...

平成 21 年 11 月 10 日お知らせ済み

by user

on
Category: Documents
13

views

Report

Comments

Transcript

平成 21 年 11 月 10 日お知らせ済み
浜岡5号機
今回、追加件名はありません。
平成21年11月9日
取りまとめ
浜岡原子力発電所5号機で確認した事象への対応状況について
平成21年8月11日の駿河湾の地震に関連するもしくは関連する可能性があると判断した事象お
よび特別な保全計画に基づく点検等により確認した事象は42件であり、27件の対応を完了しました。
具体的な対応状況は以下のとおりです。
1.安全機能(止める・冷やす・閉じ込める)に影響を与えた事象(0件)
安全機能に影響を与える事象はありませんでした。
2.安定運転(発電)に必要な機能に影響を与えた事象(1件)
No
件名※1、※2
内容・対応方針
対応状況
不適合
クラス※3
耐震
クラス※4
B2
B
確認日:平成 21 年 8 月 11 日
地震発生後、「主タービンスラスト軸受摩耗トリッ
プ」警報点灯。
主タービン停止過程でのタービン軸振動値、軸受メタ
ル温度、軸受排油温度、潤滑油圧力等を確認し、著し
い温度上昇等が認められていないことを確認した。
2-1
確認日:平成 21 年 9 月 14 日まで
主 タ ー ビ ン ス スラスト保護装置の分解前(工場返送点検前)の点検
ラ ス ト 軸 受 摩 結果は以下のとおり。
対応中
耗 ト リ ッ プ 警 ・スラスト保護装置軸受カバー連結部のずれ
・中間軸受箱(スラスト軸受箱下半部)の取付ボルト
報点灯
全て(10 本)に緩みを確認。また、中間軸受箱の
僅かな浮き上がり(最大 1.8mm)
、固定キーのずれ
・タービン軸にスラスト保護装置ノズルとの接触痕
・スラスト移動量は発電機側に -0.51mm(起動前
+0.77mm であり、1.28mm 発電機側に移動したと
推定)
なお、中間軸受箱の点検状況については、以後『ター
ビン開放点検の結果【特】
』に記載する。
(10 月 22 日)
※1
※2
※3
※4
放射性物質に係わる事象は、件名前に○を記載しています。
特別な保全計画に基づく点検等により確認した不適合事象等は、件名末に【特】と記載しています。
不適合クラスは、下表のとおりです。
耐震クラスは、耐震設計上の重要度分類のことであり、
「耐震設計審査指針」
(昭和 56 年 7 月 20 日原子力安全委
員会決定)
で定められた分類です。欄内には設備の機能に影響を与えた事象について耐震クラスを記載しています。
※5 網掛け件名は、当社の不適合処置が完了した件名、または、対応不要な件名です。
【不適合クラス】
クラスA :原子炉施設の故障による原子炉停止等の法律に基づく事故・故障や
原子炉施設保安規定で定める運転上の制限の逸脱事象等
クラスB1:クラスA以外の不適合であって、是正処置(再発防止対策)の検討が必要なもの
クラスB2:クラスAおよびクラスB1以外の不適合であって、是正処置(再発防止対策)の検討が不要なもの
クラス外 :運転管理、点検・補修等で発見されたもので、即時対応により処理可能なため識別管理不要な不備
-
:浜岡原子力発電所における保安活動に係る品質マネジメントシステム以外の不備
*今後の調査により、不適合区分が変わることもあります。
(1/9)
浜岡5号機
3.前項1、2以外の事象のうち地震による軽微な事象(32件)
No
3-1
3-2
3-3
3-4
3-5
3-6
3-7
3-8
3-9
件名※1、※2
内容・対応方針
『補助変圧器過電流トリップ』
(平成 21 年 9 月 15 日お知らせ済み)
確認日:平成 21 年 8 月 11 日
タービン建屋
タービンスラスト保護装置まわりの作業床用デッキ
3階タービン
プレートの取り付け用ネジ(直径7mm)24本の
スラスト装置
折損が認められた。折損したネジ頭部は全て回収し
まわりのデッ
た。今後、ネジ取替を行う。
キプレート取
なお、「主タービンスラスト軸受摩耗トリップ警報
り付け用ネジ
点灯」事象とあわせ、タービンの移動量評価を行う
折損
ため不適合として処理する。
『制御棒駆動機構モータ制御ユニットの故障警報点灯について』
(平成 21 年 9 月 1 日お知らせ済み)
確認日:平成 21 年 8 月 11 日
発電機回転数検出装置歯車と検出器の接触と推定さ
れる摺動痕が確認された。
発電機回転数
検 出 装 置 の 摺 確認日:平成 21 年 10 月 21 日
点検の結果、検出器全 4 個のうち 1 個に接触痕を確
動痕
認した。
(残り3個には、接触痕なし。
)
なお、接触痕のあった検出器は、試験用に一時的に
設置していたものであり、今後撤去する。
○『原子炉建屋管理区域区分の変更』
(平成 21 年 10 月 20 日お知らせ済み)
『計測制御系定電圧定周波数電源装置のインバーター過電流による
電源切替(通常→予備)』
(平成 21 年 9 月 9 日お知らせ済み)
『原子炉格納容器の機器搬入口遮へい扉の固定金具破損』
(平成 21 年 10 月 14 日お知らせ済み)
『No.3 脱塩水タンク基礎部の防食テープの剥れ』
(平成 21 年 10 月 27 日お知らせ済み)
確認日:平成 21 年 9 月 1 日
タービン開放点検のため振動位相角計を取り外した
ところ、振動位相角計の先端が欠損していることを
確認。なお、ロータ側は異常なし。
地震の影響により、ロータが振動位相角計の先端に
接触したためと推定。
位相角計の欠損部(5g 程度)の回収作業を開始した。
タービン振動
主油タンクへ流入したと推定されるため、フィルタ
位相角計の損
や主油タンク等の確認を行い、欠損部の回収を行う。
傷【特】
(9 月 24 日)
確認の結果、約 2g の金属片を回収した。
今後、オイルフラッシングを行い、未回収の残留破
片(約 3g)の回収に努める。
なお、オイルフラッシングにより、3μm より大き
い残留破片はフィルタで回収できるため、残留破片
による系統内の機器への影響はない。
(10 月 28 日)
不適合
クラス※3
耐震
クラス※4
対応完了
B1
C
対応中
B2
C
対応完了
B2
対応中
B2
対応完了
B2
対応完了
B2
対応完了
B2
なし
対応完了
B2
C
対応中
B2
C
対応状況
※1
※2
※3
※4
C
放射性物質に係わる事象は、件名前に○を記載しています。
特別な保全計画に基づく点検等により確認した不適合事象等は、件名末に【特】と記載しています。
不適合クラスは、下表のとおりです。
耐震クラスは、耐震設計上の重要度分類のことであり、
「耐震設計審査指針」
(昭和 56 年 7 月 20 日原子力安全委
員会決定)
で定められた分類です。欄内には設備の機能に影響を与えた事象について耐震クラスを記載しています。
※5 網掛け件名は、当社の不適合処置が完了した件名、または、対応不要な件名です。
【不適合クラス】
クラスA :原子炉施設の故障による原子炉停止等の法律に基づく事故・故障や
原子炉施設保安規定で定める運転上の制限の逸脱事象等
クラスB1:クラスA以外の不適合であって、是正処置(再発防止対策)の検討が必要なもの
クラスB2:クラスAおよびクラスB1以外の不適合であって、是正処置(再発防止対策)の検討が不要なもの
クラス外 :運転管理、点検・補修等で発見されたもので、即時対応により処理可能なため識別管理不要な不備
-
:浜岡原子力発電所における保安活動に係る品質マネジメントシステム以外の不備
*今後の調査により、不適合区分が変わることもあります。
(2/9)
浜岡5号機
No
件名※1、※2
内容・対応方針
対応状況
不適合
クラス※3
耐震
クラス※4
3-10
○『原子炉建屋5階(放射線管理区域内)燃料交換エリア換気放射線
モニタ指示の一時的な上昇』
対応完了
(平成 21 年 8 月 25 日お知らせ済み)
外
3-11
○『燃料プール水の放射能の上昇』
(平成 21 年 8 月 25 日お知らせ済み)
対応完了
外
3-12
○『原子炉建屋3階(放射線管理区域内)燃料プール冷却浄化系ポン
プ室の放射線モニタ指示の上昇』
対応完了
(平成 21 年 8 月 25 日お知らせ済み)
外
3-13
『原子炉建屋2階(放射線管理区域内)東側壁面の仕上げモルタルの
剥がれと浮き(30cm×5cm 程度)
』
対応完了
(平成 21 年 8 月 25 日お知らせ済み)
外
なし
『タービン建屋2階(放射線管理区域内)高圧第2ヒータまわり床面
に、配管貫通部に詰められていた仕上げモルタルの一部の剥がれ
3-14
対応完了
(5cm×5cm 程度)
』
(平成 21 年 8 月 25 日お知らせ済み)
外
C
外
C
確認日:平成 21 年 8 月 12 日
補助建屋中2階(放射線管理区域内)の化学分析室
内に設置している放射能測定装置(波高分析装置)
対応中
の固定用アンカーボルトに浮き上がりを確認。
なお、測定装置の機能に支障は無い。
今後、補修方法を検討のうえ補修実施。
外
C
確認日:平成 21 年 8 月 13 日
発電機ブラシホルダの一部に、コレクタリングとの
接触と思われる軽微な接触痕およびコレクタリング
表面に茶色の変色を確認。
(発電機運転時のブラシホルダとコレクタリングの
推定ギャップは最小約 0.6mm)
発 電 機 ブ ラ シ また、回転子にコレクタハウジングとの接触と思わ
3-17 ホ ル ダ 等 の 接 れる軽微な接触痕を確認。なお、コレクタハウジン 対応中
触痕について
グ側の損傷はなし。
(発電機運転時の回転子とコレクタハウジングの推
定ギャップは最小約 0.3mm)
ブラシホルダの接触痕は軽微であり、機能上影響が
ないことから手入れ不要。
コレクタリング表面の変色および回転子の接触痕は
手入れを実施予定。
外
C
3-15
『非常用ガス処理系(B)放射線モニタ下限点灯』
(平成 21 年 8 月 25 日お知らせ済み)
化学分析室内
の放射能測定
3-16 装 置 の 固 定 ボ
ルトの浮き上
がり
対応完了
※1
※2
※3
※4
放射性物質に係わる事象は、件名前に○を記載しています。
特別な保全計画に基づく点検等により確認した不適合事象等は、件名末に【特】と記載しています。
不適合クラスは、下表のとおりです。
耐震クラスは、耐震設計上の重要度分類のことであり、
「耐震設計審査指針」
(昭和 56 年 7 月 20 日原子力安全委
員会決定)
で定められた分類です。欄内には設備の機能に影響を与えた事象について耐震クラスを記載しています。
※5 網掛け件名は、当社の不適合処置が完了した件名、または、対応不要な件名です。
【不適合クラス】
クラスA :原子炉施設の故障による原子炉停止等の法律に基づく事故・故障や
原子炉施設保安規定で定める運転上の制限の逸脱事象等
クラスB1:クラスA以外の不適合であって、是正処置(再発防止対策)の検討が必要なもの
クラスB2:クラスAおよびクラスB1以外の不適合であって、是正処置(再発防止対策)の検討が不要なもの
クラス外 :運転管理、点検・補修等で発見されたもので、即時対応により処理可能なため識別管理不要な不備
-
:浜岡原子力発電所における保安活動に係る品質マネジメントシステム以外の不備
*今後の調査により、不適合区分が変わることもあります。
(3/9)
浜岡5号機
No
件名※1、※2
内容・対応方針
対応状況
不適合
クラス※3
耐震
クラス※4
3-18
『タービン建屋内の蛍光灯不点について』
(平成 21 年 8 月 25 日お知らせ済み)
対応完了
外
なし
3-19
『非常用ディーゼル発電機(B)排気消音器の吸音材カバー固定金具
等の外れ』
対応完了
(平成 21 年 10 月 27 日お知らせ済み)
外
C
外
なし
外
C
外
C
確認日:平成 21 年 8 月 14 日
タービン建屋1階、2階(いずれも放射線管理区域
内)で5個のビスが床面に落ちているのを発見。
タ ー ビ ン 建 屋 その後調査した結果、照明器具用電線管つなぎ部固
3-20 内でのビス(5 定用や配管保温材の外装板用のものであることが判 対応中
個)の発見
明。
電線管や保温材の固定に問題はなく、脱落等の心配
はない。
今後、新品のビスを取り付けるなどの処置を行う。
3-21
『変圧器消火配管建屋貫通部のシール材の一部損傷』
(平成 21 年 10 月 14 日お知らせ済み)
対応完了
確認日:平成 21 年 8 月 17 日
原子炉格納容器内(放射線管理区域内)の設備点検
の結果、設備の損傷がないことを確認。
なお、以下の地震の痕跡を確認した。
①主蒸気逃し安全弁排気管のバネ式支持構造物の
動作(摺動痕)
。
②作業用ターンテーブルの車輪位置ずれ。
③空調ダクト接続部の位置ずれ。
②については、『原子炉格納容器内作業用ターンテ
原子炉格納容
①対応不要
ーブルの点検結果【特】
』に点検の状況を記載。
3-22 器 内 の 点 検 結
③対応完了
(9 月 28 日)
果
(11 月 6 日)
③について、点検の結果、当該ダクトおよびダクト
サポートに変形、損傷、摺動痕はなく、当該ダクト
排気口の風量測定の結果、設計風量を十分に満足し
ている事を確認した。
以上から、機能・性能上問題がなく、位置ずれの補
修は不要と判断した。
なお、当該ダクトに変形等がないことから、位置ず
れは地震の影響によるものではないと評価した。
(11 月 6 日)
3-23
『タービン建屋の東側屋外エリアの地盤沈下』
(平成 21 年 8 月 25 日お知らせ済み)
対応完了
-
なし
3-24
『補助建屋東側雨樋の亀裂』
(平成 21 年 9 月 9 日お知らせ済み)
対応完了
-
なし
※1
※2
※3
※4
放射性物質に係わる事象は、件名前に○を記載しています。
特別な保全計画に基づく点検等により確認した不適合事象等は、件名末に【特】と記載しています。
不適合クラスは、下表のとおりです。
耐震クラスは、耐震設計上の重要度分類のことであり、
「耐震設計審査指針」
(昭和 56 年 7 月 20 日原子力安全委
員会決定)
で定められた分類です。欄内には設備の機能に影響を与えた事象について耐震クラスを記載しています。
※5 網掛け件名は、当社の不適合処置が完了した件名、または、対応不要な件名です。
【不適合クラス】
クラスA :原子炉施設の故障による原子炉停止等の法律に基づく事故・故障や
原子炉施設保安規定で定める運転上の制限の逸脱事象等
クラスB1:クラスA以外の不適合であって、是正処置(再発防止対策)の検討が必要なもの
クラスB2:クラスAおよびクラスB1以外の不適合であって、是正処置(再発防止対策)の検討が不要なもの
クラス外 :運転管理、点検・補修等で発見されたもので、即時対応により処理可能なため識別管理不要な不備
-
:浜岡原子力発電所における保安活動に係る品質マネジメントシステム以外の不備
*今後の調査により、不適合区分が変わることもあります。
(4/9)
浜岡5号機
No
件名※1、※2
内容・対応方針
対応状況
確認日:平成 21 年 9 月 4 日
発電機固定子底部の中央に挿入されている固定キー
の両サイドの隙間が拡大していることを確認した。
平成 20 年度に実施した第 3 回定期検査時の最大隙
間 0.06mm に対し、現在の最大隙間は 0.85mm。
地震により固定子に力が加わったことで、隙間が大
きくなったものと推定。
また、ベースボルトの一部の塗装が剥がれているこ
発 電 機 固 定 子 とも確認した。
3-25 固 定 キ ー の 隙 固定キー点検のため、発電機本体の位置調整を実施 対応中
間の拡大【特】 する。このため、タービン軸と発電機軸のカップリ
ング切り離しを行う。
(9 月 15 日)
不適合
クラス※3
耐震
クラス※4
外
C
固定キーの引抜きを行い、状況について確認した結
果、固定キーに軽微な傷を確認した。
(変形なし)
また、発電機本体脚部およびベースには、固定キー
との接触による 0.5mm 程度のへこみが生じ、接触
箇所に段差を確認した。
今後、これらの軽微な傷、段差の手入れを行う。
(10 月 29 日)
※1
※2
※3
※4
放射性物質に係わる事象は、件名前に○を記載しています。
特別な保全計画に基づく点検等により確認した不適合事象等は、件名末に【特】と記載しています。
不適合クラスは、下表のとおりです。
耐震クラスは、耐震設計上の重要度分類のことであり、
「耐震設計審査指針」
(昭和 56 年 7 月 20 日原子力安全委
員会決定)
で定められた分類です。欄内には設備の機能に影響を与えた事象について耐震クラスを記載しています。
※5 網掛け件名は、当社の不適合処置が完了した件名、または、対応不要な件名です。
【不適合クラス】
クラスA :原子炉施設の故障による原子炉停止等の法律に基づく事故・故障や
原子炉施設保安規定で定める運転上の制限の逸脱事象等
クラスB1:クラスA以外の不適合であって、是正処置(再発防止対策)の検討が必要なもの
クラスB2:クラスAおよびクラスB1以外の不適合であって、是正処置(再発防止対策)の検討が不要なもの
クラス外 :運転管理、点検・補修等で発見されたもので、即時対応により処理可能なため識別管理不要な不備
-
:浜岡原子力発電所における保安活動に係る品質マネジメントシステム以外の不備
*今後の調査により、不適合区分が変わることもあります。
(5/9)
浜岡5号機
No
件名※1、※2
内容・対応方針
対応状況
高圧タービンおよび低圧タービンの開放点検におい
て、以下の事象を確認。
確認日:平成 21 年 9 月 7 日
・No.1,No.2,No.3 油切りとロータとの接触痕
(No.2 油切りについては、櫛歯先端の摩耗あり)
なお、No.4 油切り部は異常なし
・高圧タービン-低圧タービン(A)間カップリン
グ締付ナットキャップとカップリングガードとの
接触痕(キャップに摩耗あり)
なお、低圧タービン(A)-低圧タービン(B)
間カップリング部は異常なし
・低圧タービン(A)動翼とダイヤフラムの接触痕
(一部摩耗あり。摩耗深さは最大で 2mm 程度)
確認日:平成 21 年 9 月 10 日
・高圧タービン動翼とダイヤフラムとの接触痕
(一部摩耗あり。摩耗深さは最大で 1mm 程度)
・高圧タービンロータとダイヤフラムパッキン櫛歯
との接触痕
・スラスト軸受シールリングの変形
なお、高圧タービンロータにシールリングとの接
触痕あり
・スラスト間隙の増加
タービン開放
(第 3 回定検組立時:0.32mm→今回:0.57mm)
3-26 点 検 の 結 果
対応中
(設計値:0.30mm~0.36mm)
【特】
確認日:平成 21 年 9 月 17 日
・スラスト軸受の摩耗および擦り傷(肌荒れ)
(タービン軸にも軽微な肌あれがあり、手入れに
て処置する。)
確認日:平成 21 年 9 月 24 日
・低圧タービン(B)
,
(C)動翼とダイヤフラムの
接触痕
(一部摩耗あり。摩耗深さは最大で 2mm 程度)
・低圧タービン(B)動翼とダイヤフラムの打痕
(発電機側の第 13 段、第 14 段に打痕あり。
打痕の大きさは最大で 5mm 程度)
・低圧タービン(C)-発電機間カップリング部の
油切りとロータとの接触痕
(油切りの櫛歯先端に摩耗あり。
)
確認日:平成 21 年 10 月 13 日
・高圧タービン-低圧タービン(A)間連結胴下半
差込部の変形および突起部のつぶれ
(連結胴の取替を実施する。
)
確認日:平成 21 年 10 月 16 日
・低圧タービン(A)
,
(B)
,
(C)内部車室のスラ
ストキーの変形
(次ページへ続く)
不適合
クラス※3
耐震
クラス※4
B2
B
※1
※2
※3
※4
放射性物質に係わる事象は、件名前に○を記載しています。
特別な保全計画に基づく点検等により確認した不適合事象等は、件名末に【特】と記載しています。
不適合クラスは、下表のとおりです。
耐震クラスは、耐震設計上の重要度分類のことであり、
「耐震設計審査指針」
(昭和 56 年 7 月 20 日原子力安全委
員会決定)
で定められた分類です。欄内には設備の機能に影響を与えた事象について耐震クラスを記載しています。
※5 網掛け件名は、当社の不適合処置が完了した件名、または、対応不要な件名です。
【不適合クラス】
クラスA :原子炉施設の故障による原子炉停止等の法律に基づく事故・故障や
原子炉施設保安規定で定める運転上の制限の逸脱事象等
クラスB1:クラスA以外の不適合であって、是正処置(再発防止対策)の検討が必要なもの
クラスB2:クラスAおよびクラスB1以外の不適合であって、是正処置(再発防止対策)の検討が不要なもの
クラス外 :運転管理、点検・補修等で発見されたもので、即時対応により処理可能なため識別管理不要な不備
-
:浜岡原子力発電所における保安活動に係る品質マネジメントシステム以外の不備
*今後の調査により、不適合区分が変わることもあります。
(6/9)
浜岡5号機
No
件名※1、※2
内容・対応方針
対応状況
(前ページより続く)
確認日:平成 21 年 10 月 22 日
・中間軸受箱を吊上げ、中間軸受箱とソールプレー
トを確認した結果、軸方向固定キーのキー溝の一
タービン開放
部に変形、中間軸受箱取付ボルトの変形を確認。
3-26 点 検 の 結 果 確認日:平成 21 年 11 月 5 日
対応中
【特】
・中間軸受箱、ソ-ルプレートについて、工場にて
詳細点検・手入れを実施。中間軸受箱とソールプ
レートにわずかな歪みがあることから、今後、修
正加工を行う。
引き続き、詳細な点検を実施していく。
3-27
『主要変圧器上部グレーチングと相分離母線箱との接触痕【特】
』
(平成 21 年 9 月 18 日お知らせ済み)
原子炉格納容
器内作業用タ
3-28 ー ン テ ー ブ ル
の 点 検 結 果
【特】
3-29
確認日:平成 21 年 9 月 28 日
平成 21 年 8 月 17 日、原子炉格納容器内の設備点検
にて確認された作業用ターンテーブルの車輪位置ず
れをうけて詳細点検を行った結果、以下の状況が確
認されたため、今後補修を実施する。
対応中
・車輪カバーの一部割れ
・回転角検出装置の歯車レールから歯車の外れ
なお、詳細点検は 10 月 2 日に完了し、上記以外に
は異状なし。
『原子炉機器冷却水系の配管支持構造物の摺動痕【特】
』
(平成 21 年 10 月 6 日お知らせ済み)
タービン駆動
給水ポンプベ
3-30 ー ス 部 の ラ イ
ナーシム変形
【特】
対応完了
対応完了
確認日:平成 21 年 10 月 8 日
タービン駆動給水ポンプ(A)
(B)ポンプのベース
部に取り付けられているライナーシムに変形を確認
した。ライナーシムは、タービン軸とポンプ軸の位
置合わせ時に、高さ方向の調整をするために、ポン
対応中
プとベース部の間に挿入する金属製の板である。
今後、ライナーシムの取替を実施するとともに、タ
ービン軸とポンプ軸の位置合わせを実施する。
なお、ベース部およびポンプ固定ボルトについては
異常なし。
不適合
クラス※3
耐震
クラス※4
B2
B
外
B2
C
外
B2
※1
※2
※3
※4
B
放射性物質に係わる事象は、件名前に○を記載しています。
特別な保全計画に基づく点検等により確認した不適合事象等は、件名末に【特】と記載しています。
不適合クラスは、下表のとおりです。
耐震クラスは、耐震設計上の重要度分類のことであり、
「耐震設計審査指針」
(昭和 56 年 7 月 20 日原子力安全委
員会決定)
で定められた分類です。欄内には設備の機能に影響を与えた事象について耐震クラスを記載しています。
※5 網掛け件名は、当社の不適合処置が完了した件名、または、対応不要な件名です。
【不適合クラス】
クラスA :原子炉施設の故障による原子炉停止等の法律に基づく事故・故障や
原子炉施設保安規定で定める運転上の制限の逸脱事象等
クラスB1:クラスA以外の不適合であって、是正処置(再発防止対策)の検討が必要なもの
クラスB2:クラスAおよびクラスB1以外の不適合であって、是正処置(再発防止対策)の検討が不要なもの
クラス外 :運転管理、点検・補修等で発見されたもので、即時対応により処理可能なため識別管理不要な不備
-
:浜岡原子力発電所における保安活動に係る品質マネジメントシステム以外の不備
*今後の調査により、不適合区分が変わることもあります。
(7/9)
浜岡5号機
No
件名※1、※2
内容・対応方針
対応状況
不適合
クラス※3
耐震
クラス※4
原子炉建屋内の主蒸気配管および給水配管の点検に
おいて、以下の事象を確認。
確認日:平成 21 年 10 月 22 日
①配管支持構造物4箇所について、配管自重受け部
にわずかに隙間があるものを確認。
主蒸気系配管、
給 水 系 配 管 お ②給水配管の壁貫通部2箇所について、養生用のラ
3-31 よ び 配 管 支 持
バーブーツと保温外装板に一部ずれを確認。
構造物の点検
③主蒸気配管の配管ラグ2箇所に摺動痕を確認。
結果【特】
確認日:平成 21 年 11 月 5 日
②について補修完了。
①対応中
②対応完了
(11 月 5 日)
③対応不要
引き続き、①について補修を行うとともに、詳細点
検を実施していく。(③は、補修の必要なし。
)
発電機軸の軸受部の点検において、以下の事象を確
認。
確認日:平成 21 年 10 月 23 日
・第 10 軸受のシールリング油切りと発電機ロータ
に、接触と推定される摺動痕を確認。地震によっ
て接触したと推定される。
発電機シール
なお、摺動痕の程度は軽微であり、機能に影響を
3-32 リ ン グ 油 切 り
対応中
与える状況ではないことから、今後、シールリン
の摺動痕【特】
グ油切りと発電機ロータの手入れを実施する。
確認日:平成 21 年 10 月 24 日
・第 9 軸受についても、第 10 軸受と同様、シール
リング油切りと発電機ロータに軽微な摺動痕を確
認。今後、シールリング油切りと発電機ロータの
手入れを実施する。
①②
B2
B
③外
外
C
4.地震による影響ではない事象(9件)
(前項3のうち、地震による影響でないことが確認された事象を含む)
No
件名※1、※2
4-1
『起動領域モニタ(F)の動作不能』
(平成 21 年 9 月 18 日お知らせ済み)
○『排気筒における放射性ヨウ素 131 の検出』
(平成 21 年 9 月 29 日お知らせ済み)
『タービン建屋3階(放射線管理区域内)南側壁面の軽微なひび割れ』
(平成 21 年 9 月 1 日お知らせ済み)
『原子炉建屋東側階段室でのコンクリート破片の発見について』
(平成 21 年 8 月 25 日お知らせ済み)
4-2
4-3
4-4
内容・対応方針
対応状況
不適合
クラス※3
対応完了
A
対応完了
B1
対応完了
外
対応完了
-
※1
※2
※3
※4
放射性物質に係わる事象は、件名前に○を記載しています。
特別な保全計画に基づく点検等により確認した不適合事象等は、件名末に【特】と記載しています。
不適合クラスは、下表のとおりです。
耐震クラスは、耐震設計上の重要度分類のことであり、
「耐震設計審査指針」
(昭和 56 年 7 月 20 日原子力安全委
員会決定)
で定められた分類です。欄内には設備の機能に影響を与えた事象について耐震クラスを記載しています。
※5 網掛け件名は、当社の不適合処置が完了した件名、または、対応不要な件名です。
【不適合クラス】
クラスA :原子炉施設の故障による原子炉停止等の法律に基づく事故・故障や
原子炉施設保安規定で定める運転上の制限の逸脱事象等
クラスB1:クラスA以外の不適合であって、是正処置(再発防止対策)の検討が必要なもの
クラスB2:クラスAおよびクラスB1以外の不適合であって、是正処置(再発防止対策)の検討が不要なもの
クラス外 :運転管理、点検・補修等で発見されたもので、即時対応により処理可能なため識別管理不要な不備
-
:浜岡原子力発電所における保安活動に係る品質マネジメントシステム以外の不備
*今後の調査により、不適合区分が変わることもあります。
(8/9)
浜岡5号機
No
件名※1、※2
4-5
『原子炉給水流量計(A)の指示不良』
(平成 21 年 9 月 9 日お知らせ済み)
内容・対応方針
対応完了
制御棒駆動機構(全 205 体)の引抜・挿入動作の確認において、
挿入操作中に動作不良(スティック)が発生し、一旦引抜後、
再度挿入する手順にて動作可能となった。
過去においても同様な一時的な動作不良を経験(平成 21 年 7
月 30 日お知らせ済み)し、原因は駆動部内の微細な異物の噛
み込みによるものであり、動作機能に影響を及ぼす事象ではな
いことを確認している。
なお、安全機能である制御棒の緊急挿入機能は水圧を用いて行
対応中
うため影響なし。
確認日:平成 21 年 9 月 28 日
・制御棒 26-15
確認日:平成 21 年 10 月 1 日
・制御棒 30-15
電動機の健全性(巻線抵抗、絶縁抵抗)を確認した。
今後、対応方針についてあらためて検討する。
4-6
制御棒全ス
トローク動
作確認時の
制御棒の一
時的なステ
ィック発生
【特】
4-7
『遠隔停止操作盤内の計器電源装置の電源ランプ消灯【特】
』
(平成 21 年 10 月 20 日お知らせ済み)
4-8
中間軸受箱
ソールプレ
ート下部グ
ラウト材注
入不足【特】
対応状況
対応完了
確認日:平成 21 年 10 月 28 日
タービン中間軸受箱のソールプレートを吊上げ、点検を実施し
た結果、ソールプレートと基礎コンクリートの間に注入してあ
るグラウト材の一部に注入不足箇所(注入されていない箇所)
を確認した。また、ソールプレートの基礎ボルト全 8 本のうち
1 本にも、周囲にグラウト材が注入されていないものを確認し 対応中
た。(その他基礎ボルトの外観点検においては問題なし。
) 建
設時における注入不足と思われる。
なお、グラウト材は空隙を埋めて整えるためのものであり、ソ
ールプレートおよび基礎ボルト強度に影響はない。
今回のソールプレート設置時、空隙が生じないよう注入する。
不適合
クラス※3
B2
B2
B2
外
確認日:平成 21 年 10 月 28 日
発電機の点検において、発電機固定子コイル端部の表面に塗布
している仕上げワニスにひび割れ(約 30 箇所)を確認した。
4-9
発電機固定
子コイル端
部仕上げワ
ニスのひび
割れ【特】
ひび割れの詳細点検を実施した結果、ひび割れの原因は、仕上
げワニスの硬化に伴う収縮により生じたものであり、地震によ 対応完了
る影響ではないものと判断した。
(11 月 2 日)
ひび割れ箇所のうち、3 箇所については接着ワニスおよび仕上
げワニスの塗布により補修を行った。
それ以外のひび割れ箇所については、軽微であることから、絶
縁性能に影響を与えるものではなく補修不要と判断した。
(11 月 2 日)
※1
※2
※3
※4
外
放射性物質に係わる事象は、件名前に○を記載しています。
特別な保全計画に基づく点検等により確認した不適合事象等は、件名末に【特】と記載しています。
不適合クラスは、下表のとおりです。
耐震クラスは、耐震設計上の重要度分類のことであり、
「耐震設計審査指針」
(昭和 56 年 7 月 20 日原子力安全委
員会決定)
で定められた分類です。欄内には設備の機能に影響を与えた事象について耐震クラスを記載しています。
※5 網掛け件名は、当社の不適合処置が完了した件名、または、対応不要な件名です。
【不適合クラス】
クラスA :原子炉施設の故障による原子炉停止等の法律に基づく事故・故障や
原子炉施設保安規定で定める運転上の制限の逸脱事象等
クラスB1:クラスA以外の不適合であって、是正処置(再発防止対策)の検討が必要なもの
クラスB2:クラスAおよびクラスB1以外の不適合であって、是正処置(再発防止対策)の検討が不要なもの
クラス外 :運転管理、点検・補修等で発見されたもので、即時対応により処理可能なため識別管理不要な不備
-
:浜岡原子力発電所における保安活動に係る品質マネジメントシステム以外の不備
*今後の調査により、不適合区分が変わることもあります。
(9/9)
Fly UP