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インド:医薬品、民間航空、防衛分野の 外資規制を
平成 28 年(2016 年)6 月 24 日 BTMU Global Business Insight 臨時増刊号 AREA Report 438 インド:医薬品、民間航空、防衛分野の 外資規制を緩和 2016 年 6 月 20 日、インド政府は外資規制の緩和を発表しました。モディ政権下で 2015 年 11 月に行われた外資規制緩和に続く第 2 弾となります。 今回は、医薬品、民間航空、防衛分野などが対象となっています。インド政府は外国投資増加 による雇用促進を期待しています。以下に外資規制緩和の概要をまとめました。 【今回発表された主な外資出資規制緩和業種等】 業種等 今回発表された外資出資比率上限、 認可ルート等 医薬品 (右記に加え) 国内企業への出資を自動認可ルートで 74%まで承認。 これまでの外資出資比率上限、 認可ルート等 新規に会社を設立する際は、100%までの出資を 自動認可ルートで承認。 国内企業への100%までの出資を政府認可ルート で承認。 防衛 49%までの出資を自動認可ルートで承認 (不変)。 49%を超える出資は政府認可ルートで個 49%までの出資を自動認可ルートで承認。49%を 別に承認。近代的な技術導入がなされる 超える出資は政府認可ルートで個別に承認。 ものなどが対象。小型兵器も今回の外資 出資の対象となった。 空港 既存の空港の近代化を推進するため に既存空港への100%までの出資を 自動認可ルートで承認。 新規に空港を設立する際は、100% までの出資を自動認可ルートで承認 (不変)。 既存の空港に、自動認可ルートで74%までの出資 を承認。74%を超える出資は政府認可ルートで承 認。 新規に空港を設立する際は、100%までの出資を 自動認可ルートで承認。 航空輸送サービス 定期航空輸送サービス、国内定期旅 客サービス、域内航空輸送サービス について100%までの出資を承認。 49%までは自動認可ルート、49%超 は政府認可ルートで承認。 定期航空輸送サービス、国内定期旅客サービス、 域内航空輸送サービスは、49%までの出資を自動 認可ルートで承認。NRI(非居住インド人)は自動 認可ルートで100%出資可。外国航空会社は、定 期・不定期の航空輸送サービスに自動認可ルート で49%までの出資を承認。 食品 インド国内で生産・加工された食品 の流通※(eコマースを含む)につ いて、100%までの出資を政府認可 ルートで承認。 ※流通=原文はTrading 1 今回発表された外資出資比率上限、 認可ルート等 業種等 通信ネットワーク拠点 DTH(Direct to Home) 有線テレビ放送網 モバイルTV HITS ※ 警備保障 これまでの外資出資比率上限、 認可ルート等 100%までの出資を自動認可ルート で承認。 49%までの出資を自動認可ルートで 49%までの出資を政府認可ルートで承認。 承認。74%までの出資を政府認可 ルートで承認。 畜産 養魚、水産養殖、養蜂は100%まで の出資を自動認可ルートで承認 (「管理条件下」を削除)。 養魚、水産養殖、養蜂は100%までの出資を管理 条件下で自動認可ルートで承認。 単一ブランド小売 最先端技術を持つものであれば、8 年間で現地調達率3割を達成するこ と(5年延長)。 3年間で現地調達率3割を達成すること。 (出所)インド政府発表資料より三菱東京UFJ銀行国際業務部作成 ※HITS=Headend-in-the Sky Broadcasting Service 【参照サイト】 インド首相府 WWW.PMINDIA.GOV.IN/EN/ MAJOR IMPETUS TO JOB CREATION AND INFRASTRUCTURE: RADICAL CHANGES IN FDI POLICY REGIME; MOST SECTORS ON AUTOMATIC ROUTE FOR FDI 【関連レポート】 「インド:マーケットプレイス型の企業・消費者間電子商取引を外資に開放」2016 年 4 月 7 日 「インド:食品小売分野規制緩和に伴うビジネス・チャンス」 2016 年 3 月 18 日 レポート作成: 国際業務部 情報室 北村 広明 [email protected] ・ ・ ・ ・ ・ 本資料は情報提供を唯一の目的としたものであり、金融商品の売買や投資などの勧誘を目的としたものではありません。本資料 の中に銀行取引や同取引に関連する記載がある場合、弊行がそれらの取引を応諾したこと、またそれらの取引の実行を推奨する ことを意味するものではなく、それらの取引の妥当性や、適法性等について保証するものでもありません。 本資料の記述は弊行内で作成したものを含め弊行の統一された考えを表明したものではありません。 本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成されていますが、その正確性、信頼性、完全性を保証するものではありませ ん。最終判断はご自身で行っていただきますようお願いいたします。本資料に基づく投資決定、経営上の判断、その他全ての行 為によって如何なる損害を受けた場合にも、弊行ならびに原資料提供者は一切の責任を負いません。実際の適用につきましては、 別途、公認会計士、税理士、弁護士にご確認いただきますようお願いいたします。 本資料の知的財産権は全て原資料提供者または株式会社三菱東京 UFJ 銀行に帰属します。本資料の本文の一部または全部につい て、第三者への開示および、複製、販売、その他如何なる方法においても、第三者への提供を禁じます。 本資料の内容は予告なく変更される場合があります。 2