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JLCストリップファイバー電磁カロリメータ に用いるマルチアノード光電子
JLC ストリップファイバー電磁カロリメータ に用いるマルチアノード光電子増倍管の性能研究 筑波大学第一学群自然学類 199900441 山内 伸 1 目次 ★ 目的 ★ マルチアノード光電子増倍管 ★ 測定装置 ★ 応答一様性 ★ 応答線形性 ★ 増幅率 ★ まとめ 2 目的 Japan Linear Collider 電子・陽電子衝突型線形加速器 0.5 km 11 km 6 km Positron Beam Main Linac 8GeV Pre-Linac Final Focus 1st Bunch Compressor Final Focus Collimator 1.98GeV Damping Ring 1st Bunch Compressor 150 trains/s 1.98 GeV Electron Gun Linac 6.7 ms 10GeV Linac e+ Target 8GeV Pre-Linac 1.98GeV Damping Ring Free Electron X-ray Laser Electron Gun 1.98 GeV Linac 2nd Bunch Compressor Main Linac Interaction Point Pre-damping Ring 0.5 km Electron Beam Detector Collimator 2nd Bunch Compressor 11 km 95 bunches/train ・ヒッグス粒子の発見 ・標準模型を越える新現象 の研究 ~1010e/bunch 1.4 or 2.8 ns JLC 検出器 カロリメーター 中央飛跡検出器 ミューオン検出器 電子 µ+ カロリメータ 超伝導電磁石 陽電 子 電子 衝突点拡大 µ− 電子 バーテックス検出器 3 ストリップファイバー 電磁カロリメータ テストモジュール 240 チャンネル→マルチアノード光電子増倍管 応答一様性 応答線形性 増幅率 17%以内. 200 pC まで 5%以内で保たれている. 6 × 106. 4 マルチアノード光電子増倍管 テストモジュールに用いる光電子増倍管は アノードが 16 に分割されており, 1 本で 16 チャンネルの読み出しが可能. 5 測定装置 6 応答一様性 光電面上の入射光の位置による感度の均一性. 7 チャンネル間応答一様性の測定結果. 8 16 本 (256 チャンネル) の応答の分布. →応答一様性は 11%で,要求の 17%を満たす. 9 応答線形性 増幅率 G と印加電圧 V の関係 G = αV β . 印加電圧の関数としての応答線形性 10 線形性からのずれ. → 5%以内で線形性が保たれるのは 100 pC まで, 要求の 200 pC では 20%のずれが生じる. 11 増幅率 増幅率の定義. G≡ Q Np.e. × e Q Np.e. e : 出力電荷 : 光電面から放出される 光電子数 : 素電荷 単一光電子に対する波高分布. →測定中の印加電圧での増幅率が決定される. Qspp Gspp = e 要求の 6 × 106 は得られる. 12 まとめ JLC ストリップファイバー電磁カロリメータに用いる マルチアノード光電子増倍管の性能 1. 応答一様性 256 チャンネルの応答の分布から 応答一様性は 11%となり,要求の 17%を満たす. 2. 応答線形性 5%以内で線形性が保たれるのは出力電荷が 100 pC まで.200 pC では 20%のずれがあり,要求 を満たさない.次回用いる時はアンプ等を用いる ことが考えられている. 3. 増幅率 印加電圧 1000 V の時,増幅率はおよそ 2 × 107 となり,要求の 6 × 106 が得られる. 13