
and its implications for Japanese society which is becoming more
multicultural in this accelerated globalization age. Though a Western
notion of conflict claims that conflict is inevitable yet not necessarily bad,
86
Week 12 Student Presentations
Week 13 Student Presentations
Lecturer's Comments to Students:
This seminar is designed for those who are interested in Japan, Asia,
history issues, and international relations. This seminar will be conducted
in English. The students with limited English ability are welcome. No
background knowledge is required.
Method of Evaluation:
1. Exam(0 )
2. Writing Assignment (40 )
3. Attendance & Class Participation( 30 )
4. Other(Presentation 30)
JAPANESE ECONOMY 2credits (Fall)
ジャパニーズ・エコノミー 2単位 (秋学期)
Professor, Graduate School of Business and Commerce
KASHIWAGI, SHIGEO
商学研究科教授 柏木 茂雄 (フジタ・チェアシップ基金)
Course Description:
The objective of this course is to discuss and understand the
developments in the Japanese economy and its policies from a global
perspective.
The course will provide opportunities for students, especially for those
coming from abroad, to examine various policy issues that have arisen in
Japan in the last three decades. This course will also provide opportunities
for Japanese students to look at their own economy from a global
perspective. The focus will be less on theoretical and empirical aspects
and more on understanding economic, political, social as well as historical
background of specific economic issues confronting the Japanese people
in recent years.
Textbooks:
Cargill, Thomas F. and Takayuki Sakamoto, Japan Since 1980,
(Cambridge University Press, New York, 2008)
Course Plan:
・Introduction and overview
・Historical background of the Japanese economy
・Economic and political institutions in the 1970s
・The “High-Water Mark” from 1980 to 1985
・The bubble economy from 1985 to 1990
・Economic and financial distress from 1990 to 2001
・Why did the economic and financial distress last so long?
・Political economy of the fiscal program
・The Koizumi reform
・Corporate governance, labor practices and citizens’ life
・Japanese political economy in the new century
・Policies of the Hatoyama government
Lecturer's Comments to Students:
The course will be organized as a combination of lectures and seminars,
and will be conducted entirely in English. There are no pre-requisites for
this course, but it would be advisable for students to have strong interest
in the Japanese economy and some basic knowledge about macroeconomics.
Students should take turns to report to the class the discussions made in
the assigned chapters of the textbook or other relevant papers. Students
are expected to actively participate in classroom discussions in English.
Students who are not comfortable in following the discussions and
presenting his/her views in English are strongly discouraged to take this
course.
Method of Evaluation:
Evaluation will be based on attendance, class participation and
preparation of a term paper written in English on a relevant topic to be
submitted towards the end of the semester.
JAPANESE FOREIGN POLICY 2credits (Fall)
日本の対外政策 2単位 (秋学期)
Lecturer NOBORI, AMIKO
講師 昇 亜美子
Course Description:
This course is a general introduction to postwar Japanese history with a
focus on foreign policy; it also addresses important aspects of Japanese
domestic politics as well as cultural issues. It will also examine
international relations of the Asia-Pacific region while offering an
overview of Japan’s evolving relations with a number of important actors
in the region, such as the U.S., China and the ASEAN countries.
Also throughout the course, contemporary issues within the post-Cold
War global environment as well as controversial issues within Japan, such
as constitutional revision and Yasukuni issue, will be discussed using a
historical perspective.
The class will combine lectures, academic readings, films, students’
presentations and discussions in order to cover these areas noted above.
Course Plan:
Week 1 Introduction: Japan in the Eyes of the World
Week 2 The Significance of Japan’s International Relations
Week 3 The Legacy of Defeat and Occupation --1940s
Week 4 Re-entry into the International Society with the Yoshida
Doctrine—1950s
Week 5 Japan as the Economic Power and Its Response to the Vietnam
War—1960s
Week 6 Detent in Asia and Japan’s Autonomous Diplomacy—1970s
Week 7 The End of Detent and Japan’s Burden Sharing—1980s
Week 8 New Challenge in the Post-Cold War Period—1990s
Week 9 Japan and A New Regional Order in the 21st Century—Rise of
China, ASEAN+3, East Asian Community
Week 10 Historical Baggage—Textbook, Yasukuni, memory
Week 11 Student Presentations
87
諸 研 究 所 Reference Books:
・Duus, Peter (1976). The Rise of Modern Japan, Boston: Houghton
Mifflin.
・Vogel, Ezra F. (2001). Japan as Number One: Lessons for America, San
Jose: iUniverse.com.
・Wolferen, Karel van (1993). The Enigma of Japanese Power: People
and Politics in a Stateless Nation, Tokyo: Tuttle.
・MacMurray, John Van Antwerp (1992). How the Peace was Lost: the
1935 Memorandum, Developments Affecting American Policy in the Far
East, CA: Hoover Institution Press.
・Pinguet, Maurice (1984). La mort volontaire au Japon, Paris: Gallimard.
(English translation by Rosemary Morris(1993). Voluntary death in
Japan,Cambridge, UK and Cambridge, MA : Polity Press.
・ Ralws, John (1999). "Fifty Years After Hiroshima," in Collected
papers, Cambridge, Mass. and London : Harvard University Press.
Course Plan:
1. Introduction
2. Defeat of Japan
3. Occupied Japan and Reforms by GHQ
4. Tokyo War Crimes Tribunal
5. San Francisco Peace Treaty and Independence
6. Conversion of USA’s Japan Policy
7. Security Partnership of Japan and USA
8. Cold War and Japan
9. Japan’s High Economic Growth Period
10. Plan to Remodel the Japanese Archipelago
11. Oil Shocks and Louvre Accord
12. Bubble Period and International Cooperation
13. Discussions
Lecturer's Comments to Students:
Positive and voluntary attitude will be highly evaluated.
Method of Evaluation:
1. Presentation, Reports(60%)
2. Attendance(40%)
during the 1980s, while the evaluation of American management has risen
equally sharply. In particular, in the “post-bubble” period in Japan, there
is a strong tendency to criticize the domestic management system, and
praise American-style management nationwide. This raises a major
question: how can the appraisal of a well-established management system
change so uncritically in a stable and peaceful society ? We will discuss
this issue in order to understand the significance of management systems.
Based on this understanding, we examine the current issues that both
systems face today.
Textbooks:
No particular textbook will be used.
Reference Books:
Appropriate readings will be suggested in conjunction with the lectures.
Course Plan:
1. Introduction to the course
2. Multinational Corporations, the main subject of the course
3. Preconditions for Japanese management system
4. Lifetime employment system (1) advantages and disadvantages
5. Lifetime employment system (2) subsystems and international
comparison
6. Seniority system
7. Top management and Decision making process
8. Case study of a Japanese company in the USA (video)
9. Discussion based on the above video
10. Corporate philosophy and underlying strategy
11. Current issues of Japanese and American systems (1) employment
system
12. Current issues of Japanese and American systems (2) organization
13. Concluding remarks
Lecturer's Comments to Students:
Students are strongly encouraged to contribute to the class by actively
participating in class discussions.
Based upon the lecturer's international management experience,
including 12 years of overseas assignments, many cases of international
transactions and negotiations will be provided to make this course more
realistic, and to broaden students' understanding of global business.
Method of Evaluation:
Grading will be based on attendance, class participation, and a term
paper.
MANAGEMENT IN JAPAN 2credits (Spring)
日本のビジネスマネジメント 2単位 (春学期)
The Kaisha in the 21st Century
Lecturer HAGHIRIAN, PARISSA
講師 ハギリアン, パリッサ
Course Description:
The course introduces the characteristics of the Japan as a place of
business and the main aspects of Japanese management. The course starts
with a theory lecture on culture and its relevance for international
management and business communication. After this an overview of the
modern Japanese business environment is given. Major points of
discussion are the most prominent aspects of Japanese management, such
as production management, distribution as well as human resource and
knowledge management within Japanese corporations.
The course aims to:
• provide an overview of the modern Japanese business environment
• explain the most important social concepts in Japanese society and
their relevance for Japanese management and Japanese business culture
• discuss the most prominent aspects of Japanese management, such as
production management, distribution and management activities within a
Japanese corporation
• present the latest developments in the Japanese management
environment
Textbooks:
Parissa Haghirian (Ed.): J-Management; Fresh Perspectives on the
Japanese Firms in the 21st Century. Universe 2009
Reference Books:
Parissa Haghirian (Ed.): Innovation and Change in Japanese
Management. Palgrave MacMillan, London, 2010.
Course Plan:
1. Course Coordination, Management and Culture (Asian and Western
Management Styles)
2. Social Concepts in Japan (Collectivism, harmony, hierarchy,
achievement orientation)
3. Historical Development of Japanese Management
4. Industry Structure in Japan and the Japanese market
5. Production management in Japan
6. Human Resource Management in Japan
7. Japanese Distribution Systems
8. Knowledge Management in Japan
9. Strategy Formulation in the Japanese Firm
10. Decision Making and Negotiation Styles in Japan
11. Structural Changes in Japanese Business – The Nissan-Renault Case
12. New Japanese Management Styles – The Kaisha in the 21st Century
13 The Future of Japanese Management – Final Test
Lecturer's Comments to Students:
The majority of meetings will be held in a seminar format. Students are
expected to attend classes and participate actively in class discussion.
Students will work on different topics. Accordingly, attendance and
participation in class discussions will be critical to the success of this
course and will also determine students` grades.
Method of Evaluation:
1. Exam(70%)
2. Attendance(10%)
3. Participation(10%)
4. Assignments(10%)
JAPANESE SOCIETY AND BUSINESS 2credits (Fall)
日本の経営 2単位 (秋学期)
Associate Professor, Faculty of Business and Commerce
UMEZU, MITSUHIRO
商学部准教授 梅津 光弘
Course Description:
Goal:
In this course, we will analyse contemporary Japanese society and
business from an ethical perspective.
Through lecture and case discussion, I would like to find a balancing
point of culturally contextualized management and globally acceptable
norms for future international business. Also, I would like to discuss the
strong points of Japanese Style Management which could be transferable
to other cultures, and the weak points which would be universally
unacceptable.
Method:
First, I will highlight the historical and theoretical aspects fundamental
to analyzing Japanese society and business from an ethical perspective.
Then I will assign you to read short cases which describe recent incidents
that have caused public controversy both in Japan and elsewhere.
Textbooks:
1) Reischauer, E.O. The Japanese Today: Change and Continuity.
The Belknap Press of Harvard University Press, 1988.
2) Handouts
Course Plan:
Session 1 Geography, Climate and Demography of Japan
[R:Ch 1-3]
Session 2 Historical Orientation of Japan
INTERNATIONAL COMPARISON OF MANAGEMENT
SYSTEMS 2credits (Fall)
国際経営比較 2単位 (秋学期)
Pros and Cons of Japanese and American Management Systems
Lecturer YOSHIDA, FUMIKAZU
講師 吉田 文一
Course Description:
This course aims to clarify the differences between the Japanese
management system and the American system. Over the last two decades,
the appraisal of Japanese management has fallen sharply from a high level
88
[R:Ch. 4-6, 7-11]
Session 3 Interpretation of Contemporary Japan 1
[R:Ch. 12-13, Handouts 1]
Session 4 Interpretations of Contemporary Japan 2
[R:Ch. 12-13, Handouts 2]
Session 5 Interpretations of Contemporary Japan 3
[R:Ch. 14-15, Handouts 3-4]
Session 6 Midterm Exam.
Method of Evaluation:
Exam, Projects, Attendance and Class Participation
ARTISANRY IN JAPAN'S SMALL BUSINESSES 2credits
(Fall)
日本の中小企業における職人芸 2単位 (秋学期)
Professor, Faculty of Business and Commerce
TOBIN, ROBERT I.
商学部教授 トビン, ロバート I
Course Description:
This course focuses on selected Japanese small businesses that have
developed world class products. The focus will be decidedly on low tech
businesses with an examination of industries such as sporting goods, art,
stationery goods, ceramics, design and traditional Japanese sweets and
cultural products. Among the companies we will examine will be Olfa,
Pilot,Toraya and Molten.
Students will explore the economic history of small businesses in
Japan, the motivation for entrepreneurs in Japan, consumer expectations,
the focus on quality, the relationships between entrepreneurs and the
larger companies, the challenges of globalization for these companies, and
the efforts at revival of selected industries.
An important part of this course will be individual and group research
projects to gain a greater understanding of particular industries and
companies.
Students will enhance their communication and leadership skills on
group projects with other students. This course requires a significant time
commitment and regular attendance and participation.
Textbooks:
Whittaker, Small Firms in the Japanese Economy
Schumacher, Small Is Beautiful
Course Plan:
1.Introduction to Course: Artisanry In Japanese Business
2.Artisanry as Part of Culture
3.Understanding the Mind of Entrepreneurs
Efforts To Be The Best In The World
Summaries of Assigned Articles on Artisanry
4.Role of Small Business and Entrepreneurism in Japanese Economic History/Globalization and Japanese Artisanry
5.Case Study--How A Small Pen Company Went Global: Pilot
6.Examination of Stationery and Confectionery Industries
7.Student Industry Presentations
8.Student Industry Presentations
9.Traditional Japanese Beverages
10.Field Trip or Guest Speaker
11.Individual Company Profiles
12.Individual Company Profiles
13.Examination
Method of Evaluation:
Exam, Individual and Group Projects, Attendance and Class
Participation
LEADING CREATIVE BUSINESS IN JAPAN 2credits
(Spring)
日本の最先端創造的ビジネス 2単位 (春学期)
Professor, Faculty of Business and Commerce
TOBIN, ROBERT I.
商学部教授 トビン, ロバート I
Course Description:
This course provides students with an understanding of the unique
challenges of starting and leading creative businesses in Japan. The focus
will be on Japan-based businesses in fashion, art, music, food, advertising,
and design.
Students will understand what is involved in starting and leading a
company in one of these fields. We will examine the unique ways of
doing business in Japan, such as the barriers of language and trade, agent
arrangements,cultural aspects of creative businesses, consumer
expectations, as well as recent efforts at pan-Asian alliances and the
impact of globalization.
An important part of this course will be a series of individual and group
research projects to gain a greater understanding of a particular industry
and a career plan that includes elements of starting a creative business.
Students will enhance their communication and leadership skills on
group projects with other students. This course requires regular attendance
and a significant time commitment.
Textbooks:
Loori, John Zen of Creativity
Pink, Daniel A Whole New Mind
Course Plan:
1.Introduction to Course: Leading Creative Businesses In Japan
2.Challenges of Starting A Creative Business
3.The Demand for the Japanese Aesthetic
4.Case Study: Start Up of A Design Firm
5.Interviews With Creative Business Leaders
6.Uniquely Japanese: Agents, Culture, Language
7.Student Industry Presentations
8.Student Industry Presentations
9.Challenges of Leading A Creative Enterprise
10.Field Trip or Guest Speaker
11.Individual Career Plan
12.Individual Career Plan
13.Examination
89
諸 研 究 所 Session 7 Japanese Industrial Policy
[R:Ch. 32-33、Case No.1]
Session 8 Japanese Corporate System
1
[R:Ch.33-34 Case No.2]
Session 9 Japanese Corporate System
2
[Case No.3]
Session 10 Japanese Employment System
[Case No.4]
Session 11 Japanese Management System: Human Relationship
[Case No.5]
Session 12 Japanese Business in Transition: Community
[Case No.6]
Method of Evaluation:
Mid-Term Examination (TBA) ............... 30%
Final Project (A4 X5-10) ...................... 40%
Class Participation ................................ 20%
Homework ............................................ 10%
アート・アーカイヴ特殊講義
宏・水野千依訳(人文書院、2005年)
・ジョルジュ・ディディ=ユベルマン『イメージ、それでもなお——
アウシュヴィッツからもぎとられた四枚の写真』(2003年)、橋本一
径訳(平凡社、2006年)
その他、適宜指示・配布する。
参考書:
適宜指示する。
授業の計画:
問題設定(テーマ)
1. 分類について(導入)
2. タブロー(表)について
3. 断片について
4. 反復について
5. プロセスについて
6. 時間について
7. 場所(Site/Nonsite)について
8. 収集(蒐集)について
9. 因果関係について
10. 歴史的唯物論
11. コラージュとモンタージュ
12. 証人について
13. アーカイヴの政治学
担当教員から履修者へのコメント:
履修希望者は、ガイダンスおよび初回の授業には必ず出席するこ
と(授業は金曜日2時限。研究所設置科目のため、大学院の時間割に
記載されていない場合があるので注意)。アート・アーカイヴ特殊講
義演習(秋学期)とあわせて履修するのが望ましい。
成績評価方法:
レポートによる評価ならびに平常点。
2単位 (春学期)
アーカイヴと準拠枠(あるいは視座 frame of reference)
アート・センター教授(有期) 渡部 葉子
名誉教授 前田 富士男
講師 上崎 千
授業科目の内容:
講義、購読、討論を行う。芸術の諸領域における様々な事象を「ア
ーカイヴ」の水準において扱う本講座の射程には、
「アーカイヴ」と
いう知の在り方それ自体への方法論的な関心が含まれている。アー
カイヴとは何か。いかにしてアーカイヴは可能となるのか。本講座
が標榜する「アート・アーカイヴ」は、資料体(corpus)として実
現される知のカルトグラフィを芸術学の範疇において捉え、アーカ
イヴについて思考すること(さらに、アーキヴィストとして思考す
ること)と、
「芸術作品とは何か」という根源的な問いとの接続を図
るものである。本講座では、考察すべき諸対象の枠組みを「アーカ
イヴと準拠枠(あるいは視座 frame of reference)」とし、その中で連
鎖的な問題設定(テーマ設定)を行っている。各テーマ間の連鎖的
なオーダーは、講義の順序=進行(sequence)において不断に分岐
する諸系列の束であり、このオーダー自体もそのつど検証されるべ
きモティーフとなる。
テキスト(教科書):
・ヴァルター・ベンヤミン「エードゥアルト・フックス——蒐集家と
歴史家」
(1937年)
『ベンヤミン・コレクション2:エッセイの思想』、
湯浅健二郎訳(ちくま学芸文庫、1996年)所収
・ホルヘ・ルイス・ボルヘス「ジョン・ウィルキンスの分析言語」、
『続審問』(1952年)、中村健二訳(岩波文庫、2009)所収
・ミシェル・フーコー『言葉と物——人文科学の考古学』(1966年)、
渡辺一民・佐々木明訳(新潮社、1974年)
・ミシェル・フーコー「汚辱に塗れた人々の生」(1977年)、丹生谷
貴志訳、
『フーコー・コレクション6:生政治・統治』、小林康夫・松
浦寿輝・石田英敬編(ちくま学芸文庫、2006年)所収
・ジョルジョ・アガンベン『アウシュヴィッツの残りのもの——アル
シーヴと証人』
(1998年)、上村忠男・廣石正和訳(月曜社、2001年)
・アライダ・アスマン『想起の空間——文化的記憶の形態と変遷』
(1999
年)、安川晴基訳(水声社、2007年)
・ジョルジュ・ディディ=ユベルマン『残存するイメージ——アビ・
ヴァールブルクによる美術史と幽霊たちの時間』(2002年)、竹内孝
アート・アーカイヴ特殊講義演習
2単位 (秋学期)
アート・センター教授(有期) 渡部 葉子
名誉教授 前田 富士男
講師 上崎 千
授業科目の内容:
後期は慶應義塾大学アート・センターのアーカイヴに所蔵されて
いるマテリアル群を実際に用い、
「アーカイヴ的思考」の、より個別
的な事例からの再出発を図る。受講生はここで、アーカイヴ設計と
90
諸 研 究 所 いう知の実践を、コンテナー(容器)とコンテンツ(内容)との新
しい緊張関係の生産を目論むデザインとして学習する。アーカイヴ
設計は、各種マテリアルを束ねることでそれらの潜在的なインタレ
ストを維持するためのプロセスではない。各種マテリアルの束ね方
(然るべき解かれ方を含む)そのものをデザインし、インタレストの
束を新たに措定するプロセスである。ここでいうインタレスト(関
心)とは、
「出来事」が生起する場によってもたらされる、思考の傾
き具合を指している。記録と表現の双方にまたがる実践(アーキヴ
ィストの実践)としてのアーカイヴ設計は、
「出来事」の舞台なき劇
場としてのアーカイヴを、記録 / 表現の界面(interfaces)において
実現するためのメソッドに他ならない。
テキスト(教科書):
適宜指示する。
参考書:
適宜指示する。
授業の計画:
後期のテーマはアーカイヴにおける各種分類群の単位で設定され
る。それらは「単一性資料(singulars)」「複数性資料(multiples)」
といった概念を前提に、
「書簡(correspondence)」
「文書(documents)」
「写真(photographs」
「クリッピング(clippings)」
「印刷物(printed matter)」「書籍・逐次刊行物(books, serials and other published
materials)」
「様々な媒材を持つ資料(non-paper/various materials)そ
して「その他(種々雑多なもの miscellaneous)」という分類群=テー
マ群である。
担当教員から履修者へのコメント:
原則として10名程度とする。履修希望者がこれを大きく超える場
合には履修者数を制限するので、ガイダンスおよび春学期初回の授
業に必ず出席のこと。アート・アーカイヴ特殊講義(春学期)とあ
わせて履修するのが望ましい。
成績評価方法:
レポートによる評定ならびに平常点
91
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