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テキサス・インスツルメンツ ELECTRONICS 高性能アナログ>>Your WayTM テキサス・インスツルメンツは高性能製品、 ノウハウ、サポートでお応えします。 THE WIDEST RANGE OF ELECTRONIC PRODUCTS & BRANDS JANUARY 2010 (ISSUE 4) Contents [実録ものづくりレポート] アナログ無線回路をデジタル 並みに小さく作ろう 06 コネクタ 09 携帯用電池 10 受動部品 14 テキサス・インスツルメンツ (TI) では、 お客様の成功のお手伝いをすることこそが、私たちの成功であると考えて TM います。 それが、高性能アナログ>>Your Way をお届けする理由です。テキサス・インスツルメンツはこれまで 以上に、 お客様が市場で成功できるための高性能アナログ製品、 アプリケーションノウハウ、 テクニカルサポートを 提供いたします。 アナログ製品 アプリケーション 12 P. サポート TIの高性能製品なら、 設計の性能 TIのアプリケーションノウハウで設計 TI地域テクニカルサポートが、 お客様の 条件が満たせます。 プロセスをより簡単に。 アナログ設計をお手伝いします。 www.tij.co.jp [最新の電子技術レポート] 近距離無線ネットワーク 最新動向から rswww.co.jp Tel. 045-335-8888 Fax. 045-335-8558 16 ELECTRONICS JANUARY 2010 コンテンツ プロダクションパッケージでは 取扱ブランドは、 150以上! 29,000点をラインアップ! CONTENTS 05 半導体 06 [実録ものづくりレポート] アナログ無線回路を デジタル並みに小さく作ろう アナログ無線回路を デジタル並みに小さく作ろう 09 コネクタ 10 携帯用電池 11 コネクタ/リレー 12 P.6 ELECTRONICS (JANUARY 2010) [最新の電子技術レポート] 近距離無線ネットワーク 最新動向から 14 [実録ものづくりレポート] 開 発 現 場 で ニーズ の 高 い 半 導 体 や 電 子 部 品といった E E M (Electronics & Electro Mechanical)製品に関する最新情報をお届け するRSの新情報誌。それが、 「ELECTRONICS」です。新商品紹介 から国内や国外の研究レポートまで、エンジニアに役立つ情報が 満載です。ぜひ、ご活用ください。 受動部品 Point 1 先端コミュニケーション技術を支えるEEM商品をご提供 Point 2 IEEE802委員会のWPAN規格標準化の動きを追う Point 3 エンジニアに満足を。 すべての商品が翌日届く! 取 扱い可 能な2 9 , 0 0 0 点すべての商 品を、 ご注 文の部 品 数に まとめて購入するほどお得に! しかも、リリールが無料! かかわらず、翌日にお届けいたします。 5段階の価格体系で、 さらに商品がお求めやすくなりました。 また、無料でリリールを行います。 RSの半導体改革、進行中! RSでは、約58,000点もの半導体を お得な価格で、 続々お届け! 新しいワイヤレス応用の時代を切り拓く 最先端の研究に迫る 製品に適したパッケージをご用意! リール、 トレイ、 スティックなどマウンターに使用可能な3つのパッケージ 形態をご用意。必要な数量だけ、 部品を購入がすることができます。 本誌掲載の商品については、年刊「RS総合カタログvol.17」、 「RSオンライン(rswww.co.jp)」をご覧ください。 安心の品質管理! リール トレイ ※パッケージは、 この他にも、 ボックス (箱) 、 バッグ (袋) をご用意しております。 2 ELECTRONICS JANUARY 2010 スティック RSのお届けする製品は、 もちろん外部からの静電気による誤作 動を防ぐ、静 電 気 対 策( E S D 対 策 )済みです。従 来の梱 包と比 較して、 リードの曲がりが軽減されています。 RSならではの 3つのサービス Wide range いろいろ選びたい! 78,000アイテムを 常時在庫 rswww.co.jp Tel.045-335-8888 Fax.045-335-8558 No order too small 1つからほしい! ご注文は 部品1つからOK Quick delivery 今すぐほしい! 18:00までのご注文は 翌日お届け(一部地域を除きます) ELECTRONICS JANUARY 2010 3 日本開閉器工業 半導体 有機ELディスプレイが、オペレーションを進化させる。 USBソリューション PIC32 USBスタータキット シリアルI/O周辺装置に関し、 FTDI社はチップ上で取り扱う各種USB製品を提供しています。 DM320003は、PIC32マイクロコントロー ラのUSB On-The-Goファミリーを最も簡単 かつローコストで体験できるスタータキット です。 • FT232RLはUSBからシリアルへのUARTインターフェース、FT2232DはUART&FIFOコントローラ、FT245RLは USBからParallelへのFIFOインターフェース、 VNC1L-1Aは 組み込みUSBホストコントローラICです。 手元のボタンの画面でリアルタイムにハイクオリティな画像が確認できる、 コミュニケーション効果抜群のスイッチ 「有機 ELディスプレイカラー IS」 。 “状況確認”と“スイッチ操作”がひとつになり、 作業効率の向上を確実にサポートします。 さまざまな現場ニーズの一歩先を行く、 有機 ELディスプレイ搭載スイッチをご紹介します。 406-580 FT232RL 406-578 FT2232D の搭載でした。 放送機器・音響機器の各社ごと レイ)の約4倍の高解像度の繊細な画像は小 406-540 FT245RL に表示部分に任意の文字・絵・記号等が表記で さな画面でも確実に認識できます。また約50 406-546 VNC1L-1A スイッチとディスプレイが一体化した製品の誕 きるため、スイッチ表記のカスタマイズが可能 倍以上のコントラストで明暗や色彩のメリハリ 生は、銀行・証券のディーリングマシンのメー となり、 機器の小型化、 消費電力の低下など実 が小形画面での視認性をより一層高めます。 カーからの特注品としての依頼がきっかけ。電 質的なメリットに加え、機器の高級感、操作感 話で世界の各国とのやり取りの際、 切り替えを を演出し、オペレーターの操作感の向上、スタ スイッチで迅速に、かつ表示で正確にできた ジオや編集室の機能化・小型化まで実現し、 ス ら、 さらにスイッチで選択した階層を深めていけ イッチ、表示モジュールともに搭載の範囲が拡 スタンダードISで実績のある放送機器、 映像機 るツリー検索ができたらとの要望からでした。 がりました。 器、 音響機器さらには医療診断機器やディーリ ISの誕生-液晶表示多機能押ボタンスイッチ アプリケーション例 スタンダードISはキートップ部に小型の液晶 海外では、 ハンバーガーショップでの調理機器 ングシステム、運輸集配、運行情報管理システ (24×36dot) を搭載し、 絵・文字・記号などでス への搭載の実績があります。言語の違いや識 ム、教育機器、自動販売機、券売機、自動制御 イッチの動作状態を視覚的に理解しやすく表 字率の低いスタッフが絵や記号で調理の進行 機器、ライン監視装置、POS他各種情報機器 示できます。 さらに液晶の表示内容を変化させ 具合をスイッチの表示で確認できON・OFFが 等 があげられます。 ることにより、1つのスイッチで複数の機能を 可能です。その他、施設内放 送システムなど 放送音響機器では、ミュージシャンによるスタ 持たせることができ、 スイッチ搭載機器の部品 ON・OFFだけではなく選択機能を持たせる機 ジオ録音の際に、各ミュージシャンの顔写真を 点数の削減、 機器そのものの小型化による省ス 器への搭載の実績があります。 スイッチ表示部に表示できることから、音量の ペース化が可能になります。 従来の単一機能で CANマイクロコントローラ FAのLANシステムの制御に適しています。 MSP430 ワイヤレス開発ツール eZ430-RF2500は、MSP430F2274マイク ロコントローラやCC2500 2.4GHzワイヤレス トランシーバの評価用ハードウェア・ソフトウェア をすべて提供するUSB方式のMSP430ワイ ヤレス開発ツールセットです。 575-034 DM320003 USBマイクロコントローラ ルネサスUSBマイクロコントローラは、 使いやす く (Easy) 高品質な (High Quality) USB (略し てEQUSB) マイクロコントローラです。 • Full-Speed USB2.0 調整もスムーズに行えます。 また医療診断機器 は、 それぞれの役目のスイッチを用意しなくては 新世代・有機 EL ディスプレイカラー IS ならず、 搭載機器も大きなものでした。 スイッチ では、 診断中にデータを検索の際、 従来の文字 情報だけでは間違えやすい同姓の区別なども にツリー検索や表示機能を持たせることで、 迅 電流を流すと発光する有機素材を使った最先 患者の顔写真を入れることで、 一段と正確に迅 速・正確な操作に加えて、 機器の小型化、 コスト 端のディスプレイ技術が有機ELディスプレイ 速に呼び出せます。 このように画像は文字と比 ダウンへと貢献しました。 商品の詳細、価格については、年刊「RS総合カタログvol.17」、 「RSオンライン〈http://rswww.co.jp/〉」をご覧ください。 です。 低電流で自発光し、 明るく高画質なため、 較できないほど豊富な情報量を与えてくれます。 テレビや携帯に搭載されています。 有機ELディ 601-6742 242-790 電池は付属しておりません。 本製品は技術基準適合証明を受けておりません。 R5F21236JFP HD64F2215UTE16-V 663-4191 R4F2472VBR34V 663-4148 R5F61655N50FPV 663-4066 M30290FAHP 663-3123 eZ430-RF2500 663-4179 R5F61665N50FPV XC164CM U CAN 2.4GHz IEEE802.15.4 RFトランシーバ ホットスワップ I2Cバスアイソレータ CC2520は、TI社の2.4GHzISMバンド帯第二 世代ZigBee / IEEE 802.15.4 RFトランシ ーバです。 ADUM1250ARZは、I2C信号を送信信号と 受信信号に分けなくてもスタンドアローン オプトカプラに使用できるものです。 スプレイは、わずかな色の違いやニュアンスま 搭載機器 でも実感できる、リアリティのある再現力で ディーリングマシンへの搭載で第一波を超えた 65,536色 (16ビットカラー) の高鮮明な画像を スタンダードISですが、第二波は放送機器へ 表示します。 スタンダードIS (液晶表示ディスプ 有機ELディスプレイとは・・・ Infineon社XC164CM 16ビットマイクロコン トローラのフル機能評価プラットホーム用スタ ータキットです。 ●有機ELディスプレイカラー IS 画面表示例 • 小型パッケージ:5x5mm VQFN28 有機EL (Electro-Luminescence) は、 電気を流すと 発光する有機素材を使用した最先端ディスプレイ技術。 自発 光し、省 電力・高 画 質・応 答 速 度の 速さに 優れており、テレビや携帯電話に実装されている。 4 RS 品番 544-238 メーカー型番 IS-C15ANP4 仕様 押しボタンスイッチ 表示ドット 64x48 表示色 65536 色または 256 色 表示サイズ 0.65 inch 544-248 IS-C01P 表示モジュール 52x36 65536 色または 256 色 0.53 inch ELECTRONICS JANUARY 2010 407-690 SK-XC164CM-UCAN 516-693 rswww.co.jp Tel.045-335-8888 Fax.045-335-8558 CC2520RHDT 412-810 ADUM1250ARZ ELECTRONICS JANUARY 2010 5 “「まだバッテリーを使わなければならないが、 できればバッテリーレスを目指したい」 いわゆるエネルギーハーベスタ技術である。” [実録ものづくりレポート] アナログ無線回路をデジタル 並みに小さく作ろう 新しいワイヤレス応用の時代を切り拓く高速・高周波技術を研究、産業界とも協力 携帯電話や無線LAN、GPS、Bluetooth、ZigBeeネットワーク、ワイヤレスUSBなどワイヤレス技術が重要になってくる。 しかし、1台の携帯機器にさまざまな無線技術を搭載すると回路面積が大きくなるばかりか消費電力も増大してしまう。 デジタル回路並みに微細化することにより、チップ面積を小さくしコストを下げ、消費電力を下げられないものか。 東京工業大学の石原 昇教授は、同大学統合大学院ソリューション研究Green ICT (プロジェクトリーダー、益 一哉教授) の中で、 無線回路を小さくする研究を行っている。 設計・試作したチップのRF特性を測定する 「1個の基本回路ですべての無線に使える RF (高周波) 回路を生み出すことが夢」。石原 昇教授は、デジタル回路は微細化でどんどん 小さくなるのに、 アナログ回路はコイル (インダ クタ) などの受動部品を使うため小さくならな い、 ことに苛立っていた。アナログ回路もデジ タル並みに微細化して小さくなれば、 もっと安く なり消費電力は下がり、性能は上がるはずだ。 もちろん、消費電力が下がると電池は長持ち する。良いことづくめだ。 どんな無線にも使える共通のRFチップとな ると、 コストは大幅に下がる。大量生産できる からだ。今のRFIDとは違う応用が生まれる。 ど のような商品にもRFチップが付くようになり、 本にも服にも付けられれば、盗難を防げるばか りか、仮に盗まれたとしても今どこにあるかがわ 6 ELECTRONICS JANUARY 2010 かる。無線によってコンテンツをダウンロードで きる携帯ツールは山のように出てくる。腕時計 にニュースを流すこともできる。人体の体温・ 血圧・心拍などを医者が患者を常にモニターす ることもできる。 同教授は、回路の研究だけでは終わらな い。実際にモノを作って実験している。 さもな ければ机上の空論に終わり、産業界に役に立 たないことにつながる。新しい応用の一つとし て、企業の協力により小型のPH(ペーハー) センサーを使い、 その測定値を無線で送り、受 信機でデータを受け、 コンピュータでデータ処 理する、 といった一連の実験を行っている。具 体例としては、人間の口内のPHを常時測定で きるワイヤレスシステムがある。人間の口内を 満たす唾液のPHはだいたい7程度だという。 ジュースなどの 甘 い 飲 料を飲 むとP Hは4くら いに下がる。健 康な人間はその あと元の7に戻 るわけだが 、そ の戻りが遅いと 虫歯になりやす い体質かもしれ ない 。これを常 東京工業大学統合研究院 時モニターする 石原 昇 特任教授 ことで、虫歯が できる仕組みの解明に役立てるとしている。こ のPHセンサーは、家畜の健康状態を管理した り、湖や池に浮かべて水質を常時監視したり するモニターにも使える。 同教授は、 「まだバッテリーを使わなければ ならないが、 できればバッテリーレスを目指した い」 とする。いわゆるエネルギーハーベスタ技 術である。 アナログフロントエンドの専門家 波領域で利得が上がり帯域を伸ばすことがで きるという訳だ。 さらにヘテロダイン受信機に必要な局部発 振回路でもCMOSを使うわけだが、従来はコ イルとコンデンサの共振回路で発振させてい た。前にも述べたようにコイルは使いたくない。 そこでリング発振器を使うことにした。 しかし特 性を見ると位相雑音が多い。そこで、 デジタル 回路でよく使われている水晶発振器によるイ ンジェクションロッキングをかけることにした。実 験では20∼30dB程度も位相雑音が下がっ た。 この無線回路チップにはバッテリーからの 電圧を変換するLDO (low drop out) 電源回 路も搭載している。電源トランジスタは微細 化する必要はないため、ゲート長をインバータ CMOSの2倍にするなど、総合的な知識が必 要になる。 試 作したC M O Sのローノイズアンプは、 予想以上の結果を得た。180nmCMOSで は電源電圧1.8V、帯域が0∼4.9GHz、消 費電力が30.6mW、利得が30.6dB、 ノイズ 3.5∼4.7dB、回路面積0.0067mm 2だっ たが、90nmのチップでは電源電圧1.0Vで 帯 域は0∼6 . 8 G H zと広がり、消 費 電力は 14.5mWと半減し、利得はやや減少したもの の18.0dB、 ノイズは同等の3.0∼5.5dB、回 路面積は半分以下の0.0032mm2であった。 な設計もやっていかなければならないと考えて いる。これも大手企業と一緒にプラットフォー ムの構築を始めようかというところまで来ている という。 光ファイバ、銅線、無線、基本は同じ 光ファイバの送受信回路も無線回路、銅線 回路も基本はみな同じだという。だから、通信 用の回路を無線電波でも光ファイバでもイー サーネットケーブルでも同じような考え方で設 計できるようにしたいという。これができれば基 本回路をせいぜい小変更するだけでどの方式 にでも対応できるようになる。 例えば光ファイバの送受信システムは、光 はレーザーで送りフォトダイオードで受ける。こ れが無線回路のアンテナに相当する。光はデ ジタルの強度変調で光が強いか弱いかだけ で1,0を区別するため、本質的に帯域は広い。 送信側はレーザードライバでレーザーを駆動し て光を送り、出た光を受信してデータを増幅し て、1,0を識別する。 無線は帯域が狭い中でデジタル情報を載 せるというやり方をしているため、 デジタル情報 を直流から高周波まで広げてあげればいい。 帯域を広げるという意味で光と電波との違い は少ないと言う。 石原教授はもともとNTT電気通信研究所 において、光通信・衛星通信・携帯無線のア ナログフロントエンド回路について研究してき た無線回路のエキスパートだ。回路をチップに 焼き付けるだけではなく、チップを使ったモジ ュールも組み立て、回路の性能を評価してき た。その後、母校の群馬大学大学院工学研 究科で無線の集積回路の設計教育環境を立 ち上げるため、4年間学生を教えた。群馬大学 は、 アナログ回路が強かったルネサステクノロ ジの高崎工場の近くにあり、 アナログを強化す るためのプロジェクトを持っている。 今、取り組んでいるアナログ無線回路の微 細化はかなり難しかった。無線回路の特にコ イル(インダクタ) はスペックが決まると大きさ が決まってしまうため小さくしにくい。何とかコ イルを使わずに無線回路を作れないか、 そし てデジタル回路と同じCMOSでアナログ回 路を作ろうと考えた。CMOSは180nmから 130nm、90nm、65nm、45nmと微細化がで きるうえに、信号振幅をフルに使える。一般に は微細化とともに電源電圧が下がるとノイズ シリコンのICを設計 に弱くなるため、 フルスイングするCMOSデバ イスが求められている。 同教授のグループでは、考えた高周波の 加えて、アナログはアプリケーションごとに 無 線 回 路をシリコンチップに焼き付けて実 回路を組まなくてはならなかった。高周波回路 証するため、EDAツールによるIC設計も行っ ではコイルやコンデンサを使って共振させ、送 ている。デザインルールは、1 8 0 n mから始 受信できる狭い周波数帯域が決まっていた。 め、90nm、65nm、45nmへと微細化してい 「もし、電波の帯域が広ければさまざまな用途 く。実際のシリコンに焼き付けるプロセスは、 に一つの基本回路だけで送受信できるように 製造専門の外部ファウンドリに依頼する。今の PHセンサーに無線回路をつなぎ、水質検査に生かす なる」。同教授はこう考え、広帯域アンプを目指 ところ、 台湾のTSMCに依頼して90nmのチップ した。 を製造してもらった。最先端では65nmのRF 広がる無線機器 CMOSインバータ構成をベースにした広帯 回路もVDECやe-Shuttleなどを通して依頼す 域アンプは、従来バイポーラ回路で作られてい るわけだが、すでに依頼中で11月中ごろまで 今後、共通の1チップ無線回路ができると、 たCherry-Hooper回路をCMOSで構成した。 には出来上がってくる予定だという。 携帯電話もスマートフォンもスマートブックも同 これだけでは抵抗による帰還がかかっているだ 設計するだけではなく、 「 実際に物を作って じ1チップだけで実現できるだけではなく、将来 けにすぎないが、 さらにCMOSインバータ構成 回路技術を実証する」 ( 同教授) ことが重要だ のソフトウエア無線、 コグニティブ無線にも使 によるアクティブ帰還回路を設けた。このアク とする。45nmプロセスはまだシャトルサービス える可能性がある。グローバル携帯の範囲が ティブ帰還をかけると高周波ではトランジスタ が入手できないため、製造してくれるファウンド 広がるだけではなく、 これまで無線回路を付けら の寄生容量が効いてくるために位相が回り込 リを探しているという。 れなかったMP-3プレーヤーやデジカメにも無 み、負帰還から正帰還がかかるようになる。こ RF回路設計に向けたプラットフォームを構 線回路が載るようになる。応用範囲は広い。 れまでの周波数特性では高周波領域だと利 築する計画だが、将来はLSI設計だけではなく 得が落ちてきたが、正帰還がかかるため高周 モジュールレベルとか、筐体レベルとか統合的 ELECTRONICS JANUARY 2010 7 モレックス コネクタ CAT.6シールド付きRJプラグ プラグラッチ部はカバーで保護されるので、 ラッ チ折れの心配なし 高速通信機器用 基板対基板接続ソリューション CAT.6シールド付き RJ45 PCBソケット • 高速LAN送信に対応 • 光学インジケータ内蔵 1.0mmピッチ 基板対電線コネクタ SHシリーズ • ハウジングには、 ばね性をもたせたハウジングランス方 式を採用 • 素早く簡単な終端処理 • 超小型:1.0mmピッチ、 基板実装高さ2.95mm(サイド) の超小型設計 • 適合電線サイズはAWG32から28、2極から15極対 応 SlimStackTM 0.5mm基板対基板コネクタ モレックスのSlimStackは、PCBどうしをスリ ムな薄型SMT(表面実装) コネクタで接続で きる実績のある確実な製品です。SlimStack はモレックスの広範なマイクロSMTスタック基 板対基板コネクタ製品のファミリー名称で、 ス タック高さは1.50mmから20.0mm、 ピッチは 0.40mm、 0.50mm、 0.635mm、 1.00mmを網 羅しています。 システム 設 計 者 にとってS l i m S t a c k は、 PDA、 携帯電話、 ビデオカメラ、 ノートパソコ ンなど小型機器に見られる要求条件の厳しい 実装ニーズをフレキシブルに満たせる製品で す。本シリーズはさまざまなピッチやスタックオプ ションを取り揃えているため、16から140の回 路サイズニーズに対応します。 353-1096 SHR-04V-S-B 515-1541 BM04B-SRSS-TB(LF)(SN) 515-1513 SM04B-SRSS-TB(LF)(SN) 圧着端子&ケーブルタイキット サービスや保守用途に適した圧着端子キット 柔軟な高密度設計に対応 耐衝撃性、 耐振動性を確保 高温LCPハウジング材 高温SMTはんだ付けに耐える エンボステープパッケージ 自動ピックアンドプレイス シュラウド付きのプラグとリセプタクル 耐衝撃性、 耐振動性を提供する二重壁強度 広角の嵌合面 嵌合時の損傷リスクを最小化 本シリーズはすべて金メッキタイプで、 挿抜を繰 り返しても高信頼性を提供します。その他、耐 久性のあるブレードオンビーム接点、強度の高 いはんだができるSMTテール、 嵌合力が向上す るフリクションロック機能などさまざまな特徴を備 えています。 プラグとレセプタクル間の強固な結合 311-6647 SH3-SS5-28150 商品の詳細、価格については、年刊「RS総合カタログvol.17」、 「RSオンライン〈http://rswww.co.jp/〉」をご覧ください。 0.5mmピッチ FPCコネクタ FH19SCシリーズ • Cat5対応 回路サイズは16から140まで対応 コンタクト-プラスチック間のロック 産業用 イーサネットコネクタ 強い衝撃や振動を受けても信頼性を確保 メタルフリクションロック式 シュラウドの傾斜/窓ロック、 625-6710 TM21R-5C-88(50) • 完全密閉(IP67規格)のRJ45コネクタで、過酷な環 境での利用に最適 特徴とメリット 片持ちタイプの金接点 436-1387 TM21P-88P(21) • コネクタ下面のパターン禁止エリアが不要で、基板設 計自由度が向上 • 回転ワンタッチ式により、 簡単で確実な接続が可能 Plateau HS MezzTMコネクタ モレックス社は独自技術のPlateau TechnologyTM (金メッキハウジング) を利用し て、 差動信号やシングルエンド信号用途に対応 する高速高密度メザニンコネクタを提供してい ます。各差動ペアは金メッキプラスチックによっ て隣接ペアからシールドされるため、 混信の低下 と信号の明瞭度アップを確保できます。 さまざまなスタック高さと回路サイズの取り揃 えで設計自由度が得られるとともに、 導電性ハ ウジングの接地によりコネクタ内で接地ピンを 個別に指定する必要がなくなります。高速信号 伝送用に設計されたPlateau HS Mezzは、 最 新設計だけでなく次世代システムにも対応する 驚異的な信号完全性を提供します。 75005シリーズはプラグ&レセプタクルの組 み合わせを、 オフセッ トタイプを含めて6ペア、 12 ペア、 24ペア、 36ペアをご用意しており、 嵌合 高さは10mmから25mmの範囲です。 モレックスは常に最先端技術に注目し続け ています。 そのことが、 高速高密度メザニン設 計の優れたソリューションとしてPlateau HS Mezzを提供することにつながっています。 また、 メッキプラスチック相互接続装置のロバスト性 と信頼性を確保するため広範な信頼性試験も 実施しています。本製品の用途としては、 ルー タ、 スイッチ、 ハブ、 サーバ、 ワークステーション、 記憶装置などが挙げられます。 385-1340 ENSAM315 ケーブルプラグ 385-1362 ENSP1F5 パネルソケッ ト 555-058 0.5mmピッチ 基板間コネクタ DF12シリーズ 高密度の0.5 mmピッチSMTコネクタシステム で、取り付け金具とボスが付属し、 ボードを平行 にスタッキングする用途で省スペースを実現 FH19SC-40S-0.5SH(05) マイクロSDカードコネクタ 441-5535 A801632T • 超小型タイプ形状 • カード落下防止機能 コネクタ ミニXLシリーズ • オーディオコネクタ、 小型タイプ • ワンタッチコネクタ • 外付け部品不要 特徴とメリット 一体型シールド付き最新型金メッキプラスチックハウジング 8 50ピコ秒でのインピーダンス100 +/-10Ωで10Gbpsを超える高速差動シグナリングに対応 3.50mmピッチで配置した分離差動ペアをセンターラインピッチ1.20mmで接触 制御インピーダンス対応 信号ごとに2点接触 高信頼性を確保 608-1932 DF12(3.0)-20DS-0.5V(86) 10.00mmから25.00mmまで各種スタック高さをご用意 ほぼすべてのパラレル基板要求を満たします 608-2244 DF12-20DS-0.5V(86) 差動ペアは6ぺア、 12ペア、 24ペア、 36ペア (総コンタクト数12極、 24極、 48極、 72極) をご用意 各種アプリケーションに対応 608-1926 DF12(3.0)-20DP-0.5V(86) 542-769 M-XL-3-12S 3ピン ピンプラグ スモールキャップ 成形・メッキ加工のハウジングペグ PCB接地面への装着が容易 608-2064 DF12(3.5)-20DP-0.5V(86) 542-797 M-XL-3-11S 3ピン ソケットプラグ スモールキャップ 608-2121 DF12(4.0)-20DP-0.5V(86) 542-826 M-XL-3-14 3ピン 丸型フランジピン レセプタクル 608-2187 DF12(5.0)-20DP-0.5V(86) 542-832 M-XL-3-31 3ピン 角型フランジソケット レセプタクル ELECTRONICS JANUARY 2010 rswww.co.jp Tel.045-335-8888 Fax.045-335-8558 381-609 DM3A-SF-PEJ ELECTRONICS JANUARY 2010 9 携帯用電池 コネクタ/リレー リチウムイオン:電池の未来 マイクロUSBコネクタ ZXシリーズ DIPスイッチ CHSシリーズ • 超小型タイプ形状 • SMD実装高2.5mm 薄型設計 • 容易な挿抜性を保ちながら高い耐久性を実現 • 外形寸法はEIAJ SOP規格に準拠 664-5602 ZX62-B-5PA 352-4852 CHS-08B 1.27mm pitch 8P gull wing ロック付きUSBコネクタ 様々なコネクタの向きやPCB実装方式に対応 した、基板実装レセプタクルタイプUSBコネク タ 優れた設計と低電力部品の使用によって、電子製品のエネルギー消費を少なくすることは重要です。 しかしながら、携帯機器の場合には、どういった電力貯蔵を選ぶかも同様に重要なのです。 携帯性への需要は今までにないほど高まり、 かつてはコンセントを使用す る電源が必要であった電子製品は、 充電池で電力供給することが多くなっ てきました。 達成しやすくなります。従来のNiCdやNiMHセルの電圧は1.2Vしかないた め、 12V以上の電池パックを作ろうとすると複数のセルが必要となり、 内部 抵抗も大きくなります。 以前は小型の携帯電源にはニッケルカドミニウム (NiCd) 電池やニッケ ル水素 (NiMH) 電池が使用されていましたが、 今日電池技術をリードするの はリチウムイオンポリマーであり、 その利点は無視することができません。 長いサイクル寿命 高エネルギー対重量比 リチウムイオンセルの寿命は充電回数1000回から1200回です。 これに 対し、 同じ容量のNiMHセルの寿命は充電回数500回から1000回です。 商品の詳細、価格については、年刊「RS総合カタログvol.17」、 「RSオンライン〈http://rswww.co.jp/〉」をご覧ください。 最小の「メモリ」効果 大きさの割には軽量の電池であり、 同じ重さのNiCdやNiMHより多くの エネルギーを蓄積できます。 NiCd、 またはある程度NiMHでは、 電池は半分の充放電が繰り返される と、 セル内で化学変化が起き容量が少なくなってしまいます。 リチウムイオン 電池は、 こういった現象の影響をほぼ受けません。 低自己放電率 リチウムイオンはスタンバイや時々使用するアプリケーションに理想的な 用途です。NiMHやNiCd電池は、 保管温度により一日に充電量の1∼5% を 失います。 リチウムイオン充電池の放電メカニズム 名前にもかかわらず、 この電池にはリチウム金属は含まれていません。電 池はリチウムイオンを電極へ入れたり電極から出したりすることによって動作 します。陰極はグラファイト混合物、 陽極はリチウム化した酸化コバルトで作 られています。 高い公称セル電圧 通常は3.7Vですが、 この高いセル電圧によってより高い 「標準」電圧が 高ピーク放電電流 • MIL規格準拠品のリボンケーブル用ソケット NiCd電池ほどではありませんが、 リチウムイオン電池も高ピーク電流を発 生させることができます。 リチウムイオンセルの構成において継続して改善 が重ねられた結果、 かつてはNiCdしか使用しなかった電動工具メーカー がリチウムイオン電池を使用するようになってきました。 リチウムイオン電池の技術に対する消費者意識が高まり、 リチウムイオン を使用しない製品は時代遅れまたは低品質とみなされる可能性があります。 リチウムイオン電池への需要は今後も増加する見通しで、 製品設計者はリ チウムイオン電池の導入を検討した方がよいでしょう。 これによって製品の 製造費は増加するかもしれませんが、 リチウムイオン電池を導入しない場合 には最終製品の品質に大きな影響が出る可能性があります。 負荷 電子 リボンコネクタ (MIL-C-83503) • ストレインリリーフ付 660-0038 1775690-2 通信機器用リレー 優れた基本性能を備えた第4世代通信機器用 リレー • 2極 2A/4.5V、 5V、9V、12V、24V 196-530 XG4M-1030-U 10ピン ソケッ ト (ストレインリリーフ付) 196-647 XG4C-1031 10ピン ボックスタイププラグ (ストレート) 196-754 XG4C-1034 10ピン ボックスタイププラグ (L型) 高周波ケーブル CCC標準ケーブル 高周波コンフォーマブルケーブル • 一般配線に適した単芯PVC絶縁ケーブル • すずめっきの編組シースにより、 セミリジッドケーブルの 特性と柔軟性を提供 電流 • GB規格(GB/T12666)垂直試験に合格した難燃性 能 隔離板 陽極 陰極 容量が同じ場合の重量面での利点 熱散逸面での利点 自己放電面での利点 (1 日あたりの %) 422-7057 IM02GR 422-7063 IM03GR 電解液 (ポリマー電池:ゲルポリマー電解液) 422-7079 IM06GR 546-2885 10 ELECTRONICS JANUARY 2010 521-0662 C3/RV 10SQ Black rswww.co.jp Tel.045-335-8888 Fax.045-335-8558 515-505 IM07GR ELECTRONICS JANUARY 2010 11 [最新の電子技術レポート] 近距離無線ネットワーク 最新動向から IEEE802委員会のWPAN 規格標準化の動きを追う。 無線LANよりも狭い範囲で使用する無線ネットワーク、 WPAN(Wireless Personal Area Network:近距離無線ネットワーク)。 WPANの規格としては、携帯電話端末等への搭載率が急増してい るBluetoothといった無線規格が一般的となっている。ここ数年では、 家電分野においてHD動画の高速ストリーミング需要がより高まり、 ミリ 波(60GHz帯域) を利用したシステムの開発が進んでいる。WPANの 分野では、複数の無線規格が乱立し、 コンシューマにとっては、頭を悩 ます状況になっている事実も否定は出来ない。早期に普及が実現す ると、デファクトスタンダードになるという例もあるが、先ずは、国際標準 規格において、強い影響力を持つIEEE (The Institute of Electrical and Electronics Engineers,Inc.電気電子学会)の下部組織であ る、IEEE802委員会が進めるWPAN(802.15ワーキンググループ) の 規格策定動向を中心に把握しておく必要がある。 802.15WGの位置づけと規格策定プロセス IEEE802.15ワーキンググループは、IEEE802LMSC (Local Area Network/Metropolitan Area Network Standards Committee) 下のワーキンググループであり、WPANに関する規格の標準化を行 なっている。IEEE802.15の設立に繋がる活動は1997年6月に始 まった。当初、アドホック「Wearable」規格コミティーが形成され、 そ の後、IEEE802.11の中に、WPANのStudy Group(SG)が設立さ れ、1999年にWorking Group (WG)が立ち上がった。IEEE802規格 策定範囲は、OSI参照モデルにおける7層のうち、 データリンク層と物理 層の2つの下位レイヤとなっている。尚、上位レイヤについては、通常業 界団体等が規格策定を行い、相互接続性の確立を行なう。規格標準 化のプロセスとしては、先ずStudy Group (SG) が発足し、 その後Task Group (TG) に昇格し仕様が検討される。中には、Interest Group(IG) やStanding Committee(SC)が先に発足し、Study Group (SG)とな 12 ELECTRONICS JANUARY 2010 るケースもある。IEEE802委員会へは、企業としてではなく個人として の参加が求められる。このため、参加人数が多いほど議決への影響力 が高くなる。 IEEE802.15ワーキンググループの最近の状況 各主要グループの概要と直近の状況は以下の通りである。15.3 は2 . 4 G H zを利 用した高 速レート規 格だが 、事 実 上は使われてい ない。15.3aでは、代替物理層案がUWBをベースで検討されてい たが 、提 案の一 本 化に至らずT G 解 散 済み。1 5 . 3 cでは6 0 G H z 帯を使ったP H Yの標 準 化を行なっていたが 、2 0 0 9 年 9月に最 終 批准された。15.4はいわゆるZigBeeのベースとなっているPHYと MAC規格で、15.4aは802.15.4のPHYの代替仕様。2007年3 月に規格化が完了している。仕様的にはトリプルPHYになっている。 (1GHz以下のSub-GHzバンドUWB、2.4GHzのCSSチャープ方 式、3.1GHz∼10.6GHzのUWB)15.5では、Meshnetworkingの検 討を行っていたが、2009年3月に規格化が完了している。15.4cは中 国の電波法に基づくWPANを検討し規格化完了済み。15.4dは日本 で新たに利用が可能になった950MHz帯利用したアクティブタグ向 けのPHYとMACの修正規格で、2009年3月に規格化が完了してい る。15.4eは2008年1月からTGに昇格。IEEE802.15.4-2006の MACのエンハンスメント。産業機器向け、中国PANとの互換性を取 る為の既存のMACに対する修正を行なっている。15.4fは2009年1 月からタスクグループに昇格し、 アクティブRFIDに関するPHYとMAC のエンハンスメント規格の検討を行っている。規格批准は2011年前 半の予定である。15.4gは、2008年5月よりNAN(Neighborhood Area Network) がIGとして活動を開始していたが、2009年1月より、 (SUN) 」 「Smart Utility Networks と呼び 名を変えて活 動を開 始して いる。同グループでは、低速WPAN の代替PHY(地域毎に免許無しで 利 用が可 能な、7 0 0 M H z∼1 G H z は、2.4GHz帯域を使った規格) を策定 しているが 、各 種ライフラインの効 率 を高める 「スマートグリッド」構想を実現 するための主要要素の一つとして注目 されている。2009年5月には24の規格 案が発表され、現在各規格案の統合が進 んでいる。この規格については、技術要素以上 に、経済・政治要因も関係し、規格化に益々拍車が かかると予想される。規格化批准のターゲットは2010年 末となっている。15.6は2008年1月よりTGとして活動を開始 した医療向けを含むBAN(Body Area Network)の規格標準化 部会。現在規格案の統合が進行中で、規格批准は、2010年前半 と予想される。15.7は、2007年5月よりIGとして活動をしていたVLC (可視光通信) が2009年1月よりTGに昇格し、規格化が開始されて いる。IGthzは2008年1月より、IGとして活動を行なっている。周波数的 には、300GHz∼3THzまでが対象となる。今後Science Committee を立ち上げ、世の中のテラヘルツ関係の研究内容等を調査し、Study Group立ち上げ基礎作りを行なう。将来的にはテラヘルツ帯域を利 用した通信規格の策定を目指す。SCwng(Standing Committee Wireless Next Generation) は、WPANグループ内で新たな提案を募 り、 将来的に規格化する内容を議論している。15.4f、 15.4g、 15.6、 15.7 は、WNGから派生して出来ている。2009年9月時点の802.15WGに て投票権を保持する者は193人となっている。 無線規格の通信距離とアプリケーションのイメージ 無線規格マッピング まとめ 新しい無線規格・技術の市場導入が成功するには、 それを支える 「エ コシステム」 が極めて重要となる。特に、近距離通信におけるエコシステ ムとは、学術的技術検証、規格化、半導体の完成度、充実した半導体 リファレンスデザインとソフトウエア、 キラーアプリケーション、複数の半 導体ベンダ、 半導体を動かす周辺回路を支える各種部品、 先行メーカー、 測定基準の確立、相互接続性実現に向け確固たる認証サービス等が 適切な時間軸で相互に連携し合いながら1つのソリューションとして存 在し、 それらを必要に応じて組み合わせることが可能なシステムと定義で きる。多くの無線規格が同じ時間軸で、乱立しているが、標準規格、独 自規格を含め、採用されるもの、淘汰されるものも必ずある。この業界で 成功するには、常時マクロ的な視野に立ち、 エコシステムの動向を追う ことが重要と言える。 IEEE802.15(WPAN)の組織と位置づけ ELECTRONICS JANUARY 2010 13 サトーパーツ 受動部品 GQM 0603シリーズコンデンサ VHF、UHF、 マイクロ波の周波数で高Q値と 低ESR 高周波用 セラミックコンデンサ Vシリーズ • フロー、 リフローはんだ付けに最適 高周波回路の特性調整用途 • 1005サイズ 水晶発振器 SG8003CEファミリー • 広い周波数範囲:1.84Mz∼125MHz • 低い供給電圧:1.8V、 2.5V、 3.3V • CH特性 NEW 640-5574 UVK105CH010BW-F 667-6460 SG-8003CE 1.8432MHz PC B 商品の詳細、価格については、年刊「RS総合カタログvol.17」、 「RSオンライン〈http://rswww.co.jp/〉」をご覧ください。 647-7282 GQM1885C1H120JB01D 647-7383 GQM1885C1H470JB01D 647-7333 GQM1885C1H101JB01D 647-7428 GQM1885C2A1R0CB01D 647-7507 GQM1885C2A2R2BB01D 647-7591 GQM1885C2A4R7BB01D シリンダ型 PASシリーズ コンデンサ PASシリーズはアモルファス構造によって多く のイオンを蓄えることができ、従来の電気二重 層コンデンサより容量が格段に増加 シリンダ型 リチウムイオンコンデンサ 金属皮膜チップ抵抗器 RRシリーズ リチウムイオンキャパシタ (LIC) は、 電気二重層 キャパシタとリチウムイオン電池の反応を利用 したハイブリッドキャパシタ 高周波特性および直線性に優れた薄膜チッ プ抵抗器鉛フリーはんだ対応 • 1608サイズ NEW • 許容差0.5% • E24系列 NEW SUSUMU 687-4914 LIC1235R 3R8406 391-5129 RR0816Q-100-D 687-4917 LIC1840R 3R8107 391-5135 RR0816Q-150-D 687-4911 391-5157 RR0816Q-220-D LIC2540R 3R8207 巻線チップパワーインダクタ CBシリーズ DC/DCコンバータのように高電流を必要とす るモジュール設計に適したチップインダクタ 高周波用 積層チップインダクタ HKシリーズ 抵抗率の低い銀を内部導体に使用したニュー セラミック製積層インダクタは、優れたQ特性と SRF特性を提供 • 3225サイズ • 許容差20% • 1608サイズ 687-4876 PAS0815LR2R3105 687-4885 PAS1016LR2R3205 687-4898 PAS1020LA3R0405 687-4908 PAS1220LA3R0905 687-4901 PAS1235LA3R0206 687-4905 PAS1840LA3R0506 14 ELECTRONICS JANUARY 2010 630-4673 CBC3225T1R0MR 630-3478 HK160810NJ-T rswww.co.jp Tel.045-335-8888 Fax.045-335-8558 ELECTRONICS JANUARY 2010 15