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自動車の塗装ブースメーカー

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自動車の塗装ブースメーカー
2CP
数字
性能が発揮されない。新人あるいは、
数字
新しいパテを使う最初には計量してお
よその量を覚えるほうがよい。
1K[ワンケイ]
1 液型塗料。K は、ドイツ語のコンポ
ジション komposition の頭文字。配合
0.02g
(物)や、構成
(物)を意味する。外国の
上塗り塗料の調色用原色 1 滴の重さ。
ベースコートシステムの上塗りは、1 液
0.02 ~ 0.03g といわれている。従って、
タイプであり、
「1K ベースコート」や単
0.02g を最小秤量単位とするデジタル
なる
「1K」と略して表現されることがあ
計量器もある。
る。英語表記では composition なので
1/10 原色
C が頭文字になるが、ベースコートシス
調色用原色で、色の利きを従来の原色
の 10 分の 1 に抑えたもの。塗料メー
カーによって、シリーズ名称や設定の
仕方は微 妙に異なるが、微調色用原
テムは欧州で普及したため、ドイツ語
表現が一般化している。
1 次損傷
直接、衝撃を受けるか、またはその力
色として缶またはボトル入りになってい
が 伝 達されることによって発 生した
る。上塗り銘柄を選ばず共通使用でき
損傷。
るものもある。1980 年代半ばにデジ
タル計量器が登場して調色精度が高
ひょうりょう
2 次損傷
2:1
外資系塗料メーカーの上塗りクリヤー
まったものの、
最小秤 量は 0.1g であり、
に多い硬化剤との配合比率。ただし、
微量のたとえば 0.01g を量ることはで
外資系メーカーは容量比である。
うす
きなかったが、10 倍に希 めた原色で
あれば 0.1g が、0.01g に相当すること
2C1B メタリック
新車ラインでの塗装方法。1970 年代
になる。比較的使用頻度の高い原色の
初めから半ばにかけての、エナメル
(メ
一部だけに設定されている。1990 年
タリックベース)、クリヤーの順に塗装
代に入ったあたりに登場した。
し、焼付乾燥は 1 回ですませるニゴシ
工程を含まないメタリック塗装。C は
微調色用原色
100:2 ~ 3
coat( コート。塗り、層)で、B は bake
(ベーク。焼く)。塗装系を、これらの頭
硬化剤
パテベース(主剤)
文字と、塗装の層の数を組み合わせた
形で表現することは、現在でもおこな
われている。
2CP
2 コートパール。新車塗色の種類の一
一般的な板金パテやポリパテの標準
つ。英数字だけで略したもので、C は
的な硬化剤
(ハードナー)との配合比
(重
coat(コート)、P は pearl( パール)の
量)。容量
(体 積)比較になるが、卵と
頭文字。日産車で塗色名のあとに付さ
パチンコ玉でたとえられることがある。
れている種類を表す略号。2 コートパー
配合比を正しく守らなければ、本来の
ルは、パールマイカ が 含まれて いる
BSR-IK
7
シロッコファン
シロッコファン
シングルコート
扇風機のような軸流ファンより送風力
ターンを順に重ねながら、必要範囲に
が大きい。塗装ブースなどに使われて
1 回だけ塗装すること。同じ箇所を逆
いる。
に戻ればダブルコートになる。
送 風 機。多翼回転ドラム式のファン。
白ボケ
白くボケて見える状態。樹脂パーツな
どの経年劣化や塗膜のトラブルなどで
発生する。
芯乾き
し
完全硬化
塗料類で、内部まで乾燥した状態。
新環状力骨構造ボデー
スプレーガンで一定の幅でスプレーパ
ダ
ブルコート
ジンクロメタル
表面処理鋼板の種類。防錆 鋼板。米
国で開発された亜鉛粉末入りの塗膜
を持つ塗装処理鋼板。
人材高度化支援事業
人材育成を目的にした支 援制度。事
業主団体、事業主に対して、その活動
富士重工の衝突安 全ボデーの名称。
に助成金がおりる。厚生労働省管轄で
高強度のピラーやサイドインパクトビー
雇用促進センターが窓口。車協単組で
ムをかご状に結合し、キャビン部の剛
この指定を受け活動していることがあ
性を高めたボデー構造。1998 年 6 月
る。
の 3 代目レガシィ(BE・BH)で「環状
力骨構造ボデー」を採 用、2003 年5
新車塗装
新車塗装の工程は、骨格部のディッピ
月の4代目レガシィ(BL・BP 系)では
ングによる表面処理
(防錆、密着力)
、
部品数を削減して軽量化するなどした
同じ方法でさらに下塗り塗装
(電着塗
「新環状力骨構造ボデー」に名称を変
装、ED 塗 装ともいわれる。防錆、耐
更した。
シングルアクションサンダー
水)
、中塗り
(肉持ち、平滑性)
、上塗り
(外観、光沢、機能性)の順に塗装され
単一方 向 の み に 回 転 運 動 するサン
る。下塗りと中塗りの間にはボデーシー
ダー。研削力が高く、塗膜をはく離す
リングやアンダーコート、上塗りのあと
る際などに利用する。従来から
「ディ
には内部防錆剤の塗布工程がある。塗
スクサンダー」と呼ばれているものであ
色等で異なるが、一般的な膜厚は 100
るが、塗膜はく離に特化させたものと
~ 110μm となっている。近年は VOC
して住友スリーエムが「シングルサン
と CO2 の削減のために、中塗り工程を
ダー」を発売し、ダブルアクションとの
抜くなど、従来の塗膜構成や焼付のタ
区別で「シングルアクション」が生まれ
イミングも変わってきている。新車塗料
た。
は、150℃前後の高温度で化学反応に
より焼付乾燥するタイプが使用されて
いる。このため樹脂部品
(特に同色バ
ンパー)は別の塗装工程になっている。
一部の樹脂製ボデー部品は耐熱性が
あり、同時に塗装されるものもある。
上塗り塗料の組成は、最初は NC ラッ
カーであったものの、いまでは補修用
186
BSR-IK
風袋引き
風袋引き[ふうたいびき]
くしてペーパー傷を消していき、最後に
はかりなどで調色カップなどの容器の
P240 くらいで周囲を足付けする。フェ
重量を最初に引いてゼロ状態にするこ
ザーエッジの幅は、塗膜の厚さや技術
と。
デジタル計量器の基本機能。
者の好みにも左右されるが 3 ~ 5cm、
フェイシア
【Fascia】
足付けはさらに 2 ~ 3cmというところ。
英語の意味は
「羽根のように外側が薄
英語では
「帯」や「長い平たい壁」の意
くなったもの」で、特に自補修だけの用
味。
「バンパー・フェイシア」は、表側の
語でもない。
樹脂製の横長の部品。
フェイス・プロテクター
安全衛生保護具。頭にかぶり、顔全体
を覆う透明な板。板金作業などで、研
磨時の金属粉、溶接時のスパッタから
顔を保護する。溶接面の役割をするも
のもある。
フェライト組織
【Ferrite】
鋼の結晶構造。炭素をほとんど含まず
軟らかく延性に優れている。組織は多
角形状の集合体で腐食されにくい。高
張力鋼板は、硬いマルテンサイト組織
と加工性をよくするためにフェライト組
ふ
フェースマン
【Face Man】
マスキング、サンディング、プラサフ塗
オーステナ
イト組織
フェルトバフ
フェルト
(Felt)は羊毛など動物の毛を
装などの担当者。外国の一部で使われ
圧縮して作った厚い布で、これを素材
る。
にバフに加工したもの。黒色のツヤ出
フェザーエッジ
【Featheredge】
段落とし
板金作業で鋼板素地が露出している
箇所や傷ついている旧塗膜を研磨し
て、塗膜の段差を滑らかなスロープに
した状態。この作業を
「フェザーエッジ
ング」
(Featheredging)や
「段落とし」と
いう。段差があれば、密着性も悪くな
り、のちの塗装トラブルのもとになる。
ダブルアクションサンダーで P80 ない
しは P120 ペーパーで、外から内側へ
向かって研磨する。さらに番手を細か
302
織を共存させている。
BSR-IK
しやバフ目消しに適する。
フォードカップ№ 4
【Ford Cup】
F.C.#4(略語)
粘度計の代表的なもの。カーメーカー
車 体 修 理 業 界 の 変 遷
・項目は「ボデーショップレポート」または「アフターマーケットニュース」掲載の記事等により、編集者の判
断で選択した。
・年月は記事発表時点との関係から、明確に特定できていないものもある。上記媒体発刊前は、寄稿や広
告等を参考にした。
年
業界の動向、自動車メーカー関連
1 9 2 2
•米国でデュポンの NC ラッカーが
量産車に採用(T 型フォード)
(大正 11)
塗装分野
•関 西 ペ イ ン ト、自 動 車 外 装 用
ラッカー「セルバ№ 500」発売
1 9 2 7
( 昭 和 2)
1 9 2 9
( 昭 和 4)
•ロ ッ ク ペ イ ン ト、
「053 ラ イ ン
ネオロック」
(車両用ラッカー)
発売
1 9 5 3
(昭和 28)
1 9 5 4
(昭和 29)
1 9 5 6
(昭和 31)
1 9 5 8
(昭和 33)
1 9 6 3 • 新車のモノコック化進む
(昭和 38) • 四輪車が年産 100 万台突破
1 9 6 4
(昭和 39)
1 9 6 5
(昭和 40)
384
BSR-IK
•ロックペイント、
「038 ライン」
(変性アクリル)発売
•ボデーフィラーが登場
•全国自動車車体整備協議会及び日本
自動車車体整備近代化振興会、設立
•ロ ッ ク ペ イ ン ト、
「039 ラ イ ン
コーロック」
(ストレートアクリ
ル)発売
• ボデーショップの新規独立が増加
•ユニオンペイント、米ユニキャ
ンのパテ発売
•ロ ッ ク ペ イ ン ト、
「051 ラ イ ン
ロックポリパテ」発売
•関 西 ペ イ ン ト、
「アクリック
1000」
(変性)、
「同 2000」
(スト
レート)発売
•変性アクリルラッカー普及
年
業界の動向、自動車メーカー関連
塗装分野
1 9 6 6
•8月:日産とプリンスが合併、デー
ラーの内製化の端緒
•10 月:トヨタ、
「カローラ」発売
•イサム塗料、
「ハイアート」
(ア
クリルウレタン)発売
•1月:優良認定規則改正(特認制
度)、車体整備が一分野として認定
•4月:自工会設立(川又亮二会長)
•5月:日整振・全小整振連が一本
化、日本自動車整備振興会連合会
(中島亮会長)誕生
•ロックペイント、
「ロックカラー
ミックスシステム」発表、
「ミキ
シングスケール」発売
(昭和 41)
1 9 6 7
(昭和 42)
1 9 6 8 •ボデーシッョプ数が急増
(昭和 43) •10 月:交通違反の点数制スタート
1 9 6 9
(昭和 44)
•2月:日本自動車車体整備協会、設
立(日本自動車車体整備協会と全国
自動車車体整備工業連合会が団結)
•5月:車体整備工場の認定基準通達
1 9 7 0 •2月:排ガス規制強化
(昭和 45) •8月:飲酒運転の全面禁止
•米国業界視察相次ぐ、近代化の幕開け
•特認工場制度創設
1 9 7 1
(昭和 46)
1 9 7 2
(昭和 47)
•ロックペイント、
「セブンティ」
(エナメル)発売
•イサム塗料、簡易型ブース発売
•オービタルサンダーのオービッ
トダイヤが大きくなる
•ロックペイント、
「927 ライン」
(ストレートラッカー)発売
•吸塵式サンダー(国産袋式)、
発売
•三 共 理 化 学、マ ジ ッ ク 式 ペ ー
パー、発売
•日本コーテッドアブレーシブ、
「NCA バッファローテープ」
(耐
熱クレープ)発売
•ホンダ、1300 クーペに乗用車への
パールカラー初設定
•リンシッドメーソン、米国方式
の調色システムおよび販売方式
で、
「アルファクリル」
(ストレー
ト)発売
「ボデーショップレポート」
創刊
1 9 7 3 •3月:
(昭和 48) •7月:自研センター設立
BSR-IK
•日本ペイント、
「ニッペアクリ
ル」
(変性)発売
•9月:日車協、第1回アメリカ業界
視察
•12 月:自動車重量税法の施行
•ボデーショップ数増加
•12 月:車体整備士制度発足
386
•住友スリーエム、下地作業合理
化推進
•ストレートアクリルラッカーが
普及
•サンダー用集塵機、本格的に販売
•世取山ボデー、使い捨て PP 調
色カップ、発売
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