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区町内会の運営に関する現況調査
区・町内会の運営に関する現況調査 調査実施概要 □ 調査目的:この調査は、豊明市における地域活動との協働・支援のあり方を検討す るために、区・町内会の組織運営状況や役員としての実感、今後の活動意向等につい て把握することを目的に実施しました。 □ 調査対象:豊明市内の全区(26区)及び町内会(124町内会)計150団体 □ 調査方法:郵送による配布・回収 □ 調査期間:平成19年2月−3月 . 平成 19 年 5 月 豊明市役所市民協働課 Ⅰ 調査の概要 調査結果の総括 ∼調査からみた豊明市の区・町内会活動の現在と今後むけて∼ 豊明市では現在、26 の行政区のもと、124 の町内会が、それぞれの地域に根ざした活動を 展開しています。今回の調査では、それぞれの地域に育まれたコミュニティ活動の多様な姿 が浮き彫りになりました。 平成18年度区加入率−79.6% 区加入率の推移 88 86 86.1 85.7 84 84 83.6 82 82.3 80 79.9 83.3 83.6 82.4 80.3 78.9 78 79.6 日本人% +外国人% 76 74 H5末 H10末 H15末 H16末 H17末 H18末 地域ニーズに対する強い課題意識と意欲 区・町内会の活動は時代と共に、地域のニーズに即して変化しています。今回の調査では、今後 進めていきたい活動として、防災、防犯、ごみ・リサイクルなどが多くあげられ、今起きている 地域の課題解決に向けて力を注ぎたいとする区や町内会の強い課題意識と意欲が伝わる結果とな りました。一方「縮小したい・停止したい事業」としては、民間からの広報物の配布や、各種行 事などがあげられ、回覧板については「有効な情報発信」である一方「内容を厳選し、回数を減 らしてほしい」など工夫をもとめる声もありました。 意欲と現実のギャップ しかしながら、運営上の課題として、活動の担い手不足、活動への地域住民の参加の少なさなど が意欲のブレーキになっていることがうかがえます。また、地域の生活課題解決に向けた意識を 抱いている一方、 「これ以上役員の負担を増やせない」とする声も多く、意欲と現実のギャップが うかがえます。 1 Ⅱ 調査結果 1 運営体制 (1)自治会町内会の規模 ■区は 500 世帯から 1500 世帯、町内会は 100 世帯から 300 世帯が多い 区・町内会の規模はさまざまですが、区は 500 から 1000 世帯、町内会は 100 から 200 世帯が最も多くなっています。しかしながら 100 世帯以下の町内会は 20%である一方、 500 世帯を超え、区の規模に匹敵する町内会もあり、規模によって活動状況、課題もさまざ まです。区の最大が1575世帯、最小は240世帯、町内会は最大が501世帯、最小が 43世帯でした。 区の規模(世帯数) 1500-1999世帯 13% 499世帯以下 21% 1000-1499世帯 21% 500-999世帯 45% 町内会の規模(世帯数) 500-599世帯 1% 400-499世帯 1% 99世帯以下 20% 300-399世帯 2% 200-299世帯 31% 100-199世帯 45% 2 (2)活動基盤 ■区費・町内会費ともに 2000∼3000 円台が多い。 1世帯あたりの区費(年額)をみると、3000 円台が最も多く(38%)、続いて 2000 円 台(17%)4000 円台(17%)と、2000∼4000 円台が全体の7割強を占めています。 また、1世帯あたりの町内会費は、3000 円台が最も多く(33%)、続いて 2000 円台 (15%)となっています。しかしながら、かなりのばらつきがあり、1000 円以下が 7%と なっている一方、1万円をこえる町内会も 3%あり、市内北部地区は町内会単位の活動が多 く、町内会費も高額となる傾向がうかがえます。 区費(年額) 11000-12000円 4% 10000-10999円 4% 5000-5999円 4% 1000円以下 8% 1000-1999円 8% 2000-2999円 17% 4000-4999円 17% 3000-3999円 38% 町内会費(年額) 区で一括徴収 19% 11000-12000円 1% 10000-10999円 2% 9000-9999円 2% 8000-8999円 3% 7000-7999円 4% 6000-6999円 2% 5000-5999円 5% 4000-4999円 4% 1000円以下 7% 1000-1999円 3% 2000-2999円 15% 3000-3999円 33% 3 (3)区長・町内会長の年齢・性別 ■区長・副区長は 60 歳代が多く、町内会長は現役世代が過半数をしめる 区長・副区長の年齢構成では 60 歳代(61%)が最も多く、次に 70 歳代(17%)とな っています。一方町内会長は 60 歳代(38%)と 50 歳代(32%)が大半を占めています。 60 歳以下の現役世代は区長・副区長では 22%、町内会長では 52%を占めており、仕事と 区・町内会活動との両立が課題となっていることがうかがえます。 区長・副区長の年齢構成 70歳代 17% 30歳代 2% 町内会長の年齢構成 40歳代 10% 70歳代 10% 50歳代 10% 30歳代 5% 40歳代 15% 60歳代 38% 50歳代 32% 60歳代 61% ■区長・副区長・町内会長ともに約 9 割が男性 区長・副区長の性別構成では男性が 88%、町内会長では 90%を占めています。しかしな がら、仕事をもつ現役世代の割合が多いため、夫婦で協力しながら区・町内会事務を行なっ ていることが、自由意見欄からもうかがえます。 町内会長の性別 区長・副区長の性別 女性 12% 女性 10% 男性 90% 男性 88% 4 (4)会長の選出方法 ■区長の選出方法は 4 割が投票制、町内会長は 4 割が輪番制。 区長の選出方法は、42%が推薦制、25%が輪番制となっています。一方、町内会長の選 出方法は 39%が輪番制、21%が投票制、18%が推薦制となっています。 区長の選出方法 無回答 13% 輪番(当番)制 25% その他 8% 抽選 4% 推薦制 8% 投票制 42% 町内会長の選出方法 その他 8% 無回答 5% 抽選 9% 輪番(当番)制 39% 推薦制 18% 投票制 21% 5 (5)区長・町内会長の活動従事日数 ■区長・町内会長の活動従事日数(月あたり)は 1∼10 日が 8 割 区長、町内会長の1ヶ月あたりの区・町内会活動への従事日数は様々です。回答では区・ 町内会ともに 1 日∼5 日が最も多く(区長 62%、町内会長 50%)、つづいて 6∼10日(区 長 21%、町内会長 27%)となっています。 また、町内会長では、15 日以上も 2%となっており、月のうち半分以上を費やす町内会長 も少なくありません。 区長の活動従事日数(月あたり) 無回答 17% 6∼10日 21% 1∼5日 62% 町内会長の活動従事日数(月あたり) 無回答 16% 21日∼25日 1% 16日∼20日 1% 11日∼15日 5% 1日∼5日 50% 6日∼10日 27% 6 (6)総会について ■総会の実施状況はさまざまだが小規模の区、北部を中心とした町内会では会員の集まりが 多い 区・町内会の総会実施状況も多様です。もともと、 「世帯数が多く、役員だけの総会として いる」組織が区では 66%、町内会では 31%となっています。 市北部を中心とした町内会、規模の比較的小さい町内会では、他に比べて参加が多く、 「ほと んどの世帯が出席する」「8 割程度出席する」とする町内会もありました。 区の総会 ほとんどが委任状であり、 役員中心の総会 0% その他 13% 会員の集まりは委任状以 外では1割程度 13% 会員の集まりは委任状以 外では2割以上 8% 世帯数が多く、役員だけ の総会としている 66% 町内会の総会 無回答 6% その他 2% ほとんどが委任状であ り、役員中心の総会 11% 会員の集まりは委任状 以外では1割程度 9% 町内会の総会としては 開催していない 26% 会員の集まりは委任状 以外では2割以上 15% 世帯数が多く、役員だ けの総会としている 31% 7 (7)区・町内会からの情報発信 ■区・町内会からの情報発信は、「回覧板」が 90%以上となっている。 市からの依頼業務のひとつである「回覧板」については、区・町内会の情報発信にも利用 しており、有効な情報媒体であるとする一方、自由意見欄にもうかがえるように、内容の厳 選、回数を減らしてほしい等工夫を求める声も多くみられます。 ホームページ作成による情報提供を行っている区はなく、町内会では 0.9%にとどまって います。 区の情報発信 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0% 80.0% 41.7% 掲示板 91.7% 回覧 29.2% 区会だより ホームページ 90.0% 100.0% 0.0% 29.2% その他 町内会の情報発信 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% その他 70.0% 80.0% 90.0% 100.0% 94.7% 回覧 ホームページ 60.0% 9.7% 掲示板 町内会だより 50.0% 5.3% 0.9% 8.8% 8 2.活動状況 (1)区・町内会で行っている事業 ■区で実施している主な事業は、募金活動(96%)、防犯、非行防止活動(92%)、青少年 育成(92%)、交通安全活動(88%)をはじめとして、その他祭の開催や防災・防火、地域 美化など広範囲にわたっています。 ■町内会では、街路灯の見回り(58%)、防火防災活動(47%)、公園道路の除草や管理(46%)、 地域美化、清掃活動(35%)を中心に事業を行っています。また、行事は区で一括して実施 しており、町内会独自の事業はないとする町内会も 30%ありました。 区で実施している事業 0% 10% 20% 街路灯などの見回り 防火、防災活動 公園・道路などの除草や管理 地域の美化、清掃活動 募金活動 防犯、非行防止活動 祭、盆踊り、伝統行事 地域施設の維持管理 青少年育成 交通安全活動 運動会、文化祭等レクレーション行事 地域の計画作り 学校教育への参加 一人暮らし世帯などの訪問 その他 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 88% 75% 75% 58% 96% 92% 79% 33% 92% 88% 21% 75% 17% 58% 25% 町内会で実施している事業 0% 街路灯などの見回り 防火、防災活動 公園・道路などの除草や管理 地域の美化、清掃活動 募金活動 防犯、非行防止活動 祭、盆踊り、伝統行事 地域施設の維持管理 青少年育成 交通安全活動 運動会、文化祭等レクレーション行事 地域の計画作り 学校教育への参加 一人暮らし世帯などの訪問 その他 区として事業を行っているので 町内会独自の事業はない 10% 20% 30% 40% 50% 60% 58% 47% 46% 35% 35% 34% 27% 27% 19% 14% 12% 6% 4% 4% 9% 30% 9 70% (2)他団体との連携・協力 ■子ども会、老人クラブなど幅広い団体と連携・協力しながら事業を実施している 他団体との連携においては、区・町内会とも、子ども会、老人クラブが最も多くなってお り、具体的には、お祭りや運動会などのイベント実施や、ごみの分別、資源ごみ回収、公園 の管理、環境美化活動などにおいて、協力しながら実施していることがわかります。 また、区においては、消防団や小学校、PTA、ボランティアグループとの連携も数多くあげ られ、防災活動や、青少年健全育成、交通安全パトロールなど広範囲な事業を連携しながら 実施している様子がうかがえます。 区と他団体との連携 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 81% 子ども会 38% 婦人会 85% 老人クラブ 62% 消防団 54% 小中学校 38% 小中学校PTA 35% 他の区・町内会 19% 商工会・発展会 31% 各種ボランティアグループ 15% 市民活動団体(NPO) 19% その他 町内会と他団体との連携 0% 10% 20% 30% 40% 50% 婦人会 27% 老人クラブ 45% 28% 消防団 小中学校 12% 17% 小中学校PTA 他の区・町内会 8% 商工会・発展会 10% 9% 各種ボランティアグループ その他 70% 69% 子ども会 市民活動団体(NPO) 60% 4% 13% 10 80% 3 今後に向けて (1)区・町内会の活動や運営面で困っていること ■区、町内会どちらも住民の参加と担い手の確保が課題としてあげられている 区の運営では、 「役員のなり手がない」 (71%)、 「集会や活動をする場がない」 (71%)を筆 頭に、 「役員が多忙で負担が大きい」 (54%)、 「住民の関心が低い」 (42%)となっています。 また町内会の運営では、 「役員のなり手がない」 (47%)、 「役員が多忙で負担が大きい」 (42%)、 「住民の関心が低い」(42%)、「活動への参加者が少ない」(41%)となっており、区、町 内会どちらも、住民の参加と担い手の確保が問題視されています。 また「プライバシー保護などから活動に支障が出ている」も、区では 42%。町内会では 25% となっており、近所づきあいとプライバシー保護の兼ね合いが新たな課題となっています。 区の活動や運営面で困っていること 0% 役員のなり手がない 役員が多忙で負担が大きい 住民の関心が低い 活動への参加者が少ない プライバシー保護などから活動に支障が出ている 高齢化により活動に支障が出ている 活動の指導者がいない 活動経験が不足しているため、十分な活動ができない 未加入者が多い 外国人住民が多く、意思疎通に支障が出ている 集会や活動をする場がない 新旧住民の交流が図りにくい 特に困っていることはない その他 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 71% 54% 42% 17% 42% 21% 21% 17% 13% 17% 71% 38% 0% 4% 町内会の活動や運営面で困っていること 0% 役員のなり手がない 役員が多忙で負担が大きい 住民の関心が低い 活動への参加者が少ない プライバシー保護などから活動に支障が出ている 高齢化により活動に支障が出ている 活動の指導者がいない 活動経験が不足しているため、十分な活動ができない 未加入者が多い 外国人住民が多く、意思疎通に支障が出ている 集会や活動をする場がない 新旧住民の交流が図りにくい 特に困っていることはない その他 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40% 45% 50% 47% 42% 42% 41% 25% 25% 15% 9% 6% 5% 4% 4% 11% 12% 11 (2)今後力を入れて取り組んでいきたい事業 ■防犯活動、防犯活動に対する地域の活動意欲がみられる 今後、力を入れて取り組んでいきたい事業としては、区では防災活動、防犯活動、まつり/ イベント、青少年健全育成/子供向け行事が上位となっており、町内会では防災活動、防犯活 動、ごみの減量/リサイクル等、より地域に根ざした自主的な活動が上位になっています。 今後、力を入れて取り組んでいきたい事業(区) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 86% 90% 防災活動 防犯活動 5% 防火活動 29% ごみの減量・リサイクル推進 10% 14% 環境整備・清掃活動 交通安全 24% 高齢者向け福祉事業 43% 青少年健全育成・子ども向け行事 52% まつり・イベント 14% その他 今後、力を入れて取り組んでいきたい事業(町内会) 0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 39% 防災活動 35% 防犯活動 防火活動 3% 23% ごみの減量・リサイクル推進 14% 環境整備・清掃活動 交通安全 4% 9% 高齢者向け福祉事業 青少年健全育成・子ども向け行事 まつり・イベント 40% 4% 9% 12 45% (3)今後は縮小または停止していきたい事業 ■広報物の配布お祭りや旅行などのレク行事が上位 今後、縮小または停止したい事業として、約2割の区及び町内会から具体的な記述があが りました。今後力を入れて取り組んでいきたいとする事業に対してはほとんどの組織から回 答があったのに比べ、比較的少なく、区・町内会の旺盛な意欲や課題意識が感じられる結果 となりました。 具体的に多くあげられたのは、広報物の配布やお祭りや旅行会等のレク行事、回覧板の回 数縮小などでした。お祭り等レクレーション、親睦事業は、力を入れたい事業、縮小したい 事業の双方にあげられており、地域の特性によって偏りがみられました。 今後、縮小または停止していきたい事業(区) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 70% 80% 90% 回覧板 募金活動 委員の推薦 お祭りや旅行会等レク行事 広報物の配布 その他 ない/無回答 今後、縮小または停止していきたい事業(町内会) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 回覧板 募金活動 委員の推薦 お祭りや旅行会等レク行事 広報物の配布 その他 ない/無回答 (4)今後新たに取り組む予定の事業 ■多くあげられたのは、集会所の改修、防災・防犯活動、高齢者向け事業など 「今後新たに取り組む予定がある」としたのは、約 50%の区、約 16%の町内会、あわせて 31 区・町内会でした。 「力を入れて取り組んでいきたい活動」は多々認識しているものの実 際の「予定」としては難しく、担い手不足、高齢化などの状況を反映した結果となっていま す。具体的には、集会所の建設、改築・修繕・増設等拠点に関わること、会費見直し、仕組 みの見直し、組織管理など運営に関わること、高齢者向け福祉サービス、子ども向け行事、 防犯、防災、道路・交通問題、個別福祉活動などの具体的サービスがあげられました。 13 課題解決に向けた区・町内会からの意見∼自由記入欄からの抜粋∼ ■住民の意識 ○ 住民の意識レベルのアップが難しい。30代∼40台の直接参加が困難。(町内会) ○ 各種行事に対する住民の参加意識がまだ低い。できるだけコミュニケーションの場を多く 作り挨拶からスタートしていくものを作る町内会運営は役員が中心であり、環境問題のよ うに全戸に啓発するには回覧、または全戸配布の方法しかない。広報での啓発だけではな かなか浸透の域には達しないと思う。そこで特に啓発したい問題は、単独文書による回覧 または全戸配布を望む。その際町内会または関係機関の連盟を期待する。(町内会) ○ イベントにアパートの住民がほとんど参加しない。転入者が清掃活動に参加したがらない。 (町内会) ○ 地域の親睦を図るための行事も参加される方が少なく、関心の低さが気になる。 (町内会) ○ 若者と年寄りとの差が大きいため、共通した行事ができない。行事に進んで参加しない。 町内会に協力的でない。子どもたちの行事を増やして、お父さん・お母さん・お年よりが 参加できる行事を考えて、時期会長へ報告したいと思っています。(誰でもが参加できる 行事を考えたいと思います)(町内会) ○ アパートマンションなどが多くなり、管理会社は町内会費を払うにもしぶしぶ、ごみだけ は出すが、当番や町内会には参加しないということがあり、これでは町内で話し合いをし て防災活動などに力をいれても知らん顔になってしまう。(町内会) ■加入促進 ○ 住民全戸が町内会に加入するような方法があれば聞きたい。特に防災活動の時に思う。 (町 内会) ○ 賃貸マンションアパートの住人に町内会費の徴収、班長の依頼が今後困難になるのではな いか心配である。無責任な方がいる。(町内会) ○ 集合住宅が転居や入居が激しいため、広報や町内回覧に苦労します。個人情報があって難 しいと思いますが、分かる範囲でよいので情報が欲しいです。(町内会) ■役員の選出方法・人材の確保について ○ 区の規模が大きく、多忙。仕事に就きながらではやれないと思う。仕事につかなくなった 人は高齢者になりすぎている。区長の引き受け手がなかなかいない。高齢の人の中には役 員になりたくないので、自治会も脱退したいと言い始める人も一部には出てきている。 (区) ○ 役員選出は輪番制にしているが、年々老齢化、家庭の事情(仕事等)で快く受けてくれな 14 くなった。選出に苦労します。(町内会) ○ 自分は会社で働いており、やりたくてなったわけではないが、次の役員になり手がなく困 っています。(町内会) ○ 区長町内会長を始めとして役員の負担(時間的)が非常に大きくなっており、家計の主た る所得者が役員を勤めることは困難な状況となってきていて、役員選出に際し承諾しても らえない。(町内会) ○ 活動経験が不足しているため、役員の負担が大きい。輪番制のため指導者が育たない。 (町 内会) ○ 人材の確保と活動の継続性が難しい。(町内会) ○ 以前に比べ年々中身が濃くなっており、現役世代(特にサラリーマン)にとっては大変で ある。また、老人では体力・能力に個人差があり不安である。運営(役員)は大変である。 (町内会) ○ 区の活動に合わせており、町内会主体のものはありません。しかし町内会長の動きが多く、 特に葬儀などの平日特急行事には対応できないことも多く、現職の者にとって負担大です ね。しかし、体力仕事もありますので若さも必要かと・・・。(町内会) ■役員の負担 ○ 区の役員はパソコン操作に経験を要す(特に区長)。若手と組むことが必要。(区) ○ 役員の活動日が多く、現役サラリーマン等では無理と思われる。(町内会) ○ 会社の仕事が多忙なため、会社との両立は難しい。(町内会) ○ 会長に責任が重い。ほとんど会長が企画し、会長が実行しないといけない。また長老のよ うな人より、時々叱られる。(町内会) ○ 現役のサラリーマンの町内会長は大変であった。役割が多かった。(幹事会計、盆踊り実 行委員会(区の行事))時期役員補充活動も大変だった。 (町内会) ○ サラリーマンで平日の帰宅が遅く、配布物が遅れ気味になった。(町内会) ○ 総合的に見て、とにかく仕事が多い印象。市民生活のことを思うにつけ、精神的、肉体的 負担が重くのしかかる。前任者の協力が不可欠。(町内会) ○ 仕事に出かけている方が多いため、町内会長選出は各班大変ではないでしょうか。お葬式 のように急な対応をしなければならない時は、仕事を持っている方にとってできることで はないと思います。区としても考慮し、4月からお葬式時に補佐する方をもうけてはどう かと話しています。(町内会) ○ ボランティアではなく、とても忙しく仕事のような感じでした。まだ子どもが 3 歳のと きからやり、町内会、家事、育児をこなすことが大変でした。主人も仕事が忙しいので、 子どもを1人で留守番させ、会議、行事に参加しておりました。(町内会) ○ 勤めをもち、代表となって多忙すぎでした。区の行事に参加する形で1年間は終えようと しています。全体に皆さんの関心が低い中で行事をすすめるのはすごく苦労をしました。 15 区の行事を見直してはどうかと思います。(町内会) ○ 役員の負担が大きい。区長も町内会長も輪番制だが、仕事をしている世帯がほとんどで、 なり手がない。(町内会) ■運営上の課題 ○ 苦情を区を通さず直接窓口へ持ち込む人がいて困る。(区) ○ 区費の値上げは、抵抗が大きく、財政的に役員の手当ても上げにくい。現状維持も難しい (人手不足)のに、社会環境の悪化(治安)により防災、防犯活動などの必要がでてきて いる。高齢化に対する対策事業へ取り組みはやりたくてもできません。(区) ○ 担当が1年ごとなので長期的展望の意見交換と引継ぎが難しい。防災活動、日頃の行事に おいても青壮年の参加が課題。 (区) ○ ひとり暮らしの独居老人でごみだしや資源ごみの分別もできない人々が増えてきた。これ らの方々の支援方法を必要とする。(区) ○ 役員の方々に女性が多いため、会議等でも時間が十分にとれず、回数、時間に随分制限を 受けた。(区) ○ 防災・防犯関連の備品を充実させたいが、資金不足。町内会費の値上げも検討すべきかも しれない。(区) ○ 人間関係の難しさ。一年ごとの交代では長期的な展望がたてられない。(区) ○ 双方向の情報伝達の手段が弱い。(区) ○ 従来どおりの表面だけの会議であり、現状がどうか、問題点がなにか、解決策はどうか、 そして実施するという PDCA が全くない。福祉・防災・防犯・環境・子どもの指導に町内 会・区の役割を変える必要がある。(町内会) ○ 集合住宅内で町内及び区の活動が理解されず、班の編成ができない。集合住宅の方の資源 ごみに対する理解が得られない。 (町内会) ○ ごみ分別ができないのが残念です。個々の家に回って指導しなければならないのかと思う ほどです。年に2回担当月があっても、水曜日ということで全員が出てこないことが問題 で、他の地区のように土日に分別を行うほうが皆参加できるのかなと考えます。 (町内会) ○ 区内各種団体の行事参加をもっと少なくし、住民等の意見吸い上げの場を持ちたかった。 しかしそれをすると予算等の問題がでてくるため、結局ボランティア活動を強いられるこ とが考えられ、難しいと考える。(町内会) ○ 行事が多すぎる。もう少し減らしてもよいと思う。(町内会) ○ 高齢者の家庭からでるごみの分別に困っている(町内会) ○ 区中の各町内会長とのコミュニケーションが取れていない。(町内会) ○ 賃貸マンションの増加に伴い、特に単身者が町費を払わず、ごみを無分別に出されて困っ ている。(町内会) ○ 世代、個人により町内会に対する意見や意識の違いをどのようにまとめるかが難しい。 (町 内会) 16 ■ 課題解決に向けた提案・具体的活動への取り組み ○ 高齢化により、区長、町内会長等役員選出に苦慮しているのが現状で、配布物等の補佐 役を導入するよう計っている。(区) ○ 防犯関係ボランティアによる(決められた時間に好きな時間へ参加)町内活動を実施。 ○ 子どもに対する基本的な道徳を具体的に教えていくこと。地域活動の中で訓練していく ことができればと考えている。(町内会) ○ 同じ区内でも地域差があるので、話し合いが行える「場」づくりと参加すべき「仕組み」 作りを増やすこと。 (町内会) ○ 区行事の「夏まつり盆踊り大会」「12月の餅つき大会」「公園清掃」「530運動」「町 内パトロール」等が町民の人たちと接する機会ですが、各班長を通じて動向を知るだけ なので、もっと接する機会を増やさねばならないと反省しています。町内巡回、挨拶、 声かけを重点に行動しましたが、回覧文書に市や区の動きを取り入れるようにして、町 内活動に関心を高め、協力を得られるよう今後も新体制を応援していきたいと思います。 (町内会) ■行政との関係・行政内部への期待 ○ 市から区・町内会に仕事の依頼が多すぎる。市からの回覧物及び配布物を市でまとめて月 2 回ぐらいにしてほしい。 (区) ○ 市役所の各課の方々が親切にご指導していただき、無事1年間過ごすことができました。 ありがとうございました。 (町内会) ○ 区長要望について:町内会より提出した事項についてもっと明確な回答が欲しい。要望し たことがどれくらい困難なものか、何をどのようにすれば予算をつけて施行してもらえる のか。市から随時適切なアドバイスがほしい。(町内会) ○ 土木工事申請に必要な住宅地図等の提供(個人名記載なしのもの) 印刷機の利用につい て市民活動室以外での場所の拡充を求める。 (町内会) ○ 行政との接点を増やす。たとえば土、日や平日夜20:00以降夜間受付にて役所総合窓 口を開設し、役所内と町内会のつなぎを対応してくれると助かる(電話でもいい)。会長 への負担軽減。町内会長への依頼事項情報発信の一本化。負担調整役が必要。(各部署か らそれぞれ発信すると会長への負担が管理できない。たとえば研修会、講演会、説明会、 調査、回覧、社会福祉協議会など調整して欲しい。) (町内会) ○ 行政が縦割りのため、どこに相談に行ったらいいのか迷うことがある。(町内会) ○ 市広報とその他回覧物(全戸配布分)が別々にくる場合があるので、折込作業をしなけれ ばならない場合がたびたびある。一体化して配布して欲しい。(町内会) ○ 高齢化社会に伴い、今後町内の役員をやってみようと思う人は増加すると思われる。意欲 を喚起する方策を考慮されたい。(町内会) 17 ■ 自由意見 ○ 各町内会長様には学校通信等配布を、また回覧等で大変お世話になりました。 (区) ○ 個人的意見として、区に対する各種補助金、交付金が交付されることは大変ありがたい気 持ちと、一方では生活困窮者に対する生活補助が年々厳しくなっている事を聞くと、国の 方針とはいえ、市の交付金がバラ撒き行政に思えてきます。(区) ○ 区長をしていて、市や警察や学校などと連携して活動をしていくことの重要性をつくづく 感じる。区活動、町内活動をもっともっと生き生きとしたものにするためにみんなの力を いかに引き出すか、この視点が大切であると感じている。(区) ○ 区長の職務は市の事務連絡と住民の意思を行政に反映すること。そのために、市、消防署、 警察署、社会福祉協議会、学校、町内会等活動、行動が多忙になる。各種団体(町内会、 老人クラブ、婦人会、子ども会、同好会等)との連携が必要で下部組織の充実と協力が大 切。 ○ 少数反対意見の扱い 多数決で割り切れない面があるときのどこで線引きをするか迷う。 少数意見だが区行政として無視してはいけない項目を教えて欲しい。(区) ○ 歴代の区長、本年度担当の区長、町内会長の協調、協力で、平成 18 年度事業計画達成の ため、市関係の方々に大変お世話になりました。来年度もよろしくお願いします。(町内 会) ○ 自助、共助、公助のなかで、共助(地域力、町内会)に分担を求められることが多くなっ てきておりますし、今後も求められてくると思われます。自主防災会、自主防犯、今後も 高齢者を支える施策など、これらを統括し、運営活動は町内会、町内会長がまとめ役にな らざるを得ません。しかし、現役の方が就任の時は時間の負担が大きく無理が生じてきま す。団塊の世代の大量退職で、地域のボランティア能力が増えるようなニュアンスで情報 されたりするが、現実的には生活を営むために65歳までは働く人がほとんどです。これ からは65過ぎでないと町内の役を受ける人がでないようになってくるとおもわれます。 各々の活動深度が何%になるか分かりませんが出来る範囲で継承していくしかありませ ん。(町内会) ○ 役員を行うまで他人事のようでしたが、班長などの協力を得て、何とか1年務めさせても らいました。高齢化、少子化が進み、ますます町内の活動も困難になり、とても寂しい思 いです。また、災害時を想定すると、町内での協働体制が図れるのかとても心配です。 (町 内会) ○ 評議員、副会長、会長、評議員と4年間の役員を務めなくてはならない。しかしこのこと により少しは町内のことが分かり勉強になりました。(町内会) ○ 会長を一年命ぜられ、思ったより色々なことが多く、一年頑張ってみてよくわかりました。 あと区議員の一年の任期が残っております。頑張っていきたいと思っております。(町内 会) ○ 有るが如く、無きが如く。怠るな、入れ込むな、たかが町内会、されど町内会。 (町内会) 18