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【第2章 夢と活力あふれるまちづくり(産業の振興)】(PDF

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【第2章 夢と活力あふれるまちづくり(産業の振興)】(PDF
白紙
第2章
第1節
夢と活力あふれるまちづくり(産業の振興)
農林業の振興
【現状と課題】
幌延町の農業は、気候や土壌などの地域特性から酪農を基幹として発展してきてお
り、農地の拡大や生産施設の近代化、優良牛の導入、大型機械の導入などの農業施策
を展開し、天北地域でも有数の酪農地帯となっています。
しかし、農業経営の大型化や近代化などへの投資に伴う経営の悪化、貿易自由化に
よる輸入農産物の増加、生乳の消費低迷など、農業を取り巻く情勢は厳しく、さらに
若者の農業離れや農業従事者の高齢化、離農が進んでいます。
また、飼養頭数の増加に伴う家畜ふん尿の発生量が増加し、自然環境の保全と家畜
ふん尿の有効利用が課題となっています。
今後は、国際競争に対応できる農業経営の確立のため、生産施設や土地基盤の整備、
近代的技術の導入による生産性の向上と、農作業の分業化や農業生産法人の育成など
による経営の効率化と安定化を図るとともに、担い手の育成・確保や労働支援組織の
充実に努める必要があります
また、自然環境に配慮した持続可能な農業を推進していくため、家畜ふん尿バイオ
マスの利活用など家畜ふん尿の適正な処理を進めるとともに、自然と共生した循環型
農業を推進する必要があります。
本町の林業は、町総面積の 63%を山林が占め豊富な森林資源を有していますが、輸
入木材の影響による木材価格の低迷や林産業コストの上昇など、森林所有者の林業経
営と森林づくりに対する意欲は低下しています。さらに、担い手の減少や高齢化が進
み、林業を取り巻く環境は厳しい状況にあります。
近年、森林が持つ国土保全、水資源のかん養、災害の未然防止、二酸化炭素吸収に
よる地球温暖化防止、保健・休養など、多面的な機能が見直されてきています。また、
森林資源は、長年に亘る植林を経て、ようやく本格的な利用段階を迎える時期にきて
います。
このため、森林が将来にわたり適切に管理され、森林が有する多面的機能の発揮と
安定的かつ効率的な経営を図るため、林業の担い手を確保し、森林の整備と保全に取
り組むとともに、木質バイオマスとしての利活用等を考究していく必要があります。
12
《施策の体系》
農林業の振興
1
自然と共生し競争力のある酪農の推進
①
競争力のある農業の確立
ⅰ
生産基盤整備の推進
ⅱ
町営草地の整備
ⅲ
農道の整備
ⅳ
乳質改善の推進
②
ゆとりある農業経営の促進
ⅰ 営農指導体制の強化
ⅱ
負債対策の推進
ⅲ
経営支援システムの充実
③
担い手の育成と確保
④
自然と共生した農業の振興
ⅰ 農村環境の整備
ⅱ 環境にやさしい農業の振興
2
森林づくりの推進
① 豊かな森林の整備
13
②
魅力ある森林づくり
③
木質バイオマス利活用の推進
【主要施策】
1
自然と共生し競争力のある酪農の推進
①
競争力のある農業の確立
ⅰ
生産基盤整備の推進
生産性の向上によるコスト低減と経営の安定・体質強化を図るため、草地造
成や土地改良、生産施設の近代化などの生産基盤整備を推進します。
ⅱ
町営草地の整備
農家の生産コスト低減や労働の軽減、強健な乳牛の育成等のため、農家から
の預託牛の受け入れ拡大と適切な飼育管理を図るとともに、町営草地の基盤整
備に努めます。
ⅲ
農道の整備
農業生産物の輸送の円滑化と輸送コストの低減を図るとともに、生産環境と
生活環境等の向上を図るため、農道整備を推進します。
また、私道の冬期間の輸送路と生活利便性の確保のため、除雪対策を推進し
ます。
ⅳ
乳質改善の推進
良質な生乳生産と乳用牛の能力向上を図るため、乳牛検定組合への全戸加入
を促進するとともに、飼養管理の改善と衛生管理の徹底に努めます。
②
ゆとりある農業経営の促進
ⅰ
営農指導体制の強化
関係機関との連携による営農指導体制を充実し、それぞれの状況に応じた経
営指導や支援を行い、持続的な経営体の育成に努めます。
ⅱ
負債対策の推進
農業経営の安定と改善のため、農業関係制度資金等の活用により農家負債の
軽減に努めます。
ⅲ
経営支援システムの充実
ゆとりある農業経営の実現と高齢化に対応した労働力の確保や生産コストの
削減、経営体質の強化を促進するため、酪農ヘルパー利用組合への支援を図る
とともに、農業生産法人の育成やコントラクター、TMRセンターの設立など
14
の取り組みにも支援します。
③
担い手の育成と確保
意欲と能力のある担い手の育成と確保のため、国内外研修の参加を促進して地
域リーダーの養成に努めるとともに、酪農担い手育成センターの機能充実を図り
ます。
また、農業青年配偶者、新規就農者、酪農ヘルパーなどを確保するため、新規
就農者への支援や酪農実習生の受け入れを推進します。
④
自然と共生した農業の振興
ⅰ
農村環境の整備
家畜ふん尿の利用と適正な処理を進めるため、家畜ふん尿バイオマスを含む
処理施設の整備と環境に配慮した利用を促進し、自然と共生した循環型農業を
推進します。
ⅱ
環境にやさしい農業の振興
環境にやさしい農業を推進するため、関係機関と連携して農業用廃プラスチ
ックなどの農業系廃棄物の適正な処理と再資源化を進めます。
2
森林づくりの推進
①
豊かな森林の整備
水源かん養、災害の未然防止、地球温暖化防止、保健・休養など、森林が持つ
多面的な機能の充実を図るため、町有林の計画的な森林施業を推進するとともに、
民有林の森林施業を促進します。
②
魅力ある森林づくり
森林や林業に関する知識の普及や環境意識を高めるため、学校や関係機関と連
携して植樹体験や森林環境教育を推進するとともに、町民の森林とのふれあいを
図るため、保健・レクリエーションの場であるふるさとの森などの森林施設の適
切な維持管理を行い、魅力ある森林づくりに努めます。
③
木質バイオマス利活用の推進
森林資源の有効活用と林業再生や地域経済の活性化を図るために、木質バイオ
マスの利活用を検討します。
15
〔主な取り組み〕
■ 幌延地区国営総合農地防災事業
■ 町営草地管理事業
■ 幌延地区団体営基盤促進整備事業(農道)
■ 酪農ヘルパー利用組合補助事業
■ 問寒別地区道営畑地帯総合整備事業(営農用水)
■ 各種農業資金利子補給事業
■ 上幌延開進地区道営畑地帯総合整備事業(営農用水)
■ 酪農担い手育成センター事業
■ 団体営農業基盤整備促進事業
■ 中山間地域等直接支払交付金事業
■ 幌 延西 部 地 区 公社 営 畜 産 担い 手 育 成 総 合整 備 事業
■ 町有林整備事業
■ 乳牛検定組合補助事業
■ 民有林整備事業
■ 生乳成分検査補助事業
■ 森林整備地域活動支援交付金事業
目標指標
指
標
平成24年度実績
平 成 3 1 年 度 目 標 指標の根拠
農家戸数
115戸
(平成 22年)
110戸
農業センサス
出荷乳量
42,636t
45,000t
業務取得
153,524頭
160,000頭
業務取得
100%
100%
業務取得
森林総面積
38,536ha
(平成 24年)
38,536ha
林業統計
人工林面積
6,293ha
(平成 24年)
6,350ha
林業統計
町営草地預託牛延べ頭数
家畜ふん尿処理の恒久的な施設整備率
16
第2節
商業・鉱工業の振興
【現状と課題】
モータリゼーションの進展による消費者の購買行動範囲の拡大、大型店の進出など、
全国的に商業を取り巻く環境は大きく変わり、商業形態も変化が続いています。
幌延町の商業の大部分は、経営基盤の弱い小売業者であり、しかも経営者の高齢化、
後継者不足といった問題のほか、人口の減少に加え、インターネットの普及や近隣都
市への大型店出店により地元購買力の町外流出が進むなど、商業経営は厳しさを増し
ています。
このため、商工会活動への支援強化と関係機関との連携により、人材・後継者の育
成、情報化の推進などによる経営の近代化、合理化を進めるとともに、消費者ニーズ
に即応した商店経営や商店街の活性化を図ることが必要となっています。
本町の鉱工業のうち、鉱業は、町内の砂や土砂の採取・販売が行われていますが、
公共事業の削減などにより採取・販売量は減少しています。
製造業は、地場資源型の食料品製造と肥料製造の大手企業と中小企業の製造工場が
ありますが、景気の停滞と消費の低迷などにより出荷額が減少しています。
今後は、新しい技術の導入や付加価値のある製品開発への取り組みと中小企業の育
成を図るほか、原材料の確保と自然環境の保全に配慮した開発行為が必要となります。
建設業では、深地層研究センターの立地により大規模な建設工事が行われています
が、技術水準の高い特殊工事が多いことから地元建設業者の受注は限られています。
また、地元建設業者の多くは、町や北海道からの公共事業に依存していますが、公共
事業の削減と民間事業の減少により経営は厳しい状況にあります。
今後は、経営基盤の強化や技術力と労働生産性の向上を図るため、技術者・技能者
の養成と異業種への進出などを促進する必要があります。
《施策の体系》
商業・鉱工業の振興
1
魅力ある商店街づくり
① 商店街の活性化
②
2
活力ある地場企業の育成と振興
経営基盤の強化
① 地場企業の支援と育成
② 技術開発の促進
③
3
特産品の創出と販売促進
17
建設業と鉱業の振興
【主要施策】
1
魅力ある商店街づくり
①
商店街の活性化
魅力ある商店街づくりや町内消費の拡大、生活者の支援を図るため、商工会と
の連携により商品券の普及拡大や各種イベントを促進するとともに、高齢化の進
展により地元商店街に対する依存度は高まることから、立ち寄りやすく魅力ある
店舗整備を促進し、商店街の活性化を推進します。
②
経営基盤の強化
消費者ニーズに対応した販売を促進するため、商工会活動への支援強化や商工
会や関係機関と連携して商店経営者の養成、経営指導・相談の充実、人材の育成、
情報化などの経営の近代化、合理化を促進するとともに、中小企業融資制度と信
用保証制度の活用により経営基盤の強化に努めます。
2
活力ある地場企業の育成と振興
①
地場企業の支援と育成
地場企業の経営体質の強化と育成を図るため、商工会や関係機関と連携して経
営指導・相談の充実に努めます。
②
技術開発の促進
地場資源を活用した付加価値の高い地場産品や技術開発のため、町内外の研究
機関や企業等との共同研究、技術開発を促進するとともに、新しい事業展開を支
援します。
③
建設業と鉱業の振興
建設業の体質強化と労働生産性の向上を図るため、雇用環境の改善による人材
の確保と育成を促進するとともに、施設管理や農業等への異業種進出を促進し、
建設業の安定と振興に努めます。
また、自然環境の保全に配慮しつつ、町内にある砂や珪藻岩などの採取・販売
と製品開発を促進し、鉱業の振興を図ります。
18
3
特産品の創出と販売促進
地域の資源を活用した特産品や民芸品の研究開発に対する支援や販売促進を図る
とともに、公共施設を利用した展示や物産展への参加・出展を促進します。
〔主な取り組み〕
■ 商工会育成事業
■ 商工業経営安定対策事業
■ 中小企業融資事業
(信用保証料補助)
目標指標
指
標
平成24年度実績
平成31年度目標
指標の根拠
99人
100人
商工会資料
卸売・小売業販売額
3,357百万円
(平成 19年)
3,400百万円
商業統計
製造業出荷額
17,436百万円
18,000百万円
(平成 21年)
工業統計
建設業就業者数
158人
(平成 22年)
国勢調査
商工会の会員数
19
160人
第3節
観光の振興
【現状と課題】
自家用車の普及や生活水準の向上、余暇時間の増加などにより、人びとの観光・レ
クリエーションに対するニーズは変化してきており、さらに今後は団塊世代の大量退
職の時期を迎えることから、観光ニーズの個性化、多様化に対応した観光づくりが求
められています。
幌延町の観光は、利尻・礼文・サロベツ国立公園の一角にあり多種多様な動植物が
生息する「サロベツ原野」と、北方系の花卉栽培やトナカイを飼育している「トナカ
イ観光牧場」を中心に、「名林公園まつり」「トナカイホワイトフェスタ」などのイベ
ントを開催して観光客の誘致を図っています。
しかし、本町には魅力ある観光資源や宿泊施設が少なく、通過型観光であることか
ら、観光客数は平成 15年度の 141,200人をピークに減少しつづけ、平成 21年度のト
ナカイ観光牧場の入場料の無料化が奏功し、一時盛り返したものの、その後、減少し
つづけ、平成 24年度には、12
1,782人となり、人びとの観光志向は自然や地域とのふ
れあいを求める体験・滞在型観光へと変化してきています。
これからは、多様化する観光ニーズに対応するため、地域の資源を活かした新たな
観光資源の発掘と開発による体験・滞在型観光や近隣市町村と連携した広域的な観光
ルートの開発や観光情報の発信に取り組む必要があります。
《施策の体系》
観光の振興
1
観光資源の発掘と広域観光の推進
① 観光資源の発掘
②
観光施設の整備
③ 広域観光の推進
2
観光PRとイベントの充実
① 観光PRの充実
②
3
観光振興の体制づくり
20
観光イベントの充実
【主要施策】
1
観光資源の発掘と広域観光の推進
①
観光資源の発掘
自然や歴史、産業などを融合させた体験・滞在型観光の開発と実施を観光協会
と関係団体が連携して推進するとともに、地域の資源を活かした新たな観光資源
の発掘に努めます。
②
観光施設の整備
観光客の安全確保と快適な環境づくりのため、町有観光施設と国立公園施設の
適正な維持管理と効率的な管理運営を推進するとともに、新たな観光施設の可能
性を検討します。
③
広域観光の推進
観光客の入り込み数の増加を図るため、近隣市町村と連携した広域観光ルート
づくりや情報発信などの共同事業により広域観光を推進します。
2
観光PRとイベントの充実
①
観光PRの充実
観光協会などの関係機関と連携を図り、観光パンフレットやポスターを作成す
るとともに、マスコミや町ホームページを活用した観光PRと情報発信の充実を
図ります。
②
観光イベントの充実
観光客の誘致のため、名林公園まつりやトナカイホワイトフェスタなどの観光
イベントの活性化と充実に努めるとともに、町や各種団体などが開催するおもし
ろ科学館や各種行事なども観光イベントの一つと位置づけ、町外に情報発信して
観光振興を進めます。
3
観光振興の体制づくり
観光振興は地域を活性化させることから、観光協会の活動と組織を支援するとと
もに、商工会や農協、地元企業などと連携した観光振興の体制づくりを進めます。
また、観光に携わる人材の育成や発掘に努めるとともに、観光客に好印象と満足
感を得てもらえるよう観光内容の充実やサービスの向上、地域が一体となった観光
21
ホスピタリティ運動の啓発を進めます。
〔主な取り組み〕
■ トナカイ観光牧場・花壇管理事業
■ ほろのべ名林公園まつり事業
■ 稚内・利尻・礼文・サロベツ観光
■ トナカイホワイトフェスタ事業
振興協議会事業
■ 観光協会育成事業
■ 幌延・豊富広域観光促進事業
目標指標
指
標
平成24年度実績
平成31年度目標
指標の根拠
13.1%
18%
総合計画アンケート
観光入り込み客数
121,782人
130,000人
業務取得
トナカイ観光牧場入場者数
48,244人
50,000人
業務取得
観光資源に恵まれたまちと思う人の割合
22
第4節
新産業の創出と企業誘致の促進
【現状と課題】
幌延町が過疎対策として誘致していた高レベル放射性廃棄物の地層処分研究施設
「幌延深地層研究センター」(日本原子力研究開発機構)が平成 13年 4月に開所し、
平成 18年には北進地区に深地層研究センターの地上施設が完成、そして平成 26年度
には地下 350m坑道で本格的な研究が始まります。
また、深地層研究センターの開所に伴って関連の研究機関や建設業者が町内に進出
し、研究者や工事関係者などの増加により地域経済に活力が吹き込まれています。
今後も、深地層研究センターの研究が円滑に進められるよう、町民や周辺自治体に
研究内容と活動を正しく理解してもらう広報活動を進めるとともに、地域の活性化と
過疎対策を図るため、関連施設や研究機関の誘致を進めていく必要があります。
世界的なエネルギー需要の増大と地球温暖化防止のため、温室効果ガスの排出量の
抑制が求められ、化石燃料に替わる再生可能エネルギーの導入が進められています。
本町では、再生可能エネルギーである風力発電が平成 15年にオトンルイ風力発電所
で稼動を始めており、平成 18年度には再生可能エネルギーの検討・導入のための「幌
延町地域新エネルギービジョン」を策定しています。
今後は、風力発電を中心とした地域の特性にあった再生可能エネルギーを推進しま
す。地域の継続的な発展は、雇用が維持・拡大されることが重要であり、また若者の
定住と雇用の場の創出を図るため、地域の特性を生かすことができる企業の誘致活動
を進めていくとともに、受け入れ体制を整備する必要があります。
《施策の体系》
新産業の創出と
企業誘致の促進
1
深地層研究の推進と関連施設の誘致
① 深地層研究の推進
②
2
新エネルギー産業の育成
① 風力発電事業の推進
②
3
関連施設の誘致
企業誘致の促進
23
再生可能エネルギーの導入
【主要施策】
1
深地層研究の推進と関連施設の誘致
①
深地層研究の推進
地域の振興と活性化を図るため、深地層研究を推進するとともに、町民や周辺
自治体に深地層研究センターの研究内容と活動を正しく理解してもらうため、お
もしろ科学館や関連施設見学会の開催と町広報誌等による広報活動を進めるとと
もに、深地層研究施設誘致により交付されることとなった電源三法交付金の一部
を電灯給付金として町民に交付します。
また、幌延地圏環境研究所での研究を活かした地域振興策を検討するため、研
究所との連携を強化します。
②
関連施設の誘致
深地層研究の研究成果や施設などを有効利用した関連施設や研究機関等の誘致
を促進し、新たな雇用の場と事業の創出に努めます。
2
新エネルギー産業の育成
①
風力発電事業の推進
風の力で得られる風力発電はクリーンエネルギーとして町の貴重な財産である
ことから、風力発電事業者の支援に努めるとともに、更なる風力発電事業者の誘
致に取り組みます。
②
再生可能エネルギーの導入
エネルギー問題や地球環境に関する正しい知識と理解を深める啓発活動を行う
とともに、町民・事業者・研究機関・行政が連携・協力して、地域の特性にあっ
た再生可能エネルギーの導入の検討を進めます。
3
企業誘致の促進
企業誘致を促進し、新たな雇用の場を確保するため、関係機関との連絡強化と情
報収集に努めるとともに、新たな事業に対応する優遇制度を検討します。
24
〔主な取り組み〕
■ おもしろ科学館開催事業
■ 深地層研究広報事業
■ 深地層研究関連施設見学会事業
■ 住宅用太陽光発電システム設置費
■ 電灯給付金事業
補助事業
目標指標
指
標
大型プロジェクトや企業誘致が進ん
でいるまちと思う人の割合
おもしろ科学館入場者数
平成24年度実績 平成31年度目標
指標の根拠
22.2%
50%
総合計画アンケート
5,149人
8,000人
業務取得
25
第5節
勤労者福祉と消費者対策の推進
【現状と課題】
長引く景気の低迷から企業においては、従業員の削減や新規採用の抑制など、労働
環境は一段と厳しい状況にあります。また、雇用を取り巻く環境も、高齢化、情報化
社会の進展、障害者や女性の社会参画、技術の高度化など社会・経済情勢が大きく変
化しており、就業ニーズはますます多様化しています。
幌延町の産業別就業構造は、第3次産業の就業人口が増加している一方、第1次、
第2次産業の人口は減少傾向にあり、第2次産業の建設業の就業人口は公共事業の削
減などにより平成 22年度には全体の 18.4%となり、10年間で 1.9%減少しています。
今後は、中小企業等の従業員が安心して働けるよう、福利厚生の充実や労働条件の
改善などの対策を進めることや、女性や障害者の就業機会の増加に努め、その能力が
発揮できる環境整備を促進していくことが必要となっています。
生活が豊かになるのに伴い、市場には多種多様な商品があふれ物質的に豊かで便利
になる一方、電話勧誘、訪問販売、インターネットなどを利用した悪質商法が巧妙化、
複雑化しており、本町においても高齢者や若者をねらった悪質商法などのトラブルが
発生しています。
今後は、消費者トラブルの未然防止のための情報提供や啓発を図るとともに、消費
生活にかかる問題に対し、いつでも気軽に相談が行える体制整備が必要となります。
《施策の体系》
勤労者福祉と
消費者対策の推進
1
勤労者福祉の推進
① 福利厚生の充実
② 雇用環境の改善
③ 通年雇用の促進
2
消費者対策の充実
① 消費者への情報提供
②
26
消費者相談体制の充実
【主要施策】
1
勤労者福祉の推進
①
福利厚生の充実
勤労者の生活の安定と福利厚生の充実を図るため、商工会等の関係機関と連携
して勤労者共済会への支援と制度の加入促進を図るとともに、勤労者福祉資金な
どの融資制度の周知と適切な利用に努めます。
②
雇用環境の改善
企業等に対し、育児・介護休業制度や再雇用制度など、就労条件の改善や高齢
者の雇用促進の周知・啓発を関係機関と連携して行うとともに、障がい者の就業
機会の拡大をめざすため、関係機関や障がい者福祉施設と協力・連携して相談・
支援に努めます。
③
通年雇用の促進
季節労働者の通年雇用化を促進するため、関係機関と連携して季節労働者の雇
用確保と人材育成の取り組みを推進します。
2
消費者対策の充実
①
消費者への情報提供
消費者トラブルの未然防止と確かな選択・判断ができる消費者の育成のため、
町広報誌やパンフレットにより啓発に努めるとともに、関係機関と連携して悪徳
商法などの情報提供を図ります。
②
消費者相談体制の充実
複雑で多様化する消費者トラブルの解決を図るため、宗谷地域広域消費生活セ
ンターや警察、民生委員・児童委員との連携により適切かつ迅速に対応できる相
談体制の充実に努めます。
27
〔主な取り組み〕
■ 勤労者共済会運営事業
■消費者保護啓発事業
■ 通年雇用促進協議会事業
目標指標
指
標
平成24年度実績
勤労者共済会加入者
消費者相談件数
28
平 成 3 1 年 度 目 標 指標の根拠
121人
130人
業務取得
2件
10件
業務取得
Fly UP