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事業成果報告書 - クリエイティブコンソーシアム(美容)
平成 26 年度文部科学省成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的推進事業 美容師のためのキャリアフレームワークと 教育プログラムの構築およびその海外への普及 事業成果報告書 平成 27 年 2 月 学校法人 メイ・ウシヤマ学園 ハリウッド大学院大学 はじめに 本事業では、美容師のキャリア形成を支援するため、専門学校等の学習成果 の国際的な通用性を確保する教育のフレームワークを構築する。このフレーム ワークは、美容教育の質の保証と向上を図り、世界に高く評価されているわが 国の優れた美容教育の国際移転を進めることに貢献する。 本事業ではこの制度構築のために、全国の美容専門学校、業界団体、中国・ 韓国・台湾・ベトナム・インドネシアの美容教育関連人材と連携し、クリエイ ティブ(美容)コンソーシアム等において調査された海外も含めた美容教育の 実態や今後の方向性を踏まえつつ、キャリアパスを明示し、必要なスキル・知 識体系、学習ユニット、キャリアアセスメントなどの仕組みを、キャリアフレー ムワークとして組み立てていく。また、これらを用いた海外の学校等との共同 プログラムの実施を目指す。 美容師のキャリア形成という観点から見ると、キャリアのフレームワークの ようなものがない状況では、さまざまな理由で転職したり、離職したりするな どの流動的な状況に陥ると、転職先や復帰先におけるキャリア形成が後戻りし てしまうケースが多いと考えられる。もし、一般に認められたフレームワーク があり、それに乗ってキャリアアップを重ねられれば、寄り道を回避すること も可能である。オーナーという大目標に向かって一歩ずつキャリア形成を進め ていくための動機づけにもなろう。 今日、美容業界にとってグローバル化は喫緊の課題であり、わが国が世界に 誇れる美容技術を、アジアを中心とした世界に移転させる絶好のチャンスが訪 れている。美容業界は、このようなチャレンジのし甲斐のある新しいキャリア が見える魅力的な業界である。本事業で構築するフレームワークによって、こ のような新しい流れを取り込み、多くの美容師・美容専門学校生・美容人材に とって魅力的なキャリア形成を具体化していきたい。 平成 27 年 2 月 学校法人メイ・ウシヤマ学園 ハリウッド大学院大学 「美容師のためのキャリアフレームワークと教育プログラムの構築およびその海外への普及」実施委員会 委員長 山中 祥弘 目次 0 事業の位置づけ・概要 ............................................. 1 0.1 事業の目的・概要 .............................................. 1 0.2 事業の実施意義・必要性 ........................................ 1 0.3 事業の内容 .................................................... 4 1 キャリアフレームワークの構築 ..................................... 7 1.1 キャリアフレームワークの全体像 ................................ 7 1.2 キャリアフレームワーク ........................................ 9 1.3 スキル・知識体系 ............................................. 11 1.4 学習ユニット ................................................. 28 1.5 講座・科目 ................................................... 52 1.5.1 モデルカリキュラム ........................................ 52 1.5.2 モデルカリキュラムの要素例 ................................ 55 1.6 キャリアアセスメント ......................................... 64 1.6.1 アセスメントの方法 ........................................ 64 1.6.2 Before と After の比較方式 ................................. 75 1.7 スキルインベントリーツール ................................... 76 2 モデル構築と実証 ................................................ 82 2.1 モデル講座の企画・設計 ....................................... 82 2.1.1 実証講座の位置づけと目的 .................................. 82 2.1.2 講座内容 .................................................. 82 2.1.3 講座のボリューム .......................................... 82 2.1.4 講座の形態・方式 .......................................... 83 2.1.5 アセスメント .............................................. 84 2.1.6 講座の具体的な形 .......................................... 92 2.2 モデル講座で使用する教材 ..................................... 93 2.2.1 教材の選定 ................................................ 93 2.3 講座の実施 ................................................... 94 ii 2.3.1 台湾における講座の実施 .................................... 94 2.3.2 韓国における講座の実施 .................................... 99 2.4 効果の実証 .................................................. 103 2.4.1 アセスメントの結果(台湾実証講座) ....................... 103 2.4.2 評価の結果(台湾実証講座) ............................... 109 2.4.3 アセスメントの結果(韓国実証講座) ....................... 110 2.4.4 評価の結果(韓国実証講座) ............................... 117 3 女性の学び直し講座の開発 ....................................... 119 3.1 講座開発の考え方 ............................................ 119 3.2 講座企画の例 ................................................ 122 3.2.1 構築したキャリアフレームワークを適用した例 ............... 122 3.2.2 構築したキャリアフレームワークとの整合性が検討可能な例 ... 125 4 ホームページの公開 ............................................. 130 iii 実施委員会の構成機関 組織名 ハリウッド大学院大学 ハリウッドビューティ専門学校 学校法人メイ・ウシヤマ学園 ビューティビジネス学会 東元大学 北京財貿職業大学 新竹光復高級中学 王珍妮美容サロン 華辰文化発展中心 大韓美容師会中央会付設ビューティ産業研究所 一般社団法人 経営研究所 一般社団法人 日本 ASEAN 交流機構 東アジア経営研究会 kakimoto arms AXIS 株式会社 きくや美粧堂 株式会社 ガモウ ICD 世界美容家協会 有限会社 サロンドユーウ 株式会社リクルートライフスタイル Beauty 総研 iv 実施委員会 氏名 所属・職名 役割等 山中 祥弘 ハリウッド大学院大学 山中 ジェニー ハリウッドビューティ専門学校 江夏 健一 ビューティビジネス学会 上別府 隆男 東京女学館大学 学長 実施委員長 校長 助言・評価 会長 助言・評価 教授 助言・評価 張 芳茵 北京財貿職業大学 客員教授 実証評価 王 暁東 王珍妮美容サロン 代表 実証評価 易 傑 華辰文化発展中心 総経理 実証評価 宋 姈優 大韓美容師会中央会付設ビューティ産業研究所 所長 実証評価 郭 炯心 東元大学 教授 実証評価 金 惠淑 東元大学 客員教授 実証評価 蒋 曼文 台北城市科技大学 魏 嘉怡 台湾新竹光復高級中学時尚造型科主任 実証評価 藍 慧禎 台湾新竹光復高級中学図書館主任兼国際交流主任 実証評価 寺本 義也 一般社団法人 経営研究所 実証評価 堀添 英人 一般社団法人 日本 ASEAN 交流機構 渡邊 雅美 日本美容技術振興センター 柿本 哲 佐藤 友彦 AXIS 増保 利行 株式会社きくや美粧堂 蒲生 典子 株式会社ガモウ 福島 吉範 ICD 世界美容家協会 渡辺 邦夫 (有)サロンドユーウ 野嶋 朗 戸津 kakimotoarms 客員講師 実証評価 名誉顧問 理事 副理事長 代表取締役社長 取締役 実証評価 実証評価 制度構築 制度構築 代表取締役社長 常務取締役 理事 制度構築 制度構築 制度構築 専務 制度構築 株式会社リクルートライフスタイル Beauty 総研 センター長 制度構築 正勝 アジア服飾文化研究所所長 制度構築 川島 鋼太郎 学校法人メイ・ウシヤマ学園 国際交流センター長 事務局 本田 あけみ 学校法人メイ・ウシヤマ学園 キャリアセンター長 制度構築 上妻 博明 ハリウッド大学院大学 若林 克彦 ハリウッド大学院大学 研究科長 制度構築 原田 保 ハリウッド大学院大学 生活文化研究所所長 制度構築 横澤 利昌 老舗・承継経営研究所所長 制度構築 ハリウッド大学院大学 産業政策科学研究所所長 v 制度構築 氏名 所属・職名 役割等 伊東 昭彦 ハリウッド大学院大学 教授 制度構築 今井 利絵 ハリウッド大学院大学 教授 制度構築 小川 朝子 ハリウッド大学院大学 助手 制度構築 宮川 淳 ハリウッド大学院大学 事務局 レ ハリウッド大学院大学 制度構築 ミヤ ドゥイ ロスティカ ハリウッド大学院大学 制度構築 宋 ハリウッドビューティ専門学校 講師 制度構築 泉 ハリウッドビューティ専門学校 講師 制度構築 津久間由美 ハリウッドビューティ専門学校 講師 実証評価 カリサ リスキア アユ アマン ハリウッドビューティ専門学校 蓑地 ハリウッド大学院大学 木村 ニュー ゴック 事務局 英 章子 vi 助手 制度構築 事務局 0 事業の位置づけ・概要 0.1 事業の目的・概要 本事業では美容師のキャリア形成を支援するため、専門学校等の学習成果の国際 的な通用性を確保するキャリアフレームワークを構築・制度化し、これを基にした 海外普及モデル等の構築・実証を行う。キャリアフレームワークは、美容教育の質 の保証と向上を図り、世界に高く評価されているわが国の優れた美容教育の国際移 転の進展に貢献するものとして制度化する。 0.2 事業の実施意義・必要性 当該分野における人材需要等の状況、それを踏まえた事業の実施意義 「グローバル化は社会経済のあらゆる分野において進展し、職業教育においても、 欧州、アジア地域における国際的な枠組みづくり等を通じた連携・協力や、国際的 な議論が行われている」1。美容教育もその例外ではない。例えばエステ分野では、 CIDESCO、INFA などによる研修システムが国際ライセンスの普及に貢献している。 しかし、ヘア、メイクといった分野では、そのような仕組みがない。また、高等教 育の観点から見ると、わが国の美容師制度は、学校教育と密接にリンクした免許制 度(業務独占資格)であるのに対し、諸外国ではむしろ資格制度(名称独占資格) であるケースが多い。このような仕組みの違いが、教育システムのグローバル化の 障害になっている。しかし、 「諸外国においては、産業構造の変化やグローバル化、 若年無業者等の増加等を背景に、社会人・職業人の職務能力の高度化を図っていく 観点から、学術資格と職業資格の共通枠組み制度など、様々な職業分野において必 要な能力を段階的に可視化し、複数段階の評価基準を整備するとともに、学位やサ ーティフィケートなど学校教育の資格との対応関係を明らかにするような評価制 度の構築が進められている」 2という流れもある。今、グローバル化によって産業 構造が変化しつつあるわが国において、国際的優位性を持った美容(教育)業界が、 グローバルキャリアフレームワークを構築することによって、美容人材のキャリア を可視化することは、業界のグローバル化だけでなく、人材のグローバル化を後押 しするという意味で、非常に意義深い。 1 文部科学省平成 24 年度「グローバル専門人材養成への在り方検討 WG における 審議状況について」より 2 文部科学省、前掲 1 また、わが国において、美容師の多くは女性である(70%以上)。美容業界では、 女性が結婚・出産・子育て等によって休業し、そのまま復職しない割合が高く、そ のことに起因して、経験豊富な美容師の不足が日常化している。「キャリアフレー ムワーク」は、知識・技術・技能を可視化する枠組みである。したがって、このフ レームワークの構築により、美容師のキャリアを明示的・客観的に表現することが 可能になり、休眠美容師のキャリアアップやキャリアチェンジを通じて、職場復帰 を後押しできる。労働人口が減少しているわが国にとって、キャリアを可視化でき る枠組みの存在は、とりわけ女性の社会進出を進めることができる点で意義深い。 取組が求められている状況、本事業により推進する必要性 海外への進出を図るためには、国内の美容人材について、質・量の両面から充実 を図る必要がある。しかし、わが国の現状を見ると、職業としての美容師の定着率 は必ずしも高くなく、将来に対する若手のモチベーションも決して高いとは言えな い。図 1 を見ると、わが国の美容学校生の多くが、キャリア展望を持っていない という現状にある。 図 1 美容学校生のキャリアの展望 3 3 平成 25 年度文部科学省成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的推進事 業「美容分野の専門人材の育成を支援する産学官連携コンソーシアムの組織」事業 成果報告書より 2 一方で、図 2 は美容学校生に、10 年後の自分がなりたい職種をたずねた結果で ある。これを見ると、半数以上がオーナーになることを希望していることがわかる。 図 1 と図 2 を合わせて考えれば、「オーナー」になりたいが、そのためにどうした らよいかわからない、という美容学校生の戸惑いや、キャリア形成に対する認識の 低さを読み取ることができる。このような状況を打開するには、美容師自身の成長 につなげることが可能な実践的育成プログラムと、その基となる「美容師のための キャリアフレームワーク」が必要である。 図 2 美容学校生の 10 年後になりたい職種 4 また、図 1、図 2 とも、中国・韓国・台湾の美容学校生の回答結果も含まれて いるが、総じて、日本の美容学校生よりも、成長への意欲を感じさせる結果になっ ており、アジア全体を見通せば、美容教育における国際的優位性を持っているわが 国が、率先してグローバルなキャリアフレームワークを構築し、普及を図る必要性 が高いこともよくわかる。 4 平成 25 年度文部科学省成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的推進事 業「美容分野の専門人材の育成を支援する産学官連携コンソーシアムの組織」事業 成果報告書より 3 さらに、図 3 は各国の美容師にたずねた「(出産・子育て等による)求職への 懸念」で、国の内外を問わず求職に対する懸念が大きいことが明らかである。特に、 わが国においては、「固定客が離れてしまう」のではないか、「技術的に遅れてし まう」のではないかといった懸念が大きい。これらは、対顧客スキル、専門的技術 に依拠した項目であり、これらの技能項目を適切に取り込んだキャリアフレームワ ークと、それに基づく各種研修プログラム(「休眠美容師の再生・復職プログラム」 など)の開発を通じて、女性の求職に対する懸念を払拭することも可能である。 図 3 美容師の(出産・子育て等による)求職への懸念 5 0.3 事業の内容 美容人材には、「美容師国家試験」以外に技術水準を測る適当な公的基準が存在 しない。したがって、美容師になった後は、所属するサロンの方針にしたがってキ ャリアアップするか、私的訓練団体を利用するか、または、独自の方法でキャリア を積み重ねることになる。多くの美容師は、独立経営を夢見ているが、そこへ達す るまでのキャリアパスがどういうものか? 5 自分は今そのようなパスの上にいる 平成 25 年度文部科学省成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的推進事 業「美容分野の専門人材の育成を支援する産学官連携コンソーシアムの組織」事業 成果報告書より 4 のか? などについて明確な答えを持たないまま多忙な職業生活を送ることが多 い。 本事業は、国家試験に合格した美容師が将来のキャリアパスを描ける仕組み、ま た、具体的な目標を持ってキャリアを高める仕組みとしての国際的な質保証を伴う 教育のフレームワークを構築し、その海外への普及を推進する。 26 年度の本事業では、以上の目的を達成するために、次の1)~5)を主とし て実施した。 ■キャリアフレームワークの制度化に向けて 1)レベルごと・職域ごとのスキルレベル、知識レベルの規定 目的:キャリアフレームワークの骨格をなす、レベルごと(レベル 1~5)、 職域ごと(ヘア、メイク、エステ等)のスキル・知識項目の体系化。 内容:ヘア、メイク、エステ各領域のスキル項目・知識項目の体系化の完成。 2)学習のユニット化とキャリアアセスメントの仕組み構築 目的:1)の規定に整合した学習ユニットの構築と、キャリアアセスメントの 仕組みの構築を通じて、キャリアフレームワークと整合した達成度評価 モデルを精緻化するため。 内容:ヘア、メイク、エステ等の領域ごと、レベルごとの学習ユニットを 構築する。具体的には、領域ごと・レベルごとに、実践化可能な学習 プログラムを複数開発する。必要に応じて教材等も開発する。また、 それぞれの学習プログラムにおいて、達成度評価を可能にするキャリア アセスメントシートの開発、アセッサーによる評価の基準の策定、履修 証明発行の検討等を行う。 3)女性の学び直し講座カリキュラム開発 6 目的:国内においてニーズの大きい「女性の学び直し講座」の実施に向けて、 カリキュラムを開発する。 内容:クリエイティブ(美容)コンソーシアムの調査結果などを受けて、次の 2 つの講座について、カリキュラムの開発を進める。そこでは、1)で 整備された規定に従い、2)で構築された学習ユニットやキャリア アセスメントの仕組みを適用した事例の一つとして開発する。 ①出産・子育て等によって休業中の美容師の再生・復職支援学習プログラム 休業中の美容師を対象にして、最新の美容技術を学習するなど、キャリア 6 なお、26 年度事業で開発を進める講座は、平成 27 年度事業において実証講座を 実施し、その効果を検証でき次第、社会人学び直しプログラムの一環として実施す る予定である。また、そのプログラム要素を、正規課程に一部導入する予定である。 5 アップ、キャリアリフレッシュを図り、再生・復職等を支援する プログラムを開発する。休業中であることを配慮した学習環境を構築して 行う。 ②衰退産業等から美容業界へのキャリアチェンジ、転職支援学習プログラム メイク、エステ、ネイル、まつげエクステなどの技能を習得し、他の産業 から美容業界へのキャリアチェンジを可能にする。 4)運用ルールの作成 目的:グローバルキャリアフレームワークを、その考え方を崩さずに、各国の 事情に合わせてカスタマイズ運用するには、運用のルールが必要である。 内容:2)において構築した学習ユニット、キャリアアセスメントの仕組みに ついて、基本部分と応用部分に分け、応用部分を各国の事情によって カスタマイズするためのルール等を策定する。 ■モデル構築と実証に向けて 5)実証講座の実施 目的:構築したグローバルキャリアフレームワークと、そこから導き出された 学習ユニットやキャリアアセスメントの仕組みが、諸外国においても 有効に機能するかについて検証するため、実証講座を実施する。 対象:美容学校を卒業する前後、すなわち、実質的にレベル 1 に相当する者を 対象とする。 規模:1 講座あたり 50 名程度までとし、韓国、台湾にて実施する。 内容:「顔型に合わせたヘア・メイク技術の育成」とし、いずれも、1 講座は 2 日間で実施する。 時期:平成 26 年 9 月~11 月の間に、それぞれの国の事情に合わせて決定・実施 する。 手法:構築したキャリアアセスメントの仕組みを適用し、受講者、アセッサー、 講師等による評価を総合して、実証講座の効果や意義を検証する。 実施方法:1 日目は講義及び実演、2 日目は実習を主体とする。講座の前後で キャリアアセスメントを実施する。海外において実施するので、必要に 応じてインターネットを活用した授業も採り入れる。 6 1 キャリアフレームワークの構築 1.1 キャリアフレームワークの全体像 キャリアフレームワーク構築の意義 国内外における美容教育の発展、国際的優位性を持った我が国の美容教育の海外 への普及のためには、美容人材のキャリアを可視化する仕組みが不可欠である。こ の認識に基づき、本事業ではこの仕組みを「キャリアフレームワーク」として、そ の構築を目指している。 一般に、キャリアフレームワークとは、職種・職域とキャリアレベルの関係性を 定義した枠組みである。すなわち、美容人材では、たとえば「メイクアップ」とい う職域について、レベル 1 のキャリア水準、レベル 2 のキャリア水準、… という ように積むべきキャリアの内容を示すものである。このような形で、実務ニーズに 適合したキャリアフレームワークを定義できれば、職業人が目標に向かって一歩ず つキャリアを積む道筋がより具体的に見えることになり、人材育成の効率が大いに 高まると期待される。また、その普及が国際的に実現、すなわち、国境を越えたデ ファクト・スタンダードになれば、人材の標準化が進み、全体的にレベルの底上げ が期待されるなど、その効果は計り知れない。 本事業では、キャリアフレームワークの全体像を図 4 のようにイメージしてい る。図 4 の①~⑥は、本事業が構築を目指す「キャリアフレームワーク」の要素 である。 ①キャリアフレームワーク 美容人材が目指すキャリアの姿を、領域(職種)ごと・レベルごとに定義した枠 組みである。本事業で、「キャリアフレームワーク」を狭義にとらえる場合は、こ の図のイメージを指す。 ②スキル・知識体系 キャリアフレームワークの領域ごと・レベルごとに、身につけるべきスキルと知 識を体系的に示した枠組みである。 ③学習ユニット スキル・知識体系の各細目に対応して、学習項目の詳細を示したものである。 ④講座・科目 学修ニーズに合わせて学習ユニットを組合せ、一定の学修単位としたものである。 ⑤キャリアアセスメント 7 ②及び③の内容に合わせて、キャリアを評価する仕組みの総称である。図の A~ D の意味は次の通りである。 A 自己評価 ②及び③の内容に基づいて、学習者自身が行う評価を指す。 B アセッサー評価 ②及び③の内容に基づいて、アセッサー(評価者)が行う評価を指す。 C テスト評価 ②及び③の内容に基づくテストの実施結果による評価を指す。 D スキルアセスメントシート及び知識アセスメントシート A~C の評価を、講座・科目ごとに Before After 比較方式によって行えるように したシートのことを指す。 ⑥スキルインベントリーツール A~C の評価結果の継続的な記録・参照を可能にする仕組みである。 図 4 キャリアフレームワークの全体像 以下、①~⑥のそれぞれについて、本年度事業終了時点の構築状況を説明する。 8 1.2 キャリアフレームワーク この枠組みは、次のような考え方に基づいて構築されたものである。 ・職種は 5 領域を認識する 本事業では、美容職種・職務の一般的分類にしたがって、スキルや知識の領域を、 ヘア、メイクアップ(以下、「メイク」)、エステティック(以下、「エステ」)、 ネイル、まつげエクステンション(以下、「まつげエクステ」)の 5 領域に分けて とらえた 7。 ・レベル設定は 5 段階とする(レベル 0 を除いて) 段階の数は 5(Level 1~5)を基本に検討する。キャリアフレームワークは、数 十年という長期間に渡るキャリアパスを想定するので、段階の数は多すぎず少なす ぎず 5 つぐらいが適切と考えられる。他の同様の制度、スキル標準等において 5 段階を設定する例が多いことも理由の一つである。 ・スペシャリストに特化したものとする 美容師に対する評価は、一般に、個々の美容師の「技術」であるから、基本的に スペシャリストとしてのキャリア形成を中心に据える(マネジメント系のスキルよ りも)。ただし、最上位の Level 5 は、美容サロンのマネジメントが可能なオーナ ーを位置づける。多くの美容師が最終的にオーナーになりたいとの夢を持っている ことがその理由である。 キャリアフレームワーク自体、マネジメントスキルをどのように取り扱うか、領 域として新しく認識すべきものはないか、など、人材ニーズや美容市場ニーズの動 向に合わせて常に見直しが必要なものであるが、本年度末の時点においては、表 1 に示す枠組みを定義した。 7 5 領域のうち、「まつげエクステ」は 25 年度事業で追加したものである。これは 「まつげ」に対してエクステンションと呼ばれるまつげ状のものを付加することに よって、まつげに対してデザインを施す施術で、広義には「メイク」領域の一つと して考えられるものである。しかしながら、近年、まつげエクステを中心としてサ ービスを提供する「まつげサロン」などが登場し、需要を伸ばしていたり、そのこ とに合わせてまつげエクステの団体ができたりするなど、サービス提供側から見て も一つの職種・職務領域を形成しつつある。そこで、本事業では、「まつげエクス テ」を独立した一つの領域として認識することにした。 9 表 1 職種 職務 キャリアフレームワーク(狭) ビューティスペシャリスト ヘア メイク ネイル エステ まつげ エクステ 名称 人材像 オーナー サ ロ ン 経 営 者 と し て 、社 会 ・ 地 域 の ニ ー ズ を 捉 え た ビ ュ ー テ ィ ビ ジ ネ ス を 自 ら 企 画 ・ 開 発 し 、新 規 に サ ロ ン を 設 立 す る 。ま た は、既存サロンの改善を行う。経営戦略の立案、運営管理等、 サロン経営の全てについての指揮・管理を行う。 トレーナー トレーナー(プロフェッショナル人材育成の責任者)として、 サロンの経営戦略に基づきながら、ビューティシャンの評価、 配 置 計 画 立 案 、育 成 計 画 立 案 、指 導 等 を 行 う 。ま た 、サ ロ ン の サービスレベルやステイタス、ブランド力の向上に貢献する。 レベル 3 ビューティシャン ビ ュ ー テ ィ シ ャ ン と し て 、ヘ ア 、メ イ ク 、ネ イ ル 、エ ス テ 等 の 担 当 分 野 に お け る 高 度 ま た は 最 新 の 施 術 を 行 う 。ま た 、顧 客 満 足 度 の 高 い サ ー ビ ス が 実 践 で き 、サ ロ ン の サ ー ビ ス レ ベ ル や ブ ラ ン ド 力 向 上 に 貢 献 す る 。更 に 、ジ ュ ニ ア ビ ュ ー テ ィ シ ャ ン に 適切な指示・助言を行う。 レベル 2 ジュニア ビューティシャン ジ ュ ニ ア ビ ュ ー テ ィ シ ャ ン と し て 、独 力 で 、ヘ ア 、メ イ ク 、ネ イ ル 、エ ス テ 等 の 担 当 分 野 に お け る 標 準 的 な 施 術 を 行 う 。ま た 、 顧 客 満 足 を 志 向 し た サ ー ビ ス が 実 践 で き る 。更 に 、ア シ ス タ ン トに適切な指示・助言を行う。 レベル 1 アシスタント ビューティシャン レベル 0 ベーシックビュー ティスチューデン ト レベル 5 レベル 4 10 ア シ ス タ ン ト と し て 、上 位 者 の 指 示・指 導 の 下 で 、ヘ ア 、メ イ ク 、ネ イ ル 、エ ス テ 等 の 担 当 分 野 に 関 す る ア シ ス タ ン ト 業 務 を 行う。また、顧客満足の考え方に基づいて行動する。 ビ ュ ー テ ィ シ ャ ン を 目 指 す ス チ ュ ー デ ン ト と し て 、ヘ ア 、メ イ ク 、ネ イ ル 、エ ス テ 等 の 担 当 分 野 に 関 す る 基 本 的 な 業 務 、お よ び 、顧 客 満 足 の 考 え 方 に つ い て 学 習 し た 結 果 、実 務 に 就 く こ と がほぼ可能な知識・技術を持つ。 1.3 スキル・知識体系 美容師のスペシャリストとしての「キャリア」は、要するに、経験の積み重ねに よって「○○ができる」(○○は何らかの施術やマネジメント等の行為)というこ とであり、本事業ではこの「○○できる」をスキルと呼び、それぞれのスキルにつ いて、職務内容の観点から体系化して、レベルを定義した枠組みをスキル体系と呼 ぶ。 一方、特定のことが「できる」ためには、そのための知識、すなわち、「○○が わかる(わかっている)」ことが前提になる。本事業ではこの考え方から、「○○ がわかる」ことを知識と呼び、職務の遂行に必要となる事項の観点から体系化して、 レベルを定義した枠組みを知識体系と呼ぶ。 スキルと知識は、領域→種別(スキルまたは知識)→ユニット→細目の順に、同 一の階層構造で体系化している。図 5 はメイク領域のスキル体系の一部である。 図 5 スキル・知識の体系 図 5 は、「メイク」領域の「スキル」は、「スキンケア」「ベースメークアッ プ」「目元」「眉」…などのユニットから構成され、「スキンケア」ユニットは「洗 顔」「保湿」「その他スキンケア」という細目に分けられることを表している。 「内容」は「細目」と 1 対 1 に対応しており、「細目」に関する簡単な説明を表 している。 「レベル」には、2 つの意味がある。1 つは「キャリアフレームワーク(狭)」 のレベルとの一致性であり、「レベル 1」「レベル 2」「レベル 3」の各列方向で 見た場合、そのレベルで必要な「細目」の要件を表している。たとえば、「スキン トラブルテクニック」細目は、レベル 1 と認定するための要件にはなっていないこ とを意味している。なお、下位レベルで「○」がある場合、その上位レベルの「○」 は省略している。もう 1 つの意味は、領域ごと・種別ごとに異なるが、たとえば、 11 「メイク」領域の「スキル」においては、レベル 1 が「一通りできる」ことを、レ ベル 2 は「客の要望に応じてできる」ことを、レベル 3 は「客の要望以上の提案が できる」ことを、それぞれ表している。 本年度終了時点で、階層化作業を一通り終えた領域・種別は、 ヘア・スキル メイク・スキル メイク・知識 エステ・スキル エステ・知識 の 5 つである 8。以下、これらの体系について、細目レベルまでの階層を示す。 8 他の領域・種別についても、日々、体系化を試みており、ほぼ固まったものにつ いては、その時点で本事業のホームページを更新する形で公開していく予定である。 12 ■ヘア・スキル ユニット ID SHR0100 SHR0200 SHR0300 SHR0400 SHR0500 SHR0600 ユニット シャンプー パーマ カラー ブロー カット カット&カールデザイン 細目 ID 細目 SHR0101 準備 SHR0102 ショート基本技術(ショート、ロング別にチェック) SHR0103 応用技術(ショート、ロング別にチェック) SHR0201 準備 SHR0202 ヘルプ SHR0203 ロッドの扱い方 SHR0204 基本技術 SHR0205 ワインディング技術 SHR0206 カールデザイン SHR0207 ストレート SHR0208 縮毛矯正 SHR0301 カラー準備 SHR0302 カラー基本 SHR0303 基礎技術 SHR0304 グレイカラー塗布技術 SHR0305 ファッションカラー塗布技術 SHR0306 ファッションカラー応用技術 SHR0307 マニキュア SHR0308 塗布技術応用 SHR0401 基礎 SHR0402 準備 SHR0403 ハンドブロー基礎 SHR0404 スタイル別ブロー技術 SHR0501 ワンレングス SHR0502 グラデーション SHR0503 レイヤー SHR0504 デザイン SHR0505 応用 SHR0600 基本デザイン SHR0601 応用 13 ■メイク・スキル ユニット ID SMK0100 SMK0200 SMK0300 SMK0400 SMK0500 SMK0600 SMK0700 ユニット スキンケア ベースメークアップ 目元 眉 唇 仕上げ イメージメイクアップ 細目 ID 細目 SMK0101 洗顔 SMK0102 保湿 SMK0103 その他スキンケア SMK0201 コントロールカラーテクニック SMK0202 ファンデーションテクニック SMK0211 スキントラブルテクニック SMK0301 アイシャドウテクニック SMK0302 アイラインテクニック SMK0303 マスカラテクニック SMK0304 アイラッシュテクニック SMK0311 さまざまな目元とアイメイクアップテクニック SMK0312 アイシャドウデザイン SMK0313 つけまつ毛のつけ方応用テクニック SMK0314 アイラッシュカット応用テクニック SMK0315 描きまつ毛テクニック SMK0316 その他目元テクニック SMK0401 アイブロウテクニック SMK0411 アイブロウ応用テクニック SMK0412 眉のトリミング SMK0501 リップブラシテクニック SMK0511 リップペンシルテクニック SMK0512 リップの修整 SMK0513 唇の大きさを変化させるテクニック SMK0601 チークテクニック SMK0602 ハイライト・シャドウテクニック SMK0611 チーク応用テクニック SMK0612 ハイライト・シャドウ応用テクニック SMK0721 イメージ別メイクアップ SMK0722 シーン・TPO 別メイクアップ SMK0800 加齢とメイクアップ SMK0821 高齢者向けメイクアップテクニック SMK0900 実践メイクアップ SMK0921 複合トラブル解決テクニック SMK1000 カウンセリング SMK1021 観察テクニック 14 ユニット ID ユニット 細目 ID 細目 SMK1022 細部の観察(どこに重点をおいているかを知る) SMK1023 細部の観察(特徴を知る) SMK1024 技術指導(レベルにあわせる) SMK1025 技術指導(テスティング&半顔メイク) SMK1026 技術指導(プロテクニックを見せて信頼を得る) SMK1100 特殊テクニック SMK1121 特殊メイク SMK1200 メディカルメイクアップ SMK1221 褐色のトラブル SMK1222 青味のトラブル SMK1223 赤みのトラブル SMK1224 白みのトラブル SMK1225 その他 15 ■メイク・知識 ユニット ID KMK0100 KMK0200 ユニット 心構えと準備 顔 細目 ID 細目 KMK0101 心構え KMK0102 身だしなみ KMK0103 小道具の種類と機能、配置 KMK0201 顔の各部の名称と位置 KMK0202 フェースプロポーション KMK0300 メイクアップの手順 KMK0301 メイクアップの手順とその要素 KMK0400 スキンケア KMK0401 スキンケアの基本知識 KMK0402 皮膚の内部の知識 KMK0501 メイクアップベース KMK0502 コンシーラーなど KMK0503 コントロールカラー KMK0504 ファンデーション KMK0505 ファンデーションの色 KMK0506 フェースパウダーの種類 KMK0511 いろいろな肌の質感 KMK0512 修整メイクアップのいろいろ KMK0601 アイシャドウの機能と各種タイプ、基本的なデザイン KMK0602 アイラインの機能と各種タイプ KMK0603 マスカラの機能と各種タイプ KMK0701 アイブロウ KMK0702 眉の位置 KMK0703 眉の形とイメージ KMK0711 眉の毛流 KMK0712 眉の色 KMK0801 唇の化粧道具 KMK0802 唇の形のいろいろ KMK0901 チーク KMK0902 ハイライト・シャドウ KMK0500 KMK0600 KMK0700 KMK0800 KMK0900 ベースメイクアップ 目元 眉 唇 仕上げ KMK1000 男性のメイクアップ KMK1001 男性メイクアップの基本 KMK1100 和装メイクアップ KMK1101 目的別の着物とメイクアップイメージ KMK1102 和装メイクアップの技術的ポイント KMK1200 ステージメイクアップ KMK1201 ステージメイクアップの考え方 KMK1300 色彩について KMK1301 色彩の基礎知識 16 ユニット ID KMK1400 KMK1500 KMK1600 KMK1700 KMK1800 ユニット イメージメイクアップ ブライダルメイクアップ 皮膚のメカニズム メイクアップ理論 加齢とメイクアップ 細目 ID 細目 KMK1302 色相と色相が持つ表情 KMK1303 配色 KMK1304 トーン別色相環 KMK1311 色相対比の効果を考えたメイクアップ KMK1312 明度対比の効果を考えたメイクアップ KMK1313 対比効果で注意する点 KMK1314 コスチューム&照明とメイクアップ KMK1321 色の名前 KMK1411 イメージのとらえ方 KMK1412 配置の効果 KMK1413 好感が持たれる顔の条件要素 KMK1414 テーマ KMK1511 洋装の場合のポイント KMK1512 洋装の場合の留意点 KMK1513 和装の場合のポイント KMK1611 皮膚の構造と働き KMK1612 皮膚の内部 KMK1613 皮膚の働き KMK1614 皮脂膜 KMK1615 表皮のターンオーバー KMK1721 顔の長さ・短さ KMK1722 縦・横の効果 KMK1723 2 つのフェースライン KMK1724 配置のよる効果(小顔) KMK1725 表情の表現 KMK1821 年齢を重ねるということ KMK1822 肌色の変化 KMK1823 ポイントの形状変化 KMK1824 たるみの発生 KMK1825 スキントラブル KMK1826 毛の変化 KMK1827 唇の形・色 KMK1828 骨格の変化 17 ユニット ID KMK1900 KMK2000 KMK2100 ユニット カウンセリング ボディメイクアップ デモンストレーション 細目 ID 細目 KMK1829 歯の変化 KMK1830 目の変化 KMK1921 観察の基本 KMK1922 基本的な流れ(事例) KMK1923 ほめる KMK1924 販売現場における色の選定・勧め方 KMK1925 メイクアップとスキンケアの連動 KMK1926 カルテ作り KMK2021 トラブルを目立たなくするメイクアップ KMK2022 日焼け肌に見せるメイクアップ KMK2023 装飾的なメイクアップ KMK2024 ボディメイクアップの注意点 KMK2121 デモンストレーションの実際 18 ■エステ・スキル ユニット ID SES0100 SES020 SES0300 SES0400 SES0500 ユニット名 細目 ID 細目名 フェイシャル トリートメ SES0101 処置室の準備法 ントのための顧客の準備 SES0102 顧客の身支度 SES0103 頭を包む SES0104 コットン パッドと湿布の用意 SES0201 化粧品の塗布 SES0202 クレンジングの手順 SES0203 コットン湿布マスク フェイシャル マッサージ SES0301 マッサージの種類 の技術 SES0302 エステティシャンのための手の体操 SES0303 フェイシャル マッサージの練習法 SES0304 マッサージにおける手の動作 SES0305 マッサージの手法 SES0306 標準的なマッサージ法 SES0307 マッサージ(#1) SES0308 マッサージ(#2) SES0309 ドクター ジャケット式 マッサージ法 フェイシャル トリートメ SES0401 フェイシャル マスクの種類と効果 ントにおけるマスク療法 SES0402 マスクと湿布に使われるハーブティー SES0403 マスクのためのガーゼの使い方 SES0404 ワックス マスク 機器を使用しないフェイシ SES0501 スティーム タオル ャル SES0502 普通肌のフェイシャル SES0503 乾性肌のフェイシャル SES0504 荒性肌のフェイシャル SES0505 オイルドライ肌のフェイシャル SES0506 老化肌のフェイシャル SES0507 混合肌(コンビネーション スキン)のフェイシャル SES0508 ニキビ肌のフェイシャル SES0509 ニキビ肌用のスペシャル トリートメント SES0510 ニキビ肌の家庭での手入れ SES0511 皮脂層除去 クレンジング トリートメント 19 ユニット ID SES0600 SES0700 SES0800 ユニット名 細目 ID 細目名 SES0512 クーパローズ スキンのフェイシャル トリートメント SES0513 クーパローズ スキン用のマスク SES0514 表皮剥離トリートメント 機器によるフェイシャル SES0601 普通肌のマシン フェイシャル トリートメント SES0602 乾性肌のマシン フェイシャル SES0603 老化肌のマシン フェイシャル SES0604 脂性肌のマシン フェイシャル SES0605 混合肌(コンビネーションスキン)のマシン フェイシャル SES0606 ニキビ肌(アクネ スキン)のマシン フェイシャル SES0607 ニキビ肌用のスペシャル マシン フェイシャル SES0608 ニキビ肌のマシン フェイシャル家庭での手入れ SES0609 普通肌のマシン フェイシャル SES0610 クーパローズ スキン用のマシン フェイシャル SES0701 電気分解法 SES0702 永久脱毛法 SES0703 その他の方法 SES0704 むだ毛の一時的除去 先端的なエステティックに SES0801 フィトセラピー(植物療法) ついて SES0802 先端的なマッサージ法 SES0803 ウォーター セラピー(水療法) SES0804 海藻トリートメント SES0805 ボディ ラップ SES0806 その他の手法 むだ毛の除去 20 ■エステ・知識 ユニット ID KES0100 KES0200 KES0300 KES0400 KES0500 ユニット名 プロらしいイメージ 細目 ID 細目名 KES0101 衛生学 KES0102 姿勢と視覚的印象 KES0103 手と爪の手入れ KES0104 人格と人間関係 KES0105 声と会話 KES0106 職業意識を持つ KES0107 職業倫理 KES0108 法律、規則及び規制 肌の手入れ(スキンケア)と KES0201 色彩と古代の化粧品 化粧品の歴史 KES0202 おしゃれと化粧の歴史 KES0203 時代とその化粧法 KES0301 細菌学についての理解 KES0302 細菌 KES0303 細菌の成長と増殖 KES0304 細菌感染 KES0305 免疫 KES0306 保菌者 KES0307 細菌破壊 KES0308 身体の自衛力 KES0309 植物と細菌 KES0310 昆虫(寄生虫) KES0311 病気の予防 KES0401 殺菌消毒に関する用語 KES0402 殺菌、消毒の方法 KES0403 殺菌ケース KES0404 殺菌、消毒に使われる化学薬品 KES0405 消毒の手順 KES0406 安全上の注意 KES0407 保健衛生 KES0408 衛生処置の手順 細胞および人材の解剖学と KES0501 細胞 生理学 KES0502 組織 KES0503 器官 細菌学 殺菌と衛生 21 ユニット ID KES0600 KES0700 ユニット名 細目 ID 細目名 KES0504 身体の系統 KES0505 骨格系 KES0506 筋肉系 KES0507 神経系 KES0508 循環器系 KES0509 分泌系 KES0510 排泄器系 KES0511 呼吸器系 KES0512 消化器系 KES0513 生殖器系 KES0601 ケラチンの組成 KES0602 コラーゲン KES0603 毛髪と皮膚 KES0604 爪と皮膚 KES0605 皮膚の組織学 KES0606 皮膚の栄養摂取 KES0607 皮膚の神経 KES0608 皮膚の弾力性 KES0609 皮膚の吸収力 KES0610 皮膚の色 KES0611 メラノサイト KES0612 皮膚の腺 KES0613 皮膚の機能 皮膚の障害とエステティシ KES0701 エステティシャンと皮膚科医の相互扶助 ャンの対応 KES0702 皮膚科学の定義 KES0703 皮膚の状態 KES0704 皮膚の病変 KES0705 皮膚病に関する用語 KES0706 皮脂腺の異常 KES0707 ブラックヘッド(黒にきび)の摘出方法 KES0708 ホワイトヘッド(白にきび)の摘出方法 KES0709 汗腺の不調 KES0710 皮膚の炎症 皮膚の生理学と組織学 22 ユニット ID KES0800 KES0900 KES1000 ユニット名 細目 ID 細目名 KES0711 皮膚の色素沈着 KES0712 肥厚症(角質増殖) KES0713 老化した皮膚の特徴 KES0714 その他の重大な皮膚病 KES0715 性病 KES0716 アレルギー KES0717 皮膚の再生と回復 エステティシャンのための KES0801 化学の分野 化学 KES0802 物質 KES0803 一般的な元素、化合物、混合物の属性 KES0804 酸性とアルカリ性 KES0805 化学反応 KES0806 化粧品に応用される化学 KES0807 化粧品の形態 KES0901 製品の形態 KES0902 成分 KES0903 クレンジング剤 KES0904 スキンケア化粧品とメークアップ化粧品 KES0905 自然化粧品 KES0906 化粧品の製造を規制している法律 KES0907 化粧品のラベル表示 KES0908 業務用製品の製造 KES0909 化粧品の安全性 KES0910 消費者の苦情 KES0911 化粧品の広告 美容と食事(食生活)との関 KES1001 健康を保つための栄養 わり KES1002 三大栄養素 KES1003 カロリー KES1004 ビタミンと酵素 KES1005 皮膚の栄養摂取 KES1006 栄養のラベル表示 KES1007 水は生命の基礎 KES1008 栄養と病気の予防 化粧品の成分と分析 23 ユニット ID KES1100 KES1200 ユニット名 細目 ID 細目名 KES1009 化粧品へのホルモンの使用 KES1010 皮膚に良くない習慣 KES1011 医薬品が皮膚におよぼす影響 KES1012 妊娠時の食生活 KES1013 食品アレルギー KES1014 化粧品に含まれるビタミン KES1015 メートル法による栄養表示 KES1016 メートル法換算表 KES1101 サロンに対する顧客の第一印象 KES1102 化粧品の推奨と処置料金について KES1103 資格証書 KES1104 顧客の記録 KES1105 分析の手順 KES1106 肌タイプの分類 KES1107 肌タイプの詳しい説明 KES1108 白人の肌と黒人の肌の相違点 KES1109 家庭における美容情報の提供 KES1110 家庭でのクレンジング KES1111 アクネに悩む顧客への対応 KES1112 診断中によくある質問 プロフェッショナル スキ KES1201 拡大ランプ ンケアのための電気の知識 KES1202 スキン スコープ と機器および装置 KES1203 ウッド ランプ KES1204 フェイシャル スティーマー(バポライザー) KES1205 ブラッシング機 KES1206 ガルバニック機器 KES1207 皮脂層除去 KES1208 イオン導入 KES1209 高周波機 KES1210 スプレー機 KES1211 吸引機(サクション マシン) KES1212 スティーマー(エレクトリック パルバライザー) KES1213 炭酸ガス スプレー 皮膚の診察と分析 24 ユニット ID KES1300 KES1400 KES1500 ユニット名 細目 ID 細目名 KES1214 電気マスク KES1215 トリートメント ミット KES1216 電気の知識 KES1217 電気の測定 KES1218 電機の関連装置 KES1219 電気の安全操作 KES1220 光療法 KES1221 光線の再生法 KES1222 紫外線 KES1223 赤外線 KES1224 可視光線の使い方 KES1225 その他のフェイシャル トリートメント用具 KES1226 機器を使ったスキンケアの長い歴史 KES1301 過度の日光による皮膚への影響 KES1302 大気汚染 KES1303 その他の皮膚の有害物 KES1304 過大評価される化粧品と機器類 KES1305 人相学の理論 KES1306 年齢によって顔に現れる特徴 KES1307 形成(美容)外科 KES1308 皮膚の化学的処理 KES1309 注入によるシワの除去 KES1310 コラーゲン注入法 KES1311 レチン A 男性のスキンケアと身だし KES1401 皮膚の性差 なみ KES1402 男性に必要なスキンケア KES1403 男性客向けサービス KES1404 男性用スキンケア用品 KES1405 男性向けスキンケア処置の手順 エステティックとアロマテ KES1501 芳香剤の歴史 ラピー KES1502 芳香と心 KES1503 芳香エッセンスの抽出方法 KES1504 芳香剤に使用する原料 皮膚の老化原因と美容外科 25 ユニット ID KES1600 KES1700 KES1800 ユニット名 色彩の知識 専門的なメークアップ技術 サロン事業 細目 ID 細目名 KES1505 芳香剤に使われるハーブなど KES1601 色の心理学 KES1602 皮膚の色の仕組み KES1603 皮膚の色の定義 KES1604 色の調和の基本 KES1605 化粧品の色の選び方 KES1606 メークアップ カラーを選ぶための手引き KES1607 アイ メークアップ カラーを選ぶための手引き KES1608 チークカラー(ルージュ、ブラッシャー) KES1609 髪の色とリップカラーをコーディネートさせるための手引き KES1701 プロフェッショナル メークアップ アーティスト KES1702 販売能力 KES1703 メークアップ スペースの備品 KES1704 メークアップのための顧客の準備 KES1705 顧客の顔だちと顔型の分析 KES1706 まゆの手入れ KES1707 ファンデーション KES1708 フェイス パウダー KES1709 チークカラー KES1710 アイ メークアップ カラーを選ぶための手引き KES1711 リップ メークアップ KES1712 立体感の出し方と修正メークアップ KES1713 黒人女性用の特別なメークアップ法 KES1714 つけまつ毛 KES1715 1 本ずつつけるまつ毛 KES1716 まつ毛とまゆの着色 KES1717 顧客の魅力を引き出す手助け KES1718 魅力的なメークアップ KES1719 メークアップの練習手順 KES1720 使用の特別なアクセント KES1721 プロフェッショナル メークアップ アーティスト自身に KES1801 事業への挑戦 KES1802 事業の基本要素 26 ユニット ID KES1900 ユニット名 化粧品とサービスの販売 細目 ID 細目名 KES1803 個性的なサロン作り KES1804 サロン設計 KES1805 事業運営と従業員の管理 KES1806 事業管理 KES1807 所有権の種類と法規制 KES1808 サロンでの電話テクニック KES1809 応急手当 KES1901 販売とは KES1902 販売促進 KES1903 宣伝広告 KES1904 人とのコミュニケーション技術 KES1905 小売用の商品ディスプレー 27 1.4 学習ユニット 学習ユニットは、ある領域における、あるレベルのユニットについて、細目ごと に学習項目を定義したもの、すなわち、そのユニットで学ぶべきものは何かを明ら かにしたものである。「スキル・知識体系」は、ヘア、メイク、…という領域の上 位からの視点で、スキルや知識の構造を、体系的かつトップダウン的に俯瞰する性 質のものであるのに対して、「学習ユニット」は、学習者の視点から、ミクロ的か つボトムアップ的に、細目ごとの学習項目を認識するためのものである。 本年度事業では、メイクのスキル・知識について、昨年度事業までの内容を見直 し、新たな学習ユニットを定義した。 9 以下は、メイクの学習ユニットである。 ■メイク・スキル ユニット ID SMK0100 ユニット スキンケア 細目 ID SMK0101 SMK0102 SMK0103 SMK0200 細目 洗顔 保湿 その他スキンケア 学習項目 ID 学習項目 レベル SMK010101 クレンジングテクニック 1 SMK010102 ふき取り化粧水のテクニック 1 SMK010103 ソープクレンジングのテクニック 1 SMK010201 化粧水のテクニック 1 SMK010202 乳液のテクニック 1 SMK010301 美容液のテクニック 1 SMK010302 クリームのテクニック 1 SMK010303 マッサージクリームのテクニック 1 SMK010304 マスクのテクニック 1 ベースメークア SMK0201 コントロールカラーテク SMK020101 コントロールカラーの機能 1 ップ ニック SMK020102 グリーン系を顔全体に使用するテクニック 1 SMK020103 グリーン系を部分的に使用するテクニック 1 SMK020104 オレンジ系(ピーチ・コーラルを含む)を 1 顔全体に使用するテクニック SMK020105 9 オレンジ系(ピーチ・コーラルを含む)を 1 25 年度事業では、学習時間や教材なども含めた「学習単位」を「学習ユニット」 として定義していたが、そのように定義すると、「学習ユニット」のスペックが大 きくなりすぎて、学習者の事情に合わせた講座に展開しにくいと感じられた。そこ で、実際の講座への運用がしやすいように、従来の「学習ユニット」を、「学習項 目」の定義だけで構成される新しい意味での「学習ユニット」と、学習時間などを 定義した「講座・科目」に分けてとらえることにした。 28 ユニット ID ユニット 細目 ID 細目 学習項目 ID 学習項目 レベル 部分的に使用するテクニック SMK0202 SMK0203 SMK020106 イエロー系を顔全体に使用するテクニック 1 SMK020107 イエロー系を部分的に使用するテクニック 1 SMK020108 ピンク系を顔全体に使用するテクニック 1 SMK020109 パープル系を顔全体に使用するテクニック 1 SMK020110 コントロールカラー使用上の注意 1 ファンデーションテクニ SMK020201 中心から外側に向かってぼかす 1 ック(共通) SMK020202 上瞼のファンデーション 1 SMK020203 下瞼のファンデーション 1 SMK020204 鼻のファンデーション 1 SMK020205 口のファンデーション 1 スポンジに幅広くファンデーションを取る 1 指で伸ばす方法とスポンジで伸ばす方法 1 フェースパウダーテクニ SMK020501 パフを使ったテクニック 1 ック ブラシを使ったテクニック 1 スキントラブルテクニッ SMK021101 薄いシミ 2 ク SMK021102 少し濃いめのシミ 2 SMK021103 濃いシミ 2 SMK021104 ソバカス 2 SMK021105 色ムラ 2 SMK021106 赤ら顔(うっすら広がった赤み) 2 SMK021107 赤ら顔(寒い時期など強い赤み) 2 SMK021108 上瞼の薄いクマ 2 SMK021109 下瞼のクマ 2 SMK021110 二段になったクマ 2 SMK021111 濃いクマ 2 SMK021112 透明感がない、うっすらとしたくすみ 2 SMK021113 濃いくすみ 2 SMK021114 部分的なくすみ・色の差 2 SMK021115 口元周辺のくすみ 2 SMK021116 黄くすみ 2 SMK021117 血色がない 2 パウダーファンデーショ SMK020301 ンテクニック SMK0204 リキッドファンデーショ SMK020401 ンテクニック SMK0205 SMK0211 SMK020502 29 ユニット ID SMK0300 ユニット 目元 細目 ID SMK0301 細目 アイシャドウテクニック 学習項目 ID 学習項目 レベル SMK021118 ニキビ 2 SMK021119 脂性肌 2 SMK021120 乾性肌 2 SMK021121 脂性乾性肌 2 SMK021122 小じわ 2 SMK021123 キメ・毛穴 2 SMK021124 たるみ 2 SMK021125 濃い肌を明るく 2 SMK030101 アイシャドウデザイン 1 SMK030102 パウダーアイシャドウテクニック(手順) 1 SMK030103 ペンシルアイシャドウテクニック(ポイン 1 ト) SMK030104 クリームアイシャドウテクニック(ポイン 1 ト) SMK030105 リキッドアイシャドウテクニック(ポイン 1 ト) SMK0302 SMK0303 SMK0304 アイラインテクニック マスカラテクニック アイラッシュテクニック SMK030201 アイラインの基本的な入れ方 1 SMK030202 アイラインテクニック(手順) 1 SMK030203 いろいろなアイラインの描き方 1 SMK030301 マスカラの基本的なつけ方 1 SMK030302 アイラッシュカーラーなど 1 SMK030303 マスカラテクニック(手順)(上まつ毛) 1 SMK030304 マスカラテクニック(手順)(下まつ毛) 1 SMK030401 つけまつ毛(アイラッシュ)のつけ方テク 1 ニック(手順) SMK030402 SMK0311 ペースト(まつ毛のり)のつけ方 1 さまざまな目元とアイメ SMK031101 腫れぼったい目 2 イクアップテクニック SMK031102 目の形が左右違う目 2 SMK031103 三白眼 2 SMK031104 左右の眉の高さが異なる 2 SMK031105 強い上がり目 2 SMK031106 下がり目 2 SMK031107 下瞼のふくらんだ目 2 SMK031108 目と眉が離れすぎている目 2 30 ユニット ID ユニット 細目 ID SMK0312 SMK0313 細目 学習項目 ID 学習項目 レベル SMK031109 目と眉が近すぎる目 2 SMK031110 くぼんだ目 2 SMK031111 目と目の間が広すぎる 2 SMK031112 目と目の間が狭すぎる 2 SMK031113 シワの多い目 2 SMK031114 一重瞼を生かしたい 2 SMK031115 奥二重を生かしたい 2 SMK031116 二重瞼を生かしたい 2 SMK031201 目の際を濃く徐々に淡く 2 SMK031202 上下瞼の色違い 2 SMK031203 多色使い 2 SMK031204 眉弓にハイライト 2 SMK031205 目頭にハイライト 2 SMK031206 瞼中央にハイライト 2 SMK031207 目尻にシャドウ 2 SMK031208 目のくりを強調 2 つけまつ毛のつけ方応用 SMK031301 上向きにつける 2 テクニック SMK031302 下向きにつける 2 SMK031303 カーブをつける(目頭を水平に、目尻を上 2 アイシャドウデザイン げる) SMK0314 アイラッシュカット応用 SMK031401 ハサミを横にして根元近くでカット 2 テクニック SMK031402 ハサミを縦にしてすく 2 SMK0315 描きまつ毛テクニック SMK031501 リキッドアイライナーで 1 本 1 本描く 2 SMK0316 その他目元テクニック SMK031601 2 枚のまつ毛を重ねて濃いまつげを作るテ 2 クニック SMK0400 眉 SMK031602 部分的に重ねるテクニック 2 SMK031603 バラバラにしてつけるテクニック 2 SMK040101 アイブロウの一般的手順 1 SMK0401 アイブロウテクニック SMK0411 アイブロウ応用テクニッ SMK041101 眉毛が欠けている場合 2 ク SMK041102 全体的に淡く仕上げたい場合 2 SMK041103 下がっている眉を上げたい場合 2 SMK041104 濃い眉にしたい場合 2 SMK041105 細く見せたい場合 2 SMK041201 眉のトリミングに使用する道具とトリミン 2 SMK0412 眉のトリミング 31 ユニット ID ユニット 細目 ID 細目 学習項目 ID 学習項目 レベル SMK041202 形を決めにくいときのテクニック(手順) 2 SMK050101 内側からつける 1 SMK050102 リップブラシを寝かせる 1 SMK050103 口紅がなくなったら内側へ 1 SMK050104 唇を張らせる 1 SMK050105 逆方向もある 1 SMK050106 口角をむすぶ 1 SMK050107 必ずスパチュラにとる 1 SMK050108 描くときは、少しずつ慎重にブラシを選ぶ 1 SMK050109 色選びのポイント 1 リップペンシルテクニッ SMK051101 口紅の後に使用する場合(手順) 2 ク SMK051102 口紅の前に使用する場合(手順) 2 SMK051103 リップグロスを使用する方法 2 SMK051104 ファンデーションでリップラインを描く 2 SMK051201 出っ張っている唇・大きすぎる唇の場合の 2 グの意味 SMK0500 唇 SMK0501 SMK0511 SMK0512 リップブラシテクニック リップの修整 注意 SMK051202 形のアンバランスな唇・小さすぎる唇の場 2 合の注意 SMK0513 SMK0600 仕上げ SMK0601 SMK051203 色素の濃い唇 2 SMK051204 しわの目立つ唇 2 唇の大きさを変化させる SMK051301 小さく見せる方法 2 テクニック SMK051302 大きく見せる方法 2 SMK051303 立体的に見せる 2 SMK060101 チークブラシの表面だけではなく内側にも 1 チークテクニック チークを含ませる SMK060102 頬骨の上に楕円を描くようにソフトにぼか 1 す SMK060103 頬骨を中心につける。肌に赤みを与え健康 1 的に見せる SMK0602 SMK0611 ハイライト・シャドウテ SMK060201 ハイライトテクニック 1 クニック SMK060202 シャドウテクニック 1 チーク応用テクニック SMK061101 チークラインの入れ方(標準的なフェース 2 プロポーションの場合) 32 ユニット ID ユニット 細目 ID 細目 学習項目 ID SMK061102 学習項目 レベル チークラインの入れ方(標準的なフェース 2 プロポーションでない場合) SMK0612 ハイライト・シャドウ応 SMK061201 考え方 2 用テクニック SMK061202 頬骨が張っている場合 2 SMK061203 額が狭い場合 2 SMK061204 頬がふくらんでいる婆 2 SMK061205 目の下がふくらんでいる、鼻唇溝が深い場 2 合 SMK061206 ノーズシャドウの効果 2 SMK061207 ノーズシャドウの基本テクニック(ポイン 2 ト) SMK0700 イメージメイク SMK0721 イメージ別メイクアップ SMK072101 やさしい顔 2 SMK072102 かわいい顔 2 SMK072103 スポーティーな顔 2 SMK072104 知的な顔 2 SMK072105 セレブな顔 2 SMK072106 シャープな顔 2 SMK072107 女っぽい顔 2 シーン・TPO 別メイクアッ SMK072201 成人式 2 プ SMK072202 就職面接 2 SMK072203 結婚式のおよばれ(和装) 2 SMK072204 結婚式のおよばれ(洋装) 2 SMK072205 パーティ(ホテル):祝賀会など 2 SMK072206 パーティ(レストラン):誕生パーティな 2 アップ SMK0722 ど SMK0800 SMK072207 ダンス 2 SMK072208 浴衣 2 SMK072209 バカンス:海のリゾートなど 2 SMK072210 冬山:スノーボード、スキーなど 2 SMK072211 告別式 2 SMK072212 その他 2 加齢とメイクア SMK0821 高齢者向けメイクアップ SMK082101 ファンデーションのポイント 3 ップ テクニック SMK082102 ファンデーションの方法 3 SMK082103 チークのポイント 3 33 ユニット ID SMK0900 ユニット 細目 ID 細目 学習項目 ID 学習項目 レベル SMK082104 チークの方法 3 SMK082105 ハイライトの方法 3 SMK082106 眉のポイント 3 SMK082107 眉の方法 3 SMK082108 アイシャドウのポイント 3 SMK082109 アイシャドウの方法 3 SMK082110 リップのポイント 3 SMK082111 リップの方法 3 SMK082112 メガネのポイント 3 SMK082113 メガネの方法 3 実践メイクアッ SMK0921 複合トラブル解決テクニ SMK092101 首が黒い&太り気味 3 プ ック SMK092102 顔色のくすみ&シミ&頬でっぱり 3 SMK092103 痩せすぎ&眉と眉接近 3 SMK092104 眉アートのくずれ(眉尻下がり)&たるみ 3 &上唇薄い SMK092105 大ジワ&たるみ&唇たてじわ 3 SMK092106 求心的&太り気味 3 SMK092107 ツリ目&痩せすぎ&奥二重&目と目接近 3 SMK092108 顔黒い&首白い&額狭い&ニキビ 3 SMK092109 くま&キメ粗い&くすみ 3 SMK092110 目小さい&色白&ソバカス 3 SMK092111 赤ら顔&太り気味 3 SMK092112 口角・眉下がり&たるみ 唇(口角下がり、 3 上唇薄い)&眉(位置高い、下がり気味) SMK1000 カウンセリング SMK1021 SMK1022 SMK092113 口角下がり気味&きつい目と眉ライン 3 SMK092114 求心的&唇とがり 3 SMK092115 面長&眉位置高い 3 SMK092116 角ばった頬骨&きつい眉ライン 3 SMK092117 太り気味&眉接近&目小さい 3 SMK092118 エラ張り&角眉 3 SMK102101 外面 3 SMK102102 内面 3 細部の観察(どこに重点 SMK102201 目元に重点がおかれている 3 をおいているかを知る) 口元に重点がおかれている 3 観察テクニック SMK102202 34 ユニット ID ユニット 細目 ID SMK1023 SMK1024 SMK1025 細目 学習項目 ID 学習項目 レベル SMK102203 肌に重点がおかれている 3 SMK102204 アクション 3 SMK102205 重点が分かりにくい場合の対応法 3 考え方 3 SMK102302 ベースメイクアップ 3 SMK102303 アイメイクアップ 3 SMK102304 リップメイクアップ 3 技術指導(レベルにあわ SMK102401 基本的な考え方 3 せる) SMK102402 メイクアップレベル初級の方 3 SMK102403 メイクアップレベル中級の方 3 SMK102404 メイクアップレベル上級の方 3 技術指導(テスティング SMK102501 テスティングの意味 3 &半顔メイク) SMK102502 テスティングの見せ方 -肌に直接- 3 SMK102503 テスティングの見せ方 -小道具(ティシ 3 細部の観察(特徴を知る) SMK102301 ュー)を使う- SMK1026 SMK1100 SMK1200 特殊テクニック SMK1121 メディカルメイ SMK1221 クアップ SMK102504 テスティングの見せ方 -手を使う- 3 SMK102505 テスティングの見せ方 -腕を使う- 3 SMK102506 半顔メイク 3 技術指導(プロテクニッ SMK102601 トラブルをかくす 3 クを見せて信頼を得る) SMK102602 リップラインを整える 3 SMK102603 眉のラインを整える 3 SMK102604 自然なアイラインを入れる 3 SMK102605 描きまつ毛 3 SMK102606 すぐに化粧料を手にしない 3 SMK112101 古傷 3 SMK112102 切り傷 3 SMK112103 水ぶくれ 3 SMK112104 火傷 3 SMK122101 雀卵斑 3 SMK122102 肝斑 3 SMK122103 老人性色素班 3 SMK122104 炎症性色素沈着 3 SMK122105 脂漏性角化症 3 SMK122106 摩擦黒皮症 3 特殊メイク 褐色のトラブル 35 ユニット ID ユニット 細目 ID SMK1222 SMK1223 SMK1224 SMK1225 細目 青味のトラブル 赤みのトラブル 白みのトラブル その他 学習項目 ID 学習項目 レベル SMK122201 太田母斑 3 SMK122202 青色母斑 3 SMK122203 刺青 3 SMK122301 血管腫 3 SMK122302 単純性血管腫 3 SMK122401 尋常性白斑 3 SMK122402 先天性白斑症 3 SMK122403 脱色性母斑 3 SMK122501 植皮痕 3 SMK122502 火傷痕 3 SMK122503 事故瘢痕 3 SMK122504 手術瘢痕 3 ■メイク・知識 ユニット ID KMK0100 ユニット 心構えと準備 細目 ID 細目 KMK0101 心構え 学習項目 ID 学習項目 レベル KMK010101 お客様の肌に直接触れる仕事であると 1 の認識 KMK0102 身だしなみ KMK010201 清潔感を保つ 1 KMK010202 礼儀をわきまえる 1 KMK010203 言葉遣いをわきまえる 1 KMK010204 明るい笑顔で接する 1 KMK010205 お客様には鏡の正面に座っていただく 1 KMK010206 肩にケープまたはタオルをかける 1 KMK010207 右利きの技術者はお客様の右側(左利 1 きは左側)に立つ KMK010208 お客様に近寄りすぎない配慮 1 KMK010209 施術前には消毒液で手指を消毒 1 フェースブラシの機能 1 KMK010302 チークブラシの機能 1 KMK010303 アイシャドウブラシの機能 1 KMK010304 ライン用ブラシの機能 1 KMK010305 アイライナーブラシの機能 1 KMK010306 リップブラシの機能 1 KMK010307 コンシーラーブラシの機能 1 KMK0103 小道具の種類と機能、 KMK010301 配置 36 ユニット ID KMK0200 ユニット 顔 細目 ID 細目 KMK0201 顔の各部の名称と位 置 学習項目 ID 学習項目 レベル KMK010308 チップの機能 1 KMK010309 眉ブラシ&コームの機能 1 KMK010310 アイライナーペンシルの機能 1 KMK010311 アイブロウペンシルの機能 1 KMK010312 スパチュラの機能 1 KMK010313 パフの機能 1 KMK010314 スポンジの機能 1 KMK010315 アイラッシュカーラーの機能 1 KMK010316 その他小道具の種類 1 KMK010317 鏡側(向こう側)に配置すべきもの 1 KMK010318 中央(作業台の上)に配置すべきもの 1 KMK010319 モデル(客)の前に配置すべきもの 1 KMK010320 技術者の前に配置すべきもの 1 KMK010321 その他の配置 1 KMK020101 側頭腺 1 KMK020102 額 1 KMK020103 眉頭 1 KMK020104 眉尻 1 KMK020105 鼻根 1 KMK020106 ほほ(頬骨) 1 KMK020107 鼻唇溝(ほうれい線) 1 KMK020108 口角 1 KMK020109 上唇 1 KMK020110 唇の山 1 KMK020111 下唇 1 KMK020112 顎 1 KMK020113 眉弓(眉弓骨) 1 KMK020114 目のくり(アイホール) 1 KMK020115 上瞼 1 KMK020116 上まつげ 1 KMK020117 目の際 1 KMK020118 目頭 1 KMK020119 目尻 1 KMK020120 下まつげ 1 37 ユニット ID ユニット 細目 ID 細目 の手順 KMK0400 スキンケア 1 KMK020201 顔の横幅の標準 1 KMK020202 顔の長さの標準 1 KMK020203 眉の位置の標準 1 KMK020204 唇の位置の標準 1 KMK0301 メイクアップの手順 KMK030101 スキンケアの働き 1 とその要素 KMK030102 スキンケアの要素 1 KMK030103 ベースメイクアップの働き 1 KMK030104 ベースメイクアップの要素 1 KMK030105 目元メイクの働き 1 KMK030106 目元メイクの要素 1 KMK030107 口元メイクの働き 1 KMK030108 口元メイクの要素 1 KMK030109 メイクアップの仕上げの働き 1 KMK030110 メイクアップの仕上げの要素 1 KMK040101 クレンジングの機能 1 KMK040102 クレンジングの種類 1 KMK040103 ポイント用クレンジングの種類 1 KMK040104 ふき取り化粧水の機能 1 KMK040105 ふき取り化粧水の種類 1 KMK040106 ソープクレンジングの機能 1 KMK040107 ソープクレンジングの種類 1 KMK040201 表皮の構成要素 1 KMK040202 真皮の構成要素 1 KMK040203 皮下組織の構成要素 1 KMK050101 メイクアップベースの機能 1 KMK050102 メイクアップベースの位置づけ 1 KMK050103 メイクアップベースの種類 1 KMK050104 メイクアップベースの形状 1 KMK050105 メイクアップベースのその他の機能 1 KMK0502 コンシーラーなど KMK050201 コンシーラーの機能 1 KMK0503 コントロールカラー KMK050301 コントロールカラーの機能 1 KMK050302 グリーン系を顔全体に使用する場合 1 KMK050303 グリーン系を部分的に使用する場合 1 KMK0401 スキンケアの基本知 識 KMK0402 皮膚の内部の知識 KMK0500 ベースメイク レベル 下瞼 ョン メイクアップ 学習項目 KMK020121 KMK0202 フェースプロポーシ KMK0300 学習項目 ID KMK0501 メイクアップベース アップ 38 ユニット ID ユニット 細目 ID 細目 学習項目 ID 学習項目 レベル KMK050304 オレンジ系(ピーチ・コーラルを含む) 1 を顔全体に使用する場合 KMK050305 オレンジ系(ピーチ・コーラルを含む) 1 を部分的に使用する場合 KMK0504 ファンデーション KMK050306 イエロー系を顔全体に使用する場合 1 KMK050307 イエロー系を部分的に使用する場合 1 KMK050308 ピンク系を顔全体に使用する場合 1 KMK050309 パープル系を顔全体に使用する場合 1 KMK050310 コントロールカラー使用上の注意 1 KMK050311 キメ・毛穴補正料の機能 1 KMK050401 ファンデーションで多く使用される種 1 類 KMK050402 パウダー(パウダリー)ファンデーシ 1 ョンの特徴 KMK050403 パウダー(パウダリー)ファンデーシ 1 ョンの使い方 KMK050404 リキッド(リクイド)ファンデーショ 1 ン(乳化タイプ)の特徴 KMK050405 リキッド(リクイド)ファンデーショ 1 ン(乳化タイプ)の使い方 KMK050406 クリームファンデーション(乳化タイ 1 プ)の特徴 KMK050407 クリームファンデーション(乳化タイ 1 プ)の使い方 KMK050408 スティックファンデーション(油性タ 1 イプ)の特徴 KMK050409 スティックファンデーション(油性タ 1 イプ)の使い方 KMK050410 ローションファンデーション(水性タ 1 イプ)の特徴 KMK050411 ローションファンデーション(水性タ 1 イプ)の使い方 KMK050412 ケーキファンデーションの特徴 1 KMK050413 ケーキファンデーションの使い方 1 39 ユニット ID ユニット 細目 ID 細目 KMK0505 ファンデーションの 色 KMK0506 フェースパウダーの 学習項目 ID その他のタイプ 1 KMK050501 ファンデーションの色調 1 KMK050502 オークル系のイメージ 1 KMK050503 ピンク系のイメージ 1 KMK050504 イエロー系のイメージ 1 KMK050601 顔全体に対するファンデーションの基 1 礎技術 KMK050602 上瞼 1 KMK050603 下瞼 1 KMK050604 鼻 1 KMK050605 口 1 KMK051101 肌の質感の分類 2 KMK051102 ツヤ肌の特性 2 KMK051103 マット肌の特性 2 KMK051104 ツヤ肌のイメージ(むき卵のような肌) 2 KMK051105 マット肌のイメージ(桃のような肌) 2 KMK051106 ツヤ肌のテクニック(ポイント) 2 KMK051107 マット肌のテクニック(ポイント) 2 KMK051108 ハーフマットな肌 2 KMK051201 カバーメイク 2 KMK051202 補整色 2 KMK051203 ファンデーションのタイプ 2 KMK051204 テクニック+補整料 2 KMK051205 その他の肌悩み 2 KMK060101 アイシャドウの機能 1 と各種タイプ、基本的 KMK060102 パウダータイプ 1 なデザイン KMK060103 ペンシルタイプ 1 KMK060104 クリームタイプ 1 KMK060105 リキッドタイプ 1 KMK0602 アイラインの機能と KMK060201 アイラインの機能 1 各種タイプ KMK060202 ペンシルタイプ 1 KMK060203 筆ペンタイプ 1 KMK060204 リキッド、ケーキタイプ 1 KMK060205 ジェルタイプ 1 KMK0511 いろいろな肌の質感 KMK0512 修整メイクアップの いろいろ 目元 レベル KMK050414 種類 KMK0600 学習項目 KMK0601 アイシャドウの機能 40 ユニット ID ユニット 細目 ID 細目 KMK0603 マスカラの機能と各 種タイプ KMK0700 眉 KMK0701 アイブロウ KMK0702 眉の位置 学習項目 ID 学習項目 レベル KMK060301 マスカラの機能 1 KMK060302 ナチュラルタイプ 1 KMK060303 ロングタイプ 1 KMK060304 ボリュームタイプ 1 KMK060305 カールタイプ 1 KMK060306 ウォータープルーフタイプ 1 KMK060307 マスカラ下地 1 KMK060308 マスカラコート 1 KMK070101 ペンシルタイプの機能 1 KMK070102 パウダー(ケーキ)タイプの機能 1 KMK070103 筆ペンタイプの機能 1 KMK070104 眉用マスカラの機能 1 KMK070201 標準的な位置 1 KMK070202 細い顔の場合・目と目が接近しすぎて 1 いる場合 KMK070203 太めの顔の場合・目と目が離れすぎて 1 いる場合 KMK0703 眉の形とイメージ KMK0800 唇 KMK070301 ストレート眉のイメージ 1 KMK070302 アーチ眉のイメージ 1 KMK070303 角眉のイメージ 1 KMK070304 上がり眉のイメージ 1 KMK070305 水平眉のイメージ 1 KMK070306 下がり眉のイメージ 1 KMK0711 眉の毛流 KMK071101 眉の毛流の特徴 2 KMK0712 眉の色 KMK071201 黒を使う場合 2 KMK071202 グレーを使う場合 2 KMK071203 こげ茶を使う場合 2 KMK071204 緑みのブラウンを使う場合 2 KMK071205 赤みのブラウンを使う場合 2 KMK071206 黄みの淡いブラウンを使う場合 2 KMK071207 ブラウンを使う場合 2 KMK071208 眉に色をつける一例 2 KMK080101 口紅(リップスティック)とその機能 1 KMK080102 口紅(クリームタイプ、液状タイプ) 1 KMK0801 唇の化粧道具 41 ユニット ID ユニット 細目 ID 細目 学習項目 ID 学習項目 レベル リップペンシル(リップライナー・ル 1 とその機能 KMK080103 ージュライナー)とその機能 KMK0802 唇の形のいろいろ KMK0900 仕上げ KMK0901 チーク KMK080104 リップグロスとその機能 1 KMK080201 アウトカーブとその印象 1 KMK080202 インカーブとその印象 1 KMK080203 ストレートとその印象 1 KMK080204 S 字カーブとその印象 1 KMK080205 舟底型とその印象 1 KMK090101 チークの機能 1 KMK090102 パウダータイプ 1 KMK090103 リキッドタイプ 1 KMK090104 クリーム、スティックタイプ 1 KMK090105 チークの一般的な色 1 ハイライトの機能 1 KMK090202 シャドウの機能 1 KMK100101 考え方 1 KMK100102 アイシャドウ 1 KMK100103 眉 1 KMK100104 ヒゲ 1 KMK100105 頬 1 KMK100106 肌 1 KMK100107 ツヤ 1 KMK110101 基本的なイメージ 1 KMK110102 結婚披露宴・結納・成人式・卒業式な 1 KMK0902 ハイライト・シャドウ KMK090201 KMK1000 男性のメイク アップ KMK1100 和装メイクア ップ KMK1001 男性メイクアップの 基本 KMK1101 目的別の着物とメイ クアップイメージ ど KMK110103 結婚式・会合など 1 KMK110104 お茶会・会合・パーティなど 1 KMK110105 ショッピング・デート(おしゃれ着) 1 など KMK1102 和装メイクアップの 技術的ポイント KMK110201 整肌 1 KMK110202 コントロールカラー 1 KMK110203 ファンデーション 1 KMK110204 フェースパウダー 1 42 ユニット ID KMK1200 ユニット ステージメイ クアップ 細目 ID 細目 学習項目 ID 学習項目 レベル KMK110205 チーク 1 KMK110206 アイメイクアップ 1 KMK110207 アイブロウ 1 KMK110208 リップ 1 KMK110209 首・襟足 1 KMK1201 ステージメイクアッ KMK120101 人物像を把握する 1 プの考え方 KMK120102 時代考証をふまえる 1 KMK120103 ファンデーションの重要性(油性ファ 1 ンデーション) KMK1300 色彩について KMK1301 色彩の基礎知識 KMK1302 色相と色相が持つ表 情 KMK1303 配色 KMK120104 その他 1 KMK130101 無彩色 1 KMK130102 有彩色 1 KMK130103 色の三属性 1 KMK130104 色の三原色 1 KMK130105 色の作成 1 KMK130201 色相の意味 1 KMK130202 赤 1 KMK130203 橙 1 KMK130204 黄橙 1 KMK130205 黄 1 KMK130206 黄緑 1 KMK130207 緑 1 KMK130208 青緑 1 KMK130209 緑青 1 KMK130210 青 1 KMK130211 青紫 1 KMK130212 紫 1 KMK130213 赤紫 1 KMK130214 補色 1 KMK130215 色相対比 1 KMK130216 明度対比 1 KMK130217 彩度対比 1 KMK130301 コントラスト配色 1 KMK130302 コンコード配色 1 43 ユニット ID ユニット 細目 ID 細目 KMK1304 トーン別色相環 KMK1311 色相対比の効果を考 学習項目 ID 学習項目 レベル KMK130401 ペール 1 KMK130402 ライトグレイッシュ 1 KMK130403 グレイッシュ 1 KMK130404 ダークグレイッシュ 1 KMK130405 ライト 1 KMK130406 ソフト 1 KMK130407 ダル 1 KMK130408 ダーク 1 KMK130409 ブライト 1 KMK130410 ストロング 1 KMK130411 ディープ 1 KMK130412 ビビッド 1 KMK131101 2 互いに鮮やかに見える例 えたメイクアップ KMK1312 明度対比の効果を考 KMK131201 2 一方が暗く他方が明るく見える例 えたメイクアップ KMK1313 対比効果で注意する 点 KMK1314 コスチューム&照明 KMK131301 目が充血している場合 2 KMK131302 真紅の口紅をつける場合 2 KMK131303 ローズの口紅をつける場合 2 KMK131401 コスチュームや背景の色調を考慮した 2 とメイクアップ メイクアップ KMK131402 コスチュームの色や肌の色による変化 2 の注意例 KMK1321 色の名前 KMK131403 灯りによる変化の注意例 2 KMK132101 茜色(アカネイロ) 3 KMK132102 小豆色(アズキイロ) 3 KMK132103 臙脂(エンジ) 3 KMK132104 柿色(カキイロ) 3 KMK132105 鮭色(サケイロ) 3 KMK132106 桜色(サクライロ) 3 KMK132107 珊瑚色(サンゴイロ) 3 KMK132108 朱色(シュイロ) 3 KMK132109 真紅(シンク) 3 KMK132110 スカーレット(スカーレット) 3 44 ユニット ID ユニット 細目 ID 細目 学習項目 ID 学習項目 レベル KMK132111 橙色(ダイダイイロ) 3 KMK132112 ピーチ(ピーチ) 3 KMK132113 緋色(ヒイロ) 3 KMK132114 ピンク(ピンク) 3 KMK132115 紅色(ベニイロ) 3 KMK132116 弁柄色(ベンガライロ) 3 KMK132117 牡丹色(ボタンイロ) 3 KMK132118 マゼンタ(マゼンタ) 3 KMK132119 蜜柑色(ミカンイロ) 3 KMK132120 桃色(モモイロ) 3 KMK132121 煉瓦色(レンガイロ) 3 KMK132122 ローズピンク(ローズピンク) 3 KMK132123 藍色(アイイロ) 3 KMK132124 インディゴ(インディゴ) 3 KMK132125 群青色(グンジョウイロ) 3 KMK132126 コバルトブルー(コバルトブルー) 3 KMK132127 紺(コン) 3 KMK132128 シアン(シアン) 3 KMK132129 空色(ソライロ) 3 KMK132130 セルリアンブルー(セルリアンブルー) 3 KMK132131 ターコイズブルー(ターコイズブルー) 3 KMK132132 ネイビーブルー(ネイビーブルー) 3 KMK132133 水色(ミズイロ) 3 KMK132134 瑠璃色(ルリイロ) 3 KMK132135 江戸紫(エドムラサキ) 3 KMK132136 菫色(スミレイロ) 3 KMK132137 藤色(フジイロ) 3 KMK132138 ボルドー(ボルドー) 3 KMK132139 紫(ムラサキ) 3 KMK132140 モーブ(モーブ) 3 KMK132141 ライラック(ライラック) 3 KMK132142 ラベンダー(ラベンダー) 3 KMK132143 ワインレッド(ワインレッド) 3 KMK132144 青緑(アオミドリ) 3 45 ユニット ID ユニット 細目 ID 細目 学習項目 ID 学習項目 レベル KMK132145 エメラルドグリーン(エメラルドグリ 3 ーン) KMK1400 イメージメイ クアップ KMK1411 イメージのとらえ方 KMK132146 オリーブ(オリーブ) 3 KMK132147 草色(クサイロ) 3 KMK132148 苔色(コケイロ) 3 KMK132149 コバルトグリーン(コバルトグリーン) 3 KMK132150 ビリジアン(ビリジアン) 3 KMK132151 深緑(フカミドリ) 3 KMK132152 緑色(ミドリイロ) 3 KMK132153 萌木(モエギ) 3 KMK132154 若草色(ワカクサイロ) 3 KMK132155 黄土色(オウドイロ) 3 KMK132156 芥子色(カラシイロ) 3 KMK132157 山吹色(ヤマブキイロ) 3 KMK132158 レモン色(レモンイロ) 3 KMK132159 アンバー(アンバー) 3 KMK132160 葡萄茶(エビチャ) 3 KMK132161 褐色(カッショク) 3 KMK132162 栗色(クリイロ) 3 KMK132163 焦茶(コゲチャ) 3 KMK132164 セピア(セピア) 3 KMK132165 チョコレート(チョコレート) 3 KMK132166 ベージュ(ベージュ) 3 KMK132167 マルーン(マルーン) 3 KMK132168 駱駝色(ラクダイロ) 3 KMK132169 生成(キナリ) 3 KMK132170 銀鼠(ギンネズ) 3 KMK132171 漆黒(シッコク) 3 KMK132172 鉛色(ナマリイロ) 3 KMK132173 灰色(ハイイロ) 3 KMK132174 金色(キンイロ) 3 KMK132175 銀色(ギンイロ) 3 KMK141101 女性(男性)というイメージ 2 KMK141102 ソフト(ハード)というイメージ 1 2 46 ユニット ID ユニット 細目 ID 細目 KMK1412 配置の効果 KMK1413 好感が持たれる顔の 条件要素 KMK1414 テーマ KMK1500 ブライダルメ イクアップ KMK1511 洋装の場合のポイン ト KMK1512 洋装の場合の留意点 学習項目 ID 学習項目 レベル KMK141103 ソフト(ハード)というイメージ 2 2 KMK141104 硬い(軟らかい)というイメージ 2 KMK141201 顔の各部の配置から受ける印象 2 KMK141202 顔の輪郭や眉の形と顔の印象の関係 2 KMK141301 肌の明るさ 2 KMK141302 肌の色 2 KMK141303 肌の質感 2 KMK141304 眉の印象 2 KMK141305 眉の太さ 2 KMK141306 眉の形 2 KMK141307 眉の方向性 2 KMK141308 目の形 2 KMK141309 アイシャドウの明るさ 2 KMK141310 アイシャドウの色 2 KMK141311 アイライン 2 KMK141312 マスカラ 2 KMK141313 マスカラの量 2 KMK141314 リップの色 2 KMK141315 リップの形 2 KMK141316 チークの色 2 KMK141317 チークの濃さと入れ方 2 KMK141318 立体感(骨格) 2 KMK141319 配置 2 KMK141401 ナチュラル 2 KMK141402 エレガント 2 KMK151101 整肌&ネイル 2 KMK151102 ファンデーション・パウダー 2 KMK151103 チーク・ポイントメーク 2 KMK151104 デコルテライン 2 KMK151201 明るい肌作り 2 KMK151202 写真うつりのよいメイクアップ 2 KMK151203 くずれにくい化粧 2 KMK151204 首・胸元・背・手・爪のメイクアップ 2 &ムダ毛処理 47 ユニット ID ユニット 細目 ID 細目 KMK1513 和装の場合のポイン ト 学習項目 ID 学習項目 レベル KMK151205 手のメイクアップテクニック 2 KMK151301 洋装の場合との相違点 2 KMK151302 整肌&ネイル 2 KMK151303 ファンデーション・パウダー・チーク 2 (手順) KMK151304 ポイントメイクアップ 2 KMK151305 手 2 KMK151306 留意点 2 KMK151307 水白粉(ローションタイプのファンデ 2 ーション) KMK1600 皮膚のメカニ KMK1611 皮膚の構造と働き ズム KMK1612 皮膚の内部 KMK1613 皮膚の働き KMK1614 皮脂膜 KMK1615 表皮のターンオーバ ー KMK1700 メイクアップ 理論 KMK1721 顔の長さ・短さ KMK151308 水白粉の作り方 2 KMK161101 皮溝 2 KMK161102 皮丘 2 KMK161103 汗孔 2 KMK161104 毛孔 2 KMK161201 表皮 2 KMK161202 真皮 2 KMK161203 皮下組織 2 KMK161301 皮脂膜 2 KMK161302 角質層バリヤ 2 KMK161303 表皮のターンオーバー 2 KMK161304 メラノサイト 2 KMK161305 毛細血管 2 KMK161306 繊維芽細胞 2 KMK161401 皮脂膜の役割 2 KMK161402 皮質分泌コントロール 2 KMK161403 皮脂膜の性質 2 KMK161404 大切なこと 2 KMK161501 表皮のターンオーバーの役割 2 KMK161502 ターンオーバーの速度の変化 2 KMK161503 表皮のターンオーバーが早まる場合 2 KMK161504 表皮のターンオーバーが遅れる場合 2 KMK172101 左右対称の顔 3 KMK172102 眉を上げる 3 48 ユニット ID ユニット 細目 ID 細目 KMK1722 縦・横の効果 学習項目 ID レベル KMK172103 目を上げる 3 KMK172104 口を下げる 3 KMK172105 短く見せる 3 KMK172106 縦の線と横の線 3 KMK172201 顔立ちを変化させる 3 KMK172202 長い顔の特徴 3 KMK172203 長い顔の修整テクニック 3 KMK172204 短い顔の特徴 3 KMK172205 短い顔の修整テクニック 3 フェースラインのとらえ方 3 KMK1723 2 つのフェースライン KMK172301 KMK1724 配置による効果(小 学習項目 KMK172401 3 卵形や逆三角形になるようなデザイン 顔) KMK1725 表情の表現 KMK1800 加齢とメイク アップ KMK1821 年齢を重ねるという こと KMK1822 肌色の変化 KMK172501 表現要素 3 KMK172502 代表的な表情 3 KMK172503 「笑い」の基本原則 3 KMK172504 「笑い」の特徴ポイント 3 KMK172505 「怒り」の基本原則 3 KMK172506 「怒り」の特徴ポイント 3 KMK172507 「悲しみ」の基本原則 3 KMK172508 「悲しみ」の特徴ポイント 3 KMK182101 40 代(徐々に複雑な顔になっていく) 3 KMK182102 50 代(だから…) 3 KMK182103 60 代(もしかしたら) 3 KMK182104 70 代 3 KMK182105 80 代 3 KMK182201 血色がよくなくなる 3 KMK182202 透明感がなくなる、顔色が悪くなる、 3 くすみ、黄ぐすみ KMK1823 ポイントの形状変化 KMK182301 すべて下降(眉、目、口、頬) 3 KMK1824 たるみの発生 KMK182401 目の下、鼻唇溝 3 KMK1825 スキントラブル KMK182501 シミ 3 KMK182502 クマ 3 KMK182503 小じわ 3 KMK182504 乾燥 3 49 ユニット ID ユニット 細目 ID 細目 カウンセリン 学習項目 レベル KMK182505 大ジワ 3 KMK182506 まつ毛の減少 3 KMK182601 眉毛の減少、長い眉毛発生 3 KMK182602 頭髪の減少、髪が細く 3 KMK182603 フェースラインの後退 3 KMK182604 白髪 3 KMK1827 唇の形・色 KMK182701 上唇が薄くなる 3 KMK1828 骨格の変化 KMK182801 こめかみ、頬の下のくぼみ 3 KMK182802 頭骨、顎骨の縮小 3 KMK1829 歯の変化 KMK182901 脱落 3 KMK1830 目の変化 KMK183001 色のにごり 3 KMK1921 観察の基本 KMK192101 外面 3 KMK192102 内面 3 KMK1922 基本的な流れ(事例) KMK192291 観察 3 KMK192292 判断 3 KMK192293 好みのメイクアップ傾向を聞く 3 KMK192294 返答からキーワードを抽出 3 KMK192295 メイクアップ 3 KMK192301 全体をほめる 3 KMK192302 部分をほめる 3 KMK192303 細部をほめる 3 KMK192304 その他 3 KMK192401 お客様の持っている色が適切でない場 3 KMK1826 毛の変化 KMK1900 学習項目 ID グ KMK1923 ほめる KMK1924 販売現場における色 の選定・勧め方 合 KMK192402 お客様の持っている色が適切な場合 3 KMK192403 好みを取り入れながら他の色をプラス 3 する場合 KMK1925 メイクアップとスキ KMK192404 具体的にイメージしやすい色名を使う 3 KMK192501 メイクアップとスキンケアを結びつけ 3 ンケアの連動 KMK2000 ボディメイク アップ たカウンセリングと技術指導 KMK1926 カルテ作り KMK192601 カルテの項目 3 KMK2021 トラブルを目立たな KMK202101 トラブルを目立たなくするメイクアッ 3 くするメイクアップ プシーンとポイント KMK202102 50 トラブルごとのファンデーションの色 3 ユニット ID ユニット 細目 ID 細目 学習項目 ID 学習項目 レベル 味 KMK2022 日焼け肌に見せるメ KMK202201 3 肌の色を濃く、褐色にメイクアップ イクアップ KMK2023 装飾的なメイクアッ プ KMK2024 ボディメイクアップ の注意点 KMK2100 デモンストレ ーション KMK2121 デモンストレーショ ンの実際 KMK202301 バレー・ミュージカル・オペラなど 3 KMK202302 舞踏 3 KMK202303 ペインティング 3 KMK202304 民族衣装 3 KMK202401 汗をおさえる 3 KMK202402 形をくっきりさせたい場合 3 KMK202403 その他の注意点 3 KMK212101 準備 3 KMK212102 照明 3 KMK212103 アーティストの立ち位置 3 KMK212104 モデルの向き 3 KMK212105 メイクアップの手順 3 KMK212106 アーティストの姿勢 3 KMK212107 モデルの誘導 3 KMK212108 展示 3 KMK212109 メイクアップ効果 3 KMK212110 メイクアップの解説 3 51 1.5 講座・科目 「講座・科目」は、「学習ユニット」を学修ニーズに合わせて組み合わせ、一定 の学修単位としたものである。本年度は、「スキル・知識体系」と「学習ユニット」 の見直しに伴い、学修ニーズに合わせた「講座・科目」の枠組みについて検討した。 ただし、25 年度事業において構築した「モデルカリキュラム」との整合性に配慮 したので、まず、そのカリキュラムについて概観しておきたい。 1.5.1 モデルカリキュラム 25 年度事業では、抽象的なレベルでモデルカリキュラムを構築した。その構築 は、本事業にとって最も身近なハリウッドビューティ専門学校・ハリウッド大学院 大学の既存カリキュラム要素、既存の各種資格受験対策講座などを「講座・科目」 と見なし、学習の動機として、キャリアゲット(美容師になるなど)、キャリアア ップ(美容師がスキルアップするなど)、キャリアチェンジ(他の職種から美容人 材を目指すなど)という 3 つの観点を設定し、モデルカリキュラムの全体像を描く ことを試みたものであった。 その結果は次ページの図のようなものであり、そこでは、「(専門学校生・大学 院生にとっての)キャリアゲット」、「(美容師にとっての)キャリアアップ(キ ャリアリフレッシュ)」、「(美容師以外にとっての)キャリアチェンジ」という 目標にあわせたカリキュラムが展開されていた。 52 図 6 モデルカリキュラムのイメージ 53 (専門学校生、大学院生にとっての)キャリアゲット 3 つの段階が考えられる。 ・第 1 段階 美容師免許を取得するまで 我が国において美容師資格は「免許」、すなわち、業務独占資格である。他人の 髪の毛に対して施術を行うには「免許」が必要、言い換えれば、「免許」がなけれ ば美容師の仕事はできない。美容専門学校のように美容師養成機関のカリキュラム は、厚生労働省の厳しい規制があり、この第 1 段階のカリキュラムの多くはこの規 制に基づいて構築されることになる。 ・第 2 段階 美容師がスキル領域を広げる 美容師免許を獲得するための主学習領域は「ヘア」である。免許を持っているこ とは、実務スキルとしての必要水準をクリアしていることの証明であり、実務とし ての必要水準を満たすためには、 「ヘア」領域でも高度な内容の学習が必要である。 また、「エステ」「ネイル」など他の専門領域のスキルを高めることや、「レセプ ション」「サロンマネジメント」など専門技術以外の領域に関する学習も必要であ る。これら実務に就くのに必要な学習を進めることが第 2 段階である。 ・第 3 段階 ビューティビジネスを実践できる 美容市場、美容関連市場を開拓し、市場のニーズに適合した美容サービスを実践 するには、マーケティング、会計学、経営戦略といった知識も身につけ、ビューテ ィビジネスを実践的に展開できる能力が必要である。このように、技術のスペシャ リストではなく、マネジメント系の人材を指向するのもキャリアゲットの一側面と して考えられる。 (美容師にとっての)キャリアアップ(キャリアリフレッシュ) 前項の第 2 段階、第 3 段階が相当するが、一つ忘れてはならないのが、結婚や出 産に伴って一時的に美容師の仕事から離れた者の復職という段階である。美容の技 術も日進月歩であり、1~2 年現場から離れれば、たとえ復職したとしても、元の 技術水準に戻るのに相応の時間がかかる。まして、他の理由もあって 4~5 年の空 白期間ができてしまうと、免許は持っているものの一から技術を磨き直さなければ ならないことも考えられる。そこで求められるのは、常に「最新の」技術を習得で きる学習ユニット、3 級・2 級・1 級と段階的に知識・技術を獲得できる各種資格 取得のための学習ユニットである。後者については、我が国の場合、美容業界の共 益団体が、美容師のために段階的に「メイク」「ネイル」「エステ」のスキル・知 識を認定する資格制度を実施しており、たとえばこのような学習機会を利用するこ とが可能である。 (美容師以外にとっての)キャリアチェンジ 54 これは、美容師の免許を持っていない(別のキャリアを持っている)者が、美容 人材としてのキャリアにチェンジしようとする段階である。我が国の場合、 「ヘア」 は免許がないと施術できないので、 「ヘア」を指向する場合は、美容師としての「キ ャリアゲット」に進むしかないが、「メイク」「ネイル」「エステ」「まつげエク ステ」などの領域は、美容師免許の有無と関係なく学習を進めることが可能な資格 制度あるいはその制度の上に成り立つ各種の講座を通じて学習が可能である。 1.5.2 モデルカリキュラムの要素例 25 年度事業において、メイクアップに関する主要な検定では、3 段階のレベルを 設定し(3 級、2 級、1 級)、その対策講座の実施を通じて、メイクアップに関す る技術の向上に貢献している例を取り上げた。 3 級[60h] 2 級[120h] 1 級[180h] メイクアップベーシック A 30h 和装メイク メイクアップベーシック B メイクアップ応用 60h 60h 10h ステージメイク 20h (注意)数字は学習時間。[ 図 7 ]内の数字は累積学習時間。 25 年度事業において想定したメイクアップの講座展開例 本年度事業では、見直した「スキル・知識体系」及び「学習ユニット」をもとに、 メイクアップの主要な検定試験内容と照らし合わせた結果、次のページからの表に 示す「講座」の体系を構築した。講座は、大きく分けて、「レベル 1 講座」「レベ ル 2 講座」「レベル 3 講座」となっており、それぞれの学習時間は、45 時間、45 時間、90 時間である。このような総時間とし、かつ、1 つの学習単元を 3 時間とし たのは、専門学校の専門課程への導入や、社会人向けの課外講座としての開講など、 運用面に配慮した結果である。表では、「細目」を最下位として表示しているが、 前節で掲示した「学習ユニット」と組み合わせて拡張すれば、この 1 表で、実質的 なシラバスに相当するものとして取扱いが可能である。 55 ■ メイク・講座 講座 ID MK001 講座 レベル レベル 1 講座 1 学習単元 ID MK00101 MK00102 MK00103 学習単元 学習内容概要 学習方法 ガイダンス(メイクをす メイクアップアーティストとして 講義、デモ、実習 る前に)、顔の名称、フ の心構え、接客マナー、メイク小 KMK0102 身だしなみ ェースプロポーション 道具、顔の名称、フェースプロポ KMK0103 小道具の種類と機能、配置 ーション KMK0201 顔の各部の名称と位置 KMK0202 フェースプロポーション ベースメイクアップ(1) ベースメイクアップ(2) スキンケア、メイクアップベース、 講義、デモ、実習 学習時間 細目 ID 3 KMK0101 細目 心構え 3 SMK0101 洗顔 コントロールカラー、ファンデー SMK0102 保湿 ションの種類、ファンデーション SMK0103 その他スキンケア テクニック SMK0201 コントロールカラーテクニック SMK0202 ファンデーションテクニック KMK0301 メイクアップの手順とその要素 KMK0401 スキンケアの基本知識 KMK0402 皮膚の内部の知識 KMK0501 メイクアップベース KMK0502 コンシーラーなど KMK0503 コントロールカラー KMK0504 ファンデーション リキッドファンデーションテクニ 講義、デモ、実習 3 SMK0202 ファンデーションテクニック ック、ファンデーションの色、フ KMK0504 ファンデーション ェースパウダー KMK0505 ファンデーションの色 56 講座 ID 講座 レベル 学習単元 ID MK00104 学習単元 目元、眉 学習内容概要 学習方法 アイシャドウ、アイライン、マス 講義、デモ、実習 学習時間 リップ、仕上げ 口紅の種類、リップテクニック、 講義、デモ、実習 フェースパウダーの種類 3 SMK0301 アイシャドウテクニック SMK0302 アイラインテクニック SMK0303 マスカラテクニック SMK0304 アイラッシュテクニック SMK0401 アイブロウテクニック KMK0601 アイシャドウの機能と各種タイプ、基本的なデザイン KMK0602 アイラインの機能と各種タイプ KMK0603 マスカラの機能と各種タイプ KMK0701 アイブロウ KMK0702 眉の位置 KMK0703 眉の形とイメージ 3 SMK0501 チーク、ハイライト、シャドウ MK00106 フルメイク(1) ベースから仕上げまで 実習 3 MK00107 フルメイク(2) 相モデル、40 分でフルメイク 実習 3 57 細目 KMK0506 カラ、アイブロウ、眉の位置 MK00105 細目 ID リップブラシテクニック SMK0601 チークテクニック SMK0602 ハイライト・シャドウテクニック KMK0801 唇の化粧道具 KMK0802 唇の形のいろいろ KMK0901 チーク KMK0902 ハイライト・シャドウ 講座 ID 講座 レベル 学習単元 ID 学習単元 学習内容概要 学習方法 学習時間 細目 ID 細目 MK00108 フルメイク(3) 相モデル、40 分でフルメイク 実習 3 MK00109 フルメイク(4) 相モデル、40 分でフルメイク 実習 3 MK00110 アセスメント テスト、実技試験 3 MK00111 男性メイク 男性らしく、自然な仕上がりに 講義、デモ、実習 3 KMK1001 男性メイクアップの基本 MK00112 和装メイク(1) 着物に似合うメイクアップ、振袖、 講義、デモ、実習 3 KMK1101 目的別の着物とメイクアップイメージ 3 KMK1102 和装メイクアップの技術的ポイント 講義、デモ、実習 3 KMK1201 ステージメイクアップの考え方 講義、デモ、実習 3 KMK1301 色彩の基礎知識 訪問着、付け下げ、小紋など MK00113 和装メイク(2) 着物に似合うメイクアップ、振袖、 講義、デモ、実習 訪問着、付け下げ、小紋など MK00114 ステージメイクアップ ステージメイクアップの基本、ベ ース、立体感、ポイントメイク MK00115 MK002 レベル 2 講座 2 MK00201 色彩 基礎知識、色相、配色など ガイダンス、イメージの イメージのとらえ方、イメージ創 とらえ方について りについて 色相と色相が持つ表情 KMK1303 配色 KMK1304 トーン別色相環 講義、デモ、実習 3 講義、デモ、実習 3 講義、デモ、実習 3 SMK0211 スキントラブルテクニック 3 SMK0211 スキントラブルテクニック MK00202 レベル 1 の復習 MK00203 ベースメイクアップ・ス 肌の質感、ベースメイクの化粧品 キントラブルテクニック について、スキントラブル隠し、 (1) シミ、ニキビ、くすみなど ベースメイクアップ・ス 修整メイク、スキントラブル隠し、 講義、デモ、実習 キントラブルテクニック 髭、刺青 MK00204 KMK1302 KMK0511 58 いろいろな肌の質感 講座 ID 講座 レベル 学習単元 ID 学習単元 学習内容概要 学習方法 (2) MK00205 MK00206 目元 眉 MK00208 口元 顔の特徴のとらえ方 アイメイクデモ、アイシャドウデ 講義、デモ、実習 仕上げ 色彩 修整メイクアップのいろいろ さまざまな目元とアイメイクアップテクニック SMK0312 アイシャドウデザイン げの効果 SMK0313 つけまつ毛のつけ方応用テクニック SMK0314 アイラッシュカット応用テクニック SMK0315 描きまつ毛テクニック SMK0316 その他目元テクニック 眉、毛流、形、位置、色、トリミ 講義、デモ、実習 リップテクニック、リップ修整 講義、デモ、実習 顔の配置、8 つの顔、配置、顔の特 講義、デモ、実習 チークテクニック、シャドウ・ハ 講義、デモ、実習 イライトテクニック MK00210 3 SMK0311 細目 ザイン、アイラッシュ、つけまつ 徴を捉える MK00209 細目 ID KMK0512 ング MK00207 学習時間 色相対比・照度対比の効果、コス 59 講義、デモ、実習 3 SMK0411 アイブロウ応用テクニック SMK0412 眉のトリミング KMK0711 眉の毛流 KMK0712 眉の色 3 SMK0511 リップペンシルテクニック SMK0512 リップの修整 SMK0513 唇の大きさを変化させるテクニック 3 KMK1411 イメージのとらえ方 KMK1412 配置の効果 KMK1413 好感が持たれる顔の条件要素 KMK1414 テーマ 3 SMK0611 チーク応用テクニック SMK0612 ハイライト・シャドウ応用テクニック 3 KMK1311 色相対比の効果を考えたメイクアップ 講座 ID 講座 レベル 学習単元 ID 学習単元 学習内容概要 チューム MK00211 ブライダル(1) 学習方法 学習時間 照明とメイクの関係 ブライダル 洋装 講義、デモ、実習 細目 ID KMK1312 明度対比の効果を考えたメイクアップ KMK1313 対比効果で注意する点 KMK1314 コスチューム&照明とメイクアップ 3 KMK1511 KMK1512 MK00212 ブライダル(2) MK00213 皮膚のメカニズム(1) MK00214 ブライダル 和装 皮膚のメカニズム(2) MK003 レベル 3 講座 3 アセスメント MK00301 ガイダンス MK00302 レベル 2 の復習 MK00303 メイクアップ理論とイメ 長い顔・短い顔、細い顔・広い顔 和装の場合のポイント 講義、デモ、実習 3 KMK1611 皮膚の構造と働き KMK1612 皮膚の内部 KMK1613 皮膚の働き 3 KMK1614 テスト、実技試験 3 講義、デモ、実習 3 講義、デモ、実習 3 講義、デモ、実習 3 SMK0721 ージメイクアップ(1) MK00304 メイクアップドール(1) MK00305 メイクアップ理論とイメ フェースライン、配置 ージメイクアップ(2) 皮脂膜 表皮のターンオーバー イメージ別メイクアップ SMK0722 シーン・TPO 別メイクアップ KMK1721 顔の長さ・短さ KMK1722 縦・横の効果 実習 3 講義、デモ、実習 3 SMK0721 SMK0722 60 洋装の場合の留意点 3 KMK1513 講義、デモ、実習 レベル 3 の全体像 洋装の場合のポイント 講義、デモ、実習 KMK1615 MK00215 細目 イメージ別メイクアップ シーン・TPO 別メイクアップ 講座 ID 講座 レベル 学習単元 ID 学習単元 MK00306 メイクアップドール(2) MK00307 メイクアップ理論とイメ 学習内容概要 学習方法 表情の表現 学習時間 メイクアップドール(3) MK00309 メイクアップ理論とイメ シーン別 2 つのフェースライン KMK1724 配置のよる効果(小顔) 実習 3 講義、デモ、実習 3 SMK0721 イメージ別メイクアップ メイクアップドール(4) MK00311 色彩 MK00312 メイクアップドール(5) MK00313 加齢とメイクアップ(1) MK00314 メイクアップドール(6) MK00315 加齢とメイクアップ(2) SMK0722 シーン・TPO 別メイクアップ KMK1725 表情の表現 実習 3 講義、デモ、実習 3 SMK0721 ージメイクアップ(4) MK00310 SMK0722 色の名前、色マップ 基本 身体の変化への対応 実習 3 講義、デモ、実習 3 KMK1321 実習 3 講義、デモ、実習 3 SMK0821 イメージ別メイクアップ シーン・TPO 別メイクアップ 色の名前 高齢者向けメイクアップテクニック KMK1821 年齢を重ねるということ KMK1822 肌色の変化 KMK1823 ポイントの形状変化 KMK1824 たるみの発生 KMK1825 スキントラブル 実習 3 講義、デモ、実習 3 SMK0821 KMK1826 61 細目 KMK1723 ージメイクアップ(3) MK00308 細目 ID 高齢者向けメイクアップテクニック 毛の変化 講座 ID 講座 レベル 学習単元 ID 学習単元 MK00316 メイクアップドール(7) MK00317 複合トラブル解決(1) MK00318 メイクアップドール(8) MK00319 複合トラブル解決(2) MK00320 メイクアップドール(9) MK00321 メディカルメイクアップ 学習内容概要 学習方法 首が黒い&太り気味など 目小さい&色白&ソバカスなど 褐色・青味・赤み・白みなどのト 学習時間 メイクアップドール(10) MK00323 特殊メイクアップ 古傷、切り傷、水ぶくれ、火傷な 細目 KMK1827 唇の形・色 KMK1828 骨格の変化 KMK1829 歯の変化 KMK1830 目の変化 実習 3 講義、デモ、実習 3 SMK0921 実習 3 講義、デモ、実習 3 SMK0921 実習 3 講義、デモ、実習 3 SMK1221 褐色のトラブル SMK1222 青味のトラブル SMK1223 赤みのトラブル SMK1224 白みのトラブル SMK1225 その他 ラブル解決 MK00322 細目 ID 実習 3 講義、デモ、実習 3 SMK1121 実習 3 講義、デモ、実習 3 KMK2021 複合トラブル解決テクニック 複合トラブル解決テクニック 特殊メイク どのカバー MK00324 メイクアップドール(11) MK00325 ボディメイクアップ(1) トラブルを目立たなくする、日焼 け肌に見せる MK00326 ボディメイクアップ(2) KMK2022 装飾的なメイクアップ、全般的な 62 講義、デモ、実習 3 KMK2023 トラブルを目立たなくするメイクアップ 日焼け肌に見せるメイクアップ 装飾的なメイクアップ 講座 ID 講座 レベル 学習単元 ID 学習単元 学習内容概要 学習方法 学習時間 注意点 MK00327 MK00328 カウンセリング(1) カウンセリング(2) MK00329 デモンストレーション MK00330 アセスメント 細目 ID KMK2024 観察テクニック 講義、デモ、実習 技術指導、販売現場、カルテ作り デモンストレーションの実際 63 講義、デモ、実習 3 SMK1021 細目 ボディメイクアップの注意点 観察テクニック SMK1022 細部の観察(どこに重点をおいているかを知る) SMK1023 細部の観察(特徴を知る) KMK1921 観察の基本 KMK1922 基本的な流れ(事例) 3 SMK1024 技術指導(レベルにあわせる) SMK1025 技術指導(テスティング&半顔メイク) SMK1026 技術指導(プロテクニックを見せて信頼を得る) KMK1923 ほめる KMK1924 販売現場における色の選定・勧め方 KMK1925 メイクアップとスキンケアの連動 KMK1926 カルテ作り 講義、デモ、実習 3 KMK2121 テスト、実技試験 3 デモンストレーションの実際 1.6 キャリアアセスメント キャリアアセスメントの考え方 キャリアはある一時点の静態的なものではなく、経験や技術、知識の積み重 ね・蓄積である。したがって、キャリアのレベルを短時間で評価(アセスメン ト)することは難しく、体系的に定義されたスキル・知識のアセスメントを地 道に繰り返し、記録し、分析するプロセスがアセスメントの仕組みに求められ る要件である。 いずれにしても、本事業では、構築したスキル体系・知識体系が存在し、そ の体系上で定義されたスキル・知識体系に対してどのようなアセスメントを行 い、その結果をどのように利用することが、有用なキャリアアセスメントにな るのかについて検討した。 1.6.1 アセスメントの方法 基本的な考え方 平成 27 年 2 月 28 日 平成 27 年 1 月 31 日 平成 26 年 12 月 31 日 平成 26 年 11 月 30 日 平成 26 年 10 月 31 日 主観評価 スキル 主観評価 (できる) (他者評価) 知識 客観評価 (わかる) (テスト) (自己評価) 図 8 キャリアアセスメントの基本的な考え方(イメージ) 図 8 はキャリアアセスメントの方法に関する基本的な考え方を表したもので ある。「キャリア」は、経験を積み重ねて形成されるものであるから、それ自 体時系列的な意味合いを持った抽象的なもので、とらえにくいものである。し かし、アセスメントはあるタイミングにおいて、その時点のスキルや知識を評 64 価するものである。したがって、キャリアアセスメントは、スキルや知識の評 価を繰り返す(積み重ねる)ことで可能になる。 このとき、ある時点におけるスキルや知識に対する「評価」は次の 2 つの観 点でとらえることができる。 主観評価か客観評価か 評価は、人が、その考え方に基づいて評価する「主観評価」と、テスト・試 験等の実施により、問題が解けたかどうかなどに基づいて評価する「客観評価」 に分けることができる。主観評価は、様々な視点をもとに人間が判断を下すも のであるから、総合的な評価ができる一方、評価者(アセッサー)によって評 価結果が異なる可能性がある。一方、客観評価は、ある知識を頭で理解してい るかどうかを試すなどの局面で一意的な評価を下せる一方、評価の単位領域は 小さくならざるを得ず、総合的な評価を下しにくい。しかし、知識体系のよう に明確な学習範囲が示されていて、そこから網羅的に問題を出題して理解度を 試すようなことができれば、知識(わかる)については、十分な信頼性を以て 客観評価を行うことが、理論的には可能である。したがって、「知識」につい ては、テスト等の実施を通じた評価を行うことが適切であることに異存はない はずである。 自己評価と他者評価 主観評価は、自分自身による自分自身に対する評価(自己評価)と、自分自 身ではない他者による自分自身に対する評価(他者評価)に分けられる。スキ ル(できる)の評価については、テスト等の実施による客観評価は難しく、勢 い主観評価にならざるを得ないが、このとき、自己評価に加えて他者評価を行 うことで、評価に関する信頼性を増すことができるのは言うまでもない。した がって、「スキル」については、他者による評価を実施することが必要である。 まとめると、自己評価は、自分のためであるから、「スキル」についても「知 識」についても、常に行うことは当然として、「スキル」は他者評価、「知識」 は客観評価を加えることによって、評価の信頼性を高める仕組みの構築が、キ ャリアアセスメントに欠かせないと結論づけることができる。 本年度事業では、完成度の高い「メイク」領域のフレームワークに合わせ、 「メイク・知識」のレベル 1 をアセスメントするための「テスト」を試作した。 それを次のページから紹介する。 65 ■メイク・知識・レベル 1 ID 問題 1 テスト(試作 50 問) 問題文 メイクアップアーティストとして 選択肢 ①右利き、左利きに関わらず、お客様から見て右側に立つ。 細目 ID KMK0102 細目 身だしなみ の心構えについて、正しいものを選 ②施術中、お客様に親近感を与えるため、なるべくお客様の近くに寄る。 択肢からひとつ選びなさい。 ③礼儀や言葉遣いよりも、正確な施術を心がける。 ④施術中、お客様の近くに寄りすぎないように注意する。 問題 2 次のイラストで示したメイクアッ ①アイシャドウをつける プ小道具の働きを選択肢からひと ②フェースパウダーをつける 類と機能、配 つ選びなさい。 ③ほほ紅をつける 置 KMK0103 小道具の種 ④まつ毛をカールさせる ⑤眉を描く ⑥目の際にラインを引く 問題 3 次のイラストで示したメイクアッ ①アイシャドウをつける プ小道具の働きを選択肢からひと ②フェースパウダーをつける 類と機能、配 つ選びなさい。 ③ほほ紅をつける 置 KMK0103 小道具の種 ④まつ毛をカールさせる ⑤眉を描く ⑥目の際にラインを引く 問題 4 次のイラストで示したメイクアッ ①アイシャドウをつける プ小道具の働きを選択肢からひと ②フェースパウダーをつける 類と機能、配 つ選びなさい。 ③ほほ紅をつける 置 KMK0103 小道具の種 ④まつ毛をカールさせる ⑤眉を描く ⑥目の際にラインを引く 問題 5 次のイラストで示したメイクアッ ①アイシャドウをつける プ小道具の働きを選択肢からひと ②フェースパウダーをつける 類と機能、配 つ選びなさい。 ③ほほ紅をつける 置 ④まつ毛をカールさせる ⑤眉を描く ⑥目の際にラインを引く 66 KMK0103 小道具の種 ID 問題 6 問題文 選択肢 顔の各部の名称について、当ては ① まる番号を図より選びなさい。 ② 眉 ③ 細目 ID KMK0201 細目 顔の各部の 名称と位置 ④ ⑤ ⑥ ⑦ 問題 7 顔の各部の名称について、当ては ① まる番号を図より選びなさい。 ② 口角 ③ KMK0201 顔の各部の 名称と位置 ④ ⑤ ⑥ ⑦ 問題 8 顔の各部の名称について、当ては ① まる番号を図より選びなさい。 ② 目頭 ③ KMK0201 顔の各部の 名称と位置 ④ ⑤ ⑥ ⑦ 問題 9 標準的なフェースプロポーション ①正しい KMK0202 に関する次の各記述が正しければ ②正しくない フェースプロ ポーション ①を、正しくなければ②を、それぞ れ選びなさい。 顔の横幅は、目幅の約 3 倍である。 問題 10 標準的なフェースプロポーション ①正しい KMK0202 に関する次の各記述が正しければ ②正しくない フェースプロ ポーション ①を、正しくなければ②を、それぞ れ選びなさい。 「額の生え際から眉頭までの長 さ」、 「眉頭から鼻の下までの長さ」、 「鼻の下から顎の先までの長さ」は ほぼ等しい。 67 ID 問題 11 問題文 選択肢 標準的なフェースプロポーション ①正しい 細目 ID KMK0202 に関する次の各記述が正しければ ②正しくない 細目 フェースプロ ポーション ①を、正しくなければ②を、それぞ れ選びなさい。 眉頭は目頭の真上よりも外側に位 置している。 問題 12 標準的なフェースプロポーション ①正しい KMK0202 に関する次の各記述が正しければ ②正しくない フェースプロ ポーション ①を、正しくなければ②を、それぞ れ選びなさい。 上唇と下唇の厚みのバランスは、 1:1から1:2の範囲である。 問題 13 問題 14 一般的なメイクアップの順序とし ① て、正しい図を選びなさい。 ② プの手順と ③ その要素 KMK0301 次のスキンケア用品の働きを、選択 ①うるおいを与える 肢から選びなさい。 ②毛穴の汚れを取り除いたり、肌をみずみずしく整えたりする マッサージクリーム ③血行を良くし、新陳代謝を促し、あとから使う化粧品の効果をアップ KMK0401 メイクアッ スキンケアの 基本知識 する。 ④メイクアップ料・皮脂、汚れを取り除く 問題 15 次のスキンケア用品の働きを、選択 ①うるおいを与える 肢から選びなさい。 ②毛穴の汚れを取り除いたり、肌をみずみずしく整えたりする クレンジング ③血行を良くし、新陳代謝を促し、あとから使う化粧品の効果をアップ KMK0401 スキンケアの 基本知識 する。 ④メイクアップ料・皮脂、汚れを取り除く 問題 16 次のスキンケア用品の働きを、選択 ①うるおいを与える 肢から選びなさい。 ②毛穴の汚れを取り除いたり、肌をみずみずしく整えたりする 化粧水 ③血行を良くし、新陳代謝を促し、あとから使う化粧品の効果をアップ する。 ④メイクアップ料・皮脂、汚れを取り除く 68 KMK0401 スキンケアの 基本知識 ID 問題 17 問題文 選択肢 次のスキンケア用品の働きを、選択 ①うるおいを与える 肢から選びなさい。 ②毛穴の汚れを取り除いたり、肌をみずみずしく整えたりする マスク ③血行を良くし、新陳代謝を促し、あとから使う化粧品の効果をアップ 細目 ID KMK0401 細目 スキンケアの 基本知識 する。 ④メイクアップ料・皮脂、汚れを取り除く 問題 18 皮膚の内部の名称について、当て ① はまる番号を図より選びなさい。 ② 真皮 ③ KMK0402 皮膚の内部 の知識 ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ 問題 19 皮膚の内部の名称について、当ては ① まる番号を図より選びなさい。 ② 汗腺 ③ KMK0402 皮膚の内部の 知識 ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ 69 ID 問題 20 問題 21 問題文 選択肢 図のように、肌のトラブルを目立 ①コンシーラー たなくする部分的ファンデーショ ②コントロールカラー ンのことを何と言いますか。選択 ③スキンケア 肢より選びなさい。 ④クレンジング コントロールカラーのテクニック 細目 ID KMK0502 ①前 細目 コンシーラ ーなど KMK0503 について、次の文の空欄に当てはま ②後 コントロール カラー る語句を選択肢から選びなさい。 乳化タイプ、油性タイプはファンデ ーションの【 】に使用する。 パウダータイプはファンデーショ ンの【問題 22】に使用する。 問題 22 コントロールカラーのテクニック ①前 KMK0503 について、次の文の空欄に当てはま ②後 コントロール カラー る語句を選択肢から選びなさい。 乳化タイプ、油性タイプはファンデ ーションの【問題 21】に使用する。 パウダータイプはファンデーショ ンの【 問題 23 】に使用する。 次のファンデーションタイプの特 ①明るく発色し、くずれにくい 長を表す記述を、選択肢より選びな ②汗に非常に強く、感触はさっぱりしている さい。 ③感触はしっとりしていてツヤがある パウダータイプ ④自然なカバー力、ツヤがありしっとりしている ⑤透明感に優れ、自然な仕上がりでさっぱりとした感触である ⑥ドライ使用のものと、水使用できるものがある 70 KMK0504 ファンデーシ ョン ID 問題 24 問題文 選択肢 次のファンデーションタイプの特 ①明るく発色し、くずれにくい 細目 ID KMK0504 長を表す記述を、選択肢より選びな ②汗に非常に強く、感触はさっぱりしている さい。 ③感触はしっとりしていてツヤがある クリームタイプ ④自然なカバー力、ツヤがありしっとりしている 細目 ファンデーシ ョン ⑤透明感に優れ、自然な仕上がりでさっぱりとした感触である ⑥ドライ使用のものと、水使用できるものがある 問題 25 次のファンデーションタイプの特 ①明るく発色し、くずれにくい KMK0504 長を表す記述を、選択肢より選びな ②汗に非常に強く、感触はさっぱりしている さい。 ③感触はしっとりしていてツヤがある ケーキタイプ ④自然なカバー力、ツヤがありしっとりしている ファンデーシ ョン ⑤透明感に優れ、自然な仕上がりでさっぱりとした感触である ⑥ドライ使用のものと、水使用できるものがある 問題 26 ファンデーションの色について、次 ①「華やか」「若々しい」「ホット」 の文の空欄に当てはまる語句を選 KMK0505 ②「ノーブル」「洗練された」「クール」 ファンデーシ ョンの色 択肢より選びなさい。 ・オークル系は、「シック」「控え め」「ナチュラル」という印象を与 える。 ・ピンク系は、【 】という印 象を与える。 ・イエロー系は、【問題 27】とう印 象を与える。 問題 27 ファンデーションの色について、次 ①「華やか」「若々しい」「ホット」 の文の空欄に当てはまる語句を選 KMK0505 ②「ノーブル」「洗練された」「クール」 ファンデーシ ョンの色 択肢より選びなさい。 ・オークル系は、「シック」「控え め」「ナチュラル」という印象を与 える。 ・ピンク系は、【問題 26】という印 象を与える。 ・イエロー系は、【 】とう印 象を与える。 問題 28 フェースパウダーに関する次の記 ①白くなるタイプ 述は、どのタイプの特徴を表してい ②ツヤの出るタイプ 71 KMK0506 フェースパウ ダーの種類 ID 問題文 選択肢 ますか。選択肢から選びなさい。 細目 ID 細目 ③透明タイプ ・見た目は白い色をしているが、つ ④ほんのり肌の色がつくタイプ けると色がつかない。つけすぎると 白く見えることがある。 問題 29 フェースパウダーに関する次の記 ①白くなるタイプ KMK0506 述は、どのタイプの特徴を表してい ②ツヤの出るタイプ ますか。選択肢から選びなさい。 フェースパウ ダーの種類 ③透明タイプ ・パールが入っている。ブラシで強 ④ほんのり肌の色がつくタイプ めにつけるのがコツである。 問題 30 アイシャドウの次のタイプに関す ①しっとりとしてツヤがあり、指やブラシでつける KMK0601 アイシャドウ る特徴を、選択肢より選びなさい。 ②太さはいろいろで、ライン的に入れることができる の機能と各種 リキッドタイプ タイプ、基本 ③みずみずしい感触で透明感がある 的なデザイン 問題 31 アイシャドウの次のタイプに関す ①しっとりとしてツヤがあり、指やブラシでつける KMK0601 アイシャドウ る特徴を、選択肢より選びなさい。 ②太さはいろいろで、ライン的に入れることができる の機能と各種 クリームタイプ タイプ、基本 ③みずみずしい感触で透明感がある 的なデザイン 問題 32 アイラインの基本的な入れ方に関 ① a-淡く b-濃く する次の記述の空欄 a、空欄 b に入 ② a-濃く b-淡く KMK0602 アイラインの 機能と各種タ れる語句の組合せを、選択肢から選 イプ びなさい。 一般的に上瞼は【 a 【 問題 33 問題 34 問題 35 b 】、下瞼は 】描く。 アイラインで用いる次の道具に関 ①きわめてくっきり、簡単に描けて、まつ毛のすき間にも描きやすい する特徴を、選択肢より選びなさ ②くっきり、ソフト両方描けて色数が豊富。綿棒やチップでぼかすこと 機能と各種タ い。 もできる イプ ジェルタイプ ③クリーミィな感触でピッタリとなじむブラシでつける アイラインで用いる次の道具に関 ①きわめてくっきり、簡単に描けて、まつ毛のすき間にも描きやすい する特徴を、選択肢より選びなさ ②くっきり、ソフト両方描けて色数が豊富。綿棒やチップでぼかすこと 機能と各種タ い。 もできる イプ 筆ペンタイプ ③クリーミィな感触でピッタリとなじむブラシでつける KMK0602 KMK0602 アイラインの アイラインの アイラインの描き方に関する 3 つ ① のイラストのうち、「大きな目に ② の機能と各 見せる」ための描き方を表したも ③ 種タイプ KMK0602 のを選びなさい。 72 アイライン ID 問題 36 問題文 選択肢 細目 ID アイラインの描き方に関する 3 つの ① KMK0602 細目 アイラインの イラストのうち、「切れ長の目に見 ② 機能と各種タ せる」ための描き方を表したものを ③ イプ 選びなさい。 問題 37 次に示すマスカラのタイプの特徴 ①耐水性がある を、選択肢より選びなさい。 ②ほどよいバランスで自然な仕上がり 能と各種タイ ウォータープルーフタイプ ③まつ毛にボリュームをもたせる プ KMK0603 マスカラの機 ④まつ毛をよりカールさせてキープする ⑤まつ毛をより長く見せる 問題 38 次に示すマスカラのタイプの特徴 ①耐水性がある を、選択肢より選びなさい。 ②ほどよいバランスで自然な仕上がり 能と各種タイ ナチュラルタイプ ③まつ毛にボリュームをもたせる プ KMK0603 マスカラの機 ④まつ毛をよりカールさせてキープする ⑤まつ毛をより長く見せる 問題 39 次に示すマスカラのタイプの特徴 ①耐水性がある を、選択肢より選びなさい。 ②ほどよいバランスで自然な仕上がり 能と各種タイ ロングタイプ ③まつ毛にボリュームをもたせる プ KMK0603 マスカラの機 ④まつ毛をよりカールさせてキープする ⑤まつ毛をより長く見せる 問題 40 図は、つげまつ毛をつける一般的 ①a-カットする な手順を表しています。空欄 a~ ②a-カーブをつける 空欄 c に入れる語句の正しい組合 ③a-ペーストをつける b-カーブをつける b-カットする c-ペーストをつける KMK0603 c-ペーストをつける b-カットする マスカラの 機能と各種 c-カーブをつける タイプ せを選択肢より選びなさい。 問題 41 問題 42 次に示すアイブロウを行うときに ①パウダー(ケーキ)タイプ 使う小道具を選択肢より選びなさ ②筆ペンタイプ い。 ③ペンシルタイプ 一本一本、繊細なラインを描く ④眉用マスカラ 次に示すアイブロウを行うときに ①パウダー(ケーキ)タイプ 使う小道具を選択肢より選びなさ ②筆ペンタイプ い。 ③ペンシルタイプ 眉の色をチェンジさせる ④眉用マスカラ 73 KMK0701 アイブロウ KMK0701 アイブロウ ID 問題 43 問題文 アイブロウテクニックに関する記 選択肢 ①描き始めは眉頭を避ける 細目 ID 細目 KMK0701 アイブロウ KMK0602 アイラインの 述のうち、正しいものを選択肢より ②最初に眉頭を描くようにする 選びなさい。 ③一方の眉を先に仕上げ、それを見本にもう一方を仕上げるようにする ④眉についたファンデーションは最後に取り除く 問題 44 眉の形の方向性と、それぞれが与え ①上がり眉…女らしい るイメージの組合せのうち、正しい ②上がり眉…激しい 下がり眉…シャープ 機能と各種タ ものを選択肢より選びなさい。 下がり眉…情けない イプ ③上がり眉…きつい ④上がり眉…すっきり 問題 45 下がり眉…自信がない 下がり眉…情熱的 唇の化粧に使う次の道具の特徴を ①唇の輪郭をはっきりとさせる 選択肢より選びなさい。 ②唇または口紅にツヤを与える KMK0801 唇の化粧道具 KMK0801 唇の化粧道具 KMK0802 唇の形のいろ リップグロス 問題 46 唇の化粧に使う次の道具の特徴を ①唇の輪郭をはっきりとさせる 選択肢より選びなさい。 ②唇または口紅にツヤを与える リップペンシル 問題 47 問題 48 問題 49 リップラインが「アウトカーブ」の ①子供っぽい 場合に与えるイメージを選択肢よ ②クール り選びなさい。 ③ふっくら いろ リップラインが「インカーブ」の場 ①キュート 合に与えるイメージを選択肢より ②セクシー 選びなさい。 ③ロマンチック KMK0802 唇の形のいろ いろ チークのタイプのうち、仕上げで使 ①クリームタイプ 用するものを選択肢より選びなさ ②スティックタイプ い。 ③パウダータイプ KMK0901 チーク KMK0902 ハイライト・ ④リキッドタイプ 問題 50 ハイライト・シャドウテクニックに ①シャドウには肌より暗い色を使用する 関する記述のうち、正しいものを選 ②シャドウはブラシにとり、額・鼻筋・目の下等につける 択肢より選びなさい。 ③ハイライト・シャドウは仕上げの段階でのみつける ④ハイライトは側面あるいはくぼんでいるところにつける 74 シャドウ 1.6.2 Before と After の比較方式 時系列で行う評価 ある時点での評価は、図 8 にも示したとおり、自己評価を中心として他者評 価と客観評価を加えることが妥当であると結論づけた。あとは、キャリアが「積 み重ねること」を含む概念であるから、評価も時間的に「繰り返す」「積み重 ねる」ことが重要である。そこでは、ある時点と、そこから一定時間が経過し たある時点のスキルレベルや知識レベルを比較する考え方が重要である。比較 の前と後の間で実施したことをベースに、比較前の状況と比較後の状況を比べ ることによって、実施したことがスキルや知識のレベルアップにどのように貢 献したかを知り、理解することができるからである。そこで、キャリアアセス メントの方法の一つとして、Before と After の比較が有力な手段として浮かび上 がってくる。これは、特に、「講座の受講」のように、スキルや知識のレベル アップに関する明確な目標を持った状況において有力な手段である。あるスキ ルを身につけるための研修を受けた、その前後でスキルの状況がどう変化した か、レベルアップできたのか/できなかったのか、できたとすればそれはなぜ か? このような考察を行うことによって、どうすればレベルアップできるの かを理解でき、次のレベルアップにつなげることができるからである。 詳細は次章に送るとして、本事業ではモデル講座(実証講座)において、構 築したスキル体系・知識体系を基に、Before と After の比較効果を確かめる実験 を行っている。Before、After 比較方式についての具体的な方法例はそこで説明 する。 75 1.7 スキルインベントリーツール インベントリーツールの位置づけ 前々項で示したとおり、キャリアアセスメントは、ある時点におけるスキル・ 知識の状況を記録し、それを継続して繰り返す(積み重ねる)仕組みと言い換 えることができる。「ある時点におけるスキル・知識の状況」を確認すること は、しばしば、インベントリ(inventory、棚卸し)にたとえられ、これを継続的 に行うためには、確認の結果を何らかの具体的な形で表すとよい。それは、自 身が履歴を振り返るのに都合がよいという意味が第一であるが、その記録形は そのままその人の業務経歴に等しい価値を持つわけであるから、自分のスキ ル・知識レベルをアピールするなど、他者との関係をスムースに築く上でも役 立つ。 さらに、この継続的記録をコンピュータシステムの上で行ってデータベース 化し、自分自身による振り返りや、業務経歴の作成などのアプリケーションが あれば、きわめて効率的なキャリアアセスメントを実現できることになる。本 事業では、このような目的と機能を持ったアプリケーションのことを、スキル インベントリーツールと呼ぶことにした。 スキルインベントリーツールの試作 本事業では、1.2 節で述べたスキル・知識体系の構築を待って、また、学習ユ ニットの検討やキャリアアセスメントの考え方の整理にメドが付いた時点で、 スキルインベントリーツール 10の一部試作を行った。以下、このシステムの利用 者側から見たインタフェース(簡単な利用者マニュアル)を示す。 10 このシステムは、beauty-skill.net というドメインの上に構築している。以下の ページに示す説明は、試作したアプリケーションのすべてを実装した場合のも のである。試作品であるため、説明にある記述でも実装されていないものがあ ることをことわっておく。 76 スキルインベントリーツール試作品の説明 ① ログイン・ログアウト システムを起動するとログイン画面が表示されるので、ユーザ名・パスワー ドを入力してログインする。 システムを終了するときには、上部メニューの「ログアウト」をクリックす る。 ② ステージ表示 ログインが成功すると、ヘア・メイク・ネイル・エステ・まつ毛エクステの 各領域の自己評価、およびアセッサー評価が、現在、どの段階であるかを示す 「ステージ」を表示する。また、この画面は、上部メニューの「ステージ表示」 をクリックしたときにも表示される。 ③ 現在レベルの表示 ステージ表示されたヘア・メイク・ネイル・エステ・まつ毛エクステの右の 77 「詳細」をクリックすると、次図のように、最新の自己評価、およびアセッサ ー評価が表示される。 また、日付を指定すると、その時点でのレベル・ステージを表示する。 ④ 自己評価レベルの登録 上部メニューの「ヘアレベル登録」~「まつ毛エクステレベル登録」の各ボ タンをクリックして、それぞれのスキル・知識の自己評価レベルを登録する。 まず、メイクレベル登録~まつ毛エクステレベル登録の各ボタンをクリック すると、階層上位の項目(能力ユニットと知識ユニット)が表示される。(図 はメイクの例) 表示された階層上位の項目をクリックすると、下位の項目が表示されるので、 該当するレベル 0~3 のどれかを選ぶ。下部フッタの「0~3 について」をクリ ックするとレベル 0~3 の説明が表示される。 78 下位の項目に説明や図があるときは、プラス(+)のマークが表示されるので、 それをクリックすると下図のように説明や図が表示される。 下位項目の画面の下の「前へ」「次へ」のボタンで、階層上位の項目が移動 して、該当する下位項目が表示される。 すべての項目のレベルを選んだら、下部フッタにある「登録」をクリックす ると、レベル登録され、そのレベルでのステージが自動判定される。 ⑤ キャリア編集 上部メニューの「キャリア編集」をクリックすると、登録されたキャリアが 表示される。 「削除」ボタンをクリックすると、該当行を削除できる。 「変更」ボタンをクリックすると、該当行の変更画面が表示される。内容変 更後、「変更」ボタンをクリックすることで、情報を変更できる。 79 「登録」ボタンをクリックすると、下図の登録画面が表示される。内容入力 後、「登録」ボタンをクリックすることで、情報を登録できる。 ⑥ 利用者情報編集 上部メニューの「利用者情報編集」をクリックすると、登録された利用者の 基本情報が表示される。内容変更後、「変更」ボタンをクリックすることで、 情報を変更できる。 ⑦ 知識問題からのレベル登録 知識問題に回答することで、該当する知識項目のレベルを登録できる。 ⑧ アセッサーによる評価 アセッサーは管理者が登録する。利用者とアセッサーは、所属で関連付ける。 つまり、アセッサーは同じ所属の利用者のレベルを評価する。 アセッサーによる各利用者のレベル登録の流れは、以下のとおりである。 ・アセッサー機能を起動して、ログインする。 ・同じ所属の利用者の一覧が表示されるので、1 人を選び、評価レベルを登録 する。これを繰り返す。 ・評価が終了したら、ログアウトする。 80 ⑨ 管理機能 管理者が使用できる管理機能は、以下のとおりである。 ・ログイン機能 管理者は管理機能を起動して、ログインする。 ・利用者登録機能 インベントリシステムを使用する利用者の利用者情報を登録する。 ・アセッサー登録機能 アセッサー機能を使用するアセッサーのアセッサー情報を登録する。 ・評価レベルのダウンロード機能 利用者の自己評価レベルを CSV 形式でダウンロードする。ダウンロードの単 位は、個人のみ、所属ごと、全員、など。 ・キャリアのダウンロード機能 利用者のキャリア情報を CSV 形式でダウンロードする。ダウンロードの単位 は、個人のみ、所属ごと、全員、など。 ・ログアウト機能…作業が終了したら、ログアウトする。 81 2 モデル構築と実証 2.1 モデル講座の企画・設計 2.1.1 実証講座の位置づけと目的 モデル講座(以下、「実証講座」)は、職域プロジェクト「美容師のためのキャ リアフレームワークと教育プログラムの構築およびその海外への普及」(以下、 「本プロジェクト」)の成果を実証するための講座である。 本プロジェクトは、美容師のキャリアフレームワーク、及び、その詳細であ る「スキル体系」「知識体系」を構築し、これらを基にして、アジア標準とな る「学習ユニット」「講座・科目」及び「キャリアアセスメントの仕組み」を 成果として導き出すことが目的である。 実証講座は、「学習ユニット」、「講座・科目」及び「キャリアアセスメン トの仕組み」から中核的な部分を取り出して実施するものである。この実証講 座を、海外及びわが国において実施した結果、狙い通りの効果を上げることが できれば、本プロジェクトの成果を基にした「美容師のためのキャリアフレー ムワークと教育プログラムの構築およびその海外への普及」というプロジェク トの目的を達成したことになる。 2.1.2 講座内容 本年度の実証講座の内容は、25 年度事業と同様、最も人材育成ニーズが大き いと考えられる「ヘア」領域の学習ユニットの一部、及び、「メイク」領域の 学習ユニットの一部を組み合せて、 「顔型に応じたヘアスタイル・メイクの実現に役立つ知識を身につける」 内容とすることにした。 レベル設定は、これもニーズが大きいと考えられる、「キャリアフレームワ ークのレベル 0 または 1 に相当する技術をもった者が、レベル 2 を目指せる」 内容とした。 2.1.3 講座のボリューム 受講者(被験者)の都合を考慮し、短すぎず長すぎない 2 日間を設定した。 ・1 日目:午前 2 時間、午後 2 時間×2、小計 6 時間(講義及び実演主体) ・2 日目:午前 2 時間、午後 2 時間×1、小計 4 時間(実習主体) 全体合計 10 時間で完結する内容とした。 82 2.1.4 講座の形態・方式 メイン講師(全体統括)、アシスタント講師(メイン講師の指示に従った実演など を行う)が講座の進行をリードする(詳細は後述タイムスケジュールを参照)よう にした。 1 日目午後の実演は、受講者の中から選定した 2 人のモデル(2 つの顔型 A、B) に対して、それぞれ 2 つのパターン(パターン A1、パターン A2、パターン B1、 パターン B2)を実現することにした。具体的には、前半に、顔型 A、顔型 B のそ れぞれについて、パターン A1、パターン B1 を実現し、その後モデルは着替え などを行い(講師とモデルは事前に打合せを行い、それぞれのパターンに合っ た衣装等を用意しておく)、後半は、顔型 A、顔型 B のそれぞれについて、パ ターン A2、パターン B2 を実現することにした。 1 日目午後:実演の流れ ① パターン A1 に ②終了後に着替え A1 13:00~13:45 顔型: モデル モデル 丸顔(仮) ② A パターン A2 に 15:00~15:45 予め A1 に合わせ モデル 着替えておく A2 ①パターン B1 に モデル 13:45~14:30 顔型: B1 ②終了後に着替え モデル 逆三角顔(仮) ③ B パターン B2 に 15:45~16:30 予め B1 に合わせ モデル 着替えておく B2 83 2 日目午前は、受講者が 2 人(X、Y)でコンビを組む相モデル方式をとることに した。冒頭にそれぞれが相手に対してどのような施術をするか企画してメモす る、その後、交代で互いが互いに対して施術する、午後はコンビごとに発表を 行う。すなわち、どのような企画・構想の下にどのように施術したか、その結 果はどうなったかについて発表することとした。 2 日目:実習~発表の流れ ① 企画に基づき X が Y を Y1 に 13:00~13:45 モデル Y1 発表 企画・構想 X(Y)は Y(X)をどのように ② 企画に基づき Y が X を どのように企画し,どの X1 に 13:00~13:45 ように施術し,どうなっ 相モデル 施術するか たのか モデル X1 2.1.5 アセスメント キャリアアセスメントの考え方に従い、講座内容に関連したスキル・知識に ついて、Before・After 比較方式の実験を行うことにした。 1 日目は講義と実演が中心で、受講者自身が施術を行うことはなく、どちらか というと知識を身につけることが目的であるから、1 日目の最初(Before)と最 後(After)に、知識アセスメントを行うことにした。2 日目は実習が中心である から、同様の流れでスキルアセスメントを行うことにした。 84 1 日目:知識アセスメントの流れ 顔型に応じたヘアスタイリン グやメイクの方法等に関連し た知識項目について Before After • 知っているか/理解 しているか…など 現状(Before)につい てセルフアセスメ ント • 顔型別のヘアスタ イリング・メイクに ついての知識(どう いう場合はどのよ うにするか)を記述 • 知っているか/理解 しているか…など 現状(After )につい てセルフアセスメ ント • 顔型別のヘアスタ イリング・メイクに ついての知識(どう いう場合はどのよ うにするか)を記述 講義 ・ 実演 基本的に同じことがらについてアセスメント 2 日目:スキルアセスメントの流れ 顔型に応じたヘアスタイリン グやメイクの技能に関連した スキル項目について Before After • これから行う実技の企 画・構想を記述 • 指導の下でできる/独力 でできる…など現状 (Before)についてセルフ アセスメント • 当初考えた企画・構想の 達成について定性的評価 実技 ・ 発表 • 同時に,これから行う実 技・発表によって達成す べき目標を設定 • 指導の下でできる/独力 でできる…など現状 ( After )についてセルフ アセスメント • 同時に,実技・発表を行 った結果に従い,設定し た目標の達成度を評価 85 本プロジェクトでは、知識アセスメント及びスキルアセスメントを行った結 果を記録するために、それぞれの専用シートを作成した。 また、講座に対して、受講者、講師、アセッサーそれぞれの立場から評価し、 その結果を記録するためのシート、すなわち、講座評価シート(受講者用、講 師用、アセッサー用)を作成した。 これらのシート類(全部で 5 つ)を次ページ以下に示す。 86 知識アセスメントシート Before ●知識アセスメント(項目ごとに該当する番号を○で囲む) 知っている 知って 理解し 他人に と言えない いる ている 説明できる 1 顔型の種類 0 1 2 3 2 4 本線の法則 0 1 2 3 3 各顔型の印象の特徴 0 1 2 3 4 ヘ ア 各顔型のヘアデザインの基礎 0 1 2 3 5 顔型別の前髪のデザイン 0 1 2 3 6 顔型別の後髪のデザイン 0 1 2 3 7 顔型別の合う印象と雰囲気を変えるヘアデザイン 0 1 2 3 8 スキンケアの知識 0 1 2 3 9 ベースメイクアップの知識 0 1 2 3 10 ベースメイクアップの仕上げの知識 0 1 2 3 11 目元のメイクアップの知識 0 1 2 3 12 メイク 眉のメイクアップの知識 0 1 2 3 13 唇のメイクアップの知識 0 1 2 3 14 顔の形に応じたメイクアップ方法 0 1 2 3 15 顔の形に応じて合う雰囲気にするメイクアップ方法 0 1 2 3 16 雰囲気チェンジを考慮したメイクアップ方法 0 1 2 3 No 領域 項目 After ●知識アセスメント(項目ごとに該当する番号を○で囲む) 知っている 知って 理解し 他人に と言えない いる ている 説明できる 1 顔型の種類 0 1 2 3 2 4 本線の法則 0 1 2 3 3 各顔型の印象の特徴 0 1 2 3 4 ヘ ア 各顔型のヘアデザインの基礎 0 1 2 3 5 顔型別の前髪のデザイン 0 1 2 3 6 顔型別の後髪のデザイン 0 1 2 3 7 顔型別の合う印象と雰囲気を変えるヘアデザイン 0 1 2 3 8 スキンケアの知識 0 1 2 3 9 ベースメイクアップの知識 0 1 2 3 10 ベースメイクアップの仕上げの知識 0 1 2 3 11 目元のメイクアップの知識 0 1 2 3 12 メイク 眉のメイクアップの知識 0 1 2 3 13 唇のメイクアップの知識 0 1 2 3 14 顔の形に応じたメイクアップ方法 0 1 2 3 15 顔の形に応じて合う雰囲気にするメイクアップ方法 0 1 2 3 16 雰囲気チェンジを考慮したメイクアップ方法 0 1 2 3 No 領域 項目 ●実演結果予想(これから行われる実演について、予想を書く。イラス ●実演結果感想(今終了した実演について、予想と比較しながら、感想 トでも可) を書く) 顔型 A[ 型] 顔型 B[ 型] 顔型 A[ 型] 顔型 B[ 型] 87 スキルアセスメントシート Before After ●企画・構想(実習で相手をどのように仕上げるかについて書く。イラスト可) ヘア 相手の顔型[ ●企画・構想の達成度(実習の結果、企画・構想の達成度合いについて書く) メイク 型] 特徴[ ヘア ] ●スキルアセスメント(項目ごとに該当する番号を○で囲む) ●スキルアセスメント(項目ごとに該当する番号を○で囲む) 目標には、あなたが考える最高水準を 100 としたとき、この実習後の目標水準を記入 No 領域 1 2 3 ヘ ア 4 5 6 7 8 9 メイク 10 11 12 13 項目 相手の状態を把握する ヘアスタイルを提案する (提案に沿った)顔周りのデザイン (提案に沿った)アイロンデザイン (提案に沿った)全体バランスのデザイン 相手の状態を把握する メイクを提案する (提案に沿った)スキンケア (提案に沿った)ベースメイクアップ (提案に沿った)アイメイクアップ (提案に沿った)アイブロウメイクアップ (提案に沿った)リップメイクアップ (提案に沿った)全体バランスのデザイン メイク できる 指導の 独力で 独力で とは言 下で できる できる えない できる (標準的) (高度) 0 1 2 3 0 1 2 3 0 1 2 3 0 1 2 3 0 1 2 3 0 1 2 3 0 1 2 3 0 1 2 3 0 1 2 3 0 1 2 3 0 1 2 3 0 1 2 3 0 1 2 3 目標には、実習によって達成した実習後の水準を記入 目標 水準 No 領域 1 2 3 ヘ ア 4 5 6 7 8 9 メイク 10 11 12 13 88 項目 相手の状態を把握する ヘアスタイルを提案する (提案に沿った)顔周りのデザイン (提案に沿った)アイロンデザイン (提案に沿った)全体バランスのデザイン 相手の状態を把握する メイクを提案する (提案に沿った)スキンケア (提案に沿った)ベースメイクアップ (提案に沿った)アイメイクアップ (提案に沿った)アイブロウメイクアップ (提案に沿った)リップメイクアップ (提案に沿った)全体バランスのデザイン できる 指導の 独力で 独力で とは言 下で できる できる えない できる (標準的) (高度) 0 1 2 3 0 1 2 3 0 1 2 3 0 1 2 3 0 1 2 3 0 1 2 3 0 1 2 3 0 1 2 3 0 1 2 3 0 1 2 3 0 1 2 3 0 1 2 3 0 1 2 3 達成 水準 講座評価シート(受講者用) ■選択式評価:評価項目ごとに、評価欄の該当する数字(5~0 のいずれか)を○で囲む。 No 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 分類 印 象 知 識 スキル 時 間 環 境 講師・ アシスタント テキスト 全 般 評価欄 評価項目 大いに まあ どちらとも あまりそう まったくそ わからない そう思う そう思う 言えない 思わない う思わない 役に立った 5 4 3 2 1 0 理解が進んだ 5 4 3 2 1 0 他の人に受講を勧めたい 5 4 3 2 1 0 顔型に合わせたヘアスタイルの知識が増えた 5 4 3 2 1 0 顔型に合わせたメイクアップの知識が増えた 5 4 3 2 1 0 求められる知識のレベルが高すぎた 5 4 3 2 1 0 顔型に合わせたヘアスタイリングのスキルが向上した 5 4 3 2 1 0 顔型に合わせたメイクアップのスキルが向上した 5 4 3 2 1 0 求められるスキルのレベルが高すぎた 5 4 3 2 1 0 講義・実演(1 日目)の時間配分は適切だった 5 4 3 2 1 0 実習・発表(2 日目)の時間配分は適切だった 5 4 3 2 1 0 講義・実演(1 日目)の受講環境は良かった 5 4 3 2 1 0 実習・発表(2 日目)の受講環境は良かった 5 4 3 2 1 0 実習の道具・用具はそろっていた 5 4 3 2 1 0 講師のスキルレベルは高かった 5 4 3 2 1 0 講師の話はわかりやすかった 5 4 3 2 1 0 アシスタントがいて良かった 5 4 3 2 1 0 テキストはわかりやすかった 5 4 3 2 1 0 テキストのボリュームは適切だった 5 4 3 2 1 0 このような方法でアセスメントするのはよいことだ 5 4 3 2 1 0 ■記述式評価:評価項目ごとに、記入欄に自由に書く。 No 評価項目 記入欄 1 特に役立った知識・スキル 2 (顔型に合わせたヘアスタイル・メイクの観点から) 知識アセスメントの項目として追加したいもの 3 (顔型に合わせたヘアスタイル・メイクの観点から) スキルアセスメントの項目として追加したいもの 4 今後受けてみたい講座の内容 5 改善点・その他自由意見 89 講座評価シート(講師用) ■記述式評価:評価項目ごとに、記入欄に自由に書く。 No 評価項目 記入欄 1 (顔型に合わせたヘアスタイル・メイクの観点から) 知識アセスメントの項目として追加したいもの 2 (顔型に合わせたヘアスタイル・メイクの観点から) スキルアセスメントの項目として追加したいもの 3 受講者の取組み状況について感じたこと 4 講座内容と受講者のレベルマッチングに関する意見 5 (講師として感じた)時間配分の適切性 6 (講師として感じた)環境設定の適切性 7 (講師として感じた)講師・アシスタントの適切性(自己評価) 8 (講師として感じた)テキストの適切性 9 (講師として感じた)改善点・要望等の意見 10 その他自由意見 90 講座評価シート(アセッサー用) ■記述式評価:評価項目ごとに、記入欄に自由に書く。 No 評価項目 記入欄 1 (顔型に合わせたヘアスタイル・メイクの観点から) 知識アセスメントの項目として追加したいもの 2 (顔型に合わせたヘアスタイル・メイクの観点から) スキルアセスメントの項目として追加したいもの 3 受講者の取組み状況について感じたこと 4 講座内容と受講者のレベルマッチングに関する意見 5 (アセッサーとして感じた)時間配分の適切性 6 (アセッサーとして感じた)環境設定の適切性 7 (アセッサーとして感じた)講師・アシスタントの適切性 (他者評価) 8 (アセッサーとして感じた)テキストの適切性 9 (アセッサーとして感じた)改善点・要望等の意見 10 その他自由意見 91 2.1.6 講座の具体的な形 実証講座は、本プロジェクトが海外普及を図るものであるという趣旨に基づ き、同一の内容を台湾と韓国で行った。主な項目に関する二つの講座の属性を 表にまとめると、次のようになる。 No 項目 1 場所 台湾で実施 韓国で実施 新竹市光復高級中学 東元大学 2 日付 平成 26 年 9 月 23 日(火)、24 日(水) 平成 26 年 10 月 21 日(月)、22 日(火) 3 メイン講師 張 張 4 アシスタン 蒋曼文委員 芳茵(委員) 芳茵(委員) キム ト・通訳 ナムヒ、キム ヘスク、ジョン ボ ラ、宋英委員 5 モデル モデル①:陸瑋 モデル②:林詣芸 6 受講者 トータルビューティ科 キム アヨン ビューティデザイン系列 2 年生 18 名 1 年生 30 名 3 年生 18 名 7 テキスト 張委員執筆テキスト 張委員執筆テキスト IMAGE DESIGN BIBLE(人数分) IMAGE DESIGN BIBLE(人数分) その他 その他 8 アセッサー 津久間由美委員 津久間由美委員 9 記録係 記録・カメラ:蓑地章子委員 記録・カメラ:蓑地章子委員 10 アセスメントシート A 知識アセスメントシート(1 日目使用) A 知識アセスメントシート(1 日目使用) A-1 知識アセスメント 1(Before) A-1 知識アセスメント 1(Before) A-2 知識アセスメント 2(After) A-2 知識アセスメント 2(After) B スキルアセスメントシート(2 日目使用) B スキルアセスメントシート(2 日目使用) B-1 スキルアセスメント 1(Before) B-1 スキルアセスメント 1(Before) B-2 スキルアセスメント 2(After) B-2 スキルアセスメント 2(After) (繁体字版) (韓国語版) 11 講座評価シート 受講者、講師、アセッサーが使用(2 日目 受講者、講師、アセッサーが使用(2 日目 After のみ)。(繁体字版) 92 After のみ)。(韓国語版) 2.2 モデル講座で使用する教材 2.2.1 教材の選定 「似合わせ」を説明した既存の教材は代表的なものがいくつかあるが、いず れも非常に分量が多く、レベルも高い。すでにレベル 2 にある者、すなわち、 似合わせの基本的かつ実務的なスキル・知識を身につけた者が「高度な」スキ ル・知識を獲得してレベル 3 を目指すような講座では使えても、レベル 1 付近 の者をレベル 2 に引き上げるにはコンパクトでわかりやすい教材の方が相応し い。 今回の実証講座では、張委員自ら講師を務めることもあり、張委員自身が著 した「Image Design Bible」(原書名は「脸形与发型设计」)を使用することにし た。この教材の目次は次のようなものである。 007 008 009 010 011 美容師は他人の運命を変える 髪型はお客様の気分を上げる 髪型による人の第一印象 美容師は他人の運命を変えられる 髪型は顔の“額縁” 012 013 015 016 021 022 026 髪型のデザインと顔型 “似合わせ”のゴールデンルール 顔型の種類 正確に判断する顔型の“4本線の法則” 顔型診断テスト 各顔型の印象の特徴 各顔型の髪型デザイン対策 066 事例分析2―丸顔 077 事例分析3―ベース型 088 事例分析4―逆三角形型 099 イメージ定着とスタイル作り 100 イメージ作りの要素 101 顔型別ロングヘアーのデザイン 事例1―面長 106 顔型別ミディアムヘアーのデザイン 事例2―丸顔 112 顔型別ショートヘアーのデザイン 事例3―ベース型 117 付録 027 究極の髪型デザイン 028 髪型デザイン時に常に遭遇する困難 029 髪型デザインの有効な方法 ―究極の髪型デザインの含意 030 究極の髪型デザイン1 ―魅力を上げる髪型デザイン 035 前髪のセットと応用 051 究極の髪型デザイン2 ―完璧な髪型デザイン 052 究極の髪型デザイン3 ―印象を変える髪型デザイン 053 究極の髪型デザインの事例分析 054 顧客を店に呼ぶ第一歩 ―観察と疎通 055 髪型デザインの工程 056 事例分析1―面長 93 顔のイメージ作り 2.3 講座の実施 2.3.1 台湾における講座の実施 講座の受講者(被験者) 台湾における実証講座は、新竹市光復高級中学のトータルビューティ科に通う 2 年生 18 名及び 3 年生 18 名、合計 36 名を対象として実施した。 下図は日本と台湾の美容師養成の仕組みを比較したものである。受講者は、日本の専 門課程生と同等の位置づけにあることがわかる。 講座の流れ 台湾における実証講座は、平成 26 年 9 月 23 日及び 24 日に実施した。その全体的な 流れは次の図のとおりである。 94 実際の実施経過 台湾における実証講座の実際の時間的な経過は次表の通りであった。 日付 場所 受講者 担当 時間 9:25 9:58 10:15 10:28 10:32 10:35 10:43 2014/9/23(実証講座 1 日目) 台湾 新竹光復高級中学校 ヘア専門教室 トータルビューティ科 (2 年生 18 名 メイン講師:張芳茵委員 アシスタント・通訳:蒋曼文委員 モデル①:陸瑋 モデル②:林詣芸 アセッサー:津久間由美委員 記録・カメラ:蓑地章子委員 3 年生 18 名) 授業内容 挨拶と自己紹介 ・新竹光復高級中学校校長挨拶 ・津久間委員挨拶 ・張委員挨拶 ・記念写真撮影 ・教室、パワーポイントセッティング 教科書出版の経緯とハリウッドビューティ専門学校・大学院大学についての紹介 PPT ・歴史,施設 ・専門学校の専攻科の説明(美容科,エステ科,高専等) ・科目の説明(ウォーキング,歌,茶道,華道等) ・学生の作品 ・理念 ・卒業後の進路 アセスメントシートの説明 ・Before,After,0~5 など ・学生アセスメントシート記入(Before,知識アセスメント) パーソナルカラーについて PPT ・カラーによる人物別のイメージ変え 顔型の種類について(教科書P15) PPT ・5 つの基本型,さらに 4 つの中間型 顔型の 4 本の基本線(P16~20) PPT ・基本線の位置と長さ ・9 つの顔型、それぞれの 4 本線の長さの割合 各顔型の印象と特徴(P22~25) PPT ・丸顔~菱型(卵型を抜いた 8 つの顔型) 95 10:54 16:10 16:15 16:35 16:40 各顔型の髪型のデザインの対策(P26) PPT ・基本となる卵型と比べ、各顔型別髪型の強調すべき部分とボリュームを落とす部分 各前髪のデザインの印象(P30~32) PPT ・①~⑦の異なる前髪 顔型によって似合う前髪が異なる(P35~50) PPT ・丸顔~菱型(卵型を抜いた 8 つの顔型) ・顔型それぞれについて似合う前髪,似合わない前髪 休み時間 モデル仕込み(着替え等) 学生アセスメントシート記入(Before,実演結果予想) 事例 PPT ・モデル①の Before 写真を見ながら解説 ・モデル②の Before 写真を見ながら解説 ・美女の黄金比率 ・まつ毛、アイメイク 午前終了 メイク実演(モデル①)丸顔 半分は可愛く、半分は綺麗にする ・まずは右側(可愛く) ・丸顔をカバーするメイクとは ・左側もメイク(綺麗に) 休み時間(ヘアとリップを整える) モデル①更に全体を整え完成 メイク実演(モデル②)面長 ・最初ナチュナルメイク、その後パーティメイク モデル②完成(モデル②パーティドレスに着替える) モデル②アップヘアへ アップヘア完成→学生アセスメントシート記入(Before)終わらない学生は宿題に 終了 日付 2014/10/24(実証講座 2 日目) 場所 台湾 対象 トータルビューティ科 (2 年生 18 名 メイン講師:張芳茵委員 アシスタント・通訳:蒋曼文委員 アセッサー:津久間由美委員 記録・カメラ:蓑地章子委員 10:56 11:05 11:15 11:25 11:37 11:43 11:53 13:30 14:30 14:55 15:10 15:22 担当 新竹光復高級中学校 時間 9:40 10:10 11:30 11:40 11:43 ヘア専門教室 3 年生 18 名) 授業内容 (学生各チーム仕込み) アセスメントシートの配布・記入(Before) 張先生、魏先生学生に説明 (学生アセスメントシート記入の間、先生方記念撮影) 書き終わった人から続きを ・途中、張先生と津久間先生から注意事項 (モデルが鏡を見られるように それぞれの利き手で取りやすいようなセッティングを 場所が狭いので重ならないように場所をずらして行う) ・3人1組(メイク・ヘア同時進行) 休み時間 各グループ完成 張先生の発表についての説明 学生発表内容考える 96 11:44 発表 1組 ・菱型 ・テーマ:上品で大人っぽく(茶色のアイシャドウ、リップを赤に) ・髪を7:3に 2組 ・菱型 ・テーマ:ROCK ・メイクのポイントは目(黒とブラウンのアイシャドウ、他は薄く) ・アイラインは目じりを伸ばした ・シルバーのアクセサリー 3組 ・面長 ・テーマ:カワイイ ・アイシャドウは暖色に ・前髪をカール 4組 ・五角形 ・テーマ:知的 ・前髪を斜めに ・後ろは高級感を出した 5組 ・五角形 ・テーマ:カワイイ ・カジュアルで活発な感じ ・目が小さいのでアイラインは目の真ん中を黒く ・リップは透明感を出して、チークはピンクに 6組 ・面長 ・顔が可愛いので、アイラインを長めに ・チークを顎にもつけた ・ヘアは元々ストレートなので、ワッフルにしてボリュームを出した 7組 ・菱型 ・テーマ:カワイイ ・髪は毛先をカール ・ファンデーションは自然な色を選んで、リップは明るく 8組 ・五角形 ・テーマ:スウィート ・顔が大きいので髪を前に持ってきて隠した ・前髪は斜めに ・アイシャドウはピンクとブルー ・マスカラは真ん中を濃く、リップはローズピンク 9組 ・五角形 ・髪はカールを作った ・前髪は直線的に ・全体的にメイクは薄く、リップも薄いピンクに 10 組 ・逆三角 ・テーマ:上品 ・目が強くなりすぎるので、アイラインは描かなかった ・ヘアは前日の張先生の技術を使ってみた 11 組 ・卵型 ・テーマ:セクシー ・目じりをポイントに、リップはピンクで(服にも同じピンクを) ・つけまつげは自然なものを選んだ 97 ・前髪は横に流した 12 組 ・五角形 ・頭の上の方にボリュームを ・可愛い感じ(可愛いだけでなく大人っぽく) ・服はピンク→アイシャドウにもピンクを ・ポイントは目(下瞼に茶色を) 12:15 12:32 12:48 13:05 13:08 13:15 13:19 モデル教室の前に集合 張委員コメント ・テーマと合っていてよかった ・事前にアセスメントシートに書いたものと結果が合っているかが重要。将来お客様とカウンセ リングして、出来あがった結果と同じでなければならない。 ・次はもっと細かい所も再現できるとよい ・将来良いデザイナーになりたかったらコミュニケーションやカウンセリングが重要 ・技術と同時に創造力を磨くことが大切 津久間委員コメント ・お客様を一番魅力的に見せる事やモデルに喜んでもらえることが大切 ・そのために技術や接客マナーも学ぶことが大切 ・お客様に不快な思いをさせないために道具を清潔にしたり、綺麗なセッティングをすること ・技術者は自分自身も身だしなみに気をつけなければならない ・相モデルの時に自分が気付いたことを相手に伝えてあげてほしい ・今日の「顔型に合わせる」というテーマは難しいが、これを勉強する事によってお客様にも理 論的に説明する事が出来る。 張委員,津久間委員審査 (その間、学生アセスメントシート(After)とアンケートを記入) 魏先生と程先生全体へお話 表彰と賞品授与 三位 6組と5組 二位 2組 一位 12組 張委員お話 終了 98 2.3.2 韓国における講座の実施 講座の受講者(被験者) 韓国における実証講座は、東元大学ビューティデザイン系列の1年生 30 名 を対象に実施した。 講座の流れ 韓国における実証講座は、平成 26 年 10 月 21 日及び 22 日に実施した。その全体的な 流れは次の図のとおりである。 99 実際の実施経過 韓国における実証講座の実際の時間的な経過は次表の通りであった。 日付 2014/10/21(実証講座 1 日目) 場所 韓国 受講者 担当 時間 10:00 10:25 10:33 10:50 10:58 11:03 11:06 11:11 11:18 11:23 11:39 11:53 12:00 13:30 13:35 14:32 14:48 15:23 東元大学 508 教室(講義)、404 教室(デモンストレーション) ビューティデザイン系列 (1年生 30 名) メイン講師:張 芳茵 総合司会:カク アシスタント・通訳:キム ナムヒ、キム アシスタント:ジョン ボラ モデル:キム アヨン 通訳・アセッサー:ソン ヨン アセッサー:津久間 由美 記録・カメラ:蓑地 章子 へスク 授業内容 挨拶と自己紹介 ・郭先生挨拶 ・津久間先生挨拶 ・張先生挨拶 ・パワーポイントセッティング 金 ナムヒ先生、実証講座の趣旨と、アセスメントシートの説明 ・Before,After,0~5 など ・学生アセスメントシート記入(Before,知識アセスメント) パーソナルカラーについて PPT ・カラーの春夏秋冬 ・TPO・顔型を総合的に配慮したカラーによる人物別のイメージ変え 顔型の 4 本の基本線(P16~20) PPT ・基本線の位置と長さ ・9 つの顔型、それぞれの 4 本線の長さの割合 各顔型の印象と特徴(P22~25) PPT ・丸顔~菱型(卵型を抜いた 8 つの顔型) 各顔型の髪型のデザインの対策(P26) PPT ・基本となる卵型と比べ、各顔型別髪型の強調すべき部分とボリュームを落とす部分 各前髪のデザインの印象(P30~32) PPT ・①~⑦の異なる前髪 顔型によって似合う前髪が異なる(P35~50) PPT ・丸顔~菱型(卵型を抜いた 8 つの顔型) ・顔型それぞれについて似合う前髪,似合わない前髪 事例 PPT ・日本での実証講座の Before 写真を見ながら解説 美女の黄金比率 PPT ・ポイントメイク(唇・眉・目・まつ毛)と全体のバランス、印象 顔似合う+心に似合う=ベストフィットの理論 PPT ・位置による印象と意識(上・中・下) 学生アセスメントシート記入(After,知識アセスメント) 午前終了 モデル仕込み(下地・ファンデーション等) 学生アセスメントシート記入(Before,実演結果予想) メイク実演 (丸顔と面長のミックス) ・顔型の特徴から、欠点を補正するメイクとは ・かわいくしたいとき曲線を強調して ・かっこよくしたいときはラインなどで直線を強調 ・1 人のモデルで2パターン(最初かわいく,次かっこよく変える) 休み時間 (ヘアかっこよくへの仕込み) ヘアさらに整える (かっこいい)完成 100 15:24 15:35 学生アセスメントシート記入(After) 回収、終了 日付 2014/10/22(実証講座 2 日目) 場所 韓国 対象 ビューティデザイン系列 (1年生 30 名) メイン講師:張 芳茵 総合司会:カク アシスタント・通訳:キム ナムヒ、キム アシスタント:ジョン ボラ 通訳・アセッサー:ソン ヨン アセッサー:津久間 由美 記録・カメラ:蓑地 章子 担当 東元大学 404 教室 時間 10:10 10:25 10:33 10:36 10:45 12:05 12:08 へスク 授業内容 作業開始 アセスメントシートの配布・記入(Before) 津久間先生、今日の予定の説明 張先生から注意事項 書き終わった人から続きを ・3人1組(メイク・ヘア同時進行) ・張先生、津久間先生、キムナムヒ先生、キムへスク先生1グループごとに聞き取り評価 各グループ完成 津久間先生発表について説明 張先生の発表についての説明 発表 1組 ・五角形 テーマ:強烈なイメージ ・目はスモーキー ・おでこ・エラをを隠す ・鼻ハイライト 2組 ・丸型・エラはってる ・テーマ:強烈なイメージ ・髪型は可愛く ・柔らかい感じになってしまった 3組 ・五角形 ・テーマ:大人っぽくセクシーに ・エラが張っているのでシェービング ・ハイライトを入れて立体感をだした ・目がきれいなのを強調した 4組 ・卵型 ・テーマ:セクシー ・都会の女性のイメージ ・頬骨があるので隠すようなヘア ・メイクはスモーキー、リップを赤く 5組 ・四角形 ・テーマ:花嫁 ・メイクは全体的にピンク 四角形なので後ろで下して長くした 6組 ・面長 テーマ:女性ボディーガード ・顔が可愛いので、アイラインを長めに 101 ・チークを顎にもつけた 7組 ・丸型 ・テーマ:ナチュナルな都会の女性 ・ウェーブ ・エラを隠す ・ブラウンのメイク 8組 ・四角形 ・テーマ:クールな都会の女性 シャープな感じ リップは赤 9組 ・卵型 ・テーマ:セクシー ・目の間が狭いので目じりを強調 ・ウェーブでセクシーを強調 ・ヘア下のほうにウエイト 10組 ・五角形 テーマ:新入生 ・トップにボリューム出したかったがエクステでできない ・下にボリュームを出した ・新入生の活発な感じを出すため絵にオレンジのチーク ・目をはっきりさせるためにアイライを黒く 12:48 12:53 12:58 13:04 13:12 13:14 張委員,津久間委員審査 (その間、学生アセスメントシート(After)とアンケートを記入) 表象と賞品授与(津久間先生) 4位3番セクシー 4位10番かわいい 3位7番都会の女性 2位8番都会の女性 1位4番セクシー 張委員総評 津久間委員総評 カク先生挨拶 アンケート回収、終了 102 2.4 効果の実証 2.4.1 アセスメントの結果(台湾実証講座) 知識アセスメント 以下、知識アセスメントの結果を示す。いずれも、1 日目講座の実施前(Before)の アセスメントに対して、実施後(After)のアセスメントがどのように変化したかを中心 に分析した。 項目ごとの Before・After 比較 各項目について大きな伸びを観察できた。 ヘアよりメイクの方が事前アセスメントのレベル高かったが、事後ではほぼ同水準 になった。 103 受講者ごとの Before・After 比較(ヘア領域) 殆どの受講者について大きな伸びを観察できた。 104 受講者ごとの Before・After 比較(メイク領域) 殆どの受講者が伸びているが、事後が未回答の受講者も数人いる メイクはヘアに比べて事前アセスメントのレベルが高めであるが、ある程度の伸び を観察できた。 105 スキルアセスメント 以下、スキルアセスメントの結果を示す。知識アセスメントの場合と同様、2 日目講 座の実施前(Before)のアセスメントに対して、実施後(After)のアセスメントがどの ように変化したかを中心に分析した。 項目ごとの Before・After 比較 全体に伸びを観察できる。 特にこの項目というものはなく、After の自己評価の平均スコアが 1.8~2.3 の範囲 におさまる均一性を観察できる。 106 受講者ごとの Before・After 比較(ヘア領域) 多くの受講者について伸びを観察できるものの、数人のダウン評価もある。 107 受講者ごとの Before・After 比較(メイク領域) 多くの受講者について伸びを観察できるものの、数人のダウン評価もある。 108 2.4.2 評価の結果(台湾実証講座) 受講者による評価 以下は、評価シート(受講者用)の各質問に対する回答状況をグラフとして示したも のである。 全体として高い評価を得た。 全体に、「まあそう思う」以上が多いが、知識、スキルに関する項目では「あまり そう思わない」以下も若干名いる。 アセッサーによる評価 以下は、アセッサー(津久間委員)による評価結果である。 No 1 評価項目 記入欄 (顔型に合わせたヘアスタイル・メイクの観 顔型に合うヘアースタイルについては良いが、メイク 点から) に関してはほとんど入っていないので、メイクテクニ 知識アセスメントの項目として追加したい ックによる顔の印象を変える方法を少し加えても。 もの 2 (顔型に合わせたヘアスタイル・メイクの観 “前髪による印象の変化”はイラストが充実し解りや 点から) すいが、ヘアースタイルの部分では写真などで例があ スキルアセスメントの項目として追加した るとよいのでは。 いもの 109 No 3 評価項目 受講者の取組み状況について感じたこと 記入欄 とても熱心に取り組んでいた。パワーポイントでの説 明では必死にメモを取っていた。実習においてもやる 気あふれ、アドバイスにも素直に対応していた。 4 講座内容と受講者のレベルマッチングに関 美容を学ぶ学生にとっては、ヘアースタイルを考えた する意見 り、デザインにする上で必要な基礎なので、光復高級 中学の学生にはマッチしている。 5 (アセッサーとして感じた)時間配分の適切 1 日目、午前中のレクチャーはボリュームがあり、生 性 徒の理解度にも不安が残った気がした。午後のデモン ストレーションは長く感じたので、モデル 1 名でもよ かったのではないか。60 分、長くても 90 分ごとの休 憩は必要。 6 (アセッサーとして感じた)環境設定の適切 特に問題なく良かった。 性 7 8 (アセッサーとして感じた)講師・アシスタ 技術・知識において、学生のあこがれるスキルと、魅 ントの適切性 力ある人間性はすばらしく、通訳なしで講師の母国語 (他者評価) でできることも良い。 (アセッサーとして感じた)テキストの適切 テキストの内容は興味深く、解りやすい。接客、カウ 性 ンセリングをする上で、理論立てて説明するために必 要なスキルです。 9 (アセッサーとして感じた)改善点・要望等 全体的にもボリュ-ムがあり、経験の浅い学生、受講 の意見 生にとっては、難しい内容なので、それぞれにレジメ があった方が理解しやすかったのでは。 10 その他自由意見 パワーポイントだけでなく、内容の説明を受講生の顔 を例にして説明すると、より解りやすい。パワーポイ ントを利用すると一方通行になりやすく、受講生は常 に受け身になるので、参加型にしていくと理解がより 深まるのではないか。 1,2 に関して 講座で使用するテキストのイラストや写真について は、同じアジアの国でも、流行や好みの差があるので、 受講生の感じ方、受ける印象が違ってくる。特にヘア ー、メイクの世界は、理屈より好みが勝るので、理想 としては、その国に合ったものを準備したい。 受講する学生のレベルを各国で統一することは難し いが、予め持っているスキルの差は、結果に大きく影 響するのではないか。 今回のテーマ“顔型に応じたヘアー、メイク”の内容 は、ヘアーデザインを考える上で必要な基礎知識なの で、とても重要。初心者にはベーシックスキルとして、 経験者には知識の再確認ができる。 接客、カウンセリングする上で、理論的に理解するこ とは説明に役立ち、相手にとっても納得しやすい。 2.4.3 アセスメントの結果(韓国実証講座) 110 知識アセスメント 以下、知識アセスメントの結果を示す。いずれも、1 日目講座の実施前(Before)の アセスメントに対して、実施後(After)のアセスメントがどのように変化したかを中心 に分析した。 項目ごとの Before・After 比較 各項目について大きな伸びを観察できた。 111 受講者ごとの Before・After 比較(ヘア領域) 殆どの受講者について大きな伸びを観察できた。 事前、事後とも、受講生ごとに評価レベルのバラつきが大きい。 112 受講者ごとの Before・After 比較(メイク領域) 殆どの受講者について大きな伸びを観察できた。 113 スキルアセスメント 以下、スキルアセスメントの結果を示す。知識アセスメントの場合と同様、2 日目講 座の実施前(Before)のアセスメントに対して、実施後(After)のアセスメントがどの ように変化したかを中心に分析した。 項目ごとの Before・After 比較 すべての項目について大きな伸びを観察できた。 全項目とも、事前アセスメントスコアが 2 点未満であったのが、事後においては 2 点以上になった。 114 受講者ごとの Before・After 比較(ヘア領域) 大きく伸びたと感じる者とそうでない者に二分される傾向が見られた。 No.1、No.10 の受講者はダウン評価である。No.4、No.24 は事前・事後ともに未回答、 No.25 は事後が未回答である。 115 受講者ごとの Before・After 比較(メイク領域) 伸びたと感じた受講者がほとんどであるが、変化なしの評価やダウン評価の受講生 もいる。 No.6 の受講者はダウン評価である。No.24 は事前・事後ともに未回答、No.4、No.25 は事後が未回答である。 116 2.4.4 評価の結果(韓国実証講座) 以下は、評価シート(受講者用)の各質問に対する回答状況をグラフとして示したも のである。 全体として高評価であった。 全体的に、「まあそう思う」以上が多いが、「あまりそう思わない」とする受講者 も若干名いた。 アセッサーによる評価 以下は、アセッサー(津久間委員)による評価結果である。 No 1 評価項目 記入欄 (顔型に合わせたヘアスタイル・メイクの観 顔型といっても正面から見た形、横から見た形があ 点から) る。また、形として欠点が目立つ場合の例もあっても 知識アセスメントの項目として追加したい 良いのではないか。 もの 2 (顔型に合わせたヘアスタイル・メイクの観 韓国では特に個人の好みが強く、他を受け入れたくな 点から) い雰囲気があった。内容は問題なくイラストや写真を スキルアセスメントの項目として追加した その国に合わせて準備しても良いのでは。 いもの 3 受講者の取組み状況について感じたこと 取り組みについては個人差があるが、普通の大学生の 117 No 評価項目 記入欄 反応だと思った。 4 講座内容と受講者のレベルマッチングに関 受講者のスキルは未熟だが、ヘアー、メイクの好み、 する意見 興味はとても強く、偏っているため、講座内容は理解 しても、表現するところまでいかなかった。 5 (アセッサーとして感じた)時間配分の適切 講師は日本語通訳を入れての講義だったため、前回よ 性 り短縮した内容にしたので、時間的には適切だったと 思う。 6 (アセッサーとして感じた)環境設定の適切 1 日目前半の講義では、レクチャーだけ受講する学生 性 がいたが、後方に分けて着席させていれば、雰囲気が 変わったかもしれない。 7 8 (アセッサーとして感じた)講師・アシスタ 韓国の学校で、中国人の講師という難しいシチュエー ントの適切性 ションであったと思うが、講師、通訳は、良い授業を (他者評価) した。 (アセッサーとして感じた)テキストの適切 テキストのイラストや写真から受けるイメージが、韓 性 国の学生には感性の違いから受け入れにくい所があ ったようだ。 9 (アセッサーとして感じた)改善点・要望等 準備段階において、通訳を誰がやるのか、どのような の意見 段取りで進行するのか、いろいろな原因はあったが、 準備やコミュニケーション不足のところがあった。そ んな中でも、なんとか実証講座の目的は達成すること ができたと思う。 10 その他自由意見 118 3 女性の学び直し講座の開発 3.1 講座開発の考え方 背景 文部科学省「成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的推進事業」では、26 年 度から、要綱に示された職域プロジェクトの「取組例」として、「女性の学び直しプロ グラム」が追加された。以下はその内容である。 ⑤ 女性の学び直しプログラム ○ 男女共同参画センター等との連携強化により、育児休業中や育児休業から復帰直 後の女性、子育てのために長期間離職している女性を対象に、就労、キャリアアッ プ、キャリア転換に必要な実践的な知識・技術・技能を身に付けるための教育プロ グラムを開発・実証する。 ・女性関連施設等と教育機関、ハローワーク等が協働して、女性の復職等につながる 教育プログラムを開発 ・開発・実証にあたっては、女性関連施設等が行う再就職に向けた不安解消等や再就 職後のライフプランニング支援等との連携や、託児サービスなど、女性の学びやす い学習環境に配慮 また、平成 27 年 1 月 14 日に閣議決定された 27 年度の「文部科学省関係予算(案)主要 事項」の中では、「成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的推進事業」の予算 が「女性の活躍推進等のための環境整備」カテゴリーに分類・掲載されている。 そこでは、当該事業の果たすべき役割として、「専修学校、大学、大学院、短期大学、 高等専門学校、高等学校等と産業界等が産学官コンーソシアムを組織し、その下で職域 プロジェクトを展開し、協働して、就労、キャリアアップ、キャリア転換を目指す社会 人、育児休業中や子育てのために離職中の女性、生徒・学生等に必要な実践的な知識・ 技術・技能を身につけるための学習システム等を構築する。そのような取組を通じて成 長分野等における中核的専門人材や高度人材の養成を図る。」とある 11。 本プロジェクトとの関係でいえば、構築したキャリアフレームワーク、特に、「学習 11 平成 27 年度「文部科学省関係予算(案)主要事項」、 http://www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2015/01/21/1354604_1.pdf 119 より ユニット」や「講座・科目」を、女性の学び直しニーズに該当する部分へ適用を図れる かがポイントになる。 いずれにしても、まず、育児休職などに直面した(直面する可能性がある)女性美容 師にとって、どのような「学び直し講座」が期待されるか、また、そこでは、この講座 の特性を考慮したどのような配慮が期待されるかを明らかにする必要がある。 直感的には、「育児休業中や子育てのために離職中の女性美容師」という具体的な条 件の下では、離職期間の間に新しく登場した技術や商品に関する知識の習得講座、休職 状態で鈍ったかもしれない美容師としての技能の確認などを図るための講座にニーズ があると思われる。また、特に、育児期間における休職であれば、子どもの扱いに対す る配慮が求められることも想像に難くない。 美容師側から見たニーズ 本コンソーシアムでは、26 年度事業の末期(1 月)に、14 名の美容師(有効回答 12 名)に対してアンケートを実施し、12 名の美容師から有効回答を得た(休職経験「あり」 と「なし」が 6 名ずつ)。 その結果を分析した結果、休職した美容師のための復職講座という位置づけでは、講 座の内容及び講座に求められる配慮は、次のようにまとめることができる。 A B 講座の内容 A1 持っているスキル・技術の「確認」「復習」をしたい A2 新しい技術や「流行」に関する知識を獲得したい 講座に求められる配慮 B1 託児所の提供等、「子ども」の取扱いに配慮を求めたい B2 学習しやすい時間帯、学習に係る経費負担などを考慮してほしい A、B ともに、事前にある程度想定されていたものであったが、ニーズ調査の結果、 その想定が裏付けられたといってよいだろう。 講座の内容に関する考え方 A1(技術の確認・復習)について、休職中の美容師に向けた「復職プログラム」の開 発では、本プロジェクトで構築しているキャリアフレームワークが即役立つ。すなわち、 自身のスキル・知識が、キャリアフレームワークの定義する「スキル・知識体系」「学 習ユニット」に照らして、どの位置づけにあるか、何を学習すべきか、一つひとつ確認 するために役立つ。また、「講座・科目」として定義されたものを、ミクロ的なニーズ に合わせて改変することによって、講座開発の手間も大きく省ける。さらに、「キャリ 120 アアセスメント」の仕組みを活用することによって、それぞれの美容師のスキル・技術 をフォーマライズすることもしやすくなる。以上の考え方を適用した講座企画の例は、 次節で示す。 A2(新しい技術や流行)については、獲得した知識が日常的に変化するものであるか ら、キャリアフレームワークの中で具体的に定義することは難しい。例えば、「新しい 薬剤」であれば、メーカーが実施する研修をタイムリーに受講する、「最近の流行」で あれば、ディーラーなどが主催するセミナーを受講したり、ファッション系の雑誌やセ ミナーを参照したりするなどが考えられる。ただ、このような知識の獲得や事項の学習 機会を、個人ごとに追うことは効率的でない。新しい知識の獲得や事項の学習のために、 情報を集約した Web サイトの開設や、メーカーやディーラーによる映像配信など、情報 システムの活用によって効率化することが期待される。とはいえ、当面、本コンソーシ アムの構成機関であるメーカーやディーラーにも協力を求め、A2 のニーズに叶う短期的 なセミナーなどの活用を図るべきと考えられる。そのようなセミナーの実際例を次節に 示す。 講座に求められる配慮に関する考え方 B1(子どもの取扱い)については、講座の実施場所が具体的に特定されていれば、個 別の託児所との連携を模索することが必要になる。ある程度の地域範囲における一般的 な講座の展開を図る上では、各地域の「男女共同参画センター」との連携を模索すべき であろう。いずれにしても、講座の具体的な形を詰めつつ模索することになるであろう。 まずは、主催者が実施しやすい状況の下で、一つひとつ実績を積み上げていくことが肝 要である。 B2(時間と経済的負担)について、まず、実施タイミングとして、子育てを前提に考 えれば、日中に講座を実施することは必須要件になろう。その要件よりも、時間・期間 も大きなファクターになる。A1 タイプの講座であれば、どうしてもある程度の時間がか かると想定されるが、オンライン学習の導入、キャリアフレームワークの活用などによ って、可能な限り講座の内容をモジュール化し、時間を分散しつつ、研修の実施側に負 担とならないような工夫が求められる。A2 タイプの講座は、短期的なセミナー形式が主 体であるから、時間・期間の問題はクリアしやすいと思われるが、オンライン学習機会 の提供などによって、より効率化を図ることが、恒常的な普及につながると思われる。 なお、時間と経済的な負担の関係については、美容師が特定の美容サロンに雇用されて いる状況の下での休職期間中に受講することを前提にするなら、その雇用条件下でこな せる範囲の学習時間・時間を設定することによってクリアすべき問題であると考えられ る。要は、効率性、生産性の問題である。 121 3.2 講座企画の例 以下、当面、休職中の美容師の復職プログラムを開発することに絞って、本プロジェ クトで検討した講座企画の事例を示す。なお、この検討は、国内における通常の美容サ ロンにおける一般的な美容師に対して共通すると想定される領域の範囲で行ったので、 基本的に、ヘア、メイク領域に限定した検討となっている。 3.2.1 構築したキャリアフレームワークを適用した例 ヘアの技術確認プログラム 学び直しニーズとして上げられた「技術の確認」の視点から、ヘア・スキルとして構 築したキャリアフレームワークを適用すると、次のような学び直しコースが考えられる (No.1~10)。また、もう一つのニーズである「最近の技術動向」の視点からもいくつかの 学び直しコースが考えられる(No.11~13)。 対象 No 1 2 3 4 5 6 7 コース名 シャンプー 学び直しコース カラー 学び直しコース 目的 期間 技術分野 アシス スタイ シャン タント リスト プー ◯ カラー パーマ シャンプー施術の手順確認と評価 1day ◯ ◯ カラー塗布技術の手順確認と評価 1day ◯ ◯ 2days ◯ ◯ ◯ 1day ◯ ◯ ◯ 1day ◯ ◯ ◯ 1day ◯ ◯ 1day ◯ ◯ ◯ 2days ◯ ◯ ◯ カールパーマ ワインディング、カールデザイン基礎の手 学び直しコース 順確認と評価 ストレートパーマ 塗布、時間管理、ストレートブローの手順 学び直しコース 確認と評価 縮毛矯正パーマ 塗布、時間管理、アイロンの手順確認と評 学び直しコース 価 ブロー レイヤーボブ、ショートレイヤーブロー手順 学び直しコース の確認と評価 シャンプーブロー シャンプー、ブロー共に経験が十分な方対 学び直しコース 象。評価後の修正は必要最低限。 ブロー カット カット& パーマ ◯ ◯ ◯ アシスタント業務を中心に再点検をしたい 8 アシスタント業務 方にオススメのコース。シャンプー、ブロ 学び直しコース ー、カラー、パーマのヘルプもしくは単独で ◯ ◯ ◯ の施術が可能か再確認します。 9 10 11 12 カット 基本的なカット技術とデザイン力の確認と 学び直しコース 評価。 カット&パーマ カット技術だけではなく、カットとパーマのデ デザインコース ザイン力を確認し評価する。 トレンドフォローアッ プ カラーコース トレンドフォローアッ プ カットコース 2days ◯ ◯ 3days ◯ ◯ 2days ◯ 3days ◯ ◯ 3days ◯ ◯ ◯ 最近のカラーデザイン、サロンでのトレンド を把握し、実践することができるか確認し ◯ 評価する。 最近のカットデザイン、サロンでのトレンド を把握し、実践することができるか確認し 評価する。 トレンドフォローアッ 最近のカット&パーマデザイン、サロンで 13 プ カット&カールコ のトレンドを把握し、実践することができる ース か確認し評価する。 122 ◯ これらのうち、「8 アシスタント業務学び直しコース」であれば、その具体的内容 は次のように考えられる。 概要 シャンプーや技術者の施術補助などの業務の学び直し 目標・目的 アシスト業務に従事する予定の方が受講することで、支障なく業務を始められるようにするため 1. アシスタント業務経験者には、以前の感覚を取り戻すことを目的とする 2. スタイリストも新たな職場に就職するる際は、スタイリスト業務だけではなくアシスタント業 務に携わることが考えられる。アシスタント業務のコースを再受講することで、感覚を取り戻 して支障なく業務に従事することを目的としている。 3. サロンや個人によって、仕事の手順や方法は異なると思われるが、学び直しをすることで基本 の手順、方法を再確認することができる。 コース内容 アシスト業務の学び直しコースである。 1. シャンプー:一連の手順のをショートヘア、ロングヘアのモデルで確認。 2. カラー :基礎技術、グレイカラー、ファッションカラー、ヘルプ 3. パーマ :基本技術、ヘルプ、C カール、S カール 4. ブロー:ハンドブロー、レイヤーボブ、ショートレイヤー 評価の方法・基準 キャリアアセスメントの方法に従う所要時間 【1 日目】 シャンプー:120 分 ショート ロング カラー:120 分 基礎技術 グレイカラー ファションカラー ヘルプ 【2 日目】 パーマ:120 分 基本技術 ヘルプ C カール S カール ブロー:120 分 ハンドブロー: レイヤーボブ: ショートレイヤー: 123 メイクのレベル確認プログラム これは、本プロジェクトで構築中のキャリアフレームワークのうち、メイク領域の「講 座・科目」として定義されたもの(1.5.2 に掲載)そのものである。以下、学習単元部分 を再掲する。 メイク レベル 1 講座 学習単元 ID MK00101 MK00102 学習単元 ガイダンス(メイクをする前に)、顔 学習方法 学習時間 メイクアップアーティストとしての心構え、接客マナー、メイ 講義、デモ、実習 学習内容概要 3 の名称、フェースプロポーション ク小道具、顔の名称、フェースプロポーション ベースメイクアップ(1) スキンケア、メイクアップベース、コントロールカラー、ファ 講義、デモ、実習 3 リキッドファンデーションテクニック、ファンデーションの色、 講義、デモ、実習 3 ンデーションの種類、ファンデーションテクニック MK00103 ベースメイクアップ(2) フェースパウダー MK00104 目元、眉 アイシャドウ、アイライン、マスカラ、アイブロウ、眉の位置 講義、デモ、実習 MK00105 リップ、仕上げ 口紅の種類、リップテクニック、チーク、ハイライト、シャドウ 講義、デモ、実習 3 MK00106 フルメイク(1) ベースから仕上げまで 実習 3 MK00107 フルメイク(2) 相モデル、40 分でフルメイク 実習 3 MK00108 フルメイク(3) 相モデル、40 分でフルメイク 実習 3 MK00109 フルメイク(4) 相モデル、40 分でフルメイク 実習 3 MK00110 アセスメント テスト、実技試験 3 MK00111 男性メイク 男性らしく、自然な仕上がりに 講義、デモ、実習 3 MK00112 和装メイク(1) 着物に似合うメイクアップ、振袖、訪問着、付け下げ、小紋など 講義、デモ、実習 3 MK00113 和装メイク(2) 着物に似合うメイクアップ、振袖、訪問着、付け下げ、小紋など 講義、デモ、実習 3 MK00114 ステージメイクアップ ステージメイクアップの基本、ベース、立体感、ポイントメイク 講義、デモ、実習 3 MK00115 色彩 基礎知識、色相、配色など 講義、デモ、実習 3 メイク レベル 2 講座 学習単元 ID MK00201 3 学習単元 ガイダンス、イメージのとらえ方に 学習内容概要 イメージのとらえ方、イメージ創りについて 学習方法 学習時間 講義、デモ、実習 3 ついて MK00202 レベル 1 の復習 講義、デモ、実習 3 MK00203 ベースメイクアップ・スキントラブル 肌の質感、ベースメイクの化粧品について、スキントラブ 講義、デモ、実習 3 講義、デモ、実習 3 講義、デモ、実習 3 テクニック(1) MK00204 ル隠し、シミ、ニキビ、くすみなど ベースメイクアップ・スキントラブル 修整メイク、スキントラブル隠し、髭、刺青 テクニック(2) MK00205 目元 アイメイクデモ、アイシャドウデザイン、アイラッシュ、つけ まつげの効果 MK00206 眉 眉、毛流、形、位置、色、トリミング 講義、デモ、実習 3 MK00207 口元 リップテクニック、リップ修整 講義、デモ、実習 3 MK00208 顔の特徴のとらえ方 顔の配置、8 つの顔、配置、顔の特徴を捉える 講義、デモ、実習 3 MK00209 仕上げ チークテクニック、シャドウ・ハイライトテクニック 講義、デモ、実習 3 MK00210 色彩 色相対比・照度対比の効果、コスチューム 照明とメイク 講義、デモ、実習 3 の関係 MK00211 ブライダル(1) ブライダル 洋装 講義、デモ、実習 3 MK00212 ブライダル(2) ブライダル 和装 講義、デモ、実習 3 MK00213 皮膚のメカニズム(1) 講義、デモ、実習 3 MK00214 皮膚のメカニズム(2) 講義、デモ、実習 3 MK00215 アセスメント テスト、実技試験 3 124 メイク レベル 3 講座 学習単元 ID 学習単元 学習方法 学習時間 講義、デモ、実習 3 レベル 2 の復習 講義、デモ、実習 3 メイクアップ理論とイメージメイクアップ(1) 長い顔・短い顔、細い顔・広い顔 講義、デモ、実習 3 MK00304 メイクアップドール(1) 実習 3 MK00305 メイクアップ理論とイメージメイクアップ(2) フェースライン、配置 講義、デモ、実習 3 MK00306 メイクアップドール(2) 実習 3 MK00307 メイクアップ理論とイメージメイクアップ(3) 表情の表現 講義、デモ、実習 3 MK00308 メイクアップドール(3) 実習 3 MK00309 メイクアップ理論とイメージメイクアップ(4) シーン別 講義、デモ、実習 3 MK00310 メイクアップドール(4) 実習 3 MK00311 色彩 講義、デモ、実習 3 MK00312 メイクアップドール(5) 実習 3 MK00313 加齢とメイクアップ(1) 講義、デモ、実習 3 MK00314 メイクアップドール(6) 実習 3 MK00315 加齢とメイクアップ(2) 講義、デモ、実習 3 MK00316 メイクアップドール(7) 実習 3 MK00317 複合トラブル解決(1) 講義、デモ、実習 3 MK00318 メイクアップドール(8) 実習 3 MK00319 複合トラブル解決(2) 講義、デモ、実習 3 MK00320 メイクアップドール(9) 実習 3 MK00321 メディカルメイクアップ 講義、デモ、実習 3 MK00322 メイクアップドール(10) 実習 3 MK00323 特殊メイクアップ 講義、デモ、実習 3 MK00324 メイクアップドール(11) 実習 3 MK00325 ボディメイクアップ(1) トラブルを目立たなくする、日焼け肌に見せる 講義、デモ、実習 3 MK00326 ボディメイクアップ(2) 装飾的なメイクアップ、全般的な注意点 講義、デモ、実習 3 MK00327 カウンセリング(1) 観察テクニック 講義、デモ、実習 3 MK00328 カウンセリング(2) 技術指導、販売現場、カルテ作り 講義、デモ、実習 3 MK00329 デモンストレーション デモンストレーションの実際 講義、デモ、実習 3 MK00330 アセスメント テスト、実技試験 3 MK00301 ガイダンス MK00302 MK00303 学習内容概要 レベル 3 の全体像 色の名前、色マップ 基本 身体の変化への対応 首が黒い&太り気味など 目小さい&色白&ソバカスなど 褐色・青味・赤み・白みなどのトラブル解決 古傷、切り傷、水ぶくれ、火傷などのカバー 3.2.2 構築したキャリアフレームワークとの整合性が検討可能な例 本プロジェクトでは、メーカーやディーラー、業界団体が実際に行ったセミナーのう ち、構築したキャリアフレームワークとの整合性をとることが可能で、かつ、休職中の 美容師の復職プログラムに転用可能な要素を持っていると判断されるものをリストア ップした。これらのうち、実際に行われていて、かつ、本プロジェクトが構築したキャ リアフレームワークのスキル・知識体系、学習ユニット、講座・科目、キャリアアセス メントなどとの整合性が高く、女性の学び直し講座への発展が期待できる事例の一つと して、日本パーマ協会が行っているセミナーの概要を例示する。 125 ●パーマイノベーター認定制度 日本パーマ協会は、新たなパーマ文化創造のため、技術的なプロセスについて共通の 認識を広めることを目的として、パーマイノベーターの育成をしている。 パーマイノベーターには、アドバンスとクリエイティブの 2 つのレベルがある。それ ぞれに認定試験を設け、アドバンスコースに合格したパーマイノベーターには、パーマ 協会のアドバンスコースまでのセミナーを各支部、本部事務局から依頼を受けて講師と してセミナーを開催することができる。 ●セミナーのカリキュラム一覧 パーマ協会では、下表に示すセミナーを開催している(平成 27 年 2 月現在)。 セミナー ベーシック 概要 基礎知識(薬剤、理論)、 基礎技術(ノーテンションのワインディング) アドバンス 1 デザイン A のカットと C カールを活かす提案の仕方 アドバンス 2 デザイン B のカットと C カールを活かす提案の仕方 アドバンス 3 デザイン C のカットと C カールを活かす提案の仕方 アドバンス 4 デザイン D のカットと C カールを活かす提案の仕方 アドバンス認定試験 (アドバンスコース 4 までを受講した人に受講資格) クリエイティブ 1 デザイン A に S・J カールのスタイル提案 クリエイティブ 2 デザイン C に S・J カールのスタイル提案 クリエイティブ 3 デザイン D に S・J カールのスタイル提案 クリエイティブ 4 デザイン E に S・J カールのスタイル提案 クリエイティブ認定試験 (クリエイティブコース 4 までを受講人に受講資格) モデル実習 (各支部により内容は異なる) ※パーマ協会のベーシックデザイン デザイン A:グラデーションベースにレイヤーをつけたレイヤースタイル デザイン B:レイヤーボブに顔まわりシャギーの入ったスタイル デザイン C:ショートグラボブ デザイン D:ショートレイヤー デザイン E:ハイレイヤーボブ 126 ●各セミナーに関する基本情報 ベーシック 項目 概 内容 要 基礎技術、パーマの基本理論と実技(ノーテンション巻き) 所 要 時 間 3 時間 使 用 ロ ッ ド 50mm~23mm までを各 7 本(ニューエバーロッド F 型スーパービッグ推奨) 備 ウィッグは事前に展開図の指示の長さにカットして持参 考 アドバンス 1 項目 概 内容 要 デザイン A のカットに C カールスタイル 所 要 時 間 3 時間 使 用 ロ ッ ド 50mm~23mm までを各 7 本(ニューエバーロッド F 型スーパービッグ推奨) 備 考 アドバンス 2 項目 概 内容 要 デザイン B のカットに C カールスタイル 所 要 時 間 3 時間 使 用 ロ ッ ド 50mm~20mm までを各 7 本(ニューエバーロッド F 型スーパービッグ推奨) 備 考 アドバンス 3 項目 概 内容 要 デザイン C のカットに C カールスタイル 所 要 時 間 3 時間 使 用 ロ ッ ド 40mm~8mm までを各 5 本(ニューエバーロッド F 型スーパービッグ推奨) 備 考 アドバンス 4 項目 概 内容 要 デザイン D のカットに C カールスタイル 所 要 時 間 3 時間 使 用 ロ ッ ド 32mm~8mm までを各 7 本(ニューエバーロッド F 型スーパービッグ推奨) 備 考 127 クリエイティブ 1 項目 概 内容 要 デザイン A のカットに S・J カールスタイル 所 要 時 間 3 時間 使 用 ロ ッ ド 29mm・26mm を各 1 本。15 mm~13.5 mm までを各 6 本 (ニューエバーロッド F 型スーパービッグ推奨) 備 考 クリエイティブ 2 項目 概 内容 要 デザイン C のカットに S・J カールスタイル 所 要 時 間 3 時間 使 用 ロ ッ ド 26mm・23mm を各 3 本。15 mm~8 mm までを各 10 本 (ニューエバーロッド F 型スーパービッグ推奨) 備 考 クリエイティブ 3 項目 概 内容 要 デザイン D のカットに S・J カールスタイル 所 要 時 間 3 時間 使 用 ロ ッ ド 20mm~8mm を各 10 本(ニューエバーロッド F 型スーパービッグ推奨) 備 考 クリエイティブ 4 項目 概 内容 要 デザイン E のカットに S・J カールスタイル 所 要 時 間 3 時間 使 用 ロ ッ ド 23mm、20mm、17mm、15mm、13.5 mm を各 10 本 (ニューエバーロッド F 型スーパービッグ推奨) 備 考 128 アドバンス認定試験 項目 内容 所 要 時 間 2 日間(12 時間) 使 用 ロ ッ ド 50mm~8mm を各 10 本 ウ ィ ッ グ 新品ウィッグ 3 台 内 容 デザイン A、B、C、D のカットに C カール(2 日目は修正、再評価) 備 考 クリエイティブ認定試験 項目 内容 所 要 時 間 2 日間(12 時間) 使 用 ロ ッ ド 35mm~26mm を各 5 本、23mm~8mm を各 10 本 ウ ィ ッ グ 新品ウィッグ 4 台 内 容 デザイン A、C、D、E のカットに C カール(2 日目は修正、再評価) 備 考 ※パーマセミナーにおける基本的な持ち物 ウィッグ(推奨ウィッグをセミナー案内の際に提示) ブリーチ剤を使って、8から 10 レベルに染めておく。(セミナーでヘアカラーをウィッグに施す理由は、 実際の人間と同様に、髪にヘアカラーによるダメージをさせる事が目的。) ロッド:セミナー、デザインによって異なる。 ワインディング道具一式 ワインディングペーパー・ゴム・リングコーム トレイ付きスタンドクランプ タオル レジャーシート 延長コード ドライヤー タイマー スプレイヤー3 個 1 液と 2 液を入れるため、水スプレー 129 4 ホームページの公開 本事業は「成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的推進事業」の「クリエイ ティブコンソーシアム(美容)」における職域プロジェクトの一つとして実施されている。 平成 27 年 1 月 9 日、事業成果の普及を目的としたコンソーシアムのホームページ http://www.beauty-skill.net/ がオープンしたことに合わせて、本事業の成果を報告するページも公開した。 クリエイティブコンソーシアム(美容)のホームページは、次のようなものである。 130 このホームページでは、どのページにもメニューを配置しており、本職域プロジェク トに関わるメニュー要素は、「プロジェクト」「海外普及」「キャリアフレームワーク」 の 3 つである。 ■「プロジェクト」のページ 「プロジェクト」のページの主要部分は、次図のとおりである。 ページ中の図は、本年度において実施されている職域プロジェクトとコンソーシアム との関係を示している。その下にある「プロジェクト 1」は本事業を表し、本事業の実 績に関する情報を表示している。 131 ■「海外普及」のページ 「海外普及」のページの主要部分は、次図のとおりである。 このページは、本事業成果の海外普及に関わる内容を公開するために用意したもので ある。現状では、 ・平成 25 年度事業において実施した、中国及び日本における実証講座 ・平成 26 年度事業において実施した、台湾及び韓国における実証講座 の実施内容や結果、評価等に関する情報を掲載している。 132 ■「キャリアフレームワーク」のページ 「海外普及」のページの主要部分は、次図のとおりである。 このページでは、キャリアフレームワークの全体像を説明し、続いて、同フレームワ ークの要素の構築状況を公開している。 今後、本事業の成果の公開や、本事業推進にあたっての周知事項の公開(講座や成果 報告会の開催案内など)は、このホームページを通じて行っていく。また、海外への普 及のために、外国人がこのホームページを閲覧することを意識した編集も行っていく。 133 平 成 26 年 度 文 部 科 学 省 成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的推進事業 美容師のための キャリアフレームワークと 教育プログラムの構築 およびその海外への普及 事業成果報告書 発行日 発行者 平 成 27 年 2 月 学校法人メイ・ウシヤマ学園 ハリウッド大学院大学 〒 106-8541 東 京 都 港 区 六 本 木 6-4-1 六 本 木 ヒ ル ズ ハ リ ウ ッ ド プ ラ ザ ■禁無断転載■