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サスティナブルデザインに関する報告書PDF
サスティナブル建築について 省エネ 環境エコロジーの取り組み 1979年 1992年 トーマス・ヘルツウォーク レーゲンスブルグの住宅 ケン・ヤング メラナ メシニアガ 1990年 「地球温暖化防止行動計画」決定(環境省) 先進事例 先進事例 1990年以降 環境・省エネがクローズアップされる 1996年 ドイツ・オランダ環境共生建築視察(6/22~6/29 8日間) 欧州ではすでに地球環境の保全、エネルギー資源の問題への取り組みがされている 1997年 cop3(地球温暖化防止京都会議)において、京都議定書採択(環境省) ・温室効果ガス排出規制に関する国際的合意形成 1998年 「省エネ法」改正(エネルギー使用の合理化に関する法律) (通産省) (平成10年) 工場や事業所のエネルギー管理の仕組みや、 自動車の燃料基準や電気機器などの省エネ基準を設ける。 (日本)1990年~2008年 CO2排出量推移 建築に関する業務部門、家庭部門で大きな伸びがあり、CO2は増加傾向にある。 オフィスビルを含む業務部門では、1990年~2008年で約43%(1.5倍)増えている。 1 レーゲンスブルクの住宅(1979年) 2 メナラ メシニアガ(1992年) 3 省エネ 環境エコロジー の取り組み 2008年 「省エネ法」改正(エネルギー使用の合理化に関する法律) (経済産業省) (平成20年) 大幅にエネルギー消費量が増加している業務・家庭部門での対策強化 エネルギー管理を工場単位から事業者単位へ変更 住宅や建築物に関する省エネ対策を強化⇒「住宅・建築物の省エネ基準」(国土交通省) 「 住宅・ 建築物の省エネ基準」 建築 ①負荷の抑制 ②自然エネルギーの直接利用 ①設備システムの効率化 ②未利用、新エネルギーの活用 ①省エネルギー、環境配慮建築の評価 (1)PAL,CEC,ポイント法,ERR (2) LCC,LCCO2 (3) CASBEE(総合的視点評価) 2010年 「地球温暖化対策にかかわる中長期ロードマップ」(環境省) (平成22年) 2020年 1990年比25%削減目標(東京オリンピックレガシー) 2050年 1990年比80%削減目標 4 環境共生と建築(1996年) ドイツ・オランダ先進事例視察 ヨーロッパやアメリカでは、 地球環境の保全やエネルギー資源の問題から 従来の街や建物のあり方・つくり方 に疑問 ⇒共生の必要 (環境への影響に配慮しなければいけない) 5 ドイツ・オランダ先進事例視察 6 ドイツ・オランダ先進事例視察 7 ドイツ・オランダ先進事例視察 8 視察地 ①フライブルグ(ドイツ) • 街の中心部700m四方は戦前の街区 • 建物を再生、活性化を図る為に車の乗り入れを禁止 • オープンモールとし、市内は電車とバス、自転車を 交通手段とする • 電車は東西南北へ十字に延び、その先に郊外住宅を 配置 • パーク&ライド方式で都心部へ向かう • 都心部と周辺の自然接点にクラインガルテン (小農園)がある 9 視察地 ①フライブルグ(ドイツ) 10 視察地 ①フライブルグ(ドイツ) 11 視察地 ②シュツットガルト(ドイツ) • リビング2000モデル住宅は1993年国際庭園博覧会の 目玉プロジェクト • エコロジカルな観点から住まいづくりを試みた 環境共生住宅 • 中層賃貸集合住宅7棟、低層分譲集合住宅6棟 計119戸(但し非常に高額) • 建築家はヨーロッパで先進的試みをしている13名 があたる 12 視察地 ②シュツットガルト(ドイツ) 13 視察地 ②シュツットガルト(ドイツ) 14 視察地 ③エルランゲン・ニュールンベルグ (ドイツ) • 両市にまたがるビジネスパーク(新産業都市)の中 の住宅団地 • 電車を通して交通手段を確保し、駅周辺にまちをつ くる • 住宅は5階建てまで (戦後ドイツでは高層住宅不人気) • ほとんど南向き、大きな開口部、庭を介して道路と つながる • 日本の住宅団地に近いが圧倒的に緑が多い 15 視察地 ③エルランゲン・ニュールンベルグ (ドイツ) 16 ドイツ・オランダ先進事例視察 17 視察地 ④アルフェンアンデライン (オランダ) • オランダ政府が1989年に発表した国家環境 政策計画による • 省エネルギー、環境配慮型住宅の 実証プロジェクト • 全体プロジュースはベルギーの建築家 ルシアン・クロール氏 18 視察地 ④アルフェンアンデライン (オランダ) 19 ドイツ・オランダ先進事例視察後 • 環境問題というのは、決して遠い未来の話でもなく、又 遠い異国の話でもない。 地球規模で押し寄せてくる大きな潮流の一つ • 日本の町や建築は、従来、環境と上手く折り合いをつけ ながらつくられ、使われてきた。 視察で訪れた街で、一見昔の日本を思わせる風景も あったが・・・ 「環境共生」という大きな視野に立った 都市計画であり、エコロジーへの取り組 みが必要 20 世紀の都市と建築について 「エコテック建築」(Eco‐Tech) ■エコロジー思想とハイテック建築技術による次世代建築 ・都市環境の整備⇒ ①高層高密度化によるオープンスペースと緑の創出 ②高層高密度化による自然環境との調和 ・エネルギー問題の解決⇒ ①省エネ省資源 ②再生可能エネルギーの利用 ・環境との共生⇒ ①都市の高層高密度化と郊外の自然環境保護による 生態バランスの確保 21 近年の エコロジー建築紹介 1.梼原町総合庁舎(高知県) 2.アクロス福岡 3.ロンドン市庁舎 22 1.梼原町総合庁舎(高知県) 23 1.名称 梼原町総合庁舎 建設地 高知県 梼原町 建設年 2006 年 建築家 隈 研吾 特徴 ・サスティナブル建築 建築物のサスティナビリティーについて、 環境評価基準CASBEEで評価し、より持続可能な エコロジー建築の在り方を検討している。 2008年「サスティナブル建築賞」受賞 CASBEE環境評価基準 評価ツール 1,ライフサイクル評価 2,Q L評価 3,BEE評価 ・大型木造建築 組柱と重ね梁 大きな力を細い部材の集合体で支える構造計画 ・専門家集団 設計は慶応大学 21世紀プログラム 「サスティナブル生命建築」ネットワークの中から 各部門エキスパートが関わり計画 した。 24 2.アクロス福岡 25 2.名称 アクロス福岡 建設地 福岡県博多市 建設年 1995 年 建築家 エミリオ アンバース+日本設計+竹中工務店 特徴 ・建築と緑の融合を目指した 初めての都市型大規模建築 初期 3700本の植樹 ・ステップガーデン 階段状にセットバックする屋上庭園を設け 公園との面的つながりとともに、緑豊かな 環境づくりを目指す。壁のスリットから、 屋外の緑が楽しめる階段型断面を採用 人間精神の奥底に潜む水や緑を求める心情は、 都市化が進んでもだれもが持つ原風景への憧れである。 ・日本での同類プロジェクト⇒ニチイ帯広 デパート 26 3.ロンドン市庁舎 27 3.名称 建設地 建設年 建築家 ロンドン市庁舎 ロンドン 2002 年 ノーマン・フォスター (1935年 マンチェスター生まれ 構造 特徴 オブ イェール大学修士) アラップ&パートナーズ ・太陽光の獲得(北にテムズ川が流れ川沿いに建つ建物) 南からの日照を建物深く取り入れるため南側に傾き 北側の屋根、壁一体のガラス面より採光可能。 各階フロアは上に行くほど南側にせり出している。 ・空調システム 球体の形態は、直射日光の影響を最小限にするため それにより建物内部の温度上昇を抑えている。 水冷の冷房装置を備え、空冷の冷房装置は採用せず。 28 ・建物形態による省エネ 同じボリュームのビルよりも、表面積が25%小さく 1/4の電気消費量で済む設計である。 END 29