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リコー - Adobe
Case Study リコー DPSによるデジタルカタログを採用することで、 紙カタログの経費削減とデモンストレーションの効果が向上 株式会社リコー http://www.ricoh.co.jp/ 概要 コピー機をはじめとして、プリンターやデジタル カメラなどの電子機器から半導体などの精密 デジタル部品を製造販売する総合電子機器 メーカー。 RICOH ブランドは日本のみならず 海外にも広く知られている。 RICOH MP C6003/C5503/C4503/ C3503/C3003 https://itunes.apple.com/jp/app/ ricoh-mp-c6003-c5503-c4503/ id659263430?mt=8 RICOH A3 Printer https://itunes.apple.com/jp/app/ ricoh-a3-printer/id660209235?mt=8 RICOH MP CW2200/CW1200 https://itunes.apple.com/jp/app/ricohmp-cw2200-cw1200/id660201765?mt=8 RICOH MP C8002/C6502 https://itunes.apple.com/jp/app/ricohmp-c8002-c6502/id659407600?mt=8 他社に先駆け株式会社リコーでは、昨年全国約6千人のセールス担当者へiPadを配布した。最新型複合機や プリンターのカタログをAdobe® Digital Publishing Suite(以下DPS)でデジタル化し、DPSのインタラクティブ 機能を有効的に活用することでお客様への製品の興味付けやデモンストレーションツールとして役立てている。 今回は、そのデジタルカタログを担当されたスタッフの方達にお話を伺い、DPSによるデジタルカタログの 採用メリットについて語っていただいた。 DPSによるデジタルカタログを採用することで紙媒体のコストを軽減 オフィス向け複合機やプリンターを製造/販売する株式会社リコーでは、これまで主に紙のカタログの配布と実機 によるデモンストレーションを販売促進活動の柱としてきた。お客様の様々なニーズに即応できるよう、常に沢山の 機種のカタログを持ち歩いていたそうだ。 「カバンの中がカタログだけで一杯になってしまったり、必要な時に必要なカタログを持っていなかったりして いました。」 と、語るのは株式会社リコーのビジネスソリューションズ事業本部に所属する中澤淳氏だ。 複合機などはさまざまな機能を持っているのでカタログのページ数が多く印刷費用もかさむ。そこで、iPadの 導入と同時に、インタラクティブなコンテンツで訴求力がありながら、印刷費用などを削減できるデジタルカタログの 制作に踏み切った。 「DPSを利用したカタログのデジタル化では、我々の製品とブランドをよく理解している、従来から紙カタログ の作成をお願いしていたデザイン会社と、DTPのノウハウをベースに紙とデジタルの両カタログを、同一の コンセプトでコンテンツを流用しながら効率よく制作できたことが大きなメリットでした。」 と中澤氏は語る。 デジタルカタログをメインで使用し、紙カタログの使用を抑えることで印刷費や保管コストなどの大幅なコスト 削減に成功、デジタル化の大きなメリットの一つとなった。また、デモンストレーションにDPSを活用することで、 更なるメリットを享受することができたという。 「これまで、製品検討・導入までの流れとして、まずはカタログで製品説明を行い、その後、実機のデモ機を 用意して、詳しい操作説明や機能の説明を行っていたのですが、このデモ機の運搬費用が大きな負担でした。 」 と中澤氏。 デモ機はさまざまな機器本体とオプションを用意するので、購入費、管理費などの大きな経費が伴う。そこで、 DPSの持つインタラクティブ性を活用し、操作のシミュレーションが可能なデジタルカタログを制作することに よって、デモ機を必要とする機会を減らし、デモンストレーションにまつわる経費削減に大きな効果をもたらす ことができた。また大きな機械をお客様先に運ぶ手間などもなくなり、iPadだけで効果的なデモンストレーション が手軽にできるようになったことが、今回のデジタル化における、なにより大きなメリットであったと中澤氏は 語ってくれた。 DPSのインタラクティブ機能を活用して忠実に 再現されたプリンターのコントロールパネル。 このシミュレーターの開発によって、実機の デリバリーレスを実現した 「デジタルカタログは多くの営業マンから、 大 好 評。製品の疑 似体 験や訴求ポイントを 伝えやすくなるのが魅力ですね。」 株式会社リコー ビジネスソリューションズ事業本部 テクノロジーイノベーションセンター 中澤 淳氏 海外でも好評 、セールスの教育ツールとしても活用 世界各国に販売拠点を持つリコーでは、マーケティングや販売促進のためのツールはそれぞれの国で工夫を 凝らしたものを利用している。しかし、今回日本で作成されたデジタルカタログがリリースされるやいなや、 各国の販売会社の目にとまり 「我が国でもぜひ使わせて欲しい」 との声が上がったそうだ。 「今回制作したデジタルカタログは、元々は国内のセールス担当者にだけ配布していたのですが、せっかく なので一般の人にも見ていただこうと言うことで、iTunes App Storeを通じて一般公開いたしました。その後、 海外の販売会社にも紹介したところ、ぜひ使わせて欲しいとの引き合いが多くなりました。」 現在では、北米を始め、シンガポール、オーストラリアなどのアジア圏内でも翻訳されたデジタルカタログ が活躍しているという。また、デジタルカタログ展開と同時に、各国が独自に制作していた表紙とコンセプトを 語るページを統一することで、これまで各国でバラつきのあったブランドイメージの統一にも役立てることが できたそうだ。 さらにデジタルカタログを顧客へのデモンストレーションだけではなく、教育ツールとして活用しているところも あるそうだ。 ブランディングでデザインが統一されていた 紙媒体のカタログとDPSによるデジタルカタ ログ。高級感 れるデザインに仕上がっている 「例えば、複合機でスキャンした画像をクラウドと連携して印刷できる機能を説明する場合、紙のカタログでは クラウドの概念を図版を元に言葉で説明しなくてはなりません。実機を使った場合でも、クラウドがどのような システムで、どう役立つのかを説明することは難しいですね。しかし、デジタルカタログではアニメーションを 活用することで、何ができて、どんな効果があるのかをすぐに理解することができます。 」 たしかに、機能に詳しくない顧客に対して理解しやすく制作されているということは、新人のセールスにとっても 製品に対する理解度を深めることに役立てることができるはずだ。アニメーションや動画を簡単にまとめて展開 できるDPSならではのメリットと言えよう。アニメーションなどを入れることで、紙版に比べ制作コストは当然 上がったが、そのわかりやすさは価値あるコストと考えているそうだ。 クラウドを利用したペーパーレスプリンティング システムのデジタルカタログ。こうしたシステムは 概念を説明することが難しいが、 アニメーション を含めて解説することで直感的に理解できる 工夫がされている DPSの多彩な機 能をマーケティングに利用していきたい また、DPSでは解析機能を利用することで、セールスマンの動向を分析することができるので次のデジタル カタログの改善に役立てることができる、と鶴田和宏氏は語る。 「アプリ自体は、1日におよそ300から400回くらい使われているようです。将来的には、AdobeAnalytics(旧 SiteCatalyst)を利用し、どのページがどの程度使われているかなど、より詳細なデーターを取得して、マーケ ティングに活かしていければと思っています。 」 「デジタルカタログ は 、見て 直 感 的 に 理 解 できるのがいいですね。」 株式会社リコー ビジネスソリューションズ事業本部 マーケティングイノベーションセンター 鶴田 和宏氏 国内のみならず、海外ユーザーの動向なども見てみたいと、利用データー分析の積極的な活用を考えている ようだ。また、DPSの将来的な機能の向上に期待している点として、複数言語に対応した機能があれば嬉しいと、 鶴田氏は語る。 「ヨーロッパだけでもおよそ15の言語が使われているが、現在のところ、DPSにはマルチリンガルに対応した 機能がありませんので、将来的に対応してくれると嬉しいですね。 」 今後もiPadとDPSを大いに活用し、販売促進へ活用して行くそうだが、ユーザーとしては、複合機やプリンター だけではなくデジタルカメラなど、様々な製品のデジタルカタログが普及してもらいたいところだ。今後もリコーの デジタルカタログへの取り組みに注目だ。 こちらは一 般には配布されていないマルチ エディション版のデジタルカタログ。セールスの 担当者へiPadと共に配布されている 製品に関する詳 細 www.adobe.com/jp/creativecloud/ アドビ システムズ 株式会社 〒141-0032 東京都品川区大崎1-11-2 ゲートシティ大崎 イーストタワー www.adobe.com/jp/ Adobe Systems Incorporated 345 Park Avenue San Jose, CA 95110-2704 USA www.adobe.com Adobe, the Adobe logo, Creative Cloud, Illustrator, and Photoshop are either registered trademarks or trademarks of Adobe Systems Incorporated,in the United States and/or other countries. © 2013 Adobe Systems Incorporated. All rights reserved. Printed in Japan.