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ソニー - 楽天証券

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ソニー - 楽天証券
経済研究所企業調査レポート
2010 年 8 月 18 日
ソニー(6758
東証 1 部)
訪問取材
セクター:エレクトロニクス
株価 2,559 円(2010 年 8 月 18 日終値) 株価レーティング A→A アナリスト:今中 能夫
株価レーティング(基準株価は表紙記載の株価)
A:今後6~12 ヶ月間で絶対株価が 20%以上上昇すると予想される
B:今後6~12 ヶ月間で絶対株価が 5%以上 20%未満上昇すると予想される
C:今後6~12 ヶ月間で絶対株価が±5%未満の範囲に留まると予想される
D:今後6~12 ヶ月間で絶対株価が 5%以上 20%未満下落すると予想される
E:今後6~12 ヶ月間で絶対株価が 20%以上下落すると予想される
連結決算
10.3
売上高(百万円)7,213,998
前年比(%)
-6.7
31,772
営業利益(百万円)
前年比(%)
黒転
26,912
税引前利益(百万円)
前年比(%)
黒転
当期純利益(百万円) -40,802
前年比(%)
赤字
EPS(円)
-40.7
配当(円)
25.0
PER(倍)
---
12.3 予
11.3 予
11.3 予
11.3 予
11.3 予
12.3 予
13.3 予
10.1-3
10.4-6
会社旧
会社新 楽天証券旧 楽天証券新 楽天証券旧 楽天証券新 楽天証券新
4Q
1Q
7,600,000 7,600,000 7,890,000 7,530,000 8,580,000 8,100,000 8,670,000 1,715,070 1,661,049
5.4
9.6
8.7
5.4
4.4
7.6
7.0
12.5
3.8
160,000
180,000
170,000
180,000
290,000
260,000
330,000
-56,039
67,016
403.6
435.1
70.6
466.5
466.5
44.4
26.9
赤字
黒転
140,000
170,000
160,000
170,000
280,000
250,000
320,000
-46,983
78,911
420.2
黒転
75.0
531.7
531.7
47.1
28.0
赤字
黒転
50,000
60,000
96,000
60,000
168,000
90,000
115,000
-56,568
25,737
黒転
黒転
75.0
黒転
黒転
50.0
27.8
赤字
黒転
49.8
59.8
95.7
59.8
167.4
89.7
114.6
----25.0
25.0
25.0
25.0
25.0
51.4
42.8
26.8
42.8
15.3
28.5
22.3
株式時価総額
2 兆 5680 億円
業績回復中、テレビに不安あるがエレキ、ゲームの改善が寄与
発行済株数
1,003,536 千株(他に自己
株 1,047 千株)

2011 年 3 月期 1Q は表記の様に黒字転換した。コンスーマー・プロフェッショナル&
デバイス(CPD)部門が、テレビの黒字転換、半導体の損益改善、カムコーダー、
デジカメの利益率改善などで黒字転換した。ネットワークプロダクツ&サービス
(NPS)部門はゲームの黒字転換で赤字幅が縮小した。

1Q の業績改善を見て、会社側は通期業績見通しを上方修正した。新前提レート1
ドル=90 円、1ユーロ=110 円に対して足元は円高で、2Q に入ってからのテレビ事
業のスローダウンも気になるが、他のエレクトロニクス製品とゲームの業績改善で
吸収できる範囲と思われる。楽天証券では来期以降も継続的な業績回復を予想
するが、世界経済の先行きに不透明感が強く、12/3 期業績予想を引き下げる。

株価レーティングAを維持する。目標株価レンジは業績予想の修正と株式市場の
動向に合わせて、前回の 4,900~5,300 円から 3,300~3,500 円に引き下げる。
要 約
PCFR(11/3 期楽天証券
予想) 6.4 倍
PBR(10/6 期末ベース)
0.89 倍
配当利回り(11/3 期楽天
証券予想) 0.98%
ROE(10/3 期予)
2.1%
自己資本比率
22.6%(10/6 期末)
目標株価レンジ
3,300~3,500 円
楽天証券株式会社________________________________________________________________________________
〒140-0002 東京都品川区東品川 4-12-3
品川シーサイド楽天タワー
本資料は、掲載されているいかなる銘柄についても、その売買に関する勧誘を意図して作成したものではありません。本資料に掲載さ
れているアナリストの見解は、各投資家の状況、目標、あるいはニーズを考慮したものではなく、また特定の投資家に対し特定の銘柄、
投資戦略を勧めるものではありません。また掲載されている投資戦略は、すべての投資家に適合するとは限りません。銘柄の選択、売
買、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本資料で提供されている情報については、
当社が情報の完全性、確実性を保証するものではありません。本資料にてバリュエーション、レーティング、推奨の根拠、リスクなど
が言及されている場合、それらについて十分ご検討ください。また、過去のパフォーマンスは、将来における結果を示唆するものでは
ありません。アナリストの見解や評価、予測は本資料作成時点での判断であり、予告なしに変更されることがあります。当社は、本資
料に掲載されている銘柄について自己勘定取引を行ったことがあるか、今後行う場合があり得ます。また、引受人、アドバイザー、資
金の貸手等となる場合があり得ます。当社の親・子・関係会社は本資料に掲載されている銘柄について取引を行ったことがあるか、今
後取引を行う場合があり得ます。掲載されているレポート等は、アナリストが独自に銘柄等を選択し作成したものであり、対象会社か
ら対価を得て、又は取引を獲得し若しくは維持するために作成するものではありません。この資料の著作権は楽天証券に帰属しており、
事前の承諾なく本資料の全部または一部を引用、複製、転送などにより使用することを禁じます。本資料の記載内容に関するご質問・
ご照会等には一切お答えいたしかねますので予めご了承お願いいたします。
経済研究所企業調査レポート
2011/3 期 1Q 業績-営業黒字に転換 ■ 2011/3 期 1Q の営業利益は 670 億円の黒字に
なった。前年同期の 257 億円の赤字から黒字転換した。円高による営業利益の目減りが 730
億円あり、2010/3 期に大幅増益だった金融部門が相場環境の悪化で 38%営業減益となっ
たが、これをテレビを初めとするコンスーマー・プロフェッショナル&デバイス(CPD)部門の
各製品の採算改善、ゲーム事業の黒字転換、構造改革費用の減少などで吸収した。
会社側の 5 月時点での 1Q 予想に比べても、実績は大きく改善した。期初予想では、1Q は
約 230 億円の営業赤字になる予想だったが、各部門の営業損益改善で計画を約 900 億円
上回る実績を挙げた。全般的に、2008 年 9 月のリーマンショック以来取り組んできた大規模
なリストラによる原価低減、経費節減が効いており、利益の出やすい体質になっている。
1.コンスーマー・プロフェッショナル&デバイス(CPD)-業績回復を牽引:部門別営業利
益の改善具合を見ると、まず、CPD の1Q 営業利益が会社計画に対して 500 億円超過した。
1Q 実績は 501 億円(前年同期は 89 億円の赤字)なので、当初は利益ゼロと見ていたことに
なるが、これはテレビ事業が赤字になると見ていたためである。実際にはテレビ事業は 10/3
期 1Q 80 億円の赤字から 11/3 期 1Q 30 億円の黒字になった(ただし、構造改革費用を除
くベース)。販売台数が前 1Q 320 万台から今 1Q 510 万台へ増えたこと、価格低下が予想
よりも緩やかだったこと、生産委託の拡大など継続的な原価低減などによる。
テレビ以外の事業の営業損益は前 1Q 60 億円の黒字から今 1Q 470 億円の黒字に大幅
に改善したが(構造改革費用を含む)、構造改革費用が 10/3 期 1Q 235 億円、11/3 期 1Q
39 億円かかっているので、これを除くと、実際の営業利益は前 1Q 295 億円、今 1Q 509
億円になる。市場シェアの高いカムコーダー(ビデオカメラ、世界シェア約 40%で1位)とデ
ジタルカメラ(世界シェア約 20%で4~5位)が共に増益だった。半導体の損益も前 1Q の利
益ゼロから今 1Q は黒字に改善した。
注:ソニーは 2011/3 期 1Q より「コンスーマー・プロダクツ&デバイス」部門と「B2B&ディスク
製造」部門を再編した。「B2B ディスク製造」部門から放送・撮影機器等からなる「プロフェッ
ショナル・ソリューション」を分離し、従来の「コンシューマ・プロダクツ&デバイス」に組み入れ、
名称を「コンスーマー・プロフェッショナル&デバイス」に変更した。また、ディスク製造部門
は「その他」部門に組み入れた。「プロフェッショナル・ソリューション」の売上高は 2011/3 期
1Q 677 億 5900 万円(前年同期は 609 億 8200 万円)。損益は 60~70 億円の赤字である。
2.ネットワークプロダクツ&サービス(NPS)-ゲームが黒字転換:NPS 部門の今 1Q 営業
損益は 38 億円の赤字だった。赤字が続いたが、前 1Q の 367 億円の赤字からは大きく改善
した。このうちゲーム事業営業損益(構造改革費用を除く)は、前 1Q 340 億円の赤字から今
1Q 5億円の黒字になった。2006 年 11 月の発売以降長らく赤字が続いてきたプレイステー
ション3ハードウェアが 1Q に粗利段階で黒字転換したことによる。
ゲーム以外の NPS 事業では、構造改革費用を含むベースで 57 億円の赤字から 42 億円の
赤字に赤字幅が縮小した。NPS 部門の 1Q の構造改革費用は不明だが、これを除く赤字幅
楽天証券株式会社
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品川シーサイド楽天タワー
2
経済研究所企業調査レポート
は前年同期とほぼ同じと思われる。パソコン(バイオ)は前 1Q の赤字から今 1Q は黒字に改
善したが、先行投資が嵩んでいるネットワーク事業の赤字が減らなかったと思われる。
3.映画、音楽:映画は大型作品がなかったため広告宣伝費が減少したこと、テレビネット
ワークの広告収入、視聴料収入が増収になったことから、増益になった。音楽は、「アイアン
マン2」サウンドトラック、西野カナ、クリスティーナ・アギレラなどがヒットし増益になった。経費
節減も効いた。
4.金融、その他:金融は 38%営業減益となった。前年同期にソニー生命の一般勘定で保
有する新株引受権社債に評価益が出た反動と、変額保険の繰延保険契約償却額が日経
平均の下落で増加したことによる。金融部門の主力はソニー生命だが、生命保険会社の業
績は日経平均の上下に左右される。
そのほか、持分法適用会社のソニー・エリクソン(ソニーが株式の 50%を保有する)の持分法
損益(ソニーでは持分法損益は営業損益に含まれる)は、前 1Q の 145 億円の赤字から今
1Q は 6 億円の黒字になった。
表1 ソニー(6758):四半期業績推移
売上高および営業収入
前年比
うち純売上高
前年比
うち金融ビジネス収入
前年比
うち営業収入
前年比
売上原価
純売上高原価率
前年比
販売費・一般管理費
対純売上高販管費比率
前年比
金融ビジネス費用
金融ビジネス費用比率
前年比
資産の除売却損および減損
持分法投資利益
営業利益
営業利益率
前年比
税引前利益
税引前利益率
前年比
持分法投資利益
当期純利益
当期純利益率
前年比
減価償却費
設備投資
研究開発費
期中平均為替レート(円/ドル)
期中平均為替レート(円/ユーロ)
2009/3期
1Q
1,979,044
0.1%
1,775,262
0.4%
178,382
0.8%
25,400
-18.9%
1,367,665
77.0%
2.9%
394,249
22.2%
-2.4%
147,784
82.8%
1.6%
-1,853
2,240
73,439
3.7%
-39.5%
62,922
3.2%
-40.5%
2Q
2,072,305
-0.5%
1,950,289
2.4%
97,469
-35.5%
24,547
-12.3%
1,514,812
77.7%
0.7%
419,888
21.5%
2.4%
121,641
124.8%
-3.2%
6,061
1,145
11,048
0.5%
-90.1%
7,307
0.4%
-93.3%
3Q
2,154,584
-24.6%
2,029,451
-24.8%
99,558
-22.8%
25,575
-19.7%
1,564,079
77.1%
-23.1%
461,903
22.8%
-7.8%
132,782
133.4%
1.4%
2,973
-10,809
-17,962
-0.8%
-107.6%
66,451
3.1%
-80.2%
4Q
1,524,060
-22.0%
1,355,051
-26.0%
147,898
53.9%
21,111
-16.3%
1,213,948
89.6%
-14.7%
409,990
30.3%
2.7%
145,618
98.5%
13.6%
31,127
-17,685
-294,308
-19.3%
-4865.3%
-311,635
-20.4%
-1931.9%
2010/3期
1Q
1,599,853
-19.2%
1,354,765
-23.7%
223,352
25.2%
21,736
-14.4%
1,061,424
78.3%
-22.4%
378,037
27.9%
-4.1%
174,703
78.2%
18.2%
-3,669
-15,058
-25,700
-1.6%
-135.0%
-32,944
-2.1%
-152.4%
2Q
1,661,210
-19.8%
1,442,917
-26.0%
199,306
104.5%
18,987
-22.7%
1,134,820
78.6%
-25.1%
370,268
25.7%
-11.8%
165,365
83.0%
35.9%
11,002
-12,347
-32,592
-2.0%
-395.0%
-17,026
-1.0%
-333.0%
3Q
2,237,865
3.9%
2,014,145
-0.8%
202,580
103.5%
21,140
-17.3%
1,510,841
75.0%
-3.4%
402,440
20.0%
-12.9%
167,201
82.5%
25.9%
5,353
-5,927
146,103
6.5%
-913.4%
123,865
5.5%
86.4%
4Q
1,715,070
12.5%
1,481,178
9.3%
213,062
44.1%
20,830
-1.3%
1,185,478
80.0%
-2.3%
394,145
26.6%
-3.9%
164,281
77.1%
12.8%
30,302
3,097
-56,039
-3.3%
-81.0%
-46,983
-2.7%
-84.9%
2011/3期
1Q
1,661,049
3.8%
1,473,473
8.8%
166,598
-25.4%
20,978
-3.5%
1,109,291
75.3%
4.5%
359,770
24.4%
-4.8%
136,100
81.7%
-22.1%
-4,464
6,664
67,016
4.0%
-360.8%
78,911
4.8%
-339.5%
34,977
1.8%
-47.4%
20,816
1.0%
-71.8%
10,409
0.5%
-94.8%
-165,140
-10.8%
-668.6%
-37,093
-2.3%
-206.0%
-26,308
-1.6%
-226.4%
79,167
3.5%
660.6%
-56,568
-3.3%
-65.7%
25,737
1.5%
-169.4%
91,657
77,660
124,254
104
162
103,369
107,091
132,336
107
160
105,559
73,596
117,121
95
125
104,858
73,721
123,586
93.0
120.0
87,240
57,265
99,816
96.3
131.1
93,786
47,839
109,165
92.7
132.2
95,039
43,681
106,733
88.7
131.2
94,939
43,939
116,287
89.7
124.1
86,824
50,339
99,070
91.0
115.5
単位:百万円
出所:会社資料より楽天証券作成
楽天証券株式会社
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品川シーサイド楽天タワー
3
経済研究所企業調査レポート
表2 新セグメント別損益
2010/3期
1Q
2011/3期
1Q
2011/3通期 2012/3通期 2013/3通期
楽天証券予想
楽天証券予想
楽天証券予想
コンスーマー・プロフェッショナル&デバイス
761,968
829,509
3,600,000
3,850,000
4,150,000
前年比
セグメント間取引
売上高小計
前年比
外部顧客向け売上高
69,187
831,155
8.9%
59,949
889,458
7.0%
300,000
3,900,000
6.9%
300,000
4,150,000
6.4%
7.8%
300,000
4,450,000
7.2%
営業利益
-8,894
50,089
130,000
160,000
190,000
-1.1%
5.6%
黒転
3.3%
3.9%
23.1%
4.3%
18.8%
238,085
310,399
1,650,000
1,900,000
2,100,000
8,008
246,093
30.4%
15,540
325,939
32.4%
70,000
1,720,000
15.2%
70,000
1,970,000
14.5%
10.5%
70,000
2,170,000
10.2%
-36,737
-3,791
0
35,000
70,000
-14.9%
-1.2%
赤字
0.0%
1.8%
#DIV/0!
3.2%
100.0%
170,020
132,085
730,000
780,000
840,000
0
170,020
-22.3%
0
132,085
-22.3%
0
730,000
6.8%
0
780,000
6.8%
7.7%
0
840,000
7.7%
1,808
2,860
24,000
30,000
35,000
1.1%
2.2%
58.2%
3.3%
3.8%
25.0%
4.2%
16.7%
106,382
107,090
520,000
520,000
520,000
2,445
108,827
0.7%
3,182
110,272
1.3%
10,000
530,000
0.0%
10,000
530,000
0.0%
0.0%
10,000
530,000
0.0%
5,375
7,493
36,000
36,000
36,000
4.9%
6.8%
39.4%
6.8%
6.8%
0.0%
6.8%
0.0%
営業利益率
前年比
ネットワークプロダクツ&サービス
外部顧客向け売上高
前年比
セグメント間取引
売上高小計
前年比
営業利益
営業利益率
前年比
映画
外部顧客向け売上高
前年比
セグメント間取引
売上高小計
前年比
営業利益
営業利益率
前年比
音楽
外部顧客向け売上高
前年比
セグメント間取引
売上高小計
前年比
営業利益
営業利益率
前年比
金融
223,352
166,598
630,000
640,000
640,000
前年比
セグメント間取引
売上高小計
前年比
外部顧客向け売上高
4,199
227,551
-25.4%
2,397
168,995
-25.7%
10,000
640,000
1.6%
10,000
650,000
1.6%
0.0%
10,000
650,000
0.0%
営業利益
48,215
29,976
50,000
60,000
60,000
21.2%
17.7%
-37.8%
7.8%
9.2%
20.0%
9.2%
0.0%
84,432
89,738
400,000
410,000
420,000
15,492
99,924
6.3%
17,087
106,825
6.9%
70,000
470,000
2.5%
70,000
480,000
2.1%
2.4%
70,000
490,000
2.1%
-4,634
-3,892
-18,000
-15,000
-12,000
-4.6%
-3.8%
-14,476
-83,717
-16,357
-3.6%
赤字
582
-72,525
-16,301
3,000
-460,000
-45,000
-3.1%
-16.7%
4,000
-460,000
-50,000
-2.4%
-20.0%
5,000
-460,000
-54,000
1,599,853
1,661,049
7,530,000
8,100,000
8,670,000
営業利益率
前年比
その他
外部顧客向け売上高
前年比
セグメント間取引
売上高小計
前年比
営業利益
営業利益率
前年比
ソニー・エリクソンにおける持分法投資損益
全社・セグメント間取引消去:売上高
全社・セグメント間取引消去:営業利益
合計
売上高
前年比
3.8%
営業利益
営業利益率
前年比
単位:百万円
出所:会社資料より楽天証券作成、予想は楽天証券
7.0%
-25,700
67,016
180,000
260,000
330,000
-1.6%
4.0%
黒転
2.4%
3.2%
44.4%
3.8%
26.9%
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7.6%
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4
経済研究所企業調査レポート
2011/3 期通期見通しーテレビの減速をエレキ製品とゲームで吸収しよう ■ 2Q 以降も
CPD を牽引役として業績回復が続くと思われる。会社側では通期営業利益を期初予想の
1600 億円から 1800 億円に上方修正したが、楽天証券でも 1800 億円を予想する。
会社側は通期の為替前提を、期初の1ドル=90 円、1ユーロ=125 円から、1 ドル=90 円、1
ユーロ=110 円に修正した。ソニーの営業利益に対する為替感応度は、1ドル=1円の円高
で 20 億円のマイナス、1ユーロ=1 円の円高で 70 億円のマイナスなので、通期ベースでは
1050 億円の下方修正要因が発生する。このように前提レートを円高に修正したにも関わら
ず、会社側は通期営業利益見通しを、期初予想の 1600 億円から 1800 億円に上方修正し
た。この要因としては、CPD の営業利益が会社想定比 400 億円増えること、NPD の中のゲー
ム部門が対ユーロ円高によって当初の想定よりも 100 億円営業利益減ると予想されること、
その他部門、本社部門などで 100 億円の営業利益減少要因が見込まれることによる。CFD
の好調が牽引する構図である。
構造改革費用は、前回の通期計画 800 億円を 750 億円に引き下げた。引き下げた部門は
CPD であり、予想外に売れ行きがよいためリストラしないことになった製品部門がある模様。
このように、会社側は7月 29 日の 1Q 決算の発表時には 2Q 以降に対して良好な見通しを
示していたが、その後急速な円高に見舞われた。また、7 月単月のエレクトロニクス製品の売
れ行きで、一部会社計画を下回ったものがあった。そこで、2Q に入ってからの経営環境の
変化が今期業績にどう影響するか考える必要がある。
まず、7 月単月のエレクトロニクス製品の販売額(現地通貨ベース)を見ると、全体で前年比
約 10%増だったが、会社計画はやや下回った模様。このうち、北米売上高は前年比 2~
3%増で、前年水準は上回ったものの会社計画は下回った。日本も 5~6%増で、会社計画
を下回った。一方、EU は約 30%増、中国約 20%増、アジア 10~15%増、ラテンアメリカ約
30%増となり、いずれも会社計画に沿ったものだった模様。このうち、EU、中国、アジアでは、
テレビ販売が会社計画を下回った模様だが、カムコーダー、デジカメ、パソコンなどの売れ
行きでテレビのスローダウンを補った模様。ラテンアメリカはテレビ販売が好調だった模様で
ある。
テレビのスローダウンについてソニーのテレビ事業部は、今年 6~7 月の FIFA ワールドカッ
プの盛り上がりがテレビ需要を先食いしたと考えている模様。従って、テレビ事業のスローダ
ウンが 2Q から 3Q にかけて続く可能性もある。これについては事態を注視する必要があろ
う。
一方で、カムコーダー、デジカメなどソニーが伝統的に強い事業は順調であり、利益率も上
昇している。テレビ事業のスローダウンによる利益減少を、テレビ以外の製品の伸びで吸収
することは十分可能と思われる。
また、足元の為替レートは1ドル=85 円台、1ユーロ=109 円台なので、今の円高が続けば、
会社予想に対して通期ベースで約 170 億円(2~4Q で 120~130 億円)の営業利益下方修
正要因が発生する。一方で、エレクトロニクス製品は、上述のようにテレビ以外は順調である。
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経済研究所企業調査レポート
また、会社側がゲームソフトの通期見通しを PS3、PSP、PS2 用合わせて前期並みとしている
のに対して、楽天証券では足元の日米欧3市場における PS3 の好調から考えて、ゲームソフ
トの総本数が前年比5~10%増えると予想している。為替でも対ドルに対してはドル建て部
品や生産委託などの対応が着実に進んでいることなどから、現状の為替レートであれば、通
期会社予想業績の達成は難しいものではないと思われる。
表3
製品別売上高内訳(新区分)
2010/3期 2011/3期
1Q
1Q
761,968
829,509
8.9%
237,144
291,935
23.1%
180,432
172,231
-4.5%
101,315
95,245
-6.0%
67,810
90,233
33.1%
111,690
107,204
-4.0%
60,982
67,759
11.1%
2,595
4,902
88.9%
238,085
310,399
30.4%
110,514
142,102
28.6%
127,571
168,297
31.9%
コンスーマー・プロフェッショナル&デバイス
前年比
テレビ
前年比
デジタルイメージング
前年比
オーディオ・ビデオ
前年比
半導体
前年比
コンポーネント
前年比
プロフェッショナル・ソリューション
前年比
その他
前年比
ネットワークプロダクツ&サービス
前年比
ゲーム
前年比
PC・その他ネットワークサービス
前年比
単位:百万円
出所:会社資料より楽天証券作成
注:2011年3月期1Qよりソニーは従来の区分を変更し、従来B2B&ディスク製造に
あった放送機材等を「プロフェッショナル・ソリューション」としてコンスーマー・プロフェッ
ショナル&デバイスに組み入れた。また、B2B&ディスク製造の中のBD、DVD等の
ディスク製造を部門別売上高の「その他」に組み入れた。
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経済研究所企業調査レポート
2012/3 期、2013/3 期の業績見通しー増益基調持続へ ■ 2011/3 期までの構造改革で、
特に CPD 部門が利益体質になった。また、2012/3 期、2013/3 期の牽引役の一つは 3D で
あり、3D テレビ、3D 対応 BD(ブルーレイディスク)プレイヤー、3D 映画、3D ゲームの伸びが
期待される。特に、3D テレビと 3D 対応 BD プレイヤー、3D 映画は中国を初めとした新興国
に初年度(今年度)から売っていくことになる。新興国でも中国、インドは年収 500~1000 万
円以上の高所得者層が急速に増えており、3D テレビだけでなく、大型テレビや高級家電、
デジタル AV 機器の大きな市場になりつつある。
また、構造改革費用は 2012/3 期以降は減少すると予想される。
今回の楽天証券の営業利益予想は、2012/3 期 2600 億円(前年比 44%増)、2013/3 期
3300 億円(27%増)である。世界経済の先行き不透明感が強いため、12/3 期営業利益予想
を前回レポートの 2900 億円から下方修正したが、世界経済が大きな不況に突入することが
なければ営業増益トレンドの維持は可能と思われる。
テレビ事業と3D事業の動向 ■
1.ソニーの 2011/3 期テレビ事業計画と3Dテレビの動き―3D テレビの性能はサムスンを
上回る:ソニーは 3D テレビを 6 月 3 日に日本で発売した。6 月下旬からは欧州で、7 月に
入って北米で発売した。1Q の販売台数は、推定で1万台強。2Q 以降は、映画の 3D 対応
BD ソフト、3D ゲームソフトが順次発売される。また、2Q 以降、3D テレビの生産体制も増強さ
れる。
会社側は今期の 3D テレビ販売計画を期初計画の 250 万台から 300 万台に引き上げた。テ
レビ全体の販売計画は 2500 万台で変更ないが、これは LED 液晶パネルの需給が逼迫して
いる上に、シャープからの大型液晶パネルの調達がシャープの事情で遅れているためであ
る。ソニーは、3D 液晶パネルを含む液晶パネルを、サムスンとの合弁工場である S-LCD、
シャープ、AUO、CME などの台湾メーカーから幅広く調達している。また、2Q に入ってテレ
ビ販売のスローダウンも明らかになった。楽天証券では、2Q 以降の 3D ブームの盛り上がり
と、韓国製に比較したときの日本製 3D テレビの性能の良さが消費者に認められることによっ
て、ソニーの 3D テレビが会社計画通り今期 300 万台売れる可能性は高いと考えているが、
テレビ事業全体には若干ながら不透明感が出てきたようだ。
3D テレビは、日本メーカーだけでなく、サムスンなど韓国メーカーやハイセンス、スカイワー
スなどの中国メーカーも生産販売している。ソニー、パナソニックなど日本製 3D テレビと韓
国製、中国製との違いは、7 月 27 日付けレポート「中国のテレビ市場」で詳報した。彼我の
性能格差を一言でいうならば、韓国製、中国製は横向きで画面を見たとき(寝転がって見た
とき)に画面が真っ暗になって見られなくなるが、日本製はちゃんと 3D 画像を見ることができ
るということである。ソニー製 3D テレビのみ、見る角度によっては画面が赤っぽくあるいは
青っぽくなるが、角度を変えると横向きになっても 3D 画像を見ることができる。また、日本製
はインバーターがついていない蛍光灯の下での画面のちらつき(フリッカー)や、画面の二
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経済研究所企業調査レポート
重縞(クロストーク)が実用上最小限に抑えられている。8 月に入ってシャープも 3D テレビを
発売したが、性能は先行したパナソニック、ソニーに勝るとも劣らない。
これらの性能差は、3D 液晶パネルを制御する画像処理半導体や、液晶パネルに貼り付け
る位相差フィルムの性能差、3D メガネの性能差(偏光版の有無)などによると思われる。3D
テレビは単に液晶パネルの性能のみで全体の性能が決まるのではなく、半導体、各種素材
を含めた総合力が要求される。サムスンが秋冬モデルで今の欠陥を克服できるかどうかが
日本メーカーにとっての冬商戦を占うポイントだが、市場全体はこれから盛り上がっていくと
思われる。
足元の3Dテレビの売れ行きを見ると、先行して立ち上がった北米市場では、台数の約 3%、
金額の約 10%が 3D テレビになっている。日本では 7 月時点で台数の 1.3%、金額の 3.8%
が 3D テレビになった(BCN 調べ)。欧州の動向は数字は不明だが、消費者から反響は北米、
日本同様大きいようだ。北米では今年 3 月からサムスンが 3D テレビを発売し、4 月にパナソ
ニックが、7 月にソニーが発売したため、テレビ全体に占める 3D テレビの割合は他地域より
も高い。
また、北米の 3D テレビの市場シェアはサムスンが約 60%、ソニー約 30%、パナソニック約
10%である。日本での市場シェアは、ソニー約 60%、パナソニック約 30%、シャープ約 10%
と推定される。
上述のように、現時点での性能は日本製品が良いが、サムスンは品揃えが多く、北米では
先行した分だけシェアが高い。秋冬モデルで、横向きになると見えなくなるサムスン製の欠
陥が克服されるかどうか、日本製の性能のよさを消費者に認知させることができるかが、年
末商戦において日本勢の北米シェアが上昇するかどうかの焦点であろう。
3D テレビの価格は日本では発売時よりも 10%~20%安くなっている。ソニーの最上位機種
「KDL-52LX900」(52 型、3D 機能内臓、メガネ付き)のビックカメラネット価格が 38 万 5500
円、普及機種の「KDL-46HX800」(46 型、3D メガネと 3D シンクロトランスミッターは別売り、
3D メガネは 12000 円、3D シンクロトランスミッターは 5000 円)が同 22 万 2000 円、「40HX800」
は 17 万 2200 円と手が届く価格になっている。9 月以降発売される秋冬モデルではより安く
なる可能性もある。3D テレビは従来型テレビに比べ、大きくコスト高になる部材は使わない
ため、コストダウンは難しくない。価格低下は消費者に訴求すると思われる。
2.品揃え進む3Dコンテンツ:コンテンツを見ると、3D ゲームは現在4タイトルがソニー製 3D
テレビの購入者に対して無償で提供されている(オンラインでダウンロードできる)。他社製
3D テレビの購入者に対しては、「モーターストーム」は体験版なのでソニー製購入者同様無
償で提供されているが、「Mr.ペイン」「スーパースターダスト」「ワイプアウト」の 3 作が課金販
売されている。
今後は、11 月に日米で 3D 対応の「グランツーリスモ5」(前作「4」(2004 年 12 月発売)は累
計 1000 万本以上売れた)が発売される予定(日本は 11 月 3 日、7980 円)。また、今期中(お
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そらく 2011 年 1-3 月期)に「キルゾーン3」も 3D で予定されている。前作「2」は 2009 年 2 月
発売だが、全世界で 200 万本以上売れた。
3D 対応 BD ソフトは、6 月に発売された「くもりときどきミートボール」を含め、ソニーピクチャー
ズエンタテインメント発売で4~5タイトルが今期中に予定されている。ワーナー、ディズニー
も下期に「アリス・イン・ワンダーランド」など 3D 映画の大作を BD ディスク化して発売する予
定である。3D 対応映画ソフトは下期に一気に増えると思われる。
劇場公開映画では、3D「バイオハザードⅣ アフターライフ」が全世界で 9 月に封切られるほ
か、来年1月には「グリーンホーネット」(内容不明)が予定されている。3D 映画も、ハリウッド
メジャー各社から数多く封切られる。ソニーの 3D 映画の今期公開予定は 2 作だが、2012/3
期は 4 作以上が予定されている。
2Q 以降、テレビ、映画、ゲームの相乗効果が期待できよう。
表4 ソニーのテレビ事業損益
通期ベース
売上高(外部顧客向け)
営業利益
液晶テレビ販売台数
うち3Dテレビ
四半期ベース
売上高(外部顧客向け)
前年比
営業利益
前年比(変化額)
液晶テレビ販売台数
2005/3期
2006/3期
2007/3期
2008/3期
2009/3期
2010/3期
2011/3期予
2012/3期予
2012/3期予
9,292
9,314
12,350
13,650
12,740
10,050
13,500
15,000
160,000
-240
-898
-225
-650
-1,270
-730
0
100
200
100
280
630
1,060
1,520
1,560
2,500
300
3,500
500~800
4,500
1000~1500
2009/3期1Q 2009/3期2Q 2009/3期3Q 2009/3期4Q 2010/3期1Q 2010/3期2Q 2010/3期3Q
2010/3期4Q
2011/3期1Q
3,130
3,650
3,700
2,260
2,370
2,220
3,420
2,040
2,920
33%
19%
-27%
-28%
-24%
-39%
-8%
-10%
23%
-190
-80
-410
-590
-80
-110
70
-610
30
△ 180
△ 130
▲ 410
▲ 480
△ 110
▲ 30
△ 480
▲ 20
△ 110
310
370
500
330
320
330
540
370
510
(参考)テレビ以外のCPD部門(損益は構造改革費用を含む)
通期ベース
2009/3期
2010/3期
2011/3期予 2012/3期予 2013/3期予
売上高(外部顧客向け)
23,232
19,164
22,500
23,500
25,500
営業利益
120
266
1,300
1,500
1,700
四半期ベース
売上高(外部顧客向け)
前年比
営業利益
前年比
2009/3期1Q 2009/3期2Q 2009/3期3Q 2009/3期4Q 2010/3期1Q 2010/3期2Q 2010/3期3Q
2010/3期4Q
2011/3期1Q
6692
6878
5959
3702
4,652
4,690
5,429
4,391
5,375
-30%
-32%
-9%
19%
16%
550
750
212
-1,460
60
199
424
-397
470
-89%
-73%
100%
-73%
683%
単位:億円、万台
出所:会社資料とヒアリングより楽天証券作成
注:△はプラス、▲はマイナス
ゲーム事業の動向 ■ 日米欧の3市場でプレイステーション3(PS3)のハード、ソフトが伸び
ている。会社側の販売数字を見ても、VG.Chartz の週次データ(表6参照)を見ても、PS3
ハード、ソフトの伸びが目立つ。これまでは、ハード、ソフトともに販売数量が任天堂の Wii や
マイクロソフトの Xbox360 に負けていたが、1Q から据置型の競合2機種にかなり接近してき
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た。
この要因は、昨年 9 月に行った PS3 ハードの値下げである。日米欧で、399 ドル、399 ユーロ、
39,980 円(いずれも 40GBHDD 搭載機)を、各々299 ドル、299 ユーロ、29,980 円(いずれも
120GBHDD 搭載機)に値下げした。また、デザインをより薄く高級家電らしいものにした。こ
の値下げとデザイン変更の効果は大きく、昨年 9 月以降、PS3 ハード、ソフトが伸び始めた。
また、昨年 9 月発売の新機種から CPU「Cell」のデザインルールを従来の 65nm から 45nm に
変更し、コストダウンした。これと量産効果によって、PS3 ハードは今 1Q から粗利益段階で黒
字転換した。更に、1Q からは 250GBHDD 搭載モデルの RSX(画像処理半導体)のデザイン
ルールを 65nm から 45nm に変更し、7 月からは主力の 120GB モデルにも拡大した。これに
よって、7 月以降出荷される PS3 の Cell、RSX のデザインルールは全て 45nm になり、PS3
ハードの採算は一層改善すると思われる。なお、PS3 ハードの部品は、Cell などの中核半導
体も含めてドル建て仕入れが多く、対ドル円高はメリットになる。
会社側では、PS3 ハードの 2011/3 期出荷予想を 1500 万台(2010/3 期実績は 1300 万台)、
2011/3 期ソフト出荷予想を、PS3、PS2、PSP 用合わせて前年度の横ばいとしている。楽天証
券では足元の動きを見る限り、このいずれも過少と考えている。特にソフトは全機種向け合
計で前年比5~10%増が可能と思われる。
また、9~10 月にかけて日米欧で体感型コントローラ「プレイステーション・ムーブ」を発売し、
その後対応ソフトを順次投入する(9 月 15 日にアジア、欧州、9 月 19 日に北米、10 月 21 日
に日本、3980 円)。プレイステーション・ムーブは奥行き感知能力が Wii よりも優秀で3Dゲー
ムとの相性がよい。下期にソニーのゲーム事業を刺激する材料は多く、動きが注目される。
なお、年内には PS3 の BD プレイヤー機能で 3D コンテンツが視聴できるようにするファーム
ウェアの書き換えが実施される模様。そうなると、3D コンテンツの再生専用機として PS3 は最
も安価でコストパフォーマンスが良いマシンになる。
3D ゲームの普及を予想するときには、任天堂の動きも重要である。任天堂は 2011/3 期中に
携帯型ゲーム機の新機種「ニンテンドー3DS」を発売する予定である。裸眼3D液晶を搭載し、
最新の技術を随所に盛り込んだゲーム機である。据置型と携帯型の違いはあるにせよ、ニ
ンテンドー3DS は 3D ブームを後押しする可能性が高い。
また、ニンテンドー3DS はソフトウェアのセキュリティを強化しており、発売後1~2年を目処に
中国に進出するための戦略機でもある。任天堂は、発売後2年間はニンテンドー3DS の立ち
上げに集中すると思われるため、Wii の後継機はその後になろう。即ち、今期から 2~3 年後
の 2012~2014 年に Wii の後継機が発売されると思われる。おそらく、PS3 に並ぶか、それを
超える性能になると思われる。
従ってソニーは、ニンテンドー3DS が 3D ブームを後押しする恩恵を受けるだろうが、その一
方で、今後 2~3 年のうちにゲーム部門の収益力を固め、「次」に繋げることができるようにし
なければならない。これが、ソニーゲーム部門の課題であり、今後のリスクでもある。
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表5 ソニーのゲーム事業損益
通期ベース
売上高(外部顧客向け)
営業利益
ハード販売台数
PS3
PS2
PSP
ソフト販売本数
PS3
PS2
PSP
2005/3期
2006/3期
2007/3期
2008/3期
2009/3期
2010/3期
2011/3期予
2012/3期予
2013/3期予
7,025
9,183
9,742
12,190
9,849
8,410
9,000
10,500
11,500
432
87
-2,323
-1,245
-585
-570
200
500
850
1,617
300
1,622
1,410
350
1,478
960
910
1,366
1,380
1,010
791
1,410
1,300
730
990
1,600
600
800
1,800
300
600
1,800
100
500
25,200
590
22,300
4,170
1,330
19,350
5,470
5,790
15,400
5,550
10,370
8,350
5,030
11,560
3,570
4,440
16,000
1,500
3,500
19,000
1,000
3,000
22,000
500
2,500
ハード累積販売台数
2005/3期
PS3
PS2
PSP
8747
300
2006/3期
2007/3期
2008/3期
2009/3期
2010/3期
2011/3期予
2012/3期予
2012/3期予
350
1,260
2,270
3,570
5,170
6,970
8,770
10,369
11,847
13,213
14,004
14,734
15,334
15,634
15,734
1,710
2,670
4,050
5,460
6,450
7,250
7,850
8,350
タイレシオ
2005/3期
PS3
PS2
PSP
2.88
1.97
四半期ベース
売上高(外部顧客向け)
前年比
営業利益
前年比(変化額)
2006/3期
2007/3期
2008/3期
2009/3期
2010/3期
2011/3期予
2012/3期予
2012/3期予
3.80
4.60
4.57
3.24
3.09
2.73
2.51
2.15
1.63
1.17
0.60
0.24
0.10
0.06
0.03
2.44
2.05
1.37
0.92
0.69
0.48
0.38
0.30
2009/3期1Q 2009/3期2Q 2009/3期3Q 2009/3期4Q 2010/3期1Q 2010/3期2Q 2010/3期3Q 2010/3期4Q
2011/3期1Q
2,150
2,454
3,696
1,548
1,110
1,970
3,552
1,778
1,420
17%
7%
-33%
-38%
-48%
-20%
-4%
15%
28%
54
-395
4
-248
-340
-410
150
30
5
▲ 125
▲ 132
▲ 394
▲ 15
△ 424
△ 572
△ 146
△ 278
△ 345
ハード販売台数
PS3
160
240
PS2
150
250
PSP
370
320
ソフト販売本数
PS3
2,280
2,120
PS2
1,930
2,320
PSP
1,180
1,180
単位:億円、万台、万本
出所:会社資料とヒアリングより楽天証券作成
注:△はプラス、▲はマイナス
450
250
510
160
140
210
110
160
130
320
190
300
650
210
420
220
170
140
240
160
120
4,080
2,970
1,550
1,890
1,130
1,120
1,480
850
830
2,390
1,110
1,290
4,760
1,120
1,500
2,930
460
810
2,480
340
920
(参考)ゲーム以外のNPS部門(損益は構造改革費用を含む)
通期ベース
2009/3期
2010/3期
2011/3期予 2012/3期予 2013/3期予
売上高(外部顧客向け)
6,998
6,706
7,500
8,500
9,500
営業利益
-289
-260
-200
-150
-150
四半期ベース
2009/3期1Q 2009/3期2Q 2009/3期3Q 2009/3期4Q 2010/3期1Q 2010/3期2Q 2010/3期3Q
2010/3期4Q
2011/3期1Q
売上高(外部顧客向け)
1,627
1,975
2,006
1,390
1,270
1,394
2,254
1,786
1,683
前年比
-22%
-29%
12%
28%
33%
営業利益
-8
-11
-62
-160
-57
-178
43
-100
-42
前年比
613%
1518%
-169%
-38%
-26%
単位:億円、万台、万本
出所:会社資料とヒアリングより楽天証券作成
楽天証券株式会社
_______________________________________________________________________________
〒140-0002 東京都品川区東品川 4-12-3
品川シーサイド楽天タワー
11
経済研究所企業調査レポート
表6 各機種別ハード、ソフト販売動向
地域別ハード
2008年9月29日
~12月28日
2009年9月28日
~12月27日
前年比
2008年12月29日 2009年12月28日~
前年比
~2009年3月28日 2010年3月27日
2009年3月30日~ 2010年3月29日~
前年比
6月28日
6月27日
2009年6月29日 2010年7月4日~
前年比
~8月9日
8月8日
日本:ハード
Wii
PS3
Xbox360
DS
PSP
699,347
302,867
130,944
1,624,124
922,758
949,407
815,413
64,863
1,276,448
757,919
35.8%
169.2%
-50.5%
-21.4%
-17.9%
408,927
351,277
140,713
1,024,644
716,887
648,318
544,929
53,213
887,774
833,745
58.5%
55.1%
-62.2%
-13.4%
16.3%
223,789
227,502
83,126
631,773
460,075
302,130
300,515
54,617
480,806
402,712
35.0%
32.1%
-34.3%
-23.9%
-12.5%
230,623
52,523
22,171
568,598
186,107
127,898
162,506
38,213
286,621
191,965
-44.5%
209.4%
72.4%
-49.6%
3.1%
南北アメリカ:ハード
Wii
PS3
Xbox360
DS
PSP
5,408,073
1,479,380
3,010,151
5,369,155
1,776,203
5,844,651
2,576,380
2,725,953
5,826,803
1,189,368
8.1%
74.2%
-9.4%
8.5%
-33.0%
2,422,906
855,983
1,243,620
1,897,372
734,833
2,224,802
1,224,724
1,314,947
2,009,140
507,483
-8.2%
43.1%
5.7%
5.9%
-30.9%
1,209,417
513,470
699,540
2,611,433
433,667
1,344,427
756,222
961,959
1,584,719
271,074
11.2%
47.3%
37.5%
-39.3%
-37.5%
532,149
215,961
336,082
937,019
221,955
421,861
321,851
647,490
676,751
97,428
-20.7%
49.0%
92.7%
-27.8%
-56.1%
欧州その他:ハード
Wii
PS3
Xbox360
DS
PSP
4,520,158
1,789,708
2,594,784
6,249,032
1,805,426
4,631,857
2,776,858
2,036,294
4,867,349
1,503,551
2.5%
55.2%
-21.5%
-22.1%
-16.7%
1,907,917
975,273
1,084,061
2,577,352
1,153,703
1,924,753
1,287,650
872,950
1,964,995
801,418
0.9%
32.0%
-19.5%
-23.8%
-30.5%
1,276,139
660,282
649,088
3,191,717
913,172
1,136,660
837,413
540,379
1,485,243
576,747
-10.9%
26.8%
-16.7%
-53.5%
-36.8%
524,203
312,034
272,564
1,197,949
444,708
375,096
324,610
596,872
668,730
201,468
-28.4%
4.0%
119.0%
-44.2%
-54.7%
2008年9月29日
~12月28日
地域別ソフト
日本:ソフト
Wii
PS3
Xbox360
DS
PSP
2009年9月28日
~12月27日
前年比
2008年12月29日 2009年12月28日~
前年比
~2009年3月28日 2010年3月27日
2009年3月30~4
月5日
2010年3月29日~
前年比
4月4日
2009年6月29日 2010年7月4日~
前年比
~8月9日
8月8日
3,555,032
1,809,408
678,637
8,295,722
2,480,961
6,165,062
3,615,809
571,285
7,190,040
2,969,894
73.4%
99.8%
-15.8%
-13.3%
19.7%
2,710,481
2,299,590
883,144
5,639,851
2,660,758
3,417,070
2,680,415
340,514
5,355,688
3,548,100
26.1%
16.6%
-61.4%
-5.0%
33.3%
1,731,919
831,493
389,521
4,187,772
1,617,782
2,185,870
1,871,573
558,296
3,827,664
2,458,532
26.2%
125.1%
43.3%
-8.6%
52.0%
1,601,128
362,592
181,856
5,075,256
863,301
1,454,637
1,204,373
211,726
2,543,690
1,440,570
南北アメリカ:ソフト
Wii
PS3
Xbox360
DS
PSP
PC
49,319,727
17,268,730
36,118,288
40,628,130
7,859,537
53,591,076
22,464,692
34,941,592
36,997,368
9,082,630
8.7%
30.1%
-3.3%
-8.9%
15.6%
24,097,928
8,892,634
15,503,307
20,167,390
4,430,623
24,937,923
15,214,128
17,602,075
16,014,076
3,787,068
3.5%
71.1%
13.5%
-20.6%
-14.5%
14,543,881
6,511,989
11,245,959
15,258,355
3,251,614
17,070,065
12,552,434
14,149,946
9,939,231
2,515,465
17.4%
92.8%
25.8%
-34.9%
-22.6%
6,399,851
3,376,543
5,165,945
4,730,954
1,496,332
0
6,072,465
-5.1%
4,155,004
23.1%
5,478,921
6.1%
4,315,106
-8.8%
1,122,412
-25.0%
1,122,469 #DIV/0!
欧州その他:ソフト
Wii
PS3
Xbox360
DS
PSP
PC
25,481,575
17,206,589
19,117,857
19,587,389
3,702,258
28,634,856
18,658,455
18,249,668
14,201,268
3,399,764
12.4%
8.4%
-4.5%
-27.5%
-8.2%
12,030,650
7,832,934
7,392,169
8,686,479
1,431,782
12,694,902
9,719,211
8,302,801
5,590,419
1,445,497
5.5%
24.1%
12.3%
-35.6%
1.0%
8,381,687
4,873,188
4,486,555
6,271,801
1,156,764
8,894,827
8,628,617
6,705,966
5,763,714
1,633,451
6.1%
77.1%
49.5%
-8.1%
41.2%
4,480,439
2,062,941
1,855,971
2,469,637
422,899
0
3,081,937
-31.2%
2,359,942
14.4%
2,079,494
12.0%
2,049,681
-17.0%
517,559
22.4%
429,575 #DIV/0!
合計:ハード
Wii
PS3
Xbox360
DS
PSP
合計:ソフト
-9.1%
232.2%
16.4%
-49.9%
66.9%
2008年9月29日 2009年9月28日
2008年12月29日 2009年12月28日~
2009年3月30~4 2010年3月29日~
2009年6月29日 2010年7月4日~
前年比
前年比
前年比
前年比
~12月28日
~12月27日
~2009年3月28日 2010年3月27日
月5日
4月4日
~8月9日
8月8日
31,588,995
35,428,914
12.2%
14,862,483
15,568,022
4.7%
9,814,893
10,541,384
7.4%
5,243,211
3,631,696
-30.7%
18,988,836
22,050,248
16.1%
9,040,194
11,488,864
27.1%
5,614,160
9,685,354
72.5%
2,331,425
2,844,299
22.0%
22,258,952
21,040,484
-5.5%
8,776,502
9,670,961
10.2%
5,269,221
7,722,542
46.6%
2,214,224
2,765,197
24.9%
26,580,668
21,304,519
-19.8%
11,608,495
8,487,333
-26.9%
9,515,007
7,829,239
-17.7%
3,975,254
3,013,053
-24.2%
6,401,219
5,347,051
-16.5%
2,883,502
2,786,725
-3.4%
2,050,506
2,307,237
12.5%
830,961
806,952
-2.9%
2008年9月29日 2009年9月28日
2008年12月29日 2009年12月28日~
2009年3月30~4 2010年3月29日~
2009年6月29日 2010年7月4日~
前年比
前年比
前年比
~12月28日
~12月27日
~2009年3月28日 2010年3月27日
月5日
4月4日
~8月9日
8月8日
78,356,334
88,390,994
12.8%
38,839,059
41,049,895
5.7%
24,657,487
28,150,762
14.2%
12,481,418
10,609,039
-15.0%
36,284,727
44,738,956
23.3%
19,025,158
27,613,754
45.1%
12,216,670
23,052,624
88.7%
5,802,076
7,719,319
33.0%
55,914,782
53,762,545
-3.8%
23,778,620
26,245,390
10.4%
16,122,035
21,414,208
32.8%
7,203,772
7,770,141
7.9%
68,511,241
58,388,676
-14.8%
34,493,720
26,960,183
-21.8%
25,717,928
19,530,609
-24.1%
12,275,847
8,908,477
-27.4%
14,042,756
15,452,288
10.0%
8,523,163
8,780,665
3.0%
6,026,160
6,607,448
9.6%
2,782,532
3,080,541
10.7%
0
1,552,044 #DIV/0!
Wii
PS3
Xbox360
DS
PSP
PC
単位:台、本
出所:VGChartzより楽天証券作成
楽天証券株式会社
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〒140-0002 東京都品川区東品川 4-12-3
品川シーサイド楽天タワー
12
経済研究所企業調査レポート
中国市場の動向 ■ ソニーは中国でのテレビ販売に注力している。2009 年 12 月に発売し
た 32 インチの「BX205」(販売価格 2999 元、約 4 万円)が大ヒットし、中国における市場シェ
ア上昇に貢献した。その後ラインナップを増やし、現在は 3D テレビから下級機種まで一通り
の機種をそろえている。
中国では、今年2月の春節まではテレビ需要が好調だった。32 インチ以下の下位クラスの
薄型テレビが好調だった。しかし、7-9 月期に入って在庫増加を指摘する声が増えてきた。
ソニーでは販売台数の半分以上を占めるエントリーシリーズの売れ行きが良くない模様。40
インチ以上の中上級機種はスローダウンしていないが、3D テレビのような最上級機種はほと
んど売れていない市場なので、エントリーモデルの販売不振は市場全体に影響を与える。
ただし、中国テレビ市場の調整は最近目立ってきたももの、市場データを見ると、既に昨年
末から前年比の低下が目立つようになっている。グラフ1、2は中国の大手テレビメーカー、
スカイワースと TCL マルティメディアの月次販売動向である。スカイワースは中国国内向け
の薄型テレビと同じく CRT テレビ(ブラウン管テレビ)の数字。TCL マルティメディアは CRT
テレビと輸出を含む合計である。両社とも伸び率が急低下しているのがわかる。特に中国
シェア1~2位のスカイワースは薄型テレビの販売で先行したが、その反動が出ていると思
われる。一方でスカイワースの実数値を見ると、月次販売台数には底打ち感も見られる。
ソニーの場合、中国市場のテレビ全体の販売台数に占める割合は5~10%なので、中国市
場スローダウンの影響は今のところ軽微である。また、市場シェアは年初から上昇しており、
金額シェアでは大手の一角に入ってきた。今後は中上級機種の販売に注力する意向であり、
特に 3D テレビは中国でトップシェアを狙っている。既に、大都市から地方都市まで家電量
販店などで 3D テレビを販売している。中国は、2011 年には世界最大のテレビ市場になると
予想されており、ソニーにとっては、テレビだけでなく、事業全体にとって重要な市場になっ
ている。
ただし、ゲームの販路はまだ中国では構築していない。中国でもPS3は売られているが、香
港からの並行輸入のみである。任天堂は既に沿海州の大都市中心に、百貨店と高級スー
パー内に販売スペースを確保しており、中小店ではゲームボーイ、大店では DS、Wii を販売
している。ただし、ソフトの不正コピーが多く、正規品のソフトは売れない。その状況を任天堂
はニンテンドー3DS で変えようというのである。ソニーも体制構築が急がれる。
表7:中国のテレビ市場シェア
2010年1月 2010年4月
中国:台数
ハイセンス
11.67%
スカイワース
10.68%
コンカ
10.37%
チャンホン
10.33%
シャープ
9.80%
TCL
9.16%
サムスン
7.95%
ハイアール
7.34%
LG
6.38%
ソニー
6.34%
出所:ヒアリングより楽天証券作成
13.00%
13.21%
9.05%
10.10%
7.95%
9.73%
7.29%
7.46%
5.90%
7.00%
2010年6月
12.66%
13.08%
8.58%
10.08%
9.41%
9.96%
8.74%
4.85%
4.74%
7.91%
2010年7月
12.20%
12.39%
7.25%
10.07%
9.50%
10.90%
8.10%
4.53%
5.72%
9.09%
中国:金額
ハイセンス
スカイワース
コンカ
チャンホン
シャープ
TCL
サムスン
ハイアール
LG
ソニー
2010年1月
10.59%
9.38%
8.13%
7.90%
12.73%
7.71%
11.90%
6.34%
7.36%
6.23%
2010年4月
11.87%
12.52%
7.01%
8.03%
10.51%
7.90%
10.13%
6.25%
7.67%
8.43%
楽天証券株式会社
_______________________________________________________________________________
〒140-0002 東京都品川区東品川 4-12-3
品川シーサイド楽天タワー
2010年6月 2010年7月
11.27%
10.65%
10.74%
10.07%
6.69%
5.79%
7.98%
8.33%
12.27%
11.70%
8.29%
9.15%
13.08%
12.53%
4.21%
4.14%
5.61%
6.89%
9.84%
11.58%
13
〒140-0002 東京都品川区東品川 4-12-3
品川シーサイド楽天タワー
楽天証券株式会社
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20
10
20
10
20
10
月
月
月
月
年
06
年
05
年
04
月
月
月
月
月
月
250.0%
年
03
年
02
年
01
年
12
年
11
年
10
300.0%
20
10
20
10
20
10
20
09
20
09
20
09
月
1,400.0
年
09
月
月
月
月
月
月
月
1,600.0
年
08
年
07
年
06
年
05
年
04
年
03
年
02
月
20
07
20 年 1
08 2月
20 年 0
08 1月
20 年 0
08 2月
20 年 0
08 3月
20 年 0
08 4月
20 年 0
08 5月
20 年 0
08 6月
20 年 0
08 7月
20 年 0
08 8月
20 年 0
08 9月
20 年 1
08 0月
20 年 1
08 1月
20 年 1
09 2月
20 年 0
09 1月
20 年 0
09 2月
20 年 0
09 3月
20 年 0
09 4月
20 年 0
09 5月
20 年 0
09 6月
20 年 0
09 7月
20 年 0
09 8月
20 年 0
09 9月
20 年 1
09 0月
20 年 1
09 1月
20 年 1
10 2月
20 年 0
10 1月
20 年 0
10 2月
20 年 0
10 3月
20 年 0
10 4月
20 年 0
10 5月
年
06
月
1,800.0
20
09
20
09
20
09
20
09
20
09
20
09
20
09
20
09
年
01
年
12
-50.0%
20
09
20
08
経済研究所企業調査レポート
(単位:1000台、月次、スカイワースは中国向けのみ、TCLは薄型,CRTの合計で海外向けを含む)
グラフ1:中国テレビメーカーのテレビ販売台数
2,000.0
スカイワース:薄型テレビ
スカイワース:CRTテレビ
スカイワース:合計
TCL:合計
1,200.0
1,000.0
800.0
600.0
400.0
200.0
0.0
グラフ2:中国テレビメーカーのテレビ販売台数:前年比
350.0%
(単位:%、月次、スカイワースは中国向けのみ、TCLは海外向けを含む)
スカイワース:薄型テレビ
スカイワース:CRTテレビ
スカイワース:合計
200.0%
TCL:合計
150.0%
100.0%
50.0%
0.0%
-100.0%
-150.0%
14
経済研究所企業調査レポート
グラフ3:世界の液晶テレビ出荷予測
(単位:万台、ヒアリングより楽天証券作成、元出所はディスプレイサーチ。
注:テレビ市場がスローダウンする前の予想なので、今後修正される可能性がある)
25,000
19100万台
20,000
アジアその他
15200万台
15900万台
日本
15,000
中国
10,000
EU
ラテンアメリカ
5,000
北米
0
2008年
2009年
2010年予想
株価見通し ■ 株価/グロスキャッシュフロー倍率(PCFR)を見ると、ソニー株のバリュエー
ション(評価)は底値圏にある(グラフ4)。世界経済に不透明感が強いとはいえ、業績の着実
な改善が見られるため、PCFR に見られる低いバリュエーションは過去そうであったように中
長期的に上方にシフトすると思われる。相場環境が悪いこと、景気見通しが不透明なので、
楽天証券の 12/3 期業績予想を引き下げたことにより、目標株価レンジを前回レポートの
4,900~5,300 円から 3,300~3,500 円に引き下げるが、株価レーティング A は維持する。目標
株価レンジは、2011/3 期予想一株当たりグロスキャッシュフロー398.6 円に、過去 8 年間の平
均 PCFR8.5 倍を当てはめて算出した。
リスク要因 ■
競合:ソニーは 3D、テレビではサムスンと、ゲームでは任天堂と競合している。両社とも手ご
わい相手であり、競争の勝敗は収益に響くため、注意を怠れない。
過度のリストラ:ソニーの収益力が過去2年間の構造改革によって強化されたのは業績をみ
れば確認できる。しかし、開発力やマーケティング力がリストラのやりすぎによって弱体化した
懸念がないわけではない。例えば、3D テレビは 3D 事業がソニーの将来を決する重大事で
あるにも関わらず、市場投入はサムスンに遅れること 4 ヶ月であった。また、ゲームの新興国
進出はもともと任天堂よりも進んでいたにも関わらず、中国での販路はまだ構築されていな
い。世界経済の先行きに不透明感が増しているが、リストラをやりすぎるのもリスクである。こ
れも今後を注視する必要がある。
楽天証券株式会社
_______________________________________________________________________________
〒140-0002 東京都品川区東品川 4-12-3
品川シーサイド楽天タワー
15
〒140-0002 東京都品川区東品川 4-12-3
品川シーサイド楽天タワー
楽天証券株式会社
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2010年1月
16,000
2005年7月
2006年4月
2007年1月
2007年10月
2008年7月
2009年4月
2002年7月
2003年4月
2004年1月
2004年10月
1998年1月
1998年10月
1999年7月
2000年4月
2001年1月
2001年10月
1983年1月
2010年1月
2009年4月
2008年7月
2007年10月
2007年1月
2006年4月
2005年7月
2004年10月
2004年1月
2003年4月
2002年7月
2001年10月
2001年1月
2000年4月
1999年7月
1998年10月
1998年1月
1997年4月
1996年7月
1995年10月
1995年1月
1994年4月
1993年7月
1992年10月
1992年1月
1991年4月
1990年7月
1989年10月
1989年1月
1988年4月
1987年7月
1986年10月
1986年1月
1985年4月
1984年7月
1983年10月
16,000
1990年7月
1991年4月
1992年1月
1992年10月
1993年7月
1994年4月
1995年1月
1995年10月
1996年7月
1997年4月
1983年1月
1983年10月
1984年7月
1985年4月
1986年1月
1986年10月
1987年7月
1988年4月
1989年1月
1989年10月
経済研究所企業調査レポート
グラフ4 ソニーの株価と株価/グロスキャッシュフロー倍率
(出所:楽天証券作成、株価は左目盛、株価/グロスキ
ャッシュフロー倍率は右目盛、株価は分割調整済み月末値)
18,000
45.0
調整後株価
株価/グロスキャッシュフロー倍率
40.0
14,000
35.0
12,000
30.0
10,000
25.0
8,000
20.0
15.0
6,000
10.0
4,000
5.0
2,000
0.0
0
-5.0
(出所:楽天証券作成、株価は左目盛、PERは右目盛、PERはマイナスは0、100以上は100とした。
株価は分割調整済み月末値)
グラフ5 ソニーの株価とPER
18,000
120.0
調整後株価
14,000
PER
100.0
12,000
80.0
10,000
8,000
60.0
6,000
40.0
4,000
2,000
20.0
0
0.0
16
経済研究所企業調査レポート
表8 ソニー(6758)
更新日
株価
時価総額
EV
連結業績推移
2006/3通
売上高および営業収入
2007/3通
2010/8/18
2,559 円(10/8/18)
2,568,050 百万円
2,895,108 百万円
2008/3通
2009/3通
発行済株数 1,003,536,408 株
自己株(外数)
1,047,156 株
2010/3通
2011/3通予 2011/3通予
2011/3通予
2011/3通予
2012/3通予
2012/3通予
旧会社予想
新会社予想
旧楽天証券予想
新楽天証券予想
旧楽天証券予想
新楽天証券予想 新楽天証券予想
(10/5/13)
(10/7/29)
(10/4/14)
(10/8/18)
(10/4/14)
(10/8/18)
7,600,000
7,890,000
7,530,000
8,580,000
8,100,000
8,670,000
前年比
うち純売上高
前年比
うち金融ビジネス収入
前年比
うち営業収入
前年比
売上原価
売上原価率(純売上高に対する)
前年比
販売費・一般管理費
対純売上高販管費比率
前年比
金融ビジネス費用
金融ビジネス費用比率
前年比
資産の除売却損および減損
持分法による投資損益
4.4%
6,692,776
1.9%
720,566
34.0%
97,255
9.8%
5,151,397
77.0%
3.0%
1,527,036
22.8%
-0.5%
531,809
73.8%
10.2%
73,939
10.5%
7,567,359
13.1%
624,282
-13.4%
104,054
7.0%
5,889,601
77.8%
14.3%
1,788,427
23.6%
17.1%
540,097
86.5%
1.6%
5,820
6.9%
8,201,839
8.4%
553,216
-11.4%
116,359
11.8%
6,290,022
76.7%
6.8%
1,714,445
20.9%
-4.1%
530,306
95.9%
-1.8%
-37,841
100,817
-12.9%
7,110,053
-13.3%
523,307
-5.4%
96,633
-17.0%
5,660,504
79.6%
-10.0%
1,686,030
23.7%
-1.7%
547,825
104.7%
3.3%
38,308
-25,109
-6.7%
6,293,005
-11.5%
838,300
60.2%
82,693
-14.4%
4,892,563
77.7%
-13.6%
1,544,890
24.5%
-8.4%
671,550
80.1%
22.6%
42,988
-30,235
5.4%
5.4%
9.4%
7,010,000
11.4%
800,000
-4.6%
80,000
-3.3%
5,390,000
76.9%
10.2%
1,600,000
22.8%
3.6%
670,000
83.8%
-0.2%
40,000
-20,000
4.4%
6,820,000
8.4%
630,000
-24.8%
80,000
-3.3%
5,225,000
76.6%
6.8%
1,600,000
23.5%
3.6%
520,000
82.5%
-22.6%
20,000
15,000
8.7%
7,700,000
9.8%
800,000
0.0%
80,000
0.0%
5,880,000
76.4%
9.1%
1,700,000
22.1%
6.3%
670,000
83.8%
0.0%
40,000
0
7.6%
7,380,000
8.2%
640,000
1.6%
80,000
0.0%
5,615,000
76.1%
7.5%
1,690,000
22.9%
5.6%
530,000
82.8%
1.9%
20,000
15,000
7.0%
7,950,000
7.7%
640,000
0.0%
80,000
0.0%
6,015,000
75.7%
7.1%
1,780,000
22.4%
5.3%
540,000
84.4%
1.9%
20,000
15,000
営業利益
226,416
71,750
475,299
-227,783
31,772
160,000
180,000
170,000
180,000
290,000
260,000
330,000
営業利益率
前年比
3.0%
55.5%
0.9%
-68.3%
5.4%
562.4%
-2.9%
-147.9%
0.4%
-113.9%
2.1%
403.6%
2.4%
466.5%
2.2%
435.1%
2.4%
466.5%
3.4%
70.6%
3.2%
44.4%
3.8%
26.9%
286,329
102,037
567,134
-174,955
26,912
140,000
170,000
160,000
170,000
280,000
250,000
320,000
3.8%
82.1%
13,176
1.2%
-64.4%
78,654
6.4%
455.8%
-2.3%
-130.8%
0.4%
-115.4%
1.8%
420.2%
2.2%
531.7%
2.0%
494.5%
2.3%
531.7%
3.3%
75.0%
3.1%
47.1%
3.7%
28.0%
税引前利益
税引前利益率
前年比
持分法による投資損益
7,510,597 8,295,695 8,871,414 7,729,993 7,213,998 7,600,000
2013/3通予
(10/8/18)
当期純利益
123,616
126,328
369,435
-98,938
-40,802
50,000
60,000
96,000
60,000
168,000
90,000
115,000
当期純利益率
前年比
1.6%
-24.5%
1.5%
2.2%
4.2%
192.4%
-1.3%
-126.8%
-0.6%
-58.8%
0.7%
-222.5%
0.8%
-247.1%
1.2%
-335.3%
0.8%
-247.1%
2.0%
75.0%
1.1%
50.0%
1.3%
27.8%
EPS
123.2
125.9
368.1
-98.6
-40.7
49.8
59.8
95.7
59.8
167.4
89.7
114.6
配当
BPS
25.0
3,192.6
25.0
3,358.8
25.0
3,452.9
42.5
2,954.2
25.0
2,955.5
--2,955.5
--2,867.0
25.0
2,872.5
25.0
2,872.5
25.0
2,872.5
25.0
2,872.5
25.0
2,872.5
配当金額
設備投資額
減価償却費
24,968
384,347
381,843
25,063
414,138
400,009
25,028
335,726
428,010
42,649
332,068
405,443
25,088
192,724
371,004
--220,000
340,000
--230,000
340,000
25,088
250,000
320,000
25,088
230,000
340,000
25,088
300,000
350,000
25,088
270,000
350,000
25,088
300,000
360,000
キャッシュフロー
フリーキャッシュフロー
505,459
96,144
526,337
87,136
797,445
436,691
306,505
-68,212
330,202
112,390
390,000
---
400,000
---
416,000
140,912
400,000
144,912
518,000
192,912
440,000
144,912
475,000
149,912
503.7
524.5
794.6
305.4
329.0
388.6
398.6
414.5
398.6
516.2
438.4
473.3
95.8
608,259
86.8
471,759
435.2
903,309
-68.0
177,660
112.0
402,776
--500,000
--520,000
140.4
490,000
144.4
520,000
192.2
640,000
144.4
610,000
149.4
690,000
20.8
5.1
20.3
4.9
7.0
3.2
-26.0
8.4
-62.9
7.8
51.4
6.6
42.8
6.4
26.8
6.2
42.8
6.4
15.3
5.0
28.5
5.8
22.3
5.4
0.80
0.98%
4.76
0.76
0.98%
6.14
0.74
0.98%
3.21
0.87
1.66%
16.30
0.87
0.98%
7.19
0.87
--5.79
0.89
--5.57
0.89
0.98%
5.91
0.89
0.98%
5.57
0.89
0.98%
4.52
0.89
0.98%
4.75
0.89
0.98%
4.20
-3,065
60,834
531,795
3,203,852
-18,835
31,509
543,937
3,370,704
5,571
82,055
520,568
3,465,089
48,568
1,882
497,297
2,964,653
-10,876
432,001
2,965,904
450,000
2,965,905
450,000
2,877,118
530,000
3,005,136
530,000
2,877,118
550,000
3,307,610
550,000
3,307,610
550,000
3,307,610
112.0
136.0
116.0
149.0
113.0
160.0
99.5
142.0
91.8
129.7
90.0
125.0
90.0
110.0
92.0
125.0
85.0
109.0
92.0
125.0
85.0
109.0
85.0
109.0
CFPS
FCFPS
EBITDA
PER
PCFR
PBR
配当利回り
EV/EBITDA
<別掲>
為替差損益
子会社等の持分変動益
研究開発費
株主資本
期中平均為替レート(円/ドル)
期中平均為替レート(円/ユーロ)
単位:百万円、円、倍
出所:会社資料より楽天証券作成
楽天証券株式会社
_______________________________________________________________________________
〒140-0002 東京都品川区東品川 4-12-3
品川シーサイド楽天タワー
17
経済研究所企業調査レポート
表9 地域別売上高
2009/3期
1Q
1,459,731
0.0%
433,500
-7.5%
461,689
-3.1%
564,542
9.6%
519,313
0.5%
海外
前年比
米国
前年比
欧州
前年比
その他地域
前年比
日本
前年比
単位:百万円
出所:会社資料より楽天証券作成
2Q
1,653,453
5.7%
495,842
-2.7%
519,418
5.6%
638,193
13.4%
418,852
-19.2%
3Q
1,671,935
-27.1%
542,185
-28.5%
654,613
-22.3%
475,137
-31.4%
482,649
-14.7%
2010/3期
1Q
1,105,132
-24.3%
371,317
-14.3%
323,195
-30.0%
410,620
-27.3%
494,721
-4.7%
4Q
1,071,655
-28.4%
356,285
-26.5%
351,972
-32.1%
363,398
-26.5%
452,405
-0.6%
2Q
1,169,600
-29.3%
333,257
-32.8%
369,999
-28.8%
466,344
-26.9%
491,610
17.4%
3Q
1,653,506
-1.1%
524,511
-3.3%
592,571
-9.5%
536,424
12.9%
584,359
21.1%
4Q
1,186,463
10.7%
365,931
2.7%
358,933
2.0%
461,599
27.0%
528,607
16.8%
2011/3期
1Q
1,204,952
9.0%
360,039
-3.0%
330,632
2.3%
514,281
25.2%
456,097
-7.8%
表10 主要製品の売上数量
2007/3期
1Q
2Q
四半期ベース
3Q
2008/3期
1Q
2Q
4Q
3Q
2009/3期
1Q
2Q
4Q
コンスーマー向け主要製品
液晶テレビ
ビデオカメラ
コンパクトデジタルカメラ
PC
プレイステーション:ハード
プレイステーション3
PSP
プレイステーション2
プレイステーション:ソフト
プレイステーション3
PSP
プレイステーション2
3Q
2010/3期
1Q
2Q
4Q
3Q
2011/3期
1Q
4Q
310
180
610
120
370
150
570
160
500
170
640
170
330
120
380
130
320
140
500
110
330
130
520
140
540
150
650
230
370
110
430
200
510
140
600
190
137
225
188
337
168
468
671
193
160
238
68
209
265
131
254
323
488
574
537
225
344
241
160
370
150
240
320
250
450
510
250
160
210
140
110
130
160
320
300
190
650
420
210
220
140
170
240
120
160
920
3270
1320
4720
520
2120
7860
810
1110
3500
470
980
3,110
1,040
1,260
3,800
2,600
1,830
6,090
1,680
1,480
2,400
2,280
1,180
1,930
2,120
1,180
2,320
4,080
1,550
2,970
1,890
1,120
1,130
1,480
830
850
2,390
1,290
1,110
4,760
1,500
1,120
2,930
810
460
2,480
920
340
年度ベース
2000/3期 2001/3期 2002/3期 2003/3期 2004/3期 2005/3期 2006/3期 2007/3期 2008/3期 2009/3期 2010/3期
コンスーマー向け主要製品
液晶テレビ
ビデオカメラ
コンパクトデジタルカメラ
ブルーレイディスクレコーダー
ブルーレイディスクプレーヤー
DVDプレーヤー
PC
デジタルミュージックプレーヤー
プレイステーション:ハード
プレイステーション3
PSP
プレイステーション2
プレイステーション:ソフト
プレイステーション3
PSP
プレイステーション2
ソフト計
単位:万台、万本
出所:会社資料、予想は会社予想
470
140
550
260
540
340
575
560
43
660
1,000
100
735
1,400
280
760
1,350
630
745
1,700
1,060
770
2,350
190
140
400
250
500
350
700
310
850
320
930
330
85
800
370
450
790
400
450
141
920
1,807
2,252
2,010
300
1,617
1,410
1,622
290
290
3,540
3,540
12,180
12,180
18,990
18,990
22,200
22,200
590
25,200
25,790
4,170
22,300
26,470
2011/3期
前回予想
2011/3期
今回予想
850
520
580
1,520
620
2,200
50
220
970
580
700
1,560
530
2,100
70
330
1,150
680
800
2,500
530
2,300
80
550
1,100
880
730
2,500
530
2,300
90
550
1,100
880
730
350
960
1,478
910
1,380
1,366
1,010
1,410
791
1,300
990
730
1,500
800
600
1,500
800
600
1,330
5,470
19,350
26,150
5,790
5,550
15,400
26,740
10,370
5,030
8,350
23,750
11,560
4,440
3,570
19,570
20,000
20,000
楽天証券株式会社
_______________________________________________________________________________
〒140-0002 東京都品川区東品川 4-12-3
品川シーサイド楽天タワー
18
経済研究所企業調査レポート
表11 液晶テレビ販売シェア
金額シェア
2008年4月
日本
20.0%
2008年9月
45.0%
14.0%
17.0%
18.0%
2009年1月 2009年3月
50.0%
40.0%
17.0%
20.0%
17.0%
20.0%
12.0%
2009年6月 2009年10月 2009年12月
40.0%
39.9%
38.0%
17.0%
21.8%
21.0%
17.0%
15.3%
21.0%
12.0%
13.5%
14.0%
6.4%
7.0%
2010年2月 2010年5月 2010年7月
44.4%
39.6%
42.9%
9.8%
18.4%
17.2%
28.1%
20.7%
18.4%
9.8%
9.4%
11.7%
6.7%
5.7%
2008年6月
39.0%
9.0%
25.0%
2008年9月
41.0%
7.0%
22.0%
2009年1月 2009年3月
32.7%
37.0%
6.6%
6.0%
20.1%
20.0%
5.0%
3.3%
7.0%
8.3%
2.0%
2.0%
2009年6月 2009年10月 2009年12月
37.0%
34.0%
30.0%
6.0%
17.0%
8.0%
20.0%
18.0%
18.0%
5.0%
6.0%
5.0%
3.0%
7.0%
5.0%
3.0%
2010年2月 2010年4月 2010年7月
34.0%
39.0%
41.0%
13.0%
11.0%
9.0%
10.0%
19.0%
16.0%
7.0%
4.0%
4.0%
3.0%
5.0%
4.0%
2.0%
4.0%
3.0%
4.0%
2.0%
3.0%
2008年4月
30.0%
14.0%
2008年6月
26.0%
14.0%
2008年9月
28.0%
13.0%
14.0%
16.0%
13.0%
2009年1月 2009年3月
28.0%
30.0%
12.0%
10.0%
12.0%
12.0%
15.0%
15.0%
2009年6月 2009年10月 2009年12月
30.0%
32.8%
31.0%
10.0%
14.2%
12.0%
12.0%
12.5%
15.0%
15.0%
10.4%
11.0%
4.0%
3.0%
2.5%
2.0%
4.0%
2010年2月 2010年5月 2010年7月
28.9%
30.3%
27.2
14.4%
9.6%
9.4%
16.8%
14.9%
15.3%
9.5%
14.2%
14.4%
4.0%
4-5%
2.0%
2-3%
5.1%
5.0%
4-5%
2009年6月 2009年10月 2009年12月
40.0%
39.9%
35.9%
19.3%
19.4%
16.5%
21.0%
13.7%
13.1%
4.9%
6.6%
3.2%
2010年2月 2010年5月
35.2%
40.7%
15.3%
14.8%
28.0%
24.0%
10.6%
8.9%
4.6%
4.8%
2.8%
3.3%
2010年7月
44.6%
15.1%
20.0%
10.9%
4.3%
2.8%
2009年6月 2009年10月 2009年12月
アメリカ
サムスン電子
27.0%
22.0%
17.0%
LGエレクトロニクス
5.0%
14.0%
5.8%
ソニー
12.0%
12.0%
9.9%
東芝
5.0%
8.0%
4.4%
シャープ
3.0%
パナソニック
5.0%
シルバニア
5.0%
7.6%
ビジオ
3.0%
4.0%
4.2%
ハイアール
出所:ヒアリングによる概数
2010年2月 2010年4月
22.0%
22.0%
8.0%
7.0%
8.0%
15.0%
6.0%
5.0%
2010年7月
26.0%
7.0%
10.0%
3.0%
シャープ
パナソニック
東芝
ソニー
日立
50.0%
9.0%
12.0%
20.0%
アメリカ
サムスン電子
LGエレクトロニクス
ソニー
東芝
シャープ
パナソニック
シルバニア
ビジオ
欧州
サムスン電子
フィリップス
LGエレクトロニクス
ソニー
パナソニック
シャープ
東芝
台数シェア
日本
シャープ
パナソニック
東芝
ソニー
日立
三菱電機
2008年4月
30.0%
20.0%
2008年6月
50.0%
10.0%
8.0%
4.0%
4.0%
3.0%
4.0%
6.0%
5.0%
楽天証券株式会社
_______________________________________________________________________________
〒140-0002 東京都品川区東品川 4-12-3
品川シーサイド楽天タワー
19
経済研究所企業調査レポート
表12 旧セグメント別損益
2009/3期
1Q
2Q
3Q
2010/3期
1Q
4Q
2009/3通期 2010/3通期
2Q
3Q
4Q
コンスーマープロダクツ&デバイス
外部顧客向け売上高
前年比
セグメント間取引
売上高小計
前年比
営業利益
営業利益率
前年比
ネットワークプロダクツ&サービス
外部顧客向け売上高
前年比
セグメント間取引
売上高小計
前年比
営業利益
営業利益率
前年比
B2B&ディスク製造
外部顧客向け売上高
前年比
セグメント間取引
売上高小計
前年比
営業利益
営業利益率
前年比
映画
外部顧客向け売上高
982,229
1,052,813
965,953
596,238
702,258
691,048
884,925
643,172
3,597,233
2,921,403
-34.4%
108,866
799,914
-36.5%
-8.4%
84,830
969,755
-10.7%
-8.4%
41,487
684,659
-11.5%
434,250
4,031,483
-18.8%
306,309
3,227,712
-19.9%
82,288
1,064,517
206,876
1,259,689
120,450
1,086,403
24,636
620,874
-28.5%
71,126
773,384
-27.3%
36,073
67,011
-19,827
-205,050
-1,960
8,885
49,432
-100,774
-115,078
-46,475
3.4%
5.3%
-1.8%
-33.0%
-0.3%
-105.4%
1.1%
-86.7%
5.1%
-349.3%
-14.7%
5041.5%
-2.9%
-1.4%
-59.6%
377,733
442,946
570,249
293,830
238,046
336,460
580,633
356,476
1,684,758
1,511,615
-24.0%
16,147
352,607
-24.2%
1.8%
25,511
606,144
1.9%
49.8%
13,773
370,249
50.0%
70,885
1,755,643
-10.3%
64,232
1,575,847
-10.2%
16,659
394,392
22,217
465,163
24,690
594,939
7,319
301,149
-37.0%
8,801
246,847
-37.4%
4,620
-40,622
-5,855
-40,811
-39,734
-58,828
19,399
-7,011
-87,428
-83,077
1.2%
-8.7%
-1.0%
-13.6%
-16.1%
-960.0%
-16.7%
44.8%
3.2%
-431.3%
-1.9%
-82.4%
-5.0%
-5.3%
-5.0%
118,869
134,118
113,194
98,140
81,952
102,621
114,470
105,071
464,321
404,114
-23.5%
21,960
124,581
-19.6%
1.1%
29,009
143,479
-0.5%
28.2%
32,042
137,113
38.4%
95,672
559,993
-13.0%
100,119
504,233
-10.0%
19,469
138,338
20,840
154,958
31,070
144,264
24,293
122,433
-31.1%
17,108
99,060
-28.4%
8,871
9,897
8,305
-21,401
-12,425
-2,395
10,089
-1,576
6,480
-7,216
6.4%
6.4%
5.8%
-17.5%
-12.5%
-240.1%
-1.9%
-124.2%
7.0%
21.5%
-1.1%
-87.3%
1.2%
-1.4%
-211.4%
159,638
196,079
175,117
186,679
170,020
136,436
203,190
195,591
717,513
705,237
-30.4%
0
136,436
-30.4%
16.0%
0
203,190
16.0%
15.0%
0
195,591
15.0%
0
717,513
-1.7%
0
705,237
-1.7%
前年比
セグメント間取引
売上高小計
前年比
0
159,638
0
196,079
0
175,117
0
186,679
6.5%
0
170,020
6.5%
営業利益
-8,262
10,987
12,949
14,242
1,808
-6,386
14,121
33,271
29,916
42,814
-5.2%
5.6%
7.4%
7.6%
1.1%
-121.9%
-4.7%
-158.1%
6.9%
9.1%
17.0%
1740.2%
4.2%
6.1%
43.1%
49,842
44,335
154,342
114,555
106,382
121,418
160,813
122,484
363,074
511,097
6,352
120,907
113.4%
2,445
108,827
96.1%
173.9%
3,054
124,472
146.9%
4.2%
2,662
163,475
2.0%
15.1%
3,358
125,842
15.6%
23,979
387,053
40.8%
11,519
522,616
35.0%
営業利益率
前年比
音楽
外部顧客向け売上高
前年比
セグメント間取引
売上高小計
前年比
5,646
55,488
6,088
50,423
5,893
160,235
営業利益
4,650
1,089
21,359
745
5,375
8,627
23,119
-608
27,843
36,513
8.4%
2.2%
13.3%
0.6%
4.9%
15.6%
6.9%
692.2%
14.1%
8.2%
-0.5%
-111.3%
7.2%
7.0%
31.1%
178,382
97,469
99,558
147,898
223,352
199,306
202,580
213,062
523,307
838,300
3,496
151,394
25.2%
4,199
227,551
24.3%
104.5%
2,796
202,102
100.7%
103.5%
3,027
205,607
99.5%
-4.6%
3,074
216,136
-5.0%
14,899
538,206
60.2%
13,096
851,396
58.2%
営業利益率
前年比
金融
外部顧客向け売上高
前年比
セグメント間取引
売上高小計
前年比
4,643
183,025
3,234
100,703
3,526
103,084
営業利益
30,577
-25,279
-37,399
944
48,215
32,796
35,045
46,436
-31,157
162,492
16.7%
-25.1%
-36.3%
0.6%
21.2%
57.7%
16.2%
-229.7%
17.0%
-193.7%
21.5%
-3.7%
-5.8%
19.1%
-621.5%
85,521
76,533
78,535
77,833
62,229
61,572
77,557
60,493
318,422
261,851
-27.2%
0
62,229
-27.2%
-19.5%
0
61,572
-19.5%
-1.2%
0
77,557
-1.2%
-2.8%
0
60,493
-2.8%
0
318,422
-17.8%
0
261,851
-17.8%
営業利益率
前年比
その他
外部顧客向け売上高
前年比
セグメント間取引
売上高小計
前年比
0
85,521
営業利益
営業利益率
前年比
ソニー・エリクソンにおける持分法投資損益
全社・セグメント間取引消去:売上高
全社・セグメント間取引消去:営業利益
合計
売上高
0
76,533
0
78,535
0
77,833
2,780
567
2,011
-9,599
587
-796
1,530
-6,128
-4,241
-4,807
3.3%
0.7%
2.6%
-12.3%
-1,573
-231,243
-11,029
-11,451
-187,993
11,946
-17,805
-57,209
-9,599
-1.3%
-240.4%
-10,867
-140,474
-3,628
2.0%
-23.9%
-10,227
-131,342
3,595
-10.1%
-1144.0%
1,056
-75,013
-20,705
-1.3%
574
-101,875
-6,444
0.9%
-78.9%
-14,476
-88,065
-13,090
-30,255
-578,320
-23,863
-1.8%
13.3%
-34,514
-434,894
-33,958
1,979,044
2,072,305
2,154,584
1,524,060
1,599,853
1,661,210
2,237,865
1,715,070
7,729,993
7,213,998
-19.2%
-19.8%
3.9%
7.2%
前年比
営業利益
-6.7%
73,439
11,048
-17,962
-294,308
-25,700
-32,592
146,103
-56,039
-227,783
31,772
営業利益率
3.7%
前年比
出所:会社資料より楽天証券作成
注:端数を四捨五入しているため合計が合わない場合がある。
0.5%
-0.8%
-19.3%
-1.6%
-135.0%
-2.0%
-395.0%
6.5%
-913.4%
-3.3%
118.1%
-2.9%
0.4%
-113.9%
楽天証券株式会社
_______________________________________________________________________________
〒140-0002 東京都品川区東品川 4-12-3
品川シーサイド楽天タワー
20
経済研究所企業調査レポート
株価・財務指標の計算式
PER=株価÷EPS(一株当たり当期純利益)
配当利回り=配当÷株価
株式時価総額=株価×発行済株数(自己株式を除く)
PCFR=株価÷一株当たりグロスキャッシュフロー
(グロスキャッシュフロー=当期純利益+減価償却費)
ROE(株主資本利益率)=当期純利益÷株主資本
PBR=株価÷一株当たり純資産
自己資本比率=自己資本(純資産)÷総資産
楽天証券株式会社
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〒140-0002 東京都品川区東品川 4-12-3
品川シーサイド楽天タワー
21
【リスクについてのご説明】
◆上場有価証券等のリスク
〔現物取引〕
国内外の金融商品取引所に上場されている株式(現物取引)等の上場有価証券(以下「上場有
価証券等」(※1)といいます。)には、以下のリスクがあります。
・上場有価証券等の売買等にあたっては、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品
相場等の変動や、投資信託、投資証券、預託証券、受益証券発行信託の受益証券等の裏付けと
なっている株式、債券、投資信託、不動産、商品、カバードワラント等(以下「裏付け資産」
(※2)といいます。)の価格や評価額の変動に伴い、上場有価証券等の価格が変動すること
によって損失が生じる場合があります。
・上場有価証券等の発行者または保証会社等の業務や財産の状況に変化が生じた際や、裏付け
資産の発行者または保証会社等の業務や財産の状況の変化が生じた際に、上場有価証券等の価
格が変動することによって損失が生じる場合があります。
・上場有価証券等のうち、他の種類株式、社債、新株予約権その他の財産に転換される(でき
る)旨の条件または権利が付されている場合において、当該財産の価格や評価額の変動や、当
該財産の発行者の業務や財産の状況の変化に伴い、上場有価証券等の価格が変動することや、
転換後の当該財産の価格や評価額が当初購入金額を下回ることによって損失が生じる場合が
あります。
・また、新株予約権、取得請求権等が付された上場有価証券等については、これらの権利を行
使できる期間に制限がありますのでご留意ください。
・なお、上場有価証券等が外貨建ての場合、為替相場(円貨と外貨の交換比率)が変化するこ
とにより、為替相場が円高になる過程で円貨換算した価値は下落し、逆に円安になる過程で円
貨換算した価値は上昇することになります。したがって、売却時等の為替相場の状況によって
は為替差損が生じる場合があります。
〔信用取引〕
上場有価証券等を「信用取引」でおこなう場合は、以下のリスクがあります。
・信用取引を行うにあたっては、株式相場、為替相場、不動産相場、商品相場等の変動や、投
資信託、投資証券等の裏付けとなっている株式、債券、不動産、商品等(以下「裏付け資産」
(※2)といいます。)の価格や評価額の変動に伴い、信用取引の対象となっている株式等の
価格が変動することによって損失が生じる場合があります。また、その損失の額が、差し入れ
た委託保証金の額を上回る場合があります。
・信用取引の対象となっている株式等の発行者又は保証会社等の業務や財産の状況に変化が生
じた場合や、裏付け資産の発行者又は保証会社等の業務や財産の状況の変化が生じた場合、信
用取引の対象となっている株式等の価格が変動することによって損失が生じる場合がありま
す。また、その損失の額が、差し入れた委託保証金の額を上回る場合があります。
・信用取引により売買した株券等のその後の値動きにより計算上の損失(評価損)が生じたり、
代用有価証券の価格が値下がりすること等によって、委託保証金の維持率 20%未満となった
場合には、不足額を所定の期日までに当社に差し入れていただく必要があります。
・所定の期日までに不足額を差し入れない場合や、約諾書の定めによりその他の期限の利益の
喪失の事由に該当した場合には、計算上の損失が生じている状態で建玉(信用取引のうち決済
が結了していないもの)の一部又は全部を決済(反対売買または現引・現渡)される場合もあ
ります。この場合、その決済で生じた実現損失について責任を負うことになります。
信用取引の利用が過度であると金融商品取引所または当社が認める場合には、委託保証金率
の引上げ、信用取引の制限または禁止の措置等をとることがあります。
※1 「上場有価証券等」には、国内外の店頭売買有価証券市場において取引されている有価
証券を含み、カバードワラントなど、法令で指定される有価証券を除きます。また、外国又は
外国の者の発行する証券又は証書で同様の性質を有するものを含みます。
※2
裏付け資産が、投資信託、投資証券、預託証券、受益証券発行信託の受益証券等である
場合には、その最終的な裏付け資産を含みます。
※3
各有価証券には、外国又は外国の者の発行する証券又は証書で同様の性質を有するもの
を含みます。
【手数料等についてのご説明】
○手数料について
(以下、手数料・費用は何れも税込)
国内の金融商品取引所に上場する株式等(日本株式)の現物取引における売買手数料
日本株式(現物取引)の売買が約定した際には、次の2つの手数料コースのうち、お客様が選択
されたコースの手数料を支払っていただきます。お客様が選択されている手数料コースは、当社メ
ンバー画面にてご確認ください。
[いちにち定額コース]
1日の約定代金合計
[ワンショットコース]
手数料
約定代金
手数料
20万円まで
450円/1日(※1)
10万円まで
145円/1回
50万円まで
450円/1日
20万円まで
194円/1回
100万円まで
900円/1日
50万円まで
358円/1回
200万円まで
2100円/1日
100万円まで
639円/1回
300万円まで(※2)
3150円/1日
150万円まで
764円/1回
3000万円まで
1209円/1回
3000万円超
1277円/1回
ミニ
定額
※1 2009 年 7 月 31 日までに口座を開設なさった方は、開設日から 3 カ月間に限り、1 日の約
定代金合計が 20 万円以下の場合、手数料が無料になります。ただし手数料無料の対象外
銘柄があります。
※2 以降、100万円増えるごとに1050円追加。
また、カスタマーサービスのオペレーター取次ぎによる電話注文においては、次の手数料を支払
っていただきます。
約定代金
手数料
50万円まで
3622円/1回
100万円まで
3990円/1回
150万円まで
4200円/1回
150万円超
4725円/1回
※上記の「株式等」には「上場投資信託受益証券(ETF)
」
、
「不動産投資信託証券(REIT)
」
、
「預
託証券(DR)
」を含みます。
※手数料は当社の判断により変更する場合があります。
国内の金融商品取引所に上場する株式等(日本株式)の信用取引における売買手数料
信用取引による売買が約定した際には、インターネット(マーケットスピード含む)又は自動
音声応答ダイヤルを経由した場合、次の2つの手数料コースのうち、お客様が選択されたコース
の手数料を支払っていただきます。お客様が選択されている手数料コースは、当社メンバー画面
にてご確認ください。(手数料は当社の判断により変更する場合があります。)
[いちにち定額コース]
1日の約定代金合計
ミニ
定額
[ワンショットコース]
手数料
約定代金
手数料
20万円まで
450円/1日(※1)
30万円まで
262円/1回
50万円まで
450円/1日
30万円超
472円/1回
100万円まで
900円/1日
200万円まで
2100円/1日
300万円まで(※2)
3150円/1日
※1 2009 年 7 月 31 日までに口座を開設なさった方は、開設日から 3 カ月間に限り、1 日の約
定代金合計が 20 万円以下の場合、手数料が無料になります。ただし手数料無料の対象外
銘柄があります。
※2 以降、100万円増えるごとに1050円追加。
また、カスタマーサービスのオペレーター取次ぎによる電話注文においては、次の手数料を支
払っていただきます。
約定代金
手数料
30万円まで
3412円/1回
30万円超
3622円/1回
なお、お客様が追加保証金(追証)や不足額を入金されず、当社の任意でお客様の計算により
建玉又は代用有価証券を決済・処分(強制執行)する際には、オペレーター取次ぎの手数料を支
払っていただきます。さらに、信用期日の前営業日までにお客様が信用建玉を処分されなかった
場合の強制執行においては、オペレーター取次ぎの手数料に10500円を加算した額の手数料
を支払っていただきます。
信用取引関係諸費用
[事務管理費]
建約定日から1ヶ月経過するごとに、1株あたり10.5銭の事務管理費がかかります。
(単
元株制度の適用を受けない銘柄(売買単位1株)については1株あたり105円になります。
)
ただし、同一銘柄、同一日に成立した売付株数又は買付株数をそれぞれ合計し105円に満
たない場合は105円、1050円を超える場合には1050円とします。
※税込金額を基に計算した結果生じた円未満の端数は切捨てております。
[名義書換料]
権利確定日を越えて買建をしている場合、信用建玉毎に1売買単位あたり52.5円の名
義書換料がかかります。
※税込金額を基に計算した結果生じた円未満の端数は切捨てております。
【名義書換料の一部例外について】
平成13年10月1日以降に行われた株式の分割もしくは併合または1売買単位
の株式の数の変更(取引所に上場される前に行われたものを除く。
)について、それ
ぞれ行われる都度算出された当該分割比率もしくは当該併合比率または当該1売買
単位の株式の数の変更比率をそれぞれ乗じて得た数(以下「分割等による調整率」
といいます。
)が10以上となった場合の銘柄を例外の対象とします。
※分割比率:当該株式の分割後の発行済み株式の総数を当該分割前の発行済み株式
の総数で除して得た数をいいます。
※併合比率:当該株式の併合後の発行済み株式の総数を当該併合前の発行済み株式
の総数で除して得た数をいいます。
※変更比率:1売買単位の株式の数の変更前の1売買単位の株式の数を当該変更後
の1売買単位の株式の数で除して得た数をいいます。
例外の対象となった銘柄については、信用建玉毎に1売買単位あたり52.5円
に10を乗じ、分割等による調整率で除してもとめられる金額(円未満の端数切捨
て)を名義書換料としてお支払いいただきます。
○委託保証金について
委託保証金は、売買代金の 30%以上で、かつ 30 万円以上が必要です。また、有価証券により
代用する場合の代用価格は、以下に掲げる銘柄に応じて、前日終値にそれぞれの掛目を乗じた価
格となります。
東証(マザーズを含む)上場銘柄
前日終値の
80%
大証(ヘラクレスを含む)上場銘柄
〃
80%
JASDAQ上場銘柄
〃
80%
名証単独上場銘柄
〃
0%
委託保証金率及び代用有価証券の掛目については、市場の動向により金融商品取引所により変
更
されること又は当社の判断により変更することがありますので、ご注意ください。
なお、当社の判断により代用有価証券の掛目の変更又は除外(以下「掛目の変更等」といいま
す。
)を行う事象は以下のとおりです。掛目の変更等を行う場合には、あらかじめその内容をご
通知し、変更後の掛目(又は除外)の適用日につきましては、通知した日から起算して5営業日
目の日といたします。ただし、下記③の事象の場合において、当社が必要と認めたときには、通
知した日の翌営業日から適用することができるものといたします。
(当社「信用取引規定」第5
条の2参照)
①株価が一定の水準を継続して下回る、または、出来高が過少で流動性が確保できないなど、決
済リスクの観点から当社が不適当と判断した場合。
②当社での信用取引建玉状況や代用有価証券の預り状況等に照らして、著しく偏りが見られるな
ど、与信管理の観点から当社が不適切と判断した場合。
③特定の銘柄について、明らかに経営に重大な影響を与えると認められる事象等が発生し、今後、
株価が継続かつ大幅に下落することが予想され、当該銘柄の時価が本来の株価水準を反映して
いないことから、保証金としての適切な評価を行うことができないと当社が認めた場合。
なお、明らかに経営に重大な影響を与えると認められる事象等の事例としては、例えば、次の
ようなケースが想定されます。
・重大な粉飾決算の疑いが発覚し、直近の株価の水準が粉飾されたとされる決算内容に基づき形
成されていたと判断される場合
・業務上の取引等で経営に重大な影響を与える巨額な損失が発生した場合
・突発的な事故等により長期にわたりすべての業務が停止される場合
・行政庁による法令等に基づく処分又は行政庁による法令違反に係る告発等により、すべての業
務が停止される場合
・その他上場廃止につながる可能性が非常に高い事象が発生した場合
・PTS 取引(夜間取引)は、お客様が選択されているコースにかかわらず 1 回の約定代金が
50 万円まで 472 円/1 回、100 万円まで 840 円/1 回、150 万円まで 1,050 円/1 回、150
万円超は 1,575 円/1 回がかかります。いずれも税込み。
・国内株式を募集・売出し等(新規公開株式(IPO)、立会買分売)により取得する場合は、
購入対価のみお支払いいただきます(委託手数料はかかりません)。
商号等:楽天証券株式会社
金融商品取引業者:関東財務局長(金商)第 195 号
加入協会:日本証券業協会、社団法人金融先物取引業協会
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