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実店舗における 収益性の向上

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実店舗における 収益性の向上
ホワイトペーパー
インテル® IoT
インテル ® リテール・センサー・プラットフォーム
実店舗における
収益性の向上
インテル® リテール・センサー・プラットフォームでほぼ 100% の在庫精度を実現
インテル® リテール・
センサー・プラットフォームは、
システム・インテグレーターや
小売業者が情報分析を
駆使した革新的な
リテール・ソリューションを
短期間で作成し
導入できるように設計された、
エンドツーエンドの
ソリューションです。
テクノロジーのメリットを
実店舗に拡大
デジタルデータ主導型の経済において、小売業
者はかつてない試練に直面しています。オンラ
イン・ショッピングは、
「欲しいものを、欲しいと
きにいつでも買える」という実店舗に対する消
費者の期待を体現しています。一方で、小売業
者は以前よりも多くのデータにアクセスできる
ようになりましたが、データの量が多すぎて、す
ぐに使えるインサイトを識別するのが難しい場
合もあります。新しいテクノロジーも登場して
いますが、ベンダーやプロトコルがいくつもあり、
導入が複雑かつ高コストになりがちです。
インテルは、こうした状況の下、スマートリテー
ルを簡素化する柔軟かつセキュアな基盤を提
供しています。インテル ® リテール・センサー・
プラットフォームは、在庫追跡の向上と小売デー
タからインサイトを得るまでの時間短縮を実現
し、顧客満足度を高めるためのツールを提供し
ます。
インテルの支援によって、オンラインリテールの
世界で今すぐ使えるインサイトにアクセスでき、
デジタル・テクノロジーにそれほど投資してい
なくても、収益性を高めることができます。
ここでは、
インテル ® リテール・センサー・プラッ
トフォームによってサポートされる小売に関す
るインサイトと、便利で新しい利用モデルを紹
介します。このエンドツーエンドの小売分析ソ
リューションは、革新的なリテールシステムを
容易に作成し、導入したいと望むシステム・イン
テグレーターや小売業者を支援するために設
計されています。
在庫管理の精度を向上
デジタル・テクノロジーを採用している小売業
者には、さまざまな利点があります。まず、在庫
を正確に評価することができます。余剰在庫、
在庫切れ、シュリンケージ(紛失や盗難などに
よる在庫数の減少)といった在庫の偏りによっ
て小売で生じる損失は、全世界で金額にして約
1.1 兆ドルにも及びます。1 在庫のシュリンケー
ジだけでも、米国内の小売業の損害額は 420
億ドルになり、
この数字は小売業の総売上の約
1.5% になります。2
在庫をほぼ 100% 把握できたとしたらどうで
しょう。まず、特定の商品を販売員が見つけら
れないために顧客が帰ってしまうという事態は
回避できます。余剰在庫を原価割れの価格ま
で値下げすることもありません。間違った場所
に在庫された商品が見つからないため、あるい
は足りなくなった商品を補充するために、販売
員が店内や倉庫を無駄に走り回ることもあり
ません。インテル ® リテール・センサー・プラッ
トフォームならば、シンプルな設置、容易な管
理、セキュアな運用によって、こうした環境が簡
単に手に入ります。
在庫の偏りは、インテル ® リテール・センサー・
プラットフォームによって解決できる問題の 1 つ
にすぎません。システム・インテグレーターには、
商品化までの時間短縮、容易な設置、自動デー
タ・セキュリティー、シンプルな管理、柔軟なカ
スタマイズを実現するアーキテクチャーを提供
します。
インテル® IoT インテル® リテール・センサー・プラットフォーム
目次
テクノロジーのメリットを
実店舗に拡大 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1
在庫管理の精度を向上 . . . . . . . . . . . . . . . 1
小売業にとっての
ソリューションの利点 . . . . . . . . . . . . . . . . . 2
小売店向け IoT アーキテクチャー . . . . . . . 3
インテル® リテール・センサー・
プラットフォーム. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 4
主な利点 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6
小売店のチャンス . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6
2
小売業にとってのソリューションの利点
McKinsey & Company の調査では、IoT が小
売業に与える潜在的な経済効果は、2025 年
までに年間 4,100 億~ 1.2 兆ドルになると予
測されています。1
RFID テクノロジーは主に、在庫の移動や配置
を追跡するのに使われています。このデータを
ほかの小売データと組み合わせて分析して、小
売の収益性を高める新しい方法を見つけ出す
こともできます。
テクノロジーによって実現する利用モデルには、
次のようなものがあります。
在庫運搬費の最小化:正確な在庫追跡を行っ
ていない場合、在庫切れを避けるために必要
以上の注文をしてしまいがちです。それにより、
在庫の運搬費がかさんだり、商品が余ってしま
い、最終的には値下げを余儀なくされる可能
性があります。一方、RFID ベースの在庫追跡ソ
リューションを利用すれば、在庫は適切に保管
され、在庫レベルが下がった時点で POS デー
タに基づいた適切な再注文数量を提示するこ
とができます。
タイミング良く在庫を補充できるだけでなく、在
庫切れや余剰在庫が減ることで、2025 年まで
に在庫の運搬費を最大 10% 削減できる(年間
50 ~ 150 億ドルの効果)可能性があります。1
販売機会の取り逃し削減:在庫が不十分だと、
顧客が求める商品が見つからないという状況
が発生し、その顧客が別の店で購入することで、
販売機会を逃してしまう可能性が生じます。ま
た、必要な商品が入荷しているにもかかわらず、
未展示のままになっていたり、間違った場所に
置かれていることもあります。RFID ベースのソ
リューションを使用してサブカテゴリー・レベ
ルで(サイズや色などに基づいて)在庫を追跡
すれば、補充アラートや商品の置き間違え通知
を販売員に送信することができます。
販売員が接客中に在庫状況を確認し、顧客が
求める商品を提示できれば、取引成立の確率が
上がります。高級品など一部の分野では、これ
により 2025 年までに売上が 11% も上昇(収
益が年間 120 ~ 520 億ドル増加)する可能性
があります。1
在庫のシュリンケージ防止と検出:すべての商
品が追跡の対象であるという事実を顧客と従
業員が知っていれば、盗難の可能性は低くなり
ます。RFID テクノロジーを利用した在庫追跡
はこれをサポートすると同時に、盗難が疑われ
る商品の移動も追跡します。
IoT テクノロジーを導入すると、2025 年までに、
売上原価の 0.5 ~ 1% に相当する損失を削減
できる(年間 230 ~ 920 億ドルの価値)可能性
があります。1
最適な商品配置:事業が成功する要因として、
小売業では「一にも二にも場所が肝心」とよく
言います。そしてこれは、商品の配置にも当て
はまります。RFID センサーからの在庫移動デー
タを、ビデオ分析および匿名の顧客パスマッ
ピングと組み合わせることで、顧客がよく通る
エリアを特定し、特定の商品がどのように扱わ
れているかを把握して、補足的な商品や「見捨
てられ」やすい商品を見つけ、顧客の好みや顧
客転換率などの関連情報を特定することがで
きます。
店 舗 のレイアウトを最 適 化すると、2025 年
までに 生 産 性 が 5% 向 上する( McKinsey &
Company によると 7,900 万~ 10 億ドルの価
値につながる)可能性があります。1
販売員の能率向上:顧客がある商品を手に取っ
て、入念にチェックしているとしましょう。すると、
RFID ベースの在庫追跡システムがトリガーさ
れ、販売員がまだ応対していなければ、顧客の
ところへ行ってアドバイスをするように促すこ
とができます。この機能を利用すると、従業員
の行動を効果的に管理して、売上に最も大き
な効果がありそうな場所に従業員を配置する
こともできます。
高度な分析を用いて必要な従業員数を適切に
判断し、店舗内でより効果的にスタッフを配備
すると、2025 年までに人件費を 10% 削減でき
る(概算で年間 100 ~ 190 億ドルに相当)可能
性があります。1
注文処理の向上:商品をオンラインで購入する
顧客の多くは、倉庫から自宅への直接配送だ
けでなく、実際の店舗で受け取れたりするよう
な柔軟性、つまりオムニチャネル体験を求めて
インテル® IoT インテル® リテール・センサー・プラットフォーム
います。このようなオンライン注文を処理する
ため、専用の注文処理センターではなく、実店
舗が倉庫として利用される場合もあります。こ
の場合、各店舗で正確かつ最新の在庫状況を
把握する必要がありますが、その実現に役立つ
のが RFID です。こうしたインサイトがなければ、
注文の処理にもっと多くの時間やリソースが必
要になるでしょう。
カスタマーサービスの拡大:顧客が詳細な製
品情報を確認できるようにします。例えば、特
定の商品を試着室に持ち込むと、そこにあるモ
ニターにカスタマーレビューやお勧めの商品を
表示することなどが考えられます。試着室の顧
客がフロアにいる販売員にメッセージを送り、
違うサイズや別の商品をリクエストすることも
可能です。こうすれば、その顧客が試着室から
出る必要はなくなります。
3
小売店向け IoT アーキテクチャー
小売店向けのエンドツーエンド IoT ソリュー
ションには、RFID データやその他のセンサー
データを安全にクラウドに送信して、ビジネス
向けアプリケーションで分析するために必要な
コンポーネントが備わっています。
このソリューション(図 1)を構成する主なコン
ポーネントを以下に示します。
• リテール IoT センサー:在庫の移動を検出し、
その他の分析対象データを提供します。
• ゲートウェイ(店舗のバックエンドに設置)
:
センサーデータを収集してクラウドに送信し
ます。
• クラウド / ビッグデータ・アーキテクチャー:
小売データの収集と分析を行います。
• 外部 API:ソフトウェア開発者が革新的なア
プリケーションを容易に統合できるようにし
ます。
• アプリケーション・ソフトウェア:各種の小
売支援機能(在庫の位置追跡、補充通知、商
品の置き間違えアラート、個別の商品に対す
る顧客の検討に関するインサイトなど)を実
行します。
このスケーラブルなアーキテクチャーは、複数
のセンサーやその他のソースからデータを取得
し、そのデータを利用して、各小売業者のニー
ズに固有の実用的なインサイトを生成します。
インテル® ベースのゲートウェイ対応のアプリ
ケーション・ソフトウェアとクラウドは、一般的
にソリューション・プロバイダー(システム・イン
テグレーター、サードパーティーのアナリティ
クス・ベンダーなど)によって提供されます。
図 1. 小売店向けに設計された接続型在庫管理ソリューション
倉
クラウド
庫
倉庫やバックルームから、
売り場や購入に至るまで、
あらゆる商品の
あらゆる動きを追跡
Trusted Analytics Platform(TAP)
クラウドベースの分析により、
包括的かつ戦略的な
インサイトを獲得
本
社
店
売
小
多様なデータを融合して
分かりやすい結果にまとめ、
店舗と本社の管理コンソールに表示
ほぼリアルタイムのインサイトに基づく、
正確な店舗在庫情報
インテル® リテール・センサー・プラットフォーム
従来型の小売環境を対象として、手ごろな価格で
シンプルかつ効果的な在庫追跡を可能にし、インサイトを提供
http://www.intel.co.jp/retail/
● インテル® ベースのリテールセンサー
● インテル® ベースのリテール・ゲートウェイ
● データ結果
● RFID タグ
在庫に関する課題への対処
• パスマッピング
• 商品の検討
• 商品の移動
• 商品の配置ミス
• 商品の補充
• 商品の識別
• 商品の場所
• ピッキング経路の最適化
• 在庫調整
インテル® IoT インテル® リテール・センサー・プラットフォーム
4
Analytics Platform(TAP)を使用した、導入
が容易なクラウド / ビッグデータ分析アーキテ
クチャーも備わっています。システム・インテグ
レーターはこのアーキテクチャーを利用して、
小売の収益性を高めるアプリケーションを提供
することができます。
インテル® リテール・センサー・プラットフォー
ムの主な特長は、柔軟性の高いセンサースイー
トです。将来的には、このソリューションは、多
数の通信プロトコルと RFID 以外のセンサー機
能(ビデオ、Wi-Fi*、Bluetooth* Low Energy
(BLE)など)もサポートする予定です。さらに、
インテル® リテール・センサー・プラットフォー
ムを利用して、複数のエッジセンサーからデー
タを収集し、リアルタイムのインサイトを得るこ
とができます。
図 2. インテル® ベースのリテールセンサー
インテル® リテール・センサー・
プラットフォーム
店舗の天井裏にケーブルを何メートルも這わせ、
何種類ものデータストリームをバックエンドで
まとめなければならない時代はもう終わりです。
インテル® リテール・センサー・プラットフォー
ムには、簡単に設置および管理できる一体型の
センサーが備わっています。店舗内のあらゆる
商品を追跡できるため、商品の需要、顧客の行
動、店舗のロジスティクスに関する新たなイン
サイトを分析によって得ることができます。
インテル® リテール・センサー・プラットフォー
ムは、システム・インテグレーターや小売業向
けの高度な店内分析プラットフォームで、すぐ
に使い始めることができます。簡単に設置可
能なこのソリューションは、インテル® ベース
のゲートウェイを通じて RFID などのリテー
ルセンサーを管理し、エッジからクラウドまで
の分析機能をサポートします。また、Trusted
データ層
分散処理フレームワーク
分散ファイルシステム
インテル® リテール・センサー・プラット
フォームのアーキテクチャー
図 1 に示すインテル® リテール・センサー・プ
ラットフォームのアーキテクチャーは、業界標準
のオープン・ソフトウェア・プラットフォームを
ベースにしています。そのため、複数のデバイス
を統合し、シームレスかつ長期にわたって利用
することが可能になります。今後、このプラット
フォームに追加される可能性のある新機能や
センサー機能も、すべて簡単に検出、統合、管
理できます。このアーキテクチャーは、安全性の
高いマルチ IP システムと、高い信頼性を実現す
るメッシュ・ネットワークを備えているため、設
置費とメンテナンス費を最小限に抑えることが
できます。システム・インテグレーターおよび小
売業者は、外部 API や分析エンジンに対するア
プリケーションを作成することで、ゲートウェイ、
クラウド、
メタデータからのリモート / ローカル・
センサー・データにアクセスできるようになり
ます。システム・インテグレーターはこの機能を
利用して、小売業者が採用しているデバイスに
対応する、独自のカスタマー・ユーザー・イン
ターフェイスを開発できます。
分析層
アプリケーション層
データストア
HDFS
(未処理 / 処理済みデータ)
Hbase*
(処理済みデータと結果)
JSON Parser
(Spark* ストリーミング・アプリケーション)
メッセージ・キュー(Kafka)
センサー
データ
(JSON)
(メタデータと結果)
クエリー
REST API
セキュア・エンド・ポイント
ATL
MySQL*
Spark* SQL
Web ソケット・ゲートウェイ
MLLib
ドメイン固有のアプリ
在庫追跡、商品の
置き間違えなど
(Node.js)
Impala*
可視化
(D3/Node.js + ISV ソリューション)
TAP ベース
商品のグループ化、
置き間違えなど
組込みアプリ
統計ダッシュボードなど
外部提供
システム・インテグレーターや
ISV パートナーから(補充など)
分散メッセージング
データ交換
Web ソケット
図 3. クラウドベースのプラットフォーム
タグ・ロケーション・モジュール、
メタデータなど(JSON)
エンドユーザーのアプリ
インテル® IoT インテル® リテール・センサー・プラットフォーム
統合テクノロジー
• インテ ル ® ベ ース のリテ ー ル セン サ ー:
インテルのリテールセンサー(図 2)は現在
のところ RFID リーダーとアンテナで構成さ
れており、センサー当たりのカバレッジは約
150 ~ 300 平方フィート(約 14 ~ 28 平方
メートル)で、各センサーから 1 秒当たり 600
以上のタグを読み取ることができます。プラッ
トフォーム・ソフトウェアは、低コスト低電力
のインテル® Quark™ システム・オン・チップ
(SoC)ベースのモジュール上で動作します。
今後のバージョンでは、複数のインテル® プ
ロセッサーの選択肢と、拡張可能なセンサー
スイートが提供される予定です。
• インテル® ベースのゲートウェイ:ゲートウェ
イは、サードパーティー製のミドルウェアを必
要とせずに、イーサネット経由でインテルのリ
テールセンサーを検出、構成し、センサーと
のやり取りを行います。インテル® Core™ i7
プロセッサーまたはインテル® Xeon® プロ
セッサー搭載のゲートウェイは、有線ネット
ワーク、無線ネットワーク、または 3G/LTE セ
ルラー・ネットワークを使用してインターネッ
ト経由でクラウドに接続します。在庫の位置
情報はゲートウェイで処理することができ
ます。ゲートウェイ側の処理容量を増やすこ
5
した作業に必要なツール、アルゴリズム、エン
ジンが含まれているため、開発者はこれらを
利用して共有環境でデータ・サイエンティス
トと協力し、高度な分析を容易に行うことが
できます。このオープンソース・ソリューション
は開発者とデータ・サイエンティスト向けに
設計されており、小売業界の開発コスト削減
と商品化までの時間短縮を実現します。
とで、複数のセンサーからのスケーラブルな
データ取り込み、データ圧縮とフィルタリング、
エッジ側でのリアルタイム分析が実行可能に
なります。
• クラウド:インテル ® リテール・センサー・
プラットフォームには、クラウド・アプリケー
ション用のオープンソース分析 Platform as
a Service(PaaS)が備わっています。このク
ラウドベースの水平プラットフォーム(図 3)
は、複雑性を低減し、ビジネスの管理性を高
める統合型スタックを特長としています。こ
れは、プライベート
(オンプレミス)とパブリッ
クの両方のクラウド・インフラストラクチャー
で稼動します。また、ソリューション・プロバ
イダーによる拡張やカスタマイズも可能です。
TAP には、ハードウェア拡張型のパフォーマン
ス機能とセキュリティー機能を備えたオープン
ソース・ソフトウェアが含まれており、次のよう
な特長があります。
• データ層:Apache* Hadoop* や Spark* な
ど、パフォーマンスとセキュリティーのために
最適化されたデータ・コンポーネントが含ま
れます。
• Trusted Analytics Platform(TAP)
:ク
ラウドベース・ソリューションの一部である
TAP を利用すると、クラウド環境における安
全かつ高性能なビッグデータ分析アプリケー
ションの短期間での構築が可能になります。
小売業では一般的に、データサイエンスのス
キルが限られていることも多いため、ビッグ
データ分析ソリューションの導入やビッグデー
タ・インフラストラクチャーの複雑性に苦労し
ているとの声も聞かれます。TAP には、こう
• 分析層:モデル開発を簡素化するためのデー
タ・サイエンス・ツールキットと、予測 API を
生成するための拡張可能なフレームワーク
が含まれます。
• アプリケーション層:クラウドネイティブ・ア
プリ向けの管理されたランタイム環境が含ま
れます。
サードパーティー製ソフトウェアと分析パートナー
エッジ分析—“ファストデータ”
SI パートナー
クラウド分析—“ビッグデータ”
インテルの
リテールセンサー
構造化データ
リテール・ゲートウェイ
POS
CRM
.com
ゲートウェイ分析
管理
拡張可能なセンサースイート
セットアップ / 構成
システム統合
イベント
ロケーション
クラウド分析
商品の置き間違え
非構造化データ
補充
識別
イベント
ロケーション
図 4. 小売業者のインサイト蓄積を支援するインテル ® IoT エコシステム・パートナー
商品の検討
未開拓領域での機会
リテール・
アプリケーション・
カタログ
小売業者固有の
ニーズを満たすために
調整されたオプション
インテル® リテール・センサー・プラットフォーム:主な利点
インテル® リテール・センサー・プラットフォームは統合型 IoT ソリューションであり、システム・インテグレーターや小売業者にとって次のようなメリット
があります。
市場化までの時間短縮
設置が簡単
運用管理性
セキュリティー
分析
インテル® リテール・センサー・プラットフォームはすぐに使い始めることができ、ハードウェア開発やソフトウェア・パッチは必要ありません。
店舗内での短時間の作業でソリューションを稼動状態にすることができます。
インテル® ベースのリテールセンサーは、各種の互換マウント機構を使用して、どのような壁や天井にも簡単に取り付けることができます。
すべてのセンサーが Power over Ethernet(PoE)で動作するため、必要なケーブル敷設は最小限で済み、広いエリアでも信号損失はあり
ません。
リテールセンサーはゲートウェイによって自動的に検出および構成されます。その後、ゲートウェイは MeshCentral を通じてセンサーを管理、
制御、調整し、店舗内の変化にセンサーが適合するように支援します。ゲートウェイはさまざまなタイプのセンサーと連携するので、店舗内
の既存のインフラストラクチャーとも統合可能です。
インテル セキュリティの各種ソリューションはハードウェアとソフトウェアの両方を対象としており、小売店向けの真のエンドツーエンド・セ
キュリティーを実現します。インテル® ベースのゲートウェイならば、システム・インテグレーターと小売業者は、エッジからクラウドまで、デー
タの接続、集約、
フィルタリング、共有を安全かつシームレスに行うことができます。
Trusted Analytics Platform(TAP)は、オープンソース Hadoop* やオープンソース OpenStack* 上でビッグデータ分析を行うための基
盤となり、
プライベート・クラウドや大手パブリック・クラウド・プロバイダーとのオーケストレーションが可能です。
拡張可能なセンサースイート
インテル® リテール・センサー・プラットフォームは固定 RFID 読み取り機能をサポートしており、リアルタイムの在庫管理が可能です。将来
低コスト
インテル® リテール・センサー・プラットフォームは、多くの RFID テクノロジー / リテール・センサー・ソリューションよりもはるかに低価格で、
的には、センサーはビデオ、PCI Express*、BLE、Wi-Fi* もサポートする予定です。
各地のディストリビューターからお求めいただけます。正確な在庫管理から得られるメリットにより、投資利益を高めることができます。ま
た、拡張センサースイートを活用した高度分析を有効にすることで、インテル® リテール・センサー・プラットフォームの導入によって得られ
る価値は一層高まります。
小売店のチャンス
ここで紹介したさまざまなメリットは、実店舗
にとって変革の始まりにすぎません。例えば、
エッジセンサーは将来的に、ビデオ、Wi-Fi*、
Bluetooth*、3G、4G、LT をサポートする予定
です。その結果として実現されるマッピングや
ビデオ分析を Wi-Fi* 分析と組み合わせること
により、オンライン空間と同様の多彩な店内体
験を構築することが可能となり、一貫性のある
オムニチャネル型顧客体験を実現できます。
IoT テクノロジーは、効率性向上、コスト削減、
多業種にわたる有益なインサイトの生成など
を目的として、さまざまなモノをエッジからクラ
ウドまでより簡単に接続するために利用されて
います。インテル® リテール・センサー・プラット
フォームにより、システム・インテグレーターや
小売業者は、競争優位性を高める実用的なイン
サイトを得ることができます。この革新的なエン
ドツーエンドのリテール・ソリューションは、コ
スト効果が高く導入しやすいソリューションで
あり、今日の小売業に最適です。そして、そのほ
ぼリアルタイムのデータ分析は収益性の向上
を支援します。
インテルのリテール・ソリューション
インテルは、買物客が好きなブランドを探したり、
そのブランドにさらに熱中したり、つながったり
できる没入型のリテール体験の実現に取り組ん
でいます。リアルタイムの在庫管理からカスタ
マー・エンゲージメントやパーソナライズド・
マーケティングまで、こうしたインテルのリテー
ル・ソリューションは収益増加と顧客ロイヤル
ティー向上を支援します。
詳細については、http://www.intel.co.jp/
retail/ を参照してください。
¹ McKinsey & Company「The Internet of Things:Mapping the Value Beyond the Hype」2015 年 6 月。http://www.mckinsey.de/sites/mck_files/files/unlocking_the_potential_of_the_
internet_of_things_full_report.pdf
² Marianne Wilson「Study:Shrink Costs U.S. Retailers $42 Billion」Chain Store Age(CSA)。http://www.chainstoreage.com/article/study-shrink-costs-us-retailers-42-billion-employeetheft-tops-shoplifting/
Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Core、Quark、Xeon は、アメリカ合衆国および / またはその他の国における Intel Corporation またはその子会社の商標です。
* その他の社名、製品名などは、一般に各社の表示、商標または登録商標です。
インテル株式会社
〒 100-0005 東京都千代田区丸の内 3-1-1
http://www.intel.co.jp/
©2016 Intel Corporation. 無断での引用、転載を禁じます。
2016 年 9 月
333570-001JA
JPN/1609/PDF/SE/MKTG/TT
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