...

薬物乱用防止パンフレット - 全国高等学校PTA連合会

by user

on
Category: Documents
21

views

Report

Comments

Transcript

薬物乱用防止パンフレット - 全国高等学校PTA連合会
﹁うちの子に限って ﹂は危険です。
…
薬物乱用防止はあなたが主役
NO
DRUG
お父さん、お母さん
薬物乱用防止パンフレット
薬物乱用による
様々な悪影響
1
薬物汚染
子どもの身近に広がる
2
覚醒剤、大麻、有機溶剤、
MDMA等の麻薬だけでなく、最近、合法ハーブ等と称して
販売される薬物等が子どもたちの身近に広がっています。この現状を受け止め、私たち
は子どもたちを薬物の魔の手から守る努力をしなくてはなりません。一回の乱用でも
3
犯罪となるだけでなく、死亡することもあります。
全国高等学校PTA連合会では、子どもたちの“いのち”
青少年がインターネットや携帯電話等から容易にいろいろ
な薬物を入手することができ、薬物の乱用によって精神的・
肉体的に蝕まれるという危惧すべき事態が残念ながら根絶
5
表 未成年者の覚醒剤及び大麻事犯の検挙人員
(割合)
されていません。
薬物乱用防止活動を支えてきた関係者のこれまでの努力
一般社団法人
全国高等学校 PTA 連合会 会長
相川 順子
によって、全体としては知識の広がりや意識の高まりもみ
とって身近な存在なのです。
※
健やかで幸せな生活のために、保護者のみなさまには麻薬や覚醒剤について十分な知識
を持っていただき、薬物乱用防止に常日頃から努めていただきたいと思います。
※ 法令名や他資料等の引用を除き、このパンフレットでは「覚醒剤」の表記を使用しています。
薬物乱用とは?
子どもの身近に広がる薬物汚染
薬物問題を理解する上でのキーワード(乱用・中毒・依存) さまざまな薬物と心身に及ぼす悪影響
薬物乱用についての意識調査
危険は子どもたちのすぐ近くに(脱法ドラッグ)
薬物乱用のきっかけ
薬物乱用から子どもを守る
❼ 家族の役割
❽ 早期に発見するには
❾ 気付いたときの家族の対応
子どもが薬物に対してNO!と言えるようにするための9ヵ条
02
2(1.4%)
2(3.0%)
大学生
有職少年
無職少年
2(1.4%) 43(29.1%) 76(51.4%)
2(3.0%) 29(43.9%) 15(22.7%)
▶所持や使用が法律で禁じら
れている薬物を使うこと。
▶医 薬 品 で あ っ て も、本 来
の 医 療 目 的 か ら 逸 脱 し た
方法や目的で使うこと。
薬物を
取り締まる法規
▶覚せい剤取締法 ▶大麻取締法
▶麻薬及び向精神薬取締法
▶毒物及び劇物取締法 ▶薬事法 ▶あへん法
未成年者の薬物事犯の内、有職・無職少年の占める割合が高くなっています。高等学校は、薬物乱
用の有害性・危険性について正しい知識を習得する学びの場だけでなく、同世代の仲間や教職員等
のいわゆる大人との交流を介した社会生活の場でもあることから、学校に通うことが薬物乱用を含む
非行の防止となっていると考えられます。
なお、未成年者の覚醒剤事犯については、女性が68.2%(101人)
を占めています。薬物事犯は男性
の犯罪であるとの先入観をもつことは危険であり、特に未成年者では男女の別なく注意が必要です。
平成21年度に実施された全国的なアン
高校生と薬物乱用の関わり
ケート調査結果では、0.22%から0.37%の
高校生が何らかの薬物を「この1年に1回
でも使用したことがある」
と回答していま
す(図参照)。また、本調査結果から我が
国の高校生のおよそ11,000人が覚醒剤、
12,400人が大麻、9,300人がMDMA(エク
スタシー)、16,200人が有機溶剤をこれま
でに1回でも乱用した可能性があると推測
されます。
薬物乱用経験がある高校生より薬物乱
用を誘われた経験をもつ高校生は多く、
さ
らに多くが身近に薬物乱用者がいると回答しています。子供たちが甘い勧誘に乗らないように危険
な場所に近づけないことや危険な仲間との交流を避けさせることも大切です。
「平成24年中の薬物・銃器情勢」
(警察庁)において、
インターネットを利用した薬物の密売事件の
事例が報告されており、サイバー空間には多数の薬物密売に関する書き込みがあることから、薬物購
入の容易なインフラであるインターネットの利用による薬物乱用の拡散が懸念されています。スマー
トフォン・携帯電話やインターネットの利用のルールについて、
親子で話し合うことが大切です。
03
7
8
9
10
参考資料
参考資料
148(100%) 3(2.0%) 22(14.9%)
66 (100%) 0(0.0%) 18(27.3%)
その他の学生
家族の対応 9ヵ条
❶
❷
❸
❹
❺
❻
高校生
家族の役割 早期発見
このパンフレットは保護者のみなさま向けに編集されたものです。ご家庭の子どもの
薬物乱用による様々な悪影響
覚醒剤
大 麻
中学生
6
られ、わずかながら良い方向もうかがわれますが、依然として薬物乱用は子どもたちに
ーパンフレットの内容ー
未成年者全体
4
脱法ドラッグ きっかけ
平成24年中の我が国における薬物事犯の検挙人員は13,466人です。その86.0%(11,577人)が覚
醒剤事犯、
またその11.9%(1,603人)が大麻事犯であり、
この2つの薬物事犯を合わせると97.9%にな
ります。高校生の検挙人員は、覚醒剤事犯で22人、大麻事犯で18人と多くはありませんが、
ここ数年
間、
減少傾向が見られず、
それらの根絶に向けた取組の充実が求められています
(表参照)
。
意識調査
高校生における薬物乱用の現状
を守るという視点で健全育成活動に取り組んでおります。
悪影響
保護者のみなさまへ
乱用・中毒・依存
」
役
主
が
た
な
あ
、
は
止
防
用
乱
物
薬
「
薬物汚染
1
1
薬物乱用による
様々な悪影響
乱用・中毒・依存
薬物乱用による
様々な悪影響
さまざまな薬物と
と
心身に及ぼす
悪影響
3
2
2
薬物乱用
●薬物乱用とは、
薬物を社会規範
(例えば法律)
から逸脱した目的や方法で自己摂取す
脱した目的や方法で自己摂取す
ることです。
●法律で使用が禁じられている薬物(覚醒剤や麻薬など)
を使うことは薬物乱用です。
しかし、
薬物乱用の対象は違法薬物だけではありません。病院で処方されたり、
薬局
等で販売されている医薬品を治療以外の目的
(例えば、
快感や酩酊感を得るため)
で
決められた量や回数を超えて使用することも薬物乱用の一種です。
●
「乱用」
という言葉から、
繰り返し何度も使う姿を想像するかもしれません。しかし、
薬
物乱用は1回1回の逸脱行動を指す言葉です。したがって、1回の薬物使用でも薬物
乱用となります。
違法ドラッグ(いわゆる脱法ドラッグ) 合法ハーブ、アロマリキッドなど
3
心身に及ぼす影響
違法ドラッグは、麻薬や覚醒剤等には指定されておらず、人に乱用させることを目的
として販売等されている薬物の総称を表す言葉です。
どのような物質が含まれている
か不明な製品が多く、規制を逃れるため、
「ハーブ」
、
「お香」
、
「芳香剤」などと用途を偽
装したり、
「合法ドラッグ」
、
「合法ハーブ」などと称して販売されています。たとえ
「合法」
などと称していても、麻薬や覚醒剤と同じかそれ以上の恐ろしさをもつ物質です。使用
すると、意識障害、嘔吐、痙攣、呼吸困難等の重篤な健康障害を起こしたり、死亡するこ
ともあります。
また、異常行動を起こして他者に危害を加えてしまうこともあります。
規制法律 薬事法
6
8
●薬物中毒とは、
薬物乱用によって引き起こされるさまざまな症状を指す言葉です。急
性中毒と慢性中毒があります。
●急性中毒は、急激に大量に薬物が体内に摂取されることで引き起こされる急性的な
症状です。例えば、
心拍数や呼吸数の増加、
血圧上昇、
嘔吐、
意識消失、
呼吸抑制など
があります。急性中毒で死に至ることもあります。
●慢性中毒は、薬物乱用が長期間にわたって繰り返された結果として生じる慢性的な
症状です。例えば、
覚醒剤を長期的に使いつづけることで、
本来は存在しないはずの
声や音が聞こえたり
(幻覚・幻聴)
、
警察に追われているような思い込みが生じたり
(妄
想)
といった精神病の症状が出てくることがあります。
薬物依存
!?
ハーブ系
薬物がもたらすさまざまな弊害
家族の問題
健康の問題
対人関係の問題
●家族の心身への負担
●家族機能の障害
●家庭内暴力
●家族崩壊
●性格の変化
●精神障害
●身体的障害
●トラブルの頻発
●友人知人の喪失
●孤立
●薬物乱用仲間の
形成
10
社会的な問題
学校生活の問題
●欠席、学習不適応
出典:薬物のない学生生活のために
覚醒剤 エス、S、スピード、シャブ、アイス
大麻 マリファナ、ハッパ、ガンジャ、ジョイント、グラス、ウィード、チョコ、ハシシ
心身に及ぼす影響
心身に及ぼす影響
脳を興奮させる働きがあり、一時的に
気分が高揚し、食欲が無くなり、疲労や
眠気がとれたように感じます。
しかし、効
果が切れると反動で強い疲労・だるさ、
脱力感に襲われます。強い精神依存性が
あり、自力で使用を中止することが困難
になります。
また、幻覚や妄想といった精
神病になりやすく、使用をやめても再燃
(フラッシュバック)の恐れがあります。
インターネット等では「タバコより害
が少ない」
といった情報が氾濫している
ようですが、乱用により、記憶・理解力の
低下、知覚・情動障害、幻覚・妄想
状態やパニック状態などが出現
し、長期間の乱用により、物事への
興味・関心が極端に低下する「無
動機症候群」
という精神障害が引
き起こされる恐れがあります。
規制法律 覚せい剤取締法
規制法律 大麻取締法
MDMA エクスタシー、エックス、バツ
有機溶剤 シンナー・トルエン・ボンド・ガス類等
心身に及ぼす影響
心身に及ぼす影響
カラフルな錠剤型であることから、抵抗感が少なく安
易に手を出してしまう危険性があります。覚醒剤に似た
化学構造をしており、興奮作用と幻覚作用があります。乱
用後に体温の異常上昇が起こり、腎臓障害や循環器障害
が引き起こされる恐れがあります。
揮発性の高い有機溶剤を吸入すると、脳をマヒさせる
働きがあります。
これにより、酩酊状態、情動障害、幻覚等
が現れます。
大量に吸引した場合は、
脳幹部までマヒし、
昏
睡や意識消失まで至り、場合によっては死に至ります。
ま
た、長期的な乱用により、脳が萎縮するケースが数多く報
告されています。
規制法律 麻薬及び向精神薬取締法
規制法律 毒物及び劇物取締法
コカイン コーク、フリーベース、クラック、ロック
ヘロイン
心身に及ぼす影響
心身に及ぼす影響
覚醒剤同様の中枢神経刺激作用があり、短期間で依存
症になる場合が多く、精神病症状も高頻度にみられます。
大量摂取で意識障害やけいれん発作、急性中毒による死
亡もみられます。
強い身体依存を引き起こし、使用を中断することで嘔
吐やケイレンなどの激しい禁断症状が出現します。大量
摂取により、昏睡から死に至ります。
規制法律 麻薬及び向精神薬取締法
(文部科学省・厚生労働省・警察庁)
より改編
04
規制法律 麻薬及び向精神薬取締法
05
7
8
9
10
参考資料
参考資料
●事故の多発
●薬物汚染
●犯罪の多発
リキッド系
家族の対応 9ヵ条
家族の対応 9ヵ条
9
パウダー系
6
わかっちゃいるけど、やめられない病気
●薬物依存とは、
薬物乱用を繰り返した結果として生じる脳の異常状態です。
●薬物依存の状態になると、
自分の健康のみならず、
家族や社会に対してさまざまな不
都合や不利益が生じていることを理解しながらも、
薬物乱用を中断することができな
くなります。
●薬物乱用を中断すると、離脱症状(いわゆる禁断症状)があらわれ、不快な離脱症状
を緩和させるために、
新たな乱用を繰り返すという悪循環に陥ります。
5
家族の役割 早期発見
家族の役割 早期発見
7
短期的な症状と長期的な症状
DR
UG
5
4
脱法ドラッグ きっかけ
脱法ドラッグ きっかけ
薬物中毒
いわゆる「合法ハーブ」
を吸引して新幹線の線
路内に立ち入り逮捕さ
れた事件、自動車を暴
走させ歩行者を死亡さ
せたひき逃げ事件など
悲惨な事件事故が数多
く報告されています
意識調査
意識調査
4
薬物の種類と引き起こされる
「障害」
悪影響
悪影響
3
1回の薬物使用でも
「薬物乱用」
乱用・中毒・依存
乱用・中毒・依存
2
薬物問題を理解する
上でのキーワード
薬物汚染
薬物汚染
1
1
薬物乱用による
様々な悪影響
薬物乱用についての
の
意識調査
危険は子どもたちの
すぐ近くに
5
様々な悪影響
脱法ドラッグ
2
2
覚醒剤などの薬物を使うことを
「個人の自由」
と考えている高校生の割合
脱法ドラッグは、
「合法ハーブ」、
「アロマリキッド」などと称して、販売店やインターネット
文部科学省が平成24年に行った薬物等に対する意識等調査では、
薬物を使用することを
「他人に迷惑をかけないので、
使う
3
は自分で責任をもてば許されるという行為ではないことを明確に伝える必要があります。
などで売られています。自動販売機を使った販売や、
バイク便での販売などもみられ、販売
の手口は巧妙化しています。また、覚醒剤などに比べ値段が安いため、入手しやすいという
3
特徴もあります。では、
脱法ドラッグは子どもたちにどのように広がっていくのでしょうか。
高校
1年
5.8%
悪影響
悪影響
かどうかは個人の自由である」
と回答した高校生は学年が上がるにつれて高くなり、
高校3年生男子では7.9%います。薬物乱用
乱用・中毒・依存
乱用・中毒・依存
4
薬物乱用による
薬物汚染
薬物汚染
1
3.5%
「みんな使っているから」
7.6%
4
3.7%
●繁華街に集まる若者を対象とした調査によれば、
脱法ドラッグ乱用者の周りには、
脱法ドラッグを使っている友人や知人が数
多くいることがわかっています。
高校
3年
7.9%
4.0%
男子
●図1に示したように、
脱法ドラッグを使う友人・知人が
「5人以上いる」
という回答は、
脱法ドラッグ非乱用群においては6%です
が、
脱法ドラッグ乱用群においては37%と、
大きく上回っています。
女子
薬物乱用の害について誤った認識をもっている高校生の割合
高校
2年
41.8%
知らない
40.4%
高校
3年
39.3%
どこでも手に入りやすいから
13.3%
値段が安いから
13.3%
6
3.3%
19.4%
20.0%
63.0%
20%
40%
60%
0%
10%
20%
30%
40%
50%
7
「一度だけなら大丈夫」
「退屈で退屈で
死ぬほどイヤだったから」
図1 あなたの周りに脱法ドラッグ乱用者は何人いますか? 図2 なぜ脱法ドラッグを使おうと思いましたか?
●図2に示したように脱法ドラッグを使う動機はさまざまです。最も多いのが「友達に誘われたから」
という理由です。「好奇心や興
味があったから」や「合法だから」
という理由で使い始める場合もあります。
●高校生の時期は、学校や地域で長い時間を一緒に過ごす友人など身近な存在からの影響を強く受ける時期です。このように、友
8
人や知人に誘われたり、影響を受けたりすることで、脱法ドラッグを使い始めるというケースは決して珍しいことではありません。
脱法ドラッグから、大麻・覚醒剤へ
●脱法ドラッグ乱用は、
新たな薬物乱用につながる危険性もあります。
●青少年を対象とした全国調査によれば、
脱法ドラッグ乱用経験者の大麻乱用経験率は60%
(男子60%、
女子64%)
、
覚醒剤乱
9
用経験率は63%
(男子60%、
女子71%)
と報告されています 。つまり、
脱法ドラッグ乱用者の多くが大麻や覚醒剤の経験も有
「家族関係が
うまくいかなかったので
『シャブ』
をやった」
「やってるのは
君だけじゃないよ」
していることになります。
喫 煙
薬物乱用の原点
10
「先輩から誘われ、
一度くらいならと思った」
「お金はこの次でいいよ」
「ダイエットに効く」
大麻・覚醒剤
大麻・覚醒剤のゲートウェイの可能性
●これまで我が国では、
薬物乱用の原点は喫煙に始まり、
有機溶剤
(シンナー)
から大麻や覚醒剤に進むと考えられてきました。
つまり、
有機溶剤
(シンナー)
は、
大麻や覚醒剤への
「ゲートウェイ
(入り口)
」
であったわけです。
●しかし、
有機溶剤が減少傾向にある現在、
脱法ドラッグが、
大麻や覚醒剤への新たなゲートウェイとなっている可能性が考え
られます。
嶋根卓也,
和田 清,
日高庸晴:平成24年度厚生労働科学研究費補助金(医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究事業)
「違法ドラッグの構造類似性に基づく有害性評価法の確立と乱用実態把握
に関する研究」平成24年度分担研究報告書.
pp.69-82,
2013.
和田 清,
水野菜津美,
嶋根卓也,
他.
平成24年度厚生労働科学研究費補助金(医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究事業)
「薬物乱用・依存等の実態把握と薬物依存症者に関する制度的社会資
源の現状と課題に関する研究」平成24年度総括分担研究報告書.
pp.17-83,
2013.
06
10
07
参考資料
参考資料
「親から虐待を
受けた」
脱法ドラッグ
家族の対応 9ヵ条
「最高の気分が味わえる」
「身近にシンナーがあったので、
好奇心もあって」
「学校でも社会でも相手にされなかった」
13.3%
■脱法ドラッグ使用群 ■非使用群
女子
「やめようと思えば、
いつでもやめられる」
気分を変えてみたかったから
家族の役割 早期発見
41.5%
薬物乱用の
体験が
ある子ども
たちの声
家族の対応 9ヵ条
9
9.3%
0%
巧みな誘い文句
家族の役割 早期発見
41.1%
男子
8
1∼2人
0人
20.0%
20.0%
大切です。
7
33.3%
合法だから
に約4割もいます。1回使っただけでも、
異常に興奮したり、
やる気がなくなったりすることは理解していても、
死に至ることの
高校
1年
5
2.8%
覚醒剤などの薬物を使った場合、1回使っただけでも、
死亡することがあることを
「知らない」
と回答した高校生は、
男女とも
43.5%
43.3%
好奇心や興味があったから
20.0%
3∼4人
理解には達していないようです。保護者からも薬物乱用は1回でも死に至ることがある大変危険な行為であると伝えることが
友達に誘われたから
5.6%
脱法ドラッグ きっかけ
脱法ドラッグ きっかけ
36.7%
5人以上
5
6
4
意識調査
意識調査
高校
2年
1
薬物乱用による
様々な悪影響
薬物乱用の
の
2
専門家の視点
ドラッグ」
が流行しています。この事
僕が薬物に手を出したのは高校2年生の時でした。昔から付き
のも、薬物乱用のきっかけで良く聞かれる理
だった。
由です。目標や生きがいを持って生活を送る
例では、過度の興奮状態、幻覚、意
それはどこにでも売っているガス缶だった。友達が楽しそう
ことは薬物乱用を防ぐ上で重要です。高校
に吸っているのを見て、
好奇心にかられた。それに何よりもヒマ
生であれば、
クラブ活動や趣味など何か打ち
られます。また、怖い経験をしたに
な時間を埋めたかった。
込めることを持っていることは、
危険な薬物を
最初に使った時は楽しかったものの、
二回目の使用で激しい幻覚症状に襲われ
も関わらず「また使ってみたくなっ
た」
という発言からは、
依存性のある
私は抵抗なくそれを手に取り、口から吸引した。少したって
寄せ付けないシールド
(盾)
になってくれるこ
ました。僕は友達の家でパンツ一丁で錯乱状態だったらしいです。その時の記憶
はほとんどありません。その時は
「薬物は怖い」
と思いましたが、
少し時間が経つと、
ま
物質を含んでいる可能性が考えら
法ハーブを試してみました。ハーブを吸った後から、数分前の自分の行動を覚えてい
れます。「合法ハーブ」
という呼び
始めた。その後、
どうやら気絶したらしい。気がついては
名からは、健康に害を及ぼさないイ
じめて小便を漏らしているのに気づいた。それが初
なる危険なものです。
5
日本ダルク本部:TURNING POINT,p15,2009.
使ったみたいです。実は、気付いた時には実家に戻ってきていて、
さらに使った
自分の居場所が
なくなることを恐れて
日から3日も経っていました。その間の
記憶が今でも曖昧で、結局どのくらい
の薬物を使ったのか、
どうやって実
家まで戻ってきたのかわからな
DRUG
弱く見られる
ことが嫌だった
いままです。(20代・男性・
ダルク入所者)
専門家の視点
思春期の子どもたちにとって、
仲間との関係性は
特に重要な関心事です。このケースの場合は、
「弱
8
専門家の視点
危険な薬物に手を出してしまう子どもたち
の中には、学校や家庭に居場所を見つけられ
ず、
孤独感を感じている場合もあります。学校
増えていきました。家族に話せないことも、その友達には
話すことができました。自分の安心できる場所ができたと思
いました。
友達に、
「○○○、
シャブ使ったことあるんだろう」
や家庭でのコミュニケーションを密に図ること
と言われた。使ったことのない私は「ある」
と当然のよ
で、
子どもたちの発するサインを見逃さないで
そんな時、初めて薬と出会いました。シンナーでした。すぐ
ください。
には手が出ませんでしたが、友達には虚勢を張って何でもで
うに言い放ち、強がった。なめられること、弱く見られる
ことが嫌だった。数日後、
友達が覚せい剤を持ってきた。
未経験者の私は、
経験者を精一杯演じて、
初めての薬
く見られることが嫌だった」
ということが、薬物乱用
を使った。そしてハマった。
を始めるきっかけとなっています。身近な仲間から
日本ダルク本部:TURNING POINT,p43,2009.
6
中学生になると、家には帰らず、友達と過ごす時間が
7
きるような顔をしていましたので、
「ここで断ったら自分の居
場所がなくなる」
と思い、
虚勢を張って使いました。それ
からは生活がすさんでいきました。恐喝、窃盗、薬
8
……できるだけの虚勢を張り続けました。
東京ダルク支援センター:
JUST FOR TODAY
(今日一日)
Ⅲ
-薬物依存症からの回復-,p26,2010.
の誘いをいかに断ることができるか、学校や家庭で
家族の役割 早期発見
家族の役割 早期発見
7
4
めて薬を使った体験だ。
メージを受けますが、実際は全く異
ら覚えていない状態になってしまい、
結局一晩で合法ハーブと15錠の精神安定剤を
6
とでしょう。
脱法ドラッグ きっかけ
脱法ドラッグ きっかけ
ない状態になり、
ヤバイと思った僕は精神安定剤を使いましたが、
それを使った事す
幻覚が現れてきた。友達の顔は般若に変わり、
空の星は動き
3
意識調査
意識調査
識障害、記憶障害などの症状がみ
れて、
「一緒にやらないか?」
と言われました。僕は二つ返事でOKしました。
た使ってみたくなりました。錯乱しないよう、精神安定剤を買って、友達の家で別の合
5
「退屈だったから」
「
、ヒマだったから」
という
友達と夜、遊んでいた時に薬に出会った。私は16歳
悪影響
悪影響
などと称して販売されている
「脱法
合っていた幼馴染に、合法ハーブを販売しているインターネットを見せら
4
専門家の視点
現在、若者の間で「合法ハーブ」
合法だから大丈夫だと・
・
・
3
2
ヒマな時間を
埋めたかった
乱用・中毒・依存
乱用・中毒・依存
きっかけ
6
薬物汚染
薬物汚染
1
話し合う時間を作ってみてはいかがでしょうか。
10
※ダルク
(DARC)
とは、Drug Addiction Rehabilitation Centerの略称であり、
薬物依存症からの回復をサポートする当事者主導型のリハビリテーション施設のこと。
コラム
向精神薬の乱用・依存に注意
〈専門家の視点〉
近年、向精神薬の乱用・依存が問題となっています。向精神薬とは、病院から処方される医薬品のことで、不眠や不安などの症状
〈当事者の声より〉
私は睡眠薬依存です。
・・・夜勤前の仮眠をとるために使用した1錠の睡眠薬が始まりでした。
・・・2年間は用法・用量の
範囲内でうまく使えていました。目的が睡眠をとることだったからです。ある時、日常生活で嫌なことや、忘れてしまいた
いことが続いた時、その不安を取り除くのに睡眠薬がとても効果的であることに気づきました。根本的な問題は解決しま
せんが、少なくともその日は穏やかに、やや気分が高揚して過ごせます。このように使用目的が現実逃避となってからは、
行きつけの内科医を増やし、薬の量はうなぎ登りに増えました。
を軽減させるために飲むお薬です。本来は病気を治療・改善するために用いられる向精神薬ですが、決められた使い方を守らない
と、
この事例のように使う量や回数が増え、やがて薬物依存になる恐れがあります。向精神薬依存は、
この10年間で2倍以上に増
加し、今や覚醒剤依存に次ぐ症例となりました。向精神薬を処方されている場合は、医師から指示された量や回数を必ず守るよう
10
にしてください。症状が改善しない場合は、
自己判断で飲み方を変えず、主治医にご相談ください。思春期の子どもの場合、親が処
方された向精神薬を隠れて飲んでいたケースや、親が子どもに薬を飲ませていたケースもあるようです。家庭内での残薬管理を
徹底していただくと同時に、
自己判断で向精神薬を子どもに飲ませることは絶対にせず、
まずは医師に相談してみましょう。
09
参考資料
参考資料
NPO 法人京都DARC ニュース,No39,2010.
08
9
家族の対応 9ヵ条
家族の対応 9ヵ条
9
1
薬物乱用から
子どもを守る
薬物乱用から
子どもを守る
8
早期に
発見するには
す
2
子どもたちにまん延する薬物乱用の実態は、多くの大人が想像する以上に深刻です。
薬物乱用を始める子どもたちに共通するいくつかの特徴があります。
薬物乱用を始めた動機として、
「好奇心」「退屈だから」「家に居場所が見つからない」
薬物乱用を防止するためには、
初期のサインに気づくことが重要です。
「親から見離されてしまったから」などを挙げる子どもが目立ちます。ここからも家庭で
の親子の会話がいかに失われてしまっているかがうかがわれます。
※
全国の高校2年生、約6000人を対象とした調査によれば、家族と「まったく話をしな
い」、
または「ほとんど話をしない」と回答した生徒が、男子の7%、女子の4%にみられま
が良いかを考えてみました。
5
もっと子どものことをわかろうとし
てほしい。めんどうだと言わずに、
悩んでいることを聞いてほしい。
6
子どもの存在を否定するようなこ
とを言うのは、やめてほしい。
7
親だからと親の意見を押し付ける
のでなく、子どもの話を親身になっ
て最後まで聞いてほしい。
兄弟と比べないでほしい。
8
一人の人としてみてほしい。
2 コミュニケーション不足
親に感謝している
子どもたちの声
今のままでいい。すごく支え
てもらっているし、
これからも
ずっと支えてほしい。
9
10
い家にしてもらいたい。
5
3 逸脱行動
生活リズムの乱れ(夜更かし、
寝坊など)、
食生活の乱れ(朝食の欠食
など)、
大量・頻回飲酒、
常習的な喫煙、
無断外泊、
万引き、
いじめ・暴力、
補導経験、
過食や拒食など食行動の異常、
リストカットなどの自傷行為
6
これからもよろしく。
いつもありがとう。苦労ばか
りかけてごめんなさい。お母
さんが死んでから、少し頑張
り過ぎですよ。家にいるとき
くらい、ゆっくり休んでください。
私も頑張りますから。
ありがとう。
自分が親だということを自覚
して行動してほしい。
こうした子どもたちの声から、私たちのあるべき姿を学ぶべきです。私たちは親として、ひとりの社会人として、子どもたちから
尊敬される行動をしているか否かについて、自らに問いかけるべきです。
また、子ども一人ひとりの人格を尊重し、同じ目線で
薬物乱用の入り口としての喫煙・飲酒
右図は、
薬物依存患者が薬物乱
用を開始した年齢を表したもので
す。薬物乱用の出発点は、中学生
時 期 の 喫 煙( 1 3 . 6 歳 )や 飲 酒
(14.4歳)です。
その後、有機溶剤(15.2歳)、大
麻(19.8歳)、覚醒剤(22.8歳)、
処方薬(24.5歳)、市販薬(24.6
歳)とさまざまな薬物を経験して
いきます。
薬物乱用と喫煙や飲酒を切り離
して考える方もいるかもしれませ
ん。しかし、未成年者にとっての喫
煙や飲酒は薬物乱用の一つです。
子どもたちの喫煙や飲酒を防ぐ
ことは、大麻や覚醒剤など乱用防
止につながることを改めて意識し
ましょう。
7
薬物乱用の開始年齢
有機溶剤
(シンナー)15.2 歳
たばこ 13.6 歳
覚醒剤
(注射使用)20.0 歳
市販薬(咳止めなど)
24.6 歳
8
11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
アルコール 14.4 歳
しっかりと子どもの話に耳を傾ける必要があります。
そして家庭においては、家族がくつろいで会話のできる雰囲気づくりに、常
9
大麻 19.8 歳
覚醒剤
(加熱吸煙)22.8 歳
処方薬(睡眠薬など)
24.5 歳
全国の 14 施設のダルク利用者調査より(n=164)
に心を配らなくてはなりません。
10
家族の対応 9ヵ条
家族の対応 9ヵ条
してほしい。会話のある温か
学校生活が楽しくない、
親しく遊べる友人がいない、
相談事のできる友人
がいない、
親に相談しない(できない)、
家族との夕食頻度が低い、
大人不在
で過ごす時間が長い
だらしない息子だけど、
生んでくれて
お父さんとお母さんに仲良く
4
家族の役割 早期発見
家族の役割 早期発見
もっと話を最後まで聞いてほしい。
薬物を使う友人がいる、
友人から薬物を誘われた経験
がある、
友人だけでの飲酒経験がある、
家族からタバコを
すすめられた経験がある
脱法ドラッグ きっかけ
脱法ドラッグ きっかけ
子どもたちの叫び声
1 周囲からの影響
意識調査
子どもたちの生の声をいかに
した。この調査の自由記述欄から子どもたちの生の声をいかに聞き、どのようにするの
家庭でのコミュニケーションを
大切にしましょう!
意識調査
4
3
悪影響
悪影響
3
2
乱用・中毒・依存
乱用・中毒・依存
7 家族のの役割
薬物汚染
薬物汚染
1
このような家庭をつくる努力が、子どもたちに薬物乱用を思いとどまらせることに繋がります。
また、子どもの変化などにも敏
感に気付くことができるようになりますので、子どもたちが薬物の被害を受けることのないよう事前に食い止めることができる
でしょう。
※(社)全国高等学校PTA連合会
「平成17年度全国高校生の生活・意識調査」
10
嶋根卓也 , 他:保健医療科学 ,54(2):119-126,2005.
Matsumoto T. et al.: Psychiatry and Clinical Neurosciences62:
123‒125. 2008.
嶋根卓也 , 他:日本社会精神医学会雑誌 ,17(3):233-244,2009.
11
※ダルク
(DARC)
とは、Drug Addiction Rehabilitation Centerの略称であり、
薬物依存症からの回復をサポートする当事者主導型のリハビリテーション施設のこと。
参考資料
参考資料
子どもから感謝される親になるために努力しませんか。
【出典】
Wada,k. et al.: Addiction, 88:89-100, 1993.
Wada,k. et al.: Drug and Alcohol Dependence, 46:137-145,1997.
鈴木健二 , 他:日本アルコール・薬物医学会雑誌 , 34(5):465-474,1999.
嶋根卓也 , 他:日本公衆衛生雑誌 , 51(12):997-1007, 2004.
1
薬物乱用から
子どもを守る
気付いたときの
家族の対応
10
子どもが薬物に対してNo!と
言えるようにするための
9ヵ条
2
2
薬物がいけないものであることは、
頭では理解していても、
とっさに「NO!」とはなかな
か言えないものです。ですから、
ふだんから家庭のなかでさまざまな場面を想定して、
子
どもがきちんと断れるよう、話し合いを重ねましょう。子どもがどのように断わればよい
3
3
か、
家族で一緒になって考えてみましょう。
子どもの
薬物乱用に
気付いたら
6
がそれぞれの立場で責任を果たしていくよう心掛けることが重要です。
あなた自身が
模範となり、
例となる
親の意識や行動は、子どもの薬物乱用に対して影響
を及ぼします。子どもの前では、たばこなどを控える
意識をもつことが大切です。
子どもの薬物乱用を知った場合は、
まず親が冷静になり、
もみ消したり、
抱え込まな
子どもの話を
よく聞く
先入観や思い込みなしに、子どものひと言ひと言に
じっくり耳を傾けましょう。親の真剣さを子どもは敏感
に感じとります。
子どもが気分
よく話ができる
ようにする
子どもが話しやすい雰囲気づくりを心がけ、努力や
成果を十分にほめてあげましょう。たとえ、失敗して
も責めずに励ましてあげましょう。
家族全員の問題としてよく話し合いましょう。子どもが孤立してしまったり、
親が誰に
も相談できずに頭を抱えてしまう状況を避けて、学校や地域社会も含めて、関係者
いことが必要です。
まだ薬物依存症に関する様々な問題が深刻化する前の段階では、
多くのご家族は
無意識にその問題と向き合うことを避けようとします。そんなときに大切なことは、
家族内のコミュニケーションを保ち、
子どもとの親密な関係をなくさないことです。
薬物らしきものを発見したときは、
慎重な対応がもとめられることもありますので、
健康的で
創造的な活動を
奨励する
退屈しのぎの薬物乱用から子どもを遠ざけるため、
趣味を楽しんだり、学校や地域でのイベントに参加
したりすることを勧めます。
相談しましょう。ただし、
場合によっては、
警察や厚生労働省麻薬取締部とのやりとり
7
が必要になる場合もあります。
また、
家族が悩みを抱えて孤立することなく、
専門家や同じ問題を抱えた家族と相
談することも必要になってきます。
7
薬物についての正しい知識をもち、対処法を知ること
です。
薬物について
子どもと話合う
話し合いによって、薬物に対する正しい知識を子ども
にもたせるようにします。
8
子どもが仲間から
圧力を受けても
支えてあげる
仲間から勧められても
「NO!」
と言うのが正しいのだ、
という親の考え方を子どもに示しておきます。
9
詳しくは、
「ご家族の薬物問題でお困りの方へ」
( 厚生労働省ホームページ
8
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/dl/yakubutu_kazoku.pdfからダウンロード
可能です。
)
をご一読ください。
9
10
薬物から
子どもを
守るために
必要なこと
子どもの多様な価値観を認め、
家族内のコミュニケーションを図るように心掛け
ましょう。いつでも親が温かく見守り、
子どもを孤立させないことが大切です。
インターネットを介した薬物の売買が問題となっています。パソコンやスマー
トフォンは親の目の届く
所に置くようにしましょう。
日ごろから学校と連絡を取り合い、
生活態度の変化や非行の兆しがないかに注
意します。保護者自身が薬物乱用に対する正しい知識をもち、
子どもの疑問にも
PTAの
協力を求め
一緒に行動する
特に子どもの嘘には厳しい態度で臨みます。嘘や隠しごとの背後にある薬物乱用
家庭内の指導を支援するグループや、PTAと一緒
に行動することもいいでしょう。
の危険を見逃さないことです。
12
13
10
参考資料
友だちに引きずられることなく、
はっきりと勇気をもって
「NO!」
と言えるように助力します。
答えられるようにしておきましょう。
放任主義は危険です。本人の言動、
交友関係、
生活態度の変化などに気を配り、
参考資料
子どもが「NO!」
と言えるように
助力する
家族の対応 9ヵ条
家族の対応 9ヵ条
子どもに問題の
ある場合の
対処法を知る
家族の役割 早期発見
家族の役割 早期発見
困ったときには、
できるだけ早く地域の専門機関
(精神保健福祉センター、
保健所)
に
5
6
一方的にしかりとばすことはしないで、
子どもの考えていることを素直に聞いてみるこ
とからはじめましょう。子どもとしっかり向き合う絶好のチャンスなのかもしれません。
4
脱法ドラッグ きっかけ
脱法ドラッグ きっかけ
5
薬物乱用が疑われたり、
気付いたときには、
お父さんやお母さんが一人で悩まず、
意識調査
意識調査
4
学校・
地域社会との
連携を
悪影響
悪影響
もし、子どもが薬物を乱用していたら、
家族としてどのように対応したらよいのでしょうか。
乱用・中毒・依存
乱用・中毒・依存
9
薬物乱用から
子どもを守る
薬物汚染
薬物汚染
1
◆ 全国の精神保健福祉センター(66都道府県・指定都市
京都府連の教育懇談会
薬物乱用防止に向けてこの冊子の配布をはじめ
様々な取組みを進めています。昨年度はキャン
ペーン用の横断幕を製作して全国の都道府県市
一環として各団体の主催する総会・研究大会や
研修会など折あるごとに掲示されています。
6
8
10
ときは、一刻も早くセンターに相談し、適切なカウンセリングや指導を受けるようにしましょう。
◆全国の主な少年相談電話
都道府県
北 海 道
青 森 県
岩 手 県
宮 城 県
秋 田 県
山 形 県
福 島 県
茨 城 県
栃 木 県
群 馬 県
埼 玉 県
千 葉 県
東 京 都
神 奈 川 県
新 潟 県
富 山 県
石 川 県
福 井 県
山 梨 県
長 野 県
岐 阜 県
静 岡 県
愛 知 県
三 重 県
滋 賀 県
京 都 府
名 称
少年相談110番
ヤングテレホン
ヤングテレホンコーナー
少年相談電話
やまびこ電話
ヤングテレホンコーナー
ヤングテレホン
少年相談コーナー
ヤングテレホン
少年育成センター
少年サポートセンター
ヤング・テレホン
ヤングテレホンコーナー
ユーステレホンコーナー
新潟少年サポートセンター
ヤングテレホンコーナー
ヤングテレホン
ヤングテレホン
ヤングテレフォン
ヤングテレホンコーナー
ヤングテレホンコーナー
少年サポートセンター
ヤングテレホン
少年相談110番
青少年子ども電話総合相談
ヤングテレホン
電話番号
0120-677-110
0120-587-867
019-651-7867
022-222-4970
018-824-1212
023-642-1777
024-526-1189
029-301-0900
0120-874-152
027-254-3741
048-865-4152
0120-783-497
03-3580-4970
045-641-0045
025-285-4970
0120-873-415
0120-497-556
0120-783-214
055-235-4444
026-232-4970
0120-783-800
0120-783-410
052-951-7867
0120-417-867
077-525-7830
075-841-7500
都道府県
大 阪 府
兵 庫 県
奈 良 県
和 歌 山 県
鳥 取 県
島 根 県
岡 山 県
広 島 県
山 口 県
徳 島 県
香 川 県
愛 媛 県
高 知 県
福 岡 県
佐 賀 県
長 崎 県
熊 本 県
大 分 県
宮 崎 県
鹿 児 島 県
沖 縄 県
名 称
グリーンライン
ヤングトーク
ヤング・いじめ110番
ヤングテレホン・いじめ110番
ヤングテレホン
ヤングテレホン
ヤングテレホン・いじめ110番
ヤングテレホン
ヤングテレホン・やまぐち
ヤングテレホン
少年相談電話
愛媛県警察本部警察総合相談室
ヤングテレホン
少年サポートセンター
少年サポートセンター
ヤングテレホン
肥後っ子テレホン
ヤングテレホン
ヤングテレホン
ヤングテレホン
ヤングテレホンコーナー
電話番号
06-6772-7867
0120-786-109
0742-22-0110
073-425-7867
0857-29-0808
0120-786-719
086-231-3741
082-228-3993
0120-49-5150
088-625-8900
087-837-4970
0120-31-9110
088-822-0809
092-841-7830
0120-29-7867
0120-786-714
0120-02-4976
097-532-3741
0985-23-7867
099-252-7867
0120-276-556
この相談電話は、全国の警察本部に設置されている直通の少年相談
専用電話です。専門相談員が、薬物乱用に限らず、少年の初期の非行問
題に関する相談に答えてくれます。
(平成25年10月1日現在)
◆このパンフレットは、次の委員の方々のご協力で作成されました。
(敬称略)
文部科学省スポーツ青少年局 学校健康教育課 健康教育企画室 健康教育調査官(薬学博士)
嶋根 卓也
独立行政法人 国立精神・神経医療研究センター薬物依存研究部 心理社会研究室長(医学博士)
冨澤 正夫
公益財団法人 麻薬・覚せい剤乱用防止センター専務理事
三浦 啓亨
一般社団法人 全国高等学校PTA連合会副会長・健全育成担当
外城戸 昭一
発行
一般社団法人 全国高等学校PTA連合会健全育成委員長
14
一般社団法人
全国高等学校PTA連合会
〒101-0025 東京都千代田区神田佐久間町2-1 奥田ビル301号
TEL.03-5835-5711 FAX.03-5835-5757
http://www.zenkoupren.org
(平成26年2月)
15
3
4
5
6
7
8
9
10
参考資料
参考資料
北垣 邦彦
2
家族の対応 9ヵ条
家族の対応 9ヵ条
9
相談窓口
住 所
札幌市白石区本通16−北6−34
札幌市中央区大通西19 WEST19−4階
青森市三内字沢部353−92
盛岡市本町通3−19−1
大崎市古川旭5−7−20
仙台市青葉区荒巻字三居沢1−6
秋田市中通2−1−51
山形市小白川町2−3−30
福島市御山町8−30
水戸市笠原町993−2
宇都宮市下岡本町2145−13
前橋市野中町368
北足立郡伊奈町小室818−2
さいたま市中央区本町東4−4−3
千葉市中央区仁戸名町666−2
千葉市美浜区高浜2−1−16
世田谷区上北沢2−1−7
多摩市中沢2−1−3
台東区下谷1−1−3
横浜市港南区芹が谷2−5−2
横浜市港北区鳥山町1735
川崎市川崎区宮本町2−32
相模原市中央区富士見6−1−1
新潟市中央区上所2−2−3
新潟市中央区川岸町1−57−1
富山市蜷川459−1
金沢市鞍月東2−6
福井市大手3−7−1
甲府市北新1−2−12
長野市若里7−1−7
岐阜市下奈良2−2−1 静岡市駿河区有明町2−20
静岡市駿河区曲金3−1−30
浜松市中区中央1−12−1
名古屋市中区三の丸3−2−1
名古屋市中村区名楽町4−7−18
津市桜橋3−446−34
草津市笠山8−4−25
京都市伏見区竹田流池町120
京都市中京区壬生東高田町1−15
大阪市住吉区万代東3−1−46
大阪市都島区中野町5-15-21
堺市北区新金岡町5−1−4
神戸市中央区脇浜海岸通1−3−2
神戸市中央区東川崎町1-3-3
桜井市粟殿1000
和歌山市手平2−1−2
鳥取市江津318−1
松江市東津田町1741−3
岡山市中区古京町1−1−10−101
岡山市北区鹿田町1-1-1
安芸郡坂町北新地2−3−77
広島市中区富士見町11−27
防府市駅南町13−40
徳島市新蔵町3−80
高松市松島町1−17−28
松山市本町7−2
高知市丸ノ内2−4−1
春日市原町3−1−7
北九州市小倉北区馬借1−7−1
福岡市中央区舞鶴2−5−1
小城市小城町178−9
長崎市橋口町10−22
熊本市月出3-1-120
大分市大字玉沢字平石908
宮崎市霧島1−1−2
鹿児島市小野1-1-1
南風原町字宮平212−3
家族の役割 早期発見
家族の役割 早期発見
7
薬物についての身近な相談窓口として、また、より専門的な相談やリハビリ指導を行うために
「少年相談電話」・「精神保健福祉センター」が全国に設けられています。薬物について悩みがある
神 奈 川 県
横
浜
市
川
崎
市
相 模 原 市
新
潟
県
新 潟 市
富
山
県
石
川
県
福
井
県
山
梨
県
長
野
県
岐
阜
県
静
岡
県
静
岡
市
浜 松 市
愛
知
県
名 古 屋 市
三
重
県
滋
賀
県
京
都
府
京
都
市
大
阪
府
大
阪
市
堺
市
兵
庫
県
神
戸
市
奈
良
県
和 歌 山 県
鳥
取
県
島
根
県
岡
山
県
岡
山
市
広
島
県
広
島
市
山
口
県
徳
島
県
香
川
県
愛
媛
県
高
知
県
福
岡
県
北 九 州 市
福
岡
市
佐
賀
県
長
崎
県
熊
本
県
大
分
県
宮
崎
県
鹿 児 島 県
沖
縄
県
郵便番号
003-0027
060-0042
038-0031
020-0015
989-6117
980-0845
010-0001
990-0021
960-8012
310-0852
329-1104
379-2166
362-0806
338-0003
260-0801
261-0003
156-0057
206-0036
110-0004
233-0006
222-0035
210-0004
252-5277
950-0994
951-8133
939-8222
920-8201
910-0005
400-0005
380-0928
500-8385
422-8031
422-8006
430-0929
460-0001
453-0024
514-8567
525-0072
612-8416
604-8845
558-0056
534-0027
591-8021
651-0073
650-0044
633-0062
640-8319
680-0901
690-0011
703-8278
700-8546
731-4311
730-0043
747-0801
770-0855
760-0068
790-0811
780-0850
816-0804
802-8560
810-0073
845-0001
852-8114
862-0920
870-1155
880-0032
890-0021
901-1104
脱法ドラッグ きっかけ
脱法ドラッグ きっかけ
5
中国・四国地区大会
(松江市)
電話番号
(011)
864-7121
(011)
622-0556
(017)
787-3957
(019)
622-6955
(0229)
23-0302
(022)
265-2229
(018)
831-3939
(023)
631-7060
(024)
535-5560
(029)
244-0556
(028)
673-8341
(027)
263-1156
(048)
723-1447
(048)
851-5771
(043)
263-3893
(043)
204-1583
(03)
3302-7711
(042)
371-5560
(03)
3842-0946
(045)
821-6060
(045)
476-5557
(044)
246-6742
(042)
769-9819
(025)
280-0113
(025)
232-5560
(076)
428-0606
(076)
237-2700
(0776)
26-4400
(055)
254-8700
(026)
224-3626
(058)
276-0119
(054)
285-5560
(054)
285-0316
(053)
457-2195
(052)
951-2881
(052)
483-2215
(059)
223-5245
(077)
567-5560
(075)
645-5155
(075)
314-0874
(06)
6607-8814
(06)
6923-0936
(072)
258-6410
(078)
252-4987
(078)
371-1855
(0744)
43-3131
(073)
435-5192
(0857)
21-3031
(0852)
21-2885
(086)
272-8835
(086)
803-1274
(082)
892-9090
(082)
245-7731
(0835)
27-3388
(088)
602-8911
(087)
833-5560
(089)
917-5012
(088)
823-0600
(092)
582-7400
(093)
522-8729
(092)
737-8826
(0952)
73-5556
(095)
847-7867
(096)
386-1166
(097)
542-0878
(0985)
32-5566
(099)
228-9566
(098)
888-1450
意識調査
意識調査
PTA 連合会に配布しました。
これらは啓発活動の
4
センター名
北海道立精神保健福祉センター
札幌こころのセンター
青森県立精神保健福祉センター
岩手県精神保健福祉センター
宮城県精神保健福祉センター
仙台市精神保健福祉総合センター
秋田県精神保健福祉センター
山形県精神保健福祉センター
福島県精神保健福祉センター
茨城県精神保健福祉センター
栃木県精神保健福祉センター
群馬県こころの健康センター
埼玉県立精神保健福祉センター
さいたま市こころの健康センター
千葉県精神保健福祉センター
千葉市こころの健康センター
東京都立中部総合精神保健福祉センター
東京都立多摩総合精神保健福祉センター
東京都立精神保健福祉センター
神奈川県精神保健福祉センター
横浜市こころの健康相談センター
川崎市精神保健福祉センター
相模原市精神保健福祉センター
新潟県精神保健福祉センター
新潟市こころの健康センター
富山県心の健康センター
石川県こころの健康センター
福井県精神保健福祉センター
山梨県精神保健福祉センター
長野県精神保健福祉センター
岐阜県精神保健福祉センター
静岡県精神保健福祉センター
静岡市こころの健康センター
浜松市精神保健福祉センター
愛知県精神保健福祉センター
名古屋市精神保健福祉センター
三重県こころの健康センター
滋賀県立精神保健福祉センター
京都府精神保健福祉総合センター
京都市こころの健康増進センター
大阪府こころの健康総合センター
大阪市こころの健康センター
堺市こころの健康センター
兵庫県立精神保健福祉センター
神戸市こころの健康センター
奈良県精神保健福祉センター
和歌山県精神保健福祉センター
鳥取県立精神保健福祉センター
島根県立心と体の相談センター
岡山県精神保健福祉センター
岡山市こころの健康センター
広島県立総合精神保健福祉センター
広島市精神保健福祉センター
山口県精神保健福祉センター
徳島県精神保健福祉センター
香川県精神保健福祉センター
愛媛県心と体の健康センター
高知県立精神保健福祉センター
福岡県精神保健福祉センター
北九州市立精神保健福祉センター
福岡市精神保健福祉センター
佐賀県精神保健福祉センター
長崎こども・女性・障害者支援センター
熊本県精神保健福祉センター
大分県こころとからだの相談支援センター
宮崎県精神保健福祉センター
鹿児島県精神保健福祉センター
沖縄県立総合精神保健福祉センター
(平成25年10月1日現在)
悪影響
悪影響
一般社団法人全国高等学校
般社団法人全国高等学校 PTA 連合会では、
連合会では
3
都道府県 政令市
北
海
道
札
幌
市
青
森
県
岩
手
県
宮
城
県
仙
台
市
秋
田
県
山
形
県
福
島
県
茨
城
県
栃
木
県
群
馬
県
埼
玉
県
さい たま 市
千
葉
県
千
葉
市
東
京
都
68施設)
乱用・中毒・依存
乱用・中毒・依存
2
薬物乱用防止
み
組
取
の
A
PT
薬物汚染
薬物汚染
1
1
Fly UP