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第8章 その他

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第8章 その他
第8章
その他
第8章
第1節
1
その他
特定施設および除害施設の設置等届出
事業場排水に関する届出の種類。
(1) 下水道法に基づく特定施設の設置等の届出
法に規定する特定施設とは、水質汚濁防止法に規定する特定施設とダイオキシン類
対策特別措置法に規定する水質基準対象施設(5 下水道法特定施設一覧表)のこと
をいう。法に規定する特定施設を有する事業場は、同法に基づき届出が必要である。
表8-1
特定施設の設置等届出一覧表
届 出 を 必 特 定 施 設 を 新 た に 特 定 特定 事 業 場 既に 届 出 し 特定 施 設 の 既に 届 出 を 既 に 届 出 を
要 と す る 設 置 し よ う 施 設 と し て が公 共 下 水 た事 項 を 変 使用 を 廃 止 した 事 項 に し た 特 定 施
場合
と す る と 指 定 さ れ た 道の 使 用 を 更し よ う と したとき。 変更 が あ っ 設 を 譲 り 受
き。
とき。
開始 し た と するとき。
たとき。
き。
け又は借り
受 け た と
き。
届出書類 特 定 施 設 設 特 定 施 設 使 特定 施 設 使 特定 施 設 の 特定 施 設 使 氏名 変 更 等 承継届出書
置届出書
用届出書
用届出書
構造 等 変 更 用廃 止 届 出 届出書
届
書
[様式集54] [様式集62] [様式集62] [様式集63] [様式集64] [様式集65] [様式集66]
根拠法
法第12条の 法第12条の 法第12条の 法第12条の 法第12条の 法第12条の 法第12条の
3 第 1 項 3 第 2 項 3 第 3 項 4
7
7
8 第 3 項
(様式第6)(様式第7) (様式第7) (様式第8)(様式第11)(様式第10)(様式第12)
届出期限 着工の60日 30日以内
30日以内
着工の60日 30日以内
前
届出内容 1
30日以内
30日以内
前
氏名又は名称および住所ならびに 左欄 の 4 か 使用 を 廃 止 第1 欄 1 お 承 継 の 内 容
法人にあっては、その代表者の氏名 ら7 ま で の した 特 定 施 よび 2 の 事 (譲り受け、
2
工場又は事業場の名称および所在 事項 で 変 更 設
地
しよ う と す
3
特定施設の種類
るもの
4
特定施設の構造
5
特定施設の使用の方法
6
特定施設から排出される汚水の処
理の方法
7
公共下水道に排除される下水の量
および水質その他の国土交通省令で
定める事項
摘要
受理書が交
受理 書 が 交
付される。
付される。
実施の制限
実施 の 制 限
を受ける。
を受ける。
112
項で 変 更 し 借用、相続、
たもの
合併、分割)
(2) 秋田市下水道条例に基づく届出
除害施設を設置し、休止し、又は廃止しようとする者は、条例第7条で定める除害
施設設置等届【様式集19】を届け出なければならない。
2
届出書類の審査の要点
届出書の受付後は、直ちに形式審査を行い受理する。処理期間と形式審査については
以下の通りである。なお、別紙を伴う特定施設設置届出書、特定施設構造等変更届出書、
除害施設設置等届については別途内容審査を行う。
(1) 処理期間の目安
各種届出書類の処理期間の目安は表8-2に示すとおりである。
表8-2
処理期間の目安
届出事項
特定施設設置届出書
特定施設使用届出書
特定施設の構造等変更届出書
氏名変更等届出書
特定施設使用廃止届出書
承継届出書
実施制限期間短縮申請書
除害施設設置等届出
根拠法令
法第12条の3第1項
法第12条の3第2項
法第12条の3第3項
法第12条の4
法第12条の7
法第12条の7
法第12条の8第3項
法第12条の6第2項に 準拠
条例第7条
処理期間の目安
受理
審査
1日
30日
1日
-
1日
-
1日
30日
1日
-
1日
-
1日
-
1日
-
1日
30日
(2) 形式審査
形式審査は、全ての書類の届出書に対して、届出書の受理に必要な書類の形式的な
要件を満たしているかどうかを確認するものである。
届出書の提出部数について、公共下水道(八橋処理区)の場合は正本、流域関連公
共下水道(臨海処理区)の場合は、特定施設設置届出書、特定施設使用届出書、特定
施設の構造等変更届出書、氏名変更等届出書、特定施設使用廃止届出書および承継届
出書の正本とその写し1通とする。
別紙を伴う届出書の場合でも、それが添付されているかどうか、またページ数が揃
っているかを確認する。次に示す項目について確認する。
①
各届出書類に共通する確認事項は、以下のとおりである。
ア 各書類が記入上の注意に沿って記載されているか。
イ 届出年月日、申請者の住所、氏名、連絡先等が漏れなく記載されているか。
押印が適切か。
ウ 不要な項目は二本線で消去されているか。
エ 必要とする添付書類はそろっているか。
113
②
3
各届出書に関して、共通事項以外の確認事項は以下のとおりである。
ア 特定施設設置届出書、特定施設使用届出書、特定施設の構造等変更変更届出書
特定施設の番号、名称が記載されているか。特定施設の構造、使用の方法、汚水
の処理の方法、下水の量および水質、用水および排水の系統等を記載した別紙様
式と添付図書が添付されているか。
イ 氏名等変更届出書
変更の内容、変更年月日、変更の理由が記載されているか。
ウ 承継届出書
承継の年月日、被承継者の氏名又は名称、住所、承継の原因が記載されているか。
エ 除害施設に関する届出書
除害施設の新設・変更等の別、設置場所および使用者、施工者、排水内容が記載
されているか。および事業場の概要、除害施設の計画説明書、除害施設の維持管
理計画を記載した別紙様式と添付書類が添付されているか。
オ 別紙を伴う届出では、受付時に記載内容の詳細な審査は即座に実施することは
時間的に不可能と判断されるので、受理後に行う内容審査の段階に委ねる。しか
し、既に事前協議等を行ってきていたり、小規模のDPE店の自動現像装置やガ
ソリンスタンドの門型洗浄洗車機など内容が容易な届出の場合、行政サービスの
一環として、届出者に合意の下で内容審査に当たる部分についてもその場で審査
を進めることは差し支えない。
内容審査
内容審査は、届出された書類について、記載内容に問題がなく、排除基準に適合した
水質の排水にできる施設とみなせるかどうかを確認するものである。
届出書の内容審査に入るに際して、まず当該届出に係る事業場の基本的事項を確認す
ることで事業場の条件、事業場がとった方針や考え方を把握する。このことを背景とし
ておくことで、届出書に記載された内容の理解、適否の判断が円滑に行われるようにな
り、審査を遅滞なく進めることとなる。
審査期間は、受理後、着工までに設けられている工事の実施制限期間(最大60日)で
ある。
審査の主たる内容は、届出書、別紙、添付図表および詳細説明用の別途添付仕様書等
について、記載内容の真偽、同時に過去に届け出された書類相互間および現場との整合
等を照合し、採用される施設、処理方法等が基準に照らして技術的に適正かどうかを確
認するものである。形式審査は届出書およびその他一式がそろっているかどうかを確認
するにに対して、内容審査は主に別紙様式、添付図表、別途添付の仕様書(設計書、図
表、計算書、薬品等説明資料などの図書)等に重心を置いて確認を行うもので、除害施
設等に関する技術力および慎重かつ緻密な事務を必要とする。
なお、氏名変更届等は、別紙様式や複雑な添付資料を伴わないので内容審査が容易で
あるため、届出書の受理手続の段階で形式審査と同様に内容審査も行う。
以下に、審査全般にわたる共通留意事項と個々の届出様式に応じた審査事項を示す。
(1) 事前協議の検討内容確認
特定施設等および除害施設等の計画・設計等について事前協議を既に行っている事
業場の届出書の内容審査をするに際しては、届出書にある内容が事前協議を参考とし
て調査・検討を行った結果であるかどうか確認する。
114
届出書の内容審査に着手するに当たり、届出の事前協議の段階で排水の発生削減お
よび除害施設等の設計に係る基本的な計画を指導した以下の事項について調査および
検討を行い、その結果を配慮した内容となっているかを確認する。また、事前協議を
受けずに届出されたものについても、事業場の概要についての把握を行う。
①
生産工程について
同様の業種、規模、使用する原材料・薬品等を事前に調査し、どのような排水が
どの程度排出されるかを十分に把握していることを、届出書の記載内容、添付され
た説明資料のデータから確認する。
ア 業種および規模等の確認
イ 原材料・薬品の確認
ウ 水量の確認
エ 水量および水質の変動の確認
② 目標処理水質について
掲げる目標処理水質が、当該事業場に係る下水排除基準に適合しているかを確認
する。
③ 濃厚廃液等について
濃厚廃液および汚泥の処分をどうするかを確認する。委託とする場合は、許可業
者であるかどうかを確認する。
④ 用地と配置の確認
除害施設等を設置する用地およびそれらを維持管理するスペースが確保されてい
るかを確認する。
(2) 共通留意事項
4
①
排水の系統分離
事業場内の排水経路は、処理の必要がある工程排水と処理の必要がない生活排水
や間接冷却水等を区別し、処理の必要がない排水は除害施設等に流入しないように
設計されていることを確認する。
また、処理を必要とする排水は、適切に処理を行うために、必要に応じて排水の
特質および適用する処理方法毎にいくつかの系統に分離されている必要があるの
で、適切に系統分離がされているか確認する。
②
排水の特質に応じた処理方法
次の事項を考慮して適切な処理方法が選定されていることを確認する。
ア 確実な処理効果が得られ、維持管理が容易に行うことができる。
イ 建設費および維持管理費が安価である。
ウ 発生汚泥量が少なく、その処理および処分が容易に行うことができる。
実施制限期間の短縮
審査の結果、届出内容が相当であると認めるときは実施の制限期間を短縮することが
できる。届出者が正当な理由で実施制限期間の短縮を希望する場合には、実施制限期間
短縮申請書【様式集67】の提出を求める。
届出者が実施制限期間短縮申請書を提出しており、制限期間を短縮することが適当で
115
あると認める場合は、実施制限期間短縮通知書【様式集69】を送付する。
5
下水道法特定施設一覧表
下水道法で規定する特定施設とは、排水の水質の規制が必要な施設として法令によっ
て特別に指定された施設をいう。
次の2種類が法における特定施設である。
(1) 水質汚濁防止法に規定する特定施設
人の健康を害するおそれのあるもの又は生活環境に対して害をもたらすおそれのあ
るものを含んだ水を流す施設で、水質汚濁防止法施行令で具体的に定められている。
(2) ダイオキシン類対策特別措置法に規定する水質基準対象施設
ダイオキシン類を含む汚水又は廃液を排出する施設で、ダイオキシン類対策特別措
置法施行令で具体的に定められている。
(1) 水質汚濁防止法に規定する特定施設【解説】
番号
名
称
1
鉱業又は水洗炭業の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ 選鉱施設
ロ 選炭施設
ハ 坑水中和沈でん施設
ニ 掘さく用の泥水分離施設
1の2
畜産農業又はサービス業の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ 豚房施設(豚房総面積 50㎡ 以上) ロ 牛房施設(牛房総面積200㎡以上)
ハ 馬房施設(馬房総面積 500㎡ 以上)
2
畜産食料品製造業の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ 原料処理施設
ロ 洗浄施設(洗びん施設を含む。)
ハ 湯煮施設
3
水産食料品製造業の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ 水産動物原料処理施設
ロ 洗浄施設
ハ 脱水施設
ニ ろ過施設
ホ 湯煮施設
4
野菜又は果実を原料とする保存食料品製造業の用に供する施設であつて、次
に掲げるもの
イ 原料処理施設
ロ 洗浄施設
ハ 圧搾施設
ニ 湯煮施設
5
みそ、しょう油、食用アミノ酸、グルタミン酸ソーダ、ソース又は食酢の製
造業の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ 原料処理施設
ロ 洗浄施設
ハ 湯煮施設
ニ 濃縮施設
ホ 精製施設
ヘ ろ過施設
6
小麦粉製造業の用に供する洗浄施設
7
砂糖製造業の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ 原料処理施設
ロ 洗浄施設(流送施設を含む。)
ハ ろ過施設
ニ 分離施設
ホ 精製施設
8
パン若しくは菓子の製造業又は製あん業の用に供する粗製あんの沈でんそう
9
米菓製造業又はこうじ製造業の用に供する洗米機
10
飲料製造業の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ 原料処理施設
ロ 洗浄施設(洗びん施設を含む)
ハ 搾汁施設
ニ ろ過施設
ホ 湯煮施設
ヘ 蒸留施設
116
番号
11
12
13
14
15
16
17
18
18の2
18の3
19
20
21
21の2
21の3
21の4
22
23
名
称
動物系飼料又は有機質肥料の製造業の用に供する施設であつて、次に掲げる
もの
イ 原料処理施設
ロ 洗浄施設
ハ 圧搾施設
ニ 真空濃縮施設
ホ 水洗式脱臭施設
動植物油脂製造業の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ 原料処理施設
ロ 洗浄施設
ハ 圧搾施設
ニ 分離施設
イースト製造業
イ 原料処理施設
ロ 洗浄施設
ハ 分離施設
でん粉又は化工でん粉の製造業の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ 原料浸せき施設
ロ 洗浄施設(流送施設を含む)
ハ 分離施設
ニ 渋だめ及びこれに類する施設
ぶどう糖又は水あめの製造業の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ 原料処理施設
ロ ろ過施設
ハ 精製施設
めん類製造業の用に供する湯煮施設
豆腐又は煮豆の製造業の用に供する湯煮施設
インスタントコーヒー製造業の用に供する抽出施設
冷凍調理食品製造業の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ 原料処理施設
ロ 湯煮施設
ハ 洗浄施設
たばこ製造業の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ 水洗式脱臭施設
ロ 洗浄施設
紡績業又は繊維製品の製造業若しくは加工業の用に供する施設であつて、次
に掲げるもの
イ まゆ湯煮施設
ロ 副蚕処理施設
ハ 原料浸せき施設
ニ 精練機及び精練そう
ホ シルケット機
ヘ 漂白機及び漂白そう
ト 染色施設
チ 薬液浸透施設
リ のり抜き施設
洗毛業の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ 洗毛施設
ロ 洗化炭施設
化学繊維製造業の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ 湿式紡糸施設
ロ リンター又は未精練繊維の薬液処理施設
ハ 原料回収施設
一般製材業又は木材チップ製造業の用に供する湿式バーカー
合板製造業の用に供する接着機洗浄施設
パーティクルボード製造業の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ 湿式バーカー
ロ 接着機洗浄施設
木材薬品処理業の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ 湿式バーカー
ロ 薬液浸透施設
パルプ、紙又は紙加工品の製造業の用に供する施設であつて、次に掲げるも
の
イ 原料浸せき施設
ロ 湿式バーカー
ハ 砕木機
ニ 蒸解施設
ホ 蒸解廃液濃縮施設
ヘ チップ洗浄施設及びパルプ洗浄施設
ト 漂白施設
チ 抄紙施設(抄造施設を含む)
リ セロハン製膜施設
ヌ 湿式繊維板成型施設
ル 廃ガス洗浄施設
117
番号
23の2
24
25
26
27
28
29
30
31
名
称
新聞業、出版業、印刷業又は製版業の用に供する施設であつて、次に掲げる
もの
イ 自動式フィルム現像洗浄施設
ロ 自動式感光膜付印刷版現像洗浄施設
化学肥料製造業の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ ろ過施設
ロ 分離施設
ハ 水洗式破砕施設
ニ 廃ガス洗浄施
ホ 湿式集じん施設
水銀電解法によるカ性ソーダ又はカ性カリの製造業の用に供する施設であつ
て、次に掲げるもの
イ 塩水精製施設
ロ 電解施設
無機顔料製造業の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ 洗浄施設
ロ ろ過施設
ハ カドミウム系無機顔料製造施設のうち、遠心分離機
ニ 群青製造施設のうち、水洗式分別施設
ホ 廃ガス洗浄施設
25・26 以外の無機化学工業製品製造業の用に供する施設であつて、次に掲る
もの
イ ろ過施設
ロ 遠心分離機
ハ 硫酸製造施設のうち、亜硫酸ガス冷却洗浄施設
ニ 活性炭又は二硫化炭素の製造施設のうち、洗浄施設
ホ 無水けい酸製造施設のうち、塩酸回収施設
ヘ 青酸製造施設のうち、反応施設
ト よう素製造施設のうち、吸着施設及び沈でん施設
チ 海水マグネシア製造施設のうち,沈でん施設
リ バリウム化合物製造施設のうち,水洗式分別施設
ヌ 廃ガス洗浄施設
ル 湿式集じん施設
カーバイト法アセチレン誘導品製造業の用に供する施設であつて、次に掲げ
るもの
イ 湿式アセチレンガス発生施設
ロ さく酸エステル製造施設のうち,洗浄施設及び蒸りゅう施設
ハ ポリビニルアルコール製造施設のうち,メチルアルコール蒸りゅう施設
ニ アクリル酸エステル製造施設のうち,蒸りゅう施設
ホ 塩化ビニルモノマー洗浄施設
ヘ クロロプレンモノマー洗浄施設
コールタール製品製造業の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ ベンゼン類硫酸洗浄施設
ロ 静置分離器
ハ タール酸ソーダ硫酸分解施設
発酵工業(5・10・13 以外) の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ 原料処理施設
ロ 蒸りゅう施設
ハ 遠心分離機
ニ ろ過施設
メタン誘導品製造業の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ メチルアルコール又は四塩化炭素の製造施設のうち、蒸りゅう施設
ロ ホルムアルデヒド製造施設のうち、精製施設
ハ フロンガス製造施設のうち,洗浄施設及びろ過施設
118
番号
32
33
34
35
36
37
名
称
有機顔料又は合成染料の製造業の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ ろ過施設
ロ 顔料又は染色レーキの製造施設のうち、水洗施設
ハ 遠心分離機
ニ 廃ガス洗浄施設
合成樹脂製造業の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ 縮合反応施設
ロ 水洗施設
ハ 遠心分離機
ニ 静置分離器
ホ フッ素樹脂製造施設のうち、ガス冷却洗浄施設及び蒸りゅう施設
ヘ ポリプロピレン製造施設のうち,溶剤蒸りゅう施設
ト 中圧法又は低圧法によるポリエチレン製造施設のうち,溶剤回収施設
チ ポリブデンの酸又はアルカリによる処理施設
リ 廃ガス洗浄施設
ヌ 湿式集じん施設
合成ゴム製造業の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ ろ過施設
ロ 脱水施設
ハ 水洗施設
ニ ラテックス濃縮施設
ホ スチレン・ブタジエンゴム、ニトリル・ブタジエンゴム又はポリブタジエ
ンゴムの製造施設のうち、静置分離器
有機ゴム薬品製造業の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ 蒸りゅう施設
ロ 分離施設
ハ 廃ガス洗浄施設
合成洗剤製造業の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ 廃酸分離施設
ロ 廃ガス洗浄施設
ハ 湿式集じん施設
石油化学工業(31・32・33・34・35・36・51 以外で石油又は石油副生ガス中
の炭化水素の分解,分離その他の化学的処理により製造される炭化水素又は
炭化水素誘導品の製造業)の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ 洗浄施設
ロ 分離施設
ハ ろ過施設
ニ アクリロニトリル製造施設のうち、急冷施設及び蒸りゅう施設
ホ アセトアルデヒド、アセトン、カプロラクタム、テレフタル酸又はトリレ
ンジアミンの製造施設のうち、蒸りゅう施設
ヘ アルキルベンゼン製造施設のうち、酸又はアルカリによる処理施設
ト イソプロピルアルコール製造施設のうち、蒸りゅう施設及び硫酸濃縮施
チ エチレンオキサイド又はエチレングリコールの製造施設のうち、蒸りゅう
施設及び濃縮施設
リ 2-エチルヘキシルアルコール又はイソブチルアルコールの製造施設のう
ち、縮合反応施設及び蒸りゅう施設
ヌ シクロヘキサノン製造施設のうち、酸又はアルカリによる処理施設
ル トリレンジイソシアネート又は無水フタル酸の製造施設のうち、ガス冷洗
浄施設
オ ノルマルパラフィン製造施設のうち、酸又はアルカリによる処理施設及び
メチルアルコール蒸りゅう施設
ワ プロピレンオキサイド又はプロピレングリコールのけん化器
カ メチルエチルケトン製造施設のうち、水蒸気凝縮施設
ヨ メチルメタアクリレートモノマー製造施設のうち、反応施設及びメチルア
ルコール回収施設
タ 廃ガス洗浄施設
119
番号
38
38の2
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
51の2
51の3
名
称
石けん製造業の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ 原料精製施設
ロ 塩析施設
界面活性剤製造業の用に供する反応施設(1,4-ジオキサンが発生するものに
限り、洗浄装置を有しないものを除く。)
硬化油製造業の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ 脱酸施設
ロ 脱臭施設
脂肪酸製造業の用に供する蒸りゅう施設
香料製造業の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ 洗浄施設
ロ 抽出施設
ゼラチン又はにかわの製造業の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ 原料処理施設
ロ 石灰づけ施設
ハ 洗浄施設
写真感光材料製造業の用に供する感光剤洗浄施設
天然樹脂製品製造業の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ 原料処理施設
ロ 脱水施設
木材化学工業の用に供するフルフラール蒸留施設
有機化学工業製品製造業(28~45 以外)の用に供する施設であつて、次に掲げ
るもの
イ 水洗施設
ロ ろ過施設
ハ ヒドラジン製造施設のうち、濃縮施設
ニ 廃ガス洗浄施設
医薬品製造業の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ 動物原料処理施設
ロ ろ過施設
ハ 分離施設
ニ 混合施設(Cd、CN、有機燐、Pb、Cr、As、Hg、PCB、トリクロロチレン、
テトラクロロエチレン、 ジクロロメタン、四塩化炭素、1,2-ジクロロエ
タン、1,1-ジクロロエチレン,シス-1,2-ジクロロエチレン,1,1,1-トリ
クロロエタン、1,1,2-トリクロロエタン、1,3-ジクロロプロペン、チウラ
ム、シマジン、チオベンカルブ、 ベンゼン、セレンを含有する物を混合
するもの)
ホ 廃ガス洗浄施設
火薬製造業の用に供する洗浄施設
農薬製造業の用に供する混合施設
水質汚濁防止法施行令第2条各号に掲げる物質を含有する試薬の製造業の用
に供する試薬製造施設
石油精製業(潤滑油再生業を含む。)の用に供する施設であつて、次に掲げる
もの
イ 脱塩施設
ロ 原油常圧蒸りゅう施設
ハ 脱硫施設
ニ 揮発油、灯油又は軽油の洗浄施設
ホ 潤滑油洗浄施設
自動車用タイヤ若しくは自動車用チューブの製造業、ゴムホース製造業、工
業用ゴム製品製造業(防振ゴム製造業を除く。)、更生タイヤ製造業又はゴム
板製造業の用に供する直接加硫施設
医療用若しくは衛生用のゴム製品製造業、ゴム手袋製造業、糸ゴム製造業又
はゴムバンド製造業の用に供するラテックス成形型洗浄施設
120
番号
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
63の2
63の3
64
64の2
65
66
名
称
皮革製造業の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ 洗浄施設
ロ 石灰づけ施設
ハ タンニンづけ施設
ニ クロム浴施設
ホ 染色施設
ガラス又はガラス製品の製造業の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ 研摩洗浄施設
ロ 廃ガス洗浄施設
セメント製品製造業の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ 抄造施設
ロ 成型機
ハ 水養生施設(蒸気養生施設を含む。)
生コンクリート製造業の用に供するバッチャープラント
有機質砂かべ材製造業の用に供する混合施設
人造黒鉛電極製造業の用に供する成型施設
窯業原料(うわ薬原料を含む。)の精製業の用に供する施設であつて、次に掲
げるもの
イ 水洗式破砕施設
ロ 水洗式分別施設
ハ 酸処理施設
ニ 脱水施設
砕石業の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ 水洗式破砕施設
ロ 水洗式分別施設
砂利採取業の用に供する水洗式分別施設
鉄鋼業の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ タール及びガス液分離施設
ロ ガス冷却洗浄施設
ハ 圧延施設
ニ 焼入れ施設
ホ 湿式集じん施設
非鉄金属製造業の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ 還元そう
ロ 電解施設(溶融塩電解施設を除く。)
ハ 焼入れ施設
ニ 水銀精製施設
ホ 廃ガス洗浄施設
ヘ 湿式集じん施設
金属製品製造業又は機械器具製造業(武器製造業を含む。)の用に供する施設
であつて、次に掲げるもの
イ 焼入れ施設
ロ 電解式洗浄施設
ハ カドミウム電極又は鉛電極の化成施設
ニ 水銀精製施設
ホ 廃ガス洗浄施設
空きびん卸売業の用に供する自動式洗びん施設
石炭を燃料とする火力発電施設のうち,廃ガス洗浄施設
ガス供給業又はコークス製造業の用に供する施設であつて、次に掲げるもの
イ タール及びガス液分離施設
ロ ガス冷却洗浄施設(脱硫化水素施設を含む。)
水道施設(水道法(昭和32年法律第177号)第3条第8項に規定するものをい
う),工業用水道施設(工業用水道事業法(昭和33年法律第84号)第2条第6項
に規定するものをいう。)又は自家用工業用水道(同法第21条第1項に規定す
るものをいう)の施設のうち、浄水施設(浄水能力が10,000m3/日以上)であっ
て次に掲げるもの
イ 沈でん施設
ロ ろ過施設
酸又はアルカリによる表面処理施設
電気めっき施設
121
番号
66の2
66の3
66の4
66の5
66の6
66の7
66の8
67
68
68の2
69
69の2
69の3
70
70の2
71
名
称
エチレンオキサイド又は1,4-ジオキサンの混合施設(前各号に該当するもの
を除く。)
旅館業(旅館業法(昭和23年法律第138号)第2条第1項に規定するもので下宿
営業を除く) の用に供する施設であつて、次に掲げるもの(注1)
イ ちゅう房施設
ロ 洗たく施設
ハ 入浴施設
総床面積が 500㎡以上の共同調理場(学校給食法(昭和29年法律第160号)第5
条の2に規定する施設をいう。)に設置されるちゅう房施設
総床面積が360㎡以上の弁当仕出屋又は弁当製造業の用に供するちゅう房施設
総床面積が420㎡以上の飲食店(66の7及び66の8に掲げるものを除く。)に設置
されるちゅう房施設
総床面積が630㎡以上のそば店,うどん店,すし店のほか,喫茶店その他の常
主食と認められる食事を提供しない飲食店(66の8に掲げるものを除く。)に設
置されるちゅう房施設
総床面積が1,500㎡以上の料亭、バー、キャバレー、ナイトクラブその他これ
に類する飲食店で設備を設けて客の接待をし、又は客にダンスをさせるもの
に設置されるちゅう房施設
洗たく業の用に供する洗浄施設
写真現像業の用に供する自動式フィルム現像洗浄施設
病院(医療法(昭和23年法律第205号)第 1 条の5第1項に規定するものをい
う。)で病床数が300以上であるもの
イ ちゅう房施設
ロ 洗浄施設
ハ 入浴施設
と畜業又は死亡獣畜取扱業の用に供する解体施設
中央卸売市場(卸売市場法(昭和46年法律第35号)第2条第3項に規定するもの
をいう。)に設置される施設(水産物に係るものに限る。)であって、次に掲げ
るもの
イ 卸売場
ロ 仲卸売場
地方卸売市場(卸売市場法第2条第4項に規定するもの(卸売市場法施行令(昭
和46年政令第221号)第2条第2号に規定するものを除く。)をいう)に設置さ
れる施設(水産物に係るものに限り、これらの総面積が1,000㎡以上の事業場)
であって、次に掲げるもの
イ 卸売場
ロ 仲卸売場
廃油処理施設(海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律(昭和45年法律第13
号)第3条第14号に規定するものをいう。)
自動車分解整備事業(道路運送車両法(昭和26年法律第185号)第77条に規定す
るものをいう。)の用に供する洗車施設
(屋内作業場の総面積が800㎡未満のもの及び71に掲げるものを除く。)
自動式車両洗浄施設
(注1)下水道法では、届出および下水排除の制限等に関しては、特定施設か
ら除かれる。ただし、入浴施設のうち温泉を利用する場合はこの限り
ではない。
122
番号
71の2
71の3
71の4
71の5
71の6
72
73
74
名
称
科学技術(人文科学のみに係るものを除く。)に関する研究、試験、検査又は
専門教育を行う以下の1~13 の事業場に設置されるそれらの業務の用に供す
る施設であって、次に掲げるもの
イ 洗浄施設
ロ 焼入れ施設
1 国又は地方公共団体の試験研究機関(人文科学のみに係るものを除く。)
2 大学及びその附属試験研究機関(人文科学のみに係るものを除く。)
3 学術研究(人文科学のみに係るものを除く。)又は製品の製造若しくは技
術の改良,考案,若しくは発明に係る試験研究を行う研究所(1・2 に該
当するものを除。く)
4 農業・水産又は工業に関する学科を含む専門教育を行う高等学校、高等
専門学校、専修学校、各種学校、職員訓練施設又は職業訓練施設
5 保健所
6 検疫所 7 動物検疫所
8 植物検疫所 9 家畜保健衛生所
10 検査業に属する事業場 11 商品検査業に属する事業場
12 臨床検査業に属する事業場 13 犯罪鑑識施設
一般廃棄物処理施設(廃棄物の処理及び清掃に関する法律(昭和45年法律第137
号)第8条第1項に規定するものをいう)である焼却施設
産業廃棄物処理施設(廃棄物の処理及び清掃に関する法律第15条第1項に規定
するものをいう)のうち、次に掲げるもの
イ 廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令(昭和46年政令第300号)第7条
第1号、第3号から第6号まで、第8号又は第11号に掲げる施設であって、
国若しくは地方公共団体又は産業廃棄物処理業者(廃棄物の処理及び清掃に
関する法律第2条第4項に規定する産業廃棄物の処分を業として行う者(同
法第14条第6項ただし書の規定により同項本文の許可を受けることを要し
ない者及び同法第14条の4第6項ただし書の規定により同項本文の許可を
受けることを要しない者を除く。)をいう。)が設置するもの
ロ 廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令第7条第12号から第13号までに
掲げる施設
トリクロロエチレン,テトラクロロエチレン又はジクロロメタンによる洗浄
施設(前各号に該当するものを除く)
トリクロロエチレン,テトラクロロエチレン又はジクロロメタンの蒸留施設
(前各号に該当するものを除く。)
し尿処理施設(建築基準法施行令第32条第1項の表に規定する算定方法により
算定した処理対象人員が500人以下のし尿浄化槽を除く。)
下水道終末処理施設
特定事業場から排出される水(公共用水域に排出されるものを除く。)の処理
施
設(72・73 以外)
123
(2) ダイオキシン類対策特別措置法に規定する水質基準対象施設
番号
名
称
1
硫酸塩パルプ(クラフトパルプ)又は亜硫酸パルプ(サルファイトパルプ)の製造の
用に供する塩素又は塩素化合物による漂白施設
2
カーバイド法アセチレンの製造の用に供するアセチレン洗浄施設
3
硫酸カリウムの製造の用に供する施設のうち、廃ガス洗浄施設
4
アルミナ繊維の製造の用に供する施設のうち、廃ガス洗浄施設
5
担体付き触媒の製造(塩素又は塩素化合物を使用するものに限る)の用に供する焼
成炉から発生するガスを処理する施設のうち、廃ガス洗浄施設
6
塩化ビニルモノマーの製造の用に供する二塩化エチレン洗浄施設
7
カプロラクタムの製造(塩化ニトロシルを使用するものに限る)の用に供する施設
のうち、次に掲げるもの
イ 硫酸濃縮施設
ロ シクロヘキサン分離施設
ハ 廃ガス洗浄施設
8
クロロベンゼン又はジクロロベンゼンの製造の用に供する施設のうち、次に掲げ
るもの
イ 水洗施設
ロ 廃ガス洗浄施設
9
4-クロロフタル酸水素ナトリウムの製造の用に供する施設のうち、次に掲げるも
の
イ ろ過施設
ロ 燥施設
ハ 廃ガス洗浄施設
10 2・3-ジクロロ-1・4-ナフトキノンの製造の用に供する施設のうち、次に掲げる
もの
イ ろ過施設
ロ 廃ガス洗浄施設
11 8・18-ジクロロ-5・15-ジエチル-5・15-ジヒドロジインドロ[3・2-b:3'・2'-mト
リフェノジオキサジン(別名ジオキサジンバイオレット。ハにおいて単に「ジオ
キサジンバイオレット」という。)の製造の用に供する施設のうち、次に掲げる
もの
イ ニトロ化誘導体分離施設及び還元誘導体分離施設
ロ ニトロ化誘導体洗浄施設及び還元誘導体洗浄施設
ハ ジオキサジンバイオレット洗浄施設
ニ 熱風乾燥施設
12 アルミニウム又はその合金の製造の用に供する焙焼炉、溶解炉又は乾燥炉から発
生するガスを処理する施設のうち、次に掲げるもの
イ 廃ガス洗浄施設
ロ 湿式集じん施設
13 亜鉛の回収(製鋼の用に供する電気炉から発生するばいじんであって、集じん機
により集められたものからの亜鉛の回収に限る。)の用に供する施設のうち、次
に掲げるもの
イ 精製施設
ロ 廃ガス洗浄施設
ハ 湿式集じん施設
14 担体付き触媒(使用済みのものに限る。)からの金属の回収(ソーダ灰を添加して
焙焼炉で処理する方法及びアルカリによる抽出する方法(焙焼炉で処理しないも
のに限る)によるものを除く。)の用に供する施設のうち、次に掲げるもの
イ ろ過施設
ロ 精製施設
ハ 廃ガス洗浄施設
124
番号
名
称
15 廃棄物焼却施設(火床面積0.5㎡以上又は焼却50kg/時以上)の廃棄物焼却炉から発
生するガスを処理する施設のうち次に掲げるもの及び当該廃棄物焼却炉において
生ずる灰の貯留施設であって汚水又は廃液を排出するもの
イ 廃ガス洗浄施設
ロ 湿式集じん施設
16 廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令(昭和46年政令第300号)第7条第12号
の2及び第13号に掲げる施設
17 フロン類(特定物質の規制等によるオゾン層の保護に関する法律施行令(平成6年
政令第308号)別表1の項、3の項及び6の項に掲げる特定物質をいう。)の破壊(プ
ラズマを用いて破壊する方法その他環境省令で定める方法によるものに限る。)
の用に供する施設のうち、次に掲げるもの
イ プラズマ反応施設
ロ 廃ガス洗浄施設
ハ 湿式集じん施設
18 下水道終末処理施設(第1号から前号まで及び次号に掲げる施設に係る汚水又は
廃液を含む下水を処理するものに限る。)
19 第1号から第17号までに掲げる施設を設置する工場又は事業場から排出される水
(第1号から第17号までに掲げる施設に係る汚水若しくは廃液又は当該汚水若し
くは廃液を処理したものを含むものに限り,公共用水域に排出されるものを除
く。)の処理施設(前号に掲げるものを除く。)
125
届出審査のフロー
事前協議(提出書類、届出書の記載、内容に係わる相談・指導)
下水道法に基づく届出書の提出(2部)
届出書の形式審査
○特定施設設置届
【様式集54】
○特定施設の構造等変更届【様式集63】
○特定施設使用届
【様式集62】
○氏名変更等届
【様式集65】
○特定施設使用廃止届【様式集64】
○承継届
【様式集66】
受理
実施制限期間短縮
申請書の提出
内容審査
受理書交付・届出書(控)の返却
届出書(控)の返却
実施制限期間短縮
通知書交付
実施制限の解除期日
以降に工事着手
受理後60日以降に工事着手
126
第2節
1
ディスポ-ザおよび床下集合配管設備の取扱い
ディ ス ポ ー ザ
デ ィ ス ポ ー ザ を 設 置 す る 場 合 は 、 本 市 で は 、 第 9 章 「 関 係 法 令 」 16「 秋 田 市
デ ィ ス ポ - ザ排水処理システム等 取扱い要領」に基づき指導している。
デ ィ ス ポ -ザ排水処理システム には、生物処理タイプ(ディスポ-ザ排水 と
台所排水を専用排水管で処理槽へ導き、生物処理した処理水を公共下水道へ排
水するタイプ)と機械処理タイプ(ディスポ-ザ排水と台所排水を機械的な装
置によって固液分離し、処理水のみを公共下水道へ排水するタイプ)があり、
生物処理タイプは、本市の要領で使用を認めているが、機械処理タイプの場合
は、認めていない。
使用する前に、メ-カ-の使用承認申請が必要となるので局に相談すること。
ま た 、 上 記システムを設置する 場合には、条例第3条第1項により、あら か
じめ排水設備工事計画確認申請書に必要な書類等を添付して提出し、管理者の
確認を受けなければならないことになっている。
デ ィ ス ポ -ザ(生ごみを破砕す る部位)を単体として使用することは、宅 地
内排水管や下水道本管の詰まりの原因となるので、認めていない。
2
床下集合配管設備
床 下 集 合 配管設備を設置する場 合は、以下の点に注意すること。
(1)
技術上の基準等に適合していることの確認
①
適 正 な管口径(通気も含む)、勾配が確保されている。
②
容 易 に保守・点検できる点検口を設置する。
③
集 合 配管部分に掃除口を設置する。
④
行 き 止まりになる配管部がない。
⑤
安 定 した土間上に設置し、転倒しないよう支持金具等で固定する。
(2)
施工体制及び維持管理体制が適切であることの確認
①
指 定 業者に、マニュアル等に基づいて技術研修を実施している。
②
障 害 発生時の対応手順について関係者間で確認されている。
(3)
(4)
所有者等への説明
①
所 有 者は、本配管方式を承諾している。
②
使 用 者に対し、維持管理の方法等について事前に説明する。
提出書類等
① 床 下 集合配管設備仕様確認書
② 使用する製品の製造メーカーのカタログの写し
③ 場 合により、構造図、配管 図等を添付すること。
※ 第3章【申請】第3節1-(1)を参照
127
【様式集 25】
第3節
1
半地下家屋等の浸水対策
半地下家屋の定義
床面が周辺地盤より低い建物であって、建築基準法施行令第 1 条の「地階」扱いを
受けないもの。
注)地階:床が地盤面下にある階で、床面から地盤面までの高さがその階の天井高
さの3分の1以上のものをいう。
2
半地下家屋等の浸水対策
(1) 下水管路からの下水の逆流対策
排水設備を自然流下方式としている場合、豪雨時に下水道管内の水位上昇により
宅地内へ逆流し、道路面や周辺の地盤面より低い位置にある浴室や洗面器等の排水
口より下水が逆流することがある。この逆流を避けるため、排水ポンプや逆止弁等
設置を行う必要がある。
(2)
道路面等からの浸入水対策
周辺地盤より低くした家屋や駐車場は、豪雨時に道路面等にあふれた雨水がスロ
ープ等を伝わって屋内に浸水しやすい。このため、半地下家屋等は、出入り口を道
路面より高くしたり、土のうや止水板を用意し緊急時に備えておく必要がある。
(3)
低地の雨水ポンプ排水
敷地が窪地等で雨水の自然排水が困難な場合には雨水をポンプで排除することと
なるが、この場合、屋根排水等で自然排水可能な雨水は除くなど工夫を行いながら
ポンプ能力を決定するとともに、放流先の下水管の流下能力との整合も図る必要が
ある。
3
低宅地内汚水ポンプ
道路面より宅地が低く、自然流下による汚水の排水が困難な場所については宅地内
にポンプを設置して、ポンプアップにより公共下水道や道路側溝等に接続する。
なお、当基準に明示がないものについては、給排水衛生設備基準 SHASE206S(空気
調和・衛生工学会規格)」を参考とし、局と協議すること。
(1) ポンプ機種
ポンプ機種の選定については、4の計算例を参考に全揚程(m)を算出し、送水
管流速0.6~1.5m/sを確保できる計画吐出量によりポンプを選定すること。
なお、実揚程6m以下で送水管延長30m程度の工事規模については出力0.4kwのポ
ンプとする。
128
①
ポンプ台数
2台(交互運転)
②
種
類
着脱装置付ガラス繊維入り強化プラスチック(FRP)
③
口
径
50Ⅲm以上
④
出
力
0.4kw以上
⑤
相 ・ 電 圧
単相100V:50Hz
⑥
運 転 方 式
自動運転型
(2)
(原則)
排水槽
①
形
式
②
有 効 容 量
0.6m3以上
③
基
基礎コンクリート(□1,100×1,100×t50)
礎
工
ユニットタイプ(最大径900mm)
基礎砕石(□1,100×1,100×t200)
(3)
制御盤
①
形
式
②
主要取付器具
壁掛け型又は自立型とする
自動切替スイッチ・漏電遮断機(安全ブレーカー)・回転灯
(警報用)その他必要なもの
(4)
(5)
送水管
①
管
種
VP管(原則)
②
口
径
ポンプ口径と同口径
電気工事
電気工事は、電気事業法に基づく「電気設備に関する技術基準」および「内線規
定」による資格を有する電気工事店にて施工すること。
(6)
維持管理
ポンプ施設の維持管理は使用者側において行うこと。施工した指定業者は保守管
理上次の事柄に十分留意して円滑な管理体制を確立するよう努めなければならない。
※
ポンプ施設に故障が発生した場合の緊急連絡先として、指定業者および電話番
号を配電盤等に貼付し、使用者が、各関連業者へ依頼し迅速に処理すること。
図8-1
129
4 宅地内排水用ポンプの設計例
[設計条件]
・排水槽ユニット径0.85m
・ポンプ始動水位0.45m
・送水管径50mm
・実揚程H=3.0m
・直管延長L=5.0m
図8-2
図8-3
[全揚程の算出]
全揚程=実揚程+全損失水頭(VP50mm)
【損失水頭】
ユニット内のポンプ始動水位 1/4×π×0.852×0.45=0.255m3(図8-2)
に達するとポンプ稼働し送水管流速0.9m/s(0.6~1.5)で吐出すとすると、
Q=60×1/4×π×0.052×0.9=0.10m3/minのVP50mmの損失永頭をヘーゼン
・ウイリアム公式C=130のグラフより20mm(=0.020m)となる。
【配管要素の直管相当長(m)】
図8-3の配管系において直管部長さ5m、ボール弁1、チャッキ弁1、エルボ
5(ポンプ内3)のときの全水頭損失を求める。
直管長さ・・・・・・・・・・
5.0m
配管要素の直管相当長さ・・・ 31.0m
ボール弁1・・・・・・・・・21.3
チャッキ弁1・・・・・・・・ 5.2
エルボ・・・・・・・ 0.9×5=4.5
36.0m
表8-1
130
つまり、36mの直管の損央水頭を求めます。前項より1m当たりのVP50の損失
水頭は0.020mであるため
全損失水頭=0.02×36.0=0.72m
全揚程=実揚程+全損失水頭=3+0.72=3.72m
計算の結果、全揚程が3.72mとなりの図8-4のポンプ選定表により0.25kwのポ
ンプとなる。
【ポンプの選定】
以上の結果で、ユニットポンプ出力0.25kwポンプでも充分に賄える水量であるが、
し尿を含む汚水排水を目的とした設備では、固形物による詰まりの防止を考慮し、
かつ、 汚物の通過能力に優れた構造のポンプとするため出0.4kwのポンプとする。
図8-4
5
宅地内排水用ポンプ設置基準
宅地内の排水ポンプの仕様は以下のとおりとする。
【標準的な仕様】 ※
図8-5を参照
①
宅地内排水用ポンプ台数2台(交互運転)
②
③
ユニット容量0.6m以上
電動機出力0.40w
④
送水管(硬質塩ビ管VP)口径50mmを標準とする
⑤
送水管の流速を0.6~1.5m/sに確保できるポンプ計画吐出水量とする。
⑥
0.4kwのポンプによる適応範囲実揚程6m以下、送水管長30m程度
⑦
ポンプ槽の形式・材質
131
ア
形式
着脱装置付
イ
材質
ガラス繊維入り強化プラスチック(FRP又はPVC)
【参考資料】
〔ポンプ口径と吐出し量〕
ポンプ口径の標準吐出し量は日本工業規格(JIS B8313)で次の二通り規定されて
います。
表8-2
表8-3
132
図8-5
133
第4節
1
給水設備等との関連における注意事項
クロスコネクション
(1) クロスコネクションの定義
水道法施行令第5条第1項第6号・7号により、当該給水装置以外の水管その他
の設備と直接連結されていないこととされている。
(クロスコネクションの禁止)
第6号 当該給水装置以外の水管その他の設備に直接連結されていないこと。
(逆流防止)
第7号 水槽、プール、流しその他水を入れ、又は受ける器具、施設等に給水する
給水装置にあっては、水の逆流を防止するための適当な措置が講ぜられていること。
となっており、第6号については、本来、給水装置の定義とは「需要者に水を供給
するために水道事業者の施設した配水管から分岐して設けられた給水管及びこれに
直結する給水用具をいう。」とされており、直結する給水用具は全て給水装置の一部
であり、本条の構造材質の基準が適用されるが、工業用水道管や貯水槽水道等の水
管その他の設備と一時的にも直接に連結することを禁止した、クロスコネクション
禁止の規定である。
第7号は、水槽、プール、流し等に給水する給水装置であって、(水没する構造等)
装置内が負圧になった場合に貯留水(たまっている水)が逆流するおそれがあるので、
それらと十分な吐水口空間を保持し、又は有効な逆流防止装置を具備する等水の逆
流防止の措置を講じなければならない。
(2)
排水設備との誤接続事例(東京都)
平成 11 年に二世帯住宅に改築した際、雨水の有効利用を図るため、貯水タンクか
ら雑用水用に配管された雨水管が、トイレに供給されていた給水装置(給水管)と直
接接続されていたものであり、当時の新聞の環境対策特集記事に掲載された写真か
ら、クロスコネクションが発覚した。
当該配管の施工は、給水装置の改造について水道事業者の確認を得ずに行われて
おり、施工した業者も指定給水装置工事事業者ではなかった。健康被害の報告はな
かった。
134
2
下水道使用料関係
(1)
水道水以外の水
井戸水や沢水(以下「井戸水等」という。)を利用した給水装置からの排水を公
共下水道等へ流す場合は、下水道使用料が賦課される。
①
上水と併用の場合(1箇月当たり)
上水道の使用水量に係る下水道使用料 + 12m3相当の下水道使用料を加算
② 井戸水等からの排水を単独で流す場合(1箇月当たり)
15m3相当の下水道使用料
(2)
雨水の再利用
貯留タンク等を利用して、トイレ等の雑用水として公共下水道等へ排水する場合
は、2-(1)に準じた下水道使用料が賦課される(大口需要者の場合は別途協議が必
要)。
(3)
外水栓等
アパートの共用栓等の外水栓からの排水を公共下水道等へ流す場合は、下水道使
用料が賦課される。
(4)
無届工事と遡及請求
無届工事等の違法工事による施工したことが発覚した場合は、「秋田市指定排水設
備工事業者および排水設備工事責任技術者の指導および処分に関する要綱」により
施工業者および責任技術者の処分を行うほか、施主に対し、下水道使用料を遡って
請求することとなる。
3
未水洗化世帯の解消に向けた対策
下水道普及率の向上と未水洗化世帯の解消に向けて、局は、市民、施工業者に対し
て情報を提供する。
(1)
供用開始地区の情報提供
施工中の路線や、施工が決定した路線についての情報を提供する。
(2)
未水洗化世帯へのPR
広報や他のメディアを通じた、未水洗化世帯へのPR活動および、融資あっせん
助成金制度の整備
(3)
施工業者の営業活動
局などの情報をもとに、未水洗化世帯への営業活動を行う。
135
4
下水道コード
(1)
下水道が整備されている。
①
処理区域 =【下水コード
ア
合流式下水道
5】
ト イ レ
生活排水
雨
下水道管
分水人孔
処理場
河川
河川
(一定水量を超えた分)
※ 分水人孔:晴天時は汚水を処理場へ流入させ、雨天時には、一定水量を超え
る分を河川へ放流する設備
イ
分流式下水道
水
ト イ レ
生活排水
下水道管(汚水管)
雨
下水道管(雨水管)
水
処理場
河川
河川
② トイレ以外の生活排水または合併浄化槽排水が側溝経由で合流管に流れている
もの【下水コード 3】
(2)
下水道が整備されていない【下水コード 0】
ト イ レ
くみ取り、浄化槽処理
生活排水
側溝、浄化槽処理
雨
側溝、地下浸透
水
136
排水処理方法別 下水道使用料適用基準
表8-4 下水道使用料適用基準
○水洗化
適用
排水種別
ます・側溝
下水管きょ他
表8−4 下水道使用料適用基準
賦課
水 洗
汚水管
(分流)
最終ます
公共ます
最終処理
終末処理場
合流管
適用
○合併浄化槽
適用
賦課
賦課
排水種別
合 併
浄化槽
ます・側溝
下水管きょ他
汚水管
(分流)
最終ます
公共ます
最終処理
終末処理場
合流管
賦課
賦課
合 併
浄化槽
側 溝
合流管
終末処理場
合合 併
併浄化槽
浄化
側 溝
雨水管
(分流)
河 川
合合 併
併浄化槽
浄化
側 溝
水 路
河 川
賦課
○単独浄化槽
適用
排水種別
単独浄化槽
賦課
賦課
ます・側溝
下水管きょ他
汚水管
(分流)
最終ます
公共ます
単独浄化槽
賦課
終末処理場
合流管
雑排水
賦課
最終処理
側 溝
合流管
終末処理場
側 溝
雨水管
(分流)
河 川
側 溝
水 路
河 川
雑排水
単独浄化槽
雑排水
単独浄化槽
雑排水
137
○くみ取り
適用
排水種別
くみ取り
賦課
賦課
ます・側溝
下水管きょ他
汚水管
(分流)
最終ます
公共ます
最終処理
終末処理場
合流管
雑排水
くみ取り
賦課
賦課
側 溝
合流管
終末処理場
側 溝
雨水管
(分流)
河 川
側 溝
市整備
水 路
(下水)
河 川
側 溝
水 路
河 川
雑排水
くみ取り
雑排水
くみ取り
雑排水
くみ取り
雑排水
くみ取り
地下浸透
雑排水
138
第5節
1
給水装置・排水設備工事台帳および管路情報画面の閲覧
ならびに複写交付
給水装置・排水設備工事台帳の閲覧および複写交付
(1)
給水装置・排水設備工事台帳(以下「台帳」という。
)の閲覧および複写交付を受け
ることができる者は、次のとおりとする。閲覧および複写交付を受けるときは、本人
又は委任状持参者の身分を確認できるものを提示しなければならない。
① 給水装置・排水設備所有者本人 ⇒ 運転免許証、健康保険証、パスポート等。
② 給水装置・排水設備所有者の委任状 ⇒ 運転免許証、健康保険証等を持参した
者。
(2)
台帳の閲覧および複写交付を希望する場合は、給水装置・排水設備工事台帳覧・複
写交付申請書に必要事項を記入し、給排水課の窓口へ申請しなければならない。なお、
給水装置・排水設備所有者から委任を受けたときは、委任状を提出しなければならな
い。
(3)
台帳の複写費は、315円とし、申込者の負担とする。申込者は、給排水課が発行
した納入通知書により、お客様センターで納入しなければならない。閲覧および複写
交付できるものは、局で保存している台帳とする。
2
水道管路情報の閲覧および複写図交付。
(1) 水道管路情報(マッピング画面)複写図の閲覧および交付を希望する場合は、給排
水課の窓口に備付けの水道管路情報複写図交付申請書に必要事項を記入し、申請しな
ければならない。
(2) 図面の複写費は、カラー1枚50円、白黒1枚10円とし、申込者の負担とする。
申込者は、給排水課が発行した納入通知書によりお客様センターで納入しなければな
らない。
(3) 複写図には、個人情報保護の観点から氏名、取出管種・口径、メーター口径等個人
に関する情報は、表示されない。また、参考資料として利用していただくことを周知
するため、複写図の余白に注意事項を印刷する。
(4) 閲覧および複写交付できるものは、局で保存している情報とする。
※ 消費税8%の場合、
台帳の複写費・・・324円、
図面の複写費(カラー)・・・1枚51円
(白 黒)・・・1枚10円
※
1-(3)、2-(2)で発行した納入通知書は、当日中にお客様センター窓口で納入す
ること。
139
記入例
水 道 管 路 情 報 複 写 図 交 付 申 請 書
平成 26年
4月
1日
(宛先)秋田市上下水道事業管理者
上水道
住
公共下水道
所
秋田市川尻みよし町14番8号
申 請 者
氏名フリガナ
氏
(会
連
ミズノ
カンタロウ
社
名
名)
申請者の氏名・会社名および担当者名 (業者コード
絡
先
会社、個人の固定・携帯電話番号
確 認
交
白
農業集落排水
付
部
数
納 付 書 番 号
10円×
枚
カ ラ -
50円×
枚
備考
欄
黒
対応者
(マ・バ・ショ・ス)
印
マ・・・マンホール番号
バ・・・バルブ番号
ショ・・消火栓番号
ス・・・水栓番号
※
申請者は、□ 枠内の欄の事項を記入すること。
※
対応した者は、日付および確認欄の事項を記入し、対応者印を押すこと。
140
)
第6節
調査・測量
排水設備等の実施設計に当たり、事前調査を綿密に行い現場の状況を把握しておくこ
とが工事を円滑に進めるためにも、また、設計に忠実な施設を施工する上からも欠くこ
とのできない絶対的条件である。
ここでは、排水設備工事を実施する上で、必要な調査について述べる。
1
排水設備工事における一般的調査
(1)
処理区域か処理区域外かの調査
設置場所の処理公示年月日、公示範囲等の確認
(2) 合流区域か分流区域かの調査
公示された区域が合流式か分流式下水道区域かの調査
(3) 排水先の道路が公道か私道かの調査
(4) 下水道本管の埋設深度、管種、管径および公共ますの深さ等の調査
(5) 関係者間の承諾等の確認
他人の土地(私道、宅地)を使用する場合、又は他人の排水設備を使用する場合
は、その使用について承諾が得られているかどうかの確認
2
排水設備工事における現場調査
(1)
公共ますおよび取付管の状況
特に分流式下水道区域において排水設備を設置する場合、雨水ますおよび汚水ま
すの位置、また、誤接続されていないかの確認
(2) 既設排水設備(雑排水管等)の状況確認
(3) 宅地内既設埋設管(ガス、水道管等)の敷設状況の確認
排水設備の平面位置や埋設深の決定に当たり、既設管の移設等を最小限にするた
めの調査
(4) その他の状況により必要な調査
3
測量の定義
測量とは、地球表面上の諸点の位置関係を定める技術であって、それらの各地点間
の距離や高低差、またそれら各地点間を結ぶ線の方向を測定することが基本となる。
測量では、実際の測定結果より得られた資料から距離、角度、方向、高さ、面積、
体積等を計算したり、地図や縦横断図等を作成する作業が行われる。
このことから、測量とは、作成された設計図面等から、定められた施設の位置を現
地に設定するための基本的な作業であり、分類上、多様な測量方法がある。
141
4
距離測量
(1)
距離の意義
図8-6において、
① B点から水平面ADに垂線を下ろし、その交わる点をCとすれば、ACの長さ
を水平距離という。
② B点から水平面ADに下ろした垂線の長さBCを、垂直距離又は高低差という。
③ 2点A、Bを結ぶ直線の長さを斜距離という。
これらのうちで、水平距離が距離測量の基本となるもので、普通われわれが「距
離」というと、水平距離のことを意味する。
図8-6
(2)
距離測量
距離を測るには、通常、布巻尺や鋼巻尺又は光波測距儀等を用いて行う。
布巻尺は、長さが 20~50mで、取扱いや持ち運びに便利であるが湿気や乾燥により
伸び縮みしやすい欠点があり、鋼巻尺は折れやすいが伸び縮みが少ないので正確な距
離を測る場合に用いられる。また、光波測距儀は、レーザー光等を用いて極めて短時
間に精度よく測ることができる。
①
距離測量の方法
距離を測ろうとする点(起点、終点、測線の曲がり点等)には、測量作業中、移
動しないようにあらかじめ木ぐい等を打ち込んで置く。
距離が長くて1回の観測で測れないときは、あらかじめ両端のくいにポールを立
て、その見通し線上におよそ巻尺の長さを 1 区切りとして、木ぐいあるいは長めの
釘を打ち込み、それぞれの区間ごとの距離を測定して、これを合計する方法がよい。
② 距離測定上の注意事項
ア 巻尺の両端が、常に測線の見通し線上にあり、かつ水平に保つこと。
イ 巻尺の重みや風等のため、途中がたるんだり曲がったりしないこと。
142
5
水準測量
(1)
水準測量の意義
水準測量とは、地上の各点の高低差を測る測量をいい、排水設備工事において水
準測量は、前述の距離測量とともに重要な基礎作業である。
(2)
水準測量
①
水準測量の原理
一般にはレベルと標尺によって高低を直接測る方法がとられる。
この方法は、図8-7のように2点A、Bに標尺を立て、レベルでそれぞれの目盛
a および b を読み、その差によって高低差(h)を求めるものである。
いまA点の高さが分かっていれば、(B点の高さ)=(A点の高さ)+ a-b によ
りB点の高さを求めることができる。
図8-7
②
レベルについて
レベルは、気泡管、望遠鏡、整準ねじ、三脚等からなっており、このうち気泡
管は機械を水平にするためのもので大切な部分である。
一般に用いられるレベルには多くの種類があるが、ここでは取り扱いやすく、精度
も高い「オートレベル」について説明する。
まず、高低差を測ろうとする2点が見えるほぼ中間の位置にレベルを据える。こ
の際、機械は目の高さよりやや低めに、脚頭がなるべく水平になるよう脚を広げ、十
分地中にさし込み、締め付けねじで締め付ける。
143
③
レベルの整準
レベルの望遠鏡部分は、常に水平でなければならない。
このため、円形気泡管(円形気泡管使用の場合)の中央にある円形印内に気泡が
静止するまで、3箇所の整準ねじを回して整準する。
整準の手順を繰り返し、気泡を中央に導く。
④
読み取り
全ての整準を終えたら、望遠鏡内の十字線がはっきり見えるように接眼レンズ
の焦点を合わせ、標尺の目盛を読む。
6
標尺について
水準測量に用いられる目盛を記した箱形のものが多いことから箱尺ともいわれる。
①
標尺の読み方
数字の頭部に付してある赤点は、メートル目盛は、左側が5mm、右側が1cm 間隔
となっていて、これ以下は目測で読むことになる。左側の黒い数字は 10cm 単位、赤
い数字はメートル単位の数字を表す単位で、1 個のときは1m、2個のときは2mと
読みやすいようになっている。
②
標尺の立て方
標尺は、常に垂直に立て、この点が動かないことが絶対必要である。
なお、次の事項に注意しなければならない。
ア
標尺には小さな水準器をはめ込んだものもあるが、感度はあまりよくないので
参考程度とし、左右の傾きは、望遠鏡の十字線によって観測者が注意し、標尺手
は静かに標尺を前後に傾けて観測者がその最小読みを記録すればよいが、相当の
熟練が必要である。
イ
標尺手は、標尺の底に泥がかからないよう注意する。
ウ 標尺を引き伸ばして使用するときは、その継ぎ目を十分調べ、使用中抜けたり、
落ち込むことのないように絶えず注意する。標尺を草や小石などの上に立てて観
測してはならない。
③
レベル据付けの位置
レベルは、1箇所に据えて測点の全てを見ることができ、かつ、各測点のほぼ中
間に位置することが望ましい。なお、地盤が悪く、レベルが沈下したり振動するよ
うな場所や、建物や塀に接近し過ぎて観測しにくい場所は避けること。また、測点
が多い場合や角地、障害のために測点を見ることができない場合はレベルを移動し
て測量する(図8-7参照)。
144
④
例 題
図8-8において、まず地盤高の分かっているA点(地盤高 10.00m)に標尺を立
て、その目盛を読んだ値が 1.50mだったとする。次に、高さを知りたいB点および
C点に標尺を立て、それぞれ目盛を読んだ結果、B点では 1.20m、C点では 0.98m
であった。さらに、C点とD点が見通せる位置にレベルを移動して据え付けてC点
の目盛を読んだ値が 1.30m、D点の値が 1.60mだとするとこのときのB、C、D点
の地盤高はいくらか。
【計算例】
(B又はC点の高さ)=(A点の高さ)+(A点の読み値)-(B点又はC点の読み値)
(D点の高さ)=(C点の高さ)+(C点の読み値)-(D点の読み値)
であり、図8-8によればA点の地盤高が 10.00mであるので次により求められ
る。
(B点の高さ)=10.00+1.50-1.20=10.30m
(C点の高さ)=10.00+1.50-0.98=10.52m
(D点の高さ)=10.52+1.30-1.60=10.22m
となる
図8-8
表8-5
野帳記入例
145
7
オフセット測量
(1)
オフセット
オフセットとは、基準になる測線の左右にある地上対象物から、その測線に至る
垂直距離のことである。オフセット測量とは、このオフセットの長さと測点からオ
フセットをとった点まで測線上の距離で、地上対象物の位置を決定する細部測量の
1つの方法である。
(2)
オフセット測量についての注意事項
ア
オフセットをとるには、巻尺を測線上に伸ばし、追加距離の順序に従って、測
線何メートル、左へ何メートル、側溝の始まりというように測る。
イ 勾配が小さいところでは、これを無視して地表面にそって距離をとればよい。
特に、勾配を考える必要があるときは、ポールを用いて一端を鉛直にあげて巻尺
を水平にする。
ウ オフセットが測線に対して垂直であるか否かの精度は、オフセットの長さ、縮
尺地上対象物の重要さ、測線と地上対象物の線とのなす角などを考えて決めなけ
ればならない。
一般には、巻尺の起点を測定しようとする所要の地上対象物に固定し(その点
にポールを立てわかりやすくする。)、他端を測線上で左右に動かして最小の読み
をとるようにすれば十分である。長いオフセットで、しかもそれが特に正確であ
ることが必要な場合には、直角を正確に出すために直角儀などを用いるのがよい。
エ オフセットの長さを測るときの精度は、オフセットを図示するときの縮尺によ
って適当に定める。
[例]1:500 の縮尺のときは、製図できる限度を 0.2mm とすれば、
0.2×500=10cm となり、10cm 以下を読む必要はない。
オ オフセットは、できるだけ短い方がよい。その許容長さは精度、縮尺によって
異なるが、大体 20m以下とすることが望ましい。ことに、オフセットが使用して
いる巻尺より長いと、測定の能率が非常に悪くなる。
カ 重要な地上対象物に対しては、正確を期するため、斜めオフセットをとってお
くのがよい。
(3)
野帳の付け方
野帳は測量の結果を現場で記入する手帳又は用紙であって、どんな種類の測量で
あっても野帳の記入は一定の方式に従って整然と行い、誰が見てもその結果が、は
っきり分かるように、また、点検が容易で間違いを起こすことのないようにしなけ
ればならない。
また、区域が狭く、記入事項が少ない場合、最も簡単な方法として、見取り図を
書き、これに測った距離を記入するスケッチ法がある。
8
や(遣)り方(丁張り)
管、マンホール、ます等構造物の本体およびその基礎は、設計図書に定められたと
おり正しい位置、勾配、形状寸法で施工しなければならない。
146
下水道管は、自然流下が原則であり、その管底高、管底勾配は施設の能力に重要な
影響を与える。
やり方は、主に下水道施設の平面的な位置、高さ、方向を確定するために行うもの
で非常に大切な作業である。
掘削の幅や深さ、掘削溝の中に地下埋設物があるかどうかで、やり方を地上に設け
る場合、掘削溝内に設ける場合等がある。
(1) やり方の設置位置
① やり方の設置間隔は、やり方間に張られる水糸のたるみ等を考慮して、最大で
も 10mまでとする。
② ます又はマンホール間に、2箇所以上設ける。
③ ます又はマンホールの設置に支障とならない位置とする。
(2)
やり方の設置方法
やり方の設置には幾通りかの方法があるが、その一例を図8-9に示す。
図8-9
①
管路の中心線測量後、見通す管に対し直角方向にくいを打ち込む。このとき掘
削に影響のないよう掘削幅より余裕をもたせる。
② 横板の設置はレベルを用いて行い、掘削に支障とならない高さで、管勾配と平
行になるようくいに打ちつけるとともに、やり方位置での横板天端の高さは、負
同位置での管底高さと等間隔とする。
③ 横板天端に打つ釘は、見通す管の中心位置とする。
(3)
やり方の使用方法(図8-10参照)
①
設置したやり方間を、中心点に打った釘の位置で横板天端の高さにたるみのな
いように水糸を張る。
② L型定規を用意する。L型定規には、水糸からの下がり位置(床付け高、基礎
高、管底高、管頂高)を表示し、掘削溝の幅、深さに合った大きさのものを作る。
③ 床付け高、基礎高、管底高、管頂高等を決めるには、水糸から下げ振りをおろ
し、これにL型定規を沿わせ、管頂又は管底と合うように管を敷設する。
147
図8-10
148
第7節
雨水関係施設
1 雨水貯留施設
掘り込みによるものや管きょ内貯留等による貯留施設については周辺地域の実情およ
び土地利用状況ならびに利用計画に応じた貯留施設を選定することが望ましい。
【 雨水流出量の抑制方法の分類】
149
貯留施設の参考例
貯留施設の参考例
①
②
浄化槽からの転用施設
地下浸透施設
③
150
雨水簡易貯留施設
2 雨水貯留浸透施設
雨水浸透施設の施工は、原則として晴天時に行う。掘削地山面が雨にさらされると、
土質によってはぬかるみとなり、浸透能力が著しく低下する。したがって、降雨が予想
される場合には施工してはならない。また、晴天時でもあっても掘削した部分の浸透管
(浸透トレンチ)の設置は、その日のうちに終了させることが望ましい。
浸透管(浸透トレンチ)及び浸透ますの施工に当たっては、次の事項を考慮する。
(1) 掘削時の注意事項
掘削は、深さおよび作業現場の状況に適した方法で行い、地山の保水、浸透能力を
損なってはならない。
① 掘削は、浸透管(浸透トレンチ)および浸透ますの大きさに応じた掘削幅とする。
人力で掘削する場合は、地山面が平滑にならないようにし、後で充てんする砕石と
のなじみをよくする。また、機械掘削の場合も浸透面とする側面と底面は、人力で
施工する。
② 床付け面は、浸透能力を低下させる原因となるので締固めを行ってはならない。
基礎を施す場合は、砂等を敷均し、極力足で踏み固めない。
③ 寒冷地においては凍上化現象を防止するため、地盤の凍結深さを考慮して雨水浸
透施設の浸透位置を凍結深さ以上とすることを考慮する。
(2)
治山の保護等
掘削断面の地山の保護及び雨水浸透施設の目詰まり防止を講じる。
① 雨水浸透施設の設置に先立ち、掘削全面に浸透性シートを敷く。掘削面を地山の
ままの状態で施工すると、浸透管、浸透ますおよび充てん砕石等に土砂が混入し、
浸透能力を減少させる一因となり、また、砕石層が直接地山に接し、目詰まりを早
めるので地山の養生のためシートを施す。
② 雨水浸透施設の構築後、敷設した砕石の上面をシートで覆い、浸透施設の保護と
能力維持に努める。
③ 浸透性シートは、化学繊維製で腐食しにくく、砕石の投入、敷き均し等で破損し
ない十分な引っ張り強度を有するものを使用する。シートの敷設に当たっては、掘
削面よりやや大きめの寸法に裁断したものを用い、砕石充てんの際、シートと砕石
を地山に密着させ、かつ破損しないように十分注意して取り扱う。また、シートの
継ぎ目は、すき間ができないよう配慮し、串、番線などで固定しておくとよい。
(3) 砕石敷設時の注意事項
雨水浸透施設は、浸透効果を高めるよう設計どおり設置する。砕石敷設に当たって
は、浸透管および浸透ますの移動、損傷を起こさないよう注意する。
① 浸透管および浸透ますの設置に当たっては、基礎となる砕石を所定の勾配又は高
さに敷きならす。管、ます等の周囲の砕石充てんは、施設に破損が生じないよう入
念に施工しなければならない。
151
② 浸透管は、排水管の敷設と同様、受口を上流に向け下流から上流に向かって敷設
する。継ぎ目は、モルタル等で充てんする必要はない。なお、浸透管に有孔管を用
いる場合には、目詰り防止のため底部に孔がこないように設置する。
③ 浸透ますの底部から浸透を図る場合は、底部をモルタル等で埋めてはならない。
④ 施工中は、浸透施設の内部に残土や砕石等が入らないように注意しなければなら
ない。
(4) 埋戻しの注意事項
① 埋戻しにあたっては、埋戻し土砂等が充てんした砕石部に入らないようにシート
の敷設状況を点検する。
② 雨水浸透施設の上部埋戻し(一般に 10cm 以上)には、施設を十分保護できる埋戻
し材で沈下のおそれのないものを使用する。
③ 転圧は、構築した雨水浸透施設に影響を与えず、自然の地山の浸透能力を損なわ
ない方法を選定し、慎重に行わなければならない。
(5) 施設の維持管理
雨水浸透施設は、浸透機能を保持するため、施設の管理者は適切な維持管理を行う
ものとする。
① 雨水浸透施設は、土砂、ゴミ等によって目詰まりを起こし、浸透能力を低下させ
るので定期的な点検を行う。
② 必要に応じて土砂、ゴミ等の清掃、搬出を行うこと。特に、地形的にゴミの溜ま
りやすい場所では、梅雨時、台風シーズン前に清掃するのが望ましい。清掃方法と
しては、手作業のほか、ジェット噴射による洗浄やバキューム車による吸引等があ
る。
③ 施設の補修を要すると認められた場合は、速やかに措置をする。
152
参考① 屋内排水設備の管径決定
屋内排水設備の管径決定
(旧)日本下水道協会秋田県支部発行「下水道設排水備の設置指針」より抜粋
4.屋内排水設備の管径決定
1.排水管
排水管の管径は,定常流量法又は器具排水負荷単位による方法(以下「器具単位法」という。)と,
次の両法共通の基本的事項(基本則)とによって定める。
4
4-1
2
①衛生器具の器具トラップの口径は,第2章,第1節,表2-1のとおりとする。器具排水管の管径は
器具のトラップの口径以上で,かつSOrnm以上とする。
②排水管は,立て管,横管いずれの場合も排水の流下方向の管径を縮小しない。ただし,大便器の
排水口に口径100mm×75nimの径違い継手を使用する場合は,管径の縮小とは考えない。
③排水横枝管の管径は,これに接続する衛生器具のトラップの最大口径以上とする。
④排水立て管の管径は,これに接続する排水横枝管の最大管径以上とし,建物の最下部における最
も大きな排水負荷を負担する部分の管径と同一管径とする。
⑤地中又は地階の床下に埋設する排水管の管径は,50mmが望ましい。
⑥各個通気方式又はループ通気方式の場合,排水立て管のオフセットの管径は,次のとおりとする。
i排水立て管に対して45.以下のオフセットの管径は,垂直な立て管とみなして定めてよい。
、排水立て管に対して45。を超えるオフセットの場合の各部の管径は,次のとおりとする。
i)オフセットより上部の立て管の管径は,そのオフセットの上部の負荷流量によって,通常の
立て管として定める。
ii)オフセットの管径は,排水横主管として定める。
iii)オフセットより下部の立て管の管径は,オフセットの管径と,立て管全体に対する負荷流量
によって定めた管径を比較し,いずれか大きいほうとする。
4
4-2
2
⑦排水管のこう配は第2章,第1節,表2-2のとおりとする。
(1)定常流量法
1)管径決定の手順
①管径を求める排水管に接続する衛生器具の器具排水量w[ノ]及び器具平均排水量14Cノ/s]を
1-1
表5-1より求める。
1-2
②器具平均排水間隔T-n[s]を利用形態に応じて表5-2より求める。
③次式から定常流量gを求める。
−2〃
Q=雨間
④定常流量Q及び器具平均排水量9.から図5-1-1
1∼4(排水管種別)より負荷流量Ql[//s]を求め
通気方式に合わせてこのQlより大きい許容量を有する管径D[mm]をこう配を配慮して選定する。
⑤前項で,器具平均排水量tfdの値が異なる器具が混在している場合は’原則として最大の<7dを用
いる。ただし,小さい9dの器具が多数を占める場合は,定常流量Qの中で最も割合の大きい器具
の9.を用いてもよい。
1-2
⑥図5−2,3のブランチ間隔は,排水管に接続している各階の排水横支管の間のことであり,ブ
1-5
ランチ間隔数Ⅳbは図5-5によって数える。
2)例題
1-7
図5
−7,8に示すように各階(5階)共通に便所を設置する。この建物の排水横支管,排水立て管及
び排水横主管の管径を定める。
-183-
153
参考資料
大便器は普通形でブローアウト式,トラップロ径75mm,小便器は各個洗浄,洗面器及び掃除流しは
流し洗いとし,便所の利用形態は任意利用形態(事務所,デパート等器具利用が特定の短時間内に限
定されることがなく,利用者が待つことがまれな利用形態)とする。また,横管のこう配は1/50,
通気方式はループ通気として,ブランチ間隔数は4とする。
①横支管
④部洗面器4個
1-1
1-2
表5
-1よりw=3[ノ1tfd=0.3[ノ/s],表5
-2よりTo=80[s]'を求める。
.'.Ew=3×4=12[ノ]
0=12/80=0.15[ノ/s]
1-1
図5
-1より,Ql(負荷流量)=0.7[//s],D(管径)=50[mm]>30[mm]となり基本則を
満足する。また,こう配6=1/50でよい。
⑧部
④部以外の流入がないので,④と同じとする。Qb=Qa
以下の記述から単位を省略する。
◎部掃除流し1個,女子大便器3個
i.掃除流し
1-1
1-2
表5
-1よりw=40,qa=l.o,
表5-2の「その他の器具,その他の場合」から7-0=600
.*.Qc.i=40/600=0.07
ii.大便器
1-1
1-2
表5
-1よりw=15,Od=1.5,表52から7-0=220
...Qc.z=15×3/220=0.20
...gc=gc.,+gc、2=0.07+0.20=0.27
管径決定の手順5)よりQdは1.5>1.0よって9.=1.5を用いる。
1-1
図5
-1より6=1/50においては,a=2.3,>=65となるが管径決定の基本則から,65<75
(大便器の口径)よってD=75とする。
◎部
Qd=Qb+Qc=0.15+0.27=0.42,ftは1.5>0.3から<7d=1.5を用いる。
1-1
図5
-1より8=1/50において,Ql=2.8,D=75となる。
⑧部小便器(大型)5個
1-1
表5
-1よりw=6,Od=0.5,表51-2
-2からro=100
...0e=6×5/100=0.30
1-1
図5
-1より6=1/50において,QL=1.3,,=65>50基本則を満足する。
⑧部洗面器3個
1-2
1-1
表5
-1よりw=3,0^=0.3,表52から7-o=90
.-.eF=3×3/90=0.10
1-1
図5
-1より6=1/50において,0l=O.6,D=40>30基本則を満足する。
◎部
⑥以外の流入がないため,⑧と同じとする。Qg=Qf
⑧部
・・・Qh=Qe+Qg=0-30+0.10=0.40,⑧部の9.=0.5>◎部の9.=0.3
よって9.=0.5を用いる。
1-1
図5
-1より6=1/50においては>Ql=1.6,D=65(>De,DnO.K)となる。
−184−
154
屋内排水設備の管径決定
①部男子大便器3個,掃除流し1個
i.大便器
1-1
1-2
表5
-1よりW=15,6^=1.5,表52から7-0=600
...91.,=15×3/600=0.075
ii.掃除流し
1-1
1-2
表5
-1よりw=40,Od=1.0,
表5-2の「その他の器具,その他の場合」から7-0=600
...a.2=40/600=0.067
...Qi=Qi.¥+Qi.2=0.075+0.067=0.14
管径決定の手順5)より>Qdは1.5>1.0よってad=1.5を用いる。
1-1
図5
-1より5=1/50においては,0=1.8,D=65となるが管径決定の基本則から,65<75
(大便器の口径)したがってD=75とする。
①部
Qj=Qh+Qi=0.40+0.14=0.54
<7dは管径決定の手順5)より,最も割合が大きい定常流量のある⑧(Qe>Qi>Qf)の<7d=0.5を
用いる。
1-1
図5
-1より8=1/50においては,0=1.8,Z)=65となるが管径決定の基本則から,65<75(大
便器の口径)よって>=75とする。
⑧部
Qk=Qd+Q!=0.42+0.54=0.96
管径決定の手順5)より.qdは1.5(R)>0.5(R)よって*d=1.5を用いる。
1-1
図5-1より8=1/50においては,Ol=4.0,Z)=100>75基本則を満足する。
②
立て管
①部
5階分について,Ql=Qk×5=0.96×5=4.80,tfdは⑭同様<7d=1.5を用いる。
1-3
ブランチ間隔数Ⅳb=4,ループ通気方式であるから図4-3よりa=14,D=125>Dkの管径とな
り基本則を満足する。
主管
管
③ 横横主
⑭部
Qm=Qk=4.80,①同様*d=1.5
1-4
図5-4よりOl=12,6=1/50においては,D=125となる。排水横主管の径≧排水立て管の径
の関係が望ましいことから6=1/50,>=150とする。
1-14
以上の結果をまとめて表5−14(3)に示す。
(2)器具単位法
1)管径決定の手順
①管径を求める排水管に接続している衛生器具の器具排水負荷単位(drainfixtureunit,記号とし
1-3
1-3
てDFUで表す。)を表5-3より求め,合計する。表5-3にない衛生器具の器具排水負荷単位は表
1-4
5−4より求める。
1-5
②器具排水負荷単位の合計から,排水横枝管及び排水立て管の管径を表5-5より求め,排水横主
1-6
管の管径は表5-6より求める。
2)例題
1-7
図5−7,8に示すように各階(5階)共通に便所を設置するものとして,排水横枝管,排水立て管
及び排水横主管の管径を定める。
−185−
155
参考資料
大便器はフラッシュバルブ(洗浄弁)式,小便器は壁掛けストール形,掃除用流しのトラップロ
径は75nimとする。
①横支管
④部洗面器4個
で
1-3
表5-3より,洗面器の器具排水負荷単位(以下「排水負荷単位」という。)は1[DFU]
あるから,
合計排水負荷単位=1[DFU]×4=4[DFU]
1-5
表5-5より,排水横枝管の受け持ちうる許容最大排水単位6に対する管径は50mmである。
表5-5より,排水横枝管の受け持ちうる許容最大排水単位
よって,>R=50mmとする。
4
2
4-2
こう配は第2章,第1節,§3,表2-2の最小こう配とする。
6(こう配)=1/50
⑧
部
④以外の流人がないため,④と同じになる。
>(g)=As>=50mm,6=1/50
以下の記述から単位を省略する。
◎
部女子大便器3個,掃除流し1個
1-3
それぞれ8と3であるから,
表5-3より,大便器及び掃除流しの排水負荷単位は,それ
合計排水負荷単位=8×3+3×l=27
1-5
表5
-5より,Dc=100,6=1/50
。
部
合計排水負荷単位=⑧+◎=4+27=31
1-5
表5
-5より,Z>@=100,6=1/50
⑧
部小便器5個
1-3
表5-3より,小便器の排水負荷単位は4であるから,
合計排水負荷単位=4×5=20
1-5
表5
-5より,Ag)=75,6=1/50
⑧
部洗面器3個
合計排水負荷単位=1×3=3
1-5
表5
-5より,DR=40,6=1/50
⑥
部
⑧以外の流入がないため,
Ae)=AiD=40,6=1/50
⑧
部
合計排水負荷単位=⑧+◎=20+3=23
1-5
表5
-5より,DR=100,6=1/50
①
部男子大便器3個,掃除流し1個
合計排水負荷単位=8×3+3×1=27
1-5
表5
-5より,Dc=100,5=1/50
①
部
合計排水負荷単位=⑧+①=23+27=50
1-5
表5
-5より,D(D=100,6=1/50
⑧
部
-186-
156
合計排水負荷単位=。+(D=31+50=81
1-5
表5
-5より,Ag)=100,6=1/50
②立て管
①部
5階分の合計排水負荷単位=⑭×5=81×5=405
1-5
1-5
図5-5より,ブランチ間隔は4である。表5-5より,階数3を超える場合のl立て管に対する
排水負荷単位の合計500(←405)及び1階分又は'ブランチ間隔の排水負荷単位の合計90(←81)
に対し,それぞれ管径100mmが求められる。
従って,Dc=100とする。
③横主管
⑭部
合計排水負荷単位は①に同じ405
1-6
表5-6より管径及びこう配を求める。こう配1/96は,実用上1/100とみなしてさしつかえ
ないので,
D@=150,6=1/100とする。
1-14
以上の結果をまとめて表5−14(3)に示す。
2.通気管
通気管の管径は,排水管と同じく定常流量法又は器具単位法と次の基本的事項(基本則)とによっ
て定める。
①最小管径はSOmrnとする。ただし,排水槽に設ける通気管の管径は50mm以上とする。
②ループ通気管の場合は次のとおりとする。
iループ通気管の管径は,排水横枝管と通気立て管とのうち,いずれか小さいほうの管径の1/2
より小さくしない。
、排水横枝管の逃し通気管の管径は,接続する排水横枝管の1/2より小さくしない。
③伸頂通気管の管径は,排水立て管の管径より小さくしない。
④各個通気管の管径は,接続する排水管の管径の1/2より小さくしない。
⑤排水立て管のオフセットの逃し通気管の管径は,通気立て管と排水立て管とのうち,いずれか小
さいほうの管径以上とする。
⑥結合通気管の管径は,通気立て管と排水立て管とのうち,いずれか小さいほうの管径以上とする。
(1)定常流量法
1)管径決定の手順
①通気管の通気長さa)を通気管実長(ノ)に局部抵抗相当長を加えて求める。局部抵抗相当長
1-7
は配管中の継手の種類と数によって表5-7より求めるが,通常は通気管の実長(ノ)の1/2とみる。
ただし,135Tを用いる場合や継手の数が多い等,局部抵抗相当長が実長の1/2を超えるおそれ
1-7
のあるときは,表5-7より求める。
通気管に枝分かれがある場合には最長の経路をとる。通気長さを求める場合の起点と終点は,
次のとおりとする。
i通気枝管の起点は排水横支管又は器具トラップ接続部,終点は通気立て主管への接続部とす
る
。
n通気立て管の起点は排水立て主管基部又は横主管からの取り出し部分,終点は伸頂通気管へ
の接続部とする。
遡伸頂通気管及び通気横主管の起点は通気立て主管との接続部,終点は大気開口部とする。
-187-
157
参 考 資 料
1-4
②表5-4より許容圧力差(AP)及び必要通気量(J')を求める。
③管径を求める通気管が受け持つ排水管の負荷流量(2)から必要通気量(砂を定める。
④許容圧力差(AP)を通気長さa)で除して単位長さ当りの許容圧力損失(p)を求める。
1-6
⑤必要通気量(V)と単位長さ当りの許容圧力損失ip)とから図5-6より通気管の管径(A,)
を求める。
2)例題
1-8
図5-8に示す各階(5階)共通に設置するループ通気管と通気立て管及び伸頂通気管の管径を求
める。
①ループ通気管③∼①
i通気管の通気長さa)
ループ通気管の実長(ノ)は各階における最長の経路(③−.−⑨−①)である。
/=10.5+0.5+l.3+1.8=14.1[m]
局部抵抗相当長を実長の1/2とすると
Z,=1.5/=1.5×14.1=21.2[m]
i単位長さ当りの許容圧力差(P)
1-8
表5-8よりループ通気管の△Pは¥OmmAqであるから,単位長さ当りの許容圧力差(損失)はP
=AP/L=10/21.2=0.47[maAq/m']
Ⅲ各部の必要通気量(I')と管径(Dv)
③部(排水横支管④⑧部の通気管)
1-8
表5-8よりループ通気管においては,通気管の必要空気量(I')は通気管が受け持つ排水
管の負荷量(Ql)と同量であるから
④部の排水管負荷流量Ql=0.7[ノ/s],したがってγ=0.70[ノ/s]
1-6
図5
-6において横軸の/>=0.47[ranしAq/m¥と縦軸のγ=0.70[ノ/s]との交点を求めると,
管径ごとの通気抵抗線32Aより下方となるので,Dv=32[mm]が求められる。
また,④部の排水横支管の管径は50nimであるから
Dv=32[mm]>50/2[mm],基本則を満足する。
⑥部(排水横支管◎部の通気管)
③部と同様に求める。
1-6
Ol=K=2.3[//s],
図5-6からDv=32[mm]と求まるが,◎部の排水横支管の管径は75mm
でありZ)v=32[mm]<75/2[mm]となる。
よってlサイズ大きいDv=40[mm]とする。
1-14
このようにして,以下①まで選定した結果を表5-14(1)に示す。
②
通気立て管①
i通気管の通気長さa)
通気立ての管の実長ノ=19m,局部抵抗相当長の実長を1/2とすると
L=1.5/=1.5×19=28.5[m]
、単位長さ当りの許容圧力損失(p)
1-8
表5
-8より通気立て管の許容圧力差△Pは25mmAqであるから,単位長さ当りの許容圧力損失
はP=AP/L=25/28.5=0.88[mmAql
Ⅲ必要通気量(J')
1-8
表5
-8から通気立て管の必要通気量(I')は通気管が受け持つ排水横主管の負荷流量(Ql)
の2倍である。排水横主管(⑭部)のQl=12[ノ/s]より
-188-
158
屋内排水設備の管径決定
V=2Ql=2×12=24[ノ/s]
iv管径(Dv)
1-6
図5
-6において横軸P=0.88mIM9と縦軸"=0.7[ノ/s]との交差を求めると,管径ごとの通
気抵抗線804の下方(654の上方)となるのでDv=80mmが求められる。
また,排水横主管(⑭部)の管径は150mmである。よってDv=80mm>150/2となり,基本則
(②、準用)を満足する。
③伸頂通気管⑭
通気立て管と同様に求める。
伸頂通気管の実長は5階の排水立て管上部から通気主管下部(通気立て管接続)までの距離4
mに排水立て管延長16mを加えた長さとする。
ノ=4+16=20[m]から1=1.5×20=30[ml,AP=25
P=25/30=0.83,排水立て管の0=14
F=20l=2×14=28
1-6
図5-6より伸頂通気管も管径はDy=80となるが,基本則より排水立て管の管径
Dv=125と同一とする。
④通気主管①
伸頂通気管と同様に求める。
ノー6からZ,=1.5×6=9.0,AP=25
/>=25/9.0=2.8,排水立て管の0=14
V=2Ql=2×14=28
1-6
図5-6より通気主管の管径はDv=65となるが,基本則より伸頂通気管⑭の管径と
同一のDv=125とする。
(2)器具単位法
1)管径決定の手順
①管径を求める通気管が受け持つ排水管の器具排水負荷単位(以下「排水負荷単位」という。)
の合計を求める。
②通気管の長さを求める。長さは実長とし,次のとおりとする。
iループ通気管では,分岐横枝管の会合点より下流側の部分は最も長い経路の通気管の長さと
する。
n通気立て管では,始点から伸頂通気管への接続点までとする。伸頂通気管へ接続しないで,
単独に大気へ開口する場合は,始点から,大気開口部までとする。
Ⅲ通気主管(通気ヘッダ)は,通気管の大気開口部から最も遠い通気立て管の始点までとする。
1-9
③排水管の管径,排水負荷単位及び通気管の長さから,ループ通気管の管径を表5-9より,通気
1-10
立て管及び通気主管(通気ヘッダ)の管径を表5-10より求める。
2)例題
1-8
図5-8の系統図に示す通気管の管径を求める。
①ループ通気管a∼i
③部
③部の設計条件は次のとおりである。
ループ通気管③の受け持つ排水管:④⑧
排水管の管径:DR=DR=50[m]
排水負荷単位:4[DFU]
-189-
159
参 考 資 料
通気管の長さ:10.5[m]
1-9
表5
-9から,排水横枝管の管径50[mm]に対して,排水負荷単位12,最大許容横走配管長12
[m]が求められる。各数値は,上記の条件を満たすので,
Dv=50[mm]とする。
以下の記述から単位を省略する。
⑤部
⑤の受け持つ排水管:◎
排水管の管径:Ae)=100
排水負荷単位:27
通気管の長さ:6.0
1-9
表5-9から,Dv=65
◎部
◎の受け持つ排水管:。
排水管の管径:DR=100
排水負荷単位:31
通気管の長さ:③+c=10.5+0.5=11.0(通気管の最長延長)
1-9
表5-9から,Dv=75
1-14
以下同様にしてiまでの管径を求めると,表5−14(2)に示すとおりとなる。
②通気立て管①
①の受け持つ排水管:⑭
排水管の管径:D@=150
排水負荷単位:405
通気管の長さ:19
表5-10より,排水管の管径100,排水負荷単位500,最大許容配管長21に対す
1-10
表5-10より,排水管の管径100,排水負荷単位500,最大許容配管長21に対する通気管の管径
は,65mmと求めることができる。
排水横主管の管径はD@=150であるから,>g)=65<150×1/2=75となり基本則を満足しない。
よって,Ad=75とする。
③伸頂通気管⑭
通気立て管と同様に求める。
⑭の受け持つ排水管:①
排水管の管径:Ad=100
排水負荷単位:405
通気管の長さ:①+c=16+4=20
1-10
表5-10より,通気管の管径は,65mmとなるが,基本則から排水立て管の管径
An=100と同じとする。
④通気主管①
①の受け持つ排水管:①
排水管の管径:>c=100
排水負荷単位:405
通気管の長さ:①+⑭+(=16+4+6=26
1-10
表5
-10より,通気管の管径は75mmとなるが,伸頂通気の管径D<K)=100mmと同径とする。
以上,排水管及び通気管の管径を定常流量法と器具単位法から求めた。この結果をまとめて表
-190-
160
屋内排水設備の管径決定
1-14
5−14(3)に示す。
3
.
雨水管
1)管径決定の手順
1-11
1-11
①表5-11等の最大降水量の記録を参考に設計雨量を定める。集中豪雨を考慮して表5-11の1時
間降水量の1.5倍程度を目安にすればよい。
②屋根面積を求める。屋根面積はすべて水平に投影した面積とする。壁面を流下する雨水がある
場合は,壁面面積の50%を下部の屋根の面積に加算する。
1-1
1-12
③屋根面積から,表5-12より雨水立て管の管径及びルーフドレンの口径を,また表5-13より雨
水横管の管径を求める。
1-1
1-12
ただし,表5-12及び表5-13の許容最大屋根面積は雨量lOOmm/hを基礎として算出したもので
あるので,これ以外の設計雨量のときは,屋根面積に(設計雨量/100)を乗じてlOOmm/h当た
りの屋根面積に換算して管径を求める。
④正方形又は長方形の雨水立て管は,接続している流入管の断面積以上とし,内面の短辺をもっ
1-1
て相当管径とする。また,表5-13の許容最大屋根面積に雨水立て管の長辺/短辺を乗じたもの
を許容最大屋根面積とする。
2)例題
1-9
図5-9に示す雨水管の管径を求める。最大降水量を80mm/hとし,ルーフドレンは屋根面積を等
分に負担するものとする。
④設計雨量は集中豪雨を考慮して最大降水量×1.5=80×1.5=120[mm/h],屋根面積は2箇所
のルーフドレンで分担するから,(30×18)/2=270[m*],雨量lOOmm/hに換算した屋根面積
1-12
は270×(120/100)=324[m*],表5
-12より管径は100mmとなる。
1-1
⑧④の屋根面積324m2から表5-13よりこう配1/100とすると管径は125mmとなる。
4
4-2
(こう配は,第2章,第1節,§3,表2-2参照)
◎屋根面積は壁面の流下を見込み,2箇所のルーフドレンで分担するから,(30×5+30×10×l
/2)/2=150[m^],雨量lOOmm/hに換算した屋根面積は150X
1-12
(120/100)=180[m*]表5
-12より管径は75mmとなる。
1-1
⑨⑧と◎の雨水を受けるから雨水lOOmm/hに換算した屋根面積は324+180=504[m*]表5-13
4
2
4-2
からこう配1/125とすると管径は150mmとなる。(こう配は,第2章,第1節,表2-2参照)
−191−
161
参考資料
1-1
表5−1各種衛生器具の器具排水量"及び器具平均排水量9.の標準値
トラップロ
器具排水量緋
器 具 平 均 排 水 流 遼9
.
[
m
m
]
[
ノ
]
[
ノ
/
s
]
器 具
サイホンゼット・サイホン
h
h
普通形
75又は100
ブ ロ ー ア ウ ト 1 5
ノ
洗出し.洗落し11
大 便 器
サイホンゼット・サイホン13
節水型
**
1.5
(サイホンゼットのみ2.0)
75
洗出し・洗落し8
小 形
各 個 洗 浄 0 . 5
40
小 便 器
4∼6
大 形
50
小 形
中 形
自動洗浄:同時洗浄個数×0.5
ただし,2.0を最大値とする
5
30
た め 洗 い 7
1.0
洗 面 器
大 形
8
流 し 洗 い 3
0.3
手 洗 い 器
25
3
0.3
手 術 用 手 洗 い 器
30
20
0.3
洗
髪
器
30
40
0.3
和 風
30
190∼230∼250
浴
槽
洋 風
40
90∼140∼180
シ ヤ ワ
50
50
調 理 流 し
40
50
1.0
0.3
た め 洗 い 1 . 0
流 し 洗 い 0 . 3
た め 洗 い 2 . 0
掃 除 流 し
65
40
流 し 洗 い 1 . 0
洗 濯 流 し
40
ため洗い
1.0
流し洗い
0.3
40
汚 物 流 し
75又は100
15
2.0
実 験 流 し
40
40
0.3
(SHASE-S2O6-2000)
注’*この排水戯は設計用の標準値であって,必要最小量を意味しない。
2.*排水戯を減じて使用する場合には,配管に適切な措置を講じたうえで,その水量を器具排水量w[ノ]とし
て使用して差し支えない。
−192−
162
屋内排水設備の管径決定
1-2
表5
−2各種衛生器具の平均排水間隔
器具平均排水間隔TCs]
集中利用
器具種別
便所
任意利用形態(1箇所に設備される器具数峨
形 態
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
女子大便器
60
400
280
220
190
170
150
140
140
130
130
120
120
男子大便器
200
600
600
600
600
560
510
480
480
440
420
400
390
小便器
35
240
160
130
110
100
90
85
80
75
75
70
70
25
170
120
90
80
70
65
60
55
55
50
50
50
(各個洗浄)
洗 面 器
小便器
7*0=180∼900(平均600)foは使用頻度に応じて,設計者の判断により180
(自動洗浄)
浴
900sの間で決定する
槽
7;=1800
シ ヤ ワ
76=300
その他の器具
かなり頻繁に使用される場合76=300
きわめて頻繁に使用される場合76=60
その他の場合76=600
(SHASE-S206-2ooo)
表5
−3衛生器具の排水単位
1-3
器 具
器具排
ロ径(注1)
水負荷
近似(mm)
単位数
大便器洗浄タンクによる場合
洗浄弁による場合
小便器壁掛け型(小型)(注2)
ストール小便器(サイフォンゼット等)
洗面器(注3)
手洗い器(注4)
歯科用ユニット
,
歯科用洗面器
洗 髪 器
水飲み器
浴槽(注5)(住宅用)
(洋風)
囲いシャワ(住宅用)
連立シャワーシャワヘッド1個当たり
ビ デ
{
掃除用流し(注6)
洗濯用流し(注6)
-193-
163
555
02
54
05
06
57
5
3
ストール形(大型)
4−84481012023233232
付属トラップ
参考資料
器 具
器具排
口径(注1)
水負荷
近似(mm)
単位数
トラ ツ
連合流し(ディスポーザ付)
別
汚物流し
医療用流し(大形)
(小形)
実験流し
調理用流し住宅用(注6)
ホテル・公衆用(営業用)
パントリ用・皿洗い用・野菜洗い用
湯沸し場用
皿洗い器(住宅用)
洗 面 流 し 並 列 式
1組の浴室器具(大便器・洗面器及び浴槽又は囲いシヤワ)
洗浄タンク付
洗浄弁付
0
{
床排水(注7)
1
ソーダファウンテン又はバー用
40
55
ディスボーザ付(住宅用)
05
04
00
07
5
プ個44
50
40
405
連合流し(注6)
34825
L5L234.4322.’2682
付属トラップ
排水ポンプ・エゼクタ吐出量3.8ノ/minごとに(注8)
(NPCASAA40.8-1956)
注1
2
4
4-1
トラップの口径に関しては,第2章,第1節,表2-1に記してあるので,ここでは排水単位を決定するうえに
必要なものの口径についてのみ特記した。
2JISU220型
3洗面器はそのトラップが30mmでも40mmでも同じ負荷である。
4主として小住宅・集合住宅の便所のなかに取り付けられる手洗い専用のもので,オーバフローのないもの。
5浴槽の上に取り付けられているシャワは,排水単位に関係ない。
6これらの器具(ただし,洗濯用及び連合流しは,家庭的・個人的に使用されるものとする)は,排水管の管
径を,決定する際の総負荷単位の算定からは除外してもよい。すなわち,これらの器具の排水負荷単位は,そ
れらの器具の属する1つの系統(枝管)の管径を定める際に適用すべきで,主管の管径の決定に際しては除外し
てもよい。
7床排水は水を排水すべき面積によって決定する。
8排水ポンプのみならず,空調機器や類似の機械器具からの吐出水も,同じく3.81/minごとに2単位とする。
備考NPCASAA40.8-1955はアメリカ規格全国衛生工事基準(AmericanStandardNationalPlumbingCode,旧NPCASA
A40.8-1955)の略
-194-
164
屋内排水設備の管径決定
1-4
表5
−4標準器具以外の衛生器具の排水単位
器具排水管又は
トラソプの11佳
器具排水iド.位
123456
(”)
0
40
55
65
7
30以下
100
(NPCASAA40.8-I9S5)
1-5
表5
−5排水横枝管及び立て管の許容最大排水単位
受け持ちうる許容最大排水単位数
椅 径
排水横枝管(注1)
10
24
20
42
30(注3)
一
一
60(注3)
1階分又はプラン
チ間隔の合計
(注3)
240
500
360
540
1100
620
960
1900
1400
2200
3600
600
2500
3800
5600
1000
3900
6()00
8400
1500
23
0
50
00
05
0
12
15
10
25
20
37
3
20(注2)
160
l立て管に対する合計
12696
000
190−0
12
階数3を超える場合
28
24
n﹀︿U︿U一○一○
句﹄川“−3戸b︻I
136
(
r
a
n
)
階数3又はブランチ間
隔3を有するl立て管
7000
注
123
(NPCASAA40.8-1955)
排水横主管の枝管は含まない。
大便器2個以内のこと。
大便器6個以内のこと。
表5
−6排水横主管の許容最大排水単位
1-6
排水横主管及び敬地排水管に接続可能な許容最大排水単位数
こ う 配
管 径
(mm)
1/192
1/96
1/48
21
50
24
65
*
20
180
216
125
390
480
150
1400
31
*
*
27
100
200
26
36
︿U一○
一○︻f
ワ合FD
75
1/24
700
840
1000
1600
1920
2300
4200
2
5
(
)
2500
2900
35()0
300
3900
4600
5600
6700
375
7000
8300
10000
12000
(NPCASAA40.8->955)
注*大便器2個以上のこと。
-195-
165
参考資料
1-7
表5
−7通気管設計用局部損失相当長
90.エルボ
125
150
32
40
50
65
80
100
1.2
1.5
2.1
2.4
3.0
4.2
5.1
6.0
2.4
3.0
3.6
45.エルボ
0.72
0.9
1.2
1.5
1.8
90T(分流)
1.8
2.1
3.0
3.6
4.5
6.3
7.5
9.0
90T(直流)
0.36
0.45
0.6
0.75
0.90
1.20
1.50
1.80
135T(分流)
5.1
6.1
8.4
11.7
14.6
20.2
27.3
33.0
45T(合流)
0.4
0.5
0.7
0.9
1.2
1.6
2.2
2.6
出典空気調和・衛生工学会編:空気調和・衛生工学便覧(改訂第9版),Ⅲ管,1975
(SHASE-S2O6-2000)
表5−8通気管の必要通器量及び許容圧力差
1-8
許容圧力差
必要通気量[ノ/s]
種 別
通気方式
各個・ループ通気方式の場合
[
P
a
]
各個通気枝管またはループ通気管
排水横枝管の負荷流量と同量
100
通気立て管
排水横枝管の負荷流量の2倍
250
伸項通気管または通気ヘッダ
排水横枝管の負荷流量の2倍
250
排水槽
排水横枝管の負荷流量の3倍,また
はポンプ吐出し量のいずれかの大
250
きいほう
伸項通気方式の場合
伸項通気管または通気ヘッダ
排水横枝管の負荷流量の4倍
250
排水槽
排水横枝管の負荷流量の5倍,また
はポンプ吐出し量のいずれかの大
250
きいほう
(SHASE-S2O6-2000)
1-9
表5
−9ループ通気横枝管の管径
ループ通気符の管径
汚水又は雑
排水管の管
径
50
65
75
5
1100
一
(
”
)
125
(m)
05
44
22
11
2
6
200
125
一一
125
688
1.8
500
0
02
41
5○
5■
0●
43
33
1
1
2.1
一一一
100
200
842
一一
一
◆●の
2
12
1 4654
ー
ー
100
股火許容横走配管表
2
96
1
643
111
︵U︿UFDPDPD、︶nUnU
−oPo旬I77n﹀n﹀0
40
40
負荷単位数
0
12
10
20
10
30
6
(
m
m
)
器具排水
60
42
(
V
.
T
.
M
a
n
a
s
)
-196-
166
屋内排水設備の管径決定
1-10
表5−10通気管の管径と長さ
通 気 管 の 管 径
(mm)
汚水又は雑
排水管の管
径
一
5
500
200
600
200
1400
一
一
一
一
一
ー
一
一
一
一
一
一
ー
−
2500
3800
ー
ー
一
120
300
270
210
105
21
2
300
270
210
390
330
300
210
150
120
105
二○局i︿U4ろ、己
1000
150
再j﹃J命﹄ワ﹄1
一
180
5
ゆ5
合
2200
3600
200
5
06
03
04
00
05
00
5
9
3
33
23
11
1900
一
Q
960
150
00
0
0
0
0
0
02
52
52
52
5
2
2
150
一
一
150
(m)
09
07
56
04
53
02
41
82
21
597
2
1
620
125
5
早5
●
150
一
30
︵U︿Uくり毎J︵U・1−。ワ﹄Q﹀︻I’一一一
9
6633211
350
一
一
1
100
5
5976−一一一一一一−
11
1100
150
一
75
87
55
42
4
7
125
一
555
500
5
0
02
43
02
72
11
096孔4一一一一一一一一一一
90
66
125
一
65
通気管の燈大許容配管表
0
81
51
096
31
200
8
50
04
5
6
125
1
40
5
02
21
599
43
200
95997
280
0
12
10
22
40
10
30
60
111
nUハU︿U︿U︿UP、〆ひPb戸、nU︿U︿U
句Jn44○5F、︽b毎J奇j弓I︿UnUnU
(mm)
排水単位
30
75
5600
(NPCASAA40.8-1955)
-197-
167
一
m 、 年 月
諏妬配醒妬釦弱皿”“銅鍋銅即、“師団詔”卵形弱”野釦網弱瓢卵弱四蛇幻兜鯛妬蛇鍋ね
9
19
19
19
19
19
19
10
29
19
19
19
19
19
10
29
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
1
の
必
、
︾
民
︾
n
U
n
U
勺
L
n
U
民
︾
員
︾
n
U
R
︾
R
︾
4
強
︽
U
医
︾
②
︾
︽
U
毎
J
︽
U
員
︾
負
︾
︽
U
弓
〃
ん
詞
目
J
n
.
n
U
n
U
n
U
m
U
目
︺
目
凹
倶
凹
銅
L
冨
色
F
L
F
L
F
L
〃l
EL
●●●●●●●●●e●●●①●●●●●■●●●●●●●●①●●●巴●◆今●●巳
●
誕釦誕妬謁妬調”犯妬溺詔幻妬勿銅配詣調理誕犯鰹溺詔妬調調”調調調迦電犯犯娼調調四
11111
(理科年表2㈹4年版)
偉︾の色nU︽Uワ0旬J︿U︽ごA詮⑤色勺上守り︽U負︾毎J“詮へ⑦q︾勺Lこ︾自︾▲笹毎回の色R︺償U偶凹負凹、U円Jmu1a硯昌自由別弓P4炉d、PjF.令引﹄
日
10分間降水量
1111111
133222321211121332121121
0011606899898877879841897887609987999996
1時間降水量
日降水量
統計
硫計
m 、 年 月 日 開始年 m 、 年 月 日 開始年
唾班却却函却却哩唖率却率醒恥理班睡郵函理却唖率池野琢唖函麺亜醒蛭函”郵麺迦竪鍬郵
llllllllllllllllllllllllllllllllllllllll
23231322221213111222221322121
R︾△4︽Uワー1一口4︽U一つ△47戸、︽。α︾︽b7︽辱口47。上︽U︽U△名句︾︷包負︾Paq︼q︾員︾OJnUo︾同色肉色4。q、園jgLqjPj
1878
1887
1890
1939
1888
1953
1913
189(
1
9
2
〔
194]
189]
188〔
194]
189]
”恐恐却班却鋤狸諏郵却認函郵郷函恥理珂函
llllllllllllllllllll
83
62
62
29
01
51
31
75
92
61
17
52
01
35
81
32
62
42
91
6
2
19
10
262
14
181
21
132
13
14
262
21
261
14
252
8887999999797896977690896687780679988750
110.5
116.4
123.8
86.9
150.C
68.5
111
歌児戸
129.5
1886 139.5
1962 113.5
60.5
189〔
1883 104.5
1111
1879
84.5
129.5
92.0
88.7
139.0
94.7
87.5
118.0
140.0
諏麹唾惣麹亜錘翠哩麹甥麺率郵皿麹琢甥麹恥唾蝿皿韮麹唖翠哩妬率荘珂理鉦郵珂認率率理
llllllllllllll21111111211111111111111111
08
0●9
●5
●5
●5
●5
●0
●
争0
●0
●0
●5
●4
●2
●5
①7
●5
巳0
● 0
5己9●1
6
1
1
7
7
3
97
78
61
98
83
67
79
73
77
87
79
9 47190827
1
8
9
(
(統計開始-2002年)
8916797799877876978971517797689789990707
却麹叫皿麹遜麹癖皿迦姻妬錘麹班恥率理唖函皿麹率恥蝿麹班唾麺窪麹蕊認羅錘理卿率蛎麺
1112111111111111111121111111111111111111
4■2
●1
●0
●5
●0
●2
●0
●9
●0
●8
●5
●5
●6
●9
●7
●6
●4
●4
●7
●5
●7
●3
●5
●6
●5
●7
●0
●5
●0
◆2
●0
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●5
■5
ひ0
●3
●1
●9
●
皿麺率麺理班麺却錘鉦蝿唖埋狸函郵却麺迦麺蕊唖哩理麹麺哩搾却理諏鉦塞哩唖姻哩鞭諏姪
I■■■■■■■■■■■■■■■■
子松岡京鷺浜島島郷江取田都根 関島山戸阪山岬良原岡賓分崎本島崎江山松知島水岬瀬覇
銚浜静東尾横大八西松島浜京彦 下広岡神大和潮奈厳福佐大長熊鹿宮福松高商徳清室名那
−
−
表5
−11最大降水量
1-11
地点
津丈
1937
1940
1938
1937
10分間降水量
1時間降水量
日降水量
疏計
統計
統計
m 、 年 月 日 開始年 m 、 年 月 日 開始年 、 、 年 月 日 開 始 年
1937
7 7 0 0 7 77077
7779
記娼諏諏諏犯如⑩記調如諏犯犯如諏如諏如如 0
3 3 4 4 3 33433
33333
99999 99999
9
9999
11111
11111
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
1 9
11
11
49
17
11
53
11
05
92
22
42
18
37
12
05
82
25
72
44
049
3
352
202
132
1
122
2
241
152
1
232
2
877888699897880
9878789888896868879777987
1
5
3
0
9
3
3
2
3
7
4
9
0
4
3
9
5
9
50
65
45
99
85
06
55
68
50
56
66
67
69
97
63
50
77
42
62
84
45
77
40
61
03
49
53
65
78
83
73
5
9
19
10
29
19
19
19
19
19
19
19
10
29
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
10
29
19
19
19
19
19
19
1
0●6
0
0
4
1
8
0
5
5
3
5
0
0
7
7
0
0
8
6
9
0
0
0
0
5
6
5
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5
3
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0
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3
4
5
0
0
9
●
●
●
●
●
●
凸
●
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●
●
●
●
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■
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①
●
●
◆
●
●
●
●
●
●
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●
■
●
●
。
●
●
■
1
25
19
23
29
16
21
28
15
19
11
20
27
22
22
23
29
20
36
29
14
25
24
29
23
36
23
25
39
14
24
28
32
35
36
33
28
29
22
22
2
8389990989978377070005479330046125673197
鯛“卯駆配卯弧鯛兜鯛配鯛鯛蛇”躯“躯““鯛蛇錘鯛兜卯蛇鯛“駆兜鯛駆虹卯銅卯四蛇卵
1111111111111111111111111111111111111111
12
51
47
71
62
55
53
52
35
31
62
43
48
51
74
2戸
11
35
41
158
282
112
21
141
20
151
13
132
14
181
142
9888878077878808898898898898987899987987
(統計開始-2002年)
111
富士山・昭和(南極)では降水量を観測していない.
11
1898
1891
1883
31
79
85
77
78
8
0 987 366
33
48
90
96
73
91
配蛇 配配配 翠理唖麺郵函迦却皿琢睡率郵 2
9
9 配
99
89
89
89
82
99
89
89
89
8
111 111 1111111111111 1111111111
19
18
18
18
18
11
5
8
7
1
3
4
6
1
3
5
5
2
1
5
8
0
7
6
5
8
2
5
4
8
5
2
8
7
6
7
4
1
5
2
9
7
75
2 1 1 1 2 2 1 2 2 3 1 3 2 1 2 1 1 1 2 1 2 3 1 1 2 1 26
112
0889819988888877898677877978798899696960
1895
114.5
100.5
麹麹理韮韮率諏誌郵蛭却皿錘率麺却麺雑録翠鉦廻率麺蜘率唾唖蝿却廻麺勤蝿軸鉦恥皿蜘恥
1111111111121111111111111111111111111211
79
0凸5
1
●0
●4
● 5
●6
●0
●7
●0
●
●3
●8
◆2
●5
●9
●6
■5
●5
●2
●5
C4
●7
●6
●8
G5
●3
●6
●8
●7
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●0
●3
●0
■0
●4
● 2●0
8凸1●7
9
7
9
3
45
7
7
6
0
6
5
2
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3
3
7
2
2
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1
3
9
7
7
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3
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5
5
5
5
4
6
6
7
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7
7
9
7
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7
7
9
7
7
6
6 6
52
59
59
6 8859977
名都井古
内萌川走幌広路室都河館森田岡古田形台島浜島川潟沢山野田宮井山本沢鶴谷戸賀皐屋田府
稚留旭網札帯釧根寿浦函青秋盛宮酒山仙福小輪相新金富長高宇福商松軽前熊水敦岐名飯甲
−
−
−
地点
蜘蝿蕊哩麺翠却理睡姻率塞函翠皿珂躯醒率睡睡皿錘蝿率蛭牽獅麹弛皿迦醇唖軽率羽皿姻雑
1111111111111121111112111111111111111211
s52pj04530p9BβD465s2BpD4〃sD44J9B45522035
唖獅哩唖如皿哩皿証蜘郡皿睡唖麺唾麺率坤蓉麺麺燕麹麺皿妬麺皿率唖麺封皿衆麺却唖蕊認
lらのI
168
屋内排水設備の管径決定
1-12
表5−12雨水立て管の管径
管径(nun)
許容最大屋根面積(tf)
●
50
67
65
135
75
197
100
425
125
770
150
1250
200
2700
(SHASE-S2O6-2000)
注1屋根面積は,すべて水平に投影した面積とする。
2許容最大屋根面積は,雨量lOOmm/hを基礎として算出したもの
である。したがって,これ以外の雨量に対しては,表の数値に
"100/当該地域の最大雨量”を乗じて算出する。
3正方形または長方形の雨水立て管は,それに接続される流入
管の断面積以上をとり,また,内面の短辺をもって相当管径と
し,かつ“長辺/短辺”の倍率を表の数値に乗じ,その許容最大
屋根面積とする。
表5
−13雨水横管の管径
1-13
許容最大屋根面積M
管 径
(
m
m
)
配管こ
1/100
1/125
=
つ
配
1/150
1/200
1/300
1/400
1/50
1/75
65
137
97
79
75
201
141
116
100
306
250
216
193
176
554
454
392
351
320
278
904
738
637
572
552
450
1590
1380
1230
1120
972
792
688
2490
2230
2030
1760
1440
1250
3640
3310
2870
2340
2030
5000
4320
3530
3060
6160
5040
4360
一
125
150
200
一
一
250
300
350
400
一
−
−
−
一
■■■■■■■■■■■,
−
一
−
−
q■■■■■■
−
−
−
一
100
一
1/25
−
一
−
一
(SHASE-S2O6-2000)
注1
屋根面積は,すべて水平に投影した面積とする。
2
2許容最大屋根面積は,雨量lOOmm/hを基礎として算出したものである。したがって,これ以外の雨量に
対しては,表の数値に"100/当該地域の最大雨量”を乗じて算出する。なお,流速が0.6m/s未満または
1.5m/sを超えるものは好ましくないので除外してある。
3都市の下水道条例が適用される地域においては,その条例の基準に適合させなければならない。
-199-
169
参考資料
1-14
表5−14(1)通気管の管径計算結果(定常流量法)
管径
補正管径
OlC//s)
Vf//s]
P(mnjWm)
(呼び)
(呼び)
22
3
30
42
30
42
32
32
30
4
単位長さ当たり
の許容圧力損失
0
7
3
8
8
2
3
6
6
0
■2
●2
●1
●3
●1
C0
G1
●4
●
0
必 要
通気量
0
7
3
8
8
2
3
6
6
0
●2
●2
●1
●3
■1
●0
申1
。4
●
0
排水管
排水管の
負荷流量
07
57
57
57
56
54
06
5
5
④。。①⑨⑥⑥⑪⑲
③⑤、④、①⑨⑪①
ループ通気管
排水管
管径
(呼び)
⑧①⑥
受持つ
通 気 管
0.47
40(注1)
40(注1)
50(注1)
100
80
通気立て管①
⑭
150
12
12×2=24
0.88
伸頂通気管⑭
①
125
14
14×2=28
0.83
80
125(注2)
通気主管①
①
125
14
14×2=28
2.8
65
125(注2)
注1基本則②,iによる。
2基本則③による。(排水立て管D=125)
表5−14(2)通気管の管径計算結果(器具単位法)
1-14
Cm]
10.5
6.0
10.5+0.5=11.0
8.0
10.5+0.5+1.3=12.3
8.0
3.5
3
23
管径
補正管径
(呼び)
(呼び)
通気管の長さ
8.0+3.5=11.5
81
10.5+0.5+1.3+1.8=14.1
06
57
57
57
56
54
07
57
5
5
47
82
0
21
37
25
00
00
000
05000
5
l l0
l l 740l0
l
排水管
④。。①⑥③⑦⑪⑭
③⑤、⑥⑨①⑨⑪①
ループ通気管
排水管 器具排水負
管径
荷単位合計
(呼び)
⑧①⑥
受持つ
通 気 管
通気立て管①
⑭
150
405
19
65
75
伸頂通気管⑭
①
100
405
16+4=20
65
100
通気主管①
⑭
150
405
16+4+6=26
75
100
−200−
170
屋内排水設備の管径決定
1-14
表5−14(3)例題計算結果(まとめ)
排 水 管
定常流量法
経路
、
つ
配
1/50
1/50
100
1/50
1/50
100
1/50
1/50
75
1/50
1/50
40
1/50
1/50
40
1/50
1/50
100
1/50
1/50
100
1/50
1/50
100
1/50
1/50
100
1/50
100
1/150
150
1/100
−201−
171
器具単位法
管 径
(呼び)
管 径
(呼び)
125
100
125
100
︽UFD戸D−DFDFD︽U︽D︽、FD
P。︻b再f︻f﹃f︽b4○句I”f再I
1/50
1/50
125
150
こう配
定常流鼠法
24
04
04
04
03
23
23
25
08
0
3
1/50
管 径
[mm]
経路
③⑤@⑥、①②⑤①①⑭①
100
こ
器具単位法
0
50
5
0
04
06
57
57
5
50
55
75
75
64
④⑧。◎②⑥⑥⑧①①③①⑭
管 径
[mm]
通 気 管
参考
資
伸項通気方式の塙合
各個・ループ通気方式の場合
管径D[mm】
管径D[mm]
こうEJ
l/濁1/駒lノ'㈹
一
一
一
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0
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一
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一
三
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1
こう配6
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0.1
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0.01
2
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0
.
1
2 3 4 5
1
.
0
9
0
一
定常流量 Q!//]
(SHASE-S206-2000)
図5−1排水管選定線図(横枝管)
1-1
−202−
172
屋内排水設備の管径決定
I
仲項通気方式の嶋合
管径D[mm]
帥
、卯帥加印釦仙鋤
各個・ループ通飢方式の場合
脊径D[mm]
〆=
戸〆〆〆
〆/=
〆
声三
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〆
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一
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一
一
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二 二一
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一
一
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一
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一
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一
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一
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一一
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一
三一 一一
一
一
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〆
〆〆〆〆〆
一
一
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0.1
2 3 4 5 6 7 8 9 2 3 4 5 6 7 8 9 2 3 4 5 6 7 8 9
0.01
0
.
1
1
.
0
1
0
定常流量Q[l/s]
(SHASE-S206-2ooo)
図5−2排水管選定線図(立て管:ブランチ間隔数Ⅳb≦2)
1-2
伸項通気方式の場合
管 径 , [mm]
琴
己 夕
参 里 P
90""
〃 型 P
〃 垂 P
" Z
200
乙
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一
一
〆
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〆
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夕
グ
/
200
弓
/
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〆
〆
150
125
100
〆
乃砺
65
〆
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2
︽一 一一
75
〆
=
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一一
−
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一
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一 一
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一
一 二 〆 三 F= =
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125
〆〆〆ジグ
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〆
150
一
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1
“卯帥沌釦釦仙訓加叩9876543
各個・ループ通気方式の場合
管径D[mm]
−
50
ー
I
1
0.1
−
2 3 4 5 6 7 8 9 2 3 4 5 6 7 8 9 2 3 4 5 6 7 8 9
1 . 0 1 0 1 0 0
定激流量Q[//si
(SHASE-S206-2000)
1-3
図5−3排水管選定線図(立て管:ブランチ間隔数Ⅳb≧3)
−203−
173
参 考 資 料
伸頂通気方式の場合
督径D[mm]
各個・ループ通気方式の場合
管径D[mm]
こう配6
1/501/150
こう配6
1/501/150
1/251/1001/20
瓜
灘
〆
グ
〆/餓〆〆
ワゴク“夕“PJPjF
50
義
Fグ
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5
1
7
5
75
一
定常流撤QI//s]
(SUASH-S2O6-2000)
図5
−4排水管選定線図(横主管)
1-4
11
^!if
、 、 I
1
−
F
2.5m
妾壬呈
、
排水横主管
排水横主管
(b)ブランチ間隔数1
(a)ブランチ111!隔数0
11
抑両両一
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、
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5
5
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2 F ^ 1 > 2 -5 m
’’’一||﹄
11
延二当=
里
H
く
1
排水横主管
排水横主管
(c)ブランチ間隔数2
(d)ブランチ間隔数3
(SHASE-S206-2ooo)
図5
−5
1-5
ブランチ間│潟の数え方
−204−
174
屋 内 排 水 設備の管径決定
c 一
種
沙
,妙
ゆ
1
”閲釦
《少
妄
@
K少
20
妙
箕
,
沙
40
鯵
極
>
ぐ
う
幸
2
f
鉾
穂
ゆ
ぐ抄
@
極
〃
クレ
1
08642
Kひ
惨
唖
,
〆
愈
墜
蝋
畠
3
聾
︹ミニ蕃濯
宙
壷
単
〆
畠
塗
賄
ヅ
、
〆、
、
夕
〆‐、
= 、
08
6
4
●0
●0
凸
1●0
骸
我
熱些鯉
:
幸
0
2
$
ク
ピプ
域
参ジ
0.2
砂
0.1
001
0.02
0.040.080.10.2
0.40.60.81.0
「I力禍失[Pa/m]
(SHASE-S2O6-2000)
1−6
図5
− 6 通気管損失線図
こ
呼望〆
オに圭枠
"
”
″
1(5陪共油)
⑦
1−7
図5
−7
平面図
−205−
175
参考資料
大気
乙
二
毒
6
⑥
排水立て符、①
電割
I
〆
1−8
図5
− 8 各階系統図
必
ゆ
く
’
ー
‐
ヨ
&
④
◎
⑧
⑨
1−9
図5
−9
雨水管
−206−
176
、〆
〆
〆
〆
、、〆
典
4
9
。
、〆〆
戦
薩
蕊
茶更
*&,
、ン
卜弘
皇
と
2
P
.
s
とy町
参考② 即時排水型ビルピット設備の計算事例
参考② 即時排水型ビルピット設備の計算事例
即時排水型ビルピット設備の設計事例
(旧)日本下水道協会秋田県支部発行「下水道排水設備の設置指針」より抜粋
5.即時排水型ビルピット設備の設計事例
【設計事例1】
(1)設計条件
・最大流入汚水量
0.05mVmin
・採用バレル
O号バレル(“00),メイン:2基,予備:1基,合計3基
・送水管
VP<675mm
(予備)(メイン)(メイン)
(2)ポンプ計画吐出量
送水管内流速V(tn/s)
0.05×4
V=
6
0
×
冗
×
0
.
0
7
5
2
=
0
.
1
8
8
m
/
s
〈
0
.
6
m
/
s
(
清
掃
流
速
)
であり,清掃流速を満たしていない。
の75の送水管の清掃流速を満たすQ(mVmin)は,
Q
=
子
×
0
.
0
7
5
*
×
“
×
6
0
=
(
m
M
n
i
n
)
したがって,ポンプ計画吐出量QpをQp=0.16mVminとする。
(3)全揚程計算
・全揚程ha
ha=(吐出し管底レベル+送水管径)−(ビルピット底レベル)
=(TP+5.0+0.075)-(TP+1.0)
=4.075m
・送水管の損失水頭hr
−207−
177
参考資料
│
ボ
ー
で
I
頃
hf=10.666X
n-4*7×L……ヘーゼン・ウィリアムスの式
Q:流量(mVmin)
D:管径(m)
L:管長(m)
C:流速係数110
hf=10.666X
寝
,
"
"
,
×
“
'
5
詩
而│
=0.372m
・吐出し側の残留速度水頭及び吐出し管,弁類の損失水頭の和ho
実用上,ho=1.5mとする。
・全揚程Ha
Ha=4.075+0.372+1.5=5.974m^6mとする。
(4)ポンプの口径,容量の検討
ポンプ選定図より,使用するポンプはポンプロ径SOimn,電動機出力0.75kWとする。
(ボルテックスポンプ)
12
10
ポンプ停止時
ポンプ
>・∼配管損失曲線
仕様点
け
●
0
ク
ポンプ始動時
配管損失曲線
〃
●
●
●
●
ポンプ始動時の交点が
運転可能最大水量以下
であれば選定可能
タ
P
●
の
タ
ゆ
0勺0060000000080000
虹
タ
一 = 参 一 ■ ■ ー ‐ ー ■ ■ ■ ■ I ■ ■ ー
の
ゆ
の
00900060
二
.
.
.
.
・
・
・
.
.
.
ポンプ運転可能最大水量
0
00.10.20.30.40.5
(5)バレルの選定及び高さの決定
・有効貯留容量Vo
Q
伽
(
、
錘
)
;
<
・
’
で
あ
る
か
ら
Vo=
Tmin×Qin(max)×(Qp-Qin(max))
Qp
Tmin最小始動間隔(分)
Qpポンプ計画吐出し水量(mVmin)
Qin(max):最大流入汚水量(mVmin)
Vo:有効貯留容量(m)
V=
O
3
×
0
.
0
5
×
(
0
1
6
‐
Q
“
)
=
Q
,
“
(
n
f
)
0.16
メインバレル(0号バレル)を2基設置し,予備バレルを'基設置するものとする。
、有効貯留容量ha
−208−
178
参 考 資 料
【設計事例2】
(1)設計条件
・最大流入汚水量
0.45mVmin
・採用バレル
O号バレル(“00),メイン:2基,予備:1基,合計3基
・送水管
VP<6100mm
(予備)(メイン)(メイン)
(2)ポンプ計画吐出量
送水管内流速V(m/s)
0.45×4
V=
6
0
×
元
×
0
.
1
0
2
=
0
.
9
9
5
m
/
s
〉
0
.
6
m
/
s
(
清
掃
流
速
)
であり,清掃流速を満たしている。
したがって,ポンプ計画吐出水量QpをQp=0.45mVminとする。
(3)全揚程計算
・実揚程ha
ha=(吐出し管底レベル+送水管径)−(ビルピット底レベル)
=(TP+6.0+0.1)-(TP+1.0)
=5.1m
・送水管の損失水頭hf
hf=10.666X
量径長数
D4*7xL……ヘーゼン・ウイリアムスの式
(mVmin)
(m)
係
速
流管管流
●①●●●●●D
QDLC
│
ボ
ー
で
│
寝
(m)
110
hf=10.666X
│器而
X0.10^ד
=0.620m
-210-
179
即時排水型ビルピット設備の設計事例
h,=Vo/A
hs:有効貯留水深(m)
Vo:有効貯留容量(m>)
A:設置バレルのトータル水表面積(m*)
h3=0.104/(V4×0.5^×3)
=0.177m<0.3m(h.の目安寸法)
したがって,h3=300mmとする。
運転方式は,並列交互運転とする。
バレル寸法は,下図通りとする。
目Iマ
酎Iマ
−209−
180
即時排水型ビルピット設備の設計事例
吐出し側の残留速度水頭及び吐出し管,弁類の損失水頭の和h・
実用上,ho=1.5mとする。
●
全揚程Ha
Ha=5.1+0.620+1.5=7.220m^7.3mとする。
(4)ポンプの口径,容量の検討
ポンプ選定図より,使用するポンプはポンプロ径65mm,電動機出力1.5kWとする。
(ボルテックスポンプ)
12
ポンプ停止時
配管損失曲線
10
鎮認鳶ご
ポンプ始動時
配管損失曲線
− 一 一 一 一 一 ■ ■ 一 一 ■ ■ ■ ■ ■ ■ q ■ = = q ■ ー =
①
↑。
漣
ポンプ始動時の交点が
運転可能最大水量以下
であれば選定可能
今の
一 一
=
ロ
ロ
ロ
ー
ロ
つ
づ
つ
。
。
の
。
。
の
ポンプ運転可能最大水量
0
00.20.40.60.81.0
(5)バレルの選定及び高さの決定
・有効貯留容量Vo
TminxQp
、
TO一V×
4.mnro
v.-
:最小始動間隔(分)
:ポンプ計画吐出し水量(mVmin)
:有効貯留容量(m*)
心
Q
3
V
4
=0.3375rrf
,
メインバレル(0号バレル)を2基設置し,予備バレルを1基設置するものとする。
・有効貯留容量h3
hj=Vo/A
ha:有効貯留水深(m)
Vo:有効貯留容量(m*)
A:設置バレルのトータル水表面積(m*)
h3=0.3375/(7c/4×0.5"×3)
=0.573m<0.3m(h.の目安寸法)
したがって,lu=600mmとする。
運転方式は,並列交互運転とする。
バレル寸法は,下図通りとする。
-211-
181
嚇鍬溺箪
匹一列︾
具一列副
膳嵐噸
l嘩胃函1
182
参考③ グリース阻集器の選定グリース阻集器の選定
(旧)日本下水道協会秋田県支部発行「下水道排水設備の設置指針」より抜粋
6.グリース阻集器の選定
グリース阻集器の選定に当たっての基準として,空気調和・衛生工学会規格SHASE-S217-1999「グリ
ース阻集器」の本文「a工場製造阻集器の選定基準」,「7.現場施工阻集器の容量算定方法」,同規
準解説「現場施工阻集器の容量の算定および構造の決定例」を参考に示す。
1.工場製造阻集器の選定基準
1.1選定法工場製造阻集器の選定は,下記の手順によって行う。
(1)1.2及び1.3に示す計算法によって,流入流量及び阻集グリース及びたい積残さの質量を求め
る
。
(2)工場製造阻集器の性能試験に基づいて表示された許容流入量及び標準阻集グリースの質量が,
(1)によって求めたそれぞれの値以上となる阻集器を選定する。
1.2流入流量の計算法流入流量gは,式(1)によって計算する。
〃
l
Q=A14ル,x−x−A
ノ酌『
……(1)
ここに,
Q:流入流量
[//mini
』:ちゅう房を含む店舗全面積(以下,店舗全面積という)M
3-1
w碗:店舗全面積1m*・’日あたりの使用数量(標準値を表7-1に示す)[//(m*.日)]
〃:回転数[1席・’日あたりの利用人数](受渡し当事者間の打合せによる)[人/(席.日)]
〃 0 : 補 正 回 転 数 ( 標3-2
準値を表7-2に示す)[人/(席.日)]
/ : 1 日 あ た り の ち ゅ う 房 使 用 時 間 ( 標 準 値3-1
を表7-1に示す)[min/日]
k:危険率を用いて定めたときの流量の平均流量に対する倍率
3-1
(標準値を表7-1に示す)[倍]
1.3阻集グリース及びたい積残さの質量の計算法阻集グリース量及びたい積残さの質量Gは,式
(2)によって求める。
G = G u + G b … … ( 2 )
ここに,
G:阻集グリース及びたい積残さの質量[kg]
G u i 阻 集 グ リ ー ス の 質 量 [ k g ]
G t ' た い 積 残 さ の 質 量 [ k g ]
1.4阻集グリースの質量阻集グリースの質量は,式(3)によって求める。
〃
G=ノ惣‘X−Xji侭z
"
…
…
(
3
)
ここに,
G 〃 : 阻 集 グ リ ー ス の 質 量 [ k g ]
4
:
店
舗
全
面
積
M
3-1
gu'店舗全面積ImM日あたりの阻集グリースの質量(標準値を表7,に示す)
[g/(m'.日)]
−213−
183
参考資料
〃:回転数[1席.1日あたりの利用人数〕侵渡し当事者間の打合せによる) [人/(席・日)]
3-2
〃0:補正回転数(標準値を表7-2に示す)
[人/(席・日)]
[
日
]
j〃:阻集グリースの掃除周期(受渡し当事者間の打合せによる)
[kg/g]
a,:定数(=10-")
1.5たい積残さの質量たい積残さの質量は,式(4)によって求める。
〃
Gb=Ag6X−X“
……(4)
〃0
ここに,
G m : た い 積 残 さ の [ k g ]
A : 店 舗 全 面 積 [ m ' l
Gt-店舗全面積Im*.1日あたりのたい積残さの質量(標準値を表7-13-1
に示す)[g/Gn*-日)]
〃:回転数[1席。1日あたりの利用人数](受渡し当事者間の打合せによる)[人/(席・日)]
" 0 : 補 正 回 転 数 ( 標3-2
準値を表7-2に示す)[人/(席・日)]
ら:たい積残さの掃除周期(受渡し当事者間の打合せによる)[日]
C y ' 定 数 ( = 1 0 - * ) [ k g / g ]
表7−1各因子の標準値
"i
t
店舗全面積1 1日あたり
m*.1日あた の ち ゅ う 房
り の 使 用 水 使用時間
量
k
危険率を用
いて定めた
ときの流量
の平均流馳
に対する倍
率
Sb
Su
たりの阻集
Im*.1日あ
たりのたい
lm'.1日あ
グリースの
積残さの質
質盈
量
[g/Gn*.日)]
[g/(m*.日)]
中国(中華)料理
130
17.0
7.5
洋 食
95
8.5
3.5
和 食
100
7.5
3.0
そば・うどん・ラーメン
150
8.5
3.5
軽 食
90
5.5
2.5
喫 茶
85
4.0
2.0
[//(m'.日)]
営業用ちゅう房
ファーストフード
40
社員・従業員用ちゅう房
90
[
m
i
n
/
日
]
[
倍
]
720
3.5
600
3.5
1.5
6.5
3.0
注*1日あたりの使用時間が前もってわかっている場合は,その時間を1日あたりのちゅう房使用時間
としてもよい。
-214−
184
グリース阻集器の選定
3-1
表7−2補正回転数(1席.1日あたりの利用人数〕の標準値
補正回転数[1席.1日あたりの利用人数3[人/(席・日)]
−
そば・うどん・ラーメン
100
∼
125
∼
150
∼
175
∼
200
∼
250
∼
∼
400
∼
124
149
174
199
299
399
499
3.2
3.3
3.3 3.3
3.4
3.4
3.4
2.0
2.1
2.3
2.4
2.6
2.8
2.9
3.1
2.1
2.3
2.5
2.6
27
2.8
2.9
3.0
3.2
2.9
3.5
4.1
4.4
4.8
5.0
5.2
3.1
ー
−
249
−
軽 食
3.3
4.2
4.4
4.7
4.8
4.9
4.9
5.0
喫 茶
3.7
4.7
5.3
5.7
5.9
6.0
6.1
6.2
ファーストフード
3.3
4.2
4.4
4.7
4.8
4.9
4.9
5.0
5.1
2.4
2.6
2.8
3.0
社員・従業員用ちゅう房
300
3.1
−
一
和 食
布へ”
洋 食
−
卵へ両
躯へ鯛
営業用ちゅう房
中国(中華)料理
ちゅう房を含む店舗全面積Cm']
一
−
500
∼
599
−
3.2
600
700
∼
699
∼
∼
3.3
999 1499 1999
3.3
3.4
−
3.3
−
−
−
−
−
−
−
−
−
3.6
3.8
∼
799
−
−
−
一
−
∼
−
−
5.1
800 1000 1500
−
一
一
−
3.9
4.1
4.2
4.3
4.5
2.現場施工阻集器の容量算定方法
3-1
現場施工阻集器は,図7-1に示すように,上部空間層・阻集グリース層・グリース分離層・
グリース分離層・たい積
残さ層からなり,阻集器実用量"及び上部空間層の高さ〃を,式(5)∼(9)によって求める。
〃
脇=‘イg“x−x血c2v
……(5)
〃0
V s = Q T … … ( 6 )
〃
凡=,4gbx−xあαy
〃、
……(7)
〃 = 脇 十 聴 十 リ ノ b … … ( 8 )
〃 = / / , + 脇 … … ( 9 )
ここに,
脇 : 阻 集 グ リ ー ス 層 の 容 量 [ ノ ]
リ ノ § : グ リ ー ス 分 離 層 の 容 量 [ ノ ]
リ ノ b ' た い 積 残 さ 層 の 容 量 [ ノ ]
γ : 阻 集 器 実 容 量 [ / ]
〃 : 上 部 空 間 層 の 高 さ [ m m ]
4
:
店
舗
全
面
積
M
3-1
gu:店舗全面積1m*.1日あたりの阻集グリースの質量(標準値を表71に示す)
[g/On*.日)]
〃:回転数[1席.1日あたりの利用人数)(受渡し当事者間の打合せによる)
[人/(席・日)]
〃 0 : 補 正 回 転 数 ( 標3-2
準値を表7-2に示す)[人/(席・日)]
iu'阻集グリースの掃除周期(受渡し当事者間の打合せによる)[日]
c , : 定 数 ( = 1 0 - ' ) [ k g / g ]
v : 比 体 積 ( = 1 . 0 ) [ ノ / m i n i
Q:流入水量(式-(D)によって計算した値
T : 滞 留 時 間 ( 標 準 値 は , 1 . 0 ) [ m i n ]
-215−
185
参考資料
111
日mm
lff
3-1
gb:店舗全面積ImM日あたりのたい積残さの質量(標準値を表7-1に
示す)[g/Gn*-日)]
恥:たい積残さの掃除周期(受渡し当事者間の打合せによる)
Hx:流入管の内径または側溝の深さに等しい高さ
3-3
砧:標準水位面と上昇水位面との差(標準値を表7-3に示す)
〃:上部空間層の高さ
脇:阻集グリース層
脇:グリース分離層
陥:たい積硯さ層
図 73-1
−1阻集器の容量
3-3
表7−3標準水位面と上昇水位面との差の標準値
標準水位面と上昇水位面との差[mm]
実容量[ノ]
3
.
501∼800
175
801∼1000
200
現場施工阻集器の容量の算定及び構造の決定例
食堂全面積がISOOm*の社員.従業員用ちゅう房に設置する阻集器の容量の算定及び構造の決定手順
を示す。
なお,回転数は3.5人(席・日),阻集グリースの掃除周期は7日(1週間),たい積残さの掃除周期
は28日(4週間)とする。
トー辿十_迦引悼皇剖典典膿_型_計
ふた
つゆ[
‐
つぬ﹃
流出管
−
−
−
函のぬ
隔板
@[︻
[函函
四m︻
目
│
│
鱈
@つ︻
0■■■
[mm]
注幅は920とする。
図 73-3
−2現場施工大形阻集器の各部の寸法
(1)容量の算定阻集グリース層の容量,グリース分離層の容量,たい積残さ層の容量,阻集器実
容量及び上部空間層の高さは,式(5)∼(9)を用いて,次のように求めることができる。
阻集グリース層の容量脇は,阻集グリースの掃除周期が7日(1週間)であるので,式(5)か
-216-
186
グリース阻集器の選定
ら次のようになる。
〃
K=4gX−虹。。
'
叩
=
1
8
0
0
[
m
璽
]
×
6
.
5
[
g
A
m
*
日
1
×
差
×
?
[
日
]
Xl0-*[kg/g]×l[//kg]=63.7[ノ]
グリース分離層の容量階は,まず,流入流量Qを求めると,式(1)から次のようになる。
〃1
9=Aw”X−−A
'町r
=
1
8
0
0
[
m
2
]
×
9
0
[
/
/
(
m
*
旧
#
]
×
芸
l
6
0
0
[
m
i
n
/
日
]
×
3
.
5
[
倍
]
=
7
3
5
.
0
[
/
/
m
i
n
]
さらに,滞留時間をIminとすると,式(6)から次のようになる。
Vs=QT
=735.0[//min]×l[min]=735.0[ノ]
たい積残さ層の容量リノルは,たい積残さの掃除周期が28日(4週間)であるので,式(7)から次のよ
うになる。
〃
%=‘惣一Xhaル
ノ
叩
3.5
=
1
8
0
0
[
m
2
]
×
3
.
0
[
g
/
(
m
2
.
日
)
×
工
冒
×
2
8
[
日
]
x10-'[kg/g]×1[ノ/kg]=117.6[/]
したがって,阻集器実容量Vは,式(8)から次のようになる。
γ=脇十リノ§+リノル
=63.7+735.0+117.6=916.3[/]
さらに,上部空間層の高さ〃は,流入流量Qが735.0//minであるから,HASS206の4.3により,流
入管及び流出管の管径は150mm,また,阻集器実容量が916.3ノであるから,標準水位面と上昇水位面
との差を200mmとすると,//,=150mm,//,=200mmとなり,式(9)から次のようになる。
〃=//,+//,=150[mm]+200[mm]=350[mm]
(2)構造の決定
1)阻集器の(長さ):(幅):(標準水位面から低部までの深さ)の割合を,(2.0):(1.0):(0.6)
とすると,阻集器の実容量が916.3ノであるので,長さ×幅×深さは,1840iran×920mm×552mm(実
用量934.4ノ)となる。
3-2
2)阻集器の各部分の寸法は,図7一2のように決定する。
−217−
187
参考④ マニング式による流速・流量計
マニング式による流速・流量表
8.マニング式による流速・流量表
(1)硬質塩化ビニル管(満管流時)
100
125
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参考資料
(2)陶管・鉄筋コンクリート管(満管流時)
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(5)U形側溝(8割水深時)
参考⑤ 誤りやすい設計の例
菊1節設
計
(旧)日本下水道協会秋田県支部発行「下水道排水設備の設置指針」より抜粋
誤りやすい設計の例を次に示す。
10)誤りやすい設計の例を表3−9に示す。
表3−9誤りやすい設計の例
a合流式及び分流式,合流共通
誤っている設計
正しい設計
説 明
排水管の最小径,ますの大きさの
規定に従う。
敷地雨水排水を目的としてU形
側溝を使用する場合は必ず雨水
ますで受けて排水する。
30×H40
30×mo
便所の汚水が流入する排水管に
流し等からのトラップを有しな
い排水管を接続する場合はJ形
トラップます又はT形トラップ
ますを設置する。
排水管管径の120倍を超えない
範囲内にますを設置する。
(下水道法施工令第8条)
些熱
41000100
/ 、
等蝶
0100
ますとますの間の距離が排水管
管径の120倍を超える場合には
掃除口ではなくますを設ける。
/、
排水管の流れに支障をきたさな
いように接続する。
3方向からの排水をまとめて1
方向へ流すと同時排出による流
れの乱れや固形物の停滞により
悪影響が出るので接続位置をず
らす。
(会合点でますが設置できない
例)
既設のます及び排水管が使用で
きる場合に,有孔ふたは,密閉ふ
たに替え,底部にインバートを設
置する。
、
ふた取替、インパート股砥
−77−
193
第3章屋外排水設備
b分流式
職詩
誤っている設計
《ア
正しい設計
説 明
洗濯機の排水を雨どいや雨水管
に接続してはならない。必ず汚水
管に接続させる。
雨汚
掴
外流しにはトラップを設置し,汚
水管に接続させる。
汚水
雨水
汚水
雨水
管の交差部分の平面図は排水管
が立体的に交差していることを
表示する。
(接続方法としてはよい)
LU形側溝へ雨水管を接続する場
合は維持管理用のふたを有する
箇所とする。
豊
一
回ヨ
ガソリンスタンド
戸
麗根
豊鷺
I
戸
分流区域内のガソリンスタンド
の屋根の雨水は床面に流出させ
ず雨水管又は側溝等の雨水排水
施設に接続する。
11)好ましくない設計の例を表3-10に示す。
表3-10好ましくない設計の例
好ましくない設計
好ましい設計
説 明
雨どい排水は,特別な場合を除き
雨水ますの設置を必要としなし
◎
(合流式)
雨どいの排水管を開きょにする
ことは,誤りではないが,維持管
理 上 暗きょがよい。
,
起点ますは,できるだけ浅くし
こう配で調整するようにする。
(最小土かぶりは20cm)(合
9
流式)
−78−
194
計
第1節設
説 明
好ましい設計
好ましくない設計
2階からの排水立て管とます が
接近している場合,ますに直結す
①
ると汚物がます内に飛散する。
この場合は図①のように45Y
の継手により接続するか,図②の
ように上流からの管と上下並行
詮
丘
当
、
立て管
になるように管を布設し,インバ
ートの天端(肩)の高いますに接
続す ることが望ましい。
②
2
階
公共ますと汚水ますの落差が大
きく近接している場合は,ドロッ
プますか底部有孔ますとするこ
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と
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合流管の管径はその管が負担す
る排水面積を考慮して定める。
(合流式の例)
、
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250”
恵□
│
瀞
。
大便器が接続している排水横枝
管に他の排水器具を接続すると
トラップの封水が破られやすぐ
なるので個別に排水管又はます
に接続させるか通気管を設ける。
ーハ
-た-4ーーー、 v
大便器が接続する管の上流に雨
水ますがある場合は汚物が逆流
しないようにますを設けステッ
プを大きくして,できるだけ設置
間(3m程度)を離す。
… 窪
−79−
195
Fly UP