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2014年 IMS方針・取り組み結果
2014年 IMS 方針・取り組み結果 統合マネジメントシステム (IMS) 統合マネジメントシステム(IMS:Integrated Management System) 国内HORIBAグループのマネジメントシステム IMS 医療機器 ISO13485 ㈱堀場製作所 医用 ㈱堀場エステック 阿蘇工場 品質 ISO9001 環境 ISO14001 事業継続 ISO22301 ㈱堀場製作所 医用 ㈱堀場エステック 半導体 労働安全衛生 OHSAS18001 + 道路交通安全 ISO39001 試験所・校正機関 ISO17025 ㈱堀場製作所 京都分析センター ㈱堀場テクノサービス HORIBAグループでは、品質ISO9001、環境 ISO14001、労働安全衛生OHSAS18001を統 合したマネジメントシステム (IMS:Integrated Management System) を運用し、一般財団法 人日本品質保証機構(JQA) から、 グループIMS としての 「JQA 統合マネジメントシステム運用証 明書(JQA-IG0001-08)」 を取得しています。海 外グループ会社においても、主要生産拠点で品 質マネジメントシステムISO9001 および環境マ ネジメントシステムISO14001の認証取得を促 も登録活動範囲を拡大しました。 進中です。 この認証は、企業を取り巻くリスクに対してマネ ㈱堀場製作所京都分析センターは、公益財 ジメントシステムを利用してそれらのリスクに対 団 法 人 日 本 適 合 性 認 定 協 会( J A B )から 応できる体 制を構 築することが目的であり、 「ISO/IEC17025:2005(RTL00880)化学試 HORIBAグループは今後も企業 耐質 向上に 験」 の試験所として認定を取得し、 グループ会社 取り組んで参ります。 の㈱堀場テクノサービス本社CS部は、独立行政 2014年6月には、国内グループ全体(㈱堀場 法 人 製 品 評 価 技 術 基 盤 機 構( N I T E )から 製作所、㈱堀場エステック、㈱堀場アドバンスド 「ISO/IEC17025:2005(ASNITE 0033C)排 テクノ、㈱堀場テクノサービス) で、道路交通安全 出ガス測定装置」 の校正事業者としての認定を マネジメントシステムの国際規格「ISO39001 取得しています。 (JUSE-RT-008)」 を取得し、 事業活動における交 ㈱堀場製作所および㈱堀場エステックでは、 通事故の撲滅に向けた活動を本格化しました。 医療機器のための品質マネジメントシステム この認証は、道路交通事故による死傷者数の ISO13485を両社で統合し、 「JQAマネジメントシ 削減をはかることが主な目的であり、 HORIBAグ ステム登録証 (JQA-MD0010) 」 を取得しています。 ループは自社の道路交通安全はもちろんのこと、 2014年2月には、 先の東日本大震災で被災地 製造業として荷主責任を負う立場で道路交通安 から多くの要求があった、人命に直接かかわる 全マネジメントシステムを活用していきます。 医用分野に特化した範囲で、取得した事業継続 このようにHORIBAグループでは、置かれてい マネジメントシステムISO22301:2012「JQA マ る状況に応じて効果的なマネジメントシステム ネジメントシステム登録証 (JQA-BC0013) 」 を取 規格を順次取り入れ、 より効率の良い、実効性 得しました。2014年12月には、半導体関連メー のあるマネジメントシステムの構築に力を入れて カーのお客様からご要望のあった半導体分野に います。 統合マネジメントシステム (IMS)2014年の取り組み結果 1 2014年IMSの取り組み結果 ●省エネ・省資源 他に継続的な取組みとして、物流における お客様満足を第一に考え、 さらに社会的責任 事業所内のCO₂排出量削減について省エネ モーダルシフトの推進や新製品の環境適合設計 を全うするため、本来の業務に重点を置きなが を考 慮した老 朽 設 備の更 新や、高 効 率 照 明 (環境に配慮した設計)、 および社内で実施した ら、 複雑化するオペレーションに対し、 マネジメン (LED)への転換を推進しました。 省エネアイデアコンテストで出されたアイデアを トシステムを用いてより効率的に対応するよう心 あわせて、2010年に改正された省エネルギー 具現化して国内グループ全社への展開も行なっ 掛けています。 法の対応に加えて2014年も引き続き東日本大 ています。 震災以降の政府・各電力会社の節電要請に対 3 ●品質コスト(予防・評価・損失)の バランス配分と圧縮 し、夏場および冬場の室温管理の徹底、照明の ●安全管理 一部削減や不要箇所消灯の徹底、不使用機器 2014年は国内グループ会社全体で休業を伴 世界中のどの地域においても同一品質の製 の電源OFF など社内の節電・省エネ活動を展 う業務上災害は発生しませんでした。 また、道路 品・サービスをご提供できるような顧客満足度の 開しました。 交通に関する事故については、2014年導入の 向上をめざしました。 また、設計・生産・購買の各 売上高の増加により絶対量では前年に比べ ISO39001をきっかけとする様々な取り組みによ プロセスで品質向上に取り組むために、生産協 微増となりましたが、売上高原単位では省エネ り、2013年に比べ減少しました。経営トップが宣 力会社とは、 生産協力会社会議で情報交換を行 ルギー法に準じて設定した当社の目標を達成す 言した HORIBA グループ安全宣言 及び当該 い、製品不良の低減及び製品保証費の削減に ることができました。 行動指針に基づいて、2015年も、国内グループ つなげてきました。2014年の品質コスト全体とし また2 0 1 5 年は拠 点 再 整 備の一 環として 全社で実施しているリスクアセスメントを活用し ては、2013年比で減少しました。損失コストにつ HORIBA BIWAKO E-HARBORへの移転も計 たPDCA サイクルの円滑な循環で災害の未然 いては2013年比で減少となりましたが、評価コ 画しており、各種高効率機器の選定はもちろん、 防止を図るとともに安全衛生教育等も活かし、 ストは2013年比で増加しました。2015年も製品 各拠点への新たなエネルギー管理システムの新 快適な職場環境づくりに努め、業務上災害ゼロ 保証費前年より削減する目標を継続し、開発プ 規導入や更新を進めており、 より詳細なエネル をめざしていきます。 ロセス改革を含む予防の見直しを実施します。 ギー使用量を把握することにより更なる省エネ ルギー対策を行なう予定です。 統合マネジメントシステム (IMS)2014年の取り組み結果 2 ●衛生管理 全社横断的組織メンバーで構成された ここ み、 目標を達成しました。 「製品含有化学物質情報の早期提供」 Aゼロ及び過去のCompliant sheetでのSA・A 対象での再発ゼロ (外部への製品安全に関する ろとからだの健康づくりプロジェクト を中心に、 製品に含有する化学物質情報のお客様への 不具合の流出をゼロにする活動) を目標に取り組 従業員の健康増進に努めており、健康診断受診 スピーディな提供を目指し、 販売先からの依頼を み、 共にゼロを維持し目標を達成しました。 100%を達成しています。 また、定期健康診断結 受理した日から60日以内の回答率80%を目標に また、 「サービス安全」 については、全サービス 果にもとづいて、産業医をはじめとした専任産業 取り組み、 目標を達成しました。 ステーションの安全実態把握と改善プランの策 保健スタッフが、一人ひとりの働き方・生活習慣 「CE宣言該当製品の欧州RoHS指令適合」 定を目標にし、全27箇所のサービスステーショ に基づいた面談・指導を行っています。 開発部門では 「新製品の設計RoHS指令対応 ンを訪問することで現状把握することができまし メンタルヘルスについては管理職・従業員教 DR4終了時点での完了率100%」 を活動テーマ た。一方でサービス作業におけるリスクへの取り 育に注力するとともに、EAP(従業員支援プログ とし2014年の目標は達成しました。生産部門で 組みとして過去の事故の再発・類似事故ゼロを ラム) の活用も推進しています。 また、2013年より は、 「対象となる部品及び材料在庫のRoHS対応 目標に活動し、 ゼロを維持しています。 こころの健康チェック として定期健康診断に 品への切替完了」 を目標に取り組みましたが完 更に、 ラボ・クリーンルーム安全に関しては、 ラ 合わせてストレスチェックを行ない、 一人ひとりに 了には至りませんでした。 ボ・クリーンルームでの人身事故ゼロ、全ラボで 気づきを促すとともに、 その結果を踏まえて、相 RoHS指令への対応については2015年も継続 の再リスクアセスメント実施による改善プランの 談対応や職場環境等の改善に取り組んでいま して取り組むこととし、開 発 部 門は新 製 品の 策定、過去の事故の再発・類似事故ゼロを目標 す。従業員が社是「おもしろおかしく」 を体現でき RoHS対応100%完了に取り組みます。 また、 生産 に各部門にて計画を立て取り組み、事故は共に るよう働きやすい会社作りに取り組んでいます。 部門では、 対象となるRoHS対応の部品や材料を ゼロを維持し、 改善プランの策定に取り組んでい 明確にし、 計画化し継続して取り組んで参ります。 ます。2015年は、災害は非定常業務でのリスク ●製品環境パフォーマンスの維持・向上 「省エネルギー・省資源化の向上」 お客様の利益に貢献する製品の提供を目指 にてより多く起こるものと捉え、 リスクアセスメン ●安全宣言行動方針への対応 「行動計画の遵守」 として、 製品安全を目指し、 し、新製品における省エネルギー・省資源化率 「HS*1製品安全設計基本要求事項と適合検証 従来機種比トータル25%削減を目標に取り組 方法」 適用製品のComplaint sheet*2でのSA・ トを実施しリスク低減に取り組んで参ります。 *1 HS: 「HORIBA Standardの略。 当社の技術基準。 *2 Complaint sheet:顧客苦情の社内連絡用シート。 重要度の基準により、 ランク分けし管理。 3 統合マネジメントシステム (IMS)2014年の取り組み結果 3 2014年 HORIBAグループIMS方針・目的・目標 グループ IMS 方針 グループ IMS 目的 ○ = 目標達成, △ = 改善傾向, × = 悪化傾向 グループ IMS 目標 品質コスト (予防・評価・損失)の バランス配分と圧縮 ❶私たちHORIBAグループは、世界中のど の地域においてもFirst Class Qualityの 製品・サービスを通して、お客様のニー ズにお応えします。 ❷私たちの技術を応用し、科学技術の発展 と環境、健康、省・創エネルギーに貢献す るとともに、法規制及び社会的規範を遵 守することを通じて、 ステークホルダーと の共栄を図り、社会の発展のために積極 的に寄与します。 ❸こころとからだの健康を大切にし、明るく 活気のある職場づくりを推進します。 ❹リスク管理を実践し、製品・サービスを通 じて、人々に健康・安心・安全を提供する ため、可能な限り事業を継続・安定的発 展に努めます。 グループ会社 ❺グループ経営方針に則り、 全体の価値創造のため、達成計画を策 定し、継続的改善に取り組みます。 2014年度 グループ社長方針 「HORIBA PREMIUM ∼ Create First Class Value for MLMAP ∼ 高品質な価値の創造 ∼2015年中長期経営計画達成に向けて∼ 」 IMS目的 ❶企業価値を創造する 1) グループIMSの構築を推進する 2)事業の継続・安定的発展を確保する ❷HORIBAブランドを向上する 3)総合品質の向上を図る 4)顧客要望に迅速に対応する 5)社内外のルールや倫理綱領を順守する ❸安全で高効率なクリーン ファクトリーを 実現する 6)地球環境の保全に貢献する 7)生産・業務の効率改善を図る 8)業務上・通勤途上災害ゼロに挑戦する グループ IMS 目標値 製品保証費前年より削減する 評価 △※1 (1) エネルギー使用効率前年度比1%向上 ○ (2)廃棄物削減につながる活動の展開 ○ (1)業務上災害・業務上交通災害/職業性疾病 通勤途上災害ゼロをめざす △※2 (2)死亡事故/加害人身事故/自責事故(加害・ 自損) ゼロをめざす △※3 (1)健康診断受診率を100%にする 二次検査受診率を前期よりアップさせる ○ (2)新規メンタル不調者数を前期より減少させる メンタル不調再発者数を前期より減少させる ○ (1)省エネルギー・省資源化の向上 ○ (2)製品含有化学物質情報の早期提供 ○ (3)CE宣言該当製品の欧州RoHS指令適合 ○ (1)行動計画の遵守 ○ 省エネ・省資源 【安全管理】 (1)労働災害防止 (2)交通安全 【衛生管理】 (1)健康確保 (2) メンタルヘルス 製品環境パフォーマンスの 維持・向上 安全宣言行動方針への対応 ※1. 目標に対して未達となりましたが自動車計測・環境プロセス事業分野においては製品保証費、前年比減少となりました。※2. 不休業・微災害発生。※3. 物損事故の傾向が高い。 3 統合マネジメントシステム (IMS)2015年の取り組み計画 2015年 HORIBAグループIMS方針・目的・目標 グループ IMS 方針 グループ IMS 目的 グループテーマ グループ IMS 目標 品質コスト(予防・評価・損失)のバランス配分と圧縮 (1)製品保証費前年より削減する 【品 質】 ❷私たちの技術を応用し、科学技術の発展 と環境、健康、省・創エネルギーに貢献す るとともに、法規制及び社会的規範を遵 守することを通じて、 ステークホルダーと の共栄を図り、社会の発展のために積極 的に寄与します。 ❸こころとからだの健康を大切にし、明るく 活気のある職場づくりを推進します。 ❹リスク管理を実践し、製品・サービスを通 じて、人々に健康・安心・安全を提供する ため、可能な限り事業を継続・安定的発 展に努めます。 ❺グループ経営方針に則り、 グループ会社 全体の価値創造のため、達成計画を策 定し、継続的改善に取り組みます。 2015年度 グループ方針 「HORIBA PREMIUM ∼Create First Class Value for MLMAP∼ 高品質な価値の創造 ∼2020年次期中長期経営計画の確立∼」 統合マネジメントシステム(IMS)目的 ❶企業価値を創造する 1) グループIMSの構築を推進する 2)事業の継続・安定的発展を確保する ❷HORIBAブランドを向上する 3)総合品質の向上を図る 4)顧客要望に迅速に対応する 5)社内外のルールや倫理綱領を順守する ❸安全で高効率なクリーン ファクトリーを 実現する 6)地球環境の保全に貢献する 7)生産・業務の効率改善を図る 8)業務上・通勤途上災害ゼロに挑戦する 【安全管理】 【衛生管理】 【環境管理】 【リスク管理】 安全宣言行動方針への 対応 行動計画の順守 ❶私たちHORIBAグループは、世界中のど の地域においてもFirst ClassQualityの 製品・サービスを通して、お客様のニー ズにお応えします。 ❶工場設備安全 (1)HORIBA BIWAKO E-HARBORなどの新たな拠点整備・移動に伴うリスクアセスメント及び安全対策の実施 ❷労働災害防止 (1)業務上災害・業務上交通災害/職業性疾病/通勤途上災害をゼロにする (2)非定常業務での災害ゼロ ❸製品安全 (1)Complaint sheetでのSA・A案件数ゼロ (2)過去の是正対応の是正確認実施 ❹サービス安全 (1)人身事故ゼロ (2)過去の是正対応の是正確認実施 ❺交通安全 (1)死亡事故/加害人身事故をゼロにする (2) 自責物損事故(加害・自損)のゼロを目指す ❶労働衛生 (1)排ガス・排液・有害物質・放射線等による人の健康障害のゼロを維持する ❷健康増進 (1)健康診断受診率を100%を維持する (2)二次検査受診率を前期よりアップさせる ❸メンタルヘルス (1)新規メンタル不調者数を前期より減少させる (2) メンタル不調再発者数を前期より減少させる ❶省エネ・省資源 (1) エネルギー使用効率前年度比1%向上 (2)廃棄物削減につながる活動の展開 ❷製品環境パフォーマンスの維持・向上 (1)省エネルギー・省資源化の向上 (2)製品含有化学物質情報の早期提供 (3)CE宣言該当製品の欧州RoHS指令適合 (1)情報セキュリティインシデントの発生防止 ❶情報セキュリティ (2)情報管理に関する規程、運用の見直し ❷事業継続 (1)演習の実施とBCP復旧シナリオの確定